無くした青 (既読だけで十分なはのい)
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無くした青

ふと思いついた文章。


青、青、青、どこまで見ても青…。

 

その日は雨が強かった。

 

その日私は彼女とある約束をした…。

 

「私は絶対にあなたと…をするから、だから覚えていて…。」

 

 

 

 

 

そこで俺は目が覚めた。

 

いつもの夢だ、でも何の話をして居るのか、そもそも話をしている人は誰なのか。それは起きたらパッと忘れてしまい思い出せない…。

 

誰か思い出さなきゃっていつも思ってるんだけどなぁ…そんなことを思いながら、俺、水上楓はまたベッドに横になった。

 

 

「あ…やっべ!今日学校じゃん!」

 

急いで準備を済ませ、俺は家を出た。

 

 

 

 

「ふ〜。なんとか間に合った…。」

 

ギリギリ担任が来る前に席につくことができて俺はほっとした。

 

 

「まーた遅刻しかけてやんのー。ププーwww」

 

 

「バーカ、うるせえよ」

 

 

「あ、バカってなによー!」

 

さっきからかってきたこいつは皐月緑。俺の腐れ縁の友達である。

 

まぁ、べつに悪いやつじゃないのだがからかい癖があって可愛くない。

 

 

 

「…今私のこと可愛くないって思ったでしょ。」

 

 

 

「お、思ってねぇよ!バーカ!」

 

 

これが俺のいつもの日常なのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…であるからして、…おい、水上。授業中に寝るとはいい度胸じゃないか。」

 

 

「…ふがっ!は、はい!見てませんでした!」

 

 

「俺は何も問題を出してないぞ。まったく…寝てるからこうなるんだ。」

 

 

「す、すいません…。」

 

 

クラスに失笑が流れる、俺は恥ずかしくて赤面しそうだったのだが…。

 

「やっぱり水上はばかだねぇ〜クスクスwww」

 

 

こいつの一言でそんな気持ちはどっかに行ってしまった。

 

 

その後の授業は寝ることもなく、今日の授業は終わった。

 

 

「さ〜て、そろそろ俺も帰るか…。」

 

 

そう思いカバンを取って帰ろうとすると

 

 

「帰るの?なら一緒に帰らない?」

 

 

と、皐月が言ってきた。

 

 

「…からかうのならもう足りてるぞ。」

 

 

「そんなんじゃないし!…たまにはいいかなーって。」

 

 

「はぁ…わかったよ。」

 

 

2人で学校を出た。

 

 

そう言えば皐月と帰るのも久しぶりな気がする…なんで一緒に帰らなくなったんだっけな…。

 

 

「…プッ、授業中に怒られてやんの…www」

 

 

あー、そうだ。こいついつもからかうから嫌気がさして俺から断ってたんだった。

 

 

「うるっせえなぁ…眠いのはどうしようもないんだよ。」

 

 

「まだよく眠れないのー?クスクス いつまで昔のこと引きずってるのよほんとさ…」

 

 

「それは…言うな」

 

 

「あ、ご、ごめん…。」

 

 

それから気まずくなってしまい、そのまま別れた。

 

 

 

 

 

「はぁ…あいつに強く言っちゃったなぁ…」

 

俺は風呂から上がり、濡れた髪を乾かさないままベッドにごろりと寝転がった。

 

 

「楓〜!ちゃんと髪を乾かさないと頭にカビが生えるわよ〜!」

 

 

「わかってるよ!後でするからー!!」

 

 

「あなたいい年した女子なんだから髪は大事にしなさいよー!」

 

 

それには返事をしなかった。

 

 

「はぁ…なんで俺は女子に生まれたんだろう…もっと男子みたいにしたいのに…」

 

 

そう、俺は女子だけど心は男の子。

 

これは親にも言ってないし、言えるはずもない。

 

だって言ってしまったら親が悲しみそうだから、俺を今までと同じように扱ってくれなくなりそうだから、それが怖くて今まで誰にも打ち明けたことはないのだ…1人を覗いて。

 

 

 

「はぁ…こんな生き方ほんと苦しいよ…ねぇ、あなたならどうしてたのかな…?」

 

 

 

そんなことを考えているうちに俺は深い眠りへと落ちていった…。

 

 

 




大変読みずらい文章になっていたかもしれません、それでも最後まで見てくれた方に感謝を申し上げます。

これは短編であり、連載する予定もありません。

面白くないと思われた方は躊躇わずに評価1をつけて下さい。

もし、少しでもいいと思ってくれた人は高評価お願いします。



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無くした青

リアルの忙しさには勝てないわけで…笑


「楓…!…との約束を忘れたら許さないんだからね…!」

 

………………………………。

 

 

「…………いつもの夢か。」

 

 

夢を見ない日はないと言えるほど、俺は毎日夢を見る。

 

だけど、それは決まって同じ夢。

 

そして俺はそれがどんな内容だったかをはっきりとは覚えていない。

 

思い出そうとすればするほど、記憶の中に黒いカーテンがかかっていく。

 

「…クソッ、俺は結局何を忘れたんだよ…。」

 

そんなことをぼんやりと考えながらベットに横になっていると…

 

 

「ピンポーン」

 

 

「ん?」

 

 

誰か来たな…郵便にしては時間が微妙過ぎないか…?

