僕が僕になるまで (ゲストU)
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ファーストコンタクト

管理局の任務である違法研究所に訪れた
フェイト・T・ハラオウン執務官
そこでは驚くべき出会いがあった



 

 

 

 

 

 

 

 

 

どこかの研究所のとある日

 

私はその子に出会った

 

 

 

 

 

 

────────────

 

 

 

 

 

その日、違法研究所にてフェイト・T・ハラオウンはある資料を目にした

 

 

プロジェクトFの技術を用いて自らの意のままに操れる魔道師を作ると言ったものだ

 

 

それだけでも充分問題だがプロジェクトFはクローン技術

誰かの遺伝子が必要なのだ

 

この計画は簡単に説明すれば最強の人盾なのだ

 

強い魔道士を作ろうとするのと同時にその魔導師を盾にしようと言うのだ

 

「こんなことがそんなに簡単に出来るわけが…!?」

 

 

その資料にはこうあった

 

 

 

 

 

 

────────

 

 

プロジェクトFでクローンを作るにあたりベースとなる魔導師がいなければならない

 

目的は自分の身を守る者

そこで管理局から防御魔法に長けている魔導師やデバイスに頼らずとも強固な防御魔法が使える結界魔導師を探すことを考えた

 

いくら管理局と言えども魔導師の数が多すぎる

そこで高ランク、防御魔法が硬いなど条件を絞る事にした

 

 

そこで素晴らしい人を見つけた

 

防御が硬く、射砲撃の適性を持つ高町なのは

管理局のエースオブエースと呼ばれ魔導師としても素晴らしい功績がある

 

 

しかしデバイスの補助をあまり必要とせず強固な魔法が使える結界魔導師の遺伝子を使いたいとも思ったのだ

 

1から魔法の術式を自分で構築する必要のある為頭も良くなくてはいけないがきちんと教育すればそこは問題ないだろう

 

そこで過去のデータなどを調べとある人物にたどり着いた

 

スクライアの一族の出身で強力な結界魔導師で時空管理局の無限書庫を立て直したユーノ・スクライアだ

 

 

 

 

そして私は、高町なのは ユーノ・スクライア両名の血液を入手することに成功した

 

 

 

────────────

 

 

「なのはとユーノの…クローン…」

 

あの2人の血が使われたクローンとなると相当硬い防御になりそうだが適性の問題がある

 

その2人のクローンを造った所で適性がなければ意味は無い

 

「はじめの方だからかな、情報が少ない…」

 

より多くの情報を求め読み進めることにした

 

 

 

 

────────────

 

 

 

 

ようやく私が期待したとおりの人造魔導師が出来た

 

髪色は明るい金髪でユーノ・スクライアの血が色濃く出ている

目の色は紫がかっているところは高町なのはに似ている

 

まぁ、 何とも女の子見たいな男の子である

 

魔法の適性を調べた所素晴らしいの一言だった

 

私が望んだとおり魔力量も多く防御適性がある

射撃の適性もかなり高く守りながら戦うことも出来そうだ

 

 

 

 

 

 

────────────

「おかしい…」

 

ここに来た時人は一人もいなかった

 

「管理局に気付かれたから逃げた…?」

 

訝しみながらも読み進めていく

────────────

 

不味いことになった、管理局に気付かれた

 

今すぐにでも逃げなければならない

 

そうなるとあの子を捨てて行かなければいけない

 

常識はそこまで教えてはいないが言葉は分かるし

 

名前なんて付けてないので呼ぶ時はお前とかそんなんばかりだ

 

そのせいかかなり言葉遣い悪いけど

 

食料とかは本人と一緒に隣の部屋にあるから多分大丈夫なはずだ

 

多分この資料を管理局の誰か辺りが見ている頃には私は居ないだろう

 

あの子に関しては任せようと思ういい人に拾われることを祈るばかりだ

 

 

────────────

 

書いてある事が信じられなかった…

 

ここに書いてあるとおりなら…

 

「隣の部屋にこの子がいる…!?」

 

私は急いで隣の部屋へ向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

────────────

 

 

あれがいなくなってずいぶん時間が経った気がする

 

食料はそこを付いてるし動き回るほど建物の構造を知らない

 

隣の部屋が騒がしいとまではいかないけれど物音がする

 

こんな所に誰か来るなんて思えない

 

足音が近付き扉が開かれる

 

 

 

「やぁこんにちは」

 

「…君は?」

 

それが僕と彼女のファーストコンタクトだった




ここまで読んでくださりありがとうございます
オリ主視点はほぼ皆無
本格参加はきっと次回から
それではまた次回お会いしましょう!


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保護

「僕はここに住んでる名も無き人造魔導師さ」

 

間違いなくこの子はさっきの資料の子供だろう

特徴が資料と完全に一致している

 

「おねーさんが誰かは知らないけどこんなところに何の用?」

 

「私はフェイト・T・ハラオウン 時空管理局の執務官をしてる」

 

「管理局ねぇ…知らないなぁ、あととりあえずおねーさんってよぶから」

 

「うん、分かった」

こんな所でずっと過ごしていたんだ知っているわけが無い

早く保護しなきゃ

 

「私はこの研究所を調べに来たんだけどそ君を見つけた、だから君を保護するよ」

 

「保護されて僕に得はあるの?」

 

「少なくともここにいるよりはずっといい環境で生活できるよ」

 

「へぇ…」

 

ここでこの条件をすんなり受け入れてくれればいいんだけど…

 

「何かもっていっていいとかは?」

 

「えっ?」

 

「ここには少なからず思い出的なものがあるんだ、だからそれらを持っていってもいい?」

 

「あ…うんいいよ」

 

そう言うとその子はそこらにおいてある部品などが入っているらしい箱を漁り始めた。正直こんなところに思い出も何も無いんじゃないかと思うけれど本人がそういうならあるんだろうし思い切って聞いてみた

 

「えっと…何があるのかな?」

 

「何って例えばこんなの」

 

そういって拳銃を突きつけられた。しかもトリガーに指がかかっていつでも撃てる状態になっている

呆気にとられていると説明が入った

 

「何でこんなのがあるのって顔してるねおねーさん。実はこの部屋の箱には僕用に作成されたデバイスの試作品とか材料が置いてあるんだよね~で、あれらが逃げたから色々いじって遊びつつ完成させようと思ってたわけさ、ちなみにこれ撃とうとすれば撃てるよ?」

 

「脅しのつもり?」

 

「いやまったく、これ持ってくから一応見せた」

 

そういって拳銃型を床に置きまた箱を漁り始めた

なのはとユーノの遺伝子を使われているだけあって見た目は似ている部分があるけど性格の方はまったく似ていないどころか荒れているように感じる。本局に連れて帰ったらなのはに相談しよう

 

そんな事を考えてるうちにその子は最初に見せた銃にマガジンにホルスターを持っていこうとしていた

 

本格的に質量兵器何じゃないかと思って軽く調べたけど銃は未完成のデバイス、ホルスターは何の変哲もないものでマガジンは全て魔力が入っていないカートリッジだった

 

「僕は準備おーけーだよおねーさん」

 

「あ…うん、じゃあ行こうか」

 

そういってその研究所を後にした

あとはほかの人に任せても大丈夫そうだったのでしばらくはこの子の問題をどうにかしなくちゃ…

 

 

 

────────

 

 

 

今日は珍しく人が来た

あれらがいなくなってから人なんて来ないと思っていたんだけどな

 

聞けばその人は管理局だとか、正直知らねぇ

 

しかも僕を保護するなんて言ってきた

ここにいるよりはましな生活ができるという言葉は嘘ではないのだろう

だから付いていくことにした

 

何かもっていっていいかと聞いてみたが以外にあっさり許可が出たのは予想外だった

 

管理局という単語は聞いたことがある気がするけど忘れているのかもしれない

だけどこのおねーさんについて行けば僕のオリジナルの遺伝子を持つふたりに会える気がした

 

持つもの持って長い間過ごしてきた場所の割には出る時には特に何も感じない研究所を出た

 

研究所の外の世界 特に何も知らないけれど、僕はこれから一個人として生活していかなければならないのだろう。正直ほとんど不安しかないけどそれ以上に自分がこれから色々なものを見て、色々な人に出会うだろう事がとても楽しみに感じていた

 

とりあえずどうやってオリジナルに会おうかな

この人に言えば会えたりするかな?

デバイスとかも欲しいなぁ

当分は楽しみがなくならないだろうと、僕はそう思った




主人公が主人公してないですね!
あとこのオリ主名前考えてないんですよねw
次回はどうなる名無し主人公!
ここまで読んでくださりありがとうございます
それではまた次回お会いしましょう


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高町なのは

あの研究所を出てからほんとに年相応なことをしていたと思う

外の景色に興奮して窓に張り付いたりしたもの

そんな僕を見て微笑ましく思っていたのかおねーさんはずっとこっち見てた

 

本局に到着した後はおねーさんは誰かと連絡を取っているのかここには居ない

というか到着した頃には寝てたのかいつの間にか検査されてた、後捕まってる

 

「せーびしつって所に行きたいんですけど、あと銃返して」

 

「ダメです」

 

何でだ

銃返せはともかくせーびしつはなんでダメなのさ

 

「しばらくはこのままかな~」

 

 

検査終わってるでしょうが抱きしめないで

と、その時あのおねーさんが来た

 

「あ、終わったんだね。ありがとうシャマル」

 

この人シャマルって言うのか

 

「おねーさん助けて」

 

「今なのはに君のことを話してきたんだけど、君はなのはに会いたい?」

 

スルーしたよこの人。って言うか今なのはって言わなかったか?

 

「なのはってオリジナルの…」

 

「君にとってはそうなるかな」

 

僕は…

 

「会いたい、会わせてほしい僕のオリジナルの一人…高町なのはに」

 

 

 

 

────────────

 

 

本局に到着する頃にはあの子は疲れたのか眠ってしまっていた

 

あの子が持ってきたもの全部危険がないか調べてもらうために預けた後あの子をシャマルに預け私はなのはに連絡を取った

 

 

「フェイトちゃん?いきなり連絡してくるなんてどうしたの?」

 

「実は…」

 

私は今日保護したあの子の事を話した 研究所出会ったことも

 

「私と…ユーノ君の…」

 

「うん…そうなんだ…」

 

あの子は年齢は多分2桁はいってないけれど5歳位だと思う

 

「そんな小さな子があんな所にいたらどうなるか…」

 

「考えたくはないね…」

 

実際にあった時は普通に話せてはいたけれど移動している間に寝ていたしあの研究所には食べ物らしきものが見当たらなかった、保護できていなかったらいずれは…

 

「なのはは…その子に会いたい?」

 

「私…その子に会ってみたい」

 

「でも…仕事はどうするの?」

 

「それは大丈夫 お休みもらうから」

 

「じゃあいつにするかな」

 

いくら何でも今日はだめだ 疲れて寝てたしそれに仕事だってある

 

 

「明日はダメかな?」

 

「明日かぁ…多分あの子もすぐ会いたがると思うし休めたら明日でも大丈夫だと思うけど聞いてみるよ」

 

────────────────

 

 

こんなに早くオリジナルに会える事になるとは思わなかった

 

「そういえば僕はどうなるの?」

 

「どうなるのって?」

 

「家ないじゃない」

 

「今日は大事をとって入院してもらう事になるかな」

 

まぁ妥当だろうな まともな生活してなかったし

あれも聞いてないや

 

「銃返して」

 

「ダメだよ、ちゃんと修理してから返すから」

 

「いや確かにあれ弄り回して壊れ気味だけどさ」

 

「資格もないのにそんなことしたら完成どころか壊れるでしょ…」

 

それもそうだがやること無かったんだもの仕方ないじゃないか

 

「僕は戻ってくるならいいんだけど今日よりあとの生活ってどうなる訳?施設にでも送られるの?」

 

「それは分からないかなぁ。引き取り手が無かったら施設に行ってもらうことになるけど…」

 

なるほど引き取り手かぁ

 

「こんな特殊なクローン拾う物好きなんているの?」

 

「大丈夫だよ もしもの時は私が引き取るから」

 

「それでいいの…犬猫拾って来るわけじゃないんだしおねーさんさぁ…」

 

「だ、大丈夫だよ…引き取ってる子いるから勝手は分かってるし!」

 

引き取った子がいるんだねこのおねーさん…

 

「その子…会ってみたいかな…」

 

「きっと仲良くなれるよ」

 

 

後にその少年と仲良くなったりするのだがそれはまた別の話だ

 

 

 

入院は1日だけだったけれどその1日だけでもう入院はしたくないと思った

 

その日の夜おねーさんから連絡がきて明日会えることになった

 

 

 

僕が本当の僕になる日は近付いてきている




オリジナルと出会う時クローンの少年は何を思うのか
クローンと出会う時オリジナルはどのような選択をするのか

完結は近い

ここまで読んでくださりありがとうございます
それではまた次回お会いしましょう


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出会い

 

 

 

 

 

「じゃあ、ここで少し待っててもらえるかな?」

 

「おっけー」

 

時は翌日会議室らしきところに案内された僕は遂に高町なのはに会えることになったのだ

 

本人を呼びに行ったのか部屋を出ていったおねーさんを見送った

 

「オリジナル…かぁ…」

 

誰もいない部屋でひとり呟く

聞いている人は多分いない

 

 

────────────

 

 

 

「なのは、心の準備はいい?」

 

あの子を会議室に残し私はなのはを呼びに来ていた

 

「うん、大丈夫だよフェイトちゃん」

 

実際に会ってみてどうなるかは分からないけれど今は大丈夫そうだ

 

「ここに…いるんだね…」

 

「そうだよ…」

 

扉に手をかけ、開ける

 

 

 

 

────────────────

 

部屋で待っていると扉が開いた

 

「………」

 

「はじめましてだね、高町なのはだよ」

 

この人が…オリジナルの1人…

 

「どうかな?実際に会ってみた感想は」

 

「別に…この人がオリジナルかー位かな」

 

 

当初の目的は半分果たした

後はユーノ・スクライアか…

 

「あ、この後ユーノ君にも会いに行くからね 」

 

「!?」

 

まじかよ!?目的全部果たせるじゃんか!

 

 

そんなこんなで初対面もそこそこに無限書庫へ

その道中

 

「ねぇ、君 無限書庫に行ったらどうするの?」

 

「ユーノ・スクライアの顔は昨日おねーさんに調べてもらったし写真も見せてもらったから顔もわかるからなぁ…」

 

会う以外にやる事なんてない

 

「じゃあさ、悪戯しない?」

 

「イタズラ? 何するの?」

 

「それは今から考えようよ」

 

そんないい加減でいいのか

仕事休ん僕に会いに来たはいいけど初対面がイタズラっていい印象持たれなくない?

 

「じゃあ、こんなのは?」

 

 

 

 

 

 

────────

時空管理局本局無限書庫

 

 

丁度休憩の時間になっていた事もありすんなり合うことが出来た

 

さぁ、悪戯開始だ!

 

 

 

────────

 

休憩に入ったところにアポなしだったけどなのはが来た

なんでも会わせたい人がいるとか

そこでなのはが待つ場所へ行ってみるとなのはと見知らぬ子供が

 

子供がこっちに気付いて、立ち上がり走ってくる

 

 

 

「お父さーーーん!」

 

 

は?

 

今あの子はなんて言った?

 

混乱しているとその子が抱きついてくる

 

 

「え?え?な、なのは?この子は?」

 

ニコニコしながら近付いてきて言い放った

 

「あなたの子です♪」

 

 

 

────────────

 

おーおー混乱しとる混乱しとる

 

当然だ見知らぬ子供にお父さんと呼ばれ

そんな行為をした覚えがないのにあなたの子発言

 

これで混乱しなかったらおかしい

 

 

しばらくして落ち着きを取り戻したのか高町なのはに詰め寄っているユーノ・スクライア

 

説明を終えたのかその顔は深刻そうだった

 

────────────────

あの子を書庫に預け僕達は2人で話をしていた

 

 

「なのははこの子をどうするの?」

 

自分の遺伝子が使われたクローン

普通だったら施設に送られることになるだろう

 

「私は…あの子を引き取りたい」

 

幼い頃の自分を思いだしたのか力強く答えた

 

「あの子は生まれも特殊だしいつ何があるかわからないんだよ?それでも引き取るの?」

 

「私はそれでもあの子を引き取りたい。あの子にとってはある意味私も親だから」

 

「そうなんだ…そこまで決意が硬いなら僕は応援するよ」

 

「うん…ありがとうユーノ君」

 

「でもさなのは…さっきみたいな悪戯は心臓に悪いからやめて欲しいかな」

 

さすがに身に覚えがないのにあんな事をされたからかとても疲れた

 

「あれ考えたのあの子なんだよ?」

 

「そ、そうなの?」

 

よく初対面で悪戯なんて事を思いついたなぁ

 

「提案したのは私だけど」

「やっぱり…」

 

 

 

 

────────────

 

書庫での話し合いは終わったのか帰ることに

 

 

「じゃあなのは、頑張ってね」

 

「ありがとうユーノ君 またね」

 

 

 

 

 

 

 

「そういえば君名前は?」

 

「残念だが名前は無い」

 

「そうなんだ」

 

 

「君さ、うちの子にならない?」

 

 

 




ここまで読んでくださりありがとうございます

モチベが上がらないし末裔も書かなきゃいけないし忙しいしで書けませんでしたね

末裔も中途半端に切ったのでめちゃくちゃ長くなるのでもっと時間かかりますがこれからも宜しくお願いします
それではまた次回お会いしましょう


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その日 僕は僕になる

「ちょっと待って何でいきなりそうなるわけ?」

 

 

 

うちの子にならない?

