隠された守護者と魔法少女達の絆物語 (Seli)
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1話

〈??? Side〉

 

 

俺は深い眠りにつきながら考えていた。

いったいどのくらい眠りについているのか、自分でも分からない。

名前や使命は覚えている……………。

 

俺は自分の使命にうんざりし、眠りについたのだった。

使命を果たさなければ本来消える存在のはずなんだが、消えて無いってことはアイツらが頑張って消えないようにしてくれたみたいだな………

破壊しかできない俺を守っていったい何になるんだ………。

 

 

 

もし、次目覚めることがあれば…………

主や、こんな俺を大事にしてくれているアイツらを何があっても守ると誓おう。

 

 

俺は、考えをやめて意識を手放すのだった。

 

 

意識を手放した後すぐに、彼の周りをまばゆい光が包み混んでいくのだった………

 

 

 

〈??? Side out〉

 

 

 

〈イリス Side〉

 

 

私は現在、この星、惑星エルトリアの汚染区域に来ていた。

汚染状況を確認しながら撮影し、私を作ってくれた所長を含めた『惑星再生委員会』のメンバー達に報告をしながら奥へと進んでいた。

 

一番突き当たりまで来て、報告を終えて帰ろうとしていたら、扉を発見し中を覗いてみると金髪で白い服を着た少女が眠っていた。

 

 

「所長、人がいるよ?」

 

 

私は所長に通信機で確認した。

 

 

「イリス、危険だ。何が起こるか分からない。一旦戻るんだ!」

 

 

 

「所長、大丈夫だよ。」

 

 

 

私は好奇心から所長の制止の言葉を聞かず、扉を開けて中へと入っていった。

 

中へ入り、私と少女を撮影できる位置にビデオカメラを置きかぶっていたヘルメットを取った。

 

 

「ねぇ、大丈夫? 起きて。」

 

私は少女に近づき、体を揺さぶりながら問いかけていた。

5分ぐらいその動作を続けていると、少女が目を開け始めたのだった。

 

 

「ん、んん? ここは…………?」

 

 

彼女が目を開けて言葉を発した途端、周りから光が発生し私たちを包み込んだ。

 

 

光が収まり目を開けてみると、私と年齢があまり変わらないぐらいの少年が、私の喉元に剣みたいなものを突きつけているのだった…………。

 

 

これが私の人生を左右していく人物達と初めての出会いだった。

 

 

〈イリス Side out〉

 

 

 

 

〈ユーリ Side〉

 

私は闇の書と深い眠りについていた。

『闇の書』とは、数々の世界に破滅を齎し、終わることのない永遠の旅を続ける悪魔の魔本と言われているぐらい協力な魔導書だ。 

正式名称は『夜天の魔導書(やてんのまどうしょ)』だ。

私は、それが間違った使われ方をしないように使い方を教え、闇の書に付き添い管理するために産み出された存在だ。

そんな私にも二人大切な存在がいる。

一人は、『闇の書の意思』である女性と、『闇の書関係するものを守護する存在』である男性だ。

 

彼女達がいないと、私はとっくに壊れていただろう。

それほどまでに、二人の存在は私の中で大きかった。

二人とも私と同じで眠っているのだろう。

早く二人に会いたいな………。

彼女は彼のことがホントに大好きだから、会いたいだろうな。

 

私はその思いを抱いていると、体を揺さぶられる感覚があり、意識が覚醒していくのだった。

 

 

「ん、んん? ここは…………?」

 

 

意識が覚醒し、周りを見回そうとした瞬間光が発生し、周りを包み込んだ。

 

光が収まり目を開けてみると、彼が少女に武器を向けて殺そうとしていた。

 

 

「ルナ! ダメぇぇぇぇぇぇ!」

 

私は急いで、声をあげて彼を止めるのだった…………。

 

 

 



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