【更新停止中】捻デレ提督の鎮守府生活 (黒猫朔夜)
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プロローグ

妄想垂れ流し文です
(今回の日常パートは)ないです


青春とは嘘であり悪である。

そんな文章を書いたのも、もう1年程前の話だった。

思えばあの文を書き、平塚先生に奉仕部に連れて行かれたことが俺の人生のターニングポイントだったのかもしれない。

 

そして俺は今、新たなターニングポイントを迎えようとしていた.....

 

「比企谷八幡君、君には提督になってもらう」

 

Why!?ナンデ、テイトクナンデ!?

待て、一旦クールになろう、こんな時は素数を数えればいいはずだ、あれ?素数の定義ってなんだっけ?数学が壊滅的などうも俺です。

オーケー、落ち着いた、そうだ提督になってもらうなんて俺の聞き間違いだろう、俺の中に封印されし中二心がそう聞こえさせたに違いない!!そうだ、そうに違いない!!

 

「ワ、ワンモアプリーズ?」

 

「ブフッ」

 

あああぁぁ!!!やっちまった!!初対面の人にやっちまった!!俺のバカ!ボケナス!八幡!おい、八幡ってなんだよ

オーケー今度こそ落ち着いた

 

「も、もう一度言ってもらってもいいですか?」

 

「ああ、笑ってしまってすまない。もう一度言うけど比企谷八幡君、君には提督になってもらう...ワンモアプリ-ズ」

 

よっし、とりあえず絶対許さないリスト更新のお知らせだ。で、なんで俺が提督に?てかこの人誰なんだ?

確か俺は今日.....

______________________________

 

高校生活3年目にはいった俺は、ある月曜日の昼休み、俺は平塚先生に呼び出されていた

 

「比企谷、君を訪ねてきている人がいる」

 

はて...俺のようなしがないボッチを訪ねて来るなんて一体誰だ?しがないボッチとか自分で言ってて悲しくなってきたぞ...

 

「どうやら大本営関係者のようだ」

 

は?

 

「大本営関係者って...はい?海軍の人ってことっすか?」

 

「そういう事だ、比企谷、君の今日の授業は終わりだ、このあとのことはその人に任せるから荷物を持って応接室に行きたまえ」

 

「はあ...」

______________________________

 

 

そうだ、思い出した。この人海軍の人だ。

海軍の人ってもっと堅物なイメージだったからびっくりしていろいろとんでたわ

 

「えっと、まず名前を伺ってもよろしいでしょうか」

 

「おっとすまない、私は伏見 涼太(ふしみりょうた)一応階級は大将だ、以後よろしく頼む。あと敬語はいらないよ。」

 

「あ、よろしくお願いします。敬語の方は流石に遠慮しておきます。」

 

てか大将ってめっちゃえらい人じゃないですかヤダー

 

「...まあいいか、本題を始めよう。君は3ヶ月程前に一斉に行われた適正検査の事は覚えているかい?」

 

「えーと...あの1番小さいぬいぐるみを選ぶやつですか?」

 

あれが適正検査なんてなんかの冗談だと思ってたから全く記憶に残ってなかったわ...てかよく思い出せたな、俺

 

「そう、その検査だ。実はあの検査は提督になれる人材を見分けるための検査だったんだよ。実はあの子達は妖精さんって言って艦船を建造したり武装を開発してくれたりしてくれるんだ。実際に...ほら動き回っているだろう?」

 

確かにそこにはあの時見た人形のような存在が動き回っているのが確認できた。てか、いたのね...妖精さん...

 

「さっきも言ったけど建造や開発には妖精は必要不可欠。そこで先ほど言った検査によって提督になれる人材を探したというわけだ。」

 

なるほど、要約すると提督になるためには妖精さんって言う不思議生物とコミニュケーションとれないといけないから適正検査と称してあぶりだしてやったぜ☆ってところか

違うか?違うな

 

「でもなんで俺だけなんすか?流石に全国で俺だけってのはないでしょう」

 

「ふむ...なぜ君は提督に採用されたのか君だけだと思ったんだい?」

 

「それは...俺1人だけに話していること自体が答えです。もし他に適正者がいれば集団で話をすればそれで済むはずなのに俺と一対一で話している。つまり採用されたのは俺しかいないと考えたわけです。まあ、住んでる場所が遠かったとか、人柄を知りたかったとかを考えれば話は変わってきますがね。」

 

結構喋ったな...てか、俺が自意識過剰なだけじゃないよな!?もしそうだったらこのままバックれて家に引きこもるまである。

 

「...君のような勘のいいガキは嫌いだよ」

 

ッッ!!大将から殺気が...なんかやばいこと言ったか?!とにかくこういう時は.....

 

「すみませんでしたッッッッ!!!!」

 

土下座に限る。プライドなんてこれっぽっちもない。

 

「.....フフッ冗談だ、1度は言ってみたかったセリフなのでね。しかし君は面白いね、話していてとても楽しいよ。」

 

コイツ...大将ってわかっていてもイライラする...温故知新で知られる俺を...って温故知新で知られるどころか認識すらされてなかったわ。何それ悲しい。

てかマジ殺気ヤバかった、何がヤバいってマジやばい。どれくらいやばいかって由比ヶ浜のクッキーぐらいヤバい。

 

「ネタ使うためだけに殺気出さないで下さいよ...ホント死ぬかと思いましたよ?」

 

てか死んだ(錯乱)早く帰って小町に会いたい...

 

「話を戻すけど君の言ったことは半分当たりかな?実は他にも適正を持つ人はいたんだ、だけど実際に話して見ないと内面はわからないだろう?だから私はほぼ内定している君と一対一で話して人柄が情報どおりか調べに来たってわけさ。」

 

うぁぁぁああ!!!自意識過剰だったー!!!もうおうち帰る!!!おうち帰ってベットでジタバタする!!

しかし...なぜ俺だけなんだ?他にも内定者がいていいはずなのに...

 

「なぜ自分だけ?という顔をしているね。確かにその疑問はもっともだ。もちろん理由もちゃんとある。その理由とは...」

 

「り、理由とは...?」

 

え?!まさか俺には秘めたる力がとかそんな展開なのか?!

 

「とてもヘタレでチキンだからだよ」

 

「はい?」

 

なんで俺悪口いわれてるのん?

 

「ごめんごめん、先に艦娘について説明するべきだったね。」

 

かんむす?かんむすって何かの暗号なのか?

 

「じゃあ君は深海棲艦は知っているかな?」

 

あ、それなら知ってる

 

「えーと確か...海に突如現れた生物(?)で、人間に敵対している事、現存する兵器では全く歯が立たないことがわかっているんですよね?」

 

今更だけど何それチートやチーターや!!おっとこれはモヤッとボールパイセンだった

 

「その通りだ。それで艦娘って言うのはその深海棲艦と同時期に発見された昔の艦船と同じ力を持つ女の子...そして深海棲艦に唯一ダメージを与えられる存在なんだ。そして深海棲艦との違いは我々人間の味方をしているということかな。」

 

「なるほど...でもなんでそれが俺のことと繋がるんですか?」

 

「実はさっき言った通り艦娘は全員女の子なんだ、しかも美少女ときた、あとは...わかるね?」

 

なるほど大方、艦娘に手を出そうとする輩がいるわけか

えっじゃあ何?俺ヘタレチキンクソぼっちコミュ障だから大丈夫だろって思われてるわけ?いやそこまでは言われてないな

 

「だいたい君の考えてることであってると思うよ。今までは適正がある人は即採用だったんだけどそのせいで艦娘に迷惑をかける結果になってしまったしね。今はこういう決まりなんだ。」

 

「はぁ。」

 

「ともかく、君は大丈夫そうだ。私も安心したよ。まあ、事前情報で大丈夫だとは思ってたけどね。」

 

ちょっと待てその情報のソースどこだ。なんて書いてあったんだ。

 

「さて、粗方説明は終わったけどなにか質問はあるかい?」

 

「えーと、学校はどうなるんですか?」

 

「それについては心配ない。そもそも鎮守府がもう建ってるわけじゃないし君が高校を卒業してからになるからね。ああ、あと君には高校を卒業後、提督養成学校に行くことになるからそのつもりでいてね。」

 

なるほど、まあたしかに、戦術もクソもない素人をほっぽり出すわけにも行かないしな。

 

「他に質問は?」

 

「思いつくのは今のところないです。」

 

「そうか、じゃあよろしく頼む、比企谷提督(仮)。」

 

_____________________________

 

それから高校を卒業し提督養成学校に入学提督になった後は奇策に次ぐ奇策、リスクリターンを完璧に計算された作戦によって深海棲艦を瞬く間に駆逐していった。そして功績が認められ昇進ラッシュ、これには小町も「専業主夫になるとか言ってたゴミいちゃんが立派になっちゃって...」と涙ながらに祝ってくれた。何気にすごいディスられてるな、俺。

 

そして大将になった俺は...

 

「暇だ...」

 

暇を持て余していた




どーも初めまして。黒猫朔夜と申します。
ついに書き始めちゃいましたw
正直拙いところも多々あると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
亀更新ですが絶対に投稿しますので気長に待ってください(そもそも読まれているかすら怪しい)


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俺と間宮と電と

記念すべき最初の艦娘はーッ!!
我らがエンジェル電ちゃんだー!!!


「暇だ...」

 

海軍大将がそんなことをぼやいていた、というか俺だ。

 

「そんなこと言ってないでさっさと書類を書くのです」

 

そう言ったのは我が鎮守府において最古参であり俺の初期艦である電である。容姿は中学生ぐらい。詳細はググれ。

 

「ばっかお前、その書類がいっつも書いてる報告書でテキトーにその日起こったことを書くだけだから暇だっていってんの。てかお前俺にあたり強くない?」

 

なに?当たり屋?当たり屋電なのん?

 

「そんなこと無いのです、さっさと書類を書くのです」

 

「絶対そんなことあるよな?昔はもっと優しかったのに...」

 

「司令官さんがしっかり仕事をしないのが悪いのです。しっかり仕事をしていればこんな風に言わないのです」

 

「え?なに?俺が悪いの?」

 

「すでのな!」

 

「絶対ふざけてるだろお前...」

 

嗚呼、昔は天使のように優しかったのにどこで間違えてしまったのか...

 

「いいからさっさと書くのです」

 

「って言っても夕方にならないと書くことないしとりあえずは暇なんだよなぁ」

 

「それもそうですね」

 

「それにしても暇だな.......そうだ、マッ缶マッ缶っと。」

 

やっぱコレだね〜ジョージアのマッ缶と歌いながら執務室の隅にある箱を覗くと

 

「マッ缶がない...だと...?」

 

そういや昨日飲みきったんだった...

 

「司令官さんは飲みすぎなのです。そんなに飲んでたら糖尿病になってしまうのです」

 

「ばっかそんなわけないだろ。1日1本は飲まないと発作を起こすまであるぞ。むしろ飲まないやつは千葉県民じゃないまである」

 

「そんなことあるわけ無いのです。それは司令官さんだけなのです」

 

え?違うの?俺だけじゃないよね?

 

「しっかし、飲めないってわかると余計飲みたくなるのはどうしてなんだろうな。とりあえずAma〇onで注文してっと。しゃーない間宮にでも行くか」

 

「電もお供するのです!」

 

「絶対たかる気満々だよね?絶対そうだよね?」

 

「優しい司令官さんなら奢ってくれますよね?」

 

めっちゃいい笑顔で言うじゃないですかヤダー

 

「そうと決まれば早く行くのです!」

 

そう言って電は楽しそう俺の手を引っ張って行くのだった

_______________________

 

そんなこんなで間宮にやってきた俺だが...

 

「どうしてこうなった...」

 

そこには総勢10数名の艦娘がいた

 

「どうしてって...提督が珍しく部屋から出てると思ったら間宮に行くって言うんだもん。こりゃついてくしかないっしょ」

 

そう言ったのは緑色の髪の毛が特徴的な重巡、鈴谷である

重巡と言っても頭に()がつくが。

 

「だからなんでみんなたかろうとすんの?なに?俺は砂糖かなんかなの?」

 

「なんでって...提督そんなこと言いながら何やかんやで奢ってくれるじゃん?」

 

「いやしらねぇし...」

 

改めて思うけどホントこいつ喋り方一色みたいだな。高校生ぐらいの女子はみんなこんな喋り方になるのん?

 

「司令官さんはみんなに甘すぎなのです!もうちょっと厳しくするのです!」

 

「いや、なに?なんで怒ってんの?」

 

「怒ってないのです!間宮さん!間宮パフェ大盛りお願いします!」

 

「おいちょっと待て、それいくらすると思ってんだ」

 

軽くマッ缶が箱で買えてしまうぞ

 

「知らないのです!いただきます!」

 

「あーあ、電ちゃん怒らせちゃった」

 

鈴谷が楽しそうに話しかけてきた。このアマァ...人事だと思いやがって...

 

「マジでどうにかしてくんね?これじゃ俺しばらく胃がキリキリし続けるんだけど」

 

「んー?どうしよっかなぁー?」

 

「わかった、間宮パフェでどうだ?」

 

「もう一声!」

 

「クッ、わかった大盛りでどうだ?」

 

「毎度あり〜、間宮さん!間宮パフェ大盛り追加で!」

 

嗚呼、俺の給料、くそう

 

「で?どうするんだ?」

 

「ん?そんなの簡単だよ、提督がアーンしてあげればいいんだよ」

 

は?