 

突然そんなことを言われてもすぐに答えなんて出るわけがない

話の流れ的にもどうしてそうなったんだ

 

 

「ほら、君は私のクローンでしょ?」

 

「それはあのおねーさんから聞いたはずだけど?」

 

「うんそうだね。だからさ、私が引き取ろうかなって」

 

「そうなるとユーノ・スクライアも該当するけど」

 

「それもユーノ君と話したけどそれでも私が引き取ることにしたんだ」

 

ちゃんと話し合った結果がこれか

 

「それにしても突然過ぎないかな?」

 

「早い方が君のためにもなるかなって」

 

 

 

 

 

 

 

「君は、私が親じゃ…嫌かな?」

 

「……1日だ、1日考えさせてくれ」

 

 

────────────

 

確かにあれはいきなり過ぎたかもしれないと思う

そのせいであの子を混乱させてしまった

 

 

 

「フェイトちゃん、ちょっと焦りすぎたかな?」

 

「いきなりじゃなくても、考えるための時間をもらったと思うよ」

 

あの子を一時的に施設に預けた後私はフェイトちゃんと話していた

 

 

「答えを聞けるのは明日になるね」

 

「あの子は一体どんな選択をするのか、楽しみだね」

 

 

 

 

────────────────

 

 

翌日

 

僕と高町なのはは同じ部屋にいた

 

朝迎えが来たのが先で今は本局にある一室

 

「1日経ったけど考えはまとまった?」

 

「その前に…僕はあなたとユーノ・スクライアの遺伝子が使われたクローンだ」

 

「そうだね」

 

考えはだいたい分かった、だからこそ確認しておかなければならない

 

 

「保護されてから今まで多少はあなたのことを聞いたりしてきた」

 

「うん」

 

 

「あなたは僕が不気味だとか思わないの?」

 

「全然思わないよ」

 

 

「それは…なんで」

 

「確かに君は私とユーノ君の遺伝子で生まれたクローンだよ」

 

「だけどね、私はそれを聞いて、君の様子を見て、たくさん考えて君を保護しようと思った」

 

「知ってる」

 

でなければそんな事言い出したりはしないはずだ

 

 

「君は、親の愛を知らないから」

 

「親の…愛?」

 

「うん、私君くらいの時お父さんが大怪我して入院してたんだ」

 

「お母さんは喫茶店で忙しくてお兄ちゃんとお姉ちゃんもお手伝いで忙しくて、ずっと1人で」

 

「私自身そういった経験をしたっていうのもあるかもしれないけど」

 

「私は…君を放っておけない」

 

「……」

 

そんな経験してたんだ…そんなふうには見えないけど

 

「君の答えを…聞かせてくれないかな?」

 

「養子縁組の話…昨日1日よく考えた」

 

「うん」

 

 

この人は僕にここままで向き合ってくれていた、だからこそ答えをはっきりと言わなければならない

 

「僕は…クローン技術で造られた人間だ。あなたはそんな人間の手でも…握ってくれるの?」

 

 

はっきり言って…僕はまだ…不安だ

 

「もちろん、君がクローンでもそうじゃなくても私は何度だって握ってあげる」

 

その言葉を聞いて不安が和らいだ気がした

 

「あ…あれ…なんで」

 

涙が流れているのが分かる

悲しいわけでもないのに…なんで…

手で涙を拭っている時優しく抱きしめられる

 

「大丈夫だよ、何があっても私が守ってあげる」

 

もう、限界だった

 

「あのっ…養子の話…宜しくお願いします…」

 

 

泣きながらで、途切れ途切れだったけど…言えた

 

「うん、今日から君は…私の家族だよ…」

 

 

あれからしばらくして泣き止んだが抱きしめられた状態で大泣きしていたせいで制服が濡れてしまっていた

 

「ごめんなさい…」

 

「大丈夫だよ洗えばいいんだし」

 

 

「君には…名前がなかったよね」

 

「うん…」

 

そう、僕には名前が無い

今まで周りからは君くらいしか呼ばれて無い

 

 

「だからね…名前をあげる」

 

「名前…」

 

「そう」

 

「今日からあなたの名前は円」

 

「高町円(たかまち まどか)だよ」

 

「まどか…」

 

「そうこれから色んなことを経験してたくさんの人と出会ってつながりを広げていってほしい」

 

「そんな願いを込めて君にこの名前を送ります…受け取ってくれる?」

 

「…!はいっ!」

 

「うん!いい返事!それじゃ行こっか円」

 

「…うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

決して長い時間を過ごしてきたわけじゃない

 

色んなことをしてきた訳でもない

 

知識なんてなくて 最低限のことしかわからなかった

 

まるで人形みたいな生活の中で一つの出会いがあった

 

 

 

クローンと執務官

 

始まりはそのふたりで

 

クローンはオリジナルと出会い

 

触れ合い、絆を紡いだ

 

 

それは、そんな1人の少年の物語

 

 

 

 

 

 

その日 少年は、本当の自分を得た

 

 

 

 

 

その日 僕は僕になった

 

 

 

 

 

 

 











ここまで読んでくれた皆様

そして今までこの作品を読んでくれた皆様

ありがとうございました!

この話をもちまして「僕が僕になるまで」
の本編を完結とさせていただきます

最終話で1500文字縛りをぶっ壊して終わらせました
これからこの作品は
漫画版StrikerSやvivid時系列のお話や
この話の後の後日談な話を投稿しようかなと思っています

それではまた私が書いた小説でお会いできたら嬉しいです


本当にありがとうございました!


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その後の物語 StrikerS
デバイス


番外一つ目です
StrikerSは原作ではなく六課での日常的な短編を予定
戦闘は多分ない
それでは本編どうぞ!


僕が正式に高町家の養子に入ってから数日

僕は訓練場にいた

 

 

「じゃあ魔導師ランク測定開始するよー」

 

「はーい」

 

魔導師ランクとは魔力量などを表すものだが

今はデバイスとか持ってないのでレイジングハート借りた

 

魔力量から始まっていろいろな検査をしたが

僕は防御魔法がずば抜けて強固らしい

拘束と射砲撃の魔法もかなりのものらしい

 

流石だな僕に使われた遺伝子

 

これからの頑張り次第で集束砲撃だって撃てるようにもなるらしい

 

やったぜ

 

 

魔力ランクA

 

魔導師ランク空戦A

の評価をもらったしかも努力すれば伸びると言われた

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

 

「これはもう…どうしようもないよ」

 

「知ってる」

 

 

 

現在僕がいるのはデバイスルーム デバイスの整備をする部屋だ

 

「外装はハリボテレベル、コアは破損してろくに動かない」

 

「ええ!?そこまで酷かったの!?」

 

保護される時に持ってきた銃なんだが色々いじりまわしたりもしたけどここまで酷かったなんて思わなかった

 

「正直修理するより新しく作った方がいいってさ」

 

「そんなぁ…」

 

正直新しく作ろうかと思い始めてる自分がいる

あれはせめてもの思い出として飾っておこう

 

「…新しいの作ろう」

 

「そうした方がいいね」

 

 

という訳で新デバイス作成が決定したのだった

 

 

 

 

「という訳で一通り説明したけど円はミッド式だからストレージかインテリジェントがいいかもね」

 

高町教導官によるデバイス教室が終わった

 

デバイスには

 

魔法の記憶し発動させるだけの処理速度に特化したストレージデバイス

 

高度な人工知能を使用することによりデバイスが自分で魔法を使えたり使用者とコミュニケーションをとれるインテリジェントデバイス

 

直接振るう近接戦闘がメインのため他のデバイスより強度が強いアームドデバイス

 

自分と他人へのブースト系補助魔法の使用に定評のあるブーストデバイス

 

そして使用者と融合することにより強大な力を得ることが出来るユニゾンデバイス

 

ミッド式を使う魔導師は基本的にストレージかインテリジェントを使っているらしいがほとんどがストレージだ

予算的な問題もあるらしい

 

ベルカ式の騎士が使うのはアームドデバイス

ユニゾンデバイスは相性などもあり誰彼構わずおいそれと使えない代物で現状では八神はやてが所有するリインフォースII以外にユニゾンデバイスは確認されていない

 

「という訳でミッド式の円にはストレージとインテリジェントのどちらかを選んでもらうか私が勝手に頼んじゃうけど」

 

「二つって言うのはダメなの?」

 

二つ使ってる人もいそうだけど

 

「ダメって訳では無いけど使いこなせないと思うよ」

 

「一つは通信用とかそんな感じのストレージにしたいんだ護身用みたいな感じで」

 

「それはどうして?」

 

「デバイスは道具だ どうしても修理とかに出さなきゃいけない時があるでしょ?」

 

「そうだね」

 

「そんな時でも最低限自分の身を守れるようにしたいんだ」

 

「なるほどねー」

 

「お金の心配はしなくてもいいんでしょ?あんな事言ったんだし」

 

「あまりお金使わないから沢山あるからね。二つくらいどうってことないと思うな」

 

「よっしゃ」

 

話し合いの結果

 

ストレージデバイス一つ(通信機能メイン護身用)

 

インテリジェントデバイス一つ(メイン使用)

 

に決まった

 

 

どんなデバイスになるかは出来てからのお楽しみだそうで

 

 

 

 

 

────────────────

 

 

 

 

デバイスが完成したぞー!

 

 

え?できるの早くないかって?

時間が経つのは早いんだよ

魔法の勉強したり母さんの友達とあったりデバイスの名前考えたり無限書庫に遊びに行ったり母さんが地球に里帰りするから一緒に行ったり魔法の勉強したりしてたからね

 

そのお陰でデバイスなしでもある程度戦えるようになった

 

 

「じゃあデバイスについて説明するね」

 

「おーけー」

 

 

ストレージの方に記録されているのは簡単なものだった

 

バリアジャケットの展開

シュートバレット

プロテクション

チェーンバインド

 

後は簡単な解析や通信が主な機能

 

腕に装着するタイプ

 

位かな

 

バリアジャケットは元があの2人なので2人のものを参考にさせてもらった

 

 

次にインテリジェントデバイスの方だ

 

 

「私と資質が同じだから戦う時のポジションはセンターガードになるね」

 

「なるほど」

 

そういえば母さんもセンターガードだったな なんか嬉しい

 

「それで?名前は考えた?」

 

「もちろん」

 

名前はパートンという名前にした

守護という意味があるらしいので

自分の身だけでなく他の誰かも守っていけるようにと願いを込めてこの名前だ

将来管理局員になるしね

 

 

 

渡されたのは青い宝石

 

デバイスが展開されると

レイジングハートの色違いレベルでそっくりな杖が

と言うかカートリッジが無いってだけでまんまレイジングハートの色違いなんだが

 

 

「レイジングハートと同型の杖型デバイス。資質が同じような物だから同型にしたんだ」

 

「そうなんだ…ありがとう!」

 

 

ちなみにデバイスのマスター認証は即効で終わった

 

 

 

「これから宜しくな、パートン」

 

『yes my,master』




ここまで読んでくれてありがとうございます!
パートンと無名デバイスと円のバリアジャケットと使用魔法の説明をここでちょっとだけさせて頂きましょう

バリアジャケット
ほとんどなのはのバリアジャケットと同じだが
ジャケットにはフードがついていて色は青い部分が緑になっている
下半身は膝下位まであるズボンに腰マントがついている


無名デバイス

見た目はパルスブレイガーのようなものだと思ってください
分からなければググって

パートン

レイジングハート(以下RH)と同型だがだいぶ違うデバイス
カートリッジはないが搭載を前提に作成されていてなのは本人が許可したら搭載されるが円本人は知らない

スタンバイモード
見た目は青い宝石 RHと同じように首から下げる

デバイスモード
見た目はカートリッジ搭載前のRHの色を反転させた感じ

シューティングモード
音叉状に変化した砲撃形態
RHシューティングモードの大きいほうを左右対称にした感じ
音叉部分は刃のようになっていて
槍のように使って一応近接戦闘も可能
格納型のトリガーがある

バスターモード
RHエクセリオンバスターモード 上と同文

???
フルドライブ形態

使用魔法

射砲撃系
シュートバレット
ディバインシューター
ディバインバスター
ロックオンバスター

バインド系
チェーンバインド
チェーンアンカー
リングバインド
レストリックロック

防護系
プロテクション
ワイドエリアプロテクション
プロテクションスマッシュ

移動系
フライヤーフィン
フラッシュムーブ

近接系
フラッシュインパクト

ざっとこんな感じですかねぇ
次回から日常やってこうかなって思ってるけど分からないけれど頑張ります
詰め込みすぎて何か言われそうで怖いですけど
また次回お会いしましょう!


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始動 機動六課

Detonation公開しましたねーってな理由でいろいろ時間ぶっ飛ばしてStrikerSの日常編始めます


あれから様々な事があった

 

 

陸士訓練校への入学 空士としての訓練

管理局入局 初めての任務

 

 

そして今新たな生活が始まろうとしてる

 

時空管理局遺失物管理部対策部隊「機動六課」

 

1年だけの試験運用だそうで元々母さんとともにスカウトされていたのだ

どんな人が来るのか聞いてみたことがある

 

 

高町なのはを隊長とするスターズ

 

フェイト・T・ハラオウンを隊長とするライトニング

 

本部での指揮を担当するロングアーチ

 

僕はこの中のライトニングに配置される事になっている

知り合いが配属されるし年も近いらしいからそうなったのだそうだ

ちなみに誰が来るとかは知らない、というか教えてくれなかった

スターズの方には母さんが2人ほどいい人を見つけてきたらしい

 

これからこの5人はフォアードと呼ばれ母さんにがっつり鍛えられることになるだろう

 

教えてくれた情報は少ないのだが

空戦魔道士はなんと僕だけ

後はみんな陸戦なんだそうだ なんでだ

 

 

 

それから月日が経過した

見事に知り合いしかいなかったなんてことは無かった

フォアードだけは

 

スターズ分隊フロントアタッカー スバル・ナカジマ

僕の目からしてもかなり危なっかしいというかなんというか

 

同センターガード ティアナ・ランスター

フォアード全体の指揮担当のような人だ どこか焦っているようにも見えた

 

ライトニング分隊ガードウイング エリオ・モンディアル

こいつはよく知ってる 初対面で大喧嘩した仲だ その時は殴り合いにまでなったけど

 

同フルバックキャロ・ル・ルシエ

初対面はここでだが結構すごい子だ 竜召喚士だけあって動物の相手などは慣れているようだったが何かしらの不安があるように思えた

 

 

 

 

さぁそんなこんなで印象を説明したのだがここで今の僕の現状を話そう

 

あれからそれほど時間が経たないうちに管理局に入局した僕は簡単な任務からこなしていったなんてことは無かった

まずは母さんとフェイトさんが受けたという事で短期の訓練入学を得て入局した

 

そこでの初任務は大成功!

初めてということもあり簡単なものだった

出生や身内の事もありストレスが貯まりつつあった時フェイトさんに連れられてエリオと初対面したのだ

 

フェイトさんには多少心を許しているような印象を受けたが握手をしようとしたら手を払われたのだ

ご丁寧に電気変換資質のビリビリつきで

その程度では別になんともないのだが何度もされたらそりゃあね…

切れてしまいましたよええ

 

普段は絶対言わないような暴言を吐き腕を掴んでやったよ、魔力で腕をコーティングして

 

そしたら大暴れしたものだから実力行使で止めようとしたけど結局殴り合いの喧嘩になって席を外していたフェイトさんが戻ってきた時には喧嘩両成敗ってことで雷落とされたよ

 

そんな事があったりしたのだが

今、僕の左腕にはあのデバイスはない

任務に出ている途中で襲撃にあい撃墜された時に修復不可能なレベルに損傷したのだ

 

それを教訓に普通の端末を自分で買った

幸いコアだけが無事だったので持ってきた拳銃に思い入れがあることもありそのコアで拳銃デバイスを作ったのだ

 

 

 

あれから僕の杖は没収され僕の手元には拳銃しかない

しかしそれはすぐに手に戻ることになる

ファースト・アラートとともに




現状説明の回
殴り合いの初対面とか撃墜とかいろいろありましたが元気でやってるよって感じの話
ファーストアラートはやらないかも
それではまた次回お会いしましょう


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模擬戦

「円!軽く模擬戦やるよ!!」

 

「どうしてそうなった」

 

訓練を終えていきなりの模擬戦宣言って

それでいいのか教導官

 

「ほら、デバイスも戻ってきたし丁度いいかなって」

 

たしかに戻ってきた

 

凄まじい強化を終えて

 

デバイスモードはアクセルモードへ

シューティングモードはあくまで砲撃に慣れるために搭載されていたため消滅。その代わりバスターモードのロックが解除され全力で使っても良くなった

そしてかつてレイジングハート・エクセリオンがフルドライブに使っていたものと同じ名称のフルドライブモードエクセリオンモードが追加された

 

何よりカートリッジシステムが追加された事は大きい

それにより強度は段違い

バスターモードが出力最大で使えるようになり色々できるようになった

バスターの強化版とも言えるハイペリオンスマッシャーやスターライトブレイカーも一応使えるようになっている

そしてACSシステムがフルドライブ限定で使用可能になるなど凄く強化されていてあまりなれておらず振り回されているのは事実だ

 

「わかったやるよ」

 

了承すると横から声が

 

「ちょっと円訓練終わったばっかりよね!?」

 

「大丈夫ですよティアナさん軽くですから」

 

「休み無しでやって大丈夫かって聞いてるのよ」

 

大丈夫にきまってるじゃないですか

 

 

 

「じゃあいくよー」

 

「おっけー」

 

お互い宙に浮いた状態で杖を構える

思えばフォアードは皆陸戦だから空戦はまともに出来ていない

 

開始の合図が鳴った

「「アクセル…」」

 

「「シューター!」」

 

同時にシューターを出したが母さんの方が多い

完全相殺は無理と考えバスターモードへ変形させる

 

「バスター!」

牽制にショートバスターを放つが躱される

 

『flash move』

その隙に後ろに回り込むためにフラッシュムーブで移動する

 

「甘いよ円」

 

「ぐっ!?」

読まれてたのかバインドが仕掛けられていた

バインドにかかれば動きは止まる

 

「バスター!」

 

「まずっ!?」

『Protection』

 

バスターは障壁にあたり難を逃れたようだ

「あぶなかった…ありがとう」

 

『No problem』

 

煙で見えなくなっているが止まってるわけには行かない

 

「ディバイン…」

 

「やば…」

 

「バスター!!」

 

『Protection smash』

 

 

 

────────────

 

短い時間の中ですごい戦いが繰り広げられていた

円は今まで使ったことの無い魔法でなのはさんに突撃していった

 

もちろんなのはさんはそれを躱すが円はすぐさま杖を槍のように振るい攻撃するが通用していない

 

「円ってミッド式よね?なんであんなに槍っぽい使い方になれてるのかしら?」

 

「それは僕と一緒に槍の訓練をしてたからですよティアナさん」

 

声に出ていたのかエリオが答えてくれた

一等空士って言うのは伊達じゃないみたいね

その間にも模擬戦は続いていた 軽くって言ってたはずなのにかなり熱い戦いになってる気がするけど…

 

 

 

────────────────

 

「ねぇ、軽くっていったよねぇ?ねぇ!?」

 

「そろそろ決めるよ!」

 

スルーですか!?

 

 

「ディバインッ…」

 

「バスター!!!」

 

やけ気味にバスターを放つ

 

しかし防がれたのか煙が凄いことになってる

 

「あっしまっ!?」

 

バインド!?しかもこれレストリックロックじゃないか!?

 

「さっきのは勝負を焦りすぎだよ円」

 

あっ…終わった

 

「ディバイーン」

「バスター!!」

 

 

 

その直後目の前は桜色に染まった

 

 

 

 

 

 

 

模擬戦は僕の負けで幕を閉じた

 

 

「あー!やられたー!」

 

「まだまだ息子には負けないよー♪」

 

あの後整備に出すためにデバイスルームに向かっていた

 

「そういえばなんで僕のだけ毎回整備に出すの?他は毎日は出してないのに」

 

 

そう、僕のだけ毎回整備に出しているのだ

 

「それは、円が唯一の空士のフォワードでしょ?」

 

「そうだね」

 

その後聞いた話だと母さん曰くこれからのために必要なのだそうだ

 

その理由を後に聞いた時とてつもない衝撃を受けるのは別の話だ




ここまで読んでくれてありがとうございます
グダグダ感がすごい
次回はもっとましなのかけるように
リリカルマジカル頑張r…あっはいごめんなさい
それではまた次回お会いしましょう!


