ノーゲームノーライフ bulletNight (NW)
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《東京某所》
とある暗闇の中に光るパソコンに向かう二人の人影があった。
「あー…やばいまじで死ぬ死ぬ…早くリザってぇ………」
「ん……」
この二人は都市伝説とも言われた
「こいつっ…スピードが速えぞ!」
「アイテム…使って…る…?」
「よし!白はあの赤い奴狙え!俺はあの紫のを潰す!」
「りょー…かいっ。」
なぜ
---数時間前---
「白…今何時…」
「えっと……夜中の7時?」
ようやく徹夜三日目の朝を迎えた
ピロンッ
その音で白は睡眠時間にピリオドを打たれた。不機嫌そうに起きてタブpcを開き、めんどくさそうにメールを漁る。無数の広告メールから一つのアカウントネームを見つける。
【差出人:
「にぃ…挑戦者…来た…」
「挑戦者ぁ?何で勝負を挑むって?」
「今やってるゲーム。」
「ちょっとこっちに送れ。」
白は何も言わずに空のパソコンの画面の一つにメールを写した。
【件名:最強の
【内容:はじめまして
「…ん?なんでここだけ韓国語なんだ?」
「アカウント…ネーム…も…ハングル文字……韓国語が得…意?」
「まぁやってやるか。久々の挑戦者だし。」
--------
---
と、こんなことがあり今に至る。
「はぁっ………勝っ…たぁぁぁっ!!!」
「この人…強…い…」
勝利の余韻に浸っている
【お見事、さすがだな。】
【あんたこそ強かった、俺ら相手に善戦したやつはお前が初めてだよ。】
【それほどでも。これでもまだ三日しか徹夜してないし。】
【お、こっちもまだ三日だ。】
【………よし、練り歩くか。】
………とこんな感じで
《翌日》
【
【すまん、少しメールを消費してからでもいいか?】
【オーケー!】
そんな感じで
「ふぅ…やっと終わった…
暗闇に光るパソコン画面に移されているメールを読み進める青年、すると青年の目を惹く内容のメールが届いていた。
【件名:
【君は生まれる世界を間違えたとは思わないかい?】
その瞬間、運命の歯車が狂い出す。
いよいよノーゲームノーライフの小説第1話っ…頑張って参りますので応援よろしくお願いします。
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頑張ります!
【件名:
【君は生まれる世界を間違えたとは思わないかい?】
「………なんだこいつ…」
【誰だお前。】
すると相手から返信が帰ってきた。
いや、それは返信だったのだろうか。
【僕と一つゲームをしよう。】
「………へぇ…この俺に挑む奴なんて久しぶりに見たな。」
「チェスか…」
------------
--------
----
「かっっったぁぁぁ!!!」
【お見事、しかし
「………チッ…」
【五月蝿え、余計なお世話だ。】
【もしも、全てがゲームで決まる世界があったら?君の意見を教えてくれるかな?】
「ほぅ…」
【|만약 그런 환상이 있다면, 나는 태어나 세계를 착각 한 것이다.《もしもそんな世界があるのならば俺は生まれる世界を間違えたわけだ。》】
刹那、パソコンにノイズが走る。しかし
「僕もそう思うよ!君はまさに
「あそう。ならお前が生まれ変わらせてくれんのか?」
不敵な笑みを浮かべる
「なんだこれぇぇぇぇ!!!」
「にぃっ!」
「ひゃっはぁぁぁぁぁぁ!」
「ここが君ら3人が夢見る
「あ…あなた誰っ!?」
「世界と世界を行き来させられるのは一つしかねぇよ、お嬢ちゃん。」
「貴方も誰っ!?」
「俺は
「そうだよ〜♪」
少女を抱えている青年を置いてけぼりにして話す3人に割って入るように青年が口を開いた。
「おいお前ら!それどころじゃねぇ!落ちる!死ぬ!」
「神様後は頼んだ、俺は寝る。」
「おやすみ〜♪」
地面が迫り来る中青年は少女を抱き抱え、
「再び会えることを楽しみにしているよ。そう遠くないうちにね♪」
そうして元々眠っていた
続いては第3話、お楽しみに!