 

「は?」

 

「何その顔、ウケる」

 

「いやウケねえし」

 

お前は折本か

 

「で、なんで俺がやるんだよ。むしろ怒るだろ」

 

「いいからいいから」

 

そう言って鈴谷はアイスクリームがのったスプーンを俺に手渡してきた

 

「電ちゃん、こっち向いて」

 

「なんですか鈴谷さん、電は今ちょっととりこみちゅうなので...」

 

「なんて言うの...ほら、あーん」

 

ヤバいヤバいめっちゃ恥ずかしい!ばーか!ボケナス!八幡!

 

「はわわわっ!えっと、えーっと、不束者ですがじゃなくていただきますなのです!はむっ!」

 

ほーらめっちゃ顔真っ赤にして怒ってんじゃん、逆効果じゃんよこれ。

 

「司令官さん」

 

ヤバいヤバいっ!逆鱗に触れたかっ!?

 

「.........い」

 

「え?」

 

「もう1回お願いしますなのです!」

 

「はいただいまぁ!」

 

ビックリしすぎて居酒屋の店員みたいになっちまった俺は悪くないはずだ、だってもめっちゃ可愛い天使がそこにいたんですもの

 

「よかったねぇー提督、あ、私にも後でよろしくね」

 

やめろ鈴谷、こっちを見るな、こっちを見てニヤニヤするんじゃない

 

それは無理な相談かなー

 

こいつッ!直接脳内にッ!

______________________________

 

「お腹苦しいのです」

 

「そりゃ1人であの量食べたらそうなるっつーの」

 

現在俺は食べすぎて動けなくなった電をおんぶしているのだが...慎ましいながらもしっかりと主張をしてくる2つの膨らみが気になってしかたがないっ!

 

「司令官さん、ごめんなさいなのです」

 

「ん?何がだ?」

 

「間宮でのことなのです」

 

「ああ、あれか、別に気にしてないから大丈夫だ」

 

むしろ背中に当たってる2つの膨らみの方が気になるまである

 

「それでもなのですっ!いっつも勝手に怒って司令官さんに迷惑かけてしまってごめんなさいなのです。そして、ありがとうなのです。こんな私をずっと秘書艦に任命して頂けて嬉しいのです」

 

「いや、ただ単にずっと秘書艦やってもらっていて1番楽だから任命しているだけなんだが...」

 

「むー、司令官さんのそういうところ、良くないのです。

そこは嘘でも、一生支え続けてくれとか言うべきなのです」

 

「どこのイケメンだよ...そんなこと言うの、俺には一生無理だな」

 

「いつか、絶対に言ってもらうのです!」

 

そう言って電は楽しそうに笑ったのだった

 




どーも、黒猫朔夜です
前回のプロローグ、あれ思ってた以上に反響来ててビックリしました。お気に入り登録者も結構いて
「ヤベぇ、ヤベぇよ」とか言いながら嬉しさに浸っていました
次回の投稿はいつになるかわかりませんが感想、お気に入り登録、評価を頂けたら早くなるかも...
最後に、ここまで読んでくれた皆様方ありがとうございました!では次回の投稿で会いましょう!


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青葉見ちゃいました!

青葉の口調ムズい...
今回は結構いろんなネタが使われています
言い忘れてましたが八幡は護身術や銃の射撃提督養成学校の時に学んでます
あととっても妖精さんに好かれています



06:00(マルロクマルマル)

 

どもー青葉です!今日は提督に(勝手に)完全密着取材したいと思います!それにしても起きませんねぇー。寝顔は...え?誰ですかこのイケメン。とりあえず写真撮っとこ...というか朝食07:30(マルナナサンマル)からなのに間に合うのでしょうか。でも妖精さん達は静かにっていうジェスチャーしてくるし...

 

07:00(マルナナマルマル)

 

まだ起きませんねぇ。これじゃ青葉も遅れちゃう...あ、電ちゃんが来ました。

 

「電ちゃん、おはようございます」

 

「あ、青葉さん!おはようございますなのです!ところで、なんで青葉さんはここにいるのです?」

 

「いやー、実は今日は提督に完全密着取材を(勝手に)したいと思いましてですね...」

 

「なるほどなのです」

 

「うるさいんだけど?今何時だと思ってんの?」

 

あ、提督が起きました

 

「司令官さんこそ何時だと思ってるのです!早く食堂に行かないと遅れちゃうのです!」

 

「ヤッベマジか、妖精さんちょっとよけてな」

 

そう言うやいなや布団から飛び起きる提督

 

「...早く出ていってくんね?着替えられないんだけど」

 

「いえ、お構いなく」

 

提督のあれこれが見れるチャンス!

 

「青葉さん、早く行くのです」

 

ヒエッ電ちゃんから殺気が...

 

「りょ、了解しました!」

 

せっかくの提督のあれこれを撮ることができるチャンスが...

てか電ちゃんヤンデレっぽいような...

 

07:30(マルナナサンマル)

 

あ、ようやく提督が来ました!ってうわー...いかにも「さっき起きました」って髪型してますね...妖精さんが楽しそうに遊んでます。

 

09:00(マルキュウマルマル)

 

始業時間です。と言っても最近は深海棲艦を見かけませんし出撃もないんですがね。提督は...アレ!?珍しく執務してる!?なんで!?

 

「提督!提督が執務してるなんて珍しいですね!」

 

「おいやめろ、いつも俺がサボってるみたいに言うな」

 

「え?違うんですか?」

 

「違うっつーの。いつもはやることがないだけだ」

 

「へー」

 

「へーって、自分から聞いておいてその反応かよ」

 

「だってどうせ仕事してないのにはかわりないじゃないですか」

 

「おい、やめろ。俺もちょっと気にしてんだから」

 

あ、気にしてたんですね

 

「それで?その書類はなんですか?」

 

「観艦式の書類、近々民間人向けにやるそうだ」

 

「なるほどー」

 

「あ、そうだお前にそれぞれの艦の種類とか特徴とかを説明してもらうから。さーてマッ缶、マッ缶っと...ってなんでお前ここにいんの?」

 

「あれ?言ってませんでしたっけ?今日は提督に完全密着取材をする所存であります!」

 

「はい?却下するに決まってるけど?」

 

「というかことで提督に質問です!ズバリ!今誰が好きですか!?」

 

「ねえ、ちょっと青葉さん?俺の話をきいて?」

 

12:00(ヒトフタマルマル)

 

「さーて、今日はラーメン食いに行くかな」

 

「お供します!」

 

「わーったわーった」

 

「お、提督にしては珍しく物分りがいいですね」

 

絶対ウラになにかあると青葉の感が囁いてます!

 

「ソンナコトナイヨ」

 

「なんでカタコト...」

 

「だって来んなって言ってもどうせ着いて来るんだろ?だったら断るだけ無駄だって俺の中の俺がいってんの。ほら、早く行くぞ」

 

「あ、まってくださーい」

 

あ、ラーメンは美味しかったです。

 

14:00(ヒトヨンマルマル)

 

提督は今妖精さんと漣ちゃんと一緒にゲームをしています。

 

「甘いな望月、マナリアの力を得たストームレイジの力をくらえ!」

 

「提督こそ甘い!必殺!カリオストロチャンカワイイヤッタ-マナリアの効果でダメージ+2!相手は死ぬ!」

 

「なん...だと?」

 

楽しそうで何よりです。

 

16:00(ヒトロクマルマル)

 

現在提督は妖精さんが提督用に作った装備のテスト中です。装備と言っても護身用の銃とかなんですけどね。

 

「うーん、これはちょっと反動がデカすぎるな、正直扱いずらいそこを直してくれるか」

 

実は提督妖精さんが話してることがわかるらしいのです。決して独り言なんかじゃありません。そう、決して

 

「え?もうひとつ見せたいものがあるって?」

 

そう言って持って来たのはバカでかい銃...ってあれスナイパーライフルじゃないですか!?

 

「おいおいおい...このモデルはM82じゃねえか!やっぱかっこいいなぁ!ありがとよ!妖精さん!...ってこれどこで使うんだよ...護身用でこんなバカでかいの持ち歩けねぇし」

 

「いや突っ込むところ違くないですか?」

 

「せっかく妖精さんが作ってくれたんだぞ!?使うしかないだろ!」

 

提督は本当に妖精さんのことが好きですね...

 

「じゃあ後で射撃場とか作っちゃえばいいじゃないですか」

 

「それだッ!でかした青葉!」

 

え、冗談で言ったつもりだったのに

 

「でもやっぱM82はカッコイイよなぁ、もし仮想世界で銃を使えるゲームとかあったら絶対使ってるわ」

 

別の世界線でありそうですね

 

21:00(フタヒトマルマル)

 

就寝時間です。

 

「おら、青葉お前も寝ろ」

 

「了解です!提督、お休みなさい」

 

さてこれから提督特集の記事を作らねば!目玉はやっぱり提督の寝顔!

 

「ってあれ!?写真がない!?」

 

「ああ、言い忘れたがお前が今日撮ったと思われる俺の写真は全て削除しといたからな」

 

「そんな殺生なぁぁぁぁぁぁ!!」

 

そんな私の声が鎮守府内に響き渡った

 




どーも、リアルの知り合いに見てる人がいたのにビビった黒猫朔夜です
まず最初に、評価平均7.6、お気に入り登録件数90件以上!ありがとうございます!
これからも不定期で更新していきますが何卒よろしくお願いします!

あ、評価、感想まってまーす!



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戸塚とデート!(艦娘もいるよ!)前編

多人数動かすの難しいです(半ギレ
長くなったので前後編に分けました


ある日の昼下がり俺の元にある人物からのLINEが届いた

______________________________

 

こんにちは!突然だけど今週末空いてるかな??

もしよかったら久しぶりに会いたいな!!

______________________________

 

この文面だけで送った人物が分かったやつは出てこい、お前とはいい酒が飲めそうだ。まあ俺初めて会った人と酒飲むとか無理なんだけど。

そんなことはさておきこのLINEを送った人物はクラスメイトでありこの世に下界したエンジェル、戸塚彩加である。そう、戸塚からのお誘いなのだ。これは何がなんでもいかねば...

そんなこんなで舞い上がってしまった俺はLINEにおける一度に送れる文字数制限の限界まで使い(もちろん絵文字もふんだんに使った)返信していた。

 

「なんだか今日は司令官さんがいつもより輝いて見えるのです」

 

「あれ!?ご主人様の目の腐りがない!?イケメンktkr!」

 

なんだか外野がうるさいような気がしたが気にしないでおこう

 

______________________________

 

そんなこんなでやってまいりました日曜日!そういや日曜日って週初めなのか週末なのかよく分からんな...まあいいか!だって今日は戸塚に会えるんだもんな!戸塚に会えてウルトラハッピー!キュア...おっとこれ以上はいけない。

 

「モウチョットツメルデ-ス、コレジャアバレチャウデ-ス」

 

「コンゴウサンセマイノデス」

 

「ウウセマイ」

 

さっきからなんか見覚えのある改造された巫女服とかセーラー服とか見える気がするけど気のせいのはずだ、そうだ気のせいだ。そうに違いない、うん。

 

「八幡ー!」

 

鳥がさえずる川のせせらぎのようなこの声は!

 

「アノコスゴクカワイイノデ-ス」

 

「ハワワワ!シレイカンサンシリアイニアンナヒトガ!?」

 

「アオバミチャイマシタ!」

 

ハイハイ聞こえない聞こえない

 

「戸塚!久しぶりだな!」

 

「うん!久しぶり!」

 

あー、やっぱり戸塚は可愛いんじゃ^~

 

「さて、じゃあどこいく?どこでもいいぞ」

 

戸塚と一緒ならどこでも楽しいしな!

 

「ちょっと待ってね、今材木座くんも来るはずだから」

 

ん?材木座?

 

「え?材木座って言った?」

 

「もー!八幡ちゃんとメール読んでないの?」

 

そうだったかなぁと思いながらメールを確認すると

 

______________________________

 

こんにちは!突然だけど今週末空いてるかな??

もしよかったら久しぶりに会いたいな!!

 

材木座くんも来るよ!返信待ってるね!

______________________________

 

やっべぇ完全に認知するのを俺の脳が拒否していたみたいだ

 

「すまん、見落としてた」

 

「もー」

 

怒る戸塚もかわいいんじゃ^~

 

そんな事を思っていると

 

「八幡ー!」

 

この聞いただけで俺をがっかりさせるS○Oのディ○ベルやガン○ムSEEDのアズラエルやケ○ロ軍曹の556のような声は!

 

「材木座来ちゃったかぁー」

 

「え?なに?我歓迎させてない?」

 

「そんな来ないよ材木座くん!ね?八幡!」

 

「ソウダゾー、ソンナコトナイゾー」

 

「ふむぅそうであるか...まぁそんなことよりあっちのレベルが高いコスプレ集団の方が気になるフォイ」

 

コイツ余計なことを...

