その少女危険につき取り扱い注意 (ニャイト)
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白い少女と黒いイルミ

制約と誓約の少女とイルミの出会いは突然に


某時刻

イルミ=ゾルディックは大きな暗殺の仕事が片付き、報告のため父シルバの居る実家へ来ていた。

 

 

イ「父さん入るよ。」

 

いつもより大きな仕事だったが特に問題なく終えられた事を、父さんに報告した。

 

シ「そうか、ご苦労だった。暫く休んでもいい。」

?「うー…?」

 

暫く、おそらく次の仕事が来るまでであろう。

 

イ「わかった。……所でさっきから気になってたんだけど父さん、それ…なに?」

 

父さんのそばでボロボロの服を着て座ってるやたら真っ白なヤツを見て、…ミケの餌?足りなく無い?と聞く。

 

シ「違う…!実はだな…」

?「あー……う?」

 

そのやたら白いヤツ…どう白いかと言うと。

白い髪、白い肌、白の目、どれをとっても白だオマケに猫を連想させる獣の耳までついてる。汚れているところを無くせば雪の中にたっててもわからなくなりそうな程に。どうやらそいつは報酬の一部だったらしい。依頼してきた人はお得意さんでいつかゾルディック家に役に立ちますと言い渡されたのが、この白いヤツ。

 

伝説の一族の末裔であり中でも特上とか。

 

イ「ふぅん…確かに念は感じられるけど…。大したことないんじゃない?」

 

あんまり役に立ちそうもないな…。

近くで見る限り益々白い…。しかし父さんと、ここに居るということは普通ではないことはわかった。

目が合うとその白いヤツは自分を見て首を傾げるだけだ。知能も低そうだ。

 

シ「ずっと閉じ込められてたらしくてな。拷問の訓練も一通り済んでいるらしい。だが勉強などは教えてないからすり込めばものになるという事だ。イルミ、お前こいつ育ててみないか?」

 

きっと気に入るはずだ。

 

イ「父さんの命令なら従うよ。」

俺はその白いヤツを引き取ることにした。

シ「まて、イルミ。その少女への攻撃をいかなる手段を持ってしも禁止だ。危険すぎる」

 

攻撃をしてはいけない?何故、操らなければ使えないではないか。

 

イ「理由を聞いても?」

シ「少し試した結果…危うく家がなくなる所だった。と言えばわかるか?」

イ「……」

 

わかったら行け、と部屋を追い出された。

インナーミッションが適応されたということは、こいつは【家族】の1部となったわだ。

隣の白いヤツ。取り敢えず執事たちに綺麗にしてもらわないとな。

 

イ「着いてこい。今日から俺がお前の主人だ。」

?「う…?う…!」(コクコク

 

どうやら話だけは通じるようだ。 しかし、やることは沢山だ。

 

暗殺の教育係は…俺でいいとして。

専用の執事やメイドをつけないとな…。

やることは山ずみだ…それにしても後ろをついてくるのを見ると。身体能力はまだまだのようだ。

近くに控えてる執事のゴトーを呼んだ。

イ「ゴトー、此奴を洗っといて汚いから。それから、聞いてると思うけど此奴は家族になった。配置は任せる4、5人つけてやってくれ。」

 

ゴ「畏まりましたイルミ様」

だが、白いのは動かなかった。どうやら俺直接的な命令がない限り俺以外には従うつもりはないらしい。

 

イ「俺のところに帰ってくるまでそのゴトーの指示に従え」

?「…う!」(コク

ゴトー「お名前をお聞きしても…?」

イ「ない。今考える。」

 

少し待て…とゴトーらを待たせる。

 

名前まで考えてやらないとは…命令出なければ絶対にやってない。

呼びやすくて間違えなくていいやつ。

1番下になるのだから【とる】から始まるのがベストだろうが…いいのが全くない。血縁関係では無いのだから養子というとこで別に繋がらなくてもいいだろう。

 

