素晴らしき哉、あなたの強さ (みらい)
しおりを挟む

素晴らしき哉、あなたの強さ

私が小説を書きたいと思ったのは二次創作をしたいというのが理由なのですが、なぜか今までオリジナル小説ばかり書いていました。ここでとうとう初の二次創作デビュー!

最近好きで好きでしょうがない、バンドリのさよつぐをテーマに書かせてもらいました。出来る限りの愛をぶっ込みました!勉強不足で不快にさせる事もあるかもしれませんが、もし開いてもらえたのなら最後まで読んでもらえることを願っています!

それでは、お楽しみください!!


オレンジ射し込むカフェテリア。

年期の入った振り子時計は無機質に、けれど心落ち着く音をたて、ゆったりとした空間を演出してくれている。

今の時間お客さんの数は多くはないけれど、皆それぞれが癒やしの時間を求め、この店にやって来ている。私の目の前でも妹の日菜がパンケーキを口いっぱいに頬張り幸せそう。

 

私も手元に置かれた、香ばしい香り漂うコーヒーを一口飲み込む。ふんわりとした苦味と微かな甘みが口いっぱいに広がり、体の奥からホカホカと温まめてくれているよう。

 

ここは私が最近よく足を運んでいる喫茶店、羽沢珈琲店。商店街で営む、小さいけれど地元の人達からも愛されているアットホームな喫茶店。今日は日菜にせがまれ観に行った映画の帰り、この店に立ち寄り2人でお茶をしていた。

 

「おねーちゃん見てみて!このパンケーキ!コーヒーの味と生クリームが相性バッチリ!とても美味しいよ!一口食べる??」

 

「私は平気よ。日菜、口元に生クリームがついているわよ」

 

「どこどこー??」拭いてほしいと言わんばかりに日菜がこちらに顔を差し出さす。「ほらここよ」と、日菜の口元を紙ナプキンで拭いてあげると、日菜はとても幸せそうに目を輝かせ、またパンケーキを食べ始める。今が[るんっ]というやつなのかしら?

 

「どうです?新作パンケーキ美味しいですか?」

 

しっかりとした印象の声を背後からかけられ振り返ると、ニコニコと笑った羽沢珈琲店の一人娘であり、ロックバンド、アフターグロウのキーボード担当、羽沢つぐみさんが立っていた。

 

「つぐちゃん、これすんごく美味しいよ!とってもるんっ♪って感じ!」

 

「満足してもらえて良かったです。前からあるコーヒーのパンケーキに色々改良を加えてみたんです!」

 

「そうなんだー!どうりで前食べたのより美味しいわけだ!」

 

「私のアイディアも沢山採用してもらったんですよ!」

 

そう言う羽沢さんの顔は少し得意げで、普段自信無さそうにしている彼女のこういう表情はとても新鮮に感じる。それがとても…可愛いと思う。

 

「紗夜さんこれサービスです!フライドポテトにチョコソースかけたやつなんですけど、凄く美味しいんですよ!」

 

「いえ。そんなサービスだなんて。ちゃんとお代は支払います」

 

「いえいえ!この間ファーストフードで食べたのマネして私が作ってみたものなんで、店のメニューとかじゃないんです!美味しかったから紗夜さんにも食べてもらいたくて」

 

慌てて両手を振りながら説明してくれる羽沢さん。せっかく彼女が好意で作ってきてくれたのなら、これ以上口を挟むのは無粋かしら…。それなら 遠慮せず頂くのが礼儀よね。

 

「そうなんですか。それなら、厚意に甘えさせてもらうわ」

 

「はい!甘えちゃってください!」

 

満面の笑みを向けられると少しだけ照れてしまう。その顔をずっと見ていたいけれど、羽沢さんに気を取られてせっかく作ってくれたポテトが冷めてしまうのも勿体無い。ポテトを一本摘み口に運ぶと、甘さと塩っぱさが良い塩梅で引き立て合う絶妙な美味しさが口内に広がる。

羽沢さんとこういう関係でありたいと思ってしまうのは私のワガママなのかしら…。

 

「どう…ですか?」

 

「ええ。とても美味しいわ。羽沢さんありがとうございます」

 

「わぁ、嬉しいです!そういえば今日はお二人でお出かけだったんですか?」

 

「うん!今日はおねーちゃんと映画観てきたのー!アウトヘイトって任侠映画!」

 

今日1日のことを思い出すように、日菜は大きな手振り素振りで羽沢さんに説明をする。

 

「今話題のやつですよね?私は任侠物とか、暴力多いの苦手なんで敬遠しちゃうんですよね」

 

頬を人差し指で掻きながら羽沢さんは苦笑する。確か羽沢さんは少女漫画や恋愛物が好きだって青葉さんが言っていたような。羽沢さんの友人としては、彼女にはなるべく暴力とは程遠い世界にいてほしいと願ってしまう。

 

