シンフォギアの世界にネコアルクを投入したら面白おかしくなるんじゃね? (クロトダン)
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番外編
こどもの日特別編:ネコアルクの魔法の瓶


5月5日がこどもの日なんだと気付いて――

鯉のぼりってこどもの出世とかを願う意味があったなーと思い出し――

出世といえば鯉の滝登り――

滝登りと言ったら、龍になる伝説を思い出して――

そして、滝を泳ぎで登りきって顔以外が龍になったネコアルクの姿が頭に浮かんで――

気付いたらこうなっていました。

頭大丈夫か俺は?



――ネコアルク視点――

 

 

5月5日、こどもの日、それはこどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに母親に感謝する特別な日であるにゃ。

 

そして、こどもの日と言ったら鯉登り。

鯉登りと言ったら滝登り、滝登りと言ったら龍になる。

 

「てなわけで、5月5日になる前にチョックラ中国にある竜門の滝に行って、龍になって来るにゃ」

 

「「どうしてそうなるの!?」」

 

リュックザックを背負って、響ちゃんと未来ちゃんにそう伝えた後、驚いている二人を置いてアチシはキャッツフライジェットで中国にある竜門の滝に向けて飛んで行ったにゃ。

 

 

――ネコアルク視点、終了――

 

 

――こどもの日、当日――

 

 

――響視点――

 

 

「という訳なんです」

 

「「どういう状況だ(よ)!?」」

 

ネコアルクが飛んで行った次の日、S.O.N.G.の司令室で昨日のネコアルクの行動をみんなに話したら、予想通りにクリスちゃんとマリアさんのツッコミがきた。

 

まあ、普通はそう思うよね……。

 

「しかし、ネコアルクも思い切った行動をするものだ。生身で滝を登って龍になるとは……どんな姿になるのか少し気になるが……」

 

「先輩もマジになって考えるなよ!どう考えてもむりだろ種族的に!普通は鯉だろ!!」

 

「いや、貴女も落ち着きなさい」

 

翼さんのずれた発言にクリスちゃんが混乱しながらツッコミを入れて、その後にマリアさんがクリスちゃんにツッコミを入れた。

 

「そもそも、竜門の滝ってなんデスか?」

 

「竜門の滝とは、【黄河上流にある竜門の滝と呼ばれる急流を登りきれた鯉は、化して竜になるという】中国の伝説に出る滝の事です。

ですが、実際に鯉が龍になったという目撃例が過去に何度かあったようで、可能性はあると思います」

 

切歌ちゃんが首を傾げて質問をするとエルフナインちゃんがそれに答えながらパネルを弄って、モニターに昔の文字が書かれた資料を写す。

 

モニターには滝を登っている鯉が龍になる工程が描かれていた。

 

「…でも、ネコアルクが本当に龍になれるのかな?」

 

「あはは……でも、龍になったネコアルクさんの姿も少し見てみたい気が……」

 

「やめて頂戴、もしなったとしたら余計手がつけられないわ」

 

調ちゃんセレネちゃんの言葉にマリアさんが頭を抱えて否定する。

 

まあ、確かにもしネコアルクが龍になったら今よりもっと大変になるね。

 

「でも、こどもの日かぁ……ねぇ、覚えてる響?そういえばあの頃もこんな感じだったよね?」

 

「あ、そういえばそうだね。懐かしいなぁ」

 

「あの頃?何かあったのか?」

 

奏さんが首を傾げて質問すると私はみんなに子どもの頃、ネコアルクがしでかした出来事を話しだした。

 

 

 

 

――10年前、こどもの日――

 

――立花家――

 

 

「こいのぼりに乗ってみたいなー」

 

まだ私と未来が小学生だった頃、私が言った言葉が切っ掛けだった。

 

「なに言ってるの響?鯉のぼりに乗ることなんて出来ないよ?」

 

「わかってるよ未来。でもさ、あんな風に空を自由に飛んでみたいなって思わない?」

 

「まあ、確かにそう思うけど……」

 

未来は一度無理だと否定したけど、私がそう言うと苦笑してたけどわかってくれた。

 

「にゃにゃ?響ちゃん、鯉のぼりに乗って空を飛びたいのかにゃ?」

 

私達が話していると柏餅を食べていたネコアルクが近寄ってきた。

 

「フーム……あ、ちょっと待っててね」

 

私がそうだよ、と言うとネコアルクは少し考えた後、何か思い付いたのか少し待ってと言って部屋を出て、それを見た私達はなんだろうと首を傾げた。

しばらく待っていたら、子どもの私達が乗れそうなくらいでっかい鯉のぼりを両手に持ったネコアルクが部屋に入ってきた。

 

「ネコアルク、こいのぼりを持って何をするの?」

 

「ニャッフッフッフッ、それはね……」

 

私がネコアルクに何をするのか質問すると、ネコアルクは持っていた鯉のぼりを床に置くと、空中に現れた黒い穴に手を入れて瓶に入った赤い液体を取り出して、それを私達に見せた。

 

「何その液体?」

 

「これ?これはねー、響ちゃんの願いを叶える魔法の液体にゃ」

 

「「魔法の液体?」」

 

ネコアルクが言った言葉に私と未来は揃って首を傾げると「まあ、見ればわかるにゃ」と言って、ネコアルクは私達を連れて庭に出た。

 

 

 

 

 

 

「ワアァーーーッ!スゴいスゴーーーいっ!!」

 

「本当に空を飛んでる……!」

 

空高く飛ぶ鯉のぼりの上に乗った私はその光景を観て、喜んで声を挙げ、未来は呆然と呟いた。

 

庭に出たネコアルクは庭に拡げたでっかい鯉のぼりに赤い液体を振りかけると、鯉のぼりが一度光った後、身体を膨らませて空中に浮かんで、本物の鯉みたいに口をパクパク動かし、それを見た私達は凄く驚いた。

 

「ニャッハッハッハッ!どうかにゃ二人共?鯉のぼりに乗った感想は?」

 

「スゴいとしか言えないよ!ありがとうネコアルク!」

 

「本当に鯉のぼりに乗れて驚いているけど、私も嬉しいよネコアルク」

 

私達は笑顔で後ろに立っているネコアルクに礼を言うとネコアルクも笑顔を浮かべた。

 

「でも、どうして鯉のぼりが空を飛べるの?さっきの液体のおかげなの?」

 

「そうにゃよー、その秘密はこれにゃ!」

 

未来はネコアルクに質問を投げるとネコアルクは笑顔でそれに答え、右手に持ったもう一つの赤い液体が入った瓶を取り出して見せた。

 

「これはねー、ある石が含まれた液体でね?これを鯉のぼりにかけて、擬似的な生物にしたんだにゃ」

 

「擬似的?生物????」

 

「あー、要するに簡単に言うとね、これのおかげで鯉のぼりを一時的に本物の鯉にしたんだにゃ」

 

「なるほど!」

 

私が理解出来ず、首を傾げているとネコアルクは分かりやすく説明をしてくれるとようやく理解できた私はなるほどと手を叩いた。

 

「でも、こんな大きい鯉のぼりなんてどこから持ってきたの?」

 

「それは企業秘密。まあ、こどもの日が終わったら返しに行く(片付ける)から気にしない気にしない!」

 

「今言った言葉に違和感を感じたんだけど!?」

 

未来がネコアルクの言った言葉にツッコミを入れているのを尻目に私はこの空の光景を目に焼き付けるように見続けた。

 

 

 

 

「という訳なんだ」

 

「へー、あいつも中々良いことするじゃないか」

 

「鯉のぼりに乗るなんて羨ましいデス!」

 

「…そうだね切ちゃん。私達も大きな鯉のぼりに乗ってみたいね?」

 

「調もそう思うデスよね!私達も乗ってみたいデース!」

 

私の話を聞いた奏さんがここにはいないネコアルクを褒めて、切歌ちゃんと調ちゃんが羨ましいと口にする。

 

いやー、本当に懐かしいなぁ。あの後、遅くまで空を飛んでいたから、私のお母さんとお父さんと未来のお母さんとお父さんに怒られたんだよねー。

因みに、ネコアルクは遅くまで連れ回した罰としてその日のご飯は抜きになった。

 

「ん?……ああ!10年前のあれはネコ君の仕業だったのか!」

 

「何か心当たりがあるのですか叔父様?」

 

心当たりがあったのか師匠が突然大声を挙げた。

 

「10年前、とある町に昔に作られた巨大鯉のぼりが何者かに盗まれたという事件があってな。当時は厳重な警備体制の中、数分で鯉のぼりが盗まれたんだ。

まさかネコ君とは思いもしなかったが……」

 

ええっ!?あの時の鯉のぼりって盗んだ物だったの!?なにしてるのネコアルク!!

 

――ビィーッ!ビィーッ!――

 

「司令!中国大陸から高速で移動する飛行物体がこちらに向かってきます!」

 

「なんだと!すぐにモニターに出せ!」

 

私が驚いていると突然アラームが鳴り響くと友里さんがモニターに接近してくる物体が映った。

その正体は――

 

「たっだいま~、ようやく龍になれたにゃ~」

 

顔以外が龍になったネコアルクの姿がモニターに写し出されていた。

 

それを見た私はプツンと切れた音が私の中からしたと感じた後、師匠に声をかけた。

 

「…………師匠」

 

「な、なんだ響君?」

 

「ネコアルクを仕留め(止め)行きます」

 

私は驚いて言葉を失っていた師匠に声をかけると、単身での出撃を要請した。

 

「し、しかし一人で行かせるのは……「お願いします」…わ、わかった……許可しよう」

 

私は師匠にお礼を言った後、他のみんなに手を出さないように笑顔で言ってからネコアルクを仕留め(お仕置き)に向かった。

 

 

全く、今からそっちにいくからソコデオトナシクシテネネコアルク?

 

 

――響視点、終了――

 

 




5月5日過ぎたけどこれだけは投稿したかったので満足。

いかがでしたか?
遅れてすみません。
今やってるFGOのイベントにようやくやる気が出てきて、執筆する暇が作れませんでした。

グハァッ!!(°o°C=(ФωФ*イイワケスルニャー!!

今回は少し雑な話になりましたが時間がある時に少しずつ修正を加えていきます。

本当になんであんなカオスな事を考えたんだ俺は?
自分でも意味がわからない。

因みに、ネコアルクが言っていた液体の成分に気付きました?まあ、少し考えたら凄く有名な石ですよね?
いろんな映画やアニメにも出てきてたし……。

FGOのイベントが終わったら、少しずつ作品を投稿しますのでもう少しお待ちください。

グレイちゃんマジでかわいいよ……。


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本編
シンフォギアの世界にネコアルクを投入したら面白おかしくなるんじゃね?


気分転換にシンフォギアの曲を聴きながら型月のとある単行本読んで、その本で型月三大ヒロインにブッ飛ばされるネコアルクを見てふと、

シンフォギアにネコアルクを投入したら面白おかしくなるんじゃね?

とアホな事を考えて気づいたら書いていました。

本当なにやってんだ俺?




アチシの名前(にゃまえ)はネコアルク。

 

だが、アチシはネコアルクであってネコアルクではにゃい。

 

アチシには前世の記憶がある。

 

いわゆる転生者というのにゃ。

 

まー定番の神様転生という神様のミスで死んしまった男のアチシは、その神様に特典は何が欲しいって聞かれネコアルクになりたいと頼んで今のネコアルクの姿になったのよ。

 

ネコアルクになった後、出されたくじを引いてから今の世界に転生したにゃ。

 

最初にこの世界に転生した時は、特典間違えたか?と思ったが、なんだかんだあって元気に過ごしてるにゃ。

 

この世界には人間を襲うノイズというへんにゃのがいて、そのノイズに対抗するシンフォギアという鎧を纏う装者って奴らがいるにゃ。

 

まー、今はノイズはその装者達によってソロモンの・・・鍵?杖?ま、どっちでもいいにゃ。

・・・を使ってノイズがうじゃうじゃいるば、ば、バビロンニア?の宝物庫ごとノイズを封じ込めたという訳にゃ。

 

その後に魔法少女事変というめんどい事件が起こって装者達は色々大変目にあったが、アチシの華麗(かっれーい)な活躍により事件が解決したにゃ。

 

装者達はアチシの力にメロメロよ・・・。

 

フ、アチシの素晴らしすぎる才能がニクいぜ・・・。

 

そんにゃアチシが今にゃにをしているのかというと・・・。

 

 

 

「ネコアルク!炒飯五人前追加!急げ!」

 

「はい、了解にゃ!・・・へい!炒飯五人前お待ち!」

 

「「「早っ!?」」」

 

S.O.N.G. という組織で食堂の調理師をしていたり。

 

 

 

「ネコアルク!船内の通路の掃除お願いね!」

 

「了解したにゃ!」

 

時にS.O.N.G.の潜水艦内の掃除をしてるにゃ。

 

にゃーんでこうにゃったんだろう・・・。

 

 

 

 

 

まーこんな感じに過ごしてるけど、アチシは満足しているにゃ。

 

食堂の賄いはうまいし、掃除の後は飴をくれるからこれはこれで満足にゃ。

 

だが、アチシはこんにゃところで収まる器ではにゃい。

 

いつかはこのS.O.N.G.を牛耳り、そして最終的にこの世界をグレートキャッツビレッジに変えるのがアチシの夢にゃ。

 

人類よ、待っているがいい。

 

フ、フ、フ、アーハッハッハッ!

 

「見つけたぞ、この性悪猫」

 

ガシッと聞き覚えのある声がアチシのプリチーな頭を掴まれた。

 

「お、おやー奏さん。一体にゃんのごようで?」

 

チラリと視線を背後に回すと据わった眼でアチシを見下ろす天羽奏さんがそこにいた。

 

「何の御用・・・だと?惚けんなよ?」

 

奏さんは口元をヒクヒクしてアチシの言葉に反応する。

 

・・・まさか、少し前に奏さんの衣類を猫柄にしたのがバレたのか?

 

 

 

・・・フム。

 

 

 

「キャッツフラッシュ!」

 

ーカッ!ー

 

「眩し!?」

 

お仕置きされる前に脱出だ!てなわけでキャッツターボ!

 

説明しよう!キャッツフラッシュとは真祖ビームをただの光にして放ち敵の眼を眩ませる!

この世界でアチシが身に付けた最初の技にゃ!

 

キャッツターボとはアチシの足をマンガみたいに回転させてその場から高速で走り去るこの世界で身に付けた二つ目の技にゃ。(さすがに艦内だから遅めにゃけど)

 

「こら待て!」

 

フ、フ、フ、待てと言われて待つ馬鹿はいにゃいのよ奏さードンッーアウチ!

 

「そこにいたか・・・この化け猫め」

 

あんれー!?奏さんに続いて翼さんもお怒りのご様子!?にゃぜに!?

 

「初めてだぞ、あんな屈辱は・・・」

 

屈辱?はて?アチシはお胸の小ささに悩んでると思って彼女の元に2リットルの牛乳を手紙と一緒に置いておいたのだが・・・にゃぜに?

 

「今日という今日はもう我慢ならん今この場で・・・斬る!」

 

ヤバイ刈られる!?(アチシの命が)

 

「キャッツスモーク!」

 

ーボフンッー

 

「くっ、小癪な真似を!」

 

説明しよう!キャッツスモークとはアチシのスカートから煙幕を放ち敵から身を隠す技!もちろんこの世界で身に付けた三つ目の技にゃ。

 

さて、どこで身を隠すべきか?

 

「見つけたデス!」

 

「私達のおやつを食べて許さない!」

 

おっと!きりしらコンビ!?

 

「ネコアルク!あなたね、私の髪にこんな耳を着けたのは!」

 

「ね、姉さん、落ち着いて。似合ってるよ」

 

あっらー!マリアさんにセレナちゃん!?

 

「この馬鹿猫!誰がツンデレだ!誰が!」

 

あらやだ、クリスちゃん!?

 

「そこに隠れてたかこのアホ猫」

 

キャロル嬢まで!?

 

「追い詰めたぞ!」

 

「覚悟しろネコアルク!」

 

しまった!追い付かれた!

 

「あ、あのみにゃさん、一旦落ち着いて話し合いません?ね?」

 

「「「「「「「できるか!!」」」」」」」

     

デスヨネー(ФωФ)

 

「ご、ごめんにゃさーい!!」

 

「「「「「「「逃がすかー!!」」」」」」」

 

 

 

 

 

「行っちゃった」

 

「あれ?セレナちゃん?どうしたの?」

 

「あ、響さん。未来さん」

 

「もしかしてまたネコアルクが何かした?」

 

「はい」

 

「あー相変わらずだねーネコアルクは」

 

「そうだね」

 

「あの人?は前からあんなだったのですか?」

 

「うんそうだねー。初めて会った時は新種の生物!?って驚いて捕まえちゃったくらいだしね」

 

「うん、その時にあの変な技を使ってきたしね」

 

「そうそう、私驚いて思わず地面に叩き着けちゃったよ」

 

「そ、そうなんだ」

 

 

 

 

「ギャァァァァァァッ!!?」

 

 

 

「あ、捕まったみたい」

 

「ネコアルクもいい加減懲りたらいいのに」

 

「あははは・・・」

 

 

 

 

 

 




本当、なにしてんだろ俺。

はいどうもクロトダンです。

前書きにも書きましたが、ゲンムの次の話を書くのに行き詰まり、気分転換にシンフォギアの曲を聴きながら型月のとある単行本を読んでいたら、三大ヒロインにブッ飛ばされるネコアルクを見て

「シンフォギアにぶちこんだら面白おかしくなるかな?」

と妄想したら、

「あれ?意外と面白くね?」

と暴走して書いてしまいました。

希望があれば連載するかもしれませんので、連載を希望する方は感想を送ってください。

ちなみにネコアルクはタイコロアッパーとメルブラ、型月の単行本でしか知りませんので、優しい方がいらっしゃれば教えてくれると助かります。


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アチシはネコアルク

皆様の要望に答え連載します。
基本は見切り発車です。

筆が乗るときに書いて投稿します。

この作品のネコアルクは基本的に原作キャラ達にちょっかいとイタズラをします。

この作品のネコアルクモドキを嫌いになっても本家ネコアルクは嫌いにならないでくださいね?


アチシの名前(にゃまえ)はネコアルク。

 

定番の神様のミスってやつにより特典としてネコアルクになってこの世界に転生したにゃ。

 

え?アチシが今にゃにしてるかって?

 

フ、フ、フ、聞いて驚くにゃよ?実は・・・。

 

「待ちやがれ、馬鹿猫!人の頭に勝手にこんなものを着けやがって!」

 

頭の上に銀髪に合う可愛いネコミミを着け、顔を真っ赤にしたイチイバルを纏ったクリスちゃんに追いかけられているにゃ。(さすがに艦内なので武装は出してにゃいが)

 

「だーって、クリスちゃんってアチシより猫っぽいからネコミミ似合うかにゃーと思って・・・生やしてあげたにゃ」(ФωФ)ドヤァ

 

「生やすな!し、しかも・・・耳だけではなく、尻尾も生やしやがってぇぇぇぇぇっ!」

 

怒った声と共に耳と一緒にピョコンっとその髪と同じ銀色の長いシッポが上に突き立つ。

 

「あらやだ!可愛いシッポ!スゴーくお似合いですよ?」

 

「ふざけるな!これのせいであの馬鹿に顎を撫でられたり、尻尾を握られて、その・・・」

 

ん?にゃぜにどもる?・・・あ、にゃーるほど。

 

「気持ち良かったと?」

 

「い、言うなぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

おおっ!?図星を突かれて真っ赤だった顔が全身にまで真っ赤になって更に走る速度が上がり、アチシの背後1Mまで迫ってきたよこの娘!?

 

「あと少しッ!」

 

って驚いている内にクリスちゃんの手がアチシに届きそうに!

 

だが甘い!

 

(ФωФ)✴️ーキラーンッー

 

「キャッツシャドー!」

 

ースカッー

 

「なあッ!?」

 

クリスちゃんの伸ばした手がアチシの身体をすり抜けて驚きの声をあげる。

 

説明しよう!キャッツシャドーとはアチシの身体を5秒間だけ影のように実体を無くす事で相手の攻撃から身を守る事ができる。この世界で身に付けた六つ目の技にゃ!

 

「にゃははははははっ!甘い!甘過ぎるにゃクリスちゃん!このアチシを捕まえるにはまだまだ修行が足りんよ!」

 

おっと、5秒が経ったにゃ。驚いている内に直ちに撤退!キャッツターボ発動!(艦内なので遅めにね)さらば!

 

(ФωФ)ΞΞーギュンッ!ー

 

「く、待ちやがれ!」

 

 

 

 

「ネコアルク、またクリスにイタズラしてるね」

 

「全くネコアルクったら、クリスちゃんにネコミミ生やすなんて・・・教えてくれてもいいのに」

 

「いや、止めようよ響。そのせいでクリスに頭叩かれたでしょ?」

 

「いやー、あの姿のクリスちゃんを見たら我慢出来なくてつい・・・」

 

「・・・まあ、確かに可愛いかったね」

 

「だよねだよね!」

 

「む?立花と小日向か?」

 

「オッス二人とも」

 

「あっ、翼さん!奏さん!」

 

「こんにちは」

 

「何を見て・・・ああ、あいつか」

 

「今日の被害者はクリスか」

 

「はい、ネコアルクったら寝ていたクリスにネコミミと尻尾を生やしてしまって、それを知ったクリスが怒って追いかけ回してます」

 

「なるほどね。だからクリスにネコミミと尻尾が生えているのか。お?惜しいな。後少しで捕まえそうだったのに」

 

「まあ、油断していた雪音も悪いがネコアルクは相変わらず手癖が悪いな。む、フェイントを交えて方向を変えてかわしたか、やるな」

 

「まあ、ネコアルクはああ見えて寂しがり屋さんだから構って欲しいんですよ。きっと」

 

「寂しがり屋?あいつが?」

 

「そうは見えないが?」

 

「まあ、普段の言動と行動を見たらそう思いますよね」

 

「そういえば二人はネコアルクと長い付き合いだったな?」

 

「いつから知り合ったんだ?」

 

「うーん、いつ頃だっけ?」

 

「確か私と響が小学生の頃だったかな?」

 

「そうだっけ?」

 

「うん、そうだよ。確かあれば小学校の帰り道で・・・」

 

 

 

 

 

 

小学生時代

 

 

「みくちゃん、ひびきちゃんまたねー!」

 

「うん、またね」

 

「また明日ー!」

 

小学校が終わって友達と別れた帰り道で私と響は一緒に下校していると、登下校の時によく通る公園で響が公園で何かを見たって言って公園に立ち寄った事が始まりでした。

 

「ねえ、ひびき。本当に何かをみたの?」

 

「うん、確かに何か猫みたいなのがチラリと見えたよ」

 

「みたいって、もし変な生き物だったらどうするの?」

 

「へーき、へっちゃらだよ。ちょっと見てみるだけだからさ」

 

「もぅ・・・わかったよ。少しだけだよ?」

 

「えへへ、ありがとね。みく」

 

当時の私は小さかった響を止めようとしたけど、響の言葉を聞いて一緒にその何かを見たという場所に向けて奥まで進んでいくとそこには・・・

 

 

 

「ウーム・・・さすがに2週間も公園で野宿は辛いにゃあ。水はともかく、この辺りってなーかなか食料がないんだよねー」ε=( ̄。 ̄ )

 

そこには、簡易的に作られた段ボールと木の枝と葉っぱでできた小さな家の前に木の実をちびちびと食べていたネコアルクと出会いました。

 

 

 

「何あれ?」

 

「ネコ・・・なのかなぁ?」

 

「ネコってしゃべる動物だっけ?」

 

「さあ、わたしの記憶ではしゃべらないと思うけど・・・」

 

初めてネコアルクを見た私達はあれがなんなのか解らず、しばらく観察してました。

 

「・・・よし、捕まえよう」

 

「ええー、本気なのひびき?」

 

しばらく観察していると響がネコアルクを捕まえると聞いて本気で捕まえるのか質問すると「珍しいしなんかかわいくみえたから」って言って身を低くしながらネコアルクの背後にゆっくりと近づいて行った。

 

「フゥ、明日はどうすっかにゃー?」

 

木の実を食べ終えたネコアルクは公園で拾ったペットボトルに入れた水を飲みながら、明日の事を呟いていると・・・

 

「・・・てりゃ!つっかまえたー!」

 

「にゃにゃあっ!?にゃんだにゃんだ!?」

 

「君どこからきたのー?名前は何て言うの?」

 

背後から忍び寄った響に飛びかかられ捕まったネコアルクは驚いて短い手足をばたつかせて、必死に逃れようとしたけど響に抱き抱えているからその拘束から逃げられないでいた。

 

「えーい!どこのだれだか知らにゃいが、アチシを捕まえるなんていい度胸にゃ。喰らえ!真祖ビームから編み出したアチシのオリジナル技第一号!その(にゃ)も・・・」

 

そう言ったネコアルクは眼を光らせながら、顔を響の方に向けて眼から眩い光を繰り出した。

 

「キャッツフラーッシュ!」

 

(ФωФ)

 

(✴️ω✴️)ーピッカー!ー

 

「ひびき!」

 

「うわぁ!まぶしっ!?」

 

ーブンッー

 

ーベシンッー

 

「あぼるあっ!?」

 

咄嗟に目を瞑った私は、ネコアルクを抱き抱えている響に声をかけると光に驚いた響は抱えていたネコアルクを地面に向けて頭から叩きつけた。

 

「グフッ・・・このアチシを倒すとはにゃかにゃかやるにゃお嬢ちゃん。完敗だ、ぜ・・・ガクッ」(×ω×)ーバタンキューー

 

そう言った後、目を回しながらネコアルクは気絶した。

 

「「・・・」」

 

「結局なんだろうこれ?」

 

「さあ?」

 

それが私達とネコアルクの出会いでした。

 

 

 

 

 

 

「という訳です」

 

「懐かしいなぁ」

 

「ほー、なるほどねー」

 

「そんな事があったのか」

 

「はい、その後は響の家に居候してバイトをしながらリディアンに行くまで過ごしてました」

 

「ん?ちょっとまて、立花の家に居候はまだいいとしてあんな姿でバイトをしてたのか?」

 

「そうですよ?別に生活費は気にしないでって言ったけど、ネコアルクったら変に律儀でバイトで稼いだお金を必要分以外全部渡してきましたし」

 

「確か面接の時、目と目を合わせて話し合ったら一発で採用されたって言ってたような?」

 

「いや、絶対何かしてるだろそれ」

 

 

 

「どりゃあ、捕まえたぁ!」

 

「にゃにゃあっ!?しまったにゃあっ!?」

 

 

 

「あ、終わったみたい」

 

「日に日に逃げる時間が短くなってるな」

 

「うむ、雪音も成長したな」

 

「いや、多分シンフォギアを纏ったら常人より身体能力が上がったからじゃ?」

 

 

 

「さあ、覚悟はいいな?馬鹿猫?」

 

「ひぃぃぃぃぃっ!!ど、どうかお慈悲を、お慈悲をぉぉぉぉぉぉっ!?」ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!

 

 

 

「そろそろ止めよっか未来?」

 

「そうだね、響」

 

「二人とも」

 

「「はい?」」

 

「二人はネコアルクの事はどう思っているのだ?」

 

「どうって・・・」チラリ

 

「勿論・・・」チラリ

 

ーニコッー

 

「「かけがえのない友達で家族ですから!」」

 

 

終わり

 




どうも皆様クロトダンです。

どうでしたか?今回の話は小学生時代のひびみくとネコアルクの出会いの話を書いてみましたが無理矢理感が過ぎますかね?

というか、仮面ライダーより書きやすいってどういうこと?

型月だからか?それともネコアルクだからかわかりませんが、仮面ライダーのほうもこんなふうにポンポン書けたらいいなと思います。(文才欲しい)

次の話の予定はクリスの話かツヴァイウィングの二人の話のどちらかを投稿します。

誤字報告、感想お待ちしています。





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プリチーガールと会った話にゃ

どうも皆様、クロトダンです。

今回はクリスとネコアルクが出会った時の話です。

受け入れてくれるか不安ですが楽しんでくれたらいいと思います。


誰もネコミミクリスについて触れないのは自分の力不足か?


