二人の幼馴染 (キナコモチ)
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1話

始めまして。キナコモチと申します!
小説が書きたいと思い、書いてみました。
小説投稿は初めてですが、何卒よろしくお願いします。


俺には二人の幼馴染が居た。

双子の姉の氷川紗夜、妹の氷川日菜。

紗夜と日菜、そして俺の3人は、幼い頃からよく遊んでいた。

 

妹ーーー日菜は、見たものは何でも完璧にこなすことが出来る、「天才」だった。

それに対して姉ーーー紗夜は、地道に努力を積み重ねてこなす、「秀才」だった。

 

中学生になった時ぐらいだろうか。

姉である紗夜が、妹の日菜の才能に対してコンプレックスを抱き始めたのだ。

それから3人で遊ぶことは無くなり、紗夜は日菜を遠ざけるようになってしまった。

 

 

それから俺は心に決めた。

 

紗夜。

ーー彼女に笑ってほしい。

 

ーー彼女を側で支えてあげたい。

 

 

と。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「もう朝か...」

 

眼が覚めると部屋にある時計は6時を指していた。

今日から俺の新しい高校生活が始まる。

つまり入学式だ。

 

「とりあえず起きるか」

 

俺は部屋のカーテンを開けた。開けると同時に、カーテンの隙間から太陽の日差しが入り込んできた。眩しい。

 

そして、新しい制服を身に纏い、鏡の前に立つと、中学生の時に比べ、少し自分が大きくなっているように見えた。

 

(今日から俺も高校生か...)

 

そんなことを思いつつ、俺は洗面所へ向かった。

水を流し、顔を洗う。

 

「ご飯できてるわよー」

 

「すぐ行くからちょっと待ってて」

 

今俺を呼んだのは俺の姉の工藤結衣(くどうゆい)だ。

親は仕事で海外に居るのがほとんどなので、俺と姉の二人で暮らしている。

 

急いで寝癖を直して髪型を整え、食卓へ向かった。

そこには姉の作ってくれた朝食が並んでいた。

 

「それじゃあ食べよっか」

 

「うん」

 

「「いただきます」」

 

 

「今日から一翔も高校生かー」

 

紹介がまだだったな。俺の名前は工藤一翔(くどうかずと)。今日から高校1年生だ。

 

「新しい高校生活、楽しみなんでしょ?顔に出てるよ〜?」

 

「ま、まぁね」

 

実は本当に楽しみにしていたりする。高校生活は、小学校や中学校に比べ、とても輝かしい時期だと思っている。

勉強に励む、部活動で競う、それとも文武両道するなど、どのように過ごすかは人それぞれだ。

 

自由度が広がるので、とても楽しい生活を送れるはずだ。中学生からすると、高校生活は1つの夢なのではないだろうか。

 

 

 

 

それから俺と姉さんは、他愛のない話を続けていた...

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

食事を済ませたあと、食器を洗い、歯磨きを終え、学校に行く時間となった。

 

「そろそろ行くか」

 

側に置いてあった鞄を肩にかけ、玄関に向かおうとすると、姉さんに呼び止められた。

 

「弁当忘れてるよ!はい、今日の弁当!」

 

「ありがとう、姉さん」

 

「じゃあ、行ってらっしゃい。」

 

「行ってきます。」

 

新しい高校生活に緊張や不安を感じつつも、玄関から新たな高校生活の1歩を踏み出した。

 



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2話

キナコモチです。
ハーメルンの使い方がよく分からない...


家を出て俺が始めに向かう場所がある。

その場所は俺の家から歩いて数秒で着く場所にある。

 

その場所に着き、インターホンを鳴らすと、数秒後に1人の女性が出てきた。

 

「あら、一翔君じゃない!おはよう。」

 

「おはようございます。紗夜を呼んで来て貰えますか?」

 

「紗夜〜!一翔君が来てるわよ〜!」

 

「少し待ってて貰えるかしら?」

 

「はい。大丈夫です。」

 

 

待つこと数十秒後。

 

「待たせてごめんなさい。」

 

そう言って水色の髪を風になびかせ出てきたのは、俺の幼馴染であり、

ーーー俺が恋をしている、氷川紗夜だ。

 

だが、出てきた彼女の姿を見て、俺は思わず息を呑む。

なぜなら、彼女の着ていたその制服姿が、美しく、そして可愛く見えたからだ。

 

「私の顔をそんなに見つめてどうしたのですか?」

 

「え?いや...その...」

 

「はい?」

 

「...制服、似合ってる。可愛いと思うぞ。」

 

