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旧五十七号

 

新たなゲートが開いた。

場所は小笠原諸島の近海。

その関係もあり発見報告は海軍艦艇からであった。

なお、向うの世界の発見者も似たようなものであったが海軍ではなく、海援隊所属の艦艇であった。 

 

『 蒼海の世紀 編 』

 

その後の対応であるが本作の日本の方は「女海軍キタ―――――」と皆さん何だか予想が付く様な状態であったので当然省くが、蒼海日本日本はと言うと・・・。

 

この謎の物体(ゲート)を発見した海援隊所属の艦艇『有塩丸』は多少の混乱、フリーズ時間等はあった物の、ほぼ即座に本土の海援隊本部、並びに近海の海軍、海援隊所属艦艇に電報を送った。

報告を受けた海援隊本部であったが高官一同、この電報の内容に困惑し、対応が遅れていた。(生憎東郷元帥不在、竜馬も当然いない)なお、海援隊本部から海軍省にもこの報告は即座になされたのであるが、「あの女ども潮風で頭が逝かれたか?」と全く相手にされなかった。まぁ今回ばかりは海軍の情報軽視とは言えないだろう。むしろ『有塩丸』の乗員を信じている海援隊の方がむしろこの場合正しいのだが頭が可笑しいであろう。なお、電報内容は略せば「小笠原沖の海上に門が出現した」である。

 

ただ、暫くして状況は一変する。時間が経つにつれ『有塩丸』が出した電報を聞きつけてやって来た海軍、海援隊艦艇が実際にゲートを確認し、海軍省、海援隊本部に電報を飛ばしたからである。時間が経つにつれどんどん増えていく電報に対して、この時ようやく両者はこの電報が真実であると認識し、両組織とも大騒ぎになった。

 

当然ながらこのような事態となった為に軍令部から駆逐艦に人を遣り、実際に謎の門を横須賀から出向き、肉眼で確認させまでした。

そうして完全に事実と分かった所で更に大騒ぎである。急遽関東全域の陸軍も沿岸部等に警戒のために展開したり、欧州情勢の所為で聯合艦隊が編成されていた海軍では横須賀鎮守府の全艦艇が戦闘態勢に入り、一部艦艇は門の警備、警戒のために出撃し、現在呉や佐世保等から大急ぎで各艦隊が横須賀に急行中であった。

 

なお、その後政府や軍では重鎮、高官での会議で大騒ぎの後、御前会議まで開かれたが

 

明治帝の『門から使者?→日本人?→うん、会おうか→危険?んなもん知るか→謁見→情報ゲット→世界違えど同じ大和民族』の流れで結局のところ無事に終わってしまう。

残念ながら明治維新の名君は強権です。

なお、この期間多くの重鎮等が胃や脱毛に苦しむ事と成ったのは想像するに難しくない。特に宮中の人間と陸軍の関東湾岸部移動で狂いに狂った鉄道網の調整をするであろう方々、横須賀で臨戦態勢の聯合艦隊の所為で出航等が出来なくなった船舶関係の方々は中には燃え尽きてしまった人間も居たりした。

 

 

そしてその後は比較的にトントン拍子に進んで行った。

 

勿論良い方向にである。

 

なお、最悪な方向に行ったとしても小笠原沖で第一次世界大戦開戦時の聯合艦隊と艦隊決戦になっただけなので特に問題ない。就役直後の金剛型4隻対(魔)改造済み金剛型8隻では勝負にもならない。

 

しかしそんないい方向に進んでいたが世は当に大か、ゲフンゲフン、第一次世界大戦と言う未曽有の大戦争。

 

史実でもそこまで掛かんないだろうと高をくくったら見事に期待を裏切り見事なまでの泥沼の長期戦。

 

オーストラリアやインドやらから戦力をかき集め同盟国の日本にも出兵を求め戦力をかき集めている英国。

 

『あ、野生の紅茶王国が現れた!』

 

コマンド

→にげる

→にげる

→にげる

 

だめだ逃げられない。

 

イギリスも戦力が真面目に欲しいから必死だ。まして一定規模の艦隊まで保有している国なら尚更である。

 

 

―――――――――――――――――

 

 

 

次回予告

 

現れた英国。連合国側に誘い込もうと色々と好条件や餌を散らかしている。その上二枚舌、三枚舌のくせして妙に変な所で律儀な所がココで条件に発揮されている為に断りずらい。しかし、このような泥沼欧州に行くわけにはいかない。何としてもうまく立ち回り史実日本とは違い反感買わないくらいで好感を得たい。ガンバレ外務省。お前らならできる。何、資金無償援助や軍事物資の提供や海上警護位なら全然問題ないからそこで妥協を勝ち取ってくれ。

 

次回『皇軍、いざ欧州へ』

 

そこ。ウン知ってたや、まぁそうなるな。みたいな顔をしない。

 

なお、大本営も同じ顔である。ただし外交関係の人間は総じて燃え尽きて目に光が無いが。

 

 

 

 

 

 

 

おまけ

日本(世紀側)の新聞

『異界の神国出現』『陛下のご聖断により友好関係構築へ』『大和民族は異世界でも精強』『小笠原沖に現れし大和民族』『小笠原沖に門』『神国と神国が組めば独逸遅るるに足らず』

 

アメリカ『日本は新たなフロンティアを切り開いた(棒)』

ロシア『大津の時や先の戦争とは違い精神的に逝かれたか?』

フランス『お、おう(それどころではない)』

ドイツ『イギリスは同盟国の選択を間違えた』

オーストリア『セルビアとは違う逝かれっぷり』

 

イギリス『よし、連合に引き込むぜ』

補足:決して英国政府や外務省がこの戦争で逝かれたのではなく、イギリス情報網が優秀であっただけと言っておこう




なお、本作では独自設定を結構入れる為、史実とも原作とも違い所が出ると思いますがスルーでお願いします。

この話では明治帝ですね。いや、第一次世界大戦『大正』なんですけど皆思うでしょうが書いてる途中で思ったんですよ。
『この世界色々進んでるんならこうでも良くね?』
ハワイ王国健在な為にアメリカの脅威が薄い。竜馬健在で維新の中心的な重要な支柱の一角が未だ健在。海援隊の三笠然りで機械化進んでいるなら史実より色々すすんでるよね?

てか、明治帝は末期は糖尿病、大正帝は病弱って普通に余力あるなら其処に対処に余力回すよな、これ国家としては重要問題だしでこの世界では史実より明治帝の心労も少ないと考え、未だご存命としました。


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旧五十八号

前回の日英交渉の結果大日本帝国はこの世界の大日本帝国同様、連合国として参戦することが決まった。

なお、こんな状態になったなら今までの展開的に吉田や白洲等の外交関連の皆さんが辻みたいな目に合いそうなものであるが、大本営の皆さん英国との外交戦など無理ゲーと理解していた為に皆さんエイラ化している。無理なもんは無理なんダナ。

因みに大人しくエイラ化していれば良いものを、反動か某ロマーニャ、某リベリアン化してしまい(世界レベルの問題で)ヒャッハーしてしまい、たまったもんではなくなるのだが、よもやそんな事に成ろうとは英国も夢にも思ってはいないであろう。

 

因みに肝心の吉田等は近日中に明治帝との謁見が予定されており、正直緊張のあまり今でもそれどころではなかった。コレは『お互いをちゃんと知るべし』と言う当たり前の声から始まりその声が明治帝の耳まで入った為にこうなった。

当初はまさかの陛下と陛下の面会が企画されたが、大本営の「馬鹿?」「こんなの明治帝に会わせられるか」「こんなの謁見に出すのなんか非礼すぎる」「もっとましな人選考えろ」といつもの酷過ぎるスタイリッシュ不敬罪でこの案は却下となったが、この時素直にこの案で行けば良かったと直ぐに思う事と成る。吉田が。

 

そう、この案がダメで次の代案に移ったのだが、当然ながら相手が明治帝である以上こちらが天皇でない以上こちらが謁見に行くのが当たり前である。そして当然のことながら変な人間や身分の低い人間など論外である。その結果このような声が出た

「なら大本営メンバーでなら吉田やな、首相やし」

 

結局はこの言葉に始まりこの言葉が決定打となった。

転生前は小市民な吉田的に明治帝との謁見など恐れ多い以前に純粋に精神的に無理な為に断固阻止したかったが、周りも中身はオタクや右翼、軍オタに過ぎないので変わられても名誉以前に「うん、無理マジで」な為に覆る事は無かった。皇族も転生組は伏見宮等数名居たのだが既に上記の声が出た時点でバックレていた。

 

なお、吉田の見苦しい努力の結果、近衛家の当主と言う事で一人犠牲になった人間がいるがそれ以上に飛び火する事は無かった。

 

人物紹介

『伏見宮博恭王』

架空戦記では作者次第で立場が大きく変わる人。作者の個人的なイメージだと、味方だと綺麗な宮様化するが、敵対だと敵対派閥のトップか初期に消されるイメージがある。

本作では既に現役を退いて悠々自適の生活を送っている。

なお、駆逐艦の強化で武蔵等の建造が遅延した原因が米内なら、海外艦はコイツの所為である。

 

なお、ココまでして海外艦作ったのに精霊様は艦娘ですらなかったのは気の毒なほかない。

 

『東郷平八郎』

史実は説明不要。

本作では見事バルチック艦隊を撃滅し(司令長官は微動だにせず、と後に語られるが実際は三笠の甲板は被弾でミンチ多数な為ひたすら敵艦を見ていただけ)その後は非老害ルートを歩んでいき、晩年は三笠の警備員と化していた。

「艦これの三笠タンを見るまで死ねん」と言って史実より数年長く粘ったが結局無理だった。なお、死後もしぶとく、死後暫らく三笠公園に謎の地縛霊が出て、それが東郷元帥に似ていると話題になり、軍属は死後も我々を見守ってくださっていると涙したが、大本営は夜間の内に容赦なく除霊した。なお、除霊は定期的にやっておりしないと未だに湧いて出る。

そしてその後は誰かの精霊さんとして降臨した(誰かのは不明、ダレダロウナ―↑)が、容赦なく塩をぶちまけられたがこの程度でくたばりはしない。

 

 

因みに謁見は一部の人間の胃以外は無事に終わった。

 

そしてこの世紀の?交流がなされている一方でこの機会にとそれぞれの日本との交流も行われていた。(英国も居たが流石に場所が日本な為に駐在武官の参加くらいしかできなかった)

 

なお、一部の転生組はこの場で主人公の彼を見かけたり、中には会話をした人間も居た。

 

『感想』

「あんなの俺の知っているチョンじゃない!」以上。

 

『あちらの感想』

「いやー話してみたけど、世界が違う上に時代まで違っても普通に話せましたね?」

「あんたは少し違うかもしれないけど、そりゃー同じ日本人だし。・・・。(ヤラカシタ)」

「あはは・・・。そういえばあちらとはどれ位年号が違うんでしたっけ?」

「あ――――。・・・・。」

(残念、せっかく話の流れを変えたのに若干おバカな某鈴木さんは覚えていなかった)

「あー、確か30以上、40年未満位でしたっけ?。いやー下手したらコッチじゃさっき話した海軍の将校さん生まれてない可能性すらあるんですよねー。あ、下手したら僕向うじゃ50,60のお爺さんですね、HAHAHA」

なお、頑張って話の流れを変えた結果はこの後すぐに表れた。ただしこの後に発せられた言葉が「あー、向うじゃ私は60のクソババァですねー」であった上になんか目が怖かったが。

その後李家君がどうなったかは定かではない・・・と言いたいところではあるのだがこの後すぐにひどい目に合う事と成る。

それはちょうどいいのでこの席を利用して自己紹介と交流をしておけと言われ参加した海援隊旗艦三笠に乗艦し欧州に行く英国海軍士官の熱い『接吻』によって。

 

そしてその時皆の心が一つになった。イギリス人や日本人、人種や世界の壁を越え一つになったのだ。

ただしその原因を誰も直視してはいないが。(海援隊は除く)

なお、直ぐに口直しに顔を真っ赤にしている鈴木さんを見ていた。

因みにそれにも人種や世界の壁は無かった。

 

そして平和な(?)交流も終わりをつげ遂に日日連合軍欧州遠征軍が出立した。

目指すはまずは英領インド、原作見て作者も思ったんだが普通はまず香港か台湾でシンガポールでインドじゃね?とか野暮な質問は無しだ。

 

因みにこの日本と日本の交流はのちの世では両国とも良い意味で書かれているが、イギリスとの交流はこう書かれている。

『チリも積もれば山にもなりえる』

『砂金も固めりゃ金塊』

『腐敗物(イギリス)と腐敗物(日本)が混ざったら汚物の山でなく化学反応を起こした』

 

 

なお、原作での李家君渾身の大活躍のインド洋着くまでの活躍は既に日本海軍が一個水雷戦隊派遣して民間船を一隻保護した上で途中ドイツ海軍の巡洋艦を一隻撃沈している。

つまり、そゆ事。




なお、この日日連合艦隊には今までクロスした所の軍も日本艦隊と一緒に居るとお考え下さい。


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旧五十九号

各世界への出兵要請に対しての各世界の反応です。

 

『蒼海』津島皇国

 

津島皇国にでの反応は意外にも出兵論が強かった。

理由としては一番大きいのがこの『蒼海の世界』において「津島皇国強し」と言わしめたかったからが一番強かった。

やはり大国ヴェラヤノーチ相手に勝利しても「日本のおまけ」「日本が居たから」が圧倒的に多数の認識であり、挙句の果てには「あの戦争?ヴェラヤノーチ対日本だろ?」の扱いで、列強相手にも嚙みつけはする。程度の認識で、挙句の果てには戦ったヴェラヤノーチの軍高官からですら津島皇国の評価は上記の物と変わらなかったりする。

 

つまり、津島皇国単体では戦ったヴェラヤノーチですら未だ舐められている。

 

今回の出兵論はコレをどうにかする良い機会と受け止められ、出兵論の声は大きかった。

意外な事に対ヴェラヤノーチにおいて大損害を受けた津島皇国水軍も新型艦を試す目的で賛成であった。(ただ、大艦隊の出兵は現在の総艦艇数の関係上、反対であったが)

陸軍は特に騎兵閥の声が大きかった。なお、その声も機甲化されて消えて行く前に最後の花道をと言う物であり、その声に対して批判の声はさほど無かった。

 

対する政府も見返りの技術(英国がインフラ系の技術を提示)を欲した事もあり、先のヴェラヤノーチと違い総動員の戦争でもない為に出兵が容認された。

 

