BADEND嫌いで百合好きな男が奔走します(連載版) (死灯)
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双翼の片方(攻め)の方と出会いました。

前回投稿した短編の連載版という形で書かせていただきました。駄文ですがどうぞよろしくお願いします!!(土下座)


「ふぅ〜…いやぁやっぱシンフォギアは最高だなぁ」

約3日の休暇のうち1日をノンストップでアニメとライブDVDを見て満足気にソファでゆったりと寛ぐ。

休暇の全てをシンフォギアに費やしたのは最高だ。

フォニックゲインでみーたーさーれーるー。

「さぁ…昼ごはんでも買いに〇ブンでもいきますかっ…。」

立ち上がった瞬間に視界は暗転し急に呼吸がしづらくなる。胸に激痛が走り、体の末端から感覚が徐々になくなっていく。

おいおいマジかよ。こんな所で死ぬなんてヤダなぁ…まだXV放送されてねぇし昨日届いたかなつばの百合本見てねぇよ。

あぁ………悔しいなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気がつくと胸の痛みは消えていた。

あれ?死んだと思ったが体の感覚はあるのでどうやら死んだわけではないらしい。

しかし、体がやけに重いぞ。

視界もはっきりしないし…いや、これ見えてないんじゃなくて暗くて見えないのか。

マジかよ…夜まで寝ちまってたのか?

口の中なんかじゃりじゃりするな…はっ?ちょっと待て、まさかここって俺の家じゃない!?

冷静になり辺りを目を凝らして見回すとビル街の裏道のようなとこだった。

「なに俺夢遊病だったのか…!?」

見知らぬ場所で目が覚めたとか笑えねぇよ。

財布もないし…あれ、これ詰んでね?

朝からなんも食ってないからお腹減って動けないし。

「おいっ!君!大丈夫か?」

「とりあえず…食い物と水…くれ」

 

 

 

 

 

「はぐっ…マジで…もぐもぐ…助かったわぁ一時はどうなると思っててさ。」

アンパンと牛乳とか大したものじゃないけど上手すぎ!!

やっぱ空腹は最高のスパイスだな!!

「こちらはびっくりしたぞ。いきなり人が倒れていたからな…それにしても行き倒れか?」

「んっ?まぁ…んぐんぐっ…そんなとこ…ごきゅっ…かなっ?」

「そうか…あっ、すまない電話が鳴ってしまった。なんだ…?そうか…内閣府はどう判断を?…なるほど直ぐに向かう。」

「内閣府…お役人さんかあんた?」

「そのようなところだ…すまないが俺はこれから仕事なのでね。」

「アンパンあんがとよ…この例は「いや、君のような少年に報酬を求められるほど私は堕ちてないよ…ではな!」おい、ちょっ」

行っちゃったよ…暗がりで顔は見えなかったけどなんか聞いたことがあるんだよなぁ…。

そういえば少年って言われたけど俺21だぞ?

まぁ…暗がりだからよく見えなかったと考えて俺は路地裏から出る。

路地裏から出ると眩むような夜に輝くネオンにある文字がデカデカと書かれていた。

そうツヴァイウィングオリコンランク1位と。

「つ、ツヴァイウィングだとぉぉぉ!?」

いやいや待て待て待てツヴァイウィング!?つばかなじゃないかっ!!つーことはここはシンフォギアの世界なのか…!?ヤバいじゃんシンフォギアって下手をすれば死亡フラグ満載の世界…いや、待てよ?

未来を知っている俺なら歴史をかえられるのでは…。

しかし、天羽奏があそこで戦わなければ奏者として立花響が生まれることはない。

そうなればフィーネは月の破壊を阻止できない…。

しかも俺は全ての事件が起こる顛末は知ってるがいつ起こることや詳しい情報はほとんど握ってないし問題が多すぎる…。

「さすがに無理か…。それこそシンフォギアみたいな対抗手段があれば…。」

いや、一つだけ心当たりがある。

『完全聖遺物』。

デュランダルやネフシュタンの鎧等の現存する完全な状態の聖遺物なら或いは流れを帰られるかもしれない。

ただ、それでも分の悪い賭けだ。

「ダメか…そもそも完全聖遺物なんてどこにあるのかって話だよな。」

ポケットの中にとかあったりしてな…んっ?何か入ってるぞ?

