東方鍛冶録 (苦労バラン)
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設定集

注意 本作のユウゲンマガンは少し?変態なのであしからず。


登場人物設定

 

鈩赤芽(たたらあかめ)

 

 

種族 一本だたら

能力 刀を鍛える程度

 

人里近くで鍛冶屋を営む一本だたらの少女、昔は妖怪の山に住んでいたのだが、いろいろとあり今では人里近くの林の中で小屋を建てて暮らしている。

幻想郷で最強の一角にあたる刃の弟子であり彼から鍛冶の知識など教わっていた。

若干の天然気質であり軽い方向音痴でもあるため行ったことのない場所に行くと必ず迷う。

 

(やいば)

 

 

種族 鬼(紅蓮鬼と言う鬼神の一角)

能力 紅蓮を操る程度

 

赤芽の鍛冶師としての師匠にあたる人物で彼女に自分の持てる知識を教えられる範囲で教えた。 

赤芽曰くとても穏やかな人だったらしいが彼女に色々教えた後、姿を眩ましており居場所は不明。

実は幻想郷でも屈指の実力者でありその力は境界の境目を操る賢者や天狗達の長にも匹敵するほど物で有る。

彼が操る紅蓮は地獄の炎に匹敵するほどの炎であるが滅多に紅蓮を使うことはない。

 

紅蓮鬼(ぐれんき)

 

赤芽の師匠である刃の事であり紅蓮を操る鬼神の事からこの名がついた、嘗ての幻想郷ではとても強い力を持つため恐れられる存在であったが現在では彼が行方不明であることや、その存在を知らない新参者の妖怪が多くいるためその名を知るのは妖怪山の天狗や河童、旧都の鬼達等の一部の実力者達だけである。

 

幻想郷内の実力者(紅蓮鬼の事を知っている者)

紅蓮鬼刃 シンギョク(本気の状態) 神崎(本気) 龍神

コンガラ サリエル キクリ

ユウゲンマガン 風見幽香

天魔

魅魔 八雲紫 西行寺幽々子(この三人は実力は同じ)

シンギョク(仮の姿) 

星熊勇儀

伊吹萃香

河童の長

その他の妖怪等

 

このうちの誰かが消えるかすると忽ち幻想郷のパワーバランスは崩れることになる。

 

七妖人

幻想郷においてとても強い力を持っている者達の事であり普段は力を抑えており居場所さえ不明な者もいる

メンバーは紅蓮鬼刃、シンギョク、神崎、コンガラ、サリエル、キクリ、ユウゲンマガンである。

 

シンギョク

種族 不明

七妖人が一人で彼等の中では常識人?かつ苦労人?な人物である。

普段は力を抑えた仮の姿で幻想郷で行動為ており滅多に本来の姿に成ることはない。

陰陽師

 シンギョクの仮の姿が一つで普段はこの姿の方が多く幻想郷のパワーバランスが崩れないように独自で動いていたりする

魔法使い

 シンギョクの仮の姿が一つで何かしらの厄介な相手と戦う時にこの姿になる。

 

神崎

種族 魔王 

幻想郷と隣り合う世界である魔界の主であり七妖人が一人。

魔法の森に住むアリスマーガレットの母親でも有り極度の娘大好き魔神であるため幻想郷にいった際には必ず娘の元に行き構い倒している。

怒らせると恐い

 

コンガラ

種族 鬼神

七妖人が一人でとても強い力を持っている鬼でもある。

刃とは夫婦の関係で有り普段はしっかりしているが彼と二人きりになると途端に甘い雰囲気を創り出してイチャイチャし出すためシンギョクからは頭痛の種の一つとして数えられている。

彼との間に娘がいる。

 

サリエル

種族 魔人

七妖人が一人で魔界に住む魔人であり七妖人の中ではとても穏やかな人物であり、普段は魔界で神崎がサボらない様に見張っている

七妖人の中で唯一赤芽と面識があり彼女の前に現れる時は理恵と名乗って人の振りをしている。

 

キクリ

種族 不明

七妖人が一人で現在刃と同じように行方知れずな存在であり滅多事では姿を現さない。

 

ユウゲンマガン

種族 不明

七妖人が一人でメンバーの中でよく幻想郷に居る人物

金髪の美人な女性の姿をしているが実際の姿は目玉だけの存在である。

純粋な少女が好きな(性的に)七妖人機っての危険人物認定されており、八雲紫からはよく釘を刺されている。

赤芽が自分の好みなので狙うが、サリエルやシンギョクから警告されている。

(警告為たのにかかわらず手を出した場合、容赦なく彼女の師匠に燃やされる。)

 

夜兎

種族 鬼?

ある日赤芽の元にやってきた幼い少女で彼女の事を姉と慕う、赤芽からは夜兎ちゃんと呼ばれる赤芽曰く師匠である刃に似ているというが、

 

黒空 凜

種族 狗賓(ぐひん)

能力 無し

妖怪山を守る哨戒天狗の一人で白狼天狗とは違い昔から山を守っていた狗賓の生き残り。

真面目でしっかり者であり小太刀を基本武器としている椛とはこっそり付き合っており哨戒中に異常がなければ天狗の領域の端っこの川辺で逢い引きしている。

能力を持たないため他の天狗からは落ちこぼれ扱いされているが実力は相当高い

 

柘榴

種族 牛鬼

能力 不明

性格 獰猛

赤芽と刃達の戦いを見ており何かしらの理由で赤芽を狙う。変態ではない。(同性愛者なだけ、但し、その愛は歪んでる。)

 

八目沢

種族 三ツ目八面

能力 不明

性格 お淑やか?

西の里に住んでいた謎の人物、人を襲ってはいなかった(人は)妖怪一本ダタラとなった赤芽に襲われ死んだと思いきや、普通に生きていた。本人曰く死にづらいらしい。嘗ては飛鳥時代の人間であり都良香の友人だった。その時の名前は弥生。

容姿、長い黒髪に平安の文官が着ている和服

 

名前 骸

種族 人間→大髑髏

能力 死期を速める程度

無縁塚で墓守をしている青年、元人間であり少なくとも初代博霊の巫女の時代の人間である。なぜ妖怪になったのか等は不明で特に人に害を及ぼす者ではなく、迷い人を里に送るなど優しい妖怪である。朔と言う女性を今も愛している

 

花縁 

種族 妖怪?

能力 ???

赤芽に刀の研ぎを依頼した謎の青年で赤芽は妖怪だと思った。何かしらの理由があり柘榴達と行動を共にする。

旧人里にある無縁仏の下で眠る女性と何かしらの関わりがある。

 

紅 

種族 鳥鬼

能力 ???

旧都の外れに有る料亭を営んでいる女性で、刃の部下の1人。鳥鬼という鬼であり腕に生えた羽で空を飛ぶことが可能。心優しく旧都で行き場のない妖怪を店の従業員にして迎え入れている。




初めまして、苦労バランと申します。
今までは読むだけで小説を実際に書くことはしないで脳内だけで留めていたのですが、色んな方の書いてる作品を見て書きたくなって初めて書きました。
元々は自己満足用に書いていた物なので投稿する際にものすごく緊張しました。
今回は劇中設定です。
本編は構成出来れば投稿しますのでのんびりお待ち下さい。
Ps 2/12新キャラ3人を追加しました。
Ps 4/15八目沢の容姿及び設定追加しました。
Ps 2020年5/18花縁と紅を追加しました。


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紅霧異変
紅霧異変壱


今回から物語のスタートです。
まあ、暫くは原作沿いなのですか(^-^;)
名前は出していませんが、ある程度原作を知っている方には分かるであろうキャラが登場します(原作ではこの時出てきていませんが。)


鍛冶師である赤芽の朝は早い、彼女は太陽が妖怪山の上に顔を出しかけた時間に起きる。彼女自体そんな早起きと言うことはなく、依頼人がいない日はもう少し寝ているのだか前日に明日の朝早くに取りに来ると言った依頼人が居るため朝早くに起きる羽目になり少し機嫌が悪い。

「うぅ~まだ眠い」

機嫌が悪いと言うよりはまだ眠いらしくその遠目から見ても分かる程の赤い髪は寝癖なのか跳ねまくっており、人里に住んでいる同じ赤髪の少しばか捻くれた首無しの友人が見たら無言で櫛で髪を梳かしに来るほどである。

「とりあえず、今日来る人の奴は研ぎ終わってるからそれ渡したら二度寝しよう。」

フゥァ やはり、まだ眠たいらしくこのままほっといたら立ったまま寝そうな程瞼は落ちかけている。

彼女が横開きの扉を開けると、

「あれ?、何か空の色が変なの」

扉を開けた先彼女の視線は本来の色では無い空に向かった。

本来なら蒼い筈の空は赤いナニカに覆われていて赤く染まっている、

(う~ん?、赤い雲?じゃぁないよねこれ雲と言うよりは霧?、しかもこの霧、僕達には何もないけど人が吸ったらやばそうな物、自然の霧じゃなくて、妖霧か、)

彼女は知らないことだがこの妖霧は今は幻想郷中に蔓延為ており人が吸うと体調を崩すので、里の人々は家屋に避難しているのだ。

不意に彼女はあることに気が付いた。

「この様子だと、妖怪山も色々と起きてるから今日は誰も来ない?」( ̄ー ̄) 

「さーてと、そうと決まれば二度寝しようおっと!」「そうはさせるか!!」

「ぎゃー!?」

誰も来ないと考え再び寝ようと家の方に向いた瞬間、彼女の後ろから声が聞こえると共に彼女の頭にチョップが落とされた。

「おおぅ、頭が、、割れる」

「その程度でその石頭が割れるわけないでしょう」(´ヘ`;)

威力があったらしく頭を抑えて蹲る赤芽の後ろで呆れる赤芽とは真反対の白髪の少女、その頭には狼の様な耳が生えておりその目はアホの子を見る目である。

「うぅ、いきなりチョップするのは酷いじゃないかぁ、椛~」

「ハァ、私との約束を破って二度寝しようしたバカにはちょうど良いでしょう」

涙目で今だ頭を抑える赤芽をバカと言ったこの少女が赤芽が早起きする羽目になった件の依頼人であり、彼女が昔妖怪山に住んでいたときからの友人である。

「バカってそれは酷いじゃないか!、こっちは君のボロボロになった刀を研ぐのにわざわざ旧都に行く羽目になったんだぞ!?。しかも、風穴でヤマメには追いかけ回されるは、勇儀さんにはからまわれるわで死ぬかと本気で思ったんだからな!?(T_T)」

その時の大変さを思い出したのか泣き始める赤芽。 さすがに泣かれたら罪悪感がでたのが少し慌て始める

「な!?、ちょ、な、泣くなってば!?、確かに結構ボロボロになってたから頼んだけど、まさかそんなに大変だとは知らなかったんだよ!?、あぁあもう、後で椛饅頭もってくるからー!?」

その後、彼女が泣き出した赤芽を宥めるのに数時間を有する事になった、またこの光景を一番見られたくない上司に見られ後でからかわれるのは、今の彼女は知らない

 




はい、こんばんは、こんにちは、おはようごさいます。
苦労バランです!。
とりあえず、物語がスタートしましたが、まだ赤芽は参戦しません。(そもそも原作の最初の方は傍観するか、関わらないので。)
今のところ、彼女が本格的に異変に絡んだり原作主人公のどこぞの鬼畜巫女様と戦うのは、彼女の知り合いが関わったりしている時だけですので、暫くは彼女のほのぼの?した日常録をお楽しみ下さい。
因みに、設定集で書いていなかったのですが、赤芽の第一人称は僕、つまり赤芽は僕っ子です!!
天然で僕っ子可愛くないですか!?
はい、元は自分が満足するために書いていた自己満足小説なので作者の趣味が出ました。
それでは、次回ものんびりゆっくりお待ち下さい。


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紅霧異変弐

取りあえず、当分はお話ができ次第投稿します。


数時間後、

鍛冶屋前には泣き止んだ赤芽ととても疲れている様子の椛の姿があった。

「ハァ、ハァ、ハァ、やっと泣き止んだ」

「そういえば、何で椛はここに要るんだっけ?」

椛が来た用件を完全に忘れたらしく不思議そうに首を傾げる。

「、、、何ですぐに忘れるのかなー!この鳥頭!!」「痛い痛いほっぺ引っ張んないでーー後僕は鳥じゃないよー」(T_T)

「そう言う事を言ってるんじゃない!!」

傍目から見たら完全にコントをしてるようにしか見えない光景である。赤芽のほっぺを引っ張っている椛の耳は彼女の今現在の彼女の心の中を表しているように逆立っている。

一通り満足したのか、ほっぺから手を離す。

「私が来たのは、預けていた私の刀を取りに来ると預けた時に念入りに云った筈なんだけどなー。」( -_-)ジッ

「アハハハハ、そうだったそうだった、いやー、泣いたらすっかり忘れてたよーアッハハハ」(^-^;)

「ワライゴトジャナイカラネ?」

「ごめんなさい」(´・ω・`)

今朝起きた時にはちゃんと覚えていた筈なのだか、先程椛の刀を研ぐのに必要な材料を集めるときの大変さを思い出して大泣きしたときに以前合ったときに念入りに言われたことがすっかり頭の中から抜け落ちたようである。

「取りあえず、刀は研ぎ終わってるからちょっと待ってて~」

そう言って家の中に入ってく赤芽、動く度に彼女の後頭部の髪が犬の尻尾のように跳ねる。

「フ」

その様子を微笑ましく思いつつ、こっそり口角が上がる。なんやかんやで長いつきあいに成るが、この少しばかり天然な友人は何処か抜けてるのだ。

「ほーい、お待たせ~って、?何か面白い事でもあった?。」

どうやら、刀を持って出てきた友人に口角が上がってるのがばれたらしい。

「いや、別に何でも無いよ。」 

赤芽から刀を受け取った彼女はその場で鞘から刀を抜く、鞘から抜かれたその刀は綺麗に研がれておりとても綺麗だった。

「( ̄ー+ ̄)フッどうだ!前より綺麗に研げたからなとても堅い物や乱暴に使わなきゃそうそう又ボロボロにはならないよ。」

自慢げに語る友人、その顔を見ると、何故か頭をなでなでしたくなる。

「取りあえず、今日の用はこれで終わりでしょう?なら、用が済んだら帰れ。」

「フゥ、悪いが用件はもう一つ有るんだ。」

「やだ、帰れ。」

ガシィ「ハイハイ家に入ろうしない、少しばかり他の連中の武器も見て欲しいだけだから。」

椛の用件が済んだと思い彼女帰らせようと為たが、彼女のもう一つの用件を聞く前に家に入ろうする赤芽、入る前に椛に捕まったが。

「厭だよ!、何で僕が山の哨戒天狗達の武器を見なきゃならないのさ!?、僕は刀鍛冶であって武器鍛冶師じゃないぞ!?」

案の定、とてつもなく、彼女からすれば面倒な用件だった。

そもそも哨戒天狗とは、妖怪山に住んでる天狗達の中でも下っ端辺りの連中であり、友人である白狼天狗の犬走椛も哨戒天狗の一員である。

何故赤芽が哨戒天狗達の武器を見る事になるのかというと、

以前とある用事で妖怪山に行った際、たまたま椛と合いその時の彼女の刀を見て妖怪山中にある天狗の里で研ぎ直しをしたのを見られており、哨戒天狗達からは腕の良い鍛冶師として慕われいるのだ。

「まあ、良いじゃないか、他の奴らはとても腕が良いって誉めてたよ?それに、研ぎ直すんじゃなくてただ見て欲しいだけだからね?、終わったら団子奢るからね?」

完全に交渉に出している品が子供向けなのだが、

(うぅ~別に腕が良いって褒められるのは満更でもないけどさ~こうなるんだったら、あの時家に持ち帰ればよかったような気がするよ~)

腕を組み椛と同行するか悩む赤芽

(良いか?アホ弟子、鍛冶師と云うのはな別に有名にならなくても良いんだ。誰か自分の作品を見てその作品を認めてくれる人がいるなら、そこからが一人前の鍛冶師だ。)

(って師匠は言ってたな。)

目の前には、少しばかり期待した目で此方を見る友人、「ハァ、分かったよ、視るだけだからなぁ。」

「そうか!それは良かった、では早く行こうか。」

そう言いながら赤芽の手を引く椛さすがにその様子に疑問を覚えたようだ。

「いやいや、任務は良いのか?、こんな異常事態なのに。」

「嗚呼、この霧の発生源ははもう分かってるから問題ないと言うのが大天狗様達の見解だ、そもそも哨戒任務中だったらここには来ないよ。」

「それはそうか。」

疑問も解決為たため鍛冶屋の扉の鍵をかける、どうやら、今日は二度寝は無理なようだ。

そのまま赤と白の真反対の髪色の少女達は妖怪山の方に歩いて行った、近くでこっそり覗く影に気づかず。

「、、、相変わらずか、アホ弟子」

その影はすぐに姿を消した。




はい、どうも苦労バランです。
今回は少しばかりお話が進みました。この後赤芽は哨戒天狗達に囲まれやっぱ来るじゃなかったと後悔する羽目になり、気づいたら空も元の色に戻ってたというので、紅霧異変は終わります。つまり後一話で紅霧異変編は終わりです、まぁ、紅霧編では、彼女の知り合いが関わらないのでこんな終わりになります。
次回は最後にちょっとだけ出てきた人の視点です。
まだ誰かは判明させませんが、本文中の台詞を見て最初に投稿した設定集を見たら分かるかもしれません。
それでは、次回もノンビリお待ち下さい。


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紅霧異変終

今回で紅魔郷変は終わりです。
主人公が絡まない異変の時はこの程度で終わりますが、萃夢想や風神録、地霊殿と輝針城辺りでは、主人公が関わるのでお話が長くなる予定なので、暫くは彼女の過ごす日常をお楽しみ下さい。
今回は前回の最後に出てきた人の視点です。



???視点

妖怪山の麓には、少しばかり大きな湖がある。

そんなにたいした大きさではないが、昼間になると霧が発生し来る者の視界を遮る。里の人間がこの湖を訪れることが少ないのは、霧に紛れた妖怪に喰われないようにするからである。

そんな湖の湖畔に立つ人影、頭には編み笠を被っておりその顔を見ることは出来ない。

「、、、スペルカードか、、」

彼が視線を向けているのは、湖の真ん中にある半壊した赤い屋敷。その赤い屋敷の名は紅魔館、幻想郷中を赤い霧で覆い尽くした今回の異変の黒幕が住む屋敷である。

今の屋敷の姿は、異変解決に来た博霊の巫女が暴れた事により、ボロボロである。

「随分甘ちょろっくなったもんだなぁ?スキマの妖怪?」

そう問いかける彼の背後、突然なにもなかったその場にリボンが出てきたと思うと、まるで、ファスナーを開くように空間が開いた。その開いた空間の中は沢山の目玉が浮かぶ不気味な空間だった。

「甘ちょろっくなったですか、まぁ、あなた方の様な古い妖怪達からすればそう見えるようね。」

その空間、スキマから現れた一人の人物、金色の髪を持ちどことなく胡散臭い雰囲気を漂わせる彼女は幻想郷でも実力者の一人である。妖怪の賢者八雲紫である。

「相変わらず胡散臭い奴だな貴様は。」

「あらあら、私が胡散臭いのなら、あなたは今や忘れ去られた鬼ではないのかしら。」

、、、一見世間話様な感じを出しているが、両者共強い殺気を向けており並大抵の妖精や妖怪がこの場に居たら気絶するほどの物である。

「ふ、俺達鬼が忘れ去られたか、やはり、貴様は容赦なく殺したくなるよ。」

鬼、嘗ての幻想郷では一番恐れられていた種族であり、今の幻想郷にはいない者達である。

「俺達は消えたわけじゃない、ただ単に人に愛想が尽きただけだ。その証拠に今の人は弱い いや、人だけではなく最近の妖怪達もか。」

「随分手厳しいのね。」

「当たり前だ。貴様の考案した遊びを戦いとして受け入れた連中等俺達の足元にも及ばん。そもそも戦いとは殺し合いだ、殺し合いもせず、ただ美しさを求めるだけなど弱者の考えだ! 」

その瞬間、彼から途轍もない妖気が溢れる。その妖気に押されたのか、少しばかり身を引く紫、

「、、、お言葉だけど、今の幻想郷では貴方達の考えだとこの地に住む者達の破滅を迎えることになるだから私はスペルカードルールを考案為たのよ。」

「フ、ククク」

「何が可笑しいのかしら。」

彼が含み笑いをしたのが気にくわないのか不愉快感に顔が歪む。

「この地の者達の破滅ねぇ、それがどうした?」

とても不思議そうに紫に尋ねる編み笠の人物、その問いに驚く紫

「!?この地に住む妖怪全員が死ぬことになるのよ!?その意味が分かって「嗚呼、分かって居るぞ」なら私の行った意味も分かって居るはず」

その問いに関して面白そうに嗤う彼

「ククク、俺達は妖怪、人に恐れられ生まれた存在。存在意義はそれだ。人に恐れなくなったらそれは妖怪として死んだも当然だ。」

その回答にたいして彼をにらみつける紫、不意にその顔がにやける。

「あらそうなら、人里近くで鍛冶屋をやってる貴方の弟子はもう死んだも当然と「俺の弟子に関わろうとするな!!殺すぞ!」!?」

紫が弟子と言ったとたんに彼の殺気が膨れ上がる。そしてその殺気で彼の被っていた編み笠が飛んでいき彼の素顔が見える。顔の右側を髪で隠し左目はまるで地獄の炎のような色をしている。そして、彼の右腕にはいつの間にか赤黒い炎が纏われている。その炎を見た紫は即座にスキマの中に身を引いた。

ボォォォォ!!!

先程まで彼女がいた場所を赤黒い炎が燃やすその炎は正しく地獄の業火に匹敵する者である。

「、、、その炎で焼かれたら私もただじゃ済まないわね、先程の発言撤回させてもらうは。貴方の弟子にも手出しはしないはだからその炎仕舞ってもらえるかしら?」

別のスキマから出てきて余裕そうに言う紫、実際は余裕はなく現に彼の操る炎、紅蓮が燃やした所は今も燃えている。

「フン」

右腕に纏っていた炎を消す、それを視てほっと息を撫で下ろす紫。

「さすがは地獄の炎に匹敵する炎である紅蓮を操る紅蓮鬼、その猛威を振るえば幻想郷中の誰にも負けることはないでしょう。せいぜい敵対為たくないところですわ。」

「フン、俺がそうそう此を使う訳がないだろう、分かったのならとっとと消えろ。」

彼、異な嘗ての幻想郷で最も恐れられた事でも神格の者と同様の力を手に入れた鬼神紅蓮鬼はそう言うとその場から歩き去る。

「ええ、そうさせてもらうわ、貴方とは敵対し無くないから。」

そう言ってスキマの中に去る紫辺りは未だ燃やし続ける炎の音しか為なくなった。




はい、と言うことで東方鍛冶録紅霧異変編は終了でごさいます。
まあ、構成の段階ではもう一話あったんですが、無しになりました。その時絡ませようと為たキャラもいたのですが、そのキャラ達は風神録辺りで絡ませようかと、
ここからは紅霧異変編で出てきた原作キャラちょっこっと解説しますはい、名前が出てきてないキャラは本文中に出てきた用語のまま解説します。
・犬走椛 
 妖怪山に住む原作キャラの一人で本来初登場は風神録なのですが、今回は友人である赤芽に預けていた刀を取りに来ました。真面目で面倒見がとてもいいです。今作のオリキャラと恋人関係なのですが、彼氏の方はまだ出てきません!
・赤髪の少しばかりひねくれたろくろ首の友人
 東方輝針城をプレイした方や東方のキャラをある程度知っている方は分かると思いますがあの人です、人里に赤芽が来ている時は面倒見てます。
・八雲紫
 幻想郷の妖怪の賢者であり、原作では相当な実力者である。人ですが、今作のでは彼女より強いのが色々といますのでぶっちゃけそんな強くない。
取りあえず、出てきた原作キャラはこの程度ですかね。
そして、今話にて、名前は出ませんでしたが赤芽の師匠が出てきました。ぶっちゃけ言えば彼は紫の事が大嫌いです。普段、出会い頭に殺しに行きますから。
それでは長話しもここまでにして、次回東方鍛冶録春冬異変編お楽しみに!


