BLEACH 〜不敗の剣神と雪華の舞姫〜 (アルテミシア)
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始まりの刻

またやってしまった。
衝動に駆られて書いたので、中々進まないと思いますがご容赦ください。

それでは、本編をどうぞ。


「何ぞここ?」

 

知らない天井だ。ということすら出来なくなってしまっているこの男は、昨日就寝したら死んだらしい。

 

「テキトーにチートあげるからBLEACHの世界に行ってきて」

 

「はあ!!?」

 

「答えは聞いてない!じゃあねぇ〜♪」

 

ピカッ!!

 

「のわぁ!」

 

光に覆われ、視界が奪われたが何とか動こうとした。しかし、体は言う事を聞かず。何故か、子供の泣き声が自分の口から発されており、とてももどかしい気分になっていた。

 

 

 

 

幾ばくか年を重ね、現在尸魂界の大半を占める流魂街''戌吊,,にいる。周りには阿散井 恋次に、後に朽木家当主''朽木 白夜,,の義妹となるルキア、原作にはいなかった人物である司波 深雪、そしてその仲間達がいる。一応現世で生まれたのだが、12歳の時に死んで戌吊に来た。

 

 

 

更に時は過ぎ、仲間達は大半がいなくなり、現在残ったのは恋次、ルキア、深雪、そして………である。恋次達はこの男の名を知らないため何時もはお前やら貴方やらそんな呼び方をしている(深雪はお兄様)。そして、平穏な時を過ごしている時に限って厄介ごとが起きる。

 

 

ガアァァァァァァァァ!!!!

 

 

「!?なんだ!」

 

「っ!?なんで虚がこんな所に!」

 

「くっ!考えている暇はない逃げるぞ!!」

 

しかし、………は動く気配がない。否、逃げようとしない。

 

「お前!早く逃げるぞ!!」

 

「お兄様!」

 

虚の攻撃はもうそこまで迫っている。しかし、全く動く気配が無い。

 

「ふざけるなよ……」

 

………がそう呟いた瞬間、途轍もない霊圧が襲いかかる。そして、………の手に二振りの斬魄刀が表れ、………は自分の名と共に、片方の斬魄刀の解号を詠唱した。

 

「世を照らせ、天照!」

 

ブォォー!

 

「煌神良……いざ……参る!」

 

その戦いは一方的な殺戮のようなものだった。切った箇所から白い焔が出てきてその体を焼いていったり、斬魄刀に焔を纏わせ斬撃として飛ばしてみたりと、やりたい放題な戦いとは呼べない、例え敵でも少し憐れに思ってしまうような殺戮だった。

 

そして、戦い、基殺戮が終わり、斬魄刀を鞘に納めた伸二はこう言った。

 

「もう、仲間を奪わせやしない。仲間は俺が守ってみせる」

 

これが後の護廷十三隊に置いて歴代最強と謳われた死神の始まりの刻。敗北を知らない不敗の剣神と、見るものを圧倒する容姿を持つ雪華の舞姫と呼ばれる最強の夫婦となる2人が道を共に歩み始めた瞬間だった。

 

 

主人公設定

 

名前:煌神良

年齢:不明

霊圧:測定不能

斬魄刀

天照 解号「世を照らせ」

??? 解号「???」

備考:戌吊に送られてから数年後に浅打を手に入れ、力を磨いていた。超チートだが、深雪には滅法弱く尻に敷かれることが殆ど決まっている。容姿は中性的なイケメンで、髪は少し?長めで少し男の娘のような感じになっている。



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真央霊術院入学

真央霊術院。それは、選ばれた者のみが通うことができる死神になるための、若しくは鬼道衆、隠密機動に高確率で入隊する事が出来る場所だ。

そこには、天才が巣食うエリート同士の潰し合いが行われる………………。

 

良「訳ねえだろ!そんなん怖すぎて通う気失せるわ!」

 

とまあ、この様なことを言っている男がこの世代で一番強く、既に始解どころか卍解まで会得している化け物で、この物語の主人公である、良だ。

 

恋次「ルキア、お前は何組だ?俺は1組だぜ!」

 

アホそうな、それでいてバカそうな発言をしている男は、後の六番隊副隊長、阿散井 恋次である。力任せのゴリ押ししか能がない典型的な脳筋である。

 

ルキア「くっ!貴様が1組で何故私が2組なのだ!」

 

悪態を吐いている小さい(バゴォ!………可憐な少女は、後の十三番隊隊長、朽木 ルキアだ。ただ、今はまだ朽木家に入っていないため、朽木という苗字は無い。

 

深雪「お兄様は何組なのですか?あっ、深雪は1組ですよ」ニコニコ

 

このお淑やかで見るものを圧倒する容姿を持つ少女は、後に一番隊隊長となる化け物、煌神 良の妻となる、司波 深雪だ。彼女は、後に三番隊の隊長となり、良と共に最強の夫婦と呼ばれることとなる。