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母さんが子供を拾ってきた

 

いきなり何を言ってるんだと思うが事実だ

 

ここに至るまでには色々あった

 

ホテル・アグスタの一件でミスショットされかけたスバルさんを庇って撃墜されかけたり

模擬戦で暴走したスターズを2人をバスターしようとしたりとか

 

 

お休みの日に出かけてて子供を保護したのだがその時の子がその子らしい

 

病院にお見舞いに行った時部屋から脱走していて母さんとは別行動で探していた

 

この時に母さんが見つけたしたらしいのだがその時に懐かれたらしいのだ

 

「で、結局この子誰」

 

「この子はヴィヴィオって言うんだ」

 

「へぇ…」

 

念話に切り替え

 

『この子、普通じゃないでしょ?』

 

『うん…実は…』

 

『僕と同じってことか』

 

『冗談でもそんなこと言わないで』

 

『分かったよ』

 

速攻で怒られた 事実なのに

 

「どうするの?引き取るの?」

 

「出来ればね…」

 

「いいんじゃない? 僕のこと引き取ってるんだし」

 

今ヴィヴィオは母さんの膝枕で寝ている

とても可愛い

 

 

「んぅ…」

 

あ、起きた

 

 

「おはようヴィヴィオ」

 

「おはよーなのはママ」

 

 

まだ寝ぼけてるなぁ~

撫でてたらまた寝ちゃいそうだ 可愛い

 

そろそろ訓練再開の時間だな

 

「それじゃあヴィヴィオ、また後でね」

 

「はぁい…」

 

 

 

 

 

 

────────────

 

 

 

 

「あー円?ちょっと言いずらいんだけど…」

 

改まって何だろうか

 

「しばらくの間皆との訓練はお休みしてくれないかな?」

 

「え……」

 

なんで?ちゃんとメニューはこなしてるしデバイスだってサボらず整備に出してるはずだ。

それなのになんで…あ、視界が

 

「いや別に円が悪いとかじゃないんだよ!?だから泣かないで~!」

 

どうしようまじで泣きそうになってたみたいだ

 

「だったらなんで…」

 

「実は円には個人的に教導しようと思ってね」

 

何でさ、みんなと一緒でもいいじゃないか

 

「ごめんね、円は強すぎるんだよ。その年で、フォワードの誰よりも」

 

だったら何だ、みんなが僕についていけないとでも?

それとも僕がみんなに合わせすぎってこと?

 

「両方だよ だから円には個人的に、ほかのフォワードにはコンビでの戦い方を教導していくつもり」

 

「それで本音は?」

 

「ちょーっとヴィヴィオの お世話してくれないかなーって。ほら、教導してると構ってあげられないでしょ?」

 

そんなことだろうと思ったよ脅かさないでよ全く!

 

「わかった受ける」

 

「ありがとう円!あ、でも個人教導の話は本当だからね?」

 

 

曰く僕は全体をよく見て各々のサポートに回れるからほとんどフォロー出来てしまうためそれに慣れすぎると僕がいない状況で対応出来なくなりそうで不安なんだとか

 

 

 

「そんな訳でヴィヴィオと遊ぶことになりました」

 

よゆーよゆー楽勝だって思ってた時期があった

何なのあの子元気すぎない?

 

日頃母さんの教導を受けているしそれ以前にも魔法を教えて貰ってりしていたから体力には自信があったのに…

 

慣れない年下の相手 めっちゃはしゃぎ回ってるし

ここまで疲れるなんて思いもしなかったなー

 

ヴィヴィオにはご飯食べさせてちょっと相手してたら眠くなったのか今は寝ている

 

僕にしがみついて

何でだよヴィヴィオ母さんの故郷にいるコアラとかいう動物じゃないんだから そんなしっかりとしがみつかなくなっていいじゃないか動けないよ

 

最終的に母さんの部屋で寝かせてくると職員の人に伝えて母さんの部屋に来たのはいいのだが

 

離せヴィヴィオ離してくれ

 

寝てていいからその手を離してくれ

 

教導の時間が迫ってるんだ早く誰か助けて

 

 

ちなみに離してくれないから一緒に寝転がってる状態です

 

 

あー子供ってあったかいなー僕も子供だけど

 

横になってると眠くなってくるなー

 

離してくれないかなー時間…が…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

おかしい

 

円がいつになっても来ない

いつもなら時間のちょっと前には来てるのに

 

ヴィヴィオの相手をまだしているのだろうか

 

お世話を頼んだのは私だしそうだとしても文句は言えない

 

ヴィヴィオを私の部屋で寝かしてくると言っていたと聞いていたが

もしかするともしかするかもしれない

 

これ一緒に寝てるんじゃない?

 

「というわけでフェイトちゃんはやてちゃん突撃するよ!」

 

「寝てるんだったら静かにしてた方がいいんじゃないかな?というかなんではやては来たの」

 

「えー面白そうやん。いつもは大人ぶってる円の寝顔見れるかもやんか」

 

あの子結構女顔やし

なんて言ってるはやてちゃんはスルーして部屋に入る

 

 

 

「やっぱり」

 

「わぁ…」

 

「おぉー」

 

 

やはりと言うべきかベッドの上には抱き合って寝ている円とヴィヴィオがいた

 

と言うよりヴィヴィオが円にしがみついていた感じだったがお互い寝苦しいとかはなさそうだ

 

「ほんと女の子みたいやね」

 

はやてちゃんの言う通りだと思う

円はかなり女顔だし女装させても違和感ないと思う

 

「ふふっ…かわええなー」

 

「ヴィヴィオの相手で疲れちゃったのかな」

 

「これは今日の訓練はお休みかなー」

 

 

慣れない年下の相手で疲れたのだろうかぐっすり眠っていたため教導は明日に持ち越しとなった

「そろそろ出よっか」

 

「また寝る時にかな」

 

「珍しく円いるんやし挟んで寝てみたらええんちゃう?」

 

「あ!いいかも、そうする?」

 

「円もいるし…ね」

 

 

そうして私は2人の頭を軽く撫でて部屋を出た

 

 

 

 

 




ここまで読んでくれてありがとうございます
この作品と末裔物語の評価バーに色がつきました!
(゚∀゚ノノ"☆パチパチパチ
これからも両作品頑張っていきますのでこれからも宜しくお願いします!
それではまた次回お会いしましょう!


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襲撃 機動六課

現時点でフルドライブは最終強化一歩手前です


とても、嫌な予感がした

 

何かは分からない、それでもここにいたかった

 

 

無理を言って休みにしてもらった

 

ここでこんな無茶が通る辺りはやてさんは優しい

 

地上本部公開意見陳述会

 

それがその日の仕事だった

 

ヴィヴィオの世話を言い訳にここに残った

 

 

 

 

 

「お兄ちゃんどうしたの?」

 

 

「何でもないよヴィヴィ────」

 

直後、爆音が響き 地鳴りとなってこちらまで届いた

 

 

 

 

「!?なんだ…襲撃…!?」

 

だとしたら不味いな…

 

 

「母さん?母さん!」

 

 

繋がらない!? あっちは地上本部だぞ!?

 

 

 

「円君!」

 

「シャマルさん!?」

 

何でここにいるの!?

 

 

「地上本部が襲撃されたみたいなの!」

 

 

「だから通信が繋がらなかったのか…」

 

あっちが襲撃にあったなら繋がらないのは納得出るけど

 

「それよりさっきの爆音は何ですか!」

 

さっきからヴィヴィオが怖がってしがみついてきてるからまともに移動できない

 

「ここも襲撃されているの相手の狙いは多分…」

 

 

 

(ヴィヴィオか…!)

 

「私はザフィーラと一緒に敵を食い止めてくるからヴィヴィオちゃんのこと宜しくね」

 

「そっちこそ気をつけて」

 

 

 

 

 

 

 

「怖いよ…」

 

「大丈夫、僕が守ってやる。だから安心『Protection』

 

何!?後ろからだと!?

 

シャマルさんとザフィーラが足止めに失敗したのか!?

 

 

振り返ると黒い虫みたいな人の形をした影

 

確かルーテシアの召喚虫で名前は確か…

 

「ガリュー…」

 

 

 

「やる気満々って訳か?虫のくせに」

 

虫なので当然しゃべらないわけだが

 

「目的はヴィヴィオってわけ?」

 

既に戦闘態勢に入っている辺りあってるだろう

 

あーダメだ久しぶりに切れちゃったよ

言葉遣いが自然と悪くなってくる

 

「上等だ!虫風情が僕の防御を抜けると思うな!」

 

 

 

なんて強がって見たもののガジェットもいるのか魔法の展開がうまく行かないし強度が足りない

 

AMFってここまで範囲広かったか?

 

 

「うぅ…」

 

「くっそ…」

 

ヴィヴィオ怯えてしがみついてくるからまともに動けない

杖を横薙ぎに振るって攻撃しようものならヴィヴィオに当たるかもしれないしそもそも片手じゃ思うように振れそうにない

それに加え何度も防御を抜かれてしまいその度にヴィヴィオを庇っているため傷がそこかしこに出来ている

 

「ヴィヴィオ…少し離れて」

 

「えっ…」

 

「いいから早く!」

 

怯えながらも奥へ下がっていくヴィヴィオ

 

それを見たガリューは追う素振りを見せたが追わせるはずが無い

 

「チェーンアンカー!」『Protection smash』

 

アンカーで拘束し引き寄せ拳だけに纏わせたスマッシュで吹き飛ばす

 

 

吹き飛ばされた方向を見るとさっきまではガリューだけだったのに何か知らねぇ奴が増えてる

 

 

「なんだお前ら」

 

「話す必要は無い」

 

「あの子を、渡してもらいましょうか」

 

てことはこいつらはガリューの仲間か?

 

ガリューだけでも手こずってるのにあの2人も加わったらまず勝てねぇ

 

この状況で…優先すべき行動は

ヴィヴィオを守ることだがこのままでは確実に負けるだろう

 

この状況を打破するには…

 

 

「フルドライブだ…」

 

『Is useless I can not bear with the Master's body』

(ダメです マスターの体が耐えられません)

 

「いいからやれ!」

 

『…OK Excellion mode Set up』

 

 

「うぐっ…」

 

流石はフルドライブだ。負担がでかい…

 

 

「さぁ…第2ラウンドと行こうぜ…」

 

 

 

 

 

────────────

 

 

フルドライブと言っていたが…

いくら何でも出鱈目にパワーアップし過ぎじゃないか!?

 

 

 

怪我の負い方からしてガリュー相手に苦戦してたんだろう

それなのに何で…

 

「なんでその怪我でそこまで動ける!?」

 

「ヴィヴィオもいねぇから好き勝手できるんだなこれがさぁ!」

 

 

『impact cannon』

 

腕からの砲撃は 予想外で後退させられた

 

3人、と言うか2人と1匹を相手にしてそれを圧倒しているが被弾上等で障壁を張って突っ込んでは至近距離で砲撃を撃ったりしてきているしこちらの仲間を捕まえてはこちらにぶつける理由でもなく振りまわして床や壁に叩きつけたり

 

 

一言で言ってしまえばこいつの戦い方は、頭がおかしいとそう感じた

 

 

 

砲撃型のくせに突っ込んで砲撃を撃ち杖を槍のように振るい殴る蹴るといったことも 当たり前にしてくる

 

これは撤退を余儀なくされるかと思った時

 

「お兄ちゃん!」

 

幼い声が響いた

 

 

────────────────────

 

 

 

 

「お兄ちゃん!」

 

 

「!?」

 

ここにいないはずのヴィヴィオの声が聞こえ

僕は決定的な隙を晒した。 いや、晒してしまった。

敵を目の前にしてヴィヴィオの声が聞こえた方に振り向いてしまったのだ

 

 

「今だ!」

 

「っ!?しまっ」

 

向き直った頃にはもう遅かった

 

迫り来る敵 その手には光剣

 

 

障壁、間に合わない

 

回避、無理

 

 

そこまで考えた時 体を刃が突き破った

 

 

「がはっ…」

 

バリアジャケットの防御を抜いて腹を貫かれた

傷口からはとめどなく血が流れ、口からも、血

 

 

確実に戦闘の続行は不可能になってしまった

 

ガリューが横からヴィヴィオを横抱きにして通り過ぎた

 

 

不味い… いかなきゃ…

 

妹を…助けなきゃ…

 

 

 

────────────────

 

 

腹を貫かれた状態で戦闘の続行は不可能と判断した

 

対象を確保したため帰還しようとしたその時大きな魔力反応

 

振り向いた直後、腹に衝撃

 

見るとそこには魔力の刃

 

完全に油断していた

 

 

「シュート! 」

 

 

────────────

 

 

「やれ」

 

『ACS stand by』

 

「エクセリオンバスター A,C,S ドライブ…」

 

相手の障壁を破壊しエクセリオンバスターを零距離で叩き込むエクセリオンバスターのバリエーション

相手に大ダメージを与える自滅技

零距離で攻撃をして自分が無事でいられる保証はない

失敗すれば確実に待っているのは死だけ

 

速攻で近づきストライクフレームを突き立てる

 

貫いたように見えるが非殺傷設定なのできっと大丈夫だろう

 

文字通り、最後の一撃

 

「シュート!」

 

 

 

 

直後大爆発を起こし

 

僕は意識を失った




彼は自分の精神が軽く壊れていることを知らない


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想い

私たちが地上本部で襲撃を受けたと同時に六課でも襲撃があった事を聞いた私たちが六課に戻った時にはすべてが終わっていた

 

 

 

 

 

壊滅した隊舎 傷を負った人達

 

ヴィヴィオは連れ去られ 煤だらけになっていたウサギの人形が落ちていた

 

そして戦っていた円が倒れていた血溜まり

 

 

怪我を負った人達で最も重症なのも円だ

 

頭から血を流し、お腹を貫かれて尚戦い続けて大威力の砲撃を撃ったのかリンカーコアもかなり弱っていた

 

それに加えて意識不明

 

デバイスは辛うじてコアは無事でそこから得た映像で何があったのかを見ることが出来た

 

ヴィヴィオを守りながら戦っていたんだ

 

 

普段じゃ絶対にしないだろう言葉遣い

 

あの子があんな言葉遣いをするなんて知らなかった

 

フェイトちゃんは1度だけあの子があのような言葉を使った所を見たことがあるらしい

 

それも、エリオとの初対面の時に

 

 

 

戦いは進んでいきヴィヴィオを奥へ逃がした直後のことだった

 

フルドライブを使った

 

 

言葉遣いは 更に酷くなり

 

教導でも教えた事を一切守っていない

やってはいけないと魔法を教える前に教えたことも守れていない

 

本人が気づいているのかは分からない

 

それでも、見れば誰でもわかる

 

自分が傷つく事をなんとも思ってない様な戦い方

 

 

あの子は、壊れている

 

いつからかは分からない

 

もしかしたら…最初からだったのかも知れない

 

自分が助けられて、受け入れられて

 

恩返しがしたいと管理局に入り

 

 

円自身が気づかないところで

 

きっと誰かを救ってきた

 

自分が傷つくよりも、誰かが傷つく方が、怖いんだ

 

あの子は、誰かを助けるのに躊躇いというものが無い

 

まるで昔の私だ

 

困っている人たちがいて

 

自分には助けられる力があって

 

無茶なことでもやってきて

 

 

自分のようにはさせまいと

 

教えてきたつもりだった

 

アグスタの一件でもそうだった

 

しっかりと理解してくれていたと、そう思っていた

 

それでも、あの子には 届いていなかったのだろうか

 

 

 

────────────

 

「この子が全部見せてくれたよフェイトちゃん」

 

 

「なのは…」

 

 

「ねぇフェイトちゃん…私は…どうしたらいいのかな…」

 

眠っている円の頭を軽く撫で問う

 

「なのは、私たちでヴィヴィオを助けてスカリエッティを捕まえるんだ」

 

それが私たちに出来る事だよ

 

 

そうだ────

 

こんな所で止まってる場合じゃない

 

今は眠っている、この子のためにも

 

 

 

 

 

────────────

 

 

もう円の怪我は完治しているらしい

 

かなりの重症だったが数日で治すことが出来るミッドの医療技術はすごいと思う

 

それでも円は目を覚ましていない

 

何か異常があるわけでもなく原因不明だった

 

 

「じゃあ…戻るね…」

 

いつものように頭を軽く撫で部屋を出ようとした時

 

「まって…」

 

 

 

────────────

 

 

声が聞こえた

 

僕の大好きな声

 

僕に僕としてのすべてをくれた人

 

 

起きなきゃ、寝てる場合じゃない

 

あの人が…行ってしまう

 

 

 

「まって…」

 

「まどか…?」

 

「そうだよ…」

 

「~っ!!」

 

────────────────

 

 

そこから先は忙しかった

 

目を覚ましたことでいろんな人からいろいろ聞かれて

 

眠っていたからその分リハビリという名の運動して

 

魔法も問題なく使えるようになって

 

むしろ前より調子がいいくらいだ

 

 

 

 

 

 

 

隊舎が破壊され使い物にならなくなったため機動六課は拠点をアースラという艦に移動した

 

そして新しいモードについての説明もあった。今まで秘密にされてきたもので遠距離からの一撃必殺を目的としたモードらしいのだがまだ負担が多いだろうけど母さんから問題ないとお許しが出たのでそのモードで戦えるようになった

 

 

無事に退院した僕にはその後六課襲撃時の事とかで色々ときついOHANASHIが待っていたのは言うまでもない

 

 

 

 

 




新モード
リミットブレイク ブラスターモード

レイジングハートに搭載されているものと全く同じ

ブラスタービットは二つまで展開可能
ビットはデバイス側と術者側で一基づつ操作


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決着

この小説で明るい話が書きたくて仕方が無いから申し訳ありませんが事件解決までぶっ飛ばして行きます


あの後スカリエッティが本格的に動き聖王のゆりかごを浮上させた

 

 

機動六課はそれぞれに分担を分け決戦に望んだ

 

母さんとヴィータさんがゆりかごを

 

フェイトさんがスカリエッティを

 

シグナムさんは騎士ゼストを

 

スバルさんはヴィヴィオと共に誘拐され敵に回ったギンガさんを

 

ティアナさんは襲撃してきた戦闘機人を

 

ライトニングはフォワード全員でルーテシアを

 

それぞれ相手することになった

 

隊長陣はリミッターをすべて解除して

 

 

 

────────────

 

 

ルーテシアの召喚した虫を本人達の希望でエリオとキャロだけに任せっきりにした

 

何でも無理はさせたくないと言っていた正直無茶何じゃないかと思ったけれど

 

あの2人コンビネーションがとんでもない事になっていて正直僕がいる必要は無いんじゃないかと思ったくらいだ

 

ルーテシアを無力化出来るところで戦闘機人の横やりで暴走したルーテシアが召喚した虫をブラスターを使い開幕ブッパして速攻で潰した後本人を正気に戻しエリオとキャロに預け

 

僕はゆりかごに勝手に向かった

 

 

めちゃめちゃはやてさんからいろいろ言われたがいい思い出だ

 

 

 

 

 

────────────

 

 

「ここがゆりかごか…」

 

ゆりかごって言うからもっと平和的なものかと思ってたよ

 

 

道がわからないわ

 

最初から突入するつもりだったけどこれはいけない

 

 

 

適当に進んで(道に迷って)いたら開けたところに出た

 

 

 

「なっ!? お前どこから!?」

 

「あっ!お前は!」

 

こいつルーテシアの暴走前にモニターに出てたヤツじゃんか!