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春雪異変
春雪異変壱


どうもお久しぶりです、最近ハールメン自体に来てなかった苦労バランです。
今回から春雪異変の始まりです‼️(まあ、主人公は関係ないので紅霧異変の時と同じ三話で終わりますが。)
では、どうぞ!


春、それは生き物たちの目覚めの季節であり。冬眠していた動物や植物達が目覚め春告げ精が飛び回っているはずなのだか。

赤芽の家

ガタガタガタガタガタガタガタガタ

「さ、寒い、何で春なのにこんなに寒いのさー、家から出たくないいや、絶対に出ないぞ。」

人里近くで加治屋を構える赤芽もこの寒さは異常と考えていただかそれより寒さに体が震え布団の中から出たくなくなっているようだ。

「うぅ~今日は絶対に仕事しない、絶対に布団のから出ないぞ、こんな寒かったら仕事する気になれないよ。」

(何で春なのにこんなに寒いのかな?、幻想郷に雪女とかいたっけ?、、、、嫌々!いくら雪女でも吹雪を幻想郷全体に降らすのは無理だろどう考えても。)

何気に彼女は一本だたらという雪山に住んでいる妖怪なので、寒さには弱くなくむしろテンションが上がるのだが。

「とりあえず、看板は仕舞っておこう、よいしょっと」布団のから出て看板を仕舞うために扉の方に向かう

ガラカラ

「うわ!!寒!?」

扉を開けた先そこは本来生き物たちの目覚めの季節とは思えないほどの雪景色だった。 今なお吹雪いており普段人が通っている道には誰もいない。

「う~ん、此は看板を仕舞わなくても誰も来ないなうん。しかし吹雪し過ぎないかこれ?まあ、僕からすれば寒いの我慢すれば大丈夫だけど。」

ブツブツ言いながらも看板を仕舞う赤芽、すると

「うん?何だこれ?」吹雪に紛れて降ってきたものそれは

「桜の花びら?(゜Д゜≡゜Д゜)?から降ってきたんだ?」

彼女の手の中に桜の花びら、完全に雪景色で覆われた幻想郷では何処にも咲いていない筈の桜の花びら、それが何故自分の手の中に降ってきたのか、疑問が解決しないのか看板を仕舞い一旦家の中に入り着替え出てくる。

「取り敢えず、この花びらが何処から来たのか探そう、どうせ今日は人は来ないだらうし。」

扉の鍵を閉め里の方に向かう赤芽、周囲は雪景色で視界は悪く転倒しても可笑しくはない。

「ハァ、足が一本しかないのもある意味不便だな。」

一本だたらはその名の通り足が一本しかなく、移動も飛びはねながらしており、只の地面だったら問題ないのだか降り積もった雪道、足が沈み移動しずらいのだ、また、頭には少しばかり古い編み笠を被っており既にその編み笠にも少し雪が積もっている。

人里近く

「うん?あれは。」

人里近くまで来て不意に空を見上げる、そこには雪雲が覆う空しかないがその空を飛ぶ黒と金色の物体、その物体は一直線に何処かに向かっている。

「何だろうあれ?、人?嫌々こんな寒い中出てくる人なんかいないか。」

そのまま気にせず里の方に向かう赤芽だった。




はい、改めて本作を読んでくださりありがとうございます。苦労バランです。_(^^;)ゞはい、なんというか地味に更新しないで放置仕掛けてすいませんでした!!
一様放置仕掛けた理由に関しては、少しばかり自分の携帯がのバッテリー部分が壊れかけまして充電器に差していない時だといきなり充電0になるので、それで携帯を修理に出していて今はお店の方で借りてる代理携帯で打ってます。
まぁ、はい今後はできる限り本編更新しますので、お楽しみ下さい。
そして、本編に(/ω・\)チラッと出た黒と金色の物体は東方projectの主人公の一人であるあの魔法使いです。まだ接点はありません。(今後接点はができるかは不明)
其では、東方鍛冶録、次回もお楽しみに!!


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春雪異変弐

ども、苦労バランです。
春雪異変編二話目です。
春雪異変も次の話で終わります。では、どうぞ
(後、ある東方キャラ同士のカップリングがでますのてドラえもん風の温かい目でご覧下さい。|ω・`)チラ)


人里、

幻想郷の中でも人がとても多く住んでいる里であり住んでる者の多くが幻想郷を覆う結界、博麗大結界が張られる前からこの地に住んでいた人間の子孫である。

また、他にも人が住んでいる里はあるがその里の中でも規模が大きく人が沢山居るのはこの里だけである、普段は多くの里人の声などが聞こえるのだが今は、

「、、、、誰もいない。まぁこんな吹雪いている日に外にいる馬鹿は流石にいないか、」

里を訪れた赤芽は誰も外に出ていない静かな光景の中におり里で外に居るのは彼女だけに見える。彼女は辺りを見回す。すると、「む?君は鍛治師の?」「あ、第一里人発見」「?」辺りを見回す彼女に声をかけたのは、青いメッシュが入った銀髪の女性、その顔は少し不思議そうに赤芽を見ていた。「こんな寒い日に里に来るとは、何か用事でもあったのか?。生憎だが今日は里の者は全員家の中にいるぞ?」「ふーんそう、まあ、里の人間に用が有るわけじゃないから」そう言って銀髪の女性に背を向けて立ち去ろうとする赤芽、だが、「ふむ、その様子だと別の用事が有りそうだか、君は妖怪だろ?、妖怪が里の中に居る、しかも目的が分からないとなると里の者が不安になるのでな、少し話でもしないか?」

背を向けた赤芽に対して話しかける女性、彼女は普段寺子屋で勉学を教える傍ら自衛団的な事も為ているのだ。「僕と話?、別に貴方と話す事などないから。「まあ、そんなこと言わずに」うぐ!離せーぇぇぇぇ」女性に対して冷たく言い放し立ち去ろうとする赤芽、が首根っこ掴まれ女性に引きずられる形で彼女の家に連れてかれた。地面には引きずられた跡が残っている。

女性の家に連れてかれた赤芽、「うん?これは随分里では見かけない客人だな、慧音」女性の家には既に先に客人が居たようだ。「あ、古道具屋の、、確か、、、えーと、、、霖之助さん?」先に女性、慧音の家に居たのは魔法の森と呼ばれる森ノ前で道具屋(扱ってる品物は冥界や外の世界の品物だが。)香霖堂を営んでいる森近霖之助であった。「(。・_・。)ノ、君が仕事以外で里に来るとは珍しいね。その様子だと慧音に捕まったのか君も。」どうやら彼も何かしら用事が有り里を訪れたようだか赤芽と同じように慧音に連れてこられたようだ。「?何だ霖之助この子と知り合いか?」「あぁ、時たまうちの店に物を仕入れてくれる常連だよ。」「そうか、そうか」「あの、そろそろ離してくれませんかね?。」「あぁ、済まない。」慧音から解放された赤芽は首を回す何気に首が痛かったようだ。

「そういえば、君とは初めましてだな。私は上白沢慧音

寺子屋で先生をしている。宜しく。」「う、僕は鈩赤芽里近くで鍛治師を為てる。」「愛想がないなー可愛い顔が台無しだぞ?」ムニー「ひゃめろーほっぺを引っ張るなー」赤芽の頬を引っ張る慧音、愛想が無い赤芽の事が少し気になるようだ。




はい(・∀・∩)苦労バランです。
春雪異変編二話目でしたー。今回は人里が舞台なので里の守護者をしている慧音と霖之助が出てきました。
本作の設定では霖之助と慧音は幼馴染みです。
東方のカップリングである、霖慧ですよー(まあ、意識為てるのは慧音の方だけで霖之助は意識為てないですが。^^;)
では、次回もお楽しみに!
感想もお待ち為ています。|ω・`)チラ


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春雪異変終

どうも苦労バランです。またまた、ハーメルンに来ていなかったので投稿を忘れかけていました本当にすいません!!次からは気をつけますのでこの小説を読まないのはやめてください!
では、気をとり直して春雪異変も今回でラストです。
基本的に今回は登場人物達の会話が多いですが。最後に人物紹介の方で載せたキャラの独りがでますのてあしからず。
では、どうぞ


「桜の花びらかい?、生憎外はこの天気だからね、僕の店の裏の桜も咲いてはいなかったよ。」慧音に頬を弄られて数時間後、赤芽は里に来た理由を素直に話すことにした何処からか降ってきた桜の花びら、此の発生源を探すため里に来たのだ。「、、、ふむ、成る程君が里に来た理由は分かった。しかし、桜の花びらか、(゚-゚)、、、」この二人は桜の花びらの出所を知らないようだ。すると、「、、、あ!そういえば」霖之助が声を上げる何かしら思い当たる事が有るようだ。「うん?どうした霖之助」「いや、桜の花びらで思い出したんだ、魔理沙が「桜の花びらを追っかけて来るぜー」っと言っていたのをね。」 

霖之助の話に出た魔理沙という人物は霖之助と同じように魔法の森に住む少女であり、赤芽が里に入る前に里上空に見たのが彼女である。

「ああ、魔理沙か、彼女ならこの様な事になら関わろうとするだろうな。」「僕はあまり危険なことに首を突っ込むなと言ったんだかな。聞かなくてなそのまま箒に乗って行ってしまったよ。」「ふふ、お転婆なのは母親譲りか」何やら二人で楽しそうに会話している二人何となく赤芽は居づらくなった。「あの、僕もう帰って良い?」「む、この雪の中でか?やめといた方が良い別に私は構わないから雪が止むまで此処に要るといい」居づらさからか帰ろうとする赤芽、其れを聞いて雪が降る中帰すのは彼女の良心に反するのだろう、慧音は優しい顔で滞在するように言う。

「、、、じゃあ、お言葉に甘えて」人の好意にはとても弱いのだ。

その後結局雪が中々止まず慧音の家に泊まる事となった。その夜少しばかり人と関わってみようと赤芽が思ったのは彼女だけの秘密である。

 

    ???

赤芽達が居る人里から西の方に歩いた先、薄暗い森の中その場所は有る。薄暗い霧が発生為ていて視界は悪くよく見えないが其処には破損した家屋や畑、井戸のなれの果てが放置為れている。

その場所はかつての人里があった場所、かつて人が住んでいた里のなれの果てである。そんな旧人里跡地の奥にある比較的倒壊等が為ておらず損壊が少ない建物の中で一人の人否鬼が盃の中にある酒を飲み雪見酒を為ていた。「、、、冥界の妖怪桜を咲かせるためにこの土地の春を全て奪うとは、亡霊の考えることはよく分からん。」独りで酒を飲む鬼 すると。「何だ、こんな所にいたのか、刃。」

刃、其れがこの鬼の名前でありかつて幻想郷で多くの妖怪を恐れさせた鬼、紅蓮鬼刃である。

そんな彼の後ろから話しかけた人物、一見男装した麗人に見える女性だが、彼女の額からは赤い角が生えていた。「、、、こんな所とは失礼だなコンガラ」

コンガラ、そう呼ばれた女性は苦笑いをする。

「ああ、済まないなどうもこういう所は苦手でな、やはり家にいた方が落ち着くのだ。」 

此処で彼女達の関係性を言っておくと、彼女達は夫婦である。彼女、コンガラは家に戻って来ない旦那、刃を探しに此処まて来たのだ。「、やはり嫌いか?鬼を裏切った人間達の住んでいた跡地は」「ああ、出来ることなら近づきたくなかったよ。只あんたが此処にいたから俺は此処に来たんだ。」「そうか」

二人の間で交わされるやり取り夫婦だからかそのやり取りは自然に感じる。「なぁ」「何だ?」「あんたが目に掛けてる弟子、確か鈩赤芽だったか?」

鈩赤芽、その名がコンガラの口から出たとき軽く固まる刃「そんなに目に掛けてるなら攫えば良いじゃないか?私達は鬼だ、鬼は人攫いがなにわいだ、別に攫うのが妖怪でも対して変わらないだろう?」とても不思議そうに刃に問いかけるコンガラ。

(目に掛けてるか、確かにあいつには才能があっただからわざわざ今の鬼の多くが忘れている技術等をあいつに教えだが、下手をすればあいつが利用されかねんからな)

「攫わないさ、俺があいつを、アホ弟子を攫ったらあいつの道を狭めることになる其れはあいつの師として絶対にやってはならないことなんだ。」 

その言葉を聞いた彼女は呆れたように言った。

「やはり、おまえはそう言うところが格好いいな。」 

コンガラは彼の隣に座り彼の肩に頭を乗せる、その様子は正しく夫婦だ。

「そういえば、あの子が家を出た」「はぁ!?何でだ!?」「姉様に会いに行くだってさ。」「姉様???あの子に姉は居ないだろ?」「(´ヘ`;)」「??」

完全に子煩悩な旦那とその様子に呆れる奥さんの絵である。「あの子、夜兎はお前の弟子に会いに行ったんだよ。」「、、、はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!????????」

人里跡地に紅蓮鬼と恐れられた鬼の声が虚しく響いた。

 

   人里近く

 

「、、、この辺り、、、」

人里に向かう街道沿いの森の中を歩く人影頭には笠を被っており顔は見えないが背丈は小さくまだ子供のように見える。「姉様今会いに行く」

彼女の名前は夜兎、赤芽の師匠である刃の娘である。

赤芽と夜兎が出会うまで後少し。

 




本作をお読みいただき<(_ _)>ございます
苦労バランです。
はい、やっと刃の名前を出せたりコンガラ等が出せました。 そして最後刃とコンガラ夫婦の娘である夜兎ちゃんが出てきました。 因みに此処で書きますが、赤芽と夜兎は姉妹では有りません。何故夜兎が赤芽を姉様と呼ぶのかは後のお楽しみです。
では、次回もお楽しみに!


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三日置きの百鬼夜行編
三日置きの百鬼夜行壱


(^^)/お久しぶりです。苦労バランでございます。
中々卒夢想編にするか永夜紗編にするかで迷って至ら、前回の投稿から数日たってしまいましたー! 誠に申し訳ございません!m(_ _)m
また、ワールドトリガーの二次小説に嵌まってしまいこっちを忘れかけていました。
本当に申し訳有りません。
其れでは東方卒夢想三日置きの百鬼夜行編開始です。


紅い霧が幻想郷中を覆った夏、中々冬が去らず訪れるのが遅れた春。これらの異変が起きたところで終わってしまえば幻想郷の住民達がやることは一つ、宴会である。

人里から少し歩いたところに有る小高い山の中腹其処には古くから幻想郷が生まれたときから有る神社が有る。その神社の名は博霊神社、代々幻想郷で起きた異変を解決する博霊の巫女が住む神社であり二つ有る神社の内の一つでも有る。嘗ては里の人が参拝に行っていた神社だが現在では境内内に妖怪が出入り為ているため人が参拝為なくなっているのだが。

ガヤガヤ ワイワイ ハハハー フフフー

普段は人気が無い博霊神社の裏側に位置する森の中とても賑やかな声が聞こえてくる、其処には数多くの妖怪達が集まっていた、いや、妖怪以外にも夏に起きた異変の主犯である紅い館の吸血鬼やそのメイド、また、霧の湖に住む妖精、とある少女の願いにより生まれた騒霊3姉妹、冥界のお嬢様に庭師、吸血鬼の友人である魔女、魔法の森の人形遣い、同じ魔法の森に住む普通の魔法使い

、そして先に起こった二つの異変を解決した。現在の博霊の巫女、博霊霊夢。

その様子から見るに花見なのだが、参加している者達の顔色は少し悪い、何故ならこの花見はここ毎日のように行われているからだ。幾ら人より体が丈夫な人外の者達でも毎日のように行われる宴会には疲労が溜まっているのだ。 そして、そんな毎日のように行われる宴会で疲れている者達を見物するように境内に漂う妖気、その妖気は宴会が始まる度に濃くなっている。まるでその妖気の主が宴会を起こして、いや、宴会に生じて何かを為ようとしているのは宴会参加者の誰もが勘づいていた。そのため、毎日のように行われる宴会の参加者達全員の思うことはただ一つ。

(絶対にこの妖気正体を掴んでやる、もしくはとっちめる。)

一方その頃、赤芽は困惑為ていた

「えーと、」

「姉様♩♩」スリスリ

自宅で刀を打っていた所自分を訪ねてきた編み笠を被った少女に抱きつかれているからだ。少なくとも彼女に妹は居らず妹弟子的な子も存在しない。

「えーと、君は誰かな?少なくとも僕には妹はいないんだけど」

困惑為ながらも問いかける赤芽、少女は赤芽の腰に顔を擦りつける事を辞めると赤芽の顔を見上げる。

「!?」

 その顔には彼女の師である、刃の面影が有った。

「君は、」

「私は夜兎、姉様の事は、父様がよく話してた、其れを聞いて会いにきた。」

「父様?って師匠奥さんいたの!?というよりか師匠がよく話してたってあの人僕の事なんて言ったのさ!!。」

彼女からすれば自分にいろんな事を教えた後突然姿を消した師に奥さんや子供がおりしかも自分の事をよく話してたと聞いてパニックに陥らないのが凄いのである。

「えーと、つまり夜兎ちゃんは師匠から僕の事を聞いてここに来たと、所で本当に姉様って何?。」

「そう、此処の場所は微かな父様の気配を追ってきた。後姉様は姉様、父様は姉様の事も自分の可愛い娘だって言ってた。」

「、、、師匠、、、///」

自分の師匠の娘から師匠が自分の事をどう思っていたか聞かされ、娘とは兎も角可愛いに関しては彼女中の乙女為ての部分が反応して少し赤面する。彼女も乙女なのだ。

「はぁ、取り敢えず家の中においで?子供が好きそうな菓子は余り無いけど。」

「ん、大丈夫、これから宜しく、姉様」

夜兎の言葉の中に何か不穏な物を感じる赤芽は聞き返した。

「あれ?、今これからって言わなかった?」

(何だろう、もの凄ーくいやな予感が)

「うん?、これから私もここに住むから宜しくってことだよ?」コテン

その言葉を聞いた途端赤芽は固まった。そして、

「えええええええええええええええ!?」

その声は人里まで響いたという。




はい(^^)/改めて苦労バランです。
いやー久しぶりの投稿になりましたが、どうでしょうか
何か意見等がありましたら感想欄にコメント為て頂ければ返信いたしますので、はい。 やっと夜兎を本格的に出せましたよー 何時だそうかなと思い余り待たせるのもなと思い春雪の最後で出して今回赤芽と対面させました。因みに補足為ておきますと夜兎の背丈は赤芽の腰よりちょっと上、赤芽自体背丈は妹紅と同じ位と考えていますので、まあ、赤芽自体そんな大きく有りません。
さて、今話ちょろっと出てきた東方キャラの数々何人かは分かったかと思います。また、冒頭の宴会のイメージはYouTubeで見ることが出来る東方二次創作幻想万華鏡のあるオープニング曲のPV映像です。(あえて曲名は伏せます。運営から注意されたくないので。)
其れでは、また、次回もお楽しみに


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三日置きの百鬼夜行弐

メリークリスマス!! 
今回は少しばかり砂糖ドバー成分有りだよ。
恋人いる人はおしあわせにー!!


赤芽が絶叫していた頃、

 妖怪山麓

妖怪山は幻想郷に幾つもある山の一つで有り他の山とは違い山に人が登ることは無い何故なら、妖怪山は天狗や河童等の閉鎖的な妖怪達が住んでおり滅多なことでは他の種族を山に登らせない。また、天狗を恐れて人も登らないその結果人里の人間からは妖怪山は近寄り辛い場所になっている。

そんな山の麓の森の中、一人の青年が立っていた。髪は黒く一見人のように見えるが彼の頭には犬、いや狼の耳が生えていて尻尾も生えている。

 彼の名は黒空凛、妖怪山に来た侵入者を追い返す哨戒天狗の一人で現在任務の真っ最中なのだ。一見何の異常も無いように見えるが鋭い彼の鼻は異変が起きているのを捉えていた。

(数日前から突如して現れた謎の匂い、いやこれはまさか鬼か?。いやいや幻想郷から鬼が消えてもう何年も経っているだが、なぜ今になって?)