なお、見返りの技術はドイツの特許であり、イギリスとしては自国でも一般的な物であった為にコレで戦力を増やせてウハウハであった。

つまりは戦勝国間で争いになる様な物では無いもので津島皇国は釣られた。

 

そして、津島皇国はこの出兵で蒼海の世界において最初の近代総力戦を経験する事と成る

 

津島皇国派兵兵力

陸軍 残存騎兵部隊総力

   並びその支援用の歩兵部隊等

 

水軍 新型戦艦2隻からなる艦隊(ド級戦艦2・巡洋艦3・駆逐艦6)

   旧式戦艦中心の艦隊(前ド級戦艦4・巡洋艦1・駆逐艦4)

   通商護衛の艦隊(旧式駆逐艦等)

 

 

 

『ヴァルキュリア』ガリア公国

 

ガリア公国は国家元首がバルドレンだった上に国内も再建景気であった為に(更に軍需特需を狙った)参戦こそ「おk」であったのだが、ココで先の内乱が足を引っ張った。

 

正規軍は北部・中部共に壊滅し、再建中なせいで書類上でしか形に成っていない。精鋭たる南部軍こそ普通に健在で有るし、その上に日本とも戦闘連携経験が有るので申し分無さそうであるのだが、コレは国内の治安維持、国防上派遣は非常に困難であった。

 

その所為でガリア公国軍の派遣部隊は質こそ高いが寄せ集めとなってしまった。

 

まず一つ目はガリア正規軍(南部)から動かしても問題ないくらいの数を派遣することにした。

司令官はエイリアスと籠と紐のついた棒で捕縛した上で(日頃の鬱憤の腹いせも込めて)物理的に気絶させ、司令官就任の書類を張り付けて輸送船に放り込んだ。

なお、この光景を見た秘書官はのちにこう語った。

「総統の表情は輝いていた」と。

 

二つ目は義勇軍、と言ってもコレも先の内乱でほぼ壊滅している上に、既に大多数は本来の職に戻っているので、生き残った優秀な部隊を幾つか(強制徴兵で)選んだ。

まぁぶっちゃけ義勇軍第3中隊とその他諸々である。

なお、この中には司令官と似た目に合って参加する破目になった未だ新婚の英雄さんもいる。(なお、嫁は今回不参加)

 

三つ目はネームレス

まぁ正式にバルドレン直属の精鋭部隊として編成し直したのだから使うのは当然である。

 

なお、兵力は上記の物を中心に一個師団

(ただし、師団や大隊の人数が各国によって大分違うのを利用してそう名乗っているだけであって人数にするとほぼ1万人くらいである)

 

海軍?そんな物は無い。(輸送船は日本のに間借りしてます(恋姫、ゼロ魔も同様))

 

『(ゼロ)魔』ガリア王国

 

『ジョゼフが勝手に兵を動かした』(完)

なお、後日になって娘は状況を把握した。(後の祭りとも言う)

元国王やりたい放題である。

普通ならば2重の国家体制、権力となり大問題なのであるが悲しかな、ガリアの皆は既に慣れてしまった。

この所為でガリア王国では柔軟な役人が多々生まれるという副作用に恵まれたが現女王までコレに慣れてしまうのはどうしたものか考えものである。

しかしながら上記の通り皆慣れてしまったので問題とする人間も居ない。

 

兵力は基本余っているので旧トリステイン等も含め動員を掛け4個師団を編成した。

ただし、形だけ近代式の編成にしただけで、まさかの恋姫の孫呉以上に烏合の衆だったりする。ただし、武器は全員が機関銃(まさかの重も含む)と言う狂気の軍隊。ただしそれだけとも言え、どこぞの軍隊同様、機関銃に銃剣つけたり迷走もしていたりもする。

あと、機関銃以外の武器が小銃以前に剣や槍と差が凄まじい。

つまりは機関銃しか無い。

 

後、兵は神速を貴ぶと言うがこの国の部隊は恐ろしく鈍足である。米国の旧式戦艦部隊も真っ青なレベルで。理由は装備を見たらよくわかる。

重機関銃を歩兵に装備するな。

 

そして本編にてガリア版の対ヴェラヤノーチ戦で鉄道に対して猛威を振るったアレが登場する。

 

 

 

『恋姫』孫呉・はちみつ・董卓御一行・蜀

 

戰馬鹿「ヒャッハー。戰だ――――」

 

なお、妹は笑顔で(意味深)送り出してくれた

そして療養生活がようやく終わって健康になった軍師が付けられた。

なお、早速胃に負担が掛かって来た。

しかしどっかの誰かさん達が自重しないことは本人が一番理解していた。

 

はちみつ

「戦争?そんな事より蜂蜜だ」

見よ、この小揺るぎもしない姿を(白い目)

因みにホーキンス将軍はある意味この状態を感心していた。

ただし、この後すぐに蜂蜜の需要が急速に高まり(甘味としての嗜好品、医薬品等)はちみつ大臣として激務に侵される事と成る。

 

董卓御一行

普通に考えて董卓の性格からして派兵は無いです。ただ、何もしないのも不味いので恋姫世界の各国から軍事物資の輸入等を行なっています。

 

因みに日本陣営の皆さんは欧州にインです。

良かったね!白馬義従(笑)の出番があるよ。

 

NAISEIで忙しくそれどころではない。

この世界でははわわ、あわわ軍師は両方内政官として歴史に名を遺すであろう。

 

 

 

補足

欧州戦では日本が今までクロスした世界を纏めて『連合』『日本勢』などと表記することがあると思いますのでご理解を。

 

蒼海の世紀編では日本が2つあるので分かりにくいのですが一応わかるような表現をするのでご理解ください。

 

欧州までの移動ですが、津島皇国は自前の艦隊と輸送船を連合艦隊と一緒に艦隊組んでいますが、ガリア公国は艦隊が壊滅している上に機関がラグナライトな関係で、ガリア王国と孫呉等中華勢は船が基本木製な為に連合艦隊の輸送船に同乗しています。

 

あと、koikoi様の感想で触れたのですが、序盤のスマラウト少佐の中華を使った奇襲作戦や李家君の華麗なる活躍は

民間船を海賊が襲っている→帝国海軍襲来→海賊アボン→少佐「定時連絡すらできねーのか?」様子見に巡洋艦で現地イン→酸素魚雷でドカン(気が付かないまま)→総員退艦な流れで、既に終了しています。

民間船の被害は襲われていたと言っても取りつかれてはいたものの、まだ乗り込まれてはいなかったのでその際の戦闘での負傷者が居るくらいです。なお、この民間船は従者の方が事情を話したので(知っているが)駆逐隊の護衛の元、目的地まで行けてます。

 

少佐殿ですが作戦は人質すら取れずに実行段階以前に失敗した挙句に巡洋艦一隻損失した為に海軍や上官にクソ嫌味言われています。ただ、巡洋艦損失は潜水艦の所為と思われたせいで(やたら遠くから発射した為に日本艦隊を発見前だった為にそう判断された)護衛なしで動いた海軍にも責アリとされました。



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旧六十号

ガリア公国陣出発前、とある人間が実の兄にお舟にシュ――トされた際。

バルドレンはこう思った、この船の中の余りの多様性に。

ガリア人、ダルクス人、ヴァルキュリア人、日本人、津島人、追那人、汐見人、ガリア(王国)人、エルフ、中華系・・・。見た目だけなら人造ヴァルキュリアや謎の生物(はるかさん)もおり、叩き込んだ妹はどうでも良いが自国人はちゃんとコミュニケーション取れるかを?と、当時の日記に書かれていたが。

 

しかしそれは杞憂であり、ガリア軍はそれ相応の活躍をちゃんとする。

 

このエピソードは後日バルドレンが自国兵を気にかけたエピソードとし紹介されるが、

後日本人は当たり前のようにこの状況に適用している自国兵の話を聞き「あれ?俺ってコミュ害?」と未来風の言い方で言えばそう思っていた。

 

まぁ、原作よりは全然コミュ害では無いね!

 

同時にこのエピソードの傍らはるかさんに『もっしゃもっしゃ』された某、妹の存在が居た。

 

そして更にそこには義妹にスパナでぶん殴られて意識の無いうちに強制徴兵られ、輸送船に放り込まれてようやく目が覚めたウェルキン君が目を輝かせながらはるかさんと言う謎生物をスケッチしていた。

その目の輝きようにはるかさん退散。

ウェルキンはるかさんに苦手意識をもたれる。

 

 

 

 

 

『目と目が合う―♪瞬間。』に、

「先ぱーい!、三笠の奴が拉致られた―!」

「またか!」

「八島大尉。原作で拉致られるところ原作ブレイクで、でてないですよ」

「初瀬中尉。メタイです」

「固いな吾妻少尉。で、誰に拉致られた?曲がりなりにもココ横須賀軍港だぞ?」

「中華の誰かですね。凄まじい身体能力でしたし」

「女だと!」

「「「「「「「「「「「「「「ガタッ」」」」」」」」」」」」」」

 

すぐさま三笠、八島同期たちによる三笠死ねコールが木魂した。

ガンバレ三笠中尉。助けは期待できないぞ。

なお、すぐさま八島大尉にも飛び火し武力制裁が行われた。

この世代仲良過ぎである。同時に未婚率も高い。

 

なお、追那人である為に三笠が海援隊(日本版)に送られ津島皇国水軍でも海援隊に送る人間がいるので纏めて八島から吾妻までの3世代の水志寮の同期が纏めて海援隊送りにされた。

当初は最新鋭艦から外されたりした人間も多く、不満ブーブーであったが配備先が日本海軍から海援隊に配備した戦艦比叡であったので速攻で手のひら返した。

 

 

『海援隊』

蒼海の世紀のではなく日本版の海援隊。常識的に考えて欧州戦線で顔出しも不味い人間がこの連合軍多いのでそんな人間の救済措置として急きょ創設。

 

艦艇は基本的に松型(護衛型)を中心に編成。なお、流石に旗艦は豪華のを欲したので見栄えや万が一の戦力として比叡・霧島の二隻が聯合艦隊より編入。

 

なお、この2隻を入れたのは政治的には向うの海援隊がまさかの東郷元帥有するのでそれに対抗して戦力では向うの海援隊より完全に上であるのを示すのが目的。

 

その為、食事や生活環境もスンバらしく高めで、わざわざ専用の給水艦や補給艦(間宮)まで付けている。

 

原作海援隊もまさか向うの旗艦が金剛型とは思って無かった。(むっちゃ僻んだ)

一兵卒は向うの生活水準の高さに唖然とした。

 

 

因みにこの2隻を入れた理由のかなりデカい部分は

「え?海援隊にこっちじゃ全艦退役しているような前ド級しか渡してないの?金剛型の1隻も渡せないの?」したかっただけ。

 

 

 

 

 

 

孫家の皆さん

 

「堅殿―――――――!」

「周泰がががががおとととと・・・・yげfgくぇ」

 

孫親子「「周泰に春が来た――――!?」」

 

なお、今のでなぜ通じたのか軍師殿は解らなかったがそれよりも『あの周泰が』男を連れてきたインパクトに本人も突っ込むまで頭が回らなかった。

 

『周泰に男ができる』

初ある孫家の電報第一号である。

因みにこの事件の後、孫呉ではいい加減にヤバい(婚期)と思う武将が多々現れた。

なお、三笠中尉はジェームス・ボンド並の活躍の末脱出する事と成る。

 

 

 

 

戦艦事情

 

日本海軍では連れて行く戦艦が問題と成っていた。

 

この当時は戦艦こそが当に全て

空母なんかそもそも持って行けないので論外であるがココで持って行ける戦艦が問題となった。

 

そう、第1次世界大戦時に長門型以降を持って行けるかと言う事である。

持って行ったらそれこそ世界規模で日本脅威論が噴出しかねない。

その為使える戦艦が金剛型8隻、扶桑型2隻となってしまった。

 

そしてココで問題となったのが航空戦艦となった伊勢・日向の2隻であった。

しかし使うにしても主砲塔が3基では火力が貧弱この上ない。

其処でまさかの航空戦艦から戦艦への改装?が実施されたがココで重大な問題が発生した。

 

ランシール戦で列車砲に換装した瑞雲砲が幾つか破壊されたせいで砲が足りない。

 

しかし、じゃあ機関改装しようかと言っても風石改装の結果、既に金剛型並に快速である。

そして速力よりも火力だ!の結果生まれたのが・・・・。

 

 

『準超弩級戦艦伊勢・日向』

後部第5、6主砲塔に工廠で誇りを被っていた戦艦加賀の物を流用

やったね!火力が上がったよ。

統一射撃できないとか野暮な質問は無しだ。

 

 

「時代は準超弩級戦艦の時代だな」

「扶桑型は魔改造で主砲18門とか可笑しいけどね」

 

 

 

 

 

戦艦扶桑・山城

 

その間違った砲塔配置や3連装6基と言う被弾の事とか考えているのか微妙な位多すぎる主砲塔を持つ変態艦橋を携えた英国面の色濃い戦艦。

 

こんなのが旗艦なせいでやたらと目立ってしまった(各国海軍造船技師に対しても)

早速この英国面に本家が触発された(全海軍規模で)

当時世界最強のロイヤルネイビーに世界の海軍も触発された。

 

うわっ

 

史実の名艦、珍艦の運命や如何に?!

 

 

 

 

 

司令官人事

 

「やーだー長門連れてくー」

近藤を独房にシュ――――ト!超エキサイティング!

 

「空母連れてくー」

今度は近藤をさっきシュ――トした多門丸を独房にシュ――――ト!超エキサイティング!

 

「空母機動艦隊――――」

今度は史実ならお前戦艦部隊の司令官だろと思い声を掛けた高須を独房にシュ――――ト!超エキサイティング!