イ「リリイ…よし。お前は今日からリリイだ。」

 

適当に思いついた名前を白いヤツ…改リリイに言いつける。

 

リ「り…?」(キョトン

 

…ダメだ。自分の名前も話せなさそうだ。

 

ゴトー「ではリリイ様此方へ」

 

繰り返し呼ばれれば分かるだろう。リリイを見送ったあと、自室に向かい執事の手配をする事にした。

 

 



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その少女育成される

白い少女リリイはゴトー達執事によって綺麗にされ。黒いフリルが着いた膝上ほどのワンピースに黒いタイツに赤い靴を身につけ長すぎた髪はカットされ腰ほどまでのロングになっていた。身長はよく見ると130センチほど…
イルミも執事の手配を終え。いよいよリリイを育成する事にした。


イ「ふぅん。見た目は悪くないんじゃない?白い癖に黒や赤がよく似合ってるじゃないか。」

 

リ「い…う?いる…み…さま?」(ギュッ

イ「は…?なんで名前…?」

 

服を掴まれた上に名前を呼ばれたことに驚いて近くにいるゴトーを見ると

 

ゴ「申し訳ございません。恐らく我々の会話から覚えられたのかと…。」

 

手配の時や会話から覚えた…?この短期間で?

 

リ「いるみさまー…」(グイグイ

 

知能は悪くないみたいだな。教えがいがありそうだ、早速ツボネに言葉や礼儀作法を…

 

ゴ「イルミ様…リリイ様はどうやら空腹の様で、お食事

をご用意しても宜しいでしょうか?」

 

イ「好きにすれば。それとリリイは毒の耐性もあるみたいだけど…身体の調子を整える為にもリリイのには俺が許可するまで、毒とか入れないで」

 

畏まりましたとゴトーが消える。

 

リ「いるみさまぁ…グスッ…」

イ「はいはい…」

 

泣かれても面倒なのでその小さな身体を抱き上げソファに腰掛けて膝に乗せてやる。リリイの執事の手配をしてる時に少しだけ【普通の】育児サイトを漁った。普通はこうするのが正解らしい。ゾルディック家では有り得ないけど…リリイは膝に乗せただけで喉を鳴らして喜んでいる。喉鳴らせるんだ…。この獣の耳とか本物なのか?

 

リ「♪」(ゴロゴロ

イ「ふうん…耳とかほんとに生えてるんだ。興味深い…。ミルキに見せたら喜びそうだね。」(モフモフ

 

少しリリイを弄ってる間にツボネ達が揃った。

 

ツ「リリイ様、イルミ様の命令により教育係となりましたツボネに御座います。主に礼儀作法、知識を担当させて頂きます。」

 

シ「シズネに御座います。イルミ様の命令により、世話係、お遊び相手をさせて頂きます。」

 

ア「アギトに御座います。リリイ様のお食事を担当させて頂きます料理人に御座います。」

 

主に3人をリリイに付けることにした。その他にも居なくはないが殆ど関わることは無いと思うし、この3人に任せることにした。

 

イ「うん。リリイの事は君らに任せた。暗殺に関すること念能力については俺が時を見て教える。それ迄はリリイに絶対に触れさせたり関わらせないようにね。

普通の人として育成しろ。マニュアル等は自分で調べるんだね。

それとリリイ、この3人はお前の執事と教育係だ。命令…ゆうことを聞くんだよ?俺は出掛けてくるから。」

 

リ「う…!」(コクコク

 

イ「それじゃぁ、これから出るからお前達此奴頼んだよ。いつ帰るかは分からない。だけど何かあれば都度連絡を入れろ。最低1日1度だ。」

 

ツ・シ・ア「承りました。」

 

さて、前々からヒソカに呼ばれてたし。その間に、ものになればいい。

俺は闇に消えた。



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その少女育成されました?!