 

「あ!あれってかん...むす?のコスプレじゃない?そうだよね八幡?」

 

そんなことよりそのかんむすって言い方めっちゃ可愛いからあと10回ほど言ってほしいんだが

 

「......」

 

「八幡?」

 

はっ!?戸塚が可愛すぎて脳内世界で結婚するところまで行ってしまった

 

「ああ、そうなんだが...」

 

「どうかしたの八幡?」

 

俺は戸塚が可愛すぎてどうにかなってしまいそうだよ

 

「いや...あれ絶対うちの艦娘なんだよな...」

 

「なにィッ!?本物であると申すか!」

 

「そうなの!?ふぇー、すっごく可愛いんだね!」

 

「ナンダカコッチヲミテルキガスルデ-ス」

 

「モシカシテバレチャッテルノデス!?」

 

「グヌヌ、コウナッタラ...」

 

あ、嫌な予感がしてきた

 

「提督!そのcuteなgirlを紹介するデース!」

 

「司令官さん...一体どういう関係なんですか?」

 

「青葉!突撃取材!行きます!」

 

おい青葉、比叡みたいになってるぞ。おい材木座やめろ、俺の後ろに隠れるんじゃねぇ

 

「あー、なんかすまんな戸塚」

 

「我にはー?おーい?八幡ー?」

 

「ううん大丈夫だよ、えっと、初めまして僕は戸塚彩加って言います。」

 

「初めましてデース!私は金剛型戦艦の一番艦!帰国子女の金剛デース!よろしくお願いシマース!」

 

「電って言います、よろしくなのです」

 

「青葉です!それで、提督とは一体どういうご関係で!やっぱり恋人なんですか!?」

 

「あはは、僕これでも男なんだけどなぁ」

 

「え!?」

 

艦娘3人の声が重なった

 

「またまたーご冗談を...ね?提督」

 

と青葉

 

「残念ながら戸塚は男だ」

 

なーんで神様は戸塚を男にしちゃったんですかねぇ

 

「...えーとじゃあそちらの方は?」

 

「え?我?認知されてたの?...ゴホン!我こそは!剣豪将軍材木座義輝である!」

 

「お前まだその設定引きずってたの?」

 

中二病こじらせすぎじゃないですかねぇ...てかそんなこと言ったら...

 

「本物のsamuraiデスか!サインお願いしますデース!」

 

「はわわわっ!?電お願いしていいですか!?」

 

「取材の許可をお願いします!」

 

ほーらこうなった。艦娘は結構子供のように純粋なのである

 

「え、マジ?八幡、艦娘って純粋すぎない?」

 

「素に戻んなよ...あーコイツはただの一般人だ、ただ単にコイツのキャラ作りだ」

 

「そうなのデスか、お騒がせしてしまってすみませんなのデース」

 

「あっ、こちらこそすみません」

 

「えーと...微妙な空気になっちゃったね...どうしよっか?」

 

「とりあえずコイツら帰らせるとして...」

 

「待たれい!八幡!別に一緒に行ってもいいのではないか?そうであろう?戸塚殿」

 

「は?お前何勝手なこといってんの?」

 

「うん、いいんじゃないかな!僕も金剛さん達のこと気になるし」

 

「よし、早くどっかいくぞ。どこいく?話すんだったらやっぱスタバとかマックか?」

 

「あれれー?我の時と反応ちがくなーい?」

 

「Let's goデース!」




お久しぶりです、金剛のセリフがペテルギウスみたいになってしまった朔夜です。
いやーwお気に入り登録数が100件超えになってモチベが高いです。正直ノリで書き始めて自己満足で投稿しようと思ってたので嬉しい限りです。
後編の内容は大体決まってますのでそこまで投稿が遅れることはないでしょう(フラグ)

では!次の投稿で会いましょう!評価、コメントお願いします!


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戸塚とデート!(ゴミカスワナビもいるよ!)後編

祝!UA数約14000人!お気に入り登録数200人突破!
ありがとうございます!
多人数動かすの難しい...あと金剛の口調がペテルギウスみたいになってしまう...
あ、マイページにてTwitterのアカウントを公開しています。投稿報告などするのでぜひフォローお願いします
(尚大体はRTばかりの模様)


そんなこんなでやってまいりましたスタバ。決してスターバース○ストリームではない。

というかスタバか...昔はコーヒー飲みながらマックブックカタカタやってる奴は鬱陶しかったが今はそうでも無い。ただ投げ飛ばしたくなるだけだ。あらやだ!八幡ったらそれ悪化してるわよ!

 

「何を考え込んでるの?八幡」

 

「...お?いや、なんでもない」

 

あっぶねー、殺気がちょっと漏れそうだったぜ...

 

「それにしても我や八幡がこんなところに来るなんてな、高校時代の我が聞いたらまず信じないぞ」

 

「そうだな、俺も材木座と一緒にいるなんて卒倒するまである」

 

「今日八幡ほんとに当たり強くないですかねぇ!?」

 

「そんなことないぞ」

 

「ありますよねぇ!?」

 

材木座とそんなやりとりをしていると向かいの席から声が上がった

 

「そういえば御二方は一体どんな繋がりで知り合ったんですか?」

 

そういったのは我が鎮守府のパパラッチ青葉である

 

「んーと、僕と八幡との出会いは高校2年生の夏前ぐらいだったかな?僕がテニス部を強くしてくださいって八幡が所属してた奉仕部ってところに依頼したんだ」

 

「我は高校2年の初めぐらいからだな。あの地獄の時間を共に過ごしたのが初めだ」

 

「地獄の時間じゃなくて体育な?」

 

「そういえば八幡はいつから奉仕部に所属してたの?」

 

あれは確か...

 

「高校2年の頃に『高校生活を振り返って』っていう作文を書いたことがあったろ?あの作文のことで呼び出されて強制入部させられた」

 

「何を書いたんですか?」

 

「青葉聞くな、俺の黒歴史を掘り返すな」

 

「ふむぅ...確か『青春とは嘘であり悪である』で始まって『リア充爆発しろ』で終わってたy痛い痛い痛い!ちょギブギブギブ!その手を離してくださいお願いします八幡さまぁぁぁぁ!」

 

「お前が余計なことを言うからだろ」

 

そう言いながら手を離してやると艦娘's(主に電と青葉)から冷めた視線を向けられていた。なんだったらうわぁって声が少し漏れてる

 

「そもそもなんでお前が知ってんだよ」

 

「平塚女史から聞いた」

 

あのアラサーめ...いや、今はアラフォーか?てか誰か早く貰ってあげて下さいマジで

 

「そういえば八幡、なんだか筋肉質になってない?」

 

「あー、提督養成学校の時に訓練させられて今でも筋トレとかしてるからかもな」

 

あの地獄の日々は忘れたくても忘れられない...

 

「ちょっと触るね?」

 

そう言いながら戸塚は俺の腕を触り始めた

 

「すごい...硬いし太い...すごく鍛えられてるねガッチガチだよ...」

 

ん?戸塚さんその言い方ちょっとヤバくないですか?

 

「テイトク!私にも触らせるのデース!」

 

「司令官さん、私もお願いしますなのです」

 

「取材させていただきます!」

 

そう言うや否や艦娘'sは俺の腕を触り始めた

 

「固くて大きいのデース...」

 

「凄いのです...」

 

「これが提督の...凄い...」

 

や、やめろぉ!これ以上このことに関して喋らせたらR18引っかかりかねないだろ!

 

「そ、そんなことより戸塚は大学に進学したのか?それとも就職か?」

 

この空気に耐えられなくなった俺は急な話題転換をした、やっぱり空気の入れ替え必要だよね、みなさんもこれからの季節インフルなどには気をつけてください...皆さんって誰だ?

そんな空気を察してか戸塚(と材木座)は俺に話を合わせてくれた、やはり戸塚は救いの天使じゃったか...

材木座?あいつは知らん

 

「...あ、成人式出てないから知らないんだもんね、僕は今体育大学の3年だよ」

 

「うむ、我は文系大学の3年だ!」

 

「そうなのか、すまんな成人式出れなくて」

 

あの頃はちょうど大規模作戦の真っ只中で寝る時間もなかなかなかった。ああ、戸塚のタキシード姿はさぞよかっただろうに

 

「ううん、大丈夫だよ。八幡忙しかったんでしょ?仕方ないって」

 

やっぱり戸塚は天使なんじゃ^~

 

「そういえば鎮守府での八幡はどんな感じなの?」

 

「最近は『暇だ』ってずっと言ってるのです」

 

「しゃーねーだろ。大体の海域は解放したし、深海棲艦は全然見かけないし」

 

「あ、この前提督を密着取材した時の新聞ありますよ!見ますか?」

 

「おい青葉、なんでそんなものがある、あの時ちゃんと写真は消したはずじゃ」

 

「ふっふっふ...甘いですね提督、ウチの天才明石さんと妖精さんに手伝って復元してもらいました!」

 

「なん...だと...?しかしなぜ妖精さんが協力している、基本的に俺のことが優先なのに...」

 

妖精さん俺への忠誠心高すぎてマジ武士

 

「この前の写真あげるって言ったら心よく強力してくれましたけど?」

 

「妖精さん信じてたのに...」

 

「八幡!これは一体どういうことでごじゃるか?」

 

そう言って材木座が見せてきた記事はちょうど俺が電にアーンしている写真だった

 

「はわわわっ!?」

 

「おい、青葉?」

 

なーんでこんな写真まであるんですかねぇ?俺がいい笑顔で(死語)青葉に聞くと

 

「いやー、これはやっぱり外せないじゃないですか。なんて言ったってあの提督の貴重なアー...痛い痛い痛い!ヘッドロックは勘弁して下さいお願いしますぅぅぅ!」

 

「ったく...お?すまん、電話だちょっと席外す」

 

さーて、電話の相手は...

 

______________________________

 

「さて、八幡が行ったところで聞きたいことがある」

 

そう言って材木座さんは真剣な顔でこちらを見てきました

 

「どうかしましたカ?」

 

そう金剛さんが尋ねると

 

「この中に八幡のことを好きな者はいるか?」

 

え!?そんないきなり...

 

「いや、名乗り出なくてもいい、ただ心して聞いて欲しい」

 

そう言って材木座さんは話し始めました

 

「今まで八幡の行動に苛立ったことはないか?それでなにか悪口を言ってしまったことはないか?八幡は軽口叩いて冗談のように受け流しているように見えるがああ見えて繊細なのだ、我の知っている限りでも幾度となく悪意に晒されてきた」

 

「材木座くん、それは...」

 

言いかけた戸塚さんを右手で制します

 

「だから八幡を、あいつをもうこれ以上傷つけないで欲しい、あいつは1人で背負い込みすぎなのだ。1人で傷つきすぎなのだ。だから、だからどうか一緒に背負って欲しい。もし行動が理解できなくても、絶対に意味のないことをあいつがするわけがない。我は...いや、俺は八幡の友として俺に誓って欲しい、絶対に八幡を裏切らないと!」

 

「材木座くん...」

 

「わかりました材木座さん。ここに誓うのです」

 

「青葉も誓います」

 

「ワタシも誓いマス!」

 

絶対に提督を見放したりしません!

 

「ありがとう」

 

そう言って材木座さんは笑ったのだった

______________________________

 

「すまん、今戻った」

 

そう言って席に戻ると珍しく材木座が女性(艦娘)と話していることに気づいた

 

「なに?俺がいない間になんかあったのか?」

 

「何もなかったのデース!」

 

「何もありませんでしたよ!」

 

「何もなかったです!」

 

「いやそんな笑顔で言われても絶対なんかあったとしか思わないからね?」

 

俺の黒歴史暴露会でも開かれてたのか?

 

「そうだぞ八幡!何もなかったぞ!」

 

「うるせぇ、もうちょっと静かにしろ、ヘッドロックすんぞ」

 

「やっぱり我だけ扱いひどくないですかねぇ!?」

 

そう言いながらも材木座は楽しそうに笑うのであった

 




はい、お久しぶりです朔夜です
まずは...すみませんでしたぁぁぁぁぁ!!!
完璧にフラグ回収してしまいました
いや、待てよ?俺タグに不定期更新を付けているから俺は悪くないのでは?ということで俺、悪くない

茶番はさておき遅れた理由としましては寝落ち、イベント等で執筆が全然進みませんでした、お待たせしてすみません。(そもそも待たれてない可能性が微レ存)

以下感謝とお知らせ
まずはUA数が(2018/11/05 01:13:55現在)13,969人、お気に入り登録数が199人となっています。正直初めて書いた小説がここまで見てもらえるとは思っていませんでしたw本当に感謝です

お知らせ
現在作者の気分で出る艦娘を決めていますが出る艦娘と出ない艦娘の差が激しくなると思うので感想欄にて出してほしい艦娘などを受け付けます。
ただし、作者が保有していない艦などは口調があやふやになると思いますがご了承ください。

長くなりましたがここまで読んでいただきありがとうございました!また次回の投稿でお会いしましょう!


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我、夜戦ニ突入ス

2日連続投稿!
感想、リクエストが1個も来ない悲しみ


時刻は22:00(フタフタマルマル)

そんな時間に俺は食堂へとやってきていた、その理由は...

 

「さーてマッ缶マッ缶っと」

 

そう、マッ缶ことMAXコーヒーを飲むためである。だがこう思った人がいるのではないだろうか『別に部屋で飲めば良くね?』と。確かに執務室には買い置きしてあるMAXコーヒーの箱が積み上げられてあるし部屋にも何本かストックがある。だがある事のために食堂に来ている

 

「やっぱMAXコーヒーのホットは湯煎に限るよなぁ」

 

この為である。読者の皆さんは『電子レンジで良くね?』と思ったであろう。しかし、しかしだ、敢えて缶のまま湯煎して飲むことにより、元の神のバランスと言っても過言ではない水分、コーヒー、砂糖(練乳)がそのバランスを崩すことなく味わうことが出来る。コップに入れて電子レンジで温めるなど言語道断!そんなことをしたら温める際水分が飛んでいってしまうではないか!MAXコーヒーに対する侮辱だ!とかなんとか言ったが本当はただ単に湯煎して飲んだ方が通っぽく見えるからそうしてるだけです、はい........一体誰に説明してんだ俺

 

「そんなことより鍋は...」

 

あんれぇ?鍋ってここになかったっけ?