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「ん…よく寝たな…」
間抜けた声を出すのは
「ほら、若いの起きろ〜朝だぞ〜異世界だぞ〜」
「いてて…呑気だなあんた………」
「うぅ…変な夢…見た…」
「だがしかしそれは夢ではないのだ。」
華麗に夢オチフラグをへし折った魎魏は周りを見渡して一つの街を見つけた。それを青年に伝えると
「お前よく見えたな⁉︎」
と驚かれた事に不機嫌そうにしながらも自己紹介もせずにその街へ歩く事にした。暫く歩くと街道の道のようなものが現れたのでそこに沿って歩いて行くと第一難関の山賊に出会う。
「いい人生だったよ…」
「へへへっ…ここを通りたきゃ俺らとゲームしな!」
「………ポリ公仕事しろよ…なんでこんな山賊が残ってんだよ残飯でも食ってろ盗賊ども…手前らとゲームする義理なんざねぇよお前らなんて所詮大した事ないだろ。」
「んだとぅ⁉︎」
そうして青年たちを待機させて数時間魎魏の罵倒大会が続いた。
《エルキア王国》
「にぃ…ここ…賑やか…」
「何かあるんだろうか?」
「国王選定戦らしいぞ?あっちのめっちゃ強いのがクラミー・ツェル、あっちのポーカーフェイスを知らんのがステファニー・ドーラだそうだ。」
そんな感じで話していると魎魏は重大な事実に気がついた。
「あ………」
「どうした?」
「俺お前らの名前しらねぇや。」
「………俺は空、こっちが白。二人で一人のゲーマー……」
「…
あっさりと二人の台詞を取ると白が魎魏の裾を引っ張る。
「よろしく…ね?………
白に正体を暴露された魎魏は楽しそうに目を細め、一人の女性に話しかける。
「なぁ、お姉さん。あんたは戦わないの?」
「私はこれさえあれば十分よ。」
女性は不敵な笑みを浮かべつつ現金の入った袋を軽く叩く。その袋を見据えて矢継ぎ早に魎魏は言葉を紡ぐ。確実にゲームに持ち込める方向に。
「まぁそうだよな?腰抜けは蓄えがないと怖いらしいしなぁ?」
「………あんた…喧嘩売ってんの?」
「ええ、そりゃ勿論☆」
そうしてブチ切れた女性は魎魏にゲームを挑みイカサマ返しで撃破。その直後に勝負を仕掛けた男性もあっさりと撃破された。魎魏が仕入れた金で空が交渉、見事に四泊五日を手に入れた。
「にぃ…あの人…
「あの人って誰だよ…」
「あそこの…虚ろな目…の白髪の女性。」
水を飲みに行った魎魏を待つ
「貴方…私と勝負しない?」
「おう!いいぜ!何にする?」
「ポーカー。ちなみに私はこれを賭けるわ。」
懐から取り出したのは一枚の貨幣。しかしその一枚の貨幣を取り出した瞬間彼女の表情が曇った。
「にぃ…あの人…あれが最後…」
「あぁ、多分あれしか持ってなかったんだろう。可哀想に。」
「ただいま〜ってどうしたどうした?」
「任せとけ。」
「
そこには不敵に歪んだ魎魏のゲーマーの笑みが浮かんでいたという。
次回魎魏大活躍!
お楽しみに!
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白髪の女性 side
「くっ………」
「おら!姉ちゃんもう賭けるもんないのかぁ?」
私は最後の硬貨を賭けて負けてしまい、相手の男が嘲笑の笑みを浮かべている。最悪だ。こんな筈ではなかった。計算が狂った。私が諦めて自らの命を賭けようとした時、隣になもしらぬ青年が座った。
「俺が肩代わりしてやるよ。お姉さん?」
その青年は楽しそうに相手を見据えると高価な指輪を机に置く。
日本円であれば数百万は下らないだろう。男がにんまりと君の悪い笑みを浮かべるとカードが配られた。
「そのかわりおっさん、あんたは有り金全て賭けろよ?このお姉さんが有り金全部賭けたんだから。」
「わかってるよ。坊や………」
青年は坊や呼びが気に食わなかったのかスマホをいじりだす。彼も異世界人だろうか…まぁそんなことは後できけばいい、とにかく今は勝つのが優先だ。じゃなければこの青年に申し訳がつかない。
暫くして男は身ぐるみも剥がされて宿の外にほっぽりだされたそして私の前に3人の男女が座る。勿論さっきの青年も座っている。
「俺は空、んでこっちが白だ。」
「俺は魎魏、まぁ好きによんでくれ、お姉さんは?」
「………禍音。戦歴は唯一神と一戦中一勝。、ここら辺にいたおじさん連中と152戦中151勝1敗。」
「俺ら
「
私のアカウントネーム…………将棋のアカウントでいいや。
「私は
「「よろしく、禍音。」」
「よろしく………ね?」
こうして禍音こと
私はこの闇が彼らに牙を剥かない事を祈る。
確か無名の王が言っていた。
『最強は牙を磨く、弱者は知恵を磨く、牙を捥がれた最強は焼き付け刃の知恵を磨く、しかしその知恵は所詮贋作でしかない』と…
私はその意味を知らない、何故が意味を覚えられない。記憶喪失だろうか、それでもおかしい。記憶喪失なら全てわからない筈だ。もしかしたらわかりたくないだけなのかもしれない
今回は視点を変えるというチャレンジをしてみました!
女主人公、禍音の過去などはまぁまた後々に書くと思います!
これからも頑張っていきます!
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それは見てのお楽しみ!
