仮面ライダービルド THE NEXT Pretty Cura (毎日暇なお茶)
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プロローグ 創り上げたニューワールド

初投稿となります。仮面ライダーとプリキュアのクロスオーバー作品ですが私は『ふたりはプリキュア』と『HUGっと!プリキュア』しか観てないので暖かい目で見て貰えたら幸いです。
ではプロローグをどうぞ


1.

 

「俺と万丈は最高のコンビなんだよ!!」

Rabbit! Doragon!

「ハァッ!ハァーーーッ!」

「俺が滅びるだと!?そんな事があってたまるか!

人間どもがぁーっ!」

 

数々の惑星を破壊させた地球外生命体エボルトは『仮面ライダー』達の手によって消滅した。

それにより2つの地球が融合し、新世界が生まれた。世界が平和になったのだ。しかし皆は仮面ライダーを知らない。エボルトのことも人々の記憶から消えた。

誰も自分達のことを知らない。そんな世界で彼等は生きる。

 

2.

 

「めちょっく!宿題終わらない〜!」

赤髪の少女が嘆く。夏休みも最後、しかももう夜であるというのに宿題に殆ど手がついていない。

「もう、中学生なんだし、しっかりしてよ。もっと計画的に」

その少女に似た少女が説教じみた事を言う。

「そんなお母さんみたいなこと言わないで手伝って〜」

「嫌だよってか私小学生だしお姉ちゃんの宿題分かんないよ」

妹が姉の頼みを断ると「そんな〜.....めちょっく」とガックリしてしまった。因みに『めちょっく』と言うのは「めっちゃショック」の略であり本人はイケてると思っているらしい。

その翌日、少女達の父が姉の方を起こしに行くが部屋から気配を感じる。不審に思った父が扉を開けると少女はもう起きていた。しかしその目のしたに球磨がはっきりしていた。まだ起きていたと言った方が適切だろう。

「はな.....どうしたんだ?」

「あ、パパ?夏休みの宿題終わんなくて徹夜でやってた」

父の問にはなが今にも消えてしまいそうな声で答える。案の定だ。毎年夏休みの宿題はギリギリで終わらせている。

「大丈夫か?朝ご飯出来てるから」

「うん.....」

眠いが今日から新学期なので学校に行かなくてはいけない。あくびをしながらリビングへ向かう。

「あ、お姉ちゃん。おはよう。宿題終わった?」

「ことりぃ.....。おはよう。なんとかね」

ことりに挨拶と問の答えを返し、椅子に座る。

何度か眠りそうになりながも朝食を済ませた。おぼつかない足取りで学校へと向かう。

「宿題を回収します」

 

無事に宿題を提出した安心感と眠さから授業中は殆ど寝てしまっていた。昼休みになりいつものように屋上で昼食を摂る。父の手作り弁当はバランスが良く、それでいて美味い。至高の時間だ。そんな気分に浸っていると三人の少女が近ずいて話かけてくる。

「はなってば授業中思いっきり寝てたね」

青髪の学級委員長の薬師寺さあやが言う。彼女はその綺麗な容姿から男子に高い人気がある。

「宿題は終わったみたいだね」

黄髪でショートの輝木ほまれが確認する。彼女はその昔天才スケート少女と呼ばれていた。同じ女ながらに抜群のスタイルだと思う。

「まぁね」

いつものテンションが出てこないので短い返事を返す。

「夜中は寝てないようですが?」

薄紫髪のルールーアムールがはなに訊く。変わった名前だが別に外国人ではない。彼女はアンドロイドで、過去に敵対したこともあった。

「ずっと宿題やってたから」

「寝不足は身体によくありません」

「あはは。気をつけるよ」

皆で座り昼食の続きだ。授業中寝たとは言えあまり食欲は湧かない。そんな風に箸を進めていると「猛!オシマイダー」と嫌な声が聴こえる。他の三人も気づいたのか一斉に立ち上がり声の根源に向かう。駆けつけた先には逆さまにした3角コーンに手足が生えたような怪物と薄ブラウンの髪の少女が居た。彼女は愛崎えみる。ルールの親友で由緒正しく堅い家庭に育ったためか仲間内でも常に丁寧語で話す。

