海を行く艦達は、その目に何を写す (trois)
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始動『ハジマリ』

はじめまして、trois《トロワ》と申します。
今回が初めての小説投稿なので誤字脱字があるかもしれません。
出来れば感想、お願いします


 

「聞こえてる?聞こえてたら応答しなさい」

一瞬のノイズ音の後、

「はいはい聞こえてるよ」怠そうな男の声が返ってきた。

 

「まったく、少しはハキハキと喋りなさいよ」

 

「しゃーないだろ?俺が面倒くさがりなのはお前が一番わかってるだろ。霞《かすみ》さんや」

この怠そうな声の男こそ私達[艦娘]の司令官である

[薙原 優太]21歳 面倒くさがりの駄目な男である。

 

「状況は?報告してくれ」

 

「了解、報告するわ、13:00遠征開始、14:30目標地点に到達及び物資を回収、現在15:30鎮守府近海へ向けて航行中、鎮守府には16:40に到着予定よ」

 

「そうか・・・全員無事か?損傷してたりしないな?」

心配そうな声で聞いてくる。

 

「もちろん、全員無傷よ。強いて言うならお腹が空いてきたかしら」オナカスイタッポイー ユウショクナニカナー?

 

無線機から艦隊の声が聞こえてくる

 

「ハハハ、了解した。夕食作って待ってるよ。」

霞が着任している鎮守府にはまだ、間宮も伊良湖も着任していないために提督が自分で料理しているのである。

 

「えぇ、お願いするわ」

 

「任せろ、気を付けて帰還しろ。命令だ。」

 

「了解したわ」

通信が切れる

 

「ふぅ」ため息が漏れる

「霞ちゃん?どうしたっぽい?」

どことなく犬っぽい子・・白露型駆逐艦四番艦[夕立]

が覗きこんでくる。

「心配性と思ってね」

 

「提督が?」

 

「えぇ・・・もし誰かが沈んだら司令官は立ち直れないかもしれないとも思ったの」

 

「大丈夫だと思うっぽい。だって提督さんは夜の遅くまで艦隊運用の本読みふけってるっぽいし・・・」

 

「けど、「私達が沈まないようにすればいいっぽい!」

 

「そうすれば提督さんは大丈夫っぽい!!」

 

クスッ「そうね・・よし!!艦隊、鎮守府まで帰還するわよ」ハヤクカエロー テイトクサンノゴハンタノシミッポイ♪ マッテヨー

 

『もしそんな事が起こったら私はどうするのかしらね』

『司令官は一体何を考えているのかしら・・・』

一抹の不安を覚えながら振り替える霞。

霞の瞳には[暁に燃える水平線]が写っていた・・・

Side霞end

 

Side提督Start

「ふぅ・・・今日も何事なく終わったか・・・」

『俺がここ・・いや、この世界に来てからもう七ヶ月」

『なんで・・・こんなことになったんだろうな・・・』

『ただデイリー消化して寝た筈なのに・・・』

『まぁ、あのクソッタレな世界からサヨナラできたことだし・・・』

『自由に生きよう』

『ただあいつらと一緒に日常を過ごして』

『誰も殺さず、誰も哀しませないように』

 

Side提督end




小説って難しい・・・


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