ワンピースー海に認められた男の物語 (神王龍)
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プロローグ

作者の神王龍と言います。

まだまだ未熟ですが頑張ります。


三人称 side

 

ー風車村ー

 

ここは東の海(イーストブルー)のフーシャ村。

その酒場に赤髪海賊団とモンキー・D・ルフィ、

そしてその兄のリュートがいた。

 

赤髪海賊団が宴をしている中、酒場に山賊達が入ってくる。

 

「ほほう…これが海賊って輩かい。初めてみたぜ間抜けた顔してやがる」

 

そう山賊が言う中、ルフィとリュートはなにかを食べていた。

山賊達が酒場の亭主マキノに近づくと、

「俺達は山賊だ。が、別に店を荒らしに来たわけじゃねぇ。

酒を売ってくれ、樽で10個ほど」

 

と言った。だがマキノは

 

「ごめんなさい、今ちょうど切らしてるんです」

 

「ん?おかしな話だな、海賊共がなにか飲んでるようだが。ありゃ水か?」

 

「ですから、今出ているお酒で全部なので」

 

「これは悪い事をしたなぁ、俺たちが店の酒飲み尽くしちまったみたいで。

これでよかったらやるよ、まだ栓もあけてない」

 

と、山賊がマキノに聞いている中、シャンクスは悪い事をしたと言い酒ビンを1本差し出す。

だがその瞬間、

 

バリィン!

 

という音とともにシャンクスの顔面めがけて瓶が直撃していた。

 

マキノとルフィが驚く中、山賊達はニヤリとし、赤髪海賊団は平然としていた。リュートはその隙にルフィの実を一口食べていた。

 

「おい、貴様。

この俺を誰だと思ってる?ナメたマネするんじゃねぇ」

 

「あーあ、床がびしょびしょだ」

 

「これを見ろ」

 

床を見てそう言ったシャンクスに、

山賊の男は一枚の紙を見せる。

 

「800万ベリーが俺の首にかかってる。第一級のおたずね者ってわけだ。

56人殺したのさ、テメェのような生意気な奴をな。

分かったら…今後気を付けろ。最も山と海じゃもう遭うこともなかろうがな」

 

山賊の言葉を無視してシャンクスは瓶の欠片を拾い始める。

 

「悪かったなぁマキノさん、ぞうきんあるか?」

 

「あ…いえ、それは私がやります」

 

山賊の男が無言で剣を抜き、カウンターの上を横薙ぎする。

 

「掃除が好きらしいな、これくらいの方がやりがいあるだろう!」

 

山賊達はそう言って酒場を立ち去った。

 

「船長さん大丈夫ですか!?怪我は?」

 

「あー、大丈夫。問題ない」

 

「だーっはっはっは!なんてざまだお頭!」

 

「派手にやられたなぁ!」

 

「はっはっはっは!」

 

「何で笑ってるんだよ!あんなのかっこ悪いじゃないか!何で戦わないんだよ!

いくらあいつらが大勢で強そうでも!あんなことされて笑ってるなんて男じゃないぞ!海賊じゃない!」

 

突然のことにみんなして笑い出す、赤髪海賊団。

それを見たルフィは怒った。

それに対しシャンクスはこう言った。

 

「気持ちはわからんでもないが、ただ酒をかけられただけだ。

怒るほどの事じゃないだろう?」

 

「しるか!もう知らん!弱虫がうつる!」

 

「おい待てよルフィ…」

 

びよーーーーーん!

 

止めようとしたシャンクスが手をつかんだ瞬間、ルフィの手がのびていた。

 

「ん?」

 

「手がのびた…!こりゃあ…!」

 

「まさかお前!」

 

「なんだこれ~!!」

 

ルフィを見たクルーの1人、ラッキー・ルウが2つの箱を確認する。

 

「ない!敵船から奪った“ゴムゴムの実”と“ゼロゼロの実”が!

ルフィ、お前まさかこんな実食ったんじゃ…!」

 

「!うん、デザートに…まずかったけど」

 

ラッキー・ルウの問いにルフィはそう答える。

 

そしてシャンクスがルフィに近づきこういい放った。

 

「ゴムゴムの実はな!悪魔の実と呼ばれる海の秘宝なんだ!食えば全身ゴム人間!そして一生泳げない(・・・・・・)体になっちまうんだ!」

 

「えーーー!うそーーーー!?」

 

「バカ野郎ォーーー!…ん?待てよ!ゼロゼロの実は誰が食ったんだ?そこの君か!?」

 

「…え?俺を覚えてないのか?シャンクス」

 

「知り合いということは食べたんだな!?ゼロゼロの実はな!通称『海の実』と言って食べた者は知り合いの記憶から一旦消えるんだ!名前を聞けば思い出すが…」

 

その言葉にリュートは言葉を失った。

何故なら色々な人達と数々の言葉を交わしてきた彼にとっては、その人たちとの記憶も消えたことになるからだ。

 

「…えーと俺はモンキー・D・リュート。そこの愚弟の兄だ」

 

名前を聞いたとたん、その場にいる者達は一瞬ふらつき、リュートの記憶が戻る。

 

「どう?思い出した?」

 

「あ、あぁ…だが気を付けろ?その能力を狙ってくる輩もいる。

海の実と呼ばれる由来は、海に選ばれたものが食べることを許されるからだ。

もし、ルフィが食べていたら爆散してたかもしれない。

そしてもっと恐ろしいのはその能力だ。

普通悪魔の実は2つ以上食べることができない…だが海の実は、呪いを無効にし実の一部を食べた場合は本物よりも質は落ちるがその能力を得られる」

 

「そ、そうなのか!?分かった…気を付けるよ。

普段は自然系(ロギア)で誤魔化すことにする」

 

シャンクスの説明を聞いてリュートは隠すことに決めた。

 

sidechange

 

リュート side

 

それから色々とあった。村のみんな1人1人に自己紹介したり、村に来たじいちゃんにまで説明しなきゃいけなかった。

実を食べる前に知り合った人達は元気だろうか。

また会えたらいいな…。

 

 

TO BE CONTINUED




オリ主の説明です。

モンキー・D・リュート

年齢 11歳→17歳→21歳

容姿

右頬に幼い頃獣の爪で切り裂かれた傷があり、
髪は黒髪ショート。
服装は子供のときはルフィと同じような感じだが、成長したあとは黒いスーツを着ている。

武器

基本はルフィ同様素手で戦う。
たまに刀を使う。

会得している実

ゴムゴムの実・ゼロゼロの実

能力

ゼロゼロの実は食べた実の質は落ちるが能力が使える。
ワープというと、空間に大きな穴が現れそこを潜ると行きたい場所に繋がっている。
弱点的なのは味方に裏切られるなど、予想していない攻撃が来るとダメージを受ける。
そして能力変化と言えば実の力を切り替えることができる。
海に認められているため、海を泳ぐことは出来る。
祖父ガープに鍛えられたせいで六式は使える。
覇気などは後々…。

備考・補足

海の実を食べた者はもうすでに食べられている実は食べることはできない。
※ヒエヒエ、マグマグ、ピカピカなど

覇気などのダメージは喰らうが、悪魔の実による効果・ダメージは無効化される。
ただしヤミヤミの実と違い相手を押さえつけたりすることはできない。

とまぁこんなところです。


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第1章ー東の海・南の海編
第1話 リュートと出会った1人の少女


皆さん、こんばんは。

今回はオリ主とカリファのお話です。

余裕があったので投稿しました。

それではどうぞ!


リュート side

 

ーフーバー島・サガラ村ー

 

これは俺が実を食べる前、出会っていた人達との話。

 

俺はじいちゃんに海軍になるために必要なことだと言われて、半ば無理矢理この島に連れてこられた。

どうやらここは秋島と呼ばれていて、一年中秋なんだそうだ。

海軍基地もあるみたいだ。

そして酒場の前まで来ると、じいちゃんにここで待つよう言われ、そのままどこかに行ってしまった。

 

「まぁ勿論言う通りにするほど利口じゃないし?」

 

そう言って俺は街を散策し始めた。

少し歩いていると子供を連れた夫婦が、反対側から歩いてくる。

ちょっと何があるか聞いてみよう。

 

「あの、すみません。

この島初めてきたんですけど、名所とかありますか?」

 

「カリファと同じ歳かな?

だったらいいお店を知ってるよ。案内してあげよう」

 

「そうね、将来カリファにもいいかもしれないわね。

うふふ、冗談よ」

 

なんてカリファ?のお母さんが冗談言うもんだから困っちゃったよ。

これからなんて彼女に話しかければいいんだ…。

そんなことを考えてるうちにどうやら着いたらしい。

 

「このお店だよ。子供には1食無料でやってるんだ。

丁度僕達もお腹が空いてたし一緒に入ろう」

 

「いいんですか?ありがとうございます」

 

「…」ジー

 

何故だろう…なにか彼女に悪いことしたかな?凄く見られてる。

 

「一緒に行こ?」

 

「え?あ、うん」

 

どうやら話し掛けるタイミングが分からなかったらしい。

手を引っ張られて入ってみると、なかなか良さそうなレストランだった。

 

「どんなものでも頼んでいいよ、さぁ食べよう」

 

「はい、ありがとうございます」

 

 

sidechange

 

三人称 side

 

一方その頃…

 

「あのバカリュートは!」

 

ガープが酒場の前に戻ってきていた。

用事が終わったのだろう。

一緒に回る予定が狂った模様…。

そしてガープは怒りを抑えながら、リュートを探し始めていた。

 

ーレストラン内ー

 

「美味しかったです。

カリファ、また島に来た時一緒に来ない?」

 

食事を食べ終わった4人は雑談をして店を出ようとしているときだった。

どうやら少し仲良くなったらしく、笑顔でカリファも答えていた。

笑顔でカリファも答えていた。

 

「勿論、お金は貴方持ちでね?」

 

「分かったよ…それと、会える時は手紙でも送るよ」

 

2人は無言で見つめ合い、笑い合っていた。

 

そのあとは勿論のこと、ガープにこってり絞られていた。

 

「こらリュート!いい加減にせんか!」ポカンッ!

 

「ご、ごめんじいちゃん。でも色々あったんだぜ!」

 

ガープに色々と話しながら島を出た。

 

2人は度々あうようになった。

いわゆるデートであると2人は思っていた。

こんな事がずっと続くように…そう思っていただろう。

だが、2人で会ったりしているうちに事件は起きた。

手紙の返事が来なくなったのだ。

理由は父親はCPなんとかだったらしく、潜入調査で街にいた為、用事を終えて街を離れていた。

潜入調査で街にいた為、用事を終えて街を離れていた。

そして、カリファもお母さんも一緒に街を離れていったのだ。

その事には気付かず、リュートは当時7歳だったため、いつかきっとまた会えると信じて手紙を送るのを止めた。

11歳の時、

ゼロゼロの実を食べた瞬間に知り合いの記憶から存在が消えたということは…

リュートとカリファはもう会えなくなってしまったのである。

 

「カリファ…もう逢えないとは思ってない。

記憶がなくてもきっと…またいつか逢えると信じてる」ググッ

 

そして…

 

ー6年後ー

 

「うん、今日は出航日和かな」

 

リュートは村のみんなに見送られることは無く、夜のうちに海に出ようとしていた。

 

「兄ちゃん!」

 

「兄貴!」

 

声の聞こえる方をリュートが見ると、寝ているはずのルフィ(14歳)とエース(16歳)が現れる。

 

「おいおい…ったく寝てなきゃだめだろ?

まぁ…俺は先に海に出るがお前らもすぐに来いよ。

お前達が海賊になろうと、何になろうと、俺は2人が海に出て困った事があったら力貸してやる。

いつでも頼って来いよ」

 

「…分かった!俺も兄貴に負けないくらい強くなって世界中に俺の名前を轟かせる!」

 

「俺もだ!いつか仲間が増えて兄ちゃんにあったらそん時は喧嘩だ!」

 

「それでこそ、俺の弟達だ。じゃあな、行ってくる」

 

そして、今…男の物語が始まる。

 

TO BE CONTINUED




カリファはリュートと同じ歳にするため原作より6歳低くしています。そして出身地が未だ不明なので新しく作ることにしました!

それと出来ればでいいのですがミスバレンタインの本名をどうしようかと思いまして活動報告にて募集をしようと思っています。
気軽に名前を出していただければありがたいです。

次回は…1人目の仲間…?です!

乞うご期待!


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第2話 女剣士セツナ

今回はリュートの仲間となるオリキャラの登場です。


リュート side

 

俺は船を出してから2時間、未だに海の上に居た。

 

何故なら実を食べる前に約束をした人に会う為、

その場所がなかなかの距離だからだ。

 

俺が旅に出る時に、勝負して欲しいと。

そしてようやく見えてきた。東の海、シモツキ村。

 

sidechange

 

三人称 side

 

ーシモツキ村ー

 

ガヤガヤガヤガヤ

 

現在シモツキ村では、祭りの準備が行われていた。

村人達が忙しくしている中、リュートは周りを見ながら目的地に向かっていた。

 

ーシモツキ村・一心道場ー

 

「おや?旅の方ですか?すみません、今祭りの準備で忙しくしていまして。何か御用でしたらまた後で…」

 

「いや、ここにセツナという女性が居るはずなんですが…今はいらっしゃいますか?」

 

「ええ、セツナなら手が空いてると思いますので呼んできますよ」

 

「ありがとうございます」

 

そう言って道場の師匠である、コウシロウは向かっていった。

(あいつ、会う度に勝負挑んできてたからなぁ…思い出した後が怖いなぁ…)

 

リュートがそんなことを考えていると、

そこに髪が銀色のロングで武士のような服を着た女性が現れた。

 

「私になんか用?」

 

「俺はモンキー・D・リュート。約束通り戦いに来たよ、セツナ」

 

「はぁ?誰があんたなんかに…うっ」グラッ

 

断ろうとした彼女はふらつき、リュートに関する記憶を思い出す。

 

「…リュート?勝負しなさい!」

 

思い出した途端、急に目の色変えて刀を構える。

 

「…いいけど場所は移そうな?」

 

ー村の近くの草原ー

 

「そういや何度か戦ったことあったよな。何度も挑んできて…今、何勝何敗だっけ?」

 

「…99勝99敗よ」

 

「ならさ、先に100勝した方の言うこと聞くってのはどうだ?」

 

「…いいわ、受けて立つ!」

 

両者睨み合いながら、お互いに刀を出しそんな約束をする。

そして1枚の葉が地に落ちた瞬間、

 

ガキン!

 

2人の刀がぶつかる!

リュートは上下左と刀を振るがセツナは全て躱していく!

 

「流石セツナ、よく躱すよなっ!」ガキン!

 

「戦闘中にお喋り?余裕じゃないっ!」ガキン!

 

それから何度も2人の刀がぶつかる。

2人とも互角…いや、少しセツナが上だった。

 

ガキン!…クルクルクル…ドサッ!

 

「私の勝ちね」スッ

 

セツナがリュートの刀を弾き飛ばし、リュートの前に刀を向ける。

 

「あぁ、俺の負けだ。やっぱりセツナは強いな」

 

「そ、そう?…なら私も連れてきなさい。

何するかは知らないけど旅に出るんでしょ?」

 

リュートは考えていた。確かに彼女は強い。

だが、女性だ。何があるか分からない旅に連れて行くのは危険と感じ、断ろうとした時

 

「あ、これ約束のやつだからリュートに拒否権ないよ」

 

そう言われ、しまったと思いながら渋々頷いた。

 

「分かったよ…よいしょっと。じゃあこれから宜しくな」スッ

 

「えぇ、宜しく」ギュ

 

こうしてリュートは、新たな仲間セツナを加えて出発…するはずだった。

 

ーシモツキ村ー

 

「祭りなんかしてやがるぜ、がっはっは!」

 

シモツキ村にリュート達が戻ると海賊達が村人達を脅していた。

コウシロウが居れば…と2人は思っていたが生憎と道場で大忙しの彼はここにはいなかった。

 

「お?そこの嬢ちゃん。金銭払えないならあんたが代わりに俺たちの物になってくれよ」

 

「ははっ、そりゃあいい!ありゃ上玉だぜ?」

 

その言葉にセツナは頷こうとしたが、リュートが前に出る。

 

「…下衆が」

 

「あんだと?おいおい、あんた女の前だからってカッコつけてんじゃねぇぞ!」ブンッ

 

海賊の1人がリュートに近づき、剣を振る。

リュートは避けず当たったと思った瞬間、

 

鉄塊(てっかい)

 

バキン

 

という音と共に剣は折れた。

 

「なんだこいつ!体で剣を折りやがった!」

 

「お、お前らかかれ!」

 

海賊達が束になって向かってくる中リュートは次の技を使う。

 

嵐脚(らんきゃく)(セン)」ビュ!

 

リュートがそう呟くと足から鎌鼬を繰り出す。

 

『ぐわぁー!』

 

鎌鼬が扇状に広がりながら海賊達を倒していく。

そしてわずか30秒で海賊達を全て倒していた。

 

「…嘘、まさか全員倒すだなんて」

 

「こんなの造作もないさ、じいちゃんとの修行に比べれば…」

 

セツナは何があったのか聞かないことにした。

その後村人達に感謝されたリュートは、祭りに参加し翌日セツナと共に島を出た。

 

「これからどうするの?」

 

「他にも行きたい場所があるんだ。

そこによってからローグタウンでも行くかな。

あと航海士とか居ないと色々と不便だろうし。

地図はあるけど」

 

そんなことを話しながらも、

リュート達は次なる目的地に向かっていくのだった。

 

TO BE CONTEND




いかがでしたでしょうか?

今回もオリキャラであるセツナについて説明を。

年齢 17歳

身長 175

容姿

本文にもあった通り銀髪ロングに侍のような格好。
目は赤と青のオッドアイ。
胸は中々の大きさでボンキュッボン…とまではいかないが本人は邪魔に感じている。

備考・補足

セツナはコウシロウの娘であり、くいなの義姉でもある。
リュートとセツナは似たような境遇で弟と妹がいるためお互いに小さい時はその話をしたりした。
セツナがリュートに毎度毎度勝負を挑んでいたのは、
リュートが好きで照れ隠しなのか、それとも同じ歳の少年をライバル視していたかは本人にも分かっていない。

こんな感じです。

次回も新たな仲間を探して!

乞うご期待!


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第3話 ゴサ村の航海士

今回は航海士を仲間にすべくリュート達はゴア村に向かいます。

それではどうぞ!


三人称 side

 

ーゴサ村ー

 

リュート達は数日掛けてゴサ村に着いていた。

 

「…嘘だろ?」

 

そこで目にしたものは全ての家が逆さにされていた。

そこでリュートは思わず走り出す。

 

(あいつは…あいつはどこだ!?)

 

リュートが走り出して数分後…

どうやら見つからなかったようで、船の元に戻ってきていた。

 

「居なかった。人の影すらも無かった」

 

「そんな…これからどうするの?」

 

「とりあえず、隣町のココヤシ村に行ってみようと思う」

 

何が起きたか分かるかもしれない、と言いリュート達はココヤシ村に向かった。

 

ーココヤシ村ー

 

リュート達は村を歩いていく。

すると1人の村人が話しかけてきた。

 

「この村に何の用だい?」

 

「ゴサ村に行く為に寄ったんだがあんな有様だ。

ココヤシ村の人なら何か知ってると思ってな」

 

リュートの言葉に村人は考え込み、リュートに向かってこう言った。

 

「今この島はある魚人達によって支配されてるんだよ。

そのせいで年貢を納め、出来なければ村ごと…」

 

「だからゴサ村はあんな事に…なぁここにシリウスって奴はいないか?出来ればノジコ達にも会っておきたい」

 

リュートはそう聞くが、この村人はシリウスがいるかは分からないようだ。

ノジコ達はミカン畑にいると言われて向かった。

 

ーココヤシ村・ミカン畑ー

 

 

リュート達がみかん畑に着くと人が近づいたからかノジコが警戒しながらやって来た。

 

「ノジコ、俺はリュート。思い出せるか?」

 

「え?あなた誰…うっ」グワン

 

「思い出したみたいだな。久しぶりノジコ」スッ

 

ギュッ

 

ノジコが思い出した瞬間、リュートは手を差し出し、

ノジコは握っていた。

 

「さて、再会できたことだしこのままノジコ連れてこうかな」

 

「えぇ!?」

 

「冗談だよ」

 

なんて笑いながらいうリュートの冗談に、

二人は胸をドキドキさせていた。

 

(急に言い出すからビックリしたじゃない!)

 

(あれ?なんでドキドキ…もしかしてリュートの事…)

 

なんていう女性の心なんて知らず、リュートは本題に入った。

 

「シリウスはどこに居るか分かるか?」

 

「えぇ、今あなたの後ろに」

 

「…へっ?」

 

そう言われてリュートが後ろを向くと白銀の髪の男性が立っていた。

その男はリュートに近づきこう言った。

 

「リュートさん、お久しぶりです」

 

「久しぶりだな。それより出発する準備はできたのか?」

 

そこに居たのはナミと肩を並べるくらいの航海力を持つ、シリウスだった。

えぇ、勿論。と彼は答えノジコの手を引きながら家のなかに入っていく。

数分後、荷物を持った彼が現れた。

 

「どうせリュートさんのことだから小舟だけなんでしょう?

でしたら買っておいた船を南に隠して止めてあります。

ノジコを1人置いていくのは少し不安ですが…」

 

「なぁ、ノジコ。4年…4年だ。それだけここでじっと耐えててくれ。

必ず迎えに来る」

 

リュートの言葉に強く頷き、

 

「4年後に来ないと別の人になびくからね!」

 

そう言って笑顔で送り出してくれた。

 

 

ーココヤシ村ー

 

物資調達の為に村の方に戻ってくると、魚人達が年貢を催促していた。

 

「ん?なんだお前達は?新しい村のものか?」

 

「いやいや、ただの旅人(・・・・・)ですよ。

物資を調達しようと思いましてね」

 

「そうか、ならさっさとこの村から出るんだな」

 

「えぇ、勿論ですよ」

 

リュートは元々面倒事は嫌いである。

その為、困っている人をすぐに助けるということはできない。

現状を理解し、どの程度の規模かを見極めてから動く。

シモツキ村がいい例だ。

シモツキ村はやって来た程度の海賊で済んだが、ココヤシ村は長い年月で海賊達に支配されている。

 

それを考えるとリュートはこう判断した。

ここで起こる出来事はルフィに任せようと。

理由としては二つあった。

1つはルフィの成長のため。二つ目はルフィの仲間にナミがなってほしいと思ったからである。

そうすれば航海士にも困らないだろうと思い、

物資を買った後村を後にする。

 

(それにあいつ、運がいいしどっかでナミと出会うかもな)

 

リュートの言った通りになるとはルフィとナミも思っていないだろう…。

 

ー南の海岸ー

 

「ほー、こりゃ立派な船だな」

 

「でしょう?なかなか値は張りましたけどね」

 

「この船に乗って冒険…リュート。何するの?海賊?」

 

「んー…ただの船旅でいいんじゃね?」

 

『・・・』

 

リュートの呑気な言葉に二人はなにも言えなかった。

そして出航の時、

 

「リュートー!愛してるー!」

 

海岸からノジコのそんな言葉をリュートは聞いた気がしたのだった…。

 

TO BE CONTINUED




えー、リュートの船に乗るシリウスの登場でした!

彼は幼い頃からリュートを慕っていたのでついて行くことを決めました。

活動報告にてリクエスト、ミスバレンタインの名前等々気軽に募集中です。

次回はなんとあのキャラが…!

乞うご期待!


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第4話 バテリラに住む歌姫

今回は!原作にあまり影響が出ないであろう人物が出てきました。

その正体は…!

それではどうぞ!


三人称 side

 

南の海(サウスブルー)

 

3人がココヤシ村を出てから十数日が経った頃。

目的地であるバテリラが目前に迫っていた。

ここはリュートの義弟でもあるエース生まれ故郷だそうだ。

 

「ここが美しい海と浜辺のある街、バテリラか」

 

「景色綺麗よ」

 

「ええ、とっても綺麗だと思います」

 

3人が口々にそう言っていると、何やら船着き場から声が聞こえる。

どうやら何か騒ぎがあったらしい。

船が街に着き、船から降りるとそこには露出の高い服を着た女性が海賊たちに襲われているところだった。

 

「カリーナ!よくも騙しやがったな!許さねぇぞ!」

 

「ウシシ、騙される方が悪いんだし」

 

「こいつ…!」グィッ

 

カリーナのと呼ばれた女性は、海賊に腕を掴まれ引き寄せられる。

 

「こうなったら体で稼いでもらうしかねぇな?」

 

男がそう言いながらカリーナの体をジロジロと見る。

カリーナはさすがにやばいと思ったのか必死に抵抗するが男の力には逆らえない。

男の手がカリーナの胸に伸びた時、リュートが空に飛び男の腕に向かって嵐脚・白雷(はくらい)を放っていた。

 

ビューッ!!ザザシュッ!

 

斬り裂かれた音とともに、斬られた男の腕が落ちる。

 

「ぐわぁぁぁ!で、でめぇ…お前らやっちまえ!」

 

おぉ!という声と共に向かってくる海賊達。

が、リュートはそんな奴等に目もくれず、

 

(ソル)

 

剃で近付きカリーナを抱えて、船の方に下がる。

 

「な、なんだ!?」

 

「あんた大丈夫かい?」

 

「私なら大丈夫よ」

 

「それなら離すぞ…剃」

 

先程の男に近づき、

 

指銃(シガン)」ドキュゥンッ!

 

男の胸に高速の指が突き刺さる。

指を抜いたリュートは他の海賊に向かって嵐脚を放つ。

そして事を終えたリュートは当初の目的だった、歌姫に向かっていく。

 

「あんたが歌姫だな。俺はリュートただの旅人だ」

 

「あんたじゃなくてカリーナよ。…ふーん、私に何か用?」

 

「カリーナを仲間にしようと思ってな、どうだい?一緒に旅でもしないか?」

 

自己紹介を終え、リュートは早速仲間に誘う。

リュートにはカリーナを誘う理由があった。

情報を得られる女性が仲間になれば、幾分か旅が楽になるからである。

 

「対価は?」

 

「…へ?対価?」

 

「そうよ?私をただで仲間に出来ると思ってた?

ウシシ、残念ながら泥棒をやめて誰かの仲間になるなんて対価がない限り嫌よ」

 

そう言った彼女は勝ったという顔をしていた。

いつも言葉巧みに利用、または金を貰ったりしていたんだろう。

だが相手はリュート。何が起こるかは分からない。

 

「そうだな…耳を貸せ」ゴニョゴニョ

 

「えぇ!?////…わ、分かったわよ。仲間になってあげる///」

 

一体何を言われたのかは神のみぞ知る…。

そしてもう1つの目的を果たしにある場所へと向かっていく。

 

ーバテリラより北西の森ー

 

仲間達を船で待機させ、木々が生い茂る森にわざわざ一人で来たのは、勿論誰かが悪魔の実を食べる気配を感じたからである。

だが、食べるのは1口のみなのでゼロゼロの実の能力ワープで実を取っていた。

 

「よし、何の実かは分からないが食べるに越したことはない」パクッ

 

刀で1切れ切った実の残りを元の位置に戻し、

1切れを口に入れる。

味はやはり不味かったのか持参していた水を飲む。

 

「さて…なんの能力が使えるようになったかな」

 

すると、頭に能力、実の名前が浮かんできた。

 

「へぇー、オリオリの実かぁ」

 

勿論近くで食べたであろう人物は、

こちらに向かってきていた。

そう、海軍大佐ヒナである。

 

「ヒナ心外…あなたみたいな人に実を横取りされるなんて」ブゥン

 

そう言って彼女はリュート向かって攻撃をした!

リュートは寸でで避け、後ろに下がる。

 

「あっぶね!おいおい、そんなに不機嫌にならないでくれよ。

一口だけ貰っただけだろ?」

 

「貴方がヒナの実を食べた。それだけで罪」

 

「なんでだよ!」

 

その後もひたすら攻撃を仕掛けて来るヒナ。

流石に苛立ちを覚えたのかリュートはこう呟いた。

 

「しょうがない、あれをやってみるか…。

能力変化・ゼロゼロ」

 

オリオリの能力になっていたリュートはゼロゼロに戻す。

 

「ゼロ・バースト!」

 

指先から巨大な紫色の塊が放たれる。

 

「何これ!ヒナこんなの知らない…」

 

必死に逃げるヒナ。追尾していく塊。

流石に不味いと思ったのか、リュートは腕を下ろし塊を消す。

そして船がある方向に走り出す。

 

「じゃあなヒナ!また会えたら会おうぜー…剃」

 

リュートは剃を使い船に向かう。

 

「…あんなやつに負けるなんて。ヒナ最悪」

 

森にポツンと取り残されたヒナはそう言ってリュートの向かった先を、見ていた。

そして我に返ったように、でんでん虫で海兵たちを船着き場に向かわせた。

 

ー船着き場ー

 

リュートが船着き場に向かって走ってくるのが見えると、船に乗っていた3人は何があったのかと思い降りようとした、

 

「お前らー!出航準備!」

 

と言われ出航の準備を始める。

そしてもう一度リュートの方を見ると、後ろから海兵たちが追っかけてきていた。

 

!?3人とも仰天し帆を張って船を出した。

 

月歩・神技(ゲッポウ カミワザ)

トーーントーーンシュタッ

 

既に海に出ていた船に、たったの2回の月歩でたどり着く。月歩・神技。

それは月歩を極めし者が剃の速度を加えて編み出された技。

 

「取り逃した!直ぐに本部に連絡だ!顔写真は撮ったか!?」

 

「撮りました!」

 

こうして、リュートはただ実を1口貰っただけなのに、

大佐を負かしたという言葉から、

懸賞金8000万ベリーがその首にかけられたのだった。

 

TO BE CONTEND




ルフィ以外の実で初のゲットでした。

そして、今回の主役的存在、カリーナの登場です!
※バテリラにいるので年代的にナミとは出会っていません。

それと補足ですが、ヒナとスモーカーは原作より7歳若くなっており、25歳です。

ヒナのキャラ崩壊してないですかね…?

次回はついにあの街へ!?

乞うご期待!


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第2章ー偉大なる航路編
第5話 リュート達の日常・スモーカーの登場


皆さんどうもこんばんは!

今回はヒナに続き、スモーカーが登場です。

それではどうぞ!


三人称 side

 

前回仲間にしたカリーナがリュートに迫っているが、今は無視しておこう。

さて、ついにリュートの首に懸賞金がついてしまった。 その額なんと8000万ベリー。

明らかにおかしな額である。

本来懸賞金は強さや罪によって掛けられるもの。

では何故この額がついたのか?

それは自身の食べた実、

ゼロゼロの実がバレたから、

という可能性が高い結論をリュートは出していた。

 

「懸賞金かかったのは仕方ない。海賊になるつもりは無いんだけどなぁ…。

海軍の大佐と戦った(一方的にやられる)のが不味かったか?」

 

明らかそれだよ!と3人は心の中で突っ込みながら口々にこういった。

 

「流石リュートさん、相変わらずマイペースな事で」

 

「ほんとよ、いつも勝負したら直ぐに居なくなってたくらいだものね」

 

「そんなにマイペースなのね。ウシシ…女の影はなさそう」ボソッ

 

カリーナの最後の言葉はリュートには聞こえてないようだ。

それから暫く日にちが経ち、4人とも暇を持て余していた頃…

 

「おい、船だ!野郎共、あの船のもの全部奪うぞ!」

 

巨大なガレオン船に乗った海賊達が現れた。

4人は暇を持て余すには丁度いいと思い、戦闘準備に移る。

リュートがワープを開くと、4人はそこを通っていく。

そして4人がガレオン船に渡りきったあと、ワープを閉じ戦闘が始まる!

 

「嵐脚・(みだれ)」ズババババァンッ!

 

無数の嵐脚が海賊達を襲う。

 

海賊達は悲鳴をあげるもの、なんとか避けるものがいた。

そこですかさずシリウスは、得意武器である双剣で相手を斬って行く。

 

血剣(けっけん)・五月雨」ザザシュッ

 

セツナは血剣・五月雨で他の海賊達を斬っていく。

カリーナは2つのデザートイーグルで海賊を倒していた。

海賊を全滅させた後、船に戻り4人は日常へと戻る。

 

「シリウス、私のお宝はどこ!?」

 

「いつもの場所ではないのですか!?

