インフィニット・ストラトス 孤龍の軌跡 (ロクショウ)
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第1節 舞い降りる龍
第1翔『さよなら前世!よろしく今世!』


ども!ロストです。
この小説はリハビリと修行を兼ねて書いております。
なので色々酷いところがあるかもしれないです。
それでも良ければ見ていってください!


伏線がそれはかとなく振りまかれているかもしれないので良ければ探してやってください。作者が喜んで発狂します。


なんか、起きたら冥界ですよー!的な所にいた。くそ怪しい

「何処だここ。」

辺りを見回すが、暗いのであまり良く見えない。

 

「あれー?確かさっき信号無視したトラックにはね飛ばされた気がするんだけどなぁ…」

そう、俺は先程トラックにはね飛ばされたのだ。

 

「まさか俺、死んだ?」

 

そんなことを言っていると、 後ろからこう声が聞こえた。

 

「ここは冥界ですのでそれが正しいかと。」

「!?」

 

突然声をかけられ、体がビクッ!となる

ビビるからやめてくれ。俺そうゆうのめっちゃ苦手だから

兎も角背を向けっぱなしは失礼なので、声が聞こえた方へ体を向ける

 

「驚かせてすみません。」

 

そこには

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤眼白髪メガネロングウルフで身長が中程の美少女が立っていた。

可愛い。

 

「ていうか冥界!?ここ冥界なの!?」

 

俺はさっき美少女に言われた単語に驚く。だって冥界ですって言われたんだぞ?驚くわ。

 

美少女は俺のリアクションを気にせず、口を開く。

 

「はい。ここは冥界です。そして私はその一部を管轄する女神、タナトスです。」

 

うわぁ…マジの冥界だったわ、どうしよ

困惑する俺を置いて、女神タナトスは話を続ける。

「不幸な事に、こちら側の不慮で貴方はトラックにはねられ、そのせいで魂がここに流れてきました。」

 

「つまり俺は死んでしまったと」

「ここは冥界なので基本的はそうなりますね。」

基本的には、ということは例外もあるのか。

てか、俺死んだのかぁ…

 

「ですが。お詫びという程でも無いですけども、貴方が宜しければ特典を4つまで付けて転生させてあげましょう。」

何っ!?転生だと!?しかも特典4つとは豪華だな。

俺は迷わずYESを選択する

 

「全然問題ないです。むしろありがとうございます。ちなみにですけど、転生先って自分で選べますか?あと、戸籍って用意されてますか?」

俺は素朴な疑問をタナトスに投げ掛ける。これって何気一番重要

 

タナトスは表情を変えず、問に答える。

「勿論、可能です。戸籍も準備してあります。前世と同じですよ。」

よしっ!じゃあ大方決まった事だし、お願いしますかね。

 

「転生先と特典4つ、決まりました。」

それと覚悟を決める。

それを聞いたタナトスは目を細める。

 

「転生先はIS〈インフィニット・ストラトス〉の世界で。」

「特典はどうしますか?」

特典はどうするかと聞かれた、勿論俺は―

「4つ全部いきます。

1つ目は作りたいものを作る技術

2つ目は身体能力を3倍に

3つ目は自身又は相手に呪いを掛ける術。

最後の4つ目はエボルトが使っていた変身アイテム全てボトルも含む。この4つで。」

これで決まり!戸籍もあるのは嬉しいわ。

 

「…そうですか、少々ピーキーですね。なんなら、専用ISが欲しい。でもいいんですけど。」

チッチッチッ、わかってないなぁ。

 

「専用機ってのは自分で作ってからこそ愛着が湧くんだよ。」

「そんなものですか?」「そんなものです。」

 

「さて、準備はよろしいでしょうか?」

お、もうそろそろここからも旅立つのか。少し寂しいな。

 

「あ!すみません、特典変更いいですか。」

「まだ問題無いですよ、何番目のを変えますか?」

「2つ目のやつです。身体能力強化を、『死んだら願いを一つだけ叶えられる』で!」

とりあえず、保険をかけねばな。あのISの世界だ、いつ死ぬかわからん。そんなこと言ったらほかの世界もそうだけど。

 

「それでは、魂の転送を初めます。」

タナトスがそう言い、恐らく転送の魔法を唱え始める。

 

「…!おぉ。」

すると、足元に魔法陣が浮かび上がる。

しばらくすると足先から光の粒子となって、少しづつISの世界へと送られていく。

 

転送が半分まで、体のみぞおち当たりまで来た。

「なんか急に眠気が…」

くっそ眠い。大丈夫なのか?

 

「そのままゆっくりと、瞼を閉じて下さい。次に目が覚める時はその世界の、貴方の家のベッドの上です。いい遅れましたが直接的に原作と関わります」

そう言われ、俺は瞼を閉じる。えっ(困惑)

遅いってもんじゃないぞ。

そんな事を思っていると、肩下までの転送が完了する。その時、

 

「貴方がここに来てしまった原因は死んだのではなく、衝撃で魂と身体が分離してしまったから―――」

タナトスが独り言を呟いていた。だが、何を言っていたかはよく聞こえなかった。

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

「ん、んん~!…ハッ!」

目が覚め、ベッドから上半身を起こし背伸びをする。

おおお!久々だな~この感覚!ありがとうございますタナトス様。

生きるって素晴らしい

何故に、今の俺の格好スーツ。疲れて寝たのかな?(すっとぼけ)

 

「流石に首元キツいな、脱ぐか。」

上着を脱ぎ、慣れた手つきでネクタイをシュルシュルと解く。

ついでにシャツのボタンをポチポチと上から3つ外す。

 

「ふぅ~スッキリ!てか、もう夜なのか。」

外は暗く周りの建物は、街頭や店の明かりで彩られている。

俺は脱いだ上着とネクタイを、ハンガーに掛けハンガーラックに収める。

「さて、と。とりあえずニュースでも覗いてみるかねぇ」

テーブル前に移動し、そこにあるリモコンを手に電源を入れる。

「先ずはこの世界のことについて知っておくのが1番だろう。」

 

電源が入りニューススタジオが映る。だが、そこには何時もの落ち着いた雰囲気は全くなく、とても騒がしい様子であった。

 

『速報です!世界初、男性IS操縦者が発見されました!彼の名前は【織斑一夏】。あのブリュンヒルデ、【織斑千冬】の弟です!』

「はえー、このタイミングでか。原作と絡ませるとか言ってたからどうせISの適性検査が実施されるんだろ?しかも職場で」

考える

……

………

「嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!新卒でしかも結構いい職場なのになんで入社早々辞めなきゃならんのだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

