「愛してるぜ!川崎!」
沙希「今日も見てしまった・・・なんでこの夢を見ちゃうんだろ」
2年の文化祭で私は比企谷に「愛してるぜ」と言われた、いきなり言った後その場を去ったあいつに私は驚いた。それ以降比企谷のことをいつも目で追ってしまう。
あいつはなんであんなことを言ったのだろう。私の事気になってるのかな、最近ではずっとこの事ばかり考えてしまう。
沙希「とりあえず今は朝の準備をしなきゃ」
気持ちを切り替え、家族のご飯と学校に行く準備を始める。朝は結構忙しいので、テキパキ動かないと遅刻してしまう。今日は味噌汁に鮭にご飯と定番メニューにした。その後用意が終わり私は家を出た
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学校に着き、クラスに行くとあいつの姿はまだなかった、寝坊でもしたのかな?そんなことを考えていると後ろから声をかけられた。
海老名「はろはろーサキサキ、なに見てるの?」
沙希「サキサキ言うな・・・別に何も見てないよ、考え事してただけさ」
海老名「そっか、やっぱりハヤハチの事?それともトベハチ、いやまさかのハチハヤって線も」ハァハァ
沙希「そんなこと考えてないから、落ち着きな」
海老名「ハッ!ついいつもの癖で」
沙希「今日はまだいい方だったよ」ハァ
そんなことで朝の時間は過ぎSHRの時間が終わってもあいつはまだ来ていなかった。もしかして体調でも崩したのかと思ったが、誰に聞けるわけもなく時間は過ぎていった。
現在はもうお昼で私は1人でご飯を食べ終えたあといつも散歩をしている。ぼっちにとって昼の教室は居心地が悪いのだ。そして時間を潰してから教室に戻るとあいつがいた。相変わらず空気のようにそこにいるので他の人は誰も比企谷が来ていると気づいてるやつはいなかった。
比企谷はすぐに自分の腕の中に顔を埋め、1人の世界に入っていった。
もうすぐ5限が始まるので私も席に戻った。
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それからHRも終わり放課後になった、部活があるやつは部活に行き、ない奴らは他の人と話したり、帰ったりとバラバラだ。私も特に話すほどの友達はいないので、そのまま教室を出た。そして下駄箱に向かって歩いていると目の前を見知ったやつがとぼとぼ歩いてる。
沙希「なぁ・・・比企谷」
比企谷「ん?川・・・島?」
沙希「川崎だよ、ぶつよ?」
比企谷「ごめんなさい、ぶたないで」
沙希「はぁ・・・あんたはこんな所で何してんだい?部活は?」
比企谷「今日は部活休みなんだよ、これから帰るとこだ」
沙希「そう、だったらちょっと付き合ってよ」
比企谷「なんでだよ、やだよ、」
沙希「じゃああんたに依頼って事でいいからさ、ちょっと付き合いな」
比企谷「はぁ、しょうがねぇなぁ、わかったよ」
沙希「うん、よろしく」
比企谷「・・・で何処に行くんだ?」
沙希「ああ、ちょっと買い物に付き合って欲しいのさ、明日けーちゃんの誕生日なんだ。」
比企谷「なるほどな、そういうことなら喜んで手伝わせていただきます」
沙希「ありがと、じゃあ行こっか」
比企谷「おう」
それから私達はショッピングモールまで行き、けーちゃんのプレゼントを選んだ。まさか比企谷もけーちゃんにプレゼントを買うとは思っていなかったが、それを聞いたところ「けーちゃんには癒されてるからな」なんて言っていた。
そして私達はスーパーに行き、今日と明日の夕飯の買い物もした。いつもより荷物が多くなったけど比企谷がいてくれたおかげで、特に問題なく買い物は終わった。
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沙希「今日はありがと、色々助かったよ」
比企谷「別に気にしないでくれ、俺もけーちゃんの誕生日はお祝いしたいからさ」
沙希「そう、それじゃあ明日一緒にけーちゃんのお祝いする?」
比企谷「お祝いするのはいいけど、迷惑になるだろうし、けーちゃんにプレゼント渡したら帰るよ」
沙希「そっか、わかったよ」
比企谷「おう、それじゃ」
沙希「うん、またね」
それから家に入り私は夕飯の準備をし、いつもの家事をこなしていく。
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今日は比企谷と結構話したな、けーちゃんの為の買い物も付き合ってくれたし、やっぱり比企谷は優しいな。明日もあるし、今日はもう寝よう
