忌み子の人狼 (doesn't work)
しおりを挟む

原作前
プロローグ


何となく書いてみました


あるところに人狼の村がありました。

 

その村で一人の小さな子供が大人から暴力を受けていました

 

何故ならその子は白髪赤目だったのです。この村では白髪赤目は忌子として扱われていました

 

「この化物め!」バキィッ

 

「お前なんかとっとと死んでしまえ!」ボキィッ

 

大人達は子供だと言うのに容赦なく暴力をふるいます

 

子供「や...めて。許...し....て...」

 

子供は必死に訴えかけますが誰一人として話を聞きません。彼の親でさえも暴力を振るっています

 

子供は暴力を振るわれた後、食事としてゴミ同然の残飯を少し与えられます

 

その後は、両親の家の家事雑用を全てやらされます。終われば、ゴミだらけの物置小屋に放り込まれます。そこが、彼に用意された寝床でした。

 

しかし、彼はそこが一番好きでした。誰からも暴力を受けず、命令をされない、唯一の場所でした

 

子供「(やっと、ここにこれた...。でも...明日も今日と同じことをしなきゃいけない...)」ポロポロ

 

子供は夜一人になるとひたすら泣きます。身体中が痛い。でも、誰も治してくれない。

 

彼は思います。

 

一度でいいから、ご飯がたべたい

 

一度でいいから、みんなと遊んでみたい

 

一度でいいから...

 

彼はそんな事を思っていました。

 

しかし、彼にそんな事をしてくれる人は村には一人もいません

 

次第に、彼の声は出なくなりました。

 

埃などを吸い込み過ぎていたのかもしれません

 

村の人達はそれを笑います

 

「あははは!お前声が出なくなったのか、ざまぁ見ろ!」

 

「いい気味だ」「これで、あの悲鳴も聞かなくてすむな」

 

だれ一人として悲しむ人はいません

 

子供「(もう、声も出なくなった...。だれか助けて)」ポロポロ

 

声が出なくなった夜彼はいつも以上に泣きました

 

翌日、彼が目を覚ますと小屋の扉を開けられ、引っ張り出されました

 

彼は怯えます。また何かをされる。その、恐怖心でいっぱいでした

 

「今日俺たちはこの村を捨てて、新たな村を作る土地を探す。そこに、お前がいては見つかるものも見つからんからな。ここに捨てていく」

 

子供はその言葉に歓喜しました。やっと、あの暴力も終わるとそう思いました

 

「さぁて、みんなこいつを殴りごろして安全祈願だ!」

 

少年の顔が希望から絶望に変わりました。

 

涙を流しながら首を横に振ります。

 

殴らないくれ!殺さないでくれ!

 

っと訴えかけるように

 

「こいつも、泣いて喜んでるぜ!」 「うわぁ〜気持ち悪〜」

「さっさと、やっちまおうぜ!」

 

村人達は殴ります。今までとは違い本気で、それこそ殺す気で。

 

数時間後、その村には村人達の姿は無くなっていました

 

あるのは、そこに血濡れて倒れている子供だけでした

 

 

 

 

 

 




次回投稿はいつになるかわかりません


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

2話

今回BL要素が入ってますが、そちらの方に持っていく気は一切ないです


しばらくすると少年は目を覚ましました。

 

そして、自分の体を見て見てある事に驚きました。致命傷だった傷がある程度塞がりかけているのです。

 

実は、このようなことは今回だけではなく前回にもありむした。今回のように死にかけた時です。

 

どうやら、少年は瀕死の重傷をおうと体の傷が癒されるらしいのです。

 

少年が体に鞭を打ち歩き出そうとすると、集団の声が聞こえてきました

 

盗賊「ここら辺が、希少種の人狼の村ってか?人っ子一人居ねえじゃねえか!」

 

盗賊1「はるばるここまできて、これはねえだろ」

 

少年は彼らが、何者かは、わかりませんでしたが、本能的に捕まってはいけないという判断し逃げ出そうとしました

 

しかし、、、

 

少年「っ⁉︎」ドサ

 

少年はその場で転んでしまいました。

 

何かひっかかる物があった訳ではありません。本当に何もない所で転んでしまいました

 

盗賊「ん?何か音がしたぞ」

 

盗賊1「まだ、人が残ってたか。」

 

盗賊2「捉えろー!」

 

盗賊たちは少年が転んだ音を聞き逃さず全員で音のした方に向かいます

 

少年「(まずい。捕まっちゃう。逃げなきゃ!!!)」

 

少年は皆かけを感じ走りますが、少年の足、それも怪我をしていては到底追いつかれてしまいます

 

少年「(一か八か)」

 

少年の体はどんどん狼の姿に変身していきます。

 

完全に狼になると、少年は走り出しましたが、、、

 

盗賊「狼がいたぞー!」

 

盗賊1「そいつに違えねえ。麻酔銃で仕留めろ!」

 

少年が走る前方に盗賊が銃を構えて立っています。後ろにも同じように構えている盗賊がいます。

 

しかし、少年にはどうすることも出来ません。

 

「「「パァン!!」」」

 

少年麻酔銃に撃たれました。

 

そして、少年は力なく人間の姿に戻り意識を失いました

 

盗賊「へへ。これで、暫くは楽に暮らせるな」

 

盗賊1「あぁ、コイツらは希少価値が高いからな」

 

盗賊達は少年を担ぎ上げると村を出ていきました。

 

少年が目を覚ますと、見慣れない天井が目に入りました。

 

盗賊「お!目を覚ましたな。おい!お前ら目を覚ましたぞ」

 

盗賊1「なら、売れるように教育しとくか」

 

盗賊2「だな」

 

盗賊達は少年が目を覚ますとご主人に従順になるように仕付けをしようとします

 

その内容とはただひたすらの暴力でした

 

盗賊達は白夜をサンドバックのように扱いました

これから買われるであろう相手に逆らえなくする為です

 

この一週間で少年が寝た時間はほんの僅かな時間でした。

寝ようにも殴られた場所が痛みまともに寝られません

 

既に、心身ともに限界でした。

 

その状態で少年はオークションに出されます

 

司会「さぁ、次に紹介いたしますのは、珍しい人狼でございます。見た目は乙女ですが、れっきとした男です。ですが、ご安心下さい。しっかりと夜のご奉仕は仕込まれております。玩具にするもよし。戦闘を仕込めば一人前の兵士となります。さぁ!1億から!」

 

「二億!」 「三億!」 「五億五千万!!!」

 

会場の人々が次々と値段を跳ねあげていきます。

 

少年は体を震わせ縮こまっていました。今行われてる事が少年にも理解できてしまったのです。

 

自分はこのまま、誰かのところに飼われてしまうのだろうと。そして、今までの様な生活をさせられるのだろうと、、、

 

「十億!!」

 

司会「十億以上の方いらっしゃいますか?」

 

シーン

 

司会「十億でお買い上げです」

 

少年を十億で買った男は少年を買い家に連れて帰るなり首輪を装着した。

 

男「いいか、この首輪は、貴様が俺に反抗的な感情を抱くと高圧の電撃が流れる様になっている。それが、嫌なら必至におれに奉仕しろ」

 

「返事は!」

 

男が返事をしない少年に怒鳴りつけます。少年はまた殴られると身構えます

 

「ん?そう言えば貴様は喉がダメになっていたのだったな。声が聞けないと言うとも味気ない。よし、喉を治してやろうでは無いか」

 

男はただ少年の悲鳴を聞きたいがために少年の喉を治してしまいました

 

そしてその後は少年を自分の寝室に連れて行き、奉仕をさせました。少年は最初は嫌がりましたが、その時に首輪から電撃が流れたため、感情を押し殺して奉仕しました。

 

それが終わると、残飯ともよべないものを食わされました。勿論最初は嫌がりましたが、その時にも電撃が流れたため、感情を押し殺しました

 

そんな生活が続いてからの少年はガラリと変わりました

 

見た目的にも、、、精神的にも、、、

 

まず、見た目ですがとてもかわいい美少女の様になっていました

 

そもそもの、見た目がそうなのですが、今はメイド服を着せられ髪も伸びしいます。

 

そして、精神的には何も感じなくなりました。

 

ただ、言われた事を淡々ととこなしていました。何かを思えばまた、電撃を流されるかもしれないから、、、

 

少年は、人形の様になっていました

 

 

 

 

 

ある日、少年がいつものように相手をさせられている時の事です。

 

何やら外が騒がしくなっていました。

 

「何の騒ぎだ?」

 

男が不審がり窓から外をみて見ようとしたその時

 

「バン!!」

 

っと、部屋の扉が開けられそこから

 

「逆賊ラキュース!!貴方をここで拘束します」

 

髪は緑、肌は白くそして郵便屋を思わせる服装にラッパを持っている美少女が現れました

 

ラキュース「な⁉︎貴様は何者だ!兵は何をしている!」

 

「私の名前はガブリエルです!この屋敷の人には眠ってもらっているので呼んでも意味ないですよ。拘束して下さい!」

 

ガブリエルそう言うと後ろから天使の羽を生やした人達がラキュースを拘束し連れていきます

 

ラキュース「クソ!離せ!」

 

ラキュースは暴れようとしますが拘束されているため身動きがとれません

 

ラキュースが連れていかれた後

 

ガブリエル「さて、逆賊も捉えましたし後は」

 

ガブリエルは、ベッドの上で放心状態の少年に目を向けます

 

そして少年に近づき

 

ガブリエル「祝福のお知らせに参りましたぁ〜!」

 

まんべんの笑顔でそう言った



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

3話

お久しぶりです
書き方を変えてみました。
前の方がいいと言う方は教えていただけるとありがたいです


少年はガブリエルにお姫様抱っこをされます

そのあと、ガブリエルは自分の屋敷の私室テレポートしました

 

「さてと、君の名前を聞いても良いかな?」

 

ガブリエルは少年が奴隷として囚われているのは分かっていたのですがそれ以外の情報を一切知らないので少年に問いかけました

 

「名前はありません。」

 

少年の返答にガブリエルは少し疑問になった事を問いかけます

 

「じゃあ、今までは何で呼ばれていたの?」

 

「化物、便器、奴隷と呼ばれていました。」

 

ガブリエルは少年の返答に怒りを覚えました。当然少年にではありません。少年に対してそう呼んでいた者たちにです。

 

それと同時に、こうと思いました。

 

この少年は今までどれだけ辛い事を体験してきたのだろうか。

なぜ何の罪もない小さく幼い子どもがこんな事をされなければならないのかと

 

「大丈夫、安心して、もう君をそう呼ぶ奴はいないから」

 

ガブリエルはそういい少年を抱きしめました。

少しでも少年が安心できるように

 

しかし、少年は何も感じません。

当然です。今までそうしないと生きていけない環境にいたのですから。

 

しばらくして、ガブリエルは少年を少し自分から離しこう言いました。

 

「よし、今からあなたに名前をあげましょう!う〜ん、どんな名前がいいですかねぇ〜」

 

ガブリエルはしばらく悩んでから

 

「そうです!あなたの名前は白夜にしましょう!」

 

ガブリエルは、少年に白夜と言う名前を送りました

 

「良いですか?あなたの名前は白夜ですよ?びゃ・く・や分かりましたか?」

 

「はい」

 

少年の返答を聞きガブリエルは満足そうな顔をしながら少年にこう提案をしました

 

「さて、白夜は結構汚れていますよね?取り敢えずお風呂に入りましょうか!」

 

ガブリエルはそう言いました。と、言うのも白夜はさっきまで情事の相手をさせられていたのでそれなりにそういう臭いがしています。それに、お風呂にもまともに入れてもらっていないので普通に結構臭かったりします。

 

「では、いきましょうか」

 

ガブリエルは白夜を抱えてお風呂場に向かいました。途中屋敷の使用人の方達が私たちが洗いますと言ったのですが、本人が「私が洗います!」と宣言したので使用人達は引き下がりました。

 

