ソードアート・オンライン《鼠ト龍ノ千全戦》 (情報屋迅龍牙)
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キャラ詳細
NAME
リュウジ/火神鼠龍馬(かがみねりゅうま)
AGE
2001/4/30 →誕生
2022/4/30 →21歳
2024/11/7 →23歳
PROFILE
火神鼠龍馬
二千一年四月三十日生まれの男。
二千二十年に茅場晶彦にとあるゲームのシステム制作を依頼され、そのゲームのαテスト並びにβテストに参加。
二千二十二年にVRMMO『ソードアート・オンライン』の囚われ人となる。SAO内では、情報屋をやっていた。
二千二十四年十二月二十四日に、鼠のアルゴこと、帆坂朋にプロポーズをし同棲を始め、共に会社を設立。
PROFILE
リュウジ
二千二十二年にVRMMO『ソードアート・オンライン』の囚われ人となり、SAO内では、情報屋件ソロプレイヤーとして、最前線で活躍していた。
二千二十三年に、鼠のアルゴと結婚する。結婚後は、ギルド『鼠と龍の情報屋』を設立。
二千二十四年に、SAOがクリアさせる。
クリア前は、75層にてスカルリーパとの戦闘をした。その後とあるプレイヤーの英雄的行動によりゲームクリアとなる。
二千二十五年に、SAOをクリアした英雄の想い人を助けるためにアルゴと共にALO『アルヴヘイム・オンライン』へとログインした。
SAO最終熟練度
使用武装
武器腕 スキル熟練度MAX
索敵 スキル熟練度MAX
隠蔽 スキル熟練度MAX
料理 スキル熟練度MAX
聞き耳 スキル熟練度MAX
投擲 スキル熟練度MAX
エクストラスキル
緋の目(時空遮断)
スキル熟練度MAX
NAME
アルゴ/帆坂朋(ほさかとも)
AGE
2006/5/10 →誕生
2022/5/10 →15歳
2024/11/7 →17歳
PROFILE
帆坂朋
二千六年五月十日生まれの女性
二千二十年に行われたSAOベータテストに参加。その中で龍馬(リュウジ)と出会う。
二千二十二年にVRMMO『ソードアート・オンライン』の囚われ人となり、SAO内では、ベータテストの情報を元に情報屋をやっていた。
二千二十四年十二月二十四日に、龍の情報屋だった人にプロポーズされ、そのまま同棲を始め、共に会社を設立。
PROFILE
アルゴ
二千二十二年にVRMMO『ソードアート・オンライン』の囚われ人となりベータテストの情報を元に情報屋を始める。
二千二十三年に、龍の情報屋こと、リュウジと結婚しギルド『鼠と龍の情報屋』を設立。
二千二十四年にSAOがクリアさせる。
クリア前は、75層にてスカルリーパとの戦闘をした。その後とあるプレイヤーの英雄的行動によりゲームクリアとなる。
二千二十五年に、SAOをクリアした英雄の想い人を助けるためALO『アルヴヘイム・オンライン』へとログインした。
NAME
MHCP-00・Codeレイ/
火神鼠零明(かがみねれいあ)
AGE
2020/10/30 →プログラム完成
2022/10/30 →零明として成長
2024/12/24 →火神鼠夫婦の養子となる
PROFILE
火神鼠零明
二千二十四年十二月二十四日に籍を入れた夫婦『火神鼠夫婦』の養子となる。
二千二十五年火神鼠夫婦と共に再びVRMMOの世界へ。
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プロローグ0
プロローグ0
『初めての場所』
俺が初めて彼とあったのは、二千二十年・・・・もうすぐ年号が変わるそんな時だった、俺は、そんな彼にとあるものを作ってくれと言われた。それは・・・・。
「初めまして、火神鼠龍馬くん。私は茅場晶彦・・・君に、私が開発しているゲームのシステムを作ってもらいたいんだが、頼めないだろうか?」