彼は数日前から突如して現れた匂いを捉えていた。だが、今まで山の方には来なかったので放置為ていたが数日前から山の方にも近付いてきたので警戒為ているのだ。

「まあ、良いか、もし鬼だとしたら勝てないが山に入ってこなければ戦わなくて済むしな。」

「何が済むんですか?」

「うん?、ああ椛か」

彼の後から話しかけてきた少女、犬走椛その手には風呂敷に包まれた何かが有る。見たところ四角く弁当箱のようだ。

「嫌、何でも無いその風呂敷の中身は?。」

「あ、これですか!えへへ、これはですね~おにぎりです!頑張って作ってみました!。」

「そうか、わざわざ済まないな椛」

椛が持ってきた風呂敷を解きながら言う、其れを観て凛も少し周囲への警戒を為ながらも座る。仲良さげな彼等の関連は彼氏彼女の関係である。

本来なら天狗の里にも食事処はあるが、椛は見た目や努力家な所から彼女に好意を抱く白狼天狗は多い、椛と一緒に食事処で昼飯を食べていたら、周りの同僚達の恨めしい視線が凛に集中するのだ。以前に其れを経験したためその時から昼は彼女の手造り料理を他の同僚達に見つからないであろう山の麓で食べているのだ。それでもごく稀に巡回している同僚に見つかりゴタゴタになるのだが。

「そう言えば、さっき言っていた済むっと言うのは何ですか?。」

「ああ、嫌最近少しばかり面倒気配が山の近くに来ていてなそれが山に来なければ戦わなくて済むっと言うことだ。」

彼は椛に嘘をついた。彼自体滅多なことでは彼女である椛に嘘はつかないが今回ばかりは彼女を不安がらせないため気配の正体を言わなかった。

彼からすればたとえ匂いの主が何をしようと自分にとって大切な恋人である椛に害が無ければ何をしようとどうでも良いのだ

「じゃあ、食べましょうか」

「ああ」

「「いただきます。」」

彼女手造りのおにぎりを食べて居る2人、不意に椛の方を見る凛

「椛」

「?何ですか!?」 チュ

彼女の名を読んで自分の方に顔を向かせ彼女にキスをした。その顔はしてやったりと言っているようににやりとしている。 

椛の方は顔が赤くなっていて固まっている。

「やっぱり可愛いな椛は」

「っっっっぅぅ、いきなりなりするんですか!!」

その後森の中で端から見ればイチャイチャしている2人を見た白狼天狗の同僚達は舌打ちをした。

 




どうも彼女がいないのでロッテリアのチキンを食べてる苦労バランです。
取り敢えずメリークリスマス!聖夜の夜に投稿です。
書いてて思った。彼女ほしい。
書くことがないので次回もお楽しみに、

これからは出来る限り11時前に投稿します(出来る限りですが。)


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三日置きの百鬼夜行終前編

ども苦労バランです。今年最後の投稿です。
三日置きの百鬼夜行編は恐らく次で終わりに成ります。
少しばかり今回の異変の黒幕と絡むだけなので、ちょっとだけ長く成ります。今回は前編です。
また、少しばかり鍛治氏らしい事をします。



カン、カン、カン、

人里から少し歩いた先にある林の中にある1軒の小屋、その窓からは黒い煙がモウモウと上がり金属音が辺りに響いていた。中では赤芽が真剣に炉の前で熱されて赤くなっている鉄を叩いていた。普段のお気楽そうな表情ではなくとても真面目に遣っている彼女は絶賛仕事中である。

赤芽が遣っている作業は圧着と呼ばれる工程であり熱で少しばかり溶けた材料と地方鉄をトンカチで叩き癒着為れる作業である。普段自由気ままに生きている彼女でもこの作業している時は何も考えずに作業している。何か考え事を為ながらこの作業をやると彼女場合必ず失敗する。そんな事をすればまた最初の工程からやり直しである。赤芽からすればそんな事を為たくないので心を無にして作業を為ているのだが。

ジーーーーーーーーーーーーーー

(何だろ、もの凄く視線を感じる。後から。)

カン、カン、カン、カン、

ジーーーーーーーーーーーーーーー

カン、カン、カン、

赤芽の後、赤芽が背を向けている住居区間の柱の影から赤芽の事を見つめている黒髪の少女。

カン、カン、カン!

((゚-゚)、なんか言い足そうな目をしてるなぁ。けど一通り作業を終わらせたら声をかけようかな。しくじって最初からとかやだし。)

その後鍛冶の残りの工程を終わらせた彼女は一息ついた。

「 これで一通り終わったかな。それで何かあった?夜兎ちゃん?」

後の柱の影から除いていたのは、以前赤芽を訪ねてきてそのまま家に住むことになった。彼女の鍛冶としての師刃の娘である夜兎だった。

「ううん、ただ姉様の仕事風景見てだけ。」

「?そう、特に面白いことはなかったでしょう。」

面白いことは無いと言うのは、赤芽の本心から言ったことだ。そもそも、鍛治氏と言う職自体面白味など一切ないもので有り師の背中を見ていた影響から鍛治氏に成った自分は兎も角、夜兎のような幼い子供からすれば面白い物などないだろうと思ったからだ。

「ううん、けど、姉様の背中はどことなく、父様の背中に似てた。」

「!、、、、嬉しいこと言ってくれるね。」

赤芽からすれば自分が憧れている師匠と似ていると言われることは嬉しいことだった。まあ、少し小っ恥ずかしい思いもあるが。

「姉様、あの、」

「?なに夜兎ちゃん」

「仕事、終わったなら、少しばかりこの辺り、案内為てほしい。」

「うん?。別に構わないよちょっと着替えるから待っててね。」

今の赤芽の格好は濃い青の甚平姿である。以前は普段もこの格好で居たのだが里にいる友人から「あんた、素材は良いんだからもっとましな物着なさい!!」っと言われていらいその際友人からもらった小袖を着ているのだ。

「お待たせ、御免ね少し待たせちゃって。」

「ううん、姉様似合ってる。」

夜兎の言う通り、今赤芽が着ている服は淡い赤の小袖であり彼女にとても似合っている。

「そう、ありがとう、じゃあ行こおか。」

「うん!。」

その後赤芽の案内の元人里等を案内為れた夜兎、その際2人を目撃した赤芽の友人は、「あいつ、妹なんか居たっけ?。」っとある意味誤解が生まれた。

博霊神社付近

「それで、あの山の中腹に見えてる鳥居が博霊神社っていう神社の鳥居だよ。」

人里を案内した後、幻想郷で一番近づかない方が良い場所は?と聞かれたため、赤芽なりに近づかない方が良いとして挙げたのが博霊神社である。

「さてと、これで案内出来そうな場所は全部だよ。帰ろっか、、?、 夜兎ちゃん?。」

「何か、来る。」

「へ?、何かって「へぇーあたし以外に地上に鬼が居たとはねぇー」!?」

帰ろうと博霊神社の方向に背を向けたその直後、彼女達の後からした声。即座に夜兎を抱えて声が為た方に向き後方に飛び去った。

其処には、1人の少女がいた否その頭には立派な角が生えていた。




どうも、なるべく11時前には投稿するっと要っといて早速遅れる作者こと、苦労バランです。
後もう少しで正月ですね。皆様は正月に何をしますか?作者は布団に包まって寝てます。笑
今回は話を考えている最中に主人公達と萃香を絡ませると長くなるので前編後編に分けました。後編は年明けに投稿するかもしれません(作者のスイッチが入れば年明け前に投稿するかもしれません。)
では、次回もお楽しみに!


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三日置きの百鬼夜行編終後編

明けましておめでとうございます。苦労バランです。
笑神様は突然には相変わらず面白いですね。朝に放送していたのを偶然見れました。やったね。
新年一発目の投稿と成ります。
それではどうぞ( ^-^)_旦~


(いつの間に、今まで気配が無かったのにいきなり現れた。しかもあの角、クソ。)

赤芽達の後に姿を現した少女、彼女の頭には立派な角が生え両腕には手錠のような物が着いておりその鎖の先には菱形の物体が着いている。

赤芽達は知らないが、彼女こそ何回も宴会を起こしている元凶であり。今の幻想郷では忘れ去られた妖怪、鬼である。

(さてと、どうしよかな僕の実力じゃあ、すぐねじ伏せられる、少なくとも勝てる相手じゃない。)

「ふふふふ、久し振りに見たなー、私を見て怯えないやつ、けど、あたしが用が有るのは後の子。その子ちょっと貸してほしいなー。」

「!!」

彼女の目が夜兎を見つめる、自分と同じ鬼、しかも子供ときた彼女を自分の傍に置けば彼女の親と会える。その子鬼の前にいる妖怪には用はない。

「悪いけど、名前も知らない奴に僕の妹は渡さない」

赤芽は夜兎を自分の影に隠すように目の前の鬼に立ち塞がる。その様子を見て不愉快そうに顔を顰める鬼。

「ふーん、たかが妖怪が私に逆らうんだ、ふーんそう。

くくく、」

不愉快そうに顔を顰めていた鬼の顔が含み笑いに変わる。

「じゃあ、コレを食らってもその調子のままでいられるかな?。」

「ひ、」

その瞬間、鬼からとても強い殺気が飛ばされる。その殺気を食らった夜兎は怯えて赤芽の背後に隠れる。だが、鬼の目の前に立つ赤芽は怯える様子を見せず、相変わらず、鬼を睨みつける。

(やっぱり、鬼と為ると潜ってきた戦場が違うから殺気がとても強い。けど、この子が居る以上此処で逃げる訳にはいかないな。それに、この程度師匠が怒った時よりはまし。)

その様子を見て面白そうに見る鬼

「へえ、後の子は怯えるのに怯えないって、面白いなお前、、、気に入った!、君名前は?」

「そう言うのは、先に名乗るのが筋だろ?。」

相変わらず鬼を睨みつける赤芽

「ふふふふ、鬼である私に怯えずにいれるとはね。益々面白い。

私は伊吹萃香、君が庇ってる後の子と同じ鬼だよ。」

「僕は鈩赤芽、只の鍛治氏。」

「ふーん、赤芽か、後の子の名前は?。」

「夜兎」

夜兎の名前を聞いた途端萃香の目が見開いた。

「夜兎!?、あの紅蓮鬼と鬼神の娘!?まさか、地上でそんな大物の子供に出会うとはね。」

(紅蓮鬼?、話の流れからするに師匠の事?、けど、師匠は自分は只の鬼って言ってたけどな?どういうことだろう。)

こうして、何回も宴会を起こしている元凶である萃香に名前を覚えられる事に成った赤芽達、この後、赤芽の家に萃香が出入りすることになるのだか、其れは別のお話である。




今回で東方萃夢想、三日置きの百鬼夜行編は終わりです。
次回からは永夜異変ですが、赤芽の様子が色々と変わる事と刃の知り合いである。ある旧作キャラが出てくるのでお楽しみに!
後、赤芽は自分の師匠が幻想郷で恐れられていた鬼神紅蓮鬼だとは知りません。


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永夜異変
永夜異変壱


今話から永夜異変に成ります。
赤芽は異変解決には関わりませんが、彼女にも色々と起きます。
また、本作では妖怪の山は東に、迷いの竹林は西に位置しているものと解釈為てください。
では、どうぞ


「う~ん?、えーと此があっちで、其れがこっちで?おかしなぁー?」

薄暗い竹林の中、赤い髪が特徴の鍛治氏、鈩赤芽は絶賛道に迷っていた。

彼女が居るのは幻想郷の西に位置する広大な竹林、迷いの竹林である。迷いの竹林は妖怪の山近くに位置する竹林で、迷いの竹林と呼ばれる由縁はこの竹林に入ると必ず迷うからだ、そもそもこの竹林に赤芽が居る理由と為てはこの竹林を抜けた先にある人里に届け物がありそのためこの竹林を通過為ようと来たのだ。

「おかしいなー、道を反れた記憶は無い為なぁー、其れなのに何で迷うかな。」

迷い竹林内には竹林内を通り抜ける人や妖怪用に竹林に住む友人の焼鳥屋や狼女に手伝って貰い簡易道を作ったのだ。赤芽はその道を歩いてきたのだが、いつの間にか道から反れた用だ。

「(゚-゚)参ったな、結構奥に来ちゃったな。道に戻るに為ても確実に迷った。どうしよ^^;」

気づけば、冷や汗をかいていた。彼女は極度の方向音痴でもあり、見知らぬ場所を歩いていると必ず迷う。誰かが同行していると必ずはぐれると言った事を経験を為ており、竹林内の簡易道を造るのに手伝ってくれた焼鳥屋の友人から、絶対にどっか行くときは地図を持ち歩け!!っと言われて居る。

(あ~不味いぞ、この状況で妹紅に遭遇為たら、、、拳骨一個で済むかな、ハ、ハ、)

赤芽の顔は青ざめ冷や汗をもの凄くかいている。何故なら、赤芽はこの竹林を通る度よく道を間違える。その後通りかかった焼鳥屋の友人、妹紅に竹林の外まで連行為れるためで以前竹林から出して貰った際に次ぎ地図持たずに道から反れて迷子に為ったら一発殴らせろ。と言われたからだ。

(どうにかして自力で出ないと妹紅に殺される。頑張ろ。)

その後散々竹林内を彷徨い結局妹紅に見つかり一発殴られ西の人里まで行くことが出来た。

 

一方夜兎は赤芽から留守番を頼まれており大人しくボーと縁側から空を眺めていた。

(姉様、)

夜兎は今朝の出来事を思い出していた。

(「御免ね夜兎ちゃん、ちょっと僕西の人里まで届け物があるから、留守番為てて欲しいんだ。お願い出来るかな?」)

(「うん、良いよ姉様、夜兎良い子で待ってる。」)

(「御免ね、知り合いに頼んで誰かが様子を見に来るから。お腹が空いたらその来た人に何か作って貰ってね。」)

(「うん、分かった。」)

(「じゃあ、行ってきます。」)

(「行ってらっしゃい。」)

その会話の後、赤芽は外行きの小袖を着て鍛冶道具や届ける物を入れた木箱を背負い編み笠を被り行った。既に太陽は天辺に昇っている。

      グウゥゥゥゥ~

「お腹空いた。」

夜兎は言われた通り大人しく留守番をしていた。すると、

「もしかして、貴方が赤芽ちゃんが言っていた夜兎ちゃん?」

夜兎に声をかけたのは薄い白髪の美人な女性だった。

「ふふふ、赤芽ちゃんと同様に可愛いね。」

「誰?、人が何で此処に?」

「ああ、御免ね、私は赤芽ちゃんの知り合いで理恵って言うの。赤芽ちゃんから家に夜兎ちゃんって子が居るからご飯とか作ってあげて下さい。って頼まれたの、宜しくね夜兎ちゃん。」

夜兎は目の前の理恵と言う女性を見つめていた。彼女からは微かに人とは違う気配を感じるからだ。

(何だろう。この人、人とは何か違う?)

何かを探るような目で見る夜兎とニコニコとした顔をする理恵その空気は少しばかり堅い物だった。

 




と言うわけで永夜異変開始です。と言ってもいきなり夜からではなく昼間のパートから、赤芽の行動と留守番している夜兎の状況ですが、赤芽は西の人里の住人から包丁を注文され出来た品物を届ける途中で迷い竹林で迷子になったわけです。一方夜兎は赤芽から留守番を頼まれ留守番してました。また、赤芽は向かう前に今話に出て来た理恵に夜兎の面倒を見て貰う事を頼んで居ました。
因みに理恵は東方旧作キャラです。(誰とは言いませんが。)
次回もお楽しみに!
感想も待ってます!|ω・`)チラ


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永夜異変弐

第2話です。ここらかは夜になるので永夜異変が本格的に始まります。
今回から次話にかけて赤芽が妖怪としての本能を出すので楽しみに
ではどうぞ


「はぁ~やっと終わった。」

西の人里から疲れたように出て来た赤芽、竹林で迷ったことで着くのに時間がかかり帰るのが夜になってしまったのだ。今宵は満月空には立派な月が浮かんでいる。

「家に着くの遅くなっちゃうなこりゃ、まあ理恵さんに夜兎ちゃんの事は頼んであるから大丈夫か、しかし、今日の月はなんか変なの?。」

人から見ればいつもと変わらない月だが妖怪から見れば何か可笑しい。

月は普段とても綺麗であり人や妖怪は月を見ながら月見酒を飲む。それは月の魔力に囚われて居るからだ。月は夜の闇を照らす道標になる一方人や妖怪を狂わせる事もある、嘗て神々が地上を去る前、月の魔力に囚われて狂った人間や妖怪は数多くいた。地上の人間は知らないことだが、今の月には月夜見尊がいる。月夜見尊は月に自分の納める国を作り月が地上に発する狂気を押さえているそうでもしなければ今の地上の人間や妖怪は再び発狂する。それはさておき、今宵の月はいつもと違った。

「、、、?、、、ぐ!?なんだ、これ、、頭、、、痛い、、、ぅぅぅ、、、厭だ、、、僕の、、、誰だ、、、お前、、、煩い、、、助けて、、、師、、匠、」

突然頭を抱えて蹲り苦しみ出す赤芽、彼女を覆うように黒い影のようなものが現れる。

数分後影が消えた場所には赤芽で無い妖怪がいた。

上半身は赤黒い猪の皮を被り顔の殆どを覆っており隙間から片目が覗いているだけあり、その目も普段の黒目とは違いまるで血の色のような紅眼である。またその目からは普段の優しさは感じられず誰にでも向けるでもない殺気と狂気が覗いている。また爪は鋭く伸び辺りに殺気を漂わせている。

「、、、、オナカスイタ。」

そう言うと赤芽、いや妖怪一本ダタラは自分が背負っていた箱や被っていた編み笠を投げ捨ててすぐ其処にある人里に向かった。この人食い妖怪には偽物の月に気をとられていた境界の賢者は気づかなかった。

 

 妖怪山奥の屋敷

ゾク

「!!!」

「!?」

妖怪山の山奥にある日本屋敷の住人である鬼神夫婦は遠くから感じられた殺気を感じ取った。

「刃、今のは、一体、、?、、刃?」

コンガラはついさっき感じ取った殺気を夫も感じ取ったか同意を求めたが、刃の方は別の何かに気をとられているようだった。

「まさか、、、そんなはずは、、「刃!!」!?、何だコンガラ?」

「何だ?じゃない。お前さっきの気配の主を知ってるな?。」

「、、、あぁ、、あれは、バカ弟子だ。」

「あの子の事か、だがこんな殺気を出せる子だったか?。」

「いや、バカ弟子にはこんな殺気を出す事は教えてない。不味いぞこれは。」

そう言うとその場から立ち上がり何処かへ行く刃。

「何処行く気だ。」

「バカ弟子の所だ、あのバカ弟子拳骨一個じゃすまさんぞ。じゃあ、行ってくる。」

大急ぎで屋敷から出て行く彼には何処か焦りが見えた。




おはようございます、こんにちは、こんばんは、
苦労バランです。
特に今回は言いませんが次回をお楽しみにと言うことで。
次回はちょっとグロ描写が入るので苦手な方はご注意下さい。


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永夜異変参

赤芽が人食い妖怪としての本質を出します。グロ注意
旧作キャラ登場


其処はまさに地獄と言っていいほどだった。

今まで平和だった里はまさに地獄に成り果てた。切り裂かれ、体の一部が無くなった者、食われて体の一部が無くなった者等の死体があっちこっちに倒れているほか軒並みの家々の多くが穴が開いたりしている。この様な惨事を引き起こした妖怪はただ己の本能に逆らわず殺戮をしていた。

ザシュ!

「ぎゃ」

「た、助け、ぐえ」

「死にたくな、」

一つ目に足1本、その妖怪は一本ダタラ、人の良い鍛治氏の少女、鈩赤芽が突然変化した姿であり、両腕の鋭い爪で里人を殺している彼女の目には何も浮かんでいないただ自分の目の前にいる者を殺している。不意に目の前にいるおそらく腰が抜けて逃げ遅れたであろう若い女の首を掴む。

「!!ひぃ!いやー!誰か!!助けて!!死にたくない死にたく」

「イタダキマス」

持ち上げていた女の首に食らいつく。食らいつかれた女は目を見開き硬直していたがその後力無く動かなくなった。

ポイ

動かなくなった女の死体を適当な場所に放り捨てて人が逃げていく方に向かう、すると

「おぉうこれは随分人を喰ったな一本ダタラ」

一本ダタラからみて右側の屋根の上にいつの間にか金髪の女性が立っていた。その顔は面白い者を見る顔になっており口元がニヤついている。

「オマエ、ダレダ」

一本ダタラはこのいきなり現れた人物に警戒していた、人食い妖怪としての本能が叫ぶ。こいつは敵だと

「私か?、私はユウゲンマガン、色んな所を見通す能力を持った只の妖怪さ、後可愛い子が大好きながつくな!」

ザシュ!

「!!」 

「おいおい、人が喋ってる途中だぞ。危ないなぁ。」

ユウゲンマガンが自己紹介をしている最中、鋭い爪で切り裂こうとするが簡単に躱される。反撃を警戒してか直ぐに距離をとる。

「ウウウ」

「おうおう、うなちゃってまぁ、普段の可愛さが台無しだぞ?。けどまぁ自我が無い以上、おいたしたケジメを取らせますかね!!。」

ドゴ!

「!!!???ガフ!!?????」

一瞬で一本ダタラの懐に潜り込み一撃かますユウゲンマガン、その結果見事に一本ダタラは吹き飛び家屋の何個かを突き抜けた。

「グウウウウ、コロス!コロス!!」

吹き飛ばされた後直ぐに体制を立て直し自分を吹き飛ばした人物を睨む。そして、爪を立てて憎き其奴を八つ裂きにすべく、ユウゲンマガンの方に向かう一本ダタラ、だが、彼女に気を取られもう1人の存在に気づかなかった。

「悪いが、そこまでだバカ弟子」

ボオオ!!

「!!」

ヒュン

突如として先程まで一本ダタラがいた場所に向かって放たれた黒い炎、ユウゲンマガンと一本ダタラがその炎の主の正体を見るべく向くと。

「お、刃じゃん久しぶり。」

「あぁ、久しぶりだなユウゲン、積もる話はあるがそれは後だ。」

そこに立っていたのは、赤芽の鍛治氏としての師であり。幻想郷の中でも屈指の実力者刃だった。

ユウゲンマガンと親しそうに話す彼は彼女とは古い知人である。

「、、、アアア、、、シショウ?」

驚いたように呟いたのは先程まで殺気を放ちまくっていた一本ダタラだった。

 




どうもお久しぶりです、苦労バランです。少しばかり学校の卒業試験対策で勉学に励んでいて投稿していませんでした。申し訳ありません。
さて、今の赤芽の状態を説明すると、今の赤芽は妖怪の本能、人食い妖怪としての側面に飲み込まれています。
一様自我らしきものはありますが赤芽自身殺戮衝動の方が強く出ていて止める事は出来ません。出来ませんと言うよりもしない方が正しいですけど。
また、東方旧作キャラで本作オリジナル設定「七妖人」であるユウゲンマガンが出せました(まだ変態ではありません。まだ)
では、次回も本駄作とでも言ってもいいこの作品を見てくれると嬉しいです。
次回もお楽しみに!。
感想やご意見お待ちしております。


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永夜異変四

最近ファンタスティックビーストを見なかった事を後悔中 金曜ロードでやってたのを録画しとけばよかったー。
ではどうぞ


西の人里

彼方此方に人の死体が倒れ伏し家屋の何個かは倒壊している。そんな血の匂いが漂う中立っている三つの影、一つはこの光景を作り出した原因、一本ダタラ。その目の前に立つ人影、紅蓮鬼刃。その2人を横から見る比較的損壊の少ない建物の上に立つ人影、ユウゲンマガン。その三人の間には只ならぬ緊張感が漂っていた。

「シショウ?、、ナンデ、、ココニ?」

刃がいるのに不思議そうに首を傾げる一本ダタラ、その目からは先程まで感じられた殺気は無くなっている。

「何でか、そんなのお前を止めに来たんだ、バカ弟子。」

自分を止めにと聴いた一本ダタラは可笑しそうに嗤う

「フフフ、ボクヲ、トメル?、イマノボクハムカシトハチガウヨ、シショウ?」

頭から被っている猪の毛皮から覗く顔は相変わらず嗤っている。不意に2人の様子を見ていたユウゲンマガンが降りてきた。

「おいおい、お前の相手は刃だけじゃなくて、あたしもだぞ?。あんまり嘗めてると半殺しにしてあたしの家でちょうk「おい、バカ弟子の前にお前を活動停止にしてやろうか?。」御免なさい、何でもありません!。」

何やら不穏な単語が出かけたが、刃に牽制された。だが、その様子から一本ダタラが2人を襲うのには時間が掛からなかった。

「、、、、シネ!」

   シュ!

「!おっと」

「おおう、危ねえ」

鋭い爪で2人を切り裂こうとしたが簡単に躱される。

「チ!、ナラバ、ハァ!」

シュ! シュ!

