気づいたら新宿のアヴェンジャー(下)になってた一般人 (タッツマン)
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番外編系 IF:なったのが新アヴェ(上)だったら

これはやろうと思ってた。


黒いコートに黒いマントを靡かせ、

藍色の髪に黒のウールハットを被り、

口元に赤いスカーフを巻き2本の首狩り鎌を持った高身長の男。

 

彼の名はへシアン、元一般人である。

 

今彼はノイズと呼ばれる怪物と戦っている。

手に持つ首狩り鎌で切り裂き、薙ぎ払う。

後ろにもノイズが迫って来たが撃ち抜かれる。

他にも青色の斬撃が飛んでき、茶髪の少女がノイズを拳で貫いた。

 

「わりぃ!遅くなった!」

 

「大丈夫ですかへシアンさん!?」

 

銀髪の子と茶髪の子が安否を聞いてきたので彼はサムズアップで答える。

 

「呆けない!」

 

青髪の子がノイズを切りながら言ったので3人も戦闘を再開する。

そして数十分後にノイズは全滅させられた。

 

◇◇◇

 

S.O.N.G.本部

 

ノイズを倒し終えた4人は本部に帰還した。

 

「あっ、先輩達デス!」

 

「そっちも終わったようね」

 

「お疲れ様です」

 

反対側の通路から金髪の子、桃髪の子、黒髪の子が来る。

 

「切歌ちゃん、調ちゃん、それにマリアさんもお疲れ様」

 

『お疲れ様です』

 

茶髪の子、立花響がそう言う、この3人は別の場所でノイズと戦っていたのだ。そしてへシアンが文字が書かれたプレートを出す。

 

「へシアンさんは相変わらずデスねぇ…」

 

「こいつに至っては喋れないから勘弁してやれ」

 

切歌の言葉にそう返す銀髪の子こと雪音クリス。

 

「そう言えばなんで彼は喋れないの?」

 

「確かに…」

 

「そう言われてみれば知らないデス…」

 

「いや、それはだな…」

 

「いやー、ははは…。なんと言ったらいいか…」

 

「こればかりは説明が難しいな…」

 

マリア達3人の質問にバツが悪そうにする響達3人。

するとへシアンが頭に手を添える。

 

「おま!?待てまだはy」

 

クリスの静止も虚しくへシアンは頭も持って上にあげる。

そしてなんの抵抗も無く、頭が取れた。

 

「「「へ?」」」

 

頭を持っているへシアンに、首は無かった。

 

◇◇◇

 

やあ皆初めまして、俺へシアン。転生者だよ。

死んだと思ったら上の人ことへシアンになってた。

何を言ってるかわかんねぇと思うが俺も未だにわかってない。

 

んで彼女達は仲間の響ちゃん、翼さん、クリスちゃん、切歌ちゃん、調ちゃん、マリアさんである。

ちなみにクリスちゃんと一番付き合いが長い、クリスちゃん以外とは一時期敵対関係だったんだけど今じゃ同じ仲間同士ですね。

 

そして今マリアさん達3人が俺が喋れない理由を知りたいらしいから直接見せた方が早いと思って頭をとりました。

えっ?へシアンに頭はないだろって?

あー、これマネキンやで。マネキンの頭に生き物感ある目を描いて、カツラ固定して、帽子を被せる。

後はそれを首がある位置に置いてスカーフで固定、これでパッと見では普通の人になる訳よ。

マリアさん達には見せたことなかったからね。ところでなんで3人は何も言わないんです?

 

するとマリア達F.I.S.組が白目を向いて背向けに同時に倒れてしまった。あれ?

 

「マリア!?」

 

「調ちゃん!?切歌ちゃん!?

あわわわわわ…!メディック!メディィィィック!!」

 

「バカ!お前ほんとバカ!急に頭とったら誰だってこうなるわバカ!!」

 

クリスちゃん……。そんなバカバカ言わなくたっていいじゃない。

 

その後マリア達を医務室まで連れていき、目が覚めた3人に土下座するのであった。

 

これは、復讐の狼になるはずだった男が、その相方の首の無い男になった世界での話である。




へシアン(偽)

階段から転落死後、目が覚めたら謎の施設内でへシアンになっている。
同じく施設内でクリスを見てけて共に脱出、フィーネの所に共に行った。
ちなみに初対面時、クリスは泡を吹いて倒れたらしい。

その後二課と敵対、フィーネとの死闘、F.I.S.との戦闘、錬金術師との戦いを経た。

そして今はクリスの家に住み、戦闘やら、そして主夫をしているそうである。


ロボ転生だからへシアン転生もやらないとね(謎)
ということでのIFです。
こういうIFも時々作っていくのでよろしくデス。


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番外編:新アヴェ(下)のバレンタイン

バレンタインボイス聞いて、シンフォギアのバレンタインのサービスの良さに歓喜。


2月14日

 

そう、今日は皆様ご存知バレンタイン。

モテるやつはチョコを貰う勝利者。

モテないやつは誰からも貰えない敗北者。

俺はどっちだって?後者に決まってんだろうがクソ。

 

しかしそれは前世での話、今世の俺はチョコを貰えるよう祈ろう。まあ………。

 

俺は今世、狼だから食えないんだけどねぇ!!!(血涙)

 

今初めてロボになった事を後悔した(既に何回かしてる)

 

本家のロボは食えないけど過去を思い出さないという深い理由でチョコ貰ってたけど、俺は違う。そんな修羅場とかくぐった事は、今世はあるけど……。

普通にチョコが好きだった身としては食いたい、でも食えない。泣きたい……。

 

「じゃああたしは学校行ってくるから、いつも通り留守番は任せた」

 

いってらっしゃいクリスちゃん。

クリスちゃんはそのまま家を出ていく。

多分クリスちゃんはS.O.N.G.メンバーにチョコ上げるんだろうな、昨日作ってたし。

うむ、寝よう。ふて寝しよう、現実逃避だおら。

 

スヤァ…

 

◇◇◇

 

うーん、うーん。バレンタインはクソ……。

ハッ!びっくりした夢か。あー悪夢見たわ…。

前世の悪夢(人生)見たわー。

やっぱり人生(悪夢)はクソ、はっきしわかんだね。だるい。

 

「ただいまー」

 

おお、帰って来たかクリスちゃん。

なんかいつもより遅かったね?

 

「おじゃっましまーす!」

 

「こら響!あっお邪魔します」

 

「邪魔するぞ」

 

「お邪魔するわ」

 

「お邪魔しますデス!」

 

「お邪魔します」

 

邪魔すんなら帰って〜。

とかふざけてる場合では無く、おやおや皆さんお揃いで。

マリアさんと翼さんもいるのは意外であったぞ。

 

「なんであたし家で、ってあたし家でしかできないんだった…」

 

お、おう。

急に自問自答し始めたなおい。

 

「という訳で、今日はバレンタインだから、はいロボ君!」

 

そして響ちゃんが俺の前に差し出したのは袋に入った黒い物体、どう見てもチョコである。

あの響ちゃん?俺犬科、チョコ食ったら死ぬ。OK?

それを視線で訴えるのだぁ。ピロロロロ〜。

 

「あぁ、ロボが何を言いたいことがなんとなくわかる。自分は狼だからチョコは食えないってことだろ?」

 

そうだよクリスちゃん(翻訳係)。食ったら死ぬで俺?

するとクリスちゃんは少し笑いながら言う。

 

「バーカ、あたしらがそんなこと考えてないと思うか?

安心しろって、これは犬用のチョコで作ってある。だからお前でもちゃんと食べられるぞ」

 

えっ?犬用チョコってあったの?じゃあ今日遅くなったのって……。

 

「どうせならサプライズにしようって話になってな、でも家で作ったらお前は気づくからな、だから学校帰りにチョコを買って」

 

「私達の家で作ることになったの」

 

「そういうことデース!」

 

あっ、待って。やばい涙出てきた。感動で涙出てきた。

 

「これは私からだ。ロボには助けられたからな。

そのお礼としてこれをあげたい」

 

翼さんから貰い。

 

「こっちは私からよ。今まで感謝の気持ちよ」

 

マリアさんにも貰い。

 

「私達からもチョコを」

 

「側に立ってくれて、助けて貰って、そのありがとうって気持ちを込めたデス!」

 

調ちゃんと切歌ちゃんもくれて。

 

「これは私から、戦えない私の代わりに響を守ってくれてありがとう」

 

未来ちゃんからも。そして……。

 

「これは、あたしからだ。ロボには感謝しきれないほどたくさんのことをして貰った。

だから今までのこと、全てのお礼と感謝を込めてこれを言いたい。ありがとう、ロボ。

そしてこれからもよろしくな、あたしの相棒」

 

あぁ、嬉しい。こんな嬉しいことってあるんだな。

今までの生活じゃ考えもできなかった幸せが今はあるんだ。

だからこそ……。

 

───ありがとう。

 

あぁ、本当に……幸せだ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ちなみに私からもあります!』

 

いつからいたのセレナちゃん!?

