無人島提督生活 (本に付いてる帯を栞にする侍)
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0 プロローグ

作ってみまみた。
これは3人称ですが、次回からは1人称です。


2019/8/25
やっはーい!!
ということで、ネクストライフっはーじまーるよー!!
いやっはー。
実に半年ぶり。
え?今まで、何してたかって?
まぁそれは後述として、とりあえず久しぶりーな方も初めましてーな方もこんにちわー!
いやー実はねーもはや読専だった私にね、なんと感想が届いたんですよ!
半年放置してた小説ですよ?自分でも書いてるの忘れて…いや忘れようとしてたくらいですよ!?(忘れたとは言っていない)
つい舞い上がっちゃってね?また書いちゃったんだ。
しばらく(ニ週間くらい)は空いてるし、この機会にまた艦これ二次小説でも書こうかと思ってさー。期待もされてるしね?(テレテレ)
え?前置きが長い?
いやすんません。では続きはまた後書きにでも…(まだ続くんかい)
あ、こんなノリですが、本文は生真面目な文章なんで安心して下さい。
私ギャグ書くのはめっぽう苦手なんでね?(一度書いてみたけど、やっぱ続かんかった)
全然書けへんのですよ。
ですので、軽〜いノリはあんま期待されん方がよろしいかと…
え?グダグダ長い?
すんません。ではどうぞ本編へ。


 

遮光カーテンで閉め切られた、6畳程の薄暗い部屋。若干古い世代の冷房がガンガンに付けられ、そこは外から光や熱を感じない。

その部屋の一角のテーブルの上には、少々年季の入ったパソコンが3台置かれていた。電源は全て入っており、パソコンの前に座る人物は目にクマを作りながら、ぶつぶつと独り言を呟いていた。

 

「…やっぱり、検証はあってんな。だったらここのルート分岐は潜水艦殺し、流れ着いた先がツ級だらけなのもそのせいだろうし…」

 

机の端にはカロリーメイトやカップ麺の残骸が散らかっており、眠気覚まし用なのか1.5Lのコカ・コーラがドンと置かれていた。「エナジードリンクって意外と高いんだよ」は本人の談であり、この人物がどれだけその場から動いていないかを証明していた。

 

「潜水艦はダメか。だったら空母を増やして…あっと、ルートが変わるか…。戦艦も航巡もダメ…、となると残るは重巡、……最近の運営は重巡推しが強いな全く…」

 

このアパートの一室で暮らす住人の名は矢島理世(やじまりせ)

現在、高校3年生。親から離れるためだけに東京の高校に進学し、現在一人暮らしを満喫中。実家からの少なくない仕送りをやりくりしつつ、足りない分はバイトで稼ぐ。生活面も──ここ数日は不健康な食生活であるものの──普段は家事を卒なくこなし、案外しっかりと自律した生活を送っていた。本人の家事を苦と思わない性格がうまく作用しただけでもあるが。

大学は高校からのエスカレーターで既に推薦入学が決まっている。そして現在、彼は高校最後の夏休みを謳歌している真っ最中だった。

 

「だが俺は諦めないぞ…。じゃあ雷巡…脆すぎるか、制空権も取れない。軽空母…は重すぎ、これじゃ逸れる」

 

テーブル上のパソコンの画面は、2台は「艦これ」のゲーム画面、1台はその攻略wikiのページが表示されていた。

艦これは高校に入ってから友人に勧められて始め、キャラの多さと可愛さにすっかりハマり、より深く遊ぶために開始一ヶ月近くで二つ目のアカウントを作成していた。艦これのサーバーは黄榴泊地とバイサウンド前線基地という比較的新しい部類にも関わらず、空いた時間の多い学生の身を有効活用し、通常海域は最前線まで辿り着いていた。

また結構な課金者であり、ドック・母港全開放済み、母港のキャラ枠も最大まで増やしている。ちなみに課金した金は全てバイトで稼いだものだ。

 

「同じく水母もアウト…どうしよ。あーあ、どっかに重巡より軽くてオマケに制空権取れるような便利な艦娘いないかなぁ…」

 

そして現在はイベントのルート分岐の情報を開拓中であり、先程から二台は戦闘ムービーが流れているが、本人は専ら攻略wikiの画面ばかりを見ていた。

運営からのヒントや出された攻略情報を頼りにしながら、ルート固定要員で5人を確定。しかし全員航空機を持てず、敵も空襲以外に航空機は飛ばしてこないため敵にも制空権は取られないが、戦闘の勝率を上げるために、艦載機を連れ込めないかと模索中であった。ただ、成功例は一つもなく今に至り、試合中のパソコン2台はルートが逸れて撤退が決まっていた。

 

「んまぁそんな都合のいい良い艦娘なんているわけ……はっ⁉︎由良!あいつなら…!」

 

ふと思い付き、wikiをざっと見るがまだ検証結果は載っていない。彼は即座にwikiを閉じ、ネット上で知り合った攻略仲間にtwitterでメッセージを送った。

彼自身は由良改二はまだ所持していないため、自ら検証はできないが、軽巡自体の突破報告はある。

 

「水戦積めて、しかも軽巡。おいおい、由良最高過ぎかよ…」

 

おそらく色好い報告が来るだろうと、一安心する。しかし彼の由良はまだレベル55と23。直ぐにレベリングしなければと決意すると、プレイ中の内、片方の戦闘がちょうど終了した。

 

「とりま帰還してー…お、遠征の潜水艦お帰りー。…ってもうこんな時間か…ふあぁ〜、ねみぃ…何徹したっけ?」

 

イベント開始からは、昼夜関係なく起きており、目の下には濃いクマができていた。イベントの熱で未だに冴えていたが、頭は起きていても、体は既に限界だった。

 

「編成はいちおう決まったし、一旦寝るか……zzz」

 

ベッドに行く体力も残っていなかったのか、彼はテーブルに置いてあったクッション(連装砲ちゃん・1200円)を枕代わりにし、泥のように眠りに落ちて行った…





これだけ頑張ってもこのクオリティ……もうダメかも……


《蛇足》
え?最近何してたかって?の続き。
最近ですね、dead by daylightというPCゲームにハマってまして。4対1のリアル対戦鬼ごっこなんですけど、このゲームの駆け引きが堪んないんですわ。スリルMax。まぁ私は専らサバイバー(逃げる側)ですけど。面白いんでホラー系平気な方は(苦手な方も、私も苦手な部類ですが慣れました)「DBD」と軽く調べて見てください。もしやっている方いれば是非教えて下さい!!(感想以外でね?)

この小説について。
先程も述べた通り、ニ週間程は空いているんで毎日更新目指して頑張ります!!
でも作者は寂しいと失踪するので、反応があるとめっちゃ嬉しいです!

他の小説について。
余裕があれば更新したいですが、とりあえずこの小説の安定した更新を目指して頑張ります。
特にニート提督の日常は、この小説のお気に入り登録者の大半が支持して下さっているので、殊更更新目指して頑張ります!


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1 漂着?

12/4P.S.
…読み返したら随分酷かったので、丸ごと改稿しようと思ったが…
初投稿記念にそのまま保存することに。
次話以降は改稿するのでご容赦ください…

というわけで、凄い下手くそ文章ですが、初めて書いた小説でもあるのでご容赦お願いしますm(_ _)m


……おはようございます?

 

 

 

目を覚ますと、真っ青な空が見えた。

 

 

 

「知らない天井だ……じゃねぇ!」

 

 

 

ばっと起き上がると……目の前には一面の白が広がっていた。

 

 

 

「砂浜?てかここどこよ?昨日は…えーと…艦これ中に寝落ちしたな…」

 

 

 

俺の名は矢島理世(やじまりせ)

 

高校3年で最後の夏休みを満喫していた。

大学は推薦で確定してて、課題も終わらせ、暇していた。

暑いなか外出する気も起きず、家に引きこもり好きなゲーム《艦これ》の廃人と化していた。そして、ついパソコン前で寝落ちしたのだが……

 

 

 

「つーか、ここどこよ。砂浜と海ってビーチ?何で?」

 

 

 

意外と冷静な自分に驚きつつ、独り言を漏らす。

 

 

「てか綺麗な海だな」

 

 

太陽の光を受け、キラキラ輝く海に暫し見とれる。

 

 

「おっと、そんな場合じゃなかった。状況確認。えーと、昨日寝落ち。起きたら砂浜。…ドッキリかな?」

 

 

なにも解決しなかったため、キョロキョロと辺りを見渡す。

 

 

 

「前は海、ここは砂浜。で、背後には森林?まぁ木は生えてるし森だな」

 

 

 

後ろには膝くらいまで生い茂る草と、ポツボツという間隔で木が立っていた。

 

 

 

「え、マジでどこなの?森は…あんま入りたくないし。砂浜になんかないか探すか。」

 

 

ということで、立ち上がり、砂浜を歩き出した。

 

 

 

 

……約1時間後……

 

 

 

「あれ?ここもとの場所?」

 

 

踏むと足跡が付くほど柔らかい砂浜を歩いていたら、足跡を見つけた。一瞬他の人の足跡かと思ったけど、すぐそばに寝ていた跡があり、「あっこれ俺の(足跡)だ」と気づいた。

 

 

「えっ、ここ島なん?」

 

 

1時間の間、分かったことを並べると、

 

・海と森が延々と続いていた

・近海には陸も船も見られず

・人とは会わなかった

・今更だけど、今の服装は短パンにTシャツで、スリッパを装備。持ち物は無し。(寝落ちしたときと同じ)

・気候は暑くなく寒くなくで、快晴の為雨の心配は無し。潮風が弱く吹いてる。

・どうやら、島らしい(NEW)

 

 

「え?何?もう希望は森しかないわけ?」

 

 

しかし、草の生い茂る森に入るには勇気が足りなかった。…こ、怖い訳じゃないし!