「えーーーー!すんごく楽しいのに!ドカーバキー!ぶしゃー!って迫力満点だったよ!」

 

大はしゃぎで映画の説明をする日菜に羽沢さんは気不味そうな表情を浮かべた。少し迷ったあと、こちらに少しだけ顔を近付け内緒話をするように羽沢さんは口を開いた。

 

「私が子供の頃、このお店で酔っ払ったお客さんが大暴れした事があったんです。それで、そのお客さんを宥めようとしていたお父さんが珍しく怒ってしまい…取っ組み合いのケンカみたいになってしまって。お父さんのそういう姿初めて見たのもあるんですけど、凄く恐くて…それ以来暴力的な映画や漫画も苦手になっちゃって」

 

声を潜めながら話す羽沢さんは、きっとこの話をすべきか悩んだのだろう。そんな話を打ち明けてもらえる事が失礼ながらに嬉しくて、それと同時に自分が暴力とは無縁の人間である事にも安堵した。

 

「そっかー…それならしょうがないね!じゃあ、今度つぐちゃんも怖い人が出ない犬が沢山出てくる映画とか観に行こうよ!3人で遊び行ったらきっと、るんっ♪ってなるよ!」

 

「はい、是非!楽しみにしてますね!」

 

嬉しそうに返事をくれる羽沢さんに自分の心が踊った気がした。これが日菜の言う[るんっ]なのかもしれない。

 

 

「ヒナさんお待たせしました」

 

パタパタ足音を立てながら近づいてくるのは羽沢珈琲店のアルバイトであり、日菜と同じアイドルバンドPastel palettesキーボード担当の若宮イヴさん。日菜はこのあと若宮さんと番組収録があるらしく、そういう後々の予定もあり羽沢珈琲店でお茶をしていた。

 

「じゃ、おねーちゃんアタシたち行くね!今日は映画付き合ってくれてありがとっ!」

 

「ええ。それでは若宮さん、日菜が迷惑をかけるでしょうけど、よろしくお願いします」

 

「御意!お任せあれです!」

 

「えーーーー!アタシが迷惑かける前提なのーーー??おねーちゃんヒドーーーイ!」

 

そんな冗談を言い合いながら皆で笑って、羽沢さんも楽しそうで。

この時間がいつまでも続いてほしいと願う私の心は、とても目まぐるしく変化しているのだと自覚する。それはきっと良い事なのだと、そう思う。 

 

 

日菜と若宮さんが店を出て、羽沢さんも仕事があるため席を離れる。

けれど、1人になってもこの店にいると不思議と心が落ち着く。いえ…不思議な事など何もない。いつも肩肘を張ってしまう私にはこういう場所が必要なのだと思う。私は鞄から以前丸山さんから借りた文庫本を取り出し、この優しく揺らぐ空間に身を委ねた。

 

 

 

 

「…よさん、紗夜さん」

 

読書に没頭している意識が外に引き戻され、その瞬間私の心臓が大きく跳ね上がる。本から視線を上げると笑顔の羽沢さんが私の顔を覗き込んでいた。

 

「とても夢中で読んでましたね。その本面白いんですか?」

 

「あっ、はい…。丸山さんがとても良いと貸してくれたのですが、今まで恋愛小説という物に触れてこなかったのでとても新鮮ですね。思いのほか楽しめています」

 

「あっ!恋愛小説なんですか?私もそういうの好きなんで、よければ私のオススメも今度紗夜さんにお貸ししますね!」

 

羽沢さんは「何を貸そう」と、いくつか候補のタイトルを呟く。彼女から本を借してもらえると思うだけでなぜだろう…?柄にもなく口元が緩みそうになる。

 

「ところで羽沢さん。どうかされましたか?声をかけて頂いたようだけど?」

 

「あっ!そうでした!すいません紗夜さん。もう閉店の時間なんです!」

 

え?

確かに周りを見渡すと私以外の客は皆姿を消しており、窓の外はいつの間にか真っ暗になっていた。読書にかなり集中してたのだろう。全然気付かなかった。時計を見ると閉店時間を15分も過ぎているではないか。

 

「ごめんなさい。閉店時間が過ぎているのに長々と居座ってしまって…すぐにお会計をお願いします」

 

「そんな焦らなくていいですよ!とても集中してたんで、こちらも声掛け損ねてしまいましたした。あはは」

 

笑いながら私のコートを手に取り着させてくれる羽沢さん。それが嬉しいような、けれど…この時間の終わりが来てしまった事の寂しさも込み上げてくる。

 

「あの…遅くまですいませんでした。またお邪魔させてもらうわ」

 

「はい!紗夜さんが常連になってくれて、とても嬉しいです!…あの……よければなんですけど…また2人で遊びに行ったり出来ますか?」

 

突然の申し出にまたも心臓が跳ね上がる。軽率に口を開けば可笑しな事を口走ってしまうかもしれない。慎重に慎重に鼓動を落ち着かせ極力心に余裕を持たせ笑顔で返事をする。

 

