貞操観念逆転した幻想郷 (座右の銘は天衣無縫)
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プロローグ
始まり


エロまでは少し待って下さい。
暫くは導入部が続く予定です。


気が付いたら森の中にいた。

 

何言ってるかわかんねーと、思うだろうが自分の方が訳わからん自信がある。

 

パニックから一周回ってこんな事を考えられる程だ。

 

取り敢えず歩き出せばすぐに森から出た。

そしてその場所は神社だった。

 

一見、古そうに見えるが、良く見れば人の生活していそうな気配がある。

 

古き良き日本家屋独特の雨戸は全て閉められており、中の様子を伺うことは出来ない。

 

仕方が無いので玄関を探そうと神社の正面に行ってみた。

 

巨大な鳥居があり、その先は長い階段が下に伸びている。

 

いや、それよりも特筆すべきことはそこから見える景色だ。

この神社が高台にあるお陰か、遠くまで見渡す事が出来る。

 

森、川、湖、山。

現代日本では中々お目にかかれない、自然豊かな土地である。

 

良く見れば人里らしきものも見える。

 

少しの間、その光景に目を奪われていたが、ある事に気が付いた。

 

(どこ、ここ。)

 

少なくとも、自分の居た場所の近くにはこんな所は無かった。

 

ある程度、自然の残る街に住んでいるがこんな光景は見たことが無い。

 

覚えているのは突然、空中にヒビが入ったと思ったら落ちる感覚がして、直後に森の中に居たことだけ。

 

暫く腕を組んで考えてみる。

 

誘拐説、森の中に放り出す意味が分からんので多分違う。

 

幻覚説、匂いや感覚までここまでリアルなのに? ナシ。

 

ふと、一つ思い至った。

 

異世界転生、いや、この場合は転移か?

 

良くラノベ等でネタにされるアレだ。

それなら、あのヒビにもある程度の説明がつけられる。

 

という事はあれか。

ここは剣と魔法の世界とは言わないが、それなりに危険な世界の可能性がある、と。

 

…………誰かチート頂戴。

 

「ちょいと、そこのお兄さん。」

 

急に後ろから声をかけられ、振り向くと何か二本の角をはやした幼女が一人。

 

角、そして人型の人外でパッと思い付くのは鬼。

いや、待て、ただのジョークグッズでそう見せてるだけという可能性もある。

 

「ねえ、聞いてんの?」

 

「あ、ああ、聞いてるよ。 君は? ここに住んでるのか?」

 

「うん、まあ今はここに住んでるね。」

 

原住民、じゃなかった。

えーと現地人との初遭遇。

言葉は日本語で通じるようなので助かる。

 

「そりゃ良かった。 ここが何処だか教えてくれないか? 全く見覚えが無いんだ。」

 

「そりゃあ、そうでしょ。 ここは幻想郷。 失われた幻想の集う場所。 お兄さんは外来人だね。」

 

外来人は何となく分かるとして、幻想郷?

なんか、こう、もっと横文字っぽい地名かと思ってたけど、基本和風テイストらしい。

 

「細かい説明は後でするよ。 ちょっと待ってて。」

 

そう言って幼女は神社の方に走って行った。

親切な幼女で助かる。

 

暫く待つと、紅白柄で脇が出ており、へそももう少しで見えそうな服を着た女の子を連れてきた。

 

「本当に男の外来人だ。」

 

「なんだよ、霊夢。 鬼が嘘つくワケ無いじゃんかよ。」

 

「冗談くらいは言うでしょ。」

 

どうやら霊夢という名前らしい。

っていうか、今あの幼女、自分の事鬼って言ったか!?

 

「ようこそ、幻想郷へ。 詳しい話は中でしましょう。 萃香、お茶出して。」

 

「えぇ〜〜、そこは家主の霊夢がするところだろ。」

 

「じゃあ、この人に色々と詳しく説明できるのね? 勿論、わかり易くよ。」

 

「ちぇっ、しょうがないなぁ。」

 

そう言うと、萃香と呼ばれた幼女は渋々といった様子で歩いて行った。

 

「あの、今あの子鬼って。」

 

「ええ、萃香は鬼よ。 そこら辺も纏めて説明してあげるから、こっち来なさい。」

 

そう言われて霊夢という少女についていくと、先程まで締め切られていた雨戸を開け、縁側に座った。

 

「はーい、お茶だよ。 霊夢には何時ものうっすいの淹れといたから。」

 

「お客さんが来たときくらいちゃんとしたの出しなさいよ。 見られたらどうすんのよ。」

 

「魔理沙の時は普通に薄いのじゃん。」

 

「アレは客って言わないから。」

 

何やらボソボソと話をしている。

 

「さて、お茶でも飲みながら話しましょうか。 まず、ここは幻想郷と呼ばれる土地よ。 幻想郷全体を『博霊大結界』と呼ばれる結界が覆っていて、外からこの幻想郷を知覚するのはほぼ不可能となっているわ。」

 

「け、結界?」

 

結界っていうと、ゲームとかラノベとかで出て来る結界?

 

「そう。 で、その『博霊大結界』の特徴として、結界の外の世界から"忘れられた幻想"を集める効果があるの。」

 

「漫画とかアニメみたいだな。」

 

「早苗もそんな事言ってたわね。 続けるわよ。 ここでいう"忘れられた幻想"っていうのは妖怪、妖精、亡霊といった人智を超えた存在の事。」

 

「あ、スマンちょっと待って。」

 

いい加減、脳の処理能力が追い付かなくなってきた。

 

「…………つまり、ここには妖怪とかが実在する、と?」

 

「そうよ。 萃香、分かりやすいの見せたげて。」

 

「はいよー。 せーの、てりゃっ。」

 

萃香が軽く拳を振ったかと思えば、そこから豪風が発生し、その先の木を揺らした。

 

 

ちょっとまって、しこうていし した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後、漸く再起動を果たした自分の脳。

 

想像はしていたが、やはり心の何処かでそんな事はありえないと否定していたようだ。

 

その事を霊夢さんに謝ると「別に良いわよ。 外来人が来た時は良くなるし。」と言われた。

 

あと、萃香と何となく心の中で呼び捨てにしていたのを萃香さんと呼ぶことにした。

 

「さて、基本的にはこんなところね。 そして、外来人のあなたには二つ、選択権があるわ。」

 

曰く、

その一、幻想郷の事を綺麗さっぱり忘れて外の世界に戻る。

 

その二、幻想郷に住み着く、ただしその場合は一生、外の世界には戻れない。

 

「オススメはその二だね。 ここは外の世界に輪をかけて男が少ないから高待遇で生活できるよ。」

 

うん?

 

「男が少ない? 外の世界でもか?」

 

「ん? 違うのか? 少なくとも前に紫に聞いた時はそう言ってたけど。」

 

「…………それ、何年前よ?」

 

「ん〜〜、大体千年くらい前かな。」

 

「それじゃあ、ダメじゃない。 外の世界が変わった可能性だってあるんでしょ?」

 

「いやいやいや、歴史はそんなに詳しくないけど、そんな目に見えて男が少なくなったなんて聞いたこと無いぞ。」

 

「「え?」」

 

そう言って二人で顔を見合わせると、隅の方に行って何やら話し始めた。

 

「どういう事? 萃香、ウソ言ってる気配は?」

 

「全然無いよ。」

 

「そう。 …………ヤケに警戒されないとは思ってたけど、まさか。」

 

「そのまさかかもね。 試してみる?」

 

「どうやって?」

 

「まあ、そこは任せて。」

 

何やらボソボソと話し合っている。

あ、今気付いたけど茶柱立ってる。

 

「んっん! ちょっと良いかな? 据え膳食わぬは?」

 

…………は?

 

「す、すすすす萃香!?」

 

「ちょっと黙ってて霊夢。 これが一番手っ取り早い。 で、お兄さん、『据え膳食わぬは』の後に入るのは?」

 

「お、『男の恥』?」

 

俺がそう答えると、また端の方へ行って話し始めた。

いや、何だし。

これはアレか? アピールか?

 

いや、霊夢さんならまだしも見た目完全な幼女の萃香さんとか犯罪臭がヤバいんだけど。

 

「萃香! 一体、何考えてんのよ!」

 

「悪かったって。 けど、これで分かったろ? 理由は分かんないけどあのお兄さんの中では女より男の方が優位なんだよ。」

 

「そりゃ、何となく察したけど、何で?」

 

「私が知るか。 外来人なのは確定してんだから紫に聞きなよ。」

 

「それもそうね。 紫〜!! どうせ、何時もの如くどっかから見てんでしょ!? 聞きたいことがあるからさっさと出てきて!」

 

何か突然、知らない人の名前を呼び始めた。

 

「なあに、霊夢。 悪いけど、今は今朝発生した結界の謎のヒビの調査中なの。 すぐに自然に直ったみたいだけど、今後同じ事が起きないとも限らないから早めに処理しておきたいの。 っていうか、貴女も手伝いなさい。 って、あらやだ中々のイケメン。」

 

!?!?

今、目の前で起こったことを説明するぜ。

急に空中に割れ目が出来たと思ったらその割れ目が一気に広がって中から美人な女性が出て来た。

 

しかも、割れ目の隙間から中を除けば目みたいなものがギョロギョロと動いている。

 

…………SAN値チェック必要な奴か、これ?

 

「そんな事より、教えて。 外の世界の男女比は男の方が少ないし、女性優位なのよね?」

 

「そ、そんな事って、貴女ねぇ。 博霊の巫女なんだから少しはその「良いから答えて。」…………ハァ。 ええ、その通りよ。 幻想郷よりも男性の比率は高いけれど、それ以外は基本は同じよ。 それがどうかしたの?」

 

「今、そこの外来人は萃香の質問に『据え膳食わぬは男の恥』って答えたわ。」

 

「…………はい?」

 

「因みに嘘じゃないよ。 それは私が保証してあげる。」

 

んん?

何だ?

『据え膳食わぬは男の恥』に異常なまでに反応してるけど。

 

「………………………恐らく、結界のヒビの原因、もしくはヒビに巻き込まれたのでしょう。 その結果、平行世界、もしくは異世界からここに流れ着いた。 その可能性が一番、高いですわ。」

 

????

異世界はまだ分かるとして、何故に平行世界がここで出てくんの?

 

「コホン。 初めまして。 私、この幻想郷の管理をしております八雲紫と申しますわ。」

 

「あ、ども、俺は杜屋慶次(もりやけいじ)って言います。」

 

「もりや? 失礼ですがどう書くか教えて下さらない?」

 

「えっと杜に家屋の屋って書いて杜屋です。」

 

「ふむ、つまり守谷神社は恐らく関係なしと。」

 

「はい?」

 

守谷神社って言うと、あの茨城県にある?

 

「いえ、こちらの話ですわ。 では、先に結論から。 この幻想郷から貴方のいた元の世界には戻れませんわ。 さらに言えば、恐らく貞操観念も逆転しています。」

 

………………今明かされる衝撃の真実ゥ!? 




初R-18なので投稿はエロパートに入ったら遅くなると思います。


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永遠亭へ

読者の皆さんからの期待だけでランキング載ってるのを確認したらプレッシャーが半端ねぇ。

お願いだからあまり期待はしないで。
でも、高評価は下さい。


前回のあらすじ。

 

突然、森の中に落ちたと思ったらなんやかんやで貞操観念逆転世界へと転移したらしい。

果たして俺の貞操は守れるのか!?

(なお、童貞はすでに捨ててる模様。)

 

 

 

 

「と、いう訳ですわ。」

 

急に現れた美人な女性(妖怪らしい)八雲紫さんからクソ長い説明を聞いて、自分の中で消化し、要約した結果。

 

・何らかの理由で『博霊大結界』が平行世界の『博霊大結界』と共鳴のような反応を起こし、その結果、その平行世界にいた俺がこちらの世界に引きずり込まれた。

 

・『博霊大結界』を再度、平行世界のソレと共鳴されるのは危険すぎるし、俺の元いた世界と繋げる事は不可能。

 

・紫さんの部下(式とか言ってた)は恐らく紫さんより有能。

 

3つ目は個人的な所感だ。

俺の話を聞いても何一つ焦ること無く、紫さんに耳打ちしていたので、少しとは言えパニクってた紫さんよりかは有能だろう、という考えである。

 

あと、もし良ければ尻尾を触らせて欲しい。

聞いたところ、九尾の狐らしい。

鬼と並ぶ大妖怪である。

 

そんな妖怪を部下にしてるなら紫さんは本気出せば凄い人なんだろう。 多分。

 

「えっと、つまるところ、俺はここに留まるしか選択肢が無いと。」

 

「流石に外の世界の戸籍までは用意できませんもの。」

 

「……うん、まあ、分かりました。」

 

「良いの? 元の世界に未練とか有るんじゃないの?」

 

「そりゃあるさ。 けど、どうしようもないなら諦めて前を見るしか無いさ。 せめて家族の写真くらいは欲しかったけどね。」

 

「幻想郷の管理者として最大限のバックアップはさせて貰いますわ。」

 

「…………バックアップって具体的には何するつもりなのよ。」

 

「仕事の斡旋、人里での人脈構成等、色々よ。 仕事に関しては本人のやる気次第だけど。 何せ男というだけでヒモになれる事も有るくらいだもの。 と、言いたいのだけど、その仕事に関して少しだけ相談があるのですが、二人きりで話せませんか?」

 

「なに? 私たちに聞かせられないような内容?」

 

「萃香はともかく、霊夢にはまだ少し早い話よ。」

 

「まあ、俺は構いませんけど。」

 

「そう、なら、一名様ご案内。」

 

「へ?」

 

突然の浮遊感。

気付けば、先程の目玉の沢山あった空間を落ちて行っている。

 

そしてすぐに、その空間から抜け、落ちた先には

 

モフッ

 

モフモフの何かがあった。

 

「うおっ、ビックリしたな。 先程の外来人か。」

 

あ、さっきの九尾。

という事はこのモフモフなのは尻尾か。

見た目通り、めちゃくちゃモフモフしてる。

 

「ふふ、尻尾を気に入ってくれたか。 毛並みにはそれなりに自信があるんだ。」

 

この九尾、めっちゃ良い人。

いや、人じゃなくて妖怪か。

 

「しかし、スキマから落ちて来たなら紫様の仕業か。」

 

「ええ、そうよ。 さて、杜屋さん? そのままで良いから聞いて。 女性に忌避感の無い貴方にしか頼めない仕事があるのだけど、やって下さる?」

 

「…………内容によりますけど。」

 

「ええ、簡単に言うと、妖怪の女の子達を抱いて下さらない? 悪くない話だと思うのだけど。」

 

「抱く、って。」

 

抱きしめるとかそういうニュアンスでは無いよな。

 

「ええ、想像してる通り。 夜伽、セックス、性交。 そういった意味ですわ。」

 

…………薄々、そんな気はしてたけどマジか。

 

「いや、でも男の妖怪とかもいるんじゃ、」

 

「いや、男の妖怪はほとんどいない。 子を残さねば種を存続させられない動物や人間たちと違って、妖怪、いや上位の妖怪に限るが、千年以上生きることもザラにある。 それ故に、性行為をして子を残す理由があまり無いんだ。 人間の男女の出生比は男が2なら女は3くらいだが、妖怪は男が1なら女は999だ。」

 

言ってる意味は分かるけど、そんなに差が出るの!?

 

「そして、男の妖怪が少ないせいで女の妖怪は性に飢えている。 けれど、人里の人間を攫って性的に襲ってしまえば、人間達の恐怖で妖怪達は活発化してしまうの。 そうなれば、今度は危害を加えようと暴れ出す妖怪も出てくるでしょう。 幻想郷は広いようで狭い。 たった一人の妖怪に対する恐怖が広がれば、それは幻想郷全体の妖怪への恐怖に変わりかねない。 だから、この幻想郷では妖怪が人間の男を襲うのは禁止されているのよ。」

 

…………何となく言ってる意味は分かるけど、

 

「だから、外来人かつ女性に忌避感を持たない貴方にお願いするわ。 妖怪たちとまぐわって欲しいの。 いい加減、妖怪達の性欲も我慢の限界みたいだし。 勿論、やり過ぎて死なないように対策はとらせて貰うわ。 そして、最後に一つ。 不特定多数の妖怪達とまぐわえば、その影響で貴方も妖怪になる可能性があるわ。 でも、幻想郷全体のため、恥をしのんでお願いします。」

 

そう言って紫さんは頭を下げた。

 

ええっと、ちょっと待てよ。

つまり、俺は妖怪達の性欲のはけ口になって欲しいと。

 

ハーレムルートか背中から刺されるかのどっちかしか無いと思うんですがそれは。

 

まず、メリット。

色々な女の子とヤれる。

紫さんとの関係が良くなる。

良くなった結果として色々と便利になりそう。

 

そして、デメリット。

妖怪になる可能性がある。

 

ただ、これは言い換えれば長寿になれるって事だし、ある意味ではメリットなのか?

 

………………メリットしか無くね?

