気づいたら新宿のアヴェンジャー(下)になってた一般人 (タッツマン)
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戦姫絶唱シンフォギア無印 新宿のアヴェンジャー(下)になってました

脳内に浮かんだのが始まり


気づいたら新宿のアヴェンジャー(下)になっていた

 

 

正直なにを言ってるかわからないが、俺自身が1番わかってないのだよ。

 

階段から足滑らせて転落死という我ながら随分情けない死に方だったが、なぜか新アヴェになっていたわけだ。

 

これが世にいう転生というやつだね。まぁそこはいい、転生という実質第2の人生を歩めるのだ。だがよりにもよって、なんで、ロボなんだよ…!?

 

狼王ロボ ソシャゲの1つFGOの1.5部第1章の配信と共に実装されたアヴェンジャーのサーヴァント、真名予想にだいぶ苦戦した思い出

 

まあ、細かい部分は省くが、そんなロボになりました。

 

マルデイミガワカランゾ なぜロボなんだ、せめて人の形したのがよかった…!俺動物好きだったから引いたけど…!

 

とりあえず現状確認だ。まず、俺はロボになってる。そして今いるここ、うん、どう見ても檻の中だね。わかるとも。

わかりたくなかった…

 

 

よし、脱走しよう(ヤケクソ)

 

 

どうやらこの体、壁を殴ったところサーヴァントスペックのようだ、壁壊れたもん。猫パンチならぬ狼パンチで檻を壊して、逃げる。

 

走りながら周りを見渡すが、ここはどこかの施設のようだ、何故こんなところにいるのかわからないが、とりあえず出口を探そうそうしよう。

 

扉を破壊! 物置!

 

扉を破壊! 空き部屋!

 

扉を破壊! 薬品だらけの部屋!

 

扉を破壊! 銀髪の女の子!

 

………銀髪の女の子!?

 

扉を壊し開けた先には銀髪の幼い女の子がこちらを震えながら見ていた。

 

うん、そりゃまあ、3m超えてる狼がいきなり扉破壊して入ってきたらそりゃそうなるわ、喋れないけど素直にすいません。

 

「な、なんだお前、あ、あたしは食ってもうまくないぞ…!」

 

すっかり震える銀髪少女、いや食べないから、俺に人肉食う趣味とかないから。

 

「パパとママは死んで、あたしはこんなところに捕まって、しまいには食われるのか、あたしの人生ろくなものじゃなかったな…」

 

そう諦めた顔で皮肉気に言う銀髪少女。なに?君もここに捕まっているのか?なんだ、なら仲間か、なら一緒に行こうや、俺も1人は寂しいし。

 

そう思うと銀髪少女に近づく、少女は一瞬ビクッとするが、俺は少女を優しく咥え背中に乗せる。

 

すると少女は困惑した様な声を出す。

 

「な、なにしてんだよお前…?」

 

何って、一緒に逃げようぜ?銀髪ちゃん

 

まあ、喋れないから目で訴える。どうやら一応伝わったようだ。

 

「逃げるって言ってるのか?でもどうやって?」

 

どうやるって、すごく簡単なことだよ銀髪ちゃん。

 

とりあえず捕まっててね。

 

 

ちょっと本気で走るから

 

 

「え?な、なにするんだ?ちょ、お前まさかあああああああああああああぁぁ!?」

 

俺は銀髪ちゃんを乗せて走る。背中から絶叫が聞こえるが、気にしてる暇はない、途中何人か兵士みたいな奴らを吹っ飛ばしたが、気にする暇はない。走れ、走るのだロボ。風のように…!

 

とかなんとか言ってたら出口みたいな大きめの扉を発見したので狼パンチで破壊、そのまま走り続けること2時間。

 

後ろを振り返れば施設らしきものは影すら見えなかった。流石に疲れたな、銀髪ちゃん?さっきから無言だけど、大丈夫?

 

「か、川の向こうでパパとママが手を振ってた…」

 

白い顔でそう言う銀髪ちゃん、やりすぎた気はしたので、謝罪を込めて、頭を下げた。

 

「謝ってんのか?いや別にいいよ、お陰で逃げられたし」

 

謝罪するとそう返してくる銀髪ちゃん。優しい子ですな。

 

そういや銀髪ちゃん銀髪ちゃん呼んでるけど、名前知らないな、俺は喋れないし…あっ、そうだ。

 

「地面に向かって前足で何してんだお前?」

 

今俺がなにしてるかって?これを見ればわかるさ

 

「ロ…ボ…?それ、お前の名前か?」

 

喋れないなら書けばいいじゃないということで名前書きました。とりあえず正解なので頷く。

 

「そうか、ロボっていうのかお前。機械みたい名前だな」

 

やめて、歴史に詳しくない俺がロボの真名を知った時と全く同じ感想を言わないでくれ。

 

「あたしは、雪音クリスだ」

 

そうか、クリスちゃんというのか。名前と容姿から推測するにハーフかな?

 

「とりあえず、ありがとう。あと…これからよろしくな、ロボ」

 

こちらこそよろしく、クリスちゃん

 

 

 

 

これが、何故かロボになった一般人と雪音クリスとの出会いだった。

 




どうも初めまして、タッツマンです。

ここまで読んでくれた人、ありがとうございます。

初めて書いたため、クソ駄文ですが、続きが気になる人はもの凄い不定期(気まぐれ)更新なので、首を伸ばしてください。
 
ではまた会いましょう、さようなら


次回「俺とクリスちゃんのサバイバル生活の始まり」


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俺とクリスちゃんのサバイバル生活の始まり

ちなみシンフォギアの最推しはクリスちゃんです。


どうも、新宿のアヴェンジャーに転生した一般人です。

死んだと思ったらロボで、変な施設に居て、そこで捕まってたクリスちゃんと脱走しました。

 

さて現在なんですが

 

「どこなんだよ、ここ…」

 

(俺もそう思う)

 

絶賛遭難中ですよ、調子乗って走り過ぎた。すまんクリスちゃん。

 

クリスちゃんを背中に乗せながらただ歩いております。こりゃマイクラ宜しくのサバイバル生活をしなきゃやばいですね、俺のせいだけど…

 

移動手段は、まあ、俺だ。クリスちゃんの寝床も、まあ、俺だ。食料確保も、まあ、俺だ。全部俺じゃあねぇか…

俺が原因だから責任はとるさ

 

「なあロボ、これからどうするんだよ?」

 

そうだな、やっぱり食料確保かな?とりあえず森を探してそこで木の実やら魚やらをとろう。安心したまえクリスちゃん、俺は前世でキャンプの経験があるのじゃ。ロボになった今でもその経験を活かしてやろうではないか。

 

1時間後

 

知ってる木の実がなんもねぇ…そうだ考えてみればここどう見ても日本じゃないから実質初見じゃんか…なにが経験を活かすだよ、全然活かせてないじゃん…

 

「腹減ってきたな…」

 

わかる。あーあー、そこら辺に都合よく川でもないかな。まあ、ないよな

 

「ん?ッ!おいロボ!向こうに川があるぞ!」

 

都合よくあったわ。ほんとだわ、川の匂いするし見えるわ。すごいなクリスちゃん、狼の嗅覚より早く川見つけてる。あれ?俺がポンコツなのかこれ?

 

「おい早く行こうぜ!」

 

わかったからクリスちゃん。背中叩かないで、地味に痛い。

 

とりあえず川着いたが、魚が沢山いるな。うむ、焼いて頂こう。

 

「よーし、あたしにまかせろ!」

 

そういうと、クリスちゃんは背中から降り、靴を脱ぎ、ズボンと袖をめくって川に入り、魚をとろうとする。

あらワイルド

 

「そりゃ!あっ、逃げられた…」

 

それから何回も魚を取ろうとするが逃げられるを繰り返す。

 

なんかこういうの見てると微笑ましいな、よーし、俺もやるか!

 

川に入り、タイミングを待つ

 

………今だ!

 

いっきに咥えればその口には魚が取れている。とりあえず石の上に置いといて、あとは同じことを繰り返せば、うむうむ、ざっと8匹くらいかな?クリスちゃーん、沢山とれたよー

 

「………」

 

な、なんですか?

 

「……初めからお前がやればよかったんじゃないか?」

 

……ごめんなさい

 

ジト目で見てくるクリスちゃんに、俺は謝ることしか出来なかった。謝ってばっかだな俺…

 

その後は木を集めて、火を起こし、とった魚を焼いて1人と1匹で美味しく頂いた。火がついた時のクリスちゃんのやりきった感溢れる笑顔が素敵でした。

 

夜になったので寝ることにした。俺はそのまま伏せるだけだが、クリスちゃんは俺にもたれ、その上に俺が尻尾をのせることで即席の布団となる。クリスちゃん曰く下手な布団より柔らかいそうで、まじか

 

「………なあ?聞いてもいいか」

 

なにかね?

 

「お前ってなんなんだ?こんな大きな狼聞いたことないし、それに知能も高いし、色々と不思議なんだよ」

 

そんな事言われてもなぁ、俺自身もよくわかってないんだよ。体はロボだけどサーヴァントってわけじゃないし、あそこにいた理由もわからないし

それを首を傾げて伝える

 

「まあ、いいか。ロボはロボだ。あたしをあそこから連れ出した変な狼。今はそれでいいよ」

 

せやね、またいつか考えればいいか。今はそれよりも明日からの生活のこと考えなきゃな。

 

「とりあえず明日から町を探そう。人がいるかもしれないしな」

 

そうだね、町を探そうか、その前に木の実集めなきゃなぁ

 

「じゃあ、おやすみ。ロボ」

 

おやすみクリスちゃん。さて、明日も頑張るか

 

そう最後に思い、俺は眠りについた

 

◇◇◇

 

 

「雪音クリス…、計画のための駒として使えそうね…。あの方に会うために…」

 

 




こんにちわ皆様、タッツマンです。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
こんなクソ駄文に面白いという感想をいただき、やる気が出ました。

近いうちにまた上げるので、ゆっくりお待ちください。

次回「なんだ、このどう見ても怪しい金髪さん」


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なんだ、このどう見ても怪しい金髪さん

お年玉をクリスちゃんの誕生日ガチャにぶっこむぜ(爆死の未来ががが)


どうも、転生したロボです。

 

今俺は転生して初の、もの凄い危機的状況に陥っています。それはなにかって?簡単さ

 

「………クソっ!」

 

クリスちゃんの機嫌が死ぬほど悪いのだ。空気が重すぎて胃に穴があきそうじゃよ…

なんでこんなことになってるかというと、あれは少し前に遡る

 

あの森から起きて木の実を集め、また歩きだし、町を見つけたまではよかったんだよ。問題はその後さ、クリスちゃんは町の住人に水や食料を求めたわけさ、結果的にはくれたんだけど、うん、明らかに化け物を見る目で見てたんだよ。食料とかくれたのも『これをやるから早く出ていってくれ』とか、『食べないでくれ』とか、そんな感じの視線だったのさ。

 

うん、まあ、そういうこと、間違いなく俺のせいだね。

 

そりゃ外見3m超えてる狼だから仕方ない、クリスちゃんも最初は怖がったし、まあ、あれ以来怖がることは無いけどね。だからクリスちゃん、そう怒らないで、俺は気にしてないから。そう視線で訴える。

 

「……お前が気にしなくても、あたしが気にするんだよ。あたしだって最初は怖がったさ、食べられるとも思った。でもお前はあんな大人なんかよりもずっと優しい奴だってわかったから、余計にイラつくんだよ…」

 

……やっぱりクリスちゃんはいい子だね

こんなに信頼されてるのは素直に嬉しいな

 

よし!俺の目標は決まった!クリスちゃんを日本まで連れていこう!

 

なんでこんな目標を立てたかというと、前に歩きながらクリスちゃんから聞いた話をまとめると

・もともとは日本に住んでた

・両親は世界的ヴァイオリニスト

・両親は歌で戦争をなくしたかった

・NGO活動でここバルベルデに来て死亡

・クリスちゃんが俺がいたあの謎の施設に捕まる

・その影響で歌と裏切ってくる大人が嫌い

という感じになる。うーん、重い。

 

やばいわ、こんな喋れない狼じゃ解決できないわ

ということで俺でもギリ解決できそうな日本に帰すを目標とする。

 

とりあえずどうしようか、サーヴァントスペックで日本まで泳ぐか?死ぬな(確信)

 

どうしようかなぁ?

 

「ちょっといいかしら?」

 

おや?後ろから声が?

 

そう思い後ろを振り向くと黒い帽子に黒い服、サングラスをかけた長い金髪の女性がいた。

 

え?誰?

 

「……誰だお前は?」

 

「私はフィーネ、終わりの名を持つものよ」

 

は?終わりの名を持つもの?厨二病ですかあなた?

 

「…そんな奴があたしに何の用だ?」

 

「あなた、世の中は理不尽だと思ったことはないからしら?」

 

「ッ!?」

 

…うむ、確かに完全には否定出来ない問題だ。だがそれがどうしたんだ?

 

「それはね、この世界には呪いがかかっているからなの」

 

「呪い?」

 

「そう、カストディアンがかけたバラルの呪詛によって、この世界から統一言語が失われたの、それによってこの世界は争いが絶えないの、私はそれを解きたいの。力が欲しいなら手を取りなさい、戦争をなくすための力が」

 

「………あたしは」

 

なにこのどっからどう見ても怪しい金髪さんは、宗教勧誘?逃げたいけど、これに関しては多分クリスちゃんが決めることだからなぁ、どうにもできねぇ、もどかしい。

 

「……あたしは、力が欲しい、戦争をなくすための力が、いいよ、あんたの誘いに乗ってやるよ」

 

「そう、ならついてきなさい、案内してあげる」

 

急に口調が強くなったな、あっちが素か。正直言うと怪しさしかないし、絶対なんか企んでる気がするが、俺はクリスちゃんに着いてくだけだ。この優しい少女を守らなくちゃな。

 

「…あたしは戦争をなくしたい、そのために力が欲しい、だから、協力してくれ、ロボ」

 

わかったよ、クリスちゃん。俺も君の夢を手伝うよ。

 

 

ロボとクリスはフィーネを名乗る女性についていった。その先に願うものがあると信じて。




どうも、タッツマンです。

勢い余って3話も書いてしまった。
しばらく更新早いかもしれないです。

今回かなり急展開ですが、過去話だけどネタが尽きてきたんですよね、故に原作より早くフィーネ登場です。
次から時間が一気に飛ぶので、それでは。

次回「融合症例捕獲任務、MGSみたいだな」


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融合症例捕獲任務、MGSみたいだな

クリスちゃん誕生日ガチャ、単発でパイレーツクリスちゃんが被ったわ、なんとも言えねぇ


私だ、ロボさんだ。

 

フィーネのところに連れてこられて、なんか3年経ってた。

とりあえずあったことをまとめよう。

 

・この世界にはノイズとやらがいて、触れたら炭化する怪物だそうだ。それに対抗する装備としてフィーネが作ったもの、シンフォギアをクリスちゃんが手に入れた。

どうやらイチイバルという聖遺物?と適合したらしい。

聖遺物は宝具の欠片みたいなものらしい、俺の理解力じゃここまでだった。

 

・クリスちゃんがソロモンの杖とらやらを起動させた。ソロモンと聞くとちょっと思い当たるが、多分違うだろう。この杖、ノイズを自在に呼び出し、操れるらしい、絶対強いじゃんそれ。杖を起動させるのにクリスちゃんが歌う必要があった。聖遺物は歌で起動するそうだ、なんで?クリスちゃんは歌が嫌いだから一瞬険しい顔をしたが、自分の夢のために我慢して歌った。めっちゃくちゃうまくて聞き惚れてた。

 

・クリスちゃんと特訓した。クリスちゃんはシンフォギアの調整、俺は自分の身体能力確認のためである。クリスちゃんはだいぶシンフォギアの使い方に慣れてきたようだ、俺も自分ができることはあらかた確認した。あと一緒に特訓してたせいかある程度の意思疎通はできるらしい、やったね。

 

・フィーネがネフシュタンの鎧とやらを持ってきた。これはシンフォギアと違い完全聖遺物というらしい、ソロモンの杖もだそうだ。普通の宝具って思っとこう。このネフシュタンとやら再生能力があるらしい、ただし使用者を蝕むので、注意がいるそうだ。クリスちゃんが着るらしいが、心配だ。大丈夫って言ってたけど不安が少しある。本人がいないところで思っているが、聖遺物関連、シンフォギアしかり鎧しかり、露出がすごいんだよね。製作者は何を思ってあんなのにしたのか。

 

 

と、こんな感じの3年だった。そして今、フィーネからクリスちゃんと俺に仕事があるそうだ。

 

「で、なんだよフィーネ、仕事って?」

 

「えぇ、あなた達にはこの子を捕まえてきて欲しいの」

 

そう言ってフィーネが画面に映し出したのは制服を着た、茶髪の活発そうな女の子。

 

えっ?なに?この子を捕まえてこいって?誘拐ですか?

 

「なんでこんなやつを?」

 

「彼女は心臓に聖遺物ガングニールの破片が埋め込まれて、シンフォギアを纏えるようなった、融合症例なのよ。聖遺物と融合した人間、研究者魂が疼くわ」

 

そう言い邪悪な笑みを浮かべるフィーネ、クリスちゃんと俺は少しあの子に同情した。

 

「わかったよ、じゃあ行ってくる。行くぞロボ」

 

「バウッ」

 

「出来れば無傷で捕まえてちょうだいね」

 

クリスちゃんに呼ばれたので鳴いて答える。クリスちゃんがネフシュタンを着て、ソロモンを持ち、俺の背に乗るので、目的地に向けて走り出す。さーて、融合症例捕獲作戦頑張りますか。

 

◇◇◇

 

 

現在、夜の公園の林に隠れております。

クリスちゃんがソロモンの杖でノイズを出し、融合症例をここにおびき寄せているようです。俺は周りを警戒中

 

「ロボ、来たぞ」

 

クリスちゃんがそう言うと地面からブドウぽいノイズと融合症例が、その後上から天羽々斬とかいう聖遺物のシンフォギアを纏っているらしい風鳴翼が来た。そしたらなんか翼さんが融合症例ちゃんに厳しいこと言ってる。仲悪いのかな?

