東方世界郷 ~異世界からの転生者~ (常闇 狭間)
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あ、死んだ・・・あ、転生した

「はぁ、今日も討伐任務か・・・。最近多いなぁ。嫌になるよ。」

 

俺の名前は黒咲 東(くろさき あずま)だ。俺は餓狼という魔物討伐部隊

に所属している。

 

「おい!黒咲!!なにをブツブツ言っている!早く準備しろ!!」

 

この台詞を言ったのは餓狼の隊長、日比谷 宵陽(ひびや しょうよう)だ。

このオッサン、おっかないんだよな。男らしいと言うことで部隊の女性には

人気だけどな。・・・○ねば良いのに。

 

「準備完了しましたぁ~。」

「たく、ホントにお前は。他の奴らも大丈夫だな!!じゃあ、今回の

 任務について説明だ。今回の対象はフェンリルだ。数はおよそ30!

 しかし、中に一匹だけデカイのがいるからな!!気を付けろ!」

「「「了解!!」」」

 

フェンリル・・・狼の姿をした魔物。毛並みの色は大抵は群青か黒だ。

        なかには突然変異によって赤や白のやつも現れた。

        爪に猛毒がある。

 

「一班4人だ!適当に別れろ!!」

 

どんどん班が決まっていく。俺は特に人気ではないので当然余り物だ。

というか、俺しか残らんかった。人数ミスってない?

 

「黒咲は一人か。まぁ、頑張れ!」

「ちょっ!?待てこら!!一人は流石にダメだろう!!死んだらどうする!?」

「お前の場合一人じゃなく独りだろ?それに、お前は死なねぇだろうが!」

「さすがにフェンリルの毒は死ぬわ!」

 

その後、色々言ったが無意味だった。ちくせう・・・。

 

「もういい、俺は先に行くぞ。」

「おう!逝ってこい!!」

「不吉な漢字を使うなし・・・。」

 

それからフェンリルを探した。他の隊はどんどん殺ってるが俺はまだだ。

見つからねぇんだよ。察しろ!

 

「グルルルルルル・・・」

「とか思っていた時期もありました。しかも気を付けろとか言われたデカイ

 奴じゃないですかヤダー。」

 

とか言いつつ武器を構えた。先に動いたのはフェンリルだ。爪で引っ掻きに

来たが、それをかわして攻撃をする。

 

「っ!?かてぇな畜生!!」

「ガウッ!!」

「危なっ!!」

 

そのあと、時間的に40分やったかな?応援を呼ぼうにも圏外やし。打つ手なし。

こちらも体力の限界だ。そろそろやらないと殺られる。爪もくらったからな。

 

「こうなりゃ道連れじゃ!」

「ギャウン!!」

 

一撃が決まってフェンリルは倒れた。良く見ると二つ名持ちのフェンリルだった。

二つ名持ちは異常個体と呼ばれ、全てが通常の10倍以上の強さになる。よく独りで

倒したな・・・俺。

 

「体が動かねぇ。これはもう限界かな。もう、眠いや。」

 

そう言ったのを最後に俺はまぶたを閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、目が覚めたようじゃな。」

「ここは?俺は死んだはずじゃ。」

 

目を覚ますと真っ白な空間があった。そこには俺が戦ったフェンリルと

不思議な雰囲気を漂わせるじいさんがいた。

 

「お前は!?」

「まぁまぁ、落ち着きたまえ。彼・・・じゃない、彼女はお前を認めるらしい。

 良かったの。」

「はい?」

 

認める?何を?彼女ってことはこいつは雌?え?いやガチでどゆこど?説明

プリーズ!

 

「ああ、認めると言うのは婿として認めるということらしい。」

「はい?(二回目)」

「フェンリルは実力主義でな、強い雄としか付き合わんのだ。お前は彼女を

 倒した。だから自分の婿になって欲しいそうじゃ。」

「いやいや、たとえなるとしても死んでるs「安心したまえ。」?」

「転生させるからの。」

 

転生?転生って死んだあとに別の時代や世界に生まれ変わるということか?