リリイを育成する間、イルミはヒソカの所に飛行船で向かっていた。連絡はしたので空港で待ち合わせる予定だ、ここからだと四日ほどかかるらしい。

一方その頃リリイはと言うと……


リ「おはようございますです…!」

 

ツ「違いますリリイ様。ですは必要ございません。もう一度、おはようございます」

 

先ずは喋れなければ教えることも出来きない、言葉の習得は最優先事項だとツボネは判断した。

 

前情報によると覚えは悪くないらしいと聞くが……。

ツボネは末恐ろしいと思った。恐ろしく覚えが早い、恐らく余計な単語を教えたりすれば簡単に覚えてしまう程に。

表に書いた単語や五十音を照らし合わせながら行っている言葉の練習も、意味を理解してるかはさて置きにしても違和感なく喋ることが出来た。

普通の会話ができるのにさほど時間はいらなかった。

その時間およそ半日…。

 

ツ「イルミ様にお伝えしなければなりませんな…。語学はマスターされたと…。」

 

リ「イルミ様?ツボネ!イルミ様帰ってきてるの?」

 

ツ「いえ、メールにての伝達ですリリイ様、イルミ様はご帰宅なさっておりません。さて、お次は作法のお時間です。昼食をとりながらお教え致しますよ。」

 

リ「はーい!」

 

<昼食>

 

リ「お魚のお料理にはこのカトラリーを使うのね?」(モグモグ

 

ツ「はい、リリイ様。教えた事をすぐさま実践できて、恐れながら聡明でツボネは嬉しゅうございます。」(ニッコリ

 

リ「そう?ツボネの教え方が上手いからよ。」(モグモグ

 

でも、食べながら喋るのはマナー違反です。と窘める、褒める所は褒め叱る時は叱る。マニュアル通り育てても、常人ならざるスピードで習得するリリイに舌を巻くばかりだ。

 

リ「食べながらはマナー違反。わかった。」(コクコク

 

そう言い静かに食事をし始めたリリイ。

 

ツ「淑女はおかわりなどはしません。常にお淑やかに騒がない慌てたりなどは以ての外です。ゾルディック家は特別なのです。」

 

リ「わかった。」(コクコク

 

食事を終えて礼儀作法を学ぶ。ツボネはこれもまた数時間もすればマスターするであろうと…。

そして其れはすぐそこまできていた。

 

リリイの底知れぬ学習力にて、その後僅か2日程で語学、礼儀作法をマスターしたリリイは敷地で遊んでいた。

 

シ「リリイ様あまり走ると転ばれますよ…!」

 

リ「大丈夫ー!シズネも早くー!」

 

遊ぶことで時間を潰す事にした。

 

<その頃イルミ>

 

イ「……へぇ。面白くなりそうだ。」

 

ヒ「君がキルア以外に興味のある子ってどんな子だい?気になるねぇ…♥」

 

イ「父さんの依頼報酬で持て余してるのを、俺にくれたんだよ。」

 

いつものBARで酒を飲みながら話をする。

 

ヒ「でも念が使えるんだろ?僕にも合わせておくれよ…」

 

イ「お前に合わせると、ろくなことにならなさそうだけど。勝手に接触されて変なことを教えられても困るし…いいよ。ウチくる?」

 

その代わり余計なこと教えないでよ?とねんをおすのをわすれない。

 

ヒ「楽しみだなぁ…♥」

 

<その時リリイ>

 

リ「イルミ様…遅いなぁ。」

 

シ「リリイ様はイルミ様がお好きなんですね。さぁそろそろお休みの時間ですよ。明日はお会い出来ると良いですね。」

 

リ「うん!イルミ様名前くれただから好き!起きたら会えるかなぁ…」

 

ベットに入りイルミの帰りを心待ちにしていた。



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その少女念の修行開始

イルミとヒソカは用事を済ませるとリリイの居る自宅へと赴いていた。到着したのはお昼過ぎだった。
玄関の扉の前にはなんとリリイが出迎えに出てきていた。
リリイはイルミが来ると知っていち早く会いたくて朝から待っていたのだ。