アチシはネコアルク。

 

定番の神様転生でネコアルクになった転生者にゃ。

 

いやー前回はひどい目にあって大変だったにゃ。反省反省。

 

今回はその反省を生かして、クリスちゃんに突撃しに行ってみたんにゃけど・・・

 

 

クリスちゃんに勘づかれて捕まったんにゃよねー(ФωФ)ニャハハ

 

みのむしみたいにぐるぐる巻きに吊るされてるにゃ。とゆーか、クリスちゃんよくアチシを吊るせにゃね?

椅子を使って頑張って吊るそうとした姿を見て思わず萌えちゃったよ。

 

 

「お前、まーた懲りずにあたしにちょっかいだそうとしたな?」

 

おおぅ・・・クリスちゃんが怒り心頭で髪がゆらゆらと揺れてるにゃ。

 

「んで、今度は何をしようとした?」

 

え?何ってクリスちゃんにネコミミ尻尾を生やした後、アチシのはや着替えで特性キャッツスーツを着て、愛されキャッツガールにしようとは口が裂けても言えにゃいにゃ」

 

「ほほーう?そうか、そうか。そんな事をしようとしたのか?」

 

「にゃにゃっ!?にゃぜ言ってもないのに解ったにゃ!?まさかエスニャー!?」

 

「それを言うならエスパーな!!てか、お前が勝手に喋ってたぞ!!」

 

がーん!!まさか・・・アチシが無意識に喋っていたとにゃ・・・。ネコアルク一生の不覚!

 

「それじゃあ・・・お仕置きだ」

 

あ、クリスちゃん出来れば優しくして・・・って言っても出来にゃいよね?

 

「ははは、解ってるじゃねーか」

 

デスヨネーアハハ(ФωФ)シッテタ

 

 

「あにゃぁぁぁぁぁぁっ!?!?」

 

 

 

 

 

 

クリス視点

 

 

全くあの馬鹿猫は!毎回毎回同じ事を繰り返しやがって!

 

何回、あたしを怒らしたら気がすむんだよ全く!

 

大体あたしがネフシュタンを纏って出てきた時も場をかき回しただけじゃなく・・・

 

 

『おー顔隠してるから下なら覗けるのにゃと思ってやってみたけど、下から見ても顔が見れにゃいねー。翼さんとは逆にゃねホント「「ふんっ!」」ぐぼろぉ!?』

 

その言葉の後、足元にいたあいつの顔を地面に踏みつけるのとあいつの言葉を聞いた。当時、敵同士だった先輩があいつを地面に踏みつけるのは同時だった。

 

 

好きででかくなった訳じゃねーよ。結構辛いんだぞ?走ると痛いし肩も凝るし。可愛い下着は少ないし・・・。

 

と、とにかく!本当に失礼な奴だ!

 

・・・でも、初めて会った時は楽しかったんだよなぁ。

 

確か、あれはあたしがまだ幼くて、まだパパとママが生きていた頃だっけか。

 

 

 

 

 

 

当時のあたしはパパとママが歌で紛争を止めようと活動していた時、あたしは邪魔にならないように借りていた家の庭で一人で過ごしていた事だった。

 

「♪~♪~・・・うーん、ママみたいにうまく歌えないな」

 

この時はママと一緒に歌った歌を練習していたけど一部の音程が難しくて苦戦していた。

 

「よし、ママが帰ってきたら教えてもらお!」

 

そう決めて上を向いたその時だった。あいつと・・・ネコアルクと初めて会ったのは・・・

 

 

「ぎにゃぁぁぁぁぁぁっ!?・・・ぐへっ!!」

 

ーズドンッ!!ー

 

 

「キャァァァァッ!?」

 

 

出会い方は最悪だったけど・・・

 

 

「あ、あの・・・大丈、夫?」

 

落下して地面に人・・・というか猫の形の穴に恐る恐る近づいてみたあたしはネコアルクに声をかけてみるが、穴からは返事はなく、どうしようと困っていた時、後ろから声がかかってきた。

 

「いやー今のはさすがにヤバかったにゃー」

 

「キャァァァァッ!?オバケェェェッ!?」

 

大げさかもしれないけど、落下して地面に穴開けたのにいつの間にか後ろに立って、傷一つもなく普通に喋っていたらびっくりするだろ?

 

「ちょっとちょっとー、こんなプリチーな見た目にオバケとは失礼でしょ?」

 

いや、見た目化け物だろ。

 

「失敬な!」

 

回想なのにこっちに反応するなよ!?

 

「え、でも上から落ちてきたし、それに何で空から?」

 

「それにゃねー・・・これにゃ」«(¯ω¯)ゴソゴソ

 

そう言ってどこから出したのか解らないけど、日本語で【世界のスイーツ特集】と書かれた雑誌を見せてきた。

 

「居候先の少女がこの雑誌を見てね。『食べてみたいなー』って言ってね。それを聞いたアチシは『よし、任せろー』って言って現地に飛んで行ってたにゃ」

 

「へーそうなんだ。でも飛んで行ったってどうやって?人は飛べないよ?」

 

「フ、フ、フ、アチシをただの猫とは思うにゃよ?それは・・・これにゃ!とうっ!」

 

└(ФωФ)┐╮╮ピョン

 

(ФωФ)シュゴゴゴ

〣〣〣

〣〣〣

 

「・・・」

 

「その(にゃ)も、キャッツフライジェット!」

 

「本当に飛んでる!?」

 

二本足で立つ猫が飛ぶ、あり得ない光景に当時のあたしは素直に驚いたよ。

 

「でしょー?んで、色んな国を回ってる途中でこの国の対空システムに引っ掛かって撃ち落とされちゃっにゃんよ、まーキャッツストレージに入れてあったスイーツは無事だったからまあいいけどねー。にゃははは!」

 

〣〣〣ヒュー

〣〣〣

(>ω<)ニャハハースタッー

 

普通は撃ち落とされて地面に穴ができるくらいの速度で落ちたら笑い事ではすまねーよ。

 

「まあ、アチシだし!」

 

だから回想なのに反応するなよ!?

 

「そうなんだ、すごいね」

 

「フフン、まねー。ところでプリチーガールはここで一人でなにしてんのにゃ?」

 

「プリチー?えとね、パパとママが明後日までお仕事行ってるからあたしは一人でお留守番なの」

 

「ほほーう?一人で?」

 

「うん」

 

それを聞いたあいつは少し考えてると、閃いたとポンっと丸い手を叩いてあたしにこう言った。

 

「プリチーガールのパパとママが帰ってくるまで、アチシと遊ばにゃーい?」

 

「え、あたしと?いいの?」

 

「もちのロン!」

 

古いよ。

 

「えっと・・・じゃあ、よろしくね?えーと、あなたの名前は?」

 

「アチシ?アチシの名前(にゃまえ)はネコアルクにゃ!よろしくにゃプリチーガール!」

 

「あたしはクリス。よろしくねネコアルク」

 

「おうともー!」

 

それからパパとママが帰ってくるまでの三日間、あたしとネコアルクの奇妙な生活が始まった。

 

いつもパパとママと一緒に世界中を回って他の遊びを知らなかったあたしにとって、お手玉やトランプ等二人でもできる遊びは初めての体験で沢山遊んだ。

中でも記憶に残っているのは・・・

 

「こ、こう?」

 

「そうそう、最初は慣れるまでゆっくり回しながら飛ぶにゃ」

 

「う、うん」

 

なわとびを知らなかったあたしにネコアルクはなわとびを取り出して飛び方を教えて貰っていた。

 

「上手い上手い。で、慣れてきたら徐々に早く回してみるにゃ」

 

「うん!」

 

ーピョンッ!ピョンッ!ー

 

「そうそう・・・ん?クリスちゃん?にゃんか徐々にアチシに近づいてにゃい?」

 

その言葉の通り、飛ぶのに夢中になってた当時のあたしはネコアルクの声に気付かない程に集中していた。

 

「うんしょ!よいしょ!」

 

「やっぱり近づいてるよね!?マジで近づいてるよね!?クリスちゃんストップ!ストーップ!!」

 

でも、声かけに気付かないあたしはネコアルクにどんどん近づいて行ってそして・・・

 

╮╮/ヒュン! (ФωФ)

 

(Фω/Ф)ーズビシッ!ー

 

「あ()っにゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」

 

あたしがようやく気付いたのは、振り回したなわとびがネコアルクの顔を思い切りぶち当てた後だった。

 

 

 

「ごめんね、ネコアルク」

 

「いんやー、夢中になるほど気に入ってくれにゃから、これくらい大丈夫、大丈夫」

 

「でも・・・顔に赤い線が付いてるよ」

 

「にゃはははっ!これくらい少し経てばすぐに治るにゃ!はい、ご飯にゃよ」

 

「わあー!オムライスだー!」

 

「にゃふふふ、召し上がれ」(^ω^)

 

「いただきまーす!」

 

ママが作ったオムライスとは違う味にあたしは夢中で食べ続けた。

 

「ごちそうさまー!」

 

「にゃい、お粗末さま」

 

「ネコアルクってご飯作るの上手だね!」

 

「いんやー照れるにゃー」(ФωФ)ゝ

 

「でもママが作ったオムライスが一番おいしいけどね!」

 

「にゃんとぉ!?」Σ(ФωФ)ガーン!

 

あたしの言葉を聞いたネコアルクはショックを受けて四つん這いになる。

 

「まあ、いいにゃ。子供の食べるご飯はママのが一番にゃし。ほい、食後のデザートにゃ」

 

「わぁ!ネコアルクにそっくりのケーキだ!」

 

冷蔵庫から取り出したのはネコアルクの顔を模したカップケーキだった

 

「でもパパとママが誕生日とかお祝い以外で夜にケーキとか食べちゃいけないって・・・」

 

「ん?なら大丈夫にゃ」

 

「え?」

 

「にゃって今日はクリスちゃんとアチシが友達になった記念日にゃ。だから食べちゃっていいんにゃよ」

 

「っ!」

 

不意討ちだった。当時のあたしはパパとママと一緒に世界中を回っていて友達を作ることが出来なくて、ネコアルクが言った言葉を聞いて胸が熱くなった。

 

「ネコアルク・・・ありがとう!」

 

「おっと、にゃははは、良いってことよ」

 

その言葉を聞いたあたしは嬉しくなって涙を流しながらネコアルクに思わず抱きついたな。

 

それからあっという間に三日が経ち・・・

 

「本当に帰っちゃうの?」グスッ

 

「そうにゃよー。そろそろ(かえ)にゃらいと居候先の少女が心配するしー。それにクリスちゃんのパパとママがお昼には帰ってくるでしょ?」

 

「うん・・・」

 

パパとママが帰ってくる日の朝、ネコアルクが日本に帰るのを見送ろうとしたけど、幼かったあたしは別れるのが寂しくなりまだ一緒にいてくれないか質問したがネコアルクは難しい顔をして断った。

 

「でも、あたしいつまでもこの国にはいられないし、次はまた会えないかも・・・」

 

「うーむ、クリスちゃん」

 

「?なーに・・・むきゅっ!?」

 

泣きそうなあたしをネコアルクはその丸い両手で挟み込んで頬っぺたを持ち上げて顔を近づけてきた。

 

「大丈夫にゃ。どんなに離れてもアチシとクリスちゃんの友達の絆は絶っ対に切れにゃいよ」

 

「ほ、本当?」

 

丸い手が離れて頬を擦りながらネコアルクに質問する。

 

「本当にゃよ、にゃから安心するといいにゃ。大丈夫、例えクリスちゃんが変わってもアチシだけはクリスちゃんのことを忘れにゃいよ」

 

「ネコアルク・・・」

 

「そろそろ時間にゃ」

 

(ФωФ)シュゴゴゴ

〣〣〣

〣〣〣

 

あたしが火傷しないように離れたネコアルクはスカートから炎が吹き出しながら徐々に空へと飛んでいくのをあたしは泣くのを我慢して手を振った。

 

「ネコアルクー!絶対、ぜーったいにまた会おうねーー!」

 

(ФωФ)/~~バイバイニャー

 

それからネコアルクが見えなくなるまであたしは手を振り続けた。

 

 

 

 

 

 

現在

 

 

んで、再会した途端にセクハラをかましたり、あたしや先輩達にイタズラをしたりと、・・・あたしとの約束忘れたんだろーな・・・

 

 

「ばかやろう」ボソッ

 

 

「あのークリスちゃん?」

 

っ!?

 

「な、なんだよ!今さら謝っても許すかよ!」

 

「えーと、はい!これどうぞ!」

 

「だからそんな事しても・・・っ!これって?」

 

腕を組んでそっぽを向いてるとネコアルクは後ろ手に隠してた何かをあたしの前に出してきてそれを見たあたしは見覚えがあるそれに思わず驚いた。

 

だってそれは・・・

 

「これって、あの時の?」

 

「そうにゃ」(ФωФ)

 

そう、あの時ネコアルクが友達になった記念に作ってくれたあのカップケーキだった。

 

「でも何で?」

 

「えっとね・・・今さらにゃけど、今日ってアチシとクリスちゃんが初めて友達になった記念日にゃんだよねー。んで、色々準備しようとしたんにゃけどことごとく失敗しまくってねー。にゃははは・・・」

 

まさか、あたしにあんなイタズラをしたのは、これの為に?

 

「まあ、準備出来たのがこれにゃけににゃったけど・・・」

 

ネコアルクはどこから出したのかリボンで結ばれたプレゼントの小箱を取り出してあたしの手に持たせてきた。

 

「クリスちゃん、これからもにゃかよくしよーにゃ!」(^ω^)

 

・・・全く、こいつは。

 

「しょうがねーな、当たり前だろ!お前はあたしの初めての友達だからな!!」

 

こんな奴だけど、あたしはこいつが好きだからな!

 

 

終わり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

 

「ところでさ、お前はあの時会った時あたしと気付かなかったのか?」

 

「え?あの痴女い格好の時?最初から気付いてにゃけど?」

 

「・・・はあ!?気付いてたってどうしてだ!?あの時はバイザーをしてたのになんでだ!?」

 

「にゃーって、色んな所が成長してもその愛されオーラが溢れていにゃから、すぐにクリスちゃんってわかったにゃ」

 

「・・・そう言うことは」

 

「にゃ?」

 

「先に言えよバカァァァァァァァァァッ!!」

 

「あにゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

 

 

今度こそ終わり

 

 

 

 




ネコアルク、カッコいいよお前。(性別わからんけど)

はい、クロトダンです。

連載して三話目の投稿です。
ちょっとやり過ぎたと思いますが、自分的には満足です。(顔文字難しい)

いかがでしたか?色々欲望をぶちこんでみたら意外といい話になって自分が一番びっくりしてます。

まあ、最後の方で台無しになりましたけど(笑)

さて、次の話はツヴァイウィングとの話を予定してます。
どんなカオスな話になるか不安になりますが、ネコアルクが絡むからカオスになるのは仕方ないですよね?ね?


誤字報告、感想、評価お待ちしてます。


ネコアルクオリジナル技の捕捉

キャッツフライジェット

ネコアルクが編み出した四つ目の技。本家ネコアルクも一応飛べるが、ネコアルクモドキのは飛ぶ持続時間は三時間、最大時速は360kmと新幹線に匹敵する速さを持つ。だがそこまで出すと障害物によくぶつかる為、60kmまでにしている。

キャッツストレージ

ネコアルクが編み出した五つ目の技。編み出した理由は買い物した帰り荷物が地面に引きずってしまい、なんとかしようと考えて編み出した。
ネコアルクの身に何か起こっても中には影響もなく、時間も止まっているので生物(なまもの)をいれても大丈夫なのでネコアルクはよく使っている。








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シリアスシーンの空気を読まにゃいそれがアチシにゃ その1

3日連続投稿。
マジで書きやすいなこの作品。

予定通りツヴァイウィングのお話です。
そしてまさかのその1。

まず最初の話は奏さん視点のお話です。

今回ネコアルクがある型月のあるキャラの技っぽいのを使いますので注意してください。


アチシはネコアルク。神テンプレした転生者にゃ。

 

このくだりはもう飽きたと思う読者もいると思うが、アチシの事を知らにゃい読者がいると思い言ってみるのにゃ。

 

前回のクリスちゃんと友達記念のお祝いをして数日が経ったある日、アチシはS.O.N.Gの仕事が一通り終わって暇を潰そうと考えていた時だったにゃ。

 

「おや?」

 

「あ、お前か」

 

ちょうどS.O.N.G.に待機していた奏さんとばったり鉢合わせしたにゃ。

 

「これにゃこれにゃ奏さん、どうもこんにちにゃ」

 

「おう、ネコアルクは今日は何してんだ?」

 

「いやー、仕事が一通り終わっにゃんで、空いた暇をどう潰そうか考えてたにゃ」

 

「ふーん、いつも思ったけどお前っていつもどう過ごしているんだ?後、口調を統一しろよ。ブレブレだぞ?」

 

「いつも?んーと・・・S.O.N.G.の仕事がにゃい時は響ちゃんと未来ちゃんがいにゃい間に掃除とか洗濯物を干したり畳んだり、日向ぼっこをしたり、近所の野良猫達と井戸端会議したり、弦ちゃんと一緒に映画を観てそのアクションシーンを真似て一緒に特訓したり、みんにゃにイタズラをしたりと色々してるにゃ。口調がブレブレにゃのはアチシがネコアルクだし、作者の力不足だからしょうがにゃいにゃ」

 

「メタいよ。そしてイタズラするな」

 

しょうがにゃいにゃ。作者の文才がないのが悪いんにゃし。それにイタズラはアチシの生き甲斐にゃ。

 

「まあ、いいけど暇なら少し付き合ってくれよ?」

 

まさかの突然の告白!?

 

「にゃにゃっ!?奏さん・・・いくら男の気配がにゃいとはいえ、アチシと付き合って欲しいとは正気かにゃ?」

 

「なっ!?ち、違うって!今日はあたし以外の装者がいないから、特訓相手になってくれって意味だよ!」

 

「知ってるー。言ってみにゃだけにゃ」

 

「こいつ・・・!」

 

いやー、奏さんって姉御肌で、あまり弄られる事が少にゃいからからかいがいがあって楽しいからにゃ。にゃはははっ!

 

「・・・はは、よーしわかった。そんなにあたしと激しい特訓がしたいのかー。そうかそうか、なら早速行こうか?大丈夫、ギアは使わないし模造槍だから安心しろ」

 

あれ?か、奏さん?にゃーんかお顔が怖いですよ?

 

「ハハハハ、キノセイダ」

 

にゃぜカタコト!?怒ってるよね!?どう見ても怒ってるよね!?

 

あっ、待って奏さん!アチシの耳は掴む所にゃな・・・アイダダダダダッ!?

 

 

 

 

 

 

奏視点

 

 

あたしがネコアルクを見た最初の印象は猫型の宇宙人?が真っ先に思い浮かんだ。

 

そもそもあいつとの最初の出会いはあの日のライブ会場で起きた事件の時だった。

 

あの時、当時まだシンフォギア装者ではない響がノイズからの攻撃を防いで砕けたあたしのギアがあの娘の胸に突き刺さってしまい、駆け寄って生きろと声をかけた後、絶唱を唄おうと息を吸った瞬間。

 

 

ーボコッ!ー

 

『突然地面からの、キャッツドリルアッパー頭突き!!』

 

ーズドン!ー

 

『グハァッ!?』

 

『奏!?』

 

 

いきなり地面から飛び出してきたネコアルクの回転がかかった頭突きが腹に直撃して、あたしは響を座らせた場所まで吹き飛ばされた。(後で翼に聞いたけど、綺麗な放物線を描いていたってさ)

 

『む!響ちゃんと離ればなれになっていた間に響ちゃんが血塗れになってるにゃ!?ああ!しかもなんかきわどい格好したお姉さんが倒れてる!?一体誰がこんにゃ事を!!』

 

お前だよお前、あたしを吹き飛ばしたのは。

 

『ええい!よくもやってくれたにゃ!そこの・・・にゃんかカラフルなイロモノどもぉ!!』

 

いやイロモノなのはお前も負けてないから。

 

『フ、フ、フ、チョーっと数が多いからって調子乗るにゃよ?見せてにゃろう・・・アチシが偶然編み出した奥義!』

 

ネコアルクが両手を上に上げて、繰り出そうとした技名を叫ぶ。

 

\(ФωФ)/バッ

 

『出でよ!別次元のネコアルク達よ!アチシの友達の響ちゃんとそこのきわどいお姉さん達を助けたまえー!奥義、ネコアルク大召喚!!』

 

待て!なんだその嫌な技名は!?

 

その言葉の後にネコアルクの背後の空間が歪んで丸い黒い穴が開き、そこから出てきたのは・・・

 

ーニューンー

 

ネコアルクが一匹●=(ФωФ)ニャ

ネコアルクが二匹●=(ФωФ)ニャ

ネコアルクが三匹●=(ФωФ)ニャ

ネコアルクが四匹●=(ФωФ)ニャ

ネコアルクが五匹●=(ФωФ)ニャ

ネコアルクが・・・(ФωФ)ニャ(ФωФ)ニャ(ФωФ)ニャ(ФωФ)ニャ(ФωФ)ニャ(ФωФ)ニャ(ФωФ)ニャ(ФωФ)ニャ(ФωФ)ニャ(ФωФ)ニャ(ФωФ)ニャ(ФωФ)ニャ(ФωФ)ニャ(ФωФ)ニャ(ФωФ)ニャ(ФωФ)ニャ(ФωФ)ニャ(ФωФ)ニャ(ФωФ)ニャ(ФωФ)ニャ(ФωФ)ニャ(ФωФ)ニャ(ФωФ)ニャ(ФωФ)ニャ(ФωФ)ニャ(ФωФ)ニャ(ФωФ)ニャ(ФωФ)ニャ(ФωФ)ニャ←更に約300匹まで出てきた

 

穴から出てきたのはざっと300を越えるネコアルクが大量に出てきた。

てか、回想とはいえ気持ち悪!?あの時は状況が状況だったからあまり思わなかったけど、改めてみると気持ち悪いな・・・

 

『にゃーはははははははははっ!!ゲホゴホッ!んん!・・・見たか!これが我がネコアルクが奥義の一つ(宝具)【ネコアルク大召喚】(ニャイオニオン・ヘニャイトイ)なりぃにゃっ!』

 

『『『『『にゃーーっ!』』』』』

 

『『『『『にゃーーっ!!』』』』』

 

『『『『『にゃにゃーーーっ!!』』』』』←約300匹

 

うわ!?回想とはいえ本当にうるさいよ!?

 

『ゆくぞ、我がネコアルク達よ!今放たれしは、我らを現す超必殺技!』

 

『『『『『にゃーーっ!!』』』』』←約300匹

 

ネコアルクが目から光を溢れさせながら叫ぶと他のネコアルク達も声を上げて目から光が溢れ出す。

 

『チャージ完了!くらえ!』

 

(ФωФ)

 

(✴️ω✴️)キラーン

 

『真祖、ビィィィィムッ!!』

 

ネコアルクの両目から凄まじい光のビームがノイズ達に向かっていく。

 

(ФωФ)(ФωФ)(ФωФ)(ФωФ)(ФωФ)(ФωФ)(ФωФ)(ФωФ)(ФωФ)(ФωФ)(ФωФ)(ФωФ)(ФωФ)(ФωФ)(ФωФ)(ФωФ)

(ФωФ)(ФωФ)(ФωФ)(ФωФ)(ФωФ)(ФωФ)←約300匹

 

(✴️ω✴️)キラーン(✴️ω✴️)キラーン(✴️ω✴️)キラーン(✴️ω✴️)キラーン(✴️ω✴️)キラーン(✴️ω✴️)キラーン(✴️ω✴️)キラーン(✴️ω✴️)キラーン(✴️ω✴️)キラーン(✴️ω✴️)キラーン(✴️ω✴️)キラーン(✴️ω✴️)キラーン(✴️ω✴️)キラーン(✴️ω✴️)キラーン(✴️ω✴️)キラーン(✴️ω✴️)キラーン(✴️ω✴️)キラーン(✴️ω✴️)キラーン(✴️ω✴️)キラーン(✴️ω✴️)キラーン(✴️ω✴️)キラーン(✴️ω✴️)キラーン←約300匹

 

『『『『『ビィィィィムッ!!』』』』』←約300匹

 

ネコアルクに続くように他のネコアルク達も目から凄まじい光のビームがノイズ達に向かっていく。そして・・・

 

 

ーチュドーンッ!!ー

 

『『・・・・・・』』

 

ネコアルク達が繰り出したビームによって、大量にいたノイズの群れを一つ残らず殲滅した。

 

『ふー、終わった終わったぁ・・・あ、あんがとねーお疲れちゃーん。また何かあったらお願いねー?』

 

『『『『『にゃーーっ!』』』』』←約300匹

 

あたしと翼がまだ驚いている中、ネコアルクは他のネコアルク達に声をかけて穴を広げて元の世界?に返していた。

 

『な、なんなの・・・あれは?』

 

『さあな?けど、あいつのおかげであたし達は助かったのはたしかだな。でも・・・』

 

あたしは一度区切ってから視線をノイズ達がいた場所を見て続きを話す。

 

『あれはやり過ぎだろ』

 

そこにはネコアルク達が放ったビームのせいで巨大なクレーターができていた。

 

 

 

 

 

 

その後ネコアルクは姿を消して、次に出会ったのは2年後のガングニールを身に纏った響の傍にしれっといた時は普通に驚いたなぁ・・・まあ、その後の二課に戻った出来事が一番驚いたけどな。

 

でも・・・

 

「ぜー、ぜー、ぜー、か、奏さん。そ、そろそろ終わりにしにゃい?」

 

あの時、こいつがあの場にいなかったら、あたしは今ここにはいなかっただろうな・・・

 

「ありがとな・・・」ボソッ

 

「え?今にゃんて言ったにゃ?」

 

「ん?何でもねーよ!そらっ!」

 

礼なんて言ってたなんて恥ずかしくて言えねーよ!

 

あたしは礼を言ってたのを誤魔化すようにネコアルクに模造槍を突きだした。

 

「あにゃぁ!?まだやるのにゃ!?もうそろそろ他のみんにゃも来る頃にゃよ!」

 

「まだかわせる体力があるなら大丈夫だ!それにみんなが来るまで後30分も残ってるからな、それまでもう少し付き合ってくれよな!」

 

「どひぃぃぃぃぃっ!?この体力おバカァァァァッ!」

 

「んだとコラァ!もう一度言ってみろ!猫型宇宙人っ!!」

 

「しまっにゃ!薮蛇だったにゃ!?ちょ、奏さん待っ・・・」

 

「オォォォラァァァァァァァッ!!」

 

「イィィィヤァァァァァァァァッ!!?」

 

 

 

まあ、イタズラばっかりする奴だけどさ・・・あの時、あたしを助けてくれてありがとなネコアルク。

 

 

 

終わり

 




いかがでしょうか?

