剣に転生したがここは何処ですか? (縁下力持)
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所有者探し
なん...だと


原作と大きく変わった点(イベント)があればあとがきに書きます


 

 これは一体何の冗談だ

 まず目に着くのは見渡す限りの薄青色の壁

 

 ただ自分の前には一つの通路があるいわゆる袋小路だ

 しかし死んだわけでもないのにこうなるのは納得いかない

 

 昨日はいつもどうり12時に寝たはずだ

 しかし体の感覚がおかしい手とか足とかだけでなく全てが

 視線は動かせる自分を見てみる

 

      剣だった

 

 紛れもなく剣だったししかも目?の有るとこは刀身と鍔の間にある

 

「死んで剣に転生とかラノベかよ」

 

 一応皮膚感覚?みたいなのはある

 しっかり地面に突き刺さっている

 触れた感覚自体はある

 

「異世界か」

 

 そもそもいま自分がなっている剣、それが今日本に在るのなら博物館か個人の倉庫的なのや飾られているだろう

 ついでに言ってしまうと願望も入っている

 

 ただまあ剣に転生する物語を俺は知っている

 それと同じ、もしくは似たような能力が使えるといいな

 

 とりあえず鑑定的なスキルを使えるか試してみよう

 おっラッキー使えた

 

 名称;不明

 装備登録者;なし

 種族名;インテリジェンスウェポン

 攻撃力;165 保有魔力;180/180 耐久値;95/95

  スキル:鑑定;Lv6、自己修復、自己進化、自己改変、念動、念話、装備者ステータス小上昇、装備者回復小上昇、スキル共有、魔法使い

 

 なんかすごそう

 個別に確認出来るので見てみる

 

 鑑定;Lv6 目にしたものの情報を、表示する

 

 自己修復;武具自身の破損を自動的に修復する。完全に破壊されない限りし、修復可能。

 

 自己進化;武具でありながら、多様に進化する。

 

 自己改変;自己を改変し、最適化する。

 

 念動;魔力を使い、肉体を使わずに物体に干渉する。

 

 念話;魔力を使い、精神で他者と会話する。言語を越えて意志疎通可能。

 

 装備者ステータス小上昇;装備者の全ステータスを、10上昇させる。

 

 装備者回復小上昇;装備者のHP、MP、スタミナ、魔力の回復速度を2割上昇させる。

 

 スキル共有;現在セットしているスキルを、装備登録者と共有し、付与することができる。

 

 魔法使い;魔力の流れを感じる。魔法使いの証。

 

 ふむ、これはすごいんじゃないかな

 でもこれはもろあれだな。

 

 転生したら剣でした

 

 でもところどころ違うしそもそもあれはこんな洞窟内みたいなとこでなく、森だったはず。 色々気になるけど置いておく

 

 外見チェックに入る

 刀身は白く輝く不思議金属で、縦に赤い線が入っている、贔屓をしなくても、俺が剣について何も知らなくても分かることは美しいこと。形はいわゆるロングソードと呼ばれる物だろう。

 抑えさ色合いの金色の鍔には謎の模様が。そして黒い飾り紐、柄には青と黒の組紐で格子模様が編み込まれている。

 

 やはり転生したら剣でしたを意識、と言うかほぼパクリみたいになっている。

 

 これはあれだな。向こうよりも凄く活躍して世界最強の剣になってやる!!!

 しかしそうなるには誰かに使ってもらわなくてはならない。

 

 モブみたいなのでもいい、劇的な出逢いで最後まで俺を使ってくれるひとを探していこう

 

 



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人類の夢

あらすじの変更しました
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 現状は大体把握できてきた

 今のところ困るのは動けない事くらい。でもそれは念動スキルを使って何とか出来そうだ

 

 念動だ念動 集中、集中

 ふわりと浮かび上がる

 出来た! これで大体のことは出来そうだ

 

 というよりこれは人類の夢その1(主観)自力で空を飛ぶを達成ではなかろうかいやそもそも人類ではなくなっていた...

 さてこれでようやく行動を起こせそうだ。

 

 !体が落ちて行く

 どうにかして持ち直そうにも念動が反応しない

 しまった忘れてた念動は魔力の消費が序盤にしては激しい部類に入るんだった

 

 しばらくまつ...

 大体1分で1位の回復量だ

 そして1秒当たり1の消費だ

 そう考え地面に再び刺さり落ち着いたところでそれは聞こえた

 

 ビキリ、と

 最初は気付かなかったがはっきりと次は聞こえた

 ビキリ、ビキリ、と

 俺は慌てて周囲を見渡して音源を見つけて観察する

 

 壁面が破れる瞬間が見えた!

 ヤバい。中のやつにバレたら違和感が持たれる

 急いで、そして静かに俺はひび割れから見て右の壁に行った

 

 そして中から出てくるものを見つめる

 緑色のヒトガタであった。誤魔化さずに言おう

 作品毎に少し違いがあるが大体同じ形をしている

 

 ゴブリンである

 一応鑑定で見る

 

 ゴブリンLv1

 

 これだけ?まだまだたくさんの情報が向こうでは手に入っていたはず。

 どうしてだ?

 まあ良いだろう

 

 取りあえずこいつをどうするか

 まあさっくり殺りますか

 俺は念動を使って全速力でゴブリンの胸を刺した

 

 物語にありがちの嫌悪感とか罪悪感はなかった

 それよりも剣としての役割を果たせていい気分になった

 そうして時間が立つとゴブリンが色が抜けていって灰へと変わり消えていった

 お気づきだろうか?

 

 今ゴブリンの胸を刺した瞬間刀身が光ったことに...

 魔石?を殺ったからこうなることは予想できた

鑑定してみよう

 

名称;不明

装備登録者;なし

種族名;インテリジェンス·ウェポン

攻撃力;165 保有魔力;156/180 耐久値95/95

スキル:鑑定;Lv6、自己修復、自己進化<ランク1、魔石値1/100、メモリ10>自己改変、念動、念話、装備者ステータス小上昇、装備者回復小上昇、スキル共有、魔法使い

セットスキル

 

 やっぱり増えていた

 しかしスキルの強奪?が出来ていない

 それに伴いメモリスキルも無い

 どうしてだ?

 

 メモリ自体はあるのに

 これはスキルの共有化に必要な物だがスキルが奪えていないと使い物にならないぞ

 まあ置いておいて次に入る

 自己進化に色々くっついた。魔石値があるから魔石で間違いないようだ

 

 これで俺も強く成れることが分かった

 これから頑張ろう!

...

......

.........

 

 

 

 

 

 そして俺は遂にあれを見た



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強化Day

 「今日も終わりだ。」

 そんな声が聞こえてきた

 

 俺はその声が聞こえるように近づいた

 とは言え気付かれると怪しいことこの上無いため隠れておく

 

 「何時になったら中層に行けるのかね?」

 「知らないよ」

 「まだLv1上位に行けるやつが居ないからね」

 「...」

 

 良い情報源になりそうだ

 と思ってたけどそのまま何も喋らず行ってしまった

 

 ギリギリ一人鑑定が間に合った

ズニハ ミアル

Lv1

力:G253

耐久:H197

器用:H145

敏捷:I96

魔力:I0

«魔法»

[]

«スキル»

[]

 ふむ。見事な脳筋ステータスだな

 分からないことが出てきた

 

 一つLv1にしては能力が高いこと

 二つ魔法、スキルが無いこと

 三つLv1上位とは?

 四つ中層とは?

 

 というよりは四つ目以外予測も出来ない(と言うよりしにくい)

 まあ中層が有るなら上層、中層、下層となっているだろ

 

 そしてここは上層だと

 まあ所持されたとき持ち主に聞けばいいか

 

 えっ所持されなくて良いのか、だって?

 そもそも俺は良い感じの出会いがしたいわけよ

 

 それもダンジョンにポン置きされてる剣を使うか?

 更に例え装備したとしても利益がない

 ただの鑑定が出来て、自動で修復するだけの剣に魔石を壊させるか?

 

 そんな話になるから今回は見送っていく

 まあそこで少し待ってたら次々人がやって来た

 見つからないように直ぐ逃げた

 

 「ヒャッハァー」

 今俺はゴブリンとコボルトを殺しまくってる

 今大体100に到達しているはずだ

 自己進化«ランク2・魔石値110/300・メモリ12・ポイント10»

 

 狩に夢中になっていたらいつの間にか超えていた

 詳しく見てみると数値がこんな風になっていた

 

 攻撃力:205 保有魔力:270 耐久値:180

 結構上がっていた

 さてさて今用があるのはポイントだ

 

 詳しく調べるとスキル一覧が出てきた

 取得可能スキル一覧

 攻撃力小上昇、保有魔力小上昇、耐久値小上昇、念動小上昇、念話小上昇、メモリ増加小、スキルLvアップ、スキル獲得

 これは良いのがある。と言うより原作からマイナーチェンジした結果がこれだろう

 

 スキル獲得

 道理で魔石を壊したときスキルを獲得出来ない訳だ

 早速調べる

 

 何とビックリ。~術、~技、~魔術、~小上昇まで大体揃っていた

 なかったのはスキルテイカー見たいな特殊スキルだけだ

 

 剣術スキルと、剣技スキルを獲得していつか剣王術を手に入れれるようにして行きたい

 けどまずは隠密スキルをLv3まで上げて魔力感知をLv2に上げる

 これで隠密、感知からの暗殺コンボが出来るはず

 

 丁度魔力感知に反応したから試してみる

 ···これは良い

 まず魔力感知てモンスターの場所が分かるのと同時に魔石がある場所が強く反応してくれる

 そこから隠密、念動で一突きで殺せる

 

 これから狩場を変えれるかな?

 階段がある場所と思わしき場所は常に人が多かったが今は隠密スキルもあるし。

 と言うわけで狩場、変えます!



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更なる力

遅れて申し訳ないです


 あの洞窟探索者がいた大きな通路を探していく

 まず人がいないか探す...

 いないらしい

 

 まず、洞窟探索者の向かって行った方向から探していく

 しばらく移動すると、円周上に緩やかは坂があった

 

 その上は地上らしかった

 とは言え上がったりはしていない

 

 バレたらそれこそ大惨事だもんな

 その反対に向かっていく

 しばらくすると階段があった

 降りてみる

 

 結局大して景色も何も変わらなかった

 まあ良い

 どんどん下に向かって行くことを目的にする

 

 魔力感知に反応があった

 隠密を使って近づく

 またゴブリンだ

 

 しかし、さっきまでにとは違って魔力感知により何となく魔力が強い所が分かる

 丁度魔石があった場所だ

 

 そこをサックりと刺す

 するとゴブリンが灰になって消えていく

 魔石ポイントもたくさん手に入るだろう

 これからどんどん下に向かって行く様に頑張っていく

 

 暫定3層を見つけた

 更に潜っていく

 新しいモンスターを見つけた

 

 カエル見たいなやつ犬見たいなやつなど色々

 どんどん階段を探して降りるようにする

 まだまだきつくなっていない

 

 と言うより感知からの隠密での暗殺コンボが強い

 暫定4層におりる

 新しいモンスターは見つからない

 でも見つけたらどんどん殺していく

 

 コロン

 そう音が聞こえた

 ん?と思って見てみるとゴブリンから牙?が落ちていた

 ドロップアイテムである

 

 しかし俺にはどうすることも出来ない

 魔力がこもっている

 だけれど今はこうすることしか出来ない

 俺はそう思ってゴブリンの牙を刃で砕く

 何か変わった事がないか鑑定してみる

 

名称:不明

装備登録者:無し

種族名:インテリジェンスウェポン

攻撃力:252 保有魔力:450 耐久値:270/270

スキル:鑑定Lv6、自己修復、自己進化«ランク3 魔石値317/650 メモリ23 ポイント12»、自己改変、念動、念話、装備者ステータス小上昇、装備者回復小上昇、スキル共有、魔法使い、隠密Lv3、魔力感知Lv2

 

 になっていた

 驚きである

 

 これほど早く成長するとは

 しかし察知出来たら即殺でもここまで成長するか?

 

 少し確かめる

 丁度ゴブリンが一匹いる

 

 魔石を砕いて魔石値にする

 すると魔石値が4上昇した

 

 これで多分予想がついた

 おそらく階層分だけ魔石値が貰えるだろう

 

 しかしまだ確定ではない

 5層に降りてから確定させよう

 

 しかしまてランクが上がったことによりポイントがもらえただろう

 いま使ってしまおう

 

 12ポイントを全部使って隠密をLv9まで上げる

 ここまで上がれば一安心だろう

 

 ...ようやく階段を見つけた

 早く下に降りて、検証をしよう

 

 ...やはりあっていた

 魔石値が5増えていた

 よし、どんどん下に向かって行って、殺していこう!

 ...

 

 

 あっ!

 忘れてたーーー

 鑑定しなきゃ



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余裕過ぎました

 鑑定ですよ鑑定

 完全に忘れていた

 

 よし

 鑑定をしよう

 俺はモンスターを探す

 

 探す

 探す

 探す

 見つからない

 見つけたい時に限って何故見つからない

 

 物欲センサーか、物欲センサーなのか

 何でもいいモンスターをよこせー

 ...落ち着いた

 

 落ち着いて探そう...

 

 見つけた

 スキルを活用することを忘れていた

 完全に俺の落ち度だ

 ようやく鑑定が出来る

 

 ゴブリンだ

 鑑定発動!!!

 ゴブリンLv5

 ...

 えっ

 これだけ?

 まじで!

 うわー無いわー

 

 ん?

 んんー!

 Lv5!

 おいおい

 迷宮探索者ではそこまで上がっていない?Lv5ときたか

 

 でもやっぱりLvは飾りだろうか

 ステータスはLv1では考えられない能力だったもんな

 

 どういう事だろう

 考えてもやっぱりわかんない

 

 だったら早いことある程度強くなって所有者を見つけたいな

 よし早く階段を探そう

 

 ...

 見つけた

 次は6階層だ

 どんどん魔石を壊して行こう

 

 ...

 新しいモンスターを見つけた

 鑑定する

 ウォーシャドウLv6

 

 ウォーシャドウって名前らしい

 あまり聞かない名前だな

 それよりもLv6ですよ

 

 これ階層と連動しているのかな?

 次の階層に行ったら確認しないと

 ...鑑定を自分にかける

 

 自己進化<ランク3 魔石値568/650 メモリ23>

 

 おおーあと100位ではないか

 よしよしもうすぐポイント獲得出来るな

 頑張って行こー

 

 7階層

 新しくモンスターを探して行く

 見つかったのはウォーシャドウだ

 鑑定発動しておこう

 

 ウォーシャドウLv7

 はい

 確定

 

 Lvは階層と連動している

 そして魔石値とも連動している

 よしどんどん倒して魔石値をゲットしていこう

 

 「おい早く殺せよ」

 何とも物騒な声が聞こえてくる

 迷宮探索者だ

 

 と言ってもこれまでも描写していないだけで結構いた

 でも何も俺に対して良い情報を話していなかったから省略しておいた

 でもこいつらは違って良い情報を話してくれた

 

「キラーアントは早く殺せ」

「毎回言ってるのにできないのか」

「頑張ります」

「もういい。俺が処分する」

 

 ん?これのどこが良い情報なんだ?だって?

