ハイスクール・イレギュラー禁書目録 (オイスター牡蠣愛好家)
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原作前~余興~
知識神、始めました!


さて、俺は今は絶賛スカイダイビング中である。

 

高度は、ざっと30000mくらいだろうか?

 

と、こんなことを言っているうちに地面は近づいてくる。

 

「Help meーーーーーーーーーーー!」

 

事は数分前に遡る。

 

 

 

 

 

 

俺は白い空間にいた。

どこかもわからず、自分が誰かも思い出せないまま。

 

その時、どこからか人が表れた。

 

「突然ですが、貴方は死にました。」

 

そっかー、俺は死んだんだ・・・。

 

「そうですか・・・、そうですよね。」

「え、驚かないんですか!」

「記憶も無しにどう驚けと?」

「あ、忘れていました・・・。」

 

女が俺の頭に手を当てる。

すると、膨大な量の記憶が流れ込んできた。

 

「え、天寿を全うして死んだんじゃないの?」

「残念ながら、私のうっかりみすです」

「マジですか?」

「マジです。」

 

そっか、俺は転生するんだな、この流れだと。

 

「その通りですっ・・・、あれ心を読まれて驚かない!」

「こんなんで驚いていたらとっくに死んでるよ。」

「そうですか・・・。

 それでは転生しましょうか。

 貴方は生前3つにの良いことをしたので、チートは3個まで。

 ちなみに転生先はハイスクールD×Dの世界です。」

 

ハイスクールD×Dだって!

パワーインフレじゃん❗

 

「1つ目は、禁書目録の力とその中の魔術全部。」

 

完全記憶能力はとても便利だ。

 

「それで1つという扱いですか・・・。」

 

「2つ目は、ノゲノラの機凱種(エクスマキナ)の解析体の力。」

 

解析体なら何でも術を解析できる。

これと特典1を組み合わせれば、もはや無敵だろう。

 

「3つ目は、信用を生み出す力。」

 

これで自分の周りはOK!

まあ人脈は必要だしね。

 

「すべて、チートですね・・・。

 まあいいです、注文を承りました!」

 

神はカチャカチャとカーソルのようなものを動かしていた。

そして・・・。

 

「準備が整いました、いってらっしゃーい!」

 

 

 

 

 

ー回想終わりー

 

そんなこんなで絶賛スカイダイビング中。

実はもう地面まで5mくらいし・・・。

 

ゴフっっっっっっっっっっ!

 

すごい音がして、地面にぶつかった。

 

 

 

しばらくあと・・・。

 

「あれ、死んでない!?」

《それは貴方が魔術を発動させたからです。

 無意識ですが。》

 

頭の中に声が流れ込んでくる。

 

「えっと・・・、誰?」

《ああ、実体になるのを忘れていました!》

 

女の声は一度途切れ、同時に俺の周りに光が現れた。

光は徐々に形を作り始め、やがて女の人になった。

 

「改めまして、こんにちは。

 神の間で会いましたね。

 私は女神『デュラス』です。」

「へえ、で、なんのよう?」

「やはり驚かないんですね・・・。

 実は、私はこの世に降りることが許されています。

 そこで、貴方に伝えたいことがありまして。」

 

どうせ、しょうもないことだろうが。

聞いておいて損はないので聞くことにした。

 

「貴方を転生させるときにチート能力《信用を作り出す力》を

 《神妖を創り出す力》にしてしまったんです!

 あ、妖怪というのはですね悪魔や鬼などの人外のことです。」

 

そっか、信用が神妖にね・・・。

 

「えっ!?」

「やっと驚いてくれましたね!

 それと、とばす時代が神が生まれる前なので、作り出してもらえますか?

 いや、この世界以外も神がいない状況になってしまって。

 当然、『とある』や『ノゲノラ』の世界にも。

 神は《創造神》《全能神》《世界神》《破壊神》を。

 あと、この世界の神だと

《オーディン》《聖書の神》《帝釈天》《ゼウス》も。

 妖怪は《悪魔》《ドラゴン》だけで結構です。」

 

「そんな〜、まあいっか。」

 

というわけで、神を作っちゃいました!

いつの間に『デュラス』は消えているし・・・。

 

それからは簡単だった。

生み出した神々からは《父上様》と呼ばれているし。

ついた二つ名は《知識神》。

まあどうだろうと構わないんだけどさ。

 

それと、生み出した神々にいろいろ習った。

いや、息子に教わる親父っていうのもちょっと変だけど。

俺にはとあるの術しかないし?