 

 

 

 

 

「もうすぐ昼か。腹減ってきた。」

 

 

あれから10分程度、海を見て現実逃避してると、視界の遠くに船の影が映った。

 

 

「船⁉船だっ‼おーい!マジか!これで勝つる!」

 

 

存在アピール(SOS)になかなか気付かない船に焦りを覚えながら海際まで走り懸命に腕を振り回す。 

 

 

「気づいた!よっしゃ!」 

 

 

だんだんとでかくなる影に安堵するも、別の不安が襲ってきた。

 

 

「うわやべ、ここにいる言い訳どうしよ。なんも覚えていない。しかないか…てかあの船大丈夫か?やけに黒いし…海賊とかだったらどうしよ。武器は…持ってるわけないし。持ってても使えんし。いざとなったら逃げるか。」

 

 

念のため、すぐ逃げられるよう足を半歩後ろにずらしながら、自慢の裸眼2.0の目で相手を見極めようとする。

 

 

「ん?波のたっている場所にしては船小さくない?やっぱり真っ黒だし。海賊が濃厚?」

 

 

よく見るとここからの距離に対して影が小さい。目算だが高さは自分の身長もないように感じる。

 

 

 

 

しばらく見ていると徐々に全貌が見えてきた。が、現在絶賛混乱中であった。

 

 

「んん?いや確かに似てるけど。んなわけない。確かに黒いし、なんか白い目見たいのもあるし、なんだあの黒い筒?砲身?いや、なんで青いオーラ纏ってんの?」

 

 

 

見たことがない船だったからではない。見覚えがあった…というか毎日見ていた。そこでは最弱の雑魚キャラとしてでていた。その名は…

 

 

 

 

 

 

「………イ級?」

 

 

 

 

《艦これ》の敵キャラ、イ級の姿をしたふねだった。




はじめまして!読んでくださりありがとうございます!

艦これ小説大好きで、自分で始めてみようとしてみました。

無定期、亀進行ですが、よろしくお願いします!


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2 はじめて出会った船はイ級でした

12/16
改稿しました


「何だよ…あれ…」

 

海の遠くから姿を現した船は、パソコンの中で闘い、何千、何万と沈めてきたイ級の姿をしている…ように見える。

…いや、実際に見たことなんて無いし…でも…あれはイ級の姿そのもので…

 

…ちょっと待って、理解が追いつきません。

 

 

「何あれ…?コスプレ船…いやなんかドス黒いオーラ出てるんだけど…よく見えんが、醜いなぁ…生理的に嫌いになるやつだこれ…。なんで艦これ運営はこんな姿にしたんだ?…口から砲身はないだろうに」

 

あれ?…なんか、遠回しに運営をdisってる気がする……まあいいか。

 

…てかホントになんだアレ?船なのか?

もしかして…本当にご本人さまだったりして……となると…

 

「あれ?もしかしてここ艦これ世界?いやそんなバカな…じゃあ、あのイ級はどうなる?…え?やっぱそう言うことなの?」

 

ドス黒いオーラを出しながらイ級が近づくごとに、現実感増していき、ファンタジー世界を見ている気分になってきた。

 

「にしても、艦娘に会う前に敵キャラに出会うとは…まさかの敵サイドストーリー?」

 

あの北方の子いる?いたら考える。

 

…と、バカなこと考えているうちに、結構な距離を近づかれていた。イ級は、ずっと俺を見ている。

 

…眼光がヤバい。黒青く揺らめく光は、こちらを殺さんとばかりに睨みつけてきていた。

 

 

「気づかれてたかー…なら、射程内に入る前にとっとと逃げるか。敵意凄まじ過ぎて、共闘パターンとかはあり得なさそうだし。てか駆逐艦1匹って、やっぱはぐれなのかな?

……ん?今なんか砲身が光っ…」

 

 

ドゴォォッッ!!

 

 

突如、俺の右の砂浜が爆ぜた。

 

 

…因みに、イ級は主人公の視認より先に探知していた。

…当たり前だが、人間の感覚でいう銃の射程と、艦の砲撃の射程が同じはずがなかった。俺が大きな勘違いをしていたことに気づいたのは、だいぶ後の事だったが。

 

…そんなバカな俺は、想像以上の爆音に頭の中が一瞬真っ白になった。

…一拍後、再起動した脳で現状を理解する。

 

「ギャァァァッッ⁉︎

ヤバイッ!もう射程圏内⁉︎随分ハイスペックだなぁおい!逃げねぇとっ!ヤベェ!また砲身が光っ…」

 

 

ドゴォォォォッッッッ!!

 

 

今度は左側の砂浜が爆ぜた。しかも初撃より近い位置で。

 

 

「っ⁉︎これは夾叉…じゃねぇ!マジでヤバイッ!」

 

 

声にならない悲鳴をあげながらも冗談が言えるくらいには冷静だった。(頭のネジが外れているとも言う)

 

俺は死を覚悟しながら、唯一の安全地であろう背後の森に向かって全力で走り出した。

 

 

☆☆☆

 

 

…なんとか逃げ切ってやったぜ……森に入る直前、真後ろに着弾した時は「あ、死んだ」とか思ったがな…。

 

「はあ…はあ…ここまで来れば……ってこれはフラグか。森に入った後もまだ砲撃音してたし…逃しては来れないようだな、チクショウ。…援軍とか呼ばれたらどうしよ」

 

森に永遠に隠れるのは嫌なので(無人島から抜け出す意味でも)イ級の対抗策を考えてみる。

 

「さてどうしようか?武器は…ダメだな。海から撃たれてたらどうしようもない。じゃあ重火器…ってどこにあんだよ。いや…艦これなら艦娘か…」

 

 

頭では考えごとをしながら、森の奥へと歩を進める。…万が一にもイ級の砲弾を当たらないように…

…てか俺よく普通に歩けてるな…こういう場面って、ふつう腰抜けて立てなくなったりしない?

 

自分の肝の座りっぷりに驚きつつ、俺は森の奥へと進んで行った…

 

「…にしても、随分と静かな森だな」

 

最後の砲撃音から、自分以外から音は聞こえず、森の中はひどく静かだった。

 

 

「動物どころか虫の1匹も見えない…ま、いるよりはマシか。木もたいして生えてなくて明るいし…思ったより怖くないな。」

 

 

島の探索時は、物静かな森が不気味だと感じていたが…いざ入って見ると、案外居心地が良かった。

個人的には、こういう静かな環境は好きだったりする。

 

 

☆☆☆

 

 

「ある〜日♪森の中♪球磨さんに…ってまたフラグ立てようとしてたぜ…」

 

それを見つけたのは…森を歩いているうちにイ級への恐怖が薄れ、歌を歌うくらいは余裕が戻って来ていた(現実から目を背けていた)時だった。

 

「腹減ってきたな〜……ん?あれは……お⁉︎小屋じゃねぇか⁉︎お〜いっ!!」

 

右前方に木造1階建らしき小屋を発見した。

分からない住人に対する多少の恐怖はあったものの、イ級に比べれば断然マシだと思い、俺は小屋に向かって勢いよく駆け出した。

 

 

「お〜い!誰かおりませんかぁ〜!」

 

…あ、言語違ったらどうしよ。え、英語なら…アイドンノーイングリッシュ

 

しかし、幸か不幸か…小屋に向かって呼びかけるも返事はなく、小屋に辿り着き入り口を見つけるも誰かがいる様子はなかった。

 

 

「窓もカーテン掛かって見えないし………よし、入るか」

 

行動力と諦めの早さには自負があります。(自慢できることではない)

 

ドアは鍵穴はなく、小屋全体もそうだが、誰かが掃除しているかのように綺麗だった。

 

 

(ガチャ)「こんにちは〜。お、照明ついてる。人は…いないな……けど、部屋は綺麗で片付いてるし、誰かが住んでんのは間違いないな」

 

 

『みえない?みえてない?』

 

 

「ん?……なんだ?」

 

 

突如、声が聞こえる。いや、まるで脳に直接届いてるかのように、脳内で響いた。

 

『きこえる?きこえてる?」

 

幼い少女のような舌足らずなこえが聞こえてきて、あたりを見渡すと…

 

 

「妖精?」

 

 

右前方の空中に、身長約20cmほどの幼い少女の姿をした…妖精らしき生き物がいた。

 

…なぜにセーラー服?

 

 




妖精さんのご登場!

注意ーこの小説の妖精さんはオリジナルです。二頭身とか猫とかではないのでご注意を。


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3 その名をテオという(命名)

生存報告
明日朝にも投稿します。

まだ艦娘は出てきません。ごめんなさい…

12/4
大幅に改稿しましたがストーリー上問題はない…はずです。
ダイジョウブダモンダイナイ

4/13
再び大改稿。
…だ、大丈夫と言っているだろう!

(再投稿開始です!)