その後、シャワーを浴びて晩御飯を摂った後白龍はふて寝した。泣きながら。

因みに、今日の日付けは金曜日。ありがとうございますタナトス様。この土日で覚悟を決めろと言うのですねわかります。チクショウ

 

 




第2翔の前にキャラの設定を投稿します。失踪しないように頑張ります。


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オリキャラ設定と世界観!!!①

今回はキャラ設定を描かせていただきました。次回から本編なのでよろしくお願いします。物語が進むにつれ新しい設定を投稿します。



主人公の年齢を変更しました(2018/08/28 20:11:07)


神野 白龍(かみの はくりゅう)

年齢:22歳

職業:大手印刷会社のリーマン

経歴:神様の不手際で冥界に来てしまい、お詫びで転生した転生者。

好きな物・食べ物:面白い事、チーズ、オムライス、ガンダム、仮面ライダー、人間的に面白い人、一人でいる事、一人で盛り上がる事

嫌いな物・食べ物:面白くない事、黒にんにく、多人数で居ること、人間的に面白くない人、面倒な事

髪型:ノーマル(転生前)→ロングウルフ(転生後)

顔立ち:下の中(本人談)周りからは上の中

性格:周りからは良いと言われているが、自己評価が低い為自分では性格は悪い方だと思っている。その為、告白を受けても(1例を除き)断っていた。恐らくこれからも(恋愛面のフラグクラッシャーはここから)

恋愛:付き合ったのは1度きりで、しかも一年経たずに別れた。(別れをきりだしのは白龍の方から)

生活能力:上の中(本人談)基本的にはなんでも出来る。裁縫とか料理とか

戦闘能力:過去(転生前)に自己流で様々な拳法等を学んでいた。他にも、佐々木小次郎が好きすぎて秘剣『燕返し』を覚えてしまった人。本人はとても嬉しい。

能力:自他に呪いを掛ける呪術、作りたいものを作る技術、周りに死んだと認知された時一つだけ願いを叶えられる、武器を既存の物で製作する技術(転生前に取得。但し近距離武器のみ)

専用IS:エボルドライバー(IS扱い)、トランスチームガン(IS扱い)、???、???、???、???、???

使用武器:トランスチームガン、スチームブレード、物干し竿(刀)、???、???、???、???

その他:一応ISの物語は予備知識程度には持っているが、予備知識程度なので時々忘れたり間違ったりする。まあ大丈夫だろ(適当)。フラグクラッシャー(恋愛面のみ)

 

女神 タナトス(イメージはファンキルのレーヴァテインを髪型をショートにして身長を少し縮ませてタナトスっぽい衣装を着せた感じ)

年齢:死にたいのですか?

職業:冥界の1部を管轄する女神

経歴:教える事では無いです。

好きな物・食べ物:さぁて、なんでしょう。

嫌いな物・食べ物:面倒な事、上司、仕事、起きること、片付け

髪型:ショート

顔立ち:美少女(断言)

性格:極度の面倒くさがり。世話を焼かれたいと思っている。甘えんぼ

恋愛:出来るとでも?

生活能力:ほぼ無。というか無い

戦闘能力:高いのでは?

能力:教えません。

その他:困った時とかに電話かメールをするとアドバイスをくれる。優しい。因みにアドレスは転生後に勝手に登録されていた。…なに?タナトスは男だと?それは固定概念に囚われた哀れな人間の考えだ←お前なんて事を。冥界と現世を自由に行き来出来る

 




2人だけでしたが、書きました。
え?織斑一夏はどうしたって?書く事朴念仁しかないだろいい加減にしろ。
あと、前書きでも書いたように次回から本編なので、生暖かい目で見守っていただけると幸いです。
それじゃ、Ciao!


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第2翔『覚悟と届け物と1本の電話』

誤字脱字があれば気兼ねなくコメント下さい。真摯に受け止めた上でコメントしてくれた事に嬉し涙を流しながら何故初歩的なミスを犯したと過去の自分を呪いながら修正します。


「最悪な目覚めだ。」

テーブルの前でそう言い放つと、下を向き顔をテーブルに乗せる。

これは仕方ない。なんせ昨日は世の中の理不尽さに泣きながら布団に入り、しかも今朝は宅配便が鳴らした呼び鈴で飛び起きたからだ。

「しゃーない。ここまで来たら腹決めるか。くぁ~」

 

欠伸を噛み殺して右を向き、今朝方受け取った荷物を見る。

「しっかし、俺なんか頼んだっけ?中々重いしデカい、しかも送り先の住所も書かれてなかったし…怪しいけど、とりま開けるか。」

近くに置かれたスーツケースに手を突っ込み、ペン入れを取る。

その中からカッターを取り出してガムテープを切っていく。

 

「じゃあ、オ~プン。」

阿呆な事を言いながら開封する。

するとそこには

「ジェラルミンケース?」

横に1つ、縦に5つ。計6つの綺麗に収まっているジェラルミン製のケースが入っていた

「まず横長のやつから開けてみるか。」

横に入っていた横長のジェラルミンケースを取り出し、ロックを外して開ける。

「あっ!これかぁ!」

中には、エボルドライバー、石化したエボルトリガー、トランスチームガン、スチームブレード、コブラフルボトル、バットフルボトル、コブラエボルボトル、ライダーエボルボトル、ラビットエボルボトル、ドラゴンエボルボトルがクッション材の間に丁重に収納されていた。

「おぉ!頼んだ物が全部揃ってる!ありがとうございます。」

特典で頼んだ、エボルトが使っていた変身アイテム(ボトルも含む)が1式揃っていた。

だが、ここで一つだけ疑問がある。

ダンボールに入っていたケースは6つ。そしてその中から取り出したのはこれ1つのみ、残りの5つのケースの中身は?