ぶっちゃけ人外になったところで、だからどうした、って話だし。

 

九尾の尻尾から降りて紫さんの前で正座をする。

 

「分かりました。 その話受けさせて貰います。」

 

「本当!? ありがとう! さて、そうと決まれば博霊神社に戻って霊夢達に説明してから永遠亭で診断ね。 変な病気とか持ってたら危ないし。 あ、そうだ。 外の世界のお金、円とかドルとか持ってらっしゃる? あと、機械類とか。」

 

「金、ですか? 貨幣の名前は変わんないみたいですね。 まあ、財布に幾らか入れてますけど。 機械は携帯くらいですかね。」

 

「お金は幻想郷のお金と換金させて貰います。 機械は全て没収です。 下手に科学が入って来られては困るので。 そもそも携帯の電波なんか飛んでないですし。」

 

どうやら、幻想郷に住むに至って色々とやることがあるらしい。

 

「携帯と財布は私が預かろう。 後で換金した金を持っていく。」

 

「お願いね、藍。」

 

「はい。」

 

どうやら、九尾の名前は藍さんというらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして博霊神社に戻り、霊夢さんと萃香さんに説明した。

二人はそれを聞いて驚いた様子だったが口出しはしてこなかった。

 

そして霊夢さんと萃香さんに別れを告げ、紫さんの開けたスキマという亜空間を通って永遠亭という建物についた。

 

周りは竹林に覆われており、非常にゆったりとした空気が流れているように感じる。

 

「ここは幻想郷内で病院の役割をしているところよ。 居るのは四人。 蓬莱人という不死者の八意永琳と蓬莱山輝夜。 玉兎という妖怪の鈴仙・優曇華院・イナバ。 そして兎の妖怪の因幡てゐ。 貴方は今日から二週間ほどここに検査入院して貰うわ。 健康状態、アレルギーの有無、持病の有無。 それらを調べて貰うわ。 ああ、それと貴方の最初の仕事場でもあるわね。」

 

ガラガラ、と建物の引き戸が開き、中から人が出て来た。

左右で赤と青に別れ、それが腰の辺りで反対になった特徴的な服を着た三つ編みの銀髪の女性。

 

「紫の式から話は聞いたわ。 私は八意永琳。 この永遠亭の薬師よ。」

 

「杜屋慶次です。 これから二週間お世話になります。」

 

「もりや? 妖怪の山の神社とは関係ないの?」

 

「ええ、漢字が違うので無いわ。 あったとしてもそれは平行世界の話。 こちらとは何の関係もない筈よ。」

 

「ふうん。 まあ、良いけど。 永遠亭の中を案内した後、早速検査に移るわ。 ついてきて。」

 

「それでは私はここで失礼させて貰いますわ。 何か私に用があったら私の名前を呼んで頂戴。 すぐに行くわ。 それではごきげんよう。」

 

紫さんはそう言うとスキマの中に入って行った。

それを見送った後、永遠亭の中に入る。

 

永琳さんについていって永遠亭の中を案内して貰った。

 

「こんなところかしら。 てゐとウドンゲは今居ないし、姫様は夜ふかししたせいで今は寝てるから後で紹介するわ。」

 

夜ふかしするんすか、ここのお姫様。

 

「取り敢えず問診から始めましょうか。」

 

問診が終わると今度は触診に移った。

ただ、問診で性器のサイズとかオナニーの頻度とか聞かれた時は吹いた。

 

俺の性器のサイズは長さは17、8cmくらいで太さは正直分からなかった。

 

それを聞いた永琳さん曰く、この世界ではあり得ないほどのサイズらしい。

 

それから、あのハンマーで膝を叩くと足がピクッてする奴とか、そういうのをやった。

 

「ふあぁ〜〜、えーりん、今何時〜?」

 

診察室に欠伸をしながら、いきなり入って来たのは黒髪を伸ばした綺麗な少女。

整った顔立ちに、何処か気品を感じさせる振る舞い。

完成された美しさってのはこういうのを言うんだな、と見惚れてしまった。

 

「姫様、お客の前です。」

 

「え? あ゛」

 

暫く、こっちを見て固まったかと思うと部屋から出て行った。

 

「永琳、お客様?」

 

まさかのリテイクだった。

 

「紹介するわね、ウチの姫様こと蓬莱山輝夜よ。 姫様、こちらは杜屋慶次さん。 二週間ほどここに検査入院する事になった外来人よ。」

 

「あら、そうだったの? 初めまして、私はこの永遠亭の主、蓬莱山輝夜。 よろしくね?」

 

どうやら、彼女の中ではさっきのは無かったことにされたらしい。

 

「杜屋慶次です。 こちらこそよろしくお願いします。」

 

「ふふ。 ええ、よろしく。」

 

最初に入ってきた時とは違い、雰囲気まで貴族の様になっている。

 

「姫様、化けの皮は剥がれてるんですから。」

 

「さっきの無かったことにしてくれてたんじゃ無いの!?」

 

あ、一気に雰囲気が崩れた。

 

「ウチの姫は初対面の人には今みたいな感じだけど、実体はぐーたらニート駄目姫様だから、優しく接してあげて。」

 

「は、はあ。」

 

「永琳のバカー!」

 

幻想郷にニートって概念あるのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、永遠亭の姫こと蓬莱山さん、なんかゴロ悪いな。

輝夜さんはバタバタと走り去ってしまった。

 

「ふう、全く。 まあ、本性はあんな感じよ。 どう?」

 

「どうって言われても、まあ、打ち解けられれば良い友人になれそうな感じがしますけど。」

 

「友人、ね。 姫様は暇を持て余してるから、好きな時にでも遊んであげて。」

 

いや、そんな親戚の子と遊んで、みたいなノリで言われても。

 

「そろそろてゐとウドンゲが帰ってくる時間ね。」

 

「ただいまー。」

「ただいま帰りましたー。」

 

永琳さんが時計を見て、そう言うとほぼ同時に玄関の方から二人分の声がした。

 

「先に一つ忠告しておくわ。 あの二人、兎の妖怪だからすぐに発情するわよ。 だから接触は必要最低限にしておきなさい。」

 

出たよ、兎の年中発情期ネタ。

 

「てゐ、ウドンゲ。 今、男性が来てるから薬飲んどきなさい。」

 

「「は〜い。」」

 

「薬って?」

 

「発情を抑える薬よ。 あくまで抑えるだけだから。 完全に無くす薬を作ることも出来るけど、そうすると副作用で薬の効能が切れるとすぐに発情しちゃうから。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「初めまして。 鈴仙・優曇華院・イナバです。」

 

「因幡てゐ。 見ての通り兎の妖怪だよー。」

 

「外来人の杜屋慶次です。 二週間ほどお世話になります。」

 

鈴仙さんはブレザー服に紫色の長髪、そして何かを感じる赤い瞳。

そして少しヘタれた長い兎耳。

 

てゐさんはピンク色のワンピースに人参の首飾り。

ふわっとした兎耳で髪は黒のショートカットだ。

 

「? 二週間? 何時もより長くないですか、師匠。」

 

「色々と訳があるのよ。 後で話すわ。」

 

「それにしても男の外来人なんて珍しいね。 もしかして外の世界で色々あったウサ?」

 

「う、うさ? いや、そういうのは無いんだけど、」

 

「それも後で。 姫様にも話さないといけないから。 ウドンゲ、夕飯の支度頼むわね。 てゐはお風呂沸かしてきて。」

 

「あの〜、俺も何か手伝いますけど。」

 

流石に夕飯まで何もしないでいたら居心地が悪い。

 

「そう? なら姫様の相手をしていてくれる?」

 

「はい?」

 

相手って、

 

 

 

 

 

 

 

 

はい、ゲームの相手でしたね。

ってか幻想郷にゲームあんのか。

 

俺のいた世界のゲームとは形が違うので外の世界から輸入したみたいなものでは無いんだろうけど、

 

「うん? これ? 永琳が作ってくれたのよ。 あっ、そこトラップ仕掛けといて。」

 

「マジっすか。 え、ハードからソフトまで全部? 仕掛けましたよ。」

 

「そ。 凄いでしょ、ウチの永琳。 罠まで追い込んだら大技ね。」

 

「凄いとかいうレベルじゃねぇ。 外の世界なら確実に天才の域。 了解。」

 

ゲームしながら駄弁る。

この姫様のノリが元の世界の友人と近いからやりやすい。

 

「そりゃそうよ。 伊達に月の賢者なんて言われてないわ。」

 

「賢者は分かるとして月の?」

 

「ああ、言ってなかったわね。 私と永琳、あとウドンゲは月から来たのよ。」

 

「え、嘘ぉ!?」

 

「嘘じゃないわよ。 元はこの地球に住んでたんだけど、不老不死の為に月に移住したのよ。 あっ、ヤバッ。」

 

「初心者の俺より先に死ぬって。 月に住んでたと言われてすぐに納得できる人なんてそんなにいないでしょうよ。 証拠とかある?」

 

「月に居た証拠なんて無いわよ。 あるとしたら私かしら。 昔話のかぐや姫とは私の事よ。 ところで何でそんなに上手いのよ!」

 

「似たゲームやってたんで。 まあ、かぐや姫と名乗れるくらいに綺麗なのは認めるけど。」

 

「あら、口説くなら難題吹っ掛けるわよ?」

 

「俺より先にゲームで死んだ奴が何言ってんだか。」

 

「はぁ〜〜!? 何よ! 見返してやるから今にみてなさい!!」

 

「期待せずに待ってる。」

 

「むかつくーー!!」

 

「姫様〜、杜屋さ〜ん。 夕飯の支度できましたよ〜。」

 

輝夜、『さん』はもういらないか。

輝夜が俺を見返そうと息巻きはじめた所で鈴仙さんが俺達を呼びに来た。

 

「ちょっと待って! 今、良い所だから!」

 

「ゲーム止められない小学生か、お前は。 ほら行くぞ。」

 

「あっ、ちょっ、せめて一時停止させて!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして夕食後、永琳さんから他の三人に俺についての説明があった。

平行世界と聞いた時に思ったよりも淡白な反応だったので「驚かないのか?」と聞いてみたら、輝夜がドヤ顔で「一つ教えといてあげるわ。 幻想郷では常識に捕らわれてはいけないのよ。」と言ってきた。

 

ムカついたので頬を引っ張ってやった。

凄い、スベスベでモチモチした感触だった。

 

あと、頬を離した後に涙目でこっちを睨んでくる姿に不覚にもドキッとした。

ゲームしてた時には考えてなかったが、絶世の美少女なんだな、と再確認した。

 

 

そして、その後に永琳さんから永遠亭の四人について説明された。

 

輝夜が言ってた事は事実だった。

そして、てゐさんはあの因幡の白兎らしい。

 

今、気が付いたけど幻想郷ヤバくね?




次回はエロかな。


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竹林の奥の館にて
神代の薬師と


 

そして二日目。

午前中に病院でやる人間ドックの様な内容の検査を行った。

 

「午後は性病の検査と、体重、身長等を測るわ。 そこの椅子に座って。」

 

いきなりエロいのキター!!

永琳さんが指差した歯医者にあるような椅子に腰掛ける。

 

「じっとしててね。」

 

どうやらその椅子のまま、測る様だ。

 

「体重、身長等はこの世界の男とほぼ同じ、か。 じゃあ、次。 これ飲んで。」

 

渡されたのは一粒の丸薬。

 

「えっと、これは?」

 

「興奮剤と精力剤を混ぜたものよ。 それと、サンプルはあればあるだけ良いから、今日は徹底的に絞り尽くすわね?」

 

あ、ヤベ、笑顔が怖い。

本能的に危険を察知し咄嗟に逃げようとすると座っていた椅子に拘束された。

 

手足とついでに腰をガッチリと金属に締められ身動きが取れない。

 

「や、優しくして下さいね?」

 

「善処はするわ。」

 

いや、それダメな奴。

だが、逃げようが無いので大人しく口を開けて永琳さんに口の中に丸薬を入れて貰う。

 

効果はすぐに表れた。

 

体が熱くなり、チンコが一気に勃起し、息は荒くなる。

チンコがズボンに圧迫されて苦しい。

 

「あら、即効性だったけど、随分と効きが良いわね。 そこら辺も要検査ね。 内臓の構成とかが違うのかしら。」

 

永琳さんが何か言ってるが、ギリギリで理性を保つのに苦戦し、何を言ってるかは分からない。

それよりも、早く目の前の女を蹂躙しろと、本能が叫び続けている。

 

拘束を解こうと暴れるも、拘束はビクともしない。

 

「はいはい、やる気なのは結構。 早速始めましょうか。」

 

永琳さんにズボンを脱がされ、チンコの圧迫感が消え、外気に触れた感覚がする。

 

ぶるん、と勢い良く出たチンコが永琳さんの顔に当たり、既に出ていたカウパーが顔にかかる。

 

「きゃっ。 昨日、聞いたけれど…………大きい。 それに臭いも。 …………じゃなかった。 今は真面目に検査よ。」

 

暫く呆けていた永琳さんだが、すぐに頭を振って気持ちを鎮めたみたいだ。

何やらゴソゴソと探している。

そして取り出したのは管の付いた筒。

 

「昨日、聞いてすぐにサイズに合うように改良しておいて良かったわ。 見える? 今からこの機械で絞れるだけ精液を絞らせて貰うわね。」

 

永琳さんがこちらに筒の入り口を見せる。

中にはドロリとしたローションの様な液体で覆われた触手のような物が蠢いている。

 

「それじゃあ、挿れるわよ。」

 

ぐちゅっ!

 

そんな音がしたと思う。

挿れた瞬間に目の前が真っ白になった。

 

「あら、もうイッたの? まあ、そういう風に作ってあるから恥ずかしがらなくて良いわよ。」

 

そう言いながら手元のパッドの様な機械を弄る永琳さん。

 

(量も濃さも粘度も桁違い。 平行世界って言うだけでこんなにも変わるものなの?)

 

普段なら一回出したらある程度は収まるし、賢者モードになる筈が、今はそんな感じは一切しない。

 

「それじゃあ、続けるわね。」

 

その言葉と同時に機械の中の触手が動き始めた。

 

「ぐっ、」

 

腰が浮きそうになるが、拘束されていてそれは叶わない。

またすぐに射精しそうになるのを意地で耐える。

 

決して早漏では無いのだ。

こんな一分もしない内に二発も射精するなんて男としてのプライドが許さなかった。

 

「…………全く。 変に意固地にならないで。 貴方はただ、精液を吐き出してればそれで良いのよ。 ほら……イッちゃいなさい♡」

 

びゅるるるるる!

 

耳元で永琳さんがそう囁くと不自然なまでの快感が襲い、すぐに出してしまった。

しかも、その量もおかしい程多い。

 

「ふふっ、素直な子は好きよ。」

 

そう言うと手にローションの様な物を垂らし、それを俺の耳に塗りたくった。

丁寧に耳の中まで。

 

「何をしたって顔してるわね。 すぐにわかるわ。」

 

手を拭き、液体を落とした永琳さんは機械を弄った。

すると、今まで激しく動いていた機械の動きがゆっくりになり、射精しない程度の緩やかな快感を与えてくるだけになった。

 

ふう、と一呼吸ついてから永琳さんの方を見る。

 

「何のつもりですか。」

 

「我慢なんかさせないための準備よ。 効きが良いようだし、もう良いかしら。」

 

この人、絶対Sだわ。

軽い方だけどSだわ。

 

…………いや、元の世界で言えば可愛いおにゃのこを性的にイジメて涙目にさせたいって感じだから、これが普通なのか。

 

そんな事を考えてると永琳さんが俺の横に来た。

それを見てると、強引に首を前に向けさせられた。

何気に力強くないっすか。

 

ふぅーーー♡

 

永琳さんが俺の耳に息を吹きかけるとゾワッとした快感が背筋を駆け抜けた。

思わず体を震わせてしまう。

 

「本当なら機械のペースを上げるとかで済ます所だけど、無性に私も加わりたくなってきたわ。 もしかしたら貴方、能力持ちかもしれないわね。 暫定的には『性的に興奮させる程度の能力』、といったところかしら。」

 

なんだその頭の悪そうな能力。

すっ、と頭の熱だけが何処かに消えた気がする。

 

「まあ、仮でつけた名前だから気にしなくて良いわよ。 それより、」

 

ピピッ、と手元の機械を弄ると腕の拘束が外れた。

永琳さんは服の前を開けて、惜しげもなく下着を脱ぎ捨てた。

 

「私の事も……気持ち良くしてくれる?」

 

そう言いながら俺の膝の上に座り、俺の手を掴んでおっぱいとマンコに押し当てた。

 

マンコは既にびちゃびちゃに濡れており、簡単に指が中に入った。

 

「ん、そのまま弄ってて。」

 

俺の頭を抱き寄せ、耳元でそう囁く。

 

くちゅ♡くちゅ♡

 

永琳さんのマンコを弄りながら胸を揉みしだく。

 

「ふっ……ん…手慣れてるわね。 経験は……んっ♡ あるの?」

 

「まあ、何回か。 永琳さん「呼び捨てで呼んで。」永琳は?」

 

「あん♡ う〜ん、そうねぇ。 ずっと昔にやったっきりかしら……んん♡」

 

時々、喘ぎ声をあげながら俺の質問に答える永琳。

ずっと昔ってどんくらいなのか知りたいが、女性に年齢に関する質問はNGだ。

 

「そろそろ……んっ……搾精に戻ろうかしら。 横向いて。」 

 

言われた通りに横を向く。

 

「はぁーーー、む♡」

 

右耳を咥えられ、ゾワリとした快感が駆け巡る。

 

