俺のグランチャー (汚いぶらぼぅ)
しおりを挟む

俺とグランチャー


俺のグランチャーの扱い方、YESだね!


裏切り者である伊佐美 勇の確保または殺害のため、深海7000mのオルファン格納庫でカナンはグランチャーに乗り込み、出撃準備を整えていた。

 

 

「カナンの出撃は中止だ!」

 

 

「なんて言ったの?」

 

 

グランチャーのコクピットから顔を出し、カナンは疑問の声を上げる。それに答えるよう、リクレイマーの男が叫ぶ。

 

 

「ジョナサンとオレノが出る。カナン機は待機だ。」

 

 

「シラーとオレノの馬鹿も連れて行くの?」

 

 

カナンはジョナサン機の方を見て呟く。

 

 

「オレノ!シラー!ノヴィス・ノアのブレンパワードが動いている。覚悟が要るぞ!」

 

 

ジョナサンは出撃準備を整えるために、グランチャーのコンソールを調整しながら、オレノとシラーに忠告する。

 

 

「わかってるジョナサン・グレーン!俺のグランチャーは最強だ!」

 

 

忠告を受けた男。オレノ・オレオ・トッティは自信満々に答える。

 

オレノの身長は高く、茶色の髪に明るい緑の瞳、胡散臭さを絵に書いたような顔をしている。

 

オレノのその顔にはいやらしい笑みが浮んでいる。

 

アンチボディであるグランチャーのコクピットに座りながら、ユラユラとその身を揺らし、手首足首をグリグリ動かしている。

 

その様子は、楽しみで楽しみでしょうがないという気持ちがにじみ出ているようだ。

 

 

「馬鹿オレノのグランチャー自慢はなぁ。もういい加減聞き飽きましたよ。」

 

 

ジョナサンは肩を竦め、呆れたようにため息をつく。

ジョナサンはかれこれオレノと3年ほどの付き合いだ。

いつの間にかオルファンにいたオレノとなんだかんだ友人となり今に至る。

たまに友人となったことを後悔することもあるが、概ね良好な友人関係である。

 

 

「うるさいよ!最高なんだ、俺のグランチャー。わかっているだろうジョナサン。俺はわかっているさ。」

 

 

「出ましたよ、いつもの押し付け。グランチャーグランチャーばかり言って、オルファンのことなーんも考えてない。リクレイマーの風上にも置けないやつ。」

 

 

大声で己のグランチャー自慢をするオレノに、ジョナサンは笑いながら返事をする。

 

 

「はいはい、馬鹿やってないで行きますよジョナサン。オレノ。」

 

 

何時ものやりとりであるため、シラーは呆れながら出撃の催促をする。

 

 

「わかっているさシラー。よし、注水してくれ。」

 

 

ジョナサンの命令により、注水が開始される。

 

注水された海水に晒されるグランチャーの数は5機、その内1機は黒を基本色に一部白いラインが入った機体色をしている。

 

その機体がオレノの機体。オレノ・グランチャーである。

 

 

「グランチャー。帰ってきたらピカピカに磨いてやるからな。一緒にご飯も食べて、一緒に映画鑑賞して、一緒に寝て・・・それにキスもする。」

 

 

「相変わらずキモイなオレノ。ある意味尊敬だな。」

 

 

グランチャー愛と頭のおかしさが突き抜けてしまっているオレノは、

己のグランチャーにキモいことを語りかける。

 

それを聞いてしまったジョナサンは身震いし、ウエッと吐くふりをする。

 

 

「注水は終わったな。よし、これ以上オレノの怪奇発言を聞いてられないね。ジョナサン・グレーン出るぞ!」

 

 

「グランチャー!俺頑張るから。君のオーガニック的なパワー、最大限に引き出すから。俺のオレノ・グランチャー行こう。」

 

 

「気持ちわるいよオレノ!シラー・グラス出る!」

 

 

次々と5機のグランチャーはオルファンから出撃し、海中を浮上していく。

 

リクレイマーグランチャー部隊はオルファンのために今日も行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

第一話 俺とグランチャー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アンチボディの反応は四つだと言うのか!?