 

 

「ピンポーン…ピンポーンピンポーンピンポーン」

 

 

「いや、うるせぇなぁ!…はぁ、出るか。」

 

 

 

俺はインターホンを鳴らし続ける人がウザったくてドアを開けた。

 

 

「やっほー!おはよー!」

 

 

「お前…昨日の今日でよく来れたな。」

 

 

「えっへへ〜!私は次の日まで持ち越さないタイプの人間だからね〜!」

 

 

ドアを開けると、そこには昨日俺が強く言ってしまって気まずいはずの皐月が笑顔で立っていた。

 

「…?ほら!ドアの前でずっと居るのも寒いから一旦家に入れてよね!おじゃましまーす!」

 

 

「あ、おい!…ったく。」

 

 

「やっぱり楓の家は変わってないねぇ〜、落ち着く!」

 

 

「…で、皐月は今日何しに来たの?」

 

 

 

そこで皐月は首をきょとん?とかしげ、そこで初めて思い出したかのように

 

 

「あっ!そうだそうだ!今日スイーツ食べに行こうよ!美味しそうなお店見つけたんだー!」

 

 

「スイーツか…いいね。」

 

そんなことを考えていると

 

「…ぷっ、楓がスイーツ…ブフォッw」

 

 

…………やっぱり皐月は皐月のままだった。

 

 

 

「からかうんなら食べに行かないぞ」

 

「言いません!絶対に言いません!だから食べ行こ!」

 

「…はぁ、そこで待ってて、準備してくる。」

 

「はいなー!」

 

 

 

 

 

こうして部屋に戻ったはいいが、何を着るかまた悩みに悩むところだ。

 

「ジーンズが一番だけど…スイーツか…それなら…スカ…」

 

「ぷぷ〜www」

 

 

「おいそこ、笑うとはいい度胸じゃないか。ってか、勝手に部屋入ってくるな!」

 

 

「え〜?だってぇwww」

 

 

「だってじゃない!…もう、早く着替えてくるから待ってて。」

 

「はーい!」

 

 

やっと皐月はリビングに戻って行った。

 

ジーンズはスイーツを食べに行くには少し寂しい感じもするし、…だけどスカートにしたら皐月は馬鹿にするだろうし…、あーもうどうにでもなれ!

 

 

 

 

 

「用意出来たよー、早く行くよー」

 

 

「はーい♪…って何この生き物!可愛い!スカート以外に似合ってる!」

 

「やっ、やめてよ…恥ずかしい…って以外にとかいうな。」

 

 

「あ、バレたw」

 

 

「もう…。」

 

 

 

それから私達は街に出かけた。

 

 

 

 

「うっひゃ〜、やっぱり休日は人が多いねぇ〜」

 

 

 

「そりゃ当たり前だろ…休日なんだから」

 

 

「んね〜」

 

 

そんな他愛もない会話をしていると皐月が言ったスイーツ専門店が見えてきた。

 

 

「ひ、人やっぱり多いね…が、がんばろ!」

 

 

「別の店に行くっていう考えはないのかよ…w」

 

 

「ない!」

 

 

というわけで仕方なく行列にならんだ。

 

 

 

 

 

 

待つこと1時間…。

 

「やっとだね…疲れたぁ」

 

「ほんとだよ…まったく」

 

 

しかし、待った甲斐があるとも思えた、ここのスイーツのメニューはとても豊富で、私の大好物ばかりがあった。

 

 

 

「こんなに待ったんだから沢山食べなきゃね!」

 

 

 

「…そうだね。」

 

 

腐れ縁のこいつとも気が合う時はあるのが意外に思えてしまったけど、でも、からかい癖をどうにかしてほしいものだな…。

 

 

「今なにか悪口とか考えなかった?」

 

 

「…ソンナコトカンガエテナイヨ」

 

 

「あー!も〜!」

 

 

 

でも、なんだかんだでこいつとの会話は楽しいものだ。

 

 

 

 

そうして2人は思い思いにスイーツを頼みまくった。

 

 

「これ美味しい〜!楓も食べてみて!ほら!あ〜ん」

 

 

「えっ、も、もう!恥ずかしいよ………美味しい。」

 

 

「でしょ〜?やっぱりこの店に来てよかったー!」

 

 

 

「うん、そうだね…//」

 

 

「どうしたの?やっぱりスカートは恥ずかしい!」

 

「う、うるさい!それには触れないで!」

 

「ぷぷ〜www」

 

「…もうっ!」

 

私が恥ずかしかったのは皐月との間接キスになるからだったんだけど…、でも、まぁ、たまにはこうやって皐月とどこかに行くのも悪くない…、からかわなければ、ここ大事。

 

 

 

 

 

そんなこんなで私達はスイーツを堪能した

 

 

「あー、美味しかった!もう何も食べられない!」

 

 

「それは食べ好きだろ…私もだけど」

 

 

「またいこうね!はい!これ決定事項!」

 

 

「まったく…次はもっと可愛過ぎないところにして…私の心が持たない」

 

 

「可愛かったよwww楓のスカート姿…ぷぷ〜www」

 

 

「もうっ!…恥ずかしいんだからやめてよ…。」

 

「はいはい……ぷw」

 

 

 

こいつと遊びに行くのはもう少し先になりそうだなと思う今日この頃だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




続編が遅れて大変すいませんでした。

来週も投稿するので許してください(〃・д・) -д-))ペコリン


最近は寒くなってきたのでこたつが恋しいですね…。





作中はスイーツの話でしたが、私もスイーツ今めちゃくちゃ食べたいです笑(聞いてない←)


次回の投稿は来週の土曜日を予定しています。どうかもう少しだけ下手くそな私の小説を楽しんでくれると嬉しいです。ではまた来週の土曜日に!(〃・д・) -д-))ペコリン




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