遊戯王GX 沈黙の使者 (サイレント=フリート)
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第一章 学園生活 第001話

『異世界に向かってアクセラレーション!!』

 

それは大きな地震だった……多分新聞に載るくらいの……何で多分?決まっている……その時、俺は死んだから……確認のしようがない……死は誰にもある事だしいつ何が起きても不思議じゃない……事実俺はそれを自分自身で経験しているから……だから、受け入れた。なのに……

 

「ここは……どこだ?」

 

目の前の世界が違った。自動車や建物ならまだ元の世界だと分かる。だが、そこにデュエルモンスターズのカードが実体化していたのなら話は別だ……おっと、自己紹介が遅れたみたいだな俺の名は静原連斗。19歳。男性。自慢じゃないが手先器用で家事が得意。あ、髪の色は灰色……決して白髪ではないし老けてもないし色を染めたわけでもない。どうでもいいな……というのはおいて本当にここは何処?俺はあの地震で死んだはず…無論、KCなんて無いし……デュエルディスクも存在しない……

 

「何が起きてると思う?」

 

……あれ?こういうと決まってアイツは返事してくれるのに――

 

「ん?」

 

それで一時精神統一……もといテレパシーを送った

 

(もしもし~)←心の声

 

が……返事がない……アイツは返事をしたら無視する性格じゃない……まさか、いない?

 

え!?何で!?何でいないの!?ここは力を合わせる所なのに!?てか、アイツと俺は切っても切れない関係のはずなのに!?

 

≪何をやってるのですか?≫

 

一人で混乱しオーバーリアクションを取っていると目の前の女性が尋ねた。色が薄くて他の人に彼女の姿が見えない……そして、俺が今まで使っていたカード……『相棒』と呼んでいたマジシャン……【サイレント・マジシャン】がいた。ああ……やっと冷静になってきた。開き直った。精霊か……間違いない……だってデュエルモンスターズの精霊がいるんだ。遊戯王の世界だ……KC社があるし……問題はここはDMかGXかだ……5D’sでは無いのは確実だ。何故なら高速道路らしきものが少ないから…5D’sならこの程度じゃないしトップスが無いしな

 

≪で、何をやってたのですか?≫

 

恐らく、彼女はGXで言うとカードの精霊だろう。彼女は俺に質問してくる。そうだな、GXだろうとDMだろうと俺はこの世界に関わっていくだろう……なら、カードの精霊である彼女の協力が欲しい

 

「……」

 

と考えたかどうやって話しかける?独り言に見えるし超融合みたいな展開はないしな……俺は実は元二重人格だ。元と言っても地震までだが……だけど、今は何故かそいつはいない。とりあえず、おかしな人に思われる覚悟で素直に言うか……ここで張り合っても誤魔化しても意味ないだろうし……

 

――事情説明――

 

≪なるほど、それで今、何が起きたかわからないと≫

 

「ああ…にしても俺の話を信じてくれるとは思わなかった」

 

≪いえ、先ほど次元が歪んだような感覚がありました。アナタの話を合わせると客観的に見て合理します。それにこの世界には未知なものが多いと聞いてますのでアナタのような方が現れるのもおかしくはないかと思いまして≫

 

……話がスムーズに進んでありがたい。覚悟を決めて話したかいがあったよ

 

「さっきの答えな……わからないとは言い切れない」

 

≪と言いますと?≫

 

俺はここの公園に捨てられている新聞を取り出した

 

「確認したけどここは遊戯王の世界でこの記事にデュエルアカデミアの単語が載ってあるからGXの世界だと予想できる。で、俺は何の因果かこの世界に来てしまった。流石にそれ以上のことはちょっとわからないけど……」

 

もうちょっと、情報があればさらに分かるが……今はここまで推測出来れば十分だろう

 

≪あの……荷物は?≫

 

「荷物?」

 

そう言えばカバンとショルダーケースがあったな…中を探ると手紙があった…

 

〔ほほほ……どうかね。私は神様。驚いたかね?君は確かに死んだ。だけど今から消えるのは勿体ないくらいの面白い人物だ。ゆえにGXの世界に送り込んだ。もう一人の君は新たな身体を授け同じ手紙を送った。今頃、納得しているだろう……好きに生きるが良い。ただし君がこの世界に来た時点で原作は崩壊している。選択の時が来たら気をつけるがいい。その選択で世界がガラリと変わる。良い方にも悪い方にも……『我、自ら選び取りし、いかなる結末も受け入れん』を忘れるな。ちなみに年齢は16歳まで戻しデュエルアカデミアに受けることが出来る設定にしておいた〕

 

「……」

 

あ~GXか……第一期、第二期はまだ良かったけど……第三期が鬱展開だもんな……しかも原作崩壊って……そうなると原作知識が邪魔になるかもな。話が変わるし……この物語が大好きだからいいけど……よし、アカデミアに行くか!どうせなら思いっきり関わろう。関わるのが怖くて逃げても何も変わらない。なら、前を進むのみだ!原作通りには進まない……けど、俺は俺!思い通りに進んでいく!そこでちょっと気付いた

 

「……あれ?でも、精霊が見える能力は」

 

確かに持っていなかった。手紙にそのような能力を付けさせた的な記述もなかった。ここに転生したショックに覚醒でもしたのか?

 

「……あのさ、もし人間界に興味があるなら」

 

≪?≫

 

急にしどろもどろになってキョトンとなっているサイレント・マジシャン……ええ~い、言ってしまえ!

 

「迷惑じゃなかったら俺と一緒に来ないか?」

 

俺は手を差し伸べた。完全に俺とサイレント・マジシャンは初めて会った他人だ。だから、断られるかもしれない。確かに元の世界でも使っていたがそれでも彼女には関係ない……けど

 

≪それはマスターの契約と解釈してもいいのですね?≫

 

契約……昔もその契約にお世話になって来た。だから、何があっても怖くない

 

「ああ……」

 

≪良いですよ、私もこの世界に残りたかったので≫

 

つまり、返事はOK。俺はちょっと嬉しくなった。きっと、これは運命の出会いだと思えて

 

「これからはよろしくな!俺の名前は静原連斗」

 

≪……よろしくお願いします。マスター≫

 

この入試はこの日から1カ月後……そうなるとこの1カ月間はデッキ構築と勉強が主だな。人間、怠けたらマズイし元の世界での教材もこの世界にはある。デュエル本に埋もれがちだが……そしてカバンの中を再び漁ると財布と通帳があった。財布の中は10万、通帳300万……まずまずだな……他にはホテルのカード?支払われていてそれも期限はアカデミアの試験日までか……で、お、PSPとかDSとかあって音楽プレイヤーがある!とりあえず、デュエルに飽きそうになったときは大丈夫だな。カードは全種類は流石に持っていないがそれでも俺の世界のカード全てこっちの世界に来ている

 

――実技試験当日――

 

「くそ~!まさか、電車が人身事故に遭うなんて~!(てか、何でホテルの場所が電車に乗らないといけない様になってるんだよ!)」

 

≪ですから、私を下ろしてください!≫

 

俺はサイレント・マジシャンをおぶりながらダッシュしていた

 

「(だって、お前……俺が走ってると明らかに息を切らしてただろ!巻き込んだツケは俺に払わせろ!)」

 

……この小説を読んでいる読者には分からないと思うがただいま連斗は原作で十代に巻き込まれた事故に遭い盛大に遅刻になってしている。ちなみに試験が始まるまでサイレント・マジシャンとコンタクトが取れるようにテレパシーを送る練習をしていたり勉強をしていた。そのおかげで今ではサイレント・マジシャンと話すのに会話は必要なくテレパシーを切ったりすることが可能になった。デッキは一日で完成させた。運が悪いことに先ほど連斗が言った通り試験会場にはホテルから電車に乗らないといけなくなったが……

 

「うわああああ!危ない!」

 

「へ?ごふっ!」

 

「うわっ!」

 

と横の道から思いっきりぶつかったのは『遊戯王GX』の主人公……遊城十代。俺の中では結構好きな主人公であり(※もちろん、他の主人公も好き)是非、友達になりたい。wikiなどではガッチャをしまくるからガッチャ教たるものが出来たが俺もその中の一人なのだ

 

「いてて、大丈夫?」

 

「あ、ああ……悪い……そっちは?」

 

「俺も大丈夫だ(お前は?)」

 

≪はい、マスターがとっさに離してくれたおかげで地面にぶつからずに済みました≫

 

(そっか、良かった……)

 

≪ありがとうございます≫

 

「立てるか?」

 

「おう、もちろん!……って、あっ!ごめん、俺、急いでるから!!」

 

十代が走り出して連斗もサイレント・マジシャンを抱えて一緒に走り出す

 

「え?」

 

「俺もそっちに用がある」

 

「……もしかして、デュエルアカデミアの受験生?」

 

そう十代に指さされ連斗もくすっと笑いだす

 

「ああ、俺もデュエルアカデミアに入学試験を受ける予定だ」

 

「そっか!それじゃ、急ごうぜ!」

 

「おう!」

 

そして、連斗は十代と一緒にデュエルアカデミア入学試験会場まで走った。取り敢えず間に合ったのだが、十代が近道だと言って林の方まで走ったので連斗も葉っぱ塗れになった。

 

 

早速、試験会場に行ったがそこには人で賑わっており誰しも絶対に入学しようと張り切っている

 

「おお~!やってる、やってる!」

 

十代は子供のようにはしゃぎながら会場を見回している

 

「そうだな、ここまでとは思わなかった」

 

と物珍しそうに周りを見渡した。高校受験は2度目だがそれでもここまでの賑わいはなかっただろう。そして、目についたのは白い制服の男子生徒が見事なコンボを決めてこっちに戻るところだった

 

「あの一番、見事なコンボだったな」

 

「そうだな」

 

「そりゃそうさ……受験番号一番、つまり筆記試験第一位の三沢くんだよ」

 

「……」

 

連斗はこの世界の登場人物のことを知っている。そして、こう思った。何故、ああなったのだと……

 

「ふ~ん、番号ってそういう意味だったんだ」

 

「合格は筆記の成績と実技の内容で決められるんだ。デュエルには何とか勝ったけど受験番号119番の僕じゃ受かるかどうか」

 

そして、十代はその少年の背中を元気付けるように押した

 

「気にすんな。運が良ければ合格するさ♪俺だって成績110番だ!」

 

「キミも受験生?」

 

「ああ!」

 

「でも100番台の人は一組目で終わってるよ」

 

「え!?」

 

「ま、まぁ……俺も受験生だけど理由のある遅刻だからな」

 

そして、その三沢大地が俺たちの近くに座った

 

「凄く強いな、お前」

 

「ああ」

 

「今年の受験生で2番目くらいに強いな♪」

 

『受験番号7番、静原連斗と受験番号110番、遊城十代』

 

「おっ!」

 

「よし!……って、連斗って7番なんだ~」

 

「まぁな!一緒に行こうぜ」

 

「おう」

 

「キミ」

 

「?」

 

「何故、僕が2番なんだ?」

 

「一番は俺だからだ!」

 

「……何で筆記試験で僕より9番いいのに……しかも7番と一緒にいるのにあんなに自信が持てるんだ?羨ましい」

 

そして、密かに連斗は笑っていた。ようやく、この世界で待ちに待ったデュエルだから

 

「十代、先にやってもいいぜ」

 

「え!?いいのか!?」

 

「ああ、先にやった方が面白そうだし」

 

「じゃあ、ありがたく……って、連斗のデッキってなんだ?」

 

「秘・密

どっちにせよすぐに分かるからワクワクしながら待ってくれ」

 

「おう」

 

………………

…………

……

 

「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!」

 

そして、クロノス教諭ご自慢の暗黒の巨人を粉砕しお決まりのポーズをした。俺は思わず十代に向けて拍手をした

 

「やったぜ♪」

 

「じゃあ、次は俺の番だな?俺のデッキをしっかりと見ておけよ?」

 

ちなみにクロノス教諭は呆然となり他の試験管に引き摺られるように退場した

 

「ああ」

 

そして、俺はデュエル場に向かった…

 

「受験番号7番!静原連斗!!」

 

と試験管に呼ばれたので俺も急いで行くことにした。先ほど、電車によって遅れた分の汚名はデュエルで返す!

 

「お前が静原連斗か?」

 

「はい!お願いします!」

 

とお辞儀をした…今回のデッキはもちろん、あのデッキだ

 

「うむ、それでは試験を開始する!」

 

「「決闘(デュエル)!!」」

 

※デュエルではこのように表示します

・表側攻撃表示△

・表側守備表示□

・裏側守備表示■

・表側魔法・罠□

・裏側魔法・罠■

・表フィールド魔法◇

・裏フィールド魔法◆

・:○=手札枚数

例)

―――■△

――――■:3=伏せモンスター一体、攻撃表示モンスター一体、伏せ一枚、手札3枚

 

試験管:4000

 

連斗:4000

 

「俺のターン、ドロー!」

 

俺は受験生の立場だから先攻になった…この手札は…まだ、悪くないが…先のことを考えて…

 

「俺はモンスターをセット、カードを2枚伏せターンエンド」

 

――――■

―――■■:3

 

「私のターン、ドロー!永続魔法【凡骨の意地】を発動!そして、私は【ジェネティック・ワーウルフ】を召喚!」

 

凡骨の意地

永続魔法

ドローフェイズにドローしたカードが通常モンスターだった場合、

そのカードを相手に見せる事で、自分はカードをもう1枚ドローする事ができる。

 

ジェネティック・ワーウルフ:星4/地属性/獣戦士族/攻/守2000/100

通常モンスター

遺伝子操作により強化された人狼。

本来の優しき心は完全に破壊され、

闘う事でしか生きる事ができない体になってしまった。

その破壊力は計り知れない。

 

凡骨ビートか?通常モンスターを引きまくり攻撃力の高いモンスターを召喚して一気に勝負を決めると言う…

 

「【ジェネティック・ワーウルフ】に装備魔法【デーモンの斧】を装備!」

 

デーモンの斧

装備魔法

装備モンスターの攻撃力は1000ポイントアップする。

このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、

自分フィールド上に存在するモンスター1体を

リリースする事でこのカードをデッキの一番上に戻す。

 

「このカードの効力によって【ジェネティック・ワーウルフ】の攻撃力は1000ポイントアップ!」

 

ジェネティック・ワーウルフ:攻/守3000/100

 

「さらに装備魔法【メテオ・ストライク】を発動!」

 

メテオ・ストライク

装備魔法

装備モンスターが守備表示モンスターを攻撃した時、

その守備力を攻撃力が超えていれば、

その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。

 

「【メテオ・ストライク】の効果により【ジェネティック・ワーウルフ】に貫通効果を付与する!」

 

すると、客席から小さい声で

 

「あいつ、終わったな」

 

「結果は決まったね」

 

連斗は耳が良いので聞こえたが気にしなかった。連斗からしたらたかが装備魔法で攻撃力と貫通を与えられただけのモンスター。それだけなら元の世界より怖くなかった。そして、ちょっと笑った。確か、この世界では攻撃力重視だったなと…

 

「では、容赦なく行くぞ!【ジェネティック・ワーウルフ】を攻撃!」

 

【ジェネティック・ワーウルフ】がセットモンスターに向かって走り出しそれの迫力に連斗は素直にソリッドビジョンの出来に感心する

 

「(へ~、凄い…)セットモンスターは【王立魔法図書館】」

 

王立魔法図書館:星4/光属性/魔法使い族/攻/守0/2000

効果モンスター

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、

自分または相手が魔法カードを発動する度に、

このカードに魔力カウンターを1つ置く(最大3つまで)。

このカードに乗っている魔力カウンターを3つ取り除く事で、

自分のデッキからカードを1枚ドローする

 

「守備力は2000だから1000ポイントの貫通ダメージを受けてもらう!」

 

「でも、上手く行かないんだよな…これが…トラップ発動【ガード・ブロック】!」

 

ガード・ブロック

通常罠

相手ターンの戦闘ダメージ計算時に発動する事ができる。

その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になり、

自分のデッキからカードを1枚ドローする。

 

「【ガード・ブロック】?」

 

「このカードの効果は相手ターンの戦闘ダメージ計算時に発動する事ができその戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になり、自分のデッキからカードを1枚ドローする」

 

「ぐう…ダメージを躱したか…私はカードを2枚伏せターンエンド」

 

――――△

□□□■■:0

 

周りは俺がまるですでに敗北したかのように笑っている。中には俺のことを侮辱する声も聞こえたが気にしていない。てか、そんな感情が入り込むすきはなかった

 

「ははっ」

 

面白かった。ここまでデュエルで心が熱くなったことはなかった。燃えたぎるように興奮したことさえなかった。攻撃を受ける時もその衝撃がリアルで……感動が止まらなかった

 

「俺のターン、ドロー……【強欲な壺】を発動」

 

強欲な壺

通常魔法

自分のデッキからカードを2枚ドローする。

 

感じる……このデッキの一番上に今まで戦ってくれた俺の最高の相棒が……

 

「自分のデッキからカードを2枚ドロー!……ふっ」

 

引いて俺は確信した…俺の勝利を

 

(笑った?)

 

「俺は【サイクロン】を発動!」

 

サイクロン

速攻魔法

フィールド上の魔法・罠カード1枚を選択して破壊する。

 

この手札で怖いのは伏せカード…このデュエルもらった!突風が試験管の伏せカードを吹き飛ばした。伏せカードは【奈落の落とし穴】

 

奈落の落とし穴

通常罠

相手が攻撃力1500以上のモンスターを

召喚・反転召喚・特殊召喚した時に発動する事ができる。

その攻撃力1500以上のモンスターを破壊しゲームから除外する。

 

「私の【奈落の落とし穴】が―――」

 

危ない危ない。もし、これで例のカードを使ったら俺の負けが決定する。そのための処置は済んであるけどね

 

「さらに俺は【サイレント・マジシャンLv4】を召喚!!」

 

サイレント・マジシャンLv4:星4/光属性/魔法使い族/攻/守1000/1000

効果モンスター

相手がカードをドローする度に、

このカードに魔力カウンターを1つ置く(最大5つまで)。

このカードに乗っている魔力カウンター1つにつき、

このカードの攻撃力は500ポイントアップする。

このカードに乗っている魔力カウンターが5つになった

次の自分のターンのスタンバイフェイズ時、

フィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地へ送る事で、

自分の手札またはデッキから

「サイレント・マジシャン LV8」1体を特殊召喚する。

 

≪いきますよ!マスター!≫

 

会場は驚きの声でいっぱいになった。レベルモンスターは珍しいし武藤遊戯が使っていたカード……だが、【サイレント・マジシャン】は世界で1枚……何て事は無い!!

 

「魔法発動【レベルアップ!】!【サイレント・マジシャンLv4】を墓地に送り…静寂なる魔術師よ時を超え最強の魔術師となれ!!進化せよ【サイレント・マジシャンLv8】!!」

 

レベルアップ!

通常魔法

フィールド上に表側表示で存在する「LV」を持つ

モンスター1体を墓地へ送り発動する。

そのカードに記されているモンスターを、

召喚条件を無視して手札またはデッキから特殊召喚する。

 

サイレント・マジシャンLv8:星8/光属性/魔法使い族/攻/守3500/1000

効果モンスター

このカードは通常召喚できない。

「サイレント・マジシャン LV4」の効果でのみ特殊召喚する事ができる。

このカードは相手の魔法カードの効果を受けない。

 

青い魔方陣が現れその中にサイレント・マジシャンが飛び込んだ。その後に大きな水晶がそのサークルに入った。恐らくあれは魔力カウンター5個分あるだろうな……その瞬間に爆発が起き少女は成長し乙女の姿になった。だが、時が超えたことにより魔力が【Lv4】と比べようのないくらいに上がり周りを圧倒させる

 

これが俺の元の世界のデッキ……いつも統一していないがそれでも【サイレント・マジシャン】のデッキはよく作ったものだ。勝率はそれほどいいものじゃ無いがそれでも使うことをやめようと思ったこともないし諦めたこともない。運命だと思ったのもこのため……まさか、最初に会った精霊が俺がずっと使っていたカードだから……

 

「これが幻のレアカード!……だが、私の【ジェネティック・ワーウルフ】を倒してもライフは残る!」

 

「……まだ、俺のメインフェイズは終了してないぜ!」

 

どうやら、俺の手札もこれで満足してないようだからな……徹底的にやるぜ!

 

「?」

 

「【死者蘇生】を発動!」

 

死者蘇生

通常魔法(制限カード)

自分または相手の墓地のモンスター1体を選択して発動できる。

選択したモンスターを自分フィールド上に特殊召喚する。

 

「その効果により俺は【サイレント・マジシャンLv4】が復活!」

 

「……!?まさか――」

 

試験管と周りの生徒が驚く。あることに気付いたから

 

「そう、【サイレント・マジシャン】は2枚ある!魔法発動【レベルアップ!】!【サイレント・マジシャンLv4】を墓地へ送り……静寂なる魔術師よ、双璧と成して敵を殲滅しろ!現れよ!【サイレント・マジシャンLv8】!」

 

同じ魔法陣が描かれその中にサイレント・マジシャンが飛び込んだ。そして、【Lv8】に進化した。正確には3枚あると言った方が正しいかな?

 

「これで終わりだ!【サイレント・マジシャン】で【ジェネティック・ワーウルフ】を攻撃!沈黙爆裂波(サイレント・バーニング)!」

 

「ぐっ……正直、伝説のレアカードを見て驚きました。だが、甘い!トラップ発動!【聖なるバリア-ミラーフォース-】!」

 

聖なるバリア-ミラーフォース-

通常罠

相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。

相手フィールド上に攻撃表示で存在するモンスターを全て破壊する。

 

「相手モンスターの攻撃宣言時に発動でき相手フィールド上に攻撃表示で存在するモンスターを全て破壊する!」

 

……周りの生徒もああと驚いているが…教えてやる、何故か【ミラーフォース】は失敗しやすいと!

 

「甘いのはそっち!カウンタートラップ【魔宮の賄賂】!」

 

魔宮の賄賂

カウンター罠

相手の魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する。

相手はデッキからカードを1枚ドローする。

 

「相手の魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する!代償として相手はドロー出来るが」

 

「ぐっ……」

 

【サイレント・マジシャン】の強力な魔法で【ジェネティック・ワーウルフ】は死骸を残すことなく吹き飛ばされた

 

「ぐううう!」

 

試験管:3500

 

これでチェック!もし、あのカードが【クリボー】の場合は俺がヤバいけど先ほどの苦々しい表情……恐らくこっちの攻撃を阻害するカードじゃないと見た!

 

「これでフィニッシュ!沈黙二重爆裂波(サイレント・ダブル・バーニング)!」

 

サイレント・マジシャンの容赦のない一撃がフィールドに何もない試験管に振り落とされる

 

「ぐわああああああああああああ!」

 

試験管:0

 

……よし、ワンショットキル!そして、ちょうどでライフを削りきれた!

 

「受験番号7番。合否は追って通知するから、今日はもう帰ってもよろしい」

 

これで不合格はないだろう。汚名もきっちり返上したし成績も悪くないからな……俺はお辞儀をしてデュエル場から離れる。とその前に

 

「サイレント・マジシャン……お疲れ様」

 

≪はい、マスター≫

 

俺とサイレント・マジシャンは小さくハイタッチをした

 

「へへ♪連斗、ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ♪」

 

「……俺もそれ、真似していいかな?」

 

「ああ、もちろん」

 

「それじゃ……ガッチャ、お前も面白いデュエルだったぜ♪」

 

お互いにガッチャをし笑い合いながら手を組んだ



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第002話

※デュエルではこのように表示します
・表側攻撃表示△
・表側守備表示□
・裏側守備表示■
・表側魔法・罠□
・裏側魔法・罠■
・表フィールド魔法◇
・裏フィールド魔法◆
・:○=手札枚数
例)
―――■△
――――■:3=伏せモンスター一体、攻撃表示モンスター一体、伏せ一枚、手札3枚


『何、勘違いしてるんだ?俺のデッキは一つだけじゃないぜ☆』

 

試験結果は当然合格!!あれで不合格なら流石に文句を言うが……そして、俺たちはヘリでデュエルアカデミアに向かった。デュエルアカデミアは太平洋の孤島に設置され秋から新学期が始まる。この島に3年間、暮らすことになるGXの舞台だ。それと俺たちの荷物は先に輸送船によって送られているはず……俺の荷物もその中にある

 

そして、校長による長い話が始まった。まぁ、内容のほとんどがこの島のことだから文句はないけど……十代は早速立ちながら寝てやがる。立って寝るって器用な奴だ。俺も話は聞いていないけど……前の話で俺にはもう一つの魂がいることを説明したと思う。心の中だから姿は変わってだろうけどそれでも俺の姿は変わっていないから向こうからすればすぐに分かると思う。上手くいけばアイツと再会できると思っただけど、先ほどの入学式の時に人を見渡したけど……そう言った人物はいなかった。上手く行かないこともあるんだな。ちなみに決闘盤は支給されたが別に改造してもいいそうだ。その代わりに事前に報告し倫理委員会に見せなければならないらしい……後で分解して全て見てやる♪実はソリッドビジョンシステムには興味があったんだよね。そして、服の色から俺はラーイエローとなった……という事は三沢と同僚になったってわけか

 

「あ、お~い連斗~!」

 

「ん?」

 

呼ばれた気がしたので振り向いた。呼んでいたのは十代だった

 

「いや~探したぜ!」

 

「そうか」

 

あれ以来、十代と仲良くなり電話番号とメアドを交換しており受験に受かった時は二人で喜び合ったものだ

 

「よ、一番君」

 

「待ってよ~」

 

ん?あれは確か丸藤翔と三沢大地か……

 

「おう、わりいわりい」

 

「ここにいたのか7番くん」

 

あ、そういえば、自己紹介まだだったね……先に紹介しないと失礼だ

 

「そう言えば自己紹介はまだだったね。俺は静原連斗。連斗って呼んでくれ」

 

名字は慣れていないしこっちの方が慣れ親しんでいる

 

「俺は三沢大地、君の同僚だ」

 

「僕は丸藤翔。オシリスレッドっす」

 

そう言えばここ階級制度があったよな~豪華度で言えばオベリスクブルー>ラーイエロー>オシリスレッド……俺は高級とか嫌いだからあまり興味ないがな

 

「なぁ、連斗」

 

「ん?」

 

「デュエルしようぜ!」

 

わかっていた、十代の目がキラキラと輝いていたし……こういうのだろうなと予感していた

 

「なん……だと……」

 

と驚いてみたり……だが、そのセリフは俺が言いたかった

 

「嫌なのか?」

 

「さっきの驚きは冗談。だけど、デュエル出来るときは俺が言うからな。それで勘弁」

 

言うセリフは決まっている。「おい、デュエルしろよ……」やっぱ、遊戯王ファンにとって言ってみたいセリフだよな~……いや、それなら「デュエルだ!十代くん!」っていいかな?ん~どっちにするか迷うZE☆

 

≪何を言ってるのですか……≫

 

「おう!約束な!」

 

長引かせたかったのは他にも理由があるけど……

 

「それに今はこの校舎を探検してみたくないか?正直、これだけの大きな校舎を見学するのは心が躍る」

 

デュエルアカデミアの校舎……いつもはゲーム内で把握しているがそれでも場所は限られている。ゲームでは知りえない場所があるとドキドキする。子供ながらに楽しみだ。それに今、探検すれば大体の土地勘みたいなものも得られるだろうしな

 

「お~それいいな」

 

「どうせ歓迎会って言っても今からならまだ時間かかるだろ~し」

 

「だよな」

 

「それじゃ、荷物を置いたらこの校門に集合な♪そう言うことでPDAのアドレスも交換しないか?」

 

PDAには電子メール送れるし今後のために連絡手段が増やしてもいいだろう

 

「OK」

 

「「……」」

 

「三沢たちもどう?」

 

「それじゃ、言葉に甘えさせてもらおう」

 

「僕も僕も」

 

これで俺のPDAに翔と三沢のアドレスを手に入れた。ついでに携帯のアドレスも……これで非常事態になったら連絡し合えるな

 

「それじゃ荷物を片付け終わったら集合!」

 

「「お~♪」」

 

「三沢は?」

 

「いや、俺はこの後、寮でのんびりさせてもらうよ」

 

「そうか」

 

え?そんなに簡単に友達みたいになっていいのか?何言ってんの?別れるのが辛いと言っても人間には寿命がある。どれだけ貧乏人でも金持ちでも若くても老いても……それだったらこれくらいがいい

 

≪マスター、ハネクリボーがかわいいです≫

 

十代の相棒は【ハネクリボー】だったな。実は俺も見える。触りたいな~

 

「そういやさ」

 

「ん?」

 

「連斗、サイレント・マジシャンを連れているよな」

 

あれ?この時点で精霊が見えていたっけ?

 

「十代、見えるのか?」

 

「ああ、最も見えるようになったのは遊戯さんからハネクリボーを貰ってクロノス先生と戦った後だけどな」

 

「へ~」

 

「連斗は?」

 

「俺も最近かな?」

 

転生した同時だけどな……アイツの事を聞いてもいいけどどうせわからないよな~来ていたら十中八九アイツのデッキはあれだけど

 

………………

…………

……

 

――決闘場――

 

その後、荷物の整理が終わり十代たちと一緒に校舎を周ろうとしたが十代が一直線に向かっている

 

「匂うぞデュエルの匂いだ!」

 

「デュエルの匂い?わかるか翔?」

 

連斗も鼻を使って嗅ごうとしたがもちろん、普通の空気で何も感じなかった

 

「そんな匂いしないよ連斗くん……」

 

(サイレント・マジシャンは?)

 

≪いえ、全く≫

 

(だよな~)

 

「うぉ~スッゲー連斗~!」

 

と十代が大はしゃぎをしているので行ってみるとそこには巨大なデュエルフィールドだった

 

「デカい」

 

≪すごいですね≫

 

俺もサイレント・マジシャンもそのことにはびっくりだ

 

「なぁ、連斗!早くデュエルしようぜ♪」

 

「いつかだ」

 

流石にもうちょっとデッキ構築しておきたいし疲れているからこの後でもいいかと思っている

 

「てか、勝手に使っていいの?」

 

「何、俺たちはここの生徒だぜ」

 

「と言うわけにはいかないんだよな~」

 

と現れたのはブルーの制服を着た……モブキャラだった……名前は知らん

 

「お前らここは、オベリスクブルーがデュエルする場所だ。オシリスレッドのようなドロップアウトボーイが来る場所じゃないぜ」

 

「え?」

 

「上を観ろ」

 

「「「?」」」

 

モブキャラが上を指さし俺たちもそれを見る。壁にはオベリスクの巨神兵の紋章が彫られている。何て言うか……趣味が悪いな……まるで敵将の首打ち取ったりみたいで……って

 

「ラーイエローも?」

 

「もちろんだ」

 

「そうなのか。じゃあお前、俺とデュエルしようぜ」

 

「そうくるか……」

 

ここはオベリスクブルー専用のデュエルフィールドだから帰れ→だったら、お前とやったら問題ないだろ?……この切り返しの発想はなかった

 

「お前……どこかで見たことがあると思ったらこいつら」

 

「万丈目さん、クロノス教諭に勝った110番と【サイレント・マジシャン】を使っている7番ですよ」

 

そこには今までそこにいたのか一人の男子生徒が下りてきた

 

「人を番号で呼ぶんじゃねえ……静原連斗だ。よく覚えておくんだな」

 

取りあえず、そのまま呼ばわれたらいけ好かないので自己紹介しておく

 

「俺、遊城十代よろしくな……んであいつは?」

 

そして、十代も俺に釣られて紹介したが初めて会ったし知らないのも無理ないな

 

「お前万丈目さんを知らないのか!?同じ一年でも中等部から生え抜き超エリートクラスのナンバー1!」

 

「デュエルアカデミア最強で未来のデュエルキングと呼び声高い万丈目準様だ!」

 

……ああ、可哀想に友達を間違えたな。こういうやつに限って期待を裏切ったら掌返しするもんな……俺はこういった金魚の糞以下は嫌いだ……

 

「最強ね……」

 

「おかしいな?」

 

「何が?」

 

「この学園の一番は俺だろ?」

 

お、ちょっと面白いことを言ったけどそれは俺も譲れないんだよね

 

「十代、俺とデュエルしてからだろ?サイレント・マジシャンを舐めるなよ?」

 

「分かってるって」

 

「「ハハハハハ!」」

 

「ドロップアウト組のオシリスレッドと半端組のラーイエローが身の程をし――」

 

「ビークワイエット。騒ぐな諸君……」

 

「万丈目さん?」

 

「……そいつはお前達よりやる、手を抜いたとはいえクロノス教諭を倒したんだ」

 

ブルーよりやるって言っておきながら手を抜いたから……まぁ、分からなくはないけど、あれは全力で叩き落とそうとした感じだったような……兎に角、何故あげて落とす?

 

「そこのサイレント・マジシャン使いも運が良かったに過ぎない」

 

運が良かった……ね……カードゲームは突き詰めれば運ゲーだからな……でも、きちんと考えて作ったデッキだからね

 

「……だったらお前はこのデッキの何を知ってる?」

 

まぁ、ともかくデッキを馬鹿にされたんじゃこっちも面白くない

 

「何?」

 

「このデッキを作り上げるのにどれだけの時間をかけたと思う?どれだけ考えられたのか分かる?どれだけのカードを切り捨てたか分かる?」

 

「ふん、そんなの分かるはずもないだろ」

 

「そうだろうな……もっと言えばお前のそのエリートロードも運が良かっただけだろ?」

 

「……!?キサマ―――」

 

俺がそう言ったら予想通り万丈目はキッと俺を睨みつけた

 

「な?ムカつくだろ?俺もお前がどれほど血が滲むほどの努力をしたのか知らないからな……そういうことだ……人のデッキを……努力を侮辱するな……いざ、言い返されたら文句も言えない……よく、覚えておけ」

 

言い当たっているのか万丈目は睨み付けながらも何も言い返すことが出来なかった

 

「あなた達、何してるの?」

 

とそこで現れたのは遊戯王GXのヒロイン……ヒロイン?……の天上院明日香……何故、疑問符を付けたかと言うと物語の後半で空気になったしユベルやレイのようなヒロイン候補が増え、十代も決めてなかったからな……

 

「天上院君……この新入生にアカデミアの厳しさを教えてあげようとしていた所さ」

 

「どう見てもアナタが言い負かされていた気がするけど……」

 

「それに誰も教えてくれと言ってないだろ?大きなお世話だよ……少なくとも自称している奴と自分より身分が上の奴に形だけで金魚の糞のように付いている奴も敬いたくない」

 

あ、睨んで来た。だが、別に怖くないし無視でいいだろう

 

「ちっ、行くぞ!お前達!」

 

そうして、俺を睨みつけたまま万丈目と取り巻きたちは去って行った

 

「貴方達、彼の挑発に乗らない方がいいわよ……あいつら、ろくでもない連中なんだから」

 

……万丈目、明日香がものすごく毛嫌いしているけど、大丈夫か?フラグは大事だと思うぞ、俺は……まぁ、十明日派だから問題ないけど……

 

「悪いね、挑発には挑発で返せと言われてるから」

 

ムカつくやつには特にな……アイツに何度も言われたものだよ。それを考えると万丈目には同情するよ。もっと別の奴と関わっていればここまで苦しまずに済むし

 

「へ~、わざわざそれを教えてくれるなんて……ひょっとして俺に一目惚れか?」

 

……この中にお医者様はいませんでしょうか~十代が、十代が一目惚れと言う言葉を使った!頭のねじが抜け落ちているだろう!早く修理しなければ恐ろしいことが起こる!

 

≪何でそこまで混乱するんですか!?≫

 

それはお前、これから先、十代といればすぐに分かるからだ

 

「ふふ……レッド寮とイエロー寮の歓迎会ももうすぐ始まるわよ」

 

まぁ、また今度にすればいいか……物足りないけど俺もそろそろ戻らないとな

 

「いっけね戻るぞ翔、じゃあな連斗……そういやお前、名前は?」

 

「天上院明日香」

 

「俺は遊城十代よろしくな~」

 

「俺は静原連斗。よろしく」

 

そして、走って行った…間に合わなかったら駄目だしな…十代たちと途中で別れて

 

「よし、サイレント・マジシャン。いくぞ」

 

≪マスター……待って……息が……≫

 

そういえば、サイレント・マジシャン……Lv4の時は魔力の節約のため体力は減っていた

 

「仕方がない……」

 

そう言って俺はサイレントマジシャンを肩に乗せ肩車をした。Lv8は無理だが今はLv4だしな楽に行ける

 

≪ちょ!やめてください!≫

 

と赤くなってるが悪い!待ってたら間に合わなくなるだろうし見失って危険な目に遭うかも知れないから

 

「すまないが我慢してくれ」

 

≪マスター~~~!!!≫

 

………………

…………

……

 

真夜中――

 

Pi Pi Pi Pi Pi

 

歓迎会が済み料理も喰い終わったところ部屋に戻るとPDAが鳴っていた

 

「ん、メッセージ?」

 

PDAを開くと書かれていたのは……

 

〔やぁ、中途半端。互いのベストカードを賭けたアンティルールでデュエルだ。場所は例のデュエルフィールド。時間は今晩0時。勇気があるなら来るんだな〕

 

あれ?俺、アドレスを教えていたっけ?教えた覚えないんだけどどうやって知ったんだ?でも、カードな……【D-HERO】や【ブルーアイズ】、【三幻魔】、【三幻神】、シンクロ等などがあるけど……そこまで欲しいカードないんだよな……どうしようか……今のところシンクロは使わない予定……下手したら正体がばれるけど取りあえず例のデッキを作るか……いつか必要になるだろうし……そして、デッキが完成して飛び出すと十代とばったり会った

 

「連斗もか?」

 

「ああ……行くんだろ?そっちも」

 

「当然だぜ!」

 

そして、俺たちは真っすぐデュエルフィールドまで走った

 

………………

…………

……

 

デュエルフィールド――

 

「よく来たな110番と7番」

 

「デュエルと聞いたら、来ない理由は無いぜ」

 

「だから、名前で呼べよ……名前すら覚えられねえのか?」

 

カチンと来たのか、万丈目は取り巻きと一緒に頬をヒクヒクさせている

 

「万丈目さん!7番はオレがやります!」

 

「いいだろう!遊城十代はオレがやる!」

 

相手は準備を始めるがその前に……

 

「なぁ、条件を変えるの認めるか?」

 

「ああ?何のだよ?」

 

「お前のカードはいらない。お前が俺に勝ったらこのデッキをくれてやる」

 

「ほう……」

 

「連斗くん!」

 

「ただし、お前がどんな負け方でも俺が勝ったら明日の朝、教室で生徒の前で土下座をしな」

 

断ったら交渉決裂ですぐに校長にこのことを突き付けてやる……ブルーもそれは困ったのか負けるわけがないと高をくくり自信満々に顔をあげた

 

「いいだろう……後悔すんなよ」

 

≪マスター……絶対勝ってください≫

 

(まかせな)

 

お~俺の言葉は聞こえてないみたいだな……勝つ気満々だ……翔がどう見るか気になるけど……別に良いか

 

「「デュエル!!」」

 

取り巻き:4000

 

連斗:4000

 

「俺のターン!ドロー!カードを2枚伏せ……来い!!【ゴブリンの突撃部隊】!ターンエンド」

 

ゴブリン突撃部隊:星4/地属性/戦士族/攻/守2300/0

効果モンスター

このカードは攻撃した場合、バトルフェイズ終了時に守備表示になり、

次の自分のターンのエンドフェイズ時まで表示形式を変更する事ができない。

 

――――△

―――■■:3

 

「俺のターン!ドロー!」

 

「この瞬間【スキルドレイン】を発動!これでお互いのモンスター効果は無効化される!」

 

スキルドレイン

永続罠

1000ライフポイントを払って発動する。

このカードがフィールド上に存在する限り、

フィールド上に表側表示で存在する効果モンスターの効果は無効化される

 

(それに伏せは【奈落の落とし穴】……【サイレント・マジシャン】を召喚しても無駄だぜ)

 

関係ないな……あいつは俺のデッキをサイレントデッキと勘違いしているが違う

 

取り巻き:3000

 

「これで【サイレント・マジシャン】は俺のものだな!!ハハハハ」

 

勝ち宣言が早いな……それにこのデッキにとって【スキルドレイン】は禁忌だ……俺も

 

「べらべらとよく喋るな……よほど舌に脂が乗ってると見える」

 

「何を言って―――」

 

「魔法カード【昼夜の大火事】」

 

昼夜の大火事

通常魔法

相手ライフに800ポイントダメージを与える。

 

燃え盛る火炎が容赦なくブルーに襲い掛かった

 

「ぐわああ」

 

「いいぞ……よく燃えるじゃないか……エリート…」

 

相棒を取られるのを黙ってみているほどお人好しでもない

 

取り巻き:2200

 

「魔法カード【火炎地獄】」

 

火炎地獄

通常魔法

相手ライフに1000ポイントダメージを与え、

自分は500ポイントダメージを受ける。

 

「ぎゃあああ」

 

取り巻き:1200

 

連斗:3500

 

「【盗人ゴブリン】」

 

「馬鹿な…お前のデッキは――」

 

「俺のデッキは一つだけと思ったのか愚か者……大切なカードを奪おうとする愚か者には敗北を……」

 

盗人ゴブリン

通常魔法

相手ライフに500ポイントダメージを与え、

自分は500ライフポイント回復する

 

こいつに容赦も情けもいらない……徹底的に叩き潰す……聖人君主じゃないのでな……こういうのは平気で行える

 

取り巻き:700

 

連斗:4000

 

「はいはいトドメ【ご隠居の猛毒薬】」

 

ご隠居の猛毒薬

速攻魔法

以下の効果から1つを選択して発動する。

●自分は1200ライフポイント回復する。

●相手ライフに800ポイントダメージを与える。

 

「あ…ああ…」

 

取り巻き:-100

 

本来、このデッキはタッグフォースで出てくるデュエルアカデミアの地下デュエル専用として組んだデッキ……俺のデッキではそこまで強くない……何にせよ

 

「勝ったから約束守れよエリートくん♪」

 

さて、十代のデュエルを見るか

 

そうして、原作通りに進み十代のターンでカードをドローした……がタイムリミットは来てしまったようだ

 

「っ!ガードマンが来るわ、アンティルールは校則で禁止されてるし時間外に施設を使ってるし、校則違反で退学かもよ!」

 

「クッ、行くぞお前達、引き上げるぞ!!どうやらコイツがクロノス教諭に勝ったのはマグレだったらしいな!」

 

「はい万丈目さん!」

 

「……そう思うのは構わないがドローカードも何も見ていないのに勝った気でいるのは早計じゃないかな?自称デュエルキング(笑)さん」

 

「……ちっ」

 

「覚えていろよ!この仕返しは必ず!!」

 

そう舌打ちをしてアイツらは去って行った

 

「十代、俺達も逃げるぞ!」

 

「いーやーだーっ!俺はアイツと決着をつけるんだぁ!」

 

「アニキ、ワガママ言わないで下さいよ!!」

 

「でもよぉっ」

 

仕方がない…いずれすることだし切っ掛けが出来たと思えばいい

 

「逃げ切ったら明日、俺の【HERO】をやるから」

 

「本当か?」

 

「約束する」

 

「よっしゃ!じゃあ、逃げるぜ」

 

単純で助かった…やるHEROも【エアーマン】と【アブソリュートZERO】だしな

 

………………

…………

……

 

「どう?オベリスクブルーの洗礼を受けた感想は?」

 

「まあまあかな、もう少しやるかと思ったけどね」

 

「あら?あのまま続けていたら、アンティルールで大事なカードを取られていたんじゃないの?」

 

「いや、あのデュエルは俺の勝ちだぜ」

 

でも引いたカードって【死者蘇生】だよな~…時間稼ぎは出来たけどあのターンで勝てなかったし。だが見せたカードは【死者蘇生】ではなく……【ミラクル・フージョン】だった

 

「なん……だと……」

 

「これで【フレイム・ウィングマン】と【スパークマン】を融合して【シャイニング・フレア・ウィングマン】を召喚したら勝ったぜ」

 

「へ~…」

 

ミラクル・フュージョン

通常魔法

自分のフィールド上または墓地から、融合モンスターカードによって

決められたモンスターをゲームから除外し、「E・HERO」という

名のついた融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。

(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)

 

E・HEROシャイニング・フレア・ウィングマン:星8/光属性/戦士族/攻/守2500/2100

融合・効果モンスター

「E・HERO フレイム・ウィングマン」+「E・HERO スパークマン」

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

このカードの攻撃力は、自分の墓地に存在する「E・HERO」と名のついた

カード1枚につき300ポイントアップする。

このカードが戦闘によってモンスターを破壊し墓地へ送った時、

破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える

 

「俺の感想を言えば拍子抜けもいいところだ。あの程度のバーンで驚かなくてもいいのに」

 

「あの程度って……」

 

「4000どころか8000のワンキル出来る人もいるぞ?」

 

世界はまだまだ広いし……そこまで驚くものじゃ無い

 

「……でも、酷いと思うよ」

 

それでも翔は納得がいかない顔をしていた

 

「翔……言いたい事も分かるがデュエルの戦術はあれだけではない。ロック、デッキ破壊、バーン、ビート、ワンキル……デュエリストならそれら全てを受け入れないといけないぞ……難しいけどよく覚えておくんだな」

 

「……」

 

「それに負けたら相棒を取られかねないし」

 

翔もそれに気付いて申し訳なさそうな顔をした

 

「……そうだね。ごめんね。何か突っ掛かって」

 

「構わん。それより帰るぞ」

 

「ああ、またな連斗」

 

十代と別れて隣のサイレント・マジシャンを見た

 

(な、ちゃんと勝っただろ?)

 

≪そうですね。ありがとうございます≫

 

(これからも頼るしな…頼んだぜ相棒)

 

≪はい、マスター≫

 

取りあえずあのバーンを強化しておくか



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第003話

※デュエルではこのように表示します
・表側攻撃表示△
・表側守備表示□
・裏側守備表示■
・表側魔法・罠□
・裏側魔法・罠■
・表フィールド魔法◇
・裏フィールド魔法◆
・:○=手札枚数
例)
―――■△
――――■:3=伏せモンスター一体、攻撃表示モンスター一体、伏せ一枚、手札3枚


『おい、デュエルしろよ』

 

今日、アンティを持ちかけてきた生徒が謝りに来た。こっちには証拠があるから自業自得で諦めてもらうしかないがな……そして、今の状況と言うと……

 

「「デュエル!!」」

 

ブルーの男子と購買部でアンティデュエルをしていた。と言うのも――――

 

………………

…………

……

 

回想――

 

「ドロー……」

 

「はいよ、ミルクとあわせて250円だよ」

 

「パクモグモグ。うげ……フォアグラパンだ」

 

俺、あまり高級食材を使った料理は好きじゃないんだよ。何であるんだよ……トマトも嫌いだけど……仕方がないと思いミルクを飲んでいた時……

 

「……だ、だから悪いって言ってんじゃん!」

 

「本当にレディの扱い方が分かっておりませんね」

 

俺も分からないがな……レディの扱い方なんて……今までそんな事はなかったし、あくまで友達までだ。付き合うのような発想は必要なかったし

 

「ふぅ……心をこめて謝ることすらできないとは……下衆な女共だな……慎みの欠片もねえ……所詮、女達にとってデュエルもママゴト同然だな」

 

どうしてそういう発想になるんだろう?……デュエルは関係ないのでは?

 

「俺様達にとってデュエルは結果が全て……全てにおいてママゴト気分では困るのだよ。デュエルの弱い奴らは身の程を知って貰う必要があるのだよ」

 

身の程ね~そう言う奴ら程、自分が敗北したことを認めたくない奴が多い。俺は違うけどね……嫌な負け方をされても立ち直っていつか勝ってやる

 

「まぁ……お前らがいくら努力しても雑魚には変わりはないがな」

 

ピクッ#……いくら努力しても?……それは俺にとっては禁句だぜ……自分とは関係ない奴に言ったとしてもだ

 

「くっ……」

 

「雑魚は俺様たちの邪魔をするんじゃ―――」

 

「……」

 

こいつらを無視……その御託も鬱陶しくなってきた。女の子の方を見るとカードが散らばっている……この男子生徒にぶつかってデッキが落ちたのだろう

 

「あ?何だよ?お前は」

 

「……」

 

散らばっているカードを拾い集めた。汚れていないな……見た感じだとハーピィデッキのようだ

 

「はい」

 

「あ、ありがとう」

 

「は!雑魚は雑魚らしく庇い合いか?ラーイエローの半端よ~」

 

「……」

 

「そういや、お前にも言っておかないとな……ラーイエローが俺様の前を―――」

 

こいつの御託を全てを聞く必要はない。この世界ではこの言葉だけで十分だ……

 

「おい」

 

「ん?」

 

「デュエルしろよ」

 

「俺にデュエルだと?ん?お前は確か静原連斗だったな」

 

「……俺が勝てばこいつがお前にした事を水に流しさっきの言葉を撤回しろ」

 

「いいだろう。ただしこの俺様が戦ってやるんだ……俺様が勝ったら【サイレントマジシャン】を貰おうか」

 

「わかった」

 

「ちょっと!アンタは関係――」

 

「それと条件としてその女のデッキを使え」

 

「え?」

 

「撤回して欲しいんだろ?ならば、その程度のハンデは当たり前だよな」

 

「……」

 

「雑魚が組んだゴミみたいなデッキで勝てば許してやるし撤回してやる」

 

「そんなの」

 

俺はもちろん、受ける気だ。受ける気なのだがこの件に関してはサイレント・マジシャンは何も関係ない

 

(すまない……また賭けに出す事になる)

 

だから、罪悪感が湧きあがる……それでもサイレント・マジシャンは迷いもせず

 

≪いいですよ。マスターはマスターが信じた道を行ってください。私は一緒に付いて行きます≫

 

(ありがとう相棒……それと今更だがマスターは堅苦しいだろ?連斗で良いぜ)

 

≪では、そう呼ばせてもらいます。連斗≫

 

「すまないがデッキを貸してくれないか?」

 

「でも、負けたらアンタのカードが取られるんだよ!?しかも、アイツの腕は確かで結構強いの……悔しいけど私のデッキじゃ…」

 

「それでいいのか?」

 

「え?」

 

「自分で一生懸命考えて組んだ大切なデッキをあんな上辺だけ見た奴に罵倒されて……それでいいのか?」

 

「悔しいに決まってるじゃない……でも―――」

 

「大丈夫だ。会ったばかりだが信用してくれ……男子が皆、あんな奴ばっかりだと思われるのも癪だしな」

 

本当は俺の信条に肩入れしているだけ……だけど、困っている人は放っておけないんだ

 

「……分かった」

 

「安心しろ……俺のカードは取られない……お前のデッキは強いからな」

 

そして、貸してもらった。あの野郎にこのデッキの強さを見せてやる。そのままカットアンドシャッフルをして冒頭に戻る

 

………………

…………

……

 

――回想終了――

 

「ほらよ。先攻は譲ってやる」

 

連斗:4000

 

ゴリラ顔:4000

 

「ドロー」

 

手札で使えそうなカードは……へ~こういう戦術か……考えてあるんだな

 

「魔法カード【おろかな埋葬】を発動。自分のデッキからモンスター1体を選択して墓地へ送る。俺は【ハーピィ・レディ1】を墓地に送る。そして【バード・フェイス】を守備表示で召喚!カード2枚伏せターンエンド」

 

おろかな埋葬

通常魔法

自分のデッキからモンスター1体を選択して墓地へ送る

 

ハーピィ・レディ1:星4/風属性/鳥獣族/攻/守1300/1400

効果モンスター

このカードのカード名は「ハーピィ・レディ」として扱う。

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、

風属性モンスターの攻撃力は300ポイントアップする。

 

バード・フェイス:星4/風属性/鳥獣族/攻/守1600/1600

効果モンスター

このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、

自分のデッキから「ハーピィ・レディ」1体を手札に加える事ができる。

 

このデュエルで熱くなることも不安を感じる必要もない

 

――――□

―――■■:2

 

これで手札は2枚……さて相手の方はっと……

 

「俺様のターン!ドロー!来い【激昂のミノタウルス】!」

 

激昂のミノタウルス:星4/地属性/獣戦士族/攻/守1700/1000

効果モンスター

このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、

自分フィールド上の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターは、

守備表示モンスターを攻撃した時にその守備力を攻撃力が

越えていれば、その数値だけ相手に戦闘ダメージを与える

 

ビーストデッキか……

 

「フィールド魔法【ガイアパワー】!!」

 

ガイアパワー

フィールド魔法

フィールド上に表側表示で存在する

地属性モンスターの攻撃力は500ポイントアップし、

守備力は400ポイントダウンする。

 

激昂のミノタウルス:攻/守2300/600

 

やはり、脳筋らしい……攻撃力をあげ貫通効果を付与し勝負をつける気だろう

 

「さらに俺は【二重召喚】を発動!!来な【不屈闘士レイレイ】!」

 

二重召喚

通常魔法

このターン自分は通常召喚を2回まで行う事ができる。

 

不屈闘士レイレイ:星4/地属性/獣戦士族/攻/守2300/0

効果モンスター

このカードは攻撃した場合、バトルフェイズ終了時に守備表示になる。

次の自分のターン終了時までこのカードは表示形式を変更できない

 

不屈闘士レイレイ:攻/守2800/0

 

「【強欲な壺】を使って2枚ドロー!カードを1枚伏せる。バトル!【激昂のミノタウルス】の効果で【不屈闘士レイレイ】は貫通効果を持っている!【バード・フェイス】を蹴散らせ」

 

「ぐ……」

 

連斗:2800

 

「【バード・フェイス】の効果!このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分のデッキから【ハーピィ・レディ】1体を手札に加える事ができる。俺は【ハーピィ・レディ1】を手札に加える」

 

「まだだ!【激昂のミノタウルス】でダイレクトアタック」

 

「ぐは……」

 

連斗:500

 

「ふん。これで俺の勝ちは決まったみたいだな。おとなしくサレンダーを―――」

 

「しないからさっさと続けろ」

 

「ちっ……【不屈闘士レイレイ】の効果で次の俺のターン終了時まで守備表示になる。ターンエンド」

 

大丈夫、これでも不安を感じる必要もないし感じない

 

(伏せは【聖なるバリア-ミラーフォース】これで反撃しても大丈夫だ)

 

―――△△

――――■:2

 

何故なら、俺だけが戦っているわけじゃないから…

 

「……もういいよ!アンタのライフはたったの500!それにアイツの場には高い攻撃力を持つモンスターが2体!どうやっても勝てないよ!馬鹿にもされていいから……だから……」

 

「却下……俺は逃げるつもりは毛頭もない」

 

「何で――」

 

「お前はこのデッキを作ってどんな気持ちだった?」

 

「え……」

 

「勝ちたいとも楽しみたいとも思っているだろ?それに俺が戦っているわけではない。このデッキが戦ってるんだ」

 

ここで逃げたらさらにこのデッキは侮辱される。偽善かも知れない、わがままかもしれない。だけど、俺の所為でこのデッキまで侮辱されるのは嫌だ。そんなことをするくらいなら潔くデュエリストをやめてやる

 

「……」

 

「お前が作ったデッキだろ?信じてもいいんじゃないのか?」

 

「ふん!減らず口を!お前程度のデュエリストが俺様に勝てるわけないんだよ!」

 

「それはどうかな?」

 

「何?」

 

「色んなカードには戦う力がある。持ち主が数千万以上のカードの中で選んで入れたカードが詰まっているデッキだ……彼女にその可能性を見せてやる……ドロー!【強欲な壺】を発動!デッキからカードを2枚ドロー!!」

 

(カード達よ…あの子にお前たちは強い事を見せてやろうな)

 

そう祈るように俺は願った。どのデッキも持ち主が一生懸命考えて思い作ったデッキだ……それを馬鹿にする権利など……誰にもない!!

 

「……来たか」

 

「何!?」

 

アイツはミスを犯した。【強欲な壺】を使わなければ負ける事もなかっただろう

 

「【ハーピィ・クィーン】の効果を発動!」

 

ハーピィ・クィーン:星4/風属性/鳥獣族/攻/守1900/1200

効果モンスター

このカードを手札から墓地に捨てる。

デッキから「ハーピィの狩場」1枚を手札に加える。

このカードのカード名は、フィールド上または墓地に存在する限り

「ハーピィ・レディ」として扱う。

 

「この効果で【ハーピィの狩場】を手札に加える」

 

ハーピィの狩場

フィールド魔法

「ハーピィ・レディ」または「ハーピィ・レディ三姉妹」が

フィールド上に召喚・特殊召喚された時、

フィールド上に存在する魔法・罠カード1枚を破壊する。

フィールド上に表側表示で存在する鳥獣族モンスターは

攻撃力と守備力が200ポイントアップする。

 

「そしてリバースカードオープン【手札断札】!」

 

手札断殺

速攻魔法

お互いのプレイヤーは手札を2枚墓地へ送り、

デッキからカードを2枚ドローする。

 

「俺の手札は4枚、アンタの手札は2枚……当然墓地に送れるよな?」

 

「ぐ……」

 

「フィールド魔法【ハーピィの狩場】を発動!これでアンタのモンスターの攻撃力は元に戻る」

 

激昂のミノタウルス:攻/守1700/1000

 

不屈闘士レイレイ:攻/守2300/0

 

「だが、このターンでの勝利は無理じゃないかな?ククク」

 

「最後のリバースカードオープン【ヒステリック・パーティー】」

 

ヒステリック・パーティー

永続罠

手札を1枚捨てる。

自分の墓地に存在する「ハーピィ・レディ」を可能な限り特殊召喚する。

このカードがフィールド上から離れた時、

このカードの効果で特殊召喚したモンスターを全て破壊する。

 

「手札1枚を捨て俺の元に蘇れ……【ハーピィ・レディ1】3体、【ハーピィ・クィーン】」

 

「何!?3体!?いつの間に」

 

「さっきの【手札断殺」と【ヒステリック・パーティー】の時だ……そして【ハーピィ・クィーン】は墓地では【ハーピィ・レディ】として扱う!!」

 

「だが、魔法・罠ゾーンには3枚のカードしかない……自滅だな」

 

「何か勘違いしてないか?」

 

「何?」

 

「【ヒステリック・パーティー】で特殊召喚に成功したがそれはあくまで纏めての一回の特殊召喚……よって伏せは1枚だけ破壊できる」

 

「そんな!!?」

 

伏せは【ミラフォ】か…これで容赦なく叩ける!!

 

「さらに【ハーピィ・レディ1】3体と【ハーピィの狩場】で俺の場のモンスターの攻撃力が上がる!」

 

ハーピィ・レディ1×3:攻/守2400/1600

 

ハーピィ・クィーン:攻/守3000/1400

 

「これで最後だ!【ハンター・アウル】を召喚!」

 

ハンター・アウル:星4/風属性/鳥獣族/攻/守1000/900

効果モンスター

自分フィールド上に表側表示で存在する風属性モンスター1体につき、

このカードの攻撃力は500ポイントアップする。

また、自分フィールド上に他の風属性モンスターが表側表示で存在する限り、

相手はこのカードを攻撃対象に選択する事はできない

 

「俺の場に風属性は5体……さらに【ハーピィ・レディ1】と【ハーピィの狩場】の効果でさらに攻撃力は上がる」

 

ハンター・アウル:攻/守4600/1100

 

「な、何!!バカな!この俺様が!!雑魚が作ったゴミデッキに!!」

 

「雑魚雑魚とばかり……他の言葉を知らないのか?ゴリラ顔……さぁ、自分の罪を数えながら懺悔しておきな……バトル!【ハーピィ・レディ1】の1体目は【レイレイ】に2体目は【ミノタウルス】に攻撃」

 

牛の怪物と半身半獣のモンスターは成す術もなく倒されていく

 

ゴリラ顔:3300

 

「残りのモンスターでダイレクトアタック!俺たちの怒りを込めて!!トルネード・フェスティバル!!」

 

「ぐわああああああああああああ!!!!!!!」

 

ゴリラ顔:300→-2100→-6700

 

「この俺様がオーバーキル…だと…」

 

「どんなデッキでもそのデュエリストが魂を込めて組み立てたデッキだ……上辺だけで判断しバカにしデッキを屑扱いにする奴は俺には勝てない……もちろんアイツもだ」

 

「……」

 

「今後、同じことを言うのなら覚悟しな……お前のプライドへし折ってやる……よく覚えておくんだな」

 

「クソ……」

 

ふ~…勝った。ま、負ける気はなかったけど冷や冷やしたぜ……ありがとうな……力を貸してくれて……

 

「はいよ。これでアンタのデッキはあの野郎をぶちのめす事ができる強いデッキだと証明できたな」

 

「あ、ありがとう……」

 

「ま、慢心してデッキ構築を怠らないようにな……ついでにあまり他の生徒を見下さないように」

 

そう言ってこの場を去った

 

≪お疲れ様……連斗≫

 

(おう)

 

さて、ああ言った手前だしこっちもデッキを構築し直すかな~♪そう言えばあの子たちの名前って何だっけ?

※ちなみにこの出来事はあの覗き事件と同じ日である



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第004話

※デュエルではこのように表示します
・表側攻撃表示△
・表側守備表示□
・裏側守備表示■
・表側魔法・罠□
・裏側魔法・罠■
・表フィールド魔法◇
・裏フィールド魔法◆
・:○=手札枚数
例)
―――■△
――――■:3=伏せモンスター一体、攻撃表示モンスター一体、伏せ一枚、手札3枚


『こんな展開は望んでなかったんだ!』

 

俺は今、デュエルディスクの改造をしていた。先に倫理委員会や校長に報告書を届けてずっと弄っている。ソリッドヴィジョンシステムって本当に謎だったからこれはこれで楽しい。まずは自動シャッフル機能を搭載を目指した。次はコンパクトにできるかを確かめよう……目標は覇王十代みたいなタイプだ。あれはカッコイイからな。とりあえず一段落がついたところで止めるか……はぁ~疲れた。やっぱり一日の終わりに布団の中にダイブして寝るのが一番だな!

 

≪連斗……失礼ですが…≫

 

「ん?」

 

≪PDAにメールが…≫

 

そういえばそうだな

 

「メール?あ、十代からだ……」

 

≪危うく見落とすところでしたね≫

 

「そうだな、ありがとう」

 

なになに?内容は……

 

〔ごめん!翔の奴がさらわれちまった!一緒に来てくれ!〕

 

なんで俺まで?そう思ったので返信すると

 

〔何故か、連斗も来るように要求されちまって〕

 

「なら、仕方がないか…」

 

はぁ……今日の~おい、デュエルしろよ~の件以降トラブルがなかったから安心したのが間違いだったのか……サイレントマジシャンデッキを持って指定の場所に行った

 

「よ、来たぞ」

 

「悪い……連斗」

 

「気にすんな。十代の頼みじゃ断れないしな」

 

「サンキュー」

 

≪くりり~≫

 

≪マスター……暫く、ハネクリボーを抱っこしていいですか?≫

 

「あ~……」

 

「俺は構わないぜ。な、ハネクリボー」

 

≪ありがとう≫

 

≪クリクリ~≫

 

そう言ってサイレントマジシャンは抱っこした。可愛い物好きか?なら後でハネクリボーのぬいぐるみを作るか。こう見えて意外と手先が器用だしな。そして、俺たちは目の前の船に乗って指定の場所に向かった。最初は勢いで俺がモールを漕いでいたが……実は俺……運転音痴なんだ。それで前に一向も進まず回転するだけで5分経って十代が変わってと言われ変わった……悪かったな。人生で一度も漕いだ事がないんだよこんちくしょう(泣)まあ、別の乗り物でも結果は変わらなかったがな(泣)

 

………………

…………

……

 

「で、今までの話を統合すると―――」

 

女子寮に着いたらそこには捕えられた翔の姿。彼の側にいた明日香の話を聞くと翔は風呂覗きをしたらしい。しかし翔は一貫して否定…ラブレターで呼び出されたとのこと

 

「翔!!何かの罠だと思えよ!!」

 

俺は鋭い視線で翔を睨み付ける

 

「ぼ、僕っすか!?」

 

「よくよく考えろよ!入学してすぐにラブレターなんか貰えるわけないだろう!」

 

そんなのアニメの世界だけだ!

 

「うっ……」

 

「そもそも貰って浮かれてただろ?本当に何処かおかしいなと思えよ!?」

 

俺でも警戒するぞ!そんな状況なら!!場所くらい読んでいるだろうし!

 

「面目ないッす」

 

正直、俺は翔は好きじゃない。第三期からだが……嫌いと思わないだけマシと思え……嫌いだったらこんなツッコミはしないからな……言うならばこの前の無口みたいな?

 

「少しはありがたく思えよ……親しき仲にも礼儀…よく覚えておけ」

 

「……はい」

 

「連斗~許してやってくれよ」

 

「別に怒ってないけど納得してない……のも!」

 

明日香たちの方を見た。たちと言ったのも取り巻きか友人だろう……しかも…今日のあの昼に会った……

 

「何でこんな風に出会うわけ!?こんな展開の仕方は俺は望んでなかったぞ!」

 

あの女子生徒二人にばったりと出会った。ああ、普通に忘れていたさ!明日香の友達ってことは!!これは十代VS明日香で友人も見る事も!!あのデュエル相手が嫌いで!!すっかりポーンと忘れていたんだよ!!

 

「あら?知り合いなの?」

 

「……ちょっとしたな」

 

ああ、世界ってなんて狭いんだろう(泣)この分じゃアイツと直ぐに再会できそうだな……この再会みたいなのは嫌だけど……不安になってきた。タイタンと一緒に颯爽としてネタキャラとしてやってくるのか?合同デュエルで真の王者気取りでいきなり現れるか……セブンスターズの一味として遊び感覚で現れるのか……嫌過ぎる、自重していない吹雪さんと同じくらい嫌だ。アイツ……弾ける時は弾けるからな~……遊星さん風に言うなら~だが奴は……弾けた~だな……でもアイツは闇のアイテムを持っても心配ない絶対に……耐性あるだろうし

 

「あ、はい……温泉の時に話そうとしましたけど」

 

「この生徒が来たので有耶無耶になりましたの」

 

「別に話さなくていい……結局のところ自分の信条のために戦ったと言われても大きなお世話と言われても反論できないことやっただけだから」

 

そう……人は成長出来るんだ…それをバカにしたり否定したりするのは許せないんだよな

 

「いえいえ……本当に助かりましたわ」

 

「ん?何をやったんだ?」

 

「ああ、ただデュエルして勝っただけだから」

 

「噂では万丈目くんと互角の腕前のデュエリストですが…」

 

「……噂は噂だ」

 

そんなこと俺にはどうでもいいし……あのデッキも中々強かったし

 

「一応、お礼を言った方がいいかしら?」

 

「言うくらいなら翔を返してくれない?」

 

「これとそれは別の話よ」

 

「……ですよね~」

 

分かってんだよ…そんな事くらい

 

「自己紹介しておくね。私は枕田ジュンコ」

 

「わたしは浜口ももえですの」

 

「静原連斗」

 

何で今、ここで自己紹介してるんだろ?まぁ、いいか

 

「連斗くんと十代のどっちかが私に勝てば解放するし黙っておくわ」

 

「なら十代が先に勝ったら俺との勝負は―――」

 

「もちろん、連斗くんもやるのよ……」

 

「……」

 

(ごめん……何か尻拭いになりそう)

 

≪だ、大丈夫ですよ連斗……気にしませんから≫

 

………………

…………

……

 

その後、原作通りの展開で十代が【サンダー・ジャイアント】の効果で【サイバー・ブレイダー】を破壊しダイレクトアタックを決めた

 

「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!」

 

「やった、まず一勝ッす!」

 

「ふん、まぐれで勝ったからといって、良い気にならない事ね」

 

「ジュンコ、止めて。負けは負けなのよ見苦しい事はしたくないわ」

 

誇り高いな……ブルー男子とは大違いだ……ここは俺も付け加えたいけど

 

「そうだぞ。それ下手したら購買であったあのゴリラ顔と同じことを言ってるようなもんだぜ」

 

「え?」

 

「だって、そうだろ?人の成長を馬鹿にしてるって聞かれてもおかしくないぜ……レッドでもブルーに勝つ……デュエルなんだからさ」

 

俺、そこまで人間を区別したくないんだし彼女もそこまで嫌いじゃないからな

 

「……そうよね、ごめん」

 

「いいって……気にしてないし」

 

これで俺の期も晴れたし状況も綺麗に終わりそうだし気付かれずに済むかも

 

「よし、これで解散だな!では!」

 

「待ちなさい……まだアナタが残っている」

 

「ギクっ!……たはは、やっぱ無理か?」

 

「何でそこまでやりたくないのよ?強いじゃんアンタ」

 

「強いからってやりたい時とやりたくない時ってあるじゃん?まぁ……ここまで言われればやるしかないけどさ」

 

まるで駄々をこねてるガキみたいだと思わるしな

 

「十代、このデュエルディスクを借りるぞ」

 

「良いけど……自分のは?」

 

「ちょっと自分のでは出来ない状況だ…」

 

実はそのデュエルディスクを改造していてこれから寝ようとしていた所だった

 

「「デュエル」」

 

明日香:4000

 

連斗:4000

 

今回のデッキはサイレントマジシャンデッキだが趣向を変えてる……簡単に言えばこのデッキに【レベルアップ!】は入れてない

 

「先攻は貰う!ドロー!!」

 

よし、手札は良い!

 

「来い!【サイレント・マジシャンLv4】!3枚伏せターンエンド!」

 

――――△

――■■■:2

 

「いきなり……でも、【レベルアップ!】は来なかったみたいだね」

 

「さぁな?」

 

「私のターンドロー!」

 

「この瞬間【サイレント・マジシャン】に魔力カウンターを乗せ500ポイントアップする」

 

サイレント・マジシャンLv4:攻/守1500/1000

 

サイレント・マジシャンLv4:カウンター1

 

「魔法カード【融合】!【ブレード・スケーター】と【エトワール・サイバー】を融合して来なさい!【サイバー・ブレイダー】!!」

 

ブレード・スケーター:星4/地属性/戦士族/攻/守1400/1500

通常モンスター

氷上の舞姫は華麗なる戦士。

必殺アクセル・スライサーで華麗に敵モンスターを切り裂く。

 

エトワール・サイバー:星4/地属性/戦士族/攻/守1200/1600

効果モンスター

このカードは相手プレイヤーを直接攻撃する場合、

ダメージステップの間攻撃力が500ポイントアップする。

 

融合

通常魔法

手札・自分フィールド上から、融合モンスターカードによって決められた

融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体を

融合デッキから特殊召喚する。

 

サイバー・ブレイダー:星7/地属性/戦士族/攻/守2100/800

融合・効果モンスター

「エトワール・サイバー」+「ブレード・スケーター」

このモンスターの融合召喚は上記のカードでしか行えない。

相手のコントロールするモンスターが1体のみの場合、

このカードは戦闘によっては破壊されない。

相手のコントロールするモンスターが2体のみの場合、

このカードの攻撃力は倍になる。

相手のコントロールするモンスターが3体のみの場合、

このカードは相手の魔法・罠・効果モンスターの効果を無効にする

 

「……」

 

いきなり、明日香の切り札のお出ましだな

 

「バトル!【サイバー・ブレイダー】で【サイレント・マジシャンLv4】に攻撃!グリッサード・スラッシュ」

 

「絶ち切らせはしないトラップ発動!【くず鉄のかかし】!」

 

くず鉄のかかし

通常罠

相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。

相手モンスター1体の攻撃を無効にする。

発動後このカードは墓地へ送らず、そのままセットする。

 

くず鉄で作られたかかしが【サイバー・ブレイダー】と【サイレント・マジシャン】の間に現れサイレント・マジシャンの代わりに攻撃を受けた

 

「な、何なの?そのかかしは!」

 

「【くず鉄のかかし」は相手モンスター1体の攻撃を無効にし発動後このカードは墓地へ送らず、そのままセットする」

 

「再セット!?それじゃ、このターン何回でも!?」

 

「いや、何回もは出来ない……セットだから他のトラップと同じで次のターンまで使えない」

 

まぁ、条件によっては使えるけど禁止喰らってるし関係のないことだ

 

「けど、それってそのカードを破壊しない限り確実に一体の攻撃が無効になるっすよね」

 

「弱点もあるがな」

 

「弱点?」

 

「そのままセットだから相手には【かかし】の場所が分かってる。だから【サイクロン】や【砂塵の大竜巻】で破壊されやすい。【撲滅の使徒】は天敵だな。積んでいても除外されてしまう」

 

「く、このままターンエンドよ」

 

――――△

―――――:3

 

「俺のターン!ドロー」

 

かかし破壊対策はしている…問題は早めに【サイレント・マジシャン】の魔力カウンターを5個乗せないと……効果で破壊されたら目も当てられない…

 

「リバースカードオープン!速攻魔法【手札断殺】」

 

「ここで使うのね」

 

「俺と明日香の手札は3枚!当然、墓地に送れるよな」

 

「良いわ」

 

本当の目的は手札のこのカードたちを墓地に送る事……引いたカードは……念には念をか……明日香の方もさっき少しだけ笑っていた。キーカードでも引いたのか?

 

「この瞬間【サイレント・マジシャン】に魔力カウンターを乗せる」

 

サイレント・マジシャンLv4:攻/守2000/1000

 

サイレント・マジシャンLv4:カウンター2

 

「その為に……」

 

「だけど、このままでは勝てないから伏せてターンエンド」

 

【サイバー・ブレイダー】はモンスターの数で効果が変わる。1体や2体はどうにもなるけど3体だとマズイ……何がと言えば……3体並んだら全てのカードが無効化してしまう……【サイレント・マジシャン】の魔力カウンターも無効化されてしまうからだ。【レベルアップ!】を入れていないこのデッキにはそれは致命的だ

 

――――△

――■■■:2

 

「私のターン!ドロー」

 

「この瞬間【サイレント・マジシャン】に魔力カウンターを乗せる」

 

サイレント・マジシャンLv4:攻/守2500/1000

 

サイレント・マジシャンLv4:カウンター3

 

「弱点を教えてくれてありがとう」

 

「……」

 

「速攻魔法【サイクロン】!私が破壊するのは当然【くず鉄のかかし】」

 

だろうと思ったけど指摘した本人が対策してなかったら面目立たないでしょ?