 これはつまりキラーアントを早く殺さないと何かが起こると言う事だろう

 つまり俺はキラーアントをゆっくり殺すのだよ

 

 何かが起こるまでな

 あーっはっはー

 やるなよ、やるなよ。と言っていたらやりたくなるだろ

 

 と言うわけでやります

 俺は端の方(といっても地図が無いからわかんない。でも周りと近くに人が居なければOK)に行った

 

 これから実験を開始する

 助手なし主導者は剣

 どう考えてもやばい

 

 でもやっちゃう

 俺はキラーアントを鑑定をしながら見つける

 キラーアントLv7

 見つけた

 

 キラーアントは蟻だった

 まあアントだもんな

 そんな事を考えながら俺はキラーアントの足を切り離した



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楽しい殺戮

 「ギィィ···」

 キラーアントの悲鳴が聞こえる

 爆発したりするのだろうか

 

 それとも増殖したりするのだろうか

 気になる

 非常に気になる

 

 俺はキラーアントを痛め付ける

 下半身を貫いたり顎を付け根から切り離したり

 

 そんな事をしていたら魔力感知に沢山の反応があった

 現在もどんどん増えている

 正確な数はわからないが多い事は分かる

 

 しかもどんどんこちらに向かって来ている

 俺はキラーアントを殺して心構えをする

 

 「「ギャアァ···········!」」

 複数の鳴き声が聞こえてくる

 先ほども聞こえた鳴き声だ

 キラーアントだ

 

 姿が見えた

 獲物だ

 沢山いる

 

 全て魔石ポイントにしたら沢山手に入れる事が出来るだろう

 やる気が一気に上がった

 かかってこいやー

 

 まあ俺は魔力感知スキルで魔石を捉えて破壊するだけだったが

 全てのキラーアントを倒したあと自分を鑑定する

 

 自己進化<ランク4 魔石値673/1100 メモリ35 ポイント16>

 はい

 

 ランクアップいたただきました。魔石ポイントうまうま

 攻撃が295と、もうすぐ300台だ

 ポイントを使おう

 

 隠密をLv10まで上げた

 更に魔力感知をLv9まで上げた

 残りポイントは0だ

 それにしてもずいぶん簡単にモンスターがよってきたな

 

 キラーアントはピンチになったら仲間を呼ぶのか

 どんどん下に下がって行くのとどっちが効率がいいのだろうか?

 ...取り敢えず降りよう

 

 ~8階層~

 

 取り敢えず降りてみた

 まずはとても広くなった

 だいたい10m位に高くなったと思う

 

 しかも下が草になっていて上から強い光が降り注いでいる

 これではまるで外と勘違いするではないか

 しかも進んでみると通路がとても短くて意外と簡単になったかもしれない

 

 「ギイイ・・・・・・・!!!」

 とても聞きなれたと言うより最近良く聞いた鳴き声が聞こえてくる

 キラーアントだ

 

 降りてきて正解だと思う

 これまた人間に見つからない様に狩りをしなくてはならない

 

 俺は9層への道を探すのと同時に、残りのポイントの使い道を考えながらスキルの優先度を考えていた

 

 スキルは有能なものが多い

 例えば武術。基礎的な物だが高いほど良い恩恵を受けられる

 その他Lv10まで上げると新しくスキルが増えるスキル等は基本的に強い効果を持っている

 そしてスキル一覧を見ていたら次元収納を見つけた

 

 ...しまった。これさえあれば今まで壊してきたドロップアイテムを仕舞えたのに

 もったいない

 

 まあ良い。このスキルを獲得してドロップアイテムを収納していこう

 ...話がそれた

 とにかく有能なスキルが多いからどれが欲しいか決めよう



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ランク上げ

 まず思い付くのは魔術だ

 広範囲攻撃があれば戦いが楽になる

 

 次は生命·魔力吸収の2つ

 より長く戦える様になれるスキルだ

 

 それと同様に気力·魔力操作のスキル

 これ等も高レベルにになると燃費が良くなっていくというよりは必須クラスのスキル

 

 こういったスキルがあれば細かい事も対処が出来てくる...はず

 他のスキルは魔力が使われる物が多いから後々にとることを考える

 

 俺は8層でキラーアント稼ぎをするか考える

 でも更に降りたとしても、キラーアントが出てくるならそちらの方が効率も良いし9層に下 がって見てみよう

 

 下に行く道を探す

 

 ...見つけた

 

 意外とすぐに見つかった

 

 俺は下に降りる

 

 ~9層~

 

 俺はキラーアントを9層で出てくるか、探す

 見つかった

 結構すぐに見つかった

 

 これなら9層で狩りをすることが出来そうだ

 更に下に降りても狩りが出来るのならやっぱりそちらの方が効率が良いだろうと考え俺は更に下に降りる道を探す

 

 ~10層~

 

 更に降りてみたが結構環境が変わっていた

 まず霧が出てきた

 その影響か、上からの光りも弱い

 この階層は戦いにくそうだ

 

 しかも新しくモンスターが登場した

 多分オークだ

 鑑定も忘れない

 

 オークLv10

 やっぱりオークだ

 

 オークか。倒せると思うがここの階層は霧が出ていてモンスターを探す事は効率が落ちそうだ

 これらを考えると、9層が効率良さそうだ

 

 そう考えた俺は上に上がってキラーアント狩りに勤しんだ

 

 それから俺はモンスターを狩りまくった

 単純作業が得意な部類に入る俺はそれを大した苦痛を感じずに、休みを挟みながらひたすら狩続けた

 

 あれから相当な時間か経ったと思う

 自己鑑定をして自己進化ポイントを見てみる

 

 自己進化<ランク6 魔石値1854/2100 ポイント52>

 おお

 2ランクも上がっている

 

 うへへ。なにに使おうかな~

 迷っちゃうな~

 ...っは!

 失敬。

 

 真面目に考えていこう

 そろそろ拾われても活躍出来るのかな

 

 ...この世界の戦闘力がわからないから計ることはできない

 でもでも

 

 軽い部位欠損位治せたらそこそこの活躍出来るだろ

 はい

 

 回復魔術Lv10まで取りました

 治癒魔術が手に入りました

 うんうん

 

 次はどうしよう

 ...はっ!

 インテリジェンスウェポンのことバレたら駄目じゃん

 

 契約だ

 契約魔術をLv5までとる

 あと22ポイントだ

 どうしようか

 

 魔力吸収か?それとも肉体操作系スキルか?

 いや剣術だ

 剣術をLv10まで取る

 

 剣聖術を獲得した

 最後に魔力感知をLv10まで上げる

 よし準備完了

 

 あとは良い感じの出会いをして

 

 「力が欲しいか?」

 

 なーんて言っちゃって契約してそいつと最強を目指せたらいいな



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鍛冶師編
出会い


俺はいつものように9層を飛んでいた

新しい発見があった

 

9層に限った話では無かったが階層の端の端に餌場があったこう判断したのは理由がある

一つはダンジョンよりも結構明るかったこと

真ん中にあるデカイ水晶が印象的な所だった

 

二つ目はとてもたくさんのモンスターが居たことだ

 今までもモンスターの集合は視てきたが数多く、そして常に出入りしている所は見たことが無かったからだ

 

 最後に綺麗な水を飲む兎とかが油断、とまでは行かずとも、警戒が薄れていたこと

 まあ、はっきり言ってそんなことはどうでも良い

 

 重要な事はこいつらが集まっていることだ

 モンスターがいたら即デストロイの俺ならすることはただひとつ

 虐殺じゃー

 

 ...

 ランクが上がった

 今はこうだ

 

 自己進化<ランク7 魔石値2153/2750 ポイント40>

 

 こうなっていた

 報告終わり

 

 今俺が飛んでいる先に剣が肉を切る音が聞こえた

 「ここは俺に任せて助けを呼べ」

 

 結構大きな声で大きな男が言った

 と言うかこれってあれだよね

 フラグだよねフラグ

 死ぬぞお前

 

 「リーダー」

 「早く行け」

 

 だからフラグだよそれ

 でも仲間は階段のある方向へ飛んで行った

 

 フッフッフッ

 これだけフラグを建ててただではダンジョンから帰れないぞ

 と言いたい所だが

 ここは一つ助けよう

 

 目の前で人が死ぬのも嫌だし

 それでは。念話を使う

 

 『おい、助けはいるか?』

 

 呑気にそう声をかける

 

 「っ! 頼む」

 『ほいきた』

 

 軽いノリで返事を返しながらモンスターに突っ込む

 サクサクっと魔石ごと切って話しかける

 と思ったが、向こうの方が早かった

 

 「うわー! 剣が飛んでるー」

 

 そうなるわな

 俺は落ち着いて話す

 

 『お前を助けた物だ。一旦落ち着け!』

 

 これでも叫びをあげるなら強制契約も考えるけれど...

 

 「おっ、おう。助かったぜ命の恩人」

 

 人ではないが...

 まあいい

 話を進めよう

 

 『俺を装備する覚悟はあるか?』

 「は?」

 

 困惑した声が響く

 

 『つまり俺という厄介ごとの塊を仲間にするかどうかの話だ』

 

 俺は畳み掛ける

 

 「装備したときのメリットは強さを手に入れる事が出来るし、魔術を使えるようにもなる」

 「それは鍛冶も凄くなるのか?」

 『当然出来る』

 

 『というよりは一振りで3万の兵をなぎ倒せる剣だって才能と、努力次第で作れるぞ』

 『しかも契約によって俺の事を喋れなくするから直ぐ騒ぎにはならないといえる』

 

 最後のセールスを終えた

 ここからは向こうの出方次第だ

 

 「...よろしく頼む」

 

 来た。第3部完。じゃなくて

 

 『こちらこそ頼む』

 

 今日から装備者が出来た



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常識とこれから

 まずはこいつに自己紹介をしてもらう

 

 『おい。名前と得意なことと夢を言ってくれ』

 

 俺は促すように言う

 「ああ。俺はユーリア・アルビム。得意なことは剣作り。夢は世界一の剣を造る事だ。」

 どうやら鍛冶師でのてっぺんを目指してるらしい

 

 フッフッフ。剣だからと言って鍛冶が出来ない訳じゃない

 

 『くっくっく。その夢、叶える為の努力が出来るか?』

 「出来るに決まっているだろ」

 

 ならばよし契約だ

 

「なっなんだ?」

 

 契約内容は努力をし続ける。俺の正体を誰にも知られないように努力する。

 この2つにした

 人間は直ぐに努力を止めてしまうからこれくらいがいい

 

 『これにて契約は完了した』

 

 『契約内容は努力をし続ける事と、俺の事を誰にも知られないように努力をすることだ。』

 

 『これから励むがよい』

 

 形式も必要だ

 

 「はい」

 

 いいかんじで終われた

 そのままユーリアに装備してもらう

 

 『ユーリア。俺を装備しろ』

 「装備?」

 

 首を傾げる

 

 『ああ。俺の事を装備する。と強く念じろ』

 「わかった」

 

 直ぐに装備装備と小さく呟く声が聞こえる

 おっ。ユーリアに装備された感覚があった

 

 『もう装備されたぞ』

 

 止めるように促す

 

 「ああ」

 『よし地上に行きますか』

 「わかった」

 

 ユーリアは上に向かって歩き始めた

 そこで声が聞こえる

 

 「あっ。ユーリア!」

 

 可愛い声をした女だ

 

 「みんな!」

 

 ユーリアも声を上げる

 

 『仲間か?』

 

 「そう」

 

 小さく呟く

 そう言えばスキルを共有していなかった

 共有を出来るだけする

 

 『おい。念話が出来るようになったぞ』

 

 『試しに俺に使ってみろ』

 

 そう指示する

 

 『こう?』

 

 声が聞こえる

 

 『そうだ。これからは俺と話すときは念話を使え』

 

 独り言は怪しいためそう指示する

 

 『わかった』

 

 ユーリアは納得した

 

 『ところでこいつらは何者?』

 

 『さっきまで組んでいたパーティーメンバー』

 

 あいつらか

 

 ユーリアが囮になって撤退していったやつらか

 

 『えっと、女の子がアーミラ、背が高い方がカイン、低い方がキーチ』

 

 『わかった』

 

 覚えておこう

 

 『ところでこいつらは固定パーティーか?』

 

 『大体そうかな?』

 

 『大体?』

 

 『あとはサポーターがたまに変わったりするな』

 

 『サポーター?』

 

 『ああ。荷物持ちでわかる?』

 

 『理解した』

 

 そんな事を喋っていたらアーミラが話しかけてきた

 

 「ユーリアさぁ、どうして怪我していないの?」

 

 恐らく純粋な疑問なのだろう

 

 『どう答えるんだ?』

 

 少し困ったような口調で聞いてきた

 

 『契約で答えれないと言っとけ』

 

 『わかった』

 

 「契約で答えれない」

 

 そのままユーリアが答えた

 

 「ふーん?」

 

 少し探る様な顔になる

 

 「まいっか」

 

 根が単純なのだろう

 

 そろそろ地上に着く

 

 この世界に最初来たときに様子見した所を通り、地上に上がった



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ようやく地上

 所がどっこい

 

 なんと言うことでしょういい加減ダンジョンから外へ出られたかと思いきや、小規模な集会所の様な場所にでてしまいました

 

 何を言っているか分からねーが俺も何を言っているか分からない

 

 『ここどこ?』

 

 疑問をそのまま口にだす

 

 『ここはバベルの内部だ』

 

 ユーリアは答える

 

 バベルと言うと確かギリシャ神話のなんかにあったはず

 

 『メッチャ高い塔?』

 

 『そうだよ』

 

 誰でも知っている事についても質問したら答えてくれるユーリア

 

 『これからホームに帰るのか?』

 

 『そうだよ』

 

 そんな会話をしていると横から喋ってきた

 

 『それじゃあ換金してくるね』

 

 アーミラだ

 

 まあ念話で会話をしているためこうなるのは仕方ない

 

 『いってらー』

 

 弛い返事をキーチが返す

 

 そのまま俺たちは歩いて外側に向かっていく

 

 ユーリアに訊くと北西区というらしい

 

 向こうでの方角の常識と同じだった

 

 賑わいのあるところを通り抜けてついた先は大きめの家

 

 『ここか?』

 

 『そう。ここがホーム』

 

 キーチが扉を開ける

 

 やっぱり一人残っていたことで色々気を使わせているらしい

 

 なら不必要でも休ませてもらおう

 

 色々あったから精神が疲れているかもしれないし

 

 『ユーリア。一応休んでおけ』

 

 『分かってる』

 

 ...俺より分かっているらしい

 

 『でもその前に更新する』

 

 『更新?』

 

 『ステイタス更新。俺たちダンジョンに潜って魔石を取ってくる者たちの総称`冒険者

´が強くなるためのもの』

 

 『へ~』

 

 『神の恩恵(ファルナ)神血(イコル)を媒介にして刻んだもので対象の経験値

 

 (エクセリア)によって能力値を上昇させる物だよ』

 

 なんともカンニングをしている感が否めないが大体分かった

 

 後で色々認識の齟齬を治すために話し合いをするとしてその時間をさっさと作ろう

 

 『じゃあ、早いとこステイタス更新してこようか』

 

 『当然』

 

 2階の部屋の事務室に入りとある人物に声を掛ける

 

 「更新お願いします」

 

 「わかった」

 

 ユーリアは上裸になりベッドに寝っ転がった

 

 ユーリア·アルビム

 