「…嫌な予感しかしない。」

エボルト関連ならそれはもう間違いない。白龍はそう覚悟し、箱の中から5つの内1つのケースを取り出し、開ける。

ソレはさも当然の如く入っていた。

白龍の悪い予感は的中した。

「ウッソだろお前……」

なんと中身はあの、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パンドラパネルだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁぁぁぁぁぁぁんでお前が居るかなぁぁぁぁぁぁあ!」

予想通りの諦めと絶望感が入り交じった声を上げた。

その後、渋々残りの4つを開けるとやはり、それぞれ色の違うパンドラパネルが入っていた。

「後で組み立てるかな…」

そんな事を言ってると、スマホが突然けたたましい音を立てる。

『ー!ー!ー!ー!』

「ん?電話か、誰からだ?」

画面には、【タナトス】と表示されている

 

「えっ(困惑)いつの間に。まぁいいや、これは出よう。言いたい事めっちゃあるし。」

パンドラパネルとかパンドラパネルとかパンドラパネルとか

コールが鳴り止まない内にさっさと電話に出る。

「はい、白龍です。」

『ごきげんよう、無事転生出来たようですね。よかったです』

声のトーンは変わらないが、転生が成功した事にホッとしていた。

だが、その事より白龍は聞きたい事があった。

「あのー、タナトス様?」

『タナトスで構いません。なんでしょうか。』

「特典の物は無事に届いたんですが…」

『要望の物も届いたんですね。』

「なぜ、パンドラパネルが5つも入ってるんですか?」

『ああ、それですか。オマケです』

なんの悪びれもなくそう言った。

は?オマケ?

俺はあえて口にしない。それが正解だと思ったからだ。

「オマケ…ですか」

『はい、オマケです』

こ れ は ひ ど い

『そうそう、IS適性検査の実施される日にちの事で電源をしたのですが来週の月曜日に行われます。』

「あ、やっぱり受けないといけないんですね。」

『はい。勿論です。良かったですね、もう一度青春が味わえますよ?』

クスクスと、電話越しから笑いが聞こえる

この女神、楽しんでやがる…

『そして、入学は火曜日になっています。』

「それはまたハードスケジュールですね。」

『こういう事は早めが良いですので。』

まぁ、そうだろうな。

『あと一つ報告する事があります。』

先程より真剣さが伺える。なんだろう?と思っていると、

『明日、冥界とリンクしている特別製のISコアを送ります。朝には届くかと』

…え?なんと仰ったこの女神。ISコアを送る?

なんだろう。自分愛されてるの?女神の寵愛ほど厄介なものは無いよ?

『えぇ、貴方は愛されています。今回のパンドラパネルだって、明日に届く特別製ISコアだって、貴方のために用意した物なのだから。』

「もしかして、思考読めたりします?」

『勿論です。女神なので』

もう訳が分からないと、白龍は諦めた。

『それでは、私はまだ仕事があるので失礼します。』

「アッハイ」

【通話終了】と画面に表示され、自動的にホームに戻る。

「……百均でなんか買って物干し竿でも作ろうそうしよう。」

現実を逃避するため、物干し竿を作る為の材料を買いに行く白龍であった。

 

その後、帰ってきた白龍は一心不乱に物干し竿を作った後、パンドラパネルを静かに組み立てるのであった…

「なんか…うん、頑張ろう。」

その日の晩御飯は、オムライスだった。おいしかったなぁ…

そして今日も不貞寝する。

 

 

 

 

 

 

時は遡りお昼頃~

場所はIS学園。そこには、いつもは無い緊迫感が漂っていた…

ある1箇所を睨む学園の教職員達、その目線の先に立っているのは、

『初めまして、だなぁ!IS学園の諸君。』

赤いスーツに身を包み、首元から胸部に装着されたパイプらしき物、胸部の中央には緑色のコブラのの意匠が施され、顔は全体を隠すフルフェイス。こちらには緑色のバイザーがあり、その上から伸びた煙突。右手には小型の銃を持ち、肩に乗っけている。

声は変音機で変えているらしく、少々年期の入った男性のような声で喋る。

職員達は突然の出現で戸惑っており、警戒が緩まない。

そんなピリピリした空気の中、それはおちゃらけた声でその場をゆっくりと歩く。

『今日は君たちにそうでも無い事を報告に来ただけさぁ。』

「そうでも無い事だと?巫山戯るな!」

1人の職員が声を上げる

『まぁまぁ落ち着けって、な?カルシウム足りてないんじゃないのか?ともかく人の話しは最後まで聞くもんだぜ?』

『その前に、自己紹介といこう。俺の名前は…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ブラッドスタークだ。以後お見知りおきを』

そういい、ボウ・アンド・スクレープと言われるお辞儀をする。

その名前を聞いた教職員の中の一人、第1回モンド・グロッソ優勝者【ブリュンヒルデ】の異名を持つ織斑千冬が反応を示した。

「ブラッドスターク…だと?」

その名を口しに、顔をしかめる。その場にいた他の教職員達も、さらに警戒を高める。ブラッドスタークという名は、裏の社会等で脅威とされてきた。ISの関連者は嫌でも耳にする。特に、織斑千冬のようなIS委員会や政府に影響を与えられる人物は尚だ。

 

『ああ。そうだがそれがどうした?まぁ、そんな事はどうでもいい事だ。』

両腕を大袈裟に広げ、話を続ける。

『さて、そうでも無い報告の事だが…"2人目の"男のIS操縦者が現れた』

スタークが放った言葉にその場が凍りつく。

「2人目のIS操縦者だと!?有り得ん!まだ適性検査は行われていないのだぞ!」

千冬の声がスタークの言葉を否定する。が、

『おいおい…俺を誰だと思っている?そんな安い情報ぐらい幾らでも持っているんだぞ?適性検査なぞ、知られずに出来るさ。』

呆れた声で千冬を見る。

『それと、最後に1つ。織斑千冬、IS委員会と政府にこう言っておけ「2人目の操縦者に手を出して見ろ、立場が消えるだけで済むと思うなよ」とな。』

そう残し、スタークは後ろを向き歩く。

「待て!お前はどこまで知っている!」

声を荒らげる千冬。しかし、スタークは振り返らずに歩いて行く

『さぁてな、後、待てと言われて待つ馬鹿はいないぞ。じゃぁな、IS学園の諸君。Ciao。』

そう言って持っていた銃のトリガーを引き、蒸気を振り撒く。

蒸気が晴れた後スタークがいたはずの場所には、奴は姿を消していた。

「何がそうでも無い報告だ…何がそんな安い情報だ…」

織斑千冬は先程の言葉を呟くと、悔しそうに打鉄の近接ブレードを握りしめた。

 

 

 




お気に入りが1週間も経たずに10をこえている…?

ん?何っ!?今週は終業時間が19時だと!?うーん(失神)
だったら睡眠時間を削れば良いじゃないか(名案)
みなさんはからだをだいじにしましょうね


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第3翔『Academyへの入学2日前』

遅くなりましたァ!すみません!次話は早めに投稿します!