 

Happy Valentine




Happy Valentineですよ。

皆様はチョコ貰いました?
自分は親と妹と隣のおばさんです。
知ってた。

チョコって、美味しいよね(現実逃避)


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番外編:新アヴェ(下)が子犬になった

アイエエエエエエエエエエエ!?
ビッキー!?☆6ビッキーなんで!?

後何故4人も来たんだ未来さん…!


どうも、俺は新アヴェ(下)になった男です。

私は今大変な事態に陥っています。

 

「ろ、ロボさんが……。

子犬になってしまいましたぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ほんと、どうしてこうなったんだろうね。

 

◇◇◇

 

『ロボ(さん)(君)が子犬になったぁぁぁぁ!?』

 

「はい……」

 

その反応さっき見た記憶がある。

S.O.N.G.本部に集合したみんながエルフナインちゃんに抱かれている俺を見て全員が驚愕している。

 

「で、具体的には何があったんだ…?」

 

「それが……」

 

…………………

 

クリスが学校に行っていて暇になっていたロボは、なんとなくエルフナインの工房に来たのだった。

 

『あ、ロボさん。ボクになにかようですか?』

 

すまんなエルフナインちゃん。理由は特にない。強いて言うなら暇つぶし。

 

エルフナインの言葉にロボは首を横に振る。そしてロボはそのまま部屋の中を見回り始めた。

 

『あっ、あんまり触らないでくださいね。危険なのものもあるので』

 

あいよー。

 

ある程度部屋を見て回っていたロボだったが、机に置かれていた1つ瓶を見つけた。

 

なんだこれ?

 

その瓶の中身は水色をしており、ラベルが貼ってあった。そのラベルには、

【飲んだらダメですよ。絶対に飲んだらダメですからね】

と書かれていた。

 

……ふっ、馬鹿だなぁエルフナインちゃん。

 

鎌を出して蓋を開ける。

 

こんなの書かれたら……。

飲むに決まってんだろうがぁぁぁぁぁ!!!

 

そして瓶を咥え首を上に上げて飲む。

この狼、フリに乗る芸人魂を持っていた。

 

『ん?ってあぁぁぁぁぁ!?ロボさんそれは飲んだらダメですよ!?』

 

ふぅ、飲み切ったぜぇ…。

うっ!

 

突如ロボが苦しみ出す。そしてそのまま縮んでいき、最終的に子犬とほぼ同じ大きさになってしまった。

 

あ、あいええええぇ……。

 

『あ、あぁ…。それは偶然にもできてしまった飲んだら子供になる薬なんですよぉ……』

 

ま、まじか。

俺は某名探偵と同じになったのか。

 

震えながら言うエルフナインと少し違うことを考えているロボ。

 

『皆さんにどう説明したら…』

 

全部俺が悪いで通る気がするで。

 

◇◇◇

 

「ということなんです……」

 

「なるほど」モフモフ

 

「つまりはこの子の自業自得ということね」モフモフ

 

否定できねぇや…。

 

「いやぁ、にしても小さくなったデスねぇー」モフモフ

 

「いつもの大きさからは考えられない」モフモフ

 

「私達より大きかったもんね」モフモフ

 

「物珍しさがあるよね」モフモフ

 

「あたしはいつものロボしか見たことないから、小さいロボとかなんか新鮮だ」モフモフ

 

うむ、俺が悪いのは認める。だがな、だがなぁ…

なんで全員で俺をモフってるんですかねぇ?

 

現在ロボはクリスに抱き上げられて、装者全員からモフられている。

だが現在の体の面積に手の量があってない。

 

ちょ、きつい。きついって、やめ、やめろォ!カミッ

 

あまりにも鬱陶しく感じたために口元にあった響の手を噛んだ。

ただし小さくなった影響で力も弱くなった為、痛いどころか甘噛みレベルである。何度も噛んでいるが効果はまるでなかった。

 

あらぁ~

 

ば、馬鹿なッ…!逆に和ませただと…!?

 

あまりの弱体化にロボ本人も驚愕である。

 

「それでよ。これって戻るのか?」

 

「はい。一定時間が経てば。おそらく明日には元に戻っていると思います」

 

「へぇ…」

 

よかった。とりあえず戻れはするんだね。

 

エルフナインからの説明を聞いて一安心したロボ。

とりあえず今日はそれぞれ帰宅することになったのだった。

 

◇◇◇

 

「あぁ…まるでぬいぐるみみたいだぁ…」

 

現在俺はクリスちゃんに膝の上に乗せられて撫でられています。さっきからずっとこの調子なんですよ。

 

「お前も子犬時代はこんなんだったんだなってな」

 

クリスちゃん。すごくご満悦です。

うん。とりあえず。可愛い(思考停止)

 

「なぁ、ちょっと1回鳴いてみてくれよ」

 

突如そう言ったクリスちゃん。

あぁ、そういや子犬になってから鳴いてないな。

仕方ない。クリスちゃんの頼みなら聞くしかないね。

 

「キャン!」

 

「……………」

 

………予想以上に子犬でした。

というか急に黙ってどうしたクリスちゃん?

クリスちゃーん?

 

「……か」

 

か?

 

「可愛いかよぉぉぉぉぉぉ!!」

 

そう叫んだクリスちゃんが俺を抱き締める。

あーっ!!困ります!!クリスちゃん!!あーっ!!当たってます!!胸部装甲が!!あなたの胸部装甲が!!あーっクリスちゃ!!困りますあーっ!!困ーっ!!クリスちゃ!!あーっ!!困りますぅぅッ!!!

 

「はっ!あ、危ねぇ。今一瞬理性を失ってた……」

 

こっちは死にかけた。いろんな意味で……。

 

「とりあえず今日はもう寝るか……」

 

ソウデスネ……。

 

そして部屋にやって来てクリスちゃんは布団に入った。何故か俺を抱き締めながら。

 

あ、あの、クリスちゃん?ちょっと、クリスちゃん?

 

「おやすみロボ…」

 

いやあのおやすみじゃなくて、いやクリスちゃんちょっと?クリスちゃん?えっ?クリスちゃん?

 

「子犬ロボの抱き枕だぁ……」

 

クリスちゃぁぁぁぁぁぁぁん!?

 

背中に当たる胸部装甲の感触でまるで寝れませんでした。

そして朝になってからしばらく経ったら無事元に戻りました。

俺はもう芸人魂見せない。

 

ちなみに。

 

「エルフナイン!前の薬をまた作ってくれ!」

 

「いや無理ですよ!?」

 

エルフナインちゃんの工房にクリスちゃんがよく足を運ぶようになったとか。




ということで久しぶりの投稿で番外編でした。
えっ?本編?
戦闘シーンがまとまってないんだ待ってくれ。
主人公の活躍シーンがまだまとまってないんだ勘弁してくれ。


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IF:新アヴェ(下)の主人は曇った陽だまり

昨日グレビッキーが引けたもんだからちょうどいいかと。
その影響なのか、カラオケ、シェンショウジンで92点とれた。


やぁ、どうも新アヴェ(下)になった元一般人でございます。

ただいま山奥にある小屋の中で寝転んでゆっくりしています。そして俺以外にもゆっくりしている人が1人。こちらをご覧ください。

 

「柔らかい……」モフモフ

 

えーこちらの俺の毛並みをモフっている茶髪に灰色のパーカーを着た少女。

彼女の名前は立花響。まあ簡単に言うと俺の主人に当たる子だ。

階段から滑り落ちて死亡、気がついた新アヴェ(下)になっており、周りは森、そりゃ困惑したさ。

しばらく森の中をさまよっていれば何かを叩く音が聞こえたのよ。そしてその場所に行ってみて居たのがこちらの響ちゃんという訳だ。

最初はなんだこいつという感じに見られました。まあこんな図体だし仕方ないよね。その後はまあ木の枝を投げられたり、地面に名前書いて自己紹介したり、この山奥の小屋に住まされることになったりと、色々あったが現在はこうしてよく抱きついてくるくらいには仲良くなったぜ。

そんな響ちゃんですが、実は普通の少女ではありません。それはですね……。

 

「どぉぉりゃぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」

 

響ちゃんが拳を振るい、地面を殴るとその衝撃波で大量のカラフルな色をしたヘンテコ生命体達が消し飛ぶ。

こいつらの名前はノイズ、人を襲う奴らで、触れると炭化して消滅する。更に銃などの武器をすり抜けてしまい、普通では絶対に倒せないのだ。

そんな奴らを何故響ちゃんが倒せるのか、それはあの鎧的な何かのおかげだろう。マフラーを靡かせ、バンカーを伸ばしノイズを殴る。その拳はノイズを貫き炭化させる。強い(確信)

詠唱?を唱えて鎧を纏い、通常の人なら倒せないノイズを倒せる響ちゃん。つまり響ちゃんは魔法少女だった…!違うか。なんで纏えるのか当の本人も知らなかったし。

ちなみに俺も何故かノイズに触れる。理由?んなもん俺が知りたいわ。俺もノイズが倒せるとわかってからは響ちゃんと共にノイズを倒していっている。噛んだり踏んだり体当たりしたり、触れるとノイズって脆いんだね(小並感)