 

「カウンタートラップ!【アヌビスの裁き】」

 

アヌビスの裁き

カウンター罠

手札を1枚捨てる。

相手がコントロールする「フィールド上の魔法・罠カードを破壊する」効果を持つ

魔法カードの発動と効果を無効にし破壊する。

その後、相手フィールド上の表側表示モンスター1体を破壊し、

そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手プレイヤーに与える事ができる。

 

「何ですって!」

 

「手札を1枚捨て【サイクロン】を無効にし破壊!さらに【サイバー・ブレイダー】を破壊しその攻撃力分、相手に与える」

 

「きゃ!」

 

明日香:1900

 

「……仕方が無い。魔法カード【強欲な壺】を発動!!デッキからカードを2枚ドロー!よし……」

 

「この瞬間以下略」

 

サイレント・マジシャンLv4:攻/守3000/1000

 

サイレント・マジシャンLv4:カウンター4

 

「魔法カード【死者蘇生】を発動!蘇りなさい!【サイバー・ブレイダー】」

 

「……」

 

攻撃表示か…守備にしたら俺が新たなモンスターを出され戦闘耐性が無効になるしな。倍の能力は守備には関係ないし……例え出さなくても900のダメージでまだ残れるな

 

「魔法カード発動!【大嵐】!」

 

大嵐

通常魔法

フィールド上に存在する魔法・罠カードを全て破壊する。

 

「はい、ありがとうさん。カウンタートラップ【魔宮の賄賂】!【大嵐】は無効になり明日香はカードを一枚ドローする。さぁ……ドローしな」

 

「くっ…」

 

魔宮の賄賂は本当にサイレント・マジシャンと相性が良いよな…苦手なトラップも無効出来るし相手がドローするから魔力カウンターを乗せることが出来るしな

 

「そして【サイレント・マジシャン】に最後の魔力カウンターを乗せる」

 

サイレント・マジシャンLv4:攻/守3500/1000

 

サイレント・マジシャンLv4:カウンター5

 

「すげぇ~」

 

「あの明日香さんが」

 

「苦戦している」

 

「しかも、進化の条件を整えて……」

 

「1枚カードを伏せターンエンド……」

 

――――△

――――■:2

 

(伏せは【ドレインシールド】……これでこのターンを凌がなきゃ)

 

ドレインシールド

通常罠

相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。

攻撃モンスター1体の攻撃を無効にし、

そのモンスターの攻撃力だけ自分のライフを回復する

 

「俺のターン……ドロー!そして、このスタンバイフェイズ時【サイレント・マジシャンLv4】を墓地に送る。チェーンで速攻魔法【ダブル・サイクロン】!」

 

「【ダブル・サイクロン】?」

 

ダブル・サイクロン

速攻魔法

自分フィールド上に存在する魔法・罠カード1枚と、

相手フィールド上に存在する魔法・罠カード1枚を選択して発動する。

選択したカードを破壊する。

 

「このカードは自分フィールド上に存在する魔法・罠カード1枚と、相手フィールド上に存在する魔法・罠カード1枚を選択して発動する。選択したカードを破壊する」

 

「しまった!」

 

「俺は【くず鉄のかかし】……明日香はその伏せカード!」

 

もう用はないしありがとう、【かかし】先生

 

「く……」

 

「静寂なる魔術師よ時を超え最強の魔術師となれ!!進化せよ【サイレントマジシャンLv8】!!」

 

「でも……【サイバー・ブレイダー】を攻撃してもダメージは1400……500ギリギリ残る。例え、新たなモンスターを出しても【サイバー・ブレイダー】の攻撃力は4200になって【サイレント・マジシャン】でも倒せなくなる。まだ、負けたわけじゃないわ」

 

「それはどうかな?」

 

「え?」

 

「いけ!【サイレント・マジシャンLv8】で【サイバー・ブレイダー】を攻撃!!この瞬間、トラップ発動!!」

 

「え?トラップ?でも連斗の伏せはないんだぜ?」

 

「墓地からトラップ発動!【スキル・サクセサー】!」

 

スキル・サクセサー

通常罠

自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。

このターンのエンドフェイズ時まで、

選択したモンスターの攻撃力は400ポイントアップする。

また、墓地に存在するこのカードをゲームから除外する事で、

自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体の

攻撃力はこのターンのエンドフェイズ時まで800ポイントアップする。

この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動する事ができず、

自分のターンのみ発動する事ができる。

 

「「「「「墓地からトラップ!!?」」」」」

 

「【スキル・サクセサー】は墓地に存在するこのカードをゲームから除外する事で、自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体の攻撃力はこのターンのエンドフェイズ時まで800ポイントアップする!俺はこの効果で【サイレント・マジシャン】の攻撃力をあげる!!」

 

「そんな!そのカードいつの間に――まさか!!」

 

「そのまさかだ!【手札断殺】の時に墓地に送っていた!」

 

「まさか……そこまで考えて……」

 

サイレントマジシャンLv8:攻/守4300/1000

 

サイレント・マジシャンに青いオーラが流れて攻撃力がアップした

 

「【サイレント・マジシャン】!!【サイバー・ブレイダー】を攻撃!!!!」

 

その攻撃力には流石の戦闘耐性を持っている【サイバー・ブレイダー】でもその衝撃に耐える事が出来ずその衝撃が明日香の所まで届いた

 

「きゃああああああ」

 

明日香:-300

 

(はいよ。お疲れ様。相棒)

 

≪そちらこそお疲れ様≫

 

「く~!連斗!!やっぱお前は強いよな!!さっきから胸がドキドキしぱなっしで興奮が収まらねえ!!」

 

「スキル・サクセサーも凄いッすよね!もしかして、1ターンで2回使えるんッすか!?」

 

「いや、流石にそこには制約が付いていてこの効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動する事ができず、自分のターンのみ発動する事ができるんだ」

 

「本当に強いよね……」

 

「あの明日香さんが手も足も出ずに……」

 

「ライフも1ポイントも削れなかったなんて」

 

「いや、上手く回ってよかったよ。このデッキは今日、組み立てて【サイレント・マジシャン】の正規進化を狙って出来たからな」

 

「じゃ、俺とやってくれよ」

 

「回らなかった時は回らずあっさり負けるがな……」

 

ついでに【手札断殺】で捨てたカードは【スキル・サクセサー】と【ネクロ・ガードナー】……墓地に送っても効果が使えるから助かるデッキはリクルーターと防御カードに相手を巻き込んだ手札交換カードなどが入っている。弱点もあって【サイレント・マジシャン】を中心に周ってるから除去されるとキツイ。主力はいると言えばいるし勝ち筋も考えてある

 

「完敗ね……翔くんの事は黙っておくね」

 

「まぁ、俺も最後でテンション上がった許してやる」

 

「ありがとうッす。アニキ、連斗くん」

 

「何、気にするな……それと、アンタ強かったぜ」

 

最後に十代がしめて解散した。ああ、あのデュエルの所為ですっかり眠気が覚めちゃった。仕方が無いからデュエルディスクの改造を進めるか……ふふふ、十代が驚き興奮する様が思い浮かべるぜ。明日、レッド寮に遊びに行くか……楽しそうだ



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第005話

※デュエルではこのように表示します
・表側攻撃表示△
・表側守備表示□
・裏側守備表示■
・表側魔法・罠□
・裏側魔法・罠■
・表フィールド魔法◇
・裏フィールド魔法◆
・:○=手札枚数
例)
―――■△
――――■:3=伏せモンスター一体、攻撃表示モンスター一体、伏せ一枚、手札3枚


『月一試験を乗り越えろ!』

 

今日は暇だったので十代の部屋に遊びに来た。モンハンで……そこで前田隼人と出会い一通りの自己紹介を終えた

 

「で、翔の奴……何やってんの?」

 

十代と雑談をしていたが翔の行動に疑問を持ちながら質問した。それに答えたのは隼人だった。

 

「翔の奴……明日、テストだからお祈りをしているんだなぁ」

 

訳が分からん……勉強をしろよ……何、オシリスの天空竜に向けて祈り頭に死者蘇生を張り付けているんだよ。まるで意味が分からんZO☆

 

「十代は?」

 

「ん~……俺はそういうの嫌いだしな~……リオ○ウスそっちに行ったぞ」

 

「俺もちょっとは頑張ったけど落第したんだなぁ」

 

「……」

 

分からない。入学試験……簡単だったぞ?ブルーアイズが関係する問題が多すぎて……社長……少し自重しろよ……嫁自慢は入らない……

 

「そういう連斗は?」

 

「ん~デュエル以外の勉強はしているけど……数学やら国語やら……ふふふ、我がハンマーの強さを見せてやるぜ!」

 

暇つぶしにはいいよな~デュエルはデュエルの相手がいなければ基本暇だし

 

「三沢みたいに?」

 

「三沢と同じにするな……あれは異常だ」

 

本当、最初に訪れた時は驚いたぞ……部屋に数式がいっぱい書かれて……一つの結界だぞ?あれ……

 

「お!スタンを取った!総攻撃!」

 

「おっしゃ~!!」

 

ちなみにG級なこれ

 

「デュエルディスクの改造も終わったしな~」

 

「改造って何やってたんだ?……お、倒した!」

 

「十代が好きそうなもの……お、天鱗ゲット」

 

「へ~それは楽しみだぜ。こっちは宝玉だ」

 

相変わらずの豪運……その運を分けて欲しいよ……

 

「見て気に入ったら改造してもいいぜ」

 

何なのかは当然、秘密……だってその方がカッコイイから☆

 

≪連斗……ネタに走り過ぎ≫

 

「さて、そろそろ帰るか」

 

「またいつでも来るんだなぁ」

 

「ああ……十代たちも偶には来いよ。歓迎するぜ」

 

「おう」

 

そして、俺たちはその部屋から出た

 

………………

…………

……

 

次の日―――

 

や、やっぱり簡単過ぎる……多少は高校の問題が出たけど……所詮は多少しかも高1の……元々は19歳だから解けるちゃ解ける。しかし、十代よ……テスト中は静かにしろよ……流石にそれは怒られるぞ。何か反感の目が向けられたし……十代……まさか実技に全てを賭けたのか?そして、テストが終わった後、十代の所に向かった

 

「ふぁ~……よく寝たぜ」

 

「あ!やっちゃった(泣)」

 

意味ないな……あの御祈りは。そう言えば原作だとクロノス先生がパックを買い占めて他の生徒はあまり買えなかったんだよな……そうそう、十代が遅れてきた理由はトメさんの手伝いをしていてそのおかげでハネクリボーは進化出来るんだった

 

「午後の実技試験に備えて購買で新しいパックが販売されるみたいだが、十代達は行かないのか?」

 

「ん~俺はどんなカードが入っているのか気になるぜ」

 

「僕もっす」

 

「俺は結構……サイレント・マジシャンを信じているし」

 

カードが余っているの多いから絶版でも売るか?ネットで……

 

「そうか」

 

「三沢は?」

 

「俺は自分のデッキを信じているから買う必要はない」

 

お前も同じか……その気持ち、わかるぜ

 

「ほんじゃ、行くぜ」

 

と十代が走って行った。俺も行くか……ドローパンでも買って……って、結局、購買部に行くじゃん。目的地は同じか

 

「俺もドローパンを買いに行くか」

 

………………

…………

……

 

――実技開始――

 

「エビフライだったな…ラッキー」

 

まだ、好きな部類だ。今までは高級食材やトマトしか出なかったしな。珍しい日だ…………けど

 

「で、相手はお前なんだ」

 

こいつの所為で俺のテンションもガタ落ちだ……ああ、やだやだ、ブルーの執念は……

 

「いつかの恨み払わせてやるぜ」

 

この前の中途半端なバーンで焼き倒した生徒だった。この野郎、クロノス教諭に頼んで操作したな……

 

「何で俺の相手がブルーなんですか?」

 

「アナタ~は成績も優秀で実力もブルーに匹敵する~か~ら当然の選択ナノ~ネ!勿論、勝った場合はブルーに昇格ナノ~ネ」

 

まぁ、俺も自分で言うのもなんだけどそこまで失礼な態度取ってないからな……ブルー?知らんな

 

「まぁ、いいや……」

 

ここで愚痴っても状況が変わることなんてないんだしデッキをデュエルディスクに装着すると自動にシャッフルした

 

「な、何だ!?それは!!」

 

「オートシャッフル機能……一応、校長も認めたから問題ない」

 

遠くでお~すげ~って十代が言っていた。この反応が見たかった!ふふふ、苦労したかいがあったぜ。ちなみに積み込み防止のためにランダムでシャッフルするから操作はできないぜ

 

「「デュエル!」」

 

連斗:4000

 

取巻き:4000

 

そして、デュエルが開始された。先攻は俺か

 

「俺のターン、ドロー!」

 

手札の状況を確認するが……これは先にこれをするか……これをすると使えなくなるし

 

「俺は【強欲で謙虚な壺】を発動!」

 

強欲で謙虚な壺

通常魔法

自分のデッキの上からカードを3枚めくり、

その中から1枚を選んで手札に加え、

その後残りのカードをデッキに戻す。

「強欲で謙虚な壺」は1ターンに1枚しか発動できず、

このカードを発動するターン自分はモンスターを特殊召喚できない。

 

「【強欲で謙虚な壺】?」

 

「自分のデッキの上からカードを3枚めくり、その中から1枚を選んで手札に加え、その後残りのカードをデッキに戻す。そして【強欲で謙虚な壺】は1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン自分はモンスターを特殊召喚できない」

 

まぁ、このターンで【サイレント・マジシャン】を呼び出す必要もないし下手にしたら倒されるので別にいい。そして、捲った結果

 

・【和睦の使者】

・【魔導騎士ディフェンダー】

・【レベルアップ!】

 

和睦の使者

通常罠

このカードを発動したターン、相手モンスターから受ける

全ての戦闘ダメージは0になる。

このターン自分のモンスターは戦闘では破壊されない。

 

魔導騎士ディフェンダー:星4/光属性/魔法使い族/攻/守/1600/2000

効果モンスター

このカードが召喚に成功した時、

このカードに魔力カウンターを1つ置く(最大1つまで)。

フィールド上に表側表示で存在する魔法使い族モンスターが破壊される場合、

代わりに自分フィールド上に存在する魔力カウンターを、

破壊される魔法使い族モンスター1体につき1つ取り除く事ができる。

この効果は1ターンに1度しか使用できない。

 

まぁ、こんな時もあるさ

 

「俺は【レベルアップ!】を選択……そして、【ライオウ】を召喚!」

 

ライオウ:星4/光属性/雷族/攻/守/1900/800

効果モンスター

このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、

お互いにドロー以外の方法でデッキからカードを手札に加える事はできない。

また、自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地に送る事で、

相手モンスター1体の特殊召喚を無効にし破壊する。

 

「このカードが存在する限りお互いにドロー以外の方法でデッキからカードを手札に加える事はできない」

 

「それはつまり―――」

 

「さっきの【強欲で謙虚な壺】のようなサーチカードが使えないと言うこと」

 

サーチが行えない……この効果は意外と厄介でクリッターのようなカードの効果も発動させることが出来ないからだ

 

「くっ!」

 

「カードを1枚伏せターンエンド!」

 

――――△

――――■:4

 

「俺のターン、ドロー!俺は【二重召喚】を発動!」

 

この間のゴリラ顔が使った通常召喚を2回行うカードか……

 

「【可変機獣ガンナードラゴン】を妥協召喚!」

 

可変機獣ガンナードラゴン:星7/闇属性/機械族/攻/守2800/2000

効果モンスター

このカードは生け贄なしで通常召喚する事ができる。

その場合、このカードの元々の攻撃力・守備力は半分になる

 

「このカードは生け贄なしで通常召喚した場合、元々の攻撃力・守備力は半分になる」

 

可変機獣ガンナードラゴン:星7/闇属性/機械族/攻/守1400/1000

 

まぁ、何かするだろうな……そのための【二重召喚】だし

 

「【ガンナードラゴン】を生贄に捧げ【偉大魔獣ガーゼット】を召喚!」

 

偉大魔獣ガーゼット:星6/闇属性/悪魔族/攻/守0/0

効果モンスター

このカードの攻撃力は、生け贄召喚時に生け贄に捧げた

モンスター1体の元々の攻撃力を倍にした数値になる。

 

「……!?」

 

「【偉大魔獣ガーゼット】の攻撃力は生贄に捧げたモンスターの元々の攻撃力の2倍……よって、【偉大魔獣ガーゼット】の攻撃力は5600!」

 

偉大魔獣ガーゼット:攻/守5600/0

 

おお、多少はマシな動きをするな……それでもまだ怖くないが……

 

「バトル、【ガーゼット】で【ライオウ】を攻撃!」

 

【ガーゼット】の一撃で【ライオウ】は粉砕され俺のライフに大ダメージを与えた

 

「ぐううう!」

 

連斗:300

 

初めてライフが鉄壁になったな……これはマズイな

 

「ハハハ!これが俺が味わった絶望!思い知れ、静原連斗!」

 

こっちがピンチになったことで調子に乗り始める取巻き……やはり、取巻きは取巻きか

 

「この場で土下座しサレンダーをしたら許し―――」

 

「はいはい、しないからさっさと進む」

 

「……!いいだろう、ここでコテンパンに潰してやる!カードを一枚伏せターンエンドだ!」

 

――――△

――――■:2

 

さて、ここで正念場だ……静原連斗!ここで勝っていつもの俺であるか力に屈して好き放題言われる人生を歩むか……まぁ、この逆行、恐怖でも何でもない……むしろ

 

「……?何を笑ってる?」

 

「もし、この状況を逆転したらすごいだろ?」

 

「はっ!何を言い出すのかと思えば無理無理!所詮、お前は【サイレント・マジシャン】を持つに相応しくないんだよ」

 

ああ、わかっている。元の世界でも俺でも勝てない【サイレント・マジシャン】使いがいるかも知れない……だけど、それは

 

「……それはお前が決めていいわけじゃない……俺が決める!ドロー!」

 

引いたカードを見た

 

「ふっ……」

 

「え?」

 

「さぁ。フィナーレだ!俺は【サイレント・マジシャンLv4】を召喚!」

 

≪はぁ!≫

 

頼むぜ、相棒

 

「!?」

 

さっきの【強欲で謙虚な壺】で手札に加えたカード……今、使う!

 

「魔法カード【レベルアップ!】!【サイレント・マジシャンLv4】を墓地に送り…静寂なる魔術師よ時を超え最強の魔術師となれ!!進化せよ【サイレント・マジシャンLv8】!!」

 

青い魔方陣が現れその中に【サイレント・マジシャン】が飛び込んだ。その後に大きな水晶がそのサークルに入った。魔法陣から爆発が起きると上空で【サイレント・マジシャン】が降臨していた

 

≪……私は≫

 

「?」

 

≪私はアナタがマスターでよかった≫

 

……そう言ってくれるなんて俺も光栄だ

 

「だが、俺の【ガーゼット】の足元にも及ばない!」

 

「それはどうかな?」

 

「!?」

 

「俺は手札から【死者蘇生】を発動!蘇れ【サイレント・マジシャンLv4】!」

 

「……そんな魔術師の小娘に何が出来る!」

 

「このデュエルの勝敗を決する!」

 

「何?」

 

「【サイレント・マジシャンLv8】で【ガーゼット】を攻撃!」

 

「ハハハ!やっぱりバカだ、大馬鹿だ!攻撃力の低いモンスターで俺のモンスターに攻撃するなんてな!」

 

「ダメージ計算時、俺は手札から【オネスト】を発動!」

 

オネスト:星4/光属性/天使族/攻/守1100/1900

効果モンスター

自分のメインフェイズ時に、フィールド上に表側表示で存在する

このカードを手札に戻す事ができる。

また、自分フィールド上の光属性モンスターが

戦闘を行うダメージステップ時にこのカードを手札から墓地へ送る事で、

エンドフェイズ時までそのモンスターの攻撃力は、

戦闘を行う相手モンスターの攻撃力の数値分アップする

 

「コイツは自分フィールド上の光属性モンスターが戦闘を行うダメージステップ時にこのカードを手札から墓地へ送る事で、エンドフェイズ時までそのモンスターの攻撃力は、戦闘を行う相手モンスターの攻撃力の数値分アップする」

 

サイレント・マジシャンLv8:攻/守9100/1000

 

「攻撃力、9100!?」

 

【サイレント・マジシャン】の背中に天使族の【オネスト】の羽が生えた……その羽は黄金の光で輝きその姿が―――

 

「美しい」

 

思わず社長のマネをしてしまった……

 

≪だ、だから、ぼ、ボケている場合ですか≫

 

とサイレント・マジシャンの顔が真っ赤に染まる

 

いや、素直な感想なんだが

 

≪……≫

 

相棒の顔が真っ赤になりリンゴ程度なら余裕で勝てるくらい赤くなっていた

 

「行け、オネスティ・サイレント・バーニング!」

 

「ぐわああああああああああ!」

 

取巻き:500

 

「これでトドメだ!【サイレント・マジシャンLv4】でダイレクトアタック!」

 

「(……!このままじゃ、俺の敗北!)……くっ、トラップ発動【ミラーフォース】!」

 

「カウンター罠【神の宣告】を発動!」

 

神の宣告

カウンター罠(制限カード)

ライフポイントを半分払って発動できる。

魔法・罠カードの発動、モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚の

どれか1つを無効にし破壊する。

 

「何!?」

 

「ライフポイントを半分払って発動でき魔法・罠カードの発動、モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚のどれか1つを無効にし破壊する」

 

連斗:150

 

神が降臨し【ミラーフォース】のバリアを壊してくれた……ライフが少なくなったらコストも楽になる気前のいい神様だ

 

「そして、攻撃続行!喰らえ沈黙魔導!」

 

「ぐわああああああ!」

 

取巻き:-500

 

【サイレント・マジシャン】の魔法で吹き飛ばされ俺の勝利が決定された

 

「すっげ~ぜ!!連斗~!!」

 

その声を皮切りに声が鳴り響いた……例えるならスタジアムの客みたいな感じ

 

「サンキュー十代」

 

十代がガッチャ!のポーズをしたから俺もガッチャ!で返した。そして、十代と万丈目のデュエルが終わり……

 

「見せてもらいましたよ遊城十代くん。キミのデッキへの信頼感、モンスターとの厚い友情、そして何よりも勝負を捨てないデュエル魂を!それはここにいるすべての者が認めるでしょう。よって遊城くんはラーイエローへ昇格です」

 

盛り上がった生徒たちが十代の昇格に祝うかのように拍手した

 

「そして、静原連斗くん。それはキミにも覗えます。サイレント・マジシャンとの信頼、そして、最後の最後まで諦めないデュエル魂……キミの技量もここにいる全ての者が認めるでしょう。よって、静原連斗くんもオベリスクブルーへ昇格です」

 

それじゃ、ありがたくブルーに入らせて貰うか……

 

≪おめでとうございます。マスター≫

 

こちらこそありがとう、相棒

 

「やるじゃないの!」

 

と最初に声をかけたのは枕田だった。そして、三沢、十代、明日香、ももえ、翔、隼人が来てくれた

 

「凄い戦いだった……感動した」

 

「俺もなんだなぁ」

 

「本当に凄いよね……真似できないわ」

 

「私もですの」

 

「僕もキミに追いつくためにも頑張るっす」

 

「そう言われると照れるな」

 

「それより、そのデュエルディスクカッコいいよな!俺にも改造してくれよ~」

 

「後でな」

 

少なくとも改造するのに時間がかかるし徹夜も必要……今回の試運転としては上出来だったけど

 

「アニキもおめでとう!」

 

「レッドからイエローに昇格したの初めてみるんだなぁ」

 

「ん~俺、昇格を断ろうかな?」

 

「「「「「「ええ~~!」」」」」」

 

だよな~十代と言えばやっぱオシリスレッドだもんな……

 

「何でっすか」

 

「断る奴も初めてみたんだな」

 

「絶対に昇格した方がいいぞ」

 

「そうよ!ある意味、常識なんだから」

 

「そうよ」

 

「そうですわ」

 

「……」

 

「いやさ、俺の寮はオシリスレッドなんだ。だから離れるつもりはないぜ」

 

「でも」

 

「別にいいんじゃね?」

 

「連斗!?」

 

「別に後悔しないんだろ?」

 

「勿論」

 

「なら、仕方が無いな。これは十代の選択だ。俺たちがとやかく言うのは筋違いだと思うぞ」

 

「だけどさ……」

 

「……仕方が無いわね」

 

「え?」

 

「十代が聞くと思う?」

 

「……思わないっす」

 

「ま、偶に遊びに行くからな」

 

「ああ」

 

さて、この場を去ろう…用もないし…イエローの食事も最後だしな

 

………………

…………

……

 

数日後――

 

「いや~やっぱり美味しいなイエローのご飯は!」

 

「相変わらずだな……」

 

正直に言ってやっぱり居たくないものである。エリート(笑)共は成り上がりやらカードが良いだけやら……色々悪口を言ってくる。中には明日香さんと仲が良いって言われて十代もじゃんって言ったら無視される。やはり、十代が鈍感なのはバレているのか?さらに俺がコテンパンにした奴も逆恨みで睨んでくるし……ご飯もやはり高級食材を使っており口に全くあわない……部屋は大きいが大き過ぎる。ここまでのでかさで何をやるんだよ……興味が無いけどな

 

「それで戻るのか?イエローに」

 

「今、戻ったら何言われるか分からないからな……適当にバーンで蒸し焼き殺してやるわ」

 

「はは……」

 

本当にしたからな……ブチ切れてバーンでワンターンキルをしたし……サイレント・マジシャンは負けた物の言い分として無視しているし平気と言えば平気だな……

 

「そう言う訳で偶に食べにくる」

 

「まぁいいけど……」

 

と三沢に苦笑いをされた




連斗:まず一つ聞こう

サイレント・マジシャン:何ですか?

連斗:これは何だ?

サイレント・マジシャン:見ての通りハーメルンにも沈黙の使者を出しました

連斗:いいのか?

サイレント・マジシャン:本人曰く、痛い目は覚悟の上で載せているようです

連斗:大丈夫なのか?色々と

サイレント・マジシャン:運営が削除を求めれば消すと言っていますし大丈夫でしょう…リスクを避けては得られるものもないでしょうし…

連斗:…もういいや、とのことでハーメルンにも載せていただきました。話は一日平均で5話ずつを乗せる予定なのですぴばると同じ話数になるのは長くかかりそうです

サイレント・マジシャン:それまでどうか皆さん、お願いします


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第006話

※デュエルではこのように表示します
・表側攻撃表示△
・表側守備表示□
・裏側守備表示■
・表側魔法・罠□
・裏側魔法・罠■
・表フィールド魔法◇
・裏フィールド魔法◆
・:○=手札枚数
例)
―――■△
――――■:3=伏せモンスター一体、攻撃表示モンスター一体、伏せ一枚、手札3枚


『闇のデュエル!連斗の思い』

 

今は俺たちは旧校舎の前に居る……というのも……

 

………………

…………

……

 

pipipipi

 

≪連斗!連斗!!起きてください!≫

 

「何だよ……相棒……眠い……」

 

まぁ、運がいいことにまだ寝始める前だから相棒に迷惑を賭けなかった点か……

 

≪PDAが鳴ってます!メールですよ≫

 

「ありがとう……それで内容は?」

 

〔肝試しをやろうぜ〕

 

≪肝試し?≫

 

取りあえず返信でもするか……季節外れもいいところだけど……いや、肝試しに季節は関係ないか?

 

〔何でそんな風になってるんだ?詳しく説明しろよ〕

 

そして、返信が来て一通りの事が書かれていた。何でもレッド寮で怪談をしていた時に大徳寺先生に旧校舎の事を聞いて興味を持った……か……惜しいな……アイツがいたらきっと盛り上がってただろうに……そういうことは好きだからな

 

≪どうします?≫

 

「……行くよ。もしかしたら、役に立てるかもしれないし」

 

タイタンの話は覚えていて千年アイテムの事も闇の事も色々覚えている……これは原作を知っている俺がやるべきことなんだ

 

「サイレント・マジシャン、手伝ってもらえる?」

 

俺一人では多分、助けることが出来ない……闇の中にも入れないだろう……入るためには相棒の協力が必要だ

 

≪何を今さら≫

 

クソ、アイツがいればもっとスマートに話が進んでいたのに……取りあえず行く事を伝え待ち合わせ場所に行った

 

………………

…………

……

 

「お、着いたぜ!」

 

待ち合わせの場所から数分くらい歩いたら大きな屋敷があった…ここが旧校舎…

 

「うわー……いかにもだね」

 

「ああ、面白そうなんだな」

 

「ワクワクするなぁ。早速入ってみようぜ!」

 

「そこにいるのは誰!?」

 

「誰でしょう?」

 

「いや、質問に質問で返すなよ」

 

珍しく十代がツッコミをした……狙ってやったからな

 

「あなたたち……どうしてここに?」

 

「それはこっちの台詞だぜ、明日香」

 

「ここは危険よ!この廃寮で過去に何人も生徒が行方不明になっているのを知らないの?」

 

「へへ、そんな迷信、信じないね」

 

迷信ね……ある意味、ないんじゃないか?遊戯王の世界では……精霊、破滅の光、ダークネス、千年アイテム、名も無きファラオの魂、リアルトラップ、リアルコンタクト融合、リアル合体、未来組等々……そう考えてボーとしたため話が聞けなかった。でも、確か明日香のお兄さんがここで行方不明になったんだった。身内が消息を絶った場所……心配するのも分かるか……クソ、マジでアイツと逸れたのが痛いな……闇に対しての知識はあるものの耐性はまるっきりない……サイレント・マジシャンに補助を頼むか……そして、話が進み当初の肝試しが行方不明の謎を調べることに変わった

 

「けっこう、いいところじゃないか」

 

「やめましょうよアニキ~」

 

「それにしても、ここで闇のゲームを研究していたって話は本当なのかな~?」

 

壁には千年アイテムの絵が描かれていた。

 

「だから……そ、そんなのめ、迷信……だってば~」

 

「途切れ途切れになっているぞ翔……それに闇のゲームや千年アイテムは実在している」

 

「え~!!?」

 

「遊戯さんのデュエルを見ていたら分かるぞ……実際、遊戯さんも千年パズル……この三角形のを持っていたからな」

 

「詳しいな……そっか、確かにTVで見た事があるかも……」

 

「こういうのは全て覚えてるぜ……千年パズル、千年鍵、千年秤、千年ロッド千年リング、ミレニアム・アイ、千年タウク……まぁ、千年アイテムは二度と見れないから関係ないけど」

 

「ん?どういうことだ?」

 

「このことは名も無きファラオが関わっている……悲しい話がな」

 

「名も無きファラオ……」

 

「悲しい話?」

 

あのTVアニメの最終回は俺の涙腺を破壊した。木っ端微塵にな……最高の相棒と永遠に別れなければならない……そんな話だ……

 

「ん?これは……」

 

十代は写真を拾った…その写真には10JOINと書かれており誰なのか直ぐに分かった

 

「これが明日香のお兄ちゃん!?」

 

その時

 

「きゃーーー!」

 

悲鳴……タイタンか?俺たちは急いで走った。そこに落ちていたのは紛れもない明日香のカード……それが洞窟まである間隔に置かれている……十代を誘い出すためか

 

「く……あっちか!?」

 

何の迷いも無く洞窟に入る……そこが十代のいい所だけど……

 

「我が名はタイタン。闇の決闘者デュエリスト」

 

「貴様、明日香に何をした!明日香を返してもらうぜ!」

 

「私に闇のゲームで勝てるならなぁ遊城十代」

 

「望むところだ!」

 

「「デュエル」」

 

タイタン:4000

 

十代:4000

 

「先手を取らせてもらう。ドロー、私は【インフェルノクインデーモン】を攻撃表示で召喚。このカードはフィールド上に存在する【デーモン】と書かれたカードの攻撃力を1000ポイントアップさせることができる」

 

俺にとってはタイタンとのデュエルは何も怖くない……むしろ、気を付けなければいけないのはこの先の闇……

 

「てことは……」

 

「攻撃力1900……」

 

インフェルノクインデーモン:星4/炎属性/悪魔族/攻/守900/1500

効果モンスター

このカードのコントローラーは自分のスタンバイフェイズ毎に500ライフポイントを払う。

このカードが相手のコントロールするカードの効果の対象になり、

その処理を行う時にサイコロを1回振る。

2・5が出た場合、その効果を無効にし破壊する。

このカードがフィールド上に存在する限り、スタンバイフェイズ毎に

「デーモン」という名のついたモンスターカード1体の攻撃力を

エンドフェイズまで1000ポイントアップする。

 

「【デーモン】……奴のデッキは【デーモン】デッキか……」

 

「その通りぃ」

 

「だが、【デーモン】デッキには弱点がある。毎ターン、コストとしてライフを払う効果が……」

 

「甘いなぁ、遊城十代。私は手札にはその弱点を補えるカードがあるのだよぉ……フィールド魔法【万魔殿-悪魔の巣窟-】を発動ぉ!この効果によって、【デーモン】たちはライフを払わずに済む。加えて、デーモンが破壊された時に、そのモンスターよりレベルが低い【デーモン】と名のつくモンスターを手札に加えるのだぁ。差し詰め地獄の一丁目とでも言っておこうか……私はカードを2枚伏せ、ターンエンドぉ」

 

万魔殿-悪魔の巣窟-

フィールド魔法

「デーモン」という名のついたモンスターはスタンバイフェイズにライフを払わなくてよい。

戦闘以外で「デーモン」という名のついたモンスターカードが破壊されて墓地へ送られた時、

そのカードのレベル未満の「デーモン」という名のついたモンスターカードを

デッキから1枚選択して手札に加える事ができる

 

――――△

―――■■:2

 

「俺のターン!ドロー!」

 

「このスタンバイフェイズ時、【インフェルノクインデーモン】の効果発動ぉ!【デーモン】と名のつくモンスターの攻撃力をぉ、エンドフェイズまで1000ポイントアップさせる!」

 

インフェルノクインデーモン:攻/守1900/1500

 

「【E・HEROクレイマン】を守備表示で召喚」

 

E・HEROクレイマン:星4/地属性/戦士族/攻/守800/2000

通常モンスター

粘土でできた頑丈な体を持つE・HERO。

体をはって、仲間のE・HEROを守り抜く。

 

「カードを2枚伏せターンエンド」

 

――――□

―――■■:3

 

「私のタァーン…ドローこのスタンバイフェイズ時、【インフェルノクインデーモン】の効果発動ぉ!【デーモン】と名のつくモンスターの攻撃力をぉ、エンドフェイズまで1000ポイントアップさせる!」

 

インフェルノクインデーモン:攻/守1900/1500

 

「だが、そのカードじゃ【クレイマン】を破壊する事が出来ないぜ」

 

「私はぁ、【ジェネラルデーモン】を召喚」

 

ジェネラルデーモン:星4/闇属性/悪魔族/攻/守2100/800

効果モンスター

このカードを手札から墓地に捨てる。

デッキから「万魔殿-悪魔の巣窟-」1枚を手札に加える。

フィールド上に「万魔殿-悪魔の巣窟-」が存在しない場合、

フィールド上のこのカードを破壊する。

 

「バトル!【ジェネラルデーモン】で【クレイマン】に攻撃!」

 

「トラップ発動!【ヒーローバリア】」

 

ヒーローバリア

通常罠

自分フィールド上に「E・HERO」と名のついたモンスターが

表側表示で存在する場合、相手モンスターの攻撃を1度だけ無効にする

 

「これで【ジェネラルデーモン】の攻撃を無効化するぜ」

 

「仕方が無い……このままターンエンド」

 

―――△△

―――■■:2

 

「何とか凌いだが……次で確実に十代のライフが減るな……」

 

「え?」

 

「【クレイマン】のほかにモンスターを召喚しても三体となると……」

 

「きばれ~十代!」

 

「おう!俺のターン。ドロー」

 

「このスタンバイフェイズ時、【インフェルノクインデーモン】の効果発動ぉ!【デーモン】と名のつくモンスターの攻撃力をぉ、エンドフェイズまで1000ポイントアップさせる!」

 

インフェルノクインデーモン:攻/守1900/1500

 

ジェネラルデーモン:攻/守3100/800

 

「よし、魔法カード【融合】を発動!手札の【スパークマン】と【クレイマン】を融合し【E・HEROサンダー・ジャイアント】を融合召喚!!」

 

E・HEROスパークマン:星4/光属性/戦士族/攻守1600/1400

通常モンスター

様々な武器を使いこなす、光の戦士のE・HERO。

聖なる輝きスパークフラッシュが悪の退路を断つ。

 

E・HEROサンダー・ジャイアント:星6/光属性/戦士族/攻/守2400/1500

融合・効果モンスター(アニメ効果)

「E・HERO スパークマン」+「E・HERO クレイマン」

このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。

フィールド上に表側表示で存在する元々の攻撃力がこのカードの攻撃力よりも

低いモンスター1体を選択して破壊する。

この効果は1ターンに1度だけ自分のメインフェイズに使用する事ができる

 

出たか……【サンダ―・ジャイアント】……アニメ効果だと手札コストいらないからな【サイレント・マジシャンLv4】の天敵だな……

 

(確か、この前、連斗が教えてくれたこと……なるべく【チェスデーモン】にモンスター効果を使うな……なら)

 

「俺は【サンダー・ジャイアント】の効果で【ジェネラルデーモン】を破壊!」

 

「ぐっ……【万魔殿-悪魔の巣窟-】の効果だぁ。私は【デスルークデーモン】を手札に加える」

 

「バトル!!【サンダー・ジャイアント】で【インフェルノクインデーモン】に攻撃」

 

「トラップ発動!【炸裂装甲】」

 

炸裂装甲

通常罠

相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。

その攻撃モンスター1体を破壊する。

 

「くっ……カードを1枚伏せターンエンド」

 

―――――

―――■■:1

 

「マズイ……十代のモンスターが消えてしまった」

 

「私のタァーン!ドロー!このスタンバイフェイズ時、【インフェルノクインデーモン】の効果発動ぉ!【デーモン】と名のつくモンスターの攻撃力をぉ、エンドフェイズまで1000ポイントアップさせる!」

 

インフェルノクインデーモン:攻/守1900/1500

 

「私は【ジェノサイドキングデーモン】を召喚」

 

ジェノサイドキングデーモン:星4/闇属性/悪魔族/攻/守2000/1500

効果モンスター

自分フィールド上に「デーモン」という名のついた

モンスターカードが存在しなければこのカードは召喚・反転召喚できない。

このカードのコントローラーは自分のスタンバイフェイズ毎に800ライフポイントを払う。

このカードが相手のコントロールするカードの効果の対象になり、

その処理を行う時にサイコロを1回振る。

2・5が出た場合、その効果を無効にし破壊する。

このカードが戦闘で破壊した効果モンスターの効果は無効化される。

 

「バトル!【インフェルノクインデーモン】でダイレクトアタック!」

 

「トラップ発動!【ヒーロー見参】!」

 

ヒーロー見参

通常罠

相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。

自分の手札から相手はカードをランダムに1枚選択する。

選択したカードがモンスターカードだった場合、自分フィールド上に特殊召喚する。

違う場合は墓地へ送る。

 

「この瞬間に【インフェルノクインデーモン】の効果を発動ぉ!このカードが相手のコントロールするカードの効果の対象になり、その処理を行う時にサイコロを1回振る。2・5が出た場合、その効果を無効にし破壊する」

 

だが、イカサマはさせない……俺はポケットの中にあるサイコロをタイタンに向けて投げた

 

「これはぁ?」

 

「見ての通りサイコロだ……それを使ってもらおう」

 

「何で持ってるんすか?」

 

「デュエルの時に必要だろ?【悪魔のサイコロ】やら【天使のサイコロ】やら」

 

「納得したんだなぁ」

 

もし、投げないと言ったら~何で投げる事が出来ないのだ?~と言ってやる。アニメでは本当に使ってないかも知れないがあくまで知れない。念を入れて越したことはないだろう

 

「……いいだろうぅ~お望み通り投げてやる」

 

タイタンが投げたサイコロの目は……4

 

「【ヒーロー見参】の効果は無効化されない」

 

十代の手札は1枚という事は……

 

「モンスターカード!【フレンドッグ】」

 

フレンドッグ:星3/地属性/機械族/攻/守800/1200

効果モンスター

このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、

自分の墓地から「E・HERO」と名のついたカード1枚と

「融合」魔法カード1枚を手札に加える。

 

「小癪な……【インフェルノクインデーモン】で【フレンドッグ】を攻撃!」

 

「【フレンドッグ】が戦闘によって破壊された時、自分の墓地から【E・HERO】と名のついたカード1枚と【融合】を手札に加える!さらにトラップ発動!【ヒーロー・シグナル】」

 

ヒーロー・シグナル

通常罠

自分フィールド上のモンスターが戦闘によって破壊され

墓地へ送られた時に発動する事ができる。

自分の手札またはデッキから「E・HERO」という名のついた

レベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する。

 

「俺は【E・HEROバブルマン】を守備表示で特殊召喚」

 

E・HEROバブルマン:星4/水属性/戦士族/攻/守800/1200

効果モンスター (アニメ)

手札がこのカード1枚だけの場合、

このカードを手札から特殊召喚する事ができる。

このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に

自分のフィールド上に他のカードが無い場合、

デッキからカードを2枚ドローする事ができる。

 

出た!強欲なバブルマン!!

 

「【バブルマン】が召喚された時、フィールドに他のカードが無い時、カードを二枚ドローする」

 

「だが、速攻魔法【エネミーコントローラー】」

 

エネミーコントローラー

速攻魔法

次の効果から1つを選択して発動する。

●相手フィールド上に表側表示で存在する

モンスター1体を選択し、表示形式を変更する。

●自分フィールド上のモンスター1体をリリースして発動する。

相手フィールド上に表側表示で存在する

モンスター1体を選択し、エンドフェイズ時までコントロールを得る。

 

「私は相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、表示形式を変更するを選択し【バブルマン】を攻撃表示にする」

 

「ぐっ……」

 

「逃がしはしない!【ジェノサイドキングデーモン】で【バブルマン】に攻撃!炸裂!五臓六腑」

 

「【バブルマン】!ぐわあああ!!」

 

十代:2800

 

「さて、ペナルティだ……」

 

十代の体が透けて見える。幻覚なのは分かっているがやはりいい気はしない……

 

「アニキ!腕が!!」

 

「消えてるんだな!」

 

「くっ……」

 

「フハハハハ!私はこれでターンエンド」

 

―――△△

――――■:2

 

(ダメージを受けた所為なのか……目が霞んで見える……)

 

「俺のターン……ドロー……【ハネクリボー】を守備表示……ターンエンド」

 

ハネクリボー:星1/光属性/天使族/攻/守300/200

効果モンスター (アニメ)

フィールド上に存在するこのカードが破壊され墓地へ送られた時に発動する。

発動後、このターンこのカードのコントローラーが

受けるダメージは全て0になる。

 

――――□

―――――:4

 

(本当にやべぇ……今回限りは……もう……)

 

「ふん……壁を出すしか出来ないか……私のターン!ドロー!このスタンバイフェイズ時、【インフェルノクインデーモン】の効果発動ぉ!【デーモン】と名のつくモンスターの攻撃力をぉ、エンドフェイズまで1000ポイントアップさせる!」

 

インフェルノクインデーモン:攻/守1900/1500

 

ジェノサイドキングデーモン:攻/守3000/1500

 

「【ジェノサイドキングデーモン】で【ハネクリボー】に攻撃!炸裂!五臓六腑」

 

頼む……ハネクリボー……十代を守ってやってくれ

 

「【ハネクリボー】の効果……このカードが破壊され墓地へ送られた時に発動する。発動後、このターンこのカードのコントローラーが受けるダメージは全て0になる……」

 

「その場凌ぎかぁ……ターンエンド……」

 

―――△△

――――■:3

 

「(あれ?ハネクリボーの光が俺に覆い被さっている……これは……え?タイタン……俺の体も……消えてない)そうか……タイタン!読めたぜ、あんたのやったインチキのカラクリが!」

 

「……ふん、なにをぉ言っているぅ?」

 

「翔、隼人、連斗!今、俺の体の何処が消えている?」

 

「え?右腕っすけど……」

 

「え?おらは左腕が消えていると思ったんだがなぁ」

 

「俺は下半身から足まで消えていると思う」

 

「ええ~!?どういうことっすか!?」

 

そして、十代の推理が始まった。タイタンの言っていることは嘘であり、消えていっている身体や息苦しさはただの勘違いの幻であること。恐らくは千年パズルから出している光とタイタンの言葉、そして煙がその原因であること。恐らくはマジシャンか催眠術師のようなものであること。十代……本当に頭が悪いのか?回転したら凄いんだが……推理の時に働くのか?それか……デュエルの時か……全く分からん……

 

「なら、千年アイテムが何個あるか答えてみろ!」

 

俺たちは既に館の中でそれを知っている。そして、さらに詳しい事も俺が教えた。だが、タイタンは別……案の定言葉に詰まりゆっくりと口を開く

 

「そ、それは……な、7……」

 

「あ、合ってるんだな」

 

隼人が思わず肯定した瞬間、タイタンはにやりと笑う

 

「ふふ……なぁなだぁ……千年パズルはぁ7個あるぅ!!」

 

あ、墓穴を掘ったな……そのまま黙っていればいいのに

 

「遂に化けの皮が剥がれたな!」

 

「何ぃ!」

 

「確かに千年アイテムは7個あるが千年パズルは7個ない」

 

「!?」

 

「えっと……確か、千年パズル……千年鍵……千年秤……千年ロッド……千年リング……ミレニアム・アイ……千年タウク……だったよな!連斗!!」

 

先生!十代が異様に頭が良いです!保健室に連れてもいいですか!?このままじゃ、明日の天気は槍の雨などありえないものが降ります!!

 

≪連斗……ボケてる場合ですか?≫

 

「(……ギャップの違いに驚いただけだ)ああ、正解だ」

 

「へっ、これでハッキリしたぜ!お前は闇のデュエリストなんかじゃないってことがな!」

 

「ふん……バレたからにはぁ、もう用はない……貴様とデュエルするなど無意味なことぉ!」

 

懐に持っていた煙幕弾を投げつけその場を去ろうとするタイタン

 

「やっぱ偽物か!待て!」

 

しかし、追おうとして走り出した矢先突然床が光り、突如発生した黒い渦に奴共々取り込まれ、気が付いたら辺り一面が暗闇の世界に立っていた

 

「お前、性懲りもなくまたイカサマを!」

 

「ちっ、違う!私は何もしていない!……なっ、なんだ!?」

 

暗闇より現れた大量の小型モンスターが俺たちに向かって襲いかかってきた

 

「くっ、来るなぁ!助けt……うわぁああああぁぁぁぁ!」

 

タイタンがそのモンスターの波に呑まれ、次には俺の足元にも群がってきた。

 

≪クリクリ~!クリ~!≫

 

デュエルディスクからハネクリボーが実体化し、モンスターを追い払う

 

「ハネクリボー!……そうか、守ってくれるのか…それは心強いぜ」

 

≪クリ~!≫

 

………………

…………

……

 

――闇の外――

 

ついに出始めたか……闇……

 

「な、何なんすか!?これは!」

 

「これもイカサマかぁ!?」

 

これはイカサマじゃない……本当の闇だ……

 

(相棒……いくぞ……)

 

≪連斗?でも、ただ行けば連斗も危険です!≫

 

(分かっている……だが、俺にはこの後の展開は知っている)

 

この後、タイタンが闇の中に消えてしまう。確かにアイツは明日香を誘拐したりイカサマをして儲けてるデュエリスト……俺とも今日、初めて会った……面識のない奴を助けようとするのはバカか甘いのかもしれない……だけど、たったそれだけの理由……別にアイツは明日香を傷付けていない……なら、別にアイツを嫌う理由にはならない……嫌いな奴には容赦はしない……が嫌いでもない奴が消えるのは俺の信条が許さない……それに……あんな思いは味わいたくない

 

(頼む……力を貸してくれ……)

 

≪分かりました……一応、補助を……≫

 

サイレント・マジシャンの魔法が俺を包み込む……一瞬光ったが翔、隼人には分からないくらいの速さだ

 

≪これで気休めかもしれませんが闇に耐性が付きました≫

 

「(感謝する)うぉぉぉぉ!!!!」

 

そして、走り出し俺は闇の中に入った……

 

「連斗くん!?」

 

「連斗!!」

 

俺の前で人が消えるのは許さん!!

 

………………

…………

……

 

――闇の中――

 

「十代!」

 

「連斗!それにサイレント・マジシャン!?」

 

「この闇は危険だ!早めに決着をつけよう!」

 

「何か、分からないけど分かった!任せろ!」

 

今は十代を信じるしかない……タイタンはまだ取り憑かれただけだ……まだ、助け出すチャンスはある

 

「俺のターン!ドロー」

 

「このスタンバイフェイズ時、【インフェルノクインデーモン】の効果発動ぉ!【デーモン】と名のつくモンスターの攻撃力をぉ、エンドフェイズまで1000ポイントアップさせる!」

 

インフェルノクインデーモン:攻/守1900/1500

 

ジェノサイドキングデーモン:攻/守3000/1500

 

手札が五枚だが場にもフィールドにも他のカードが無い……この状況でどうするつもりだ?

 

「【強欲な壺】!カードを2枚ドロー!!」

 

困った時の強欲な壺!これで手札は6枚!

 

「連斗!!!」

 

「ん?」

 

「お前のカード……今こそ使わせて貰うぜ!!」

 

「俺の……」

 

使うのか……あのカードたちを……

 

「よし、十代!心おきなくやれ」

 

「魔法カード【ミラクル・フュージョン】を発動!俺は墓地に居る【HERO】の【クレイマン】、【水属性】の【バブルマン】を融合!」

 

「【マッドボールマン】かぁ?」

 

「違う……俺と連斗の友情の証!【E・HEROアブソルートZero】を融合召喚!」

 

E・HEROアブソルートZero:星8/水属性/戦士族/攻/守2500/2000

融合・効果モンスター

「HERO」と名のついたモンスター+水属性モンスター

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

このカードの攻撃力は、フィールド上に表側表示で存在する

「E・HERO アブソルートZero」以外の

水属性モンスターの数×500ポイントアップする。

このカードがフィールド上から離れた時、

相手フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。

 

「バカなぁ!そんな【HERO】私は知らない!!」

 

「来い!【E・HEROエアーマン】!」

 

E・HEROエアーマン:星4/風属性/戦士族/攻/守1800/300

効果モンスター(制限カード)

このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、

次の効果から1つを選択して発動する事ができる。

●自分フィールド上に存在するこのカード以外の

「HERO」と名のついたモンスターの数まで、

フィールド上に存在する魔法または罠カードを破壊する事ができる。

●自分のデッキから「HERO」と名のついた

モンスター1体を手札に加える。

 

「何ぃ~情報と違うではないかぁ」

 

「へへ【エアーマン】の効果!俺は自分フィールド上に存在するこのカード以外の【HERO】と名のついたモンスターの数まで、フィールド上に存在する魔法または罠カードを破壊する事ができるを選択、狙いはタイタンの伏せカード!」

 

伏せカードはアヌビスの裁き……もし、迂闊に【万魔殿-悪魔の巣窟-】を破壊しようとすると返り討ちか…

 

「だが、私の場には攻撃力3000の【ジェノサイドキングデーモン】がいるぅ……」

 

「そう慌てるなよ。【HERO】が戦うにはここは気味が悪ぎるぜ……戦うのにふさわしい舞台を整えないとな!フィールド魔法【摩天楼-スカイスクレイパー】!!」

 

摩天楼-スカイスクレイパー

フィールド魔法

「E・HERO」と名のつくモンスターが攻撃する時、

攻撃モンスターの攻撃力が攻撃対象モンスターの攻撃力よりも低い場合、

攻撃モンスターの攻撃力はダメージ計算時のみ1000ポイントアップする。

 

「しまったぁ!だが、私のライフはまだ残る!」

 

「魔法カード【融合】を発動!手札の【スパークマン】と【エッジマン】を融合!融合召喚!【E・HEROプラズマヴァイスマン】」

 

E・HEROエッジマン:星7/地属性/戦士族/攻/守2600/1800

効果モンスター

このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、

その守備力を攻撃力が超えていれば、

その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。

 

E・HEROプラズマヴァイスマン:星8/地属性/戦士族/攻/守2600/2300

融合・効果モンスター

「E・HERO スパークマン」+「E・HERO エッジマン」

このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。

このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、

その守備力を攻撃力が越えていれば、

その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。

手札を1枚捨てる事で相手フィールド上の攻撃表示モンスター1体を破壊する。

 

「ぐぅ……」

 

「まずは【エアーマン】で【インフェルノクインデーモン】に攻撃!【スカイスクレーパー】の効果で攻撃力が1000ポイントアップする!」

 

E・HEROエアーマン:攻/2800/300

 

「ぬぅ~!」

 

タイタン:3100

 

「【アブソルートZero】で【ジェノサイドキングデーモン】を攻撃!!【スカイスクレーパー】の効果で攻撃力が1000ポイントアップする!Freezing at moment(瞬間氷結)!!」

 

E・HEROアブソルートZero;攻/守3500/2000

 

タイタン:2600

 

「バカなぁ……この私がぁ……」

 

「トドメだ!【プラズマヴァイスマン】でダイレクトアタック!!プラズマ・パルサーション!!」

 

「ぐわあああああああ!!!!!」

 

タイタン:0

 

ここからは俺の仕事

 

(相棒!筋力の補助を!!)

 

≪了解!≫

 

気絶してるのか……どんどん沈んでいくタイタンの腕を俺は掴んだ

 

(ぐ、引く力が強いか……だけど、諦めねえぞ……絶対に……絶対だ)

 

諦めたくない、諦めたくない!俺はかつて大切な人が失った悲しみに囚われたことがある……こいつにも大事な人がいるかも知れない……何より、もう俺の前で人が消えるのは嫌なんだ!すると、俺と一緒に引っ張ってくれる奴がいた

 

「へへ……何だか分からないけど……手伝うぜ」

 

「十代……」

 

「それに親友を見捨てられないしな……」

 

「サンキュー……上~が~れ~!!!!!!」

 

そして、タイタンがずるずる這い上がってきた…

 

「相棒!スライムの除去を!!」

 

「ハイ!沈黙爆裂波(サイレント・バーニング)!!」

 

周りのスライムを排除し、タイタンを背負い

 

「よし、行くぞ!十代!!」

 

「おう!!」

 

そのまま闇から抜け出した

 

………………

…………

……

 

――闇の外――

 

「連斗くん!アニキ!」

 

「無事で安心したんだなぁ…」

 

「あー!インチキ闇のデュエリスト!」

 

「なんで、お前も一緒にいるんだな!?」

 

「んなもん後だ!取りあえず離れるぞ!また、アレには捕まりたくない」

 

「わ……分かったんだなぁ」

 

「それにコイツには色々と吐いて貰う」

 

助け出したんだ。それくらいの礼は貰わないとな

 

 

――洞窟の外――

 

つ、疲れた……あの巨体を運ぶのはやはり骨が折れる

 

「ここはぁ……」

 

「よ、ようやく目が覚めたみたいだな」

 

「あれぇはぁ……夢なのかぁ……」

 

「違う……現実だ……」

 

「……なら、何故、私を助けた?確かに私は闇のデュエルと表しインチキをし依頼の為、あの少女を襲った……」

 

「そうだな……もし、お前が俺の友人を頭を殴って気絶させたり傷付けたりしたら俺だって、容赦しなかった……だけど、薬で眠らせただけだろ?」

 

「ああぁ……」

 

「なら、俺がお前を恨む理由はない……恨む理由のない奴を見捨てるなんざ……俺には出来ない……甘く見られようがな……人が人を助けるのに理由はいるか?」

 

「……」

 

「へへ…カッコいいじゃん」

 

「まぁ、俺も人間だ……完璧じゃないし出来ない……限界を超えた時は頼ることもある」

 

「……助けた事を感謝するぅ……ありがとう」

 

「もう、闇のデュエル等というインチキはするなよ」

 

「分かった……」

 

「それに色々と吐いて貰うから覚悟しな」

 

「助けたお礼だぁ……それくらい払おう……」

 

「――……ここは……」

 

「おっ、起きたか。お前を襲った奴なら……」

 

そこから簡単に説明した。タイタンも謝って明日香も許して貰った。下手に説明するよりも簡潔にした方が話が早く済む……

 

「取りあえずタイタン。俺の部屋で尋問して貰おうか」

 

「……」

 

タイタンは黙って首を縦に振った。聞く事は少ないかも知れないから徹夜になることはない。そして十代は懐にしまってあった写真を明日香の前に差し出した。

 

「っこれ!間違いない、兄さんの写真!」

 

目を見開き、それを手に取った明日香は驚きの表情で十代を見る。その視線を受け、十代はあの廃寮の中で見つけたんだと説明をした。

 

「ごめんな。これしか手掛かりが見つけられなかった。話を聞いて、少しは役にたてるかなって思ったんだけどさ」

 

「それじゃ、あなたわざわざそのために?」

 

「俺じゃ役に立つか分からないけど手伝うから……」

 

「十代が手伝うなら俺も手伝おう」

 

「あ……ありがとう……」

 

コケコッコー!前言撤回、もうすでに徹夜だわ…

 

「やばっ!皆が起き出す前に戻ろうぜ!」

 

「それじゃあ!」

 

「タイタンも何回も言うが聞きたい事があるから寝れないと思い覚悟しな」

 

「分かったぁ……」

 

皆が少し離れた所で……

 

(ありがとうな……助かった)

 

≪いえ……でも身体中に痛みが生じるので……≫

 

(そうか……)

 

≪未熟者ですみま―――≫

 

クシャクシャ

 

俺はサイレント・マジシャンの頭を帽子越しに撫でた

 

≪な、何を!?≫

 

(別に悪くないよ……俺の信条を守ってくれた。それだけでも十分だ)

 

≪ですが≫

 

(痛みはいつかは無くなる……だから問題ない)

 

それに頑張ってくれてそれを無下にするほど俺は酷くはない……

 

≪わかりました……≫

 

(これからもよろしく)

 

≪……はい≫



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第007話

※デュエルではこのように表示します
・表側攻撃表示△
・表側守備表示□
・裏側守備表示■
・表側魔法・罠□
・裏側魔法・罠■
・表フィールド魔法◇
・裏フィールド魔法◆
・:○=手札枚数
例)
―――■△
――――■:3=伏せモンスター一体、攻撃表示モンスター一体、伏せ一枚、手札3枚


『真の強さ』

 

「「えぇぇぇぇ!!!?退学ぅ~~~~~!!??」」

 

十代と翔は口を揃えて叫びだす。俺達は校長室へと連行されて行き、そこには校長だけでなく、クロノスもいた。

 

「本日未明、遊城十代以下6名は閉鎖されて立ち入り禁止となっていた特別寮に入り込み。内部を荒らした。調べはついている」

 

「な、何でもいう事を聞くからチャンスくれよ~」

 

「それならば別のペナルティの方法を提案するノーネ。それは制裁デュエル」

 

『制裁デュエル?』

 

「その通り、遊城十代、丸藤翔。君達がタッグを組みデュエルするノーネ。デュエルに勝てば無罪放免ナノーネ」

 

「あの……俺は?」

 

何故かその罰に俺は加わっていない…何のために来たんだ?

 

「シニョール静原はオベリスク・ブルーであり、成績優秀者であるたーめ。無罪放免なノーネ」

 

「……」

 

「どうする?十代、翔」

 

「へへ、面白そうじゃんか」

 

「えぇ?不味いッスよ、アニキ」

 

「如何でしょう。校長、本人達も納得したようですが」

 

「ううむ……ならば。仕方あるまい」

 

「負けたら即退学、制裁デュエルの相手は追って私から発表するノーネ」

 

「へへ、頑張ろうぜ。翔」

 

「う、うん」

 

「はい」

 

とここまで黙っていたが俺はここで手を挙げた

 

「ん?何ナノ~ネ?シニョール静原?」

 

「疑問が次々と出てきたんで質問です」

 

俺は無罪放免なら遠慮なく質問できるしな

 

「何ですか?」

 

「どうやって調べたんですか?俺が知る限りあの廃寮に入った事が分かっているのは天上院明日香だけです。なのに、すぐに俺たちの事が分かった……それも中を荒らしたことまで知っている……何でですか?」

 

念には念を込めてサイレント・マジシャンに調べて貰ったからな……使い魔に……いや?……使い妖精?何でもいいけど……その妖精の監視を振り切るのは並大抵のことじゃないけど……

 

「教えてくれた人がいたんです。しかも、電話で……」

 

電話か……本当はタイタンのことを話して置きたいけど……議題とは何も関係ないしな……いいや、ちょっとだけ罪が軽くして貰うか

 

「クロノス教諭」

 

「何です~か?」

 

「実は俺たちは闇デュエリストと出会いました」

 

「闇のデュエリスト?」

 

「はい、結局、イカサマだったんですけどね」

 

「そんな情報は……私たちには届いていませんが……」

 

ま、クロノスが雇ったんだ…内密にする事くらいは可能だろう

 

「でも、いたぜ……それで明日香が攫われて洞窟に入ったんだ」

 

「問題はここからだ……そのデュエリストはある先生に雇われたと言っている」

 

「(あ、これはまずいノ~ネ)シニョール静原―――」

 

「しかも、その決闘デュエル中…不思議な事が起きたんです」

 

「不思議な事?」

 

「もしかして、あの闇みたいなもののことっすか?」

 

「闇?」

 

「ええ、しかもそのデュエリストはそんな仕掛けはしていないと言っています。もし、俺たちが負けていたら…おそらくは行方不明者の一員になっていたでしょう」

 

「え!?あの闇と行方不明者が関係あると言うのか!?」

 

「そう考えるのが自然だ……十代…」

 

「出鱈目を言うなよ……」

 

「倫理委員会……これは俺たちを信じてくれとしか言えませんが……良ければそのデュエリストを呼んで証言して貰いましょうか?」

 

「……名前は?」

 

「タイタン……今はもう帰しましたがアドレスは聞いてあるので聞きたいのならいつでも……それと、一つ忠告……自分の今まで見てきた事は全て真実とは限らない見えている裏の部分も関わってくる場合もある……よく覚えておきな」

 

「……」

 

「……で、何を言いたいのですか?シニョール静原」

 

「簡単ですよ……その教師の所為で俺たちは危うく行方不明者の一員に成りかけたんですよ?例え本音とは別としても容疑者の一人に成りかけたんです。タイタンに聞けば快く教えてくれるでしょう……俺が言いたいのはその教師の名を明かすことを止める代わりに十代たちの罪を無くせとは言いませんので少しでも軽くして貰いませんか?」

 

「人質か?」

 

「そう聞けたのならそうかも知れません。契約です……俺はその教師の名を胸の奥にしまい忘れる事を誓う代わりに十代たちの処分は退学ではなくもう少し軽くして貰いません?」

 

ちなみにこれに乗る可能性が高いと俺は知っている……クロノス教諭が反論しても自分の名がバレて給料減らす事態は避けたいだろうし、学園の名誉に傷付けたくないだろう……ウソと言っても電話の通信記録を見れば分かるしな。同じく校長も自分の学園の名誉に傷つけたくないだろう……倫理委員会は俺の言葉をウソと考えているが目撃者もいるしさっきの言葉も気になっているだろう……忘れる契約も俺にとっては苦ではない……ただ単にこんな事があったなと昔の事を懐かしむように薄く書き込むぐらいでいい

 

「わかりました……」

 

「校長!!?」

 

「十代くんたちの罰は制裁タッグデュエルで負けたら一カ月の謹慎。勝てば水に流す……ことでどうでしょう?」

 

「それでいいです……必要な事なら契約書も書きますが……」

 

「いえ、そこまでしなくてもいいでしょう」

 

ま、勝ったかな……ギリギリだが交渉に成功したしな……

 

………………

…………

……

 

――決闘後――

 

「どうしたの十代?なんだか冴えない顔よ?」

 

「明日香…実はさっきのデュエル、翔が勝ってたかもしれないんだ」

 

「どういうこと?」

 

「翔の奴、さっきのターンで【パワー・ボンド】を引いてたんだ」

 

まぁ、勝っていたかは別だが……多分勝てなかっただろう……十代の手札には【戦士生還】を手札に持っていたら【スパークマン】を回収していただろうし【フェザーマン】を狙っても【スパークマン】を狙っていても融合され【サンダー・ジャイアント】を召喚され効果で破壊されダイレクトアタックで決まっていた。【パワー・ポンド】の効果ダメージでKOされる事はないが結果は同じ……にしても、翔の奴……負けたら逃げたで……ある意味してはいけないんじゃないか?

 

「【パワー・ボンド】を?」

 

「ああ……でも、お兄さんに封印されてるとかで使わなかったんだ」

 

「!!」

 

「……知ってるのか明日香、翔の兄さんの事を?」

 

「ええ。翔君のお兄さんはこの学園のデュエリストなの。それもデュエルアカデミア最強のデュエリスト、丸藤亮。生徒達は彼の事をデュエルアカデミアの帝王、カイザーと呼んでいるわ。」

 

帝王で完璧決闘者パーフェクトデュエリストとも呼ばれているが……完璧ね……

 

「丸藤亮、デュエルアカデミアのカイザーか……よし、決めた!カイザーとデュエルだ!」

 

十代の言葉に明日香が呆気にとられる

 

「じゅ、十代?あなた話聞いてた?」

 

「ああ、翔の兄貴が学園最強のデュエリストでカイザーってあだ名で呼ばれてるんだろ?翔があんなになっちまったのが兄貴のせいならその兄貴とデュエルすれば何か分かるかもしれないだろ?」

 

「……ふふ、面白い人」

 

よし、サイレント・マジシャン……デッキ構築を今からするぞ……負ける方と……勝つ方に……

 

≪負ける方にって……負ける気満々ですか!?≫

 

(ああ、大丈夫。お前に傷は付けさせないよ)

 

≪折角の無敗を態々捨てる気ですか!?≫

 

(かもな……それでも……翔の真意を掴みたい)

 

≪連斗……≫

 

(悪いな……俺のワガママに付き合わせることになって……)

 

≪分かりました。連斗が決めた事ならいつまでも従い付き添います≫

 

(ありがとう……)

 

それで十代がカイザーを探している間、二つの……しかも、サイレント・マジシャンのデッキを構築した

 

………………

…………

……

 

「あ、アニキ!!」

 

「翔!」

 

十代を見つけた翔は慌てて筏を出す。それより先に十代が筏に飛び乗るが筏が壊れ翔共々海に落ちる

 

「このまま行かせてくれよアニキ……僕の事はいいから別のパートナーを探してアニキだけでも罰を免れておくれよ」

 

気になったんだが明日香と枕田と浜口……来ていたんだな……俺は十代に言われて来ていたが……

 

「つべこべ言うんじゃねえ!俺は決めたんだ、パートナーはお前だ!」

 

「でも僕なんかじゃなく連斗くんとアニキのタッグの方が遥かに……」

 

「却下だ」

 

「え?」

 

「別に俺は十代の親友だから手を貸すが今回はその気もない……何よりもやりもせずにビクビクと震え逃げ去る奴の言う事なんか誰か聞く?逃げて責任を他人に押し付けるやつの言うことを誰が聞くと思う」

 

「そんなこと……言わなくてもいいじゃないッすか!友達でしょ!?」

 

「そうよ!それは言い過ぎ――」

 

「甘えんな!!」

 

「……」

 

十代たちは吃驚して俺を見つめる…

 

「お前の言う友達は自分の都合が悪くなったらいつでも使える……道具か何かか!!?碌にやりもしねえで人任せな発言をしてるんじゃねえよ!!」

 

そう言い……俺はデュエルディスクを構える

 

「デュエルしろよ」

 

「デュエル?」

 

「ああ、もし俺が勝てばお前は大人しく十代とタッグを組み戦え……もし俺が負けたらお前の望み通り俺は十代と組みお前が学園を去ることも文句も言わずに見届けてやる」

 

「連斗!何を言ってるんだなぁ!?」

 

俺の提案に隼人は驚きを隠せなかったが関係ない……俺のやることはただ一つだ

 

「それとも誰かに手を貸して貰えないと自分でまともに選択できないほどの弱虫か?」

 

俺の徴発にキレ始める翔……それでいい……

 

「分かったッす!やってやる!!」

 

「「デュエル!!」」

 

連斗:4000

 

翔:4000

 

「先攻はくれてやる」

 

「僕のターン。ドロー!【ジャイロイド】を守備表示で召喚!」

 

ジャイロイド:星3/風属性/機械族/攻/守1000/1000

効果モンスター

このカードは1ターンに1度だけ、戦闘によっては破壊されない。

(ダメージ計算は適用する)

 

「ターンエンド」

 

――――□

―――――:5

 

「俺のターン!俺は手札を1枚を捨て【THE・トリッキー】を特殊召喚!更に【サイレント・マジシャンLv4】を召喚し速攻魔法【手札断殺】を発動!」

 

THE・トリッキー:星5/風属性/魔法使い族/攻/守2000/1200

効果モンスター

このカードは手札を1枚捨てて、手札から特殊召喚する事ができる

 

「俺の手札は2枚お前の手札は5枚……墓地に送れる……」

 

「く……ドロー!」

 

「ここで【サイレント・マジシャン】にカウンターが乗る」

 

サイレント・マジシャンLv4:攻/守1500/1000

 

サイレント・マジシャンLv4:1

 

「バトル!【THE・トリッキー】と【サイレント・マジシャン】で【ジャイロイド】に攻撃!」

 

2体の猛攻撃に【ジャイロイド】が耐えれる筈が無く破壊される

 

「連斗の奴……本気だ……本気で翔を……」

 

「カードを2枚伏せターンエンド」

 

―――△△

―――■■:0

 

「僕のターン……ドロー」

 

「【サイレント・マジシャン】にカウンターが乗る!」

 

サイレント・マジシャンLv4:攻/守2000/1000

 

サイレント・マジシャンLv4:2

 

「僕は【スチームロイド】を攻撃表示で召喚!」

 

スチームロイド:星4/地属性/機械族/攻/守1800/1800

効果モンスター

このカードは相手モンスターに攻撃する場合、

ダメージステップの間攻撃力が500ポイントアップする。

このカードは相手モンスターに攻撃された場合、

ダメージステップの間攻撃力が500ポイントダウンする

 

「バトル!【スチームロイド】で【サイレント・マジシャン】に攻撃!」

 

「相棒に傷は付けさせない!!速攻魔法発動!【エネミーコントローラー】!俺は相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、表示形式を変更するを選択!【スチームロイド】を守備表示に変更!」

 

コントローラーのケーブルに繋がれた【スチームロイド】はボタンを押され防御姿勢を取った

 

「僕はカードを1枚伏せターンエンド」

 

――――□

――――■:4

 

「俺のターン!ドロー!【天よりの宝札】」

 

「そんな!?……そんなレアカードを!!」

 

天よりの宝札

通常魔法 (原作)

このカードはメインフェイズのはじめにしか使用できない。

互いのプレイヤーは手札が6枚になるようにカードを引く。

 

「俺は6枚、翔は2枚……ドローしな」

 

「……」

 

戦意損失したのか…翔は黙ってカードを引いた

 

「【サイレント・マジシャン】にカウンターが乗る」

 

サイレント・マジシャンLv4:攻/守2500/1000

 

サイレント・マジシャンLv4:3

 

まったく……今日は引きが良すぎ……今回は必要ないのにな

 

「バトル!【THE・トリッキー】で【スチームロイド】を攻撃!」

 

「攻撃時に【スーパーチャージ】を発動!!」

 

スーパーチャージ

通常罠

自分フィールド上に「ロイド」と名のついた機械族モンスターのみが

存在する場合、相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。

自分のデッキからカードを2枚ドローする。

 

「カードを2枚ドロー」

 

「【サイレント・マジシャン】にカウンターが乗る……バトル続行!【スチームロイド】を破壊!!」

 

サイレント・マジシャンLv4:攻/守3000/1000

 

サイレント・マジシャンLv4:4

 

「【サイレント・マジシャン】でダイレクトアタック!!」

 

「うわあああ~!!」

 

翔:1000

 

「翔!!」

 

「気張れ!気張るんだなぁ!翔!!」

 

「このままターンエンド」

 

―――△△

――――■:6

 

「やっぱり……僕じゃ……勝てない……僕のターン……ドロー」

 

「……この瞬間【サイレント・マジシャン】に最後のカウンターが乗る」

 

サイレントマジシャンLv4:攻/守3500/1000

 

サイレント・マジシャンLv4:5

 

「……僕は【死者蘇生】を発動!【スチームロイド】を特殊召喚!【スチームロイド】で【THE・トリッキー】を攻撃!!」

 

「…」

 

連斗:3700

 

「カードを伏せ…ターンエンド」

 

――――△

――――■:5

 

「俺のターン!ドロー……このスタンバイフェイズ時【サイレント・マジシャンLv4】を墓地に送る」

 

「遂に……」

 

「静寂なる魔術師よ時を超え最強の魔術師となれ!!進化せよ【サイレントマジシャンLv8】!!」

 

いつもは頼りになる俺の切り札……このモンスターが出て負けたことがない。故に空気が凍った……今の十代たちにとっては翔を敗北へ導く使者なのだから

 

「……」

 

翔の眼に戦意はない……あるのはこの場をどう凌ぐかを考えるだけ……

 

「俺は【サイレント・マジシャン】で【スチームロイド】を攻撃」

 

「トラップ……発動……【攻撃の無力化】」

 

攻撃の無力化

カウンター罠

相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。

相手モンスター1体の攻撃を無効にし、バトルフェイズを終了する。

 

「カードを伏せ……ターンエンド」

 

――――△

―――■■:6

 

「やっぱり、無理なんだ……僕じゃ連斗くんに勝てない」

 

「翔…」

 

「もうやめてよ!!翔の負けは決まったんだから!!」

 

枕田の悲痛の叫びが届く……俺は小さく翔に聞いた

 

「翔……何で俺がここまで腹を立ててるのか分かるか?」

 

「え?」

 

「お前、自分自身、何をやってもダメな奴だと思っているだろ?」

 

「……」

 

「何もやらない奴が強くなれると思うな……お前は何故……この学園に来たんだ?」

 

「それは………真のデュエリストになりたいから……」

 

「だけど、お前は途中で諦めようとしている……」

 

「……連斗くんに弱い奴の気持ちなんか――」

 

「翔……人間は誰も弱いんだ」

 

「え?」

 

俺の頭をよぎるのはあの葬式……翔は昔の俺に似ている……翔と同じく自分を信じられなくて言い放った言葉の先に俺は大切な人を失った。話していれば解決していたかも知れないのに……

 

「俺だって相手から言わせれば何でも無い事で悩む事もあるし苦しむ事もある……それはもちろん、十代も……明日香も……枕田も……浜口も……誰にも心の弱さを持っている」

 

「誰にも?……兄さんも」

 

「もちろんだ……」

 

誰も弱い心を持っている……不安を隠しきれない……それでも前に進むしかないんだ……その結果を受け入れるしかないんだ

 

「みんな何で諦めないんだろう……」

 

「当たり前だ……諦めたら失うものがある……そして、再び元に戻ることは出来ない……守るためには戦い続けるしかないんだ」

 

「……」

 

「俺も限界だと思う事はあるだろう……出来ないと絶望もするだろう……それでも諦めないぜ……話は変わるかも知れないが真のデュエリストの強さは勝利の可能性を信じて最後まで戦い続ける勇気があるかどうかで決まるんじゃないかな」

 

「最後まで戦い続ける勇気……」

 

「どうせ……負けると思うのならそっちの方がいいんじゃないのか?」

 

「……」

 

「へへ……連斗の奴」

 

「最初からそれを伝えたかったのね…」

 

お?どんどんと翔の奴の目に戦いの炎が燃え始めた……

 

「連斗くん……僕……やるよ」

 

「……来い!翔!!」

 

「来て!僕のカード!!ドロー!!」

 

そして、翔の目が大きく見開く

 

「まさか……【パワー・ポンド】!!」

 

「【死者転生】を発動!!手札1枚を捨て【ジャイロイド】を手札に戻す!」

 

死者転生

通常魔法

手札を1枚捨て、自分の墓地に存在するモンスター1体を選択して発動する。

選択したモンスターを手札に加える。

 

「(戦う勇気……兄さん……僕……やるよ!!強くなる!!)僕は魔法カード!【パワー・ボンド】!」

 

パワー・ボンド

通常魔法

手札またはフィールド上から、

融合モンスターカードによって決められたモンスターを墓地へ送り、

機械族の融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。

このカードによって特殊召喚したモンスターは、

元々の攻撃力分だけ攻撃力がアップする。

発動ターンのエンドフェイズ時、このカードを発動したプレイヤーは

特殊召喚したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受ける。

(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)

 

「僕は【スチームロイド】と【ジャイロイド】を融合!!来い!!【スチームジャイロイド】!!」

 

スチームジャイロイド:星6/地属性/機械族/攻/守2200/1600

融合モンスター

「ジャイロイド」+「スチームロイド」

 

待ってたぜ!そのカード!!

 

「【パワー・ポンド】の効果で攻撃力は倍となる」

 

スチームジャイロイド:攻/守4400/1600

 

「【スチームジャイロイド】で【サイレント・マジシャン】に攻撃!!」

 

だが、悪いな翔……お前に【サイレント・マジシャン】を傷付けさせない!!

 

「トラップ発動!!」

 

「「「「「「!?」」」」」」

 

「【亜空間物質転送装置】!」

 

亜空間物質転送装置

通常罠

自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、

このターンのエンドフェイズ時までゲームから除外する。

 

「え?」

 

翔は驚く……当然だ【サイレント・マジシャン】が破壊されても俺のライフは残る……翔は一矢報いで攻撃していたに過ぎない……俺は勝てた勝負を自分で捨てたことになる

 

「俺は【サイレント・マジシャン】を除外する」

 

「何で……連斗の奴【サイレント・マジシャン】を除外を……」

 

「ス、【スチームジャイロイド】でダイレクトアタック!ハリケーン・スモーク!」

 

俺は黙って目を瞑り翔の攻撃を受けた……

 

連斗:-700

 

「連斗が……」

 

「負けた?」

 

この結果に呆然としているだろう……もちろん、翔もだ……

 

「何で―――」

 

「ほらよ……さっさと行けよ」

 

「!!?」

 

「言ったろ?もし俺が負けたらお前の望み通り俺は十代と組みお前が学園を去ることも文句も言わずに見届けてやると」

 

「あっ……」

 

「連斗……まさか……わざと……」

 

「そんなことはどうでもいい……結果、俺は負けた……それだけだ」

 

内容はどうあれ結果的に俺は負けた

 

「……」

 

「さぁ……行けよ」

 

「行かない……」

 

「ん?」

 

「僕はもう二度と逃げない!!どんな敵でも……どんな現実でも!!自分自身の弱さにも!!ごめん!アニキ…逃げようとして……こんな僕だけどアニキと一緒に戦わせて下さい!!」

 

「……翔……当然だ!」

 

はぁ、負けたか……俺は何も言わずにこの場を去ろうとした

 

「連斗!」

 

俺はピタッと止まった…声をかけたのは枕田だ

 

「アナタ……まさか最初から翔の真意を確かめるかこのデュエルを始めたの?」

 

「まぁな……(まだ、フヌケていたら一瞬で止めを刺すつもりだがな)」

 

誰にも聞こえないように俺は呟いた。何せ【手札断殺】で捨てていたカードは【ネクロ・ガードナー】、【スキル・サクセサー】、手札には【オネスト】がいたからな……実際には勝てた勝負を俺自身が捨てた事になる

 

「……」

 

「この敗北を言うのはお前たちの自由だ」

 

さてと次はカイザーを狙うか……俺は二つ目のデッキにサイレント・マジシャンを入れた

 

「連斗くん!!」

 

「ん?」

 

「ありがとう……それとごめん……僕がバカな事を言って……」

 

「翔……」

 

「さっきの勝負、ノーカンでお願い!」

 

「ノーカン?」

 

「連斗くんならあの時、幾らでも策はあるしわざと通したみたいだから……」

 

「……」

 

「今度は本気でデュエルして!その時まで強くなるから!手加減が出来ないくらい強くなるから!!待ってて!」

 

「……ふ、待ってるぞ。成長したお前と決闘デュエルする時を……」

 

そして、俺は港に向かった。カイザーに会うために……



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第008話

※デュエルではこのように表示します
・表側攻撃表示△
・表側守備表示□
・裏側守備表示■
・表側魔法・罠□
・裏側魔法・罠■
・表フィールド魔法◇
・裏フィールド魔法◆
・:○=手札枚数
例)
―――■△
――――■:3=伏せモンスター一体、攻撃表示モンスター一体、伏せ一枚、手札3枚


『激突!サイレント・マジシャンvsサイバー・エンド・ドラゴン!!』

 

十代がカイザー亮に負けた。やはり原作通りの流れだが今はどうでもいい

 

「翔……良い顔になったな」

 

「兄さん……」

 

「……あ~悪い」

 

俺の一言は完全に水を差すこと……それくらいわかるが

 

「ん?」

 

「カイザー……デュエルしないか?」

 

デュエルをしたい、それがデュエリストの定ってやつだ

 

「何?」

 

「一度、戦ってみたいと思ってたんだ」

 

「いいだろう……」

 

「あ、それと……」

 

「ん?」

 

「俺が勝ったらパーフェクトデュエリストを取り下げてくれ」

 

「……いいだろう」

 

「連斗……なんでだ?」

 

「なんでもだ……行くぞ」

 

お互いのデュエルディスクを装着する

 

「「デュエル!」」

 

連斗:4000

 

カイザー:4000

 

「俺の先攻!ドロー!【クリッター】を守備表示で召喚!」

 

クリッター:星3/闇属性/悪魔族/攻/守1000/600

効果モンスター

このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、

デッキから攻撃力1500以下のモンスター1体を手札に加える

 

「カードを2枚伏せターンエンド」

 

手札も場も上々、デッキよ、信じてるぜ

 

――――□

―――■■:3

 

「俺のターン……ドロー!【融合】発動!手札の【サイバー・ドラゴン】2体を融合!勝利の布石だ!【サイバー・ツイン・ドラゴン】」

 

サイバー・ドラゴン:星5/光属性/機械族/攻/守2100/1600

効果モンスター

相手フィールド上にモンスターが存在し、

自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、

このカードは手札から特殊召喚できる。

 

サイバー・ツイン・ドラゴン:星8/光属性/機械族/攻/守2800/2100

融合・効果モンスター

「サイバー・ドラゴン」+「サイバー・ドラゴン」

このカードの融合召喚は、上記のカードでしか行えない。

このカードは一度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる

 

「【サイバー・ツイン・ドラゴン】で【クリッター】に攻撃!エボリューション・ツイン・バースト!」

 

「【クリッター】の効果!デッキから攻撃力1500以下のモンスターを手札に加える!俺は【ネクロ・ガードナー】を手札に加える!」

 

ネクロ・ガードナー星3/闇属性/戦士族/攻/守600/1300

効果モンスター

相手ターン中に、墓地のこのカードをゲームから除外して発動できる。

このターン、相手モンスターの攻撃を1度だけ無効にする。

 

「だが、【サイバー・ツイン・ドラゴン】は2回の攻撃が可能!このままダイレクト・アタック!」

 

「【ガード・ブロック】!ダメージを0にしカードを1枚ドロー」

 

入学試験で使ったカード……【サイバー・ツイン・ドラゴン】のビームを薄いバリアで防いだ

 

「だが、このまま終わりではない!【融合解除】を発動!」

 

融合解除

速攻魔法

フィールド上に表側表示で存在する

融合モンスター1体を選択してエクストラデッキに戻す。

さらに、エクストラデッキに戻したそのモンスターの融合召喚に使用した

融合素材モンスター一組が自分の墓地に揃っていれば、

その一組を自分フィールド上に特殊召喚する事ができる

 

「【サイバー・ツイン・ドラゴン】の融合を解除!【サイバー・ドラゴン】2体を特殊召喚!」

 

「来たか……」

 

カイザーらしいデュエルだな……だが、俺のデュエルに手加減はいらない!