 

「だからァ?んでどうするんだよ」

 

とかなんとか思ってたらクリスちゃんが出ていったのでついて行く

 

「ネフシュタンの……鎧……」

 

「ネフシュタン?」

 

驚愕を露わにする翼さんと、困惑する融合症例ちゃん。そういやフィーネが融合症例はシンフォギアになりたてだって言ってたな、そりゃ知らないか。

 

「へえ、てことはアンタ、この鎧の出自を知ってんだ」

 

煽るねクリスちゃん、喋り方も相まってなかなか似合ってrごめん、謝るから睨まないで、後ナチュラルに心読まないで。

 

「……私の不始末で奪われた物を忘れるほど無責任な人間ではない!」

 

ブチ切れ翼さん、煽り耐性弱そう(小並感)

 

「何より、私自身の不手際で亡くした命を忘れるものかッ!!」

 

「ああそうかよッ!」

 

刀を構え、突撃してきた翼さんをクリスちゃんが鞭で受け止める。

 

「落ち着いてください翼さん!相手は人です!同じ人間じゃないですか!」

 

「「戦場(いくさば)で何を馬鹿なことをッ!!」」

 

わかるマン、融合症例ちゃんはだいぶ甘い考え方みたいだね、残念ながら現実ってそんな甘くないんだよ。

 

「むしろ、あなたと気が合いそうね」

 

「だったら仲良くじゃれ合うかいッ!?」

 

そして打ち合う翼さんの刀とクリスちゃんの鞭、途中で翼さんが空中に上がり蒼い斬撃を飛ばすがクリスちゃんに軌道をそらされる。そのまま急降下して攻撃を仕掛けるが、鞭で防がれ腹に蹴りを入れられ吹き飛ぶ。

おや?融合症例ちゃんがこっち来た。

 

「翼さん!」

 

「お呼びではないんだよ。お前の相手は後ろのこいつさ」

 

私だ

 

融合症例ちゃんに向かって跳びかかり、狼パンチ。なるべく無傷とのことなので、牙は使わないさ、身体能力だけで相手してやる。

 

「ぐっ!?」

 

融合症例ちゃんは両腕をクロスして防ぐ。

流石に防がれるね、なら次は、とっしん!

 

「がはッ!!」

 

流石に防ぎきれず吹き飛ぶ、この図体で結構なスピードでとっしんするからかなりの威力が出るのさ。

 

「その子にかまけて、私を忘れたかッ!!」

 

向こうでは起き上がった翼さんがクリスちゃんに攻撃していたが簡単にあしらわれてる、まあクリスちゃんそうとう強くなったし仕方ないね。

 

「ハッ!お高く止まってのぼせ上がるな人気者ッ!!」

 

「何を……!」

 

「誰も彼もが構ってくれると思うんじゃねぇ!!」

 

そう言いながら鞭を振るうクリスちゃん、翼さんはだいぶ圧倒されている。

 

「やめて!私はあの子と話し合いたいの!」

 

俺のパンチを防ぎながらそんなことを言う融合症例ちゃん。

 

甘い、甘すぎる。砂糖菓子より甘いぜッ!そんなことで俺は倒せんぞッ!

 

融合症例ちゃんの隙ができたところに頭突きを食らわせる。

 

「ゴホッ!?」

 

融合症例ちゃんが大の字で倒れたところに両手両足を俺の足で踏んで押さえつける。これでほぼ無傷確保。

あとはクリスちゃんだが…

 

「この場の主役と勘違いしているってんなら教えてやる。狙いはハナっからコイツを掻っ攫うことなんだよ」

 

そう言って翼さんの頭を踏みながらこっちを指さすクリスちゃん。目的バラしてるけどいいのか?

 

「もう二度と繰り返すものかと私は誓ったッ…!」

 

そういうと上空から無数の剣が降り注いできたため、クリスちゃんは翼さんを踏むのをやめ回避する。

 

「アームドギア出て来いッ!出て来いッ!出て来いッ!」

 

俺の下で融合症例ちゃんがなんか言ってるが特に何も起きないので無視しておく、それよりあっちだ。

 

「鎧に振り回されているわけではないッ…!?この強さは本物ッ…!?」

 

そりゃろくに3年も一緒に特訓してないよ。クリスちゃんの強さは本物よ。

 

「こいつらの相手も一緒にしなッ!」

 

そういうクリスちゃんはソロモンの杖を起動させノイズを呼び出す。

 

「ノイズッ!?」

 

驚愕する翼さんだっだが、直ぐに冷静になり、カポエラーみたいなポーズになってノイズたちを切り裂いていた。ノイズを倒した翼さんはクリスちゃんに向かい小太刀を投げつけた。

 

「ちょっせえッ!!」

 

というクリスちゃんがたまに出す謎のセリフを言いながら小太刀を弾き、飛翔、鞭の先端からエネルギー玉を放ち、翼さんは防ぎきれず吹っ飛び、倒れた。

 

「これで終わりdッ!?」

 

あれ?どうしたんだクリスちゃん?急に動かなくなったけど。ん?クリスちゃんの影になにか刺さってる?さっきの小太刀か?なんであんなものが?ッ!?まさか影縫いというやつか!?翼さんは忍者だった!?とか言ってる場合じゃない!やばいぞ!

 

「防人の生き様、覚悟を見せてあげるッ!あなたの胸に焼き付けなさいッ!」

 

防人ってなに!?熱盛じゃないんだから!

 

「Gatrandis babel ziggurat edenal

Emustolronzen fine el baral zizzl」

 

あれってフィーネが言ってた絶唱じゃ!?このままだとクリスちゃんがやばい!?融合症例ちゃんは一旦放置!翼さんに全力でとっしん!!

 

「Gatrandis babel zigguraグハッ!?」

 

絶唱を歌っていた翼さんは回避することができず、もろにとっしんをくらってしまった。さらに

 

追い討ちのバスターパンチ!!

 

「ガハッ!?」

 

翼さんはそのまま吹き飛び地面を何回か転がったあとそのまま動かなくなった。

 

「翼さんッ!!」

 

融合症例ちゃんが翼さんに駆け寄る中、俺はクリスちゃんの影に刺さった小太刀を咥えて抜いた。

 

「すまねぇロボ、助かった」

 

危なかったよクリスちゃん、間に合わなかったら大変だったわ。

 

「とりあえず融合症例を捕まえるぞ」

 

了解だ。

 

その時1台の車がこの場にやってきた。

 

「響君ッ!翼ッ!」

 

その声がした方に向くとガタイのいい赤いシャツを来た男性がいた。その男を見た瞬間、ロボに悪寒が走った。

 

な、なんだあいつ、この体の動物的勘が言っている。あいつはやばいと。まずい、逃げなきゃ!

 

「お、おいどうしたんだロボ?そんな震えて?」

 

有無は言わさん、逃げるぞクリスちゃん!

 

「おい、どうしたんだほんとに。ちょ、急に背中に乗せてどうしたああああああああぁぁぁ!?」

 

あの時以来の全力疾走だ!風になるんだ俺ぇ!!

 

 

 

その場には血だらけなった翼と、呼びかける融合症例、そこに駆け寄る男と、医療班を呼ぶ科学者だけが残された。




どうもどうも、タッツマンです。

戦闘描写って難しいね、気づいたら文字数凄いことになってました。うろ覚え知識だからきついぜ

多分次も長くなるんじゃないかな?
ではまた会いましょう、さよなら

次回「デュランダル強奪作戦、逃げちゃダメだ(自己暗示)」


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デュランダル強奪作戦、逃げちゃダメだ(自己暗示)

原作ブログ見ながら書いてるからきつい


やあみんな、ロボだよ

 

現在俺はフィーネに向かって土下座しております。

うん、前の融合症例ちゃん捕獲任務で逃げちゃったし、悪いのは俺だからね。

 

「……はぁ、まあいいわ。今回は見逃してあげる。」

 

許された(歓喜)

 

「弦十郎くんを見た途端逃げ出したみたいだし、動物的感かしら?」

 

せやで、なんなんあのおっさん。あれクマでも逃げ出すレベルやで。

 

「もう戻っていいわよ、用があったらまたクリスと一緒に呼ぶわ」

 

了解です。

 

◇◇◇

 

クリスちゃんの部屋

 

「なあロボ、前は急に逃げ出してどうしたんだ?」

 

わたしにもわからん。サーヴァントスペックなのになんで逃げたんだ?あっ、中身が俺だからか。俺はヘタレだった…

 

「いやそんな落ち込むなよ、あたしは気にしてないからさ」

 

クリスちゃんの優しさが身に染みるぜ(ホロリ)

でもやっぱり、原因は俺だからなぁ…

 

「……な、なあ」

 

なんだねクリスちゃん?

 

「そんなに悪いと思ってるならさ、久しぶりにお前の毛並み布団で寝たいんだが…」

 

そう顔を赤くし、目を逸らしながら言うクリスちゃん。

可愛い(確信)それくらいならいつでもOKなので頷く。

 

「そ、そうか。なら」

 

そして俺にもたれるクリスちゃん。尻尾も上にのせると気持ちよさそうな顔をする。

 

「やっぱりお前の毛並みは柔らかいなぁ…」

 

そりゃ、自慢の毛並みですから。

 

「じゃあおやすみロボ」

 

おやすみクリスちゃん。

 

________________________

 

あれから数日、フィーネからまた仕事が来た。なんでも完全聖遺物デュランダルを移送するそうなので、奪ってこいとのことだ。

 

そして現在、クリスちゃんがソロモンの杖を使ってノイズを呼び出し襲わせたが、薬品工場まで逃げたので追いかけた。そこで融合症例ちゃんがそれを迎え撃っております。前はあのおっさんが来たから逃げちまったが、今の俺は精神を鍛えてきたから大丈夫だ。流石に耐性付けないとやばいからね。

 

「こいつ…戦えるようになっているのか?」

 

うん、クリスちゃんが言うようにね。融合症例ちゃん、強くなってるのよ。戦闘技術が身についてるの、さてはあのおっさんに鍛えられたな(推測)

 

「いくぞロボ!」

 

「バウッ!」

 

クリスちゃんが攻撃を仕掛けるようなので出発する。まずクリスちゃんが鞭を振るって攻撃するが、融合症例ちゃんは飛翔して避ける。

 

「今日こそモノにしてやる!」

 

「くうっ!!」

 

すぐにクリスちゃんも飛翔し、融合症例ちゃんの顔面に蹴りをくらわせ、二人揃って地面に落ちたので、俺もクリスちゃんの隣に着地する。その直後。

 

バゴッ!!

 

と、大きめの音が聞こえたので、後ろを向いたら、黄金の剣が宙に浮いて光ってた。なんじゃあれ?

 

「覚醒!? 起動?」

 

覚醒?起動?あー、デュランダルってあれか、そういや聖遺物って歌で起動するから融合症例ちゃんの歌で起動したのか、納得。

 

「こいつがデュランダル」

 

そういうクリスちゃん、あれとれば仕事完了じゃな。

クリスちゃんが背に乗ったので、俺はデュランダル目掛けて跳び上がる。

 

「こいつは貰ったッ!」

 

クリスちゃんの手がデュランダルに届きそうになった、その瞬間。

 

「でぇぇぇい!」

 

「ッ!?」

 

融合症例ちゃんが俺達に体当たりしてきたため、軌道がそらされ、クリスちゃんの手が空を切る。

 

「渡すものかぁー!!」

 

そういう融合症例ちゃんがデュランダルを先に掴んだ。

瞬間、融合症例ちゃんの雰囲気が変わった。

 

「えっ!?」

 

「はっ!?」

 

とりあえず着地、融合症例ちゃんも降りてきたが、なにかがおかしい。

 

「うううううう……!!」

 

融合症例ちゃんがバーサーカーみたいな唸りを上げていたら、デュランダルから光が立ちのぼった。

 

「あぁ……」

 

「あ……」

 

ボーゼンとする俺達、デュランダルは凄まじいエネルギーを放ち、姿が変わり、融合症例ちゃんは全身真っ黒の目が赤い、まさにバーサーカーという感じになった。

 

「ううううあああああああああ!!!」

 

叫ぶ融合症例ちゃん、変わりすぎでは?

 

「こいつ…何をしやがった!?」

 

わたしにもわからん。なに?デュランダルって狂化付与でもあったの?

 

困惑するクリスちゃんと変な感想を述べる俺。クリスちゃんが後ろを向くと

 

「あぁ……」

 

恍惚した表情で融合症例ちゃんを見る茶髪の科学者が、お前フィーネだろ、その表情見たことあるぞ。

 

「チッ!」

 

舌打ちするクリスちゃん、わからなくもない。

 

「そんな力を見せびらかすなッ!!」

 

そう言いながらクリスちゃんはノイズを召喚するが、その瞬間、融合症例ちゃんがこっちを向いた。

 

「ッ!?」

 

その形相に怯えたクリスちゃん、俺も怖い。

 

「ううううあああああああああ!!!」

 

叫びながら剣を振り下ろそうとする融合症例ちゃん。これは冗談抜きでやばい。

 

「ッ!逃げるぞロボ!!」

 

「バウッ!!」

 

流石に逃げる、ビビるとか差し置いて逃げなきゃ死ぬ。おもに俺。ネフシュタン着てるクリスちゃんと違って、再生能力ないし。

 

全力で走り、工場から脱出する。後ろのほうで大爆発が起きた。とりあえず逃げのびたが、2人して思ったことがある。

 

((これ帰ったらフィーネに怒られるんだろうなぁ…))

 

 

帰り道を歩く足が重く感じた。




こんにちわ、タッツマンです。

第5話もかきました。とりあえず原作入ってからの文字数が多いですね。

次でやっとイチイバルが出てきます。

では、また、さよなら

次回「俺とクリスちゃんが合わさり最強に見える」


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俺とクリスちゃんが合わさり最強に見える

第4期のイグナイト切ちゃんが来ました。
クリスちゃんより来るのはなんで?
今回6話と7話の途中まで行くので相当長いです。


やあやあみんな、ロボだよ

 

前回死にそうになって逃げてきたから、お仕置き覚悟で帰ったんだが、全然そんなことはなかった。むしろフィーネの機嫌が良すぎて気味が悪かった。

なんでもデュランダルが起動したから無理に奪う必要が無くなったらしい、結果オーライってやつだね。

そして現在、池の前にいるクリスちゃんの隣におります。

 

「………」

 

さっきから無言でなにか思い悩んでいるクリスちゃん。多分、融合症例ちゃんのことだろう。

 

「くっ! 化物め!」

 

わかるマン、あれもうデュランダルっていうエクスカリバーぽかった。確かに化け物みたいだったけどね、俺人のこと言えないじゃん…

 

「このあたしに身柄の確保なんてさせるくらい、フィーネはアイツにご執心ってわけかよ」

 

あー確かに、フィーネって最近あの融合症例ちゃんに夢中だよね。聖遺物との融合っていうのが珍しいのはわかるけど。

 

「……お前はあたしを一人ぼっちにしたりしないよな?」

 

悲しげな目でこっちを見て、そんなこと言うクリスちゃん。馬鹿だなぁ、そんなことする訳ないじゃないか。俺はクリスちゃんを一人ぼっちにしたりしないよ。という意思表示の為にクリスちゃんの頬を舐める。普通なら犯罪行為だが、今の俺は狼だから許される。許される!(迫真)

 

「ちょ、くすぐったいって、やめろってば」

 

とかなんとか言いながら、笑ってて、満更でもなそうなクリスちゃん。可愛い(事実)

 

「やっぱりロボは心から信頼できるよ。本当にお前は優しいな…」

 

そう俺の首らへんを撫でながら言うクリスちゃん。当たり前だろ、俺を、誰だと思ってる?クリスちゃんの忠狼やで。なに言ってんだろ俺。

 

「ッ!」

 

クリスちゃんが後ろを振り向くといつの間にかフィーネがいた。

ホッ!いつの間に!?

 

「わかっている。自分に課せられたことくらいは」

 

そう答えるクリスちゃん。

 

「こんなものに頼らなくても、あんたの言うことくらいやってやらぁ!」

 

そう言い、ソロモンの杖をフィーネに向かって乱暴に投げ渡すクリスちゃん。フィーネはナイスキャッチ。

 

「あたしの方がアイツよりも優秀だってことを見せてやる!あたし以外に力を持つ奴は、全部この手でぶちのめしてくれる!そいつがあたしの目的だからな!」

 

フィーネに向かい右拳を握り締めながら言うクリスちゃん。その答えにフィーネは微かに笑うだけだった。せめて何か言ってくれ、怖いわ。

 

◇◇◇

 

今俺はクリスちゃんを背中に乗せ、融合症例ちゃんを探して疾走中。クリスちゃーん、見つかったー?

 

「ッ!ロボ、見つけたぞ!」

 

早い(確信)ほんとだ匂いするし見えたわ、なんでクリスちゃん俺より見つけるの早いの。俺がポンコツすぎるのか…

 

「お前はあああっ!!」

 

クリスちゃんがそう叫び、俺の背中から鞭を振るう。

 

「来ちゃダメだ!」

 

融合症例ちゃんが誰かに向けて言う。え?誰かいんの?ちょ!?クリスちゃん!一般人!一般人がいる!

 

「きゃああああ!!」

 

時すでに遅し、鞭が融合症例ちゃんと黒髪の少女の間に当たり、黒髪の少女が吹き飛ばされた。

 

「しまった! あいつの他にも居たのか!?」

 

気づくの遅いよクリスちゃん!目的のもの見つけるのは早いのに、なんでそっちは遅いの!?

 

「ッ!?」

 

ん?あっ!?あの黒髪の少女の方向に鞭で吹っ飛ばされた車が!

 

「くっ!?」

 

やばい!走れば間に合うが、確実に少女の方を勢い余ってはねちまう!手段がないぞ!?

 

「Balwisyall nescell gungnir tron」

 

その瞬間、歌が聞こえた。融合症例ちゃんがシンフォギアを纏い、一瞬で少女の前に移動し車を殴り飛ばした。

すげえ早業、俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。

 

「響……?」

 

「……ごめん」

 

そう短い会話をした後、俺達の後ろの林の方に走っていく融合症例ちゃん。さっきの会話から察するにあの二人な知り合いかな?