「おっと、そらそらそんな攻撃じゃ当たらないぞ、赤芽」

刃が彼女の名を呼んだとき、呼ばれた方である彼女、一本ダタラ否鈩赤芽の顔は歪んだ。

「!!ダマレ!!、、、ソノナデボクヲヨブナ!!。」

「、、、ち、どうやら、本格的に昔の方に戻ってやがるか。」

シュ!シュ!シュ!シュ!

激しく繰り出される赤芽の攻撃をこれ自在に躱す2人、そんな2人に苛ついてきたのか、彼女の攻撃は段々大雑把になっていく。

「あらよっと、くらいな!」

  ドガ!

「!!ガハ、」

ユウゲンマガンの蹴りをくらい吹き飛ぶ赤芽、彼女は近くの家屋に飛ばされ崩れた家屋の下敷きになった。

「ふぃーこれで少しは大人しくなったかな?。」

家屋の下敷きになったのを見て気が緩むユウゲンマガンだがもう1人は違った。

「いや、まだだ、来るぞ。」

 バキッドバッゴト

「!!」

崩れた家屋の柱や壁、屋根瓦を押し退け立ち上がる赤芽、彼女からはとてつもないほどの殺気が溢れ出ていた。

「グルルルルルル、、コロス!」

  ヒュン!

「!避けろユウ!!」

「うお!?」

突如として赤芽の方から投げられた物を躱す2人、その飛来物は彼等の後の無事な家屋の壁を貫いた。

「おいおい、何だよ今の」

「あれは、包丁だ。バカ弟子の能力で切れ味の上がったな。」

「はあ!?、今の包丁かよ!?。あたしの能力でも投げる瞬間が見えなかったぞ!?。」

先程の飛来物が包丁だと言うことに、驚くユウ。その一方で、刃は此方を観察している赤芽の動きを見逃さないように見ていた。




どうも苦労バランです。
はい、また次回に持ち越す事になりました。何気に殺戮衝動に飲まれてる赤芽の姿はFate/apocryphaに登場する赤のアーチャーの二つ目の宝具使用時の姿を想像して頂ければ、幸いです
では次回もお楽しみ


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永夜異変伍

前回の続きですが設定集に載ってないオリキャラが出て来ます。そのキャラに関しては後書きの方で紹介しますのでご容赦ください。
ではどうぞ


偽りの月の光が照らす幻想郷、今別々の場所で動きが有った。一つは迷いの竹林内で今回の異変を解決しようとする博霊の巫女達が黒幕の元まで向かい。異変を終わらせようとする動き。もう一つは、迷いの竹林より西に存在する人里での騒ぎ。両方共その場にいる当事者達は起こっているもう一つの騒動に気づいていないだが、一人だけ西の人里で起きている騒動を遠目から見ている者がいた。

「おぉー流石は東北で畏れられた妖怪の子孫、あれだけ暴れたら相当人からは畏れられるだろうな。」

その人影は人にしては頭から牛のような角が生え、人影が立っている辺りには血溜まりに沈んだ妖怪達の亡骸が転がっていた。

「けどなーまさか紅蓮鬼が出てくるとは予想外、このまま傍観するしかないか、あーああの子は仲間に引き入れそうだったのになー。」

まさに退屈そうに騒動を見る謎の少女、ふと思い立ったのか足下に転がっている妖怪の血を指に付け嘗める。その顔はまるで恋する乙女のように赤らんでいた。

「あぁ、やっぱり妖力を沢山持ってる妖怪の血は美味しいなぁ、あの子の血も嘗めてみたいなぁー。

、、、私は変態か!?。」

、、少しばかりやばい子なのかもしれない。

一方その頃

未だ膠着状態が続く三人、赤芽は再び強い殺気を放ち、それに反応した刃とユウは自分の中で警戒を更に上げた。

「なあ、刃あの子の能力って何だよ?。見るからにやばそうなのは確かだけどさ。」

「、、、彼奴の能力は、鉄を鍛える程度の能力だ。」

それを聴いたユウは少しばかり安心したように、息を吐いた。

「その程度か、なら安心だ「だがな」っへ?」

「鉄を鍛える程度、、言い換えれば鉄で有るなら刀や包丁、鎌等の切れ味を最大限にまで良くするえげつない能力だ。」

その事を聴いて先程自分達に投げられた物を思い出したユウ。

「じゃあ、さっき飛んできた包丁は。」

「ああ、バカ弟子の能力で切れ味がとても良くなってたんだろうな。」

それを聴いた習慣に青ざめる。

(と言うことは、あの子を家屋に蹴り飛ばしたのはあっちからすれば手元に武器が補充し放題と言う事?。、、やっべーー!!!!!!!やっちまったー!!!!!)

自分のしたことに今更後悔するユウだが、それを待ってくれるほど相手は優しく無かった

「!来るぞ。よっと、そら!」

ザシュ! キン

飛びかかってきた赤芽の攻撃を躱し、二激目を腰に差していた刀を出して防ぐ。

「グ、ギギギギギ」

赤芽の爪と刃の持つ刀の競り合いが続く中

「ふ」

「?ナニガオカシインデスカ、シショウ?」

不意に笑う刃、その様子に何かを感じ取ったのか訪ねる赤芽。

「いや何、俺ばっかに気を取られてるなと思ってな。」

「?、、、!モウヒトリハ!「気づくのが遅え!!」ガハ!?」

刃と競り合ってた赤芽の体がくの字に曲がり宙に浮いた。刃だけに意識が向いていて気づかぬ間に接近していたユウの上に向けた蹴りが赤芽の腹に入ったのだ。

「そら!もういっちょ!あらよっと。!」

更に追撃が赤芽に入り彼女の体は宙から地面に転がる。

「ガッハ、、コノ、グウウ。」

ふらふらになりながらも立ち上がろうとする赤芽、だが。

「これで、終わりだ寝てろバカ弟子。」

ビシ!

赤芽に近づき額にデコピンをする。そのデコピンの威力が強かったのかそのまま仰向けに倒れる、倒れた直後赤芽の体を黒い影が覆う。

「!!この影は、、、そういうことか。」

その影に向かって右手を翳す刃。

ボオオ

「!おいおい、容赦な無しに燃やすか?普通。」

「この影は呪いだ、誰かがバカ弟子を呪ってこの状況にしたんだよ。」

ユウと喋っている間に赤芽を覆っていた影が燃え尽きた。そこには少しばかりぼろぼろになった赤芽が眠っていた。

「、、、呑気そうに寝やがって。、、よっと。」

赤芽を背負う刃

「お、随分軽そうに背負うな刃、連れて帰るのか?。」

「そんなわけあるかよ、こいつ家に送るんだよ。」

「ほほぅ、家も知ってるのか、なら私も「お前は絶対に来るな、この変態女」、ひでぇ!。」

2人はしゃべりながら歩き去った。

 

2人が歩き去って数分後、倒れ伏す死体の山の中に立ち上がる女の死体。

「あ~ぁ、全く幾らそう簡単に死なないからって喉噛まれたら痛いんだけどな。」

首を捻り腕をぶらぶらする女、すると

 ボコッボココッボコ

女の首に有った傷が消えていく。

「さて、傷も治った事だし彼奴と合流するか。」

謎の女も立ち去った里には只静けさしかなかった。




これで永夜異変は終わりに成ります。
では、劇中に登場した2人について書いていきますね
謎の少女
種族 牛鬼
能力 不明
性格 獰猛
赤芽と刃達の戦いを見ており何かしらの理由で赤芽を狙う。変態ではない。(同性愛者なだけ、但し、その愛は歪んでる。)
書いてて何書いてるんだろ俺となりました。次の登場はしばらく無い。
?「えぇ~そんなー私は赤芽と会ってないよー。」
じゃかましい、君は刃に燃やされてろ。
?「酷い!」

謎の女
種族 三ツ目八面
能力 不明
性格 お淑やか?
西の里に住んでいた謎の人物、人を襲ってはいなかった(人は)妖怪一本ダタラとなった赤芽に襲われ死んだと思いきや、普通に生きていた。本人曰く死にづらいらしい。
?「待って!何で私より紹介文がまともなの!?」
少なくとも君よりはましなキャラだからです。
?「ドンマイ、まあ、俺も次の出番は相当先だけどな」
君たち考えたは良いけど、原作と絡めるとだしずらくなったなのでこの二人の名前やらはまだ考えていません。
?「うそっーん」
?「まじか」

では、次回もお楽しみに
??「「お楽しみに」」
感想もお待ちしております。


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六十年周期の大結界異変
六十年周期の大結界異変壱


今回から花映塚編に入ります。
前回の最後からの刃達の行動を記載しておきます。
刃(赤芽)ユウゲンマガン赤芽の家に向かう→迷い竹林内で妹紅と遭遇あわや戦闘になりそうなのをどうにか回避→迷い竹林から出て向かう途中刃が異変を解決した霊夢達を遠目で視認遭遇しないように迂回→家に到着→夜兎がボロボロな赤芽を見て慌てる→その後刃が赤芽と夜兎を自宅に連れて帰ることにする→帰宅後赤芽の怪我を見たコンガラが刃に事情を聞く→コンガラ、暫く赤芽を自宅に泊めるように刃に提案→刃、赤芽の意思を尊重するため目を覚ますの待つ→今回の話という流れです
では、どうぞ


妖怪山奥にある日本屋敷のとある部屋に一人の少女が眠っている。その体は包帯やら等の簡易的な手当はされておりまだ意識は戻っていないようである。そんな意識のない赤髪の少女、赤芽の寝ている部屋の襖が開いた。そこから入ってきたのは手元に水のはいった桶を持つ黒髪でこの屋敷の主の娘夜兎。その顔は未だ暗い何せ自分が良い子で留守番していて夜になっても赤芽が帰ってこずそれでも帰ってくるのを待っていて、扉をたたく音がしたので扉を開けたら何故か自分の父親に背負われるボロボロな赤芽がいたのである。父親に聴いても何故赤芽がこんなにボロボロなのかは教えてくれずそのまま父親に連れられ家に帰ってきたのである。

夜兎は桶に乾いている布を水に浸けて絞り赤芽の顔を拭く。意識のない赤芽の汗などを拭いてあげようと思った妹心である。

「姉様」

ギュゥゥゥゥ 

無言で手を握り締め昨日の自分を悔やむ。自分が姉と慕う存在が何か合ってボロボロになっていたのに自分は呑気に留守番した後のご褒美を考えていたのだ。そんな自分に苛立つ。すると

「ぅ、ぅ~ん、、、ぅん?」

「!!姉様?、、赤芽姉様?」

「、、、ぅぅぅん?、、、夜兎ちゃん?、、、あれ?此処何処?。」

「姉様!!!」

「っへ?、うわぁぁ!?」

バタン、ドシン!

赤芽が起きたことに喜び、彼女に飛びつく夜兎、赤芽の方も起きたら自分が知らない部屋にいると言う状況に気を取られ夜兎が飛びついてくるのに対処出来なかったのである。その結果

「姉様!!姉様~」

スリスリ ギュゥゥゥゥ

「ああうん、僕が起きたのが嬉しいのは分かったから強く抱きつくのは辞めて!!何でか体が痛いから!!、痛たた~」

夜兎に強く抱きしめられ何故か体全体が痛い赤芽は夜兎に離してと訴えるが、夜兎は離すどころか更に強く抱きつく。

(え~と、確か昨日?届け物をした帰りに月を見たら、なんか頭痛くなって、えーと其れから、、、あれ?、、其れから?、、、へ!?、、何で何にも憶えてないの?

、、え、え、え、え?)

自分の今置かれている状況を整理しようと記憶を遡るが、月を見た後の記憶がないことに慌てる。ただ記憶がないだけなら、ど忘れしたかなーで済むのだが彼女には何故か自分の妖力が不自然になくなっている上に彼女の心の中ではもっと人を殺したいと言う微かな衝動があった。

「姉様?どうしたの?。なんか様子変」

「っへ!?な、何でもないよ!」

明らかに夜兎に誤魔化そうとするが、夜兎の目は怪しんでいる。赤芽はどう誤魔化そうかと悩んでいると、

「お、起きたかバカ弟子」

部屋の騒ぎを聞きつけたのか開きっぱなしの襖の廊下側から顔を覗かせたのは赤芽の師匠である刃だった。




どうも苦労バランです。
前書きでも言ったとうり今回から東方花映塚変です。
まあ、赤芽は永夜異変のとき暴走して刃とユウゲンマガンにボコボコにされてその時の怪我の影響で現在刃とコンガラ、夜兎の家にいます。基本的に刃邸での会話パートになります。
では、次回もお楽しみ。


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六十年周期の大結界異変弐

予め言っておきますと、花映塚編は基本的に会話パートに成ります。また、永夜紗編で出て来たオリキャラとは別のオリキャラも出ますのでお楽しみに
ではどうぞ


「師匠、、、」

彼女が師匠である刃と会うのは実に数年ぶりである、嘗て自分に様々なことを教えた後何も言わずに自分の前から消えたのだから。

「、、、、、」

「、、、、、」

両者とも何も言わず只沈黙が部屋内に広がるそんな師弟に挟まれた夜兎はとても気まずそうにしている。

「あーなんだその、久し振りだな、バカ弟子、元気そうでなりより。」

「ぁ、うん、久し振りです、師匠、えーと、何年ぶりでしたっけ?。」

「、、、済まん、憶えてない。」

、、、ある意味似たもの同士の師弟だからか、お互いにあった気まずさは早々になくなった。間に挟まれていた夜兎も気まずが消えたのが分かったのかホっと息を吐いた。

「取り敢えず、目が覚めてなりより、怪我の具合はどうだ?」

「取り敢えず、全身が痛いです、何したんですか?師匠」

赤芽の刃を見る目がジド目になる、自分が何故か負っている怪我の原因は今の所自分の師が付けたものと判断している模様。其れを聴いた夜兎の目も赤芽と同じようにジド目になる。

「ウグ、流石に夜兎までそんな目で俺を見るのは辞めてくれ色々と心にくるから、、っておいこらバカ弟子、なんだその変態を見る目は?、辞めろよ俺は変態じゃないからな!?。」

自分の娘と愛弟子にジド目で見られた嘗て恐れられた鬼神の名誉挽回は数時間に及んだ。

「はぁ、何してるんだ、刃」

名誉挽回をしようとしてる刃のその背後彼が入ってきて開かれたままの廊下側の襖の向こうからため息をつきながら彼の妻であるコンガラが入ってきた。

「母様」

「え、母様?、、、、ってことは、夜兎ちゃんのお母さんで、師匠の奥さんですか?。」

「ああ、君とは初めましてだな、私はこいつの妻のコンガラだ。君のことは刃が酔っ払ってるときによく聴いてる。」

赤芽は夜兎と初めて会ったときに彼女は師匠から名前を聴いたと言っていたので、その師匠の奥さんも知ってるんだろうなーとは思っていたがまさかの酔ったときに自分のことを話していると言われ彼女の中にあった師に対する尊敬の念が薄れっていった。

「あのー、コンガラさん?なんかバカ弟子からの視線が更に鋭くなった気がするんですが、其れは」

「そんなの、自分のことを酔っ払って話したとなると、その子の中のお前に対する尊敬の念が薄れたのだろうな。」

其れを聴いた刃はまるで、錆びて動き辛くなったロボットのように首を愛弟子と娘の方に向ける、その二人の視線は完全に冷たいものになっていた。

(ああ、完全に目が冷てぇ、夜兎は兎も角、何でお前まで視線が地味に怒った時のコンガラに似てるんだよ。)

もはや、部屋の中の女達に冷たい視線で見られてる鬼神はガックシと頭を落とすしかなかった。




どうも苦労バランです、何故かギャグ風味になりました
前書きで言ってた新たなオリキャラは次回に持ち越しになりました。
ついこの間、本作に感想を送ってくれた方がお気に入り登録している作品の作者様でした!
では次回ものんびりお楽しみに
感想及び本作にたいする意見をお待ちしております


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六十年周期の大結界異変参

今回は冒頭から前回出せなかったオリキャラのお話です。赤芽達の会話は無いかもしれないのでご注意下さい。ではどうぞ。


無縁塚

魔法の森の更に奥、再思の道と呼ばれる道を進んだ先にある妖怪桜の木に囲まれた空間が無縁塚である。此処が無縁塚と呼ばれる由縁はこの場に眠る者達が幻想郷で縁がない者たちすなわち、外の世界と呼ばれる博霊大結界の外側から迷い込んで亡くなった人々のことだ。この場所はそんな迷い込んでしまった人達が亡くなった後埋葬される土地でありよく見れば無縁仏があっちこっちに刺さっている。この場所を里の人々は気味悪がり近づかずないため此処に人が来ることは無い。だが、人が来ないはずの無縁塚に1人ボーと咲き誇る彼岸花を見ている人物がいた。

「、、、今年は随分と咲くものだな。」

その人物は白装束をきており肌がとても白く遠目で見れば死人と勘違いされそうである。

(、、、桜が咲き誇るのはこの場で眠る者達が三途の川の向こうに渡れたのだろう、だが、何故彼岸花がこれほど咲き誇る?。)

彼の思うとうり無縁塚には尋常ならざる量の彼岸花が咲いていたこの現象は今や幻想郷各地で確認されており一部の実力者はこの騒動で慌てる者を肴に酒を呑むとはいかなかったなぜなら、今幻想郷には妖怪達が苦手とするある人物がやってきているのだから。

「相変わらず此処の墓守をしているのですか、骸。」

再思の道の方からやってきたのは緑色の髪を短めにし以下にも気難しそうな雰囲気を漂わせる少女否幻想郷の死者を裁く閻魔、四季映姫・ヤマザナドゥである。

「、、、久し振りですね、四季殿、今回は何用で?」

「今回は貴方に何か直接用が有ったわけでは有りません。ただ今年の周期が来たので様子見と罪を重ねた者に対してのお説教です。」

「、、、ああ、もうそんな時期ですか。だからこんなに彼岸花が狂ったように咲き誇る訳だ。」

そう言うと彼、骸は左手を顔に当てる。その左手は包帯で巻かれていて見えないが人の手にしては細すぎる、また彼が手を当てている顔の左側も包帯で巻かれていて隠されている。

「、、、朔が死んでからずーーーーーと此処にいるからもう時を数えるのも辞めましたね。」

「貴方が思いしたっていた彼女はもう輪廻転生の流れに乗って転生しました。此処で待ってても逢えませんよ。」

そう言われて、骸は含み笑いをする。

「、何が可笑しい。」

少し不機嫌に問う四季映姫

「、、、嫌なに例え二度と朔と逢えなくても、私は朔の気配を憶えている、それどころか彼奴の魂も。」

不意に振り向く骸、その顔は嗤っていた。

「彼奴が転生したとしても、私が彼奴を朔を間違えることは無い。見つけて自分だけの物にしたいただ、」

その顔に浮かんでいた笑みが消える。

「朔との約束で彼奴が転生したら彼女がその生を全うして死ぬのを見届ける。それを破ることはしませんよ。」

「、一つ忠告していきます。貴方が未だこっちにいられるのは、貴方が妖怪になったからです。けして死からは逃れられません。ですが。」

突如、周囲を重圧が襲う。

「何か合ったときは、貴方を地獄に落とします。その事は憶えておきなさい。」

そう言うと四季映姫は彼に背を向け立ち去る。その場には骸だけが残された。




どうも、苦労バランです。今回から新たに追加したオリキャラの紹介をしたいと思います
名前 骸
種族 人間→大髑髏
能力 死期を速める程度
無縁塚で墓守をしている青年、元人間であり少なくとも初代博霊の巫女の時代の人間である。なぜ妖怪になったのか等は不明で特に人に害を及ぼす者ではなく、迷い人を里に送るなど優しい妖怪である。朔と言う女性を今も愛している。
我ながら、この間の2人よりはマシなキャラクターだと思います。この間の2人も併せて設定集を方に載せて起きますので、またあの2人の名前も思いついたので、設定集でご確認下さい。
では次回ものんびりお待ち下さい
感想やご意見等もお待ちしておりますφ(..)メモメモ


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六十年周期の大結界異変肆

東方花映塚編最後になります。
こんな駄作と言っても良い作品を見てくれる方がいて嬉しいなと思う限りです。
では!どうぞ。


「~~~、此処までがお前に起きたことだ。分かったか?」

屋敷の中の部屋で赤芽は刃から記憶が無い所から自分の所業を聞いた。部屋内には彼女と刃しかいない、夜兎はコンガラに部屋から連れ出された、刃が話すことはコンガラも内容を知っていて娘には聞かせるものではないと判断した為だ。

「、、、、」

赤芽の顔色は悪い、何せ自分の意識がないうちに人を殺していたのだから無理はない。

「、、師匠」

「何だ」

「、、、僕は僕ですよね?。」

「、、、」

涙目になりつつ聞いてきたその質問に彼は答えることが出来なかった。あの時戦ったときの見た目は妖怪一本ダタラになりかけていた上に精神もそっちに引っ張られかけていた為その時自我がなくなっていたとは言い得ないからだ少なくとも、あれは妖怪一本ダタラと言うよりは嘗ての鈩赤芽になる前の名無しだったときの彼女と考えている。その考えを弟子に本人に伝える気は彼にはない。

「、、、」

「ねぇ?師匠?、師匠?、、、何か言ってくださいよ。答えて下さいよ~師匠~ ズビズヒ」

最早赤芽の顔は涙塗れになっていた。そこに普段の明るい彼女はおらず、いるのはただ自分の抱える不安に押しつぶされそうになっている1人の少女、

「何で、何にも言ってくれないんですか?、ぅっぅぅ」

ついには泣き出してしまった。それに気づいた刃は慌てて慰める。

「あ、いやな色々と考え事していてな?、別にお前に愛想が尽きたとか、あの時拾わなきゃ良かったとかそういう事は考えてないからな?だから泣き止めな、な?。」

慰めようとするが全然止まらず、寧ろ逆に悪化する始末この男、鬼特有の細かいことが苦手だった。最終的に大泣きさせる始末。廊下で聞き耳立てていたコンガラは完全に呆れた。

(はぁ、このばか旦那が、不安になっているなら直ぐに慰めなければ逆効果だろうに、しかし色々と気になることを聞いたな。後で聞いて見るか。)

赤芽を慰めるようと悪戦苦闘している旦那を助ける為2人のいる部屋に入っていくのだった。後で旦那の隠していることは全部吐かせる気満々であるが。

 

旧人里跡地

普段は誰も訪れない人里跡地の外れに古びた神社がある。 嘗ては里人に信仰されていた神社だったが現在では誰も訪れずただ朽ちていくのを待つばかりの筈だっただが、そんな神社の境内に1人の人影があった。編み笠を被り黒い着物を着ていてその隙間から見える肌は包帯で覆われていた。その人影は迷うことなく境内を進み一つの無縁仏の前にたった。

「約束を果たす時が来たぞ。待っていろ必ずやあの子を奪いお前を人柱にした連中の子孫に鉄槌を下すからな。」

言いたいことは済んだのか人影はそのまま何処かに立ち去った。

 