 

「【サイバー・ドラゴン】でダイレクト・アタック!エボリューション・バースト!」

 

「ぐうう!」

 

連斗:1900

 

「この瞬間、トラップ発動!【ダメージ・コンデンサー】!」

 

ダメージ・コンデンサー

通常罠

自分が戦闘ダメージを受けた時、手札を1枚捨てて発動する事ができる。

その時に受けたダメージの数値以下の攻撃力を持つモンスター1体を

デッキから攻撃表示で特殊召喚する。

 

「自分が戦闘でダメージを受けた場合、手札を1枚捨てその数値以下のモンスターを特殊召喚する!この効果で、【サイレント・マジシャンLv4】を特殊召喚する!」

 

≪行きますよ!連斗!!≫

 

「だが、攻撃モンスターなら残っている!【サイバー・ドラゴン】!エボリューション・バースト!」

 

「墓地の【ネクロ・ガードナー】の効果!このカードをゲームから除外して相手モンスターの攻撃を1度だけ無効にする」

 

「何!?……まさか、【ダメージ・コンデンサー】の時に!」

 

「ああ、捨てさせてもらった」

 

「やるな……」

 

「カイザー!」

 

「!」

 

「俺は今までの奴とは違う!本気でかかってこい!」

 

「いいだろう……こちらも全力で戦う……カードを1枚伏せターンエンドだ」

 

―――△△

――――■:1

 

「俺のターン!ドロー!魔法発動【レベルアップ!】!」

 

「来たか……」

 

「【サイレントマジシャンLv4】を墓地に送り静寂なる魔術師よ時を超え最強の魔術師となれ!!進化せよ【サイレントマジシャンLv8】!!」

 

「トラップ発動……【奈落の落とし穴】」

 

「ああ!」

 

「させん!速攻魔法!【我が身を盾に】!さらにチェーンで【非常食】を発動!」

 

我が身を盾に

速攻魔法

1500ライフポイントを払って発動する。

相手が発動した「フィールド上のモンスターを破壊する効果」を持つカードの発動を無効にし破壊する。

 

非常食

速攻魔法

このカード以外の自分フィールド上に存在する

魔法・罠カードを任意の枚数墓地へ送って発動する。

墓地へ送ったカード1枚につき、自分は1000ライフポイント回復する。

 

「我が身を盾にを墓地に送り1000回復……その後で1500支払う」

 

連斗:2900→1400

 

「……」

 

「魔法発動!【拡散する波動】!」

 

「!?」

 

拡散する波動

通常魔法

1000ライフポイントを払う。

自分フィールド上のレベル7以上の魔法使い族モンスター1体を選択する。

このターン、選択したモンスターのみが攻撃可能になり、

相手モンスター全てに1回ずつ攻撃する。

この攻撃で破壊された効果モンスターの効果は発動しない。

 

「1000ポイント払い自分フィールド上のレベル7以上の魔法使い族モンスター1体を選択……このターン、選択したモンスターのみが攻撃可能になり、相手モンスター全てに1回ずつ攻撃する」

 

連斗:400

 

「そんなレアカードを持っていたとは」

 

そういえば、そうだったな…効果は使いにくく元の世界でもロマンカードとレッテルを張られているが嫌いじゃない

 

「【サイレント・マジシャン】で【サイバー・ドラゴン】2体に攻撃!沈黙大爆発(サイレント・ビックバン)!」

 

【サイレント・マジシャン】が放った魔法の塊が刃となって【サイバー・ドラゴン】を切り裂いた

 

「ぐおおおお!」

 

カイザー:2600→1200

 

「魔法発動!【命削りの宝札】!」

 

命削りの宝札

通常魔法

自分の手札が5枚になるよう、自分のデッキからカードをドローする。

このカードが発動してから5ターン目のスタンバイフェイズ時、自分の手札を全て捨てる。

 

「俺の手札は0。よって5枚ドロー!カードを2枚伏せ【手札抹殺】!」

 

手札抹殺

通常魔法

お互いの手札を全て捨て、それぞれ自分のデッキから

捨てた枚数分のカードをドローする。

 

「カイザーは1枚、俺は2枚捨て、ドロー!これでターンエンドだ」

 

――――△

――■■■:2

 

「俺のターン!ドロー!くくく……」

 

「兄さんが燃えている!」

 

「亮があんな風になるのは初めて見たわよ……」

 

「ああ、いい顔してるぜ」

 

「魔法カード!【強欲な壺】!2枚ドロー!さらに魔法発動!【天使の施し】!」

 

天使の施し

通常魔法

自分のデッキからカードを3枚ドローし、その後手札を2枚選択して捨てる

 

「俺は3枚ドローし2枚捨てる。そして、【パワーポンド】を発動!さらに速攻魔法【サイバネティック・フュージョン・サポート】!」

 

サイバネティック・フュージョン・サポート

速攻魔法

自分のライフポイントを半分払って発動する。

このターンに機械族融合モンスター1体を融合召喚する場合、

手札または自分フィールド上の融合素材モンスターを墓地に送る代わりに、

自分の墓地に存在する融合素材モンスターをゲームから除外する事ができる。

 

パワー・ボンド

通常魔法

手札またはフィールド上から、

融合モンスターカードによって決められたモンスターを墓地へ送り、

機械族の融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。

このカードによって特殊召喚したモンスターは、

元々の攻撃力分だけ攻撃力がアップする。

発動ターンのエンドフェイズ時、このカードを発動したプレイヤーは

特殊召喚したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受ける。

(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)

 

「自分のライフポイントを半分払いこのターンに機械族融合モンスター1体を融合召喚する場合、自分の墓地に存在する融合素材モンスターをゲームから除外する事ができる!【パワー・ポンド】は機械族専用の融合カード……そして特殊召喚したモンスターは、元々の攻撃力分だけ攻撃力がアップする。発動ターンのエンドフェイズ時、このカードを発動したプレイヤーは特殊召喚したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受ける」

 

カイザー:600

 

だが、それで終わるほどカイザーは甘くない筈だ

 

「墓地にいる3体の【サイバー・ドラゴン】を除外!」

 

「何!?いつの間に……」

 

「天使の施しの時か」

 

「その通りだ……勝利の布石は全て整った!出でよ!【サイバー・エンド・ドラゴン】!」

 

サイバー・エンド・ドラゴン:星10/光属性/機械族/攻/守4000/2800

融合・効果モンスター

「サイバー・ドラゴン」+「サイバー・ドラゴン」+「サイバー・ドラゴン」

このカードの融合召喚は上記のカードでしか行えない。

このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、

その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。

 

「【パワー・ポンド】の効果で攻撃力は倍になる!」

 

サイバー・エンド・ドラゴン:攻/守8000/2800

 

「バトル!【サイバー・エンド・ドラゴン】で【サイレント・マジシャン】に攻撃!」

 

「トラップ発動!【レインボー・ライフ】!」

 

レインボー・ライフ

通常罠

手札を1枚捨てて発動できる。

このターンのエンドフェイズ時まで、自分は戦闘及びカードの効果によって

ダメージを受ける代わりに、その数値分だけライフポイントを回復する

 

「このターン……手札を1枚捨てる代わりに俺が受ける戦闘ダメージ、効果ダメージを回復へと逆転する!」

 

「だが、【サイレント・マジシャン】は破壊させてもらう!」

 

≪連斗!≫

 

(ああ、わかっている!!)

 

連斗:4900

 

ダメージによる爆炎が辺りを包んだ。誰もが【サイレント・マジシャン】が破壊されたと思っているだろう……だが……

 

「何!?」

 

【サイレント・マジシャン】は健在だった……

 

「何故……【サイレント・マジシャン】が無事なんだ?回復したのなら攻撃は成功したはずだ!なのに何故……」

 

「【手札抹殺】の時に【シールド・ウォリアー】を捨てていた」

 

シールド・ウォリアー:星3/地属性/戦士族/攻/守800/1600

効果モンスター

戦闘ダメージ計算時、自分の墓地に存在するこのカードを

ゲームから除外して発動する事ができる。

自分フィールド上に存在するモンスターはその戦闘では破壊されない。

 

「このカードは墓地から除外することで自分フィールド上に存在するモンスターはその戦闘では破壊されなくなる」

 

「く、【サイバー・ジラフ】を召喚」

 

サイバー・ジラフ:星3/光属性/機械族/攻/守300/800

効果モンスター

このカードを生け贄に捧げる。

このターンのエンドフェイズまで、

このカードのコントローラーへの効果によるダメージは0になる

 

「このカードを生贄に捧げエンドフェイズまで効果によるダメージは0にする。これで、ターンエンドだ……」

 

――――△

―――――:2

 

「俺のターン!ドロー!カイザー!決着をつけよう!」

 

「来い!」

 

「【サイレント・マジシャン】で【サイバー・エンド・ドラゴン】に攻撃!」

 

「攻撃力の低いモンスターで攻撃!?」

 

「自滅する気なの!?」

 

「俺と相棒のプライドを嘗めるな!トラップ発動!【プライドの咆哮】!」

 

プライドの咆哮

通常罠

戦闘ダメージ計算時、自分のモンスターの攻撃力が相手モンスターより低い場合、

その攻撃力の差分のライフポイントを払って発動する。

ダメージ計算時のみ、自分のモンスターの攻撃力は

相手モンスターとの攻撃力の差の数値+300ポイントアップする

 

「戦闘ダメージ計算時、自分のモンスターの攻撃力が相手モンスターより低い場合、

その攻撃力の差分のライフポイントを払って発動する!自分のモンスターの攻撃力は相手モンスターとの攻撃力の差の数値+300ポイントアップする」

 

連斗:400

 

「まさかそのために【レインボー・ライフ】を!?」

 

「正解……沈黙爆裂(サイレント・バースト)!!」

 

サイレント・マジシャンLv8:攻/守8300/1000

 

「ぐおおお!!」

 

カイザー:300

 

「さらにトラップ発動!【未来王の予言】!」

 

未来王の予言

通常罠

自分フィールド上に存在する魔法使い族モンスターの攻撃によって

相手モンスターを破壊した場合、

そのダメージステップ終了時に発動する事ができる。

そのモンスターはもう1度だけ続けて攻撃する事ができる。

このカードを発動するターン、自分は召喚・反転召喚・特殊召喚する事はできない

 

「自分の魔法使いが相手モンスターを破壊した場合、そのモンスターはもう1度だけ続けて攻撃する事ができる!」

 

「!?」

 

「これでトドメだ!沈黙二連爆裂(サイレント・ツイン・バースト)!」

 

「ぐわああああああああああ!!」

 

カイザー:-3200

 

「……」

 

「……」

 

辺りが静まった。目の前でカイザーと名乗るデュエリストが敗北したのだ

 

「……もしかしたら、期待していたかもな」

 

「……」

 

「俺を倒し、完璧ではないと……否定して欲しかったのかもな」

 

「……」

 

何も言えない……だけど、勝った……だから、これだけは言おう……

 

「俺の勝ちだ……カイザー……」

 

「ああ、俺の敗北だ……連斗」

 

「うおおおおお!連斗が勝った!!!!」

 

「まさか、1年でカイザーに勝つとは思わなかったんだなぁ!」

 

「まさか……負けるとは思わなかった。ふ、まだまだ修行不足か」

 

「人間誰しも修行不足なんだよ……だからこそ前より強くなれるんだ」

 

「そうかもな」

 

こうして、長い一日が終わりを告げた



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第009話

※デュエルではこのように表示します
・表側攻撃表示△
・表側守備表示□
・裏側守備表示■
・表側魔法・罠□
・裏側魔法・罠■
・表フィールド魔法◇
・裏フィールド魔法◆
・:○=手札枚数
例)
―――■△
――――■:3=伏せモンスター一体、攻撃表示モンスター一体、伏せ一枚、手札3枚


『トップになる?デッキを捨てる理由にはならないぜ☆』

 

俺がカイザーに勝って数日経った。十代と翔のタッグデュエルの方は問題なかった。目が覚ました翔が迷宮兄弟に後れを取る筈がなかった。原作通りのミスもしたがそれで一々落ち込むことはなかった

 

「これは一体どういうことですか!?クロノス教諭!!」

 

今、授業を受けているがどうやら今回は万丈目の回らしい……

 

「それは簡単ナノーネ……シニョール万丈目はレッドの遊城十代に負けたからデース」

 

ようは役に立たないからさっさと消えてくれだろう……万丈目の態度も確かに問題だったがそれでもここまでしなくてもいいと思うのだが……

 

「そこでシニョール万丈目は明日、ラーイエローの三沢と寮の入れ替えを賭けたデュエルをしてもらうノーネ!」

 

「な!?それじゃ、負けたらラーイエローに格下げ!?」

 

「ふふふ」

 

「くくく」

 

問題なのはそれに乗じて万丈目を笑うバカ共だ……鬱陶しい……レッドに負けたから?自分より下だと思えるから?くだらない……俺は多分、歯ぎしりを鳴らしてるだろう……こうギリギリと……性質が悪いのはその中に万丈目に阿保みたいにくっついていた取り巻きたちがいること

 

「クソ!!」

 

そうして、万丈目は逃げるようにこの場を去った……それを未だに笑うバカ共……

 

≪連斗?≫

 

「……」

 

いつの間にか俺は立っていた。我慢が出来なかった

 

「どうしたノーネ?シニョール静原?」

 

「くだらない」

 

俺は一瞬でこんな茶番を切り捨てた

 

「な!?」

 

誰もが俺を見ていた……ここに三沢も十代も翔も明日香も枕田も浜口もいないのが救いだったかな……

 

「クロノス教諭……あれは幾ら何でもないですよ……レッドに負けたから格下げですか?俺たちはアナタの駒ですか?十代に勝てないから役に立たずですか?だったら、アナタはどうなんですか?十代に負けたアナタは一体なんですか?」

 

「ギクリ!シニョール静原!態度に注意する―――」

 

「それにレッドに負けたからって何ですか?なら、俺だってレッドの翔に負けました……カイザーに勝つ前に……」

 

周りがざわざわした……カイザーに勝ったことはもう島中の噂になっている……どうせならこっちの方も噂になって欲しかったな……

 

「なら、俺は役立たずですか?カイザーも役立たずになりますよね?」

 

周りが静かになっていく……さっき笑っていた奴らも一緒に……

 

「なら、格下げしてみてくださいよ……テメエらもだ!誰かを見下さないと自我を保てないのか?良い機会だと思って好き放題しやがって!」

 

「な!?お、お前だって好きじゃなかっただろ!?」

 

と声をあげる元万丈目の金魚の糞……そのことに俺はさらに腹が立ちキッと睨み付けた

 

「それでも俺は正々堂々嫌だと言う!テメエらみたいに正面から言わない無様な奴らと格上の相手に馬鹿みたいに付いて回る無様な金魚の糞と一緒にするな!」

 

「ぐ……」

 

「俺だってこんな糞寮はごめんだ」

 

そう言い俺はブルーの誇りである制服を捨てた……そして、この場を去ろうとした

 

≪連斗!待ってください!!≫

 

「お、おい!待てって!」

 

相棒はわかるがもう一人は誰だ?ま、どうでもいい……今は滅茶苦茶ここにいたくない

 

≪連斗!待ってくださいって!どうしたのですか!?らしくないですよ!≫

 

(そりゃ悪かったな!俺は清らかな人じゃないんだ!今まで我慢していたがもう限界だ!あんな糞共……こっちからごめんだ!)

 

もう、レッドなんだろうがイエローなんだろうがどうでもいい!そこでクーデターでも起こそう!階級制度を滅茶苦茶にしよう!

 

「だから待てって!」

 

階段辺りで腕を捕まれた……名前はわからない……知らないから

 

「誰だよ?」

 

「瓶田武司……同じ生徒だから名前くらい知ってほしかった」

 

「それは悪かったな……ブルー男子は嫌いなんで知る気もなかった……」

 

寮にいた時もそんな感じだ……何故、サイレント・マジシャンを持っているだの、ふさわしくないだの、成り上がりだのと陰口を叩かれた……俺はそういうのに慣れているし相棒の方も気にしないでくれた。思いっきり気にしてたけどそれを口にしないでくれた……でも、エスカレートしてレッドとつるんでいるだの女子の人気が高いことで嫉妬して……もうウザったい

 

「お前も何故来た?もしかして俺にムカついたからか?あんなことを言った俺に」

 

「そうじゃない……けど、ブルー男子って一括りするのもどうかと思う……ブルー男子でもあんな奴らばっかりじゃない」

 

「それを口にする度胸もないんじゃ同じだろ?そう言い切りたいのなら何か行動しろよ」

 

やる偽善とやらない善……どっちの方がいいのかと聞かれたら俺はやる偽善を選ぶ……苦しんでいるのに……何も知らないのに侮辱されている奴を掘っておけない……強者に屈して兵隊のように聞くのも論外……嫌だと思ったらはっきり言わないと必ず後悔するから……俺は後悔を残すようなことをしたくない

 

「……わかった。デュエルしよう」

 

「……」

 

「お前と戦って俺が勝ったら教室に戻ってもらう……負けたらお前のように度胸がある奴になる」

 

「……いいだろう。少しでも気を紛らわせようと考えてた」

 

「なら……」

 

「「デュエル!」」

 

瓶田:4000

 

連斗:4000

 

「俺のターン!ドロー!【ピラミッド・タートル】を守備表示!」

 

ピラミッド・タートル:星4/地属性/アンデット族/攻/守1200/1400

効果モンスター

このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、

自分のデッキから守備力2000以下のアンデット族モンスター1体を

自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。

 

アンデットデッキか?アイツはアンデットデッキで真価を発揮するからな……でも、違うだろう……恐らく亀デッキ……ファンデッキ……瓶と亀をかけてな

 

「これでターンエンド」

 

――――□

―――――:5

 

だが、残念だったなお前に相棒を使わせない

 

「俺のターン……ドロー……魔法発動……【デス・メテオ】」

 

デス・メテオ

通常魔法

相手ライフに1000ポイントダメージを与える。

相手ライフが3000ポイント以下の場合このカードは発動できない。

 

「このカードは相手のライフに1000ポイントダメージを与える」

 

「げぇ!やっぱりバーンか……」

 

瓶田:3000

 

「【ファイヤー・トルーパー】を召喚」

 

ファイヤー・トルーパー星3/炎属性/戦士族/攻/守1000/1000

効果モンスター

このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、

このカードを墓地へ送って発動できる。

相手ライフに1000ポイントダメージを与える。

 

「……?何だ?そのカードは……」

 

「このカードは召喚に成功したとき、墓地へ送って相手のライフに1000ポイントダメージを与える」

 

「あちちち!」

 

瓶田:2000

 

「【火炎地獄】……2枚」

 

「終わった……ぎゃああああ!」

 

瓶田:0

 

連斗:3000

 

「俺の勝ちだ」

 

「あ~あ……やっぱり、バーンデッキか……なぁ、これからも相手していいか?」

 

「ん?ああ、いいが……」

 

「そっか、それじゃ、いつか【サイレント・マジシャン】と戦えるようになるまで強くなってないと」

 

コイツ……今までの奴らと違う……今までの奴らは負けたら悪態をつけて逃げ帰るのに

 

「驚いたな……このデッキにやられてもそう言ってくるとは……」

 

「ん?いや、噂を聞いたからさ……気に入らない相手には決して【サイレント・マジシャン】を出さないって」

 

「そっか……聞きたいことがある」

 

なんで、こんなことを言おうとしたのか今でも分からない……けど

 

「ブルーがイエローとかレッドと仲良くなって問題あると思うか?」

 

俺の中で再び同じ間違いを繰り返してはならないと心のどこかで訴えかけているかも知れない

 

「いや?問題なんじゃない?それにレッドやイエローにも強い奴がいるからな!俺もウカウカしてられないよ!十代だっけ?アイツのデュエルも凄かったし!」

 

「……くくく」

 

さっきまでのイライラが消えていた……同時に申し訳ないと思った

 

「あれ?おかしい?」

 

「いや、やはり俺はまだまだ未熟者だなと嘆いていたところだ」

 

そして、気付いた。俺自身がブルー男子を差別していたことに……あんな風になるかと思ってブルーは人を見下すことしかできない連中の塊だと見下していた。本当はブルーの中にも流されず人をしっかり見ている奴がいるのに、それはいないと勝手に判断して自分がブルーを見下した。そんな奴が何故、他人を指摘できるのだろうか…

 

確かに怒りはそのままだが、だからと自分がやっていい理由にはならない。それじゃ、ブルーと同じだ。

 

「すまなかったな……そして、ありがとう。お蔭で過ちを犯さずにすんだよ」

 

だから、それを気付かせてくれたコイツに感謝した。それは確かに間違いで自分はそれに気付かない未熟者。

 

「何かわからないけどそりゃどうも」

 

「次、戦うときは相棒を使う」

 

「え?」

 

「それとさっきのことがあるからな今日は休んでおくよ」

 

「お、おう!負けたしな……じゃあな!」

 

………………

…………

……

 

「ん?何をやってるんだ?十代」

 

「お~連斗!実はさ……」

 

ふむふむ、野球の試合に負けて一つ三沢の言うことを聞くことになっていたとのこと……で、そのペンキやらはどうしたのだろう?

 

「十代!早く……って連斗!授業は?」

 

「少し問題があってな……今日はサボらせてもらった」

 

「サボりって……相変わらずだな」

 

そう、以前も俺は自ら十代たちの隣に座っているのだ。その度に文句を言われるのだが右から左に受け流している

 

「三沢も何をするんだ?」

 

「ああ、付いて来い」

 

と言われたので付いて行った。ちなみに俺のデッキはバーンデッキ以外持っていない。オークションで中々良い金庫が手に入ったのでデッキなど大切なものはそこに入れているのだ。それに加えサイレント・マジシャンを入れているデッキケースには鍵を何錠もしており鎖などを付けているので盗まれる事態は無いのだ。精霊も精霊のカードをずっと持ってなければならないなんて言うルールもないので相棒は付いて来れるのだ

 

「おわ~!なんじゃこりゃ!!」

 

「俺が思いつくままに書き留めた計算式だ」

 

「前に言っただろ?これは異常だと……」

 

「ハハ、あそこらへんがシュレディンガーの猫、こちらはアボガドロの分子説、そして、そっちは風が吹けば桶屋が儲かる確率式だな」

 

≪凄いですね~≫

 

(うん、頭では確実に負けてる……何故、デュエリストになったし……)

 

「キミたちにはこの星々のビックバンの手伝いをしてもらいたい!」

 

「「ビックバン?」」

 

「そうビックバン」

 

つまり、部屋中の数式を消して貰いたいとのこと……おいおい、こんな良い暇潰し逃す手はないぜ!

 

「俺も手伝うぜ」

 

「連斗も?」

 

「いいのか?」

 

「もちろん!」

 

そういうことでこうなったのである…

 

「「「これぞビックバンだ!」」」

 

「あはは!消えろ消えろ!」

 

「消えて無くなれ!」

 

「沈黙大爆発!」

 

≪ここでボケないでください!≫

 

「こっちも消え……うわわわっと……うわ!!」

 

「ぶわ!……もうアニキ……何すんだよ……」

 

「うわわわ!態とじゃない!故意じゃないんだ……ってうわわわ!」

 

「お前たち!何をしてるんだ真面目に―――」

 

「ん?」

 

「おりゃ!」

 

「ぶ!」

 

「ごふ!」

 

翔がペンキを払って十代がそれを避け被害がこっちに広がった。あ~ただでさえ俺の髪は灰色なのに……

 

「ぷ、くははは」

 

「連斗くん面白い」

 

≪れ、連斗……失礼なのはわかってますが……ふふふ≫

 

「お前ら……笑うな!」

 

「同じく!特に髪の色に関して笑うな!」

 

「うぷっ!」

 

「わ!」

 

≪きゃ!≫

 

三沢は十代の顔に俺はペンキを翔にやったようにし翔、相棒諸共かけたのだった

 

「やりやがったな!うおおお!」

 

といきなり遊びだした3人……俺はと言うと……

 

≪全く!だから言ったでしょ?失礼なのはわかってるって!笑ったのは確かに悪かったですがそれでも―――≫

 

と説教されながら手伝いをしていた

 

………………

…………

……

 

「へへ!悪いな!三沢!罰のはずだったのにこんなにご馳走にもなっちまって!」

 

「すごいご馳走ッすよ!」

 

「そうだな!これで十分だよ!」

 

「毎日来るのによく言うぜ……ま、兎も角、幾らでもご馳走するからジャンジャン食ってくれ!」

 

「わぁ~!こんなの誕生日にも出したことがねえ!」

 

そうだな~でも、俺的にはこっちの方が魅力的だな

 

「そう言えばさっき、クロノス教諭と何を話してたんすか?」

 

「寮の入れ替えテストのことさ」

 

恐らく、万丈目だろう……わかってるが話さないでおこう。話さなくてもいずれわかるだろうし

 

「寮の入れ替え?」

 

「部屋も綺麗にしたっていうことは……」

 

「三沢、お前……」

 

「え?」

 

「ついにオベリスクブルーに昇格か!」

 

「いや……ま、まだ……」

 

「「そうだろそうだろ」」

 

「入試の時だってお前、抜群に強かったもんな」

 

「俺も見たぜ……あれは中々のコンボだ」

 

「オベリスクブルーに入るのは当然だぜ!」

 

「「良かったな~三沢(くん)!」」

 

「ま、まぁな」

 

「入る気があるのなら来いよ……意外だがブルーにも良い奴くらいはいる」

 

「……そうだ!俺の部屋はペンキを塗ったばかりだから今日一日泊まらせてくれないか?」

 

「おう!いいぜ!」

 

「じゃ、俺はここらで」

 

「ん?行かないのか?」

 

「素敵で素晴らしい案だが今日は用があるからな……この次だ」

 

「そっか!じゃあな!」

 

ま、用ってのも原作崩壊に繋がるかも知れないがな……

 

………………

…………

……

 

「これを捨ててれば……俺は……まだ……」

 

サイレント・マジシャンを取りに言って正解だぜ

 

「何をしてるんだ?万丈目」

 

「静原連斗!!?」

 

「そのデッキ……お前のじゃないな」

 

「な!?これは俺のデッキだ!」

 

だが、残念……俺には一瞬で三沢のカードと見抜ける方法があるんだ

 

「へ~……お前、自分のカードにこんな難しい計算式を書くのか?」

 

「何!?」

 

もちろん、俺にはそれが何の式かはわからないが……それが三沢のデッキである証拠になる

 

「筆跡鑑定ですぐにわかるぞ」

 

「……お前も笑いに来たのか!!」

 

「笑いに?お前を?」

 

俺は大きな溜息を吐いた。そう思われていたのならこいつは俺をどんな目で見てたのやら……これは心外だな

 

「何だ!?その大きな溜息は!」

 

「お前……俺を何だと思ってるんだよ……お前がレッドに負けた程度で笑われるのなら俺だってレッドの翔に負けたよ」

 

「な!?お前が……負けた!?」

 

「ああ、言い訳したところで負けは負けだからな……すぐに広まるだろう……なら、俺もお前と同じだということか?」

 

「……違う……お前と俺は違う」

 

「何が違う?」

 

「背負ってる物の重さだ……!」

 

「……背負ってる物ねえ」

 

「デュエルをしろ!」

 

「……」

 

「俺が負ければ大人しくデッキを返す!だが、お前が負けた場合は!」

 

「ああ、黙ってるしこれからやる行動に口出しはしない」

 

「「デュエル!」」

 

連斗:4000

 

万丈目:4000

 

「俺のターンだ!ドロー!【地獄戦士】を召喚!」

 

地獄戦士:星4/闇属性/戦士族/攻/守1200/1400

効果モンスター

このカードが相手モンスターの攻撃によって破壊され墓地へ送られた時、

この戦闘によって自分が受けた戦闘ダメージを相手ライフにも与える。

 

「カードを1枚伏せ……ターンエンドだ!」

 

――――△

――――■:4

 

「俺のターン!ドロー!【シャインエンジェル】を召喚!」

 

シャインエンジェル:星4/光属性/天使族/攻/守1400/800

効果モンスター

このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、

デッキから攻撃力1500以下の

光属性モンスター1体を表側攻撃表示で特殊召喚できる

 

「バトルだ!【シャインエンジェル】で【地獄戦士】に攻撃!」

 

「だが、【地獄戦士】の効果で戦闘によって自分が受けた戦闘ダメージを相手ライフにも与えるんだぜ!」

 

万丈目:3800

 

連斗:3800

 

「カードを1枚伏せターンエンドだ!」

 

――――△

――――■:4

 

「俺のターン!ドロー!永続罠!【リビングデットの呼び声】を発動!甦れ!【地獄戦士】!」

 

リビングデットの呼び声

永続罠

自分の墓地のモンスター1体を選択し、表側攻撃表示で特殊召喚する。

このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。

そのモンスターが破壊された時、このカードを破壊する

 

「さらに速攻魔法【地獄の暴走召喚】を発動!」

 

地獄の暴走召喚

速攻魔法

相手フィールド上に表側表示でモンスターが存在し、自分フィールド上に

攻撃力1500以下のモンスター1体が特殊召喚に成功した時に発動する事ができる。

その特殊召喚したモンスターと同名モンスターを自分の手札・デッキ・墓地から

全て攻撃表示で特殊召喚する。

相手は相手自身のフィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、

そのモンスターと同名モンスターを相手自身の手札・デッキ・墓地から全て特殊召喚する。

 

「この効果で俺は【地獄戦士】を選択!お前は【シャインエンジェル】だ!」

 

「いいだろう」

 

俺は【シャインエンジェル】は1体は攻撃表示、もう1体は守備表示にした

 

「装備魔法!【団結の力】を発動!」

 

団結の力

装備魔法

装備モンスターの攻撃力・守備力は、自分フィールド上に表側表示で存在する

モンスター1体につき800ポイントアップする。

 

「これを【リビングデットの呼び声】で呼び出された方ではない【地獄戦士】に装備!」

 

地獄戦士:攻/守3600/3800

 

「ふふふ!【地獄戦士】で攻撃表示の【シャインエンジェル】に攻撃だ!」

 

「ダメージ計算時、トラップ発動!【ガード・ブロック】!ダメージを0にし一枚ドロー!」

 

「く!鬱陶しい奴だ!」

 

「【シャインエンジェル】の効果で【ものマネ幻想師】を特殊召喚!」

 

ものマネ幻想師:星4/光属性/魔法使い族/攻/守0/0

効果モンスター

このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、

相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。

このカードの攻撃力・守備力は、

選択したモンスターの元々の攻撃力・守備力と同じ数値になる

 

「ふん!たかだが攻撃力0で何を―――」

 

「効果発動……このカードが召喚に成功したとき、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターの元々の攻撃力・守備力と同じ数値になる」

 

「!?」

 

「俺が選択するのは当然【地獄戦士】」

 

ものマネ幻想師:攻/守1200/1400

 

「く、守備表示の【シャインエンジェル】に攻撃だ!」

 

「効果で俺は【サイレント・マジシャンLv4】を特殊召喚!」

 

「カードを1枚伏せターンエンドだ!」

 

――△△△

――□□■:2

 

「俺のターン!ドロー!速攻魔法【サイクロン】!その伏せカードを破壊!」

 

「ぐう!」

 

伏せは【ミラフォ】か……ま、いいや

 

「【レベルアップ!】を発動!【サイレントマジシャンLv4】を墓地に送り静寂なる魔術師よ時を超え最強の魔術師となれ!!進化せよ【サイレントマジシャンLv8】!!」

 

「だが、攻撃力は3500!俺の攻撃力3600【地獄戦士】には敵わないぞ!」

 

「それはどうかな?」

 

「何?」

 

「越えられないのなら下げればいい……【シャインエンジェル】で【地獄戦士】に攻撃!」

 

「だが、俺が受けるダメージ全てお前に跳ね返るんだぜ!」

 

万丈目:3600

 

連斗:3600

 

「気付かないのか?お前のモンスターの状況に……」

 

「!?」

 

地獄戦士:攻/守2800/3000

 

「しまった!」

 

そう、【団結の力】によって万丈目のモンスターはモンスターが増えれば増えるほど攻撃力が上がっていく……逆を言えばモンスターが減れば減るほどモンスターの攻撃力は下がっていく

 

「【ものマネ幻想師】でもう一体に攻撃!」

 

「ぐうう!」

 

地獄戦士:攻/守2000/2200

 

攻撃力が下がればーーー

 

「攻撃だ!【サイレント・マジシャン】で【地獄戦士】に攻撃だ!!!」

 

「ぐおおお!」

 

万丈目:2100

 

連斗:2100

 

【サイレント・マジシャン】でも【団結の力】付きの【地獄戦士】を倒すことが出来る!

 

「カードを2枚伏せターンエンド」

 

―――△△

―――■■:2

 

「俺のターン!ドロー!【天使の施し】!3枚ドローし2枚捨てる……【早すぎた埋葬】を発動!」

 

早すぎた埋葬

装備魔法

800ライフポイントを払い、

自分の墓地に存在するモンスター1体を選択して発動する。

選択したモンスターを表側攻撃表示で特殊召喚し、このカードを装備する。

このカードが破壊された時、装備モンスターを破壊する。

 

「ライフを800支払い、墓地のモンスターを復活する!」

 

万丈目:1300

 

「【天使の施し】からか?」

 

「そうだ!甦れ!【炎獄魔人ヘル・バーナー】!!クハハハハ!」

 

炎獄魔人ヘル・バーナー:星6/炎属性/悪魔族/攻/守2800/1800

効果モンスター

このカードを除く自分の手札を全て墓地に捨て、

さらに自分フィールド上の攻撃力2000以上のモンスター1体を

生け贄に捧げなければ通常召喚できない。

相手フィールド上モンスター1体につき

このカードの攻撃力は200ポイントアップする。

このカード以外の自分フィールド上のモンスター1体につき、

このカードの攻撃力は500ポイントダウンする。

 

「ハハハ!どうする?連斗!?【ヘル・バーナー】は上級モンスターだ!さらにコイツの攻撃力は相手フィールド上モンスター1体につき攻撃力は200ポイントアップする!」

 

炎獄魔人ヘル・バーナー:攻/守3200/1800

 

「だが、どんな強力モンスターだろうと倒せないと意味がない!」

 

「ふ、装備魔法!【巨大化】!」

 

巨大化

装備魔法

自分のライフポイントが相手より下の場合、

装備モンスターの攻撃力は元々の攻撃力を倍にした数値になる。

自分のライフポイントが相手より上の場合、

装備モンスターの攻撃力は元々の攻撃力を半分にした数値になる

 

「このカードは自分のライフポイントが相手より下の場合、装備モンスターの攻撃力は元々の攻撃力を倍にした数値になる!よって、【ヘル・バーナー】の攻撃力は……6000!!」

 

炎獄魔人ヘル・バーナー:攻/守6000/1800

 

「行け!【ヘル・バーナー】!」

 

「トラップ発動!【立ちはだかる強敵】」

 

立ちはだかる強敵

通常罠

相手の攻撃宣言時に発動する事ができる。

自分フィールド上の表側表示モンスター1体を選択する。

発動ターン相手は選択したモンスターしか攻撃対象にできず、

全ての表側攻撃表示モンスターで選択したモンスターを攻撃しなければならない

 

「俺が選択するのは【シャインエンジェルだ】!」

 

「愚かな……そんなにそのカードが大事なら守りながら無様に負けろ!」

 

「守りはするがただでは負けん!速攻魔法!【収縮】!」

 

収縮

速攻魔法

フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。

選択したモンスターの元々の攻撃力はエンドフェイズ時まで半分になる。

 

「このカードは表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する!選択したモンスターの元々の攻撃力はエンドフェイズ時まで半分になる!このカードで【炎獄魔人ヘル・バーナー】の攻撃力を半分にする!」

 

「なっ!」

 

炎獄魔人ヘル・バーナー:攻/守3200/1800

 

「そして、【立ちはだかる強敵】の効果で【シャインエンジェル】と強制バトルだ!」

 

「く!」

 

「ぐう!」

 

連斗:300

 

「そして、俺のライフがお前の下になったことにより【巨大化】のデメリットが発動……【シャインエンジェル】の効果で【オネスト】を特殊召喚!」

 

炎獄魔人ヘル・バーナー:攻/守1800/1800

 

「何故、【立ちはだかる強敵】を発動した!?【収縮】があるのなら使う必要は―――」

 

「俺は結構、性格が悪くてね。この程度じゃ満足出来ないんだよ」

 

「ぐ!このままターンエンドだ…」

 

「この瞬間に【収縮】の効果が消える……が数値が戻ることもないだろう」

 

――――△

――――□:1

 

「俺のターン…【オネスト】の効果で手札に戻す」

 

炎獄魔人ヘル・バーナー:攻/守1600/1800

 

「く……」

 

「俺は【サイレント・マジシャン】で【ヘル・バーナー】に攻撃!この瞬間、【オネスト】の効果を発動!」

 

「そのモンスターは……」

 

万丈目も試験の時に見ている……光属性でこれほどの強力カードはない

 

「コイツは自分フィールド上の光属性モンスターが戦闘を行うダメージステップ時にこのカードを手札から墓地へ送る事で、エンドフェイズ時までそのモンスターの攻撃力は、戦闘を行う相手モンスターの攻撃力の数値分アップする」

 

サイレント・マジシャンLv8:攻/守5100/1000

 

「5100……」

 

サイレント・マジシャンの背中に天使族のオネストの羽が生えた…この姿は二度目だが

 

「美しい」

 

やはり、天使のように美しかった

 

≪だ、だから、ぼ、ボケている場合ですか≫

 

ふ、相棒の顔が真っ赤になりリンゴ程度なら余裕で勝てるくらい赤くなっていた

 

「あ、あああ……」

 

ま、相手にとっては破滅の天使とも取れるが…さっさと終わらせるか…

 

「バトル!オネスティ・サイレント・バーニング!!」

 

「ぐわあああ!」

 

万丈目:-2200

 

「ば、バカな……この俺様が…俺様が負けるなんて!」

 

「約束通り……このデッキは返してもらうぜ」

 

「……俺は俺は兄さんと約束したんだ…デュエル界のトップになると……こんなところで……負けるわけにはいかないんだ!」

 

「……だから、負けたくもなかったし格下げもされたくなかった……か?」

 

「……」

 

黙ってるが図星の様だ……なら、俺が言えることはある……

 

「くだらないな……」

 

「……くだらない……だと……」

 

「くだらないだろ?そんなことで三沢を……他の生徒を巻き込むな……お前、このデッキを捨てようとしていたがお前が逆の立場ならどうする?」

 

「!?」

 

「同じ理由で捨てられて納得できるか?納得できないだろ?怒るだろ?恨むだろ?何だったら今、お前が持っているデッキをここで捨ててやろうか?相手の気持ちがわかるだろう」

 

「……ぐ」

 

顔が歪んだ。少しでも気持ちがわかるということか……少し安心した……ここでわからないと言ったらここで嫌いになるだろう

 

「それに三沢のデッキを捨てて誰がお前を認めてくれる?そんなことになったら周りは本当にお前を認めないだろ?所詮、その程度だと思われるだろう……三沢の本当のデッキと戦うのが怖いとも言われるだろう」

 

「……だったらどうしたらいいんだ!!!もし、兄さんから見放されたら俺に何が残っている!?惨めだと思われ無様だと思われ屑だと思われる俺に何が残っているんだ!」

 

「……」

 

何も残っていない?巫山戯んな……そんなわけがないだろう……そんなの聞きたくもない……だって、俺には幾つもこの手でその大切なものを手放したから……だから言える

 

「命……デッキ……家族……まだまだあるだろ?」

 

「な……」

 

「何も残っていない?はっ!笑わせてくれる!見放される?それがどうした?消えない……死んでないだけでもマシだと思え……惨め?無様?屑?結構じゃないか……折角だからそこから這い上がってみろ」

 

「……何?」

 

「お前の言う暗闇から這い上がってみろ……言っておくが世界にはそれ以上の状況の奴もいる。それでも這い上がっている奴もいる。惨めでも無様でも屑でもな……生きている限り生きなおすのも可能だ……立ち上がるのも可能だ……前に進むのも可能だ……お前には立派な足があるだろ?自分で立ち上がって見せろ……万丈目準」

 

「……」

 

「今度デュエルをする時はそんな苦しみから解放されるといいな」

 

そう言って俺はこの場を去った……三沢のデッキを返しにな……遠くでゴッと鈍い音がしたが別に構わないだろう……断罪の時間だ

 

………………

…………

……

 

≪連斗……≫

 

「何だ?相棒……」

 

≪さっき、家族が死んでないだけでもって言いましたよね?≫

 

「ああ」

 

≪もしかして連斗の家族は……≫

 

「……ああ、いないよ。事故でな」

 

≪……すみません≫

 

「謝るな……いいんだ。すでにその現実を受け入れている。例え、この思いが心の闇なら受け入れよう……闇=悪じゃないことは知っているから」

 

≪え?≫

 

「これは……闇=悪じゃないのは俺の中では絶対だ。その闇が俺と共に過ごしてくれたから……俺の誇りだ」

 

≪……もしかして、『アイツ』のことですか?名前は知りませんけど……≫

 

「……ああ、『アイツ』だ……今はどんな名前をしているのか知らないけどな」

 

それでも『アイツ』はこの夜空が好きだったな……そろそろ部屋に戻るか……



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第010話

※デュエルではこのように表示します
・表側攻撃表示△
・表側守備表示□
・裏側守備表示■
・表側魔法・罠□
・裏側魔法・罠■
・表フィールド魔法◇
・裏フィールド魔法◆
・:○=手札枚数
例)
―――■△
――――■:3=伏せモンスター一体、攻撃表示モンスター一体、伏せ一枚、手札3枚


『SALvs連斗!?まるで、意味が分からんぞ!?』

 

万丈目視点―――

 

「……さらばだ、デュエルアカデミア」

 

三沢との戦いに破り自身の未熟さを痛感された。それ以上のことはなかった。静原が黙っていてくれたお蔭かも知れない……だが、だからこそこの場所には居られなかった。この島を出る決心をし船に乗って準備も整った

 

「そうか行くのか」

 

港近くで静原がいるとは思わなかった。何やら釣り道具でも持っているのだが……

 

「静原……連斗……何故、キサマが!」

 

「連斗でいいのに……見ての通り釣りだ。折角の南の島だ。楽しまなきゃ」

 

「ふん、いい気なもんだ……授業はもうとっくの昔に始まってるぞ」

 

「そうだな……いっその事、ラーイエローかオシリスレッドに降格してもらおうかな」

 

と何でもないように言ってきた……そう言えばコイツ、よく十代たちの近くに座るな……ブルーにとっては侮辱してるのにも同意の行動も平然とする

 

「マイペースな奴だ」

 

「ああ、マイペースだ。故に周りの空気に流されずに済む」

 

「この前の借りもいつか返す……首を洗って待って置け!」

 

「いいよ。その時が来るのを心待ちしながら首を洗おう……」

 

「……いい気になるのも今の内だ」

 

「ああ、でも楽しみに待つよ。俺の好きな言葉は『進化』……いい響きじゃないか」

 

「……もういい行く」

 

「じゃあな」

 

本当にマイペースな奴だ。だが、こんなブルーもいてもいいと思うのは何故だ……

 

「ついでに言うが……魚……餌を取って逃げだぞ」

 

「へ……!?」

 

すぐに餌の確認をするがなかった……そうしてこの島から離れたのだ……その時

 

「ぎゃ~!最後のエサなのに収穫まさかの0!!?」

 

という悲鳴が聞こえた……締まらない奴だ

 

………………

…………

……

 

「全く、釣りの成果が0なんてどうかしてるぜ……」

 

≪連斗も素直じゃありませんね。別に見送りに来たと言えばいいだけでしょう≫

 

「……確かにそうかも知れないけどさ……この悔しさをバネに次は絶対大物釣ってやる」

 

≪変なところで一生懸命ですね≫

 

「変か?釣れれば嬉しいし十代に渡せば喜んでもらえるだろ?」

 

≪本当に十代が好きなんですね≫

 

「アイツほどの友人も中々いないからな」

 

後のユベルが怖いけど……何とかなるでしょう……多分……と話していると草叢の中で何かがガサガサと鳴らしていた

 

「ん?」

 

「万丈目か!?」

 

と草叢から出てきたのは十代、明日香、枕田、浜口、翔、隼人だった

 

「お前ら何してるんだ?」

 

「そういうアナタこそ何をやってたの?」

 

「釣り……残念ながら収穫は無しだ」

 

「サボって何やってるのよ」

 

「で、もう一度言うが何してるんだ?」

 

「ああ、実はさ万丈目が居なくなってさ……取り巻きも言いたい放題言ってさ……で万丈目を探そうとしたんだ」

 

そうか、あの野郎……懲りてないな……俺は少し怒り目が鋭くなった

 

「OK。ではその取り巻きのプライドをちょっとへし折ってくるわ」

 

この前、あれだけ言ったのに本気で折ろうかな?

 

「あの……万丈目さんが今どこにいるのか心当たりはありませんの?」

 

浜口が聞いてきた。ああ、知っているから教えた方がいいな

 

「ああ、万丈目か…万丈目なら―――」

 

「うきききーー!」

 

「うき?」

 

何処からか猿の鳴き声が聞こえたんだけど……すると俺の背後の茂みからサルが襲いかかってきた

 

「うわ!何だ?このサルは!!」

 

「イテテ!顔を引っ掻かれたんだなぁ!」

 

「この!」

 

反撃に裏拳を食らわそうとしたが身軽なのか素早く避け空振った拳はそのまま翔の顔面に……

 

「ぐふ!何するんだよ……連斗くん!」

 

「わ!ごめん!大丈夫じゃないよな!?翔!」

 

「きゃ!」

 

「きゃ~~~~~!!」

 

「きゃああああああ!」

 

浜口が躓いてまるでドミノのようにその下に十代、その下に明日香、その下に隼人、その下に俺が下敷きになった……その結果、俺は地面とキスする羽目になったのだ

 

「ぎゅううう!は、早く、どいてくれ!」

 

と俺はギブアップの如く地面を高速で叩いた

 

「わ!すまないんだなぁ!」

 

≪れ、連斗!大丈夫ですか!?≫

 

大丈夫じゃない!大丈夫じゃないんだ!酸素が補給できない!

 

「きゃ!じゅ、十代!はやく退いてよ!(じゅ、十代の顔がこんなに近くに!!!)」

 

「そ、そんなこと言われても!!」

 

どうやら十代と明日香は顔合わせになるように倒れたらしい……けしからん、もっとやれ!って、言ってる場合じゃない!俺の顔は今、地面と隼人の腹の間にあって呼吸が出来ないんだ!

 

「わ!ご、ごめんなさい!殿方!明日香さま!」

 

十代の方はラッキースケベに違いない……だって、女性のサンドイッチなんて……だが、俺の方はいい加減しないと窒息の心配があるため早くどいてもらいたい!やっと浜口の順から十代、明日香、隼人がどいてくれた。空気うまい……

 

「て、あれ?ジュンコさんは!?」

 

「「「「へ?」」」」

 

「誰か~!!!助けて~!」

 

なんてこったい!枕田がサルに攫われてしまった!俺は急いで起き上がろうとしたのだが……

 

「こっちか!?」

 

「ふぎゅ!!」

 

急に老人と黒服たちがやってきてあろうことか俺を踏みつけたのだ……背中と頭に……痛い……

 

「あっちじゃ!」

 

「はっ!!」

 

……無視ですか?普通、感触でわからないかな……くくく……

 

「れ、連斗……大丈夫……じゃないわよね」

 

「ふふふ……もう怒った……」

 

「へ?」

 

俺は相棒をおんぶしてさっきの奴らを背中から蹴ってやった

 

「ぐふ!?」

 

「な、なん―――」

 

言い終える前に俺はもう一人の黒服の顎を思いっきりベアナックルを食らわし素早くジジイの顔面に裏拳を与えてやった

 

「がふ!」

 

その一撃にジジイは気絶したようだ

 

「俺を踏みつけ無視したこと……後悔するんだな……そして、サル!待ちやがれ!」

 

俺はサイレント・マジシャンをおんぶしたまま猛ダッシュしてサルを追いかけた。地形がどうだのは関係がない……同じ地面だ……素早くいけない理由はない!

 

≪だ~か~ら~おんぶはやめてくださいって!!≫

 

………………

…………

……

 

「やっと追いつめたぜ……サル!」

 

て、枕田は木の上……迂闊に行くと落とされるな……

 

「大人しく枕田を返せ!」

 

「連斗!」

 

「十代!」

 

少し遅れて十代達があのジジイと一緒にやって来た

 

「何としてもあのサルを―――あいつはあの時の糞ガキ!」

 

「ああ糞ガキだがそれがどうしましたかね!」

 

「人質はどうしますか?」

 

「構わん。あの小娘と糞ガキごと撃―――」

 

そう言い切る前に俺は銃を蹴り飛ばし再び素早い動きを生かして顎にベアナックル、もう一人の頬に強力な右ストレートを食らわした

 

「ば、バカな……」

 

「残念だったな……糞ジジイ……俺も自分の命と誰かの命に関わってるのに無視できるほど優しくないんでね……と言うわけで黙ってろ……今度は背骨が折れても知らないぜ……事と次第によっちゃぁ、テメェら……生きてね~かもな~」

 

とギロリ、と殺気を込めてジジイを睨みつけた…

 

「れ、連斗くん……怖いっす!!」

 

「連斗って怒ると怖いんだな…」

 

「サルくん。人質を帰してくれれば穏便に済ませるのだが彼女を返してくれないか?」

 

続けて俺は猿に殺気を放った。そこいらの獣なら怯えて逃げ出すほどの殺気だが……ほとんど『アイツ』の真似

 

「ウ、ウキキッ!」

 

だが、あのおサルくんは逆らった……

 

「………ああ、そうか」

 

そう言えばこのサルくんは仲間の元に帰りたくて研究所を脱走したんだったな。捕まったら何をされるかわかった上で逃げたんだ。酷い目にあう覚悟はとっくにしてるか……なら、効かないな

 

「いいだろう……サルくん……デュエルをしないか?」

 

「ウキ?」

 

「お前の望みはわかった。だから、俺が勝ったら大人しく人質は返してもらう……俺に勝ったらその変な機械を外し仲間の元に返しあの糞ジジイの行動を妨害する」

 

「!?」

 

「ちょ、何それぇ!意味分かんないんですけど!?」

 

「そうじゃ!勝手なことを―――」

 

「あ!?」

 

「ひぃぃぃ!……ま、まあ構わんじゃろ……良いデータが取れそうだ」

 

「データ?」

 

「知っておるか?人間よりサルの―――」

 

「人間よりサルの方が、デュエルモンスターズの精霊の力を感知しやすい、という説があるんだ。恐らくあのおサルくんはその為に研究施設に連れ去られ精霊の力を検証する為の実験動物にされていたんだろう」

 

「……そういう事だ。まぁそれであの名前をSuperAnimalLearning、略してSALサルと名付けたのだ」

 

「まんまじゃん」

 

翔、ナイスツッコミ

 

「いいから助けてってば~~!!」

 

「おっと、お話が過ぎちまったようだな……それじゃ行くぜ!サルくん!」

 

「「デュエル!」」

 

連斗:4000

 

サル:4000

 

「先攻はやるぜ」

 

てか、この手札じゃ後攻しか働きそうにないしな……

 

「私のターン!ドロー!【怒れる類人猿】召喚!」

 

怒れる類人猿:星4/地属性/獣族/攻/守2000/1000

効果モンスター

このカードが表側守備表示でフィールド上に存在する場合、このカードを破壊する。

このカードのコントローラーは、このカードが攻撃可能な状態であれば

必ず攻撃しなければならない

 

「これでカードを1枚伏せ私のターンは終了!」

 

――――△

――――■:4

 

「俺のターン……ドロー!俺は【王立魔法図書館】を守備表示で召喚!」

 

「ウキ?」

 

俺のフィールドに巨大な図書館の書斎が現れた…

 

「【王立魔法図書館】の守備力は2000……ちょうど、【怒れる類人猿】を凌げるモンスター!」

 

「そして【強欲で謙虚な壺】を発動!3枚めくりその中の1つを選ぶ!」

 

・【サイレント・マジシャンLv4】

・【サイクロン】

・【死者蘇生】

 

これは迷うな……【サイクロン】だろうけど手札に揃っているからな……よし

 

「【サイレント・マジシャンLv4】を選択、手札に加え残りはシャッフル!」

 

王立魔法図書館:1

 

「よし、連斗の切り札が手札に加わった!」

 

「さらに【トレード・イン】を発動」

 

トレード・イン

通常魔法

手札からレベル8モンスター1体を捨てて発動できる。

デッキからカードを2枚ドローする。

 

「手札のレベル8のモンスター【サイレント・マジシャンLv8】を墓地へ送り2枚ドロー!」

 

「手札に来ていたのか」

 

「でも、彼にはもう1枚の【サイレント・マジシャンLv8】が残っているはず」

 

王立魔法図書館:2

 

「【強欲な壺】の効果でさらに2枚ドロー!」

 

王立魔法図書館:3

 

「【王立魔法図書館】の効果!このカードに魔力カウンターが3つ溜まった時、3つ取り除くことでデッキからカードをドローする」

 

この手札なら……だけど、枕田の精神的に考えると早く決着をつけた方がいいみたいだ

 

「カードを2枚伏せターンエンド」

 

――――□

―――■■:5

 

「私のターン!ドロー!【怒れる類人猿】を生贄に【百獣王ベヒーモス】を妥協召喚!」

 

百獣王ベヒーモス:星7/地属性/獣族/攻/守2700/1500

効果モンスター

このカードは生け贄1体で通常召喚する事ができる。

その場合、このカードの元々の攻撃力は2000になる。

生け贄召喚に成功した時、生け贄に捧げた数だけ

自分の墓地の獣族モンスターを持ち主の手札に戻す事ができる。

 

百獣王ベヒーモス:攻/守2000/1500

 

「このカードは生け贄1体で元々の攻撃力は2000にして通常召喚する事ができる!生け贄召喚に成功した時、生け贄に捧げた数だけ自分の墓地の獣族モンスターを持ち主の手札に戻す事ができる……私は【怒れる類人猿】を手札に戻す!【二重召喚】を発動!【怒れる類人猿】を召喚!そして【野生解放】!」

 

野性解放

通常魔法

フィールド上に表側表示で存在する獣族・獣戦士族モンスター1体の攻撃力は、

そのモンスターの守備力の数値分だけアップする。

エンドフェイズ時そのモンスターを破壊する

 

「【野性解放】……あれはフィールド上に表側表示で存在する獣族・獣戦士族モンスター1体の攻撃力は、そのモンスターの守備力の数値分だけアップするカード」

 

「それじゃ!」

 

「【ベヒーモス】の守備力は1500!攻撃力が3500まで上がる!」

 

「バトル!【ベヒーモス】で【王立魔法図書館】を攻撃!」

 

「ぐう!」

 

いとも容易く【王立魔法図書館】を突破してきた

 

「トラップ発動!【キャトルミューティレーション】!」

 

キャトルミューティレーション

通常罠

自分フィールド上に表側表示で存在する獣族モンスター1体を手札に戻し、

手札から戻したモンスターと同じレベルの獣族モンスター1体を特殊召喚する

 

「【ベヒーモス】を手札に戻し【ベヒーモス】を特殊召喚!」

 

「…やるじゃないか」

 

これで【野性解放】によるデメリットも【ベヒーモス】によるデメリットも帳消しにしたな

 

「【ベヒーモス】でダイレクトアタック!」

 

「この攻撃を受けたら…」

 

「トラップ発動!【ガード・ブロック】!ダメージを0にして1枚ドロー!」

 

「……【怒れる類人猿】でダイレクトアタック!」

 

「ぐっ!」

 

連斗:2000

 

「カードを1枚伏せターンエンド」

 

「エンドフェイズに【サイクロン】を発動!そのセットカードを破壊する!」

 

「ウキ!?」

 

セットカードは【攻撃の無力化】……カウンター罠だから潰せてよかった

 

―――△△

―――――:0

 

「俺のターン、ドロー!!」

 

……この手札では勝つことは出来ないな……ならば

 

「行くぜ!【サイレント・マジシャンLv4】を召喚!そして【レベルアップ!】を発動!静寂なる魔術師よ…時を超え最強の魔術師となれ!進化せよ!【サイレント・マジシャンLv8】!」

 

≪お猿さん……アナタに恨みはありません……でも、勝たせてもらいます!≫

 

「ウキっ!?」

 

「バトル【サイレント・マジシャン】で【怒れる類人猿】を攻撃!沈黙爆裂波(サイレント・バーニング)!」

 

「ウキ―――――!」

 

サル:2500

 

「カードを1枚伏せターンエンド」

 

――――△

――――■:4

 

「私のターン、ドロー!【強欲な壺】を発動!デッキからカードを2枚ドロー!【命削りの宝札】を発動!手札が5枚になるようにドローする!」

 

さて、何が来る?

 

「魔法カード【魔法石の採掘】を発動!」

 

魔法石の採掘

通常魔法(準制限カード)

手札を2枚捨て、自分の墓地の魔法カード1枚を選択して発動する。

選択したカードを手札に加える。

 

「手札を2枚コストに私は【野性解放】を手札に加える!」

 

「マズイ!」

 

「【野性解放】を発動!【百獣王ベヒーモス】の守備力分【百獣王ベヒーモス】の攻撃力に加える!」

 

百獣王ベヒーモス:攻/守4200/1500

 

「攻撃力が【サイレント・マジシャン】を上回った!?」

 

「バトル!【百獣王ベヒーモス】で【サイレント・マジシャン】を攻撃!」

 

「……悪いな、俺にも負けられない理由がある……トラップ発動【和睦の使者】!」

 

「ウキ!?」

 

「このターン、俺のモンスターは戦闘破壊されず戦闘ダメージも0にする!」

 

これで俺のモンスターはやられずダメージを受けることもない

 

「…【野性解放の効果】で【ベヒーモス】は破壊される……けど、手札から【森の番人グリーン・バブーン】の効果!」

 

森の番人グリーン・バブーン:星7/地属性/獣族/攻/守2600/1800

効果モンスター

自分フィールド上に表側表示で存在する獣族モンスターが

カードの効果によって破壊され墓地へ送られた時、

1000ライフポイントを払って発動できる。

このカードを手札または墓地から特殊召喚する。

 

「自分フィールド上に表側表示で存在する獣族モンスターがカードの効果によって破壊され墓地へ送られた時、1000ライフポイントを払いこのカードを手札または墓地から特殊召喚する!」

 

サル:1500

 

守備表示…攻撃表示で出したら俺の【サイレント・マジシャン】に破壊され追撃を受けたら終わりだもんな…逆に【サイレント・マジシャン】から攻撃しても俺の手札には攻撃力1500以上のモンスターはいない……次のドローにかかっている

 

――――□

―――――:1

 

「俺のターン、ドロー!」

 

引いたカードは……そうか、これがお前たちの答えなんだな……すると、背後からサルがたくさん姿を現した

 

「え?」

 

「うわぁ~サルがいっぱい!」

 

「いつの間に!?」

 

「私たち……襲われてしまうのかしら!?」

 

……いや、そんな気配を見せていない……むしろ、怯えている

 

≪……≫

 

理由は知っていたけどな

 

「これは……」

 

≪くりくり~≫

 

「……そうか、お前は仲間の元へ帰りたくて……研究所から脱走したんだな」

 

「お仲間の元に帰りたいのですね……」

 

「……でも、連斗くんが勝ったら――」

 

俺が勝ったらあのサルは再びあの研究所に戻ってしまう……それでも俺のやることは変わらない……どっちかを選ぶ……そんな選択肢は真っ向から断る

 

「……俺はデュエリストだ……一度始めたデュエルはやめることは出来ない……行くぞ、サル!」

 

「ウキっ!」

 

「俺は【ライオウ】を召喚!」

 

【ライオウ】の攻撃力は1900……どちらから攻撃してもサルの負け

 

「ウキ……ウキ!」

 

「いい覚悟だ!バトル!【ライオウ】で【グリーン・バブーン】を攻撃!ライトニング・キャノン!」

 

「うききき!」

 

「これでトドメだ!」

 

≪行きます!≫

 

「【サイレント・マジシャン】でダイレクトアタック!沈黙爆裂波(サイレント・バーニング)!」

 

「ウキーーーーーーーー!」

 

サイレント・マジシャンの一撃でサルのライフが0になり敗北を刻んだ

 

サル:-2000

 

「よっしゃ!連斗が勝った!」

 

「約束だぜ……枕田を返してもらおうか」

 

「うき……きき!」

 

聞き分けがいいのかすぐに枕田を解放してくれた……

 

「あ、明日香さん!ももえ!」

 

「良かったわ……ありがとう……連斗」

 

「でも、あのおサルさん……研究所に―――」

 

「そいつはどうかな?」

 

そっか、十代にはわかっていたんだ……俺の意図に……

 

「え?」

 

「な、連斗」

 

「ああ」

 

サルは負けたショックか意気消沈している

 

「……何を残念がってるんだ?サルくん」

 

俺は黙ってサルの後ろに立った……お、これは簡単に外せそうだな……ここをこうしてっと

 

「よし!外れた!」

 

ガチャンとサルが着ていた装備をすべて外した。デュエルディスクとデッキはそのままにしていてもいいだろう

 

「ほら、群れにお帰り……お前はもう自由だから」

 

「うき!?」

 

「な!?キサマ!!」

 

「誰がこのサルを渡すと言った?俺の言った条件をよく思いだしな」

 

~俺が勝ったら大人しく人質は返してもらう……俺に勝ったらその変な機械を外し仲間の元に返しあの糞ジジイの行動を妨害する~

 

「と……一言もあんたらの元や研究所に帰れとは言わなかっただろ?この行為は俺のライフを傷つけた褒美と言ったところか……俺に敵を回した己の行為を恨むんだな」

 

そう、どっちか片方を見捨てる方法……俺にはできない……故にどっちも助けると言う選択を選んだ

 

「キサマ~!!」

 

と麻酔銃をこちらに向け撃ったが行動を予想して俺に隙はなかった。銃弾をデュエルディスクで防いだ

 

「キサマのおかげで大事なデュエルディスクに傷がついた!」

 

と素早く移動し麻酔銃を蹴り上げ顔を踏みつけないように地面を思い切り踏みつけた

 

「そこまでニャ~連斗くん。このままではキミが悪くなってしまうニャ」

 

「……わかりました」

 

「あなた達もですニャ、事が公になればマズいのはあなた達ですニャー?動物虐待で訴えられてしまいますよ?」

 

「ぐぅぅ……」

 

こうしてサル事件は幕を閉じた。ジジイはそのまま逃げかえるように去って行った。もう来るんじゃないぞ……また、踏まれたら堪ったもんじゃない

 

「海に?」

 

「はい。私もあれから気になって万丈目くんの行方を調べていたんですニャ。そしたら今朝のうちにこの島を出て行ったそうですニャ……でもなぜ、アナタ方が知らなかったのです?」

 

「「「「「「へ?」」」」」」

 

「連斗くんが見送ったはずでは?」

 

「え~!本当か!?連斗!!」

 

「ああ」

 

「何でさっさと話してくれなかったのよ!」

 

「いや、話そうとしたら急にサルが来てさ……話せる状況じゃなかっただろ」

 

「う……」

 

「ま、それは兎も角、きっと万丈目もどこかでこの空を見ているさ」



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第011話

※デュエルではこのように表示します
・表側攻撃表示△
・表側守備表示□
・裏側守備表示■
・表側魔法・罠□
・裏側魔法・罠■
・表フィールド魔法◇
・裏フィールド魔法◆
・:○=手札枚数
例)
―――■△
――――■:3=伏せモンスター一体、攻撃表示モンスター一体、伏せ一枚、手札3枚


『精霊対決!vsサイコショッカー!』

 

冬休みに入って他の生徒たちは全員家に帰った。俺は転生した身だから帰る場所はない……やっぱり帰る場所があるのはいいな。それに『アイツ』の行方も今のところ不明だから会うべき奴もいない……だから、この島に残っている。だが、そこには居残り組である十代たちがいた。もちろん、俺はレッドに仮住まいを許されている。隼人に珍しい奴と呼ばれたが恥も何もない……今の俺は餅を食べながら十代たちのデュエルを見ていた。ちょうど、十代の勝ちで終わった

 

「あちちち!」

 

「やっぱり餅は磯辺焼きが一番だな!」

 

「本当に連斗くんはしょうがないのにゃ!」

 

「てか、ブルーの中で一番レッドに馴染んでるっす!」

 

「いいだろ!俺はこっちの方が似合うんだよ!!」

 

≪ハハ……もう慣れましたよ≫

 

と普通に過ごしているとき……ガラスが割れた

 

「!?」

 

誰か覚えていないけど服がブルーだ……

 

「な、何だ!?」

 

「さ、サイコ……ショッカー……が……」

 

人造人間サイコ・ショッカー:星6/闇属性/機械族/攻/守2400/1500

効果モンスター

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、

お互いに罠カードを発動する事はできず、

フィールド上の罠カードの効果は無効化される。

 

「【サイコ・ショッカー】がどうした?」

 

「ぼ、僕を追いかけてきて!」

 

「え?何を訳のわからないことを言ってるんだ?」

 

「キミは確かブルーの高寺くんかにゃ?」

 

「大徳寺先生!?先生ならデュエルの精霊を研究なさってる先生ならきっとわかってくださいますね!?」

 

「デュエルの……精霊」

 

「落ち着け……お前の話は聞くから……」

 

「そうだニャ!最初から話してみるんだニャ」

 

「は、はい……あれはまだ冬休みに入る前のころでした……僕たち高寺オカルトブラザーズは…」

 

「高寺オカルトブラザーズ?」

 

「僕と同じオベリスクブルーの向田と伊坂と組んだデュエルのオカルト名を研究するグループなんです……特に僕らはデュエルの起源ともいえる精霊を研究していました。そして僕らは今までの研究の成果を試そうと精霊を呼び出すことにしたのです……ウィジャ版を使って」

 

ウィジャ版

永続罠

相手のエンドフェイズ毎に、手札・デッキから

「死のメッセージ」カード1枚を「E」「A」「T」「H」の順番で魔法&罠カードゾーンに出す。

自分フィールド上の「ウィジャ盤」または

「死のメッセージ」カードがフィールド上から離れた時、

自分フィールド上のこれらのカードを全て墓地へ送る。

全ての「死のメッセージ」カードが

自分フィールド上に揃った時、自分はデュエルに勝利する。

 

死ののメッセージ「E」

永続魔法

このカードは「ウィジャ盤」の効果でしかフィールド上に出す事ができない。

 

死ののメッセージ「A」

永続魔法

このカードは「ウィジャ盤」の効果でしかフィールド上に出す事ができない。

 

死ののメッセージ「T」

永続魔法

このカードは「ウィジャ盤」の効果でしかフィールド上に出す事ができない。

 

死ののメッセージ「H」

永続魔法

このカードは「ウィジャ盤」の効果でしかフィールド上に出す事ができない。

 

いや……ウィジャ盤と言ったのでつい……だけど……

 

「おいおい、それは明らかにマズイだろ……降霊術の一つとも言われてるし」

 

「……はい……『3体の生贄を捧げろ……さすれば我は甦る』そう文字は書かれていました」

 

「いけませんね……デュエルの精霊と心霊学を一緒にしてはダメなんだニャー」

 

にしても3体か…お前の場合は生贄は1体で充分だろ……

 

≪……≫

 

相棒の顔も暗い……

 

「で、何て答えたの?」

 

「わかりましたって……」

 

「ええ!?」

 

「お前……極度の大馬鹿だな……」

 

「カードの生贄のことだと思ったんだよ」

 

「なわけないだろ……そういう時は何の生贄か確認しろ」

 

「まさか……」

 

「次の日、仲間の一人……向田の姿が見えなくなっていた。そして、次の日は伊坂が…2人とも生贄にされてしまったんだ!」

 

「う~ん……冬休みなんだから実家に帰った可能性もあるだろ?」

 

「2人の家にも電話したよ……でも、まだ帰ってないって……」

 

「……」

 

「僕は恐ろしくなってフェリーに乗って帰ろうとしたら……いたんだ……【サイコ・ショッカー】が……」

 

「【サイコ・ショッカー】……の精霊……」

 

≪……≫

 

急に暗闇になった……停電か!?

 

「「うわああああ!」」

 

「翔!隼人!しがみつくな!潰れる!」

 

「お、落ち着くのだニャ!」

 

だが、暗闇に目が慣れてきて俺たちの前にいたのは……【サイコ・ショッカー】!!

 

「!?」

 

「お、お前は!!」

 

「【サイコ・ショッカー】!!?」

 

あ、高寺を連れて逃げた!!

 

≪待ちなさい!!≫

 

サイレント・マジシャンも顔色を変えてサイコ・ショッカーを追いかけた

 

「ま、待て!」

 

「れ、連斗!」

 

「あ!待って!アニキ!」

 

「十代!」

 

「十代くん!連斗くん!」

 

………………

…………

……

 

十代とは途中で逸れてしまったけど俺は無事に相棒の元に追いついた。ここは島の電力の調整を行う場……触れればあの世行き決定だ

 

「……」

 

「連斗!」

 

「十代!?ほかのみんなは?」

 

「手分けして探している」

 

「そうか……」

 

すると電気がサイレント・マジシャンを巻き込んで辺りを当てた。そこで立体映像の様だが本物のサイコ・ショッカーが現れた

 

「……!!」

 

「相棒……」

 

≪アナタは……何故、生贄を要求したのですか?≫

 

≪彼らが私にこの世界に来るように願ったからだ……望みを叶えられるのなら彼らの本望であろう≫

 

「違う!望みってのはそんな生贄に捧げるための便利な言葉じゃない!」

 

≪では、我を呼び出したのは何処のどいつだ?≫

 

「く……」

 

≪それでもそこまでこの世界にいたければ契約する方法もあったはずだ!≫

 

≪甘いな……サイレント・マジシャン……何故、我が下等生物を使役せねばならんのだ≫

 

≪な!?≫

 

≪キサマも愚かだな……人間など自分勝手で己の欲を満たすしか能がない生物だ……その人間に憑くなど愚の骨頂だ……沈黙の魔術師≫

 

≪違う……人間は決してその様な者ばかりではない!そのことを……我がマスターである連斗が教えてくれました!≫

 

サイレント・マジシャン……

 

≪確かに人間は己の要求のために動くかも知れない……自分のこの手で誰かを押し退けて幸せを手に入れようとする人もいます……けど、それが全てではありません!同じその手で誰かのために手を差し伸べる人もいます。人を一つの視点しか見ようともしないアナタに侮辱させません!≫

 

≪これ以上の問答は無用だ……デュエルだ!キサマが負けた場合はその男を生贄に捧げてもらおう≫

 

≪!?≫

 

≪そいつの方がパワーも波動も並ではないからな≫

 

≪ぐ……連斗……≫

 

ふっ……お前は許せないと言っただろ……なら、俺が何を迷うというんだ

 

「いいぜ……賭けろよ……この命、お前に預けた」

 

「連斗!?」

 

「俺は何度もお前を賭けてきた……その借りを今ここで返す」

 

あれ、俺もちょっと気にしてたんだしこういうのはお互い様だ

 

≪それは気にしないで―――≫

 

「俺はそいつの考え通りになりたくない……お前が俺をそう評価してくれたのならその俺をあり続けるまでだ。その事を誇りにしながらな!」

 

≪……しかし私が負ければ≫

 

「俺は死ぬために捧げるのではない……お前を信じてこの命を預けてるんだ」

 

≪!?≫

 

「遠慮はすんな……バンバンやれ!」

 

≪分かりました……あなたの命を預からせてもらいます≫

 

「受け取れ!俺のデッキとデュエルディスクだ!」

 

≪ハイ!≫

 

よし、俺のカードたちもサイレント・マジシャンのように精霊化し味方に付いている

 

≪ふふふ……ついに我は甦るのだ!≫

 

≪……私にマスターを賭けるように言ったのならば≫

 

≪ん?≫

 

≪その結末が滅びだとしても異論はないな!≫

 

≪フハハハハ!≫

 

≪≪デュエル!≫≫

 

サイレント・マジシャン:4000

 

サイコ・ショッカー;4000

 

≪先攻は私だ……ドロー!【怨念のキラードール】を召喚!≫

 

怨念のキラードール:星4/闇属性/悪魔族攻/守1600/1700

効果モンスター

このカードが永続魔法の効果によってフィールド上から墓地に送られた場合、

自分のターンのスタンバイフェイズ時に墓地から特殊召喚する。

 

≪更に永続魔法【エクトプラズマー】発動!≫

 

エクトプラズマー

永続魔法

各プレイヤーは自分のターンのエンドフェイズ時に1度だけ、

自分フィールド上の表側表示モンスター1体を生け贄に捧げ、

元々の攻撃力の半分のダメージを相手プレイヤーに与える。

 

≪互いのプレイヤーは自分のターンのエンドフェイズ時に1度だけ、自分フィールド上の表側表示モンスター1体を生け贄に捧げ、元々の攻撃力の半分のダメージを相手プレイヤーに与える≫

 

≪!?≫

 

≪エンドフェイズに【怨念のキラードール】を生贄に捧げる≫

 

≪くぅ!≫

 

サイレント・マジシャン:3200

 

≪ペナルティだ≫

 

「ぐ……」

 

俺の体が透けて映像になってしまう

 

≪連斗!≫

 

「構わん!続けろ!」

 

不安を感じる必要ない。一体誰が俺の命を懸けていると思う?アイツを信じなかったら誰が信じるんだよ

 

≪これでターンエンドだ≫

 

―――――

――――□:4

 

≪私のターン!ドロー!(くっ……私自身も【レベルアップ!】もない……)私は【魔導騎士ディフェンダー】を召喚します!アナタの場はがら空きで伏せカードもありません!遠慮なくたたきます!≫

 

≪ぐ……≫

 

≪バトル!ダイレクトアタック!魔導弾!≫

 

≪ぐわ!!≫

 

サイコ・ショッカー:2400

 

≪カードを2枚伏せターンエンドです!エンドフェイズに【ディフェンダー】を生贄に相手にダメージを与える!≫

 

サイコ・ショッカー:1600

 

―――――

―――■■:3

 

「よっしゃ!お前の相棒が一歩有利だ!」

 

「ああ!」

 

≪くくく……その喜びも束の間だ……≫

 

≪何?≫

 

≪私のターンドロー!【怨念のキラードール】の効果!このカードが永続魔法の効果によってフィールド上から墓地に送られた場合、自分のターンのスタンバイフェイズ時に復活する!そして【冥界の使者】を召喚!≫

 

冥界の使者:星4/闇属性/悪魔族/攻/守1600/600

効果モンスター

このカードがフィールド上から墓地に送られた時、

お互いに自分のデッキからレベル3以下の通常モンスター1体を選択し、

お互いに確認して手札に加える。その後デッキをシャッフルする。

 

≪!?≫

 

「マズイ!サイレント・マジシャンの場はがら空き!」

 

「……」

 

もちろん、それで終わる筈がないな……だろ?相棒

 

≪ふははは!これで私の勝利は確実だ!【冥界の使者】でダイレクトアタック!≫

 

≪きゃああ!≫

 

サイレント・マジシャン:1600

 

「ぐおおおお……」

 

ついに胴体の半分が映像化したか……

 

「連斗!」

 

「大丈夫だ……例えライフが1になったとしても勝てば問題ない」

 

≪トラップ発動!【ダメージ・コンデンサー】!手札1枚捨て私自身……【サイレント・マジシャンLv4】を特殊召喚します!≫

 

≪だが、その程度の攻撃力なら私のモンスターでも倒せるわ!やれ!【怨念のキラードール】!【サイレント・マジシャン】に攻撃!≫

 

≪そう来ると思ってましたよ……トラップ発動!【マジックアーム・シールド】≫

 

マジックアーム・シールド

通常罠

自分フィールド上にモンスターが存在する場合、

相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。

相手フィールド上に表側表示で存在する攻撃モンスター以外の

モンスター1体のコントロールをバトルフェイズ終了時まで得て、

そのモンスターに攻撃を受けさせる。

 

≪何!?≫

 

≪この効果で【冥界の使者】のコントロールを得て【キラードール】の攻撃を受けさせます!≫

 

【キラードール】の攻撃力と【冥界の使者】の攻撃力は互角…当然相打ちだな

 

≪キサマ……【冥界の使者の効果】!このカードがフィールド上から墓地に送られた時、お互いに自分のデッキからレベル3以下の通常モンスター1体を選択し、お互いに確認して手札に加える……私は【千眼の邪教神】≫

 

千眼の邪教神:星1/闇属性/魔法使い族/攻/守0/0

通常モンスター

人の心を操る邪神。千の邪眼は、人の負の心を見透かし増大させる。

 

≪私のデッキにはいません≫

 

≪ターンエンド≫

 

―――――

――――□:5

 

≪私のターン!ドロー!その【エクトプラズマー】……破壊させてもらいます!【サイクロン】を発動!≫

 

≪ぐお!≫

 

≪【サイレント・マジシャン】でダイレクトアタック!沈黙魔導(サイレント・マジック)!≫

 

≪ぐわああ!≫

 

サイコ・ショッカー:600

 

≪カードを2枚伏せターンエンド≫

 

――――△

―――■■:0

 

≪私のターン!ドロー……くははは!ついに来たぞ!【死者蘇生】!この効果で【怨念のキラードール】を特殊召喚!【キラードール】を生贄に私自身!【サイコ・ショッカー】を攻撃表示で召喚!!ふはははは≫

 

電力がサイコ・ショッカーに当たりついに甦ってしまった

 

≪……≫

 

「ついに復活を……」

 

「いや……あれは不完全な状態だ……俺はまだ生贄になってない」

 

「そうだ!【サイレント・マジシャン】のマスターよ……キミを生贄に捧げることで私は復活するのだ!」

 

「残念ながら、その時が来るのは永遠にない」

 

「無駄な足掻きだ!私は【サイレント・マジシャン】に攻撃!」

 

≪墓地から【ネクロ・ガードナー】を除外することで攻撃を無効にする≫

 

「ふん、私はカード1枚伏せこれでターンエンド」

 

――――△

――――■:2

 

≪ふ……≫

 

「何がおかしい!!」

 

≪やっと、引き摺り出せました≫

 

「!?」

 

≪アナタを本当の意味で倒すにはこの方法が一番手っ取り早かった!私のターン、ドロー!!来ました!≫

 

「何!」

 

≪魔法カード【レベルアップ!】!【サイレントマジシャンLv4】を墓地に送り静寂なる魔術師よ時を超え最強の魔術師となれ!!進化せよ【サイレントマジシャンLv8】!!≫

 

「ぐ!」

 

≪ここまでです!≫

 

「ま、待て!我はただこの世界にいたいだけだ!」

 

≪……≫

 

「彼らだって承諾してくれた!なら、生贄になった方が彼らも本望―――」

 

≪ここまで来て命乞いですか?≫

 

「!!?」

 

≪アナタは大人しく無に帰りなさい!私自身引導渡します!!!≫

 

「ぐわああああああああ!!」

 

サイコ・ショッカー:-500

 

サイコ・ショッカーは相棒の攻撃を受け消え去った……帰ったのか死んだのか俺にはわからない……同時に俺の体も元に戻った

 

「よ、良かったぜ!連斗!」

 

「ああ……十代……彼らを運ぼう」

 

ここは冷える。風邪にでもなったら大変だ

 

「信じてたぜ……絶対に勝つって」

 

≪連斗……これを返します≫

 

「おう」

 

とデッキとデュエルディスクを返された。それでもサイレント・マジシャンの顔は晴れていない……十代はこの場にいない

 

「サイレント・マジシャン」

 

≪え?≫

 

俺はそっと優しくサイレント・マジシャンを抱きしめた

 

≪連斗……?≫

 

「ほら、今……みんなはいない……弱音、俺しか聞いてない」

 

≪……!……私は間違っていたのでしょうか……あれで正しかったのでしょうか……連斗の命を懸け同じ精霊を無に帰してしまいました……あの精霊にもいつか出会うべき人に出会っていたかも知れないのに≫

 

「……俺は間違っていないと思う」

 

他の人はそうじゃないと言うかも知れない……けど、被害者たちにも家族はいた……友人はいた

 

「自分の為に他の誰かを犠牲にしていいはずがない……そんなことをしてもそいつは報われないだろうし犠牲にされた人も悲しむ」

 

≪……≫

 

誰かを蔑ろにして得られる幸せなどありはしない。誰も笑顔にはならない……だから、俺はこれで正しいと信じている

 

「約束する……俺は最後までサイレント・マジシャンの味方で辛いときは俺が受け止めてあげる」

 

≪……!≫

 

いつもいつもお世話になっていたんだ……元の世界でも今でも……俺だってサイレント・マジシャンを支えてあげたい……辛いときは守ってあげたい。そう思うのは間違いじゃないと思う

 

≪……少し目を閉じてください……誰も涙を見られたくないから……≫

 

そして、サイレント・マジシャンは俺を掴み胸にしがみ付いた。俺は言われた通り目を瞑った……聞こえるのは彼女の泣き声だけ

 



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第012話

『サイレント・マジシャンvsブラック・マジシャン!DM再現をしよう!!』

 

「それでさ~」

 

「へ~……」

 

俺と十代はいつも通りの生活を送っているとき……

 

「ん?何だ?あの行列は?ケンカか?」

 

「違うだろ。ん?あれは――」

 

神楽坂だ…ラーイエローの生徒は頭に入ってるから覚えている…

 

「神楽坂……ラーイエローの生徒で……」

 

「見ればわかる!だから何を―――翔!?」

 

翔の場には【ジャイロイド】が守備表示で出されている…

 

「あ!アニキ!連斗くんも!」

 

「翔、何をしてるんだ?」

 

「どうもこうも!あれ!」

 

「ああ、武藤遊戯のデッキの展示会か……」

 

「え!?ということは遊戯さんが使っていたデッキがこの学園に来るのか!?」

 

「……」

 

マズイ……しくったかも……

 

≪連斗……珍しく早起きしたと思ったら……≫

 

「これはもう見るしかないでしょ!って……アニキ?アニキ~」

 

「……」

 

うわ~どうしよう……うまく手に入ったと思ってうっかり忘れてたんだ。伝えるのを

 

「遊戯さんのデッキがこの学園に!」

 

「武藤遊戯さんと言えば……デュエルキングダムではデュエルモンスターズの生みの親、ペガサス会長を倒し!バトルシティでは海馬社長やマリクを倒し!神のカードを駆使しデュエリストの頂点に立った伝説のデュエリストッすよ!」

 

「うわ~……」

 

「神のカードは入ってないらしいけど【ブラック・マジシャン】や【ブラック・マジシャン・ガール】、他にもお宝満載の激レアデッキ!絶対見なきゃ損ですよ!」

 

「この事態と何の関係があるんだ?」

 

「購買部で朝一番にみられる整理券を配ってたんだけどさ最後の一枚になってデュエルで決着をつけようってことになったのさ」

 

「え?無茶すんなよ……翔」

 

「あの整理券はアニキの分ッすよ……僕の分はホラ!」

 

「え!?連斗は?」

 

「すまない……うっかり伝え忘れた」

 

「え~ずるいぜ~連斗~」

 

「だからごめんって!」

 

「デュエル再開!」

 

翔:4000

 

神楽坂:4000

 

「まだ、デュエルが始まったばかりだな……」

 

――――□

――――■:4

 

「俺のターン!魔法カード!【天使の施し】!3枚ドローし2枚捨てる!さらに装備魔法【早すぎた埋葬】を発動!ライフ800支払い【トロイホース】復活!」

 

トロイホース:星4/地属性/獣族/攻/守1600/1200

効果モンスター

地属性モンスターを生け贄召喚する場合、

このモンスター1体で2体分の生け贄とする事ができる

 

神楽坂:3200

 

「お、上手いな」

 

「神楽坂はクロノスのコピーデッキだ」

 

「コピーデッキ?」

 

「まさか……」

 

「【トロイホース】は地属性モンスターを生け贄召喚する場合、1体で2体分の生け贄とする事ができる!【トロイホース】を生贄に【古代の機械巨人】を召喚!」

 

古代の機械巨人:星8/地属性/機械族/攻/守3000/3000

効果モンスター

このカードは特殊召喚できない。

このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、

このカードの攻撃力が守備表示モンスターの守備力を超えていれば、

その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。

このカードが攻撃する場合、

相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。

 

そうそう……ダブルコストモンスターを墓地に落としてその後で蘇生して生贄に使う。これも立派な戦術の一つだ。カードを研究してないと使えない技術だ

 

「お~すげえ!」

 

だけどその前に【古代の機械巨人】をどうやって手に入れたか気になるのは俺だけ?伝説のレアカードのはずだけど……え?【サイレント・マジシャン】を持っているお前が言うな?……ですよね~

 

「【古代の機械巨人】で【ジャイロイド】に攻撃!」

 

「くぅ……」

 

翔:2000

 

「だけど、【ジャイロイド】は1回だけ戦闘破壊を免れる!」

 

「これでターンエンド!」

 

――――△

―――――:4

 

だが、神楽坂よ……今の翔は以前と比べて数倍も精神は強くなっている。その翔を甘く見るとかなり痛い目にあうぜ?