 

「とりあえず大規模テロリズムとその他もろもろの現行犯で逮捕します!大人しく投降しろ!」

 

 

「あんたみたいなガキに出来ると思ってるの?」

 

こいつ話してると すげームカつくわヤベー、問答無用でバスターしたい

 

 

ん?

 

 

「あれは…」

 

間違いない 母さんのサーチャーだ

 

「まさか戦いながらここを探していたというの!?」

 

 

あ、あっちも気づいたわ

 

モニターには母さんが映っているものもあった

 

わーヴィヴィオおっきくなったなぁー

 

あ、壁抜きする?便乗しよう

 

 

「あそこからここまで届くわけが…!?バインド!?」

 

あ、それ僕のレストリックロックだね

 

「ブラスターオン!」

 

ブラスタービットを展開し

 

「カートリッジロード!」

 

『road cartridge』

 

 

「「ディバイン、バスター!!!」」

 

 

直後天井を行き抜け桜色の閃光が降り注いだ

 

 

 

改めて思った。母さんとはできるだけ対立したくないと

 

 

 

さっきの場所を見てみたらあの戦闘機人が気絶してた

 

後で引きずってこう

 

天井に開いた大穴から上へ

 

「母さん大じょおおおお!?」

 

上に出た瞬間襲われたんだけど何事!?

 

 

襲ったのは大きくなったヴィヴィオ?であった

 

「えっとっ、さっ!ヴィヴィオでいいんだよね!?」

 

攻撃を捌きながら問いかける

 

「そうだけど円は何でここにいるの!」

 

答えたのは母さんだった

 

「勝手に来た!」

 

 

 

 

アナウンスとかを聞いていると何でも自動防衛状態でとりあえず侵入者を排除するために動かされているらしいのだ

 

涙を流しながら戦うヴィヴィオから出た本当の気持ち

 

最後につぶやかれた、助けての一言

 

やるべき事は完全に理解した

 

「大魔力でレリックを露出!」

 

「それでそのまま破壊!魔力ダメージでノックアウト!」

 

「「行けるよね!!」」

 

『『yes, my master』』

 

 

「「スターライト」」

 

 

 

「「ブレイカ────!!!」」

 

 

 

ヴィヴィオに埋め込まれたレリックを破壊したのは成功した

 

オーバーキルだったかも知れないけど

トラウマになってなければいいなぁ…

 

そこから聖王の反応がロストしたとかでAMFにより飛行が使えない状態になった

 

さらに最悪なのはブラスターの反動で母さんがまともに動けないことだった

 

はやてさんも合流して脱出しようと歩いていた時に

 

スターズのフォワード が助けに来て無事に脱出

 

聖王のゆりかごはアルカンシェルにより完全に消滅した

 

スカリエッティ他戦闘機人は逮捕された

 

しかし地上本部に務めていたレジアス・ゲイズ中将

スカリエッティに協力していたゼスト・グランガイツ元局員

スカリエッティ陣営戦闘機人ドゥーエ

 

上記3人の

死亡が確認された

そうしてJS事件と呼ばれる事件は幕を閉じたのだった




次回こそは明るい話へいきたい…


それではまた次回お会いしましょう


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入院 これから

サブタイは思いつかなかったんだ…
適当なのは…許して…


また入院することになりました

 

今度は家族全員で

 

 

事件を解決した僕達家族は入院している

 

母さんはブラスターの影響により

 

ヴィヴィオはスカリエッティに利用されてレリックを埋め込またため

 

僕はブラスターに加えフルドライブに一気に大量のカートリッジをロードしたりしたためだ

 

「母さん暇だよーつまんないよー」

 

「我慢しなさい自分であれだけ負担をかけて戦ったんだから」

 

それを言ったらそっちだって同じようなものだろう

なんて言わない

 

「ルーテシアとか元気にやってるかな」

 

正直暴走した瞬間から問答は意味をなさないと思いバスターしてしまったが大丈夫だっただろうか

 

「元気にしてるみたいだよ?」

 

なんであなたが答えるの

 

「エリオとキャロに聞いたから。円に会いたいって毎回言ってるってさ」

 

なにそれ僕聞いてない

 

 

「円の話しとかよく聞いてるらしいの」

 

だから僕その話知らない

 

「てことはエリオとキャロに話聞いてるんだよね?本人には何も言ってくれてないのに…」

 

タイミングが悪いんだよとか言ってんじゃないよ!

聞いてたこと忘れてたくせに!

 

「で、話変えるけどさ。ヴィヴィオの事、どうするの?」

 

「あの子は正式に養子にすることにしたよ」

 

そっか…ならいいんだけど

 

 

 

 

 

 

 

────────────────

 

この人(母)早くいい人見つけないかなぁ…

 

僕は結構本気で心配している

この人もうすぐ20歳だよね?

結婚はともかく恋人くらいいてもいいと思うんだよね

 

遺伝子的には子孫残ってるけど

 

 

 

前に聴いたことがある

 

高町なのはとユーノ・スクライア両名に互いの事をどう思っているか

 

「え?ユーノ君の事どう思ってるかって?友達だけど」

 

 

そう、この人父さんに対して恋愛感情がないのだ

 

少しでも母さんに意識させようと思いユーノさんから父さんに呼び方を変えたりしたが効果はなかった何でだ

 

 

逆に父さん

 

「えっ!?な、なのはのこと!?あーっとうん好きだよ…」

 

 

はいこの人露骨にうろたえながら頬を染め答えてくれましたー

 

前に二人きりで話しているところを遠巻きに見ていたが二人共いい雰囲気だったのに何でこう…ねぇ?

 

 

そんな訳で早くくっつけコノヤロウと陰ながら思っていたりするのだ

 

だって僕遺伝子的にはあの2人の子供だもの

どちらかが誰かと結ばれて僕の事バレたら修羅場まったなしだよ?

 

人の恋路に首突っ込むと馬に蹴られてなんとやらって言うし直接なにかしてるわけじゃあない

 

正直なところあの2人には結ばれて欲しい

 

ぶっちゃけ10歳が考えることじゃないよね

仕事が恋人で子供に先をこされるーなんてことあったりしないよねー

 

────────────────

 

 

しばらくして無事に退院できました

 

この事件でいろいろと思うことはある

 

 

近接戦闘が出来ない

 

六課襲撃時の戦闘

 

映像で見たが全く身に覚えがない

あんなものはただ暴れてるだけだ

 

 

 

ゆりかごでの戦闘

ヴィヴィオから繰り出される攻撃をただ防ぐので精一杯で反撃なんて出来なかった

 

そこで思ったのが近接戦闘の会得だ

高町の実家は道場があるらしいし暇な時なら教えてくれるはずだ

 

魔法がある前提でしか戦えないため近接戦闘用の武器が必要だとも思う

 

そして思ったのだ

遠距離で戦える杖があるのに銃は必要ないのではないだろうかと

 

結局使ってないし

 

という訳であの銃デバイスは飾っておくことにした

保護される時に持ってきたものと全く同じ見た目なので壊れている物は処分してそっちを飾ることに

 

 

 

目標は高い、課題は山積み。

 

それでも僕はやりたいことをしようと、そう思えた




シリアスばっかりだったからねーギャグとか書きたいなーって思ってたりするよ?

次回!epilogue to StrikerS 解散 機動六課

お楽しみに!





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epilogue to StrikerS
解散 機動六課


1年間、たった1年間の試験運用で設立された

時空管理局遺失物管理部対策部隊 機動六課

 

JS事件を解決してからはミッドには知らない人はいないんじゃないかと思うくらい有名になったと思う

 

奇跡の部隊なんて言われてるとか噂を聞いた事もある

 

そして今日、機動六課は1年間の試験運用を終え解散の時を迎えた

 

 

隊長陣、フォワード、ロングアーチの面々もそれぞれの道へ

 

部隊長 八神はやては特別捜査官に復帰

 

スターズ隊長 高町なのはは教導隊に戻った

同副隊長 ヴィータは高町なのはの誘いを受け教導隊へ

 

ライトニング隊長 フェイト・T・ハラオウンは執務官に戻った

同副隊長シグナムは八神はやてと共に特別捜査官へ復帰

 

 

スターズフォワード スバル・ナカジマは特別救助隊からのスカウトを受け

 

同ティアナ・ランスターはフェイト隊長からの誘いを受け自身の夢である執務官を目指し執務官補佐となった

 

そしてライトニングフォワード エリオ・モンディアル

同キャロ・ル・ルシエは以前キャロが在籍していた自然保護隊へ

竜騎士・召喚士コンビを継続

 

 

同高町円は────────

 

 

 

 

 

 

────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

「あーきっつ…」

 

 

機動六課解散後 高町円は修行に来ていた

と言っても近接戦闘の心得的なものを学ぶためだ

 

 

「あっちで仕事してたから体力には自信があるとか言ってた割には随分バテるの早いね円は」

 

 

仕方ないだろ身体強化とかして戦ってたんだから

 

 

「ずっと前からやってる人と一緒にしないでよ美由希さん…」

 

そう、実家だ

(母さんの)実家に帰ってきたのだ

 

 

そこで時間を見つけて鍛錬してもらっている

 

 

管理局を辞めたりした訳ではない

第97管理外世界「地球」には

都合よく転送装置が(月村邸に)あるのだ

 

それを利用して帰ってきているのだ

 

 

目的は近接戦闘を学ぶこと

の、はずなのだが

 

「何で御神の剣士に仕上げようとされてるわけ…?」

 

「円に才能があるのが悪いね」

 

そう、剣士としての才能があった

それだけなのだ

 

「実際相当だよねー私が知ってる中で一番かも 」

 

なにが、とは聞かない

 

 

おじいちゃんの提案で修行を始める前に美由希さんと模擬戦(魔法あり)でしてみろと言われバリアジャケットに身体強化、フラッシュムーブ・フラッシュインパクトのみを使用して模擬戦をした

 

結果は惨敗

 

ていうかありえないよ魔法の強化もなしにフラッシュムーブの速度強化軽く超えてくるしなんだよ神速って

 

近接戦闘出来ないのはともかく魔法があそこまで通用しないとかほんとに人間か疑わしいよ

 

という訳で修行時にやっていることもあって試作型近接戦闘用デバイスは小太刀になりそうだ

 

あくまでも近接戦闘をできるようになりたいだけだから御神流の技は習ってない。

習ってないんだけども!

聞いてしまったんだ、このまま行けば数年で神速を使えるようになると

 

待ってくれ僕はまだ人間辞めたくないんだ

僕は御神流習ってないはずなんだ

確かにあんな速度を魔法なしで使えるのは魅力的

しかし僕は魔導師だ。あくまで魔導師として戦っていきたい

 

管理局の仕事をしつつ地球の高町家で戦闘技能を学んでいった

 

そして余談ではあるが近接戦闘において

ベルカの騎士と遜色ない強さを誇るようになり

魔導師の皮をかぶったベルカの騎士とまで言われるようになる




次回からは少し話挟んでVivid行きたいです
それではまた次回お会いしましょう


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新たな関係

恋愛ネタをやってみたかったんだ…!
当の本人は恋愛のレの時もし知らないくせに…!


僕は強くなった

 

あの時のオットー、ディード、ガリューを相手にした状況でヴィヴィオを逃がさずにボコボコに出来たんじゃね?ってくらいには

多分今あの状況再現しても勝てるわ

 

あの後修行を続け何故か神速だけ使えるようになった

 

まんまとあの2人の策略に嵌められたのだ

 

それに気づいたのはおじいちゃんの一言

 

「とうとう円も神速を使えるようになったな!」

 

は?

 

確かに視界が白黒になったりめっちゃ周りが遅く感じたりしたけど

僕自身はこれを自由に使えるようになれば神速に対応できる気がする!

 

って感じだったのにまさか使えるようになっていたとは

あと神速使ってたからか膝が逝きかけた

 

 

パートンを修理に出したり大破したとき用の代わりの

近接用デバイスを作ろうか或いは作ってもらおうと本気で思ってたり

銃とセットで

 

そんなこんなでミッドチルダ

僕は今人生最大の危機に直面している

 

 

「私…円のことが好きなの…」

 

そう、告白されたのだ…ルーテシアから

 

 

 

 

 

あのルーテシアから

 

 

 

 

 

ちょっと待て一体今までどこにそんな事になる要素があったのか

 

 

敵対してた時から何度か交戦したりしたけど

その中で僕に惚れるような要素なかったと思うんだ

 

 

 

 

まさかあれか、あの時なのか

 

クアットロによって暴走させられた時

ブラスターでバスターしてからエリオとキャロに相手させてる間に本人を止めに行ったときか?

 

 

 

────────────────回想

 

魔力弾が飛んでくる

 

1発だけではない、狙いなんか定まってない

 

魔力弾の隙間を縫い近づきデバイスをスタンバイモードに戻しルーテシアと取っ組み合いになる

 

ベルカ式の使い手だけあって身体強化はミッドより強い

 

 

飛んでくる魔力弾はプロテクションスマッシュを腕だけに纏わせる応用技で弾く

 

エリオとキャロは問題なく対象を撃破していた

 

 

暴れるルーテシアの背後に回りこみ腕ごと抱きしめるような形で拘束する

 

それでも暴れようと藻掻くのでこのままでは拘束を解かれてしまうと考えた僕は自分ごとバインドで拘束した

 

これはかつて自分がストレスかなにかで大暴れした時に母さんがやってくれた方法だ

流石にバインドまでされてなかったが

 

その時もこんな風にしてたなぁ

 

 

「大丈夫…大丈夫だから…」

 

 

耳元でそう囁いて落ち着かせてもらって…

 

 

「ぁ……」

 

 

 

 

ビクリと体も震わせて眠りについたルーテシアを預けたあとにゆりかごに無策で突撃した

 

 

────────────回想終了

 

 

 

あの時かぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?

アレでフラグたったの!?

嘘でしょ!?

その時しか思いつかないんだけど!?

 

 

「えっ、ちょっ、マジ?」

 

「うん」

 

「あー…一応聞くけどさ、何で僕がいいの?」

 

「私は円に救われたあの時から好きだったのかもしれない。会えなくなって…会いたいって思ってエリオとキャロにいろんな話を聞いていろいろ考えて…」

 

私は円が好きだって気づいた

 

 

 

そんな事言われたってさぁ…

 

 

 

 

あーほんとに申し訳ないなぁ

 

 

「ごめん」

 

「え…」

 

「僕さ、そういうの全然わからないんだ」

 

他人のことには気づけても自分のことには気づけない

母さんにもそういわれた

 

「だからさ…」

 

「うん…」

 

「こんな僕でもいいなら」

 

「え…」

 

「だーかーらー」

 

 

答えはイエス、僕でいいなら喜んでって言ったのー

恋愛とか全くわからないけど

 

「うん…うん!」

 

 

そう答えたら涙を流していた。そんなに嬉しかったの?

 

 

 

正直何も知らないしわからない

親があれだからな他人の好意きは敏感でも自分に向けられる好意には気づかないような母がいる

 

正直超遠距離恋愛になるよね。文字通り世界が違う

 

母親のメガーヌさんと一緒に無人世界に行ってしまってこのやりとりだって通信で行っているのだ

 

そういうのは予想外だったけどせめて面と向かって言われたかったと思わずにはいられない

 

それでも僕はそれを受け入れた

本当に僕が彼女を好きなのかは分からない

 

今はそうでも僕はこの子と向き合っていこうと思う

 

 




わたしに恋愛を書くなんて無理だったんだ…!

という訳でルーテシアにフラグを建てました
その後通信でやり取りしてまともにイチャつくのはvividの合宿だったり
後は円が戦闘民族高町家の技術、御神流の神速を会得しました
nanohawikiくらいしか知識ないんや…
それではまた次回お会いしましょう!


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vivid storys
デバイス その2


時系列としてはvivid始まります


あの日から四年の月日が経った

 

その間の大きな出来事としてはマリアージュ事件なる出来事があった

 

六課フォワードとナカジマ家に引き取られた元ナンバーズを含めたメンバーで事件解決にあたった

 

そこで古代ベルカ関連でヴィヴィオに新たな友人ができた

 

冥王 イクスヴェリア

かつてベルカにてガレアという国を率いて暴虐の限りを尽くしたとか書かれていたらしいがその力は失われ戦闘能力は皆無。マリアージュ事件解決後ヴィヴィオらと友達になったが再び眠りについた

 

いつ起きるかは分からないが古代ベルカの関係者だからか聖王教会で保護されることになった

 

よくヴィヴィオが会いに行ってる

 

 

ヴィヴィオも初等科四年生になり自分のデバイスを手にいれた

 

魔法の練習は母さんと一緒に行っていたが途中から参加したので大人モードなるものを見た時に軽くパニックに陥ったのはいい思い出だ

 

セットアップの時に大きくなるのを知った時

ストライクアーツの試合などで戦う時にこの姿の方がいいらしいのだ

 

 

それを知らされていなかったフェイトさんがへたりこんで軽くパニクってた時には流石に母さんが伝えていると思った

忙しいもんね

 

ちなみに父さんの恋は実ってない

 

 

────────

 

「ヴィヴィオがデバイスをねー」

 

「あぁ、そうなんだよ」

 

そんなこんなで落ち着いてヴィヴィオが母さん魔法の練習に行き僕は自分の部屋に戻った

フェイトさんはいつものエリオとキャロと近況報告の雑談をしてるだろう

 

「で、そっちは順調なの?」

 

「いろいろ増設したりもした♪」

 

ほんとこの子凝り性だな

六課で出会った頃とは比べ物にならないくらい明るくなった

あの頃と比べたらまるで別人だ

 

「で、通信してきたって事はなにかあるんじゃないの?」

 

バレてるし

 

「実は…」

 

 

あまり無理はさせたくないがこの子に頼んだ方が個人的に嬉しかったりするのだ

一言で言えばデバイス制作の依頼だ

 

「という訳で材料費とかは払うしコロナちゃんのデバイスの片手間でいいから頼めないかな?」

 

「ふふん♪任せといてよ。大事な彼氏からの頼みごとだし!」

 

と、ウインクしながら了承してくれた

可愛いなぁこいつは

 

その後はデバイスについての話続いた

僕が出した要望はそこそこあった

 

 

非人格型かどうかはとわないが短剣型のデバイス

 

小太刀二刀流の様に使用したいのでクロスミラージュの様に二つに増えるものにしたい

 

というのを最低条件に組んでもらえることとなった

 

「じゃあ今度のオフトレの時にでも銃と一緒に渡すから」

 

「ちょっと待て」

 

何言ってんのこの娘は

オフトレってもう時間ないじゃないか!?