はいどうも苦労バランです。今回で東方花映塚編は終了になります。最後にまた新キャラを出しましたが(懲りないやつ)彼は次回から赤芽にいきなり関わってきますのでお楽しみに。(柘榴と八目沢の2人も次回から本格的に動きます。)
では次回は更新が相当遅れるかもしれませんがのんびりお待ち下さい。
感想や意見もお待ちしております。


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閑話
閑話 紅蓮鬼と名無しの少女


今回は少しばかり刃と赤芽の過去話になります。
色々と重い話になるのでご注意下さい。
ではどうぞ
キャラ崩壊注意


縁側にて一人月見酒をしている刃、先程まで愛弟子である赤芽を泣かせたことで妻子から説教されていたのだ。

あの後入ってきたコンガラに色々言われ後から入って来た夜兎には冷たい目で見られるといった父親としては相当きつい目にあった今頃夜兎と赤芽は同じ部屋でぐっすり寝ていることだろう。

「、、、何かようか?コンガラ」

彼の後、襖が開きそこには酒瓶を持ったコンガラがいた。

「いやなにお前に聞きたいことがあってな、 お前が赤芽を慰めてる時に言ってた「あの時拾わなきゃ良かった」っと言うことはどういう意味だ?。」

その事を聴かれた刃の顔はしかめっ面になる。

「何の話だがわから「お前が嘘をつくときは必ずしかめっ面になることぐらい長い付き合いだから分かるぞ」っち」

そう言いつつ彼の隣に座るコンガラ、彼が話すまで逃がす気はないようだ、2人が何も言わず酒を飲んで数分後不意に刃がため息をつく。

「、、、俺が話すまで寝ないつもりか?。」

「ああ、寝ないさ、旦那に隠し事されるのは色々と気が晴れないからな。」

再び溜息をついたその顔は面倒くさそうな相手をしている顔である。

「はぁ、わーたよ話すよ。あいつを見つけたのはまだ人里が今の場所に移転する前の時だ。」

 回想

その当時まだ他の鬼の頭領として率いていた俺はある時人里と村を行き来する人間がある道で妖怪に襲われるという話を聞いた。その話を為ていた男の話では夜ある村と里を結ぶ道を歩いていると近くの林から唸り声が聞こえたと思うと行き成り赤い目をした妖怪に襲われたそうだ。其奴は必死に抵抗して命からがら逃げ出せたらしいが他にも襲われた人間はいてな?。襲われた人間の中には殺されて無残にも体中のあちこちが欠けた状態の死体が翌日見付かった奴もいてな、まあ其奴は喰われたんだろうな。

その話を聞いた俺は新参者が好き勝手に暴れてるのかと思って少しお灸を据えてやろうと思ったのさ。

あん?お灸を添えてやろうと思った理由?。そんなもん簡単さ、あまり新参者が好き勝手やったらこっちから為たら面白くなかったし、其れにその事を俺達の生にされたら溜まったもんじゃないからな。

さて、話に戻ろうか、そう思った俺は直ぐに行動を起こした。その襲われたという場所に向かってその新参者を待ち伏せたのさ、どんな奴か顔を拝んでおきたかったこともあるしな、そして夜に成って其奴は現れたのさ。

月明かりが少し周囲を照らす中薄暗い林の影から唸り声が聞こえてきてどんな獣が出て来ると思いきや出て来たのは猪の革を被った一人の子供だったから少し拍子抜けしたがな。

ああ、何となく察しが着いてるかもしれないがその人を襲ってたのがバカ弟子さ、まあ当時は名前が無い只の人食い妖怪だったがな。しかもその時は喰った人間の返り血やらが付いてたし身なりは汚かったから女子だとは気づかなかったな。

その後向こうからすれば何時も道理格好の餌にしか見えてなかったんだろう、鋭く伸びた爪で襲いかかってきたがその伸ばしてた手を掴んで投げ飛ばした時は軽く驚いてたな。まあその後も何度も何度も襲いかかってくるから返り討ちに為てその時はそのまま殺そうとしたんだがな少し気が代わって連れて帰ることに為たのさ。

うん?。何で気が変わったかって?。殺そうとしたときに其奴が言ったのさ、拙い声で死にたくないってな。其れにその時浮かべた表情は完全に何でこうなったか理解していない幼子の顔だったのさ。其れを見ちまったから俺の中である考えが浮かんだのさ。此奴は何も知らない子供だとな。

 回想終

「その考えが浮かんじまったらもう俺は其奴を殺せなく成ってな。このまま放置してもまた人間を襲って最終的に退治される。流石に其れは後味が悪くなりそうだから連れて帰ってある程度常識なんかを教えてやるかと思って連れて帰ったのさ。後はまあ名前のないバカ弟子に名前を与えてやって色々と教えた。」

語り終わった刃は一息つくと酒を飲んだ。その話を黙って聞いていたコンガラは。

「あの子にそんな過去が。なあ?1つ聞いても良いか?」

「、、、何だ?」

「あの子に親はいなかったのか?。あの子は生まれたときぐらい親はいたはずだろ?」

「さぁな。バカ弟子に文字やら言葉を教えたときに聞いたがあいつ自身気付いたらあの雑木林の中にいて、人を襲ってたのは元々の妖怪の本能からだろうな。」

「そうか」

話を聞いていた中で疑問に思った事の返答を聞いて少し納得した様子のコンガラ。昼間みた赤芽が何やら怯えていたのは、何物でも無い只の人食い妖怪だった頃の自分に戻ることが怖かったからだろう。そう納得した。

其れを横目で見ていた刃は感づかれないように酒を飲みつつこの間の異変の際のことを思い出す。

(、、、此で一応納得したか、しかし何でバカ弟子はこの間あんな状態に成ったんだ?。少なくとも自我らしきものは有ったから本能に飲まれたとかではないな。しかも最後のあの呪い、どう考えても強烈な負の感情を植え付けるものだが一体何処で呪われたんだか。)

お互い別のことを考えつつ夫婦で月見酒を堪能した二人。翌日話を聞き赤芽が親の愛情を知らないことを知ったコンガラは彼女の事も夜兎と同じく娘のように扱うように為た。赤芽は当初少し困惑し師に助けを求めたが目線で諦めろと諭されたため暫く慣れない扱いに翻弄為れることに成った。

 

 




どうも最近蓄膿症で喉の異物感がとれない苦労バランです。取り敢えず、前回の刃の言ったことの意味を分かるように赤芽の過去を少しばかり出しました。ちょっとキャラ崩壊が^^;
補足しておくと、元々赤芽の名前は彼女の実の名ではなく刃がつけた名前です。
では次回から東方原作に戻ります。次回ものんびりお待ち下さいそれでは。
感想や意見もお待ちしております
Ps2020年5月23日に改めて読んで内容を一新為ました。前の内容が好きだった方には申し訳ございません。此からも東方鍛冶録をよろしくお願いします。


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間欠泉異変
間欠泉異変壱


今回から東方地霊殿編になります。儚月抄、風神録、緋想天は幾ら考えても絡め辛いので飛ばします。ご理解下さいm(__)m
異変名に関してはWikipediaの方に○○異変と書かれていないので起きた出来事を分かり易く異変名にしました
ではどうぞ


妖怪山中腹程の場所にある大きく空いた風穴、その穴は強く風が吹き込み下手に近づけば空を縦横無尽に飛ぶ天狗達でさえ引きずり込まれるため近づかず、穴の底さえも闇に覆われ見えず天狗以外で好んで近づく者は居ない

そんな風穴内部、1人壁に垂れている白い糸に捕まり降りていく赤毛の少女、その髪は暗い風穴内部でもよく目立つ。

「相変わらず旧都まで長いなーこのまま何事も無く着けるかな?」

鍛冶道具が入った木箱を背中に背負いながら糸に捕まり降りる赤芽、以前は椛の刀を磨ぐための材料を調達しに旧都に行った彼女だが今回も刀を打つ為の材料を調達するために向かって居るのだ。

旧都、そこは嘗ては地獄の一つとして機能していた場所だが、地獄の収縮化において不必要とされ今では使われなくなった地獄の跡地である。地獄の跡地だけであり怨霊達が漂う誰も立ち入らない場所だったが、今では地上から姿を消した鬼や、地上に居場所がない妖怪、人間から嫌われたり人間嫌いな妖怪達が住む言ってしまえば嫌われ者の都になっている。この旧都自体既に捨てられた地獄の跡地であり好んで近づく者は居ないうえに此処に来るには妖怪山にある風穴を通るほか道は無く風穴にも人からは嫌われる妖怪達が住んでおり余程の物好きでない限り訪れることは無い。

「よし、このまま何事も無くいけそう「あ!!赤芽じゃん!」ああ僕の望みは儚く幻想に散った。」

赤芽に声をかけた少女、その姿は金髪に黒い服の上にジャンパースカートを着た上下逆さま状態の少女だった。その手からは赤芽が今掴んでいる物と同じ白い糸が伸びていた。

「はぁ、本当逆さまになるのが好きだねヤマメ。」

上下逆さま状態の少女の名は黒谷ヤマメであり風穴に住む嫌われ妖怪である土蜘蛛の1人で赤芽の友人の1人でもある。

「あ、ははは。私はこの状態が落ち着くからねー、此処にいるってことは旧都に用事?」

「まあそんなとこ、それじゃ。」

ヤマメとの会話を切り上げスルスルと糸を伝い下に降りていく赤芽、このお喋りな友人と会話していると下手すれば日が暮れるまでその場に留まることになる空を飛べるならば別に構わないが、生憎赤芽は空を飛ぶことは出来ない。師である刃からは一様空への飛び方はこの間改めて教わったが、下手なのかうまく飛ぶことはできず、諦めたのだ。その結果以前ヤマメに頼み風穴に旧都まで行くまで用に糸を垂らせて貰ったのだ。

「えぇーつれないなーもっとお話ししてこうよ~」

「生憎ヤマメと話してたら僕の腕の限界が訪れて僕が落ちるんでね。」

「む~う」

スルスルと糸に捕まり風穴を降りていく赤芽とその傍でふくれっ面に何ながらついて行くヤマメの姿は2人が旧都に着くまで続いた。

 




どうも、苦労バランです。当初はオリジナルと原作を混ぜたオリジナル異変でもやろうかと思いましたが、途中で失踪する可能性が高くなったので辞めました。
前書きでも言いましたとうり花映塚と地霊殿の間にある儚月抄、風神録、緋想天の三つに関しては触れません。
そもそも赤芽の性格上月の都に攻め入るのに関わりたがらず、八雲の計画に師匠である刃が絶対に関わらないように自宅待機させてました。風神録に関しては山の問題だから僕が関わることじゃ無い。と本人が思い関わらず
(紅霧辺りで風神録辺りで関わると書いてましたが関わらせません楽しみにしていた方はすいません。)
緋想天に至っては本人が異変と認識していないという事情が有りますので。
また前回新キャラが赤芽に関わると書きましたがちゃんと関わるので暫くお待ち下さい。
では次回ものんびり気ままに本作をお待ちくだされば幸いです。
本作に関する感想意見、お待ちしております。


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間欠泉異変弐

取り敢えず霊夢や魔理紗と遭遇するのは暫く先かなぁ。
後気づいたら赤芽がアホの子じゃ無くなってた。
ではどうぞ


風穴を降りた先暫く暗い道を進むと突然明るくなる。大きい橋の向こう側明るく賑やかな声が聞こえ来る場所が旧都である。その手前の橋の下には川が流れており一様魚は釣れないことは無い。

「おお、相変わらず賑やかだねー♪」

「はぁ、何処までついてくるきさ、ヤマメ。」

溜息をつきながら橋を進んでいく赤芽とその隣を呑気そうに歩くヤマメ、風穴からずっっとついてきているのだ

(はぁ、此処で面倒ごと起こしてくれれば追い払えるのに、呑気そうに笑ちゃってさ此じゃぁ追い払えないなぁ、うん?彼処にいるのは)

2人の進む先橋の欄干にもたれかかり何やらブツブツ言っている黄色の髪に緑眼の少女、傍目からみれば何かしらの愚痴を零しているように見える。

(うーんあの様子は完全に何かあったな。あの状態のパルシィは関わると面倒くさいんだよなぁ。)

彼女は水橋パルシィ、旧都に住む嫌われ妖怪の1人で橋姫と言う妖怪である。赤芽の知人の1人であり、この旧都の知人の中では良心的な存在である。

「お、おーい!!パルシィ、そんなとこで何してるのー!!!」

「!ああ?」

「ひっっ」

(完全に苛ついてる。目つきがめっちゃ怖いよ。)

ヤマメに声をかけられたパルシィは直ぐに此方に顔を向けた。機嫌が相当悪いのかその目つきはとても鋭く睨みつけていると勘違いされても文句は言えないほどだ。

「ってああ、ヤマメに赤芽か何か用?今とても苛ついてるから、、、もしかして今溜めてる鬱憤を晴らす為の変わり身になってくるのかしら。「「違うよ!?」」っち違うのああ妬ましい。」

普段の彼女は只相手を妬ましく思っているだけでそんなに好戦的では無いのだが今日は何やら苛ついてる。

「そんな苛ついてるのは珍しいね。何かあった?」

「はぁ、別に只下が騒がしくて苛ついてただけよ。只さえあの船の連中が妬ましくてたまらないのに、あぁ、イライラする。、、赤芽、やっぱり鬱憤晴らしに「やだからね、絶対」残念。」

そんな会話を続けて居た2人は無言で逃げようとするヤマメの首根っこを同時に掴んだ。

「ヤマメ、暇だろ?パルシィと戦ってあげれば?。」

「あんた暇でしょ?少し鬱憤晴らしに付き合いなさい」

「い、嫌だよ!?何で私が!?。「「あんた(君は)暇でしょ?(だろ?)」」確かにそうだけどさ!?。」

「それじゃ、僕は用事あるから、頑張れヤマメ」

用事を思いだし旧都の方に進む赤芽、後からはヤマメの助けを求める声がしていた。

「うわっーん!!見捨てないでよ!!赤芽!!助けてよう!!。」

「ああ、そういえば、赤芽」

「?何」

「地霊殿に近づくなら気おつけなさい。何か騒がしいから、後勇義は今地霊殿に向かう通りに居るから絡まれたくないならあの辺りには近づかない事ね。」

「忠告有難う。」

「ふん、別に感謝される事じゃ無いわよ。ああ妬ましい」

 




どうも、最近書いてて赤芽がアホの子じゃ無くなってたと今回分かった苦労バランです。
他のハーメルンの二次小説に嵌まるもエタらず頑張って行きたいと思います。
では次回ものんびりお楽しみ
感想及び本作にたいするご意見等もお待ちしております。


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間欠泉異変参

東方地霊殿編第三話です、次の話で霊夢と遭遇理不尽に戦闘になる予定です。
東方地霊殿に出てこないキャラが出て来ます。ご注意下さい。
最近ハリーポッター二次小説に嵌まっているこの頃
ではどうぞ


旧都の街中を脇目も振らず進んでいく赤芽、此処では絡まれると中々解放為てもらえないのだ。次々と通りすぎる店の中では鬼や妖怪が酒を飲みドンチャン騒ぎになっていた。

(相変わらず騒がしいというか賑やかと言うか、酒臭いな此処。早く用事終わらせて帰ろう。)

旧都の中心部から外れに向かって歩いて行く、段々と建物や賑やかな声が減っていき岩石がゴロゴロ転がる場所に着いた。この辺りの岩は元々妖怪山が火山でありそれなりに鍛冶の材料として使うにはとても品質が良い鉄鉱石等が獲れる、場所が場所な為他の鍛治氏や炭鉱夫等が採掘しに来ず手つかずのまま取り放題な穴場なのだ。背中に背負っていた木箱からツルハシ(大きさ的に木箱に入っているのが不思議)を取り出し背負っていた木箱を近くに下ろしツルハシを振るう。

カッキンーカッキンー

周囲に岩にツルハシが当たる音が響き渡る。それが数時間鳴り響き不意にその音に鼻歌が混ざる

ふんふんふーん♪ふふふふーん♪ふーんふーんふーーーん♪

これは彼女の癖のようなものでこの時はとても目の前の事にしか意識が向いておらず周りに誰がいようとも気づかない。端から見れば赤毛の可愛い系の少女がニコニコしながらツルハシを振るっており微笑ましい。旧都の住人達は酒を沢山飲んだ後酔いを醒ますため涼しい風に当たりながら彼女の鼻歌が聞こえる時はその歌に耳を傾ける。あるいみ風流みたいになってしまっていることに彼女は知らない。

鼻歌を歌いながらツルハシを振るう赤芽の傍に近づく人影が会った。

「相変わらず鼻歌歌いながらやる作業だとはおもえないだけど。」

「~♪っうん?、あああんたか、何か用?舟幽霊」

傍に立った人影の姿は白いセーラー服を着ている少女であり背丈は赤芽に近い。片腕には柄杓を持っている。

「あーもーだから私の名前は村紗だってば、舟幽霊は別に名前じゃないから。」

舟幽霊、本来は海などにいる妖怪であり念縛霊でもある。本来海のない幻想郷にはいない妖怪だが、彼女にはある事象があるのだ。

「それで何のようさ、あの船の方にいなくて良いのかい?」

旧都の外れには大きな船が安置されている。乗っている者達曰く元々は別の場所にその者達と共に封印されていたが気づいたらこの地底に居たという事から船ごと存在を忘れ去られ幻想入りした典型的な例でもある。

「いやべつに、後は飛ばすだけだし、邪魔者がいないか確認為てたら鼻歌が聞こえてきたのさ。」

「飛ばす?、あの船を飛ばすとなると使用する妖力は果てしないだろうね。」

村紗と喋りながら採掘した鉄鉱石を木箱から出した白い袋に詰めていく。使っていたツルハシを木箱に仕舞う。

「よっっと、さてと目的の物は手に入ったし僕は帰る」

木箱を背負い元来た道を戻って行く赤芽。それを見た村紗も船の方に向かって歩いて行った。

「それじゃね、赤芽次は地上で会おう!」

「はぁ?」

不思議そうに村紗の方に振り向く赤芽、だが既に村紗は船に乗り込んでいて姿は見えなかった。

(何言ってんだか、あの大きさの船で風穴から出てこれないだろうに、いやそう言えば山の麓に温泉が吹き出て大穴が空いたとか聴いたな、彼処から出てくるつもりか、うん?何か騒がしいな後嫌な予感がする。)

何やら旧都の中心部が騒がしい近くにいた妖怪に聴いたところ地上から来た人間が勇議を倒したらしい。

その事に嫌な予感を憶えながら赤芽は来た道を戻って行った。

 




どうも苦労バランです。前書きで次回霊夢と遭遇すると書きましたが、流れ的に遭遇するのは魔理沙の方になりそうです^^;
時たま本作の情報を見てお気に入り登録為ている人がいることに驚きつつ、此からも頑張って完結まで目指したいと思います。
それでは次回ものんびりお楽しみに。
本作における感想や意見をお待ちしております。


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間欠泉異変肆

今回は初の赤芽の戦闘回です、お相手は魔法の森の魔法使い、誰だか分かりますよね。ではどうぞ


(あぁ、何でこうなった。)

赤芽は今の状況になったことを後悔していた。目の前には金髪で箒に乗った以下にも魔女と呼べる格好をした少女が此方を見ていた。

「へへ、先行はそっちで良いぜ。」

周りには此方を取り囲むように野次馬であろう旧都の住人達が立ち塞がっていた。

(はぁ何でこうなった本当に)

この状況を説明するには少しばかり時間を戻す必要がある。

数時間前

旧都の住人から地上から来た人間が勇儀を倒したと聞いた赤芽は嫌な予感がしつつ地上に帰るため風穴の方に脚を進めていた。話によればその人間は地霊殿の方に行ったと言うのでそっちの方に行かなければその人間に会いはしないだろうと思っていたのだが赤芽の進行方向から1人の人間が飛んできた。

「お、土蜘蛛に橋姫に続いて地底の住人発見だぜ。」

その少女は黒い先が細いトンガリ帽子を被り箒に乗っており宙に浮いている。赤芽は面識は無いがその少女のことは知っていた。

「へぇ、こんなとこで博霊の巫女と一緒に数々の異変解決をした魔法使いに出会う何てついてないなぁ僕は」

「お、何だ?私のことを知っているのか?いやー有名人になったもんだぜ。」

その少女は嬉しそうに鼻頭を指で擦っている。

「それじゃ僕はこれで。「おっと少し待つんだぜ」っち」

逃走失敗

少しばかり不機嫌そうに呼び止めた少女の方を向く。

「何?こっちは用事終わらせて帰る所なんだけど?。」

「いやー何今私はちょいとばかし異変解決に向けて調査していてな、それで地底の住人に話を聞いているんだぜ。何か知ってることがあれば先に言っといた方が良いぜ。」

「言わないと言えば?」

その言葉を聞いて少女はニヤリとする。

「言わないと言うなら仕方ない。弾幕ごっこで勝負だぜ!!。」

んでもって現在に至る。以上説明終わり

(はぁどう考えても逃げれる雰囲気じゃないよねこれ、はぁ仕方ない。)

「弾幕ごっこ苦手なんだけどなぁ、ああ面倒臭い。」

面倒くさりつつ一枚目のスペルカードを発動させる

 炎符「鬼火演舞」

赤芽の周りに鬼火が発生し目の前の少女に向かって行く

少女は箒を操り自在に鬼火を躱して行くだが。

「!!うおっと!?」

躱した筈の鬼火が後から襲って来た間一髪躱すがその後も躱した筈の鬼火が襲ってくる。その様子は火がまるで舞をしているようにも見える。

「僕のスペルカードはそう簡単に破るのは無理、さあどうする?」

「っへこっちにもこれ位切り抜ける手はあるんだぜ!!」

 魔符「ミルキーウェイ」

突如少女の周りから星のような光が放たれると少女に襲いかかっていた鬼火に当たる。どうやら彼女のスペルカードらしく放っていた鬼火は全て相殺されたようだ。

「へぇ、やるね。」

「へへ、それはこっちの台詞だぜ。」

まだまだ少女達の弾幕ごっこは続く。




どうも今回も本作を読んで頂き有難う御座います、苦労バランです。今回初となる赤芽のスペルカードを出してみましたが、まだ一枚目ですまだ二枚ありますのでどんなのにするか考えて行きたいと思います。スペルカードは本人のイメージから産まれると言いますが赤芽の場合師匠をみてスペルカードを作ったので本人は似せて無くても刃の戦闘時の技をモチーフになってます(今回出したスペルカードの元ネタはNARUTOの火遁です)
では次回ものんびりお待ちください。
本作における感想や意見等もお待ちしております。


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間欠泉異変伍

前回の続き、最近またモンハン熱が再熱しプレイしてるこの頃。
ではどうぞ


(さて、どうしたもんかね。此方のスペルを一枚破られて、残りは二枚、けど最後のあれは此処で使えば周りを巻き込む。、、、っち!場所を変えれば良かった。)