そして俺は、作ってしまったのだった・・・それが、悪魔のゲーム『ソードアート・オンライン』の『カーディナルシステム』になるとも知らずに。
二千一年四月三十日に俺は誕生した。
俺は、そこら辺にいる普通の男の子だった。だが、ひとつ違うことがあるとすれば・・・それは、やると決めたことはとことんやり尽くし、自分の力すなわち能力として吸収していくことだった。そして俺は、あらゆる分野での能力を身につけた。医療では、最先端技術や世にでまわっていない治療法などだ。機械工学では、人間と何ら変わりない擬体や義手の制作まで。その他にも俺は、ひとつのプログラムの制作をしていた。それが、後の・・・・『ソードアート・オンライン』のメンタルヘルスカウンセリングプログラムとなる四人の女の子だった。
一人は、MHCP-00Code・レイ
一人は、MHCP-01Code・ユイ
一人は、MHCP-02Code・ストレア
一人は、MHCP-03Code・キズメル
それぞれが意思を持ち、プレイヤーのカウンセリングを行うために俺が作り上げた『ボトムアップ型AI』だ。この四人には、それぞれ異なる意識データがインプットされている。それと同時に俺は、とあるものを開発した。それは、自己進化型義体だ。この擬態があれば、俺が作った『娘達』が現実世界に来ても、のびのびと暮らしていけると思ったからである。ただし、キズメルは例外である。この中で唯一、戦闘並びプレイヤーとの対話を可能とするAIなのだ。そのため、彼女が義体に入りたがることは、あまりないと言えよう。それに、この四人がどのように成長するのかも、密かな楽しみでもあるのだ。
それから程なくして俺は、茅場晶彦に呼び出されるのだった。
そこは、ソードアート・オンラインのサーバーがあるアーガスの地下5階だった。ここで俺は、ソードアート・オンラインのαテストをして欲しいと、頼まれてソードアート・オンラインの魅力に取り憑かれていく・・・・どこまでも果てしないそんな世界に魅力を、どこまでも求めようとする茅場晶彦の考えが、少し、わかった気がした。
ソードアート・オンラインは、『ゲームであって遊びではない。』
みな、これをよく覚えておいてくれ。
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プロローグ1
プロローグ1
『αテスト』
俺が呼び出されたのは、アーガスの一室だった。アーガスとは、電子機器メーカーのひとつで茅場晶彦が仕事をしている会社でもある。
「よく来てくれたな、龍馬くん。早速だが、ソードアート・オンラインのαテストをしてもらえないだろうか?無論テスト費用は、お支払いする」
「随分と唐突ですね?しかし、自分でいいんですか?言っちゃなんですが、あまりゲームは得意じゃないんですがね?」
「そこに関しては心配する必要は無い。今回はあくまで慣れてもらうためのテストだ。β版が出来れば、そちらにも参加してもらうよ・・・だが、ひとつ忠告しておこう」
「なんです?」
『これはゲームであって遊びではない』
この時、俺は瞬間的に覚った。茅場晶彦が作ろうとしているものが何なのかを・・・・だが、まだ確証があった訳でもないので俺は、アルファ版ソードアート・オンラインへとログインした。掛け声は・・・・
「リンク・スタート」
『Welcome・To・ソードアート・オンライン・α』
side・SAOゲーム内
「ん・・・ここは・・・ここがSAO・・・」
俺はその時、とてつもない感動に浸った。なぜなら、とても美しいグラフィックだからだ。従来のゲームとは全く違い、色彩や建物の形までとても素晴らしくこれがゲームの中とは思えなかった。
「美しい・・・」
こんなにも素晴らしいものがα版だということを忘れて見入ってしまいそうなそんな気持ちになっていたところにひとつのメッセージが聞こえてきた。