みんな能力があるし?

神術も使えるから。

 

まあその時は驚かれたよ。

そりゃ、自分たちを生み出した父が術を使えないって知ったらね。

 

それぞれの神から習ったから、多種多様な技を覚えたよ。

まあ《解析体の力》あってこそだけど。

 

いちおう、厳しい修行もしたよ?

何もしないで能力に頼ってるだけのクズにはなりたくないし。

 

しばらくしたら、みんなどこかに行っちゃったよ。

世界を作ってくるんだってさ。

あと、転生システムとか。

 

もう残ってるのはオーディンのおっちゃんと龍美と真紅だけか・・・。

 

ちなみに、真紅は赤龍真帝。

龍美は無限の龍神のことね。

 

というわけで、今日この頃、暇です。

 

じゃ、原作開始まで待ちますか・・・。

 

あー、悪魔を早く滅したい・・・。

 

 

 

 

 

~神side~

 

「ふむふむ、あの人は二重人格でしたかー。

 それで、悪魔に恨みがあると。

 そりゃ、自分達の国に領地とかいって悪魔が入ってきたらね・・・。

 ん?

 あー、あの人あと数億年で人格が1つになっちゃうよ!

 それこそ、大きなダメージとか受けたら・・・。

 ま、いっか。

 この事は彼にも上司にも内緒にしておこー。」

 

 

このとき、神は知る由もなかった。

彼が後に魔神としてあの世界を危機に貶めるとは。

 

 

 

 

 

 

 

 



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勢力バランス、崩れました

あのあとどうなったか、何億年分か、教えよう。

 

 

まず、創造神達が帰ってきて、力を合わせて生物を創った。

 

 

そして何億年か後。

 

聖書の神が消えそうになっていたので「システム」を完成させた。

これは楽だった。

そのせいで人間には7つの大罪が芽生えてしまったけど。

 

ちなみに、聖書の神は天使を大量に創り、従えた。

 

同時に、欲を持ったものが堕天して、堕天使が産まれた。

 

ちょっと参った聖書の神は平和を望んでいたので、システムを書き換えた。

 

まあいわゆる神器のこと。

 

人間という第三者を通して三勢力の綻びを埋めようとした。

原作で言うところのアーシアの神器とかがいい例だな。

 

でも、そのせいで人間は戦争を始めてしまったんだ。

 

それでその戦争で『トライヘキサ』が目覚めて・・・!

それを倒すために神々で奮闘したんだけど・・・。

 

世界は一回終わってしまったんだ。

無事にトライヘキサは封印できたんだけどね。

 

悲しみに包まれた時、俺がいった言葉でみんな元気になったお‼

 

(なんと言ったかは黒歴史になるからHI☆MI☆TU☆だぜ!)

 

だから、神々でもう一回作り直した。

 

あと、2度とこんなことが起きないように『聖書』に記したんだ。

対処法は分かったからね。

 

と、まあここまでが今まであったこと。

これから俺は三勢力に話をしに行った。

それこそ、和平のためにね。

 

まあ結果は失敗だった。

交渉決裂だったね。

原因は俺なんだけどさ。

奴等の事が嫌いだから。

 

 

原作だと、二天龍の介入で停戦して、重要人物が死ぬんだっけ?

まあそれにも対処はしてるよ。

 

聖書の神に死なれたら悲しいからね。

なに、そのときになれば分かるさ。

 

 

 

 

というわけで、二天龍の退治に向かいます~!

 

 

「おお、やってるやってる。」

 

「フハハ、我が灰となれ‼」

「やめろ、私は四大魔王のいっか・・・」

 

その先は続かなかった。

うん、これで原作通り四大魔王が全員死んだっぽい。

 

というわけで、介入しますか!

 

「そこまでだよ、二天龍。」

 

「なんだ、お前は?」

「我らにはむかう気か?」

 

はあ、これだから最近の竜は。

 

「これでもまだそんなことがいっていられるかな?」

 

そう言い、俺は神力と龍力を解放する。

 

「なっ!あなたは我らが遠い先祖を御作りになった存在。

 知識神様ですか‼」

「とんだご無礼を!」

「いや、謝るなら俺じゃなくて死んでいった人たちにだろ?

 とりあえず神器に封印するから。」

 

というわけで、赤龍帝と白龍皇が生まれましたとさ。

 

あーあ、この他勢力の視線、どうしよ?