 

 

 

結果

 

「いいか?お前たちが頼りだ!」

遣欧艦隊司令長官栗田、副司令長官三川

 

理由:前者栗田ターン。後者横須賀軍港にていきなり辞令交付。

 

なお、実戦部隊の長たる聯合艦隊司令長官はいきなり艦隊司令官級3人が病院送りになったせいで激務で死にそう。



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旧六十一号

海援隊所属 某駆逐艦

 

時刻は深夜。

当直の夜勤配備の兵たち以外は夢の中、狭いながら艦長室には艦の主要幹部が皆集合していた。

集まった理由は『みかさ』の艦長殿から頼まれた事、『日本海軍の情報』であった。

 

「で?どうよ。私はうちらの海軍様の反応確かめるって方の依頼に集中してたからそっちの方は副長以下に任せたけどさ?」

なお、既にうちらの海軍の反応については皆に話している。

簡単に言えば比叡の艦長噂通りアレだわー、である。

まぁこっちは噂通りだったね。

 

「それなんですがまず事前情報とかあった艦隊旗艦や戦隊旗艦級の艦の反応なんですけど」

 

帝国海軍の発光信号

『嫁入り前の淑女がはしたないカッコ明日以降もお願いします』

『帝国の臣民としてどうなのかカッコ明日はもっと近くでお願いします』

『痴女か貴様らカッコ明日は双眼鏡持ってきます』

とかですね。

 

「「「「・・・・・」」」」

反応に困る。

よもやココまで欲望に忠実とは思わなかった。

(逆に欲望に忠実と言う事が分かったと考えよう)

まぁうちらの海軍の金剛型3隻も似たようなものだが。

 

因みにその他の艦だと

『次は濡れた格好でお願いします』

『次はポニーテールでお願いします』

『猫耳おkですか?』

『男装アリですか』

と、次回以降の要望まで出す艦多々であった。

因みに海援隊所属の『みかさ』の方にもとばっちりが来ていた。

そちらはしないんですか?

と言うのが。

(なお、日本海海戦の英雄大爆笑)

 

「まぁ海軍の無駄にプライド高いクソどもよりは確実に上層部含め柔軟でしょうね、頭」

いえ、残念ながら腐ってます。それは大本営の皆が知っている。ただ海援隊の子たちは知りようがなかった。

 

「あと、どの艦もどうやら確実に比叡・・コッチのですがその艦長みたいな性格みたいなのは居なさそうです」

ココにきて興味深い情報が入って来た。航行中の艦隊でよくそんなことが分かった物だと思ったが

 

「比叡が向うの海軍に文句の・・・上記みたいな信号うちらに送った事を抗議したら全艦で反論の発行信号送ってましたから」

この時艦長は夕方の飯の時間に水兵たちが眩しかったとか言っているのを思い出した。

なお、追加の情報で艦隊旗艦の戦艦扶桑は3時間ぶっ続けでひたすら比叡に抗議の信号を送っていたらしい。

艦隊旗艦が一番アレだった。と言う事が分かったが3時間もと純粋に称賛したい。しかも後半はあの艦長の文句ばっかりであったそうだし。

 

なお、どうでも良い情報であるが3時間ぶっ続けで艦隊旗艦の参謀たちは艦長の文句を言って送っていた。

そして途中からは信号入電の速度を落とさないように参謀まで含めてのローテーションまで行った。

 

 

そして少なくともうちらの海軍部隊のトップとは違い友好そうなのは確認できたので話題話移したのだが・・・

 

「てか、旗艦が金剛型とかなんですか?!」

「それにあの駆逐艦!」

「優遇され過ぎでしょ向うの私たち!」

ああ、可愛い部下たちよそれは私も良く分かる。

 

イイよね金剛型。

うちらの方のみかさでも言ってたよ。

しかも何?くれた理由が海援隊旗艦になる船が無いからとか可笑しいでしょ!

向うでは最新鋭ではないかも知れないけど超弩級戦艦だよ?超弩級戦艦!

 

コッチのクソ艦長が宝の持ち腐れとかほざきやがったらしいがそれはテメーの比叡の方だよ。船がかわいそうで仕方ないわ、あんなクソ艦長とか。それに私たちの方が有効活用できるわ、東郷提督居るし!

 

あーあのブタ向うの挑発に乗ってこっちに一隻でもくれないかなー「え?女たちに旧式しかあげてないの?それとも新型あげる余裕もないの?(笑)」とか爆笑だわー

 

あのブタがそっちはどうなのかとか言ったらまさかの向うの海援隊この遠征の為にほぼ全艦工廠から直行とか良いわー。ブタが信用性も確かめ終わって無い艦の集まりとか言ってたが完全に何とかの遠吠えだわー、しかも海軍配備用の改装して回してくれるとか太っ腹すぎるわーどっかのブタも見習わないかなー

 

無理ですよーだって顔紅くしてプルプルしてたらしいじゃないですかー。

艦長室が爆笑に包まれた。なお、当然ながら外にも漏れており艦橋の当直が何事かと聞きに来たが笑ってごまかした。

 

 

が、ココからは笑ってもられない情報となる。

それとは日本海軍の艦艇の居住性の良さと後ろの日本海軍輸送船団の贅沢過ぎるその実情である。

本来ならばこのような所に力を入れれている所等を評価すべきだが女所帯の海援隊、事情が違った。

 

自分達が乗っているのと同じ駆逐艦にしても実は日本海軍の駆逐艦は名前こそ雑木林の名を採用している艦だがボディに関しては量産性の関係上秋月型の物を使用している。

つまりはデカいのだ。

つまりはデカい分拡張性があるのだ。

その上機械化の影響で本来の秋月型駆逐艦よりも兵員が少なくなっている上に武装も通商護衛や時代相応の物に変えている為に重量も落ちている。

その空き分が居住性に周っている。

蒼海の世紀の、少なくとも海援隊は居住性は重視している。しかしながら段違いなのだ日本海軍しいては向うの海援隊の駆逐艦の居住性の差が。

 

海援隊駆逐艦員の声

「向うは全員ベットとか有りえない」

「小さいながらも士官級に個室だと・・・!」

「シャワー室?」

と、海援隊の勇者たちを絶望に叩きつけた。

 

なお、補足であるが日本海軍の駆逐艦以上の艦艇も同じく居住性は問題なく改善されている。ただ、改善の都合上、実は「どうせ艦隊決戦とかには使わねーし、ねーだろーし」と言う事で水中防御や対艦爆攻撃防御用等の装甲以外は実は金剛型戦艦並に減らされていた伊勢型戦艦が居たとか居ないとか・・・。

 

そして一番絶望と言う名の嫉妬を産んだのが日本海軍の輸送船団の豪華さであった。

 

なにせこの時代に間宮に伊良湖、更にはその同型艦類やその発展型類なので艦列を組んでいるのだから。

 

そしてその艦たちから毎日甘味等々が供給されているあちらの帝国海軍と海援隊。

こちらの帝国海軍はさて置き女だらけの我が海援隊ではこの余りの違いに嫉妬が大変である。

 

そして一番驚愕だったのが丁度航海中にスコールに遭遇した時。

いつものように天の恵みを満喫していたのだがその時にふと気が付いた、向うの海軍に海援隊は甲板に出ていないことに。それこそ居たのは当直と見張り位で艦によっては訓練中だったのだろうがまさかの艦内に入って行ったきり、出てこなかった。てっきり石鹸や水溜のドラム缶でも取りに戻ったたと思ったのに。

これでは雨が降ったから濡れない為に艦内に戻っただけではないかと思ったら

 

そうですよねー!

自動海水ろ過機とか積んでる船が居るから真水使いたい放題ならそうなりますよねー

なお、この件を知って日本海軍と海援隊が艦隊規模で真水航海中使いたい放題な為に毎日普通にシャワーとか浴びて水浴びしている為に「特に臭くない」と知って撃沈する海援隊女性陣が多々居たとか。

 

そうして艦長室ではこの理不尽な差で奇声を発しながらみかさ艦長どへの報告書を纏めて行った。

報告書自体は夜が明け、日が登りだすまでには完成したのだが

この理不尽に途中からヤケ酒を始め、朝海が若干荒れ気味だったために士官陣が壊滅状態となり、絶賛出張中だった某男性海援隊員とそのお付きの女性士官が朝起きた後一日えらい苦労する破目になる。



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旧六十二号

帝都『東京』

今、帝都では人々が大騒ぎでとある号外を呼んでいた。

その中身は人々を驚愕させるには十分すぎるものであった。

何故なら今この時、この号外の内容で帝国の元勲たる元老を筆頭に陸海軍内閣重鎮を悩ませている物でもあるのだから

その号外の内容とは?

 

『帝国海軍欧州派遣艦隊印度洋にて壊滅?!』

 

である。

この号外を聞いた時の元老の表情は大きく歪んだ。

「どうしてこのような物が出ているのか」と

そう、何故ならインド洋の件はまだ元老を始めとした国家の重鎮しか知らない筈であった。

 

 

まぁ、ぶっちゃけるならインド洋に居る各国の記者がこの特ダネを大急ぎで本国に伝えた結果である。

 

因みにこれには日本の記者も含まれたのだが、情報が情報な為に目の前で大惨事な帝国海軍は無視し海援隊が坂本竜馬と東郷元帥の影響力をバックにかなり強引ではあったが何とか日本の記者が帝国本土に情報を無造作に垂れ流すのは阻止し、『みかさ』の暗号通信で大急ぎにこの状況を帝国に送り、原作の様な感じに元老が「なんだ、あのバカ艦長?!」と言って対策に乗り出そうとしていた矢先にこの号外である。

 

そもそも戦時下にこの様な情報が出ること自体がおかしい。

史実でも日露戦争の際には死ぬ気で戦艦『初瀬』『八島』の沈没は隠し、結局は終戦するまで隠しきった。どっかのぶっちゃけみんな知ってますよ状態だったむっちゃん沈没とは違うのだ。

 

そしてこの時代の戦略兵器たる戦艦

ましてや帝国の欧州へ行かせた艦隊の戦艦は最新鋭の金剛型の4隻を含む

それがどの艦とは書かれていないが壊滅しましたなど普通出るはずがない。

 

しかし、現に帝国本土への通信は阻止した。

では何故?

どっかの馬鹿が口を滑らせて海援隊のこの報告漏らしたのか?、マスゴミが頑張りやがったのか?、それとも敵国ドイツの策略家か?

 

A,各国記者(欧米系)→欧州本国→日本の各マスコミ支部→日本のマスゴミ

 

つまりは艦隊に同行していた各国記者たちがこの大ニュースを大急ぎで自国の本社に伝え、その本社が日本の支部に対してこの情報を更に仕入れるように命令した所、日本在住の各国の記者達からこの情報が『日本のマスコミに漏れ』そこから全く空気を読まずに号外の流れである。

 

等のドイツのスパイもびっくり仰天である。コレは使えると、何故か自分たちがこれから広めようとした情報を道行く人たちが皆知っているのだから。

 

『こんな普通は隠しておく情報を』

なお、等のドイツ海軍では日本のスパイの報告からこの戦果本物?と言う意見が出てくると言う何とも言えない状態になっていた。その為、等のドイツ海軍の発表が列強各国の中で一番遅いと言う何とも言えない状態になってしまった。

ただし、その分当然ながら一番派手に宣伝した。

 

そして、この号外の内容であるが、欧州記者からの又聞きな為に捏造では無く真実である為に否定できない。その上質の悪い事に又聞きな為に情報が正確でない。 

 

実際は『壊滅』まで入っていないのだ。

 

しかしこの状況では国民を落ち着かせるためにも壊滅では無い事を伝えなければならないが、それはイコールこの情報は結構正しいですよと政府が認めるものである。(欧州マスコミを全否定とかそんなの当然無理な為)

しかし状況的にやらないといけない位に国民が騒いでいるのが現状である。

国会議事堂の前に人が集まるのも時間の問題であろう。

 

その為、胃を痛めながら会見を準備すると言う憂鬱な作業が始まった。

 

なお後日、自分達の苦労は一体と思う組織があった・・・。

 

 

 

 

「如何に高性能の戦艦を持っていてもそれを操る物がダメだと悲惨な事と成る言う事を我々はこの時まじまじと目撃した」

八島文行 津島皇国海軍大将元帥 回顧録より

 

「信じられるか?あの大傾斜している戦艦って改装の有無こそ有れど今乗ってる比叡なんだぜ?」

初瀬忠信 津島皇国海軍中尉 戦艦比叡艦橋にて同期の物に対しての発言

 

「戦史に載りますね、コレは」

吾妻一彦 津島皇国海軍少尉 同じく戦艦比叡の艦橋にての発言

なお、この時記録写真を撮るように命じたが、後日この写真は津島皇国水軍志官学校の教法に載る事と成る。しかも最新の情報な為にデカデカと。

 

「ただし、確実に教官がこうなるなと言うでしょうが」

吾妻一彦 先の発言に続けて

同時に周りの同期から水志寮なら大島教官の鉄拳制裁だろとの意見が出たが一つ上の三笠世代、更にその上の八島世代の皆が同意見であった。

なお、後日約半分の人間がいる霧島の方の人間にも話したが全く同意見であったそうだ。

 

「それよりも敵巡洋艦射程内なんだが撃ったらダメか?」

富士清輔 津島皇国海軍大尉 戦艦霧島からの無線通信

皮肉なことに身の前で大惨事な帝国海軍を差し置き見敵必殺を実行する直前の会話

 

「うわっ」

三笠真清 津島皇国海軍中尉 戦艦比叡艦橋見張り場にての連合艦隊を見ての発言

極論であるがこの一言で終わるのがこのインド洋の一件である。

 

 

「うーん、コレはまずいかもしれない」

ウェルキン・ギュンター ガリア派遣軍司令官代行(強制) 

なお、日本艦隊の戦力低下や情勢の変化を見越しての発言ではなく、重油流出による海洋汚染を心配しての発言

 

「今でも昔でも普通にガリアなら左遷ものだな」

クルト・アーヴィング ガリア派遣軍ネームレス隊隊長 

因みに後々改めて考えたら旧体制時なら謀殺された可能性も高かったが、現体制なら確実にバルドレンが処刑しているのでは?と思い立った。

 

「史実の自分の気持ちが分かる気がする」

栗田健男 遣欧艦隊司令長官 艦隊旗艦戦艦扶桑艦橋にて

 

「加古沈められたときこんな気持ちやったんかもな、史実の俺」

三川軍一 遣欧艦隊副司令長官 旗艦扶桑艦橋にて同上の発言をした栗田に追従して

なお、扶桑には英国の観戦武官が居たが一番見晴らしが良い所で状況確認がしたいと言ったために『扶桑の』艦橋の見張り場まで行ってこの場に居なかった為このメタ発言は聞かれずに済んだ。

 

 

 

インド洋の一件は始まりこそ原作と同じであったが、やはり違う点もあった。

不幸な事に原作よりも艦隊規模がはるかに大きい為に動員されたUボートの数も増大していた。

そこに原作と同じ感じで馬鹿が突っ込んで行った所を雷撃されてしまった。

 

そして更なる不幸は本来ならば比叡をかばったはずの駆逐艦が艦隊規模の増大に伴い、ゲストの輸送船団の護衛の方に周った事であった。

 

その為潜水艦の雷撃はそのまま獲物まで届いてしまった。

 