「もちろんです。楽しみにしていますね」

 

 

外に出ると冷たい冬の風が顔を冷やす。

けれど胸の奥が温かいせいか、それをあまり辛くは感じない。逆にポカポカしているぐらい。

12月になったばかりの空はとても澄み切っていて、沢山の星が見える。以前、羽沢さんは一番星を見つける事が得意だと言っていた。

私も彼女に見つけてもらった1人なのだろう。それがとても嬉しくて、また彼女に会えることを心待ちにしている私がいた。

 

-♡-

 

あのあと羽沢さんと連絡を取り合い次の日曜日に出かける事が決まった。トントン拍子に物事が進んでいくのは、とても気持が良く、正直…私は相当浮かれてしまっていた。

 

羽沢さんと出かけると約束した前日の土曜日。私はスタジオCiRCLEにギターの個人練習へやって来ていた。何とそこで偶然練習をしていたアフターグロウのメンバーの方達と遭遇し、羽沢さんは嬉しそうに私の元まで駆け寄ってきてくれた。どうやらアフターグロウの練習は今しがた終わったらしく、これから帰宅する所らしい。

 

「紗夜さん今日って何時頃に終わりますか?このあと巴ちゃんと私の家で新作の試食会やるんですけど、よければ紗夜さんもご一緒しませんか?」

 

「巴さんと?えぇ、もしそちらがよろしいのでしたら是非。私はこれから3時間スタジオに入るので、その後でよければお邪魔させてもらうわ」

 

「やった!では、お待ちしてますね!練習頑張ってください」

 

私がスタジオブースに入るまで笑顔で手を振り続ける羽沢さん。その人懐っこい姿を見ているだけで、いつも以上の力を発揮出来るような気がした。

 

予約していたBスタジオに入り、楽器のセッティングを始める。

バンド練習も大事だけれど、1人スタジオで遠慮なく音を出し、自分の音を確認するのがロゼリア結成前からの私の習慣になっていた。

気になるフレーズを繰り返し、ソロの際に一音一音外さないよう何度も弾き続け、リズムには細心の注意をはらう。鏡の前ではしっかりパフォーマンスが出来ているか、3時間きっちり使って確認していく。

いつもは1時間毎に休憩を挟むのに、不思議と疲労を感じること無く練習を続けることが出来たのは、きっと彼女の笑顔のお陰だと思う。

 

スタジオ内のライトが点滅し終了の時間を告げられる。荷物をまとめ、重いドアを開き廊下に出ると、懐かしい顔ぶれと遭遇してしまった。

 

「あれ?紗夜じゃん」

 

「あなた達…」

 

ロゼリア結成前に組んでいたバンドのメンバー達。目指すべき演奏者としての志の違いから私はこのバンドを抜け、今に至る。

今まで彼女たちと対バンで一緒になる事もなければ、活動を続けているのかも知らなかった。どうやら新しいギターを加え新体制で活動をしているらしい。

 

「お久しぶりです」

 

「あんたも相変わらず自分勝手に好き放題にやってるみたいじゃん?」

 

当時私のリーダーだった彼女の言葉には確かな棘を感じた。後ろで他のメンバー達もニヤニヤと笑っている。不快…。私の頭から爪先まで、今すぐこの場を立ち去りたいという気持ちが浸透していく。

 

「ええ。充実しているわ。それでは私は帰りますので「相変わらず機械のような演奏するよね」

 

一刻も早くこの場を立ち去りたく別れを告げようとした瞬間、私の言葉に被せるよう彼女は会話を続けてきた。とても辛辣な言葉で。

もう話すことなど無いはずなのに、何をそんなに突っかかってくるのだろう?

 

「確かにロゼリア凄いけどさ、あんただけ浮いてない?1人熱入ってない感じ?ちょっとウケるよね!」

 

くだらない挑発に乗る必要などない。

ただ私を怒らせたいだけなのは見て取れる。もう私達は土俵が違うのだから関わり合う必要などないのに。

 

「そうね。でも私は自分の音楽を追求した結果、きっとロゼリアの力になると信じている。だから、これからも研鑽をやめるつもりはないわ」

 

表情を崩してはいけない。ここで少しでも熱くなればあちらの思う壺。熱くなるのは演奏の時だけで充分よ。

 

「ふ〜ん…そういえばさ、あんた最近アフターグロウの羽沢と仲良いらしいね」

 

こめかみがピクリと疼いた。

なぜここで羽沢さんの名前を出すの?