「さて、服を脱がせますね」

 

ガブリエルは白夜のシャツをを脱がせます

 

「っ⁉︎」

 

ガブリエルは驚愕しました。なぜなら白夜の上半身が傷だらけだったからです。あざ、火傷跡、切り傷アリとあらゆる傷がありました。

その後も白夜の服を脱がせていくたびに傷があらわになっていきます。

 

ガブリエルは傷を見るたびにいたたまれなくなっていきました。

 

「そうだ、確か教会にトワイライトヒーリングを持った子がいたはず。その子に治してもらいましょう」

 

ガブリエルは何とかできないかと考えた結果、最近ある教会で有名になっている、アーシア・アルジェントに頼んでみることにしました。

 

「さて、じゃあお風呂に入りますか」

 

白夜の服を脱がせ終わったのでガブリエル達はお風呂に入りました。白夜についていた傷はどれもつけられてから時間が経っていたので、お風呂のお湯はしみなかったようです。

 

そのあと、白夜はガブリエルに体を洗ってもらい服を着せてもらいました。

 

その後は、食事です。ガブリエルは私室に料理を運ばせました。

 

「さて、白夜どうぞ召し上がれ!」

 

ガブリエルは白夜にそう言いました

白夜は言われた通り用意された料理をだんだんと食べていました

 

「どうです?おいしいですか?」

 

ガブリエルはワクワクした表情で白夜に問いかけました

 

しかし、返答は予想外のものでした

 

「申し訳ありません。僕はずっと前から味覚が無くなっており味が分からないんです」

 

少年はそう言い頭を下げました

 

「え?」

 

ガブリエルは一瞬固まりました。

 

少年は今までご飯とも言えない物を食べさせられ飲まされてきました。そのせいか、舌が何も感じなくなっていました。

 

「そ、そうなんですね。」

 

ガブリエルは何も言えなくなっていました。

 

しかし、ガブリエルはこの時にある決意をしました。この子にこれ以上辛い思いをさせないと。

 

少年が料理を全て食べ終えたのを見計らってある提案をしました

 

「白夜、私の眷属になりませんか?」

 

ガブリエルの右手にはクイーンの駒が握られていました。

 

「これは、私が悪魔のイーヴィルピースを模して作った物なのですがどうでしょう?」

 

「分かりました。ガブリエル様の眷属になります」

 

少年の返事は即答でした。

少年の中には断ると言う考えはありませんでした。今までのことが白夜をそうさせるのでしょう。

 

ガブリエルは複雑な表情になりながらも、クイーンの駒を白夜の胸に押し当てました。するとクイーンの駒は白夜の胸の中に吸い込まれていきます

 

そして、白夜の頭の上に天使の輪が背中には羽が生えました。

 

「頭の上の輪と背中の翼は自分の意思で出し入れ出来るので覚えておいてくださいね」

 

「はい」

 

白夜は輪と羽をしまいながらそう言いました。

 

「さて、じゃあ今日はもう疲れたと思いますので寝ましょう」

 

ガブリエルは白夜を抱き上げると一緒に布団に入りました。

 

「白夜も寝てくださいね?」

 

今までの事から、命令しないと眠らない可能性があると感じたガブリエルは白夜にそう言いました

 

「分かりました」

 

白夜はそういいガブリエルの胸の中で目を瞑りました。

 

やはり命令が無いと睡眠も取らないのだとガブリエルは思いました。

 

いずれ白夜を救ってみせるそう思いながらガブリエルは目を閉じました

 

この時、白夜は胸のあたりが暖かくなりました。白夜はこれが何か分かりませんでした。それは、白夜が感じたいと思っていたものでした。今まで感じたくても感じれないものでした。

 

しかし、いまの白夜には何もわかりません。ですが、白夜は久しく感情というものを少しではありますが取り戻しました。

 

そして、白夜は自分でも分からずにガブリエルの胸に抱きつきながら眠りにつきました

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

4話

原作まで長いの〜...!.


翌朝

 

「うん、うんよく似合ってますね」

 

ガブリエルは昨晩言った通り教会にいるはずのアーシア・アルジェントの元へ向かおうとしていました。しかし、教会に行こうとした時に気づいたのは白夜の服装だった。白夜は屋敷にいた時に着ていたメイド服はお風呂に入った時に捨ててしまい今は、使用人の服を使っています。しかし、白夜に合うサイズがなくとてもダボダボになってしまっています。

 

そこで、何か白夜に合う服はないかと探した結果見たかったのがシスター服でした。元々女の子顔だったのでじゃあこれを着せよう、ということになり、現在白夜はシスター服を着ています。

耳や尻尾の部分は穴を開けて調整したそうです。

 

「可愛すぎます!!」

 

どうやらガブリエルのツボに入ったらしく、白夜がシスター服を着てからずっとこの調子です。

 

一方白夜はというと、当然無反応です。特に恥ずかしいなどは思うはずもなくガブリエルにされるがままです。

 

「さて、このままでは時間がなくなってしまいそうなので行きましょうか」

 

ガブリエルは白夜を愛でるのに満足したのか白夜を抱いたまま屋敷から文字通り飛び出しました。

 

なにやら、その後ろで使用人の方達がまたかと言う表情で見ていたとか。

 

教会〜

 

アーシアは教会でいつも通りにお祈りを捧げていました

 

「シスターアーシア、今日もせいが出ますね」

 

「はい、神父様。私にはこれくらいのことしか出来ませんから」

 

「謙遜することはないのだけどね」

 

「そんな、私なんてまだまだです」

 

アーシアと教会の神父が話しているといきなり教会の扉が開けられました

 

「アーシア・アルジェントはいますか?」

 

扉を開けたのは白夜を抱いたガブリエルでした

 

「は、はい。アーシアは私です」

 

「ガブリエル様?一体どのようなご用件で?」

 

「実は、あなたに頼みがあります」

 

ガブリエルはアーシアを指差しそう答えました

 

「はい?私ににできることであれば協力いたしますが」

 

「では、この子のケガを治してほしいのです!」

 

ガブリエルは白夜をアーシアの前におろしてそう言いました

 

「ケガですか?わかりした。ではケガを見せてもらってもいいですか?」

 

アーシアは了承し早速ケガを治そうとしました

 

「あーっと、それは奥の部屋でやってもらってもいいですか?」

 

「?わかりました。」

 

アーシアは首を傾けながらもうなづきました

 

奥〜

 

「この傷の数は...!」

 

アーシアは白夜につけられた傷を見て顔を青くしていました

 

当然です。白夜の見た目を考えてもまだ幼いというのに明らかに人為的につけられた傷の数々をみて平気な顔ではいられませんでした。

 

「ガブリエル様これは」

 

「そうですね。あなたなら教えても大丈夫でしょう」

 

ガブリエルは白夜の事について話しました

 

「そんなことが....」

 

「辛かったね、怖かったね」

 

アーシアは白夜を抱きしめながら涙を流していました

 

「ありがとうございます。白夜の為に泣いてくれて」

 

「いえ、当然のことですよ。では傷を治しますね」

 

そう言いアーシアは白夜の傷を治していきました

 

しかし

 

「ガブリエル様、この子をしばらく預からせてはいただけないでしょうか?」

 

アーシアは白夜の体から手を離したかと思うとそんな事を言いだしました

 

「何故です?」

 

ガブリエルが不思議そうに聞き返すと

 

「その、この子の傷が思ったより深く今私が持てる全魔力を注いでも治りきらないのです。それに、ここには私の癒しを求めて来られる方も大勢いるので、時間をかけて少しずつ治さないと...」

 

アーシアは少しいいずらそうにガブリエルに話しました

 

「そうですか....白夜に会えなくなるのは少し残念ですが、仕方ありません。アーシア、白夜を頼みましたよ」

 

ガブリエルはすぐ了承しました

ガブリエルは、白夜がここで沢山の人と触れ合えば少しは心を取り戻してくれるかもしれないと考えていました。

 

「はい、白夜くん、これからよろしくね」

 

アーシアは白夜の頭を撫でながらそう言いました

 




ヒロイン?お母さん?


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

5話

感想ありがとうございます(*´ω`*)


白夜がアーシアのところに来たから一ヶ月ほどが経過しました。

その間に白夜にはちょっとした変化が起こっていました。それはなにかというと

 

「後は塩を入れて...」

 

アーシアが料理の最中に塩を入れようと砂糖に手を伸ばしました

このままでは、作っている料理が台無しになってしまいます

 

「姉さんそれ砂糖」

 

「え!?あ、ありがとう白夜。また間違えるところでした」

 

白夜はアーシアの事を姉と呼び、簡単な意思疎通が出来るようになっていました

 

「白夜ー!今日も会いにきましたよ!」

 

そう言いガブリエルは扉を開けて白夜を抱き上げます

 

「お母さん」

 

そして白夜はガブリエルの事をお母さんと呼んでいました

 

側から見ると元気な母と優しい姉そしてぶっきらぼうな弟

家族のように見えます

 

「白夜?今日は何か楽しいことはありましたか?」

 

ガブリエルは毎日白夜にこう問いかけていました。しかし、毎回返答は決まっていました

 

「分かりません」

 

でした。白夜は最近になって自分で考え行動するようになったのですが、未だ感情が戻ってきていないのか、笑う泣くなどの事をしません。

 

「そうですか。でも、いつかわかる時が来ますよ!」

 

ガブリエルは少し残念そうな顔をしながらも笑顔で答えました

 

「白夜、ガブリエル様、ご飯が出来ましたよ」

 

ガブリエルが帰ってきて三人で食事をする。これが日課になっていました。

 

ガブリエルが笑い話をして、アーシアが笑います。白夜は笑うという行為が分からずに首を傾げます。

 

食事が終わるとお風呂です。

 

教会のお風呂は大浴場になっているので毎回3人で入ります。

 

アーシアが白夜の頭を洗いガブリエルは風呂に飛び込みます

 

「ガブリエル様!白夜が真似してしまうかもしれないからやめて下さいって言ったじゃないですか!」

 

「えぇ〜、コレはお約束でしょ!」

 

「知りません!」

 

お風呂から上がると三人で布団に入ります

 

真ん中に白夜を寝かせその左右にアーシアとガブリエルが寝ます

 

左右の二人は白夜を抱きしめるように寝ます

 

そうすると心なしか白夜が安心したような顔をするからです

 

しかし、ある日そんな生活が崩壊する出来事が起こりました

 

アーシアと白夜が買い物から帰る途中に一人の悪魔が重症で倒れていました。

 

それをみたアーシアはすぐさまその傷を治しました。悪魔は傷を直してくれたアーシアにお礼を言い何処かに飛び去ってしまいました

 

しかし、これで終わりではありませんでした。

 

アーシアが悪魔を治しているところを教会の者に見られていたのです。

 

その事はいっきに広がりました。

 

シスターが悪魔を治すとは何事か、などの声がすぐ上がりました

 

天使の長であるミカエルは考えた結果アーシア・アルジェントを永久追放することに決めました。しかし、これに異議を唱える人がいました

 

「ミカエル、何故このような判断を下しているのですか!」

 

異議を唱えたのはガブリエルでした。しかしミカエルは

 

「仕方がないのです。理解してくださいガブリエル。こうしなければ我々のシステムは崩壊します。聖書の神が亡くなられてからはかろうじて私が動かしている状況です。今、ここに少しでも異物が入ればあなたもどうなるかわかるでしょう」

 

「ぐっ....」

 

ガブリエルはミカエルの言う事に反論出来ませんでした。それは紛れもない事実だからです。

 

「すみません。私の力が及ばないばかりに」

 

ミカエルはそう言いガブリエルに頭を下げました

 

「いえ、私こそ我儘を言いました。では、また」

 

ガブリエルはそういい転移しました

 

「今日でここともお別れですね...」

 

教会から追放を言い渡されたアーシアは自分の荷物をまとめ教会から出て行く直前でした

 

「白夜とも....会えませんね....」

 

