サイヤ人のヒーローアカデミア (げんなま)
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サイヤ人に転生?

初投稿です。
気分と勢いで妄想したssなのでところどころ、ん?ってなるところもあるかもしれませんがご容赦お願いします。


俺が目を覚ますと、目の前には青白いモヤのようなものが行列を作っている。

その最前列で顔の赤い大男が天国地獄と流れるようにモヤを振り分けている。

 

ん?どこかで見たことのあるような光景じゃないか?

・・・ドラゴンボールのあの世っぽくない?

てかそれとしか思えないよ、あの奥の人って閻魔大王やんけ...

え?じゃあ俺って死んだの?そもそも死んだとしてなんでドラゴンボールのあの世なんや...

そんなことを考えていると俺の番が回ってきた。

 

「む?おぬしはどうやら神の手違いで死んでしまったようじゃな、お詫びと言ってはなんじゃが、もしお主が望むならば望む力を与え転生させることができるがどうする?」

 

なんか神龍涙目なお話だけど、くれるもんはもらっとくか。

 

「ぜひお願いします。」

「ではおぬしはどんな力を望むのじゃ?」

 

望む力か...ドラゴンボールの世界っぽいしこれは一択だな!

 

「それじゃあサイヤ人として転生させてください!」

 

やっぱりドラゴンボールといえばサイヤ人だよな!

 

「サイヤ人かよかろう。それでは早速、転生してもらうぞ」

 

え?力くれる以外は特に説明なし?

 

「ちょ、待って聞きたいことg」

 

ここで俺の意識は途絶えた。

 

転生してそれなりの時間がたって気が付いたが、俺が転生した世界はドラゴンボールの世界ではないらしい。

個性という特殊能力をほとんどの人間が持っているらしい。そしてヒーローという職業があるらしい。

原作はあまり知らないがここは『僕のヒーローアカデミア』の世界のようだ。

 

名前は菜野 仁《さいや じん》だ。...そのまんまの名前やんけ... 

 

それからはしっぽがあること以外はこれと言って特筆すべきことはなく俺は両親のもとですくすくと育っていった。

そして4歳の誕生日を迎えた日に変化が起きた。気を感じることができるようになったのだ。

これまではしっぽがあることから無事サイヤ人に生まれたのだろうとは思っていたのだが、空を飛ぼうとしたり気弾を放とうとしたりもしてみたが、使える気配はなかったのだ。

個性が発現したということなのだろう、しっぽがもともと生えていたのは異形型の個性だと思ったが、それとは別に気を扱う個性が発現したらしい。個性2つ持ち?しっぽは個性に含まないのでOKだ!

個性届には体内のエネルギーを扱うことができる「気」で登録してもらった。

 

 

個性が発現して以来、俺はヒーローを目指して気のコントロールと肉体のトレーニングをひたすらやった。

ヒーローになりたいと思った理由は普通にかっこいいと思ったのと、せっかくヒロアカの世界に転生したのだし力があるのであればやるべきだろうと思った。

 

そうして時は流れ俺は中学3年になり受験生だ。志望校はもちろん雄英高校だ。

勉強のほうは前世の知識と雄英に行くという目標があったのでバッチリだ。あとは実技のほうだが、今のところ身体能力はサイヤ人ということもあってか周りよりも圧倒的に、いや驚異的に高く、原作の悟空が初めて出場した天下一武道会くらいなんじゃないかと思う。

気のコントロールのほうは簡単な気の感知と簡単な気弾、舞空術は使えるようになった。

 

今はかめはめ波の特訓をしている。あとは瞬間移動なんかも習得したいな。

 

そんなこんなで受験まで修行を続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




短めですがここで切らせていただきます。
更新はできるだけ早くしていきたいですが。
夏休みも終わってしまうので不定期になります。


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雄英入試

2話目です。書いていて主人公がまだ誰とも会話してないなと思いましたが次回以降、段々と増やしていくので暖かい目でよろしくお願いします。


修行を続けいよいよ今日は雄英入試だ。

目覚ましのアラームを切り、起床し支度をして雄英高校へ向かう。

雄英高校につくと数多の受験生が会場へと向かっているので道に迷うことはなさそうだ。

 