「みんな!いくよ」

「「「「「ミライクリスタル!ハート キラッと」」」」」

五人が掛け声と同時に変身デバイスプリハートにミライクリスタルをセットする。プリハートをハート型に変形させた。

「「「は〜ぎゅ〜〜!」」」

はな、さあや、ほまれの三人がプリハート下部のボタンを押す。その姿はまるで我が子を抱きかかえる母親のようだ。

「「は〜ぎゅ〜〜!」」

えみるとルールーはお互いのプリハートのボタンを押す。

五人の身体は変化し顔付きや背丈が大人のような姿になり頭髪も伸び、まるで別人だ。

「輝く未来を抱きしめて!!みんなを応援!元気のプリキュア

キュアエール!」

「みんなを癒す!知恵のプリキュア!キュアアンジュ!」

「みんな輝け!力のプリキュア!キュアエトワール!」

「「みんな大好き!愛のプリキュア!」」

「キュアマシェリ!」

「キュアアムール!」

「「「「「HUGっと!プリキュア」」」」」

五人は伝説の戦士プリキュアへと変身した。

 




プロローグ如何でしたか?プロローグはプリキュアメインの話になってしまいましたが、第1話からはビルド側メインで行く予定です!良ければ第1話もよろしくお願いします。


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第1話 新たなるスタート

まずはお気に入り登録して頂いた方、しおりを挟んで頂いた方、評価して頂いた方誠にありがとうございます。
その他にプロローグに目を通して頂いた方もありがとうございます。今回から第1話が始まりますよ!
今後どうなっていくかは正直私にもはっきりしませんがこれからこの小説を是非よろしくお願いします。
では第1話をどうぞ


1.

 

「だー!あちー!!どっか涼しいとこねーのかよ?」

俺の隣を歩くいかにもバカそうな男が吐き捨てる。

確かにもう九月だと言うのに真夏日並の暑さだ。すれ違う人々も皆暑いと言わんばかりの顔で歩いて行く。ついさっきも目の下に球磨を作り、腰を丸くし項垂れ、汗をかきながら歩く女学生とすれ違った。暑さであまり眠れなかったのだろうか?

「あー。こっちの世界のお前が無けなしの語彙力で語ってためっちゃ涼しいとこでも行くか?」

「俺じゃねーのに何か腹立つ」

俺の返答に男がだるそうに返す。そんないつもの会話をしながら俺達は『めっちゃ涼しい場所』に向かう。それにしても平和だ。ついこの間まで血を流しながら宇宙人と戦っていたとは思えない程に。

「てゆーかよ。俺達どーすんだよ?こっちに来てからずっと野宿だしよ。雨降ったらずぶ濡れじゃねぇか!」

「仕方ないだろ!?金だってないんだし。アパートも借りられない.....」

答えていて切なくなってくる。なんだって男同士で毎日野宿しなくちゃいけないのか。この先どうすればいいのだろう?家もない俺達を雇ってくれる所なんかあるのか?

「最っ悪だ.....」

「猛!オシマイダー」

「ホントだよ。もうおしまいだー.....ん?」

俺達の会話に謎の声が入って来た。このバカはその声につられるが、すぐにおかしいと思ったのか声の方向へ顔を向ける。

「!?おっおい!戦兎!なんだよあれ!」

「俺が知るかよ!何なんだあいつ?まさかまだ!?」

俺は最悪の事態、つまりエボルトの生存を考えたが、それにしては何かがおかしい。まずエボルトはあんな大きくない。あの怪物は一軒家程の大きさだ。エボルトにはまだ姿が確認されていない三つのフェーズがあるがそれにしてはふざけた姿に見える。3角コーンを逆さまにして手と足を付けたみたいだ。

取り敢えず考えるのを辞めよう。

「おい!万丈!変身.........」

俺が隣ですっとぼけている万丈龍我に話し掛けたその時だった。怪物が「猛!オシマイダー!」と先程と同じような声を出しながら蹴り倒された。しかも驚くことに蹴り倒したのは派手な衣装に身を包んだ少女達だった。

 

2.