鍋...なべ...ナベアツ...などと独り言(得意技)をしながら鍋を探していると、何者かが天井から降りてきた

 

「アイエェェ!?ニンジャ!?ニンジャナンデ!?」

 

「提督!私は忍者じゃないよ!まーどうでもいいや!そんなことよりやーせーんー!」

 

「なんだ...川内か...」

 

てっきり俺はマジモンの忍者が現れたのかと

 

「なんだって何さ」

 

「いや、ただの夜戦狂かと思ってな...てかお前天井からいきなり降りてくんじゃねぇ」

 

危うくCQCかけちまうとこだったぞマジで

 

「わかったから早く夜戦!夜戦いーきーたーいー!」

 

「うるせぇな...当分夜戦はなしだ、深海棲艦もいないしな」

 

「じゃあ模擬戦でもいいからやーせーんー!」

 

この夜戦狂が...なにかいい手は...お、そうだ

 

「わかった、特別に俺が夜戦に付き合ってやる」

 

「やたー!って、え?提督が?」

 

「おら、サッサと行くぞ」

 

そう言って俺は川内を抱えた、いわゆる『お姫様抱っこ』である...やっべぇ勢いでやっちゃったけどなんで俺こんなことしてんの?すっげぇ恥ずかしいんだけど

 

「え?え?え?提督が夜戦に付き合ってくれて...今私はお姫様抱っこされてて...それで提督の部屋の方向に...ってえええ!?つまりこの後...キュウ」

 

「おい、川内、何を想像したんだおい。俺はただゲームに付き合えって...って聞いてないか..

.あーどうしよこの空気」

 

そんなこんなで俺は私室へと向かうのであった

あ、マッ缶は冷たいままで飲みました。美味しかったですまる

 

______________________________

 

そんなこんなで私室に着いたのはいいのだが...

 

「あのー川内サン?」

 

「イヤデモ...ソンナ...」

 

さっきから川内がこの調子なのである。説明しようと何度も試みたが全然反応がなかったし、どうすっかなこれ

 

「...よし、あの、提督」

 

お、ようやく復活したようだ

 

「あの、なんて言うか...ふつつか者ですがよろしくお願いします」

 

あー、完全に勘違いしておられますわ

 

「あー、川内その事なんだが...夜戦のことはゲームのことなんだ、なんかスマンな...」

 

「...え?ゲーム?」

 

「そう、ゲーム」

 

「あーなるほどね.......そうだよね...あのヘタレチキンで有名な提督がそんなこと言うはずないもんね」

 

「え?なんで俺そんなディスられてるのん?」

 

「わかったよ提督!それでなんのゲームをするの?」

 

「ああ、じゃあまずは...」

 

そうして俺は川内と夜どうし遊んだのだった

______________________________

 

06:00(マルロクマルマル)

 

どもー!毎度お馴染み青葉です!今日も元気に取材したいと思います!

 

「...ヨ.....」

 

おや?提督の部屋から声が?これはスクープの予感!

 

「.......ナンダモン....コレジャ.....デキチャウ」

 

!?!?!?こ、こここコレはスクープどころの話じゃないのでは!?もっと近くに...

 

「提督が全然寝かしてくれないからだよ!」

 

「スマン、責任はとる」

 

コレは本当に...

 

「早くスクープ記事を書かなくては!」

 

______________________________

 

「ん?今青葉の声がしなかったか?」

 

「さあ?そんなことより、クマができちゃうじゃん!どうしてくれんの!?」

 

「ソレはスマン。今日1日は非番にするから休んでていいぞ」

 

「本当?やったー!」

 

______________________________

 

次の日、青葉新聞にはこんなことが書かれていた

 

速報!

提督、ついに一線を越える!?軽巡川内と禁断の○○!?

 

昨日、私青葉が06:00頃鎮守府内を散歩していた時、こんな声が提督の私室から聞こえてきた

「これじゃできちゃう」

私は耳を疑った。なぜなら聞こえてきた場所が提督の私室なのである。さらに驚いたのはその声が軽巡、川内の声だったのだ。さらに私は驚くべき言葉を聞くことになった

「スマン、責任はとる」

提督はそういったのである。このことに関して1部艦娘から様々な感想がよせられている。

「あの姉さんにお相手ができていたなんて...私、嬉しいです」軽巡jさん

「川内ちゃんやるぅー!あ、鎮守府中庭でライブやってまーす!ぜひ来てください!」軽巡Nさん

「司令官さん...これが本当なら........なのです」駆逐Iさん

______________________________

 

「あはは...なんか色々大変なことになっちゃってるね...」

 

あのアマァ...死ぬより怖い思いをさせてやる...

それにしても駆逐のIさんに俺は一体何をされるんですかねぇ?

 

「なんかスマン」

 

「別にいいよ 、ソレガホントウダッタラヨカッタノニ」

 

「ん?なにか言ったか?」

 

「いーや?なんでも?それよりー、次の夜戦はいつ!?早くやーせーんー!」

 

そう言って川内は楽しそう笑うのだった




どーも朔夜です
今回は特に話すネタがないので一言
川内はいいぞ...

評価、感想、リクエスト等よろしくお願いします


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観艦式(前編)

感想ありがとうございます!励みになります!

やっぱ多人数動かすのムズい 笑

長くなりそうだったので前後編に分けました


ある晴れた日、鎮守府内では艦娘(と八幡)が慌ただしく動き回っていた

 

「屋台の設営は終わったか?」

 

「今終わったわ」

 

「各食材はあるか?」

 

「確認終わりました。全部あるのです」

 

そう、今日は観艦式当日なのである。ついでに鎮守府祭りも兼ねている

 

「よし、じゃあ観艦式のフォーメーション確認と各種機材の最終チェックを進めろ、それが終わり次第開場だ」

 

あー疲れた

 

「お疲れ様なのです」

 

「おう、お前もお疲れ」

 

この後の予定は確か観艦式の挨拶だけだったから自由にしててよかったはず...

 

「俺は執務室に戻るから何かあったら執務室にこい」

 

「わかったのです。みんなにも伝えておくのです」

 

「よろしく頼むわ」

 

さーてしばらく休みますかね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで俺がダラダラし始めて1時間ぐらいたった頃執務室の扉がノックされた

 

「入っていいぞ」

 

「入っていいぞ...ね。随分偉くなったようね」

 

「は?それはどういう...」

 

というかあの声は...

俺が戸惑っているとその声の主.......雪ノ下雪乃が入ってきた

 

「久しぶりね比企谷君」

 

「は?お前...なんで...」

 

鎮守府建物内は一部を除き全面立ち入り禁止のはず...

そんなことを考えていると部屋の外から2人の影が飛び出した

 

「やっはろー!久しぶりヒッキー!」

 

「先輩!久しぶりです!」

 

そこには元クラスメイト由比ヶ浜結衣と後輩の一色いろはの姿があった

 

「お前らまで...一体どういうことなんだ?」

 

八幡、わからなーいとばかりに雪ノ下に聞くと

 

「あら、比企谷君はそんな事もわからないの?貴方の目は節穴なのかしら?ああごめんなさい、貴方の目はとっくの前に腐り落ちていたわね」

 

「いや、落ちてはねぇよ...てかその罵倒を聞くのも久しぶりだな」

 

「腐ってるのは否定しないんだ...」

 

「何言ってるんだ由比ヶ浜、むしろこれが俺のアイデンティティまであるぞ」

 

これがなかったら俺じゃないまである

 

「てかマジでなんで?早く教えて欲しいんだけど」

 

「はぁ...来賓リスト、これでわからない?」

 

来賓リスト?来賓...リスト...

 

「あースマン、全然わからん」

 

「全く...職務怠慢なんじゃないかしら...まあいいわ、私達がここに入れた理由、それは雪ノ下建設が来賓として呼ばれてるからよ」

 

「なるほどな、つまりこの鎮守府建設にも携わったから呼ばれたのか」

 

「そういうこと、でも代表は私じゃないのだけれどね」

 

は?それってまさか...

 

「はろはろー!久しぶり比企谷君!」

 

うわーやっぱりじゃんよー

 

「おやおやー?少し見ない間に背が伸びたね。それに...」

 

いや近い近い柔らかいいい匂い!

 

「うん!少し男前になったかな!」

 

やっと離れてくれた...べ、別に離れられて残念とか思ってないんだからね!?

 

「じゃあ私は他にやる事あるから、じゃねー」

 

そう言って雪ノ下陽乃は嵐のように去っていったのだった

 

 

 

 

 

 

「さて、姉さんに近寄られて鼻の下を伸ばしてるアホ谷君のことは置いといて...その頭や肩に乗ってる人形は何かしら?まさか幼児退行でもしたの?」

 

は?

 

「そうそう、ずっと気になってた!」

 

ゑ?

 

「そーですよ先輩、なんですかそれ」

 

ゑゑ!?

 

「お前ら...妖精さんが見えるのか?」

 

「あら、妖精さんなんて名前をつけるぐらいに幼児退行してるとはよっぽど重症のようね」

 

「いや、ちょっと待ってくれ...お前らはこの子たちが見えてるのか?」

 

「当たり前でしょう、そんなめだつ人形を頭や肩に乗せてたら誰でも気づくわ」

 

「そうか...」

 

マジか...昔見えなくても見えるようになることもあるのか...これ涼太元帥に報告しなくては...

 

「さっきから何を驚いているの?」

 

「いや実はだな...」

 

こうして妖精さんについて大まかに説明したのだが...雪ノ下は頭が痛むのかこめかみをおさえながらこう言った

 

「信じれれないわね...そもそも見えないなんてことがあるの?科学的におかしいわよそんなの...」

 

「って言っても現実だしな」

 

妖精さんのことを言い出したら艦娘も似たようなもんだぞ

 

「まあいいわ、でもこれで私達も提督にならなければいけなくなったわけね」

 

「ええ!?そうなのヒッキー!?」

 

「いや、それは無い。なぜなら今は海域も大体解放したし提督の数も足りてるしな」

 

「あら、そうなのね」

 

でもまあとりあえず新発見があっただけ良しとするか

 

「そういえばなんかすっごい本とか資料とかある部屋だね!ヒッキーの部屋って感じ!」

 

「結衣さん、ここは先輩の部屋じゃなくてお仕事する部屋ですよ」

 

「え?そうなの?」

 

由比ヶ浜...お前...

 

「そうだな、由比ヶ浜にとっては俺がいる部屋が俺の部屋だもんな」

 

「可哀想なものを見る目で見ないで!?」

 

いや、だってお前...それはさすがにな...

 

「そんなことより比企谷君、1つお願いがあるのだけれど」

 

「そんなことなんだ!?」

 

「あん?」

 

「その...一緒にお祭りに行かないかしら」

 

「雪ノ下から誘ってくるとは珍しいな...まあ別にいいが...さすがに制服のままじゃ動きずらいから着替えさせてくれ」

 

そう言うと一色の目が小町のヤマピカリャーばりに光るのを感じた

 

「いや、ダメだけど」

 

「なんでですかぁー」

 

 

「なんでってお前嫌だからに決まってんじゃん」

 

普通に自分の部屋入れるのが嫌なんですが

 

「.....もしかしてエロ本とかあるからダメって言ってます?」

 

「は?なんでそうなんの?」

 

しかも今どきエロ本って...今はスマホが...ゲフンゲフンこれ以上はいけない

 

「ないって言うならちゃんと証拠見せてくださいよぉー」

 

「比企谷君命令よ、今すぐ部屋に案内しなさい」

 

「ヒッキー早く!」

 

「嫌だって言ってんだろ...そもそもなんで俺の部屋なんか...」

 

「早く連れていかないと大声で『比企谷君に犯される!誰か助けて!』って叫ぶわよ」

 

「おいやめろ、そんなことしたら俺の人生が終わっちまう」

 

まず最初に艦娘が来て侮蔑の視線を向けられ、電が俺をボコボコにし、そのうえで憲兵さんにドナドナされるところまで見えたぞ

 

「...はぁ、わかったわかった、連れてきゃいいんだろ」

 

「分かればいいのよ」

 

「最初から認めればよかったのに先輩は強情ですねー」

 

「いざ!ヒッキーの部屋へレッツゴー!」

 

こうして総武高校3人百合娘を連れて行くことになったのだった

 

 




どうも朔夜です

いやー、まさか3日連続投稿できるとは思ってませんでしたwこれもやっぱ感想もらってモチベ高いからですわwということで感想お願いしまーすw(露骨)

明日は投稿できるかわかりませんが善処します。ということで俺のマイページからTwitterに飛んでぜひフォローしてくれよな!

ではまた次回!感想、評価、リクエスト待ってます!


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観艦式(後編)

祝!総UA数20000突破!ありがとうございます!
この調子で評価くれてもええんやで?(*´v`)
ちなみに今回のはいつもより長いです


さて突然だが『学校のクラスメイト』あるいは『部活仲間』でもいいがとにかく自分の部屋に入れたことがあるだろうか?