会場に入りまず筆記試験が行われた、とりあえずボーダーは余裕で越えているだろう。次は実技試験だ。

実技試験の前にホールで実技の説明が行われた。プロヒーローであるプレゼントマイクが説明する中一人ボソボソとつぶやきながら幸運している生徒がいた。

眼鏡の子に注意されて委縮してたけど。

 

とりあえず実技試験は仮想敵と呼ばれるマシンを倒すだけでいいようだ。仮想敵には1,2,3ポイントと点数の違うものが存在することと、お邪魔虫的な0ポイント敵がいるらしい。

説明を終えた俺たち受験生は、振り分けられた試験会場である演習場にバスで移動した。演習場につくと受験生は緊張した面持ちでストレッチなどをしている。

俺はというと原作のピッコロさんみたいに気を集中させている。

 

「はい、スタートォ!!!」

 

突然の開始宣言に多くの受験生が反応に遅れるが、一部の受験生はいち早く反応する。

 

俺もいち早く反応...していたかったが、気を集中させることに夢中になっていて反応できたのは最後のほうだった。

 

「やっちまったな・・・」

 

と言っても俺の移動速度は常人では視認できないほどなので大した遅れにはならない。

高速で移動し視界にとらえた敵を勢いそのままに手刀で破壊する。この程度であれば苦労することなく倒せる。あまりに一瞬の出来事に驚いている周りの受験生のことは無視して近くの敵を一掃する。

そんな感じで次々と敵を倒していって試験の終了時間が残りわずかとなり、残りの仮想敵を探していると

 

地震のような揺れと爆音を伴い0ポイント敵が姿を現した。受験生の多くは倒しても意味がないと思い逃げ出す。

仁は逃げる必要は感じなかったが、0ポイント敵が出現した際に崩落した建物の瓦礫に巻き込まれた者、想像以上の脅威に腰が引けて動けないもの、様々な理由で逃げることができないものがいた。

 

「ヒーローたるもの人助けは基本だよな!」

 

仁は一人0ポイント敵に立ち向かう。舞空術で飛び0ポイント敵に向かって手のひらを腰付近で重ねエネルギーを溜める。そうかめはめ波である。

習得に向け特訓はしていたがまだ威力が足りず完成と言えるものではなかった。

 

しかし、今回は火事場の馬鹿力とでもいうべきか、それまででは考えられないほどのあふれんばかりのエネルギーを0ポイント敵目掛けて放つ。

 

ぶっといかめはめ波に飲み込まれた0ポイント敵は跡形もなく消え去った。ついでに後ろのビルも消え去った。

 

「ありゃ、こりゃやりすぎちったかな?」

 

0ポイント敵を倒したのは良い、しかしかめはめ波に巻き込まれた人がいるかもしれない。だとしたら大変だ。

そんな思考の中、着地と同時に試験終了のアナウンスがされた。

 

瓦礫の中に取り残された受験生を救出し救助の人に預ける。こうして雄英入試は終了した。

 

幸いにも仁の放ったかめはめ波に巻き込まれた受験生はいなかったとのことだった。めでたしめでたし。

あとは合否通知を待つだけだ。

 

 

 




次回、体力測定から演習です。


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個性把握テスト

原作があっても考えるのって難しいですね。今回もよろしくお願いします。


「受験番号318の子すごいな...単純な戦闘力だけ見ればそこらのプロヒーローなら相手にならないな」

 

「パワー、スピードともに人間とは思えないレベルだ、オールマイトにも匹敵するんじゃ...]

 

「しっぽがあるから異形型かと思うけれどあの身体能力は異常ね」

 

「敵ポイント138、救助ポイント38...ぶっちぎりで1位ですね」

 

「しかし0ポイント敵を倒した時の大規模攻撃はもう少し考えて撃つべきでしたね。周りの安全を考慮しきれていない」

 

「そんなことは入学してから教えればいい、文句なしの才能あふれる金の卵には違いないだろう」

 

 

 

入試が終わってから1週間ついに雄英からの合否通知が届いた。雄英高校からの封筒を開けると中からは丸形の機会が出てきた。

 

ん?なんでオールマイト?