 

 

「大丈夫ですか!?早く逃げて!」

水色の髪をしたどこかナースのような姿をした少女が俺達に言うと、すぐに怪物を睨み攻撃を仕掛ける。他にも紫や黄色等様々な衣装を身に纏う少女が一斉に畳み掛ける。

「ハァ!」

「タァ!」

掛け声と共に少女達は怪物を殴り、蹴り飛ばす。怪物がドリルのような凶器を発射するも三人の少女に止められ、更にもう二人はその隙をつき怪物は怯む。

「.....あ、ありえない。あんな生身で」

「すげぇ.........」

俺達はただ呆然とその光景を見ていた。目の前で起こっている事があまりに唐突で混沌としているからだ。

怪物は順調に弱ってきている。しかしピンクの髪でチアガールのような少女は四人と比べ動きが遅い。怪物はそれを狙い少女に殴り掛かる。少女は避けるが反応に数瞬の遅れがあり避け切れず、吹き飛んでしまった。それを見た俺ははっと目を醒ました。

「万丈!俺達も」

「あ、ああ」

俺と万丈は腰に変身ベルトであるビルドドライバーを装着した後フルボトルを振り、ボトルの力を引き出す。俺はベルトにボトルを挿し、万丈は俺が創った自律型変身アイテム、クローズドラゴンにドラゴンフルボトルを装填しドラゴンをベルトに挿す。

 

Rabbit Tank Bestmatch

Wake up! Cross-z Dragon!

 

俺等はベルトレバーを回す。すると俺達の前後に『仮面ライダー』の形が現れる。

 

Are you ready?

 

「「変身」」

 

その掛け声と共に俺と万丈は前後のライダースーツに挟まれる。

 

Full Metal Moon Sault! Rabbit Tank yeah!

Wake up Barning! Get Cross-z Dragon! yeah!

 

俺達は少し変わった音声と共に仮面ライダーへと変身した。

少女に追撃しようとする怪物を俺が変身した仮面ライダービルドが止める。万丈が変身した仮面ライダークローズは俺が止めている怪物の腕を思いきり殴る。関節の逆方向に曲った腕は折れ、地面に転がる。怪物は苦しがり、動きが鈍る。それをチャンスだと言わんばかりに紫の衣装と上品な赤衣装を纏う少女の二人は「「ツインラブギター!」」と叫び、ギターの割には派手目なギターを装備する。そして「「ミライクリスタル!」」ともう一度声を揃えてクリスタル型アイテムをギターにセットする。

「アーユーレディ?」

「いくのです!」

とそれぞれが発すると二人はギターを演奏し始める。なかなか乗れる良い曲調だ。

「「とどけ!わたしたちの愛の歌!」」

「心のトゲトゲ」

「ずっきゅんうちぬく!」

「「ツインラブ・ロックビート」」

そのやりとりの後にギターからハート型のビームが発射される。その二つのビームは交差しながら前へ進み、最後には一つへと合体し、怪物に命中する。

「モウヤメサセテモライマス」

ハートに包まれた怪物はそう言い残し天空へと上がって行った。

「愛してる」

「センキュー!」

まるでライブの締めのような台詞を発し、戦いが終わった。

ひとまず安心していると俺とクローズに黄色のキャビンアテンダントのような衣装の少女が近ずいて来た。

「貴方達.....一体何者?」




さぁ、第1話は如何でしたでしょうか?
変身音はアドバイスを頂き、訂正致しました。次回からもこんな感じでいきたいと思います。
やっぱり変身の一連を文字にするのは難しい(笑)
気になるところで終わりましたが次回に続きます。
よろしければ次回も是非よろしくお願いします。


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第2話 疑心暗鬼のエトワール

久々の投稿です。作者は生きています。
では、第2話どうぞ。


1.

 

「貴方達.....一体何者?」

黄色い少女の鋭い目が俺達を貫く。こんな目で見られるのは慣れている。

「普通の力じゃないでしょ?それ」

「落ち着いてエトワール。まずはエールの安否を」

「.........そうだね」

青い少女が『エトワール』にそう言うと若干不本意ながらもエトワールは同意の返事をする。どうやらさっき吹き飛ばされたピンクの少女は『エール』というらしい。

「エール!大丈夫?」

「う、うん。やっぱあんま力でない。寝てないからかな?」

青い少女の問いにエールは割と平気そうに答える。やはりおかしい。こんな生身で擦り傷程しかダメージがないなんて。何かしら異質な力があることは間違いない。

「寝てないって授業中ずっと寝てたじゃない」

「あ、あはは」

青い少女のツッコみにエールは苦笑する。

「それで、貴方達は?」

今度は青い少女が俺達に質問する。

「こいつは仮面ライダービルド」

クローズが変身を解除しながら俺を指さし、紹介する。その言葉を引き継ぎ俺も変身解除しながら言う。

「桐生戦.....」

「えええーーーー!!??さ、佐藤太郎!!??」

「ば、万丈龍我!?」

さっきギターを弾いていた二人の赤い方が俺の声をかき消す程の声量で叫ぶ。エトワールも万丈を見ながら驚いたような様子だ。

「輪郭、声、肌色、その他佐藤太郎との誤差0.0%。しかし身長は佐藤太郎より1cm低いようです。その点もう1方は万丈龍我との個体差0.0%万丈龍我だと確定しました」