「なんだ…DX版ガイアメモリか…使い物になるわけないだろ。せめてダブルドライバーなきゃ意味ないじゃないか…」

今俺が手に持っているこのUSBメモリのような形をした物はガイアメモリと呼ばれ仮面ライダーWという作品で登場した変身アイテムだ。

それでこれはそのアイテムをモチーフにした玩具である。

「よくある二次創作じゃ転生して特典とか貰うんだが…。さすがに無理ゲーすぎて草も生えねぇな…。」

死ぬのも嫌だし、痛いのも嫌だ…。

だけどなBADENDは妙に納得が行かねぇんだよ。

奏さんが生きてたらなぁ…かなつばは勿論のことひびかなも実現するんだよっ!

そしてキャロルちゃん!マイナーカップリングと思われがちだが…理にかなってるだろ!響が母性(物理)でキャロルを包み込む…くぅー!最高だ!!

 

 

 

 

 

いやいや、落ち着け俺。今の文無しの状態じゃホテルにも泊まれないしネカフェにもいけないな。

うーん…どうするべきか。

盗むのはさすがになぁ…犯罪だし。

それで捕まって前科持ちとかシャレにならんないしなぁ…。

こんな時にノイズなんて現れたら…。

『ビー!ビー!ビー!ノイズ警報です。発令地域の市民の方は直ちに避難してください。』

はい!フラグゥゥゥ!!

逃げるっていってもどこに逃げればいいんだよっ!

なんでも回収すればいいってもんじゃないからね!ほんと!!

そうこう悩んでいるうちにノイズが目で見える距離に来てしまった。

「しまっ!?」

「Croitzal ronzell Gungnir zizzl(人と死しても、戦士と生きる)」

この聖詠は!!

上空を見ると赤毛の少女が鎧を纏ってノイズを槍のような武器で叩き斬る。

「なにボーッとしてやがる!はやくにげろっ!」

「す、すまない!!」

慌てて俺は逃げた。

女の子が戦ってるのに…。

死んで欲しくない娘が戦ってるのに…。

力がないからと理由つけて逃げた。

「あぁぁっ!!ちくしょうぅ!!」

どこから現れたのか目の前には3体ほどノイズが出現してこちらに向かってくる。

「クソっ」

ノイズは容赦なく俺の左腕を握ろうとした。

俺は避けようとしたが指先が当たってしまい炭化していく。

その瞬間俺は死を直感した。

少し前に味わった感覚を奪われていく感覚。

「おいっ!!ーーーーかっ!!ーーきーーのをーーなっー!!」

せっかく奏さんが俺に声をかけてくれてるのに耳がイカれて何も聞こえやしない。

あーあ…こんな美人に看取られるなら…それも…ありか…な。

 

 

 

 

 

 

 

 

本当にそれでいいのか?

否だ。

まだ救うべきものを救ってない。

覆す運命を変えてない。

だから……死ぬことはまだできないっ!!!

 

 

『JOKER!!』

 