『ピンポーン』

午前7時、呼び鈴の音が部屋に響く。目覚ましには十分過ぎる音量だ。つまるところとても五月蝿い

「んぁ?…あぁ、はーい今行きまーす…」

凄く眠そうな声で返事を返す。

二度寝を考えたが、タナトスに怒られそうなので急いでその考えをしまい込み、布団を退かして室内用スリッパを履き、玄関に向かいドアを開ける。

「どうも、お届け物です。こちらにサインを…」

 

配達業者とのやり取りを終えて、テーブルの前に座る

「さてと、中身はおおよそ見当はついてる。ISコアだよな。」

白龍はダンボールに貼ってあるガムテープを、カッターで静かに開けてISコアを取り出す

「まぁ、そうだよな。…ん?手紙?」

ダンボールの底に手紙が入っていた。おおよそタナトスだろう。

 

「なになに?『このコアは昨日言った通り、特別製です。決して破損や破壊した場合、即刻私がそちらに向かい説教を行いますので、くれぐれもそのような事が無いように。万が一の場合は仕方ありませんが。 タナトス』アッハイ。わっかりましたー!」

くれぐれもの部分が心無しか協調されていた

白龍はコアと手紙をダンボールに戻して、テーブルの傍に置いた。

 

「さてと、明日が全国一斉IS適性検査だっけな。はぁ…考えるだけで胃が痛い。」

これから起こる波乱万丈な日々を思い浮かべて、胃をキリキリさせる。

「うーん、今日も早めに起きてしまったし、朝食を食べて専用機の設計でもしようかね。」

そう言って立ち上がり、調理済みのパンをさらに盛り付け、オレンジジュースを持ってテーブルに置く。

そして朝食を摂ったあと、資料ケースの中からコピー紙を数枚取り出して設計をしていく…

 

 

~5時間後~

 

 

一通り描きたいことをコピー紙に書いた後、ペンを置き、背伸びをする。

「くぅ~、あいててて。取り敢えず、ここまででいいかな。お昼ご飯食った後にまた続きをするか!」

ヨシ!と言ってペンや消しゴムをケースに戻した後、消しカスをゴミ箱に捨てる。

「昼は外で良いだろ、買い出しも兼ねて。」

昼はカツ丼っしょ~!アッハッハッハ…

 

 

 

その時、白龍は知らなかった。いや、知ろうとしなかったのだ。この世界は、己というイレギュラーな存在で既に歪んでいる事を。原作以上の事件が起こることを。

 

「さぁて。これからが楽しみだな、神野白龍」

いつの間に居たのか、1人白龍の部屋で佇む血濡れの蛇(ブラッドスターク)が居た

……

………

昼食を終えた白龍は百均に行ったり、本屋に行って『インフィニット・ストライプス』と言う各国の代表候補生や代表。そしとその専用機の事が書かれている雑誌を買ったりジャンク屋で部品を買ったりしていた。

「うーむ、大方このぐらいかな。」

レジ袋を覗きながら歩道を歩く。そして深くため息をつく

「あーぁ。なーんで原作と絡めるかなぁ~」

全く、自分はただこの世界を傍観するつもりだったのにな~と、言っていると、「女尊男卑」というこの世界の個性とも言える厄介なワードがふと頭に浮かんでくる。

「…そういえば確かに目線がキツいな、買い物中もだったけど。一応この風潮に染まっていない人も居るらしいけど、その人と結婚出来た男は数少ないだろうな。」

ナムナム。

「ま、俺には関係の無い話だがね。」

ハイパームテキ!!!

「それじゃ。勘違いヤローに絡まれる前に帰ろっかー。」

鼻歌でEXCITEを歌いながら帰る。独り言と鼻歌のお陰か、誰にも絡まれずに家に着いた。

 

 

「たっだいまー!誰も居ないけどー。」

そんな虚しい事をそれなりに大きい声を出して部屋の電気をつけて、何時もの部屋に入る。だが、どうとは言えぬ違和感を感じた。

 

…誰か居るな。

そう感じ取った違和感を覚え、携帯していたトランスチームガンを構えて、部屋の真ん中に移動する。

トランスチームガンを構え直し、周りを見渡す。

………

 

「!」

クローゼット辺りが僅かに動いたのを感じ、迷わずにトリガーを引く

ダァン!

放った弾が命中し、霧のようなものが晴れていく。

そこに居たのは

『よォ』

 

 

 

 

ブラッドスタークだった。

 

「なに…?」

 




どうして3翔目で難産なんですか?
「どうして…どうしてでしょうね…」

実は2日目の話の構想はまっったく考えておりませんでした。お陰でくそ短いですすみません
許して下さい!何でもしますから!!
※なんでもするとは言ってない


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第4翔『入学前じt何!?強制入学だと!?やめろ!HA☆NA☆SE』

お待たせしました。第4翔、完成です!誤字脱字がありましたら、気兼ねなくご報告ください。それでは、どうぞ!


「どういうことだってばよ・・・」

入学前日の朝、学園のある島と本島を繋ぐモノレールに揺られながら昨日の事を思い出す。

 

 

 

 

 

昨日の夜

 

『よォ』

ブラッドスタークが家に雲隠れならぬ霧隠れしていた。

 

「なに…?」

あまりの事に少し戸惑った白龍は、その姿を思わず凝視してしまう。が、その仕草はどこかで見たようなソレだった

「ブラッドスターク……てか、女神様ですよね?」

そう、ブラッドスタークが見せる仕草は女神タナトスと同じだった。

 

俺の直感と観察力が、そう言っている!

「…バレましたか。そうです、私がタナトスです。」

このままでもしょうがないので、トランスチームガンからコブラフルボトルを抜き取り、変身を解除したタナトス。

「俺の直感と観察力を舐めないで下さい。と言うか、なんでうちに?」

そう、最大の疑問は何故タナトスがこの家に居るのかである。その疑問をタナトスに聞く。

 

「あなたに伝える事がいくつかあるので、それを教える為にです。」

「それでうちに不法侵入したと?」

「まず、1つ目ですが…」

俺の言葉を全く無視し話を続ける。

「ウッソだろおいスルーされたんだが」

「2度は言いませんよ?」

そしてなぜか怒られる

「では。1つ目。明日、IS学園付近に在住の男性は学園内で適性検査が行われます。」

は?なんと言ったこの女神。学園付近在住の男はそこで適性検査を受ける?

「まことに?」「まことに」

………

……

嘘だドンドコドーン!