 

「私が投影されたァ!」

 

機械からオールマイトが投影されオールマイトが話し始める。

 

「私は来年度から雄英高校に教師として赴任することになったんだ、いきなりだが菜野少年、結果から言おう...合格だ!筆記は文句なし!実技もぶっちぎりのトップだ。来いよ君のヒーローアカデミアへ!」

 

サイヤ人の力を持っているのだから、まず合格できるだろうとは思っていたが、いざ合格できるとやはり嬉しいものだ。

雄英高校への入学手続き等を済ませ入学までの間も修行を続けた。

 

 

 

あっという間に入学式当日になった。一度行ったこともあり特に迷うことなく雄英高校まではたどり着けた。しかし自分の割り当てられたクラスである1Aの教室がどこか分からない。

案内を確認しているとふと緑髪の少年が目についた。あの少年は入試の時ブツブツ喋っていて眼鏡君に注意されたやつじゃないか。合格できたんだな無理だと思っていたよ。

 

「おはよう、俺は菜野仁。今日から1Aなんだけど、教室が分からないんだ。君も1年だろ?教室どこか分からないか?」

 

「お、おはよう、僕は緑谷出久。僕も1Aだよ!一緒に教室まで行こうか!」

 

よし、とりあえず同じクラスの友達一人目だ。これで教室にも行けるな。緑谷と1Aの教室に着くと入試の時に緑谷を注意していた眼鏡君と爆発頭のヤンキーが言い争っていた。

雄英にはヤンキーもいるのか、まあいいや自分の席を探そう...としたとき、後ろから声が聞こえてきた。

 

「あ!君はモサモサ頭の人!」

 

「ぼ、僕は緑谷出久、よろしくね」

 

「私は麗日お茶子!よろしくね!君は...」

 

どうやら二人は入試の時に見知った顔らしい。とりあえず自己紹介しておこう。

 

「俺は菜野仁。よろしくな」

 

「仁君だね!よろしく!今日ってガイダンスだけかな?先生ってどんな人だろ、緊張するよね」

 

話していると少し大きめの気が近づいてきた、その気の持ち主は教室の前で止まった。

 

「お友達ごっこしたいなら他所へ行け、ここはヒーロー科だぞ」

 

寝袋に入りながらゼリー飲料をきゅっと飲み干した芋虫みたいな人がそこにいた。そして教室に静寂が訪れた。

 

「はい、静かになるまで8秒かかりました。時間は有限、君たちは合理性に欠けるね。担任の相澤消太だ、よろしくね」

 

この人担任なのか、てことはプロヒーローなんだな、見たことねえや。

 

「早速だが体操服着てグラウンドに出ろ。個性把握テストをやる。」

 

麗日は入学式やガイダンスは?と言っているが相澤先生には関係ないようだ。

 

 

やることは単純だ中学までやってきた体力テストを個性を使ってやるだけらしい。

相澤先生は爆豪にソフトボールを渡し、爆豪が個性を使って投げる。ボールは爆豪の個性であろう爆風に乗ってグラウンドの彼方まで飛んで行った。

結果は705mだった。それを見た生徒たちは面白そうだとか言っている。それを聞いた先生は個性把握テストの成績最下位の人を除籍にすると言った。

なんか緑谷が真っ青な顔になっているが大丈夫だろうか。まあ俺にしてやれることないし、やることやるだけだな。

 

第一種目:50m走

メガネ君が3秒04とかだしてる、速い個性なんだな。よし、つぎは俺の番か。スタート位置について合図と同時に地面をける。50mであれば走るというよりも跳ぶ感覚だ勢いそのままに俺はゴールした。

結果は3秒18だった。メガネ君よりも遅かったが修行すればまだまだ早くなれるだろう。

 

第二種目:握力

腕がたくさんある異形型のやつが540キロか...さすがにあれは無理そうか?