いつも僕に聞かないでくださいよ!」

 

「あなたが大体なくすからじゃない!」

 

と喧嘩する2人を、セツナが叩いて止めたり、まぁ仲は確実とまでは行かないが、良くなっていた。

3人とも孤児のようなものだとリュートは聞いており、

暖かい目でそれを見ていた。

 

「リュートも見てるだけじゃなくて止めてよ、ほんと」

 

「セツナがいつも止めるだろ?」

 

「私はリュートの変わりか!もういいわ、勝負しなさい!」

 

こうしていつも通りの日々を過ごしながら、

着々とローグタウンに向かっていた。

 

ーローグタウンー

 

ここは海賊王、ゴールド・ロジャーの生まれ故郷ローグタウン。

そんな街に一人の男、モンキー・D・リュートが現れる。

 

「よし、カリーナは情報の確保。セツナとシリウスは買い出しな」

 

「リュートはどうするのよ?」

 

「俺は少し用事があるんだ。後で合流するよ」

 

分かった、と3人は返答しそれぞれのやるべき事をして行く。

 

「さて…次の実はどんなのかな?」

 

そう言いながらリュートは、ある場所へと向かっていく。

 

ー海軍基地ー

 

「おい、たしぎ。例のものは届いたか?」

 

「はい!スモーカーさん。先程本部から届きました」

 

腰に刀を差したメガネの女性に、

葉巻を加えた白髪の男が聞く。

そして、部屋のドアが開くと海兵の1人が大事そうに箱をもって現れる。

その箱をスモーカーと呼ばれる、

男の前のテーブルに置くと、部屋を退出した。

 

「けっ、上からの命令で悪魔の実を食べることになるとはな」

 

そう言ってかじりつこうとした瞬間…

実が消えた。

 

!?

 

2人は驚きながらも警戒した。

だが数分後、 帰ってきたのは刀で切られ1口だけ食べられたあとだった。

 

(こいつはヒナの言ってたやつの仕業か!)

 

「たしぎ!他の奴らに伝えろ!奴が、この島に来ていると!」

 

「はい!」タッタッタッ

 

スモーカーはその後実を食べきり、自らも追うために向かう。

 

ー街の処刑台広場ー

 

リュートは屋根の上に乗りながら、

先程手に入れた実の欠片を食べていた。

「これは…モクモクの実か!」

 

そう言って、能力を少しだけ試したりしていた。

 

いたぞ!やつだ!の声が聞こえ、

その方向を見てみると海兵達が自分の元に向かってくる。

 

「やっべ、追っ手がきやがった」

 

すぐさまリュートは屋根伝いに船へと向かっていく。

カリーナ達もどうやらやるべき事は終わっていたようだ。

リュートの姿が見えると、仲間達は何も言わず帆を張って出航準備を始めた。

リュートが急いでいる時は、ろくな事がないと知ったのだろう。

だが、リュートの行く手を阻むのは海軍大佐、スモーカーであった。

 

TO BE CONTEND




次回はスモーカーとの戦闘です。

どんな感じになるか…乞うご期待!


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第6話 海軍大佐とウイスキーピーク

すみません!昨日投稿するつもりが…日付設定をミスしまして

今回はスモーカーとの戦いとウイスキーピークの話です。

それではどうぞ!


リュート side

 

ーローグタウンー

 

 

俺の目の前には、下半身が煙のようにもくもくしてる奴がいた。

恐らく俺が1口頂いた実の持ち主だろう。

 

「えーと…一応聞くけど退いて貰えないかな?」

 

「断る、賞金首のお前は逃がさん」

 

しょうがない、ここは隙を見て逃げる他ない。

 

「能力変化・ゼロゼロ…ゼロショット」バァンッ

 

俺は能力を戻してバーストより威力の低い方を使う。

バーストは街を破壊しかねないしな。

煙の男はゼロショットに嫌な気がしたのか避けてこっちに向かってくる。

 

(まずいな…あの十手は海楼石でできてる。ロギアじゃごまかせなくなる)

 

もう既に手遅れかもしれないが、念を押すのは必要だ。

 

「ゼロ・ガトリング」ドドドドドドッ

 

 

俺は指から何発も弾を打ち込む。

だがあいつは全部避けてきやがる…。

こうゆうタイプとの戦闘は苦手なんだがな。

ん?船が海に向かいだしたな。

 

「煙の男!お前の名前は?」

 

「海軍大佐のスモーカーだ」

 

「いいね、覚えておくとするよ」

 

「そう簡単に逃がすと思うか?」

 

「簡単には逃げれないだろうな、けど俺には能力がある。

ワープ」

 

俺は後ろに現れたワープゲート(そう名付けた)を通りながら、

 

「スモーカー、またいつか会うだろうな。その時はよろしくな」

 

「…!待て!」

 

俺は船に着くとワープゲートを消して、

ローグタウンを見ていた。

 

(いつかまた、戦おう)

 

「リュート…今度は何したの?」

 

「え?…色々と?」

 

なんで疑問形なんだよ!

 

と突っ込む3人を他所に俺は、睡眠を取り始めた。

 

sidechange

 

三人称 side

 

「そう言えばログポース手に入れてきましたよ」

 

「流石シリウス、準備早いね 」

 

「ログポース?」

 

シリウスが右手につけたログポースを2人に見せながら、カリーナが知らないようで聞いてくる。

 

「リュートさんは海賊になるつもりは無いとおっしゃってましたが、

偉大なる航路に行くつもりだとしたら、

ログポースは必要ですからね。

念の為に用意したんですよ」

 

「へー」

 

まるで興味が無いようにカリーナは自室に戻る。

セツナは汗をかいたのか風呂場へと向かっていく。

シリウスは操舵室に入っていく。

 

「…これで準備は整いました。Mr.0」

 

不意に船でそんな言葉が聞こえた気がした。

 

 

ーリバースマウンテン近海ー

 

リュート達は船で山の頂点を登りきり、

偉大なる航路に入っていた。

一行は次なる目的地、サボテン島を目指す。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

順調に進んでいるかと思いきや、

シリウスが操舵室から飛び出てきた。

 

「大変ですよ!今進んでいる方向に嵐があります!

迂回しましょう!」

 

なるほど、とリュートは何かを考えそれをみんなに伝えた。

 

「要はこのまま真っ直ぐ行けばあるんだな?サボテン島」

 

「え、えぇ勿論」

 

「なら問題ない、このまま進めてくれ」

その言葉に3人は驚きを隠せないでいた。

なぜなら嵐に巻き込まれれば航路から外れたり、船が壊れたりなど危険が伴うからである。

 

「な、納得できる説明をください!」

 

「なぁに、簡単なこった。俺が道を作ればいい」

 

そう言ってリュートが手を前に出し、ワープと言うと

船の前に巨大なゲートが現れる。

そしてそこをくぐると嵐を抜けた先へとでていた。

 

「前から疑問だったのですが、貴方は何の実の能力者なのですか!?」

 

リュートがそれは秘密だと言い、また寝始める。

これ以上は何も言うまいと、3人も自分のしたいことをしていた。

 

ーサボテン島・ウイスキーピークー

 

3人は、音楽と酒の町、ウイスキーピークにたどり着いていた。

 

「ログは半日で溜まるそうです。どうしますか?」

 

「まぁ1日止まるくらいはわけないだろう。

自由行動にしようぜ」

 

こうして、4人は一先ず別れて夜に宿屋に集まることにした。

 

sidechange

 

セツナ side

 

私はリュートに言われ自由行動に写っていた。

刀探しはローグタウンでもしたしいいかなとは思うけど。

何しようかなー、って考えてたら町の中心辺りで騒ぎが起きていた。

 

sidechange

 

カリーナ side

 

ウシシ、何でかわかんないけどリュートと一緒に散策することになった。

腕に抱きついても嫌がらない…案外コロッと落ちちゃったり?

そう思って顔を覗き込んでみるとこっちを見て笑ってくれた///

やばい、楽しすぎるかも///

 

sidechange

 

リュート side

 

カリーナが抱きついてるけど…気があるならまぁそれもいいか。

とりあえず泊まる目的である実の確認をする事にした。

どうやらあの家に2つ…あるみたいだな。

するとカリーナが俺の顔を覗き込んできた。

可愛いなと思って微笑んでたら顔を真っ赤にしてプイッと反対側を見た。

 

「さてと…やりますか」

 

俺は狙いの家の上に座るとカリーナがもたれ掛かってくる。

カリーナの頭を撫でながらワープを使い、1つ目の実を取る。

いつもの様に斬り、一口食べる。

その様子を見て驚いたのかカリーナがこっちを見ている。

 

「まだ言ってなかったっけな。

俺は理由があって色んな実を食べてるんだ。

まだその理由は言えないんだけどな」ナデナデ

 

「…ウシシ、一応まだ聞かないであげる///」

 

そんなのほほんとしてると家から人が飛び出した。

どうやら俺が実を取ったせいで喧嘩になった模様…。

えーと?さっき食べた方は…キロキロの実か。

あの喧嘩、さすがに止めた方がいいよな…。

飛び出した方女性だし。

そう思い、カリーナを抱えて下に飛び下りた。

 

TO BE CONTEND




こんなつもりじゃ…こんなつもりじゃなかったのに…。
なぜ甘々に!

次回は…まぁお気付きの方もいらっしゃるとは思いますが、とうとうメインヒロインの1人目が登場です。

乞うご期待!


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第7話 バロックワークス

今回はメインヒロインのうち1人の登場です!


それではどうぞ!


三人称 side

 

リュートとカリーナは女性の前に飛び降りる。

リュートたちの登場に驚きはしたが、男は冷静にこう言った。

 

「邪魔をしないで貰えると助かる。

そいつは俺の食べる実を取ろうとしたんだ。

助ける必要は無い」

 

「だったら彼女を責めるのは大間違いだぜ。

さっき実を取ったのは俺だしな。

ほら、あんた。これを食べな」

 

「え!?あ…私の実…」モグモグ

 

リュートが後ろにいる女性に先程斬った後の実を渡す。

女性は食べ終わると顔に笑みを浮かべ、リュートの近寄る。

 

「キャハハハ、見ず知らずの私を助けるなんて変わってる。

なにか見返りでも求めてた?」

 

「そんなことは無い、

ただあんたを放っておけなかっただけだ。

どうせこの後戦うはずだったしな…。

町民全員がバロックワークスのこの町で(・・・・・・・・・・・・・・・・・・)…」

 

町民達が驚き、全員隠していた武器を持ち始める。

やはり戦う気だったようだ。

 

「…ふーん?じゃあ、私あんたについちゃおっかな?

キャハハハ!私はミスバレンタイン…じゃなくて、ユノって言うの」

 

「そうだな…まずは無事にここを出てからにしようか。

カリーナ、彼女と背中を合わせてくれるか?」

 

「リュートがそう言うならいいよ」

 

そう言って、

ミスバレンタイン…否ユノとカリーナが背中合わせに武器をとる。

 

バァンッ…

 

すると突然後ろから、リュートに向かって拳銃が撃たれる。

が、リュートはバック中で避けその最中に後ろの敵を確認する。

 

「まさかお前が裏で動いていたとはな…シリウス」

 

「ククク…クハハハハ!貴方は愚かだ。

私を仲間と信じ船に乗せたこと自体、間違っていたのですよ。

弾を避けたのがその証拠だ」

 

リュートは不味いと感じていた。

一旦仲間と意識してしまった今…攻撃を受けたらどうなるのかと…。

 

「やっべー…お前俺の能力に気付いてたのか」ポリポリ

 

「えぇ、勿論。

貴方が幾多もの人々が食べ、

食べた者を死に至らしめてきたゼロゼロの実、

通称"海の実"を食べたことはね!」

 

(…どうしたものか。海楼石の銃はあるかもしれない。

よって能力をモクモクに変えても危険は変わらない…。

まずは先にセツナを見つけないとな)

 

リュートは祖父であるガープに教わったことを思い出していた。

 

(ほんと…頑固なじいちゃんだけど俺達のこと本気で愛してくれてたしな。これを教えてくれたのは感謝しとかないとな。

六式で紙絵を覚えられない俺に、この技を教えてくれたじいちゃんに…)

 

索敵(サーチ)」ト-ントン

 

リュートが靴の先を使って地面を2回ほど叩く。

リュート専用の六式の1つ、索敵。

これはひたすらに耳を鍛え上げ、脚の力加減で音を理解できる域に達したものが使える技。

要は離れていても対象が足で鳴らした音によって反響し、見つけられるということである。

ただし、足音を聞いていなければ判断は難しくなる。

 

「見つけた。剃…ただいま」シュタッ

 

リュートの右側に抱えられているセツナ。

セツナは降ろされ、現状を見て理解する。

 

「シリウス…まさか裏切るとはね!」カチャ

 

「ククク…貴女方は歓迎致しますよ?女性で美人な貴女方はここにいる男性の相手でも出来ますからねぇ?」

 

そう言ったシリウスはとても悪い顔をしていた。

悪役顔と言うやつだろう…。

リュートは覚悟を決め、指を構えた。

 

「はぁ、しょうがない…。

3人共、俺の技見て驚かないでくれよ?

フルチャージ…!」

 

リュートの指の先にゼロバーストと同じ、いやそれ以上の紫色の塊が出来ていく。

やがてそれは直径10mの塊が出来上がる。

 

「ゼロ…フルバースト!」ズドンッ!

 

「な、なんだこれは!?全員避難しろ!」

 

シリウスがそう言うが遅く、塊は物凄いスピードで迫っていく。

そしてわずか数秒後…町が半壊するほどの爆発が起きていた。

 

「す、凄い…これがリュートの力♡」

 

「ウシシ、流石リュート。

これくらい強い所見ると…もう離れられないかも///」

 

「キャハハハッ!

私もついて行くって決めてよかったかも///」

 

後ろで3人がそう言ってるのは無視しつつ、リュートは3人を抱えて月歩を使い、船に戻る。

 

「半日なんて待ってられないな」

 

「あ、私を仲間にするならアラバスタのエターナルポース使ってもいいけど?」

 

そう言ってユノは、

腕のエターナルポースを外してリュートに差し出す。

ユノの顔を見てリュートは驚き、有難く使うよと言って受け取る。

こうして結局能力が3人にバレて、質問攻めされるリュートであった。

 

TO BE CONTEND




…シリウスは犠牲となったのだ。

とまぁ冗談は置いといて、ミスバレンタインは名前がまだ出てないためユノという名前にする事にしました。
名前に応募してくださった方ありがとうございました!

彼を出した時…もう既にこの結末の予定でした。

次回はアラバスタ編!

乞うご期待!


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第8話 ビビという少女

今回はビビとリュートの出会いです。

8話まで読み返してたら誤字脱字駄文すみません。

※ビビは12歳です。

それではどうぞ!


三人称 side

 

ーアラバスタ王国・アルバーナ市街地ー

 

十数日かけ、アラバスタにたどり着いたリュート達4人は、アルバーナ市街地を歩いていた。

リュート達が道を歩いていると視線が向けられる。

女性を3人も侍らせていれば見られるのは当然だが…。

 

「…視線が痛い」

 

そう言いながら目的を果たすため、4人は散った。

カリーナは情報集め、セツナは買い出し、ユノはリュートについて行く事に。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「キャハハハ、リュートの腕借りるよ」ダキッ

 

「構わねぇよ、ただしはぐれないようにな」

 

ユノがはーい、と返事をし2人は目的地に向かう。

リュートの目的地は…王宮と闇市である。

まず先に見つかったのは闇市であった。

 

「ここか…」

 

「ここに実があるんだっけ?」

 

あぁ…と言いリュートは闇市へと入っていく。

 

「確かこの辺に…あ、あの二人がそうだな。

月歩」

 

リュートがそう言って、ユノを抱え近くの屋根の上に飛ぶ。

ユノのリュートを見つめる顔は、赤くなって目がトロンとしている。

屋根の上でユノを膝の上に乗せるとワープを使い、2つの実を取る。

1つ目を切り、2つ目も切る。丁重に残りを返す。

もぐもぐ食べていると、カリーナが屋根伝いにこちらに来る。

 

「リュート…ぎゅー」ギューッ

 

着いた途端リュートに背後から抱きつく。

 

「カリーナ、情報集めご苦労さま」

 

むぅ、と言いながらカリーナは情報を説明した。

どうやらMr.0はバロックワークスを作るだけでなく王国を乗っ取るつもりらしい。

 

「なるほどな…乗っ取るのにかかる時間は…約2年ってとこか。

ならルフィに任せておくかな」

 

「ルフィって子そんなに強いの?Mr.0相当な実力だよ?」

 

「うん、聞いた話だと王下七武海だとか」

 

「問題ねぇよ、ルフィがここに来るまで成長する時間はたっぷりあるだろうしな」

 

2人は疑問を浮かべたが、リュートが信頼してるから大丈夫と思い、お昼ご飯の準備をする。

 

「今日は確かカリーナの当番だったな。

カリーナの料理美味しいんだよな」

 

「小さい時から色んな所言ってたからね。

ウシシ、レストランとかでマスターしちゃった」

 

「勿論、セツナとユノの料理も好きだぞ。

いるんだろ?セツナ」

 

その言葉でセツナが現れる。

モジモジしているが一緒に食べたいようだ。

 

~数分後~

 

4人が食べ終わった後、カリーナ達女性陣は買い出しに向かった。

リュートは王宮へと向かっていった。

 

ーアルバーナ宮殿ー

 

宮殿にたどり着いたリュートはどこから入れるか見て見た。

よく見ると一つだけ窓の空いてある部屋があった。

そこまで気づかれないように辿り着くためにどうするか考えているとなにかを思いついた。

リュートはアラバスタへの航路の途中にあった島で、スケスケの実を食べていた。

 

「能力変化スケスケ」

 

透明人間となり、部屋に向かって月歩で近づく。

窓に立つと部屋の中には、青い髪の少女がいた。

 

少しずつ彼女の横を通り過ぎようと歩いていたら、運悪く何かを踏む。

ペキッ

 

「誰!?んがっ…」

 

スケスケを解き、少女の口を抑える。

リュートは彼女の目を見つめ、口に指を当て、

 

「…」シー

 

とやった。

すると少女は抵抗するのをやめ、リュートも口から手を離す。

 

「私はビビ、この国の王の娘よ」

 

「俺はリュート、ここにはおかしな実を探しに来たんだが、どこにあるか知ってるかい?」

 

「確か隣の部屋よ」

 

「ありがとう。

出来れば扉を開けて欲しいんだけどお願いできるかな?」

 

構わない、とビビが言うので隣の部屋に行き実を切って、食べる。

その後…

 

「また会える?」

 

「きっといつか会えるさ」ポンポン

 

リュートは頭を軽く叩きながら別れを告げ、船へと戻った。

 

ー船の上ー

 

リュートは今後の目的地を考えていた。

ログが溜まるのは5日、秋島に行くとカリーナに言われ秋島に行くべきかを考えざるおえなかった…。

かつて自分の大切な人と会っていた町だ、思い出す人も少なからずいるだろう。

 

「よし…次の目的地はー秋島だ」

 

TO BE CONTEND




ビビは作中では年齢的にOUTな状態…。

という訳で対象になるかは…未定となります。

ポッキーの日…書く方法思い付かずすみません。

次回は…おや?まさかの…

何かあれば活動報告のリクエストにてお待ちしてます

乞うご期待!


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第9話 再会

タイトルでお察しの通りです!

それではどうぞ!


リュート side

 

俺達は船で秋島に向かっていた。

幸いな事に航海士が抜けた穴を、ユノの航海術で切り抜けていた。

嵐が来ると俺のワープで抜け、抜けた先には雪が降ってたり、

散々だが気温が秋らしくなってきたのを感じる。

秋島が近い…。

 

ー秋島・港町ー

 

秋島と言っても小さくなく、王国と街が多くある大きな島。

俺は何度も来たことのある港町に、

足を着けるとめいいっぱい空気を吸い込んだ。

 

「すぅー…はぁー」

 

3人が何してるの?と聞いてきたので、

新鮮な空気を吸ってるんだと言ったら、

3人も同じようにした。

 

市街地の方まで歩いていくと、前と変わらない景色がそこにあった。

 

「リュート…もしかしてここに来たことあるの?」

 

(もう…誤魔化せねぇな)

 

俺は話す決意をし、ひとまず休める場所を探した。

周りを見渡すと丁度よく宿屋があったのでそこに3人を連れていく。

 

「おばちゃん、4人部屋ある?」

 

「1人100ベリーだよ」

 

400ベリー払い、部屋に入る。

俺はベットに腰掛けると3人も座らせ、話を始めた。

俺の小さかった時にこの街を訪れた事、カリファという女性と知り合った事、そして11歳で能力者になった事、

その時に能力のせいで知り合いの記憶から消えた事…。

全てを話すと3人とも泣いていた。

俺のために泣いてくれたのだ。

 

「カリーナ、セツナ、ユノ…泣かないでくれ。お前達を泣かせてまで話をしたい訳じゃないんだ」ダキッ

 

珍しく俺が3人共抱きしめるとキョトンとした顔をされるから困ったもんだ…。

 

「…想い人は既に居たのね」

 

徐ろにセツナがそう言った。

 

「想い人はいるよ…けど、お前達には泣いて欲しくないって思うようになっちまった。

最低だよな…約束破ろうとしてるのは俺の方なんだぜ?」

 

俺がそう言うと少し空気が重たくなる…。

だが、ユノはそんな俺にこう言った。

 

「大丈夫…私はその人に負けないから!」

 

「私だって負けるつもりは無いわ!あっ…///」

 

「ウシシ、私も負ける気なんてない」

 

「そんなに思っていてくれて俺も嬉しいよ…。

やばいな、本気で惚れそうだ」

 

「キャハハハ!今からでも惚れていいよ?」

 

そう言ってユノが胸元をチラチラ見せてくる。

対抗するように2人も同じことをする。

俺は苦笑いしてベットに横になり、眠りについた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

~深夜頃~

 

俺は夜に目が覚め、外を出歩くことにした。

 

(3人共可愛い寝顔してたな…やばい、思い出すと火照ってきた)ボー

 

そう思いながら外に出ると、1人の女が俺の前に立ち塞がる。

 

「ヒナ再会。とても最高だわ、この地が貴方の最後の冒険の地になるなんて」

 

「…悪いけど今はやめた方がいい、本気で襲っちまうかもしれない」

 

「お、襲うですって!?

あの時ヒナへの攻撃をやめて逃げ出した貴方が?

ありえない、そんなこと出来るならやってみなさ…」ドサッ

 

ヒナは突然のことに驚いてるだろう。

俺に押し倒され、自分の体に跨られているのだから。

 

「襲うは襲うでも…こっちの意味な?俺夜は起きて女性に出会うと大体記憶ないんだよ」

 

能力のデメリットかもな、と俺が冗談めかしに言うとヒナは満更でもない感じで顔を赤らめていた。

 

(嘘だろ?まさか受け入れたというのか…)

 

なんとか煩悩を振り払い、

ヒナの首に手刀を入れ気絶させると、スケスケの実で海軍の船に剃で運び部屋に戻った。

 

~朝~

 

俺が目を覚ますと3人共俺の寝顔を食い入るように見ていたようだ。

3人を抱き寄せると頬に口付けし、朝食を済ませるとある場所へ向かう。

 

sidechange

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

三人称 side

 

「どこに行くの?」

 

「ん?話しただろ?待ち合わせ場所はここなんだ」

 

リュート立ちが着いた場所は以前も見た事のある酒場だった。

どうやら手紙を書いていた時はここで待ち合わせをしていたらしい。

 

「貴方がリュートかしら?」

 

その声でリュートは思わず振り向く!

 

「カリ…ファ…?」

 

ー海軍船ー

 

「次あったら絶対…!」

 

ヒナは何かを固く誓ったようだった…。

 

TO BE CONTEND




すみません、ヒナに関して1つだけ言わせてください。

ど う し て こ う な っ た !

普通に再会戦闘でよかったのに…!何故…!

でも後悔はしてないので大丈夫です!

次回は遂にカリファ登場!
仲間達の反応にもご注目です!

それと、宿代は空想です。おかしかったらすみません!

乞うご期待!


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第10話 CP9・カリファ

皆さんこんばんは!

今回は大分力を入れました!

それではどうぞ!


リュート side

 

「カリ…ファ…?」

 

俺は驚きながらも彼女の名前を呼ぶ…。

 

「驚きましたね、私の名前を知っているとは。

CP9の1人、カリファです。貴方を捕らえに来ました」キッ

 

カリファは鋭い視線とともに俺を睨みつけてくる。

 

「なんだ…お父さんと同じ道を…」ボソボソ

 

「ボソボソと言わないではっきり何か言いなさい!命乞いをしても無駄ですが」

 

「誰が命乞いなんかするかよ…俺の名前はモンキー・D・リュート。

覚えてないのか?カリファ」

 

俺は名前を名乗りながら1歩ずつカリファに近づいていく。

 

「貴方のことなど知りません!これでもくらいなさ…うっ」クラッ

 

カリファがふらついた瞬間、一気に距離を縮め抱きしめる。

 

「…思い出したか?約束しただろ、一緒に海に出ようって」

 

俺のその言葉を聞いた3人は羨ましそうに見ている。

カリファはゆっくり目を開け、俺の顔を見る。

 

「…」ジー

 

「ははっ、初めてあった時もこんなことしてたな」

 

「うっ…それを言われると恥ずかしいわ///」

 

どうやら記憶が戻ったらしい、

俺はカリファにキスすると、これでもかと言うくらいディープキスをした。

 

「んんっ…はぁ…はぁ…ちょっと激しいわよ…///」

 

「悪い、我慢出来なかった」

 

そんな俺に微笑む彼女をずっと守りたいと心に誓った。

だが、そう簡単にはいかないらしい。

 

「私も今すぐ貴方と旅をしたい…。

けど私は今ある街に潜入しててね。

今回は買い出しと賞金首の貴方がたまたまいたから話しかけただけ。

忘れてたことに感謝しないといけないかもね。

随分と女性を周りに置いてるみたいだし…」ジトー

 

ジト目で見られ、俺は慌ててこんなことを言ってしまった。

 

「3人だろうと4人だろうと全員愛するつもりだ」

 

その言葉が嬉しかったのか3人共俺に抱きつき笑っていた。

カリファも少し嬉しそうに見えた。

そしてカリファは俺に向かって少し恥ずかしそうにこう言った。

 

「だからその…任務が終わったら私をエニエスロビーで連れ去って…?///」

 

「お安い御用だ。終わったら一言連絡をくれ。真っ先に向かう」

 

「えぇ、次あったらその時は…」

 

そう言って俺達とカリファは別れた。

次に進むためログがたまったのを確認し船に戻る。

 

(にしても、綺麗になったなぁ…)

 

 

そんなことを考えながら俺はカリファの行った方向を見て思っていた。

 

sidechange

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

三人称 side

 

 

「それより次のログはどこを指してるの?」

 

 

あっちと言いつつ、リュートは目的地とは違うためここからビブルカードを使うと言った。

 

「ビブルカード?」

 

「あ、確か人の位置が分かるんだっけ?人を探してるの?」

 

「まぁそんなとこ。とりあえず向かうとしよう」

 

リュート達はログポースで向かうのではなく、ビブルカードに沿って目的地に近づいていた。

 

 

ある日の事、目的地に向け船を走らせているリュート達だったが、リュートが風呂に入っていたとき事件は起こった。

 

ガララララ

 

 

「ん?…おい!何で入ってきてんだよ、ユノ!」

 

キャハハハ!と彼女は楽しそうにリュートの背後に回る。

 

「背中…流してあげよっか?」ムニュ

 

「…頼む」

 

このまま抵抗しても無駄と感じたのか、リュートは受け入れた。

そしてユノはリュートの背中を洗い始める。

 

(洗ってくれてはいる、文句は言えない…だけど胸で洗うのはずるいだろ…)

 

内心めちゃくちゃ焦りつつ、お互いの背中を洗い終わるとリュートはユノにキスをする。

 

「んっ…どうしたの?」

 

「ここで襲うわけにはいかないからな。今は軽めのキスだけな?」

 

そう言ってリュートがユノを抱き抱えると湯船に浸かる。

リュートは風呂から上がると、セツナとカリーナに次は自分の番!と言われたのだった。

 

 

TO BE CONTINUED




メインヒロインの二人目、カリファの登場でした!

次なる目的地とはいったい…次回はついにたどり着く!?

乞うご期待!


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第11話 上陸バルティゴ

ついにリュートが決意する!?

それではどうぞ!


三人称 side

 

リュート達がビブルカードを辿って数週間の月日が流れた。

そしてとうとう辿り着く、地図にも載らずログも反応しない島バルティゴ。

リュートは船から降りると、建物に向かっていく。

 

「あ、そうだ。お前らはここで待機しててくれ。後で呼ぶかもしんないけどな」

 

そう言って建物に向かう。

その近くでは青年と大きな男が訓練をしていた。

リュートに気づき近づいていく。

 

「あんた何者だ?どうやってこの島に辿り着いた?」

 

リュートは質問に答えようとして青年の顔を見て驚く。

 

「サボ…なのか?」

 

「あぁ?俺がサボだが俺になんか用か?」

 

リュートは声にならない言葉を出していた。

すると建物から顔の左になにか刻まれた男が出てくる。

 

「何者だ?名を名乗れ」

 

リュートは我に返るとその男にこう名乗った。

 

「俺の名前はモンキー・D・リュート。

多分忘れてるだろうから先に言っておく。

あんたは俺に関する記憶がなくなってる。

今思い出すさ」

 

リュートがそう言うと男が少しふらつき、リュートを見て驚く。

 

「これは驚いた、道理で8000万も賞金が掛かるわけだな。

息子よ、海の実を食っただろう?」

 

そう、男の正体はなんと革命家ドラゴンであった。

リュートは刀を抜きドラゴンに向ける。

 

「言っておくが俺はあんたを許しちゃいない。

別に俺はいい、兄貴だからな。ただルフィに構わなかった事だけは許せない。だから勝負と行こうぜ、親父」

 

「ドラゴンさんが戦う必要はありません!俺がやります」

 

そう言って出てきたのはサボだった。

 

「どうやらほんとに記憶喪失なんだな、サボ」

 

「何を言ってる?」

 

「なんでもないさ…まぁいいか、サボでも構わねぇよ」

 

こうしてリュートVSサボの戦いが始まろうとしていた。

その様子を望遠鏡で見てたのか、3人がこっちに来ていた。

 

「ずいぶんと女がいるんだな」

 

「ほっとけ、あいつらは大切なやつらだ」

 

「竜の…鉤爪!」ガキンッ

 

「武装斬撃」ガキン

 

サボの手が黒くなり、リュートの刀が黒くなったと思いきやぶつかっていた。

 

「竜の鉤爪!」

 

サボがさらに追撃しようと、リュートへと向かう。

だがリュートは…

 

「やめだやめだ、ったく本気を出しすぎだバカサボ」

 

そう言ったリュートのサボを見る目は兄であったときに戻っていた。

そしてサボに近づき、

 

「まぁ記憶がないにせよ…生きてて良かった」ポンポン

 

サボの頭を軽く叩きながらそう言った。

するとサボは涙を流しだす。

 

「あれ?おかしいな。なんで涙が…」ポロポロ

 

ドラゴン達の話では、そのときの二人の姿は本物の兄弟のようだった…。

 

そんなこんなでリュート達も建物に入り、中を見ていく。

 

「…よし、なんかパッと決まらなかったけど革命軍やってみっか」

 

その一言で建物中が驚いていた。

そりゃそうである、サボと同等の力の持ち主は革命軍に数少ないからである。

 

「リュート、本当にいいのか?」

 

「その方がなんか楽しそうだし。

天竜人は前から好きじゃねぇしな」

 

こうして、革命軍裏の指揮官と呼ばれるリュートが革命軍に入った瞬間であった。

 

「とりあえず…危ない国を落としたりするのも革命軍がやったりしてたんだな」

 

「そうだ。だがリュート達はどうする?」

 

「んー…自由に船で回ってみるのはどうだ?」

 

「なるほどな、情報集めと言ったところか」

 

「そそ、んで近いなら俺達が行くし、遠いなら近くのやつにでんでん虫で本部に連絡する」

 

その後ドラゴンとリュートは今後について話し合っていた。

 

「ならばよろしく頼む。人手が増えるに越したことはない」

 

一応リュートは3人に一緒になるか聞いたが愚問だったらしい。

 

「とりあえずシャボンディ諸島でも行くとするよ」

 

こうしてリュート達は次なる目的地、シャボンディ諸島へと向かうのだった。

 

 

TO BE CONTINUED




えぇ、最初からどう革命軍にするか迷ってましたとも…

次回はシャボンディ諸島で彼女達が…?