「次に2つ目ですーーーーーーーーーーーー

 

 

「この後なんか言ってたような気がするけど、ぶっちゃけ1つ目の事がデカ過ぎて覚えてない。」

はぁ…。とため息をつき、だらしなく下げた頭を上げ、車内を見渡す。

「知り合いは…いないか。」

1人ぐらい友人は居るだろうと思い辺りを見たが、見知った顔は会社の同僚と先輩位で、あとは近くの学校の学生や他の会社の社員だった。

「おっと…駅に着いたか。さぁ、地獄を楽しみな」

IS学園のある島の駅に着き、そんな皮肉混じりの言葉を吐く。

……

………

どなどなどーなーどーなー。と連れて行かれると、IS学園に到着した。ゾロゾロと男性達が校門から入っていく。

「嫌だなぁ…結果は見えてんだもん。逃げたいなぁ…」

このあと起こることを想像し、げんなりとする。

 

「それではこれから、IS適性検査を行います。」

学園の教員の1人がマイクを片手に進行を行う。

内容はIS本体に触れるだけという簡単な作業だ

他の教員は、講堂に連れてこられた男性達にテキパキと列を作らせ各列検査を行っていく

因みに白龍は前から数えたほうが近い場所に居る。

「触りたくないでござる。」

 

そんなことを言っているうちに、ついに白龍の番が回ってきた。

「しにたい」

ぶつくさものを言ってもしょうがないのでサッとISに触れる。

すると

「もうやだ」

突然光りだしたかと思うと、そこにはISを纏った1人の新卒が居た。

周りの人達は唖然としたが、すぐに教員達は拘束しようとし、世の男性達は放心していた。

「動くな!そのままこちらに来い。」

1人の教員の声がした。そちらを向くと、『ブリュンヒルデ』織斑千冬が居た

「IS解除!」

白龍はここから逃げ出さんと、ISを解除させ講堂を抜け出し、グラウンドを走り抜ける。

「待てっ!」

急いで追いかける千冬。だが、言葉で静止する訳もなく…

「誰がッ!待てとッ!言われてッ!待つかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 

勢いよく校門を抜け━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

れませんでした。まぁそうだよね。

「離せえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!俺はまだ普通に社畜していたいんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!やめろ!HA☆NA☆SE」

その言葉に周りはドン引きしているが、なんの意味も無い。

校門付近で待ち伏せしていた教員に捕獲させられ、現在IS2機に両脇を掴まれ拘束されている白龍。

どんなに無意味だと分かっていても、ジタバタともがきにもがく。

そのまま適性検査の責任者である織斑千冬の前に連れていかれた。

「さて、聞かなくてもわかるな。」

織斑千冬が放った言葉には、威圧が掛かっていたが気にすること無く反論に移る。

「勿論です。自分は大学卒業したばかりで、つい最近今勤めている会社に入社した新卒です。やっとの思いで手に入れた社畜人生。なのにこんなもの(失敗作)に私の社畜人生を邪魔される訳にはいかなかった。なので死にものぐるいで逃げました。ただそれだけですよ。」

だが、

「それについては会社を辞めてここに入学して貰うしかない。世界でたった2人の男性IS操縦者だ。分かってくれ。」

しかし、食い下がる白龍

「データ取りやらなら1人だけで充分でしょ、あと普通なら、『2人目の男性IS操縦者?1人目の、ブリュンヒルデの弟だけで充分だから別にイラネ』が普通じゃないですか?世間の皆さんはそう思っているでしょ、政府も。じゃなかったらよっぽど傲慢な連中だ。後で後悔するだろう。」

その反論も返される

「生憎、上は傲慢な者しか居らんのでね。」

「ったく、上の連中は頭の中がお花畑か?」

そうボヤくが、意味はなさなかった

「まぁ、良いでしょう。全てわかってた事だ、諦めましょう。」

"全てわかってた事"その言葉に違和感を覚えながらも、千冬は手続きの準備をし始めた

「ですが、一つ条件があります。」

「ほう。条件か、言ってみろ。」

先程考えついた『条件』を、口にした白龍。

しかし、その『条件』は驚愕の内容だった。

 

 

 

 

「私がここを卒業すると同時に、私が学園にいた事、今後取っていく私のISのデータ、1つ残らず全て消し、神野白龍は最初から存在していなかったことにする。」

「これが私からの『条件』だ。できなければ今すぐ研究所に自ら出頭しよう。」

ニヤリ、と口角を上げる。

「そんなこと…できるとでも」

思っているのか。と続けようとしたその時、あの時のブラッドスタークの言葉が思い出される。

『2人目の操縦者に手を出して見ろ、立場が消えるだけで済むと思うなよ』

「ッ!いいだろう。政府にも伝えておく。」

「やったぜ」

ガッツポーズを決めた白龍。だが、明日から地獄が待っている事を忘れていた。

 

 

 

 

 




次から原作スタートとなります!本番はここからかぁ……


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第5翔『学生時代に逆戻り~…おのれおのれおのれおのれおの(ry』

ハイパー遅刻しましたァ!申し訳ないです。
今回から原作スタートです。
では、どうぞ!

お気に入り40越!?ありがとうございます!!!


やあ神野白龍だよ。

俺は昨日あった適性検査で見事に引っかかり、強制的に入学させられちったよ。そんで今はIS学園の教室の一つ、1年1組に居る。

ここで一つ確認しておく事がある。それはISとは何故か女性しか使えない、という事はここIS学園は必然的に女子校になる。

 

つまり、だ。女性がハイパー苦手な俺が放り込まれたらどうなるか、考えるまでもない。

「いがいたい」

そう、ストレスと緊張感がマッハァ!である。お陰でとても胃が痛い。キリキリする

左に目をやると、同じく緊張で背筋がピン!としている織斑千冬の弟、皆さんおなじみワンサマーや朴念仁等と言われている織斑一夏がいる。

その時

 

ガララッ!と教室の戸が開かれ、1人の女性教員が入室してきた。

はち切れんばかりの胸部装甲を持って。

「皆さん。入学おめでとうございます。私は副担任の山田真耶です。一年間よろしくお願いしますね。」

圧倒的童顔。圧倒的胸部装甲。だが、俺は興味も向かなかった。それどころか、気分が悪くなる。それほど女性が苦手なのだ。ここまで行くと嫌いレベルだが。

 

「それではまず、自己紹介をして貰います。五十音順に行いますので、お願いしますね。」

五十音順か…じゃあ俺はワンサマーの次か。

 

そんな事を考えている内に、自己紹介が織斑一夏に回ってきた

が、当の本人は未だに緊張しているのか山田教員の声すら耳に入っていない模様。なにしてんだ

「織斑くん。織斑くん!」

「はっ、はい!」

中々大きな声で呼ばれたのに驚いて、身体をビクッとさせた。

(おぉ…なんててんやわんやなんだろう。自己紹介するだけなのに、山田教員もそれなりにI教師している筈なのにわたわたしてるし…)

二人とも落ち着いた所で、織斑一夏がこちらを向く。

 

「織斑一夏です。よろしくお願いします!…

 

 

 

以上です!」

 

ガタッ!