れろぉ♡ ぬちゃ♡ れろろろろろぉ♡ ぬろろろろぉ♡ じゅずずずずずずっ♡

 

最初から激しい耳舐めに塗られた薬で敏感になった事もあり、快感で軽く思考がぼやけてくる。

 

負けじと胸に当てた右手は乳首付近を重点的に動かし、マンコに当てた左手を激しく動かす。

 

ぐちゅ♡ぐちゅ♡ぐちゅ♡ぐちゅ♡ぐちゅ♡

 

「あっ♥ あっ♥ そんな激しくぅ♥」

 

俺の反撃に対して今度は手で頭を反対に向け、左耳にしゃぶりつく。

 

ハッ、ハッ♥ はぅむ♥ じゅるるるるる♥ ふっふっ♥ れろろろろろ♥ ハァ〜♥ ぬぷぷぷぷぷ♥

 

先程よりも激しく、漏れ出る吐息もエロい。

だが、チンコへの直接の刺激が緩い今は俺の方が有利だ。

と、思っていたら急にチンコへの刺激が増した。

何かと思って下に目線を動かせば永琳が機械をオナホの如く上下に動かしている。

 

じゅぞぞぞぞぞ♥ ぷはぁっ♥ れろぉ♥

 

耳舐めを一旦中断した永琳が耳元で囁く。

 

「私もあと少しでイキそうだからぁ♥ 一緒にイキましょう♥」

 

前日の凛として知性を感じさせる声はそこには無く、ただ肉欲に囚われた女の声だ。

顔を前に戻し、永琳の顔を見れば、その綺麗な瞳は情欲に濡れている。

 

それを作り出したのが俺だという事実にとてつもなく興奮した。

どちらからともなく唇を合わせ、激しく舌を絡ませる。

互いに互いの性器に刺激を与えながらのディープキスは凄く気持ちが良い。

 

ちゅっ♥ ぢゅうぅぅぅぅ♥ じゅるるるるる♥

 

目で互いに意志を伝えるとラストスパートに入る。

当然、キスも激しさを増し、永琳のマンコ、俺のチンコ、そして唇から漏れる音、そして荒くなった鼻息のエロい四重奏が診察室に響く。

 

ぐちゅぐちゅ♥ じゅぽっじゅぽっ♥ じゅずずずずずず♥ フーフー♥

 

鼻から永琳の甘い香りが入ってきて脳を痺れさせる。

股間の快楽が全身を駆け巡って脳を焼く。

エロい四重奏は興奮を高めるエッセンスになる。

 

そして、永琳は勢い良く機械を落とし、俺は永琳のクリと乳首を抓む。

同時に行われたそれがトドメとなり、同時に絶頂した。

 

「ん゛ん゛ん゛ぅっ!!」

 

ぷしゃっ♥ ぶしゃっ♥

 

背筋を伸ばし、唇から離れそうになった永琳の頭を咄嗟に胸を弄っていた左手で抑え、キスだけは続行する。

射精感はあるし、俺も声を漏らしたと思うのだが、目の前の永琳の音しか聞こえない。

 

びくん、っと時折跳ねる永琳を離さないように抱き締める。

 

そして永琳が落ち着いた所で唇を離すとコテン、と寄っかかってきた。

 

「フーーっ♥ フーーっ♥」

 

荒い息が耳元で聞こえる。

 

「…………ねぇ♥ 私を抱いて♥」

 

暫くして呼吸の落ち着いた永琳が耳元でそう囁く。

 

「搾精はもう良いのか?」

 

「良いの♥ もう、我慢なんて出来ないわ♥」

 

それだけ言うと、機械を外し、足下に座って俺のチンコをまじまじと見る。

顔には淫靡な笑みが浮かんでおり、かなりエロい。

 

「それにぃ♥ 味とか臭いとかもちゃんと調べないといけないからぁ♥ これも……研究の一環よ♥♥」

 

まるで言い訳するかのようにそう呟くと亀頭に鼻を当てて臭いをかぎ始めた。

 

すぅーーーーーっ♥ はぁーーーーーっ♥

 

一つ大きく深呼吸をする。

 

すぅーーーーーっ♥ はぁーーーーーっ♥ すぅーーーーーっ♥ はぁーーーーーっ♥

 

一つ深呼吸をする度にその瞳が段々とトロン、としていく。

 

「オス臭くて……メスとしての本能が刺激される臭い♥ 鈴仙とかなら臭いだけでイケるんじゃないかしら♥ じゃあ、次は味ね♥ いただきまぁす♥」

 

そう言うと俺のチンコを口に咥えた。

そしてゆっくりと味わうように亀頭に舌を這わせる。

 

じゅぷじゅぷ♥ れろぉ♥

 

口からチンコを離すと今度は裏スジを舌で刺激する。

 

れろぉぉぉぉ♥ れろろろぉぉぉ♥

 

それを終えると再度チンコを咥え、激しくピストンを始める。

 

じゅぼっ♥じゅぼっ♥ ぶちゅっ♥ じゅるるるる♥ じゅぶっ♥じゅぶっ♥

 

突然の快感の変化についていけず、射精感がこみ上げる。

それを堪えていると、気が付いたのかさらにピストンの激しさが増した。

 

じゅぼ♥じゅぼ♥じゅぼ♥じゅぼ♥じゅぼ♥じゅぼ♥じゅるるるるる♥ぶちゅ♥ぶちゅ♥ぶちゅ♥ぶちゅ♥ぶちゅ♥ぶちゅ♥

 

「ぐっ…………永琳、出るっ!」

 

永琳の頭を掴み、股間に押し付ける。

 

びゅっぶぅぅぅぅぅぅ♥♥ びゅぼっ♥♥♥ びゅるるるるる♥♥

 

「ん゛ごっ!? ん゛っ♥ ん゛っ♥ ん゛っ♥」

 

喉に出されたザーメンを永琳は一滴も零さずに飲んでいく。

そして、全て出した所で永琳の口からチンコを抜こうとすると、口元で固定され尿道に残ったザーメンをバキュームで吸い出される。

 

じゅぞぞぞぞぞぞぞぞっ♥ ぽんっ♥

 

口に残ったザーメンを転がし、味わう。

そして、それも飲み込んだ。

 

「濃くて♥ 粘っこくて♥ 臭いも凄い♥ 癖になっちゃいそう♥♥」

 

あまりにその姿がエロいので衝動的に押し倒そうとするが、足と腰の拘束がそれを許さない。

 

「ふふふっ、貴方もヤル気満々ね♥ けど、私は主導権はずっと握っていたいタイプなの♥」

 

ニッコリ、と素敵な笑顔っすね。

 

腰の拘束を外し、座っていた椅子がリクライニングでベッドに早変わり

 

互いに服を全部脱いで全裸になる。

 

そのまま騎乗位で挿れるのかと思ったら素股の状態で体を密着させてきた。

 

ちゅ、ちゅ、と触れ合うだけのキスをしながら胸板に当たる永琳のおっぱいの感触を楽しむ。

 

「魅了効果でも持ってるのかしらね、あなた。 心の底から好きだって言えるわ。 まだ、出会って二日目なのに、ね。 可笑しいかしら?」

 

「分からないけど、永琳みたいな美人に好きだと言われて幸せだよ、俺は。 これだけで幻想郷に来れて良かったと思う。」

 

「そう。 なら、もっと来て良かったって言えるようにしなくちゃね。」

 

そう言うと体を起こし、手でチンコを固定し、マンコの入り口に当てる。

 

「挿れるわよ♥」

 

そう宣言し、腰を落とす。

 

ぬぷぷぷぷぷぷぷぷ♥

 

「はぁぁぁぁ♥ 大っきいぃ♥」 

 

艶かしい声をあげながら最後まで腰を落とした。

指で弄ってた時から思っていたが、永琳のマンコは名器と呼ばれる類のものだ。

元いた世界では味わえなかった快感をいとも容易く与えてくる。

 

だが、既に何回か出した事もあり、淹れた瞬間に射精するとかいう童貞感丸出しの行為は避けられた。

 

永琳は俺と体をピッタリとくっつけ、腰を振り始めた。

 

ぱんっ♥ ぱんっ♥ ぱんっ♥ ぱんっ♥ばちゅっ♥ばちゅっ♥ばちゅっ♥ばちゅ♥ばちゅ♥ばちゅ♥ばちゅ♥

 

「ふっ♥ ふっ♥ ふっ♥ ふっ♥ にゃにこれぇぇ♥♥!! 腰、止まんないぃぃぃ♥♥♥!!」

 

最初はゆっくり腰を振っていたがすぐにペースが上がり始めた。

快感を少しでも逃がすためか俺の背中に腕を回し、抱き締めながら腰を激しく振る。

 

「あ゛っ♥ あ゛っ♥ あ゛っ♥ んふぅぅぅ♥♥ んぶっ♥ んぶっ♥」

 

俺からキスをすると、必死なまでにそれに応えてくれる。

 

「ぷはっ♥ お゛っ♥ お゛っ♥ 聞かないれぇぇぇ♥♥! んぶぅぅぅぅぅぅ♥」

 

一度、口を離せばすぐに永琳の方からむしゃぶりついてきた。

どうやら、喘ぎ声をあまり聞かれたく無いらしい。

手で永琳の肩を抑えて強引に引き離す。

 

「俺は……もっと永琳の声………聞いてたいんだけどっ」

 

「やなのぉぉ♥! あ、あなたが、声、あ゛っ♥ 出してないのにぃぃ♥♥!」

 

どうやらこっちでは男もそれなりに声を出すみたいだ。

男の喘ぎ声とか誰得だよ。

 

「じゃあっ……強引に聞くっ」

 

そのまま肩を抑えてキスをさせないままにする。

永琳は俺の背中に回していた手で自分の口を抑えるが、快感を貪るために永琳の腰は勝手に動いているから声は漏れ出ている。

 

「んうぅぅっ♥ んふっ♥ んふっ♥ ん゛ん゛ん゛ぅっ♥! ん゛ん゛ん゛ぅぅぅ♥♥!」

 

顔を横に振り、目で『お願いだから聞かないで』と必死に頼んでくる。

 

「そんなにっ……聞かれたく……ない?」

 

俺がそう聞けば縦に首を振る。

そんな姿がいじらしくて、つい魔がさしてしまう。

 

「ダメだっ」

 

肩を抑えていた手を離して、口を抑えている永琳の手を掴み、口から離す。

 

「あ゛っ♥ あ゛っ♥ お願いだかりゃあぁぁ♥♥! 聞かないれぇぇぇ♥♥! それ以外ならなんでもすりゅかりゃあぁぁ♥♥! お゛お゛お゛っ♥」

 

「ダメだ……永琳のエッチな声…………ちゃんと聞かせろっ!」

 

「だめだめだめぇぇ♥! んお゛っ♥ イグッ♥ イグッ♥ イクぅぅぅ♥」

 

「ぐっ…………俺ももう……出る!」

 

ごりゅっ♥♥!!

 

「イッグぅぅううぅぅぅ♥♥!」

 

びゅぼっ♥! ぶしっ♥! びゅぼぼぼぼぼおぉぉおお♥♥!! ぶっしゃああぁぁああぁ♥♥!!

 

二人同時にイッた。

どさっ、と俺の方に倒れ込んで来た永琳を見ればアクメ顔を晒している。

 

暫く快感を逃す為にそのままでいると、永琳が体を起こした。

 

「感想は?」

 

「…………私の言動は全部忘れて。」

 

少し意地悪い質問をしてみれば顔を赤くしてそっぽを向かれてしまった。

 

「んっ♥」

 

ぬぽっ♥

 

永琳が腰を上げれば小さくなったチンコの後から、ドロリとした精液が出てきた。

 

それを気にすること無く、足の拘束を外すと、俺の隣に横になった。

 

「…………最高だったわ。」

 

「それは光栄だ。」

 

小さく呟いた言葉を逃さず、返事を返せばまた顔を赤くしながら睨んできた。

そんな姿が可愛くて、つい頭を撫でてしまう。

 

「私、貴方よりも何百万倍も年上なのだけど。」

 

「たまには年下に甘えるのも良いんじゃないか?」

 

俺がそう言うと、顔を見られたくないのか俺の胸に額を当ててきた。

 

大人の落ち着いた雰囲気を持ちながらも、何処か初々しさを感じさせるその姿はとても魅力的だった。




ど、どうでしょうか?
初エロなので少し多めに見て頂ければ。

プレイ内容ですが、キャラによってテーマを変えるつもりですが、どのキャラもどこかイチャラブ風になるかもしれません。


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日本最古の姫と

 

「『性的に興奮させる程度の能力』では無いわね。 絶対に。」

 

永琳とヤッた翌日の午前中、そんな事を言われた。

 

「そりゃあ…………良かった?」

 

「疑問系で言われても私は判断できないわよ。」

 

曰く、射精に関しては薬の効果があるにしても、何回も射精しても余裕のある体力、魅了に近い効果がある、の二点から全く別の能力だと考えたらしい。

 

「『性交中に強化する程度の能力』かしらね。」

 

いや、結局頭悪そうな能力じゃん。

 

「恐らく、体力と性的魅力、そして魅力を無意識的に強化したんでしょうね。 それにしても制限付きとは言え、目に見えて分かるほどの強化、ね。 霊能力とか霊感とかあったりする?」

 

「いや、ない。 …………ああ、でも俺は覚えてないけど、子供の頃は霊障が酷かったらしいってのは親から聞いてる。 十月の出雲大社にダメ元で行ってから無くなったらしいけど。 まあ、子供の頃は感受性が高いとか言うし?」

 

「十月…………神無月よね? という事は出雲大社に神が集まってたはず。 多分だけど、生まれつき霊力が多かったんでしょうね。 その影響で霊障を起こしていた。 けど、その出雲大社でそこにいた神に何らかの処置を受けた結果、霊力が抑えられ、霊障も消えた。」

 

いや、十月に出雲大社に神が集まるってのは聞いたことあるけど、

 

「霊力って?」

 

「人の持つ力の事よ。 外の世界では信じられていないけど、幻想郷でも外の世界でも実在する。 ただ、自覚していないし、周りも『無い』と信じているから外の世界で使えるのはほんの一握りらしいけれど。」

 

えっと、つまり?

 

「簡単に言うと、外の世界のマンガに出て来る不思議な力って奴よ。」

 

………ああ、ドラゴンボ○ルの気みたいなやつか。

 

「ちょうど良いから説明するわね。 幻想郷における力は基本的に五つ。」

 

人間の持つ霊力。

妖怪の持つ妖力。

神、及びその眷属の持つ神力。

魔女、魔法使いの持つ魔力。

仏門に入った者の持つ法力。

 

「これに加えて、個人の持つ能力があるの。 例えば私は『あらゆる薬を作る程度の能力』 輝夜は『永遠と須臾を操る程度の能力』 ウドンゲは『波長を操る程度の能力』で、てゐは『幸運を与える程度の能力』ね。 力は能力を使うための燃料、みたいなものね。」

 

RPGのMPと個別スキルみたいな感じか。

 

「昨日、俺にやったのは?」

 

「昨日?」

 

「ほら、俺に囁いたやつ。 不自然な快感だったけど。」

 

「ああ、あれね。 簡易的な言霊よ。 言葉に力を乗せれば、その言葉は力を持つのよ。 コツはいるけど、ちょっとした小技ね。」

 

言霊、確か口に出すことでその言葉が力を持って影響を与えるってやつか。

なるほどね。

 

「さて、午前中は貴方に霊力及び、その他の力があるかどうかの検査ね。 午後は輝夜の相手をしてあげて。」

 

 

 

 

 

 

 

 

その検査中

 

「失礼する。 杜屋殿、換金が済んだので受け取って貰いたい。」

 

空中が割れ、その中から出てきたのは藍さん。

どうやら、渡していた財布の中身の換金が済んだ様だ。

 

渡された財布を見てみれば、ちゃんと中身が変わっている。

 

「確かに渡したぞ。 それと八意殿。 紫様からだ。」

 

そして永琳に一枚の紙を手渡した。

 

「杜屋殿に関する契約書の様な物だ。 その紙に書かれたことを了承するなら名前を書いて欲しい。 代表者だけで結構だ。 書いたならその紙に書かれたことは絶対遵守される。」

 

「へえ、随分とややこしい術式を使ったのね。 スキマ妖怪じゃなくて貴女が持ってきたのはこれを作るのにスキマが疲れたからかしら?」

 

「いや、いい加減仕事が溜まってたのでな。 少々心苦しかったが、椅子に縛り付けてきた。 博麗の護符付きでな。」

 

やっぱり紫さんより藍さんの方がしっかりしてないか?