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2話
なんでだろ、意識してはいないんですが沙希目線で書いてますね。まぁきっとこんな感じだと思うので
チュンチュン
今日は鳥のさえずりを聴き目が覚めた。いつもより少し早い時間に起きてしまったが、今日はけーちゃんの誕生日、少しでもいいものに出来るよう頑張らないと
とりあえずみんなの朝食の準備をしよう。今日は目玉焼きをメインにしたいつも通りの献立、朝はいつも通り、でも夜はけーちゃんの大好きな献立にしようと決めている。
少し早く準備が出来、学校の準備も終わったので、私は夕飯の下ごしらえを少しだけしておく。・・・下ごしらえを終えた頃にはいつもと同じ時間になった。今日は比企谷がけーちゃんにプレゼントを渡しに来るはずなので、その話もしないといけないと思いながら家を出た。
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学校に着くと比企谷は机を枕に今日も寝ていた。あいつが休み時間に他の人と話してる姿なんて見た事ないな、たまに戸塚や由比ヶ浜が話しに来てはいるけどそれだけだ、とりあえず放課後の話もしないといけないし、休み時間、比企谷が起きてる時に声をかけよう。
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結局あいつは授業中以外はほとんど寝ていた、そのせいで声をかけることも出来ず昼休みになってしまった。比企谷がコンビニ袋もって教室を出ていくので、とりあえず追いかけて話をしようと思った。
比企谷の後をつけていたら、中庭にある結構ほかの場所から見えにくい場所に座り、昼飯を食べていた。
沙希「なぁ、比企谷」
比企谷「!?・・・なんだよ、川咲か」
沙希「川崎だよ、殴るよ」
比企谷「ごめんなさい、殴らないで暴力反対」
沙希「まぁそんなことはいいとして、あんたこんな所でいつも食べてるの?」
比企谷「いや、よくわねぇよ。・・・そうだな、雨が降らない限りここはベストプレイスだ」
沙希「そうなんだ、」
比企谷「おう、そういえば、お前はどうしてこんな所にいるんだ?」
沙希「そうだった、今日はけーちゃんの誕生日でしょ、だから、あんたもプレゼント渡すみたいだし、一緒に帰る?」
比企谷「確かにプレゼントを渡すために川崎家には行くつもりだったけど、部活あるし、昨日買い物付き合ったから家の場所わかるし、1人でも行けるぞ」
沙希「そっか、わかったよ、先に家帰って準備もしないとだから先に帰るよ、ただ、いつ頃着くか教えて欲しいし、連絡先交換しない?」
比企谷「ん?そうだな、わかった。ほれ」ポーイ
沙希「ちょ、なに携帯投げてくるのよ」
比企谷「俺、登録したことないから分からねぇんだ、しといてくれ」
沙希「だからって、躊躇いもなく携帯を他人に渡せるかね〜」
比企谷「まぁ、見られて困るようなものはないからな」
沙希「そう、まぁ、登録はしといたよ。はい」
比企谷「さんきゅ、助かったよ」
沙希「はいよ、じゃあ私は教室戻るね、じゃ」
比企谷「おう」
それから私は教室に戻り、お昼を食べた。
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それから時間は過ぎ、放課後になった。
私は一足先に家に帰った、けーちゃんの誕生日の準備をするためだ、今日は親も早く帰れるらしく、けーちゃんと一緒に帰ってくる。私は今のうちに料理を作ってしまう。
それからしばらくして、「ただいまー!」けーちゃんとお母さんが帰ってきた。出迎えのため廊下に出ると、玄関にはけーちゃんとお母さんと比企谷がいた・・・
比企谷「おっす」
沙希「けーちゃんに渡しに来たの?」
比企谷「あぁ、そのつもりだったんだが・・・」チラ
比企谷が視線を逸らした先にはお母さんがいた
お母さん「さっき家の前であってね、京華が喜んでたから、一緒にご飯食べてもらうことになったから」
沙希「ええ!?比企谷は大丈夫なの?」
比企谷「あぁ、一応小町には連絡しといたから、今日はご馳走になるよ。」
沙希「そっか、なら上がって、けーちゃんは手を洗ってきて」
けーちゃん「はーい」
比企谷「お邪魔します」
比企谷を連れてリビングまで行き、ソファでくつろいでもらってる間に料理を作っていく。・・・手が空いたのでリビングを見てみれば、けーちゃんが手を洗って帰ってきたのか今は比企谷と一緒に遊んでいる。