聞き覚えのある音と共に体が軽くなる。

黒いアーマーに赤い目。

そして特徴的なV字のブレードアンテナ。

俺は仮面ライダーWに登場する仮面ライダーJOKERへと変身していた。

「おいおい。マジかよ…でもこれならあの子を助けられる!!」

ノイズとは位相差を利用して通常の攻撃を防ぐもの。

この仮面ライダーの力はこの世界の理とは違う。

だからこそこの力ならノイズに対抗できる………たぶん。

「あんた…その姿はなんだ!?」

「俺は『仮面ライダーJOKER』…。」

変身できている理由は分からないし今はそんなことを気にしてる暇はない。

すぐに近くにあるノイズに殴りかかるとノイズだけが炭化してあっけなく消えた。

「これなら戦えるっ!嬢ちゃん手を貸してくれ!」

「なんだかよく分からないけどわかった!」

一体、二体と殴り倒していくが拳というリーチの短さ故に奏よりは明らかにノイズを倒すのに時間がかかる。

しかもどこから現れたのかノイズの量が増えているような気がしてならない。

「こうなったら!」

ベルト部分にあるガイアメモリを腰部のベルトに着いているマキシマムスロットに差し込む。

『JOKERMAXIMUMDRIVE!!』

右の拳に紫色のオーラが集まりノイズへと殴りかかる。

「ライダーパンチ…。」

紫色の衝撃波が大量のノイズを包みノイズ達は炭化して消えていく。

ノイズを倒し一息つくと奏がこちらに話しかけてきた。

「あんた…仮面ライダーって言ったっけ?まず礼を言うよ。さっきのは私でも結構やばかったからね。」

奏さんに褒められたよぉぉぉ(歓喜)

「あっ…あぁ。」

無理無理彼女いない歴=年齢の俺がこんな可愛い美人に普通に接するなんて無理だから。

「なんだよ歯切れ悪いなぁ…でもあんたほんとに何者だよ。私みたいな装者じゃないのにノイズと渡り合えるなんてその力はなんなんだ?」

答えられない。

だって分からないし。

「だんまりか…まっ、訳ありってやつかね?さっさと行きな旦那がこっちに来たらあんた逃げられなくなるよ?」

OTONAはヤバいです。

早く逃げなきゃ!!(迫真)

 

 

 

 

 

 

奴を逃がして数分に旦那から端末に通信があった。

『奏くん!あの黒い戦士はどうしたっ!』

「すまねぇ旦那、逃げられちまった。」

『仕方ないか…迎えをよこすから指定の回収ポイントで待っていてくれ。』

「へーい…そういえば翼の撮影はどうだった?」

『彼女ならちゃんと仕事を終えて今はこっちの待機室で君を待っているぞ。』

「そっか…わかったよ。」

『では切るぞ。』

「りょーかい。」

端末を切り私は先程まで共に戦った戦士の名前を思い出す。

(仮面ライダーねぇ…。)

避難させた男の子がまるで少年が観るヒーローの姿に変身した時は驚愕した。

(あの時にもあんなヒーローがいたら私も変わってたのかね。)

自嘲気味な笑みを浮かべながら私は指定されたポイントへと移動する。




〜後書きの部屋〜
奏「そういえばあんた名前なんなの?」
主人公(仮)「さぁ?…って仮ってなんだよ!?」
作者「忘れてたよ(´>ω∂`)」
奏・主人公(仮)「「ウザっ!!」」
翼「そんなことより早く私を出させてくれないか!!」
作者「翼さんの出番は次回だから…たぶん」
翼「この私の剣の錆となりたいのか?」
作者「ちゃんと書きますっ!!!」
主人公(仮)「さてさて次回はどうなるのかね」
奏「次回をお楽しみにってね!」
主人公(仮)「それ俺の台詞!」


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無印のラスボスに拾われました

奏「そういえば私の出番少なくないか?」
それは序盤ですし…すいません( > < )
主人公(仮)「おぃぃぃ!!早く翼さんと奏さんの絡みよこせやァァァ!!」
俺だって早く百合百合させたいんだよっ!!でもなぁ序盤だからちゃんとしないといけないんだよっ!ひびみくもかなつばも早く俺だって見たいわチクショー!!
奏(うわー…こいつら面倒臭いオタクだ。)


なんとか逃げ切ったが…どうやって変身解くんだろこれ。

とりあえずガイアメモリをロストドライバーから抜いてみて数秒経つと変身が解けた。

「よかったぁ…このままあの姿だったらヤバいやつじゃん。」

出落ちコスプレおじさんとして後ろ指刺されるのは勘弁してほしい。

しかし、これからどうしようか。

文無しの宿無しいい事無しだぞ。

ノイズには襲われるしOTONAには追いかけられるわ。

とりあえず金がないのはまずい。

どれくらい不味いかと言うと融合症例の響が全身結晶状態になりそうなくらい不味い。

この文明社会において金がないのはいくらなんでもシャレにもならないのだ。

「住み込みのバイトとかないかなぁ…。」

ぐぅ〜っと腹の虫がなってしまいさっき戦ったせいなのか脱力感と空腹感に襲われる。

「ヤバっ…意識が…。」

「ーーーぃーーだーー。」

なんか聞き覚えのある沢城みゆきVOICEが聞こえたような。

そのまま俺の意識はブラックアウトした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気がつくとベッドの上に寝かせられていた。