 

「終わった。ほら、帰ろロボ」

 

響ちゃんがこちらに来て毛を撫でながらそう言ってきた。そう、実は響ちゃん以外にもこの鎧的な何かを纏えるの人がいるのだ。第一印象はなんか青い人、名前は知らね。

走る俺の背中に響ちゃんが飛び乗る。大抵はこれで逃げれるのだ。

そして山奥の小屋に帰ってくる。

 

「ほらお食べ」

 

そう言って響ちゃんは皿に入ったドックフードを差し出してくる。それを俺は食べる。普通にうまくて辛い……。

俺からの響ちゃんに対する印象は凄く親近感を感じる子だ。

ノイズを倒す時にするあの全てを憎んだような目、あれは一時期の俺と同じ目だった。誰一人として味方がいなかったあの時の俺と同じ……。

響ちゃんに何があったか俺は知らない。聞かせてくれたことは無いし聞く事も出来ないからな。でもまぁ……。

 

「ふふ、やっぱりロボの毛は柔らかい…」

 

俺の毛を撫でながら穏やかな表情を浮かべている響ちゃん。俺と違って、まだこんな表情を浮かべることができる彼女。だから、少なくとも俺だけは、彼女の味方でい続けようと。そう心に誓うのだった。




平行世界ロボ(肉体)の経歴
ウェル博士による実験体→逃走→バルベルデにて捕獲される→日本まで連れていかれる→逃走→山奥で倒れる→主人公憑依→現在に至る
凄い経歴してんなこの狼。

本編はもう少し待ってください。いい感じにまとまりそうでまとまらない状態なんです…!

とりあえずネタ要員としてアダム欲しい(小並感)


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戦姫絶唱シンフォギア無印 新宿のアヴェンジャー(下)になってました

脳内に浮かんだのが始まり


気づいたら新宿のアヴェンジャー(下)になっていた

 

 

正直なにを言ってるかわからないが、俺自身が1番わかってないのだよ。

 

階段から足滑らせて転落死という我ながら随分情けない死に方だったが、なぜか新アヴェになっていたわけだ。

 

これが世にいう転生というやつだね。まぁそこはいい、転生という実質第2の人生を歩めるのだ。だがよりにもよって、なんで、ロボなんだよ…!?

 

狼王ロボ ソシャゲの1つFGOの1.5部第1章の配信と共に実装されたアヴェンジャーのサーヴァント、真名予想にだいぶ苦戦した思い出

 

まあ、細かい部分は省くが、そんなロボになりました。

 

マルデイミガワカランゾ なぜロボなんだ、せめて人の形したのがよかった…!俺動物好きだったから引いたけど…!

 

とりあえず現状確認だ。まず、俺はロボになってる。そして今いるここ、うん、どう見ても檻の中だね。わかるとも。

わかりたくなかった…

 

 

よし、脱走しよう(ヤケクソ)

 

 

どうやらこの体、壁を殴ったところサーヴァントスペックのようだ、壁壊れたもん。猫パンチならぬ狼パンチで檻を壊して、逃げる。

 

走りながら周りを見渡すが、ここはどこかの施設のようだ、何故こんなところにいるのかわからないが、とりあえず出口を探そうそうしよう。

 

扉を破壊! 物置!

 

扉を破壊! 空き部屋!

 

扉を破壊! 薬品だらけの部屋!

 

扉を破壊! 銀髪の女の子!

 

………銀髪の女の子!?

 

扉を壊し開けた先には銀髪の幼い女の子がこちらを震えながら見ていた。

 

うん、そりゃまあ、3m超えてる狼がいきなり扉破壊して入ってきたらそりゃそうなるわ、喋れないけど素直にすいません。

 

「な、なんだお前、あ、あたしは食ってもうまくないぞ…!」

 

すっかり震える銀髪少女、いや食べないから、俺に人肉食う趣味とかないから。

 

「パパとママは死んで、あたしはこんなところに捕まって、しまいには食われるのか、あたしの人生ろくなものじゃなかったな…」

 

そう諦めた顔で皮肉気に言う銀髪少女。なに?君もここに捕まっているのか?なんだ、なら仲間か、なら一緒に行こうや、俺も1人は寂しいし。

 

そう思うと銀髪少女に近づく、少女は一瞬ビクッとするが、俺は少女を優しく咥え背中に乗せる。

 

すると少女は困惑した様な声を出す。

 

「な、なにしてんだよお前…?」

 

何って、一緒に逃げようぜ?銀髪ちゃん

 

まあ、喋れないから目で訴える。どうやら一応伝わったようだ。

 

「逃げるって言ってるのか?でもどうやって?」

 

どうやるって、すごく簡単なことだよ銀髪ちゃん。

 

とりあえず捕まっててね。

 

 

ちょっと本気で走るから

 

 

「え?な、なにするんだ?ちょ、お前まさかあああああああああああああぁぁ!?」

 

俺は銀髪ちゃんを乗せて走る。背中から絶叫が聞こえるが、気にしてる暇はない、途中何人か兵士みたいな奴らを吹っ飛ばしたが、気にする暇はない。走れ、走るのだロボ。風のように…!

 

とかなんとか言ってたら出口みたいな大きめの扉を発見したので狼パンチで破壊、そのまま走り続けること2時間。

 

後ろを振り返れば施設らしきものは影すら見えなかった。流石に疲れたな、銀髪ちゃん?さっきから無言だけど、大丈夫?

 

「か、川の向こうでパパとママが手を振ってた…」

 

白い顔でそう言う銀髪ちゃん、やりすぎた気はしたので、謝罪を込めて、頭を下げた。

 

「謝ってんのか?いや別にいいよ、お陰で逃げられたし」

 

謝罪するとそう返してくる銀髪ちゃん。優しい子ですな。

 

そういや銀髪ちゃん銀髪ちゃん呼んでるけど、名前知らないな、俺は喋れないし…あっ、そうだ。

 

「地面に向かって前足で何してんだお前?」

 

今俺がなにしてるかって?これを見ればわかるさ

 

「ロ…ボ…?それ、お前の名前か?」

 

喋れないなら書けばいいじゃないということで名前書きました。とりあえず正解なので頷く。

 

「そうか、ロボっていうのかお前。機械みたい名前だな」

 

やめて、歴史に詳しくない俺がロボの真名を知った時と全く同じ感想を言わないでくれ。

 

「あたしは、雪音クリスだ」

 

そうか、クリスちゃんというのか。名前と容姿から推測するにハーフかな?

 

「とりあえず、ありがとう。あと…これからよろしくな、ロボ」

 

こちらこそよろしく、クリスちゃん

 

 

 

 

これが、何故かロボになった一般人と雪音クリスとの出会いだった。

 




どうも初めまして、タッツマンです。

ここまで読んでくれた人、ありがとうございます。

初めて書いたため、クソ駄文ですが、続きが気になる人はもの凄い不定期(気まぐれ)更新なので、首を伸ばしてください。
 
ではまた会いましょう、さようなら


次回「俺とクリスちゃんのサバイバル生活の始まり」


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俺とクリスちゃんのサバイバル生活の始まり

ちなみシンフォギアの最推しはクリスちゃんです。


どうも、新宿のアヴェンジャーに転生した一般人です。

死んだと思ったらロボで、変な施設に居て、そこで捕まってたクリスちゃんと脱走しました。

 

さて現在なんですが

 

「どこなんだよ、ここ…」

 

俺もそう思う。

 

絶賛遭難中ですよ、調子乗って走り過ぎた。すまんクリスちゃん。

 

クリスちゃんを背中に乗せながらただ歩いております。こりゃマイクラ宜しくのサバイバル生活をしなきゃやばいですね、俺のせいだけど…

 

移動手段は、まぁ俺だ。クリスちゃんの寝床も、まぁ俺だ。食料確保も、まぁ俺だ。全部俺じゃあねぇか…。

俺が原因だから責任はとるさ。

 

「なあロボ、これからどうするんだよ?」

 

そうだな、やっぱり食料確保かな?とりあえず森を探してそこで木の実やら魚やらをとろう。安心したまえクリスちゃん、俺は前世でキャンプの経験があるのじゃ。ロボになった今でもその経験を活かしてやろうではないか。

 

※1時間後

 

知ってる木の実がなんもねぇ…そうだ考えてみればここどう見ても日本じゃないから実質初見じゃんか…なにが経験を活かすだよ、全然活かせてないじゃん……。

 

「腹減ってきたな…」

 

わかる。あーあー、そこら辺に都合よく川でもないかな。まぁないよな。

 

「ん?ッ!おいロボ!向こうに川があるぞ!」

 

都合よくあったわ。ほんとだわ、川の匂いするし見えるわ。すごいなクリスちゃん、狼の嗅覚より早く川見つけてる。あれ?俺がポンコツなのかこれ?