 

 

 

 

「妖精?」

 

目の前には、20cm程の大きさで、童顔で幼い少女のかわいらしい姿をした妖精が浮かんでいた(妖精によくある羽は生えていないが…)。おお…ファンタジー。

 

妖精が居るってことは…やはり、ここは艦これの世界ってヤツなのか…

 

ってそれよりも…

 

「二頭身じゃない…だと?」

 

 

目の前の妖精を見て、まず思ったのはそこだった。

 

……イ級を見た時点で、ある程度「艦これセカイ来ちゃった系かなー」とは考えていた。

そして…「艦これと言えば二頭身妖精かー……金髪ツインテ、アイツは許さん」とかも考えていたのだが…(更に、出会い頭に積年の恨みをぶつけてやろう…とかも決意していた……が)

 

「なんで……何でふつうに妖精やってんだよっ…!」

『?(こてっ)』

 

そう……こっちの世界の妖精たちは、二頭身から見事なロリ妖精(褒め言葉)へと進化していた。

俺の意味不明なセリフに、妖精が困ったように首を傾げる様子が愛らしくて…それがなぜか憎たらしい……この怒りはどこへぶつければ良い?(理不尽)

 

「えっと…この小屋は何なのかな?」

 

しかしながら…俺は大人なため、この怒りを目の前の幼気な妖精にぶつけたりはしない。

…決してぶつける度胸がないとか、反応が怖いから…とかではない……決して(ガクブル)

 

『…はなせる?きこえてる?』

 

そして、妖精は…俺の質問には答えてはくれず、逆に質問を返してきた。…ちっ。話の通じない奴め。

 

…てか、これ出会い頭にも訊かれたな……村人A的な定型文しか話さないパターンとかやめてくれよ?…RPGじゃないんだから。

 

「えーと?…まぁ喋れるし聞こえてるよ?」

『はなせる!きこえる!…みえる?みえる?(期待に満ちた目)』

「(その目…艦これの妖精が可愛いとかマジあり得ん)……まぁお前のことなら、見えはしているが…てかなんだこの質問」

 

そこまで言うと、妖精の表情が、ぱあっと花開くような笑顔に変わった。(ちょっとイラってしました)

 

 

『はなせる!みえる!えっと…てーとく?……てーとく!わー!てーとくだー!しんにんちゃくにんだー!』

 

 

そう妖精が叫んだ…直後、

部屋の奥から、ドアの向こうから、天井の裏から似たような妖精がぞろぞろと出てきた。(それも…なぜか全員セーラー服で)

 

 

『てーとく?』

『てーとく!』

『てーとくー!』

『てーとくだー!』

『しんにんちょくにんー!…ちゃくにんー!』

『おお、ついに…』

『このひをどれだけまったことか…』

 

 

今まではどっかに隠れていたのか、10人ほどの妖精がわらわらと集まってきた。皆が皆、なぜか俺の方を期待を込めて見てきている。(だからその目はヤメロォォ!)

 

えっと…妖精たちの様子と、セリフから察するに、

 

「提督?…俺がか?」

 

俺がそう呟くと、待ってましたと言わんばかりに妖精どもが話しかけてきた。

 

『そうだー』

『ていとくだー』 

『そうなのだーしんにんちょくにんなのだー』

『わたしたちがみえてきこえるのはていとくなのだー』

『ちがうちゃくにんー』

『ながいことここにはていとくはおとずれず…』

『しざいやもりをめあてにやってくるやつらをおいはらうひび…』

『ちょくにんじゃなかったー』

『このときをまっていた…』

『どうかわれらをおすくいくだされ』

『されー』

 

「…え?え?」

 

俺は聖徳太子じゃねぇ!一度に話しかけんな!(心の叫び)

 

……一度に多くの妖精から声をかけられ混乱しながらも…俺は何とか考えをまとめ、とりあえずの結論を見出した。

 

「えーとね…先ず最初に…」

 

……先程から存在主張していた腹に手を当て、 

 

「お腹すいたんだけど…ちょっとだけ食材分けてくれない?…てか妖精も料理とかって食べるの?」

 

 

 

☆☆☆

 

 

…10分後

 

小屋の奥の部屋にて…

 

 

『ふおおーおいしー』

『これは…すごい…』

『すばらしいです』

『このうまみ…あじわい…みつぼしやー』

『まいうー』

『ありがたやありがたや』

 

野菜炒めを食べる妖精が、歓喜の声をあげていた。(ネタにはツッコまない)

この部屋に広い机があったので、俺と妖精たちはそこで食事(野菜オンリー炒め)を食べていた。

 

 

 

あれから…何か食材はないかと聞けば、食糧庫らしき部屋に大量の野菜があった。

 

小屋に来た時は気付かなかったが、この小屋の裏には畑があるらしく、ここにいた10人の妖精は〈食糧班〉とのこと。

野菜だけと思ったら、塩胡椒はじめ調味料もあった。妖精いわく『もりでとれるよ』らしい。不思議(深くは考えない)

 

妖精も食事は取るようだが…料理のできる妖精はおらず、食材に直でかぶりつくという豪快な食べ方をしていると聞いた俺は、食材をくれた感謝も込めて、小屋にあった台所で簡単な野菜炒めを作ってやった。肉は無かったので野菜オンリーである。(それでも妖精にはバカ受けだったが…)

 

 

「へぇ、やっぱ森には動物とかはいないのか…」

『はい、ようせいいがいすんでいません』

「でも、昔はここも基地だったんだろ?」

『はい。しかし、てきのほんきょちからとおく、ふようとされてしまいました』

「みなと的なのが無かったのは?」

『てきにみつからないようにつくってないと、まえのてーとくからききました』

 

質問をすると、毎回ちゃんと答える妖精と、外れたことを言う妖精がいた。

その区別のため、ちゃんと答える妖精の1人に試しに「テオ」と名付けたら、突如光り出し…

 

セーラー服がスーツ服に変わった。(なんでや)

 

その妖精…テオいわく『ようせいからひしょようせいに、しんかしました』だって。すごい。けど新しい技は覚えなかった。

(答えない妖精には「バカ」と名付けてやろうと思ったが…そいつが秘書妖精とか面倒な予感しかしないので止めておいた)

 

とりあえず…俺の質問はテオに答えさせ、会話のスムーズ化を図っている。

 

俺が何故ここにいるのか…など根本的な疑問は解決しなかったが、森や砂浜などについて有益な情報を得ることができた。

この島は元々、艦娘たちの基地として使われており、小屋や畑などはその名残なんだとか…(他にも工廠や入渠スペースとかもあるらしい)

 

 

「そういえば、さっき言っていた『やつらをおいはらうひび』の奴らって?」

『しんかいせいかんです』

『あいつらはひどいのだ』

『とつぜんやってきてためたしざいをうばおうとするのだ』

 

野菜炒めを食べ終えた妖精たちも返事をしてきた。

…何か気になる単語が2つ

 

「深海棲艦?」

『うみのおくからやってきてわたしたちをおそうてんてきです』

『ここにあったちんじゅふにいたまえのてーとくがそうよんでた』

『くろくてあおくひかるんだ』

  

ここに来る前に出遭ったイ級は、本当にイ級だった(謎の感動)…やはりこの世界でも、人類の敵は深海棲艦らしい。良かった国際戦争とかじゃなくて…艦娘同士の戦いとか嫌すぎる。

 

 

あともう一つ…

  

「資材って?弾薬とか?」

『はい、このもりにはたくさんのしざいがねむっています』

「眠っている?」

『ぐたいてきには、ねんりょうとだんやくとこうざいとぼーきがてにはいります。それは〈しざいはん〉がかいしゅうしています』

 

そりゃ凄い。

どうやら…資材の手に入る島は「パワースポット」と呼ばれるらしく、そういう島に基地を作るのが定例らしい。

しかも、この島のように4種類の資源が入る島は珍しいんだとか。

 

 

「へー。敵もここ狙ってるでしょ?まだバレてないの?」

『かくれてても、たまにばれます。そんなときはすいていようせいさんがおいはらいます』

 

マジで?…水偵いんのここ?(…てか水偵って戦えるっけ?)

 

「…ちなみに何機?」

『いっきです』

「…撃ち落とされたら終わりじゃん」

『ちがいます。すろっとが、いっきです』

「ん?…スロット?」

 

何か聞き覚えがあるスロットだが…この世界のスロットも、ゲームのスロットと意味合いは同じらしい。

つまり、「資材さえあれば何機でも生産できるが…同時に出撃できる量には上限がある」という分かるようで理解できないルールだ。

…まぁゲームで上限値が無いと、ただの物量作戦が出来ちゃうから仕方ないだろうけど。

 

「で?その水偵は?」

『ふだんはすなはまですが…きょうはしざいをとりにえんせいにいってます』

「…水偵だけで遠征?冗談だろ?」

『それがですね…』

 

 

…テオが話した内容はこうだ。

 

「スロットが一機しかないから、その一機をめっちゃ改造していると、いつの間にか一機で軽巡さえ追い払える『試製二式水戦改四』なるものが出来上がっていた」…と

 

……この時点でツッコミどころ満載だが…まだ続きはあり、

 

「改造と共に航続時間も長くなり、近場の島なら遠征にさえ行けるようになった。それで週一回、開発資材が湧く島に遠征に向かっている」…らしい

 

 

「………」

 

もはやツッコむ気力さえ湧かない。水偵って何だっけ?(現実逃避)

 

…しかし、それなら現状は少し不味い事態を迎えているかもしれない。

 

「その水偵…いや水戦?……まあいいや。その妖精が帰ってくるのは何時なの?」

『あしたのあさがたまでにはかえってきます。やかんひこうもかのうなので』

「…あっそう」

 

もう何も言うまい(悟り)

 

「…って、ちょっと待て。今島の周りにイ級がいるんだが…」

 

…と、そこまで告げた時だった。

直前まで小屋の中で騒いでいた妖精たちが、一瞬で静まり返り……

 

『いきゅうが…』

『このしまに…』

『なん…だと…』

『おわった…』

『このちんじゅふはもうおしまいだ…』

『ふふ…わたし、このせんそうがおわったらおかしをいっぱいたべるんだ…』

 

……一斉にorzしだした…空中で。器用だなー(現実逃避2回目)

…おいこらそこの妖精、死亡フラグ建てるんじゃねぇ。

 

「…ていうか、こういう事態は今までに無かったのか?」

『………てきもそんなこないし、だいじょぶかなーっておもってました』

 

…おいテオ、視線を逸らすんじゃねぇ。こっち向いて喋れや、ああん?(キャラ崩壊)

 

「はぁ…」

 

ここで妖精に愚痴っても何も良いことなんてない。俺の気が少し晴れるだけだ……あれ?やってもいいんじゃないか?少なくとも俺は悪くない。

 

『そ…それよりなんとかしましょう。かんそくようせいはなにをしているんですか!』

「………」

 

話を逸らすなテオ…つーか俺の思考が読めるのかよ。

 

テオの叫び声に、ある妖精が答える。

 

『かんそくようせいならーてきがこなーいっていってひきこもってにーとしてまーす』

『だいたいひとつきまえからー』

『なにやってんですかー!?』

『そうだそうだ!』

『なんとうらやましい!』

「いや、そのツッコミはおかしい」

 

…妖精たちは事態を真面目に考えているのか?