「どうやら目が覚めたようだな?」

そこにいたのは金髪のグラサンをかけた女性がいた。

待ってこれ…フィーネじゃね?

沢城みゆきVOICEでこの金髪でかなり特徴的な髪をしているのってフィーネしかいませんよね!?

アィェェエ!?フィーネ!?なんでフィーネ!?

「助けてくれてありがとう…。」

「別にお前にお節介を焼くつもりで助けたつもりではない。こちらにも事情があるのでな…。貴様の持っていたあのUSBメモリみたいなのはなんなんだ?」

「あれはですね…俺の持っていた玩具でですね〜。」

「とぼける気か…?まぁいい。」

いや、それただのDX版ガイアメモリですよ。

とぼけないよ?

おじさんの言ってることはほんとだよ。

「貴様には私の実験につきあってもらうぞ?面白い聖遺物をもっているしな…。」

モルモットなんて嫌なんですけど。

しかしここでフィーネと繋がりを持つのは悪くはない。

クリスちゃんとのコンタクトがここで取りやすくなるし、いざという時に間接的にFISのマリアさん達と関わることができる事が出来るかもしれない。

「ほぉ?…喚きも叫びもしないとはな。しかし私としてはそういうのは面白くないのだが…。」

フィーネはこちらをひと睨みして俺の頬をなでる。

「また黙りか。忌々しいアレを持つ貴様には相応の苦しみを味わって貰うぞ?」

アレ?そんなヤバそうなものガイアメモリくらいしかないけど…そんなわけないよな?

「あれってなんなんだ?アンタが言っている事は理解できないんだけど?」

「貴様っ!!ふざけるなっ!!あれだけの事を起こしておいて知らぬ存ぜぬだと!?」

めっさ怒ってるよこの人。

何かしたの俺?

やばくなーい?(ギャル風)

とりあえず謝っておきましょう。

「す、すまない…本当に覚えがないんだ…。数時間前から記憶が無くて困ってるんだ。」

「記憶が無い…だと?そんな嘘を信じると思っているのか…いや、しかしあの時の戦闘はあまりにも素人に毛が生えたくらいだったぞ。それに出力も遥かに落ちていたし…その可能性はあるのか?これは検証してみなければならないな(ブツブツ)」

なんかフィーネ独り言多いんだけど…なに思春期なの?

ぶつぶつと言いながら部屋から出ていってしまった。

「えっ?俺放置?」

周りを見渡すと部屋は簡素な作りでベッド付きの1LDKの部屋のようだ。

とりあえずおにぎりとお茶はあったので食料はもんだいなさそう。

というかフィーネって〇ーソンいくんだな。

あっ、おにぎりシャケじゃん。

意外とまともなの選ぶわけね。

「シャケおにぎりうまっ!やっぱおにぎりはシャケだよな〜…んぐっ…ごきゅごきゅごきゅ。」

一心不乱におにぎりを堪能していると突然扉が開いた。

「おいっ貴様それを食べ終われば私の実験に付き合って貰うからな?」

「実験?」

「戦力調査というやつだ。私は貴様の能力に深く興味があるのでな?」

戦力調査…ノイズとか戦わせられるのだろうか?