そんな機能不全のブレンパワードごときでぇ!」

 

 

勇を追い、たどり着いた場所にはブレンパワードが4機。

ジョナサンは目を見開き、叫びながらグランチャーで突貫する。

 

 

「粗っぽいぞジョナサン!グランチャーは丁寧に優しく愛でるように扱え!」

 

 

突貫するジョナサン・グランチャーを追いながら、オレノは叫ぶ。

 

オレノの実力はジョナサンに負けてはいない。

いざ戦闘技術となればジョナサンが上回るが、純粋な操縦技術ならばオレノが上回る。

一挙動ごと丁寧に、グランチャーを労わるような操縦はあのクインシィ・イッサーも一目置いている。

もっともオルファンよりグランチャーであるオレノの行動や言動により、クインシィのオレノに対する総合的な評価は低い。

 

 

「ジョナサンにシラーか!それに黒と白のグランチャー・・・オレノ・オレオ・トッティか!?」

 

 

「勇?オレオ取ってほしいの?今手元にはないわ。」

 

 

相手のグランチャーから、やって来たリクレイマーが誰であるかが分かる勇は、ブレンパワードに持たせたマイクロウェーブ発生器を構え、起動させる。

 

その後ろで宇都宮 比瑪はポカンとした表情で、見当違いの事を伝える。だいたいオレノの名前が悪い。

 

 

「敵は殲滅してぇえ!」

 

 

「裏切り者を倒すのに、ジョナサンが出る事はない!」

 

 

ジョナサン・グランチャー、シラー・グランチャーはソードエクステンションを構えながら突貫する。しかし、ユウ・ブレンの持ったマイクロウェーブ発生器が起動し、グランチャーに搭乗しているパイロットにダメージを与える。

 

 

「ぐっ!?頭痛かぁ!?」

 

 

マイクロウェーブのダメージを耐えながらジョナサン・グランチャーはソードエクステンションからチャクラ光を弾丸とし、射撃を行う。

 

他のグランチャーはシラーを含め、パイロットのダメージで操縦がおぼつかない。

 

 

「今叩くんでしょ!ブレンバーを使って!」

 

 

勇が振り向きながら、比瑪、ラッセ、ナンガに命令する。

 

 

「そっ・・・そっか!」

 

 

「確かに・・・黒いのがいないぞ!」

 

 

攻撃を加えようとしたラッセはオレノ・グランチャーが見当たらないことに気づく。

 

 

「一機いない?どこなの?」

 

比瑪は急ぎ周りを見渡すが、黒いグランチャーは見当たらない。

すると、ヒメ・ブレンに影が指す。

 

 

「そこの可愛いアンチボディちゃん!俺とグランチャーの相手をしてもらうよぉ!!」

 

 

ヒメ・ブレンの真上から、黒いグランチャーがソードエクステンションで斬りかかる。

 

 

「上からくる?防いでブレン!」

 

 

間一髪ブレンバーによる防御が間に合い、ソードエクステンションとぶつかり合う。

 

 

「君のアンチボディは愛されているのが良くわかる!アンチボディの肌が他のとは違う。俺から見ても美しく見える!おっと嫉妬かいグランチャー?大丈夫!君が一番美しい。俺は君を愛している!」

 

 

「気味の悪い感覚・・・ぞわりとくる。ブレンが・・・キモがっている?」

 

 

鳥肌の立つような気味が悪い感覚に襲われ、比瑪は冷や汗を流す。

ヒメ・ブレンが力ずくでソードエクステンションを弾き飛ばすと、オレノ・グランチャーはすぐさま距離をとる。

 

 

「そう・・・俺の名前はオレノ・オレオ・トッティ!そして最強最高至高であるオレノ・グランチャー!名乗りを上げさせてもらおう。」

 

 

「すごくおかしな人ね・・・私は宇都宮 比瑪。この子はヒメ・ブレン。優しい子よ。」

 

 

お互いに空中で斬り合いながら言葉を交わす。ヒメ・ブレンはまだ実戦経験に乏しく、オレノ・グランチャーに押されている。まともな戦いになっている理由は、アンチボディ同士の空中戦に慣れていないからだろう。

 

 

「・・・これがブレンパワードの反発力。伊佐美ファミリーが木偶呼ばわりして破壊しようとする理由がよくわかるな。」

 

 

オレノはブレンパワードが予想以上の体力を持っていることを知り、このことを秘匿していた伊佐美博士に対して不信感を抱く。しかし、究極的には自分とグランチャーさえ一緒ならば、オルファンであろうと人類であろうと眼中にないため、不信感をだこうとも、リクレイマーとしてぶれることはない。

 

 

「将来的にはオレノ・グランチャーに匹敵するやもしれん。誇るんだよちゃん比瑪!ヒメ・ブレン!良くなるぞ。だが、オレノ・グランチャーはもっと激しく良くなる。」

 

 

「誰がちゃん比瑪かー!おバカ!」

 

 

チャクラパワーだけならばグランチャーの方が上であるが、オレノはその直感でブレンの可能性を感じ取る。宇都宮 比瑪とヒメ・ブレンは伸びる。

しかし、己のグランチャーが最強であることに絶対的な自身を持つオレノにとってはちゃんと褒めているかわからない言い方しかできない。

 

 

「比瑪ちゃん!そいつの言うことに耳を貸すな!おかしくなる。」

 

 