乞うご期待!


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第12話 天竜人と海賊女帝

今回はあのキャラの登場です。

天竜人はまぁオリジナルで作っときました。

それではどうぞ!


三人称 side

 

ーシャボンディ諸島・47GRー

 

リュートのワープによってゲートをくぐった船がシャボンディに着く。

船を見えないように岩陰に隠し、人攫いがいると聞き全員で行動することにした。

リュートは最悪船を奪われても、取り返せると考えていた。

 

「さて、まずは…」

 

「まず、服だよね!」

 

「いや、あのさ…」

 

「えぇ、服がいいわよ」

 

「いや、ちょっと…」

 

「キャハハハ、服買いましょ」

 

「もう好きにしてくれ…」

 

カリーナ、セツナ、ユノの順番にリュートは抱きつかれる。

流石に女性も束になられるとリュートは逆らえないようだ。

 

ー服屋・セレスパッションー

 

リュートも買うとなると覚悟を決めたのか、ちょっと良さそうな店に入っていた。

 

「リュートは黒以外に何買うの?」

 

「んー…白とかになるかなぁ」

 

「着て見せてー!」

 

目を輝かせるユノに押し切られて白のスーツを着て、黒いネクタイを付けていた。

 

「これでどうかな?」

 

リュートが3人に聞くが返事がない、どうしたことかと顔を上げると全員目がハートで声が聞こえないようだ。

 

(全く…)

 

流石にこれにはリュートも呆れながら、服を買うと3人を抱えて店の外に出る。

 

「…はっ!私は一体…」

 

まずセツナが目を覚まし他の2人を起こす。

3人はリュートが服を着替えず、

そのまま買ったのを見て、

腕に抱きついたり腰に抱きついたりして歩いていた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

続いて4人が向かったのは造船所の方である。

だがしかし、誰も予想としていなかった展開が起こる。

 

「余の道を開けよ」

 

4人の前から天竜人が来たのである。

リュート達はそんな真横を平然と通ろうとする。

 

「!待て貴様!天竜人の御前であるぞ!平伏しろ」

 

「なんで?」

 

そう言ってまた歩き出すリュート。

3人はリュートに引っ付いているため、

なにも言わず歩きながら腕に力を入れた。

 

そこに何故か九蛇海賊団の船長、

海賊女帝ボア・ハンコックとその妹マリーゴールド、

サンダーソニアが現れる。

だが3人は天竜人を見た瞬間固まり、体が震えている。

リュートはこのまま逃げたら流石に可哀想だと思い、

助けることにした。

 

「おい、そこの男。その3人を差し出せば…ん?あの3人もなかなか良いな。6人の女が手に入るとはなかなか運が良いほっほっほ」

 

「なんで?なんでお前ごときにこいつらを渡さなきゃなんないの?」

 

「なっ…ええい、力ずつで奪え!」

 

守護兵達がリュートに向かっていくが、剃で躱しハンコックの近くまで行く。

 

「あんたら俺が時間稼ぐからこいつら連れてその穴くぐって」

 

「姉様になんという口の利き方!」

 

「良い…其方の名は後で聞く。必ず戻ってじゃぞ」

 

そして後ろのワープゲートを6人が通ったのを確認するとリュートは笑みを浮かべる。

 

「それで逃がしたつもりか!我々が捕まえて…」

 

「嵐脚・扇」ビュンッ!

 

鎌鼬が扇状に広がると兵たちを倒していく。

 

「生憎と俺はあいつらに残酷なもの見せるほど鬼畜じゃねぇんだ。

今から俺は本気を出す…“零”モード」

 

紫色の気がリュートの体から溢れ出す。

すると剃でも使ったかのような速さで、

脚を動かし嵐脚を放っていく。

 

「こ、これでも喰らえ!」バキューン

 

天竜人は能力者と思い海楼石の弾を撃つ。

だが、ゼロゼロの実のおかげですり抜けていく。

 

「な、何故だ!」

 

「さぁな…あの世で懺悔してろ。ゼロ…ブレイカー」バァ-ンッ!

 

巨大なビームが天竜人だけを包み込み撃ち放たれる。

光が消えるとそこには何も残っていなかった。

 

「さて、と…逃げますか。ワープ」

 

リュートは見事天竜人を消し去りハンコック達の場所にワープするのだった。

 

ー??GRー

 

「えーと、ハンコックさんだっけ?」

 

「そうじゃ、妾がハンコックじゃ。貴様らは?」

 

「カリーナよ」

 

「セツナです」

 

「ユノよ」

 

ハンコックが3人を見ているとワープゲートが現れリュートがやってくる。

すぐさまハンコックが近づき、

 

「妾を…嫁にして下さい///」

 

「断る」

 

と言われた時の残念そうな顔…。

リュートはカリーナとセツナが腕、ユノは腰に抱きついていた。

 

「ま、まさかお主ら…」

 

「リュートを落とすために頑張ってるの、邪魔しないで」

 

「そうそう、参加したければ誘惑の1つくらい出来なきゃね」

 

「おいおい…。

ハンコックって言ったっけな。

俺はリュート、早く逃げな。追っ手が来ると思うぜ」

 

「よ、良ければ妾達の島へ歓迎しますわ」

 

リュートは少し考え…頷いた。

 

「えーと、女ヶ島だよね…?」

 

「だ、だめよ、行っちゃダメ」

 

「なんでだよ、いろんな島回りたいだろ?」

 

「キャハハハ、

リュートの傍にずっと私がいれば問題ないよね」

 

笑顔でユノがそう言ったらハンコックが猛反発。

 

「だめじゃ、リュートは妾の傍にずっと…///」

 

(逃げようかな…)

 

ほぼ修羅場とかしている状態で逃げようかとリュートが考えていると、

 

「うふふ、貴方私の好みよ」チュッ

 

サンダーソニアにまで絡まれてしまい、とんでもないことになるのだった。

 

「まぁもういいから早く行こう…」

 

リュートが3人を説得し、やっと船に乗れると思った途端、

 

「…カリファに言うわよ」

 

「ちょっと待てなんでそうなる!」

 

セツナがカリファの名前を出すとリュートは焦り出す。

まぁ…もう増えないと思っているカリファにまた増えたとか言われたら困るからだろう…。

 

「よし、女ヶ島は行くだけでハンコックとの婚約とかは無し!」

 

「だめじゃ、婚約せぬのなら海軍に捕まった方が…」

 

パシーンッ

 

「っ!何を…」

 

リュートはハンコックの頬を叩く。

 

「あのな、嘘でもそんなこと言ったらダメだ。お前には帰りを待つ人々がいるだろう?」ナデナデ

 

まるで子供をあやすかのように、ハンコックを撫でていた。

 

《結局また…》

 

3人はこう思いながらもリュートの優しさで笑っていた。

 

ー九蛇海賊団の船ー

 

「所で何であんなとこに?」

 

「知らぬ、島の占い師があの場所に行けとうるさかったのじゃ」

 

「なるほど、それで俺達と出会ったってことか」

 

リュートの船は現在仲間たちだけで動かし、

リュートはハンコックと会話していた。

 

「と、所で…ほんとに駄目なのか?4年も待てと言われたら妾は寂しいぞ」

 

「そうは言ってもなぁ…まぁ4年後まだ俺の事を好き…じゃなくて愛してるって言えたら結婚してもいいかもな」

 

ハンコックが言うには、

そう言いながら笑うリュートの顔は、

いたずらする子供みたいだったそうな…。

 

TO BE CONTEND




天竜人の口調…合ってるんですかね…オリジナルで押し通そう!

それとサンダーソニアとマリーゴールドは原作と違い、逃げ出した後そのまま成長した感じです。
あと3人とも年齢が…リュートより1つ上です。

次回は、女ヶ島上陸です。

乞うご期待!



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第13話 女ヶ島上陸

皆さんこんばんは!

今回は、女ヶ島での出来事とそして!

それにしても…タイトルの才能ない気がしてきました。

それではどうぞ!


三人称 side

 

ー女ヶ島近海ー

 

ここは女ヶ島(アマゾンリリー)のある凪の帯(カームベルト)である。

海には海王類などがうじゃうじゃおり、

九蛇海賊団の海蛇のおかげでリュート達の船も安全に着いていた。

島に上陸しようとすると、

シャボンディからあとを付けてきたのか海賊船がリュート達に近づいてくる。

どうやら彼らも海蛇のおかげで近づいてくるようだ。

船長らしき男が雄叫びをあげる。

 

「お前らー!ついに見つけたぞ!女ヶ島だ!上陸しろー!」

 

船が女ヶ島に近づく中、九蛇海賊団は迎え撃とうとしていた。

 

「…俺はご馳走を貰う側の人間だ。

その地を踏み荒らすというのなら潰すとしよう」

 

リュートは月歩で海賊船の上空に飛び、その位置から下に向けて…

 

「ゼロバースト」ズドンッ!

 

船を覆う玉を撃つ。

 

「なんだこれは!?船を戻せー!戻せー!」

 

だが時すでに遅し、リュートの放つ玉によって船は飲み込まれ、玉が消えた時には跡形も無かった(・・・・・・・)

 

「な、なんと…リュートは強いのじゃな…」

 

「あの男、船を消し去ったわ!男って誰でもあんなことが出来るのかしら?」

 

ハンコックがリュートの強さに驚き、女ヶ島の女性達は別のことに驚きメモをとる人などもいた。

リュートは自分の船に戻り、女ヶ島に上陸した。

島の女性達がリュートを物珍しく見る中、その日に歓迎の宴は行われた。

リュートに近付く女性がいると、セツナ達が止めたりする。

女性達が騒ぐ中、リュートはひっそりとその場を去った。

 

「この調子なら…どんな旅でも出来そうだな…」

 

「リュート」

 

崖で空を見ているリュートに、ユノが近寄る。

 

「なんだ?彼女たちのところに居なくていいのか?」

「キャハハハ、それはリュートもでしょ?何考えてたの?」

 

「俺は3人と…そしてカリファとどこまで行けるか考えてたんだ。

オレはお前達に出逢えて…嬉しいんだよ。

大切な…いや、愛してるんだ4人を…」

 

リュートは空を見ながら、振り向かずそう答えた。

するとユノはリュートに後ろから抱きついた。

 

「私だって…リュートに、セツナ、カリーナ、カリファに出逢えた事は嬉しいよ。

これからもずっと皆と一緒にいたい。

その気持ちはリュートと同じだよ」

 

そう言うユノは、

リュートがその言葉に振り返りユノの唇にそっとキスをする。

そのままリュートはユノの腰に手を回しユノが真正面に来るように座る。

つまりユノがリュートに向き合い、跨っている状態である。

 

「なぁユノ。それにセツナとカリーナ。

そこに居るんだろ?聞いてくれ。

俺は3人と付き合う事にするよ。

それと、これから2年くらい修行して…3人を強くする。

護りきれない時があるかもしれないしな…」

 

セツナとカリーナは嬉しくて歓喜の声を上げていた。

ユノは喋り終わったリュートにキスをしていた。

2人もする!と言ってリュートに口づけする。

こうしてリュートは3人の女性と恋人となった。

 

~翌日~

 

「本当にもう行ってしまうのか…リュート」

 

「あぁ、3人鍛えるついでに色んな事しなきゃ行けないしな」

 

リュート達は女ヶ島を離れ、たまたま見つけた島で修行を始めるのだった。

 

TO BE CONTEND




今回は無事女ヶ島に上陸しました。

次回は…乞うご期待!


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第14話 サイラス海賊団・前編

今回はオリジナル海賊団の話です。

ここである2人が…?

それではどうぞ!


三人称 side

 

ー死の島・レイザーランドー

 

レイザーランド。

その昔死の島と呼ばれ、数々の戦争がその地で行われ、

大地は荒れ果て、

今や海賊達の町や無法者達が住んでいた。

 

その島に二つの軍艦が近づいていた。

そして二人の男女が上陸する。

 

「ここの海賊達を倒すのに、俺たち二人が協力することになるとはな」

 

「それはこっちの台詞よ、ヒナの気分は最悪よ」

 

その二人は海軍大佐、スモーカーとヒナだった。

二人は町に向かって歩き出す。

 

「ここにいる海賊のなかで一番ヤバイのはサイラス海賊団だな。

賞金は五億ベリー。なんでも海軍大将から逃げ切ったとある。

何かしらの能力者だな」

 

「じゃあ、この町のボスもそいつかしら?ヒナ落胆」

 

二人がそんなことを言って歩いていると、荒くれもの達に囲まれる。

 

「ホワイトアウト」

 

スモーカーがそういうと手が煙となり、荒くれもの達を円上に攻撃する。

するとヒナに向かって攻撃を仕掛ける荒くれもの。

だがしかし、

 

「ロック」

 

ヒナは腕を使って向かってきた男を拘束した。

それを見て逃げ出すものは居なかった。

二人は疑問を覚えながらも次々と拘束、攻撃していく。

すると、町の方から一人の男がやって来る。

 

「ザーラス様だ!ザーラス様が来てくださった!」

 

ザーラスと呼ばれた男は両手に拳銃を持ち、二人を狙っていた。サイラス海賊団の船員であった。

 

「お前ら無事かぁ?ヒャーヒャッヒャッヒャ!

男は興味ねぇが女は上玉じゃねぇか」

 

ヒナは男に嫌悪感を感じ、睨み付ける。

 

「今とても不快よ…ヒナ不快。緊縛・鞭」

 

ヒナがザーラスに向かって、自身の腕から出る鉄の鞭で拘束しようとする。

その瞬間、ザーラスが構えていた銃を2人に撃ち込む。

その弾は海楼石で出来ていたようで、2人は腹を撃たれて蹲る。

 

「くそ、海楼石の弾か…!」

 

「まさか海楼石の弾を撃たれるなんて…ヒナ不覚」

 

その隙に開放された荒くれ達が、2人に海楼石の錠を掛け拘束する。

 

「ヒャッヒャッヒャ!男は牢にぶち込んどけ。

俺はこの女を船長の所まで連れていく。

目に浮かぶぜ、俺達に従うお前の姿がな。ヒャーヒャッヒャヒャ!」

 

スモーカーは引き摺られながら牢に連れて行かれ、ヒナはザーラスに胸を触られながら船へと連れていかれた。

 

「ありゃー…どうすっかな。助けるか…うーん悩むなぁ」

 

そしてそれを影から見ていた一人の男。

リュートであった。

 

sidechange

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

リュート side

 

〜遡ること数十分前〜

 

俺は親父に頼まれて数日前からレイザーランドに来ていた。

予想以上の荒くれ達に、見知った顔を見てはメモをしていく。

 

「ふぅ…こんなもんか。ん?」

 

全ての調査が終わるとこの街を支配しているサイラス海賊団の船員、ザーラスが一人の男に案内されて海岸へと向かっていた。

 

「仲間の報告では2人の海兵がここにやってきたとか。

能力者のようで助けが欲しいと」

 

「ほぉ、片方は女か。こいつはいいぜ!ヒャーヒャッヒャッヒャ!」

 

2人の海兵と聞き、とりあえず海岸へと向かう。

そして現在に至る。

 

プルプルプルプルッガチャ

 

「あ、親父か?今調査終えたよ。

この街はだいぶやばいと思う。

危険な薬の密輸をしてるようだし」

 

『分かった、暴れてくれて構わない。増援はいるか?』

 

「答えは分かってて言ってるだろ。じゃあ切るぞ」

 

「あぁ、よろしく頼む」

 

ガチャ

 

俺は許可を得るとまずは牢に向かう。1度見に行ったお陰でワープでなんなく飛べた。

 

「よぉ、元気そうだな。スモーカー」

 

俺の顔を見て驚いた後直ぐに眉間にシワを寄せる。

 

「まさかお前…サイラス海賊団にでも入ったか?」

 

「まさか、あんな奴らと一緒に居たら悪評がついちまうよ」

 

俺はそう言いながら牢の鍵を開ける。

 

「おいおい、俺を助けてどうするつもりだ。

お前に得はあるのか?」

 

「気にすんな、お前は因縁があるからここで終わってもらっちゃ困るのさ」

 

「…だが錠をどうするつもりだ?」

 

「簡単だ、上から聞いてるんだろ?俺の能力。

こうやって触れれば…」ジュワー

 

海楼石の錠はリュートが触れると水になり溶けだす。

スモーカーも知ってはいたが見ると驚いていた。

 

「さて…一時的だが手を貸してもらうとするか」

 

「しょうがねぇ、ヒナも助けないとだしな」

 

こうして俺とスモーカーはサイラス海賊団の船に向かうのだった。

 

TO BE CONTEND




今回は長くなるので前編です。

スモーカーとの因縁が深いリュート。その2人が協力してヒナを助けに…!?

乞うご期待!


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第15話 サイラス海賊団・後編

今回はヒナが…いったいどうなる!?

それではどうぞ!


三人称 side

 

ーサイラス海賊船ー

 

ザーラスが胸を揉んでいたからなのか、ヒナは顔が赤くなり、息も荒くなっていた。

 

「ハァハァ…一体どうするつもり?…んっ」モミモミ

 

「おいおい、分かってるだろ?俺達の女になるのさ。ヒャーヒャッヒャッ!

それに段々気分が乗ってきたんじゃねぇのか?

俺様のヤクヤクの実の能力で媚薬を出していたしなぁ?」

 

ザーラスの言った通り、ヒナは段々と気持ち良くなっていた。

抗う気持ちがない訳では無い。だが、落ちるのも時間の問題…そしてついに船長のレイザーの元に辿り着く。

 

「ザーラス、その女どうした?」

 

「あまりにいい女だから捕まえてきたぜ。船長、俺達の船で弄んでやろうぜ」

 

「そりゃあいい、女には飢えてたところだしな。

おい、服破け」

 

レイザーの言葉にザーラスがヒナの服を破く。

ヒナは抵抗もできず、裸にされていた。

 

「くっ…ヒナ屈辱」

 

「ヒナって言うのか、ほら今から遊んでやるよ」

 

レイザーがヒナの胸に手を伸ばそうとした時だった。

 

ザシュッ

 

切られる音とともに、レイザーの手が切断されていた。

 

「ぐわぁ!誰だ…出て来い!」

 

するとその声とともにヒナの近くに飛び降りてくるリュートとスモーカー。

 

 

「ヒナ、無事か?」

 

「ほら…これやるから被ってろ」

 

スモーカーが無事か確認し、リュートはスーツをヒナに被せる。

 

「貴方…リュートね。何のつもり?」

 

敵であるリュートに警戒するヒナ。

それを見たリュートはヒナに近づきこう言った。

 

「バーカ、戦いたいなら後で相手してやるよ」ポンポン

 

頭をポンポンされ、ヒナは赤くなっていた顔がさらに赤くなる。

 

(顔がカッコイイからこんなのされたら…//)

 

「さてと…ほら立てよ、レイザー。まだ戦えんだろ?」

 

「お前は…誰だ。名前を名乗れ」

 

「あぁ、分かんなかった?」

 

そう言ってリュートは指をレイザーに向ける。

 

「俺の名はモンキー・D・リュート。

今からお前達を消す男の名だ」ズドンッ

 

リュートは名乗るとゼロショットでレイザーの足を撃ち抜く。

船員達が能力者と思い海楼石の弾を撃ち込むがリュートには効かずすり抜けていく。

 

「てめぇ一体なんの能力者だ!」

 

「知ってるだろ?通称海の実」

 

その言葉を聞いた瞬間船内が凍りつく。

海に出た者が、知らない者は居ないとされる程の海の実。

その能力を目の当たりにして信じざるおえなかった。

 

「クソ!他の二人に撃ち込め!」

 

スモーカーとヒナに撃とうとするが油断しなければ実力はある海軍大佐。

スモーカーは、敵を次々と拘束していく。

 

「ばかだなぁ、アイツらがそんなヤワな分けないだろ。

ま、あの世で俺と出会ったことを悔いてな」ズドンッ

 

リュートはレイザーの頭を撃つ。

そしてリュートは2人に向かっていく。

 

「なんだ?次は俺達か?」

 

スモーカーの言葉を無視し、リュートはヒナの錠を外す。

 

「2人とも無事でよかったな。じゃこれにて失礼」

 

リュートの去り際、

 

「ヒナ屈辱…だからリュート。

貴方は必ず捕まえてたっぷりと拷問してあげる」

 

「ん、そん時ゃ覚悟しとくさ」

 

リュートはヒナのその目が、ハートになってる気がした。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「あ、親父?終わった。

海軍大佐は来なかったかって?

さぁ?俺が倒した時には見当たらなかったけど?」

 

『そうか…ではな』

 

ガチャ

 

リュートは空を見上げ、こう思っていた。

 

(あいつらとは長い付き合いになりそうだ。

にしても…ヒナはやばい気がしてきたな)

 

TO BE CONTEND




はい、リュートによるサイラス海賊団の襲撃。
武器の密輸がドレスローザであるなら薬の密輸があってもいいんじゃないかと思ってこうしました。
はい、そしてヒナがリュートに…毎回こんなはずじゃないんです。指が勝手に動くんです。
許してください…。

次回はリュート達に不穏な空気が…!?

乞うご期待!


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設定的なの&バルティゴ番外編

説明とか色々あるので読んでいただけると幸いです。

あとタイトルでバレるかもですが余ったので少しある人物との絡みを書いてみました。

それでは、どうぞ!


オリ主の説明です。

 

モンキー・D・リュート

 

年齢 11歳→17歳→21歳

 

容姿

 

右頬に幼い頃獣の爪で切り裂かれた傷があり、

髪は黒髪ショート。

服装は子供のときはルフィと同じような感じだが、成長したあとは黒いスーツを着ている。

 

武器

 

基本はルフィ同様素手で戦う。

たまに刀を使う。

 

会得している実

 

ゴムゴムの実・ゼロゼロの実

 

能力

 

ゼロゼロの実は食べた実の質は落ちるが能力が使える。

 

ワープというと、空間に大きな穴が現れそこを潜ると行きたい場所に繋がっている。

 

弱点的なのは味方に裏切られるなど、予想していない攻撃が来るとダメージを受ける。

 

そして能力変化と言えば実の力を切り替えることができる。

 

海に認められているため、海を泳ぐことは出来る。

 

祖父ガープに鍛えられたせいで六式は使える。

 

覇気に関しては、覇王色、武装色、見聞色を使えはする。

 

だが覇王色以外は実戦で鍛えながら、確実に身につけている。

 

 

備考・補足

 

海の実を食べた者はもうすでに食べられている実は食べることはできない。

※ヒエヒエ、マグマグ、ピカピカなど

 

 

説明不足でしたので追加事項です。

 

悪魔の実は一口食べるとその能力が得られるというものですが、通常は2つ以上実を食べることが出来ないのです。

 

つまりリュートの場合は、

食べた実が2つ目以降という特殊な為に、

一口目を食べたとしても劣化能力を得られるだけで、

原作キャラが食べる分には問題はありません。

 

ですが、能力と相性が良ければ全部食べきることで、完全に能力が得られます。

 

相性良いかは食べれば分かります。

 

説明は以上です。

 

 

覇気などのダメージは喰らうが、悪魔の実による効果・ダメージは無効化される。

 

ただしヤミヤミの実と違い相手を押さえつけたりすることはできない。

 

 

セツナ

 

年齢 17歳→21歳

 

身長 175

 

容姿

 

本文にもあった通り銀髪ロングに侍のような格好。

目は赤と青のオッドアイ。

 

胸は中々の大きさでボンキュッボン…とまではいかないが本人は邪魔に感じている。

 

 

備考・補足

 

セツナはコウシロウの娘であり、くいなの義姉でもある。

 

リュートとセツナは似たような境遇で弟と妹がいるためお互いに小さい時はその話をしたりした。

 

セツナがリュートに毎度毎度勝負を挑んでいたのは、

リュートが好きで照れ隠しなのか、

それとも同じ歳の少年をライバル視していたかは本人にも分かっていない。

最近はリュートと距離が近づいて…?

 

 

ユノ(ミスバレンタインデー)

 

名前はアンケートにて採用致しました。

ご協力ありがとうございましたm(*_ _)m

 

2人目のヒロイン。

 

原作より若いが見た目は変わっておらず、リュートとは仲良くなっている。

 

段々原作とかけ離れていくが…そこはもうどうしようもないよね。

 

因みにリュートによると、

「守りたくなる笑顔」

だそうである。完全に惚気。

 

 

カリーナ

 

歌姫と呼ばれながら盗賊を続けていたカリーナ。

 

戦闘能力は多少あるがユノに劣る。

 

だがやはり段々原作とかけ離れていく。

 

まぁこの先は続き読んでからでお願いします。

 

 

シリウス

 

生存不明

下衆野郎

最初の最初はこんなつもり無かった。

だが悔いは無い…惜しい男だったよ。

 

 

スモーカー&ヒナ

 

年齢はリュートと同い年。

 

リュートと度々絡むが、それはまた別の話。

 

まぁ…色々と頑張ってるかな、うん。

 

 

サイラス海賊団

 

全員下衆の集まり。

街に住むのも配下みたいなもの。

もう滅んだ。

 

 

ビビ

 

年齢は原作通り。若すぎて流石にヒロインにはならなかった…悲しい。

 

だけど4年後にはヒロインに?なるかもしれない。

 

 

カリファ

 

1人目のメインヒロイン。

 

お姉さん風の完璧美人に見えるが、その実リュートには甘えたりするなど乙女である。

 

リュート曰く、

「酔ったカリファは可愛すぎて襲いたくなる」

という事らしい。

 

もう一度言おう、酔った彼女は可愛いらしい。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ーバルティゴー

 

三人称 side

 

ある晴れた日の平和な出来事であった。

バルティゴでは1人の少年が戦闘の訓練をしていた。

 

「ハッ!フッ!ヤッ!」

 

彼の名はサボ、リュートの義兄弟である。

 

「おー、サボ。訓練か?精が出るな」

 

そこにやってきたのはリュート。どうやら任務は片付いた後らしく、とても嬉しそうな顔をしていた。

 

「なぁサボ、たまには2人でどっか行かねぇか?

記憶が戻るかもしれないしな」

 

「俺は…分かった。行くよ」

 

サボは少し俯くと直ぐに顔を上げて返事をした。

こうして2人はリュートのワープゲートによってシャボンディ諸島に顔を出していた。

 

「リュート…兄貴、ここには一体何の用が?」

 

サボが自分の前を歩くリュートの呼び方に戸惑っていると、リュートは振り返らずにやさしくこう言った。

 

「無理しなくていい、なんでも好きなように呼べ。

呼び方が変わったとしても俺はお前の味方だ」

 

こうして2人は用事を済ませて、ワープを使って戻ろうとした時だった。

 

「へっへっへっ、珍しい実を持つやつを見つけたぜ。

これは高く売れるなぁ?」

 

リュート達の前に現れたのは人攫いの一団だった。

サボが武器を構え、戦おうとすると…

 

「はぁ、俺は今から義弟と帰るんだ。雑魚は…すっこんでろ!」

ドンッ!

 

リュートがそう言うと、人攫い達は次々に倒れていく。

サボが驚いた顔でこう言った。

 

「覇王色の、覇気」

 

そう、リュートも紛れもない王の資質を持った者であった。

だがリュートの場合はその力をあまり使わない。

あえて苛立った時や、時間が無い時に使う。

 

「この事は他の奴には内緒な?」

 

ニッと笑いながらサボに言うリュートは、やはり優しいままの兄であった。

 

TO BE CONTEND




思ったより長くなってしまった。

また新キャラや設定変更がありましたら新しく書くかもしれないです。
それではまた次回!

乞うご期待!

追記

今週だけ4話になりそう…


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第16話 海の上で大喧嘩

今回はリュート達に危機が…?


それではどうぞ!


三人称 side

 

リュート達は船に乗りながらいつもどおり過ごしていたはずだった。

 

「ねぇリュート、私の刀は知らない?」

 

「いや?俺は見てねぇけど」

 

「そう…見つかったら教えてね」

 

セツナがリュートにそう聞いた後、女部屋へ戻りまた探し始める。

1時間位経った時、セツナが部屋から怒りのような顔をして出てきた。

 

「ねぇ、リュート…刀見つかったわ」

 

「お?良かったな」

 

「それで私に何か言うことは無いかしら?」

 

その言葉に疑問を浮かべるリュート。

リュートが無いと答えるとセツナはこう言った。

 

「そう…なら教えてあげる。

好きになった相手にこんなこと言いたくはないけど、

貴方の字でこう書いてあったわ。

この刀を売りますって」

 

「そんなことする訳ないだろ。俺が売ったのは別の物。

セツナのに触れてすらねぇよ」

 

「なら何故私の部屋にこの紙があったの?」

 

「そんなの俺が知るわけないだろ。いい加減にしてくれ」

 

2人の怒りが上がっているのか段々喧嘩腰になる。

それを止めようとユノとカリーナが宥めようとする。

そんな2人にセツナはこう言った。

 

「2人も部屋を見てきたらどう?」

 

そう言われた2人は半信半疑で女部屋に向かう。

数分後、戻ってきた彼女達も怒った顔をしていた。

 

「リュート…酷いよ!私の大事な宝石売ろうとするなんて!」

 

「私も…大切な服売られそうになってた。

これホントなの?」

 

リュートは3人にそう言われてもまだ本を読んでいた。

 

「俺は書いた覚えはないし、女部屋にも入ってない。

それでも信じられないなら俺の部屋見てこいよ」

 

3人はリュートの部屋を見に行くことにした。

さらにそれから数分後、ドアを勢いよく開けたセツナがリュートの胸ぐらを掴む。

 

「どうして…どうして私の簪がリュートの部屋にあるのよ!」

 

「だから…はぁ、もういいよ。俺がやった。これで満足か?」

 

「っ!」パシンッ

 

リュートは頬を叩かれ、一瞬悲しそうな顔押するが直ぐに戻る。

 

「それで?3人は次の街で降りるのか?」

 

リュートのその言葉にユノが怒った。

 

「その態度はないよ!私達の大事なもの売ろうとしてさ」

 

「それもそうか…じゃあ、この船から俺が降りるよ。今までありがとな」

 

そう言ってリュートは、次の街で降りる準備をした。

3人とも何も言わずにその様子を見ていた。

するとリュートが部屋から背中にバックだけを持って出てくる。

 

「食料はまだまだあるし、無事に東の海に戻れるだろ。

次の街でお別れだ」

 

リュートはバックを持ったまま、隅の方で街に着くまで本を読み始めた。

 

「ねぇ、ほんとにリュートじゃないの?」

 

「言っても信じないだろ?だから俺がやったって事でいいよ。面倒臭い」

 

「なっ…私達の物が売られそうになってなんでそんなに冷たいの!?」

 

「面倒事は嫌いなんだよ…ったく」

 

「…その、ごめんなさい」

 

リュートは本から目を離すと、立ち上がってセツナに近づく。

セツナも顔を上げる。

 

「誤解は解けたって事で良いんだな?」

 

「うん…ホントにごめんね」

 

「分かってくれたならいいけど、次からは真っ先に疑うのやめろよな。

それに俺の方こそ泣かせてごめんな」ナデナデ

 

リュートは泣いているセツナの頭を撫で謝った。

だが…この出来事はまだ終わりじゃなかった。

始まりに過ぎなかったのだ。

リュート達に最悪の出来事が起ころうとしていた!

 

TO BE CONTEND




今回は言われもない罪にリュートとセツナ達が喧嘩をしました。

次回は続きとなりますが一体どうなる!?

乞うご期待!


