プロローグ集 (しちみやゆき。)
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プロローグ集その1 異世界転生もの

はじめまして、しちみやゆき。(偽名)と申します。はっきり言って小説の書き方の知識無しでやってるので、間違えた書き方などをしていたら優しくフォローや指摘してほしいです←傲慢

アドバイスも欲しいかなー←高望み
それではプロローグの一つどぞ


 ーーどんな人間でもいずれは死ぬ。だけど死ぬときに最後の最後まで笑えてた奴が勝ち組だ。そんな言葉が脳裏によぎる。甘過ぎる真理だ。誰が言っていたのだろう。今、自分は笑えているのだろうか?

 

 否、誰も言ってはいないのかもしれない。死んでもいない奴に死ぬ者の何が分かるという?そんな結論にたどり着くのに何分掛かったのだろうか?いや、実際は十数秒と経っいないのだろう。うつ伏せに倒れ込む自分の体が燃えるような痛みに意識を取られてしまう

 

 ーー痛い、痛い、熱い、熱い熱い熱い熱い熱いぃぃ!

 

 体の毛穴全てから熱湯が凄い勢いで湧き出てくるような、そんな錯覚を覚える。皮肉なことにも、そんな錯覚も概ね間違っていないのが自分の立場を理解させてくれる。体中が切り刻まれているのだ。痛いはずだ。視界に映る上半身ですら、赤黒く染まったその損傷は死に至る傷だとわかる。体中に同じ用な切り傷か無数につけられているが、特に酷いのは、どんな欠陥な右腕ですら他の右腕と見紛うことはできないほどに傷付けられた右腕だろう。

 右腕の上腕から下の先は皮一枚で繋がっているなんて言葉ですら足りない。あらゆる場所から血が噴き出ていて三百六十度どこから見ても血色の悪い肉塊の表面が見える。その表面は、大きく抉り取られていて骨や血管までもが見える。その塊のあらゆる箇所から、大まかに数えて、たった3つしかないはずの血管が10cm間隔で飛び出ている。......何箇所切断されたのだろうか?これが動脈、静脈なのだろうか?人間は動脈を切ると死んでしまうということぐらいは教養の低い自分ですら知っている。体を支えられなくなって、もう力すら入らない下半身の事など考えるまでもない。あぁ、死んでしまうのか......

 

 ーーいや、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーー殺さてしまうのだ......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺は殺されて死ぬのか?案外、もう死んでいるのかもしれない。この世界で何一つ成し遂げられずに死ぬんだ。お父さんお母さんごめん。するかするかと先延ばしにしてた親孝行はもう出来ない。俺を気に掛けくれた奴ら、スマン。そういえば田中にお金を借りたままだったなー、ゴメンな。そんな風に死ぬまでの間ー懺悔して死を待つの方が幸せなのかもしれない。いや、断言できるその方が幸せだ。

 

 

「ーー怖いよ」

 

 

 ポツリと呟かれた言葉はたった二人しかいない長い廊下の誰にも、自分自身にも向けたものではない。まだ機能しているのがいっそ可笑しな喉と唇が無意識に刻んだ言葉だ。

 少し前の自分なら最後の言葉がこんな言葉なのか?ダッセーな、なんて嘲笑したのかもしれない。それを今、自分の声音の波が放たれる。今の自分ならわかる。こんな最後だからそんな言葉しか出ない。

 

 怖い、怖いんだ、死ぬのは恐い。それはこの世に誕生する全ての生物が共通して抱く恐いという概念であろう。平穏に、ある程度充実した暮らしをしていただけなのなら、二つ目には気付かずに死んでいくのだろう。俺もその一人のはずだったと思う。ただ、食物ピラミッドの頂点より下にいる者は、自分より上にいる者に出会ったときにもう一つ怖いの概念に気付かさせられる。その瞬間に全てを理解してしまう。

 

 

 

 ーー目の前の存在が怖い。いるだけで吐き気や眩暈を起こす。そしてこの現象の正体に気付く。恐れとは違う怖れがあることに。

 

 

 

 ーー本当の『恐怖』というものに。

 

 

 

 未知のものが恐いというのならば、喜んでそれを変わろう!

 

 人間関係げ崩れるのが恐いならば、喜んでそれを変わろう!

 

 社会的地位を失うのが恐いならば、喜んでそれを変わろう!