この雷撃で

真っ先に先頭の旗艦と思われたために狙われた比叡が被雷3

2番艦の金剛が比叡の逸れた魚雷と3番艦榛名を狙った魚雷をそれぞれ1発ずつ艦首と艦尾に被雷2

榛名は相手のUボートが欲張り最後尾の霧島と2尾を追ったために狙いが甘く被雷1

最後尾の霧島は最後尾かつ、後続艦が不在であったために回避に余裕があり被雷せずに済んだ。

 

幸運であったのはUボートが駆逐艦を警戒し追撃を行わずに撤退を開始した事であった。

万が一にも追撃が有ったらどうなった事やら。

 

ただしその肝心のUボートは合計何隻居て何隻沈めたかは不明である。

聯合艦隊所属の駆逐艦ソナー要因曰く

「向うの連合艦隊の爆雷で識別不能」との事。

なお、囮の巡洋艦は戦艦霧島(海援隊)が撃沈した。

 

そして各艦の被害状況であるが幸運な事に全艦沈没こそ回避したが

比叡が右舷大傾斜で自走不能。

金剛も艦首被雷の上に艦尾被雷で推進軸を破損し自走困難。

榛名は被雷こそ1であるが右舷機関室浸水で速力半減という有様であった。

 

この状態では壊滅言われても仕方がない。

 

しかしココからの帝国政府の動きは迅速そのものであった。

 

まず、損傷した3艦はインドにて応急修理の後本国へ帰還。(なお、被害が比較的に小さい榛名はインドでの損傷の診断次第)

 

3艦とその護衛が抜け半減した帝国海軍遣欧艦隊にその場に居た海援隊艦隊を編入し艦隊を再建した。

 

この普通では有りえないこの行動の裏には帝国政府や元老の涙ぐましい努力と海援隊への補償と坂本龍馬へのDO☆GE☆ZAの賜物である。

 

なお、ちゃっかり普通では有りえないこの行動をした為か、この艦隊の司令官も普通では有りえない東郷提督と成っている。

因みにこの現状に司令官就任は仕方ないと割り切っている本人であるが、今の戦力と英国についてからチャーチルに会う事がかなり憂鬱であった。

 

 

因みに海援隊を編入したが、海援隊は司令官が東郷提督なのでそこまで文句はなかったが問題は帝国海軍の方であった。

 

しかし既に元老院は手を打っていた。

何と日本海海戦時の艦長や戦隊司令や参謀等の士官をコッチの日本の2式大艇に乗せて大量に送り込んできた。

東郷としては日本海海戦時の人間な為に知っている人間ばかりで大変喜んだ。

なお、送られた大量の士官、将官たちも再び東郷と戦えるのは光栄の極みである。

 

 

ただし各員が配置の各艦についてからは一気に今までの怒りが爆発し各艦の艦長を筆頭に士官がえらい目に合う事と成る。

正直あまり関係のなかった下士官達すらも恐怖する光景が各艦で多数発生した。

 

艦長以下、海軍大学校出だろうがエリートだろうがアホな事したり言ったりしたら即座に鉄拳制裁。医務室送りなんぞ当たり前。

 

帝国海軍の栄光がうんたらかんたら言った艦長が貴様らが落として何ほざきやがると鉄拳制裁で医務室送り、今は艦長が臨時であるがそんなの珍しい話ではない。

むしろ普通に勤務できてる艦長の方が少数である。

 

そしてこの士官版も各艦で大量発生しており各艦医務室は士官だらけであった。

なお、空いた士官の位置には海援隊の女性士官を臨時で置いたりしたが、この時点で残っている士官は鉄拳制裁を普通に免れたような人間や、逆に評価されている人間ばかりな為に普通にうまくいっており、後日の海軍と海援隊の交流の始まりの最初とされる。

 

そしてこのような状態で海援隊をどうこう言う根性あるヤツは居なかった。

(なお、この鉄拳制裁劇は普通に死者や自殺者も発生しているほど凄まじかった)

 

因みにこの士官の大量空輸はインドに離脱した組の方にも行っており、あちらは最新鋭艦をあんなことにしてしまった連中の総本山の様な為にこちらの比では無かった。

と、遠い目をした同期に言われた李家くんであった。

因みにこの同期の彼は唯一真面な彼であったので別にひどい目には合わず、むしろ逆に評価され出世街道に乗る事と成る。

 

因みに肝心のあのアホは2式大艇に乗って来た憲兵サンに引きずられ一足早く戦犯として本国に帰投した。

 

 

 

なお、派遣して人材不足化していた海援隊には、日本艦隊等から派遣要員が送られていた。

因みにこの派遣争いはひどく醜い物であったがそんな事海援隊の皆さまは知りようも無く、お土産の甘味類でスーパーハーレムを満喫する馬鹿(海軍軍人)が大量発生していたりする。

 

 

 

この様にインド洋の珍劇を何とか収めつつあった日本政府並びに帝国海軍であったがココインド洋から遠く離れた欧州の海ではドイツ海軍に動きがあった。

 

 

そして異世界の海の先、津島皇国の対岸たる大陸でも動きが始まろうとしていた。

 

 

後の世に言う『第一次ユトランド海戦』と『楠叙紛争』である。



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旧六十三号

『第一次ユトランド海戦』

 

第一次世界大戦で発生した計5次まであるユトランド海戦の第一戦。

時期的にはインド洋の珍劇からようやく態勢等を立て直し、さて欧州に改めて行こうかと言うタイミングで発生した。

 

 

出撃理由としては日本海軍等の増援による戦力差の拡大を防ぐべくドイツ海軍が今の内に打って出たものであった。

(因みにこの作戦自体はインド洋の珍劇が無くともおこなわれる予定であった。)

 

同時に引きこもり気味で士気の低下も有った為にそれの打破も含まれていた。

ただし、出撃前はインド洋の珍劇の件も有り、士気は既に全軍規模で問題無い域であった。

 

編成であるが全軍動員となると間違いなくイギリスに察知されてしまう為に高速艦のみの艦隊編成となった。

そして、一部の艦のみだったのとドイツ海軍の並々ならぬ努力の末、イギリスの敵艦隊出撃の察知を相当遅らせることに成功した。

 

なお、ドイツ艦隊が高速艦のみの編成理由は、もしもイギリス海軍との真面な戦力等との艦隊戦が発生しなかった際はイギリス本土またフランス本土に砲撃後、もしくはそのままドーバー海峡を迅速に突破し、各艦で通商破壊に勤しむのを目的としていたからである。

 

まぁ結局はイギリス艦隊との艦隊戦となり、海戦後は母港に帰投する事と成る。

 

 

なお、海戦の内容であるがこの『第一次ユトランド海戦』はドイツ海軍が計5回ある、ユトランド海戦の内、『確実に』勝利したと断言できる唯一の戦いである。

逆にイギリス海軍が完全に負けた唯一のユトランド海戦でもある。

 

ただし、この5回のユトランド海戦とされる海戦中、『第5次ユトランド海戦』

別名『ユトランド大海戦』と称されるイギリス海軍とドイツ海軍の全力の殴り合い以外の第一次以降の第2次から第4次は

 

 

第2次は通商破壊に出撃したドイツ艦隊(出撃時は艦隊の形をしていた、本来はその内各個で行動する艦たち)にイギリス海軍が強襲。

 

結果、不意を突かれた上に運の悪いドイツ海軍の巡洋艦がイギリスの巡洋戦艦のラッキーパンチを受け一発轟沈してしまったが、戦果がお互いこれしかない。

 

イギリス海軍は後が続かず、ドイツ海軍もすぐさまに逃亡を開始、そのまま大西洋に消えて行った。

 

そしてこの海戦のドイツ海軍巡洋艦が爆沈した写真はイギリス政府が戦意高揚のとしてプロパガンダ使用した上に、写真が正にキノコ雲に真っ二つになった船体と大変分かりやすい物であったために、後世でもネットで『爆沈』や『プロパガンダ』でググると出てくるほど印象に残りやすい物であったために、戦果はたいした事は無いにもかかわらず、この所為で有名ではある海戦となってしまった。

 

 

第3次は上記のプロパガンダが予想以上にうまくいった為にそれに再びあやかろうとユトランド近海で行われた、イギリス輸送船団への襲撃を『第3次ユトランド海戦』とイギリス側が名付けただけである。

 

なお、ドイツ側はコレをそもそも海戦とは扱っていない。

何故ならドイツ側の襲撃戦力が潜水艦3・巡洋艦1・仮装巡洋艦1で、とても海戦と言えるものではない上に

そもそもこの戦い自体、潜水艦が襲撃した後に近辺の艦が聞きつけ襲撃しただけでもあるのが大きい。

 

そしてこの襲撃地点もユトランドとは『言えなくもない』位の場所である。

 

因みにこの戦いであるが良い写真が取れなかった以前に船団の最重要護衛対象が沈められたので敵の巡洋艦を撃沈、仮装巡洋艦も確実に中破以上にはしたとは言え、結果的にあまり大々的には言えない物となってしまった。

 

 

そして第4次は、イギリス海軍もドイツ海軍もそこそこの規模の艦隊を率いていたのだが、この頃になるとお互い決戦の為に戦力を集結させているのが分かっている為に、決戦前の戦力低下を嫌ったために戦艦の最大射程からの砲撃戦が短時間行なわれたのみで、双方とっとと母港へ帰って行った。

 

当然ながら被害などあっても至近弾での浸水くらいでない様な物である。

 

 

話を戻すが『第一次ユトランド海戦』の簡単な流れであるが、結局のところはイギリス海軍の戦力の逐次導入による各個撃破での敗戦である。

 

しかしコレはイギリス海軍が馬鹿なのではなく、ドイツ海軍の侵攻が奇襲に近かった為に艦隊として出撃できなかった故の悲劇である。

 

当初は被害らしい被害も無くイギリス海軍相手に優勢を保っていたのだが場所はイギリス海軍のお膝元。

次々と艦艇が戦場に到着し戦力差がなくなって行き、最終的には新型超弩級戦艦有するまとまった規模の戦隊の合流後、完全に戦力差が逆転。

 

しかし、そもそもドイツ海軍の編成自体が艦隊規模での高速艦隊であった為、速度は自信満々でも防御の面では戦艦と打ち合うなど基本的には御免だった為に、見張りが気が付いた時点で即座にトンズラした為に巡洋戦艦1隻の損失でイギリス超弩級戦艦群の攻撃を切り抜ける事に成功した。

 

結局のところドイツ海軍はイギリス海軍の超弩級戦艦群が到着するまで、数と速力でイギリス海軍を圧倒し、大量の戦果と共に母港へと帰投して行った。

しかしながら、ドイツ海軍としては自軍の損害こそ十分に許容範囲内であるが、地味にイギリス海軍への被害に主力艦が全く含まれない事に多少の落胆があった。

 

ただし、等の被害者は旧式艦や半ば失っても問題ない様な艦ばかりであったとは言え、沈んだ数が大小合わせ2ケタ。損傷艦はさらに上回ると言う目を覆いたくなるようなものであった。正直、主力艦の被害皆無も慰めにしかならなかった。

 

 

 

 



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旧六十四号

某所 港

 

インド洋の珍劇が終わり、再び欧州への航路に戻った遣欧艦隊であるがスエズ運河を抜け、とある港での休息をとっていた。

 

 

みかさ 艦長室

 

「交流会ですか?」

そう答えたのは我らが主人公こと、朝鮮民族の突然変異にして日本の所為で見せ場が悉くなくなっている李家君。

因みにだが李家君たちが別ルートを通らなかったので・・・。

うん。特に問題ないね。

 

交流会であるが、今まではどっかの銃殺刑になったアホの所為で帝国海軍のみならず、海援隊もそう言う事が出来ていなかった。

正直、交流会を李家君に言い出した艦長殿も思っていることなのだが今更要るか?と言う考えは今は置いておこう。

いくら交流がもう凄まじいレベルで『勝手に』行われているとはいえ、未だにちゃんとした交流会も開かないのは問題なのではないか?と言う声が新たに着任した士官たちから出てきたからである。

 

正直、その事は彼女も言われて「ああ」と納得してしまったが、今更感が凄かった。

なまじ勝手に部下が交流しまくりでかなり無法地帯化していたのは周知の事実であったし、自分もお菓子を実は貰っていたりもした。

と言うかむしろ海援隊で交流ない人間が居るのか自体怪しいとすらおもっている。

東郷提督ですら向うの女性将校とこっちと同じ感じで普通にしゃべってたぞ?