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第17話 リュート決断、別れの時!?

別れの時!?一体どうなる!?

それではどうぞ!


三人称 side

 

ーとある港町ー

 

前回の一騒動から一週間後の事だった。

 

ガチャ

 

「なぁ、誰か俺の電伝虫知らないか?…おーい?」

 

リュートが部屋に入ってみたものとは…3人が電伝虫を使って誰かと会話しているところだった。

3人ともとても楽しそうに話しかけている。

一体誰なのか近づいていくと声が聞こえる。

 

『それで、3人共無事なのか?

リュートとかいう男に何かされたか?』

 

「大丈夫です。何も気づいてませんから。

それにしてもまさか海軍元帥(・・・・)からスパイを頼むだなんて幼い頃の私には分かりませんでしたよ」

 

『まぁそう言うな。ガープから聞いた話で直ぐに知り合いを調べたんだ。

君たちが無事で何よりだ。ではまた連絡する』

 

ガチャ

 

会話が終わると3人はまた楽しそうに会話をしている。

リュートはその場にはいなかった。

話を聞いて仲間を信じれなくなったリュートは夜に船を降りることを決意したのだった。

 

「ねぇ、ほんとに今夜リュートを襲うの?

私は嫌だよ?」

 

「何言ってるの、襲うわけないでしょ。

あんなの演技よ、演技」

 

「でもリュートにバレたら不味くない?」

 

ユノの問いにセツナはそう答え、カリーナは不安そうに言った。

そしてその夜…

 

(あいつらとも、この船とも色々あったけど…ここでお別れだな。

あいつらの事だ、多分上手く海軍元帥を騙してるんだろう。これ以上…危険な旅に付き合わせるわけにはいかないな。

前から考えていたことでもあった。

俺の懸賞金が上がってあいつらも、いつか巻き込んじまうって…。だからさよならだ。

またいつか…逢えたら逢おう)

 

リュートはその日、船を降りた。

翌日のことだった。3人が部屋を出て起きてるであろうリュートを見ると、いつもいる場所に居ない。

船を探し回ってもいない。

代わりにこんな手紙が置いてあった。

 

『この手紙読んでるって事は俺はもうその船には居ないんだろう。

セツナ達がまさか海軍元帥のスパイとは知らなかったよ。

あのとき部屋に入ってよかったよ。

殺られる前に俺は船を降りる。じゃあな』

 

手紙を読んだユノとカリーナは泣き崩れ、セツナは震えていた。

 

「だから言ったじゃん…。

リュートにバレたら…不味いって…」ポロポロ

 

「だって…そんなの…私は」

 

こうして3人は一日中泣いたのだった。

 

一方その頃リュートと言えば…

 

「え?売れる船がない!?」

 

ウォーターセブン、ガレーラカンパニーに来ていた。

 

「んまぁ、そうだな。そのお金じゃ船は買えない」

 

「まじかよ…最悪だ」

 

「カリファ、あとはお前に任せる」

 

ガレーラカンパニー社長、アイスバーグはカリファに任せて去っていく。

 

「リュート、何があったの?セツナ達は?」

 

「ん?…気にすんな、あいつらとは馬が合わなかったんだ」

リュートはそう誤魔化すが、カリファには見透かされていそうだ。

 

「そう…船が欲しいならお金稼いでくる事ね」

 

「まじかよ…どうすっかなぁ」

 

リュートは頭を抱えながらその場を去っていった。

 

(どうして別れたの…あんなに仲良さそうだったのに)

 

カリファはそんな彼の後ろ姿を見ながらそう思うのだった。

 

所変わってセツナ達の船。

泣き止んだ3人はリュートを探す旅を始めていた。

 

「ほんとにどこにいるか分からないリュートを探すの?

私達…見放されたのよ?」

 

「探す、リュートは分かってて船を降りたかも知れないし」

 

「ウシシ、それに宛が無いわけじゃないからね。

ウォーターセブン。カリファのいるそこに行けばきっと…多分」ポロポロ

 

カリーナは泣きながらそう言った。

2人はカリーナを慰めつつ、

ウォーターセブンに向かっていくのだった。

 

「よし、行くか」

 

リュートはお金を集めた後、新たな旅のために買った船で出航を始めた。

 

「仲間はいなくても…旅は出来るしな。

次はどんな冒険が待ってんだろう…そう考えただけでワクワクするな…」

 

どこか寂しそうな顔をしながら、

リュートはそう言ったのだった。

 

〜数週間後〜

 

ーウォーターセブンー

 

セツナ達はカリファ会いに来ていた。

 

「え!?もう出発して2週間!?」

 

「ええ、何があったのか教えてくれない?」

 

「実は…」

 

セツナ達は悲しい顔で全てを話した。

するとカリファは3人に意外なことを言った。

 

「あら、それは貴女達が悪いわ。

リュートにとって貴女達は大切な存在だったはず。

きっと彼は聞いてたんでしょう、その後部屋を出て手紙を書いたんじゃない?」

 

その言葉に何も言い返せない3人。

さらにカリファは続ける。

 

「それに、リュートの字で大切なもの売るって書いてあるなんてありえないわよ」

 

「でもそれは…!」

 

「…リュートはね、海賊に物を取られそうな私を助けたくらいよ。

そんなの彼がするわけないわ」

 

「じゃあ誰が…」

 

「恐らくリュートに目をつけた連中の仕業じゃないかしら?

ほら、彼狙われてるじゃない?海の実の力を」

 

3人はハッと気づく。

 

「そう言えば…。

リュートはあの後部屋でドラゴンさんに何か言ってたような…」

 

「きっとそれよ。自分を狙う存在に気付いて自ら貴女達を巻き込まないように船を降りる決意をしたんだわ。

そして貴女達には懸賞金がかかっていない。

だから懸賞金が掛かる前に別れを告げたのよ…きっとね」

 

ユノとカリーナはカリファの話が終わると泣き始めた。

リュートがこんなにも思っていてくれたという嬉しさと、彼を信じきれなかった自分への怒りで。

セツナは涙を浮かべながら自分に対する怒りで震えていた。

どうしてあんなこと言ってしまったんだろうと。

 

「ほら、早く追いかけなさい。

彼の事更に好きになったでしょ?」

 

3人は海軍の敵になる事を決心した。

こうしてリュートを追いかける為に、3人は船を出すのだった。

その3人を見つめて、カリファは暗く俯いていることに誰も気づいていなかった。

 

TO BE CONTEND




な、長くなりましたが今回はまさかの解散!?

次回は一体どうなるのか!


乞うご期待!


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第18話 リュートVS海軍大将!?

今回は海軍大将のあの人が登場!?
そして3人との関係はどうなるのか!

それではどうぞ!


三人称 side

 

ー???ー

 

とある島にリュートは上陸していた。

 

「ここで食料でも集めるかな」

 

そんなことを考えると、目の前に青い髪をした男が現れる。

 

「あーらら?懸賞金8000万ベリーのモンキー・D・リュートか?」

 

リュートは後ろに飛んで警戒する。

「俺は青キジってんだ。よろしくな」

 

青キジはそう言うと、氷を腕に纏い戦闘態勢に入る。

 

「早速で悪いんだけど、お前さんを捕まえる」

 

「あーあ、最悪だよ。なんで海軍大将と…」

 

「そう言いなさんなって、抵抗しなけりゃ苦しまなくて済むぞ?」

 

「そりゃこっちのセリフだ。俺に能力が効くとでも?」

 

2人は睨み合い、戦闘が始まる。

まずはリュートが嵐脚や遠距離で攻撃を仕掛ける。

青キジは氷の壁で交わしたりしながら、氷の槍をリュートにぶつけていく。

だが、能力はリュートには効かない。

 

「これならどうだ?氷河時代(アイスエイジ)

 

「あっぶね、間接的に凍らせに来やがった」

 

「外しちまったか、これはどうだ。アイスサーベル」

 

青キジは地面を凍らせ、氷の剣を使ってリュートに向かっていく。

だがリュートはまだ能力がある。

 

「そう簡単に食らうかよ。ゼロショット」

 

「あぶねぇな、お前さんもなかなかやるな」

 

その頃リュートがある島に向かったと言う話を聞き、ユノ達はその島に上陸していた。

すると近くで戦闘の音が聞こえてくる。

3人はそこにいるかもしれないと向かった。

 

「リュートに…あれは青キジ!?」

 

3人が目にしたのは青キジと戦うリュートの姿だった。

 

「なんだ…もう追い付かれたのか」

 

「リュート!なんで逃げないの!海軍大将だよ!」

 

「へぇ、大将ね…お前らには関係ないだろ」

 

「あるよ!私達はリュートの仲間だよ!」

 

リュートは驚いたように振り返る。

別れたはずの、ユノ達を見て悲しそうに言った。

 

「もう俺とお前達は別れたはずだ。関わろうとしないでくれ」

 

「お嬢さんら、仲間って言ったがそれは本気かい?」

 

「…勿論、世界政府を敵に回すつもりよ」

 

「そうか…ならお嬢さんらも捕まえないといけない。アイスタイム」

 

リュートはすぐさま3人を抱えて躱す。

そして3人にこう聞いた。

 

「全く…後戻りはできないぞ?それでも俺と一緒に来るか?」

 

ユノは涙を浮かべ、カリーナは笑顔で、セツナは嬉しそうにうん、と答えた。

 

「ったく、俺が船買った意味が無くなっちまったな」

 

「それなんだけどね…私たちの船さっき壊れちゃって…」

 

「まじかよ…まぁいいか、この機会に船も替えるか」

 

「おいおい、まだ戦いは終わってねぇぞ」

 

「んー…まぁ3人守んなきゃだしここでおさらばってことで。じゃね」

 

リュートは後ろにワープを開くとすぐさま飛び込み、閉じて逃げたのだった。

こうして、海軍大将と互角に戦い、逃げ切ったこともあり、懸賞金が5億ベリーに跳ね上がっていた。

 

「急に船を離れてごめんな…これからもよろしく頼む」

 

「キャハハハ!…もう離れないでよね」

 

「そうそう、次離れたら許さないからね」

 

「その…なにも言わなくてごめんなさい」

 

3人ともリュートに自分の言葉を伝える。

するとリュートはセツナに、

 

「ならこれから隠し事無しな?俺もセツナ達に隠してること全部見せてやる」チュッ

 

セツナの額に口づけすると、自分の持つ力を見せ始めるのだった。

 

TO BE CONTINUED




無事に仲直りしたリュート達。いやー良かったですね。
そして懸賞金また上がっちゃいましたね…。

次回は、修行開始と思いきや…?

それと次週は番外編の投稿となります。

乞うご期待!


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1ーデート?

今週は番外編2連続投稿です!

甘々なリュート達を頑張って書きますので見守ってあげて下さい。

それではどうぞ!


三人称 side

 

ー海の上ー

 

セツナとリュートが船に乗ってゴサ村に向かっていた頃、2人の前に海上レストランバラティエが現れる。

 

「少し腹も減ったし、何より美味しそうだ。寄ってくか?」

 

寄っていく、とセツナが言った時彼女はこの状況はデートではと思い、顔を真っ赤にした。

 

「どうした?熱でもあるのか?」ピトッ

 

更にリュート追い打ち(おでこをくっつける)により、セツナはクラクラしながらも海上レストランに入っていく。

 

ー海上レストラン・バラティエー

 

2人が入ると中々の賑わいで、多くの人がいた。

席に案内され、対面で座った2人が注文する品を決めると、ウェイターを呼んだ。

 

「ご注文は何にしますか?マドモアゼル」

 

「私は…これとこれで」

 

「畏まりました。そちらの方はどうされますか?」

 

「俺はこれとこれで」

 

そう言って注文を取り終えると、セツナに対して目がハートになった男が寄ってくる。

 

「貴女は一体…戦場に咲く一輪の花とでも言うべきでしょう、お名前をお聞かせください」

 

まぁ誰もが知るサンジである。

リュートは見ているとだんだん視界に入れたくなくなったのかセツナを隣に座らせる。

 

「悪いけど、こいつは俺の妻なんだ」

 

「それは失礼した、それでは当店をお楽しみください」

 

何とかなったな、というリュートの言葉が聞こえているのか聞こえていないのか、

セツナは顔を赤くしながらリュートにもたれ掛かり腕に抱きついていた。

 

「…セツナじゃなかったら許してないかもな」ニッ

 

「なっ…!///」

 

その言葉にセツナはさらに顔を赤くする。

こうして2人の食事は楽しい時間となったのだった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ーアラバスタ王国・レインベースー

 

カリーナはリュートと2人で服を買いに来ていた。

色々と取っていく中、

あれもこれも取っていたら流石に無駄遣いと思い、

試着後リュートに選ばせていた。

 

「俺が選んでいいのか?その、カリーナが着るんだろ?」

 

「ウシシ、リュートの好みなら誘惑できるじゃん?///」

 

「それを言われると選びづらくなるだろうが///」

 

などと2人は会話しながらも試着を繰り返し、決めた服を買っていく。

 

「会計は済ませといた、次行くぞ」

 

カリーナは準備の良さに感心しつつ、腕を絡ませる。

店を出た2人は、カリーナに連れられランジェリーショップに…

 

「次はここか…じゃあ入るか」

 

リュートが平気そうにしているのを見て目を丸くするカリーナ。

リュートはカリーナと共にランジェリーショップに入る(何故か周りが嬉声を上げていた)。

 

「こ、こんなのどう?///」

 

「いいんじゃねぇか?」

 

動揺しないリュートにカリーナは不満を覚えながら、選んでいく。

時々リュートは目を逸らすのを確認するとカリーナは嬉しそうに買っていた。

 

(どれもやばいな…誘われたら誘惑に負ける気がしてきた)

 

内心焦っていたリュート。

ポーカーフェイスはいつの間にか、

身についていたのだろう…。

 

そうして2人の時間はあっという間に過ぎていった。

 

ー???ー

 

とある街、2人の男女が腕を絡ませ歩いていた。

その男女はリュートとユノであった。

2人は何も言わず、ただ笑顔で歩いていた。

ふと、ユノの視線がある店に向く。

リュートもその方向を見てみるとアクセサリーの店だった。

 

「なんか買ってくか?」

 

「…いいの?」

 

当たり前だろ?とリュートが言いながら2人でアクセサリー店に入っていく。

 

「何が欲しいんだ?好きなの選んでくれ」

 

「えーと、まずこのネックレスと…この指輪かな?」チラッチラッ

 

どうやら遠回しに彼女はプロポーズさせたいらしい。

 

「…分かったよ、これとこれ下さい」

 

会計を済ませると、リュートはユノと向かい合う。

まずはネックレスからと言い首に付ける。

 

「似合ってるな…綺麗だ」

 

「キャハハハ…ありがと///」

 

「左手、出してくれるか?」

 

「はい…」スッ…

 

ユノの差し出された左手の薬指に、リュートは指輪を嵌める。

ユノは嬉しそうに涙を流しながらリュートの胸に顔を埋めていた。

 

「うぅ…嬉しすぎるよリュート…愛してる///」ポロポロ

 

「あぁ、俺もだ…愛してる」

 

こうして1組の夫婦が…ではなく婚約指輪のようでユノは婚約者となっていた。

他のメンバーから色々と言われるがそれはまた別の話…。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー魚人島・市街地ー

 

ある時カリファとリュートは、魚人島を観光していた。

政府から追われる身になったと言えど女性である。

 

オシャレはしたい!

 

とリュートを半ば無理矢理連れてワープを使ってきていたのだ。

 

「リュート、エスコートお願いできるかしら?」

 

「勿論、喜んで」

 

リュートはカリファと腕を組みながら、

服屋へと入っていく。

あれやこれやと服を選ぶカリファ。

楽しそうに選ぶカリファを、リュート優しい笑顔で見守っている。

 

「これなんてどうかしら!あっ…ごめんなさいあまり服買う機会なくて」

 

「カリファが楽しいならそれでいいよ。それにその服似合うと思うよ」

 

ニコニコしながらリュートに言われ、試着をする。

数分後カーテンを開けた彼女は、

胸元の見える黒色のセーターと、いつものような履いているのか分からない様なパンツタイプのズボンを着ていた。

 

「ど、どうかしら?その…似合ってる?///」

 

上目遣いにやられたか、リュートは一瞬クラっとしカリファと濃厚なキスをする。

 

その後店を出て、リュートはユノと同じように指輪を買うことにした。

どうやら魚人島ではダイヤモンドの金指輪を婚約指輪にしているらしい。

 

「この指輪、サイズ少し大きめの1つください」

 

カリファの指を採寸し、

少し大きめの指輪を受け取ってベリーを払う。

 

「じゃあ…手を出してくれるか?」

 

「はい///」スッ…

 

リュートは差し出された左手の薬指にダイヤモンドの指輪を嵌める。

2人は見つめ合い目を瞑り、唇と唇を…。

 

勿論その後カリファは他のメンバーに問われたそうな。

 

 

TO BE CONTEND




甘々…( ゚∀゚):∵グハッ!!

番外編1話を飾るのはとてつもなく甘い話でした…。
魚人島での指輪とかはオリジナルです。
カリファの話は仲間になった後のお話です。

次の番外編は勿論クリスマス!

乞うご期待!


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2ークリスマス

メリークリスマス!

今回はクリスマスの短編集的な感じです。

甘々になってしまう…( ゚∀゚):∵グハッ!!

それではどうぞ!


三人称 side

 

~セツナ・カリーナの場合~

 

ー雪の国・スノーアイランドー

 

リュートは1度幼い頃に訪れた事のある雪の国、スノーアイランドに来ていた。

その両腕にはカリーナ、セツナがいた。

この時期になるとどこの国も、クリスマスという行事を行うらしい。

そこに柄の悪そうな男達が現れる。

 

「おいおい坊主、なに女侍らせて歩いてんだ?」

 

「そうだぜ、クリスマスは男女1組で過ごすもんだ。

片方寄越しな」

 

武器などを持ち、相手が一般人と思っているらしい。

 

「めでたい奴らだ…だから女性も寄らないと言うのに」

 

「あんだとてめぇ!」

 

一人の男がリュートに殴り掛かる。

が、リュートはそれを避けてカウンターを打ち込む。

 

「がはっ…」ドサッ

 

「全く…おちおちデートもできないってのか。

二人共、移動するぞ。しっかり捕まってろ」

 

2人は頷いて、リュートの腕に絡めている腕に力を入れる。

 

「剃」

 

リュートは2人を連れて剃で別の場所へと移動する。

教会の近くにまで来るとリュートは2人にこう言った。

 

「クリスマス…楽しもうぜ」

 

「ウシシ、当たり前よ」

 

「そうよ、だって私達はリュートが大好きだもの」

 

そう言った2人の顔はとても笑顔で輝いていた。

リュートは恥ずかしくなったのか、

2人の唇に軽く口ずけすると、

2人を連れて予約していたレストランに向かう。

 

ーSNOWレストランー

 

凄腕のシェフがいるこのレストランに来たのは、そのシェフがリュートの友人だからである。

リュートは2人に食べさせたかったのと、紹介したかったのだろう。

店に入ると2人を席に座らせ、厨房に向かった。

 

「よぉ、久しぶりだな。リクト」

 

「リュートじゃねぇか、どうしたんだ?」

 

「今日は客としてきたんだ。おすすめの料理を頼もうと思ってな。

それに紹介したい奴らがいる」

 

「そうか、分かった。料理を持っていく時に紹介してくれ」

 

リュートは席に戻ると、料理が来るまでの間2人と色々な話をして楽しんでいた。

リクトが料理を運んでテーブルに置くと軽くお辞儀し挨拶をした。

 

「私はこの店のオーナーをやっている、リクトと申します。友人であるリュートとは幼い頃からの…」

 

「硬い」

 

「分かったよ、とまぁこいつの事よろしく頼みます。

マイペースだけど優しいやつです」

 

2人はその言葉に頷き挨拶をする。

 

「私はカリーナ、リュートが助けてくれて仲間になったの。

優しさは知ってるしマイペースなのも可愛いと思ったりするわ。ウシシ」

 

「私はセツナって言います。リュートには何度も勝負を挑んだりしたのに、それでも優しくしてくれたリュートが好きなんです」

 

「お前、この2人に好かれるなんて羨ましすぎるだろ」

 

「奥さんいるくせにそんなこと言ってんじゃねーよ」

 

4人が楽しく会話し、食事を終えた時だった。

 

「さて、俺達はそろそろ帰るよ。どうせ会計は要らないって言うんだろ?じゃあな、また会おうぜ」

 

「その通りだ、お前には借りがいっぱいあるからな。

あぁ、また会おう」

 

「またね、リクトさん」

 

「ばいばーい」

 

リュートとリクトは堅く握手し、リュートは2人を連れて店を出た。

 

「帰ろうか、俺達の船へ」

 

2人はまたリュートの腕に絡まり、街の中を歩いていくのだった。

 

sidechange

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

リュート side

 

~ユノの場合~

 

ユノは俺が出会った人々の中でも、常に笑顔だった。

泣かせたくはない、そう心に誓い接してきたつもりだった。

だけどまさかあんな事で泣いてしまうなんて…少し嬉しかったな…。

 

~数時間前~

 

ーシャボンディ諸島・46GRー

 

俺はユノと2人で式の話をしていた。

今日はクリスマスだからなのか人が多い。

ユノの手をしっかりと握りながら歩く事5分…

 

「お二人さん、いい品があるんだよ。見て行ってくれ」

 

おばあさんに声をかけられ、近寄ってみると紫の光るブレスレットがあった。

 

「お目が高いね、それはアメジストのブレスレットだよ」

 

俺は値段を見て…買った。

 

「左手を出してくれ」

 

「リュート、どうしたの?ブレスレット?」スッ…

 

差し出された腕に俺はブレスレットを付ける。

 

「アメジストは大切な人との愛を守護する石なんだってさ。…絶対幸せにする」

 

すると…

 

ポロポロ

 

「な、泣いてるのか?何か嫌な事が…?」

 

「ううん、私こんなに大切にしてくれるのリュートだけだから…。嬉しくてつい涙が」チュ

 

長い長いキスだった。

俺とユノは一旦唇を離すと、

お互いに見つめあってまたキスをした。

 

 

~現在~

 

今思うと人がいる中キスしてたとは…不覚だ。

けど、それも案外悪くないのかもしれない。隣で微笑んでるユノが望むなら…。

 

~カリファの場合~

 

エニエスロビーでの事件の後、俺はカリファを抱っこした状態でクリスマスを迎えていた。

カリファは恥ずかしいのか顔が真っ赤だが、

付近に人は居ないため俺はいちゃつき放題だった。

 

そう言えば婚約指輪を渡して1ヶ月位たったな

 

「こ、こんな事して…!///」

 

「嫌か?」

 

俺はいたずらにそう尋ねると、

小さい声で嫌じゃないと言われ、キスをする。

カリファにプレゼントするための指輪は用意していた。

クリスタルの指輪をカリファに見せると、涙を流し俺の胸に顔を埋める。

 

「どうしたんだ?」

 

「嬉しいの…堪らなくね。貴方が私をここに連れてきてくれたから。

もう、我慢しなくていいのよね…?」ポロポロ

 

あぁ、と俺が言うと激しいキスを求めてくる。

 

~数時間後~

 

事を終えた俺達は皆の所に戻り、出向の合図とともに船を出した。

 

(ほんと、最高だよ)

 

そう思いながら遠い遠い水平線を、まだ見ぬ冒険の地を見ていた。

 

余談だが、リュートはサンタコスの女性達に襲われたとか襲われなかったとか。

 

TO BE CONTEND




甘すぎて…書いてるこっちがコーヒー飲みたくなりました…。

さて、次回のお話は…おっと、お楽しみに!
それでは皆さん新年で会いましょう。

乞うご期待!


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3ー新たな年・そして願う

いつも読んでくださる皆々様、新年明けましておめでとうございます!

今年もリュート達の物語をよろしくお願いします。


リュート side

 

ー船の上ー

 

この世界では年が明けると、その年の初めに空に向かって願い事をする。

それは俺達も毎年していた。

そしてユノがある年末にこう言い出した。

 

「ねぇ、次の年明けは皆が願った事を言うって言うのはどう?」

 

だがそれが事件の始まりだった。

 

~年明け~

 

皆が皆、目を閉じ祈る中俺はある事を祈っていた。

 

(4人が俺の傍に居ますように)

 

「じゃあ言い合おっか。私はね…リュートの傍に居られますようにって。キャハハハ///」

 

ユノは照れながらそう言った。照れられるとこっちも恥ずかしくなる。

 

「私も同じだ…なぁ、4人共同じじゃないのか?」

 

「てことは…ウシシ、リュートは?」ジー

 

「リュートはどんな事願ったのかしら?」ジトー

 

俺はさっき願った事を気恥ずかしく思いながら告げた。

すると4人共顔を真っ赤にして部屋にせこせこと戻っていく。

どうやら聞いた方が恥ずかしくなったらしい…。そんな所も可愛いのだが。

 

sidechange

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ユノ side

 

私はリュートとベッドの上で寝ていた。

動かないのかと言われると、リュートが私を抱きしめて動けないから。

そのため、新年が開けたというのに言葉すら交わせない。

 

「リュート、起きてってば」

 

普段リュートを他人が起こすと起こした人物に攻撃を始めるが、私達が起こすと大丈夫なようで…

 

「ユノ~」グィッ

 

寝ぼけたリュートに引き寄せられる。

私は逆らうこと無く、抱きしめられるとおでこにキスをされる。

 

「おはよう…また俺寝ぼけてた?」

 

「キャハハハ、リュートの寝ぼけ姿は可愛いからいいの」

 

可愛いは嬉しくねぇよ、というリュートに私は自然と笑っていた。

そして、私達は皆を起こして新年を祝っていた。

 

sidechange

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

セツナ side

 

私は夜風に吹かれながら、リュートとお酒を飲んでいた。

リュートの方へと目線を向けると目線が合い、顔が真っ赤になる。

 

「セツナはほんと、普段とのギャップ凄いよな」

 

「そ、そんな事は無い!///」

 

顔を真っ赤にしても説得力がないと言われ、グラスを置くと押し倒される。

 

「…ふぇ?」

 

「セツナが欲しくなっちまった。新年あけましておめでとう。じゃあベッドに行こうか」

 

リュートに抱き抱えられて、抵抗することも出来ないまま2人で夜は寝たのだった…。

まぁ2人からはうるさいと言われて2人も一緒に寝たけど…。

 

sidechange

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

カリーナ side

 

今私は嬉しくて仕方なかった。

船でリュートと二人きりというのは新年の有難い時間だけだからである。

リュートの方に頭を傾け、めいいっぱい甘えるような声でリュートを誘惑する。

だけど…

 

「ん?なんだ、カリーナ。もう寝るのか?風邪ひかないようにな」

 

誘惑に気づかれずサラリとそう言ったの!酷くない?

それでもめげずに腕に胸を当ててみる。

すると?

 

「あのさ…せめて年明けてからな?」

 

リュートは腕を無理矢理離すと私を抱きしめてそう言った。

更に嬉しいと思った。約束してくれたのだから…。

 

「絶対よ?ウシシ」

 

彼のまずいと思った顔を見た後、私達は年が明けて部屋へと戻るのだった。

 

sidechange

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

カリファside

 

私は年明け直前に、リュートと年越しそばを食べていた。

年が明けて、そばを食べ終わるとリュートが私を抱えてこう言った。

 

「年明けたな。どうしたい?」

 

「えっと、今だけは独り占めしたい」

 

「そっか。俺はな、カリファを食べたい」ガバッ

 

そう言ってリュートは私をベッドに運ぶと、

押し倒してそのまま夜を過ごしたの。

愛してるわ、あなた♡

 

TO BE CONTEND




新年ってなかなか難しいもんですね。
オリジナルの設定作ってしまった…。

次回も未定です。

乞うご期待!


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第19話 修行のはずが…襲撃者撃退!

今回はオリジナルの敵登場です。

それではどうぞ!


三人称 side

 

ー無人島ー

 

リュート達は無人島に上陸し、修行をしようとしていた。

 

「ねぇ、ほんとにここでやるの?」

 

「嫌なら船にいるか?」

 

カリーナがそう聞くとリュートがそう返して、

カリーナは黙る。

リュートはまず、覇気の種類など説明から始めた。

戦闘経験が少ない3人は覇気をメモしたりしていた。

 

「ねぇ、覇王色って私達できるの?」

 

「それは分かんないけど…一応説明はしとかなきゃと思ってな」

 

その後説明を終えたリュートは3人にこの島の動物で訓練するのはどうかと提案した。

だが流石に無理と判断したのか、リュートが攻撃をすることにした。

 

〜一週間後〜

 

覇気を覚えて一週間、彼女達は才能があったのか飲み込みが早いのかは分からないが半分の確率で出せるようになっていた。

 

「リュート、覇気使えるようになったよ」

 

「まだまだ、使いこなせてるわけじゃない。

まぁ俺自身もだがな。そろそろ休憩にしよう。飯の時間だ」

 

リュート達が楽しく食事していると、その島に近づく不穏な影…。

 

「リュート…キスしよ?」

 

不穏な影に気づかないリュート達は、休憩中イチャイチャしていた。

 

「はいはい…んっ…」チュッ

 

「んんっ!?…はぁはぁ…舌入れるのずるいよ///」

 

「ユノずるい!私もキスする」

 

そんなことをしていると、リュートは島に近づく気配を感じた。

3人に待機させ、島の海岸に向かう。

 

「んじゃすぐ戻ってくるから。気は抜くなよ」

 

ー海岸ー

 

「おい、ここであっているのか?例の賞金首がいる島は」

 

「へい、旦那。この島にいるとの情報ですぜ」

 

その男、ライと呼ばれる賞金稼ぎである。

十数年前世界中にその名を轟かせた、数々の賞金首を倒してきた男である。

更にライは女に目がなく数々の女性を手篭めにしてきたそうだ。

 

「モンキー・D・リュート…あのガープの孫か。

女侍らせてるって聞くがそいつらを奪うのもまた面白そうだ」ニヤッ

 

悪い笑みを浮かべるライに突然矢が飛んでくる。

そこに現れたのは女ヶ島の女性達だった。

リュートに会うために来たのだろう、ライはその女性達に向かって自分の能力を発動する。

 

「マインドコントロール」

 

そう、ライは女性達の心を操ったのだ。

だが発動条件はある。複数の場合と一人の場合では条件が異なる。

複数の場合、全員が使用者を見下しているとき。

一人の場合は警戒しているときと言った心理をつく極めて厄介な能力である。

 

「フハハハハ、お前達は今日から俺の女だ。

手始めにリュートとやらの女どもを連れてこい」

 

女性達はユノ達を探しに森へと入っていった。

「俺はリュートという小僧を叩き潰してくるぜ」

 

「誰に言ってんだ?」

 

リュートが突然目の前に現れ、ライは一瞬戸惑った。

だが冷静さを取り戻すと、茶化すようにこう言った。

「お前もあの女達みたいにしてやろうかぁ?」

 

「はぁ…下衆が」

 

「このクソガキが!マインドコントロール!」

 

ライが能力を使うが勿論リュートには効きはしない。

するとライは武装色を纏ってリュートへと走り出した。

だがリュートも見聞色で避けつつ、

武装色を纏った拳を何発も叩き込んでいく。

 

「がはっ…なかなかやるじゃねぇか」

 

「当たり前だろう?伊達に海軍から逃げ切ってねぇよ」

 

「クソ…こんなやつに…!」

 

すると女ヶ島の操られた女性達がユノ達を連れてきていた。

その瞬間ライはユノ達の心を操ろうとする。

だがリュートは、

 

「よく見ててくれ。これが俺の隠してた事だ。“零”モード」

 

リュートの体から紫色の気が発せられる。その姿に3人は息を呑んだ。

だが表情を見て徐々に落ち着いていた。

リュートの顔は、いつもと同じ優しい顔をしていた為である。

 

「言っとくがこれは…とても危険でね。

ゼロショット」ズドンッ!