 

「今からこれを幻想郷のあちこちに配ってくる予定だ。 そして、その結果から今後のスケジュールを大まかではあるが、こちらで組ませて貰う。 それで宜しいかな、杜屋殿。」

 

「ええ、全然構いませんよ。 寧ろ、こっちからお願いします。」

 

「そうか。 ああ、それと八意殿に一つお願いがあるのだが、杜屋殿の肉体改造を頼みたい。 妖怪の山や地底に行く前までには何とかしておかないと死にかねないのでな。」

 

「ええ、任せなさい。」

 

「では、また会おう。 ウチに来た時はたっぷりヤろうな♡」

 

「あ、ああ。」

 

真面目な雰囲気から一変、最後に艶かしい声と流し目で誘ってきた。

そして来た時と同じ様にスキマに入って藍さんは帰って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へぇ〜〜、ケイ、霊力あったんだ。 しかも魔力も。」

 

「魔力に関してはホントに少しだけらしいけどな。 霊力は何か封印?みたいのがされてるってさ。」

 

ピコピコと二人で対戦型の格ゲーをやっている。

格ゲーとは行ってもストリートファ○ターみたいなのでは無く、どちらかと言えばス○ブラ寄りだ。

 

因みにケイとは輝夜の付けた俺のあだ名である。

 

「あっ、ちょっ、ヤバッ!」

 

だが、さっきから輝夜の凡ミスが目立つ。

 

「調子悪いのか? 随分と凡ミスしてるけど。」

 

「わ、悪くなんてないわよ。 寧ろ絶好調だしっ。」

 

「あ、そう。」

 

その割には簡単にコンボに引っ掛かってくれてるけど。

 

そして暫くやっていたが、輝夜が簡単なステージギミックに嵌って負けたところで俺の方から中断した。

 

「輝夜、今日はもうやめるか? 調子悪い時にやっても楽しくないだろ?」

 

「ううぅぅ…………違うの。 別に調子が悪いわけじゃないのよ? ただ、そのぉ………」

 

バツの悪そうにそっぽを向きながらボソボソと話しているが何を言ってるかは聞こえない。

 

「ああ、もう! ちょっと来て!」

 

突然、腕を掴まれ引っ張られて行った先は輝夜の寝室。

既に布団が敷いてある。

 

「座って!」

 

言われた通りにその布団の上に座ると、その真正面に輝夜が座った。

 

「ケイ!」

 

ガッ、と肩を掴まれ輝夜の顔が迫る。

 

ガチッ

 

恐らくキスをしようとしたのだろうが、前歯がぶつかり、その痛みに悶える輝夜。

 

「うううううぅぅぅぅぅ…………! 折角、勇気出したのにぃ………!」

 

違った。

恥ずかしさに悶えてる様だ。

 

「えーと、輝夜? 俺を連れてきたのは」

 

「そうよ! そういうことをする為よ! 処女の恥ずかしい焦りを笑いたきゃ笑いなさいよぉ!」

 

念の為聞いてみれば、想像した通りだった。

そしてキスをしようとして前歯をぶつけたのは焦りからだった。

前の世界で言う童貞卒業だもんな。

そりゃ焦るわ。

 

顔を赤くして涙目で睨んでくる輝夜を抱き寄せ、頭を撫でながら話しかける。

 

「別に笑わねぇよ。 俺も似たような事やったし。」

 

「本当?」

 

「本当本当。 証拠は無いけどな。」

 

アレは本当に忘れたい。

 

「ほら、さっきのは忘れてやり直しだ。」

 

「ん。」

 

ゆっくりと唇を合わせる。

ただ合わせるだけのたった数秒のキスだ。

 

それだけなのに輝夜の顔を見れば本当に幸せそうな表情をしている。

 

「ね、もっとして?」

 

次のキスを求めて来たので同じ様にする。

だが、それでは足りなかったのか今度は自分から合わせてきた。

 

ちゅ♡ ちゅ♡ ちゅ♡

 

触れ合うだけのキスを何回かした後に、今度は啄むようなキスをする。

 

はむぅ♡ ふぅん♡ むふぅ♡

 

それに輝夜が慣れてきたところで一気にペースを変え、舌を入れて思い切り絡ませる。

 

「んんんんんっ!? んぅんっ!」

 

案の定、目を見開いて口を離そうとしてくるが、強引に抱き寄せ、頭を抑えて逃さないままキスを続ける。

 

暫く続けていると、酸欠からか、それとも口内から伝わる快感からか目がトロンとしてきた。

 

そこで口を離せば、唾液が橋のように俺と輝夜の口を繋ぎ、プツン、と切れた。

 

「はぁーーーーー♡ はぁーーーーー♡ にゃに、今のぉ……」

 

「今のがディープキスって奴だ。」

 

「ディープ……キス…凄かったぁ♡」

 

「もっとやるか?」

 

「やるぅ♡」

 

聞いてみれば、理性が既に溶けた様で返事だけすると、今度は輝夜の方からしてきた。

輝夜が俺の舌を捉えようとするが、それを避けて逆に俺が輝夜の口内を舐め回す。

 

そして輝夜がキスに夢中になっている間に服を少しずつ脱がしていく。

 

上下ともあと一枚という所で、輝夜の秘所と胸を下着越しに弄る。

 

むに♡ むに♡ ぬちっ♡ ぬちっ♡

 

びくんっ、と体を震わせて輝夜が口から離れた。

 

「うんぅっ♡ もうっ♡」

 

そう言うと再度、俺にキスをしてくる。

 

ふっ♥ ふぅぅ♥ ちゅうぅぅ♥ ふんぅっ♥!

 

キスをしながら、時折体を震わす。

一度、イカせてやろうとマンコを弄るペースを上げる。

 

ふっ♥ふっ♥ふっ♥ ふむぅぅぅぅ♥! むうぅぅ♥! ん゛ん゛ん゛ん゛っ♥♥!! ぷしっ♥ ぶしゅっ♥

 

そうするとすぐにイッた。

どうやら輝夜はかなり敏感らしい。

 

「ハッ♥ ハッ♥ ハッ♥ ハァ〜〜〜♥」

 

輝夜の呼吸が整うのを待つ。

 

「オナニーと全然違うのね♡ 凄く気持ち良かった♡ ね、ち、ち、ちチンコ、見せてよ♡」

 

そう言ってきたのでその場に立ってズボンと一緒にパンツを脱ぐ。

 

ぶるん

 

「ひぅっ。」

 

流石に恥ずかしいのか顔を手で覆って指の間からチラチラ見てくる。

そして恐る恐る片手を伸ばし、触れてきた。

 

輝夜の綺麗な手がグロテスクなチンコを触っている。

しばらく触っているともう片方の手も出し、チンコをまじまじとあちらこちらから見つめる。

 

「すっごい………初めて見た。 大っきい…………硬くて……血管が波打って…………熱い♡」

 

「輝夜、そのまま手で扱いてくれるか?」

 

「えっ? ええっとぉ…………こう?」

 

恐る恐る手でチンコを上下に擦り始める。

 

「もっと強く握って良いぞ。」

 

「わ、分かった。」

 

ぎゅ、と両手で握りしめ、上下に擦る。

テクニックも何も無いが、輝夜程の絶世の美少女にされてるというシチュエーションが興奮させる。

 

「んしょ♡んしょ♡ あ、何か出てきた♡ これ、カウパーっていうのよね? 永琳に習ったわ♡」

 

永琳、なに教えとんねん。

グッジョブ。

 

「ん〜〜〜、はむっ♡」

 

暫く続けていると輝夜が俺のチンコを咥えてきた。

突然の事に驚く。

 

「輝夜っ……何を……」

 

「ん〜〜? ぷはっ♡ だってこうした方が………気持ち良いんでしょ? それに、何でかこのチンコが美味しそうに思えてきちゃった♥」

 

ペロペロとチンコを舐めながらそういう輝夜。

そしてまたチンコを咥えるとゆっくりとだがフェラし始めた。

 

にゅるぅぅぅ〜〜〜〜♥ ぬぷぷぷぷぷぷ♥ じゅるるるるるるる〜〜♥

 

かぐや姫を今、内側から汚しているという事実とゆっくりとしたフェラに感じ、声をあげてしまう。

 

それを見た輝夜は嬉しそうに目を細め、少しずつペースを上げ始めた。

 

じゅぷぷぷぷぷ♥ ずるるるるるる♥ にゅるるるるるるぅ♥

 

だが、そのペースにもどかしさを感じた俺は輝夜の頭を掴んで腰を振り始めた。

 

「ん゛ぅっ♥!? ん゛ぐっ♥! ごっ♥! お゛ぅっ♥! お゛ぐっ♥! ん゛お゛♥!」

 

輝夜の苦しそうな声が聞こえるが、それがまた興奮を煽る。

 

「お゛お゛っ♥! ぐお゛♥! ん゛ぶっ♥! ん゛♥! ぐごっ♥! むお゛♥! ん゛ごっ♥!」

 

「ぐっ…………出るッ」 

 

「ん゛お゛お゛お゛お゛っ♥♥!!」

 

ぶぼっ♥ ぶりゅりゅりゅりゅりゅ♥ びゅぼぼぼっ♥

 

チンコを突っ込み、喉奥で射精した。

そして射精が収まった所でチンコを引き抜く。

 

「げほっ! えっほ!!」

 

咳き込む輝夜の背中をさする。

 

「悪い、大丈夫か?」

 

「だいじょぶ。 けほっ……ちょっとイッちゃった。」

 

…………Mか、こいつ。

 

「ふぅ〜〜〜〜。 イラマチオとかマンガの中だけだと思ってたわ。 けふっ。 息が臭ぁい♥ けど、癖になりそう♥」

 

「マンガとか何処で読んでるんだよ。」

 

「守谷神社。 紅魔館にもあるらしいけど、そっちは行ったこと無いわ。」

 

もりや? ああ、紫さんと永琳が言ってたやつか。

紅魔館は知らないけど。

 

「それより、続き…………しよ♥」

 

上目遣いで頼み込んでくる輝夜。

 

「分かった。 けど、初めてだろ? もっと解しとかないと痛いぞ。」

 

「え? 初めてって痛いの?」

 

「………痛い…はずだけど。」

 

いや、ちょっと待てよ。

ここは貞操観念逆転世界、もしかしたら処女膜を破る時の痛みは無いかもしれない。

 

「永琳からはちょっとだけ痛いって聞いてるけど。」

 

はい、ビンゴ!

 

「あーー、スマン。 俺の認識の違いだ。」

 

「へぇー、ケイの居た世界だと痛いんだ。」

 

安心した表情で呟く輝夜。

 

「まあ、そんな話してたってしょうが無いわ。」

 

首に手を回し、そのまま後ろに倒れ込む。

ファサ、と輝夜の長い黒髪が散らばる。

 

「ね、そろそろ限界なの♥ 私の処女………奪って♥」

 

そう言って自分でマンコを開く。

中は物欲しげにヒクヒクと蠢いている。

 

「分かった。 挿れるぞ。」

 

「うん、きて♥」

 

チンコを持って輝夜のマンコに当てる。

 

にゅぷっ♥

 

「んんっ♥」

 

にゅるぅぅぅ♥ ぷつっ♥ぷちっ♥

 

「あああぁぁぁぁぁ♥♥」

 

処女膜を貫通する時もさほど抵抗は感じられず、簡単に奥まで入った。

 

「輝夜っ………もうちょっと…力……抜けっ。」

 

輝夜のマンコは本当に初めてなのかと思うほど蠢いて、チンコを締め上げてくる。

 

「むりぃ♥ 頭、痺りぇておかしくなっちゃいそうなのぉ♥♥」

 

くそっ、本当に敏感だな!

初めてでそんなに感じるのか!?

 

「くっ…………口開けろ、輝夜。」

 

「あーーー♥♥」

 

口を開けて舌を伸ばしてきた輝夜の口に吸い付き、ゆっくりと解すように舌を絡める。

 

ちゅるるるるる♥ じゅううぅぅぅ♥ にゅるるるる♥

 

そうして居ると少し締付けが緩くなったので口を離す。

 

「動くぞ。」

 

「うん♥ いっぱい気持ち良くしてぇ♥」

 

輝夜の腰の辺りを掴み、ゆっくりとチンコを引き抜く。

 

にゅるるるるるるぅぅぅ♥

 

「ふああぁぁぁぁぁ♥♥」

 

そしてまたゆっくりと挿れる。

 

ぬぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷ♥

 

「ふううぅぅぅぅぅ♥♥」

 

一応、処女膜を破ったばかりなので輝夜の体を心配してゆっくりとセックスを進める。

 

「あああぁぁぁ♥♥ ねぇ……♥ んんんんんぅぅ〜〜♥ 私は大丈夫だからぁ♥♥ もっと激しくしてよぉ♥ 物足りないのぉ♥♥」

 

暫くそうしていると、物足りなくなったのか輝夜がねだってきた。

 

「そうか? じゃあ、一気にペース上げるぞ。」

 

そしてそれまでのゆっくりとしたペースから一変、一気に本気で腰を振る。

 

ばっちゅっ♥! ばっちゅっ♥! ばっちゅっ♥! ばっちゅっ♥!

 

「ふあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛♥♥! しゅごひぃぃぃ♥♥! あっ♥あっ♥あっ♥あっ♥あっ♥ んお゛お゛お゛お゛〜〜〜♥♥!!」

 

あまりの快感に体を反らし、大きく喘ぎ声を上げる輝夜。

 

「こんにゃの知りゃにゃいぃぃぃ♥♥!! きしゅ♥! きしゅしてぇ♥♥!!」

 

キスを要求してくるのでそれに応えてやる。

 

「ぶじゅうぅぅぅぅぅ♥♥ ん゛っ♥! ん゛むぅぅぅぅ♥♥ むぅっ♥! ん゛ぅっ♥!」

 

どうやら輝夜は経験が無いからか、永琳の様に喘ぎ声を上げる事には抵抗が無いみたいだ。

 

「はあっ♥! イグイグイグぅぅ♥♥! いぎゅぅっ♥♥!」

 

マンコがぎゅっと締められ、輝夜がイッた事が分かる。

が、

 

ばちゅん♥!ばちゅん♥!ばちゅん♥!ばちゅん♥!ばちゅん♥!

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛♥♥!!!! イッてりゅ♥♥!!! イッてりゅのにぃぃ♥♥!!」

 

まだ射精まで余裕のある俺は腰を振る速度を落とさないままにした。

 

「壊れりゅ♥! 壊れりゅのぉぉ♥♥!! 止まってぇぇ♥♥!! お願いぃぃ♥♥!! 止めてぇぇ♥♥!! 可笑しくなりゅぅ♥♥!! ん゛お゛お゛お゛お゛♥♥♥!!!」

 

イッてなお与えられる強烈な快感に耐える事も出来ずただ、体を震わせて声を上げる。

大きく開けられた口にしゃぶりつく。

 

「ふむう゛ぅ゛ぅ゛ぅぅぅぅ♥♥! んお゛っ♥! ふっ♥ふっ♥ふっ♥ ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛♥♥!!」

 

そうしているとずっと締め付けられたまま、腰を振っていた事もあり、射精感がせり上がってきた。

 

「出るっ…………輝夜、出すぞ!」

 

「らめぇぇ♥!! 今、出されたらおかしくなりゅうぅぅぅ♥♥!! もう、ケイのチンコ無しじゃイケなくなっちゃううぅぅぅぅ♥♥!!」

 

口では嫌がりながらも足でガッチリと腰を固定している。

所謂だいしゅきホールドだ。

 

ぼりゅっ♥♥ ぶぼっ♥♥ ぶりゅりゅりゅりゅりゅ♥♥

 

「んあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛♥♥!!!」

 

俺が中出しすると、輝夜は嬌声をあげながら体をエビ反りにし、思いっきりイッた。

 

余韻が長く続いているのか、エビ反りのまま体を痙攣させている。

呼吸は弱々しく、流石にやりすぎた気がする。

 

漸く快感の波が収まったのかエビ反りからも戻って来た。

 

「ケイのドSぅ♥ 死ぬかと思ったわよぉ。」

 

「いや、その、ガチでスマン。 調子乗った。」

 

「お詫びにちゅーしてくれたら、許す。」

 

「姫様の仰せのままに。」

 

ゆっくりと楽しむようにキスをする。

どうやら輝夜はキスを気に入ったらしい。

 

キスをした後に、えへへ、と幸せそうに笑う輝夜は可愛かったです。




ふう、一仕事終えたぜ。

ところで、日間、週間、月間、四半期ランキングにのりました。

まだ四話目なんだけどなぁ。
これからもご愛読頂ければ幸いです。

できたら、高評価も欲しいです。
感想もお待ちしてます。


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悪戯好きの兎と

 

昨日から幻想郷が変だ。

 

なんと言うか、ソワソワしている。

あと、人外連中の機嫌がかなり良い。

 

今日の朝なんかドSの権化の風見幽香を人里で見かけた時は周りに人がいるに関わらす鼻歌を歌っていた。

 

いや、別に鼻歌を歌うこと自体はそう珍しい事じゃないんだ。

実際、夏に太陽の畑で向日葵の世話をしている時は良くやってるし。

 

問題はそこが人里の往来のど真ん中って事だ。

花屋の前とかならまだ分かる。

多分、珍しい花とか気に入った花でも見つけたんだろう。

 

けど、幽香は何にもない道のど真ん中で鼻歌を歌うような奴では断じて無い。

 

その他にも紅魔館に行けばパチュリーとレミリアが恋愛小説なんか読んでたり、アリスは珍しくボーッとしてるし、早苗は頬を抑えていやんいやんと体をくねらせ…………てるのは普通か。

 

あと、妖怪の山からは大宴会らしき音が聞こえてくるし、命蓮寺の上空ではヤケに派手に弾幕ごっこをやっていた。

 

まあ、何にせよ異変かと思うほど皆の様子がおかしい。

けど、今の所それ以外の目立った変な事は無いので判断に迷う。

 

「まっ、異変なら速攻で解決してやるけどな!」

 

取り敢えず博麗神社行くか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【一方、その頃永遠亭】

 