 Lv1

 

 力:E496→D501

 耐久:E465→E474

 器用:D529→D572

 敏捷:D608→C615

 魔力:I0→I0

 

 «魔法»

 

 []

 

 «スキル»

 

 []

 

 この後で色々情報のすり合わせをしよう

 

 『ユーリアの部屋に行くぞ』

 

 『わかった』

 

 3階のある部屋で立ち止まり入る

 

 ここがユーリアの部屋

 

 まずはベッドの下に突っ込んで何も無いことを確認

 

 「...なにしてんの」

 

 『エロ本チェック』

 

 「有りませんよ」

 

 そうか、無いのか

 

 それはさておき神の恩恵(ステイタス)についてじっくり聞かせてもらおうか



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大切なこと

 ユーリアは椅子に座り話す体勢をつくる

 

 「まずはステイタスの詳しい仕様について質問する」

 

 「正確に答えるように。また、解らなければ素直にそう言いように」

 

 「はい師匠」

 

 「まず、Lv1なのに何でそんなに能力値が高いの?」

 

 「ェ えっとステイタスを刻まれたときは全ステイタスが0で鍛練や戦闘等で経験を積んでそれをステイタス更新をしたときに経験がステイタスに変わる。つまり力を上げたいのなら力の酷使、敏捷を上げたいのならひたすら走る、こんな感じです」

 

 最初なんか聞こえたな。まあいい

 

 「Lvの意味は?」

 

 「Lvが上がると飛躍的に強くなり、心身共に大きな成長をする。Lvが上がると全ステ

イタスが0に戻り、発展アビリティと呼ばれる物も手に入る。Lvを上げるためには偉業を

成し遂げる事が必要」

 

 発展アビリティは別に良いだろう

 

 「スキルや魔法が無いのは何故か?」

 

 「スキルや魔法は発現している人は稀でスキルの発現方法が解っているものはあまり

 ないから。魔法はエルフみたいなマジックユーザー以外だと儀式をして魔法の取得を

したりすると使えるようになります」

 

 「発展アビリティってなに?」

 

 「Lvが上がると獲得できる物で専門性のあるもの。例えば耐異常。これは毒や麻痺等

の状態異常を防ぐものみたいな感じ」

 

 「つまり冒険者は皆Lvを上げる事が目標?」

 

 「そう。そのなかでも俺は発展アビリティの鍛冶が欲しいんだよ」

 

 ならば

 

 「Lvを上げるためには偉業が必要だと言っていたけれど具体的に何すんの?」

 

 「自分よりも格上の存在を打倒することです」

 

 「格上なら倒せないだろ」

 

 「だからこそ冒険者はパーティーを組みLvを上げてきました」

 

 な~るほど

 

 だが俺がいれば関係なくLvを上げられる

 

 とるスキルを鍛冶にして手伝うのもありだがここは別のスキルを取ろう

 

 

 火魔術Lv10まで取る火炎魔術Lv1が現れる

 

 残りポイントは20だ

 

 これでひとまず終わり

 

 スキルを共有してユーリアの強化

 

 ユーリアにこれは伝えておこう

 

 「俺は魔石を斬ることで強くなれる。モンスターを倒すときには魔力感知を使って確

実に魔石を斬ってくれ」

 

 「わかった」

 

 俺から伝えることは以上だ

 

 分からない事があればその時その時聞けばいいし

 

 そもそもユーリアを最強にする予定はない

 

 鍛冶師志望だからな

 

 「取り敢えず今日はしっかり休んでおけ」

 

 「はい」

 

 「それと俺の鞘を明日頼む」

 

 重要事項だ

 

 「はい師匠」

 

 俺はこれからのスキル構成について再び考える

 

 剣王、魔術、吸収、肉体操作、思考加速等、その他分体創造等ついでに鍛冶とか

 

 色々欲しい

 

 明日から頑張ろう



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作りま、した

 朝になった

 

 ユーリアが起きる

 

 「おはよう」

 

 「おはよう」

 

 そのまま着替えて下へ降りる

 

 「おっはよー」

 

 「おはよう」

 

 ユーリアがアーミラと挨拶をする

 

 「今日は俺は休む。ダンジョンは潜るなら7階層まで。わかったか?」

 

 「うん。でも何で休みなの?」

 

 「鞘をつくるからだ」

 

 「ふーん」

 

 朝の挨拶もそこそこに朝ごはんを食べ、庭の工房に入った

 

 まず、俺の採寸をされた

 

 当たり前だ

 

 それをユーリアは紙へメモを取り、俺に声を掛ける

 

 「えっと、材料買って来るから」

 

 買っていなかったらしい

 

 「わかった。いってらー」

 

 30分もしたら帰って来た

 

 早速ユーリアが作業に取り掛かる

 

 俺は話し掛ける

 

 「作業しながら話せるか?」

 

 「大丈夫です」

 

 なら問題無い

 

 「昨日は俺の力の話をしなかったな」

 

 「はい」

 

 「やっぱり話すことにした」

 

 「分かりました」

 

 「まず、俺の獲得できる力はほとんど万能の力だ」

 

 「万能...」

 

 「うむ。剣術から鍛冶、魔法に至るまで全ての力を得る事が出来る」

 

 「すごい」

 

 「当然制限はある」

 

 「はい」

 

 「これらの力を得るためには魔石を斬る必要がある」

 

 「昨日聞きました」

 

 「だから力を得る事が出来る様になれば希望を聞く」

 

 「分かりました」

 

 「ところでこちらの鍛冶の事情はどんな感じだ?」

 

 「???」

 

 「武器や防具に付ける特殊能力の事だ」

 

 「それは鍛冶の発展アビリティを獲得して、使用することによって特殊能力の付与す

ることができます」

 

 「効果は?」

 

 「鋭くなったり、不壊属性(デュランダル)を付与したりです」

 

 「剣は魔法を使ったり出来るのか?」

 

 これが最も重要な事だ

 

 「魔剣と呼ばれる物もありますが、一番弱い物で100万ヴァリスもかかります。更

に使用回数が決まっていて、普段使いを出来る物ではありません」

 

 良かった

 

 俺の存在意義が無くなる所だった

 

 「剣としても使えるのか?」

 

 「いえ、魔剣は剣としては役に立たないと聴いています」

 

 勝った。第3部、完

 

 じゃなくて

 

 「俺の方の鍛冶の事情はこうだ」

 

 「鍛冶をすると鍛冶のスキルが手に入る」

 

 「ふむふむ」

 

 「続けて行くとスキルLvがMaxになり、条件を満たしていると鍛冶魔術と、魔法鍛冶

が手に入る」

 

 「ほうほう」

 

 「その条件は既に満たしたから後は鍛冶スキルを獲得するだけで良い」

 

 「それで鍛冶魔術と魔法鍛冶はどの様なもので?」

 

 「鍛冶魔術が鍛冶に必要な魔術を集めた物で、魔法鍛冶は魔法武具を作れる物だ」

 

 「おおー」

 

 「魔法の内約は身体能力の上昇、火等の攻撃に対する耐性、自動修復や、消臭等の便

利効果まで」

 

 これ以上は話づらい



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勝った...計画道理...www

ネタに全降りしたサブタイトル


 だが話さずにはいられない

 

 「そうして、鍛冶師の中でも最も優れた鍛冶師`神級鍛冶師´が、オルアカイロス。

じゃなくてオル、オル、オル...まあそんなやつ」

 

 「師匠...」

 

 ユーリアの呆れた声が聞こえる

 

 「まあ、それで作った`神剣´と呼ばれる剣。剣としての性能も凄まじいが何より、所

有者に莫大な力を与える」

 

 「おおー」

 

 「そして、神剣が一振りあれば3万の軍隊をなぎ倒す」

 

 「一振りで!」

 

 「そうだ。そして神剣同士でぶつかり合うと、その周辺は元の形は見当たらなく成る

程に崩壊する」

 

 「確かに凄まじい剣だ。だが、クロッゾの魔剣と呼ばれる剣がある」

 

 「クロッゾの魔剣?」

 

 「かの剣は海を焼きと森を焼き払ったという」

 

 「ほう」

 

 それくらいならば出来る

 

 「そしてその魔剣が何十と所有していた国が`ラキア´だそうだ」

 

 「それで」

 

 「さすがに神剣と言えどもクロッゾの魔剣に敵わないのではないかと」

 

たわけが

 

 「そんなわけがあるまい」

 

 「はい」

 

 「確かにクロッゾの魔剣は凄いと思う」

 

 だけれど

 

 「だが、魔剣と言うことは数回使えば壊れるのだろう」

 

 「魔剣なんでそうなります」

 

 「それに比べ神剣は剣としての性能も凄まじく、一種類の魔術を全て使える、言い換

えれば、所有者となるだけで魔術を極めたのと同意義になる」

 

 「なぁ」

 

 「更に、そう言った剣だけでなく、全ての知識を所有する剣やどんな物でも探せる 

剣、ドラゴンや悪魔を生み出す剣、所有者を100倍以上に強化する剣など様々な種類

がある剣が神剣の凄さだ」

 

 「師匠、俺は神剣を造れる様になりますか?」

 

 「バカ野郎、造る!!!だろうが」

 

 「っっっ!!!」

 

 全くユーリアめ

 

 「とりあえず魔石を沢山喰らうぞ」

 

 「はい」

 

 鞘が作り終えるまでずっと話していた

 

 そのなかでいくつか方針が決まった

 

 一つ、神剣を造ることを最終目標とする

 

 一つ、俺のスキル選択は俺が決めていい

 

 一つ、神剣を造り終えたら俺を再びダンジョンに戻す

 

 一つ目はそのままの意味だ

 

 二つ目はある程度俺に裁量権があること

 

 まあ俺がスキルのことについてある程度詳しいため

 

 三つ目は新たな所有者を捜しに行ってきて良いらしい 

 

 いつまで経っても俺に寄り掛かりたくない意思表示でもあった

 

 鞘を作り終える

 

 「取り敢えず作ったけど、まだくっ付けていないからね」

 

 「わかった」

 

 取り敢えず中に入る

 

 なんか...普通だった

 

 特に安心感とかは感じなかった

 

 あれー、向こうはもっと、こう、いい感触だったのに

 

 もしかして

 

 「ユーリア。お前中級者か?」

 

 ユーリアの目が泳ぐ泳いで太平洋横断の勢いだ



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事情

 「隠さないでくれ」

 

 「...そうです」

 

 やっぱり

 

 なら

 

 「鍛冶の方もか?」

 

 「そうです」

 

 だろうな

 

 まあ実践してもらうが

 

 「鉄をだせ」

 

 「もしかして」

 

 「そうだ、剣を造れ」

 

 「はい」

 

 とても不満げな顔をしている

 

 仕方ないがどちらにしても造ることは確定していた

 

 ユーリアが鉄のインゴットを取り出して炉に入れる

 

 作業工程は省略

 

 「どうですか?」

 

 出来た剣はロングソードだ

 

 鑑定で視てみる

 

 中品質の鋼のロングソード

 

 攻撃力:245 保有魔力:2 耐久値:450

 

 魔力伝導率・F

 

 スキル:なし  

 

 

 

 そういえば魔力伝導率をいつの間にか見えるようになっていた

 

 と言うより、意識をするようになった

 

 ちなみに今の俺の魔力伝導率はC+だ

 

  

 

 「なんか普通?」

 

 「そう言わないでくれ」

 

 ユーリアがガックリとする

 

 中級者になりかけ位なのだろうか

 

 まあそれでもダンジョンメインでやりながらこれくらいは良いんじゃない

 

 鑑定を使ってもスキルが無いから分からないな

 

 だがそこそこの出来映えの剣を造れるのならあっちの世界のスキルを使えば化けるな

 

 そうなってくるとやっぱり魔石が欲しい

 

 「ユーリア、お前の腕は確認できた」

 

 「はい」

 

 「これからもダンジョンに潜って俺に魔石をくれ」

 

 「当たり前です」

 

 うんうん、師匠想いの良い弟子だ

 

 でもそろそろ時間だ

 

 「ユーリア、そろそろ帰るぞ」

 

 「もうこんな時間か」

 

 朝からずっとここにいっぱなしだった

 

 でも帰らなければ心配するだろう

 

 ユーリアが軽く片付けをした

 

 「帰ろう」

 

 ホームへ行く

 

 「あっユーリア」

 

 今度は知らないひとだ

 

 「どうもこんばんは」

 

 「ユーリア、帰るぞ」

 

 「はい」

 

 「ユーリア、誰だ?」

 

 「カイゼル団長。Lv2の人だよ」

 

 「ほへー」

 

 それにしても 

 

 「どうしてわざわざカイゼルはユーリアを迎えに来たんだ?」

 

 結構の実力があってもわざわざ団長が迎えをするまでもない

 

 「それは鍛冶師が貴重だからだ」 

 

 「貴重?」

 

 「オラリオに鍛冶師志望で来る人がいても大手鍛冶ファミリアにまずいくだろ?」

 

 「そうだな」

 

 「で、そこから落ちても、次は中堅にいくだろ?」 

 

 「当然だな」

 

 「だから一般ファミリアには鍛冶師が少なくなる」

 

 「需要と供給か」

 

 「更に鍛冶師でランクアップした奴は珍しい部類に入る」

 

 「鍛冶師だもんね」

 

 「その結果がこの状況だ」

 

 「わかった」

 

 成る程そう言うことね

 

 しかしそうなると

 

 「どうしてユーリアはカイゼルたちと一緒にダンジョンに行ってLvup目指さないん

だ?」

 

 「Lv2ほ人が5人になったときに俺のランクアップを開始するらしい」

 

 良くわかった

 

 だけれど

 

 「お前、9層で死にかかってたよな」

 

 「ぐぬぬ」

 

 だからわざわざ団長が迎えに来たのかな

 

 「過保護か」 

 

 そう呟いた



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新たな試み

 「仕方ないよ」

 

 ユーリアはそう言う

 

 しかしそうなると魔石を稼ぎにくくなるな

 

 「なあユーリア」

 

 「はい」

 

 「次からのダンジョン探索はどのくらいの階層まで潜れる?」

 

 「分からない。まだ聞いていない」

 

 「で、どうする? 今訊く?」

 

 「夕飯の時に訊くよ」

 

 そうか

 

 ホームへ帰るぞ

 

 カイゼルはその間しゃべらなかった

 

 護衛見たいだった

 

 ホームで飯を食べる

 

 「団長」

 

 「どうした」

 

 「ダンジョン探索に制限を掛けるんですよね」

 

 「そうだが」

 

 「どんな制限を掛けるんですか」 

 

 「それはなイリアをパーティーに入れることだ」

 

 「イリア副団長を?」

 

 「Lv2がいればたいていのことは対処出来るようになるからだ」

 

 「だったら他のLv2でも良いんじゃ...」

 

 「だがまぁ、俺の推薦だからな」

 

 「副団長が?」

 

 「そうさ」

 

 会話に割り込んできた

 

 多分こいつは

 

 「副団長」

 

 ユーリアの呟きが聴こえた

 

 まあ。タイミング的にそうだろうな

 

 だがしかし副団長になるほどの力があるなら低層で探索している所に入るかが解らな

 

 「10年」

 

 「えっ」

 

 「団長と私は10年間レベルが上がらなかったさ...」

 

 「そう、だから俺たちは次の世代を育てることにしている」

 