 

終わってしまった。

クラスほとんどの女子ずっこけたぞオイ。

 

ん?織斑一夏の後ろに織斑千冬教員が手に持っている出席簿を大きく振りかぶり…

スパァン!

自身の弟である織斑一夏をシバいた。痛そう(小並感)

その叩かれた彼はというと、

「ゲェッ!関羽!!!」

なんという失礼な事を言った。なのでもう一度、

スパァンスパァン!!

シバかれた。2連続で。

ご愁傷さまなこって

 

「何すんだよ千冬姉ぇ。」

「ここでは織斑先生と呼べ。馬鹿者」

そう言われた馬鹿者はそそくさと自分の席に戻った。

その事を確認し、教壇に立つ織斑教員。

そして、挨拶を始める。

「諸君、私がこのクラスの担任の織斑千冬だ。私の役目は、諸君らを半月で使えるよう指導することだ。

私の言う事はよく聞き、よく理解しろ。いいな?」

なんとも上から目線な挨拶だこと、しかし、クラスの女子達は

「「「きゃぁぁぁぁーーーーーーー!!!」」」

憧れの人が担任のということで、興奮していた。

(うるさっ!耳栓しよ。)

白龍は冷静な判断で無事鼓膜を守れたが、対応に遅れた織斑一夏は(鼓膜が)死んだ。

……

………

まぁ、その後もまた一悶着(なんやかんや)あり、やっと俺の自己紹介の番がきたので教壇の前に立つ。

「初めまして。全国一斉IS適正検査で見事()()()()()()()()元、会社員の神野白龍と言います。

歳は22で、特技は家事全般で炊事洗濯なんでもござれ。苦手な物は面倒な事です。それなりによろしくお願いします。」

ペコリと一礼する。と、同時に特典の一つの呪いをかける能力を発動させる。

 

(能力発動。神野白龍との関係はクラスメイトから上らない。更に、神野白龍に向けられる好意・興味は全て織斑一夏に転換される。)

取り敢えずはこんなもんか…

自己紹介が終わった白龍は自身の席に戻り、黒板に顔を向ける。そこでは、

「いいか、織斑。これが自己紹介というものだ、少しは神野を見習え。」

「はい…」

マトモに自己紹介を出来なかった織斑一夏は、千冬教員に説教されていた。

 

その時。

 

 

キーンコーンカーンコーン!

 

 

SHRの終わりを告げる鐘が教室に響き渡る。

「ん、もう終わりか。それではSHRを終了する!各自次の授業の準備をする様に!遅刻してもいいが、容赦しないからな。」

そう言い終わった後、教室から退出する千冬教員と真耶教員。

途端に教室が騒がしくなる。早速呪いの効果が現れたのか、全員が織斑の方に集まって行く。

(今は人寄せ人形になって貰おうか。今は、な。)

織斑はこちらに来ようと、迫る女子を搔き分けようとするが数に勝てるわけなく

「ちょ、押さないでくれ!うああああああああああああああ」

女子の波に飲まれていく。

だが、すぐに幼馴染の篠ノ之箒に救出され廊下に消えた。

余談だが、彼らは随分と話し込んでいたのか授業開始のチャイムに間に合わず、千冬教員から出席簿で一撃を有り難く喰らっていた。

 

「それでは、授業を始めますね。」

どうやら教科担任は真耶教員らしい。となると、織斑教員は補佐兼監視になる。

監視がメインだろうが。

…授業開始からどれぐらいの時間が経ったであろうか。今では真耶教員の声と、ノートを執る音だけがこの場を支配している。

俺は真耶教員に指定されたページを開き、要点などをノートに纏めている。

 

「神野くん。何処か解らない箇所はありますか?」

「いえ、今の所はありませんね。心遣いありがとうございます。」

強制入学であったので授業について行けているか心配の声をかけてもらったが、問題ないと言うことを伝える

「そうですか、もし解らない事があったらいつでも質問して下さいね。」

「はい。そうさせて貰います。」

 

次に、織斑一夏に同じことを聞く真耶教員。あるとしても一部だけだろうが…

「すいません。ほとんどわかりません。」

だろうな。さっきからノートも執っておらず、挙動もギクシャクしていて怪しさ満点だったし。

そこに、千冬教員が織斑に話し掛ける。

「入学式の時に渡した参考書はどうした。」

織斑の机を良く見ると、そこにあるのはノートだけで参考書と思われる物は置いていなかった。

「古い電話帳と思って捨てました!」

「馬鹿者!」

スパァン!

「いったぁ!?」

一体こいつは何をしてるんだ…わからんこともないが

呆れた千冬教員は、教壇の下から予備の参考書を織斑に渡す。

「1週間だ。1週間で全て覚えろ。」

中々な無茶振りをする千冬教員だが、罰としては妥当だろう。

「1週間!?無茶だよ千冬姉ぇ!」

「織斑先生と呼べ馬鹿者。」

織斑の学園ライフのスタートダッシュは、踏んだり蹴ったりであった。

 




原作知らないって…キツいっす。
次回は皆さんお待ちかねの、あの代表候補性の回です。お楽しみに!