ユウ・ブレンがヒメ・ブレンとオレノ・グランチャーの間にバイタルジャンプで出現する。

そしてヒメ・ブレンを庇うようにソードエクステンションをオレノ・グランチャーに向ける。

 

 

「勇・・・グランチャーを捨てたお前が俺の前にぃ!」

 

 

勇に対して怒りを露にするオレノはソードエクステンションによる射撃で、ユウ・ブレンに攻撃を仕掛ける。

 

 

「・・・人類を滅ぼさないためだ。グランチャーには悪いと思っている。でもリクレイマーは間違っている。オルファンで人類を滅ぼしてしまえば取り返しのつかないことになる。わからないのかオレノ!」

 

 

「わかっていないのはお前だぞ勇!俺はオルファンとか人類とかどうでもいい!グランチャーを愛すことができればなぁ!それだけで満たされるんだよぉ!」

 

 

オレノの怒りに呼応するように、オレノ・グランチャーからチャクラエネルギーが噴出する。そのプレッシャーに勇と比瑪は圧倒される。

 

 

「オレノ!ジョナサンがやられたみたいだ。勇のブレンパワードは体力が高くなっている。二人がかりでかかるぞ。」

 

 

「ええんやで。」

 

 

シラーがオレノに合流し、ユウ・ブレンとヒメ・ブレンの周りを囲い攻めかかる。勇と比瑪は次第に追い込まれていく。

 

 

「比瑪ちゃん!くっつけよ!」

 

 

「狙えないよ。」

 

 

ユウ・ブレンとヒメ・ブレンが密着し、ソードエクステンションとブレンバーをカンカンとぶつけ合う。

 

 

「1・・2・・3!チャクラエクステンション!」

 

 

「シュート!」

 

 

その瞬間、2機から膨大なオーガニックエネルギーが放出され、周囲のグランチャーを吹き飛ばす。しかし、オレノ・グランチャーばチャクラシールドを全開にし、踏みとどまる。

 

 

「これが、ブレンパワードというのか。・・・良いね!」

 

 

オレノは笑う。ブレンパワードの・・・アンチボディの可能性を感じたからだ。己がグランチャーのパワーを最大限引き出せていない。

まだまだ俺とグランチャーは高みに登ることができる。

 

エネルギーの放出が収まると、オレノは吹き飛ばされたシラーを回収し、撤退する。

 

 

「勇!ちゃん比瑪!良いものを見せてもらった!リクレイマーは今回は引かせてもらおう!ではまたよろしく頼みます。」

 

 

高笑いをあげながら、バイタルジャンプを駆使して離脱するオレノ。

 

勇はため息をつき、変わっていないなと呟く。

その横で、「あっ!?オレノ・オレオ・トッティって名前かぁ。」と比瑪は納得した様子で手を叩いていた。

 

 

 

 





以下に注意

ごく普通のグランチャー乗りが主人公
オーガニック的な会話
エセ富野節
困った時はオーガニック的なゴリ押し


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

俺が強いんじゃない

「8歳と9歳と10歳の時と!12歳と13歳の時も僕はずっと!待ってた!!」
「な、なにを・・・?」
「グランチャーだろ!!」


彼は彼女に触れる。

 

彼女は恥ずかしがるようにその肌を震わせる。

 

それが愛しくて愛しくてたまらない。

 

彼はどうしようもなく彼女を愛している。

 

彼は一般的なリクレイマーのグランチャー部隊隊員。

彼女はとても特別なアンチボディ。

 

種の違いなどどうでもよく、そして彼は彼女に狂い、あらゆる物を捧げ、献身的に尽くしていた。

 

周りから何を言われようと、彼は彼女の愛に殉じ、生きて死んでいく。

彼女がいなくなるとすれば彼もいなくなる。

 

愛の方程式の解はいつまでも解けることは無く。

 

 

「グランチャー君はいつでも美しいなぁ。・・・いやお世辞じゃないさ本気だよ。君の身体のメリハリは美術館が逃げ出すほど優れている。両手足だってしなやかなのに力強く、抱かれたくなる魅力がある。憂いを帯びた顔だって俺の心の臓が締め付けられる。お尻だって・・・なに?スケベだって?ふふふそれだけ君が一番ってことさ。断言するよ。おっと恥ずかしいのかいグランチャー?恥ずかしがっている君も可愛いよ!あぁなんて酷いんだ君は!俺はもう君しか見ることができない!君は」

 

「黙りなさいオレノ・オレオ・トッティ!このクインシィ・イッサーの前でその怪奇発言・・・恥を知りなさい!」

 

 

オルファンのグランチャー格納庫で、グランチャーを磨きながら気味の悪い発言を垂れ流すオレノ。その場にいる人間はいつものことであるため、右から左へと聞き流す。

 

しかし、オルファンの規律を重んじるクインシィ・イッサー(伊佐美 依衣子)はそれを聞き逃す事はできない。

 

