寝台特急「北陸」金沢・能登殺意の旅 (新庄雄太郎)
しおりを挟む

登場人物

公安特捜班長編作品第2弾は寝台特急「北陸」で連続殺人が起きる。


登場人物

 

 

 

南 達仁 

 

 

 

主人公・東京公安室・公安特捜班・公安主任

 

 

 

小学生の頃から列車が好きのため、非番や休みの日に列車に乗るのが楽しみにである

 

 

 

公安特捜班の新設により、警乗2班から異動 後に公安主任に昇進した

 

 

 

高山直人

 

 

 

東京公安室・公安特捜班・公安官

 

 

 

彼も同じく鉄オタである 乗り鉄なのか撮り鉄なのかは不明

 

 

 

 

 

桜井あおい

 

 

 

東京公安室・公安特捜班・公安官

 

 

 

岩泉翔

 

 

 

東京公安室・公安特捜班・公安官

 

 

 

 

 

小海春香

 

 

 

東京公安室・公安特捜班・公安官

 

 

小泉陽一

 

 

 

東京公安室・公安特捜班・公安官

 

 

 

大宮公安室から異動

 

 

 

今野良太

 

 

 

東京公安室・公安特捜班・公安官

 

 

 

新人公安官 沼津出身 しかも女性には弱いが道が強く怪力漢 父親も鉄道公安隊に所属している。

 

 

 

香川 輝明

 

 

 

東京公安室・公安特捜班・公安官

 

 

 

特捜班に来る前は九州の門司港で公安機動隊や小倉中央鉄道公安室で私服公安として勤務していた

 

 

 

水野 凌平

 

 

 

東京公安室・公安特捜班・公安官

 

 

 

高杉陽一郎

 

 

 

東京公安室・公安特捜班・公安班長

 

 

 

公安特捜班の班長

 

梶山真由美

 

 

 

東京公安室・公安特捜班・公安官

 

 

 

 

 

 

 

松本惠介

 

 

 

東京公安室・公安特捜班・公安官

 

 

 

 

 

 

 

菅原欽一

 

 

 

東京公安室・公安特捜班・公安官

 

 

 

 

 

 

 

中野邦夫

 

 

 

東京公安室・公安特捜班・公安官

 

 

 

ベテランの公安官

 

 

 

 

 

三輪正博

 

 

 

東京公安室・公安特捜班・公安官

 

 

 

 

 

 

 

速水綾子

 

 

 

東京公安室・公安特捜班・公安官

 

公安特捜班とは 私服で事件の捜査をする操作部署である 他にも警察の協力要請を受ければ直ちに捜査をする

 

駅には出会いがある、別れがある時には列車で逃げようとする犯罪がある限り、俺たちは列車で追いながら犯人を追う、この物語は、旅客の安全と犯罪防止のために警察官の協力隊となり、日夜神明を落として勇敢なる活躍を続けている私服鉄道公安職員のドラマである 

 

 

 

鉄道公安室(てつどうこうあんしつ)は、日本国有鉄道が設置していた鉄道公安組織の出先機関。

 

 

 

「日本国有鉄道組織規程」を根拠に設置された機関であり、公安本部及び鉄道管理局の下部組織として主要駅に設けられていた。

 

 

 

鉄道公安室の下部機構として、「鉄道公安分室」や「鉄道公安派出所」が置かれている駅もあった。

 

 

 

また、鉄道公安室の中でも大規模なものを「中央鉄道公安室」とし、全国で札幌・仙台・新潟・東京・上野・新宿・名古屋・大阪・広島・小倉の計10ヶ所(駅)にあった。

 

 

プロローグ

 

ザザーン、ザザーン、と荒れる波の音 

 

「海は荒れる、歩くと砂がなく。」

 

一人の男が、能登の絵をかきに来ていた、私は金沢と能登へ旅をしていた。

 

「これはいい作品になりそうだ。」

 

ところが、金沢と能登で連続殺人が起きるとはだれも予想はしなかった

 

 

 

 




ご意見・ご感想をお待ちしています

この小説はすべてフィクションであり 人物・団体は一切関係ありません



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第1章 能登巡り

今日は、寝台特急「北陸」に乗って能登へ向かいます 能登へ行って温泉と能登の祭りと輪島朝市に行ってきます そして金沢へ行きます 


8月10日、公安特捜班はお盆休みもなく、1日中仕事をしている、この時期になると駅のホームで列車の写真を撮りに来る小中高生が目立ってきた。

 

「はいっ危ないよ、下がって下がって。」と誘導する高山。

 

東京駅には、数多くの列車が発着する鉄道の大動脈である、駅には出会いがある、別れがある、そして新たな1ページがある、そして逃げようとする者がいる、脱出しようとする人もいる、中でも痴漢やキセルとスリもいる

達仁達は、その悪と戦う鉄道公安隊の私服捜査員である。

 

「班長、私は明日からお盆休みに入ります。」

 

「そうか、南は確か旅行へ行くんだったな。」

 

「旅行先はどこですか。」と今野は言う。

 

「石川県ですよ、これが私が泊まる宿です。」

 

「おっ、和倉温泉か。」

 

「うん、2泊3日でね。」

 

「どうやって行くのか。」

 

「今日の夜に「北陸」に乗って、能登へ周って、輪島朝市へ行って、その後は金沢へ観光して、金沢から京都か長岡行の特急に乗って帰って来るそうです。」

 

「帰りはかがやきか雷鳥で帰って来るのか。」

 

「はい。」

 

「存分に楽しんできなさい。」

 

「はいっ。」

 

上野駅

 

達仁は、穂乃果とことりと花陽を連れて寝台特急「北陸」に乗った。

 

「ねぇ、はやく乗ろう。」

 

「うん。」

 

穂乃果とことりと花陽はB寝台で金沢まで眠ることにした。

 

「じゃあ、おやすみなさい。」

 

「おやすみっ。」

 

達仁は、個室寝台のソロで金沢・能登の旅行雑誌を読んで一眠りしました。

 

「能登では、能登キリコ祭りか、そこも行くんだよな。」

 

まもなくーっ、金沢行寝台特急「北陸」号が発車します

 

と、駅内アナウンスが流れた。

 

ピィーッ!