なお、最近は向うの帝国海軍の若い連中とよく飲んでいる。

 

しかしながら今を逃したら欧州についてしまうので時間的にも今回がおそらく最後の機会になるであろう。

そう思い、向うの聯合艦隊の司令部に打診してみたが即答で承諾の返答がきた。

 

なお、こちらの連合艦隊は不参加である。将官級は東郷閣下に遠慮して、士官以下はそんな余裕ない(前話参照)

 

なお、その肝心の東郷閣下も今は艦隊編成やら書類関連やらでそれどころではなかった。

 

 

 

 

 

日本海軍 輸送船 『出雲丸』

 

輸送船 『出雲丸』

日本海軍が造船した新型輸送艦。

ただし、輸送艦としての性能は3万トンを超える船体でありながら1万トン級の輸送艦に普通に負けるような性能でしかない。

完全に外交用や慰安用の船であり、内装は豪華客船級の仕上がりな為にこの様な行事には最適な船である。

余談であるが命名の際にとある候補と壮絶な戦いが繰り広げられたが激戦の末にこちらが勝利した。敗北側が「ならば2番艦で・・・」と狙っていたが、無常な一撃「こんな船1隻で十分」と言う至極当然な意見の前に轟沈した。

 

 

さて、そうしてなんやかんやで交流会当日となり、なんやかんやで選ばれた李家君ご一行は出雲丸の内部に入り、その豪華さに衝撃を受けた。

なに、恥じる事は無い。大抵の人間はこの豪華さに圧倒される。

 

蒼海組は比叡等でそこそこ慣れているにもかかわらず、入った時と違いソワソワしている。

 

ガリア組は意外な事になんちゃってトップのオドレイがこういうのに慣れているせいかそこまでの被害はない。

 

ガリア王国組は基本的に貴族なので寧ろ微動だにもしなかった。

 

それとは対照的に孫呉は妹が怖いので微動だにしないが、代わりに軍師がこういう場な上に、この豪華さから親友等がやらかすと思うと食より薬が進みそうである。

なお、意外な事に孫家は静かだった。

ただし、配下は孫呉クオリティーを十分に発揮する。

 

なお、我らがパイパイちゃんは領主だったのに!、将軍だったのに!、見事な小市民っぷりを発揮していた。

 

 

 

 

 

 

そして行われた狂宴(?)がこちらだ。

 

 

 

 

「三笠はどこ行った!?」

 

八島文行。

ウイスキーやらテキーラやら普段は津島皇国には無い様な酒を飲んで裸踊りを始めた馬鹿共を鎮圧すべく飲んでいないはずの後輩が見当たらない為に発せられたコメント。

 

 

 

「楠叙風の女の人に拉致されました―――」

 

吾妻一彦。

数少ない津島皇国組の生き残り。

なお、酒菓子を壱テーブル全て食い尽くした初瀬に対して鉄拳で黙らせる3秒前の言動。

 

 

 

「君も大変そうだね・・・」

 

ウェルキン・ギュンター。

目の前の馬鹿ども鎮圧戦を行う同期の主席から逃げてきた、なんだか同族の臭いがする津島の士官に対しての言葉。

 

 

 

「はい」

 

富士大尉。

『霧島』を曲がりなりにも任されたために一気に同期と別格な位、成長した。

同時に士官としても情報収集を怠わらなかった為に結構生々しい情報も耳にしている。

そう、目の前にいるガリアの士官についても・・・。

ココに世界を超えた苦労人の友情が芽生えた。

(正し、目の前の同期との友情は今は棚に上げた)

 

 

 

「に、兄さんが人間の同姓の方と仲良くしている・・・」

 

イサラ・ギュンター。

ふと、実の兄を探したら見つけてしまった光景。

ファルディオ以来の快挙。

正に号外もの。

なお、次の日にはガリア派遣軍の皆が知る事態に成った。

因みに妊婦に良く無い衝撃を与えかねないという理由により、全会一致で本国のアリシアには伝えないことが即座に決定した。

 

 

 

「嘘だろ・・・」

 

旧義勇軍第三中隊第七小隊の皆さん。

イサラからこの話を聞き、あるものは歌手らしくもない声を挙げ、あるものは真剣な表情で周りが呆れるなかボウル単位食べていたサラダを落とし、あるものは・・・

と言うか皆こんな扱いであった。

 

 

 

「流石にひどくないかい皆!?」

 

ウェルキン・ギュンター。

冷静組が津島皇国水軍士官の屍の山を量産成功してひと段落した為に一旦戻ってきた際の

アリシアへの件と、皆の扱いを知っての一言。

なお、流石にバーロット大尉も普通にこの中に入っていたのには凹んだ。

余談であるがこの時この場に居なかっただけのクルトも(なお、船内には居たがとある料理の臭いに誘われて・・・)実は同じ扱いであった事に後日本人より包み隠さずストレートに言われさらに凹む事と成る。

 

 

 

「・・・(なんだあの集団?)」

 

ワルド子爵。

とある集団を見て思った。

なお、ワルド子爵、ガリアに籍を移した後はかなりこき使われている。

一体何が原因なんだろうか?(ジョゼフの大粛清のとばっちり)

特に地位も有り、見た目も良く、礼儀作法に知識も問題ない為に使い魔のグリフォン君と共に外交面で凄まじくこき使われており、今回の参加となった。

因みに使い魔君は外で海援隊の女の子の囲まれてくっそ良い思いをしていたりする(人間目線)

なお、見つけた集団はとある津島の士官とガリアの士官、その後加わった平凡そうな中華風の普通の少女に確か孫家とか言う家に仕えていた家来、そしてはちみつ大臣殿に天空の使者の異名で呼ばれている日本陸軍の士官であった。

何故かワルド子爵はこの時自らの国の若き女王が頭に浮かんだ。

 

 

 

「ココは良い所だな!」

 

公孫賛。

似たものがたくさん居た上に白馬義従が馬で再建されノリノリのパイパイちゃん。

なお、後日冷たい北の国でコサック相手に地獄の騎馬戦を展開する。

まぁ、まずは直近のヴェルダンだけどね!

 

 

 

「(一体我が親友に何が?!)」

 

周瑜。

どっかの親友の飲兵衛がお淑やか?!で礼儀正しく!?このパーティーの華?!に成っているのを見つけ・・・。

まぁ実際は周瑜が蜃気楼や幻影を見たり、頭が療養中に可笑しくなったのではなく、純粋にどっかのイモウトサマーに言われてこうなっているだけだ。

因みにだが上記の状態なだけで普通に食ったり飲んだりしているが本人は味がこんな状態な上にこんな場所な為に全く分かっていないが

『普通に』飲んでいる為に数多くの人間が酒に飲まれていたりする。

なお、同時に同じ孫呉の宿将も同じ光景を別の場所で作っており、同じく主従ともに後に後日この味の分からなかった酒を飲む機会があり、「なぜ、味が分からない状態に―」となった。

 

因みに問題児が大人しいと思ったらお猫様―の忍者がどっかの士官を拉致ってくる前のお話。

 

 

 

「人生何が有るか分からんな・・・」

 

ホーキンスはちみつ大臣。

なお、実はこの称号には兼将軍のほかにも色々付いたりする。

まぁ確かにこのふざけた大臣職であるが、ふざけたのは名前だけであり、実ははちみつ生産=袁術領の税収の重要分野。はちみつ輸送=空輸、海運、陸運の確保で3軍統括。販売経路確保(国外)=外交全権。と、正直権力ありすぎ―なもんであるが、あの2人が気にするはずも無い。

後、地味に祖国が滅んだらその祖国がどっか行った上に、使えた主はアホだが権力はヤバいの手にした上に異世界の戦争に参加と言う中々にハードな人生を送っているが本人はそれなりに楽しんでいたりする。

なお、ホーキンスが居ない為に現在どっかの2人は地獄を見ており、この大戦後に(自分らが楽するべく)大規模官僚団を組織するべく奮闘するのだが、(自分らが楽するべく)頑張った為にその質と完成度は目を見張る物があったと言うのは余談である。

 

 

 

「あっ」

 

李家君。

ふと、拉致られている、なんか同類を見つけて・・・。

なお、彼とは面識は全くないし、名前も知らないが

『苦労は良く分かる』

 

因みにお付きの嫁は緊張どこ行った?状態で旦那ほたって他の海援隊員とバイキングでオシャンティーなお料理をもっきゅもっきゅしてた。

 

 




次回予告

楠叙「今こそ楠叙の力と英知を集結させ卑しき侵略者に天b——」
ヴェラヤノーチ「ギルティ」
コリマ鉱山「やぁ」
シベリア「やぁ」
キリル三世「はぁ?皆殺しに決まってんだろ」
コリマ鉱山・シベリア「なんてひどい事するんだ!」


次々回予告?

「英国よ私は帰って来たー」
(遣欧艦隊ほぼ国産。異世界なのはスルー)
扶桑「やぁ」
イギリス海軍造船廠「ガタッ」

その時歴史が壊れた。海軍迷走時代の始まり。あ艦これ。


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旧六十五号

 

『楠叙動乱』

 

後の世で、\(^o^)/(楠叙人の頭の内部)や、ヴェラヤノーチ(キリル3世)に転生すれば最悪もっと南下で虐殺プレイなどと評される楠叙動乱であるが動乱の原因は分かりやすい物の、中身は失笑な物であった。

 

始まりは旧楠叙領。今で言うヴェラヤノーチの南下で分捕られ重税で地獄な地域であった。

人々は明日の食料と自由のために立ち上がり、それは旧楠叙領全域に拡散したのだが・・・。

 

何故かココで栄光ある楠叙人が――とか、神聖な楠叙領から―――と、なんか変なのが早々に加わってきて可笑しくなった。

これは純粋に楠叙王朝が自領奪還や列強からの影響力排除を狙って要らん茶々を入れたのだが、その代償はあまりにも重かった。

 

まず、明日の自由と飯の為に立ち上がった楠叙人達は問答無用でぶっ殺されるか、鉱山送りにされた。

コレはかつての対日戦(間違ってもヴェラヤノーチ人は対津戦とは言わない)で荒廃した土地の自国民を豊かな土地に移住させるべく、コレを機に原住民の排除を行ったからである。

なお、この排除は徹底されており、文字通りにこの地がヴェラヤノーチになったほどであった。

 

そしてこのヴェラヤノーチの大虐殺の死傷者であるが、現在に至ってもその数不明である。コレはぶっちゃけヴェラヤノーチが殺し過ぎた上にその数など数えていないのもあるが、この地より逃げてしまった人間も多い為にその所為で分からない物もある。

ただ、逃げた人間がみな生きているとは限らないが・・・。

 

因みにだがこの時、時の津島皇国外務省が外国の情報等や軍の諜報員からの情報を纏め、津島皇国軍部と検証した結果、まさかの最悪だと軽くスターリン越えしていることが判明し。

 

 

大本営

「スターリン超えたwww」

「ショタ帝政国家なくせしてクソ紅い(笑)」

「500万人程度誤差をやるとは」

な感じで余裕ぶっこいてたのに対し、

津島皇国は数年前の戦争であれだけ国家規模で痛めつけられたのに、これだけする余力が数年で普通にあるのかと震え上がっていた。

 

 

 

と爆笑の大本営とは正反対であったのが楠叙上層部。

 

そう、まさかのヴェラヤノーチがこの楠叙人の蜂起を口実に首都にまで迫ってきているのであった。

一部はこの状況で別の意味で大爆笑しているが、現在首都では皇帝から下民まで大混乱であった。

後に分かった事であるが、何せこのヴェラヤノーチの南下の目的が楠叙北部のヴェラヤノーチと隣接している領土の割譲と、首都での略奪を目的にしていたものであったから。

 

 

 

そしてこの時、時の皇帝は一つの決断をした。

「他の列強に助けを求めるべし」

 

メンツやらを気にするこの国の皇帝としてはこの状況下とは言えこの決断が早期に出たのは奇跡であろう。

だが、ココで悲しかな。ここで中華クオリティーが発揮されてしまう。

 

一言で言えば。

「うん。この状況下で国際社会や列強に助けを求めるのは良いだろう。でもさ・・・。他国の軍隊を無条件で国内に入れて自由行動おkはアカンだろ」

 

当然ながらどこぞの正義の味方の如く楠叙を助けるはずも無く。

楠叙を助けに!いざ!の掛け声のもとに、自国民保護と自国権益の保護に邁進した。

 

 

そして楠叙の首都が業火と略奪と奴隷狩りでこの世の地獄となり、ヴェラヤノーチ隣接領がヴェラヤノーチ色に染まっていき、各種列強利権の地域が地域ごと他国にされ、挙句の果てはヴェラヤノーチ以外の隣接列強も領土拡張を始めた頃、各国からすれば堪った物では無い情報が入って来た。

 

『津島皇国領リャオトン半島にて暴動発生』

 

「おい馬鹿!津島皇国はどうでも良いが、下手すりゃ―日本が来るじゃねーか!?」

と、列強上層部は各国ともそんな状態であった。

なお、首都を抑えたヴェラヤノーチは「とっととリャオトンの止めろ!」と必死であったが皇帝以下既にムリポの状態にまでなっており、キレたヴェラヤノーチの司令官に皇帝一同、利用価値がありそうで採っておいた人間が皆殺しにされる事に成るがそんなのは些細な問題であった。

 

 

 

そして反津島がその場のノリで火が付いたリャオトン半島であったが、当然ながら現地の津州人を保護するべく早々に津島陸軍がやって来た。

しかもおまけで日本海軍まで連れて。

 

なお、コレは欧州に艦を送りすぎて船が無い津島皇国水軍の代わりに、横須賀や呉等で暇にしていた艦で艦隊を編成し派遣した。

なお、艦隊の面々であるが(第六十号『閑話』参照)何故か艦内の病室から無事退院した3名を中心とした艦隊である。どう考えても過剰兵力。

 

 

なお

「おい、旗艦どうする?」

「今回空母使っておkらしいけんうちの嫁やろ?」

「ハァ?!俺の嫁の方やし」

「ハァ?!」

「アッ?!」

「馬鹿言え。退院したばっかでキツイけん今回は正々堂々じゃんけんで決めるぞ」

「先に3回勝った奴ので行くぞ」

「最初はグー!からな」

「「「・・・・」」」

「「「最初はグー!じゃんけん―――

 

 

なお、勝者近藤。

同時にこの艦隊の運用で苦労するのも近藤。

 

長門型2

史実1,2,5航戦

護衛の水雷戦隊

津島皇国陸輸送の輸送艦群

その護衛の駆逐隊

 

 

そして近藤が苦労してたどり着き。海と空と陸で無双をリャオトン半島で始めたのだが、ココで蒼海決戦の各国すら予想だにしなかった事態が発生した。

 

『津島皇国にて内乱勃発』

 

数年前の内乱の残り火が再び燃え上がった。



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旧六十六号

楠叙はゴタゴタの途中だが、津島の内乱はマダな少し前の欧州。

 

「ハハハハハ―――」

なお、この上記の言葉を発しているのは何と公孫賛。

別に『唯のビタミン剤じゃあ』を撃ったわけでも、どっかの世界のウィッチなもっさんが憑依したわけでもない。

 

 

理由は欧州に艦隊が着いた際に起きた事象が関係する。

 

入港先は原作と変わらないのだがココで問題が発生。

原作みたいにコッチの連合艦隊(海援隊)を先頭には出せなかった。別に原作みたいに「トーゴ―、トーゴー」でいいではないかとも思うが、この世界では李家君の活躍が無く。逆に世界レベルでインド洋のアレが広がっているので、正直欧州への援軍の顔としては非常に悪かった。

なお、東郷提督としても勘弁してもらいたかったのが心情であったのでほっとしていたが、それとは裏腹に日本国内の馬鹿どもはバカな方に良識派の胃痛も知らずに熱くなっていた。

 

 

そんなこんなでうちら(本作の連中)の誰かがやる羽目になるのだが当初は遣欧軍の上位者が悉くこういうのはポンコツだらけであったためにスペック的にも問題ないホーキンス将軍がなりそうになったのだが、本人もこれ以上はガチできつかったのも有り死ぬ気で身代わりを考えた結果。

 

 

 

こうなった。

 

 

 

当初は会議に呼ばれる立場なのに同じ陣営や孫呉の人間にすら忘れられていた彼女であったが居ないことを良い事に満場一致で遣欧軍の顔になることが決まった。

 

就任決定は超煽てた結果、超簡単に就任してくれた。

どれ程ちょろいかと言うと就任要請の席でホーキンスは顔を引きつっていたし(余りのちょろさに)孫策に至っては笑いをこらえるのに必死であり、説得を押し付けられたウェルキンに至っては内心ココまでよく舌が回ると内心感心していた。