 

 死ぬのが恐いというのならば......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 喜んでそれを変わろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この恐怖から逃れられるなら、忘れることができるのなら悪魔にだって魂を売り出せる。

 

 そんな俺の最後の言葉に彼女は感心を示す。

 

 

 

「あれ?まだ喋れちゃうの~?これがキミのいってた火事場の馬鹿力ってやつ?だとしたら案外馬鹿にできないかもね。あれ......少し意味が違うっけ?」

 

 

 そんな風に戯ける少女は少し頬を赧らめ、黒目に雪のような白い髪、全身を黒いドレスのようなローブから見えるその髪のような真っ白な手は口元に添えられている。それだけ見れば二次元厨ですら携帯の待ち受け画面にする美貌がある。そんな少女が『狂人』だとわかる人はいったい何人いるだろうか?

 その少女は、気怠さを周囲に放ちながらも如何ともこれ以上は放てないだろうと殺気を放つ。少女は口元に指を添えながら楽しげにこちらを眺めている。その目にはもう光は差し込んでいない。『あの頃』の感情はもう存在しない。もう取り戻せない。

 あるのは侮蔑心と、隠れていた殺戮を楽しむ『狂人』しか残っていない。

 

 

 ーー恐い、恐い、恐い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、願いが叶えられるならこの恐怖を消し去りたい、怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖いはやくしないと死んでしまう怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖いきもちわるいきもちわるい怖い怖い怖い怖い怖怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖いい怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖いしめ殺される怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖いたたられてしまう怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖いこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイナゼソンナニコワインダ?イッタイナゼ?ナゼ?ナゼ?アノオンナノセイカ?アノアマガニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイコロシタイイヤコロスマッテイロオマエヲカナラズカクジツニニクイニクイニクイニクイニクイニクイ

 

 

 

 ーー憎い。とても憎いあの顔が憎い、あの瞳が憎い、あの四肢が憎い、視線が憎い、あの体が憎い、声が心が、吐息一つすら、存在が概念が憎い、あの瞳に睨まれた自分が憎い、少女に関わった自分が憎い、世界がアレを生みだしてしまったのが憎い、世界ができてしまったのが憎い。アレに酸素を栄養を生きるために犠牲になったものが、無駄に使われるのが憎い、アレに関わったもの全てが、全てが全てがスベテガスベテガスベテガスベテガスベテガスベテガスベテガスベテガスベテガスベテガスベテガスベテガスベテガスベテガスベテガスベテガスベテガスベテガニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイ憎いィィィィイ!!!あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろォォォォオ!!!

 

 

 

 憎しみに心が支配されたとき、目の前にいる少女を怖がる必要がない事に気付く。

 もう自分はピラミッドの下にいるのではない。彼女と同じ『狂人』という土台へと移り変わったのだから。

 

 不思議と痛みは感じない。体は動きはしないが、心は舞い上がっている。

 

 

 

 「......ハハハ」

 

 

 「急に笑い出して、どうしたんだい?ついに心まで可笑しくなったのかい?」

 

 

 

 露骨に怪訝な態度をとる少女は低い声で問う。

 

 可笑しいも何もあるか。俺はもうすぐ死ぬ。案外もう死んでいるのかもしれない。ニンゲンは死んでも体の機能は著しく機能が落ちたりはしないらしい。体の部位によっては最高でー週間程持続すると聞いた事がある。もしかしたらそんなナキガラに声を掛けて返答を待っている少女の姿はえらく滑稽にはみえないか?見るに堪えない。滑稽だ、滑稽そのものだ。滑稽なんだ。滑稽滑稽滑稽滑稽滑稽滑稽滑稽......ハハハ、

 

 

 

 「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!ーーゲホッゴホッ、ハ......ハハ」

 

 

 「......聞くだけ無駄ようだね」

 

 

 

 その問いに笑い声と口から溢れ出る血で答える。最後に右手に持つナイフを上げてそう呟く少女......