(か、可愛い...!?)あ、ありがとうございます。」

 

 

「やっぱり若いっていいわね〜!」

 

「お、お母さん!!」

 

どうやら紗夜のお母さんがいるのを忘れていたようだ。

この光景を見られたのは恥ずかしい。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

とりあえず学校へ向かっているが、先ほどから沈黙の時間が続いている。

まぁそれも仕方ない。さっきあんな事が起きたからだ。

恐る恐る紗夜の方を見ると、まだ顔が赤い。

なにこれ可愛い。

 

 

 

俺と紗夜は小さい頃に出会った。

家が近所という理由もあってか、よく話をしたり遊んだりしていた。

そしてその頃にはもう1人の幼馴染もいた。

紗夜の妹、日菜だ。

日菜は紗夜に比べて明るい性格なので、いつも公園で俺と紗夜が行けない高さまでブランコをこいでいたのを覚えている。

確か日菜がブランコから落ちかけて泣き出したこともあったな。

 

 

「おーっす一翔!」

 

「すみません、人違いでは?」

 

「朝から酷くね!?」

 

「冗談だよ冗談。おはよう。」

 

今いきなり話しかけて来たのは天野優月(あまのゆづき)

女子っぽい名前だが、こいつは男だ。

俺と同じ小学校と中学校、そして同じ高校に通うので、長い付き合いだ。

所謂親友という関係。

そして今日から俺たちが通う高校は、花咲川学園だ。

去年までは女子校だったのだが、今年から共学ということになったので、男子が少なく、圧倒的に女子が多い。

 

「そういえばなんで優月はここにいこうと思ったんだ?」

 

「一翔と同じ高校に行きたかったんだよ!」

 

「でも本音は?」

 

「女子が多いから」

 

 

「優月さん、そんな理由で貴方はこの高校に来たのですか...」

 

紗夜がいること忘れてたわ。

そんな話をしながら、3人は学校に着いた。

 

 

 

 

クラスを確認し、俺たち3人はそれぞれのクラスへ向かった。

ちなみにクラスは5つで、俺と紗夜は2組、優月は3組だった。

 

教室に入った瞬間、俺は目を疑うような光景を目にした。

俺が教室で見たものとは...




文章力が無さ過ぎて辛いです...
慣れて来たら文字数も増やしていこうと思います。


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3話

キナコモチです。
お気づきかもしれませんが、この物語の都合上、紗夜は主人公と同じ1年生という設定になっております。
ご了承下さい。

それでは本編をどうぞ!


俺が教室で見たものは...

 

 

それは俺のもう一人の親友、後藤宏輝(ごとうひろき)だった。

少し短めの茶髪が特徴。

こいつとは同じ小学校だったので、小学校の時は仲が良く、休み時間は俺と宏輝、優月の3人で居ることもあった。

だが宏輝は俺たちとは別の中学校に行ったので、それ以来会うことはなかった。

しかし、このような形で再開するとは思いもしなかった。

 

「久しぶりだな、宏輝。元気にしてたか?」

 

「お前は...もしかして一翔か!?小学校以来だな!」

 

「まさかこんなところで再開するとはな...」

 

「そういえば優月はどこの高校に行ったんだ?」

 

「聞いて驚くなよ。優月はな...俺たちと同じ、花咲川学園に来たんだぜ!!」

 

「マジで!?俺たち3人一緒じゃん!帰りにあいつに声かけてみるわ。とりあえず今日からよろしく頼むぜ、親友!」

 

「おう!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

それから俺たちは体育館で入学式を終え、教室に戻り、席に着いたところだった。

しばらく待つと、担任の先生が教室に入って来た。

 

「今日からこのクラス担当することになった篠原だ。よろしく!」

 

挨拶をしたのは若い男性の先生だ。20代ぐらいだろうか。

 

「とりあえず始めにそれぞれ自己紹介をして貰おうか。」

 

それぞれの自己紹介が始まり、次は自分の番になった。

 

「工藤一翔です。趣味は音楽を聴くことです。今日からよろしくお願いします。」

 

自己紹介を済ませ、席に座る。

やっぱりシンプルなのが一番だよね。

 

 

自己紹介が終わり、学校の説明を聞き、下校の時間になった。

教室から出ようとすると、紗夜に声をかけられた。

 

「一翔さん、一緒に帰りませんか?」

 

「ああ、そうだな。一緒に帰ろう。」

 

 