頬を歪ませ、心底嫌そうな顔をしながらオレノに注意を飛ばす。

 

それに対してオレノは、視線をグランチャーから外し、クインシィに向ける。

 

その目を細め、肩をすくめる。オレノはクインシィが嫌いでは無いが、少々堅物かつ短気過ぎる所は苦手である。

 

「何ですイッサー?プレート回収のノルマは既に達成していますですよ。今日はオフ。グランチャーに愛を囁く大切な日です。文句を言われるのは心外です。リクレイマー侵害です。俺のグランチャーが泣いてしまいます。」

 

クインシィの目には、オレノ・グランチャーは平気そうな様子、むしろ申し訳なさそうに見える。

 

「そうだ。貴様はプレート回収のノルマを達成している。しかし、だからといってグランチャーの格納庫で、人目を憚らず怪音波を飛ばすのはよくない!」

 

「愛は何よりも優先されます。俺とグランチャーは男と女です。」

 

「貴様のエゴを押し付けるな。全く、貴様の様な奴は見たことがない。」

 

聞く耳持たないオレノに対して呆れ果てるクインシィ。

そのままオレノ・グランチャーに近づき、そのボディに触れる。

 

「お前はとても愛されているな。羨ましくは無いが。」

 

クインシィは触れた場所から暖かな感情が伝わってくるように感じる。

それに対してクインシィは微笑む。何か感じた事の無いもの。心地よい物ではあるが、それが何か、クインシィはわからない。

グランチャー特有の鋭い感情ではない。

 

オレノ・グランチャーは特別である。

明らかに他のグランチャーよりオーガニック・パワーが上であるし、何年もの長い月日を過ごしたような成熟した何かを感じる。

抗体反応がとてつもなく低いオレノが、自在に操れる事もオレノ・グランチャーからの歩み寄りのおかげだろう。

 

伊佐美博士はそれに対して興味は無く、詳しく調べられた事はない。

しかしクインシィはそれが何か分かればグランチャー部隊の増強が可能であると考えている。

 

5年前。オルファンにバイタル・ジャンプでオレノとこのグランチャーは現れた。オレノの出自はすぐにわかった。一般家系出身の平凡な人間だ。しかしオレノ・グランチャーはプレート反応も無しに突然現れた事しかわからなかった。

 

「お前はどこから来たんだろうね。」

 

クインシィは微笑みを浮かべ、グランチャーを撫でる。

グランチャーが喜んでいると感じたクインシィは、オレノには勿体ないくらいの良いアンチボディだと思う。

 

 

「ああぁぁぁグランチャーがイッサーに寝取られるぅああああ!でも何この感覚?昂ぶる昂ぶる!めざめちゃうよぉぉ!到達して突破しゅるううう!そんなグランチャーも好きだああぁぁぁぁ!」

 

 

クインシーはオレノの顔面に右ストレートを叩き込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よおオレノ!聞いたぜ。クインシィに派手に修正されたみたいだな。」

 

ジョナサンが面白がりながらグランチャーの下で倒れ込んでいるオレノに声をかける。

オレノは虚ろな目で真下から見たグランチャーの美しさに見とれている。

 

「・・・ジョナサンか、イッサーの拳は効くね。まだ痛みで動けんよ。」

 

そんなオレノを見てジョナサンは腹を抱えて笑う。

 

「はっはっは!痛みで動けないんじゃあないだろう。下からグランチャーを視姦してるのが丸わかりだぜ。」

 

「バレたか。流石ジョナサン。」

 

オレノは名残惜しそうな表情を浮かべながら起き上がり、ジョナサンに顔を向ける。

 

「でっ何か用か?俺は今日オフなんだが、ジョナサンはプレート回収があるだろう?忙しいんじゃないか?」

 

ジョナサンはグランチャー部隊の隊長であるため、平リクレイマーのオレノと違い仕事量は多い。

オレノとジョナサンは休日が重なった時は一緒に遊ぶことが多い。

グランチャー一筋のオレノはその時だけ、グランチャーと別れて行動する。他のリクレイマーからしたら何故二人がそこそこ仲が良いのか不思議で仕方ない。

他には元リクレイマーである伊佐美 勇とも交友がある。

大体はオレノが勇に絡んでいただけだが。

 

「あぁ複数のプレートが見つかってな。ノヴィス・ノアの連中に先取りされる前に回収しなければならない。人手が足りんからお前に声をかけたわけだ。」

 

「イッサーにも言ったが俺とグランチャーはオフだ。いくらお前の頼みでもなぁ。」

 

「はっ!そう言うと思ったぜ。しかしな、グランチャー部隊の戦力増強は急務だ。ノヴィス・ノアには勇の奴もいる。」

 