紫の少女が俺と万丈を解析したかのように話す。まるで人工知能だ。

「じゃあ、この人は佐藤太郎じゃないのですか?」

「ですが身長以外全てのスペックが合致するなんてありえません。一体どういう事なんでしょうか?」

紫の少女が俺に疑問の目を向け訊く。

「あ、いや、それは...」

「少しゆっくり話しませんか?お互い訊きたい事はあるようですし...」

「ちょ、ちょっと待ってアンジュ!こんな見ず知らずの人達に私達の事を話すの?あの人達が敵だって事も」

『アンジュ』の提案をエトワールが否定する。当然と言えば当然だ。明らかにただの人間ではない。

「ならなんでエールを助けたの?」

「信頼を得る為とかいくらでも言える」

「だったら周りくどい真似しなくても私達を襲えたんじゃない?」

「.....でも」

エトワールは腑に落ちない顔をする。

「私達の事を心配してくれて言ってるんでしょ?ありがとう。でもここは信じても良いと思う」

「....分かった」

アンジュの言い分にエトワールは渋々了承する。

「じゃあついて来て下さい」

 

 

2.

 

 

『ビューティーハリーショップ』ヘアメイクやファッションを中心とした、若者にそこそこ人気のある店らしい。ここは彼女達の拠点のようだ。そして俺達はここに連れられた。彼女達は窓際の赤いソファに腰掛け、俺と万丈はその対面の青いソファに座る。彼女達のさっきの姿は変身体だったようで今は通常の姿だ。当然だが普通の中学生にしか見えない。

「それで貴方達は?」

アンジュであった少女が俺達に問う。

「こいつは仮面ライダービルド」

俺を指し万丈が答える。俺はそれに続けて言う。

「桐生戦兎。でこいつは俺の助手の....」

「助手じゃねえよ!仮面ライダークローズ。万丈龍我だ」

俺の自己紹介に続き、万丈が更に言う。

「仮面」

「ライダー?」

紫の少女と薄ブラウンの少女が交互に言う。

「このベルトとボトルを使って変身するシステムの事だ」

「なんの為に創られたのです?」

「......正義の為。皆の明日創る為。俺はそう信じてる」

俺はそう答える。そう信じる。あいつに造られた偽りのヒーローだとしても。

「そう言えばまだ君達の名前を聞いてない」

「私、野乃はな。十三歳。キュアエールです」

「キュアアンジュ。薬師寺さあやです」

「.....」

「ほまれ!」

自己紹介をためらう『ほまれ』にさあやが言う。まだ信用し切れていないのだろうか。

「分かってる」

少し不本意そうにほまれは答える。

「キュアエトワール。輝木ほまれ」

「キュアマシェリ。愛崎えみるなのです」

「キュアアムール。ルールー・アムールです」

5人が次々に自己紹介する。

「で、そのキュア何とかってなんなんだよ」

万丈が訊く。

「私達は『プリキュア』伝説の戦士。らしいです。さっきのはオシマイダー。クライアス社が人の負の感情『トゲパワワ』から産み出す怪物です」

さあやが淡々と説明する。

「カタカナばっかで訳わかんねぇよ.....」

「いや、俺等もだろ」

万丈の呟きに俺は短く流す。

「それより.....なんで佐藤太郎と同じ顔なんです?」

「てゆーかなんで万丈が仮面ライダー?」

「どうして身長が1cmだけ違うのですか?」

「身長以外全てのスペックが完全一致するなどありえません」

少女達が次々に質問してくる。主に佐藤太郎と万丈龍我の話しだが。もっと別の事を詳しく訊きたくないのだろうか?