 

リュートの指から放たれるゼロショットは、

通常より威力が高くライの体に風穴を空けていた。

 

「ちく、しょうが…」

 

そしてこの出来事を気に世界政府はリュートの賞金を更に上げ、“紫銃”のリュートという異名がつくようになった。本人は恥ずかしさで一日船に籠ってたとか…。

 

そして1年後…リュート達は修行を中断して旅を再会していた。そしてエースを見送り、遭難したエースと実を食べるなどしていたある日…リュートが結婚することになる、とある出来事が起こるのだった。

 

TO BE CONTINUED




今回は覇気を含めた話でした。

そして、次回は…!結婚に繋がるエピソードです。

乞うご期待!


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第20話 リュート対元海軍大将!ユノの覚醒…!

今回はオリキャラの元海軍大将が出てきました。

それではどうぞ!


三人称 side

 

仲直りより数日前…

 

ーシャボンディ諸島ー

 

リュートは仲間達と別れて間もないときだった。

酒場に入ると一人の女性がカウンターで飲んでいる。

 

「隣いいか?」

 

「えぇ、勿論」

 

リュートは隣に座るとカクテルを頼み、女性と乾杯する。

そう…この時出会った二人の運命が再び思わぬ形で交わろうとしていた。

 

~現在~

 

リュート達は軍艦に囲まれ、逃げ場がない状態だった。

そして現れたのは酒を酌み交わした女性、桃獅子ことアルリエだった。

 

「あら…貴方があのリュートだったのね。残念だわ、いい結婚相手と思ったのに」

 

「俺も結構残念かなー。やり合うか?」

 

「そうね…倒した証拠はほしいから…島にいきましょ」

 

(ガッチリ囲まれてんな…逃げ出せたとしてもすぐに追い付かれるかも知れねぇ)

 

「…リュート、私たちも戦うからね」

 

「あぁ、他のやつらを頼む。…元海軍大将桃獅子…。初の女大将か。厄介なもんだ」

 

リュート達は軍艦に囲まれながら近くの島に上陸する。

桃獅子は剣を抜き、リュートも新技を試そうとしていた。

 

「なんでわざわざ移動した?理由を聞きたい」

 

「そうね…殺したくはないからよ。

フフ…私の虜にして上げる♡」

 

「好かれるのは嬉しいが、俺には先約がいてね。

諦めてくれ。零球(ゼロボール)」ポワンポワンポワンポワン

 

リュートの回りに小さな球体がいくつも現れる。

そきてその球はリュートの回りをフヨフヨと飛んでいた。

 

「あら?それが能力かしら。なら私も…アクアソード」

 

アルリエは片手を水の剣にし、もう片方の手には水を纏わせた剣を持っていた。

 

「厄介ではあるが…近づかなければいい。ゼロショット」バキューンバキューン

 

ゼロショットを避けつつアルリエは近づく。

リュートは待っていたと言わんばかりに零球をアルリエに当てていく。

最初は誰もがリュートが勝っていると思っていた。

だが…

 

「なんだこれ…動かねぇ」

 

「はぁはぁ…私の能力はね、水を操ることよ。

いくら直接的な効果は受けなくても拘束くらいはできるわ。さぁ…これで終わりね。

あら?私の部下が貴方の大切な人達を倒したみたいね」

 

リュートはそれを聞いて驚いていた。

何故なら彼女以外になら普通に勝てると信じて戦わせたのだから。

 

「ユノ!セツナ!カリーナ!無事か!返事をしてくれ!」

 

だが返事が返ってこない…。

リュートは自分の無力さに怒りを覚えていた。

「そんなに悲しむことはないわ。貴方は私の物になるんですもの」

 

「“零”モード…!」

 

リュートが紫色の気を放ちながら立ち上がる。

その姿に困惑しながら、アルリエは攻撃した。

 

「ぐはっ!効かねぇな…!」ドスッ

 

リュートはわざと攻撃を受け、隙をついてアルリエを気絶させる。

そしてユノ達の所へと走り出していた。

 

sidechange

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ユノ side

 

 

リュートが戦っている間私達は海兵達を蹴散らしていた。

するとそこに3人の女が現れたの。3人とも強くて、流石元海軍大将の部下と感じた。

 

「一万キロギロチン」ガキンッ

 

武装色の覇気を使って戦うけどもう持ちそうにない…。

 

(ごめんねリュート…私、負けちゃうかも)

 

「あの男は強そうだったけど貴女達はずいぶんと弱いのね。拍子抜けだわ」

 

「まだ…まだよ!うっ…」ドスッ

 

セツナが立とうとして腹にパンチを受けていた。

私もセツナに注意がそれて蹴り飛ばされる。

もうだめだと思ったとき、リュートがとても疲れたように現れたの。

 

「リュート?だめだよ!私達で勝って見せるから手は出さないで」

 

「…ごめんな、俺が弱いばかりに遅くなっちまった。

俺がお前達を守る」

 

「桃獅子さんがやられたの!?」

 

「嘘でしょ!?」

 

「…だったら敵は取らせて貰うわ!」

 

3人がリュートに標的を変えて向かっていく。

リュートは満身創痍で覇気をもろに受けていた。

 

(私も…強くならなきゃいけないの!)

 

私の強い気持ちで何かが変わった気がした。

立ち上がって目の前の石を名一杯相手に投げつけた。

 

「がはっ…」ドサッ

 

一人の女性が倒せたの。どうしてかは分からなかった。

それでも私は石を投げた。残りの二人にも。

そこで私の意識は途絶えた…。

 

ーバルティゴー

 

目が覚めたのは革命軍本部バルティゴだった。

 

「ここは…?」

 

「目覚めたんだな」ギュッ

 

目が覚めた途端、リュートが力強く私を抱き締めてくれた。二人も涙を流しながら私達に抱き着いてくれたの。

 

「どうして…?んむっ」チュッ

 

「ん…お前が能力者の覚醒を起こしたんだよ。

キロキロの実の力が周りに影響を与える位になったってこった」

 

「ほんと!?これでリュートの役に立てる?側に居られる!?」

 

「…なぁユノ。そんなに不安か?俺が捨てると思って心配か?」

 

「…!少しだけ…不安かな」

 

「なら…結婚しよう。そしたら一生側に居られるだろ?」

 

「う゛ん…愛じでる…!」ポロポロ

 

「バーカ、俺だって…愛してるさ」

 

そして私達の結婚式が船であるけど…それはまた別のお話。

 

sidechange

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

三人称 side

 

一方、桃獅子はセンゴクの前にいた。

 

「モンキー・D・リュート。彼の懸賞金…もっと上げた方がいいわ。あの力…覚醒すらしてないもの」

 

「なんじゃと!?…懸賞金10億ベリーと言ったところか」

 

「まだまだ上がるかもしれないわ…私も海軍に戻る」

 

「中将になるが?」

 

構わないわ、そう言って彼女は部屋を退室し、リュートの懸賞金が10億となったのだった。

 

TO BE CONTINUED




はい、という事で話題の覚醒を入れてみました。
周りの物の重さを変えられるという能力を得ましたね。

次回も乞うご期待!


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第21話 新たな出会いと約束!そして…

今回はある2人組が登場です!

それではどうぞ!


三人称 side

 

ードレスローザ王国ー

 

リュート達はドラゴンに言われ、ドレスローザを調査しに来ていた。

行き交う人形やおもちゃを見ながら1週間に渡り調査を開始した。

リュートは王宮に入れるように商人として稼ぎ、カリーナ達は酒場などで働きながら情報を集め、

夜に宿屋で報告し合ってまとめていた。

 

「なるほど…リク王という悪い王家がいたということか。

王宮にそろそろ向かってみるか」

 

リュートは王宮の中を歩いていた。

荷物を届け終わり、監視をつけられ外へと向かっていたのである。

 

「にしてもまさか10歳の子供と侍女が見張りとはね…」

 

「何が言いたいの?」

 

「もしかして、私たちが弱い…とでも?」

 

2人の女性?に睨まれながらリュートはそう言った。

そして振り返り、目線が合うようにしゃがんだ。

 

「君は何か悪魔の実でも食べたのかい?」ナデナデ

 

リュートは子供に甘い方であった…。

すると頬を膨らませて子供はリュートに手を触れる。

 

「そんなに言うなら見せてあげる!…あれ?」

 

未だに何も変化がなく驚く女の子。

侍女が警戒して1歩下がる。

 

「そんなに警戒しなくてもいいだろ。二人とも名前は?」

 

「シュガー。あと子供じゃなくて16歳よ」プクー

 

「…シュガーの姉のモネよ。貴方結構凄いのね」

 

2人が少しだけ心を開いてくれたのか、笑顔で自己紹介をした。

 

「…で、能力の副作用で見た目は変わらないと」

 

「そうよ、だから私はこれで16歳なの。

それにしても何故貴方に能力が効かないの?」

 

「それは秘密。だけどそうだな…シュガーが秘密教えてくれたんだ、変わりにプレゼントをしよう」

 

「?」

 

リュートはシュガーの両腕に両手で触れ、集中力を高めていく。

モネは少しだけ警戒しながら、シュガーはキョトンとした顔で見ていた。

すると…

 

ポワン

 

シュガーが煙で包まれていく。

 

「シュガー!…貴方一体何したの!」

 

「おいおい落ち着けって」ポンポン

 

「うっ…でも」

 

「よく見てみろよ。これが俺からのプレゼント」

 

煙が晴れるとそこには一人の女性が立っていた。

シュガーと同じ服で…そう、リュートは能力の副作用を消したのである。

 

「貴方…ほんとに一体何の能力を…いいえ、無粋よね。

ありがとう」チュッ

 

「私からも…」チュッ

 

リュートは2人の頭を撫でるとこう言った。

 

「せっかくの美人が子供のままなんて可哀想だしな。

それにモネも結構可愛いと思うぞ。

そんじゃ俺は行くから。俺はいつでも歓迎するぜ?

いつでも連絡くれよな」

 

そしてリュートはワープを使ってその場を去った。

2人は無くなったワープの先を見つめてこう言った。

 

「不思議な人…でもそれが魅力的でもあったわ///」

 

「うん、とっても…今度あったら私ついて行っちゃうかも///」

 

また女を落とした…罪な男である。

その後も何度か会い、数年後迎えに来ると約束した。

その事を3人に話すと2人は呆れられたらしい。

ユノはユノで結婚したからか余裕なようだ。

またシュガーはドフラミンゴが帰ってくるときどうしようか悩んでいたら、

子供に瞬時になれるようになったそうな…。

 

そして更に一年過ぎた頃だった…。

 

「リュート?どうしたの?」

 

「んー?セツナともそろそろ結婚しなきゃと思ってさ」

 

「///」

 

リュートはセツナにそう言って、結婚式を行った。

魚人島に行ってアラディンに船医の話を持ちかけたり、色んな事をして過ごしていた。

勿論修行は2年経った為完璧に終わっている。

更に一年後、カリーナとの結婚。

 

「よし、今日はカリーナが主役だな」抱き掲げ

 

「ウシシ、リュートもそうでしょ♪」

 

モネからの一報もあった。

 

「ねぇ…私の手と脚が鳥になったら貴方は…どう思う?」

 

「ん?何の事かは分からないが…似合うんじゃねぇか?」

 

彼女は嬉しそうに、通信を切った。

そして…それからまた1年の月日が流れた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

とある島である男が空を見上げこう言った。

 

「そろそろ…あいつの冒険が始まるな。

色んな事が起きるだろう。凄く楽しみだ」ニッ

 

男が笑みを浮かべると、

傍に居る3人の女性も笑みを浮かべる。

 

ー黒い服に身を包み、

 

ー革命軍の自由人(裏指揮官)と呼ばれ、

 

ー海に認められし男。

 

その名は…モンキー・D・リュート。

 

懸賞金20億ベリーの男である。

 

TO BE CONTEND




今回はモネとシュガーの登場でした!

そして次回は…外伝となります。

乞うご期待!


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4ー結婚秘話

今回は番外編という事で結婚秘話です。

それではどうぞ!


ユノ side

 

~ユノの場合~

 

いつも笑ってる私は、今とても緊張していた。

何故なら今日、愛する人であるリュートとの結婚式だから。

 

(緊張しちゃダメ…最初で最後の結婚式なのに)

 

そんかな事を思っていると、

 

プニューッ

 

リュートが私の頬を引っ張る。

 

いふぁいほ(いたいよ)やめふぇ(やめて)

 

「何緊張してんだよ、ここには俺たちしかいないんだ。

笑ってくれよ、な?」ニッ

 

その言葉のおかげで私の緊張は解けて、

リュートと一緒にセツナの方へ向く。

 

ー永遠の愛を誓いますか?

 

ーはい、誓います。

 

ー誓いのキスを…。

 

ーチュッ

 

こうして私とリュートは夫婦になった。

キャハハハ、愛してくれてありがとう、リュート。

 

 

sidechange

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

セツナ side

 

~セツナの場合~

 

最初は負けるのが悔しくて勝負を挑んでた。

 

100勝した時は嬉しかったのに切無くてもあった。

 

きっと彼の気を引きたかったから…勝負を挑んでた。

 

気が付けば、自分の口が勝手に動き着いていくと言った。

 

リュートは妹を失った時の悲しさを慰めてくれた。

 

どんな時だって傍に居てくれた。

 

それが何より嬉しかったんだ…本当は分かってた。

 

好きだって、愛してるって言いたかった。

 

なのにいつもトゲのある言い方しか出来なくて…。

 

テンパってはリュートに頭を撫でられてた。

 

隣に居るリュートに顔を向ける。

彼はこっちを向いてまた頭を撫でてくれる。

それがたまらなく嬉しかった。

 

カリーナが私達に問う。

 

ー永遠の愛を誓いますか?

 

ーはい、誓います。

 

ー誓いのキスを。

ーチュッ

 

そして私はリュートにキスされた後、こう言った。

 

私達なら、どんなことだって出来るわねって。

 

sidechange

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

カリーナ side

 

ウシシ、やっと私もリュートの妻に…そう思いながら私はリュートの隣に立つ。

 

今まで泥棒とかやってたけど、彼処でリュートと出会わ

 

なかったらこんな幸せな事…予想してなかったと思う。

 

だから…リュートの傍に居たい。

 

何年経とうと…その気持ちは変わらない。

 

「カリーナ…」

 

リュートに名前を呼ばれて、リュートに顔を向けると愛してるって…言ってくれた。

 

そしてユノが定文を言う。

 

ー永遠の愛を誓いますか?

 

ーはい、誓います。

 

ーそれでは誓いのキスを。

 

ーチュッ

 

私はその後嬉しさで涙が出て、前が見えなかった。

皆に祝福されてる、そう思うとさらに前が見えなかった。

 

sidechange

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

リュート side

 

カリーナとの結婚式が終わった時だった。

カリーナが嬉し涙で号泣したので少し虐めたくなり、カリーナ、セツナ、ユノを順番に抱き抱えて俺が作った高台にに登る。

丁度夕陽が落ちる頃だった。3人と一緒に見ながら俺はこう叫んだ。

 

「世界中旅して、革命起こして3人を幸せにするー!」

 

その後の事は覚えていない。

部屋に戻った後、どうやら3人と一緒に寝たらしい。

 

「…ずっと傍にいる」

 

3人に後から聞くと俺が寝言でそんな事を言ってたらしい。

恥ずかしさのあまりキスした後、

部屋に逃げたが一緒の部屋なのを思い出し出ようとするが、また3人に抱きつかれるのだった。

 

TO BE CONTEND




今回は短いですが結婚秘話です。


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第23話 アーロン、リュートに倒される

どうも皆さんこんばんはー!

今回からルフィ達を交えてストーリーが進みます!


それではどうぞ!


三人称 side

 

ルフィの船出の時、リュートは見送りをしていた。

ルフィは見送られた後、海賊になるため色んな島を言ったり、仲間を着実に増やしていたようだ。

そしてここ、アーロンパークでは麦わらのルフィと魚人海賊団船長、アーロンが戦っていた。

建物の中で戦っていた2人はルフィの攻撃で建物が崩れ、ルフィが立っていた。

 

「ナミ!お前は俺の仲間だ!」

 

ルフィがそう叫ぶと

 

「…うん!」

 

ナミが涙を流し返事をする。

村人達が喜ぶ中、ルフィに倒されたはずのアーロンが立ち上がる。

 

「まだ、立てるのか。だったらこれで…グハッ」

 

ルフィはダメージを受けすぎたのか倒れる。

 

「ルフィ!」

 

「シャハハハ!これで終わりだ!」

 

倒れたルフィにトドメが刺される、誰もが諦めた時

 

「おいおい、ルフィ。倒れるには根性が足りねぇぞ」

 

そこに現れたのはリュートであった。

 

「リュート!どうして…」

 

「約束したろ、ノジコ。必ず迎えに来るって。

ただまぁ…ルフィも成長したみたいだし良しとするか」

 

「誰だテメェは?まだ俺に歯向かう人間がいたとはな」

 

「あぁ、悪い悪いトドメだっけな。指銃」ドキュンッ!

 

リュートの指がアーロンに突き刺さり倒れる。

サンジ達、村人達は驚いていた。

あのルフィが苦戦した相手を、

怪我していたとしても一撃で倒したからである。

村人達は再び喜んだ。

ルフィもその後なんとか起き上がる。

 

「あんたらルフィの仲間だろ?なかなか強いな」

 

「貴方は一体…」

 

「そこまでだ!貴様ら!チッチッチッチ!」

 

声の先には海軍が現れていた。

 

「なんという今日は大吉日(ラッキーデー)!いやご苦労、戦いの一部始終を見せてもらった。

まぐれとはいえ貴様らのような名もない海賊に魚人共が負けようとは思わなかった。そこのお前もだ。動くなよ」

 

ネズミのような男は続け様にこういった。

 

「だがおかげでアーロンに渡すはずだったお金も、このアーロンパークに貯えられた金品も全て私のものだ!

全員武器を捨てろ!貴様らの手柄海軍第16支部大佐ネズミが貰った!あ゛あ゛あ゛あ゛!」メキメキメキ

 

大佐のネズミはゾロに肩を掴まれ悲鳴をあげる。

 

「人が多いに喜んでるところに、水を指すんじゃねぇよ…!」

 

~数分後~

 

ボコボコにされた海軍の姿があった。

ネズミはまだ何か言っているが相手にしない。

ナミがルフィに帽子をかぶせるとネズミに近づく。

 

「ノジコを撃った分と、ベルメールさんのみかん畑をめちゃくちゃにした分」

 

「あァ!?」

 

バキッ!

 

ナミが棒でネズミの顔を思い切り殴り、水の方へと飛ばされる。

 

「ありがとうナミ、スッキリしたよ」

 

「あと1000発くらい入れてやれ」

 

ノジコとゲンがそう言うと、リュートがみかん畑とノジコを撃ったという事に怒っていた。

 

「そうか…途中で見てきたけどそういう事だったのか」

 

リュートは水に触れると体から電気を出して感電させる。

ゴロゴロの実の能力である。

 

「悪魔の実の能力者!こんなやつもいたなんて!」

 

ネズミが命からがら顔を出すと、ナミがまた近寄る。

 

「あんた達はこれから魚人達の片付け!

それからゴサ復興に協力!

アーロンパークに残った金品は一切関与しないこと!

あれは島のお金なの。それともう1つ」

 

ネズミの髭を引っ張りながら話を続ける。

 

「私のお金を返して!」

 

「覚えてろこの海賊共!

麦わらの男、ルフィと言ったな!お前が船長なんだな!

てめぇら凄いことになるぞ!俺を怒らせたんだ!復讐してやる…!

それにそこのリュートと言うやつ!お前もだ!」

 

海に入った海軍達は泳いで何処かへ去っていく。

 

「すごいことになるってよ」

 

「なんで俺が海賊王になること知ってるんだ」

 

「そうじゃねぇだろ、馬鹿だなお前」

 

「おい、どうする!マジですごいことになったらどうする!」

 

麦わらの一味の男達が口々にそう言いながら、海軍を見ていた。

村人達は歓喜の声を島中に伝えに走り出した。

 

「ところで貴方は?」

 

「あぁ、うちの愚弟が世話になってるようで」

 

「…!あんたリュートか!」

 

「あんたはいつぞやの…美女連れてた客!」

 

「リュート!?」

 

「兄ちゃん、なんでここに!?」

 

ウソップ以外が面識があるようで驚きを隠せないようだ。

 

「なぁ、誰なんだよ。紹介してくれよ」

 

「いや、自分で名乗るさ。俺の名前はモンキー・D・リュート。お前達の船長の兄だ」

 

「まじかよ!」

 

「ん?お前、ヤソップに似てると思ってら親戚か何かか?」

 

「俺はウソップ、ヤソップは俺の父親だ!」

 

リュートはルフィを見てこう思っていた。

こいつなら、こいつらなら海賊王になれると。

 

「さて、じゃあノジコ、みかん畑少しと一緒に行くか」

 

「えぇ、勿論!」

 

「ノジコ、いつの間にそんな約束…」

 

「ナミが稼いでる時に再会したのよ」

 

ノジコを抱えたリュートはみかん畑の方へと向かっていった。

 

「あんたの兄がリュートだったなんて…」

 

皆が皆色々思っている中ルフィはこう思っていた。

 

(兄ちゃんすげぇ強くなってた…俺ももっと強くならねぇと!)

心に誓い、リュートの向かった方を見ているのだった。

 

TO BE CONTEND




今回はアーロンの話でした。

話の都合上どうしても短くなってしまいますが、それでも応援して頂けると有難いです。
本名が公開されてしまいましたが、このままでいきたいと思います。

次回は…王女!?

乞うご期待!


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第24話 アラバスタでの出来事

さて…1番苦労した挙句、クロコダイルそんなに出ないアラバスタのお話です!

それではどうぞ!


三人称 side

 

「何?王国で海賊が暴れてる?

この国には俺がいると知らんのか」

 

「さぁね、サー・クロコダイル。

暴動中の国は海賊にとって良いカモなのよ。

…いくの?」

 

「そりゃ表の仕事もきっちりやらんとな。

"王下七武海"は海賊を潰す海賊。

民衆の英雄(ヒーロー)だぜ」

 

ーサンディアイランド・港町ナノハナー

 

海賊達が町を襲っていると、そこにクロコダイルが現れる。

 

「クロコダイル様!」

 

「サー・クロコダイル!」

 

「あぁ、やはり来てくださった!」

 

町民達が笑顔でクロコダイルの姿に喜ぶ。

 

「ん?まさか…!クロコダイル!」

 

「黙れ愚民共!俺ァそこの海賊の首を取りに来ただけだ」

 

「素敵…」

 

「そういってあんたぁ、いつも俺たちを助けてくれるんだ」

 

「アラバスタの守り神!クロコダイル!」

 

「砂漠の王!クロコダイル!」

 

町民立ちが声を上げてそう叫ぶ。

どうやらクロコダイルはとても信頼されているらしい。

 

「クハハハハ…まァ、なんとでも呼ぶがいい。

とにかく、この国で暴れてくれるな海賊共」

 

その言葉に海賊達が何かを言うが、クロコダイルは突っ込んでいく。

メッタ刺しにされた…そう思った瞬間砂が海賊たちを包み込み飲み込んでいく。

そして町民達に名を呼ばれながら無言で帰っていく。

 

ーゴーイング・メリー号ー

 

「英雄?クロコダイルはアラバスタの英雄なの?」

 

「しかしそのアラバスタの英雄がアラバスタを乗っ取ろうとは夢にも思ってねぇだろうな」

 

クロコダイルが英雄と聞き驚く一行はその後バロックワークスについてビビから説明を聞いていた。

 

「そのオフィサーエージェントってのは…」

 

「えぇ、集結するはず」

 

そうこうしているうちに、Mr.2ボン・クレーと出会い、対策をしていた。

 

それから数日後、クロコダイルがルフィに倒された頃リュート達は…

 

「シリウス、久しぶりだな…よく生きてたもんだ」

 

「えぇ、久しぶりですね。私はギリギリ穴に落ちて助かったんですよ。

そして今や貴方は革命軍。方や僕はアラバスタの裏の顔」

 

4年前にリュート達を裏切った、シリウスに呼び出されていた。

 

「サー・クロコダイルが万が一敗れた場合、僕は王を暗殺するという仕事がありましてね」

 

「そうかい…なぜ呼び出したんだ?」

 

「それは貴方への復讐ですよ。

麦わらのルフィはあなたの弟。

私が殺すといえば戦わざるおえなくなりますからね。

それに貴女達は私が頂くんですよ。クハハハハ!」

 

シリウスは不敵な笑みを浮かべながらそう言った。

リュートはシリウスを睨みながら、戦闘準備を始める。

それを見たシリウスは能力者のようで、体が馬に角の生えた姿になった。

 

「ウマウマの実モデルユニコーン。これが僕の力です。

クハハハハ」

 

「それは復讐のために食べたやつか…3人共、あれを使う。離れててくれ」

 

リュートにそう言われ、ユノ達は離れていく。

安全な距離まで離れたのかリュートがこう言った。

 

「さて…能力変化、メラメラ」ボゥ

 

リュートの体がとたんに燃え盛る炎になる。

 

「ロギア系ですか、なるほど…ですが私も武装色を使えまして…ね!」ブン

 

シリウスはそう言って攻撃を繰り出すが、リュートは全て避けていく。

 

「鏡火炎」ドォーンッ!

 

「ウア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」

 

シリウスは叫びながら燃やされていく。

リュートは歩きながらこう言った。

 

「悪いがお前は俺の相手じゃねぇ」

 

こうして、アラバスタで起ころうとしていた暗殺が一人の男によって阻止されたのだった。

 

ーアラバスタ・東の港タマリスクー

 

「ヒナ嬢!スモーカー大佐!たしぎ曹長がお着きに!」

 

「ご苦労様です」

 

「久しぶりね、たしぎ」

 

たしぎはスモーカーと話し、

その後泣きながら船へと戻っていく。

そして海軍本部にスモーカーが啖呵を切った後、一人の男が海軍船の前を通っていく。

 

「おい、そこのお前。止まれ」

 

スモーカーが話しかけると、どこかで見たような顔をした男が振り返る。

 

「…名前は?」

 

「リューですが、なんでしょう?」

 

「…こいつを捕らえろ」

 

スモーカーはイラつきを覚えながら海兵に命ずる。

勿論イラつきを覚えたのはヒナも同じであった。

 

「あれ?バレちった?やだなぁスモーカー君、見逃してくれよ」

 

勿論正体はリュートである。

 

「断る!」

 

その言葉と同時にヒナがリュートに向かっていく。

リュートは駆け寄ってくるヒナに警戒すると、その場にいた誰もが予想していないことが起きた。

 

ダキッ

 

そう、ヒナがリュートを抱きしめていた。

 

「リュート…貴方はヒナを虜にした。責任取って」

 

「………へ?」

 

流石にリュートも予想していなかったのか、

未だに現状が飲み込めていない模様。

 

「おいヒナ、見なかったことにしてやるから正気に戻れ」

 

「ヒナは何を」

 

スモーカーの一言にハッと理性を取り戻したのか顔を赤くしながらリュートに攻撃する。

 

「あっぶね、油断誘う為の行動かよ。まさかヒナがそこまで変わってるとはな」

 

リュートにそう言われ、ヒナは胸がズキンと痛んだ。

 

(どうして…どうしてヒナはこんな奴に!惚れてしまったの…心外よ、ヒナ心外)

 

「あ、そろそろ船戻んなきゃな。楽しかったぜ。また会おう」

 

「待て!お前ら逃がすな!」

 

リュートはワープを使い船に戻っていった。

2人はまた…リュートを逃がしたのである。

 

「あいつはほんとに…神出鬼没だな」

 

「ほんと…いつ現れるかたまったもんじゃないわ」

 

2人はそう言いつつ、何故か笑っていた。

いつか捕まえてやると、心ではそう思っていた。

 

TO BE CONTEND




はい、次回は…ロングリングロングランド?

乞うご期待!


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第25話 新たな力とウォーターセブン

今回はついに!ウォーターセブンです!
私自身待ちに待っておりました!

それではどうぞ!


三人称 side

 

麦わらの一味が空島で奮闘していると同時期に、リュート達はフォクシー海賊団に何故かデービーバックファイトを挑まれていた。

 

「おいおい、俺達は海賊じゃねぇぞ?何挑んでやがる」

 

「この俺が勝負を挑んだんだ、誰であろうと受けてもらう!」

 

「…で?俺に何を賭けろと?」

 

「あんたの女達だ。俺達はなんでもいいぜ」

 

「はぁ、話にならないな」

 

「なんだと!?」

 

「俺は女を賭けにするほど最低にはならない。

そうだな…あんた達が勝ったら俺の首くれてやるよ。

その変わりにあんた達が持ってる実を貰う。

これなら釣り合いが取れるだろう」

 

「ふざけんな!一体売ればいくらになると思ってやがる!」

 

「俺の賞金は20億だ」

 

「…それならいいだろう!タイマンで勝負だ!

円の外に出ても負け、ノックアウトされても負けのガチンコ勝負だ」

 

リュートの条件を飲んだフォクシー海賊団は、ルールを説明する。

 

「空はどこでも居ていいのか?」

 

「あぁ、構わねぇぜ」

 

(動物系の能力者か。たかが知れてるぜ!)

 

船長がそんなことを考えていると、リュートとの勝負の合図がなる。

 

「ノロノロビーム!」ミョンミョンミョン

 

手を使って何かの波動を出す。だがリュートはゼロゼロの実の能力者。聞くはずもなく…

 

「なんだ、それが切り札か。じゃあな」ドゴンッ

 

リュートが腹に1発入れるとノックアウトとなり、勝利した。

 

「さ、実を渡してもらうぞ」

 

「チッ…いいだろう、これだ」カパッ

 

箱の中に入っていたのはリンゴのような実であった。

リュートはそれを取り出すと一口食べる。

 

(!甘い…甘いぞ!)

 

ゼロゼロの実、能力解説。

ゼロゼロの実の能力者が、

自分と相性のいい実を食べた場合、

全部食べれば劣化版ではなく確実な能力を得られる。

相性がいい場合は甘く感じたり美味しく感じる。

 

「こりゃあいいや、早速試してみるとするか」

 

リュートがそう言うと、白い毛が生え、まるで虎のような顔になる。

 

「ネコネコの実モデル"白虎(パイフー)"か。

幻獣種じゃね?

まぁ、まずは一周してくる」ダッ

 

リュートが走り出すとカリーナが数える。

 

「1…2…3…3秒1位だね」キキーッ

 

それを聞くとリュートは剃を使って一周する。

 

「…1。1秒もかかんなかったね」

 

「速いな、これが白虎の力。チーターよりは遅いが俺と相性がいいからだろうな。より速さが洗練されてやがる。それに風に対して追い風とか感じなかった」

 

フォクシー海賊団はと言うとそそくさと帰っていった。

あんな動きを目の前で見せられてはもう挑めないだろう。

 

「さてと…それじゃあ次の場所に向かうか」

 

次なる度の目的地は決まっていた。

そう、ウォーターセブンである。

 

~数十日後~

 

ルフィ達が青キジと対峙していた頃、リュート達は水の都、ウォーターセブンに来ていた。

リュートはユノを連れてガレーラカンパニーへと向かう。

他の2人は勿論買い出しである。

リュートとユノがカリファに会い、船へ戻って数週間後の事。

そろそろアクアラグナが来ると聞き、船の避難にガレーラカンパニーを使っていた。

そう、ルフィ達もウォーターセブンに着いていた。

 

「お、ルフィじゃねぇか…ん?船が直らないと聞いたのか…あいつは仲間思いで良い奴だからなぁ…」

 

そう1人で考えていると、カリファにそろそろ任務が終わってエニエスロビーに向かうと告げられる。

軽くキスをした後、リュートは船の出港準備を始めた。

 

エニエスロビーにはガープに連れられ1度だけ立ち寄ったことがあり、

ここを守ったりするのは名誉あることだと言われた。

まぁ海兵になるつもりがサラサラなかった、

リュートにとってはただの目印になったぐらいだが。

 

数日後アクアラグナが迫ってくる日…街で騒ぎが起きていた。

麦わらの一味がガレーラの社長を襲ったということだった。

リュートはそんな話は信じていなかったため、

次の日の夜にアイスバーグに会いに行っていた。

すると寝ているはずのアイスバーグがCP9に襲われて逃げるところだった。

 

「お前は誰だ?」

 

「ん?あぁ、俺はリュート。ちょっと様子見に来ただけさ」

 

「お前がカリファと恋仲をしていた男か。

悪いがカリファは俺と許嫁の関係だ。

親同士が決めたことらしいがな」

 

「…へぇ、それは初耳だな」

 

「リュート、私は…」

 

「俺は強い、だからいい女ができる。分かるだろう?」

 

「ふぅん…じゃあお前より強ければ問題ないよな?」

 

リュートはそう言うと男と睨み合う。

だが火の手が回っていたため男達は逃げていった。

ナミ達を外に出すと一目散に船に向かう。

 

 

そして、エニエスロビーへと向かう海列車と並んで出航した。

 

「ちょっと挨拶にでも行ってくるー」

 

「あ、リュート!もう…ほんと自由なんだから」

 

リュートがワープで移動したのはCP9のいる車両である。

 

そこにはルフィの一味と思われるウソップと、サンジ、青いリーゼントがいた。

リュートに気づいたのか全員警戒しながら立ち上がる。

 

「やぁやぁ皆さんお揃いで。騒がしいもんだから隣からお邪魔しましたー」

 

「またお前か、なぜここにいる?」

 

「見りゃ分かるでしょ?侵入者だよ、侵入者」

 

「ま、エニエスロビーで戦えることを楽しみにしてるよ。じゃあね」

 

そう言ってリュートはワープの中に消えていく。

勿論誰も追えなかった。

なぜなら物凄い殺気で押さえつけられていたのだ。

そして海列車はサンジとウソップを車両ごと切り離し、

エニエスロビーへと到着していた。

 

TO BE CONTEND




新たな力を会得したリュートと、物語の大事なウォーターセブンでした!