 

「と言うわけでランダムに選んだ結果面白い世界になったぞ。古代にとばすが

 魔法もあるし妖怪というお主のところの魔物のようなのもいるぞ。安心せい、

 戦闘力はそのままじゃし、不老不死じゃ。」

「それはいいんだが、問題はフェンリルの婿になる気はないぞ?」

「じゃとよ。なに?人の姿に変えて転生さしてくれと?それから徐々に落とすと。

 ということじゃと。どうする?」

 

どうすると言われても、いや、惚れられるのは嬉しいが戦闘してたやつだし、

しかも、

 

「断っても来るつもりだろ?」

 

コクッ

 

「分かった、そちらの好きにしてくれ。」

「分かったのじゃ。じゃあ、同時に転生させるぞ。」

「はいはい、早くしてくれ。」

「いくぞい、禁忌『反魂輪廻』」

 

俺とフェンリルは光に包まれた。転生か。実在したのか。

更に目が覚めると周りは森だらけだった。俺の横には謎の女性?いや少女?

らしき人?がいた。普通に可愛い。しかし、忘れてはならない彼女は俺と

戦ったフェンリルだということを。

 

「ううん、あ、お早う。」

「お、おう。それにしても、周りは森だらけだが、どうする?」

「う~ん、じゃあ、あちこち探索しようよ!!」

「別に良いけど。それじゃあ、行くか。」

 

散歩、もとい探索をしている間、フェンリルと話した。名前は月光というらしい。

 

「それは転生前の名前か?」

「それ以外に何があるのさ。」

「いや、可愛い見た目に合わない名前だから新しく付けようかと考えたんだが。」

「かわっ!?///」

 

ん?何を顔を赤くしてるんだこいつは?まぁいいや。

 

「どうした?それで、新しい名前はどうする?」

「新しい名前を付けてくれると嬉しいかな。」

「分かった。それじゃあ、月乃はどうだ?凛としていて良い名前だと思うんだが。」

「月乃・・・月乃・・・うん!気に入ったよ。ありがとう。」

 

どうやら気に入ってくれたようだ。良かった。一安心。

 

「ところで、前まで邪険にしていたのにどうして急に?」

「さすがに人?の好意をぶち壊すほど落ちぶれてはいないよ。それに、半分

 無理やりとはいえこれから多分長い付き合いになるんだ。当然だろ?」

「うん。それじゃあ、改めてよろしくね!!」

「おう、よろしくな。」

 

こうして、俺と月乃の旅?が始まった。



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特訓と戦闘と都市そして・・・神様!?

転生してから何をするのか月乃と考えた結果、一緒に特訓をすることにした。

ちなみに、神様から手紙が来て読むと、今の世界の人々は妖怪を見ると殺してくる

そうだ。なので、月乃に人の姿での戦闘になれてもらうことにした。また、この世界

には、程度の能力というものがあるらしい。雰囲気からして月乃が

「満月と新月に力が上昇する程度の能力」といったところか。そして俺が

「次元を司る程度の能力」だ。・・・程度の域を越えている。

 

「まず、特訓からだが、この世界と人間は普通霊力と呼ばれるものを使用する。

 ということで瞑想から始める!いいな!」

「りょーかい!!」

 

こうして、俺と月乃の特訓が始まった。霊力の他に、自分達の能力についても

練習していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

特訓をしてどれくらい経ったのだろうか?数えていないがもう200年は経った

気がする。たしか、最初の15年は霊力強化や能力の練習。次に50年は主に魔法。

後は月乃と戦闘といったところか。この頃何時にも増して月乃がなついた。

ちなみに今は適当に散歩をしているところだ。

 

「キャアアアアアアアアア!!」

「なんだ!?」

 

突然女性の叫び声が聞こえてきた。どうやらただ事ではなさそうだ。

 