 

なんか『龍を統べるもの』とか『知識を統べるもの』って呼ばれてる。

え、『闇色の英雄』だって?

確かに全身黒い衣装だもんな。

その名前気に入った❗

これからはそう名乗るし、それらしいしゃべり方にしよう。

 

なんか大変だな~。

 

やば、聖書の神が死にそう!

じゃ、発動しますか!

 

「第1章5説神の与えた大罪とは何か より 『傲慢』

 二重展開 『限界突破』

 三重展開 『知識欲の果てに』

 四重展開 『生け贄』

 五重展開 『神の奇跡』」

 

何をしたかわからない人に説明しよう。

 

まず、禁書目録の『傲慢』という術式でイメージを形ずくる。

(聖書の神が死んだときに俺の魂に意識が入るというイメージ。)

 

それだけだと、すぐに崩壊する術式になってしまうので、術式を多重展開した。

 

つまり・・・

人間の霊力で『限界突破』をかけて力を増幅させ、

知識神の力で『知識欲の果てに』を発動させその力の使用法を書き換え、

悪魔の術式で『生け贄』を使い身を代償に術式を完全なものとし、

テレズマで 『神の奇跡』を起こし、成功率をあげる。

 

 

これはシステムに反したことなので、たぶん当分の間俺は封印されるだろう。

それに、『生け贄』の代償でその年月はさらに長くなるだろう。

 

あ、でもやり残したことがあったな・・・。

『姫島家』と『猫又姉妹』も救わなければ・・・。

 

そのためにもうひとふんばりする。

 

『システムを越えた救済』

『神の慈愛』

 

ま、これで絶対に救済される筈だ。

念のために俺の半身だけ残しておくか・・・。

 

あ、ヤバい・・・。

本格的に意識が・・・。

 

かならずこの世界に戻ってくるぞ‼

 

 

 

 



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目覚め、そして現れた裏人格

目が覚めたら、暗いところにいた。

 

どうやら冥界にいるまんまなようだ。

 

というわけで、人間界にいきます~!

 

「おっと!」

 

そんなことを思っていると、突然意識が持っていかれた。

 

そして、目を開けると・・・?

(精神世界なので目などないのだが、そこは語らないでおこう。)

 

『ふむ、汝が我の寄生先か。

 一応いっておく。

 たったいま、我の人格に自我が生まれた。

 あ、忘れてたな、我の名はアポカリプスだ。』

 

なるほど、なんとなく把握した。

 

『つまり俺は二重人格だったんだね?

 で、今は君が1つになった、と。

 申し訳なさそうにしてるけど、ひょっとして悪魔が嫌いなのかな?

 いや、人外が嫌い?

 というか、無理しないで、一人称はそれでいいけど

 俺のことはお前ってよんで?』

 

『いいだろう、そしてよくわかったな。

 お前の友に悪魔がいただろう?

 あと堕天使も。

 もしかしたらそやつらを殺してしまうかもしれぬ。』

『いいよ、俺は神の味方だし。

 日本神話と他の神話も人外は嫌いみたいだし?

 ただ、天使だけは殺さないであげて?

 聖書の神は悪くないんだ。』

『うむ、心得た。

 それでは、またな。』

 

ちょっと待てよ、もうひとつ力を感じる。

 

『そこにいるんでしょ、聖書の神くん!』

『よく分かりましたね。

 私は死んだはずなのですが・・・。』

『ああ、僕の施した魔霊神術のおかげだね。

 君が死んだら俺に魂が来るようにしたんだ。

 その代償で俺は何千年か寝ちゃったみたいだけど。』

『申し訳ありませんでした、お父様。』

『いやいや、過ぎたことだし。

 これで実質三重人格ってことになるのかな?

 じゃあ、俺は帰るねー!』

 

話が終わると、いつのまにか戻ってきていた。

まあいい、まずは原作キャラを救いに・・・

 

そっか、それは俺の半身がやってくれたか。

 

それじゃ、とりあえず天照たちに会いに行きますか!