『龍馬くん・・・ボーッとしているとデータが取れないんだが?』
「は!?も、申し訳ない!」
それにしても素晴らしい・・・・これが正規版になったらどれだけの価値になるのか・・・
━数時間後━
「ふぅ・・・こんなとこですか?」
「協力感謝するよ。これが今回の報酬だ。また頼むよ」
「ま、考えておきますよ」
そう言って俺は、アーガスをあとにした。
数時間後
━火神鼠家・自室━
「レイ、今大丈夫か?」
『はい?どうしましたか?父様?』
「ひとつ、頼みがあるんだ・・・・」
『?』
そうして俺は、レイにひとつのお願いをした。
『分かりました、手は打っておきます』
「頼んだぞ」
『はい!』
「ふぅ・・・・さて、どうなるかな?」
俺は、そんな考えを持ちながらベッドに入り眠りにつくのだった。
そして・・・・数ヶ月、ソードアート・オンラインのβ版テストが始まるのであった。そこで俺は、運命の人と出会うことになるとはまだ知るよしもなかった。
みな、これをよく覚えておいてくれソードアート・オンラインは、『ゲームであって遊びではない。』
次回、ベータテスト
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プロローグ2
プロローグ2
『βテスト』
今日・・・・ソードアート・オンラインの価値となる完成まじかの・・・β版のテストをして欲しいと言われた。今回のβ版テストでは、1000人ほどのテスターの募集を行った。そして集まったテストプレイヤー達は、それぞれの思いを持ち・・・・『ログイン』したのだった。
「結構な人数が集まったみたいですね?」
「募集していた1000人丁度さ。開発者としては嬉しい限りだがね?」
俺はこの時改めて思った。この男が作るものには、どれだけの人を魅了する力があるのかと。
「龍馬くん、君も頼んだよ」
「分かっていますよ・・・」
「リンク・スタート」
スタートアップ画面
「ん?αテストのデータが存在します?」
αテストを行ったプレイヤーは俺だけ・・・なるほど、もう一人のゲームマスターのようなものかと、この時の俺は思っていたのだが・・・・このアカウントがどれだけ凄いのかを知るのは、もう少しあとになってからだった。
「とりあえずは、これで・・・・」
『welcome・To・ソードアート・オンラインβ』
「おぉ・・・これが、ベータ版!?α版とは比べ物にならんな・・・」
「おい、そこのアンタ」
「ん?」
誰を言っているのだ?と、俺は思ったのだがこの出会いが後に俺の未来を決めるのだ。
「俺の事か?」
「そうそう、アンタダヨ」
「ちょっと片言な喋り方だな?」
俺がそういうと、その人は少し唖然とした表情をした。まるで初めて指摘してくれたというような顔で。
「な、なんだ?俺、変な事言ったか?」
「いいや、初めてだよ、面を向かってそう言ってくれた人ハ」
「そうか?それで?俺に何の用だ?」
俺の質問に対して、女性はこう答えた。
「あんた、『他の人らよりもこのゲームになれてそうだから少し、レクチャーして貰おうと、オモッテナ?』」
「ほう?いいだろう・・・ただし、ベータテスト期間の一ヶ月だけだぞ?正規版が発売されて出会えるとは限らない」
「それは百も承知サ」
こうして、俺と・・・・未来の『・・・』との、冒険が始まった瞬間であった。
そこからのことは、よく覚えている。αテストで培ったことを手取り足取り教えたのだ。その間、俺はベータテストで楽しい時間だと思っていた。こんな時間が長く続けばいい、この時の俺はそう思っていた。だが、ベータテストはもうすぐ終わる。正規版を購入しても、出会えるかはわからないが俺は、何故か安心していた、その理由はわからなかったが・・・正規版でも会える。俺は、そんな気がしてならなかった。
━ 一ヶ月後 ━
「1ヶ月間ありがとナ」