 

まぁ当の本人は浮かれすぎて全く気がついていないが。

でも幸せなら良いのではないであろうか?この後イギリスの民衆から祝福されながら入港し遣欧軍の顔として活躍するのだから。

まぁ軍事的には欧州遠征初戦のヴェルダンで壊滅するけどね。

 

 

 

 

『白馬義従』

遣欧総軍結成時に再び騎馬として再編される。

遣欧軍的には機甲師団の大規模運用が時代的に絶望的であったために快速師団として津島皇国の3個師団と共に期待され合計7個師団も作られた。

なお、この合計騎兵10個師団は連合国としても極めて戦力として期待されていた。

(その反面この世界の日本はインド洋の事も有り軽く見られてしまう結果となる)

 

 

しかしこの10個師団、初戦のヴェルダンで白馬義従の7個師団、津島皇国の1個師団が数日のうちに壊滅してしまう。

コレは連合国司令部にも驚愕として迎えられた。

ただし、この騎兵師団の戦闘でのドイツ軍の損害も洒落に成らない物であったために無能と罵られることあなく、むしろこの戦いの後、津島は内乱の所為で兵力の追加が不可能となったがこの一戦のおかげでどうこう言われる事は無かった。

 

 

なお、この戦いであるが結果的には白馬義従壊滅。津島皇国の騎兵師団も実働1個師団まで落ちてしまったが、ドイツ軍も西部戦線の騎兵師団が半壊の上にその近辺の歩兵師団や予備兵力、物流拠点にも被害を受け、結果的にヴェルダンを支えきれなくなる。

 

 

その為、ドイツの兵力に分かりやすく被害を与え、物流網にも打撃を与えた所為で継戦能力も下げたせいでこの後に遣欧軍の陸上戦力の動きは大変鈍かったが連合国的には「よくやった」と、評価は高かった。




なお、戦後公孫賛の愛馬は白塗りの61式に固定となった。


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旧六十七号

『扶桑型戦艦』

 

あまり知られていないが完成当初は確実に世界最強格の戦艦であり、実は第2次の大戦時も世界的には十分強力の分類に入っていた戦艦である。

なお、世界での人気は艦橋の所為で扶桑はとても人気である。妹は嘆いて良い。

 

大本営が別の意味でアレな大日本帝国では三連装砲6基とか言う架空戦記でよくある航空母艦化や、16インチ連装4基とは確実に違う方向でゲテモノ化している。ただし、山城の方は艦橋部が史実比叡の物に成っている分まだマシであるが、扶桑に至ってはあの艦橋でこの状態である。

 

まぁ架空戦記では売却されたり解体されたりも珍しくはないので現役なだけでもマシな方であろう。なお、退役後は国立聯合艦隊記念館に永久保存である。

 

 

そしてその戦艦は今、欧州にやって来た(笑)

 

 

――その時、歴史が狂った――(海軍建造史)

・イギリス海軍編

 

「皆さんこんばんは。辻政信です。津島皇国騎兵師団の突撃の援護と連合国のヴェルダン総攻撃の陽動で空から敵陣後方に叩き落とされる仕事も終わり用済みとなったのかこんな役やってます。

さて、本日のその時、歴史が狂った。は、イギリス海軍です。

世界最大の海軍大国であり、ユトランド海戦では史実以上に巡洋戦艦部隊がフルボッコされた英国海軍。

流石に戦時下に主力艦でもある、戦艦等の大型艦に余計な事は出来ませんでしたが、日本の扶桑を見て何だかよくない目になっていた英国海軍造船技師たちは戦後に暴走を開始します」

 

 

 

主力艦は既に就役した等の関係上、Q級・R級共に無事に逃げ切れましたし、それ以前のアイアンデューク級等は上記の戦艦が就役した為に魔改造しても構わないが、しても効果が薄そうと言う理由から外されました。

そして逃げ切れなかったのがレナウン級、そしてその3番艦?もしくはR級8番艦レジスタンスでした。

実際はレナウン級ですが既に就役していましたがその時には既にユトランド海戦でドイツ海軍大洋艦隊は主力艦の多くを損失、損傷していた為にレナウン級が即座にいる事になる可能性は低く、同時にユトランド海戦で史実以上に巡洋戦艦がボコボコ沈んだために海軍上層部からしても、偶然遭遇戦にもなってボカンされたら困るので即座にドックに2隻とも叩き込まれました。

そして装甲マシマシ、機関もマシマシした結果。そのしわ寄せが火力に行き後部の第3砲塔が撤去され、世界最高の装甲と、速力を誇る巡洋戦艦として生まれ変わった。

 

なお、運用する側はR級と大差ない防御力で30ノットは魅力的だが火力がなぁ・・・。

であった。

 

 

しかしこの火力低下を見越して造られたのが本来ならば廃艦であったレジスタンス。

未だ船体のみであった為に、ほぼ新造に近い計画変更がなされ、そのまま行けば準フッド級にでもなったであろうに、火力増加の観点からインコンパラブルなんかを一部でも参考にしてしまった結果・・・。

 

「50センチ砲」

『馬鹿かそんな予算ねーよ、38センチ砲で行くぞ』

「火力が下がるぞ?」

『砲門を増やそう』

「重量増えるぞ?」

『機関マシマシ、艦尾マシマシ、船体マシマシ』

ココで3連装砲について問題発生。ノウハウも無ければ金もない。

「3連装砲があるなら4連装が有ってもおかしくない」

会議室に衝撃が走る。しかも製造法も連装砲横に2つ置こうと言う偶然の奇跡が生まれる。

が、主砲を4連装2基8門にすれば良い所を欲張って3基にした結果・・・。

 

主砲

元々性能が良い方の改良版。問題無し。

速度

流石に3基は機関マシマシでも重い。27ノット

装甲

安定の英国クオリティー(喫水線下も)

機関

速力は出す代わりにネルソン級と同レベル。(何かとは聞くな)

 

補足

船体が細いので安定性がアレ(例アイオワ級)

被雷するとヤバイね。(喫水線下は英国クオリティーの防御力、その上ヘビートップ)

舵の利きが伊勢型以下ネルソン級以上。

 

 

結果

当たらなければどうと言う事は無い。戦艦が爆誕した。

 

補足その2

なお、史実では無いレジスタンスを建造した為にフッドは予算不足の結果史実通りになった。

因みに予算に都合が持てた際はとても美しい戦艦と言えるものになったかはかなり微妙。

 

 

なお、巡洋艦は特に変化はない。コレはイギリスの設計思考と軽巡を優先した為、扶桑からあまり巡洋艦の改装へのヒント等は得られなかったからである。

その為駆逐艦以下の小型艦も同様である。

 

空母は逆に参考にしたのが龍驤であったせいかアーガスの艦橋が龍驤スタイルになった結果完成度が高くなると言うまさかの事態が発生した。

なお、こんなにもアンバランスでも問題のならば・・・と思った結果、唯でさえ復元性があーだこーだ言われている英国空母に格納庫が追加された。

やったね!艦載機が増えるよ!

 

因みに余談であるが最初期の空母がこんな物(龍驤スタイル)が追加されてしまったせいで各国の空母が凄まじい事になって行く。

 

今回イギリス海軍編などと銘打っているがいくつか紹介しよう。

 

赤城加賀レキシントンサラトガ→この予算不足の中ムチャなど出来ず史実通り。

 

条約型中型空母

イギリス→傑作艦の復元性がえらい事に。とてもジブラルタルまでとか無理。

日本→ダブルドラゴンが龍驤の発展艦のような物に。

米帝→唯でさえ艦載機数が多いのに更に増大。



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旧六十八号

 

津島皇国の内乱であるがコレはとある情報が漏れたのが原因である。

その内容は津島と日本の合併案であった。

コレは壱代様の婚姻問題から派生して行き、結構真面目に進み今では裏でかなり細かいとこまで進んでいた。

まぁ、問題点も多々あるのだが、文化、民族的に両国とも似たようなものなのでそこまで問題はないだろうとされた。

 

で、政府筋と、軍部筋で一部が相手が自国民であったせいもあり、口を滑らせてしまったのが、かつての反乱軍に伝わってしまい、そこから反対派や過激派も合流し、こうなってしまった。

 

こんなとこなど、当にどっかの大和民族とそっくりなのである意味合併しても問題なさそうであるが、この内乱まともな軍人は少数の過激思想やキチガイを『真面?』に入れてもそれ以外はかつての反乱軍残党位しか無く、その肝心の残党もそもそも数年前の内乱時ですら司令官級は元より、左官尉官不足が深刻であり(三笠兄の初陣時の攻城戦の時も一区画防衛指揮の左官級が一人指揮不能になっただけで指揮権を継いだのが負傷した尉官。その上に士官学校卒業してそんなに立ってないレベルの)、組織的にはかなり脆いと思われ鎮圧は容易と思われた・・・。

 

が、その期待は早々に裏切られる事になる。

 

蒼海決戦の世界では文字道理『無敵皇軍』な日本軍が居るせいで比較的慢心気味だったのが祟り、全土で蜂起した勢力に対応しきれなかった。同時に今の情勢の所為で目が国外に向いていたのもあった。

なお、一部地域では決起したは良いが近くの部隊が訓練中や、そもそも高練度部隊などだと、速攻で鎮圧されると言うのも結構あったりした。

 

ただ、騎兵部隊の基地や派兵中の部隊の基地等ではかなりの苦戦を強いられていたが、そういう基地は友軍が戦場と言う認識が強くむしろ臨戦態勢気味であったこともあり、主力不在で苦戦こそしていたがどの基地でも基地で籠城しながら徹底抗戦となっていた。(なお、攻め手が寄せ集めな所為もあり、結局この様な基地は全てが内乱終結時まで陥落は許さず欧州の友軍に恥じない働きを見せた)

 

中には泥沼化したとこもあった。

この内乱時、どこもココも泥沼化したのが水軍の軍港であった。

軍艦を奪取される事態などは無かったが中には軍港の弾薬庫が爆破され大火災になったせいで延焼した艦艇や、ドック入り中に破壊工作を受け横倒しになった艦などの発生は防げなかった。

この様な事態に成ったせいで各艦の保全が優先されてしまい、水軍全体で組織的行動どころではなかった。

軍港内も水軍はここ数年で組織や部隊の改変再編が相次いでいた為に部隊規模の人間が時期でもなく移動する事も珍しくなくその隙を突かれ、各所で侵入者を許してしまっていた。

結果、今のような軍港内の各所で戦闘となっていた。

 

その所為で外から制圧を企む反乱部隊に対して軍港の守備部隊等は内部の戦闘にも人員を割かれ効果的な防衛が出来ず、その援護に保全が完了した艦の人員や艦内の問題がないことが確認できた艦そのものが防衛線に投入され本土の各所に応援に行くことは困難であった。

なお、応援には行けなかったが各所で戦力のまとまった状態で防衛戦となった為、被害の大小は有れ、陥落した基地は無かった。

因みに反乱軍も軍艦等は軍港を襲撃したり、攻撃するように見せかける事で各所に拘束するのが目的であったようだが、中には練度の低さから状況や配置等を見誤り、艦砲の餌食となり小隊中隊規模で消滅した部隊や艦砲射撃の援護下、突撃して来た基地防衛隊や陸戦隊に敗退したりする様なとこもあった。(なお、最もお粗末だったのが包囲した事に調子にのった結果後方の偵察を怠り、後方から近隣基地の陸軍部隊の奇襲を許したとこがあったらしい)

 

悲惨だったのが陸軍演習場であった。

ココは夜間に襲撃では無く侵入され爆破工作が行われ、日本等から輸入した砲や戦車を粉みじんにされた。

なお、演習場の人的被害は格納庫の警備の人間を殺害された位で、それ以外は両軍犠牲者らしい犠牲者は居なかった。

流石に演習場に居た教導団と事を構える気はなかった用で爆破してサッサとトンズラした。

なお、コレは津島内乱における反乱軍側の数少ない完勝であり、津島側は将来はwikiに載るくらいの物的被害を被った。

具体的には今までせっせと輸入した戦車群の7割がスクラップになり、お高い値段の最新鋭の輸入した重火器・重砲もその大部分が鉄くずと化した。

なお、この演習場の爆破で同じくジープやトラックと言った輸送車両軍も壊滅し騎兵部隊も大部分が国外な為に、津島皇国は快速兵力をほぼほぼ損失し各地の反乱部隊に対して迅速な増援を持っての撃滅が不可能になってしまい、各地の部隊が個々に応戦する破目になってしまったがコレは津島皇国だけの話であり、(各地の部隊が無断で)既に増援として日本軍が出撃しており(なお、師団・艦隊規模のとんでもねー部隊も含む)日本軍は容赦なく空挺での降下強襲する気満々である。(まったくもって辻政信が欧州におり、この場に居ないことが悔やまれる)

 

なお、無断出撃等を確認した陸海軍は即座に現有兵力(無断出撃部隊)では厳しいと判断し、正式に増援部隊を組織し増援とし、派兵を開始した。

 

なお、陛下は皇軍が勝手にやらかしたのを次の日の朝刊で知った。

 

統帥権?軍紀?うるせぇ!そんな事より美少女助けるのが優先だ!