「今日は貴方に合わせた薬を作らないといけないからやる事は無いわ。 ゆっくりしてなさい。 ただ、外にはあまり出ないように。 迷うわよ。」

 

いつもの診察室。

今日も今日とて診察かと思いきや、突然の休日だった。

 

「迷うって、そんなにここの竹林ヤバいのか?」

 

「迷いの竹林なんて言われてる位だからね。 私たちみたいに竹林にある程度慣れてないと確実に迷うわよ。 それに妖怪だって住んでるし。 散歩したいなら永遠亭の周りをぐるっと回ってくるだけにしなさい。 永遠亭の周りにはてゐの配下の兎妖怪位しか来ないから。」

 

「じゃあ、午後はそうさせて貰うわ。」

 

「あら、じゃあ午前中は何するつもりなの?」

 

「流石に何日かここにいて何もしないのは悪いから、家事の手伝いでもさせて貰うよ。」

 

このままだと堕落しそうだ。

 

「そう。 じゃあ何したら良いかはウドンゲに聞いて。 家事はあの子に全部丸投げしてるから。」

 

少しは手伝ってやれよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「と、言うわけでこの後、何か手伝うこと無いか?」

 

外で洗濯物を干していた鈴仙さん、どっちかって言うと『さん』、よりも『ちゃん』の方が合うかな。

鈴仙ちゃんの手伝いをしながら聞く。

 

「う〜〜ん。 昼食にはまだ早いですし、洗濯は終わらせちゃいましたし。 じゃあお風呂場の掃除お願いできます?」

 

風呂場か。

かなり大きめの檜風呂だったな。

温泉とまでは言わないけど、一気に十人くらい入っても余裕そうだった。

 

「分かった。 掃除道具は何処に? あと、檜の風呂なんて洗ったこと無いから洗い方も教えてくれるか?」

 

「はい、分かりました!」

 

鈴仙ちゃんに案内されて掃除道具を持ち、風呂場に来た。

 

「壁も浴槽もコーティングしてあるので腐ることは無いんです。 傷つく事も無いので遠慮なくブラシでゴシゴシ洗っちゃって大丈夫ですよ。 ブラシで汚れを大体落としたら、水で流してから今度は洗剤をつけた布で拭いて下さい。 それが終わったらまた流して終わりです。」

 

うわ、結構やる事あるな。

 

「そ、それじゃあ私は他の所の掃除してますから、何か有ったら聞いて下さいねー!」

 

そう言うと走って行ってしまった。

随分と急いでいたけど、どうした?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハーー♡ ハーー♡ 今のはちょっとヤバかったかも♡ うう、でもあと一日の我慢!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

言われた通りに掃除を進める。

途中から無心になってやった結果、何とか昼前には終わらせられた。

 

「ぬああぁぁぁ、やっと終わった。」

 

背中を伸ばせば腰の辺りからコキコキと小気味よい音がする。

大体、一時間ほどはやってただろうか。

 

掃除用具を片付け、台所の方に向かえばトントンと包丁の音がする。

 

「終わったよ、鈴仙ちゃん。 昼飯作るの手伝おうか?」

 

「あ、杜屋さん。 終わったんですか。 昼食ならもう少しで出来るので大丈夫ですよ。」

 

って、普通に流したけど一時間ぐらいで掃除終わらせて昼食作ってんのか。

すげぇな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして午後。

永琳に言われた通りに永遠亭の周りを散歩している。

気持ちの良い風と、その風で揺れる葉のカサカサという音が耳に心地良い。

 

実に風情がある。

 

ここで一句、とか言えれば良いんだろうが生憎そういうのは得意ではない。

 

「お、散歩ウサ?」

 

ひょこっと道端の草むらから表れたてゐさんが聞いてきた。

良く見れば服のあちこちが土で汚れている。

 

「ああ、散歩だ。 てゐさんは?」

 

「落とし穴掘ってきたとこ。 それと『さん』なんてくすぐったいから付けなくて良いよ。」

 

「分かった。 って、落とし穴?」

 

「そう。 悪戯こそ我がライフワーク! 因みに高確率で引っ掛かるのは鈴仙だよ。」

 

鈴仙ちゃん…………マジで苦労人なんだな。

てゐの能力が『幸運を与える程度の能力』なのに一緒に住んでる鈴仙ちゃんは何故不運なのか。

 

そんな事を考えていると、てゐがスンスンと鼻を鳴らし始めた。

そういや、風呂掃除で少し汗かいたな。

一応、濡れたタオルで拭いたんだが。

 

「臭うか?」

 

「うん。 でも、獣系の妖怪じゃないと気付かないレベルだけどね。」

 

やっぱり動物の妖怪は嗅覚が鋭いらしい。

 

「それに変な臭いじゃないしね。 寧ろずっと嗅いでいたいかも。」

 

「あっはは、冗談言うなって。 男の体臭の何処が良いんだよ。 …………冗談……だよな?」

 

「まさか。 ああ、ヤバいなぁ、シたくなってきちゃった。」

 

そう呟くとてゐは突然飛びかかって来た。

急な事に驚き、受け止めるが思った以上に勢いが強く、その場で尻もちをついてしまう。

 

「良いよね♡ 良いんだよね♡ だってケイはその為に来たんだもんね♡」

 

「ちょっ、待てって! こんな所でヤッたら、」

 

「大丈夫だよ。 『幸運にも』誰にも見られないから♡ ああ、寧ろ『幸運にも』誰かに見られちゃうのかな♡? まあ、どっちでも良いや♡」

 

そう言うと唇にむしゃぶり付いてくる。

幼女特有のプニプニした唇の感触と舌の動かし方のギャップが凄い。

 

れろろろろろろろ♥ じゅるるるるるる♥ にゅるるるるるる♥ じゅうううぅぅぅぅ♥

 

急な快感に驚いたが、体は素直なようでチンコは簡単に勃起してしまった。

 

「あはっ♥ お尻になんか硬いの当たってるなぁ♥」

 

悪戯っぽい笑みを浮かべる。

そして俺の上から降りるとズボンに顔を当てて思い切り鼻で空気を吸い込んだ。

 

「すぅーーーーー♥ っ、はぁ♥ 凄いエッチな臭い♥ ズボン越しなのにこんなにも濃い臭いなんて初めてかなぁ♥」

 

ぶるり、と体を震わせると喋りながらズボンを脱がしてくる。

 

「直接嗅いだらもっと凄いんだろうなぁ♥」

 

ズボンを脱がされ、そしてパンツを脱がされると圧迫されていたチンコが反り上がり、ペチンとてゐの頬を叩いた。

 

「っ♥♥! っ〜〜〜〜♥♥♥!!」

 

するとてゐは自分の体を抱き締め、体を震わせた。

どうやら臭いだけでイッたらしい。

 

「ふーーー♥ ふーーー♥ もう、良いよね♥!? 前戯なんていらないよね♥!?」

 

急に起き上がり、俺のチンコの上に立つと、そんな事を言いながら履いていた下着だけを取って一気にチンコを中に挿れた。

 

「んっはあぁぁぁぁぁ♥♥!!」

 

中はてゐが幼女体型な事もありかなりキツい。

その上、何もしてないのに既にドロドロに愛液が出ており、温度も永琳や輝夜よりもかなり高い気がする。

 

対面座位の体勢でてゐは俺の胸板に顔を押し付けながらヘコヘコと前後に腰を振っている。

だが、喘ぎ声を上げる事に抵抗があるのか口は塞いでいる。

 

「っふ♥ っふ♥ っふ♥ んふぅ♥ ふぅ♥ ん゛っ♥ ん゛っ♥」

 

だが、前後に腰を振っているだけでは俺の方に来る快感が少ないので、てゐの尻を掴んで上下に振らせる。

尻を下ろす時にチンコがてゐのボルチオを叩いているのが分かる。

 

「ん゛ん゛ん゛っ♥!? ん゛うぅ♥! ん゛っ♥! ぅむぅっ♥!」

 

今のこの状況を傍から見れば、俺がてゐを犯してるようにも見えるだろう。

しかもここは外。 てゐの能力があるとは言え、誰に見られてもおかしくない。

 

その事実とてゐのキツキツのマンコで精子が尿道に出ようとしているのが分かる。

 

「てゐ…………受け取れ!」

 

尻を思い切り下に落とし、チンコの先をてゐの子宮口にくっつけ、中出しする。

 

ぶりゅりゅりゅりゅりゅ♥! ぼびゅっ♥! ぶびゅううぅぅぅぅぅ♥♥!

 

「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛♥♥!!!」

 

精液が全ててゐの子宮に入り、心無しかてゐの腹が少し膨れている気がする。

てゐのキツキツのマンコのお陰で精子がマンコとチンコの間から溢れて来ない。

チンコを抜けば、その後からドロリと精液が溢れ出してきた。

 

ふと、ある事を思い付いたので、てゐを地面に下ろし対面座位から後背位に変える。

 

てゐは腕をだらりと下げ、地面に顔をくっつけたまま尻だけを高く上げた状態だ。

 

そしてまだ呆けて意識が帰ってこないてゐに覆い被さる。

喘ぎ声を隠されないように腕を掴む。

 

ゆっくりとチンコをマンコに当て、思いっきり叩き付けた。

 

ばっちゅん♥!!

 

「ん゛お゛お゛っ♥♥!!」

 

ばちゅん♥! ばちゅん♥! ばちゅん♥! ばちゅん♥!

 

「んあっ♥! ちょっ、ちょっとお゛お゛♥! 待っへ♥! せめて声、抑えさせて♥♥!」

 

最初の一発で意識が戻ったようで、腕を離してと懇願してくる。

 

それを無視して腰を振っていると、

 

「これじゃ、セックスじゃなくて交尾だよぉ♥♥!」

 

そんな事を言い始めた。

 

「そうだよ! セックスじゃなくて交尾だ! だから声を抑える必要なんて無いんだよ!」

 

「んひいぃぃぃ♥! 交尾ぃ♥! 交尾気持ち良いぃぃ♥! もっとぉ♥! もっと交尾してぇぇぇ♥♥!」

 

どうやら今ので理性のタガが完全に外れたらしい。

元からキツかったマンコが締まり、俺から精液を搾り取ろうとしてくる。

 

「交尾っ♥! 交尾っ♥! 一杯種付けしてぇぇ♥♥!」

 

ぐちゅっ♥! ばちゅ♥! ぶちゅ♥! ぐちゅっ♥!

 

「女じゃなくてメスになりゅ♥! 後ろから突かれてメスになっちゃうぅぅぅ♥♥!」

 

「そうだ! てゐは屈服されて悦ぶ淫乱なメスだろ!」

 

「う゛ん゛♥! 私はオスチンポに負けるメスでしゅうぅぅぅ♥♥!」

 

そんな事を口に出してきた。

ああ、ヤバい。

俺の中の嗜虐心がむくむくと湧き上がってきた。

一旦、腰振りをストップする。

 

「ふえ? …………何で止めるのさ。ねぇ…………ねぇってば! 動いてよぉ♥! あんなんじゃ満足出来ないよぉ♥!」

 

「じゃあさ………………………………って言ってくれる?」

 

「え、ええ!? そ、そんな事なんて………」

 

与えられる快感が無くなったことで少しは頭の熱が冷めたのか、顔を赤くして拒む。

 

「言わないならこのまま寸止めだけで終わらせるけど?」

 

「…………う、嘘でしょ? だってそんな事したらケイだって辛いでしょ? ね? ね?」

 

「生憎とオナニーでイケればそれなりに満足できるからな。 ほらっ!」

 

先程よりも早いペースで腰を振る。

ついでに腕を離して、乳首とクリを思いっ切り刺激してやる。

 

「んぎい゛い゛い゛い゛い゛♥♥! そんな急に乳首とクリ抓まれたらぁ♥♥! イクッ♥! イクッ♥!」

 

「はいダメー。」

 

そしてイキそうになったところで全部止める。

 

「ううううぅぅぅぅぅ………!」

 

振り返って涙目で睨んでくる。

そそるなぁ。

 

「じゃあ、再開。」

 

てゐの意志を完全に無視してまた腰を振る。

 

それを何回か繰り返すと、

 

 

 

 

 

「お願いぃ! イカせてぇぇ♥! イケないの辛いのぉ♥!」

 

「じゃあ、何て言えば良いか分かるよな?」

 

「うう、それは…………」

 

まだ堕ちないか。

なら最後の一押し。

 

「言うだけで良いんだよ。 別に本心からの言葉じゃなくて良いからさ。」

 

「う、うん。 仕方無いもんね。 本心からじゃ無いし。」

 

「そうそう。 ほら、言ってみな?」

 

「『私をあなた専用のメスだと身にも心にも刻み込んで下さい』♥♥」

 

仕方無いと言ってた割には実に良い表情で言った。

 

「よく言えました!」

 

ばちゅっ♥!

 

「んい゛い゛い゛い゛い゛♥♥!」

 

てゐをイカせる為に本気で腰を振り始める。

 

「偉いぞ、てゐ! お望み通りに、俺専用のメスにしてやるよ。」

 

最後だけ耳元で低い声で囁く。

 

「本心からじゃ無いのにぃ♥!?」

 

「うん、知ってる。 けどさ、ずっと俺にアクメをコントロールされてるのに自信持って自分は女です、なんて言える?」

 

「そ、それはぁ……♥」

 

「ほら、言ってみろよ!」

 

ばちゅっ♥♥!!

 

「んお゛お゛お゛お゛お゛♥!! 言うっ♥! 言いましゅぅ♥♥! 私はメスでしゅうぅぅ♥♥! オスチンポに支配されりゅメスでしゅうぅぅ♥♥!!」

 

「そうだろ!? だから、俺はその事を忘れられないようにてゐに刻み込んでやる!」

 

「んあ゛あ゛♥!! ダメッ♥♥! ダメだよぉ♥♥! そんな事されたら本当にケイ専用のメスになりゅうぅぅぅ♥♥!!」

 

口ではそんな事を言いながらも下の口はかなり正直なようでギリギリとチンコを締め付けてくる。

ここまで寸止めをしてた事もあり、射精感が駆け上がってくる。

 

「ッ! 出すぞ! 俺の種付けで堕ちろっ!」

 

ぶりゅりゅりゅりゅりゅ♥! ぶりゅっ♥! ぼびゅううぅぅぅぅぅぅぅ♥♥!

 

「うぐあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛♥♥!!」

 

本当に動物のような喘ぎ声を上げてイッた。

精液を全部出し切り、チンコを抜けば、精液が流れ出してきた。

 

試しにてゐを仰向けにして腹の辺りをぐっと押してみれば、ゴポッと勢い良く流れ出した。

 

「こりゃ、風呂行かないとな。」

 

地面の上でヤッてた分、土による汚れがかなりある。

 

「てゐは…………気絶してんのか。」

 

毎度の事ながらやりすぎたな。

この暴走癖も何とかせねば。

元の世界にいた時はこんな癖なかったんだけどなぁ。

 

ズボンを着て、てゐが脱ぎ捨てた下着を取って、てゐを抱える。

見た目通りの軽さのてゐを抱き上げれば耳元で穏やかな寝息が聞こえる。

微妙に情事の熱が籠もっているが。

 

そのまま起こさないように頭を撫でながらその場から去った。




何気に難しかった。

はい、じゃあ次回、皆さん予想できてると思いますが、鈴仙ですね。

なお、魔理沙は直接伝える人員の中から外された模様。


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元月の兵士と

【地底 旧地獄跡】

 

「姉御ー!! 勇儀の姉御ー!! 言ってた男は何時になったら来るんですかい!?」

 

「ああ!? 私が知るわけ無いだろ!」

 

酒の臭いと喧嘩には絶えない地底の旧都メインストリート。

今日も喧騒に溢れている中、一人の女の鬼が大声を出した。

そして、それに答えるのは旧地獄の顔とも言える鬼の四天王が一人、星熊勇儀。

 

「攫って来ても構いませんかね!?」

 

「バカ言うんじゃないよ! 何処にいるかも分かんないのに攫ってくるもクソもあるか!」

 

「そこはホラ、天狗達に探して貰って、」

 

「へえ、少しは考えてるみたいじゃないか。 良いよ、好きにやりな。」

 

「ダメだ。」

 

勇儀が許可を出し、それを聞いて鬼の大半が動き出そうとした時、何処からともなくストップがかかった。

 

その直後、空中が裂け、藍が出てきた。

 

「ああ? 紫の式神か。 ダメってどういう事だよ。 私らはただ地底に招待するだけさね。」

 

「招待という名の拉致だろうが。 それに、お前ら以外にも待ち望んでる妖怪達は大勢いるんだ。 少しくらい我慢してくれ。」

 

やや疲れた様子でそう言う藍。

実はここの所、他の妖怪達も同じ様な事をしようとしてた為、それの説得(言葉)や説得(物理)に追われていたのだ。

 

「悪いけど、知った事じゃないね。 私らは鬼だ。 鬼は鬼らしく好き勝手にやらせて貰うよ。」

 

「なら、私の為に止めてくれ。 紫様が組んだスケジュールを広めて、納得させて、それでいてヤれるのが一年後なんだ! 紫様の心の準備と冬眠が無ければ発情期の冬に出来ると言うのに! 私だってなぁ! 溜まってるんだぞ!」

 