魔法使いと睨み合う赤芽、背中に背負っていた木箱は近くに置いている。

「来ないならこっちから行くぜ!!。」

向こうは我慢比べに飽きたのか、スペルカードを発動させる。

 黒魔「イベントホライズン」

魔法使いの周りに光の塊が数個現れる。そのままこっちに接近してくる、周りの光の塊は魔法使いの周りを回りながら弾幕を飛ばしてくる。

「!!なる程、これは厄介だな!」

飛んでくる弾幕を躱しつつ突っ込んでくる魔法使いも躱す。相当厄介なスペルで有る。

「へっへーどうした?降参するなら今のうちだぜ!」

「嘗めるなよ人間が!!」

口調が普段のものとは代わり彼女は心の奥底から何かが染み出してくる感覚に襲われる。以前のいつもと違う月を見たときと同じ感覚だが以前と違うのは前は拒絶したが今はそれを受け入れていることだ。

 炎刀「紅椿」

「!?何じゃそりゃ!?」

魔法使いや周りの野次馬達が驚きざわめく。何故なら赤芽の周りに炎で包まれた短刀が数本浮き出てきたのだ。

「そう言えば、僕の名前教えてなかったね、僕の名前は鈩赤芽、冥土の土産に憶えておきなよ。」

(!こいつ最初と比べて目つきが変わった?それにうっすらとだが何か彼奴から出てる?。だが名乗られたならこっちも名乗られとな!!。)

「私の名前は霧雨魔理沙、魔法の森の魔法使いだ!そっちこそ冥土の土産に憶えておくぜ!」

赤芽が腕を振ってその動きに従うように炎で包まれた短刀が回転しながら魔理沙の方に飛んでいくのと魔理沙が弾幕を張りながら突っ込むのは同時だった。2人の張った弾幕がぶつかり合い周囲をその際に発生した煙が辺りを包む。弾幕ごっこを見ていた妖怪達は酒を飲むのも忘れ固唾を飲んで見守っている。すると。

 「ブレイジングスター!!」

「!!なっ!しまっ!ぐは!。」

煙が一気に晴れ其処から勢いよく突っ込んできた魔理沙をの不意打ち染みた攻撃を躱す事が出来ず赤芽はそのまま魔理沙の体当たりを受けて近くの家屋に吹っ飛んだ。

再び家屋が倒壊したため発生した煙のせいで2人の姿は見えない。だが先程と違うのは直ぐに煙の中から魔理沙が歩いて出て来たことだった。

「ふぃ~この勝負私の勝ちだぜ。」

辺りは歓声に包まれる、主に面白いものを見せて貰った鬼達の歓声だが。

「痛ててて、まさか体当たりしてくるとは予想外。まあそう簡単に勝てはしないか、」

煙が晴れた先には腹を押さえながら此方に歩いてくる赤芽の姿があった。

「さて、確か君が勝ったら知ってることを話せだっけ?、一様言うけどそもそも異変が起きてた事さえ知らなかったんだけど?。」

ジド眼をしながら魔理沙を見る赤芽、その事を聞いた魔理沙は苦笑いをしながら後頭部を掻く。

「あぁ、つまり私の無駄足だったって事か~?それはいきなり勝負仕掛けて悪かったぜ。」

素直に自分の非を認める魔理沙、不意に何かを思い出したような赤芽

「あぁそう言えば、さっきこの先の地霊殿に向かった人間がいるって聞いたなそう言えば。「なに!?それは本当か!?」えぇまあ本当だけど。」

一気に距離を詰めて聴いてくる魔理沙、その様子に若干引く赤芽、その後魔理沙は地霊殿の方に向かい赤芽は以外と先程くらった攻撃のダメージが酷く一旦近くにいたパルシィの家に泊めてもらうことにした。




と言うわけで東方地霊殿編終わりで御座います。本作にて初めて弾幕ごっこ描写を為てみましたが恐らく本家様と比べると酷いものだと思います。そこら辺はこれからも精進為ていきますので応援宜しくお願いします。
さて今回と前回出た赤芽のスペルカードはNARUTOに出てくる忍術火遁の術をモチーフに為ています。一様何を元にしたか書いて起きます。
炎符「鬼火演舞」
元ネタ劇場版NARUTOBloodPrisonにて使用された火遁鬼灯籠
炎刀「紅椿」
元ネタ火遁鳳仙花紅椿
です。まだまだ赤芽のスペルカードはありますので出すときにどんなのにするのか考えます。(モチーフは全部火遁モチーフだけど。)
では次回ものんびりお楽しみに。


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星連船異変
宝船異変前編


お久しぶりです苦労バランです。構成を練ってたら前回から数日立ってました(言い訳)
今話と次話で星連船編は終わります。クッソ短いのであしからず。


「空飛ぶ船~?え、何蛮奇幻でも見た?それとも蜃気楼?。」

「幻でも蜃気楼でもないよ、あれは本当に船が空を飛んでた。」

人里のある茶屋で赤芽は友人である赤蛮奇と話していた、友人である赤蛮奇は一見人間のように見えるが正体はろくろ首と言う妖怪であるが絵巻物などで描かれているろくろ首とは違い首を伸ばすのではなく首だけ浮遊しているのだ。その為彼女には首がなく其処を隠しており端から見れば赤い髪の人付き合いの少ない女性にしか見えないのだ。

「ふーん、空飛ぶ船ねぇ、蛮奇1人が言ってんなら幻か蜃気楼とかで片付けられるけど他の里の人も目撃してるみたいだね。」

赤芽の言うとうり赤蛮奇以外の里人もその空飛ぶ船を目撃しており里では日夜空飛ぶ船についての噂話が飛び交っているのだ。 

「はぁ、あんた口にみたらし大量につけるなよ子供か」

赤芽の口には大量にみたらしが付着しておりその口元を手元にあったお絞りで拭く赤蛮奇。

「う、ありがとう」

「別に」

、、、周囲の彼女達を見る目がとても生暖かい。髪の色が同じとあって姉妹にみられていることを2人は知らない。

(船ねぇ、心当たりがあるとするなら旧都近くにあったあの船かな、けどあのでかさの船を飛ばすとなると相当妖力が必要になるし何よりあの大きさじゃ風穴から出れないような気が。)

その後赤蛮奇の日頃溜めてる愚痴を聞き別れて自宅に帰る途中赤芽は度肝を抜かされる事になった。

「何じゃありゃ。」

赤芽の視線の先本来なら青空か空を飛ぶ天狗しか見えない筈の空に浮かぶとても巨大な船、その船は確かに数日前地底にて見たあの船だった。

「本当に空飛んでるよあの船、、、ううん?、あれって?。」

船をよく見ると4人ほどの人影が見え何やらドンパチやっている。

(あーうん、あの様子だと異変になってるんのかあれ様子から察するに解決も直ぐだなあれ。早く帰ろ。)

その後視界に空飛ぶ船と其処に向かう人影が入りつつ帰宅した赤芽で合った。

 

人里近くの森の中

普段は何もない筈が辺りに漂うのは濃厚な血の匂いその出所には血塗れで絶命している小さな妖怪達の死体の山がある。その山の上には以前西の里の出来事を眺めていた牛の角が生えた少女、柘榴が立っていた。片手は妖怪達の血が付着しておりその血を嘗めている。

「端から見るとあるいみ扇情的な光景ね。」

暗がりから歩いてきた女性、八目沢が呆れた表情をしながら言う。今の柘榴の格好は角が生えているのに加えて両肩は露出し顔は赤らんでいて妖怪達の死体や血の匂いが辺りに漂ってなければコトの後と勘違いされること間違い無しである。

「どう?一様満足した?。」

「ぜんぜん、そんなに此奴ら美味しくないし。やっぱり血を飲むなら女の子で尚かつ処女がいい」

「、、、あんた、変態よそれ。」

「変態じゃないよ!!引かないでよお願いだから!!。」

2人は会話しながら森の奥に歩いて行った。辺りには静けさが残った。




どうもお久しぶりです苦労バランです。放置してすいませんでしたー!!!m(_ _)m
高校を卒業してあれやこれやしてて小説の構成を考えるのをワスレテマシタすいません!!。
さて前書きでも書いたとうり東方星連船は次話で終わりです。次話はエピローグみたいになると思います。そしてそしてやっと登場した柘榴と八目沢、柘榴が若干変態なので常識人な八目沢が苦労します。(七妖人にも柘榴と同じ変態さんがいますが。^^;)取りあえず赤芽は逃げて。
其れでは次回もノンビリ気ままにお待ちください。


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宝船異変後編

今回は後編になります。東方星連船編はこれにて終わりです。作中内の時間的にはエンディング部分です。その為命連寺はあります。
ではどうぞ


数日後、人里内 

「妖怪も通えるお寺ね~」モグモグ

「ええ、何でも妖怪でも修行出来る不思議なお寺だって理由で興味を持った奴らが行ったみたいだけど居心地悪くて直ぐに帰ったらしいわよ。」

人里の茶屋で友人の赤蛮奇と会話する赤芽、以前と比べ周りが騒がしい。つい数日前に空を飛んでいた宝船が人里近くに着陸しお寺になって数日が過ぎたがその寺に関する話で里は持ちきりだった。

その寺の名は命連寺といい今まで幻想郷には寺がなかったこともさることなら人間は兎も角妖怪も修行僧として受け入れると言う幻想郷らしい寺である。

「けどまあ、あの寺に住み込んでる物好きもいるみたいね。」

「へぇー妖怪の住み着くお寺、、、博霊神社と変わらないような気が。」

確かに妖怪がいると言う点では博霊神社と同じだが彼方とは違いさほど人里から遠くなく、道中で腹を空かせた他の妖怪に襲われる事がなく、参拝者の安全が保証されている点だろう。その為命連寺に参拝に行く里人は今現在でもかなりいるようだ。

「ねえ聞いた?あのお寺のこと、」

「聞いた聞いた。何でもあのお寺で配られる虎の絵を枕のしたに敷いて寝ると御利益があるんですってー」

「人間は浅ましいわね。」

「其れ言っちゃお仕舞いじゃないかな?。」

その後2人は暫く団子を食べながら喋りつつ件のお寺に行くことにした。

 

命連寺前

「ふーん、此処がねぇ結構人がいるのね。」

「おおぅ、人に紛れて妖怪も混じってる。」

命連寺の境内内は人や妖怪で賑やかだった。人の方は純粋に参拝者であろうが、妖怪の方は参拝者の喰うため集まったようだ。しかし境内に溢れている神気によって余り居心地は悪そうである。

命連寺の境内はとても広く門を潜った先に地味に長い階段がありその階段を昇った先に本殿がある。その本殿に近づくにつれ辺りを漂う神気が濃くなっているようで悪意を持った妖怪は境内にいても本殿には近づいていない。

「?蛮奇?どうしたの大丈夫?。」

赤芽は友人の顔色が少しばかり悪い事に気が付いた。

「ええ、大丈夫、ちょっと気分が優れないだけ。此処に長居しない方が良いね。」

「僕は何も感じないけどなぁ。」

「其れはあんたがノー天気だからよ!」

顔色の優れない赤蛮奇に肩を貸しつつ命連寺を後にする赤芽だった。背後から自分を見つめる視線には気づかなかった。

 

「へぇ、あの子が例の」

遠目から赤芽達いや赤芽を見ていた女性、八目沢は遠ざかる赤毛の1本脚の少女の背中を見つめる。

(端から見たら只の赤毛の少女、、化けてる、いえあれは別の誰かが術をかけて見た目を人に見せてるだけね。

彼奴に目をつけられたのはご愁傷様としか言いようがないわね。)

目的は済んだのかその場から立ち去る八目沢、彼女がいた近くの物陰には絶命した妖怪達の死体が合った。参拝に来た人に見つかり騒ぎになるまで時間は掛からなかった。




補足しておきますと赤芽は普段人里に遊びに行くときは師匠である刃が作った見た目を人に誤魔化せる薬を飲んでいます。
今さっき確認為たらこの駄作をお気に入り登録してくれる方が1人増えていました。この様な駄作をお気に入り登録して頂き有難う御座います。
其れでは次回もノンビリ気ままにお待ちください。
感想お待ちしております。


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神霊異変
神霊異変前編


どうもお久しぶりです苦労バランです。
ここ最近アイデアが浮かばず其れに専門学校に通い始めて時間がとれず、本当にすいません
今回から東方神霊廟編になります。
また前編後編の2話構成になりますがあしからず。
前編は赤芽視点からではないのでご注意下さい。
ではどうぞ。


妙蓮寺境内墓場

本来なら死者が眠り訪れる者が少ないはずの墓地、だか今はさまよえる魂否特定の姿を持たない神霊達が大量に漂っている。

「へぇーこれは随分旨そうな魂が漂っている。しかも殆どが神霊、並大抵の妖怪なら居心地が悪くなるわね。」

そんな墓地を1人歩く八目沢は辺りを漂う神霊を見ながら墓地内を進んでいく。そして、

「あぁ、此が彼奴が言ってた聖人が封印されている場所え続く道か。」

彼女が見つめる先には人1人が通るのは余裕がある穴、

その薄暗い穴の奥からは妖怪からすれば天敵でもある聖人の気が流れてきている。墓地に集まっている神霊達はこの気に惹かれて集まってきているのは明白である。

「ふふふ、全力の力が出せない聖人なら喰えるかしら?。」

穴の先にある廟にいる存在の味を想像し舌舐めずりをする八目沢すると。

「おおー?お前はー侵入者かー?。」

「、まあそう簡単に喰える分けないよね普通。、」

八目沢は自分の後を振り向く。

「!?、都、、よ、良香?、、何で貴方が此処に!?。」

彼女に話しかけたのは青紫色のハンチング帽を被り半袖の中華風の服を着た少女だった。

「あぅ?お前ー私とー何処かでー会ったかー?。」

(う、嘘よ!嘘よ!嘘よ!。彼女は、良香はあの時死んだ!、私の目の前で!なのに何で此処に!?。)

普段表情を乱す事の少ない彼女がここまで取り乱す様を普段一緒に行動してる柘榴が目撃したら驚くほど取り乱す八目沢。その様子を顔に札を貼ってある少女、宮古芳香はその様子を只見ている。

「お前ー結局ー侵入者かー?それならー此処でー倒すのみー。」

芳香は自分の前方に向けられている両腕を振り上げながら八目沢に飛び掛かる。

「く、くそ!貴方とは戦いたくないのに!、辞めて!良香!」

芳香の攻撃を躱すがけして反撃をしようとはせず只躱すだけの八目沢、何せ相手は嘗て彼女が人間だったときの

友なのだ。

(額に御札?、、キョンシー!?あの時良香の遺体は埋葬したはず誰かが掘り起こした?、それなら)

「あーうーおー大人しくくらえよー」

攻撃(只腕を振ってるだけだが)を続ける芳香すると。

「はあ!」

八目沢の手から気弾が放たれてその気弾が芳香の額に貼っていた御札に当たり剥がれその瞬間芳香の動きが止まる。

「はぁはぁ、キョンシーは札を剥がせれば逆に凶暴化する。出来ることならもう動かないで「弥生?」!?」

俯いている芳香から発せられた名前、に同様する八目沢、その名は嘗て彼女が人間だったときの名前だからだ、俯いている芳香は以前として動かない。

(今のは?間違いない良香の声、けど何で、キョンシーは生前の記憶を憶えている筈が無いのに。)

不意に頭を抑える八目沢、彼女の脳裏には嘗て人間だったときの記憶が映し出されていた。

(「私は都良香、只の文人です。貴方は?」)(「弥生弥生!とても良い花見が出来る場所を見つけたのです一緒に行きませんか?」)(「弥生、私は仙人成ろうかと思います。よろしければ貴方も共に行きませんか?」)(「弥生私は貴方という友がいて良かったです。」)

「ぐ、うぐぐ、違う今の私は貴方の友の弥生では無い無いんです。」

頭を抑える蹲る八目沢、彼女の片腕にはひび割れが入りパラパラと欠片が落ちて行っている。

「ぐ、誰かが来る前に立ち去りますか、」

そう言って頭を抑えながら立ち去る八目沢、一度芳香を見た後振り返らず立ち去って行った。

「や、よ、い、わ、た、し、た、ち、は、い、ま、で、も、」

そう言ったきり良香は動かなく成った。




改めて、お久しぶりです。苦労バランです。取りあえず更新するのを忘れて申し訳ありませんでした!!。
今回八目沢の設定が元人間と言うのが判明しました。時代的には芳香の生前とされる都良香と同じ時代の人間で彼女の友人でした。因みに一様文官で其れなりの実力は有りました。弥生と言うのも人間だったときの名前です
では次回もお楽しみに。
感想お待ちしております。


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神霊異変後編

やっと構造が練れたので投稿、ギリギリ平成最後の投稿になります。ではどうぞ
視点は赤芽視点です。
後、今回の話は神霊廟要素が無いのであしからず。


赤芽side

「ふんふんふ~ん、ふふふんふ~ん♪」

人里に向かう道を上機嫌に鼻歌を歌いながら跳びはねる赤芽、上機嫌な理由は只単に自分が作った道具が沢山売れたからだ。普通は依頼を受け頼まれた品を作り其れを依頼人に売るのだが、何かしらの事でストレスが溜まるとその発散に包丁や斧、鉈に鎌等の道具を沢山作る。その発散に作られた道具等は基本的には人里で渡り売りして減らしているのだが、大抵は売れ残りがありその場合は持ち帰り近くにある蔵(刃の手造り)に仕舞っておりその殆どが後に鍛冶をするとき鉄が足りなくなったときの補充として鉄屑に変わるのだ。

「いやー今日は珍しく全部売れたな、此は色々と珍しすぎて何かの前触れかな?。」

1人夢心地になりながら自宅であり仕事場に帰っていると。

「ふんふんふ~ん、ふんふんふ~「ちょっと良いかい?」うん?」

木陰から姿を見せたのは、不審者にしか見えない人物だった。編み笠を被りぼろぼろの黒い着物を着てぼさぼさなざんばら髪をした青年、その目を細めて赤芽を見る。

「やあ、初めまして、俺の名は花緑、君を腕の良い鍛治氏と見込んで頼みがある。」

「?へぇ、妖怪から依頼なんて珍しい。」

「!!、ほぉ、俺が人間じゃないと見抜いたか、やはり君にならこの刀を預けられるな」

差し出したのは黒い鞘に入ったままの刀、其れを受け取った赤芽はその場で刀を抜く。

「!此は、一旦研ぐにしても時間が掛かる代物ですよ。」

その刀の刃はとてもボロボロであり至る所錆び付いている、刀としては使えない代物である。

「ああ、確かに本来なら別の刀を探せば良いんだろうが、生憎と俺はその刀じゃないと使い勝手が悪いのでね。出来るかい?。」

その口調は赤芽を試すような口調である。その言い方は赤芽の鍛治氏としての心に火を付けるのには十分だった。

「へーえ、言いますね、良いですよ。僕の鍛治氏としての腕に賭けてこの刀を元通りにしてみせますよ。」

その言葉を聞いて嬉しそうに微笑む花緑。

「ああ、それなら良かった。ならば刀が直ったらこの場所に来てくれ俺はこの辺りにいるから、それじゃ。」

赤芽に背を向け森の中に去って行く花緑その姿が見えなくなると。

「ふぅ、さて帰ったらこの刀を研ごうかな。久し振りの大仕事だぞ、頑張ろ。」

刀を持ち家に帰る赤芽を森の中から花緑が見つめていた事は彼しか知らない。

 

花緑side

「あれが紅蓮鬼の弟子か、」

森の中から赤芽を見ていた花緑は迷うこと無く森の奥に進んで行く。まるで道が分かるかのように。ある程度進んでいくと彼の鼻に濃厚な血の匂いが漂ってきた。

「はぁ、彼奴はまたか、」

呆れたように呟く彼の視線の先には血塗れの大型妖怪の上に立つ柘榴の姿が。

「?お、お帰り花緑、それでお目当ての奴には会えたのか?。」

「ああ、逢えたさ、ちょいとばかし唾を付けといたけどな。」

「えー!ずりいぞ花緑!あれは俺の獲物なのに、」

「はは、辞めておけ。生半可な奴が近づけばあの子を護ってる鬼神に気付かれる。まだその時ではない。」

花緑の説得に応じたのかしぶしぶ詰まらなそうな顔をする柘榴、その後2人は森の奥に消えてった。




はい、どうもよく間を開けて投稿してる苦労バランです。此にて東方神霊廟編は終わります。そして謎の男の名前も出ました。ではまた次回ものんびりお待ち下さい。


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宗教戦争異変
宗教戦争異変壱


どうも、今回から東方神気楼編に入ります。(赤芽とこころの絡みは最初から考えてたのでやっと出せます。)
では令和初投稿になりますがどうぞ( ^-^)_旦~


ここ最近幻想郷ではある事が人々の間で流行っていた、いや人間だけで無く一部の力の弱い妖怪の間でも流行っていること、其れは厭世観と言い人間妖怪問わず多くの者達が何に頼って良いか分からず物事の悪い面しかみない自体に陥っているのだ。そんな状況を見て好機だと思ったのか幻想郷の宗教家達はこぞって信者集めを開始した。普段は宗教に興味を持たない人や妖怪達も今回ばかりはこぞって神社や寺にお参りに行った。そしてあっちこっちで宗教家達が宗教家同士の戦い宗教戦争をしているさなか何やら捜し物を為ている2人の妖怪がいた。

片方は赤い髪に1本脚の鍛治氏鈩赤芽でもう1人はピンク色の髪を持ち周囲に様々なお面を浮かせている少女、嘗て有名な能面氏が使っていた能面が長い年月を経て妖力を得た付喪神こと赤芽の友人の1人である秦野こころである。

「はぁ~全くさ~何で面を無くすかな、君が持ってる面が一つでも無くなったら大変な事になるって自分で把握為てるでしょこころ?。」

「、、、ごめん」

彼女は姥の面を被りながら謝罪する、一様補足しておくが此はけして巫山戯てるのでは無く彼女秦野こころの妖怪としての種族が関係している。彼女は付喪神の一種である面霊気と言う妖怪で古いお面が長い年月を経て付喪神になった妖怪でその妖怪の特性で彼女は自分の感情を表す際にはその感情に該当するお面を被るのだ。今被っている姥の面場合は悲しみを表している。

「はあ、別に良いよ、こころだってわざと無くした訳じゃ無いんだし、速く見つけないと大変な事になるんでしょ?、確か無くなったのは希望の面だっけ?。どんなの。」

希望の面、そのお面はこころが持っているお面の一つであり今現在二人が探しているお面である。そもそも幻想郷で厭世観が蔓延為ているのも彼女が本来揃っているはずの66枚の面の内の一つである希望の面を無くしたことが原因でもある。無くしたことに気づいた当初は1人で探していたが全然見つからず途方にくれていた所偶々依頼品を納付為に近くを通り掛かった赤芽に声をかけられ事情を話今に至るのだ。

「しかし、里の人達がやけに疑心暗鬼になってるなと思ってたけど、面を一つ無くすだけで感情が暴走して人から希望が無くなるって色々と怖いね君は。」

「、、、私だってわざと無くした訳じゃ無いもん、、、気づいたら無くなってたんだもん、、、まさかこんなことになるなんて私だって考えても無かったよ!!。」

「!?いきなり面を変えるなよ。びっくりしたなぁもう。」

こころの声のボリュームが上がるのと同時に彼女が被っていた面が姥から般若の面に変わる般若は怒りを表しているのだ。その後2人は人里の中を懸命に路地の裏も探したが結局希望の面は無かった。2人の面探しはまだまだ続く。