アーシアは白夜を抱きしめながら涙を流しました。

アーシアにとって白夜は家族同然になっていました。その白夜と離れ離れになるのはだ当然悲しいことです。それに、傷もまだ完全には治っていません。

 

「白夜ぁ....」

 

アーシアは白夜を抱きしめたまま離そうとしません。

そうしていると白夜がアーシアを抱きしめ返してくれました

 

「白夜?」

 

白夜には未だ感情というものが戻っていません。しかし、こうしてあげなければいけないと白夜の中の何かが、うったえかけたのです。

 

もしかしたら、これが白夜の感情なのかもしれません。

 

「遅くなりました!」

 

アーシアと白夜が抱き合っている中でガブリエルが入ってきました

 

「あ、ガブリエル様...今までお世話になりました。これから会えなくなりますがお元気で」

 

アーシアは白夜から離れてからガブリエルにそう言いながらもまた涙を流していました

 

「そんな永遠の別れというわけではないんですから、泣かないで下さい」

 

ガブリエルはそういいアーシアは抱きしめました

 

「ガブリエル様」

 

アーシアも抱きしめ返します

 

「アーシアそれと一つ提案なのですが」

 

アーシアと離れたガブリエルがアーシアに問いかけました

 

「白夜と使い魔の契約を結びませんか?」

 

「はい?」

 

アーシアはガブリエルの提案に首を傾げました

 

「白夜を使い魔にですか?」

 

「はい、そうすれば白夜をいつでも呼び出すことができますし、白夜の位置を私はすぐ知ることができるので助けに来ることも出来ます。」

 

「白夜はそれで良いんですか?」

 

アーシアは白夜に問いかけます

 

アーシアは白夜に問い掛けますが当然白夜は返事をしません。

 

アーシアは薄々それが分かっていましたが、聞かずにはいられなかったのです。

 

しかし

 

コクッ

 

白夜はうなずきました

 

「⁉︎白夜!」

 

アーシアは歓喜極まり白夜を抱きしめました

 

何故、白夜が頷いたのかというとガブリエルの仕業でした。

 

アーシアが白夜に視線を向けているときに、白夜に向かってうなずくジェスチャーをひたすらやっていました。白夜を、それを真似して頷いたのです。

 

少々汚い手ではありますが、ガブリエルも心配だったのでしょう。

 

「では、使い魔契約をやりましょうか」

 

「はい!」

 

「さて、では二人ともいってらっしゃい!」

 

「はい、行ってきます!」

 

ガブリエルに見送られ、アーシアと白夜は日本に飛び立ちました

 

 

 

 

 




原作は近い


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

原作
6話


原作が思い出せねぇ!!!


駒王町〜

 

「姉さんどこ?」

 

白夜は一人道にたたずんでいました。

何故かというと

 

数分前〜

 

日本の赴任先の教会がある駒王町に向かっていたアーシアは、はしゃいでいました

 

「わぁ、なんですかこれは、マ◯ドナルド?飲食店でしょうか?」

 

今まで教会暮らしだったアーシアは外の世界に触れるというのがとても新鮮でした。もちろん教会から出る機会もあったのですが、近くの店で食材を買うことや少し散歩をするだけだったのです。

 

アーシアはドンドン次の店次の店と進んでいきます。白夜と自分の荷物の事を忘れて....

 

それに途中で気づいた白夜は急いで荷物を取りに戻ります。そして大急ぎでもといたところに戻ろうとしたのですがすでにアーシアは消えていました

 

そして現在に至ります

 

白夜はアーシアを探して歩き回ります。しかしただ歩き回っている訳ではありません。

 

「こっちから姉さんのニオイする」

 

白夜は自分の嗅覚を使いアーシアを追っていました。さすがは人狼です。ちなみに白夜の尻尾と耳はガブリエルが魔法を込めたペンダントで隠しています

 

「白夜ー!どこに行ったんですかー!」

 

一方アーシアは白夜がいない事に気づき急いで探していました。

 

「うぅ〜、どこに行ってしまったんでしょう....」

 

アーシアは白夜が見つからずうなだれています。

 

「あ、そうでした。白夜とは使い魔の契約を結んでいるんですから呼び出せば良いんですよ!」

 

アーシアは白夜を呼び出そうとしたその瞬間声をかけられました

 

「あの〜、なんかお困りごとですか?」

 

「はい?」

 

アーシアが振り返るとそこには高校の制服を着た青年が立っていました。

 

アーシアは一般人の前で使い魔を召喚するのはダメとガブリエルにきつく言われていたので、一旦呼び出すのを中止しました。

 

「えっと、教会に行く行き方がわからなくて」

 

アーシアとっさにそう返答しました

 

「さ、ここが教会だ」

 

アーシアはその後青年に案内され無事教会にたどり着きました

 

「えっと、何かお礼を....」

 

アーシアはここまで案内してくれた青年に何か俺をしようとしました。しかしアーシアは今何も持っていません

何かを察した青年は

 

「じゃあ、お前の名前を教えてくれよ」

 

「え?そんなので良いんですか?」

 

「あぁ」

 

「私の名前はアーシア・アンジェントと言います」

 

「分かった。アーシアだな。俺は兵藤一誠だ。じゃまたな!」

 

兵藤はそういいさっていきました。

 

「さてと、白夜を早く呼び出さないと!」

 

アーシアは急いで白夜を呼び出します

 

「姉さん、いた」

 

しかし、アーシアが呼び出そうとした直前アーシアの目の前に白夜がいました。アーシアの匂いをたどり教会に着いたようです。

 

「白夜!良かった!!」

 

アーシアは白夜が心配だったのか白夜を抱きしめました

 

「教会、ここ?」

 

「はい。そうですよ。ここがこれから私達が住む教会です。行きましょう!」

 

そういいアーシアは白夜の手を引いて教会に入っていきました

 

その次の日、白夜、日用品などの買い物に来ていました。今日は白夜一人だけです。アーシアはと言うと教会の神父だというフリード・セルゼンの手伝いをするため教会に残っています。

 

「ん?」

 

白夜が買い物をしている途中急にアーシアからの呼び出しがかかりすぐに白夜はそれに応じます。

 

白夜が転移された先で見たのは

 

「白夜ぁ!」

 

上半身の服を破かれ自分に助けを求めるアーシア

 

「おぉ!なんだこのチビ!」

 

白髪の神父

 

「あら?あなたは誰かしら」

 

赤髪の悪魔に、ポニーテールの悪魔、剣を持った悪魔、小柄な悪魔、傷を負い倒れている悪魔がいました

 

「おい!結界はおまえの仕事だろうがぁ!」

 

フリードはそういいアーシアを踏みつけます。フリードは先程アーシアにこの周囲に結界を張るように指示していたのですが、その結界を無視して制服を着た悪魔たちが自分たちの元へ転移してきたのをアーシアのせいだと、踏みつけたのです。

 

「やめて」

 

「あん?」

 

それを止めたのは白夜でした。

 

「やめないなら、殺す」

 

白夜は明確な殺意をぶつけました。

 

「やれるもんならやってみやがれ!」

 

「なんだか、分からないけど貴方みたいな下品な奴に自分の所有物を傷つけられるのはとても腹が立つわ」

 

赤髪の悪魔が倒れている自分の眷属を庇うようにして喋り、魔力を解放しました。

 

すると小柄な悪魔が

 

「ん!敵複数」

 

「そう子猫一誠をお願い」

 

「はい。ふん!」

 

「いったーい!」

 

そう言われ、小柄な悪魔は自分の持っていた物を神父に投げつけ、一誠を背負い魔法陣の中に入ります

他の悪魔も同様に魔法陣に入ります。

 

「アーシア!!」

 

「一誠さん、またいつか何処かで」

 

一誠はアーシアを助けようと手を伸ばしますが空を掴んで終わり、転移しました。

 

「姉さん、僕たちも行こ?」

 

アーシアは一瞬固まった後

 

「私の事は良いので、白夜だけ逃げてください」

 

「イヤ」

 

「え?」

 

白夜は今初めてアーシアの言う事を拒絶しました。今までは自分の言う事を全て文句を言わずやってくれていた白夜にアーシアは驚きました。

 

「はい、乗って?」

 

白夜はいつの間にか狼の姿になりアーシアが乗るのを待っています

 

「ん..,.ありがとう白夜!」

 

アーシアは大泣きしながらも白夜の上に跨り、首に抱きつくように掴まりました

 

白夜はアーシアが掴まったのを確認して走り出しました

 

しかし神父が邪魔しようとしてきます

 

「させるかうわぁ!」

 

「きゃぁ!」

 

白夜の走りは目にも留まらぬ速さでした。

 

白夜はその足で一気に教会から離れるとある一軒家の家の前に到着しました。

 

「白夜ぁ...」

 

アーシアは未だ白夜の首に掴まっています

 

「姉さん、ついた」

 

「え?どこにですか!?」

 

「僕らの家?」

 

「え?どう言う事ですか?」

 

「母さんが、貴方たちの行くところは怪しいので念のために緊急で避難できてさらにそのまま住めちゃうところを用意しておきます!って」

 

「えぇ!」

 

「入ろ?」

 

白夜はアーシアをおろしました

 

「きゃ、きゃあああ!」

 

アーシアは白夜に下された瞬間、自分の姿を見て半裸なのを思い出し慌てて家に入ろうとします

それに続いて白夜も入って行こうとしました

 

「お帰りなさい!お風呂にする?ご飯にするそれとも、痛!」

 

家のドアを開けるとガブリエルが裸エプロンという格好で定番のセリフを言おうとしていました。しかし、走ってきたアーシアとぶつかり、ガブリエルにアーシアが押し倒さるように倒れていきます。

俗に言う床ドンをしてしまいました。

 

「アーシア、いつの間にこんな事が出来るようになって」

 

ガブリエルは泣き真似をしつつそんな事を言います

 

「ガ、ガブリエル様⁉︎これは違います!」

 

「はい、分かってますよ!」

 

「からかうのはやめてください。それよりガブリエル様はどうしたんですか?」

 

「貴方たちが心配だったので、ちょっと、仕事の合間に様子を見にきたんです。でも、白夜がいれば大丈夫そうですね」

 

「はい!」

 

「それでは、あ、そうだ」

 

ガブリエルは何かを思い出したかのように白夜の元へ行き

 

チュ

 

白夜のほっぺにキスをしました

 

「白夜、何かあったらすぐ連絡するんですよ」

 

「うん」

 

「アーシアも分かりましたね?」

 

「はい!」

 

「では!」

 

ガブリエルは今度こそ転移していきました

 

「さてと、白夜」

 

「ん?」

 

「お風呂に入りましょう」

 

アーシアは自分がお風呂に入るついでにと白夜も連れてお風呂に入りました。

 

その後

 

「はぁ〜、白夜の撫で心地は最高です」

 

アーシアは白夜は膝の上に向かい合うように乗せて抱きしめながら撫でていました。

アーシアにとって今日は最悪の1日でしたが何故か白夜を、撫でると頑張れる気持ちが湧いてきました

 

その後、アーシア達は晩ご飯を食べ、ベッドに入りました。当然お互いに抱き合って寝ました

 

「白夜ぁ....ずっと一緒に」

 

アーシアは寝言にそんな事を言っていましたとさ

 

 

 

 




なんか、白夜がいきなり喋り出した気がする....


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

7話

なんか、書くたびに量が増えてる....