「いや、こっちも楽しかったよ。しかし十階層までしか行けなかったな・・・・正規版ではどうなることやら」
正規版とベータ版がどこまで違うかは、俺にはわからない。でもひとつわかることがあるとすれば、ラスボスが誰なのかだ。彼のことだ、必ず正規版にログインしてくるだろう。俺が組んだプログラムに手を入れてるとしたら・・・ナーヴギアとゲームデータを少しいじる必要ができるが。これが吉と出るか凶と出るかまだ分からない。
「どうしたんダ?」
「いや、ちょっと考え事をな?」
「そうか、それじゃ正規版でも会えることを願ってるヨ」
「こっちこそ・・・あ、そうだ。プレイヤーネーム、教えてくれよ」
「あぁ、そうだったナ。私はアルゴよろしくナ!」
「俺は、リュウジだ。こっちこそよろしく」
1ヶ月間のベータテストが終了した。俺は、いち早く正規版ソードアート・オンラインのソフトを入手したまぁ開発者だからかな?そして俺は、今ゲームデータを覗いていた。
「これは!?少しいじる必要ができたな」
俺がいじったのは、ソードアート・オンラインの『ログインとログアウトに関するデータだった』
「全部が全部あんたの思いどうりに行くとは、考えるなよ茅場先生・・・・!」
みな、これをよく覚えておいてくれ。ソードアート・オンラインは、『ゲームであって遊びではない。』
火神鼠くんは、最後にとてつもないことをした。それが吉と出るか凶と出るかは、まだ分からない。
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アインクラッド編
囚われし者達
『囚われし者達』
『皆様始まりました!MMOテゥデイ!本日の話題は!ソードアート・オンライン!開発期間が長いことからゲーム人気は物凄いことになっています!』
━ 桐ヶ谷家 ━
「お兄ちゃ〜ん、部活行ってくるねぇ〜」
「・・・っ」
俺は、俺の名前は桐ヶ谷和人・・・この、桐ヶ谷家では、養子にあたる。そんな俺が初めて見つけた、自分の居場所。俺はそこに今から行こうとしている。
「リンク・スタート!」
俺は、スタートアップ画面で止まっていた。ベータテスト時代に使っていたアカウントがそのまま引き継がれているのだ。これは、茅場晶彦の考えなのか?それとも、ただの特典なのだろうか?まぁ遊べればそれでいいんだけどな。そうして俺は、ゲームの全ての準備が整ったのだ。
『welcome・back・To・ソードアート・オンライン!』
「戻ってきた!この世界に!」
━ 火神鼠家 ━
「はじまったか・・・・」
今日・・・ソードアート・オンラインの正式サービスが開始した。だが、俺はこのゲームを楽しめる気がしない。なぜならこのゲームは『ゲームであって遊びではない』のだから。
「絶対にあなたの思いどおりにはさせませんからね!茅場先生・・・っ!」
「リンク・スタート!」
━スタートアップ画面━
「・・・・α版テストデータ」
そこには、βテストで使用していたα版のテストデータが存在していた。これは、茅場先生による俺への最初で最後のプレゼントなのだろう。
「いいよ、茅場先生・・・アンタのプレゼント有難く使わせてもらうからな!」
『welcome・To・ソードアート・オンライン!』
━始まりの街━
「また、来たんだな・・・そうだ画面!」
俺は、直ぐにプレイヤー画面の一番下を確認した。するとそこには・・・『ログアウトボタンが存在していた』。
「上手くは、行ったみたいだな・・・」
「おい・・・そこノアンタ」
ん?この独特なしゃべり方は確かβテストの時の・・・・
「久しぶりだな?リュウジ」
「そっちもだなアルゴ」
俺はこうして再びアルゴとであったのである。
サイドアウト
サイド→キリト
「ふっ!」
「ん?」
楽しい!楽しい!これが!正規版のソードアート・オンライン!βなんかめじゃないぜ!