どうも久しぶりです苦労バランです。やっと神気楼編に入れましたよこの小説を初めてから一年が過ぎましたがここまでやってこれたのもこんな駄作と言って良い作品をみてくれている皆様やお気に入り登録為て下さって皆様のおかけです。誠にありがとごさいます!!m(_ _)m
其れでは出来る限り次話は速めに投稿いたしますのでどうぞ此からも本作品をお楽しみ下さい。其れでは。


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宗教戦争異変弐

どうも苦労バランです、今話では命連寺での探索です、其れではどうぞ


命連寺境内

こころの無くした希望の面を探しに命連寺に来た2人だが境内は人だらけであり混み合っていた。

「何で混んでるんだ?普段はそんなに人がいないのに。」

「、、、多分あれ?」

こころが指を指した方向には命連寺の住職である聖白蓮と博霊神社の巫女である博麗霊夢が戦っていた。その戦いの見物人が今境内にいる殆どを占めているようだ。

「うわー彼処にいるのは博麗の巫女か、其れに此処の住職もいるね、今なら寺の中を探せるかな?。他に寺の関係者は?」

赤芽が周囲を見渡すと見物人の中に紛れて命連寺に住んでいる面々がおりその中に顔見知りを見つけた。

「お、彼処にいるのは村紗、ちょうど良いな彼奴に聞いてみよう。行くよこころ!。」

近くで宗教家同士の戦いを見入っていたこころの手を引き村紗の元に行く赤芽達が近づいて来たのに気が付いたのか村紗は手を上げて反応する。

「やあ、久しぶりだね赤芽、地底で会って以来だね、赤芽達もあれを見に来たの?、そっちの子は初めましてかな?。」

「うんそうだね、紹介するよこの子は秦野こころ、霊面気って言う付喪神だよ。」

「、、宜しく。」

「宜しくねこころ、私は村紗水蜜、此処に住んでる舟幽霊さ、其れで改めて聞くけど何のようかな?」

「うん、ちょっとこの子の捜し物を為ててね。村紗最近不思議なお面を拾わなかった?、其れか何処かで見たとか無いかな?。」

「お面?、いや私は基本命連寺からは出てないからなぁ、他の誰かが見てないか聞いてこようか?。」

「え、良いの?それは助かるけど。」

「ハハ、良いの良いの困ったときはお互い様だよ。ちょっと待ってて星達に聞いてくる。」

そう言うと村紗は人の波をかき分けて他の命連寺に住んでる面々の所に行った。先程村紗が挙げた星というのは寅丸星と言い命連寺に住むんでいる者の1人で命連寺で祭っている毘沙門天の弟子にあたる元妖獣である。

「しかし凄い人混みだな改めて見ると、うわ!向こうで河童達が屋台開いてる。こういう時は商売魂燃やしてるな彼奴ら。」

少し人混みに流されそうになりそうなので端に避難することにした2人、すると。

「おやおや、そこにいるのは赤芽じゃない。久し振りね。」

「げ、ぬ、ぬえお前も地底から出て来たのか、はぁまた面倒起こさないでよ。」

赤芽に話しかけたのは黒髪に背中に不思議な羽を生やした少女で赤芽は面倒臭そうにあしらおうと為ている。

「、、その人は?」

「ああ、こいつは封獣ぬえ。関わると大抵碌な事にはならないから気をつけて。」

その赤芽の言い方に苦笑いするぬえ。

「あらあら、酷い言い方ね。まあ良いわ。」

そう言うと興味を失ったようにその場を立ち去るぬえ。知人を見つけて話しかけただけのようだ。

その後他の命連寺の面々に聞き込んでいた村紗が戻ってきて誰も面を拾っておらず見てもいないと言う結果だった。2人してガックシと肩を落とすことになった。2人の面探しはまだまだ続く。




おはようございます、こんにちは、こんばんは。専門学生活にも成れた苦労バランです。遂に東方最新作で牛鬼が出て来ましたね。ネタが被ってしまったわけですが、彼女と本作に登場する柘榴は何も関係無いのであしからず。其れではまた次回もノンビリお楽しみに。


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宗教戦争異変参

お久しぶりです。苦労バランです。色々とあり更新出来ず待っていた方々に関しては申し訳ございません。其れではどうぞ


妖怪山山中

「希望の面?そんな面は見てないよ?凜は?」

「いや、俺もそんな面は見ていないな。他の誰がみているかもしれんから聴いてくるか?。」

こころが無くした希望の面を探して幻想郷のあっちこっちを探す2人は命連寺で捜索した後次にありそうな場所を探し妖怪山に来た、山に来て直ぐに恋人とイチャイチャしていた友人の椛を見つけた赤芽は彼女達に聴いたが2人は見ていないようだ。

「あーそうしてくれるとありがたいな、御免ね彼女とイチャイチャしてたのを邪魔して。」

イチャイチャしていたと言う友人の言葉に直ぐに顔が赤くなる椛、その様子を見て少しばかりニヤつく凜。

「椛」

「何ですか、!?」ッチュ

彼女の名前を呼び振り向いた所をキスする凜、その結果

「!!!?????ななななな!?」

分かり易く顔が真っ赤になる椛、その光景を見ていた赤芽とこころの顔も少し赤い。

「フフフッ、本当にお前は分かり易いな椛、まぁそんなところが好きなんだか、」

「ひ、人前で何するんですか!?時と場所を考えてよ!!バカ凜!!」

「お?、なら時と場所を考えれば続きをしても良いのか?その時は本気で容赦しないぞ?翌日立てなくするぞ?」

「っっっっっ!?何言ってるんですか!?早く行きなさい!!??」

真っ赤に成ながら恋人を追っ払う椛その様子を見た凜は面白そうに笑いながら森の奥に姿を消す。彼の姿が見えなくなった椛は無言で後を向く其処には頬を少し赤らめ目線を逸らす赤芽と完全に赤くなっているこころがいるのみ。

「、、、2人とも。」

「「何!?」」ビクッ

「今見たことは誰にも言わないで、特に文さんにはぜっっったい言わないで。」

「、、誤って口を滑らした場合は?」

「その時?、容赦なくたたき切るよ?」

「絶対に口外しません。」

その事を聴いて一安心したのかほっと一息吐く椛、その様子を見て赤芽は問い掛ける。

「そう言えば、椛の千里眼で探せたりする?。」

椛の能力は千里を見渡せる能力で文字同僚千里眼であり遠くの物を見るのに適している能力なのだ。

「うん?、いや私の能力じゃ遠くを見渡せるだけで物探しには向いてないよ?寧ろそれなら凜の方が得意だし。」

残念ながら彼女の力では探せないようだ。、彼女の能力自体遠くを見渡せるだけなので物探しにはその探してる物の有る場所が判らなければ意味が無いのである。そうこうしている内に天狗の里の同僚達に聞き込みしに行っていた凜が戻って来た、隣に椛の天敵で有る射命丸文を連れて、

「げ、文さんなんで此処に。」

「いえいえ、只彼が何やら聞き込みをしていたので協力をしてあげようと、それと貴方達カップルの突撃インタビューでもしょうかと。」

其れを聴いてとても面倒臭そうに溜息を吐く椛目の前の上司は椛と凜が付き合っていると若かった途端2人の事をニヤニヤとしながら見守っているのだ。

「!おやおや、これは珍しい客人がいますね。」

「お久しぶりですね、文さん。少し聴きたいことがあるのですが。」

「何でしょう?」

自分達が探している物を見ていないか射命丸に聞く赤芽、その結界、幻想郷中を飛び回る新聞記者である彼女でも見たことが無いと言う回答だった。凜の方もわざわざ天狗だけで無く河童や山童にも聞き込みをしたらしいが有力な情報は無かったと言う物だった。その真実にガックシと肩を落とした2人は無念の境地で山を下りていった。その後椛達がいた場所から彼女の甲高い悲鳴が聞こえてきたのは気のせいだと赤芽は思った。




※因みに翌日天狗の里では何やら艶々とした椛と腰をひたすら擦る凜の姿があったと言う。
どうも色々とあり更新していなかった苦労バランですお久しぶりです。
書いてて思った完全に何割か椛と凜の惚気過ぎた。此から時間を見つけて更新していきますのでこの駄作を読んでくれるとありがたいです。
其れでは次回もノンビリお楽しみに。


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宗教戦争異変肆

本当にお久しぶりです。苦労バランです。まじで放置為ててすいませんでした!ネタが中々思いつかず久し振りの執筆です。其れではどうぞ。


希望の面を探し幻想郷のあっちこっちに探し回った赤芽とこころだが2人の努力は泡に消えた。誰もそのようなお面を見ていないと言う、それどころか殆どの住人が今起こってる異変をまるで祭りのように賭け事を為たりして楽しんでいるのだ。

「はぁ、結局希望の面所か不思議なお面を見たという話もなしか、完全に手図まりだよ。」

落ち込みながらトボトボと歩く2人すると。

「おや、どうやら困っているようじゃな?。」

2人は後からの問い掛けに即座に反応する。其処にいたのは。

「おおっと、これこれ儂はおぬしらの敵では無いぞい、だからその手に持ってる物を仕舞わんか?」

其処にいたのは幻想郷に住む化け狸達の親玉で嘗てある妖怪の手引きによって幻想郷の外からやってきた化け狸二ッ岩マミゾウだった。背後には手下なのか複数の狸達を率いている。

「あんたは、何のよう?。今の僕らは化け狸の冗談に乗ってられるほど陽気な気分じゃないんだけど?」

「まあまあ、さっきも言ったが儂はおぬしらの敵では無いぞい、只単に歩いていたら何やら悩んでいるおぬしらを見つけたから声をかけただけじゃぞ?。」

其れを聞いて一旦少し出していた敵意を納める。基本的に赤芽は化け狸の類いの言うことを信用するなと師である刃から言われているのだ。

「いやなに、おぬしらが探しているのは変わったお面じゃろ?、希望の面とやらは知らんが変わったお面なら知っておるよ?」

その事を聞いて2人は目を見開いた。何せ色んな所を歩き回り聞き込みを為ても誰からも有力な情報を聞くことは出来ず落ち込んでいたところに有力な情報が転がり込んできたのだ、食いつくのは当たり前だった。

「其れは本当!?何処!?何処で見たの!?」

「おおぅ!?随分と食いついてくるのぉお前さん、お主の連れは儂らを警戒しているのに。」

思わずマミゾウが身を引くほど迫り場所を聞くこころ、その様子に苦笑いしながらも警戒を怠らずにマミゾウの傍に寄らない赤芽。対照的な2人だった。

「ふむ、まあ良い儂がその面を見たというよりか面白い面があると聞いたのは、彼処じゃ、旧都じゃ。」

「うげ、よりによって旧都か、今彼処には近づきたく無いんだけど。」

今現在の旧都は地上で宗教戦争が起こってる中、旧都は相も変わらずお祭り騒ぎ中であり今近づけば確実に面倒事に巻き込まれると赤芽自身の感が言っていた。だから赤芽は探していないのに関わらず旧都には近づかなかったのだ。

「旧都?、赤芽そこに行くにはどうすれば良いの?。」

こころは完全に行く気が満々だった。其れを見た赤芽は頭を抱える事になった。こころのお面を探して上げたいのはやまやまだが、今の旧都に近づけば確実に勇義が面倒臭い絡み方をして自分達の捜し物が出来ない事になることがあるのだ。

「、、、はぁ、分かったよ行けば良いんでしょ行けば。」

赤芽は肩を落とし今から行く場所で自分に降りかかることに成る面倒事に面倒臭さを感じながら旧都に向かうことに為た。後の化け狸の哀れむような視線を無視することにして。




本当にお久しぶりです。苦労バランです、本当に更新為て無くて更新を待っていた方々には大変申し訳ございません。
此からも本作を宜しくお願いします。


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宗教戦争異変伍

本作に対する感想でやる気と意欲に火が付いたので投稿です。此からも宜しくお願いします。


 地底 旧都

地上で厭世観が広まり宗教家達が人々からの信仰を得ようと争っている一方でならず者の妖怪達が住む此方は普段と余り様子は変わらなかった。だが其れはよそから来た者達から見た印象だけで有り以前住んでいた赤芽からすれば何やら普段より活気があった。

「~~と言うことで今地上はお祭り騒ぎってわけ。」

「成る程ね、だから地上の方も何か騒がしかった訳ね。けど、見たこと無い珍しい面ね、そんなの見たこと無いわよ訪ねてきたと思ったら捜し物を為に来ただけなんてあぁ、妬ましい。」

旧都の手前に掛かっている橋の上で赤芽は知人であるパルスィと話していた。此処で二ツ岩マミゾウの見たという不思議な面の事について何か分かれば彼女が苦手としている人物、星熊勇儀が居るであろう旧都中心部に行かなくて済むと考えたからだ。

「そうか、見たこと無いか、嫌だな~中心部まで行くの、勇儀さんと遭遇すると面倒臭いんだよなあの人。」

ハァと溜息をつく赤芽、そもそも彼女が苦手としている星熊勇儀は旧都の大通り沿いにある居酒屋によく出没為おりたいていの場合は近くにある赤芽の師である刃の部下が経営為ている賭場で大儲けして陽気に成っており、知り合いを見かけたら声をかけて酒を飲ませようとしてくるので余り絡み酒が苦手な赤芽からすれば非常に面倒臭いのだ。

「、、、私は見ていないけどさとりはどうかしらね?何時も引き籠もってばかりだけど珍しい物なら地霊殿に有るかも知れないわよ?」

「ああ、彼処か、確かに彼処なら珍しい物を拾ったこいしがさとりに見せようと持ち帰ってる事も有るのか。」

地霊殿、旧都の大通りを抜けた先に有る西洋風の大きな屋敷で相手の心を読む妖怪、覚の姉妹、古明地さとり、こいしが住んでいるのだ。普段から旧都の中でも静かな場所で屋敷内部には古明地姉妹の他にも姉であるさとりのペットの動物や色んな所から姉に見せようと妹のこいしが持ってきてそのまま屋敷内に放置されている様々な珍しい品々が有る。

さて、今の所赤芽とパルスィが会話しているのだが赤芽と一緒に来たこころからすればこの場所は初めて訪れる賑やかな場所で有りそんな雰囲気に誘われた彼女は何も言わずふらふらと旧都の方に歩いて行ってしまった。

「~~~ってあれ?、ねぇパルスィ」

「?何よ?」

「僕と一緒に此処に来た薄いピンクの髪をしたお面を頭に付けた子、いつの間にか居なくなってるんだけど」

「ああ、その子ならあんたが何か考え事してるときに提灯の光に誘われる虫みたいに中心部の方にふらふらしながら行ったわよ。」

「!!嘘でしょ!?あいつこの辺りじゃ見ない顔だから絶対絡まれるやつだよ!、ああもう、なんで勝手に行くかな!?」

赤芽は面倒臭そうに頭を掻き毟りながら旧都に向かう。恐らく此から来る面倒事に巻き込まれることを予想しながら。

「えっと、其れじゃあありがとねパルスィ!今度一緒に飲もうね!」

手を振りながら急いで中心部に向かう赤芽、その後ろ姿を見ながらパルスィは溜息をついた。

「ハァ、相変わらず考え事を為てると周りが見えてないのは変わらないのね。ああそんな変わらないあんたが妬ましい。」

パルスィは誰に言うでも無く橋の下の川に向かって愚痴を零した。




どうもお久しぶりです、苦労バランです。前回の投稿から気づけば一ヶ月経ってました。此には自分が驚いています。
さて、最近ハイスクールddの二次小説のネタを考えていたりするデスヨネー(本作が完結していないのに全く自分ながら阿呆ですね。)
其れでは前書きでも述べましたが東方鍛冶禄を此からも宜しくお願いします。


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宗教戦争異変六

台風が猛威を振るう中投稿です。
前回の投稿から数日経ってる。
台風の勢力圏に住んでる方は気をつけて。


旧都中心部

其処は彼方此方の店から賑やかな声が響き渡り店の中には酒を飲み陽気に成っている旧都に住む妖怪や鬼がどんちゃん騒ぎを為ている。其れなりに広い旧都の中でもこの辺りは飲み屋街に成っており、何時も1日の終わりに飲みに来る客達で賑わっている。だが今は普段とは違い賑やかと言うよりも騒がしいと言う方が合っている状態だった、地上で厭世感が広まっている一方で気楽な物や厭世感に囚われる心の弱い者が居ない旧都では地上で起きている異変は関係なく何か上で起きてるなという認識でその事を肴にして酒を飲み者が大勢居たのだ。そんな者達の中1人ふらふらとあっちこっちをキョロキョロ為ながら歩いているピンク色の髪をしお面を着けた少女、こころは周りの物珍しさに辺りを見渡しながら歩いていた。中心部の喧騒に誘われて一緒に来ていた赤芽に何も言わずにふらふらとまるで誘蛾灯に誘われる蛾のように来てしまったのだ。直ぐに黙って来てしまった事に気づき戻ろうと道を引き返したのだが道中にある店の賑やかさに気を取られ気づけば元来た道からずれて別の道に来てしまったのだ。其処からは周囲の店を見つつどうにか戻ろうと為ている。だが、こころが居ないことに気づき赤芽も中心部の方に探しに来て地味にすれ違ってしまっていることにお互い気づけなかった。

「、、、どうしよう。、、、完全に迷った。」

道の端で途方に暮れるこころ、元々は自分の捜し物に付き合って貰った友人からはぐれないようにと釘を刺されていたのに自分からはぐれて迷った今の状況に落ち込んでいた。 

「、、、このままじゃ、、、希望の面を探せない」

すると。

「お、ねぇねぇ其処の彼女!今暇?」

「暇なら俺たちと一緒に飲もうぜ!」

落ち込んでいるこころに話しかけたのは如何にも酔っているのが分かり易いほど頬を赤くしている若い鬼の青年2人だった。いきなり知らない人に話しかけられたこころは固まる。

「え、、、いや、、、その、、えっと、、」

「よく見るとこの辺りじゃ見ない顔じゃん!」

「おぉ!ほんとだ!可愛い子だ。」

そんなこころの様子に気に掛ける様子は無く飲みに誘う2人組、すると。

「おいこら!!僕の友人をナンパするな!酔っ払い!!」

こころと酔っ払いの間に滑り込むように割って入ったのは赤芽だった。

こころを探して中心部まで来た赤芽は旧都に住む知り合いに聞き込みをして途中勇儀に絡まれる事になったがどうにか逃走しこころを探していて酔っ払いに絡まれる彼女を見つけたのだ。

「おお?これまた可愛い子が来たねぇ、ねぇねぇ君もどう?お兄さん達が奢るよ?」

「誰が酔っ払いと飲むか!。生憎僕らは別の用事があるので!行くよこころ!」

こころの手を引いて立ち去ろうする赤芽だが、酔っている2人組は赤芽達の進路を塞ぐように立ちはだかる。

「おぉっと逃がさないよ?」

「しつこいな、あんたら、一度痛い目見なきゃ分からんかこのy「おい、俺の連れ達に何かようか?」!?」

ヘラヘラと笑いながらにじり寄ってくる2人組に苛ついた赤芽が腰に差した刀を抜こうとすると2人組の肩を誰かが叩いた。2人組の後ろに立っていたのは赤芽の鍛冶の師匠である刃だった。




台風で外が凄いことに成りつつある光景を見つつこっそり投稿
次回もお楽しみに。


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宗教戦争異変七

ざっと二週間ぶりの投稿です。気が向かなかったとか話が浮かばなかったとまあ言い訳はさておきどうぞ


「?あぁん、何だよ兄ちゃん俺たちに何か用かよ?」

酔っ払い2人は後から自分達の肩を叩いた人物を睨みつける。彼が編み笠を被っていることと2人組が酔っ払っていることから強気に成っている模様だ。

「用も何も其処の赤い髪の子と薄桃色の髪の子は俺の連れでな?その子達に何か用か?と聞いたんだ。」

丁寧に酔っ払い2人組に要件を告げる刃、2人組の視線が自分に集中為てる為その間に赤芽に目線だけで立ち去るように促している。

「!、行くよ、こころ」

「え、う、うん」

お互いの手を繋ぎながら立ち去る赤芽とこころ、その2人の後を追おうとした酔っ払い2人組の進路を塞ぐように立ち塞がる刃。

「あん?、おいこらどけや!」

「何言ったろ。あの2人は俺の連れだと、あの2人に用が有るなら俺が聞くぞ?。まあ最も酔っ払っていい気分の時にこの辺りじゃ見ない顔を見つけたから声かけてあわよくばと言う邪な思いがあるだろうがな。」

自分達の考えていた邪な思いを暴かれて顔が赤くなる酔っ払い2人組、その内の片割れは自分らの思い道理に行かず考えていたことも暴かれてキレたのか殴りかかった。

「この!俺たちの邪魔すんじゃねーよ!ゴラ!、、んな!?」

殴りかかった鬼も其れを直ぐ傍で見ていた鬼も唖然とした。目の前の編み笠を被った見知らぬ奴に向けた拳は直ぐに掴まれたほかその腕ごと強く捻られた。

「!!!!!!痛ててててててててて!!!!痛ぇよ!離せやこら!」

「はぁ、全く縄張りの端とは言え酔って絡むのなら見逃してやったが余りしつこい奴は嫌いでな?見てるとお灸を据えたくなるんだよ。」

「な、何だよてめえは!?」

「うん?俺か?。そうだな、紅蓮鬼って名前に聞き覚えはあるか?小僧共」

紅蓮鬼と聞いた途端に酔っ払い2人組の顔が勢いよく青ざめた。紅蓮鬼と言う名は鬼の間では知らぬ者などいない程の知られている鬼で有り、嘗て地上に居た鬼ならば尚更聞き覚えはある名だった。

「な、な、な、、ぐ、紅蓮鬼!?何であの名高い鬼がこんな所に!?。」

「うん?、何だ俺が此処に居たら駄目なのか?」

「!!い、いえ!滅相もございません!。」

最早青ざめたを通り越し顔色が白に近い色に変化している2人組、何せ見知らぬ少女を見つけ声をかけたら更に見知らぬ赤髪の少女も現れてもしかしたらを期待したらまさかの伝説の鬼が現れたのだからこうなるのもやむなしなことである。

「そうかそうか、ならば此奴を連れて立ち去れ?。」

今まで捻っていた鬼の腕を放し片割れの方に放る。やっと腕を解放された鬼は腕を擦りながら刃から距離をとる。

そのまま2人組はとっとと立ち去った。

「やれやれ、最近はあんなのが増えたな。はぁ。さてバカ弟子が何をしてるのか聞かなければな。」

刃も先に立ち去らせた自身の弟子の後を追い立ち去った。




※因みに刃が旧都にいたのは、地上で起きてる異変に地底の奴らが関与しないように勇儀とさとりに釘を刺しに来たからです。
いやーお久しぶりです。苦労バランです。気が向かずなかなか更新せずすいませんでした。最近バンドリに嵌まってしまっていて昨日アプリダウンロードしてやっていて書いてませんでした。本当にすいません。
次回もお楽しみに