俺は紗夜と共に教室を出た。そして玄関に着いて、靴を履き、学校を出ようとすると、周りから視線が集まっている事に気づいた。

それも仕方ない。入学してまだ初日なのに男女が2人で帰ろうとしているからだ。

だが、そんな視線も気にせず、俺たちは学校を出て、帰路に着いた。

 

 

今更だけど日菜がいないな。彼女はどこの高校に行ったのかな。

 

「そういえば紗夜。日菜はどこの高校に行ったんだ?」

 

俺は紗夜にそう問いかけた。

 

「...日菜は羽丘女子学園に行きました。」

 

一瞬、紗夜の表情が曇ったのを俺は見逃さなかった。

 

「そうか。」

 

「紗夜。何か困ったことがあればいつでも相談してくれよ。紗夜はいつも一人で抱えがちなんだから」

 

「ええ。ありがとうございます」

 

実際に紗夜は一人で抱えがちだ。自分だけで悩み、自分だけで解決しようとする。俺としてもそんな姿を見ているのは嫌だ。

 

 

気がつくと俺たちはもう家の前にいた。

 

「では一翔さん。さようなら」

 

「ああ。またな」

 

俺は紗夜と別れ、自分の家に入った。

だが、家に入った途端、不自然な違和感を覚えた。

妙に静かなのだ。姉さんがいるはずなのに、何も音がしない。

急いで家に上がると、俺は信じられない光景を見た。

そこにはーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

腹部から血を流し、倒れている姉さんの姿があった。




上手く書けているでしょうか...?


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4話

キナコモチです。
テスト期間だったので、更新が遅れてしまいました。すみません。
これからも不定期更新になると思います。




何が起きているのか、一瞬俺には理解出来なかった。

 

 

「姉さん!姉さん!!」

 

呼びかけてみたが反応がない。

意識を失っているようだ。

 

俺は急いでポケットからスマホを取り出し、すぐに救急車を呼んだ。

 

「姉さんが倒れてるんです!救急車をお願いできますか!?」

 

「お、落ち着いて下さい。場所ば何処ですか?」

 

「◯◯町の××です!」

 

「分かりました。すぐにそちらに救急車を向かわせます」

 

 

 

数分後、救急車が来た。

 

救急隊員が姉さんを救急車の中に運んでいると、紗夜が来ていた。

 

「一翔さん、何かあったのですか!?」

 

「姉さんが倒れてたんだ!!紗夜も病院に来てくれるか?」

 

「もちろんです。私も向かいます。」

 

 

 

 

病院に着くと、姉さんはすぐに運ばれ、俺と紗夜は椅子に腰掛けていた。

 

(姉さん...)

 

姉さんの無事を祈りながら待っていると、病院の先生が部屋から出てきた。

 

「先生!!姉さんは!?」

 

「君のお姉さんなんだが、診察の結果...」

 

「...」

 

「安心したまえ。命に別状はなかったようだ。」

 

「「よかった...」」

 

俺たちは無事だということに一安心した。

 

「君のお姉さんはさっき意識を取り戻してね。会って行くかい?」

 

「はい。会わせて下さい」

 

 

病室のドアを開けると、姉さんがいた。

 

「姉さん!?大丈夫!?」

「結衣さん!!大丈夫ですか!?」

 

「二人とも落ち着いて。私は大丈夫だから!」

「でも傷が治るまでは入院みたい。だから紗夜ちゃん、私がいない間は一翔をよろしくね?」

 

「はい。任せてください」

 

「一翔も、紗夜ちゃんに迷惑かけないようにね?」

 

「わ、わかってるよ」

 

「それと一翔、大事な話があるの。明日、またここに来てもらってもいい?」

 

「いいけど、大事な話って?」

 

「それはまた明日に、ね」

 

「じゃあそろそろ帰るとするか」

 

「「お大事に」」

 

俺たちは病院を出て、帰路につく。

 

「一翔さん、結衣さんがいない間なのですが...」

 

「ん?どうかしたのか?」

 

「もしよければうちに来ませんか?両親には先に了承を得ていますよ」

 

「紗夜の家に?」

 

「1人で生活をするのは難しいと思いましたので。それに来てくれると、日菜も喜びますよ」

 

年頃の男女が、同じ屋根の下で夜を過ごす。

普通に考えてみれば、いい展開があると期待するかもしれないが、俺と紗夜は幼馴染だ。ラブコメみたいなこと起こらないから。

 

 

小さい頃には時々紗夜の家に泊まりに行くこともあったが、最近は無かったな。

 

「じゃあ、そうさせてもらおうかな」

 

 

そして俺は、紗夜の家に行くことになった。




文章が小学生並み...


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