「少し急ぐぞ!月乃!」

「わかったよ。旦那様。」

 

月乃、何度でも言うが俺はお前の旦那ではない。それは置いといて

声の聞こえた所に行くと女性と護衛らしき人が妖怪に襲われていた。

数は見ただけで二十といったところか。中級妖怪が二体と。

 

「さてと、行くか。月乃、援護は任せた。」

「はーい、後ろの守りは任せて~。」

 

俺は妖怪の中に走った。走り抜けざまに四体ほど切り捨てた。それが戦闘の

合図だった。そこからは早かった。およそ三秒で妖怪は全滅していた。

 

「ナイスフォローだったぞ、月乃。」

「へへへー、あとで撫でてよ!」

「分かった分かった。それよりも、あんたら大丈夫か?」

 

俺は銀髪の女性に聞いた。見た感じは大丈夫だが、もしかしたらということが

あるかもしれないからな。女性は驚いていたがしばらくすると話してくれた。

 

「助けてくれて有難う。私は八意 ××。言いにくいなら永琳でいいわ。」

「永琳か。俺は黒咲 東。よろしくな。」

「私は月乃っていうんだ。よろしくね。」

「月乃に東・・・ね。よろしく。お礼に都市に案内したいんだけどいいかしら?」

「ん?都市に?別に良いけど。」

 

こうして、俺と月乃な都市に行くことになった。永琳は都市のなかでもお偉いさんらしく、

位は高いらしい。都市のものと殆どは永琳が設計したそうだ。

 

「ここが都市と呼ばれるところよ。」

「ここが都市か。ずいぶん大きいな。」

「ほんとだねぇ。こういうとこがあったなんて知らなかったよ。」

 

本当にスゴいと思う。何か浮いている乗り物やとても高い建物など、俺の世界ではなかった

建物や物がたくさんあった。

 

「永琳様!お帰りなさい!そちらの方は?」

「ただいま。この二人は私と護衛が妖怪に襲われたときに助けてくれたのよ。」

「そうでしたか。それは有難うございます。それにしても、永琳様がやられるほど強い相手

 なのですか?」

「そうね、下の上と中の中っていうところかしら。ただ、多勢に無勢でね。それをこの二人が

 倒すのだからスゴいわよ。この二人を助けてくれたお礼に都市に案内したいんだけど良いか しら?」

 

いや、確かにスゴいけど、あれは元々強いのに重ねて200年特訓したからなんだがな。

なんて言えない。

 

「わかりました。けれども少し体の検査をしますね。ここに手を当てて下さい。」

 

言われた通りに俺と月乃は手を当てた。すると機械音がした。

 

『黒咲 東、人間。月乃、妖怪?』

 

この結果を見たであろう門番が顔色を変えて月乃を確保した。

 

「おい!!月乃に何をするつもりだ!?」

「妖怪かあやしいからすこし確認するだけですよ。安心してください、酷いことはしないの  で。」

「東・・・。」

「分かった「え!?東!?」ただし、破ったら・・・ヤルゾ?」

 

俺は脅しを含めて門番に殺気を向けた。いや、殺気と言っても1%も出してないがな。

 

「わ、わかりました。それでは失礼します。」

 

不安げな月乃に安心させるように頭を撫でた。月乃は魔物であっせ妖怪ではない。

妖怪と魔物は根本的に違う。魔物は生物、まぁ、身近に言うなら動物だ。

妖怪は恐怖から生まれたものだ。

 

「すまない永琳。案内の続きを頼めるか?」

「ええ、月乃は大丈夫なの?」

「大丈夫だ。妖怪ではないからな。それに、月乃に酷いことをしたら殺すと脅したからな。」

「そう。まずは月読命様のところへ案内するわ。無礼を働かないようにね。この都市で一番偉 いから。」

「分かった。が、月読命様というやつが月乃に何もしなければ・・・な。」

 