 

「僕のターン!ドロー!魔法カード【パワー・ボンド】!【スチームロイド】と【ジャイロイド】を融合!!来い!!【スチームジャイロイド】!!」

 

「何!?」

 

だけど、翔……これだけではないだろう……お前が【パワー・ポンド】のデメリットに気付かないお前ではない

 

「【パワー・ポンド】の効果で攻撃力は倍となる」

 

スチームジャイロイド:攻/守4400/1600

 

「【スチームジャイロイド】で【古代の機械巨人】に攻撃!!ハリケーン・スモーク!」

 

「ぐわああ!」

 

神楽坂:1800

 

「だが、【パワー・ポンド】のデメリットダメージでお前の負けだ!」

 

「だけど、ライフが2200以下なのはキミも同じだ……」

 

「?」

 

「トラップ発動【ミラー・ダメージ】!」

 

ミラー・ダメージ

通常罠

発動後このカードは装備カード扱いとなり、自分フィールド上のモンスター1体に装備する。

装備モンスターの元々の攻撃力と同じ数値のダメージが魔法カードの効果によって発生した時、

そのダメージは自分の代わりに相手プレイヤーが受ける。

このカードがフィールド上に存在しなくなった時、装備モンスターを破壊する

 

「発動後このカードは装備カード扱いとなり、自分フィールド上のモンスター1体に装備する。装備モンスターの元々の攻撃力と同じ数値のダメージが魔法カードの効果によって発生した時、そのダメージは自分の代わりに相手プレイヤーが受ける!!」

 

「あ…」

 

「【ミラー・ダメージ】!」

 

「ぐわああ!」

 

神楽坂:-400

 

「やった!僕の勝ち!」

 

「凄いぜ!翔!」

 

「うん!これも連斗くんのおかげだよ!」

 

「俺は何もしてないぞ……全てお前の力だ」

 

「へへ……おっと!じゃ、これはもらってくよ!悪く思わないでね!」

 

本当に翔は切っ掛けがあれば強くなるな……これは俺もウカウカしてやれないな。神楽坂も惜しかったな……何かトラップでも伏せていたら結果は違っていただろうに……それでも中々良いデュエルだっ―――

 

「なんだよ……神楽坂……ラーイエローのくせに格下に負けてやがる」

 

ピクッ

 

「元々理屈ばかりで実践はダメだからな~」

 

ピクピク

 

「ホントホント」

 

「あいつもうじき降格かな~……」

 

ピクピクピクッ

 

「……」

 

あ~あ……折角いい気分なのにかなり害された…翔に負けた俺は何だろうな……ハハハ…………しかも何気にブルーもいたし……潰そうかな……本当に……

 

≪連斗…顔が怖い≫

 

あ~そうかもな……今の俺は滅茶苦茶ムカついている……怒っているのだから……

 

「ドンマイ!ま、ついていない時もあるさ!」

 

やはり、三沢は良い奴だな……他はこんなのに一切気にしないで……

 

「そうだ―――」

 

「うるさい!ブルーといつでもブルーに行けるお前らに何がわかる!」

 

と神楽坂は悔しそうに去ってしまった

 

「お、おい!」

 

当然だ。周りにあれだけ侮辱されたんだ……悔しがらない方がおかしい……だから追いかけた……だけど分かれ道のところで見失ってしまった

 

「……クソ!」

 

力強く壁を殴りつけた……これなら俺は止めておくべきだった……遊戯のカードはあるのに十代たちと行きたいと思った俺に責任がある

 

………………

…………

……

 

≪本当に連斗は他人が侮辱されるのを嫌いますよね≫

 

「ああ、大嫌いだ」

 

夜中、俺はブルーの寮で不貞腐れていた……なんか眠気が来ない

 

≪……そんな優しいところは好きですけどね私は≫

 

「……そうか」

 

それは嬉しいな……でも、珍しいな恥ずかしがり屋なのにそんなことを言えるなんて

 

≪は!?い、いえ!べ、別に、さっきのは、信愛といいますか友愛といいますか、決して、その、ええ~と……≫

 

と思っていたが無意識だったらしい……本当に飽きない奴だ……

 

pipipipi

 

「ん?PDA?」

 

え~と内容はっと…

 

〔これから展示会に行かないか?ちょっと遊戯さんのデッキを見せてもらおうぜ!〕

 

「……全くそれじゃ整理券の意味ないじゃないか」

 

それでも俺はOKと伝えた……整理券の意味が無くなるから後で神楽坂に渡そうかな……念のためにサイレント・マジシャンのデッキを持って行った

 

「一緒に来るか?」

 

≪では、お言葉に甘えて……≫

 

………………

…………

……

 

「ん?三沢?どうしたんだよ?」

 

「ハハハ……実はキングのデッキを拝みにね」

 

「何だよ!みんな考えることは一緒かよ!」

 

「みたいだな」

 

「連斗もか?」

 

「ああ……そうだ、これを見たら整理券の意味がないからこれ神楽坂に渡してくれ」

 

「いいのか?」

 

「いいとも……あ、友人が急用で行けなくなったとでも伝えてくれ」

 

三沢なら安心できるし……これで少しでも罪悪感も薄れるだろう

 

「わかった」

 

「それじゃ、早く―――」

 

「マンマミーヤー!」

 

「あの声は?」

 

「クロノス教諭だ」

 

「十代、連斗!」

 

「あ、ああ!」

 

俺たちはすぐに悲鳴が聞こえた部屋に入った

 

「クロノス教諭!」

 

「展示ケースが!」

 

「キングのデッキがないんだな!?」

 

「まさかクロノス教諭が!?」

 

「ぎくっ!ノンノーン!」

 

いや、その反応は怪しまれるぞ……教諭……

 

「みんなに知らせようぜ!」

 

「おう!」

 

「ちょっと待つ~の!」

 

とクロノス教諭が飛びついてきたので俺は華麗に避けた。ふはは!残念だがそれは残像だ!

 

≪何、ボケてるんですか……≫

 

「何すんだよ!」

 

「ことが公になれば私が責任取らされるノーネ!」

 

「だったら早く!」

 

「そうだぞ!」

 

「校長に知れたら!」

 

「もしかしたら免職かも!」

 

「だから私じゃないノーネ!」

 

「んなこと……最初からわかってるよ」

 

「へ?」

 

「先生ならガラスケースを割る必要ないだろ?」

 

「そうなノーネ……ガラスケースのカギは私が持っているノーネ……」

 

クロノス教諭!!十代をもう病院に連れて行きましょうよ!十代が異様に頭がいいんだけど!?このまま放置していたら天変地異が起きかねません!

 

≪だから、何をボケてるのですか?≫

 

(今までの十代を見れば……後はわかるだろ?)

 

「まだ時間が経っていない!犯人を見つけ出すんだ!」

 

「うう~……ドロップアウトボーイ!シニョールたちだけが頼りナノーネ!」

 

「……これで貸しは一つですね……クロノス教諭♪」

 

「行くぞ!翔!隼人!」

 

「俺もいるぞ!」

 

「俺もだ!」

 

あれ?空気化フラグが立った?俺も?

 

………………

…………

……

 

俺は海岸に直行した……悪いな十代!このデュエルは俺がやらせてもらうぞ!

 

「お前か?デッキを盗んだのは……」

 

「連斗か……ちょうどいい……このデッキを試したくなっていたところだ!」

 

「いいだろう……だけどディスクは持っているから渡す必要はないぞ」

 

「くくく……」

 

「……」

 

お互いにデッキをセットし俺はオートシャッフル機能でシャッフルされた

 

「一つ聞くが」

 

「ん?」

 

「何で盗んだのか聞いていいか?」

 

「何?」

 

「まさか……このままずっと使えるとは思ってはないだろ?このまま持ち続ければこの学園の生徒も教師もオーナーも黙ってないだろ……実質、ずっと使い続けることが出来ない」

 

「……」

 

「格下げに……もしかしたら退学になることを覚悟にお前は何を望む?」

 

「お前に……何がわかる」

 

「……」

 

「俺は今まで名だたるデュエリストのデッキを全て研究し、対戦記録も全部暗記した。それなのに俺はデュエルに勝てない……わざとやっているわけではないのに他人の猿真似と言われ!負ければ真似をしても勝てないクズと罵倒される!そんなやつの気持ち!お前には分からないだろ!」

 

「……」

 

~あんたに俺の気持ちがわかるはずがないよ!~

 

……過去に俺もそんな言葉を言ったな

 

「分かるよ」

 

「……何?」

 

「分かるって言ってんだよ……そんな暗闇の迷路に迷ってみんなが敵だと疑心暗鬼になっている……お前の気持ちが痛いほどわかるって言ってんだよ」

 

俺も経験してある……周りが信じられなくなって閉じこもっていたあの時を……忘れられない過去を……

 

「……」

 

「安心しろ……ちゃんと答えを出してやる……その暗闇晴らして見せる!その代わりに俺が勝ったらそのデッキは返してもらう」

 

「……!分かった」

 

「「デュエル!」」

 

連斗:4000

 

神楽坂:4000

 

「俺の先攻!ドロー!来い 【霊滅術師カイクウ】!」

 

霊滅術師カイクウ:星4/闇属性/魔法使い族/攻/守1800/700

効果モンスター

このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、

相手の墓地に存在するモンスターを2体まで選択してゲームから除外する事ができる。

また、このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、

相手はお互いの墓地に存在するカードをゲームから除外する事はできない。

 

「これで俺のターンは終了だ」

 

――――△

―――――:5

 

「連斗!」

 

「よ!十代!」

 

「神楽坂!?お前が―――」

 

「おっと、ここから他言無用!悪いが十代!先に遊戯さんのデッキと戦わせてもらうぜ」

 

「俺のターン!ドロー!俺は手札から【融合】を発動!【幻獣王ガゼル】と【バフォメット】を手札融合!出でよ!【有翼幻獣キマイラ】!」

 

幻獣王ガゼル:星4/地属性/獣族/攻/守1500/1200

通常モンスター

走るスピードが速すぎて、姿が幻のように見える獣。

 

バフォメット:星5/闇属性/悪魔族/攻/守1400/1800

効果モンスター

このカードが召喚(反転召喚)に成功した時、

「幻獣王ガゼル」をデッキから1枚手札に加える事ができる。

 

有翼幻獣キマイラ:星6/風属性/獣族/攻/守2100/1800

融合・効果モンスター

「幻獣王ガゼル」+「バフォメット」

このカードが破壊された時、墓地にある「バフォメット」か

「幻獣王ガゼル」のどちらか1枚をフィールドに特殊召喚する事ができる。

(表側攻撃表示か表側守備表示のみ)

 

「いきなり攻撃力2100だと!?」

 

お前だって【フレイム・ウィングマン】とか持っているのに何言ってんだか……

 

「行け!【キマイラ】!幻獣衝撃粉砕!!」

 

連斗:3700

 

「大丈夫かな?……連斗くん」

 

「大丈夫だな!翔が勝てた相手なら……強いデッキには強いタクティスが必要」

 

「それはどうかな?」

 

「え?」

 

「神楽坂は記憶力が良すぎて自分で組んだデッキは無意識に誰かのデッキに似てしまう……そこを突かれていつも勝負に負けてしまうがデッキを真似るということは……一瞬で他人のデッキの特徴を読み取ることだ……デッキからそれを作った人物の人格を読み取りそのタクティスを再現する。今、奴が持っているデッキが最強だというのは今のアイツは無敵のデュエリストということだ」

 

だが、残念ながら三沢……闇遊戯さんは全力を出して負けたこともある……ハンデを背負ってとかそんなんじゃない……冷静に保っても勝てなかった相手がいたんだ

 

「これでターンエンドだ!」

 

――――△

―――――:3

 

「俺のターン!ドロー!手札を1枚捨て【THE・トリッキー】を特殊召喚!【トリッキー】を生贄に【カオス・マジシャン】を召喚!」

 

カオス・マジシャン:星6/光属性/魔法使い族/攻/守2400/1900

効果モンスター

このカード1枚を対象にするモンスターの効果を無効にする。

 

「【キマイラ】に攻撃!カオス・マジック!」

 

「ぐわ!」

 

神楽坂:3700

 

「【キマイラ】の効果!このカードが破壊された時、墓地にある【バフォメット】か【幻獣王ガゼル】のどちらか1枚をフィールドに特殊召喚する事ができる!甦れ!【バフォメット】!」

 

これでライフは互角……悪いが【バフォメット】を破壊させてもらうぜ!

 

「魔法発動!【地割れ】!」

 

地割れ

通常魔法

相手フィールド上に表側表示で存在する

攻撃力が一番低いモンスター1体を破壊する。

 

「【バフォメット】を破壊!」

 

「……」

 

「ターンエンド」

 

――――△

―――――:2

 

「俺のターン……ドロー!カードを1枚伏せ【死者転生】を発動」

 

死者転生

通常魔法

手札を1枚捨て、自分の墓地に存在するモンスター1体を選択して発動する。

選択したモンスターを手札に加える

 

「手札を1枚捨て墓地から【ガゼル】を回収……守備表示で召喚!さらに魔法カード……【光の護封剣】を発動!」

 

光の護封剣

通常魔法

相手フィールド上のモンスターを全て表側表示にする。

このカードは発動後、相手のターンで数えて3ターンの間フィールド上に残り続ける。

このカードがフィールド上に存在する限り、

相手フィールド上のモンスターは攻撃宣言できない。

 

お、光の剣が俺の周りに刺して檻のようになっている。剣の檻か……洒落たことをしやがる

 

「これでお前のモンスターは3ターンの間、攻撃できない!これでターンエンドだ!」

 

――――□

―――■□:0

 

「俺のターン!ドロー!」

 

……恐らく罠だろう……だけど、俺の望む展開になるにはこうする方がいいかも知れん……相棒を出して予想通りになったら嫌だしな……許せ

 

「【魔導戦士ブレイカー】を召喚!」

 

魔導戦士ブレイカー:星4/闇属性/魔法使い族/攻/守1600/1000

効果モンスター

このカードが召喚に成功した時、

このカードに魔力カウンターを1つ置く(最大1つまで)。

このカードに乗っている魔力カウンター1つにつき、

このカードの攻撃力は300ポイントアップする。

また、このカードに乗っている魔力カウンターを1つ取り除く事で、

フィールド上に存在する魔法・罠カード1枚を破壊する。

 

「うまいぞぉ!【ブレイカー】には魔法を破壊する効果を持ってるんだなぁ!」

 

「ふふふ……お前が新たなモンスターを召喚するのを待ってたぜ……トラップ発動!【黒魔族復活の棺】!」

 

黒魔族復活の棺

通常罠

相手モンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、自分の墓地に存在する

魔法使い族モンスター1体を選択して発動する事ができる。

自分フィールド上のモンスター1体と相手フィールド上のそのモンスター1体をリリースする。

その後、選択したモンスターを自分フィールド上に特殊召喚する。

 

「バカな!お前の墓地には【キマイラ】と【バフォメット】だけ!魔法使い族なんて…」

 

「あっただろ?神楽坂が魔法使い族を捨てるチャンスが……」

 

「気付いていたか」

 

「ああ、俺もよくやる手だ……さっきの【死者転生】の時だろ?」

 

「ああ、そして俺が召喚するのは……このデッキのエース!出でよ!【ブラック・マジシャン】」

 

ブラック・マジシャン:星4/闇属性/魔法使い族/攻/守2500/2100

通常モンスター

魔法使いとしては、攻撃力・守備力ともに最高クラス。

 

「「【ブラマジ】きた~~!!!」」

 

「アニキと連斗くん……」

 

「ノリノリなんだなぁ」

 

「遊戯さんのデッキの象徴が出て興奮しないデュエリストいないだろ!」

 

「最もだな!十代!」

 

「ハハ……でも、本物を見るのは初めてだ」

 

(やるな……神楽坂……デュエル開始から黒魔族復活の棺まで無駄が全くない。僅かにデッキを見ただけでここまでのプレイングをするとは)

 

「兎も角、俺がやることは……【カオス・マジシャン】を守備表示に変更しカードを1枚伏せターンエンドだ」

 

――――□

――――■:1

 

光の護封剣:ターン1

 

「俺のターン……ドロー!俺は魔法カード【千本ナイフ】を発動!」

 

千本ナイフ

通常魔法

自分フィールド上に「ブラック・マジシャン」が

表側表示で存在する場合のみ発動する事ができる。

相手フィールド上に存在するモンスター1体を破壊する。

 

「自分フィールド上に【ブラック・マジシャン】が存在する場合、相手フィールド上に存在するモンスター1体を破壊する!」

 

これはゲート・オブ・バビロン!?って、言ってる間に【カオス・マジシャン】が串刺しに!?

 

「凄い!【カオス・マジシャン】が一瞬で!」

 

「感心している場合じゃないんだな!」

 

「連斗の場ががら空きに!?」

 

「これでキサマを守るモンスターが居なくなった……行け!【ブラック・マジシャン】!!」

 

「悪いがこのまま終わる俺じゃないぜ!トラップ発動!【ガード・ブロック】!戦闘ダメージを0にしカードをドローする!……!?」

 

よし!俺の中のキーカードの1枚が来た!

 

「ちっ……やるな……ターンエンドだ!」

 

――――△

――――□:0

 

「俺のターン!ドロー!【見習い魔術師】を守備表示で召喚」

 

見習い魔術師:星2/闇属性/魔法使い族/攻/守400/800

効果モンスター

このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、

フィールド上に表側表示で存在する魔力カウンターを

置く事ができるカード1枚に魔力カウンターを1つ置く。

このカードが戦闘によって破壊された場合、

自分のデッキからレベル2以下の魔法使い族モンスター1体を

自分フィールド上にセットする事ができる。

 

「カードを1枚伏せターンエンド」

 

――――□

――――■:0

 

光の護封剣:ターン2

 

「連斗くん……【サイレント・マジシャン】が来てないんッすか?」

 

「来ていたとしても【レベルアップ!】もないだろう」

 

「どうやら手も足も出ないようだな……ドロー!行け!【ブラック・マジシャン】!黒・魔・導(ブラック・マジック)!」

 

「【見習い魔術師】の効果により【見習い魔術師】をセットする!」

 

「カードを1枚伏せこれでターンエンド」

 

――――△

―――■□:0

 

 

「堪えよ~!連斗!このターンで【光の護封剣】の効果が切れる!そうすれば逆転のチャンスが来る!」

 

ああ、でも出来たら師弟が来るまで【サイレント・マジシャン】は待ってもらいたい!

 

「俺のターン!ドロー!【強欲な壺】!カードを2枚ドロー!」

 

よし!来たぜ!

 

「カードを1枚伏せターンエンド!」

 

「エンドフェイズにチェーンして速攻魔法【非常食】!【光の護封剣】を墓地に送り1000ポイントライフ回復!」

 

神楽坂:4700

 

――――■

―――■■:1

 

「そんな……ライフが回復しちゃったよ……」

 

「でもこれで連斗くんも攻撃を仕掛けられるぞ!」

 

「次に奴のターンが来ればの話だがな……ドロー!……【強欲な壺】を発動!カードを2枚ドロー!……ここで【ワタポン】の効果だ」

 

ワタポン:星1/光属性/天使族/攻/守200/300

効果モンスター

このカードが魔法・罠・効果モンスターの効果によって

自分のデッキから手札に加わった場合、

このカードを自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。

 

「【ワタポン】を生贄に【ブラック・マジシャン・ガール】を召喚!」

 

ブラック・マジシャン・ガール:星6/闇属性/魔法使い族/攻/守2000/1700

効果モンスター

お互いの墓地に存在する「ブラック・マジシャン」

「マジシャン・オブ・ブラックカオス」1体につき、

このカードの攻撃力は300ポイントアップする

 

「か、かわいい……」

 

まぁ、リアルで人気が高かったもんな~幼い俺もよく集めようと思ったもんだ……あ、ウインクした

 

≪そうなんですか?≫

 

(ああ)

 

≪……不純な理由でですか?≫

 

(単に主人公が持っていたカードだからだ……今では主人公の天性のディスティニードローが必要だと分かったからな……)

 

あの時の俺は幼かったもんだ……

 

「僕……連斗くんに勝ってもらいたいけど彼女だけは応援しちゃおうかな~」

 

「バカぁ!何言ってんだ!?」

 

「だって!【ブラマジガール】は遊戯さんのデッキしか入ってないし一夜限りの恋かもしれないんだよ!」

 

「そ、それはそうなんだな…」

 

「おいおい……」

 

「行け!【ブラック・マジシャン・ガール】!黒魔導爆裂波(ブラック・バーニング)!」

 

「【見習い魔術師】の効果で俺は【水晶の占い師】をセット!」

 

水晶の占い師:星1/水属性/魔法使い族/攻/守100/100

効果モンスター

リバース:自分のデッキの上からカードを2枚めくり、

その中から1枚を選んで手札に加える。

その後、残りのカードをデッキの一番下に戻す。

 

「ならば、そいつに攻撃!やれ!【ブラック・マジシャン】!」

 

「この瞬間にトラップ発動!」

 

「何!?このタイミングで!?」

 

「【マジシャンズ・サークル】!」

 

マジシャンズ・サークル

通常罠

魔法使い族モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。

お互いのプレイヤーは、それぞれ自分のデッキから

攻撃力2000以下の魔法使い族モンスター1体を表側攻撃表示で特殊召喚する

 

「魔法使い族モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができ、お互いのプレイヤーは、それぞれ自分のデッキから攻撃力2000以下の魔法使い族モンスター1体を表側攻撃表示で特殊召喚する!俺は俺のデッキのエース!【サイレント・マジシャンLv4】を特殊召喚!」

 

≪はぁ!≫

 

「くくく……愚かな……なら俺は【熟練の黒魔術師】を特殊召喚!」

 

熟練の黒魔術師:星4/闇属性/魔法使い族/攻/守1900/1700

効果モンスター

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、

自分または相手が魔法カードを発動する度に、

このカードに魔力カウンターを1つ置く(最大3つまで)。

魔力カウンターが3つ乗っているこのカードをリリースする事で、

自分の手札・デッキ・墓地から「ブラック・マジシャン」1体を特殊召喚する。

 

「場のモンスターの数が増えたことにより巻き戻り【ブラック・マジシャン】で【サイレント・マジシャン】に攻撃する!」

 

【ブラック・マジシャン】が迫ってくる……礼を言うぜ……神楽坂……このシーンは俺も憧れていたシチュエーション……武藤遊戯とアテムとの戦いに決する勝負を……今ここで俺が再現する!!

 

「この瞬間に速攻魔法【魔法の教科書】を発動!」

 

魔法の教科書

速攻魔法

自分の手札を全て捨てて発動する。

自分のデッキの上からカードを1枚めくり、それが魔法カードだった場合はそのカードの効果を発動する。

魔法カード以外のカードだった場合は墓地へ送る。

 

「自分の手札をすべて捨て自分のデッキの上からカードを1枚めくり、それが魔法カードだった場合はそのカードの効果を発動する!違う場合は墓地に!」

 

「!?」

 

これが俺と神楽坂の運命を決めるドローになる!

 

「ドロー!」

 

「……」

 

「……魔法カード【レベルアップ!】!」

 

「バカな!?」

 

「【サイレントマジシャンLv4】を墓地に送り静寂なる魔術師よ時を超え最強の魔術師となれ!!進化せよ【サイレント・マジシャンLv8】!!」

 

「ぐ!バトルは中止!【熟練の黒魔術師】で【水晶の占い師】に攻撃!」

 

「【水晶の占い師】の効果!自分のデッキの上からカードを2枚めくり、その中から1枚を選んで手札に加える!」

 

・【拡散する波動】

・【魔道騎士ディフェンダー】

 

「俺は【拡散する波動】を手札に加え【ディフェンダー】をデッキの一番下に置く」

 

「く!!これでターンエンドだ!」

 

――△△△

―――――:1

 

「よし!一気に逆転だ!」

 

「ドロー!【拡散する波動】を発動!1000ライフを支払い全モンスターに一回ずつ攻撃できる!」

 

連斗:2700

 

「あ……ああ……」

 

「バトル!【ブラック・マジシャン・ガール】、【ブラック・マジシャン】、【熟練の黒魔術師】の順に攻撃!沈黙大爆発(サイレント・ビックバン)!!」

 

「ぐわあああ!」

 

神楽坂:3200→2200→600

 

その際に翔が

 

「さようなら【ブラマジガール】」

 

と言っていたのはスルーしよう

 

「1枚伏せターンエンド」

 

――――△

――――■:0

 

「ダメだ……勝てない……このデッキで【サイレント・マジシャン】に勝てるモンスターなど…」

 

確かにな……それに手札が少ない……だが――

 

「そうだ!!神楽坂!!」

 

「「!!?」」

 

「テメエか!遊戯さんのデッキを盗んだのは!!」

 

「テメエみたいな奴がキングのデッキを使えると思ったのか!?」

 

「この猿真似野郎が!」

 

アイツらはさっき神楽坂をバカにしてきた奴ら……

 

「お、おい、言い過ぎ――」

 

「さっさとデッキを返して学園から去りやがれ!このデュエリストの風上にも置けない野郎が!!」

 

十代の声も掻き消して神楽坂を侮辱する……また……このデュエルに泥を塗るつもりか……

 

「黙れ……」

 

「さっさと消えろ!てか死ね!」

 

「く……クソ……」

 

「さっさとサレンダーを――――」

 

「黙りやがれと言ってんだよ!!!糞共が!!!」

 

大声で生徒たちを怒鳴った……その声が大きいのか怖かったのか驚いたのか一瞬場が静かになった

 

「さっきから聞いてたら1から10まで悪いのは全部神楽坂になってるが誰がコイツをここまで追い詰めた!!」

 

「か―――」

 

「関係ないとは言わせない!!翔とのデュエル後にお前らは何て言った!!猿真似だの格下に負けてだの降格だの屑だの!自分が言われたらどんな気持ちになるのかきちんと頭で考えてから物言いやがれ!!」

 

「だ―――」

 

「第一、お前らの使ってるデッキはどうなんだ!?全部、お前らのアイデアだけで作ってるのか?違うだろ!?世界を甘く見るのも大概しろ!あのカードを使いたいな、あの使い方カッコイイな、俺もあんな風になりたいな、そう思ってデッキを組んでるんじゃないのか!!なのに、何だよ!お前らの態度!その態度、ミラーマッチになった時も同じこと言えるのかよ!!猿真似やら言えんのか!?友達の時でも同じこと言えんのか!!?」

 

「……」

 

「神楽坂のことといい万丈目のことといいお前ら他人を侮辱しないと自我を保てないのか!?これ以上、このデュエルと神楽坂を侮辱してみろ!お前らのプライド一つも残らずへし折ってやる!!分かったか!!」

 

「……」

 

俺の叫びに周囲は静寂に包まれた……だけど、神楽坂は暗い顔のまま……

 

「……もういいんだ。連斗……俺はサレンダーするよ」

 

手をデッキの上へと置こうとした

 

「神楽坂!」

 

「元々俺に才能がないんだ……これ以上やっても……」

 

「まだ分からないだろ!!」

 

その時、十代は負けじと叫んで止めた

 

「十代……」

 

「次のお前のドローで世界がガラリと変わるかも知れないじゃないか!」

 

「世界が変わる……」

 

「そう思うとわくわくしないか?」

 

「……」

 

ありがとう、十代……お前のお蔭だ

 

「神楽坂。十代を見てみろ……ちゃんとお前を評価してくれるじゃないか……三沢だって同じだ……お前を侮辱したこと一度もなかっただろ?一度周りを見渡してみろ……殆どお前を侮辱する輩も居るかもしれないがお前のことを評価してくれる奴もいる。もしかしたら、お前の力になってくれる友達が居るかも知れない……もちろん、俺もその一人だ……お前は決して一人ぼっちじゃない」

 

「……」

 

「それとお前、一度作ったデッキは負けた後どうする?」

 

「え?………崩してる……猿真似と言われて負けたから……」

 

「ハハハ!」

 

「な、何だ!?」

 

「ダメだろ!それじゃあ……改良しないと!」

 

「え?」

 

「お前が今日使った【古代の機械】デッキもまだまだ改良の価値あるだろ?何も【古代の機械】だけ使うのが【古代の機械】デッキじゃない。【ガジェット】モンスターを織り交ぜることもある。魔力カウンターだって同じだ……何も【サイレント・マジシャン】に限った話じゃない!さっきの【ブラック・マジシャン】だって【熟練の】関係で使うときもある……他にも魔力カウンターに特化したデッキもある。同じモンスター、カウンターなどを使うデッキでも無数の可能性がある。似てるからなんだ?パズルと同じだ……気になる点を切り捨て自分が思ったカードを入れる……それだけでもオリジナルだと思わないか?最初は偽物でもいつかは本物になる」

 

「偽物でもいつか本物に……」

 

「まだ、わからなかったら……そのデッキに教えてもらえ」

 

「え……」

 

「誰もが憧れる遊戯さんのデッキだろ?キングのデッキが迷えるデュエリストに道を示さないほどケチじゃないだろ」

 

「……俺のターン!ドロー!!……!!?カードを1枚伏せ俺はこれでターンエンド!(まだ、可能性がある……連斗がモンスターを出さなければ……まだ!)」

 

―――――

――――■:1

 

「あ~……もう……」

 

「いや……神楽坂の目はまだ諦めてないぜ」

 

「俺のターン!ドロー!(モンスターじゃない……デッキも空気を読んだかな?)俺はカードを1枚伏せバトル!沈黙爆裂波(サイレント・バーニング)!!」

 

「俺は【クリボー】を手札から捨てる!」

 

クリボー:星1/闇属性/悪魔族/攻/守300/200

効果モンスター

相手ターンの戦闘ダメージ計算時、このカードを手札から捨てて発動する。

その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になる。

 

「!?」

 

クリボーが身を挺して神楽坂を守った…

 

「……ありがとう。【クリボー】……お前が繋いでくれたターンを無駄にしないぜ!」

 

「やるな……これでターンエンド」

 

――――△

―――■■:0

 

「俺のターン!ドロー!【天よりの宝札】!お互いのプレイヤーは手札が6枚になるまでドローする!お互いの手札は0!6枚ドロー!来た!魔法カード【死者蘇生】!この効果で【ブラック・マジシャン】を復活させる!そして、墓地にいる闇属性の【クリボー】、光属性の【ワタポン】を除外!」

 

「な!!?」

 

「え?闇属性と光属性のモンスターを」

 

「何?この特殊な召喚条件は!!?」

 

「そんなモンスターは……」

 

「……!?いや、あるぜ!この召喚条件で呼び出すモンスター……そのカードだけでデュエルの勝敗を左右すると言われているカードが!その1枚はあまりの強さと凶悪な効果ゆえデュエルモンスターズの公式大会では禁止カードされている【混沌帝龍】!」

 

混沌帝龍-終焉の使者-:星8/闇属性/ドラゴン/攻/守3000/2500

効果モンスター (禁止カード)

このカードは通常召喚できない。

自分の墓地の光属性と闇属性モンスターを1体ずつゲームから除外して特殊召喚する。

1000ライフポイントを払う事で、

お互いの手札とフィールド上に存在する全てのカードを墓地に送る。

この効果で墓地に送ったカード1枚につき相手ライフに300ポイントダメージを与える。

 

「そしてもう1枚は禁止カードにこそなっていないが【混沌帝龍】と双璧を成すの強さを持った……」

 

「そう!このカードがこのデュエルの勝敗を左右する!出でよ!【カオス・ソルジャー-開闢の使者-】!!」

 

カオス・ソルジャー-開闢の使者-:星8/光属性/戦士族/攻/守3000/2500

効果モンスター (制限カード)

このカードは通常召喚できない。

自分の墓地の光属性と闇属性モンスターを1体ずつ

ゲームから除外した場合に特殊召喚できる。

1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。

●フィールド上のモンスター1体を選択してゲームから除外する。

この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。

●このカードの攻撃によって相手モンスターを破壊した場合、

もう1度だけ続けて攻撃を行う事ができる。

 

く!面倒なモンスターを!!だが、大丈夫……あのモンスターの攻撃力ではサイレント・マジシャンに勝てない……もし、2つ目の効果を使っても伏せカードで逆転を……

 

「さらにリバースカードオープン!【光と闇の洗礼】!」

 

光と闇の洗礼

速攻魔法

自分フィールド上の「ブラック・マジシャン」を生け贄に捧げる事で発動する事ができる。

自分の手札・墓地・デッキの中から「混沌の黒魔術師」を1体選択して特殊召喚する。

 

「何!?」

 

「自分フィールド上の【ブラック・マジシャン】を生け贄に捧げ自分の手札・墓地・デッキの中から【混沌の黒魔術師】を特殊召喚する!」

 

混沌の黒魔術師:星8/闇属性/魔法使い族/攻/守2800/2600

効果モンスター (制限カード)

このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、

自分の墓地から魔法カード1枚を選択して手札に加える事ができる。

このカードが戦闘によって破壊したモンスターは墓地へは行かず

ゲームから除外される。

このカードがフィールド上から離れた場合、ゲームから除外される。

 

「このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、自分の墓地から魔法カード1枚を選択して手札に加える事ができる!俺は【死者蘇生】を手札に加える!」

 

「く!!」

 

「【カオス・ソルジャー-開闢の使者-】の効果!フィールド上のモンスター1体を選択してゲームから除外する!俺は【サイレント・マジシャン】を選択!!」

 

「トラップ発動!【亜空間物質転送装置】!この効果で【サイレント・マジシャン】をゲームから除外しエンドフェイズに元に戻す!さらに速攻魔法【非常食】!【亜空間物質転送装置】を墓地に送り1000回復!」

 

連斗:3700

 

「逃したか……だが、これでお前の場はがら空き!バトル!【混沌の黒魔術師】でダイレクトアタック!滅びの呪文デス・アルテマ!」

 

「ぐわああああ!」

 

連斗:900

 

「カードを1枚伏せターンエンド」

 

「エンドフェイズ……【サイレント・マジシャン】は戻ってくる!」

 

―――△△

――――■:3

 

「俺のターン!ドロー!神楽坂!このターンで決める!【サイレント・マジシャン】で【混沌の黒魔術師】に攻撃!沈黙爆裂波(サイレント・バーニング)!」

 

「そうか!神楽坂のライフは600……【混沌の黒魔術師】を狙えば700のダメージで連斗の勝利だ!」

 

「そうはさせない!トラップ発動【シフトチェンジ】!」

 

シフトチェンジ

通常罠

自分フィールド上に存在するモンスター1体が

相手の魔法・罠カードの効果の対象になった時、

または相手モンスターの攻撃対象になった時に発動する事ができる。

その対象を自分フィールド上に存在する正しい対象となる他のモンスター1体に移し替える。

 

「このカードは自分フィールド上に存在するモンスター1体が相手モンスターの攻撃対象になった時、その対象を自分フィールド上に存在する正しい対象となる他のモンスター1体に移し替える!この効果で【混沌の黒魔術師】の攻撃を【カオスソルジャー】に変更する!」

 

「な!?」

 

「ぐうう!」

 

神楽坂:100

 

「悪いな……連斗……俺もこの勝負に負けたくなくなった!」

 

「ふ、ふははは!」

 

「?」

 

「本当にやるな……称賛に値する。カードを1枚伏せターンエンド」

 

「それはどうも」

 

――――△

――――■:6

 

「俺のターン!ドロー!魔法カード【死者蘇生】!甦れ!【カオス・ソルジャー-開闢の使者-】!【カオスソルジャー】の効果で消えてもらうぞ!【サイレント・マジシャン】!」

 

「ぐ!」

 

すまない……相棒……

 

≪……いえ、構いません……きゃ!≫

 

【サイレント・マジシャン】が異次元の彼方に消えてしまった

 

「そんな【サイレント・マジシャン】が敗れるなんて!」

 

「連斗!」

 

「これで終わりだ!【混沌の黒魔術師】でダイレクトアタック!滅びの呪文デス・アルテマ!」

 

「トラップ発動!【ソウル・シールド】!」

 

ソウル・シールド

通常罠

ライフポイントを半分払って発動する。

相手モンスター1体の攻撃を無効にし、バトルフェイズを終了する。

 

「ライフポイントを半分払い相手モンスターの攻撃を無効にしバトルフェイズを終了する」

 

連斗:450

 

「このままターンエンドだ」

 

―――△△

―――――:3

 

「やるな神楽坂……俺の【サイレント・マジシャン】を倒すとは……だがお互いのライフも僅か……決着の時が来たな……このターン……逆転が出来なかったら俺の負けだ……」

 

「……」

 

「行くぞ、神楽坂!……俺のターン!!!……きたか」

 

「!?」

 

「俺は【死者蘇生】を発動!甦れ!【サイレント・マジシャンLv4】!」

 

≪はぁ!!≫

 

「まさか……【レベルアップ!】!?」

 

「いや……今の俺の手札に【レベルアップ!】はない……だが、お前を倒す手段はある!来い!【トイ・マジシャン】!!」

 

トイ・マジシャン:星4/光属性/魔法使い族/攻/守1600/1500

効果モンスター

このカードは魔法カード扱いとして手札から

自分の魔法&罠カードゾーンにセットする事ができる。

魔法&罠カードゾーンにセットされたこのカードが

相手のコントロールするカードの効果によって破壊され墓地へ送られた場合、

そのターンのエンドフェイズ時にこのカードを自分フィールド上に特殊召喚する。

また、このカードが反転召喚に成功した時、フィールド上に表側表示で存在する

「トイ・マジシャン」の数だけフィールド上の魔法・罠カードを破壊する。

 

「だが、俺の場には攻撃力3000の【カオスソルジャー】と2800の【混沌の黒魔術師】がいる!攻撃力1000の【サイレント・マジシャン】と1600の【トイ・マジシャン】では倒すことは不可能のはず!」

 

「いや出来る!見せてやる……これが俺の……俺たちの可能性だ!魔法カード【マジシャンズ・クロス】!」

 

マジシャンズ・クロス

通常魔法

自分フィールド上に表側攻撃表示の魔法使い族モンスターが

2体以上存在する場合、その内1体を選択して発動する。

選択した魔法使い族モンスターの攻撃力はエンドフェイズ時まで3000になる。

このターン、選択したモンスター以外の魔法使い族モンスターは攻撃する事ができない。

 

「自分フィールド上に表側攻撃表示の魔法使い族モンスターが2体以上存在する場合、その内1体を選択して発動する!俺は【サイレント・マジシャン】を選択!選択したモンスターの攻撃力はエンドフェイズ時まで3000になる」

 

サイレント・マジシャンLv4:攻/守3000/1500

 

「攻撃力3000!?」

 

「【サイレント・マジシャン】と【トイ・マジシャン】で【混沌の黒魔術師】に攻撃!行くぞ!」

 

≪ハイ!≫

 

「クロス……」

 

≪「バーニング!!」≫

 

「ぐわああああああ!!!」

 

神楽坂:-100

 

「……ハハ、負けたよ……こんな強いデッキを使ってるのに……でも何でかな……この負けだけは今までのどの負けより満足した……」

 

「ああ……見事なデュエルだった」

 

「カイザー……」

 

「よ、明日香も来てたのか?」

 

「ああ、俺達も一足早くデッキを見たくてね」

 

本当にみんな考えてることは同じだな……

 

「会場に行ってみたらケースが壊れててデッキは消えていた。それで辺りを探してみたらあなた達を見つけたわけ」

 

「止めようと思ったが、止めるにはあまりにも惜しいデュエルだったからな」

 

「そりゃそうだ」

 

「惜しいデュエルなら態度の悪い客をどうにかしてほしかったぜ」

 

俺がカイザーに対してジト目をした。カイザーも困った表情をした

 

「それはすまなかった……だが、お前の言葉は俺たちの心に届いたようだ」

 

「へ?」

 

カイザーが後ろの方を指すと拍手喝采だった……その中には今まで神楽坂を侮辱していた生徒もいる

 

「いや、凄いデュエルだったぜ」

 

「うん、良いもの見させてもらった!勉強になったよ!」

 

「みんな……」

 

「確かに他人のデッキを勝手に持ち出した事は許されない行為だ。しかし、その武藤遊戯のデッキが闘い、力を発揮する姿をみんなが見たがっていたことも事実だ……みんなもここは大目に見るだろう」

 

「キングオブデュエリスト……武藤遊戯のデッキを使って……」

 

「しかもカイザーに勝った静原を追いつめた挙句【サイレント・マジシャン】を倒すなんて!」

 

「凄いぜ神楽坂!」

 

「今まで悪く言ってごめん!」

 

「お前って本当は凄い奴なんだな!感心したよ!」

 

たく……要するに【サイレント・マジシャン】を倒せばよかったのか?

 

≪ハハ……でも届いて良かったですね≫

 

「ああ……神楽坂」

 

「……」

 

「デッキを作る際、困ってるときには言えよ?いつでも力になるからさ」

 

「連斗……」

 

「十代……お前の決め台詞を借りるぜ」

 

「へ?おおっとじゃあ一緒に言おうぜ」

 

「「ガッチャ!最高に楽しいデュエルだったぜ」」

 

「……俺も楽しいデュエルだったよ」

 

「約束通りそのデッキを返してもらうよ」

 

「ああ、もちろんだとも」

 

「お前の罪が軽くなるよう俺たちも頑張ろう」

 

「そうだ!署名ぐらい書こうぜ!」

 

「武藤遊戯のデッキが戦う雄姿が見れたんだ!当然だろ!」

 

「……」

 

その中にはオベリスクブルーの生徒もいた。こうして段々変わってくれるといいな……そう俺は思った

 

後日、みんなの署名運動とクロノス教諭がことを公になりたくなかったお蔭で神楽坂は謹慎一週間になった。今頃、デッキ作りに躍起になっているだろう……俺も少しカードをやるかな

 

「良かった良かった……無事にデッキが戻ってきて」

 

「うん、武藤遊戯のデッキは俺たちデュエリスト全員の財産なんだな……それはそうと十代と連斗……それはなんだ?」

 

「ん?これか?」

 

「へへ~ん、これはな武藤遊戯のポスターだ」

 

遊戯は十代、アテムの方は俺のになった

 

「へへ~!良いだろ!俺たちの部屋に貼ろうぜ」

 

「全く何処から持ってきたんだか」

 

「謝礼だ謝礼」

 

本当は遊戯のも貰いたかったけどな……俺の中ではこの人たちはデカイ存在だから……俺の心を救ってくれた人たちだからな……

 

「俺はトメさんに貰った」

 

これで少しは部屋から出る気にはなくなった。俺も部屋に貼ろうかな♪



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第013話

『恋する乙女たち!?』

 

――サイレント・マジシャン視点――

 

いつも通りの時間で早朝に私は起きた。連斗が作ってくれたハネクリボーのぬいぐるみを置いて連斗を起こす作業だけどこれが結構手間がかかるのです……

 

「スゥー……スゥー……スゥー」

 

もう、こんなに気持ちよさそうに寝てて……連斗は不真面目ではなくて授業もちゃんと寝ずに聞いています。それに眠り始めても呼べばすぐに起きてくれます……寝相もそれほど悪くありませんし鼾もかきません。でも、眠って時間が経つと起こすのが大変になります……揺らしても起きず呼んでも起きず杖でツンツンと突かないと起きません。それにいつも布団を抱き枕代わりにして寝ています。本人曰く「寝心地いいから」らしいです。今回は杖で突かずにいつも以上に揺らしてそれでも起きなかった場合は布団を取り上げましょう

 

≪連斗!連斗!朝ですよ!起きてください!≫

 

「スー……スゥー……」

 

やはり、起きませんね……予想はしていましたけど……

 

≪連斗!起きてください!!!≫

 

ガバッと布団を取り上げたこれで起きるでしょう……そう思っていました

 

「ムニャ~」

 

≪きゃ!≫

 

布団を奪い返され私もバランスを崩し巻き込まれてしまった

 

「スゥー……」

 

≪!?≫

 

わ、私の顔近くに、れ、連斗の……顔が…!

 

≪き、きゃあああああああああ!!!!≫

 

思わず奇声を発し魔術を連斗にぶつけてしまった……

 

「ごふ!!?」

 

連斗がもがいている間に布団から脱出!少し離れました

 

「ぐぅぅぅぅ……な、なんだ?さっき……悲鳴と……尋常じゃない痛みが……」

 

連斗は腹をさすって周りを見ました……少し、悪いことをしたかなと思いもしましたがあれは仕方がありません!

 

「……本当に何があったんだ?」

 

≪知りません!気になるのでしたら自分で考えてみたら!!≫

 

「ん?そっか……よし(ヒントは必ずある。まずは相棒の顔が赤く染まってる……俺は寝てる間に服を脱ぐ癖はないし今も着ている……赤くなる理由は他にもある……そういえば布団がひっくり返ってるな……俺は確かに布団を抱き枕のように持つがそれでもひっくり返す癖はない筈だ……で、相棒は恥ずかしがり屋………ああ、大分読めてきた。恐らくいつものように起こしてくれたのだろう……で、今回は布団を取り上げたのだが俺が奪い返し相棒も巻き込まれた……総合すると………圧倒的に俺が悪いじゃないか……)」

 

あ、あれ?黙っちゃった……強く言い過ぎたのかな?何か落ち込んでるし……謝った方がいいのかな……

 

≪あの―――≫

 

「すまなかった……全面的に俺が悪かった……」

 

え!?もしかして、今まで言われた通り考えていたのですか!?鈍いと思ってたのに!!意外と鋭いんですね!

 

≪……許してあげますよ……ですけど少しは自分で起きるように努力してくださいね≫

 

そうすれば私が起こす必要もなくこういう事故もない………何故でしょう?そうなったら何か寂しく感じるのは……連斗も負い目を感じているのでしょう……小言で……

 

「そろそろ目覚まし時計でも買うか?……でも、普通じゃ俺起きそうにもないし……他に対策でもするか?でもな~……布団の前ではすべて無力になっちゃうし」

 

とかなり溜息をついて頭を抱えた

 

≪別にいいですよ……やっぱり私が起こしますから≫

 

「……でも、迷惑だ―――」

 

≪迷惑じゃないからいいんです≫

 

何故、大きく声をあげてしまったのか私でもわかりません……

 

「そ、そうか……じゃ、行くか」

 

連斗は部屋から出ていきましたが朝食を食べに行くのではありません。連斗は高級品が大嫌いでいつも抜け出しますから……

 

「お、またイエローに行くのか?」

 

声をかけてきたのは瓶田さんです。ブルーの中で一番の友達です

 

「ハロー!連斗~!」

 

次に声をかけてきたのは田中さんです。この方は瓶田さんの友達でその経由で知り合いました

 

「おはよう……どうもブルーの料理は好きになれなくて」

 

「ま、仕方がないさ」

 

「そうそう好みの問題だしさ!」

 

「そう言ってくれるのは助かる」

 

「おはよう連斗」

 

「「か、カイザー!?」」

 

それでもやはりカイザーが凄いのか尊敬してるみたいですね

 

「あ、おはよう」

 

実はあの後もちょくちょくカイザーと戦ってますけど勝率は若干こっちが上ですね

 

「キミたちもそんな緊張しなくてもいい」

 

「い、いや~……カイザーと話すのはやっぱり……」

 

「むしろ、堂々してる連斗が凄い」

 

「そうか?カイザーも話せば当然ながら俺たちと同じだ。負けず嫌いなところとか味のあるものが好きなのも……」

 

一度、レッド寮に一緒に行きましたよね。あの時は味のある寮と評して建てつけの悪い扉の修理を進言してくれました

 

「さて、そろそろ俺は抜けさせてもらう」

 

「もう行くのか?」

 

「ああ、今日朝礼があるからそれまでには行く」

 

「またな」

 

………………

…………

……

 

「毎年恒例、北にあるデュエルアカデミア姉妹校ノース校との友好デュエルが近づいています。去年はオベリスクブルーの丸藤亮君がノース校の代表を倒し、本校の面目躍如となりました」

 

(ノース校か……もしかしたらアイツはそっちにいるかもな……あくまでもしかしただけど)

 

連斗……余程、『アイツ』が好きみたいですね……それほど一緒にいた時間が長いことですか?

 

≪それで連斗は出るのですか?≫

 

(ん~微妙……状況で変わるかもな)

 

≪状況?≫

 

(ああ、もし、『アイツ』がいればやるし、いない時はやらない)

 

「……」

 

「?」

 

あれ?あんな方……レッドにいましたっけ?連斗もその視線に気づいたみたいで十代たちのところを見ている

 

「へへ。僕の兄さんなんだ~」

 

「へ~」

 

「僕と違って成績がいいからね……でも、いつかは……」

 

「今年の本校の代表はまだ決まっていませんが、誰が代表になってもいいように皆さん頑張ってください」

 

「よし!代表を目指していっちょ頑張るか!」

 

相変わらずの十代さんですね。後、ハネクリボーも……

 

「幾らアニキでもやっぱ今年もカイザー亮で代表は決まりッす!」

 

(俺はどうなの?まぁ~……普通は3年だと思うけど賞品があれだし……こっちに回る可能性が微粒子レベルであるか?)

 

「ちぇ~……ん?」

 

とこちらをじっと見ている生徒がいた……でも……

 

(早乙女レイ……)

 

あ、知ってましたね……と言うことは彼女が女性であることもわかりますか……

 

(TFではライトだけど本編では恋する乙女とかミスティック・ドラゴンみたいなオリカがあるからな~しかもミスティックの効果はいまいち分からないし……TFはボツというかわいそうなドラゴン……)

 

すると朝礼が終わったのかバラバラに去っていきました

 

「よ!十代、転校生か?」

 

「連斗!ああ、昨日来たばっかりだぜ」

 

「彼は?」

 

「俺は静原連斗。ブルーだが普通に接してくれると嬉しい」

 

「ブルーの中では変わり者なんだなぁ」

 

「褒め言葉として受け取っておこう」

 

「え?アナタがあの有―――」

 

「ん?」

 

「……コホン……僕は早乙女レイで……だ。よろしくな」

 

これでよくばれないものですね……ある意味感心します

 

(だよな~……周りの生徒も気付いた素振りを見せないし……)

 

「それじゃ、俺たちは行くぜ!」

 

「そうだな」

 

と十代たちから離れると連斗も一旦自分の部屋に戻ろうとしました

 

………………

…………

……

 

「ん?騒がしいな……」

 

そうですね……まさか泥棒ですか!?

 

「……(まさか)」

 

連斗は素早くドアを開けました。すると中には十代とさっき会ったレイちゃんがいました

 

「……何やってんだ?」

 

「い、いや!?これは!!その~……!!」

 

「……はぁ~、落ち着け」

 

「へ?何でキミが?」

 

「……カイザーの部屋ならこの上だけど……」

 

「……ウソ!?」

 

「やっぱり……(原作ではこの部屋だけど何の因果か上になったんだよな)」

 

そうでしたね……連斗はレッドの方がいいと愚痴を言ってましたけどね

 

「でもレイ……これはどういう―――」

 

「!?」

 

するとレイちゃんが逃げようとしました。近くの木に飛び移って……すごい運動神経ですね……

 

「全く……俺がいるからスパイにならずに普通にカイザーに会わせことが出来るのに……」

 

「連斗……アイツは……」

 

「女の子だよ……男装していただけだ(何故ばれないのかが気になるけど)忘れ物もしちゃって」

 

あ、髪留めですね。結構可愛いタイプのようです

 

「……」

 

「それより用はないか?」

 

「へ?」

 

「部屋を荒らされたわけじゃないし……このまま怒られずに帰すこともできる」

 

「……いや、俺はアイツを見かけたから付いて来ただけだけど……」

 

「そうか……で、アイツが女だと知らせるか?」

 

「……何か訳有りみたいだし……黙ってくれないか」

 

「……いいよ」

 

「ありがとう」

 

「来い……今なら俺が連れてきた客だと思わせることができる」

 

「おう!」

 

本当に仲がいいですね……この2人……

 

(とりあえずカイザーにこの髪留めを渡そうかな)

 

………………

…………

……

 

私たちは今、崖の上で十代たちの話を聞いてます。翔くんや隼人くんも近くにいます

 

「お前、なぜ僕の事を黙ってたんだ?」

 

「昼間の事か?女の子が男の格好してこんなとこまで来るなんて訳ありそうだから」

 

「言うな!昼間見た事は絶対に言うんじゃない!」

 

「人に物を頼むときはまず事情を説明するもんだ」

 

珍しく十代がまともな事を言ってますね……

 

≪明日はついにこの世界の滅亡―――≫

 

ボケないでください!

 

「できない!」

 

「ならデュエルしようぜ」

 

「なんだ、それはどういう理屈だ」

 

まぁ、普通の反応ですね……連斗もデュエル万能説とか言ってますし……

 

「デュエルじゃ誰も嘘はつけない」

 

「僕が勝ったら事情を聞かずに黙ってるっていうのか?」

 

「ああ、その必要も無くなるからな」

 

「レイって女の子なの!?」

 

「昼間のことって何のかな?」

 

(俺の部屋をカイザーの部屋と間違えて忍び込んだことは言った方がいいのかな?)

 

今は言わなくてもいいのではないでしょうか?

 

「いつものことだけど……デュエルでって……」

 

「十代らしいわね」

 

(ん?あ、来たか……)

 

「デュエルは人の成りがわかる…その人間の心の有りようでな」

 

そういえばそうですね……連斗は感情で使うデッキが変わりますし……イライラしてて相手と関わりたくない時にはバーンデッキ……友人とか親しい人には私を使いますし面倒と感じた時にはワンキルデッキを使いますもんね

 

遊びたい時や実験的な感覚で縛りルールをつけて私主体のデッキを使いますし

 

「事情も聞く必要が無くなるってわけよ」

 

「「へ~……」」

 

「デュエルってそんなに奥深い物なのか……」

 

(この世界だけだけどね……)

 

「「デュエル!」」

 

十代:4000

 

レイ:4000

 

「僕のターン、ドロー!【恋する乙女】を召喚!」

 

恋する乙女:星2/光属性/魔法使い族/攻/守400/300

効果モンスター

このカードは表側攻撃表示でフィールド上に存在する限り、戦闘で破壊されない。

このカードを攻撃した相手モンスターに乙女カウンターを1つ乗せる

 

「わ~可愛い!」

 

「……」

 

……連斗……好みですか?

 

(安心しろ……俺はロリコンではないしハーレム主義でもない……だからその杖を下ろしてくれ……)

 

そうでしたか……分かりました……でも、何故そのようなことを聞いたのでしょう?

 

(むしろ……ここからが大変なんだ……主に笑いで)

 

笑い?

 

「ターン終了!」

 

――――△

―――――:5

 

「俺のターン、ドロー!【E・HEROフェザーマン】を攻撃表示で召喚!バトルだ!」

 

E・HEROフェザーマン:星3/風属性/戦士族/攻/守1000/1000

通常モンスター

風を操り空を舞う翼をもったE・HERO。

天空からの一撃、フェザーブレイクで悪を裁く。

 

(裁ける悪は少ないけど……)

 

そこは言わないお約束です

 

「えー、勝負にならないよぉ……」

 

「どっちの応援してんだぁ」

 

「でも恋すると女性は変わるわ」

 

(そうなのか?)

 

な、何故、私にそのようなことを聞きます?

 

とサイレント・マジシャンの顔が赤に染まる

 

(俺は男だし恋なんてしたこともないし……)

 

し、知りません。恋なんてしたことありませんし

 

レイ:3400

 

「【恋する乙女】のモンスター効果発動!攻撃表示であるかぎり戦闘では破壊されない」

 

あれ?何かお花畑の景色が……

 

(来たか……笑いを堪えないと……)

 

≪お、お嬢さん……大丈夫ですか?≫

 

≪うぅぅ……ぅ……≫

 

≪あぁ……≫

 

「なっ、なんだぁぁー!?【フェザーマン】!女の子に恋するなんて、ヒーローらしくないぜ!」

 

「……アニキの様子がなんか変だ」

 

「うん……(きっと、十代には俺たちには見えないものが見えてるんだな……)」

 

「……(ま、まだ……堪えられる……)」

 

「もう一つのモンスター効果【恋する乙女】を攻撃した相手モンスターに乙女カウンター乗せる」

 

「乙女カウンター?」

 

私の魔力カウンターを何が違うんですか?

 

(簡単に言えばライフ回復のいる洗脳系だな)

 

せ、洗脳系ですか……

 

「ターン終了だ」

 

――――△

―――――:5

 

「僕のターン、ドロー!手札から装備魔法【キューピッド・キス】を発動!」

 

キューピッド・キス

装備魔法

装備モンスターのコントローラーが戦闘ダメージを受けた時、

ダメージステップ終了時に攻撃を行った乙女カウンターを置いている

モンスターのコントロールを得る

 

「【恋する乙女】で【フェザーマン】を攻撃!」

 

「なっ!攻撃力が低いモンスターで攻撃!?」

 

「一途な想い!」

 

≪【フェザーマンさ~ん】。私の一途な想い、受け止めて~≫

 

だけど、反撃しましたね……

 

≪ひ……ひどい……。ひどいわ~!≫

 

レイ:2800

 

≪すっすまない!そんなつもりじゃ!≫

 

≪私の言うこと、聞いてくれるわよね?≫

 

≪もちろん!≫

 

≪じゃあ……十代を攻撃して!≫

 

≪もちろん!君のためなら……できる!!≫

 

ピンク色のオーラを纏った【フェザーマン】が翼を羽ばたかせて突風を起こし十代に叩きつける。

 

「うわぁああああ!くそぉっ、【フェザーマン】!女の子にメロメロになるなんて、それでもヒーローか!」

 

十代:3000

 

「またアニキ……何か言ってる……」

 

「……(やっぱり十代には何か見えるんだなぁ)」

 

(た、耐えろ…俺……へ、部屋に戻ったら……お、思いっきり笑うから……い、今はた、耐えるんだ……ぷぷっ!)

 

た、大変ですね……連斗も……

 

「乙女カウンターが乗ったモンスターが装備モンスターからの攻撃でダメージを受けた時、ダメージステップ終了時に攻撃を行った乙女カウンターを置いているモンスターのコントロールを得る」

 

「……」

 

「カードを1枚伏せ……ターンエンド」

 

―――△△

―――□■:4

 

「なんか調子狂うぜ。とにかくドローだ。ようし【E・HEROスパークマン】を召喚!【スパークマン】で【フェザーマン】にスパークフラッシュだ!」

 

E・HEROスパークマン:星4/光属性/戦士族/攻/守1600/1400

通常モンスター

様々な武器を使いこなす、光の戦士のE・HERO。

聖なる輝きスパークフラッシュが悪の退路を断つ。

 

「トラップカード【ディフェンス・メイデン】発動!」

 

ディフェンス・メイデン

永続罠

自分フィールド上に「恋する乙女」が表側表示で存在する限り、

相手モンスター1体が自分フィールド上のモンスターに攻撃宣言をした場合、

その攻撃対象を自分フィールド上の「恋する乙女」1体に移し替える事ができる。

 

「【ディフェンス・メイデン】の効果により【スパークマン】の攻撃は【恋する乙女】に移す!」

 

レイ:1600

 

≪【スパークマン】!お前はヒーローのくせに、か弱い女性を攻撃するなんて、なんてやつだ!≫

 

≪あぁあ……俺は、なんてことをしてしまったんだぁあ!!お嬢さん、大丈夫ですか!?≫

 

≪自分を責めないで。戦うこと、それは宿命なんだから……ね?≫

 

≪ぁあっ……ほっ、惚れたぁああああ!!≫

 

「な、何なんだ!?お前たち!!」

 

「まただ……アニキしっかりしてくれよ……」

 

「苦しいところなんだな……」

 

「そ、そうだな……(お、主に…ひぃーひぃー…俺の……くく…腹が…ははは…)」

 

大丈夫ですか?連斗……

 

(大丈夫じゃない)

 

「十代は男女の機微に疎いもんね」

 

「いや……十代だけじゃない……一人の美女により国が滅びることは歴史が証明している」

 

傾国の美女のことですね

 

「なるほどね……カイザーも手こずるわけよね」

 

「……そうだな」

 

「ターンエンド」

 

――――△

―――――:5

 

「僕のターン、ドロー!装備魔法【ハッピー・マリッジ】発動!」

 

ハッピー・マリッジ

装備魔法

自分フィールド上に相手からコントロールを得たモンスターが表側表示で

存在する場合に発動する事ができる。

装備モンスターの攻撃力はそのモンスターの攻撃力の数値分アップする。

 

「その効果により、【フェザーマン】の分だけ【恋する乙女】の攻撃力がアップする」

 

恋する乙女:攻/守1400/300

 

あ、【恋する乙女】が純白のウェディングドレスを纏い、ブーケを手にしました……連斗………はっ!!!?何を想像しました!?私!!!

 

≪【スパークマン】さまぁ~≫

 

レイ:1400

 

また、返り討ちになりました……

 

≪ひ……ひどい……。ひどいわ~!≫

 

≪すっすまない!そんなつもりじゃ!≫

 

≪私の言うこと、聞いてくれるわよね?≫

 

≪もちろん!≫

 

≪お願い~!【スパークマン】さま~≫

 

≪でりゃ~~~!≫

 

「ぐわあああ!」

 

十代:1400

 

≪【フェザーマン】さまも~!≫

 

≪は~い!≫

 

「ぐうううう!」

 

十代:400

 

「女の子は恋をすると強くなる。不可能なんてないの!」

 

「さすがの十代もレイの前にはタジタジだな」

 

「デュエルのモンスターを夢中にさせるくらい簡単でしょ。初恋の人を追いかけて南の島まで飛んできちゃうくらいだもの」

 

「えぇ?」

 

「そうだったの!?」

 

「しかも、難しい編入試験まで突破してね」

 

「ターンエンド」

 

―――△△

――□□□:4

 

≪くりくり~≫

 

「ああ……女の子に男のヒーローをぶつけたのが間違いだったぜ。俺のターン、ドロー!【バーストレディ】を召喚!」

 

E・HEROバーストレディ:星3/炎属性/戦士族/攻/守1200/800

通常モンスター

炎を操るE・HEROの紅一点。

蓮の炎、バーストファイヤーが悪を焼き尽くす

 

「【バーストレディ】お前に任せた!」

 

桃色空間が展開するけど……

 

≪嘆かわしいこと。そのような小娘ごときに惑わされるとは≫

 

バーストレディさん……怖いです……

 

「おぉぉ……なんか【バーストレディ】、いつもより迫力あるぜ……【バーストリターン】を発動!」

 

バーストリターン

通常魔法

「E・HERO バーストレディ」が自分フィールド上に

表側表示で存在する時のみ発動する事ができる。

フィールド上の「E・HERO バーストレディ」以外の

「E・HERO」と名のついたモンスターを全て持ち主の手札に戻す。

 

「このカードは自分の場に【バーストレディ】が存在するとき発動可能!【E・HEROのフェザーマン】と【スパークマン】を手札に戻す」

 

≪うぉぉ、俺たちは何をしていたんだ!≫

 

≪恋に現を抜かすなんて……≫

 

≪≪ヒーローにあるまじき行為だ!!≫≫

 

≪あんたたち、さっさと戻ってきなさい≫

 

≪≪は~い!≫≫

 

≪えぇ~っ?≫

 

「ヒーローの絆はこんな恋愛ごっこより強いって事さ」

 

(いや……むしろ……姐さんの力がすごいのでは?)

 

同感です……だけどこれで……

 

恋する乙女:攻/守400/300

 

恋する乙女の攻撃力が元に戻ります

 

「さらに【融合】を発動!【バーストレディ】と【フェザーマン】を融合して【フレイム・ウィングマン】を召喚!」

 

フレイム・ウィングマン:星3/風属性/戦士族/攻/守2100/1200

融合・効果モンスター

「E・HERO フェザーマン」+「E・HERO バーストレディ」

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

このカードが戦闘によってモンスターを破壊し墓地へ送った時、

破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える

 

「行け、フレイム・シュート!」

 

「きゃあああ!」

 

レイ:-300

 

すると皆が移動を始めたので私たちもついていきました

 

「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!」

 

「十代、僕……」

 

「おっと、みなまで言うな。そこから先は、ずっと見てた後ろのやつに言ってくれないか?」

 

「え?」

 

「出番よ。男の責任でしょ」

 

「亮様……亮様がデュエルアカデミアに進学なさってから、会いたくて会いたくてやっとここまでやってきたの。十代には負けたけど亮様への思いは誰にも負けない!乙女の一途な思いを受け取って!」

 

「なんかカイザーもたじたじだな?それにしても凄え迫力!デュエルと同じだな」

 

「ゲームじゃないもん」

 

「そうね。一途な思いは素敵よ。でも、今あなたが言ったようにデュエルのヒーローと違って本物の男性はウィンクや投げキッスではダメなの。デュエルも恋も気持ちと気持ちが重なってはじめて実るんじゃないかしら」

 

「あなた、亮様のなんなの!まさか恋のライバル?」

 

「違うわよ」

 

「レイ!お前の気持ちは嬉しいが、今の俺にはデュエルが全てなんだ」

 

カイザーはレイに髪留めを返しました

 

(カイザー……もうちょっとオブラートに包もうぜ……デュエル脳は仕方がないけどさ……まぁ、ここまで真剣に告白してきた奴がいなかったから分からないのも仕方がないけどさ)

 

「レイ、故郷に帰るんだ」

 

「そこまでする事ないだろう。女の子だってオベリスク・ブルー女子寮に入れてもらえば」

 

「レイはここにはいられない」

 

「レイにはまだ秘密があるのか?男に化けた女に見せて実は男だったりして」

 

それはないでしょう……そういう人種はいると連斗は言いましたが……え~と……男の娘でしたっけ?

 

「レイは小学5年生ですよ」

 

「……」

 

あ、真っ白になっちゃった

 

「ええ~」

 

「なんだよ!俺ってば小学生に苦戦したってのかよ?」

 

「ごめんね。ガッチャ、楽しいデュエルだったよ」

 

自分のセリフを取られた十代はひっくり返りました……

 

「ははは、これだから含めてデュエルは楽しいんだよ!ははははっ」

 

「あ、それと……」

 

とレイちゃんが連斗の方に向いて

 

「部屋に忍び込んでごめんなさい!」

 

と謝り

 

「怒ってないからいいや」

 

あっさり返答しました。即答ですね……でも、その後、思い出したかのように少し呟いた

 

「でも、キミがあの時「アナタがあの有―――」って言いかけただろ?あれは何?」

 

「え?私たち小学校でこんな噂があったの……ブルーに余裕で勝てるサイレント・マジシャン使いで敬意を表して中等部や僕の小学校では『沈黙の使者』って呼ばれてるんだよ」

 

「へ~結構有名じゃない」

 

「ち、『沈黙の使者』……」

 

私もそんな噂が流れてるなんて初耳です……どこから流れたのでしょう?

 

「俺もコイツに負けたからな」

 

「え?!本当なの!?亮様!!」

 

「一応勝ち越してる」

 

「よし!勝負だ!明日、帰るから思い出作りも兼ねてやろうよ」

 

「……いいだろう。キミの挑戦、この沈黙の使者が受け取りました」

 

連斗もノリノリですね……

 

「気に入ってるじゃない」

 

「エンターテイメントだ……」

 

そして、私が入っているデッキをオートシャッフルしました……それじゃ、私も入りますか

 

………………

…………

……

 

――連斗視点――

 

「「デュエル!」」

 

連斗:4000

 

レイ:4000

 

「僕のターン!ドロー!」

 

まさか、沈黙の使者と呼ばれてるなんてな……思ってもみなかったが悪い気はしないからいいか……

 

「【恋する乙女】を召喚!カードを2枚伏せターンエンド」

 

――――△

―――■■:3

 

「俺のターン!ドロー!」

 

……【レベルアップ!】は引けなかったか……あのカードは攻撃をしてダメージを与えた時、初めてカウンターが乗る……恐らく……伏せカードは回復トラップ……なら!

 

「カードを2枚伏せ来い!【サイレント・マジシャンLv4】!」

 

≪はぁ~!!!≫

 

「これで俺のターンは終了だ」

 

攻撃しなければ効果も使えないだろ

 

――――△

―――■■:3

 

「僕のターン!」

 

サイレント・マジシャンLv4:攻/守1500/1000

 

サイレント・マジシャンLv4:カウンター1

 

「ふふ、攻撃しなかったらカウンターが乗らずに奪われる時間を伸ばそうとしても無駄だよ」

 

「……」

 

「【迷犬マロン】を召喚!」

 

迷犬マロン:星1/光属性/獣族/攻/守100/100

効果モンスター

このカードが墓地へ送られた時、このカードをデッキに加えてシャッフルする。

 

「?」

 

確かに、レイのデッキにそれは入っていたが……それで何を?

 

「魔法カード【強制転移】を発動!」

 

「何!」

 

「もちろん、私が選択するのは【迷犬マロン】!」

 

「……く、俺は【サイレント・マジシャン】を選択」

 

くっ、予想外だ。てっきりコントロール奪取のカードは【恋する乙女】だけだと思っていたが……しかも、俺の場には【サイレント・マジシャン】だけ……完全に油断した

 

≪【サイレント・マジシャン】~≫

 

≪へ?わわ!≫

 

抱きついてきた【恋する乙女】に【サイレント・マジシャン】は思わず避けた。それだけで【恋する乙女】は転んでしまった

 

≪ひ、ひどいわ~≫

 

≪あ、あの……≫

 

そして、泣いてしまったのでどうしていいのかわからない相棒……

 

≪あの……すみませんでした≫

 

≪私の言うこと、聞いてくれるわよね?≫

 

≪……≫

 

相棒はどうしたらいいのかわからずに俺の方を向いた。効果のため仕方がない……俺は首を縦に振った。思ったが……これ、【強制転移】の要素がまったくないんだけど

 

≪わかりました≫

 

【サイレント・マジシャン】は向こう側に付いた。少しまずいな……

 

「あ~連斗くんのエースが!」

 

「これは厳しいようね……【サイレント・マジシャン】も魔法が効かなくなるのは【Lv8】の時だけだし」

 

「……ハハ」

 

てか、何か相手側の陣地に結界が貼っていて声が聞こえないのだが……フィールド魔法発動していたっけ?向こうには家があるのだが……

 

≪ハイ、これ紅茶≫

 

≪あ、ありがとうございます≫

 

窓から見えてるのだが何のんきに紅茶を飲んでるの?何か、これ普通に女友達を家に連れ込んでるだけなのだが……【強制転移】の要素は~?

 

≪うふふふ……おいしい?≫

 

≪ええ……中々美味しいですよ≫

 

≪でも、さっきのマスターなの?≫

 

≪ええ……そうですが……≫

 

≪仲がいいのね≫

 

≪な!?べ、別に、な、仲良くなんか!≫

 

≪顔が真っ赤よ~……ほら鏡≫

 

≪……!!?≫

 

≪まさか~……恋?≫

 

≪だ、だから、ち、違いますって!!≫

 

何か【サイレント・マジシャン】の顔が赤くなっているが何の話だ?ガールズトークでそれは野暮か?

 

≪でも~こういうことは不満を出した方がより親密になりますよ~≫

 

≪え……別に不満なんか…それよりも親密って!≫

 

≪あるんじゃないの~?≫

 

≪……それは無くはないですけど≫

 

≪いいからぶつけちゃえって≫

 

「僕は【恋する乙女】で【マロン】を攻撃」

 

「くっ……」

 

こっちもこっちで集中しないと……流石に【マロン】では容易に破壊されるな

 

連斗:3700

 

「さらに【サイレント・マジシャン】でダイレクトアタック!」

 

≪お願い~!【サイレント・マジシャン】さま~≫

 

≪はぁ~~~!ツッコミの気疲れ!≫

 

「え!?ツッコミの気疲れ!?って、ぐわあああ!!」

 

連斗:2200

 

な、何かさっきの攻撃は微妙にリアルで痛い……ツッコミも大変なのか……って、そんなふざけてる場合じゃない!!

 

「これでターンエンド」

 

―――△△

―□□■■:1

 

「俺のターン!」

 

サイレント・マジシャンLv4:攻/守2000/1000

 

サイレント・マジシャンLv4:カウンター2

 

「手札を1枚捨て【トリッキー】を特殊召喚!【トリッキー】で【恋する乙女】に攻撃!」

 

「ふふ、分かってたわ……トラップ発動!【ホーリージャベリン】!」

 

ホーリージャベリン

通常罠

相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。

その攻撃モンスター1体の攻撃力分だけ自分のライフポイントを回復する。

 

「カウンタートラップ!【トラップ・ジャマー】!」

 

「させないよ!カウンタートラップ!【神の宣告】!」

 

神の宣告

カウンター罠

ライフポイントを半分払って発動する。

魔法・罠カードの発動、モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚の

どれか1つを無効にし破壊する。

 

「く……これ以上はない」

 

「じゃあ、処理に入るね」

 

レイ:2000→4000→2400

 

「そして、【トリッキー】に乙女カウンターが乗る!」

 

≪【トリッキー】さま~≫

 

≪?≫

 

だがぶつかってしまい恋する乙女は転んでしまった

 

≪ひどいわ~≫

 

≪?≫

 

うん、わかりにくい……わかりにくいよ。【トリッキー】。だが、手を差し伸べてるあたり同じかな?

 

≪ありがとうございます……優しいのですね≫

 

≪!≫

 

そして、カウンターが乗ってしまった……嬉しくもないって……

 

「カードを2枚伏せターンエンド」

 

――――△

――■■■:0

 

だが、これでどうやって【トリッキー】を取るんだ?ライフもあと僅か……余裕はない筈

 

「僕のターン!装備魔法!【ハッピー・マリッジ】!自分フィールド上に相手からコントロールを得たモンスターが表側表示で存在する場合、装備モンスターの攻撃力はそのモンスターの攻撃力の数値分アップする!僕は【恋する乙女】に装備!」

 

恋する乙女:攻/守2400/300

 

攻撃力が6倍になったな……

 

「【恋する乙女】で【トリッキー】に攻撃!」

 

「【ネクロ・ガードナー】の効果で一度のバトルを無効にする!」

 

「む~でも、僕は諦めないから!【サイレント・マジシャン】で攻撃!」

 

「速攻魔法!【トリッキーズ・マジック4】」

 

トリッキーズ・マジック4

速攻魔法

自分フィールド上に表側表示で存在する

「THE トリッキー」1体を墓地に送って発動する。

このカードの効果処理時に相手フィールド上に存在するモンスターの数だけ

「トリッキートークン」(魔法使い族・風・星5・攻2000/守1200)を

守備表示で特殊召喚する。このトークンは攻撃宣言を行う事はできない。

 

「【トリッキー】を墓地に送り【トリッキートークン】を2体守備表示で特殊召喚!」

 

「む~……」

 

≪だから~あの子のように素直になれば~≫

 

でも、サイレント・マジシャンの顔が真っ赤になって煙が噴き出してる。何の話をしてるんだ?