 「ついでにいえばそろそろ結婚するしね」

 

 まさかの発表

 

 「ええっ!」 

 

 ユーリアも知らなかった

 

 「まあそう言うわけ」

 

 納得した 

 

 「わかりました」

 

 ユーリアはそう言った

 

 その後パーティーメンバーと軽く陣形を話し合いをして副団長をパーティーにいれた

 

 寝る前にユーリアに話をする

 

 「ユーリア」

 

 「はい」

 

 「そういえば名前言って無かったな」

 

 「そいうえば...」

 

 ユーリアも忘れていたらしい

 

 俺も人のこと言えないが

 

 「決めたから今言う」 

 

 「今ですか...」

 

 「俺の名は`翔太´呼ぶときはそう呼んでくれ」

 

 「わかった翔太」

 

 名前で呼ばれるのは良いな

 

 「そして、俺の銘は`グラトニー´だ」

 

 「グラトニー...」

 

 向こうのフェンリルの暴食と合わせただけだ

 

 寝る前、俺は新しくアイデアが浮かんだ

 

 「ユーリア」

 

 「なに?翔太」

 

 「魔石を武器に組み込ませることはできるか?」

 

 「えっ?」

 

 それからユーリアは考えはじめる

 

 「魔石は魔石製品の燃料だから火とかにはなるけど、それを剣に纏わせる?いや魔剣の

ように塊にして打ち出すのが良いのか?でもそれだと今までのある魔石製品の出力なら無

駄でしかないかといって...」

 

 「ユーリア...ユーリア!」

 

 「はい!」

 

 戻ってきた

 

 「出来そうか?」

 

 「頑張れば出来そうです」

 

 なら良い

 

 話を聞く限り何度でも使えそうだ

 

 魔法の代わりになるんじゃないかな

 

 「今日は寝て明日からな」

 

 「おやすみユーリア」

 

 「はい。おやすみなさい翔太」



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物は試し

朝がきた

 

「うーん」

 

ユーリアが起きた

 

「おはようユーリア」

「おはよう翔太」

 

昨日は少し暴走気味ていたが寝たら治った

 

昨日言った事は大体考えて言ってない

 

というのもわざわざダンジョン探索をしなくても魔石が沢山納入される環境になれば

な、と言う考えで言った

 

ついでに言うとアイテムボックスの様なものを作れるように馴れればいいし、その他ア

イテムを簡単に作れる様ならあっちの世界のアイテムを作っても不審にならないからな

 

「んでどうすんだ?」

「どう、とは?」

「魔石武器だよ」

 

大体確定しているが

「ダンジョンから上がってきたときに少し貰っていくとか?」

 

少し違う

 

「その少しがどのくらいかを訊いているんだが」

 

ユーリアはどのくらいで見積もるのか

 

「えっと...とりあえず1割りくらい?」

 

駄目だった

 

「そう言った事は固定で貰えた方がいいだろ」

「ふむふむ」

 

新しい事を試みることだしサンプルは複数あった方が良いだろう

 

「低層にある魔石を20個位と、中層組の魔石を5つ位で良いんじゃない?」

「なるほど」

 

毎日いくつ魔石が採れているのか知らないがこの反応なら大丈夫っぽい感じ

 

「それじゃあ、話してみるか」

「わかったよ翔太」

 

ユーリアは自室から出て居間に向かう

 

「おっ、ユーリアおはよう」

「おはようございます」

 

ユーリアが挨拶をした相手はこのファミリアの主神`ハルワタート´様だ

 

正直に言ってハルワタートなんて言う神を今まで知らなかった

 

「おっはよー」

「ああ。おはよう」

 

アーミラやカイゼルとも挨拶をする

 

結構な人数がいる

 

「これで全員か?」

「うん。みんな揃っている」

「なら話すか」

「わかった」

 

ユーリアはみんなに見える位置に立つ

 

「どうした?」

 

カイゼルが訊く

 

「ちょっと話したいことが」

「わかった。良いぞ」

 

許可が早い早い

 

「ありがとう、カイゼル」

 

礼を言ってからユーリアは声を出す

 

「聴いてくれ。俺は新しい試みをしようとおもう」

「どんなのー」

 

アーミラが訊いてくる

 

「ああ、今回のピンチで新しくアイデアを考えたんだが、魔石を武器に組み込んだ武

器。その名も`魔石剣´略して魔剣だ」

 

がっくし

 

良いリアクションだ

 

「なにも変わってないじゃない」

「何がだ?」

 

ユーリアはわかっていない

 

「名前よ名前。今ある魔剣とおんなじ名前じゃん」

 

だよね

 

どう言った言い訳をするのか

 

「いやー別にまだ完成したわけでもないのに大層な名前を付けるわけにもいかないし」

 

まあ、納得できる

 

新しく考えたのは俺だけど、その意見はユーリアに渡したし、嘘は言っていないんだよ



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話し合い

「ああ、良いぞ」

許可がでた

 

めっちゃ早かった

 

「良いの?」

 

「良いって言ってるだろ」

 

「そ、そうか」

 

「ちょっと待ってくれよ」

 

「どうした」

 

わからない奴が口を挟んでくる

 

「誰?」

 

「今団長たちに着いていってる人の一人`クロム´だよ」

 

「強いのか?」

 

そこが気になる

 

「まあLv2になっているから少なくとも俺よりは強いよ」

ふむ

 

それはそれとしてどうしてここで口を挟んでくるのかだ

 

「いくら魔石を武器に使うんだよ」

 

ああ。それを言ってなかったな

 

「えっと。まず俺らのパーティーからは上層の魔石を10個位で、団長たちのパー

ティーからも10個位貰えたらなって」

 

適当かどうかわからない要求だ

 

「ぬーん。それくらいなら大丈夫かな」

 

「なら決定?」

 

「はい。仮の決定です」

 

うん?

 

「えっと、仮?」

 

「魔剣が実用化すればもっと魔石を渡していく様になるからですね」

 

なるほど

 

少しは先を視ていると

 

「話は済んだな。そうしたら準備してダンジョンに行くぞ」

 

話を切られた

 

まあ、大体終わっていたから良いんだが

 

「ユーリア、今日はどこまで行く?」

 

アーミラが早速声を掛けてくる

 

「うん。今日は副団長が初めてパーティーに入ったから9層までに連携の確認をしてか

ら大丈夫そうなら10層へ行くかな」

 

「わかったー」

 

意外な一面だ

 

どんどん潜って行くのかと思ってたが

 

「おいユーリア」

 

「何ですか副団長?」

 

「その副団長っての止めてくれないかい?」

 

「そう言われましても」

 

「それも止める」

 

「むむむむ...」

 

「これでどう?イリア」

 

「合格だけど気を付けてな」

 

「わかった」

 

ここでわかりましたになれば面白いのに

 

「それでどうする?」

 

「何が」

 

絶対にアーミラは馬鹿だ

 

その分他が補うしか無いんだが

 

それはそれとして

 

「フォーメーションを決めるんだよ」

 

「あーそっか」

 

「こいつ...」

 

ユーリアが少し苛ついた

 

まあ分かる

 

能天気過ぎる

 

まあ、これはこれでパーティーの空気を明るくするからいてはいけない人物という訳で

はない

 

沢山いてもそれは困るが

 

「今日はニムノ?それともカカン?」

 

「今日からカカンだ」

 

「わかった」

 

「ユーリア。誰だそれ」

 

「翔太、後で」

 

「わかった」

 

「キーチとカインが前衛。」

 

「はい!」

 

「...」

 

「俺、アーミラが中衛」

 

「わかったー」

 

「イリアに後衛をやってもらいます」

 

「わかったよ」

 

「終わった?」

 

そんな気がしたから訊く

 

「終わったよ」

 

早かった

 

「随分早かったな」

 

「毎度の事だし」

 

それもそうか

 

「ところでニムノとカカンって誰?」

 

「この前言ってたサポーター」



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あれ?

ほーほーサポーターね

どんな働きをするのか大体分かるからなにも言わない

 

「覚えておく」

 

「お願い」

 

まあこれからダンジョンアタックの準備をするんだが

 

俺は特に無し

 

と言うより有ったらおかしい

 

ユーリアが軽鎧を着込んでいく

 

普通の鎧だ

 

「それじゃあ行こうか」

 

ダンジョンに赴く

 

 

1層

 

 

用が無いため急いで進む

 

これから5層までの動きが意外と効率化されていた

 

サポーターのカカンが前列の少し後ろに位置する

 

前列の二人の内一人が殲滅

 

抜けてきたモンスターを残ったもう一人が殺す

 

終わったらサポーターが全部の魔石とドロップアイテムを拾っておしまい

 

何も言わなくてもこれが出来るのは凄い

 

6層

 

ここから効率化されていた動きが無くなった

 

サポーターが後ろへ下がりツーマンセル。スリーマンセルで対処していく

 

表れるモンスターを倒しきったあとにカカンが解体、回収をしていく

 

安全第一だ

 

7層

 

キラーアントを優先して倒していた

 

ユーリアに訊くとこいつは危険らしい

 

当たり前か

 

確実に殺しきる様にしていた

 

そのお陰でここの階層も特に危険はなく終わった

 

 

8~9層

 

ここもあまり変わらない戦い方だった

 

副団長もいい加減連携に入っていけてきているような気がする

 

...

 

「所で一つ気になるんだが」

 

「今度はなに?」

 

「ダンジョンの壁って壊せるの?」

 

「壊せるけどそれがどうかした?」

 

「壁の中にお宝とかあるのか?」

 

「お宝って訳ではないけど鉱石が入っていることがあるよ」

 

ほうほう

 

「見せてくれ」

 

「わかったけどそんなに期待しないでね、これから帰りとか考えないといけないし」

 

ごもっとも

 

それにしても採掘出来るのに壁が不自然に凹んだりしていない

 

どんな秘密があるのか

 

「一回レストを挟もう」

 

「わかった...休憩ー」

 

不満は無さそうだ

 

まあ10層へ行く前に休むのは納得しているのかな?

 

「ふー」

 

息をつく

 

前衛で頑張っていたキーチだ

 

「お疲れさま」

 

「おう!」

 

「壁壊しておくね」

 

「よろしく」

 

どうやって壊すのか見ものだ

 

「そい!」

 

あれ、普通につるはしを使った壊し方だ

 

「ユーリア」

 

「どうしたの?」

 

「普通」

 

「むしろどうしろと」

 

なんとも言えない

 

ただ

 

どうして壁壊しておくねが受け入れられたのか

 

「壁壊したらどうなるの」

 

「モンスターって壁から産まれるでしょ」

 

「そうだな」

 

「壁を壊すとモンスターが産まれるよりも壁の修復が優先されるんだ」

 

へー不思議だな

 

「解明されているのか?」

 

「このしくみ?」

 

「そう」

 

「残念ながら」

 

当然か

 

てかこれ質量保存とか無視しまくりだろ



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発見

「なあユーリア」

「どうしたの?」

 

これは言って良いのか

 

まあ言おう

 

「壊した壁をさ、全部地上に運べば無限に石とか採れない?」

 

「出来るけどどうしたの?」

 

気付かない!

 

まいっか

 

あんまり文明をおかしくするのもあれだし

 

ユーリアは砕いた壁をはしっこの方へもっていってた

 

「ねえ、翔太」

 

「どうしたユーリア」

 

「剣を使ったとき凄くいい動きが出来たんだけどこれは何なの?」

 

忘れていた

 

「俺のお陰だ」

 

曖昧に言っておく

 

めんどくさいから

 

壁を見ていると少しづつ修復されている

 

...かもしれない

 

でも修復ってなんだろう

 

魔力感知を使ってみる

 

「おおー」

 

「どうかしたの?」

 

「魔力感知使ってみ」

 

俺はそう勧める

 

「わかった」

 

「...おっ」

 

少し声が漏れていたが、気付かなかった

 

「な?」

 

「ああ」

 

感覚を共有した俺らはそう頷く

 

確かに壊した壁に対して魔力が集まっていってた

 

大した量でもないし、魔物が産まれるよりも量が少ない

 

だが、周りの壁から魔力を吸収?して魔力が薄まっていっている

 

なるほど

 

こんな原理か

 

いやまあ、原理を知らなくても使える物は使う

 

これでいいんだけど

 

そして体感15分くらいで休憩が終わった

 

体を休めると言うより気持ちの切り替えかな?

 

「行くよ」

 

「「「「おう!」」」」

 

10層

 

霧が出ている

 

ユーリアが注意深く周りを見る

 

「ユーリア」

 

「どうしたの?」

 

「魔力感知をを優先しろ」

 

「!!!わかった」

 

天命を受けたようになっていた

 

まあ仕方無い

 

今までとは違う力を得ているんだ

 

考えられないのも無理はない

 

その分俺が補助すればいい

 

しばらく歩いていると左に反応があった

 

「同業者だね」

 

イリア副団長がそう言う

 

確かに魔力感知だけだと分からなかったが、視線を向ければヒトガタの影が見える

 

しかし遠い

 

これならダブルブッキングせずにすみそうだ

 

そして辺りの木を壊していると正面に反応があった

 

ちなみにこの木は大きなモンスターが引っこ抜いて武器にするらしい

 

現れたのは3M程のデカブツだ

 

こいつが木を武器にするのだろう

 

鑑定すると

 

オークLv10

 

となっていた

 

しかしオークか

 

他の物語でも弱いがこの世界でも弱いのだろうか

 

そして取り巻きがいた

 

鑑定すると

 

インプLv10

 

となっていた

 

インプってどんな意味だっけ

 

小悪魔?

 

見た目的に?