 

ちなみに何で銃を持っているのかというとだいぶ前に貸してと言われたからである

 

「コロナちゃんのデバイス作ってるんでしょ?」

 

「それはもう終わってるから」

 

「あ、なるほど」

 

終わってるのなら分かるけど

「製作時間短くない?」

 

「全然問題ないわ。そ・れ・に♪」

 

サプライズもあるし

 

なんて言われてしまえば何も言えない

頼んでるのはこっちなのだから

 

というかサプライズってなんだろう

 

「ルーがそういうなら何も言わないけど無理はしないでよ?」

 

「大丈夫だって!心配性なんだからー!」

 

 

 

 

 

 

この時気づけばよかったんだ

 

張り切りすぎて色々やってしまうんじゃないかということに

 

僕から頼みごとをしたことなんてろくに無かったことに

 

初めての頼みごと何じゃないかってくらいにはあの子に頼みごとなんてしてない

 

それがこんな割と大事目な頼みごとなんだ

 

張り切らないはずがなかった

 

 

そして僕が予想もしなかったデバイスができあがるまで時間はかからなかった

 

 

 




ヒロインはルーテシアだ、しかし出番は少ないんだ

デバイスはオフトレ会でお披露目だよ!

まだまだ先よ!

末裔や無印編もやってかないとね

それではまた次回お会いしましょう


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襲撃 覇王

聖王教会

 

ヴィヴィオが通っている学校の運営母体でもあり機動六課時代にもお世話になり今ではイクスが眠っている場所である

 

僕は今ここにいた

 

修行のために管理局を辞めたも同然の状態で実家にいたのでまあ暇なのである

 

家のことをしていたりするので結構時間が経つのは早い

 

ヴィヴィオと共に顔を出す予定だったので合流し

ヴィヴィオはイクスの御見舞である

 

僕に関しては暇なので散策にと行きたいが別にやることがないのでチンクに同行していた

 

 

「しかし四年前に比べ随分丸くなったというかなんというか…」

 

「四年も経てば色々と変わるさ」

 

「それにしたって色々変わりすぎじゃない?」

 

 

平和なのはいいことなんだけどね

ナンバーズだったメンバーの4人を引き取ったゲンヤさんはほんとすごいと思う

アホみたいに食べる人もいるから食費的な意味でも

伊達に高給取りではないって感じだ

 

「あのノーヴェがヴィヴィオとコロナちゃんにストライクアーツを教えてるなんてなぁ」

 

ちょうど実家に帰っていた頃だろうか

 

スバルさんにちょっと教えて貰って見様見真似で練習していたヴィヴィオに声をかけたのがノーヴェだった

 

そこから二人の今の関係が始まったらしい

 

 

ちなみに今僕達はカリムさんの部屋に向かっている途中でこの会話をしている

 

「ついたな」

 

ノックして部屋に入る

 

 

 

「いらっしゃい」

 

「久しぶりですね 騎士カリム シスターシャッハ」

 

「円もお変わりないようで」

 

 

お茶を飲みながら話をすることになった

 

あーやっぱり美味しいなーなんて呑気に思っていると

 

「お話っていうのは……例の傷害事件の事よね?」

 

「ええ 我ながら要らぬ心配かとは思ったのですが」

 

「管理局でもしちょっと噂になってたりするね」

 

 

最近格闘戦技の実力者を狙う襲撃犯が現れている

 

同意の元やっているからか被害届は出ていないが

 

その襲撃犯は女性で

 

覇王 イングヴァルトを自称している

 

 

イングヴァルト、覇王というのはベルカ戦乱の時代に名を馳せた王のひとりであり聖王オリヴィエとも関係があった人物だ

 

その襲撃犯が古代ベルカの関係者であるイクスやヴィヴィオを襲ってくるんじゃないか

 

という考えがあってこの話をしに来たのだろう

 

正直僕はヴィヴィオの付き添いだしこんな話しに来るつもりなかったんだけどね

 

 

 

その後は別れヴィヴィオと合流する予定だ。

御見舞も終わる頃だろうし

 

外に出てみるとちょうど出るところだった

 

 

 

 

その後ストライクアーの練習をしに行くらしいので付いていくことにした

剣を使うにあたって素手での格闘もある程度できるようになっていたりするのだどうせやらないが

 

コロナちゃんが見えたので待ち合わせ場所はあそこでいいのだろう

 

 

「リオ! コロナ!お待たせー!」

 

そう言えばヴィヴィオやルーから写真で見せてもらった位で実際にあったことなかったな

 

 

ヴィヴィオが話をしていたのかあの2人僕の事知ってたから自己紹介の手間が省けた

 

第一印象としてはコロナちゃんはおとなしい雰囲気だと思った。

格闘技をやるような性格には思えなかった、人は見かけによらないな

 

つい最近ヴィヴィオと友達になったリオ・ウェズリーという子は元気な子だった

 

 

正直なところヴィヴィオが動いてるとこは詳しく見たことなかったなとかあの動き使えないかなーとか考えていたらノーヴェとスパーリング始めてた

 

 

時間が経ち日もすっかり落ちそれぞれ帰ることとなったところで通信が

 

救助隊の方で手伝って欲しいらしいので行くことにした

いろんなところに顔を出しているのでこんな事はたまにある

 

 

ウェンディにヴィヴィオ達を任せてそれらの用事を済ませた後二人で歩いていた

 

「いやー悪かったな付き合わせちまって」

 

「何の問題もないならいいんだよ調整は大事だから」

 

 

「ん?」

 

「どうした?」

 

立ち止まった僕を不審に思ったのかノーヴェも立ち止まる

 

誰かいる

 

「ストライクアーツ有段者 ノーヴェ・ナカジマさんとお見受けします」

「貴方にいくつか伺いたいことと」

「確かめさせていただきたいことが」

 

声がした方向を見れば

 

教会でも話をしていた

 

 

 

覇王 がそこにいた

 

 

「質問すんならバイザー外して名を名乗れ」

 

「失礼しました」

「カイザーアーツ正統ハイディ・E・S・イングヴァルト」

「『覇王』を名乗らせて頂いてます」

 

わー写真で見たとおりだー

 

「噂の通り魔か」

 

「否定はしません」

 

そう言って降りてくる

 

「伺いたいのはあなたの知己である『王』達についてです」

「聖王オリヴィエのクローンと冥府の炎王イクスヴェリア」

「貴方はその両方の所在を知っていると「知らねぇな」」

 

「あ、僕知ってるよー」

 

「ばっかお前何言ってんだ!」

 

 

「あなたには後でお話を伺います」

 

「僕に勝ったら教えてやるよ。どうせいつもの通り魔なんだしやる事は同じだろ?」

 

「………」

 

「おーい無視か通り魔ー」

 

 

無言の睨み合いが続いたが先に口を開いたのは覇王だ

 

 

「私は強いですよ?」

 

「通り魔如きが僕に勝てると?」

 

煽るだけ煽っておく

 

「いいでしょう、貴方を倒して覇王の勝利を追加させていただきます」

 

「防護服と武装をお願いします」

 

「要らないかなー。君が僕の防御抜けたら使うけど」

 

ほざけ

 

と心の中でそう呟いておく

 

あの時と違って守るべき相手はこの場にはいないしAMFなんてものも無い

 

仮にやられてもノーヴェが相手するし大丈夫でしょ

 

 

 

そしてかつてガリューに言い放ったのと同じような言葉を言い放った

 

「通り魔風情が僕の防御を抜けると思うな!」

 

 

「参ります!」

 

 

見た目通りの格闘型なので突撃してくるのだが

 

「以外に速っ!?」

 

意外と素早かった

 

早かったんだけど素の状態で神速に対応できるようになっているし避けるのは楽だ

 

「はっ!」

 

拳を放ってくる

 

「甘い」

 

障壁を張り打撃を受け止める

目を見開き驚く覇王

 

 

「拘束盾、拘束確認」

 

「っ!」

 

腕をひこうとしたりガチャガチャしてどうにかはずそうとしているが外れるはずがない

 

ヴィータさんとかシグナムさんでも手こずる程度には硬いバインドだ

たかが通り魔如きが外せるわけない

 

 

「お前は何でこんなことをしてまで強くなろうとしている?」

 

「弱さは罪です。弱い拳では……誰のことも守れないから」

 

「強くなりたいのならジムとか通えばいいんじゃないのか」

 

「私の確かめたい強さは……生きる意味は、表舞台にはないんです」

 

「弱さは罪…表舞台にはない強さ…か…」

 

充分強い部類に入るだろうに…

 

 

 

「そうかよ。君の通り魔もここで終わりだ」

 

「私は覇王こそが最強だと」

 

「出来ると思ってる?こんな一魔道士に負けてるようで?」

 

「くっ!」

 

オーオー黙っちゃって

最初に二、三回避けて拘束したから特に動いてないし一撃で沈めばいいけど

 

「もう眠れ。これ以上やっても仕方ないから」

 

 

立派に得意技と化したプロテクションスマッシュを拳だけに纏わせる打撃を鳩尾に叩き込む

 

「がはっ…わ…私は…」

 

倒れ込んだ覇王の体が光りだし僕より少し小さいくらいになった

 

 

「お…おい円…」

 

「自称覇王の正体が自分とそこまで変わらないくらいの女の子だったんだけどどう反応したらいいかな」

 

「いや、しらねぇよ」

 

流石にこれは予想外だよ

 

うーんどうしようかな…

 

 

 

 

 

 

帰ろう。全部ノーヴェに押し付けて

 

「という訳でノーヴェ後よろしく」

 

「ちょっと待て管理局員」

 

なんだよ帰らせてよ

 

「全部あたしに押し付けて変えるつもりじゃねーだろうな」

 

「それ以外に何があるっての。スバルさんの家近いからそこにでも連れていけばいいじゃないか」

 

 

「そういう問題じゃねぇよ」

 

「ティアナさんにでもスバルさん経由で連絡しておけばいい」

 

 

「そこまで考えといて何で丸投げしようとしたんだよ」

 

「ベルカの王に関することを聞いておいてほしいんだよ。答えによっては徹底的にボコるけど」

 

初めに言ったことが気になっていたが身内に危害が及ぶならトラウマになるくらいボコるかも知れない

 

「身体検査とかはそっちでやっといてよ」

 

「自分でやりゃあいいだろうが」

 

「僕男だよ?彼女も入るしそもそもそんなことしたくないんだよめんどくさい」

 

 

 

「最後の本音だろ」

 

何言ってんの当然でしょ

 

 

「じゃあまたねー」

 

 

「あっ!ちょっ…ったく」

 

 

 

その日を境に自称覇王の通り魔事件が起こることはなくなった

 

 

そして妹の日常にその子が加わるのはそう遠くない話だ




クリーンヒット+強化+弱点一点攻撃の一撃必殺が出ましたー
自称覇王…イッタイダレナンダ-
合宿までぶっ飛ばして行きたいけど
真面目に再戦させようか迷うなぁ
現在円は学校にも行って無ければ働いてもないけど家の掃除とかしてる程度の元管理局員

機動六課後、修行のために管理局を辞めたので現在嘱託状態で要請があれば動くとかそんな感じ
後シスコン
家族とその友達とかに害があるなら身内でも容赦しなくなりました

長々と失礼
それではまた次回お会いしましょう!


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合宿

ヴィヴィオとの2試合すっ飛ばします

円はティアナさんから事情を聞いてお説教くらいました


古代ベルカ戦乱期 聖王戦争

 

今ではそう呼ばれているかつて起きていた戦争

 

今は無き聖王のゆりかごを用いて終結を迎えた

 

つい最近僕が喧嘩した自称覇王

ハイディ・E・S・イングヴァルトもとい

St,ヒルデ魔法学院中等科1年アインハルト・ストラトスはその戦争を生き抜いた王の1人クラウス・G・S・イングヴァルトの子孫である

 

彼女は過去のクラウスの記憶を見ることができて

 

それにより覇王流《カイザーアーツ》を習得し練習中

 

聖王や冥王に戦いを挑もうとしていたが恨みなどがある訳ではない

 

本人曰く覇王流こそが最強と知らしめたいとか何とか

 

正直何故聖王オリヴィエにクローンがいるなどという情報が魔法学院中等科の1年如きが知っていたから不明である

 

幸いだったのはいるというだけでどこにとか名前まで知らなかったという点でありその後ヴィヴィオ本人と合わせ今に至る

 

 

 

 

 

 

 

「まぁ、文字にしたらこんな感じかな」

 

「それアインハルトさんのこと?」

 

隣で見ていて途中で聞かなかったあたりいい子だねヴィヴィオ

 

「そうだよ。誰かに見せるわけでもなく個人的に書いてるだけだけどちょっと気になることがあってね…」

 

「気になること?」

 

 

 

そう、気になることというのはアインハルトが過去に存在した覇王クラウスの記憶があるという点なのだ

過去のしかも別人の記憶が見れるなんてことがあるのだろうか。ということだ

実際にそんなことが可能なのだろうか

プロジェクトFATEなんて言う記憶転写のクローン技術なんてものがあるんだから不可能ではないのだろうが

何百年も昔の、となれば話は別だ

それに何故ヴィヴィオ、と言うよりは聖王オリヴィエのクローンが存在しているということをなぜ知っていたかだ

まぁ、そこは置いておいても問題ない

多分もう考えないし

 

 

 

無言で僕は席を立つ

 

「あれ?お兄ちゃんどこいくの?」

 

「ちょっと先に次元港に行くだけだよ。ヴィヴィオにはお客様も来るだろうしね」

 

「さっきなのはママも言ってたんだけどお客様って誰なの?」

 

「それは来てからのお楽しみって奴で」

 

 

 

 

 

そんな訳でやって来ました

 

正直に言ってやることは無い

どうせみんなすぐ来るし

 

ここで僕、高町 円が不安に思っていること

 

それはルーに頼んだデバイスである

 

どう見てもこうゆうのじゃないよねって奴とか作ってそうで怖い

そればっかり頭の中で考えてる

 

「あれ?円?」

 

「あんた何難しい顔してんのよ」

 

「ティアナさんとスバルさんじゃないですか。もうそんな時間ですか?」

 

「時間はちょうどそのくらいね。今見つけたし」

 

考えすぎると良くないなぁ

 

 

そしてあとから合流したほかの全員とともに

目的地である無人世界カルナージへ

 

 

無人世界カルナージは首都クラナガンから臨行次元船で約4時間かかり標準時差は7時間

 

一年を通して温暖な気候の大自然の恵み豊かな世界だ

 

 

 

そこで4日間のオフトレがはじまる

 

 




あまりにも短いなぁ

この後はカルナージについたところから始まります
それではまた次回お会いしましょう


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オフトレ開始!

目的地についた後はそれぞれが再開を喜んだり初対面したりとしていた

 

 

リオ、アインハルトはルーとは初対面になるな

 

「おつかれさまでーすっ!」

 

 

エリオとキャロが薪を持ってこちらにやって来た

先に来ての手伝いだろうか

 

エリオ結構背伸びた気がするなー

 

「よぉエリオ。背伸びた?」

 

「そうかなぁ?そっちも伸びてると思うよ」

 

「自分ではわからないなぁ。それに比べてキャロは…」

 

「私だってちょっとは伸びたよ!?1,5cm!」

 

キャロさんよそれは伸びたって言わないんじゃないかなぁ

 

 

「一人ちびっこがいるけど私たち四人同い年」

 

「なんですと!?」

 

 

こいつらといるとやっぱり楽しい

 

 

荷物を置いた後はそれぞれ訓練と遊びのメンバーに分かれることになった

 

僕はどっちなのかって?

 

もちろん訓練の方だ

 

管理局に行かなくなっても筋トレとかはやってたからね

 

 

 

午前中の訓練はまぁ機動六課の時の延長というか基礎トレとか体力トレーニングみたいな訓練がメインでした

 

終わったあとが悲惨なことになってたけど

 

デスクワークがメインになりがちな執務官のフェイトさんとティアナさんは完全にバテて元ライトニングはバテ気味だはあったが執務官二人程ではなかった

 

え?僕はそこまでバテてないよ

 

問題は母さんとスバルさんの二人だ

 

なんであんなにハードにやっといてあんなに元気なのおかしいよ

スバルさんは救助隊だから体力は必要なんだろうけど

 

みんなバテバテなのにあの二人だけめちゃくちゃ元気なの絶対おかしいよ

まぁ御神の剣士である以上は体力づくりはガッツリやってきたから他の人達に引けを取らないと自負している手前体力には自信があったけど正直遊びたかったって思ってたけど変に手抜きなんてすればバレたとき確実に母さんのO☆HA☆NA☆SHIが待っているのでそんなことは出来ないのだ

 

まぁすぐにお昼の準備になったのだが

 

ちなみにルーに頼んだデバイスはまだ受け取ってない

 

 

 

 

 

お昼の時間なのでみんな戻ってきたのだがヴィヴィオとアインハルトはなんかプルプルしてるんだけど

 

「なぁルーさんよあの二人どうしたの?」

 

「ずっと水斬りやってたの」

 

水斬り?それってあれか

拳とかで水をブワッてやる奴だよね

それずっとやってたんじゃ仕方ないかなぁ

 

「それでデバイスは出来たの?」

 

「もちろん出来てる。飛びっきりのサプライズがあるからお楽しみに♪」

 

 

おいおい冗談でしょ

連絡してからそれほど経ってないし

コロナのデバイス作ってたんでしょ?

材料とかどうしたのさ

 

「あ、今度はパートン貸してくれない?」

 

「いきなりだな」

 

「銃は返すからさ、お願い」

 

何に使うんだよインテリジェントデバイスだよ?

君ベルカ式だよね?ミッド式のインテリジェントデバイス使っても意味無いよね?そもそもアスクレピオス持ってるんだからさぁ

 

「貸しても大丈夫か?」

 

『No problem.』

 

「だってさ」

 

「ありがとね円」

 

 

 

お昼を食べ終えたら午後の訓練…

 

なんて事は(僕は)なかった

 

 

 

 

「これ貸してくれてありがとね」

 

「貸すのは構わないよ別に。使ってないし」

 

あの後銃を受け取っていたのだ

もちろん訓練なんて参加しない

 

 

「何もしてないよね?」

 

「実はチョーっと」

 

ウッソでしょちょっと待って

 

「…セットアップ」

 

不安だ…

 

そしてバリアジャケットに身を包…んではないけどとりあえず銃を展開してみた

 

「おいおいマジか…」

 

見慣れているはずなのに銃の形状が違う

 

グリップにハンドガードのようなパーツが追加されている

銃口付近にもパーツが追加されて嫌な予感がしたのだがそれは的中した

 

「…これは?」

 

「改造しちゃった♪」

 

テヘぺろ、じゃねーよ何してくれてんだこの子は

 

 

「何してくれちゃってんの!?これかなり思い出が詰まってたのに!?」

 

「大丈夫よ。コピーしてあるから」

 

は?コピー?え?

多分これアホみたいな顔してると思う

 

「私が彼氏の思い出勝手にいじくり回すと思ってるの?」

 

「ごめんすると思ってまし痛っ!」

 

蹴られた、痛い…思わず本音が…

 

「同じもの作ったの」

 

「何でそんなこと…」

 

「二丁拳銃ってかっこいいと思わない?」

 

それは思ったことあるよ?ティアナさん見てきたからね。確かに実弾じゃないから反動はあんまりないけどさぁ…

 

「よくやる気になったねそんなこと」

 

「まぁね」

 

早速魔改造された銃の説明を

 

 

 

 

銃剣 以上

 

 

 

 

「説明少なすぎない!?漠然としすぎだよ!」

 

「使い方は教えてもらえばいいじゃないの」

 

ストレージだよ!?何言ってんの!?