 

「【サイレント・マジシャン】でトークンを攻撃!」

 

≪あら、攻撃命令が来たわよ≫

 

≪はっ!≫

 

≪【サイレント・マジシャン】さま~≫

 

≪【トリッキー】……すみません……≫

 

だが、それでも気にするなという意思を見せたのだった

 

「トラップ!【ドレインシールド】!攻撃を無効にし攻撃力分ライフを回復」

 

連斗:4500

 

「くっ……カードを伏せこれで僕のターンは終了だ!」

 

「エンドフェイズに【サイクロン】を発動!その伏せカードを破壊する!」

 

「きゃあ!僕の【ホーリージャベリン】が!」

 

―――△△

□□□――:0

 

「俺のターン!ドロー!……レイ!」

 

「?」

 

「楽しかったぜ」

 

「!?」

 

「魔法カード【命削りの宝札】!手札が5枚になるまでドローする!俺の手札は0枚、よって5枚ドローする!速攻魔法!【エネミーコントローラー】!【トリッキートークン】を生贄に【サイレント・マジシャン】を返してもらうぜ!」

 

≪え~!?≫

 

「……おかえりなさい」

 

≪ただいま≫

 

「そして、【サイレント・マジシャン】が取り戻したことにより【恋する乙女】の攻撃力がダウン!」

 

恋する乙女:攻/守400/300

 

「魔法カード【レベルアップ!】!」

 

「!?」

 

「【サイレント・マジシャンLv4】を墓地に送り静寂なる魔術師よ時を超え最強の魔術師となれ!!進化せよ【サイレント・マジシャンLv8】!!」

 

「……あ~あ、僕の負けか……」

 

「レイ」

 

「?」

 

「また、来いよ?次にデュエルをする時を楽しみにしてる」

 

「……!うん!」

 

「トドメだ!沈黙爆裂波(サイレント・バーニング)!」

 

「きゃあああ!」

 

レイ:-1100

 

「流石、連斗だぜ!」

 

「ありがとうございました」

 

「俺の方こそ楽しいデュエルをありがとう」

 

(で、向こうで何の話をしてたんだ?)

 

≪!?ひ、秘密ですよ!ガールズトークです!≫

 

(そうか……てかツッコミに疲れてるのなら言ってくれよ……ボケを止める気はいつでもあるんだから)

 

≪え?≫

 

(ボケはツッコミがいないとつまらないし俺の言っている事は大抵の人には分からないからな。言っても意味ない……相棒に苦労かけてるのなら止めた方がいいだろう)

 

≪……≫

 

(悪かったな……無理させて)

 

≪……(でも、仮にそうなったら何か)別にいいですよ≫

 

(え?)

 

≪今のままでいいって言ったのです。確かに疲れますが暇がなくなりますから……≫

 

(そうか)

 

≪(……はぁ、もう手遅れかも知れませんね……彼が…連斗のことが好きですから……)≫

 

………………

…………

……

 

「バイバイ~」

 

「またな~」

 

「来年小学校を卒業したらまたテストを受けて入学するからね~」

 

「へへ、だってよ」

 

「その時は俺はもういないけどな」

 

「ふふ」

 

「いや~あの迫力には負けるぜ」

 

俺もだ……まぁ、第3期からまた会えるからそれまでだな

 

「待っててね~……十代様~」

 

「………はっ!?」

 

やっぱり十代に惚れるか……ユベルは本気で何とかしないと……地獄絵図を見ることに―――

 

「な、何で俺なんだよ~!!?」

 

「きっとアナタのデュエルに惚れたんでしょ」

 

「!?」

 

「後は任せた」

 

「じゃ、アニキ先に帰るね」

 

「ゆっくり見送ってあげるんだなぁ」

 

「船が見えなくなるまで見送ってなきゃね~」

 

カイザーを皮切りに翔、隼人、明日香がそれぞれの言葉を残して

 

「じゃな~……見送りは任せた」

 

「待っててね~きっとよ~十代様~」

 

「……え~あれ?うそ~」



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第014話

『影の挑戦……復活の雷 十代vs連斗!特訓!?どうみても頂上決戦ですね。わかります!』

 

「どうやら新しいキングの誕生じゃな」

 

「お前!?お前は鯨の腹の中で会った昆布お化け!」

 

「校長の市ノ瀬じゃ」

 

「あぁっ!ジジィッ!!?」

 

「これはどういう事だ!?」

 

「せくな順に説明しよう」

 

市ノ瀬が言うには、まず万丈目を飲み込んだのはクジラではなく、この学園の移動手段、潜水艦だったのだった

 

「お前にやったカードがお前が漂流しているのを察知して助けたのじゃ」

 

「なに?寝ぼけた事を………」

 

「まぁ良かろう……そんなことよりもお前が新しいキングとなったがデュエルアカデミア本校との対抗試合の学園の代表はもう決まっていてな……」

 

「デュエルアカデミアとの対抗試合?」

 

言葉に目を丸くする万丈目

 

「そうじゃ。こっちの代表は一年生になるじゃろうと言ったら向こうもまた一年生を用意したようじゃ」

 

「!?」

 

「人と違った力があるだけにもったいない」

 

「戦う相手の名前は?」

 

「確か……遊城一桁……いや、遊城二十代?」

 

「遊城!?」

 

その遊城の言葉に、万丈目の脳裏に真っ先に浮かぶのはオシリスレッドでありながらブルーに匹敵する腕を持つ、万丈目の宿敵

 

「遊城―――」

 

「十代だろ!全く敵の名を忘れるなよ……市ノ瀬」

 

十代の名を呼ぼうとしたら別の男の声で先に言われてしまった

 

「おぉ。そうそう、そいつじゃ!すまんすまん」

 

「……誰なんだ?キサマは…」

 

屋敷の屋根にいたのは黒の仮面の男……もう一人は見ているだけで気分が良くなるほどの天上院に劣らないほどの美女がいた

 

「彼がこの学園の代表になった…」

 

「百夜……この島では暗黒物質(ダークマター)と呼ばれている」

 

「ついでに私は西川美紀……この島ではクィーンとも呼ばれ終焉の天使とも呼ばれてるわ」

 

「ダークマター?クィーン?」

 

「ああ、この島では一番強い存在だ……2番目はほぼ同着だがクィーンだ」

 

「な!?キングは一番に強いんじゃないのか!?」

 

「普通はそうだが世の中には例外もある……チェスとかでもクィーンは強力だろ?」

 

「……」

 

「ちなみに私はまだダークマターと付き合ってない」

 

「それは聞いてない」

 

「あ、そうそう。その服はデュエルアカデミアだな?」

 

「それがどうした?」

 

「静原連斗……知ってるか?」

 

「……?何故キサマが奴の名を―――」

 

「そうか……知ってるのか……」

 

「…!」

 

何処か悪寒のようなそのような感じをした

 

「なるほどなるほど……お前、学園の代表……遊城十代と戦いたくないか?」

 

「何?」

 

「お前……デュエルをしろよ」

 

「デュエルだと?」

 

「ああ、お前が強いのか試させてもらおう……」

 

「もし、負けたら……」

 

「そこらへんは気にすんな……勝っても負けても代表で出してやる」

 

「……?なら、お前がやるメリットは無いじゃないのか?」

 

「これは褒美だ。連斗がいるという情報が俺にとっては待ち遠しかったからな。勝っても負けても代表として出してやろう……その場合は校長に相談するがな」

 

「褒美だと?」

 

「ああ、情報を持ってきた相手にそれ相応の褒美を与えるのは当然だろ?」

 

「……いいだろう。このデュエル受けて立つ!」

 

「ほらよ」

 

「これは?」

 

「お前のデッキだ……元々持っていただろ?ついでに言っておこう……本気で来い……でないと瞬殺だぞ」

 

「ふ、この万丈目もなめられた物だな!!」

 

「「デュエル!!」」

 

………………

…………

……

 

「―――の効果を発動!【VWXYZ】を破壊!」

 

VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン:星8/光属性/機械族/攻/守3000/2800

融合・効果モンスター

「VW-タイガー・カタパルト」+「XYZ-ドラゴン・キャノン」

自分フィールド上に存在する上記のカードをゲームから除外した場合のみ、

融合デッキから特殊召喚が可能(「融合」魔法カードを必要としない)。

1ターンに1度、相手フィールド上のカード1枚をゲームから除外する。

このカードが攻撃する時、攻撃対象となるモンスターの表示形式を

変更する事ができる。(この時、リバース効果モンスターの効果は発動しない。)

 

黒い刃が【VWXYZ】の装甲を切り裂き闇の波動がその残骸を包み込み消滅した……

 

「トドメ!――――」

 

「ぐわああああ!」

 

万丈目:0

 

黒い爆弾が万丈目を襲いそして敗北へと導いた

 

「ふむふむ、俺相手に【VWXYZ】を出すとは中々の腕前だな……良かろう、その力を認めて代表戦に出てもらおう……だが、連斗とも戦いたいしな~……お、なら、今年は趣向を変えて3回戦にしないか?」

 

「3回戦とな?」

 

「代表を3人を用意して2回勝ったほうが優勝。2人にしないのはお互い負けて同点にならないようにするための処置……サドンデスにしても面倒だ。観客も飽きてくるだろう」

 

「ほほほ~それは面白そうですな~」

 

「待て!俺は負けたんだぞ!」

 

「あっそ……で、クィーンは出るか?」

 

「……百夜の願いなら聞く」

 

「可愛いやつめ」

 

と百夜は美紀の頭を優しく撫でた

 

「じゃ、付き合って―――」

 

「すまんが物事には優先順位がある……連斗にあることをしてくれたらその返事をしよう」

 

「無視するな!」

 

「悪いが勝ったのは俺だ……が言っただろ?勝っても負けても出してやると……連斗は俺がやるから十代と宿命の対決でもしてな」

 

「……ではお前と連斗はなんだ?キサマと連斗はどういう―――」

 

そこで再び悪寒が走る……まるで己の防衛反応が敏感になってるようで……そう、大型の獣ににらまれた小動物のような……そんな感じの……

 

「……魂の繋がった兄弟……とでも言うべきかな?」

 

………………

…………

……

 

「え~!?急に変わった!?」

 

と十代が大声で叫んでいた……それも当然だろう……この前、必死になって三沢に勝てたのに殆ど水に流されたのだから……内容は

 

「そうなのにゃ~毎年、同じならいつかマンネリになるのでそれ防止のために今年は3人、代表者を選ぶ事になったらしいにゃ~」

 

原作とは違うな……やっぱり崩壊した影響か?

 

「三沢くんどうするにゃ~?今は枠も余ってるし入るかにゃ~」

 

「……そうですね。ではお言葉に甘えて……」

 

俺はTVに映る可能性があるから遠慮したいんだよな~

 

「まぁいいや!どんなデュエリストが来るかワクワクするぜ!」

 

「そうそう、そのノース校から伝言を預かってるのにゃ」

 

「伝言?」

 

「“今宵の祭りを盛り上げるためノース校の『沈黙の魔術師の影』も全力を挙げると”」

 

「沈黙の魔術師の影?【サイレント・マジシャン】のことを指してるのか?」

 

≪何でしょうね?連―――≫

 

影、なるほど―――いるな!そこに『アイツ』が!!そう思えるだけで心が躍る……!この高ぶった感情はもう収まりがつかない!

 

「間違いない……!」

 

≪え?≫

 

「先生!俺出ます!」

 

と手を挙げた……その姿に誰もが驚いた……あの十代もだ

 

「え?でも、アレだけ嫌がったよな?」

 

そう以前もクロノスに出ないと進言したのだ。その俺が出るといったのだから驚きが多いのも無理はない

 

「前言撤回でお願いします!なお、出たいものは早速デュエルをしてもらう!」

 

「……」

 

他の生徒も連斗のことを多少信用してるのか文句は言わない。一部は恐れもあるが……

 

「それじゃ、最後の枠は連斗くんでいいかにゃ?」

 

それでこの話は終わった。その放課後、俺はデッキ構築をし始めた

 

「どういう風の吹き回しなの?」

 

「明日香」

 

「そうだぜ!あれだけ出たくないと言ってたのに」

 

「ちょっと驚いたッす」

 

「悪い悪い。でも、前までは出る意味が無かったが今回のことで出る意味が現れたよ」

 

「沈黙の魔術師の影?」

 

「ああ……『アイツ』が向こうにいたんだ」

 

≪アイツってまさか…連斗の……≫

 

(おっと、これ以上言うなよ……十代もいるし俺の正体がばれる)

 

≪そ、そうですね≫

 

「アイツ?」

 

「ああ、言ってなかったが俺には弟がいるんだ」

 

正確には弟かどうか区別し辛いが今はこう言っておこう

 

「へ~知らなかったな」

 

「行方知らずだったからな」

 

「え?行方不明だったの?」

 

「というより気紛れな性格だからさ……何処にいるのか見当もつかなかった」

 

「まさか沈黙の魔術師の影っていうのは……」

 

「そ、十中八九俺の弟だ」

 

「へ~……強いのか?」

 

「強いよ……運が悪かったら一瞬で葬られるし勝率も五分五分なんだ」

 

「連斗が一瞬で……」

 

「だからお前らのカードは受け取らないぞ……回らなくなる」

 

「だけど、僕のカードなら攻撃力が―――」

 

「俺の融合デッキに機械族いないしごっちゃ混ぜにしたら相棒が機能しなくなる」

 

一応、VWXYZも相性がいいがそれでも専用カードばかりで事故が起きやすくなる

 

「それにサイレント・マジシャンは魔法に対して絶対的な強さを誇るがそれでも魔法だけ……全てのモンスターにいえることだが殆どのモンスターはトラップ、モンスター効果に弱い」

 

あいつなら容赦なくするからな~

 

≪楽しそうですね≫

 

(そりゃな……楽しいパーティーになりそうだ)

 

「へへ……それじゃ特訓がてらデュエルでもするか?」

 

「OK!久しぶりにこのデッキの実力を見せ付けてやるぜ!」

 

そう言って俺らはレッド寮に向かった

 

………………

…………

……

 

今俺たちはレッド寮の前でデュエルの準備をしていた

 

「へへ!やっと、お前の相棒と戦えるぜ!」

 

「俺も全力でお前を倒す!」

 

「「デュエル!」」

 

十代:4000

 

連斗:4000

 

「へへ、俺のターン!ドロー!来い!【スパークマン】!」

 

十代の持っている電気を操るヒーロー……まるで切り込み隊長のように先陣を切っている

 

「カードを1枚伏せターンエンド」

 

――――△

――――■:4

 

「俺のターン!ドロー!」

 

さて、今の俺のデッキは魔法使いだが十代だと相手が悪いかも……上書きされかねん

 

「【王立魔法図書館】を守備表示で召喚!」

 

王立魔法図書館:星4/光属性/魔法使い族/攻/守0/2000

効果モンスター

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、

自分または相手が魔法カードを発動する度に、

このカードに魔力カウンターを1つ置く(最大3つまで)。

このカードに乗っている魔力カウンターを3つ取り除く事で、

自分のデッキからカードを1枚ドローする。

 

「魔力カウンターデッキかな?」

 

「そうね……あのモンスターはカウンターを溜めてドローするカードだからね」

 

「魔法カード【テラ・フォーミング】!」

 

テラ・フォーミング

通常魔法

デッキからフィールド魔法カード1枚を手札に加える。

 

「この効果でフィールド魔法……【魔法都市エンディミオン】!」

 

魔法都市エンディミオン

フィールド魔法

自分または相手が魔法カードを発動する度に、

このカードに魔力カウンターを1つ置く。

魔力カウンターが乗っているカードが破壊された場合、

破壊されたカードに乗っていた魔力カウンターと

同じ数の魔力カウンターをこのカードに置く。

1ターンに1度、自分フィールド上に存在する魔力カウンターを

取り除いて自分のカードの効果を発動する場合、

代わりにこのカードに乗っている魔力カウンターを取り除く事ができる。

このカードが破壊される場合、代わりに

このカードに乗っている魔力カウンターを1つ取り除く事ができる。

 

「【エンディミオン】?」

 

「簡単に言えば……魔力カウンターの貯金箱。そして、魔法が発動した事によりカウンターが乗る!」

 

王立魔法図書館:カウンター1

 

「そしてフィールド魔法【魔法都市エンディミオン】!!」

 

フィールド全体が大きな巨大都市の一部となり俺たちはその広場に立っているようだ

 

「【王立魔法図書館】にカウンターを乗せる」

 

王立魔法図書館:カウンター2

 

「魔法カード【魔力掌握】!」

 

魔力掌握

通常魔法

フィールド上に表側表示で存在する魔力カウンターを

置く事ができるカード1枚に魔力カウンターを1つ置く。

その後、自分のデッキから「魔力掌握」1枚を手札に加える事ができる。

「魔力掌握」は1ターンに1枚しか発動できない。

 

「【魔力掌握】?」

 

「このカードの効果は魔力カウンターを1つ置くことができる。俺は【魔法都市エンディミオン】を選択して乗せる!その後、デッキから同名カードを手札に加える」

 

「このターン……何度でも使えるのか?」

 

「いや…このカードは1ターンに1枚しか発動できない。けど、魔法が発動したためカウンターがそれぞれ乗る!」

 

魔法都市エンディミオン:カウンター2

王立魔法図書館:カウンター3

 

「【王立魔法図書館】の効果でカードをドロー!」

 

王立魔法図書館:カウンター0

 

「カードを1枚伏せターンエンド」

 

――――□

――――■:3

 

「俺のターン!魔法カード【E-エマージェンシーコール】!」

 

E-エマージェンシーコール

通常魔法

自分のデッキから「E・HERO」と名のついたモンスター1体を手札に加える。

 

「俺は【クレイマン】を手札に加える!」

 

「効果でカウンターが乗る!」

 

魔法都市エンディミオン:カウンター3

王立魔法図書館:カウンター1

 

「融合!場の【スパークマン】と【クレイマン】を融合!【サンダー・ジャイアント】!」

 

E・HEROサンダー・ジャイアント:星6/光属性/戦士族/攻/守2400/1500

融合・効果モンスター (アニメ効果)

「E・HERO スパークマン」+「E・HERO クレイマン」

このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。

このモンスターが融合召喚に成功した時、フィールド上に表側表示で存在する

元々の攻撃力がこのカードの攻撃力よりも低いモンスター1体を選択して破壊する。

 

魔法都市エンディミオン:カウンター4

王立魔法図書館:カウンター2

 

「【サンダー・ジャイアントの効果】で【王立魔法図書館】を破壊!」

 

「【魔法都市エンディミオン】の効果!魔力カウンターが乗っているカードが破壊された場合、破壊されたカードに乗っていた魔力カウンターと同じ数の魔力カウンターをこのカードに置く」

 

魔法都市エンディミオン:カウンター6

 

「よし!【サンダー・ジャイアント】でダイレクトアタック!ヴェイパー・スパーク!」

 

「トラップ発動!【ガード・ブロック】!ダメージを無効にして1枚ドロー!」

 

「まだだ!速攻魔法【融合解除】!」

 

融合解除

速攻魔法

フィールド上に表側表示で存在する

融合モンスター1体を選択してエクストラデッキに戻す。

さらに、エクストラデッキに戻したそのモンスターの融合召喚に使用した

融合素材モンスター一組が自分の墓地に揃っていれば、

その一組を自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。

 

「分離しろ!【スパークマン】!【クレイマン】!」

 

魔法都市エンディミオン:カウンター6

 

「行くぜ!スパークフラッシュ!クレイ・ナックル!」

 

「ぐうう!」

 

連斗:2400→1600

 

「よっしゃ!先制取ったぜ!」

 

「やるな……だが勝負はまだまだ始まったばかり!」

 

「おう!本当の戦いはこれからだ!俺はこれでターンエンド」

 

―――△△

――――■:2

 

「俺のターン!……デッキよ……いい答えだ!」

 

「!?」

 

「魔法カード!【おろかな埋葬】!その効果で俺は【神聖魔導王エンディミオン】を墓地に送る!」

 

神聖魔導王エンディミオン:星7/闇属性/魔法使い族/攻/守2700/1700

効果モンスター

このカードは自分フィールド上に存在する

「魔法都市エンディミオン」に乗っている魔力カウンターを6つ取り除き、

自分の手札または墓地から特殊召喚する事ができる。

この方法で特殊召喚に成功した時、

自分の墓地に存在する魔法カード1枚を手札に加える。

1ターンに1度、手札から魔法カード1枚を捨てる事で、

フィールド上に存在するカード1枚を破壊する。

 

魔法都市エンディミオン:カウンター7

 

「この都市の王という事か……」

 

「ああ!そして、召喚方法もこのフィールドが無ければならない!」

 

「!!」

 

「集いし6つの魔力の欠片が都市の王を呼ぶ!今、その力を!特殊召喚!裁きを下せ!【神聖魔導王エンディミオン】!」

 

都市に輝く光が広場の中心に集まり爆発した。その光の奥には一人の長が立っていた

 

魔法都市エンディミオン:カウンター1

 

「その口上……かっこいいな……俺もやってみようかな?」

 

「やってみたら?どうなるか面白そうだ……が今はこっちだ!【エンディミオン】の効果!このカードが特殊召喚に成功した時、自分の墓地に存在する魔法カード1枚を手札に加える!俺は【テラ・フォーミング】を手札に加える!」

 

「魔法を加える効果……強力なカードだな……」

 

「しかも墓地からでも召喚できる……コストに使用してもいいわね」

 

「まだ、【エンディミオン】の効果は続く1ターンに1度、手札から魔法カード1枚を捨てる事で、フィールド上に存在するカード1枚を破壊する!」

 

「!?」

 

「俺は手札の【テラ・フォーミング】を捨て【スパークマン】を破壊する!」

 

「【スパークマン】!」

 

「さらに来い【サイレント・マジシャンLv4】!」

 

≪容赦無く行きますよ!≫

 

「おう!ドンドン来い!」

 

「では遠慮なく!魔法カード【魔力掌握】!以下省略!」

 

(そういえばここがお前の故郷?)

 

≪いえ、私の故郷は【魔法族の里】でここはデパート感覚で行くくらいです≫

 

魔法族の里

フィールド魔法

自分フィールド上にのみ魔法使い族モンスターが存在する場合、

相手は魔法カードを発動する事ができない。

自分フィールド上に魔法使い族モンスターが存在しない場合、

自分は魔法カードを発動する事ができない。

 

(【エンディミオン】がデパート……だと!?)

 

≪ええ、他にも魔法使いに必要な道具、魔導書とかがあります≫

 

(どこの時計塔だよ…)

 

魔法都市エンディミオン:カウンター2

サイレント・マジシャンLv4:1

サイレント・マジシャンLv4:攻/守1500/1000

 

「【サイレント・マジシャン】で【クレイマン】に攻撃!」

 

「トラップ発動!【ヒーローバリア】」

 

ヒーローバリア

通常罠

自分フィールド上に「E・HERO」と名のついたモンスターが

表側表示で存在する場合、相手モンスターの攻撃を1度だけ無効にする。

 

「相手モンスターの攻撃を1度だけ無効にする!」

 

「だが、次の攻撃までは防げない!【エンディミオン】で【クレイマン】を攻撃!超魔導波!」

 

「ぐわあああ!」

 

十代:2100

 

「カードを2枚伏せターンエンド!」

 

―――△△

―――■■:1

 

「やるな!だが、こっちも負けてられないぜ!ドロー!

 

サイレント・マジシャンLv4:2

サイレント・マジシャンLv4:攻/守2000/1000

 

「来い!【バブルマン】!」

 

「相変わらずの強運だな」

 

「運も実力の内ってな!【バブルマン】が召喚されフィールドに他のカードが無い時、2枚ドロー!魔法カード【融合回収】!【融合】と【スパークマン】を手札に加える!」

 

魔法都市エンディミオン:カウンター3

サイレント・マジシャンLv4:3

サイレント・マジシャンLv4:攻/守2500/1000

 

「!?」

 

「融合!場の【バブルマン】と【スパークマン】を融合!俺と連斗の絆の証!氷結のHERO!【アブソルートZero】!」

 

魔法都市エンディミオン:カウンター4

 

「……【アブソルートZero】!!」

 

「まだ俺のメインフェイズは終わってないぜ!さらに【融合】!【アブソルートZero】と【ネクロダークマン】を融合!」

 

E・HEROネクロダークマン:星5/闇属性/戦士族/攻/守1600/1800

効果モンスター

このカードが墓地に存在する限り1度だけ、

自分はレベル5以上の「E・HERO」と名のついた

モンスター1体をリリースなしで召喚する事ができる

 

「闇に染まったとしても正義の心までは染まりはしない!融合召喚!【E・HEROエスクリダオ】!」

 

E・HEROエスクリダオ:星8/闇属性/戦士族/攻/守2500/2000

融合・効果モンスター

「E・HERO」と名のついたモンスター+闇属性モンスター

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

このカードの攻撃力は、自分の墓地に存在する

「E・HERO」と名のついたモンスターの数×100ポイントアップする。

 

「アニキの新しいHEROだ!」

 

「だが、何故わざわざ【アブソルートZero】を?」

 

「見て連斗の場を!」

 

「え?な!?」

 

みんなが驚いているように俺の場が段々と凍りつき始めてる

 

「連斗なら……わかるだろ」

 

「【アブソルートZero】の効果……」

 

「そう……このカードがフィールド上から離れた時、相手フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する」

 

「なっ!?禁止級の【サンダー・ボルト】と殆ど同じ効果だと!?」

 

サンダー・ボルト

通常魔法(禁止カード)

相手フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。

 

「だが、【エンディミオン】の効果!【サイレント・マジシャン】に乗っていたカウンター分【エンディミオン】に乗せる」

 

魔法都市エンディミオン:カウンター8

 

「【エスクリダオ】の効果もある!このカードの攻撃力は自分の墓地に存在するE・HEROと名のついたモンスターの数×100ポイントアップする!俺の墓地にはHEROが5体!よって500ポイントアップする!ダーク・コンセントレイション!」

 

E・HEROエスクリダオ:攻/守3000/2000

 

「攻撃力3000!?」

 

「これで終わりだ!Dark Diffusion(ダーク・ディフュージョン)」

 

「トラップ発動!【ホーリージャベリン】!攻撃モンスター1体の攻撃力分だけ自分のライフポイントを回復する!」

 

「!?」

 

連斗:4600

 

「ぐおおおおおお!」

 

連斗:1600

 

「倒せなかったか……カード1枚伏せターンエンド」

 

――――△

――――■:0

 

「俺のターン!魔法カード【魔力掌握】!【魔法都市エンディミオン】に乗せる」

 

魔法都市エンディミオン:カウンター10

 

「魔法カード!【命削りの宝札】!俺の手札は0!5枚ドロー!」

 

魔法都市エンディミオン:カウンター11

 

「そして、魔法カード【メガトン魔導キャノン】!」

 

メガトン魔導キャノン

通常魔法

自分フィールド上に存在する

魔力カウンターを10個取り除いて発動する。

相手フィールド上に存在するカードを全て破壊する。

 

「自分フィールド上に存在する魔力カウンターを10個取り除いて相手フィールド上に存在するカードを全て破壊する」

 

「なっ!?速攻魔法【クリボーを呼ぶ笛】を発動!」

 

クリボーを呼ぶ笛

速攻魔法

自分のデッキから「クリボー」または「ハネクリボー」1体を選択し、

手札に加えるか自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。

 

「はっ!?」

 

「出て来い【ハネクリボー】!」

 

ハネクリボー:星1/光属性/天使族/攻/守300/200

効果モンスター (アニメ効果)

フィールド上に存在するこのカードが破壊され墓地へ送られた時に発動する。

発動後、このターンこのカードのコントローラーが受けるダメージは全て0になる

 

【ハネクリボー】が身を挺して主人である十代を守った

 

「このカードが破壊され墓地へ送られた時、このカードのコントローラーが受けるダメージは全て0になる!」

 

「流石だな……お前の相棒も」

 

「どうも!」

 

魔法都市エンディミオン:カウンター3

 

「カードを2枚伏せ【見習い魔術師】を守備表示!これでターンエンド」

 

魔法都市エンディミオン:カウンター4

 

――――□

――■■■:1

 

命削りの宝札:1ターン目

 

「俺のターン!魔法カード【ホープ・オブ・フィフス】!」

 

ホープ・オブ・フィフス

通常魔法

自分の墓地の「E・HERO」と名のついたカードを5枚選択し、

デッキに加えてシャッフルする。

その後、デッキからカードを2枚ドローする。

このカードの発動時に自分の手札・フィールド上に他のカードが存在しない場合は

カードを3枚ドローする。

 

「自分の墓地のE・HEROと名のついたカードを5枚選択し、デッキに加えてシャッフルする!俺の墓地の【バブルマン】、【スパークマン】、【クレイマン】、【アブソルートZero】、【エスクリダオ】を加える!そしてカードの発動時に自分の手札・フィールド上に他のカードが存在しない場合はカードを3枚ドローする!」

 

「!!」

 

「よし!フィールド魔法【摩天楼-スカイスクレイパー-】を発動!」

 

摩天楼-スカイスクレイパー-

フィールド魔法 (アニメ効果)

「E・HERO」と名のつくモンスターが攻撃する時、

攻撃モンスターの攻撃力が攻撃対象モンスターの攻撃力よりも低い場合、

攻撃モンスターの攻撃力は1000ポイントアップする

 

さっきまでの神秘的な広場から文字通り摩天楼……【HERO】たちが活躍しそうな場所と姿に変わった

 

「【ネクロダークマン】の効果!レベル5以上の【E・HERO】と名のついたモンスター1体を生贄なしで召喚する事ができる!来い【エッジマン】!」

 

「……」

 

「よし!【エッジマン】には貫通効果がある!この攻撃が決まればアニキの勝ちだ!」

 

「【エッジマン】で―――」

 

「トラップ発動!【レベル・ソウル】!」

 

レベル・ソウル

通常罠

自分フィールド上のモンスター1体を生け贄に捧げて発動する。

自分の墓地に存在する「LV」と名のつくモンスター1体をゲームから除外し、

そのカードに記されているモンスターを、

召喚条件を無視して手札またはデッキから特殊召喚する。

 

「!?」

 

「【見習い魔術師】を生贄に捧げ墓地の【Lv4】を除外……静寂なる魔術師よ時を超え最強の魔術師となれ!進化せよ!【サイレント・マジシャンLv8】!」

 

≪連斗……寒かった≫

 

「後で暖める……」

 

≪……ハイ≫

 

「だけど【スカイスクレイパー】の効果で1000ポイントアップ!」

 

E・HEROエッジマン:攻/守3600/1800

 

「行け~!!!パワー・エッジ・アタック!」

 

「トラップ発動【プライドの咆哮】!」

 

「な!?」

 

連斗:1500

 

サイレント・マジシャンLv8:攻/守3900/1000

 

「ライフを100支払い【サイレント・マジシャン】の攻撃力は400ポイントアップ!迎撃せよ【サイレント・マジシャン】!沈黙爆裂(サイレント・バースト)!!」

 

「ぐううう!」

 

十代:1800

 

「へへ、やるな~……俺は【強欲な壺】を発動!2枚ドロー!カードを1枚伏せ【悪夢の蜃気楼】」

 

悪夢の蜃気楼

永続魔法

相手のスタンバイフェイズ時に1度、

自分の手札が4枚になるまでデッキからカードをドローする。

この効果でドローした場合、次の自分のスタンバイフェイズ時に1度、

ドローした枚数分だけ自分の手札をランダムに捨てる。

 

「これで俺のターンは終了だ」

 

―――△△

―――■□:0

 

命削りの宝札:2ターン目

 

「俺のターン!」

 

「この瞬間【悪夢の蜃気楼】の効果!自分の手札が4枚になるまでデッキからカードをドローする!俺の手札は0枚よって4枚ドロー!そして、速攻魔法【非常食】!【悪夢の蜃気楼】と【スカイスクレイパー】を墓地に送り2000回復!」

 

十代:3800

 

「これでダイレクトアタックされても平気だぜ!(俺の手札には【死者蘇生】と【進化する翼】がある……)」

 

進化する翼

速攻魔法

自分フィールド上に存在する「ハネクリボー」1体と手札2枚を墓地に送る。

「ハネクリボーLV10」1体を手札またはデッキから特殊召喚する。

 

「(これで【ハネクリボー】を復活させこのカード伏せる……そして、攻撃した時に発動……【ハネクリボー】を進化させ【ハネクリボーLV10】にさせる)」

 

ハネクリボーLV10:星10/光属性/天使族/攻/守300/200

効果モンスター

このカードは通常召喚できない。

このカードは「進化する翼」の効果でのみ特殊召喚する事ができる。

自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードを生け贄に捧げる事で、

相手フィールド上の攻撃表示モンスターを全て破壊し、

破壊したモンスターの元々の攻撃力の合計分のダメージを相手ライフに与える。

この効果は相手バトルフェイズ中のみ発動する事ができる。

 

(そして、【サイレント・マジシャン】を破壊……その攻撃力分のダメージを連斗に与えたら俺の勝ちだ)

 

「行くぞ!【サイレント・マジシャン】でダイレクトアタック!!」

 

「ぐわあああ!!!!」

 

十代:300

 

「俺のライフはまだ残ってるぜ!」

 

「カードを1枚伏せターンエンド…」

 

――――△

―――■■:1

 

命削りの宝札:3ターン目

 

「凄い……」

 

「俺より十代を追い詰めている」

 

「だけど十代のほうもここから逆転劇を見せるはず」

 

「俺のターン!カードを1枚伏せ【死者蘇生】を発動!蘇れ【ハネクリボー】!」

 

「相棒対決か……」

 

「ああ、カードを伏せターンエンドだ!」

 

――――△

――――■:3

 

命削りの宝札:4ターン目

 

「恐らく伏せカードは【進化する翼】」

 

「これで連斗は間接的に攻撃が封じられた……」

 

「だが……」

 

「ええ、まだ目は諦めてないわ」

 

「俺のターン!行け!【サイレント・マジシャン】!」

 

「攻撃をするつもりなの!?」

 

「速攻魔法!【進化する翼】を発動!【ハネクリボー】と手札2枚をコストに【ハネクリボー】は進化!今、【ハネクリボー】は【Lv10】!!守備表示!」

 

「そして、相手モンスターを破壊……その攻撃力分のダメージを相手に与える」

 

「これでアニキの勝ち―――」

 

「リバースカードオープン!」

 

「「「「!?」」」」

 

「【天罰】!」

 

天罰

カウンター罠

手札を1枚捨てて発動する。

効果モンスターの効果の発動を無効にし破壊する。

 

「手札を1枚捨てることで効果モンスターの効果の発動を無効にし破壊する!」

 

「【ハネクリボー】!」

 

「そして攻撃対象が消滅した今、ダイレクトアタックする事ができる!」

 

「まさかこんな方法で切り抜けてくるとは…」

 

「!?」

 

「これでトドメだ!沈黙爆裂波(サイレント・バーニング)!」

 

「まだ終わりじゃない!【ネクロ・ガードナー】の効果!このカードを除外して攻撃を無効!」

 

「【進化の翼】のコストの時か」

 

「ああ!」

 

「俺はカードを1枚伏せ終了だ」

 

――――△

―――■■:0

 

命削りの宝札:5ターン目

 

「そして5ターン前に発動した【命削りの宝札】のデメリット効果で手札を全て捨てる」

 

「……これ特訓だよね?」

 

「ああ……そうだな」

 

「レベル高いわね」

 

「俺のターン!俺は【バブルマン】を召喚!効果は省略!2枚ドロー!カードを1枚伏せターンエンド!」

 

――――□

――――■:3

 

「俺のターン!バトル!【サイレント・マジシャン】!沈黙爆裂波(サイレント・バーニング)!」

 

「ぐうう!」

 

「カードを伏せターンエンド」

 

――――△

――■■■:0

 

「俺のターン!【フレンドッグ】を守備表示!」

 

フレンドッグ:星3/地属性/機械族/攻/守800/1200

効果モンスター

このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、

自分の墓地から「E・HERO」と名のついたカード1枚と

「融合」魔法カード1枚を手札に加える。

 

「これでターンエンド!」

 

――――□

――――■:3

 

「俺のターン!【ディフェンダー】を召喚!バトル!【ディフェンダー】でフレンドッグに攻撃!」

 

「破壊された【フレンドッグ】の効果!E・HEROと名のついたカード1枚と融合1枚を手札に加える」

 

「【サイレント・マジシャン】!沈黙爆裂波(サイレント・バーニング)

 

「トラップ発動!【ヒーロー見参】!相手モンスターの攻撃宣言時に自分の手札から相手はカードをランダムに1枚選択する。選択したカードがモンスターカードだった場合、自分フィールド上に特殊召喚する。違う場合は墓地へ……さぁ!選べ!!」

 

「真ん中!」

 

「【フェザーマン】!守備表示!」

 

「バトル!沈黙爆裂波(サイレント・バーニング)!」

 

「ぐうう!」

 

「ようやく追い詰めたな…ターンエンドだ」

 

―――△△

―――■■:0

 

「いや……まだまだだ!俺のターン!来い【バブルマン】!2枚ドロー!」

 

バブルマン……若干過労死だな……

 

「【融合】!【バーストレディ】と【クレイマン】を融合!【ランパートガンナー】を召喚!」

 

E・HEROランパートガンナー:星6/地属性/戦士族/攻/守2000/2500

融合・効果モンスター

「E・HERO クレイマン」+「E・HERO バーストレディ」

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

このカードが表側守備表示の場合、

守備表示の状態で相手プレイヤーを直接攻撃する事ができる。

その場合、このカードの攻撃力はダメージ計算時のみ半分になる。

 

「さらに【ミラクルフュージョン】!墓地の【フェザーマン】、【クレイマン】、【バーストレディ】、場の【バブルマン】を融合!これが究極のE・HEROだ!出でよ【エリクシーラー】!」

 

E・HEROエリクシーラー:星10/光属性/戦士族/攻/守2900/2600

融合・効果モンスター

「E・HERO フェザーマン」+「E・HERO バーストレディ」

+「E・HERO クレイマン」+「E・HERO バブルマン」

このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。

このカードの属性は「風」「水」「炎」「地」としても扱う。

このカードが融合召喚に成功した時、ゲームから除外された全てのカードを

持ち主のデッキに戻し、デッキをシャッフルする。

相手フィールド上に存在するこのカードと同じ属性のモンスター1体につき、

このカードの攻撃力は300ポイントアップする。

 

「【エリクシーラー】の効果!このカードが融合召喚に成功した時、ゲームから除外された全てのカードを持ち主のデッキに戻し、デッキをシャッフルする!そして、相手フィールド上に存在するこのカードと同じ属性のモンスター1体につき、このカードの攻撃力は300ポイントアップする……同じ属性は2体攻撃力は3400!」

 

E・HEROエリクシーラー:攻/守3400/2600

 

「足りないぜ!それでは俺を超えることは出来ない!」

 

「魔法発動!【H-ヒートハート】!」

 

H-ヒートハート

通常魔法

自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。

選択したモンスターの攻撃力は500ポイントアップする。

そのカードが守備表示モンスターを攻撃した時、

その守備力を攻撃力が越えていれば、

その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。

この効果は発動ターンのエンドフェイズまで続く

 

「これで【エリクシーラー】の攻撃力は3900!」

 

E・HEROエリクシーラー:攻/守3900/2600

 

「これが究極のHEROの力だ!フュージョニスト・マジスタリー!」

 

「お返しだ!墓地の【ネクロ・ガードナー】の効果!」

 

「【天罰】の時か?」

 

「その通り」

 

「なら、【ランパートガンナー】の攻撃力を半分にして相手にダイレクトアタック!ランパート・ショット!」

 

「ぐおお!」

 

連斗:500

 

「今度は俺が詰ませて貰ったぜ……【エリクシーラー】を攻撃してもライフは残る……例え、【ランパートガンナー】の効果で直接攻撃を続ける。これでターンエンドだ!」

 

―――△□

―――――:2

 

E・HEROエリクシーラー:攻/守3400/2600

 

「そうだな……そろそろケリを着けるか!俺の…ターーーーーーン!!!」

 

(さあ、どうする?連斗、ワクワクするぜ!)

 

「……行くぞ!【受け継がれる力】を発動!」

 

受け継がれる力

通常魔法

自分フィールド上のモンスター1体を墓地に送る。

自分フィールド上のモンスター1体を選択する。

選択したモンスター1体の攻撃力は、

発動ターンのエンドフェイズまで墓地に送った

モンスターカードの攻撃力分アップする。

 

「【ディフェンダー】を墓地に送りその攻撃力分アップする!」

 

サイレント・マジシャンLv8:攻/守5100/1000

 

「俺の負けか……」

 

「ああ……行くぞ【ランパートガンナー】に攻撃!」

 

「連斗……何故最初にエリクシーラーを攻撃しなかったの?」

 

沈黙爆裂(サイレント・バースト)!!」

 

「ぐうううう!」

 

「トラップ発動【未来王の予言】!自分の魔法使いが相手モンスターを破壊した場合、

そのモンスターはもう1度だけ続けて攻撃する事ができる!【サイレント・マジシャン】で【エリクシーラー】に攻撃!沈黙二連爆裂(サイレント・ツイン・バースト)!」

 

「ぐわああああああああああ!!」

 

十代:-1700

 

「くっそーーーーー!!!でも、最高にワクワクしたぜ!」

 

「ああ、俺も熱くなったよ」

 

「へへ」

 

「「ガッチャ!最高に楽しいデュエルだったぜ」」

 

「本当にいいデュエルだったよ」

 

「けど特訓よりレベル高いわよ」

 

「いつの間にか目的が入れ替わってたよ」

 

こんなに熱くなった事は今まででなかったからな……今でも高ぶってるよ……俺

 

「それじゃ反省会をやるか」

 

「おう!」

 

………………

…………

……

 

「おい!待て!」

 

「ん?何だ?」

 

「何故、俺にこのカード群を渡す!?わざわざ校長に渡すように言って!」

 

「俺のデッキに合わない……それにそのシリーズはもう知り尽くしている……俺が持っていても宝の持ち腐れになる……そうなったらそのカードも不遇だろう。なら、使ってくれる奴に渡すのが効率がいいだろ?」

 

「……何度も思ってはいたがお前たち何故敵に塩を送りつけるような真似を……」

 

「ん?俺のは単にこのカードは欲しくないからそうなのだが恐らく連斗は違うぞ」

 

「何?」

 

「アイツ……無駄に他人を気にする性格だからな……」

 

「他人を気にする性格?」

 

「ああ、アイツが恐れてるものは何か分かるか?」

 

「恐れてるもの?そんなものは知らん!」

 

「答えは………受け入れない事だ」



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第015話

『友好デュエル開始ィィィィィ!!!!』

 

「来い!【E・HEROフェザーマン】!【バーストレディ】!【スパークマン】!【クレイマン】!!」

 

今、俺たちはデュエル場に立っている。十代たっての希望で友好デュエルが始まる前に彼のヒーローたちを召喚したのだ

 

「く~!今日のみんな一段とかっこいいぜ!」

 

「十代らしいな」

 

「連斗もやってみないか?」

 

「……」

 

う~ん……ここで5D’sに出てたドラゴンたちを召喚してもいいのだが、それはマズイのでここは自重して……

 

「来い【サイレント・マジシャン】!【神聖魔導王エンディミオン】!【魔導戦士ブレイカー】!」

 

俺のは【魔法都市エンディミオン】の魔法使いたち……とは言っても出身地がそこなのは【エンディミオン】だけだけどね

 

「みんな、今日も頼むぜ」

 

心なしかみんなが頷いてくれたように見えた。いや、サイレント・マジシャンは頷いてくれた。相手は『アイツ』……相手にとっては不足なしだぜ

 

「アニキ~連斗くん~何やってんすか?」

 

「ん?気合を入れ直したところだが……」

 

「もうみんな集まってるよ!」

 

「集まってるって?」

 

「出迎えっす!出迎え!ノース校のお出迎え!!」

 

「いっけね~!忘れてた!いそげ!翔、連斗!」

 

「おう!」

 

「え~!?……置いてかないでよ~!!」

 

………………

…………

……

 

校長同士の挨拶をしているところ……なんとか間に合ったようだ

 

「なぁ!話はそのくらいにして速く俺の相手を紹介してくれよ!」

 

「これ、十代くん……行儀が悪いぞ」

 

「でもさ、俺は早く対戦相手を―――」

 

「んなに慌てなくても逃げないって……」

 

「ほう……キミ達が噂の十代くんと連斗くんか?」

 

「よろしく!おっさんがノース校の校長か?」

 

お、派手にずっこけたな……

 

「これ、十代くん」

 

「大丈夫ですか?」

 

「で、誰なのさ?俺の対戦相手は!!」

 

「俺だ!」

 

この声は……

 

「!?」

 

「俺だ……」

 

「おわ!!万丈目だ!万丈目だ!」

 

大切な事なので二回言いました……てか

 

「万丈目さんだ」

 

「で、誰だって?」

 

「俺だ……」

 

「え?誰だ?」

 

「俺だ」

 

「だから誰だ?」

 

……無限ループって怖くね?

 

「だから俺だ!!」

 

「俺って……それじゃもしかして俺のデュエルの相手って!万丈目か!?」

 

「万丈目さんだ」

 

「サンダー!1年、さっきから聞いてりゃサンダーさんのことを呼び捨てにして!」

 

「放っておけ……」

 

「……久しぶりだな……万丈目……海岸以来か」

 

「連斗か……」

 

「その前に久しぶりと言うべき相手もいるがな」

 

「!!」

 

そこに立っていたのは仮面をかぶりマント翻している男……

 

「誰だ!?」

 

「沈黙の魔術師の影……」

 

やっぱりか……この声、態度、何もかもが懐かしいな

 

「お前が……かっこいいな!!その仮面!!」

 

今度は俺がずっこけた……そこ?十代的にそこなの!?俺、先に一言言っておきたかったんだけどな~

 

「ふ、そうか!キミにはこの仮面のセンスが分かるか!」

 

なんだか嬉しそうだな……お前!つか、何か変な流れに……

 

「その仮面くれよ~!!」

 

貰ってどうすんの!?被るの!?

 

「よかろう」

 

いいの!!?

 

「だが、それは友好デュエルが終わった時だ……盛り上がるにはまだ早いからな」

 

「いいのですか?ダークマター」

 

「構わん……それに奴に会ったからこの仮面は趣味以外被る意味が薄くなった」

 

薄くって……相変わらずだな……結局気に入ってんのね

 

「それに予備があるからな」

 

絶対に気に入ってるな!お前、その仮面が!!どこのコ○○ギ○スのゼ○!!?

 

「全く相変わらず悪趣味な仮面を自慢してるな」

 

コイツの好みの大半は悪趣味だからな。髑髏とかコウモリとか……そういったものが好きだからな……見る映画もホラーだらけだし

 

「きさま!このノース校のトップに―――」

 

「別に構わん……奴とは皮肉を言えるほどの関係だからな」

 

「……」

 

「こちらは?」

 

「三沢大地の対戦相手……」

 

「俺の対戦相手……」

 

「よろしくね(ニコッ」

 

おおお、結構の美人だな……俺もびっくりだ

 

≪周りの男子はうるさいけど……≫

 

「やべっ、俺惚れちまったよ」

 

「何かいいな……スタイルもいいし」

 

「それに笑うと女神……」

 

「ばっきゃろう!アレは天使だ!」

 

「いや、妖精だ」

 

「「「がるるる!」」」

 

うん、他にも翔やらブルー男子がうるさいな……変態という名の紳士め……

 

≪タイプですか?≫

 

(いや……それにどうみても)

 

「ん、こいつはやらんぞ」

 

「……百夜(ポッ」

 

(アイツに惚れてるし……)

 

「「「リア充爆発しろ~!!!」」」

 

嫉妬乙~……

 

(てか、百夜なのか…)

 

≪……気のせいでしょうか?彼とは分かり合えない感が……≫

 

(気のせいだろう……てか、姿が見えないからって陰口はいただけないな)

 

≪なっ!何故アナタが私たちの会話を聞けるのですか!?この会話は私と連斗のテレパシーです……十代だって聞こえないのですよ!?≫

 

(何だ?奴から聞いていないのか?)

 

(え?)

 

(このテレパシーは元々俺と百夜で行われた会話手段……サイレント・マジシャンとのテレパシーはその応用で百夜に聞かれてもおかしくはない)

 

(全く……で、そっちには精霊がいるのか?)

 

(ああ、そうだが……)

 

(そうか。生憎見えなくてな……声なら聞こえるが……)

 

(そうか)

 

(それとこのデュエルが終わったら少し話しておきたい事もある。お前と結んだ契約についてだ)

 

(契約?分かった……では俺の部屋で良いか?ブルーで無駄にスペースが余ってる)

 

「……百夜?」

 

「ん?」

 

「いつまでも睨みあってるの?みんな行ってるよ」

 

「おお、そうかすまないな」

 

「いつの間に」

 

「ねぇ、私が持ってる意味がなくなっちゃったけど」

 

「構わん。お前の雄姿も映しておこう」

 

「うん」

 

「そういえばTVに映るんだよな~……てか、キミ…」

 

「ん?」

 

「百夜のことが好きなのか?」

 

「好き」

 

≪即答!?≫

 

「そ、そうか……」

 

「でも、何故か告っても断れてしまう……それが不満」

 

「……」

 

お、俺の所為かな?俺の所為ですね……ゴメン

 

(……それは同意した俺も同罪だ。お前が凹む事はない)

 

(そうか……それじゃ、今は――)

 

(再び戦い出会えた事を喜ぼう……そして盛り上がらせよう……盛大にな!)

 

………………

…………

……

 

「え~それでは、第一回戦、クィーン対三沢大地の試合を始めるノーネ!」

 

「「わ~!!!」」

 

「お手柔らかに…」

 

「いい勝負をしよう!」

 

「「デュエル!」」

 

クィーン:4000

 

三沢:4000

 

「先攻は?」

 

「キミからでいい」

 

「じゃ、お言葉に甘えて……私のターン!【天空の使者ゼラディアス】の効果を発動」

 

天空の使者ゼラディアス:星4/光属性/天使族/攻/守2100/800

効果モンスター

このカードを手札から墓地へ捨てて発動できる。

デッキから「天空の聖域」1枚を手札に加える。

また、フィールド上に「天空の聖域」が存在しない場合このカードを破壊する。

 

天空の聖域

フィールド魔法

このカードがフィールド上に存在する限り、

天使族モンスターの戦闘によって発生する天使族モンスターの

コントローラーへの戦闘ダメージは0になる。

 

「フィールド魔法【天空の聖域】!」

 

「……天使デッキか…」

 

「そう……【神の居城-ヴァルハラ】を発動!」

 

神の居城-ヴァルハラ

永続魔法

自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、

手札から天使族モンスター1体を特殊召喚する事ができる。

この効果は1ターンに1度しか使用できない。

 

「【ヴァルハラ】?確か北欧神話における主神オーディンの宮殿である。ワルキューレによって選ばれた勇敢な戦士の魂が行き着くところとされ宮殿では戦と饗宴が行われ、いつか来たるべきラグナロクの日に備えているという……そこには540もの扉があり、1つの扉から800人の戦士が飛び出してくるという」

 

「ええ、そしてその効果は……1ターンに1度だけ自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、手札から天使族モンスター1体を特殊召喚する事ができる……例え上級モンスターでもね」

 

「何だと!?」

 

「【ヴァルハラ】の効果で来なさい!【守護天使ジャンヌ】!」

 

守護天使ジャンヌ:星7/光属性/天使族/攻/守2800/2000

効果モンスター

このカードが戦闘によってモンスターを破壊し墓地へ送った時、

破壊したモンスターの元々の攻撃力分だけ、自分のライフポイントを回復する。

 

「そして来なさい【ヴィーナス】!」

 

創造の代行者ヴィーナス:星4/光属性/天使族/攻/守1600/0

効果モンスター

500ライフポイントを払って発動する。

自分の手札またはデッキから「神聖なる球体」1体を

自分フィールド上に特殊召喚する。

 

「このカードは500支払う事で手札またはデッキから【神聖なる球体】を自分フィールド上に特殊召喚する」

 

神聖なる球体:星2/光属性/天使族/攻/守500/500

通常モンスター

聖なる輝きに包まれた天使の魂。

その美しい姿を見た者は、願い事がかなうと言われている。

 

「私は1500払い3体を特殊召喚」

 

クィーン:2500

 

「モンスターが5体……(生贄用か?いや、もしくは以前連斗から聞いたデッキ圧縮のためか……他にも聖域があるから壁としても利用できるな……だが上級モンスター召喚は予想外だった)」

 

「【強欲な壺】……2枚ドロー……カードを2枚伏せターンエンド」

 

△△△△△

――□■■:2

 

「俺のターン!まずは【手札断殺】!キミの手札も俺の手札も2枚以上ある。2枚捨て2枚ドロー!【ハイドロゲドン】を召喚」

 

ハイドロゲドン:星4/水属性/恐竜族/攻/守1600/1000

効果モンスター

このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、

自分のデッキから「ハイドロゲドン」1体を特殊召喚する事ができる。

 

「さらに【二重召喚】を使用して【オキシゲドン】を召喚!」

 

オキシゲドン:星4/風属性/恐竜族/攻/守1800/800

効果モンスター

このカードが炎族モンスターとの戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、

お互いのライフに800ポイントダメージを与える。

 

「俺は【オキシゲドン】で【ヴィーナス】に攻撃!オキシ・ストリーム!」

 

「だけど……この【聖域】がある限り戦闘ダメージは0よ」

 

「わかっている!【ハイドロゲドン】で【キミの神聖なる球体】に攻撃!ハイドロ・ブレス!!」

 

「……」

 

「そして、【ハイドロゲドン】の効果でもう1体の【ハイドロゲドン】を召喚!」

 

「……」

 

「そしてバトル!ハイドロ・ブレス!!(これで生贄モンスターの数を確実に減らす事ができる!)」

 

「……」

 

「そして、もう1体の【ハイドロゲドン】の効果で最後の【ハイドロゲドン】を召喚!」

 

「最後の【ハイドロゲドン】で攻撃!」

 

「……トラップを発動……【シフト・チェンジ】」

 

「!?」

 

「この効果で【神聖なる球体】の攻撃を【ジャンヌ】に変更する」

 

「ぐわ!」

 

三沢:2800

 

「【ジャンヌ】の効果により【ハイドロゲドン】の攻撃力分回復する」

 

クィーン:4100

 

「く……だが俺は【ボンディング-H2O】を発動!【ハイドロゲドン】2体と【オキシゲドン】1体を生け贄に捧げ出でよ!【ウォーター・ドラゴン】!」

 

ボンディング-H2O

通常魔法

自分フィールド上に存在する「ハイドロゲドン」2体と

「オキシゲドン」1体を生け贄に捧げる。

自分の手札・デッキ・墓地から

「ウォーター・ドラゴン」1体を特殊召喚する。

 

ウォーター・ドラゴン::星8/水属性/海竜族/攻/守2800/2600

効果モンスター

このカードは通常召喚できない。

「ボンディング-H2O」の効果でのみ特殊召喚する事ができる。

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、

炎属性と炎族モンスターの攻撃力は0になる。

このカードが破壊され墓地へ送られた時、自分の墓地に存在する

「ハイドロゲドン」2体と「オキシゲドン」1体を特殊召喚する事ができる

 

「ターンエンドだ!」

 

――――△

―――――:0

 

「私のターン……このターンで終わらせる」

 

「何?」

 

「【神聖なる球体】を生贄に【パーシアス】を召喚!」

 

天空騎士パーシアス:星5/光属性/天使族/攻/守1900/1400

効果モンスター

このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、

その守備力を攻撃力が超えていれば、

その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。

また、このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、

自分のデッキからカードを1枚ドローする。

 

「だが、そのモンスターでは俺のモンスターを倒すことはできん!」

 

「パーシアスを生贄に……これが私とあの人の絆の象徴……【天空勇士ネオパーシアス】!」

 

天空勇士ネオパーシアス:星7/光属性/天使族/攻/守2300/2000

効果モンスター

このカードは自分フィールド上の「天空騎士パーシアス」1体を

リリースし、手札から特殊召喚できる。

このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、

その守備力を攻撃力が超えていれば、

その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。

また、このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、

デッキからカードを1枚ドローする。

フィールド上に「天空の聖域」が存在し、

自分のライフポイントが相手より上の場合、

その数値だけこのカードの攻撃力・守備力がアップする。

 

「【ネオパーシアス】?」

 

「このカードは【天空の聖域】が存在し、自分のライフポイントが相手より上の場合、その数値だけこのカードの攻撃力・守備力がアップする」

 

「な、なんだと!?」

 

天空勇士ネオパーシアス:攻/守3600/3300

 

「だがそれだけでは俺を倒すことは――」

 

「【天よりの宝札】を発動……お互いの手札が6枚になるまでドローする」

 

「……」

 

「【死者蘇生】を発動。この効果で【アテナ】を復活させる」

 

アテナ:星7/光属性/天使族/攻/守2600/800

効果モンスター

1ターンに1度、「アテナ」以外の自分フィールド上に表側表示で存在する

天使族モンスター1体を墓地へ送る事で、

「アテナ」以外の自分の墓地に存在する

天使族モンスター1体を選択して特殊召喚する。

フィールド上に天使族モンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚された時、

相手ライフに600ポイントダメージを与える。

 

「【アテナ】?」

 

「そして【光神化】を発動して【シャインエンジェル】を特殊召喚」

 

光神化

速攻魔法

手札から天使族モンスター1体を特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は半分になり、

エンドフェイズ時に破壊される。

 

シャインエンジェル:攻/守700/800

 

「【アテナ】の効果……フィールド上に天使族モンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚された時、相手ライフに600ポイントダメージを与える」

 

「バーン効果!?ぐわああ!」

 

三沢:2200

 

天空勇士ネオパーシアス:攻/守4200/3900

 

「【シャインエンジェル】で【ウォーター・ドラゴン】に攻撃…」

 

「自爆特攻か!?」

 

「ええ……【聖域】があるからダメージは0……そしてもう1体の【シャインエンジェル】を特殊召喚。【アテナ】の効果で600ダメージ」

 

「ぐうううう!」

 

三沢:1600

 

天空勇士ネオパーシアス:攻/守4800/4500

 

「【シャインエンジェル】で攻撃……最後の【シャインエンジェル】を特殊召喚」

 

「ぐわああ」

 

三沢:1000

 

天空勇士ネオパーシアス:攻/守5400/5100

 

「【シャインエンジェル】の効果で【コーリング・ノヴァ】を特殊召喚」

 

コーリング・ノヴァ:星4/光属性/天使族/攻/守1400/800

効果モンスター

このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、

自分のデッキから攻撃力1500以下の天使族・光属性モンスター1体を

自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。

フィールド上に「天空の聖域」が表側表示で存在する場合、

代わりに「天空騎士パーシアス」1体を特殊召喚する事ができる

 

「バトル……【コーリング・ノヴァ】で攻撃……効果で【コーリング・ノヴァ】召喚」

 

「ぐおおお」

 

三沢:400

 

天空勇士ネオパーシアス:攻/守6000/5700

 

「これで十分……最後に永続トラップ【女神の加護】を発動」

 

女神の加護

永続罠

自分は3000ライフポイント回復する。

自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードがフィールド上から離れた時、

自分は3000ポイントダメージを受ける

 

「これで私のライフは3000回復」

 

クィーン:7100

 

天空勇士ネオパーシアス:攻/守9000/8700

 

「俺の負けか……」

 

「ええ……【ネオパーシアス】で【ウォーター・ドラゴン】に攻撃……ダメージステップ時、【オネスト】を発動……【ウォーター・ドラゴン】の攻撃力分上げる」

 

天空勇士ネオパーシアス:攻/守11800/8700

 

「来い!」

 

「【ネオパーシアス】で攻撃!オネスティ・エンジェルブレイク!」

 

「ぐわああああ!!」

 

三沢:-8600

 

「し、試合終了ナノーネ!勝者!クィーン!!」

 

それは誰もが驚いた事実。三沢はあの十代相手に善戦したほどの実力を持つもの……それをあっさりと倒したのだ……驚かない方がおかしい

 

「ゴメンね。私もこのデッキで負けたくないの……」

 

「ふ、謝ることはないさ……ライバルがもう一人増えただけだからな」

 

「告白はゴメンだけど……ライバルなら歓迎するわ」

 

「次は負けん」

 

「私も勝ち続けるわ」

 

そうしてお互いに握手をした……ライバルとして

 

………………

…………

……

 

「え、えげつないっす」

 

「ん?そう?」

 

「ブルー生徒ならもう見慣れた光景だからな……」

 

おいおい、瓶田……俺もはっちゃけすぎたけどさ

 

「俺も勝てるか分からないな……あの【アテナ】は強敵だぜ」

 

「そうね……【アテナ】の効果で【パーシアス】を強化してるみたいだし……【アテナ】だけでも戦えるわ」

 

(百夜……強化しまっくったろ)

 

(ああ……【パーシアス】デッキ……俺が試作したんだぜ)

 

(……まったく終始三沢押されぱなっしだったじゃん)

 

(でも、昔は初心者だったんだぜ)

 

(本当か?)

 

(ああ、で、好きなカードはなんだと聞いたら【パーシアス】と言ったのでな……コンボカードを入れて【パーシアス】がいなくても戦えるように魔改造したんだぜ。もちろん、回し方を教えてな)

 

(そうか……)

 

(あれは全て彼女の実力だな)

 

(誇らしげだな)

 

(ああ、事実……あの三沢を相手に完勝だからな)

 

(実力が高くなってるな)

 

(油断すると負けるからな……俺も)

 

(……惚れてるのか?百夜がそこまでするのは珍しいが)

 

(……正直に言うと惚れてるぜ。だからこそあの話だ)

 

(なるほど)

 

「次は十代よ」

 

「……ああ」

 

「どうした?少し暗いぞ?」

 

「大丈夫さ……」

 

そういえば十代……万丈目の苦悩を見たんだっけ……それで少し暗いのか……

 

「そんじゃ、行って来る」



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第016話

『万丈目対十代!進化するドラゴン』

 

「それでーはこれより2回戦なノーネ!デュエルアカデミア本校代表、ドロップアウトボー――――遊城十代なのーネ」

 

とTVに映ってる事で若干緊張してるがMCを勤める事になった。てか、代表なのにドロップアウトボーイを言いかけるなよ……

 

「頑張れアニキ!負けるな!」

 

「対するノース校代表は」

 

「いらん!俺の名は俺が告げる」

 

「な?」

 

「黙って引っ込んでろ……オカッパ野郎!」

 

何処の虫野郎?あ、それと俺はその虫とダイナソーは嫌いだぞ。あれ、逆恨み過ぎるしファンが離れた理由も分かるだけに同情する気もない。もし、会ってデュエルをすることになったら1ターンでケリをつけるから

 

≪珍しいですね……連斗がそこまで嫌うとは……≫

 

(そこは相変わらずなんだよ……逆恨みが大嫌いだからな)

 

だってさ、虫は勝つ方法が見つかったといって他人のカードを平気で捨てるしカードで雇って他人のデッキに勝手にカードを入れるしそこまでして負けるし本当に嫌いだわ。ダイナソーに至っては自分からアンティを申し上げ自分のレアカードをかけて城之内のカードを手に入れようとして欲に絡んで負けてレアカードを渡したのにドーマでは奪ったと言ったんだ……言われた側にしたら堪ったもんじゃないぜ……ファンの扱いも雑すぎだし……サインをやる代わりにレアカードを交換したり……情けないにも程がある

 

≪そ、そうですか……≫

 

言っただろ?俺は聖人君主な人間じゃないって……嫌いな人間は山のようにいる

 

(所詮、人間だからな)

 

「だ、誰がオカッパナノーネ!これは有名なカリスマ美容院で―――」

 

マイクのコードに足が絡まってしまう……てか、何処の有名なカリスマ美容院だろ?そのオカッパ余程気に入ってんだな……

 

「いつの間にやら雁字搦めやらな……な……な……な……ドロップ!アウト!!」

 

あ、舞台から落ちた……い、痛そうだな……てか、何故落ちるし……

 

「……大丈夫か?クロノス先生」

 

本当に十代は良い奴だよな……普段から嫌味言われてるのに心配するとは……流石だ

 

「お前たち、この俺を覚えているか!!この学園で俺が消えて清々したと思っている奴!俺の退学を自業自得だとほざいた奴!知らぬなら言って聞かせるぜ……その耳かっぽじってよく聞くがいい!地獄のそこから不死鳥ごとく復活してきた俺の名は!一、十」

 

「「「「「百、千」」」」」

 

「万丈目サンダー!!!」

 

「「「「「万丈目サンダー!サンダー!万丈目サンダー!」」」」」

 

「凄い人気だ」

 

やっぱりカリスマがあるな……殆どタイミング一致で合わさった

 

(本当だぜ……万丈目が来て1ヶ月だが、ここまで慕ってるとは思っても見なかった俺は4ヶ月でようやく慕われてるのにな……)

 

「行くぞ十代!このデュエル負けるわけにはいかないからな!」

 

「来い!万丈目!」

 

「万丈目サンダーだ!」

 

(準!)

 

(万丈目グループのために!)

 

「「デュエル!!」」

 

十代:4000

 

万丈目:4000

 

「百夜……準備……出来たよ」

 

「ありがとうな」

 

「百夜の望みなら何でも―――」

 

何をやってるんだ?アイツ……

 

「俺の先攻!ドロー!俺は【仮面竜】を召喚!」

 

仮面竜:星3/炎属性/ドラゴン族/攻/守1400/1100

効果モンスター

このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、

自分のデッキから攻撃力1500以下のドラゴン族モンスター1体を

自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。

 

「ターンエンド!」

 

――――□

―――――:5

 

「俺のターン!ドロー!【バーストレディ】を召喚!バトル!【バーストレディ】で【仮面竜】に攻撃!バーストファイヤー!」

 

その炎に仮面竜は焼き尽くされた。しかし……

 

「やった!アニキが先手を打った」

 

「甘いな……この瞬間に【仮面竜】の効果を発動!このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分のデッキから攻撃力1500以下のドラゴン族モンスター1体を

自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。俺は【アームド・ドラゴンLv3】を特殊召喚!出でよ!【Lv3】!!」

 

アームド・ドラゴンLv3:星3/風属性/ドラゴン族/攻/守1200/900

効果モンスター

自分のスタンバイフェイズ時、フィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地へ送る事で、

手札またはデッキから「アームド・ドラゴン LV5」1体を特殊召喚する。

 

「Lvモンスター!?」

 

「でも……連斗が使ってるから知ってるわね……」

 

「しかし伝説級のカードがそんなに手に入るのか?」

 

「あるから入るんじゃない?」

 

「にしても【アームド・ドラゴン】か……」

 

「知ってるの?」

 

「ああ、アレはモンスター破壊に特化したモンスターだからな」

 

聖なる輝きと相性がいい……

 

聖なる輝き

永続罠

このカードがフィールド上に存在する限り、

モンスターをセットする事はできない。

また、モンスターをセットする場合は表側守備表示にしなければならない

 

「それに【サイレント・マジシャン】にはない利点もある……」

 

「【サイレント・マジシャン」にはない利点?」

 

一方、向こうの校長たちは……

 

「アレはノース校に伝わる秘宝のレアカード!市ノ瀬くん、キミは!?」

 

「ふん、言ったはずですぞ……私は本気だと……例の褒美は必ず頂きますよ」

 

「何と!そうは行くか!あの褒美は今年も私のものだ!頑張れ!!十代くん!」

 

「当たり前ジャン!【サイレント・マジシャン】以外のLvモンスターと戦えるなんてこんなワクワクする事はないぜ!」

 

「ふ、強がっていられるのも今のうちだ」

 

「俺はカードを伏せターンを終了する」

 

――――△

――――■:4

 

「そして恐怖の俺のターンが始まる!ドロー!くくく……十代、俺のスタンバイフェイズが訪れたことで【アームド・ドラゴンLv3】の効果が発動!このカードを墓地へ送り……【アームド・ドラゴンLv5】を手札かデッキから特殊召喚できる!」

 

「!!」

 

「出でよ!【アームド・ドラゴンLv5】!!」

 

アームド・ドラゴンLv5:星5/風属性/ドラゴン族/攻/守2400/1700

効果モンスター

手札からモンスター1体を墓地へ送る事で、

そのモンスターの攻撃力以下の攻撃力を持つ、

相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して破壊する。

また、このカードが戦闘によってモンスターを破壊したターンのエンドフェイズ時、

フィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地へ送る事で、

手札またはデッキから「アームド・ドラゴン LV7」1体を特殊召喚する。

 

「「「「「「うわああああ!」」」」」」

 

「気をつけろ十代!Lvが上がった事で【アームド・ドラゴン】の効果も飛躍的に上がったはずだ!」

 

それが売りだもんな……Lvモンスターは……

 

「アニキ……」

 

「分かってるぜ!こんな時のためにトラップ発動【ヒーロー・ヘイロー】!」

 

ヒーロー・ヘイロー

通常罠

発動後このカードは装備カードとなり、

攻撃力1500以下の戦士族モンスター1体に装備する。

相手の攻撃力1900以上のモンスターは、

装備モンスターを攻撃する事ができない。

 

「装着完了!これで攻撃力1900以上のモンスターは、装備モンスターを攻撃する事ができない!」

 

「ふふふ……バカめが!攻撃力1900以上の上級モンスターの攻撃を封じる盾だと?その程度の防御じゃ俺の【アームド・ドラゴン】を止めることはできないぜ!」

 

「何!?」

 

「【アームド・ドラゴンLv5】の効果を発動!それは手札からモンスター1体を墓地へ送る事で、そのモンスターの攻撃力以下の攻撃力を持つ、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を破壊する」

 

「!?」

 

「俺は手札の【ドラゴンフライ】を墓地へ送る!」

 

ドラゴンフライ:星4/風属性/昆虫族/攻/守1400/900

効果モンスター

このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、

自分のデッキから攻撃力1500以下の風属性モンスター1体を

自分フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる

 

「ど、【ドラゴンフライ】の攻撃力は1400……」

 

「攻撃力1200の【バーストレディ】は……」

 

「破壊される!!」

 

「行け!【アームド・ドラゴンLv5】!デストロイド・パイル!」

 

うおお!【アームド・ドラゴン】の体中の棘がミサイルとなり【バーストレディ】を爆殺した!

 

(【バーストレディ】爆☆殺!)

 

(それどこのキング!?)

 

(キングは一人!この俺だ!)

 

(それは未来の話!!)

 

(キングのデュエルはエンターテイメントでなければならない!)

 

(それも未来!全くにぎや蟹なったな)

 

(お前、それは遊星だ!とにかくO☆KA☆WA☆RI☆DA!)

 

(何を!?)

 

≪いい加減にしてください!ボケてる場合ですか!!?≫

 

「まだだ!【アームド・ドラゴン】にはまだ攻撃が残っている!【アームド・ドラゴン】でダイレクトアタック!アームド・バスター!!」

 

「ぐわあああ!」

 

十代:1600

 

その攻撃の威力によって十代は吹き飛ばされ倒れてしまった

 

「どうした?十代……それで終わりか?」

 

「アニキ!」

 

「立て!立つんだ!十代くん!」

 

(立て!立つんだ!ジ―――)

 

≪ふん!≫

 

(ぐふ!)

 

サイレント・マジシャンが頭に杖を叩いた。地味に痛い……

 

「TVカメラが回ってルノーネ」

 

「あ!そうだった!これって全国に放送されてるから余りかっこ悪いところ見せられないんだった……ハハハ」

 

「俺はカードを1枚伏せターンエンド」

 

――――△

――――■:3

 

「やるじゃないか!準!」

 

「だが、やりすぎても困る」

 

「ん?」

 

「早々に終わられたら放送時間が空いてしまうからな!」

 

(俺らは!?)

 

(どうせ、このデュエルで万丈目が勝ったら俺らの出番が無くなるからどっちにしても出られんぞ)

 

(そうだった!万丈目が負けんとお前の前振りが空振りになってしまうからな!)

 

「俺のターン!ドロー!俺は【バブルマン】を攻撃表示で召喚!このカードが召喚された時、フィールドに他のカードがない場合2枚ドローする!さらにこの【融合】のカードで場の【バブルマン】、【スパークマン】、【フェザーマン】を融合!出でよ!【E・HEROテンペスター】!!」

 

E・HEROテンペスター:星8/風属性/戦士族/攻/守2800/2800

融合・効果モンスター

「E・HERO フェザーマン」+「E・HERO スパークマン」

+「E・HERO バブルマン」

このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。

このカード以外の自分フィールド上のカード1枚を墓地に送り、

このカードは、このターン戦闘によっては破壊されない。(ダメージ計算は適用する)

この効果は相手ターンにも使用する事ができる。

 

「よし!アニキ!いけえ!」

 

「【テンペスター】だと!?」

 

「そう、これが逆転の一撃!【テンペスター】!【アームド・ドラゴン】に攻撃!カオス・テンペスト!!」

 

万丈目:3600

 

「やるな……十代……だが、まだまだだ!トラップ発動!【リビングデットの呼び声】!」

 

「何?」

 

「まさか!」

 

「これが【サイレント・マジシャン】には無い利点……確かに【サイレント・マジシャン】には【レベルアップ!】などで一気に最終進化ができる。だが、その分、復活手段が限られてくるんだ……ましてや召喚条件を揃えないとLvモンスター専用のカードも使えない。他のLvモンスターは最終進化以外は復活させやすい……だからやられても結構強いんだ」

 

「へ~」

 

「そう!このカードにより墓地からモンスターを特殊召喚する!蘇れ【アームド・ドラゴンLv5】!」

 

「「「「「サンダー!サンダー!万丈目サンダー!」」」」」

 

「俺はカードを伏せこのターンを終了する」

 

――――△

――――■:2

 

「また墓地から【アームド・ドラゴン】が……」

 

「けど、大丈夫なんだなぁ」

 

「え?どういうこと?」

 

「【アームド・ドラゴン」は手札のモンスターを捨てその攻撃力以下のカードを破壊するんだなぁ。十代の場には攻撃力2800【テンペスター】……コイツ以上のモンスターなんてそうそういないんだなぁ」

 

「そうか!頑張れ!!アニキ~~!!」

 

だが、それはフラグだった…

 

「果たしてそうかな?俺のデッキに眠るモンスターをなめるなよ!俺のターン!ドロー!俺は【アームド・ドラゴン】の効果を発動!手札の【闇より出でし絶望】を墓地に捨てる!」

 

闇より出でし絶望:星8/闇属性/アンデット/攻/守2800/3000

効果モンスター

このカードが相手のカードの効果によって手札またはデッキから墓地に送られた時、

このカードをフィールド上に特殊召喚する。

 

「このカードの攻撃力は2800!よって【テンペスター】は破壊!デストロイド・パイル」

 

戦闘耐性を持つテンペスターも効果による破壊には弱いからな

 

「速攻魔法!【融合解除】!解除せよ【テンペスター】!」

 

「危なかった……」

 

「間一髪なんだなぁ……ギリギリで交わしたんだなぁ……」

 

「しかし【アームド・ドラゴン】の攻撃は残っている!【アームド・ドラゴン】で【スパークマン】に攻撃!アームド・バスター!!」

 

「ぐうう!」

 

「くくく、十代!さっきの攻撃を【融合解除】でかわしたのは失敗だったな」

 

「何?」

 

「これで俺の【アームド・ドラゴン】は更なるレベルアップを遂げる事ができる!見ろ!【アームド・ドラゴン】の更なる進化を!【アームド・ドラゴンLv7】の姿を!!」

 

アームド・ドラゴンLv7:星7/風属性/ドラゴン族/攻/守2800/1000

効果モンスター

このカードは通常召喚できない。

「アームド・ドラゴン LV5」の効果でのみ特殊召喚する事ができる。

手札からモンスター1体を墓地へ送る事で、

そのモンスターの攻撃力以下の攻撃力を持つ、

相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターを全て破壊する。

 

(【アームド・ドラゴン】!進化~!)

 

(【アームド・ドラゴンLv7】!!……やっぱり何処かのデ○モンを沸騰させるよな~)

 

(ああ、TFでは完全にデジ○ンだし…)

 

≪伏字が伏字になってません!≫

 

「これが【アームド・ドラゴン】の完全体!」

 

その言い方だと究極体がいるみたいじゃないか……いるな

 

「あんなモンスター……俺がやったカードの中には無いはずだ!」

 

「何!?」

 

(いや……そう簡単にLvモンスターは手にはいらんだろ……万丈目グループだろうとな)

 

元の世界ならいざ知らずだがそうなるとそんな計画すら思いつかんからな……元の世界の遊戯王はあくまでも娯楽の一つだから

 

「うおおお!負けるな!負けてはならんぞ!十代くん!!」

 

「「「「「サンダー!サンダー!万丈目サンダー!」」」」」

 

「見たか!伝説のLvアップモンスター【アームド・ドラゴンLv7】だ!」

 

「……うおおおおお!かっこいいな!!!!俺も欲しいな~!!!!」

 

……悪いけど上げないよ?後が面倒になるし

 

(だけど、忘れて後を引き摺りそうだからな……もらうぞ?)