まぁ、錬金術師とかオートスコアラーとかと戦わせられないだけまだマシか。

「一宿一飯の恩義ってやつだ…まぁ付き合いますよ。」

「移動の時は目隠しをさせてもらう。脱走されては困るからな。」

ちっ、土地勘がなきゃ脱走するのは危険だな。

暫くは言うことを聞くしかないな。

 

 

 

 

「目隠しを取るぞ。」

目隠しを取るとそこはまるでプラネタリウムのような部屋だった。

「ここは?」

「仮想現実化装置と言ってな…まぁシミュレーターのようなものだと理解すれば問題ない。シミュレーターと

いっても出てくるノイズはほぼ本物に近いからな。油断すれば命を落とすぞ?」

うわー。この人、他人事だと思ってニヤついてるよ。

「それではこいつは返しておこう。」

フィーネはDX版ガイアメモリをこちらに投げる。

「では状況を開始しよう。」

ぞろぞろとノイズ達が突如出現しこちらにゆっくりと向かってきた。

普通のノイズとは違い色が灰色なのでさしずめ『ダミーノイズ』といったところか。

そういえば…あの時にどうやって変身したんだっけ?

そんなことを考えていると手にはロストドライバーがあった。

「どっから出てくるんだよこれ…まぁ、いっか。」

ロストドライバーを腰につけるとベルトが展開され腰に巻き付く。

もう一方の手に握られているガイアメモリのボタンを押すと音が鳴る。

『JOKER!!』

ドライバーにガイアメモリを挿しこみポーズをとる。

「変身っ!!」

『JOKER!!』

軽快な音楽とともに黒いアーマーが展開され俺は仮面ライダーJOKERへと変身した。

前回の変身とは違い心無しか体軽いような気がする。

「ふんっ!!」

目の前にいるノイズを殴ると一瞬で数体が消滅した。

「戦えるっ!これなら渡り合えるぞっ!」

「調子に乗っているようだが今のは雑魚だぞ?」

マジかよ。

まだ戦い慣れてないから難易度上げるのやめて欲しいんだけどなぁ…。

すると今度は俺の身長の何倍も大きいノイズが3体ほど出てきた。

「三体ならなんとか…げっ!?」

なんとそのノイズからは先程倒したノイズと同型のノイズが数十体と出てきた。

「頭を倒すのが先決なんだけど…そもそも辿り着けやしない。」

MAXIMUMDRIVEを使えば行けるか?

いや、ライダー的に開幕必殺技ぶっぱってどうなんだよ。

地道に近づくしかないですかね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これで終わりだァァァァ!!!!」

ガイアメモリをドライバーから引き抜きマキシマムスロットに差し込む。

『JOKER!!MAXIMUMDRIVE!!』

「ライダぁぁぁ…パンチぃぃぃ!!!」

MAXIMUMDRIVEで最後のノイズ数体をなんとか倒し地面に倒れる。

「はぁ…はぁ…はぁ…きっつい。」

フィーネあの野郎途中からノイズを増やしやがってガチに殺しにきてたじゃないか。

マジでスタミナ切れで途中で何度か倒れそうになっていた。

「今日の実験はとりあえず終わりだ。部屋に戻るので目隠しをつけるぞ。」

えっ?

今なんて言ったの?

『今日の』って聞こえたんだけど気のせいかな?

もしかして毎日これをやるのか。

ちょっとそれはブラック過ぎじゃね?

「何か文句あるのか?」

いえ、ないです。すいませんでした。




主人公(仮)「おい作者。俺言ったよな?名前考えとけって。」
はい。イイマシタネ…(目逸らし)
主人公(仮)「でっ、今回名前は?」
出てきてません…(正座)
奏「まぁまぁ、そんくらいで許してやりな?」
主人公(仮)「……まぁ、奏さんがそう言うなら。」
よかったぁ…。
奏「そのかわり翼のそろそろ出してやれよ?」
翼「常在戦場常在戦場常在戦場常在戦場常在戦場常在戦場(ブツブツ)」
翼さんが血走った目で天羽々斬を構えてるぅぅ!!?

奏「あーあ、しょうがねぇなぁ…次回もお楽しみに!!」


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フィーネ陣営ってブラック企業より労働条件悪すぎる




あれから1週間が経ちました。

えっ?時間飛ばしすぎだって?

