鎮守府殺人事件 (道行く人を見届ける)
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第1話

どうも初めまして。今日からミステリー(?)を書いて行きたいと思います。どうぞ宜しくお願いします。

あと、細かい所は放っておいてくれると助かります。


私は大本栄警察警部の浦風和彦と言います。

元々提督でしたがいろいろな事情で辞めて、憲兵を経てこの警察署に勤務しています。主にこの警察署では提督や艦娘の不祥事を調査するところです。(憲兵さんは鎮守府を監視や取り締まりをしています。)「警察」とありますが、大本栄の下で活動しています。警察とあるのは憲兵と区別するためだと聞いています。

さて、独り言はこの辺りにして今日の仕事をーーー

 

プープー 「緊急通報緊急通報、舞鶴鎮守府地域で艦娘殺人事件が発生!繰り返す…」

 

艦娘殺人事件…聞いたことない事件ですね。現場に急行しましょう。

 

舞鶴鎮守府地域 会社駐車場

 

舞鶴鎮守府から一キロほど離れている会社の駐車場で入口から縦に長方形になっている。死体は入口から1番奥の外灯の所にいるようだ。

 

和彦「周辺には地域住民、憲兵、警察がたくさん…。どうやら捜査は警察が担当するみたいですね。」

 

??「そうです、おはようございます警部。」

 

和彦「おはようございます、杉本君。」

 

杉本「死体はこちらです。」

 

死体はこの駐車場に唯一ある外灯を背に座っている。艦娘のようだ。

 

杉本「登録カードから身元は舞鶴鎮守府所属、朝潮型駆逐艦9番艦、霞だと判明しました。死亡推定時刻は今日の午前1時から2時の間。死因は毒殺です。」

 

彼女は制服ではなく白のワンピースを着ている。右手にはおそらく毒が入っていたであろう注射器。

 

和彦「この注射器で死亡したようだね。ということは自殺…?」

 

杉本「それがそうでもないみたいなんですよ。ちょっとこれ見てもらえますか?」

 

杉本はそう言って左手の側に落ちているデジタルカメラに手を伸ばした。電源を入れ、再生ボタンを押す。どうやら動画が1本記録されているようだ。時刻は昨日5月10日午後11時30分。再生するとこの駐車場に走って入ってくる様子が登場する。ハァハァと息づかいが聞こえるなか外灯の所でカメラが落ちたのか真っ暗になり、映像は終了する。

 

和彦「確かにこの映像を見ると、殺人事件だと思うね。でも時刻が…。それに被害者は5月なのにワンピース…。」

 

杉本「不審な点が多いため、捜査本部が立つそうです。」

 

捜査本部では報告が行われる。

 

報告によると、被害者は昨日から今日まで休暇を取っており、足取りは不明。死体から離れた所にバックが落ちており、中には財布、化粧品、スマートフォン、登録カード。財布の中には現金が入っており、近くの花屋のレシートが入っていた。時刻は昨日の午後6時。花を買っていたようだ。

 

会議を終え、私はパソコンでデジカメに記録された映像を見ていた。

 

杉本「どうしたんですか警部。映像を見て考え込んで。」

 

和彦「この映像、違和感があるんだよ。」

 

杉本「違和感?」

 

和彦「そう、何かがおかしい…。なんだ…?」

 

杉本「あ、映像の最初、駐車場の側に白のワンボックスが止まってますね。」

 

和彦「うん、それには気づいてる。」

 

でもそれじゃない。

 

杉本「警部、そろそろ鎮守府の聞き込みに行きますよ。」

 

和彦「ああ…。」

 

底知れぬ不快感を感じながら杉本の運転で舞鶴鎮守府に行くことになった。

 

 

 

 




杉本は和彦の部下と言うより相棒だと思ってください。
登録カードは免許証です。

はい、不安しかありません。このまま続けられるかどうか。


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