私は小さい頃に父親と母親を大きな交通事故で亡くした。そして孤児となった私は母方の祖母に引き取られた。祖母は私にこれまでに無い程に優しくしてくれた。祖母の作った胡瓜、あれは本当においしかった。学校のお弁当のデザートとしておはぎが入っていた時はとても嬉しくてはしゃいだこともあった。小学校の頃は楽しかった。しかし中学校に入ると同時に祖母が死んだ。大腸がんだったらしい。そのあと私は父の妹だという人に引き取られた。
しかしそこでの生活は常軌を逸したものだった。食事は満足に与えてもらえず、睡眠の時だって一度寝てしまえば骨が折れるまで木刀で殴られた。学校ではいじめの対象になって殴る蹴るの暴行は当たり前、時々上履きに画鋲が入っていたこともあった。そんなある日、我慢しつづけていた私は遂に壊れた。
「ふふふっ………あははははっ!!みんな死んでしまえばいいのに!」
結局その時は丁度近くをパトロールしていた警察官が来て止めてくれた。父の妹だと言っていた女性は結局傷害罪と脅迫罪で懲役となったらしい。私は虐待による精神崩壊の為刑事責任能力は極めて低いとされて釈放された。そのあと私はその警察官の紹介でとある大きな研究機関に護送された。
「ふふふっ♪貴女が■■■さんね、よろしく♪」
あの時の名前はもう忘れてしまった。しかし私はその人から貰った名前は覚えている。
「■■■さんじゃなんか味気ないから貴女はこれから“禍を音にして告げる者”『
私はそれ以降禍音と名乗るようになった。そして彼女の発明した『運命魔眼』とかっていう魔道具を左目に埋め込まれ、私が良い運命に進めるようにと自分を保護者として高校に通わせてくれた。しかしどうしても行く気になれなかった私を見て彼女は問題集や参考書をたくさん買ってきてこう言った。
「今日から私の部屋で勉強するといいわ、高校に行きたくないのに無理やり行かせるのも良くないからね。わからないところがあったら言って頂戴。これでも東京大学を卒業してるから。」
そして私が自立出来るようになるまで私は彼女の部屋で毎日勉強した。時には素数、時には憲法、時には歌も歌った。そして私は一人暮らしを始めた。私はゲームに出会い、最大限に実力を発揮した。そうして私はゲームのオンラインランキングで4位になった。私は彼女のおかげでここまで上り詰めた。のちにテトに出会い、新しい世界で私を超える3人組に出会えたのも彼女の発明品のおかげだ。彼女はいつも私をきにかけてくれた
今も元気かな……私の心の恩人であり私の心の母親、
ーーー『ティアラ・ニルヴァレン』は…
今回は禍音の過去編です。
わかった人はもうわかったんじゃ無いでしょうか?
恩人の苗字、『ニルヴァレン』です。
もしかしたら今後のキーワードになるかもですよ?
次回もお楽しみに!
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ステファニー・ドーラ
《夜》
宿について熟睡していた禍音だが夢で目が覚めた。
「ん…」
「ヘァッ!?」
禍音の起きた時の寝ぼけた声で目を覚ます魎魏、それを苦笑いしながら見ていた空が突然ノックされた扉の方に視線を向けた。
「俺が出るよ〜ん…」
とても眠そうに魎魏はふらふらと扉に向かい、ドアノブに手をかけるとその扉の先には先程空が話しかけていた少女、ステファニー・ドーラがいた。
「中に…入ってもいいですの?」
「まぁ…寒いからさっさと入って。」
魎魏が軽く突き飛ばすように室内に押せば禍音がタオルを持って受け止め、扉を閉めた魎魏が近くの壁にもたれかかって二度寝再開したところでステファニーは口を開いた。
「どういう…事ですの…」
「あん?何が?あ、こいつは俺の妹な?」
「空、多分そこじゃない。」
「昼間言いましたわよね…イカサマをされていると…」
「言ったな。」
いつの間にか起きていた魎魏は相槌を打ちながら嘲笑うように言葉を続けた。
「負けたんだろ?どうせ。」
「ええ、負けましたわよぉっ!これで何もかもお終いですわっ!」
「魎魏…何故お前は火に油を注ぐ事しか出来ないんだ?」
魎魏は「負けて当然」と言ったような表情を浮かべた。白も同じ事を思っていたのか興味なさそうに空の膝に寝転がる。一方禍音は…………
⦅you are winner!⦆
興味が無いのかあるのかわからないがノールックゲームに勤しんでいた。それを見て空は何かを見つけたような楽しそうな表情で言葉を紡ぐ。
「ま、負けても当然って感じ?保守的な挙句怒りの沸点が低い、そしてあんなイカサマも自力で見抜けない、さらに言えば負けたからと言って他人に八つ当たり、これが前王の子孫なら負け込んで当然。」
「雑魚と言われてもしゃあねえやな。」
「撤回しなさいっ…」
ステフは耐え切れなくなったのか消え入りそうな声でつぶやく。
「おん?“展開しなさい”?」(グ〜←腹の音
「アホ、“撤回しなさい”だ。」
馬鹿馬鹿しいボケをかます魎魏は放っておいて空はステフとの会話に戻るのであった。
禍音side
私は暇な為ノールックゲームに勤しんでいる。しかしなにかと不穏な空気。そう思った私は立ち上がりドアのところに座るとイヤホンをつけて曲を聴くことにした。
語り手 side
ステフが空の言動に耐え切れなくなり殴ろうとするもそれを空は手を叩く事によってキャンセルした。もちろん手を叩いてキャンセルせずとも盟約によってステフの手が届くことは無いが。
「それじゃあゲームをしよう。俺はパー以外を出したら負けとする。ちなみにパー以外で勝ったら引き分けな。」
その後いろいろと説明して空とステフはジャンケンをはじめることとなる。
「お腹すいたなぁ…何かない?」
「はい、カロリーメイト。」
空腹を訴える禍音とカロリーメイトを渡す魎魏は無視することにしよう…
用語紹介
《ノールックゲーム》→画面を見ないでゲームをすること
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異邦人
そのキャラは出てくるまでのお楽しみ!