ジョナサンの頼みに難色を示すオレノ。

しかしジョナサンは知っていたとばかりに笑い飛ばす。

 

「ノヴィス・ノアのアンチ・ボディを蹴散らせばお前とグランチャーが強い事を証明できるだろう?だから今後連中が出張ってくる時はオレノも出るべきだと思うぜ。」

 

「ジョナサン・・・間違っているぜ。」

 

「何・・・?」

 

表情を消し、ジョナサンの説得を否定するオレノ。

ジョナサンはそれに対して驚く。オレノはチョロいからこれで説得できると考えていたからだ。

 

少しの沈黙の後、オレノは口を開く。

ジョナサンはそれに対し息を飲む。

 

 

 

 

「俺が強いんじゃない。グランチャーが最強なんだ。ノヴィス・ノアの連中を叩きのめす事で、それを証明しよう。行くぞ俺のグランチャー!出撃する!」

 

「相変わらずチョロすぎねぇかお前。」

 

オレノはチョロかった。

 

 

 

 

 

第2話 俺が強いんじゃない。

 

 

 

 

 

「はっはぁー!一人で突貫とはとんだハリキリガールだぜちゃんヒメぇ!お前ら手をだすんじゃないぞ。俺とグランチャーでぇえ!」

 

「また貴方なの!?邪魔しないでよ!」

 

プレートを回収中にヒメ・ブレンに襲撃を受けたリクレイマーグランチャー部隊。

ヒメ・ブレンの攻撃により一枚のプレートが墜落する。

すかさず追撃を加えようとするヒメ・ブレンにオレノ・グランチャーが立ち塞がる。

 

「オレノ!俺たちは先にプレートを運ぶ。お前に殿は任せるぞ!」

 

ジョナサンはオレノにそう伝えると、他のグランチャーに命令し離脱していく。

 

「逃げるの!?待ちなさいったら!」

 

「俺のグランチャーを見ずにどこを見てやがる!もっと俺のグランチャーをミロォ!!」

 

オレノ・グランチャーはソード・エクステンションを使いヒメ・ブレンに切りかかる。しかし、ブレンバーを巧みに使う比瑪はその一撃を受け流す。

 

「貴方に構ってる暇はないのよ!早く追いかけなきゃ!」

 

ヒメ・ブレンはバイタルジャンプで距離を取りつつブレンバーによる射撃を試みる。一射二射三射と打ち続けるが、オレノ・グランチャーの堅牢なチャクラシールドに阻まれる。

オレノ・グランチャーは射撃に対して微動だにしない。それはオレノが己のグランチャーに絶対なる自信を持っているからだ。

 

「何てパワーなの?ブレンバーが効いてない。」

 

「そうだちゃん比瑪!わかってるじゃないか!俺のグランチャーのオーガニックエナジーはそこらのアンチボディを遥かに上回る!凄くない?」

 

「凄いのね貴方のグランチャー!私達も負けてられない!」

 

ヒメ・ブレンはバイタル・ジャンプを連続で行い、ブレンバーの射撃を交えながらオレノを翻弄する。

それに対しオレノは攻めに転じるべく、オレノ・グランチャーのオーガニックエナジーをソード・エクステンションに集中させる。

 

「ちゃん比瑪ぇ!やっぱり君のブレンパワード良いよぉ!俺のグランチャーも昂ぶってくる!もっともっと高みに昇ろうグランチャー!」

 

支離滅裂に叫びながらオレノは絶頂に近づく。

それに呼応するかのようにオレノ・グランチャーはソード・エクステンションを起点に光り輝く。これはオーガニックエナジーの光だ。

 

「何をする気!?・・・まさかチャクラ・エクステンション!?一人じゃ無理よ!辞めなさい!グランチャーがもたない!」

 

「一人じゃない!俺とグランチャーで二人だ!」

 

比瑪はオレノを止めようとするが、オレノは聞く耳を持たない。

 

「行くぞグランチャー!チャクラ」

 

オレノがチャクラ・エクス・テンションを放とうとした瞬間。

墜落したプレートが光りだす。リバイラルが始まったのだ。

突然のリバイラルに何を思ったのか、オレノ・グランチャーはオーガニックエナジーを抑えこみ、ソード・エクステンションを下げる。

 

「・・・戦いを止めろと言うのかグランチャー。君がそう言うのなら俺は従うさ。おーいちゃん比瑪。一旦休戦だ。リバイラルを見届けるぞ。」

 

「休戦・・・?貴方リバイラルが気になるの?」

 

休戦発言をしたオレノはグランチャーをリバイラル中のプレート近くに降ろす。

比瑪はあっさりと戦いを止めたオレノに戸惑いつつも、同じくブレンを地面に降ろす。

 

「グランチャーが降りてくる?オレノか・・・今はそれどころじゃないか」

 