 

「この間、羽沢珈琲店であんたが柄にもなくニヤニヤ羽沢と話してるの外から見えたよ。何?ああいう普通なのが好きなの?」

 

獲物を見つけた獣のようにジリジリ私との距離を詰めてくる。笑いながら問いかけてくる彼女の顔はとても醜く、腹の底が、血液が熱くなるのを感じた。喋り出せば暴言が飛び出しそうで、私は奥歯を強く強く食いしばった。

 

「あんな冴えない子と一緒にいて何が楽しいの?優越感に浸ってるわけ?」

 

「あなた達に羽沢さんとの仲をとやかく言われる筋合いはないわ。それに羽沢さんは素敵な人よ。そんな彼女の魅力を見いだせない人達に羽沢さんの事をいちいち言われたくない。不快なので私はこれで失礼するわ」

 

声が震えているのが分かる。

このまま此処にいたら自分がどうにかなりそうで、強引にでもこの場を去ろうと一歩足を踏み出した。

 

しかし。

 

「あーいう地味子ほど影で何してるか分かんない淫乱なんだよね」

 

あっ………

 

強烈な破裂音がスタジオの廊下に響き渡った。意識が今にも私の理性から飛んでいきそうになる。目の前で頬に手を当てた彼女が私を睨みつけて叫ぶ。

 

「テメー何してくれるんだ!?そうやってムキになるって事は図星だろ!」

 

自分の意識とは無関係に目の前の女の襟を締め上げる。こんなに私は自分を抑制出来ない人間だっただろうか?こんな体験は初めてだから分からない。分かるのはこの女が許せないという事。

 

「つぐみさんに謝れ!つぐみさんに謝れ!」

 

いつか呼んでみたいあの子の名前。

恥ずかしくて口にも出せず、心の中でも呼べずにいたのに…こんな形で名前を口にしたくなかった。前を歩く羽沢さんに「つぐみさん」と呼びかけて…羽沢さんは少しビックリしたように、でも嬉しそうに笑顔で振り返ってくれる。そんな事を私は望んでいた。

 

「てっ、てめー離せよ!いてーだろ!!」

 

「つぐみさんの良さを何も知らたいくせに言いたい放題言って、何様なの!つぐみさんは本当に素敵な人なの!こんな所で蔑まれていいはずないの!つぐみさんに……つぐみさんに謝れっっっ」

 

「紗夜さん!!」

 

怒りで我を忘れている私の耳に聞き覚えのある声が貫いた。この声は…いえ、さっき彼女は帰ったはず…。いるはずが…ない。

恐る恐る顔を前に向けると、そこには驚いた表情の羽沢さんと巴さんが立っていた。羽沢さんは急いで私達の側に駆け寄り、私から彼女を解放する。

 

「げほっ…げほっ…」

 

「あの、大丈夫ですが?………紗夜さん何してるんですか!?彼女こんな苦しそうにしてるじゃないですか!」

 

羽沢さんが…私に失望の眼差しを向けてくる。やめて…そんな目で私を見ないで。あなたにそんな目で見られたら…私は…私は!

 

 

 

思考が霧散した私は、何も言えずにその場から駆け出した。スタジオの外は大雨で、けれどそんな事は些細な事で、私は少しでもその場から離れたくて………あぁ…雨が全部洗い流してくれたら…いいのに。

 

-♡-

 

もうお終いだと思った。実際お終いなんだろう。もう羽沢さんと笑い合う事なんて出来ない。私は彼女が嫌う暴力を彼女の目の前で、我を忘れて…。

 

 

「おねーちゃんどうしたの!?ズブ濡れで帰ってきたと思ったら部屋に閉じこもって!風邪ひいちゃうよ!ねーー!おねーちゃん!!」

 

ドアを強くノックする音が部屋に響き渡る。日菜は私を心配し呼びかけてくれている。妹にまでこんな心配させて…それでも込み上げてくるのはイライラとした言葉に出来ない感情。今だけはそっとしておいてほしい。

 

「うるさい!ほっといてちょうだい!」

 

ドアに枕を投げつけると、響き続けていたノックの音が収まる。外で日菜が悲しい顔をしているのは容易に想像できた。

 

「ごめんね、おねーちゃん…だけどお風呂には入りなね。風邪ひいたら…あたしヤダから…」

 

日菜が階段を降りていく音が寂しく響いた。

何て酷い姉なのだろうと自己嫌悪してしまう。でも、どうしたらいいというの?

さっきからスタジオでの羽沢さんの顔が、言葉が脳内をリフレインして収まらない。とにかく今は眠りたい…。そして明日の私に全てを任せて……。

 

-♡-

 

次の日、私は案の定風邪をひいた。

12月だというのに、ずぶ濡れのまま布団も被らず眠ってしまったせいだ。

今日は羽沢さんと会う約束があるのに…。いえ、そんな約束はもう存在しない。数時間おきに震えるスマホを見ないようにして、私は布団に潜った。

 

日菜は私の看病ができると口では喜んでいたけれど、瞳の奥には寂しさを浮かべていた。けれど、日菜はベッドに潜る情けない姉の頭を優しく撫でながら献身的に看病してくれた。

 

翌日には熱は下がり、学校に行けるぐらいには体調も回復したけれど、心の中にかかった霧は晴れる事がなかった。

一日一日が灰色に過ぎ去っていく。

スタジオで、商店街で何度か羽沢さんを見かけたが、彼女にバレないように姿を隠す愚かな私。また紗夜さんって呼ばれたい。いつか羽沢さんではなく、つぐみさんと本人に向かって呼んでみたい。