そして、俺と永琳は一番高い建物に到着した。どうやらここに月読命様がいるらしい。エレベーター

と言われるものに乗って一番上まできた。

 

「失礼します!紹介したい方がいるので連れてきました。」

「永琳か?入れ。」

 

声からして女性か?一番偉いと言われてるから男性かと。あ、永琳がいるやん。それに、  かかあ天下っていう言葉もあるしな。

 

「そちらの男性か?」

「初めまして、黒咲 東と申します!」

 

チラッと永琳を見ると笑っていた。

 

「別に敬語じゃなくていいぞ。その方が楽なのでな。」

「分かった。月読命って呼んでいいか?」

「いいぞ。それで、薬草は取れたのか?」

「いえ、途中で妖怪に襲われまして、そこで東に助けられたのです。」

「そうか。有難う、東。礼を言う。それで、質問なのだが、お前は私たちの敵か?」

 

敵か?・・・ねぇ。今の所は味方というところかな?

 

「今はあなたたちの味方だが。」

「どういうことだ?」

「そうだな、俺が敵対することは、俺の仲間、月乃と俺に危害を加えたときくらいか。」

「分かった。それならよい。ここに住んでくれてもいいぞ。」

「その前に、月乃は無事で解放してくれるんだな?」

「もちろんだ。約束しよう。それで、ここに住むに当たって問題は家なのだが、永琳の

 とこで良いか?」

 

へ?いや、住むのはいいが、むしろありがたいが永琳の家?いやいや、女性の家に男性は

いけないだろ。

 

「いいわよ。」

「いやいや、良くないだろ?それに、仕事も見つかってないし、」

「軍に入ればよい。妖怪を倒せるなら大歓迎だ。」

 

そのあとも色々抗議したがって、この流れ一話でも(メタい)したような・・・。とりあえず

結局永琳の家で俺と月乃は暮らすことになった。ちはみに、軍には明日から行くことになった。



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入隊試験だってよ1

あのあと、月乃は解放してもらった。まぁ、しなかったらドウスルカ

ワカラナカッタケド。え?前はあんなに嫌がってたじゃないかって?

そりゃ何百年も一緒にいたらな。

 

「それよらも、本当に住ましてもらって良いのか?永琳。」

「さっきからそう言ってるじゃない。良いのよ、広すぎてこまってた

 位なんだから。」

「なら良いけど。広いって言ったけどどれくらいなんだ?」

「四階建てよ。」

「お、おう・・・。」

 

四階建ての家って、俺の所にはなかったぞ。なんだ?これが位の高いやつと

低いやつの差だと言うのか?まぁ、住ませてもらうんだ。文句は言わないさ。

 

「さて、付いたわ。入って。」

「それじゃ、おじゃまします。」

「おじゃましまーす。わぁ、すっごい広い!」

 

確かに、四階建てっていうから縦長かと思ったが、部屋も広い。これに独り暮らし

は少々厳しいこともあるかもな。掃除とか寂しいとか掃除とか生活とか掃除とか。

・・・掃除しかほとんどねぇじゃねぇか。

 

「ねぇ!広いよ!走れるし遊べるしかくれんぼもできる!!」

「・・・すまん、永琳、うちの月乃が。いい加減に・・・しろ!!」

「アテッ!何すんの~」

「何すんのじゃねぇよ!人の家で騒ぐなっていってんだよ。」

「もういいわよ東。それよりもご飯にしましょ。」

 

そのあと俺は永琳のご飯を食べた。すげえ旨かった。まぁ、他にはすることも無いから

風呂に入らせてもらって寝た。となりに月乃が入ってきたが気にしないキニシナイ。

 

 

 

 

 

「東、月乃起きなさい?今日は軍に入るための試験でしょ?」

「あ、ヤッベエ!早く準備しろ!月乃。」

「う~んおはよぉ。」

 