次の日の朝〜

 

ユサユサ

 

白夜がアーシアを揺すって起こそうとしていました。

 

「姉さん、起きて」

 

「ん?白夜だぁ〜」

 

アーシアは寝ぼけているのか白夜に抱きつきます

 

「学校行く準備」

 

「学校?...,学校⁉︎」

 

白夜に学校と言われアーシアは飛び起きました。なぜなら、アーシアはまだ日本に来て一日目、通う学校など無いはずなのです。

 

「うん。お母さんが、アーシアは日本の高校に通わせますって」

 

「聞いてないですよ⁉︎」

 

「サプライズ?」

 

「サプライズになってません!」

 

驚くアーシアに白夜は首を傾けながら答えそれにアーシアは若干涙目になりながら反論しました。

 

「とにかく準備しないと、今何時ですか?」

 

「4時、登校する時間まで3時間ある」

 

白夜の返答にアーシアはずっこけそうになりました

 

「時間はまだ余裕があるんですね」

 

アーシアは時間があると分かると、白夜を手招きしました

 

「ん?」

 

白夜はが近づくと、アーシアは白夜の首についているペンダントを外します

 

すると、ペンダントの効力が無くなり、白夜の耳と尻尾があらわになります。

 

アーシアはその白夜を抱くとそのままベッドに寝っ転がり

 

「モフモフです〜」

 

白夜の頭に顔を埋めました

白夜はされるがままです。

 

実はアーシアがこんな事をするのは今日だけではなくて、追放される前にもこんなことはされていました。その時は抱きしめてくるだけだったのですが、日本にきてからはこんな変態チックな事をしだしています。

 

何やら最近では白夜は抱かないと眠れないのだとか

 

「白夜いい匂いですね〜」

 

アーシアがこんな事を言ってきます。アーシアは俗に言うショタコンなのでしょうか?

 

しばらくして

 

「姉さん、そろそろ準備」

 

白夜が未だに頭に顔をうめているアーシアに学校に行く時間が近づいている事を知らせます

 

「今何時ですか?」

 

「6時」

 

「...後もう少し」

 

「姉さん、遅刻、ダメ」

 

「はい」

 

アーシアはギリギリまで白夜を抱きしめようとしましたが、白夜に言われしぶしぶ起き上がります

 

アーシアが朝の身支度を終えリビング入ると、白夜が朝ごはんがを用意していました

 

いつの間にか白夜は家の家事を全てやるようになっていたのです。最初はアーシアが家事などをやっていたのですが、アーシアもなにかと仕事がありとても忙しそうにしていました。そこで、ガブリエルが暇そうな白夜に家事を教えたところすぐに教えられた事を覚えてあっという間に家事担当になりました

 

ちなみに今の白夜はエプロンをしているのですが、耳と尻尾が出ているのでマスコットのような感じになっています

 

「やっぱり可愛い!!」

 

アーシアは料理を並べている白夜を抱きしめます

 

「食べよ?」

 

白夜は自分を抱き上げてるアーシアに顔を上に向け上目遣いになりながらそう言いました。

 

「はい!」

 

アーシアはそのまま白夜を自分の膝の上に乗せ座りました。

これも日本にきてから毎朝恒例になっている事です。

 

 

「はい、あ〜ん」

 

「ん」

 

そして、アーシアが白夜にご飯を食べさせます。別に白夜は一人でご飯が食べられないと言うわけではありません。ただ単にアーシアが食べさせたいからという理由です。

 

「さて、学校に行く準備も整いましたし、行ってきますね!」

 

「ん」

 

「あ、お弁当を忘れるところでしたありがとうございます」

 

アーシアが学校の制服に着替えさぁ出発となっている時に白夜がお手製のお弁当を手渡します

 

「じゃあ、改めて行ってきます」

 

白夜はアーシアに手を振り見送ります。

 

アーシアを見送った後白夜は家の家事をします。洗濯お掃除です。それが終わると一人で昼食を取り後はアーシアが帰ってくるまでソファーの上でお昼寝します。

 

しかし、今日は違うようです

 

「ん?」

 

白夜はアーシアからお呼びがかかったのに気づき眠たい目を擦りながらもそれに答えます

 

召喚された先にいたのは先日あった悪魔達とアーシアでした。

 

少し前〜

 

アーシアは放課後家に帰宅しようとしていたところ、教室に誰か入ってきました

それは、小柄な少女のような見た目をした子でした。

 

「貴方がアーシアさんですか?」

 

「はい、私がアーシア・アルジェントですが....」

 

「塔城小猫といいます。うちの部長が昨日のことでお話があると」

 

「あ、貴方はあの時の」

 

アーシアは昨日あの現場にいた中に目の前の少女がいた事を思い出します

 

「付いてきてもらえますか?」

 

「分かりました」

 

アーシアは子猫について行きある部屋へ案内されました。何やらそこは、オカルト研究部という部活の部屋らしいのです

 

部屋へ入るとこれまた昨日いたポニーテールの女性がいました。

 

「あらあら、いらしたんですのね」

 

「あ、えっと、アーシア・アルジェントです。」

 

「うふふふ、私は姫島朱乃と申します。部長は今シャワーを浴びていらっしゃるのでしばらく待っていただけるとありがたいですわ。後そんなにかたくならなくても大丈夫ですのよ」

 

姫島朱乃と名乗った女性は上品に笑いながらもそんな事を言ってくれていました。

 

「は、はい」

 

「それと、昨日いたあの小さな子はいないのかしら?」

 

「あ、えっと、あの子は私の使い魔なんです」

 

「そうでしたの?今呼びたしてもらうことは可能かしら?」

 

「は、はい。大丈夫だと思います」

 

そういいアーシアは白夜を呼び出し現在にいたります。

 

呼び出された白夜は他に着る服もないからとメイド服を着ていました。

更に、耳と尻尾も出していたのでケモ耳メイドになっていました。

 

呼び出された白夜は周りを見渡しアーシアを見つけるとアーシアの元に近寄りました。

 

「何か用?」

 

「えっと、この方達が昨日のことでお話があるらしいので、白夜も一緒に聞いてもらえますか?」

 

「うん」

 

白夜はアーシアの言うことにうなづきました

 

「あらあら、可愛らしい使い魔ですわね」

 

「可愛い....」

 

朱乃と小猫は、アーシアによって呼び出された白夜にうっとりしていました。

 

ガチャ

 

するとそこに金髪のイケメンと一緒が入ってきました

 

「おや?君は昨日の」

 

「アーシア無事だったのか⁉︎」

 

金髪のイケメンは微笑みながらそんな事を言います

 

一誠は涙を流しながらこちらに駆け寄りアーシアに抱きつこうとしましたが

 

「ダメ」

 

白夜が間に入りそれを阻止しました

 

「え?なんだこの子は、迷子か?」

 

「その子は私の使い魔です。私を守ってくれたんですね。ありがとう」

 

一誠はいきなり前に現れた子に疑問をいだき、アーシアは自分を守るように立ち塞がってくれた白夜に頭を撫でながらお礼を言いました。

 

「え?俺はアーシアに何かしようとはしてないぞ!」

 

「いや、一誠君の普段の行いを見てたらそうは思えないけどね」

 

一誠がアーシアが白夜に対して一誠から自分を守ってくれてありがとうと言っていたのでそれに対して反論しましたが、金髪の青年がそれに対してツッコミました。

 

「あ、すみません。一誠さんがそんな事をする人ではないと分かっているのですが、白夜はそう判断してしまったようで....」

 

アーシアはそういい一誠に謝罪をした

 

「その人から、やらしい匂い、した。姉さんに触るの、ダメ」

 

白夜は一誠にそう言いました

 

「一誠先輩、初対面の子に見破られてますね」

 

「いや確かに普段の俺はそうだけど...」

 

小猫に言われて一誠は言葉を無くしました。

 

「ふぅ、あらごめんなさい。待たせてしまったわね。体育で汗をかいたから軽くシャワーを浴びさせてもらってたの」

 

「えっと、始めましてアーシア・アルジェントです!」

 

「私は、リアス・グレモリー。この部の部長を務めいるわ。後その子の名前も教えてもらえるかしら?」

 

「あ、この子は白夜と言います。私の使い魔です」

 

「自己紹介ありがとう。さてと、早速本題に入らせてもらうのだけれど、貴方達は何者?」

 

リアスの鋭い視線がアーシアは貫きます

 

すかさず白夜が前に入ります

 

「うふふ」

 

「まったく、こっちが悪者みたいじゃないの。別に貴方達に危害を加える気はないわよ。ただ、昨日あの場にいたから何者か聞きたかっただけよ」

 

朱乃が笑い、リアスが胸の前で腕を組み少し顔を赤らめながらそう言いました

 

「えっと、私は以前いた教会を追放されまして、こちらの教会に来たんです。」

 

アーシアはこの教会に来るまでの経緯を話しました

 

「そう、辛い思いをしたわね」

 

「いえ、白夜もいますし、全然へっちゃらです!」

 

「そう、なら良かったわ。貴方に一つ提案があるのだけどいい?」

 

「なんでしょう?」

 

「あなた、悪魔になる気はない?」

 

「悪魔ですか?」

 

「そう、気づいているとは思うけど私たちは全員悪魔なの。」

 

そういい、部員全員が悪魔の羽を出しました

 

「皆さん悪魔だったんですね」

 

アーシアは少し驚いたように言いました

 

「あなた気付いていなかったの?」

 

「すいません」

 

「まぁ、いいわ。それでどうかしら?」

 

「えっと、少し時間をもらえませんか?すぐに決められることではないので」

 

アーシアの中では悪魔になるかならないかの判断をすぐに下すことは出来なかった。まず、悪魔側の事について何一つ知らな上に、家族の白夜は天使である上に天使長とほぼ同じ地位にいるガブリエルとも家族のようなものなのです。

 

しかし、せっかく誘われているのだからむげにするのもと言うのがアーシアの思うところだ

 

「そう、確かにすぐに答えが出せるものでもないわね。明日またここに来てくれる?」

 

「はい。明日お返事をさせていただきます」

 

「ありがとう。じゃあまた明日ね。」

 

「アーシア、途中まで一緒に帰ろうぜ!」

 

「一誠、あなたには仕事があるのよ」

 

「え、ちょっと送ってくるだけでもダメですか?」

 

「はぁ、仕方ないわね。見送りだけ行ってきなさい」

 

「ありがとうございます!じゃあ途中まで見送っていくぜ、アーシア!」

 

一誠はそう言いアーシアの手をつかもうとしたその時

 

「ダメ」

 

白夜がその手をはじきました

 

「なんでダメなんだよ!」

 

「いやらしい匂い、する」

 

「このやろう....」

 

一誠としては純粋に優しさなのだが普段の行いが最悪なのが白夜にバレているのか白夜は一切の接触をさせないようです

 

「えっと、じゃあ帰りましょうか」

 

アーシアは白夜の手を取り外へ歩き出しました

 

「あ、ちょっと。待って」

 

一誠も後を追いかけます

 

 

アーシアは帰宅すると白夜を抱きしめます。

 

「今日はありがとう白夜。私を守ってくれたんだよね?」

 

「あの人。接触、ダメ」

 

「分かったよ。」

 

アーシアはそう言い白夜をいっそう強く抱きしめました。

 

白夜は、なぜアーシアに触れるのをダメと言っているのでしょうか?

