卑怯な僕 (尼崎桜)
しおりを挟む

卑怯者

僕の名前は藤木茂
入江小学校に通う小学三年生
皆から卑怯だと言われ親友だと信じた永沢くんも信じられない
だからもう僕は誰も信じないと心に誓う


なんで…こんなことになったんだろ…

僕は親友だと信じた永沢くんの言葉が…怖かった

 

   一週間前

 

僕はその日いつものように学校からの帰り道一人で歩いていると

怪しい男が小さい女の子を連れ去ろうとしていた

そして僕は…怖くなり逃げそうになった…

でも僕は卑怯者でもヒーローになりたかった

だから大きな声でお巡りさんを呼んだんだ

結果的には男は逃げて女の子は助かった

でも…世界は残酷で僕が女の子を助けたって噂がひとりあるきして

僕が卑怯なことをして女の子を虐めたって噂が流れたんだ

永沢くんならそんな噂が嘘だと思ってくれると思い話しかけたんだ

 

       「おい!卑怯者話しかけないでくれないか君の卑怯がうつるじゃないか」

 

いつも言われてた言葉だったのに僕は耐えきれなくなってその日学校を早退したんだ

 

その日の夜お母さんに泣きながら今日あったことを話したんだ

 

「お兄ちゃんの良さはお母さんやお父さんがよくわかってる」

 

「だからお兄ちゃんは卑怯者なんかじゃないよ」

 

お母さんは優しく抱きしめてくれて泣きたいだけ泣いていいって言ってくれたんだ

 

そしてお母さんはこうも言ったんだ

「例え何を言われても構わずに無視をして辛ければたくさん私たちに甘えればいい

そして茂はたくさん人助けをして皆に認めてもらえばいい

逃げてばかりじゃ変わらないからね」

その日ぼくはお母さんと一緒に寝て学校へ向かう準備を始めたんだ

 

       

ゆっくりと溜め息をつきながら僕は学校に向かう

やっと学校についた頃には僕の下駄箱にカエルの干物や泥などが入ってる

これが一週間前からの日常だ

カエルを土に埋めてから上履きをはいて教室へと向かう

   関口                       「おい!卑怯者何しに来やがった!」

 

   永沢                       「よく学校に来ようなんて思うね君のような卑怯者はいない方が世のためなのにね」

 

悲しかった…悔しかった…

でも…なれてもきていた…

無視して教室にはいるといっせいにみんな僕をみて陰口を言い出した

あの笹山さんでさえ…

 

    さくら

  「よくあいつ学校に来ようなんて思うねぇ」

   

    ほなみ

  「そうだね…」

 

    ささやま

   「来る必要あるのかしら?」

 

    城ヶ崎

 「無いわね!あんなやつ学校に来るだけ邪魔だわ」

 

    ブー太郎

    「あんなやつ目障りだブー」

 

    はまじ

    「そうだな」

 

    丸尾

「ズバリ!卑怯者はこのクラスに必要ないでしょう!」

 

     はなわ

     「ん~最悪な空気だね~」

 

     小杉

「はぁ…卑怯者ががこなけじゃ給食が増えるのによ!」 

 

     山根

     「うっ…卑怯者のせいで胃腸が…」

僕はそれも全て無視して机に座ると寝たふりをはじめた

それが僕、藤木茂の日常




藤木…がんばれ


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

卑怯者の給食

なんと!UAが89になりました!
見てくれる方がいるかんでありがとうございます!



授業が終わりお昼の給食の時間がきた

今日は揚げパンにプリンがついてくる

楽しみにしてたのに僕の給食は奪われてしまった

 

 小杉

  「おい!卑怯者揚げパンよこせよ!」

 

 藤木

   「やっやだよ!」

 

 小杉

   「卑怯者に拒否権なんてあるわけないだろ!」

そう言って小杉は揚げパンを奪い取りバクバク食べた

 

 さくら

   「あっ小杉!ぜんぶ食べるんじゃないよ!卑怯者のかわりにプリンはあたしがもらうからね!」

 

 小杉

  「あっさくら!なに取ってんだ!プリンも俺のものなのに!」

 

 藤木

  「さくら!プリン返してよ!」

 

 さくら

   「なんで卑怯者のあんたにプリンをかえさなちゃいけないのさ!」

 

 小杉 

  「卑怯者には給食なんていらねーだろ!」

 

 小杉

  「ぜんぶ俺が食ってやるよ!」

そして給食はさくらと小杉君に全て奪われたのであった

怒ったところでだれも助けてくれない…

給食はもうあきらめて次は体育の時間だから早く着替えよう

 

 体育の先生

   「今から校庭を10周してもらう!」

 

 体育の先生 

   「ビリのやつはプラス10周だから覚悟しておくように!」

 

みんなビリになりたくないのか頑張って早く走ってる

僕も頑張って走ってる前には小杉君と永沢君と山根君が走ってる

 

 山根

  「うっ胃腸が…」

 

 永沢

  「大丈夫かい?山根君」

 

 小杉

  「見学したほうがいいんじゃないかい?」

 

 山根

  「だっ大丈夫さ…それに見学なんてしたら卑怯者じゃないか!」

 

僕は山根君たちをおいて走り去った

そしてビリは山根君になった

 

