ぐーたら好きな指揮官のいる前線 (ふゅーり)
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いち。

「「…………」」

 

……明かりもない、とても暗い暗闇に包まれた狭い部屋で。

僕達はたった2人きりでいた。

 

 

僕と、彼女——G11の、2人きりで。

 

 

見た目の若い男女が狭い部屋に2人きり……なんて言うと、少々問題のありそうな絵面だけれども、僕達はそういう状況な訳じゃない。

 

 

今の僕達の状況といえば。

薄ら寒い部屋の中で、少しでも暖かいように一緒の布の中にいても、それでも僕もG11も意識が少しずつ薄れていってゆく……そんな状況だった。

 

ここで意識を手放しては……眠っては、いけない。そう頭では思っていても、少し気を抜いたら瞼を閉じてしまい、眠って、意識を手放してしまいそうになる。

 

既に僕はもうほとんど目を閉じているし、彼女も僕よりはマシ、という程度でほとんど眼を閉じていた。

 

 

寝たら、ダメだ……。

 

 

 

「……ん」

 

そう思い続けて、なんとか起きている……そんな時に、G11が突然、僕を抱き寄せてきた。

いつものように、どこにそんな力が、と思うような強い力と、唐突に、というのもあり僕はあっさりと彼女に抱きしめられてしまう。

疑問に思う前に、続けてG11が優しく頭を撫でて来る。

 

……はて、一体どうしたのだろう。突然そんなことしてきた……今、そうされると……眠ってしまいそうになる。

 

そんな疑問を込めた視線を受けたからか、それとも最初から言う気だったのか。

 

「……大丈夫」

 

G11は、いつものように気怠げでも、どこか優しい声音でそう言ってきた。

 

「……大丈夫だから。…………ゆっくり、眠って」

 

そう、続けた。

 

……何が大丈夫なのだろう?とても大丈夫だとは思えない。そう思った。

……だけれども、きっと彼女がそう言うのなら大丈夫なんだろう。とも、思った。

この状況でも、その言葉を信じられる程度には、僕は彼女の事を信じているらしい。

 

だから、僕は彼女の言う通り、襲いくる睡魔に身を委ねる事にした。

 

「……おやすみ、G11」

 

「…………おやすみ、指揮官」

 

そう言って、彼女に抱きしめられたまま、僕の意識は深い闇の中に落ちてゆき————

 

 

 

 

 

 

 

 

「大丈夫じゃないわよ!?起きてください指揮官!起きなさいG11!」

 

——ドアを思いっきり開ける音と叫ぶような大声に、意識が完全に落ちる前に引き戻された。

 

心地良い眠りに落ちる前という至福の時間に割り込んできた大声とドアの開ける音の方へ眼を向ければ、そこにいるのはHK416。

何やらどうやらお怒りのご様子ですね。一体どうしたのだろうね。

 

「…………どしたの、416」

 

「…………zzz……」

 

取り敢えずG11に抱きしめられてるので、少し動いて右眼だけを向けながら416に聞いてみる。

G11はすやすや寝ていて、とても気持ち良さそうだ。羨ましいなぁ。

416は変わらずお怒りの様子で、僕が指揮官じゃなかったら叩くくらいはしてきそうなくらいには怒ってそう。

 

「どうした、じゃないわよ!今何時だと思ってるの?」

 

「……んー、8時くらい?」

 

「もう12時よ!」

 

「なんと……それはいけない」

 

少々お怒りの416から、驚愕的な時間を告げられる。

12時だと……なんと……もうそんな時間だったなんて。

 

 

 

「そうよ、だからそこの寝坊助は任務に連れて行く————」

 

「この僕がそんな時間まで夜更かしをしていたなんて……」

 

「深夜じゃなくて昼の方よ!?」

 

「zzz……」

 

くっ……不覚……ッ!まさか深夜まで僕が気付かず起きていたなんて……ッ!

そうと知れば寝るしかない。そんな時間まで起きているなんて不健康だ。明日の行動に支障をきたす。現にG11は寝ているじゃないか。

 

「というわけで、おやすみ。416」

 

「私の話を聞いてくれていたかしら指揮官!?」

 

「zzz……」

 

416が何やら叫んでいたような気もするけれど、構っている暇はないのでさっさと布団にくるまり、まだ静かに寝ているG11と共に眠りに落ちた——

 

 

 

 

「仕事しなさいよ!?」

 

 

 

 

 

結局、416が彼らを起こせたのは30分後のことだった。

 

 




ぶっちゃけ416のキャラが微妙に違うような気がしてならない。
でも育成キャラor読んだ小説のキャラしか性格わからない。というわけで諦め。

後G11ちゃんがとってもとっても可愛い。


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