 

「おい早く行こうぜ!」

 

わかったからクリスちゃん。背中叩かないで、地味に痛い。

 

とりあえず川着いたが、魚が沢山いるな。うむ、焼いて頂こう。

 

「よーし、あたしにまかせろ!」

 

そういうと、クリスちゃんは背中から降り、靴を脱ぎ、ズボンと袖をめくって川に入り、魚をとろうとする。

あらワイルド。

 

「そりゃ!あっ、逃げられた…」

 

それから何回も魚を取ろうとするが逃げられるを繰り返す。

 

なんかこういうの見てると微笑ましいな、よーし、俺もやるか!

 

川に入り、タイミングを待つ。

 

………今だ!

 

いっきに咥えればその口には魚が取れている。とりあえず石の上に置いといて、あとは同じことを繰り返せば、うむうむ、ざっと8匹くらいかな?クリスちゃーん、沢山とれたよー。

 

「………」

 

な、なんですか?

 

「……初めからお前がやればよかったんじゃないか?」

 

……ごめんなさい。

 

ジト目で見てくるクリスちゃんに、俺は謝ることしか出来なかった。謝ってばっかだな俺…。

 

その後は木を集めて、火を起こし、とった魚を焼いて1人と1匹で美味しく頂いた。火がついた時のクリスちゃんのやりきった感溢れる笑顔が素敵でした。

 

夜になったので寝ることにした。俺はそのまま伏せるだけだが、クリスちゃんは俺にもたれ、その上に俺が尻尾をのせることで即席の布団となる。クリスちゃん曰く下手な布団より柔らかいそうで、まじか。

 

「………なあ?聞いてもいいか」

 

なにかね?

 

「お前ってなんなんだ?こんな大きな狼聞いたことないし、それに知能も高いし、色々と不思議なんだよ」

 

そんな事言われてもなぁ、俺自身もよくわかってないんだよ。体はロボだけどサーヴァントってわけじゃないし、あそこにいた理由もわからないし。

それを首を傾げて伝える。

 

「まあ、いいか。ロボはロボだ。あたしをあそこから連れ出した変な狼。今はそれでいいよ」

 

せやね、またいつか考えればいいか。今はそれよりも明日からの生活のこと考えなきゃな。

 

「とりあえず明日から町を探そう。人がいるかもしれないしな」

 

そうだね、町を探そうか、その前に木の実集めなきゃなぁ。

 

「じゃあ、おやすみ。ロボ」

 

おやすみクリスちゃん。さて、明日も頑張るか。

 

そう最後に思い、俺は眠りについた。

 

◇◇◇

とある屋敷の部屋。

 

「雪音クリス…、計画のための駒として使えそうね…。あの方に会うために……」

 

謎の女性はそう言いながら画面に映っているクリスの写真を見ながら不敵な笑みを浮かべた。




こんにちわ皆様、タッツマンです。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
こんなクソ駄文に面白いという感想をいただき、やる気が出ました。

近いうちにまた上げるので、ゆっくりお待ちください。

次回「なんだ、このどう見ても怪しい金髪さん」


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なんだ、このどう見ても怪しい金髪さん

お年玉をクリスちゃんの誕生日ガチャにぶっこむぜ(爆死の未来ががが)


どうも、転生したロボです。

 

今俺は転生して初の、もの凄い危機的状況に陥っています。それはなにかって?簡単さ。

 

「………クソっ!」

 

クリスちゃんの機嫌が死ぬほど悪いのだ。空気が重すぎて胃に穴があきそうじゃよ…

なんでこんなことになってるかというと、あれは少し前に遡る。

 

あの森から起きて木の実を集め、また歩きだし、町を見つけたまではよかったんだよ。問題はその後さ、クリスちゃんは町の住人に水や食料を求めたわけさ、結果的にはくれたんだけど、うん、明らかに化け物を見る目で見てたんだよ。食料とかくれたのも『これをやるから早く出ていってくれ』とか、『食べないでくれ』とか、そんな感じの視線だったのさ。

 

うん、まあ、そういうこと、間違いなく俺のせいだね。

 

そりゃ外見3m超えてる狼だから仕方ない、クリスちゃんも最初は怖がったし、まあ、あれ以来怖がることは無いけどね。だからクリスちゃん、そう怒らないで、俺は気にしてないから。そう視線で訴える。

 

「……お前が気にしなくても、あたしが気にするんだよ。あたしだって最初は怖がったさ、食べられるとも思った。でもお前はあんな大人なんかよりもずっと優しい奴だってわかったから、余計にイラつくんだよ…」

 

……やっぱりクリスちゃんはいい子だね。

こんなに信頼されてるのは素直に嬉しいな。

 

よし、俺の目標は決まった。それはクリスちゃんを日本まで連れていくことである。

 

なんでこんな目標を立てたかというと、前に歩きながらクリスちゃんから聞いた話をまとめると

・もともとは日本に住んでた

・両親は世界的ヴァイオリニスト

・両親は歌で戦争をなくしたかった

・NGO活動でここバルベルデに来て死亡

・クリスちゃんが俺がいたあの謎の施設に捕まる

・その影響で歌と裏切ってくる大人が嫌い

という感じになる。うーん、重い。

 

やばいわ、こんな狼じゃ解決できないわ。

ということで俺でもギリ解決できそうな日本に帰すを目標としたのだ。

 

とりあえずどうしようか、サーヴァントスペックで日本まで泳ぐか?死ぬな(確信)

 

どうしようかなぁ?

 

「ちょっといいかしら?」

 

おや?後ろから声が?

 

そう思い後ろを振り向くと黒い帽子に黒い服、サングラスをかけた長い金髪の女性がいた。

 

え?誰?

 

「……誰だお前は?」

 

「私はフィーネ、終わりの名を持つものよ」

 

は?終わりの名を持つもの?厨二病ですかあなた?

 

「…そんな奴があたしに何の用だ?」

 

「あなた、世の中は理不尽だと思ったことはないからしら?」

 

「ッ!?」

 

…うむ、確かに完全には否定出来ない問題だ。だがそれがどうしたんだ?

 

「それはね、この世界には呪いがかかっているからなの」

 

「呪い?」

 

「そう、カストディアンがかけたバラルの呪詛によって、この世界から統一言語が失われたの、それによってこの世界は争いが絶えないの、私はそれを解きたいの。力が欲しいなら手を取りなさい、戦争をなくすための力が」

 

「………あたしは」

 

なにこのどっからどう見ても怪しい金髪さんは、宗教勧誘?逃げたいけど、これに関しては多分クリスちゃんが決めることだからなぁ、どうにもできねぇ、とてももどかしい。

 

「……あたしは、力が欲しい、戦争をなくすための力が。いいよ、あんたの誘いに乗ってやるよ」

 

「そう、ならついてきなさい、案内してあげる」

 

口調が強くなったな、あっちが素か。正直言うと怪しさしかないし、絶対なんか企んでる気がするが、俺はクリスちゃんについてくだけだ。俺はこの優しい少女を守らなくちゃいけないからな。

 

「…あたしは戦争をなくしたい、そのために力が欲しい、だから、協力してくれ、ロボ」

 

わかったよ、クリスちゃん。なら俺も君の夢を手伝うよ。

 

 

ロボとクリスはフィーネを名乗る女性についていった。その先に願うものがあると信じて。




どうも、タッツマンです。

勢い余って3話も書いてしまった。
しばらく更新早いかもしれないです。

今回かなり急展開ですが、過去話だけどネタが尽きてきたんですよね、故に原作より早くフィーネ登場です。
次から時間が一気に飛ぶので、それでは。

次回「融合症例捕獲任務、MGSみたいだな」


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融合症例捕獲任務、MGSみたいだな

クリスちゃん誕生日ガチャ、単発でパイレーツクリスちゃんが被ったわ、なんとも言えねぇ


私だ、ロボさんだ。

 

フィーネのところに連れてこられて、なんか3年経ってた。

とりあえずあったことをまとめよう。

 

・この世界にはノイズとやらがいて、触れたら炭化する怪物だそうだ。それに対抗する装備としてフィーネが作ったもの、シンフォギアをクリスちゃんが手に入れた。

どうやらイチイバルという聖遺物?と適合したらしい。

聖遺物は宝具の欠片みたいなものらしい、俺の理解力じゃここまでだった。

 

・クリスちゃんがソロモンの杖とらやらを起動させた。ソロモンと聞くとちょっと思い当たるが、多分違うだろう。この杖、ノイズを自在に呼び出し、操れるらしい、絶対強いじゃんそれ。杖を起動させるのにクリスちゃんが歌う必要があった。聖遺物は歌で起動するそうだ、なんで?クリスちゃんは歌が嫌いだから一瞬険しい顔をしたが、自分の夢のために我慢して歌った。めっちゃくちゃうまくて聞き惚れてた。

 

・クリスちゃんと特訓した。クリスちゃんはシンフォギアの調整、俺は自分の身体能力確認のためである。クリスちゃんはだいぶシンフォギアの使い方に慣れてきたようだ、俺も自分ができることはあらかた確認した。あと一緒に特訓してたせいかある程度の意思疎通はできるらしい、やったね。

 

・フィーネがネフシュタンの鎧とやらを持ってきた。これはシンフォギアと違い完全聖遺物というらしい、ソロモンの杖もだそうだ。普通の宝具って思っとこう。このネフシュタンとやら再生能力があるらしい、ただし使用者を蝕むので、注意がいるそうだ。クリスちゃんが着るらしいが、心配だ。大丈夫って言ってたけど不安が少しある。本人がいないところで思っているが、聖遺物関連、シンフォギアしかり鎧しかり、露出がすごいんだよね。製作者は何を思ってあんなのにしたのか。

 

 

と、こんな感じの3年だった。そして今、フィーネからクリスちゃんと俺に仕事があるそうだ。

 

「で、なんだよフィーネ、仕事って?」

 

「えぇ、あなた達にはこの子を捕まえてきて欲しいの」

 

そう言ってフィーネが画面に映し出したのは制服を着た、茶髪の活発そうな女の子。

 

えっ?なに?この子を捕まえてこいって?誘拐ですか?