 

『つまりー?』

『しまのけいびのすいていはおらずー』

『かんそくようせいはしごとをさばりー』

『いきゅーにつけこまれたー』

『ああ…これいじょうわたしにどうしろというのですか…』

「……お前も重巡のセリフパクってんじゃねーよ」

 

…いや考えてねーな。

 

 

さて、俺はどうしようか……いや、解決案は既に思いついているんだけどな…。

 

そう、俺はこの妖精たちのように慌てていない。ツッコミできるくらいには冷静である。…というか、こいつらはここが()()()である事を忘れてるんじゃないか?

 

「…なぁテオ、資材の備蓄は幾らある?」

『そ、それぞれせんいじょうはあります』

「開発資材は?」

『じゅっこほど……ま、まさか…』

「ああ、そのまさかだ」

 

俺はできるだけ興奮を抑えて、表面上はあくまでも冷静に告げた。

 

「建造だ…工廠に案内してくれ」

 

…もちろん、内心は艦娘に会える期待で浮かれまくっているが(ヒャッホーウ)

 




テオの意味ですか?あのキャラが出てきたらわかりますよ。
次こそ艦娘を!


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4 初めての建造と艦娘


艦娘は独自解釈です。けれど、おかしい場面・セリフあればご指摘お願いします。



というわけで工廠にやってきました!

え?テンションが違う?仕方ないじゃん!

リアルで艦娘と会えるとかめっちゃ楽しみなんだもの!

 

 

イ級の存在を報告した時の絶望はどこへ行ったのか、俺の「建造宣言」を聞いてから妖精たちは『ていとくいる!つまりかんむすにあえる!』と大騒ぎしていた。

…ぶっちゃけ(ていとく)の到来より騒がしかった。

 

少しだけ…無性にイライラが湧いてきたが、さすがは秘書妖精。テオが一喝して黙らせてくれた。俺のテオへの好感度が5上がった。(上限は1000)

 

 

とりあえず小屋から連れてくる妖精はテオだけにしておいた。

他の妖精には小屋と畑の管理(食糧班だからな)、あと工廠以外の施設にいる妖精への情報伝達をしてもらってる。

 

工廠は小屋の裏の畑(かなりデカかった)のさらに奥にあった。

木造で、当たり前だが1階建。意外と小さくて、小学校の体育館の1/2程度だなと感じた(伝わる?)。

 

俺の表情から「意外と小さい」という感想を感じ取ったのか、テオが若干悔しそうに

 

『…もっとおおきくできますがてきにしゅうげきされるのです』

 

と言ってきた。

 

 

まぁそうなんだろうな。敵に見つからないようひっそりと作った…という雰囲気が外観から見て取れる。

 

あんまりでかいと島の外から分かるだろうしなぁ…。

あ、あとそのせいか結構森の奥にある。道理で砂浜で探索した時は分かんなかったわけな。(小屋もだけど)

それに、砂浜には港とかもなかった。ここで提督をすると決めた以上、あとで作らないとなぁ…。

 

…前任はどうしてこうしたんだろう?かなりの慎重…悪く言うと、ぶっちゃけ臆病だったんだな…。

 

 

その工廠のさらに奥には補給・入渠施設があり、それら横には艦娘用の寮があるとのこと。どっちも工廠と同じくらいも大きさとテオが教えてくれた。あとで見にいこう。

 

朗報だったのは…全ての施設は妖精たちが管理しており、いつでも再始動可能らしい。つまり、艦娘を建造しても生活上は問題無し…と言う事だ。

 

ありがたかったので、とりまテオを褒めてナデナデしておいた。テオも満更でもなさそうにして胸はっていた。…初めて妖精を見て「微笑ましい」と感じた気がする。

 

 

そして…俺たちは、遂に工廠内に足を踏み入れた。

 

「で、ここが工廠の内部か…」

 

機械がいっぱい……それ以外わからん。俺の限界はここである。

 

「おいテオ、建造するのはどうすればいい?」

『ようせいさんにおまかせあれ。おーい』

 

調子に乗っているテオは、任せろ宣言をして、工廠の奥へと声を投げかけた。

 

直後、様々な機械の裏側から、先程と同じような幼い少女の姿をした妖精が出てくる。

…全員作業服を着ているが……その顔にそれは合わないと思う。

 

そして… 

「…デジャヴ」

 

『だれだおまえ』

『てーとくです』

『てーとく?てーとくか!』

『お、てーとくだ』

『ついにしごとができる』

『うでがなるぜ』

『かいはつはまかせてくださ…え、ひつようない?』

 

妖精らしく、相変わらず騒がしい。

 

さらに……

ヤバい…顔と口調が全く似合ってない…

…なんていうの?見た目は少女。中身はおっさん的な?その容姿に職人口調は合わん。あとその工事現場でよく見かけるような服は何?狙ってんの?君らならミスマッチ大賞取れるよ?

ってそんな場合じゃなかった。

 

「…建造するにはどうしたらいい?」

『おお、けんぞうだ』

『このときをまっていた』

『よっしゃまかせろ』

『どでかいのあててやる』

 

 

だからその口調は…ry。

建造担当の妖精らしき4人が答え、俺を奥へと案内する。…やはりこの世界でも一度に建造できるのは4隻なのだろうか……いや、課金する必要がない分マシだろうか?

 

そして…建造できる艦娘は工廠の規模的に軽巡、重巡あたりが限界だろうとのこと。

…ここはゲームと違うな、ゲームだといきなり戦艦と建造できたけど…まぁどちらにせよ、この鎮守府の規模だと戦艦とか運用できそうにもないけどな。

 

…どうやら、前任の提督は本気で目立たんよう過ごしていたらしいな。ちなみに俺はどちらかというと目立ちたがり屋だと自認している。秘密基地はデカく広くがポリシー。(秘密じゃなくね?…というツッコミは受け付けません)

 

 

まあ今回の目的は駆逐艦イ級を追っ払うだけだし、資材も節約したいので駆逐艦を狙うつもりだ。

 

 

『つかうしざいはどうしますか』 

「んー…今後も考えて、資材は全部30ずつで4隻頼む。テオ、開発資材は何個あった?」 

『じゅうさんこほどみつかりました』

「13か…まぁ十分だな」

『でも…まえはもうすこしおおかったきが…』

 

テオそう言った瞬間…数人の妖精が顔を背けた。

…まさか、

 

『どうしました?』

 

その妖精たちに向かって、テオがにっこりとした表情で訊ねる。

……テオの笑顔が怖い。超怖い。

 

『なんでもないです』

『きのせいです』

『わたしはきのせいれいです』

 

そいつらは顔を背けたまま、吹けもしない口笛さえ吹き始めた。

 

おいお前ら……テオさんやっておしまい。

 

『ふふ、おとなしくはくじょうしたらすぐにらくになりますよ』

 

テオが笑ってる……けど目が全然笑っていなかった。怖っ。

 

『いやーっ』

『えいそうはいやーっ』

『わたしはわるくない、わたしはわるくない』

 

テオに引きずられ容疑者らは側にあった小部屋に消えていった。

 

…俺は見なかった事にして進めることにした。

 

「…じゃ、その間に建造始めちゃって。他の妖精たちも…ああなりたくなければ気をつけてね」

『『『お、おう…』』』

『『『は、はい!』』』

 

返事と共に妖精たちは散っていった…が、全員がどこかぎこちなく飛んで行ったのは超笑えた。

 

 

☆☆☆

 

 

……。しばらくして、小部屋からテオだけが出てきた。

 

『さんこほどむだんしようしたやつらがいました。えいそういきです』

 

 えいそう?なにそれ?

………これは聞かないほうがいいヤツだな(察し)

 

「まあ、開発資材はまだ充分にあるし気にせんでいいよ。あと…建造ってどれくらいかかるの?」

『かんしゅにもよりますが…だいたいいちじかんくらいです』

 

うーん……そこもゲームとは違ってるな。…こういったのは工廠の規模の問題なんだろうか?

 

「そうだな……バーナーとかってあるのか?」

『ごこほどあります』

「んー…緊急時にとっておきたいけど…いや、今がその緊急時か。テオ、急ぎだからバーナーも使って。もったいないけど…」

『はい。…ぜんぶですか?』

「いや…一隻だけで良いかな。イ級だし…何とかなるだろ」

 

そういや…駆逐艦の建造でバーナー使うなんて何時ぶりだろう?…もしかしたら初めてかもしれん。

 

『わかりました』

 

…ほんと、テオはできる秘書妖精だな。(これが進化の力…なのか?)