 

(お前なら別にいいや)

 

「バカが!お前の身が危ないんだぞ!感心してる場合か!」

 

いや、闇のデュエルと比べれば赤子同然だろう……絶対に

 

「だけどさ、こんなワクワクする事があるかよ~!俺は今、ピンチになるくらい強いモンスターと戦ってることだぜ~!!すっげぇ~!連斗もそうだけどさ、デュエルしてて良かった~!!」

 

「……何処までも鼻につく!俺はキサマのように何も考えず毎日をチャラチャラと生きるわけには行かないんだ!見よ!この張り詰めた視線を!万丈目家の夢と野望を全部俺の肩に乗せた重い視線を!俺は兄さんたちの期待に応える為、そして俺の価値を証明するため!どんなことがあってもここで!遊城十代!お前を倒さなければならない!」

 

「そう簡単にはやられないぞ!万丈目!俺も次のバトンを渡すために勝たないといけないんだ!」

 

「万丈目サンダー!ターンエンド!!」

 

――――△

――――□:3

 

「俺のターン!【クレイマン】を守備表示で召喚!さらにカードを伏せてターンエンド!」

 

――□□□

――――■:1

 

「往生際の悪い!そんな雑魚が俺に通用するか!俺のターン!ドロー!【アームド・ドラゴンLv7】の効果を発動!手札からモンスター1体を墓地へ送る事で、そのモンスターの攻撃力以下の攻撃力を持つ、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターを全て破壊する」

 

「何だと!?」

 

「コストとして捨てたモンスターの攻撃力以下を」

 

「全部!?」

 

「その効果もパワーアップしてるというのか!!」

 

「俺は手札から【アームド・ドラゴンLv3】を捨て場にある攻撃力1200以下のモンスターを全て破壊する!行け!【アームド・ドラゴンLv7】!ジェノサイド・カッター!」

 

「ぐうう!」

 

「これでお前のモンスターは全滅した!見ててくれ!兄さんたち!この俺の強さを!これで最後だ!【アームド・ドラゴンLv7】の攻撃!アームド・ヴァニッシャー!!」

 

「トラップ発動!【ガード・ブロック】!」

 

「何!?」

 

「このカードの効果でダメージは0にし1枚ドロー!」

 

「え?連斗くんあげたの!?」

 

「ああ、余ってたからな」

 

何せ同じカードが10枚ほどあるんだ……別に主要キャラに上げても罰は当たらん

 

「ずるいわよ!」

 

「いや、お前らが渡したカードは無理があるからな?【ウォータードラゴン】やら【パワー・ポンド】やら……」

 

「う……」

 

「ちぃ!静原連斗のカードか……」

 

「ああ、アイツも俺の友達だ……アイツにバトンを渡すためにも負けるわけにはいかない!」

 

「く……相変わらず姑息な手を使いやがる!まぁ、いい……俺の優位には変わりない!この【アームド・ドラゴン】に勝てるものなどいない!ターンエンドだ!」

 

――――△

――――□:3

 

いや…結構いっぱいいるよ。俺の【サイレント・マジシャン】や未来では星のような輝きを持つドラゴンとかそれに【アームド・ドラゴン】にも弱点はある……

 

「俺のターン!ドロー!」

 

≪クリクリ~♪≫

 

「お、流石相棒!良い時に来るぜ!俺は【ハネクリボー】を守備表示で召喚!」

 

≪クリクリ!≫

 

「カードを1枚伏せターンエンドだ」

 

――――□

――――■:1

 

「いつもながらの逃げの一手か!そんなものが一体何の役に立つというんだ!」

 

≪クリクリ!!≫

 

≪連斗、怒ったクリちゃんもかわいいです///≫

 

(そ、そうか……)

 

(そっちの相棒はハネクリボー……てか、クリボー系が好きなのか?)

 

(うん……可愛い物好きなんだ)

 

「一丁前に怒ってやがる!」

 

≪でも、兄貴~アイツなら俺の兄弟のこと知ってるかも知れないよ~≫

 

「うるさい!この大事なデュエルのときにお前を出せるものか!」

 

≪そんな事を言わずに兄貴~≫

 

≪クリクリ!クリ!≫

 

あ、十代の肩にクリボーが乗った。そうか……万丈目にはイエローの精霊がいたな……それよりも……

 

≪か、肩乗りクリボー……かわいい///ふにゃ~///≫

 

と、俺の肩に頭を置きやがった……あまりの可愛さに気絶か?何か、次第にクリボー病が増してきたな……

 

「ん?万丈目のデッキに?あ、ホントだ!な~万丈目!それって!」

 

「マズイ!早く引っ込め!」

 

「百夜……これも?」

 

「ああ、ギャグパートにしたら上々だろ?」

 

「わかった」

 

(何をやってるんだ?)

 

(撮影)

 

(は?)

 

(だってこの後、TV中継中止になるからな勿体ないだろ?)

 

(そ、それもそうだな)

 

(安心しろ。全部の試合を撮ってあるから♪)

 

(俺たちは?)

 

(無論)

 

「俺のターン!ドロー!お前など攻撃にも値しない雑魚だが!」

 

≪クリクリ~≫

 

「【アームド・ドラゴンLv7】!アームド・ヴァニッシャー!!」

 

≪クリクリ!≫

 

「ターン終了だ!」

 

――――△

――――□:4

 

「あれ?何で万丈目くんはモンスター効果を使わなかったの?」

 

「【ハネクリボー】の効果で十代にダメージを与えられないからな……」

 

「それに【アームド・ドラゴン】の効果は手札のモンスターを使うからどうしても迫り手が欠けてしまう……効果を発動されて手札を無駄にするよりも温存した方がいい……そういう意味で【アームド・ドラゴン】の効果自体が弱点なんだ……モンスターも無数にいるわけじゃない」

 

「へ~」

 

「ギリギリでの粘り強さ……まだ、十代にも運が尽きてないようね」

 

「俺のターン!俺は魔法カード【強欲な壷】を発動!カードを2枚ドロー!来た!これが俺の待っていたカードだ!」

 

「何?」

 

「俺は【エアーマン】を召喚!このカードが召喚に成功した時、自分のデッキからHEROと名のついたモンスター1体を手札に加える!この効果で俺は【フェザーマン】を加える……そして【融合】を発動!」

 

「バカな!お前の場には融合が出来るモンスターなどいる筈が―――」

 

「俺は場のHEROである【エアーマン】と手札の地属性の【ヒーロー・キッズ】を融合!」

 

ヒーロー・キッズ:星2/地属性/戦士族/攻/守300/600

効果モンスター

このカードが特殊召喚に成功した時、デッキから

「ヒーロー・キッズ」を任意の枚数特殊召喚する事ができる

 

「地球に危機が迫った時、地底の奥に眠るHEROが目覚める!融合召喚!【E・HEROガイア】!」

 

E・HEROガイア:星6/地属性/戦士族/攻/守2200/2600

融合・効果モンスター

「E・HERO」と名のついたモンスター+地属性モンスター

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

このカードが融合召喚に成功した時、

相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。

このターンのエンドフェイズ時まで、選択したモンスター1体の攻撃力を半分にし、

このカードの攻撃力はその数値分アップする。

 

「な、何だ!?そのHEROは!?」

 

「これが大地のHERO【ガイア】!【ガイア】の効果!このカードが融合召喚に成功した時、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。このターンのエンドフェイズ時まで、選択したモンスター1体の攻撃力を半分にし、このカードの攻撃力はその数値分アップする!」

 

「何!?それじゃ―――」

 

「【アームド・ドラゴン】の力も落ちる!」

 

アームド・ドラゴンLv7:攻/守1400/1000

E・HEROガイア:攻/守3600/2600

 

「攻撃力3600!!?そんな……バカな!」

 

「バトル!【ガイア】で【アームド・ドラゴン】に攻撃!コンチネンタルハンマー!」

 

「ぐわああ!」

 

万丈目:1400

 

「やったやった!アニキが【アームド・ドラゴン】の完全体を倒した!」

 

「流れは完全に十代に流れたな」

 

「俺はこれでターンエンド」

 

――――△

――――■:0

 

「俺のターン……ドロー!俺は魔法カード【四次元の墓】を発動!」

 

四次元の墓

通常魔法

自分の墓地に存在する「LV」を持つモンスター2体を、

自分のデッキに加えてシャッフルする。

 

「このカードは自分の墓地に存在するLvを持つモンスター2体を自分のデッキに加えてシャッフルする……俺が戻すのはこの2体!」

 

万丈目が見せたカードは【Lv3】と【Lv7】か……

 

「さらに【アームド・ドラゴンLv3】を守備表示で召喚する!カードを2枚伏せターン終了!」

 

――――□

――■■□:2

 

「すぐにモンスターを自分の場に呼び出した」

 

「しかし、また【アームド・ドラゴン】を呼び出すとは……万丈目の奴……パターンが見えてきたな」

 

(そんな目で見るな……兄さんたち)

 

(……)

 

(やっぱり、何も言えんか……)

 

(ああ)

 

(プレッシャーの重さはお前も知ってるからな)

 

(兄さん……)

 

(万丈目?お前なにを……アレは万丈目の兄さんたち……そう言えば……)

 

~「違う!俺は兄弟の落ちこぼれのはずが無い!……誰も俺の背負ってる物の重さを分かってくれりゃしない!ただ勝てと言うだけだ!いつも勝てと!」~

 

(それじゃ、アレは学校の代表というプレッシャーじゃなく……兄貴達の……)

 

「アニキ……アニキ!」

 

「え?」

 

「どうしたんすか?ボーっとしちゃって……アニキ、デュエルが楽しくないんッすか?」

 

「デュエルが……そうだ!デュエルは勝ち負けだけじゃない!ましてや……人のために戦うわけじゃない!……デュエルは自分が楽しいからするんだ!万丈目!」

 

「万丈目サンダー!!!」

 

「「「「「サンダー!サンダー!万丈目サンダー!」」」」」

 

「行くぜ!【天よりの宝札】!お互いのプレイヤーは手札が6枚になるようにドローする!」

 

「く!」

 

これで十代の手札も一気に回復したな…後はどうする?

 

「さらに魔法カード【ホープ・オブ・フィフス】!自分の墓地のE・HEROと名のついたカードを5枚選択し、デッキに加えてシャッフルする。俺は【フェザーマン】、【バーストレディ】、【スパークマン】、【バブルマン】、【クレイマン】をデッキに戻す……その後、デッキからカードを2枚ドローする」

 

ドローしすぎだと俺は思うのだが……それは俺だけ?

 

「行け【ガイア】!【アームド・ドラゴン】に攻撃!コンチネンタルハンマー!」

 

【ガイア】の攻撃であっさりと【アームドラゴン】は破壊された

 

「トラップ発動【復活の墓穴】!」

 

復活の墓穴

通常罠

自分フィールド上に存在するモンスターが戦闘によって

破壊され墓地へ送られた時に発動する事ができる。

自分と相手はそれぞれの墓地からモンスター1体を選択し、

守備表示でフィールド上に特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターは、フィールド上に

表側表示で存在する限り表示形式を変更できない。

 

「モンスターがバトルで破壊された時、このカードの効果で互いのプレイヤーは墓地からモンスター1体を選択し守備表示でフィールド上に特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはフィールド上に表側表示で存在する限り表示形式を変更できないがな……俺が特殊召喚するのは【アームド・ドラゴンLv5】!」

 

「守備表示でも効果は使える……十代の墓地には攻撃力の低いモンスターが多いからな……

【Lv5】の効果で充分破壊できる!」

 

「さあ!キサマも墓地からモンスターを呼べ!」

 

「なら、俺もここで勝負に賭けるしかない!」

 

「ふん、どんなカードを出そうとお前には俺以上の力を持つカードなど無いはず!」

 

「俺は墓地から【ヒーロー・キッズ】を特殊召喚する!」

 

「何?」

 

「【ヒーロー・キッズ】?」

 

「【融合】の時か!?」

 

「へへ、そしてこのカードは特殊召喚に成功した時、デッキから【ヒーロー・キッズ】を任意の枚数特殊召喚する事ができる!俺はさらに2体の【ヒーロー・キッズ】を特殊召喚する!そしてカードを1枚伏せターンエンド」

 

―□□□△

―――■■:6

 

「ふん、雑魚を幾ら揃えても無駄だ!何故ならこのターン【アームド・ドラゴン】は究極進化をするからな!」

 

「究極進化!?」

 

「俺のターン!俺は魔法カード【レベルアップ!】を発動!!」

 

「やっぱりか!」

 

「ふん、やはり気付いていたか……出でよ!【アームド・ドラゴンLv7】!」

 

「く!」

 

「さらに!」

 

「?」

 

「この【アームド・ドラゴンLv7】を墓地に送り……俺様の力……思い知れ!そして、平伏すがいい!来い【アームド・ドラゴンLv10】!!」

 

アームド・ドラゴンLv10:星10/風属性/ドラゴン族/攻/守3000/2000

効果モンスター

このカードは通常召喚できない。

自分フィールド上に存在する「アームド・ドラゴン LV7」1体を

リリースした場合のみ特殊召喚する事ができる。

手札を1枚墓地へ送る事で、

相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターを全て破壊する。

 

「凄い……」

 

「準め……」

 

「万丈目くん」

 

「Lv10……一体どんな効果が……」

 

「このカードは手札を1枚墓地へ送る事で、捨てたカードの種類・攻撃力は関係なしに

相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターを全て破壊する」

 

「何!?」

 

「喰らえ!アルティメット・ジェノサイド・カッター!!!」

 

幾多の【アームド・ドラゴン】に装備された武器が一斉に発射され十代の【ヒーロー・キッズ】たちと【ガイア】を粉砕した。煙がはれたときには十代の場には2枚のカードが残されていた

 

「「「「「サンダー!サンダー!万丈目サンダー!」」」」」

 

「十代!俺は決してお前に負けたりしない!」

 

「ついに【アームド・ドラゴン】が究極進化したッす!」

 

「映せ!映せ!いよいよクライマックスだよ!」

 

「行け!十代にダイレクトアタック!雑魚は雑魚らしく砕け散れ!アームド・ビッグ・バニッシャー!」

 

「トラップ発動!【リビングデットの呼び声】!俺はこの効果により蘇れ【エアーマン】」

 

「そいつか!」

 

「ああ、【エアーマン】の効果で俺は【バーストレディ】を手札に加える!」

 

「バトル続行!行け【エアーマン】を粉砕せよ!アームド・ビッグ・バニッシャー!」

 

「ぐううう!」

 

十代:400

 

「ギリギリ耐えたけど……」

 

「ターンエンドだ!」

 

――――□

―――■□:0

 

「ふふふ…ふははははは!キサマに【アームド・ドラゴン】を倒す術は無い!ふははははは!十代!今ならTVの前で恥をかく前にサレンダーをすることを認めてやる!」

 

あ、それは十代的に考えて無理だわ……

 

「冗談じゃない!俺がサレンダーをするわけないじゃん!俺、超ワクワクしてるんだぜ!だって次のターンで奇跡を起こせるからな!」

 

「何?」

 

「どの道、次のターンが俺の最後のドローだ……でも出来ればさもっと本気の万丈目サンダーと戦いたかったぜ」

 

「俺が……本気……じゃない……だと!?」

 

「ああ、何かお前は目の前の俺を見てないで違う敵と戦ってるようだったぜ」

 

「……」

 

「この次はもっと楽しみながらデュエルしようぜ……万丈目」

 

「デュエルを楽しみながら……」

 

「だってデュエルをするのって無茶苦茶楽しいだろ?」

 

「デュエルするのが楽しい……か……」

 

「そう!デュエルは楽しんだ!特に信じてる仲間がそれに応えてくれた時はね!俺のターン!ドロー!【融合】を発動!出でよ!【E・HEROフレイム・ウィングマン】!」

 

「だが、それでも俺の【アームド・ドラゴン】には勝てない!」

 

「いいや!すでに必殺のコンボは完成してるぜ!」

 

「何だと!?」

 

「行くぜ!トラップ発動【ミラクル・キッズ】!」

 

ミラクル・キッズ

通常罠

エンドフェイズ時まで相手モンスター1体の攻撃力は、

自分の墓地に存在する「ヒーロー・キッズ」の枚数×400ポイントダウンする。

 

「このカードは自分の墓地に存在する【ヒーロー・キッズ】の枚数×400ポイントダウンするよって【アームド・ドラゴンLv10】の攻撃力は1200ポイントダウン!」

 

アームド・ドラゴンLv10:攻/守1800/2000

 

「く!!」

 

「これで俺の勝ちだ!【フレイム・ウィングマン】の攻撃!フレイム・シュート!」

 

「うわわ!マズイマズイ!カットだ!カット!」

 

「ぐわああああ!」

 

万丈目:1100

 

「やった!【フレイム・ウィングマン】が【アームド・ドラゴン】を倒した!」

 

「【フレイム・ウィングマン」の効果は破壊した相手モンスターの攻撃力分のダメージを与える」

 

「これで……終わりね」

 

(相棒起きろ)

 

≪ふえ?連斗?≫

 

(さきにあそこに行くぞ)

 

(……)

 

≪あれ?待ってください!≫

 

万丈目:-700

 

「ガッチャ!」

 

「準!キサマ何をやってるんだ!自分のやったことがわかっているのか!?」

 

「万丈目一族に泥を塗り寄って!」

 

「すまない……兄さんたち」

 

「キサマ!俺たちが与えたカードはどうした!?」

 

「何故使わない!?使えばもっと強いデッキができたはずだ!」

 

「俺は……自分のデッキで勝ちたかったんだ」

 

「この!バカ弟が!!!」

 

「だからキサマは落ちこぼれなんだ」

 

「やめろ!アンタたち!いい加減にしろよ……万丈目は一生懸命戦ったんだ!」

 

「他人が我ら兄弟に口出しするのか!?」

 

「兄弟なら尚更その態度はないだろ!?俺も万丈目サンダーも……できることの全てを出し切って戦ったんだ!」

 

「我らは途中経過には興味ない……結果を問題にしてるんだ!」

 

「……そうねそうね……結果も大事なノーネ……ですが何か癪に障るノーネ」

 

「我々にとって重要なのは結果なのだ……結果こそ全て!勝利こそ全てなのだ!大体!このデュエルのためにどれだけの金をつぎ込んでいると思ってるんだ!」

 

「コイツは俺たちの顔に泥を塗った―――」

 

「はっ……バカだな……バカすぎて反吐が出るぜ」

 

「!?」

 

「連斗?」

 

「そうだな……俺もいい加減に我慢の限界だった」

 

「結果が全て?勝利こそ全て?愚の骨頂だな」

 

「キサマ!我らを愚弄するつもりか!?」

 

「そうだ……それにこれは覚えておけ……」

 

「ん?」

 

「敗北を知らん勝者なぞその辺のガラス細工にも劣る」

 

「!?」

 

「いいか?デュエルキングの道は何も勝ち続けるわけじゃない……あの伝説のデュエルキング……武藤遊戯も何回か負けてるしそのライバルの海馬瀬人も負けてるんだ!いいか、本当に敗北を知らんものはその辺の雑魚と戦ってるだけの強者にびくびくしてる臆病者だ!テメエらの言ってる事はまさにそれ!そんな奴にキングの称号を得られるほどこの道は甘くないんだよ!」

 

「それとテメエら本当にこいつの才能に気付いてないのか?」

 

「何?」

 

「コイツに才能だと?バカな!コイツにそんなものが―――」

 

「選挙で勝つにはどれだけの人望を集めればいい?」

 

「何?」

 

「万丈目長作……政治家なのは知っている……だからこそあえて聞こう……どれだけの人望で当選するのか?」

 

「これとそれとでは―――」

 

「4ヶ月……」

 

「?」

 

「俺がコイツらを手懐けて親しまれるまで掛かった月日だ……人はな……そんな簡単に他人を応援するほど優しくは無い……無類のお人よしもいるがそれでも、それは極稀な存在……惹かれなければそう簡単に付かん」

 

「……」

 

「再度言うが俺は4ヶ月掛かった……だがな、万丈目はそれを僅か1ヶ月でここまで慕われたんだ……ではなければ、万丈目サンダーみたいな喝采は起きん……分かるか?コイツには人並み以上のカリスマという才能を持っている。アンタら以上のな」

 

「何!?」

 

「少なくとも身内が負けそうになったからと言って急いで中継を切らせる奴にカリスマは付かん。おい!お前ら!万丈目サンダーは負けてその兄弟は落ちこぼれとほざいたが!このデュエルを見て落ちこぼれのデュエルだと思う奴容赦なく言え!今では俺は怒らん!文句の言う奴は思いっきり吐き出しても構わん!」

 

「「「「……そんなことはないぞ!!!!」」」」

 

「「「「「「サンダー!サンダー!万丈目サンダー!」」」」」」

 

「「「「「「よくやったぞ!!万丈目サンダー!」」」」」」

 

「「「「「サンダー!!サンダーの兄貴は帰れ!凄いぞサンダー!見直したぞ!!!」」」」」

 

「く……見損なったぞ!準!行くぞ!正司!」

 

「ちぃ!!」

 

そうして、TV局と共に万丈目グループは去って行った

 

「……兄さん」

 

「さて、遊城十代……素晴らしいデュエルだった…」

 

「ん?へへ!」

 

「しかし、これで同点になった!試合はこれで終わってないぞ!」

 

「分かってるって」

 

向こうの校長たちはよし、まだ希望はあるという顔だった……その後、万丈目戦のTVは流すことになった……万丈目本人が流してくれと百夜に頼んだからな。百夜も承諾したからいつの日か流されるだろう……ただしあの兄弟の会話を削除して……だがな



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第017話

『闇対沈黙……闇に染まりし龍』

 

「頑張れよ!連斗!」

 

「おう……十代が繋いでくれた勝ち星……無駄にはしないぜ」

 

俺は十代にタッチをした。すると照明が切れ辺りにはスモークが焚かれていた

 

「ん?何だ?」

 

するとスポットライトがこちらに点けれた……誰の仕業かすぐにわかった。目立ちたがり屋だな……

 

「レディースアンドジェルトマン!!」

 

「「「「「わああああ!!!!!」」」」」

 

「さて、今回の祭りもいよいよ最後になった!!さっきのデュエルで盛り上がってるがこのデュエルはさっきよりも盛り上げる事を約束しよう!!!」

 

「「「「「うおおおおおおおお!!!!!」」」」

 

「こっちも凄い人気だ……」

 

こういう祭りごとは結構好きだからな~昔はよく祭りのときに喧嘩したもんだ

 

「私、何かデジャブを感じるのだけど……」

 

「そうだな……あの感じはまるで吹雪だ……」

 

「それよりもさ……そろそろ、その仮面を外さないか?」

 

「そうだな……遊城十代!!!!!」

 

「俺?」

 

「起立!!」

 

「ん?立てばいいのか?」

 

そう言い十代は立った

 

「そろそろこの仮面の下が気になる奴もいるだろう!私もクィーンと校長以外では常に仮面をかぶっている!だがそれも今日限り!!今、この仮面を外そう!さあ!見るがいい!!」

 

百夜は仮面を持ちそしてそっと外した…その下は…

 

「え?」

 

「連斗の顔と……」

 

「そっくり」

 

「違うのは髪の色と目の色ね……」

 

そう奴は髪の色は黒で目は赤だ。俺の髪は灰色で目は黒だ……そこを引いたら殆ど形的にも同じだ

 

「さあ、受け取るがいい!この仮面を!!」

 

「おっと」

 

そして、仮面を十代にあげた……来た当初言ってたからな……やると

 

「俺は約束を破らない主義でね……その仮面をやろう!」

 

「おお~!!サンキュー♪」

 

「さあ、戦いを吟じるとしようか……行くぞ!沈黙の使者!!」

 

「来い!影!!」

 

「デュエル!!」

 

連斗:4000

 

百夜:4000

 

ちなみにデュエルとかゲームをしている時はテレパシーを切ってある。お互いの作戦、戦術をさらさないためにもこの自分ルールがある

 

「俺の先攻!最初から全力で行く!俺は【王立魔法図書館】を守備表示で召喚!フィールド魔法!【魔法都市エンディミオン】を発動!」

 

ソリッドヴィジョンの働きで俺たちは魔法都市の大きな広場の上にいるようになった

 

王立魔法図書館:カウンター1

 

「さらに【魔力掌握】を発動!この効果で【王立魔法図書館】にカウンターを乗せて効果でさらに乗せる!」

 

王立魔法図書館:3

 

魔法都市エンディミオン:1

 

「【王立魔法図書館】の効果でドロー!」

 

王立魔法図書館:0

 

「【天使の施し】で3枚ドローし2枚捨てる。カードを2枚伏せターンエンド!」

 

王立魔法図書館:1

 

魔法都市エンディミオン:2

 

――――□

―――■■:2

 

「なるほど……魔力カウンター型か。だがそれでは俺を止めることはできないぜ!ドロー!俺は【終末の騎士】を召喚!」

 

終末の騎士:星4/闇属性/戦士族/攻/守1400/1200

効果モンスター

このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、

デッキから闇属性モンスター1体を墓地へ送る事ができる。

 

「このカードの効果……こいつが召喚に成功した時、デッキから闇属性モンスター1体を墓地へ送る事ができる。俺はデッキから【ネクロ・ガードナー】を墓地に落とす……さらに、手札の【ダーク・ホルス・ドラゴン】を捨て【ダーク・グレファー】を特殊召喚!」

 

ダーク・ホルス・ドラゴン:星8/闇属性/ドラゴン族/攻/守3000/1800

効果モンスター

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、

相手のメインフェイズ時に魔法カードを発動した場合、

自分の墓地のレベル4の闇属性モンスター1体を選択して特殊召喚できる。

この効果は1ターンに1度しか使用できない。

 

ダーク・グレファー:星4/闇属性/戦士族/攻/守1700/1600

効果モンスター

このカードは手札からレベル5以上の闇属性モンスター1体を捨てて、

手札から特殊召喚する事ができる。

1ターンに1度、手札から闇属性モンスター1体を捨てる事で、

自分のデッキから闇属性モンスター1体を墓地へ送る。

 

「このカードは手札から闇属性モンスター1体を捨てる事で、自分のデッキから闇属性モンスター1体を墓地へ送る……俺は【ダーク・ヴァルキリア】を捨てデッキから【ネクロフェイス】を墓地へ送る」

 

ダーク・ヴァルキリア:星4/闇属性/天使族/攻/守1800/1050

デュアルモンスター

このカードは墓地またはフィールド上に表側表示で存在する場合、

通常モンスターとして扱う。

フィールド上に表側表示で存在するこのカードを通常召喚扱いとして再度召喚する事で、このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。

●このカードが表側表示で存在する限り1度だけ、

このカードに魔力カウンターを1つ置く事ができる。

このカードの攻撃力は、このカードに乗っている

魔力カウンターの数×300ポイントアップする。

また、このカードに乗っている魔力カウンターを1つ取り除く事で、

フィールド上のモンスター1体を選択して破壊する。

 

ネクロフェイス:星4/闇属性/アンデット族/攻/守1200/1800

効果モンスター

このカードが召喚に成功した時、

ゲームから除外されているカード全てをデッキに戻してシャッフルする。

このカードの攻撃力は、この効果でデッキに戻したカードの枚数×100ポイントアップする。

このカードがゲームから除外された時、

お互いはデッキの上からカードを5枚ゲームから除外する。

 

「……おいおい」

 

いきなり飛ばしてくるな……ヤバイかも知れない

 

「そして、さっき墓地に送った【ネクロフェイス】、【ダーク・ヴァルキリア】を除外して【ダーク・ネフティス】を墓地に送る」

 

ダーク・ネフティス:星8/闇属性/鳥獣族/攻/守2400/1600

効果モンスター

自分のメインフェイズ時に

自分の墓地の闇属性モンスターが3体以上の場合、

その内2体をゲームから除外する事で、このカードを手札から墓地へ送る。

次の自分のスタンバイフェイズ時、この効果で墓地へ送られた

このカードを墓地から特殊召喚する。

また、このカードが特殊召喚に成功した時、

フィールド上の魔法・罠カード1枚を選択して破壊する。

 

「【ネクロフェイス】の効果でお互いのデッキトップから5枚除外する」

 

「ちぃ……」

 

連斗:【漆黒のパワーストーン】、【見習い魔術師】、【魔力掌握】、【魔法都市エンディミオン】、【オネスト】

 

く!!伝家の宝刀の【オネスト】が除外された!それに【魔力掌握】もこれは痛い

 

「ふ、【オネスト】か……中々いいカードを落とせたな」

 

百夜:【終焉の精霊】、【サンダー・ブレイク】、【強欲な壷】、【手札抹殺】、【サイクロン】

 

終焉の精霊:星4/闇属性/悪魔族/攻/守?/?

効果モンスター

このカードの攻撃力・守備力は、

ゲームから除外されている闇属性モンスターの数×300ポイントになる。

このカードが破壊され墓地へ送られた時、

ゲームから除外されている闇属性モンスターを全て墓地に戻す。

 

サンダー・ブレイク

通常罠

手札を1枚捨て、フィールド上のカード1枚を選択して発動できる。

選択したカードを破壊する。

 

「【強欲】が落ちたか……まぁ、構わない。これでターンエンドだ」

 

―――△△

―――――:1

 

「何だ?アイツ……次々とモンスターを墓地に送って……」

 

「アレでいいんだ…」

 

「万丈目」

 

「サンダー……アイツの戦法は早めに墓地に闇を溜める事だ。油断したら一瞬でやられる」

 

「そうね……連斗との勝率は五分五分だからそれ相応の腕を持っているはず」

 

「……」

 

「いきなりやってくれるな。ドロー!」

 

これは早めに倒さないとマズイが……一気に倒す方法は正直無い……なら

 

「【ブレイカー】を召喚!バトル!【ブレイカー】で【終末の騎士】に攻撃!マナ・ストライク!」

 

「ふ……」

 

百夜:3500

 

「この程度のダメージ……欲しければくれてやる」

 

「【魔力掌握】を発動!【王立魔法図書館】にカウンターを乗せる!」

 

王立魔法図書館:3

 

魔法都市エンディミオン:3

 

「そして1枚ドロー!ターンエンド……」

 

―――△□

―――■■:2

 

「俺のターン!この瞬間、墓地に眠る【ダーク・ネフティス】は復活する!」

 

「く!」

 

「(さて、どれを破壊するか………よし決めた!)【ダーク・ネフティス】の効果で左のカードを破壊する!」

 

「【ミラーフォース】が!?」

 

「くくく……これで墓地闇---」

 

「速攻魔法【手札断殺】!この効果でお互いの手札から2枚捨て2枚ドローする」

 

「いいだろう……」

 

奴にあのカードを召喚させる訳には行かない

 

王立魔法図書館:1

 

魔法都市エンディミオン:2

 

「これで墓地に4体以上……」

 

「……?しまった!!」

 

「俺は【ダーク・グレファー】を生贄に捧げ【堕天使ゼラート】を召喚!」

 

堕天使ゼラート:星8/闇属性/天使族/攻/守2800/2300

効果モンスター

自分の墓地に闇属性モンスターが4種類以上存在する場合、

このカードは闇属性モンスター1体をリリースしてアドバンス召喚する事ができる。

手札から闇属性モンスター1体を墓地へ送る事で、

相手フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。

この効果を発動したターンのエンドフェイズ時にこのカードを破壊する。

 

「え?でも【堕天使ゼラート】は八星モンスターだろ?何で一体何――」

 

「【堕天使ゼラート】は自分の墓地に闇属性モンスターが4種類以上存在する場合、このカードは闇属性モンスター1体だけで召喚する事ができるんだ。さらに手札から【キラー・トマト】を捨て相手フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する!」

 

「ぐうう!だが、破壊された事によって【魔法都市エンディミオン】にカウンターが乗る!」

 

魔法都市エンディミオン:4

 

「バトル!【堕天使ゼラート】の攻撃!邪悪なる波動!」

 

「ぐわあああ!」

 

連斗:1200

 

「続けて【ダーク・ネフティス】で攻撃!」

 

「墓地にいる【ネクロ・ガードナー】の効果で無効!」

 

「これでターンエンド」

 

だがこの時に【ゼラート】は破壊された…

 

「え?何で?」

 

「さっきの効果を発動したターンのエンドフェイズ時にこのカードを破壊する」

 

――――△

―――――:0

 

「ドロー!俺は【強欲な壷】を発動!2枚ドロー!」

 

魔法都市エンディミオン:5

 

「【死者蘇生】を発動!蘇れ【サイレント・マジシャンLv4】!」

 

≪はぁ~!連斗……もしかして彼のデッキは≫

 

「ああ……闇……いや、ダークデッキだ!」

 

「ふ、やはりこのデッキはいいな……俺にぴったりだ」

 

魔法都市エンディミオン:6

 

「だが、何も俺は【手札断殺】であのカードを落としたかっただけじゃない!」

 

「ん?」

 

「【魔法都市】のカウンターは6個!墓地にいるあのモンスターを特殊召喚する!」

 

「ふ、来たか……この都市の王が!」

 

「集いし6つの魔力の欠片が都市の王を呼ぶ!今、その力を!特殊召喚!裁きを下せ!【神聖魔導王エンディミオン】!」

 

魔法都市エンディミオン:0

 

「……」

 

「この効果で俺は【強欲な壷】を手札に加え発動!2枚ドロー!」

 

魔法都市エンディミオン:1

 

「そして、【レベルアップ!】!サイレント・マジシャンを墓地に送り……静寂なる魔術師よ時を超え最強の魔術師となれ!進化せよ!【サイレント・マジシャンLv8】!」

 

「よし!連斗くんのエースが揃ったッす!」

 

「好きだね~【サイレント・マジシャン】が……」

 

≪へ?≫

 

「【エンディミオン】の効果で手札の【テラ・フォーミング】を捨て【ダーク・ネフティス】を破壊」

 

「く……」

 

「バトル!【サイレン・マジシャン】でダイレクトアタック!」

 

「お返しだ!【ネクロ・ガードナー】の効果で無効」

 

「【エンディミオン】!超魔導波!!」

 

「ぐうう!」

 

百夜:800

 

「ふん、死ななきゃ安い!」

 

「カードを2枚伏せターンエンドだ」

 

―――△□

―――■■:2

 

「俺のターン……ドロー…天よりの宝札!お互いの手札が6枚になるようにドローする」

 

「……」

 

「墓地闇6体……このカードは自分の墓地に闇属性モンスターが5体以上存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合に特殊召喚できる。闇を創りし破滅の巨神よ……今こそ世界に光臨し闇の真実を教え込ませろ!闇召喚(ダーク・サモナー)!【ダーク・クリエイター】!!」

 

ダーク・クリエイター:星8/闇属性/雷族/攻/守2300/3000

効果モンスター

このカードは通常召喚できない。

自分の墓地に闇属性モンスターが5体以上存在し、

自分フィールド上にモンスターが存在しない場合に特殊召喚できる。

1ターンに1度、自分の墓地の闇属性モンスター1体をゲームから除外する事で、

自分の墓地の闇属性モンスター1体を選択して特殊召喚する。

 

「これが奴がモンスターを墓地に送ったわけか!?」

 

「効果発動!1ターンに1度、自分の墓地の闇属性モンスター1体をゲームから除外する事で、自分の墓地の闇属性モンスター1体を選択して特殊召喚する!【終末の騎士】を除外!蘇れ【ダーク・ホルス・ドラゴン】!まだだ!闇のフェスティバルは始まったばかりなんだよ!墓地の【ダーク・ネフティス】と【ダーク・グレファー】を除外!2体目の【ダーク・ネフティス】を墓地へと送る!これで墓地闇3体!深淵に潜みし邪悪なる龍よ……流転なるこの世界に破滅へと導け!闇召喚(ダーク・サモナー)!【ダーク・アームド・ドラゴン】!!!」

 

ダーク・アームド・ドラゴン:星7/闇属性/ドラゴン族/攻/守2800/1000

効果モンスター

このカードは通常召喚できない。

自分の墓地の闇属性モンスターが3体の場合のみ特殊召喚できる。

自分のメインフェイズ時に自分の墓地の闇属性モンスター1体を

ゲームから除外する事で、フィールド上のカード1枚を選択して破壊する。

 

「バカな!?あの時、墓地に……」

 

「誰が手札にいると言った?俺はただ墓地闇と言っただけだが……」

 

「!?」

 

「フィールド魔法!【ダークゾーン】!」

 

ダークゾーン

フィールド魔法

フィールド上に表側表示で存在する闇属性モンスターの攻撃力は500ポイントアップし、守備力は400ポイントダウンする。

 

広場が突如の嵐によって吹き飛ばされ怪しい紫の雲が良く見える荒野へと姿が変わった

 

「この効果で俺のモンスターの力が上がる!!」

 

神聖魔導王エンディミオン:攻/守3200/1300

ダーク・クリエイター:攻/守2800/2600

ダーク・ホルス・ドラゴン:攻/守3500/1400

ダーク・アームド・ドラゴン:攻/守3300/600

 

「【ダーク・クルセイダー】を召喚!」

 

ダーク・クルセイダー:星4/闇属性/戦士族/攻/守1600/200

効果モンスター

手札から闇属性モンスター1体を墓地へ送って発動できる。

このカードの攻撃力は400ポイントアップする。

 

ダーク・クルセイダー:攻/守2100/0

 

「くくく……俺は手札の闇1体を墓地に送って攻撃力を400ポイントアップする!」

 

ダーク・クルセイダー:攻/守2500/0

 

「【DDR】を発動!」

 

DDR

装備魔法

手札を1枚捨て、

ゲームから除外されている自分のモンスター1体を選択して発動する。

選択したモンスターを表側攻撃表示で特殊召喚し、このカードを装備する。

このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。

 

「来い!【終焉の精霊】よ!」

 

「く……」

 

「凄い……一気にモンスターを5体……」

 

「……」

 

「【ダーク・アームド・ドラゴン】の効果!自分の墓地の闇属性モンスター1体をゲームから除外する事でフィールド上のカード1枚を選択して破壊する!俺が選択するのは【終焉の精霊】!!」

 

「え?!」

 

「何で自分のモンスターを!?」

 

「ダーク・ジェノサイド・カッター!!」

 

「……」

 

「【終焉の精霊】の効果!このカードが破壊され墓地へ送られた時、ゲームから除外されている闇属性モンスターを全て墓地に戻す」

 

「何!?」

 

「くくく!俺は墓地に戻った【ネクロフェイス】を除外!【サイレント・マジシャン】を狙え!ダーク・ジェノサイド・カッター!!」

 

「速攻魔法!【禁じられた聖杯】!【ダーク・アームド・ドラゴン】の攻撃力を上げ効果を無効!」

 

ダーク・アームド・ドラゴン:攻/守3700/600

 

「く!!だが、【ネクロフェイス】の効果発動!」

 

連斗:【命削りの宝札】、【天よりの宝札】、【未来王の予言】、【魔導騎士ディフェンダー】、【スキリ・サクセサー】

 

百夜:【大嵐】、【光の護封剣】、【聖なるバリア―ミラーフォース】、【キラー・トマト】、【スナイプストーカー】

 

キラー・トマト:星4/闇属性/植物族/攻/守1400/1100

効果モンスター

このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、

自分のデッキから攻撃力1500以下の闇属性モンスター1体を

自分フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる

 

スナイプストーカー:星4/闇属性/悪魔族/攻/守1500/600

効果モンスター

手札を1枚捨て、フィールド上のカード1枚を選択して発動できる。

サイコロを1回振り、1・6以外が出た場合、

選択したカードを破壊する。

 

「くくく……まぁいい。【命削りの宝札】を発動!手札が5枚になるまでドロー!そして、4体の闇を捨て【ダーク・クルセイダー】の攻撃力を上げる!」

 

「え~と……闇が4体で……一体につき攻撃力が400上がるから~」

 

「1600ポイント上がり攻撃力は4100となる」

 

ダーク・クルセイダー:攻/守4100/0

 

「攻撃力4100!?」

 

「装備魔法【巨大化】!今のお前のライフは俺よりも上!よって【ダーク・クリエイター】の攻撃力は倍になる!」

 

ダーク・クリエイター:攻/守5100/2600

 

「バトル!【ダーク・アームド・ドラゴン】で【サイレント・マジシャン】に攻撃!」

 

「墓地にいる【シールド・ウォリアー】の効果で破壊されない!」

 

「だが、闇の衝撃は受けてもらう!ダーク・アームド・バニッシャー!」

 

「ぐううう!」

 

≪くぅぅぅぅ!≫

 

連斗:1000

 

「【ダーク・クリエイター】で【サイレント・マジシャン】に攻撃!」

 

「【ネクロ・ガードナー】の効果で無効!」

 

「【ダーク・ホルス・ドラゴン】!【エンディミオン】に攻撃!ダーク・メガフレイム!」

 

「ぐわああああ!」

 

連斗:700

 

「【ダーク・クルセイダー】で【サイレント・マジシャン】に攻撃!闇の斬撃!!」

 

≪連斗……すみません≫

 

「ぐわあああ!」

 

連斗:100

 

ダーク・クリエイター:攻/守1650/2600

 

「(やっべ~……このターンで終わらそうとしたのに……死亡フラグか?)」

 

「ターンエンドだ」

 

―△△△△

――――□:0

 

ダーク・アームド・ドラゴン:攻/守3300/600

 

「あ~……連斗くんのエースが一瞬で!」

 

「しかも、【ネクロ・ガードナー】も墓地にいるから一度だけ防がれてしまう」

 

「まさに崖っぷち……勝機はあるのか?」

 

まだだ……まだ、俺の手札には逆転のカードがある!

 

「俺のターーーーン!来た!俺は手札から【魂の開放】を発動」

 

魂の開放

通常魔法

お互いの墓地のカードを合計5枚まで選択し、

そのカードをゲームから除外する

 

「何!?」

 

「お互いの墓地にいるカードを合計5枚まで選択し、そのカードをゲームから除外する!俺は【ダーク・ネフティス】、【ネクロ・ガードナー】、【終末の騎士】、【ダーク・グレファー】、【ダーク・ヴァルキリア】を除外」

 

「く……だが、【ダーク・ホルス・ドラゴン】の効果!相手のメインフェイズ時に魔法カードを発動した場合、自分の墓地のレベル4の闇属性モンスター1体を選択して特殊召喚できる!来い【終焉の精霊】!」

 

「関係ない!俺は【見習い魔術師】を召喚!トラップ発動【レベル・ソウル】!」

 

「!?」

 

「【見習い魔術師】を生贄に捧げ静寂なる魔術師よ再びその姿を現せ!【サイレント・マジシャンLv8】!!」

 

「く!」

 

「速攻魔法【禁じられた聖槍】!」

 

禁じられた聖槍

速攻魔法

フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。

エンドフェイズ時まで、選択したモンスターの攻撃力は800ポイントダウンし、

このカード以外の魔法・罠カードの効果を受けない。

 

「何!?」

 

「この効果で【ダーク・アームド・ドラゴン】の攻撃力を下げこのカード以外の魔法・罠カードの効果を受けないようにする!!よって、【ダークゾーン】の効果も受けない!」

 

ダーク・アームド・ドラゴン:攻/守2000/1000

 

「これで最後だ!【サイレント・マジシャン】で【ダーク・アームド・ドラゴン】に攻撃!沈黙爆裂波!」

 

「ぐわああああ!」

 

百夜:-700

 

「ああ……負けたか」

 

「残念でした。今回は俺の勝ちだ」

 

「あ~あ……負け越しか~」

 

「「「うわあああああ!」」」

 

「……だが、大盛り上がりで来たから別にいいな」

 

「……そうだな」

 

「さて!俺は負けてしまった!すまんな!クィーン!!」

 

「……ううん、別に怒っていないから」

 

「そうか……このデュエル楽しめたかな~!!!?」

 

「ああ!ワクワクするデュエルだったぜ!」

 

「うん!最高!」

 

「喜んでくれて何よりだ!」

 

「「「うわああああああ!!」」」

 

「次は勝つぞ!!!!」

 

本当にアイツはテンション高いな…だけど…

 

「返り討ちにしてやるからいつでも来やがれ!」

 

「「俺たちの満足はこれからだ♪!」」



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第018話

『友好デュエルの終焉…そして使者の過去』

 

「で、持ってきたのか?例のものを」

 

「ああ」

 

≪何をするんですか?≫

 

「契約破棄だよ」

 

≪契約破棄?≫

 

「ああ……」

 

≪何の契約なんですか?≫

 

「別に危険なものじゃないさ……そういえばお前、俺らの過去を知ってるのか?」

 

≪え?連斗の……過去?≫

 

「ああ、知らないのなら先に説明した方がいいぞ」

 

「俺が?」

 

「お前の相棒だろ?事情を説明するぐらいしろよ」

 

「分かった……でも、そんな面白いものじゃない……それでも聞くか?」

 

≪ええ、どんな過去でも受け入れる気はあります≫

 

「それじゃ話すよ」

 

………………

…………

……

 

俺の両親は実は地主で家もそこそこ裕福だったんだ……そんな中で生まれた俺。当然プレッシャーも掛かったが父は何でも知っていてよく質問とかしたんだ。俺も普通の…一般の子供と同じように暮らしてたんだ……あの日までは……俺が小学5年生の時、クラスメートから俺が虐めたと言われた。俺はその時、何も覚えてないし殴った覚えもなかった。だけど、次々と目撃者がいて俺は怒られた……先生だけじゃない……親にも怒られた……何回、殴ってない虐めていないと言っても聞いてくれなかった。その時の俺は自分自身の異常に気付いていなかった。皆して俺を虐めてんだ……そう思っていた

 

 

まあ、弁解はさせてくれ……俺は何も喧嘩が好きだとか誰かを殴る事に快感を覚えてるとかそんなんじゃない……実はさ最初に虐めたと言った奴が滅茶苦茶質の悪い奴でさ、弱い奴を呼び出してボールとかを腹部に痣が出来るまでぶつけて脅しもかけてるんだ。そこを偶然止めに入った連斗が突き飛ばされて頭を打ったんだ。俺も生まれた原因は知らないけどその時に俺が誕生した。そして、虐められてる奴を助けた。虐めてる奴にボールを顔面に思いっきり投げつけてな。で、殴りに入ったけど所詮は子供、見切りやすくて避けまくってこかして威圧して逃げ去ったんだ。もちろん、ちゃんと虐められた生徒の怪我も診てあげたぜ?湿布とかで何とかなるからよかったけど……両親に心配かけたくないみたいで黙ってくれると言われたんで黙ったんだ。俺は性格上、交わされた約束を自ら破りたくないから承諾した。連斗の両親も結構回りを気にしててさ昔はそこまでじゃないけど金が入るようになってからはそんな性格になったんだ……母親も政略結婚みたいで余り関わってないんだ。不器用だったかも知れないけどさ……いや、実際に不器用だな……アレは確実に……どう周りと接すればいいのか分からないまま大人になった口だ

 

 

それ以降、俺と両親との間に溝が出来てしまった。だけど、そんなある日、買い物に出かけていた両親が事故で亡くなってしまった……居眠り運転をしていたトラックと激突したんだと……その時、俺は両親を失った。悲しかった……悲しくて一人ぼっちだと思って……そして、以前から思ってた考えが爆発した。自分にはもう一人の自分がいてそいつが虐めたんじゃないのか……俺と両親を離したんだと……そう思うと怖かった……自分の知らないところでもう一人の自分が相手を傷付かせてるんじゃないかと……俺は人と会わないように引き篭もった。いつ暴走するか分からなくて子供ながら自分が怖かった……迷惑をかけないように学校にも行かなかった。誰も目を合わせようともしなかった。両親の遺産も回りに分散され……全部自分でしないと生きていけなかった……料理も掃除も洗濯も買い物も……生活は一気に苦しくなった。何より孤独だった

 

 

それでもさ、周りはそこまで冷徹って訳じゃなかったんだ……中には俺たちの心配をしてくれる人もいた。中には養子にしてくれる人もいた。こいつは信用できないと言って断ったんだが……いや、その人が信用できないんじゃない……むしろ、自分が信用できないと思っていたんだ。でも、その人は結構良い人でさ、生活をするにも金が掛かる……その資金を支援してくれた。それだけじゃない……子供が好きそうなものを送ってくれたんだ……その中には遊戯王カードもあった。俺も夜な夜な礼は言ってたんだ……こいつの意識が眠りについている間に……その人は親父の親友でいつも酒を飲んで俺のことを言って二重人格じゃないかと指摘したと……親父はそんなまさかと笑い飛ばしていたがやっぱりちょっと気にしていたみたいだ。どうやら母親と同じように家族に対しては不器用だったようだ

 

 

その人のことは俺も悪いと思ってるんだ。でも、その時は正直鬱陶しかったんだ……もう、俺に関わらないでくれとも思っていたんだ……鬱も入ってたんだけどね。だけど、ある時、暇な時間が出たんだ……仕方が無い……何か一つでも観て面白くないもう送ってくるなと文句を言おうと思ったんだ。手にしたのは初代の遊戯王……それを観たお陰で俺は前に進む事が出来たと言ってもいい……遊戯王では武藤遊戯が千年パズルを組み立てて完成した瞬間……もう一人の遊戯――アテム――が登場した。そして、様々な敵と戦って宿命のライバル……海馬瀬人がDEATH-Tという復讐計画に海馬ランドで遊戯たちを招き入れたんだ。その途中で遊戯は自分にはもう一人の自分がいると仲間たちに話したんだ……もう一人の自分の所為で皆を巻き込んだという不安と共に……だけど仲間たちはそれを受け入れて友達といってくれた。それを観て俺の頭はまるでハンマーにでも殴られたような衝撃があった。そして知った……自分の愚かさを……俺はもう一人の俺に怯えるだけで受け入れようとも知ろうともしなかった……俺はちょっと怖かったけど勇気を出してまた学校に行った。そこで待っていた多くの生徒が……心配したとの声が聞こえた。中には助けてくれたのに見捨ててゴメンといってる声もした……俺は助けた覚えがなかったけどその生徒は教えてくれた。自分が酷い虐めを最初に言った奴にされていたことを……怪我を手当てしてくれた事を……先生に黙ってくれという約束を破るチャンスはあったのに黙ってくれた事を……俺が来なくなったことを自分の所為だと思って勇気を出して先生に言った事を……ボロボロと泣きながら……ああ、やっぱり馬鹿だったんだ。そう思った……アイツは他人を傷つけさせるだけじゃなかった……思いやり助けてやれる優しい奴だと……俺は自分の悩みを全て話した。離れる事も承知の上で……異端だと思われるのも承知のうえで……でも周りは受け入れてくれた。何か胸につっかえていたものが消えたように俺は泣き崩れた。そして、後悔もした……俺がもっと早くに受け入れていれば溝を作らずにすんだと思うと余計に……両親の方もその人に聞いたけど俺のことが心配だったみたいだったで不器用なりにも話し合ったこともあって実は事故にあった日はプレゼントを上げて溝を埋めようとしたと聞いたんだ……その時はまた泣いたな……両親の事は無念だけどそれでも前を進んだと思った……ちゃんと生きていこうと思った。俺が取った行動は交換日記だ…

 

 

……いや、あのさ……俺も最初は何をやりたいんだ?コイツ……と思っていた。だが上級の闇は付き合いがいいのも条件だからな折角だし乗ってやったよ。最初はお互いに好きなものだが面倒なので最初から質問されるだろう問題の答えを全部書いてやった。反省も後悔もしていない(キリッ……だけど、その後に見た妙に納得した顔が気になったが

 

 

大した事じゃないんだ……その記述には滅茶苦茶辛いもの&滅茶苦茶苦いものが好きと書いてあったんだ。偶に意識が戻ったとき口が溶けるような鈍痛や水を幾ら飲んでも引かない苦さを感じていてその原因が百夜だと思ったんだ……納得したよ……中には激辛ラーメン特盛り最高記録の写真もあったから何で俺が写ってんだろうとも思った……全ての謎が解決したよ(遠い目)

 

 

ま、その後の生活は平穏そのものだった。その人にも何度か会うようになったし学校にもそれなりに友人もいた……あ、ちなみにこの頃から【サイレント・マジシャン】がフェイバリットカードになったんだっけ……それはともかくここからが本題だ。そこそこ人気が出てきたところである問題が浮上した……その問題は……女性関係だ

 

 

ある時、俺は体育館裏に呼び出されたんだ。俺は何だろう?貸して欲しいものがあるのかなと暢気なことを思っていた。だけど、そんなんじゃなく女の子からの告白だった……もちろん、ご飯粒とか付いてるとか宿題を貸して欲しいとかそんなんじゃない……愛とかが付くやつだった……その瞬間に俺は戸惑い思った。アレ?そういえばこういう事態はどうすればいいのかと……俺と百夜は好みが違う……ということは生涯で愛する女性も違うという事……結婚とかの問題もある……魂が2つあっても体は1つ……ハーレムを許さない世界だからそんなの言い訳にもならなかった。そして、何とか明日まで待って欲しいと頼んだんだ……告白が勇気のいる好意なのは百も承知だから……

 

 

コイツは本当に無駄に他人を気にする性格だからな……よっぽど両親のことを気にしたのか……俺はそんなの別にいいからと言ったがそれでも好みがあるだろうと言われてそうなったら俺は出ないだけと言ったら余計に気にして挙句の果てには俺が作らないからと言い出してそれだったら俺は作らんといったら俺も作らんと平行線になって初めての喧嘩となった……こんな喧嘩は嫌だったんだけどな……出した答えがお互いに好きな人は作らない……とのこと……恋愛禁止令だ。その後、告白してきた子に丁寧にオブラートに包んで土下座で断ったんだ

 

………………

…………

……

 

≪それが連斗たちが言う契約ですか?≫

 

「ああ、だが、俺にも愛する女性が出来らからな……昔ならいざ知らず今は体が分離している。この状態なら気にする必要も無いだろう」

 

「ああ……」

 

「それじゃ、早速契約書を書くぞ」

 

≪契約書?≫

 

「元々簡単な契約書を作っていたんだけどそれは元の世界にあるから一度再契約をする必要があるんだ」

 

「ほいよ書けたぜ。お前も書け」

 

「おう」

 

「で、最後に指に朱肉をつけて指紋をつける……それで契約は完了」

 

「書けたぜ」

 

「それじゃ……行くぜ」

 

「「再契約!」」

 

一斉に紙に指紋をつけた……これで契約は完了

 

「じゃ、契約破棄だ」

 

≪契約破棄?≫

 

「紙を破り去る単純な行動だ」

 

そして、一気に紙を引き裂いた……そしてビリビリに破った……これで契約解除

 

「はぁ~やっと美紀の告白を受ける事ができる!闇は約束を破らないからな……地味にきつかった!だが、これで終わりだ!」

 

「……悪かったな」

 

「細かい事気にすんな!それよりも【アームド・ドラゴン】」

 

「おう……だけど【レベルアップ!】だけは3枚しかないから勘弁な」

 

「構わん、校長もそれで納得するだろう。それとこれだ」

 

百夜から何か放り渡された。何だろう?悪趣味なブレスレット?

 

「俺がこの世界に来た時に何故かそれを含めたアイテムが3個渡されたんだ」

 

「3個のアイテム?」

 

「ああ、その中でもそれは俺には不必要なものだからな……」

 

≪これは闇に対して最高を誇るほどの耐性を持っていると思います……恐らく、デュエルに発生するダメージを無効……≫

 

確かにこれ、百夜には必要の無いものだな……百夜も相当な闇の使い手……上手くいけば吸収できるかも知れないし

 

「ありがたく受け取っておく」

 

「それじゃ……とそれとこれは俺と美紀のアドレスだ。困った時に連絡するといい」

 

「ああ……それじゃ、これが俺のアドレス」

 

「バレンタインの時は任せたぞ」

 

「おう」

 

「それじゃ再度……待ってろよ~!美紀〜!」

 

そう言って百夜は走り去っていった。おお、本気でラブだな……アイツ

 

≪……辛い過去を経験したのですね≫

 

「……まあな、だから怖いかも知れん。受け入れない行動自体が……」

 

≪……今までの行動もそれが?≫

 

「……ああ、自己満足のために動いていたかも知れない。そこ咎められても文句は言わない」

 

そう……俺の今までの行動は自己満足のためかもしれない。余計なお世話もお節介とも言われても俺は反論しない……本当の事だから……でも、怖いのだ……もし、あの時に受け入れておけばこんなことにはならなかったと思うこと事態が……

 

≪自己満足でもいいじゃないですか……私はそんな連斗が好きです≫

 

「え?」

 

≪……これから先、周りがアナタの敵になったとしても私だけは……アナタの味方です≫

 

「……ハハ、それ告白みたいに聞こえるぞ?」

 

≪ば!バカですか!!そんなつもりで言ったつもりはありません!≫

 

「悪い悪い。ありがとうな……励ましてくれて」

 

≪……別にいいです///≫

 

くく……まだ、顔が赤いぜ……でも、嬉しいなと思ってしまう

 

………………

…………

……

 

俺はこの学園で一番景色が美しい場所を見つけてクィーンを……美紀をこの場所に呼び出した

 

「何?百夜……用って」

 

「……ああ、結構重要な」

 

「そう……それにしても綺麗ね」

 

「ああ……」

 

「あのね……もう何回も言うけど……私、やっぱりアナタ以外の誰かと付き合うなんて考えられない……だからね、私と……」

 

これから俺がすることの前にしなきゃいけないことがある。優先順位といえばこっちの方がはるかに上だ

 

「美紀……すまなかった」

 

俺は人生で始めて人に頭を深々と下げた。コイツにどれだけ傷を負わせたか……

 

「え?」

 

「今まで真面目な返事をしなくて……俺には約束があった」

 

「……うん、最初に告白した時に聞いてる」

 

ああ、告白をしてそれを断るたびに胸が引き裂かれるような感覚に陥った。どれだけ後悔をしたか……どれだけ謝ったか……もう数え切れない……

 

「それでも――」

 

「……これから俺の言う事をしっかりと聞いてくれ」

 

「……」

 

またもや断れると思ったのか……静かに目を閉じた……だが、残念……違うんだ

 

「静原百夜は西川美紀を心から愛そう……」

 

俺は自分で言うのもなんだが騎士のようにお辞儀をして告白をした

 

「…え?」

 

信じられないようにポカーンとして美紀は驚いた。あれだけ断ってきたんだ。その反応も至極当然……俺自身もまさか告白する時が来るなんて思ってもみなかった。俺は連斗の中で幸せになる事を祈っていたからその考えも無かった……

 

「百夜……今……なんて?」

 

「……静原百夜は西川美紀を心から愛そう」

 

もう一回聞きたそうだったからお姫様にもう一度誓いの言葉を告げた

 

「――ッ!」

 

美紀の瞳には涙が溢れていた。だが、その涙は悲しいものではなく……

 

「やっと……想いが……届いた」

 

嬉し涙だから……俺はそっと手の甲にキスをした

 

「……ダメ……嬉しすぎて……涙が……止まらない」

 

ああ、分かってる……今にもその顔が崩れそうだ。崩れそうで儚く遠く行きそうなその顔にそっと、しかし強く抱きしめた

 

「……百夜」

 

「何だ?」

 

「……愛してる」

 

「俺もだ」

 

恐らくこの先、色々な困難が待ってるだろう……俺は転生者だ。そして、異端者だ……それくらいの覚悟は出来ている……もしかしたら引き裂かれる状況になるかも知れない……それでも……西川美紀と何処までも共に歩んでいこうとその決意もある。愛する人と一緒に

 

「私……もしかしたら……うるさいかもしれないよ?」

 

「ああ……」

 

「女の子と一緒にいるところを見ただけで嫉妬するかも知れないんだよ?」

 

「ああ……」

 

「浮気なんかしたら……許さないよ……」

 

「大丈夫……最上級の闇は裏切らない……俺はお前を離さない……」

 

「百夜……」

 

「お前に渡すものがある」

 

「え?」

 

少し離してポケットの中のものを出す

 

「これ……」

 

「指輪だ」

 

神に貰ったアイテムで二つの指輪。一つは闇の力を増幅するもので一般人が使ったら間違いなく死に繋がる代物だが俺……闇の化身が使ってもただの増幅装置なので危険は無い。そしてもう一つは……連斗と同じ闇から身を守るアイテム……もし、これで巻き込まれたとしても守ることが出来る

 

「びゃ、百夜///!まだ結婚は早いって!せめて20になってから///」

 

「ん?ああ、じゃ、誓いの指輪でいいか?お互い離れ離れにならないように……」

 

「///えへへ…恋人同士になって始めてのプレゼント///」

 

……そんな嬉しそうな顔をしやがって。俺も嬉しくなるだろ……そうして、夕日をバックにお互いに抱き合って唇を―――

 

………………

…………

……

 

「くぅ~やっぱりかっこいいぜ!」

 

「アニキも物好きッすね」

 

「でも本当にかっこいいじゃん!」

 

「本当だ……アイツのプレゼントで喜ぶ奴なんて恐らくお前を含めて二人だけだろう」

 

「あ、連斗!」

 

「連斗くんいつの間に?」

 

「こっちの用は済んだからな……」

 

「用?」

 

「百夜とな……」

 

「仲いいわね」

 

「兄弟だからな……ある程度砕けて話しても問題ない」

 

「それよりも似合ってるだろ?」

 

「……」

 

何でだろう……未来では十代が覇王となって被りそうなのは……

 

「あ、万丈目……」

 

「……」

 

「……もう帰っちゃうっんすね」

 

「……元気でな。万丈目、またデュエルをしようぜ」

 

「いや、俺はノース校には帰らん」

 

「「「え~!!?」」」

 

「俺はここでやり残したことがある」

 

「やり残したことって……」

 

「江戸川……キングの座はお前に返すぜ」

 

「返すって言われても……サンダー!?」

 

「校長そういうことだ……また厄介になる」

 

「もちろん、万丈目くんは元々ここの生徒だからな」

 

「そうか……ここで一旦お別れか」

 

「……何をやってるんだ?」

 

「……恋人になれたからお姫様抱っこ」

 

やっぱり……ま、お幸せにとでも思っておこう

 

「……いつの間に」

 

「契約も破棄になったからな」

 

「……悪かったな……世話にもなったというのに」

 

「構わん。元々学校というのは一つの巣だ……いつか別れが来るのも必然」

 

「……」

 

「今度会うときは強くなれ……今よりも……ずっと……俺は……俺たちはそこで待っている」

 

「ああ、いつか追い越してやるから首を洗って待っておけ」

 

「ふ……」

 

「それでは出向の時間もあるノーデこれより表彰式を行いたいと思うノーね!」

 

……遂に来た……俺たちの頑張りを流される時が

 

「そしてご褒美を渡すノーハミスデュエルアカデミア!!」

 

「ミスデュエルアカデミアって?」

 

「そんな人がいたんっすか?」

 

聞きたくない……俺は聞きたくないぃぃぃぃぃぃぃ!!

 

「……何処のヘルだ」

 

「……わかってるだろ?俺は少し現実離れしたいんだ」

 

そうルパン三世のようにあばよ!とっつあん!のように現実から逃げ果せたいんだ……

 

「だが、現実は非情である」

 

「うわあああああ!」

 

言うな!!もう分かりきっている事なんだから!もう本当に泣きたいぃぃぃぃぃぃ!!

 

「どーぞ!」

 

出てきたのは

 

「うふっ」

 

「と、トメさん!」

 

「チュ」

 

「うおお!今年も獲得できなかった!」

 

「俺たちはこんなことの為にデュエルしたのか!?」

 

そうなんだよ……ああ、ごめん……サイレント・マジシャン……そして、何故この友好デュエルで戦うことを選んだ?俺たち……

 

「……時期的にはこの日しかなかったんだ」

 

≪謝らないでください……連斗!≫

 

そして、潜水艦は出航した

 

「……ふ、じゃあな」

 

「いつか何処かで」

 

「ああ……その時はもうちょっとマシな会い方をしてやるよ」

 

「……」

 

そして、船がドンドン離れていった

 

「あっ!【アームド・ドラゴン】を返してもらうのを忘れた!うわぁぁあん!」

 

「校長が泣いておられる!!」

 

「男泣きだ!!」

 

「「「「うわあああああああ!サンダー!万丈目サンダー!」」」」

 

(言えないな~……この状況で実は持ってるぜ……なんて……)

 

「……?どうしたの?百夜」

 

「……何、感動的な別れに水を差すのは藪かなと思って」

 

「?」

 

潜水艦が潜水をし始めるときに俺は深呼吸をして……

 

「末永く爆発しやがれ!!!!!!!!」

 

と大声で言ってやった……後悔はない……もし、彼女を泣かせる時があったら精一杯説教しよう!すると、百夜からメールが来た……なんだろう?

 

〔お前もその精霊と末永くな!〕

 

≪な!?何を書いてるのですか!?この人は!!////≫

 

「手痛い仕返しが来た……///」

 

てか、何で俺まで顔が赤くなってるのだろう……俺の行動にみんなが見ている。見るな……そんな目で俺を見るな!!!

 

≪こんな時にボケないでください///≫

 

「これで……良かったのかね?」

 

「もちろん」

 

そう決意した万丈目は何処か清清しく感じた

 

「だが……」

 

「ここに残っても万丈目サンダーは3ヶ月も欠席でオベリスクブルーでは進級できないのにゃ」

 

「え!?」

 

「もし進級したければ出席日数に関係ないオシリスレッドに入るしかないのにゃ」

 

「なに!?この俺がオシリスレッドだと!?こいつらと同じ!」

 

「文字通り同僚になるんだね」

 

「うるさい!」

 

「よろしく頼むぜ♪同僚♪」

 

「断る!なんで俺がこいつらと~!!!」

 

「それじゃ、万丈目の入寮を祝して~」

 

「勝手に決めるな!」

 

≪「「「「「「一、十、百、千、万丈目サンダー!万丈目サンダー!」」」」」」≫

 

「へへ!よろしくな万丈目♪」

 

「信じられん!この俺がこいつ等の仲間とは!?」

 

「おかえりなさ~い!」

 

こうして、ノース校友好デュエルは終わりを告げた。来年は新1年にでも押し付けるか……それでも百夜が向こうで元気にやっていることがわかった……俺もこれで心配も無くなり遠慮なく学園生活を満喫するつもりだった



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外伝1

『無茶しやがって』

 

「う~……」

 

何か妙に頭が痛いな~……ちょっとダルいし……

 

≪連斗…もしかして風邪なのでは?≫

 

「……」

 

おかしいな……昨日は別に気分が悪くなるような事は無かったのに……

 

≪偶にはありますよ……今日は休めば?≫

 

「……大丈夫だろう……一応死ぬわけじゃないし」

 

とゆっくりと起き上がろうとする

 

≪だ、ダメですよ!日ごろの疲れがたまってるかも知れませんし無理は体の毒―――≫

 

「大丈夫……昔、39度の熱でも気合で乗り切ったから」

 

≪自慢にもなってませんよ!?≫

 

「さて、早めに行かないとクロノスうるさいぞ」

 

そう言って少しふらつきながら体に鞭を打って教室へと向かった

 

≪あ、連斗!……全くも~!!待ってください!!≫

 

………………

…………

……

 

「ええと……」

 

真面目にノートをとっていた。と言うのも昔はノートを写してくれる相手がいなかったから癖みたいなもので自分でやらないときが済まないんだ

 

≪全く、それで倒れたら怒りますからね≫

 

「大丈夫だ……問題ない」

 

今だってキチンと体は機能して……ぐにゃり

 

「……!」

 

さっき視界が少し歪んだような……

 

≪どうしたんですか?≫

 

ああ言った手前だ……多少無茶してでも乗り切らないと……

 

「何でもないから心配するな」

 

≪……わかりました≫

 

そう、納得してくれたけど……ぐにゃり……これは本格的にマズイかも知れない

 

「……」

 

頭を押さえないと倒れかねん。相棒に気付かれないようにキーホルダーでも握っておこう……く、痛いけど我慢だ我慢……

 

≪……≫

 

キーンコーンカーンコーン

 

ここでチャイムが鳴った。この時間を最後まで耐えれるのだろうか……俺は……体育がないのは不幸中の幸いだ。今のところ知人にも会ってないし風邪だとしても移すことも無いだろう

 

………………

…………

……

 

や……やっと……昼休みだ……き、きつかった……相棒に気付かれないのもしんどい

 

≪ほ、本当に大丈夫ですか?しんどそうに見えますけど……≫

 

「大丈夫」

 

少し昼飯を食べれば体力も回復するだろう……多分……すると、ふら~っとっと……足がふらついてきやがった

 

≪もう!限界じゃないですか!!今日はもう休んだ方がいいですよ!≫

 

「……」

 

い、今は昼飯で回復しよう。回復すれば逆転のチャンスも……重い足を必死に引き摺りながらなんとか購買部まで着いた……

 

「よ!連斗!」

 

その声は俺の親友でもある遊城十代……後ろにいるのは三沢、翔、隼人……

 

「ん?大丈夫か?優れないようにも見えるが……」

 

「だ、大丈夫だって」

 

「そうっすか?」

 

「汗も凄い量なんだなぁ」

 

「今日は暑くて・……」

 

「……今日はそこまで暑くないだろ」

 

三沢、痛いところを……

 

「大丈夫大丈夫……今度こそ当たりパンを当てて見せるから……はいトメさんいつもので250DP」

 

≪嘘です!連斗、今日熱があって!≫

 

「え!?」

 

「はいよ!」

 

「いただきます……」

 

先にミルクを流し込んだ。さっきから喉が渇いて渇いて……

 

「おい!連斗大丈夫かよ!」

 

「次にパンと……」

 

頼む……今回ばかり外れは来るな……だが、世界は非情で……

 

「ごふっ!」

 

よ、よりにもよってと、トマトパンとはい、いけない……い、意識が……ここで意識が途切れた

 

…………………

…………

……

 

――十代視点――

 

「連斗!?」

 

連斗が急にばたりと倒れた。それを見た三沢も翔も隼人もそして、相棒であるサイレント・マジシャンも驚いていた

 

≪連斗!!?≫

 

「お、おい!連斗!!」

 

「ちょっと貸してみろ……凄い熱だ……」

 

「ど、どうするんッすか!?」

 

「取り合えず保健室に運ぼう!」

 

「連斗は俺が運ぶんだなぁ!」

 

「任せたぞ!隼人!」

 

≪連斗の馬鹿!だから休んでくださいと言ったのに!何が大丈夫なんですか!全然大丈夫じゃないでしょ……≫

 

(連斗……なんでそこまで無茶したんだよ……お前の相棒もこんなに心配しているのに……)

 

≪私がもっと……強く言っていれば……≫

 

「大丈夫……アンタのせいじゃない……」

 

≪え?≫

 

「アニキ何か……」

 

「急ぐぞ!今は非常事態だ!」

 

「う、うん!」

 

≪十代くん……≫

 

………………

…………

……

 

ん、ここは……白い天井?ここはどこだ?

 

「あら?気が付いたのね」

 

あ、確かブルー女子の先生で……確か鮎川先生だっけ……?

 

「もう無茶のしすぎよ」

 

俺は一体……そういえば昼飯を食ってそれがハズレで……ああ、そこで倒れたんだっけ……

 

「気分が悪いなら悪いで最初から休んでおきなさい。熱が40度を超えてたわよ」

 

「すみません……」

 

「後で十代くんたちに謝ってお礼を言いなさい」

 

「え?」

 

「ここに運んでくれて凄く心配していましたよ」

 

「……」

 

迷惑をかけちゃったな……情けない……

 

「今度から友人たちに頼ってよね」

 

「……分かりました」

 

「しばらくはここで休んでおきなさい。次の日にはきっと元気になってるから」

 

「ありがとうございます」

 

明日、元気になったら十代たちにお礼と謝罪でもするか……後、相棒にも心配かけたし……小一時間説教されるかもな……

 

そう思っていた時期が私にもありました

………………

…………

……

 

次の日……今日は日曜日でもあり俺はレッド寮に来た。十代のところに来ると腕を掴まれてイエロー寮の三沢の部屋に連れて行かれて無理やり正座させられた……そして、隼人が連絡を入れてカイザー、明日香、三沢、神楽坂、万丈目が部屋に来て……サイレント・マジシャンなんかもう目を合わせることすら恐ろしいと思えるほど睨んで……

 

≪「「「「「「「「連斗のバカヤロウ!!!!!!!!!!!」」」」」」」」≫

 

雷の方がマシと思えるくらいの罵倒が待っていた……

 

「お前!何で熱があるのに授業出てんだよ!素直に休んでおけよ!俺でもするぞ!みんながどれだけ心配したか分かってんのかよ!!特にお前の相棒が一番心配してたんだぞ!」

 

十代怖い!!恐らく覇王よりも怖い!実際に体験している俺が言うんだ間違いない!

 

「そうッす!そして、無理した結果ぶっ倒れるなんてどれだけのバカッすか!!」

 

「そうなんだなぁ!しかも40度近くなのに無茶しやがって!!」

 

「ノートなら俺が見せてあげたのにその考えは無かったのか!!いや、なかったからそんなことをしたんだ!!ノートくらい素直に頼め!!!」

 

「デュエリスト以前に人として体調管理するのは当たり前だ!今日のは自業自得だと思え!!」

 

「本当よ!ジュンコもももえも心配してたのよ!少しは心配する側の考えも知っておきなさい!」

 

「お前、アレだけ人に世話をかけて自分がそうなったら説得力の欠片も無いぞ!分かってるのか!?」

 

「ふん!そうだな!アレだけえらそうに言っておきながら全く持って情けない!!」

 

≪そうですよ!何が大丈夫だ!問題ないですか!!どれだけ心配したか分かってますか!!?平気平気で40度って馬鹿を通り越してます!!この馬鹿!!もう限界なら限界で休めばいいじゃないですか!大丈夫といって倒れたら忙しないでしょう!!少しは私の言う事も聞いてください!!!≫

 

「分かった!分かりました!俺が愚かでしたから許して―――」

 

≪「「「「「「「「いや!許さん!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」≫

 

ですよね~……てか、足が痺れてるんだけど伸ばしても……許しませんよね!分かります(泣)それから、5時間くらい延々と説教させられた。正座したままで……ようやく殆ど沈下したがそれでも相棒と十代が中々許してくれなかった……そして、説教が終わった後には俺はしばらく立てなかった……足が震えて……それ以来、このことがトラウマになった事で二度と体調が悪い時に無理をすることはなかった……怖くて



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第001話 闇

『闇の転生者参上!?開かれる運命の道』

 

「ん?ここは何処だ?」

 

おかしいな?俺は家で寝ていたはずなのに……何で船に乗っているんだ?

 

「おい、連斗……俺たち、いつの間に船に乗っていたんだ?」

 

いつも通り、連斗に話しかけようとした……?返事が無いな……二重人格で俺は裏の存在だがそれでも意思疎通が出来る筈だが……少なくとも奴は無視する性格でもないし喧嘩もしてねえ……そういえば俺が表に出ているのも珍しいな

 

「ん?」

 

一度、精神統一を始めたが連斗はいなかった……何故?

 

「荷物にヒントがあるのか?」

 

こんな大型のカバンは持っていなかったはずだが……そもそも、手掛かりが鞄だけなので頼るほかない。調べたら手紙が入っていた……何々?

 

〔ほほほ……どうかね。私は神様。驚いたかね?君は確かに死んだ。だけど今から消えるのは勿体ないくらいの面白い人物だ。ゆえにGXの世界に送り込んだ。もう一人の君は新たな身体を授け同じ手紙を送った。今頃、納得しているだろう……好きに生きるが良い。ただし君がこの世界に来た時点で原作は崩壊している。選択の時が来たら気をつけるがいい。その選択で世界がガラリと変わる。良い方にも悪い方にも……『我、自ら選び取りし、いかなる結末も受け入れん』を忘れるな。ちなみに年齢は16歳まで戻しデュエルアカデミアに受けることが出来る設定にしておいた〕

 

……神ね~俺はそういうの信用できないのだが……ここがGXの世界なのは理解できた。この肉体が俺だけのものなのも理解した。崩壊しているのも……でもさ、面白いからってそう簡単に転生させるものなのか?随分と気前のいい神様なことだ

 

「で、ここは何処だよ?」

 

この分では俺はデュエルアカデミア入学は出来ないのだが……それ以前にここは海の上。つまり、遭難中だ。何とかしないとここでくたばってしまう。まぁ、ボートがあれば何とか陸に上がれるのだが……それを探すか……なに、ここは船の中だ。救援用のボートがあっても不思議じゃないさ

 

「にしても俺の肉体か……なら名前がいるな」

 

今まではもう一人の連斗と呼ばれていたのだが分離しているため無名になってしまった。名前がねえのも不便だ。……百鬼夜行からとって『百夜』でいいか……それで行こう!

 

………………

…………

……

 

「結局、この状況に関して何の解決にもなっていない……」

 

今の俺はボートの上だ。一応、泳ぐ羽目にならずにすんだが……それでもな~食料の問題がある。水も少ねえ。まあ、運は天の回り物いい時もあるさ!そう思っていると近くで潜水艦が浮上してきた

 

「ほらな……おおい!!おおい~!!!!!!!」

 

大声で叫んでいれば気付いてくれるだろう

 

「お~遭難か~!?」

 

「ああ!だから、陸まで送ってくれると嬉しいんだ!」

 

「いいだろう!乗りたまえ!!」

 

………………

…………

……

 

「いや~!!助かったよ!食糧とかを何とかしないといけなかったし!」

 

「何!困ったときはお互い様だ」

 

お、それも嬉しい言葉だな~!こういうのは好みなんだ!

 

「だが、そこで何があったんだ?」

 

ここは適当に誤魔化すか。この場でベラベラと本当のことを話す必要ねえし

 

「……俺もよく分からないんだ。そこら辺の記憶が曖昧でよ」

 

「……そうか」

 

「別に記憶喪失ではないけどな……それよりも絶対これじゃデュエルアカデミアの受験は間に合わないよな~」

 

アイツが行きそうな場所なのに……そこらへんは仕方がないが、どうする?侵入でもする?それか闇の決闘者にでもなってセブンスターズにでも……

 

「デュエルアカデミア?そこに受けたいのか?」

 

「いや、俺の魂の兄弟が居るかも知れないんだ」

 

「魂の?」

 

「ああ、そこいらの兄弟よりも絆が深いんだ」

 

アイツのことだ。デッキはきっと【サイレント・マジシャン】デッキだ。ここに来るまでお気に入りのカードだしな

 

「ならば、うちに入学するといい」

 

「うち?」

 

「この潜水艦はノース校のものなんじゃ」

 

「ノース校……それだ!!!」

 

そうだった!ノース校はデュエルアカデミアとの友好デュエルがあった!

なら、それを使う手はない!賞品はあまりに馬鹿馬鹿しいが何もしないよりいい!

 

「じゃが、入学のためには条件がいる。キミのカードは預からせてもらう」

 

「いいぜ。俺も久々に運動したくなってきたところだしよ」

 

それとこの俺の奥底から湧き上がる力も試してみたい!!

 

「それでは……」

 

すると急に水が入ってきた

 

「しっかりやるんじゃぞ!」

 

この場が水で満ちた瞬間、俺は陸地に飛ばされた。地味に痛いな……まぁ、いい。それじゃあ!!

 

「いやふぉおおおおお!!!」

 

この体を思う存分動かすだけ!何せこの体は俺の物だからな!そう、自由だ!この後、激辛の食べ歩きでもするか!?それとも廃墟でも周っとくか!?やりたいことやりたい放題だぜ!まずはこの試練、楽々クリアしてやろうではないか!!

 

………………

…………

……

 

で、ノース校の扉前に着いた。全然疲れてない!流石、俺!!

 

「それじゃあ……お~いたのも~!!」

 

「無駄じゃ……」

 

「ん?」

 

「ここはデュエルアカデミアノース校。その門は40枚のカードが無ければ開かない」

 

「そうか、俺はここでカードを預けたからな……」

 

「扉は40枚のカードが無ければ開かない……それがここの入学条件だ」

 

「……」

 

「だが、入る方法はある。この学園のクレパスや洞窟にはカードが隠されている。それを見つければいい……でなければ私と同じ運命だ」

 

「闇属性は?」

 

俺にとってはそれが重要だからな。是非とも手に入れておきたい

 

「恐らく、洞窟やジメジメした場所の方が多い……だが、そこには猛獣がいてとても近づけないのじゃ…」

 

猛獣ね……相手にとって不足ねえな……この闇の力も使ってみたいしな

 

「で、お前のカードは?」

 

「このデッキには39枚のカードしか入っていない……これを集めるに私は体力、気力を全て使い果たしてしまった」

 

「……ふ、情報をありがとう。では俺は行くぞ」

 

さて、行くか……目標は41枚!それ以上もそれ以下もない!!

 

「気を付けろ!強いカードはより険しい場所にある!!」

 

険しいね~それは腕が鳴る……ちょうど暇していたところだ!