だけど、そんな事はもう叶わないのかと思うと虚しさと苛立ちに苛まれ、いよいよバンド練習にも悪影響を及ぼしてしまった。

 

 

ある日のバンド練習。宇田川さんが些細な失敗をした事に対し、少し注意をしようとしただけだった。

 

「宇田川さん、何ですか今のは。ドラムがシッカリ決められなければバンド全体が崩れてしまうのですよ」

 

「ごめんなさい…気を付けます…もう一度!もう一度お願いします!」

 

「もう一度?練習だろうと1回1回が本番だと毎回言ってますよね?そう思っていれば、もう一度なんてものはありえないんです!あなたはドラムなのですよ?バンドの支柱なんです!そんなあなたが中途半端でいていいはずがないでしょっ!」

 

何でこんな怒っているの?何でこんなに暴言が止まらないの?止まって…止まって…止まって!

 

「そんないい加減な気持でやるぐらいなら、もうあなたなんか」

 

だめ!それ以上口を開かないで。

 

「このバンドに必要ないわ!」

 

「紗夜っっっ!!」

 

怒鳴り声と同時に肩を思いっきり掴まれる。振り返ると湊さんが物凄い剣幕で私を睨みつけていた。

 

「確かにアコは失敗したわ。あなたの言う事も分かる。けれど、だからといってアコがこのバンドに必要がない理由にはならないわ」

 

肩を握る手に力がこもる。宇田川さんの方に視線を向けると、今井さんが慰めてくれている。私は何をやっているの?大切なメンバーにまで暴言を吐いて…こんなの、ただのバンドのお荷物じゃない…。

 

「宇田川さん…本当にごめんなさい。言い過ぎというより…私どうかしているわね…。湊さん、皆さん、すいませんが今日は……帰らせてもらいます」

 

「………分かったわ。紗夜…あまり無理はしないで」

 

 

あんな酷い姿を見せた私に湊さんは心配の声をかけてくれる。

バンドに私情を持ち込むなんて少し前の自分なら決して許さない行為だったのに…。

重たい足でスタジオの外に出ると軽快な足音が後ろから聞こえてきた。

 

「紗夜!」

 

「今井さん?」

 

「何があったか知らないし、紗夜が言いたくないならそれでいい。でもさ…これ食べて元気だせ!」

 

今井さんの手から透明の包みが放り投げられた。それは可愛くラッピングされた彼女の手作りクッキー。

こんな時でも今井さんは今井さんらしく、私に優しく微笑んでくれる。 

 

「ありがとう…」

 

家への帰り道。私とは正反対にキラキラ光る水面の川沿いを歩いていると、連絡用アプリから白金さんと宇田川さんからメッセージが届いた。

 

【元気だしてください。待ってますから (。>﹏<。)燐子】

 

【さっきはゴメンなさい。アコ頑張るんで紗夜さんも早く元気になってください!次の練習では紗夜さんに蘇ったアコを見せるんで!アコ】

 

メンバーの懐の深さを痛感する。

こんな不器用な自分と共にバンドをやってくれるのは彼女たち以外きっとありえない。だから私は一刻も早く自分の心に踏ん切りを付けなればいけない。こんなではいつまで経っても自分の音を見つけることなんて出来るはずがない。

 

[私も自分の音を見つけられるようにがんばってみます]

 

あの時、彼女が口にしてくれた言葉。

メンバーとあなたが一緒なら、私は近い未来、自分の音を見つけられるはずなのに。

 

羽沢さんへの思いがすぐにどうにかなるわけでもなく、あっという間に終業式の日がやってきた。明日からは冬休み。

彼女とはもう3週間近く会いもしなければ、連絡も取っていない。時々連絡が来るものの返せずにいるのは、私に臆病風が吹き荒んでいるからだろう。

頭の中をぐちゃぐちゃにしながら通学路を歩いていると、川を挟んだ向かいの通りに私のよく知る少女の姿が見えた。

思わず目を反らしてしまうが、このままではいけないと思い恐る恐る視線を上げる。制服に身を包んだ羽沢さんは顔を俯かせていて、こちらに気付く気配はない。

遠目からでも分かるぐらい羽沢さんには元気が感じられず、彼女の心は所定の場所とは違う所にある気がした。あの顔は私がさせてしまっているの?自意識過剰なのかもしれないけれど、そうだとしたら今の私は最低だ。

目をつぶると思い返す、スタジオで向けられた羽沢さんの表情。

あなたの目に今の私はどう映るのでしょう?怖い人?醜い人?乱暴な人?