奏さんを助けるためとはいえ頭突きはやり過ぎでしたね。
でも最初にネコアルクをシンフォギアに投入したらと妄想したら、真っ先に思い付いたのがあのシーンでした(笑)

そしてネコアルク、まさかの増殖(笑)

300匹はやり過ぎかなーと思いましたが、FGOの復刻イベントをやっていて、その時イスカンダルを思い出し、更にアニメで百貌のハサンに宝具を使ったシーンを思い出して「よし、ネコアルクに使わせるか」っと決めてこうなりました。

そして大召喚からの一斉ビーム(笑)

これはやって見たかったシーンだったので満足です(^-^)


次は翼さんの話の予定です。


ネコアルクのオリジナル技の捕捉

キャッツドリルアッパー頭突き
ネコアルク自身が回転しながら相手に目掛けてアッパーのように頭突きをする七つ目に編み出した技。アッパーと書いてあるが気にするな。
ちなみにドリルの名の通りそのまま地面を掘り進む事ができ、その気になれば分厚い鉄の壁すらぶち抜くことができる。
だが、ぶち抜くことができてもネコアルク自身に大ダメージを受けるので本人はあまりやりたがらない。


ネコアルク大召喚(ニャイオニオン・ヘニャイトイ)

別次元、又は平行世界等の無数のネコアルク達を呼び出す八つ目に編み出したとんでも技にしてとんでも奥義その1。
ある日、分身できるか特訓していた時に偶然次元の穴が開いてしまいそこから別のネコアルクが出てきたのが発端になり、練習したらいっぱい出るようになった。
基本は呼び出したネコアルクの命令を聞くが、やはり彼ら(彼女ら)はネコアルク。命令されてもイタズラしたい衝動は隠せないのであまり近づいてはいけないので注意すべし。


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シリアスシーンの空気を読まにゃいそれがアチシにゃ その2

別名ネコアルク殺人(未遂)事件!!


20日の夜、寝る前にランキングを覗いてみたら、日間ランキング(透明)2位に乗っていたのを見て思わず叫んでしまいました。
まさかここまでの人気になるとは驚きです。
これも皆様の応援のおかげです。ありがとうございます。


最初に言います。今回、翼ファンを怒らせてしまう描写があります。気に入らなかったらすみません。

無印の原作の一部を忘れてしまいこのような話に・・・本当にすみませんです。




ドーモ、皆様。アチシはネコアルク。

 

今アチシがどこにいるか解るかにゃ?それにゃねー?

 

 

にゃーんか綺麗な川が流れていて、沢山の綺麗な花畑の上に立っているにゃ。

 

 

にゃーんでここにいるんにゃっけ?

 

えーと、確か小腹が空いて食堂でにゃにか軽い物でも作ろっかなー?と食堂に着いたらおはぎを作っていた翼さんに会って、そこで翼さんに味見を頼まれて、ちょうど小腹が空いてるからありがたーく食べようと一口食べてみたら・・・

 

「ここにゃんだよねー」

 

うーん、にゃんでだろ?それしか心当たりがにゃいけど・・・もしや?

 

「翼さんがものすごい料理下手でその料理の味が激マズにゃのではー!」Σ(ФωФ)

 

・・・にゃーんてそんにゃわけにゃいよねー。だってあの翼さんじゃん、その翼さんがそんな激マズ料理を作るわけにゃいじゃん。(ФωФ)/ビシッ

 

ォーイネコアルク-!

 

にゃ?何処からか声が(ФωФ≡ФωФ)?川の向こう?チラリ

 

「おーい、ネコアルクー!」

 

にゃにゃ!?あ、あれはまさか・・・我がネコアルク一族のご先祖達かにゃぁ!?まさかここは天国!?って、よく見たら三途の川じゃんこれぇ!?

 

「おーい、なにしてるにゃー。早くこっちにくるにゃー」(ФωФ)/コイコイ

 

「そうそう、だからお前もこいにゃー」(ФωФ)/コッチコイ 

 

ふにゃけるにゃー!?そっち行ったらアチシ死んじゃうじゃん!は、早く元の世界に戻らにゃいと・・・ってにゃんか身体が引き摺られているぅ!?

 

「いいから早くこっちこいにゃー」(^ФωФ^)

 

「こないなら無理矢理連れていくにゃー」(^ФωФ^)

 

ってあんたらのせいかー!?しかも頭に耳じゃなく角が生えてるし向こうよく見たら天国ではなく地獄だったー!?

 

ウォォォォォォッ!負けるかー!!ΞΞ(**Ф皿Ф)グググッ

 

「ムダナコトヲ」(^ФωФ^)

 

「オマエダケガシアワセニクラシテイルノガ、ワレラハユルサナイ」(^ФωФ^)

 

いや逆恨み!?そんにゃ理由でアチシをここに呼んだのあんたら!?

 

あ、あれ?にゃんかどんどん力が強くなってるゥゥゥゥゥゥッ!?ちょ、誰か助けてにゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!

 

 

 

 

 

 

翼視点

 

 

大変な事になった。

 

あの斬ってもくっついて、燃えても日焼けのように皮をめくり、潰れても風船のように膨らみ、宇宙に生身で放り込まれても死なないネコアルクが・・・

 

「ヤ、メロォ・・・アチシはそっちには・・・三途の川を渡ってたまるかにゃ・・・」

 

「三途の川・・・って、既に軽く片足突っ込んでる!?ちょっとネコアルク!そっちに行ったら駄目だよ!?」

 

「おい、馬鹿猫!しっかりしろ!」

 

「ネコアルク早く起きて!そっち行ったらもう戻れないよ!!」

 

「AEDを持ってきたわ!」

 

「酸素マスクお待たせデース!」

 

「酸素呼吸器も持ってきました!」

 

うわ言を呟きながら命が消えそうになってた。

 

「翼、お前あいつに何をした?」

 

「いや、以前月読と暁が私が料理上手だと思っていて、私が作ったおはぎを食べてみたいと言われて、それでおはぎを練習しようにも私の自宅は今緒川さんが掃除に入ってくれているから、それまでS.O.N.G.の食堂を借りて作った後、ちょうどネコアルクが食堂に入ってきて味見を頼んでみたら・・・」

 

「ああなったと?」

 

「・・・うん」

 

AEDを繋がれようとしてるネコアルクに指を指した奏の視線に堪えられなくなった私は両手で顔を隠してしまう。

 

 

【患者に電極パッドを繋いでください】

 

「よし、早速・・・っておい!こいつの服どうやって脱がすんだ!?」

 

「あ、本当だピッタリ貼り付いてる」

 

【電極パッドを繋いでください】

 

「わかってるわよ!このっ・・・あーもう!なんなのこの子の服!?」

 

「あ、そういえばネコアルクの服って猫と同じ毛皮と同じであるから裸でもあり服でもあるって言ってたような?」

 

「「それを先に言え(言いなさい)!!」」

 

「ごめんなさいっ!」

 

「よし、貼ったぞ!」

 

【心音を調べてます。患者に触らないでください】

 

 

「翼、人には得意な人と得意ではない人の二種類いるのはわかってるか?」

 

「うん・・・」

 

「翼とあたし、それに響と切歌、そしてクリス。今挙げた名前に共通するのはわかるか?」

 

「・・・戦闘「翼?」・・・料理が不得意・・・です」

 

「そうだ。ならマリアとセレナ、未来に調。この名前の共通するのは?」

 

「・・・料理が得意・・・です」

 

「そう、だからな翼?」

 

私の両肩に手を置いた奏が優しい顔をしてある言葉を私に告げた。

 

「無理はしないで素直に教えてもらいな?」

 

「うぅ・・・っ」

 

遠回しに料理をするなと言わない奏の優しさに私は心が折れそうになった。

 

 

【・・・心音が聴こえません。心臓マッサージをしてください】

 

「一、ニ、三、四、五、六、七、八、九、十!どうだ!?」

 

【・・・心音が聴こえません。電気ショックを流します。患者から5M程離れてください】

 

「みんな離れて!」

 

「はい!」

 

「離れるデース!」

 

AEDの指示に従ってみんながネコアルクから離れていく。

 

 

【電気ショックを流します。100万ボルトの電気が流れるのでしばらく近づかないでください】

 

 

「「「「「「「・・・え?」」」」」」」

 

 

ーバリバリバリバリィィィィィィッ!!ー

 

 

「あにゃぁぁぁぁぁぁァァァァッ!?!?」Σ(Ф□Ф)

 

 

「「「「「「「ネコアルクゥゥゥゥゥゥ(さん)ッ!?」」」」」」」

 

 

「とりあえず、ネコアルクが目覚めたら謝っておけよ?」

 

「・・・うん」

 

 

 

 

 

 

初めてネコアルクが現れた時は、ノイズを殲滅したその能力に驚き、その2年後に奏と同じガングニールを纏った立花と一緒にいてまた驚いてしまった。

 

その時にネコアルクを見た最初の感想は、「なんだこの二本足で立つ化け猫は?」だった。

 

当時の私はネコアルクのことは嫌いだった。戦場に出れば場をかき乱し、周りの人にイタズラをしかける奴の存在は私にとって不快だった。

 

まあ、今となってはそこまで嫌いではないが・・・

 

 

ある時、別々の場所に現れたノイズを倒す為に奏と別れた私の元にギアを纏った立花がやって来て、ノイズを倒した後、私達と一緒に戦いたいと言った彼女に対し私は「いいわ・・・戦いましょう」と呟きアームドギアを彼女に向けて斬りかかった。

 

『つ、翼さん!?なんで!?』

 

『解らないの?貴女が言った通り戦っているのよ?』

 

当時、奏が血反吐を吐いてまで手に入れたガングニールを何の苦労もなく纏った立花に当時の私は彼女を認めたくなくて、彼女を戦いから遠ざけようと剣を振りかざしていた。

 

『【翼ちゃん今すぐ戦いをやめなさい!】』

 

『【やめろ翼!】』

 

『違います!私が言ったのはこういう事ではなくて・・・!』

 

『奏が血反吐を吐いてまで手に入れたガングニールを貴女は何の苦労もしないでっ!私を止めたいなら、貴女もアームドギアを展開しなさい!』

 

二課と奏からの通信と立花の言葉を無視した私は、剣を上に投げた後、地面を蹴って空中で巨大な剣になったアームドギアの柄に脚をかけようとした瞬間。

 

 

ーキラーン!ー

 

 

『そーらーかーらー、キャッツロケットメテオー!』(>ω<)トニャーッ

 

 

ードガッ!ー

 

 

『ガハァッ!?』

 

『翼さん!?』

 

突如、空から現れたネコアルクと空中でぶつかり、そのまま地面に向かって落下した私は剣を地面に刺して、少し離れた場所に頭からめり込んだネコアルクに向けて怒りながら声をかけた。

 

『グゥ・・・ッ!よくもやってくれたなキサマ!何故邪魔をした!!』

 

『・・・ブハァッ!?フゥー、着地失敗した・・・にゃんでってそりゃーあんた。人の話を聞かにゃい堅物を止めるためにゃ』\(ФωФ)

 

『私を止める・・・だと?』

 

『そうにゃ』(ФωФ)

 

『ふざけるな!そもそも、キサマのような化け猫が何故我々に協力する!?その目的はなんだ!?』

 

当時、頭に血がのぼっていた私は怒りの矛先を立花からネコアルクに移して、ネコアルクにどうして人間に協力するのか質問して、その時の言葉を聞いた私は信じられないと目を見開いた。

 

『理由?そんにゃの簡単にゃ。いいか?一度しか言わにゃいからよーく聞くにゃ。それはにゃ・・・アチシは人間が好きにゃ。悪人でも善人でも関係なく純粋に人間が好きにゃだけにゃ。だから、協力する理由はそれだけにゃ。それに・・・』

 

言葉を切って、チラリと視線をネコアルクが現れてまだ驚いている立花に向けた後、再び私に視線を向ける。

 

『響ちゃんはアチシの大切な友達であり、アチシにとって家族みたいにゃものにゃ。だーかーらー・・・』(Фω―)

 

 

ーアチシの家族を傷付けるなら、例え神様だろうが悪魔だろうが関係なくアチシが許さないー(<●>ω<●>)

 

 

『っ!?』

 

人間が好き、それがネコアルクが協力する理由であり、家族である立花の為に戦うというその姿に私は息を呑み剣を握る手を緩める。

 

『家族。それがお前の戦う理由か・・・』

 

それを聞いた私は昂っていた戦意を静め、立花と私を止めてくれたネコアルクに謝ろうとした時・・・

 

『にゃから・・・』<\(✴️ω✴️)/>ユラーリ

 

『な、なんだ!』

 

ゆっくりと両手を上げたネコアルクは眼を光らせたのをみた私は思わず後ずさる。

 

(ФωФ)クワッ

 

『それをわからせるまで、その薄いまな板にたっぷりと刻みこんでやるにゃー!!』(ФωФ)ヒシッ

 

『な!?き、キサマ!どこに捕まっている!?それに誰がまな板だ!これでも(少しは)成長はしてる(はず)だ!』

 

『え?・・・(ペタペタ)・・・嘘はいかんよ?嘘は』┐(ФωФ)┌フゥー

 

ーブチィッ!ー

 

『・・・』

 

『ん?あの・・・にゃんで無言で刀を構えてるのですか?そしてにゃんで無言斬りかかるのにゃ!?ちょっ!待って!ースパッーああ!?ちょっと斬られたぁ!?』

 

その言葉を発端に私は剣を握り直して二課司令部から来た叔父様がこの場に来るまで私はネコアルクに斬りかかった。

 

 

 

 

 

 

その後、様々な戦場を駆けていく内に立花と和解し、ネコアルクを受け入れ、彼女らと共にフィーネの企みを阻止する事ができた。

 

 

「ハッ!?アチシ・・・生きてる!?イニャッタァァァ「やったぁぁぁぁぁっ!」ァァァッ!?」

 

「ネコアルクよかった!生き返って本当によかったよぉぉぉぉぉっ!」

 

「よかった・・・」ホッ

 

「この馬鹿猫!あたしらを置いて、勝手に死ぬんじゃねーよ!」

 

「本当よ、まったく。あなたが倒れたと聞いてこっちの心臓が止まるかと思ったわ」

 

「そうデス!あの非常識の固まりであるネコアルクが倒れたって聞いた時はこの世の終わりかと思ったデス!」

 

「切ちゃんそれは言い過ぎ」

 

「本当に大丈夫ですか?ネコアルクさん」

 

AEDのおかげで息を吹き返したネコアルクにみんなが集まって声をかける。

 

「あり?にゃんでみんにゃアチシの周りに集まって何してるにゃ?」

 

「覚えてないの?」

 

「さっきまで心臓が止まっていたんだよ」

 

「まさか、さっきの100万ボルトのせいで?」

 

「ありえる・・・」

 

「え・・・アチシ、そんにゃにヤバかったの?ねぇ?」

 

 

「よかったな、生き返って」

 

「よかった・・・本当に」

 

ネコアルクが死なないでくれたことに安堵した私はネコアルクに謝ろうと奏と一緒にみんなの元へ近づいて行った。

 

 

ーアチシの家族を傷付けるなら、例え神様だろうが悪魔だろうが関係なくアチシが許さないー

 

 

家族の為なら世界中を敵に回す覚悟を持ったあいつが言ったあの言葉は今も私の胸に残っている。

 

 

なら私もお前に負けないよう、私は人類を護り通すよ。ネコアルク。

 

 

それが風鳴の家に生まれた私の覚悟だ。

 

 

 

終わり

 

 




グダグタだぁぁぁぁぁぁぁっ!!

どうもクロトダンです。

冒頭開始に主人公が三途の川にいてビックリしましたかな?
三途の川ネタはとあるライトノベルを参考に書きました。自分、あのネタ好きなんですよ。

多分気付いた人は何人かいたと思います。

そして翼ファンの方々、すみませんでした。
翼と絡ませる為とはいえ、こんな話になりました。
本当に文才が欲しいです。

さて、次の話はマリアの予定ですがもしかしたら途中で閑話を載せるかもしれませんのでお待ちください。

最後に一言、翼は料理は得意ではないですが決して臨死体験をするまでの腕は持っていません!

誤字報告、感想、評価お待ちしてます。


ネコアルクオリジナル技の捕捉

キャッツロケットメテオ

超高々度から標的に向かってもうスピードで落下していくネコアルクが編み出した九つ目の技。
一度発動したら方向転換ができず、標的が逃げられたらそのまま地面に落下してダメージを受けてしまう諸刃の剣。
けど、標的に当たっても、結局相手諸とも地面に落下するのでどっちみちダメージを受けてしまうので使えるかどうかは微妙な技である。


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格好いい台詞を言っても、後から落ち着いて考えると黒歴史にゃ

お待たせしました。
予告通りマリアさんの話です。


注意!

今回、ものすごいキャラ崩壊と下ネタがある事とマリアファンが怒ってしまう描写があります。
それが苦手な人は次回の更新をお待ちください。
大丈夫な人は、そのまま下にスクロールしてください。

では、どうぞ。


ドーモ、ミニャサン。ネコアルクデース。

 

コンゴトモ、ヨロシク。

 

うーむ、冒頭から某忍者の台詞っぽくやってみにゃけど、やっぱりいつもの言い方のほうがアチシらしいってことがわかったにゃ。たまににゃるけどね

 

 

「ん、あ・・・ぃい・・・」

 

 

しかしまさか、地獄から鬼になったご先祖様に三途の川に連れて逝かれるとは思わなかったにゃ。

 

(前回、翼から謝罪の言葉を受けたが何の事だか解らず、ご先祖様のせいだと勘違いしてるが、実際は翼の料理とご先祖の力がベストマッチ!して起きた事であることはネコアルクは知らない byクロトダン)

 

 

「あ・・・そこ・・・」

 

 

でもにゃぜかあれからおはぎを見ると身体が震えるようになっにゃけど、にゃんでにゃろうね?

 

 

「はぁぁぁぁん・・・気持ちいぃぃぃぃ・・・」

 

 

さっきから聴こえる声に反応してイヤらしい妄想をしてるスケベボーイ達が鼻血を出すかもしれにゃいから、そろそろアチシが何をしてるのか教えてやるかにゃ?

それは・・・

 

 

「他に凝っているところはございませんにゃ?マリアさん?」

 

「んぁ・・・ん、そうね・・・次は腰をお願い」

 

「了解にゃ」

 

ソファーに横になったマリアさんにマッサージをしているところにゃ。(ФωФ)ウラニャマシカロ?

 

 

今日は、たまたまアイドルとS.O.N.G.の仕事が両方とも休みだったマリアさんの家にお呼ばれされてお茶してる時に、「最近、身体の凝りが取れないのよ」とポロっと呟いたのを聞いたアチシは「よければマッサージしよかにゃ?」と質問して、マリアさんから許可を得たアチシは早速横になったマリアさんの背中にマッサージをしたんだにゃ。

 

その結果・・・

 

「あ、そこ・・・気持ちいぃ・・・」

 

見事に骨抜きになったマリアさんが出来上がったにゃ。

 

「はぁぁぁ・・・それにしてもネコアルク、あなたってほんと多芸なのね?一体、何処で身に付けたの?」

 

それは企業秘密です。(企業じゃないけど)

 

「ん・・・っ!でも、ほんとにすごいわね?今までの疲労が無くなってるわ」

 

「でしょー?まあ、アチシのキャッツヒーリングハンドにかかれば、どんな凝りでも十代の頃のような爽快感を味わえるにゃ」

 

十代といえば、マリアさんまだ二十代だけど。シンフォギアを纏っている姿を見ると二十代には厳しいんにゃね?。

 

「何故かしら?今あなたを猛烈に殴りたくなってきたわ。ほんと何でかしらねぇ?」ジロッ

 

「にゃんのことですかー?アチシ、ワッカリマセーン」

 

ぉおう、鋭い・・・!さすが影でお母さんと呼ばれるマリアさんにゃ。まあ、お母さんというよりどっちかって言うとおばーガッ!ーさんっぽいってイダダダダダダダッ!?」

 

「ごめんなさい、よく聞こえなかったわ。もう一度言ってもらえる?誰が・・・何ですって?」ギリギリッ!

 

アチシがついポロリとこぼしてしまった言葉に反応したマリアさんがアチシの顔を鷲掴み、力を込めながらそのまま上に持ち上げる・・・ってメチャクチャ痛いにゃあっ!?

 

「アダダダダダッ!?しまっにゃ!?つい本音が!?」

 

「つい?本音?」ギリギリギリギリッ!

 

「あにゃぁぁぁぁぁぁっ!?しまったにゃぁぁぁぁぁっ!!」

 

ちょ、マリアさん?!更に!?更に力を込めるのにゃ!?それ以上はヒロインが出してはイケニャイ領域にぃぃぃぃぃぃっ!!!??

 

 

 

 

 

 

マリア視点

 

 

まったく、この子はもう!なんでいつも人を弄らないと気がすまないの!?

 

大体、私がフィーネと名乗っていたあの時もちょっかいを出して・・・あ、あんなことをされてぇぇぇぇっ!!

 

 

 

 

 

 

F.I.S.時代

 

 

『私はフィーネとして宣言する!』

 

翼と共に歌ったライブの日、私は黒いガングニールを纏いフィーネとして世界中に宣戦布告した。

 

『ガングニールは貴様のような者が纏っていいものではない!』

 

『なら、試してみましょうか!』

 

そう言ってまだギアを纏ってない当時敵だった翼に向かって私はマントを翻して襲いかかった。

 

『その程度?』

 

『ぐっ!』(まだだ・・・!後少し、あそこまで下がれば!)

 

『駄目よ、あなたはステージを降りるのは!降りたいなら私が降ろしてあげる!』

 

私の攻めを避け続けながらステージ外に出ようとした翼の背後に回った私は、脚を振り上げ彼女をステージから蹴り飛ばそうとしたその時・・・

 

 

(✴️ω✴️)キュピーン

 

 

『背後からの、キャッツスタンハンド!』

 

ーグワシッ!ー

 

『っ!?キャァァァァァァァァァッ!!』

 

突、然!背後から現れたネコアルクに私の胸を後ろから鷲掴みされたのよ!!あのセクハラネコに!

 

 

『な、なんなのあなた!?いきなり人の胸を掴んで!そしてどこから出てきたの!?』

 

『おぉう・・・なんじゃい、あの胸は?掴んだ瞬間、指どころかアチシの手ごと包み込まれるようにゃ感覚・・・思わずマヒらせるのを忘れてしまっにゃと・・・っ!?あ、アチシネコアルク。しがにゃいただのネコにゃ。ヨロシク』

 

二本足で立って、人の胸を鷲掴みするネコがどこにいるのよ・・・!

 

『ここにいるにゃ!』

 

回想に突っ込まないでよ!?

 

『くっ、人の胸を・・・あのタイミングで出てきたということは、あなたも彼女の仲間なのね』

 

『そうにゃよ?そしてアチシの友達にゃ!』(>ω<)

 

気を取り直した私は、翼を庇ったネコアルクに質問を投げるとネコアルクは呑気に笑顔を私に見せる。

 

『そう、ならあなたも私の敵ね!』

 

ーガキィンッ!ー

 

私は両腕のガントレットを合わせるとガントレットが腕から離れて槍のアームドギアに変形した。

 

『アームドギアだと!?気をつけろ、ネコアルク!』

 

『心配むよーにゃ』

 

『余裕ね?その自信はどこからくるのか、見せてもらうわ!』

 

そう言って私はネコアルク目掛けて、アームドギアを突きだした!

 

ースカッー

 

『な!?』

 

『残像だ・・・』(Фω・・・スー

 

ネコアルクの身体を貫いたと思ったら、あの子の身体が徐々に透けていくのを見た私はどこに隠れたのか辺りを見回していると・・・

 

『ふーむ・・・その美貌に容姿、まさに歌姫に相応しいにゃ。といってもアチシからしたら自分を偽っているのはバレバレにゃ』

 

『なんですって!』

 

ネコアルクの言葉に反応した私は、声が聞こえた方向に向いて身構えあの子に質問する。

 

『知りたいにゃ?にゃら教えてにゃろう・・・それはにゃ・・・』(✴️ω✴️)キラーンッ

 

私の質問を聞いたネコアルクは眼を光らせ、身を低くした後、私に向かって飛び掛かり、丸い手を振るってきた。

 

『その翼さんにはにゃい、お前の胸部装甲をさらけ出すことにゃーっ!!必殺、キャッツアーマーブレイクッ!』

 

ーズバァッ!ー

 

『本当のお前を解放するにゃ・・・』(―ω―)スタッ

 

『え?・・・っ!イヤァァァァァァァァァッ!?』

 

私の後ろに降り立ったネコアルクの声がした後、胸元が涼しいと気付いて下を見てみると、胸の部分の布を破かれて・・・わ、私の胸をさらけ出されたのに気付いた私は両腕を使って胸を隠しながら下にしゃがみこんだ。

 

『どうにゃ!お前に足りにゃいのはその豊かな胸をさらけ出すことだにゃー!これからは歌姫ではなくスイッチ姫マリアと名乗るがいいにゃ!にゃーははははーガシッーはは・・・あの翼さん?いつの間にギアを纏ってアチシの頭を掴むんです?いいのかにゃ?カメラの前でシンフォギアを纏って?』

 

笑い声をあげるネコアルクの背後に立ってシンフォギアを纏った翼が無言でネコアルクの頭を掴み上に持ち上げた。

 

『心配ない、カメラは少し前に緒川さんが止めてくれた』

 

後になって、私はカメラを止めるのがもう少し遅かったら、私の恥ずかしいところを世界中に中継されるところだった気付いて、この時カメラを止めてくれた緒川さんには本当に感謝したわ。

 

『あらそうなの?ところでさっきからアチシの頭がメキメキ言ってんにゃけど、そろそろ離してくれません?』

 

『・・・その前に一つ聞いていいか?私に何がないって言った?』

 

『え?ないってそりゃ勿論、翼さんのそのナイむーブンッ!ーねぇぇぇぇぇっ!?』

 

しゃべっている途中のネコアルクを翼は無言で上に高く投げた後、剣を構える。

 

『色々言いたい事があるが、とりあえず・・・』

 

ージャキンッ!ー

 

『少しは自重しろぉっ!誰が貧乳だぁぁぁぁぁっ!!』

 

【蒼の一閃!】

 

『ギニャァァァァァァァァァァッ!!??』

 

その後、私の援護をしにステージに合流した調と切歌とセレナ、奏と響、クリスが翼の応援に来たのだけど・・・

 

 

1.胸元を隠してしゃがみこんだ私

 

2.あまりにも無惨な姿な為、全身にモザイクがかかっているネコアルク

 

3.防人としての顔ではなく、夜叉の顔になっている翼

 

 

このカオスな状態の光景を見てなんとも言えない空気になったのは言うまでもなかったわ。

 

 

 

 

 

 

この時のネコアルクについて思ったのがセクハラネコだったわ。

 

ああもう!今思い出したらまた怒りが・・・!・・・失礼。

 

その後、仲間になった今でもこの子からセクハラの他にイタズラを受けている、本当に懲りないわね。

 

 

 

ーアチシからしたら、自分を偽っているのはバレバレにゃー

 

 

ー本当の自分を解放するにゃー

 

 

 

この時から既に私が自分を偽っているって気付いてたのね・・・いつもはイタズラばかりしてるのにね?

 

ねえ、ネコアルク?もし、私が本当に別人になってたら・・・あなたは気付いてくれるかしら?

 

 

ー当たり前にゃよマリアさん、にゃってマリアさんもアチシの大切な友達にゃ。もしそうにゃったらみんにゃも巻き込んででも取り戻すにゃー

 

 

って、あなたならそう言うかも知れないわね?ネコアルク?

 

 

 

終わり

 

 




どうもクロトダンです。

まずマリアファンの方々に一言、・・・すみませんでした!m(_ _)m

構想してる時、「マリアの中の人ってスイッチ姫やってたのいたのか?・・・あっちでも胸ネタで弄られているからこっちで弄ってみるか?」と書いてみたら、あら不思議!
意外としっくりきた話になってました。

そして翼の夜叉化(笑)

違うんだ、本当はネコアルクにお仕置きするだけの筈なのに、「翼の胸ネタも入れてみろ。そしたら翼は修羅になる」と謎の言葉を受信した結果こうなりました。
何でこんな事になったのか自分でもわかりません。


次はセレナか調、切歌の話または、フィーネの話にする予定ですがしばらくニューヨークのコロシアムに行ってきますので更新が少し遅れます、すみません。

いくぞ英雄王、賞品の貯蔵は充分か!