リ「イルミ様!おかえりなさいませ!」(ゴロゴロ

 

イ「ん、帰ったよ。」

 

ヒ「この子がリリイちゃんか♥なかなか美味しそうだねぇ…」

 

イルミに近づき喉を鳴らして喜んでいる。ヒソカには気がついてないと言うより…無視してるようだ。

イルミに頭を撫でられてるリリイをはヒソカには目もくれず、イルミの服の裾を握って嬉しそうに撫でられていた。そんなリリイを見てちょっとだけヒソカは傷ついていた。

 

ヒ「イルミ、リリイちゃん僕の事は無視かな♥?」

 

どんな教育してるんだい?と言いたげな目でイルミを見るヒソカ。

 

イ「本能で危ないやつだとでも思われてるんじゃない?リリイ今日からは俺が傍についてわからないことを教えてやる。」

 

リ「はい!」

 

イルミはリリイを抱き上げ、ヒソカとともに訓練所に向かう。

 

<訓練所>

 

イ「先ずは水見式で、なんの系統か調べないとね。じゃぁ、リリイこのグラスを包むように発をしごらん。念をまとってるんだ使えるはずだよ。」

 

リ「発…こうですか?わっ…!?」

 

リリイがグラスを包むようにオーラを出すと…葉っぱがクルクルと周りだし腐敗し中の水は沸騰し始めた上にグラスは溶けてしまった。

 

ヒソカ「これはこれは…見事な特質系だね♣︎他の系統には見られない現象だ。」

 

イ「特質系…回り出した時は俺と同じく操作系だと思ったんだけどな…。」

 

リ「イルミ様特質系とは何ですか?私はイルミ様と同じく操作系…?とやらになりたいです…」

 

リリイは念能力の性質をまだ理解していなく、何故自分は主人と同じでは無いのか、自分は変なのかと不安になっていた

 

イ「残念だけど念能力の性質は生まれながらに決まっていることが殆どだ。でも、リリイが操作系がいいなら特質系は全系統を使えるからなれなくもないよ。操作系は俺が付きっきりで教えれるし。そうそう、変化系はそこに居るヒソカに教わるといいよ。」

 

ヒ「面白そうだねぇ♥果実を自分で育てるなんて♪僕はヒソカ、リリイちゃん改めてよろしくね?」

 

リ「ヒソカ?ふぅん。ねぇイルミ様!他にも何か系統があるのですか?」

 

ヒ「……僕泣いてもいいかいイルミ…。」

 

ここまで来ると流石に僕だって傷つくんだけど?とイルミに助けを求めたヒソカにリリイに他の系統が何があるかを説明しながらイルミはため息をついて、仕方ないね。と呟き

 

イ「リリイ、一応ヒソカはお前の変化系の師匠だ。こいつのことは嫌いかもしれないが、ちゃんと敬意は見せてやれ…。」

 

リ「成程、わかりました!ヒソカ師匠よろしくお願いします!」

 

ヒ「ヒソカでいいよ♥僕もリリイちゃんって呼ぶからさ♪」

 

 

そして、リリイへの念の修行がようやく始まった。

 

イ「先ずはゾルディック家の仕事について説明する。ゾルディック家は代々暗殺を生業としている。そこで、絶、暗歩、暗歩の応用の肢曲(しきょく)は必須科目だ。」

 

それじゃぁ、修行開始だ。

 

イルミとヒソカによるリリイへの修行が始まった。

 

 

 

 




次回予告

次はリリイのプロフィールを載せる予定です、
念を終えたあとのプロフィールを乗せますので。ストーリーは次回からはいよいよハンター試験からです!