 

 

さてさて……一体どの艦娘と出会えるのかな?楽しみで仕方ない。

 





ご…ごめんなさい!次こそは…次こそは艦娘をっ……




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5 響との邂逅

4/15 今までの流れを一新。大改稿しました。
鎮守府名付けイベントは後に回しました。…めっちゃ短くなった、

…あとがき注意♪



「…んーと、太陽は南南西…南寄りの南西か…森の中だと気づきにくいけど、案外南寄りにあるっぽいなこの島…てかここは日本内なのか?北半球なのは間違いないが……ワンチャン…ゲーム的に孤島しかない世界もありうる…気がする」

 

建造を妖精たちに命じた後…

バーナー付きの建造でも5分程度はかかるらしく、その間暇だった俺は、工廠妖精からコンパスを借りて太陽の位置を確認していた。

目視だが…前の世界(東京)より太陽の高度が高い気がする。…もしかしたら夏なのかもな、あっちでも夏休みだったし……あとでテオに訊くか。

 

「じゃ、そろそろ5分経つし工廠に戻るか………っ!」

 

 

その時…工廠から大きな光が発したのを感じた。

…え?ここ工廠の外よ?なんで光を感じるの?……建造完了時の光ってこんな強かったっけ?

 

「まぁいいや。…テオなら直ぐ出てくるだろうし、(ここ)で待つか」

 

……決して、工廠内に入るのが怖いわけではない…いいね?

 

 

 

——暫し松のポーズで待っていると…

 

工廠の入り口から声が聞こえてきた

 

『めが…めがいたいのですあう…』

『…だからしろーとはそとでとけっていったのによ』

『かいはつしざいをまたむだんでつかわれたくなかったのです』

『それは…おれたちもとめなくてわるかったけどな…』

 

…声の発生源の方を向くと、妖精たちがしょーもない会話をしていたが……既に俺は妖精たちなど眼中になく、隣を歩く少女に釘付けとなっていた。

 

小学校高学年くらいの身長に、真っ白で長い髪。青白い綺麗な目に、白く透き通った肌、黒を基調に白い海軍マークの入った帽子に、白を基調とした制服。

その艦娘は第六駆逐隊の……

 

「響…か?」

 

俺の呟きかが聞こえたのか偶然か、その少女…響が俺の存在に気づき、近寄ってきた。

 

「君が司令官?」

「……あ、ああ」

「響だよ。その活躍から不死鳥の通り名もあるよ。よろしくね」

 

…そこからの出来事は少し省くとしよう。

 

一つだけ言えることは……あれだな、人間って感動すると泣く生き物なんだな

 

 

☆☆☆

 

 

「司令官大丈夫か?」

「うぐっ……」

 

…ヤバい、艦娘の生ボイスとか超泣けるんだけど。…いや既に泣いたか。

しかも、聞き覚えのある母港ボイスで心配してくれて、着実に俺のライフ(0になると萌え死ぬ)を削りにきているという……

 

「…もう大丈夫だ。すまん、見苦しい姿を見せた」

「別に気にしてないよ」

 

…俺に匂いフェチとか妙な性癖が無くて良かった。

もしあったら…今頃、響に抱きついてスーハーした後、響から嫌われて精神的に死んでいる未来が待っていただろう。

 

「……このままだと艦娘に会うたびに(感動で)泣きそうだな…」

 

感慨深く俺が言うと…響は暫し沈黙した後、

 

「…司令官。その姿は…他の艦娘には見せない方が良いかもしれない」

 

…えーと、響が言いたいのは「艦娘に情けない姿は見せない方が良い」ってことか?…柔らかな表現で伝えてくれるのは(俺の精神的に)ほんと助かる。

 

まぁ確かに……こういうのは艦娘との信頼にも関わるか。情けない提督の命令なんて聞く艦娘はいない…とは思わんが少ないだろうし…(もちろん響は例外)

 

「そうだな…。なるべく、今みたいな情けない態度は出さないようにするよ」

「ハラショー。もし暁や電だったら……」

 

…響の最後の方のセリフは、声が小さくて上手く聞き取れなかった。

 

「えっと、何て言ったの?」

「Ничего…何でもないよ。我ながら酷いことを考えていただけさ」

 

うん?……一体どういうことなんだろう?

酷いことって?やっぱり…響でも、こんなに酷い提督は嫌なんだろうか?(疑心暗鬼)

 

俺が自虐思考の渦に落ちかけた、その時…

 

『て、ていとくー』

「ん?…テオか。どうした?」

『いきゅーのこと、わすれてない、です…よね…?』

「…あっ」

 

イ級の事……響と出会った感動ですっかり忘れてたぜ。

 

 




あとがきで遂に本性を見せる俺氏


【蛇足】※いつもの(慣れていない方注意されたし)
なぜか最初から好感度が響さんと(理由は後日)、そのことに気が付かない理世(鈍感系主人公)の勘違いがスタートしました。(ようやくタグ回収)
いやー…書き始めた頃は、ただ単に「提督と艦娘の勘違いものを書きたい!」とか思っていただけだったんですが…書いていくうちに書きたいことがどんどん増えてきまして…読み返してから、「……あれ?これ勘違いものじゃなくね?ただの無人島成り上がりものじゃね?」と思い直した次第です。
というわけで、この小説は「勘違いしながら成り上がる物語」として進めていきたいと思います。
ふふ…見ていて楽しいんですよねー、提督と艦娘のすれ違うシーンは♪(悪い笑み)
てなわけで、今はまだあまりないですが、これからドンドンすれ違いを加速させていきたいです。ですので…期待していた方には悪いですが、この小説はコメディー中心となりそうです。(熱いバトルもの…などではありませぬ)

なので、戦闘シーンは極力省いていきます。(そもそも書く技量がないことは敢えて言わない)
「省くなよ!」という方は、代わりにラストダンスを読んでくだ…え?既に読んだ?…うーん。下手くそで良いなら書きますけど……でも批判怖い(小心者)
一応設定は完成しており…まだ展開は組み立て終わっていませんが、そこはノリと勢いでなんとかします。(ごり押し)
シリアス設定もあるっちゃあるのですが…主人公は案外気楽に乗り越えそうです。(てか既に乗り越えていたりする)

…?あとがきが長い?…いえ、普通ですよ?
まぁ…大した事は書いてないので、読み飛ばしていただいても問題はないですよ(それを最初に書け)

他にも小説を掲載していましたが…ちょっとだけ待って下さい。それらももうそろそろ再開する(予定です)ので…。

感想、評価待ってます!
…返信はしませんが(あまりに長い返信は迷惑だと思うので)。
しかし、感想にはいつも新たなる希望を頂いています!(ちょっとカッコよく言ってみた)


【どうでもいい裏設定】※いつもの。省略可。
・松のポーズ
直立し、手は横に伸ばす。片足立ちし、老年の松のように手足と胴体を曲げる。完成。
荒ぶる鷹のポーズの派生系です。

・理世と妖精さん
妖精さんは提督に懐いています。しかし理世は妖精を毛嫌いしています。
…妖精さんがかわいそうですが、ゲームで羅針盤を回したり(そして逸れる)、サーバーとの切断が切れたときに出てくる妖精を見ていると……少しは理世の気持ちも分かるかもしれません。
ねこだし(ネタ伝わるかなー…伝わると良いなー…)


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6 さて、イ級退治と洒落込もうではないか

やっと一章後編。
…物語がだいぶ変わってる。
…後書きがだいぶふざけてる。



テオの忠言の後、

俺と響(プラステオ)は、森の中を歩いていた。

…いや急げよ…と思うかも知れんが…森の中で走るのは結構ハードだし、危険でもあるのでやめておいた(というか、提案したらテオに却下された)。

そんなわけで…俺たちは、代わりに(心持ち)早歩きで、イ級のいた砂浜に向かっていた。

 

「てなわけで、現在鎮守府がイ級に狙われていてピンチなんだよ」

「…それで建造を?」

「ま、そうなるね」

『…かんそくようせいはあとでおしおきです。えいそうに…』

 

歩きながら、俺は響に現状について説明中だった。(テオがさっきから何か呟いているが…怖いので意識して聞かないようにしている)

 

俺も、俺の隣を歩く響も手ぶらである。艦娘の艤装については、いつでも虚空から召喚して装備することが可能なんだとか…まぁ便利。

 

「司令官。司令官は工廠で待ってても良かったんだよ?」

 

…それは暗に戦力外通告なんですかね、響さん…

いや…確かに、あの時はノリでついて来ちゃったけど、理由なら直ぐに思いつく。

 

「こうして道中に説明できたからいいだろ。それに…響が心配だったんだよ」

 

…イ級を見て、俺は恐怖を抱いていた。たかがイ級如きが相手だと、響に失礼かも知れんが…それでも俺は、響を心配してついて来ただろう。

 

「……」

「…どうした?」

「…すまない。少し考え事をしていた」

 

響はそれ以降…結局、砂浜に着くまで終始無言だった。

…何か気に触ることでも言ったのだろうか?

 

俺は仕方なく、テオに助けを求めようとしたが…それは失敗に終わった。

 

『たっぷりはんせいさせないといけませんね…』

「……」

 

テオ…その笑顔は恐怖しか感じないからやめよ、ね?