誤字報告、感想、評価お待ちしてます。


ネコアルクのオリジナル技捕捉


キャッツヒーリングハンド

ネコアルクが編み出した十つ目の技。
触れた相手の疲れた身体をその絶妙なテクニックでまるで十代の頃に戻ったかのような爽快感になるネコアルク初の人の役に立つ技。
編み出した経緯は、響の家に居候していた時、響のおばあちゃんにマッサージをして、おばあちゃんの為に独学で調べ、各マッサージ店に潜入してまで習得したネコアルクが初めて人の為に習得した技である。
これを受けた響のおばあちゃんは元気になり、重い荷物を軽々と持ち上げる事が出来るになった。


キャッツアーマーブレイク

ネコアルクが編み出した十一番目の技
以前、とある山に行った時に会った男と修行したときに編み出した技。
これを受けた相手はどんな強固な鎧でも、紙のように破かれてしまう女性は受けたくない技である。
この技を受けた被害者はマリアの他に、キャロル、サンジェルマンがこの技を受けて悲鳴を挙げた。

キャッツスタンハンド

ネコアルクが編み出した十ニ番目の技。
相手に触れた状態で、掌・・・っていうか肉球にスタンガンのように電気を生み出し、瞬時に痺れさせる捕縛系の技。
以外に使えると思うが使用者のネコアルク自身も痺れてしまうためあまり使えない。


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ケモミミ妹は姉特効が入るにゃ

お待たせしました。

皆様のご希望に答えてセレナのお話です。

ちゃんとセレナの性格を出しているか不安ですけど、楽しんで戴ければ嬉しいです。


今回、感想でリクエストがあったので少し取り入れてみました。
皆様が満足できるか不安です。


え?ニューヨークコロシアムはどうしたって?
ははは・・・察してください。

俵アーチャー以外惨敗ですよ・・・


ドーモ、ミニャサン。

 

前回の話でマリアさんを怒らせてしまい頭が粘土みたいにグニャッとされたネコアルクでーす。

まあ・・・、すぐに元に戻ったんにゃけどね。

 

 

今日は、S.O.N.G.の潜水艇でご飯を作っている途中で、セレナちゃんが訪ねてきて、料理長に少し離れると伝えてセレナちゃんの後を着いていき。

詳しく聞くと、いつもS.O.N.G.とアイドルの二つの仕事をしているマリアさんを労いたいというお姉ちゃん思いのセレナちゃんのお願いを聞いて、一発で疲れがぶっ飛ぶアイデアをセレナちゃんに教えたアチシは、早速準備に取り掛かった後、一緒にマリアさんの元に向かっているところにゃ。

 

「あの、ネコアルクさん?本当にこんな方法で姉さんの疲れが取れるの?」

 

「ん?大丈夫にゃ。苦労人のマリアさんがそれを見たら一発で疲れがぶっ飛んでしまう程効果抜群にゃ」

 

「うぅ・・・、本当かなぁ?」

 

アチシの言葉に疑問を感じながら自身の身体を覆っている布を掴む手に力を込めるセレナちゃん。うむ、赤面しながら俯くところは高評価にゃ。クリスちゃんとは違う萌えを感じるにゃ。( -ω-)シミジミ

 

おっと、話してる間にマリアさんがいるシミュレーションルームに辿り着いたにゃ。

よっしゃ、往くよセレナちゃん。恥ずかしがらずにさあ、GO!GO!

 

「あ、待ってくださ・・・きゃっ!」

 

「お邪魔シマウマー!」(ФωФ)/バーンッ!

 

中に入ると訓練中なのか、マリアさんの他に調ちゃん、切歌ちゃん、響ちゃん、クリスちゃんも一緒だったにゃ。(翼さんと奏さんはアイドルのお仕事で不在)

 

「あら?セレナどうしたの?そんな格好して?・・・ついでにネコアルク」

 

「本当だ何してるのセレナ?・・・ついでにネコアルク」

 

「そうデスよ?確か今日はお休みのはずデース。・・・ついでにネコアルクはどうでもいいデスけど」

 

ぉおう・・・なんというアウェイ感。アチシの方ではなく、後ろにいるセレナちゃんに視線が往くにゃ。

 

・・・べ、別に寂しいって訳じゃにゃいんだからね!

 

(安心しろ、そんな事しても別に萌えないからな。それが一番相応しいのはクリスが一番似合うから。byクロトダン)

 

「ん?」

 

「どうしたの、クリスちゃん?」

 

「いや、なんか失礼な事を言われた気がしたような・・・気のせいか?」

 

にゃんかクリスちゃんがにゃにか受信したようにゃけど、とりあえず今は目的を果たす!(ФωФ)✴️キュピーンッ

 

「あの・・・その・・・」

 

「セレナ?」

 

お?ちょうどマリアさんがセレナちゃんに近づいてきたにゃ。・・・ここにゃ!(ФωФ)カッ

 

マリアさんがセレナちゃんの目の前に立ったのを確認したアチシは、キャッツサイレントウォークで瞬時に二人の死角に入り、セレナちゃんが纏っている布を掴み思いっきり引っ張ったにゃ!

 

 

ーガッ!ー

 

 

「トォォォニャァァァァァッ!!」

 

 

ーブワッサー!ー

 

 

「・・・へ?」ー突然布が無くなった事に一瞬混乱するー

 

 

「な・・・ッ!?」ー妹が纏っていた布が無くなって一瞬驚いたが、改めて妹の姿を視認すると思考が停止したー

 

 

さあ!ゆけ、セレナちゃん!そのままマリアさんを押し倒ーズンッ!ーすまぶらっ!?

 

「「セレナに何してるの(デス)!!」」

 

 

 

 

 

 

セレナ視点

 

 

 

私が今生きていられるのはネコアルクさんがあの時、燃え盛る研究所から助けてくれたからだと思ってる。

 

最初にネコアルクさんに出会った時は、変な生き物が死にかけた私を迎えに来たのかと死にかけた私はそう思いました。

 

 

 

 

 

 

7年前

 

 

あの時、自律型完全聖遺物であるネフィリムの起動実験中にネフィリムが暴走してしまい。私は姉さんとマム、調さんと切歌さんの命を守ろうとアガートラムを纏い、ネフィリムを起動前の状態に戻す為に絶唱を唄った。

 

ネフィリムが起動前に戻ったのを確認した私は顔から血を流したまま姉さん達がいる後ろを振り返った後、そのまま地面に倒れ天井が崩れ落ちてきた瓦礫に押し潰されて私は死んだ筈だった・・・。

 

『・・・っ、生きてる?』

 

瓦礫に押し潰されて死んだと筈なのに痛みを感じた私は、状況を確認しようと目をゆっくりと開けてみたら・・・

 

 

『お嬢ちゃん、こんにゃところで血だらけでにゃーにしてるにゃ?』(ФωФ)ニュッ

 

 

『キャァァァァァァァァッ!?』

 

ーバシンッ!ー

 

『あぼろんっ!?』

 

視界いっぱいに広がるネコアルクさんに驚いた私は痛みを忘れて力強く平手打ちをしてしまいました。

 

 

『イチチチチ・・・。もう、心配して聞いてあげにゃのにいきなり平手打ちを噛ますにゃんて酷い娘にゃ!』

 

『あ、ごめんなさい。突然出てきたから驚いて・・・アグッ!?』

 

叩かれた頬を擦りながら私の方に近づいてきたネコアルクさんに謝罪をしていたら、絶唱の影響で動けない身体を無理矢理動かしたせいで全身に痛みが走り、蹲ってしまいました。

 

『にゃにゃっ?ちょいちょい大丈夫かお嬢ちゃん?よく見たらニャバイ感じではありませんか?にゃにかあったのかにゃ?』

 

・・・今思うと本当にネコアルクさんのしゃべり方を聞くと死にかけている緊張感がなくなっていくと思うな。

 

『うぅ・・・はい、少し前にこの上で暴走したネフィリムを止めようと絶唱を唄い、ネフィリムが起動前に戻ったのを視てから・・・姉さん達が無事の姿を確認した後崩れ落ちてきた瓦礫に押し潰されて死んだと思ったのですけど・・・、ここで喋っているのが今も不思議です』

 

『ふーむ、にゃるほどねー』

 

私の話を聞いたネコアルクさんは右手を顎に当てて考えこむ仕草をする。この時のネコアルクさんの仕草を見た私は死にかけているのに可愛いと内心思いました。

 

『まー、瀕死の状態でまだ喋っていられるのは知らんけど、アチシが穴を堀続けたおかげで今ここにお嬢ちゃんが瓦礫に押し潰されずにすんだ理由はわかったにゃ』

 

『え?』

 

今なんて言いましたこの人?いや、ネコ?

 

私はうんうんと首を上下に動かしているネコアルクさんにどうして穴を掘っていたのか聞いてみました。

 

『え?にゃんでアチシが穴を掘っていたって?いやー実はネー、この国の領域に飛んで入ってきたらこの国の戦闘機が現れていきなり機関銃やらミサイルとか撃ちまくられて落とされてサー、落ちた後にゃんかデカイ建物が見えて道を聞こうと近づいたら、新種の生き物だーって叫びながら捕まえてきたから咄嗟にキャッツドリルアッパー頭突きで地面を掘ってね、しばらく堀続けたらお嬢ちゃんが落ちてきたのよ』(ФωФ)/キイテキイテ

 

『そ、そうなんですか・・・えーと、とりあえずありがとうございます?』

 

話を聞いた当時の私は色々突っ込み所がありましたけど、落ちてきた瓦礫の重みで私は押し潰されずにすんだのはこの人?のおかげだと解った私はネコアルクさんにお礼を言いました。

 

『にゃーに良いってことよ』(=^ω^=)ムフー

 

(可愛い・・・)

 

どや顔で胸を張るネコアルクさんを見て思わず抱きしめたくなりました。

 

『コフッ!?』

 

『にゃ!ちょいちょいお嬢ちゃん、いきなり血を吐いて大丈夫にゃ?どこか悪いのかにゃ?見たところひどい外傷は見当たらにゃいけど?』

 

ネコアルクさんがそう言いながら横になってる私の身体を触りながら傷の具合を調べてくれました。

 

『うーむ、こうにゃったら・・・キャッツエックスサーチアイ!』(✴️ω✴️)ペカーッ

 

『キャッ!?』

 

私の身体を一通り調べた後、ネコアルクさんが眼から緑色の光を放ってきて私の身体を頭から足まで光に包まれました。

 

『むむ!にゃんじゃこれは?身体の中が内臓含め血管は切れかけて、筋肉繊維までもボロボロにゃないか。今生きているのが不思議なくらいにゃ。一体どうやったらこうなるのにゃ?』(ФωФ)?

 

光を消した後、ネコアルクさんが私の身体の状態を言った事に驚きました。絶唱の影響で自分の身体が傷ついていると解っていましたけど、先ほど放ってきた光は私の身体の状態を調べる為の行為だったと気付きました。

 

『ま、とりあえずお嬢ちゃんの身体を治すにゃ』

 

『治すって・・・どうやって・・・ですか?ここには・・・医療器具はありませんよ?』

 

私はネコアルクさんに質問しましたが、段々呼吸が難しくなってきて喋るのが困難になって途切れ途切れで質問しました。

 

『今はお嬢ちゃんの傷を癒すのが先にゃからその質問は後でにゃ。・・・いくぞ!ハァァァァァ・・・ッ!!』

 

∩(ФΔФ)∩ゴゴゴゴゴッ!

 

ネコアルクさんが両手を腰だめにして声を出すと、ネコアルクさんの身体から何かオーラ?みたいなのが立ち上ってきました。

 

『あの、治すんですよね?とどめを刺すわけではないですよね?そうですよね!?』

 

『ハァァァァァ・・・チャージ完了!逝くぞお嬢ちゃん!』

 

『字が違いませんか!?あっ、ちょっと待って・・・』

 

ネコアルクさんを止めようと手を伸ばそうとしましたけど、既にネコアルクさんが前に出した両手の間から緑色の光が溜めが終わりました。

 

『流派!真祖不敗が最終奥義(意味不明)キャッツ・・・リカバリィィィィィィ、オォォォォォォラァァァァァァァァァッ!!』(⊃ФωФ)⊃===〇ズビーッ!

 

『キャァァァァァァァァッ!?』

 

ネコアルクさんが両手を突きだして光を私に向けて放ってきて、私は悲鳴を挙げながら眼を瞑りました。

 

『・・・あれ?痛みが?それに傷も?』

 

しばらく経ってから、なんともないことに気付いてしかもさっきまで身体に襲っていた痛みと傷がなくなっていることに驚いて声を出しました。

 

『よしよし、全快とは言えにゃいがこれで一安心にゃ』( -ω-)ウンウン

 

その言葉を聞いた私はゆっくりと立ち上がってから、自分の身体を見て傷と痛みが本当に消えていて驚きました。

 

『あの、ありがとうございます。あなた?のおかげ助かりました』

 

『にゃーに、良いってことよ。そんじゃマー、お嬢ちゃんを上に戻してやるとするかにゃ』

 

お礼を聞いたネコアルクさんは右手で後頭部をかいた後、顔を上に向けてそんな事を言いました。

 

『え?あの、気持ちは嬉しいですけど・・・上は瓦礫で塞がっていて、戻るのは難しいと思いますよ?』

 

そう言った私はこの人?に声をかけると、ネコアルクさんはケラケラと可愛く笑いながら大丈夫にゃと私から離れた場所に立ちました。

 

『さて・・・ンアー」

 

(Ф□Ф)→(Ф□=●Ф)ニューッ(口から大砲の砲門が出てきた)

 

『・・・』

 

口から大砲の砲門が出てきました。

 

待ってください、その身体のどこから出したんですかそれ?質量の法則に喧嘩売ってませんか?いや、それ以前にどうして口から大砲が出てくるんですか?

ああもう、回想なのに突っ込みが追い付きません!

 

『必殺!キャッツ天元突破キャノンッ!!』

 

ーズドンッ!ー

 

ネコアルクから放たれた砲弾が天井を塞いでる瓦礫に向かって飛んでからしばらくしてそして・・・

 

ードカァァァンッ!ー

 

着弾。

 

砕かれた瓦礫が地面に落ちてきて周りを土煙に包まれました。

 

『うむ、これでよし。しかもいい具合に上に登れそうに壁が崩れたにゃ。これにゃら無理せず登れるにゃ』

 

『・・・』

 

この時、ネコアルクさんが生み出してきた非常識な行動に私は考えるのを辞めました。

 

 

『セ・・・ナ・・・!』

 

 

『!この声って・・・!』

 

思考を止めていると、上から聞き覚えがある声が聞こえて顔を上に向けました。

 

 

『セレナー!大丈夫なの!?生きているなら返事をしてー!』

 

 

上を見るとマリア姉さんが顔を出して土煙のせいでこちらの姿が見えないのか、大声を挙げながら私の名前を呼んでいる姿を確認できた。

 

 

『セレナー!無事なら返事してデース!』

 

『セレナ、怪我はしてない!?大丈夫なの!?』

 

 

マリア姉さんだけではなく、切歌さんと調さんも顔を出して私の名前を呼んでいることに気付きました。

 

『姉さん・・・切歌さん・・・調さん・・・。良かった、みんな無事で・・・ッ!』

 

みんなの声を聞いて無事だとわかった私は嬉しくて涙が流れました。

 

『お嬢ちゃんのお迎えがきたことにゃし、アチシはそろそろおいとまするにゃ』(ФωФ)ゝソイジャッ

 

『待ってください!あなたの名前は!どうして私を助けてくれたのですか!』

 

慌ててこの場から去ろうとするネコアルクさんに声をかけてどうして私を助けたのか質問しました。

 

『フ、アチシは名乗る(にゃのる)者ではにゃいただのネコにゃ。目の前に助けられる命があるにゃら助ける。それがアチシのモットーにゃ。いつかまた会えたらその時はお茶でもしようにゃお嬢ちゃん。またにゃ』

 

そう言ってネコアルクさんは穴の奥に進んでいってこの場から去って行きました。

 

 

 

 

 

 

まあ、フロンティア事変に敵として再会した時は驚いたけどね。・・・姉さんの服を破って胸を露出させて、翼さんに斬られてモザイクになっていて更に驚いたのは内緒。

 

・・・フロンティアでアガートラムを飲み込んで二つに増やしたのはもっと驚いたけど・・・

 

 

それより・・・

 

 

「ウフフ・・・セレナが・・・セレナが可愛い犬耳娘になって・・・」ドクドク

 

「マリア姉さん!しっかりして!」

 

「マリアさん、眼を開けてください!」

 

「おい!この出血量は流石にヤベーぞ!?おい、マリア!こんなアホな事で死んだら一生の笑い者だぞ!?」

 

「これで死ねるなら・・・むしろ本望・・・っ!」

 

「「「いや、駄目だろ(でしょ)(ですよ)っ!?」」」

 

 

ネコアルクさんに着せられた【なりきれ!モードビースト!(ワン娘ver)】という手足と身体の必要な部分だけを隠したモフモフが付いた水着を纏った私の姿を見たマリア姉さんが一瞬固まった後、凄い勢いで鼻血をだしながら後ろに倒れたのをみて慌てて響さんとクリスさんと一緒に姉さんの介抱をしました。

 

 

「どうしてあなたは!人が辱しめるイタズラばかりするの!」

 

「この!この!デース!」

 

「あ!ちょ!お二人さん!?これには深い訳が・・・ギニャァァァァァァァァッ!?

 

 

そしてイタズラの張本人のネコアルクさんは調さんと切歌さんに何度も踏みつけられていました。

 

 

 

ー目の前に助けられる命があるにゃら助ける。それがアチシのモットーにゃー

 

 

あの時、私と会ったのは偶然で、たまたまその対象が私だとしても。・・・あなたが私を助けてくれたのは本当に感謝しているんですよ?

 

 

それにね・・・

 

 

イタズラばかりするのがたまに傷だけど・・・私、あなたの事が大好きですよネコアルクさん。

 

 

終わり

 




どうもクロトダンです。

どうでしたか?

個人的にはいつもよりキレがなかったので少々消化不足ですね。

そして今話のネタですが、どうみてもガン〇ムですね。そろそろタグに他作品ネタって追加した方がいいですかね?


いや、今回のイベントはヤベーな。一つしかクリアできないなんて、でも諦めずにやります。
イベントの感想は後日、活動報告に載せますので応援よろしくお願いします。

誤字報告、感想、評価よろしくお願いします。
一通でも感想がくると執筆意欲が少し上がります。


ネコアルクのオリジナル技捕捉


キャッツサイレントウォーク

ネコアルクが編み出した十三番目の技。
その名の通り足音を出さず移動する技であり、主に奇襲や隠密等に使う。
よく装者達が気づかず襲われるのはこれが原因。
編み出した理由は、以前響に上げようとしたお菓子を勝手に食べた事を知った未来に追いかけ回され、逃げ切る為に習得した。
でも、長年の付き合いの力か、または響への愛の力なのか日に日に未来の察知能力が上がっている為逃げ切れずに捕まっている。


キャッツエックスサーチアイ

ネコアルクが編み出した十四番目の技。
眼から緑色の光を照射し、地面や壁に当てると内部の構造を解析できたり、人に当てると身体の内部の怪我や病気等が解るネコアルクが編み出した人の役に立つ技パート2である。
だが、本人(本猫)は宝探しとかに使っている為宝の持ち腐れである。


キャッツ天元突破キャノン

ネコアルクが編み出した十五番目の技。
口から出てきた大砲で天を突く(だといいなと思ってる)威力を持つ砲弾を放つ。(実際の威力は戦車並みの威力それでも危険)
昔、響と共に観たとあるアニメに影響されて名前をつけた以外、大砲をぶっ放つだけの技。要するに名前だけ。
余談だが、響がAXZで使ったドリル技はそのアニメの影響とか、違うとか。(注:作者の妄想ですので本気にしないでください)


キャッツリカバリーオーラ

ネコアルクが編み出した十六番目の技。
全身の気(魔力)を両手に集めて、凝縮した癒しの波動を相手に向けて放つネコアルクの人の役に立つ技パート3である。
編み出した経緯は某格闘アニメの主人公のように手から何か飛ばしたいと思い習得した技。
癒しの波動を受けた相手は病気や怪我の他にリウマチ、むち打ち、腰の痛み、肩こり、花粉症その他の身体の不調を癒してしまうとんでも技その2である。
フロンティア事変の後、助けたナスターシャの病気を治して少しずつだが、歩けるようになっている。


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デスっ娘とジーっ娘の二人は仲がいいにゃ

お待たせしました。

今回はきりしらコンビの話です。

というか切歌の口調難しい・・・。

本当に文才が欲しいですね。どこかに落ちてませんかね?


それではどうぞ。


ドーモ、ドーモ、ネコアルクでごぜいまーす。

 

さて、アチシはS.O.N.G.の休憩室にいるのだけど・・・今アチシが何処に隠れてるか解るかにゃ?

 

 

第一回、ネコアルクを探せ!

 

 

1.観葉植物の鉢植えの中。

 

2.休憩室に設置してある自販機の中。

 

3.ベンチの下。

 

4.ゴミ箱の中。

 

5.自販機の隣に置いてある段ボールの中。

 

6.何故か置いてある等身大ネコアルク像(ドヤ顔でピースしてる)

 

 

フ、フ、フ、さーて解るかにゃ?

 

 

ーザッー

 

 

おや?目の前に人の気配が?

 

 

「「そこぉ(デース)っ!!」」

 

 

ードゴォッ!!ー

 

 

「するばらっ!?」

 

 

ードッ!ー

 

ーガッ!ー

 

ーズザーッ!ー

 

 

突然、ギアを纏ったきりしらコンビが繰り出したダブルキックである場所に隠れていたアチシごと蹴り飛ばしアチシは休憩室から通路まで転がったにゃ。

 

「な、何故・・・アチシが、そこに隠れていると・・・?」

 

蹴り飛ばされた衝撃でぼろ雑巾のようになったアチシは口から血を流しながら蹴り飛ばしたお二人に何故居場所が解ったのか質問したにゃ。

 

「何故って本気で言ってるの?」

 

「あんなの私でもまるわかりデース!」

 

なんと!?調ちゃんならともかく、あの天然という言葉が似合うデスっ娘の切歌ちゃんにすらわかるとは・・・っ!?

 

「失礼デスね!大体・・・」

 

一度言葉を切った切歌ちゃんがビシィッ!とアチシが隠れていた物に指を突き付けて続きを話したにゃ

 

「あんな気持ち悪い自販機が何処にあるのデスか!」

 

そこにはアチシが中に入っていたアチシの顔を模した自販機が無惨に蹴り壊された姿だったにゃ。

 

 

正解は2.休憩室にある自販機の中でした~♪

 

 

読者のみんにゃは解ったかにゃ?

 

「「解るか(デス)!!」」

 

「しどい!あんなに苦労して作った力作にゃのに!」

 

「あんな作品はこの世から無くすべき」

 

Σ(ФωФ)ガーンッ!

 

「今度という今度は許さない」

 

「いい加減に懲りるのデス!」

 

そう言いながら二人はアームドギアを展開してアチシに突き付けて同時に叫んだにゃ。

 

「「マリアとセレナに変な格好をさせない(デース)!」」

 

「ゴメンニャサーイ!!似合うと思ってついぃぃぃぃぃぃっ!!」

 

実はこうなった理由は前回の歌姫鼻血死コスプレ事件(死んでない)の後、次はマリアさんもコスプレさせて姉妹揃ってモンスターコスプレ(マリアさんは悪魔系でセレナちゃんは雪ん娘のコスプレで)をさせようと、両手に衣装が入った紙袋を持って二人の元に行こうとした途中できりしらコンビに鉢合わせして・・・今に至るにゃ。

 

あ、ちょ、お二人さん待っ・・・

 

 

 

 

 

 

切歌視点

 

 

 

全く!ネコアルクは大馬鹿デス!

 

セレナにあんな格好をさせただけじゃなくマリアまで手に掛けようとして、許さないデス!

 

初めてネコアルクと会ったときもマリアの服を破いて辱しめていたし、かわいい見た目とは違ってスケベな奴デス!

 

それにまだF.I.S.の時もアタシ達の前に出てきて、戦闘中なのにマリアだけじゃなく、アタシと調にもイタズラしてきて大変だったデス!

 

でも・・・

 

もし、ネコアルクがあの人を生かしていなかったらフロンティアで調の命がなくなっていたかも知れなかったデスね・・・

 

 

 

 

 

 

あの時、まだアタシ達がF.I.S.として響さん達と敵対してた頃、調と一緒に食糧が足りなくなって買い物をした帰りだったデス。

 

あの時は調の体調が悪くて人目を避けて、人がいない建設途中の工事現場に入って休んでいた時デシタ。

 

「調、本当に大丈夫ですか?」

 

「大丈夫だよ、切ちゃん少し疲れただけだから」

 

この時は戦闘の疲労で体調が崩れたと思っていたのデスが、本当は別の理由のせいで調の体調が悪くなっていたのデス。

 

ワタシは調を横にして体調が良くなるまでしばらく見守ってましたが、アタシ達の上に吊るされてあった鉄骨を固定してた紐がほどけてワタシ達に向かって落ちてきたのデス。

 

当時ギアを持っていなかったアタシは横になってる調を庇おうと調に覆い被さって目を瞑ったのデスが・・・

 

「え・・・?なんデスか・・・これ?」

 

咄嗟に突きだした手から光の壁が現れて鉄骨を受け止めていて驚きました。

 

後になってあの力がフィーネの力だと気付いてアタシの魂が塗り潰されて調の事を忘れてしまうとショックを受けてしまったデス。

 

 

 

 

『切ちゃんが、切ちゃんでいられる内にってどういうこと?』

 

それから少し経ってフロンティアで調と対峙してアタシの中のフィーネの魂が覚醒しそうになっている事を調に説明したデス。

 

でも、調は馬鹿な事をしようとしたワタシを止めて見せると言ったのデス。

 

『これ以上、塗り潰されないように・・・大好きな切ちゃんを守る為に・・・』

 

『っ!大好きとか言うな!アタシのほうがずっと調が大好きデス!だから・・・』

 

だからアタシは大好きな人達がいる世界を守りたくて調の言葉を受け入れなかったデス。

 

『切ちゃん・・・』

 

 

【緊急Ф式双月カルマ】

 

 

『調・・・』

 

 

【封・PィNo奇ぉ】

 

 

『『大好きだってぇぇぇ・・・言ってるでしょぉぉぉぉっ!!』』

 

 

そう叫びながらアタシと調は互いの得物をぶつけあったのデス・・・

 

 

そしてお互いの得物をぶつけながら言葉を交わしていたのデスが、アタシが放ったイガリマの刃が調の身体に突き刺さろうとした瞬間、光の壁が展開してイガリマの刃を止めました。

 

『なに・・・これ・・・?』

 

この時ようやくアタシはフィーネの魂が宿っていたのはアタシではなく調の方だった事に気付きマシタ。

 

『アタシ・・・本当に嫌な娘だね・・・』

 

そしてアタシは自分のしてきた事が調を悲しませてしまった罪悪感に耐えきれずアームドギアの鎌を投げて自分の命を絶とうと目を瞑って調にさよならを言ったら・・・

 

 

『切ちゃん!!』

 

『っ!調!?』

 

前に出た調がアームドギアの刃からアタシを庇おうとしたのを見たアタシは調を止めようと手を伸ばしたけど、後少しでアームドギアの刃が調の背中に突き刺さろうとした・・・その時。

 

 

『ふん、覚えのある力を感じて来てみれば、私の魂の欠片を宿した器が自殺願望者を庇って傷つく寸前とはな。全く・・・それを守った私も甘くなったものだな』

 

 

女の人の声が聞こえた直後、アタシ達の身体ごと包み込むように光の壁が現れてアタシが放ったアームドギアが弾かれて地面に突き刺さりマシタ。

 

『これって・・・?』

 

『調がやった訳じゃなく・・・もしかして!?』

 

その光景をみたアタシと調は声がした方向に顔を向けるとそこにいた人影を見て驚きの声をあげたのデス。

 

『フィー・・・ネ?』

 

『えっと・・・本物?』

 

『・・・言っておくが』プルプル

 

アタシ達の声を聞いた女の人ーフィーネーが身体を震わせて大きな声を出しマシタ。

 

 

『私が好きでこの姿になったのではなく!あのアホネコのせいでこうなったのよ!くっ、本当に忌々しいぃぃぃぃぃぃっ!!』

 

 

 

そう叫びながらフィーネはこの場にはいないネコアルクに向けて悪態をついたデス。

 

『『・・・』』

 

『お前達!』ギロッ!