 

達仁達が乗った寝台特急「北陸」は夜の上野駅を発車した。

 

寝台特急「北陸」は、上野を夜に出発して翌朝に金沢に着く、上越線を経由して北陸本線に入り、全長469.5キロ8時間49分で走る、ヘッドマークのイラストはオレンジ色と富山県と新潟県境の親不知が描かれている。

また北陸にはダイヤ改正で個室A寝台「シングルデラックス」や個室B寝台「ソロ」とシャワー室が連結され、大変人気である。

 

そこへ、車掌さんがやって来て穂乃果達を寝てる途中に乗車券を拝見した。

 

「すいませんが、乗車券と寝台券を拝見させていただきます。」

 

穂乃果は、ことりと花陽の切符を拝見した。

 

「はいっ、切符。」

 

「金沢の到着は翌朝になります。」

 

「どうもありがとう。」

 

達仁は、シャワー室でシャワーした後個室で戻り、ビールを飲んでいた。

 

「休暇中に高山達はどうしてるかな。」

 

達仁と穂乃果とことりと花陽は金沢まで一眠りする事にしました。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第2章 恋路海岸

今日は恋路海岸と和倉温泉を舞台に旅をします 是非ご覧ください
夏の能登は海水浴も恋路海岸は人気だそうです 金沢で七尾線に乗って能登へ向かうそうです


6時33分、達仁と穂乃果とことりと花陽が乗った寝台特急「北陸」は金沢に到着した。

 

「フアーッ」と穂乃果はアクビする。

 

「凄く寝ごちのいいベットだったわね。」

 

「私も夜行に乗った時に寝台ベットは慣れてるから。」

 

「お前ら、よく眠れた。」

 

「うん何とか。」

 

達仁と穂乃果達は1日目は、能登巡りをすることになった。

 

「七尾線かこれに乗ればいいのね。」

 

穂乃果とことり達は、七尾線に乗り、和倉温泉へ向かった。七尾線は能登の旅の始発駅である、91年に電化開業され「かがやき」と「雷鳥」と「しらさぎ」が乗り入れが開始されました。車両は415系で運転されている。

 

「今日は能登の能登キリコ祭りだから、恋路海岸に行こうか。」

 

「そうね。」

 

夏と言えば、恋路海岸では海水浴のシーズンである、穂乃果達は、海岸で楽しく泳いでいた。

 

「海未ちゃんと凜ちゃんも来ればいいのに。」

 

「そうよね、」

 

「お兄ちゃんも仕事を休んで旅行すればいいのに。」

 

「でも、達仁君が来てくれたから楽しくなるし。」

 

「うん。」

 

「そう言えば、達仁は?。」

 

「長浜へ行ったんだよ。」

 

「この岩を歩くのか、結構歩きにくいぞ。」

 

海岸に行った後、俺達は和倉温泉へ向かいました。

 

「ここか私達が泊まる宿ね。」

 

「うん、ここは有名旅館「加賀屋」さ。」

 

達仁は、恵比寿の湯でノンビリした。

 

「おっ、夕日に眺める日本海、明日は輪島見物。」

 

穂乃果とことりと花陽は花神の湯に入っていた。

 

「何か、外国みたいなお風呂だね。」

 

「うん、気分はイタリアへ行った気分だよ。」

 

夜、達仁と穂乃果とことりと花陽は布団にもぐり眠りに着いた。

 

「じゃあおやすみ、穂乃果ちゃん、ことりちゃん、達仁さん。」

 

「おやすみっ。」

 

「おやすみなさい。」

 

特捜班長の高杉公安班長の自宅にて

 

「へぇーっ、能登。」

 

「うん、和倉温泉で1泊して、明日は輪島へ観光、3日目は古都・金沢へ見物、帰りには特急「かがやき」かL特急「雷鳥」に乗ってそこから新幹線で帰ってくるそうだ。」

 

「でも、行くときはどうやって行ったの?。」

 

「上野から寝台特急「北陸」に乗って金沢へ行ったそうだ、そこから七尾線に乗って和倉へ行くそうだ。」

 

「北陸、まぁ素敵ねぇ、個室寝台とシャワー室が連結してるんですって。」

 

「へぇ、そうなのか」

 

「そうよ、結構人気なんですって。」

 

「南もその分頑張ったんだからな。」

 

「そう言えば、今度特捜班に新人が来たんだって。」

 

「うん、名古屋公安から来た今野公安官だそうだ。」

 

「そうなの。」

 

「実は今野の父親も鉄道公安隊に所属しているんだよ、静岡にいるんだけどね」

 

「今野さんの父親も公安隊なんですか。」

 

「ええ、確か捜査一課第1班に配属してるんだ。」

 

「私服鉄道捜査班。」

 

「そうだ。」

 

「特捜班も私服だよね。」

 

「うん、あこも私服捜査班だ。」

 

「そうなの。」

 

「うん。」

 

金沢駅

 

早朝、6時33分に到着した寝台特急「北陸」は金沢車庫へ戻ろうとしたが、車掌がA寝台の方へ行って見た、でも1人の客がまだ眠っていた。

 

「お客さん、お客さん、終着金沢ですよ、起きて下さい。」

 

と、車掌は乗客を起こそうとしたが、男はすでに死んでいたのだ。

 

『う、うう、うわぁぁぁぁぁーっ。」と悲鳴を上げた。

 

2時間後、石川県警捜査一課のパトカーが到着し、県場検証が行っていた。

 

「警部、身元が分かりました、被害者は東京在住の桐谷速人さん35歳です。」

 

「おう、しかし、よくわかったな。」

 

「ええ、害者には寝台特急「北陸」の切符が入っていました。」

 

「なるほど。」

 

 




キャスト

高杉 楓 特捜班・高杉公安班長の妻

根本   石川県警・捜査一課刑事

ご意見・ご感想をお待ちしています

次回もご期待ください

この小説の事件・団体はすべてフィクションであり

実際の人物とは関係ありません


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第3章 輪島朝市と兼六園

次の日は、輪島朝市と兼六園に見物へ行きます


「こうてくだーっ!」

 

と威勢のいい声がしました、ここは輪島の商店街、輪島といえば輪島朝市。

 

輪島市

 

朝市の活気がみえる。

 

「うわっ、海の臭いがするね。」

 

「ホントだ。」

 

海産物の試食をする達仁。

 

「達仁君、ここよく来るの。」

 

「うん、ここは2度目かな、能登へ行ったら朝市もよろうと。」

 