 

「どんくせえのがいっちょ前に挑発するつもりかよ!行くぞロボ!」

 

クリスちゃんにそう言われたのでとりあえず融合症例ちゃんを追いかける。巻き込んですまんね、黒髪少女。

 

「なんで……響が……?」

 

◇◇◇

 

林の中で追いかけっこ中、さっきまでは追いかけてばっかりだったが、ついにクリスちゃんが鞭で攻撃を仕掛ける。

 

「くっ!」

 

それを腕をクロスさせて防ぐ融合症例ちゃん

 

「どんくせえのがやってくれる!」

 

煽るクリスちゃん、やっぱりクリスちゃん煽りスキル高いわ。

 

「どんくさいなんて名前じゃない!」

 

「ん?」

 

急にそんなことを言う融合症例ちゃん。そして困惑するクリスちゃん。大丈夫、俺も困惑してる。

 

「私は立花響、15歳! 誕生日は9月の13日で血液型はO型! 身長は、こないだの測定では157センチ!体重は…もう少し仲良くなったら教えてあげる!」

 

「趣味は人助けで好きなものは、ご飯&ご飯!」

 

「あと、彼氏居ない歴は年齢と同じ!」

 

急に自己紹介を始めた融合症例ちゃん、これには思わずクリスちゃんも。

 

「何をトチ狂ってやがるんだ、お前」

 

真顔ままそんなことを言う。うん、俺もそう思います。まあとりあえず次から響ちゃんって呼ぶわ、融合症例ちゃんより言いやすいし。

 

「私たちはノイズと違って言葉が通じるんだからちゃんと話し合いたい!」

 

初めて会った時と同じことを言う。いやだから甘いってその考え。

 

「何て悠長! この期に及んで!」

 

そして鞭を振るうクリスちゃん、更にそれを避ける響ちゃん。あれ?動き変わってない?またあのおっさんの訓練でも受けたの?(推測)

 

「話し合おうよ! 私たちは戦っちゃいけないんだ!」

 

まだ言うかねあの子。

 

「チッ!」

 

ほら、あからさまにクリスちゃんの機嫌が悪い。

 

「だって、言葉が通じていれば人間は……」

 

「うるさいッ!!」

 

「ッ!?」

 

やっぱり、ついにキレちゃったよ。

 

「分かり合えるものかよ人間が! そんな風に出来ているものか!気に入らねえ気に入らねえ気に入らねえ気に入らねえ!わかっちゃいねえことをペラペラと口にするお前がぁーーー!!」

 

捕虜生活をおくったことのあるクリスちゃんだから言えることだね。俺は捕まってたけど記憶が無いからなぁ。

 

「っ・・・?」

 

本当にわかってなかった…

 

「お前を引きずってこいと言われたが、もうそんなことはどうでもいい。お前をこの手で叩き潰す!!今度こそお前の全てを踏みにじってやる!!」

 

これは響ちゃん終わったな。まあ俺はクリスちゃんの意思を尊重するだけさ。

 

「私だってやられるわけには…!」

 

「うおおおおおおおっ!!ぶっ飛べ!!」

 

そして空中に跳び上がった俺の背中から、前に翼さんに放ったエネルギー玉を打つ。

 

「くぅっ!!」

 

「持ってけ! ダブルだ!!」

 

それを受け止めている響ちゃんにもう一発エネルギー玉を打ち、大爆発が起きる。やったわ。

 

「お前なんかが居るから…あたしはまた…」

 

悲しげな目で言うクリスちゃん。クリスちゃんなんだかんだフィーネのこと親みたいに思ってたからなぁ。

 

「ッ!?」

 

どうしたクリスちゃん?ん?はっ!?響ちゃんなんかエネルギー抑え込んでる!?

 

「はあああああああああっ!!」

 

瞬間、爆発

響ちゃんは吹っ飛ばされた。

 

「あぁっ!」

 

無理だったようですね。危ねぇ。

そして立ち上がる響ちゃん。

 

「この短期間にアームドギアまで手にしようっていうのか!?」

 

ダニィ!?嘘だろ!?響ちゃん短期間で成長し過ぎじゃないの!?

響ちゃんが行動しようとしたのでクリスちゃんが鞭を振るって止める。

 

「させるかよ!!」

 

なんと響ちゃんは鞭を片手で掴んで止めてしまった。

ファ!?

 

「なんだと!?」

 

めっちゃわかるマン、なんなのあの子。

そして響ちゃんが鞭を離すと同時にこちらに目掛けて跳んでくる。

 

「うわっ!?」

 

クリスちゃん驚愕、俺も驚愕。

そして響ちゃんの拳がクリスちゃんの腹にヒット。

 

「はあああああっ!!」

 

響ちゃんがクリスちゃんと共に飛んでいき、爆発が起きた。そしてその場に残された俺。

 

………クリスちゃあああああああん!?

 

やっべ追いかけないと!俺は全力で走った。

 

◇◇◇

 

追いついた先には穴が空いた壁にもたれ掛かるクリスちゃんとその前にいる響ちゃん。とりあえず急いでクリスちゃんの傍に行き心配そうに見る。

 

「…あたしは大丈夫だ」

 

そう言い立ち上がるクリスちゃん。めっちゃ心配なんですがそれは。

 

「お前…バカにしてるのか!? あたしを…!雪音クリスを!」

 

「そっか。クリスちゃんって言うんだ」

 

「っ!?」

 

クリスちゃんが怒鳴るとそう返す響ちゃん。すげえなこの子、クリスちゃんの怒りをものともしない。

 

「ねえ、クリスちゃん。こんな戦いもう止めようよ。ノイズと違って、私たちは言葉を交わすことが出来る。ちゃんと話をすればきっと分かり合えるはず!」

 

「だって私たち、同じ人間だよ!」

 

響ちゃんや、クリスちゃんに人間同士分かり合えるという言葉は禁物じゃよ。この子実質人間不信だし。

 

「お前くせーんだよ」

 

「嘘くせー!」

 

「青くせー!」

 

ブチ切れクリスちゃん。パンチで響ちゃんのガードを破り、響ちゃんの横腹に回し蹴りを食らわせる。

 

吹っ飛ばされた響ちゃんにクリスちゃんが更に追い討ちを掛ける。腕で防いだところを横から俺が殴ることによって、響ちゃんはまた吹き飛んだ。

 

「クリスちゃん…」

 

「ぶっ飛べよ!」

 

クリスちゃんがあの技の構えをしたので、俺は木を盾にして隠れる。

 

「アーマーパージだ!」

 

ネフシュタンの鎧が弾け飛び、四方八方に鎧の破片が飛び散るので響ちゃんにも当たる。打ち終わったようなので俺は木から出ていく。

 

「Killter ichiival tron」

 

瞬間、クリスちゃんが聖詠を歌った。ついに本気を出すかクリスちゃん。

 

「この歌って…」

 

「見せてやる。イチイバルの力だ。」

 

クリスちゃんちゃんが赤をベースにしたシンフォギア、イチイバルを身に纏った。響ちゃんはまたクリスちゃんを怒らせることになるね。

 

「クリスちゃん…私たちと同じ?」

 

「歌わせたな…!」

 

「えっ!?」

 

「あたしに歌を歌わせたな…!」

 

「教えてやる…あたしは歌が大っ嫌いだ!!」

 

「歌が嫌い?」

 

せやで、クリスちゃんは歌が大嫌いな子なのだよ。過去に色々あったからね、だから響ちゃんはクリスちゃんをまた怒らせることになるのだ。

 

クリスちゃんがボウガンを取り出し、そこから光の矢を撃ちまくる。響ちゃんがそれを避けるので、避けた先に俺が待ち構えてそのままとっしんを食らわせる。それによって吹き飛ぶ響ちゃん。

 

「あぁっ!」

 

そしてクリスちゃんがボウガンをガトリングに変化させ、両手にそれぞれガトリングを持ち乱射する。ほんとどうゆう原理なんだろうね、それ?

 

避ける響ちゃん。次に腰部パーツが開き、そこから複数のミサイルが打ち出される。イチイバルって弓らしいけど、弓とはいったい?まあ、アーチャークラスで弓使ってないのが多いやつあるけど。ミサイルを避ける響ちゃんだったが、ミサイルの一つが直撃し大爆発が起きた。

勝ったな。

 

「はあ、はあ、はあ、はあ…」

 

お疲れクリスちゃん。

 

クリスちゃんに近づいて煙の方を見る。煙が晴れるとそこには。

 

「ッ!?盾!?」

 

いや壁じゃない?

 

「剣だ!」

 

「ッ!?」

 

どれでもなかった。その巨大な剣の上に翼さんが立っていた。生きとったんかワレェ!?

 

「はっ! 死に体でおねんねと聞いていたが、足手まといを庇いに現れたか?」

 

「もう何も失うものかと決めたのだ」

 

翼さん参戦か、これで2対1と1匹になるわけだ。

 

「翼さん…」

 

「気づいたか、立花。だが私も十全ではない」

 

まあ病み上がりぽいし、俺あの時結構本気でやったし。

 

「力を貸してほしい」

 

「は、はい!」

 

「うおりゃああああっ!!」

 

あれ?あの二人仲改善されてない?とか思ってたらクリスちゃんが二人に向け、ガトリングを乱射していた。

 

翼さんが降りた瞬間斬りかかり、クリスちゃんはそれを避け、銃撃するが、防がれる。俺が翼さんにとっしんしようとすれば、響ちゃんがそれを受け止める。

 

「させない!」

 

おのれ鬱陶しい!

 

「翼さん、その子は!」

 

「わかっている」

 

数回打ち合い、距離をとる二人。俺も響ちゃんを飛ばし、クリスちゃんの横に移動する。

 

「こいつら、二人揃って強くなってやがる!」

 

まじで成長早くないかな、翼さんもとは予想外だわ。

 

刀を構える翼さんとこちらを見る響ちゃん。このままだとジリ貧だ。

 

「……ロボ、あれをやるぞ」

 

あれだね、わかるとも。

 

俺が頷くとクリスちゃんは俺の背中に飛び乗る。

 

「今更なにを!」

 

「見てりゃわかるさ!」

 

そう言った瞬間、俺は二人の横側の方に走る。そしてクリスちゃんが背中からガトリングを打つ、翼さんはそれを防ぎながらこちらに斬りかかってくるが、俺がジャンプでそれを躱し、逆に背中に蹴りを入れる。

 

「グッ!?」

 

響ちゃんもこちらに来るが、クリスちゃんがガトリングで動きを止めて、その瞬間に俺が響ちゃん体当たりを食らわせる。

 

「がっ!?」

 

吹き飛ぶ響ちゃんと翼さん、そうこれが俺達の最強のフォーメーション。クリスちゃんが俺の背中に乗ることで機動力を得て、俺が走りながら攻撃すれば相手はこちらを捉えにくい。近づいて来た場合は俺がパンチや噛みつき、体当たりで迎撃すればいい。遠距離武器がほとんどのクリスちゃんのシンフォギアと人が乗れるほど巨大な狼の俺だからできること、まさに無敵!これぞ、へシアン・ロボならぬクリス・ロボだ!……今頭に機械のクリスちゃんが浮かんだ。

 

「速い!?」

 

「これじゃ捉えきれない!」

 

「お前らがあたしらに勝てるわけ無いんだよ!」

 

その通り、これによって俺達にほぼ弱点は無い。完全に形成逆転だね。

 

「いくぜ…」

(いくぞ…)

 

「あたしとロボのコンビは最強だあああ!!」

(俺とクリスちゃんのコンビは最強だあああ!!)

 

叫ぶクリスと吠えるロボ、その気迫に押される二人。その瞬間である。上空から三体のノイズが落ちて来た。

 

「何っ!?」

 

驚くクリスちゃん、俺も驚いたので躱す。すると聞き覚えのある声が響いた。

 

「命じたことも出来ないなんて…」

 

「ッ!?」

 

「あなたはどこまで私を失望させるのかしら…」

 

この声は、フィーネか!?

 

「フィーネ!」

 

(フィーネ…?終わりの名を持つもの?)

 

クリスちゃんが響ちゃんの方を見てから。

 

「こんな奴が居なくたって!」

 

「戦争の火種くらいあたし一人で消してやる!」

 

「そうすれば、あんたの言うように人は呪いから解放されてバラバラになった世界は元に戻るんだろ!?」

 

そう叫ぶクリスちゃんだが、うん、嫌な予感かする。この先の展開が読めるぞ。

 

「はー…。もうあなたに用はないわ。」

 

「えっ!?」

 

「なんだよ、それ!」

 

……そんな気はしてたさ、いつかクリスちゃんを捨てるってな。するとフィーネの右手が輝き、バラバラになったネフシュタンがフィーネの元に回収される。そしてフィーネがソロモンの杖を構え、ノイズ達が襲ってくる。後ろで二人がノイズを倒してるが、クリスちゃんはそれどころじゃない。

 

「待てよっ!! フィーネ!!追ってくれロボ!!」

 

逃げるフィーネを追うように言うクリスちゃん、俺もせめて理由は聞きたいので、それに従い追っていく。

 

 

ノイズを倒し終えた二人の前には既に誰もいなかった。




皆様、どうも、タッツマンです。
なんか気づいたら6000文字になってました。
長い(確信)
さて、これから先どうなるのか(二つの意味で)
次回をお楽しみに。

次回「フィーネは完全に俺達を捨てたようだ」


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フィーネは完全に俺達を捨てたようだ

サブ垢作ったらユニゾンクリスちゃんと体属性イグナイトクリスちゃんが同時に出るという謎現象が起きました。


わたしロボ、ただのでかい狼よ。

 

あの後、逃げたフィーネを追いかけたんだが、結局逃げられて今は夜の公園にいるのだ。

 

「何でだよ…フィーネ…」

 

クリスちゃんはフィーネに捨てられたことを信じきれてないようだ。そして明らかに気分が悪そうな顔をしてるので、クリスちゃんのことだから多分響ちゃんの言葉を思い出してイラついているのだろう。

 

「うぇーん!」

 

「っ?」

 

あれ?なんか泣き声が聞こる?

そう思い後ろを振り向くと幼い兄妹が居て、妹らしい方が泣いていた。

 

「泣くなよ。泣いたってどうしようもないんだぞ」

 

「だってぇ…だってぇ…」

 

「どうしたんだ、あれ?」

 

さあ?時間と状況的に迷子なんじゃないかな?

 

「お前らこんな所でどうしたんだ?」

 

「父ちゃんが居なくなったんだ。一緒に探してたんだけど妹がもう歩けないって言ったから、それで…」

 

やっぱり迷子だった。

 

「そうか…。よし、あたしも一緒に探してやるよ」

 

そんなこんなで迷子の兄妹の親を探すことになった。

 

◇◇◇

 

「わー、高ーい!」

 

「モフモフだぁ!」

 

現在街の中を隣にクリスちゃん、背中に兄妹を乗せて歩いております。遊園地のアトラクション感覚なのか、二人のテンションが高いです。

 

「当然だろ、なんたってロボだしな!」

 

なぜ君が誇らしげなんだクリスちゃん?

 

「ロボ?ロボットみたーい」

 

グフッ、じゅ、純粋ながらのえげつない一撃が俺の心に…

 

「…~♪」

 

あっ、クリスちゃんが鼻歌歌ってる。珍しい。

そんなクリスちゃんを興味深そうに見る妹ちゃん。

 

「なんだよ?」

 

「お姉ちゃん、歌好きなの?」

 

「歌なんて大嫌いだ」

 

知ってた。まあそう簡単には変わらないよね。

 

しばらく歩いていると前方の交番から、1人の男性がでてきた。

 

「父ちゃん!」

 

「あ!」

 

どうやら探してた父親のようだ。俺が一旦伏せてからクリスちゃんが二人を下ろすと、二人は父親のところに走っていった。

 

「お前たち、どこに行ってたんだ」

 

「お姉ちゃんと大きなワンちゃんが一緒に迷子になってくれたー」

 

「違うだろ。一緒に父ちゃんを探してくれたんだ」

 

ワンちゃん…。ワンちゃんか…。狼なんだけどなぁ…

 

「すみません。ご迷惑をおかけしました」

 

「いや、なりゆきだから。その…」

 

お礼を言われたらそう言うクリスちゃん。少し恥ずかしいだろうね。

 

「ほら、お姉ちゃん達にお礼は言ったのか?」

 

「「ありがとう」」

 

父親に言われ、お礼を言う二人。もう迷子になるじゃないぞ。

 

「仲いいんだな」

 

わかる。こういう兄妹の仲慎ましい姿は見ていて微笑ましいと俺は思う。

 

「そうだ。そんな風に仲良くするにはどうすればいいのか教えてくれよ」

 

「そんなのわからないよ。いつもケンカしちゃうし」

 

「ケンカするけど、仲直りするから仲良しー」

 

「……」

 

二人の言葉に無言のクリスちゃん。なにか思うところがあるだろうな。

 

◇◇◇

 

フィーネの屋敷についたぜ。クリスちゃんが勢いよく扉を開けると同時に言う。

 

「あたしが用済みって何だよ!?もう要らないってことかよ!? アンタもあたしのことを物のように扱うのかよ!?」

 

「……」

 

クリスちゃんの叫びに対し、フィーネはこちらを冷ややかな目で見てくる。

 

「頭ん中グチャグチャだ!何が正しくて何が間違ってるのかわかんねーんだよ!!」

 

ガチャン

 

クリスちゃんが言い終わると同時にフィーネが誰かとの電話を切る。

 

「どうして誰も、私の思い通りに動いてくれないのかしら…」

 

そう言い、ソロモンの杖を起動させ、ノイズを呼び出す。

 

「ッ!?」

 

クリスちゃんがイチイバルのネックレスを手に取るが、フィーネに武器を向けるのに戸惑いがあるのか、歌わない。

 

「さすがに潮時かしら」

 

「ッ!?」

 

「そうね。あなたのやり方じゃ争いを無くすことなんて出来やしないわ。せいぜい一つ潰して、二つ三つ、新たな火種をばら撒くことくらいかしら」

 

誘ってきた時とは真逆のこと言うなお前。

 

「あんたが言ったんじゃないか! 痛みもギアもあんたがくれたものだけが…」

 

「私が与えたシンフォギアを纏いながらも、屁ほどの役にも立たないなんて…」

 

いや確かに仕事は失敗したけどさ。それクリスちゃんじゃなくて大体が俺のせいなんじゃ…

 

「そろそろ幕を引きましょうか」

 

「ッ!?」

 

そういうとフィーネの体が光る。なんか見たことあるぞその光。

 

「私も、この鎧も不滅。未来は無限に続いていくのよ」

 

光が収まると、そこには金色に変化した。ネフシュタンを纏うフィーネが居た。あれ?なんか変色してね?

 

「カ・ディンギルは完成してるも同然。もうあなたの力に固執することはないわ」

 

「カ・ディンギル…? そいつは…?」

 

計画で一番重要なやつだっけ、確か。

 

「あなたは知りすぎてしまったわ。フフ…」

 

「っ!?」

 

とうとうノイズが攻撃してきたので、俺はクリスちゃんを咥え、背中に乗せ、フィーネの屋敷から逃げる。

 

「フハハハ!」

 

屋敷を抜け、走り続けていると後ろからフィーネの笑い声が聞こえる。

 

「畜生…。ちくしょーーーーーー!!」

 

背中から聞こえるクリスちゃんの叫びに、俺は何も言うことが出来なかった。




タッツマンですよ。

前回が長すぎたんで、今回は短いです。
クリスちゃんがすぐさま親を探すのを手伝ってくれましたが、うちのクリスちゃんはロボの影響で優しめ成分が多めです(多分)

では次回をお楽しみに

次回「黒髪少女に拾われたわ」


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黒髪少女に拾われたわ

戦闘でしか役に立たないポンコツ狼

ロボとクリスの関係はひびみくとか、つばかなに近い感じです。


雨の中俺達は逃げている。

フィーネの出したノイズが追ってきているのだ。

 

「くっ!」

 

バンッ!