 

『『はいっ!』』

 

『いいか?私がこの姿で生きていることは誰にも言うな。もし言ったら・・・わかってるわね?』

 

この時のフィーネの笑顔は笑っていたけど目の奥が笑ってなくて怖かったデス。ああ、思い出したら震えが・・・ガクブル

 

 

 

 

 

 

あ、勿論、戦いが終わった後、フィーネのおかげで調の中にあったフィーネの魂(フィーネが言うには欠片)を取り除いてくれて調はフィーネにならずにすんだのデス!

 

 

あの時、もしネコアルクがフィーネを助けなかったら、あの場にフィーネが現れずに調はあの時に死んでしまっていたかも知れなかったデスね・・・

 

まあ・・・間接的にいえばネコアルクのおかげとも言えるのデス・・・。

 

 

でも・・・もしかしてそれを全部予想してフィーネを生かしたのデスか?ネコアルク?

 

「つ、次こそは・・・カデンツァヴナ姉妹だけじゃなく・・・装者全員の・・・コスプレ姿をさせ、てみせる、にゃあ・・・」

 

・・・やっぱり気のせいデスね。

 

調と顔を合わせたアタシは、往生際の悪いネコアルクに向けて仲良く踏みつけマシタ。

 

「「えい!」」

 

ーズンッ!ー

 

「ブニャアッ!?」

 

ーガクッー

 

 

ザマーミロデス!

 

 

 

終わり

 

 




短い!ギャグが少ない!キレがない!

どうも!クロトダンです!

きりしらコンビとネコアルクの絡みを期待した皆様すみませんでした!

次の話の都合上自分の力量じゃ、こんな話になってすみません!


次回の予定はフィーネの話になります。
期待を裏切らないように頑張ります!


誤字報告、感想、評価お待ちしてます。




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私が、ネコで、あるものかぁぁぁぁぁっ!!

丸分かりですね。

キャラ崩壊トップギア。

そして少しシリアス。

最後はやっぱりギャグ。


ではどうぞ。



どうも皆様のネコアルクでございます。

 

今アチシは弦ちゃんの家で一緒にアクション映画を観て、その後一緒に特訓して弦ちゃんと別れたその帰りにゃ。

 

それにしてもあまり来たことない道だから迷ってしまうにゃあ。

 

さーてと、早く帰って未来ちゃんが作ったご飯が待ってるにゃ急がないーガッーとばらあっ!?

 

ーズザー!ー

 

「イチチ・・・誰にゃ!人が歩いてるところに足をかけた奴は!?表でろぉぉい!」(逆ギレ)

 

顔を押さえた後アチシは、怒りながらアチシの足を引っかけて転ばせた犯人に向けて声をかけたにゃ。

 

「・・・ふん、私以上の化け物のくせにこの程度に気づかないで呑気なものだな?」

 

アチシの声に答えたのか、道路の脇から女の人が出てきながらアチシに声をかけてきたにゃ。

 

「お、お前は・・・!?」

 

現れた女の姿を見たアチシは驚きの声をあげて指を突きつけ、それを見た女はニヤリと口の端を上げてアチシの言葉を待ったにゃ。

 

「・・・・・・誰でしたっけ?」

 

おお、見事なコケっぷり。なかなかいいセンスを持ってるにゃ。

 

「持ってるにゃ、じゃない!フィーネだ!私をこんな姿にした張本人のくせに!なにしれっと忘れているんだ!!」

 

フィーネ?フィーネ・・・フィーネ・・・あ!

 

思い出したにゃ。確か、る、る、ルナアタックだっけ?の事件の黒幕だった女にゃ!その黒幕の名前は!

 

「ストーカーの巫女フィーネ!」

 

「だれがストーカーだ!先史文明の巫女だ!どんな言い間違いをすればそうなるんだっ!いい加減にしろ貴様っ!!」

 

おお、見事なツッコミ。今度一緒にお笑いの道に行ってみる?

 

「だって~あの時と違って全然姿が変わっているにゃもん。忘れてしまうのも仕方にゃいにゃ」

 

そう、彼女の姿は当時の人間の美女の姿ではなく・・・

 

アチシとそっくりな姿をした長髪の濃い金髪で目の色が碧で白衣を着た、もう一人のアチシが腕を組んでこちらを睨んでいるにゃ。(イメージするなら2Pカラーのアチシをイメージするにゃ)

 

ーガッー

 

「だから、貴様が私をこんな姿にしたんだって言っているんだろうがぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」ギリギリギリッ!

 

ギブギブギブッ!待って待って!これ以上はアチシの首が折れちゃうぅぅぅぅぅぅっ!?

 

 

 

 

 

フィーネ視点

 

 

ふん、忌々しい化け猫が!

 

私が月を落とそうとした時も何度も邪魔をして、こんな・・・こんなふざけた姿に変えやがってぇぇぇぇぇっ!

 

 

 

 

 

 

私が起こした、後にルナアタック事変と呼ばれた事件。

 

ネフシュタンの鎧の再生能力とソロモンの杖によるノイズを操る力、そしてデュランダルのエネルギーを利用して私自身を触媒にノイズ共と一つになった紅い龍となり、XDモードになったシンフォギア装者達を葬ろうとしたが、私から奪い取りデュランダルを手に持った立花響達が放った攻撃により完全聖遺物同士の対消滅によりネフシュタンの再生ができず爆発に巻き込まれ、そして私を爆発から連れ出した立花響の手によってこの世から消滅した・・・筈だった。

 

 

 

(・・・ここは?私はあの時、あの娘の手によって消滅した筈なのに何故生きている?)

 

そう、消滅した筈の私が気がつけばどこかの洞窟内で何かの液体に満たされた容器の中で意識が浮かび上がり状況を把握する為に周りを見渡していると。

 

 

『あ、やっと目覚めたんだ?良かったー、初めてやってみたからちょっと不安だったんだよねーアハハハッ!』

 

 

(!その声は・・・あの時私を邪魔をした女か!)

 

そう、心が折れた立花響にとどめを刺そうネフシュタンの鞭を振り下ろした瞬間、突然何処からか現れた女が私が振り下ろした鞭を掴み取り私の身体ごと立花響から離れた場所まで投げ飛ばした女の声が洞窟内に響き渡った。

 

私は声が聞こえた方に視線を動かしてみると、洞窟の壁際に背中を預けて腕を組んだ状態でこちらを見ている女の姿が確認できた。

 

『ゴメイトーウ!よくわかったわね?消滅したと思ったら生きているって今どんな感じ?』

 

(ふん!あの時、私を虫を払うかのようにあしらった女にそんな事を聞かれたら最悪としか思えんな)

 

『ふーん?ま、そうだよね。いつもの私ならともかく、今の私だったらそう言うかもねー』

 

私が返した言葉を気にせず、女は興味なさげに返事を返した。女の顔を見ようとしたが、奴の胸元から上が影が入っていて奴の表情を見ることが出来ずに内心舌打ちをした。

 

『あ、そうそう。何で声が出てないのに会話が出来ているのは、私の能力の一つで貴女の思考を読んでいるからよ。一応言っておくけどその中で喋っても溺れないから大丈夫よ?』

 

その言葉を聞いた私はゆっくりと液体の中で息を吸ってみると、確かに女の言う通り溺れることはないと解り早速声を出した。

 

『・・・なるほど、どんなカラクリかは知らないが私と同等か、それ以上の力を持ってるようだな?』

 

『ほっほーう、流石は先史文明期の巫女。あの短いやり取りでその液体が何か解ったんだ?』

 

『といっても半分程だが、自然治癒を促す生体ナノマシンに私の身体の中に流れる魔力。そして、この身体から繋がる貴様の力・・・。貴様、吸血鬼だな?それもとてつもなく上位の力・・・違うか?』

 

『・・・』

 

私の言葉を聞いた女が黙りこんだのを感じて、やはりかと小さく呟いた。

しかし吸血鬼が未だに残っていたとはな?先史文明期でもその数は激減していたが、生き残りがまだいたとは驚きだな?

 

『・・・はあ、そうよ。貴女の言う通り私は吸血鬼よ』

 

『ほう、否定はしないんだな?』

 

『私との繋がりでもう解っているんでしょ?こうなることは貴女をその身体にするときに解っていたわ』

 

この身体・・・そう言われて自身の手を見ようとするが、身体を鎖で固定されていて身体が動かないことに気づいた私はどういう事だと考えているとそれに答えるかのように女の声が聞こえてきた。

 

『あ、言い忘れてたけど、今貴女の魂がその身体に定着するまでは、身体は動かさないから』

 

『なに?』

 

『だって魂を違う肉体に宿すのはとても難しくて危険な事なのよ?いくら規格外の私でも真似事するのは難しいし、定着が不完全の時に身体を動かすと魂が肉体に定着できずに魂が霧散してしまうもの。それをホイホイと転生するのってどんな術式を組んだらそうなんのよ貴女。・・・だから完全に定着するまではしばらくは私が作った鎖で固定してるの。魂がその身体に固定されたら解除してあげるからそれまでは大人しくしてね?』

 

その言葉を聞いて舌打ちをした後、女に何故私を肉体を与えてまで助けたと質問した。

 

『ん~?なんとなく?』

 

『は?』

 

『というか、私の友達を悲しませた責任を取って貰おうと能力をチョチョイと使って貴女の魂を集めてその身体にぶちこんだのよ。・・・まあ、一部の欠片は回収し損ねたけど』ボソッ

 

『聞こえてるぞ』

 

ふざけた女だ転生する前の私の魂を集めるとは、そんな事私でさえ出来ない芸当だぞ。

 

それに友達だと?クリスは日本にきた後、私の下に着かせたが、天羽奏と風鳴翼の交友関係にあの女はいなかった。

 

なら、立花響か?

 

だが、あの娘の周りにあの女の姿は見えなかった。もっとも近くにいたのは小日向未来とあのナマモノのネコアルクしか・・・っ!

 

『貴様、まさか!?』

 

『あ、そろそろ時間だ』

 

ーポンッー

 

と軽い音と一緒に白い煙が女の全身を包みこみ、しばらく煙が晴れるのを待っていると・・・

 

 

『アアー、やっぱりこの姿になると疲れるにゃー。オリジナルに比べれば劣化してるけど、その分能力で補えるから便利にゃんだけどにゃー』(―ω―)

 

 

『やはり貴様か!ネコアルク!!』

 

思った通り、あの吸血鬼の女の正体はネコアルクだった。

 

『正解ー。まあ、あの姿になるとちょっとマジモードににゃるからあまりなりたくないけどねー』(―ω―)

 

腑抜けた顔をして私の言葉に答えるあのネコモドキの顔を殴りたくなって歯を噛み締める。

 

く・・・ふざけた存在だと思ったら、常識すらも無視するのかこのナマモノは・・・ッ!

 

『答えろ、貴様がさっきまで変わっていたあの姿はなんだ?それに・・・本当に吸血鬼なのか?』

 

目を細めてネコアルクに質問する。先ほどの変身といい、致命傷を受けても何事もなかったかのように起きあがってくる。私が知っている吸血鬼にはではあり得ない事だ。

 

『ん~、何者って言われても、アチシはアチシだし。あの姿は無理やりリミッターを外したから一時間も維持するのもキツいんにゃよね~』

 

『そんな事を聞いてるんじゃない!私が知っている吸血鬼とは違う力はなんだと聞いている!後、平べったくなって気が抜けるようなしゃべり方をするな!そのまま飛ぶな!』

 

 

数分後

 

 

『んもー騒がしい人にゃね』(ФωФ)フー

 

『騒がしくしてるのは貴様だろ・・・』ゼーゼー

 

しばらくしてようやくナマモノが話を聞く姿勢を取ってくれた。長かった・・・分裂するわ、丸くなるわ、合唱曲を歌うわ、組体操をするわ、ゲームをするわ、料理を作るわ、元に戻るわ何を考えているんだこいつは・・・?

 

駄目だ、まともに相手取ると頭が痛くなる。

 

『・・・頭痛薬、いりますカ?』(ФωФ)/ホイ

 

誰のせいだ!誰の!!

 

『まー詳しくはいえにゃいけどー、アチシのあの姿はアチシのオリジナルの姿としか言えにゃいにゃ』

 

『オリジナル?それはどういう『あ、そろそろ定着が完了するにゃ』なに?』

 

その言葉の通りに満たされた液体がゆっくりと下に流れていき、私を拘束していた鎖が容器ごと幻のように消えていった。

 

『どうてすかにゃ?新しい身体は?』

 

『ふん、前の器よりは具合がいい・・・だが、貴様が私にしたお礼を返さなくて・・・は・・・なあ!?』

 

目を瞑って定着した身体の具合を確認した後、背後に立つネコアルクに先ほどまでやってくれた礼を返してやろうと振り向いたら、あり得ない光景が目に入った。

 

『な、な、なぁっ!?』

 

『なんでやねん?』

 

『違う!何故私の視界が貴様と同じ高さまで低くなっているんだ!?これはどういう事だ!?』

 

『??ああ、そういうこと?』(ФωФ)ポンッ

 

私の言葉を聞いてようやく理解したナマモノが出した言葉を聞いた私はあまりの衝撃に空いた口が塞がらなかった。

 

『イヤーあんたが自分の遺伝子を持った人間に転生するって聞いてあの戦いの中で流れた血とか髪の毛を頂戴して、響ちゃん達が月の落下を阻止しに行った後、山奥にあったこの洞窟でアチシの分体を作ってから頂戴した血と髪の毛をぶちこんでから霧散した魂を必死こいて集めたという奴にゃ』

 

『・・・』

 

・・・待て、こいつは今何を言った?

 

自分の分体に私の遺伝子を取り込ませた・・・?

 

・・・待て、待て待て待て待て待て待て!!

 

こいつの言葉が本当だとしたら、今の私の身体は・・・!?

 

『はい、鏡』〇\\(ФωФ)サッ

 

ナマモノが取り出してきた大きな鏡を私の前に置いて、私は恐る恐る違う事を祈りながら鏡の前に立ち自分の姿を確認した。

 

・・・予感は、的中した。 

 

『わ、私が・・・』プルプル

 

私の姿は髪の長さと色や瞳の色が面影を残してる以外、姿形、服装までもが完全に隣に立って私の肩に手を置いてムカつく笑顔を向けてくるナマモノと同じ姿・・・ネコアルクそのものになっていた。

 

 

『私が、ネコで、あるものかぁぁぁぁぁぁっ!!』

 

 

 

 

 

 

ああ、本当に忌々しい!!

 

その後はあのナマモノに匿われながら他の奴等に私がフィーネだと気づかれないように注意した。

 

時にはネコアルクがいない時は代理としてあいつの振りを演じて、私の精神がガリガリ削られていくのを感じた・・・

 

「ああ、何故こんなことに・・・。あいつに関わったからか?それとも立花響を拐おうとしたからか?」

 

本当、訳が解らない・・・!

 

ーギロッ!ー

 

頭を抱えた後、まだダメージが抜けず倒れたままのナマモノに睨み付けた。

 

「そもそも貴様が私をこの身体に入れなければこんな惨めな事にならなかったものをォォォォッ!!」

 

ーゲシッ!ゲシッ!ー

 

そう叫びながら、倒れたままのナマモノに足を振り下ろし更に追い討ちをかけていると・・・

 

 

「おーい、ネコ君。俺の部屋に鍵が落ちてあったぞ?気づいたから良かったものの、もしそのまま帰ったら困るのはそっちの・・・」

 

 

いつもなら気配を察知して隠れたりする私だが、この時は倒れたナマモノを踏みつけるのに夢中になっていて曲がり角から人がくるのに気付くのが遅れてしまった。

 

「りょ、了子・・・?」

 

「な!?弦十郎!?」

 

「生きていたのか・・・?いや、それよりその姿は一体?」

 

「あ、あ、あぁ・・・」フルフル

 

ークルッー

 

「イヤァァァァァァァァァッ!!」

 

ーダッ!ー

 

「はっ!ま、待ってくれ了子君!」

 

誰にも気づかれないように過ごしていたのに、このナマモノのせいでもっとも見られたくない人物に会ってしまった。私は頭を左右に振って、耐えきれなくなってこの姿になってから初めて出した速度でこの場から逃げたした。

 

 

 

終わり

 

 

 

 

 




プライド砕くの楽しくなってきた。

どうもクロトダンです。

いかがでした?前回のフィーネの姿がどんなのか想像した読者様方?

予想を斜め上どころか金属バットでかっ飛ばされた展開で驚きました?

フィーネをあの姿にした理由は、ネコアルクにはアルトリアみたいに複数の姿が存在している事を思い出して、
「ネコカオスやらネコアルク・デスティニー等の色々なナマモノがいるなら、ネコアルク・フィーネ。略してネコフィーネがいてもいいんじゃないか?」
と暴走して誕生したのが今回のネコフィーネです。

そしてフィーネを投げ飛ばしたネコアルクのマジモードとは?
色々と突っ込みどころがありますが、どうか応援よろしくお願いします。


さて、次回の予定は皆さんお待ちかねの響の苦労話です。
楽しみにしてください。

誤字報告、感想、評価お待ちしています。



ネコアルク・フィーネのステータス

身長、体重ネコアルクと同じ60cmと8kg。

戦闘スタイルは人間の時と同じ光の盾をだせる他に爪を伸ばしての斬撃攻撃に口から炎を吐けたり、目から真祖ビームを放つ事ができるが、本人にとってやりたくないので一度も使ってない。(主に真祖ビームと口から炎等のイロモノ技)

あの後、弦十郎に捕まって事情を聞かれたが彼の広い心によりS.O.N.G.にいても構わないと言われ、S.O.N.G.職員達と装者達の前に現れて謝罪と改めてS.O.N.G.に協力すると告げた。

当然、フィーネが生きていた事に調と切歌以外の装者達は驚きましたよ。(一部、フィーネが生きていた事に喜んで抱きついた人がいたがそれは別の話)

ちなみに、フィーネは現在の状態を懸念して例え再び反旗を翻しても弦十郎が責任を持って止める事を条件に彼女を預かる事にした。




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大切な人を護る為なら……(注:流血、残酷な表現あり)

お久しぶりです。クロトダンです。

活動報告にも記載しましたが、今はだいぶ落ち着いてたたのでゆっくりと更新していきます。



そして、最後に注意と一言。


ネコアルクのシリアルな話を期待してたと思いますが、今回は最初からシリアスです。 

作中に流血、残酷な表現が入ってます。

そして少し鬱になるかもしれません。


どうぞ


―い。

 

 

あの娘を傷つけられた事を。

 

 

―ない。

 

 

なんの罪をないあの娘の笑顔を曇らせたことを。

 

 

――せない。

 

 

ただ生き残っただけなのに悪意をぶつけた奴らを。

 

 

―――許せない。

 

 

あの娘の日常を壊した奴らを。

 

 

でも、一番許せないのは…

 

 

傷ついてしまったあの娘を助けるのが遅かった私自身を―――

 

 

 

ワタシは絶対に許せない-

 

 

 

 

 

 

ネコアルク視点。

 

 

三年前。

 

 

響ちゃんがあのライブから戻ってきてパパさんが家族を置いて逃げ出してから数週間が過ぎたある日。

 

『にゃ?響ちゃんがまだ帰ってない?』

 

アチシがバイト先から帰ったら、ママさんから響ちゃんが学校から帰ってないと聞いて首を傾げて疑問の声を挙げる。

 

『ええ、それに未来ちゃんの家に連絡してみたら未来ちゃんも帰ってないの。ネコアルク、帰ったばかりで悪いけど捜しに行ってもらえる?』

 

なんと響ちゃんだけでなく未来ちゃんもお家に帰ってないとな?

 

『了解にゃ。アチシも知り合いに一緒に捜してもらえるか頼んでみるにゃ』

 

『お願いねネコアルク』

 

『アイアイニャー』

 

そう言って家を出たアチシは嫌な予感を感じながら、携帯を取り出して知り合いに電話をかけた後、響ちゃんと未来ちゃんの匂いを頼りに捜しに行ったにゃ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ここかにゃ?』

 

響ちゃんと未来ちゃんの匂いを頼りに着いた場所は、街から離れた廃工場に辿り着いたにゃ。

 

『スンスン、確かに二人の匂いがするにゃ。それに』

 

二人の他に複数の人間の匂いと…

 

―微かな血の匂い―

 

嫌な予感を抱えながら、キャッツサイレントウォークを使って廃工場の入り口に近づいて少しだけ開いている隙間から扉の中を覗いてみると…

 

 

 

頭から血を流して倒れている響ちゃんと泣きながら響ちゃんの身体を揺すっている未来ちゃんの姿が見えたにゃ。

 

 

 

それを見たアチシは一瞬頭が真っ白になり、彼女の頭から流れ続ける血を見たその直後、私の思考が朱く染まった。

 

 

 

 

 

 

 

三人称視点。

 

 

血を流して倒れている立花響の姿を見下ろしている複数の者達。

彼等はあのライブの日に亡くなった犠牲者達に関わる者達である。

彼等は自分の大切な人が亡くなったのにたった一人で生き残った響に怒りや恨み、憎しみを抱き。その感情を響にぶつけ生き残ったことを後悔させようと暴徒と化し、同じように響に恨みを持つ彼女のクラスメイトが学校から帰る彼女と小日向未来を拐えるよう手引きし、使われなくなった廃工場に連れ込んだ。

 

その後は殴る蹴る等の暴行や冷水や熱湯を彼女に浴びせ、抵抗や声を挙げたら一緒に拐った未来にも同じ目に合わせると脅しをかけて、彼女の行動を封じる。

それを聞いた響は身体中が痣だらけになっても何も言わず唇を噛み悲鳴も挙げるのを我慢して彼立花響はただ無抵抗に彼等の暴力を受け続けた。

 

そして、一人の男が振り下ろした鉄パイプが響の頭に当たり響は頭から血を流しながら地面に倒れ気を失い、その光景を見た未来は悲鳴を挙げて彼女に駆け寄り名前を叫びながら何度も彼女の身体を揺すり続ける。

 

それを見た男は下らないと唾を地面に吐き、名前を呼び続ける未来を黙らせようと鉄パイプを振り上げようとした瞬間。

 

 

ガーンッという音を響かせながら、廃工場の入り口を塞ぐ鉄の扉が吹き飛んだ。

 

 

それを聞いた響と未来を囲った暴徒達はなんだと思い警戒しながら入り口の方に振り向いてみると……

 

 

―――そこには、ナニカがいた。

 

 

それはいつも立花響達と一緒にいる猫みたいな生物ーネコアルクーがそこに立っていた。

 

男達はネコアルクとわかった途端、なんだお前か。と警戒を解いた暴徒達から一人の男がネコアルクに近付いて、ついでに軽く痛めつけてどこかの研究所に売ってしまおうと考えてネコアルクに右手を伸ばそうとしたら……

 

 

―屑が、邪魔をするな―

 

 

ネコアルクから聞いたことのない声が聞こえた直後、右手を伸ばした男の肘から先が消し飛んだ。

 

 

『――え?あ、がぁぁぁぁぁぁっ!!?腕が!?俺の腕が!?』

 

少し遅れてようやく自身の腕がなくなっていることに気付いた男は残った左手で右肘を押さえ悲鳴を挙げながら地面を転がる。

 

それを見た暴徒達は何が起きたのか解らずただ無様に転がり続ける男の姿を見ることしか出来なかった。

 

その光景を目の当たりした未来は響を揺する手を止め先ほど起きた出来事に信じられないと思いながらネコアルクの姿をじっと見続けた。

 

 

なぜ男の腕がなくなったのか?

