闇の帝王。そして世界の敵。そんな彼は王様のお友達 (悪いスカルミリオーネじゃないよ?)
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プロローグ。そして彼は異世界に降り立つ

どうなっている……

 

全く持って理解できない。これじゃあまるで本物のDIOになったみたいじゃないか

 

 

俺はユグドラシルというゲームのプレイヤーである。いや、あったと言うべきか

 

ユグドラシルはサービスを終了した

 

俺はそのサービス終了日当日、所属していたギルドのギルドリーダーと共に雑談をしていたはずだ

他のメンバーが来れなくて残念だとかこの作品が無くなるのが惜しいとか

 

そして王座の間へ移動し、ユグドラシルは終わりを迎えた

 

 

……と、思っていた

 

 

それがなんだこの場所は。俺がいたギルドの本拠地でもなければユグドラシルのフィールドでも無い

街。それがこの場所の第一印象だ。町ではなく街

しかもそこを歩く人間はNPCのようにプログラムされたものにはとても見えない

 

道端で会話をする夫人。道を通る馬車。そこらを走る子供に、声を張り上げる商人たち

 

偽物(NPC)にはとてもじゃないが見えない

 

一体どうなっているのか……。いや、何となく答えは分かっていた

こういうシチュエーションは昔流行った異世界転生ってジャンルで見たことがある

 

 

ここは異世界なのだろうか……

 

 

 

その時の俺は元の世界出ないことの悲しみと、ここなら彼になれるんじゃないかという期待で半々だった

 

 

 

……まてよ?俺がこの世界に来たということはあの人はどうなったんだ?

 

吸血鬼という異業種の俺が所属していたギルド

 

アインズ・ウール・ゴウン

 

そのギルド長のモモンガさんは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「彼は無事なんだろうか……」

 

モモンガはいつも不敵に笑う吸血鬼を思い出していた

彼と共にユグドラシル最後の日、0時を迎えるその時までここ、ナザリックに居た

 

「申し訳ございません。我々の力が及ばぬため……」

 

黒髪の妖艶な女……アルベドは目の前の玉座に座るローブを着込んだ骸骨、モモンガにこうべを垂れる

 

「……あの時私達は共に居た。あの瞬間まで会話をしていたのだ」

 

 

 

 

どこへ行ってしまったんですか、グライトさん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「恐らく一緒に飛ばされたはずなんだ……」

 

グライトは街の路地裏を歩いていた

吸血鬼という種族柄日光には当たれないため着込んでいたローブ。その無駄に豪華な装飾は人の目に着きすぎたため路地裏へ逃げるように入り込んだ

 

「とりあえず金を稼がなければな」

 

とりあえず今来ているローブを売り普通のものを購入し、余った金を当座の生活に使おう。そして何かしら仕事をし、ある程度金が溜まりこの世界の常識やら世界情勢を知ったらナザリックを探す旅をしよう

 

……もし見つからなければそこまでだ。

 

 

 

とりあえず質屋を探すことにしよう




名前の由来は引力(gravitation)と運命(fate)の造語です
本当はDestinyがよかったんですが中々しっくり来なかったので

次回は時間がカッ飛びます


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