そして次回は…!

乞うご期待!


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第26話 新たな仲間とルフィの仲間

前回の続きでエニエスロビーでの話です!


それではどうぞ!


三人称 side

 

ーエニエスロビーー

 

リュート達は船を降りて、エニエスロビーに上陸していた。

船はリュートの食べた実、スケスケの実の能力によって透明化していた。

なお、リュートは見えるようになっている。

セツナとカリーナに留守を任せ、

リュートとユノはルフィ達が来たと同時に、

カリファのいる場所へと向かった。

 

「ユノ、なんで着いてきたんだ?」

 

「カリファに許嫁がいるって聞いて…叱りに行くの」

 

「まぁ…あいつも俺が実を食べたせいで忘れてたんだ。しょうがないさ」

 

「諦めるの?」

 

まさか、とリュートは返して一瞬悲しい表情を見せて止まるが途端に笑顔で歩き出す。

 

「そりゃ、あいつが俺よりあの男を選ぶってんなら諦めるさ。けどあいつは真面目なんだ…。

だから迷ってるだろうな、俺かあの男か」

 

「キャハハハ、正妻は私になっちゃうね」

 

冗談めかしにユノは言うが、リュートはそうだなと言って本気でそう思っているかのような目をしていた。

 

~数時間後~

 

騒ぎに乗じて潜入したはいいものの、なかなかカリファの部屋には辿り着けなかった。

場所を知らないので無理もないが。

すると上からサンジが落ちてくる。ナミが上へと上がっていくのが見えたリュート達は追いかける。

 

リュート達が上の階に辿り着くと、部屋の中で声が聞こえる。

 

「私はあんたとは戦いたくない。リュートが大切にしてる人と戦いたくないの。お願いだから鍵を頂戴」

 

「…」

 

ナミの言葉に戸惑いながらカリファは無言で俯く。

リュートは扉を開け部屋の中に入る。

 

「鍵…渡してやれよ」

 

「…えぇ」ポイッ

 

ナミは鍵を受けとるとその場から離れていく。

リュートはカリファに近づきながらこう言った。

 

「さて、選ぶんだ。俺と一緒に旅をするのか…。

それともあの男と一緒になるためにCP9として俺を殺すか(・・・・・・・・・・・)

 

その言葉にユノとカリファは驚いていた。

「リュート…死ぬのは許さないよ」

 

「私は…ただ父の後を継ぎたいとは思ってたから」

 

「つまりは…敵ということでいいんだな?」

 

すると首を横に降り、カリファはこう答えた。

 

「今から…戦って勝った方の言うことを聞くって言うのはどう?」

 

リュートは既視感を覚えるが動こうとはしない。

カリファの回し蹴りがリュートの頭にぶつかると思った瞬間に足を寸でで止める。

 

「どうして目を積むって動かないの!ふざけてるつもり?」

 

「愛してるからだ。

言うことを聞かせるなんて出来るわけ無いだろ。

お前が無事ならそれでいいのさ」

 

カリファは涙を流してリュートの胸に踞る。

リュートは微笑みながら頭を撫でていた。

ユノは後ろから抱きついてはいるが…。

 

そしてリュート達はルフィの仲間が脱出する場所に飛んだ。

ルフィはどうやらレオパルドのロブ・ルッチを倒すところだった。

ルッチが倒れ、ルフィも動けない。だがルッチはなぜか立ち上がった。

 

「ここまでのようだな…終わりだ、麦わら!」

 

「おいおい、勝負はついたんだ。大人しく寝てろ」

 

止めを指すルッチの指銃を、リュートは手で受け止めた。

ルッチは驚きながら後ろへ退避する。

すると一瞬で距離を詰められリュートの指銃を食らう。

 

「ガハッ」

 

ルッチは気絶したようだ。もう動けないだろう。

するとリュートはルフィを抱えて下を見る。

どうやらメリー号が迎えに来たようで、

リュートがルフィを投げ下ろすと、

そのままユノとカリファのところに戻り、

船へと戻ったのだった。

 

ーリュート達の船ー

 

「その…皆よろしくね」

 

「カリファもリュートの奥さんにならないとね♪」

 

「えぇ、勿論よ…ね?あ・な・た♡」ギュッ

 

カリファは甘えるような声でリュートの腕に抱きつく。

リュートは戸惑いながらも口付けをした。できるだけ長く…。

 

こうして、リュート達に新しい仲間カリファが加わった。

 

ーガレーラカンパニー内の家ー

 

ガープ達がルフィの家に近づくと、その前にリュートが現れた。

 

「なんじゃリュート、ワシに会いに来たか」

 

「そうだな…元気そうで何よりだよじいちゃん」

 

ガープはその言葉に涙を流す。リュートはこれでもじいちゃんのことは好きである。

 

「それじゃあルフィによろしく頼むよ、じいちゃん」

 

「気を付けてな、ガハハハ」

 

上機嫌のガープはその後テンションをガクッと下げてルフィ達と会ったのだった。

 

TO BE CONTINUED




今回はカリファついに仲間に加わりました。

次回は…スリラーバーク?

乞うご期待!


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第27話 スリラーバークにて、メイド確保?

タイトルで分かるかたも居るかもしれませんが、
今回は新しい仲間が増えます。

それではどうぞ!


三人称 side

 

ースリラーバークー

リュート達はシャボンディ諸島を目指して、

霧の中船を走らせていた。

ルフィ達も遅れてはいるが霧の中でしゃべる骸骨と出会っていた。

リュートは仲間を船に置いて目的地へと足を運ぶ。

そして行き着いた先にはメイド服を着た金髪ショートの美しい女性がいた。

側にいる男は主人なのか彼女に強く当たっている。

 

「シンドリー!なぜいつも私にたいして強気でいられるんだ!私は主人だぞ!」

 

「舞台女優をやめて、シャボンディであなたに買われてからいやと言うほど、

汚いものを見てきたのですから当然です」

 

「ふん、お前は必ず俺のものになる分かりきった事だ」

 

そんな話を目の前で聞いていたリュートに驚く男。

リュートは一撃いれて男を気絶させると、シンドリーに近づく。

 

「今度は貴女のような男に拐われるのですね…もう私の人生は」ギュッ

 

リュートは彼女を抱き締めていた。

 

「っ!一体何を…同情なら要りません」

 

「大丈夫だ。俺があんたを連れ去って自由にしよう。

もう世話役何てやらなくていいんだ」ナデリ

 

リュートは愛くるしそうに頭を撫でる。

途端に緊張が解けたのかシンドリーは泣いた。

今まで我慢してたのか長く泣いた。

リュートは胸を貸して泣き止むのを待った。

 

「…落ち着いたか?まだ泣き足りないならいくらでも胸を貸すぞ」

 

「…いえ、もう大丈夫です。

その…自由にしてくれるのは有り難いのですがどうして私を?」

 

「笑うなよ?…一目惚れ。あんたが美人だからかな」

 

それを聞いてシンドリーはプッと笑い出す。

その笑顔にリュートも優しく抱き締めてシンドリーも抱き締め返す。

二人は出会って少しの間でお互いに心の距離が縮んでいた。これもリュートだからかもしれないが…。

 

「さ、行こう。俺達の船に」

 

「仲間がいるの?」

 

「仲間って言うか…妻かな」

 

「そう…所で私は何処に連れていかれるの?」

 

途端に機嫌が悪そうにシンドリーはリュートに聞く。

リュートは機嫌が悪いことに気づかず問いかけに答えた。

 

「シンドリーが行きたい場所に、住みたいところに行くよ。どこがいい?」

 

しばらくシンドリーが俯くと答えが出たのか口を開いた。

 

「じゃあ…貴方と同じところはどう?」

 

「俺の船に乗るって?でもなんでまた」

 

「他に行く宛もないの…だめかしら?」

 

「…分かったよ」

 

こうしてシンドリーはリュートと行くことを決めたのだった。

船に戻るとユノ達がリュートにジト目で聞いていた。

 

「また新しい女を作ったの…?」ジトー

 

「ほんと、相変わらずなのね」ジトー

 

「むぅ、後で絶対相手してよね」ジトー

 

「私だって、リュートの妻なんだからな?」ジトー

 

「私なんて相手にされてない気がするんだけど?」ジトー

 

そんな5人に頭が上がらないリュート。

シンドリーはよろしくと答えると女性だけにしてと言われたリュートが退室し、自己紹介が始まった。

「私はユノ、こっちの真面目なのがカリファ。

あっちで刀を磨いてるのがセツナ。

机で航海日誌を書いてるのがカリーナ。

あのみかん畑で収穫してたりするのがノジコ」

 

さっきまでの雰囲気と違い歓迎する一同。

その理由は次の言葉にあった。

 

「で、リュートにどう口説き落とされたの?」

 

「えっ?口説かれてなんか…ないわ」

 

「でも付いてきたって事はそうゆうことよね?」

 

「第一私は海賊の妻になんか…」

 

「あら?私達は海賊じゃなくて革命軍よ」

 

「嘘…そんなこと一言も」

 

「彼ね、あぁ見えてたまに鈍感な所があるから、貴女が飽きるまでなら乗せるって感じよ。

私達は別にいいけど貴女は早く素直にならなきゃ降ろされるわ」

 

カリファにそう言われ、シンドリーは途端に焦り出す。

リュートはただでさえ妻が多い。

そのため女性には困らないと考えたのだろう。

シンドリーは部屋を飛び出た。

それを見ていたユノ達はニコニコと笑っていた。

 

「リュート!私をこの船に…革命軍の船に置いて!」

 

「なんでそこまでして乗りたがる?」

 

「貴方に…惚れたからじゃ、だめかしら?」

 

「そうか…じゃあ俺の妻になりたいってことなのか?」

 

勿論と、シンドリーは答えた。

するとリュートは作業を止めて、シンドリーと向かい合う。

リュートはシンドリーを抱き抱えると、そのまま嬉しそうに自室へと向かっていく。

 

~数時間後~

 

何かをした後、二人はベッドで寝ていた。

 

「これからよろしくな、シンドリー」

 

「えぇ、家事と戦闘は任せて」

 

そんなこんなで一同はシャボンディ諸島へと向かうのだった。

 

これは余談だが、

リュートはその後嫉妬で我慢できなくなった、

ユノとカリファの相手もしたとかしなかったとか…。

 

TO BE CONTINUED




なぜこうなったー!
まぁ…こんなつもりはなかったんです。
甘くなるなんて…!

次回は女ヶ島にて再会するはずが…!

乞うご期待!


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第28話 再会!海賊女帝ボア・ハンコック

今回はまぁ…お兄ちゃんって感じですかね。

それではどうぞ!


三人称 side

 

女ヶ島(アマゾンリリー)

 

リュートはシャボンディ諸島に仲間を置いて、一人で女ヶ島に来ていた。

理由としては恥ずかしさ半分、辛さ半分と言ったところだろうか。

 

「懐かしいな、本当に久しぶりに来た…。

透明になって正解だったな」

 

何故ならリュートがこの島に来ると、必ず女性に襲われるのである。

そうこうしているうちに、女性達が男が現れたと騒ぎ始めていた。

 

「誰だ?この島に来るとはなかなか肝が座ってるな」

 

リュートは気になり透明なまま、騒ぎの先に向かう。

すると辿り着いた先には檻があり、そこには弟であるルフィがいるではないか。

 

「あのバカ…スルーしよ」

 

スルーしようとしているとルフィが目を覚まし、服にいちゃもんをつけて騒ぎを大きくする。

頭を抱えてルフィが捕まるのを待っていた。

「そろそろ透明解いてもいいかなぁ…騒いでるし」

 

透明を解いて店で買い物を始める。

 

「あ、これとこれとこれね。あとそこの野菜も」

 

流暢に買い物を楽しんでいると、騒ぎが近づいてくる。

嫌な予感がしたリュートは、騒ぎの方に向く。

 

「何食いながら逃げてんだよ…」

 

「リュート様~!捕まえてー!」

 

追っているのは九蛇海賊団のようで全員がリュートを慕っている。

下手なこともできないのでオリオリの実を使い、ルフィを捕まえる。

 

「はい、捕まえた」

 

キャー!と言いながら九蛇海賊団が迫ってくるのでリュートはお金を払って退避した。

 

そしてルフィはハンコックのところに連れていかれる。

どうやら入浴を覗いたようで、妹のマリーゴールドとサンダーソニアがルフィと戦うようだ。

 

そしてすぐ近くには三人の女性の石像があった。

 

(相変わらずか…ルフィはあの3人を助けるつもりだな)

 

ついに戦闘が始まった。最初は二人の優勢だった。

だが、サンダーソニアとマリーゴールドがルフィを捕まえて石像を壊そうとしたとき、それは起きた。

 

「止めろっていってんだろうが!」ゴォォォォオ…!

 

観客席にいたもの達はルフィの覇王色の覇気によって次々と倒れていく。

 

「へー、あいつもついに覚醒し始めたか」

 

リュートが感心していると二人は石像を下ろしルフィを離す。

 

「お、ありがとな」

 

そして邪魔にならないように石像を端に寄せると、ギア2となって二人を圧倒し始めた。

結果は思わぬ展開となった。

サンダーソニアの服が燃えて、

背中が見えそうになったときルフィが隠したのだ。

 

「これ、見られたくないんだろ?動くなよ」

 

観客達は退避するなか、ハンコックはルフィに願いをひとつ選べと言った。

勿論選ぶのは石化の解除だった。

 

「ありがとう!こいつらを戻してくれるんだな!」

 

そのまっすぐな目にハンコックは過去を話し始めた。

 

~夜~

 

ハンコックはどうやらルフィのことをリュートより好きになったらしく、病みたいに倒れていた。

リュートは半ば呆れながら、崖の上から様子を見守っていると、ルフィが突然固まってニョン婆に詰め寄る。

 

「エースは、俺の兄ちゃんなんだよ!」

 

「にゃんと!」

 

その様子にリュートは崖からルフィの元へと飛び降りる。

勿論透明なのでバレはしない。

 

「ルフィは何の話してるのかなっと」

 

「俺、行くよ。エースを助けに行く!」

 

「エースが処刑…か」

 

ルフィはハンコックに頼みに行っていた。

ハンコックと共に行く事になったルフィは明朝に海軍の船へと乗り込むことになった。

そろそろ頃合いと思い、リュートは透明化を解いた。

 

「随分騒がしいな、ハンコック」

 

「リュートでは無いか!もしや妾を迎えに…」

 

「何言ってんだ…お前にはルフィがいるだろ」

 

嬉しそうなハンコックだがそう返されると約束があったのを思い出し、諦めたのだった。

 

「兄ちゃん!?」

 

「なんじゃと!?」

 

この事にはニョン婆も更に驚いていた。

ルフィの兄弟が知り合いのリュートなのだから。

 

「ルフィ、お前が行くなら俺は止めはしない。

けどな、俺も勿論行くぞ。俺にとっちゃ大切な弟だ」

 

「ニッシシシシ、兄ちゃんがいれば百人力だ!」

 

「じゃが二人も乗り込めるほど妾の体は大きくないぞ?」

 

「ばーか、俺は透明になれるだろうが」

 

ルフィと久しぶりの会話をし、ハンコックに呆れながらそう言った。

そして翌朝、海軍の船でインペルダウンへとルフィとリュートは向かうのだった。

 

TO BE CONTEND




今回はハンコックとの再会や、ルフィとのコントみたいな感じでした。

次回はインペルダウン!

シリアスになるか、コントになるか…乞うご期待!


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第29話 潜入、インペルダウン

今回からは頂上戦争です!

リュートがいることでどうなるのか…

それではどうぞ!


三人称 side

 

ーインペルダウンー

 

インペルダウンについたハンコックは、入国審査でルフィと別れてリュートと合流する。

二人とも見つからないようにしていたが、バギーが牢を出ているところに偶然出くわした。

 

「麦わらー!おめぇこんなところでなにやってんだ」

 

「ん?お前誰だ?」

 

ルフィとバギーが会話をしている中、リュートはさっさとある牢の前へと移動していた。

そしてリュートがあるば辿り着き、牢の前に立つ。

 

「ここにいたか…ホムラ」

 

「貴様は…!何の用だ!」

 

「ん?言ったよな?次あったら仲間にするってさ」

 

「あ、あんな約束は…!クソッ…」

 

そこにいたのはセツナと瓜二つの顔の男であった。

ワノ国にてリュートはホムラと出会い、驚いた。

自分の仲間と同じ顔などそうそういない。

つまり血筋と感じたのである。

 

「さ、行こうぜ」

 

「分かった。約束を破る訳にもいかないからな…」

 

周りが俺も出せ!と喚くなか、リュートはホムラだけを牢から出す。

リュートがホムラに手を差し出すと、ホムラはその手を握り固く握手を交わした。

 

「よろしく、ホムラ」

 

「ふん、セツナを悲しませたらただじゃ済まさんからな」

 

「おい、俺たちも出してくれよ!」

 

「そうだそうだ!」

 

まだ喚いてる囚人達にリュートこう言った。

 

「お前ら…戦争の中着いてくるのか?」

 

その一言に全員が黙る。何故ならマリンフォードに行くなど自殺行為だからである。

 

「な?お前らみたいに度胸のねぇやつらを出す義理もない。

まぁ、他にも出してくれるやつがいるだろうさ」

 

そしてリュートと焔はレベル2に向かう。

 

「へー、これがレベル1の紅蓮地獄か。

問題ないな、能力変化・モクモク」

 

リュートはモクモクの能力を使ってホムラを脇に抱えて穴へと降りていく。

そして辿り着いたのはレベル2、猛獣地獄。

ここには用が無いのか直接階段へと向かう。

ふと疑問に思ったホムラがリュートに問い掛ける。

 

「何故牢の位置が分かる?能力者ならともかく俺の位置は分からない筈だ」

 

「ん?ビブルカード」

 

「そうかそうか、ビブルカード…いつ作ったんだ!?」

 

「冗談だ、見聞色の覇気だっての」

 

そんなこんなでルフィ達が馬鹿騒ぎしながら降りていきレベル4にいるとき、

リュート達はすでにスケスケの能力でレベル6に辿り着こうとしていた。

だがタイミングが悪く丁度ハンコック達が降りて来ていた。

流石に面倒と考えたのか2人は一旦引き返した。

 

「ん?…なんだここ?」

 

そして2人は壁にもたれていると壁が回転し、暗い道に出る。

その先を警戒しながら歩いていくと、わいわいと賑わう声が聞こえる。

 

「バナータ達はここに迷い混んだみたいね」

 

「あんた誰だ?」

 

「バターシの名はエンポリオ・イワンコフ。

革命軍をやってるわ」

 

おかまのイワンコフに革命軍と言われ、

リュートは見たことない顔で疑っていた。

 

「バナータはどうしてここに?」

 

「あぁ、弟を助けに来ただけさ」

 

「そう…麦わらボーイも同じ理由?」

 

「そうそう、だから先に行ったんだがマゼランがいてな。

少し引き返したらここに来たわけだ」

 

リュートの説明を聞き終えると、イワンコフは2人に食事を用意しもてなした。

そしてルフィがマゼランに倒され、ボンクレーがルフィと一緒に森で助けられた時、

 

「俺達は十分休めた。もう行くよ」

 

「そう、救出頑張っちゃブル」

 

リュート達は下に降りていった。

ホムラはと言うと大分リュートと仲良くなれた模様。

そして、レベル6に着いたリュートはエースを探し始める。

だが少し遅かったのか、エースは上に上がるエレベーターに乗っていた。

2人はジンベイに色々と聞き、上へ上がろうとしたときの事だった。

 

「ちょっと待ちな、私も連れてってくれ」

 

「ん?」

 

そこにいたのは…ワノ国独特の髪型をした女だった。

ホムラは彼女を見ると警戒してこう言った。

 

「この女はやめとけ、こいつに関わると碌なことがない」

 

「でもお前…熱い視線送られてるぞ」

 

容姿はさながら一国の王女と言ってもいいくらい美しいが、ホムラは何故か拒否していた。

 

「あたいはホムラが出るなら着いていくんだ!」

 

その様子を見てリュートは彼女を牢からだす。

そして錠を外した途端、リュートに攻撃しようとするがそれを軽く受け止めてホムラに彼女を投げる。

 

「うわ!何すんだよ」

 

「あら…ホムラ♪」

 

ホムラに抱きついた女は嬉しそうに顔をスリスリしだす。

嫌な顔はしていても拒絶はしてないようで、何かあると思ったリュートは…

 

「あんた名前は?着いてくるのはいいがホムラから離れないように」

 

「ちょ、お前な!」

 

リュートは完全にイタズラ心でそう言ったが彼女は真に受けて、

 

「私はカグラよ。勿論離れないわ♪」

 

こうして3人が上へと登ろうとしたとき、ルフィ達が遅れてやってきていた。

 

「兄ちゃん!はぐれて心配してたけど無事だったんだな!」

 

「こら、誰の心配してんだ。お前は怪我しすぎだろ」

 

そんな2人の兄弟の会話を聞きイワンコフが驚いていた。

 

「ドラゴンの息子が…!2人!?」

 

「何驚いてんのかしんねぇけど、早く行こうや」

 

「もしかして、エースは行っちまったのか!」

 

「そ、だから追いかける」

 

イワンコフをよそにルフィとリュートは追いかけると言うことに目的を変えた。

そしてクロコダイルとジンベエが連れていけと仲間に加わり、

ここに最強のインペルダウン脱獄組が結成された。

 

TO BE CONTINUED




今回は脱獄前編みたいな感じです。

次回は後編!

乞うご期待!


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第30話 インペルダウン脱獄!そしていちゃつく…

今回は脱獄…いちゃつきメインです!

それではどうぞ!


三人称 side

 

脱獄組は準備のために5.5へと一旦戻る。

ホムラとカグラは和服に身を包み、ホムラは薙刀を、カグラは弓をリュートから受けとる。

 

「ホムラは薙刀が得意だから丁度あったがあんたは弓で大丈夫か?」

 

「大丈夫よ、弓は得意だから」

 

イワンコフの言葉でオカマ達は脱獄に賛同。

こうして一同はレベル4まで上がるとレベル3への階段を目指す。

その頃マゼランはエースを見送った後レベル4へと降りていた。

 

「誰だ?」

 

「あいつは副署長のハンニャバルだ」

 

レベル3への階段の前には副署長ハンニャバルがリュート達の前に立ち塞がっていた。

 

「ここは通さん!」

 

「…おい、そこをどけ」ドガッ

 

リュートがとてつもない殺気とともにハンニャバルの腹に一撃を打ち込む。

 

「さぁ、さっさと行こう」

 

だがハンニャバルは立ち上がっていた。

勝てないと分かっていてもである。

しかし予想外の出来事が起きた…黒ひげがやって来たのである。

 

「黒ひげぇ!ゼロバースト!」ズドーンッ

 

リュートは黒ひげを見た瞬間、指からゼロバーストを撃ち放った。

黒ひげはどうやらギリギリ耐えたようだった。

 

「ゼハハハ…エースを助けにいかなくていいのか?紫銃さんよぉ」

 

「チッ…行くぞルフィ」

 

リュートは怒りの表情を現しながら黒ひげの横を通りすぎていく。

ルフィ達も後に続いていく。

そしてマゼランが黒ひげ達にヒドラを使ってハンニャバルの元についていた頃、

 

「いよいよレベル2だ。

だが油断するな、そろそろマゼランが来る頃だ」

 

リュート達はレベル2へと続く階段の前にいた。

イワンコフ達が残ろうとするのを見て、

 

「イワさん、イナズマさん。

ここに残ってもあまり意味はない、さっさと上って上で時間を稼ぐべきだ」

 

こうして一同はさらに、

レベル2からレベル1へと登っていき、

とうとうバギー達と合流するのだった。

 

「船はどうするんだ!軍艦全部遠いぞ!」

 

「安心しろよ、すぐに用意する」

 

リュートがワープを海の上で開くと、そこからリュート達の船とは別の巨大な軍艦が現れる。

 

「リュート、軍艦奪っておいたよ」

 

軍艦の中にいる一人の女性がそう言った。

そこからノジコ以外の女性達が現れる。

 

「お、女だ!あいつらを俺達のものに…」ドガッ

 

「あぁ、あいつら全員俺の妻だから手出したら死刑な?」

 

ゾクッ

 

全員がリュートのその言葉に寒気を感じたと言う。

ちなみにノジコは戦闘の訓練中なため、

その船には乗っていないようだ。

だがそこにマゼランがたどり着く。

とても危険な赤い毒の姿となっていた。

 

「全く…一発だけだが問題ないか。“零”モード」

 

リュートも紫色の気を放ち、戦闘準備に入る。

 

「な、なんだよこの紫色の気は!」

 

「見てりゃわかる。ゼロ…バースト」バゴーン!

 

マゼランに放たれたゼロバーストは通常の何倍にも膨れ上がり、爆発していた。

 

「さ、早く行くとしよう」

 

「なんて…威力だ」

 

その場に居たものは全員肝が冷えたと言う。

 

「それにしてもおめえ…ほんとに麦わらの兄貴か?とても似てるようには見えないぜ」

 

「実の兄貴だ。

俺は海軍になるために、

無理矢理勉強やら訓練やらしてたぐらいだしな」

 

バギーの質問にリュートはそう答えた。

顔は少しにていても、性格が違うのだから疑いたくもなるのだろう。

 

「兄ちゃん、ワープで外に…」

 

「それは無理だな。俺の体が持たねぇ。

せっかく着いたのに五体満足で着けなきゃ意味ねぇだろ?」

 

リュートはルフィにそういって少し寝始める。

ユノ達はと言うとリュートの回りで座っていた。

そして正義の門が開くとルフィがジンベエにボンクレーがどこか尋ねる。

 

「だめじゃ、今戻っても無駄に犠牲者を増やすだけじゃ」

 

「ボンちゃん…俺行くよ。ありがとう」

 

ルフィはでんでん虫でボンクレーと会話をする。

 

「必ず兄貴、救ってこいやぁ!」

 

ボンクレーのその言葉にルフィは涙を流したのだった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

海の上でセツナとホムラは向かい合い…喧嘩していた。

どうにもあんたなんか知らないとか、お前は妹だ!とか

どうでもいいことで喧嘩しているため、

リュートは気にせず寝ていた。

 

「リュート…また増えた?」ジトー

 

ユノのその言葉でガバッと起き上がり必死に言い訳しようとしたリュート。

だがそれは杞憂に終わる。

 

「なーんてね♪全然いいんだけどね」

 

「ったく、構ってほしいなら言ってくれよ…」ギュー

 

リュートは安心したのかユノを抱き締めて、また寝始めていた。

ユノも抱き付かれて嬉しいのか一緒に寝始めるのだった…。セツナやカリファ達はとても羨ましそうに見ていたそうな…。

 

エース公開処刑まで、あと三時間。

 

TO BE CONTINUED




今回は結構オリジナル要素がありましたが、如何でしたか?

次回は遂に頂上戦争!

乞うご期待!


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第31話 頂上戦争!マリンフォード 前編

今回は大きな分岐点となる、頂上戦争です!

リュート達はエースを救えるのか!

それではどうぞ!


三人称 side

 

「悪党に同情はせんが…家族は違う。

わしゃあ…どうすりゃええんじゃい…!

エース貴様…!なぜわしの言う通りに生きなんだ…!」

 

エースはガープに泣きながらそう言われ、昔を思い出していた。

 

「じじい…!」

 

「今更妙な気を起こせば、お前とて容赦はせんぞ、ガープ」

 

「フン、やるならとうにやっとるわ!」

 

センゴクの言葉にそう言い返すガープ。

すると、空から船が降ってくる。

叫び声を上げながらルフィ達は落ちていた。

 

「だからおめぇはやり過ぎだってんだよ!」

 

「こいつの瞬きのせいだ!」

 

「バターシのせいにする気?クロコ!」

 

「どうでもいいけどこれ死ぬぞ!?下は氷張ってんだぞ!」

 

次々に落ちてくるインペルダウン脱走組。

 

「あ!俺ゴムだから大丈夫だ!」

 

「貴様1人で助かる気カネ!何とかするカネ~!」

 

「こんな死に方嫌だっちゃブル!誰か止めてーンヌ!」

 

「てめぇの提案なんて聞くんじゃなかったぜ麦わら~!チキショー!」

 

バギー達が口々に文句を言ったりする。

白ひげ海賊団、海兵達は空を見上げていた。

 

「エースー!」

 

ルフィ達は空から落ちていた。

リュート達はと言うと、仲間を回収しながら綺麗に下ろしていた。

ルフィが起き上がりエースに向かって叫ぶ。

その後にリュートはこう言っていた。

 

「エースゥゥ!助けに来たぞー!」

 

「全く…世話のかかる弟だ」

 

「ルフィー!兄貴ー!」

 

「ガープ、またお前の家族だぞ!」

 

「ルフィー!リュートー!」

 

エースも2人に向かって名前を叫んだ。

センゴクに言われ、ガープは頭を抱えた。

七武海達が色々と反応する中、ハンコックはルフィにうっとりしていた。

そんな時、白ひげに向かってクロコダイルは攻撃を仕掛ける…

が、ルフィが水を纏った足でその攻撃を阻止する。

 

「小僧、その麦わら帽子…赤髪が昔被ってたやつによく似てるな」

 

「おっさん!シャンクス知ってんのか?

これ、預かってんだシャンクスから」

 

「兄貴を助けに来たのか?」

 

「そうだ!」

 

「相手が誰だか分かってんだろうな!?」

 

白ひげが不意にルフィに帽子のことを聞き、エースを助けるということに声を荒らげる。

 

「おめえ如きじゃ命はねぇぞ!」

 

しばらく沈黙が流れる中、

 

「うるせぇ!お前がそんなこと決めんな!

俺は知ってんだぞ!お前、海賊王になりてぇんだろ!