それではスタート!
⦅ステフの家⦆
ステフは今、とても不可解な点を思い出そうと口を開く。
「…ところで一ついいですの?」
「…………質問は挙手をしてから。」
ステフ(ステファニーだと長い・難解な為空が短縮した。)が何故白と禍音の二人と一緒に風呂に入っているかというとこういうことがあったのである。
⦅お宿⦆
「じゃーんけーん」
「「ポンッ。」」
結果はステフがチョキ、空がグー。勝手に乱入した禍音もグー。と言う結果になった。そしてそのあと要求の時に
「俺に…………惚れろっ!!!」
「…………what?」
「…………
意味がわからず英語で問いかける禍音、韓国語で威圧する魎魏。それに気づかずに空は言葉を続けた。
「ほら、よく言うじゃん、『惚れた弱み』ってやつ?」
「先生。」
「なんだね禍音くん。」
「『俺の所有物になれ』じゃダメなんですか?」
「……………………ん?あれれれ?」
…………とこんな感じで色々とあったのである。
勿論この後gdgdな為割愛します。
⦅ステフん家⦆
「…なんで私はお風呂に入らされてますの?しかもシロとカノンと一緒に…しかもカノンはお風呂でまでゲームしてますわよ!?」
「そんなことを言ったら負けだよステフ。諦めなよ作者(NW)が面倒くさがるからそういうのは。」
「メタいですわぁぁぁ!?」
…としばらくしょうもない話をしてから上がると空と白、魎魏は問題が発覚した。
「…………着替えがねぇ…」
「えっと…どんまい…」
「今そこに服ありますから早く服を着てくださいな!?」
「なんで禍音は服あんだよ〜」
禍音は魎魏の力のない文句をきっぱりと無視して着替え、近くにあった紅茶を一口飲む。それから近くにあった本を何となく手に取る。
「あれ?この言語…日本語じゃない…?」
「ニホンゴ…?何ですのそれは?」
「なんでもない、法則は読めたし一応この言語は攻略かな。」
しばらくスマホと本と睨めっこをしてから禍音は『言語を覚えた』と言うのだ。そのあと空と白、魎魏も解読してステフが驚いたのは別のお話。
「なぁ…魎魏、この世界守りたいと思えるか?」
「…………前の世界よりはるかにいいよなこの世界は。」
「…ステフ、国王選定戦はいつまでだ?」
「今日までですわ!」
禍音、魎魏、白、空は集まって何かを話したと思えば教会の方に歩みを進めた。そして扉の前で空は呟いた。
「よし、じゃあちょっくら“国王”になって来ますか!」
「頑張れー」
「私たちは補佐に回るよ。」
「了解、んじゃあ派手にやるぜ!」
「「応!!!」」
はい、わたくし本人が名前だけですが出てきました。
次回作もお楽しみに!
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クラミーVS『 』
来年も頑張るぞー!