 

 

——そんな…俺にとっては居心地悪い空間は、案外早く崩れ去った。いや…

 

森を抜ける直前、海が視界に入ってきた時のことだった…

右前方、海上に黒い影が、島の周りをゆっくりと迂回しているのが見えた。

…まず間違いなく、イ級だ。もしかすると…拠点でも見つけて破壊しようとでもしているのかも知れない。

 

ヤバい…今すぐ仕留めないと…

…その可能性にテオも気づいたのだろう。悲痛な声で俺に言ってきた。

 

『てーとくっ!』

「響っ……」

「…了解。響、出撃する」

 

響は一瞬だけ躊躇した後、勢いよく海へと駆け出して行った……えっ、はやっ…流石駆逐艦…。

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

結局……イ級との戦闘は、響が本当にあっさりとイ級を倒したことで幕を閉じた。

 

 

あの後…瞬時に艤装を展開して海面に降り立った響は、直ぐにイ級に見つかり、結構なスピードで迫られたが……

 

響はイ級の発射した弾を全て躱し、イ級に肉薄した後、たったの一度の砲撃で沈めてしまった。魚雷は使ってすらいない。…ヤバい、響さん強すぎる。

 

「勝利か…いい響だな。嫌いじゃない」

「……すげー」

『か…かっこいい…です』

 

そんな大金星の響といえば、何事もなかったように武装を解除して、俺たちのいる方に戻ってきた。勝利報告も超かっこいい。

 

……そう言えば、なぜ響は一瞬だけ躊躇を見せたのだろう?あんなにあっさりと倒せるなら、躊躇する必要は無いと思うが……初出撃で緊張した?…いや、響にそういうのはなさそうだし…

うーむ…わからん。後で本人に訊くか。

 

 

ーーそして現在、俺たちは工廠へと引き返している途中である。

 

…そういや、さっきまでこの鎮守府の存続の危機だったんだな…。解決があっさりとしすぎたせいで、それすら忘れかけてたぜ…。

 

「いやほんと…初めて建造した艦が響で良かった…」

『はい…わたしもそうおもいます』

「Спасибо。そこまで言われると、さすがにちょっと照れる…」

 

響は少しだけ頰を赤く染め、恥ずかしそうに顔を帽子で隠す……俺を萌え殺す気ですか、響さん。

 

「ていうか…それでも強すぎね?…なんで、響って最初からこんな練度高いの?」

 

ゲームだと、実際の戦闘シーンは無いから分からないが……少なくとも、あの全弾回避は高い技量が必要だったのは、素人目にも分かった。

 

俺の疑問に対して響はしばらく俯き、沈黙した後…

 

「…すまない。私もよくわかっていないんだ」

「そっか…。ま、後から分かればいいだろ。別に悪いことじゃないし」

「……Извините」

 

 

練度についてあまり話したくないのか…今度は逆に、響の方から質問してきた。

 

「司令官は、なぜこの島に来たんだい?」

「さぁな……。俺も分からないことだらけだ。そこらへんは響と同じように、追々探して行くしかないと思ってるよ」

「何か心当たりは?」

「うーん……。詳しくは言えないけど…響の事は事前に知っていたよ。現実(リアル)で会ったのは今日が初めてだけど…」

「そうか…」

 

……本当に、なぜ俺はこの世界に来たんだろうか。

ていうか…来るなら来るでもっと安全地帯(横須賀とか)から始めたかった。初めての出会いがイ級とかトラウマものだろ…。

 

 

その後は、森の生態などたわいない会話をしながら森の中を歩いていた。そして、小屋を通り過ぎて工廠が目前となった時…

 

『あれは…』

 

テオが急に立ち止まった。

 

「…どうしたテオ?」

 

それに合わせて俺と響も立ち止まる。

 

『けんぞうようせい…のひとりがこちらにむかってきます』

「建造?終わったのか?」

『…ん?…あわててる?』

「慌ててる?」

「司令官?どうしたんだい?」

「…建造妖精らしいが…分からん。とりあえず話を聞いてみるか…」

 

すると…

『て、てーとくー!』

俺とテオ間に、建造妖精が文字通り飛び込んできて……そのまま通り過ぎて行った。

 

『あーー!?』

「……一体なんだったんだ?」

『……わ、わかりません』

「…ハラショー」

 

…少しして、その建造妖精が戻ってきた。

 

『は、はは…すぴーどだしすぎちまったぜ…』

「…そういや妖精ってどんな原理で飛んでるんだ?羽ないくせに…」

「それは…確かに興味あるな」

『『げんり???』』

「…自分でもどう飛んでるか分かってないのかよ」

『とびかた…な、なんとなく?』

『そ、それよりも…けんぞうでなにかあったんですか?』

「逸らした…まぁいいや、何があった?…まさか失敗とかじゃないよな?」

 

ゲームでは建造で失敗する事例は無かったが…ここは現実だ。俺は、何が起こっても反応できるように覚悟を決め…建造妖精の次のセリフを待った。

 

『お、おう…。建造は成功したぜ。』

「…建造は?」

 

……意味深な言い方だな。それだと…まるで、他に失敗したことがあるみたいじゃないか。…ま、あるんだろうけど。

 

 

『あぁ…そのかんむすがきぃうしなっててなぁ……おきるけはいがねぇんだよ』

 

それを聞いた瞬間…俺は工廠に向かって全力で駆け出した。

 




わぉー不吉な予感がする〜(軽い)
だって〜…かるーく片付くんだもんっ(最後の一行で30分以上悩んだなんて言えない)

不吉な予感といえば…今までの伏線の数は、えーと…13!?片付くかな〜…(無理やろ)

…え?今「無理」って幻聴が聞こえたんだけど…そんな事ないよね?(無理。そのうち忘れる)

な…なんやとう!?この小説は作者が始めてプロットを書いた、記念すべき小説なんだぞ!?(失笑ww)

…伏線だって、ちゃんとメモってるし!何話くらいでだそーかなーってちゃんと考えてるし!(で、設定を変えて読者に迷惑をかける…と)

そ、そんな事しないし!(一度したやん…この小説で)

ギクッ…も、もう変えないので許して下さい…(よろしい)

あれ?謝罪する意味なかったんじゃ……てか誰だよおまえ?(知らん、じゃあなー)

…なんだったんだ一体。
ともかく、今後は設定を弄らず進めてい…けるといいなぁ〜。
また明日!

感想、評価待ってます。アンケートもよろしく!(メッセージもな…どんどん酷評送ってやれ)

…だから誰だよおまえ。(さぁ?)


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7 菊月と吹雪と建造

空白を多目にしてみた(割増ではない、読みやすくするためだ)
どっちが見やすいですかね?(あと、他にもカッコやめろって言われたことあるんですけど……うん。無理です。ごめんなさいm(_ _)m)

あ、アンケート集計終わりました。



「うーん…脈はあるし、呼吸も乱れていない。顔色も悪くないし……たぶん、気を失っているだけじゃないか?…まぁ、これはあくまで人間基準な訳で…艦娘だとどうなるかは分からんけど」

「…艦娘は艤装以外は人と同じ、そう考えて問題ないよ」

「そうか…ありがと響」

 

 

――建造妖精から「意識がない艦娘が建造された」という報告を受けたのは約10分前のこと。

 

そのあと工廠に駆けつけた俺たちは、工廠内の小部屋に簡易ベッドを設置して、ベッドにその艦娘たちを寝かせていた(艦娘を運んだのは妖精たち。俺?…ニートに力仕事を頼むんじゃねぇよ)。

 

ちなみに、ベッドは家具職人が用意してくれた。……家具()()である。家具妖精…とは言わないらしい。(理由は不明)

 

そして…その艦娘たちとは「吹雪」と「菊月」の駆逐艦2人だった。建造を依頼した数に1人足りていないが…。まぁそれは後で聞くことにして…

 

とりあえず、2人には簡易的なバイタルチェックは済ました(流石にこの状況で、俺のコミュ障が発動することはなかった)が……特に問題や異常は見受けられなかった。

 

ちなみに…チェックのやり方は学校の保健の授業で習っていた。推薦で使う教科だったし、簡単に点を取れるため、それなりに力を入れて取り組んでいたが…まさか、こんな所で役に立つとは夢にも思わなかった。(…いや、夢の中で妄想した事は……ないよ?本当だよ?)

 

 

「…だったら大丈夫だろ、今日中には目を覚ますと思うぞ」

『『『おぉ〜』』』

『さすがてーとくです』

 

妖精たちが感心したように言う。…まぁ、感謝くらいなら受け取ってやろう(上から目線)

 

 

「それより…建造された艦娘が気を失ってることは、今までに無かったのか?」

『いや…みたことねーな』

『きいたことありません』

「建造直後は目を覚ましていることが常識だったね」

『『うんうん』』

 

建造妖精、テオ、響が三者三様に全員が否定を述べ、周りの妖精たちも同調するように頷く。

 

……どう言うことだ?…「今までに無かった」ってことは原因は……まさか俺か?いやでも響の場合は意識あったし…。あれか?バーナーの使用の有無か?うーむ…

 

 

「……原因はいくらでも考えようはあるな。とりあえず…今は吹雪たちが起きるまで待つか。…もう妖精たちは持ち場に戻れ。あ、あと誰か1人観測妖精を連れて来てくれ」

『それならわたしが…』

「テオは残っとけ、秘書妖精なんだろ?それに吹雪たちが起きた時のためにもいた方が良い」

『ひしょ…ようせい……』

 

テオは俺の台詞を聞くと、ぱぁっ…と花咲くような笑顔を見せた。

 

…いや違うから。いた方が便利ってだけで、「信頼できる秘書」とか思ってる訳じゃないから。勘違イスンナ。

 

…しかし、そんな思いは当然テオに伝わるはずもなく、

 

『そうです!わたしはてーとくのひしょ!なんです!』

「騒ぐなバカ」

『ばか……がーん』

 

病人(仮)が居るだろうが。…あ、艦娘って妖精の声は聞こえないんだっけ?