 

「なんでこんなやつを?」

 

「彼女は心臓に聖遺物ガングニールの破片が埋め込まれて、シンフォギアを纏えるようなった、融合症例なのよ。聖遺物と融合した人間、研究者魂が疼くわ」

 

そう言い邪悪な笑みを浮かべるフィーネ、クリスちゃんと俺は少しあの子に同情した。

融合症例と言った所でこちらをちらりと見たが気にしないでおこう。

 

「わかったよ、じゃあ行ってくる。行くぞロボ」

 

「バウッ」

 

「出来れば無傷で捕まえてちょうだいね」

 

クリスちゃんに呼ばれたので鳴いて答える。クリスちゃんがネフシュタンを着て、ソロモンを持ち、俺の背に乗るので、目的地に向けて走り出す。さーて、融合症例捕獲作戦頑張りますか。

 

◇◇◇

 

 

現在、夜の公園の林に隠れております。

クリスちゃんがソロモンの杖でノイズを出し、融合症例をここにおびき寄せているようです。俺は周りを警戒中

 

「ロボ、来たぞ」

 

クリスちゃんがそう言うと地面からブドウぽいノイズと融合症例が、その後上から天羽々斬とかいう聖遺物のシンフォギアを纏っているらしい風鳴翼が来た。そしたらなんか翼さんが融合症例ちゃんに厳しいこと言ってる。仲悪いのかな?

 

「だからァ?んでどうするんだよ」

 

とかなんとか思ってたらクリスちゃんが出ていったのでついて行く

 

「ネフシュタンの……鎧……」

 

「ネフシュタン?」

 

驚愕を露わにする翼さんと、困惑する融合症例ちゃん。そういやフィーネが融合症例はシンフォギアになりたてだって言ってたな、そりゃ知らないか。

 

「へえ、てことはアンタ、この鎧の出自を知ってんだ」

 

煽るねクリスちゃん、喋り方も相まってなかなか似合ってrごめん、謝るから睨まないで、後ナチュラルに心読まないで。

 

「……私の不始末で奪われた物を忘れるほど無責任な人間ではない!」

 

ブチ切れ翼さん、煽り耐性弱そう(小並感)

 

「何より、私自身の不手際で亡くした命を忘れるものかッ!!」

 

「ああそうかよッ!」

 

刀を構え、突撃してきた翼さんをクリスちゃんが鞭で受け止める。

 

「落ち着いてください翼さん!相手は人です!同じ人間じゃないですか!」

 

「「戦場(いくさば)で何を馬鹿なことをッ!!」」

 

わかるマン、融合症例ちゃんはだいぶ甘い考え方みたいだね、残念ながら現実ってそんな甘くないんだよ。

 

「むしろ、あなたと気が合いそうね」

 

「だったら仲良くじゃれ合うかいッ!?」

 

そして打ち合う翼さんの刀とクリスちゃんの鞭、途中で翼さんが空中に上がり蒼い斬撃を飛ばすがクリスちゃんに軌道をそらされる。そのまま急降下して攻撃を仕掛けるが、鞭で防がれ腹に蹴りを入れられ吹き飛ぶ。

おや?融合症例ちゃんがこっち来た。

 

「翼さん!」

 

「お呼びではないんだよ。お前の相手は後ろのこいつさ」

 

私だ

 

融合症例ちゃんに向かって跳びかかり、狼パンチ。なるべく無傷とのことなので、牙は使わないさ、身体能力だけで相手してやる。

 

「ぐっ!?」

 

融合症例ちゃんは両腕をクロスして防ぐ。

流石に防がれるね、なら次は、とっしん!

 

「がはッ!!」

 

流石に防ぎきれず吹き飛ぶ、この図体で結構なスピードでとっしんするからかなりの威力が出るのさ。

 

「その子にかまけて、私を忘れたかッ!!」

 

向こうでは起き上がった翼さんがクリスちゃんに攻撃していたが簡単にあしらわれてる、まあクリスちゃんそうとう強くなったし仕方ないね。

 

「ハッ!お高く止まってのぼせ上がるな人気者ッ!!」

 

「何を……!」

 

「誰も彼もが構ってくれると思うんじゃねぇ!!」

 

そう言いながら鞭を振るうクリスちゃん、翼さんはだいぶ圧倒されている。

 

「やめて!私はあの子と話し合いたいの!」

 

俺のパンチを防ぎながらそんなことを言う融合症例ちゃん。

 

甘い、甘すぎる。砂糖菓子より甘いぜッ!そんなことで俺は倒せんぞッ!

 

融合症例ちゃんの隙ができたところに頭突きを食らわせる。

 

「ゴホッ!?」

 

融合症例ちゃんが大の字で倒れたところに両手両足を俺の足で踏んで押さえつける。これでほぼ無傷確保。

あとはクリスちゃんだが…

 

「この場の主役と勘違いしているってんなら教えてやる。狙いはハナっからコイツを掻っ攫うことなんだよ」

 

そう言って翼さんの頭を踏みながらこっちを指さすクリスちゃん。目的バラしてるけどいいのか?

 

「もう二度と繰り返すものかと私は誓ったッ…!」

 

そういうと上空から無数の剣が降り注いできたため、クリスちゃんは翼さんを踏むのをやめ回避する。

 

「アームドギア出て来いッ!出て来いッ!出て来いッ!」

 

俺の下で融合症例ちゃんがなんか言ってるが特に何も起きないので無視しておく、それよりあっちだ。

 

「鎧に振り回されているわけではないッ…!?この強さは本物ッ…!?」

 

そりゃろくに3年も一緒に特訓してないよ。クリスちゃんの強さは本物よ。

 

「こいつらの相手も一緒にしなッ!」

 

そういうクリスちゃんはソロモンの杖を起動させノイズを呼び出す。

 

「ノイズッ!?」

 

驚愕する翼さんだっだが、直ぐに冷静になり、カポエラーみたいなポーズになってノイズたちを切り裂いていた。ノイズを倒した翼さんはクリスちゃんに向かい小太刀を投げつけた。

 

「ちょっせえッ!!」

 

というクリスちゃんがたまに出す謎のセリフを言いながら小太刀を弾き、飛翔、鞭の先端からエネルギー玉を放ち、翼さんは防ぎきれず吹っ飛び、倒れた。

 

「これで終わりdッ!?」

 

あれ?どうしたんだクリスちゃん?急に動かなくなったけど。ん?クリスちゃんの影になにか刺さってる?さっきの小太刀か?なんであんなものが?ッ!?まさか影縫いというやつか!?翼さんは忍者だった!?とか言ってる場合じゃない!やばいぞ!

 

「防人の生き様、覚悟を見せてあげるッ!あなたの胸に焼き付けなさいッ!」

 

防人ってなに!?熱盛の一種ですか!?

 

「Gatrandis babel ziggurat edenal

Emustolronzen fine el baral zizzl」

 

あれってフィーネが言ってた絶唱じゃ!?このままだとクリスちゃんがやばい!?融合症例ちゃんは一旦放置!翼さんに全力でとっしん!!

 

「Gatrandis babel zigguraグハッ!?」

 

絶唱を歌っていた翼さんは回避することができず、もろにとっしんをくらってしまった。さらに

 

追い討ちのバスターパンチ!!

 

「ガハッ!?」

 

翼さんはそのまま吹き飛び地面を何回か転がったあとそのまま動かなくなった。

 

「翼さんッ!!」

 

融合症例ちゃんが翼さんに駆け寄る中、俺はクリスちゃんの影に刺さった小太刀を咥えて抜いた。

 

「すまねぇロボ、助かった」

 

危なかったよクリスちゃん、間に合わなかったら大変だったわ。

 

「とりあえず融合症例を捕まえるぞ」

 

了解だ。

 

その時1台の車がこの場にやってきた。

 

「響君ッ!翼ッ!」

 

その声がした方に向くとガタイのいい赤いシャツを来た男性がいた。その男を見た瞬間、ロボに悪寒が走った。

 

な、なんだあいつ、この体の動物的勘が言っている。あいつはやばいと。まずい、逃げなきゃ!

 

「お、おいどうしたんだロボ?そんな震えて?」

 

有無は言わさん、逃げるぞクリスちゃん!