相変わらず月乃のやつマイペースだ。慌ててるこっちの身にもなってくれよ。試験会場

に着いたときには時間はもうギリギリだった。いや、間に合ったのが奇跡と言って良いくらいだ。

遅刻まではあと5秒でした。

 

「あっぶねぇー、ギリギリセーフ。次からはもっと早く準備しないとな。」

「う~、眠い~。」

「おや、あなたたちは試験にきた月乃さんと東さんでよろしいでしょうか?」

「ああ、そうだけど。あんたは?」

「私は綿月 依姫といいます。ここ、軍の第一部隊隊長です。」

「っ!?すいません、隊長とはつゆ知らずあんたとは失礼なことを。」

 

やっべぇ、隊長にたいしてタメ口とか。・・・あ、死ぬ前は隊長、しかも総隊長にタメ口

使ってたわ。アハハ、よくクビにならんかったなぁ、俺。

 

「いえ、大丈夫ですよ。さて、試験会場はあちらになります。」

「あ、ありがとうごさいます。さ、行くぞ月乃。」

「ふぁーい。」

 

あいかわらずブレないな、こいつは。それが良いところ?でもあるんだが。

 

「それでは、今から試験を始めます。試験は二日に渡って行います。本日は午前は筆記、

 午後が実技の主に戦闘になります。それでは会場にあんないします。」

 

そのあと、俺と月乃を含め80人ほどが会場に入った。どうやら試験は筆記、実技、指揮の

三つらしい。それで総合成績によって入る部隊が変わるらしい。十位ごとに一部隊変わる。

 

「それでは時間は2時間!はじめ!」

 

問題は・・・数学かよ。計算苦手なのに。あー、二次関数?ナニソレ?こんなもん

適当に書いときゃ当たる当たる。ん?相似?ハハハ、オワタ。

 

~二時間後

 

「書くのを止めてください。それでは次に実技に移ります。まずは霊力の量の測定、身体能力の

 測定、能力の測定、そして最後は八人の隊長から一人選んで戦闘をします。」

「私も参加していいかな?」

「月読命様!?こんなところで何をしているんですか!?戦闘に参加?もちろん却下です。」

 

まったくだよ。一番偉いやつがなに乱入してきてんだよ。

 

「(´・ω・`)ジー」

「そんな顔をしたって、」

「(´;ω;`)グスッ」

「あーもう!分かりました、分かりましたから!」

「\(#´▽`#)/ヤッター」

 

おい、依姫、折れるのが早いぞ。せめて五回は頑張って耐えろよ。

 

「え~、すいません。お騒がせしました。それでは、『九人』のなかから一人選んでください。」

 

誰にしようかな、裏の神様の言う通り、鉄砲撃って、バンバンバン、油虫。

指→月読命=月読命と戦闘

     =俺氏オワタ(^O^)

 

「え~、東さんが月読命様と戦闘、月乃さんも?」

「はい。」

「ああ、頑張って逝ってくるわ。」

「後不運(ごぶうん)を祈ります。」

 

あれ?漢字が違う気がするのは気のせいか?まぁいいや。先にいくのは月乃らしい。たしかに

今日は新月だから二番目に力が強いもんな。あ?それよりも他の実技はどうしたかって?

作者の都合上カットされました←メタい!by作者←それもメタ(ry

 

「それでは各班始め!!」

 

 

 

 

 

 

結果・・・月乃の敗北。流石月の神様。あの月乃が一時間でやられたわ。え?よくやってるって?

や、月乃は刀一振りで山切り崩してましたがナニカ?

 

「他の班は終わってるので、見たい方は戦闘を見ていっても構いませんよ。」

 

え?マジで?俺のクッソダサい姿見られんの?え?うそー。俺の得意武器は月乃に渡したから、

じゃあ、俺は大鎌にでもするか。扱いにくいのは扱いにくいけど。

 

「本気で行くよ?東。」

「はぁ、めんどくさいんでさっさと殺り合いましょ?」

「それもそうだね。依姫。」

「分かりました。それでは、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 始め!!!」



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なにやら襲撃が・・・

先に動いたのは月読命だ。月読命はいま薙刀を使っている。俺は

大鎌だから少し分が悪いかな。

 

「怒剛 地壊烈断!」

「うおっ!!」

 

あっぶねぇ、さっそくおっかない技きやがった。あ、後ろの空き家

8件位倒壊した。技は直撃していないのに。これ、何て無理ゲー?