 

なんかジャ●アンとス●夫みたいだ

 

観察しているとイリア副団長が声を出す

 

「オーク1インプ5。普通だよ」

 

どうやらここではこれが普通らしい

 

キーチとカインに目配りをして話す

 

「二人にはオークとインプの両方の相手をしてもらう」

 

「うん」

 

「...」

 

「倒さなくていい。注意を引き付けてくれ」

 

「まかせて」

 

「...」

 

カインは相変わらず分かりにくい

 

「俺とアーミラが一体づつインプを倒していく」

 

「わかったー」

 

10層での初バトルだ



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俺いらね

「かかってこい豚ども」

キーチがそう挑発し、カインが

 

(クイ、クイ)

 

手で挑発した

 

カインのは効果があるのか分からなかったがオークとインプは襲い掛かってきた

 

それを易々と回避するとこちらに目配りをする

 

「行くよ」

 

そうユーリアが声かけをしてから端にいたインプに斬りかかる

 

キーチとカインに集中していたのか一切こちらを向かずにインプは切り殺される

 

「ギギャァ」

 

断末魔をあげる

 

それで気付かれるかもしれないが

 

「ほらほらまともに攻撃を当てれないのか?」

 

キーチが煽る

 

それにより気付かれ様とも関係無く殺せる訳だ

 

それにしてもここまでキーチが煽り性能があるとは思っていなかった

 

と言うよりもオークどもに煽り耐性が無いだけか

 

今はそれでいい

 

いずれモンスターからのヘイトを集められるようになればいい

 

年寄り臭いことは置いておいて

 

考えている間にいつの間にかインプがあと二匹になっていた

 

「ほいっと」

 

訂正

 

今アーミラが倒して一匹だ

 

「ふん」

 

ユーリアも倒して残りがオークだけになった

 

ここまでくればあと一息だ

 

まぁ4対1だと直ぐに終わったが

 

オークの攻撃に当たらないように後ろに行ったやつが攻撃を繰り返しただけだ

 

「カカン、頼む」

 

「はい」

 

そうして魔石を回収する

 

「余裕だったねぇ」

 

「当然だ」

 

こんなやり取りが副団長とあった

 

一回一回の戦いが苦しかったらその階層には潜らないのは賢明だと思う

 

上から目線は置いておき魔石の回収が終わった

 

 

「次を探すよ」

 

「おう! 」

 

気合い十分

 

安全第一で頼むよ

 

本当に

 

そして次の魔物が現れた

 

「バッドバットがいるよ、気を付けな」

 

そう警告された

 

鑑定しようにもどんなやつかわからないからできない

 

「俺が殺してくる」

 

「任せた」

 

そう宣言してからユーリアは大回りしてからモンスターから離れていく

 

と思ったら反転して一気に加速した

 

その後ジャンプをして上にいたコウモリを斬った

 

バッドバットはコウモリだったのか

 

なぜ警告されるのかわからないままだけどこれでまたさっきと同じ状況だ

 

カインとキーチが注意を引いてユーリアとアーミラが殺す

 

このサイクルだ

 

安定しているとも言える

 

しかも控えにイリア副団長もいる

 

なるほど

 

俺が見つけたときのあれは事故だったか

 

そんなことを考えている間にいつの間にか帰る時間になっていた

 

「今日は終わり。帰るよ」

 

ユーリアがそう言う

 

「わかった」

 

返事は疲れているがまだまだ余裕そうだ

 

まあ当然だけど

 

そんなこんなで地上に帰る

 

帰路を辿っていると

 

「はいユーリア」

 

と魔石が渡された



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検証

スキルの整理をしました
自分の設定のポイント等合わせました
それにともなった剣聖術の補正についての会話を追加等しました


「おう」

そう言ってユーリアは魔石を受けとる

 

「それじゃあ今日のダンジョン探索お疲れ様! 」

「「「「「お疲れ様! 」」」」」

 

そう締められた

 

俺の仕事はここからだ!!!

 

...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

終わらないよ

 

ホームへ帰る

 

ぼんやりユーリア達が活動しているのを眺める

 

ご飯を食べて風呂に入ってステイタスを更新して

 

あっそうそう

 

ユーリアのステイタスはこうなっていた

 

 

 

ユーリア·アルビム

 

Lv1

 

力:D501→D508

 

耐久:E476→E485

 

器用:D572→D587

 

敏捷:C615→C618

 

魔力:I0→I0

 

«魔法»

[]

 

«スキル»

 

[]

 

 

あまり代わり映えのしないステイタスだ

 

後半になればなるほどこうなってくるのは仕方無いけど

 

現状を確認する意味でも俺の能力を見せよう

 

名称:翔太

 

装備登録者:ユーリア·アルビム

 

種族名:インテリジェンスウェポン

 

攻撃力:482 保有魔力:1400/1400 耐久値:710/710

 

 

 

スキル

 

鑑定Lv6 隠密LvMax 魔力感知LvMax 

 

剣術LvMax 剣聖術Lv1

 

契約魔術Lv5 火魔術LvMax 火炎魔術Lv1 回復魔術LvMax 治癒魔術Lv1

 

自己修復 自己進化<ランク7 魔石値2153/2750 メモリ61 ポイント20> 自己

改変 念動 念話 装備者ステータス小上昇 スキル共有 魔法使い

 

 

 

こんな風になっていた

 

最初と比べてとても強くなった

 

整理しておく

 

 

 

さてようやくユーリアが工房に入った

「実験を始めるぞ」

「わかった」

 

ちなみに魔石はご飯を食べ終えたら渡されていた

 

まずは魔力感知を使わせる

 

「ユーリア。魔力感知を使え」

「はい」

 

そのあとは

 

「まずは普通に魔石を壊す」

「はい」

 

そう言ってユーリアがハンマーで魔石を叩いて壊した

 

結果は魔石から魔力がぶわっと出てきだけだった

 

次だ次

 

「俺が魔石を斬る」

「わかった」

 

そして俺が魔石を斬る

 

すると刀身全体に魔力が染み渡るように広がり吸収されていった

 

「記録した?」

「今する」

 

忘れないうちに紙に書いておく

 

次はどうしよう

 

術式でも考えるか?

 

いやこうするか

 

「今度は金属ごとの魔力伝達を調べよう」

「どうするの?」

 

適当にするか

 

「金属ごとに箱を作って中で砕けばいいと思うよ」

「なるほど」

 

早速ユーリアが鎚を持ち出した 

 

「何をするつもりだ」

「まずは鉄の箱を作るんだよ?」

 

ええぇ

 

まさかの鍛造

 

鋳造ですらなかった

 

「ちょいまち、ちょいまち」

「なんです?」

 

天然かよ

 

俺は別のアイデアを出す

 

「正方形の平たい物を造ってくれ」

「どうしてです?」

 

わからないのか

 

「溶接するから」

「溶接...」

 

おっとこれもわからないと

 

「金属を溶かして繋げる技術のこと」

 

技術かどうか覚えていないが

 

「へ~。わかった、そうする」

 

そうして鉄を炉に入れる

 

その間に砂と粘土を混ぜた物で型を造る

 

あれ?

 

粘土が固まっていないけどいいのか?

 

「ユーリア」

「はい」

「それは大丈夫なのか?」

「大丈夫ですよ」

「どうしてだ?」

「この砂と粘土を混ぜた物は熱を加えると一気に固まる物質なんだよ」

 

はえーすっごい

 

さすが異世界

 

よくわからん物質もあるものだ



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次の進歩

それから少しして鉄を取り出した

ああ,ちゃんと鋼で出来ている壺みたいなのだ

 

そして砂と粘土を混ぜた物の型に融けた鉄を注ぐ

 

ギチギチギチと音が聴こえる

 

恐らく型が固まっている音だろう

 

そうしてユーリアにそれをあと複数回やらせた

 

俺はぼんやりしていた

 

これで準備はいいだろう

 

しかし今日することは終わってしまった

 

「今日はここまで。お疲れ様でした」

「お疲れ様でした」

 

挨拶をして実験を終える

 

結局実験で使った魔石は1つだけであった

 

後は俺が美味しく戴きます

 

 

 

   ~魔石捕食タイム~

 

 

 

 

うむ

 

良い時間であった

 

鑑定を使いながらだからこそ

 

魔石値の数字がもりもり上がっていくのが見える

 

魔石値2153/2750→2262/2750

 

オホーイ

 

うまうまですな

 

これならすぐにランクが上がる

 

一旦切り替えていこう

 

今日は寝るだけ

 

明日もダンジョン

 

それ以外は無い

 

軽く鍛冶スキルの計算をしておこうか

 

暇だし

 

まず鍛冶スキルをMaxまでとって20ポイント

 

鍛冶魔術をMaxまでとって27ポイント

 

魔法鍛冶をMaxまでとって27ポイント

 

暗算して

 

74ポイント必要、と

 

今あるのが20ポイントだから残り54ポイント

 

前手に入れたポイントは40ポイントだからあとランクが2上がると全部取得出来るか

な?

 

それまではポイント関連を置いておいて今は明日のことだ

 

と言うものの特に考える必要なく過ごせる

 

だから俺はぼんやりとした

 

「翔太」

 

ユーリアは俺に声をかける

 

寝るのだろう

 

もう明るくする必要が無いことをユーリアに伝える

 

「ユーリア。おやすみ」

「翔太もおやすみ」

 

そのかけがえの無い挨拶が良い

 

そして意識を俺は落とした

 

ああ意識を落としたと言っても自分で任意に起こせる

 

わかりやすく言えばオフモードといったところだ

 

 

 

    ~次の日~

 

 

 

ごそごそ聴こえる

 

恐らくユーリアが起きたのだろう

 

「ユーリア。おはよう」

「おはよう、翔太」

 

うん。挨拶大事

 

ちゃっと着替えをしてリビングに向かう

 

「おはよう」

「おはよう」

 

途中でキーチと合流した

 

挨拶しただけで会話はなかった

 

まあ、それでも良いだろう

 

リビングに着きご飯を食べ少し話し合いをしてダンジョンに向かう準備をして気合いを

入れてダンジョンに突撃をする

 

きっとこれがいつもの流れになっている

 

俺もわかってきた

 

そうしてダンジョン探索を終えて実験の時間になる

 

ダンジョンでは基本的に何も書くことがない

 

これは非常に安定している証拠だ

 

だからこそ早く魔石を使った武器の開発をして変化をもたらしたい

 

とにかく今は実験をしなければいけない

 

「これより第2回魔石実験を始める」



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新しいこと

わー888888

うん

 

一人でやっても虚しいだけだった

 

切り替えていこう

 

「まず溶接しちゃおうか」

「えっと...お願いします」

 

任せておけ

 

て言うかスキル取得しちゃおうか

 

魔力操作を最大までとる

 

魔力操作LvMax→魔力制御

 

こうなった

 

安全第一でいこう

 

まずは火魔術のファイア·アローで行こう

 

魔力制御を使って魔法を圧縮していく

 

当然それをおこなっているのは炉の中

 

圧縮火矢を鉄のプレートにぶつける

 

すぐに赤く染まる

 

んん?

 

鉄が火矢をぶつけただけで赤くなるまで温度が上がるのか?

 

魔法補正か?それとも圧縮したからか?

 

わからないがこれならすぐに溶接できるだろう

 

てことでどんどんファイア·アローを作ってはぶつける

 

しかしここで問題が出てきた

 

いくら射っても鉄が融けださないのだ

 

すぐに鉄が赤くなる程ファイア·アローが熱いなら既に融けているのにだ

 

ここでユーリアにパスをしても良いだろう

 

方向性は示せたし

 

だが任せろと俺は言った

 

確かに俺は学生だった

 

だが仕事に対してやると言ったらやらなければいけないことぐらい知っている

 

更に言えばまだまだ手段は残っている

 

攻撃範囲が狭い魔術を使っていくので次はもう火炎魔術にする

 

フレア·ブラストだ

 

炎のレーザーを鉄の接続部分にぶつける

 

更に熱を受けた鉄は融けたした

 

俺はそれを確認したあと魔術を使うことを止める

 

少し汚いがくっついていると思う

 

「さて、ユーリア。これでわかったかな?」

「理解した」

 

これで方向性や、やり方はわかっただろう

 

俺的にはもっと最適化するなりして発展していって欲しいが

 

それはさておき

 

ユーリアが昨日作っておいた金属のプレートを取り出していく

 

知らない金属というよりはおかしい金属の物が出てきた

 

鑑定する

 

黒鉄板(ブラックメタルプレート)

 

白鉄板(ホワイトメタルプレート)

 

白銀板(ミスリルプレート)

 

となっていた

 

明らかに元の世界に無かった物だ

 

そしてユーリアは淡々と板を出していく

 

全部出し終えたのか次は種類順に集めている

 

作業を効率化するためであろう

 

そうして全ての準備を終了させたユーリアは炉の中にプレートを突っ込んだ

 

中々に豪快なやり方だ

 

それにより融けたプレートの縁を他のくっついているプレートに直にくっつける

 

その作業を何度も繰り返して終わった頃にはそろそろ夕飯時になっていた

 

切りよく終わった

 

ユーリアは俺に一声掛けてからホームに向かう

 

今日は実験を始めることが出来なさそうだ

 

「ユーリア。今日は全部の魔石を吸収するよ」

「わかった」



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ふぁんたじー

どんどん省略をしていきます


随分物わかりが良いな

いやどうしてかわかっているからか

 

取り敢えず断りを入れる

 

 

     ~魔石捕食タイム~

 

 

ふふふ

 

今回も結構上がったぜ

 

魔石値2262→2380/2750

 

この調子でいけばすぐにユーリアの要望を叶えれる様になるぞ

 

特に俺は何もしていないけど

 

いや、スキルの提供をしているか

 

でもこれ楽でいいな

 

んまあその時は気付かなかったが今考えると凄いものがあった

 

黒鉄(ブラックメタル)

 

白鉄(ホワイトメタル)

 

これだ

 

黒と白だぞ?

 

ぜーーーーったい交ぜたら何かあるって

 

ユーリアに提案しよう

 

『ユーリア。黒鉄(ブラックメタル)白鉄(ホワイトメタル)を交ぜたら凄いもの

が出来るんじゃないのか?』

 

『ああ。それだと白黒鉄になりますね』

 

なに...既に出ていたか

 

だが白黒?

 

絵の具的に考えたら灰になりそうなものだが

 

何か違うんだろうか

 

作って貰おう

 

けれど炉の火も消しちゃったしな

 

明日にするか

 

『ユーリア。明日は黒鉄(ブラックメタル)白鉄(ホワイトメタル)も実験するか

ら買っておいてくれ』

 

『わかった』

 

後は寝るだけ

 

簡単だろう?

 

...

 

寝る準備を終えた

 

『お休みユーリア』

 

『お休み翔太』

 

...

 

朝が来た

 

『おはようユーリア』

 

『おはよう翔太』

 

いつもと同じく挨拶をする

 

いつもどうりに挨拶を他の人にもしてダンジョン探索をする

 

帰ってきて魔石をもらってまた実験を開始する

 

昨日出来たのだが忘れていたことをまずはやる

 

『ユーリア。昨日の箱を持ってきてくれ』

 

『わかった』

 

ユーリアは棚から昨日溶接した箱を持ってくる

 

うーし

 

まずは鉄からだな

 

箱の中に魔石を入れて砕く

 

この時に魔力は魔石を入れた所から出てくるので魔力制御を使って塞ぐ

 

少し待ってみても魔力が漏れだした様子もなくかといって鉄に滲み込んだ?と言うわ け

でもない

 

何となくはわかっていたが

 

次だ

 

黒鉄(ブラックメタル)·白鉄(ホワイトメタル)

 

この二つは多分同じ結果になると思っている

 

対象実験になるように箱の中に魔石を入れて中で砕く

 

当然魔力制御を使って塞ぐ

 

すると少しだけだが魔力がゆっくり滲み? だした

 

本当に僅かだが

 

でもこれだと使い物にならないだろう

 

次は本命のミスリル

 

この箱の中に((ry

 

すると早速魔力が滲み? 出してきた

 

どんどん出てくる

 

んで結果的には中の魔力が結構無くなった時点で漸く止まった

 

さすがミスリル

 

いろんなところで魔力と親和性が高いだけはある

 

実験は大方予想通りだったがやって良かったと思っている

 

まだまだ終わらんぞ

 

次は黒鉄(ブラックメタル)白鉄(ホワイトメタル)の合成だ

 

まずはユーリアに白黒鉄を作ってもらう

 

『ユーリア。白黒鉄を作ってくれ』

 

『任せて』



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伝説の始まり

追加次項
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お手並み拝見だ

ユーリアは炉に火を灯した

 

『ちょっと避けて』

 

『???』

 

『良いから』

 

『わかった』

 

俺は燃料にフレア·ブラストをぶつける

 

当然一気に燃え上がり温度が上昇する

 

『するんなら先に言ってよ』

 

『ごめんごめん』

 

時間の短縮は出来る限りするだけだ

 

ユーリアはそれ以上何も言わず黒鉄と白鉄を融かし始めた

 