「お〜い!そこのあんちゃん!」
「ん?俺?」
「そうそう!なぁあんたβテスターだろ?ちょっとやり方レクチャーしてくれよ!あ、俺クライン!よろしくな!」
「・・・俺はキリトだ」
この時キリトはマブダチとも呼べるこの男クラインと知り合ったのだ。
━始まりの街→草原━
「どぉほぉ!?あ、たま、たまが・・・」
「おいおい、痛みは感じないだろ?」
「あ、そっか・・・」
俺とクラインは草原でソードスキルの練習をしていた。ソードスキルとは、ソードアート・オンラインに存在する必殺技のようなものだ。
「モーションが大事だって言ったろ?」
「んな事言ったって、アイツ動くし・・・」
「まぁ見てろ」つ石
「ふっ!」
『モォォォ!!』
「タイミングだよ大事なのは、ほら!」
「タイミング・・・・てりゃァァァァ!!お?いよっしゃぁ!」
クラインは初めて成功したソードスキルに喜びを覚えていたが、キリトの一言によりその喜びは一瞬にして消え去るのだった。
「と言ってもいまの、スライム相当だけどな」
「へぇ!?マジでぇ!?てっきり中ボスかと・・・」
「おいおい、こんな所に中ボスがいたらゲームにならないだろ?」
サイドアウト
サイド→リュウジ
「あれ?なんか・・・馬鹿にされた気がする!?」
「どうしたンダ?」
「いや、気のせいか?」
サイドアウト
サイド→キリト
━草原━
「このゲームを作ったやつは本当に天才だな」
「あぁ・・・本当にな?」
「さて、そろそろ落ちるは」
「もうか?」
「おう!5時に熱々のピザを予約済みだ!」
「準備がいいな」
そうして俺とクラインは草原で別れようとした。したのだが・・・
「あれ?ログアウトボタンがねぇ・・・」
「え?よく見てみろよステータスの一番下に・・・な!?」
「ねぇだろ?」
「どうなってるんだ?」
『ゴォォン!ゴォォン!』
「「!?」」
━始まりの街・中央広場━
サイドダブル
「強制転移!?」
「始めるのか・・・茅場先生!」
『プレーヤーの諸君私の世界へようこそ』
「私の世界・・・?」
『私の名前は茅場晶彦・・・今やこの世界を管理できる唯一管理できる人間だ』
「あんた・・・このために俺にα版テストデータを!?やってくれる・・・」
「リュウジ?」
「俺の秘密後で話してやる・・・」
「・・・わかったヨ」
『プレイヤーの皆は、ログアウトボタンが消滅していることに気がついているであろう・・・だがこれはゲームの不具合ではない!繰り返す・・・これはゲームの不具合ではなく、ソードアート・オンライン本来の仕様である!』
「し、仕様だって!?」
『プレイヤーの皆には十分に理解してもらいたい・・・今後、このゲームでのあらゆる蘇生手段は機能しない。この警告を無視しゲーム外では既に七百人の死亡者が出ている』
「っ!?既に七百人も!?」
『それでは最後に・・・プレイヤーの諸君にプレゼントがある。確認してくれた前』
「プレゼント?」
「手鏡?」
何故これがプレゼントなのか、すぐには理解できなかった。だがその疑問は直ぐに解消された。
「ナ!?」
「アルゴ!?」
「うぉぉ!?」
「クライン!?」
「「な!?」」
「大丈夫か?キリト・・・」
「あ、あぁ、ってお前誰?」
「おめぇこそ誰だよ」
何を言っているんだこいつはと思った。がその疑問は直ぐに解決した。そう俺の顔は現実世界と同じものになっていたのだ。
「これは・・・まさか・・茅場先生!あんたって人は!」
『それでは諸君最後にと言ったがもうひとつだけ大事なことを言っておこう』
「『これはゲームであって遊びではない』!」
こうして、デスゲームが始まった・・・ふたりのゲームクリエイターが存在する・・・このゲームが。
どうモ〜!ヒロインの情報屋側アルゴだ。第1話楽しんでクレタカ?楽しんでクレタノなら幸いダ。それじゃ次回ハボス戦かもな?じゃ気長に待ってくレヨナ!
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リュウジの秘密と攻略者達
どうも、主人公ビーターことキリトです・・・なんかこの挨拶泣きたくなるんだが?まぁ、とりあえず第二話だ
第2話
『リュウジの秘密と攻略者達』
━始まりの街・黒鉄宮━
「それで?私に話してくれる秘密ってナンダ?」
「俺がこのゲームのプログラマーって話だ」
「!?・・・それホントなのカ!」
「事実だ。本来俺も茅場先生と同じで、警察に追いかけ回されるんだろうけど・・・・今は状況が状況だそれは仕方がないと割り切ってる・・・でも、これ以上犠牲を出さない為にも、手を貸してくれないか?」
「・・・・正直、状況が飲み込めてナイガ、分かったヨ。アンタの力になってヤルヨ」
「ありがとう、アルゴ・・・ベータテストで知り合っててよかったと、心底思ったよ」
「そうカイ・・・で?行くんだろ?第一層のボス戦に?」
アルゴの言う通りだ、このゲームが死のゲームになった以上攻略を進めるのが最善だろう。その為にも、第一層のボスを攻略しなければならない。
「次の村に急ぐぞ」
「オウ!」
━sideキリト━
「クライン、俺は次の村に行く・・・良かったら・・・お前も」
「わりぃ・・・俺は、お前と一緒には行けねぇ。仲間がいんだ、そいつらを見捨てる訳には・・・」
「分かった・・・何かあったら、メッセージ送ってくれ」
そこで俺は、クラインから離れ次の村に向かおうとした。が、後ろからクラインに呼び止められた。
「おい!キリト・・・」
「?」
「ぁ・・・その、おめぇ案外可愛い顔してんな?結構好みだぜ?」
「お前もその野武士づらの方が・・・10倍にあってるよ!」
そして俺は走り出し、再度後ろを向いた。そこには、この世界で知り合った男の姿はなかった。
「・・・っ!」
(俺は生き抜いてみせる!この世界で!)