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リリイのプロフィール

リリイ

 

性別 女の子

 

身長145cm(少し伸びた)

 

体重 非公開

 

年齢 17歳(推定)

 

髪型 腰までの白に近い薄銀髪ロングヘヤで少し毛先が跳ねてるくせっ毛毛先がピンク

 

種族 まだ不明

 

好きなもの 棒付きキャンディ 宝石(特にルビー) イルミ様

 

嫌いなもの ネバネバしたの 苦いもの

 

念能力

特質系 甘い手と黒き采配 (マジカルキャンディ)

 

カウンター型攻撃。相手の攻撃を「手」で受け止めるまたはガードすると相手のオーラをその後少しづつ奪っていく。オーラは使用者の持つステッキの下に着いてるたまの中に溜まっていく、その玉はオーラを貯めると色が変わり5段階まで貯められる。

赤→黄→オレンジ→ピンク→黒

黒になるとそれ以上溜められなくなり、貯めようとしても貯まらないためダメージを受けることになる。

溜まったオーラはいつでも取り外し可能で、触れることで使用者はこれをお菓子に変化させて捕食出来る。捕食したオーラは3分間に使用者のものとなる。使えばなくなる。使用者が強くなるにつれて使用できる時間は伸びる。最大1時間

 

強化系 慈母の手 (ヒールハンド)

 

手で触れたものの破壊された部分を死なない程度のキズならたちどころに治る。

 

操作系 無慈悲な指揮者 (エンドロール)

 

針で刺したものを自身のもつタクトで操る。

一度に4、5人迄操れる。

 

具現化系 黒き審判 (ダークスネイク)(名チロン)

 

具現化した三目をもつ赤目の黒蛇。(念獣)

狭い所の探索が出来視覚共有と聴覚共有ができ、攻撃はできない。

普段は閉じている三つ目の目を開くと相手が嘘をついてるかが分かるが。使用者より強いものの嘘を見抜くことは出来ない。満月の時しか開けない。

 

 

変化系 追尾する斬撃 (アウトサイドカッター)

 

斬撃をブーメランに変化させ攻撃する。連続で当たるほど威力が上がる。

避けられても、ブーメランのように戻ってきて後ろから敵を攻撃する。

 

持ち物

横かけ鞄(遺物で生き物以外は何でも入る)3つ入り口がある。

 

1箇所目の中身

 

ミニナイフ

毒ナイフ

ペンチ

ハサミ

カッター

針(戦闘用)

毒瓶

煙幕玉

火打石

 

2箇所目

 

お菓子たくさん(ほぼ飴)

 

3ヶ所目

 

宝石(ひとつずつ小袋に丁寧に入れてある)

ハンカチ(磨用)

イルミ様とお揃いの針(刺さらないように改造済み)

着替え2、3日分

 

首から紐にケータイをぶら下げてる(みるき作)チョコロボくんのストラップが沢山着いてる。

何処でも圏外、盗聴、盗難、等の心配が無いように作られてる。

 

 

いまだ種族は、判明しておりませんがストーリーで明らかにします。

 



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少女ハンター試験を受ける

キルア家出後にございます!


ハンター試験会場近く最寄り街宿にて

 

リ「さて…準備はこれていいか。」

 

自慢の髪をおさげにして薄く化粧をし、メイド服を身にまとい黒のタイツを履いた足に真っ赤な靴を履きカバンを肩にかけ準備している。これから師匠のヒソカとハンター試験へ向かうのだ。

この数年、リリイは成長した。ヒソカとイルミによる修行により出会う前より格段に強くなっていた。それでもまだ底知れぬ強さを秘めていると二人の師は確信していた。

そんなイルミはリリイの修行を弟キルアを連れ戻す為に、中断すると言い渡しヒソカにリリイを預ける事にした。何時でも連絡が取れるようもう1人の弟ミルキに作らせた携帯をプレゼントした。仕事を外でも受けられるようにと。

 