意外でもなく程よく時間が経ったら二つの鉄は既に融けていた

 

その二つの鉄を片方に入れて混ぜ合わせた

 

少し混ぜ合わせて例の砂の粘土の混合物で作られた型に出された

 

『これで終わり?』

 

『そう』

 

本当に雑だな

 

1:1で混ぜ合わせたりしないのか

 

『ところでユーリア。黒鉄と白鉄の解説を頼む』

 

『わかりました』

 

『まず、基本的に黒鉄、白鉄どちらも性能として変わりなく、どちらも鍛え上げれば上

層までは行ける優れものの金属でしかもダンジョンからよく採掘が出来て、加工もしや

すいまさに救済の金属と言える物です』

 

ほお~

 

向こうでの銅の上位互換か

 

一応訊いておこう

 

『ミスリルについても頼む』

 

『わかりました』

 

『ミスリルは大きく分けて二つに分類されます。上層~中層と下層~深層の物です。当

 

然下に行けば行くほど質や含有量が良くなっていき、今使ったのは上層の物なのであま

り質は良くないです。ミスリルを使った武器だと物にもよりますが下層までは戦えるか

と。ミスリルはとても加工がしやすくて色々な所に使える凄い金属です』

 

『最後に白黒鉄について頼む』

 

『わかりました』

 

『白黒鉄は黒鉄と白鉄を混ぜ合わせて作る合金の一つです。武器性能としては、中層の

耐久が低いモンスターを斬ることが出来る位です。色は黒と白の混合色、基本的に黒鉄

と白鉄よりもこちらを優先して使いますが、はっきりいって誤差レベルです』

 

なるほど

 

よくわかった

 

そして予想が正しければもっと良くなる

 

俺は指示をする

 

 

『ユーリア。黒鉄と白鉄を1:1で合わせろ』

 

『もうやりましたよ?』

 

あれ、既にやっていたのか

 

なら次は魔力を使って見るか

 

『ユーリア。魔力を入れて精製してみるぞ』

 

 

『わかりました』

 

『うーし。それじゃあ頼む』

 

ユーリアが白黒鉄を作り始める

 

そこに俺は魔力を注ぎ込むていく

 

鑑定を使ってついでにぴったり1:1になるように材料を入れる

 

そして魔力を注ぎ終えた時にそれは起こった

 

なんとユーリアが先に精製した黒白鉄は色が混じらずマーブルだったのにこっちの方は

灰色になったのだ

 

やっぱり何かがあったのか

 

新しい金属が出来た

 

「おーお!スゲースゲー」

 

ユーリアが思わず声を出していた



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すること

ユーリアは驚いているようだった

まあ無理はない

 

今まで起きてこなかったことが今目の前で起こったからだ

 

しかし、実験とはこういうものである

 

様々なことを予測し、実際に行う

 

失敗すればなにが原因なのかを突き止め改善する

 

成功すれば再現性を求め、安定して同じことが出来るようにする

 

それが実験の行う意味だと思っている

 

最もこれは俺の持論だし、異議も認める

 

だがしかし、この場では他にすることがあるだろう

 

『二つ目を作ってみるぞ』

『わかった』

 

俺はまた鑑定を使って1:1になるように黒鉄と白鉄を混ぜ合わせた

 

次は魔力を使わないで作った

 

結果は上々

 

魔力を使う特殊な工程を挟まずに出来るのは良かった

 

更に作っていく

 

今度は1:1にならないように黒鉄と白鉄を混ぜ合わせた

 

それだけでは白黒鉄になるから魔力を注ぎ込む

 

結果は駄目であった

 

それでも灰色の金属は誰でもとは言えなくとも作れることがわかった

 

それで今回は良い実験になった

 

このまま灰色の金属の実験をしたいとこだか、後にする

 

もうすぐ時間が来るから切り上げなければいけない

 

最後に余った魔石を吸収する

 

魔石値<2380→2477/2750>

 

こうなった

 

特に言うことはない

 

その後ユーリアと俺ホームに帰り夕飯を食べて風呂に入って寝た

 

しかし俺は意識を保っていた

 

別に寝れないとか嫌な予感がするとかそうではない

 

このままで良いのか

 

そう思ったからだ

 

実際のところこのままだと後3日程でランクアップするだろう

 

しかし未だに鍛冶に関するスキルがない

 

いつまで経っても成果が無いのは不味い

 

だからはやいところ鍛冶と魔法鍛冶、鍛冶魔術を手に入れて神剣、もしくはそれに準ず

る剣。そして魔石武器を創らせる

 

これらを創るには時間がかかる

 

だから早くスキルを手に入れてユーリアが準備することを早くするのだ

 

しかしどうするのか? だって?

 

そんなのは決まっている

 

...

 

......

 

.........

 

真夜中に移動してついた先はダンジョン

いや、当たり前か

 

魔石を扱う所に忍び込んで盗むのも考えたが、それは最終手段としておく

 

ダンジョンの様子だが人の気配は殆どしない

 

まるで学校の様だ

 

昼間は沢山の人がいて夜になると殆ど人がいなくなる

 

それは置いておいてダンジョンだ

 

大体のマップは頭に入っている

 

速攻で行って帰ってくれば良い

 

と言うわけでGoGo

 

一層から九層まで一気に飛ばしていく

 

途中ですれ違ったモンスターは魔石を斬る。ドロップアイテムはそのまま放置

 

多分大丈夫だろう

 

人がいないからかモンスターが沢山いた



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波乱

 10層に降りたからサーチを始める

 

 見つけたモンスターの魔石を斬る

 

 その繰り返し

 

 ただの作業である

 

 ある程度片付けたらランクが上がった

 

 自己進化<ランク8 魔石値2477→2802/2750→3450 ポイント52 メモリ70>

 

 こうなった

 

 更に現在は

 

 攻撃力:541 保有魔力:1550/1550 耐久値:820/820

 

 魔力伝導率·B-

 

 ここまで上がった

 

 ランクをあげるという目標を達成できたので地上に帰る

 

 当然地上に行くまでの間に出てくるモンスターは切り伏せる

 

 正直に言うとこれだけでもすこし貰えるのは良い

 

 地上に帰ったあとこっそりとホームに忍び込んでもといた所に収まる

 

 ふう

 

 ようやく一息つける

 

 少しぼんやりして休憩をする

 

 大体一時間位だろうか

 

 それ位してからまた考えていく

 

 スキルを次に取るのは取り敢えず鍛冶

 

 そして他のをどうすべきか

 

 52ポイントあるためあと一つスキルをカンストまで上げられる

 

 確定次項である鍛冶をカンストさせる

 

 なし→鍛冶LvMax

 

 当然その発展として鍛冶魔術と魔法鍛冶を取得する

 

 取得

 

 鍛冶魔術Lv1 魔法鍛冶Lv1

 

 残り32ポイントあるためこの二つに振ったとしてこれらは3ポイントで1上がるからど

ちらもLv6まで上がるのか

 

 今は戦闘方面を育てても仕方無いしそうするか

 

 鍛冶魔術Lv1→Lv6

 

 魔法鍛冶Lv1→Lv6

 

 これで良いか

 

 残りの2ポイントは鑑定に使う

 

 鑑定Lv6→Lv7

 

 これで全てのポイントを使いきった

 

 明日...いや、今日か?

 

 どちらでも良いが

 

 ユーリアが起きたらこれらのスキルを適応するか訊いておこう

 

 夜明けまでどのくらいかわからないし、寝る必要性がないがもう寝ておく

 

 おやすみ     

 

 ユーリアがもぞもぞ動く

 

 どうやら起きたようだ

 

 『おはよう』

 『おはよう』

 

 ようやく堂々と行動が出来るようになった

 

 暇でしょうがない

 

 そうしてまた何時ものサイクルをする

 

 ここでも特にこれといったことは無かった

 

 それなりに戦い地上へ帰る

 

 魔石とドロップアイテムを換金して儲け、ステイタスを更新する

 

 なにも変わらない日常

 

 しかしそれは突然変化する

 

 それが起きたのはステイタス更新の時

 

 ファミリアの団員の一人がレベルアップをした

 

 「ランクアップしました! 」

 

 「「「「「おめでとう(ございます)! 」」」」」

 

 更新待ちであった人達が一斉に祝福する

 

 どうやらこの世界ではレベルアップはとても大変でしかも取得経験値増加のようなス

キルもなければ自動回復のようなスキルも当然無い

 

 だからLv2以上の人はとても少なく、尊敬されるのである




何故かしら8話(出会い)がUAが多いです
理由は何ですかね?
私にはわかりません


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雑な感じ

 しかしこれはあれか

 

 ユーリアが前線入りか

 

 暇していたかと思ったら忙しくなるな

 

 そうは言っても俺は基本的にアドバイスしたりするだけ

 

 それで終わりなのだ

 

 そんなことを考えているとユーリアがステイタス更新が終わった

 

 数字はこんな感じだ

 

 ユーリア·アルビム

 

 Lv1

 

 力D508→D521

 

 耐久E485→E497

 

 器用D587→C604

 

 敏捷C618→C625

 

 魔力I0→I0

 

 «魔法»

 []

 

 «スキル»

 []

 

 こんな具合に結構のびてる

 

 どういったことか訊いてみると

 

 ステイタスが1上昇したところであまり大きな影響は無いんだとか

 

 それでも少しずつ上がっていくのは10日程前と比べれば直ぐにわかると

 

 だがこんなことも言っていた

 

 『こんなにも能力値が上がっているのにこんなにも能力値が上がるのはおかしい』と

 

 しかしよくよく考えれば直ぐにわかった

 

 ステイタスはその能力に対応した事をすると能力値が上昇していくことは常識だ

 

 だったらこのステイタスの上昇力はきっと剣聖術が影響しているのだろう

 

 そうでもなければここまで器用が上昇するのもおかしいし

 

 まあ好都合だ

 

 身体能力が上がっていくのに越したことはない

 

 そうしてやって来る実験の時間

 

 昨日作った灰色の金属

 

 これの性能からだ

 

 『取り敢えず魔力との親和性』

 

 『はい』

 

 『そのあとは武器にしてくれ』

 

 『わかった』

 

 『鑑定を使ったら細かいことまでわかるから』

 

 『なるほど』

 

 すぐにユーリアが作業に取り掛かりはじめる

 

 少し前に作った箱

 

 これと同じものを作成する

 

 最早俺は眺めているだけ

 

 いや一つだけやったな

 

 フレア·ブラストで温度を一気に上げたことか

 

 一時間もしないうちに出来ていた

 

 本当に早いな

 

 しかももうすでに剣を作り始めているし

 

 本当にユーリアはこの金属について気になっていたらしい

 

 そうして何時間か経過したあと一振りの剣ができていた

 

 鑑定をする         

 

 «不明»のショートソード

 

 攻撃力:1020 保有魔力:5 耐久値:1200

 

 魔力伝導率·D

 

 スキル·なし 

 

 

 はあ?

 

 なんだこれ

 

 壊れすぎだろ

 

 しかも魔力伝導率·Dってなんだよ

 

 何なんだよこれ

 

 『ユーリア。これヤバい強いぞ』

 

 『本当ですか! 』

 

 『本当だ』

 

 『しかし鑑定してからわかったことだがこの金属の名前がない』

 

 『名前...』

 

 この武器は色々言いたいところだがまずはそこからだ

 

 『どうしますか?』

 

 それなんだがすぐに思い付いたのがある

 

 『灰鉄(アッシュメタル)で良いんじゃないか?』

 

 『それにしましょう』

 

 『良いのか?』

 

 『良いんです』

 

 かなり雑だが決まった

 

 再び鑑定したら変わっていた




今原作を読み直して設定を書いている所ですがこれここの主人公がいたら全部直ぐに解決してしまうんですよね
かといって他にはオリキャラを出したくない訳ですし
どうするのかは今考えています


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次の段階へ

 それで良いのか異世界よ

 

 と思ったが俺らが発見者で名付けをしたからこれでいいか

 

 さて一通り騒いだところでどうしようか

 

 そう思ったがまだすることがあった

 

 灰鉄の魔力との親和性のテストだ

 

 そんなことしなくとも結果はわかっている

 

 だがしかしそれでも一応やっておくべきなのだ

 

 ってことで灰鉄の箱の中に魔石を入れ、中で砕き蓋をする

 

 予想どうり凄まじい勢いで魔力が溢れ出してきた

 

 知 っ て た

 

 良いことだ

 

 結論としてはこれからは大体灰鉄が流行る

 

 それだけ

 

 『ユーリア、これは公開するのか?』

 

 『ん~しますよ』

 

 『わかった』

 

 それはそれでいいんだけどこれには欠点があるからな

 

 『でも公開したところで1:1で混ぜ合わせれるのかが問題だぞ』

 

 『それは知りません』

 

 『それにこれくらい軽々とやる鍛冶師を知っていますので』

 

 なるほどな

 

 そんくらいさてもらうやつがいないとおかしいし、そこまでは面倒を掛けられるのも

なって感じだし

 

 さてさて俺は余った魔石を吸収するとしますか  

 

 

 

 魔石値·2802→2897/3450

 

 今回はあんまりだったな

 

 んまぁこれはデイリーボーナスとして考えておくか

 

 これにて大体の実験すべきことが終わった訳だ

 

 ようやく本来の目的である魔石を使った武器の作製に力を入れられるわけだ

 

 あぁ忘れるところだった

 

 『ユーリア。鍛冶と鍛冶魔術と魔法鍛冶を手に入れたぞ』

 

 後者二つは中途半端だけれども良いだろう

 

 『本当ですか?』

 

 『おう。だからこれから一気に凄腕になるぞ』

 

 ユーリアはうおーーとかよっしゃぁーとか言ってる

 

 職人魂はどこへいった

 

 ユーリアを尻目に俺はスキルの共有をしていく

 

 するとユーリアは驚いていた

 

 一気に知識が増えて技術も上がるもんな

 

 これはすぐに使いたくなるだろう

 

 だから俺は放置をしていた

 

 そして鍛冶が終わった頃に声をかける

 

 『満足したか?』

 

 『はい!』

 

 意外と元気だった

 

 ちなみに鑑定すると良いものが出来ていた  

 

 上質の白黒鉄の短剣

 

 攻撃力:650 保有魔力:4 耐久値:610

 

 魔力伝導率·F+

 

 スキル·なし

 

 結構なものだ

 

 スキル補正と言うものは凄いな

 

 って本題はこれではない

 

 『ユーリア。魔石武器だよ魔石武器』

 

 『あっ!』

 

 忘れていたなこいつめ

 

 俺もなんですけどね

 

 そんなわけで魔石を使うことで魔術を繰り出せる武器を創るための研究を明日からす

 

 今日はもう疲れただろう

 

 ゆっくりしていってね

 

 

 

 翌朝ユーリアは灰鉄(アッシュメタル)のことをファミリアの皆に伝えて大騒ぎに

なっていた

 

 「「「す(っげー)ごいです」」」

 

 当然なのかもしれない



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収穫

 なんにせよ素直に喜べることは良いことだ

 

 質問が殺到する前にユーリアは先手を打つ

 

 「造れたのはこの灰鋼(アッシュスティール)のショートソードですね」

 

 「「「おお~~~!!!」」」

 

 

 更に騒がしくなる

 

 この世界初の金属で造られたショートソードだ

 

 大騒ぎでも良いんだよ?