「っ!あぁぁぁぁぁぁぁ!!」
━1ヶ月後━
犠牲者が1000人を超えて1ヶ月がすぎた。未だ第一層は、攻略させれいない。
そして今日第一層攻略会議が開かれるのだった。
━第一層・村広場━
「はぁ〜い!みんな注目!俺の名はディアベル!気持ち的に、ナイトやってます!」
『(^∇^)アハハハハ!』
「彼のような人が多くいたら、ゲーム攻略ももっと早く進んでるんだろうな・・・」
「そう言うナヨ」
プログラム開発者である俺は、彼らを見てこうも思っていた。茅場先生がこのゲームを作ることを知っていたのに、何故こんなことになっているのかと・・・
「・・・言わなきゃな」
「リュウジ・・・本当に言うノカ?」
「そのつもりだ・・・だが」
「ちょっと待ってんかぁ?」
「なんだ?」
声の方を見るとそこには、毬栗頭の男がたっていた。その男は、階段を降りていき中央にたち・・・
「この中に、ワシらに詫び入れなあかんヤツらがいるんとちゃうか?」
「リュウジ・・・アレって」
「あぁ、ベータテスターたちのことを言ってるんだろう」
ベータテスターは、ゲームが始まった瞬間レベル上げを重点的にし、ほかのプレイヤー達を見捨てた。そんな価値観を持っている人は、少なからず存在している。
「・・・なぁ、あんた」
「なんや我?」
「俺は・・・」
俺が言葉を出すのに躊躇いを持っていたその時、右手に温もりを感じた。そう、アルゴが手を握ってくれたのだ。
「ワタシハ、いつでもアンタの味方サ」
「俺は、ベータテスターであり・・・このゲームのプログラムを作った張本人だ」
「な!?」
俺が発した言葉で、皆がざわついた。それもそうだ。このデスゲームを作ったとも言える一人がいま目の前にいるのだ。
「おい・・・あいつがプログラムを?」
「じゃ、あいつが?」
「おい、あんさん・・・それはほんまか?」
「事実だ」
「あんたがワイらをここに閉じこめたんかぁ!?」
「信じられんだろうが、それは俺じゃない・・・茅場先生があとから追加したプログラムだ・・・」
「そんなん信じられるかいな!」
それもそうだ。事実を言っても。このゲームは今、デスゲーム・・・プログラムを作った本人がいるのに、恨まずにはいられない。
「俺を恨みたいなら恨め・・・だが、ひとつ言っておくぞ?」
「なんや!?」
「それはオレに言わせてくれるか?」
「あんたは?」
「俺は、エギルよろしくな?」
声の主がいる方を見ると、そこには黒人の日本語ペラペラなプレイヤー達が立っていた。
「この人を恨む前に、まずはゲーム攻略だろ?」
「せ、せやかて・・・」
「彼の言う通りだ。今は一人でも多くのプレイヤー達を解放するために一致団結するべきだ」
「俺は、このゲームのプログラムを熟知している・・・役に立つと思うが?」
「それに、この攻略本をあんたも持ってるだろ?」
「持っとるで?それがなんやねん」
「それを出しているのは、俺と彼女を含めた数人のベータテスター達だ」
「!?」
驚くのも無理もない。この本を出すと言い出したのは俺だ。出版者名など皆無なので、誰が制作したのかもわからないようになっている。
「その攻略本に書かれている情報は、あくまでベータテストの時のものだ・・・正規版でどこが変わったか俺もわからない・・・だから、その情報はあくまでも例えと思って話を進めてくれ」
そうこうして、攻略会議は進み明日朝一でボス部屋への突入が決まった。チーム編成もしており、俺・アルゴ・キリト・アスナの四人で取り巻きのコボルドを相手することとなった。
━噴水広場━
「リュウジ?どうしたんダ?」