318キロ。まあこんなもんか。

 

第三種目:立ち幅跳び

舞空術で飛んでたら相澤先生に降りてくるよう言われた。記録は∞らしい。

 

第四種目:反復横跳び

ぶどう頭のおチビがブヨンブヨンしててすごい(小並感)それを見た俺は気を交互に放って同じようなことをした。結果は318回

 

第五種目:ボール投げ

麗日が∞出してるな、重力系なのかな?俺はというと3180mだった。

 

第八種目まであったけどこんな感じで進んでいった。そして結果が発表された。俺は2位だった。てか1位の八百万はどんな成績なんだ?俺より上のやつはいないと思ってたわ。最下位の緑谷は震えていたが相澤先生の

「君たちの限界を測るための合理的虚偽だ」とか言ってたのを聞いて唖然としてた。今日はこれで終わりとのことだったので、緑谷が測定中に負ったケガを保健室で治してもらうのを待って一緒に帰ろう校門を出るとメガネ君と

麗日が走ってきた。

 

「お二人さーん!駅まで?一緒に帰ろ?」

 

こいつは女子の友達いねえのか?とも思ったがかわいい子と一緒に帰れるのはうれしいので気にしない。

 

「それにしても生徒を鼓舞するための虚偽とは恐れ入ったよ、これが最高峰か!と思ってしまったよ」

 

俺は最下位になるつもりはなかったけど、個性が制御できてないっぽい緑谷はドキドキだったろうな。そういえば保健室で見たリカバリーガール見て思ったけど、死にかけても直してもらえるなら仙豆ほどの即効性はないだろうが、サイヤ人の特性を生かして強くなれるな。なんて考えが思いついた。そうこうしているうちに駅に着きそれぞれの家路についた。

 

 

 

 

 

 

 




リカバリーガールとサイヤ人の特性のコンボ最強じゃね?って思ったけど
回復に仙豆ほど効果がないの思い出して完ぺきではないと感じましたが意図せず発動する機会がありそうですね。

評価、感想お待ちしています。閲覧ありがとうございました。


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屋内戦闘訓練

思いついたままを文章にしているので整合性が取れない個所もあるかもしれませんがご都合主義で進めていくのでよろしくお願いします。


個性把握テストの翌日、午前の一般教養の授業を終え、今は午後のヒーロー基礎学の先生が来るのを待っているところだ。

 

「私が普通にドアから来たァ!」

 

いや、勢いよくドア開けすぎだと思う、もっとドアにやさしくしてあげて。めっちゃデカいし丈夫かもいれないけどさ。

 

みんながざわついている中オールマイトが始める。

 

「早速だが今日はこれ!!戦闘訓練!!」

 

それからオールマイトに従って、入学前に送った個性届と要望に沿って作られたコスチュームに着替えグラウンドβに集合する。俺の個性はコスチュームにあまり依存しないため動きやすく、耐久性のあるものを。デザインはとても印象に残っているものを要望した。そうして出来上がったものを着てグラウンドに出る。

 

「菜野くんかっこいいね!なんていうかどこかの星の王子様みたいだね!」

 

え?ベジータのこと知ってるの?いや、よく似たキャラかもしれないしそこは聞かないでおこう。まぁ、そこはいいとして。そう、俺のコスチュームはフリーザ軍の戦闘服を、専らベジータが来ていたものを意識してデザインを要望したのだ。青いアンダーのタイツ(?)と白をメインにキロを基調としたアーマーだ、悟空の道着にしようかとも思ったけどあの服ってすぐ破れるし頑丈そうな戦闘服にした。まだなったことはないが、満月を見て大猿になってしまうと服が持たないしなあ。

 

あ、そういえば俺って大猿になったときって理性なくなるのかな?そのリスクを考えると満月を見るのはやめておいたほうがよさそうだ。思考をやめて麗日に返答する。

 

「ありがとう、麗日はなんていうか、あれだな無重力感出てるよ」

 

「要望しっかり出さんかったらぱっつんスーツになった//」と恥ずかしそうにしている

 

麗日は要望が足りず体のラインが出ているコスチュームになってしまったそうだが、ぶどう頭の峰田がそれを見てグッジョブポーズをしている。正直なところそれには俺も同感だ。サポート会社ナイス!