 

 そう思ったが性能とか知らないのかな

 

 直ぐにわかるけどね

 

 そんなわけでワヤワヤ喋りながらダンジョンへ行く

 

 今回から中層へ行くことになっている

 

 半分位護衛される様だが

 

 中層へ行くまでに様子見として連携をしていく

 

 といっても直ぐに倒してしまうため中層で連携を築き上げることになりそうだ

 

 中層へ行く前団長から声を掛けられた

 

 「ユーリア。いけるか?」

 

 「当然!」

 

 「気合い十分だな」

 

 「死なない様に気を付けろ。パーティーから外れるれて孤立するなよ」

 

 「はい!」

 

 最後に注意までしていた

 

 これからは初めての中層だ

 

 どんな感じかわくわくしてきたぞ

 

      ~13層~

 

 「ここが中層...」

 

 ユーリアは思わず呟いた様だ

 

 光が弱く薄暗い

 

 そしてパーティーの着込んでいる赤い鮮やかな赤

 

 これがサラマンダーローブと呼ばれる物だ

 

 このサラマンダーローブは『精霊の護布』と呼ばれている

 

 サラマンダーの他にもシルフ、ウンディーネ、ノーム何かのものがある

 

 「モンスターはいないようです」

 

 「それじゃあさっさと進むぞ!」

 

 クロムという団員が辺りを視た後そうパーティーに伝え、団長が指示を出した

 

 実際、魔力感知に反応が無い

 

 リスキルの様な状態にならなくて良かった

 

 あっさりルームにたどり着きそこで通路からやって来たモンスターと遭遇する

 

 俺は即座に鑑定した

 

 ヘルハウンドLv13

 

 と

 

 アルミラージLv13 

 

 であった

 

 ちなみに前者が狼、後者が兎だ 

 

 「ヘルハウンドをやれ!」

 

 そんな声が聞こえる

 

 けれどもその前にユーリアも他のパーティーメンバーも走り出していた

 

 きちんと情報が行き渡っている証拠だ

 

 こうなる理由はこの狼が炎を吐き出すから

 

 危険性がアルミラージよりも高いのだろう 

 

 情報を復習していると既に狼をメンバーの一人。ウイが切り殺した

 

 素早い処理の後は安全に兎を殺す

 

 そんな具合に今回の探索では14層まで進んでモンスターの狩りを行っていた

 

 灰鋼(アッシュスティール)のショートソードは活躍しなかった 

 

 俺でも十分戦えるからだ

 

 ダンジョンから戻って来ると団長から感想が訊かれていた 

 

 「今回の中層探索はどうだった?」

 

 「余裕を持てた探索でした」

 

 「なら良かった」 

 

 「はいこれ」

 

 そうして渡される魔石をユーリアは受け取る

 

 今回の探索でわかったが中層でのモンスターとの遭遇率は予想以上だった



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決断

次に抜け出すときは中層で稼ぐのも良いかもしれない

 

そんなことを思っていた

 

ホームに到着するとアーミラが声を掛けてきた

 

「初の中層探索はどうだった?」

 

「余裕だったよ」

 

「灰色の短剣は使った?」

 

「使わなかったよ」

 

「そっかー」

 

そんな他愛もない会話をしながら食事を終えた

 

そうして実験の時間となったのだがここから難航した

 

まず魔石から魔力を取り出すことが出来る回路を造ることが出来ない

 

さらに魔石製品からヒントを得ようとして分解したは良いものの出力が足りなかった

 

ちなみにこの回路を重複させて使ってみても出力は変わらなかった

 

故に新しく回路を造り出さねばならないがそう上手くはいかない

 

新しく回路の勉強をしながら実験を重ねて行くしかなかった

 

...

 

......

 

.........

 

 

 

 

 

あれからどのくらいの月日が経ったのだろうか?

 

そう思ったが魔石値的にはあまり日が経っていない

 

ちなみに灰鉄(アッシュメタル)はギルドを通してオラリオ中に広めた

 

あれじゃないこれじゃないと試行錯誤してきた

 

思い切って魔石道具職人の所へ行ったがこれ以上出力は上げられないと返答が返ってき

 

道具としてはゆっくり魔石を使っていった方が良いから開発する必要性が無いと

 

ついでに魔石値はこうなった

 

自己進化«ランク8→9·魔石値2897→3721/4200·ポイント·66»

 

つまりランクが上がった

 

しかもいい加減ユーリアもランクが上がりそうなのだ

 

今日の実験も終わったから話し掛ける

 

『なあユーリア』

 

『どうしたの?』

 

『魔石武器を創ることを諦めないか?』

 

『どうしてですか?』

 

『このままやってもどうしようもなさそうだから』

 

『...』

 

ユーリアも気付いているはずだ

 

だからどうするか他の手が必要となるのだ

 

でも取り敢えずスキルを獲得する

 

魔法鍛冶Lv6→Max

 

鍛冶魔術Lv6→Max

 

もはややれる事は一つしかない

 

『魔法効果を持った剣を創る』

 

『はあ!?』

 

魔法鍛冶は最大にした

 

だがこれだけで無い

 

もうすぐユーリアはLvが上がる

 

そこで発展アビリティ(鍛冶)を使って相乗効果でこの世界の魔剣と転生剣の魔剣を

組み合わせた物を創ればそれで良いだろう

 

この事をユーリアに伝えたら「そうしましょう」と返ってきた

 

ユーリアもこの状況が嫌だったのだろう

 

そこからユーリアは凄く頑張った

 

その頑張りかどうかはわからないがパーティーメンバーが一人レベルが上がった

 

五人のLv2とユーリアとサポーターになったパーティー

 

これらのメンバーでレベルアップを出来そうだ



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問題はあるが大丈夫だ。

ここまで来た


中層で戦いレベルが上がるかどうかワクワクしながらステイタス更新をする

 

そうしてユーリアがとうとうレベルアップをした

 

そうしたらファミリアの人達は皆驚いていた

 

だが前線で一緒に戦っていた奴等は納得もしていた

 

そのくらいユーリアは戦った

 

ステイタスはこうだ

 

 

ユーリア·アルビム

 

Lv1→2

 

力:D521→D556→I0

 

耐久:E497→D521→I0

 

器用:C604→C685→I0

 

敏捷:C625→C642→I0

 

鍛冶:I

 

«魔法»

 

[マジック·エンチャント]

 

·魔法効果の付与

 

·一つの武具を対象に魔石を一つ消費して発動

 

·複数回付与不可

 

·詠唱式[その魂よ眠る力を解放し新たなる姿へ昇華せよ]

 

«スキル»

 

[]

 

 

 

ついでに言うと魔石値はこうなっている

 

自己進化<魔石値3721→4033/4200>

 

ユーリアのレベルが上がったとき少しばかり揉めた

 

大事になったわけでない

 

発展アビリティについてだ

 

普通は出てくる発展アビリティの内約はレベルが上がるまでの行動で決まる

 

例えばユーリアで言うならば鍛冶を沢山していたから鍛冶のアビリティが獲得すること

が出来るし

 

他に条件が判別しているものなら[狩人]ってものがある

 

これは短い期間で一定以上のモンスターを撃破することで獲得することが出来るように

なる

 

問題だったのは出てきた発展アビリティでなんと

 

[鍛冶]

 

[火魔術]

 

[回復術]

 

[魔法鍛]

 

[鍛魔術]

 

[魔法操]

 

[魔感知]

 

[隠密]

 

これだけ出てきた

 

これでどれを獲得するのかが少し揉めたわけだ

 

しかも心当たりがユーリアには無いものばかりだし知らないものばかりだ

 

これは俺のスキルが関係しているのはわかったこじつけのものもあるけど多分そう

 

それも全てLvMaxになったスキルだけだ

 

それは解決したのだがそれなら剣術が無いことがわからない

 

だが俺を所持しているのが一人しかいない以上これ以降は予想でしか無くなる

 

このはなしは終わりだ

 

これで今日からユーリアはLv2冒険者

 

上級冒険者の仲間入りである

 

早速魔法とスキルと発展アビリティを組み合わせた剣を造ろうと思ったのだがそうはい

かない

 

どうやらLvアップすると急に身体能力の向上がされて思うようには動けなくなるらしい

 

これは実際に見た方が早かった

 

走るとギューンって加速してモンスターを通り過ぎる

 

それでも剣を振って倒せるのは剣聖術のおかげだけどぎりぎりだった

 

何度か動いたら問題のない所まで戻った

 

これでもまだまだ良くなるけどこれでひとまず終わり

 

ようやく鍛冶に入れる

 

ユーリアに鍛冶のアビリティの効果を訊くとこんな感じらしい

 

鍛冶を使用すると鎚が発光する

 

これが外見の変化

 

この状態で武具を造ると様々な効果が付与出来る

 

有名なもので言えば壊れなくなるもの

 

一定回数魔法の様なものを撃てるもの

 

魔法を吸収するものなどがある



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やっぱり検証

それらの中でも俺たちは魔術を放てて、剣としても強い物をつくろうとしている

 

この世界に存在している魔剣はとても貧弱だ

 

正直に言うと簡単に出来そうだ

 

そんなわけで取り敢えず感覚で造ってみる

 

素材は少し前に造った灰鋼のショートソード

 

これにする

 

魔石を使用すると書いてあるので一つ持ってくる

 

一番大きかったやつにした

 

台の上に剣と魔石を置いてユーリアが詠唱を始める

 

「その魂よ.......」

 

詠唱が終わる

 

「.....マジックエンチャント」

 

その瞬間魔石が消え、剣が光を放つ

 

直ぐに収まった

 

何か変化がないか鑑定してみる

 

 

 

低品質の灰鋼のショートソード

 

攻撃力:1020 保有魔力:5 耐久値:1200→1300

 

魔力伝導率·D

 

スキル·耐久中上昇

 

 

 

スキルが付与されていた

 

『スキルは耐久上昇を狙ったか?』

 

『いえ。攻撃力上昇です』

 

『なるほど』

 

まだ一回しかやっていないからなんとも言えない

 

取り敢えず20個ある魔石を全部使ってみる

 

それからユーリアはひたすら剣と魔石を置いて詠唱して交換してを繰り返した

 

長くなるとこは予想できるので新しくスキルを取得する

 

詠唱短縮Lv1→LvMax→詠唱破棄

 

残りポイントは22だ

 

意識させたのは攻撃力上昇を出るように考えさせるだけだ

 

結果は全然だった

 

恐らくランダムである

 

一応内約を出しておくと

 

攻撃力上昇8耐久上昇5保有魔力上昇2魔力伝導率上昇1スキル1外れ3だった

 

ちなみにスキルの中身は微毒だった

 

効果としては10分掛けて効果が出て、腹痛位の痛み

 

正直使えないゴミスキル

 

これであんまりこの魔法は使えない事が分かった

 

別に良いんだけど

 

なんてったって本命は魔法鍛冶および発展アビリティの鍛冶

 

これらだから

 

『新しく剣を打つぞ』

 

『わかりました』

 

こちらから指定する

 

『素材は灰鋼。鍛冶と魔法鍛冶は発動させて打て。魔力を最大まで込めるのも忘れるな

よ』

 

『はい』

 

取り敢えず今出来る最高峰の力を使って造る一振り

 

まずは灰鋼を造っていく

 

この段階から魔力を限界まで込め続ける

 

出来た灰鋼を今度は鎚で打つ

 

このときからユーリアは発展アビリティの鍛冶を発動および魔法鍛冶も発動

 

は出来ないのでスキルを獲得して補助をする

 

分割思考を獲得してLvMaxまで上げる

 

すると並行思考を獲得した

 

これで残ポイントは2

 

今必要なスキルはない

 

スキルを獲得してユーリアにそれを適応すると明らかな変化が起こった

 

「おおぉぉぉーーー」

 

鍛冶で使うスキルが全て使えるようになった

 

まだ少しぎこちないけど慣れればどうにでもなる

 

その調子でユーリアは一振りのロングソードを造り上げた

 

鑑定結果はこうだ

 

中品質の灰鋼のロングソード

 

攻撃力:1250 保有魔力:200 耐久値:1750

 

魔力伝導率·C+

 

スキル·耐久小上昇

 

めっちゃ上がった



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始まる無双と面倒事

 これでまだまだスキルを使いこなせていないんだせ?

 

 凄すぎだろ

 

 これが更に高品質まで上がって他にも色々能力の付与が出来る

 

 十分過ぎる

 

 これに更に魔法で強化を重ねがけする

 

 ははっある程度は法則性があるらしい

 

 とんでもスキルが付与された 

 

 

 

 中品質の灰鋼のロングソード

 

 スキル·耐久小上昇 自動魔力撃 

 

 

 

 この剣を使用していれば自動的に魔力撃で迎撃が可能になる

 

 まさしくくそ強ぶっ壊れ

 

 即座に修正物なのだがここはゲームではない

 

 しかもこんなのよりも更に強いものが後々造られる

 

 本当にこれは世の中に出していいのか考えさせられる武器だ

 

 少なくともファミリア内で使うだけに留めるか

 

 むしろめちゃくちゃ金を払わせて外に売られたりしないところに売るか

 

 まぁでもそこは俺がすることではない

 

 ユーリアが、ファミリアがするべきだ

 

 この武器に関してはあっけなく終わった

 

 カインに渡してはい終わり

 

 取り敢えず今のパーティーに行き渡るまで武器を造ってから周りに宣伝するかどうか

 

 考える方針に決まった

 

 これから毎日武器を造る日々が始まるだろう

 

 ...

 

 ......

 

 1日一振り武器を造る

 

 パーティーメンバーの使っている武器を一新するために

 

 あの日から3日で大剣が出来上がった

 

 これは団長の武器だ  

 

 

 

 中品質の灰鋼の大剣

 

 攻撃力:1600 保有魔力:450 耐久値:2000

 

 魔力伝導率·C+

 

 スキル·重量変化 攻撃小上昇 

 

 

 

 少し妥協したが十分強い武器だ

 

 ついでに俺のランクが上がった

 

 自己進化<ランク10 魔石値4033→4307/5000 84ポイント>

 

 スキルを一つ上げておく

 

 鑑定Lv7→Max

 

 新しくスキルは手に入らなかったが問題ない

 

 次の武器に取り掛かろう

 

 ...

 

 次に造ったのは短剣

 

 これまた3日掛かって出来上がった

 

 ショートソード自体は造った事があるがそれは低品質の物だった

 

 新しく造ったショートソードは初めて高品質の物になった

 

 

 

 高品質の灰鋼のショートソード

 

 攻撃力:1500 保有魔力:600 耐久値:1800

 

 魔力伝導率·C-

 

 スキル·気配察知 火属性付与 

 

 

 

 ここでまさかの属性攻撃だ

 

 新しく出てきたスキルだ

 

 これは普通の剣としても使えるようになっているし、当然火属性で攻撃することも出

来るものだ

 

 それはそれとして造った武器は強力な物だしいつまでもそこら辺に置いておくわけに

はいかない

 

 だからこそスキルを取得した

 

 時空魔術Lv1→Max→次元魔術Lv1

 

 この魔術には何時ものあれがある

 

 アイテムボックスだ

 

 これを使って使われなかった武器を仕舞う

 

 ここに仕舞っていればどんなことが起きようとも外には出てこない安心安全なものだ

 

 ちなみにポイントとかはこうなっている

 

 自己進化<ランク10 魔石値4307→4591/5000 ポイント58>

 

 この調子で強くなって行けると良いな

 

 俺はそう思う

 

 ...