コモドと共にイランダに乗り先に来ていた勇はオレノ・グランチャーが降りてくるのを確認した。

勇はオレノなら・・・いやオレノ・グランチャーなら悪いことはしないと考え、オレノを無視し、リバイラル中のプレートに近づく。

 

「勇の奴もいるな。・・・なぜブレンに乗っていない?いや、カナンが乗っているのか?」

 

オレノは少し離れた場所にいるユウ・ブレンを見やる。するとココクピットのハッチから顔を覗かし、リバイラルの光を見つめるカナンを見つける。

 

「・・・純粋なグランチャー乗りになれない男と女か。オルファンに居るときから辛気臭い顔してたからな。」

 

オレノは勇とカナンがオルファンにいた時を思い出す。

勇はずっとモヤモヤしたものを抱えこんでいたし、カナンは何処かやけっぱちになっていた気がする。

 

「・・・グランチャー、あいつらに何を期待しているんだ?俺が嫉妬しているだって?よくわかるね。」

 

オレノはグランチャーに語りかけながらリバイラルを見守る。

オレノ・グランチャーが皆に対して慈愛を持っているとオレノは思う。オレノはそれが自分だけに向いていない事に対して思う事はある。しかし、いつか必ず自らを高め、グランチャーに釣り合う男になり、その寵愛を一身に受けるつもりだ。

 

 

リバイラルの光が収まるとそこには2体のアンチボディが出現する。

見た目はグランチャーに近いが、あれはブレンパワードである事が、オレノにははっきりとわかる。

 

「オルファンでは双子の例は無かったのに。」

 

カナンが産まれたてのブレンに近づきながら呆然と呟く。

すると双子のブレンパワードの身体に色が宿る。

 

「ブレン・・・私のブレンパワードになってくれて?」

 

カナンは手をかざしながらオレンジ色のブレンパワードにそう伝える。それに応えるかのようにその場で足を崩し、コクピットに乗れるようにするブレンパワード。

その衝撃でプレートによじ登ろうとしていたヒギンズはもう片方の黄色いブレンパワードの前に転がり落ちる。

 

「あっ・・・ああっ。」

 

オレンジ色のブレンパワードと同じようにその場で足を崩し、黄色いブレンパワードはヒギンズに対し、コクピットを開く。

 

「ヒギンズさん!?大丈夫でしたか?」

 

「何とか・・・潰されなかったわ。」

 

心配して声をかける勇に対してヒギンズは大丈夫だと答える。

 

「良かった・・・カナンは?」

 

ヒギンズの無事を確認した勇はカナンにも声をかけて近づいていく。

 

「オルファンでもこう言う事あったの?双子とか三つ子とかって言うの。」

 

ヒメ・ブレンのコクピットから身を乗り出して疑問の声をあける比瑪。それに対し、大声で答える人物がいる。そうオレノだ。

 

「いーや!オルファンではこんな事は無かったはずだ!なぁ勇?」

 

「オレノ・・・お前の言うとおりだ。確かにこんな事は初めてだ。」

 

オレノに問いかけられた勇は複雑そうな表情をしながら答える。

 

「やー良いものを見たわ。俺のグランチャーも喜んでますよ。アンチボディの双子が誕生する場面何て見たことがない。グランチャーも初めて見るって言ってるしな。」

 

その場にオレノの拍手が鳴り響く。その場にいるメンバーはリクレイマーであるオレノに警戒し身構える。

 

「産まれたてのアンチボディの前だ。戦うのは良くないよなぁ勇!俺は一旦退いてやる。また後で戦うことにしよ。」

 

「・・・この戦力差だ。グランチャーが傷つくのが怖いかオレノ?」

 

上から目線でモノを言うオレノに対し、勇は皮肉げに返す。

それに対し、飛び立つグランチャーのコクピットから顔を覗かし高笑いするオレノ。

 

「ハッハァー!面白い事を言う勇だな。知っているとは思うが俺のグランチャーは最強なんだ。例え全員で襲いかかってきても傷なんてつかない。今のブレンパワードではなぁ!」

 

そう言い残し、オレノ・グランチャーはバイタル・ジャンプを使い、その場から離脱していく。勇はオレノの言うとおり今のブレン・パワードでは、オレノ・グランチャーのチャクラ・シールドを突破できないと思う。ユウ・ブレンなら全力でやれば可能性はある。しかし、他のブレンではそうはいかないだろう。

 

「・・・リクレイマーの思考に染まってないのにやりにくい奴。」

 

そう呟く勇の表情は悪いものではなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・んで。産まれたてのブレンパワードが下がってないのはどう言う事なんですかねぇ?」

 