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第6翔『嬢ちゃん、やめとけって…ん?男女3日間戦争?よっしゃ1発ぶち込んだろ』

すみません。フツーに遅れました。すみません。
あと今回は主人公がゲスいです。見られる場合は心して見てください。


先程の授業が終わり、今現在は休み時間。

そんな貴重な時間を優雅に睡眠で削っていると

「俺、織斑一夏です!よろしくお願いします!」

 

全く空気を読まない織斑が自己紹介をしてきた。

せっかくの貴重な時間を壊されてすこしイラッとする。

「改まった自己紹介は昼休みでもいいだろ…」

薄目で織斑の声がした方を見る。イライラしたのがわかったのか、少しオドオドしていた。

「早めの方が良いかなと思って…」

「時と場合による。困った時は周りを見て判断した方がいい。…そろそろ時間だ。席に戻っていた方がいいぞ。」

黒板の右上に掛けてある時計を見ると、授業1分前だった。

「やべっ!ありがとうございます!」

それを見た織斑は礼を言って自分の席に戻っていった。

「世話の焼ける奴だな。」

金髪はどうしたかって?そういや、寝てる時になんか言われた様な…まいっか

 

キーンコーンカーンコーン

授業開始の鈴が鳴る。

と同時に、織斑教員と山田教員が教室に入ってくる。

「では、授業を始める!と言いたいところだが、クラス代表戦が近々行われる。なので今からクラス代表を決める。

自薦他薦で構わん。」

 

説明(?)が終わった途端、クラスの女子達がどんどん手を挙げ口を揃えてこう言った

「織斑くんがいいです!」

やった!俺を推薦した人誰もいねぇ!平和やなぁ。

そんな事を思っていると、織斑が

「じゃあ俺は神野さんを推薦します!」

といいやがった。

「は?」

今なんつったこいつ。俺を推薦するだァ?

「最っ悪だ…織斑先生、拒否権は」

「無い」

「oh......」

分かってはいたものの、絶望感が溢れて止まらない

諦めた白龍は織斑千冬に向けていた頭を、そっと机に伏せた。

しかしその時

 

バァン!

机が叩かれる音によって、伏せた頭を再び上げる羽目になった。

「んぁ?」

重々しく持ち上げた頭を音のした方へ向ける。そこには、

「どうしてこのわたくしが!イギリスの代表候補性、セシリア・オルコットが推薦されずに、こんな初心者がしかも男が推薦されていますの!?」

顔が真っ赤っかなイギリス代表候補性、セシリア・オルコットが立っていた。

 

それを見た白龍は、面白い事になりそうだ。と心の中で酷く悪い顔をし、ポケットからレコーダーを取り出して、録音ボタンを押した。

(ならばぁ…答えは1つ!カチッとな!オヒョヒョヒョヒョヒョ!!!)

あまりにも…ゲスで鬼畜で畜生である

そんな事は露知らず、今までの不満をぶちかますセシリア嬢。

やれわざわざイギリスから来ただの、やれ極東の猿だの、やれクラスの代表が文化として後進的な国の猿だの言いたい放題。

更に追い打ちをかけたのが、セシリア嬢の言葉にキレた織斑一夏だった。

「イギリスだって大差ないだろ。世界一メシマズで何連覇中だよ。」

そんな、混沌(カオス)が渦巻くクラスの中で白龍はと言うと

(織斑もやりますねぇ!いいゾいいゾ。でもスターゲイジーパイとか実の所どちゃくそ美味いんだよな。ウナギのゼリー寄せは…うん。)

変わらず心の中で酷い笑顔で傍観していた。

とても…ゲスである

変わって織斑達は、先程の織斑の一言でセシリア嬢の逆鱗に触れ、真っ赤な顔が更に赤くなった。

そして何故か、白龍の方に火が飛んだ。

 

「なあ!神野さんも言うことないんですか!?」

「うん。特に無いね。というかこういう場合は食いつくよりスルーした方がいいのでな。人間の基本だよ?」

当たり前の対応をした筈なのだが、セシリア嬢は馬鹿にされたと思ったのか

「こうなったら決闘ですわ!」

(どうなったら決闘になった?)

決闘という提案をした。

 

「そちらが負けたら、一生奴隷として使ってあげますわ!」

(最っ高のハイライト、頂きましたよォ!流石女尊男卑に染ったお嬢さん!(某御大将並感))

その通り最高のハイライトを撮れたので、ボイスレコーダーを止めた。

「いいぜ!乗ってやる。それで、ハンデは?」

(おい馬鹿。決闘なのに手加減とか無礼も無礼なんだが?)

額に手を当て、ため息をつく。

手加減をもちかけられたセシリア嬢と、それを聞いたクラスの女子達は

「今、なんと?ハンデ?馬鹿にしてますの!?」

「織斑くん。男が女より強かったのはもう昔のことなんだよ?」

「男女で戦争をしよう物なら3日も持たないらしいし。」

(ん?阿呆がここに何匹かいますねぇ…よっしゃ1発ぶち込んだろ)

「はいはーい、それについては意義がありますね。」

手を挙げ、ゆっくりと立ち上がる。それと同時に、ボイスレコーダーを再び録音を開始する。

 

「問題です。ここにISを扱える男性が2人居ます。ではその2人に核ミサイルを持たせて見ましょう。どうなるか答えよ。」

そんなお巫山戯トーンで喋る。が、それを聞いた女子達(野次馬)は静かになった。そんなことはさておき喋り続ける白龍。

「そして先程()()()()()んですが、実際に、仮に男女3日間戦争が起きたとしましょう。3日なんて言い過ぎだ、一日で確かに女性が勝ちますねェ」

「そ、そうでしよ!?「しかし!」!?」

クラスの女子の声を遮り、話を再開する。

()()()とある有能な指揮官であれば、事実上勝つのは男性側だったりする。」

黒い笑みを浮かべながら。

「始まりはよーいドン。あらかじめ一定の場所に固めて配置した武装した男性を女性陣側に特攻させます。」わかりやすいよう、ジェスチャーを入れながら説明をする

女性側(エサ)はその事をもう既に知っていて。あとはISで蹂躙するだけ。」

「これで女性側は勝利を納める。」

大きく広げていた手を、静かに胸の前で合わせ頭を少し下げる。

「やっぱり勝つのは女性じゃない!ふざけないで!」

クラスの女子達(大馬鹿者共)はまだ気付かない。

「重大な存在を失って…ね。」

その言葉を聞いた織斑千冬は白龍を止めようとする。が、

「やめろ!神野。それ以上は「織斑先生。」なんだ.....」

織斑千冬の方を向き、こう言った。

「力に溺れた者には、少々キツイ事を体験して貰わないと気付かないんですよ。」

「さぁ!女性達は勝利を獲ました!だが?獲た代わりに何を失った?何が消えた?何が……残った?」

その言葉を聞いた女子達は、顔を青くした。

「そう!大切な親!兄弟!夫!彼氏!身内を!無くしたのです。」

「その後、女性陣はどんな行動に出るか…お分かりですよね?そうです。」

中程の間を空けて一言

「内戦が始まるのです。そして最後に行き着く先はISの製作者」

「ちなみにですが、男性は無事です。」

人差し指を立て、先程とはうって変わり落ち着いて喋る。

「だって…ねぇ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「最初っから、男は居ないんですもの」

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?」

素っ頓狂な声を出す。クラスメイト達

「さて、ネタバラシと行きましょう。」

両腕を後ろで組み、改めて姿勢を整える。

「最初に、戦場にて特攻させた男性達ですが…骨格まで作り込んだクローンですよ。本物は、別の安全な場所に移動させています。んー!素晴らしいシナリオだね。」

「ISが作れるんだ。コピー品が出来ない方がおかしい。反論はないね?ヨシ!終了!」

1括り終えボイスレコーダーを止め、ゆっくりと席につこうとする。

「あぁ、そうそう。一つ言ってなかったね。有能な指揮官の事だけど、私ですよ。はい。あ、織斑先生。ちょっとイギリス政府に用があるので出掛けていいですか?ちなみに要件はこれです。」