急に溜まっていた鬱憤を吐き出し始めた。

それに合わせて何時もよりもずっと禍々しい妖力が出て来る。

そして何時もはもっと理性的な藍が急に豹変したので、若干ビビる鬼たち。

 

「お、おう。 何か…………悪いな。」

 

「失礼、取り乱した。 まあ、何にせよ頼むから我慢してくれ。」

 

「まあ、分かったよ。 仕方が無い。 それはそうと、そのスケジュールとやらでは私らの番は何時頃の予定なんだい?」

 

「冬だったな。」

 

因みに現在は三月頃。

かなり先の事である。

 

「冬ぅ!? 半年以上先かい!」

 

「抗議は私ではなく紫様にしてくれ。」

 

「…………いや、良いよ。 紫が決めたってんならその男の事も考えてだろ? 大人しく待つさ。 それが良い女ってモンだろ?」

 

そう勇儀が言うと周りからブーイングが上がる。

 

「うるさいよ! で、だ。 その代わりと言っちゃあ何だが、萃香と華扇も私等と同じタイミングにしてくれないかい? そうじゃなきゃ嫉妬で大暴れしちまいそうだ。」

 

ニヤリ、と悪い顔で笑いながらそう言う勇儀。

 

「そんな事なら別に構わんが、説明はそっちでしてくれ。 今、スキマを開く。」

 

そう言って2つのスキマを開くと、その中から伊吹萃香と茨木華扇の二人が落ちて来た。

 

何が起こったのか分からないようで周りを見渡している。

 

「これで良いな? さて、あと動きそうなのは天界の我が儘嬢と紅魔館くらいなものか。」

 

そう言いながらスキマの中に入り、帰って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい、これが毎日飲む分。 夕食後に一錠、三ヶ月分。 そしてこっちが速効性の精力剤、百錠。 ヤバいと思ったらすぐ飲みなさい。」

 

そう言われて永琳から渡された二つの紙袋。

 

「毎日飲む方が無くなったらウチに来て。 肉体改造の進行度合いによって処方する薬が変わってくるから。 さて、一日休んだけど、今日も診察ね。」

 

「今日は何を?」

 

「そうね、胃カメラ……貴方が思ってるような苦しいのじゃ無いわよ。」

 

おっと、顔に出てたらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月の技術、マジでやべぇ。

カプセルにナノマシン入れて、それを飲んで胃どころか腸まで見れるとか。

 

「ところで腰が痛いんだけど。」

 

「ヤリすぎね。 ウドンゲにマッサージでもして貰いなさい。」

 

また鈴仙ちゃんに丸投げかい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうですか? 痛くないですか?」

 

「うん、マジで気持ち良い。」

 

結局、マッサージを受ける事にした。

丁度いい塩梅で背中や腰を押してくれるので気持ち良い。

 

「俺もマッサージには自信あるんだけど、他人からされる事は中々無かったからなぁ〜〜。」

 

親父のマッサージやってたら上達していた。

 

「慶次さん、マッサージ得意なんですか?」

 

「まあ、得意かな。 あ、そこもうちょい強く。」

 

ああ〜〜〜、マジで気持ちいいわ。

 

「大分お疲れみたいですね。 あ、そうだ。 ヒプノセラピーって知ってます?」

 

ヒプノセラピー。

確か催眠療法の事だったっけ?

 

「催眠療法?」

 

「そうです。 私の能力の関係上、そういうのも得意なんです。 ちょっとやってみる気ありませんか? 絶対気持ち良くなれますよ。」

 

催眠か。

かかった事ないから何とも言えないけど、ちょっと興味はあるな。

 

「じゃあ、お願いしようかな。」

 

「はいッ! 任せて下さい。 それじゃあ仰向けになって私の眼を見て下さいね。」

 

言われた通りに仰向けになれば鈴仙ちゃんが頭の下に足を入れてきた。

まさかの膝枕にちょっと驚いたが、太ももの感触が気持ちいい。

 

そして鈴仙ちゃんの赤い眼を見る。

 

「じゃあ始めますね。 私の眼をじーっと見てて下さい。」

 

言われた通りに見続けていると、少しずつまぶたが重くなって来る感じがする。

 

「催眠の導入部ですね。 大丈夫ですよー。 安心して目を閉じて下さい。」

 

そう言われて目を閉じる。

 

「ゆっくり…………ゆぅっくり、意識が落ちていきます。 でも堕ちていくのはキモチイイ。」

 

目を閉じて視界が真っ暗になった中、鈴仙ちゃんの声だけが不思議に響く。

 

「ほら、私が数を数え下ろすと完全に堕ちちゃいますからねー。 ごーぉ…よぉーん…さぁーん…にーぃ……いーち………ぜろ。」

 

ぐらり、とナニ…カが……傾…………い…………………て

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パチンッ、と何かが鳴った。

それと同時に意識が急浮上し、目が覚める。

 

「おはようございます♡ 体はどうですか♡?」

 

声のした方を見れば鈴仙ちゃんが座っている。

体?

 

確認しようと右手を動かそうとするが、ピクリとも動かない。

それに驚いて起き上がろうとするが、同じ様に体全体が全く動かない。

 

「全く動かないんだけど……」

 

「ふふっ、なら大丈夫ですね♡ 慶次さんには幾つか暗示をかけさせて貰いました♡ 首から下は一切動かせないでしょ? でも、私が命令すれば……『服を脱いで』」

 

鈴仙ちゃんがそう言えば体が勝手に動き出し、服を脱いで行く。

 

「ちょっ、鈴仙ちゃん!?」

 

「ふふ、凄いでしょう? さて、慶次さんにかけた暗示ですが、私が許可するまで射精できません♡」

 

ニッコリと笑いながらゆっくり服を脱ぎ始める鈴仙ちゃん。

その暗示の内容に顔をしかめる。

 

「そんな怖い顔をしないで下さいよ。 優しい私からのご褒美とお仕置きです♡」

 

「ご褒美とお仕置き?」

 

どうみてもお仕置きだけなんですがそれは。

 

「だって三日続けて思いっ切りヤッてたんでしょう? だから一回だけの射精で終わらせてあげようと思ったんですよ。 『仰向けに寝て』」

 

お互いに完全に裸になった所で鈴仙ちゃんが指示を出し、体はその通りに動く。

 

「それに、師匠の時は声凄いし、姫様の時は布団に臭いがついちゃって大変だったし、てゐは矢鱈と自慢してくるし。 薬だけじゃ抑えられない程発情したのは初めてですよ♡ だから、私を焦らした事に対するお仕置きです♡」

 

そう言いながら全裸で俺の体の上に寝そべり、体を擦り付けながら臭いを嗅ぎ始めた。

 

鈴仙ちゃんの素肌の感触と甘い香りでチンコが勃ち始める。

 

「んっ♡ はぁ♡ 凄い濃い臭い♡ こんなの、ずっと嗅いでたら…………ッ!!」

 

ぶるり、と一つ体を震わせる。

 

「ハッ♥ ハッ♥ ハッ♥ 全く……私をこんなに発情させて、どうするつもりなんですか♥?」

 

そう言いながら体の向きを変える。

所謂シックスナインの体勢で、突然マンコを顔に押し当ててきた。

 

「『私の臭いと体液にはとても興奮する』 ほら、舐めて下さいよぅ♥ 私も慶次さんのオチンポ舐めますから♥」

 

誰が舐めるか!

どう考えても特大級の見え透いた罠設置したろうが!

 

口を閉じ、息を止めひたすら我慢する。

 

「あれ♥? 舐めないんですかぁ♥? でも、どこまで耐えられますかね♥?」

 

そう言うと鈴仙ちゃんは俺のチンコにしゃぶりついた。

 

じゅうううぅぅぅぅ♥! じゅぼっ♥! じゅぼっ♥! じゅぼっ♥! じゅるるるるるる♥! じゅぶっ♥! じゅぶっ♥! じゅぶっ♥!

 

最初から激しいピストンフェラで快感に襲われ、口を開きそうになるが、何とか耐える。

 

だが、流石に何分も息を止められる訳もなく段々と苦しくなってくる。

 

それが分かってるのかグリグリとマンコを押し付けてくる。

 

くそっ、息が保たない…………!

 

我慢しきれなくなり、口を開いて息を吸ってしまう。

 

息を吸った途端、ドクン、と心臓が跳ね、息が荒くなる。

 

荒くなった事でさらに息を吸う。

 

快感の波が荒れ狂っているのに射精の出来ない俺にはその快感を逃がす術が無く、ただ狂いそうな程押し寄せる快感に意識が飛ばされそうになる。

 

「『解除』」

 

目の前が真っ白になった中、突然その言葉だけが聞こえ、快感が収まっていく。

 

いつの間にか鈴仙ちゃんの顔が目の前に来ていた。

素股の状態でゆるゆると腰を動かしている。

 

「ふふ、どうでしたか♥? ちょっと刺激が強かったですかね?」

 

脳に酸素が行き渡っていないのか、鈴仙ちゃんの言葉を理解できても返事が思い浮かばない。

 

「でも、ここからが本番ですからね♥ 『ゼロと言ったら絶頂する』『私が言った場所の感度が上がる』『私が言った倍数分感度が上がる』 ほら、今から慶次さんの事を催眠レイプしちゃいますからね〜〜♥」

 

ふふ、と妖艶に笑い騎乗位の体勢でチンコを中に挿れた。

 

「ふあああぁぁぁぁぁぁ♥ 入っ……たぁ♥ 本当に大っきい『オチンポ』♥ こんなので中をぐちゃぐちゃにされたらどうなっちゃうんでしょうね♥」

 

そう言いながらゆっくりと腰を動かし始めた。

 

ぐちっ♥ にちゃっ♥ ぐちゅっ♥

 

「んっ♥ 凄いです♥ 中がゴリゴリって削られてるみたいでっ♥」

 

そう言うと体を倒して俺の耳元に口を近づけてきた。

 

「こうやってゆっくりするのも良いですけど、そろそろ本格的に攻めさせて貰いますね♥? 『耳』『乳首』『オチンポ』『それぞれ十倍』 んふふ♥ どうなっちゃうんでしょうねぇ♥ ふう〜〜〜〜〜♥」

 

鈴仙ちゃんに耳に息を吹き掛けられるとゾクゾクっと背筋に痺れが走った。

それだけでなく、胸の乳首が鈴仙ちゃんの胸と擦れる度に快感が走る。

チンコからも普通ならあり得ない程の快感が流れ、腰が浮きそうになるが体は全く動かない。

 

「効果覿面ですね♥ それじゃあ………イキますよ♥」

 

急激に腰の動きが速くなり、両乳首を指で抓られ、耳を舐められる。

 

にゅるるるるるる♥ じゅぶっ♥! にちゃぁ♥ じゅぼっ♥!じゅぼっ♥! ぬぷぷぷぷぷぷぷ♥

 

射精感は湧き上がってくるのに全くイケない。

 

「辛いですか♥? 辛いですよね♥? 射精はおろか、絶頂すら出来ませんもんね♥? ああ、でも、そんな顔されたらもっと虐めたくなっちゃうじゃないですかぁ♥ 『口の中』『二十五倍』」

 

突然、口の中に舌を入れられ、口の中をかき回される。

 

口の中から与えられる感覚と鈴仙ちゃんの甘い香りで脳が痺れる。

 

「ぷはっ♥ じゃあそろそろ一回イッちゃいましょうか♥」

 

さらに腰振りを激しくしながら数を数え下ろし始める。

 

ずぶ♥じゅぶ♥じゅぼ♥ばちゅ♥ぶちゅ♥

 

「じゅっ……♥う きゅ〜う♥ はっ…♥ち なぁ〜な♥ ろぉ〜くっ♥ ごっ……♥お よぉ〜ん♥ さぁ〜ん♥ にぃっ……♥ い〜〜ち♥ ん゛♥ あっ♥ 『ぜろっ』……『ぜろ』『ぜろ』『ぜろっ』!」

 

びくんっと体が跳ねた気がした。

快感が何回も脳に叩き込まれるのに、精液は一切でない。

 

金玉の中で痛いほどに暴れ回っているのに一滴も外に出せない。

 

それが辛いのに、叩き込まれる快感とその辛さが混ざって頭がパンクしそうになる。

 

「ふふふふふふっ♥ 『おちんちん』がビクビクしてますよ♥ そんなにザーメン出したいですか♥? でも、まだダメです♥ だって私はまだ全然満足してませんから♥ ん〜〜、こうやって虐めるのも良いですけど、それじゃあ中々終わりそうに無いので…………『体を自由に動かして良いですよ』♥」

 

そう言われると今まで動かなかった体が動くようになり、絶頂の快感を逃すようにビクビク痙攣しはじめた。

 

「あはっ♥ 体、ビクビクさせてカワイイですね♥ でも、」

 

言いながら俺の背中に腕を回し、体を起こして対面座位になる。

 

「思いっ切り腰を振って、私をイカせて下さい♥ そうすれば射精、させてあげるかもしれませんよ♥?」

 

そう言うと鈴仙ちゃんは後ろに倒れ込み、正常位になった。

 

まだ快感の波は収まっていなかったが、射精出来るかもしれないという希望にすがって腰を振り始める。

 

「あっ、そうだ。 『オチンポの感度が腰を振る毎に上がっていく』 ほら、さっさと私をイカせないと大変な事になっちゃいますよ♥」

 

そう言われて焦って腰を振る。

 

ばちゅっ♥! ばちゅっ♥! ばちゅっ♥! ばちゅっ♥! ばちゅっ♥! ばちゅっ♥! ばちゅっ♥! ばちゅっ♥! ばちゅっ♥!

 

「ん゛あっ♥! あ゛っ♥! 本気『オチンポ』凄いですうぅぅぅ♥! ケダモノみたいに゛っ♥ 本気で腰を振って♥!」

 

チンコからの快感がどんどん増していく。

もっと早くイカせようと鈴仙ちゃんの乳首を責め、キスをする。

 

「ん゛っふぅぅぅ♥! ん゛ん゛っ♥! ん゛っ♥!」

 

鈴仙ちゃんの舌を絡め取ろうとするが、こちらの口の中の感度は上げられたまま。

それに気が付いて口を離そうとすれば、鈴仙ちゃんの手で抑えられて、強制的にキスを続行させられる。

 

「ふふ♥ ん゛っ♥! ん゛うっ♥! う゛う゛っ♥!」

 

ばちゅ♥ばちゅ♥ばちゅ♥ばちゅ♥ばちゅ♥ばちゅ♥ばちゅ♥ばちゅ♥ばちゅ♥ばちゅ♥

 

腰の振りを速めてさっさとイカせようとする。

 

「ん゛♥! んっ♥! う゛ん゛♥! ん゛ぉっ♥! ハッ♥ 慶次さん゛っ♥! このまま、イカせて下さい゛っ♥!」

 

そう言われてラストスパートをかける。

 

「あ゛あ゛っ♥! ん゛あ゛っ♥! イクッ♥! イクッ♥! イキますっ♥! あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛♥♥♥!!!」

 

中が締まり、鈴仙ちゃんがイッた。

だが、もう何倍にも感度が上げられてるにも関わらず射精の出来ないチンコのせいで腰振りは止められない。

 

「ゴメっ……鈴仙ちゃん…………腰…止まんない!」

 

「ん゛お゛っ♥! イイッ♥ ですっ♥よ! 何回でも゛ぉ♥! イガせて♥♥! くだはい♥! あ゛あ゛っ♥! も一回♥ イクぅ♥!」

 

連続して二回目の絶頂。

鈴仙ちゃんのマンコは俺の精液を搾り取ろうとし、俺のチンコは精液を吐き出したいのに全く出ない。

 

「鈴仙ちゃんっ! もう…………出させてっ!」

 

「まらダメでしゅ♥! もっと♥! もっと♥ イカせて下しゃいぃ♥! ん゛お゛お゛お゛お゛お゛♥♥!!」

 

三回目。

それなのにまだ射精させてくれない。

 

 

 

 

 

「ケダモノ『オチンポ』ぉ、しゅごいいいぃぃぃぃ♥♥!!」

 

七回目

 

 

 

 

「またっ♥♥! またイクぅぅぅ♥♥!!」

 

十二回目

 

 

 

 

 

そして鈴仙ちゃんの絶頂が二桁に乗って暫くしてから

 

「あ゛あ゛あ゛♥!! ん゛お゛♥! そりょそりょ♥! 出さしぇてぇ゛♥! あげまふぅ゛♥! 『次にょ♥! 私の゛ぉ゛っ♥! アクメにあわしぇてぇ♥! 射精ぃ゛♥ すりゅうっ♥♥!』」

 

漸く射精の許可が出た。

 

「出してっ♥♥! せーえき出してぇっ♥♥! 子宮のにゃかぁ♥♥! 一杯にしてぇぇ♥♥!! あ゛っ♥! イグ♥! イグ♥! イグぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛♥♥!!」

 

ぶぼぼぼぼぼぼぼぼっ♥♥!! ぶぼっ♥!! びゅぼぼぼっ♥♥!! びゅるるるるるるるる♥♥!!