ただ朝起きてご飯食べてノイズ倒して昼ごはん食べてノイズ倒して晩御飯食べてノイズ倒してただけですけど(脳死)

どこのブラック企業だよこのスケジュール!!

衣食住は保証されてるけどさ…ずっと〇ーソンの鮭おにぎりじゃ飽きるわっ!!

なに、そんなに好きなの〇ーソンの鮭おにぎり!

飽きるって言葉をちょっと辞書で調べてくれるかな?

ねぇ、お願い10円あげるからぁ!

あっ、俺文無しだった。

ダメじゃん。

「やべぇ…こんな生活してるから頭おかしくなりそうだよ」

この部屋じゃテレビもないから外がどうなってるかどうかもわからん。

はぁ…ジョーカーメモリはフィーネが持ってるしなぁ…なんか出る方法ないかなぁ(深い溜息)

『 METAL!!』

突然変身音が流れ銀色の色をしたライダーに変身してしまった。

「なんでメタル?こんなの持ってなかったけどなぁ…とりあえず、今はここから出なきゃな。精神病んじまうよこのままじゃ。」

どこからともなく現れたロストドライバーにメタルメモリを挿しこむ。

「変身…っと。」

『METAL!!』

ジョーカーメモリとはまた違った音が鳴り響き、体が銀色のアーマーで包み込む。

「せいやぁぁ!!」

壁に向かいパンチをしてみると壊れた先には廊下のような場所に出た。

「外に出ないとなぁ…「おい、ここで何してる?」はっ?」

声が聞こえた先にはOTONAがいた。

ここって…まさか二課かよっ!?

「待て待てっ!こっちには敵対の意思はないんだ!」

「では…俺に着いてきてくれないか?君の持つ力はノイズに対抗しうる力だ…協力してくれれば我々としても助かる。俺としては不本意だが内閣府の中には君のことを排除しようとするものもいるんだ…頼む。」

この先の事件を上手く解決するには二課に所属するのは非常に不味い。

正体不明のノイズを打倒できる程の力。

政府はこれを自国に取り込もうとするか…排除しようとするはずだ。

「悪いけどそれは無理だ。こちらにも事情があるからな…。」

「そうか…君の名前を聞いてもいいか?」

風鳴弦十郎は拳を構えてこちらを一瞥する。

「無理だ…っと言いたいところだけど。俺の名前は仮面ライダー…愛(百合)と歌(シンフォギア)を愛する戦士だ。」

「ふっ…愛と歌か…格好つけるじゃないか。」

構えた拳をこちらに向けたまま距離を詰めて来るOTONAに俺は内心焦っている。

まともに攻撃を受ければ変身してるとはいえダメージは避けられないはずだ。

「格好つけなきゃやってられないんだよ…。」

弦十郎は地面を思いっきり蹴りあげこちらに向かってき、蹴りあげられた地面は抉れコンクリートの破片がこちらに飛んでくる。

「目くらましかっ!!」

ドゴオッと轟音と共に弦十郎の拳が俺の腹部を貫こうとする勢いで放たれる。

なんとかメタルのアーマーのおかげで致命傷にはならないが次同じ技を受ければどうなるかわからない。

「んっ…俺なんでこんなことがわかるんだ…?」

知らないはずの技が戦闘経験の皆無なはずの俺にまるで経験していたかのように頭に流れ込む。

そうだ、ノイズを倒すのに夢中で自分が何故戦えているのか疑問にすら思っていなかった。

「ほぅ…俺の前で考え事とは随分余裕だな?」

今はそんなことを考えている暇はない。

なんせOTONAと戦っているのだ。

「余裕なんかあるわけないだろ…。」

今はただ夢中で戦うしかない。

右、左、斜め左から拳が放たれるあまりの威力に当たってないはずなのにダメージがアーマーに蓄積してしまう。

かろうじて見えているが避けることなんてできるわけない。

ノイズ以外では世界最強の人類『風鳴弦十郎』。

でも、俺はこんな所では負けられない。

変えるべき悲劇が…いや、起こってはいけない悲劇を俺は知ってるんだ。

これはワガママだ。

本当なら在るべき時間があるのかもしれない。

天羽奏が絶唱を歌ったからこそ奏者としての立花響が生まれた。しかし、だからと言って見捨てて言い訳がない。そんなクソッタレな結末を認める訳にはいかないんだから。

「はぁぁ…。」

深く息を吸い呼吸を整える。

俺は今は『仮面ライダー』だ。

ならば、この程度の逆境を超えてみせる。

もう『あの頃』の自分とは違うのだ。

『METALMAXIMUMDRIVE!!』

 