 

その答えは簡単だ。

 

ネコアルクが伸ばした左手の爪で男の右腕を切り飛ばし更に爪を高速で振り回し細切れに切り裂いたからだ。

 

 

その答えに気付かない暴徒達を無視して二人の元に近付いたネコアルクはいつも見せている笑顔を見せて大丈夫と声をかけた。

だが、ネコアルクの顔を見た未来は自分達が知っているいつものネコアルクとはどこか違うように感じた。

 

『未来ちゃん、響ちゃん。遅くなってごめんね。もう大丈夫、私が終わらせてくるから…』

 

『ま、待ってネコアルク!終わらせてくるってどう、言う…』

 

ートンッー

 

『ごめんね、未来ちゃん。ここから先は貴女には耐えられないから』

 

ネコアルクの言葉を聞いた未来はその言葉の意味を聞こうとしたがネコアルクの朱い眼を見た瞬間、強い眠気が襲い掛かりそれに抗えず眠りに落ちた彼女を優しく受け止めたネコアルクは謝りながらゆっくりと地面に横にする。

 

未来を横にしたネコアルクは目線を血を流して気を失っている響に向けて彼女の身体を優しく抱き起こして、両手に展開したキャッツリカバリーオーラを彼女にかけながら意識が戻ってない彼女の耳元に謝罪の言葉をかける。

 

『―――ごめんね響ちゃん、遅くなって。でも安心して次に目が覚めたら、少しは平穏に戻るから……だから』

 

 

―――もう少しだけ眠っててね。

 

 

響の傷がないのを確認したネコアルクはゆっくりと響を横にした後、ゆっくりと赤い。否、朱い魔力がその小さい身体を纏わり覆いついくし、その姿を変えていく。

 

『……お前達は越えてはいけない一線を越えた』

 

暴徒達はようやくネコアルクが自分達の背後にいると気付き後ろを振り向いたが、ネコアルクから漂う濃厚な殺気を受け身体がすくみただじっと観るしか出来ない。

 

『…ただ生き残った。…ただ生き残っただけなのに、……どうして!どうしてこの娘をここまで傷つけた!!』

 

そうしているうちにネコアルクの身体変化が終わりその姿を現した。

 

 

 

―――それは、この世の者とは思えない美しさを持っていた。

 

 

『覚悟しなさい。人間共』

 

 

―――月のように輝きを持つ金色の髪。

 

 

『私の大切な家族を傷つけた罪は重い』

 

 

―――血のように紅い瞳。

 

 

『ただでは死なせない』

 

 

―――白い服と黒いロングスカートを翻した冷たい表情をしたこの世の者とは思えない絶世の美女。

 

 

『あの娘が受けた苦しみをその身体と魂に刻み込んでから…』

 

 

殺シテヤル

 

 

紅い瞳を血のように朱く染めて、未だ状況を理解してない暴徒達に向けて呪詛を放った。

 

 

 

 

 

 

???視点。

 

 

 

ーグチャリー

 

と赤い液体を口から吐き出したナニカを壁に叩きつける。

 

壁に叩きつけられたナニカは死んでないのか呻き声をだしている。

 

 

『―――!』

 

 

ナニカを壁に叩きつけたワタシを見た他のナニカ達は叫び声をあげながらワタシから逃げ出した。

 

ああ…、ギャアギャアギャアギャアと煩わしい。

 

ナニカが死にたくない、どうしてこんな目に、自分は悪くないと口にしてるが…

 

 

オ前タチガアノ娘ニシタモノニ比ベタラコンナモノデハスマナイゾ

 

 

魔力で強化した両足で地面を蹴り逃ゲ出したナニカの一つニ向けて左手を振リオロシテ地面に叩きツケタ。

 

叩きツケた時にナニカの吐キ出した温カい液体がワタシの顔ニ付いてシマッタ。

 

顔に付イた液体を右手で拭ぐい確認シてみるト赤い血ガベッタリと付いてイタ。

 

ソレを舐メたワタシハ、ニタリと大キく口ヲ裂けタ笑みを浮かべ、未だ逃げ続ケてルナニカに視線をウツした。

 

―マダダ…マダオマエ達にハアノ娘が味ワッた苦痛をオマエタチニモアジワッテモラウゾ―

 

ワタシは魔力で強化した左手を下から上に振り上げ、ナニカ共に向けて朱い魔力で出来た斬撃を飛ばした。

 

飛ばした斬撃がナニカ共の腕や足を斬り飛ばし、斬り飛ばされたナニカ共は雑音のような悲鳴を挙げた。

 

―ただでは死なせないと言ったでしょ?―

 

―まだマダ、おマエ達ニ味わッてもらワナいと、ねぇ?―

 

『フフフ、アハハ、ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAAHaHAHAHAHAhahahahahahahahahahahaha!!!!!!!!!』

 

 

 

 

 

 

赤、赤、赤、赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅紅朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血

 

 

『アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!』

 

ナニカ共ガ動カナクナッタノヲ見タワタシハ、高揚ヲ抑エキレズ笑イ声を挙ゲ続ケタ。

 

ーガタッー

 

物音ガ聞コエタ。

 

『ひぃっ!?』

 

『ハハハハハハハハハ……。アア、マダ生キテタノ?シブトイワネェ?』

 

『ば、化け物!?』

 

『化ケ物トハヒドイワネ?アナタタチがアノ娘にシテキタ事ヲ見レバアナタタチダッテ立派ナ化ケ物ヨ?』

 

物音ガ聞コエタ方ニ顔ヲ向ケルト、最初ニ腕を斬リ飛バシタ男ガ引キツッタ表情ヲ浮カベ、涙ヲ流シナガラ地面ヲ這イズッテ、ワタシカラ逃レヨウトシテイタ。

 

『安心シナサイ。貴方ニハアノ娘ニ血ヲ流シテクレタ礼ヲ返シテナイカラ、一息デ殺シテアゲル』

 

『うあ、うあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?』

 

ユックリト右手ヲ上ゲナガラ、叫ビ続ケル男目掛ケテ右手ヲ振リ下ロシタ。

 

 

―もうやめてネコアルク―

 

 

ソノ言葉ト同時ニ、聞キ覚エガアル声ト共ニ背後カラ抱キシメラレタワタシハ、振リ下ロシタ右手ヲ男ニ当タル直前デ右手ヲ止メタ。

 

『ヒ、ビキ…チャン?』

 

『うん、そうだよネコアルク。私はもう大丈夫だから、これ以上人を傷つけないで』

 

ソノ声ヲ聞イタワタシハ、ユックリと思考がクリアになっていくのを感じて自分を後ろから抱きしめてくれている響ちゃんに顔を向け彼女に謝罪の言葉を口にする。

 

『響ちゃん、ごめんない!私は…私は!』

 

『なんで謝るの?』

 

響ちゃんは何故私が謝るのか解らず首を傾げて質問してきた。

 

『私はっ!貴女が苦しんでいるのを知っているのに貴女を護れなかった!貴女が傷付いているのに傷付けた奴等を殺さなかった!私がもっと早く行動していたら貴女をこんな目に合わせなかったのに!合わせないことが出来たのに!それなのに!私は!!』

 

私は響ちゃんに今日まで起きた出来事を彼女に全てぶちまけた。学校で虐められていたこと、街を出歩くと言葉と共に石を投げられたこと、買い物しようとしても品物を売ってくれなくなったこと、今日みたいに彼女に恨みを持った人間に傷つけられたこと。

それでも彼女は、自分が辛い目にあっても、泣きたいのに我慢して無理やり作った笑顔を自分に心配かけないように向けてきた。

そんな彼女の努力を無駄にしないように未来ちゃんと一緒に彼女の支えになろうとした。

 

―――今日の事が起きるまでは。

 

『ごめんなさい、ごめん…なさい。ごめんね……響ちゃんっ』

 

私は身体の向きを響ちゃんに向けて、彼女の身体を抱きしめ泣きながら彼女に謝罪した。

 

謝っても彼女は許してくれないだろう。

その気になれば彼女を助けられたのに今回の事が起きるまで助けなかった私を彼女は絶対に許してはくれないだろう。

もしそうだとしても、その時は彼女の前から姿を消そう。私にはもうそうするしか…

 

『……ばか、なに言ってるの?私はもう助けてもらっているんだよ?』

 

『え?』

 

予想していた違った彼女の言葉を聞いた私は顔を上げて彼女の顔を見た。

そこにはいつも私に向けてくれた優しい表情を浮かべた響ちゃんの顔が目の前にあった。

 

『私が悲しい時も辛い時もネコアルクは私を元気づけてくれた。お父さんがいなくなって落ち込んでいた私を抱きしめてくれて慰めてくれた。ドジでどこか抜けているけどね、私はそんなネコアルクが傍にいてくれたから今日まで頑張ってこれたんだよ。だから、自分を責めないで』

 

『響ちゃん、ありがとう』

 

私は響ちゃんの顔を改めて見てお礼を言った。

 

『うん!…あれ?なんか…急に眠、く?』

 

『ありがとう響ちゃん』

 

私の眼を見た響ちゃんは睡眠の魔術にかかり、可愛い寝息をたてながら眠りについた。

 

『………いるんでしょ?店長?』

 

響ちゃんを優しく横たえてから、この姿になってから感じた気配の主に声をかけた。

 

『―――フム、ようやく声をかけたか。やれやれ、このまま出番はないのかと思ったよ』

 

私の声に答えてからその姿を現したのは黒いカソック服をきた長身の男がゆっくりと靴音を響かせながら私の前に立った。

 

『それと、バイト中はともかく今の私は店長ではない。この姿の時は神父と呼んでくれたまえ』

 

そう言って濁った眼で胡散臭い笑みを私に向けてくる。

 

本当、あの姿の私だとなんで息が合うのか解らないわ。

 

『フ、この手の後処理はこちらでしておこう。君は彼女達を家に連れていくといい』

 

『ええ、後のことはお願い』

 

店長――ではなく神父に後始末を押し付けて響ちゃんと未来ちゃんを抱えてこの場から去ろうとした時、神父から声をかけられた。

 

『ああ、そうだ。ついでに彼女達の記憶を修正してあげようか?』

 

『断るわ。貴方に任せたらこの娘達の性格がねじ曲がってしまったら大変よ。それを任せるなら自分でやったほうがまだマシよ』

 

『おやおや、やはりその姿になった君とは相性が悪いようだ』

 

『よく言うわ、白々しい』

 

陰険な笑みを浮かべた神父にそう言って、今度こそ私は響ちゃんと未来ちゃんを連れて廃工場を後にした。

 

 

 

 

 

 

現在。S.O.N.G.トレーニングルーム。

 

 

ネコアルク視点。

 

 

ドーモー、お久しぶりー。ネコアルクデース。

 

いやー今回は久しぶりに装者達のみんにゃと一緒に訓練をしたんにゃけど……

 

 

「コラァァァァァッ!ネコアルクテメー!」

 

ーブンッ!ブンッ!ー

 

「ニャハハハハハハッ!」ダダダダダッ

 

訓練で隙だらけになったみんにゃについイタズラをしてしまったにゃ。

 

「このっ!当たれ!」

 

ードンッ!ドンッ!ー

 

「甘いにゃ!」ニョロニョロ

 

もちろん。

 

「せいっ!」

 

ースパッ!ー

 

「プラナニア~」ペタリ

 

奏さんだけでなく。

 

「ハァァァッ!」

 

ーブンッ!ー

 

「メタル~」カキーンッ

 

他のみんにゃにも

 

「やぁぁぁぁぁっ!」

 

ーバシュシュッ!ー

 

「デース!」

 

ージャキンッ!ー

 

「CATフィールド!」キュピーンッ

 

イタズラを仕掛けたにゃ!(ФωФ)ドヤア

 

「「「「「「ゼェ、ゼェ、ゼェ、ゼェ、ゼェ………!」」」」」」

 

おや?この程度の運動で息が上がるとはまだまだ修行が足りませんな~?ニャハハハハハハッ!

 

「お~ま~え~な~!」

 

おお?流石は体力が装者達の中で一、二を争う奏さん。誰よりも早く立ち上がるとは、そのガッツに惚れたにゃ。後でGCBシール1枚進呈しよう。25枚集めたらグレートキャットビレッジにご招待!画面の向こうみんにゃも集めよう!

 

「誰がいるか!それより、訓練中にイタズラはやめろといつも言ってんだろうが!!」

 

「え~~、だって、目の前にイタズラのチャンスが転がっているならそれを実行するのがアチシのポリシーだし~~~」

 

「「「「「「捨ててしまえ!そんなポリシー!」」」」」」

 

「にゃが断る!」

 

その直後、再び鬼ごっこが開始された。(アチシ以外みんにゃ鬼だけどね)

 

 

 

 

 

 

嬉しかった。助けるのが遅れた私を彼女は許してくれた。

 

 

嬉しかった。こんな(化け物)を彼女は受け入れてくれた。

 

 

彼女が私に救われたように、私も彼女の言葉に救われた。

 

 

なら私は彼女が挫けないよう後ろから支えてあげよう。

 

 

―――例え

 

 

 

大切な人を護る為なら……

 

 

 

ワタシは

 

 

 

 

終わり




この話を書いてる時、何故か泣いてしまった。

はい、どうもお久しぶりです。

難産でした。

そして響の話なのにネコアルクオンリーの話になってしまいました。
すまない・・・本当にすまない。

そしてついにきましたネコアルクのシリアスモード!
賛否が別れるかもしれませんが、ネコアルクであってネコアルクではない、この作品のネコアルクの奥の手!

思考をアルクェイドに寄せようと動画サイトでメルブラのストーリーを何度も視聴して、マンガ版のメルブラを何度も読み直して勉強しました。

自分の腕だとこれが限界です。


ネコアルク・シリアスモードの設定


ネコアルク・シリアスモード(別名:真祖モード)

見た目は猫耳としっぽが生えたアルクェイド・ブリュンスタッド。(イメージできないならタイころアッパーをプレイかカニファンを観てね)

ネコアルクがリミッターを解除した姿。
基本能力はオリジナルの真祖、アルクェイド・ブリュンスタッドより劣化しているがそれでもオリジナルの三割までの力を振るうことができる。

偽、空想具現化(マーブルファンタズム)

マーブル・ファンタズム。空想を具現化する能力。
自然、世界の触覚である精霊が持つ能力で、自己の意思を世界と直結させて、世界を思い通りに変貌させる事ができる。
具体的には、世界に接続する事で事象が発生する確率に干渉し、偶然ともいえる現象を意図的に発生させる。
精霊の規模によって具現レベルは異なり、干渉できるのはあくまで自然のみ。人間やその他自然から独立しているものに干渉する事は出来ない。人間以外の動物には有効。
使い方によっては大気に無数の断層を創り出すことで微塵切りにする事ができる。
使い手によっては万能の能力になる。

月姫世界では世界中にある別世界ではない異界、隠れ里や常春の国は、その異界の主である精霊が描いた空想世界と考える。それ故に、人間が迷い込む事ができる。
(一部wikiから抜粋)

この作品のネコアルクの使うマーブルファンタズムは自身がアルクェイド・ブリュンスタッドではない存在の為名前に偽とついている。本来なら具現化する事ができない自然から独立した物質を具現化できる。だが、自然物以外が混じっている為維持できる魔力消費が多くなる。





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辛そうで辛くない、むしろ辛さを認識したくない赤い食べ物、な~んだ?

風邪をひいてしまいました。咳と鼻水が止まりません。

最近寒くなってきてるのでみなさんも風邪には気を付けてください。

ではどうぞ。



ネコアルク(ギャグモード)視点。

 

 

ドーモ、ネコアルクデース。

 

今日はいつも休みを取らないエルフナインちゃんともう一人を連れて、この街に移店した知り合いがやっている中華料理店にきたにゃ。

 

「しっかし驚いたにゃー。店長ってばいつの間にかこの街で移店したにゃ?言ってくれたらお祝いしたのに」

 

「なに、元から趣味で初めた店だ。別に知らせる程ではなかったのでな」

 

そっかー。んで?いつからここに?

 

「ちょうど半年ほど前だな。確かお前がテレビに映っていたな」

 

アチシが半年前に映ってた?んーと?・・・あ!

 

「もしかしてマリアさんがフィーネとして世界に宣言した時かにゃ?」

 

「ああ、確かそんな事があったな?自身を巫女と偽った女の道化ぶりはなかなか見ものだった」

 

おおう・・・相変わらずのようだにゃ。

 

「あのー、ネコアルクさん。ボクはこんなことをしてる暇はないんですけど・・・」

 

おっと、エルフナインちゃんがいるの忘れてたにゃ。

 

「ゴメンねーエルフナインちゃん。紹介するにゃ。この人はアチシが昔お世話になった店長。名前(にゃまえ)は」

 

「言峰綺礼だ」

 

「あ、はい!ボクはエルフナインです。よろしくお願いします」

 

「ああ、こちらこそよろしく頼む」

 

よしよし、いつもS.O.N.G.内にいる職員や響ちゃん達以外知り合いがいにゃいから、知り合いが増えて良かったにゃ(中身を知らなければ)

 

さてと

 

互いに自己紹介をした二人を見た後、アチシはチラリとこの店に来てから黙ったままのもう一人にこえをかけたにゃ。

 

「チョットチョット、さっきから黙ってないでお前も自己紹介したらどうにゃ?」

 

「・・・・・・この状態で自己紹介とかできると思っているのかぁっ!」

 

視線の先には縄で身体を縛られたキャロルちゃんがアチシを睨みながら声を挙げたにゃ。

 

だーって、こうでもしないとキャロルちゃん素直について来てくれないから・・・縛っちゃいましたにゃ!

 

「ましたじゃないだろ!いきなり後ろから襲われた後、縛った状態でこんなところに連れてきやがって、何考えているんだ貴様ぁ!!」

 

「キャ、キャロル落ち着いて。今ほどくから」

 

エルフナインちゃんが怒り心頭のキャロルちゃんを宥めながら縄をほどいてあげてるにゃ。

 

「ご注文は?」

 

「麻婆一つ」(ФωФ)

 

「無視するな!」

 

もー、キャロルちゃんって相変わらず怒りっぽいんだから┐(ФωФ)┌フーヤレヤレ

 

「誰のせいだ!誰の!」

 

「あ、店長。この怒りっぽい金髪ツリ目でツルペタロリからムチムチボディになれて、オレっ娘で錬金術師の属性山盛りの少女はキャロルちゃんにゃ。さらにツンデレ」

 

「勝手に間違えた自己紹介するな!そして誰がツンデレだ!」

 

「ほう、中々面白・・・面白いのがきたな。よろしくな少女よ」

 

「おい、今言い直したのに面白いと言ったな?どういう意味だおい」

 

「ねー?面白い娘でしょ?」

 

「ああ、確かにからかいがいがあるな」

 

「き、さ、ま、ら~~~!!」

 

おおーっと?キャロルちゃんが両手をワナワナさせて怒りを露にしてるにゃ。

 

もう、お腹が空いているからそんにゃに怒りっぽくなるんだにゃ。

ほら、アチシの奢りだから好きにゃのを頼みにゃ。

 

「ほらキャロル、ネコアルクさんがこう言ってるからお言葉に甘えよ?ね?」

 

「・・・フン!いいだろう。なら、この一番高いラーメンを頼んでやる」

 

どれどれ?とキャロルちゃんが指定したメニューの品を見てみると―――

 

「って、キャロルちゃん!本当にこれを頼むのかにゃ!?2つの意味で色々とヤバイやつにゃ!」

 

「ほーう、貴様がここまで慌てるとはな?会計の時が楽しみだな」

 

だ、ダメにゃ。キャロルちゃん値段だけを見て頼んだから自分が何を頼んだか解ってにゃいにゃ。

 

「それで、君は何を頼むのかね?」

 

「あ、えっと・・・ボクはこの炒飯をお願いします」

 

おや?エルフナインちゃん遠慮しないでもっと頼んでもいいけど?

 

「いえ、ボクはこれで充分です」

 

あらやだ、この子本当にいい子にゃ。

 

「了解した。注文を確認するぞ?麻婆豆腐一つ、炒飯一つ、そして―――泰山スペシャルラーメン~その根元の先に~が一つだな」

 

「え?」

 

あ、エルフナインちゃんが店長が何を言ったのか聞こえてキャロルちゃんに心配の目を送っているにゃ。

 

「すぐに取り掛かろう。少し待て」

 

そう言ってエルフナインちゃんがキャロルちゃんに伝えようとする前に店長が厨房に戻って行ったにゃ。(振り返る瞬間、店長の口元が笑いを堪えていたのを見たにゃ)

 

 

 

 

 

 

 

 

キャロル視点

 

 

 

フン。全く何故オレがこんなナマモノに負けたのか未だに信じられん。あの時、コイツの邪魔が入らなければ装者達を倒せたものを・・・!

 

何?あの時の戦いで記憶が消えてる筈なのに何故消えてないのかって?

 

フ、それはな・・・

 

 

ーガッ!ー←ナマモノの頭を両手で掴む

 

 

「にゃ?」(ФωФ)ナニナニ?

 

「このナマモノのせいであんなアホみたいな結末で終わったんだぁぁぁっ!!」

 

 

ーギリギリギリギリッ!ー

 

 

アイタタタタタタタタタタッ!?潰れる潰れる!?いきにゃり何するにゃあぁぁぁぁぁっ!?」Σ(Ф□Ф)

 

 

 

 

 

 

 

 

あの戦いの時、記憶の大半を燃やし作り上げた碧の獅子機でシンフォギア装者達を消し去ろうと大切なパパの記憶も燃やそうとしたその時・・・

 

 

(✴️ω✴️)キュピーン!

 

 

『必殺、キャッツフリーズ電波!』ミワワワ~!

 

『なっ!?身体が動かない!?』

 

いつの間に碧の獅子機の中に入り込んだネコアルクが出した怪電波を背後からまともにくらいオレの身体が石みたいに動かなくなり、更に記憶を燃やせる事も出来なくなった。

 

『き、貴様・・・。オレに・・・な、何を、し・・・た!?』

 

『ん?何って?まー、簡単に説明すると・・・催眠電波?』

 

『出した奴が理解してない技を繰り出すな!』

 

動かない身体をなんとか動かそうとしたが、指先はおろか目すらも動かせず、声を振り絞って背後にいるナマモノに声をかけたが、奴自身が疑問の声を挙げたのを聞いて思わず突っ込んでしまった。

 

『そー言ってもねー。この技は昔山に行ったときに出会ったメイド服を着た仮面の大男から伝授した技の一つで、確かくらった相手を石のように固まらせる技だったかにゃ?』

 

『なんだそのふざけた技は!?舐めているのか!!』

 

『舐めるってこうかにゃ?』ベローリ

 

『ひぁん!ってどこを舐めてるんだ貴様!!』

 

『膝の裏』

 

『変態か!?』

 

そもそも、人が言った言葉を鵜呑みにして本当に舐める奴がいるか!

 

『ここにいるにゃ!』

 

回想なのに反応するな!

 

『くっ!それで、何故貴様がここにいる?コイツを作る時は近くにいなかった筈だ!』

 

『どこって?ここから?』パカッ

 

『・・・・・・』

 

何もない筈の位置に何故かある不自然な扉をあける光景を見て思考が停止した。

 

色々言いたいことはあるが一つだけ言わせてもらおう。

 

・・・物理法則に喧嘩売っているのかぁ!!

 

長い時を生きてきて初めて理解したくないと思ったのはこの時だった。

 

『フ、フ、フ、遊びはここまでにして今からお前にアチシの奥の手を味合わせてやろう!』

 

『奥の手だと!?』

 

それを聞いたオレは奴を止めようとするが、まだ身体が動かせずそうしてる間にあのナマモノから技が繰り出された。

 

『いくぞ!あの仮面メイド男から教えてもらいアレンジした技の一つ、キャッツドリーミング精神悶絶音波光線!』

 

『しまっ・・・!?ふああああっ!?な、なんだこれは!!な、ガリィ!?それにお前達どうしてここに?待て!な、何をするつもりだ!?やめろやめろやめろ!や、イヤァァァァァァァァァァァァァッ!!?』

 

『ニャハハハハッ!これぞ相手の深層心理に働きかけ相手に強制的に夢を見せ精神を疲労させる技。これをくらえばさすがのお前も耐えきれまい!』

 

あのナマモノが何か言っていたが、奴から見せられた幻覚から必死に逃れようとしたが気絶すらもできずただひたすら悪夢を見せられ続けた。

 

そこから先はあまり覚えていないが―――

 

 

『ンーと・・・少しやり過ぎたかにゃ?』

 

ーズガンッ!ー

 

『ズガン?』

 

『ネコアルク・・・』

 

『にゃあ!?響ちゃん!?』

 

『もう一つ未来が言っていた誰かを傷つけることじゃないって事ともう一つ言われたのを思い出したよ・・・』

 

『え、えーとどんな言葉でしょう?』

 

『それはね、私の拳は・・・バカな事をしてるネコアルクを止める為の拳だぁぁぁぁぁぁッ!!

 

『あれぇ!?原作と違ってデカイ拳が二つって響ちゃん待っ・・・アニャァァァァァァァァァッ!?

 

 

 

そんな出来事が微かにオレの耳に入っていた。

 

 

 

 

 

 

 

あれほど・・・あれほど屈辱の敗北は初めてだったなぁ!本当に!!

 

何?あの時見ていた幻覚の内容は何だと?

 

・・・い、言えるかそんな事!?

 

「どうしたのキャロル?顔が真っ赤だけど?」

 

「何でもない!」

 

エルフナインの言葉を返しながら反対側を向くと料理を作り終えた店主が注文した品を持ってきた。

 

「待たせたな、さあ食べたまえ」

 

「あ、料理がきたよ一緒に食べ・・・よ・・・う」

 

「どうした?ただの料理に何を驚い・・・て・・・」

 

エルフナインが出された料理を見て固まっているのをみて疑問になってオレも料理を見てみるとそこには―――

 

 

ーグツグツー

 

 

―――赤、いや紅い色の何かが目の前に存在していた。

 

「なんだこれは?」

 

「何って・・・麻婆だが?」

 

店主にどうしてと質問すると店主は当然だろと言った風に首傾げる。

 

「見れば解るわ!オレが言いたいのは注文したのと違う品になっているのかと聞いているんだ!」

 

「なんだそう言うことかよく見るがいい。底に申し訳程度に存在しているだろう?」

 

「うわ!本当だ!麻婆の下にほんの少し入ってる!?」

 

店主に言われ確認したエルフナインが驚きの声を挙げる。

 

「ああ、ちなみに君の麻婆は少々特別でね。他の麻婆より・・・別格だ」

 

「だろうな!どうみてもオレのだけ紅を通り越して朱くなっているからな!」

 

「更に言うとその麻婆を作るのに貴重な食材をふんだんに使用している。だが、私の前でそれをやるというのならそれ相応の罰を与えなければな・・・そういえばちょうど豚骨が切れていたな?」

 

そう言って店主はどこから出したのか骨ごと斬れそうな包丁を出して、一般人が出してはいけない気を発しながらこちらを見る。

 

「く、食べればいいんだろ!食べれば!」

 

オレは舌打ちをしてから、エルフナインは震えながら店主が出してきた料理を同時に口にする。

 

「うぐ!?」

 

「うみゅ!?」

 

 

「か、辛ぁぁぁぁぁ―――いっ!!!?」

 

 

 

その日からオレとエルフナインは麻婆が嫌いになった。

 

 




どうも皆様、クロトダンです。

いかがでしたか?
ちょっと個人的にはいつものキレがなくて消化不足ですね。

さて、前回に引き続き麻婆神父が再び登場させましたがどうでしょうか?
上手く彼を表現出来ているか不安です。

一応説明すると彼は原作のSNとプリヤドライの彼を足して2で割った存在です。
なのでSNのような鬼畜感ははないです。(それでも外道であるが)

ちなみに麻婆ネタはプリヤドライから。

そしてネコアルクが言ったメイド服をきた仮面の大男とは・・・はい、どうみても彼です。
個人的に好きなんですよ。ボーボボの次に入る人外ぶりの回復力に神出鬼没さは、ちなみにネコアルクは三番目です。

そろそろタグに他作品ネタと追加しないと怒られそうなので近々追加します。

年末までに後一つくらいは投稿する予定ですのでよろしくお願いします。



そして最後に一言、サンタなのかサンバなのかどっちだよ!?




ネコアルクオリジナル技


キャッツフリーズ電波。

これを浴びた相手を石のように動けなくさせるネコアルクが十七番目に編み出した技。
昔とある山で出会ったメイド服を着た仮面の大男から伝授して自分なりにアレンジした。
出会った経緯は省くがお互い意気投合してなんやかんやあって技を教えてもらい、逆に技を教えてあげた仲である。

キャッツドリーミング精神悶絶音波光線。

相手の深層心理に働きかけ相手に強制的に夢を見せ相手を精神的にも肉体的にも疲労させるネコアルクが編み出した十八番目の技。
勿論これも仮面メイド男から伝授して自分なりにアレンジした。
特に女性に特効が入る技であり絶対にくらいたくない技である。


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アチシ色に染めてヤるにゃ

お待たせ(待ってない)

久しぶりのネコアルクです。

今回の話は予告通りサンジェルマンの話です。

久しぶりなので面白いかわかりませんが楽しんでいただければ幸いです。

ではどうぞ。


今さらなんだけど、AXZの装者達とパヴォリア三人娘との戦いの組み合わせにある共通点があると気づきました。


クリス&マリアVSカリオストロ

共通点、巨乳。

翼&調VSプレラーティ

共通点、貧乳。

響&切歌VSサンジェルマン

共通点、美乳。

という共通点に気付きました!
違うと思いますが自分としてはそうとしか考えられません。



※ちなみにタイトルは関係ありません。


ネコアルク視点

 

 

ハーイ、全国70億人のネコアルクファンのみにゃ様、お久しぶりにゃ。

 

みんにゃの、アイドルッ!ネーコアルクにゃ。(みーたん風)みんにゃ覚えてるかにゃ?(ФωФ)??

 

え?アイドルじゃなくどっちかって言うとUMAか妖怪の類いだろって?

 

…………。

 

 

誰が人外で常識外れの化けネコにゃ!!

 

 

ま、冗談はそこまでにして今日はアチシにとって重大なイベントをやっている最中にゃ。 

 

ん?何のイベントなのかって?

フ、フ、フ、それはね……。

 

 

「だからぁ!サンジェルマンさんにはこっちの乙女チックな服とかが似合うにゃ!」

 

「いーえ!サンジェルマンにはこっちのかーいい服とかのほうが似合うに決まっているわ!」

 

誰がサンジェルマンさんに似合う服はどれだという議論をサンジェルマンのお仲間のカリオストロことリオっち、プレラーティことプレちゃんと話し合っているところにゃ。

 

「あーもう!埒があかない!ちょっとプレラーティ。さっきから黙っているけど、あんたはサンジェルマンが何が似合うのか見せてみなさいよ?」

 

「そーにゃ、そーにゃ!プレちゃんはサンジェルマンさんには何が似合うと思っているのにゃ!」

 

議論が平行線になり埒があかないと言ってリオっちが先ほどから黙ってソファーに座っていたプレラーティことプレちゃんに質問し、アチシもそれに便乗してプレちゃんに話しかけたにゃ。

 

「…フム、決まっているワケダ。サンジェルマンに似合う服は……」

 

 

「これなワケダ!」

 

 

「「そ、それは!?」」

 

アチシ達の質問に答えたプレちゃんはソファーから立ち上がり、足元に置いてあった紙袋を漁って取り出した物をアチシ達に見せ、それを見たアチシ達は驚きの声を挙げたにゃ。

その見せてきた物、それは……。

 

「「ゴスロリ……だと!?」」

 

「…フッ」ニヤリ

 

そう、プレちゃんが見せてきた物とは黒い布地にフリフリの白いレースがふんだんに付けられたゴスロリ服だったのにゃ!