 

クリスちゃんが撃つことによって追ってきていたノイズは全滅できた。だけど

 

「うっ…」

 

クリスちゃんの体力が尽きたのか、変身が解け、俺の背中でぐったりする。せめて濡れないよう尻尾を上に重ねる。正直言って俺もだいぶキツい、ずっと走りっぱなしだったからかなり疲労している。せめてクリスちゃんだけでも何処かに避難させなければ。足がフラフラだ、誰か、助けてくれ、この子だけでも逃がして欲しい。……誰も来ないよな、やっぱり…。

 

タッタッタッ

 

?誰かこっちにくる?…君は

 

◇◇◇

 

懐かしい夢を見た。ロボと始めた会ったときの夢だ。

突然扉が壊れ、何事かと見れば、そこには狼がいた。ありえないくらい大きな狼。

 

全身を青い毛で覆い、鋭い金色の瞳をしていた。

恐ろしくもあったがそれと同時に綺麗だとも思った。

 

昔ママが話してくれたおとぎ話のようにあたしも食べられると思った。けど逆にあいつはあたしを逃がしてくれた。急に背中に乗せられ困惑したが、あたしを見る目が一緒に逃げようと言っているのが何となくわかった。とても速かった、まるで風になったかと思うくらいには

 

逃げた後、地面に前足で下手だったが自分の名前を書いたりと本当に不思議なやつだった。

 

フィーネの所に来て慣れ始めた時、パパとママのこと思い出し、泣いていたあたしを頭を擦りつけて慰めてくれたりと優しくしてくれた。

 

いつでもあたしの傍に居て、ずっと味方でいてくれた。

あたしはあいつに依存しているかもしれない、いや、多分もうしているのだろう。

 

でも、悪くないと思ってしまう自分がいる。それ程までに大切で、大好きなんだ。

 

ロボはあたしにとっての数少ない、自分にとっての暖かい場所なんだろう。

 

「ん…?」

 

そこで目が覚めた。何故か今あたしは見覚えのない布団をかぶっていた。起き上がり周りを見れば見たことない部屋だった。

 

「くすっ。良かった。目が覚めたのね」

 

そう声が聞こえたので隣を向くとあの時巻き込んでしまった子がいた。

 

「ここは…?」

 

「ふらわーていうお店よ」

 

ここがどこか聞くとそう返ってくる。改めて周りを見ればいつもあたしの隣にいたやつが居ないことに気づく。

 

「あたしと一緒にいた大きな青い狼はどこか知らないか?」

 

「あの子なら今は下にいるわ、ここだと狭かったし」

 

「そうか…」

 

とりあえずちゃんといた事に安堵する。

 

「あの子、自分もフラフラだったのにあなたのこと助けてほしそうな目で見てたの」

 

「……」

 

とてもあいつらしいと納得した。

 

「未来ちゃん」

 

その声と同時に知らない人が入っきた。

 

「どう? お友達の具合は」

 

「目が覚めたところです。ありがとう、おばちゃん。布団まで貸してもらっちゃって…」

 

「気にしないでいいんだよ。あなたと一緒にいたワンちゃんは今下で休んでるからね」

 

そう言って1階に戻るおばさん。

 

「体拭いてあげる」

 

「あ…ありがとう」

 

「うん」

 

それからその子は無言であたしの体拭く、あたしの背中にはフィーネから受けたアザがある。

 

「なんにも、聞かないんだな」

 

「…うん。私は、そういうの苦手みたい。今までの関係を壊したくなくて…。なのに一番大切なものを壊してしまった。」

 

あたしがそう聞くと悲しそうな声で言う。

 

「それって、誰かとケンカしたってことなのか?」

 

「…うん」

 

それ以降、また無言で体を拭き続ける。拭き終わり、服を着てあたしは自分が思ったことを言う。

 

「ケンカか…。あたしにはよくわからないことだな」

 

「友達とケンカしたことないの?」

 

「友達いないんだ」

 

「え?」

 

あたしの言葉に不思議そうな声を出す。

 

「地球の裏側でパパとママを殺されたあたしは、ずっと一人で生きてきたからな…。友達どころじゃなかった…」

 

「そんな…」

 

悲しそうな声で言う。まあ普通そうだろう。

 

「たった一人理解してくれると思った人も、あたしを道具のように扱うばかりだった。あたしに本当に心から優しくしてくれたのはあいつ、今下にいる狼だけだった…。大人は、どいつもこいつもクズ揃いだ。痛いと言っても聞いてくれなかった。やめてと言っても聞いてくれなかった。あたしの話なんて。これっぽっちも聞いてくれなかった…」

 

思い出しただけでも虫唾が走る。

 

「あ…。ごめんなさい…」

 

「別にいいよ…」

 

あたしの言葉に申し訳なさそうにするが、これはあたしの問題だから気にしてはいない。

 

「だからあたしは、こんな時になんて言ったらいいのかわからねぇんだ…」

 

「でも、ありがとう…」

 

何故かお礼を言われ困惑する。

 

「あん? あたしは何もしてないぞ?」

 

「ううん。ほんとにありがとう。気遣ってくれて。あ、えっと…」

 

多分あたしの名前を聞きたいんだろう。

 

「クリス。雪音クリスだ」

 

「優しいんだね、クリスは」

 

「っ!…そうか?」

 

「私は小日向未来。もしもクリスがいいのなら…」

 

「っ!?」

 

そう言ってあたしの手を握る未来。

 

「私はクリスの友だちになりたい」

 

「っ……!」

 

その言葉に前にしたことを思い出し、罪悪感を感じて手を離してしまう。

 

「あ…」

 

「あたしは…お前たちにひどいことをしたんだぞ」

 

「え?」

 

その瞬間

 

ウゥゥゥ~~~!!

 

聞き覚えのない音が響いた。

 

◇◇◇

 

やあロボですよ。今ふらわーというお店の1階におります。あの時に前クリスちゃんの鞭で巻き込んでしまった黒髪少女こと未来ちゃんに見つけられてクリスちゃんを看病して貰いました。なんと礼を言ったらいいか。

 

俺は俺で疲労が溜まっていたので休んでいたため、ほぼ全快したぜ。

 

「うまいかい?」

 

うまいです。犬科だからなのかドックフードがうまいです。悲しい。

 

ウゥゥゥ~~~!!

 

おや?なんだねこのサイレン?

 

ドタドタドタ

 

「おばちゃん!」

 

あっ、未来ちゃんと、クリスちゃんだ!良かった、目が覚めたんだね。

 

すぐに三人が外に出たので俺も出る。するとそこには逃げ惑う人達が。何事?

 

「おい、一体何の騒ぎだ?」

 

「何ってノイズが現れたのよ」

 

「ッ!?」

 

はっ!?ノイズ!?

 

「警戒警報知らないの?」

 

すみません知らないです。俺達出す側だったんで。

 

「おばちゃん、急ごう」

 

「あぁ…」

 

「くっ!」

 

おばちゃんを逃がそうとする未来ちゃんと、人々の逃げる方の逆側に走るクリスちゃん。当然俺もそっちに行く。

 

「あっ! クリス!?」

 

未来ちゃんがそう呼ぶが止まる訳には行かない。

 

(バカだ・・・! あたしってば、何やらかしてんだ!)

 

しばらく走れば人がいない商店街に着く。

 

「はあ、はあ、はあ…。あたしのせいで関係ない奴らまで…」

 

あの全裸見境なしかよ、クソが。

 

「うわあああああああああっ!!!」

 

叫ぶ終わると泣き崩れるクリスちゃん。

 

「あたしのしたかったのはこんなことじゃない! けど、いつだってあたしのやることは…!いつもいつもいつも…! うっ…うぅっ…」

 

杖を起動させたことを後悔しているのだろう。あの全裸、今度あったら頭噛み砕いてやる。

 

そしてその場に数多くのノイズがやってくる。俺達を消しに。

 

「あたしはここだ。だから…。関係ない奴らのところになんて行くんじゃねえっ!」

 

俺も戦闘準備。ノイズ達が攻撃してくる。

 

「Killter…。ゴホッ、ゴホッ…」

 

病み上がりだった為か、咳き込んでしまう。その隙を見逃さないように上空から2体のノイズが襲ってくる。

 

「はっ!?」

 

俺はそのノイズ2体を殴って消滅させる。今までノイズと戦う機会がなくて説明していなかったが、俺もシンフォギアと同じようにノイズを倒すことが出来るようなのだ。フィーネが調べたところ、どうやら俺も響ちゃんと同じ融合症例だそうだ。それを聞いた瞬間、俺は今の自分の体のスペックや大きさなど、大体のことに納得した。あの薬品だらけの部屋は俺とかの動物実験に使っていたんだろう、響ちゃんと違うところは完全に一体化していることと、聖遺物以外にも数え切れないほどの薬が投与されている為、まともに調べることが出来ないそうだ、なんの聖遺物かもわかっていない。だから響ちゃんを捕まえようとしたんだろう。ほかにもノイズが来たため、迎撃しようとすれば、俺達の前になんか上から落ちてきた。

 

「ふん!!」

 

その瞬間、地面が抉れて壁となる。

 

「はあっ!!」

 

その壁を殴り壊し、破片がノイズに降り注ぐ。そこにいたのは前に見ただけで逃げてしまったおっさんだった。いやちょっと待て。

 

「はぁぁぁぁっ!!」

 

「…え?は?」

 

叫ぶおっさんとガチ困惑中のクリスちゃん。その気持ちは本当にわかる。

 

再び攻撃してきたノイズの攻撃を地面を踏み込み壁にすることで防ぐ。もうわけわかんない。そしておっさんは片手でクリスちゃんを抱え、もう片手で俺の前足を掴む。え?

 

「むん!」

 

「はあああああああ!?」

 

(ぎゃああああああ!!)

 

そのまま近くのビルの屋上まで跳ぶおっさん。綺麗に着地して俺達を下ろす。もう人間じゃないだろお前。

 

「大丈夫か?」

 

「……」

 

そう声をかけるおっさんに無言のクリスちゃん。俺は前足が痛い。飛行型のノイズが追ってきた。

 

「Killter ichiival tron」

 

クリスちゃんがギアを纏うので俺も戦闘態勢をとる。そしてギアを纏うと同時にボウガンでノイズを一掃。

 

「ご覧の通りさ! あたしらのことはいいから他の奴らの救助に向かいな!」

 

「だが…!」

 

「こいつらはあたしらがまとめて相手してやるって言ってんだよ!」

 

その言葉に俺は頷く。

 

クリスちゃんがボウガンをガトリングに変化させ、ビルから飛び降りる。俺は壁を走って降りる。

 

「ついてこいノイズども!」

 

そこからはクリスちゃんと俺の蹂躙劇である。クリスちゃんが空中や襲ってくるノイズを撃ち抜き、俺は地上とクリスちゃんの射線の反対側のノイズを引き裂いたり噛み砕いたりした。

 

おっさんはそんなクリスちゃんを悔しそうな顔で見ていた。




タッツマンだよ。来年までにもう1話投稿出来たわ
初めてロボ以外の視点で書いたので不安しかない
今更ながらロボの軽い設定

ロボ(中身は一般人)

ロボに転生した元ただのゲーマー
学生時代にいじめ経験、甘い考えは現実に通じないと理解

転生後、クリスと出会い本当に優しい子だとわかり、守ろうと決意、ただし前世人付き合いが少ないため、距離感がわからず甘やかしまくった。

中身がただの一般人なため、戦闘以外ほぼ役に立たない。戦闘技術は前世の狼系のキャラの技などをオマージュ

フィーネの所で自分も聖遺物の融合症例だとわかったので、戦闘除外が無くてホッとしてる模様

こんなところです。では次回をお楽しみに
良いお年を。

次回「OTONAとOHANASIですか」


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OTONAとOHANASIですか

あけましておめでとうございます

今年も頑張るZOY


俺達は今、もう誰も住んでいない古いマンションにいます。雨降ってるからな、寒いためクリスちゃんは俺の尻尾で暖をとっている

 

ぐぅ~…

 

クリスちゃんのお腹の音か。食料がもう無いもんなぁ。

 

ん?足音が聞こえる?

 

ガチャ

 

「ッ!?」

 

この部屋に入ってきたか。流石にドアの音は聞こえたのか立ち上がって警戒するクリスちゃん。俺もいつでも飛びかかれるようにする。

 

ギシ…ギシ…

 

近づいて来る、殴れる準備はOK。

そのまま警戒していると。

 

「ほらよ」

 

「ッ!」

 

当然ビニール袋が出てきてそのまま誰なのかわかる。あのやべぇおっさんだわ。

 

「応援は連れてきていない。俺一人だ」

 

「ッ!!」

 

そう言われても俺達は警戒態勢は解かないよ、信用できんし。

 

「君の保護を命じられたのは、もう、俺一人になってしまったからな」

 

「どうしてここが?」

 

「元公安の御用牙でね。慣れた仕事さ」

 

え?なにそれ?

 

「差し入れだ」

 

「ッ!?」

 

そう言ってビニール袋を差し出す。怪しさしかないがお腹はなるクリスちゃん、仕方ないね。

そして袋からアンパンを取り出し一口食べるおっさん。

 

「何も盛っちゃいないさ」

 

「ッ!」

 

そしてアンパンを奪い取りそのままクリスちゃんは食べ始める。

あれ?それ間接キスじゃ、あえて言わないが、そもそも言えないが。

 

「お前にはこっちだ」

 

そう言いおっさんは俺の前に生肉をおく。

一応匂いを嗅ぐが、豚肉か。安全そうだし食べるか。

うまい、生肉でうまいとかもう完全に狼だなぁ

 

「バイオリン奏者、雪音雅律とその妻、声楽家のソネット・M・ユキネが、難民救済のNGO活動中に戦火に巻き込まれて死亡したのが8年前」

 

なんか話し始めたので食べながら聞く、それクリスちゃんの両親の名前じゃん。フィーネから聞いた。

 

「残った一人娘も行方不明になった」

 

クリスちゃんのことだな。

話してる途中にアンパンと同じ手段をふんで牛乳を渡されるクリスちゃん。だからそれ間接キs(ry

 

「その後、国連軍のバル・ベルデ介入によって事態は急転する。現地の組織に捕らわれていたことが判明した」

 

「ふん。よく調べているじゃねえか」

 

牛乳を飲んでから一言。

 

「そういう詮索、反吐が出る」

 

「当時の俺たちは適合者を探すために音楽界のサラブレッドに注目していてね。天涯孤独となった少女の身元引受先として手を上げたのさ」

 

「ふん。こっちでも女衒かよ」

 

皮肉気に言うクリスちゃん。まあいい気はしないわな。

 

「ところが少女は引き取り前に、組織から突然消息不明。俺たちも慌てたよ。その少女ともに組織で被検体にされ、巨大化したと報告されていた狼もともに消息不明になっていた」

 

俺の方を見ながら言うおっさん。

うん、俺のことだな。クリスちゃんを連れ出したあの時か。さらにその後フィーネの所に行ったから消息不明になるわけだな。

 

「二課からも相当数の捜査員が駆り出されたが、この件に関わった者の多くが死亡。あるいは行方不明という最悪な結末で幕を引くことになった」

 

フィーネの仕業だ。間違いなくフィーネの仕業だ。

 

「何がしたい? おっさん」

 

相手の意図がわからないクリスちゃんがおっさんに聞く。

 

「俺がやりたいのは君を救い出すことだ」

 

「ッ!?」

 

へ?まさかの救い出す発言に俺達驚愕。捕獲じゃなくて?

 

「引き受けた仕事をやり遂げるのは大人の努めだからな」

 

「ふん! 大人の努めと来たか!」

 

「……」

 

クリスちゃんに大人発言はやめたほうがええで、これながらく一緒にいた俺からの注意事項。

 

「余計なこと以外は、いつも何もしてくれない大人が偉そうに!!」

 

クリスちゃんが背中に飛び乗ってきたのでおっさんが立つ前に窓に向かってダッシュ。

 

「ッ!?」

 

気づいたがもう遅いぜ!

そのまま窓を割って飛び出す。壁を蹴り、別の建物にわたり、そのまま逃走する。

さらばだおっさん、豚肉美味しかったです。

 

(あたしは何を・・・?)

 

おっさんはそんな俺達を追ってこなかった。

 

◇◇◇

 

またノイズが襲ってきた。あの全裸め、しつこいにも程がある。

 

クリスちゃんが撃ち、俺が噛み付いたり引っ掻く。

倒しても倒してもなかなか減らない。多過ぎない?

 

すると残ったノイズと巨大ノイズが砲撃で攻撃してきたので、クリスちゃんを急いで背中に乗せ、そのまま回避する。

 

再びノイズが砲撃してきたので迎撃準備。

その瞬間。

 

「でりゃあ!」

 

響ちゃんがやってきて砲撃されたノイズを倒した。

そのまま響ちゃんが駆け回りノイズを殲滅していく

あら強い。

 

すると響ちゃんのすぐ後ろに巨大ノイズがおり、そのまま響ちゃんに向けて砲撃をする。

 

「っ!!」

 

しかしその砲撃はクリスちゃんのガトリングによって阻止された。

 

「貸し借りは無しだ!」

 

だそうです。この子借り作るの嫌いだから。

 

「っ…」

 

嬉しそうだな響ちゃん。

 

そのまま二人と一匹でノイズを蹴散らしていく。

巨大ノイズが再び砲撃してきたが響ちゃんはジャンプで躱す。

 

「たあああああああっ!!」

 

そのまま地面を殴てできた衝撃波で大量のノイズが倒され巨大ノイズがよろめく。

 

「うううううう…!」

 

響ちゃんが右腕のバンカーみたいなのを伸ばしている。大技かな?

クリスちゃんが巨大ノイズにガトリングを浴びせ、俺は巨大ノイズの足を引っ掻きながら走る。

響ちゃんが巨大ノイズに向かってジャンプする。

 

「うおおおおりゃああああああああぁぁ!!」

 

そして響ちゃんが巨大ノイズを殴って衝撃が貫通。

巨大ノイズはそのまま消滅していった。

 

俺達は見つかる前に逃走じゃ。

 

◇◇◇

 

裏路地

 

「クソっ!」

 

ゴミ箱を蹴飛ばすクリスちゃん。荒れてらっしゃる。

 

「あいつは敵だぞ…! なのにどうして助けちまった!?わからない、なんでなんだよ!?」

 

正直言うと俺もわからない。あういうタイプ苦手なんだけどな。不思議だ。

 

「…お前もそんな感じか」

 

うん。俺もクリスちゃんと同じ状態。

 

「畜生、フィーネ…。畜生…!」

 

そのまま膝を折るクリスちゃん。俺は頬を舐める。

俺の感情表現はこれくらいしかできないからな。

 

「…ありがとう」

 

気にすんなって。いつものことさ。

 

 

一人と一匹の疑問はしばらく晴れそうなかった。




私だ。
今年もよろしくお願いします。

もうすぐで無印終わりますね。番外編とか2作目とかも作ろうとか考えてはいます。

では次回をお楽しみに

次回「三人と一匹の協力プレイ」


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三人と一匹の協力プレイ

やっと続き入れた


ロボですよ。

 

今フィーネの屋敷に戻って来たんだけど、なんということでしょう。

そこらかしこで知らない人が死んでるではありませんか。

何があったし。

 

「何がどうなっていやがんだ…?」

 

まじでそれ、犯人はフィーネだろうが殺人ドラマじゃないんだから。ん?お前は!?

 

「っ!?」

 

後ろを見たらスーパーおっさんがいた。

あかんこのままじゃクリスちゃんが犯人扱いされる。

 

「違う! あたしじゃない! やったのは…」

 

「グルルルルルル…!!」

 

俺は唸る。クリスちゃんを連れていきたいならまずは俺を倒していきな!