 

 

 

高天原にて

 

 

「おーい、天照~、イザナミ、イザナギ、いるか~」

 

すると、一人の男が飛んできた。

 

 

「おい貴様、天照様を呼び捨てなど、どういうことだ!」

「うーん、近頃の八百万の神の一角は、この微弱な神力も感じられないか。」

「なんの話をして・・・確かに神力があるな。

 一体何者だ、人間がこれる場所ではないが?」

 

そう言って衛兵は切りかかってくる。

僕はそれを軽々と避け、一撃で奴を仕留めた。

 

「くっ、この私が負けるなんて・・・。」

 

はあ、まだ気がつかないか・・・。

しかたない、神力の一部を解放するか・・・。

 

 

「まだわからねえのか?

 俺はお前にヒントを与えたぞ?」

「まさか、あなた様は・・・!」

「そうさ、知識神さ。」

 

ミルミルと衛兵の顔が青ざめてゆく。

 

「大変なご無礼をいたしました❗」

 

どうも神力を解放すると『彼』の人格になるみたいだ。

 

 

「いや、僕は全然問題ないよ~!

 イザナミたちがどうするかは知らないけど。」

 

まあこの『人間モード』の態度を見せるのはここだけにする。

まあ、心を許した相手だけってこと。

 

 

ちなみに、知識神というのは全体での役職。

それぞれの神話ごとに役職はあるよ。

 

日本神話では『倭国大尊乃神』という役職。

北欧神話では『ルオージャ』という役職。

中国神話では『盤古』という役職。

ギリシャでは『デミウルゴス』という役職。

ローマでは『プリモディアル』という役職。

 

冥府ではそれこそ『アポカリプス』とよばれている。

これと『彼』の名が同じなのだから皮肉以外の何者でもない。

 

ようは、全ての神話で最高神ってこと。

あと、それぞれの神話で姿が違うんだな。

神術で体を作り替えてるからね。

 

しばらくすると、天照とイザナギが飛びかかってきた。

 

「久しぶりです、お父様~!」

「会いたかったです、お祖父様‼

 そして、初めまして‼」

「ヤッホー、久しぶりだね!

 ところでイザナミは?」

 

あ、いけないことを聞いてしまった・・・。

僕は日本神話を思い出して、絶句する。

 

確か、こんな内容だった気がする。

 

 

 

イザナミが、火の神であるカグツチを産んだために陰部に火傷を負って死亡。

その後イザナギはカグツチを殺し、出雲と伯伎の国境の比婆山に埋葬した。

 

イザナギは、イザナミに逢いたい気持ちを捨てきれず、黄泉国まで逢いに行った。そこで「決して覗いてはいけない」という約束を破って見てしまった。

腐敗して蛆にたかられ、八雷神に囲まれたイザナミの姿を。

その姿を恐れてイザナギは地上へ向かって逃げ出してしまう。

追いかけてくる八雷神、黄泉醜女、そしてイザナミに、

髪飾りから生まれた葡萄、櫛から生まれた筍、

黄泉の境に生えていた桃の木のを投げながら難を振り切った。

 

イザナギは、黄泉国と地上との境、黄泉比良坂の地上側出口を大岩で塞ぎ、

イザナミと完全に離縁した。

岩の向こうからイザナミは

「お前の国の人間を1日1000人殺してやる」と言った。

それに対してイザナギは

「それならば私は産屋を建て、1日1500の子を産ませよう」と言い返した。

 

その後、イザナギが黄泉国の穢れを落とすために

「筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原」で禊を行なうと様々な神が生まれた。

最後に、左眼からアマテラス、右眼からツクヨミ、鼻からスサノオを生み、

彼らにそれぞれ高天原・夜・海原の統治を委任した。

 

 

と、まあ悲劇の話になっている。

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・神話では。

 

 

恐らく誰も気づいていないだろう。

イザナミは死んだのではなく吸収されたのだと。

 

 

そう、それは取り込んだ張本人であっても…。

 

 

 

 

 

 

「悪い、聞いた僕が無神経だったね。」

「いいんです、お父様。」

 

よかった、これで一件落着・・・

 

「「ところでその傷はどうしたんですか?」」

 

とはならず、衛兵がボコボコにされましたとさ。

 

 

それから僕たちは悪魔や堕天使の話をした。

 

『悪魔の駒』でひどい目に遭った人がいること。

それにより妖怪の数が減っていること。

 

『神器狩り』によって多くの人間が殺されていること。

 

悪魔共が勝手にふるまい、ここを領地だと言い張ることなどなど。

 

聞けば聞くほど、あいつらが憎くなってくる。

まあ、サーゼクスたちはかろうじて許すとしよう。

 

結局、その話は持ち越しとなった

 

そして、僕は帰ることにした。

 

「それではな、天照、イザナギよ。

 また会おう。」

「さすがお父様、もう仕事モードですね。」

「また会いましょう、お祖父様‼」

 

というわけで、帰りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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いざ北欧へ‼

あのあと、俺は北欧まで行った。

そしてそこでオーディンとお話をした。

 

「おーいオーディン、いるかい?」

「なっ、貴様は何者だ‼

 オーディン様を呼び捨てになど‼

 しかも人間ではないか!