オレノは再び戦闘が始まった地点から少し離れた所でぼやく。

リバイラル後一旦戦闘中域から離脱したオレノ。その視線の先にはコクピットに映し出された、ふらふらと飛びながら戦闘に参加しようとする双子のブレンパワードがいる。それに対して呆れたような表情をしながら、オレノ・グランチャーのコクピット内で寛ぐ。

 

「赤ん坊のいる戦争なんてやってられんよなグランチャー?全く、他のアンチボディは互いに憎み合いすぎじゃない?」

 

グランチャーと語り合いながら時間を過ごすオレノ。

遠目から見るにはジョナサン率いるグランチャー部隊が優勢のようだ。今もジョナサン・グランチャーが斬りかかり、ヒメ・ブレンが必死に抵抗しているのが見える。

 

「ジョナサンも楽しそうだし、特に心配することはなさそうだな。勇とちゃん比瑪はどこまでやれるかな?グランチャー、君はどう思う?」

 

オレノがそう尋ねると同時にオレノ・グランチャーが動き出し、戦闘領域に向かって移動し始める。オレノはそれに驚き声をあける。

 

「うおぁ!?どうしたんだグランチャー?・・・何?産まれたてのグランチャーが・・・誰が乗っている?」

 

 

オレノはグランチャーのコクピットに映し出される映像を見る。そこには全体が黒く赤いラインが入ったグランチャーが写っていた。

 

「肌が綺麗だ。赤ん坊だからか・・・いやグランチャー君の方が綺麗だよ。どんな宝石にも負けない煌びやかな・・・何?もういいって?謙虚だなぁグランチャー。そこも好き。」

 

オレノが怪電波を流し始めようとするが、オレノ・グランチャーに止められる。オレノ・グランチャーは呆れた様子だが、オレノは気にもせずグランチャーに愛を囁く。

 

 

 

 

「なんだ・・・あれは違うぞ!カナン!避けろ!」

 

ユウ・ブレンの上を通り抜ける黒いグランチャーを見て勇は直感的にただのグランチャーではないと感じ、カナンに警告する。

 

黒いグランチャーはカナン・グランチャーに斬りかかる。カナンは何とかブレンバーにより防御するが、弾かれ体勢を崩す。

 

「ふっはははははっ!こいつは俺の思う通りにに動いてくれる。アンチボディの出来損ないなんぞ。このエッガ・グランチャーで叩き落としてやる!」

 

黒いグランチャーに乗るエッガは荒々しくグランチャーを乗り回し、宣言する。

 

「グランチャー乗りと言う奴は・・・産まれたばかりの者にまで闘争心を植え付ける。」

 

勇は、エッガ・グランチャーの艶やかな肌を見てリバイラルしたばかりの赤ん坊であることを確信する。

エッガ・グランチャーは戦っているジョナサンと比瑪に割り込んで行く。勇はすかさず追いかけジョナサン・グランチャーとエッガ・グランチャーに対峙する。

 

「比瑪はヒギンズ達と後退しろ。」

 

「エッガ!リバイラルさせた者をすぐに戦場に投入するな!混乱する。」

 

勇は比瑪に後退するように促し、ジョナサンは割り込んで来たエッガに対し警告する。

 

「舐めてもらっては困りますぜジョナサン・グレーン。こいつはとっても良く俺の言う事を聞いてくれる。」

 

ジョナサンに対しそう宣言するエッガは高速で近づいて来るオレノ・グランチャーに敵意を向ける。

オレノ・グランチャーは他のアンチボディを無視し、エッガ・グランチャーとある程度の距離で停止する。

 

「エッガ!赤ん坊の教育に悪いぞ!一度下がれ!」

 

オレノはエッガに対し、後退を命令する。

今のエッガ・グランチャーは興奮しすぎていて、何が起こるかわからない。チャクラ・エネルギーを制御できていない、グランチャーが保たない可能性がある。

 

「うるせぇ!前からお前は気に入らなかったんだ!裏切り者と一緒に墜ちろ!墜ちちまえよぉ!」

 

エッガはオレノの命令を無視。

それどころか、ソード・エクステンションをオレノ・グランチャーに向ける。

エッガの闘争心に応えるかのようにエッガ・グランチャーはチャクラ・ソードを爪のように展開する。そのチャクラ・クローはオレノ・グランチャーに向かって伸びる。

 

「エッガ!俺のグランチャーのパワーを突破できるとでも?甘いんだよ!」

 

オレノはグランチャーのチャクラ・シールドで真っ向から立ち合おうとする。

それを見たジョナサンは直感的に叫ぶ。

 

「オレノ!無理だ!流せ!」

 

エッガ・グランチャーのチャクラ・クローとオレノ・グランチャーのチャクラ・シールドが接触し火花を散らす。一瞬の膠着の後、チャクラ・シールドにヒビが入り甲高い音と共に砕ける。

 

「あひぃ!」

 