 

………………

…………

……

 

「ふ~こんなものか?」

 

カードは大体40枚集まったがこれでも足らんな……せめてあと1枚は拾わんと片方が枚数足らずで終わる

 

「とりあえず、この道を通ったら……ん?おおお~!!」

 

どうやら俺の悪運は尽きていないみたいだ!こんなところにカードを拾うなんて!これで俺の苦労は終わった。大変だった……熊とガチケンカして俺が勝ちカードを手に入れ、山を登り谷底まで下り洞窟の奥底まで進み火山の奥を危険承知で入りと色々あった。しかも俺好みのカードを厳選したからな大変だった……しかしそれもここまで!俺の好きそうな戦法もあるしコンボもある!拾ったカードでここまで愛着を沸くとはな……この世界も驚きだ

 

「……全く、闇なのにな。アイツの甘いところがうつったかもな」

 

あんな老いぼれ……放っておいても誰も文句は言われないだろうに何か放っておけねえな

 

「しかし今日は眠いな」

 

ずっと歩きっぱなしだからな……にしても疲れた~俺好みはもちろん、闇属性カード……こちらは生まれてきた時から影なんだ。だから闇は俺にとっては天国だ。地獄こそ天国、天国こそ地獄……俺は地でその道を行く。俺は連斗の裏だ……決して俺が主人格ではない。そんなの反吐が出る……俺は影、裏、闇!!そちらの方がかっこいいからな!!

 

「ん?そういえば他に荷物は……お!仮面!マント!!いかすじゃないか!!」

 

俺好みの選択だぜ!よし、これを羽織って仮面は入るときにもいい!他には……ブレスレット?げっ、闇の力を吸うのか……俺的には天敵だな。他には……指輪?しかも2つ?まるで婚約指輪だな……1つは異能の力から身を守る指輪。もう1つはお、闇の力を増幅する増幅器か!しかも扱いきれるし俺にはぴったり!しかも趣味がいい!!でも、もう1個は俺に必要ないな……レベル9だし……ユベルの時は逃げるか。あ?かっこ悪い?こちらとら生命の危機なんだよ!誰だって自分の命が大事だろうが……

 

「たく……それじゃ、闇を衣を転換して寝るか」

 

猛獣が恐れて逃げるように……俺だって無駄な血は流したくない。襲いかかってきたら自然の摂理通り喰らいつくしてやるがな!そして、今夜は特に襲われることもなく無事、校門に着いた。その際に着替えもしてマントを羽織った……うん、いかす!

 

「おお!帰って来よった!カードを40枚を集めたのか!?」

 

「もちろんだ。熊とガチ勝負したが敵ではなかった!」

 

いや、不良相手に何回もぶちのめしている俺でも少し手こずった……あの熊、無駄に体力あったからな……思わず本気を出してしまったじゃないか

 

「そうか!それでは門の中に入れるのか!?」

 

「もちろん」

 

「良かった!良かった!わしは君が去った後ずっと後悔していた」

 

「ん?」

 

「わしはあの時、君にカードを譲るべきだったのだ!若いキミはワシのようになってはならん!」

 

「ハハハ!!」

 

「?」

 

「これは笑える!お前のカードをもらう?俺を侮ってもらっちゃ困るぜ!

そもそもキサマのような老いぼれにカードを恵まれるほど俺は落ちぶれてもないぞ!!」

 

本当に笑えるぜ!ハハハ!!

 

「そうか、それでは入るがいい!扉はキミを迎え入れてくれるだろう!」

 

「何を言ってるんだ?テメエも来るんだよ」

 

「え?」

 

「ほらよ、このカードをくれてやる」

 

それが目的だったしよ

 

「じゃがそうしたら――」

 

「だから侮るな……これで俺のデッキは40枚だ」

 

「それじゃ!」

 

「情報料だ。受けた借りは必ず返す……それが闇だからな」

 

受けた恩は必ず返す闇でも基本だからな。カード手裏剣の要領でカードを渡した……これも暇だから練習したんだ

 

「ありがたい!ありがたい!これでワシも入学できる!」

 

「その年で入学は変だが頑張れよ」

 

「キミは?」

 

「俺の方は着替えがあるのでな……ちょっとかかるぜ」

 

今の服はボロボロで着替えはカバンの中だ

 

「ではお先に!中で待っておりますぞ!」

 

そうしておっさんは部屋の中に入ってしまった…

 

「ふん、さて着替えてっと」

 

しばらく着替えてマントをかけた。仮面はまだ後でいいだろう……しばらく経ったところで

 

「ほいよ!カードは40枚!さっさと開けな!!」

 

そして、扉は音を立てながらゆっくりと開いていった。扉の向こうにはまるでサティスファクションタウン……西部劇の街の様だ。ここがデュエルアカデミアノース校か……ふ、満足させてくれよ?

 

「ぐわ!」

 

と遠くを見るとおっさんがやられて飛ばされていた。俺は仮面を被っておっさんに近づいた

 

「何があった?」

 

「その服装と……声は……百夜さん!」

 

「くくく!ちょっと新入生を歓迎したまでよ!」

 

何時の間に現れたのか俺の周りは生徒に囲まれていた。顔は見られていないか?

 

「ようこそデュエルアカデミアノース校へ……」

 

「お前は?」

 

「俺はここの生徒会長!人はキングと呼ぶ!新入生はここの仕来りに従い歓迎を受けなくちゃいかない」

 

「仕来り?随分手荒い歓迎だな……」

 

「くくく、名付けて『死の50人抜きデュエル』!この学園は力こそ全て!!」

 

「厳格なランク付けが存在する」

 

「新入生は順列から下の者から戦い」

 

「負けたところでランクが付く!」

 

「50人抜けたら……」

 

「俺が相手をする」

 

すると下っ端はおっさんを指した。まぁ、同じ学園の生徒だから下っ端は失礼だが名前知らないからな

 

「そいつは最初のデュエルで負けた!つまりランクが一番下だ!」

 

「存分に扱きに使ってやるぜ!」

 

「ふ、ならちょっくらキングにでもなってやろうかな?くくく!俺の名は静原百夜……満足させてくれよ?」

 

「テメエの相手はこのコイツだ!!」

 

と下っ端が紹介したのは……

 

「よろしく……」

 

その時に俺は運命の出会いを果たした

 

「……お前は?」

 

「西川美紀……」

 

へ~結構美人だな……こんなやつアニメでいたっけ?と言うよりも何故だ?俺はコイツとどこかで会ったような会わなかったような……ま、キングになるために倒させてもらうぜ!

 

「「デュエル」」

 

百夜:4000

 

美紀:4000

 

「私のターン……【ヴィーナス】を召喚」

 

代行者?いや、それとも天使デッキか?天使デッキだろう……まだ代行者は発展していないからな……

 

「そして、フィールド魔法【天空の聖域】」

 

辺りが天空に聳える城となり俺たちは城門前に立っていた

 

「ライフを1500支払い【神聖なる球体】を3体特殊召喚」

 

美紀:2500

 

おおう、さてここで推測だ。恐らくあの球体の狙いは様々ある……1つ、生贄……あれだけの数だ。2回攻撃モンスターでも減らせれるのはせいぜい2体……しかも、効果で破壊しても最高で3体。手札にそんな都合よく揃っていない……それにこれは言わば『カードは拾った』デッキで戦っている。そこまでの破壊は望めない……恐らく残ったモンスターで生贄召喚をする気だ。2つ、壁……フィールド魔法の効果で相手に戦闘ダメージは入らない。前述通り最高で3体まで破壊できるがダメージ入らないと意味がない。効果ダメージならまだしもそんなモンスターは手札にいない……フィールド魔法を何とか出来ればいいだけなのだが。3つ、デッキ圧縮…あれだけのカードを出したんだ……狙いのカードを手に入れるのも確率的にも早いだろう。4つ、これは抜かしてはいけない推測……相手の手札にテュアラティンがいる場合だ。もし、そいつを出されたら俺は封殺される可能性が高い……ここで対処できる方法は3つ、まずはフィールド魔法の破壊。それが出来れば相手にダメージ入ることが可能……オネストがあったらマズイがそれはそれだ。次は手札破壊……そうすれば相手も動揺するし狙いのカードも落とせる……そして3つ……これはこのターン何もせずにすること……次のターンまで待つ

 

「ターンエンド」

 

―△△△△

―――――:4

 

「俺のターン!ドロー!俺はこのモンスターを裏守備でセット!さらに2枚のカードを伏せターンエンド!」

 

――――■

―――■■:3

 

「私のターン……私は2枚のカードを伏せ……バトル……【ヴィーナス】で裏守備に攻撃」

 

にしても、表情が硬いな~……ポーカーフェイス?ちょっともったいないかな?可愛いのに

 

「俺のセットモンスターは【キラー・トマト】!このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分のデッキから攻撃力1500以下の闇属性モンスター1体を表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる!狙い撃て!【スナイプストーカー】!!」

 

「!?」

 

「やっと表情が変わったな!何だよ!びっくりした顔もかわいいじゃん」

 

「なっ///!?(か、かわ!?そ、それよりもへ、平常心平常心……)……【神聖なる球体】を全て守備に変更……ターンエンド」

 

―△□□□

―――■■:3

 

「俺のターン!ドロー!俺は手札1枚を捨て【スナイプストーカー】効果を発動!このカードはフィールド上のカード1枚を選択して発動できる。サイコロを1回振り、1・6以外が出た場合、選択したカードを破壊する!俺が狙うのは【天空の聖域】!」

 

「え……」

 

「狙い撃ちな!舞え!ダイスロール!!」

 

出た目は……4!よし!当たりだ

 

「く……」

 

【スナイプストーカー】の銃弾が聖域の弱い部分を打ち抜き聖域は音を立てて崩れ落ちた

 

「もう1枚捨て今度は伏せを狙う!」

 

「え?」

 

「舞え!ダイスロール!」

 

今度は2またまた成功!その効果で伏せカードは撃ち抜かれ破壊された

 

「俺はさらに【ギル・ガース】を召喚!」

 

ギル・ガース:星4/闇属性/悪魔族/攻/守1800/1200

通常モンスター

鋼鉄の鎧を身にまとった殺戮マシーン。巨大なカタナで容赦なく攻撃をする

 

「バトル!【ギル・ガース】で【ヴィーナス】に攻撃!」

 

「く!?」

 

美紀:2300

 

「さらに【スナイプストーカー】で【球体】に攻撃!」

 

「……きゃ!」

 

「俺はこれでターンエンド!」

 

―――△△

――――■:0

 

「私のターン!私はモンスターをセット!さらにカードを2枚伏せターンエンド!」

 

――――■

―■■■■:1

 

「俺のターン!【イグザリオン・ユニバース】を召喚!」

 

イグザリオン・ユニバース:星4/闇属性/獣戦士族/攻/守1800/1900

効果モンスター

このカードが守備表示モンスターに攻撃を行う場合、

そのバトルステップ時に発動する事ができる。

このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで400ポイントダウンする。

このカードの攻撃力が攻撃対象モンスターの守備力を超えていれば、

その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。

 

「さらに大嵐を発動!全てのカードを破壊する!」

 

「あ……」

 

「【イグザリオン・ユニバース】で裏守備に攻撃!」

 

「裏守備モンスターは【マシュマロン】……裏側表示で存在するこのカードを攻撃したモンスターのコントローラーは、ダメージ計算後に1000ポイントダメージを受ける!」

 

「ぐおおおお!」

 

「きゃ!」

 

美紀:1400

 

百夜:3000

 

さて、ライフは互角……だが他にすることもない

 

「ターンエンド」

 

――△△△

―――――:0

 

「私のターン!魔法カード【天よりの宝札】!お互いの手札を6枚までする!」

 

……おいおい本当に最下位?結構強敵なんだが……こいつらもそれくらいか?だが

 

(ラッキー!)

 

「……私は【マシュマロン】を生贄に捧げ【パーシアス】を召喚!バトル!【パーシアス】で【スナイプストーカー】に攻撃!」

 

「ぐうう!」

 

百夜:2600

 

「そしてカードをドロー!カードを伏せターンエンド」

 

――――△

――――■:5

 

「俺のターン!【サイクロン】!その伏せカードを破壊!」

 

「あ……」

 

「【ギル・ガース】を生贄に【デーモンの召喚】を召喚!」

 

デーモンの召喚:星6/闇属性/悪魔族/攻/守2500/1200

通常モンスター

闇の力を使い、人の心を惑わすデーモン。

悪魔族ではかなり強力な力を誇る。

 

「さらに手札から【死者への手向け】!手札を捨て【パーシアス】を破壊!」

 

「私の負けね……」

 

「【デーモン】!魔降雷!!」

 

美紀:-1100

 

「……」

 

そして、落ち込んだように向こうに行ってしまった。あ、アドレス教えてもらうの忘れていた……まぁ、後で教えてくれるだろう。その時が来るといいな

 

「ふ……では、次だ!!」

 

その後も戦い戦い戦いの連続だった。それでも俺は負けることはなく四天王戦も立ちはだかる強敵の効果で強制戦闘を強いて撃破した

 

「俺が相手だ!」

 

「ついにボスか……そろそろ疲れてきたんでな……速攻で終わらす!」

 

「ふん!」

 

「「デュエル!」」

 

江戸川:4000

 

百夜:4000

 

「俺のターン1枚カードを伏せターンエンド!」

 

―――――

――――■:5

 

「俺のターン!モンスターをセット2枚伏せ!ターンエンド!」

 

先手必勝は確かにいいがこの手札ではこっちの方がいいな

 

――――■

―――■■:3

 

「俺は【デビルズ・サンクチュアリ】を2枚発動!」

 

デビルズ・サンクチュアリ

通常魔法

「メタルデビル・トークン」(悪魔族・闇・星1・攻/守0)を

自分のフィールド上に1体特殊召喚する。

このトークンは攻撃をする事ができない。

「メタルデビル・トークン」の戦闘によるコントローラーへの超過ダメージは、かわりに相手プレイヤーが受ける。

自分のスタンバイフェイズ毎に1000ライフポイントを払う。

払わなければ、「メタルデビル・トークン」を破壊する。

 

「【メタルデビル・トークン】2体を特殊召喚!さらに2体の【メタルデビル・トークン】を生贄に【デビルゾア】を召喚!」

 

デビルゾア:星7/闇属性/悪魔族/攻/守2600/1900

通常モンスター

真の力をメタル化によって発揮すると言われているモンスター

 

「トラップ発動【メタル化・魔法反射装甲】!」

 

メタル化・魔法反射装甲

通常罠

発動後このカードは攻撃力・守備力300ポイントアップの装備カードとなり、モンスター1体に装備する。

装備モンスターが攻撃を行う場合、そのダメージ計算時のみ

装備モンスターの攻撃力は攻撃対象モンスターの攻撃力の半分の数値分アップする。

 

「こいつを【デビルゾア】に装備!そして【メタル化・魔法反射装甲】を装備した【デビルゾア】を生け贄に捧げ【メタル・デビルゾア】を特殊召喚!」

 

メタル・デビルゾア:星8/闇属性/機械族/攻/守2600/1900

効果モンスター

「メタル化・魔法反射装甲」を装備した「デビルゾア」を生け贄に捧げる。

デッキからこのカードをフィールドに出す事ができる。

 

「さらに【死者蘇生】を発動し【デビルゾア】を復活させる!」

 

「……」

 

「キサマのモンスターでは【デビルゾア】を倒すことは出来ん!キサマのデッキを知り尽くしている俺が有利なのだ!」

 

「はっ!」

 

「ん?」

 

「俺のデッキを知り尽くしてる?そんなのは勝ってからほざきな!」

 

「なら、バトルだ!【デビルゾア】で伏せに攻撃!デビル・エックス・シザース!」

 

「伏せは……【ヂェミナイ・デビル】」

 

ヂェミナイ・デビル:星4/闇属性/悪魔族/攻/守1000/1000

効果モンスター

自分の手札を捨てる効果を含むカードを相手が発動した時、

このカードを手札から墓地に送る事でその発動と効果を無効にし、

そのカードを破壊した後自分のデッキからカードを1枚ドローする。

 

「これでキサマを守るカードは無い!【メタル・デビルゾア】!メタル・エックス・シザース!!」

 

「ぐわあああああ!」

 

百夜:1000

 

「……くくく」

 

「……?何が可笑しい?」

 

「俺の策に嵌ったな……速攻魔法【ヘル・テンペスト】!」

 

ヘル・テンペスト

速攻魔法

3000ポイント以上の戦闘ダメージを受けた時に発動する事ができる。

お互いのデッキと墓地のモンスターを全てゲームから除外する。

 

「このカードは3000ポイント以上の戦闘ダメージを受けた時に発動する事ができ、お互いのデッキと墓地のモンスターを全てゲームから除外する!俺のデッキの中にいるにはモンスターが18体、墓地に1体!これらを除外する!」

 

「ふ、血迷ったか?これで俺の勝利は確実だ!俺のデッキにモンスターは17体……だが、俺の場には【メタル・デビルゾア】、【デビルゾア】がいるこれらを超える攻撃力を持つモンスターはいない!」

 

「……」

 

「これでターンエンドだ!」

 

―――△△

―――――:2

 

「俺のターン!……ふ」

 

「?」

 

「俺は手札からこのカードを召喚する!来い【紅蓮魔獣ダ・イーザ】!」

 

紅蓮魔獣ダ・イーザ:星3/炎属性/悪魔族/攻/守?/?

効果モンスター

このカードの攻撃力と守備力は、

ゲームから除外されている自分のカードの数×400ポイントになる

 

「攻撃力が……」

 

「ああ、決まっていない……だが、このカードの攻撃力と守備力は、ゲームから除外されている自分のカードの数×400ポイントになる!」

 

「何!?」

 

「除外されているカードは19体……よって攻撃力は7600!!」

 

紅蓮魔獣ダ・イーザ:攻/守7600/7600

 

「バカな!」

 

「俺のデッキを知り尽くしてる?俺の戦略を理解した?はっ!3000年早いぜ!バトル!【ダ・イーザ】で【メタル・デビルゾア】を攻撃!ビックバン・クラッシャー!!」

 

「ぐわああああああああ!」

 

江戸川:-600

 

「これで満足したぜ」

 

するとおっさんがこちらに近づいてきた……まぁ、分かっていたんだがな

 

「どうやら新たなキングの誕生だな」

 

「……やはりお前がここの校長か」

 

「気付いていたか」

 

「ああ、闇は洞察力も高くないとな」

 

闇なのに騙されたと嘆く輩は全て低レベルの闇だ。俺は自慢じゃないが騙されたことはない

 

「校長の市ノ瀬じゃ」

 

「じゃ、合格としていいんだな」

 

「ああ、もちろんじゃ」

 

「……ふ」

 

これで拠点が出来た。この学園で連斗を探すことにしよう……だが、ここから離れるわけにもいかないな。ここには恩がある。漂流した俺を助けてくれた恩が……その恩を返さないほど俺のプライドは安くはない

 

「なら、この仮面をつけても構わないな?」

 

「もちろん」

 

すると江戸川とかその他諸々が跪いた……まぁ、退屈はしないさ

 

「では、キングの家はこちらに……」

 

「家?」

 

「ハイ、下の1~30は同じ部屋でそれ以降は樹立形式で別れて住むのです」

 

「……ならば俺の家はなるべく廃墟に近い形で」

 

「何?」

 

「俺はあまりきれいすぎる家とかは好まない……むしろ怨念とか瘴気があるような曰く付きの方がいいのでな」

 

昔も廃墟巡りをしたものだ。だけど俺が通った後は現象とかが無くなっており霊も住めなくなっていたのは内緒だけどな……俺は何もやってないよ~

 

「よかろう……」

 

「あ、あるのか」

 

無いと思っていたけどまぁ都合がいい……闇の力も蓄えないといけないしな

 

「まぁいい。それとキングだから従者くらいつけてもいいだろう?」

 

「誰を選ぶ?」

 

「最下位の西川美紀……正直、興味もある」

 

「え?私?」

 

「ですが最下位だぜ?」

 

「そこは俺の腕の見せ所……強くさせてやるよ。カードの方は?」

 

「こちらに」

 

「よし、では案内してもらおう!」

 

………………

…………

……

 

「おお!結構、古びてるじゃん!俺にはぴったりだぜ!」

 

「あの」

 

「一応家具は新品だし耐久もあるあら問題ないな」

 

「……」

 

「で、何故、私?って聞きたいのか?」

 

「どうして」

 

「そんなの会話の流れで簡単に推測できる……理由は簡単、お前のデッキをどこまで強化できるのか好奇心が湧いただけ」

 

「……」

 

「それに君みたいな美人と生活できるなんて華があっていいじゃないか」

 

「び、美人///」

 

「さて、この仮面の下は内緒な」

 

そう言って俺は仮面を外した……いや、隠す必要はないけど友好デュエルに驚きと言う名のソースを入れておきたいだけだ。それに協力者がいてくれると後々楽になる

 

「え、アナタは……」

 

「ん?やっぱりお前、俺と会ってるのか?」

 

「え」

 

「どうも俺はお前に会ったことがあるんだが何処か覚えてねえ」

 

そう、それにその場所は限られている…¥…元の世界の――そんなわけないよな?俺の気のせいだろう。だけど、あの反応……見覚えがあると見たが

 

「さ、さぁ?気のせいじゃない?」

 

これは嘘だな……目も泳いでいるし声も裏返ってる。だけど――

 

「そうか」

 

騙されたふりをする。今はまだ知る必要ない……何処かで思い出すし必要のある場面も出るだろう。そうして、俺はノース校で入学しキングの称号を獲得した。これが俺の物語の序曲だった……

 

「それよりもデッキを見せてみろ。強化することを約束しよう」

 

「……わかった。アナタなら任せられる」

 

そう言いデッキを渡してくれた。どうやら素人みたいだし……ある程度のことも教えておくか。デッキもある程度強化した後で……闇は約束を破らないからな

 

(……まさか、私の初恋の人?)



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第002話 闇

『闇の苦しみ…激突!仮面デッキ』

 

「……ちょっと混合デッキかな?モンスターの中でお前は何が好きだ?」

 

「えっと……【パーシアス】かな?」

 

「【パーシアス】か……なら、【コーリング・ノヴァ】はいるな……後、進化系の【ネオパーシアス】も」

 

コーリング・ノヴァ:星4/光属性/天使族/攻/守1400/800

効果モンスター

このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、

自分のデッキから攻撃力1500以下の天使族・光属性モンスター1体を

自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。

フィールド上に「天空の聖域」が表側表示で存在する場合、

代わりに「天空騎士パーシアス」1体を特殊召喚する事ができる。

 

「でもそんなカード私持っていな――」

 

「何を言ってるんだ?俺がやるに決まってるだろ?」

 

「え……」

 

「同じ天使族だから【シャインエンジェル】も入れとくとして【オネスト】も入れとくか」

 

天使族だから相性は抜群にいいしな。蘇生カードも入れておいてもいいな。【ネオパーシアス】は蘇生制限はないしな

 

「何でそんなカードを――」

 

「持っているのは俺だからでやるのはこれは俺が言いだしたことだ。言いだしたことに責任を持つのは当たり前だろう?」

 

「……」

 

【神の居城-ヴァルハラ】もやるか……天使族にアドバンテージを与えてくれるしな。【光神化】も【パーシアス】にアドをくれるかもな

 

「この分だと他に数体上級モンスターを入れても問題ないな」

 

なら【守護天使ジャンヌ】でも入れるか?回復効果で有利に働けるしな。まぁ、頼り過ぎは禁物だけどな……主に【シモッチ】とか

 

シモッチによる副作用

永続罠

このカードがフィールド上に存在する限り、

相手ライフを回復する効果は、

相手ライフにダメージを与える効果になる。

 

「【天空の聖域】をサーチ出来る【ゼラディアス】も入れるとして下級アタッカーは【ハーヴェスト】も入れるか」

 

智天使ハーヴェスト:星4/光属性/天使族/攻/守1800/1000

効果モンスター

このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、

自分の墓地に存在するカウンター罠1枚を手札に加える事ができる。

 

【アテナ】も入れたいところだな……効果でモンスターを蘇生させられるしライフ差を付けられるからな

 

アテナ:星7/光属性/天使族/攻/守2600/800

効果モンスター

1ターンに1度、「アテナ」以外の自分フィールド上に表側表示で存在する

天使族モンスター1体を墓地へ送る事で、

「アテナ」以外の自分の墓地に存在する

天使族モンスター1体を選択して特殊召喚する。

フィールド上に天使族モンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚された時、

相手ライフに600ポイントダメージを与える。

 

ここまで上級が多いのなら【ジェルンディオ】でも入れるか……壁になるしダブルコストモンスターだしな。【天空の聖域】があれば貫通効果も怖くない。あれは戦闘ダメージに入るからな。そうそう【ハーヴェスト】を入れるのならばカウンタートラップも入れる必要もあるな……でも、【神の宣告】はやめておくか……凡庸性が高いが切り札の攻撃力をダウンさせてしまう。ライフを削るカウンターはやめて【魔宮の賄賂】でいいか……破壊に乏しいから【ミラーフォース】や【ライトニング・ボルテックス】も入れておこう

 

「よし、ある程度のデッキ構築は完成した」

 

「本当?」

 

「ああ」

 

後は足りないカードは俺が補充してやってまわし方を教えるだけだ

 

「……でも正直言うとね。私は初心者だよ?」

 

「なら勉強の時間だな」

 

「……ハイ」

 

そこから三日間は説明の毎日だった……まぁ、それほど苦ではないさ。付き合いがいいのは闇としては当たり前だがそれ以前にこの日々が楽しかった。連斗と分離して以来……まあ、元の世界でも面白おかしく生きていたがな。それでもその日々と比べ物にならないほど大事な時間になった……

 

デッキの内容…

メイン

モンスター

アテナ×2

天空騎士パーシアス×2

天空勇士ネオパーシアス

天空聖者メルティウス×2

オネスト

守護天使ジャンヌ

光神テテュス

コーリング・ノヴァ×3

ジェルエンデュオ

シャイン・エンジェル×3

智天使ハーヴェスト×2

ゼラディアス×3

ヘカテリス×2

マシュマロン

 

魔法カード

神の居城ーヴァルハラ×2

サイクロン

天空の聖域×3

貪欲な壺

ハリケーン

ライトニング・ボルテックス

 

トラップカード

攻撃の無力化

聖なるバリアーミラーフォース

天罰

魔宮の賄賂×3

 

サイド…4

神聖なる球体×3

創造の代行者ヴィーナス

 

これで大丈夫だろう……そして試しに再度、美紀はここの学園の生徒と戦ってもらった。もちろん、江戸川と元四天王も一緒に……その結果は

 

「【ネオパーシアス】で【デビルゾア】に攻撃!エンジェルブレイク!!」

 

「ぐわああああ!」

 

江戸川:0

 

50人勝ち抜きデュエルを達成したのだ……この結果に誰もが驚いた。俺は特別に驚かなかった……切っ掛けさえあれば強くなると思っていたし

 

「うそ……キングに……勝っちゃった」

 

奴自身もこの結果に驚きを隠せないようだな……まあ、前よりも数段強くなった。美紀は俺が育てた……てか?

 

「まあ、元が着くけどな」

 

「百夜……」

 

「……信じられない……あの素人が」

 

「江戸川さんを倒しちまった」

 

………………

…………

……

 

「あ、ありがとうございます!」

 

「いや、そんなに改まらなくても……」

 

何かこういうのは慣れないんだよな……俺自身はお礼を言われることは無かった。昔から暴れてばかりで恐れられていたんだよな~……まあ、連斗が俺を受け入れてくれたおかげでその扱いも解消されたがそれでも逃がしているから直でお礼を言われたことも………あれ?そういえば元の世界でただ一度だけお礼を言われたことがあったような……

 

「百夜さん……優しいんですね」

 

「あ?ああ、別に優しくは無いぞ?俺は闇のプライドを守っただけだ」

 

「闇のプライド?」

 

「ああ、最初に俺の方から持ちかけただろ?」

 

~「まぁいい。それとキングだから従者くらいつけてもいいだろう?」

 

「誰を選ぶ?」

 

「最下位の西川美紀……正直、興味もある」

 

「え?私?」

 

「ですが最下位だぜ?」

 

「そこは俺の腕の見せ所……強くさせてやるよ」~

 

「自分から言い出したことくらい守らないとな」

 

「それって面倒見がいいからじゃ……」

 

「まぁ、人からしたらそうかもな」

 

コイツには俺の過去は知らないからな。俺は二重人格の一人で連斗の心の闇の存在だ……だから、何故、闇だと言ってるのかわからないだろう。もしかすると中二病とか言われる可能性もあるがそれはそれだ

 

「……いいわ。それでも私がアナタに感謝していることに変わりないんだし」

 

「そうか」

 

俺はコーヒーを入れた。もちろん、西川の分もだ

 

「ほらよ」

 

「ありがとう……」

 

ちなみ俺のは最高級に苦くしている……これでも足りないほどだが凡人が飲めばその苦さに二度と飲まなくなるほどだ

 

「好きなんだ……コーヒーが」

 

「ああ、俺のは超ブラックだがな」

 

「超ブラック?」

 

「ブラックよりも苦みがあって風味があるんだ」

 

この味は癖になるんだよな~連斗がいた時は制限がかけられていたが……それも当然、その後、連斗に変わった時でも苦み・辛さが体に継続されその苦痛やらは連斗が引き継ぐからな

 

「……」

 

「ん?どうした?まさか紅茶派なのか?」

 

「え、いや、その……紅茶派だけど飲める」

 

と言った飲み始めた。そうか、紅茶派なのか……一応、紅茶の葉を買っておくか?煎れ方も連斗と一緒にいた時に熟知したしパソコンも置いてあるのでネットで買うことは可能だ

 

(……やっぱり、この人だ)

 

「さて、俺はちょっと起きているが眠かったら寝ても――」

 

「ううん、寝ないよ」

 

即答……まあ、いいや

 

「了解」

 

じゃ、適当にデッキを戻しておくか……前までの拾ったカードだけのデッキだがやはり、この世界に来たのなら自分のデッキで戦わないとな

 

………………

…………

……

 

……夢を見た。

連斗がいない時に夢を見ることは俺の中では初めてのことだった……俺が見た夢は小学生6年生の時だった……その時は周りに受け入れてもらってその日だけ自由にしていいと言われた日だった。そして、連斗は俺の心の奥で寝始めた

 

「たく~いきなり自由にしていいって言われても」

 

まあ、知り合いに小遣いとして俺と連斗の分を分けてくれたからな……ありがたい、ありがたい……いつかはこの恩を返したいものだ

 

「でも、1万か~……小学生なら妥当だな」

 

さて、何処に行こうか……前に雑誌で見た激辛ラーメン早食いでも行くか?

 

「……とりあえずコーヒーでも買うか」

 

え~と、小銭も持っているしな~……ブラックは……あった♪あった♪

 

「ごめんなさい!ごめんなさい!」

 

ん?

 

「ああ~!どうしてくれるんだ!?俺の一張羅をよ~!」

 

「ガキだからっていいもんじゃね~よな~!」

 

「弁償してもらおうかな~!ああ~!」

 

……不良らしき男が3人に俺と同い年らしき女の子……っと、男の服はアイスクリームで汚れていた

 

「弁償って言われても……そっちが先に――」

 

「ああ!?」

 

「ひっ!?」

 

……なるほど……あの男の方からぶつかってきたのか…年上なのにブザマなことで……と、先にコーラでも買っておこう。気が変わった。出てきたコーラに思いっきり上下に振った

 

「払えないならボロボロになってもらうぜ!」

 

「きゃああ!」

 

男が殴ろうとしたとき俺はその拳を逸らした。逸らされた拳は少女の顔を擦れ擦れに空を切った。俺はコーラを男の顔面に銃のように向けた

 

「あ?何だ?またガ――」

 

「ほらよ……奢りだ……有難く受け取りな!!!」

 

コーラのプルタブを一気に開けた。すると圧力から解放された炭酸飲料が大量に二酸化炭素を放出し男の顔面に目掛けて噴出した

 

「ぎゃああああ!目が~!目が~!」

 

「うるさい」

 

と言って顎に目掛けて回し蹴りを食らわした。余りのダメージに男は気絶した

 

「なに、小学生相手にカツアゲしてるんだ?かっこ悪いとは思わんのか?」

 

「テメエ!アニキに何てことを!!」

 

と不良……もうBでいいや……Bが俺に目掛けて殴ろうとしたが俺はそれを交わしてその顔面に思いっきり蹴った。それもただの蹴りでは無い……少し、闇の力で強化している。のでプロのファイターに蹴られたと同意なのである

 

「がふ!」

 

その勢いに耐え切れずに倒れこむ男……痛いだけで死にはしないけどな

 

「テメエ!ガキが!調子に乗ってんじゃ――」

 

その男の怒りを全く恐れずにその顔面にアッパーカットした……闇の力のおかげで威力は倍増して顎からの攻撃なので脳が揺れ意識が消えばたりと倒れた

 

「全く、こんなんだから闇の評価が落ちるってんだよ!」

 

全くよくアニメで闇=悪と決めつけられて多くの凡人はそれに感化されているが俺は間違いだと思ってる。例え善のためにしようがその行為が悪だと決めつけられたら同じだっての……悪は悪でしかない。そこに光も闇も関係ない……こちらにとってはいい迷惑だ

 

「ふ、ふえええん」

 

って、え!?

 

「え!?なんで泣くんだ!?」

 

「ひっく……ひっく……」

 

これじゃ俺が悪者になるじゃないか!?俺が何をした!?くそ!連斗はもうぐっすり眠ってやがる!連斗がいれば教えてくれるから幾分か楽だったのだが……

 

「ちょ、ちょっと待ってろ!」

 

たく、なんで俺がこんな目に……言ってる場合じゃないんだが……

 

「って!?コーラさっきので売り切れ!?自動販売機でそれはないだろ!!俺の幸運値はそんなに低いのか!?たく、他には……うわ~真面なのはこれしかねえ……仕方がない!!」

 

ここは本当は不良用じゃないのか!?なんでコーヒーとか紅茶しかないんだよ!!

 

「ほらよ……俺の奢りだ」

 

と少女の前に紅茶を置いた。なんか物を使って媚びてるみたいで嫌だが仕方があるまい!

 

「ひっく……あ、あ、ありがとう」

 

「……ほらよ、ハンカチだ」

 

ちなみに真っ黒のハンカチ……今はどうでもいいか

 

「これで涙拭きな」

 

「うん……」

 

少女は俺のハンカチを受け取り顔を拭った……俺は片手で缶コーヒーのプルタブを開いた

 

「それブラック……」

 

「ん?中々いけるものだぞ?飲むか?」

 

この風味、まさに大人の味……だが、連斗には程々にしておけと言われたんだよな~

 

「うん……」

 

そして少女は少し俺のコーヒーを飲んだ(←このときは全く持って意識していなかったし今もしていない)

 

「苦い……」

 

「これが大人の味だ」

 

「……そっちだって子供なのに?」

 

「見た目は子供、頭脳は大人、迷宮無しの名探偵!真実はいつも一つ!」

 

「……答えになってない~……それにコナンじゃん」

 

「ツッコミどうも」

 

よかった……とりあえずはピンチから脱したか

 

「いい感じになったじゃん」

 

「……うん」

 

そう言って紅茶を飲んだ……

 

「そうか……」

 

一気にコーヒーを飲み干した。やっぱコーヒーは苦みがないとな♪

 

「それじゃ俺はもう行くな」

 

「え?」

 

……そう言われると動かなくなるが

 

「う、ううん……今日はありがとう」

 

「どういたしまして」

 

そう言って俺はこの場を去った。その後は特別に変わったこともない。ただ、気分的に心地よかった点だけは

 

「ふぁ~~……夢か」

 

そこで目を覚めた……やはり夢か……にしても何であんな夢を?確かに特別な思い出だが……あくまで思い出……そういえばあの子の名前はなんだっけ?はっ、闇のくせに自己紹介を忘れるとはな……これは俺のミスだな

 

「だが、今は」

 

この世界でどう生きるかだ……

 

「頼むぜ……ダークデッキ」

 

俺の誇りを全てつめたデッキ……何者にもたとえ敗北しようがプライドを折れない不屈のデッキ。そしてマントを覆い仮面を被った……いつかアイツを驚かせるためにな

 

………………

…………

……

 

俺がこの学校に入学して3カ月……前よりも過ごしやすくなりなった時、ある噂が立った

 

「は?闇のデュエリスト?」

 

「うん……この学園の森の奥に誰かが忍び込んでいてデュエリストを狩ってるの……負けちゃった人は魂が抜けちゃったみたいにデュエルをしなくなってまるで廃人になっちゃうの」

 

「何故、外部だと思う?」

 

「被害者たちがそう言っていたから……」

 

「ふ~ん……なら、俺の領分だな」

 

闇相手に負ける気はあると言えばあるが……俺の島にそれは見過ごせないな

 

「ダメ!今までもこの学園の強いデュエリストも戦ってきたけど……みんな同じように……」

 

「なら、余計に始末しないといけないだろ?このままだとお前も危ねえだろ」

 

「え……」

 

「それに闇を悪用することはこの俺が許さない……絶対にな」

 

「百夜……」

 

「教えろ……その森はどこだ?」

 

「この廃寮から東にある樹海……でも、危険で人を迷わす迷いの森とも……」

 

「……安心しろ。必ずここに帰ってくるから、その時は飯もよろしくな」

 

そう言って駆け足でその樹海に向かった……

 

「百夜!!」

 

美紀の悲鳴が聞こえたが止まらない。この感情もわからない。ただアイツだけは巻き込んではいけない……ただそれだけ、他のことも考えてるが最初に出てきたのがそれ……

 

「正気か……俺は」

 

と言っても一日分の食料も持っている……水も持っている。倒れることはない筈だ

 

………………

…………

……

 

あの人が出て行って3時間は経った……辺りは真っ暗だった……あの人に迎えられての初めての独りだけの夜……なんでもなかったのに……怖い。あの人は大丈夫とも帰るとも言っていた……でも

 

「……やっぱり出来ないよ」

 

百夜を放っておいて自分だけ安全地帯にいることなんて……もう我慢の限界だった。だってあの人は……あの人は――――……それよりも早く百夜を追いかけなきゃ!身支度を整えデッキを持ちあの人を追いかけて……もしかしたらあの人の敵を倒せるかもしれない

 

「百夜……お願い……無事でいて」

 

祈ることはその点だけ……他はどうでもいいの……アナタがいないと私は……私は!

 

「くくく、西川美紀さんですか?」

 

そこに立っていたのは男の人だった。でも、私はこの人のことは――その時、私の耳に雑音が入った。まるでスノーノイズのように……

 

お―――ア――――お―――――そ――――わ―――てき―――を――たす―だ

 

うるさい……うるさい……うるさい!頭にその声が聞こえて……頭が痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い……痛い!!助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……また…あの……悪夢が……

 

「私の計画のために眠ってもらいましょう…」

 

早く――何を?――起きないと――もう――私――いいでしょ?――夢から――素直になちゃえ――暗闇――どうでもいいでしょ?――から――従いましょ?――出られなく――何いい子ちゃんぶってんの――なっちゃ――アナタの主人は――う――その言葉で私は意識を失った。お願い……百夜……助けて……百夜

 

………………

…………

……

 

ん?何か……胸騒ぎが……気のせいか?だが一瞬、美紀の顔が……一応、夜になったが一時戻るか……美紀に何があったのでは遅いし……

 

「何、帰るにしても一時的だ。夜は長い……なら――」

 

「くくく」

 

「ん?」

 

そこに黒いロープを着た若者がいた……若者だが見た目的には成人の男性だと推測が出来る……ペンダントをかけていたが結構趣味が悪い……俺好みだが明らかに闇の力が宿っている……まぁ……な

 

「一応聞くが……闇のデュエリストはというのはお前か?」

 

「ああ、私のデッキは最強だ……お前に勝てるかな?」

 

「ふ、来い!!」

 

「さぁ!闇のゲームの始まりだ!」

 

当たりが暗い闇に包まれ恐らく逃げても逃げられない錯覚を起こすだろう……逃げる気も負ける気もさらさらない俺には関係ないし……30点

 

「「デュエル!」」

 

百夜:4000

 

青年:4000

 

「お前のターンだ。ちなみに敗者には罰ゲームが下される……そして」

 

「ん?」

 

「キミが私にダメージを負わせるたびにこの子が危険になるよ」

 

と言って笑いながら暗闇の底から現れたのは……美紀だった……

 

「な!?」

 

「もし私にダメージを負わせたら彼女の一部が闇に食われるかもな!!ハハハハハハハ!!」

 

ぶちっ#俺の何かが切れた……歯車がガゴンと頭の中に嵌った。撃鉄は引かれたのだ

 

「覚悟しろよ……テメエ」

 

「ひひひひ!」

 

「びゃ……く……や」

 

「……」

 

「た……すけ……て……」

 

「!」

 

この思いは何だ?直感が……今のこの状況ではないと叫んでいる……彼女が救いを求めているのこの場面だけじゃないと告げている……何かもっと根深いような……底なし沼に嵌ったような感じだと直感でそうだと思った。邪悪なる物に捕まっているようにも聞こえた。俺はこう答えるしかなかった……恐らくこの先の状況を理解したのだろう……なお、まるで誓いのように…・

 

「ああ、その暗闇から救い出してやるから待ってな」

 

「――――っ」

 

「ほらほら早くドローしてくれないかな~?」

 

「……俺のターン、俺は手札の【ダーク・ホルス・ドラゴン】を墓地に送り【ダーク・グレファー】を特殊召喚!効果で手札の【終焉の精霊】を墓地に送り【ネクロ・ガードナー】を墓地に送る!さらに【終末の騎士】を召喚!効果でデッキの【ネクロフェイス】を墓地に!カードを伏せターンエンド」

 

―――△△

――――■:1

 

「私のターン!私は手札から【メルキド四面獣】を召喚!」

 

メルキド四面獣:星4/闇属性/悪魔族/攻/守1500/1200

通常モンスター

4つの仮面を切り替えながら、4種類の攻撃をしてくる化け物。

 

「さらに【二重召喚】を発動!私はこれで【クリッター】を召喚!」

 

「何を――」

 

「あのモンスターか……大丈夫だ。俺を信じな」

 

「……」

 

「その強がりもいつまで持つかな?【メルキド四面獣】と【クリッター】を生贄に【仮面魔獣デス・ガーディウス】を特殊召喚!」

 

仮面魔獣デス・ガーディウス:星8/闇属性/悪魔族/攻/守3300/2500

効果モンスター

「仮面呪術師カースド・ギュラ」「メルキド四面獣」どちらかを含む

生け贄2体を捧げない限り特殊召喚できない。

このカードがフィールドから墓地に行った時、

デッキから「遺言の仮面」1枚をフィールド上モンスターに装備させ、デッキをシャッフルする。

 

「そんな……攻撃力が3300!?」

 

「【クリッター】の効果で【仮面呪術師カースド・ギュラ】を手札に加える!」

 

仮面呪術師:星4/闇属性/悪魔族/攻/守1500/800

通常モンスター

呪いの呪文で相手を念殺する、仮面モンスター。

 

「【天使の施し】を発動!カードを3枚ドローし2枚捨てる!【絶対服従魔人】を捨て【ダブルアタック】を発動」

 

絶対服従魔人:星10/炎属性/悪魔族/攻/守3500/3000

効果モンスター

自分フィールド上にこのカードだけしかなく、

手札が0枚でなければこのカードは攻撃できない。

このカードが破壊した効果モンスターの効果は無効化される。

 

ダブルアタック

通常魔法

自分の手札からモンスターカード1枚を墓地に捨てる。

捨てたモンスターよりもレベルが低いモンスター1体を自分フィールド上から選択する。

選択したモンスター1体はこのターン2回攻撃をする事ができる。

 

「この効果でこのターン【デス・ガーディウス】は2回攻撃をする事ができる!」

 

「そんな……」

 

「バトル!【デス・ガーディウス】で【ダーク・グレファー】と【終末の騎士】に攻撃!ダーク・デストラクション!!」

 

「ぐおおおお!」

 

百夜:2100→500

 

【デス・ガーディウス】の攻撃が斬撃の仕業か俺の右腕と左肩を切られ血が流れた……ドパァ!っと……

 

「百夜~!!」

 

彼女の悲鳴が辺りをざわめく……やっぱり、彼女を無傷にするのは自分を傷付かないと無理か

 

「この位のピンチの方が燃えるでしょ?」

 

「ああ、有難く燃えさせてもらうぜ!」

 

「カードを伏せてターンエンドです」

 

――――△

――――■:0

 

(私の伏せカードは魔法の筒…)

 

魔法の筒

通常罠

相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。

攻撃モンスター1体の攻撃を無効にし、

そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。

 

(例え逆転を狙っても無駄です。逆転はあり得ない……私の勝ちだ!)

 

「俺のターン!【強欲な壺】!カードを2枚ドロー!墓地闇5体……」

 

「ん?」

 

「このモンスターは自分の墓地に闇属性モンスターが5体以上存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合に特殊召喚できる……闇を創りし破滅の巨神よ……今こそ世界に光臨し闇の真実を教え込ませろ!闇召喚(ダーク・サモナー)!【ダーク・クリエイター】!!」

 

暗闇の中で不屈の闇の世界の創造神が荒くれる雷とともにこの場に降臨した…

 

「な!?」

 

「【死者蘇生】!墓地の【終焉の精霊】を特殊召喚!さらに【ダーク・クリエイター】の効果発動!1ターンに1度、自分の墓地の闇属性モンスター1体をゲームから除外する事で、自分の墓地の闇属性モンスター1体を選択して特殊召喚する!俺は【ネクロフェイス】を除外し【ダーク・ホルス・ドラゴン】を復活!」

 

【ダーク・クリエイター】が作った暗黒の扉が墓地に眠っている【ダーク・ホルス・ドラゴン】を呼び覚ました。【ダーク・ホルス・ドラゴン】は外の世界で雄たけびをあげ目の前の敵を凝視する

 

「だが、忘れていないか?【デス・ガーディウス】の攻撃力は3300!どのモンスターでも超えることは出来ん!」

 

「【ネクロフェイス」の効果!このカードがゲームから除外された場合、デッキから5枚除外される」

 

「ふん、いいだろう」

 

百夜:【キラー・トマト】、【ジャイアントウィルス】、【終末の騎士】、【クリッター】、【ダーク・ヴァルキリア】

 

ちょうどいい……デッキから5体の闇が除外してくれた

 

「【命削りの宝札】を発動!手札が5枚になるようにドローする!墓地闇3体……」

 

「え?」

 

「深淵に潜みし邪悪なる龍よ…流転なるこの世界に破滅へと導け!闇召喚!【ダーク・アームド・ドラゴン】!!!」

 

まぁ、破滅はこの世界ではない……彼女に取り付いている暗闇の破滅だがな

 

「まだ分からないのか!?そのモンスターでは私の【デス・ガーディウス】に――」

 

「【ダーク・アームド・ドラゴン】の効果!自分の墓地の闇属性モンスター1体をゲームから除外する事で、フィールド上のカード1枚を選択して破壊する!」

 

「何!?」

 

「俺は【終末の騎士】を除外しその伏せカードを破壊!ダーク・ジェノサイド・カッター!!そして、この効果は1ターンに1度ではない!!故にこのターン連続で使用可能!」

 

「わ、私の【魔法の筒】が……だが!私にダメージを与えれば――」

 

「【ダーク・アームド・ドラゴン】!墓地の【ダーク・グレファー】を除外し【デス・ガーディウス】を破壊!いい加減、鬱陶しいんだよ!格下の闇が!!ダーク・ジェノサイド・カッター!!」

 

そして【ダーク・アームド・ドラゴン】の刃が【デス・ガーディウス】を引き裂いた瞬間に俺も闇の刃で闇の虚像を切り裂いた……闇の刃による斬撃に耐え切れずにペンダントが粉々に砕け散った。闇の虚像が消えた瞬間に美紀に取り付いていた闇も俺の怪我も消え去った

 

「な……に……!?」

 

青年は明らかに怯え怯んでいる。あの態度が嘘みたいだ

 

「え……」

 

「闇の幻を利用したつもりだろうがその程度の闇じゃ俺を倒せないぜ!!」

 

「く……【デス・ガーディウス】の効果!このカードがフィールドから墓地に行った時、

デッキから【遺言の仮面】1枚をフィールド上モンスターに装備させる!!さらに【遺言の仮面】はデス・ガーディウスの効果を使用した場合は装備モンスターのコントロールはその時点のコントローラーの対戦相手に移る!キサマの【ダーク・アームド・ドラゴン】をもらう!!」

 

遺言の仮面

通常魔法

このカードをデッキに戻しシャッフルする。

また、「仮面魔獣デス・ガーディウス」の効果を使用した場合は装備カード扱いとなる。

装備モンスターのコントロールはその時点のコントローラーの対戦相手に移る。

 

【ダーク・アームド・ドラゴン】の顔面に仮面がつけられようとした……

 

「悪いが読んでいたぜ!【サイクロン】!!」

 

「何!?」

 

「俺を倒すのもソイツを傷付けることも50000年早いぜ!!」

 

「ひっ!」

 

「さらに手札から魔法カード【苦渋の選択】!」

 

苦渋の選択

通常魔法

自分のデッキからカードを5枚選択して相手に見せる。

相手はその中から1枚を選択する。

相手が選択したカード1枚を自分の手札に加え、

残りのカードを墓地へ捨てる。

 

「俺が選ぶのはこれだ!」

 

・【スナイプストーカー】×2

・【闇王プロメティス】×2

・【ダーク・ヴァルキリア】

 

「く……【ダーク・ヴァルキリア】……」

 

「そして他は墓地へ!そして、【ダーク・アームド・ドラゴン】の効果!【スナイプストーカー】を除外し【終焉の精霊】を破壊!」

 

「自分のモンスターを!?」

 

「【終焉の精霊】の効果!このカードが破壊され墓地へ送られた時、ゲームから除外されている闇属性モンスターを全て墓地に戻す!」

 

「な!」

 

「除外されているモンスターは8体……それを全て墓地に戻す!まだ俺の通常召喚は終了してないぜ……来い!【闇王プロメティス】!!」

 

「攻撃力が1200?」

 

「そう……だが、【闇の王】は伊達じゃない!【闇王プロメティス】の効果!このカードの召喚に成功した時、自分の墓地に存在する闇属性モンスターを任意の枚数ゲームから除外する。このターンのエンドフェイズ時まで、この効果で除外したカード1枚につき、このカードの攻撃力は400ポイントアップする!!!」

 

「!?」

 

「俺の墓地のモンスター13体を全て除外!【ネクロフェイス】の効果でさらに5枚除外」

 

百夜:【大嵐】、【ライトニング・ボルテックス】、【聖なるバリアーミラーフォース】、【ハリケーン】、【リビングデットの呼び声】

 

「あ、あ、あ……」

 

「【闇王プロメティス】の攻撃力は……」

 

闇王プロメティス:攻/守6400/800

 

「ろ、6400……だと!!!?」

 

「闇の基本を教えようか?」

 

「え……?」

 

「闇はな基本的に人質は取らねえんだよ!!!全モンスターで攻撃!!【ダーク・アームド・ドラゴン】の攻撃!ダーク・アームド・バニッシャー!」

 

「う、うわああああああ!」

 

青年:1200

 

「【ダーク・クリエイター】の攻撃!闇の創造撃!クリエイター・バスター!!」

 

「がああああああ!」

 

青年:-1100

 

「【ダーク・ホルス・ドラゴン】の攻撃!ダーク・メガフレイム!!」

 

「あああああああああ!」

 

青年:-4100

 

「トドメだ!【闇王プロメティス】!闇の鎮魂歌!!!」

 

「ぐわああああああああああ!!!」

 

青年:-10500

 

「あ、ああああ……」

 

「その闇のアイテムをどこで手に入れたかは聞かん……お前程度の情報はたかが知れているからな」

 

「ひっ!」

 

「恐らくそのペンダントが元凶だから魂の抜けたみんなは解放されるだろう」

 

「……」

 

「……さて、お仕置きの時間だ」

 

「うわあああああああああああああああああああ!!!」

 

「さて、お前はそうやって何人、逃げる者から絶望を与えたかな?」

 

俺の足元の闇が素早くその青年を捕え足元をずぶりと埋まった

 

「な、何だよ!?これは!?」

 

「実を言うとな……」

 

その間にも青年はまるで底なし沼に嵌った動物のようにその闇に呑まれていった

 

「俺も闇のデュエリストだ」

 

「助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて……助けて!!!」

 

「知らん……ゆっくりと自らの行為を呪うがいい……闇の扉が開かれた」

 

「う、うわあああああああああああああああああ!!!!」

 

そう言ってその青年はこの場から消え去った。まあ、俺も鬼じゃないからな……適当な時間で経ったら火山の付近にでも放り捨てるかな

 

「……百夜!」

 

すると、後ろから抱き着かれた

 

「うぉ!?」

 

「大丈夫?怪我は無い?」

 

泣いていることは明らかだ…

 

「無いよ……そっちこそどうなんだ?痛いところは?」

 

「……」

 

勢いよく首を横に振った

 

「ぅぅぅぅ……ぅうう」

 

「って、マジ泣きすんな!!」

 

対処の仕方に困るから……子供の時みたいに……その時に気付いた。いや…気付かないふりをしていた……彼女がその少女だと言うことを……昔、俺が助けた少女だと言うことを……

 

………………

…………

……

 

「ほらよ……」

 

「うん」

 

「……」

 

にしてもどのタイミングで言うんだ?こういうの全然なのだが……

 

「……あの言葉に偽りは無いからな」

 

「え?」

 

~「ああ、その暗闇から救い出してやるから待ってな」~

 

「約束しよう……例えまたこんな風になったら助けてやる」

 

「百夜///」

 

「……」

 

こういうしかないんだよな……なんで俺はこういう誓いを立てまくるんだ?

 

「百夜……聞いていい?」

 

「何だ?」

 

「……」

 

「……」

 

「昔、小学6年生の時に不良に囲まれた時に助けてくれたの……アナタ?」

 

「……」

 

「紅茶をくれたのアナタ?」

 

はぁ~……闇は嘘はつかない、騙さない、人質を取らない、隠し事をしない、約束を破らないだからな……こういう時はきつい

 

「……ああ、俺だよ」

 

「///」

 

だから、真っ赤になるなよ……こっちだってきついんだよ。いろんな意味で……

 

「……会いたかった」

 

「……」

 

「……アナタに……何度も助けられて……」

 

「……」

 

「嬉しかったよ」

 

本当にマズイな……これは……

 

「……ここで言うよ」

 

「……」

 

ダメだ……やめろ……やめろ……

 

「私……アナタのことが……好き///なの///どうしようもないくらいに///」

 

「……」

 

「私……は……本当に……アナタのことが……」

 

「悪い」

 

「……」

 

「俺はまだ付き合うことは出来ないんだ」

 

「どうして……?」

 

「そういう約束事……と言うよりも契約がある」

 

「……彼女がいるの?」

 

「いない……むしろ――」

 

そこで言葉が詰まった。俺の一言で連斗との仲を壊したくない……彼女が連斗の敵の姿なんか……みたくもない

 

「むしろ?」

 

「……保留でいいかな?」

 

「……」

 

「友好デュエルの後で返答する。もしかしたら延長になるかも知れない……だが」

 

待っていてほしい……連斗がいる保証は無いに等しい……だから延長になるかも知れない……彼女をこれ以上、傷付かない方法はあるにはある……この告白を断ればいい……それだけで、それだけで……彼女に傷を負わせないで済む……済むのに……出来ないと……出来そうにないと……思った……だって、最初に見た時に俺は彼女に恋したから……だから、デッキのことで相談したしこの寮に入らせている。それが無くなる……それだけで胸が引き裂かれそうだ……頭がどうにかなりそうだ……

 

「うん、待つよ……いつまでも……」

 

「すまない……ちょっと外の風に当たってくる」

 

そう言って俺は逃げるようにこの部屋から出た。部屋には泣き声が聞こえた……誰のかは考えなくてもわかる……

 

「…………っ!!」

 

俺は樹木を蹴った。蹴って蹴って蹴って蹴って蹴って蹴って蹴って蹴りまくった……足が痛くなった瞬間に今度は樹木に頭突きをした……何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も!!頭から血が出ても続けた……体の痛みより心の痛みの方がずっと痛くて苦しくて狂いそうで悲しくて悔しくて、馬鹿だと思って、後悔して、気持ちに気付いた頭に何度も罰を与えた……ああ、これはもう手遅れだな……そう思った……俺も……アイツのことを愛していたんだ……そう思うと苦しくて悲しくて憤怒して泣いていた……ああ、これの抜け道はただ一つ……早めに……早めに連斗を見つけること。でもこんな心情はアイツには言えないな……アイツは人の5倍ほど他人を気にするタイプだ。そんな奴が俺の気持ちを知った瞬間にどうなるかわからない……後悔するだろう……憤怒するだろう……自分を必要以上に傷つけるだろう……アイツにそんな重荷を背負わす気はさらさらない。だけど、早めに見つけないとな……俺もおかしくなりそうだ……この気持ち、隠しきれるかどうか……デュエルアカデミアに連斗がいるようにと……俺は初めて闇の神に祈りを捧げた……おかしくてバカだがそれでも祈った

 

この夜空……連斗も見ているかな?そう思っていた自分がいた……

 

※これは第009話『トップになる?デッキを捨てる理由にはならないぜ☆』と同じ時期です



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第003話 闇

『闇の信念…敷かれたシナリオ』

 

……そんなこんなんで友好デュエルが終わり俺たちは無事に付き合うことが出来た。俺たちの生活はそんな劇的に変化はしなかった。ただ、俺に彼女が出来るとはあの時は思わなかったな

 

「ハイ、麻婆豆腐♪」

 

今日は美紀が麻婆豆腐を作ってくれた。俺は辛い物が好きで美紀も麻婆豆腐が好きの様だ。で、せっかくだから食べて欲しいと頼まれた……俺は一口を食べた。うん、よく漫画で失敗してとてつもなくマズイものが出てきたとかあるがそんなことは無いぞ

 

「どうかな?」

 

ま、一般的には満足だ。俺も好きだし……だが、レベルは3だな

 

「ああ、うまいよ」

 

とは言っても作ってくれたものに余程まずくなければ俺は文句は言わん

 

「良かった……ちょっとラー油入れすぎちゃったから辛いかなって」

 

「安心しろ、俺はレベル10だ」

 

「レベル10?」

 

「そう……レベル10だ」

 

「その……レベルって何?」

 

「ああ、それって髪留め?似合うじゃないか」

 

「えへへ♪って、誤魔化さないでよ///」

 

悪いな……ついノリで言ってしまった。ま、美紀も嬉しそうだし別にいいか

 

「俺が言ってるのは辛さレベルだ」

 

「辛さレベル?」

 

「そうだ。全てのものに評価があるだろ?3つ星レベルとか」

 

「うん」

 

「レベル0……これは言うまでもなく全く辛みのないもの…辛いのが嫌いなタイプ。レベル1は七味唐辛子を少々入れた程度……レベル2はそこいらの店の辛い物が食えるレベル。レベル3はそこいらの辛さよりもうちょっと辛いのを食べたい所謂辛い物好きの小、レベル4はそれで中レベル5はそれで大だ……この辺は普通の店で出てくる辛さだ。レベル6は激辛料理を一週間に食わないとイライラする辛い物中毒者でレベル7は超が付かないと満足に辛いの食べられない盲目者……これはよくTVで出る辛さ。レベル8は超激辛を3皿食べないと食べた気にならないもう元の味には戻れない味覚障碍者、レベル9はあと一歩だがその一歩が踏み出せない……だが超激辛料理を自作できる程度の腕を持つ者。そしてレベル10は全ての超を含んだ激辛料理を喰らい味覚障害を引き起こさずにもはや辛さでは怯みもせず恐れもせず盲目すらも超え激辛が無ければ生きれない超激辛好きの極地」

 

「……」

 

「俺はそのレベル10だ」

 

ちなみに俺の中での元の世界の最高超激辛満足料理は『地獄ラーメン!あの世へレッツゴー♪』。裏道にある極秘の激辛店でTVには捕まらず店長も気まぐれにしか出さない超激レアの激辛料理……その気の抜けるネーミングに油断する激辛愛好家もいるがその実…最強の激辛料理と言っても過言ではない。200年かけてあらゆる香辛料…ウルトラデスソース、メガデスソース、サドンデスソース、ストロンガー・ザン・デスなどの全てのデスソースを合わせたスープに麺の中にハバネロなどの香辛料を混ぜて具材もデスソースに浸透され凡人が食べるとその余りにもの辛さにぶっ倒れるレベルだ……無間地獄が優しく見えるくらいの辛さで汗もイグアスの滝の如く流れ出る……まさしく人体vs辛さの戦争…耐えられるかはレベル9ではほぼ賭けだ。俺ももう一度あの辛さに出会いたいものだ…あれは最高の辛さだった。ちなみに完食すると見返りとしてはもう一度食べるならタダにしてもらえる。残すと料金がべらぼうに高いがな……連斗曰く辛さが抜けるには3週間かかったらしい……元の世界に帰れるのならもう一度食べたい逸品だ。残念で当然ながらこの世界にそんなラーメンは無い……アレを食べないとラーメンを食べた気がしないから困りものだ

 

「辛さに拘りがあるのね……」

 

「ああ、美紀はどれくらいの辛さなら平気だ?」

 

「私?王将の麻婆豆腐なら何皿でも行けるけど……」

 

「それ以上は?」

 

美紀はフルフルと首を横に振った

 

「なら、レベル3だな……」

 

「(道理で……百夜を尾行しているときに同じものを食べたら完食できないはずだわ。特に……アレ……食べて以降しばらくは辛さが落ちなくて1日中ずっとその辛さが支配したし……)」

 

アレ?何か美紀が遠い目をしだした。うっすらと涙も……

 

「どうした?」

 

「な、何もない……」

 

「そっか」

 

「で、その……」

 

「ん?」

 

「私の麻婆豆腐は辛さで言うと?」

 

「正直に?」

 

「正直に……」

 

「3」

 

「うぅ……」

 

「何故、泣く?」

 

「だって、百夜を満足にさせられなかったから……」

 

「は?」

 

「だって、これ以上に辛いのが好きなんでしょ?」

 

「好きだが……何故、それで美紀の料理に満足できないと言う結果になるんだ?」

 

それが何か納得できないんだな。俺の器量をなめてないか?

 

「え?」

 

「俺はお前の作った料理なら満足して食べれる自信はある」

 

「///」

 

「まぁ、甘いもの以外は……」

 

「甘いの嫌いなの?」

 

「ああ、饅頭とか団子とかそういった甘いのは食べられないな……」

 

「へ~じゃ、普通にたこ焼きとかは?」

 

「いけるぞ」

 

「回転焼きは?」

 

「アウト」

 

「うん、分かった。気を付けるね」

 

そう言った内容の話がずっと続いた。だけど、その幸福は長続きはしなかった……それは俺の闇としてのプライドと美紀にかかわる大問題なのだ

 

………………

…………

……

 

「こうやって、二人で森の中を散策するのもいいな」

 

「私は百夜と一緒なら何処でもいいよ」

 

「お~言うな~」

 

今日も何気のない会話が森に響いた。この瞬間までは……突如、カラスが喚きながら飛び立ち森に雑音が入った。その中に紛れて闇がこちらに近づいた

 

「!?」

 

「百夜?」

 

「……こそこそ隠れてないで出てこい」

 

「くくく」

 

声は聞こえるが姿が見えない……と思ったら木の陰から粘土の何かが現れゆっくりと形作られていく。そう、人型にだ……しかも、腐敗臭がする何かの動物の死体か何かか?それと2体……その臭いに美紀も不快感があったから俺はハンカチを美紀の鼻に押し付けた。俺はこういうことには慣れているが美紀は慣れていない

 

「こんにちわ。お2人方……」

 

その物体は黒い体で腐敗臭を漂わせながらにやりと笑顔を作った。こういうのを見て気付かない俺ではない……間違いなく敵だと

 

「誰だ……テメエらは?非現実的だが」

 

「それはお互いだろう。闇の転生者……」

 

「ほぅ、俺の正体を知ってるのか?」

 

「ええ、私の名前は無い」

 

「名前がない?形状し難き者か?」

 

「ふ、名前がないのは不便だな。そうだな……『ゴーレム』と呼んでもらおうか」

 

「『ゴーレム』……人形か。で、俺の正体を何処で知った?」

 

「教えるとでも?」

 

「答えは期待していない」

 

「そうですか」

 

「力づくでも聞いてやる」

 

「勝てるのならね」

 

「待って!私も戦う!」

 

「美紀……危険だ」

 

「百夜だけ戦わす訳にはいかない!」

 

……せめて逃げて欲しかったんだがな。俺のデッキもふざけて作ったアレだし………?アイツらも何か戸惑っている表情を作っている。美紀と戦いたくないのか?

 

「止むを得ないですね」

 

……美紀の背後に何かあるのか?美紀が囚われている何かに関係があるのか?

 

「タッグデュエルです。こちらも2人、キミたちも2人……実に効率のいいやり方では?」

 

「俺は構わない……」

 

「私も」

 

「8000のライフを共有し場と墓地は別々。タッグパートナーのフィールドは自分のフィールドとして扱うことができる。ただし、モンスターを使っての庇い合いは無しとする……お互い最初のターンはバトルフェイズに入れない。効果ダメージの対象はプレイヤーが選択できる……異論は?」

 

初期のタッグ形式か……

 

「無い」

 

「ありません」

 

「なら……」

 

「「デュエル!」」

 

百夜&美紀:8000

 

ゴーレムA&B:8000

 

「私のターン!私はフィールド魔法【天空の聖域】を発動!【コーリング・ノヴァ】を召喚しカードを1枚伏せターンエンド」

 

――――△

――――■:4

 

「私のターン!【種子弾丸】を発動!」

 

種子弾丸

永続魔法

植物族モンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚される度に、

このカードにプラントカウンターを1つ置く(最大5つまで)。

フィールド上に存在するこのカードを墓地へ送る事で、

このカードに乗っているプラントカウンターの数

×500ポイントダメージを相手ライフに与える。

 

「これを合計で3枚発動。【イービル・ソーン】を召喚!」

 

イービル・ソーン:星1/闇属性/植物族/攻/守100/300

効果モンスター

このカードをリリースして発動する。

相手ライフに300ポイントダメージを与え、

自分のデッキから「イービル・ソーン」を

2体まで表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。

この効果で特殊召喚した「イービル・ソーン」は効果を発動する事ができない

 

種子弾丸×3:1

 

植物……十六夜アキのデッキか!

 

「【イービル・ソーン】の効果を発動…相手ライフに300ポイントダメージを与え、自分のデッキから【イービル・ソーン】を2体まで表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。この効果で特殊召喚した【イービル・ソーン】は効果を発動する事ができませんがね……そこの彼に効果を発動します!」

 

種子弾丸×3:3

 

「ぐわあああ!」

 

百夜&美紀:7700

 

「百夜!」

 

「大丈夫だ」

 

「まだまだよ……永続魔法【超栄養太陽】を発動」

 

超栄養太陽

永続魔法

自分フィールド上のレベル2以下の植物族モンスター1体をリリースして発動できる。

リリースしたモンスターのレベル+3以下のレベルを持つ植物族モンスター1体を、

手札・デッキから特殊召喚する。

このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。

そのモンスターがフィールド上から離れた時、このカードを破壊する。

 

「【イービル・ソーン】をリリースしてモンスターのレベル+3以下のレベルを持つ植物族モンスター1体を手札・デッキから特殊召喚する。来なさい【ローンファイア・ブロッサム】!」

 

ローンファイア・ブロッサム:星3/炎属性/植物族/攻/守500/1400

効果モンスター

1ターンに1度、自分フィールド上に表側表示で存在する

植物族モンスター1体をリリースして発動できる。

デッキから植物族モンスター1体を特殊召喚する。

 

種子弾丸×3:4

 

「【ローンファイア・ブロッサム】の効果を発動。1ターンに1度、自分フィールド上に表側表示で存在する植物族モンスター1体をリリースしてデッキから植物族モンスター1体を特殊召喚する。【イービル・ソーン】をリリースして【椿姫ティタニアル】を特殊召喚」

 

椿姫ティタニアル:星8/風属性/植物族/攻/守2800/2600

効果モンスター

自分フィールド上に表側表示で存在する植物族モンスター1体をリリースして発動できる。

フィールド上のカードを対象にする魔法・罠・効果モンスターの効果の発動を無効にし破壊する。

 

種子弾丸×3:5

 

「いきなり、攻撃力が2800……」

 

「それだけじゃない……」

 

「最初のターンは攻撃は出来ない……が【種子弾丸】の効果を発動!フィールド上に存在するこのカードを墓地へ送る事で、このカードに乗っているプラントカウンターの数×500ポイントダメージを相手ライフに与える!」

 

「え、それじゃ」

 

「2500×3=7500のダメージだ」

 

「!?」

 

「全弾をそこの彼に当てる!」

 

「ぐぅぅぅぅぅぅぅぅ!」

 

百夜&美紀:200

 

俺だけを集中業火か……結構だ。美紀に当たるよりはマシだ!俺の全身がズタボロになり所々に血が流れている……普通に痛い

 

「百夜!!!」

 

「やはり、闇のゲームか……」

 

「そう!そして、敗者になった場合は消滅する」

 

「!!」

 

「……」

 

「逃げよ!百夜!」

 

「無駄だ……」

 

「え……」

 

「これは闇のゲーム……この場から逃げ出すことは不可能。そこの彼なら理解してますよね」

 

「ああ、同業者だからな」

 

「……嫌だよ、百夜とこんな形で離れたくないよ」

 

「……何、弱気になってんだ?」

 

「え……」

 

「勝負はこっからだ」

 

「でも、ライフが200しかないのに勝ってるはずが――」

 

「まだ、死んでない」

 

「……」

 

「こっからだって充分反撃は可能だ。大切なことは諦めないこと」

 

「諦めない……」

 

「カードを信じろ……お前のデッキは敵じゃないだろ?」

 

「……うん」

 

「心の温まる茶番はもういいか?」

 

「茶番?」

 

「もう胸がいっぱいだよ。くくく」

 

「……後悔させてやる」

 

「私はこれでターンエンド」

 

―――□△

――――□:2

 

「俺のターン!俺は手札から【禁じられた聖杯】を発動!【ティタニアル】の効果を無効にして400ポイント上げる」

 

椿姫ティタニアル:攻/守3200/2600

 

「ちぃ……」

 

効果を無効にしても大差意味ないからな

 

「俺は手札から【バイス・ドラゴン】を特殊召喚!」

 

バイス・ドラゴン:星5/闇属性/ドラゴン族/攻/守2000/2400

効果モンスター

相手フィールド上にモンスターが存在し、

自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、

このカードは手札から特殊召喚できる。

この効果で特殊召喚したこのカードの元々の攻撃力・守備力は半分になる。

 

「このモンスターは相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、攻守を半分にして手札から特殊召喚できる」

 

バイス・ドラゴン:攻/守1000/1200

 

「【ダーク・リゾネーター】を召喚!」

 

ダーク・リゾネーター:星3/闇属性/悪魔族/攻/守1300/800

効果モンスター・チューナー

このカードは1ターンに1度だけ、戦闘では破壊されない。

 

「チューナー……」

 

「レベル5の【バイス・ドラゴン】にレベル3の【ダーク・リゾネーター】をチューニング!」

 

「あのモンスターか……」

 

「覆いし闇が終わりの龍を呼ぶ!終極の闇を……シンクロ召喚!【ダークエンド・ドラゴン】!!」

 

ダークエンド・ドラゴン:星8/闇属性/ドラゴン族/攻/守2600/2100

シンクロ・効果モンスター

チューナー+チューナー以外の闇属性モンスター1体以上

1ターンに1度、このカードの攻撃力・守備力を500ポイントダウンし、

相手フィールド上に存在するモンスター1体を墓地へ送る事ができる。

 

「何!?」

 

「シンクロ召喚……?」

 

「予想とは外れたかな?人形……【ダークエンド・ドラゴン】の効果を発動!1ターンに1度、このカードの攻撃力・守備力を500ポイントダウンさせることで相手フィールド上に存在するモンスター1体を墓地へ送る事ができる!攻守500ポイント下げ【椿姫ティタニアル】を墓地へ送る!」

 

「ちぃ!」

 

「強欲な壺!デッキから2枚ドロー……よし、手札を全て伏せターンエンド!」

 

――――△

―■■■■:0

 

「俺のターン!俺は【ローンファイア・ブロッサム】をリリース【充電池メン】をアドバンス召喚!」

 

充電池メン:星5/光属性/雷族/攻/守1800/1200

効果モンスター

このカードの召喚に成功した時、手札・デッキから

「充電池メン」以外の「電池メン」と名のついた

モンスター1体を特殊召喚できる。

このカードの攻撃力・守備力は、自分フィールド上の

雷族モンスターの数×300ポイントアップする。

 

「効果を発動!このカードの召喚に成功した時、手札・デッキから【充電池メン】以外の【電池メン】と名のついたモンスター1体を特殊召喚できる!俺は【電池メン-単三型】を特殊召喚!」

 

電池メン-単三型:星3/光属性/雷族/攻/守0/0

効果モンスター

自分フィールド上の「電池メン-単三型」が全て攻撃表示だった場合、

「電池メン-単三型」1体につきこのカードの攻撃力は1000ポイントアップする。

自分フィールド上の「電池メン-単三型」が全て守備表示だった場合、

「電池メン-単三型」1体につきこのカードの守備力は1000ポイントアップする。

 

「さらにこのカードの攻撃力・守備力は、自分フィールド上の雷族モンスターの数×300ポイントアップする!速攻魔法【地獄の暴走召喚】!相手フィールド上に表側表示でモンスターが存在し、自分フィールド上に

攻撃力1500以下のモンスター1体が特殊召喚に成功した時に発動でき

その特殊召喚したモンスターと同名モンスターを自分の手札・デッキ・墓地から全て攻撃表示で特殊召喚する!!」

 

「俺はいない……」

 

「私は【コーリング・ノヴァ】を選択」

 

「【電池メン-単三型】の効果!自分フィールド上の【電池メン-単三型】が全て攻撃表示だった場合、【電池メン-単三型】1体につきこのカードの攻撃力は1000ポイントアップする!よって攻撃力は―――」

 

電池メン-単三型×3:攻/守3000/3000

 

「そして、【充電池メン】の攻撃力・守備力は、自分フィールド上の雷族モンスターの数×300ポイントアップする!!俺の場に雷族は4体!よって1200ポイントアップする!」

 

充電池メン:星5/光属性/雷族/攻/守3000/2400

 

「攻撃力3000のモンスターが3体……」

 

「最初のターンは攻撃できないが次のターンで確実に息の根を止めてやる……ターン」

 

「エンドフェイズに速攻魔法【表裏一体】!」

 

表裏一体

速攻魔法

自分フィールド上に表側表示で存在する「ライトエンド・ドラゴン」

または「ダークエンド・ドラゴン」1体を選択して発動できる。

選択したモンスターをエクストラデッキに戻し、

「ライトエンド・ドラゴン」の場合は「ダークエンド・ドラゴン」1体を、「ダークエンド・ドラゴン」の場合は「ライトエンド・ドラゴン」1体をシンクロ召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。

 

「自分フィールド上に表側表示で存在する【ダークエンド・ドラゴン】を選択、【ライトエンド・ドラゴン】をシンクロ召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する!」

 

ライトエンド・ドラゴン:星8/光属性/ドラゴン族/攻/守2600/2100

シンクロ・効果モンスター

チューナー+チューナー以外の光属性モンスター1体以上

このカードが戦闘を行う場合、

モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。

このカードの攻撃力・守備力は500ポイントダウンし、

このカードと戦闘を行う相手モンスターの攻撃力・守備力は

エンドフェイズ時まで1500ポイントダウンする。

 

「何のつもりかしらんがこれでターンエンドだ!」

 

―△△△△

―――――:4

 

「……」

 

「美紀」

 

「え?」

 

「後は頼んだぜ!」

 

「百夜……うん、私のターン!……!百夜!このカードと伏せカードはは―――」

 

「……使いたかったら使ってもいいぜ」

 

「ありがとう……【天使の施し】を発動!デッキからカードを3枚ドローして2枚捨てる。【コーリング・ノヴァ】の2体をリリース【アテナ】をアドバンス召喚!速攻魔法【光神化】」

 

光神化

速攻魔法

手札から天使族モンスター1体を特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は半分になり、

エンドフェイズ時に破壊される。

 

「これで【シャイン・エンジェル】を特殊召喚!【アテナ】の効果でゴーレムAに600ポイントのダメージを与える」

 

ゴーレムA&B:7400

 

「【アテナ」の効果で【シャイン・エンジェル】をリリースし墓地から【守護天使ジャンヌ】を墓地から特殊召喚!【アテナ】の効果でゴーレムAに600ポイントのダメージを与える」

 

ゴーレムA&B:6800

 

「そして、場の【コーリング・ノヴァ】と【ライトエンド・ドラゴン】をリリース、私たちの絆が真理を降臨する!【マアト】を特殊召喚!」

 

マアト:星10/光属性/天使族/攻/守?/?