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

その後、妖精たちはテオを残して部屋を出て行き…騒がしかった部屋がだいぶ静かになった。

 

 

「…すごいな司令官は」

「ん?手当のことか?」

「ハラショー。それもだけど…妖精からこれ程信頼されている提督は初めて見るよ」

「…そうか?そんな大したことじゃないと思うけど…」

 

基本的に、こいつら妖精は俺の命令には逆らわないし…。だからと言って、俺が上手く従えているという自信はない。

 

どちらかと言うと、かなり適当な扱いをしている方だと思うぞ?俺は妖精の好感度なんて気にしてないし。

 

 

……と、その時、駆逐艦2人の内、菊月の方が「んん…」とか唸りながら目を覚ました。

…大丈夫だ。冷静でいろ。もう涙は流すなよ…。

 

「お、起きたか…」

「………ここは、どこだ?…私は沈んだはずでは…」

「…沈んだ?えっと、君は菊月…だよね?」

「あ、あぁ…私は菊月だ。お前は…」

 

…菊月の声ってこんなカッコいいのか、響といい、菊月といい…駆逐艦のくせにカッコ良すぎだろ…

 

俺はこみ上げる感情を抑えつつ、事前に考えていたセリフを言った。

 

「ここで提督やってる理世だ。菊月は建造後に気を失っていたんだが…体になにか違和感があったりするか?」

「…建造?……はっ!それより長月たちはっ⁉︎」

「長月たち?」

 

長月って駆逐艦の?…ってそれ以外ないか。でもどうして急に長月が?

助けを求めて、響とテオの方に振り返ってみるが…2人も首を振ることで「分からない」と伝えてきた。

 

「すまんが、長月のことは分からん…そもそも俺もここに来たばかりでな…逆に菊月から教えて欲しいすらある」

「……そうか。分かった。先ず、この菊月の知っていることを…」

「…あ、ちょっと待って」

「えっ?」

 

このまま進めるのは、俺的にちょっと不味い。

俺は若干焦りつつ響を呼んだ。

 

「ヘルプ、響」

「司令官、どうしたんだい」

「…いやさ、俺みたいな素人じゃ、菊月の言うこと多分理解できないし……その役目、響に頼んでいいか?」

「ハラショー、了解した。任せて」

「すまん、助かる」

 

俺が菊月と話すと…響のようにまた「情けない姿」を見せてしまうかもしれない。艦娘と会うのも2回目だし、今はまだ堪えられてるけど…このまま会話を続けると色々とヤバイので、適当な理由をつけて響にバトンタッチすることにした。

 

「…何なんだ一体」

「待たせてすまない。…菊月、向こうで話をしないか。話したいことがある」

「…どういうことだ?……ふん。まあ良いだろう」

 

そして…ベッドから降りた菊月と響は並んで部屋の外へと出て行ってしまった。

 

まぁ…どうせ俺が聞いたところで、話の半分も理解できないだろうし別にいいんだけどね。

推測だが…響は俺に配慮して、菊月を俺から離れた場所に誘導したんだろうし。

 

『あ…わ、わたしもはなしをきいてきます!できるひしょなので!』

「おう、いってら」

 

テオが「できる秘書アピール」をしてくるが…すまんな、興味ないんだ。

しかし、テオは俺の投げやりな返事を気にすることなく、勢いよく響と菊月の方へと飛んでいった。

 

 

あれ?…てことは部屋には俺1人…あ、いやまだ吹雪が居たな。寝ているけど。

……ってこれ、傍から見たら…完全に俺が吹雪の寝込みを襲ってるシーンじゃん…俺捕まらないよね?

いや……ここは無人島、法に縛られない世界だ。…ならば、

 

「んん…?」

「(ビクッ)!?」

 

俺の(邪悪な)思考を感じ取ったのだろうか…。吹雪が薄く目を開け、俺が「あ、起きた」と思った直後…

 

「睦月ちゃんはっ!?」

と言いながら、ガバッと勢いよく跳び起き…吹雪は周囲に目を向け、そして俺と目が合った。

 

…睦月ってあれだよね。駆逐艦だよね……また?

 

「あ、あれ?ここは?……ええと、あなたは…」

 

……そんな吹雪に対して、俺が

「お前もか…」

と聞こえないように呟いてしまったのは、仕方ない事だと思う…。

 

そういや…吹雪の声って、そんなにハリがあるわけでは無いんだな。どちらかと言うと健気な声…って感じがする。(細かい)

 

…っと、そんな事考えてる場合じゃなかった。

俺はアガらないよう…なるべく抑えた声で吹雪に話しかけた。

 

「ここで提督やってる理世だ。君は吹雪…だよね?」

「は、はい。…あの、睦月ちゃんを知りませんか?」

「…すまん。知らない」

「…は、はい。こちらこそすみません…」

 

……このやり取りって…もしかして艦娘に会う度にしなきゃいけないのか?

 

そう考えると……リアル艦娘と会話している最中にも関わらず、俺は内心でため息を吐いてしまうのだった…。

 





後書き(長い)


もちろん建造された全ての艦娘が、この展開になる訳ではありません。ちゃんと理由(設定)があります。

うーん…響サイド、書こうかな……書かなきゃどんな勘違いが起こってるか判りにくいよね…(実は…響さんは、とんでもない勘違いをしていたりする)
艦娘視点か……北上さま…感想…う、頭が……

【どうでもいい裏設定】
・コミュ障
主人公はコミュ障。初対面の人と話すと必ずアガる。妖精は人ではないので例外。
菊月と吹雪はなんとか耐えたっぽい。ぽいぽい。
…ちなみに、その時の理世の意図的に抑えた声は、艦娘たちに「安心できる声」と評判(になる予定)でだったりする。

・(響と理世の)勘違い
…とりあえず、響の感じた温もりは提督ではなく、バーナーだったと言っておこう。(ネタバレはここまで)
響視点は書くだけ書いてみます。そして2日だけ載せて消します。(艦娘視点で高評価が来た試しがない)

・菊月と吹雪
あの2人がようやく登場。勿論、軽巡のあの方も出てきますよ。
ですが…性格は随分と変更して書いています。まぁ、その内に理世が彼女たちを元の性格に戻してくれるでしょうけど。(まぁ、ここら辺はよくある展開ですよね)





【蛇足】※いつもの。前回つけ忘れた。


実は私……




(謎のタメ)




新しい小説を書こうと思っているんです!(またかよ)

こ、今度こそ投稿続けてやるもん!(今4つも連載しるだろ。せめて1作完結させろ)

……じゃあ、ニート提督の日常を蒸発させて…(……言っとくが、あの小説はお気に入り1000超えてるぞ?1000人の期待を裏切る気か?)

くっ……そんな事…できないっ!(…お前が書いた中に、英語だかなんだか分からんタイトルがあるだろ。それを消せばいい)

え…?「自省録」の事?(あれ「自省録」って意味だったのね。てか何語なん?)

古代ギリシャ語だけど…(読めるかっ!!)

…が、頑張れば?(……で、何の小説を書きたいんだ?)

おっとスルーされた。…えっとね、書くシチュエーションは決まってるの。でも…それを艦これ要素を入れて二次創作物として出すか…それとも完全にオリジナル物として出すかで迷ってて……(何?迷っている?…ジャンルは?)

学園モノ。(……ちなみに、どうやって艦これ要素を入れようとした?)

IS〇園みたいに、学園に戦闘要素をねじ込む(伏せ字の意味がねぇ……確かに、できなくはないな。唯一の男性艦娘って感じで。既にそういう小説もあるし)

…えっ!?あんの!?(…いや、あるだろそりゃ)

えー…二番煎じになるじゃん(…お前程度が思いつく事なんて、他の誰かがとっくに考えてた事なんだよ)

……ならば、逆転の発想。人類の敵たちと共に学校に入学して艦娘らを蹂躙するとかは…(それはいねーな。読む人もいねーな)

……ぽっぽちゃんを入れるとか…(……それなら一部いそうだな)

ぽっぽちゃんと言えば……アンケートを取っていたね(あぁ…カオスだな)

とりあえず総評100件超えたら集計しようと思ってるけど…(今のところ82票…結果はどうなる事やら…)

あ、もし100票突破していたら、次話で集計取って公表するんで。(…また後書きが長くなりそうだな)

……お前も出る?(……え?いいの?)

ああ、批判さえ来なければな。(…おい読者。絶対に俺の存在を非難したりするなよ。逆に「出てくださいお願いします」って書いとけよ)

読者様を脅すな…てかどんだけ出たいんだよ。(安心しろって、俺が出たらお気に入り100件は増えるからよ)

…感想SS返しみたいになっても知らんぞ。(…あの「ニート提督の日常」のやつか?…あれってお前にとってトラウマじゃねぇのか?)