「俺は今から『ログアウト』する」
「な!?出来るのか!?」
「プログラムをいじってるからな・・・多分、この世界でログアウト出来るのは、俺と茅場先生の2人だけだ」
「そう・・・カ・・・」
「すぐに戻ってくるよ」
「スグ?」
「だいたい、十分くらいか?」
「短いカイノナ?」
あまり長い時間ログアウトしていると、フレンド登録している奴らから怪しまれるからである。
「じゃ、十分後にな?」
「あぁ・・・」
そうして俺は、ログアウトした。
「フレンドリスト・・・ほんとにログアウトシテル・・・」
━自室━
「レイ?いるか?」
『ハイ!父様!調べ物も終わってます!』
「そうか・・・保存して置いてくれ・・・レイ・・・俺のナーヴギアにコアプログラムを移動させといてくれ」
『?なんでですか?』
「紹介したいプレイヤーがいるんだ」
『分かりました!それではまた後で!』
そう言い残しレイは、俺のナーヴギアにコアプログラムを移動させた。
「さて・・・このデータも・・・よし・・・再ダイブしないとな」
「リンクスタート」
━噴水広場━
「お?帰ってキタナ?」
「ただいま」
「おかえり?でいいのカネ?」
「紹介したい子がいるんだ」
「ん?」
「レイ、出てきてくれ!」
「な!?何だこの子!?」
「この子はレイ。俺が作ったAIだ」
「この子ガ?」
「父様の彼女さんですか!」
「「な!?ち、違う!?」」
「違うんですか?」
レイよ・・・どこまで潜っていたのやら・・・
珍しく2000字超えるものが出来てしまった。
どうもぉ〜主人公ビーターのヒロインことアスナで〜す!いやぁキリトくんとの馴れ初めが書かれると思うと・・・作者に風穴をあけたい気分です
作者「(0w0!? )ウェイ!?」
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支配者対攻略者
第3話
『支配者対攻略者』
━第一層・ボス部屋前━
「・・・ここまで来るのに1ヶ月か」
「リュウジはその間、ログアウトしてたんダロ?」
「まぁ、俺は他のプレイヤー達と違って自宅に体があるしな」
「誰が管理してるんだ?」
「・・・メイド」
「そうカ・・・」
その後アルゴは、何も聞いてこなかった。何か気に触ることでも言っただろうか?
「みんな!今日、この日までよく頑張ってくれた!俺からいえることは一つ!勝とうぜ!」
「「「オォォォォォォォォォ!!」」」
━ボス部屋・内部━
「陣形を崩さずに!それぞれの役割を果たしてくれ!」
「行くぞ!」
SAOに捕われて初めてのボス攻略が今始まった。そして、扉が開かれ・・・目の前にいるのは、この階層のボス『イルファング・ザ・コボルドロード』コボルドの王である。
「君たちは、取り巻きのコボルド達を!」
「任された!」
「いくゾ!」
━キリト視点━
「せや!」
「はやい・・・」
今俺の目の前でレイピアを振るっているのは、俺たちの仲間であるアスナだ。
「俺も負けてられないな!はぁぁぁ!」
「あっちもあっちで元気がいいな?」
「そんナこと言ってる暇がアルなら手伝ってクレ!」
「おっと!すまなかった・・・なぁ!」
俺達がコボルドの相手をしていると、コボルドロードのHPがあと一撃ていどまで切った。HPがレッドゾーンに突入したことでSAOボスたちの第二の牙が現れる。確か、この階層のボスは・・・
「俺が決める!」
「ディアベルはん!?」
「あれは・・・!?くそ!」
「リュウジ!?」
━あれは・・・ベータテストの時と違う!あれは・・・タルアールじゃない!刀系統の武器!野太刀!