 

「おい、どうしたんだほんとに。ちょ、急に背中に乗せてどうしたああああああああぁぁぁ!?」

 

あの時以来の全力疾走だ!風になるんだ俺ぇ!!

 

 

 

その場には血だらけなった翼と、呼びかける融合症例、そこに駆け寄る男と、医療班を呼ぶ科学者だけが残された。




どうもどうも、タッツマンです。

戦闘描写って難しいね、気づいたら文字数凄いことになってました。うろ覚え知識だからきついぜ

多分次も長くなるんじゃないかな?
ではまた会いましょう、さよなら

次回「デュランダル強奪作戦、逃げちゃダメだ(自己暗示)」


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デュランダル強奪作戦、逃げちゃダメだ(自己暗示)

原作ブログ見ながら書いてるからきつい


やあみんな、ロボだよ

 

現在俺はフィーネに向かって土下座しております。

うん、前の融合症例ちゃん捕獲任務で逃げちゃったし、悪いのは俺だからね。

 

「……はぁ、まあいいわ。今回は見逃してあげる。」

 

許された(歓喜)

 

「弦十郎くんを見た途端逃げ出したみたいだし、動物的感かしら?」

 

せやで、なんなんあのおっさん。あれクマでも逃げ出すレベルやで。

 

「もう戻っていいわよ、用があったらまたクリスと一緒に呼ぶわ」

 

了解です。

 

◇◇◇

 

クリスちゃんの部屋

 

「なあロボ、前は急に逃げ出してどうしたんだ?」

 

わたしにもわからん。サーヴァントスペックなのになんで逃げたんだ?あっ、中身が俺だからか。俺はヘタレだった…

 

「いやそんな落ち込むなよ、あたしは気にしてないからさ」

 

クリスちゃんの優しさが身に染みるぜ(ホロリ)

でもやっぱり、原因は俺だからなぁ…

 

「……な、なあ」

 

なんだねクリスちゃん?

 

「そんなに悪いと思ってるならさ、久しぶりにお前の毛並み布団で寝たいんだが…」

 

そう顔を赤くし、目を逸らしながら言うクリスちゃん。

可愛い(確信)それくらいならいつでもOKなので頷く。

 

「そ、そうか。なら」

 

そして俺にもたれるクリスちゃん。尻尾も上にのせると気持ちよさそうな顔をする。

 

「やっぱりお前の毛並みは柔らかいなぁ…」

 

そりゃ、自慢の毛並みですから。

 

「じゃあおやすみロボ」

 

おやすみクリスちゃん。

 

◇◇◇

 

あれから数日、フィーネからまた仕事が来た。なんでも完全聖遺物デュランダルを移送するそうなので、奪ってこいとのことだ。

 

そして現在、クリスちゃんがソロモンの杖を使ってノイズを呼び出し襲わせたが、薬品工場まで逃げたので追いかけた。そこで融合症例ちゃんがそれを迎え撃っております。前はあのおっさんが来たから逃げちまったが、今の俺は精神を鍛えてきたから大丈夫だ。流石に耐性付けないとやばいからね。

 

「こいつ…戦えるようになっているのか?」

 

うん、クリスちゃんが言うようにね。融合症例ちゃん、強くなってるのよ。戦闘技術が身についてるの、さてはあのおっさんに鍛えられたな(推測)

 

「いくぞロボ!」

 

「バウッ!」

 

クリスちゃんが攻撃を仕掛けるようなので出発する。まずクリスちゃんが鞭を振るって攻撃するが、融合症例ちゃんは飛翔して避ける。

 

「今日こそモノにしてやる!」

 

「くうっ!!」

 

すぐにクリスちゃんも飛翔し、融合症例ちゃんの顔面に蹴りをくらわせ、二人揃って地面に落ちたので、俺もクリスちゃんの隣に着地する。その直後。

 

──バゴッ!!

 

と、大きめの音が聞こえたので、後ろを向いたら、黄金の剣が宙に浮いて光ってた。なんじゃあれ?

 

「覚醒!? 起動?」

 

覚醒?起動?あー、デュランダルってあれか、そういや聖遺物って歌で起動するから融合症例ちゃんの歌で起動したのか、納得。

 

「こいつがデュランダル」

 

そういうクリスちゃん、あれとれば仕事完了じゃな。

クリスちゃんが背に乗ったので、俺はデュランダル目掛けて跳び上がる。

 

「こいつは貰ったッ!」

 

クリスちゃんの手がデュランダルに届きそうになった、その瞬間。

 

「でぇぇぇい!」

 

「ッ!?」

 

融合症例ちゃんが俺達に体当たりしてきたため、軌道がそらされ、クリスちゃんの手が空を切る。

 

「渡すものかぁー!!」

 

そういう融合症例ちゃんがデュランダルを先に掴んだ。

瞬間、融合症例ちゃんの雰囲気が変わった。

 

「えっ!?」

 

「はっ!?」

 

とりあえず着地、融合症例ちゃんも降りてきたが、なにかがおかしい。

 

「うううううう……!!」

 

融合症例ちゃんがバーサーカーみたいな唸りを上げていたら、デュランダルから光が立ちのぼった。

 

「あぁ……」

 

「あ……」

 

ボーゼンとする俺達、デュランダルは凄まじいエネルギーを放ち、姿が変わり、融合症例ちゃんは全身真っ黒の目が赤い、まさにバーサーカーという感じになった。

 

「ううううあああああああああ!!!」

 

叫ぶ融合症例ちゃん、変わりすぎでは?

 

「こいつ…何をしやがった!?」

 

わたしにもわからん。なに?デュランダルって狂化付与でもあったの?

 

困惑するクリスちゃんと変な感想を述べる俺。クリスちゃんが後ろを向くと

 

「あぁ……」

 

恍惚した表情で融合症例ちゃんを見る茶髪の科学者が、お前フィーネだろ、その表情見たことあるぞ。

 

「チッ!」

 

舌打ちするクリスちゃん、わからなくもない。

 

「そんな力を見せびらかすなッ!!」

 

そう言いながらクリスちゃんはノイズを召喚するが、その瞬間、融合症例ちゃんがこっちを向いた。

 

「ッ!?」

 

その形相に怯えたクリスちゃん、俺も怖い。

 

「ううううあああああああああ!!!」

 

叫びながら剣を振り下ろそうとする融合症例ちゃん。これは冗談抜きでやばい。

 

「ッ!逃げるぞロボ!!」

 

「バウッ!!」

 

流石に逃げる、ビビるとか差し置いて逃げなきゃ死ぬ。おもに俺。ネフシュタン着てるクリスちゃんと違って、再生能力ないし。

 

全力で走り、工場から脱出する。後ろのほうで大爆発が起きた。とりあえず逃げのびたが、2人して思ったことがある。

 

((これ帰ったらフィーネに怒られるんだろうなぁ…))

 

 

帰り道を歩く足が重く感じた。




こんにちわ、タッツマンです。

第5話もかきました。とりあえず原作入ってからの文字数が多いですね。

次でやっとイチイバルが出てきます。

では、また、さよなら

次回「俺とクリスちゃんが合わさり最強に見える」


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俺とクリスちゃんが合わさり最強に見える

知属性のイグナイト切ちゃんが来ました。
クリスちゃんより来るのはなんで?
今回6話と7話の途中まで行くので相当長いです。


やあやあみんな、ロボだよ

 

前回死にそうになって逃げてきたから、お仕置き覚悟で帰ったんだが、全然そんなことはなかった。むしろフィーネの機嫌が良すぎて気味が悪かった。

なんでもデュランダルが起動したから無理に奪う必要が無くなったらしい、結果オーライってやつだね。

そして現在、池の前にいるクリスちゃんの隣におります。

 

「………」

 

さっきから無言でなにか思い悩んでいるクリスちゃん。多分、融合症例ちゃんのことだろう。

 

「くっ! 化物め!」

 

わかるマン、あれもうデュランダルっていうエクスカリバーぽかった。確かに化け物みたいだったけどね、俺人のこと言えないじゃん…

 

「このあたしに身柄の確保なんてさせるくらい、フィーネはアイツにご執心ってわけかよ」

 

あー確かに、フィーネって最近あの融合症例ちゃんに夢中だよね。聖遺物との融合っていうのが珍しいのはわかるけど。

 

「……お前はあたしを一人ぼっちにしたりしないよな?」

 

悲しげな目でこっちを見て、そんなこと言うクリスちゃん。馬鹿だなぁ、そんなことする訳ないじゃないか。俺はクリスちゃんを一人ぼっちにしたりしないよ。という意思表示の為にクリスちゃんの頬を舐める。普通なら犯罪行為だが、今の俺は狼だから許される。許される!(迫真)

 

「ちょ、くすぐったいって、やめろってば」

 

とかなんとか言いながら、笑ってて、満更でもなそうなクリスちゃん。可愛い(事実)

 

「やっぱりロボは心から信頼できるよ。本当にお前は優しいな…」

 

そう俺の首らへんを撫でながら言うクリスちゃん。当たり前だろ、俺を、誰だと思ってる?クリスちゃんの忠狼やで。なに言ってんだろ俺。

 

「ッ!」

 

クリスちゃんが後ろを振り向くといつの間にかフィーネがいた。

ホッ!いつの間に!?

