宮永家の三女 (タッカー)
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プロローグ
プロローグ
ちょっと前に死んで、気づいたら目の前に扉があった。
「ひらけー」って念じたらあっさり開いた。中に入ったらここは転生の間ですって言われた。
「いや、どういうことだよ」
『あなたには転生の資格があります。転生をしますか?』
機械的な声がかえって来た。
「します!どのくらいまで選べるんです?」
『転生先、転生後の立ち位置、能力等、基本的には何でもできます。どうしますか?』
「じゃあ、咲-saki-の世界で、宮永咲の双子の妹で、能力はいつでも誰かの能力の完全コピーを使えるけど、使えるようになるには、能力の根本に関する何かに気づかないといけない能力で、集中力を伸ばすことと、咲-Saki-に関する記憶を消してほしい。」
『了解しました。最後に何か質問はありますか?』
「転生した後の名前が聞きたい」
『名前は宮永空(みやなが そら)です。他にありますか?』
「他に能力はある?」
『配牌を操る能力です。1局を捨てると配牌で聴牌でき、2局を捨てると全員の配牌を全て操作できる能力です。妨害や2向聴程度なら毎局できます。他にありますか?』
「もうないよ」
『それでは転生を開始します。』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(ここ何処?)
気づいたら水中にいた。周りの状況から考えるとどうもまだお腹の中にいるらしい。転生ってこっからかよ...
(能力の使い途でも考えておくか)
(コピーの方は、2人同時とか出来るのかな?コピーと配牌同時に使えるかな?要検証だな)
(というか聞いておけばよかった...)
いろいろ考えていると、凄い力で押され始めた。
(生まれるのかな?)
押されるまま進んで行くとまぶしい光と開けた場所に出た。
(生まれたのかな?とりあえず泣いとこ)
(というかまぶしすぎて何も見えねえ)
体を洗ったりしてお母さんに抱かれることになった
「咲、空、ママだよー」
(お姉ちゃんの名前は咲か、とりあえず笑っとこ)
「照お姉ちゃんだよ」
(お姉ちゃんもう一人いるのか)
「お父さんだぞー」
(お父さんとお母さんの名前が分からないな)
(着替えとかやってもらわないといけないのか。恥ずかしいな)
その後いろいろあり、お母さんの名前は宮永愛、お父さんの名前は宮永界と分かった。お母さんはプロ雀士でお父さんは麻雀の指導者だった。お母さんだけでなくお父さんも有名人らしい。二人とも麻雀に関係した職業だから早いうちから麻雀出来そうでよかった。
(早く麻雀したいなあ)
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家族麻雀編
1話
転生してから3年がたった。
「お前たち、麻雀をやってみないか?」
「「「やる!」」」
「ルール書いた本と役の一覧を渡すから覚えてくれ」
「「「はーい」」」
読んでいると、突然お父さんから声をかけられた。
「僕は言霊っていうのを信じていてね、お前たちの名前に明確に意味を持たせたんだよ。」
「照には、強く輝くという意味の他に明らかにする、鏡に映すという意味がある。だから、連続であがれて、相手の打ち方や持っているものが視えるはずだ」
「咲は、嶺上開花って役の説明を見たかい?嶺上開花は高い山の上で花が咲くっていう意味なんだ。名前と同じだろう?だから、槓と嶺上牌が操れるはずだ」
「空は、天を表す空の他に空っぽという意味がある。天の代弁者となれるはずだ。天和は天から贈られたあがりと呼ばれる。なら、配牌も天からの贈り物だろう。だから、配牌を操れるはずだ。」
「まあ、出来るかはやってみないとわからんからな。とりあえずやろうか」
「「「はーい」」」
{東}:界 {南}:咲
{西}:空 {北}:照
東一局
ドラ{②}
(とりあえず、デメリット無しの限界を調べよう)
{123345⑥⑦⑧三六北北}
(平和一向聴か。安い手の一向聴かな?)
数巡後
「カン」
「ツモ、嶺上開花、ドラ1、1300,2600です。」
「視えたよ、お父さん」
「それは良かった」
ゴゴゴゴゴ
「鏡出せたよ、お父さん」
「何が見えた?」
「お父さんからは、七対子を好むこと。咲からは、カンを操り嶺上牌が視えること。空からは、配牌を操ることと、コピー出来ること。」
「空っぽだから、何にでもなれるってことか。思わぬ副産物はあったが、皆上手くいってよかった」
「お父さん配牌何向聴だった?」
「4向聴だったよ」
(相手は4向聴スタートか。結構便利だな。)
東二局
ドラ{四}
(役満だとどうなるかな?)
{169一三四八九①[⑤]⑨南北中}
(4向聴か、ちょっときついな)
「九種九牌」
東三局1本場
ドラ{1}
(一局捨ててみるか。あがったらどうなるのかな?)
{11三五八九②③④⑦南北白}
(無理そうだね)
数巡後
「ツモ、立直のみ、500、1000の一本場は600、1100です」
東四局
ドラ{発}
(照お姉ちゃんの連続あがりと被るけどどうなるかな?)
{123一二三六七①②③⑧⑧}
(何かと複合するのかな?)
ツモ{発}打{発}
(地和はなしか)
「ダブリー」
数巡後
「ツモ、発、ドラ3、4000オールです」
(負けたね。高くなっていってるっぼいから後半だと勝てるかもね)
何事も起こらず進んでいき
界:8700 咲:37100
空:20000 照:34200
となってオーラスを迎えた。
南四局
ドラ{6}
(二局捨てたから、思い通りの配牌になってるはず)
界の配牌
{1111345678999}
(これは狙うしかないな)
咲の配牌
{9一九①⑨東南西北発発中}
(嶺上牌は{3757}か、このまま国士無双あがれたらいいな)
照の配牌
{22444666888発発[五]}
(緑一色か、あがれるかな)
空の配牌
{22東東東南南南西西北北北}
(なんか王牌も操れたから王牌に{357}かためといたから絶対どこかで西出るし、緑一色も手変わりないから絶対あがれるはず。咲がツモって発を切っても2位にはなれる)
八巡後
「ツモ、大四喜、四暗刻。お父さんダブルってあり?」
「ありだぞ」
「じゃあ16000、32000です」
結果
界:-7300 咲:21100
空:84000 照:2200
「一位になれたーやったー」
「最後のは強すぎ。条件あるでしょ?」
「うん。二局捨てること」
「最後の時王牌も操作できたんだけどなんでかわかる?」
「それは、王牌が神様の手牌って呼ばれるからだよ。」
(全員の配牌ってそういうことか)
「楽しかったよ。またしたいな」
「「私も!」」
「じゃあ明日またやろうか。今度はお母さんも入れてね」
「「「やったー!」」」
次は咲がプラマイ0を始めるくらいまでいくつもりです。
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