白夜には感情は少しは戻りつつはあるもののまだ完璧には戻ってきてはいません。

 

白夜は一誠がアーシアに触れると思うと何か心の中モヤモヤしました。それがなんだか分からない白夜ですが、それはおそらく可愛い嫉妬なのでしょう。そして、アーシアを守りたいと言う想いなのでしょう。

その感情に白夜が気付くのはもう少し後のお話

 

 

 

 




主人公ブロック (`ー´) ドヤッ!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

8話

キャラ崩壊あるかもです


「ご飯作る、から、姉さんお風呂入る」

 

「えぇ〜、今日は白夜と入ろうとしたのですが...」

 

家に帰り抱きしめあった後白夜は早速ご飯を作ろうとしました。その間にアーシアにお風呂に入ってくるように言いますが、アーシアは白夜と入りたいらしくごねてしまいます。なんだか、白夜がお母さんでアーシアがまだ甘えたがりな娘に見えてきます。

 

しかし、これは仕方のない事なのかもしれません。アーシアは今まで甘やす事はあっても甘やかされる事はなかったのです。唯一甘やかしてくれる白夜に甘えてしまうのでしょう。

 

「ダメ、ご飯、作る」

 

「でも、お風呂に入ってからでも」

 

「ご飯、遅くなる」

 

「遅くなったっていいじゃないですか」

 

「遅い時間、ご飯食べるの、体に良くない」

 

「もういいです!」

 

アーシアは少し頬を膨らませながらお風呂に向かいました。白夜はアーシアが怒っているというのが分からず首を傾げました。

 

アーシアがお風呂から上がり夕食を食べたのですが、アーシアはいまだに機嫌が戻らないのかむくれっぱなしです。

 

白夜はここで、過去にガブリエルから言われた事を思い出します

 

「いいですか白夜、アーシアが頬を膨らませている時は怒っている時なんです。その時は黙ってアーシアに抱きつきごめんねって言うんですよ。分かりましたか?」

 

ガブリエルは感情が理解できない白夜ではこういう事になるだろうと見越しあらかじめ対処法を伝えていました。そして白夜はそれを実践します

 

白夜は黙ってソファーに座っているアーシアのお腹に抱きつき

 

「ごめんね?」

 

と言いました

 

言われたアーシアはと言うと

 

「いえいえ、良いんですよ!私こそすいません」

 

まるで待ってましたと言わんばかりに白夜を抱きしめました。

 

その後白夜を膝の上に乗せたアーシアは白夜に問いかけました

 

「今日のこと白夜はどう思いますか?」

 

アーシアは、今日悪魔にならないか?と問われた事の返事の相談をしだしました。しかし、白夜にそう言った事に対する回答をすることが出来ません。

 

なぜなら今まで自分の意志を無くしていたからです。最近マシにはなってきているもののまだ完璧ではありません。

 

「姉さん、任せる」

 

「そうですよね。」

 

アーシアは予想していたのかそんな事を言います。

 

「私が、しっかりしないと」

 

次の日〜

 

放課後のオカルト研究部の部室にて、オカルト部の部員達とアーシアと白夜が向かい合っていました

 

「それで、一晩考えてもらってどうかしら?」

 

リアスが早速昨日の返答を聞こうと口を開きました

 

「はい。考えさせていただいたのですが、この話は保留にしていただけませんか?」

 

「それはどうしてかしら?」

 

「私はまだ皆さんの事を知りません。悪魔のことも知りません。これから皆さんの事を知って、それから答えを出したいんです」

 

アーシアは真っ直ぐな瞳をリアスに向けてそう言い放った。

 

「そう、まぁすぐに答えを出せって方が難しい話よね。ならせめてこの部活に入部する気はない?」

 

「はい、入部させていただきたいです!」

 

「さて、話を変えるわね。一誠、あなたにはそろそろ使い魔を持たせようと思っているの。」

 

「使い魔ですか?」

 

「えぇ、私の使い魔はこれよ」

 

そういい、リアスは自分の手の上に羽以外の部分がでかいコウモリを出現させました

 

「私のはこれですわ」

 

「シロです」

 

朱乃は地面にカッパの皿からツノが生えたような使い魔を

 

小猫は猫のような使い魔を出しました

 

「あの〜、その使い魔ってどうやって手に入れるんですか?」

 

「あら?分からないの?じゃあ、その子はどこで使い魔にしたの?」

 

アーシアは疑問に思った事を問い掛けますが、その問いかけにリアスが驚きました。

 

「あ、えっと、白夜は色々と特殊な事情があったので」

 

アーシアは少し言いづらそうに言いました

 

「そう。ならあまり深くは聞かないわ。さて、使い魔を捕まえる場所だけど」

 

ガチャ

 

リアスが使い魔をゲットする場所を説明しようとしたその瞬間部室の扉が開けられました。

 

「失礼します」

 

そう言いメガネをかけた女性を先頭に数名の生徒が入ってきました

 

「あの、どちら様なんですか?」

 

アーシアは入ってきた人たちが誰か分からず一誠に問いかけました。

 

「この学校の生徒会長のシトリ・ソーナ先輩だよ。んで隣が副会長の真羅椿先輩。ってか、生徒会が勢揃いじゃねぇか」

 

するとリアスが喋り出します

 

「お揃いでどうしたの?」

 

「お互い下僕が増えた事ですし改めてご挨拶をと」

 

その後、お互いが、自己紹介を終えました

 

「一誠さん、アルジェントさん、良ければ仲良くしてあげてください。匙」

 

ソーナはそういい匙に目配せをしました。匙は少し戸惑いながらも握手しようと手を伸ばします。

 

「よろしくお願いします」

 

その手を握ったのはアーシアでした。

 

「こちらこそ、君みたいな可愛い子なら大歓迎だよ」

 

匙は手を握ったアーシアの手を撫でるようになわりながらそんな事を言いました。

 

「あぐ!」

 

匙が突如としてそんな呻き声を出しお腹を押さえながら後方によろめきました。

 

「あ、白夜!」

 

犯人は白夜でした。普通に握手するだけなら白夜は何もしなかったでしょうが、匙があまりにも気持ち悪くするものですから白夜のセンサーが反応したのでしょう

 

「アーシアさん大丈夫ですよ。今のは匙に非があります。」

 

「すいません」

 

「ナイス!」

 

アーシアは謝罪しましたが、その後ろでは一誠がグッジョブとばかりに腕は振り上げていました。

 

その後はテニスをする事になりました。

 

なんでも、使い魔に詳しい人が月一回しか依頼を受けてくれないらしく、どちらが依頼を出すかで勝負する事になったのだとか。

 

そして、勝負する事になったのはいいのですが

 

テニスコートの周りは人だかりが出来ていました。

 

リアスとソーナの勝負を見にきている人もいますが、それ以上にいたのは

 

「きゃあ〜!リアルケモミミメイド!」

 

「うわ〜、可愛い〜」

 

耳と尻尾を出したメイド服姿の白夜でした。もはやコスプレの撮影会のようになっていました。

 

「ねぇ、これやってみて!」

 

女生徒の一人がスマホである動画を見せてきました。

 

それをみたアーシアも興奮した様子で

 

「白夜、是非やってみてください!」

 

「おかえりなさいませ、ご主人様」

 

そういい白夜は綺麗にお辞儀をしました。やってほしいと言われたのはメイドの決まり文句のような挨拶でした

 

その後も、これをやってくれあれをやってくれと頼みこまれ、それの一つ一つをアーシアが頼みこみ白夜が行なっていきました

 

「かわいい...」

 

しれっと、写真撮影してる集団に混ざっている小猫もいたとか

 

結局その後、勝負はつかず次のドッジボールで決着をつける事になりました。

 

ドッジボールではこれは本当にドッジボールなのかという戦いを繰り広げ見事にリアスチームが勝利しました

 

リアス達が使い魔があるという場所に向かうと

 

「使い魔ゲットだぜぃ!」

 

現れたのは短パンにタンクトップの格好をしたおっさんでした。

なんでも、その人が使い魔マスターなんだとか

 

おっさんの案内で使い魔はを探す一同ですがその途中上からスライムが突如として降ってきました

 

「いやぁ!」

 

「あらあら〜」

 

「ぬるぬるキモ」

 

そのスライムが女性陣の服を溶かしていきました

 

しかし

 

「み、皆さん大丈夫ですか!?」

 

アーシアだけ無傷でした。なぜなら白夜がアーシアに降りかかるスライムを片っ端から排除しているからです。

 

「この!」

 

「あらあら、うふふ」

 

「えい!」

 

リアス達も自分にまとわりついているスライムを排除しました

 

「んっ!」

 

するといきなり白夜が、そんな声を出しました

 

「白夜?」

 

アーシアが白夜を見てみると

 

「ん〜!」

 

赤いスライムが白夜の体中にくっついていました

 

一つのスライムが口に侵入し、また別のスライムは手足を拘束し、さらには耳と尻尾にもスライムがくっついています。

 

耳についたスライムは耳の中にまで侵入し

 

そして、尻尾についたスライムが尻尾をたどりドンドン服の中に侵入していきます

 

「ん!」

 

更にはスライムにメイド服を溶かされ体が見えてきています

 

 

「おぉ〜!部長!俺コイツを使い魔にします」

 

「いいえ、全て消滅させるわ」

 

「いやです!このスライムと俺は運命の相手なんです!」

 

一誠はよほどこのスライムが欲しいのか白夜にひっついたスライムを庇うように立ちはだかります

 

「コイツはこのスライムの上位個体だせ。拘束した相手の魔力を吸い取りつ、動かなくしてから服を溶かすスライムだぜぃ」

 

「一誠さん、どいてください。いくら一誠さんと言えども邪魔をするなら容赦しません!」

 

アーシアが少し血走った目で一誠を見ます

 

すると、そこに落雷が落とされました

 

「ぎゃあ〜!俺のスライムが〜」

 

その落雷は一誠にも落とされました

 

「スプライトドラゴンの雷撃?」

 

「そいつは敵と認識した相手に攻撃するんだぜぃ。つまり、そのメイドちゃんを少年とスライムが攻撃したんだと思ったんだぜぃ」

 

「メイドちゃん使い魔ゲットだぜぃ」

 

しかし、白夜には使い魔の契約の仕方が分からなかったのでアーシアが契約しました。

 

そして、部室に帰還しようとした時にアーシアはある異変に気がつきました

 

「白夜?」

 

握った白夜の手が震えていたのです。目も潤んでいます。

 

「すいません。部長さん、今すぐ帰宅させていただいてもいいでしょうか?」

 

アーシアは焦った様子でリアスに尋ねました

 

「いいけど、何かあったの?」

 

「すいません。詳細はまた後日話します。」

 

「分かったわ、朱乃、アーシア達を家に直接転送してあげて」

 

「はい、部長」

 

アーシアと白夜は転移しました

 

家〜

 

アーシアは未だに震えている白夜を家のリビングで抱きしめていました

 

「姉、さ、ん」

 

「大丈夫ですよ。白夜、大丈夫です」

 

アーシアは白夜を抱きしめ安心させようと頑張ります

 

何故白夜がこのようになっているかと言うと、白夜の過去があのスライムでフラッシュバックしたのが原因でした。今まで、様々な方法で、犯されてきた白夜はその苦しさから感情を捨てました。

 

そうしなげれば、とても耐えられなかったから

 

しかし、最近感情を少しずつ取り戻した白夜にとっては耐えられたいものでした

 

「白夜!大丈夫ですか!?」

 

するとそこにガブリエルが飛び込んできました

 

「ガブリエル様?どうしてここに?」

 

「胸騒ぎがして急いで駆けつけましたが、当たっていたようですね」

 

「はい、実は....」

 

アーシアはガブリエルに事の経緯を語りました。

 

「そんな事が...」

 

「ごめんなさい。」

 

「いえ、アーシアのせいではありませんよ。白夜をこちらに渡してもらえますか?」

 

「はい」

 

アーシアはガブリエルに、言われるとおりに白夜を渡します

 

「白夜、貴方には私たちがついています。何も怖がる必要はないのですよ?」

 

ガブリエルは白夜を抱きしめながら優しく語りかけます

 

「それは、貴方に課せられた試練なのです。ですが、今すぐに乗り越えなくてもいいのです。ですがいつか、必ず乗り越えなければなりません」

 

白夜はガブリエルの胸に顔を沈めながら未だに震えていました

 

「今日はゆっくり休んでください」

 

「白夜、ごめんね。不甲斐ない姉で」

 

アーシアはそう言い白夜を後ろから抱きしめます

 

しばらく二人なら抱きしめられていた白夜ですが、やがて白夜から寝息が聞こえてきます。

 

「寝てしまいましたね」

 

「そうですね」

 

「さてと、ベッドに、あれ?」

 

ガブリエルが白夜をベッドに寝かせる為に自分の体から離そうとしましたが、白夜がら服を掴んでいる為離せませんでした。

 

「もう、仕方ないですね。今日は私が一緒に寝てあげますか」

 

ガブリエルは頬を緩めながらそう言いました

 

「ガブリエル様ずるいです」

 

アーシアはほっぺを膨らませながら抗議しました

 

「アーシアはいつも一緒に寝ているではありませんか。それに、一緒に寝ればいいでしょう?」

 

そう言ってガブリエルはアーシアにウィンクをしました

 

その夜、一つのベッドに白夜は挟むようにして、アーシアとガブリエルが白夜を抱きしめていました

 

白夜はその時とても安らかに寝ていました




若干シリアス、かな?