 体育の先生

   「よし!ビリは山根だなぁ!」

   

 体育の先生

   「よし!プラス10周走ってこい!」

 

 山根  

  「はっはい…うっ胃腸が…」

 

 体育の先生

  「おい!大丈夫か?保健係!山根を保健室へつれていきなさい!」

 

 体育の先生 

  「さて!山根のかわりに走るやつはいないか?」

 

  関口

  「卑怯者の藤木がいいと思います!」

  

  藤木

  「えっ…」

    

  はまじ

   「そうだ!そうだ!」

 

  さくら

   「関口たまにはいいことゆうねぇ~」

  

  たまえ

   「そうだね!」

   

  丸尾

   「ズバリ!卑怯者が走るべきでしょう!」

   

  永沢

   「まぁ卑怯者だしあたりまえだね」

 

  小杉

   「そうだね」

 

  大野

   「まぁ卑怯者だから仕方ないかもな」

  

  杉山

   「そうだな卑怯者だしな」

 

  体育の先生

   「そうか!わかった!」

 

  体育の先生

   「今喋ったもの!校庭を20周だ!」

 

  体育の先生

   「藤木と喋らなかったものは帰ってよし!」

 

 キートン山田

  「そしてまる子たちは20周走らされたのであった」

 

 さくら

  「なんで!あたしたちが走らないといけないのさ!」

 

 丸尾

 「ズバリ!卑怯者が悪いでしょう!」

 

 小杉

 「あ~腹減ったぜ!卑怯者のせいで走らされたせいでよ!」

 

 杉山

 「よし!みんなこのあと卑怯者をこらしめてやろうぜ!」

 

 みんな

  「おー!」

 

  




次回は卑怯者の逃走ってお話だよ!
お楽しみにね!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

卑怯者の逃走

授業が終わり放課後

 

大野

 「おいみんな卑怯者をやっつけるぞ!」

 

杉山

 「顔以外ならいくらでもいいからな!」

 

みんな

 「おー!!」

 

藤木

 「えっ…」

なんでこんなことになってるんだろ…

気づいたらみんなに腕や足を踏まれたり背中やお腹を殴られた…

僕はなにもしてないのになんで…なんで…僕なんだ!

そして僕は無理矢理身体を動かしてひたすら逃げた…

 

杉山

 「おい!卑怯者が逃げたぞ!」

 

大野

 「おい!みんなおうぞ!」

 

お昼を食べていないこともあり痛みと空腹で走るのが辛くなってきた…

でも見つかったら…

みんなに見つからないようにやっと学校からでると

僕は公園で倒れてしまった。

 

 

はまじ

 「おーい!見つかったか~!」

 

関口

 「見つかんねぇー」

 

ぶー太郎

 「いないぶー」

 

丸尾

 「ズバリ!卑怯者は逃げ足が早いでしょう!」

 

さくら

 「卑怯者!はやくでてきな!」

 

山根

 「うっ…卑怯者のせいで胃腸が…」

 

永沢

 「はぁ…卑怯者のせいで時間が削られるじゃないか」

 

戸川

 「みなさんどうかされましたか?」

 

山田

 「あっ!せんせえ卑怯者が逃げたからみんなでいためつけるために探してるんだジョー」アハハハ

 

戸川

 「山田くんそれは本当ですか?」

 

山田

 「本当だジョー」アハハハ

 

戸川

 「みなさん!集まってください!」

 

さくら

 「あっ先生!」

 

杉山

 「みんなあつまれー」

 

戸川

 「みなさんは何をしているんですか!?」

 

丸尾

 「学級委員のわたくし丸尾がおせつめいいたします!」

    ~説明中~

戸川

 「卑怯者とは誰でしょうか!?」

 

丸尾

 「ズバリ!藤木でしょう!」

 

戸川

 「あぁ…なんてことだ…」

 

戸川

 「みなさん!?今すぐ家に帰り自宅待機をしていてください」

 

戸川

 「わかりましたね?」

 

みんな

 「はっはい…」

   ~帰り道~

永沢

 「戸川先生が怒っていたのは全て卑怯者のせいだ!」

 

さくら

 「どんなけ卑怯なのかねぇ…」

 

たまえ(タミー)~♪

 「まるちゃん全て卑怯者が悪からだね!」

 

たまえ

 「うん!卑怯者のせいでね…」

 

一方その頃公園では…

 

さきこ

  「あれ?まる子のクラスメイトの…」

 

よしこ

  「どうしたの?さくらさん?えっ…君!大丈夫!?」

 

呼び掛けても藤木は起きることがなく腕や足からは血が出ていた

その日は運悪く二人で帰っていたため回りには誰もいなく二人は近くのさくら家へ藤木を運ぶのであった

 

さきこ

  「お母さん!早く来て!大変なの!」

 

すみれ

  「どうしたの?お姉ちゃん?」

 

友蔵

 「どうしたんじゃ?お姉ちゃん?」

 

さきこ

 「この子!まる子のクラスメイトの子なんだけど!血がでてて公園で倒れてて…」

 

すみれ

 「とりあえず!この子を早くなかで手当てしなくちゃ!」

 

よしこ

  「わたしも手伝います!」

 

友蔵

 「心配じゃぁ…」

 




次回は卑怯者の担任ってお話だよ
お楽しみにね!


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。