想像するだけで瞳の奥から感情が込み上げてきて、それが零れてしまわぬよう乱暴に目を擦った。

 

空は今にも雪が降り出しそうな灰色で染まっている。

深くついた白い溜息は、宙に浮かび静かに消えていった。

 

-♡-

 

 

12月24日クリスマスイヴ。若者の中ではビッグイベントだけれど、今の私にはあまりに無関係。気を紛らわすために部屋でギターを弾くしか今は出来ない。

すると、突然部屋にノックの音が響いた。最近では食事中ぐらいしか会話の無かった日菜が私を訪ねてきた。

 

「おねーちゃん。巴ちゃんが来てる。」

 

「巴さんが?」

 

「通していい?」

 

「……………」

 

 

「おねーちゃん…いい加減にしてよ!つぐちゃんと何があったかあたしは知らないけどさ、おねーちゃんは大好きなつぐちゃんの事、全然信じられてないじゃん!学校でつぐちゃんに聞いても何も教えてくれないけど……おねーちゃんの事考えてるのは分かるよ!こんな2人見せられても全然るんってしない…」

 

「日菜……」

 

羽沢さんはあの日の事を日菜にも話していない。その事を誰かに知られたら私が傷付く事を分かってるから。そういう所がとても素敵で、大好き…。

 

「日菜先輩すいません」

 

「あっ、巴ちゃん」

 

突然現れた巴さんに身体が硬直する。

嫌な汗が滲みむのが分かる。

 

「この前は妹がお世話になったようで」

 

「あの時は申し訳なかったと思っています…。あの…大切な妹さんに本当にすいませんでした」

 

「………」

 

巴さんは黙ったまま静寂が流れる。

 

 

「いや!んな事は今はどうでもいいです!アコにも落ち度があったみたいだし、アコから紗夜さんはちゃんと謝ってくれたと聞いています。アコかなり紗夜さんのこと心配してますよ」

 

私が気に病まないよう陽気に話してくれる巴さんだったが、次の瞬間、彼女の声のトーンが真剣なものに変わった。  

 

「アタシが話にきたのは、つぐの件です。ドアは開けなくていいんで、そのまま聞いてください」

 

巴さんは羽沢さんとの事で私を訪ねてくれた。私と羽沢さんにとって大切な事を伝えようと、それだけは分かった。

 

「あの…実はアタシとつぐスタジオの出来事を一部始終見てたんです。遠目から紗夜さんが絡まれてるの見えて、止めに入ろうとしたらつぐの話題が出てきて。聞いてたらスゲー腹立つ事言うじゃないですかあいつら!で、アタシ切れそうになっちゃって。あいつらに飛び掛かろうとしたら、そしたら紗夜さんが先に手出してて…しかも掴みかかって何度もつぐに謝れって叫んで」

 

あの時の事を懐かしむように巴さんは話す。日菜も側にいるのだろうけど、珍しく何も言わずに黙って話を聞いているみたい。

 

「正直な話ですね、アタシ嬉しかったんですよ。言ってしまえば、紗夜さんはアタシらと違って、つぐと幼馴染でもなければバンドメンバーでもない。なのに、つぐの為にあんな怒ってくれる人がいるんだなって。つぐは確かに地味って言われるけど、アフターグロウで一番強い奴なんです。結成当初、アタシと蘭で取っ組み合いのケンカとかしょっちゅうでした。モカは笑ってるし、ひまりは慌てているし。その中でつぐだけはアタシらを叱って止めてくれるんですよ。いつも自信なさげにしてるあいつが。だから、あいつの強さにアタシら以外で気付いてくれた紗夜さんは、つぐの中で絶対必要な存在なんです。アタシが言うのも何ですけど…つぐを見つけてくれて本当にありがとうって気持でいっぱいなんです。だから、つぐに……つぐに会ってください!お願いします」

 

気付けば頬に涙が伝っていた。

見つけてくれて感謝しているのは私のほうだ。面倒臭い私の事を受け止めてくれた、共感してくれた。私と同じ目標を持ってくれた。

 

[私も自分の音を見つけられるようにがんばってみます]

 

私はあなたと一緒に、私とあなたの音を見つけたい。

 

 

-♡-

 

気付けば私は走り出していた。

部屋を飛び出したとき驚いた表情の日菜と巴さんが視界に入ったけれど、同時に満足そうに笑っているようにも見えた。

 

厚い雲で覆われた空からは雪が静かに降り出し、町中がホワイトクリスマスだと盛り上がっている。それを横目に私は走った。会いたい、会いたくて心が震えた。今すぐ羽沢さんに、私の気持ちを伝えたい。

 

息を切らし羽沢珈琲店のドアに手をかける。しかし、既にドアにはCLOSEの札がかけられていた。

閉店時間を回ってる事さへ気付かないなんて、どれだけ慌てているのかしら。愕然としながら、落胆の溜息をついていると。

 

「紗夜さん?」

 

傘をさした羽沢さんが私の後ろに立っていた。

 

 

-♡-

 

 

「すいません、来てくれてたのに留守にしてしまっていて」

 