そもそも俺はぼっちだったからそんな経験はないのだが...まあそんなことはどうでもいい俺が言いたいのはリア充のことについてである

リア充はよく『俺んち来ないか?』とか言うがそもそも自室というのは完全に自分の空間であり自分の1部と言っても過言ではないのである。そんな場所に人を招くのは人体にがん細胞があるようなものだしリア充は死ねと思う。そもそも自分の空間、英語で言えばプライベートルームになるがそんな場所にいれにゃならんのだ。プライベートルームというのはプライベートビーチと同じようなものなんだぞつまり自室に他人を入れるというのは悪なのだQ.E.D

まーた勝ってしまったのか敗北が知りたい

あ、電とか川内が部屋に入ったことあるだろとかの意見は受け付けてないので悪しからず

そんな現実逃避をしていたがそろそろ現実を受け入れなければならないだろう

 

「おいお前ら...そろそろ諦めたらどうだ?探しても出てこねぇっつーの」

「嘘ですね!男性の部屋には必ず一冊はエロ本があるってデータがあるんですからね!さあどこですか!ベットのしたですか?それとも本棚の裏ですか?」

「そうだよヒッキー!早く白状した方がいいよ!」

「いやだからねぇって...」

 

そもそも一色のその情報のソースどこだ

 

「むー...強情ですねぇ...」

 

今日だけでこのようなやり取りがかれこれ3回以上に渡って繰り返されているのだがいい加減諦めて欲しいものである

そもそも今は証拠が残る紙よりもデータ...ゲフンゲフン

 

「観念しなさいエロ谷君、証拠は上がってるのよ」

「いや証拠上がってねぇじゃん」

 

仕方ない、こうなったらいつもこの部屋を掃除している電を呼んで潔白を証明するしかないようだ

 

「わかった、俺の潔白を証明することが出来る証人を呼ぶから待ってろ」

「わかったわ、それで白黒つけようじゃないの」

 

こうして俺は電を呼んだのだが...

 

「...比企谷君、この子が貴方が呼んだ証人なのかしら?」

「そうなんだが...」

 

なんかよくわからんがすっごくお怒りなのがよくわかる。何故かって後ろに修羅っぽいのが見えてんだもん

 

「司令官さん?この人たちは誰なのです?」

「ひゃ、ひゃい!高校時代の部活仲間と後輩でひゅ!」

「そうなのですか。あ、私は駆逐艦の電です」

「え、ええ...私は雪ノ下雪乃よ」

「由比ヶ浜結衣です」

「一色いろはです...先輩この子すっごく怒ってないですか?何やらかしたんですか」

「いや...ただ普通に呼んだだけのはずなんだがなぁ」

 

俺なんかやばいことでも言ったっけ?

 

「スマン電、なんか怒らせるようなこと言ったか?」

「いえ...別に怒ってないのです...ただ...」

「ただ?」

「..........」

 

ん?声が小さすぎて聞こえなかったんだが

 

「なんて言ったんだ?」

「な、なんでもないのです!そんなことより用事ってなんですか?」

「あ、ああそれなんだが...」

 

俺は電にこれまでのことについて大雑把に話した

 

「なるほど...皆さん大丈夫なのです!司令官さんはそんなもの持ってないのです!」

「そうなんですか...少し残念です...」

「あ、でもスマhんんー!」

 

あ、あっぶねぇ...人生が終わるところだった...

てかなんで君それしってんの?

 

「何か言いかけたような気がするけど何かしら?」

「えっと、あれだ、鎮守府の漏らしちゃいけない情報を喋りそうになったから止めただけだ」

「..........そういうことにしておくわ」

 

ヒエッ

 

「残念ですー...でも先輩が持っていないことがわかりましたしいい加減お祭りに行きますか」

 

ふひー...なんとか凌ぎ切ったか...凌ぎきれてないような気もするが気の所為だろう

 

「ライバルがまた増えたのです...」

「ん?なんか言ったか?」

「なんでもないのです!早く司令官さんもお祭りを楽しんでくるのです」

「お、おう」

 

 

 

 

 

ようやく鎮守府祭り会場まできた俺達は現在ある屋台の前にいた

 

「提督さん!この『犬耳アイス』買っていくっぽい!」

「いいえ比企谷君、『猫耳アイス』を買うわよ」

 

この屋台は『甘味処 間宮』が出している屋台である。そして言い争っている原因は今日限定アイスの『犬耳アイス』と『猫耳アイス』である。このアイスは元々今目の前にいる夕立改二をモチーフにして作られた犬耳アイスが今回の屋台で売られることになり、それだったらと猫派の艦娘たちが猫耳アイスを作ったのである。そして猫耳、犬耳共に種類は4種類、つまり全種コンプするためには4人必要なのである

 

「いや、どっちでもいいだろ...」

 

そもそも俺結構試作段階で試食させられたからあんまりいらないんだが...

 

「じゃあこうしよう、じゃんけんで夕立が買ったら犬耳、雪ノ下が勝ったら猫耳だ」

「わかったわ、この勝負...負けられない...!」

「わかったっぽい!」

 

そうしてじゃんけんをしたところ

 

「.......あそこでグーを出していれば...」

「やったっぽい!提督さん褒めて褒めてー!」

「わかったから抱きつくなっつーの」

 

本当にこの子は...改二になってから発育が急に良くなったのに抱きついてくるもんだから心臓に悪い

 

「先輩ってやっぱり...ロリコン?」

「いやちがうから...」

 

そういえば雪ノ下の罵倒が飛んでこないな.....いや、別に求めてるわけじゃないんだがそんなに落ち込んでんのか?と顔を向けるとそこにはしきりに夕立の胸と自分の胸を見比べてため息をつく女性がいた、てか雪ノ下がいた

 

「.....はぁ」

 

だ、大丈夫!遺伝的には将来有望なはずだよ!

 

 

 

 

次なる屋台を求めてさまよっていると数メートル先に射的があるのが見て取れた

 

「あ、ヒッキー射的しよ!」

「ああ、別にいいが...」

 

俺がやってしまうとヌルゲーになるのでは?

 

そんなことを考えているとは露知らず、由比ヶ浜は既に1回分の料金を払っていた

 

「はい!ヒッキー!」

「俺が撃つのかよ...」

 

俺はてっきり由比ヶ浜がやるのだと思っていたのだが...

 

「...なんか欲しい景品はあるか?」

「ふぇ?いいの?.....えーとじゃああれ取って!」

 

そう言って指さしたのは犬のぬいぐるみだった

 

「りょーかい」

 

そう言って俺は銃を構えた

 

さてここで皆さんは覚えているだろうか?俺は最近暇を持て余しすぎで妖精さんが作った銃を毎日試射しているのである。そんな俺が射的をするとなると...

 

「よっと...こんなもんか」

「ええ!?ヒッキー1発でとっちゃったの!?」

 

そう、当たり前のように取れてしまうのである。ただ射撃上手いだけでなく対象の重心がどこにあるかを考えて打つのがコツだ。だが大抵のお祭りでは重りが入っていることが多いので注意が必要。

 

「先輩凄いうまいじゃないですか...」

「まぁな、これでも養成学校時代は上位だったんだよ」

 

違う世界線だったら源平合戦とか名づけて全プレイヤーと戦争するまである

 

 

 

 

 

そうしているうちにメインの観艦式が始まりあらかじめシミュレーションしておいたフォーメーション、演出で艦娘を紹介した。そして俺が締めの挨拶をしたあと観艦式、および鎮守府祭りは幕を閉じたのだった。そして現在、俺は雪ノ下一行と別れの挨拶をしに来たのだが...

 

「比企谷くん、私あなたのことが好きよ」

 

何故か告白されていた。

 

「わ、私も!」

「私もです!」

「..........そうか」

「あら随分と反応が薄いのね」

「いや、内心すごく驚いてる...けどなんで」

 

おらめちゃくちゃびっくりしたんですばい!...いや錯乱しすぎだろ

 

「どこかの誰かさんがいっこうに気づいてくれないからよ」

「そうそう、悪意に対しては敏感のくせに恋愛には鈍感すぎだよ」

「そうですよ!一体何年私をまたせたとおもってるんですか」

「いやお前葉山が好きだったんじゃねえの?」

「そういうところが鈍感だって言ってるんです!」

「お、おう」

 

どうやら俺は鈍感童貞クソ野郎らしい。そこまで言われてないか

 

「でもなんで今のタイミングなんだ」

「だってあなた、いつ死んでもおかしくない状況下にいるじゃない」

「いや死ぬつもりはないんだが...」

 

それとも目が死んでるから体がいつ死んでもおかしくないっていう高度な皮肉か?

 

「それでも...戦争は何があるかわからないし...」

「ああ!もう!雪ノ下先輩は回りくどすぎるんですよ!いいですか先輩!私達は先輩が近づいて来ないから自分から歩み寄っていこうってそう決めたんですよ!」

「お、おう」

 

なんか本当にごめんね?

 

「ありがとう一色さん.....つまりはそう言うことよ。覚悟しなさい、私こう見えてもすっごく執念深いのよ?」

「いやお前見た目どうrはいすいません大変びっくりでございます」

 

マジで睨むのやめてくださいよ

 

「そう言うこと!ヒッキー覚悟してね!」

「覚悟して下さいよ!」

 

そうして今日この日、百合姉妹こと雪ノ下、由比ヶ浜、一色から告白?宣戦布告?をされた俺なのであった




どうも!朔夜です!
今回の話も難しかったーwやっぱ俺多人数動かすの向いてないのかもしれない...

感想すごく励みになります!頑張ります!
では!また次回!感想、評価、リクエスト等待ってます!


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鎮守府のわんこ

祝UA数25000突破!
っべーマジっべー


今日は日曜日、時刻はゆうに10:00(ヒトマルマルマル)をすぎている。が、俺は未だにベットで惰眠を貪っていた。

本来鎮守府の始業時間は07:00(マルナナマルマル)で休日でも朝食の時間は変わらないため早く起きなければいけないのだがそもそも俺は夜型。そしていつも起こしてくれている電は六駆の姉妹艦たちとお出かけ中である。つまり俺の眠りを妨げるものは何もない。

 

「あ"ー」

 

2度目の眠りから覚めた俺はゾンビのような声を上げると寝返りを打つために体に力をこめた...のだがベットに違和感を覚えた

 

「...あ"?」

 

おっと、いかんいかん寝起きでゾンビのような声しかでないな...

それはさておき俺が違和感を覚えたのはベット壁側、つまり俺の右隣である。そこは絶対なにかいるとわかるレベルで盛り上がっていた。

おかしい...妖精さんなら布団の上に乗っかってるはずだしそもそも盛り上がるわけがない

 

「ったく...誰だ?」

 

いつもなら電が来た瞬間に俺の人生が終わりかけるのだがその心配はない...がやはり一緒にベッドで一緒に寝ることはまずいので起こすことにした

こんなことをする艦娘は1人しか心当たりがない

 

「おい、夕立。起きろ.....は?」

 

全くうちのわんこは仕方ないなぁと思いながら布団をめくるとそこには予想外の艦娘がいた

 

「ううん...」

 

why!?ナンデ!?時雨ナンデ!?

なんとそこには夕立...ではなくその姉妹艦、時雨がいたのだ

 

「まさかわんこはわんこでも黒髪の方のわんこだったとは...」

「ううん?.......あ...おはよう提督」

「お、おう。おはよう」

 

いやなんで普通に挨拶してんの?ねえなんで?俺めっちゃ動揺してんのよ?だってしょうがないじゃんこんな美少女が一緒に寝てたらそりゃー動揺するでしょ?マジやばくない?チョベリグ!...今でもこれ分かるやついんのか?

 

「いや、お前なんでいんの...」

 

オーケー極めて冷静に言えたぞ俺、よくやった俺。甲勲章あげちゃう!

 

「なんでって...提督がベッドに引き込んだんじゃないか」

「...はい?」

「はい?じゃないよ...乙女をあんなに弄んで...責任とってくれるよね?」

「は?おま、は?え?」

 

おいやべーってマジやべーってしかも記憶ないとか最悪かよ。俺人生終わった...

そんな後悔をしていると時雨がプルプル震えていることに気づいた

 

「.....ふふっ」

「おい、何笑ってんだよ...」

「ごめんね提督、さっきのは嘘なんだ。提督がこんなに簡単に引っかかると思ってなかったよ」

「おい、そういう冗談はマジでやめてくれ心臓に悪い」

「でもベッドに引き込んだのは本当なんだけどね」

「.......」

「提督、寝ぼけるのはいいけどもうちょっとムードってものをわかった方がいいよ」

「いや、ムードってなんだよ」

「ムードっていうのは日本語で言う雰囲気のことで」

「いやそういうことを聞いてんじゃないんだけど...」

 

時雨ってこんなキャラだったか?もうちょっと大人っぽかったような...

 

「そういやなんで俺の部屋にいたの?不法侵入よ?」

「電から聞いてなかったのかい?今日は秘書艦を交代するって」

「言ってたような言ってなかったような...」

 

俺お得意の聞き流しが発動してたかもしれん

 

「...まあいいさ、つまり僕は今日一日秘書艦で、起こしに来たら引き込まれたってわけだよ」

「なんか...ごめんね?」

 

俺にそんな癖あったかなぁーと首を捻りつつ起きようとするとまだなにか違和感を覚えた

 

「.....時雨、これ誰だかわかるか?」

「...多分、提督が予想してる通りだよ」

「...やっぱりか」

 

やっぱりいたのか...と思いながら布団を捲るとやっぱりというかなんというか俺が最初にいるだろうと予想した夕立が丸まって寝ていた

 

「やっぱりか...おーい起きろ夕立」

「ん、んんーもう食べられないっぽいー」

「またベタな...おーい夕立?」

「提督、そんなんじゃ夕立は起きないよ」

 

そう言うと時雨は夕立の耳元で何事かを囁いた、すると先程まで何をしても起きなかった夕立がガバッと起き上がった

 

「間宮アイス食べるっぽい!?早く行くっぽい!.....ってあれ?提督さん?アイスはどこっぽい?」

「夕立...お前...」

 

まさかアイスにつられて起きるとは...