 

「そちらも技を放ったら?来ないのなら行くけど。」

「生憎大鎌の技はないんだわ。でも、」

 

俺は瞬間の速度を強化して、月読命の後ろをとった。

 

「こっちは速度で挑もう。」

「っ!?結界!」

 

チッ、結界で防がれたか。かってぇな。けど、後ろを取ることが

出来ただけでも収穫あり・・・かな。

 

「こちらも速度を上げるよ!」

「うわっ!あっぶねぇな。死んだらどうする。」

「そこは~、頑張って!(`・ω・´ )b」

 

頑張ってじゃねぇよ。しかも人間が神様と戦闘って、ほぼ100%負けるじゃねぇかよ。

 

<おい、お前はどっちが勝つとおもう?>

<いやいや、どう考えたって月読命様だろ?>

<俺はあの新人に駆けるぜ。>

<私は月読命様かな?だって、見たところ能力使えてないし。>

<確かに月読命様は能力使用してるしな。>

<というか、あの新人外からきたやつだろ?>

<外様か。外様は正直いらないんだが。>

 

あのさ、さっきからコソコソ言ってるの聞こえてるからな?あと、能力は使えねぇん

じゃなくて使ってねぇんだよ。それと、外様と言って差別とかいい度胸じゃねぇか。

それよりも、月読命さん?額に青筋が出てまっせ。せっかくの美人が台無しでっせ。」

 

「「「えっ!?」」」

「ん?」

「ムー」

 

あれ?何で皆時間が止まったようになってるの?そして月読命は顔を赤くしてるの?

さらに月乃はなぜ頬を膨らませてんの?

 

「ちょっ!?こんな大勢の前でいきなりにゃにを!?///」

「ん?俺が何か言ったのか?」

「え!?だってさっき美人って。」

「あれ?もしかして口に出てた?」

「「「うん、思いっきり口に出してた。」」」

 

うわーー!!マジか!俺社会的に殺されるやん。え!・・・はぁ、俺の人生もここまでかぁ。

って不老不死やけん死ねへんは!・・・現実逃避はやめよう。

 

「え?何時から口に出てた?」

「『さっきからコソコソ』って言うとこからだよ。旦・那・様。」

「ちょっと待て!月乃!目が、目が完全にイっちゃってるから!いや、ちょ!

 マジでやめろ!刀をこっちに向けるな!?あと旦那様ってお前とは付き合ってない!」

「いいからこっちにクル。」

「・・・はい。」ズルズル

 

ああ、俺の人生もここまでかぁ・・・。(二回目)いや、結構ガチなんだな。これから

いったいどんなO・HA・NA・死☆されるんだろうか。

 

「・・・どうしますか?月読命様?」

「う~ん、生きてることを祈ってここまでにしよう。」

 

この日、試験は中止になった。あ、ちなみにガチギレした月乃は怖かったですまる

 

 

 

次の日~

 

昨日は結局中止になってしまったが動きの筋はいいと言うことで良しとなった。こんなので

良いのか?軍よ・・・。まぁいい、今日は指揮のテストだ。新人の中でもリーダーを

決めるためらしい。ホログラフィーシミュレーションと言うものでするそうだ。

 

「順番に5人ずつ行います。では始めてください。」

 

そのあと、普段通りに進んだ。そして、やっとこさ試験全てが終了した。結果は俺

が二等兵、月乃がリーダーを勤めることになった。・・・えええ!?あの月乃が!!