 

「わかっている。自分に課せられたことくらいは」

 

そう答えるクリスちゃん。

 

「こんなものに頼らなくても、あんたの言うことくらいやってやらぁ!」

 

そう言い、ソロモンの杖をフィーネに向かって乱暴に投げ渡すクリスちゃん。フィーネはナイスキャッチ。

 

「あたしの方がアイツよりも優秀だってことを見せてやる!あたし以外に力を持つ奴は、全部この手でぶちのめしてくれる!そいつがあたしの目的だからな!」

 

フィーネに向かい右拳を握り締めながら言うクリスちゃん。その答えにフィーネは微かに笑うだけだった。せめて何か言ってくれ、怖いわ。

 

◇◇◇

 

今俺はクリスちゃんを背中に乗せ、融合症例ちゃんを探して疾走中。クリスちゃーん、見つかったー?

 

「ッ!ロボ、見つけたぞ!」

 

早い(確信)ほんとだ匂いするし見えたわ、なんでクリスちゃん俺より見つけるの早いの。俺がポンコツすぎるのか…

 

「お前はあああっ!!」

 

クリスちゃんがそう叫び、俺の背中から鞭を振るう。

 

「来ちゃダメだ!」

 

融合症例ちゃんが誰かに向けて言う。え?誰かいんの?ちょ!?クリスちゃん!一般人!一般人がいる!

 

「きゃああああ!!」

 

時すでに遅し、鞭が融合症例ちゃんと黒髪の少女の間に当たり、黒髪の少女が吹き飛ばされた。

 

「しまった! あいつの他にも居たのか!?」

 

気づくの遅いよクリスちゃん!目的のもの見つけるのは早いのに、なんでそっちは遅いの!?

 

「ッ!?」

 

ん?あっ!?あの黒髪の少女の方向に鞭で吹っ飛ばされた車が!

 

「くっ!?」

 

やばい!走れば間に合うが、確実に少女の方を勢い余ってはねてしまう。つまりやばい。

 

「Balwisyall nescell gungnir tron」

 

その瞬間、歌が聞こえた。融合症例ちゃんがシンフォギアを纏い、一瞬で少女の前に移動し車を殴り飛ばした。

すげえ早業、俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。

 

「響……?」

 

「……ごめん」

 

そう短い会話をした後、俺達の後ろの林の方に走っていく融合症例ちゃん。さっきの会話から察するにあの二人な知り合いかな?

 

「どんくせえのがいっちょ前に挑発するつもりかよ!行くぞロボ!」

 

クリスちゃんにそう言われたのでとりあえず融合症例ちゃんを追いかける。巻き込んですまんね、黒髪少女。

 

「なんで……響が……?」

 

◇◇◇

 

林の中で追いかけっこ中、さっきまでは追いかけてばっかりだったが、ついにクリスちゃんが鞭で攻撃を仕掛ける。

 

「くっ!」

 

それを腕をクロスさせて防ぐ融合症例ちゃん

 

「どんくせえのがやってくれる!」

 

煽るクリスちゃん、やっぱりクリスちゃん煽りスキル高いわ。

 

「どんくさいなんて名前じゃない!」

 

「ん?」

 

急にそんなことを言う融合症例ちゃん。そして困惑するクリスちゃん。大丈夫、俺も困惑してる。

 

「私は立花響、15歳! 誕生日は9月の13日で血液型はO型! 身長は、こないだの測定では157センチ!体重は…もう少し仲良くなったら教えてあげる!

趣味は人助けで好きなものは、ご飯&ご飯!

あと、彼氏居ない歴は年齢と同じ!」

 

急に自己紹介を始めた融合症例ちゃん、これには思わずクリスちゃんも。

 

「何をトチ狂ってやがるんだ、お前」

 

真顔ままそんなことを言う。うん、俺もそう思います。まあとりあえず次から響ちゃんって呼ぶわ、融合症例ちゃんより言いやすいし。

 

「私たちはノイズと違って言葉が通じるんだからちゃんと話し合いたい!」

 

初めて会った時と同じことを言う。いやだから甘いってその考え。

 

「何て悠長! この期に及んで!」

 

そして鞭を振るうクリスちゃん、更にそれを避ける響ちゃん。あれ?動き変わってない?またあのおっさんの訓練でも受けたの?(推測)

 

「話し合おうよ! 私たちは戦っちゃいけないんだ!」

 

まだ言うかねあの子。

 

「チッ!」

 

ほら、あからさまにクリスちゃんの機嫌が悪い。

 

「だって、言葉が通じていれば人間は……」

 

「うるさいッ!!」

 

「ッ!?」

 

やっぱり、ついにキレちゃったよ。

 

「分かり合えるものかよ人間が! そんな風に出来ているものか!気に入らねえ気に入らねえ気に入らねえ気に入らねえ!わかっちゃいねえことをペラペラと口にするお前がぁーーー!!」

 

捕虜生活をおくったことのあるクリスちゃんだから言えることだね。俺は捕まってたけど記憶が無いからなぁ。

 

「っ…?」

 

本当にわかってなかった…

 

「お前を引きずってこいと言われたが、もうそんなことはどうでもいい。お前をこの手で叩き潰す!!今度こそお前の全てを踏みにじってやる!!」

 

これは響ちゃん終わったな。まあ俺はクリスちゃんの意思を尊重するだけさ。

 

「私だってやられるわけには…!」

 

「うおおおおおおおっ!!ぶっ飛べ!!」

 

そして空中に跳び上がった俺の背中から、前に翼さんに放ったエネルギー玉を打つ。

 

「くぅっ!!」

 

「持ってけ! ダブルだ!!」

 

それを受け止めている響ちゃんにもう一発エネルギー玉を打ち、大爆発が起きる。やったわ。

 

「お前なんかが居るから…あたしはまた…」

 

悲しげな目で言うクリスちゃん。クリスちゃんなんだかんだフィーネのこと親みたいに思ってたからなぁ。

 

「ッ!?」

 

どうしたクリスちゃん?ん?はっ!?響ちゃんなんかエネルギー抑え込んでる!?

 

「はあああああああああっ!!」

 

瞬間、爆発

響ちゃんは吹っ飛ばされた。

 

「あぁっ!」

 

無理だったようですね。危ねぇ。

そして立ち上がる響ちゃん。

 

「この短期間にアームドギアまで手にしようっていうのか!?」

 

ダニィ!?嘘だろ!?響ちゃん短期間で成長し過ぎじゃないの!?

響ちゃんが行動しようとしたのでクリスちゃんが鞭を振るって止める。

 

「させるかよ!!」

 

なんと響ちゃんは鞭を片手で掴んで止めてしまった。

ファ!?

 

「なんだと!?」

 

めっちゃわかるマン、なんなのあの子。

そして響ちゃんが鞭を離すと同時にこちらに目掛けて跳んでくる。

 

「うわっ!?」

 

クリスちゃん驚愕、俺も驚愕。

そして響ちゃんの拳がクリスちゃんの腹にヒット。

 

「はあああああっ!!」

 

響ちゃんがクリスちゃんと共に飛んでいき、爆発が起きた。そしてその場に残された俺。

 

………クリスちゃあああああああん!?

 

やっべ追いかけないと!俺は全力で走った。

 

◇◇◇

 

追いついた先には穴が空いた壁にもたれ掛かるクリスちゃんとその前にいる響ちゃん。とりあえず急いでクリスちゃんの傍に行き心配そうに見る。

 

「…あたしは大丈夫だ」

 

そう言い立ち上がるクリスちゃん。めっちゃ心配なんですがそれは。

 

「お前…バカにしてるのか!? あたしを…!雪音クリスを!」

 

「そっか。クリスちゃんって言うんだ」

 

「っ!?」

 

クリスちゃんが怒鳴るとそう返す響ちゃん。すげえなこの子、クリスちゃんの怒りをものともしない。

 

「ねえ、クリスちゃん。こんな戦いもう止めようよ。ノイズと違って、私たちは言葉を交わすことが出来る。ちゃんと話をすればきっと分かり合えるはず!」

 

「だって私たち、同じ人間だよ!」

 

響ちゃんや、クリスちゃんに人間同士分かり合えるという言葉は禁物じゃよ。この子実質人間不信だし。

 

「お前くせーんだよ

 

 嘘くせー!

 

 青くせー!」

 

ブチ切れクリスちゃん。パンチで響ちゃんのガードを破り、響ちゃんの横腹に回し蹴りを食らわせる。

 

吹っ飛ばされた響ちゃんにクリスちゃんが更に追い討ちを掛ける。腕で防いだところを横から俺が殴ることによって、響ちゃんはまた吹き飛んだ。

 

「クリスちゃん…」

 

「ぶっ飛べよ!」

 

クリスちゃんがあの技の構えをしたので、俺は木を盾にして隠れる。

 

「アーマーパージだ!」

 

ネフシュタンの鎧が弾け飛び、四方八方に鎧の破片が飛び散るので響ちゃんにも当たる。打ち終わったようなので俺は木から出ていく。

 

「Killter ichiival tron」

 

瞬間、クリスちゃんが聖詠を歌った。ついに本気を出すかクリスちゃん。

 

「この歌って…」

 

「見せてやる。イチイバルの力だ。」

 

クリスちゃんちゃんが赤をベースにしたシンフォギア、イチイバルを身に纏った。響ちゃんはまたクリスちゃんを怒らせることになるね。

 

「クリスちゃん…私たちと同じ?」

 

「歌わせたな…!」

 

「えっ!?」

 

「あたしに歌を歌わせたな…!