 

良「俺か?俺は1組だぞ」

 

深雪「お兄様と同じ教室で学べるなんて!深雪はとても嬉しいです、お兄様!」

 

ルキア「何故私だけが違う組なのだ」

 

恋次「俺達が天才だからだよ!」

 

良&深雪「「それは違うぞ恋次(違うわよ阿散井君)」」

 

恋次「いやそういう事だろ。俺はルキアよりも強いんだからな!」

 

真央霊術院のクラス分けに置いて1組は一番優秀な者が集まるクラスであり、2組はその次点。

つまりは、恋次が言っていることはあながち間違いではなく、ただ、正解でもない。

恋次が天才ならルキアも1組にいるはずだからだ。

 

ルキア「すぐに追い抜いてやる!」

 

恋次「やれるもんならやってみな!」

 

これがこの2人の日常であり、周りから見ればただイチャついているようにしか見えないのである。

 

良「彼奴らは放って置いて行くぞ、深雪」

 

深雪「はい、お兄様」

 

 

 

 

とくに何があった訳でもなく1ヶ月が過ぎ、本格的な授業に入ったが、流石はエリート集団というべき1組か、成績は常に上位独占で実技においても優秀な者が多かった。

ただ1人を除いて…………。

 

恋次「破道の三十一、赤火砲!」カッ!

 

ドゴォン!

 

教師「またお前かぁ!阿散井ぃ!」

 

恋次は体を動かすことに関しては得意だが、鬼道の出力調整は大の苦手なのである。

それ故、鬼道の実技授業の時は毎度爆発して教師陣を困らせているのだ。しかし、原作よりも確実に上達しているのだ。

 

本当になんで、上達しても爆発するのか分からないレベルで失敗するのである。

 

 

 

恋次「なあ良」

 

良「ん?ルキアを落とす方法を教えて欲しいのか?そうならそうと早く言ってくれ。大丈夫お前なら(恋次「其処じゃねえよ!ちげーよ!鬼道の出力調整のやり方を教えて欲しいんだよ!ルキアは落としたいけど今じゃねえんだよ!」………………マジだったんだ」

 

恋次「?…………はぁっ!!!」ガバァ

 

良「さっさとルキアに気持ちを伝えりゃいいものを………。何故其処まで躊躇うのか」

 

恋次「忘れろヤァ」

 

吉良「まあまあ。あんまり騒ぐと先生が来ちゃうから」

 

今恋次を宥めている男は、''吉良 イズル,,。後に三番隊副隊長となるはずの男だ。ただ、上司に裏切られる不憫な奴。

 

雛森「そ、そうだよ。ね、人見君」

 

彼女は''雛森 桃,,。藍染 惣右介を慕い、裏切られ、殺されかけた人。幼馴染は後の十番隊隊長日番谷冬獅郎であり、色々と不憫な人。

 

良「俺に同意を求めないで欲しいんだが。第一騒いでいるのは此奴だけだ」

 

雛森&吉良「はあぁ………」

 

本当に不憫である。

 

 

 

 

 

 

檜佐木「よし、お前等!これから現世にて実習を行う。相手は実習用だが油断はするなよ!」

 

「はい!!」×全員

 

そう、この日は一回生が現世にて行う実習の日なのだ。そして、この日にあの惨劇が起こる………?

 

原作とは違いフォーマンセルでの実習であり、メンバーは。

 

恋次「へっ!余裕だぜこんな奴ら!」

 

桃「気を抜いちゃダメだよ、皆」

 

イズル「が、頑張ろうね」

 

良「い、胃が………」

 

というメンバーであるため、良は胃が死んでしまっている。

尚、深雪の班は戦うことなく実習を終えた。理由は簡単である。良と同じ班になれなかったため、尋常ではない殺気を放ちながら冷気を飛ばしていたからである。

 

そして、実習が終わり尸魂界に戻る準備を始めた。しかし、良は一度も警戒を解かなかったため周りは不思議に思っていた。

 

その時………。

 

グサッ!

 

檜佐木「!?なっ!蟹沢!」

 

随伴していた六回生の1人、蟹沢が突然何かに腹を突き刺された。

 

蟹沢の腹を貫いたものが見えてきた時、その場にいた者は一気に顔を青くした。なぜなら………。

 

グオォォォォォン!!!!!

 

その正体が、大型虚(ヒュージホロウ)だったからだ。

 

六回生「よくも蟹沢を!!はああ!」ザッ

 

グオォォォォォン!!

 

グシャ!