閉店時間が過ぎている店内に通され、そのまま2階にある羽沢さんの部屋へ案内された。

 

「どうぞベッドに座ってください。あっコーヒーここに置いときますね」

 

テーブルにコーヒーを置き、羽沢さんもベッドに、私の横に座る。

「いただきます」とコーヒーカップを手に取り口に当てる。あぁ…とても温かい幸せな味。

しかし、私はここにコーヒーを飲みに来たのではなく、羽沢さんに想いを伝えに来たのだ。そっとテーブルにカップを置き、私は静かに口を開いた。

 

「羽沢さん…」

 

「はい」

 

「私はこの数週間あなたから逃げ続けていました。あなたに怖がられるのが恐くて、あなたに失望されるのが恐くて。何度も頂いた連絡も無視してしまい、町中やスタジオで見かけても逃げてしまっていました…」

 

「はい…。正直ちょっとショックでした」

 

頬を人差し指で掻きながら彼女は苦しそうに笑う。

 

「けれど、多くの人に背中を押され、やっと自分の気持に正直になろうと決意が固まり………実は今もとても怖いのですが、それでも私は、つぐみさんと向き合いたいと思ったんです」

 

「はい」

 

「私はつぐみさんが大切です。日菜やメンバーとは違った心地をあなたは私にくれる。依存していたのかもしれない。だから今回のような事があった時、とても恐った。でも…それでも、そんな恐怖をどうにかしてでも、またあなたと一緒にいたいと思ったんです。だから………私と…その……また友達になってくれるでしょうか?」

 

つぐみさんの方を見つめ、胸に秘めていた気持を全て伝えた。けれど、つぐみさんは俯いたままで表情が一切分からない。彼女が今何を考えているのか恐くて、けれど、それでも立ち止まってはいけない。

 

「やっぱり紗夜さんは素敵な人です」

 

ほろりと彼女の口から言葉が零れる。 

 

「紗夜さんのそういう強い所だったり、時々見せる弱い所が私は大好きです。始めは怖い人なのかと思ったけど、とても真面目で真っ直ぐな人で、だから今回も私の事でこんなに悩んでくれたんですよね。スタジオで紗夜さんが人を叩いて掴みかかった時はとてもビックリしました。動揺したのも認めます。暴力を肯定するつもりもありません。でも…あの一連の会話を聞いてましたから…。私、凄く嬉しかったんです」

 

照れくさそうに笑う彼女。

胸が締め付けられ今すぐ抱きしめたいと暴れる感情を必死で押さえ付ける。

 

「私のために怒ってくれる人なんて両親とアフターグロウの皆ぐらいです。それなのに、紗夜さんあんなに怒ってくれて、暴力だって苦手なはずなのに…そこまで思ってもらえて嫌なはずがありません!嬉しいに決まってます」

 

そう言うと、つぐみさんは私との距離をグッと詰め、そして、母親が子にするよう、優しく私を抱きしめた。

 

「紗夜さんは格好いいです。とても………さよってます!」

 

「さよって?」

 

「あはは、これモカちゃんが頑張ってる私の姿をつぐってるって言うんですけど、それのマネです」

 

「そうですか。私さよってましたか」

 

「はい。紗夜さんはあの時とても、さよってくれてました」

 

つぐみさんの腕に力が籠もる。それがとても強く、温かく。

 

「紗夜さん」

 

「何でしょう?」

 

「泣いてもいいですか…?」

 

彼女からの突然の願い。

その願いを私は心から叶えてあげたいと思った。とても強く勇敢な彼女が口にした一つの願い。

 

「もちろんです」

 

「………うっ…うっっ…うわぁぁぁぁぁ。怖かったです!紗夜さんにもう振り向いてもらえないじゃないかって、毎日不安でどうしたらいいか分からないし、もう一生紗夜さんとお話出来ないって考えたら夜も眠れなくてぇぇぇ…うっうっ、1人になると凄く恐くて、うっ、ひぐっ…だがら…だがら今どでも安心しでまず、嬉しいでずっ、紗夜さんっ」

 

私の胸に顔を押し付けながら力強く泣き叫ぶつぐみさん。今回の一件で私は傷付いていた。しかし、同様に彼女も傷付いていた。その事に一切気付かず、自分だけが被害者なのだと思い込んでしまっていた。

 

「ごめんなさい、つぐみさん」

 

そんな彼女の身体を私も強く、けれど壊れないよう抱きしめる。気付けば私の顔も涙で濡れていた。

 

「私も…づぐみさと…うっ…また…一緒に笑い合いたいです…ぐすっ…うぁぁぁぁぁあ」

 

「うっうっ…紗夜さぁぁぁぁん」

 

 

-♡-

 

 

「みっともない姿をお見せしました…」

 

ハンカチで目元を拭きながら顔が熱くなるのを感じる。家族以外に泣き顔を見せる事など今までなかったから、泣き止んだ後の対処が分からない。

 