ジョナサンの叫びを聞いたオレノ。

情け無い声を上げ、ドヤ顔から一瞬で崩壊した顔面をしながらも、ギリギリでチャクラ・クローを上体を後ろに逸らし回避する。

 

「チャクラ・ソードが伸びた!?何だこのパワーは?」

 

「産まれたての赤ん坊が何てチャクラを!?」

 

「あぶぶぶぬぇ!チャクラ・シールド砕けりゃ!?」

 

ジョナサン、勇、オレノは三者三様の反応で驚く。

 

「はははははっ!いいぞグランチャー!もっと壊せ!壊しちまえよ!裏切り者の勇も!アホのオレノも!アンチ・ボディの出来損ないも!」

 

エッガ・グランチャーはチャクラ・クローを無闇矢鱈に振り回す!

止めようとするジョナサン、勇、オレノだが、チャクラ・エネルギーが膨大で近づくことすらままならない。

 

「アイツ・・・持つのか?」

 

「エッガ!しっかりとコントロールしろ!敵はブレンパワードだろう!」

 

「ふへへ!シネよ!壊れちまえよ!裏切り者なんぞ!居なくなっちまえ!」

 

「無駄だジョナサン!今の奴には聞こえていない!」

 

ジョナサンはエッガに声をかけるが、エッガは反応せず、支離滅裂に叫びながら暴れ回る。

それを見た勇はジョナサンに無駄だと伝える。

勇に指摘されたジョナサンは舌打ちしながらチャクラ・クローをバイタル・ジャンプで躱す。

 

「ひぃん!チャクラ・クロー恐ろしやー。」

 

オレノは涙目になりながらチャクラ・クローを危なげなく躱す。

余裕がなさそうに見えるが、オレノ・グランチャーの回避は完璧であり、近づきすぎない限り当たる事はない。

 

「おひー!・・・あれは?」

 

オレノはエッガ・グランチャーの真下に双子のブレンパワードが互いにくっ付きながらブレンバーを構えているのに気付く。

オレノは双子のブレンパワードに集まるチャクラ・エネルギーを感じ取り背筋が凍るような感覚に陥る。オレノは反射的に叫んだ。

 

「エッガ!避けりゃ!があっ!」

 

オレノは舌をかんだ。

 

その瞬間、双子のブレンパワードから途方も無いほどのチャクラ・エネルギーが放出され、エッガ・グランチャーに直撃する。

 

「どうしたよぉ!俺のグランチャー!力があるんだろう!貴様はジョナサンやオレノに負けない力を持っているんだろう!そう言ったじゃないかぁ!」

 

エッガはグランチャーのコクピット内で叫ぶ?グランチャーから伸びた体組織がエッガの身体にめり込んでいく。

 

「お前は俺と一緒にあいつらを潰してオルファンおぶえあ」

 

その言葉を最後にエッガはグランチャーのコクピットに潰される。

エッガ・グランチャーは煙を上げ、四散する。

 

「あんな現象なんて。ジョナサン!」

 

勇は唖然としているジョナサンに組みつく。

 

「ジョナサン・グレーン!姉さんと親父とお袋に伝えるんだ!オルファンに従う事は絶対に正義じゃない!オルファンで人類を抹殺する事も!地球を死の星にする事も絶対にさせない!」

 

「ゆぅぅう!」

 

ユウ・ブレンの左ストレートがジョナサン・グランチャーの頭部に直撃し、吹き飛ぶ。

 

「今言った事を伝えるんだ!いけぇ!」

 

「うっうわぁぁぁ!勇めぇえ!」

 

「ジョナサン!」

 

吹き飛ぶジョナサン・グランチャーをオレノ・グランチャーが受け止める。

 

「伝えろ!そのために追撃はしない!」

 

勇はその言葉と共にバイタル・ジャンプで後退する。

ジョナサンは屈辱に顔を歪めながら、ヘルメットを乱暴に取り外す。

 

「勇は!俺をメッセンジャーボーイにしたのか!そのために見逃してくれたと言うのか!あやつは!」

 

「落ち着けジョナサン!あのまま戦ってもこちらが有利に戦えたはずだ!」

 

以外にもオレノは激昂するジョナサンを落ち着かせようとする。

ジョナサンはオレノを睨みつけ、歯ぎしりする。

 

「だとしても!奴が見逃してくれた事には変わりない!この屈辱!必ず次で晴らす!」

 

「・・・ジョナサン。そうだ負けたとしてもまだ次がある。次に勝てば良い!・・・まぁ俺のグランチャーは負けて無いけどな!」

 

「お前後で殴るわ。」

 

ドヤ顔するオレノに感情を無くしたかのような冷たい表情に切り替わったジョナサンは、オルファンに帰還するべく、海に潜行していくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




マギレコの話とかも書きたい


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。