 

やっと射精できた感覚に脳を焼かれ、種付けプレスの体勢のまま力が抜けてしまう。

顔を鈴仙ちゃんのおっぱいに埋め、まだ続いている射精の感覚に浸る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「申し訳ございませんでしたあぁァァァ!!」

 

行為が終わった後、いきなり鈴仙ちゃんが土下座してきた。

 

「アレは本心じゃ無いんですぅ! 能力のせいで色々と可笑しくなっちゃってぇぇ……!」

 

「ああ、いや、うん。 別に気にしてないよ? それより、何であんな事を?」

 

「ううう、優しさが心にしみるぅぅ。 じ、実はですね。」

 

聞くところによれば、まだ月に居て兵士としては駆け出しだったころに、極度の緊張や興奮で能力が暴走して性格が変わるという癖があったらしい。

 

ある程度自信がついてからはそんな事は無くなったが、今回のセックスで馬鹿みたいに興奮、緊張してその癖が再発。

 

結果、あのようなSな性格になったらしい。

 

「お詫びはしますから、今回の事は誰にも言わないで下さい! 催眠レイプが好きなんて噂が広まったら、私はもう人里に薬売りに行けませんよぅ。 そうしたら、最悪の場合、いつの間にか博霊の巫女の討伐対象入りなんて事も………!」

 

あわわわわわわ、と涙目になりながら顔を青くする鈴仙ちゃん。

 

「分かった分かった。 誰にも言わないから。」

 

「本当ですか!? お願いしますよ!」

 

「その代わり、次はさ、俺にかけた催眠を自分にかけてきてよ。 同じ様に焦らしてあげるからさ。」

 

耳元でそう囁けば、顔を赤くして薄く笑いながらコクリ、と頷いた。




構成は出来てたのに文章にするのがムズかった。

というわけで数少ない始めから終わりまで責めていられるキャラその1。

ただし、どちらが攻めに回るかは本人達の話し合いで決められるので毎回と言うわけではありません。


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休日と来訪者

エロ無し回。


永遠亭に来てから6日目。

宛てがわれた部屋で目を覚ませば、両腕に違和感。

 

誰かにがっしり掴まれている。

右を向けば、至近距離に輝夜の顔。

よだれを垂らして気持ち良さそうに寝ている。

 

左を向けば、これまた至近距離にてゐの顔。

幼い顔に似合う安らかな寝顔。

 

 

 

………………起きれねぇ。

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、起こしに来てくれた鈴仙ちゃんに二人共起こされ、俺も漸く布団から出ることが出来た。

 

既に用意されていた朝食を食べ、食器の片付けを手伝い、暫くしてから診察室に向かう。

 

今日は耳鼻含む、呼吸器の診察。

 

とは言えど、やることは少ないので午前中で終わった。

 

鈴仙ちゃんと昼食を作り、永遠亭のメンバー全員と昼食をとる。

 

その後、次の四日間で誰が俺とヤるかの順番決めじゃんけん大会が開催。

 

能力以外は何でもありのじゃんけん大会。

結果は輝夜、てゐ、永琳、鈴仙ちゃんの順番。

 

今日はヤるのは休みらしい。

 

診察も無く、輝夜、てゐ、鈴仙ちゃんは出かけ、永琳は研究で部屋に籠もった。

暇だったので庭の掃除をしていたら空から美少女が急降下してきた。

背中に黒い翼をはやした黒髪のショートカットの女の子。

 

「ちょ、ちょっと良いですか!? お名前を教えて貰っても!?」

 

俺を見つけるなり、上空からダイブし、地面に激突する寸前で止まったその娘はいきなり名前を聞いてきた。

 

「も、杜屋慶次ですけど……?」

 

「み、みみみみ、」

 

耳?

 

「見つけたぁァーーーー!!! 漸く! 漸くですよ! 貴方が噂の外来人ですね!? 良ければ今からしゅざっ」

 

めっちゃデカい声でそう叫んだかと思えば、庭でノンビリしていた兎、イナバ達からのタックルを顔面に受けた。

 

「あだっ!? ちょっ、待っ、いだっ!?」

 

モフモフの兎とはいえ、妖怪の全力タックル。

流石に痛いらしい。

 

…………そろそろ可愛そうになってきたのでタックルして地面に着地した一匹のイナバを抱きかかえる。

 

あ、やっぱり凄い毛並みが良い。

 

ゆっくり優しく撫でると、気持ちよさげに目を細める。

 

それを見た他のイナバ達が自分にもやって欲しいのかタックルを止めてワラワラと集まってくる。

 

「あややややや、助かりました。 兎の脚力って意外と侮れませんね。 まあ、それはさておき、取材させて下さい!」

 

取材?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

縁側に座り、イナバを一匹一匹順番に撫でながら、空から下りてきた娘、烏天狗の射命丸文さんからの取材を受ける。

 

因みにイナバ達は一列になって順番待ちしている。

他の場所からも集まって来るので列はどんどん長くなっているが。

 

白い兎の中に人型になれるイナバ達が混ざっているので、中々にシュールな光景である。

あ、てゐも並んだ。

てか、帰ってきてたのか。

 

「スキマ妖怪からの話は噂混じりで聞いてましたけど、本当なんですねー。 貞操観念逆転世界ですか。 いや〜、行ってみたいですねー。 そしたらハーレムじゃないですか。」

 

「いや、一夫一婦制が基本だから無理だと思いますけど。」

 

「あやや、じゃあ良いです。 でも慶次さんからすればハーレムなんですよね?」

 

「そうなりますね。 いやぁ、一度は夢見たハーレムなんで嬉しいですけど。」

 

「なるほど。 女のロマンならぬ男のロマンと。」

 

そう言いながら手帳に書き込んで行く文さん。

撫でていたイナバを下ろし、次のイナバ………人型の方か。

 

胡座をかき、その上に座らせて頭を撫でる。

めっちゃ髪質良いな。

 

「ところで、もうここの住人とはヤりました?」

 

ニヤッと笑いながら指で輪を作り、そこに人差し指を抜き差しするジェスチャー。

 

笑顔で何聞いてくんだ、この人は。

 

「まあ、しましたけど。」

 

「おお! その時の様子とか聞かせて貰えませんか!? ただの興味なので記事にはしません!」

 

「いや、それは流石に……」

 

「私は別に良いけど?」

 

突然、後ろから声が聞こえ、振り向けば服がボロボロになった輝夜。

 

「輝夜!? いつの間に。 ってか、」

 

その手に持って引きずってる人型のは何?

 

「これ? 私が出かけた理由よ。 帰ってきたのはついさっき。」

 

「ああ、妹紅さんですか。」

 

もこう、という名前らしい。

 

「そうそう。 ちょっと賭けをしてたのよ。 私の勝ちだけどね。」

 

賭け(物理)ですね、分かります。

 

「ってか、本当に良いのか?」

 

「良いわよ。 だって自慢したいじゃない。」

 

「聞いたのは私なのに腹立ちますね。」

 

「あら、それはごめんなさいね。」

 

わざとらしく口元を手で隠し笑う輝夜。

 

「それじゃあ、私はちょっとやらなきゃいけない事があるから。」

 

「分かった。」

 

そう言うと輝夜は角を曲がって消えた。

 

…………てか、足持って引きずるのは止めて差し上げろ!

そうじゃなくても、せめて仰向けにしてやれよ!

しかも角曲がる時にがっつりぶつかってたぞ、あの人!

 

「じゃあ、許可の出た輝夜さんのお話、聞かせて下さいな!」

 

文さんもスルーするし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど。 これが強い嫉妬の感情ですか。 地底の橋姫がパルパル言うのも分かる気がしますね。」

 

話し終えた後、そんな事を言ってきた。

 

「ぬあぁーーー!! 秋にならないとヤれないとか生殺しも良い所じゃないですかぁ!!」

 

どうやら藍さんの言ってたスケジュールではこの人の順番は秋らしい。

ちょうど半年くらい先か。

 

「………………ふぅ。 さて、そろそろお暇させて貰いますね。 今回の記事が出来上がったらお持ちします。」

 

「あ、はい。 よろしくお願いします。」

 

切り替え早いな。

 

文さんはバサッ、と翼を打ち鳴らし、空へ去って行った。

 

イナバの列はまだ続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「た、ただいま帰りましたぁ〜〜。」

 

かなり疲れた様子の鈴仙ちゃんが薬売りから帰って来た。

その後ろに鈴仙ちゃんと同じ様にウサ耳をつけた女の子が二人。

青髪、青服で杵を担いだ子とオレンジ髪のオレンジ服で帽子を被り、へそを出した子の二人だ。

 

「おお、本当に男がいた。」

 

「鈴仙ちゃん? この二人は?」

 

「…………私と同じ、元月の兵士です。 まさか、耳のヨレヨレ度でバレるなんて。」

 

「だって珍しくピンと立ってたし、鈴仙、隠し事下手なんだもん。」

 

どうやら、二人共鈴仙ちゃんとは知った仲らしい。

 

「えっと、上がって行きます?」

 

「いやいや、事実確認と顔合わせに来ただけだから、気にしなくて良いよ。 私は清蘭。 人里近くで団子屋やってるから今度来てよ。」

 

「私は鈴瑚。 同じく人里近くで団子屋やってるよ〜。 因みに売上は私の方が上。」

 

清蘭さんと鈴瑚さんね。

何か睨み合ってるけど、まあじゃれ合いみたいなものでしょ。

 

「ハァ。 …………まぁ、純狐さんに出会わなかっただけ今日は」

 

「あら、私がどうかしたのかしら?」

 

ギギギギギ、と擬音がつきそうな感じで後ろを振り向く鈴仙ちゃん。

そこに居るのは金の長髪をウェーブにした、中国の伝統的な服のようなものを着た女性。

後ろには尻尾のような紫の何かがある。

 

「じゅ、純狐さん?」

 

「ええ、そうよ。 鈴仙ちゃん。 来ちゃった♪」

 

「じゃ、じゃあ鈴仙、私たち帰るから!」

 

「ごゆっくり〜。」

 

「あっ、ちょっ、逃げんな!」

 

無情にも清蘭さんと鈴瑚さんに逃げられた鈴仙ちゃんはその場でガックリ肩を落とした。

 

「えっと、その方は?」

 

「………………神霊の純狐さんです。 純狐さん、こちら現在噂の外来人の杜屋慶次さん。」

 

「ああ、スキマ妖怪が言ってた人ね。」

 

スッ、と今まで細めていた目を見開き、俺に顔を近付けてジッと見てくる。

突然の事とジッと見てくるだけで何もして来ない事に不気味さを感じるが、何となく目を逸したらいけない気がしたので同じくジッと見つめ返す。

 

徐々に威圧感が増していくが、それでも目を逸らさない。

冷や汗が止まらず、すぐにでも逃げ出したいが、意地でその場に立つ。

 

そうやって見つめ合っていると、純狐さんの手が動き、俺の頭の方にのびて来た。

 

咄嗟に後ろに下がろうとする体を抑える。

 

「ふふふッ、強い子ね。 スキマ妖怪も良い拾い物をしたじゃない。」

 

そう言いながら笑って俺の頭を撫でてきた。

威圧感は霧散し、今はただの優しいお姉さんみたいな雰囲気だ。

 

冷や汗を拭い、いつの間にか荒れてた息を整える。

 

「男の子なのにこんなに芯が強い子は中々いないわ。 誇って良いわよ。」

 

「は、はあ。」

 

どうやら気に入って貰えたらしい。

 

「じゅ、純狐さん!? 何を!?」

 

フリーズしてた鈴仙ちゃんが動き出した。

 

「ちょっと試しただけよ。 そして、この子は合格した。 それだけの事。 私の純化した敵意を持った霊力に耐えられるなんて並大抵の精神力じゃ無理よ。 もしかしたら、そういう血筋なのかもしれないわね。

 

最後だけボソリと何かを呟いた純狐さんはそのまま玄関の外に出た。

 

「あ、あれ? 帰るんですか?」

 

「ええ。 良い物を見させて貰ったし、この家の主に怒られちゃいそうだから。 また今度ね、鈴仙ちゃん、慶次くん。」

 

そう言うとその場からフッ、と消えた。

鈴仙ちゃんと顔を見合わせていると、ドタドタと永琳と輝夜、てゐが走って来た。

 

二人共俺たちの姿を見つけると詰め寄って聞いてきた。

 

「何があったの!?」

 

「師匠、純狐さんです。」

 

「純狐? 随分とはた迷惑な事を。 何事かと思ったじゃない。 それで、純狐は何であんな霊力を?」

 

「何か俺を試した、とか言ってたけど。」

 

「目をつけられたって事ね。 ケイは渡さないんだから!」

 

「それはそれで戦争になりかねないので勘弁して下さい。」

 

「ブン屋にバレたしね。 最悪、ウチとその他で全面戦争だよ。」

 

怖っ! そんなに男に飢えてんの!?




キャラは紺珠伝までは把握してます。

天空璋は現在勉強中です。


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古の姫と不死鳥

お待たせしやした。

書こうと思ったら賢者タイムだわ、データは消えるわ、話の構成が上手く思い浮かばないわで遅くなりました。


 

永遠亭での生活が今日で丁度一週間。

 

朝起きれば、昨日撫できれなかったイナバ達が布団に潜り込んでいてクソ暑かった。

 

フワフワなのは良いけど、その毛皮と体温で地獄だったわ。

 

その暑さで何時もよりも早く目が覚め、朝食までの時間をイナバの撫でに使う事に。

 

動物なだけあって朝から元気だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午前中、輝夜が変にソワソワしていたのを無視し、永琳曰く、診察ももうほとんどやる事がないそう(霊力の封印の解除を除く)なので、昨日途中で終わった庭の掃除を再開。

 

その前に残ったイナバ達を撫でた。

 

 

 

 

昼前に何とか全イナバの撫でと掃除を終わらせ、午後は輝夜に拉致られた。

 

今更だけど、真っ昼間からすんのか。

 

そのまま輝夜の部屋に入れば、昨日輝夜に引き摺られていた、妹紅、と言う人が布団の上で全裸で待っていた。

 

「あの〜〜、輝夜さん? これはどういう状況で?」

 

「簡単に説明すると、私とこの妹紅は楽しく死なない殺し合いをするのが習慣みたいになってるのね。 それで、昨日の勝負でちょっとした賭けをしたのよ。 『勝ったほうが今日一日相手を好きに出来る』って。」

 

倫理観仕事しろ。

 

「そして、私が勝ったのよ。 で、私が妹紅に要求したのは…………」

 

輝夜がそんな事を言ったかと思えば、次の瞬間、俺が縛られていた。

 

「なっ、ちょっ、輝夜ぁ!?」

 

「ふふん、この前のお返しよ。 でも私一人じゃキツそうだったから妹紅にも手伝って貰う事にしたの。」

 

「何か…………悪いな。」

 

ドヤ顔の輝夜とすまなそうな顔の妹紅さん。

思いっ切り騙された。

 

「という訳でそこで大人しく天井のシミでも数えてなさい。」

 

あの……シミ、無いんですが。

 

鈴仙ちゃんの掃除が行き届いている証拠である。

 

「それじゃあ、ご開帳〜〜。」

 

輝夜がズボンに手を伸ばし、脱がそうとする。

だが、パンツの下から出てきたのはまだ勃起してない我が息子。

 

「あれ? 勃ってないの?」

 

「興奮より驚きの方が強いからな。」

 

「ふぅ〜ん。 じゃあ、妹紅、そっちからくっついて。」

 

「お、おう。」

 

そうして俺の両側にピタリとくっつく二人。

フニッとした胸の感触を腕で感じる。

 

「さぁ〜て、何からしましょうかね。 レイプっぽく手っ取り早くチンコを擦って勃たせるか、イチャラブっぽくキスするか、それとも耳から責めちゃうか。 妹紅はどれが良い?」

 

「わっ、私に聞くか!? ……………き、キス……から……かな。」

 

「ん。 じゃあケイ、こっち向いて。」

 

言われた通りに輝夜の方を向けば予想通り、キスしてきた。

 

「なっ………! そ……そこは私からじゃ無いのか!?」

 

「負けた方に自由などなーい。」

 

「ぬぐぐぐぐぐ………!」

 

「あら、嫉妬? やだー、怖ーい。」

 

「煽るな。」

 

ゴッ、と目の前の輝夜に頭突きしてやる。

相当な勢いでやったので輝夜が頭を抑えて転げ回る。

 

それを無視して反対側の妹紅さんの方に顔を向ける。

 

「…………良いのか?」

 

「放っとけ。」

 

「ん、じゃあ、」

 

ちゅ、とただ触れるだけのキス。

なのに、それだけで幸せそうに笑う。

 

こういう所は輝夜と似てるのな。

 

「もう一回……良いか?」

 

「一回と言わず何度でもどうぞ。 どうせ動けないし。」

 

無駄にきっちり縛りやがって。

しかも感触的に麻縄か何かだな、コレ。

 

妖怪とかの人外ならいざ知らず、人並みの筋力しか無く、縄抜けの方法など知らない俺にはどうすることも出来ない。

 

…………もうちょっと体が軟らかかったら足の下を通して手を前に持ってくるくらいは出来るんだろうけどなぁ。

 

おっかなびっくり舌を入れ始めた妹紅さんに思考を戻す。

話をする為に少し顔を引けば後頭部に何かが当たった感触。 輝夜か。

 

「あ…………やっぱり嫌だったか?」

 

俺が距離を取ったことに勘違いしたのか悲しげな表情でそう聞いてきた。

なにこの子、輝夜より可愛くない?