おっさんの後ろから沢山の黒服部隊が、させんぞぉ!

 

「バウッ!!バウッ!!バウッ!!」

 

だが俺の考えとは裏腹に黒服部隊は俺達の横を通っていき、殺害された人達の所に。どゆこと?

 

「どうなってんだ…?」

 

わからん。

いつの間にかクリスちゃんの前におっさんがいて、クリスちゃんの頭を撫でている。

 

「誰もお前がやったなんてこと、疑ってはいない。だからお前もそう唸るな、君のご主人様を連れて行ったりはしない」

 

クリスちゃんにそう言ってから、俺の方を向いてそう言うおっさん。

 

「全ては君や俺たちの傍に居た彼女の仕業だ」

 

「えっ!?」

 

「……」

 

このおっさん、わかってやがる。クソ優秀だなおい。

 

「風鳴司令!」

 

「ん?」

 

黒服の一人が叫んだので、俺達もそっちを見ればI Love You SAYONARAと書かれた紙が死体に貼ってあった。

黒服がその紙を取った時。

 

ドカーン!!

 

爆発が起きる。咄嗟にクリスちゃんを俺の下に隠して守る。衝撃に備えるが、痛みがない、上を見ればそこには、瓦礫を片手で支えるおっさんが

えー…。

 

「どうなってんだよ、コイツは…」

 

「衝撃波は発勁でかき消した」

 

違う、そうじゃない。

 

「そうじゃねえよ!」

 

同じこと考えたよクリスちゃん。本当に人間かよお前まじで。

 

「何でギアを纏えない奴があたしらを守ってんだよ!?」

 

クリスちゃん、そこじゃないと思う。

 

「俺がお前を守るのは、ギアのあるなしじゃなくて、お前よか少しばかり大人だからだ」

 

「大人…!」

 

「……」

 

だからクリスちゃんに大人はダメだって、学べ。

 

「あたしは大人が嫌いだ!死んだパパとママも大嫌いだ!とんだ夢想家で臆病者!あたしはあいつらと違う!おセンチで難民救済? 歌で世界を救う?いい大人が夢なんて見てるんじゃねえよ!」

 

「大人が夢を、ね……」

 

特に夢が無かった俺に大ダメージががが。

 

「結局大人は誰一人あたしに手を差し伸べてくれなかった!あたしを助けてくれたのこいつだけだった!本当に戦争を無くしたいのなら戦う意志と力を持つ奴を片っ端からぶっ潰していけばいい!それが一番合理的で現実的だ!それがあたしとロボの目的だ!!」

 

クリスちゃんの夢が俺の夢だったわ。俺は頷く。

 

「そいつがお前達の流儀か。なら聞くが、そのやり方でお前達は戦いを無くせたのか?」

 

「っ!! それは…」

 

それは言わないでくれ、脳筋だからこれしか無かったのだよ俺は。

 

「いい大人は夢を見ないと言ったな。そうじゃない。大人だからこそ夢を見るんだ。大人になったら背も伸びるし、力も強くなる。財布の中の小遣いだってちっとは増える。子供の頃はただ見るだけだった夢も大人になったら叶えるチャンスが大きくなる。夢を見る意味が大きくなる」

 

大人になる前に事故死しました。

 

「お前の親は、ただ夢を見に戦場に行ったのか? 違うな。歌で世界を平和にするっていう夢を叶える為、自ら望んでこの世の地獄に踏み込んだんじゃないのか?」

 

「なんで、そんなこと…」

 

動揺するクリスちゃん。

俺は、本当はなにがしたいんだ…?

 

「お前に見せたかったんだろう。夢は叶えられるという揺るがない現実をな」

 

「っ……!」

 

今、クリスちゃんの心が揺らいだ気がする。

 

「お前は嫌いと吐き捨てたが、お前の両親はきっとお前のことを大切に思っていたんだろうな」

 

「うっ……うぅっ……」

 

おっさんはクリスちゃんを抱きしめる。

 

「うわああああん!!」

 

今、俺では救うことができなかったクリスちゃんの心が救われた。

 

………

 

黒服部隊が撤収し、おっさんも撤収しようとする。

クリスちゃんと俺は。

 

「やっぱり、あたしは…」

 

「一緒には来られない、か?」

 

「………」

 

「お前は、お前が思ってるほどひとりぼっちじゃない。お前が一人道を行くとしても、その道は遠からず俺たちの道と交わる」

 

俺を一瞬見るクリスちゃん。

 

「今まで戦ってきた者同士が一緒になれると言うのか? 世慣れた大人がそんな綺麗事を言えるのかよ」

 

まあ、俺も散々やってきたからな、翼さんの重症とか。

 

「ホント、ひねてるな、お前。ほれっ」

 

そう言ってなにかを投げ渡すおっさん。

なにそれ?トランシーバー?

 

「あっ…。通信機…?」

 

「そうだ。限度額以内なら公共交通機関が利用出来るし、自販機で買い物も出来る代物だ。便利だぞ」

 

確かに便利。

 

「カ・ディンギル!」

 

「ん?」

 

それってフィーネが計画に使うとか言ってたやつか。

 

「フィーネが言ってたんだ。カ・ディンギルって。そいつが何なのかわかんないけど…。もう完成している、みたいなことを…」

 

「カ・ディンギル…」

 

俺もよくわかんないんだよ。専門用語ばっかだから。

 

「後手に回るのは終いだな。こちらから打って出てやる」

 

その言葉を最後におっさんは出発していった。

 

「……」

 

◇◇◇

 

東京スカイタワーとか言うのに大量のノイズがいた。

多いなおい。

現場に着けば響ちゃんと翼さんが既に戦っていたのでクリスちゃんがギアを纏い俺から降り、俺は二人に向かって走り出す。

 

クリスちゃんが二人に襲いかかる大量の飛行ノイズをガトリングで蹴散らし、俺は二人の上を跳び前方のノイズを引っ掻いて噛み付いて蹴散らす。

 

「あっ!」

 

響ちゃんが俺とクリスちゃんに気づき嬉しそうな声を出す。

 

「ちっ! こいつがピーチクパーチクやかましいからちょっと出張ってみただけ。それに勘違いするなよ。お前たちの助っ人になったつもりはねえ!」

 

『助っ人だ。到着が遅くなったかもしれないがな』

 

「っ……!」

 

クリスちゃんが言い訳するが、右手の通信機からのおっさんの言葉に真っ赤になる。可愛い。

 

「あはは!」

 

「助っ人?」

 

せやで。助っ人と助っ狼ですよ。

 

『そうだ。第2号聖遺物イチイバルを纏うシンフォギア奏者・・・。雪音クリスだ!そしてその相方、響君と同じく融合症例、ロボ!』

 

そうだよ私だよ。

 

「クリスちゃーん! ありがとう! 絶対に分かり合えるって信じてた!」

 

「このバカ! あたしの話を聞いてねえのかよ!」

 

クリスちゃんに抱きつく響ちゃん。

聞いてないんでしょうね…。

 

「あなたも!」

 

こらこら、雑に毛をゴシゴシするんじゃない。

 

「とにかく今は連携してノイズを!」

 

「勝手にやらせてもらう! 邪魔だけはすんなよな!」

 

「えぇーっ!?」

 

知ってた。俺にクリスちゃんが乗ったのでノイズに向かって走り出す。クリスちゃんがボウガンを撃ち空中のノイズを俺は前方のノイズをそれぞれ蹴散らす。

 

「空中のノイズはあの子に任せて、私たちは地上のノイズを!」

 

「は、はい!」

 

それからは翼さんと響ちゃん、俺とクリスちゃんで別々に戦っていく、そしてある程度戦っている時、翼さんが俺にぶつかった。

 

「何しやがる! すっこんでな!」

 

「あなたこそいいかげんにして! 一人で戦ってるつもり?」

 

文句の言い合いしないでよ俺の上と横で。

 

「あたしの仲間はこいつだけだ。こちとらお前らと馴れ合ったつもりはこれっぽっちもねえよ!」

 

「っ!」

 

クリスちゃんの言葉に黙る翼さん。

 

「確かにあたしたちが争う理由なんて無いのかもな。だからって、争わない理由もあるものかよ! こないだまであたしらとお前らはやりあってたんだぞ!そんなに簡単に人と人が…!」

 

クリスちゃん急に黙る。どした?っていつの間に響ちゃんは俺の上に乗ってクリスちゃんの手を握っているのかね?

 

「出来るよ。誰とだって仲良くなれる」

 

そう言って、翼さんも俺の上に乗せ、翼さんの手も握る響ちゃん。だからなんで勝手に乗せるんですかね?

 

「どうして私にはアームドギアが無いんだろうってずっと思ってた。いつまでも半人前はイヤだなーって。でも、今は思わない。何も手に握ってないから…。

二人とこうして手を握り合える。仲良くなれるからね」

 

「立花…」

 

前世俺まともな知り合いいなかったんですが。

翼さんが剣を地面に置き、クリスちゃんに手を伸ばす。

 

「あ…」

 

照れて顔を逸らすクリスちゃん。一瞬手を掴むが直ぐに離してしまう。

 

「このバカにあてられたのか!?」

 

「そうだと思う。そして、あなたもきっと」

 

「冗談だろ!!というかお前らなに勝手にロボの背中に乗ってんだ!?」

 

「いやー。毛並みが良くて」

 

「それは私も思う」

 

いい加減重いんで降りてくれませんかねぇ…。

巨体な影が現れたことで三人が俺から降りる。

 

「親玉をやらないとキリがない」

 

「だったら、あたしに考えがある。あたしじゃなきゃ出来ないことだ」

 

翼さんの言葉にそう言うクリスちゃん。あれだね、わかるよ。

 

「イチイバルの特性は長射程広域攻撃。派手にぶっ放してやる」

 

「まさか、絶唱を?」

 

馬鹿野郎、俺がさせねぇよ。クリスちゃんがするくらいなら俺が似たようなことするから。

 

「バーカ! あたしの命は安物じゃねえ!」

 

「ならばどうやって?」

 

「ギアの出力を引き上げつつも放出を抑える。行き場の無くなったエネルギーを臨界まで貯め込み、一気に解き放ってやる!」

 

「だがチャージ中は丸裸も同然。これだけの数を相手にする状況では危険すぎる」

 

「はっ!それはあたしの頼れる相棒がどうにかしてくれるさ!」

 

その為の私だ。クリスちゃんに指一本触れさせんぞぉ!!バリバリー!!

 

「ロボ君だけじゃないよ。私たちもクリスちゃんを守るよ」

 

「っ…!」

 

……ほんと、元敵とか関係なく助けようとするねこの子。

まあ今だけは感謝するぜ。

 

「うむ」

 

「うん」

 

ノイズが大量にこちらにやってくる。

さーて、団体さんの蹂躙だ!

 

翼さんと響ちゃん、俺が別々にノイズを蹴散らしクリスちゃんに近づけないようにする。

 

(頼まれてもいないことを・・・! あたしも引き下がれないじゃねえか)

 

クリスちゃんの歌が、いつものと違った。

 

(誰もが繋ぎ繋がれる手を持っている。私の戦いは誰かと手を繋ぐこと!)

 

響ちゃんがノイズを蹴り。

 

(砕いて壊すも、束ねて繋ぐも・・・。フッ、立花らしいアームドギアだ)

 

翼さんが切る。

 

俺はだだひたすらに噛み砕いたり切り刻んだり、クリスちゃんが変わったことに少し嬉しかったりする。

 

「「(託したっ!!)」」

 

クリスちゃんのパーツが変化していき、巨大な四つのミサイルとなった。

そのまま巨大ミサイルを撃ち、拡散ミサイル、ガトリングも撃ち小型ノイズを倒していく。

最後に巨大ミサイルが空中の巨大ノイズを全て爆破した。

 

「やった…のか?」

 

「たりめーだ!」

 

「あはっ!」

 

花火みたい(小並感)

 

終わったのでクリスちゃんの元に向かうと

 

「やったやったー! あははー!」

 

「やめろバカ! 何しやがるんだ!」

 

響ちゃんがクリスちゃんに抱きついてて怒られてた。

何してんだあの子。

 

「勝てたのはクリスちゃんのおかげだよー! えへへ」

 

「だからやめろと言ってるだろうが!」

 

変身が解けてからまた抱きついて突き放されてる。

懲りない…。

 

「いいか? お前たちの仲間になった覚えはない!あたしはフィーネと決着を着けて、やっと見つけた本当の夢を果たしたいだけだ!」

 

手伝わなきゃ(使命感)

クリスちゃんの横に立ちながらそう思う。

ここが俺の定位置。

 

「夢? クリスちゃんの? どんな夢?聞かせてよー!」

 

「うるさいバカ!」

 

またか。流石に抱きつきすぎなので、響ちゃんを咥えて引き離す。

 

「ちょっと離してよー!」

 

「いいぞ。そのままロボに咥えられとけ」

 

「酷い!?」

 

慈悲もないね。

 

ピリリリリ!ピリリリリ!

 

電話かね?響ちゃんのようなので離す。

 

「はい」

 

『響!? 学校が…リディアンがノイズに襲われて…。ガチャッ。ツー…ツー…ツー…』

 

「っ!?」

 

電話が切れた。

 

あれ?今の声未来ちゃんじゃね?

 

 

フィーネの計画は、ここからが本番だった。




タッツマンだよ。
長くなりましたわ
ワニとかあたし様とか作ったせい。

ではまた次回

次回「俺が守りたいもの」


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俺が守りたいもの

今回オリジナル多いかもしれない。


リディアン学園とやらについた。

しかし既にすごいボロボロだった。

 

「未来…。未来ー!! みんなー!!」

 

しかし返事は無かった。

 

「あぁ…」

 

「リディアンが…。あっ?」

 

ボロボロの建物の上に誰かがいた。あれは…。

 

「櫻井女史!?」

 

フィーネがいた。

 

「フィーネ! お前の仕業か!」

 

「グルルルルルル…!」

 

「フフフフ……ハハハハハ!」

 

何わろてんねん。

 

「そうなのか…? その笑いが答えなのか!? 櫻井女史!」

 

「あいつこそ、あたし達が決着を着けなきゃいけないクソッタレ! フィーネだ!」

 

眼鏡を外し、髪を解き、光が包む。

光が無くなったそこには

 

「嘘…」

 

ネフシュタンを纏ったいつものフィーネがいた。

 

「嘘ですよね?そんなの嘘ですよね?

だって了子さん、私を守ってくれました」

 

「あれはデュランダルを守っただけのこと。希少な完全状態の聖遺物だからね」

 

残念ながらあれが現実なんだよ響ちゃん。

 

「嘘ですよ。了子さんがフィーネと言うのなら、じゃあ、本当の了子さんは?」

 

「櫻井了子の肉体は、先だって食い尽くされた。いえ、意識は12年前に死んだと言っていい。

超先史文明期の巫女フィーネは、遺伝子に己が意識を刻印し…。自身の血を引く者がアウフバッヘン波形に接触した際、その身にフィーネとしての記憶、能力が再起動する機能を施していたのだ」

 

なにそれ実質何回でも甦れるわけじゃん。

 

「12年前、風鳴翼が偶然引き起こした天羽々斬の覚醒は。同時に、実験に立ち会った櫻井了子の、内に眠る意識を目覚めさせた。その目覚めし意識こそが、私」

 

なんというかすごくフィーネらしい、クソかよ。

 

「あなたが了子さんを塗りつぶして…」

 

「まるで過去から蘇る亡霊!」

 

「フフフ。フィーネとして覚醒したのは私一人ではない。歴史に記される偉人。英雄。世界中に散った私たちはパラダイムシフトと呼ばれる技術の大きな転換期にいつも立ち会ってきた」

 

エジソンとかかな?

 

「っ! シンフォギアシステム…!」

 

「そのような玩具、為政者からコストを捻出するための福受品に過ぎぬ」

 

「お前の戯れに、奏は命を散らせたのか!?」

 

にしては随分と強いですよね、あれ。

 

「あたしを拾ったり、アメリカの連中とつるんでいたのもそいつが理由かよ!?」

 

「そう…全てはカ・ディンギルのため!」

 

ゴゴゴゴゴゴ…

 

その時、揺れが起きた。

 

そしてフィーネの後ろからカラフルな塔が現れた。

目に悪そう。

 

「これこそが、地より屹立し天にも届く一撃を放つ…。

荷電粒子砲カ・ディンギル!」

 

「カ・ディンギル! こいつでバラバラになった世界が1つになると?」

 

確かに、最終的にそうなるって言ってたし。

 

「ああ! 今宵の月を穿つことによってな!」

 

「月を?」

 

「穿つと言ったのか?」

 

「なんでさ!?」

 

いやまじでどうゆうことだよ。

 

「私はただ、あの御方と並びたかった…。

その為にあの御方へと届く塔を心あるものに建てようとした…。

だが、あの御方は人の身が同じ高みに至ることを許しはしなかった…。

あの御方の怒りを買い雷帝に塔が砕かれたばかりか…。

人類が交わす言葉まで砕かれる。果てしなき罰…。

バラルの呪詛をかけられてしまったのだ。

月が何故古来より不和の象徴と伝えられてきたか…。

それは!月こそがバラルの呪詛の源だからだ!!

人類の相互理解を妨げるこの呪いを! 月を破壊することで解いてくれる!

そして再び世界を1つに束ねる!」

 

うん、つまり結局のところヤンデレ物語というわけ?

愛って怖いなぁ…。

 

「呪いを解く!? それはお前が世界を支配するってことなのか?安い! 安さが爆発しすぎてる!」

 

「永遠を生きる私が余人に歩みを止められることなどあり得ない」

 

「Balwisyall nescell gungnir tron」

 

「Imyuteus amenohabakiri tron」

 

「Killter ichiival tron」

 

三人がシンフォギアを纏う。

まあ、俺が行きますが。

三人より前に出る。

 

「…ロボ?」

 

ほら、クリスちゃん達は先行ってあのカラフルタワー止めてきて、あの全裸野郎は俺がやる。

視線で訴える。

 

「…わかった。行くぞ!」

 

「え?でもロボ君が!」

 

「いいから、行くぞ立花。ここはあいつに任せて私達はカ・ディンギルを」

 

「させると思うか!」

 

逆に俺がさせねぇよ!!

フィーネが伸ばした鞭を咥えて止め、そのまま振り回し地面に叩きつける。

 

「ぐっ!貴様ッ!」

 

残念だったな。クリスちゃん達はもう居ねぇぞ。

 

「獣風情が私の邪魔をするというのか!?

クリスすら救えなかった貴様がか!?」

 

……確かにさ、俺は役に立たなかったよ。

クリスちゃんを救うことすら出来ないさ、喋れないし、

でもさ、あの子。ずっと俺を信頼してくれてたんやで、

だったら俺はその信頼に答えるさ、こんな化物みたいな俺でも

 

なにかを守りたいと思うくらいはいいだろうがッ!!!