そうこうしているうちにみんな出てきた。みんな個性的なコスチュームだな...っておい八百万のコスチューム胸元開きすぎじゃない?発育の良さも相まってやばいことになってるよ?峰田もよだれ垂らして見てるし...女子のコスチュームで興奮するのはここまでにしておこう。みんなが出てきたのでオールマイトが説明を始めた。今回やる屋内戦闘訓練は2対2で片方がヒーロー、片方は敵に分かれて行うらしい。

ヒーロー側は敵が潜伏している建物に隠されている核を確保するか、確保テープを敵の体に巻き付けると確保したとみなし2人を確保すれば勝利。敵側は制限時間の間、確保されることなく核を守り切ることができれば勝利らしい。組み合わせはくじ引きで決まった。将来プロになったときは即興でマッチアップすることも多いかららしい。なるほどね。そんなこんなでチームが決まった俺はIコンビで透明人間の葉隠さんと組むことになった。

 

最初の組は緑谷、麗日のAコンビがヒーロー、爆豪、飯田のDコンビが敵をやることになった。緑谷と爆豪は幼馴染らしいが仲よさそうには見えないな。

 

2コンビとも準備ができたところでオールマイトが訓練の開始を告げた。結果から言うと緑谷、麗日コンビの勝利だったが緑谷は受けたダメージがすごくボロボロだし、麗日はキャパオーバーでダウンしていた。こりゃどっちが勝ったか分かんねえな。講評の時間には八百万がオールマイトの言わんとしたことを全て、いやむしろそれ以上のことを言ってしまいオールマイトも困り顔だ。

 

場所を移して第二戦、俺と葉隠のIコンビが敵、轟と障子のBコンビがヒーローだ。轟の個性は個性把握テストの時に見た限り、氷を操る個性らしい。障子のほうは腕を増やせる個性なのだろうか?それ以上はわからない。準備の時間に入り、葉隠さんは本気出すと言って靴や手袋等のコスチュームを脱ぎ始めた。透明人間としては正解かもしれないけど、女の子としては大丈夫なのか?羞恥心とかないのかな?俺は特に準備することもないが、気を感知して相手の2人の位置を探る。

 

準備が終わり訓練の開始が宣言された。と同時に轟の気に変化があった。個性を使うつもりだな。

 

「建物の外から個性を使うのかっ!そうか!」

 

俺はとっさに葉隠さんを気で感知して抱きかかえ、舞空術で浮遊する。そしてまもなく建物すべてが冷気と氷につつまれた。

 

「あぶねえ、もう少しで氷漬けにされるところだったな...」

 

舞空術がなかったら終わってたな、さすが推薦組といったところか。

 

「菜野くん、もう大丈夫だから降ろしてもらっていい?//」

 

急に抱きかかえられたことには恥じらいを感じたのか葉隠さんが言ってきた。

 

「あぁ、ごめんごめん、今降ろすね」

 

そうこうしていると轟と障子が近づいてくるのを感じる。さてどうしたものか。いったん葉隠さんとは別れて葉隠さんには隠密行動を取ってもらって、俺が二人を足止め、できれば捕獲をするのが一番固いかな。

葉隠さんは俺の指示を素直に聞いてくれたので、俺は存分に迎え撃つことができる。歩いているのか轟はなかなかやってこない。これは油断しているな、その隙をつかない手はない。部屋の入り口からは見えないところに隠れ、轟と障子を待つ。そして轟が部屋に入ってきた瞬間、高速移動でまず轟の意識を手刀で刈り取る...はずだったが読まれていた。轟の個性壁を作りでガードされた、なぜだ?分からないが氷の壁を殴り壊し二人と相対する。障子を見ると耳を腕から生やしている、そうか腕以外にも体の一部を複製できるのか、それでこちらの位置を感知したらしい。油断したな。

 

ということは葉隠さんの位置も把握されている可能性が高いな。位置さえわかってしまえば透明人間の葉隠さんは無個性に等しい。となると俺一人で確保するか、時間を稼ぐほかないな。不用意に葉隠さんを核のところに向かわせても核の場所がばれるだけだし、ここに留まってもらおう。