ポケットからボイスレコーダーを取り出し再生させた。

それを聴いたセシリア嬢は赤かった顔を青くし、織斑先生は

「やめておけ。」

と静止された。

「分かりました。」

 

あれだけ騒がしかったクラスは、今では静寂に飲み込まれていた。

白龍のちょっとしたお巫山戯によって。

 

 

 

 

 

 

一応授業は無事に終わった。




うん。最っ高にゲスいですね。素晴らしい。


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第7翔『《秘剣》燕返し』前編

くっっっっっっっっそお待たせ致したぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
ほんっっっとうに長らくお待たせしましたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
そして申し訳なぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!

もしかして:繁忙期
あと短いです

これも全て、会社って奴の仕業なんだ。8時終業で休日出勤めぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
そしてあけましておめでとうございまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁすみませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!
1月もプチ繁忙期(ボソッ)








ということで今回は主人公の得意技である、『秘剣』燕返しが炸裂します!犠牲者?篠ノ之サァン


「うん。誰も来ていない教室に1人だけ…こんな気分が清々しい事は滅多にないよ。」

元社会人だった白龍は、いつも通りの時間(6時30分)に起床。

さっさと制服に着替え、食堂で朝食を済ませ誰よりも早く教室に着いた。

のは良いものの

「やっぱ暇だな。何時もならパソコンで書類作ってるんだけど、学生だとそんな物はないしな…」

悩む白龍。

しかし、ある事を思い出す

 

「せや、入学前に描いた設計図があったな!」

鞄の中を漁りながら、設計図を挟んだファイルを取り出す。

「ちょこっと修正入れて、どっかの企業に頼もっかな~。パーツとフレーム。」

鼻歌交じりに筆を進め、次々に修正を入れて行く。

………

……

 

あれから数分が経ち、教室にちらほら生徒が居るのが伺える。だが、話しかけようとする者はいない。

(そりゃそうだよな、噂ではキレたら織斑先生より怖い。なーんて言われてるし。いや別にキレた訳では無いんだけどさ、少々遊び心で言っただけで)

そんな白龍の思いは誰に届くはずもなく、時間は過ぎて行く。

 

………

 

…………

 

時は進み授業の時間!

内容はISの歴史やIS本来の使用用途etc

「ISとは本来、宇宙空間での活動を想定して開発されておりーーー」

因みに教科担は山田先生なのでとてもノートが取りやすい。(スローペースなので)

 

「ISには意識と似たような物があり、操作時間に比例して操縦者の特性を理解して行きます。」

一通りノートも取ったところで、流す様に教科書を見る。

ISには今現在第1世代から第3世代まで開発されているらしく、第1世代は()()()()()ISの完成を目指した試作機段階の物で現在では運用されていない。

 

第2世代は戦闘における用途の多様化を主眼に置いた世代であり最も多く運用されている

そして、第3世代は特殊兵装の搭載を目指した世代で世界各国がこぞって開発を行っているものの、燃費がどちゃくそ悪いらしく未だに開発を進めているらしい。

該当しているのは、セシリア・オルコットの専用機「ブルーティアーズ」

 

…とりあえずこんなものか。

いやしかしISに意識みたいなものがあるのは中々面白い。

頭の中で感心していると、授業の終わりを告げるチャイムが教室中に鳴り響く。

「それでは、授業を終わります。」

一礼をし、山田先生を見送る。

さーてと、休み時間だが何をするかね。

そう考えながら机を立とうとすると、一緒に教室にいた織斑先生が口を開けこう言った。

 

「突然ではあるが、織斑、お前に専用機が用意される。データ収集を兼ねてな。」

良かったやんけ織斑。

「え?俺に専用機ですか!?」

「あぁそうだ。束の奴が張り切ってな、倉持の方に頼んだらしい。」

この様子では、俺の専用機は無さそうだ。いやまぁエボルドライバーがあるから問題ないっちゃ無いが。

「済まないが、神野の専用機は無い。打鉄かラファールを使用してもらうしかない。」

「問題ないですよ。この程度なら予測内です。」

そうか、という織斑先生の返答を貰った時、ある女子が余計な事を口に出した。

「さっきから気になってたけど、篠ノ之って苗字もしかして箒さんと束博士って姉妹?」

おめぇなぁんてことを聞きやがる。

ほーらみるみる顔が険しくなってく

「姉さんは、あの人は関係ない!!!」

そう言って、篠ノ之箒が教室を出て廊下を走り去って行った。

「あっ、待てよ箒!」

それを追いかけようと飛び出す織斑。

全く。授業中に開発者の説明してた時に、嫌な顔してたの気づかなかったのか?

一瞬場の空気が時が止まった様になったが、直ぐに賑やかさを戻した。

 

時は更に進み昼休み。白龍は食堂へと赴くため、廊下を歩いていた。

「待ちに待った昼休み!さーてと、何にしようかな。」

独り言を呟きながら歩いていると、織斑と篠ノ之を見かけた。

白龍の視線に気付いたのか、織斑がこちらを向き呼び掛ける。

「あっ、白龍さーん。」

「おう。どうしたんだ織斑、女子侍らせて。」

「侍らせてません!というか、放課後暇ですか?」

放課後は特に予定はないと言いつつ、要件を聞く。

「実は、幼馴染の箒と剣道でISの特訓をするんです。」

「ほう。剣道かぁ…我流なんだが、大丈夫か?」

篠ノ之箒は、「問題ない」と言ったので付き合う事にした。

 




短くて申し訳ないです。
まだまだ仕事が忙しいので、月一投稿になります。申し訳ない。
なんでうちの会社は繁忙期が一年以上続いてるんですかねぇ……


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