 

その時、ロボの体に変化が起きた。

両目から青い炎のようなものが出てき、

背中から巨大な六本の鎌のように変化した毛が出来たのだ。

 

「なんだ貴様、その姿は…?」

 

さぁね?ロボの第三再臨の宝具のへシアン鎌を俺が出したような感じかな?伝わんないだろうが。

 

さて、おっぱじめようか?

 

「チッ、そのようなこけ脅しで!」

 

フィーネが鞭を振るったが、躱され、逆に鎌で切り裂かれた。

 

「がっ!今のは!?」

 

はっ!俺はクリスちゃんがそれを使っているのをずっと見てきたんだ、それの攻撃手段とかはとっくに把握してるんだよ!

 

「おのれ!犬科風情がッ!!」

 

犬科舐めんな!!

 

それからはただひたすらに打ち合った、フィーネが鞭を振るい、ロボがそれを躱して鎌で切り裂いたり、噛み付いたり。それをフィーネが鞭で弾いたり。

 

そしてついに決着が来た。

 

くらいな!

 

ロボの六つの鎌がフィーネを突き刺し、動きを止めた。

 

「くっ!この程度!」

 

しかしネフシュタンの力で再生していく、だがそこに向かいロボが走り出した。

 

「ッ!?おのれぇ!!」

 

鞭を伸ばすが躱される。そしてロボがフィーネに向かい跳んだ。

くらえ!これが俺の擬似宝具!

 

擬・遥かなる者への斬罪(フリーレン・シャルフリヒター)

 

フィーネの首に向かって食らいつくが間一髪身体を逸らされ、右手から横腹までを食いちぎるに至った。

 

「くそッ!!この犬科が!!」

 

ざまあみろ全裸野郎。しかしそれでもまだ再生するとかネフシュタンやばいな。

 

「だがもう遅い!すぐにカ・ディンギルが発射される!」

 

ふーん。じゃあ止めてきますわ。

そのままロボはカ・ディンギルに向かって走り出した。

 

「なにを?まさか貴様!?」

 

◇◇◇

 

一方カ・ディンギルの前

 

「フィーネをおしてる…」

 

「すごい…」

 

「いままでは全力ではなかったというのか…」

 

三人はロボの戦いを見て呆気としていた。

が、カ・ディンギルがもうじき発射されそうになっていた。

 

「まずいカ・ディンギルが!?」

 

「「!?」」

 

(こうなったらあたしが絶唱を使って止めるしか…)

 

その時

 

ドドドドドっ!

 

「何が来る…?あれは、ロボ?」

 

ロボがこちらに向かい走っていき、そのままカ・ディンギルの壁を走り上へ登って行った。

 

「ロボ、なにを…?まさか!?」

 

◇◇◇

 

カ・ディンギルの壁を走るロボ

 

壁走るってもう人間辞めてんな、辞めてたわ。

 

そのまま最上までつき、高く跳び上がり、発射口の前に佇む。

 

さーて、途中ですれちがったクリスちゃんが絶唱を歌いそうな顔してたから、代わりに俺が似たようなことしなければな。

 

そのまま背中の六本の鎌を自身の前で合わせ、ドリルのようにする。

 

そしてエネルギーが溜まり、カ・ディンギルが発射された。

ロボは空中を蹴り、回転しながらビームに突っ込む。

なんとカ・ディンギルのビームを押し留めているではないか。

 

「カ・ディンギルを押し留めているというのか!?

あいつごときの力で!?ありえない!!」

 

「ロボ!!」

 

うおおおおおおおおおりゃあああああああああぁぁぁぁ!!!

貫けええええええええええぇぇぇぇ!!!

 

そしてついにロボはビーム呑まれた。しかし同時にカ・ディンギルが様々なところで爆発がおきる。

 

「まさか!?カ・ディンギルのビームを貫通し、そのままカ・ディンギルそのものを破壊しているというのか!?」

 

そしてカ・ディンギルは崩れ落ちた。

 

「ああああああああぁぁぁ!!!」

 

フィーネの叫びが響く。

 

ロボはカ・ディンギルの中で力無く落下していた。

 

はっ、ざまあみろ全裸野郎。お前の計画台無しにしてやったぜ。

クリスちゃんは無事かな?多分無事だろう。絶唱させなかったし、守らなきゃって誓ったしな。

あーあ、我儘言うなら、まだ一緒に居たかったなぁ。

 

上に見える一部だけが欠けた月と崩れ落ちるカ・ディンギルを最後にロボの意識は落ちた。

 

「ロボおおおおおおおおぉぉぉぉ!!!」

 

薄らと呼び声が聞こえながら…。




次回「シンフォギア、エクスドライブ」


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シンフォギア、エクスドライブ

無印最終回


ロボの捨て身により、カ・ディンギルが崩れ落ちている。

 

「ロボおおおおおおおおおぉぉぉぉ!!!」

 

クリスの叫びが響くが返ってくるのは静寂のみだった。

 

「おのれ!おのれ!おのれぇ!!

忌々しい駄犬が!月の破壊はバラルの呪詛を解くと同時に重力崩壊を引き起こす。

惑星規模の天変地異に人類は恐怖し…。

そして聖遺物の力を振るう私の元に帰順するはずであった!痛みだけが人の心を繋ぐ絆! たった一つの真実なのに!それを…あの駄犬如きがァ!!」

 

カ・ディンギルを破壊されたことによりフィーネの怒りが頂点になる。

 

「ふざけんなよ…。お前のそんな愚だらない野望なんかであいつは死んだんぞ!

カ・ディンギルは壊れた。あとはフィーネ!お前を倒せば終わりだ!」

 

クリスが言い、翼と響も構える。

 

「貴様ら如きが私を倒すだと!?笑わせるな!!

貴様らはただでは死なせはしない、嬲り殺しにしてくる!!」

 

そして、フィーネと三人の奏者がぶつかる。

 

◇◇◇

 

ここは?あぁそうか、俺はまた死んだのか…。

転生ロボは二度死ぬってか、やかましいわ。

 

にしてもほんとどこだ?真っ暗だわ。

 

ロボが後ろを振り向けば二人の男女がいた。

 

うん?なんだね君たち?

 

『私たちはあの子の親さ』

 

あの子?クリスちゃんかね?

これは完全に死んだんだな俺

娘さんにはお世話になりました。

俺は不甲斐なく死んでしまいましたが…。

 

『いいや、君はまだ死んではいない』

 

まじで?生きてるの俺?

 

『あぁ、…こんな事を君に頼むのは間違っているんだろうが、娘を、クリスを支えってやって欲しい。私たちはあの子になにも残せずに死んでしまったから…』

 

……そっか。別にいいですよ。

最初からそのつもりだったわけだし。

あと勘違いしてますけど、両親さん。

クリスちゃんにちゃんと残せてましたよ。

二人の意思。まあ教えたの俺じゃないけどね…。

 

『…そうか。なら、安心した。クリスを頼む』

 

その言葉を最後に二人は消えていった。

 

……さーて、ならさっさと起きますか。

両親公認だ。派手にやろうじゃないか!

 

◇◇◇

 

三人はフィーネに圧されていた、強烈な一撃をくらい。変身が解け、地面突っ伏していた。

 

「しぶといヤツらめ、この世に新霊長は私一人で十分だ。故にこれで終わりにしてやる!」

 

フィーネが鞭を振りかぶった瞬間。歌が聞こえた。

 

「チッ、耳障りな。なんだこれは?歌か…?

どこから聞こえてくる? この不快な歌…。

歌、だとッ!?」

 

「聞こえる…皆の声が…」

 

「まだ、倒れる訳にはいかないな…」

 

「そうだな…。倒れる訳にはいかないよな…」

 

そして夜が明けた。

 

「皆が歌ってるんだ…。だからまだ歌える。

頑張れる!戦えるッ!」

 

光に包まれ、立ち上がる三人。

 

「まだ戦えるだと? 何を支えに立ち上がる? 何を握って力と変える?鳴り渡る不快な歌の仕業か? そうだ、お前達が纏っている物は何だ?心は確かに折り砕いたはず…!

なのに、何を纏っている? それは私が作った物か?

お前達が纏うそれは一体何だッ!? 何なのだッ!?」

 

光が立ち上り、空にはギアが白くなり、光の羽を生やす響達がいた。

 

「「「シンフォギアアアアアアアアアアア!!」」」

 

そして同時に。

 

「オォーーーーーーーーン!!」

 

カ・ディンギルが崩れ落ちた跡地から、遠吠えをし、

ロボが飛び出てきた。

 

◇◇◇

 

俺生還

 

ハッハァッ!戻って来たぜ全裸野郎!

 

「貴様!生きていたのか!?」

 

生きてたよ。勝手に殺すな。死にかけだったのは否定しないが。

 

「ロボ!!」

 

その声は懐かしのクリスちゃんじゃないk

あれ?なんか白くなってない?というか飛んでない?

翼さんと響ちゃんも飛んでない?

何があったん?

 

「皆の歌声がくれたギアが私に負けない力を与えてくれる。クリスちゃんや翼さんに、もう一度戦う力を与えてくれる。歌は戦う力だけじゃない。命なんだ」

 

まあそんなことは置いておこう。まずはフィーネだ。

 

「高レベルのフォニックゲイン…。こいつは2年前の意趣返し?」

 

『んなこたどうでもいいんだよ!』

 

「念話までも…」

 

クリスちゃんの声が頭に直接聞こえる。

これはあれをやるしかないな。

 

『こいつ、直接脳内に…!』

 

『そんなことしなくt待て、今の声誰だ?』

 

『あれ?俺の声聞こえてる?』

 

『えっ?まさかロボか?』

 

『うん、ロボだよ。ちょっと驚きすぎて理解が追いついてない』

 

『いままでこんな喋り方してたのかお前…』

 

まじか。今俺クリスちゃんと初めてまともな会話した気がする。念話すごい。というか俺も使えたのか。

 

とかなんとか言ってたらフィーネがソロモン使ってノイズを大量召喚していた。多いよ。

 

『いいかげん芸が乏しいんだよ!』

 

『世界に尽きぬノイズの災禍も全てお前の仕業なのか!?』

 

『ノイズとはバラルの呪詛にて相互理解を失くした人類が、同じ人類のみを殺戮するために作り上げた自律兵器』

 

フィーネも直接脳内に…!というかノイズって兵器だったのか。知らなかった。

 

『人が人を殺すために?』

 

『バビロニアの宝物庫は扉が開け放たれたままだ。そこからまろびいづる10年一度の偶然を私は必然と変える。純粋に力と使役してるだけのこと』

 

『また訳わかんねえことを!』

 

絶対魔獣戦線?違うか。

フィーネはソロモンの杖を上に掲げた。

 

「応ぜよ!!」

 

フィーネの言葉に杖が反応し、街中から数え切れないほどのノイズが現れた。

 

「あっちこっちから…」

 

「おっしゃ! どいつもこいつもまとめてぶちのめしてくれる!」

 

『全部切り刻めばいいんだろ?背中の鎌が唸るぜ!』

 

「あたしの中のロボのイメージが少し崩れたよ」

 

『まじか』

 

「それは私も思った」

 

「うんうん」

 

『翼さん酷くない?響ちゃんは頷かないで』

 

「というかお前どこにいるんだよ?」

 

『俺だけ飛べないから地上』

 

そこから三人と一匹は飛び出し、ノイズを倒していく。

響ちゃんが殴って貫き、俺と翼さんが切り裂き、クリスちゃんが撃ち抜く。

 

『やっさいもっさい!』

 

『すごい! 乱れ撃ち!』

 

『全部狙ってるっての!』

 

『てへっ』

 

『それより俺はその迷言にツッコミをいれたい』

 

『うるさい!』

 

『無慈悲!』

 

『だったら私が!』

 

そう言って響ちゃんが構え。

 

『乱れ撃ちだああああっ!!』

 

そのまま乱れ撃ちをした。

その後も倒し続け、ノイズはかなり減った。

 

「どんだけ出ようが、今更ノイズ。」

 

「ならば、面白いものを見せてやる!」

 

うん?フィーネがなんかしてる?

フィーネが自分の腹にソロモンを突き刺した。

自害せよ!?

そしてフィーネに向かってノイズが集まっていく。

 

「ノイズに取り込まれている?」

 

「そうじゃねえ。アイツがノイズを取り込んでんだ」

 

どんどん巨大化していくフィーネ。

 

「来たれ! デュランダル!!」

 

そして、巨大な竜のようななにかになった。

竜はレーザーを放ち、街で大爆発が起きる。

威力高いな。

 

「街が!?」

 

「逆さ鱗に触れたのだ。相応の覚悟は出来ておろうな?」

 

三人は攻撃をするが、全く効いておらず、逆に反撃されてしまう。

 

「なんて硬さだよ!」

 

「いくら限定解除されたギアであっても所詮は聖遺物の欠片から作られた玩具!完全聖遺物に対抗出来るなどと思うてくれるな」

 

ふーん。じゃあ俺がやるか。

 

『ちょっと行ってくる』

 

『なっ!待てよ!』

 

ロボは竜のフィーネが居る位置に竜の身体を走ることによって入り込んだ。

 

「貴様か!よくもカ・ディンギルを破壊してくれたな!」

 

『あんなもんは壊して大正解だぜ』

 

「貴様はただでは殺さん!」

 

『殺せるもんなら殺してみなぁ!』

 

ロボは竜の中で走り回り、フィーネに向かって斬撃を飛ばしまくる。

 

「おのれ、ちょこまかと!」

 

斬撃で煙が上がり、周りが見えずらくなる。

 

「チッ!」

 

フィーネがシャッターを開けるが、その瞬間。

 

『オラッ!』

 

「がっ!?」

 

ロボがフィーネの背中にとっしんを当てる。

その衝撃によってデュランダルが飛び出した。

 

『出したぞ!』

 

「勝機を逃すな! 掴み取れ!」

 

「ちょせえ!!」

 

クリスがデュランダルを撃ち、取りやすいようにする。

そしてそれを響が掴んだ。

 

「デュランダルを!?」

 

しかし。再びデュランダルに呑まれ、暴走状態となる。

だがシェルターから希望が現れた。

 

「正念場だ! 踏ん張りどころだろうが!!」

 

「強く自分を意識してください!」

 

「昨日までの自分を!」

 

「これからなりたい自分を!」

 

「ミんナ…!」

 

「屈するな立花。お前が抱えた胸の覚悟、私に見せてくれ」

 

「お前を信じ、お前に全部賭けてんだ! お前が自分を信じなくてどうするだよ!」

 

『いつもみたいに馬鹿みたいに強い意思ってやつを今発揮するんだよ。逆に今発揮しないでいつ発揮するんだ』

 

「あなたのお節介を!」

 

「あんたの人助けを!」

 

「今日は私たちが!」

 

しかしフィーネが待ってる筈もなく。

 

「かしましい!!黙らせてやる!!」

 

『こっちのセリフだ全裸野郎!』

 

ロボが背中の鎌をフィーネに突き刺す。

 

「グッ!貴様どこまでも!」

 

『邪魔は得意なんでね!』

 

そして響の暴走は。

 

「響ーーーーーーーーっ!!!」

 

この一言によって終わった。

 

「はっ!?そうだ…今の私は、私だけの力じゃない…。

そうだ! この衝動に塗りつぶされてない!」

 

デュランダルが金色に光る、綺麗だ…。

とか言ってる場合じゃない逃げなきゃ。

 

ロボは竜の中から脱出した。

 

「その力! 何を束ねた!?」

 

「響き合う皆の歌声がくれた、シンフォギアだあああああっ!!!」

 

デュランダルを振り下ろし、竜を真っ二つに切り裂いていく。

 

「完全聖遺物同士の対消滅…!?

どうしたネフシュタン! 再生だ!!

この身、砕けてなるものかああああッ!!」

 

竜は大爆発。戦いは終わった。

 

◇◇◇

 

響ちゃんがフィーネを支えて帰ってきた。

えー。

 

「お前、何をバカなことを……」

 

「このスクリューボールが」

 

『また迷言が』

 

「だからうるさい」

 

『酷い』

 

「皆に言われます。親友からも変わった子だーって。

もう終わりにしましょう、了子さん」

 

「私はフィーネだ…」

 

響は少し笑い。

 

「でも、了子さんは了子さんですから。

きっと私たち、分かり合えます。」

 

「ノイズを作り出したのは先史文明期の人間…。

統一言語を失った手を繋ぐよりも相手を殺すことを求めた。

そんな人間が分かり合えるものか」

 

そしてフィーネは響の後ろに向かって鞭を伸ばした。

 

「私の勝ちだッ!!」

 

フィーネはなにかを引っ張る動作をした。

その影響でネフシュタンは壊れる。

 

「月の欠片を落とす!」

 

全員は驚きを隠せない。

 

「私の悲願を邪魔する禍根は、ここでまとめて叩いて砕く!この身はここで果てようと、魂までは絶えはしないのだからな!聖遺物の発するアウフバッヘン波形があるかぎり私は何度だって世界に蘇る!どこかの場所、いつかの時代!今度こそ世界を束ねるために!アッハハハハ! 私は永遠の刹那に存在し続ける巫女!フィーネなのだ!!」

 

トンッ

 

響がフィーネの胸に軽く拳を当てた。

 

「うん、そうですよね。どこかの場所、いつかの時代、蘇るために何度でも私の代わりに皆に伝えてください。世界を1つにする為に力なんて必要ないって事を、言葉を越えて、私達は繋がっていけるって事。私達は未来にきっと繋いでいけるという事を私には伝えられないから。了子さんにしか出来ないから」

 

「お前…まさか…」

 

「了子さんに未来を託すためにも、私が今を守ってみせますね」

 

「……フっ…ホントにもう…。放っておけない子なんだから…」

 

フィーネは響の胸に指をあて。

 

「胸の歌を信じなさい」

 

その言葉を最後に塵と化した。

 

「軌道計算出ました。直撃は避けられません」

 

響が前に出る。

 

「なんとかする。ちょーっと行ってくるから。生きるのを諦めないで」

 

「…ん?なあおい、ロボは?」

 

「あれ?そう言えば…」

 

「どこにもいない?」

 

「まさかあいつ…」

 

◇◇◇

 

やあ、ロボだよ。

今、月の欠片に向かってるの、え?飛べないんじゃ?

鎌と鎌の間に毛で膜っぽいの作って羽にしました。

もはや狼ってなんだっけ?

まあ、こういうのは俺の役目だからね。

さーて、カ・ディンギルにやったあれをもう一回やるか。

 

そんなことを考えていたら。

 

『たく、また一匹で無茶する気かよ』

 

『…へ?』

 

『こんな大舞台で挽歌を歌うことになるとはな。

ロボには驚かされる』

 

『ロボ君って結構無茶しちゃうんだねー』

 

あれ~?おかしいなぁ、みんないるぞぉ?