「なんや?やかましいな〜」

店の奥から赤髪で黒い革ジャンを纏う男が出てくる。

「おっ、お客さんか?って佐藤太郎と万丈龍我ちゃうか?サインもろうても良いか?いや〜、この店に兄ちゃんが来ることも珍しいのにまさかこんな有名人が。この店も大人気ちゅうことかー」

「ちょっとハリー。今話してるから後にしてくれる?」

「しゃーないな。ほな、後で頼むで」

意外と聞き訳良くハリーは引き下がり、店の奥へと戻って行く。

「で、貴方達は結局?」

ルールーが俺に訊く。

「ああ。本当の事を話そう。俺達は」

「「「「「俺達は?」」」」」

「他人の空似だ」

「「「「「はぁ?」」」」」

俺の答えに5人は気の抜けた声を出す。万丈もすっとぼけたような顔をする。もっとも、それは珍しい事ではない。

「だよな?万丈」

「お、おおそうだよ。よく言われんだよ」

万丈も俺に便乗して否定する。

「え、でも万丈って」

「あ、あれだよたまたま名前が同じなだけだ」

「ですが、私のデータによると...」

「み、見間違いじゃねぇか?ほら疲れてるとか」

俺達は必死にしらを切る。別に隠す必要はないが、信じてもらえるか分からないし、1から話さなきゃいけなくなる。それも少し面倒だ。

「私はアンドロイドです。間違えるなんて、それに疲れるなど」

「アンドロイドって本当か?人間にしか見えない」

「とぼけないで下さい」

「まだか〜?」

丁度良くハリーが来た。

「すみません。俺達、他人の空似なんですよ」

「ほんまかいな!とんだそっくりさんやで」

「私、そろそろ帰らなきゃ」

「私もスケートの練習が」

皆が次々に帰ろうとする。取り敢えず良かった。だが俺達はどうするか。

「どうすんだよ戦兎。俺達まだ野宿すんのか」

帰る場所がない、万丈は憂鬱そうな顔で俺に訊いてくる。

「何や兄ちゃん達家ないんか?なら家に泊まってき」

「良いんですか?」

ハリーの思わね提案に訊き返す。

「ああ、良えで。その分きっちり働いてもらうわ。佐藤太郎と万丈龍我のそっくりさんがいるとなれば注目の的や」

まさか働かせてもらえるなんて思わなかった。こんな就職経験もないような男達を雇ってくれるなんて。

「ありがとうございます」

俺は頭を下げた。万丈も俺の後に続き、お辞儀をする。

「ほな、よれしく頼むわ」




遅れながらも第2話です。
かなり強引な展開、不自然な会話かもしれません。それは私の力不足です。これからもできる限り頑張らせて頂きます。
次回も是非よろしくお願いします。

CSMクウガアークル買いました。楽しみ


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第3話 ポテトに会いたい

久々の更新です。
10月へ入り本格的に秋らしくなってきましたね。ですが本作はまだ9月のお話です(更新が遅いからとか言わない)
そして今月は『オールスターズメモリーズ』が公開されますね。プリキュア映画を観に行くのは初めてなので楽しみです。
では第3話をどうぞ


1.

 

 

「ねぇ」

日が落ち始め、空がオレンジへと染まる夕方。家へ帰る道中一緒に歩く仲間達へ話しかける。

「何?」

はなが怠そうに訊く。

「どうしたのです?」

はなに続き、えみるも私に問う。

「今日のオシマイダー。なんか変じゃなかった?」

「そうでしたか?」

私の疑問にえみるはあっさり訊き返す。

「別に何も変じゃなかったと思うけど。むしろ変なのはあの二人組でしょ」

まだ言ってる。そこまで信用出来ないだろうか?

「ほまれ、あの人達は私達を助けてくれたの」

「どうだろうね」

まるで彼等を信用していないようだ。この調子ではいくら説得したところで耳を傾けないだろう。

「で、何がおかしい訳?」

ほまれは本題へと話題を戻す。

「...いつもならジェロスとかドクタートラウムが居る筈なのに今日はオシマイダーだけだった」

「その事は私も少し気になっていました」

ルールーも私の後に続き述べる。

「いや、オシマイダー以外にも人は居た」

ほまれが呟く。

「仮面ライダーがね」

 

2.