「結構大繁盛してるんだね。」

 

「朝市は、輪島の他にもね北海道の函館や千葉の勝浦や岐阜の宮川で行っているんだよ。」

 

「そうなんだ。」

 

達仁は、穂乃果とことりと花陽は、輪島で海鮮丼を食べて店を見物した後、金沢へ向かいました。達仁たちは急行「能登路」に乗った。

 

金沢駅

 

かなざわーっ、かなざわーっ とアナウンスが流れた。達仁と穂乃果達は兼六園とひがし茶屋街へ行くため

ここで下車。

 

「やっぱいいわね、金沢は。」

 

「そうだね、穂乃果ちゃん。」

 

「偶然ですね、あなたも金沢へ行くんですか。」

 

「はい。」

 

「あのーっ、あなたは。」

 

「私は、この詩人の早川勇作です。」

 

「へぇー、詩人ですか。」

 

「今日は、金沢をどこへ周るんですか。」

 

「金沢では、ひがし茶屋街と兼六園を見物しようと。」

 

「そうですか、じゃあ私もひがし茶屋街へ行くんですよ。」

 

「じゃあ、ひがし茶屋街へ行って見ましょうか。」

 

達仁たちは、ひがし茶屋街の街をまわって見た。

 

「穂乃果ちゃん、何か昔の街並みみたいだね。」

 

「うん、何か修学旅行って感じね。」

 

「金沢と言えば、きんつばだよね。」

 

「そこでお茶しようか。」

 

「うん。」

 

俺達は、金沢のお菓子とお茶を飲んで兼六園を周ることにしました。

 

 

兼六園

 

「今、カキツバタが見頃なんだって。」

 

「本当、キレイね。」

 

その時、花陽が1人の女がスケッチブックで描いている人に出会った。

 

「こんにちは。」

 

「やぁ、こんにちは。」

 

「何を書いているんですか?。」

 

「うん、これはね兼六園に咲いてるカキツバタを書いているのよ。」

 

「カキツバタですか、うまく書けていますね。」

 

「ええ、よく書けてるでしょ。」

 

「うん。」

 

「おーい、花陽、そろそろ行くよ。」

 

「うん、じゃまたね。」

 

「うん、さようなら。」

 

「待ってよーっ。」

 

達仁は、穂乃果とことりと花陽に兼六園で写真を撮って来ました。

 

パシャ。

 

兼六園を見物した後、あめの俵屋に行った。

 

「美味しいね、穂乃果ちゃん。」

 

「うん、何か昔の紙芝居屋さんみたいだよ。」

 

「帰りに行った駄菓子屋さんを思い出すよ。」

 

金沢を見物した後、金沢駅から北陸本線経由の金沢発L特急「雷鳥24号」と東海道新幹線に乗り次いで東京へ帰りました。

 

L特急・雷鳥の車内

 

「楽しかったね、金沢旅行。」

 

「うん、とっても楽しかったわね。」

 

「凜ちゃんとお兄ちゃんも行きたかったかな。」

 

「おいっ、駅弁買ってきたぞ。」

 

「ありがとう、達仁君。」

 

達仁が、金沢駅で駅弁を買って車内で食べました、花陽ちゃんは百万石弁当、達仁と穂乃果は輪島朝市弁当、ことりは柿の葉寿司を達仁君に頼んでもらいました。

 

「いやー、今日も駅弁がうまいっ。」

 

「金沢へ行ったら、駅弁の欠かせないよね。」

 

「うん。」

 

「今日はありがとうね、達仁君。」

 

達仁と穂乃果とことりと花陽が乗ったL特急「雷鳥」は京都へ向けて走って行った。

 

 

 




ゲスト

高坂穂乃果

南 ことり

小泉 花陽

ご意見・ご感想をお待ちしています


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第4章 能登の海で殺人

お盆休み明けの南公安主任は能登のお土産を持って特捜班にやって来ました
そして、事件は起きた 特捜班は動いたのだ


8月22日、輪島は今、能登キリコ祭りの真っ最中だ、中でも奥津比咩神社大祭が行われていた。

 

若衆たちは神輿をカヅイで海に入って行った、男たちは威勢を上げながら盛り上がっていた。

 

「ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ。」

 

と男たちは海に入りながら神輿を被いていると何かが浮かんでいたのを気付いた。

 

「おいっ、何だあれは。」

 

「人魚姫かな?。」

 

「こんなところに人魚姫がいるわけねぇだろう。」

 

「でもよ、こんなところに人が浮いてるぜ。」

 

「どうしたんだい、おい。」

 

「おい、ちょっとこれやばくない。」

 

「し、しし、死んでるぜ、うわぁぁぁぁぁぁっ!。」

 

海に浮かんでいたのは、男性の水死体だった。

 

次の日、南は特捜班に出勤してきました。

 

「みんな、ただいま。」

 

「おかえりなさい、南さん。」

 

「そうだ、みなさんにお土産を持ってきたよ。」

 

「おっ、金沢のきんつばじゃないですか、ありがとうございます。」

 

「お帰りなさい南さん、どうでした休暇は。」

 

「ええもちろん、能登と金沢は楽しかったよ、おまけに輪島朝市にも行って来たぞ。」

 

「結構、人気みたいだな。」

 

「お昼は能登丼も食べてきたよ。」

 

「凄いなぁ。」

 

特捜班が賑やかな話をしていると、一本の電話が入ってきた。

 

プルルルルルルーッ、プルルルルルルル、

 

「はいこちら公安特捜班、えっ、奥津比咩神社大祭で男性の水死体、わかりました。」

 

「班長、何かあったんですか。」と小泉が言う

 

「今、石川県警から身元照会の依頼が入った、この渡部慎介と桐谷速人の身元を調べてくれと。」

 

「はいっ、当たってみます。」

 

早速、高山と小泉は、被害者の身元と足取りを追う事にした。

 

みどりの窓口にて

 

「昨日のひかりの特急券と乗車券を買ってたんですか。」

 

「ええ、先週切符を購入されましたけど、行く先は金沢って言ってたけど。」

 

「何時のひかりかわかります。」

 

「朝一番のひかりって言ってたけど、渡部さんは名古屋までひかりに乗ると、そこからしらさぎか雷鳥又はスーパー雷鳥に乗って金沢へ向かったと。」

 

「そうですか。」

 