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

9話

今回は短めです


その時部屋の中に魔法陣が浮かび上がりました。

 

そこからは銀髪のメイドが現れました

 

「リアス様、例の件ですが」

 

「だから、私は認めないと言っているでしょう!」

 

「え〜っと、どちら様?」

 

「これは申し遅れました。リアス家で、メイドをさせていただいております。グレイフィア・ルキフグスと申します。」

 

一誠がいきなり現れた銀髪のメイドに名前を尋ねるとメイドは自分の名前を名乗り綺麗にお辞儀をしました。

 

「あ、アーシア・アルジェントと申します。こっちの小さい子は白夜と言います」

 

アーシアはグレイフィアに名乗り頭を下げました

 

すると、部室の中にまたも魔法陣が浮かび上がりました

 

「迎えにきたぜ、愛しのリアス」

 

現れたのは金髪の胡散臭そうな男でした。

 

「何度も言っているでしょう。貴方のような人とは婚約しません」

 

なんでも、リアスの婚約者のライザー・フェニックスという男らしいです。

 

しかしリアスはその婚約が嫌らしくライザーに対抗します

 

「そうはいかないぞ。俺だってフェニックス家の看板背負ってるんだ」

 

ライザーはリアスの発言が気に障ったのか少し切れ気味に言い返します。

 

ピリピリした雰囲気を出す二人の間にグレイフィアが割って入ります

 

「二人ともそこまでです。それ以上続けるのでしたら...」

 

グレイフィアはそれ以上続けるのなら容赦しないと言わんばかりに魔力を放出します

 

「おっと、流石に最強のクイーンと呼ばれているあなた様に言われては引き下がらざるをえませんね」

 

「ふん!」

 

「魔王様よりこうなった場合はレーティングゲームで決着をつけるようにとおうせつかっております」

 

「レーティングゲームで、ですって!?」

 

「はははは!それは傑作だ」

 

グレイフィアの発言にリアスとライザーが反応します

 

「あの、レーティングゲームって何ですか?」

 

「レーティングゲームとは簡単に言うと自分の駒を使って戦わせる悪魔の遊戯です」

 

一誠の発言にグレイフィアが回答します

 

「リアス、君は俺に勝つことは絶対にない。断言できるぞ」

 

「そんなのやってみなくちゃわからないじゃない!」

 

「わかるさ」

 

パチ

 

ライザーが指パッチンをするとライザーの後ろに女性たちが現れました

 

「俺は駒が全て揃っている。大して君たちは」

 

そう言いライザーは、リアスの眷族たちを見回します

 

「おや?可愛い子がいるじゃないか」

 

その途中でアーシアに目を止めます

 

「そこの君俺の眷属になるといい。眷属になれば俺が可愛がってやるぞ」

 

ライザーはアーシア舌舐めずりをしながらそう言いました

 

アーシアはその言動に恐怖を抱き白夜を抱き上げ、抱きしめます。

抱き上げられた白夜もライザーを警戒します。

 

「このやろう!アーシアに何する気だ!!」

 

それに激怒した一誠がライザーに殴りかかろうとします

 

「ミラ」

 

ライザーの眷属たちの中からミラと呼ばれた少女が棒のようなものを持ち一誠の前に立ちはだかります。

 

「小さい子だな。やりづらいな グボ!」

 

一誠は相手が小さな少女ということに戸惑いを感じていましたが次の瞬間その少女に棒で突き上げられ天井に叩きつけられました。

 

「一誠さん!」

 

「一誠!」

 

アーシアが一誠を案じて声をあげ、リアスは一誠の元へ走ります。

 

「さて、どうだ?」

 

ライザーは何事もなかったかのようにアーシアに再度問い掛けます。

 

「ダメ」

 

その前に今度は白夜が立ちはだかります。

 

「ミラ」

 

ライザーに呼ばれ、少女が一誠と同じように棒をつきにきます

 

「ガル!!」

 

バキ!!

 

「な!」

 

しかしその棒は白夜に届くことはありませんでした。なぜなら

 

「狼?」

 

狼化した白夜がミラと呼ばれた少女の棒を噛み砕いたからです

 

「ほう、狼とは珍しいな」

 

「グルルルル」

 

白夜は威嚇するように唸り声を出します

 

「分かったわよ。レーティングゲームで決着をつけましょう」

 

その時リアスがそう言いました

 

「承知いたしました。しかし、リアス様はレーティングゲーム初心者ハンデとして一週間の訓練期間も設けさせていただきます」

 

「あぁ、いいぜ。一週間後が楽しみだな。リアス」

 

「失礼いたします」

 

そういい、グレイフィアとライザーとその眷属は消えていきました

 

その後リアスたちは一誠の治療をしながら話し合いをしていました

 

「期日が一週間後、その間に修行してライザー達を倒せるまでに強くなる。それしか方法はないわ」

 

「そうですわね」

 

話が終わり、一誠の治療も完了した所でリアスが喋り出しました

 

「それで、白夜はいつ人間に戻るの?もうずっと警戒を解いていないようだけれど」

 

そう言ってみたのは未だに狼の姿で警戒をしている白夜でした

 

「あぁ!治療に夢中で忘れていました!白夜もう大丈夫ですから戻ってください」

 

「グル」

 

白夜は分かったというふうに吠えると人間の姿に戻りました(ちゃんと服は着てる)

 

「じゃあみんな明日早朝にお泊りセットを持って集合してね。また明日」

 

そうしてリアスたちは解散しました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

10話

「はぁ、はぁ、きつい...」

 

リアス達はレーティングゲームに向けての修行をするために山道を登っていました

 

 

しかしその途中一誠は背負わされた荷物の重さに悲鳴をあげていました

 

「お先に、一誠君」

 

その横を同じ量を持った、木場が追い抜き

 

「一誠さん、お先です」

 

さらに横を倍の量持った小猫が追い抜いています

 

「一誠さん、大丈夫でしょうか?」

 

「大丈夫よ。これも修行よ」

 

一誠を心配するアーシアにリアスがそんな事を言います

 

「それよりも、その状態の白夜は中々見慣れないわね」

 

リアスはアーシアを狼の状態で乗せている白夜に視線を向けました

 

「普段はずっと人の姿ですからね。でも、時々この状態になるんです」

 

「そう」

 

「白夜は凄いんですよ!私を乗せて状態でとても速く走れるんです!」

 

いきなりアーシアの白夜自慢が始まりリアスは地雷を踏んだと思い後悔しました

 

ーーー

 

「やっと着いた〜」

 

目的地に到着すると同時に一誠は倒れ込みました

しかし、リアスはそれを無視して

 

「じゃあ早速始めましょうか。」

 

その時の一誠の顔は絶望したような顔だったそうです

 

その後、一誠を強化するために木場と小猫、それぞ!と戦わせる事になりました

 

木場には木刀で、小猫には組み手で一誠はボコボコにされます

 

「さてと、白夜の実力も知っておきたいのだけれど大丈夫かしら?」

 

「えっと、白夜、大丈夫?」

 

リアスはそう言いアーシアに目線を向けるとアーシアは少し慌てたようにしながら白夜に確認を取ります

 

白夜はそれにコクっとうなずき返答します

 

「じゃあ一誠、もう一試合お願いね」

 

「は、はい」

 

リアスはとてもいい笑顔で一誠にそう言います

 

一誠はガクっとなりながらもさらに頷きます

 

一誠はセイクリッドギアを装着し、白夜は狼の姿になり両者向かい合います

 

「やぁ!」

 

最初は一誠が白夜に殴りかかります。

 

しかし白夜はその攻撃を難なくかわし上に飛び上がり前の手で上から一誠の頭を押さえつけるようにおとします。

 

結果一誠は地面とキスする形になります

 

「へぶ!」

 

「早いわね、祐斗貴方より早いんじゃない?」

 

「そうですね、全力が分からないからなんとも言えませんね」

 

「そう」

 

「一誠さん、弱」

 

「わぁ!!白夜!やり過ぎです!」

 

その後は各々の修行に入っていきました

 

暫くして、修行を終えて全員が帰ってくるとそこには

 

「ご飯できてる、から、食べる」

 

白夜がいつものメイド服に身を包み出迎えてくれていました

 

「おぉ、これがメイドか!」

 

「まぁ、可愛いメイドさんね」

 

「あらあら、疲れも吹き飛んでしまいますわ」

 

「ありがとうね」

 

「可愛い」

 

「ありがとう!白夜!」

 

そして、全員でリビングに向かい席に着きます

 

そこでアーシアと白夜に全員の視線が刺さります

 

「あの、アーシア?貴方はいつも白夜とそうして食べているの?」

 

「はい?そうですね。いつもこうしています」

 

アーシアはいつも通りだと言わんばかりに答えました

 

「はい、あ〜ん」

 

「ちょっと待って」

 

「はい?」

 

そしてアーシアが白夜に食べさせてあげようと料理を口元に持っていきます

 

「それも、いつもしている事なの?」

 

「はい、どうかしましたか?部長さん」

 

「い、いえ何もないわ」

 

リアスは諦めたように席に座り直し料理を口にします

 

「ん、美味しいわね」

 

「あらあら美味しいですわ〜」

 

「とても美味しいよ」

 

「おいしい」

 

「うめぇ!」

 

全員が料理をおいしいと言ったのが嬉しかったのかアーシアはドヤっと言わんばかりに胸を張りながら

 

「白夜の料理は世界一です!」

 

全員苦笑いになりながらそれに頷きます

 

「さてと、ソロソロお風呂に入りましょうか」

 

「そうですわね。汗も流したいですし」

 

リアス達のその会話に敏感に反応する男が一人

 

「一誠一緒に入る」

 

「えぇ!良いんですか⁉︎」

 

「私は良いわよ、他のみんなはどう?」

 

「私も良いですわよ」

 

「私はちょっと...」

 

「イヤです」

 

「あら、じゃあダメね」

 

「う、そんな...」

 

期待をした一誠はその一言にガッカリします

 

「えっと、今日は白夜は一誠さんと一緒に入ってもらえる?」

 

「えっ」

 

密かに白夜と洗いっこを妄想していた小猫はそんな声を出しました

 

「あら?白夜は一緒に入らないの?」

 

「はい、私はいいんですけど、白夜は男の子ですし」

 

「「え?えぇぇぇ!!!」」

 

その一言に全員が驚愕します

 

「白夜って男の子だったの⁉︎」

 

「あらあら、驚きですわぁ〜」

 

「男の子、だったんですか」

 

「驚いたね」

 

「男の子とか、詐欺だろぉ!!」

 

「私は気にしないわよ」

 

「私もですわ」

 

「白夜君なら」

 

「じゃあ決まりね」

 

白夜が男の子という事に驚きはしたもののまだ小さい子であったためか、誰も一緒に入るのには反対しませんでした

 

「ありがとうございます!白夜一緒にお風呂に行きましょう!」

 

一緒に入れるとテンションの上がったアーシアは白夜の手を引いてお風呂場に一足先に向かいます

 

「一誠のぞいちゃダメよ?」

 

「の、覗きませんよ」

 

「どうだか」

 

リアスは念を押すように一誠注意し、一誠はやらないと返答しますが、小猫がそれにジト目でそう言います

 

「ん」

 

お風呂場では白夜はアーシアに頭を洗われていました

目を瞑りじっとしています

 

アーシアは自分と白夜の体を洗い終えると湯船に浸かります

 