 

「グフ……ッ!や、やるわね…プレラーティ。いつも男装しているサンジェルマンに対してまさかのゴスロリなんて、そういうの……嫌いじゃないわ!!」

 

「ウーム、流石のアチシもその選択肢は思いつかなかったにゃ……。プレちゃん……恐ろしい娘!!」Σ(ФωФノ)ノ

 

それを見たリオっちは一瞬で脳内にゴスロリを着たサンジェルマンさんの姿を想像して吐血(と鼻血)を出しながらプレちゃんのセンスを誉めて、アチシは昔の少女マンガみたいなリアクションを出したにゃ。

 

「ハッ!……ゴホン。……ではサンジェルマンさんに着せる服はプレちゃんが選んだゴスロリ服とするにゃ。異論はないかにゃ?」

 

「意義なーし!」

 

「私が選んだ物だから、当たり前なワケダ」

 

リオっちは鼻血を出しながら賛成の声を挙げ(早く止めるにゃ)、ゴスロリ服を提示したプレちゃんは腕を組んで誇らしげに(ナイ)胸を張ったにゃ。

 

「……貴女達、そういうのは本人がいない時にしてちょうだい」

 

とアチシ達が盛り上がっている中、ソファーに座ってそれを最初から観ていたサンジェルマンさんから呆れた声をかけてきたにゃ。

 

「イヤー、スミマセンねーサンジェルマンさん。ついつい熱中してしまって…」

 

「アーシ達からもごめんねサンジェルマン。ちょっと夢中になってたわ」

 

「つい熱くなってしまったワケダ。……すまないサンジェルマン」

 

「いや…謝っているけど、反省してないでしょ貴女達」

 

本人がいるのに白熱した議論をしてしまい、アチシ達三人(二人と一匹?体?)はサンジェルマンさんに謝るとサンジェルマンさんは呆れた目をアチシ達に向けてきたにゃ。

おっと、なかなか観れにゃいレアな表情。気付かれないようにこっそりとキャッツスクショ・アイでサンジェルマンさんのお顔を撮る、それがこのアチシ、ネコアルク!(⊃ω✴️)カシャッ

 

「……ところで、その手に持っているゴスロリ服と化粧道具一式は何?」

 

「あ、これ?サンジェルマンに着せる服が決まったから、早速着せようと準備してたの」

 

「安心しろサンジェルマン。私達が全力でお前を可愛く仕上げてやるワケダ」

 

「そして!着替え終わった後はアチシのポケットマネーで用意した撮影機材でサンジェルマンさんの色々なポーズを撮らせてもらうにゃ!」

 

「何故その努力を別の方向にいかさないの!?」

 

アチシ達から漂う異様な熱意にサンジェルマンさんはソファーから立ち上がりながら正論を指摘してきたにゃ。

む、サンジェルマンさんが玄関に向かって逃走しようとしてる。

 

フッ、……逃がすとおもいでか!

 

「リオっち!プレちゃん!あのコンビネーションでいくにゃよ!」

 

「ええ!」

 

「よくってよなワケダ!」

 

「カリオストロ、プレラーティ!なんで息が合っているの貴女達!?あ、ちょっと待っ……キャァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!?

 

この日の為に入念に下準備をしてきたアチシ達の(魔の)手からから逃げられると思ったかにゃサンジェルマンさん?(Ф▽Ф)

 

 

 

 

 

 

サンジェルマン視点

 

 

 

私達が所属していたパヴァリア光明結社の局長、アダム・ヴァイスハウプトとS.O.N.G.に所属するシンフォギア装者達の戦いから数週間が経ち、生き残った私達はS.O.N.G.に身柄を拘束された。

幾多の命を奪った大罪を犯した私達に重い罰を受けるだろうと思っていたが――

 

 

『君達の持つ錬金術の力を人の為に使わないか?』

 

 

とS.O.N.G.の司令官の風鳴弦十郎からそう提案された私達は最初は「何を馬鹿な事を」と思ったが、人類の救済の為に人々を傷付けた錬金術の力を立花響のように誰かを助ける為の力になれると思案して、私はプレラーティとカリオストロと話し合い二人からはまんざらでもない表情を浮かべ了承を得た後、私達はその言葉を受け入れS.O.N.G.に協力することにした。

 

私達が今こうしていられるのはあのナマモノのおかげというのは複雑に感じるけど……。

あいつがいなければ私達は米国が放った反応兵器と共に消えていたかもしれないな。

 

 

 

 

 

 

神の力に呑み込まれた立花響を助ける為に装者達と協力して彼女を救出した後、私一人で米国が放った反応兵器を止める為に空を飛んで行く途中…

 

『コニャワチ…ブハッ!』

 

『がっ!?~~ッ!?…いきなり人の前に出てくるな貴様っ!!』

 

突然目の前に現れたネコアルクと正面から衝突し、鼻を押さえながら目の前のナマモノに声を挙げる。

 

『アイタタタ……以外と石頭にゃのねあんた。イヤね、ちょっとあんたにお届け者がありまして』

 

『届け物?』

 

『そうにゃ、えーと何処に居るんだっけ?……ああ、いたいた』(ФωФ)/((●))ゴソゴソ

 

そう言って何もない空間に現れた黒い穴に両手を入れてナニカを見つけたのか、それを取り出すと……

 

 

『『ムグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!?』』

 

 

『ってカリオストロにプレラーティ!?生きていたのか!?』

 

装者達との戦いで死んだと思っていたプレラーティとカリオストロがファウストローブを纏ったまま、ロープで身体を拘束され二人の口には猿轡をされた状態を視た私は驚きながら二人が生きていた事に内心喜んでいた。

 

ネコアルクから引き渡された、カリオストロとプレラーティを受け取り二人の拘束を解こうと先に猿轡を外していると最初に猿轡から解放されたプレラーティがネコアルクに声をかけた。

 

『貴様、何の真似なワケダ!あの反応兵器を消さないとお前の大事な家族どころかこの国が滅びてしまうワケダ!』

 

『それにプレラーティが精製したラピスの弾丸をどうするつもりよ!?』

 

『ラピスの弾丸?』 

 

後からプレラーティに聞いたら、アダムに撃ち込む為に精製したラピスの弾丸を突然現れたネコアルクに身体を拘束された後、精製が完了したラピスの弾丸をあのナマモノに奪われたと話してくれた。

 

『それは解っているにゃ。でもあのミサイルを止めるにあの姿を維持する為にはそのTSロリが精製したこれの力が必要にゃんでにゃ。

それに…あんたには響ちゃんを助けてくれただけじゃなく、自分の命を犠牲にして彼女達の命を守ろうとしてくれているにゃ。アチシはね響ちゃんの手を掴んでくれたあんたに感謝してるにゃ。だから――』

 

言葉を切ってからゆっくりと私の前に近づいてネコアルクは私の耳元に口を近づけ口を開いた。

 

 

――響ちゃんにごめんねと伝えてね?サンジェルマン。

 

 

『っ!?貴様何を……あっ!?』

 

その言葉の意味をネコアルクに質問しようとした直後、私達の身体に突然現れた鎖に縛られ、ネコアルクはラピスの弾丸を片手に持ち私達から離れていき単身で反応兵器に向かって行った。

 

『お前、何をするワケダ!?』

 

『そーよ!死ぬつもりなの!?』

 

プレラーティとカリオストロが離れていくネコアルクに声をかけるがネコアルクはスカートから炎を吹き出しながらその問いに答えた。

 

『それはこっちのセリフにゃ。アチシが止めなかったらあんた達が死ぬつもりでアレを止める気でしょ?ようやく解り合えたのに最後の最後に死んでしまったら元も子もないにゃ。

そうなるのは、神が許してもアチシが許さねー。まあ、要するに――』

 

答えながら手に持っていたラピスの弾丸を砕いた瞬間、ネコアルクの姿が変わり猫耳と尻尾を生やした金髪の美女の姿に変わった。

 

 

――そんなあんた達を私が気に入ったからっ!!

 

 

そう言った後、ネコアルクは身体全体に朱いオーラを纏い、空中に現れた鎖を足場にし更に加速して反応兵器に近づいて行った。

どんどん離れていくネコアルクの姿を眼で追って行くとネコアルクのある言葉が私の耳に入ってきた。

 

 

『あれが響ちゃんを殺す為に放たれたミサイルですって?……そうはさせない。

もう二度と……もう二度とあの娘を傷付けさせてたまるものかぁぁぁぁぁぁぁァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!

 

 

その言葉の後、ネコアルクから放たれた朱いオーラが反応兵器を包み込むように球状型に展開した瞬間、反応兵器がその中で爆発し続け、更に彼女は爆発の規模と威力を最小限にするためなのか両手を広げそれを圧縮するように両手を重ねようと力を込める。

 

――だが。

 

爆発の威力が大きいのか、それとも別の何かが原因か、それ以上その大きさを変える事ができずネコアルクから苦悶の声を挙げられる。

 

 

『っ!この感覚は……魔力!?まさか人工的に造られた宝具なの!?

ウ、グゥゥゥゥゥゥゥッ!で、でも…たかが人間が造った人造宝具なんかにぃぃぃぃぃ……負けて、たまるかぁぁぁぁぁぁぁっ!!』

 

 

その言葉の後に両手を重ね、球状型になった反応兵器が更に縮小した瞬間。

 

 

『あ、やば……』

 

 

『ネ……ネコアルクゥゥゥゥゥゥゥゥゥっ!!』

 

爆発を抑えていた朱いオーラが消えて反応兵器に近づきすぎていた彼女は、爆発に巻き込まれその姿を私達の前から消えていった……。

 

 

 

 

 

 

 

『ネコアルクゥゥゥゥゥッ!!』

 

『なんでだよ……なんでお前が死ななきゃならねーんだよ!?』

 

『冗談だよな……冗談だと言ってくれよ!ネコアルク!?』

 

『ネコアルクさん……あっ』フラリ

 

『セレナ!?』

 

『嘘デス。いつものネコアルクの冗談デス。あの非常識がこんなことでくたばる訳ないデス……』

 

『切ちゃん……』

 

ネコアルクが爆発に巻き込まれたのを視た装者達は、涙を流しながらあの子の名前を叫んでいた。

そして、装者達の中で一番辛いのは……

 

『……ネコアルク?なんで?なんでいなくなるの?』

 

『響…』

 

立花響、ネコアルクがいなくなったのが信じられないのか彼女は寄り添っていた小日向未来の手を借りて起き上がり、なんでと言葉を何度も繰り返す。

 

『……嘘つき、嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき!ネコアルクの嘘つき!!

約束したのに、私の前からいなくならないって言ってくれたのにどうしていなくなるの!ネコアルクの嘘つきぃっ!!』

 

そう叫んだ後彼女は地面に蹲り、涙を流しながら泣き叫んだ。

 

……彼女の中でネコアルクは大切な存在のようだ。無理もない、私も母さんが亡くなった時も彼女のように声が枯れるまで泣き叫んだ。

 

泣いている立花響に声をかけようと口を開こうとしたら……

 

ーブロロローッ!!ー

 

ーキキィッ!ー

 

泣き崩れた装者達の元にピンクの車が走ってきて、私達の前に急停止した後、ドアが開いて車から降りてきた人物の姿を見て私達は驚きの声を挙げた。

 

『あー、危なかったにゃあ。あ、助けてくれてありがとうにゃ兄貴。おかげでみんにゃの下に戻ってこれたにゃ』(ФωФ)/ヘーイ

 

『フッ、なーにいいって事よ。同じ境遇の仲じゃないか?困った時はまた呼びな。それにお前には力があるが足りないものが一つある』

 

ネコアルクが礼を言った赤いサングラスの男がネコアルクに足りないものがあると伝えるといきなりエンジンを上げて、この場から走り出すと周りにある瓦礫や地面が穴だらけになりながらピンク色の車の形が変形した。

 

ーブォォォォォォンッ!!ー

 

『お前に足りないものは、それは~

 

情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さ!

 

 そしてェなによりもォーーーーーーーーー

 

速さが足りない!!

 

そう叫びながら、彼は私達の前から走り去った。

 

『あ、ただいま~。これお土産ね』

 

と何事もなかったのように挨拶したネコアルクを見て、全員ズッコケてしまったのは言うまでもないわ。

 

 

 

 

 

 

そして現在

 

 

「おお~!」

 

「似合ってるわよサンジェルマン!」

 

「ああ、狙い通りなワケダ」

 

「……く、殺せ!」

 

結局、彼女達から逃げられず捕まってしまいプレラーティが用意したゴスロリ服を着せられた。

うぅ、あまりの恥ずかしさに顔から火が出そうだ……。

 

「いいねいいねー!あ、もう少しお尻を突きだしてくれます?」カシャカシャッ

 

「って、お前はどこを撮ろうしてる!下から撮るな!」ゲシッ!

 

「ニャバラッ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お前がいなかったら私達はあの場で死んでいただろう。

 

それにお前が私達の罪を清算させる機会をくれと懇願したと風鳴弦十郎から聞いたぞ?

 

立花響も甘いがお前も彼女と同じくらい甘いやつだな。

 

……だが、

 

そんな甘さがお前達にはちょうどいいかもしれないな。

 

 

 

終わり

 




どうもお久しぶりです。クロトダンです。

いかがでしょうか?
サンジェルマンの性格をうまく引き出せたか不安です。

そして今回出てきたサングラスの男とは……まあ、丸わかりですね。
はい、兄貴です。本人かどうかは皆さんのご想像におまかせします。
何故出したかというとまたハマっちゃいまして、兄貴の動画を何度も観ています。

次回はXDに出てきたイベントを出していこうかなと思います。
例えばグレ響とか戦うOTONAとかメイドとか。

特にグレ響とメイドはある程度構想が出来ていますのでお待ち下さい。

活動報告にアンケートがあります。
タイトルは【SICオーズに関するお願いその2】です。
協力してくれる方がいれば活動報告にお願いします。



ネコアルクオリジナル技


キャッツスクショ・アイ

ネコアルクが編み出した十九番目の技。
ネコアルク・アイはどんな瞬間でも見逃さない。
どんな状況だろうが一瞬たりともナマモノの眼から逃れなれない。
装者達にイタズラした時にその表情をコッソリ撮影したり、奇跡の瞬間を撮影している。(尚、プリントアウト可能)



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翳り裂く閃光編その1:別世界の響とネコ○○○

ネタ大連発!

今回短いですが、わかる人なら多分笑えると思います。

ではどうぞ。



ネコアルク視点

 

 

どうも、ネコアルクで~す。

 

只今、並行世界にてノイズを真祖ビームで消し炭にしたところにゃ。

え?なんで並行世界にいるのかって?それに装者でもないのにどうやって渡ったのかだって?

 

イヤー、説明したいんにゃけど今はちょーっと難しいかにゃ。

何故かって?それはね……。

 

 

「真祖ビーム!」

 

「何の、光るビーム!」

 

 

―ズバババーッ!―

 

 

にゃーんかアチシにソックリな黒いアチシ自身と絶賛バトル中にゃのよねー。

 

「ムム……っ、にゃかにゃかやるなぁお主。アチシの真祖ビームを相殺させるとは……ナニモノだ?」

 

「フ、ナニモノと聞くか…。お互いのビームを交わして既に我輩がナニモノか解っているのだろ?」(ーωー)=/==3フーッ

 

互いに放ったビームが相殺して距離を取り、アチシは黒いアチシにナニモノかと質問すると黒いアチシはタバコを吹かして質問を返す。

 

アチシソックリな姿にビームを放ち、どこかシブイ雰囲気を醸し出すセリフ。………さては!

 

「アチシから別れた別側面のアチシにゃのかー!」Σ(ФωФ)ズガーンッ

 

「オイコラ、解っているのにギャグに走るな。我輩達を詳しく知らない読者が信じてしまうだろ」

 

アチシが言った言葉に黒いアチシが冷静にツッコミをいれてきたにゃ。

 

「まあ、それは今はいいとして……、貴様と我輩が相対したらこうなるのは解っていたがな」

 

「確かに……、世界が違えどいずれはこうして会うのはアチシらの運命(さだめ)か……」

 

黒いアチシは新しいタバコに火を着けて声をかけて、それを聞いたアチシは答えながら赤いハチマキと赤いマントを取り出してハチマキをオデコに巻き、マントを身に付けたにゃ。

 

「準備はいいか?」

 

「いつでも」

 

「フ……準備が早い奴は嫌いじゃないぜ…」

 

そう言って黒いアチシは自分の足下の影から鎖が付いた鉄球を取り出して構えたにゃ。

 

「んじゃー改めて……、型月ファイトォォォォォォォォッ!

 

アチシは息を大きく吸ってから叫びながらマントを翻して飛び上がった!

 

レディィィィィィィィィ…………ッ!

 

黒いアチシも叫びながら腰を落として鎖付きの鉄球を振りまわした。

 

 

「「ゴォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!」」

 

 

その言葉と共に互いに放った拳と鉄球がぶつかりあい、ぶつけあった衝撃が円形状に周囲に拡がっていったにゃ……ッ!

 

 

 

 

にゃんでこんな事になっているのかそれは数日前に遡る……。

 

 

数日前、響ちゃんが元気がなく訓練にも支障が出るほど調子が悪くなっていたにゃ。

翌日になって、エルフナインちゃんと元櫻井女史ことネコフィーネに調べてもらっている間に並行世界に行きき出来る完全聖遺物【ギャラルホルン】から異変が出てクリスちゃんとマリアさん、そしてセレナちゃんの三人が出ることになったにゃ。

 

その任務になんでアチシが着いていく事になったのかと言うと…、未来ちゃんと一緒に響ちゃんから話を聞くと、夢の中の響ちゃんが辛い目にあっていて、それが共鳴しているのかのように現実の響ちゃんにも影響が出ていたにゃ。

このタイミングで起きた並行世界の任務がアチシには今の響ちゃんの状態と関係あると踏んで、三人と共に並行世界に向かったにゃ。

 

んで、並行世界のS.O.N.G.ではなく、二課に接触を果たしその世界に現れたノイズをクリスちゃんとマリアさんとセレナちゃんと一緒にこの世界の翼さんに協力してノイズを倒していると、逃げ遅れた人に襲いかかるノイズをこの場に突然現れたシンフォギア装者が倒した。

 

翼さんを除いたアチシ達は新たに現れた装者の顔を見た途端、驚きのあまり言葉を失ったにゃ。

それは……

 

「……………」

 

アチシ達が知っているお日さまみたいな優しい瞳ではなく、何者かも拒絶する冷たい瞳を持った響ちゃんが口元を隠すマフラーを付けたギアを纏っていたからにゃ……っ!

 

響ちゃんは驚いているアチシ達を無視してまだ残っているノイズを倒そうとマフラーを翻しながらノイズの群れに突撃していった。

 

「響さん……なの?」

 

「なんだよあいつのあの眼は……!あいつの眼、あの時の誰も信じられなかったあたしみたいじゃねーかよ!」

 

「あの娘の戦い方…、まるで自分の中の感情をぶつけているみたいね……」

 

響ちゃんがノイズと戦い出したのを見たクリスちゃん達は自分達も残ったノイズの群れを倒そうと行動を再開したにゃ。

 

この世界の響ちゃんと共にノイズを倒している中、ノイズ共の一体が響ちゃんに襲いかかろうと背後から飛び上がった瞬間――

 

「……フッ、喰らえ!光るビーム!」

 

―ズバーッ!―

 

響ちゃんに襲いかかるノイズが突然現れた謎のビームによって炭すら残さず消えていったにゃ。

響ちゃんを除いたアチシ達は謎のビームが放たれた方向に顔を向けると再び信じられない光景を見た!

 

それは……。

 

 

「(スゥゥ……、プハァァァ……ッ)前にも忠告した筈だぞ嬢ちゃん。あまり前に突出しすぎだとな……。

それとも我輩の説明が難しかったか?」

 

 

そこには、色と目付き意外がアチシに姿が似ている黒いアチシがタバコを吹かしながらダンディーな雰囲気を醸し出していたにゃ……っ。

 

「嘘だろ!?ネコアルクがもう一匹ぃっ!?」

 

「あんな非常識が増えるなんて!?悪夢…いえ、地獄よ!」

 

「ちょっとお二人さん?さすがのアチシも傷つくよ?」

 

黒いアチシの姿を見たクリスちゃんとマリアさんが言った言葉にツッコミを入れる。

 

「ね、ネコアルクさんがもう一匹……ッ!?いつものネコアルクさんもかわいいけど、シブイ雰囲気が出てる黒いネコアルクさんもあれはあれでかわいい……ッ!」

 

「セレナッ!?」

 

セレナちゃんがかわいいと言ったのを驚いてマリアさんは自分の妹の顔をみる。

ウーン、カオス感半端ない(ФωФ)

 

「うっさいな……、お前の指図は受けないって言ってるでしょ。余計な事はしないでネコカオス」

 

「何、そう邪険にするなおじさん心がガラスだから娘にそう言われたら泣き崩れてしまうだろ?」

 

「そのまま溶けて消えれば?後、あんたの娘になった覚えはないから」

 

「何!?ネコカオスだと!?」

 

アチシはあの響ちゃんが言った言葉に驚きの声をあげたにゃ!

 

「どうした?あの黒いのを知ってんのか、ネコアルク?」

 

まさか……アイツは……ッ!?

 

「もしやアイツは……、生き別れの兄さんっ!?」

 

―ズコーーッ!―

 

アチシの言葉に響ちゃんと翼さん以外の装者達が地面にひっくり返った。

 

「何!そうなのか!?」

 

「その子の冗談だから真に受けないで!」

 

アチシの言葉に翼さんが驚きの声をあげ、それをマリアさんが突っ込んだにゃ。

 

「ムッ、そういうお前は……!生き別れた我輩の妹、ネコテイシアか!?」

 

「お前も悪乗りするなよ!!」

 

黒いアチシが言った言葉にクリスちゃんが突っ込んだにゃ。

 

「兄さーんっ、ネコバル兄さーん!」

 

「ネコテイシアーーッ!」

 

得意の早着替えで某一年○争に出ていたピンクの軍服に着替えたアチシは涙を浮かべながら黒いアチシに向かっていったにゃ。

 

「「……って、誰が兄妹だ!」」

 

―バキィッ!―

 

「……何、この茶番は?」

 

そこからノイズそっちのけで冒頭に至るにゃ。

 

 

―ネコアルク視点、終了―

 

 

 

 

―グレ響視点―

 

 

「やっと終わった……」

 

最後のノイズを倒した私はまだノイズが残っていないか周りを見渡して、残っていないと解った後この場から去ろうとしたら――

 

「待ちなさい、立花響。貴女は何故私達の力を借りずに一人で戦うの?このままだと貴女の身を滅ぼしてもおかしくない」

 

いつもノイズと戦っていると現れるうるさい奴が話かけてきた。

 

はぁ……、うるさいな……。私なんか構わないでほっといて欲しい。

 

「帰るよネコカオス」

 

私はため息を吐いてそれを無視して、鎧を解除してから少し離れた場所でネコカオスにソックリなもう一匹のネコカオスと戦っているネコカオスに声をかけながら顔を向けると……。

 

 

「喰らえ必殺!愛とイタズラとナマモノのぉぉぉぉ……キャッツフィンガー……ビィィィィィィィムッ!!!!!!

 

「刀持ってるのにそこはソードじゃないの……グワァァァァァァァァッ!?!?!?

 

「…………」

 

白いネコカオスの目から放たれた赤黒いビームがネコカオスの姿を呑み込んだ。

 

「身体はネコで出来ている……、血潮はニボシで心はマタタビ……。

アチシに勝とうなんざ数年早いにゃ!ジョージの中に帰れ!」

 

「グフ…ッ!?我輩もヤキが回ったか……?」

 

白いネコカオスが倒れたネコカオスに向けて謎の言葉を言うとネコカオスはタバコに火を着けてから一服した後、懐からスマフォを取り出してどこかに電話をかける。

 

 

―首を出せ……、首を出せ……、首を出せ……―

 

 

「ん?」

 

ポケットに入れてあるネコカオスから渡されたスマフォから着信音がした。

取り出して画面を見ると画面にはネコカオスの名前が表示されていた。

近くにいるのになんで電話をするのか疑問に思いつつ、とりあえず電話にでてみる。

 

「何?近くにいるのになんで電話を?」

 

「お前がこの声を聞いているということは、父さんはもうこの世にはいないのだろう……どうか父さんの勝手を許してほしい。

ただ一つだけ……、お前がメイド喫茶デビューする姿をこの目で見られない、それだけが心残りだ。

 

……いや、まだあったな。予約済みの沙那の神フィギュアが来週に届くはずなんだが……

 

「じゃあね」

 

 ああっ!?待てっ切るなっ!?ちょっ、まっ……!?」

 

私の言葉を無視したネコカオスは意味不明な言葉を言ってきて、それを聞いた私は電話を切ってネコカオスを置いて私が住みかにしてる隠れ家に帰る。一人で。

 

 

―グレ響視点、終了―

 




今週のジオウ面白かったですね。美味しいところを白ウォズが持っていきましたけど(笑)
まさかの事実に驚きが隠せません。

さて、今回の話ですが、中の人ネタに走り過ぎました(笑)
この話は半分できていましたが、ちょうどGガンが再放送してましたのでそれに触発され完成したのが今回の話です。

次回は少し抑えます(自重するとは言ってない)



ネコアルクオリジナル技

キャッツフィンガービーム

ネコアルクが(その場のノリで)編み出した二十番目の技。
両手に持った刀を頭上に掲げ、ナンカエネルギー的なものを刀身に溜めた後目からビームを前方に放つ、刀の意味はない技(刀使え)


ネコカオス

正式名称、ネコアルク・カオス。
並行世界の立花響のそばにいたネコアルクにソックリなネコみたいなナマモノ。
ネコアルクとの違いは目が糸目で全体の色は黒が多く、髪の色は白に近い灰色であること。
いつもタバコを咥えていて、どこかシブイ雰囲気を醸し出し、声も喋り方もシブイ(CV:中田 譲治)
得意技は、鋭い爪と目からビーム、やっぱりジェットと技名以外はネコアルクと同じ。
更に彼にはネコアルクとは違うある技を持っているが……?

スカートを履いているが性別は男性である(多分)



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XD翳り裂く閃光編その2:月の使者と混沌の使者!

前回のあとがきで抑えると言ったな……あれは嘘だ。(すみません、またハジケました)


ニコ動でプリヤドライに出てた麻婆拉麺を作る動画を観て、自分も作ってみました(原作に近づけて激辛の)

そこから材料を買った、作った、食べた、結果。



見事に腹を壊した馬鹿な男の末路。



まだお腹が痛いです。
皆さんも作る時は食べられるくらいの辛さにした方がいいですよ。
そうしないと自分みたいになりますから…


もしかしたらタイトルで感づいた人がいるかもしれないので先に謝罪をします。

このネタはこの話を書くときに一番やってみたかったことです!
元ネタのファンの皆さんには申し訳ありません!

ではどうぞ。


前回のあらすじ

 

―アルク!―

 

―カオス!―

 

「「合身!!」」

 

 

―アルク・カオス!―

 

 

「『さあ、お前(貴様)の罪を数えろニャ!』」

 

悪のスーパーノイズに対抗する為にネコアルクとネコカオスの二人が奇跡を起こし、右半身がネコアルク、左半身がネコカオスの身体をもつ伝説の戦士、ネコダブルに合体した!