 数秒後ナイフは振り落とされる。

 

 

 

 「おま......えを......す。......ならず、かくじ......に、も......グハッ!」

 

 

 

 ゴーン、ゴーン

 

 

 

 日が変わる音がする。それと同時にグシャリといやな音を立てて体に異物が突き刺さる。

 

 

 

 「ーーー!!!」

 

 

 

 感触がない体から温かい液体が流れ出る。死が、その血のような赤黒い手が幾つも幾つも背後から迫ってくる。その手の一つが左胸、心臓がある位置に差し掛かろうとした瞬間に一斉に遠のく。

 

 

 

 ーー生き残った。四日間、生き残れたんだ。

 

 

 

 それを証明するかのように半径5m程の真っ白な部屋の椅子に座り込んでいる。椅子二つと丸形の小さな机一つしかない殺風景な場所だ。ここがあの世じゃない理由は向かい合わせのもう一つの椅子に座りながら、何やら楽しそうな、驚きを隠せなさそうなワクドキしている彼女の存在だろう。あの全ての美を詰め込んだような、この世にいる者全てを虜にしてしまいそうな、そんな反則気味な存在を見間違えるはずがない。だが今の自分はその美貌という概念すら少女のことを思い出してしまう。

 

 

 

 「まさかあの状況から日が変わるまで生き残るなんて......!賞賛しかできないよ!こんな話悪いけど君の世界の言葉でいうゲームおーばーだと疑いもしなかったのに......!くりあしちゃうなんて、なんていうのかな?......凄いよ!」

 

 

 

 そんな思考を放棄した賞賛を聞いても全く、達成感も、素直な喜びが浮かんでこない。今湧いているのは自分へと目の前の女の子に対しての怒りのみだ。思わず舌打ちが漏れてしまう。

 

 

 

 「ーーーオイ。そんな話をしにきたわけじゃないぞ。」

 

 

 「うっ、ごめん、ごめん、話しがはずれちゃったね。まずはゲームくりあおめでとう!これで君は願いを一つ叶えられるよ!やったね!」

 

 

 

どうにも調子が崩れてしまいそうな彼女のペースに乗ってしまったようだ。だが、いきなり本題に入ってきてくれるのはとてもありがたい。

 

 

 

 「ついに君の願いは叶うんだよ!何にする?元の世界へと戻る?それとももっと安全な異世界へと転生?転移?他にも何でも叶えてあげるよ!」

 

 

 「ーー俺の願いは最初から決まっているよ。」

 

 

 「うんうん!?」

 

 

 

 深呼吸をする。少しの間を置いてそしてはっきりと答える

 

 

 

 

 

 

 

 「もう一度あの世界を最初から異世界転移初期からやり直したい。」

 

 

 「ーーーーーー」

 

 

 「ーーふっ......ふふふ」

 

 

 

 少しの沈黙のあと彼女、ももかは笑みを溢す。そして口を開く。

 

 

 

 「ーー君......リッカはとても面白いね。たった今、殺された世界にまた戻るなんて、正気じゃそんなことできない。」

 

 

 「あぁ、正気じゃないよ。俺は今でも溢れ出る怒りと絶望、憎しみに心を乗っ取られそうだよ。」

 

 

 「それは、まさしく憤怒そのものだよね......いいよ、わかった。」

 

 

 

 そう言うとももかはブツブツと詠唱を始める。この小部屋一杯一杯に円状の魔方陣が浮かび上がる。

 

 

 

 「ーー待っていろ、お前を必ず、確実に......!」

 

 

 

 そう言い切る前に彼は『オリベ・リッカ』は二度目の始まりへ向かう。それを楽しげに眺めるのは術者のモモであった。

 

 

 

 「本当に面白いよ。『八人全員』があの世界へ戻るなんて。」

 

 

 

 そう呟きながら彼女は椅子に戻り、机の上の無題の一冊の本をめくる。たった今できた本だ。その本からは先程のワンシーンの映像が浮かび上がり再生される。

 

 

 「ふむふむ......」

 

 

 ふと思う。彼は気付いていたのだろうか?少女がナイフを振り落ろすまでの悲痛な悲観的な表情が、振り下ろされたナイフを真に受けて、体に流れる液体が真っ赤な血以外にも少女の涙が混ざっていたことを、そして呟かれる懺悔と愛の告白を気付いていたのだろうか?何より......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーー死ぬ間際の間、この話の冒頭から願いを叶えるときまで、挙げ句は話が進んでいる少し未来の映像の死に顔ですら『憎悪に満ち溢れていた』ということを、彼は気付いていたのだろうか?

 




ウェェイ!
終わったぜ!
ハッキリ自分の無能さが文にでただけだなwww←開き直り

次は恋愛もの書こうかな?


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