まず自分が座りその上に白夜をのせて後ろからお腹に手を回します

 

「本当に仲良しなのね」

 

「そうですわね」

 

「仲良し」

 

「そういえば、アーシアちゃんと白夜君はどこで知り合ったんですの?」

 

「私も気になります」

 

「えっと、あんまり軽はずみに話していい内容ではないので...」

 

「そうなの。まぁ、無理して話す必要もないわね」

 

「さてと、そろそろあがりましょうか」

 

「そうですね」

 

お風呂から上がりそれぞれが就寝までの時間を過ごしている時です

 

白夜を膝の上に乗せてテレビを見ているアーシアに小猫が話しかけます

 

「あの、アーシアさん」

 

「はい?どうしました?」

 

「白夜君を撫でさせてもらってもいいですか?」

 

子猫はソワソワするようにしながらアーシアにそう尋ねました

 

「えっと、白夜、いい?」

 

アーシアは白夜に視線を向けます

 

「大丈夫」

 

白夜は頷きながそう答えます

 

それを聞いたアーシアは白夜を膝の上から降ろします

 

小猫は白夜の頭の上に手をゆっくりと近づけていきます

 

白夜は目を瞑り頭を差し出すように少し前に出します

小猫はゆっくりと白夜を撫でていきます

 

「かわいい」

 

目を瞑り頭を差し出している姿に小猫はついそんなことを言ってしまいます

 

しばらく撫でていると白夜がこっくりこっくりと船を漕ぎ出しました

 

「さてと、ソロソロ寝ましょうか」

 

「そうですわね」

 

そして、それぞれ割り振られた部屋に入り就寝します

 

「はぁ〜、やっぱり白夜を抱きしめるのは至高です〜」

 

アーシアは白夜の首元に顔をうめ、白夜の匂いを嗅ぎながらそう言います

 

「白夜の匂い、すぅ〜」

 

そしてそのまま眠りにつきました

 

 

 

 

 

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

11話

皆さんお久しぶりです!!
久々の投稿でございます!!


「アーシア、アーシア」

 

「んぅ、一誠さん?」

 

夜アーシアが白夜と一緒に寝ている時です。アーシアの元にジャージ姿の一誠が現れました。アーシアはいつの間にか自身の胸元で抱き締めいていた白夜を起こさないようにして一誠に返事をしました。

 

「こんな夜中にごめん。こんなこと頼めるのはアーシアしかいないんだ」

 

一誠は真剣な表情でアーシアにそう言います

 

「はい?」

 

一誠の頼み事とは、アーシアの服を貸して欲しいというものでした。急な一誠のそんな頼み事に最初は困惑をしていたアーシアですが、真剣な表情の一誠を見て服を貸すことを承諾しました

 

「一誠さん、あんな真剣な表情でどうしたんでしょう…」

 

アーシアの服を借りると一誠はいても立ってもらいられないようですぐに部屋を出て行きました。アーシアはそんな一誠のことが心配になっているようです

 

「んぅ、お姉ちゃん?」

 

すると白夜は目を擦りながら寝ぼけているのか姉さんではなくお姉ちゃんとアーシアを呼びました。

 

「あ、なんでもないよ」

 

「んぅ〜」

 

「やっぱり心配ですね。でも白夜を置いていくわけにも行きませんし…。仕方ありません」

 

アーシアは少し悩んだあと布団から起き上がりました

 

「白夜ちょっとごめんね」

 

布団から起き上がり寝巻きからジャージに着替えると白夜を抱きかかえると一誠が向かったと思われる山の頂上に向かいました。

 

そこでは一誠が案山子に先程アーシアから借りた服を着せて何かを飛ばしいるようでした。そしてアーシアが一誠に近づこうとした瞬間一誠は夢中になるあまりアーシアの存在に気が付かず、その技を繰り出しました。それはアーシアに一直線に向かっていました。

 

「きゃあああ!!」

 

アーシアは急に飛んできた何かに驚き悲鳴をあげました。

 

びりびり

 

そして次の瞬間その場に衣服が破けるような音が広がりました。

 

「へ?白夜?」

 

「グルルル」

 

「え、アーシアと白夜?どうなってんの?」

 

そこには困惑顔のアーシアそしてそんなアーシアの前に一誠を威嚇するように狼化した白夜がいました。そして狼化した白夜の周りには先程まで白夜が身につけていた衣服が破けた状態で散乱していました

 

一方で一誠はいまいち状況が飲み込めいていないのか困惑している様子です

 

「い、一誠さんこんなところで何を?」

 

「説明をしたいんだが、その前に白夜が今にも俺に飛びかかって来そうなんだがそれを止めてらえないか?」

 

アーシアはこんな夜中になにをしていたのかを問いかけました。一誠もそれに答えようとしますがその前に自分を睨みつけている白夜をなんとかしてもらうようにアーシアに頼みました

 

「あ、そうでした。白夜、落ち着いて、私はなんともないから、ね?」

 

狼化した白夜の額に自身の額を合わせながら白夜を宥めます。すると白夜も落ち着いたのか威嚇するのをやめ人間の姿に戻ります

 

「い、一誠さん見ないください!!」

 

しかし、人間の姿に戻った白夜の姿は素っ裸でした。先程の一誠の技で衣服を破られた白夜。最初は瞬時に狼になったことにより分からなかったものの、人の姿に戻った瞬間それがわかりアーシアが大慌てで白夜を一誠から見えないように覆い被さりました

 

「わ、わかった」

 

白夜は男のはずなのですがパッと見女の子に見えるからか一誠は顔を赤くしながら後ろを向きます

 

「白夜急いで戻りますよ!」

 

アーシアは白夜を再び抱き抱えると急いで屋敷まで戻りました

 

ーーーー

 

「さっきの白夜の衣服は全て破けていた。つまり俺の技が完成したぞぉぉお!!」

 

アーシアと白夜がさった後1人取り残された一誠は歓喜の声をあげました。

 

ーーーー

「はぁ、はぁ、ふぅなんとか着きましたね」

 

白夜を抱き抱えて屋敷まで帰ってきたアーシアは一息つきました

 

「姉さん、眠い…」

 

先程は一誠にアーシアが攻撃されたと思い咄嗟に狼化した白夜でしたが、それが終わってからは再び睡魔に襲われいる様子です

 

「白夜寝る前に服を着てください」

 

「えぇ、じゃあ姉さんの中で寝る」

 

今から服を着るのも億劫なのか白夜はそう言いながらアーシアに抱きつきます

 

「もお、仕方ありませんね」

 

アーシアはそんな白夜を愛おしそうに見つめるとそのまま布団に入りました

 

「白夜おいで」

 

するとアーシアは白夜をよびます。白夜は呼ばれるがままにアーシアの元に行くとアーシアの服の中に入り込みました

 

「ふふ、暖かいですね」

 

自身の服の中に入ってきた白夜を抱きしめアーシアはとても幸せそうな顔をしています。アーシアと白夜の肌が直に触れているなのですが白夜はアーシアの胸に直に顔を押し付けて眠ろうとしています

 

「あ、そうだ。白夜少し待ってもらえますか?」

 

「ん」

 

「よいしょ。はい、いいですよ」

 

アーシアは器用に自分のブラを外すと自分の胸に白夜の顔を押し付けるように抱きしめます

 

「こっちの方が気持ちいいでしょう?」

 

「すぅ〜」

 

白夜はアーシアの思惑通り気持ちが良かったのかすぐに眠ってしましました。

 

「はぁ、白夜愛してますよ」

 

アーシアはそんな白夜を見ながら頬を赤くさせながらそう呟きます

 

パク チュー チュー

 

「あん、白夜私のお胸からミルクは出ないですよ」

 

なんと、白夜は眠りながらアーシアの胸に吸い付いていました。そんな白夜をアーシアは微笑みながら見つめます

 

「仕方ないですね。好きだけ吸ってくださいね」

 

そしてアーシアは白夜をより一層強く抱きしめました

 

ーーーー

 

「ん?」

 

翌朝目を覚ましたアーシアは違和感を覚えました。抱きしめていたはずの白夜の姿が消えていたからです

 

「姉さん、おはよう」

 

するとそんなアーシアに声がかかります。そこにはメイド服に着替えた白夜が起きていました。

 

「おはよう、白夜」

 

「朝ごはん、作ってくる」

 

「わかりました」

 

白夜はアーシアにそう伝えると部屋を出て行きました

 

「さて私も着替えましょうか」

 

服を着替えようと寝巻きを脱いだ瞬間アーシアは自身の異変に気づきました

 

「!?これは…」

 

それは自身の胸元にできた複数の赤い跡のようなものでした。おそらく、それは白夜が昨晩アーシアの胸に吸い付いた後もいろんな箇所に吸い付いたのでしょう

 

その痕跡ができていました。

 

「うぅ〜、皆さんに気づかれないようにしないと」

 

アーシアは嬉しいと思う反面みんなにバレるとまずいと思い少し憂鬱そうな顔をします

 

「ふふ、でも白夜がつけてくれたと思うとなんでこんなに愛おしくなってしまうんでしょうか」

 

そこには乙女の顔をしたアーシアが赤い跡を撫でて1人うっとりとしていました

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

12話

お久しぶりです!


「おはよう、白夜君」 

 

「んっ」

 

なでなで

 

白夜が朝ごはんを作っているとそこに子猫が起きてきました。リビングに入って早々白夜の頭を撫でています。

 

「おはよう。白夜」

 

「んっ」

 

「おはようございますわ。白夜君」

 

「んっ」

 

「おはよう!白夜!」

 

「…」

 

「おはよう。白夜君」

 

「んっ」

 

「なんで俺だけ無視するんだよ!」

 

どうやら全員が起きてきたようです。それぞれが挨拶をしますが白夜は一誠のみ無視をします。やはり白夜は一誠のことが嫌いのようです。

 

「みんな、ご飯、食べる」

 

「「「いただきます」」」

 

「やっぱり白夜君の料理は美味しいですわね〜」

 

「うん。絶品です」

 

「本当、ウチに欲しいくらいね」

 

「白夜は渡しませんよ!」

 

それぞれが白夜の料理にまたも絶賛します。

 

「さてと、ご飯を食べたらこの後は座学の時間よ」

 

ーーー

 

すぅ〜

 

「白夜が寝てしまいましたね」

 

「今は狼になってるのね」

 

リアスが座学を始めてからしばらくして白夜は飽きてしまったのか狼の姿になって寝ています。

 

「もふもふです」

 

「白夜が狼になるのは何かに警戒している時とか、後は気分でなってる時もありますね」

 

「一旦、ここで休憩を挟みましょうか」

 

リアスはぐっすりの白夜を見て微笑みながら休憩にしました。

 

「なら、私がお茶を入れてまいりますわね」

 

「えぇ、おねがいね。朱乃」

 

「ねぇ、アーシア」

 

「なんですか?部長さん」

 

「白夜を撫でてもいいかしら」

 

リアスがソワソワしながらアーシアに問いかけます。

 

「いいですよ。起こさないように気を付けてくださいね」

 

「あ、私も撫でたいです」

 

リアスに続くように子猫も白夜を撫で出します。

 

「本当にふかふかね。一緒に寝たらどれだけ気持ちいか…」

 

「もふもふ」

 

なでなで

 

「なあ、アーシア」

 

「はい?どうしました一誠さん」

 

「あのさ、」

 

リアスと子猫が白夜を撫でている横で一誠がアーシアに話しかけます。

 

「昨夜はごめんな」

 

「いえ、大丈夫ですよ」

 

「それでものは相談なんだけど、あの技まだまだ不完全でさ。付き合ってもらえないかな?」

 

「えっと…」

 

一誠の問いかけにアーシアは言い淀みます。

 

「ダメ」

 

「あ、白夜。起きたんですね!」

 

そこに先ほどまで寝ていた白夜が人型に戻ってアーシアと一誠の間に入ります。

 

「なんでだよ!あの技はもうすぐに完成するんだよ。なあ頼むよ〜」

 