「あと、もう1人の人は先週に「北陸」の切符を購入されています。」

 

 

 

公安特捜班

 

「班長、害者の渡部は、8月3日に10日分の「ひかり21号」博多行を購入したと判明しました。」

 

「そうか、その渡部は名古屋か京都で下車したと考えられるな。」

 

「はい、その可能性もあります。」

 

「後、桐谷速人の方は先週に北陸の乗車券と寝台券を購入されていたと確認しました。」

 

「さっそく、石川県警に報告しておこう。」

 

と、高杉は石川県警の小沢警部に連絡し、東京在住の渡部と桐谷と確認した。

 

「でも、どうして奥津比咩神社大祭に水死体が起きたんだろう。」

 

「どうやって殺害したのだろう。」

 

「そこが問題なんだよ、犯人はどうやって死体を運んだのか。」

 

「うん、車で運んだでしょうか。」

 

「ああ、その可能性もある。」

 

犯人はどうやって殺害したのか、謎は深まってしまったのだ

 

 

 

 

 

 




さて、犯人はどうやって奥津比咩神社大祭で殺害したのか。

次回もお楽しみに

ご意見・ご感想をお待ちしています


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第5章 捜査会議

いよいよ、高山達が金沢に上陸した、早速事件の捜査を開始したが、手掛かりは全く見つかりません 犯人は一体誰なのか。


次の日、高山と今野と小泉は事件の捜査をするため、金沢へ向かった、朝早く高山達は上野から朝早い上越新幹線

「あさひ」に乗って長岡へ向かった、朝早く高山と今野と小泉は上野駅にやって来た。

 

「ファーっ、まだ眠たいよ俺は。」と高山はアクビをしていた。

 

「新幹線に乗るなんて何年ぶりかな。」と今野は言う

 

「今野、もしかして上越新幹線初めて。」

 

「うん、東海道・山陽新幹線と東北新幹線は何度かあるけど、上越は初めてなんだ。」

 

「そうか、今野はブルートレインや特急は何どか乗ったことあるんだよね。」

 

「うん、俺は撮り鉄と乗り鉄だからな。」

 

「おいっ、あさひが来たぞ、しかも200系新幹線だ。」

 

と、高山は200系新幹線を見ていると嬉しくて興奮していた、カメラを構えて写真を撮っていた。

高山と今野と小泉が乗るのは上野7時20分発新潟行「あさひ1号」に乗った。

 

プァーン!

 

と、200系の警笛を鳴らし、高山達が乗った「あさひ1号」は上野を発車した。

 

「いいか、今野、小泉、長岡に8時40分に着いて48分の特急スーパーかがやき2号に乗って金沢へ行く、

そしたら石川県警に入れる、そして現場の状況を聞けばいいんだよ。」

 

「そうか、かがやきは11時31分に金沢に着くから、駅前には石川県警の刑事が迎えに来ているはずだ。」

 

「俺達も列車に乗って捜査するのは大宮の研修以来だね。」

 

「それもそうだな。」

 

高山達が乗った「あさひ1号」は長岡へ停車した。

 

 長岡へ降りると、新しい金沢行の特急「かがやき2号」に、接続する。

 

8時40分、長岡着。

 

金沢行の新特急「かがやき2号」の出発まで、8分しかない。

 

高山と今野と小泉は、在来線のホームに向かって、走った。

 

「おっ、来た来た。」

 

「あれが、スーパーかがやきか。」

 

「かがやきは、485系を使い、車内はグレードアップしたんだよ。」

 

「よく知ってるね、実際に乗ったことはあるのか。」

 

「かがやきはないけど、きらめきはあるよ。」

 

「凄いなぁ、高山。」

 

高山達が、乗るとすぐ、金沢行のスーパー特急「かがやき2号」は、発車した。

 

スーパー特急「かがやき」は、1988年に金沢駅 - 長岡駅間で運転を開始し、「北越」の速達列車として位置付けられ、停車駅は直江津駅・魚津駅(一部のみ)・富山駅・高岡駅のみに限られていた。車両は485系が使用され、普通車のみであるが全車座席指定席で、自由席は連結されていなかった。長岡駅では上越新幹線「あさひ」に接続するように考慮されたダイヤで、金沢駅 - 上野駅間は4時間10分に大きく短縮された。列車名は公募によって決定された。ヘッドマークにも、「スーパー」の文字が誇らしげに書かれている。

 

スーパー特急「かがやき2号」は4両編成で、全て普通車だが、自由席はなく、全車指定席である。

 

高山達が乗った「かがやき2号」は長岡を8時48分に発車し、直江津、富山、高岡、終着の金沢は11時31分に停車する、約4時間10分の旅である。

 

金沢駅

 

高山と今野と小泉が乗った「かがやき2号」は11時31分、金沢に着いた

 

「やっと来たんだ、金沢。」

 

「本当だな。」

 

「どうもご苦労様です、石川県警の小沢ですお迎えに参りました。」

 

「公安特捜班の高山です。」

 

「今野です。」

 

「小泉です。」

 

高山達は、小沢警部の車で石川県警察本部へ向かった。

 

石川県警察本部

 

「どうもご苦労様です、七尾署の佐須田です。」

 

「奥津比咩神社大祭で遺体が見つかったんですって。」

 

「海山商事のバッチだから関係あると思ったんですが、1週間くらいの者でした。」

 

「それで目撃者はいなかったんですか。」

 

「いや、それが、犯行時には夜だったので目撃者はいませんでした。」

 

「そうか、犯人は車を使ったって事は。」

 

「その可能性もありますが、不審車らしきは見当たりませんでした。」

 

「恐らく奥津比咩神社大祭の前日に起きたって事になりますね。」

 

「ああ、可能性はあるな。」

 

石川県警では、死体は車で運んだ可能性もあると睨んだが、犯行はしんやごろとだんていした。

 

「よし、我々は事件の捜査の聞き込みを開始する、では公安隊の方は聞き込みを行ってください。」

 

「わかりました。」

 

高山と今野と小泉は、早速、事件の捜査を開始した。

 

 

 




ご意見・ご感想をお待ちしています

劇中の新幹線「あさひ1号」とスーパー特急「かがやき2号」は昭和63年のダイヤを使用しています ご了承ください


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第6章 第二の事件

金沢市内を捜査していたら、兼六園で殺人事件が発生 被害者は池に浮かびながら絞殺された 犯人はどうやって兼六園を利用したのか?