「さて、この者、クラミー・ツェルにもう挑むのはおらぬか?」
そう司祭が告げ、辺りをキョロキョロと見渡す。か、しかし暫くしても立候補者がいない。至極当然である。連戦連勝。ずっとそう言う形で勝ち上がってくれば権利を持っていない、もしくは権利があってもどうせ負けるだろうと言う気持ちができてしまっているので挑戦者もいなくなると言うものだ。司祭はそれを確認すると口を開いた。
「それでは今、この時をもって、次期国王、人類種の全権代理者をこの者、クラミー・ツェルに....。」
その時クラミーは扉に視線を向ける。
「戴冠させ「意義ありぃぃ!!!」」
突然扉が開けば新たな咆哮が戴冠の邪魔をする。そこにいたのは異世界人の
「意義あり!とっても意義ありありです〜!」
「なんだ貴様らは!」
「え?通りすがりの一般人その壱。」
「通りすがりの一般人…その…弐?」
「私はそのどうはn「あら、三人ともやっと来たのね?来ないのかと思って逆にヒヤヒヤしたわ。」扱いがひどいですわ…(泣)」
「それで?要件は国王になるためにここにきた、かしら?」
「まぁエルフに媚びてる娘に国王になられてもねぇ…あ、俺は一般人その参ね?」
もちろん一般人その参こと魎魏の言葉に周りの大人(子供もいるかもしれない)からざわめきが起こる。
「何っ!?エルフだとぅ!?」
「許さぬ!」
「kawaiiに罪なしっ!!!」
…………最後のは放っておいて…と、まぁこんな感じで後ろでガヤガヤと騒ぎ立て始めた観客(ガヤ達)を尻目に空は、白に合図を送る。
(いたか?)
そして白は眉間に皺を寄せて「いない」と合図を送る。しかしここで空の視界には救世主が見えていた。先日ひょんな事から仲間になった禍音だ。彼女はエルフを見極められたらしく白に手話で「い・た・よ」と合図を送っている。空は目線で「白の合図とともに目立つように頼む」と言うと大きな丸を描いた。空はこれは確実だ、と安堵しながら口を開く。
「だからさぁ、例えばそこの
と、台詞と同時に指差したその先には、姿を表し、禍音にフードを没シュートされている
「....へぇ。何処にでも居そうな
「ほー。咄嗟についた嘘にしては悪くねぇじゃん。」
「いや、案外想定済みだったりするぜ?まぁ関係ねぇんだったら追ん出してもOK?」
「構わないわ。」
禍音は老人を労わるかの様に背中をさすりながら外へ出して行く。ちなみにその途中で
「…禍音…
「あとで送ってもらおっと。」
まぁそれを見送る間白と魎魏が関係のない話をしていたのは別の話。
「んじゃ、game startといきますか?」
「えぇそうね。でも、せっかくの最終決戦よ。なんなら、国王になるにふさわしいゲームの方がいいんじゃない?」
「ふーん。十の盟約その五『ゲーム内容は、挑まれた方が決定権を有する』か....。いいぜ。受けてやる。」
「おっとここでクラミー選手の『カリチュマ』が炸裂するか!?」
二人で真面目にゲームの話をしていると後ろから馬鹿馬鹿しいナレーションが入ってきて司祭と魎魏本人以外はすっ転んだ。
「もうっ!ペース持ってかれちゃうじゃない此奴なんかに!」
「一般人その参っ!『カリチュマ』ってなんだよ!?」
…………とこんな感じでgdgdと決戦の幕が切っておとされたのであった
用語解説のコーナー
かりちゅま
・・・本来カリスマ性のある人物が、何かしらの理由により精神的に幼くなった状態のことを言う。カリスマブレイクとほぼ同意義。
詳しくはPixiv百科事典にて。
良いお年を!
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女の子を泣かせた罪
今回の小説はこんな感じです。
それではどうぞ!
《中庭》
中庭では空達がワクワクしながらゲームを待っていた。
「さて、どんなゲームでくるかな…」
「禍音、
「わかった。……送ったよ。」
「わ、わ、私は魔法でイカサマされてましたのッ!?」
「今更!?」
今の状況を説明すると上の台詞からどんなゲームでくるか楽しみにしている空、禍音が撮った
「あ〜…えっとまず魎魏、お前どうやって入った?」
魎魏は少し考える様な仕草をして誇らしげに話し始める。
「えっとまず
サラサラと行った事を挙げていく魎魏が話し終えるとステフが不服そうに口を開いた。
「今
「うん、そうだねぇ。でしょ?白ちゃん。」
「気の、せい…」
“粉砕・玉砕・大喝采!”とはこの事を言う。あっさりと論破されたステフの不服は虚空に無として散ったのであった。しばらくそんな感じで話していると
「さて、何処かの国の間者さん?準備が出来たわ、付いてきて頂戴。」
「んじゃ頑張ってね〜」
「二人ともファイト。」
そしてクラミーと空と白は馬車に乗って目的地に向かった。その馬車が止めてあった場所の近くには黒ズボンに白シャツ、その上に白衣を羽織った金髪の女性がいたとかいなかったとか。
《観客席》
観客席の前には大きなチェス盤の様なものがあり、その上には大きなチェスの駒があった。
「ルールは簡単よ。声で指示を飛ばす。その代わり一つ言っておくとこの駒達は“みんな意思があるわ”。覚えておきなさい。」
チェスの駒全てに意思がある。その言葉に反応したのは空と白だけではない。もちろん観客席にいた魎魏とて反応した。しかし最も大きな反応を示したのは禍音だった。
(このゲーム…