 

「おめでとう。しかし月乃がリーダーとは。大丈夫か?今年の新人。」

「ちょっと!それどういうこと~。」む~

 

む~って、それよりも、今日はこれで終了かな?先輩たちは遠征に行ったけども。

 

「あ、ねぇ東、なんで戦闘の時に本気出さなかったの?」

「何故って、本気は疲れるしめんどいからな。まぁ、後は見てる奴等のためでもある。

 よく考えろ?お前が俺と戦闘するときよりもおぞましい殺意を感じるんだぞ?」

「あー、確かにそれはね。」

「たろ?分かってくれっ!?」

 

何だ?妙な胸騒ぎが・・・。そしてこの気配、もしかして大妖怪クラスがきてるのか?

でも、月読命も誰も気がついていない。

 

「月乃、少し手伝ってくれるか?」

「うん、この気配でしょ?」

「ああ、じゃあ、行くか。ステルスしとけよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妖怪side

 

「さて、ここが都市と言われるところね。ここの二人に私の下僕がやられたと。

 ふーん、このルーミアにたてつく者がまだいたとはね。」

 

ふふ、楽しみだわ。その二人は私を満足させて貰えるのかしら。あと二時間もすれぱ

夜が来る。その時に襲撃をする。ふふふ、完璧ね。

 

「あーっと、そこの大妖怪さん?何かうちにご用事が?」

 

あら、間違ったわ。相手の方から来てくれるなんて。では早速お手並み拝見と

しましょうかね。

 

 

 

 

 

 

 

東side

 

妖力をたどって行くと金髪の女性が都市を見ていた。いや、都市の中の誰かを見てるのだろうか?とりあえず攻撃するつもりなのだろう。

 

「あーっと、そこの大妖怪さん?何かうちにご用事が?」

 

すると此方を向いた。その顔は新しいオモチャを貰った子供みたいに無邪気で、

しかし人を殺すことを楽しむ狂った笑顔に見えた。そして、周りが暗くなった。



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VSルーミア

「っ!?戦闘をするのは良いが先にお互い自己紹介しないか?

 俺は黒咲 東。ただの霊力が多い人間だ。」

「私は月乃だよー、人間として生きる魔物だけどね~。」

「あなたたちがするなら私もしないといけないわね。私はルーミア。

 常闇のルーミアと言われているわ。」

「そうか。それじゃあ始めるか。」

 

俺と月乃は戦闘体制になる。恐らく常闇と言われることから闇を操る

のかな。てことはだ。周りは闇だけ。つまり何処からでも攻撃できる。

こりゃ少々厄介なやつかな。

 

「行くわよ、せいぜい楽しませてちょうだい。」

「っ!?月乃右!」

 

いったとたん月乃は持ち前の反射で防いだ。俺にも来るがギリギリかわす。

刀はない。鎌では不利。・・・はぁ、久し振りに蛇腹でも使うかな。

 

「あら、この程度なのかしら?」

「言ってな、すぐさま退治してやるから。」

「あら、殺すんじゃないのね。甘いわよ。」

「ふっ、殺すつもりならお前はとっくに首がないぞ。今は俺たちしか

 襲ってないからな。食べても不味そうだし。」

 

そんな軽口を叩きながらも攻防は続く。しかし、ルーミアの気配はするが

何処に攻撃をしようとも当たった感じがしない。一体何処にいる。

 

「考えてる暇はあるの?」

「なにっ!?ぐあっ!」

 

クソッ油断した。横から刺してきたか。どうにかしてこの闇を消さないと!

うん?そう言えば俺の能力は何処まで干渉できるのかな?よし、やるか。

 

「くっ、次は此方の番だ!空間把握処理!!」

 

分析した結果、これらは妖力を黒くして放出したもののようだ。後はけしかた

だが、これは月乃の刀を使えばいい。あれは闇を払えるから。ん?初めからそう

するばよかった。そしたら刺されなかったのに。

 

「月乃!その刀で風を起こせ!」

「了解~。えやっ!!」

 

月乃が刀を二回振ったら闇が晴れた。俺の思惑通り。さてと、ルーミアは・・・いた!!