 

「起きたか夕立」

「夕立、なんでここにいたんだい?」

「えーと...たしか...あ!そういえば朝提督さんの部屋に来たっぽい!」

 

ですよねー知ってた

 

「お前...俺は何度も勝手に忍び込むなって言ってるだろ」

「今日は忍び込むつもりはなかったぽい!」

「いやじゃあなんで俺の部屋入ってんの?」

「時雨を探しに来たっぽい!でも時雨と提督を起こそうとしたら提督に引き込まれたっぽい!」

「...なんかもうほんとうにごめんね?」

 

なんか本当にごめんなさい...ごめんなさい

 

「そんなことよりお腹空いたっぽい!ご飯食べるっぽい!」

「いやお前朝飯食べたんじゃないの?」

「提督さん達を起こしに来てたからまだ何も食べてないっぽい!」

「あー」

 

ごめんなさいごめんなさい生きててごめんなさい!

 

「仕方がない、じゃあお詫びと言っちゃなんだが間宮に行くか」

「やったぁ!」

「いいのかい?嬉しいな」

 

そういえばその耳みたいな髪の毛どうなってんの?耳なの?どういう原理で動いてんの?

そんなことを考えながら八幡は着替え始めるのだった

 

「...って出てけよ!」

 




八幡の着替えは細マッチョな体を見るチャンスなので割と人気

時雨も夕立も可愛いよね
まあ作者は名前を見てのとおり猫派なんですが

感想とても励みになります!感想来るとモチベ上がるんで投稿スピード上がるかも...w

ということで感想、評価、リクエスト等お待ちしております!


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未来設計図(2コス自然呪文ではない)

祝UA数45000突破!!

ポプテピ2期?が来ましたね!声優が豪華すぎてビビりますw
個人的にはざーさんがとても面白かったです



「.............さん」

 

「zzz」

 

「は......んさん」

 

「ん...」

 

「八幡さん起きてください」

 

「んー?」

 

誰だ...?八幡さん?俺を八幡って呼ぶのは...ッ!!まさか、戸塚!?

 

「戸塚っ!って...は?」

 

そこに居たのは長い茶髪を髪留め(バレッタと言うらしい)で留めた女の子。そう電がいたのである。(因みに左側の髪は留めきれていなかったりする、萌え by作者)

 

「...え?っえ?」

 

なんでここに電が?てかさっき八幡って呼んでいたような...

 

「?どうしたのですか?八幡さん」

 

そういうと不思議そうにクスクス笑う電。

 

「いや、え?マジで頭が追いつかないんだが」

 

困惑する俺。マジでなんでここにいるのん?...てかここどこ?なんかいつの間にか俺の部屋じゃなくなってるんだが...

 

「?八幡さん?大丈夫ですか?...まさか体の調子が悪いのです!?そういえば心なしか目が腐っているような...」

 

「おい待て、目はデフォルトだっつーの」

 

「それもそうですね」

 

そう言うとまた嬉しそうにクスクス笑う電。何だこの天使

 

「それはそうとここはどこだ?新手のドッキリか?エイプリルフールはもう終わったんだぞ?」

 

全く、何やってるんだか。特に美味しいネタを逃した作者

 

「?本当に大丈夫ですか八幡さん?ここは私たちの家なのです。まさか...忘れてしまったのですか?」

 

え、マジで?...そう言われればそんな感じが...

 

「あー、すまん。なんかいろいろ記憶が抜け落ちてるぽいわ。本当にすまん」

 

「そうですか...」

 

少し悲しそうな顔をする電

 

「でも落胆してても仕方ないですね、なんとかして八幡さんの記憶を取り戻さないと」

 

ふんすっと胸のあたりで小さく両手ガッツポーズする電、(イメージ→(๑•̀ •́)و✧)かわいい。

 

「じゃあとりあえず...俺と電はどういう関係なんだ?」

 

薄々わかってはいるんだが...いや、ほらね?確認しないことにはわからんしね?

 

「夫婦なのです!」

 

「やっぱりかぁぁぁぁぁ!!」

 

ですよねぇぇぇ!マジかよ俺ぇぇ!駆逐艦と結婚とかヤバい。いや、精神年齢で言ったら上になるかもしれんけどさぁぁ!マジ、ヤバい。

 

「あの時の八幡さんはとってもかっこよかったのです!「もし憲兵が来ても大丈夫だ、そんときは俺が何とかする。だから結婚してくれ」って言われた時は嬉しすぎて泣いてしまったのです!あ、もちろん今でもかっこいいのですよ?」

 

その時の事を思い浮かべたのか顔を紅く染める電。え、てかそんな恥ずかしいプロポーズしたの俺?

 

「お、おう...そうか」

 

どうもこのデレずまにはなれんな...

 

「じゃああとは...「ママ!パパ!」は?」

 

え...まじで...?嘘だろ...?

 

「どうしたの?海未?」

 

そこに現れたのは電によく似た女の子。だが電にないアホ毛が立っている

 

「ママ、ご飯まだー?」

 

「あー、電。この子って...」

 

「そうです。電と八幡さんの子供なのです。八幡さんたらあの時はとっても激しくて壊れちゃいそうだったのです。それに八幡さん見た目よりとってもたくましくて...」

 

顔をうっとりさせる電。完全にアウトである。てかマジかよ、やることやっちまったのかよ。まあたしかに比企谷家に受け継がれしアホ毛あるけどさ...

 

「?パパ?どうしたの?目の腐りがいつもより酷いよー?」

 

「うるせー、それはデフォだって」

 

そう言うとキャッキャっと笑うリトル電。いつもならクソガキと思っていてもおかしくないのだがそんなことはなく、むしろ愛おしさがこみ上げてくる。てか俺と電の子にしてはテンションたけーな、おい

 

「それより早くごはんー!」

 

「そうですね、とりあえずご飯にしましょう。行きましょうか、八幡さん。」

____________________________

 

なんやかんやあって午後(食事シーン?しらん)今は遊び疲れた海未を寝かしつけたところである

 

「あー、疲れた...」

 

「お疲れ様なのです」

 

「マジでお疲れだよ...子供体力ありすぎかよ...」

 

マジデスピサロ。何形態あるんだっつーの

 

「八幡さんも少し休むといいのです」

 

そう言うなり座布団の上正座し、ポンポンと叩く電。え?マジで?膝枕ってこと?

 

「いやちょっとそれは...流石に恥ずかしいというか...」

 

「恥ずかしがることないのです。夫婦なんですから」

 

「む...まあそうだな、じゃ、じゃあ失礼します...」

 

そう言って頭をのっけると電が頭を撫でてきた。くっそこれマジで恥ずかしいな...新手の羞恥プレイ?

そんなことを考えているとだんだん眠気が襲ってきた

 

「すまん...少し寝る...」

 

「わかったのです。ゆっくり寝ていいのですよ」

 

「ん...」

 

意識を手放す寸前、「愛しています、八幡さん」そんな声と共に唇に柔らかい何かが触れた気がした...

______________________________

 

目が覚めるとそこは見慣れた鎮守府の一室、そう俺の部屋だった。

 

「あれは夢だったのか...我ながら小っ恥ずかしい夢だな...」

 

そう思いながらもあんな未来があってもいいかもしれない、そう思う八幡だった

 

「にしてもあの唇の感触...妙にリアルだったような...」

 

 

※蛇足

 

八幡の自室前にて

「ふふふっ、計画は順調なのです。このまま行けば...」

 




どうも、最近ストレスのせいかお腹が痛い黒猫朔夜です
冬アニメも終わってさらにテンションガガガ

あ、前回の話はなかったことにしてください、はい
ちゃうねん...もっとちゃんと書きたかったけどああなってしまったねん...

それはそうと需要があるかわかりませんがここに私がやってるゲームのID置いときます。もしフレンドになりたい方がいればどうぞ

パズドラ(ほぼやっていません)
347355940

モンスト(フレンドがアーサーの方、優先的に受理します
)
832714564

FGO(のんびりやってます)
363864211

オセロニア(やったりやんなかったり)
376095523844

グラブル(やったりやんなかったり)
26591365

最後に
毎回誤字報告してくださる不死蓬莱様、そしてこの駄文を読んでくださる皆様ありがとうございます。励みになります。
感想、出してほしい艦など受け付けています。よろしくお願いします。

では次回お会いしましょう!


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八幡誕生記念/雷ママの看病

いやー夏ですね!外は暑いし蚊は飛んでるしで最悪です()
よろしければお気に入りユーザー登録、高評価、コメント等よろしくお願いします。特にお気に入りユーザー登録はお知らせ等もするのでぜひ!

最後に大事なお知らせがあるので良かったら見てやってください。


8月某日、連日続く茹だるような暑さは治まることを知らず、むしろ「俺まだまだいけっから!」とばかりに気温が上がり、俺の心は「もうらめぇ」と魔王に囚われた姫騎士よろしくクッ殺状態となっていた頃、艦娘達は秘密裏にある作戦の準備を進めていた。

そのある作戦とは今月8日にある提督の誕生パーティーの準備なのである。いつもの提督LOVE勢の艦娘や多少なりとも好意をよせている艦娘、いつもはツンケンしてなかなか素直になれない艦娘、頼ってほしい艦娘、艦娘ママ、この鎮守府に所属している全ての艦娘が提督1人のためだけに一丸となって準備をしていた

 

しかし今回の作戦においての目玉はこれではない。実は今からパーティーより大事なことが行われるのである。時間が近づくにつれてソワソワする者、目をギラつかせる者など様々な反応を見せていた。

 

「マイクチェック、ワン、ツー、これより提督独占権(足止め権)の抽選を始めます!」

 

そう、足止め権抽選である。パーティーをサプライズでしたいという意見から誰かが足止めする必要が出てきたためこの抽選会が開かれたのである。しかし大事なのはその中身、足止め権とは名ばかりの"公式で"提督を独占する権利を貰えるのだ。司会役の霧島が独占権と言ってしまうのも仕方がない。と言うかもはや艦娘間では独占権で名前が通ってしまっている。

 

「えー、では早速抽選に入っていきます!」

 

ここでテレビ番組などでお馴染みのドラムロールが流れ始める。

 

「No.47!47番の人は手をあげてくださーい」

 

そうして当選したのは...

 

___________________________

 

「ということで私が来たわ!なーんでも頼ってくれていいのよ?」

 

そう言って俺の部屋に来たのはダメ提督製造機こと雷である

 

「どういうことだよ...てか俺に拒否権は?」

 

独占権って何よ?なんなのよ!うん我ながらキモイ

 

「ないわ!」

 

いい笑顔で言われた...マジでこの鎮守府での俺の地位低くない?俺一応テイトクなんだけど?尚、カタカナで書いたからといって神絵師のカントク(神)氏なわけではない字面が似ているだけである。なんでカタカナで書いちゃったのん?

 

「まあいいけどよ...それはそうとお前、顔少し赤くないか?」

 

「そんなことないわよ?」

 

「お前な...風邪だったらどうすんだ。夏風邪はキツイぞ?」

 

本当に夏風邪はヤバイ。喉痛くなるわ、鼻水止まらないわ、腹痛いわ、治らないわでとってもキツイ。

 

「雷、ちょっとすまんな」

 

そう言って雷の額に手をあてながら自分は胡座をかき、その股ぐらに座らせる。完全にお兄ちゃんモードだ

 

「やっぱ熱あんじゃねえか。ほら、部屋に戻って寝とけ」

 

「ダメよ、私は...なんだから」

 

「あん?なんて?」

 

「なんでもないの!とにかく私はここにいるわ!」

 

「ったく、しゃーねーな、じゃあ俺の布団で寝とけ。そんで俺はここにいる、それでいいだろ?」

 

「むぅ、私は司令官に頼って欲しいのに...」

 

「さすがに中学生ぐらいの艦娘に頼れないだろ」

 

嘘である。実際は1度頼ってしまったが最後、骨抜きにされて最終的にママと呼ぶまでになってしまいそうで怖いからである。どっかの提督が実際にそうなってしまっているからさらに恐ろしい。

 

「ほら、さっさと寝とけつーの」

 

「はーい」

 

てか中学生ぐらいとはいえ女の子に布団使わせちゃってよかったのか?俺明日から寝られる?

それはともかく雷ことが優先だ。熱を測ったところ微熱程度だったが安静にしておくことに越したことはない。どうやって熱を測ったかは割愛。別に中学生ぐらいなのに妙に色っぽい吐息とかふいに胸に手を掠めてドキッとしたりなんかしてない。してないったらしてない!

 

「とりあえず夕方まで寝ときゃなんとかなるだろ、氷枕いるか?」

 

「ん...ほしい...」

 

どうやら熱が本格的に上がってきたらしくいつもよりしおらしくなってきていた。何この子可愛い状態である。ギャップ萌えってやばいですよね。あと俺はロリコンじゃねえ

 

「手...つないでてほしい」

 

「あいよ」

 

そういって手をつなぐ。かんぜんにお兄ちゃんモードである

 

「ありがと...指揮官」

 

しばらくすると規則的な呼吸に切り替わる。どうやら寝てしまったようだ。

 

「お兄ちゃんとか...何年ぶりだろうな」

 

____________________________

 

昼過ぎになってようやく目を覚ました雷は顔色も良くなり熱も下がっていた

 

「おかゆ作ってあるぞ、食べるか?」

 

そう言っておかゆが入ったお椀を渡す

 

「本当は私が作ってあげるはずだったのに...」

 

そうぶつくさ言いながらも食べ始める雷

 

「あ、おいしい...」

 

「だろ?専業主夫志望は伊達じゃないってな。それくらいお手のものだ」

 

「ふふ...なにそれ」

 

そんな他愛もない話をしながら昼食を済ませたのであった

 

_____________________________

 

「提督、お誕生日おめでとうございます」

 

雷につれられ食堂に入ると口々に(指揮官やらテートクやらbirthdayやら違いはあるものの)声をかけられた

 

「お、おお。ありがとうございます?」

 

「なんで疑問形なんですか...」

 

そう声をかけてきたのは大淀である

いやだってびっくりするやん?こうなるやん?