高山と小泉は、金沢市内を聞き込みを行った、高山と小泉は日産・Y30グロリアセダンに乗り、金沢市内を徘徊し、広坂付近を回って聞き込みをした。

 

「近江町市場を市場を聞き込みしてみようか。」

 

「ええ、回って見ようか。」

 

近江町市場

 

「へい、らっしゃい、らっしゃい。」

 

と、威勢を上げながら店の商売は繁盛していた。

 

「すいません、鉄道公安隊の者ですが。」

 

「何だい、お客さん。」

 

「この男の人は見かけなかったでしょうか?。」

 

「おお、昨日、この人着てたよ。」

 

「何時頃です。」

 

「丁度、11時頃やな、新鮮な魚とカニを見て帰ってたよ。この人がどうかしたんですか。」

 

「昨日、能登で死体で発見されました。」

 

「えっ、死んだんですか?。」

 

「昨日、奥津比咩神社大祭で水死体で発見されたんです。」

 

「それは大変でしたな。」

 

「どうも、ありがとうございました。」

 

高山と小泉は、近江町市場を後にし、また覆面パトカーを走らせた。

 

そして、第二の事件が起きた。

 

兼六園

 

「うわーっ、カキツバタもきれい。」

 

「本当だ。」

 

「ねぇ、あれ何かな。」

 

「どうしたの。」

 

彼女達は、何かを見つけたのだ、それは男の絞殺死体だった。

 

「し、しし、死んでる。」

 

「きっ、キャーッ!」

 

2人は、悲鳴を上げた。

 

広坂付近を走っていたY30・グロリアセダンの覆面パトカーに無線が入った。

 

ピピピピピピッ、ピピヒピピッ、とけたたましく無線が鳴った。

 

「こちら石川本部、石川本部、金沢付近の警ら中のパトカーは応答せよ。」

 

「こちら高山ですどうぞ。」

 

「現在、金沢中署管内において男性の死体を発見、現場は兼六園、兼六園へ急行せよ。」

 

「場所はどこだ。」

 

「兼六園の虎石付近です。」

 

「了解。」

 

日産・Y30グロリアはサイレンを鳴らし、兼六園へ向かった。

 

「高山、小泉。」

 

現場には、既に今野公安官も臨場していた、捜査は開始された。

 

「あっ、どうも金沢中署の青山です。」

 

「状況は。」

 

「2人の女性が兼六園に来ていたら、虎石に来ていたら、池に浮かんでいると通報したそうです。」

 

「そうゆう事か。」

 

「警部、身元が分かりました、これが被害者の免許証です、東京在住の松岡雄介さん42歳です。」

 

青山刑事は、小沢警部に報告した。

 

「松岡雄介か。」

 

「どうやら、金沢で旅行に来ていたみたいですね。」

 

「うん、その可能性があるな。」

 

「警部、被害者の首に絞められた跡が。」

 

「何だって。」

 

「本当だ、絞められた跡がある。」

 

「恐らく、犯行時刻は夜の開館を利用して殺害した可能性があるんじゃないかな?。」

 

「ああ、そうだな。」

 

兼六園で虎石付近で水死体を発見した、謎は深まるばかりだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




登場人物

小沢警部  石川県警・捜査一課

青山刑事  金沢中署

佐須田刑事 七尾署

ご意見・ご感想お待ちしています 


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第7章 合同捜査

南と小海と香川はひかりとしらさぎに乗り次いで金沢へ上陸、そこから石川県警と合同捜査が始まった、そして脅迫事件も。


東京公安室・公安特捜班

 

「何ですって、兼六園で絞殺死体!!。」

 

「えっ。」

 

南達は、驚いた。

 

「ええ、虎石の方で絞殺の後に池に浮かばせたと思われます。」

 

「それで、害者は。」

 

「被害者は、松岡雄介さん42歳です。」

 

「はい、松岡雄介、42歳わかりました。」

 

「班長、金沢で又殺人ですか。」

 

「ああ、兼六園で絞殺死体が発見された、被害者は松岡雄介さん42歳だ、南と香川は金沢へ向かってくれ。」

 

「わかりました。」

 

 南と香川は、東海道・山陽新幹線「ひかり」と名古屋から金沢行L特急「しらさぎ3号」に乗り次いで金沢へ向かった、金沢駅には既に石川県警のパトカーが迎えに来ていた、南と小海と香川は捜査本部がある金沢中警察署へ向かった。

 

金沢中警察署

 

「どうもご苦労様です、石川県警の小沢です。」

 

「公安特捜班の南です。」

 

「同じく香川です。」

 

「小海です。」

 

「死因は、ロープによる窒息死と考えられます。」

 

「害者のバックの中身にこんなものが。」

 

「何ですか、これは?。」

 

「何かの、脅迫文みたいでしたけど。」

 

「その、松岡と渡部と桐谷に恨みがあるんじゃないのかな。」

 

「可能性があるな、高山、何か分かったか。」

 

「被害者の松岡は、出張で金沢へ来ていたとわかりました。」

 

「なるほど、出張を時間を追えるのを狙ったと。」

 

「可能性はあります。」

 

公安特捜班

 

「うん、そうか、じゃあ分かった、くれぐれも石川県警に迷惑かけないようにね。」

 

と、電話を切る。

 

「班長、その客がこんな手紙を届いたと、相談がありました。」

 

「えっ。」

 

その男は、手紙を高杉と桜井と岩泉に見せた。

 

「私は詩人と画家の相沢と言います、実は昨日から変な手紙が届いたのでなんだか気味が悪くて。」

 

「うーむ、その手紙が届いて、命を狙おうとしているんですね。」

 

「はいっ、私に何の恨みがあるのですかと。」

 

「わかりました、早速捜査してみます。」

 

「それでは、よろしくお願いします。」

 

桜井と岩泉は脅迫手紙の捜査を担当する事になった。

 

「班長、私と岩泉と水野は脅迫手紙を事件捜査します。」

 

「うん、わかった。」

 

そこへ、梶山と松本が警らから戻って来た。

 

「班長、新幹線「ひかり」の警乗終わりました。」

 

「うん、ご苦労様、車内で変わったことはなかったか。」

 

「はい、スリとキセル乗車の人はいませんでした。」

 

「そうか。」

 