と反論使用としたら

「その子限りなくインテリジェントに近いAI搭載してるから」

 

本日何度目かの驚愕頂きましたぁ!

 

「ストレージをインテリジェントレベルにするってほんともう…」

 

 

「お願いされたデバイスはコロナと一緒に渡すからね」

 

 

「あぁ…うん…」

 

 

もはやそんな言葉しか出てこなかった

 

「円はこれからどうするの?」

 

「軽くこいつ使って自主トレしようかな」

 

「そう、じゃあ私は書庫の方に行ってるから」

 

「うん、行ってらっしゃい」

 

 

 

 

そう言ってわかれた後聞いたこの魔改造品のデバイスだが

 

銃口の下、そしてグリップに追加されたパーツ

 

そのどちらか一方から半実体化魔力刃を展開できるとか

 

それに加えて銃としても使えるとかあの子頭おかしいんじゃないかな(褒め言葉)

 

 

こいつを使う場合は

銃剣としてか逆手の短剣のように使い二丁拳銃のように使うのを目的にしていて

パーツを追加するなどこった改造はしてないので改造前の見た目でも使えるとの事だ




信じられますか…これであと一個増えるんだぜ?

もともと銃はオマケなのさ
使ってないもの

本命はこの後だぁぁぁぁぁ!


それではまた次回お会いしましょう!


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新たな愛機

オフトレ二日目恒例行事

メンバー全員参加の陸戦試合

 

予定では三試合する予定で僕は二試合目からの参戦だ

なので一試合目は観戦だ

 

 

あの後自主トレをしていた結果

あの魔改造デバイスは扱いきれなかった

貰うけども

 

も ら う け ど も

 

 

最終的にお守りにしてもらおうかと思ってる

 

どちらが持ってても宝の持ち腐れだが

 

そんな訳で陸戦試合前

 

 

 

「おまたせ~♪」

 

「ようやくお出ましだねルー」

 

今度こそ 今度こそ頼んだデバイスとご対面なのだ

 

思えばとんでもない物が出てくるんじゃないか気が気でなかったり貸した銃と同じ物作って魔改造したりそれがとんでもないじゃじゃ馬だったり

 

と、驚かされる事ばかりだったのでもう驚かない自信がある

 

「僕はもう驚かないからね」

 

「ふっふっふ~♪それはどうかな?」

 

と、言ってた話されたのはキーホルダー

剣の飾りが付いていて聖王教会にいるシスターのような感じだ

 

ちなみに陸戦用にバリアジャケットを改造している

 

 

「この子の名前はクロックハンド、早速展開してみてよ」

 

 

「よし…クロックハンド、セットアップ!」

 

 

この時まではほんとにトンファー型のデバイスを剣と言い張るシスターのような感じだと思ってたんだ

 

光が収束しそこから出てきたのは────

 

 

 

 

 

 

 

弦のない弓のような武器だ

 

 

「…は?」

 

「プッ、あっははははは!!」

 

そんなに笑わなくたっていいじゃないかルーテシア

さすがに弓っぽいのが出てくるのは予想外ですよ

 

 

「そんなに笑わなくても…」

 

 

「やーゴメンゴメン」

 

「そんなに変な顔してたの?」

 

「驚かないって言ったくせに口開けて呆けてたからつい」

 

 

あの…弓っぽい何かでどうやって戦えと…あ、

 

「おおおおお、折れたァ!?」

 

「あははははは!」

 

真ん中から二つに分かれたのに何でそんなに笑ってられるの!?ねぇ!?

 

「あーそれそうゆう仕様なの」

 

「へ?仕様?」

 

「そ、さっきの 状態と今の二刀の状態後は~ちょっと貸して」

 

 

「あ、はい…」

 

 

そう言って受け取った後弓のような状態の時と違い刃を逆向きに して連結させた

 

「こうやって両剣の状態にできる」

 

「ほぇぇ…」

 

もう驚いてしかいない気が…あれ?そう言えば…

 

「さっきの弓みたいなのは意味があるの?」

 

 

「じゃあ円 シグナムさんのレヴァンティンのボーゲンフォルムは矢と弦はどうなってる?」

 

 

「大体あの形態シュツルムファルケン使う時以外使わな…あっ」

 

「気づいた?」

 

 

「まさか…」

 

刃が同じ向きになるように連結しなおし たそれを左手で持ち弓を引き絞るような動きをしてみる

 

すると魔力で出来た弦が出現し同時に魔力の矢が現れた

 

「直射のシューターの応用でフォトンランサーみたいにスフィアの形を変えて矢の形にしてるの」

 

弓は使ったことないんだけどなぁ

 

「この魔法の名前は見ての通りだけどフォトンアロー」

 

 

「これは凄いなぁ」

 

 

「じゃあ、そろそろ時間だからいくね」

 

「ん、行ってらっしゃい」

 

 

少し振ってから行こうかな

 

そんな事を考えながらルーテシアとは違う方向へ歩き出した




クロックハンドは神弓シルバーリップそのままです
分からなければ調べてみて下さいね
それではまた次回お会いしましょう!


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チーム戦

オフトレ恒例の集団模擬戦

1回戦は引き分けで終わった

 

今度は僕を含めたメンバーでのチーム戦

今度は僕がいるからぴったり半分に分かれることができない

 

そして問題は…

 

「なんで僕のポジションがフロントアタッカーなの!?ねぇ母さん、僕センターガードかガードウイングのポジションになるはずだよね!?」

 

「それはなんとなくだよ!」

 

えーそんなぁ…

 

「ほら、新しいデバイスは近接用でしょ?」

 

確かにそうだけども

 

「あと円にだけは特別ルールがあるからね」

 

「僕だけって事は御神流に関すること?」

 

逆にそれ以外だったら気になるけど

 

「円は模擬戦にあと2試合参加してもらうけど全面的に攻撃のために神速を使用するの禁止ね♪」

 

「あぁ、了解。ん?」

 

攻撃のためにって事は

 

 

「移動には使ってもいいけど攻撃に転じる時に一度完全に停止してから攻撃してね」

 

 

 

あぁ、なるほどそういう事か

神速を使ったらあのフェイトさんでも付いてこれるかわからない程の速さになる

間違いなく追いつけないからな

 

「もし破ったら?」

 

「その時は…お話かな」

 

もうやだこの人怖い…

 

 

 

そんなこんなで予想外のフロントアタッカー宣言をくらった僕

チームが奇数と偶数になってしまうのでメンバー分けによっては片方が圧倒的に有利になってしまう

 

チーム戦のメンバーは1回戦と同じ様な赤組青組の編成だった

 

 

赤組

 

フロントアタッカー

スバル・ナカジマ ノーヴェ・ナカジマ

 

センターガード

高町なのは

 

ガードウイング

フェイト・T・ハラオウン エリオ・モンディアル

 

フルバック

キャロ・ル・ルシエ

 

青組

 

フロントアタッカー

高町ヴィヴィオ 高町円 アインハルト・ストラトス

 

センターガード

ティアナ・ランスター

 

ガードウイング

 

リオ・ウェズリー コロナ・ティミル

 

フルバック

ルーテシア・アルピーノ

 

 

とまぁ子供と大人で分けているがバランスを考えて上手く混ぜている、と言ったところか

 

 

正直ヴィヴィオ、リオ、コロナの3人はストライクアーツをやっていて割と強いのは見たしアインハルトもかなり鍛えているのは先程の試合でわかった

 

正直アインハルトには魔導師として戦ったら勝てないかもしれない

 

このメンバーでどこまであの大人達に対抗できるかは分からない

 

まともに戦えるのはフォアードとルーくらいだろうか

 

ある程度実力は分かりきっているがそういった前提での模擬戦なのがこの2回戦だ

 

 

僕はルーからの説明のある部分を思い出していた

 

『いい?クロックハンドは完全な試作品なの』

 

『そんなの渡して大丈夫なの?』

 

『あのね、ミッドの魔導師がアームドデバイスを使うなんて前代未聞なの。だからこうして試作型を作った』

 

『これから使い込んで魔力刃が良ければそうするし実体剣が良ければそう調整していくことになるわ』

 

『分かった』

 

『それじゃあよろしくね』

 

 

 

僕自身御神流を使うけれどなんとなく合ってないと感じている節がある

二刀流が合って無いのかどうかは不明だが自分の我流になっていく気がする

 

「さぁ、初陣と行こうか、クロックハンド!!」



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次のステップへ

誤字報告、ありがとうございます
これから気をつけて行かねば
できるだけ少なくするよう努力してるんですけどね
本編どうぞ


いやー負けた負けた

 

色々試しながら模擬戦をしていたのだけれど

ぶっつけはキツかった

 

今は3戦目終了後

 

模擬戦は終わってしまったのだ

 

「クロックハンドはどうだった?」

 

「僕は魔力刃の方がいいかな。なんか振り回されてるような気がして」

 

「そう?分かった、じゃあ預かるね」

 

「よろしく」

 

それにしても魔法学院の子達は全力過ぎないかな

 

「何も動けなくなるまでやらなくてもいいんじゃないの?」

 

「お兄ちゃんは2戦しか出てないからそんなこと言えるんだよ!」

 

それを言われれば円には何も言えない

 

 

「まぁ、このまま次に進むんでみるのもいいんじゃないかな?」

 

 

 

この言葉を皮切りにルーからインターミドルに関しての説明タイム

 

初等科組は全員参加を決めているようだしアインハルトも参加するだろう

 

それにしてもルーまで参加するとは思わなかったけど

 

 

 

「あぁ、そうだ。僕これからしばらく聖王教会にお世話になろうと思うんだ」

 

「え?お兄ちゃん教会に行くの?」

 

「あぁ、ちょっとやりたいことがあって。シスターシャッハにも呼ばれてるし」

 

「戦闘訓練付けてくれるんだって」

 

そのために教会に行くのだ

 

「よく部屋貸してくれたね?足りないんじゃなかったっけ?」

 

「そこは相部屋になったから大丈夫だったんだ」

 

「へー、誰と相部屋なの?」

 

「シスターシャンテと相部屋にぃっ!?」

 

突然首を閉められた後ろから拘束するような形で

 

「ふーん、私という彼女がいながらほかの女の子と相部屋…」

 

ギリギリ締める力が強くなってるよルーさん

 

「ルー待って…苦しい…」

 

「ルールー…?」

 

「やめて…ルー…ギブ…ギブゥ…」

 

待って待ってこのままじゃ死ぬ!?死んじゃう!あぁ…意識がぁ…

 

「ルールーストップ!お兄ちゃん死んじゃう!?」

 

「………」

 

「お兄ちゃんはシャンテに恋愛感情ないから安心していいよ!」

 

「あ、そうなの?」

 

「ゲホッゲホッ…ゴホッ」

 

やばい…マジで死ぬかと思った…

散々大怪我してきたのにこんなふうに死にかけるなんて想像出来なかった

 

「まぁ…シャンテの方はどうか分からないけど…」

 

「へぇ…」

 

ヴィヴィオさんやめて!?ルーの目が怖いの!

 

「お兄ちゃんちょっと天然たらしみたいなとこがあるから…」

 

「そういう言葉どこで知ったのヴィヴィオ!あと人聞き悪いからそんなこと言わないでくれるかな!?」

 

「確かに…」

 

「ちょっとぉ!?」

 

 

 

──────────

 

 

 

 

この合宿はあっという間に過ぎていった

ミッドに戻ったあとすぐに教会に向かった

 

 

 

 

「よく来ましたね円」

 

「これからお世話になります。シスターシャッハ」

 

「あっ…円」

 

「おーシャンテちょうど良かった」

 

「シャンテ…あなたまた…」

 

「あーあー!シスターシャッハ!後は私に任せてお仕事してきたら!?」

 

「…まぁ、あなたを呼ぼうとしていたので今回は良しとします。」

 

そう言ってその場を離れていくシャッハ

 

 

 

 

 

「でさ、シャンテお願いがあるんだけど」

 

 

 

「な、何かな…」

 

手を握って逃げられないようにして詰め寄る

 

「っ!!」

 

「僕に…奏剣を教えてくれないかな!」

 

「はい喜んで!…へ?」

 

「いいの!?ありがと!」

 

「あの…今なんて?」

 

「へ?奏剣教えてって…」

 

手を握ったかあたりから真っ赤だった顔がさらに赤くなった気がした

 

「告白かと思っちゃったじゃんかバカー!」

 

「えええええっ!?告白!?なんで!」

 

「だってその…手…」

 

「手?あ…」

 

慌てて手を離す

 

「ごっごめん!シャンテすぐどっかいっちゃうからつい…」

 

「恥ずかしかったんだからな…」

 

「ごめんなさい…でも僕彼女いるから」

 

「え…そうだったの?」

 

「うん…遠距離恋愛だけど」

 

「じゃあ、私その彼女に勝つ」

 

「は?」

 

「だから!シャンテさんは円の彼女の座奪ってやるって言ってるの!」

 

 

 

──────────

 

なんてことだ

 

私、高町ヴィヴィオは今とんでもない場面に遭遇してしまったしとんでもないことしてます

 

思わず動画を撮ってルールーに送り付けるくらいには

 

あの時冗談半分でシャンテはお兄ちゃんに恋愛感情あるかもみたいな事言ったけどまさかほんとにそうだったなんて

 

 

手を握って詰め寄ったあたりから動画撮っちゃったけどバレたらやばいのでは?

 

 

あ、ルールーからメールだ

 

『覚えとけって言っといて』

 

怖い!怖いよルールー!

 

 

「早く忘れなきゃ…」

 

 

 

後にとんでもない修羅場になることを本人は知らない




戦うと思った?残念戦いません
やりたかったネタ修羅場になるぞぉ~
だいぶ先に
「僕僕vivid life」と称し
vividLifeの世界観と融合させた短編描きたいとも思ってます
それではまた次回お会いしましょう


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課題

「そう言えばなんであたしなの?」

 

「何が?」

 

唐突なシャンテからの質問

 

「幻術使いなら管理局に他にもいそうじゃん」

 

あーそういうことかなるほど

 

「実際ティアナさん…六課でフォワードやってた人が幻術使えるけど僕はシャンテみたいな戦い方がしたいんだ」

 

「と言うと?」

 

ティアナは幻術で作り出した自分を設置し囮のように使うなどが多かった

シャンテは幻術で作り出した自分を複数連携して相手を翻弄する戦い方を得意とする

 

御神流は神速という奥義があるように速さによる戦闘を得意としている

円の動きもそれがベースなので速さと手数で戦いたいという考えがあるのだ

 

「そんなわけで身近で、幻術使いでかなりの腕のシャンテを頼ったわけ」

 

「そ、そうなんだ…」

 

 

正直これ以上の理由は思いつかない

 

 

「まぁ、適性はあると思うな。 術式教えて割と直ぐに二重奏使えるようになってたし」

 

 

 

 

そう、本人はあまり使っていないが幻術に適性があるのだ

かつて共に戦っていたティアナや奏剣使いのシャンテ程適性がある訳では無いので今まで使わなかった

 

 

割となんでもありな状態だが砲撃 防御がずば抜けているため埋もれている才能を剣を習ったことで掘り出すことにしたのだ

先日のオフトレでルーテシアに返した試作型ミッド用アームドデバイス クロックハンドはルーテシア本人も新たな試みとしてやる気になっているため心配は無理をしないかだけなのだ

 

「実際、奏剣を使えるようになって一対多の戦闘になる可能性が減ったのは嬉しいんだよね」

 

「そうなの?」

 

「そうだよ~ 犯罪者は非殺傷の魔法なんて使ってこないから当たったら普通に死ぬからね」

 

「あたしは魔導戦競技専門だから円が体験した恐怖は分からないけどさ。」

「円のことは少しでも支えたいって思うよ」

 

「ありがと、シャンテ」

「管理局はほとんど辞めてるようなものしそうそう危険なことにはならないよ。身内に危害が及ぶなら容赦とかしないけどね」

 

まぁ、ヴィヴィオにせよシャンテにせよトレーニングに付き合うくらいならいつでも付き合えるくらいには時間がありあまっているのだ

 

 

今回のインターミドルではサプライズとして僕も参加することにしている

 

誰にも言ってないけど

 

 

 

ルーテシアお手製のデバイスの調整に加えて個人的に調べてもらっていることがある

 

 

調べてもらっていることについてはまた別のお話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、だ

 

インターミドルに出るってことで当然選手として参加って訳では無いんだなこれが

 

 

予選終了後の本戦でランダムに選ばれた相手と戦うエキシビションマッチだ

 

 

誰と戦うことになるか僕も知らないしそもそも知り合いは出ることすら知らない

 

 

 

 

 

2ヶ月後が楽しみだ

 

 

 

 



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Project Aegis

「円、行ける?」

 

「あぁ、行けるよ!」

 

 

ここはとある違法研究施設

僕関係でこんなとこに来るのは初めてだ

 

 

 

まずフェイトさん、ティアナさんに色々仕事の合間に調べてもらったことについて説明しよう

 

 

 

かつて人造魔導師を最強の盾に仕立て上げるため防御が硬い二人の魔導師の遺伝子が盗み出された

その研究は管理局にバレたらしく続けられることは無かった

 

 

そして別の人間がとある無名のロストロギアとその研究を利用してその研究を完成させようとした

 

その研究の開発コードはアイギス

ある管理外世界の伝説の盾の名前からとられたその名前は最強の人間盾を作ろうと言ったものだ

 

無名のロストロギアは研究名と同じアイギスと名を受けた

適合するもの以外が使用しようとすると拒絶反応を起こし命を落とすまでは行かないまでも片腕持ってかれるくらいはするらしい、が

実際にはロストロギアではなく限りなくそれに近いデバイスなのが分かっている

 

 

「デバイスは大丈夫?」

 

「さすがだよあの子は、すごい使い易い」

 

今使っているのは 2代目クロックハンドだ

 

半実体化魔力刃を発生させるグリップが二つ連結させて双刀のようにすることも出来るし柄を伸ばして槍のように使うこともできる

もちろん1本だけでも使用可能だ

 

「本当なら連れてきちゃいけないのをちょっと無理言って連れてきたんだから」

 

「分かってる」

 

本来なら話聞いて終わりなのだがこうして連れてきてくれたことには感謝している

 

フェイトさんが研究所を制圧している間に僕はロストロギアの確保に向かった

 

 

「君は…」

 

 

 

 

男の子だ、見た感じヴィヴィオより幼い感じだが問題は腕だ

 

過去に記録で見た闇の書の闇の防衛プログラムのような触手がまとわりついていた

 

「人造魔導師…?」

 

 

 

「っ!」

 

「はぁ!?」

 

いきなり攻撃してきた

 

と言っても突撃しているだ毛なのでよけるのは楽だが何気に速い

 

的確にロストロギアだけを破壊するために攻撃を仕掛けるが防御が固く抜けない

 

 

「ちょっと硬すぎない?」

 

「固くなければ意味ないよ、それが私の存在理由だ」

 

やっぱりって気はしてた

 

「君性別男?」

 

「そうだけどそれが?」

 

ならばやることはひとつしかない

 

 

「今すぐその呪縛から解き放ってやるよ!弟ぉ!」

 

「初対面だろ!」

 

 

 

 

やばい、さすがにガキンチョには負けなかった

相手がろくに戦闘訓練してなかったおかげでゴリ押しで無力化できたのだが問題はここからだ

 

 

ロストロギアにターゲットされた

 

というか少年をかばった時に掴まってるんだが

 

「なんでよりによって左腕なんだよ!」

 

利き腕ではないだけマシかなって気もするけど右手にデバイス持って左で捕まるってことをよくやってるから結構やばい

 

Adaptable(適合)

 

 

「はぁ!?」

 

Start optimization(最適化を開始します)

 

 

 

クロックハンドが触手に飲まれた

 

 

「ちょっと冗談でしょ!?」

 

 

みるみるうちに形を変えていき両腕前腕部に小型の盾として装着されていた

剣はそのままだった

 

 

「そんな…」

 

「なぁ、これどうしたらいい?」

 

「どうしようもない、あれがなくなった今僕はもう生きていられない」

 

 

何言ってんだこいつは

 

「それは大袈裟じゃない?これで生命維持してた訳じゃあるまいし」

 

「残念だけど行くあてなんかないのにどうしろって言うの?」

 

 

 

「色々教えて貰ってただけ僕よりはマシじゃないかな」

 

「それって…」

 

「僕も人造魔導師(同じ)だからね」

 

 

 

その時アラートが鳴り響いた

 

『円!研究所の人が自爆装置作動させたみたいだから今すぐ逃げて!』

 

『分かった』

 

「爆発するみたいだから逃げよっか」

 

「そんな呑気な…」

 

飛んでいくのは楽だが崩れてきているので走る

 

少年、足が遅すぎる!