 

 

「おい!何で俺達が買い出しなんてしてんだよ」

万丈が文句...というよりは単純に疑問を投げ掛ける。

「ハリーさんが泊めてくれる代わりに働けって言ってただろ。そうしなきゃ俺達ずっと野宿だぞ」

俺が万丈に説明した後にふとじゃがいもに見入る。そのじゃがいもを包む袋に『猿渡ファーム』の文字と農家の男達の写真がプリントされている。

.........楽しそうに写っている。出来るならもう一度あいつらと話したい。あの頃の様に。

俺はそのじゃがいもを手に取り、カゴに入れようとす。しかし、カゴを見て俺は万丈に訊く。

「なんでこんなにプロテイン入ってんだよ」

 

3.

 

 

「おおー!」

俺の目の前に美味そうな料理が数品並ぶ。主菜は青椒肉絲(チンジャオロース)で他はポテトサラダやキャベツの炒めといった、簡単な物だ。

「頂きます!」

俺はまず青椒肉絲を口に運ぶ。

「美味い!凄いで、これ!」

これは恐らく市販で販売されている元を使っていない。手作りのタレを使われている。具材も丁度良い大きさで、一定のリズムで口に入る。更に米を頬張る。

「.........!?」

圧倒的調和。完全調和(パーフェクトハーモニー)だ。しっかり味付けされた肉と米の甘さがお互いを引き立て合う正にベストマッチと言える。青椒肉絲、米、青椒肉絲、米、口の中が忙しい。だが幸せの絶頂だ。.....気付くともう米が茶碗から消えている。

「戦兎はん。お代わり頼むわ」

「分かりました」

米をよそって貰う間にまだ手を付けていなかったポテトサラダを食べよう。

「これも美味い!」

今までにこんなポテトサラダは食べた事がない。じゃがいもは程よく潰されているのに旨みは全く潰されていない。 むしろマヨネーズと塩、胡椒とのバランスで最高に引き立てられている。

「どうぞ」

戦兎はんが米を盛った茶碗を差し出す。

「ありがとう」

再び青椒肉絲を食べ始める。自分でも気付かないスピードで箸が進み、あっという間に青椒肉絲と米が無くなる。最後にキャベツの炒めを口にする。これも美味だ。キャベツは時間が経ってもまだシャキシャキしている。また、味もさっぱりしていてシャキシャキ感を増長している。

目の前に出された料理を全て平らげた。体感はほんの数瞬であったが、実に至高の時間だった。

「いやぁ、もう本当に美味かったわ。凄いなぁ」

俺は今日から泊まる二人の男を褒める。お世辞でも何でもなく本心そのものだ。

「ありがとうございます。こいつが料理上手いもんで」

戦兎はんは万丈はんを指し言う。

「ありがとな。明日からも頼むわ」

「はい。よろしくお願いします」

戦兎はんと龍我はんが頭を下げる。

「そんな堅くせんといてや」

「はい。ありがとうございます」

二人が顔を上げ言った。

 

4.

 

 

「いやー。ハリーさん喜んでたな」

戦兎が皿を洗いながら言う。不意に話し掛けられた俺は「ああ」と気の抜けた返事をする。

「にしてもお前、料理出来んのかよ。ただのバカだと思ってたぞ」

戦兎が洗剤の泡を落とし、皿を俺に渡しながら言う。

「だからせめて筋肉付けろって、..... まぁ、香澄から教わったんだよ。あんまりあいつだけに色々やらせるのもなって」

俺は渡された皿を拭きながら答える。

「そうか、そうだよな。.....ってかさっきタレに何か入れてたけど何?」

戦兎が訊く。

「何ってプロテインだよ」

俺の答えに戦兎は驚きの表情を浮かべ、皿を手から落とす。俺は「うぉ、うお危ねぇ」とキャッチする。

「そんなもん入れて美味い訳ねぇだろ!お前マジで頭筋肉で出来てたのか」

戦兎が驚きを隠さず言い放つ。

「いや、ハリー喜んでただろ!お前も食ってみろよ」

俺は後で戦兎と食べる為に残して置いた青椒肉絲を一口分箸で掴み、戦兎に食わせようとする。

「ちょっやめろよ」

戦兎は躊躇するが俺は戦兎の口に青椒肉絲を入れた。

「えっ!いや、.....美味い」




久々の投稿如何でしたでしょうか?
2話連続戦闘シーンがないですね。次回はしっかり戦います!
なんかしばらく更新しない間にチアフルとか出て来てるんだけどやばい。
よろしければ次回も是非よろしくお願いします。

ファイズフォンXとファイズライドウォッチ買いました。格好良い!


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