「班長、南と高山は。」

 

「今ね、石川県警から殺人事件の捜査要請で金沢へ行ってるんだ。」

 

「金沢か。」

 

「場所は能登と兼六園で起きているんだ。」

 

と、高杉は言った。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8章 金沢行L特急「雷鳥」

次の日に松本と梶山がひかりと雷鳥に乗り次いで金沢へやって来ました

そして、この被害者に絡む恨みを持つ犯行なのか、犯人は一体何者なのか




 高杉公安班長の命令で、松本と梶山の2人は、翌日、午前7時00分発の博多行「ひかり1号」に乗って京都へ向かった。

2人は朝食をとらないままに、飛び乗ったので、名古屋近くで食堂車へ行き、おそい朝食をとることにした。

 

食堂車へ小型の時刻表を持ってきた松本は、食事の後のコーヒーを飲みながら、

 

「今、気が付いたんですが、能登というのは京都に近いんですね」

 

といい、時刻表にのっている日本地図を、テーブルの上に広げた。

 

 梶山も覗き込んだ。

 

「なるほどね。北陸本線で、京都から金沢まで行き、金沢からは急行「能登路」に乗ればいいんだな。」

 

「大阪発の富山行か金沢行のL特急「雷鳥」に乗れば、京都から金沢まで、2時間40分しかかかりません。

金沢から急行「能登路」で、輪島まで2時間37分に着くさ。」

 

「なるほど、京都からだと近いんだね。」

 

新幹線「ひかり1号」京都着は9時53分である、松本と梶山は京都で下車。

 

「次の北陸本線特急「雷鳥9号」は9時56分か。」

 

「それに乗れば金沢へ行く事は可能ですね。」

 

まもなく、京都発金沢行のL特急「雷鳥9号」がホームに入線して来ました。

 

「乗るぞ。」

 

「ええ。」

 

松本と梶山が乗ったL特急「雷鳥9号」は京都駅を発車した。

 

「金沢には13時ごろに着くって。」

 

「そうか、4時間で金沢まで早いな雷鳥は。」

 

金沢駅

 

かなざわ~、かなざわ~、金沢ですご乗車有難うございました、終着金沢です、とアナウンスが流れた。

 

「松本、梶山も来たのか。」

 

「ええ、朝早い「ひかり1号」に乗ってね。」

 

「そうか、それは良かった、今小沢警部が待ってるから。」

 

「もう迎えに来ていたの。」

 

「ええ、駅前に迎えに来ています。」

 

駅前には、石川県警のパトカーが出迎えていた。

 

「公安特捜班の梶山と松本公安官ですね、お迎えに参りました、石川県警の小沢です、お乗りください。」

 

「はいっ。」

 

南と松本と梶山が乗ったパトカーは所轄の金沢中警察署に着いた。

 

「さぁ、着きましたよ。」

 

金沢中署内

 

「あっ、どうも。」

 

「状況は。」

 

「被害者は東京都大田区の松岡雄介さん42歳です。」

 

「うん、しかしこの4人の被害者はどういう繫がりがあるんですかね。」

 

「この繫がりは何がらみ何でしょうか。」

 

「おそらく、何年か前に恨まれることがあったと言う事でしょうか。」

 

「ああ、その可能性があるな。」

 

南は、高山達に金沢市内を聞き込みするよう指示した。

 

「よしっ、高山と小海は武蔵ヶ辻、今野と香川は片町付近を聞き込みしてください、小泉はこの4人について調べて見てくれないか。」

 

「わかりました。」

 

南は、特捜班の高杉班長に連絡して調べてもらうよう連絡した。




次回もお楽しみに

ご意見・ご感想をお待ちしています

なお、新幹線「ひかり1号」とL特急「雷鳥9号」は昭和63年のダイヤを使用しています ご了承ください


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第9章 七尾港

七尾で車の転落事故が発生、しかしこの転落事故はただの事故ではなく殺人の可能性が強まった そして、犯人が使った寝台特急「北陸」の殺害方法は


バッシャーン

 

猛スピードで走っていたフェアレディZが七尾港で転落した。

 

それを見てた、漁師と釣り人は。

 

「おいっ、事故だ。」

 

「誰か、警察をよべっ。」

 

「よしっ、わしゃ漁師も呼んでくる。」

 

「よしっ、助けてやれ。2人が溺れてるぞ。」

 

「よしっ、飛び込んでこい。」

 

「おうっ。」

 

「大丈夫か、しっかりしろ、すぐ救急車が来るからな。」

 

「どうした、居眠り運転か。大丈夫か」

 

「あれ、あれあれ、あれ。」

 

「どうしたの。」

 

「友人が、友人がいるの車の中に。」

 

「えぇーっ、」

 

「何っ!、まだ車の中に入るのか。」

 

石川県警察本部

 

「松岡雄介、桐谷速人、渡部慎介か。」

 

と、その時、無線がけたたましく鳴り響いた。

 

「はい、小沢班ですどうぞ。」

 

「七尾港において普通乗用車の転落事故発生、事件性あり、現場に急行せよ。」

 

「了解、直ちに現場に出動します。」

 

南と高山達が乗ったセフィーロとグロリアのローレルの覆面パトカーは七尾港へ急行した。

 

「ご苦労様です。」

 

「鉄道公安隊の南です。」

 

「状況はどうなんですか。」

 

「赤いスポーツカーが猛スピードで爆走し、港湾付近で転落した。」

 

「なるほど、被害者の方は。」

 

「被害者の身元が分かりました。」

 

「ええ、被害者は金沢市の二宮大輔さん28歳です。」

 

「よしっ、すぐに解剖を回してくれ。」

 

「わかりました。」

 

そして、第3の事件が起きた、七尾で車が転落したのだ。南は、3人の身元を高杉班長に伝えた。

 

公安特捜班

 

「うん、そうか、じゃあその3人を調べればいいんだな、わかった。」

 

「班長、脅迫手紙に着いて調べて見たんですが、住所も特定できませんでした。」

 

「そうか、犯人は不明って事か、犯人は何の恨みを持ってるのかな。」

 

「班長、3人の繫がりがわかりました。」と中野が言う。

 

「3人の繫がりがわかったって本当か。」

 

「被害者の繫がりは、4年前に倒産した武道商事と判明しました。」

 

「なるほど、それで事件の繫がりがわかったな。」

 