禍音は観客席を出ると空達の元へティアラに貰ったコートを羽織って走った。しばらく走ると扉が見えたのでその扉に手を添える。するとそこに何もないかの様に体がすり抜ける。そして空達の後ろにたどり着くとコートをこっそり脱いであたかもいたかの様に振舞っている。
「あら?ひとり多くないかしら?」
「気のせいじゃね?元から俺と白、ステフ、禍音の四人だぞ?」
まるで打ち合わせをしていたかの様に口裏を合わせる空、そうしてゲームは問題なく行われることになった。
「んで…何があった?」
「このゲーム知ってる…このゲームはチェスじゃない、チェスの道具を使った戦争シュミレーションゲームだよ!」
「わかった、教えてくれてありがとな。白を傷つけないで済む。
そんな会話を終えると禍音は扉にもたれかかる。空は白を抱き上げると自らの得意なゲームをする為に息を思い切り吸った。
⦅禍音?聞こえる?私よ私。⦆
⦅ティアラ?どこにいるの?⦆
⦅貴女の近くよ。大丈夫、きっと貴女の側に行くから。ね?⦆
⦅うん、待ってる。⦆
⦅ところでフィーの写真送ってくれない?⦆
⦅フィーって誰?⦆
⦅貴女がパシャパシャ撮ったエルフちゃん。彼女フィール・ニルヴァレンって名前なのよ?⦆
⦅姉妹?親子?親戚?⦆
⦅親戚よ、とにかく送って頂戴。いい?⦆
⦅…送ったよ。⦆
⦅あらまぁ、禍音には劣るけど可愛い。⦆
⦅…親馬鹿…?⦆
⦅ちっ!違うわよ!?ただ単純に親として貴女が可愛いからッ!⦆
⦅それを親馬鹿って言うんだよ?ティアラ大丈夫?私があげた広辞苑で調べ物ちゃんとしてる?⦆
⦅ち、ちゃんとしてるからね!?⦆
⦅そっか、よかった。⦆
⦅じゃあおやすみ。⦆
ほんの少しの間の心の親との魔法での会話。禍音はそれを行なって改めて近くにいる事を把握した。そして目を開くと…
「う……うわぁぁぁん!」
「…………ゑ?(´・∀・`)」
そこに広がっていた光景は子供の様に号泣するクラミー。
「森精種エルフの力、取り付けてっ…反故にするのにぃっ…フィールに協力して貰ってぇっ……いったいどれだけ面倒なやりとりやってきたとおもってんのよぉっー!本気だったのにぃっ…人類みんな助けたかったのにぃっー!」
「…………空? (^言^)(チャキッ」
「うおっ!?ちょっと待て禍音ッ!!!落ち着けぇぇぇぇッ!!!」
空は振り回された槍を避けながら禍音と鬼ごっこをする羽目になったのだった。そこには呆れた様子でクラミーをあやす魎魏の姿もあった
題名の通りの結果となりました(笑)
今年もノーゲームノーライフ bulletNight
をよろしくお願いします!
ではまた次回ッ!!!
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ティアラ・ニルヴァレン
教会では祭祀が戴冠の手筈を整えていた。あとは異議を唱える者はいないかの確認だけである。勿論その場は静まり返っている。
「それではゲームの勝者、空殿を国王とするが異議を唱える者はいるか?」
「異議…あり。」
「俺らは二人で一人のゲーマーだ。国王は二人にさせてもらう。」
禍音の義母、ティアラ・ニルヴァレンは魔法で老人に変装して
「不可能だ。」
「え、なんで?」
「十の盟約で『
そう言う祭祀の顔を殴ってやろうかとも考えたがここはそのまま異議を唱える事にして手をあげるティアラ(老人に変装中)。
「一つ…聞いてええかの?」
「ん?どうした爺さん。」
(せめて婆さんと言って欲しかったわ…)
「十の盟約に『
「あ…………」
「うん、明記されてないよね。だって十の盟約では“【七つ】集団における争いは、全件代理者をたてるものとする。”とは言っていても“二人じゃいけない”なんて書いてないよ?」
そのあと祭祀は魎魏に殴られかけたが十の盟約で思い切り防がれた。
⦅エルキア城⦆
「クッソ…マジであのジジイのおかげで空達兄妹で国王に出来たよ…」
「ジジイとは何じゃジジイとは…」
「あ、爺さん。お疲れさん。」
ティアラ(老人)が近寄り魎魏と空が爺呼ばわりすると禍音は不愉快そうに眉を潜めた。
「どうかしたのか?禍音。」
「人の親に“ジジイ”とか“爺さん”とか言わないで貰っても?」
「え!?このジジイお前の親!?盛ってんなジジイ!!」
「……さっきから人が魔法で変装してれば貴方は…女性にジジイは酷いんじゃない?」
ティアラはそういうと変装を解いて魎魏の頭をグーで殴った。ついでに空のスマホのメアドを自分のスマホに登録する。
「え…
「これはこれは…」
「にぃ…写真の
「あの人はフィールって言うらしいよ?」
予想外のティアラの登場にみんなそれぞれの反応を示したが特に魎魏は頭を抱えながら驚いていた。ちなみにティアラから空のスマホに送られてきたプロフィールには絵文字で小躍りすると言う器用な芸当をしていた。
「絵文字可愛い…」
【内容(最終文):よろしくね〜ヽ(*^^*)( *^^)( *^)( *)( )(* )(^* )(^^* )(*^^*)ノ】
「女子力高いな禍音の義母さん。」
「私のお義母さんだからね。<(^-^)>」
ティアラの女子力に胸を張る禍音であった
ティアラの絵文字
ヽ(*^^*)( *^^)( *^)( *)( )(* )(^* )(^^* )(*^^*)ノ
可愛い(笑)
それでは皆さんまた今度。
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『 』と『시공』、『鴉』の設定
あ、あんまり細かい事は気にしないで下さいね?