その上体力もない!

局員とそこらの子供を一緒にすんなって気もするけど置いていくわけには行かない

 

 

「私の事置いてってよ。このままじゃ間に合わない!」

 

「何言ってるの弟、そんなことしないよ」

 

「さっきからなんだよ弟って!」

 

「名前知らないし」

 

「そういう問題じゃない!」

 

 

 

「君が生まれた研究の大元の研究から生まれたのが僕だからね、君は僕の弟のような存在なんだ」

 

「そう、だったらさ…」

 

そんな感動シーンを展開しているのにも関わらず時間は止まらないし爆発は待ってもくれない

 

目の前が出口だったのが幸いしたか爆風で吹き飛ばされた先は外だった

 

 

────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っあ…」

 

「円!大丈夫!?」

 

「フェイトさん…弟は?」

 

「弟?何言ってるの?」

 

「え…?」

 

 

 

 

 

 

 

爆発に巻き込まれた僕は防壁に守られて無事だったが吹き飛んだ建物からは何が見つかるわけでもなく文字通り何も無くなっていたらしい

 

 

 

 

 

 

 

不思議とそこまで悲しいってことは無かった

そりゃあショックだったし泣きもした

それでも行くしかない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そう、だったらさ…」

 

 

 

 

──────────私の分までしっかり生きてね、お兄ちゃん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし、行くかアイギス。あの子の分まで」

 

I understand(了解です)




ぶっちゃけビームサーベルだよ見た目
種と初代のサーベルの機能足した感じかな
クロックハンドは乗っ取られてアイギスという両手の小型盾と光剣のデバイスになりましたおめでとうございます


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インターミドル 開幕!

評価バーの色が濃くなってたんだなぁこれが!


さぁやって参りましたインターミドル予選でございますよ

 

『えー、ここで運営からお知らせが。予選選考を突破されたスーパーノービス ノービス エリートの選手の中からランダムでエキシビションマッチが行われる予定になっております』

 

この知らせはここが初めてなのでざわめきが広がった

当然だ

選考を突破した選手の誰かがエキシビションに出られるのだから

 

「円はどんなやつだと思う?私はエキシビションやるくらいなんだから相当な相手になると思うんだよ」

 

「待ってればわかるんじゃない?教えてくれるでしょすぐに」

 

 

選手ではないノーヴェと待機してたんだけど

めっちゃ笑いたい

だって僕だもんエキシビション出るの

 

 

『皆さん誰がエキシビションの相手か気になることでしょう!』

『今回この申し出を受けてくれたのはなんとインターミドルに出場出来る年齢!つまりあなたがたと同年代の方です!』

 

さらにざわめきが広がる

同年代なら出場すればいいじゃん?

って話になるからだ

 

『その方は時空管理局と聖王教会の両方に所属しており現在は教会騎士として鍛錬を重ねているそうで今同年代の人達がどれくらい強いのか気になる。と強気のコメントも頂いております!』

『なんとその方この会場にいらしてるんです!』

 

「なぁ、さっきからニヤついてるけどまさかとは思うが…」

 

 

 

ノーヴェが聞いてくる

そして僕は

 

「そのまさかだよぉ」

 

と答えた

 

 

 

 

『エキシビションのお相手は時空管理局にて一等空士の階級資格を持ち聖王教会では騎士見習いとして活動しているあのエースオブエースの息子さんでもあるこの人!』

 

『高町 円さんです!』

 

 

 

えええぇぇぇぇ!?

 

ってな感じでざわめきが驚愕に変わっていくのを見て大笑いしそうになったのはここだけの話

 

 

開会式が終わった直後にお知らせだったもんだから

質問攻めに会うのは当然か

 

 

「お兄ちゃん!今のどういうこと!?」

 

「円さんエキシビションやるんですか!?」

 

とまぁそんなことばかりだ

同じ質問しか飛んでこないので説明を

 

「そんな訳でエキシビションやることになったんだ。ちなみに母さんも知らないよ」

 

 

「ヴィヴィオ的にはお兄ちゃんのカッコイイ活躍が見れると思うからいいと思うんだけど」

 

「そりゃあ…まぁ…」

 

「彼女に一言ないのもどうかと思うけどなー」

 

「言っちゃったらサプライズにならないでしょ」

 

 

────────────────────

 

 

 

結果

予選はルーを含めて知り合いは全員突破しました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱりこれは無理かなー」

 

「マリーさんどうにかしてくださいよあんなことしたんですから」

 

 

 

いつぞやのロストロギア事件からしばらく経ってインターミドルまで始まっちまったもんだからすっかり忘れてたけど取り憑かれたまんまなんだよね

 

「完全に同化してるから新しい外付け外装って感じなんだよね」

 

「動きの邪魔にはならないからいいけどクロックハンドが完全にアイギスに持ってかれてるのはなんとかできませんか?」

 

「クロックハンドとアイギスの分離は諦めた方がいいね。完全にアイギスというデバイスになっちゃってるから」

 

 

 

ウッソだろお前

 

「むしろアイギスに持ってかれても性能は変わってないけどねー」

 

 

「あ、そういえばインターミドルでエキシビションやるんでしょ?どっちでやるの?」

 

「相手に選んでもらおうと思ってますよ。どちらも行けますし」

 

「ランダム選出だから分からないんだっけ」

「あ、メンテナンスはこれでおしまいだよ。お疲れ様」

 

 




サーベルからジャベリンの変形は見た目イメージ
デファイアントビームジャベリン
上じゃなくて下に伸びる感じ


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選定 魔改造?

グリップとは言ったけど実際は鍔が付いていて刃を展開してストライクフレームを展開することで光剣として機能します
そういえば円の魔力光についてなんか言ったっけ?


撮れてる?あ、はいおっけーです

 

『これから、エキシビションについて追加説明とかありますので少々お待ちを』

 

『えーっと追加されたルールを含め説明します』

 

 

戦うのはノービス、スーパーノービス、エリートの選手のうちランダムで選出

人数は1人から三人程度まで(これもランダム)

もしかしたらトップファイター三人と戦うことになったりするかもしれないね

エキシビションマッチ開始前に事前に話し合って円の戦闘スタイルを杖か剣かを選択をしてもらう

 

『と、まぁこんな感じですかね』

『基本的にインターミドルのルールを採用しクラッシュエミュレートももちろんありますし人数が増えたらその分僕のライフも増えます』

 

 

『後日人数決めと対戦者を決める抽選をやります』

 

 

 

 

 

 

 

 

「出来れば3人とやりたいよねって言うのが願望なんですよね」

 

 

現在抽選のための個室でおしゃべりしているところだがやることない

 

「3対1って結構きつくないですか?」

 

「トップファイター3人確定ならともかくランダムなんだしそこまで心配することは無いと思うな」

 

スタッフの人と雑談しているがそろそろ時間になる

 

「じゃあ抽選始めましょうか、中継されますし」

 

「はーい」

 

 

抽選が始まる

ルーレット形式で停止ボタンを押してからちょっと進むタイプ

 

「じゃあスタート!」

 

どうなるか分からないから楽しみだよねルーレットって

 

ってな訳でまず人数だが1人に決まった

 

 

「じゃあ次!誰になるか楽しみだね!」

 

 

「じゃあまず1人目!」

 

人を決めるのは箱に入った紙に書かれたものを読み上げるだけだ

 

「えっと…ヴィクトーリア・ダールグリュン」

 

雷帝の人か、教会で話聞いたことあるな

 

「いきなり聖王協会に縁のある人来たね」

 

「あったことあるんですか?」

 

「ないよ?話で聞いたことあるだけ」

 

 

 

 

 

「ああ、決まりだ」

 

 

 

 

『というわけで都市本戦前に行われるエキシビションマッチはヴィクトーリア・ダールグリュン選手に決定致しました!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

 

「お前…なんか隠してるよな」

 

 

「ななななななにを言ってるんですかヴィータさん」

 

 

「あのアイギスってデバイスについてなんかあるだろあからさまにキョドりすぎだ」

 

なんでバレたし

バレないようにしてたのにどうして!?

 

「お前意外とわかりやすいんだよ」

 

 

 

「あーわかったわかりましたよ言いますよ」

 

 

 

最近デバイスの材料が消えてるらしい

僕がいなくなったあとやアイギスを預けてた時に頻発しているため犯人は僕なんじゃないかって疑われてるもんだから精神的にあれなわけなんだってことを話した

 

 

 

 

「ちょっと私の方でも調べてみるからしばらく休め。なのはにも言っとくから」

 

「それはやめてくれ…」

 

「は?」

 

「母さんには…言わないで…」

 

 

 

「アイギスは元々ナハトヴァールのような防衛システムがデバイスに取り付いたものなんだ。つまりコンピューターウイルスみたいなもの」

「アイギスを排除すれば情報秘匿のためにクロックハンドも修復不可能になるんです」

 

 

すなわち

クロックハンドを捨てるかこのまま精神を削り続けるかの2択で、今まで精神的苦痛を選んでいたのだ

 

「分かったなのはには言わないでおいてやるけど技術部の奴らとかにはこの話するからな」

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

『材料収集完了 最適変化開始』

 

『術者の魔導資質、戦闘データを参照』

 

『遠近両タイプに適正あり』

 

 

『スキャン完了 適化します』



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決戦開始?

前に槍になるみたいな事言ったな
アレ撤回します
だって元々剣と盾だったのになぜに槍になるし
ってなったわけなのです
あとこの話時間軸は適当だけどシャンテと戦ったあとなのは確実です

サブタイ思いつかないよォ…


あーつまんないなー

ヴィヴィオらはみんな試合やって勝ったり負けたりしてたけど

あのミウラって子凄かったな

収束魔法を打撃に利用するなんて 今度やろう

 

てなわけで所詮はエキシビションてことでこそまでガチバトルする訳じゃあない

 

このあとも試合がある選手だってこともあるので軽い模擬戦程度のものらしい

 

 

 

 

「で、まず質問だけど杖と剣どっちがいい?」

 

「あなたの噂は存じておりますわ。ミッドの魔導師の皮を被ったベルカの騎士なのではとの噂は今も聞きますわよ?」

 

 

うへぇ…それまだ言われてたの…

 

「まぁ、それはともかくどっちにする?」

 

「剣でお願いします。噂通りか気にもなりますので」

 

 

「実はベルカの騎士なんじゃないのってやつ?」

 

「その通りです」

 

 

 

 

『それでは皆さん!事前に公開された情報通りに開戦の合図を全員で言って開始です!』

 

 

 

 

 

 

 

『5!』

 

即座に意識を切り替えて魔道士から剣士のそれにする

 

『4!』

 

相手は既にバリアジャケットを展開している

 

『3!』

 

こちらは重装甲な相手と違いスピード重視の新しいジャケットを展開した

と言っても装甲が薄くなったとかそんなだし足元まであった腰布は場合によってはスカートみたいに見えるかもってくらい短くして動きやすくした

 

『2!』

 

みんな見に来てるしかっこ悪いとこは見せられないよね

 

『1!』

 

 

『stand by ready!』

 

 

『round1 engage!』

 

 

 

 

「まずはコチラから行かせてもらいます!」

 

「さぁ、こい!」

 

《road start》

 

「ん?」

 

 

今なにか聞こえたような…

 

 

 

 

「はっ!」

 

「ふっ!」

 

まずは一撃武器どうしをぶつけ合う

 

こちらは魔力の刃であちらは実体

重さではあちらが有利かもしてないけれど速度や手数ではこちらが上だ

 

踏んできた場数が違うのだ

 

 

薙ぎ払うように振るわれたハルバードを軽々よけていくためあちらとしてはやりづらいだろう

 

 

そしてそれがしばらく続いた

 

「まるでシスターシャンテのような動きをしますわね」

 

「あ、わかる?あの子にちょっと教えてもらったことがあってさ」

 

「教わったこと…?まさ がっ!?」

 

突如後ろから襲いかかる衝撃、背中を蹴られたようなそんな痛みを感じ彼女の予想は確信に変わった

 

 

 

「幻術…」

 

 

 

その通り

 

 

「奏剣 二重奏 デュエット!」

 

 

思いっきり種明かしをした

 

 

 

 

 

「さぁこっからこっちのターンだよ!」

 

そうやって距離を詰めようとしたその時だった

 

 

 

 

最初に聞こえたかもしれない何かの音声

 

それの正体が

 

 

 

 

 

 

姿を現した

 

 

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

 

《Rock》

 

突如として出現したバインド

 

それは何故か僕を拘束した

そもそも

 

こんなの発動した覚えはないしこんなもの発動できるわけがない

 

シャマルさんが使うようなワイヤー系のバインドに加えザフィーラの鋼の軛のような拘束

 

 

そもそも自分の足元に展開されているのは

 

ベルカの魔法陣(・・・・・・・)

 

 

────────────────────

 

 

「なっ、なんですの?あれは…」

 

 

「お嬢様!試合は中止です!急いで避難を!」

 

「だけど彼が!」

 

「問題ありません!ですから!」

 

「え、えぇ…」

 

何をそんなに落ち着いていられるのかと疑問に思ってしまうがすぐに消えた

彼を包み込んでいる新たに出現し暴れ回っている触手が迫ってきた時だった

 

管理局で最強とまで言われる人達が揃っていたのだから

 

 

 

元時空管理局遺失物管理部対策部隊 機動六課

 

そこで前線に出て戦っていた魔導師たち

観戦に来ていたのだろうが 即座にこの事態に対応するため動いた

 

 

────────────────────

 

 

「2人ともどうする?」

 

私達は今日この場に集まってこの試合を見に来ていた

 

さすがにアイギスがここでいきなり暴走するなんて思わなかった

 

夜天の書同様に古代ベルカで作られたロストロギア指定のものだ

 

ヴィータちゃんが言っていた通りならあれを破壊すれば剣と盾がどちらもダメになる

 

「はやてちゃん達は観客の避難!私たちでどうにかするよ!」

 

『了解!』

 

そして行動開始する時には円は黒い塊に飲み込まれていた

 

 

 

 

──────────

 

 

 

 

「なんだここ」

 

『ようこそ我が主よ』

 

 

 

振り向いた先に僕がいた(・・・・)

 

 

 

「だれ?」

 

『私は君らでいうところのデバイス アイギスと呼ばれているものだよ』

 

なんでこんなことを?

 

『ちなみにそっちが何考えてもこっちには筒抜けだからね』

 

『で、なんでこんなことをしたかって言うとだね…』

 

 

 

 

曰く

 

様々な主となりえそうな人間を取っかえ引っ変えしたり時に死人を出してしまったりしているうちに

 

(これ適合者乗っ取った方が良くね?)

 

って思考になってしまったらしく防衛プログラムがエラーを蓄積してたのもあり実行しちゃったらしい

 

「で、それが僕だって?」

 

『あぁ、ちなみに助かる方法はあるよ』

 

え、ほんと?

 

『過去の映像でみた闇の書事件その時みたいに防衛プログラムぶっ飛ばして君から切り離して消滅させたあと私ごと消す』

 

それができれば苦労は…あれ?

 

こっちから停められるんじゃね?

 

『いやいや無茶言わないでくれ』

 

 

「止まれぇぇぇぇ!」

 

 

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

動きが止まった…

 

外で戦っていた面々が思った

 

周りは抉られ砕かれ見るかげもない

 

 

『ガッ!?ガァ…ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!』

 

 

突然苦しみ出した人型の黒い何かはその場で苦しみだし…

 

 

────────────────────

 

あれ!?これ行けるんじゃない!?