 

「あぶねえじゃねえか菜野、てかどうやって氷回避した?」

 

「教えるわけねえだろ!?」

 

身構える轟に向かって跳躍する。さっきよりも速いスピードに轟は反応しきれていない、いけるこのまま倒して確保だ。残像拳を使い二人の背後に回る、俺の残像に向かって氷を放った轟に今度こそ首元に手刀を決め気絶させる。そして一連の動きに反応できていない障子には葉隠さんが意表をついて確保した。轟にもそのまま確保テープを巻いて俺たちの勝利となった。

 

「やるな菜野、動きが全く見えなかった...」

 

当然だ、今の俺はたぶん2回目の天下一武道会で優勝できるくらいになっているだろうからな。いくら異形型で身体能力が高いと言ってもついてこれないだろう。

 

「まあな、次も負けないぜ!」

 

講評では轟は個性にかまけすぎ、俺は相手に感知タイプがいることを考慮していなかったことからのごり押し気味の戦法を八百万に指摘された。

「いいじゃん、勝ったんだし正直どんな状況になっても本気出せば相手に何もさせずに制圧できるんだから。」って思ったけど口には出さなかった。

その後も訓練は順調に進み終了した。大きなケガを負った緑谷は保健室で寝ているらしいが。特にケガのない俺たちは教室に戻った。

 

そして放課後、保健室の緑谷の様子を見に行こうと思っていたら、数人のクラスメイトに声をかけられた。

 

「菜野!今時間いいか?お前の個性ってなんなの?増強系に見えたけど」

 

「上鳴いきなりすぎるでしょ、菜野も困ってんじゃん。あ、うちは耳郎響香よろしくね。うちもあんたの個性気になるから聞かせてくんない?」

 

「上鳴と耳郎かよろしくな、俺の個性は体内のエネルギーをコントロールしてビーム出したり、空飛んだりできる。身体能力は修行して身に着けたから素の力だ」

 

まじかよ!あれで素の戦闘能力とか地球人じゃねえだろお前、オールマイトかよ!」

 

サイヤ人だからな、あながち間違ってないぞ上鳴。

 

「しかも、空飛んだりビーム撃てるってチートかよ...」

 

そんな感じで話していると爆豪や轟以外のクラスメイトとは話すことができ、全員の顔と名前は把握できた。青山には申し訳ないが完全におれの下位互換だってことが分かった。だってへそからビーム出すだけでしょ?しかも2秒以上出すとおなか壊すってしょぼすぎるだろ。

 

話が終わって緑谷を見に行こうとすると緑谷と爆豪が校門の近くで話しているのが見えた。お、緑谷だいぶ回復したんだな良かった。なんて思いながら様子を見ていると緑谷がなんか必死に説明しているようだったが爆豪は何か叫んで立ち去ろうとしたところにオールマイトがやってきて話している。爆豪は自信家みたいだから、幼馴染みの緑谷に負けて悔しかったんだろう。それをオールマイトがフォローしてるのかな。

 

この日は緑谷と一緒に戦闘訓練の話をしながら帰った。緑谷も俺の個性について尋ねてきたのでクラスの面々と同じように説明した。緑谷はすごいブツブツ考察してる。身体能力については修行したというとどうやって鍛えたのか熱心に聞いてきた。緑谷の個性の関係上身体能力の向上は必要らしい。地球人でもクリリンとかヤムチャみたいにサイヤ人のようにはいかないが、強くなれる可能性はあるだろうということで、後日一緒に修行することにした。

 

そしてその数日後、悪意に満ちた敵の襲撃を受けることになるなんて俺たちは思ってもいなかったんだ。

 

 

 

 

 

 

 




戦闘描写が難しいです。あと主人公の強さがはっきりかけていないのでもっとしっかりと描写していきたいなと思います。
あと、尻尾つながりで尾白くんがこの作品にはいません。青山もいなくていいかなって思ったけど、今後活躍してもらえればと思います。

感想、評価よろしくお願いします。


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