 

『もしかしてバレて追ってきた感じ?』

 

『もしかしなくてもそうだ』

 

まじか。俺一匹で神風特攻しようとしたのが馬鹿みたいじゃん。

 

『ま、一生分の歌を歌うには…。ちょうどいいんじゃねえのか?』

 

まあそうだね。俺は歌えないけどね。

響ちゃんが両手のバンカーを伸ばし

翼さんが剣を巨大化させ

クリスちゃんが大量のミサイルを出し

俺は鎌をさらに増やして合わせる。

そして一斉に攻撃した。

 

『『『『砕けろおおおぉぉ!!!』』』』

 

月の欠片は、跡形もなく砕け散った。

 

◇◇◇

 

今俺は大変な状況になっている。

簡単さ。

 

「あー、モフモフで気持ちいいー」

 

「これは、癖になる…」

 

「当然だろ、ロボなんだから」

 

三人が同時に俺をモフっている。動けん。

月の欠片壊したあと、二課の本部にて暫く幽閉生活になった。

事故処理とかだそうで。

 

あの後、念話で喋れなくなり、

俺の姿もいつも通りに戻った。

またクリスちゃんと会話できないのが

少し寂しい気持ちもあったが。

 

「やっぱり、お前の毛並みは最高だよな…」

 

まあ、こういうのも悪くないと思う自分がいた。




無印、完

長かったですよ。わりと人気があった驚いてます。
ありがとうございます。

次は番外編挟んでからG編入ります。
お楽しみに

次回「猫耳ってことはライバルだなオメェ」


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番外編:G編までの出来事

IFストーリーとかも作ろうかな?


《歓迎会》

 

 少し広めの部屋の中、奥のデカデカと存在感を放つプレートにはかんげい!!!と大きく書かれた文字の横に俺の名前、そしてクリスちゃんの名前があった。

 

「とういうわけで、改めての紹介だ。第二号聖遺物・イチイバルの奏者にして心強い新たな仲間、雪音クリス君。そして聖遺物との融合症例二号であり戦闘サポートをする、ロボだ」

 

「ど、どうも。よろしく」

 

「バウッ」

 

クリスちゃんは顔赤くしながら、俺はひと鳴きしと答える。

 

「よろしくクリスちゃん!」

 

「うわっ!?引っ付くな馬鹿!」

 

響ちゃんがクリスちゃんにまた抱きついている。

抱きつきすぎではないですかね?

 

「さらに、本日を以て奏者3人そしてロボの行動制限も解除されることになる」

 

ようやくこの幽閉期間が終わったようだ。

 

「師匠!それってつまり…」

 

「そうだ!君たちの日常へ帰れるのだ!」

 

「やったー!やっと未来に会えるー!!」

 

響ちゃん達は帰れるだろうが俺達には問題があった。

 

「でもおっさん。あたし達には帰る家がないんだが…」

 

せやで。俺達家が無いんだよ。

フィーネの屋敷に住むって言うのもダメだろうし。

 

「もちろん君たちの新しい住まいも手配済みだぞ。そこで暮らすといい」

 

家できたわ。

 

「あ、あたしらに!? いいのか!?」

 

「勿論だとも、クリス君は奏者としての任務遂行時、それ以外での自由やプライバシーは保証しよう!」

 

やったぜ。初めて会った頃みたいなサバイバルはしなくていいんだな。

 

「あ…ぁ…。

っ!ごしごし…ぐすっ」

 

ペロペロ

 

「あぁ、ありがとう…」

 

クリスちゃんが嬉しさで泣いていたので頬を舐めて慰める。

クリスちゃんが泣く=俺が舐めるがいつもの流れになってる気がする。

 

「はっ!?」

 

どうした翼さん?

 

「案ずるな雪音。合鍵は持っている。いつだって遊びに行けるぞ!」

 

「はあ!?」

 

つまりそれ、俺達の家の鍵じゃ…?

 

「私も持ってるばかりか、なーんと! 未来の分まで~!」

 

「自由とプライバシーなんてどっこにも無いじゃねえかーーーーー!!!」

 

これは酷い。いつでも入り放題じゃないか…。

 

「…ロボ」

 

真面目な目でこっちを見るクリスちゃん。

どうした?

 

「あたしの家の守護はお前に任せる…」

 

……任された。

俺は家の番狼に任命された。

 

 

《仏壇》

 

俺達の新築にて、クリスちゃんが通帳を見ていた。

 

「知らなかった…。突起物のシンフォギア装者やってると小遣いもらえるんだな」

 

クリスちゃんの言う通り、二課から給料が出る。

しかも国家側の仕事なので

下手な仕事より多く貰える。

俺の前世でのバイトの苦労とは一体…。

 

「あのバカはきっと…」

 

『あは、あはは。ご飯&ご飯!』

 

「とか言って食費に溶かしてそうだし…

こっちはこっちで…」

 

『常在戦場』

 

「とか言って乗り捨て用のバイクを何台も買い集めてそうなイメージがあるな…」

 

『常在戦場…。常在戦場…』

 

「いや、勝手な想像だけど」

 

ごめん。普通に想像できて草生えたわ。

 

「さて、あたしはどうしたものかな…」

 

好きに使えばいいと思うで、俺は食費だけで十分だし。

そう考えていたら。

 

「よし!ロボ、買い物に行くぞ!」

 

決まった様なので背中に乗せて案内してもらう。

着いた先には、仏具店があった。

あっ(察し)

 

「へへっ。一番かっこいい仏壇を買いに来たぜ!」

 

知ってた。そして運ぶのも俺だね、知ってる。

 

………

 

案の定仏壇を買い、俺が運んで家に帰ってきた。

 

「悪いな、重い荷物運ばせて」

 

いいっていいって、用途はわかるし。

 

「あたしばっかり帰る家が出来ちゃ、パパとママに申し訳ねえからな…」

 

クリスちゃんは少し泣いていた。

やはり寂しい気持ちはあるのだろう。

俺は頭を擦りつける。

 

「あはは、くすぐったいって」

 

君は笑ってるほうが似合ってるからさ、

そうやって笑ってなよ。

そしたらご両親も安心するだろうて。

 

 

《今の生活》

 

チーンチーンチーンチーン!

 

クリスちゃんが学校に通うことになり、朝仏壇の前で手を合わせている。

 

「おはようさん。朝から騒々しくて悪いな。でも、騒々しいのは音楽一家らしいだろ?」

 

なむなむ、手が合わせられないので頭を下げる。

 

「んじゃ、あたしは学校行ってくる。留守番は任せたぞ」

 

あいよ、クリスちゃんも気をつけてね。

俺に言ってから仏壇の方を向くクリスちゃん。

 

「正直、まだ慣れないし騒々しいところだけど…。パパとママの子供だから、あたしも騒々しいのは嫌いじゃないみたいだ」

 

そして家を出て学校に向かった。

 

安心してくださいご両親。あなた達の娘さんは今を楽しく過ごしてますよ…。だから天国で見守っててあげてください。

 

そう思いながら俺は棒を咥えて鉦を鳴らした。




番外編終了

番外編もちょくちょくやろうかな?


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番外編:G編までの出来事2

クリスちゃんとイチャラブ系書きたいが
書いたら俺が死ぬ(恥ずかしさで)

XDフェスで第三期XDクリスちゃん出て感涙した。


《奏者とふれあい》

 

私ロボ、今二課本部に一匹でいるの。

 

現在、ルナアタックと呼ばれるフィーネとの戦いの事故処理のための幽閉期間でここにいる。

クリスちゃん?今メディカルチェックしてるよ。

という訳で暇なため二課内を歩きまわっている。

やることが無いなー。ん?あれは?

 

「あっ!ロボ君だ!」

 

おや響ちゃん偶然だね。相変わらず元気そうで。

 

「一匹なんて珍しいね?クリスちゃんは?」

 

メディカルチェック中なう。

なので暇してる。

 

「ねぇ?ちょっとロボ君の毛並み触ってもいい?」

 

それくらいならいいぞ、だからその上目遣いを辞めるんだ。身長的に必然とはいえかなり効く(心に)

とは言えないので頷いて了承する。

 

「ほんと!?じゃあ早速…あー、柔かーい…」

 

一瞬で緩い顔になったなおい。

いや、いつも緩いか…?

というかいつもクリスちゃんも柔らかいって言うけど自分じゃよくわからないんだよなぁ。

 

「立花にロボじゃないか、偶然だな」

 

翼さんではないですか。翼さんもやることないのかな?

 

「あ、翼さん。翼さんも触りませんかロボ君の毛並み?」

 

響ちゃんまさかの翼さんを誘う。

 

「え?いや…。いいのか…?」

 

少し考えてからなんかソワソワしてる。

あ、うん。翼さんも触りたいのね。

いいだろう。許可する(上から目線(物理))

頷くんだがな。

 

「そ、そうか。なら…。ッ!?や、柔らかい!

くっ!こ、これしきのもので…!…あー…」

 

即落ち二コマかな?流れが完璧にそれだったんだけど。

 

「すごい…!翼さんがだらしない顔をしている…!」

 

まじか。俺の毛並みが強い。というか響ちゃん。

だらしない顔なら君も負けてないからね。

 

「これはダメになってしまう…」

 

「すごくわかります…」

 

翼さんと響ちゃんが毛並みに顔を埋めて…。

動けないんですが。ちょっと助けてクリスちゃん…。

 

その後、メディカルチェックが終了したクリスにもモフられ、ますます動けなくなったロボであった。

 

 

《ロボの一日》

 

ロボの一日はクリスの部屋から始まる。

朝起きると高確率でクリスが自分の布団ではなくロボの毛並み布団で寝ているのだ。

 

「あー…。柔らかいなぁ…」

 

またかねクリスちゃん…。朝起きたら毎回俺の近くに居るよなぁ。

 

ロボはクリスを起こす。クリスが起きたら着替え始めるのでリビングに向かっておく。

クリスが軽い朝食を作り、ドックフードを皿に入れて台に置く。それを食べる。

 

「いただきます」

 

いただきます。

 

ロボは普通食べてはいるがクリスの食べ方に問題がある。

 

……………。

 

「な、なんだよ。仕方ねえだろうが、まともに食事の作法なんて教えられなかったし…」

 

うん、まあそうなんだけどね。それでも酷いや。

 

食べ終わり仏壇で挨拶をしてから

クリスは学校に出かける。

ロボは留守番である。

 

「じゃあ行ってきます」

 

行ってらっしゃい。

 

クリスが学校に行ったので、ロボは一匹になる。

そしてやることは?

 

とりあえず寝よう、やることが無いし。

 

寝るだけである。この狼自由である。

しばらく寝たので家の中を歩きまわっている。

 

ボールでも転がすか。

 

3mの狼が使うボールなのでそうとうでかい。

それを前足や口を使い転がす。

 

飽きた…。そうだ続きをやろう。

 

ロボは自分の犬小屋に入り、中でなにかをしている。

石を牙で削ってクリスの形をした人形を作っているのだ。

 

クリスちゃんの誕生日用のプレゼント、身体がロボだから作るのめっちゃ辛い…。

でもフィーネの所にいたころはそれどころじゃなかったからなぁ、家族なんだから祝いたい。まだ5ヶ月あるのだ。ゆっくり作っていくぜ。

 

ある程度進め今日の分は終了したので昼食にする、クリスが置いておいたドックフードである。

 

うめぇ、うめぇよぉ。ドックフードがうめぇよぉ。

泣きたい…。

 

心にダメージがあった。

昼食を食べ終わり再び寝る。

ある程度寝ていたら鍵を開ける音が聞こえたので玄関で待機する。

 

「ただいまー」

 

おかえりー。

 

クリスが帰ってきた。クリスは勉強をしに部屋に入り、ロボはリビングで寝転んでいる

夕食の時間である。

 

…………。

 

「わかった、わかったから。食べ方治すから、その真顔でこっちを見つめ続けるのをやめてくれ…」

 

わかればよろしい、友里さんに頼むかな?

 

そんなこんなでクリスが風呂に入って寝る時間になる。

クリスはベットに入り、ロボは床に伏せる。

 

「おやすみロボ」

 

おやすみクリスちゃん。

 

そして一人と一匹は寝る。

尚、朝またクリスがロボの毛並みで寝ているのである。




番外編その2
本編あげなきゃ(焦り)

水着系のキャラが欲しいので石貯めます。
(どうせ引く)

ではまた次回


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戦姫絶唱シンフォギアG 猫耳ってことはライバルだなオメェ

今回からG編
水着クリスちゃん欲しい


こちらロボ。ライブ会場にて翼さんの控え室にいる。

 

ちなみにクリスちゃんは響ちゃんと任務に出てる。

俺はでかいから電車に入らないんだと。

悲しい…。というわけで翼さんの元にいる

今回なんか海外で人気のアイドル、マリアなんとかさんとコラボライブするそうで、第一印象は名前長いとなにその猫耳ぽい髪型。さてはライバルだなオメェ。

 

コンコン

 

おや?誰か入ってくる。

 

「邪魔するわよ!」

 

「っ!?」

 

マリアさんではないですか、挨拶かな?

 

「今日はよろしく。せいぜい私の足を引っ張らないように頑張ってちょうだい」

 

煽りっぽかった。いや、緊張してこういう言い方になった可能性がある。俺も経験あるし。

 

「一度幕が上がれば、そこは戦場。未熟な私を助けてくれるとありがたい」

 

翼さんすごいや、煽りをものともしてない。

気づいてない可能性があるが。そや。

 

「続きはステージで。楽しみにしているわよ」

 

そのまま出ていこうとするマリアさんに近づく。

 

「な、何かしら?」

 

少し怖いのかな?声が上がっている。まあ見た目が見た目だし、仕方ない仕方ない。

そしてマリアさんに頭を擦り付ける。

その緊張(推測)を癒してあげよう。

 

「ちょ、なにするのよ!?やめなさ、あー…」

 

「堕ちたな」

 

「堕ちましたね」

 

最初は反抗したが直ぐに緩い顔になるマリアさん。

俺の毛並みは最強なんだ!

 

その後正気に戻ったマリアさんは控え室から出ていった。

 

◇◇◇

 

そして翼さんとマリアさんのコラボライブが始まった、一言で言えば圧巻である。なんかもう凄すぎて凄い(語彙力)

 

『ありがとう、皆!』

 

歌が終わり、会場で大歓声が起きる。

俺も拍手出来たら拍手してるだろう。

 

『私はいつも皆からたくさんの勇気を分けてもらっている。だから今日は私の歌を聞いてくれる人たちに少しでも勇気を分けてあげられたらと思っている』

 

『私の歌を全部世界中にくれてあげる!

振り返らない。全力疾走だ。

ついてこれる奴だけついてこいッ!!』

 

だからよ、止まるんじゃねぇぞ…。

やりたくなったんだ。

誰も気づかないしいいじゃろ。

 

『今日のライブに参加出来たことを感謝している。そしてこの大舞台に日本のトップアーティスト風鳴翼とユニットを組み、歌えたことを』

 

『私も素晴らしいアーティストと巡り会えたことを光栄に思う』

 

二人ががっちり握手している。

 

『私たちは世界に伝えていかなきゃね。歌には力があるってことを』

 

『それは世界を変えていける力だ』

 

『そして…もう一つ』

 

あれ?マリアさんの雰囲気が変わった?

その瞬間会場の至る所からノイズが出現する。

慌てる観客たち。

 

『狼狽えるな!』

 

マリアさんの一言で会場が静まり返る。

俺は会場に向かって走り出す。

シンフォギアは秘密事項だからライブ中継されているこの場では翼さんは変身できない、つまりこの場では今ノイズを倒せるのは俺だけ、急がないとやばい。

そして会場に出た時、歌が聞こえた。

 

「Granzizel bilfen gungnir zizzl」

 

そこには黒いガングニールを纏うマリアさんがいた。

 

「私は私たちはフィーネ。

そう…終わりの名を持つ者だッ!!」

 

マリアさんはフィーネを名乗った。

私たちってことは他にもいるのか。

 

「我ら武装組織フィーネは各国政府に対して要求する。そうだな…。差し当たっては国土の割譲を求めようか」

 

「バカな!?」

 

お前は何を言っているんだ。

頼むからわかりやすく言ってくれ。

 

「もしも24時間以内にこちらの要求が果たされない場合は…。各国の首都機能がノイズによって風前となるだろう」

 

あかん、今のは流石にわかった、あかんやつだこれ。

 

「どこまでが本気なのか…?」

 

「私が王道を敷き、私たちが住まう為の楽土。素晴らしいと思わないか?」

 

世界征服ってか、止めなきゃ。

俺は場に飛び出して遠吠えをする。ノイズが反応したのを確認して再び遠吠えをする。ノイズがこちらにやってきたので翼さんに視線で観客を逃がすように訴えてから走り出す。

 

「ッ!!今のうち逃げるんだ!!早く!!」

 

観客は一斉に逃げ出した。

勝った、人質はもういないぜ。

 

「…まあいいわ、どっちにしろ人質は逃がすつもりだったし」

 

あれ?まじで?

俺の行動意味なかったじゃん。

観客のいなくなった席を見つめるマリアさん。

 

「帰るところがあるというのが、羨ましいものだな」

 

「マリア。貴様は一体…?」

 

そのままマイクを翼さんに向ける。

 

「観客は皆退去した。もう被害者が出ることはない。それでも私と戦えないと言うのであれば…。それはあなたの保身のため」

 

「くっ…」

 

「あなたはその程度の覚悟しか出来てないのかしら?」

 

残念だったな俺がいるよ。

マリアさんに向けてとっしんする。

 

「ッ!?くっ!」

 

咄嗟のことで判断できなかったのかマイクで防ぐが後ろに飛ばされてしまう。ノイズ?会場裏で倒してきたよ。

 

「はあっ!」

 

マリアさんがマイクを投げてきたのでジャンプで躱して殴りにかかる。流石に避けられた。

 

「なかなかに強いわね、その狼」

 

「あぁ、私も当時は苦戦させられた」

 

苦戦させました。マリアさんがマントで攻撃してきたが、ネフシュタンの鞭みたいな感じだったので感覚で避けられた。

マリアさんの近くで回転して尻尾をぶつける。

 

「舐めるな!」

 

尻尾を掴んで放り投げられる。そのまま着地してマリアさんに向かって突っ込む。マントで防がれお互いに距離をとる。その時、中継が切れた。

 

「緒川さん…!」

 

「中継が中断された!?」

 

流石NINJA、めっちゃ優秀。

 

「聞くがいい! 防人の歌を!」

 

勝った(確信)

 

「Imyuteus amenohabakiri tron」

 

翼さんがギアを纏い、俺の隣に来る。

 

「これで数では貴様のほうが不利になったぞ」

 

「……あんがい、そうでもなさそうよ」

 

マリアさん?上の方向いてなにが…。

上からカッターみたいなのが降ってきた。

え?