 

六回生「ぐあぁ!」

 

檜佐木「くっ!一回生全員に告ぐ!直ちにこの場から離脱、撤退せよ!尸魂界には救援を依頼してある!」

 

「は、はい!」×良達を除く全員

 

ザワザワザワザワ

 

恋次「どうするよ、良」

 

良「どうと言われてもな。流石にあのひとだけおいて行く訳にもいかんだろう」

 

桃「ダメだよ人見君、阿散井君!逃げなきゃ!」

 

イズル「そうだ!僕たちが残っても足手まといになるだけだ!」

 

そう言い撤退の準備を始めるイズルと桃。だが、良は………。

 

良「恋次、雛森達を連れて逃げろ。いいな」

 

恋次「死ぬなよ!」

 

良「当たり前だ!」

 

桃「阿散井君!如何して!?」

 

恋次に連れられ逃げている桃は、なぜ見殺しにするような真似をするのかと恋次に叫ぶがその恋次もまた逃げるフリをして戦場へと向かっていた。

 

恋次「ああん。彼奴がこんなトコで死ぬわけがねえだろ。それに彼奴だけにいい格好させられないからな!」

 

イズル「ダメだよ阿散井君!」

 

恋次「へっ!うるせえよ!」

 

ギィィン!

 

檜佐木「なっ!お前等、何故ここにいる!?」

 

恋次「何故って言われても」

 

桃「すみません!後で処罰は受けますから!」

 

イズル「煌神君を置いて逃げられなかったんですよ」

 

普通の人から見ればただの馬鹿にしか映らないような行動をとっている3人だが、檜佐木はまあいいと言い、良がいないことを伝えた。

 

恋次「彼奴どこ行きやがった!」

 

イズル「煌神君も撤退しているのかもしれない。だから僕たちも!」

 

グオォォォォォン!

 

恋次達「ぐあぁ!」

 

「世を照らせ!」

 

「天照!」

 

ブォォー

 

檜佐木「なっ!何だこれは!?」

 

恋次「来んのが遅えよ。良」

 

良「待たせたな。少しもう一振りに手間取った」

 

もう一振り。それは、史上初である二振り同時契約をした良だからこそ口にできる言葉。

そして、良がこう言ったということは今まで使ってこなかったあと1つの斬魄刀を使うという意味でもある。

そして、良にとってはそれだけではないらしい。

 

良「さあ、久方ぶりに暴れようぜ。お前等」

 

良「転生せよ!月詠!」

 

シューーーン

 

恋次「あれが、もう1つの………」

 

檜佐木「何なんだ、彼奴は……」

 

初めて始解した訳ではないが、今まで他人に見せてこなかったので知らないのに無理はない。

 

良「ふっ!は!はぁっ!!!」ビュン!ヒュン!スパッ!

 

グオォォォォォン!

 

良「おいおい、まだ増えんのかよ。………こりゃ、つかうしかねえか」

 

恋次「使うって何をだよ!」

 

良「決まってんだろ!あと、この事は黙っておけよ!」

 

良「卍解!」

 

ブォォォォォォォ!

 

良「万有天羅」

 

檜佐木「卍解だと!?」

 

恋次「2つ使って1つの卍解なのか!?」

 

桃「凄い………」

 

卍解を使用した良だが、今までの戦いで消耗し過ぎていてあまり長くは使っていられない状況であるのだ。

つまりは、否応無く短期決戦に持ち込まなければならないという事である。

 

しかし、大型虚は敵ではなかった。

 

良「失楽園」

 

ギュイーーーン!

 

グオォォォォォン!

 

グオォォォォォン!

 

グオォ!グオォガ!グウゥ

 

良「終わったな。檜佐木さん、救援は呼んでいたんですよね?」

 

檜佐木「ああ、その筈なんだが………」

 

ザッザッザッ

 

藍染「遅れてしまってすまないね。おや、もう倒した後なのかい?」

 

市丸「来た意味が無かったやないですか。まあ、今年の生徒は優秀って事やな」

 

遅れてきた挙句、何やら使えるものを見つけたような反応を見せる藍染と、救世主を見つけたような反応する市丸。

何故目を付けられたのかは分かるが、出来れば行きたくないというのが良の気持ちだろう。

 

藍染「本当に遅れてしまってすまなかったね。気をつけて帰るんだよ」

 

市丸「ほなまた。会える日を楽しみにしとるで〜。っと、藍染隊長、先に行っといてもらえますか。」

 

藍染「分かったよギン」

 

カコン

 

シューーーー

 

市丸「そんで、今回の虚は誰が倒したんや?」

 

恋次「此奴です。卍解まで使って」

 

良「おい恋次!何でそれを言う!黙っとけって言っただろ!!」

 

市丸「そうか。君は戦う覚悟はあるんか?無いんならもう用は無い。あるのなら………」

 

良「ありますよ。無ければ霊術院には入ってませんから」

 

市丸「そか。なら、藍染隊長には気を付けておき。あんま関わらんといてな」

 

良「分かりました。市丸副隊長」

 

 

 

そして………。

 

 

学園長「煌神 良。君は今年の六回生と同時に卒業、並びに護廷十三隊への入隊が出来る。故に、どこに所属したいか希望を聞いておこうと思う」

 

なんと、良は1年で卒業する事が決まってしまった。



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