...なんでこんな口調なっとるのん?

 

「いや、誕生日を家族以外で祝ってもらったことがないからめっちゃ驚いた」

 

「さりげなくすごく重い話しますね...ともかく!今日は提督が主賓です!ステージへどうぞ!」

 

「え、俺もしかして挨拶とかしなきゃいけないパティーソン?」

 

挨拶とかは一ヶ月前から精神統一しておかないと緊張で死んじゃうからね?むしろ準備したあげくバックレるまである。

 

「いえ、席がステージ上なだけです。所謂お誕生席というやつです」

 

よりにもよってお誕生席かよ...

別に人の前に立つのは苦手ではないのだが家族以外に祝ってもらうことがないから以下略

 

「それでは提督から乾杯の挨拶お願いします」と進行役なのであろう霧島に促される

 

「は?お前さっき挨拶はないって...」

 

そう言って大淀を見ると屈託のない笑顔を向けられた。

大淀のことだ、俺の性格的に逃げられない状況を作れば逃げられないと思ったのだろう。

...正解だよちくしょう。謀られた...

 

「あー、今回はわざわざ準備してもらってすまない。あー、乾杯!」

 

「乾杯!」

 

グダグダの挨拶でも流してくれたみんなの優しさが染みる...

 

「それでは提督へプレゼントの贈呈です!」

 

そう言うと電がそこそこ大きい袋を抱えて前に出てきた。

 

「艦隊の皆さんを代表してプレゼントするのです。お誕生日おめでとうございますなのです。」

 

「おう、すまんな。有難く受け取らせてもらう。」

 

「それでは開封どうぞ!」

 

え、ここで開けるの?いやべつにいいんだけどね?

促されて袋を開けると小さめの袋と大きめの袋が入っていた

何これマトリョーシカ?

 

「じゃあこの大きい袋から...っとこれは...」

 

袋の中には分厚いファイルのようなものが入っていた。どうやら中身もぎっしり入っているようだ。

え、プレゼントって仕事のファイル...?

 

「それは青葉さんから提供された写真をアルバムにしたものなのです」

 

「ほーん」

 

開いて見ると確かにいつもの日常を切り取ったアルバムのようだ。いつぞやの観艦式の写真などもある。

でもなんか違和感なんだよなぁーと見ているとあることに気がついた

 

「青葉、これはどうやって撮影したものなんだ?」

 

「どうって、私のカメラでですよ?」

 

なるほど、あくまでしらを切るつもりか

 

「じゃあこの写真はどうやって撮った?」

 

そう言ってある写真を指差す。それは夕立と時雨が一緒に俺と寝ている写真であった。

 

「それはー...そう!たまたま通りがかったところを撮ったんですよ!」

 

「ほう、なら川内と夜中にゲームしてる写真は?見たところアングルも同じようだが?まさか通りがかったとは言わないよな?しかもこれ俺の部屋の角から撮ってるよな?」

 

「えーっと...あ!あ、青葉は大事な用事を思い出したのでこれで失礼しますね!」

 

そう言って尋常じゃないほどの汗を流しながら出ていこうとする青葉

 

「おいおい、せっかくの俺の誕生日なんだ、ゆっくり楽しんでいけよ。な?電?」

 

「それがいいのです。青葉さん、ゆっくりしていくといいのです。」

 

そう言っていい笑顔を向ける電。あ、青葉死んだわ

 

「アッハイ、ユックリシテイキマス。」

 

「えー、気を取り直して次へ行きましょう!」

 

そう促されて小さい袋を開ける。中には...

 

「これは...組み紐か?」

 

「そうなのです。ちなみに艦隊の皆さんとおそろいのものなのです。艦隊の繋がりの証なのです。」

 

そう言って腕につけている組み紐を見せてくる。

金剛たちの方を見ると各々髪や腕などにつけているようだ

 

「なるほどな、有難く貰わせてもらう」

 

その後も瑞鳳からは卵焼きを貰ったり、伊19ことイクからは着ていた水着を渡されそうになったり(伊58ことゴーヤに止められた)、叢雲から貰った伊達メガネをかけたら目の腐りが取れたと騒動になったりしたが問題なく進んでいくのであった...

______________________________

 

1時間後

 

「どうしてこうなった」

 

俺の周りではいつもの飲兵衛たちがべろんべろんに酔っていた。そこまではいつも通りなのだが今現在とても重要なのは半裸で俺に寄りかかってきていることである。

 

「てーとくぅ、れっきょくられがほんめいらんでふかー」

 

そう言いながら胸元をはだけた状態で右肩に寄りかかってきたのはポーラ。

ちょ、近いちかい、デカい、いい匂い!てかπが!円周率が当たってるから!円周率感じちゃってるから!

 

「本命ってなんだよ。いねぇっつーの。てか離れて?お願いだからね?」

 

八幡の八幡がビックになっちゃうから!てかブラ!ブラして!どこにやっちゃったの!?

 

「どーせ駆逐とか海防みたいなピチピチな子がいーんでしょ!」

 

そう言いながら左腕に抱きついてきたのは足柄。だからおっぱ以下略

 

「おい待て、俺はロリコンじゃねえ」

 

おっぱい大きいの大好きです。いや小さいのも好きだけどね?だからポーラさんも足柄さんも早く離れましょうね?どこがとは言わないけど大変なことになっちゃいますからね?

あと海防艦はマジでヤバいからやめて。

 

「そんにゃことどーでもいいかりゃ、もっと飲みらさいよ」

 

「いや、どうでも良くないんだけど?ていうか待って、半分以上中身入った酒瓶持って来ないで、それ結構度数高いやつだからね?

お、おい待てって、足柄話せばわかる、な?」

 

「てーとく、あーん」

 

「ちょ、ま」

 

その言葉とともに瓶を口に突っ込まれる。

その時食堂には「おうっ、おうっ、おうっ」と島風のような声をあげる男が誕生していた...

______________________________

 

目を覚ますと雷に膝枕されていた

・・・中学生くらいの子に膝枕されるって俺クズ竜王さんになっちゃったのん?あ、あの人は小学生にして貰ってる変態さんでしたね(テヘペロ)

格が違うわーと現実逃避したはいいものの膝枕されている事実は変わることはないし、恥ずかしいしでもう死にたい。

 

「あ、司令官起きたのね」

 

「お、おう」

 

そう言いながら起きようとすると雷に肩を押され無理やり膝枕の継続を強いられる。何故だ...

 

「ダメよ、飲みすぎで倒れたんだからちゃんと休まなきゃ」

 

「いや、でも片付けとかしなきゃいけないし」

 

あと艦娘とはいえ駆逐艦に膝枕されるのは抵抗が...っていうかそもそも女子にされるのが気恥しいっていうか...

 

「片付けは明日の朝に一斉にやるらしいからやらなくていいらしいわ。とにかく今日はもう寝るの!」

 

「わかったわかった、ちゃんと寝るからせめて膝枕はやめてくれ。恥ずかしいから」

 

そう言うと「むぅー」と不満そうにしたにもつかの間、何か思いついた!と言わんばかりの顔で座布団に頭を下ろしてくれた。

 

「じゃあその代わりに今日は指揮官の隣で寝るわね!この位はいいでしょ!」

 

「わーったわーった。じゃあおやすみ、雷」

 

「おやすみなさい、指揮官」

 

目を閉じると疲れていたのか直ぐに睡魔が襲ってくる。意識が落ちる瞬間誰かが「司令官、大好き」と言ったような気がした

_________________________

 

蛇足

「また新たなライバル出現の予感なのです!?」




はいすいません、完全にサボってました。これは元々八幡の誕生日に合わせて投稿する予定でした。
理由は色々ありますが私はこれでも受験生なので忙しかったんです。
はい嘘です。いや受験で忙しかったのには変わりはないんですが、プリズマイリヤ見たりMGSVやったりアズレンやったりスプラやったりマーリン引けなくて心折れたりcodやったりしてました。すみませんでした。

これからの投稿ですが受験が落ち着いたら投稿しようと思います。楽しみに待っていてくれる方、本当に申し訳ございません。
それから新作も考えているのでそちらの方も見ていただけると幸いです。
最後に、いつもの読んでくださってありがとうございます。これからも頑張ります。


やってるソシャゲのID貼っておきます。
グラブル全然やってません。フレンドになって頂いた方申し訳ございません。
ログインだけになっているものもあるのでそれでもいいという方だけ申請してください
デレステ
206109216
プリコネ
426339492
FGO
363864211
グラブル
26591365
ゼノンザード
530-432-169
モンスト
832714564
オセロニア
376095523844
COD
プレイヤー名 黒猫朔夜
クラン アウターヘイブン


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混ぜるな危険、いやほんとマジで

今回はリクエストにあったものです。リクエストしていただいたshadowman23様ありがとうございます。
実は今回初めてパソコンで書いてます。
作者はコミケに行ったことないので知ってる情報をつなぎ合わせただけです。細かい間違いがあると思いますが御容赦ください。
秋雲の口調もあやふやなので間違っていたら申し訳ございません。



時は年末、場所は東京ビッグサイト

なぜ俺がこんな場所にいるのか、勘のいい読者の皆様なら既に分かっているであろう。そう、今日は全国各地のオタクが集まり同人誌をかけて熾烈な争いを繰り広げる日、コミックマーケット当日である。

うへぇ...朝早いのにもうこんなに人いんのかよ...しかもほとんど黒い服きてるし、お前らの前世キリトかなんかなの?やっぱりキリトかなぁ~w

そんなくだらないことを考えていると横にいる人物に腕を引っ張られた。

「提督、私たちはこっち」

そう言って指差しをしているのは人気同人作家オータムクラウド先生こと陽炎型駆逐艦19番艦秋雲である。いつもは少し...いやかなりだらしない(主に締め切りとか私生活とか)彼女であるが、そのだらしなさは鳴りを潜めその眼には闘志が宿っているようだ。

「へいへい、仰せの通りに。あと、外では提督っていうのは禁止な」

バレたらいろいろ面倒なことになりそうだしな。リスクマネージメントに定評がある俺である。

「はーい、じゃあ何て呼べばいい?」

「あん?そんなん適当でいいだろ、適当で」

「...じゃあ...八幡」

その時、八木に電流走る。いや俺比企谷だけどそんなことはともかく顔を赤く染め少し目をそらす秋雲、ちらっと様子を窺うように上目遣いで見てくるのがもう...脳天直撃MAXハァァァトォォ!!

...八ッ!!突然の名前呼びとか、いつもと違う仕草とかギャップありすぎてもうヤバイ、何がヤバイってマジヤバイ。告白してフラれてその後鎮守府内外で関係者に知られた挙句「ロリコン提督」と呼ばれるようになり、そして雪ノ下や由比ヶ浜、何より小町に知れ渡ったりなんてして冷たい目で見られるだけならまだいい。いやよくないが、そんなことよりもっとキツイのが「あ、えっと...きにしてないよ?」って感じで気を使われるのが一番キツイ。うっかり首吊ってしまうまである。

顔が赤いのは寒いからだし上目遣いは身長差のせいだな、うんうん。ちなみにこの間0.3秒、百戦錬磨のボッチは場数が違うのだよ!

「いや、名前で呼び捨てかよ」

名前呼びは心臓に悪いからやめてほしいって前々からいっちょるけんのぉ!

それはそうとポケモン剣盾のマリィちゃんの可愛さは異常。あの見た目で方言混じりとか反則でしょ...。とりあえず最新作は剣を買おうと思った八幡でした、まる

「えー、でも名前呼びのほうが男除けとかの意味でも楽なんだけどなぁ...あと秋雲さん的にポイント高い」

「む...なるほど...」

女性だらけの鎮守府で何年も過ごしているから忘れがちだが(というか何年も過ごしてこれた事実にびっくりだが)秋雲も美少女と呼ばれる類の容姿の持ち主だし、あこがれの同人作家が女性とあらば言いよって来る輩もいるわけか(※勝手なイメージです。)よし、注釈したから何言われても大丈夫だな

まぁ実際は部屋のかたずけもろくにしないし締め切り前になって泣きながら俺に手伝いを要請するような奴だけど(しかもBLのR18本)

余談だが今回の新刊はNL、BL本の二種である。あまり見たくはなかったがBLは俺に異様に似ている男と先輩提督である涼太先輩に似ている男が絡み合っていた。うん、控えめに言って死にたい。ちなみにNL本は絶対に見せないといわれた。

閑話休題

「...わかった、今回だけだぞ。あと最後のは小町専用語尾だから使うのはやめろ」

「出た!シスコン!千葉の兄弟はそうでなくっちゃ!」

そうだともそうだとも、千葉の兄弟はブラコンシスコンって1万と2000年前から言われてるからな、古事記にも書いてある。まぁ古事記そんなに古いものじゃないけど

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

なんだかんだ言ってきたが流石というべきか、人気同人作家オータムクラウド先生のスペースには長い行列が出来上がっており新刊も飛ぶように売れていった。そして———

「全刊売り切れです!ありがとうございました!」

そう秋雲が言うと周りのスペースから拍手が送られた

やっと休める...じがれだよぉ~とか思いながらぐいーっと身体をのばす。固まった筋肉が伸びていくのが心地いい...

「ふむぅ...我を前にして売り切れるとは何たる不運!」

なんか聞き覚えのある声だな...と首を巡らせてみると茶色のトレンチコートを着た...っ見てないっ!今でも指ぬきグローブをはめて中二発言が治らないグリズリーみたいな奴なんて見てないし知り合いでもないっ!