 

「っ!?」

 

翼さんが剣で防いで俺は避ける。

 

「行くデス!」

 

更に鎌みたいなのが飛んできたので翼さんを咥えて乗せ、避ける。

 

「すまない助かった」

 

いいって。

マリアさんの横に金髪ショートと黒髪ツインテールが立つ。

 

「危機一髪」

 

「まさに間一髪デスよ」

 

「装者が…三人!?」

 

こっちも三人いるけどね

 

「調と切歌に救われなくても、あなた達程度に遅れを取る私ではないんだけどね」

 

「貴様みたいなのはそうやって…」

 

「?」

 

あっ、あれは。

 

「見下ろしてばかりだから勝機を見逃す」

 

「上か!」

 

マリアさん達の上にはギアを纏ったクリスちゃんと響ちゃんがいた。相方来たこれで勝つる。

 

「土砂降りの、10億連発!」

 

クリスちゃんのガトリングを切歌と調と呼ばれた子は避け、マリアさんはマントで防ぐ。

響ちゃんも攻撃するが避けられる。

俺は後退して翼さんが背中から降り、響ちゃんとクリスちゃんも隣に来た。

三対三と一匹、どっちにしろ勝ってる。

 

「やめようよ、こんな戦い。今日出会った私達が争う理由なんてないよ!」

 

「そんな綺麗事を!」

 

「えっ?」

 

響ちゃんが説得するがそう返される。

すまん、初めて会った時同じこと思った。

 

「綺麗事で戦う奴の言うことなんか信じられるものかデス!」

 

「そんな…。話せば分かり合えるよ。戦う必要なんか…」

 

「偽善者」

 

「あっ!?」

 

「この世界にはあなたのような偽善者が多すぎる」

 

この世にはな、やらない善よりやる偽善って言葉があってだな。まあ伝わんないだろうが。

調ちゃんと呼ばれた子が頭の物体から回転カッターを打ってくる。

 

「何をしている立花!」

 

それを翼さんが防ぎ、クリスちゃんが攻撃、敵三人は散開し、切歌ちゃんと呼ばれた子が攻撃を防ぎながらクリスちゃんに攻撃しにくる。

 

「近すぎんだよ!」

 

クリスちゃんが離れてボウガンを撃つが防がれる。

という訳で横から体当たり失礼。

切歌ちゃんは飛ばされる。

 

「ナイス!」

 

「あーもう!鬱陶しいデス!」

 

邪魔は得意なのよ、俺。

翼さんはマリアさんと戦っており

響ちゃんは調ちゃんの攻撃を躱しながら説得している。

 

「私は困ってる皆を助けたいだけで…!だから!」

 

「それこそが偽善!」

 

「っ!?」

 

「痛みを知らないあなたに、誰かの為になんて言って欲しくない!!」

 

説得は失敗したようで、調ちゃんは巨大な回転カッターを二つ飛ばしてくる。響ちゃんは反応が遅れたが。

俺が片方を踏み砕いて、もう片方を噛み砕くことで守る。

 

「ッ!?」

 

「ロボ君…」

 

「アームドギアを砕くなんて、どんな力してるんデスか!?」

 

俺も融合症例だからね、普通にできた。

逆に生身でも出来そうなおっさんがいるんだよなぁ。

 

「鈍くさいことしてんじゃねえ!」

 

「気持ちを乱すな!」

 

「は、はい!」

 

クリスちゃんと翼さんが響ちゃんに喝を入れてらっしゃる。するとステージが光り、そこから巨大なイボイボしたノイズが出てきた。

 

「うわぁ…何? あのでっかいイボイボ…」

 

ドン引き響ちゃん。

俺もドン引き。

 

「増殖分裂タイプ…」

 

「こんなの使うなんて聞いてないデスよ!」

 

「マム?」

 

なにか話しているマリアさん。

そして両腕を合わせそれが変形し槍となった。

 

「アームドギアを温存していただとッ!?」

 

槍からビームを放ちノイズは爆発する。

 

「おいおい、自分らで出したノイズだろ!?」

 

するとマリアさん達は撤退して行った。

 

「ここで撤退だと!?」

 

「せっかく温まってきたところで尻尾を巻くのかよ」

 

「あっ!? ノイズが!」

 

なんということでしょう。ノイズが巨大化してるではありませんか。翼さんが剣で切ったらノイズはバラバラになって増えた。

 

「こいつの特性は増殖分裂」

 

「ほうっておいたら際限ないってわけか。

このままじゃここから溢れ出すぞ!」

 

『皆さん聞こえますか?』

 

その声はNINJA。

 

『会場のすぐ外には避難したばかりの観客たちが居ます。そのノイズをここから出すわけには…』

 

「観客!?」

 

それやばいじゃんか。

 

「迂闊な攻撃では増殖と分裂を促進するだけ…」

 

「どうすりゃいいんだよ!?」

 

「絶唱…。絶唱です」

 

絶唱ってことはあれか、しかしな。

 

「あのコンビネーションは未完成なんだぞ?」

 

そうだよ。あと俺役に立たないやつやでそれ。

 

「増殖力を上回る破壊力にて一気殲滅。

立花らしいが理には適っている」

 

「おいおい、本気かよ?」

 

とか行ってる間にもノイズが増えている。

三人は覚悟を決めて手を繋いだ。

 

「ロボは離れてろ」

 

こればっかりは俺は何も出来ないので退避。

俺のシンフォギアじゃないし。

 

「行きます! S2CAトライバースト!」

 

「「「Gatrandis babel ziggurat edenal

Emustolronzen fine el baral zizzl

Gatrandis babel ziggurat edenal

Emustolronzen fine el zizzl」」」

 

三人分の絶唱が響く。

 

「スパープソング!」

 

「コンビネーションアーツ!」

 

「セット! ハーモニクス!」

 

響ちゃん達を中心に虹色の光が起こり、ノイズを消し去っていく。

 

「耐えろ、立花ッ!」

 

「もう少しだッ!」

 

この技、響ちゃんが絶唱の負荷を調和するから、響ちゃんの負担がすごいのだ。

 

「あああーーーーーっ!!!」

 

ノイズが骨だけになった。

 

「今だ!」

 

「レディ!」

 

響ちゃんが両腕を合わせ、腕のパーツが右手に集中しる。

虹色の光が響ちゃんの右手に吸収され、構える。

 

「ぶちかませ!」

 

「これが、私たちの…!

絶唱だあああああああっ!!!」

 

そしてノイズを殴り、エネルギーが爆発し巨大な虹色の竜巻となった。竜巻は天に昇り、ノイズは完全に消滅した。

三人がギアを解除したが響ちゃんが座り込む。

 

「無事か!?立花!」

 

俺達は響ちゃんの元に駆け寄る。

 

「へいき…へっちゃらです!」

 

「へっちゃらもんか! 傷むのか? まさか、絶唱の負荷を中和しきれなくて…?」

 

あれは凄かったしな、負荷もやばいかも。

しかし響ちゃんは首を横に振る。

 

「私のしてることって偽善なのかな…?」

 

どうやら調ちゃんの言葉がだいぶ心にきたみたいだ。

 

「胸が痛くなることだって知ってるのに…。うっ…うぅっ……うっ…」

 

「お前…」

 

響ちゃんが泣き始めた。俺達は何も言えなかった。




初っ端から長い。

次回も長い(白目)
ではまた次回

次回「さてはフィーネじゃねぇなオメェ」


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さてはフィーネじゃねぇなオメェ

会話できない系主人公


ロボだよー。

ライブ事件から数日、平和である。

家でクリスちゃんが愚痴ってたんだけど、クラスメイトに学園祭に参加させられそうになっているらしい、本人は参加する気はないようだが、うん、これそのうち押し負けて参加するやつだ、俺は詳しいんだ。

 

そんなこんなありまして、今はNINJAが入手した情報でマリアさん達がいると思われる廃病院に来ています。

NINJAが優秀すぎて辛い。

 

『いいか! 今夜中に終わらせるつもりで行くぞ!』

 

『明日も学校があるのに夜半の出動を強いてしまい、すみません』

 

「気にしないでください。これが私たち防人の務めです」

 

「街のすぐはずれにあの子達が潜んでいただなんて…」

 

ホラゲによくありそうな廃病院、バイハザ感覚で行きますかね。

 

『ここはずっと昔に閉鎖された病院なのですが、

二ヶ月くらい前から少しずつ物資が搬入されているみたいなんです。ただ、現段階ではこれ以上の情報が得られず、痛し痒しではあるのですが…』

 

「尻尾が出てないのならこちから引きずり出してやるまでだ」

 

そして三人と一匹で病院の中に突入して行った。

 

◇◇◇

 

中は赤い霧が漂っていていかにもな雰囲気出てるなう。

 

「やっぱり元病院っていうのが雰囲気出してますよね…」

 

「なんだ? ビビってるのか?」

 

「そうじゃないけど、何だか空気が重いような気がして…」

 

「意外に早い出迎えだぞ」

 

響ちゃんとクリスちゃんが話してたらかなりの数のノイズが出てきた。

三人がギアを纏い、クリスちゃんがガトリングでノイズを倒すが、次々と出てくる。

 

「やっぱりこのノイズは!」

 

「ああ。間違いなく制御されている」

 

ということはやっぱソロモンがどっかにあるのかな?まあいつも通りにサポートにまわりますか。

ノイズに向かって走り出し攻撃を開始する。

 

「立花、ロボに続いて雪音のカバーだ! 懐に潜り込ませないように立ち回れ!」

 

「はい!」

 

翼さんと響ちゃんも続いて来た。

これは楽勝だなと思っていたら

 

「っ!?」

 

なんということでしょう。クリスちゃんが撃ち抜いたノイズが再生してるではありませんか。更に響ちゃんが殴ったノイズと翼さんが斬ったノイズ、俺が引き裂いたノイズも同じように再生してるじゃないですか。

 

「はあ、はあ、はあ…」

 

「なんで、こんなに手間取るんだ…?」

 

「ギアの出力が落ちている?」

 

三人がだいぶ疲れている。そこまで動いたわけでは無いのにだ。俺は特に何も起きていない、なぜ?

 

「はあ、はあ…」

 

「はあ、はあ…」

 

「はあ、はあ、はあ…。はっ!?」

 

通路の向こうから柴犬サイズのモンスターが走ってきた。

 

「二人とも! 気をつけて!」

 

残念だったな。

走っている謎生物の胴体を咥え、壁に向かって投げた。

その壁を蹴って再び襲ってきた所を翼さんが横から剣で切り裂いた。しかし謎生物は吹き飛ばされるだけで、着地された。

 

「アームドギアで迎撃したんだぞ!?」

 

「なのに何故炭素と砕けない!?」

 

「まさか…ノイズじゃ、ない?」

 

まじの謎生物だわ。俺もだわ。

 

「グジュ…グルル……」

 

「あのバケモノは何だって言うんだ?」

 

パチ、パチ、パチ、パチ…。

 

突如拍手が鳴り響いた。

拍手が聞こえた先にいたのは、銀髪の白衣で眼鏡をかけた男。どなた?

 

「ウェル博士!?」

 

お知り合いかいクリスちゃん?

謎生物は白衣が持ってきた檻に入っていった。

 

「意外に聡いじゃないですか」

 

「そんな!? 博士は岩国基地が襲われたときに…」

 

「つまり、ノイズの襲撃は全部…!」

 

「明かしてしまえば単純な仕掛けです。あの時既にアタッシュケースにソロモンの杖は無く。コートの内側にて隠し持っていたんですよ。」

 

マジックの種明かし聞いてるみたいだ。

 

「ソロモンの杖を奪うため、自分で制御し自分を襲わせる芝居をうったのか?」

 

「バビロニアの宝物庫よりノイズを呼び出し制御することを可能にするなど、この杖を置いて他にありません。そしてこの杖の所有者は、今やこの自分こそがふさわしい。そう思いませんか?」

 

「思うかよ!!」

 

ウェルってやつの言葉に反論したクリスちゃんはミサイルを撃つが。

 

「うああああっ!!」

 

クリスちゃんも何故かダメージを受けて膝をついてしまう。何が起こってるんだ!?

ウェルはノイズを盾にしてミサイルを防いでいた。ミサイルの影響で壁が壊れ、ウェルはそこから外に出たため、翼さんと響ちゃんも出て、クリスちゃんは俺が背中に乗せて出ていく。

 

「クソッ…なんでこっちがズタボロなんだよ?」

 

背中でクリスちゃんがそう言うが理由はみんなわかってないんだ。

 

「あれは!?ノイズがさっきのケージを持って…!?」

 

響ちゃんが気づいた先には飛行型ノイズがさっきの謎生物の入った檻を持って飛んでいた。

ありゃ追いかけないとまずいな。翼さんや、ちょっとクリスちゃんを頼みますわ。

翼さんに視線でクリスちゃんを降ろすように頼む。

 

「雪音を降ろせばいいのか?わかった」

 

翼さんがクリスちゃんを降ろしてくれたのでノイズに向かって走り出す。

この中で一番速いのは俺だからな、俺があのノイズを追いかけるのに適任ってわけだ。

 

「ノイズが海の上に!」

 

海の上か、問題ない。この身体のサーヴァントスペックを今発揮する。海面を勢いよく蹴り、海の上を走る。

あの音速ハリネズミもできたんだ。俺にもできる(暴論)

そのままノイズのすぐ下まで来たので、いっきにジャンプし、まずノイズを引き裂き撃破、そして檻を咥えようとしたところで

 

はっ!?殺気!

 

空中を蹴ってその場を離脱、陸地まで飛んで着地する。

そして俺がさっきまでいた場所に槍があり、その槍は海面の上を立っていた。

そして槍の上に誰かが着地し、檻を掴んだ。

そこに立っていたのは。

 

「あいつは…!」

 

マリアさんだった。

 

「時間通りですよ、フィーネ。」

 

「「「っ!?」」」

 

は?フィーネ?あれが?

 

「フィーネだと?」

 

「なにを言っているんだ?」

 

「終わりを意味する名は我々組織の象徴であり、彼女の二つ名でもある」

 

「まさか…じゃあ、あの人が?」

 

「新たに目覚めし…。再誕したフィーネです」

 

嘘だろおい。また復活したのかあの全裸。

ん?待てよ。マリアさんがフィーネならおかしな点がいくつかあるぞ。

 

「嘘、ですよ…。だってあの時了子さんは…」

 

「リインカーネーション」

 

「遺伝子にフィーネの刻印を持つ者を魂の器とし、永遠の刹那に存在し続ける輪廻転生システム!」

 

「そんな…。じゃあ、アーティストだったマリアさんは?」

 

「さて? それは自分も知りたいところですね」

 

なんか向こうでフィーネの蘇生術解説してるが無視だ。

マリアさんがフィーネなら、俺に対して恨み言の一つや二つ言ってくるはずだ。計画台無しにしたの俺だし、

そして俺の毛並みに全く興味を示さなかったフィーネがあのライブの控え室のように簡単に堕ちるとは思えない。

更に雰囲気が違う、フィーネから感じる独特のやべぇ奴オーラが無い。つまりマリアさんはフィーネでない、フィーネを名乗る別人ってわけか。

まあこんな考察しても伝える手段が無いんですけどね。

 

「っ!」

 

「はああああっ!!」

 

いつの間にか翼さんがマリアさんに斬りかかっていた。

 

「甘く見ないでもらおうか!」

 

マントで翼さんの攻撃を防ぐマリアさん。

 

「甘くなど見ていない!」

 

「っ!」

 

いつの間にか海面に出ていた二課潜水艦本部に弾かれた翼さんが着地した。

 

「フッ」

 

マリアさんが謎生物の入ったケージを真上に投げた。

投げられたケージは空中で初めから無かったように消えてしまった。槍を蹴って空を飛び、潜水艦の上に乗り移ってくるマリアさん。

マリアさんが右手を掲げると海の上に浮かんでいた槍がマリアさんの元に飛んでくる。

 

「だから私はこうして全力で戦っている!」

 

マリアさんが翼さんに飛びかかる。

 

「はああああっ!!」

 

「たあああああっ!!」

 

刀と槍がぶつかり合い、打ち合い続ける。

マントでも攻撃できるため、翼さんが押されている。

 

「このままだとまずいぞ!」

 

やばいな!という訳で横から失礼してくるぜ!

マリアさんに向けてとっしんしようとしたら上から見たことある回転カッターが降ってきた。ファ!?

 

「はっ!?」

 

響ちゃんがウェルを突き飛ばして回避、クリスちゃんと俺も回避する。

 

「なんと、イガリマアアアァァァ!!」

 

「っ!?」

 

今度は切歌ちゃんが鎌振りかぶりながらクリスちゃんに襲いかかってくるではありませんか。

前と同じように横から失礼。綺麗に直撃して、吹き飛ばされて着地した切歌ちゃん。

 

「またお前デスか!?前も邪魔してきて、ぜってぇ許さねぇデスよ!!」

 

「すまねぇロボ、助かった…」

 

うん、だからクリスちゃんはちょっと休んでて、俺はシンフォギアじゃないから適合率とか関係ないし。

向こうでは響ちゃんが調と戦っていた。

調ちゃんがホイールみたいなのを出してとっしんしたのを響ちゃんが躱してこちらにくる。

 

「大丈夫? クリスちゃん!」

 

「あぁ、だが、ソロモンの杖を取られた…!」

 

まじ?マジだ。調ちゃんが持ってる。いつの間に。

 

「時間ピッタリの帰還です。おかげで助かりました。

むしろ、こちらが少し遊び足りないくらいです」

 

「助けたのはあなたの為じゃない。」

 

「いやあ、これは手厳しい」

(まあ、懐かしいものが見れたのでよしとしましょう)

 

何故かウェルがこちらを見ている。

何見てんだおら。

 

「クソッタレ…。適合係数の低下で体がまともに動きゃしねえ。」

 

「でも、一体どこから…?」

 

マリアさん達の唐突の出現か、確かにどっから現れたんだ?MGSじゃあるまいし。

 

「チッ! 時限式ではここまでなの!?」

 

マリアさんの声が急に聞こえた。時限式?

また新ワードで困惑するわ。

 

「まさか、奏と同じLiNKERを?」

 

次の瞬間、マリアがロープを掴んで浮かんでいく、すると空中のなにもない所から巨大ヘリが現れた。

 

「あなたたちは一体何を!?」

 

「正義では守れないものを守るために」

 

「えっ!?」

 

響ちゃんの質問に調ちゃんが答え、そこに巨大ヘリが近づいてくる。ヘリからロープが二本下がってき、切歌ちゃんがウェル博士を抱えロープを掴む、敵は皆巨大ヘリで逃げて行った。

そしてそのまま逃がすわけがないと、クリスちゃんのギアの形が変形し、スコープをつけ、スナイパーライフルを構えた。

 

「ソロモンの杖を返しやがれッ!」

 

するとなんということでしょう。ヘリが透明になって消えてしまった。だから唐突に現れたりしたのか。

 

「なんだとッ!?」

 

「クリスちゃん!」

 

結果、今回の作戦は何も得られず、ソロモンの杖も奪われたまま、完全敗北の形で作戦は終了した。




完全なシリアスに入りにくい主人公。
次回はギャグ多いかもしれないです。

オリジナルもどんどん入れたい(ある程度決まってる)
では次回をお楽しみに

次回「クリスちゃんの成長に全俺が泣いた」


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