それからご飯ができた、大志や弟も部屋から出てきて、比企谷がいることに驚いていたが、けーちゃんのお祝いに来たと聞いて納得していた。
沙希「ほらご飯できたよ、比企谷、けーちゃんもこっちに来な」
比企谷「はいよ」
けーちゃん「はーい」
沙希「けーちゃんお誕生日おめでとう、いっぱい食べてね」
「お誕生日おめでとう」
けーちゃん「ありがとーえへへ」
沙希「さ、比企谷も遠慮しないでどんどん食べてね」
比企谷「おう、ありがとな、いただきます」
比企谷「!、うまい、めっちゃうまい」
沙希「ありがと」////
お母さん「ほんとこの子の料理は美味しくてたまらないわ。」
大志「そうっすよ、たまに給食じゃ満足できない時もあるんすよ」
比企谷「たしかにこれは舌が肥えるな、ほかの料理が食えなくなるな」
沙希「そんな褒めなくていいから・・・けーちゃん美味しい?」///
けーちゃん「うん、おいしっ!」
沙希「よかった、沢山食べてね」ニコ
それからみんなで談笑しながらご飯を食べた。
片付けをしてたらお母さんが手伝ってくれた。
お母さん「比企谷君はとてもいい子ね、京華の誕生日までお祝いしてくれて」
沙希「うん、そうだね、でもいきなりご飯も食べることになるなんて思ってなかった」
お母さん「プレゼント渡して帰るって言ってたけど、京華が一緒に食べよなんて誘ってて困ってたから、是非とお願いしたの」
沙希「そうなんだ。」
お母さん「・・・沙希ちゃんは比企谷君のことどう思ってるの?」
沙希「!?ゲホッゴホッ、いきなりどうしたの!?」
お母さん「ごめんね、沙希にも男の子の友達がいたなんて知ったら気になっちゃって」
沙希「・・・そう、友達って訳じゃないと思うんだけど」
お母さん「あら?じゃあどういう関係?」
沙希「それは・・・クラスメイトかな?」
お母さん「ただのクラスメイトが京華にまでお祝いをするとは思えないんだけど、それに沙希も嫌がってる感じはしないし、言ってごらん?」
沙希「・・・・・・・・・多分好きだとは思う。この気持ちが好きなのかはわからないけど、あいつと居ると落ち着く」カァ///
お母さん「そう、まぁその気持ちに気づけるかどうかはあなた次第ね、私は応援してるからね、頑張りなさい」
沙希「・・・・・・ありがと」///
それからリビングに戻るとソファでみんな仲良く寝ていた、比企谷と遊んでいるうちにみんな疲れて寝てしまったのだろう、もう少し寝かせてあげたかったけど、比企谷は家に帰らないといけないし、弟達もお風呂に入らなければいけない。とりあえず起こしてしまおう。
沙希「ほら、みんな起きな」
比企谷「んー?寝ちまってたか、悪いな川崎」
沙希「いいよ別に、ほらみんなも」
弟達「はーい」
比企谷「んじゃ、俺はそろそろお暇するわ、ありがとな、」
沙希「あ、うん、こちらこそありがとう」
けーちゃん「はーちゃんありがと!」
比企谷「おう、お邪魔しました」
けーちゃん「またねー」
そして、比企谷は家に帰って行った。
<ピンポーン>
沙希「こんな時間に誰だろ」ガチャ
比企谷「よっ、悪いな」
沙希「比企谷!?どうしたの?忘れ物?」
比企谷「忘れ物といえば忘れ物だな・・・その.....けーちゃんに誕生日プレゼント渡すのを忘れててな、戻ってきたんだ。」
沙希「そうだったんだ、けーちゃん!はーちゃんがけーちゃんに渡すものがあるって〜」
けーちゃん「はーい!はーちゃんどうしたの?」
比企谷「けーちゃん、お誕生日おめでとう、これは俺からのプレゼントだ」
けーちゃん「はーちゃんありがと、開けていい?」
比企谷「あぁ、かまわないよ、わぁ、これなーに?」
沙希「これはね、ヘアピンっていうの、髪にねこうやって留めるんだよ」
けーちゃん「そうなんだ、」
比企谷「けーちゃん似合ってるぞ」
けーちゃん「はーちゃんありがとえへへ〜」
比企谷「さてと渡すものも渡せたし、今度こそ帰るな」
沙希「うん、ありがとね、」
比企谷「おう、気にすんな、それじゃまた」
沙希「うん、また」
こうして比企谷は帰って行った、今日1日結構濃い時間を過ごした気がする。まだあいつの事をどう思ってるかまだ判断できないけど、少なくとも今日はドキドキしたし楽しかった。けーちゃんも楽しそうにしてたし、よかった。
比企谷「今日は楽しかったな」
あいつと居ると落ち着くんだよな、 変に緊張しないというか、なんなんだろうなこれ
どうだったでしょうかね。
次は奉仕部の面子もだしてみようと思ってます。
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