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宗教戦争異変八

不定期更新タグを付けようか悩むこの頃。
冬に成って寒くなってきましたね。



「「ハァハァハァハァ」」

先程酔っ払い2人組に絡まれた路地から少し離れた場所で荒い息遣いに成っている赤芽とこころ、酔っ払い2人組が追いかけてくることを考えて出来るだけ離れたところに行くため休み無しに走り続けたのだから。

「ハァハァ、此処まで来れば流石に追いかけてはこないでしょ。  大丈夫?こころ?」

「ぜぇぜぇぜぇ、ちょっと待って、ハァハァハァ」

何気に体力がある赤芽と違い余り体力が無いこころからすれば休み無しに走り続けたことは相当疲れることであったようで、息切れすら起こしている。

「全く、体力無いなぁ。そんなんじゃ厄介な奴に目つけられたら逃げられないよ?。」

「そんなこと、ゼェゼェ言ったって、ゼェゼェ普段そんなに走らないんだよ?ゼェゼェ 普段は浮いて移動為てるから。」

未だ膝に手を付いて息切れを起こすこころを見て呆れる赤芽、すると。

「お、此処に居たかバカ弟子」

赤芽の背後から彼女の頭に手を置いて現れたのは彼女の鍛治氏としての師匠であり、先程酔っ払い2人組の相手をしてくれた刃であった。

「!師匠、先程は有難うございました!。」

「おう、別に気にするな。」ワシャワシャ

「何で僕の頭を撫でてるんです?」

彼は赤芽の背後から現れた後ちょうど良い位置に有ったのか彼女の頭に手を置いてそのまま撫でていた。その事を疑問に思い手が置かれてるため頭を後に逸らすことが出来ず自然と上目遣いに成ながら聞く赤芽。

「ウグ  其れも気にするな。」ポンポン

弟子であるとは言え赤芽は美少女であり並大抵の男なら上目遣いをくらったら欲に負けて襲いかかりそうに成るほどには可憐な少女である、そんな可憐な弟子の上目遣いを至近距離でくらった刃は心の中で薄ら出て来た鬼としての欲を押さえ込んで彼女の頭から手を放した。

「、、、赤芽、その人は?」

先程まで息切れを起こしていたこころは目の前での友人と見知らぬ男の様子を黙って見ており完全に空気になりかけていた。2人の話の邪魔に成らないように無言で見ていたのだが2人の話が終わったようなので見知らぬ男に少し警戒しながら友人に話しかけた。

「ああ、警戒しなくても良いよこころ、この人は僕の鍛治氏としての師匠の刃さんだよ!。とっても強いんだよ。」

自分の師匠を友人に紹介する赤芽の様子はとても誇らしいのか眼がキラキラ為ており少し子供ぽかった。そんな様子を見たこころと刃は少し笑った。

「改めて、此奴の師匠の刃だ、此奴の友人なら何かしらのことで関わるかもな。」

「秦こころ、面霊気、宜しく。」

「とりあえず、此処ではあれだ。近くに個室がある店が有るからそこに行くか。」

「ッハ!、師匠!奥さんが居ながら僕らを個室に連れ込むって「アホなこと言ってると何も奢らんぞバカ弟子」っえー!!冗談ですからー!!酷いこと言わないで下さいよー!!。」

軽く泣き喚きながら脇に引っ付く赤芽をあしらいつつ、後で眼をパチパチ為ているこころを連れて知り合いの店に向かう刃だった。

 




どうも、苦労バランです。雨の降る寒い日に家にこもりながら投稿です。地味にまた前回の投稿から二週間経っていて、この作品を待っている人がいるのかな?と思いつつ投稿しました。
では次回もお楽しみに。


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宗教戦争異変九

そろそろ心気楼編を終わらせたいこの頃。
ではどうぞ。


旧都の中心部から少し離れた閑静と為た通りに有る店にやってきた刃達、この辺りに来るまでに美少女2人を見た酔っぱらいが声をかけようとしてきたが笠で顔を隠した刃が少し笠を上げてその下から睨みつけた為顔を蒼くして大抵の酔っぱらいは引き下がって行った。中には其れでも声をかけようとしてくる猛者もいたが、刃が軽く威圧為た結果引き下がって行った。

「この店は俺の部下がやっている賭博場件料亭でな?。余り表沙汰に出来ないことを話すにはうってつけだ。」

そのまま店の中に入る刃達

「あれ?、笠は取らなくて良いんですか?師匠?」

笠を取らず店の中に入っていく事を疑問に思ったのか素直に質問する赤芽、その隣では不思議そうに首を傾げるこころ。

「ああ、さっきも言ったが、この店は俺の部下がやってる店でな下手に顔を隠さないで出入りすると面倒臭いのが湧くんだよ。」

面倒臭いの?っと首を傾げる赤芽。その様子を見た刃はお前は気にしなくて良いとさっさと店の中を進んでいく。途中ですれ違った店の従業員らしき女性は先頭を歩く刃を見て直ぐ分かったらしく丁寧に頭を下げたが、彼の後にいる2人を見た後はあらあらと言いながら少し含んだ笑みを刃に向けていた。

そのまま刃は無言で、後にいる赤芽とこころは興味深そうに周囲をキョロキョロ為ながら進むこと数分後。

「、、、この部屋で良いか」

とある部屋の前で立ち止まり部屋の襖を開けて入る刃、続いて入って良いのか分からず困惑する2人を見た刃は笠を部屋の端の壁に立てかけつつ2人に部屋に入るように促す。

部屋の中はごく普通の和室で有り中央に少し大きい机が置いてあり座布団が4つ引かれている。

「さて、此処は店の中でも奥に位置してる部屋だ。他人に知られたら拙い話なんかをするにはうってつけだ。バカ弟子、お前が首突っ込んでる事を洗いざらい吐いて貰うぞ?」

少しばかり笑顔で赤芽に話しかけている刃だが、少しばかり威圧感が出ており確実に黙秘は出来ない雰囲気に成っている。

「うぅ、そんな威圧為なくっても良いじゃないですか~僕は師匠に隠し事なんか出来ないんですから。」

 

少女説明中

 

こころの事情を聞いた刃は少し眉間にしわが寄っている何せ今地上で起きている異変の原因が目の前に居る付喪神が面を無くした事でありその結果厭世観が流行る自体に為っているのだ。

「はぁ、随分と面倒臭い事に巻き込まれてるな。しかし不思議なお面か、俺も見たこと無いな。さとりの妹も何処にいるかは分からんしな。」

刃の言ったことに落ち込む2人、その姿に罪悪感を感じたのだろう。ある1つの提案を為た。

「ああ、すまん。お前らがそんなに落ち込むとは思わなかった。此処で1つ提案があるんだか聞くか?」

その提案を聞いた2人は其れを実行することに為た。その後部屋の外で待機していたのか先程すれ違った女性従業員が料理を持って待機為ており、料理を堪能した2人は地上に戻るため店を後にした。

 

刃side

「ふぅ、全く食いつきすぎだろ。」

赤芽とこころの2人が立ち去った後1人残っていた刃は料理の載っていたお盆を片づけた女性従業員が出したお茶を飲みつつ、先程の光景を振り返っていた。

(彼程落ち込んだと言うことはここに来る前に色んな所を探し回ったのだろうな。見てられずあんな提案をしたが成功する確率など低いぞ。)

お茶を飲みつつノンビリしていると。

「主様」

彼の背後に現れたのは先程料理を持ってきた女性従業員だが、雰囲気は先程とは違い額には角が生え格好も先程は淡い翠の浴衣を着ていたが今は紅い甚平に変わっており、露出為ている手首から腕にかけては鳥のような羽が生えている。

「来たか紅」

紅い甚平姿の女性-紅はこの店を経営為ている人物で刃の部下の一人だ。

「はい、其れで何かご用でしょうか?」

「ああ、俺の弟子が恐らく明日の友人と共に博麗の巫女に戦いを挑む。見守ってくれないか?」

命令というよりは頼み事に近く成っている自身の主の問いに先程自分が造った料理を美味しそうに食べていた赤毛の少女と薄桃色の髪をした少女の事を思い出しながら少し微笑む紅、

「分かりました。今から地上に向かい見守りましょう。」

「すまんな、紅」

最後まで顔を上げず姿を消す紅、再び部屋は刃のお茶を啜る音だけが響いていた。




そろそろ心気楼編も終幕が近づいてきました。最後に登場した紅さんは実は、当初は出す気は無かったのですが、ある特撮の敵キャラを見て気づいたら出してました。
↓紅の設定
名前 紅
種族 鳥鬼(鳥の特徴を持つ鬼で飛行能力がある)
能力 鳥を操る程度の能力
旧都の端にある賭博場件料亭の主で刃の部下、心優しく旧都で居場所のない妖怪を店の従業員として招き入れている。
(因みにモデルは仮面ライダーゼロワンのドードーマギア改です。)
では次回もお楽しみに。


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宗教戦争異変十 前

今話と次話で宗教戦争編は終わりです。
其れではどうぞ


人里 夜

日中では宗教家同士の戦いを見物して賑やかだった人里も人々が寝ている時間ではとても静かだった。だが、人1人もいないはずの時間帯で有るにも関わらず人里内は人影が彼方此方に溢れていた。人影が彼方此方に溢れているならば其れなりに騒がしくなるはずだが、可笑しいほど静かすぎている。何故なら家屋の外に出ている人々は白い面を被っておりその眼の部分に当たる穴から覗く人々の眼には生気が感じられず不気味なほど何もせずただ立ちすくんでいる。

そんな人々の上、人里内で浮いているピンクの髪で周辺にお面を浮かせている少女、こころと彼女の近くの建物の屋根に立っている背中に木箱を背負った赤毛の少女、赤芽の2人組は何かを待っていた。

「、、、」

「、、、ねぇ、赤芽?」

「何?」

「本当に来るの?、その、博麗の巫女?は」

「うーん、僕も余り対峙為たこと無いから分からないけど師匠曰く、異変の元凶が居たら退治しに来るんだってさ。」

「ふーん、そうなんだ。」

この2人が人里に居るのは旧都で赤芽の師匠である刃がお面の事を知らなかったお詫びとして挙げた妥協案が理由で有る。

(確かにお面の事は知らないが、恐らくこのまま探し続けても見つかるどころか先に宗教家達が異変の解決を先行させて捜す所の話じゃ無くなるぞっておいおいそんなに落ち込むなまだ話は終わってないんだぞ?。いいか?よく聞けよ?恐らくの話だが既に異変解決に動いてる宗教家は居るはずそして其奴らは何れ異変の元凶が其処にいる霊面気であり、其奴の仕業と思い退治しに来るだろうな。そこでだ、人里で何かしらを起こして其処に駆けつけた博麗の巫女に退治されれば地上で蔓延為ている厭世感はある程度収まるだろう。そうすれば後はノンビリさとりの妹を捜して希望の面を返して貰えば丸く収まるだろう。  うん?何でそんなに怯えてるんだ?、、はぁ確かに退治されろとは言ったが別に死んでこいとは言ってないだろう。昔と違って今はスペルカードで戦うだろ?そのルールに従えば死にはしないだろう。まぁ、多少は痛いかもしれないがな。 ええぃそっち九十九神は兎も角お前は一度スペルカードで戦ったことあるだろうが!バカ弟子!)

そんなこんながあり2人は旧都から急がば回れの如く地上に戻ってきて夜に成るのを待った、こころの方は少し乗り気では無かったが赤芽がスペルカードルールで退治されるか本当の意味で退治されるかと聞いたところやることに為た。その後夜になり里内で見回りを為て起きている人に見つからないようにこっそりと里内に忍び込みこころの感情を操る能力で人々を無関心にすることで其れに感づき駆けつけた博麗の巫女に退治される寸断である。

「、、そう言えば、どうして赤芽は付き合ってくれるの?」

「うーん、まあ強いて言えば偶には戦いたかったからかな?。一応僕って一本だたらって言う妖怪だしさ、言っちゃうとさ正直今のこの状況に気分が高揚為てるんだよね。アハハ」

苦笑為つつ後頭部を掻く赤芽からは確かに少しばかり興奮為ている感情を読み取る事が出来たこころは納得したらしく、それ以降は何も聞かなかった。2人がそうして待ち構えていること数分後、2人の目の前に紅白の巫女服を着た異変解決の専門家である。当代博麗の巫女博麗霊夢が現れた。

「やっと見つけた。あんた達ねこの異変の元凶は」

問い掛けているように見せて片手に持つお祓い棒を赤芽達に向けており確実に2人が異変の元凶で有ると決めつけている。その事にこころは兎も角赤芽は苦笑を隠せなかった。

「アハハ、正確には起こしたくて起こしたわけじゃ無いんだけどなー。まぁいっか。」

そう言いつつ背負った木箱を立っている屋根の片隅に置いて片手にカードを具現化させ構える。其れを横目で見たこころも自身の周辺に青い炎を纏ったお面を展開しつつ何処からか出した薙刀を構える。

「さて異変の主犯じゃ無いけど、友人が倒されるのを黙って見ているほどアホじゃ無いから全力で抗わせて貰うよ!。行くよ!こころ!」

「うん!」

赤芽は具現化したカードの有る片手とは逆の手から鬼火を投げつけこころは薙刀で斬りかかる。それに対して霊夢は片手のお祓い棒で薙刀を止めつつもう片方の手で札を投げつけ鬼火を相殺する。下に居る里人達には当たらないように工夫しながら。その様子を少し遠くから見つめている存在に気づくことは無く。




どうも苦労バランです。東方projectの二次小説である本作で初めて原作主人公博麗霊夢が出せました。因みに他の宗教家達は道中にて霊夢にボコボコにされました。
其れでは次回もお楽しみに。


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宗教戦争異変十 後

どうも、本当にお久しぶりです苦労バランです。
色々と次話の内容がまとまらず思いついたらでいいやと思い放置してたら年と年号を越しましたね。ア、ハハハ
(苦笑)此から不定期更新タグつけた方が良いですよね。
ではどうぞ


意図せず今回の異変の黒幕と成ってしまった秦こころと赤芽が人里にて異変解決に来た博霊霊夢と対峙しているその頃、里から少し離れたところの木の上からその光景を観察している人影があった。周囲に溶け込むように気配をけしているその人影は、赤芽の師匠である刃の頼みで旧都から地上へ向かう2人の後をこっそりつけてきた紅である。彼女は2人が何のために里に入りわざわざ巫女が来るような真似をするかは知らないが主からの頼みである何かあれば手助けしてやって欲しいと言うことをするため里が見やすくあまり離れていない木を選び向こうから見付からないように2人を観察していたのだ。そんな事情が有りつつも彼女の視線の先では巫女との戦いが少し激しさを増していた。

 人間の里

ヒュン! ヒュン! キン! キン!

「「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」」

博霊夢との戦いは少し赤芽達に分が悪くなっていた。幾ら赤芽達が鬼火を放ったり薙刀で切りつけても目の前の巫女は鬼火をひらりと躱し、薙刀を手に持つ陰陽棒で簡単に防ぐのだ。しかも此方の攻撃の合間を縫って御札や霊弾を撃ってきていているので其れで攻撃を防がれること既に数回、2人の体力は相当削られていた。

(此が異変解決の専門家博霊の巫女。確かにこの強さじゃ勇義さんが負けるのは当たり前だよ。けど本当に何あの棒!?本当に只の棒?さっきからこころの持つ薙刀を防いでるけどどうなってんの!?)

「うん?。もしかしてもう終わり?それなら今度はこっちから行くわよ」

かったるそうに陰陽棒を構えて2人の方へ突っ込んできた。

「うわ!?」

「!!」

赤芽は飛び退き、こころはその場から後ろに下がることで突撃を躱す事に成功したが。

「甘い」

宝具「陰陽鬼神玉」!!

「!な!?」

後ろに下がることで突撃を躱したこころだが霊夢は其れも想定していたようでそのままこころに近づき懐から出したスペルカードを発動し、突然現れた大きな陰陽玉をこころに投げつけた。投げつけられた陰陽玉はそのままこころに直撃した。陰陽玉をぶつけられたこころは体制を立て直すことも出来ず地上に落とされた。

「!?こころ!?。この嘗めるな!!」

炎符「炎刀紅椿」!!

「!!へぇ、また変なものを」

赤芽の周りに炎の付いた短刀が回転しつつ現れ彼女の腕が霊夢の方に向けられると回転しながら霊夢の方に飛んでいった。其れを見て少し驚きつつ慌てること無く冷静に動きを見つつ躱していく。

「何?この程度?。此じゃぁ大道芸にも成らないけど?」

「ふん、その油断が命取りだよ!!」

「?。!!っち」

キン! キン!

背後から飛んできた短刀を躱し或いは弾いて対処する霊夢。だが、弾かれても再び霊夢の方に飛んでいく。

「!!此は面倒臭いわね。」

短刀群を躱しつつ札を構える霊夢、その札を自身の周囲に飛ぶ短刀に投げつけた。短刀と札がぶつかり合い小さな爆発を起こし短刀群は下に落ちていった。

(っち。随分簡単に対象為れたな。さて此からどうするか。、、、変に近づけばスペルカードで叩き落とされるし。どうするってうお!?)

少し赤芽が考え込んでいると問答無用とばかりに札が大量に飛んできた。慌ててそちらの方向を見ると再び陰陽棒を構えながら霊夢が突っ込んできていた。

「これで終わりよ!!」

(まっず!!ってあれ?。あれは)

憂面「杞人地を憂う」!!

突っ込んできていた霊夢の背後からお面を投げつけるこころの姿があった。

「!?このってな!?」

後ろから飛んできたお面を弾いた霊夢だが突如として彼女の下から霊気を纏ったお面が流れていき霊夢を攻撃した。此は予想出来なかったらしく少しダメージを負う。

「こころ、無事だったの?」

「うん、何とか」

少しばかりボロボロに成っているがそれ以外の傷は無いように見えるこころ、その顔は少しどやっと為ているようにも見える。

「やってくれたわね。」

2人が聞こえてきた声の方に振り向くと少しボロボロに成った霊夢がいた。その顔は少し苛ついているように見える。

「もう颯々と終わらせる。」

陰陽棒を構えると霊夢から尋常成らざる気配が漂ってきた。

「!?此は何か拙そう。一気に決めるよ!こころ!」

「うん」

「「はぁぁぁぁ!!!!」」

こころが薙刀を赤芽が腰に差していた刀を抜き一気に霊夢に斬り掛かる、が。

「夢想天生」

2人の攻撃を霊夢が陰陽棒で弾いた途端その姿が消えて、2人の周りを大量の御札が囲む。

「「、、、へ?、、、」」

2人が自分達の周りを囲む御札に唖然為ていると、一気に御札が2人に殺到した。

「うわぁぁぁぁ!!!???」

「、、、嘘」

2人は抵抗するまもなく落とされた。

 




|ω・`)チラ
長く放置してたすいませんでした。
此にて東方心綺楼編はエピローグを遺して終了です。次話はできるかぎり近日に投稿します。
本当にごめんなさい!!
次回もお楽しみに。


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宗教戦争異変 エピローグ

どうも、緊急事態宣言が解除されても相変わらず外にあまり出ない苦労バランです。今話以降の話はいつ出来るか未定なのであしからず。
では、どうぞ


幻想郷で厭世感が蔓延して数日後、あっちこっちで行われていた宗教家同士の戦いは当初は大盛況を見せていたが博霊の巫女が黒幕を退治して数日が経った頃その賑わいは陰りを見せていた。

博霊神社では毎日のように能楽が行われており、異変の黒幕である秦こころの精神が安定しているためか彼程騒がれていた厭世感に関する話は薄れ始め人々の興味は神社で行われている能楽の方に行くのはさほど時間がかからなかった。そんなさなか里から少し離れた雑木林の中に存在する家屋の中で赤毛の少女 赤芽は以前近くで出会った青年花緑から預かっていた刀を改めて見ていた。鍛治氏である彼女だが研ぎ師と為ても実力はあり基本的に友人限定であるがボロボロな刀を打ち直したり研ぎ直したりすることもある。ただ研ぎの方はかなり繊細な作業に成るため研ぐ前に一度物の状態を見て確認する必要がある。

(うーん、刃の状態としてはあまり良くないなあ、結構ひびが入っちゃてるしあっちこっち刃が刃こぼれ起こしちゃってるし、此は研ぎ直すより打ち直すか、それか新しく刀を作った方が速いかもしれないなぁ。うーん、あまり研ぐのは上手くないんだよなぁ、師匠と違って)

一通り唸りながら刀を見ていた赤芽だがそのあまりにも刀の状態の悪さに頭を抱えざる得なかった。何せ預かった刀はそもそも保存状態が良くなかったのかかなり刃が劣化為てる上に血を拭き取らず放置したのか空気に触れ錆びた血が刃全体に付いており所々ひびが入り刃こぼれも起こしている。今まで師の元で色んな刀を見てきていた赤芽であるがここまで状態が酷い刀は初めてだった。これ程まで状態が酷いと打ち直すに為ても研ぎ直すに為ても刃自体が耐えられず修復するどころか折れるか砕けてしまう可能性が有るのだ。

「、、、あの人には悪いけど此は僕の手には負えないかも。一旦師匠の所に持ってくのも手かな」

自身の師である刃ならばこれ程までにボロボロな刀でも直すことは可能だろうと思いつつ見ていた刀を慎重に鞘に収める。よく見れば鞘の方もボロボロであり鞘口の部分は黒く成った血らしきものが付着している。

鞘に収めた刀をこれまた慎重に近くの棚に置いた。彼程までボロボロだと鞘に入れていてもある程度の衝撃を受けたら簡単に砕けてしまうからだ。

「さーてとあの刀は後で師匠の所に持っていくとしてどうしようかな。」

体を伸ばしつつ鍛冶スペースから居住スペースの方に行くと。

「あ、姉様お疲れ様」

其処には机に和菓子とお茶を置いている夜兎がいた。以前赤芽が大怪我して以降、夜兎は率先して家事などを遣るように成った。それなりに家事は仕込まれていたのか最初は少し覚束なかったが今では1人である程度は出来てしまうほどである。

「お、何か甘い匂い、お団子かな?。」

「うん、里で美味しいって評判のお団子屋さんの.前にお使い行ったときに買った」

「へー、じゃあ一緒に食べようか」

「うん!」

その後2人は団子を堪能した後ノンビリ喋りながら過ごした。こうして宗教戦争異変は緩やかに収束していった。ただ幻想郷で厭世感が蔓延していたときに、幻想郷のあちらこちらで血塗れの妖怪の惨殺死体が発見されたという不穏な空気を遺して。




東方心綺楼のこと少ししか触れてねぇー。
どうも前回の投稿から軽く10日過ぎてどうにか投稿した苦労バランです。自粛中に書く時間あったなと現在反省しております。また東京は少しコロナが増えてきましたね。作者は東京に近い県に住んでるので割と心配してます。
くらい話はさておきそれではまた次回をお楽しみに。


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