さよなら絶望先生の二次創作小説 (絶望先生と東方と涼宮が好きな人)
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さよなら絶望先生の二次創作小説

『我輩は久米田康治ファンである。名前はまだ無い。』

 

霧 「ニュースで熱中症の話がやってる。また熱中症で人が倒れたらしいね」

 

交 「熱中症って怖いよなあ……」

 

望 「確かに熱中症は怖いですが、また別の恐ろしい熱中症も存在します」

 

霧 「あっ。先生」

 

交 「別の熱中症ってなんだ?」

 

望 「物事に熱中しすぎて、結果身を滅ぼす、そんな熱中症が恐ろしいのです」

 

まとい 「確かに病気ではない方の熱中症も、それはそれで恐ろしいものがありますよね」

 

望 「いたんですか」

 

まとい 「ええ、ずっと」

 

交 「例えばどんなのが恐ろしい熱中症なんだ?」

 

望 「まあベタなところから行くのなら、アイドルの追っかけとかですかね」

 

交 「別にそれは人の自由だし、構わないんじゃないのか?」

 

望 「ええ、確かに、何かに熱中することは人の自由ですし、むしろ何かに熱中することは素晴らしいことです」

 

交 「じゃあ……」

 

望 「ですが、それは適度であるのが前提の話。今回私が言っている熱中症というのは、過度な熱中のことを指します。アイドルの追っかけ自体は構いませんが、それを親の金で購入し、追っかけに忙しくて働かないなんてことになればもはやそれは趣味では済みません。何事も、バランスが大事なのです」

 

望 「ああっ!なんと熱中症の多いことか!そして熱中症のせいで、本業を疎かにしてしまうのです!」

 

・受験期に漫画に熱中

・仕事中にスマホに熱中

・執筆中に弟子の新連載に熱中

・政治問題よりマスコミからの逃亡に熱中

 

望 「こんなに熱中症がありふれてるだなんて……」

 

望 「絶望したっーー!! 趣味が本業を妨げる熱中症に絶望したっーー!!」

 

まとい 「確かに何処かの誰かさんも、引きこもりに熱中しちゃって、学業を疎かにしてしまっていますしね」

 

霧 「確かに何処かの誰かさんも、ストーカーに熱中しちゃって、学業を疎かにしてるよね」

 

パチパチ

 

交 「なんか気のせいか、火花が見える気がする」

 

望 「おそらく気のせいではありませんよ」

 

望 「しかし、自分で言ってはなんですが、私も熱中症かもしれませんね」

 

霧「というと?」

 

望 「ほら私、教員の仕事中に死のうとするじゃないですか。死ぬことに熱中しているというか」

 

あびる 「えっ、先生、死のうとしたことあったっけ?」

 

望 「何度もありましたよっ⁉︎覚えてないんですか、あの数々の勇敢に死のうとしたドラマを!」

 

マ太郎 「もはや死のうとしてることが認知されてないのナ」

 

望 「ともかく、私は教師失格なのかもしれません」

 

可符香 「そんなことありませんよ。むしろ先生は立派に教師の役目を果たしています」

 

望 「風浦さん⁉︎」

 

可符香 「だって先生はその身をもって私たちに命の尊さを教えてくれてるのでしょ? なんて立派なんでしょうか!」

 

望 「まあそう言われると嫌な気はしませんが」

 

可符香 「ですので、先生」

 

望 「はい、なんでしょう」

 

可符香 「教師は教師らしく、生徒と真正面から向き合って、本業を疎かにしないよう、しっかり叱ってあげてください!」

 

望 「えっ?」

 

可符香 「例えばあそこにいる真夜ちゃんにもしっかり本業を疎かにしないよう言ってあげてください!」

 

望 「えっと、三珠さんは一体どこが本業を疎かにしてるというのです?学業に関してはしっかりしていると思いますが」

 

可符香 「真夜ちゃんは……恋に熱中して別のことを疎かにしてます!」

 

望 「えっ?」

 

ドンっ

 

奈美 「先生がバットで殴られた⁉︎」

 

可符香 「恋の熱中症で、犯罪の罪悪感を感じていません!!」

 

千里 「ああ、なるほど。」

 

望 「なるほど……じゃないですよ⁉︎た、助けてください!」

 

可符香 「先生、しっかり生徒と向き合って熱中症を改善してあげてください!」

 

望 「そ、そんなことを言われましても」

 

奈美 「怖いなあ、熱中症って。そういえば最近私もラーメンばっかに熱中してるし、熱中症かもしれない!」

 

あびる 「奈美ちゃんはそうでしょ」

 

可符香 「なるほど……。分かりました!熱中症って実は冷めてるんですね」

 

あびる 「どういうこと?」

 

可符香 「だって見てください!熱中してる本人である、真夜ちゃんはなんとも冷静な顔で先生を攻撃してます!きっと、常に熱中してることで人々を励ます、松○修造だって、プライベートは意外に冷めてる人なんですよ」

 

奈美 「ちょ、唐突な実名はダメでしょ⁉︎」

 

あびる 「あっ、大変。真夜ちゃん、今度は先生を小屋に閉じ込めて、火をつけ始めたわ」

 

千里 「ちょ、大変じゃない!早く火を消さないと先生が死んじゃうわ!晴美、水を持ってきて!」

 

晴美 「でも井戸までは遠いよ」

 

千里 「あなたならどうにかなるでしょ⁉︎早く!!」

 

晴美 「分かったよ……」

 

シュッシュッ

 

奈美 「晴美ちゃんが高速移動で水を持ってきてる⁉︎」

 

千里 「良かった。これでなんとか先生を助けられる。」

 

マ太郎 「なるほどナ。熱中症には水が大事ってことなのナ!」

 

可符香 「合ってるけど、違うわよマリアちゃん」



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