 

 

 

そして津島皇国の内乱で最大規模の激戦となったのが『皇都・月待(ツキジ)』であった。

実際にはココよりも挙兵した兵力が多かった場所もあったのだが、やはり首都と言う事もあり、比較的練度が良い兵が多数おり、最大の激戦となってしまった。

 

ただ、首都が最大の激戦区となってしまった原因は他所の挙兵部隊を日本軍が艦砲の届く距離では市街地でなければ艦砲射撃で。港や海岸沿いだと揚陸した部隊に。挙兵兵力が多めだと降下強襲されたり、急降下爆撃や機銃掃射されたりで内乱の大規模挙兵の地が集中的に狙われた所為で必然的にそうなってしまったのもある。

 

なお、それを除いても首都戦が激戦であったのは変わりないが。

その証拠に内乱終結後。厳密には日本と併合後に再開発に近い再建が行われている。

 

なお、皇都の戦闘だが各政府省庁は基本的に多少の銃撃戦などで確保されたがそれ以外の皇都の軍や警察関連の施設では大規模な戦闘となり、多数の死傷者を双方に出す結果となった。

そして最大の目的でもある皇宮はそもそもこの内乱の目的が、「日本との併合なんてとんでもねぇ!、奸臣ども皆殺しにして壱代様に考え直してもらおう」な為に、そもそも皇都で重砲の使用などが双方論外だった上に、通常火器も皇宮に早々打ち込めるか!状態であった為に全く皇宮攻めは捗らず、結局は日本軍の来援までに3日以上あったにも関わらず、正門すらこじ開ける事が出来なかった。

 

 

 

 

結局のところこの内乱自体は各地の津島皇国軍、日本の増援に鎮圧され2週間ほどで組織的抵抗は沈黙したが、内乱自体が1地方では無く全土規模で起きてしまったせいで国土全域規模で荒廃してしまい、結果欧州大戦終了後に日本・津島両国が派遣軍の帰還が完了次第即座に併合の流れとなり、反乱軍は見事に併合の流れを加速させる大戦果を挙げた(笑)(なお、本来の併合時期はまだ年単位で先であった)

 

しかし組織的抵抗こそ沈黙したがまだ各所で残党が多数おり、完全鎮圧自体は大戦よりは先に終わったと言うくらいの時期であった。

その所為も有り、津島皇国の欧州組は既に血で貢献もしたのも有り、大戦の残りの時期は軽い戦闘や後方の護衛、軍事パレード等で終える事と成った。

 

なお、余談であるが津島皇国の欧州組が結果を出した時点で既に連合国から戦後の賠償での特許はどういう物が良いかと言うのが裏から打診されていた。なお、その内容であるが津島側は結構欲張って言ったものであるが、連合国各国からすれば「マジでこんな特許だけでいいの?」レベルであった為に条件すり合わせの交渉など無しに津島皇国の戦利が決まった。

の・だ・が、第一次世界大戦レベルの欧州ですらそんな特許扱いの物を日本が持っていない訳がなく合併後に泣く事と成った。

 

 

そしてこの残党鎮圧であるがこの内乱で皇都に居た日本の駐在員達にも多数の死傷者を出した為に津島は日本の怒りを喰らわない為、日本は弔い合戦の意味も含めて容赦なく行った。

実際、津島皇国としても皇都戦で多数の大臣級が殺害されたのも含め、これほどの事態を引き起こした連中をこのままにしておくつもりは無く徹底的にやるつもりだったのだが、ココで一部の馬鹿がこの状況を利用したり、偏見で一部少数民族や他民族を弾圧しようとしたのが問題となった。(流石にこの件は日本からも「お前ら真面目に残党駆除す気があるのか?」という声が出た為)この件はただでさえ皇都戦の際に日本の駐在員たちの避難が間に合わず多数の死者を出してしまったせいでビクビク状態の上に、この内乱の所為で軍や政府の上層部は24時間働けますか状態で精神的にも負担が溜まっていたいた上層部の堪忍袋をブチギレさせるのは容易であり、このような事を起こした人間は元より日頃の言動等から起こしそうな人間まで総じて潰され、結果どこぞのネコミミやどこぞの金髪リア充のツンデレが住みやすくなると言う副作用的な事態も発生した。

 



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旧六十九号

ヴェルダン後の様子を語ろう。

 

ヴェルダンの陣地はそれこそ数日どころか数時間単位で所有者が移り変わりするような状態であったが津島皇国騎兵部隊と、ようやく ようやく『馬で』騎兵隊が再建できた公孫賛の白馬義従の活躍や(方や大部隊としては最後の大戦果であり花道。方や引き続き存続するが純粋に馬が居た最後の時)爆弾30万勇士の犠牲の元、連合国の手に落ち着いた。

 

 

 

 

説明『爆弾30万勇士』

 

 

恋姫世界の遊牧民族がどこぞの半島民族を捕まえたのを日本が買い取って戦力化したもの。

なお、制御用?に全員に英国仏国産の麻薬(アヘン)で薬漬けにして思考低下を引き起こし強化を行っている(誤字にあらず)

なお、英国仏国は喜んで軍資金確保のために麻薬を作ってくれました。

売却時はそれ以上の人数がいた上に中には老若女も含まれていたが、流石に老若女は使いずらかった為に男が減った(物理)アフリカ大陸の植民地に人口増加目的で解き放った。

【詳しくはアフリカ民族問題・アフリカ紛争・アフリカ朝鮮族を参照】

 

そうして使えそうな男だけを残したが興味が無かったので正確な数は実は分かっていない。

ぶっちゃけ爆弾3勇士をパロって大体30万くらいは居そうだったからこの名前にしただけである。

さらに補足すれば実は日露戦争の時に爆弾3勇士みたいなキチガイ戦法などしなかったのでそもそも元ネタから存在しなかったりする。コレは少数だが転生者が居たのが原因。(本格的に発生したのは戦後間近からであるがこの当時も少数だが居た)

 

 

そしてヴェルダン戦線の夜に毎日一万人ほどを各国の戦時下ですら使わない様な欠陥、旧式兵器を携え自爆特攻を繰り返した所、如何に精強なドイツ陸軍でも精神的ダメージや一月に渡り夜中にちゃんとした休息が取れないなどの疲労が重なり、白馬義従と津島皇国騎兵部隊の攻撃で後方に被害を受けたのも重なりヴェルダン戦線を維持できなかった。

 

なお、連合国はちゃんと最後の攻勢と督戦隊で仕事をしているのでご心配なく。

 

因みに爆弾30万勇士を対比として植民地兵に自分達は優遇されている配慮されていると錯覚させた紅茶が居たとか居ないとか。

 

爆弾30万勇士の自爆特攻自体によるドイツの人的被害は殆ど無く、その被害のほとんどが物資の消費と兵の疲労であった。

しかし、この作戦は連合国内では高く評価されたが、完全に人権もクソも無い。

 

そしてそんな声も上がらない。

 

 

一部と言うか、女だらけの方の海援隊はなんか言いたかったようだが陸の上では欧州の陸上兵力などこの世界の日本は微々たる数しかないので当然ながら無視。

と言うか相手にもされなかった。

 

コレは連合国からすれば自国の兵の損失が抑えられた上に最後の陥落させると言う一番おいしい所に主力として名を挙げさせてもらったからである。

 

 

なお、裏取引として日本は陸軍の派兵をこの戦果の委譲で免除する裏取引を行っている。

 

因みに最重要任務は督戦隊である。万が一あんなのが逃げ出したら自国のフランスからすれば悪夢でしかない。

むしろ文句を言ってきた海援隊の方に非難が行ったほどであった。

 

 

 

そしてヴェルダン戦線の流れが変わり大きく勢い付く西部戦線であったが正直な所勢いづいたのは戦場が国外に移りつつあったフランスとヴェルダンに戦力を移したために圧力の弱まったイタリア位であった。

 

イギリスは海でケチが付いてしまい。

ロシアはそれどころではなく。

日本もマスゴミが大活躍した。



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旧七十号

ユトランド海戦を前にしてとある人間が頭を痛くしていた

その男の名は『ジョン・ジェリコー』

英国海軍グランド・フリートの司令官である。

 

ぶっちゃけるならこの海戦でドイツ艦隊に史実とは違い大打撃を与え英国海軍史にその名を乗せる事と成る男で、同時にビーティー艦隊が史実よりボコられビーチィーが負傷した所為でその分の海戦後の処理や、大戦の戦後処理で大いに苦労する男である。

 

簡単に言えば史実では艦隊勤務から海戦後に外されたがこの世界では引き続きグランド・フリートを指揮した上にユトランド海戦後の艦隊の再編もしつつ、ユトランドの英雄として軍政にも深くかかわらなくを得なくなった上に英雄としての仕事もしないといけなくなった。

 

さて、海戦後の事はまずは置いておこう。

何故ならジェリコーは未来では無く今、頭を痛くしているからである。

 

その原因が日本艦隊。

 

因みにこの作品の方のでは無く、インド洋でやらかした方の艦隊である。

理由としてはインド洋でやらかして戦力が減った事ではない。

 

確かに金剛型3隻の減は戦力的にも痛いが世界最大の海軍大国たる大英帝国からすれば残念くらいで済む問題である。

真の理由は減った事による艦隊の編成である。

 

今の日本艦隊(欧州戦力)

 

旗艦

金剛型(霧島)

河内型戦艦

薩摩型戦艦

香取型戦艦

筑波型巡洋戦艦

鞍馬型巡洋戦艦

三笠以下旧式駆逐艦

 

 

コレをどう使えと?!(グランド・フリート司令部一同)

 

しかも艦ごとの性能差がうんぬん言う前に、既に政府命令でこの日本の遠征艦隊をユトランド海戦に参加させることが決定している。

正直に言えばジェリコーも同盟だからと言って世界の裏からはるばる連れてきたせいもあるから政治的に使わないといけないのは分かるが、正直言うともう一つの日本艦隊みたいにグランド・フリートの留守の間の本国に展開する形をとってほしかった。

 

当初からドイツ大洋艦隊との決戦時はイギリス本国の防衛に着くことが決まっていた本作の日本艦隊。コレは政治的な理由であるが本国に有力艦隊が居るおかげで史実での留守戦力も連れて行ける事になり役に立っている。(船団護衛にもこの後参加し船団護衛に割いて居た戦力も海戦前に編入。更に戦力増)

なお、この戦力増大もあってこの後ドイツ大洋艦隊は悲惨な目に合う事と成る。

 

 

そして蒼海の世紀の日本艦隊。

当初は司令部の将官からも期待の声が上がっていたが日に日にその声は無くなっていった。

インド洋の件は置いておこう。

どうせ逆立ちしても3隻とも今大戦はドックで長風呂で出てこない。

むしろ建造中の新型戦艦の方が先に動けるようになるのでは?とさえ今では言われている。(扶桑の事)

 

その上インド洋の件で司令部が総入れ替えしたのも何とも言い難い。

確かに無能な味方よりははるかにマシだがまさかのアドミラルトウゴウである。

能力うんぬんの話ではない。

むしろ能力的には世界最高峰であろう。

ただ、やりずらいのだよ。

ジェリコーは大将。そう言う事。

その上武勲の差など考えるまでも無い。

英国海軍軍人がプライド無くイエローモンキー扱いできれば彼らの胃のダメージは無かったであろうが残念ながら真っ当なプライドが彼らにはあった。

 

最近の彼らの癒しは日本海軍からのワイr・・ゲフンゲフン。

贈り物のセイロン産の最高級の紅茶を好きなだけ飲める事であろう。

ただ、ユトランド海戦はその知名度から多くの英国軍人の回顧録等で出るのだが当時司令部勤務の将官等の回顧録に最高級の紅茶をがぶ飲みしたなどと言う物は無く。その大部分が日本艦隊関連の・・・まぁそういう内容である。

 

 

なお、この英国海軍司令部の惨状は後の世で俺らみたいな連中にはとても有名であったりする。

 

例えば、最高級の紅茶群も最高級と言うのに気がついていたのは従卒等だけであったであろうことがこの従卒の回顧録で書かれており

他の将官等の回顧録の中で

『ティータイムも憂鬱だった』

『紅茶の味を楽しむ気も起きない』

等書かれていた所為でコレが裏付けのような形となり

『イギリス人のティータイムを憂鬱にさせるヤバすぎるぜ(笑)』『紅茶に無反応にさせるとかw』的な形で広く広まった。

 

なお、「そんな事より紅茶だ!」なイギリス人をガチでこうしてしまった事件な為とてもネタとして使われるが同時にリアルでジェリコー等の回顧録が苦労話過ぎて悲惨な上に中には胃に穴が開いて軍病院送りになった人間も居たりするので同時にネタ以外ではとても自重される出来事でもある。

 

そして同時に海戦前の出来事であるのでほとんどこの事は表に出ておらず多くの場合ユトランドの戦果を称賛されるが寧ろ彼らからすれば自分の胃を称賛したいものである。

 

因みにこの山場を抜ければ後は出撃待機からの戦場で胃には優しい流れとなる。(誤字あらず)

 

 

 

 

おまけ

 

今の日本艦隊(欧州戦力)

 

金剛型(霧島)

↑単艦。戦隊すら組めない

河内型戦艦

↑超弩級戦艦。多分問題無く斉射できるが主砲の口径が違うぜ。

薩摩型戦艦

↑姉妹艦同士で性能が違いすぎて扶桑型と伊勢型みたいなレベル。

香取型戦艦

↑一応は主力艦として活躍するも前ド級

筑波型巡洋戦艦

↑能力的に前ド級戦艦クラスの巡洋戦艦

鞍馬型巡洋戦艦

↑上記と同じく

三笠以下旧式駆逐艦

↑一応は近代化してるし・・・。

 



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旧七十一号

西暦XXXX年〇月○日

 

ロシアは動乱の炎に包まれた・・・。

 

 

 

先に言っておきます。

今回日本はほぼほぼ関わっておりません。

まぁ、共産革命なんか起こされたら面倒なのでレーニン以下トロツキーやヨシフなんかをゲフンゲフンしましたがそれだけです。

 

まぁそのおかげで史実では共産革命と言う形で多少なり纏まりを見せたこの革命も纏まりを欠いてしまった結果サンクトペテルブルクの動乱が西ロシア全土にわたる大内乱になってしまいましたが。

西ロシアでは軍ですら民衆派や政権派に分かれて右往左往したり局地でのぶつかり合いまで発生しとてもではありませんが指揮系統など崩壊しています。現にドイツ軍はロシア方面の攻勢は完全に中止させ休戦、停戦の準備にかかっており、敵として見ていませんし、ポーランドを始めとした国々も独立のために立ち上がろうとしていますがそれに対してロシアは政府・軍共に手など全く打てていません。

 

この動乱の所為でロシアは脱落となるでしょう。

まぁ史実とは違い東ロシアはひどい目に合わずに済みそうなのがせめてもの救いですが。

 

 

赤どもをパンパンして余裕ブッコいていた日本はさて置き、イギリス・フランスもこの件で完全に出遅れます。

まぁ前情報など無い状態でいきなり民衆に銃撃したのが原因なので防ぎようも対策の使用も有りませんし、この短期間で西ロシア全土がこうなってはもはや手のつけようがありません。政府上層部からすればロマノフ家に文句の一つも言っているでしょう。

 

むしろ、海では快勝して制海権を有利にしたのに(ユトランドで勝利し、大打撃を与えますが史実のレイテの様に壊滅的な状態にはドイツ海軍はまだなっていないので制海権は『有利』となっています)陸ではようやくヴェルダン戦線の悪夢がひと段落。有利な形で終わったのにこのままではロシア戦線の兵力がこちらに来る事になるのでそれどころではありません。

 

 

 

なお、史実での大戦終結の原因ともなったドイツ革命であるが、コレはキール軍港の水兵のサボタージュから始まり、実はロシア革命の成功に勇気ずけられたと言うのも大きかったのです。コレはロシアが大国であったのと敵国でありますが帝室が親類関係であったために民衆からしても身近に感じたからではないでしょうか?