 

 ......

 

 あれからなんと10日経過した

 

 それなのにも関わらず武器は完成していない

 

 何故ならば来客がめちゃくちゃ多くなったからだ

 

 元々全く人が来ないところであったのに突然来るようになった

 

 利用は明白

 

 ユーリアの武器だ

 

 時に権力者

 

 時にギルド関係者

 

 時にファミリアの戦闘員

 

 とても面倒くさい



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最初で最後の試練(笑)

 

 どのくらいかと言われればこう答える

 

 ユーリアがこの10日間一振りも武器を打てないと言えば分かるだろうか

 

 取り敢えず今の返答は売ることは不可能と伝えることのみである

 

 それなのにも関わらずどうしても売ってくれとかほざく頭の空っぽの奴には10兆ヴァ

リスで売ると言えば大体引き下がった

 

 当然10兆ヴァリス持ってくれば失敗作(とは言え十分強い)物を売った

 

 これだけなら良いんだけれども弟子入り希望者がめちゃくちゃ来たのだ

 

 純粋に技術を学びに来ているからあまり邪険にするわけにもいかない

 

 だからここまで時間が掛かった

 

 それでもようやく完成したのだ

 

 

 

 高品質の灰鋼の双剣

 

 攻撃力:1700 保有魔力:600 耐久値:1400

 

 魔力伝導率·B-

 

 スキル·軽量化 麻痺付与

 

 

 

 これでウイの完成だ

 

 そう思っていた

 

 1日たったあと俺たち前線組は何者かに襲われた

 

 ダンジョンを探索しているといきなり剣で攻撃してきて迎撃したウイの剣が奪われて

 しかも誰の脚でも追い付けなかった

 

 ダンジョン内部での犯罪だ

 

 これは直ぐに見つからなかった

 

 これではいけないと俺達はおもったがなにも出来ることはなかった

 

 だったらと言うわけで全力で戦力を整えて対策することにした

 

 魔石を全て使用して造り出した武器の数々

 

 後半に至ってはほとんど品質が高品質を保っていた

 

 更に最後に完成させた盾は二つスキルを付与させることができていた

 

 未だに魔術の付与ができていないがこれ以上の強化を施せる事が難しくなった

 

 だから俺は課題を出した

 

 魔術を使えるようになる武器を造り出させる事だ

 

 しかしこれは難しいものだろう

 

 何せあの世界でもそれは神剣しか確認出来ていなかった 

 

 ここの世界では皆無だ

 

 辛うじて魔剣がそうと認識出来るかも知れないが魔術でなく、魔法現象を起こすだけ

で、しかも回数制限つき

 

 この程度だと全く駄目である

 

 目指すは神剣クラス

 

 そこまで行かなくともそれに近いもの

 

 俺達はそこを目指すのだ

 

 ...

 

 ......

 

 .........

 

 ユーリアは鍛冶場に3日程閉じ籠る事をファミリアの皆に伝えたら反対された

 

 当たり前だった

 

 いきなり躓いた

 

 駄目だった

 

 これではどうしようもない

 

 恐らく無視して閉じ籠っても突撃をかまされる

 

 なにより煩いだろう

 

 騒音対策ならどうとでも出来るが心配をかけることなく終えることは出来ない

 

 どうにか出来ないかユーリアに交渉させたところここまで条件を満すことで許可され

 

 ·毎日無事が確認出来ること

 

 ·1日三食食べること

 

 ·鍛冶は1日14時間まで

 

 最後の条件は少し厳しいがどうにかなる範囲だ



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序盤イベを終盤にやると気持ちいい

 この条件で承諾した

 

 早速鍛冶道具を集める事にした

 

 問題になるところはない

 

 素材についてはお金の力で無理やり解決出来る

 

 鍛冶道具は全て一新した

 

 鎚は灰鋼で自作

 

 炉は5000℃位まで耐えられる物を購入

 

 金床も古くなっていたからこっちも自作

 

 燃料と火種も準備万端

 

 後は金属と使用素材が決まらない

 

 最上位の物を使っても使いこなせるのかが不明。何より高いから山盛りは用意出来な

 

 そして素材同士の相性とかもわからない

 

 手ぐさり状態だ

 

 目標は神剣と同等のものが良いけれどそれの少し弱くしたものでも大丈夫だ

 

 本当なら神級鍛冶師が造れるオレイカルオスだったかそんなやつを使えたら良かった

んだが

 

 出来ないし無いから仕方あるまい

 

 オリハルコンがこの世界での最上位の金属で最高硬度を持っているのがアダマンタイ

ト魔力との相性が良いのがミスリル

 

 これらだけでなくモンスターのドロップアイテムも使いたい

 

 これも使用素材として最上位の龍の深層域のものが理想だ

 

 先にこっちを買うべきだろうか

 

 それから金属は決めれば良いだろう

 

 ...ってことでやって来ましたモンスター素材の市場

 

 『おおー』

 

 この場所にはなんて言うべきかイメージ道理の場所だった

 

 『ここには掘り出し物とかはないのか?』

 

 お約束だあるに違いない

 

 『あるにはありますが確実性に欠けてますね』

 

 ほらな

 

 大体この世界はそんなとこを網羅しているからきっと妖刀とかあるだろ

 

 そう一瞬思ったが魔剣とかが珍しいから無いことに気付いた

 

 反省

 

 『ところで何処に行くんだよ』

 

 確実性に欠けているし、しかも目的のものは基本的にダンジョンの深いところでしか

採れないものだぞ

 

 その事を伝えると勿体ぶられた

 

 『フフン』

 

 いや不安になるのだが大丈夫だろうか

 

 しばらくするとある建物が見えてきた

 

 建物が大きかったが屋根しか見えなかった

 

 その建物の正体はギルド関係の建物だった

 

 なるほどな

 

 ギルドは買い取りをしているからそういった素材も集まりやすいと

 

 いろんなところにギルドは出てくるな

 

 やっぱり味方に付けるべきだよな

 

 建物の中に入ると中には沢山の人で賑わっていた

 

 意外と言うべきか当然と言うべきか競りが行われていた

 

 多くの品物は定価で売られていたが希少品は競りだ

 

 数日かけて行うからか定価の5倍で買おうとしている所まであった

 

 目的のドロップアイテムはあるかどうか探したところ幾つか見つかった

 

 一つはインファントドラゴンの牙や爪

 

 これは上層のドラゴンだしあまり今回の目的には適していないから除外

 

 良さそうなものが見つかった



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始動

 木竜(グリーンドラゴン)

 このショボイ名前にそぐわぬ強さがある

 候補として挙げておこう

 

 というかここまで来てわかったがドラゴンのドロップアイテムは予想以上に種類がなかった

 有ったとしても良さそうなものが無かった

 

 唯一あったのがさっきの木竜(グリーンドラゴン)の角だけ

 

 『ユーリア。妥協するぞ』

 『やっぱりそうですか』

 

 わかっていて黙っていた様だ

 

 『ああ。素材が無い』

 『わかった』

 

 こいつ段々と性格悪くなってきたのかもしれない

 別に良いけれども

 

 建物の中をぐるっと一周して目的に沿うものは幾つか見つかる

 

 一つ目はアクア·サーペント

 こいつは水属性っぽいやつの強い部類に入るモンスターだ

 だがあまり強く無い

 

 二つ目はファイア·ラビット

 こいつは火属性っぽいやつの強いモンスターだ

 意外と売っている所は少ないらしい

 

 三つ目はサンダー·スネイク

 いやほんとに統一しろと思う

 名前の通り雷属性

 

 四つ目はブラック·ライノス

 純粋に強くて硬いモンスターだ

 

 まあ候補全部買い上げるけどね

 今この場ではユーリアは上客だ

 

 して、全ての素材を買い込んだあと次は金属を買いに行った

 とはいえ買うものは最上位のオリハルコンやアダマンタイト、ミスリルくらいだ

 

 かなり散財したのが問題ない

 こう言うときのためにお金をふんだくったのだから

 

 全ての準備が整った

 ようやく鍛冶を始めることが出来る

 

 ダンジョンに潜ることをこれから数ヶ月

 もしかしたら数年になるかもしれない

 

 だがやるのだ

 それが最終目標なのだから

 

   ~1日目~

 

 とても難航している

 

 そもそも金属が硬すぎる

 上手く鍛えることができない

 

 最初から最高クラスの金属はハードルが高かったのだろうか?

 

 スキルは全てカンストまで上げているからそれはどうすることも出来ない

 全てユーリア任せだ

 

 数時間格闘していたらいつの間にか休憩時間

 昼食時になっていた

 

 わざわざ昼食を持ってきてくれたのはキーチとカインだった

 

 「...」

 

 「ちょっと。何か言おうよ」

 

 「...飯」

 

 「ありがとう」

 

 休憩無しでここまでやって来たからその時間管理をある程度してくれるのは有難い

 

 暫しの休憩

 終わるとまたひたすら試行錯誤を続ける

 

 これを毎日行うだけだ

 必要な苦労でありながら面白いから本当に困った

 

 午後になってもひたすら金属と向かい合い続ける

 少しずつ良くなってきている

 

 あとどのくらいかは不明だが完成するだろう

 

   ~2日目~

 

 昨日と変わらずひたすら鎚を振っていた

 だが昨日よりも今日の方が成長している

 いやコツを少し掴んだのだろう




オリジナルモンスターとしてサンダー·スネイクを考えたのによくよく原作をみると実は存在していた事故が起きた


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途中経過

最近のこれはマジでつまらんと自分でも思っている


 この調子でいけば1週間もしたら十全鍛えることが出来るようになるだろう

 

 今はただ、愚直に打ち込むだけでいい

 成長が止まるその時まで

 

  ~15日目~

 

 とうとうユーリアはやりやがった

 

 アダマンタイトを剣として鍛え上げたのだ

 

 形になっているし、かなりの高水準の数値を叩き出している

 

 だからアダマンタイトを使って一度本気のガン積みランスを造らせた

 

 ...結果としては大失敗だった

 

 何故かは分からない

 が、一つだけ言える

 

 アダマンタイトは魔力を通さないしドロップアイテムと相性が悪いのか意味があまりなかった

 

 ここまで頑張ったが無駄に終わるかもしれない

 

 いや、何事も無駄にはならない

 そうならないためにも次のオリハルコンでは生かさねばならない

 

 そう決意した

 

   ~40日目~

 

 あれから互い間オリハルコンを打ち続けたがちっとも良くならなかった

 

 飽きが来ない工夫としてミスリルに手を出した

 

 結果は直ぐに高品質の物が出来た

 

 良いことだが結局オリハルコンの鍛冶は進まない

 

 どうにか出来ないのだろうか

 

 どうにもならないので地道にやっていくことにする

 

   ~75日目~

 

 ここまで来てようやくオリハルコンの加工が出来るようになった

 

 出来た物は低品質の短剣

 

 まだまだ使い物にならないがあと少ししたらよくなるはずだからそれまでに、剣の能力を考えておこう

 

 まず、この世界の人々はせんぜん魔力を使って戦わない

 これは恐らくステイタスの障害

 

 だからそこはこちらで調整をする

 

 具体的には、頭で思っていることを既に組み込んだ術式で再現する

 

 だが、これには弱点がある

 

 組める術式は当然少なくなる

 更に言えば、魔力を使っての行動が多いためそちらを優先してしまうため、剣自体での戦闘力が大分落ちてしまう

 

 改善するにはユーザーつまり使用者の技量をこちら側に寄せないと出来ない

 

 だがそんなことをしている時間はない

 

 したらばどうするか

 

 新しい素材を探し出すか造るか何か別のことで解決するか

 

 これらの道がある

 

 但し、どの道も簡単ではない

 

 だが、まだ希望はある

 

 まだまだあまい技術を鍛えれば新しい道が開けるかもしれない

 

 自分達の腕を更に磨き続けた

 

  ~95日目~

 

 ここまで日数が経ってようやく高品質の物が出来た

 

 これから一つ一つドロップアイテムを使って武器を造っていくのだが結局問題は解決していなかった

 

 装備者の魔力を一定率を下回らないように吸収し続けて魔力を保ち続けるように一先ずしたが、効率がとても悪い

 

 これらの問題も結局剣から魔術を使用できるようにならないと話にならないのだか



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にーげるんだよー

ようやく終わった


 あれからユーリアと話し合った結果こうなった

 

 そこそこ話した結果として結構煮詰まっている様に思える

 

 ·声に反応して魔術の発動

 

 ·魔力は装備者から3割を下回らないように常時吸収

 

 ·発動出来る魔術は 火 水 風 土 この4属性とし、共通している魔術のウォール、アロー、シールド、ゾーン を使用する

 

 ·魔術名を声に出すと発動するようにする

 

 大体こんな感じ

 

 これだけだと強くも何ともないがこの世界だと汎用性があって、価格が付けられない位になりそうだ

 

 更にこの剣は普通に使えるからこの世界の魔剣よりも遥かに強い

 

 大まかに考えてこうするが、作製途中で更に良くなるのならどんどん盛り込んでいく

 

 すぐに製作に取り掛かった

 

   ~120日目~

 

 あれからまた時間が経ったがようやく完成した

 

 予定道理に事が進んで完成した

 

 完成した剣の性能はこうなっている

 

 名称:汎用系魔術半自動の魔剣

 攻撃力:3000 保有魔力:4000 耐久値:2200

 魔力伝導率·A

 スキル:魔力吸収 自動修復 ファイア·アロー ファイア·ウォール ファイア·シールド ファイア·ゾーン ウォーター·アロー ウォーター·ウォール ウォーター·シールド ウォーター·ゾーン ウィンド·アロー ウィンド·ウォール ウィンド·シールド ウィンド·ゾーン アース·アロー アース·ウォール アース·シールド アース·ゾーンの酷使可能 魔術自動発動 魔術威力強化大

 

 NDK(長く苦しい戦いだった)

 

 些細な事は置いておいて、これにてユーリアの俺からの卒業試験は終わり

 

 色々やり残しが有るような気もするけど、気にせず新たな出会いを求めてダンジョンにいく

 

 盛大に行くこともなく、コッソリと書き置きだけしておいて

 

 ユーリアはきっと俺のことを捜すだろう

 

 だが、それは不可能だ

 

 俺自体隠れることが得意だし大変な目に遭う

 

 まあ、でもダンジョンに入ることも出ることも簡単だし、また何時でも遊びに行ける

 

 長い間忘れていたけれど、目標はあくまでも最強にさせる人間を見つけること

 

 いやぁこれ、いつ見つかるのか分からないな

 

 主人公っぽいのとかいたら凄く楽になる

 

 捜すことは苦痛でもないし別に良いけれど

 

 

 こうして俺はひっそりとダンジョンに潜み目標の人物を捜しに行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あれから少しの間が空いた

 

 俺は直ぐにふさわしい人物を発見した

 

 主人公っぽいトラブルに巻き込まれている人だ

 

 今回は恐らく当たり

 

 なんてったって声優の声がするからだ

 

 モブのような声でなく、主役やメインに添えられる位の人気?知名度?がある声優のキャラクターだ

 

 それは...




少しの間期間を空けます
短編らしきものをその間に投稿します
アンケートを7月19日に締め切ります


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