銀色のオーラが体を包み込み一気に弦十郎の懐を飛び込む。

お世辞にもライダーとしてはあまりにも未熟な油断を誘った一撃。

「しまっ!?ぐぅ……。」

さすがに人類最強だろうと今のを受ければ…。

「ふぅ…。いい拳だったな。」

ウッソだろお前!今の明らかに気絶する流れだったじゃん!?

「叔父様!どうしたのですか!?それにしても今の音は…き、貴様は奏からの報告にあった戦士!」

SAKIMORI!?さすがにSAKIMORIとOTONAを相手にできる自身はないぞっ!?

「叔父様に一撃を当てた敵…鞘走られずにはいられない!!」

や、ヤメロォ!!えっ、奏さんが生きてる時のあなたってもうちょい乙女だったくない!?

これじゃ本当にSAKIMORIじゃねぇかっ!!

「風鳴翼っ!いざっ参る!!」

『蒼の一閃』

 

「ちょまっ」

狭いところでそんな攻撃打たれたら避けれるわけないだろ。

「やったか…?」

「翼…それフラグっ言うんだぞ?」

「奏…!?駄目だわリンカーの使用制限がある貴女ではノイズ相手以外に使用するのはっーーー。」

やった話がわかる奏さんが来たよっ!(歓喜)

あっ、奏さんトレーニング後かな?

スクール水着見たいでなんかe「貴様…奏に不埒な目を向けてないか…?」SAKIMORIさんなんで心ナチュラルに読むの…怖っ。

「まぁまぁ、翼落ち着きなって。奴さんも全力で否定してるらしいし第一私なんて私の体なんて色気なーーー。」

「そんなことは言っては駄目。奏は魅力的よ!程よく鍛えられ僅かに割れた胸筋!普段は職員共用のシャワールームを使ってるはずなのに何故か体から匂ういい匂い!そしてそのバストよ…そんなの見せられたら私だっ…。ゲフンゲフン!つまり私が言いたいのはそんな無褒美な格好で敵の目の前に現れるのは危険だということよ。」

んっ……?

翼さんもしかしてそっち系の人。

つばかななの?

合法的に百合カップリングが見れる可能性が浮上してきた…だとぉ!!!?

イヤイヤイヤ今は翼さんは絶賛思春期だからまだ判断するのは時期尚早だよねっ!

 

 

でも百合好きオタクしてこれだけは言える。

 

 

 

 

 

み・な・ぎ・っ・て・き・た

 

 

「何だこの気迫はっ!!?」

(弦十郎の旦那…たぶん違うと私はおもうんだけどなぁ)

「しゃぁああぁあぁぁあああっ!!!!」

俺は全速力で逃げた。

時折OTONAが手を伸ばそうとしてきたがそんなことは関係ない。

全力で一直線で逃げるのみ!!

 

 

 

 

「行っちまったか…あの時の礼を言いそびれちまったな」

変身する前の彼の顔を頼りに私は緒川さんに頼んで捜索を頼んだ。

謎の戦士…どうにも気になって仕方がなかった。

(仮面ライダーね…まるで子供が描く正義の味方じゃないか…それにしても緒川さん曰く該当する人物を発見したらしいけど…その人物はあの日から5年も前に死亡が確認されている。でも、死亡原因は明記されてなかった…どうにもきな臭いね。)

「奏…どうしたのボーッとして?」

「いや、なんでもないさ。翼は明日も早いだろ?奴さんは旦那に任せよう」

「そ、そうね…」

 

 



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