鬼神の居ぬ間の雑談会 (ポストマン)
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鬼神の居ぬ間の雑談会

王=閻魔大王
茄=茄子
唐=唐瓜
香=お香さん
桃=桃太郎
シ=シロ
柿=柿助
ル=ルリオ
鬼=鬼灯
白=白澤

初投稿です。よろしくお願いします。


~居酒屋 酒池~

 

王「ぷはぁ~、やっぱり最初の一杯はビールに限るよねぇ」

茄「大王様、いい飲みっぷりだなぁ」

唐「そうだな。あ、お香さん、これどうぞ」

香「あら、胡瓜の一本漬けね。ありがとう」

シ「にしても鬼灯様、来られなくて残念だよな」

桃「まあ、俺にとっては代わりに呼んでもらえてラッキーだったけどな」

柿「それは俺達もだよ。大王様が期限ギリギリの割引券を持ってなかったら来れなかったんだからさ」

ル「しっかし、八人からってなぁ何考えてんだこの店の奴は」

王「まあいいじゃないの。大事なのはこうしてお酒が飲める事なんだから」

桃「そうですね、んじゃ俺も。すみませーん、ビール下さーい」

 

 

 

ル「そういや、鬼灯様は何で来れなかったんだ?」

唐「なんでも『金魚草展覧会イベント』の打ち合わせがあるみたいなんだ」

シ「へぇ~。てっきりまた白澤様を落とすための穴を掘りに行ったかと思ったよ」

柿「いや、毎回そうじゃないだろ…」

王「しかし、金魚草関係の打ち合わせならあの子が行ってるよね。マキちゃんがさ」

ル「まあ、金魚草大使ですからね。そりゃ行ってるでしょうよ」

王「以前も思ったけど、あの子が鬼灯君とくっついてくれないかなぁ。そうすりゃ鬼灯君も少しは丸くなると思うんだけど」

桃「鬼灯様が丸い性格に…。無いな、無い無い」

香「というか、他人の都合で恋愛沙汰を決めないでほしいのだけど」

唐「そ、そうですよね!」

茄「大変だね、唐瓜」

 

 

 

~一時間後~

 

桃「にしても、相変わらずあの二人は仲悪いっすね」

王「そうだねぇ、二人とももう少し大人になればいいのに」

ル「まあ、それほど相性が悪いんだろう。あまり気にしないほうがいいんじゃないか?」

香「そうね、あまりかまうとかえって拗れるものだから」

唐「あ、でも以前烏頭さんに聞いたんですけど、昔は割りと仲良かったみたいなんですよ」

茄「何でも鬼灯様たち三人を現世へ連れてってもらったことがあるって」

シ「えっ、そうなの?!初めて聞いたよ!」

柿「俺も俺も!」

ル「いや以前そんな話をしてただろう。俺を串刺しにしたときに。すげえ痛かった時の事だからはっきり覚えているぞ」

シ・柿「「ご、ごめん!」」

王「それってサクヤヒメが報告書持って来たときのことだよね?でもあれって神獣の名前はわかんなかったんじゃ?」

唐「それが最近になってわかったみたいなんです。行動で」

桃「まあ、女性で釣れる神獣なんて白澤様くらいだよな」

香「でも、そんな二人がどうして仲が悪くなったのかしら?」

ル「そもそもあの二人って本当に元は無関係なのか?兄弟とか従兄弟と言われても納得できそうなんだが」

皆「「「「「「「「………」」」」」」」」

シ「何と言っても顔が似てるよね…」

柿「何気に話すことがかぶってるしな……」

桃「特技が薬の調合だしな……」

王「二人とも我が道を行くところも似てるよねぇ…」

唐「あ、で白澤様は一種一人の神獣だから兄弟は居ないよな。居るとしたら…」

茄「親子とか?」

皆「「「「「「「「……ま、まさかね~…」」」」」」」」

 

 

 

~翌日 薬局~

 

白「はあ?あの闇鬼神が僕の子供?冗談はよしてくれよ」

桃「デ、デスヨネ~」

白「そもそも、僕は現世の女の子とそんな関係になったことは一度も無い。残念ながらね」

鬼「そうですよ。私がこの白豚の子供なんておぞましいことをいわないでください」

白「出たな闇鬼神!」

鬼「はいはいおじいちゃん、後で話くらい聞いてあげますから。桃太郎さん、以前頼んでいたものをいただけますか?」

白「誰がおじいちゃんだ!」

桃「は、はい、わかりました。 しっかしこの二人、仲がいいのやら悪いのやら」




香「表向きは険悪…、ホントは仲が良い…、次の新刊で…」
女獄卒1「リバOK…、ハァハァ…」
女獄卒2「ついでに茄子×唐瓜も……」

唐「お香さんたち、何を話してるんだろう?」
茄「唐瓜、近づかないほうがいいよ?」

居酒屋での話は、一部の獄卒に歪んで広まるのだった。
(一部関係ない話も)


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