「な!?ディアベル!リュウジ!後ろに飛べ!」
「やらせるかァァァァ!!」
そこで俺は咄嗟に、片手剣上位スキルクリムゾン・スクエアを使った・・・・いや、使ってしまったのだ。
「せ・・・ぁぁぁぁぁぁ!!」
「大丈夫か!?ディアベル!」
「あ、あぁ・・・」
「キリト!アスナ!アルゴ!決めに行くぞ!!」
「っ・・・あぁ!」
「任せて!」
「しょうが無いナァ?」
俺を含めた四人で、コボルドロードのHPを削りに行った。コボルドロードは、俺達を倒そうと野太刀を振るう。そしてその一撃が・・・
「アスナ!」
「せやぁぁぁぁ!!」
「すげぇ・・・アルゴ以外の女性プレイヤーだったのか」
「そうだナァ?狙ってんのか?」
「ち、違うわい!」
「決めに行くぞ!!」
「お、おう!て・・・俺たち必要?」
「要らないんじゃないか・・・?」
「「はぁぁぁぁ!!」」
そして・・・ラストアタックを決めたのは、キリトであった。
「た、倒した・・・」
「コングラッチレーション!この勝利は、あんた達のもんだ」
「ふぅ・・・」
「なんでや!!」
「あ?」
「なんで・・・なんでボスが野太刀使うってこと教えんかったんや!」
やつは、何を言っているんだ・・・と、ほかのプレイヤー達は思ったであろう。だが、キバオウと名乗るプレイヤーの周りにいるものが発した言葉で、皆がざわついた。
「きっとあいつ!ディアベルさんをはめようとしたんだ!」
「な!?」
「おいあんた!」
「貴方ねぇ!」
このままだと、リュウジが皆から恨まれかねない・・・そう思ったキリトは、自分が悪役になるように、したのだ。
「ふふ・・・ふっはははは!」
「な、なんや急に?」
「何を勘違いしてるんだ?奴が黙ってたのは、俺が止めてたからだ!」
「キリト?お前?」
「奴が野太刀を使うことは、聞いていた・・・だけど俺が止めたんだよ!」
「な、なんやと?」
「しってるやつがいたら・・・ラストアタックを取れないからな・・」
そのとき、リュウジは覚ったのである。彼が、ベータテスター達への恨みと、俺に起こるであろう恨みを全て、自分一人で受け止めようとしているのだと。
「あ、悪魔や・・・」
「黒・・・『B・M(ブラックデーモン)』」
「B・M・・・黒い悪魔か・・・なら、今度からはそう呼んでもらおうか?ふっ」
そう言い残すと、キリトは、その場から離れようとした。しかし、それを止めるものが、少なくとも1人いた。ディアベルである。
「キリトくん!俺は、君たちに助けられた!そのことに変わりはない!何かあったら、俺たちをたよってくれ!」
「・・・・」
━1階層・回廊━
「待って」
「なんだ・・・あんたか」
「ひとつ聞かせて、あなたともう一人の人・・・私のことを名前で呼んだわよね?どこで知ったの?」
「HPの他に、小さいカーソルがもうひとつあるだろ?そこに書いてあるんだよ」
「キリ・・・ト?これが名前?ふふ・・・なぁんだ、こんな所にずっと書いてあったのね?」
「あんたは強い・・・ギルドからの勧誘があったら断るな・・・じゃあな」
そう言い残し、キリトは階段を登って行った。たった一人で、全ての悪意を抱え込んで・・・
「良かったのか?」
「リュウジ?いいんだ・・・βテスターたちへの恨みが、誰かひとりに集中すれば、ほかの奴らは、肩身を狭くすることが無くなる?」
「俺でもよかったろうに」
「それじゃ意味が無い・・・あんたは、自ら自分がプログラマーだと名乗った・・・俺も、それに習って、な?」
「・・・・いつでも頼ってくれ。俺は、そのための情報屋だ」
俺は、そう言い残しキリトから離れていった。そして・・・ここから始まるのは、世界を攻略するものと、世界を暴くもの達の物語である。
主人公サイドのエギルだ!第四話も待ちどうしいだろうが・・・作者のメンタルしだいだな?ま!気長に待ってやってくれ!
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