あまり細かく気にされるとやっと戻った体調が…
☆
黒の短髪、黒目。アカウント名は『시공』、日本語訳すると⦅時空⦆となる。本人は結構めんどくさがりではあるが『 』の次に強いと言われる実力者。普段は両手両足で『 』の相手をするがチャレンジャーが現れると急に手加減し始めて相手が500人いようとも一人で全て捻り潰す。しかし今まで『 』に勝てたことはない。平日はコスプレイヤーをしており、時々空たちにコスプレの写真を送って撃沈していることもある。年齢は16歳。そのため時々女装するかどうかをかけてゲームをして負け、女装の写真を送らされるという屈辱を味合わせられた経験もある。服装は灰色のパーカーにジーンズ、両手に指の出る手袋をしている。持ち物はpcタブにスマホ、バッテリーが1個に狐の面、マルチケーブル1本にモバイルバッテリー1個、カラーコンタクト、耳栓。
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白色の長髪ストレート。その目は紫、整った顔、服装はシャツに黒のロングスカート。寒いと漆黒のコートを羽織る。頭を撫でられると艶のある声が出てしまう。頭が良すぎていじめを受けて引きこもりとなった20歳。普段駆け引きはそこまで上手ではないがゲーマーが相手だと人が変わったかのように駆け引きを行う。その実力は少なくとも空の下位互換くらいの実力はある。人が傷つくのが嫌いで戦争趣味レーションゲームなどのほかの生き物に戦わせるゲームが苦手(勿論一人で特攻してトップ)。特殊な持病を持っており、細かい作業や高速で腕や手を動かしたりすると右腕が痙攣を起こす。(←ここ重要)そのための薬として煙管タイプの吸引機を常にポケットに入れている。ディスボードに来た時はスマホ、ノートパソコンとタブPC、バッテリー10個にソーラーチャージャーとケーブル1本、DSP1台。煙草タイプの吸引機、トランプ、広辞苑。
★ティアラ・ニルヴァレン
元『ディスボード』の住人。禍音の親代わりで普段から白衣に黒ズボンに白シャツ。金髪で性格はしっかり者。ゲームはそこまで上手ではないがイカサマは大の得意。一度強盗の変装を見破った事もあり、パチンコでは魔法で確実に、そして自然に当たりが出るように細工していた。その影響で住んでいるところの近くのパチンコ屋からは全て出禁を食らっている。この事に関して本人は『いやぁ、出来心ってやつよ。あなたはわかる?お金がどうしても欲しい時にイカサマしちゃう人の気持ち。』と言っている。元々ギャンブル依存症ではない為出禁を食らってもしれっとしている。
●REC
「……ん?もう映ってんの!?空!白!禍音!急げもう始まってんぞ!」
「んん…あと五分…」
「禍音…もうお昼よ?」
「俺と白はもう準備できてるぞ〜…」
「で?何をいうの…?」
「こうこうこうで…そう、そういう事。」
「それでは皆さん!」
「「「「「これからもご愛読、よろしくお願いします!」」」」」
さて、色々と新しい技を使いましたよ…
文字色本当に使えますね…驚きましたよ…
それでは皆さん、また次回お会いしましょう!