「それに、犯人はどうやって桐谷を殺害したのか、とにかく犯行は可能かどうか、岩泉、桜井、北陸に乗るぞ。」

 

「はいっ。」

 

上野駅

 

その夜、高杉は桜井と岩泉は午後22時44分発の金沢行寝台特急「北陸」に乗って犯行は可能かどうか乗って見た、北陸での殺人可能なのか。

 

ピィーッ

 

「犯人はどうやって桐谷を殺害したのかだ。」

 

「班長、この部屋じゃないでしょうか。」

 

「そうか、シングルに入って、桐谷を殺害したのか。」

 

「なるほど、それで密室が作れるって訳か。」

 

と、謎を解いた高杉はこれで犯行は可能と確信した。

 

 




次回もお楽しみ下さい

ご意見・ご感想をお待ちしています


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第10章 急行「きたぐに」と寝台特急「つるぎ」

犯人の手口はどうやって桐谷と渡部と松岡を殺害したのか そして列車トリックとは



水野は南主任の指示で、京都へ向かっていた。新幹線「ひかり」の最終便で京都へ着いた。

 

「えーと、急行「きたぐに」は深夜0時か、これに乗れば金沢には早朝に着くな。」

 

水野はホームで列車を待っていると、アナウンスが流れた。

 

まもなく、0時03分発、急行きたぐに号新潟行が入ります、ご注意ください。

 

「米原経由で新潟へ行くのか、これに乗ればいいんだな。」

 

ジリリリリリリリリリッ!と発車ベルが鳴った。

 

ファーン、ピィーッ、

 

水野が乗った急行きたぐには夜の京都駅を発車し、夜の京都を超えて北陸へ向かった。

 

大阪-新潟を結ぶ急行きたぐには、米原経由を通って新潟へ向かう夜行急行である、大阪は夜23時ごろに発車し

新大阪、京都を得て、そこから敦賀、福井、金沢、富山、糸魚川、直江津、長岡、終着新潟には午前8時ごろである。

 

金沢駅

 

ホームで南と高山が水野がきたぐにを降りてくるのを待っていた。

 

「どうだった。」

 

「うん、犯人はこの急行「きたぐに」に乗って兼六園で松岡を殺害したと考えられますよ。」

 

「恐らくな、犯人は松岡を殺害した。」

 

「なるほど、じゃあ寝台特急「つるぎ」は。」

 

「いや、それは無理だ。」

 

「つるぎは金沢に停車するけど、乗客は降りないんだ。」

 

「運転停車か。」

 

「うん、それを使うのはきたぐにでしかできないって事だ。」

 

「なるほど。」

 

「北陸ときたぐにでトリックを使うとはね。」

 

「それは可能ですね。」

 

「ああ、よくやった水野。」

 

「うん、これで犯人は特定できますね。」

 

南は高山と水野と共にさっそく石川県警察本部の小沢警部に報告した。

 

石川県警察本部

 

「えっ、犯人の手口がわかったって本当か。」

 

「犯人は、北陸に乗って、そこから七尾線に乗り、翌日に七尾線と雷鳥4号に乗って京都まで行き、そこからきたぐにに乗って金沢へ行った。」

 

「そうか、その方法で列車トリックを作ったって事か。」

 

「その通りです。」

 

と、その時だった。

 

「そうか、犯人は寝台特急「北陸」と夜行急行「きたぐに」を使って犯行を実行したのか。」

 

そこへ、高杉班長と桜井と岩泉が捜査本部にやって来た。

 

「ええ、犯人は何らかの恨みがあるんじゃないかと。」

 

「ああ、その可能性もあるな。」

 

捜査本部に1人の警官が小沢警部に訪ねた。

 

「警部、殺人事件の目撃者が現れました。」

 

「えっ、本当か。」

 

それは、1人の小学生だ。

 

「実は昨日、香林坊を歩いているとサングラスとキャップ帽を被ってたのでその事件に関係してると思ってる。」

 

「それ本当か。」

 

「うん、間違いないよ。」

 

「そうか、どうもありがとう。」

 

「よしっ、その男を手配しましょう。」

 

「うん。」

 

1人の小学生の目撃証言により、その男を緊急手配し、警察と各鉄道公安隊に手配書を配布した。

 

 




次回は10月ごろに予定しています

ご意見・ご感想をお待ちしています

寝台特急「つるぎ」と夜行急行「きたぐに」は昭和62年のダイヤを使用しています


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第11章 風に乗る御陣乗太鼓

今日は、南と高山が輪島見物していると、犯人らしき人が発見した。
その男が犯人なのか、さっそく南と高山は輪島朝市を見物する事にした。


金沢駅

 

ある男は、追われながら逃げ回っていた。

 

「違う、俺じゃねぇぞ。」

 

と、言いながら金沢駅で上野発の寝台特急「北陸」がホームに到着し、金沢へ下車した。

 

「俺は何でひかるを殺すことになるんだ、俺がひかるを殺した犯人を見つけてやる。」

 

彼の名前は、高杉星児、高坂ひかるの幼馴染で、去年七尾港で友人が乗った車が転落し、死亡したのだ。

 

警察では、事故死として捜査しましたが、実は誰かに車で激突して海に落ちて殺されたと言っていが、結果的に事故死と判断し、捜査は打ち切られたのだ。

 

星児は輪島行の列車に乗り、輪島へ行った。

 

「ひかる、必ず敵を撮ってやるからな。」

 

星児が乗った七尾線は津幡を過ぎ七尾へ入った、星児は和倉本線駅で下車した。

 

「輪島行はのと鉄道に乗り換えればいいのか、これに乗ればいいのか。」

 

星児は、のと鉄道の乗り、ひかるの実家輪島へ向かった。

 

輪島を歩いていると、朝市の活気でにぎわっていた。

 

「ひかるの母さんはどうしてるかな?。」

 

「あらっ、星ちゃん。」

 

「よぉ、おばさん。」

 

「いつ帰ってきたの。」

 

「うん、今日の夜行列車「北陸」で来たんだ。」

 

「そうか、今日はどうして輪島に。」

 

「今日は、ひかるの命日なんで。」

 

「さぁ、らっしゃい、らっしゃい。」

 

と、威勢のいい声がしていた。

 

「こんにちは、おじさん、おばさん。」

 

「おお星児君、今日はありがとう。」

 