 

『コアプログラムが変質している?身体データをコピーして…まさか!?』

 

 

「ここから…だせぇー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

破裂するような爆音が響く

 

『ガッ!?アァ…』

 

 

「ぐぇっ…」

 

はじき出されるように背中から飛び出してきた円は受け身も取れずに転がった

 

 

「円!」

 

『無駄だよ』

 

「!?」

 

さっきまで唸ったりしてるだけだったものが突然流暢に話し出したのだ

慌ててそちらに意識を向ければ先程の異形が立っていた

 

円の姿で(・・・・)

 

なのはだけでは無い、その場にいた全員が驚愕していた

 

『それはもう高町円なんかじゃないよ。全部貰っちゃったし』

 

「なにを…言ってるの…」

 

 

『分からない?』

 

『僕がこと見た目になってる時点で察せないかなぁ?』

 

 

円と同じ姿のソレはバカにするような口調で続ける

 

 

『姿はもちろんだけど技術も、記憶も全部貰っちゃったよ』

 

『本当ならそいつは消えるはずだったんだけど予想外に抵抗しやがったもんだから吐き出さなきゃならなかったよ』

 

 

『ここまでいえばわかると思うけどもうそれはただの抜け殻。今は、僕が、高町円ってこーと』

 

「大人しく全部返すつもりは『あるわけないでしょ馬鹿なの?』っ…」

 

『まぁせいぜいお荷物抱えたまま頑張りなよ』

 

「絶対取り戻すから」

 

『やれるもんならやってみな自分の息子を撃てるならね』

 

 

 

 

そして広がるベルカの魔法陣

 

目くらましに強い光を発してそれは姿を消した

 

その場に破壊痕と変質したデバイスを残して

 

 

 

 




これがやりたかった
いつになるか分からないけど次回をお楽しみに


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奪還に向けて

減るわ減るわ
お気に入りめちゃくちゃ減るやん
さすがに凹む
毎回こうなんだもの
でもやる


「なにここ」

 

「病院だよ」

 

「びょういん?」

 

「そう、体は大丈夫?」

 

「そもそもお前誰だよ」

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

「あれの言う通りだったってわけなの?」

 

「あの子にお前誰なんて言われる日が来るなんて…」

 

病院でのお見舞いの後で話しているなのはとフェイト

そこに看護師のひとりがやってきた

 

「あの…高町さん…」

 

「なんですか?」

 

「円君が…」

 

「まっ、円に何かあったんですか!?」

 

「脱走したみたいです…」

 

 

「えぇ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

「暇すぎて出てきたけど何しようかな。そもそも()って誰だ?」

 

 

 

なにも思い出せない

そもそも何ここびょういんって何

どっかの研究施設の名前か

 

「それよりここどこぉ…」

 

適当に歩いてたら帰り道わからなくなっちゃった…

 

 

 

「見つけたよ」

 

「ん?」

 

 

 

「探したよ円」

 

「あんた確か高町なのはだったか?」

 

 

 

「全くこんなとこまで出歩いて、帰るよ」

 

「断る。なぜ俺があんたに従わなければならない」

 

「私があなたの母親だから」

 

「それ前も言ってたよな?」

 

「さっさと帰るよ」

 

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

高町円の記憶はフェイト・T・ハラオウン執務官に保護される以前のものでありあの荒っぽい口調に俺という一人称は演技などではなくあの丁寧な口調の方が演技だったということが判明した

記憶の消去など不可能レベルに近いことで何かしらが原因で封印されている可能性あり

 

高町なのは フェイト・T・ハラオウンなど親しい人物の名前と写真を見せても特に反応がなかった

 

 

過去にエリオ・モンディアル少年は荒い口調の円を見たことがありかなり昔はずっと猫被りで人の前では丁寧口調だったらしいが人と接していくうちに自然にいつも使っていた口調に変化して言ったと思われる

 

 

デバイス

パートンは記憶を失った状態の円を使用者と認めず使用不可能

クロックハンドとアイギスは分離され

クロックハンドは形状が変化し、槍形態が使用不可能になったものの二刀を連結して三日月のような形に刃を展開することが可能になっていた

 

 

 

 

 

 

「アイギスも夜天の書と同じくらい古いロストロギアみたいやし資料探しも大変やねぇ」

 

 

「魔力反応はデバイスだった頃と変わってないからもう見つかってるし追跡可能なのが救いだよな」

 

 

デバイスとしてデータをとっていた時と反応が同じでミッドチルダにいるため見つかっている

追跡の用意も出来ているため逃げられても安心なのだ

 

 

 

 

 

「なにが起こるかわからんし気をつけてな」

 

 

「絶対に取り返してみせるよ」

 

「元六課メンバー全員集合って久しぶりだよね」

 

「ロングアーチまで揃ってるし」

 

「ヘリの用意もバッチリや!」

 

 

 

 

「それじゃあみんな!行くよ!」

 

『はい!』

 

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「たっ、大変です!」

 

「なんや?何かあったん?」

 

「円がいません…」

 

「へ?」

 

 

 

 

「円が! デバイス全部持って消えました!」




新型クロックハンドのイメージは
ダンボール戦機にでてくるインペリアルブレードです


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勝ち取るものは

なのはさんら空気ですごめんなさい


「じゃああっちに着いた時について改めて確認するよ」

 

「まずは降伏勧告を一応やってから戦闘にはいります」

 

相手の武装は盾 円から得た防御と射撃魔法を使う可能性あり

ベルカ式が確認されているため近接戦闘になると盾で殴るなどの攻撃をしてくる可能性あり

 

「情報が少ないっていうより円のことも考えて捜索と確保を最優先にしたから無いに等しい。だから気をつけてね」

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

「(へぇ…なるほどね。忍び込んで正解かもな)」

 

 

 

『なのはちゃん大変や!』

 

「はやてちゃん?どうしたの?」

 

あっこれバレたやつだわ

 

『円がデバイス持って消えたって報告があったんやけど多分ヘリの中に潜り込んでるかもしれへんから一応探したって』

 

 

で、捜索が始まっちまうもんだから狭いヘリの中ってこともあってすぐに見つかった

 

 

 

「あっ…」

 

 

あっやべ見つかった

こいつ確か、スバルだったか…

 

 

「なのはさーん!円いました!」

 

「ばっ!?」

 

 

 

このやろ速攻言いやがった!

 

 

「はやてちゃん円いたって」

 

『やっぱりヘリにいたんやね』

 

 

まずい このままじゃ…

 

 

『円ー!聞こえてると思うから返事は待たんけどなのはちゃんの指示に従って行動すること!ええな!』

 

 

「だそうだからちゃんということ聞いてもらうからね?」

 

 

 

「お、おう…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、なんでここに隠れてたのかな?教えてくれるよね?」

 

 

「はい…」

 

 

なのはの圧に耐えられないことは体が覚えているのか抵抗はしなかった

 

 

ここで元々結構頭が回る円は自分の問題は自分で解決しなければならないとかそれらしい事を述べてこの場を切り抜けようとしていた

 

「これは俺が解決しなければならない事だ!俺の事は俺が解決したいんだ!いや、しなくちゃならないんだ!」

 

「本来ならそうだよ。」

 

当人の問題は当人で解決するべき

なるべく子供の問題に口を出さず

できる限り手助けはしないようにしていた

今回ばかりは円は足でまとい以外の何者でもなかったから連れていくことはもちろん話すらしなかった

 

そう、今の状態の円なら(・・・・・・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

程なくして目的地に着いた

 

 

「じゃあ円はちゃんと待ってるんだよ」

 

「……」

 

あれから尽く反論し全てに対して返されたものだから不貞腐れた円は何も言わないが恐らく大丈夫だろうとなのははヘリを後にした

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

「円さぁ、なんでこんなことしたんだよ」

 

「何がだ」

 

「バレたら今回みたいになるだろうに」

 

「あの時言った通りだ。それに…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺はあいつの中を見た。だからこそ見逃す訳には…見捨てる訳には行かなかったんだ」

 

 

 

 

 

 

「…ミラージュハイド」

 

 

 

 

「はっ!?お前まじか!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「追いかける訳には行かねぇしな全く…」

 

 

 

 

「なのはさん円逃げました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「予想通りすぎて何も言えないよあの子は…」

 

「どうかしたんですか?」

 

「円逃げたって」

 

「またですか!?」

 

 

 

 

なのはだって予想していたかったわけじゃない

それにしたって行動を起こすのが早すぎる

 

エースと呼ばれるメンバー、かつて共にJS事件を乗り越えたストライカー達が集まっているのにすぐに捕まるとは思わないのだろうか

 

 

しかしそこにはいた

 

 

無骨な盾と剣をぶつけあう二人の円が

 

 

 

 

「どうして…」

 

 

そのつぶやきが誰かに聞こえることは無かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

 

 

なのはたちが到着する少し前のことだ

 

ヘリを抜け出した円は何かに導かれるように

いや、各所に散りばめられたアイギスに適合したものにしか分からない目印を辿りなのは達より先にたどり着いていた

 

 

『やっぱり来ると思ってたよ』

 

「そう思うんたらさっさと記憶返せ」

「わかりやすい目印ばらまいちゃってさ」

 

 

 

そうしてそれぞれ武器を構えた

アイギスは自分自身の分身と言える盾を

円は刃が大型化した光剣を

 

 

『邪魔はない方がいいんだよ』

 

「速攻でぶった斬って返してもらうからな」

 

 

 

『……』

 

「……」

 

 

 

それは、ある意味では決闘のようだった

 

 

「『はぁっ!』」

 

 

 

 

剣を振り回し

それを盾で防ぐ

 

斬撃を飛ばせば

障壁を使い防ぐ

 

考えがお互い手に取るようにわかる

しかし決定的な違いは現れる

それは機械か人間か

 

円は焦りを覚えるが同時にこの状況を切り抜ける策を考える

 

「埒が明かない…」

 

『どうしたの?まだ終わらないでしょ?』

 

「当然!」

 

 

 

戦いの中円にはなのは達が到着した事を指摘する様子はない

 

 

戦闘のさなか円はとある感覚を覚えている

何かパズルのピースがハマっていくような

何か空いたあなが埋まっていくような

そんな感覚

 

そのおかげで頭痛がして思考に集中出来ていないのも展開が進まないひとつの原因であった

 

相手は盾による防御

魔力を 鋼に変換した剣を使って円を追い詰めていた

 

状況の打開は厳しい

なのは達は手を出せずにいた

 

円の目が

 

邪魔をするな

 

と言っているようで

 

 

「そうか…やっぱりお前俺だわ」

 

『いきなり何を…』

 

雰囲気が変わった

円が突然放った言葉に動揺してるようなアイギス

 

『何かされる前に…トドメさしてあげるよ』

 

そうして急速に接近していく

 

だが、確かに

そこまでおおきなこえではないが

たしかに全員の耳に届いた

 

「こっからは…」

 

 

 

()のターンだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《protection》

 

 

 

 

 

 

 

 

『なっ!?』

 

「案外早くはずせたろ?」

 

 

アイギスにもこれは予想外だった

少なくとも戦闘中に外れるような封鎖ではなかったはずだ

 

『いくらなんでも早すぎる!そこまで簡単にした覚えはないぞ!』

 

「単純な話僕の頭の回転甘く見すぎって言いたいところだけど…」

 

 

 

 

『まさか自力で破壊してくるとは…記憶が本当になくなるかもしれなかったんだぞ!?』

 

それはない、とはっきりいった

なぜなら君は僕だから、と

 

「さっさと起きて、出番だよ相棒」

 

《barrierjacket set up》

 

《stand by ready》

 

 

 

展開されてゆくしろい防護服

銀と青のカラーリングの杖

 

本来の高町円の基本スタイルだった

 

「ありがとう。ゆっくり休んで」

 

そう言って右手に持った剣を放り投げた(・・・・・)

 

『なんのつもりだ』

 

「僕の彼女が作ってくれたものによくも色々してくれたね」

 

「さぁ剣を取れ。真っ向から撃ち抜いてやるから」

 

 

『後悔するなよ』

 

「空戦開始だ」

 

 

 

 

舞台が空に移ったが強固な防御は抜けない

しかし 確実に円が押していた

多数のシューターや高威力の砲撃を放ち防御を削る

 

 

 

『こいつどこにこんな!』

 

「全部見たからこそ!ここで全部終わらせるんだ!」

 

 

《chain anchor》

 

鎖を飛ばし空中へ縫い止める

 

『ぐっ…』

 

《chain bind》

 

さらに鎖を増やし動きを封じる

 

 

『(まずい、これは砲撃魔導師の必勝パターン…!)』

 

 

 

 

『っ!しまった!?』

 

 

 

 

 

 

「アイギス、これで終わりだ。完全に!」

 

 

『(なかなか壮絶な旅立ったな…)』

 

 

「今こそ集え、星の輝き」

 

「何時の未来に光あらんことを・」

 

 

 

 

 

|「スターライト…」S()t()a()r() ()l()i()g()h()t()()

 

 

|「ブレイカー!」B()r()e()a()k()e()r()!()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

光が納まった時

そこには誰もいなかった

 

代わりにひとつの盾があった

今までの黒く装飾の派手な手甲のような盾ではなく純白の円形の一回り大きくなった盾だ

 

 

 

 

「さようなら」

 

 

 

最後に言えたのはそれだけだった

 

 

─────ありがとう──────

 

 

と聞こえた気がした

 

 

重力に従って落ちていった盾は地面にぶつかると同時に粉々に砕けた

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

 

 

「円…?」

 

不安そうな表情を浮かべ少し歩み寄りながら聞いてくる

 

 

 

「ただいま…母さん」

 

 

 

 

 

 

 

その後回収されたメンバーは約一名を除き文字通り無傷で任務を終えた

 

その後後遺症などがないか検査していった円は無事に退院

 

後にエキシビションを再戦することになり勝利を収める

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しっかり修理されるかな?」

 

《no problem》

 

「あとは任せて。その子達も大事にしてね」

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、慣らしと行きますか」

 

 

 

《Knight mode set up》

 

 

 

それは 新たな姿

 

元々胸や腕にハードシェル装甲があるため

軽装になる足に装甲を追加し

左腕に装着された()のグリップを握る

 

 

 

「ルーとマリーさん、シャーリーさんが三人で作ったお前の力。見せてもらおうか」

 

《stand by ready》

 

 

 

 

 

 

 

 

「いっくぞー!」

 

 

 

 

そして少年はまた一歩踏み出す

失っていったものと新たに得たものを手にして




クロックハンドからの共通点は白い丸グリップです
初代光剣型クロックハンドは思いっきりガンダムの筒型グリップなので
変わっていったのは基本刃だけで基部はほとんど白いフレイムアイズなんですよ実は
次なにやろうかと思ってるんで感想とかでリクエストとか…
実は次godオリ話
それではまた次回お会いしましょう!


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それは唐突な

Godの時間軸借りたオリ話開始します




「凄かったですねアインハルトさん!」

 

「あの動きは参考に出来そうですね」

 

 

何の変哲もない学校の帰り道

2人の少女が話しながら歩く

 

アインハルトとヴィヴィオだ

リオとコロナは用事で今日は別行動をとっている

今日はこれからヴィヴィオの兄である高町円と合流して魔法戦の練習があるのだ

 

 

「あっお兄ちゃーん!」

 

「お、きたな二人とも」

 

待ち合わせの場所に着くと既にそこにいた少年

高町円は先日自身の出生に関わる事件を乗り越え平和な時を生きている

 

 

それがすぐに終わるとも知らないで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれぇ…おかしいなぁ…」

 

「お兄ちゃんどうなってるの?」

 

「どこかに転移したんでしょうか?」

 

 

 

落ちてた

さっきまで昼間の街を三人で歩いていたはずなのだ

それなのに今夜の街の上空を落下している

 

「とりあえず二人ともセットアップしてもいいから姿勢制御!後に二人は固まってあのビルの屋上に着地!いいね!」

 

「お兄ちゃんは!?」

 

「ここは恐らく海鳴だ。すずかさんちに行けば転送装置があるからそれで帰れる」

「だから僕はこうなった原因が近くにないか辺りを探索してくる」

 

「わかった」

 

 

 

そうして別れた

 

 

別れてしまった

 

 

あちらに接近する反応あったことに気づかないで

 

 

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

「ん?」

 

 

 

急速に接近してくる反応があるな

管理局は管理外世界に基本居ないはず

 

 

「そこの君」

 

 

「ハイハイなん…!?」

 

 

そこに居たのは銀髪の女性だった─────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうした?」

 

 

「は…え?」

 

 

「今ちょっと問題が起きていてピリピリしてるんだ。なにか手がかりになりそうなことを知ってたら教えて欲しい」

 

 

「あーちょっと理解が追いつかないんだけどここは逃げさせてもらおうかな」

 

「そこまで時間はかからないよ」

 

「じゃ、無理やりでも逃げさせてもらおうかな」

 

「(あっちの二人のところにも誰か来てる可能性があるな…短期決戦で決めなきゃ)」

 

「(この少年…少女か?誰かに似てるな…誰か…)」

 

 

 

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

「アクセルシューター!」

 

 

 

三発のシューターで牽制する

 

それは当たり前のように防がれる

 

「(ベルカ式の使い手!?厳しいな…)」

 

 

「こちらとしては戦いたくないのだが…」

 

「こっちだって事情があるの!チェーンバインド!」

 

続けて拘束にはいるが長い時間は持たないはずと次の手を打つ

 

「ディバイーン」

 

 

「バスター!」

 

 

 

砲撃を放ったが煙で当たったかは分からない

 

「これで…」

 

「甘いぞ少年」

 

「しまっ ぐっ!?」

 

 

 

煙の向こうから黒い砲撃が放たれ直撃してしまう

 

 

「封縛!」

 

 

 

 

続けてバインドをかけられてしまう

 

「吠えろ!」

 

「ぐあぁ!」

 

 

 

 

 

さらに爆発させ大ダメージを負ってしまう

 

 

「くそ!」

 

 

《Flash impact》

 

「てやぁ!」

 

「くっ!」

 

即座に近づいて打撃をくらわせる

防いだところで目くらましをしてそのまま離脱して2人のところに向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────────────────────

 

「(あの戦い方…まるで高町なのはのようだ…)」

 

 

『主』

 

 

『どうかしたん?』

 

『先程魔導師の少年だか少女だかと戦闘になりました』

 

『えっ、大丈夫なん?』

 

『はい、彼は砲撃魔導師で高町なのはに似たような戦い方をしていました』

 

 

『なのはちゃんに?それは気になるなぁ』

 

『闇の欠片と無関係とも限りません。ですので一応報告を』

 

『うん、ありがとうな』

 

 

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

「で、なんだって?」

 

 

「だーかーらー!ちっちゃいユーノ司書長と戦闘になっちゃったんだって!」

 

「私はおふたりのお母様と…小さかったですが」

 

 

 

 

 

 

 

あれからすぐに二人を回収し身を潜め報告会のようなものをしていた

 

話を聞いてみれば小さい、それも自分らと同じくらいの年齢くらいの父さん母さんと戦ったって言う。何言ってんだって言いたいけど…

 

「こっちはなんかリインさんに似てる人だったんだよ」

 

「リインさんに?」

 

「そ、しかもベルカ式使ってたから無関係ではないと思う」

 

 

それは実際問題ではない

 

これからが問題だ

 

「で、僕らは管理局の人物らしき人物に顔を見られてるわけだけどここからはできるだけ大人モードは使わないようにしていこう」

 

「そっか、小さければ分からないもんね」

 

「僕も変身魔法使って変装するしすずかさんちで事情を説明してさっさと帰ろう。怒られるのは後ってことで」

 

「うん」

 

「アインハルトもそれでいいね?」

 

「問題ありません」

 

 

 

 

しっかしなんでこんなことになったんだろうか

 

 

「どうしよう…」

 

海鳴に来る予定はなかった

何が起きるかって?金がないんだよ

この年でホームレスなんてやだなぁ…

 

 

「お兄ちゃん大丈夫?」

 

「大丈夫じゃないよ。僕達都合よく地球のお金持ってるわけじゃないから食べ物だって買えないし」

 

「あ…」

 

 

 

「衣食住のうち服は嫌じゃなければこのままで大丈夫だけど、食べ物はないしいつまで隠れられるかも分からない」

 

「あ…そっか…」

 

「これから提案することはある意味賭けになるそれでもいいなら僕について来て欲しい」

 

「賭け…具体的にはどういう…?」

 

 

 

 

そう、それは簡単なことだ

 

アリサ・バニングス 月村すずか

両名の家に突撃するのだ

 

2人が戦ったっていう小さい両親という情報から

過去の世界に来たなんてありもしない可能性が出てきた

 

2人の家に行って2人が小さかったりしたらそれは確定してしまう

 

「ほら、映画とかで過去に干渉したら存在が危ないとかなかったことになるってあるでしょ?それを心配してるんだよ」

 

 

 

「転移してきた時点で夜だったから休んで明日行動開始だ。いいね」

 

「わかった」

 

「了解しました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは短くも長い事件の始まり─────────



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