 

さて、キール軍港の件は史実よりも海軍が被害を受けたが、どう考えても革命では無く内乱になってしまったロシア。

 

大戦の行く末はどうなるのか?

(そこ、どうせ西部戦線でもそのうち軍事的に負けるとか言わない)

 





『次回予告』

このままただ黙っていることは、自らのプライドからしてもできなかった――。
(マスゴミ視点)

取りあえず腹いせに新聞を刷るマスゴミ。

海援隊とかが欧州で頑張っている時、軽い嫌がらせのつもりの企みが極東の平穏を崩す。

機動戦士〇ンダム←(この次回予告の元ネタ)

次回「ホント色々と散る」

(日本の上層部の胃は)生き残る事ができるか?・・・。


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旧七十二号

『帝都燃ゆ』

 

別にどっかの地球外から気色の悪い重機が攻めてくる作品の京都ではない。

 

この作品の日本の帝都東京での現在進行形の話である。

帝都東京では各地で火が上げり非常事態が宣言され暴動鎮圧に警官を始め近衛師団や近隣の陸軍部隊、海軍陸戦隊も動員され『朝鮮人狩り』が行われている。

 

どうしてこのような事態が起きたのか・・・。

 

 

理由は1週間ほど前の某新聞社が発行した爆弾30万勇士の記事である。

当初はインド洋でのスクープを潰しやがった海援隊を叩ける内容を探していたのだがこの情報が耳に入り、日ごろから新聞社に対して扱いの悪い向うの帝国に多少なり嫌がらせでもしてやろうと書いたのがすべての始まりであった。

 

※当たり前ながらチートな方の大日本帝国の面々がマスゴミ相手に優しい対応など取るはずも無く、基本に事務的。しつこい時は脅してそれでも引かなければぶん殴るがデフォ

 

新聞の内容も当初は海援隊たたきが前提であったのに向うの帝国たたきが主な内容となり、こんな非人道的な連中に何も言わない海援隊はうんたらかんたら的な内容少しと向うの帝国の悪口が大部分の「海援隊が叩きたかったんだよなコイツら?」的な内容の新聞が全国紙の一面で世に流れた。

 

 

 

そして、その流れた新聞の文に100万の朝鮮人が犠牲となったと書かれていた。

 

――奴隷の様にと書かれれば不安に思うであろう。

 

――麻薬を盛られなど書かれればこの時代なら十分アヘン戦争を思い出すであろうし朝鮮など最も近かった国の一つである。

 

――この世界の朝鮮は大部分がロシア領で地獄のような扱いを受けているらしい。

 

――もしかしたら日本にいる自分達もこうなるかもしれない。だって新聞には朝鮮人を確保したらまたやるかもしれないって書いて有るぞ。

 

――現に祖国の大部分はロシア(列強)に支配され奴隷のように扱われている。

 

――新聞には向うの日本がやったと書いて有る。

 

――この世界の鬼子日本もウリたちをこうするかもしれないニダ!

 

――鬼子日本どもを倒すニダ――――!!!

 

――優秀なる大朝鮮神民族よ、立ち上がるニダ―――!!!

 

――――『『「「「「「「「「「ニダ――!!」」」」」」」」」」』』

 

 

 

で、立ち上がった連中がやらかして今回の話の冒頭のような事態に成っていたりする。

 

それも全国規模で。(東京みたいなのが各地方でも起きていたりします)

 

わーい。じけんのあとで、みんなのだいっきらいなチョンがちょうだんあつされるぞー。

 

 

なお、反乱の指導者は我らが李家君であるがどうやってイギリスから指導しているのは果てしなく謎である。当然だが海援隊もこの世界の帝国海軍も相手にしていない。

むしろ指導者李家君には部下(自称)からたくさんの異名(ダサい)や役職(形だけ)が与えられており海軍でさえ同情の視線を送ってくる。

 

なお、後に記された回顧録によるとクソダサい異名や意味のない役職よりも同情の方が辛かったらしい。

 

因みにだが悲劇的な事に日本本国→欧州の海軍・海援隊→そこから兵の流れの中で他国の耳にも流れていき、娯楽の無い戦場でこの話題は爆発的に広がり李家君の名は世界に広まってしまう。

 



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旧七十三号

本大戦下、現在進行形で欧州での日本の評価が下がっているこの頃、欧州では一つの大きな事件が発生した。

 

それはオランダの中立違反問題である。

 

なお、コレは完全に連合国の陰謀と言う名の言い掛かりである。

後日オランダ海軍の潜水艦が連合国の輸送船を撃沈し、戦火が始まる事になる。

なお、この時期のオランダの潜水艦にこの様な事ができるそれだけの性能があるかは定かではない。

そしてこのどっかで見た事のある酷過ぎる理由で開戦したオランダは瞬く間に降伏する事と成る。

 

 

そして植民地がなくなる。

 

 

 

 

そしてこの列強がこの戦争下を良い事に弱小国を生贄に植民地ゲットを目的としたこのクズ過ぎる行動がまさかの大戦終戦まで突き進む事と成る。

 

まず結果としてだが今オランダ本土は連合国の支配下にある。

当然、未だ局所で抵抗等あるし、国土面積全体での占領率など半分も行ってはいない。

 

しかしコレに驚いたのがドイツ帝国。

オランダ攻めが海からだった為に急に戦線が増えた形となってしまった。

 

しかしオランダからたたき出すなり守りを固めるだけなら本土の予備戦力だけでもなんとかなった。

しかしそれは陸軍単体での話であった。

 

当初迎撃に出たドイツ陸軍は戦略予備や編制中などのマイナス条件を多々含む戦力であったが戦場を優位な形で動かしていた。

しかしそれはイギリス海軍の戦艦の艦砲が届かない位置での話であり、陸軍はこのラインでの停止を余儀なくされ戦場は海へと移った。

 

そして行われた最後の海戦らしい海戦。

場所的にはユトランド?であるが一部ではこの海戦もユトランド海戦の一つとされる

 

『オランダ艦隊戦』

 

の火蓋が落とされた。

 

イギリス海軍の目的はドイツ海軍の撃退並び上陸兵力の安全確保と砲撃の為の戦艦群のある程度の保全と足かせたっぷりであったがまさかの圧勝してしまった・・・。

 

戦力的にも各ユトランドの海戦を生き抜いた艦たちであるドイツ。

史実よりははるかに主力艦の損失も多いがそれでも練度は全く問題なくこの海戦の『ド級以降の』主力艦数で言えばむしろドイツの方が多いほどであった。

 

対するイギリス。

この戦いに就役していたリヴェンジ・ロイヤルオークを主力に展開。

 

そしてこの戦いではこの2隻が重要となった。(活躍するとは言っていない)

 

この海域で存在した15インチ砲の艦はこの2隻だけでありその砲撃力も有りドイツ海軍主力艦はこの2隻を狙った。

しかし、イギリス海軍はこの2隻はぶっちゃけ砲撃用で連れてきた為に就役間もないのも有り練度不足の為や主力艦の損失を下げるべくこの2隻は終始遠距離からの砲撃戦に徹しさせた。

 

結果ドイツ海軍主力艦はドイツ海軍自体が主砲口径が小さめな所為もあり、15インチ砲搭載戦艦であるこの2隻に終始致命打を与えられなかった。

挙句の果て実戦では強いイギリス海軍の名の通り、距離を詰めた際に逆に主砲を叩き込まれる始末であった。

 

そしてリヴェンジとロイヤルオークの2隻と主力艦が遊んでいた頃他の艦はこの海域に居るドイツ海軍の前ド級戦艦の3倍の数のイギリス海軍前ド級戦艦に近接砲撃戦でフルボッコにされていた。

 

まさに『戦いは数だよ兄貴』であった。

 

この砲撃戦の戦闘時間こそ短かったが文字道理ドイツ海軍の主力艦以外はフルボッコにされてしまった。

ドイツ海軍も一矢報いる位はしているのだが、何分こちらが1発撃てば3発で帰ってくる状態な為なぐさめでしかなかった。

 

途中で主力艦も味方がヤバいと駆け付けはしたのだが、その対応がうまくいかずリヴェンジとロイヤルオークを追っかける艦隊と、援護の艦隊で主力艦を2分してしまうと言う失策が生まれてしまった。

リヴェンジとロイヤルオークを追っかけた艦隊は2隻が基本戦いを避け気味だったので後に当たりどころの関係で自沈したド級戦艦1隻のみであったのに対し、援護に行った艦隊はイギリス海軍の前ド級戦艦を2隻撃沈、6隻を中大破させた代償に1隻沈没半数以上の艦が中大破の失態をさらしてしまった。

 

この後海戦自体はドイツ海軍が撤退し終了したがドイツ海軍は肝心の目標2隻が素人目でも小破程度の損害しか与える事しかできず、前ド級戦艦を海戦前の半数程度に減らすしかできず、肝心の砲撃支援を辞めさせることも陸上兵力に打撃を与える事にもできずに多くの主力艦をドック入りさせる事と成ってしまった。

その結果再度出撃しても主力艦の数が不十分であったために援護に出て来たグランド・フリート主力相手に戦わずに母港に戻ると言う選択しか取れなくなってしまった。

 

結果この戦線は膠着してしまい。ドイツは新しいこの戦線に無駄な戦力を割かれる事と成ってしまった。

 

そして無駄な睨み合いのみ続くであろうと思われたこの戦線の所為でドイツは皇帝がしびれを切らし大洋艦隊にグランド・フリートが出てくるであろうにも拘らず強硬に出撃を命じ、キールでの反乱の火種となってしまったり、西部戦線の大攻勢の戦力を削る羽目になったり、新しい戦線が本土の近くにできてしまったと言う民衆の不安以外にも致命的な問題を生んでしまった。

 

よもや実行したイギリス・フランスも陸上の戦力分散や戦線増加に伴う負担の増加が目的のこの戦線がまさか致命傷に繋がるとは実行時は思っても居なかった・・・。

 

 

―東部戦線とロシア―

 

東部戦線自体はロシアが国内がアボンした為に自動消滅したと言ってよかった。

しかし、ブリカスの外交裏攻勢によりポーランド等の旧ロシアの一帯が独立のマメに蜂起。

その為に西はドイツ東部から東はウラル山脈、南は黒海辺りまでが騒乱地帯となってしまいドイツもかなりの戦力を西部戦線に移しはしたものの、東部国境の守りにそこそこの兵力を取られる事と成ってしまった。

 

なお、騒乱地帯は暴徒と化した民衆、政府側、独立派、指導者の居ないアカの皆さんとその他諸々の勢力による、?つ巴状態になってしまった(笑)

なお、煽ったブリカス情報部と政府は鎮火と制御を放棄し「もうロシアとドイツが苦しむんだからよくね?」と自分達で火に油注いでおいて対岸の火事の扱いであった。

なお、対岸の火事である事を良い事にちょくちょく油を注ぐことを忘れないクソっぷりである。

因みにアカの指導者層や各国の独立派の指導者等を前もってや蜂起後にパンパンしまくって制御不能にした最悪な連中もいるらしい。一体どこの国なんだ!(笑)

 

そして、シベリア出兵は本来なら主力を担うはずの日本が国内状態からそれどころではなく次に一番近いアメリカを主力とした史実とは違う面々が上陸しロシアの冬やインフラの所為で酷い目に合っていた。

 

因みにだがこのシベリア出兵でアメリカ義勇軍は史実における八甲田山並の酷い状況も発生し、ルシタニア号事件が無いせいもあり、史実以上に引きこもりを強める事と成る。

 

 

-ドイツ降伏-

 

さて、再びドイツに戻るが終戦間近の時期になるとドイツ軍は陸でも海でも負けない事は有っても勝つ事も無くなっていた。

 

海では先にも書いたがココで主力艦の総数の差が尾を引き、出撃しても同じく出て来たグランド・フリート主力とにらみ合いして終了しかできず、小規模の戦闘を除けば完全に欧州の海は何処も手詰まりであった。

しかし、この手づまりは連合国からすれば問題無かったがドイツからすればそうではなく、結果バカイザーの所為でキール軍港の蜂起に繋がってしまう事と成る。

 

陸は最後の西部戦線の大攻勢新しく出来た戦線の所為で史実より兵力少ないのに成功すると思う?で終わってしまう。

 

で、ドイツは事実の道を転がるのだが・・・。

 

 

-講和-

 

講和会議の内容であるが史実とは大分違っていた。

 

まず領土問題であるが、ドイツは戦前よりも『増えた』

何を言っているんだ?と言う気持ちはよくわかる。

 

この原因は例の二重帝国のせいである。

唯でさえめんどくさいこの国であるがロシアが早めにアボンした所為でドイツが講和を言い出した時は何と未だに余力を残していた。

 

まぁ、調子にのった結果、講和会議をスムーズに進めるためにドイツ停戦後に敵の居なくなった連合国に総力でタコ殴りされ1月足らずで全土陥落し、無条件降伏したのは置いておこう。

 

で、簡単に言えば講和会議で一番の問題は『このカオスな東欧どうしよう?』であった。

 

そして、東欧を抑える栄誉ある役目を押し付けられたのがドイツ帝国改めワイマール共和国である。その領土は戦前の物にオーストリアを足したものとなった。

 

ガンバレドイツ。役立たずのオーストリアだが有効に使え。

あと、東欧の火種がコッチこないようにしろよ以上。

 

・その為軍備はかなりの物を残されたが、人員もかなりのものが残され、戦後経済を圧迫する事と成る。

・ただし、海軍は史実よりもひどく、掃海艦、沿岸警備艇クラスの保有しかできず、駆逐艦・コルベットですら全て賠償艦とされ、条約で保有を禁止された。

 

なお、主力艦艇は軒並みイギリスのとあるところで魚礁となった。

海軍をここまで減らしたのは純粋にイギリスの策略と戦後東欧の治安維持に回す兵を確保するためである。

 

 

賠償金であるがココは東欧自体がカオスそのものであり、ドイツを盾として使わないと自分達にも火の粉がきかねないと、史実では強固に多額の賠償金を求めたフランスがある程度大人しかった為に史実ほどグダグダはしなかった。

 

賠償金も連合国がこの戦争で使用した戦費の全保証が主である。

なお、支払えるやり方でなので史実よりは大分マシであろう。

 

ただし、支払い方や賠償金を減らす過程でルール地方を失う事にはなった。

そして植民地もすべて。

 



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