 

―カオス!マキシマムドライブ!―

 

「『必殺!カオスストリーム!』」

 

―ドォォォンッ!!―

 

ネコダブルの必殺技、カオスストリームが見事に決まり悪のスーパーノイズを倒したのであった。

 

クリス「嘘は駄目だろ」

 

(ФωФ)「テヘペロ!」

 

セレナ「かわいい…」

 

マリア「セレナ!?」

 

本編始まります。

 

 

 

―グレ響視点―

 

 

私がネコカオスと出会ったのは私がリディアン女学院に入学した後、直ぐに学生寮を出て一人で夜の街歩いていた。

当時の私は人目を避けながら街を歩き、近道しようと路地裏に入り歩いて行こうとした時――

 

『オイオイ……こんな時間に嬢ちゃんみたいな娘が一人でここに出歩いてたら危ないぜ?』

 

突然誰もいない後ろから中年男性の声がかけられた。

 

『何?私がどこに行ったって私の勝手でしょ?』

 

私はそう答えるとまた後ろから声がかけられる。

 

『いや、スマナイ。言葉が足りなかったな。心の中で寂しがっている嬢ちゃんがこんな場所に出歩いてたら危ないと声をかけたのさ』

 

―ピクッ―

 

『ハッ?いきなり話しかけてきて何言ってんのオッサン?一体私に何の…よう……』

 

私はオッサンに文句を言おうと視線を後ろに向けるとオッサンの姿を見て喋るのを忘れて呆けてしまった。

何故なら――

 

『フッ、オッサンか……。嬢ちゃんみたいな娘に言われるとこう……心にクるな。あれ?眼から汗が?』

 

口にタバコを咥え、涙を堪える為か顔を上に上げている白に近い灰色の髪に黒い服を着た二本足で立つ糸目のネコみたいなナニカがポリバケツの蓋の上に立っていた。

 

『お前…何?猫なの?それとも突然変異のナニカ?』

 

『……ゴホン。我輩はネコであってネコではなく、突然変異のナニカではない』

 

いや、突然変異でしょどう見ても。

 

『我輩の名はネコアルク・カオス。ただのハードボイルドな一匹のネコさ……。我輩の事はネコカオスと呼ぶといい、よろしくな嬢ちゃん』

 

それが私と自称ハードボイルドネコ―ネコカオスとの出会いだった。

 

 

 

 

―隠れ家―

 

 

「……ん、ネコカオス?帰ってたんだ?」

 

「フム、おはよう、ついさっき帰った。ほら、今日の朝飯だ。顔を洗った後食べるといい」

 

ノイズを倒した次の日の朝、ごみ捨て場から拾ってきたベッドから起き上がるとあの場に置いてきたネコカオスが朝日を浴びながらタバコを咥え、同じくごみ捨て場から拾ってきたテーブルの上にあるコンビニ弁当が入ってある袋を指差して食べるように促してくる。

 

「(モグモグ)そういえば昨日のネコカオスにそっくりな奴あれ何?兄弟じゃないって言ってたけどあんたの偽物?」

 

弁当を食べながらネコカオスに昨日の事を聞いてみるとネコカオスはタバコを吸って、あいつそっくりな奴について説明してくれた。

 

「(スゥゥゥゥゥ………プハァァァァ……ッ)ああ、あれか。あれは我輩と同じオリジナルから(どういう訳か)別れた個体、名はネコアルクと言ったな。

姿は似てるがあいつと我輩は兄妹でもなければ、偽物でもない似て非なる存在だ。更に詳しく言うとそもそもあいつと我輩の間には切っても切れない因縁があってな(ウンタラカンタラ)……」

 

「ふーん」

 

頼んでもないのに更に詳しい説明をしてるけど私は聞き流しながら袋からおにぎりを取り出す。あ、これおかかだ。

 

「え、質問しといてスルー?おじさんの説明難しかった?」

 

「大丈夫、前半は聞いてたから」

 

「それ、後半は聞いてないって事だよねッ!?」ガーンッ!?

 

ショックを受けているネコカオスを無視して食べ終わった私は手に付いた米粒をペロリと舐めた。

 

 

―グレ響視点 終了―

 

 

 

―ネコアルク視点―

 

 

ハーイ、ネコアルクにゃ。

 

あれからアチシ達は何度か響ちゃんと会ったけど、話す間もなく逃げられてしまったにゃ。ついでにネコカオスもね。

 

其処でアチシ発案の【ご飯&ご飯でハント作戦】を実行したんにゃけど……並行世界でも流石は響ちゃん。

グレても罠にかからずご飯だけを取るとは……!

…その代わりにネコカオスが罠にかかってたにゃ。(直ぐに逃げたけど)

 

んで、一度アチシ達の世界に戻って向こうの弦ちゃんから渡されたデータをエルフナインちゃんとネコフィーネに調べてもらうとこちら側の響ちゃんと向こう側の響ちゃんの精神が同調して向こう側の響ちゃんの負の感情が一方的にこちら側の響ちゃんに流れ込み、それが原因で響ちゃんが苦しんでいるのがわかったにゃ。

 

そして、その状況を打開するには未来ちゃんを向こう側に連れて行かせるために向こうにある神獣鏡を持ってきて未来ちゃんに渡したにゃ。

一度適合した事もあってかそれか響ちゃんの愛の力で無事に未来ちゃんは神獣鏡を纏う事が出来、一緒に並行世界に行ったにゃ。

 

そして向こうの世界に行って早々にノイズと戦闘に入ると、既にこの世界の響ちゃんとネコカオスが先に戦闘を初めていたにゃ。

 

未来ちゃんが声をかけても響ちゃんはそれを無視してノイズを倒しに向かっていったにゃ。

 

「響……」

 

「すまないなお嬢ちゃん。あいつは素直じゃあないがああ見えて根は優しい娘だ。だからそう落ち込むな」

 

「あ、ありがとうございま……えっ!?黒いネコアルク!?」

 

響ちゃんに無視されて悲しい顔をする未来ちゃんに優しい言葉をかけるネコカオス。そのネコカオスに声をかけられた未来ちゃんは礼を言おうと顔を向けたらネコカオスの姿を見た途端、アチシそっくりの姿に驚いたにゃ。

 

未来ちゃん、ソイツはアチシに似てるけど別ネコにゃよ。そんにゃに似てるかにゃ?

 

 

 

 

しばらくしてノイズを倒していくと、以前現れたタコみたいな黒いノイズ―カルマノイズが現れたにゃ。

 

「駄目、また再生した!」

 

「くっ、これじゃきりがない!」

 

アチシ達は現れたカルマノイズに攻撃していくが、攻撃しても直ぐに傷を修復して、じり貧になっていったにゃ。

 

「くそっ、このままじゃまた逃げられるぞ!」

 

「何か奴に有効な手はないのかっ?」

 

「なら、アチシ達に任せろにゃ!」

 

アチシはカルマノイズに対する手段を思いつき、装者達に声をかけたにゃ。

 

「何か手はあるのネコアルク!」

 

「ネコカオス…?なんで白いのと一緒にいるの?」

 

「フ…ッ、こいつに手を貸せと言われてな。奴を倒せるなら手を貸すのも悪くない」

 

「よし!いくぞネコカオス!」

 

「いつでも」

 

アチシはネコカオスの手を繋ぐと二人で空いている手を上に上げてある言葉を口にしたにゃ。

 

いくぞ読者諸君!アチシ達の動き(ネタの暴走)に着いてこれるか!?

 

 

 

(ここから二匹の中の人の声を脳内で再生して読んでくださいbyクロトダン)

 

 

 

「「デュアルマーブルウェーブ!!」」

 

その叫びと共にアチシ達の身体が光に包まれた後アチシ達の姿は大きく変わったにゃ。

 

まずアチシの服装が白いフリルが付いた胸元に大きなリボンが目立つ真っ白なドレスを着て髪型がポニーテールに変わったにゃ。

次にネコカオスは白いフリルが付いた胸元に大きなリボンが目立つ黒いドレスを身に付けているにゃ。

 

「月の使者!キュ○アルク!」

 

「混沌の使者!キュ○カオス!」

 

「「二人はネコキュ……!!」」

 

「アウトォォォォッ!?」

 

 

――【MEGA DETH PARTY】――

 

 

チュドドドドォォォンッ!!

 

 

「「グハァァァァァッ!?」」

 

アチシ達の名乗りが終わった直後、クリスちゃんのツッコミを載せたミサイルがアチシ達に炸裂して空高く舞い上がったにゃ。

 

「何ヤバイ事をしてんだよお前ら!?いい加減自重しろ!」

 

「い、いや実はね、クリスちゃん……。負の感情の集合体であるカルマノイズに正の感情の力をぶつける有効な方法にゃんだけど……」

 

「だからといって色々ヤバイネタはやめろバカ!消されるぞ!?(読者に)」

 

「お、おっしゃる通り……」ガクッ

 

クリスちゃんに正論を言われたアチシはそのまま地面に顔を突っ伏したにゃ。無念!

 

「……わ、我輩、…今回、とばっちりじゃない……か?」ガクッ

 

ちなみにカルマノイズは原作通り逃げられたにゃ。

 

 

―ネコアルク視点、終了―

 

 

 

―未来視点―

 

 

カルマノイズに逃げられてしばらくたったある日、私はネコアルクと一緒に公園の奥の林の中で一人で訓練をしてる響を見つけ彼女に私達と一緒に戦ってくれないかお願いしてみると……。

 

「私に言うことを聞かせたいなら……力で示せばいい。私の拳……当たったら痛いじゃすまないけどね」

 

 

「―Balwisyall Nescell gungnir tron―」

 

 

そういって響はギアを纏った後、私に拳を向ける。でもその姿を見た私は――。

 

「それは違うよ……響…」

 

「……なッ!?」

 

ゆっくりと首を横に振って両手で響の拳を包むように優しく握ってあげると響は驚いて私の顔を見る。

 

「響の拳は誰かを傷つけるものじゃないよ。……だから、そんな悲しいことを言わないで……」

 

「―ッ!」

 

―パシッ―

 

「戦うつもりがないなら、私は私の好きにするだけ……」

 

「あ、待って響!」

 

その言葉を聞いた響は、私の手を振り払いギアを解除してこの場から去ろうと歩き出し、私はもう少し響と話をしようと手を伸ばした直後……。

 

「そんな……どうして!?」

 

「――ッ!?こいつ!!」

 

私達の前に以前逃げられたカルマノイズが現れた。

 

「ノイズなんか……全部打ち砕いてやる!」

 

 

「―Balwisyall Nescell gungnir tron―」

 

 

カルマノイズを見た響はギアを纏ってカルマノイズに向かおうとする彼女を見た私は一緒に逃げようと声をかけるけど……

 

「戦う気がないなら一人で逃げればいい。……でも、私は逃げないッ!!」

 

そう言って響はカルマノイズに向かって走り出した。

 

「響……それなら!」

 

 

「―Rei shen shou jing rei zizzl―」

 

「私は響を一人にしない!絶対に護るんだ!!」

 

聖唱を唄い神獣鏡を纏った私は響の後を追い、一緒にカルマノイズに向かっていった。

 

 

―未来視点、終了―

 

 

 

 

―カルマノイズが現れる前、ネコアルク達は……―

 

 

「このターンで決める!

我輩はフィールドにいる、麻婆神父!アーカード!そして赤ダルマの三体をゲームから除外して……。

 

【渋いボイスが似合う男!ジョージ】を攻撃表示で召喚!!」

 

 

【渋いボイスが似合う男!ジョージ】

 

攻撃力80,000

 

防御力80,000

 

 

ネコカオスの手札から渋い壮年の男がネコアルクの前に現れた!

 

「ば、バカな!?ジョージだとォ!?そのカードをどうしてお前がッ!?」

 

「……フッ。以前、ある理由でとある男から譲り受けてな。その男曰く、このカードを持てば世界の壁をも越えるとな」

 

「ま、まさか伝説のカードをここでみられるとは……!」

 

「フッ、そして……これで終わりだ!ジョージの攻撃!

 

【ファンとしては生で聞きたい名言!】」

 

「グワァァァッ!?」

 

 

カードゲームをしていた。

 

 

―終わり―




どうもクロトダンです。
長くなりすぎたのでここで区切りました。次回で閃光編が終わる予定です。

そして前書きにも言いましたがもう一度……

プリキュアファンの方々、すみませんでした!

実はネコカオスを出すと決めた時にプリキュアが15周年と小耳に挟み、その時初代を視聴していたのを思いだし、
「初代達の姿をしたネコアルク達が初代達のセリフを言ったら面白いかな?」

と考えてた結果、こうなりました。

本当、何やってんだ自分は?と書き終わってから冷静になりました。

そしてもうひとつ、前回Gガンにジョージが出たと言いましたが、自分の勘違いでした。
すみません、別のロボット作品とごっちゃになってました。

CCC復刻イベントが終わってしばらくしたら、次の話を投稿する予定ですのでお待ちください。



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XD翳り裂く閃光編その3:私の温かい場所

続きを楽しみにしていた皆様、お待たせしてすみません。
翳り裂く閃光編、ついに完結です。

散々悩んだ結果このような終わり方になりましたが、自分としては中々いい出来になりました。

それでは本編をどうぞ。



――ネコアルク視点――

 

 

 ドーモ、みにゃさん約一年ぶりのネコアルクデース。

 あれから平行世界の響ちゃんがカルマノイズにと一体化してしまったり、米国から研究のため日本にある記憶の遺跡に保管してたこの世界に存在する《ゴライアス》とか言うゴモラモドキが、装者たちとカルマノイズの戦いで発生したフォニックゲインで目覚めちゃったんにゃよねー。しかもあの害獣(ネフィリム)と同じ自律稼働型型完全聖遺物にゃんだってー。

 

 イヤー、やんニャッちゃうねーニャッハッハッハッ!(ФωФ)ワロス

 

 まぁ。それから色々あって、響ちゃんが姿を眩ましたり、この世界の翼さんが絶唱を唄って戦線離脱して、アチシらの世界に戻ってゴモラモドキの弱点を調べたりと行動したにゃ。

 そんでもって、まずアチシらはゴモラモドキを活動停止にさせようと行動したんにゃけど、真っ黒ににゃった響ちゃんが現れてさあ大変!

 そのあとちょっと現場から離れた響ちゃんを未来ちゃんが一人追い掛けて行くのを見送ったアチシは残ったメンバーでゴモラモドキを止めようと戦闘を始めたたんにゃけど……。

 

「にゃーんか原作より強くなってない?あのゴモラモドキ?」

 

 アチシの視線の先にはゴライアス(ゴモラモドキ)と戦って苦戦しているクリスちゃん達を見て隣に立つネコカオスに話しかけるとコイツは煙草を吹かした後、ゴモラモドキの姿を少し見ると質問に答えたにゃ。

 

「フム……多分だが、この世界に我輩達が存在したことにより、《世界》が奴を強化したんだろう。本来、存在しない筈の異物を除去しようと《世界》が(ゴモラモドキ)に干渉したんだろう。現に本来の奴に存在しない回復能力が備わったのがその証拠だな」

 

「ほーう、という事は例えばアチシらが好き勝手ヤラカシテいたら……下手したら《抑止力》案件微レ存?」

 

「かもしれないな……(フゥー……)」

 

「デジマぁ……あーこれはクリスちゃん達に迷惑かけたかにゃー。まあ、これに関しては置いといて、それじゃやりますかぁー」

 

 ため息を吐いた後、アチシは久しぶりに全身に魔力を纏うように身を包む。包んだ魔力が霧散するように消えるとそこにはいつもの姿(ギャグモード)から真祖の姫の姿(マジモード)に変身した私になる。

 

「んー……っ!久しぶりになったけどやっぱり慣れないわねーこの姿(これ)は。……んで?そこのネコミミとシッポを生やした半裸の黒コートのおじさまは誰かしら?」

 

 両腕を上に上げて筋肉をほぐした後、視線を隣に立つ()()()姿()()()()()()()に向けて声をかける。

 というかその姿でネコミミとシッポを生やしたら普通に警察沙汰待ったなしね。

 

「ふん…くだらんな。そのような事、我にとっては些細な事だ……」

 

 「イヤイヤイヤイヤ……。さすがにネコミミとシッポ(その姿)で出歩いたら、まんま不審者だし……」

 

 想像してみなさい。ネロ・カオスの姿でそんなの生やしてたらヤバイでしょ普通。

 

「くだらん。それに我からして見たら、そちらの方が無理がある。その姿の実年齢からしたらそちらの方が無理がある」

 

「あー、そうだよねー!見た目ピチピチでも、ネコミミとシッポを生やした真祖の姫(この姿)の実年齢を考えたら無理があるわよねー!アハハハハハハハハッ!…………ブッ血killわよ変態半裸男

 

 よーしその喧嘩買ったぁ!誰がババアよ!誰が!転生してからまだ■■■■年のピチピチよ!はい、そこの画面の向こう側から見てるあなた!今コッソリババアじゃんって言ったの聞こえたからね!

 

「上等よ。オリジナルの代わりにここで決着をつけましょうか?」

 

「笑止。やってみるがいい年齢詐称の姫よ」

 

 互いの間に火花を散らし一触即発の中、睨み合っていると聞き覚えのある声が私達の頭上から聞こえて、何だと思い頭上を見てみると―――。

 

「キャァァァァァァァッ!」

 

 ゴモラモドキの攻撃に吹き飛ばされたセレナちゃんのの姿が視界に入り、それを見た私は地面を蹴って上に跳ぶと、頭上から落下してくるセレナちゃんを上空で受け止めて、軽々と地面に着地して彼女に声をかける。

 

「よっと。大丈夫?セレナちゃん」

 

「あ、ありがとうございます。ネコアルクさ……ドナタデスカッ!?」

 

 セレナちゃんが閉じてた眼を開きながら、私の顔を見ると驚いてカタコトになった。え?そんなに驚く事かな?

 

 …………あ。

 

「そういえば、この姿を見せるのは初めてだっけ?アハハハッ!ゴメンゴメン!私だよセレナちゃん。そりゃあビックリするよねぇ……教えたいけど、今は響ちゃんを追い掛けて行った未来ちゃんの応援に行かないといけないし……とりあえず詳しい事は後で話すから、それは後でね?」

 

 そう言って彼女にウインクを送るとそれを見たセレナちゃんが顔を真っ赤にして「は、はひ……」と頷いたので彼女を地面に座せて、隣に立つネロ・カオスモドキ(ネコカオス)に準備はいい?と声をかける。

 

「然り。なら即座に片付けるぞ。……巨人(ゴライアス)……か。本来の我なら、もしかしたら貴様を取り込もうとしたのだろうが……悪く思うな。今の我は響の為にこの力を振るう事だけだ」

 

「あら意外(いがーい)。その姿になったら自分の事を優先するのかと思ったけど、案外、優しいんだ?まあ、私もこの力を振るう時は響ちゃんと未来ちゃん(大切な家族)の為に使うって決めているけどね。それじゃあ……」

 

 ごきりと指の関節を鳴らし、ネコカオスは影から複数の様々な獣を呼び出しながら、私達の姿を見て驚いているクリスちゃん達を追い抜きゴライアスの前に立つ。

 

「ちょっと本気でやりますか!」

 

「さあ……生を謳歌しろ!」

 

 その言葉を発端にゴライアスが雄叫びを上げて襲いかかりそれと同時に私達も奴に向けて駆け出した。

 

 

――ネコアルク(マジモード)視点、終了――

 

 

 

 

 

――グレ響視点――

 

 

 平行世界から来た未来が向こうの世界に帰ってから1ヶ月が経った。

 あの騒動の後、私の胸にあったガングニールが消え、普通の身体に戻った私は今まで休んでいたリディアン音楽院にもう一度通う事にした。

 

 それと私の周りに変化があった。一つはこの世界の私の友達(未来)が以前通っていた学校からリディアン音楽院に転校してきた。それに二課が手引きしたのか寮の部屋に一緒に住めるようようになっていた。

 長い間離れていたからかまだお互いに少し緊張してるけど、昔と同じように未来と一緒に通えるようになって嬉しいのは内緒だけど。

 

 そしてもう一つは――。

 

 ―――ネコカオスが私の前から姿を消した事だ。

 

 それに気付いたのは私が未来と再開してから翌日の事だった。特異災害対策機動部二課からの計らいでもう一度リディアンの寮に住めるようになり、私はネコカオスも一緒に連れていこうと隠れ家に向かった。

 

 ……でも、部屋にネコカオスの姿がなく、代わりに部屋にあるテーブルの上に手紙だけが置かれてあった。

 

 手紙には私の胸のガングニールが消えて、命が助かったと私がもう一度誰かを信じるようになって安心して私から離れるという言葉が書かれていた。

 ネコカオスが何で私と一緒にいた理由は、初めて会った時から心が荒んでいた私の状態とを見抜き、心配して心が折れないように側についていたからだ。

 そして、一緒に過ごす内に私の胸にあったガングニールが私の身体を侵蝕しているのに気付き、ノイズを倒すのを止めない私を見て忠告しても無駄だと判断して、せめて一日でも長生き出来るよう私が無理をしないようにサポートに徹していた。でも、平行世界から来た未来達のおかげで私は助かった。

 

 それを確認したアイツは自分が側にいなくても大丈夫と判断して、姿を眩ました。

 

 私はすぐにネコカオスを探した。初めて会った路地裏、二人で釣りに行った港、心当たりがある場所を探し回ったけど何処を探してもネコカオスの姿を見つけることは出来なかった……。

 

 それから数日経ったある日の放課後、私は未来と一緒に下校しようと荷物を纏めていると、いつも三人一緒にいるクラスメイトの会話が耳に入った。

 

 

 

 

「うぁああ……。ヤバイ、今月色々買いすぎたかも……」

 

「自業自得でしょ。後悔するなら買わなければいいじゃん」

 

「とんでもない!電光刑事バンの数量限定フィギュアが売っていたんだよ!二度と巡り会うかわからなくなるし、あれを逃したら私は一生後悔する!」

 

「ふーん、でもそれで次の振り込みまでどう過ごすの?アルバイトでもする?」

 

「アルバイトかぁー……出来れば日雇いの募集があればいいなー」

 

「募集と言えば、商店街に新しくオープンしたばかりの不思議な喫茶店がアルバイトを募集してましたよ」

 

「不思議って、アニメじゃないんだから……。それってどんな店なの?」

 

「いや、聞くんかい」

 

「えーと、確か――」

 

 

 

 

「(アルバイト、ね……。ま、私には関係ないな)……お待たせ。それじゃ帰ろうか未来」

 

「うん、帰ろう響」

 

 席を立とうとしたその時、さっきのクラスメイトのある言葉が私の耳に入った。

 

 

 

 

「――確か、()()()()()()()()()()()()()()が店長をしてるみたいです」

 

 

 

 

「ッ!?ごめん未来、ちょっと待ってて!」

 

「え?ちょっと響!」

 

 私は未来に一言声をかけてから、三人で話しているクラスメイトの内の金髪の生徒の肩を掴んで、さっきの話について質問した。

 

「ねぇ!その喫茶店で何処にあるの!」

 

「わっ!?立花さん!?」

 

「ど、どうしたの?そんな血相を変えて?」

 

 私が声をかけたのが意外だったのか、ツインテールの生徒と短髪の生徒が眼を丸くしていたけど、私は二人の視線を気にしないで金髪の生徒にもう一度質問した。

 

「いいから、その喫茶店って何処にあるのか教えて!」

 

「は、はい。商店街にある―――」

 

「あそこか……ありがとう。それと驚かせてごめん!」

 

「あ、待って響!」

 

 喫茶店までの場所を聞いて、お礼と謝罪を三人のクラスメイトにかけた後、すぐに教室から飛び出すと後ろから慌てて追いかける未来を尻目に目的地である喫茶店まで走り出した。

 

 

 

「あー、ビックリしたぁ」

 

「でも意外だったね。立花さんってクールなイメージだったけど、あんな顔も出来るんだ?」

 

「そうですね。……それなら、今度は私達から話し欠けてみましょうか?」

 

「お?いいね、それ!」

 

「意義無し!」

 

 

 

 

「ハァ、ハァ、ハァ、……ここか」

 

「ハァ、ハァ、ハァ……ここが目的のお店なの?響」

 

 リディアン音楽院からしばらく走り続けた私達は、息を整えながら目的地である小さな喫茶店に辿り着いた。

 

 私は【混沌の灰猫】と書かれた看板が掲げられた喫茶店の扉を開いて中に入ると窓側に五つのテーブル席が設置してあり、目線を反対側のカウンターテーブルに移すとカウンターテーブルに備え付けられた椅子の上に座っているタバコを吸っている猫みたいなナニカの姿を見た私は思わず目を見開いた。

 

「フゥー……まさかお嬢ちゃんみたいな娘がこの店に来るとはな。大したものは出せないがコーヒーの味は自信がある。そちらのお嬢ちゃんも一緒に飲むといい」

 

 アイツはタバコの煙を吐いた後、灰皿に押し付けて火を消すと椅子から飛び下りて、私の後ろで信じられないのを見た顔をしている未来にも声をかけて席に案内してきた。

 私は困惑する未来の手を引いて、カウンター席の椅子に座らせてから隣の椅子に座ってからカウンターでコーヒーをドリップしている糸目の黒いネコモドキに声をかける。

 

「いなくなったと思ったら、こんな所にいたんだ?」

 

「フッ…、ようやく肩の荷が降りたのでな。これを期に喫茶店を開いたわけだ。それと我輩の入れるコーヒーは砂糖とミルクを入れなくても飲みやすいぞ」

 

「ふーん……まあいいけどね。そんなに自信があるなら楽しみだね」

 

 顔を背けてこちらの顔を合わせないアイツの背中を見ながら、私は笑みを浮かべて楽しみにしてると声をかける。

 

「フッ……そら、出来たぞ。よく味わうといいぞ」

 

 私達の前にコーヒーを置いて飲むよう勧めながら、自分用に入れたコーヒーを飲んでいた。

 私がコーヒーが入ったカップを手に取って一口啜ると、繊細な苦味とほんのりとした優しい味わいが口の中に広がった。これならコーヒーがあまり得意でもない私でも飲みやすい味で思わず笑みを浮かべた。

 私の顔を見た未来もカップを持って、一口飲むとその味わいに驚いたが、その優しい味わいに彼女も笑顔を浮かべて、ゆっくりとコーヒーの味を楽しんでいる。

 

「へー、中々美味しいね。こんなに美味しいならもっと早く飲めばよかったかも」

 

「フッ、そう言うな……気に入ったなら何時でも来るといい。お得意様として安くしておく」

 

 私の素直な感想が嬉しかったのか、照れ臭そうに言った。

 

「言ったね?なら、そうさせて貰うよ。改めてよろしくネコカオス」

 

「ああ、こちらこそよろしく頼むぞ。響」

 

 そうして言葉を交わした私達はニヤリと笑いあいながら、もう一度コーヒーを口に含んだ。

 

 

――響視点、終了――

 




 どうも皆様、クロトダンです。

 本当にお待たせしてすみません。

 あれだけ引っ張っておいてこれだけかよと言われてもおかしくない内容ですが、この作品がシリアスではなくギャグ作品なのを思いだしこのような終わり方になりました。

 そして、今回の被害者のゴライアス君。真祖モードのネコアルクと死徒モードのネコカオスの二人がかりによってあっさりとやられました。かろうじて原形は残りましたが、偽物とはいえあの二人が同時に来る光景はヤバイですね。

 次回は作者が出したかったメイド編です。ネコアルクの手引きにより遂にあの男がシンフォギアの世界に御奉仕しにやってくる!
 奴の御奉仕の嵐に装者達の貞操は大丈夫か!?



ネコカオス・シリアスモードの設定

 ネコカオス・シリアスモード(別名死徒モード)

 見た目は猫耳としっぽを生やしたネロ・カオス。

 ネコカオスがリミッターを外した姿。
 基本能力はオリジナルの死徒、ネロ・カオスより劣化しているが、オリジナルと同じく666の獣を操る事が出来る。

 固有結界『獣王の巣』(偽)

 オリジナルのネロ・カオス彼独自の《永遠》を実現するために編み出した、【獣の因子】と呼ばれる概念を《ネロ・カオス》という存在に内包する【固有結界】。
 取り込んだ獣の因子を元に【数多の獣をその身から繰り出す】戦法を得意とする。

 繰り出した獣は殺されても《混沌》としてネロ・カオス(ネコカオス)の中に還元され復活する。獣と言っても、哺乳類ばかりでなく鳥類や爬虫類、果ては昆虫・魚類・幻獣に至るまで、ありとあらゆるモノが飛び出してくる。
 オリジナルと同じく因子を鎧のようにまとう事も可能であり、その際には天を衝くような巨大な二足歩行の魔獣にもなれるが持続時間はオリジナルより更に短い。


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