「ていと...八幡、あれってざいも...」

「そ、そうだ秋雲!他の場所を見て周らないか!?うん、それがいい!うん!」

そう言いながら秋雲を材木座からならべく遠ざけようとぐいぐい押す

「ふむぅ...?どこかで我を呼ぶ声が気がしたのだが...む!そんなことより次の島に急行せねば!」

...助かった...アイツの名前を呼んだが最後、この回が終わるまでついてきて1話で収まらなくなっちまうところだったぜ...

登場させるキャラクターの選択は慎重に!八幡との約束だゾ!

「提督、すっごいメタいしキモイよ...」

「おい、心を読むな心を」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

そんなこんなで様々なスペースを周ってきたのだが、さっきの俺の行動は悪手だったと言わざる負えないだろう。なぜなら———

「えっすごい!この腹筋!めっちゃエロい!」

———BL同人誌を永遠と見せられる羽目になったのだから...

いや、正しくは見せられているわけではないのだが、この空間にいるだけで目に入ってきてしまうのである。まさかまじまじとBL本を見るわけもないので秋雲が物色し終えるまで待ち人Aになっていると後ろから声をかけられた

「あれ?もしかしてヒキタニ君?」

どこか懐かしい呼び方で呼ばれ、思わず振り返ってみると秋雲が物色しているスペースの反対側には海老名さんが

「はろはろ~おひさしぶり、げんきしてた?」

めっちゃフレンドリーでびっくりしたぁ...思わず友達かと思っちゃったぜ

「どーも。まぁ、ぼちぼちだな。」

「あれ?そんなにびっくりしないんだね」

「まぁ海老名さんならいてもおかしくないしな」

「そっか、それはそうとヒキタニ君は何でこんなところに?もしかして目覚めちゃった?ぐ腐っ!」

「ねぇよ、今後目覚める予定もない」

「そっかー、残念」

そんなことを話していると物色を終えた秋雲が後ろから話しかけてきた

...君たち背後取りすぎじゃない?忍者?それともリュカ?図鑑達成率100パーセントでも目指してんの?

「八幡お待たせー、だれと話してたの?」

「ん?あぁ、この人は海老名さん。俺の高校の時のクラスメイトだ、あと腐ってる」

そう紹介すると二人が同時に声を発する

「オータムクラウド先生!?ハチ×リョウ本とてもよかったです!もしかしてヒキタニ君の彼女さんなんですか!?ヒキタニ君!ハヤ×ハチはどうなっちゃうの!?」

「海老姫先生!?ハヤ×ハチ本とてもよかったです!」

そういうや否やがしっと手を取り合う腐女子達。どうやら知り合いだったようでしかもお互いがお互いの作品のファンらしい

「この後打ち上げする予定だったんですけど一緒にどうですか!?」

と秋雲。あと俺は打ち上げするなんてもちろん聞いてない

「こちらこそぜひお願いします!一度ゆっくりとお話ししてみたかったんです!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ところ変わって某ファミレス。いつもなら学生や家族連れなどで賑わっている場所だがちょうどお昼時を過ぎたからなのか空席が多かった。

...いや単にお昼時を過ぎたからではないだろう現にどんどん男子学生とか帰っちゃってるし。その原因となっているだろう二人に目を向ける。

「それで、ハヤ×ハチっていうのは~」

「伏見涼太提督は~で、八幡と~」

ちなみに秋雲は艦娘だってことは海老名さんに伝えてある。海老名さんだったら口も堅いだろうしな

「おい、その辺でやめとけ。他の人に迷惑がかかるだろうが」

特に男子学生の皆ごめんね?あ、リア充は帰ってもらって結構です。あとちらちらと様子をうかがってきてるそこの女子学生、こっちみないで...新たな扉開かないで...。秋雲たちが広げてるBL本をみないで...。そして決してファンにならないで...

「えー。でもまだ二人のなれそめとか秋雲さん的に気になるしー」

「そうだよ!まだ涼太提督のこと全然聞けてないし、ヒキタニ君が何してたとかネタが欲しいんだよ!ぐ腐っ!」

「いや、なんで俺ばっかネタにされるの?なにイジメ?」

「いやぁだって...」

「そりゃもちろん!」

「「ダウナー系のキャラは誘い受けだから!」」

「あぁ...そうですか...」

もうなんか、ツッコむのも疲れたよね。だが...!それでも守らなきゃいけないものが男の子にはあるんだ...!

「せ、せめて顔を変えるとか名前変えるとか」

「何言ってんの提督!それじゃファンの皆様に申し訳ないでしょ!」

「そうだよ!ファンの方々と私にぶっ殺されたいの!?」

「アッハイ、すみません」

弱者、圧倒的弱者だった。腐女子二人の力にはかなわなかったよ...てか海老名さん自ら手を下すのかよ、こえぇな...

「あ、秋雲さん新しい飲み物取ってきますね。八幡と海老名さんはコーヒーでしたよね?」

どうやら俺たちの分まで持ってきてくれる気のようだ。だがしかしマズイ。何がマズイって特に話すことがない海老名さんと二人きりにされるのは非常にマズイ。

「うん、私はそれでいいよ~ありがとね」

「いや、ここは俺が...」

ここは俺が行くと言い切る前に行ってしまった...。返事してないのに...俺一応提督なのに...。ぐすん。

「ねえねえヒキタニ君。やっぱり秋雲ちゃんと付き合ってんの?」

「は?なんで?」

はっはっは、冗談キツイっすわ。めっちゃ強いボディブロー入れてくるやん。リトルマックかよ。

「だって『八幡』って呼んでたし」

「それは今日限定だっての。外で提督って呼ばせるわけにはいかんしな。そもそもアイツは俺のことなんとも思ってないと思うぞ」

まぁアシスタントとしての腕は買われてるとおもうけど

「ん~?そうでもないと思うよ?ほら」

そう言って一冊の本を差し出される。なんだこれ?と思っていると顔に出ていたのだろうか補足説明が入る

「それ、オータムクラウド先生の新刊だよ」

ほーん。見たことないってことは絶対に見せないって言われてたNL本か、と思いながらパラパラとページをめくっていくとキャラが妙に俺や秋雲に似ていることに気づく

「気づいた?たぶんそういうことだと思うよ?」

そう言って楽しそうにほほ笑む海老名さん。いや、もうなんか...顔あっつい。

いや、似ているだけかもしんないけど、そんなこと言われたら嫌でも気になっちゃうじゃんよぉ...。これからどういう顔で秋雲に接すればいいんだよぉ...

そんな葛藤が見え隠れしたのかクスクスと笑う海老名さんなのであった。




お久しぶりです。今回は色々と書き方を変えてみました。前の方が良かった、今の方がいいなど意見がありましたら感想にお願いします。

話したいことは活動報告で纏めているので気になる方は活動報告を見ていただけると幸いです。投稿お知らせ用Twitterのリンクもマイページにあるのでよろしければフォローお願いします。リクエストは活動報告、Twitterで受け付けております。

最後に、大学受験合格しました!応援してくださいました読者の皆様、本当にありがとうございました!


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やはり俺の提督生活は間違っている。

お久しぶりです。約2年ぶりぐらいですかね?まだ見てくださってる方は居るのかな?いたらありがとうございます。超久しぶりに書いたせいでいつも以上の駄文&短いです。許してつかあさい。


いつも通りの朝、いつも通り目が覚めいつも通り2度寝しようと思い、布団を被り直しかけたところで手を止め、つぶやく

 

「...なんか二年ぶりに起きた気がする」

 

いや絶対そんなことないはずだし、あったら世にも奇妙な物語出演待ったナシなのだがそんな気がしてならないのだ。なんなら眠りにつく前はクリスマス辺りだったような気がするのに気がつけば夏になってるような気がする。なんだったら秋めいてるような気さえする。何を言ってるかわからねぇと思うがry

...まぁ気のせいだろう。そう思い被りかけていた布団を被り直す。考えても無駄だと思ったのもそうだが、触れてはいけないような気がするのだ。触らぬ神に祟りなし、そういうことである。

そんなことを考えているとやがて眠気がやってくる。自然とまぶたが下がって意識が落ち...

 

「八幡、起きて」

 

...ることは無かった。呼ばれた声に強制的に意識を戻されたからである。いや、むしろ意識を戻したと言った方が正しいかもしれない。なぜならその声は明らかに現世に現れし二大天使の片割れ、大天使トツカエルのものだったからだ。ちなみにもう一人はコマチエルだったりする。

 

「戸塚っ!?」

 

そう叫びながら体を起こす。しかしそこに居たのは俺の秘書艦であり提督として1番長い時間を共にした人物、電がいた。...何故かスマホのスピーカーをこちらに向けた状態で。

 

「司令官さん、おはようなのです」

 

電がニッコリと笑いかけてくる。その笑顔はまるで太陽のようで、街中で見かけたならば間違いなく目で追ってしまうようなものだった。...目が笑ってさえいればだが。

 

「司令官さん、おはようなのです」

 

電が表情一つ変えずに先程と全く同じトーンで挨拶をしてくる。気のせいか背後には般若のようなものまで見えだした。いつの間に電さんはスタンド使いになってしまったのん?

しかし、しかしだ。長年を共にしてきたからわかることがある。それはめちゃくちゃお怒りだということだ。...いやこれ誰がどう見てもお怒りなのわかるな。

ともかく、挨拶しないことには永遠に挨拶ループしそうな感じだし、なにより挨拶しないと多分もっとやばい事になると思った俺は電に言葉を返す。土下座で。

 

「お、おはようございます」

 

「はい、おはようなのです」

 

______________________

 

所変わって執務室。俺はいつも通り数枚しかない書類を処理していた。処理と言っても確認してハンコを押すだけなので非常に簡単である。

 

「...なあ電、ぶっちゃけこれ俺必要なくないか?」

 

傍らにいる電にそう問う。ぶっちゃけた話、この程度の書類ならば秘書艦だけでも処理できるのだ。

電は少しの間思案したような顔をし、しばらくして「うむ」と頷くと返答した

 

「確かに司令官さんはいらないのです」

 

「おい、解るけど言い方。俺自体が必要ないみたいに聞こえちゃうだろ。...俺必要だよね?」

 

しかし 、俺の割と切実な問に対しては何も答えず電は言葉を続ける

 

「だけど私は...秘書艦になったみんなはこの時間が、司令官さんと二人でいられるこの時間が好きなのです」

 

不覚にもドキッとした。たとえ見た目が中学生だとしても美少女にこんなことを言われれば誰であれ心は揺れてしまうだろう。それに伊達にも数年間、時を共にしている訳では無い。この言葉は本心で言っているのだとわかった。わかってしまった。

それに艦娘から好意を寄せられているのもわかっていた。勘違いだと断じても、彼女たちがそれを許してはくれなかった。中には積極的にアプローチをかけてくるものもいた。だからこそ俺は軽口で流すことは出来なかった。

 

「それに...」

 

尚も電は言葉を紡ぐ。もうやめて!八幡のライフはもうゼロよ!

 

「それに司令官さんが仕事をしなくなったら本当にダメ人間になってしまうのです。ただでさえ目が腐っていてダメ人間一歩手前なのに、これ以上ダメになったら手に負えないのです」

 

...不覚にもイラッとした。先程までの感情を返して欲しい。

しかし電が言っていることもあながち間違いではない。実際、提督とは名ばかりのものになっていた。昔こそ海域解放に尽力していたが今や書類を数枚確認するのみである。何もしていないことの方が多いのは事実だ。だからこそこう言われても仕方がない。

ふと電の方へ目をやる。顔は平静を保っているようだったが耳は赤く染まっていた。

...照れ隠しにしては言葉の刃鋭すぎんだろ

 

 

___________________________

 

※蛇足

とくに問題もなく執務が終わり、今日の提督業も晴れて終業となった。毎日書類を数枚確認するだけで一般会社員の給料を軽く超えてしまうのだから申し訳ないという気持ちも少しは感じてしまう。

そんな気持ちが顔に出ていたのか電が声をかけてきた。

 

「こんな仕事量であれだけの給料を貰ってしまっていいのかって顔してるのです」

 

何お前、エスパー?

 

「そんなことないのです」

 

「おい、ナチュラルに心を読むな」

 

「司令官さんが顔に出やすいのが悪いのです」

 

俺のせいですかそうですか。何か言い返そうかとも思ったがこんな事を言い合っても不毛な争いになることは長年の経験から分かっている。そのため話題を切り替えることにした

 

「ところでなんだが、朝のあれ何?」

 

またしても俺の心を読んだのか、はたまた別の理由からか電は俺の話題に乗ってきた

 

「対八幡汎用決戦兵器『七色ボイス』なのです」

 

「何そのエヴァみたいなネーミング...てか誰だよ作ったの...いや言うまでもなくアイツらか」

 

「ご想像の通り工廠組なのです」

 

工廠組、明石と夕張のことである。海域解放...所謂戦時中は幾度となく彼女達が開発した装備に助けられたものだが、現在は数々のロマン兵器及び近未来兵器から家電から謎の物まで作り出す半マッドサイエンティストと化している。

 

「この『七色ボイス』は音声を録音・解析することで様々な声を再現して、まるで対象者の隣で囁いているように再生することが出来るのです」

 

「何その技術の無駄使い」

 

アホだろ、いやアホなのは知ってたけど。




改めましてお久しぶりです。黒猫朔夜です。Twitterを見てくださっている方はお久しぶりでもないかもしれないですね。
時が流れるのは早いもんで私ももう大学2年となってしまいました。さて、投稿が遅くなった理由なんですが、TRPGのシナリオ作りに熱中しちゃったからなんです。あとはただ単にvtuberにハマったり色んなゲームしてました。はい、ごめんなさい。


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