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痙攣と苦痛
⦅エルキア城⦆
「ロイヤルストレートフラッシュ。」
「っ……………………もう一回っ…」
いま、
「なぁ、空。お前容赦ないなぁ…」
「こんだけイカサマしても何にも言わないで再戦挑んでくれる禍音ってやっさし♪最高じゃねぇか」
空はそう言いつつ禍音にカードを渡すと禍音はハイスピードでシャッフルを始めた。しかし暫くシャッフルするとカードが突然禍音の手からこぼれ落ちた。
「ん?禍音大丈夫か?」
「だっ…大丈夫…」
しかし禍音は手が痙攣し、カードがうまく撮れない。空はそれを見るとさっさとカードを拾い上げてやり、耳元で呟く。
「今日はもう休んどけ、疲れてるのかもしれない。」
「っ…大丈夫っ…」
「大丈夫…じゃない…よ…ね…?」
「まだ私は…………っ!」
禍音は急いで立ち上がるが右手を見れば細かく痙攣している。それを見た空は禍音のそばに寄って右手をを撫でてやる。
「別に急いで俺らについてこなくてもいい。今は痙攣した右手を治すことに専念しな。」
「っ…」
「そうだぜ?あまり急ぐと自分の首を締めることになるかんな。」
禍音はそれを聞いて俯きながら自室に戻った。それを見つつ
「すぅっ…………ふぅ…」
禍音は1階の自室で煙管に入った何かを吸いながら窓の外を見ていた。右手の痙攣は病気の影響で、速い作業をすると右手がどうしても痙攣してしまうために煙管型の吸引機を使用して薬を吸っていた。
「…………空…私はね…?
そう言って窓から飛び出てとある所へ向かった。
《謎の大図書館》
「…………」
大図書館に着いた禍音は扉にかけられている看板らしきものを見た。
|“This is my library. no Trespassing”《ここは私の所有している図書館です。立ち入り禁止です。》
「…………ごめんね…所有者さん…貴方に用事があるから入るね…」
そう呟き、禍音は図書館の扉を開く。そしてそっと閉めれば足音を立てずに図書館を歩いた。
暫く歩いていれば中央の円卓にティーカップを用意している天使がいた。
「…………綺麗…」
本棚の陰からその天使を覗き込んでいれば一つの本棚の陰にその天使が隠れたと思えば後ろからぽん、と優しく肩を叩かれた。
「っ…………!?」
「初めまして、私は天翼種のジブリールと言います。貴女のお名前は…まぁいいです。どうせ人類種でしょうし。」
「ジブリール。私とゲームをしてくれない?」
ジブリールは少し目を見開けば真面目な表情を浮かべる。
「…………何をかけるのですか…?」
「異世界の知識と私の命。異世界の知識は机に置いておく。もし貴女が勝ったら私を自由な殺し方で殺していいよ。」
「…異世界の知識だけいただきます。人類種の命は安すぎて受け取れません。私は何をかければ良いのですか?」
「…………私が勝ったら負けるまで同じ条件でゲームして。私はそれで自分の弱点を見つけたい。」
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死に得ぬ天使と定命の人間
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禍音がジブリールにゲームを挑んではや一週間。
「まだ…まだやれる…まだ弱点が見つかってないッ…」
「もう止しましょう?私は休まなくても動けるとはいえあなたは人類種、このままでは死んでしまいます。」
「わかってるッ!「わかっていませんッ!!!貴女は一体何日徹夜したかわかっているのですか!?わたしからすれば一瞬に近いですがもう一週間ですッ!!!貴女にとっては重大な負荷ですッ!!!このままでは貴女は本当に死んでしまいますッ!!!早く眠る事を推奨しますッ!!!」…五月蝿いっ…私はッ!!!休んでいる暇はないのッ!!!このままじゃっ…仲間に…いや、私が勝手に仲間と思い込んでいるだけかもしれない…空達に…迷惑はかけられないッ!!!」
禍音が息を切らせながら立ち上がればそのまま倒れ込んだ。
「…だから言ったではありませんか….」
ジブリールは禍音をベットに寝かせて本の整備に戻った。
「ソラ!シロ!リョウギ!」
「おう、ステフ。どうした?」
「カノンが部屋にいませんわ!」
その言葉を聞いた瞬間空と白はスマホを手に取り、王座から飛び降りる。魎魏は窓から飛び降りて外を探しに行った。
「白、俺は何が悪かった?」
「多分…追い詰め…られて…た?」
「…迷惑をかけたくねぇって訳か…急ぐぞ!」
空は白を背負ってエルキアの半分に向かって走り出した。残りの半分を魎魏はステフを連れて捜索に動き出した。
魎魏はステフに有名処を案内されてもらっていた。
「ステフ!ほかに何処か有名なとこないのか!」
「ありますけどそこには天翼種が居て入れませんわ!」
「畜生!」
魎魏は半ば八つ当たり気味に言葉を吐き捨てればそのままさまざまなところを探して走った。
空と白は大きな建物の前に立っていたがその立札のためか入っていいのか困惑していた。
「…………入るぞ…白…」
「わかっ…た…」
空は意を決して扉を開けばくるのがわかっていたかのようにジブリールが扉の前で浮いていた。
「うわぁっ!?」
「おや、貴方がソラ、という人類種ですか?」
「あ…あぁ…」
ジブリールは本を本棚にしまえば空の前に降り立ち、言葉を紡いだ。
「貴方達の目的は分かっています。しかし彼女は今眠っていますのでお引き取り下さい。」
「…………却下する……………………と、言ったら?」
「…………はぁ……引き取らないと言うのならば……ゲームで打ち負かし……無理矢理にでも追い返すまでですよ!!!」
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