「いいえ、今日は命日に呼んでありがとうございます。」

 

星児は仏壇でお参りし、ひかるの冥福を祈った。

 

チーン、

 

星児はひかるの写真を見ていると、青春の面影が見えてきた。

 

「ひかる、俺が犯人を見つけてやるからな。」

 

「おじさん、ひかるを殺した犯人は解ったんですか。」

 

「それがなぁ、犯人がまだ捕まらないんだよ。」

 

「そうですか。」

 

星児は輪島朝市を歩いていると、特捜班の南と高山に声を掛けた。

 

「にぎやかだね、輪島朝市。」と高山は言う。

 

「あれっ、ちょっとその似顔絵に似てないか。」

 

「うん、声を掛けてみよう。」

 

「すみません、ちょっと話したいのですがよろしいでしょうか。」

 

「あの、あなたは。」

 

「鉄道公安隊の高山です。」

 

「同じく捜査主任の南です。」

 

「鉄道公安隊。」

 

俺達は、名舟町を歩きながら寝台特急「北陸」の殺人事件の話をした。

 

「俺は小学校6年まで輪島へ住んでいました。」

 

「そうですか。」

 

「母さんは民法のアナウンサーだけど、中学2年まで東京で過ごしていました。」

 

「なるほど、じゃあ犯人は見てないんだな。」

 

「ええ、心当たりもありませんし、恨まれることは何にも。」

 

高山はおに面を被った太鼓の演奏をしている人たちを見ていた。

 

「あの鬼の面をが降った太鼓は何ですか。」

 

「ああ、あれは御陣乗太鼓ですよ、俺もこの太鼓を時々参加するんです。」

 

「そうだったんですか。」

 

星児は、高山と南に御陣乗太鼓の見物する事にしました。

 

いりゃーッ、うおぉーっ。

 

太鼓の演奏と共に鬼のお面を被った人が舞い踊る。

 

ドンドン、ドコドン、ドンドン、ドコドン。

 

そして華麗なる演技を見せる鬼のお面を被った人が舞い踊るのだ。

 

「とてもいい演奏だな。」

 

「本当だ。」

 

と、南と高山は御陣乗太鼓の演奏を見物した。

 

 




ご意見・ご感想をお待ちしています

登場人物

高杉 星児 (東京から来た輪島見物人、ひかるとは幼馴染。)



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第12章 曽々木海岸

2か月にわたって制作しました、公安特捜班長編書き下ろし作品、本日をもって最終回となりました、ご声援ありがとうございました。


南は、犯人が特定したと高杉に報告した。

 

「えっ、犯人が分かった。」

 

「ええ、松本が調べたんです、奴は高杉に罪を着せて、殺すつもりだそうです。」

 

「班長、恐らく犯人は八木 真琴ではないかと。」

 

「うん。」

 

「で、南と高山はどうしてる。」

 

「今、輪島市内を捜査していますが、南と高山は高杉に会って話をしています。」

 

「おおそうか、じゃあ今高杉と一緒なんだな。」

 

「はい。」

 

「じゃあ、すぐに高杉を保護するんだよ。」

 

ピピピピッ、ピピピピッ、

 

と、その時、無線が鳴った。

 

「高杉だ。」

 

「班長、南です、今高山と一緒です。」

 

「そうか、高杉はいるのか。」

 

「ええ、保護しています。」

 

「そうか、今松本から連絡あったよ、犯人が割れたって。」

 

「何、本当。」

 

「犯人は八木 真琴、場所は曽々木海岸だ。」

 

「了解、高山曽々木海岸だ。」

 

「わかった。」

 

南と高山が乗ったR31スカイラインエクセルの覆面パトカーは曽々木海岸へ向かった。

 

「こちら高山、犯人が特定したと高杉班長から連絡があった、場所は曽々木海岸へ向かってくれ。」

 

「了解。」

 

香川と水野と小海が乗るC33ローレルの覆面パトカーで曽々木海岸へ向かった。

 

高杉と桜井達は、石川県警察本部から小沢警部と共に曽々木海岸へ向かった。

 

曽々木海岸

 

星児は海岸を歩いていると、湯和漢を感じた。

 

「おい、どこにいるんだ、でて来い。」

 

「待ってたぞ、高杉星児。」

 

「お前か、俺に罠をはめたのは。」

 

「よくわかったな、高杉。」

 

「お前、俺に罪を着せようとしてたのか。」

 

「お前も同罪だ、高杉。」

 

と、八木はブローニング32口径を持っていた。

 

「おい、これはどういう事だよ。」

 

「あんたは地獄へ送ってやるよ。」

 

「ええ、やめろっ、俺を殺す気か!。」

 

「死ねぇっ、高杉。」

 

バンッ、バンッ、バンッ、

 

八木は、ブローニングを3発撃った。

 

「うわっ。」

 

星児は、海岸を駆けまわった。

 

「くそっ。」

 

「八木、もう逃げられないぞ。」

 

「誰だ、てめぇ!。」

 

「鉄道公安隊だ、もう逃げられないぞ。」

 

「くそーっ、鉄道公安隊だと、打たないと思うのか、弾は人数分あるぜ。」

 

その時、桜井はコルトリボルバー4inを片手に握り、1発発砲した。

 

バンッ、

 

と八木も一発撃った。

 

バキューン、

 

桜井は八木を撃った。

 

「グハッ、野郎。」

 

桜井は、八木に銃を向けた。

 

「うわーッ、やめろっ、撃つなーっ。」

 

南と香川は八木に手錠をかけた。

 

「八木真琴、松岡雄介、桐谷速人、渡部慎介、二宮大輔殺害容疑でお前を逮捕する。」

 

高山と南は高杉に声を掛けた

 

「大丈夫ですか、高杉さん。」

 

「ああ、俺は大丈夫だよ。」

 

「そうか。」

 

こうして金沢と輪島で起きた連続殺人事件は解決した。

 

「能登はいいね、南主任。」

 

「ああ。」

 

「南主任、高山、そろそろ行くぞ。」

 

香川は、南と高山はパトカーに乗り、石川県警察本部へ向かった。




ご意見・ご感想をお待ちしています

この作品はすべてフィクションです

劇中の寝台特急・北陸は平成元年のダイヤを使用しています、なお、寝台特急北陸は
2010年のダイヤ改正で廃止されました、


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。