一誠は断りを入れた白夜にさらに食い下がります。

 

「ダメ」

 

「一誠君、必殺技って何だい?」

 

そこに裕斗が一誠に必殺技のことについて尋ねます。

 

「ちょうどいい」

 

「え?」

 

「手伝って」

 

白夜が裕斗を見て一誠に指差しながら話します。

 

「え、まさか木場に俺の必殺技を手伝わせようとしてるのか?」

 

「うん」

 

「冗談じゃない!これは女性じゃないとダメなんだよ!」

 

「どうやら僕ではダメみたいだね」

 

白夜の言い分に一誠が猛反対して悠斗はそれに苦笑します。

 

「なら、諦める」

 

「そんな、後少しなのに」

 

一誠は白夜の断固拒否の姿勢を前に崩れ落ちました。

 

「ちくしょう!こうなったら一人でもやってやる!」

 

ーーー

レーティングゲーム当日になりリアス達は部屋で開始まで待機しています。そこにグレイフィアが訪れます。

 

「失礼いたします。みなさまレーティングゲームの準備はよろしいでしょうか?」

 

「えぇ、いつでも大丈夫よ」

 

「試合開始時刻になりましたらこちらの魔法陣からフィールドに移動をお願いいたします。それと、こちらの試合は魔王サーゼクス・ルシファー様がご覧になってらっしゃいます」

 

「お兄様が?」

 

「え?部長のお兄さんって魔王様だったんですか?」

 

「えぇ、そうですわ。リアスのお兄様は現魔王様ですわよ」

 

グレイフィアからのリアスの兄が魔王だと聞いて一誠が驚いています。

 

「そ、そうだったんですね」

 

(ガブリエル様のことは口が裂けても話せませんね)

 

魔王の身内が身近にいることを知ってアーシアは一誠とは別の意味で驚いている様子です。

 

「では、失礼いたします」

 

グレイフィはそう言い残し部屋を出て行きました。

 

「さて、行くわよ」

 

時間になり魔法陣から全員がフィールドに移動します。

 

「皆様の転送が完了いたしました。今回のフィールドはリアス様の学校を再現したマップになっております。それではゲーム開始です」

 

全員の転送が完了しゲーム開始が宣言されます。

 

「本当に学校の校舎と全く一緒ですね」

 

アーシアが白夜を抱きしめながら周りを確認します。

 

「さて、作戦会議を始めるわよ」

 

リアス達は一つの丸い机に集まり作戦会議を始めました。

 

「じゃあ、みんなお願いね」

 

「「「はい!」」」

 

作戦会議が終わりリアス、アーシア、白夜、一誠を置いてそれぞれが行動を始めます。

 

「さてと、一誠少しいいかしら?」

 

「はい、わかりました」

 

「アーシアはここで待機しててくれる?すぐに戻ってくるから」

 

「はい。白夜と待ってますね」

 

リアスは一誠を連れて一旦部屋を後にします。

 

ぎゅうう

 

「このゲームはなんでもありだと聞きましたけど、本当に大丈夫でしょうか…」

 

リアスと一誠が部屋を出てからソファーに座り込んだアーシアは不安を吐露します。

 

「大丈夫」

 

「え?」

 

「守る」

 

抱きしめられていた白夜はアーシアの目をまっすぐに見ながら言葉を発します。

 

「そうですね。白夜がずっと守ってくれますもんね」

 

「うん」

 

ガチャ

 

「ごめんなさい。待たせたわね」

 

「いえ、大丈夫ですよ。一誠さんはどちらに?」

 

「一誠には朱乃たちの援護に向かってもらったわ。できることはやったから、後は相手がどう出て来るか次第ね」

 

「そうですね」

 

「あれ、白夜?」

 

ぺろ

 

「あら、励ましくれているの?ありがとう」

 

リアスが不安そうな表情をして机に座り込んでいると、アーシアの隣にいた白夜がいつの間に狼の姿になりリアスの頬を舐めてすぐにアーシアの隣に戻ってきます

 

リアスはそんな白夜の行動に御礼を言います。

 

「白夜があんなことするの初めて見ました」

 

一方でアーシアは白夜がガブリエルや自分以外の人に対して自ら行動を起こした事にとても驚いています。

 

「いい子ですね。白夜」

 

アーシアは微笑みながら隣にお座りしている白夜の頭を撫でます。

 

ーーー

 

「まずいわね…」

 

「どうしました?部長さん」

 

「分かってはいたけどライザーたちの眷属がやはり手強い見たい。一誠達が押されているわ」

 

「それは…」

 

リアスの表情は徐々に曇っていきます。

 

「よし」

 

そんなリアスの表情を見て、アーシアは決心した表情をした後白夜を見ます。

 

「ねぇ、白夜お願いがあります」

 

「?」

 

白夜は首を傾げます。

 

「一誠さん達のことは助けに行ってあげてくれませんか?」

 

「え?でも、姉さんは?」

 

「部長さんもいてくれてますし。私のことは大丈夫だから」

 

「アーシアはそれで大丈夫なの?正直このレーティングゲームは本当になんでもありのゲーム。白夜も傷つけられる可能性があるのよ」

 

そんなアーシア白夜のやりとりを見てリアスが問いかけます。

 

「確かに白夜が傷つくのは嫌です。でもこのままじゃ一誠さん達が危ないんですよね」

 

リアスの問いかけにアーシアは不安そうな顔をします。

 

ちら

 

「それに白夜はとっても強いんですよ」

 

しかし、一目白夜を見てから誇らしそうな顔でリアスの顔を見つめます。

 

「そうなのね。白夜、行ってくれる?」

 

「分かった」

 

「ありがとう。アーシアのことは私に任せなさい」

 

最初は戸惑っていた白夜ですがアーシアの必死なお願いに頷きました。

 

「じゃあ、行ってきます」

 

「はい、お願いします」

 

アーシアに一言告げると白夜は教会の時のように目にも止まらぬ速さで駆けて行きました。

 

「」

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

13話

「おいおい、囲まれちまったぞ!」

 

グランドでは一誠と祐斗がライザー陣営の眷属に囲まれていました。

 

ドカン!

 

「さぁ、尋常に勝負!!」

 

相手の騎士が祐斗に斬りかかります。

 

「さて、さっさと貴方を倒してしまいましょう」

 

「はぁ!」

 

「やば」

 

一誠にも相手のルークが斬りかかります。祐斗は自分の相手に応戦しており、一誠にまで手がまわらないようです。

 

ばう!

 

「っぐは!」

 

そこに白夜が乱入してついた勢いそのまま一誠に遅いかかっているルークに突撃しました。

 

グルルル

 

「こいつ」

 

「お、おぉ白夜助かったぜ!」

 

相手のルークは白夜の突撃が聞いていうるのかお腹に手を当てて跪いています。

 

「なんですの、あの毛並みのいいワンチャンは。このゲームには可愛い子はもういないと思っていたのに、これは幸運ですわ」

 

その後ろではお嬢様といった風貌の女性が白夜を見て興奮しているようです。

 

「イザベラ、さっさと片付けてそのワンちゃんを捕獲しなさい」

 

「かしこまりました。レイヴェル・フェニックス様」

 

相当白夜のことが気に入ったのかルークの女性に捕獲の命令します。

 

「ふん」

 

イザベラと呼ばれたルークの女性が白夜に殴りかかりますがその攻撃は白夜に当たることはありませんでした。

 

「な、早い」

 

白夜はイザベラを四方八方から攻撃していきます。あまりの速さにイザベラはされるがままです。

 

「ぐわぁ!!」

 

そしてとうとうイザベラは白夜の猛攻に倒れます。

 

「ライザー様のルーク1名脱落です」

 

「す、すげえな白夜」

 

そんな白夜を見て、元々ある程度強いことはわかっていた一誠ですが、普段の白夜からは考えられない攻撃性に驚愕しています。

 

「益々気に入りましたわ!必ず私のペットにして差し上げますわ!」

 

そんな白夜を見てレイヴェルはさらに興奮しているようです。

 

「にゃー今度は私たちが相手にゃ〜」

 

「いくにゃ!」

 

「はあああ!!」

 

そんな白夜を見て強敵と判断したのか今度は3人がかりでライザーの眷属たちが攻め立ててきます。

 

「速すぎだにゃ」

 

「見えないにゃ」

 

「ぬぅ、追いつけん」

 

しかし人数が増えても白夜のスピードに追いつけるはずもなく翻弄されていきます。

 

「よし!おい木場!お前のセイクリッドギアを解放しろ!」

 

白夜が相手をしている間に一誠の手についているセイクリッドギアが変化していました。

 

「解放?っ、そうか!」

 

そんな状態で一誠は木場にセイクリッドギアの解放を支持します。それに何かを察した祐斗は即座に一誠にセイクリッドギアを解放します。

 

エクスプロージョン!!

 

「「「きゃああ!」」」

 

一誠によって強化された祐斗の攻撃により周りの眷属が一掃されます。

 

「さすがだね。一誠くん」

 

「いや、白夜のおかげだよ」

 

ばう

 

「さてと」

 

ドカン!!

 

3人が一息ついていると校舎の屋根から爆発が起きました。どうやらライザーとリアスが魔法を打ち合っているようです。

 

「うぅ」

 

「アーシア、大丈夫?」

 

「はい、部長さん」

 

リアスの後ろにはアーシアの姿も見えます。

 

白夜の意識がアーシアに向いたその瞬間

 

「リアス様のクイーン1名リタイア」

 

朱乃が脱落したことが知らされます

 

「朱乃さんが負けたのか?」

 

一誠が朱乃リタイアに驚いていると

 

「うわぁぁ!」

 

「木場!!」

 

「リアス様のナイト1名リタイア」

 

続け様に祐斗が目の前で倒されてしまいます。

 

「遅かったですわね。ユーベルーナ」

 

「思った以上にクイーンの実力が高く苦戦してしまいました」

 

いつの間にかレイヴェルの横には紫髪の女性がいました。どうやらライザーのクイーンのようです。

 

ドカン!

 

「くぅぅ」

 

リアスとライザーとの戦闘も苛烈になっていきます。

 

「くっ、部長!!」

 

一誠はそんなリアスを見て辛抱できず校舎のの屋根に向かいます。

 

ばう!

 

白夜もそれに続こうとしますが

 

ドン!

 

「貴方は行かせませんよ」

 

そこにユーベルーナが立ち塞がります。

 

ぐるる

 

ドン! ドン!

 

「ちょこまかと小賢しいですね」

 

白夜はどうにかしてユーベルーナを無視してアーシアの元に向かおうとしますが中々向かうことが出来ません。

 

「捕まえましたわよ!」

 

ユーベルーナーとアーシアに意識を割いていた白夜はレイヴェルの気配に気がつくことが出来ず、後ろから抱きすくめられました。

 

「もふもふですわ〜。こら、暴れないんですの」

 

ぐるるる

 

白夜は噛み付いたり、引っ掻いたりと抵抗しますが傷をつけてもすぐに回復してしまいます。

 

「助かりました。レイヴェル様」

 

「別によろしくてよ。ユーベルーナ。にしてもこの子相当速いんですのね。貴方でも捉えられないなんて」

 

ばう!

 

「むぅ、暴れすぎですわ!」

 

きゃいん!

 

自分の腕の中でひたすらに暴れている白夜に苛立ったのかレイヴェルは魔法陣を出しそれを白夜の首に展開します。それが展開された瞬間白夜の体に電撃が流れ、悲鳴をあげます。

 

「びゃ、白夜!!」

 

そんな白夜をアーシアが呼びかけます。

 

「やっとおとなしくなりましたわね」

 

ぎゅ〜

 

抵抗がなくなりご満悦な様子のレイヴェルはもう関係ないと言わんばかりに抱きしめます。

 

「リザインするわ…」

 

結果としてリアス陣営は敗北。リアスとライザーの婚約が確定した瞬間です。



目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。