あれ?驚いてる。いや、楽しんでる?

 

「行くぞ、月乃。」

「いつも通り援護ね。」

「いや、今回はお前が近接だ。俺は蛇腹の蛇突でいく。」

 

そういったとたん月乃は消えるようにルーミアに接近する。俺は蛇突と言われる蛇腹で

瞬間的に速度を上げて突く。これは最高速度マッハ6という代物。普通の人間でも出せるが

体を壊す。なぜ俺が出せるのかって?あれだ、主人公補正だ。

 

「闇をはらすとわね。いいわ、こっちもこれで相手してあげる。」

「くるぞ!月乃、此処からが本番だ!」

 

すまない、ルーミアのあのプレッシャーの中にいさせて。だから俺は出来る限りのサポートを

心がける。これで多少でもプレッシャーが和らげばいいけど。

 

「う~ん、あの剣が邪魔ね。」

「っ!?あぶねぇな!!いくぜ。」

 

ルーミアは俺を狙うことにしたようだ。右手に蛇腹、左手にナイフで何とか応戦する。防ぎつつ

蛇突でダメージを稼ぐ。セコいが背に腹は変えられない。

 

「あなた、チキンかとおもったらなかなかやるのね。」

「悪かったな、男が援護に回っちゃ悪いかよ。」

「ええ、悪いわ。」

「そりゃすいませんねっと!」

 

まだまだ攻撃は入らなさそうだ。ルーミアもあまり能力を使用していない。俺もだ。そもそも俺の

能力を知っているやつは俺と月乃だけ。

 

「そろそろ能力を使っていくわね。無能力で何処まで出来るかしら?」

「へっ、何処までも耐えてやるぜ。」

「援護いくよー!」

 

月乃は援護として大量の弓を放ってきた。本数的に数百といったところか。何処にそんな量の

矢があるのやら。そして俺にまであたるわ。

 

「この雨は避けがいがありそうね。」

「おおう、この雨を避けるとかすげぇな。俺は切るので手一杯だ。」

「それじゃあ、行くわよ。」

 

ルーミアはさきほどとは違い禍々しい剣を持った。あれは前座だったわけだ。なら仕方がない。

俺も少し能力を使用していくか。もちろんバレない程度にな。少しだけ俺の周辺の空間を

歪ませる。これで準備はかんりょう。

 

「ほらほら、動きが鈍くなってきてるわよ。」

「妖怪ほど体力はねぇよ。持久力勝負するなら月乃に言ってくれ!」

「なんで私に?まぁいいや、とりあえずいけぇえええええ!」

 

月乃、あんた俺も殺しにかかってるな。というかゆ矢の位置俺のとこに集まってるじゃねぇかよ。

なんだ?わざとか!わざとなのか!?いや、違うだろうな。月乃だし。

 

「なんかバカにされたきがする。」

「何かってに心の中読んでんだよ。怖いわ!」

「漫才してないで楽しませなさいよ。」

 

漫才をした覚えはないがな。そして空間の効果は出てる。少しだけ横に逸れてくれて助かってる。

 

「あなた!何をしたの!」

「能力を使用しただけだ。ま、そんな大したことはやってねぇけど。」

「能力を持っていたのね。いいわ、本気で潰してあげる!」

「潰されるのはテメェだ!亜空裂牙!」

 

これは相手を空間ごと断ち切る技。殺すために作った。

 

「危ないわね!いいわ、楽しめたから。それにお仲間さんも来たようだしね。」

「あ!テメェまてこら!!」

 

あ~あ逃げられた。ま、あの妖怪を退けただけでも喜んでほしいかな。

あ、夕飯には帰るって伝えたのにもう8時まわってる。・・・やばい、

永琳が怒ってる。よし、謝りに逝こう。・・・俺おこられすぎだろ。



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