海賊王になるのは、俺だー!」

 

その場にいた海兵や海賊達が皆驚きで手を挙げていた。

ルフィの言葉に白ひげは武器を振り回し、甲板を叩く。

 

「くそ生意気な…足引っ張りやがったら承知しねぇぞ鼻ったれ」

 

「俺は、俺のやりてぇようにやる!」

 

白ひげに張り合うルフィを見て誰もが驚きを隠せない中、リュートだけは落ち着いていた。

そして話が終わったと思うとリュートは白ひげに近づきこういった。

 

「親っさん、ルフィと俺で助けるさ。

安心してくれ」

 

そしてリュートは剃を使ってエースの元へと向かうのだった。

ルフィが走りながら黄猿にレーザーを撃たれるがイワンコフがデスウインクでルフィを回避させる。

さらにバーソロミュー・くまもでてきて交戦する。

 

「逃がさないわよ、“袷羽織”」

 

ルフィと海兵をヒナの袷羽織が囲む。

だが、ルフィはギア2でそれを躱した。

 

「ヒナ、お前は相変わらずだな」

 

「リュート、貴方はこの先にはいかせない!」

 

つっぱしるルフィの後からリュートはヒナの前に現れる。

リュートはヒナに剃で近づくと格闘で戦闘を行う。

 

「なんのつもり?能力は使わないのかしら?」

 

「ばーか、俺がそんな間抜けだとでも?」

 

「…!しまった!」

 

ヒナが何かに気づいたが時すでに遅し。

目の前のリュートはヒナの前から忽然と姿を消し、

ルフィの近くに現れていた。

 

「ここに来るんじゃねぇ!ルフィ!兄貴!

俺は二人に助けてくれなんて言った覚えはねぇ!

これは俺の問題…」

 

「俺は弟だ!」

 

「あのな、言っただろ?俺が海に出たときに。

お前達が危ないときは俺が助けてやるってな」

 

戦いながら進むルフィの言葉に海兵や海賊達がざわつく。

そこでセンゴクがこういった。

 

「何をしてる。

たかだか、ルーキー1人と革命家に戦況を左右されるな!

その男達もまた未来の『有害因子』!

幼い頃エースとともに育った義兄弟達であり、

その血筋は『革命家』ドラゴンの実の息子だ!」

 

その言葉に驚く者、納得する者、知っていたような者が

いた。

そしてこの事が新聞により、世界中に知らされることとなった。

ルフィは先にどんどん進んでいく。

そしてルフィがスモーカーに殴られ、抑えられているところをハンコックが助けて錠の鍵を渡していた。

 

「ハンコック!おめぇってやつは!ありがとう、恩に着る!」

 

そう言って走り出すルフィを見てハンコックは

 

(これが…結婚!)バーン!

 

などと考え、スモーカーが追おうとするとそれを阻んでいた。

 

そしてリュートの前には、元海軍大将、現海軍中将の桃獅子ことアルリエだった。

 

「あら?4年ぶりくらいかしら?まだまだ私の隣は空いてるわよ?」

 

「断るよ、もう結婚もしてるんだ。

今更あんたにゃ用はない!」

 

リュートは零球を、アルリエは水の球をお互いに向かってぶつけ合う。

そして隙をついてリュートがエースの方へ向かおうとすると、アルリエは水の球をぶつけてくる。

リュートはそれを避けて元の位置に戻される、を繰り返しているとリュートはある事を思いつく。

アルリエの側に剃で間合いを詰めて、耳元でこう囁く。

 

「なぁアルリエ。別に海軍にいなくても良くないか?

1度やめてんだろ?

そしたら…結婚出来るぜ?」

 

それは一か八かの賭けに近かった。

無駄な力を使わないようにリュートがした行動は…ただの口説きだった。

 

「なっ、そんなこと!」

 

「出来るはずだぜ?別に海軍に固着する理由はないだろ?」

 

「それも、そうだけど…」

 

「ならこうしよう…」ヒソヒソ

 

リュートはさらに耳元で囁くと、エースの元に進んだ。

アルリエは顔を赤くし倒れていた。

何を言われたかは本人しか分からない。

 

「アルリエ元海軍大将が倒れたぞー!気を付けろ!」

 

「ルフィは…鷹の目と交戦中か。まぁ何とかなるだろ」

 

そして海軍達が動き始めた。

映像電伝虫を切り、白ひげ海賊団傘下のスクアードが白ひげに剣を突き刺すという出来事も起きていた。

そしてスクアードを抱きしめた白ひげは、取り乱す参加の海賊たちに向かってこういった。

 

「俺と共に来る者は、命を捨ててついてこい!」

 

こうして白ひげが戦闘の場に降り立った。

 

TO BE CONTEND




今回はアルリエが倒れましたね。

さて、次回はまさかまさかの展開!

乞うご期待!


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第32話 頂上戦争!マリンフォード 後編

今回でマリンフォード及び、エース編は完結です。

それではどうぞ!


三人称 side

 

 

白ひげ達やルフィ達脱獄組が、

壁に囲まれ赤犬によって攻撃されるなど、

色々と起きている中リュート達は、

処刑台に近づいていた。

 

「リュート、どうやってエース君を助けるの?」

 

セツナがそう聞くと、

リュートは海楼石なら溶かせることを教えた。

そう、リュートには近付きさえすれば、

鍵など必要なかった。

だが処刑台に登るには真正面からか、

処刑人が通る道のみ。

どうするか考えていると、

ルフィが、

段々こちらに向かっている事に気がついた。

そしてイナズマが処刑台への道を作り、

ルフィは登っていく。

処刑台にいたガープは、

ルフィの行く手を阻んでいた。

これを好機と見るや否や、

リュートは剃でエースに近づき錠を溶かす。

 

「兄貴!」

 

「よぉエース。助けに来たぞ」

 

「兄貴…!すまねぇ!巻き込んじまった」

 

「気にすんなって。俺はお前を本当の家族と思ってるからな。

助けるのは当然だ」

 

リュートのその言葉に涙を流しながら、エースはただただ頷いていた。

 

「逃がすと思っているのか!」

 

「思ってねぇよ。だからこそ準備はしとくもんだろ?

ワープ」

 

エースの錠が完全に溶けると、

リュートはエースの腕を引っ張りながら、

後ろに出したワープの中へと消えていく。

 

「くっ、やつはまだ島を出ることは出来んはずだ!

見つけ次第、火拳のエース共々処刑しろ!」

 

センゴクがそう言うと、

海兵達は雄叫びを上げ、

リュート達の位置が分かると、

そこに向かって突撃した。

 

「リュート、先に行って。

しんがりは私がするから」

 

「セツナ…分かった。

でもお前が危ないと思ったら絶対助けるからな」

 

リュートのその言葉にセツナは笑顔で答えると、

迫り来る海兵たちに向き直った。

リュートとエースは海へと走りだした。

 

「あら、一人でしんがりなんて私達海兵も舐められたもの、ね!」カキンッ

 

「前の私と同じだと思ったら後悔するわよ?

血の乱舞・花」

 

セツナがそう言うと、海兵達の飛ばす血飛沫がまるで花のように切られていく。

 

「私はね、リュートに剣だけは負けてないのよ」

 

セツナは笑顔でまた、斬り始めるのだった。

 

「先にユノ達は戻ってろ!ワープ」

 

リュートが船へのワープゲートを開くと、

ユノ達が通っていく。

リュートも入るのかと思いきや、

そのままゲートを閉じるのだった。

 

「ユノ!船は頼んだ。俺は少し遅れて戻る!

セツナも連れ帰らないといけないからな」

 

「分かった!」

 

リュートはセツナを横目に、

ルフィの状況を確認しようと目を向けた。

それが悪夢の始まりとは、

この場にいたリュートも、セツナも、

白ひげ海賊団も予想だにしなかっただろう。

そう、ルフィは今、

イワンコフの2度に渡る、

テンションホルモンの摂取により、

満身創痍と化していた。

 

「「ルフィ!」」

 

ルフィの目の前には赤犬が立っていた。

リュートとエースは、

ルフィのその姿を見て走り出した。

そしてエースの方が早くルフィの元へと、

たどり着いてしまった。

 

「海賊王ゴールド・ロジャー、革命家ドラゴン。

この二人の息子達が義兄弟とは恐れ入ったわい。

貴様らの血筋は既に大罪だ。

誰を取り逃がそうが、

貴様ら兄弟だけは絶対に逃がさん。

よう見ちょれ」

 

「待て!ルフィ!」

 

赤犬がマグマの拳を振り上げ、

ルフィに飛びかかる。

 

間に合うのはエース。

そしてリュートの嫌な予感が頭をよぎる。

 

「間に合え!」

 

「お前の相手は俺だ」

 

「!」スカッ

 

リュートがルフィの元に、

剃を使って移動しようとした瞬間、

青キジがリュートに襲いかかる。

リュートはそれを寸でで避ける。

この一瞬の出来事により、

リュートは気を逸らしてしまった。

リュートが急いで、

ルフィとエースのいる方を向いた瞬間、

ルフィの目の前で、

赤犬に貫かれたエースの姿があった。

まずそれを見た白ひげ海賊団が、

赤犬に突っ込んで行った。

だが、応戦するもダメージは入らない。

そこにリュートが赤犬に剃で近付き、

覇気で殴り飛ばしていた。

 

「あぁ、鬱陶しいのう!覇気使いか?

火拳のエースはもう手遅れじゃ、見てみぃ」

 

リュートが後ろを振り向くと、

ルフィにもたれ掛かるようエースが居た。

リュートは2人に剃で近づく。

 

「エース…なぁ、おい。

大丈夫だよな?

エース…急いで手当を」

 

「ごめんな…ルフィ…兄貴。

俺の、為に、あんなに、

無茶させちまったってのに、ちゃんと、

助けてもらえなくてよ…すまなかった…」

 

「何言ってんだよ?

馬鹿なこと言うな!

誰か!手当てを!エースを!

エースを助けてくれぇ!な!

誰か!エースを!なぁ!」

 

そこに白ひげ海賊団の船医が現れる。

 

「早く!エースを!」

 

「あぁ、傷を見せろ…!これは…」

 

「おい!どうしたんだよ?早く助けてくれよ」

 

「すまん…」

 

「どうゆう事だよ!何とかしてくれよ!

なぁ!おい!お前医者だろ!?」

 

「む、無駄だ…内臓を焼かれたんだ…。

も、もうダメだ…。

自分の、命の終わりくらいわかる…」

 

「そんなこと!…そうだ!イワちゃん。

なぁ、頼む!アレを打ってくれ!

俺にしたように、エースにも…頼む!頼むよ!」

 

ルフィは思い出したようにイワンコフに何度も頼む。

だが厳しい現実が待っていた。

 

「麦わらボーイ!エースボーイは…もう…」

 

「嘘だ…約束したじゃねぇかよォ…お前…!

絶対死なねぇって…言ったじゃねぇかよォ!

エース!」

 

エースとルフィのやり取りを見ていたリュートは、

何も言えなかった。

実の弟であるルフィを、

義弟であるエースが守った。

その事実だけがリュートの心に響いていた。

 

(二人とも守れなかったのは俺が弱いからだ…。

だがなんと言えばいい…。

俺は、兄貴として何もしてやれてない…)

 

「なぁ…俺は…生まれてきてよかったのかな…。

俺は…生きようとも思わなかった。

サボの件と、

兄貴やお前みてぇな世話のかかる義弟が居なきゃな…」

 

エースのその言葉にリュートは、

一瞬、ほんの一瞬だけな涙を流した。

弟達の前でかっこよくいようとした男が、泣いたのだ。

 

「そうだ…お前いつかダダンにあったら、

よろしく言っといてくれよ…。

なんだか死ぬとわかったら、

あんなやつでも懐かしい」

 

「だから!死ぬなって…!」

 

「心残りが、1つある…。

お前の夢の果てを、見れないことだ。

だけど、お前なら必ずやれる…。

俺達の弟だ…あの日…誓い合った時に、

俺の人生にゃ…悔いは、無い」

 

「嘘だ!嘘つけ!」

 

「嘘じゃねぇ…俺が本当に欲しかったものは、

どうやら名声じゃなかった見てぇだ…。

俺は、生まれてきてもよかったのか…。

欲しかったのは、その答えだ。

俺は…みんなに届くような声は出せねぇ…。

俺が、これから言うことを、後から皆に伝えてくれ…。

親父…皆…兄貴…そして、ルフィ…。

今日まで、こんなしょうもねぇ俺を、

鬼の血を引くこの俺を…。

愛してくれて、あ゙りがとう…!」

 

エースがその言葉を言い終わると、涙を流して倒れた。

その死に顔は、笑顔であった。

 

TO BE CONTEND

 




Mr.3活躍させれずすみません。
原作とは少し違う展開ですがご了承ください。

次回は…革命軍本部からスタートです…。


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第33話 兄として…

今回は革命軍本部からスタートです。

それではどうぞ!



リュート side

 

頂上戦争から一週間後、

俺は本部のベッドで目を覚ました。

 

心配そうにしているユノ達に、

大丈夫と伝えて部屋を出る。

 

俺は徐に海岸まで歩いていた。

 

エースが倒れた後、どうなったかは覚えていなかった。

 

その場にいたセツナに聞かされたのは、

俺が親っさんと共に、

赤犬達と戦ったということだった。

 

結果…親っさんは死に、

俺は命からがらワープを出して、

セツナと船に逃げたということだった。

 

戦争を終わらせたのは、シャンクスとも聞いた。

 

あいつが終わらせたのなら、白ひげとエースの墓も作っているだろう。

 

俺に墓参りする資格があるのだろうか…。

 

そんなことを考えているとユノとカリファが、

俺の隣に座った。

 

「リュート、大丈夫?」

 

「随分顔が悪いけど、どこか異変はない?」

 

「…二人ともありがとう。俺は大丈夫だよ」

 

本当は大丈夫などではなかった。

 

エースを俺は守れていない。

 

守ると約束したのに、できなかった。

 

だが、こいつらに心配をかけたくもなかった。

 

俺がそのことを話せば、

なにかしようと必死になるだろう。

 

だから話せなかった…。

 

だけど、そう思った矢先に2人はこう言った。

 

「リュート…隠さなくてもいいよ?私達は夫婦でしょ?家族でしょ?辛い時は頼って?」

 

「ユノの言う通りよ。ほんと、無茶し過ぎなんだから。

少しくらい、貴方の妻を…その、頼りなさいよ」

 

その言葉に俺は泣いた。

 

初めてだったかもしれない。

 

人の前で泣くのは…。

その後、隣の部屋で寝ていたサボに会いに行った。

 

サボも新聞を見て記憶が戻ったらしい。

 

「兄貴…俺、全部思い出したんだ。

あの日盃を交わしたことも、俺達が兄弟だって事も、エースの事も皆思い出した…!」ポロポロ

 

「…すまなかった。エースを救えなくて。お前達を守ると約束したのにな。結局俺はなにもできなかった」

 

「そんなことねぇよ…!兄貴はエースを救おうとしたんだ!それだけで、俺は…」ポタポタ

 

「…サボ、お前は記憶を失ってたんだ。

新聞読んでから倒れて、魘されてたんだろ?

お前が生きてて良かったよ」

 

「兄貴こそ、生きて戻ってくれてありがとう…」

 

 

俺は記憶の戻ったサボと話した後、

自分の部屋に戻りユノ達を呼んだ。

 

「ユノ、カリファ、セツナ、カリーナ、ノジコ、シンドリー。

みんなに伝えなきゃいけないことがある。

 

俺はこれから修行を始める。

 

任務をこなしながら、自分にできることをする。

 

まだまだゼロゼロの実の、

全てを知った訳じゃないしな。

 

もう誰かを失うことはしたくない。

 

正直、お前達を守りきれる自信が今の俺にはない。

 

だから…そんな俺でも許してくれるなら、

これからもついてきて欲しい。

 

ついていけないと言うなら言ってくれ。

 

責めたりはしない」

 

だが俺の予想を超えた答えを、

彼女達は出していた。

 

「リュートに守られてばかりじゃ、

リュートの妻は務まらないよ?」

 

「私達も一緒に修行させて頂戴」

 

「足でまといにはならないわ」

 

「私も…強くなりたい」

 

「リュートの傍に居れるように」

 

「そうですよ、リュート。

私達は貴方を愛しています」

 

その言葉にまた俺は泣いた。

 

嬉しかった。

 

俺をこんなにも思ってくれる妻が居ることに。

 

もう失わない、そう心に誓った。

 

「そうだ、ホムラとカグラはどうする?」

 

「俺達は…お前に着いていくよ。

 

セツナもいるしな」

 

「ホムラが行くところなら、

 

私はどこだってついていくわ♡

 

妹さんには焼けちゃうけど♡」

 

その言葉にセツナとホムラがまた喧嘩を始める。

 

俺は、仲間を、家族を二度と失わない。

 

たとえこの身がどうなろうとも…。

 

side change

 

三人称 side

 

ー女ヶ島ー

 

リュートは女ヶ島に来ていた。

ルフィがここにいると聞いて。

 

「リュートではないか。

 

ルフィを探しに来たのじゃな?

 

ルフィならレイリーと共に近くの島に行っておるぞ」

 

「そうか、ありがとうハンコック。じゃあな」

 

(ルフィは立ち直れたのか…。俺も早く立ち直らないとな…。)

 

リュートは船に戻り、

これから向かう場所を皆に伝えることにした。

 

「皆、聞いてくれ。

 

俺達は移動しながら修行をする事になる。

 

そこでこれから向かうのは次の任務の“ドレスローザ”だ」

 

TO BE CONTEND

 

 




今回はリュートの新たな一面が…!

次回、魚人島で待っていたものとは!

乞うご期待!


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5ー白ひげ海賊団・元海兵の女

今回はリュートと白ひげ海賊団の出会い、そしてアインとの出会いです。

それではどうぞ!


三人称 side

 

エースが白ひげ海賊団に入ってから一年くらい経ったときの事。

リュートはエースに連れられ、白ひげ海賊団の船に来ていた。

 

「あんたが白ひげかい?うちの愚弟が世話になってるみたいで」

 

「おい兄貴!」

 

「グララララ、おめぇがリュートか。

エースからよく聞いてる、自慢の兄貴だとな」

 

エースがリュートを止めようとしたが、

その後仲良く談笑を始め、宴が始まった。

 

「グララララ、おめぇ海の実を食ったか」

 

「そうなんだよ白ひげの親っさん。

そしたら俺の首に8000万賞金懸かるしよ?」

 

「グララララ、だが楽しく旅してるそうじゃねぇか。

奥さんもいるんだろう?」

 

「まぁな。

…ん?なんか船が近づいてるぞ」

 

楽しくリュートが旅の内容を話していると、1隻のガレオン船が白ひげ達の船に近づいていく。

 

「今日は楽しい宴だってのに…俺が相手しよう」

 

「おいおい、いいのか?本来なら客人は待つもんだろう」

 

「兄貴は昔からそうだ。何かされたらちゃんと返せって」

 

リュートはそのまま月歩でガレオン船の上に行くと、

着地する。

海賊達が驚くなか全員をゼロショットで撃ち抜いていく。

全て倒しきると、お宝のようなものを探し、それを持ちながら船を壊して白ひげの所へと戻った。

 

「なんか悪魔の実があったからこれやるよ。

あ、でも一口食ってから…でもなんかいいや。

これいらね」

 

そう言ってリュートはサッチに色んなものと一緒にその実を渡す。

それを見て驚く男が一人…。

 

「さて、宴の続きしようや」

 

そして宴は夜まで続き、

リュートも自分の船へ帰ったときに、

ティーチがサッチを殺して実を奪ったという事を、

翌日エースから聞いたのだった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

~3年後~

 

「親っさん、エース…。俺は今でもあんた達にあの実を渡したこと後悔してんだ…。

大事な弟とその親である白ひげの親っさんを巻き込んじまった…。

だから…必ず黒ひげは俺が殺す!

…もう時期サボもここに来るだろう。

その時は話を聞いてやってくれ」

 

リュートは頂上戦争の後、白ひげとエースの墓の前で酒を用意し、誓いを立てていたのだった…。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー???ー

 

とある島にリュートは上陸していた。

ここでまた誰かが食べるのを感知したようだ。

 

「貴方は一体誰?」

 

「俺はリュート。その実を一口貰いに来ただけさ。

あんたは?」

 

「私の名はアイン。残念ながらこの実は貴方に渡せないの。ごめんなさい」

 

「こんなにも礼儀正しい相手は初めてだ。

なに、一口だけ貰えればいい」

 

そう、そこにいたのは青い髪のアインであった。

リュートは彼女に近づいてそう言った。

 

「そう…なら一口だけ構わないわ」

 

「あぁ、ありがとう」パクッ

 

リュートが一口食べると、

アインはジーッと顔を見つめていた。

何事かとリュートも見つめていると、

恥ずかしそうに顔を赤らめ目をそらす。

 

「あんた…俺の旅の仲間にならないか?」

 

アインはリュートの言葉に驚き、少し考えていた。

ゼファーと言う自分の師から離れてもいいのかと。

そしてアインは答えを出した。

 

「そうね…。

いつか、また会えたらその時は着いていくわ。

貴方何か面白そうだもの」

 

「よし、決まりだな…また会えたらよろしくアイン」ボソッ

 

「っ!///」ゾクゾクッ

 

リュートはアインの耳元でそう呟くと、アインは背筋がゾクッとしていた。

 

「さて…流石に可哀想だし運ぶか」

 

リュートは固まっているアインを海岸へと運ぶのだった。

その後は勿論皆に色々と言われたそうな…。

 

TO BE CONTINUED




という訳でまたアインが…出るかもしれない?

それではまた次の番外編でお会いしましょう!



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追加の設定

今回はリュートや、前回の設定には登場しなかったキャラ達の設定をご紹介します。


リュート

 

年齢 21歳→23歳

 

革命軍所属

 

これまでに食べた実

 

ゼロゼロ、ゴムゴム、キロキロ、ボムボム、

スケスケ、ネコネコ・モデル白虎、スパスパ、

トゲトゲ、オリオリ、モクモク、メラメラ、

トリトリ、ゴロゴロ、その他???

 

を食べている。

 

妻にした女性達

 

ユノ(ミスバレンタインデー)

カリファ

セツナ

カリーナ

シンドリー(予定)

ノジコ(予定)

 

これからの目的

 

ゼロゼロの力を理解し、修行しつつ旅をする。

 

そして作者は思った。

海軍も大変だなぁと。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

NEW ホムラ

 

セツナの双子の兄で容姿はセツナそっくりだが、

髪の色がセツナの銀髪と違い金髪である。

 

本人は兄妹だと主張しているがなぜかセツナは認めていない。

 

薙刀を持ち、独自の薙刀術で戦闘を行う。

ホムラがカグラを嫌がってはいるが本当のところはまだ分からない。

 

 

NEW カグラ

 

ホムラを愛し愛されたいと思っている。

弓を使って遠くを攻撃する遠距離支援での戦闘を得意とする。

 

 

NEW シンドリー

 

原作キャラではあるが、原作とは違い生きている。

(正直つぎはぎのままでも可愛いです)

戦闘能力はこれから増していく模様。

 

 

ユノ

 

今では覇気を纏い、

キロキロの力を充分に引き出すことができる。

リュート曰く、

覇気を纏ってキロキロを使われると夜が大変だとか。

 

 

カリーナ

 

能力者ではないが、

覇気を纏って戦えるようになっている。

力での戦いより、身の軽さで相手を惑わしたりする。

ちなみに航海士的な役割。

 

 

カリファ

 

仲間に加わって、それほど立っていないので、

あまり変わってないが実の力をリュートの指導や独自の鍛練によって使いこなせるようになっている。

 

 

ノジコ

 

こちらも仲間になって一年たっていないため、

それほど修行はできていない。

 

 

NEW アルリエ

 

元海軍大将→海軍中将→???

 

初の海軍女大将となった女性。

酒が大好きで色んな町の酒を飲んだことがあるとか。

出身は不明で彼女がどうして海軍に入り、

大将になったかは世に知られていない。

すぐに引退した理由も誰も知らない。

 

年齢は…27歳

容姿は髪型が少し長めの黒髪を、

後ろで束ねたポニーテール。

 

ゴリゴリのマッチョ…かと思いきやとてつもない美人。

眼鏡をかけ、胸が見えるように2つボタンを外して男を誘惑する。

そして虜にされ、情報をはかされる。

なんとも恐ろしい女である。

※尚、リュートには効かなかった模様。

そして今後のリュートとの進展やいかに…!

 

 

シリウス

 

生存不明

 

 

スモーカー&ヒナ

 

スモーカーは相変わらずだが、ヒナが段々リュートに…。

今後の2人に乞うご期待!

 

 

NEW モネ&シュガー

 

王国に潜入していたリュートに惚れた姉妹。

仲間になるかは…分からない。

 

ハンコック

 

リュートに当初は惚れていたが、

4年も会わなかったせいか、

今ではルフィに惚れている。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

※ここからは作者の言い訳をお読みください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

NEW アイン

 

えー、なんと言うか映画の話を書くつもりはなかったんですよ。

 

けど、あれ?アインなんなら仲間に出来るんじゃね?

とか思った時期がありまして。

 

まぁ…なるよね。ならなきゃだよね。

 

と言うことで、映画の話も少し混ざるかもしれない?

アインの後日談は、お楽しみに。

 

TO BE CONTEND

 




まぁ今のところこんな感じです。

今後もオリジナルキャラが増えたり意外なキャラが出たり出なかったり?

乞うご期待!


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第34話 アルリエとのデート?邪魔者現る

リュート達がドレスローザにつくと、新たな問題が!?

それではどうぞ!


三人称 side

 

ードレスローザー

 

「私はリュートが好きさ!

他に女がいるなら側には居れない!

それでも私を自分のものにしたいなら、

私と勝負しな!」

 

「なんでそうなるんだよ!

返事が聞けるから来たのによ!」

 

何故リュートとアルリエが争っているのか。

事の発端は、数分前に遡る。

 

~回想~

 

リュート達が、ドレスローザについて目指したのは、

とある酒場だった。

アルリエが用件があるからと、

呼び出したからである。

 

「アルリエ。何か用か?」

 

「まずは、座って頂戴。

私はね、貴方の妻になろうと思うの」

 

酒場に入ると、

すぐ近くの席にアルリエは座っており、

リュートに座るよう催促をする。

 

「そうか…本気なんだな?」

 

「ええ、本気よ。

その上で一つ条件があるの」

 

「なんだよ?その条件って」

 

「彼女達と別れることよ」

 

「…そうゆう条件ならお断りだ」

 

そう言って席を立とうとするリュート。

その時、

 

バンッ!

 

アルリエがテーブルを叩きこう言った。

 

「ふざけないで!

私は貴方が妻にしてくれるって言うから、

わざわざ呼んだんだ!

私はリュートが好きさ!

他に女がいるなら側には居れない!

それでも私を自分のものにしたいなら、

私と勝負しな!」

 

そして現在(いま)に至る。

 

「時間は今すぐじゃなくてもいい!

明日の昼までには答えを出せ!海岸で待ってるからな!」

 

「…分かったよ。

それまでにお前が心変わりするように、

すりゃいいんだな?」

 

「そんなこと…!」

 

「なんだ?心変わりするのが怖いのか?」

 

「なっ!いいわ、受けてたつわよ!」

 

こうして、

リュートがアルリエを挑発したことにより、

2人の勝負(デート)が始まった。

※因みにユノ達は一緒に行動しています。

 

夕方まで、

リュート達がアルリエをデートで楽しませていると、

そこに人間達の集団が現れた。

 

「お前は元海軍大将・桃獅子アルリエだな?

今までの恨み、晴らさせてもらおう」

 

どうやら彼らは海賊のようで、

キャプテンらしき男が両腕を槍に変えて、

覇気を纏ってアルリエに突っ込んでいく。

 

突然の攻撃なため、

避け切れずに槍がアルリエの足に突き刺さる。

 

「ぐっ…!」

 

「どうした?

お前の力はこんなものではないだろう?

それとも、そこにいる女達を攻撃してやろうか?

そこにいる男でも……いない!

何処だ!何処にいった!」

 

「あぁ、悪いな。

お前の仲間は全員死んだよ」

 

「なっ!きさまぁ!」

 

ガキンッ

 

男の槍とリュートのワープがぶつかる音がする。

 

「覇気使い…相手にはちょうどいいか」

 

「貴様、名はなんだ!」

 

「俺か?俺はリュート。

そこにいるアルリエは俺の女だ。

アルリエを傷付けたお前は許しはしない」

 

「聞いたことない名前だな。

まぁいい、この二槍のキングスに勝てると思うなよ!」ダッ

 

キングスの猛攻をなんなく躱すリュート。

そして一瞬の隙をつき、

リュートがキングスをワープで拘束する。

 

「なんだこれは!?体が、動かん!」

 

「今お前の腰に作り出したワープは、

胴体より大きく作ることで、

覇気を使えば固定できる。

ようは拘束できるのさ。

まぁこの技の利点はそれだけではないがな」

 

リュートはそう言うと手をキングスに向ける。

 

「なんだ…何するつもりだ!?」

 

「硬化・斬」ザシュッ

 

リュートがそう言うと、

キングスの体は上下に分かれるように、

真っ二つとなっていた。

 

「なん、だ、これ、は…」ドサッ

 

キングスが倒れるとリュートは、

 

「悪いが俺の家族に手を出すやつは、

生かすつもりはない」

 

そう言ってアルリエの側により、

腰にある袋から献ポポを出してアルリエに与えた。

 

「なんだこれは…」

 

「前にここに来た時に実をかじってな。

チユチユの実の能力さ。

まぁ人に治癒力を貰わないと駄目だがな」

 

そう言いながら、アルリエの頬を優しく撫でる。

アルリエを見つめるリュートの表情は穏やかで、

その様子にアルリエも顔を紅くする。

 

「なぁ、俺と、俺達と一緒に旅してみないか?

お前が欲しいんだ」

 

「…分かった、私の敗けだ。

お前の好きにしろ、リュート。

私は今からお前だけのものだ///」

 

リュートの真剣な言葉に、

アルリエは遂に心が折れたのか、

仲間に、妻になると言ったのだった。

 

「アルリエ。色々とあったけど歓迎する!」

 

「私達もよ」

 

「ユノ…ありがとう」ギュッ

 

アルリエがユノを抱き締めて、

2人の蟠りも完全になくなったようだった。

 

「さて、当分はこのドレスローザで生活するから、

色々とできることはしないとな」

 

こうして、リュート達の修行が始まるのだった。

 

余談ではあるが、

部下達はアルリエの後を追って、

ドレスローザに来ているようだ。

リュート達と彼女達の間で、

問題が起きるとは誰も知らないだろう。

 

TO BE CONTEND

 




さて、アンケートを取っていた訳ですが、

皆さんの予想は当たりましたか?

部下達との話は番外編で(恋人になるとは言ってない)

次回は、魚人島に怪しい影が?

乞うご期待!


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第35話 マークス海賊団と人攫い 前編

ドレスローザで少しの間いることになったリュート達。
そこにやってきたのはなんと…!

それではどうぞ!