そして、ヒソカに誘われハンター試験を受けることにしたのだ。別になくてもよかったのだがリリイには探さなければならないものがあった。

ひとつは

リリイにはイルミと会う前の記憶が無かった。その記憶を最近断片的にしかも同じ夢を見るようになってきた。その中にいる人はいつも同じ事を言うのだ。

「交わせ制約を交わせ誓約を、己の真の力底にあり」

その言葉の意味を知る為にも過去を全て把握する必要があるからだ。

ふたつめは

どこに何をしに行くにも便利だからだ。ライセンス取得さえしてしまえば暗殺の仕事をするのにも箔が付く。

準備を終えたリリイをヒソカは玄関前で迎えた。

 

ヒ「準備できたみたいだねぇ♥リリイちゃん行こっか」

 

リ「ちゃん付けないでもらえます?変態師匠。」

 

殺すよ?と針を向けると変態師匠…とこヒソカは、心底楽しそうにニヤニヤするだけだ。全くやりづらい…、こっちが本気じゃない所を見抜かれてるのは腹が立つ。

 

ヒ「そんな可愛くなく育てた覚えはないんだけどなぁ♥」

 

リ「良いからとっとと会場に行きますよ。」

 

ヒ「はいはい♥」

 

<そして試験会場にて>

 

ヒ「僕は44番、リリイちゃんは45番だね♥」

 

リ「ハァ…会場に着くまであっけなさすぎ…。師匠、終わるまで別って事で。」

 

鞄からお気に入りの棒の飴を出して食べながらリリイは退屈そうにため息をつき師匠に手を振った。今日の飴はいちごみるく味だ。

後ろからつれないねぇなんて聞こえた気がしたけど無視だ。

因みに入ってきた時に、トンパとかいうやつが話しかけてきたけど毒入りジュースを堂々と配るなんて、馬鹿みたいな奴がいたがガン無視してやった。飲んでも効かないが飴の方が美味しいし好きだ。

 

リ「〜♪」

 

お気に入りの飴を食べながらイルミ様から貰った携帯で仕事をチェックする。特に急ぎの仕事はないようだ。今は耳も尻尾も隠して居るため、はたから見たら私は普通の人しか見えないだろう。

飴も舐め終わり適当に時間を潰していると、スーツを着た青年と民族衣装の青年に活発な少年に声をかけられた。

 

レ「そこの可愛いお嬢様!俺はレオリオってゆうもんなんだがな…!」

 

ク「おい!レオリオいきなり失礼だろう!すまない、私はクラピカと言います。連れが失礼を…」

 

ゴ「すっごい!キミ白いねぇ…!」

 

騒がしい連中だ。でも、そこら辺のやつよりは面白そうだな。

 

リ「リリイよ。何か御用かしら?」

 

形だけの挨拶を済ませると、ゴンとかいつ奴が握手を求めてきたため応じながら私は首をかしげた。

どうやら私が師匠…ヒソカと居たというのを聞いてどんな人か気になったので聞きに来たらしい。

 

リ「師匠よ。私の」

 

ゴ「へぇー!じゃぁ君強いんだね!」

 

ク「危なくないのか?なにか脅されてるのか?!」

 

レ「まともに話が通じるようには見えないけどな…。あれを見ろよ…!」

 

目線を向けるのちょうど師匠が他の受験生の両腕を消し去った後だった。

 

リ「まぁ、すぐ殺そうとはしてくるけど問題ないわよ。」

 

問題あるよ!?と三人からいきのあったコメントを頂く。

 

ゴ「そうだ!リリイさんも僕らと一緒に行動しようよ!」

 

ク「そうだな、大勢の方が迂闊には手を出してこないだろうからな…」

 

レ「そりゃぁいい考えだ!」

 

暇だしな…暇潰しには仲間なんてのも良いかもね。

 

リ「いいわよ。よろしくね」

 

お近づき、と鞄から飴を渡すと快く受け取ってくれた。

そして試験官らしき人が現れた



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