 

「いやいやいや、そんな事無いよ。 ただ、する前に一つだけ聞いておきたくて。 輝夜の言い方からして、このままヤルんだろうけど、妹紅さん的にはそれで良いの?」

 

「…………不満がない訳じゃ無いけど、処女捨てるのにアレコレ言ってられないし………それに、これが最初で最後ってわけじゃ無いんだろ? だから、そこの輝夜より私に夢中にさせて、後で埋め合わせれば良いだけだしな。」

 

なにこの子、可愛い上にイケメンとか。

チートか。

 

「はあぁぁぁ!? 何言ってんの!? ケイはもう既に私に夢中だしっ! 妹紅の付け入る隙なんて無いから!」

 

「それは無い。」

 

「え゛?」

 

だって………なぁ?

 

「いや、輝夜の事はぶっちゃけ好きだぞ? けどさ、もうここの四人とは体を重ねたし、これからも色んな人と関係を持つことになる。 だからこそ、精神面では一人一人に誠実に向き合いたい。 だから、誰か一人だけに目を向け続ける事は出来ない。 それは分かってくれよ。 な?」

 

この世界に来てから僅か一週間。

それなのに、価値観がこうも変わった。

不自然な感じもするけど、それが正しいのは分かる。

 

これまで関係を持った四人、輝夜、永琳、てゐ、鈴仙ちゃんは好きだし、多分、これから関係を持つ人も好きになると思う。

 

元の世界の人間からしたら優柔不断で女を取っ替え引っ替えするクソ野郎って言われるかもしれないけど、関係を持った以上、悲しませたくは無い。

 

具体的にどうするかはまだ分からんけど、少なくとも幻想郷で生きていくにあたって、そうでありたい。

 

「…………まあ、そういう事ならしょうがないわね。 けど、今だけは私、いえ、私達だけを愛して?」

 

「わ、私もか!?」

 

「あら、放置されるのが好きならそれで良いけど?」

 

「そういうわけじゃ……ああ、もう! 分かったよ! 初対面だが、満足するまで付き合ってくれよ!」

 

「ああ、勿論。」

 

つっても、縛られたまんまだから微妙に格好がつかないわけだが。

 

「さぁ〜て、妹紅はそのままキスしてて良いわよ。 その間に私はこっちやるから。」

 

股間の方を向いてそう言う輝夜。

まだチンコは半勃ち。

真面目な話をぶっ込んだからか。

 

まだ半勃ちのチンコを手で握り、ゆっくりと上下に動かし始めた。

 

妹紅さん、いや、『さん』は無粋か。

妹紅と舌を絡ませたキスをしている事もあり、段々とチンコが勃ってきた。

 

「ふふ、そろそろ良いわよね。 あむ♡」

 

勃ったチンコを咥え、ゆっくりと味わう様にフェラを始める輝夜。

 

「む。 なあ、首を横にしながらキスするのも疲れるだろ?」

 

「いや、そんなでも「疲れるよな?」…………ハイ。」

 

「じゃあ、ちょっと失礼して」

 

そう言うと、妹紅は俺の上に乗っかり、ピッタリと体をくっつけて来た。

 

「お、重くないよな?」

 

「いや。 寧ろ心配になるくらい軽い。」

 

ちゃんと食ってんのかこの娘は。

 

「ちょっと、妹紅! 足邪魔! てか、何でケイの上に乗ってんのよ!?」

 

「おっと悪いな。 乗ってるのはコイツが乗って良いと言ったからだ。」

 

さらっと嘘つくな。

 

「むむむ…………良いわよ! ならケイの今日の一番は私が貰うから!」

 

「どうぞお好きに。 お前がいない時に二人で存分に楽しむから。」

 

喧嘩すんなよ。

基本的に仲悪いのかこの二人は。

 

輝夜がチンコにしゃぶりつき、激しくフェラをし始め、妹紅はそれに対抗するように激しくキスをする。

 

ずじゅっ♥ ずじゅっ♥ じゅううぅぅぅぅぅ♥ じゅぷぷぷぷぷぷぷ♥

 

っ、二人共上手い……!

輝夜は一回しかヤッてないし、妹紅はこれが初めてだろ!?

貞操観念逆転世界だから直感的に分かるってか!?

 

「れえぇぇぇぇぇ♥ あはっ、ケイのチンコビクビクしてる♥ もうイッちゃいそう♥? 良いわよ♥ いっぱい出して♥ はぁーーむ♥♪」

 

止めと言わんばかりに激しくピストンフェラを始める。

 

じゅぶっ♥!じゅぶっ♥!ずじゅっ♥!ぶぢゅっ♥!じゅぶっ♥!ずじゅっ♥!

 

激しい攻めに耐えられなくなり、輝夜の口に射精する。

 

ぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅっ♥!

ぼびゅ♥! びゅぼぼぼぼぼ♥!

 

「ん゛うっ♥!」

 

出た瞬間は驚いた様だったが、すぐに精液を飲み始めた。

そうしなければ輝夜の口から精液が溢れるのが分かったのだろう。

 

射精が終わり、口の中に残った精液を転がしていると妹紅がそれに気付いた。

 

「ずるいぞ輝夜♥ ちょっと寄越せ♥」

 

そう言って体を回して輝夜の方を向き、口の中の精液を求めてキスを始めた。

 

最初は軽く顔を顰めた輝夜だが、すぐに受け入れ、手を繋いでキスをし始めた。

 

二人の女性が俺の精液を求めている。

そんな事を考えればそれに興奮する。

 

にゅうぅぅ♥ ずちゅうぅ♥ じゅずずずずず♥

 

暫く二人のキスの音だけが聞こえ、それが終わると二人揃ってチンコに顔を近付けた。

 

「すぅーーーーー♥ はぁーーーー♥ 凄いなこの臭いは♥ 頭がクラクラしてどうにかなりそうだ♥」

 

妹紅が大きくチンコの臭いを嗅いで体を震わす。

 

「ふふっ、そうでしょ? このチンコすっごいんだから♥」

 

何で輝夜が自慢するように話してんだ。

 

「さて、お先にどうぞ、妹紅。」

 

「…………何企んでんだよ。」

 

「あら、人聞きの悪い。 ただ、貴女が快感で腰が抜けた後に目の前で思いっ切りヤろうとしてるだけよ?」

 

「…………ふん。 そんな時は来ないからそこで指を咥えて見てるんだな。」

 

「無理だと思うけどなぁ。」

 

ニヨニヨと笑いながら妹紅がチンコをマンコにあてがうのを見ている。

 

妹紅のマンコはキスをしてただけに関わらず、すっかり濡れている。

 

「こ、こう見ると結構デカいんだな。」

 

「そーよ。 ほら一気に腰落としちゃいなさい。 もこたんのー! ちょっと良いとこ見てみたい! ほら! 一気! 一気!」

 

おう、それ飲み会での一気飲みコールだろうが。

てか、もこたんて。

 

「うっさい! 挿れれば良いんだろ、挿れれば。」

 

意を決したようにゆっくりと腰を落とし始める妹紅。

 

くち♥

 

「ひっ♥」

 

にゅぷぷぷ♥

 

「ふっ♥ うううぅぅ♥」

 

だが途中で止めてしまった。

 

「ヤバい♥ これ以上挿れたらヤバい♥」

 

そう言うとチンコを一旦抜こうとするが、快感で力が入らないのか一向に腰は動かない。

 

「んもー、じれったいわね。 妹紅、力抜いて。」

 

痺れを切らした輝夜が妹紅の肩を掴んだ。

 

「ちょっ♥ 待て輝夜ぁ♥ 何を………」

 

「せーーのっ。」

 

掛け声と共に妹紅の体を下に押して無理矢理腰を落とさせる。

 

ゴリュッ♥

 

「ッ〜〜〜〜〜〜〜♥♥」

 

チンコの先が当たる感触と同時に妹紅が言葉にならない声をあげた。

背筋を伸ばし、上を向いたままだ。

どうやらイッたらしい。

 

「ふふん、成功っと。」

 

「おい、何した。」

 

「妹紅にあげてたご飯に媚薬を混ぜてたのよ。 それを私の能力で体に回るのを遅くして、今一瞬で体中に回したの。」

 

なんてエグい事をするんだコイツは。

 

「ほーら、妹紅。 何時までそうしてるのよ。 セックスするんだから腰を動かさないとね。」

 

「や、やめりょ♥ ふうぅぅぅん♥♥!!」

 

妹紅の言葉を無視して輝夜は腰をガッチリと掴んだ。

それだけで喘ぎ声をあげる妹紅。

こいつ、どんだけ媚薬混ぜてたんだよ。

 

「ほーら、1、2、1、2、1、2、1、2。」

 

ばちゅ♥ばちゅ♥ ばちゅ♥ばちゅ♥

 

リズム良く強引に腰を振らせる輝夜。

 

大した勢いも無いのにそれだけでイッてるのか妹紅の中はギュウギュウとチンコを締め付けてくる。

 

「やっ♥ やめ♥ 輝夜ぁ♥ じっ♥ 自分で出来る♥ からぁ♥」

 

「そう? じゃあ、やって見せて。」

 

「ふぎゅう♥♥!」

 

言われてすぐに腰が浮いた状態から手を離す輝夜。

妹紅は重力に従って体を落とし、その勢いでまたイッた様だ。

 

輝夜の方を見ればニヨニヨと笑っている。

無性にデコピンでもしたくなってくるな。

 

そんな事を考えてる内に妹紅が復活したようでゆっくりと腰を上下に動かし始めた。

 

ず、ちゅ♥ ず、ちゅ♥ ず、ちゅ♥ ず、ちゅ♥ ず、ちゅ♥ ず、ちゅ♥

 

先程よりも遅いペースではあるが自分で腰を振った。

それに満足したのか輝夜は立ち上がって俺の頭の方に来た。

 

そして俺の顔の上に立つ。

 

「妹紅の見てたら私も疼いてきちゃった♥ ね、口でしてよ♥」

 

それだけ言うと俺の答えを待たずに顔の上に腰を下ろした。

 

仕方が無いので輝夜のマンコに舌を這わせる。

 

そうするとすでに濡れていたマンコから愛液が溢れ出してくる。

 

「ところで妹紅、死ぬほど………ん♥ 気持ちいい事に……あ♥ 興味無い?」

 

「はっ♥! あっ♥! 死ぬ……♥ ほど…♥ 気持ちいい゛っ♥ 事♥?」

 

「そう……よっ♥ 文字通り、ね。」

 

顔は見えなかったが多分、悪どい笑顔を浮かべてるんだろうなぁ。

 

「まあ、興味が有っても無くても関係ないけどね。」

 

パチン、と指を鳴らす音。

 

「っ!? な、なにした輝夜。」

 

「快感が脳に伝わるまでの時間を永遠にしたのよ。 あるのは膣の中に入っている違和感だけでしょ? でも体は疼いて仕方無い。 違う? 私が許可するまでずうっと生殺しよ♥」

 

「なんだよそれ!?」

 

叫びながらも快感が欲しいのか腰の動きはどんどん早く、激しくなっている。

 

「くそっ、なんでっ……こんなに、こんなに腰振ってるのにっ………! 全然気持ちよくならない……!」

 

「因みにだけど、腰を振れば振るほど快感が溜まっていって、私がそれを解除したら…………ドン! って感じで来るわよ? それでもまだ腰振る?」

 

「分かってて言ってんだろっ………!」

 

苛立ちを隠せない声と激しくなる腰使い。

 

「…………ん〜〜、んっ♥ そろそろ良いかしらね。 解除、からの永続!」

 

輝夜が俺の顔の上からどき、二度指を鳴らすとその瞬間に妹紅の膣が一気に締まる。

既に高められていた射精感もあり、その締まりで射精した。

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛♥♥♥!!!?!??」

 

それと同時に絶叫し、後ろに倒れて体をガクガクと震わせる妹紅。

 

「ちょっ、妹紅!? 輝夜、何した!?」

 

妹紅の急なそれに驚き、即座に上半身を起こして妹紅の側に駆け寄る。

 

「溜めていた快感を一気に放出して、さらにその時の快感をずっと感じてるのよ。」

 

話している間もずっとエビ反りで絶叫する妹紅。

 

「うん、まあ、ここら辺で止めときましょうか。」

 

「ん゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛♥♥♥!??!!?? がふっ♥」

 

輝夜が再度指を鳴らすと、妹紅は最後に小さく息を吐くと、そのまま気絶した。

 

時折びくんっ、と体を跳ねさせながら横たわる妹紅。

 

息をしてるのを確認してからふう、と息を吐き、輝夜を睨みつける。

流石に思うことがあるのか、すぐさま顔を逸した。

 

「あのなぁ、お前らが不老不死ってのは分かった。 けど、だからってこんな事やられちゃお前らが良くても俺が嫌なんだよ。 …………目ぇ逸らすな。 顔もだ。 俺もさ、出来る限りならお前らに満足させてやりたいとは思うけど、いくら不老不死でも流石にこれは無い。」

 

「…………はい。」

 

しょんぼりと肩を落とし、反省した様子の輝夜。

 

「頼むから心配させないでくれ。 少なくとも俺にとってはかけがえのない存在なんだから。」

 

「うん…………ごめん。」

 

ちゃんと謝ったのを確認した俺は妹紅のすぐ側に腰を下ろした。

 

「はぁぁ、全く心配した。 輝夜、これ解いてくれ。」

 

すぐに縄を解いた輝夜はノロノロと服を着始めた。

 

「………なんで服着てんの?」

 

「えっ? だってこのまま終わりかと。」

 

「中断だ、中断。 妹紅が眼を覚ましてちゃんとしてるかどうか分かるまでな。」

 

俺がそう言うと、顔を輝かせて駆け寄ってきた。

 

「私の能力なら今すぐ起こせるわよ!」

 

「調子のんな。」

 

それでも笑顔を崩さずに俺の胡座の上に座ってきた。

 

…………………全裸なんだよなぁ。

ヤバイな、一週間で毒されすぎだろ色々と。

 

まあ、是非もなし。

寧ろある意味では好都合かもしれん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数十分程後

 

「…………ん、んぅ」

 

妹紅が眼を覚ました。

どうやら、あまり深い気絶では無かったようだ。

 

「大丈夫か、妹紅。」

 

「ん? ………ああ、大丈夫。 クソ、やってくれたな輝夜。」

 

頭を抑えながら輝夜の方を睨む。

 

「…………まあ、良いか。 それにしても律儀だな。 私なんかに構わず輝夜としてても良かったのに。」

 

「お前らはそう言うけどさ。 不死身とか実感わかない以上、一人の人間としか見えないんだよ、こっちは。」

 

「そういう理由で怒られちった♪」

 

「反省し…………そもそも反省するような事じゃ無いのか。」

 

はぁ、と溜め息をつく。

結局は俺の自己満足の為ってか。

 

軽く自己嫌悪していると体に軽い衝撃。

見れば妹紅が抱き着いていた。

 

「…………ありがとう。」

 

「ありがとうって、何が?」

 

「……さぁな。 さて、続きと行こうじゃないか。 な♥?」

 

「次は私の番だからね!?」

 

「は? お前さっきのはノーカンだろ。」

 

「………雰囲気もクソも無しかよ。」

 

苦笑いを浮かべながら口論している二人の間に入り、抱き寄せる。

 

交互に唇を奪う。

もう一度、ゆっくりと股間に血が集まり始め、チンコが勃っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

事が終わり、夕食も済ませ、妹紅、輝夜、慶次の三人で寝た。

 

が、その中でただ一人、他の二人が寝たのを確認し、抱き寄せる様に回された慶次の腕に未練を覚えながら、部屋の外に出た。

 

「見てるんでしょ、スキマ妖怪。 出てきなさい。 話したい事があるわ。」

 

起きていたのは輝夜。

 

虚空を見つめながらそう告げる。

 

すると輝夜の眼の前に空間の隙間が生じ、そこから現れたのは幻想郷の管理者、八雲紫。

 

「話したい事とは何かしら? まあ、想像はつくけれど。」

 

「彼の……ケイの心の境界を弄ったわね?」

 

「ええ。 とは言ってもこんなにも早く自覚されるのは計算外だけどね。」

 

「何故、とは聞かないわ。 貴女なりのお節介なんでしょ? 寧ろ感謝するわよ。」

 

「………………彼とこの幻想郷の価値観は違い過ぎる。 上手く過ごせば、それにも順応するでしょう。 それが人間という生き物だもの。 けれど、もし、決定的な違いを見せ付けられたら、受け入れられずに壊れてしまう可能性があるのも人間。 だからこそ、今の内に少しずつ感性を修正するのがベスト。 勿論、最低限よ? 残りの私の仕事は、彼を然るべき時に然るべき場所へと連れて行く事だけ。 そして、幻想郷は彼を受け入れる。 何故なら彼こそが幻想郷に必要だった最後のピースだから。」

 

「……そうね。 随分と俗と欲に塗れたピースだけど。 じゃあ、私は寝るわ。 ケイの温かい懐が私を待ってるんだもの。」

 

ルンルンとスキップでもしそうな雰囲気で元の部屋へと戻って行く輝夜。

 

その戸が閉められると同時に空間の隙間も閉じ、何事も無かったかのように静まり返った。




エロが中途半端ですみません!
3Pの途中で軽めとは言え、シリアス入ってからエロに持ち直せる程、文章力は無いんだ。
本当にすまない。

あと、3Pが地味にムズい!


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