三人称 side

 

リュート達は、

必要なものを買うために別れて行動していた。

ホムラとカグラ、セツナとカリーナは食料を、

アルリエとノジコとシンドリーは衣服を、

リュートとカリファとユノは、

消費した分の資金を手に入れるために、

海賊達から得た財宝を売りに動いた。

 

ーホムラ達の記録ー

 

ホムラ達は食料を買いに市場に来ていた。

順調に買い物をしていると、

カリーナの姿が見当たらない。

買い物を終えた3人はカリーナを探しながら、

リュート達との合流地点に向かっていく。

するとさっきまでそばにいた、

カグラまで居なくなった。

 

「まずいな、セツナ!離れるな」

 

「分かってるわよ!」

 

2人が背中合わせで周囲を警戒していると、

今度はセツナの気配が消える。

だが、ホムラはその一瞬で相手の能力を見極めていた。

 

「なるほど、影か」

 

「ご↑明察。私の能力はシャドシャドのシャドウ人間。

ゲッコー↑・モリアと違って、

私は影の中に人を取り込める。

彼女達は気を失って今から運び出す所さ」

 

「わざわざ出てきたってことは…。

逃げ切れる自信があるってことだな」

 

「そのと↑ーり!それでは失礼するよ」シュゥン

 

男は影の中に消え、

ホムラはリュートとの合流を急ぐのだった。

 

ーアルリエ達の記録ー

 

アルリエ達は自分達の着る服を買い、

合流地点に向かっていると、

噂話が耳に入ってくる。

 

「ここ最近マークス海賊団ってのが来てるそうよ」

 

「ええ!なんのために?」

 

「確か闘技場に参加するとか。

本当の目的は人攫いって噂もある」

 

そんなことを聞いた3人は、

急いで合流地点に向かうのだった。

 

ーリュート達の記録ー

 

リュート達は家を買い終えると、

買い物組を交流地点である家で待っていた。

すると家に向かってホムラが走ってくる。

 

「ホムラ、セツナ達はどうした?」

 

「影を使うやつに連れ去られた。

追おうとはしたが、

あいつ影のなかを自由に動きやがる!」

 

「そうか、それだけでも充分だ。

ユノ、カリファ、一緒に来るか?」

 

「キャハハハ、助けに行かないとね」

 

「あら?勿論着いていくわ」

 

「2人をつれて大丈夫なのか?」

 

「馬鹿言え、2人はお前よりも強いぞ」

 

リュートのその言葉に驚くホムラ。

それを余所に、

リュートは索敵を使い、

ユノとカリファを抱えて、

捕まった仲間達の元へと急いだ。

 

一方その頃…

 

ーマークス海賊団・船内ー

 

「んーっ!んー!」

 

セツナ達は両手を縛られ、

猿轡をされて捕まっていた。

力で引きちぎろうにも、千切れないようだ。

そこに2人の男がやって来る。

一人がまずこう言った。

 

「おーおー、いい女ばかりじゃねぇか。

こいつら全員売るのは持ったいねぇな。

一人だけここで可愛がってやろうぜ」

 

その言葉にもう一人、影使いと思われる男が冷静にこう言った。

 

「ふざけるな。

こいつらはただの餌にすぎん。

紫銃のリュート、

その傍らにいるミスバレンタインデーと、

元CP9のカリファ。

紫銃の賞金首は高い。

そしてこの2人の女は俺達のものにできる。

こいつらは全員売って構わないさ。

いい女が手にはいるんだからな」

 

それを聞いて男は納得したのか部屋を後にした。

影使いが部屋を出る際に、

 

「と言うことだ。無駄なあがきはしないことだな」

 

と言って部屋を出た。

セツナ達はリュートが来ると信じて、

できる限り拘束しているものが何か、

確かめようとした。

だがどうしても分からず、

拘束を解くには能力者を倒すしかないと思うのだった。

 

所変わってリュート達は…

 

「この並んだ船のどれかにあいつらはいる。

…こう言うのってさ、

全部部壊しても文句言われないよな!」

 

TO BE CONTEND

 




またもや非道な海賊達が出てきましたね。
まあ本来海賊ってこう言う感じなんでしょうけど。

次回は中編です!

乞うご期待!


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第36話 マークス海賊団の策略! 中編

はい、皆さんこんばんは!

今回はマークス海賊団とついに戦闘開始です。
(ほんと得意じゃないんで長い目で見てもらえると…)

それではどうぞ!


三人称 side

 

ー海岸ー

 

リュート達は、マークス海賊団の船の前にたどり着く。

いざ乗り込もうとすると、

影から手が現れユノとカリファが引き摺り込まれる。

リュートは2人を助けようとしたが、

間に合わず手が空を切る。

 

「お前が紫銃のリュートだな。

私の能力でお前を殺してやる」

 

「なるほどな、最初から俺が狙いだったわけか。

お前がこの船の船長か?」

 

「そう言うことだ。いや、違う。

俺は戦闘員の一人にすぎん」

 

するとリュートを囲むように、

マークス海賊団の船員達が現れる。

 

「これも能力か。能力者が少なくとも三人はいるな…」

 

「鋭いな。

だが、だからと言ってお前に何ができる!

お前ら殺れぇ!」

 

船員達がリュートに走り出した。

その時、

 

「鬱陶しいんだよ、寝てな」ドンッ!

 

リュートの覇王色の覇気によって、次々と倒れ、

囲っていたはずの船員達が居なくなる。

 

「へぇー、これを受けて立ってるとはなかなかやるな。

だが、それでも無駄でしかない。

そこを通してもらう」

 

(馬鹿な!これは覇王色の覇気…!

こいつが王の器だとでも言うのか!)

 

「ハッ!笑わせるな!シャドウソード!喰らえ!」

 

影男の剣が迫る中、リュートはゆっくりと歩んでいた。

とても静かに、ただ強く一歩を踏み出していた。

 

「なぁ、覇気ってのはな?盾にもなるんだよ。

分かるか?ワープ」

 

リュートがワープを使って、

目の前に来た影男のの剣を防ぎながら、

船の中に移動した。

 

「なっ!消えやがった。

船の中か!

まぁいい、せいぜい苦しむことだな。

クククッ…」

 

影男は不適な笑みを浮かべながら、

また影の中へと消えていった。

 

~船内探索中~

 

リュートがユノ達のいる場所を覇気で探るも、

なかなか見つからない。

途方もなく探していると、いい匂いがしてきた。

どうやら食料庫らしく、

調度腹が減っていたリュートは、

なかにあったリンゴを食べて空腹を満たした。

 

「腹も膨れたし…また探すか」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「彼女達は?」

 

「どうやら寝てしまったようです。

あいつの能力が効き始めたんでしょう」

 

「クハハハハ、それはいいですねぇ。

さぁ、彼女達を影から出しなさい。ウェバー」

 

「YES、船長」

 

影男、ウェバーの影からユノ達が出てくる。

その瞬間、リュートがワープでユノ達の近くに現れる。

 

「やっと見つけた。

さぁ、返してもらうぞ」

 

「随分と威勢がいいですねぇー!

ですが、女達を相手に何処まで粘れますぅ↑?」

 

ウェバーがそう言うと、

拘束が解けたユノがリュートに襲いかかる。

咄嗟にガードするも、リュートは後ろへ吹っ飛ぶ。

 

「ユノ?大丈夫か?」

 

それでも心配をするリュートを余所に、

ユノは攻撃を続ける。

 

(魅了系または催眠系で操られてるな。

悪い、ユノ。少し痛むぞ)

 

トスッ

 

リュートは一瞬の隙を逃さず、

ユノの首に手刀を入れて気絶させる。

 

「おいおい、一人気絶させるのにも苦労しているな?

まだまだ…いるぞ?」

 

カリファ、セツナと次々と起き上がる。

 

「やベーな…こりゃ一時間がかかりそうだ」

 

一方リュート達を見送ったホムラは、

アルリエ達と合流し船に武器を取りに行っていた。

 

「ホムラ、どうやってリュートの位置を探るつもり?」

 

「簡単だ。リュートの位置じゃなく、

カグラの位置を探知する。

あいついつでも私の場所がわかるように、

とか言ってビブルカード渡してきたからな」

 

「そう…」

 

(ホムラもまだ持ってるってことは、

満更でもないのね)

 

「こっちだ!」

 

ホムラはそう叫んで、

ビブルカードの指す方向へと向かっていく。

 

「あ、ちょっとホムラ!」

 

アルリエ達も急いで向かうのだった。

そして操られたセツナ達を、

無力化しているリュートは、

 

「はぁ…はぁ…結構ギリギリだったな」

 

「まだ私がいるのを忘れては⤴いませんか⤴?」ドカッ

 

「がはっ…!」

 

背後に現れたウェバーの攻撃を、

リュートはもろに喰らってしまう。

さらにウェバーが攻撃を、

リュートにしようとした瞬間だった。

 

ガキンッ!

 

「大丈夫か!リュート!」

 

「おやおや、貴方は先程の」

 

「また会ったな。影野郎」

 

ホムラ達がリュートの元に駆けつけたのだった。

アルリエはリュートの傷をある程度癒した後、

戦闘に参加していた。

 

「ふむ、2対1ではさすがに不利ですねぇ?

ではこちらも味方をお呼びしましょうか。

ゼロイドさぁん?」

 

「なんだ?もう俺の番か?」

 

「ええ。このようなやつらに、

貴方の能力を使う訳にはいかなかったのですが、

あのお方の為にも仕方ありません」

 

「はっ、まぁあのお方が見てるなら仕方ねぇな。

槍雨」

 

ウェバーの後ろから男が出てきたかと思うと、

槍を無数に放ち始めた。

 

「俺様は槍を無数に出すことの出来るヤリヤリの槍人間だ。

さぁ、震えろ」

 

槍の雨が降り注ぐ中、

リュートやユノ達を庇いながらホムラは槍を破壊していく。

だが次々と現れる槍に、ホムラは断々疲れ始める。

アルリエも水を使い、

壁を作るなどしてはいるが、

流石に大量の槍が相手では、

水が弾けて次第に崩れてしまう。

 

「アルリエ、ホムラ。

俺はもう大丈夫だ…。

ユノ達を頼む」

 

「何言ってんのさ!いくらあんたでもこの数は…」

 

「そうだ!お前一人じゃ…」

 

「馬鹿言えよ、槍の雨がどうした?

俺には、やらなきゃいけないことがある。

その為にはどんなことだってしてやるさ」

 

【ならば、真の力を使うがいい】

 

リュートは声が聞こえたかと思うと、

新たな力を感じ、槍の雨に対して使うのだった。

 

「ゼロ・ホール」

 

リュートの目の前にワープよりも大きな穴が現れ、

降り注ぐ槍の雨を全て飲み込んだ。

そしてゼロ・ホールが消えると、

すかさず敵に向けてゼロ・ホールを使う。

 

「しまっ…!」

 

槍人間に大量の槍が突き刺さるのだった。

 

「カザフさん!よくも私の仲間を!」

 

「…先に手を出したのはお前らだ。

さぁ、地獄を味わえよ?能力変化・白虎」

 

リュートは、

ネコネコの実・モデル白虎に能力を切り替えると、

ウェバーが影に逃げられない速度で攻撃していく。

 

「がはっ!貴様、は…」

 

ウェバーが息絶えた事を確認すると、

アルリエとホムラにこう言った。

 

「早く行け。すぐに戻るさ」

 

二人が遠くに行ったのを確認すると、

リュートは誰もいないところに話しかける。

「おい、居るんだろ?出てこいよ」

 

するとどこからともなく眼帯をした女と、

リュートも見知った男が現れる。

 

「お前は…!」

 

TO BE CONTEND




さぁ、見知った男とは誰なのか!

乞うご期待!


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第37話 黒幕とリュート覚醒!後編

はい、今回はリュートがさらに強く…
なるかもしれない?

それではどうぞ!


三人称 side

 

「クハハハハ!リュートさん、久しぶりですねぇ!」

 

「シリウス、生きてやがったか!」

 

眼帯女と一緒に居た男はシリウスであった。

シリウスはニヤニヤしながら眼帯女を抱き寄せる。

 

「見るがいいこの女の目を!」

 

シリウスは眼帯女の眼帯を引っぺがすと、

その下から紅く綺麗な瞳が現れた。

 

「み、見ないで…」

 

「クハハ!どうだ?これが貴様に勝つ私の力だ!」

 

「体が動かないのか。彼女は能力者では無いな」

 

「その通り。貴様もここで終わりだ!

モンキー・D・リュート!」

 

ユニコーンとなったシリウスが、

リュートに殴りかかったその瞬間!

 

「零モード・ver.2」

 

リュートの体を紫色の霧が覆う。

そして霧が晴れると、

通常の零モードと違い何も変化していない、

リュートが現れる。

 

「クハハ!こけ脅しか!?貴様も落ちたものだ!」

 

零爆発(ゼロ・エグスプロージョン)

 

リュートが剃を使って移動し、

右手をシリウスに当てる。

するとその瞬間、

シリウスの体がだんだん膨れ上がり、

今にも爆発しそうになる。

 

「悪いがこの子は貰っていく。

お前に利用されるのは可哀想だからな。

いい感じに離れたしもういいか。爆」

 

ズドン!

という音と共にシリウスの船は爆発で燃え上がる。

 

死体を確認し、

リュートはみんなの待つ家へ戻るのだった。

 

ーリュート達の家ー

 

合流地点となっていた家の前に、

ユノ達は泣きながらリュートの帰りを待っていた。

自分の意思ではないとはいえ、

リュートに対して攻撃してしまった、

自分達の不甲斐なさに落ち込んでいたのだ。

そしてリュートが戻ってくる。

新しい女性をつれて。

あぁ、自分達は捨てられるのだろう、

そう彼女達は思った。

だが、リュートの反応は彼女達の予想とは違った。

 

「なんだ、もう目が覚めてたのか。

ならよかった。

早く家に入って飯でも食おうぜ?」

 

いつも通りの彼の言葉に、

涙は止まり笑顔で彼女達は答えたのだった。

 

~数分後~

 

食事を終え、

皆が落ち着いたときにホムラは、

リュートにこう切り出した。

 

「所で、この国にはどのくらいいるんだ?」

 

「約1年。商人をしながら情報を集める。

皆は各々したいことをしてくれ。

顔が割れてるカリファやユノ、

アルリエ達はなるべく外出を控えてほしい」

 

「分かった、じゃあ私達は家事でもしとくね」

 

「家事…私はしたことない」

 

「私達が教えるから安心して、アルリエ」

 

3人が仲良さげに会話している中、

 

「さて。

俺がつれてきた彼女だが、

別に俺の女にするとかでつれてきた訳じゃない。

単純に善意で連れてきた」

 

リュートのその言葉に女性陣(カグラ以外)が驚く。

そして口を揃えてこう言った。

 

『それは嘘だ!』

 

流石にリュートも全員に言われると、

堪えたのか微妙な顔をしつつ話を進めた。

 

「彼女は能力者ではないが不思議な力を持ち、

海軍に狙われてる可能性がある。

だからユノ達に任せたい。いいか?」

 

「私達はいいけど…その子はどうなの?」

 

「…」

 

「ずっと黙ったまんまだ。

女性なら会話できるかなと思ったんだが…」

 

そんなこんなで話は進み、

リュートは以前のように商人に化け、

城に入るため頑張るのであった。

 

そしてこれは余談だが、

ホムラはカグラとキスしたそうな…。

 

TO BE CONTEND

 




今回はついにシリウスが消え去りました。
ええ、彼については悩みましたよ。
なんか不死身にしてもいいんじゃいかぐらい。
でもね、彼の性格に私が耐えれませんでした。
あ、因みになぜ生きていたのかということですが、
1回目は運良く助かって、2回目は実を食べた影響ですね。

と言うことで次回も乞うご期待!


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第38話 ドレスローザでの日々・1(1日目~2週間後)

今回はリュートによるドレスローザでの日々です。

それではどうぞ!


三人称 side

 

ーリュート達の家ー

 

リュートはドレスローザでの日々を日記にこう記している。

 

1日目

 

まず、変装した状態で町へと繰り出す。

客になりそうなものに目星を付けて家に帰る。

家で売れそうなものを作り町に戻る。

そして目星を付けた者にどんどん売っていく。

私はここに来たばかりの商人だ、広めてくれ。

と一言添えて。

 

2日目

 

充分に広まったようで、

ドフラミンゴに店を構えていいと言う事を、

ドフラミンゴの部下達から伝えられ、

町で店を構え始める。(家にいるユノ達がバレないように気をつけて)

 

3日目

 

ドフラミンゴが警戒しているのか、

まだ城には呼ばれない。

そうこうしているうちに、今度は海軍が買い物に来た。

自分の賞金首の紙を見せられると、

見かけてないと答え商売を続ける。

海軍はなにも疑わず帰っていく。

 

4日目

 

ついに声が掛かり、ドフラミンゴに城に呼ばれる。

ドフラミンゴと軽い会話の後、商談をして玉座を後にする。

 

「あら?貴方が新しく来た商人?」

 

「ええ、お嬢さんは何か買っていきますか?」

 

「そうね、これを頂戴。もう行っていいわ」

 

城を出ようと中を歩いていたとき、

子供姿のシュガーと出会う。

いくら知り合いでもバレるわけにはいかないので、

あくまで商人として接する。

 

5日目

 

ついに眼帯の女性が口を開いた。

彼女は東の海に住んでいたとき、シリウスと出会った。

生まれつき彼女の眼が魔眼と呼ばれるもので、

回りから蔑まれていたとき、

シリウスは優しく接してくれたそうだ。

だがある日迎えに来て、シリウスに対して酷いことをしたリュートを許せないと思ったらしい。

そしてこの間の戦闘で自分が道具として、

彼の側に置かれていたことに気付いたそうだ。

今日までショックで話せなかったらしい。

彼女の名前をリュートが聞く。

 

「レイラ」

名前を名乗った後彼女はまた口を噤んだ。

 

6日目

 

レイラの表情が少し明るくなっていた。

どうやら女性達で何かを話していたらしい。

リュートは今日も商売をしていた。

そこに思わぬ人物が現れた。

シュガーである。

シュガーはこの前買ったものと、

同じものを買うと店を後にする。

 

7日目

 

今日もまた商売をしていると、とある噂を聞いた。

どうやら闘技場という場所があり、

海賊達が参加したりして賞品を目指しているらしい。

一応何かあると感じ、

午後は店を閉めてコロシアムを確認すると、

メモを取ってその場を後にする。

 

side change

 

リュート side

 

一週間経った。

これまでの情報を整理し本部に報告する。

先に誰か来ていたようだが消息が途絶えたらしい。

そして俺は仲間とともに修行するため、

全員で船にワープし、

以前も行ったことのある無人島に向かう。

どうやらあまり来ていなかっただけあって、

野生の生物が獰猛に育っていた。

 

「よし、今日から一週間の間の目標は覇気のみであの動物達を倒す事。

まぁ無理だと思えば引けばいいし、二人以上で挑んでもいい」

 

仲間達が修行している間、すっかり明るさを取り戻したレイラと俺は話をしていた。

 

「レイラはあいつらの事好きか?」

 

「そうね、彼女達は好きかもしれないわ」

 

「なら一緒に行動しないか?匿うんじゃなくて仲間として。

シリウスはレイラにとって心の支えだったかもしれない。

でも今は支えが1つじゃなくてもいいだろ?」

 

「そうだけど…どうしても裏切られるのが怖いの」

 

「大丈夫だって。

あいつらが裏切ってたら俺はここにいないさ」

 

そう言って彼女の顔を見ると涙を流していた。

泣かせてしまったのかと思ったがどうやら違ったらしい。

私も女にしてと言わんばかりにキスをしていた。

流石に求められると、応えないわけにはいかないので、

皆が戻るまでいちゃついていた。

さらに一週間後、全員が武装色の覇気を会得すると、

見聞色の覇気を会得してもらうために二人組にしてにして片方がマスターするまで片方が攻撃するという事をして貰うことにした。

レイラは戦闘訓練のため、

魔眼を使った戦闘を弱めの動物達と行う。

 

「俺は商人として戻るから。

もちろん会得するまでの食事は用意するさ。

じゃあな」

 

そしてドレスローザにリュートは戻る。

 

TO BE CONTEND

 




まだまだ続きますよ。
ドレスローザ一年って言う無駄に長いんで。
もちろん頑張ります!

次回も乞うご期待!


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第39話 ドレスローザの違和感(3週目~5ヶ月後)

今回も多分日記がほぼですが、楽しんでくれたら幸いです。

それではどうぞ!


リュート side

 

3週目

 

修行してるであろう島に行くと、

どうやら見聞色の会得に苦労しているらしく、

コツを聞いてきた。

 

そこで一週間かけて仲間達の修行に付き合った。

 

また定期的に食事を運ぶと約束し、後にする。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

4週目

 

戻った後すぐに仕事を再開する。

 

お客がどんどん押し寄せ、

色んな商品を買っていく中、

シュガーはやはり来ていた。

 

なるべく子供扱いしながら切り抜けていく。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

5週目

 

島に行こうと荷物をまとめて準備をするが、

家の近くに気配を感じ周囲を確認する。

 

シュガーが家の近くまで来ており、

どうやら疑われているらしい。

 

このままでは向かえないので、

今週は店を通常通り開いて切り抜ける。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

6週目

 

島に明朝向かうと、

見聞色を習得したのか仲間達が一斉に振り向く。

 

俺だと分かると安心して食事を始めた。

 

そしてここから先の修行は、

自分達で頑張ってくれと言い、

潜入の方に本腰を入れた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

7週目

 

さらに情報を集めるとコロシアムの下に、

巨大な地下空間があることが判明した。

 

流石に深追いしすぎるのも良くないため、

コロシアムについて調べるのはここまでにした。

 

だがこの国のオモチャ達については、

まだ調べがついていない。

 

こんなことならシュガーの能力を、

聞いておくべきだったと後悔しながら、

幹部クラスの調査を開始する。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

8週目

 

8週間が経った時、異変が起きた。

 

突然店にドフラミンゴが訪れたのだ。

 

流石に俺も驚きながら用件を聞く。

 

すると意外にも商品を買うと、

その場を立ち去っていった。

 

何か企んでいるのか、怪しんでいるのか、

葛藤しながら1週間を過ごした。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

9週目

 

シュガーが店に来なくなった。

 

ドフラミンゴに何かを言われたのか、

それとも目的を果たしたのかは分からないが、

家の近くにも来なくなった。

 

少し心配だが調査を続ける。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

10週目

 

1日目にコロシアムが開催された。

 

どんな感じなのかスケスケの実を使い、

選手達の行方を見ていく。

 

地下に落ちたのを見たところで、

店に戻り通常営業を開始した。

 

どうやらコロシアム開催のおかげか、

店が大繁盛した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

11週目

 

ここで俺はある行動に出た。

 

城への潜入である。

 

スケスケの実を使い、気配を消しながら動いていく。

 

(シュガー!こんなところにいたのか)

 

シュガーを見つけると、

何かをしているようなので近付いてみてみる。

 

シュガーがある男に触れた瞬間、

男がオモチャに変わる。

 

「ふふ、あなたの名前なんだったかしら?」

 

どうやらシュガーの能力が、

オモチャに変えてしまうことらしい。

 

そしてオモチャにされると、

存在事態が人々の記憶から消えるようだ。

 

これはまずいと急いでメモを取り、

その場を離れる。

 

なぜ俺の記憶は消えていないのか。

 

まぁどうせゼロゼロの実だろうな。

 

そう思いながら幹部達を確かめていく。

 

その中に一人、見知った男がいた。

 

海軍に所属しているであろうその男は、

ドフラミンゴの部下だったようだ。

 

(ヴェルゴか、海軍も気づいてないとは)

 

その後も調査するうちにあることに気づく。

 

モネがいない、と。

 

必死に探すが見つからない。

 

もしや俺のせいで消されたのかと思ったが、

城にいる者達の話からするに違うとわかった。

 

どうやらドフラミンゴは、

パンクハザードと呼ばれる所で、

シーザーという男を支援?しているらしい。

 

モネはその際の護衛と監視で向かったようだ。

 

内心ホッとしながら、城を出て家へと帰る。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

12週目

 

ここから自分の修行を開始する。

 

手袋を嵌め、武装色を常に纏う修行である。

 

これがなかなか辛い。

 

瞬時に出すだけならば楽かもしれないが、

一日中出しっぱなしは精神的にも肉体的にも疲れる。

 

覇気を完全に会得してからというもの、

この修行を続けてきたが未だに慣れない。

 

覇気の先を目指すために、今日も商売をしている。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

14週目

 

先週は忙しすぎて何も書けていなかった。

 

まぁ重要なことはないから問題はないが。

 

今週は新しい情報を入手した。

 

なんとパンクハザードで作ろうとしているのは、

スマイルとか言う人造悪魔の実だった。

 

これはとんでもない情報だった。

 

え?どこから仕入れたのかって?

 

シュガーだ。

 

シュガーはドフラミンゴに、

バレずに会える算段を立てていたらしい。

 

家にシュガーが入ってきた瞬間、

シュガーは元の大きさに戻って、甘えてきた。

 

その後何があったかは書かなくてもわかるだろ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

15週目

 

商売の傍らシュガーといちゃつく。

 

特に情報はなし。

 

引いて言うならシュガー可愛かった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

16週目

 

ついにモネと連絡を取ることができた。

 

シュガーがドフラミンゴから、

モネからの報告はお前が受けろと、

言われていたらしい。

 

モネと楽しく話すと、

その後はデンデン虫を繋げたまま、

シュガーといちゃついた。

 

モネは少し寂しそうだったが、

必ず迎えに行くと約束して、

デンデン虫を切った。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

17週目

 

ついに潜入5カ月目に突入した。

 

情報はシュガーから仕入れたり、

商売をして手に入れたりしているが、

どうしても後一歩のところが足りない。

 

もう少し調査の範囲を広げることにした。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

18週目

 

調査の範囲を広げてから一週間、

海軍達とドフラミンゴが仲良くしている、

と言う情報が入った。

 

ドフラミンゴは七武海なため、

問題ないのだろうと思ったが、

一応警戒はしておく。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

19週目

 

ここで島から家に仲間達が帰ってきた。

 

「おー、お帰り」

 

「リュートー!」

 

ガバッとユノが俺に抱きつく。

 

そんなユノを撫でながら、

全員修行を終えたと言う報告を受けて、

全員寝た。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

20週目

 

今週で5カ月が経った。

 

シュガーとモネを仲間達に紹介したり、

顔の割れていない数人で商売をしたり、

とまた大忙しだった。

 

だが今回は女性がいたお陰か、

更なる情報が手に入った。

 

大方警戒心が薄れたんだろう。

 

ノジコが聞いた話によるとエースの遺産である、

メラメラの実をドフラミンゴが探している、

と言う情報が入ったのだ。

 

俺達も探したかったが、

まずは潜入を優先することにした。

 

TO BE CONTEND

 




今週も日記みたいな感じではありますが、如何だったでしょうか?
次の話で日記みたいな感じは終わります。

乞うご期待!


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第40話 セツナの苦難

今回はおや?セツナのお話です。

それではどうぞ!


セツナ side

 

私は今非常に悩んでいる。

それはなぜなのか…。

答えは目の前に居る自称兄を名乗るホムラが、

目の前でいちゃついているから。

いちゃつくなとは言わない。

私もリュートとごにょごにょ…。

それでも3人で留守番の時くらい、

押さえてほしい…。

このままではダメだと思い、

私は部屋からでて風を浴びに行った。

風が気持ちいい。

とてもさっきまで甘い空間に居たとは、

思えない気持ちよさ。

 

「あ、セツナ居ない」

 

「ほんとね、探しに行く?」

 

「…今までいちゃついてなかったんだしもう少し良いか」

 

そんな声が聞こえた後、

またキャッキャウフフが聞こえてきた。

兄というなら自重をしてほしいわ。

はやく皆が帰ってくるのを祈るしかなかった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

それから数日後、

朝早くに起きた私は、

リュートを起こしに部屋を出たときだった。

 

「な、何でいつもしてるじゃない!」

 

「今日は別にしなくても良いだろ!」

 

「もうホムラなんか知らない!」

 

「こっちの台詞だ!」

 

…これが兄だというのなら、

私はどうしたら良いのだろうか。

大方朝にキスするしないで喧嘩してるんだろう…。

呆れながらリュートを起こして、

ご飯の準備を手伝いに行くと、

2人はまだ喧嘩したままだった。

流石に空気が悪いので私は…ホムラを殴った。

 

「セツナ、何するんだ!」

 

「カグラに謝って」

 

「カグラの味方か!」

 

「理由がないホムラが悪い。理由があるならましだが」

 

「適当に理由つけるよりは…」

 

「謝るの!」

 

私はいつも怒るときのようにホムラを叱ると、

カグラに謝って事なきを得た。

するとカグラが私に、

 

「セツナちゃん。

私を義姉ちゃんって呼んでも良いのよ?」

 

と言われ、

また苦労が増えたと感じながら食事をした。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

更に数日後、

リュートと一緒にベッドで寝ていると声が聞こえる。

何事かと目を覚ますとリュートも起き上がる。

 

「起こした?ごめん」

 

「セツナは悪くないって。

あいつらまたなんかやってんのか」

 

2人で様子を見に行くと、また口論。

流石に夜は迷惑なので怒りに行こうとしたら、

 

「なぁ」

 

リュートの低い声にビクッと2人が反応する。

そこからリュートによる説教を受けて、寝た。

リュートはやっぱり良い男だ。

でも何かを隠してるような気がして時折心配になる。

大丈夫かな…。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

次の日、女性陣による話し合いをしたの。

新しく仲間になったレインを歓迎し、

誰がいつリュートと寝るのか順番を決める話もした。

勿論ユノとカリファが多いけど、

それはリュートが指定するときもあって、

仕方ないと思う。悔しいけど。

その日の夜、

一緒に寝ることになったのは私だった。

最近リュートと居る機会が多いのは気のせいかな。

それでも2人きりは嬉しかった。

今後も頑張って正妻目指さないと。

そりゃ、リュートには夜で勝てたことないけど…。

いつか逆転して私が主導権握って見せるわ。

 

TO BE CONTEND

 




セツナが頑なに兄を認めない理由が垣間見えたかもしれませんね。

次回も乞うご期待!


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第41話 ドレスローザでの日々(6ヶ月目~1年後)

今まで空白が端末の問題で出来なかったのですが、
なんとかなりそうです。

それではどうぞ!


リュート side

 

6ヶ月目

 

 段々と日記を録る感覚が長くなってきた。

調査やイチャ…店の営業などで忙しかったからと言うのがある。

 

 だからと言って何も進展がなかったわけではない。

相手がガチガチに固められてるからこそ、潜入は唯一の情報手段となる。

 

 城に商人として行き来してきた事が思わぬ収穫を生んだのだ。

それはドフラミンゴの寝室に入り込んだときのことだった。

スマイルが置いてあったのだ。流石に邪悪な感じがし、食べる気には慣れなかったが人通り調べてスマイルの詳細を本部に連絡した。

 

7ヶ月目

 

 今日は町を歩いていたらアルリエが誘拐された。

普段ならあり得ないが、

アルリエを捕まえると言うことは、

海楼石か何らかの能力だろうと思い、

俺はアルリエを探した。

 

 町から離れた船に乗っているのを確認すると、

月歩で追い付き、船に乗り込む。

 敵を倒していく中、異様なやつが俺に攻撃してくる。

アルリエが捕まった原因は、覇気と海楼石による攻撃だったのだ。

 大方不意打ちでも食らったんだろうが、これならもう一年修行とかしなきゃならなそうだ。

 

 覇気使いを倒し、アルリエを探して起こしていると俺は船の中に大量の武器を見つけた。

本部に報告することが増えたと思いながら、俺は船から家に戻った。

 

8ヶ月目

 

 いよいよ調査も終わりが近づいてきた。

ここを離れるとシュガーが心配になるが今は仕方がない。

 

 ドフラミンゴのご機嫌をとりつつ、オモチャについても調査を開始した。

闘技場の下に潜入することとなったのだ。

 

 闘技場では客席が盛り上がっており、国民達は気づいてない様子だった。

下に落ちていく参加者達に着いていくと、シュガーのもとに案内されてオモチャになっていく。

 

 周囲のもの達はオモチャになったことにも気づかないし、気づけずにオモチャ達と仲良くしていると言うことだ。

 

8ヶ月目~12か月目

 

俺はここで調査を切り上げ、残りの4ヶ月を商売と修行に費やす。

一年で町を出るとドフラミンゴに言っておいて良かった。

疑われずにすむ。

 そして残りの日にちもわずかになった頃、

俺達の正体がバレた。

結局こうなるのかと思いながら、

俺達は町を出ていくのであった。

 

「これからどうするんだ?」

 

「次は???だ。急げー!」

 

「了解だ!」

 

 俺達がドレスローザを離れて修行を始めてから、

数日たった頃、修行を終えて次の目的の確認をしていた。

 レイラの故郷と思われるミンク族の住む移動する島象である。

レイラは特殊な眼を持つと共に耳がついていた。

猫のような耳だ。

ミンク族と知った俺達は象に向かって船を進めていた。

 

「いつ頃着くのかしら?」

 

「さぁな、何にしろ移動する島と言われてるんだ。

レイラの持っているエターナルポースが便りだからな」

 

 そんなこんなで霧が立ち込める中、その名の通り象を発見する。

 どう上るのか、それは勿論俺が先行してその後船事皆をワープさせる。

 ミンク族に挨拶し、レイラの今後について話していたときだった。

 

「レイラは貴殿らが連れていくとよい。

あの子の願いは見ていればわかる」

 

 俺は犬のおっさんにそう言われてレイラを見る。

少し俯きながらガルチューと言って俺に飛び込んできた。

 こうしてレイラは正式な俺たちの仲間となったのだった。

 

TO BE CONTEND

 




今回は短いですが次回から元の文章に戻ります!

因みに原作のところまでどう進めるか悩んだりして更新遅れますがご容赦ください。

乞うご期待!


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