効果モンスター

このカードは通常召喚できない。

自分フィールド上に表側表示で存在するドラゴン族・光属性モンスター1体と、

天使族・光属性モンスター1体を墓地へ送った場合のみ特殊召喚できる。

1ターンに1度、カード名を3つ宣言して発動できる。

自分のデッキの上からカードを3枚めくり、宣言したカードは手札に加える。

それ以外のめくったカードは全て墓地へ送る。

このカードの攻撃力・守備力は、この効果で手札に加えたカードの数×1000ポイントになる。

 

引けたようだな……俺が上げたカード!試しにと思って入れてよかった。だからこそ、普段俺のデッキには必要のない【ライトエンド・ドラゴン】と【表裏一体】を入れたんだ

 

「速攻魔法【魔導書整理】を発動!」

 

魔導書整理

速攻魔法

自分のデッキの上から3枚カードをめくり好きな順番でデッキの上に戻す。

相手はそのカードを確認できない。

 

「デッキの上から3枚カードをめくり好きな順番でデッキの上に戻す」

 

「何!?」

 

「……好きな順番に戻して【アテナ】の効果でゴーレムAに600ポイントのダメージを与える」

 

ゴーレムA&B:6200

 

「【マアト】の効果を発動1ターンに1度、カード名を3つ宣言して発動でき自分のデッキの上からカードを3枚めくり宣言したカードは手札に加える。それ以外のめくったカードは全て墓地へ送る。このカードの攻撃力・守備力は、この効果で手札に加えたカードの数×1000ポイントになる」

 

「まさか……」

 

「そう、【魔導書整理】はそのためのもの……」

 

相性がいいからな。【マアト】と【魔導書整理】は……【マアト】の効果を確実に使えるからな

 

「カード名を3つ宣言する!【死者蘇生】、【ダグラの剣】、【天空勇士ネオパーシアス】……当然正解!よって、それらのカードを手札に加える。【マアト】の攻撃力は―――」

 

ダグラの剣

装備魔法

天使族のみ装備可能。装備モンスター1体の攻撃力は500ポイントアップする。

装備モンスターが戦闘によって相手プレイヤーにダメージを与えた時、

その数値分、自分のライフポイントを回復する。

 

マアト:攻/守3000/3000

 

「く!」

 

「【ダグラの剣】を【マアト】に装備」

 

マアト:攻/守3500/3000

 

「【死者蘇生】……効果で【天空騎士パーシアス】を復活!【アテナ】の効果でゴーレムAに600ポイントのダメージ」

 

ゴーレムA&B:5600

 

「【天空騎士パーシアス】をリリース【天空勇士ネオパーシアス】を特殊召喚。【アテナ】の効果でゴーレムAに600ポイントのダメージを与える」

 

ゴーレムA&B:5000

 

「キサマ!」

 

「百夜の痛みの倍は返すわ……」

 

「ぐっ!」

 

「バトルフェイズ!【マアト】で【電池メン-単三型】に攻撃!手札から【オネスト】を発動!【マアト】の攻撃力を【電池メン-単三型】の攻撃力分アップ」

 

手札に【オネスト】がいたのか…これで逆転だな

 

「何!?ぐああああああ!」

 

ゴーレムA&B:1500

 

「【ダグラの剣】の効果で3500回復」

 

百夜&美紀:3700

 

【マアトの剣】の光がこちらに来た。体中の痛みが消え傷も癒えた……よく、闇なのに平気なのと言われるが俺は闇であって邪悪ではない。そこんとこよろしく

 

「……美紀」

 

「よかった」

 

「……」

 

「同時に【電池メン】たちの攻撃力も下がる!」

 

電池メン-単三型×2:攻/守2000/2000

 

充電池メン:星5/光属性/雷族/攻/守2700/2100

 

「【アテナ】で【電池メン-単三型】に攻撃!」

 

「があああ」

 

ゴーレムA&B:900

 

電池メン-単三型:攻/守1000/1000

 

充電池メン:星5/光属性/雷族/攻/守2400/1800

 

「【ジャンヌ】で【充電池メン】に攻撃!」

 

「ぐううう!」

 

ゴーレムA&B:500

 

「【ジャンヌ】の効果で破壊したモンスターの元々の攻撃力分だけ、自分のライフポイントを回復する」

 

百夜&美紀:5500

 

「【天空勇士ネオパーシアス】の攻撃力は5000ポイントアップ」

 

天空勇士ネオパーシアス:攻/守7300/7000

 

「【ネオパーシアス】で【電池メン-単三型】に攻撃!」

 

「ぐわああああああ!」

 

ゴーレムA&B:-6300

 

「勝った……」

 

「……これで勝った気でいるなよ……我々の計画はいつか必ず完遂する」

 

「計画?」

 

これは仕組まれたものなのか?すると裏は誰が……

 

「その日が来るまで楽しみにしとけ……生きてればな……くくく」

 

「……」

 

「これが我々と転生者の血に塗られた地獄の戦いの序曲だと思え!闇の転生者に更なる絶望を……くくく、ふはははは!!!!!」

 

「……」

 

そうしてドロドロに溶けていき最後に残ったのは『イトスギ』。確か花言葉は死・哀悼・絶望だったな。通常ならこれで調べは終わるが俺は違う

 

「百夜?」

 

俺はその溶けたものに近づきそして触れた。大丈夫……毒と言ったそういう類は無い。少し闇の力を加える。物体の原材料を調べるためだ。目を閉じると色々なことが分かった

 

「……」

 

この原材料は動物の肉…いや?ちょっと腐敗してるから死肉か?しかも、ゴリラ、ライオン、豹、像などの動物で動物園やサファリパークで飼っている生き物じゃない……筋肉の付き方が違うからこれは間違いなく野生のだ。野生の死肉を材料に圧縮を繰り返し肉体を作り上げ核としてイトスギを入れたところか……

 

「どうしたの?百夜?痛いの?」

 

問題はどうやって死肉を集めたかだ。動物園ではないから収集は苦労する

いつ死ぬか予測は可能だろうが予想通りにいかないのが自然で生命だ。死ぬのを待って待機は常人じゃあまず出来ない……組織だとしても人の組織の可能性が低い。何故ならこんなことをしても見返りが全く持ってないからだ。ましてやゴーレムを作って世界征服とか狙うのならわざわざ野生の死肉を使う必要ない。動物園や裏取引で買い取って材料にする方がまだ効率がいい……数体作るならコストとして問題だが……そもそも普通の人にこんなものを作る技術は無い。じゃあ、一体誰が?と考えるのはいいとして返事はしないとな

 

「痛くないよ」

 

「……何で彼ら……種子爆弾の時に私も狙わなかったんだろ?」

 

「……俺は正直に言って恨まれることやってるつもりないんだけどな」

 

ま、あくまでつもりだからな……恨む奴は恨む

 

「……」

 

「それよりもさ」

 

「ビクッ!」

 

と美紀は震えていた?何に怯えてるんだ?ま、いいや

 

「よく諦めずに頑張ったな」

 

何に怯えているか知らないが俺は美紀の頭を優しく撫でた

 

「え……」

 

「ん?どうしてそんなキョトン顔になってるんだ?」

 

「私が原因じゃないの?あの怪物が出てきたの……」

 

「……何でだ?」

 

「だって、わざわざダメージを与えるとき百夜を指定してたんだよ?私も狙われているのにまるで、私のことを敵だと思ってなくて……普通は疑うでしょ?」

 

「別に?むしろ俺的には良かった」

 

「え?」

 

「お前が傷付くことにならなくて……」

 

「……」

 

「てか、逆にお前を狙われたら俺が盾になってるって」

 

それだけで結果は変わらなかった。あ、そういえば

 

「お前、転生したときどんなだ?」

 

「え?」

 

「そういえば聞いてなかったからな。先に俺が言おうか?」

 

「何で?」

 

「ちょっとな……俺は地震で死んだ」

 

「地震で?」

 

「ああ、大きな地震で……それで……アレ?」

 

そういえば何で死んだんだ?寝てる時に箪笥が激突して頭が割れたのか?

それとも、地震の影響で火事となって焼け死んだ?それとも生き埋めになって?何で地震が起きたことを覚えているのに死亡原因が全く覚えていない……寝ていたから?バカな……連斗も俺もそこまで鈍感じゃない。揺れが起きれば反応できるのに……何故

 

「え?地震が起きたの?」

 

「お前は違うのか?」

 

「ううん……気付いたらここに」

 

……おかしい。美紀も俺の近くに住んでいるのなら同じ記憶があってもいいのに……そういう場合もあるのか?転生に?転生は確かに因果は理解出来ないかも知れない……だが、この類は別じゃないのか?死んでからの転生は……なるほどな

 

「そうか……」

 

「何でそんなことを聞くの?」

 

「いや、もし地震が原因で死んだならお前が傷付いてる可能性が高いからな」

 

「……心配してくれるの?」

 

「ああ」

 

「ありがとう///でも、いいの?」

 

「ん?」

 

「私、おかしな夢を見るの」

 

「おかしな夢?」

 

「……うん、長い夢で……まるで実際の悪夢で夢から出られないような感覚」

 

「……」

 

それがこの前、言った『助けて』の意味か……なら、可能性が高いな

 

「その夢の中でもう一人の私が来て……百夜を消しちゃうかもしれない」

 

「……」

 

どんなことを言っても俺の答えは決まってる。だから、もう少し聞こう……彼女の悲鳴を

 

「私、百夜といちゃ行けないんだ……でも、離れるのが怖くて死ぬよりも怖くて……だから――」

 

と思っていたが無理だな。てか、そんな余裕俺にはない……思ったが吉……俺はそっと美紀を抱きしめた

 

「大丈夫……俺はお前を守るし消えないし疑わない。約束する」

 

「百夜……」

 

「俺は闇だ。闇は大切なものを裏切らない……」

 

「……」

 

「俺を……闇を信じろ」

 

「うん」

 

この後の展開が読めた。この後、一体どうなるかも……なら、俺が消える可能性もある。それを回避するには……策が一個だけある。引き換えに俺にある全ての物を投げ出す必要がある……そう、全ての物を……しかも、その策は必ず成功するわけじゃない。俺の実力と運と意思次第……この約束も一度破ってしまうかもしれない……だが、これしかない。俺は自分のこれから行う行動を固く決意をした……



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第004話 闇

『悪魔竜vs闇の黒竜』

 

「……はぁ」

 

これで何回目だ?……これと戦ったのはもう数十回を超えるんだが

 

「物量作戦でこれかよ。雑魚が」

 

しかも闇の決闘で……もちろん、俺の相手は小さなゴーレムだ。材料は草食動物の死肉だ……文字通りのやられ役ってわけか?

 

「しかも夜に……なんだ?お前らは弱小のくせに強者の物真似か?」

 

まぁ、普通のデュエリストの前では絶対に言わないし思わないがこういった奴には何ぼでも皮肉は言える。 ゴーレムも悔しそうにこちらを見る……が躊躇して襲ってこない

 

「俺も夜行性だがな……だとすると俺はお前らを喰らう肉食かもな!」

 

この茶番もこれで締めにする。ダーク・アームド・ドラゴンは片手をあげ力を溜めた

 

「それじゃ、スクラップの時間だ!あの世で俺に敵対したこと後悔しときな!【ダーク・アームド・ドラゴン】の攻撃!ダーク・アームド・パニッシャー!」

 

そうして、俺の【ダーク・アームド・ドラゴン】の強烈な一撃を打ちこんだ。その一撃はゴーレムの体を抉り風穴を開けさせた。その際にこっちにまで血が飛んだ

 

最後のゴーレム:0

 

百夜:4000

 

「所詮、お前らはただの雑魚……真の闇には勝てんのさ」

 

今日の分の最後のゴーレムも抹消させ戦いは終わった。その瞬間に夜の闇から一筋の光が差した。もう夜明けだ

 

「ち、もう朝かよ」

 

まったく、これじゃ本当に夜行性になってしまう。元々俺は闇だが問題ないがベースが人間のため睡眠時間が必要になる。前までは敵もいなかったからいつもの時間で寝ても問題なかったが……

 

「あ~眠い」

 

またコーヒーでの睡眠防止に甘えるか……

 

………………

…………

……

 

「あ~たく……」

 

本当に眠い。今日もゴーレムの皆殺しをしたために本気で眠い。 だが、授業をポイコットするわけにはいかないしな……そして、大きな欠伸をした

 

「ダークマター……今日も不眠すか?」

 

と江戸川が心配していた

 

「ああ……それと百夜でいい。もう顔をばらしてるからな」

 

「何故、あのマスクを?」

 

とちょっとした疑問を江戸川は口にした……

 

「……いや、連斗を脅かす口実だったがあっさりとばれたからな」

 

まぁ、意識は繋がってテレパシーが使えるからな……ばれても仕方がない。それにしてもあのマスクはかっこよかったな

 

「そ、そうすっか」

 

と言って江戸川も授業の方に戻った。何もデュエルアカデミアはデュエルの事だけ勉強するというわけではない……それはノース校も例外ではない。ちゃんと社会に出ても支障のないように一般教材の方もあるし副教科もある。俺は音楽だけはてんでダメ……むしろ、その音程を破壊する音程破壊の異名も貰っている。唯一歌えるのはシューベルトの魔王……しかもドイツ語版で……その結果に美紀は残念そうにしている。百夜とカラオケに行けないと言って……別に行っても意味は無いから問題ないけどな。話題が逸れたな……俺は学生だから授業を受けなくてはいけない。欠席も許されないからな

 

「百夜、大丈夫?」

 

と美紀が心配そうに俺に聞いてきた。今の問題は眠気だけだからな……今のところは

 

「……大丈夫だ、問題ない」

 

「それ、死亡フラグだよ」

 

ははは、大丈夫だ。1ヶ月寝てなくても平気だったからな。今がその1ヶ月だがな……あ、幻覚が見える

 

「……」

 

冗談だ……少なくとも昼休みまでは持つ。昼休みまでは

 

「はぁ……コーヒーが無かったら詰んでるよ」

 

コーヒーの苦みとカフェインで眠気を飛ばしてるから何とか保てる。そうして俺は大きな欠伸をした。くそ、やっぱり眠たいな

 

………………

…………

……

 

「ハイ!今日は百夜の好きなエビチリ弁当だよ」

 

やっと昼休みが来ていつも通り美紀がお弁当を持ってくれた。作る姿が見えないため密かに作っていると見える

 

「おおう、サンキューな」

 

辛さレベルざっと見て3だな……だが、この一日のエネルギーになるには十分だ。一口食べてみると今までに味わったことのない優しい辛さだ

 

「……おいしい」

 

「あ、ありがとう///」

 

今まで味わった辛さは何処か殺意を感じさせ俺もその挑戦に応える形で食ったがこれはそんな感じは無い。優しい包み込むような辛さだ……白米によく合う

 

「……またアイツらが出たの?」

 

「ああ、これでもう1ヶ月だ。しかも雑魚ばっかり」

 

今まで適当なデッキで違う戦い方をしてきたので対策を取られても平気だ

 

「……」

 

「まぁ、これからも勝ち続けるさ」

 

負けたら即死だから勝つしか生き残る術はないがな。話しながら黙々と食う

 

「そう……」

 

そう言って美紀も弁当を食べる。俺みたいにガツガツ食うタイプではなくちょびちょび食うタイプだ

 

「にしてもやっぱ上手いな……」

 

そして、平穏である。夜は戦争になるがそれでも俺の中では守りたい風景である

 

「ん……」

 

と美紀は正座して膝元を指差した……何だろう?

 

「膝枕する?」

 

「え…」

 

「疲れてるんでしょ?少しなら大丈夫…」

 

「……いや、流石に乙女の膝に寝るのは如何な物なのか?別にお前が嫌じゃなくて、むしろ、お前じゃなきゃ即答で断ってるんだがほら、まだ明るいし、お前にも負担を与えると言うか何というか恥ずかしいと言うかそのえ~と///」

 

おい、焦ってるぞ?俺……しかも声色が上がって早口だし

 

「ふふふ」

 

「わ、笑うな///」

 

たく、何で俺が赤面してるんだ?男の赤面なんて誰得なんだ?

 

「たく、いい!……その言葉に甘えさせてもらう」

 

「うん」

 

そして、俺は美紀の膝の上で寝た。気持ちいいな……偶にならしてもいいな

 

………………

…………

……

 

そうして、日が沈んだ。今日の授業も終わり……

 

「今日は来ないでくれるといいがな」

 

「……百夜は寝て」

 

「ん?」

 

「休むことも戦いだよ」

 

「……」

 

もし、彼女に何かあったら俺は自分を責めきれない。俺のこの世界の目標は彼女を完璧に助けること……そのために何でもする気だ。例え……例え、俺の在り方を含む全てを裏切る結果になったとしてもだ

 

「お願い」

 

でも、今はその時じゃない……そこまでお願いされたんじゃ無下にできるわけない

 

「分かった」

 

そうして、布団の中に入って行った。そこから出る気はない。頼むから今日は無しにしてくれ

 

「じゃあ、もう寝るから」

 

「うん」

 

そう言って俺たちはベットに入って行った……ん?俺たち?俺たちのベットはそれぞれ別のところにあるはずだが……

 

「見張り……こっそりと抜け出さないため」

 

と服をぎゅっと握りしめた……全く、それじゃ俺は動けないじゃん

 

「……いいか」

 

この時間を大切にするのも……俺は以前のようなことが無いように闇の壁を作り仮眠した。この壁なら敵も入ってこられないだろう。今日は敵が来ないことを祈っているが……そして、何故かこの夜だけは来なかった。何故だ?俺は布団から出ていない……裏切らないこと……それが高度の闇の絶対条件だもんな

 

………………

…………

……

 

今日はぐっすり寝たおかげで体力も回復し睡魔も消え去った。でも、何故だ?今日も来ると思ったのだが……と頭を抱えながら歩いていると。キーン……そんな高周波が聞こえた。場所は……向こうの林……呼んでいる?俺を?

 

「……」

 

その林の方を恐れずに向かう。感じる、悪の気配が

 

「くくく」

 

声が聞こえた。その声に聞き覚えはあるが……それにしては闇のレベルがおかしい……まるで……なるほど……塵も積もればって奴か

 

「昨日のうちに融合でもしたかな?ゴーレム」

 

「くくく……この体には50体以上のゴーレムと合体した。さあ、闇のゲームの時間だ!」

 

「……今日は授業は無理か」

 

「「デュエル!」」

 

百夜:4000

 

ゴーレム:4000

 

今までの雑魚ゴーレムは寄せ集めのレベルの低いデッキばっかりだった。普通のゴーレムでは5D’sを含んだキャラのデッキ構造に近い物がいた。50以上は普通か……それともそれ以上なのか?どちらにしろ手加減は出来そうにない

 

「俺のターン!ドロー!」

 

手札は……まぁまぁか

 

「モンスターをセット!1枚伏せターンエンド!」

 

――――■

――――■:4

 

「我のターン!我は【黒竜の雛】を召喚!」

 

黒竜の雛:星1/闇属性/ドラゴン族/攻/守800/500

効果モンスター

自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地へ送って発動できる。手札から「真紅眼の黒竜」1体を特殊召喚する

 

「【黒竜の雛】を墓地へ送り【真紅眼の黒竜】を特殊召喚!」

 

真紅眼の黒竜:星7/闇属性/ドラゴン族/攻/守2400/2000

通常モンスター

真紅の眼を持つ黒竜。怒りの黒き炎はその眼に映る者全てを焼き尽くす。

 

「そして、魔法カードを発動!【黒炎弾】」

 

黒炎弾

通常魔法

自分フィールド上の「真紅眼の黒竜」1体を選択して発動する。

選択した「真紅眼の黒竜」の元々の攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。

このカードを発動するターン「真紅眼の黒竜」は攻撃できない。

 

「相手に2400ポイントのダメージを与える!」

 

「ぐわああああ!」

 

百夜:1600

 

「ちっ、50以上でそこまで高価なカードを使いやがって」

 

この世界では【レッドアイズ】は数十万の値が付くんだろうが

 

「そして、【真紅眼の黒竜」をリリース!【真紅眼の闇竜】を特殊召喚!」

 

真紅眼の闇竜:星9/闇属性/ドラゴン族/攻/守2400/2000

効果モンスター

このカードは通常召喚できない。

自分フィールド上に存在する「真紅眼の黒竜」1体を

リリースした場合のみ特殊召喚する事ができる。

このカードの攻撃力は、自分の墓地に存在するドラゴン族

モンスター1体につき300ポイントアップする。

 

墓地にいるドラゴンは2体……つまり、攻撃力は

 

真紅眼の闇竜:攻/守3000/2000

 

「【真紅眼の闇竜】……」

 

ダークネス吹雪が使ってるカード……可能性だが合体ゴーレムはまさかセブンスターズのデッキでも使ってるのか?

 

「守備モンスターに攻撃!ダークネス・ギガ・フレイム!」

 

「く、だが【キラー・トマト】の効果!俺はデッキから【キラー・トマト】を特殊召喚!」

 

「カードを伏せターンエンド」

 

――――△

――――■:1

 

「俺のターン、ドロー!俺は【キラー・トマト】を守備に変更しモンスターをセット。そして、カードを伏せターンエンド」

 

今はこれしかないが次のターンであのカードを引けば……俺にも逆転できる。予測だが、あれは多分貫通効果を付与する【竜の逆鱗】

 

竜の逆鱗

永続罠

自分フィールド上に存在するドラゴン族モンスターが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。

 

―――□■

―――■■:3

 

「我のターン!我は【天使の施し】を発動!3枚ドローし2枚捨てる。そして速攻魔法【飛龍天舞】を発動!」

 

飛龍天舞

速攻魔法

自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターを1体選択して発動する。自分のデッキからドラゴン族モンスターを4枚まで選択して墓地へ送る。選択したモンスターの攻撃力は、エンドフェイズまでこの効果で墓地へ送ったドラゴン族モンスターの数×300ポイントアップする。

 

「当然選択するのは【真紅眼の闇竜】を選択!ドラゴン族を4枚墓地へ送りエンドフェイズまで1200ポイントアップ!そして【天使の施し】と【飛龍天舞】の効果で墓地に送られたドラゴン族は6体!プラス1800ポイントアップ!」

 

真紅眼の闇竜:攻/守6000/2000

 

「さらに魔法発動!【苦渋の選択】!我が選ぶのはこれだ!」

 

・【ミラージュ・ドラゴン】×3

・【真紅眼の飛竜】×2

 

真紅眼の飛竜:星4/風属性/ドラゴン族/攻/守1800/1600

効果モンスター

通常召喚を行っていないターンのエンドフェイズ時に、

自分の墓地に存在するこのカードをゲームから除外する事で、

自分の墓地に存在する「レッドアイズ」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。

 

ミラージュ・ドラゴン:星4/光属性/ドラゴン族/攻/守1600/600

効果モンスター

このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、

相手はバトルフェイズに罠カードを発動する事はできない

 

「…」

 

確実にヤバい。【飛竜】もあれだけ墓地に送ったんだ……あのモンスターがいるはず……だが、ミラージュ・ドラゴンを選ぶのはもっとヤバい……罠が発動できなくなる

 

「く……【飛龍】を選択」

 

「良いだろう。そして、この瞬間に【闇竜】の攻撃力はさらに1200ポイントアップする!」

 

真紅眼の闇竜:攻/守7200/2000

 

「バトル!【真紅眼の闇竜】で【キラー・トマト】を攻撃!」

 

召喚しないと言うことはそういうことか

 

「リバースカードオープン!【竜の逆鱗】!」

 

「!?」

 

「ドラゴン族が守備表示モンスターを攻撃した時、貫通ダメージを与える!これで終わりだ!静原百夜!」

 

 

「終わらねえよ!【ガード・ブロック】!ダメージを0にし1枚ドロー!

そして、【キラー・トマト】の効果で【終末の騎士】!その効果で【レベル・スティーラー】を墓地へ送る!」

 

「……ならば、【飛竜】を除外して効果を発動!自分の墓地に存在する【レッドアイズ】と名のついたモンスター1体を特殊召喚する!甦れ!【レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン】!!」

 

レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン:星10/闇属性/ドラゴン族/攻/守2800/2400

効果モンスター

このカードは自分フィールド上に表側表示で存在するドラゴン族モンスター1体をゲームから除外し、手札から特殊召喚できる。

1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に手札または自分の墓地から「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」以外の

ドラゴン族モンスター1体を特殊召喚できる

 

「これでターンエンド」

 

真紅眼の闇竜:攻/守5400/2000

 

―――△△

――――□:0

 

「俺のターン!……お前らに闇の太陽を見せてやるぜ」

 

「何?」

 

「お前の【竜の逆鱗】をコストに【トラップ・イーター】を特殊召喚!」

 

トラップ・イーター:星4/闇属性/悪魔族/攻/守1900/1600

効果モンスター(チューナー)

このカードは通常召喚できない。

相手フィールド上に表側表示で存在する罠カード1枚を

墓地へ送った場合のみ特殊召喚できる。

 

「そして、俺の墓地には闇3体!深淵に潜みし邪悪なる龍よ……流転なるこの世界に破滅へと導け!闇召喚!【ダーク・アームド・ドラゴン】!」

 

「く」

 

「【ダーク・アームド・ドラゴン】のレベルを1つ下げ【レベル・スティーラー】を特殊召喚!」

 

ダーク・アームド・ドラゴン:星6

 

「まさか!?」

 

「レベル4の【終末の騎士】にレベル4の【トラップ・イーター】をチューニング!闇の太陽が輝きし時、新たな王者が降臨する!燃えさかえよ!シンクロ召喚!【レッド・デーモンズ・ドラゴン】!」

 

レッド・デーモンズ・ドラゴン:星8/闇属性/ドラゴン族/攻/守3000/2400

シンクロ・効果モンスター

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

このカードが相手フィールド上に守備表示で存在するモンスターを攻撃した場合、

そのダメージ計算後に相手フィールド上に守備表示で存在するモンスターを全て破壊する。

自分のエンドフェイズ時にこのカードがフィールド上に表側表示で存在する場合、

このカード以外のこのターン攻撃宣言をしていない自分フィールド上のモンスターを全て破壊する。

 

「【レッド・デーモンズ・ドラゴン】!?」

 

「まだだ!【ダーク・アームド・ドラゴン】の効果!墓地の闇を除外することで相手のカードを破壊!消えな!【レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン】!!ダーク・ジェノサイド・カッター!!」

 

圧倒的な闇の刃が闇の力を得た【メタルドラゴン】を真っ二つに切り裂いた

 

「ぐお!」

 

「【救世竜セイヴァー・ドラゴン】を反転召喚!」

 

救世竜セイヴァー・ドラゴン:星1/光属性/ドラゴン族/攻/守0/0

効果モンスター(チューナー)

このカードをシンクロ素材とする場合、

「セイヴァー」と名のついたモンスターのシンクロ召喚にしか使用できない。

 

「何!?」

 

「悪いな……出番早すぎると思うだろ?だがな、殺しにかかってるのはお前だ……生憎と俺は勝手に消えていい命じゃない。殺しに来る相手には殺意をもって殺す……相手が人間の場合はどのようなことでも半殺しまでは止めるしその程度の理性も持っているが、お前は生物ではないもんな……人形だもんな……中には人形でも心があると言うお人好しはいると思うが俺はそこまで甘くない。単なる兵器は機能が停止するまで壊し尽くす……この言葉の意味わかるな?」

 

「あ、ああ……」

 

妥協などせず徹底的に壊す。それがこの世界のルールを犯すことになろうが知ったこっちゃない。闇の空間だから一目気にする必要はないし、手加減する必要もない

 

「歯に歯を目には目を……そして、殺意には殺意を……レベル8の【レッド・デーモンズ・ドラゴン】にレベル1の【レベル・スティーラー】にレベル1の【救世竜セイヴァー・ドラゴン】をチューニング…誇り高き闇の太陽が新たな力を得る時、悪は全て滅ぼす……真の王者となれ!シンクロ召喚!【セイヴァー・デモン・ドラゴン】!」

 

セイヴァー・デモン・ドラゴン:星10/闇属性/ドラゴン族/攻/守4000/3000

シンクロ・効果モンスター

「救世竜セイヴァー・ドラゴン」+「レッド・デーモンズ・ドラゴン」+チューナー以外のモンスター1体

このカードはカードの効果では破壊されない。

このカードが攻撃した場合、ダメージ計算後にフィールド上に守備表示で存在するモンスターを全て破壊する。

1ターンに1度、エンドフェイズ時まで、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択してその効果を無効にし、

そのモンスターの攻撃力分このカードの攻撃力をアップできる。

エンドフェイズ時、このカードをエクストラデッキに戻し、

自分の墓地の「レッド・デーモンズ・ドラゴン」1体を選択して特殊召喚する。

 

「相手モンスター1ターンに1度、エンドフェイズ時まで、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択してその効果を無効にし、そのモンスターの攻撃力分得る!【真紅眼の闇竜】の闇の力を吸収!パワー・ゲイン!」

 

真紅眼の闇竜:攻/守2400/2000

 

セイヴァー・デモン・ドラゴン:攻/守6400/2000

 

「そ、そんな……我が同胞の霊圧が……消えた!?」

 

「もう用は無いな。【ダーク・アームド・ドラゴン】の効果を発動!【キラー・トマト】を除外し【真紅眼の闇竜】を破壊!」

 

「あ、ああ……」

 

「さあ、俺に殺し合いを挑んだこと地獄の底で永遠に後悔するがいい」

 

もう、相手の場も手札も0……墓地から発動しダメージを0もしくは戦闘を強制に終了するカードは無い。ジ・エンドだな……オーバーキル?言っただろ?手加減はしないと

 

「【ダーク・アームド・ドラゴン】の攻撃!!ダーク・アームド・バニッシャー!【セイヴァー・デモン・ドラゴン】の攻撃!アルティメット・パワーフォース!!!」

 

「ぐわあああああ!」

 

ゴーレム:1200→-5200

 

「ああああああああああああああああああああ!」

 

【セイヴァー・デモン・ドラゴン】の灼熱に耐え切れないのかドロドロに溶けていった。さて、【セイヴァー・デモン・ドラゴン】は奴の闇のカードのエネルギーを吸い取った……それを吐き出させてやらねば……と思いカードに手をかざすが……ん?

 

「エネルギーがない?」

 

闇のエネルギー……それは人の負の側面……一番わかりやすいのはマリクか。奴は親の仕打ちに憎しみと恨みが増幅し現れた人格が俗にいう闇マリク……負は結構あり憎しみ、恨み意気消沈、嫉妬、怒り、執着した愛情、悲しみ、孤独、自己嫌悪、自己憐憫、うぬぼれ、自己満足、苛立ち、不機嫌などなど……じゃあ、俺は?連斗の何が俺を生み出した?以前はそんなことを考えていた。悩みとかじゃない……単純なる疑問……あの時の連斗にそこまでの感情が高ぶる経緯があったのか?マリクのように誰かを恨むことがあったのか?あの人を憎むのも苦手なお人好しが?両親の溝も俺が生まれるまでなかったのに?そして、闇なのに闇マリクのような破壊衝動もないし覇王十代のような冷酷非情な性格でもない。本当に闇なのか?光と闇の中間の存在なのか?闇のゲームができる……それこそが闇の存在であることの証拠。そんな中途半端な存在がなぜ生まれたのか……だが、今はそんなことはどうでもいい。闇のエネルギーが無い?確かに奴は同胞のエネルギーがないと言った。50体分のエネルギーは奪ったと思ったが……吸い取られた?どこから?

 

「……」

 

今、思えばどこで闇の力を得てるんだ?人間は確かに無尽蔵にいる……ダークネスも時間をかけてそのエネルギーを集めたほどだ。ということはそれ以上の時間をかけて集めている奴がいる……だが、何故ゴーレムを作る?それでは折角の闇のエネルギーの無駄……いや、待てよ?ゴーレムと戦ってるが奴らにも意思がある……人間と同じように……そう、心すら人間のように……以前の基盤となる考えと合わせると……辻褄が合うな……どうやらこいつ等のマスターは典型的な悪の考えに似ている。しかも、反吐が出るほどにな……だが、逆を言えばそれほどまでに闇の力も持っていること……俺の考えの基盤を壊すために俺がどんな動きをすればいいのか

 

「3年か……」

 

しかも、ユベル編……そこまでに俺の名を轟かせノース校のチャンピオンとなりアカデミアに招待される。さらにそこの先までデュエルの腕をあげ且つゴーレムに負けず生き残る必要があり俺の策を悟られずに動く……難しい注文だな……勘の鋭いアイツに計画がばれず連斗にも美紀にも悟られず成功させる

 

「だが」

 

そうでなければ誰も救えない。誰も守れない。アイツに心を読む力がないなら……今、ここで誓う

 

(全霊を持ってこの誇り壊し尽くそう)

 

俺はそう思いこの場を後にし学園の方に向かった

 

………………

…………

……

 

ここはとある12の次元の世界とは別の世界……

 

「やはり、邪魔だ」

 

「ええ、連斗の方は順調に計画通りの流れに向かってますが……」

 

「確実に気付いている。放っておけば我々の計画が台無しになる……やはり創造主にもっと強いゴーレムを送り込むべきでは?」

 

「……キサマは創造主の考えに背きか?」

 

「い、いいえ……そのようなことは……」

 

「ならば、送り込むのだ。連斗の計画と平行にこの任務も重要だ……」

 

「……」

 

「何、いざ我々の計画の邪魔をしようとすれば……くくく」

 

「それに創造主のシナリオではきちんとあの者を葬り去るに相応しい場面がある。焦らずとも……くくく」

 

「くくく」

 

「我々の創造主様の悲願を……いまこそ!」

 

「数千年長かった」

 

「だが、その苦労も報われる時ももうすぐ……!」

 

「くくくく」

 

「ふふふふふ」

 

「ハハハハハハハハ!」

 

そこは暗闇で入れば人を溶かすほどの瘴気が充満しており悪魔たちの楽園とも……



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第二章 セブンスターズ編 第019話

『セブンスターズ!?迷える連斗……吸血鬼の挑戦!』

 

ここは何処かの洞窟……

 

「時……ここに満ちた…お前たちの力が我に約束し運命のカードを運ぶ先陣を切るものは誰か?」

 

老人の声が響きその暗闇には人がいた

 

「私が行こう」

 

その男は黒い服にレッドアイズ型の仮面をつけており顔ははっきりと見えなかった

 

「ダークネス……」

 

………………

…………

……

 

「よし!昼飯だ!」

 

「え!?今まで寝てたんすか?」

 

「気付けよ~翔!今日はトメさんお手製の弁当だぜ」

 

「相変わらずだな」

 

「あ~遊城十代くん、お昼はちょっと待つのだにゃ~私と校長室に行くのだにゃ」

 

「ん?」

 

「十代?お前また何かマズイことをやったんじゃないのか?」

 

「またって?」

 

「校長室だって……アニキまた退学とか!」

 

「ん~覚えが無いぞ?そんなこと……」

 

「授業中は寝てるだろ?」

 

「う、タハハ……」

 

「ハハハ!十代!短い付き合いだったな!さよならだ」

 

「万丈目くん、アナタも来て下さい」

 

「うぇ!?」

 

「さらば、十代……万丈目……永遠にな!」

 

「「おい!何拝んでんだ!」」

 

ちょっとしたジョークだジョークご愁傷様♪

 

「それから三沢くん、明日香さん、連斗くんも」

 

「……どういうことだ?」

 

「はっ!?まさか……降格!?遂に地味な努力が実った!?」

 

「何やってんすか……」

 

主にレッドと共に行動しているとかドローパンの時にデスティニードローの真似をして人気が無くなり苦渋の選択によって俺を追い出すとか

 

「それは無いのにゃ。絶対に」

 

「否定された」

 

そんなこんなで俺たちは大徳寺先生と共に校長室に連れて行かれた

 

「何で呼ばれたのさ?」

 

「さぁ、実は私も呼ばれているのですにゃ」

 

「ふ~ん」

 

校長室前でばったりと出会ったのはオカッパ頭であるクロノス教諭とジャック化しそうなカイザー亮だ

 

「錚々たる顔ぶれですノーネ。アナタたちも校長に呼ばれたのですーか?ティラミス風味!これは間違い探しですーの?一人だけ仲間はずれがいるノーネ」

 

「気にすんなよサンダー」

 

「お前だ!」

 

でも、本当に間違いって誰の事?寮の事ならオベリスクブルーが亮、明日香、俺…オシリスレッドは十代、万丈目サンダー…教師はクロノス教諭と大徳寺先生……で、ラーイエローは……三沢……三沢……しかいない……!

 

「わかった!」

 

「何が?」

 

「仲間はずれは三沢だ!ラーイエローは三沢しかいない!!」

 

「「「「「「「……」」」」」」」

 

あ、あれ?スルーされた?俺はクイズ感覚で答えたのに……そして、何事も無く校長室に入っていった!?ボケをスルーされるのは恥ずかしい事この上ないぞ!?

 

≪……連斗、空気を呼んでください≫

 

「……解せぬ」

 

本当の事を言っただけなのに……事実じゃんかよ

 

………………

…………

……

 

「三幻魔のカード?」

 

「そうです……このデュエルアカデミアの地下に古より封印されし3枚のカード」

 

「え?この学園ってそんな昔からあったっけ?」

 

「うるさい……黙って聞け」

 

「そもそもこの学園はそのカードが封印された場所の上に建っているのです」

 

「「「「「「「え~~!?」」」」」」」

 

「この学園の地下深くにその三幻魔のカードが眠っています。伝説によるとその3枚のカードが地上で解き放たれる時、世界は魔に包まれ混沌が全てを覆い人々の巣くう闇が開放されやがて世界は破滅し無へと帰する……それほど力を秘めたカードだと伝えられてます」

 

ゴメン……そのカードは俺の金庫の奥にあるわ。もちろんそんな力はないけど

 

「……」

 

「破滅……」

 

何故だろう……百夜と西川さんが平然としてノンビリのほほーんと暮らしてるように予測できるのだが

 

「よく分からないけど、何か凄そうなカードだな」

 

「黙って聞いてるノーネ!」

 

そうだぞ十代……せめて俺みたいに心の中に秘めて言うのがちょうどいいんだ

 

≪ツッコむ私は大変ですけどね≫

 

「そのカードの封印を解こうと挑戦しに来た者たちが現れたのです」

 

「一体誰が?」

 

「七星王……セブンスターズと呼ばれる七人のデュエリスト……全くの謎に包まれた七人ですがもうすでにその一人がこの学園に」

 

「何ですって!?」

 

「でもどうやって封印を解こうと……」

 

「三幻魔のカードはこの学園の地下の遺跡に封印され七星門と呼ばれる7つの石柱がそのカードを守ってます。その7つの石柱は7つの鍵によって開かれる……それがこの7つの鍵です」

 

「じゃ、セブンスターズはこの鍵を奪いに……」

 

「そこでアナタたちにこの7つの鍵を守っていただきたい」

 

「守るって言っても一体どうやって?」

 

「もちろん、デュエルです」

 

「「デュエル!?」」

 

デュエル万能説ってか?まぁ、この世界では基本だけどな

 

「七星門の鍵を奪うにはデュエルによって勝たなければならない……これも古よりこの島に伝わる約束事……だからこそ学園内でも屈指のデュエリストであるアナタ方に集まってもらったのです。まぁ、2名ほど数合わせに呼んでいただいたのですが」

 

「アナタのことナノーネ」

 

「フン」

 

「この7つの鍵を持つデュエリストに彼らは挑んできます。アナタ方にセブンスターズと戦う覚悟を持っていただけるのならどうかこの鍵を受け取って欲しい」

 

でも、俺はその話の結末は知っている。その黒幕は影丸理事長……自分の老いを悩み若いものに嫉妬し自分ももう一度だけ大地を立って歩きたいと願っている……俺にそれを指摘する資格はあるのか?転生者である俺に……

 

≪……≫

 

「へへ!おもしれ!やってやるぜ!」

 

と先に十代が鍵を受け取った。自信に満ちた笑顔……

 

「ふ」

 

不敵に笑って鍵を受け取るカイザー

 

「「「……」」」

 

それに続いて三沢、明日香、万丈目も鍵を取っていった。これで鍵は2つになった

 

「ふふふのっひ!校長、脅かしはいけませんノーネ!要するに学園の看板を道場破りが奪いに来ると考えればいいノーネ」

 

そう言いクロノス教諭も鍵を取っていった。それならそれで良かったのだが……この世界ではありえない話じゃない

 

「……今はそう考えていただいても結構です」

 

「……」

 

怖くない。戦う覚悟はある……みんなを守る覚悟も……だけど、俺は一瞬、鍵を取るのに躊躇した。もしかしたら一瞬だけ暗い顔もしていたかも知れない

 

「連斗?」

 

「……これ貰います。安心してください……この鍵は守りますから」

 

何とか行動を急いで鍵を貰った

 

「へへ、道場破りか……俺だったら一番強い奴を狙うな!俺ってか?」

 

……この世界の場合はまずは目的のために武藤遊戯に挑戦を挑むようなものか?その次に海馬オーナー……何?この無理ゲーは……負け率100%じゃないか

 

「それは違いますノーネ!実力から言えばこの私め……もしくはカイザーことシニョール丸藤亮ナノーネ!それかシニョール静原連斗ナノーネ!遊城十代!私が密かに調査したところアナタはカイザー亮と静原にコテンパンに負けてるノーネ!そうでしょ?」

 

「うっ……」

 

「だけど、1週間に1回俺は十代と戦ってますが負けたこともありますよ?」

 

「何ですート!?」

 

「それにその勝ち数だけで判断もされたくもありません……勝つときもあれば負けるときもあります」

 

「それにそういうアンタは十代に負けてるだろ?」

 

「ギクリ!?」

 

「それに何も強いやつを先に狙うとは限らない。こちらの情報を知ってるのならレッドが弱いと思い込んでいるだろうし女性から先に狙うケースもある。それを逆手に倒すチャンスがあると言えばあるが他にもリスクがある」

 

「リスク?」

 

「相手がこの鍵を奪うために手段を選ばない奴もいる可能性もある……もしかしたら誰かを人質を取るかも知れない。そうなったらこちらは手も出さなくなる……カイザーなら翔、明日香なら枕田と浜口……大切なものが人質に取られたならなおさらだ」

 

「……」

 

「他の生徒の方は私たちと倫理委員会がちゃんと守っておきます。この瞬間から戦いは始まってます。どうかいつでもデュエルのスタンバイをしてください……そして、必ずや三幻魔のカードを七星門の鍵を守ってください……御武運を」

 

………………

…………

……

 

「……」

 

俺は今、窓を閉め切ってカーテンもして外部に見られないようにしている。セブンスターズがいつ監視をしているのか分からないから

 

「……」

 

それに誰も俺の弱音も暗い顔も見られたくない

 

≪何を迷ってるのですか?≫

 

「……ばれたか」

 

≪当然です。すぐに元に戻りましたが暗い顔になってましたよ≫

 

「……」

 

≪今なら誰も聞かれてません。悩んでいるのなら聞いてあげます≫

 

彼女には敵わないな。いつの間に俺のことを知ったのか隠しても追及してくるだろう

 

「……この騒動の黒幕は知ってるだろ?」

 

≪ええ、この学園の理事長でしょ?≫

 

「ああ、自分の老いに悩んで三幻魔に頼ったんだ」

 

≪……それが?≫

 

「俺ははからずも奴の願いである若返りを転生で俺だけが叶ったんだ……」

 

そう、元々19歳で16歳に戻った。これも若返りの1つだ……そんな俺に何を言えるんだ?それを思うと戦う覚悟があるのかも不明だ……

 

「俺が理事長に何言ったって届くわけが無い……説得力の欠片も無い……ただの偽善だ」

 

それに今まで俺はみんなに隠し事をしていた

 

「もし、あのカード群を使う時がくればみんなは必ず俺の正体に気付く……」

 

そう、チューナーやシンクロモンスター……それを使えば正体がばれるのは絶対だ。いくら元の世界で受け入れてもらったとしてもみんなが離れてしまうのは怖い……

 

「はは、情けないよな……最初に関わりまくるとか思ってたのに……離れるのが怖くて秘密にしてるんだから」

 

どうも、この境界線を越えるのは躊躇う。自分でも軽蔑する……それでももう一度あの奇跡が起こるのかと聞けば起こりにくいと思う。翔にも前に言った……誰にも弱いところがあると……少し豆腐メンタルかも知れないな

 

≪……はぁ~≫

 

俺が結構苦悩して話しているのに相棒は今更何言ってんの?という顔で俺を見ていた。アテムなら、見るな……そんな顔で見るな!と言ってるだろうというレベルだ

 

≪アナタ……散々原作に関わって何を言ってるのですか?ブルー寮の生徒に楯突いてますしイエロー、レッドの生徒と仲良くしてます。神楽坂くんでも説教してますし万丈目くんも守ったでしょ?デッキを捨てればどう言われるのか分かった上で……だから、アナタは挑んだ……そうでしょ?≫

 

「だけど、これとそれとでは……」

 

話の規模が違う。そう言おうとしたら

 

≪では、聞きます……連斗は私たちのことはどうでもいいですか?≫

 

「……え?」

 

サイレント・マジシャンはそう冷たく聞いてきた

 

≪十代くんたちのこともどうでも良くて私たちが消滅しても良いと言うのですか?三幻魔が開放されれば精霊の力は吸収され消滅します……それに原作の方は崩壊してます。裏を返せば十代くんが負ける可能性があると言う事ですよ≫

 

「……」

 

分かってる……俺の知っている原作はもう何処にも無いんだ。その可能性もないとは言い切れない……だからその推測が出るのも当然だ

 

≪アナタが私たちのことはどうでもよく仕方が無くこの世界に来てカードたちは生きるための道具と言うのなら話は別ですが……≫

 

「そんなことはない!」

 

どうでもいいと思ったことは一度も無い……俺は……このカードたちで勇気を貰った。希望も与えてくれた。その中でも相棒であるサイレント・マジシャンが一番それらをくれた……まだデュエルモンスターをやり始めた時最初に手に入れたカードはこのカード……最初は弱くて攻撃力は1000しかない…普通のモンスターにやられてしまうほどの攻撃力……だけど、時(ターン)が経てば強くなり3ターン経つとブラック・マジシャンと同じ攻撃力になって、進化するとブルーアイズを凌駕するほど強くなる……時が経てば人は強くなる……成長する……いつか大きな壁があろうとも越えていける。それが『進化』だと思った。だから両親の死を乗り越えていけた……元の世界でも今いるこの世界でも俺にとってはかけがえの無い大事なカードなんだ

 

≪理事長は自らの教え子の夢をその願いで食い潰そうとしてるのでしょ?他にもいろんな学校があるこの世界で、他にも職業があるこの世界で、デュエリストになりたいために……カードデザインナーなどの夢を見てこの学園を選んだ生徒たちの……卒業生の努力の全てを無に帰そうとしているのでしょ?『カード』が大好きだからここに来たんでしょ?≫

 

「……」

 

そうだ。十代もこのデュエルモンスターズが好きだからこの学園に入ったんだ……万丈目も明日香もカイザーもみんな……俺の友人たち全員……だから負けても続けてるし強くなろうと足掻いている。俺もその一人だ

 

≪例え連斗の存在が理事長の夢の形だとしても自らの願いのためにみんなの夢を食い潰してもいいという理由にはならないでしょ?≫

 

「……ああ、ならない……そんなの単なる傲慢だ」

 

誰も誰かの未来を奪っていい権利はない……例え影丸理事長でもみんなの夢を奪っていい権利はない

 

≪だったら話が早いでしょ?≫

 

「……俺は戦う!みんなの夢を守るために……サイレント・マジシャンを……仲間たちを守るために」

 

ああ、馬鹿だな……愚かだな……最初から迷う必要が無かった。みんなを失ってまで俺は生きたくは無い……このカードたちを失う危険があるのにそんな迷いは何処かの溝の中に捨ててしまえ……これが俺がこの世界に来た責任ならきっちりとその荷物を背負い切ろうじゃないか

 

≪それと正体がばれて離れてしまうことが心配なら十代くんにでも聞けばいいのでは?≫

 

「へ?」

 

≪もし、俺が異端者ならどうする?って聞けば……確かに奇跡は起こりにくいものですが奇跡はたったの一度とは限りません。アナタも知ってるでしょ?そこまで世界は冷たくないことを……≫

 

……ああ、そうだな。この世界は矛盾だらけで冷たい面もあるしどうにもならない運命(Fate)がある……だけど、世界はそれだけではない。冷たい分、それを超えるほど暖かく優しい……その部分を信じてないで奇跡を願うなんて都合が良いにもほどがある

 

≪前に言ったでしょ?……これから先、周りがアナタの敵になったとしても私だけは……アナタの味方ですと≫

 

「……うん」

 

目を閉じそして顔をパンパンと引っ叩いた。一気に迷いは吹き飛んだ

 

「ありがとう……悪いな、情けないマスターで」

 

≪いえ、私もアナタに付いて来て良かった≫

 

そう言ってニコリと相棒は満面の笑みで微笑んだ。ああ、その顔を守りたい……そう思えるだけで体の底から勇気が沸いて来た。体がぐつぐつと煮えたように暖かい……今まで感じたことの無い感情だ

 

「明日、もう一度校長室に行って来る。さっきのは覚悟の無い返事だったからきちんと言い直したい」

 

≪……ハイ、アナタがそうしたいのなら≫

 

……俺のデッキ……カードたち……これからも俺と共に戦ってくれるか?そう思い触れると暖かった……力を貸してくれるみたいだ。俺は静かに鍵を握っていると鍵が震えている……火山……ダークネス戦か!?身支度を終え急いで部屋から出て行った。十代が戦っている

 

「行くぞ!相棒!!」

 

≪ハイ!……っておんぶはしなくても!≫

 

悪い非常事態なんだ!悠長にしてられん……相棒が迷う可能性もあるし

 

≪迷いません!!失礼でしょ!?≫

 

………………

…………

……

 

行く途中に三沢たちと合流した…恐らくデュエルは終わってるだろう

 

「十代!翔!隼人!!」

 

そこにはボロボロで倒れている十代がいた…

 

「十代!!」

 

「生きてるのか!?」

 

「当たり前だよ!アニキが死ぬわけないじゃん!」

 

と涙目で言っている翔…隼人も無事だが……

 

「やはり、闇のデュエルか?」

 

「そうなんだなぁ……でも、十代が勝ったんだなぁ!凄い戦いだったんだなぁ」

 

「明日香?」

 

向こうでは明日香が泣きながら黒い服を着た男を抱きしめていた

 

「魂が……別の魂が入っていたの……だから封印されて元の魂が残って……」

 

「何を言ってるんだ?明日香」

 

「分からないの?吹雪兄さんよ!」

 

「!?……吹雪」

 

そう、黒い服の男は行方不明だった明日香の兄だった

 

「……」

 

俺はこの状況を見て再度、不甲斐ない自分にイライラしていた。そして、地面を殴った

 

「連斗?」

 

何を弱気な事を言ってたんだ……俺の友人たちが苦しんでいるのに情けない事を言っている場合か……!

 

「何でだよ」

 

デュエルは本来楽しい物だろ?そして、希望を見せてくれるもの……少なくとも誰かを悲しませるものじゃ無い……なのに!

 

「何でデュエルで誰かが泣かないといけないんだ!」

 

何で永遠の覇権のためだけに誰かを犠牲にしなければいけないんだよ……自分の願いのために自分の教え子を苦しませようとするのならいいぜ……俺も久々に本気でぶち切れた……後悔させてやるよ理事長……俺の友を傷つけたことを……その願い……粉砕してやるよ……俺とサイレント・マジシャンで!!

 

………………

…………

……

 

「吸血鬼!?」

 

「今学園内ではその噂が持ちきりです」

 

「馬鹿馬鹿しい!あり得ないノーネ!」

 

「……しかし闇のデュエルと何か関係しているとすれば」

 

「次なる敵はこの島に……」

 

「皆さん……どうか油断なきようお願いします」

 

「「「「ハイ!」」」」

 

「吸血鬼ね~」

 

「どうした?びびっているのか?」

 

「何で?」

 

「……は?」

 

「何で吸血鬼が存在するだけでビクビクしないといけないの?血を吸うからって吸血動物はそこらにでもいる。例えば夏には鬱陶しいほどに来る蚊や医療として最近、注目されているヒル、他にもノミ、ダニ、シラミも人の血は吸うぞ?牙があるからってそれも他の生き物にもあるし怖がる要素はそこまでないだろ?」

 

「だが、人間を襲うぞ?」

 

「それも他の生き物だって特に肉食動物なら時に人間を襲う事故もあるし人間が人間を襲うだろ?殺人とかあるからその証拠さ。それに人間も生きるために他の生物を殺すからお互い様だ」

 

「そ、そうだな……」

 

それも百夜と共に過ごしたおかげかも知れない。アイツそう言った話は好きだからな~もう慣れきったよ……むしろ、闇の決闘や千年アイテム、精霊がいる世界で吸血鬼なんてあっそですませる

 

………………

…………

……

 

「翔……十代は?」

 

「ううん……さっき起きたっきり」

 

「ダメージが大きいか闇のダメージでか……」

 

……と思っていると1つの案が思い浮かんだ。必ずとはいえない……だが、これが闇のダメージで傷を負ってるのなら

 

「交代だ」

 

「え?」

 

「お前、ずっと寝てないだろ?心配なのは分かるがそれでは起きた時、心配するぞ?」

 

「でも、僕は」

 

「いいから……俺は信用は無いか?」

 

「……分かったッす。それじゃお言葉に甘えて……」

 

でも寝ないつもりか翔はこの場を離れただけでトイレにでも行ったのだろう……まぁ、その時間でも十分だが……明日香の方も少し寝ているし

 

「それじゃ、頼むぞ」

 

俺は祈りながら目を瞑った……このブレスレットならもしかしたら中和出来るのかもしれない。傷は治るかは不明だが少なくとも和らげる事は可能のはずだ。そして、ブレスレットは機能しているのが感じれた……暖かく何処か冷たい感じだ。それでも機能してくれているのは助かる……闇の力が残っている証拠だ。段々と普通の温度に戻っていき俺は静かに目を開いた

 

「……連斗?」

 

「よっ、目が覚めたか?」

 

「さっきのは?」

 

「このブレスレットの効果みたいだ……気分はどうだ?」

 

「ああ、前よりは楽になったよ」

 

「それは良かった」

 

そして、十代がベットから立ち上がろうとしたから俺はそれを止めた

 

「闇の力を吸収しただけで体力が戻ったわけじゃない。ここで休養してろ」

 

「え~こんなに元気なのに……って分かったよ!だからサイレント・マジシャンも連斗も睨むなよ~」

 

十代が無茶な事をしようとしたので目で釘を打ってやった。ふん、前に俺に雷を落とし説教した仕返しだ……無茶して倒れたら怒るからな

 

「にしても連斗……昨日は大丈夫だったか?」

 

「へ?」

 

「いや、昨日何か暗かったじゃん」

 

「ああ……アレ……アレは単に自分でも最低だと思うくらい小さすぎるくらい何でもないことで悩んでいただけだ」

 

「何だよ、それ」

 

「……でも大丈夫……ちゃんと覚悟を決めたから」

 

「そっか……」

 

「……なぁ、こんな状況だから聞くが」

 

「ん?」

 

「もし、俺が異端だとしたらどうする?例えば闇のデュエリストだったり噂にも出ている吸血鬼だったり世界を滅ぼす何かだったり……」

 

「何だよ~急に?」

 

「……」

 

「……そうだな~。どうもしないと思うぜ?」

 

「え?」

 

「だって、ドローパンを食べている時も相談してくれる時もカードをくれる時も嘘じゃないんだろ?」

 

「……」

 

「俺たちと一緒に笑って怒って馬鹿をやってる。それだけでもみんなと同じじゃないか?」

 

「……そうだな」

 

「俺はこれからもお前と親友をやっていくつもりだぜ」

 

「よろしくな……」

 

ああ、本当につまらない事を考えてたんだな……俺は……この学園は俺の大切な人がいる。大切な親友がいる。それだけで十分じゃないか……他に何がいる

 

「た、大変なんだな!クロノス先生がセブンスターズの一人と戦うことになったんだな!」

 

「クロノス先生が!?」

 

「そんな……闇のデュエルは本当に存在するのに危険だわ!」

 

「クロノス先生……隼人……案内してくれ!」

 

「十代!?お前は寝てた方がいいんだな!」

 

「先生が戦うっていうのに、呑気に寝てられるか!俺は這ってでも行くぜ!」

 

「這って行ったら間に合わないだろ」

 

「連斗……でも!」

 

「隼人……奴は湖にいるんだな?」

 

「え?お、おう」

 

「それだけで十分……道のりは把握した」

 

「把握って……」

 

相棒、足に補助を

 

≪やるのですか?≫

 

当然。十代が行くんならタクシー代わりしても問題ない

 

≪わかりました……それでは!≫

 

足に段々と力が漲って来た

 

「乗れ!今なら即効で行ける」

 

「……分かった」

 

十代が俺の背に乗った……それじゃ、先生方に悪いけど……

 

「全力で走る!!!」

 

この足なら間に合わないと言う事は無いだろう!

 

………………

…………

……

 

「だからチェンジなさいと言ったでしょ?この私にこんな弱くて無様なデュエリストを差し向けるとは」

 

いたのは吸血鬼カミューラとボロボロにやられているクロノス教諭……

 

「それは違うぜ!クロノス先生は強いぜ」

 

カミューラの言葉に声を上げて真っ向から否定する十代……今までも邪魔者として見られ嫌味も言われ続けた……それなのにそこまでクロノス教諭を信じることが出来たのは……

 

「ドロップアウトボーイ」

 

「戦った俺が言うんだ!間違いない!クロノス先生!見せてくれよクロノス先生のターン!」

 

ここまで信じることが出来たのは言うまでも無い……戦ったからだ。そして、強い事も知っている上辺しか見ていない奴よりもずっと説得力がある……その声に応えるように必死に立ち上がるクロノス教諭

 

「シニョーラカミューラ……」

 

「あら、お目覚めかしら?」

 

「このクロノス・デ・メディチ、断じて闇のデュエルなどに敗れるわけにはいきませンーノ!何故ならデュエルとは本来、青少年に希望と光を与えるものであり、恐怖と闇をもたらすものではないノーネ!」

 

ああ、本来デュエルは楽しいんだ……戦う事もデッキを作る事も……決して最初から恐怖と悪をもたらす物ではなかったはず

 

「だよな……クロノス先生」

 

「それで、闇のデュエルは存在しないと……」

 

「存在してはならないと言っていたのか」

 

「私のターン!ドロー!!」

 

しかし、カミューラの場には……

 

ヴァンパイア・バッツ:星2/闇属性/アンデッド族/攻/守800/600

効果モンスター

このカードが戦闘またはカードの効果で破壊される場合、代わりにデッキから

「ヴァンパイア・バッツ」1体を墓地に送る事ができる。

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分フィールド上の全ての

アンデット族モンスターの攻撃力は200ポイントアップする。

 

ヴァンパイア・バッツ:攻/守1000/600

 

不死の王国-ヘルヴァニア

フィールド魔法

手札のアンデット族モンスター1体を墓地に送る事で、フィールド上の全てのモンスターを破壊する。

この効果を発動したターン、モンスターを通常召喚する事はできない。

 

対して、クロノスの場には……【古代の機械城】がある

 

古代の機械城

永続魔法

フィールド上に表側表示で存在する「アンティーク・ギア」と名のついた

モンスターの攻撃力は300ポイントアップする。

モンスターが通常召喚される度に、このカードにカウンターを1つ置く。

「アンティーク・ギア」と名のついたモンスターを生け贄召喚する場合、

必要な生け贄の数以上のカウンターが乗っていれば、

このカードを生け贄の代わりにする事ができる。

 

古代の機械城:カウンター2

 

「【古代の機械巨人】を召喚するノーネ!!」

 

「出た!クロノスの切り札!!」

 

「【古代の機械城】は発動してから通常召喚される度に、このカードにカウンターを1つ置かれ【アンティーク・ギア】と名のついたモンスターを生け贄召喚する場合、必要な生け贄の数以上のカウンターが乗っていれば、このカードを生け贄の代わりにする事ができる」

 

しかも、この風貌で永続魔法だからフィールド魔法との共存が出来る。例えば【歯車街】

 

歯車街

フィールド魔法

「アンティーク・ギア」と名のついたモンスターを召喚する場合に

必要なリリースを1体少なくする事ができる。

このカードが破壊され墓地に送られた時、自分の手札・デッキ・墓地から

「アンティーク・ギア」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する事ができる。

 

これがあれば上級モンスターも生贄なしに召喚できるし【古代の機械巨人】も生贄が1つになる

 

「【古代の機械巨人】!【ヴァンパイア・バッツ】に攻撃するノーネ!アルティメット・パウンド!!」

 

カミューラ:1200

 

「でも、【ヴァンパイア・バッツ】の効果で破壊される代わりにデッキから【ヴァンパイア・バッツ】1体を墓地に送る事で破壊を免れる!さらに【ヘルヴァニア】の効果でフィールド上の全て――」

 

「そうはさせないノーネ!魔法カード【大嵐】!」

 

【大嵐】の効果でカミューラの全ての魔法・罠は破壊された。だが、カミューラも想定の範囲だろう。なぜなら普通のプレイヤーなら【ヘルヴァニア】を何とかすると思う。【サイクロン】とかなら何とかなるが……もう1枚が謎……だから、【大嵐】で破壊したい気持ちも予測可能。【大嵐】しか持っていない場合もある。恐らくあのカードは……

 

「……やはりアナタは弱くて無様ね!クロノス先生」

 

「負け惜しみは止めるノーネ!」

 

「これでも負け惜しみと言えるのかしら」

 

「うわ~…」

 

カミューラが口をぐばっと開け凡人では開く事ができないところまで開いて舌を出した。これをする必要が無いだろ?顔芸でかなり気持ち悪いんだが……

 

「トラップ発動【不死族の棺】!」

 

不死族の棺

通常罠

セットされたこのカードが破壊され墓地に送られた時、

自分の墓地に存在するアンデット族モンスターを1体選択する。

選択したモンスターを自分フィールド上に特殊召喚する。

 

やはり、破壊された時に発動できるトラップか!?

 

「馬鹿な!?トラップは全て破壊したノーネ!?」

 

「お勉強が足りないわよ?クロノス先生……」

 

「何!?」

 

「く、不死族の棺は破壊される事で効果を発動する特殊なトラップ」

 

「その通り!【不死族の棺】の効果で【不死のワーウルフ】を復活させる!」

 

不死のワーウルフ:星4/闇属性/アンデッド族/攻/守1200/600

効果モンスター

このカードが戦闘で破壊された時、デッキから「不死のワーウルフ」1体を

自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。

この効果で特殊召喚に成功した時、そのカードの攻撃力は500ポイントアップする。

 

不死のワーウルフ:攻/守1400/600

 

「流石の先生も読みきれなかったよ~ね!」

 

「く……」

 

「そんな!」

 

「ここまで手の内が読まれているとは……」

 

「私のこの赤目にそれぐらい容易いこと……」

 

「ターンエンドナノーネ」

 

――――△

―――――:2

 

「私のターン!ドロー!手札から魔法カード!【生者の書-禁断の呪術-】を発動!」

 

生者の書-禁断の呪術-

通常魔法

自分の墓地に存在するアンデット族モンスター1体を選択して特殊召喚し、

相手の墓地に存在するモンスター1体を選択してゲームから除外する。

 

「墓地より【ヴァンパイア・ロード】を復活!アナタの墓地の【古代の機械獣】を除外する!」

 

ヴァンパイア・ロード:星5/闇属性/アンデッド族/攻/守2000/1500

効果モンスター

このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、

カードの種類(モンスター・魔法・罠)を宣言する。

相手は宣言された種類のカード1枚をデッキから墓地へ送る。

また、このカードが相手のカードの効果によって破壊され墓地へ送られた場合、

次の自分のスタンバイフェイズ時にこのカードを墓地から特殊召喚する。

 

古代の機械獣:星6/地属性/機械族/攻/守2000/2000

効果モンスター

このカードは特殊召喚できない。

このカードが戦闘によって破壊した相手効果モンスターの効果は無効化される。

このカードが攻撃する場合、

相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。

 

ヴァンパイア・ロード:攻/守2200/1500

 

「さらに、【ヴァンパイア・ロード】をゲームから除外し【ヴァンパイアジェネシス】を攻撃表示で特殊召喚!」

 

ヴァンパイアジェネシス:星5/闇属性/アンデッド族/攻/守3000/2100

効果モンスター

このカードは通常召喚できない。

自分フィールド上に存在する「ヴァンパイア・ロード」1体を

ゲームから除外した場合のみ特殊召喚する事ができる。

1ターンに1度、手札からアンデット族モンスター1体を墓地に捨てる事で、

捨てたアンデット族モンスターよりレベルの低い

アンデット族モンスター1体を自分の墓地から選択して特殊召喚する。

 

ヴァンパイアジェネシス:攻/守3200/2100

 

「……諸君、よく見ておくノーネ……そして、約束するノーネ」

 

「約束……」

 

「例え闇のゲームに負けたとしても……闇は光を凌駕できないノーネ。そう信じて決して心を折らぬと……私と約束してくだサーイ」

 

「クロノス教諭……」

 

「クロノス先生……」

 

「最期の授業は終わったかしら?クロノス先生!!」

 

「いつでも来いナノーネ!!」

 

「ふふ!それでは死へのロンド!【ヴァンパイアジェネシス】で【古代の機械巨人】を攻撃!ヘルビシャス・ブラッド!!」

 

その猛攻により【古代の機械巨人】が破壊されてしまった

 

クロノス:1500

 

「まだまだ!私は闇のデュエルに屈しないノーネ!!」

 

「吼えよ!ハウリング・スラッシュ!」

 

「ひぎゃあああ!」

 

クロノス:100

 

「あ!」

 

「止めよ!ブラッティスパイヤル!」

 

「く!!」

 

クロノス:-900

 

「クロノス先生!!」

 

「ボーイ……光の決闘を……」

 

そういい残してクロノス先生は倒れてしまった

 

「ジ・エンドよ……」

 

「……クロノス教諭」

 

「かっこよかったぜ……クロノス先生」

 

そして、クロノスの持っている鍵をカミューラに奪われた

 

「やっと1つ……約束通り彼の魂は私のコレクションとしていただくわ」

 

「……」

 

カミューラの持っているのは顔も何も無い人形。だがクロノス教諭が消えるとその人形はクロノスの顔になった

 

「クロノス先生が人形に!?」

 

「それにしても……好みじゃないわね」

 

そう言ってクロノス教諭の人形を放り捨てた

 

「お前!」

 

クロノス教諭の扱いに怒る十代。だが、それに怒っているのはお前だけじゃない……俺とカイザーは十代を抑えた……だが、ワナワナと震えているのが分かった

 

「カイザー……連斗……」

 

「ふふふ。次の対戦が楽しみだわ……」

 

カミューラの後ろには大きなお城が建っていてまるで魔王の城だ……

 

「あれは!」

 

「城だ!!」

 

「まもなく素敵な招待状をお届けするわ」

 

カミューラは蝙蝠となって消え去った……次は俺が戦う……待ってろよ!カミューラ!







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第020話

『吸血鬼の挑戦!異端?それがどうした!!!こっちは転生者だ!!!』

 

俺は今、物凄いスピードでデッキ構築をしている。もちろん、カンニング防止のためにサイレント・マジシャンには蝙蝠の迎撃を頼んでいる。最初に思い浮かんだのは【パーミッション】デッキ……だが、初期段階で必ずしも防ぐカードがあるかと聞かれば返事に困る。【魔法族の里】と【王宮のお触れ】によるロックデッキも考えていたのだが……これはしない。真正面にビートで勝つ……【幻魔の扉】の対策もしっかりとしている。人質作戦の方も大丈夫……俺の最高の闇が渡してくれたこのブレスレットがある……負ける気はハッキリと言えばしない……原作とは違う?知ったことか……俺の知っている原作はもう存在しないならその考えは無意味だ

 

「行くぞ」

 

なら、俺は俺の意地を貫く……例え周りから非難されようが……カミューラは俺が倒す……この手で!

 

≪ハイ≫

 

いざ、戦場に!……勝利してみんなと共に明日を迎える!!

 

………………

…………

……

 

「くそ、よくもクロノス先生を……!」

 

「……」

 

「どうすればクロノス先生を元に戻せるんだ!」

 

「アニキ……寝てなきゃダメだよ!」

 

「答えは簡単だ」

 

「え?」

 

「カミューラに勝つだけ……大体の呪いは術者を倒せば解除されると百夜はいつも言っていた」

 

「百夜が?何で――」

 

「アイツも闇のデュエリストだからだ」

 

「え!?」

 

「これは奴から聞いた話だ……やる気があれば闇のゲームはいつでもできる」

 

「まさか――」

 

「アイツは敵になることは絶対に無い……俺が保障してやる」

 

「……」

 

「勘違いしてるようだから言っておく……闇=悪ではない……悪は悪でしかない」

 

これは体験談で基づいた結果だ。アイツを見ていると自然とそういう結果が出てくる

 

「でも負けたらクロノス先生みたいに人形に!そんなの真っ平なのにゃー!」

 

そういうとファラオと共に十代のベットの下に潜り込んで隠れた

 

「もし、招待状が来たら先生は欠席すると伝言して欲しいにゃー!!」

 

「……先生」

 

「闇のデュエル……ただの言い伝えだと思っていたが」

 

「命と魂をかけたデュエル……それが闇のデュエル!」

 

「ちくしょう!勝てばいいんだろ!勝てば!」

 

「勝つしかない!簡単じゃないか!この万丈目サンダーがいればな!」

 

……もし、俺が戦わないことになったらこのブレスレットを渡すか?いや……もしかしたら俺がいないと発動できないか?なんにしても俺は出るしかないな……

 

「次は俺だ!いてて……」

 

「休んでろ……無理して悪化したら笑えないからな」

 

「……説得力が微塵も無いぞ」

 

「うるさいな……反省したから許してよ……もうあんな真似は二度と一生しないから」

 

あれだけの恐怖を味わったんだ。闇のデュエルなんて……全然だ

 

≪自業自得です≫

 

ですよねー

 

「戦う前から怯えているようじゃ足手纏いにしかならないだろ!」

 

「誰が足手纏いだと?俺は逃げない……闇のデュエルだろうがどんな相手だろうが絶対に勝つ」

 

「ふん!」

 

「あ~!それ俺が言おうと思っていたのに!!」

 

「やかましい!」

 

「……ハイ」

 

「確かに闇のデュエルは恐ろしいわ……でもだからこそ負けるわけには行かないのよ!」

 

みんなは静かに頷いた……それを見て十代は不貞腐れた

 

「ひでえや……みんな……俺が言おうとしたセリフを全部言って」

 

「……」

 

カイザーは静かにこの場に去った

 

「お兄さん」

 

それを翔は後を追った。俺もカイザーに言わないといけない事があるから俺も追いかけた

 

「お兄さん……えっと……あの……あんな恐ろしい奴らと戦ったりしないよね?お兄さん」

 

「……ふ」

 

それに黙って笑って答えたカイザー……すぐの曲がり角に曲がった時俺は急いだ

 

「カイザー!」

 

「連斗……どうした?」

 

「頼みがある……」

 

「?」

 

「カミューラと戦わせてくれ!」

 

と俺は深々と頭を下げた

 

「連斗……」

 

「お前がクロノス教諭のことで怒っているのはわかっている……アイツを倒したいと思っていることも分かっている……だけどここは俺に任せてくれないか!?」

 

「……」

 

「この闇のデュエルでみんなが傷付く姿を見たくない……だから頼む!」

 

「……わかった」

 

「カイザー……」

 

「しかし、ここまで頼んだんだ。敗北は許されない……何よりお前を超えるのはこの俺……丸藤亮だ!」

 

「ああ。分かった……必ず、勝つ!」

 

………………

…………

……

 

あの後、カイザーは自分のデッキを置いてきてもらった……これで無理矢理はできない

 

「本当にやるのか?連斗」

 

「ああ、頭を下げたんだ……この沈黙の使者に撤退は許されん」

 

諦めて戦うんじゃない……俺のため自己満足のために戦うかも知れない……これによって原作が本格的に崩れるかも知れない……だが、黙ってみんなが傷付いているのを見るより遥かにマシだ!

 

「……」

 

城の入り口まで着いてそのまま静かに開いた……その道のりに罠が仕掛けられていない。そこらへんは助かる

 

「来たわね……」

 

「今回の相手は俺だ……カミューラ」

 

「そうね……本当はボーヤとレディに興味はないけど……念入りに置いてかれちゃったし」

 

そう。蝙蝠で監視していたからな……それを逆に利用してもらった……デッキの方も相棒の協力のおかげで見られてもいない

 

「ルールはお分かりね?勝者は次なる道へ……敗者はその魂を人形に封印される」

 

「ああ、最もそんな悪趣味な人形……俺はいらないけどな!」

 

「「デュエル!」」

 

連斗:4000

 

カミューラ:4000

 

「俺のターン!俺は【クリッター】を守備表示で召喚!ターンエンド!」

 

――――□

―――――:5

 

「私のターン!(このボーヤのデッキ構成は最後まで知れなかったけど基本的には【サイレント・マジシャン】を使うと聞いている。【サイレント・マジシャン】に私の切り札は効かない……なら、出す前に倒すだけ!)私は【不死のワーウルフ】を召喚!【クリッター】に攻撃!ハウリング・スラッシュ!!」

 

「【クリッター】の効果!このカードが戦闘で破壊されたとき攻撃力1500以下のモンスターを手札に加える!俺はこの効果で【サイレント・マジシャンLv4】を手札に加える!」

 

「カードを1枚伏せターンエンド!」

 

――――△

――――■:4

 

「俺のターン!俺は【魔導戦士ブレイカー】を召喚!」

 

「ち」

 

「【ブレイカー】の効果で魔力カウンターが乗り取り除く事でお前の伏せカードを破壊する!マナ・ブレイク!」

 

「く……!」

 

破壊したのは【妖かしの紅月】

 

妖かしの紅月

通常罠

手札のアンデット族モンスターを1枚捨てて発動する。

相手フィールド上のモンスター1体の攻撃を無効にし、

そのモンスターの攻撃力の数値分、自分のライフを回復する。

その後、バトルフェイズを終了する。

 

なるほど、ライフ回復カード……アンデットデッキにとっては入れるべきカードだな。もしかしたらもう1枚くらいあるかも

 

「バトル!【ブレイカー】で【不死のワーウルフ】に攻撃!マナ・ブレイク!」

 

「ちぃ!」

 

カミューラ:3600

 

「だが、【不死のワーウルフ】の効果!このカードが戦闘で破壊された時、デッキから不死のワーウルフ1体を攻撃力は500ポイントアップして自分フィールド上に特殊召喚する事ができる!」

 

不死のワーウルフ:攻/守1700/600

 

「攻撃力が【ブレイカー】を超えたんだなぁ!」

 

「カードを伏せターンエンド」

 

――――△

――――■:5

 

「私のターン!【ヴァンパイア・レディ】を召喚!」

 

ヴァンパイア・レディ:星4/闇属性/アンデッド族/攻/守1550/1550

効果モンスター

このカードが相手プレイヤーに戦闘ダメージを与える度に、

カードの種類(モンスター、魔法、罠)を宣言する。

相手はデッキからその種類のカード1枚を選択して墓地に送る。

 

「【不死のワーウルフ】で【ブレイカー】に攻撃!」

 

「……」

 

連斗:3900

 

「これくらい欲しければくれてやる」

 

「ふふふ!【ヴァンパイア・レディ】でダイレクトアタック!」

 

「トラップカード【リビングデットの呼び声】!蘇れ【ブレイカー】!」

 

「く、ターンエンド」

 

―――△△

―――――:4

 

「俺のターン、ドロー!【見習い魔術師】を守備表示で召喚!効果で【ブレイカー】に魔力カウンターを乗せる!」

 

魔導戦士ブレイカー:攻/守1900/1000

 

「ちっ……」

 

これでカミューラのモンスターの攻撃力を上回った!

 

「バトル!【ヴァンパイア・レディ】に攻撃!マナ・ストライク!」

 

カミューラ:3250

 

「永続魔法【魔法族の結界】を発動!」

 

魔法族の結界

永続魔法

フィールド上に存在する魔法使い族モンスターが破壊される度に、

このカードに魔力カウンターを1つ置く(最大4つまで)。

自分フィールド上に表側表示で存在する魔法使い族モンスター1体と

このカードを墓地へ送る事で、このカードに乗っている

魔力カウンターの数だけ自分のデッキからカードをドローする。

 

「ターンエンド」

 

―――□△

―――□□:5

 

「何だろう?あの結界は……」

 

「恐らく名前的に魔法使い族と関係しているようだけど……」

 

「私のターン!【ヴァンパイア・バッツ】を召喚!」

 

ヴァンパイア・バッツ:攻/守1000/600

不死のワーウルフ:攻/守1900/600

 

「【ブレイカー】と並んだか……」

 

「バトルよ!【不死のワーウルフ】で【ブレイカー】に攻撃!ハウリング・スラッシュ!!」

 

「く!」

 

魔法族の結界:カウンター1

 

「【不死のワーウルフ】の効果で召喚!自身の効果と【ヴァンパイア・バッツ】の効果で攻撃力アップ!」

 

不死のワーウルフ:攻/守1900/600

 

同じ攻撃力を持つカードに攻撃する。同士討ちがリクルーターにとって有利にしかならない……

 

「【不死のワーウルフ】で【見習い魔術師】に攻撃!ハウリング・スラッシュ!」

 

「【見習い魔術師】の効果で【見習い魔術師】をセット!」

 

魔法族の結界:カウンター2

 

だが、こちらもモンスターを破壊されるほど有利に繋がる!

 

「続けて【ヴァンパイア・バッツ】の攻撃!ブラッティスパイヤル!」

 

「続けて【水晶の占い師】をセット!」

 

魔法族の結界:カウンター3

 

「カードを2伏せターンエンドよ」

 

「な、何とか凌ぎ切ったんだなぁ……」

 

―――△△

―――■■:2

 

「俺のターン!【水晶の占い師】を反転召喚!効果発動デッキトップ2枚をめくり」

 

・【魔法の操り人形】

・【くず鉄のかかし】

 

「【魔法の操り人形】を手札に加える!」

 

魔法の操り人形:星5/闇属性/魔法使い族/攻/守2000/1000

効果モンスター

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、

自分または相手が魔法カードを発動する度に、

このカードに魔力カウンターを1つ置く。

このカードに乗っている魔力カウンター1つにつき、

このカードの攻撃力は200ポイントアップする。

また、このカードに乗っている魔力カウンターを2つ取り除く事で、

フィールド上に存在するモンスター1体を破壊する。

 

「【水晶の占い師】を生贄に【魔法の操り人形】を召喚!魔法カード【魔力掌握】!魔力カウンターを【魔法族の結界】に1つ乗せる!さらに【魔法の操り人形】の効果でさらに1つ乗せる!」

 

魔法族の結界:カウンター4

魔法の操り人形:カウンター1

魔法の操り人形:攻/守2200/1000

 

「そして同名カードを手札に加える!さらに手札1枚捨て【トリッキー】を特殊召喚!」

 

「く……」

 

「バトル!【トリッキー】で【不死のワーウルフ】に攻撃!」

 

カミューラ:3150

 

「もうデッキに同名カードは無いはずだ!」

 

「そうか!例え不死身の効果を持っていたとしても!」

 

「デッキに入れられる枚数は3枚……!」

 

「なら、【不死のワーウルフ】も【ヴァンパイア・バッツ】も最低3回破壊しないと撃破出来ないのか」

 

そう……まぁ、アイツが墓地にいるモンスターをデッキに戻す手段があれば3回以上なんだが

 

「……【魔法の操り人形】で【ヴァンパイア・バッツ】に攻撃!」

 

「きゃああ!」

 

カミューラ:1950

 

「だけど、【ヴァンパイア・バッツ】は自身の効果で破壊から免れる!!」

 

「速攻魔法【ディメンション・マジック】!【トリッキー】を生贄に【闇紅の魔導師】を特殊召喚!」

 

闇紅の魔導師:星6/闇属性/魔法使い族/攻/守1700/2200

効果モンスター

このカードが召喚に成功した時、

このカードに魔力カウンターを2つ置く。

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、

自分または相手が魔法カードを発動する度に、

このカードに魔力カウンターを1つ置く。

このカードに乗っている魔力カウンター1つにつき、

このカードの攻撃力は300ポイントアップする。

1ターンに1度、このカードに乗っている魔力カウンターを

2つ取り除く事で、相手の手札をランダムに1枚捨てる。

 

「効果で【ヴァンパイア・バッツ】を破壊!」

 

魔法の操り人形:カウンター2

魔法の操り人形:攻/守2400/1000

 

「効果で破壊から免れる!」

 

「バトル!【闇紅の魔導師】で【ヴァンパイア・バッツ】に攻撃!闇紅衝撃波導!」

 

「トラップ発動【転生の予言】!」

 

転生の予言

通常罠

お互いの墓地のカードを合計2枚選択して発動できる。

選択したカードを持ち主のデッキに戻す

 

「私は【ヴァンパイア・バッツ】を全てデッキに戻す!」

 

「だが攻撃を続行!」

 

「きゃああ!」

 

カミューラ:1250

 

「【魔法族の結界の効果】を発動!」

 

「?」

 

「このカードは自分フィールド上に表側表示で存在する魔法使い族モンスター1体とこのカードを墓地へ送る事で、このカードに乗っている魔力カウンターの数だけ自分のデッキからカードをドローする」

 

「何ですって?!」

 

「魔力カウンター分だけドロー出来るのか……恐ろしいカードだ」

 

「あのカードが出ている時は迂闊に破壊できないな……」