………うるっ(………思い出してしまったか)

〔トラウマスイッチ、オン(以下略)〕




…なんだこの駄文(困惑)
あ、アンケートですか?次回結果発表です。お楽しみに。


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8 夢と決断

1章ラストのつもりでしたが…すみません。まだ途中でしたが…間に合わなそうなので分けました。
よってめっちゃ短いです。
その分、あとがきは長いので許して下さいm(_ _)m

次回が本当の1章ラストです。



「はぁ〜。疲れたぁ〜」

 

重い体を引きずって小屋に帰ってきたのは、つい先程。

そして、今俺がいる場所は、小屋の一室に置いてあるベッドの上だ。

 

今の時刻は、まだ日没前なんだけど……物凄く眠い。

建造後の菊月と吹雪との一件以降、俺はずっと疲労を感じていた。

 

「あの辺りから何か急に疲れが出てきたんだっけ…」

 

なんかさ…疲労って一気に来るよね。それまで何ともなくても、疲労を自覚すると最早疲れしか感じなくなるよね。

 

「でもまぁ…疲れる事自体は仕方ないんだけどね……」

 

 

……今日は、本当に濃い一日だった。

 

 

無人島に来て、イ級と出遭って、妖精と出会って、響と出会って、菊月と吹雪に出会って……出会ってばっかだな、俺。

 

そのまま…俺はゴロンと横になった。

 

「艦これの世界か…」

 

こっちに来てから、イ級…響…戦闘…建造…と休む暇が殆ど無かった。

こんなに体を動かしたのも、人と喋ったのも人生で一番多い日かもしれん。あ、あと感動した回数も。

 

「夢みたいな世界だ…」

 

いや……もしかしたら、本当に夢なのかもしれん。

 

無人島で艦娘たちと暮らすとか……少し前の俺が聞いたら、どんなハーレム小説だよって笑い飛ばすだろう。

 

…でも……もし、夢でなかったとしたら……

 

 

「……そういや、俺のアパートはどうなってんだ?」

 

 

今更ながら、前の世界に考えを巡らせる……いやまぁ、無人島に漂着(?)してから、他のことでいっぱいいっぱいだったから仕方ないんだけど。

 

 

「学校は…夏休みだしまだ大丈夫。…夏休み終わるまでに帰れるのか?」

 

 

帰る……そもそも、どうして(どうやって)俺は此処(むじんとう)に来たのだろうか…。

 

そして…結果的に帰れるとして、果たして本当に帰るのだろうか…。

 

 

「ここは夢の世界だ。……でも」

 

 

……分かっているさ。この夢が長続きしないことくらい。

 

 

そんな夢物語は、イ級を見た時に捨ててきた。

響があっさりと倒してくれたが…あの存在は、着実に俺へ恐怖を与えていた。

 

なんだって…此処は虚像(ゲーム)ではなく、現実(リアル)の世界という事を思い知らされた。

そして…無人島という、誰も助けに来ない環境であるとも…。

 

そんな環境の中で、一端の高校生である俺如きがやって行ける筈がない。

 

力強い味方である艦娘は居るが……もし敵の深海棲艦も同様にいるなら、絶望的だ。

駆逐艦3隻という弱小な艦隊では、空母や戦艦なんて到底太刀打ちできないし…無人島のため助けすら呼ぶことができない。

 

もし危機を乗り越えたとしても…艦娘の1人でも失うようなら、俺は提督として続けて行く自信がない。

 

 

…とまあ、最悪の想定をしてみたが……やはり、艦娘と会えたのは素直に嬉しいし、未だに提督として(いろんな意味で)頑張ってみたい…とも感じている。

 

なので…俺に出せる結論は、

 

「元の世界に帰る方法を探して、見つかったら直ぐに帰る。…それまでは、提督として動いてみる。あと…艦娘は絶対に沈ませない」

 

…この3つだな。これを厳守して、無事に帰ることが最終目標となりそうだ。

それまでなら…出来るだけ艦娘と接して、楽しく無人島生活していこうじゃないか。

 

「…あぁ。決まりだな」

 

 

 

結論を出して安心したのか…その後、すぐに俺は眠りに落ちていくのだった……

 

 

 






【じゅうような、おしらせ】

は…はんのうを……反応を下さい……泣(感想でも評価でもいいので、作者に何かメッセージを送ってあげて下さい。作者はうさぎなので寂しいと3日で死んじゃいます)




【アンケート結果発表】


………ああ、遂に来たぜ。この時が。


……ん?カッコの奴はどうしたって?
あぁ…きっといつか帰ってくるだろうさ。(サヨナラ〜)


〔真面目モード、オン〕


さて、ではまずアンケートを始めたきっかけから説明しましょうか。

……いや、大したことはないんですよ?ほら…よくあるじゃ無いですか「無人島に1つだけ持って行けるとしたら何が良い?」っていう質問。
「あれの艦娘verやったら面白そう」と思い立って作ってみただけです。


………え?更新を再開した理由…ですか?


……………………いえいえ、決してこのアンケートがしたかっただけ……とかでは無いですよ?(本当だよ?ほんとほんと)


………さ、早速結果を発表して行きましょうかっっ!!!(全力スルー)


アンケート内容:もし次のうち、一つだけ無人島に持って行けるとしたら?
範囲:1〜7話
投票合計数:110票

…いやあ、初の3桁行きましたよ。素晴らしい。
次は4桁ですね(白目)

とにかく…沢山の方々に投票していただき、ありがとうございました!たまにちょくちょくアンケートを覗いていたんですが……増えている数字を見て、同時に作者のモチベも増えていました。
内容の詳細は…っと、これはそれぞれで話しますか!!



いよいよ結果発表!(前置きが長い)

では………まず、第5位からっ!!(つまり最下位) やめてっ!盛り下げるような発言しないでっ!


46cm砲:3票

………ほんとすみません。完全にノリで入れてしまいました。
やっぱり……試製51cm砲の方が良かったですよね…火力が足りませんでした(ちがう、そうじゃない)

……はい。このように「46cm砲」は完全にネタ枠です。
投票してくださった方、申し訳ありませんでしたm(_ _)m

まぁでも…これさえあれば、食料(肉類)に困らず済みそうですね。海賊とか来ても安心ですし。
…それ以外ではお荷物確定ですけど。(選んだ方たちは、どう使うつもりだったのだろう?)



お次っ!第4位っ!


電探:6票

……いやこれ…アンケートの回答の中で、作者が一番まともだと思ってた答えなんですけど…。なんで4位止まりなんですかね…?

というか…作者がリアルで「無人島」の質問された時、「電探」って答えましたよ?

いやだって…救助をいち早く呼ぶ上で超重宝できるじゃないですか。(他力本願)
無人島サバイバルとか3日も持たないですし…(貧弱)…いえ、寂しくて死んじゃう的な意味で…(情弱)

あ…今思えば、「艦載機」でも良かったかもしれません。…あ、操縦士が居ないか…。
…自分で操縦?…無理に決まってるじゃないですかそんなこと。



…さてさて、段々とカオスになって行きますよ。
第3位と参りましょう。

赤城(艤装なし):13票

ネタ枠その2。
…いやだって、艤装ない赤城とか……ただの大喰らいじゃないですか。

ほんと…なんでこれが3位なんですかね…?選んだ方々は赤城をどう活用しようというのでしょうか?
…この回答作っていてなんですが、全く分かりません。(なお、赤城さんの握力は40kgを超えており、力仕事などの人手としては活躍できる模様。…しかしながら、それでも生産より消費が圧倒的に多いため不利益でしかない)

最下位すら予想していたために、(いい意味で)意外な結末となりました。
投票ありがとうございます。お礼に赤城さんへ牛丼13人前をプレゼントしましょう……え?足りない?



…もう次行きますか。
ふぅ……いよいよ第2位です!


吹雪(艤装あり):34票

…まぁ気持ちは分かります。かわいい&健気で世話好き&便利な艤装付き!と来れば、吹雪を選ぶのは一種の常識ですらありそうです。
と言うかそもそも…作者は吹雪が1位を取るだろうと予想していました。(…1位はあの方になってしまいましたが)

ていうか……その無人島、実はショートランド泊地だったりしません?
吹雪を初期艦にして、艦隊運営なんて始めちゃおうとしてません?

それは楽しそうですねー…むしろ、無人島だからこそ深まる仲があったり……(なお、赤城さんの場合は常に食欲が優っている模様)
なんだと……それは許せません。選んだ方…全員爆破して下さい(理不尽)



………さて、いよいよ1位の発表に行きますか…。

…はい。反省してます…。しかし、後悔はしていませんっ…


第1位っ!
ぽっぽちゃん(北方棲姫):54票(ほぼ半分)






…………………なんでやねん



いやさ……この娘、敵キャラだよ?なに無人島に敵連れて行こうとしてんの?おかしいくない?

…この回答を選んだ方たちは、一体ぽっぽちゃんをどうする気なんですかね?
返答によっては容赦しませんよ?(にこっ)

…当初の想定では、「ネタ枠その3でした〜…まぁ敵キャラを選ぶ方は居ませんよね…」的な感じで発表するつもりだったんですけど…。ほんと…どうしてこうなった?

というわけで…作者にとっては特に何か意味があって回答に入れたわけではありません。(よって話す事がない)
…まさかの吹雪(主人公)にさえ勝ってしまうなんて。どんだけ人気なんですか……

「後悔してない」と言いましたが……すみません、めっちゃ後悔してます。(なんで入れてしまったんや…)



もう2度入れません(キリッ)



…おい、そこ。決してフラグとかじゃないから。俺の本心だから。金輪際、アンケートでぽっぽちゃんは封印します。



〇総評

…今回のアンケートはかなり偏った結果となりましたね…。投票開始から、吹雪ちゃんとぽっぽちゃんの2強状態はずっと変わりませんでしたし…。
やはり46cm砲は少数派でしたね…てか逆に、投票した人は何で入れたんだろう?
赤城さんが案外多くて笑いましたww最下位も予想してましたし。
…逆に電探が少なかったのは寂しいです。(やっぱモノはキャラに対抗できないのか…。いや…イナイレの実例があるし……モノでもキャラに勝てるはず…!)

皆様はどれに投票されましたか?
最後に…それぞれの回答を選んだ方々に一言を述べ、この長い長いあとがきを終了させていただきます。最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m



〇一言

「46cm砲」を選んだ方へ:…どう使うつもりだったのでしょうか。ぜひ教えていただきたいです。

「電探」を選んだ方へ:作者と同じ回答を選んでいただきありがとうございます! 本当にありがとう…!(感涙)

「赤城(艤装なし)」を選んだ方へ:…ただの大喰らいを、どう活用していくのかが大変気になりました。

「吹雪(艤装あり)」を選んだ方へ:分かる。非常に分かる。そしてそのまま吹雪と無人島に定住したくなるまで読めた。

「ぽっぽちゃん(北方棲姫)」を選んだ方へ:………………ろり………こん?


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