 

またこの反応か・・・。

訂正は面倒くさいから、記憶を直接流し込もう‼

 

『第3章125節 記憶を形作るもの より生命の声』

 

これはとあるの魔術。

相手に記憶を共有する魔術だよ。

原作でインデックスは上条さんに使ってあげられなかったけどね。

これがあれば歴史は違ったかもしれない。

 

と、しばらく回想をしているとヴァルキリーから煙が上がっていた!

 

「すまぬな、量が膨大すぎてお前の頭がパンクするところだった。

 こちとて、悪気があったわけではない。

 許してくれ。」

 

(いつの間に表に出てきたんだよ、アポ。)

(すまぬな、時々こうして表に出てこないと

 力が暴発してしまうからな。)

(なんだ、そういうことか。

 ならいいや。)

 

「はっ、貴方様はルオージャ様だったのですね!

 まさかお会いになれるとは‼」

 

そう言って男はオーディンのもとへと向かっていく。

 

(待ってる間暇だね?)

(そうだな、俺としりとりでもするか?)

(いいねそれ、じゃあ始めるか!)

(シヴァだ。)

(ア、か・・・。

 アレース。)

(スフィンクスでどうだ?)

(またすの・・・。

 すさのお。)

(オルフェウスでどうだ?)

(そういえば昔いたねそんな人。

 たしか今は星座になってるはずだよ?

 え、また『す』なの!?

 スキュラ‼)

(あいつはなかなか可哀想な奴だったな。

 怪物にされた奴だろ?

 ラードーン‼)

(ラードーンってあの龍のこと?

 あれは気持ち悪かったな・・・。

 ん?)

(しまった、俺としたことが負けてしまった!)

(しかたないよ、ほらこうしてるうちに

 オーディンも来たみたいだし。

 今度は僕が表に出るよ!)

 

「オーディン、久しぶりだね!」

「父上様、お久しぶりじゃの!

 ほら、ロスヴァイセ挨拶せんか。」

「こんにちは、ルオージャ様‼(相変わらずイケメンだな・・・)」

 

ロセから何か聞こえてきたのは気のせいだろう。

 

「ロセは早く彼氏作りなよ?」

「そうじゃぞ?」

「わかってます、そんなこと!」

 

ふーん、わかってるのかな。

 

(そろそろ仕事モードに入るよ!)

(おう、分かった。俺の出番だな。)

 

「さて、オーディン。

 お前は今の現状をどう思う?」

 

「それはまた、突然じゃのお父様。

 そうじゃの、はっきりいってなめられておる。」

 

「だろ?

 近頃の三大勢力の動向は怪しくないか?

 同盟を組んだみたいだが…。

 表向きには和平でも、裏はどうだ?

 他勢力への侵略を目標としているようではないか。

 特に悪魔だな。

 あの種族はたちが悪い。

 俺が作っといてなんだが、やつらは手段を選ばない。

 日本神話はどうだ?

 奴等に虐げられた挙げ句、奴隷のような扱いだ。」

 

「その通りじゃな。

 実は奴等に同盟を申し込まれての・・・。」

 

「じゃあ、表向きでは組んでおけ。

 だが他勢力が攻めこまれたらそれを破れ。

 あと、資金面では渦の団を援助しておけ。

 いや、ヴァーリーとやらがいる部隊だけだ。

 他の部隊は自分達のことしか考えてないからな。」

 

「そうじゃな。

 この事は次の神話会談で挙げておこう。」

 

「それじゃあ、俺はいくぞ?」

 

「しばし待ってもらえるかの?

 最近ロキの動向が怪しいんじゃ…。」

「あの悪神か…。

 放っておけ、奴は理解してないからな。

 人間の強みを。」

「わかった。」

「ありがとうございました、ルオージャ様‼」

 

こうして俺は、北欧を後にした。

 

時間軸は…。

小説版の『放課後のラグナロク』の直前だろう。

 

すこしお邪魔してきますか~‼

 

 

 

 

 

 

 



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