「あはは、私もかなり号泣しちゃったんで、おあいこです!」

 

 

私達はあの後、2人抱き合い泣き続けた。人前で泣くことは恥ずかしい事なのだと思っていたけれど、こういう涙は悪くないと、今では思う。

お互い目と鼻を赤くし、弱さを曝け出し、本音をぶつけ合った。きっと私が望んでいた羽沢さんとの関係はこういうものなんだと思う。

 

時計の針がもうすぐ22時を回ろうとしている事に気が付いた。かなり長居をしてしまった。これ以上居座っては羽沢さんやご家族の方にも迷惑だろう。

 

「あの、それでは羽沢さん。私はそろそろお暇します」

 

「え!?今日泊まってくんじゃ??」

 

「いえ、そのつもりは…」

 

「だって日菜先輩からさっきメッセージが!」

 

日菜?あの子はまた何を送ったの?

羽沢さんのかざすスマホの画面を覗くと。

 

[つぐちゃん!もう遅いし雪も降ってるから、今日はおねーちゃん泊めてあげて!よろしくね!!]

 

あの子は…。

 

「別にあの子の言う事を鵜呑みにする必要などないのですよ?帰れない距離でもないですし」

 

そう言いコートを羽織ると、コートの裾に微かな抵抗が走った。

羽沢さんが俯きながらコートの裾を握っている。

 

「あの…私は泊まっていってほしいです…紗夜さんは私とお泊り、イヤですか?」

 

物悲しい上目遣いで私に訪ねてくる愛くるしい少女。

この手を振り解き帰れるほど私の心は強くはないし、彼女がそう望むのなら、私は嬉々としてその願いを聞き入れよう。

 

-♡-

 

暗い部屋に心地よい静寂。

窓の外では、しんしんと雪が降り続き、明日の世界を白銀に塗り替えている。

 

人の家に泊まるのなんていつぶりだろう?私達は2枚の布団をピッタリと並べ、その中で手を繋ぎ他愛もない会話を沢山した。

羽沢さんの手はとても温かく、そして柔らかい。横を向けば彼女がいる。

 

少し恥ずかしそうにする羽沢さんはとても愛らしく、いつまでもこの人の側で笑顔を見ていたいと強く思った。

強くて優しく、そして普通の女の子、羽沢つぐみさん。私はあなたに会えて本当に良かった。

これからもすれ違う事があるかもしれない。けれど、そのたびに私はあなたと困難を乗り越えていこうと今では思える。

(これからも、よろしくお願いします)

そう心の中で強く唱えていると、「紗夜さん、紗夜さん」と羽沢さんが私の耳元で囁いた。

 

「なんですか?」

 

「紗夜さん、さっき私の事…名前で呼んでくれてましたよね?」

 

……え?そうだったかしら?必死だったせいで記憶が曖昧で…あまり覚えていない…。

 

「嬉しかったです。名前呼んでくれて。それで、もう一つお願いなんですけど……これからも私を名前で呼んでほしいです!」

 

そう願いを口にする彼女の瞳は弱々しく揺れていて、かなりの勇気を振り絞っていることが伺えた。ここまで言ってもらえたのだ。これからも彼女と歩み続けたい。これはまずその第一歩。

コホンと咳払いを一つ。私は彼女の頬にそっと触れる。出来るだけ優しく、だけど力強く、この気持があなたの胸に届くように。

 

これからも

 

いつまでも

 

大好きです

 

「つぐみさん」

 

 

〜Fin〜

 




二次創作はオリジナルと違い、元々作られた世界観でどれだけ自分なりにキャラを動かせるかが重用なわけで、超難しかったです。似せられたのかは疑問です…

当時ボツな二次創作をかなりゴミ箱送りにしたのですが、何作かオリジナルを書き、物語を形に出来る自信が少し付いたので今作を書こうと踏み出す事が出来ました。

ガルパがリリースされた時、一番無いなと思ったキャラが氷川紗夜さんでした。しかし、物語が進むに連れドンドン成長し魅力的に(ポンコツな一面も含め)なっていく彼女が大好きになり、つぐとの関係性に心撃ち抜かれ、さよつぐ最高と今ではssを書いてしまうぐらい虜になりました。

ガルパはストーリーが本当に濃厚で、☆2でもガッカリしなくていいのが素晴らしいですよね。ノベルゲームと勘違いするレベルです!まぁ、それが☆4紗夜さん持たなくていい理由にはならないのだが…。


あとこれを書いてる時にBGMにしてたのはDIR EN GREYでした。世界観がかけ離れたもののほうが集中出来ますね!!
1番好きなバンドは日本ならTHE YELLOW MONKEY!海外にWeezer!
バンドテーマなので好きなバンド紹介してみました。

長くなりましたが、ここまで読んでもらえてとても嬉しいです。これからも自分の好きな作品の二次創作を書き続けられたらと思います。

本当にここまで読んで頂き、ありがとうございました。


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
一言
0文字 20~500文字
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。