 

 教えてやる…あたしは歌が大っ嫌いだ!!」

 

「歌が嫌い?」

 

せやで、クリスちゃんは歌が大嫌いな子なのだよ。過去に色々あったからね、だから響ちゃんはクリスちゃんをまた怒らせることになるのだ。

 

クリスちゃんがボウガンを取り出し、そこから光の矢を撃ちまくる。響ちゃんがそれを避けるので、避けた先に俺が待ち構えてそのままとっしんを食らわせる。それによって吹き飛ぶ響ちゃん。

 

「あぁっ!」

 

そしてクリスちゃんがボウガンをガトリングに変化させ、両手にそれぞれガトリングを持ち乱射する。ほんとどうゆう原理なんだろうね、それ?

 

避ける響ちゃん。次に腰部パーツが開き、そこから複数のミサイルが打ち出される。イチイバルって弓らしいけど、弓とはいったい?まあ、アーチャークラスで弓使ってないのが多いやつあるけど。ミサイルを避ける響ちゃんだったが、ミサイルの一つが直撃し大爆発が起きた。

勝ったな。

 

「はあ、はあ、はあ、はあ…」

 

お疲れクリスちゃん。

 

クリスちゃんに近づいて煙の方を見る。煙が晴れるとそこには。

 

「ッ!?盾!?」

 

いや壁じゃない?

 

「剣だ!」

 

「ッ!?」

 

どれでもなかった。その巨大な剣の上に翼さんが立っていた。生きとったんかワレェ!?

 

「はっ! 死に体でおねんねと聞いていたが、足手まといを庇いに現れたか?」

 

「もう何も失うものかと決めたのだ」

 

翼さん参戦か、これで2対1と1匹になるわけだ。

 

「翼さん…」

 

「気づいたか、立花。だが私も十全ではない」

 

まあ病み上がりぽいし、俺あの時結構本気でやったし。

 

「力を貸してほしい」

 

「は、はい!」

 

「うおりゃああああっ!!」

 

あれ?あの二人仲改善されてない?とか思ってたらクリスちゃんが二人に向け、ガトリングを乱射していた。

 

翼さんが降りた瞬間斬りかかり、クリスちゃんはそれを避け、銃撃するが、防がれる。俺が翼さんにとっしんしようとすれば、響ちゃんがそれを受け止める。

 

「させない!」

 

おのれ鬱陶しい!

 

「翼さん、その子は!」

 

「わかっている」

 

数回打ち合い、距離をとる二人。俺も響ちゃんを飛ばし、クリスちゃんの横に移動する。

 

「こいつら、二人揃って強くなってやがる!」

 

まじで成長早くないかな、翼さんもとは予想外だわ。

 

刀を構える翼さんとこちらを見る響ちゃん。このままだとジリ貧だ。

 

「……ロボ、あれをやるぞ」

 

あれだね、わかるとも。

 

俺が頷くとクリスちゃんは俺の背中に飛び乗る。

 

「今更なにを!」

 

「見てりゃわかるさ!」

 

そう言った瞬間、俺は二人の横側の方に走る。そしてクリスちゃんが背中からガトリングを打つ、翼さんはそれを防ぎながらこちらに斬りかかってくるが、俺がジャンプでそれを躱し、逆に背中に蹴りを入れる。

 

「グッ!?」

 

響ちゃんもこちらに来るが、クリスちゃんがガトリングで動きを止めて、その瞬間に俺が響ちゃん体当たりを食らわせる。

 

「がっ!?」

 

吹き飛ぶ響ちゃんと翼さん、そうこれが俺達の最強のフォーメーション。クリスちゃんが俺の背中に乗ることで機動力を得て、俺が走りながら攻撃すれば相手はこちらを捉えにくい。近づいて来た場合は俺がパンチや噛みつき、体当たりで迎撃すればいい。遠距離武器がほとんどのクリスちゃんのシンフォギアと人が乗れるほど巨大な狼の俺だからできること、まさに無敵!これぞ、へシアン・ロボならぬクリス・ロボだ!……今頭に機械のクリスちゃんが浮かんだ。

 

「速い!?」

 

「これじゃ捉えきれない!」

 

「お前らがあたしらに勝てるわけ無いんだよ!」

 

その通り、これによって俺達にほぼ弱点は無い。完全に形成逆転だね。

 

「いくぜ…」

(いくぞ…)

 

「あたしとロボのコンビは最強だあああ!!」

(俺とクリスちゃんのコンビは最強だあああ!!)

 

叫ぶクリスと吠えるロボ、その気迫に押される二人。その瞬間である。上空から三体のノイズが落ちて来た。

 

「何っ!?」

 

驚くクリスちゃん、俺も驚いたので躱す。すると聞き覚えのある声が響いた。

 

「命じたことも出来ないなんて…」

 

「ッ!?」

 

「あなた達はどこまで私を失望させるのかしら…」

 

この声は、フィーネか!?

 

「フィーネ!」

 

(フィーネ…?終わりの名を持つもの?)

 

クリスちゃんが響ちゃんの方を見てから。

 

「こんな奴が居なくたって!

戦争の火種くらいあたしらだけで消してやる!

そうすれば、あんたの言うように人は呪いから解放されてバラバラになった世界は元に戻るんだろ!?」

 

そう叫ぶクリスちゃんだが、うん、嫌な予感かする。この先の展開が読めるぞ。

 

「はー…。もうあなた達に用はないわ。」

 

「えっ!?なんだよ、それ!」

 

……うむ、そんな気はしてたさ、いつかクリスちゃんを捨てるだろうって。大抵の悪役はそうするからね。

するとフィーネの右手が輝き、バラバラになったネフシュタンがフィーネの元に回収される。そしてフィーネがソロモンの杖を構え、ノイズ達が襲ってくる。後ろで二人がノイズを倒してるが、クリスちゃんはそれどころじゃない。

 

「待てよっ!!フィーネ!!追ってくれロボ!!」

 

逃げるフィーネを追うように言うクリスちゃん、俺もせめて理由は聞きたいので、それに従い追っていく。

 

 

ノイズを倒し終えた二人の前には既に誰もいなかった。




皆様、どうも、タッツマンです。
なんか気づいたら6000文字になってました。
長い(確信)
さて、これから先どうなるのか(二つの意味で)
次回をお楽しみに。

次回「フィーネは完全に俺達を捨てたようだ」


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フィーネは完全に俺達を捨てたようだ

サブ垢作ったらユニゾンクリスちゃんと体属性イグナイトクリスちゃんが同時に出るという謎現象が起きました。


わたしロボ、ただのでかい狼よ。

 

あの後、逃げたフィーネを追いかけたんだが、結局逃げられて今は夜の公園にいるのだ。

 

「何でだよ…フィーネ…」

 

クリスちゃんはフィーネに捨てられたことを信じきれてないようだ。そして明らかに気分が悪そうな顔をしてるので、クリスちゃんのことだから多分響ちゃんの言葉を思い出してイラついているのだろう。

 

「うぇーん!」

 

「っ?」

 

あれ?なんか泣き声が聞こる?

そう思い後ろを振り向くと幼い兄妹が居て、妹らしい方が泣いていた。

 

「泣くなよ。泣いたってどうしようもないんだぞ」

 

「だってぇ…だってぇ…」

 

「どうしたんだ、あれ?」

 

さあ?時間と状況的に迷子なんじゃないかな?

 

「お前らこんな所でどうしたんだ?」

 

「父ちゃんが居なくなったんだ。一緒に探してたんだけど妹がもう歩けないって言ったから、それで…」

 

やっぱり迷子だった。

 

「そうか…。よし、あたしも一緒に探してやるよ」

 

そんなこんなで迷子の兄妹の親を探すことになった。

 

◇◇◇

 

「わー、高ーい!」

 

「モフモフだぁ!」

 

現在街の中を隣にクリスちゃん、背中に兄妹を乗せて歩いております。遊園地のアトラクション感覚なのか、二人のテンションが高いです。

 

「当然だろ、なんたってロボだしな!」

 

なぜ君が誇らしげなんだクリスちゃん?

 

「ロボ?ロボットみたーい」

 

グフッ、じゅ、純粋ながらのえげつない一撃が俺の心に…

 

「…~♪」

 

あっ、クリスちゃんが鼻歌歌ってる。珍しい。

そんなクリスちゃんを興味深そうに見る妹ちゃん。

 

「なんだよ?」

 

「お姉ちゃん、歌好きなの?」

 

「歌なんて大嫌いだ」

 

知ってた。まあそう簡単には変わらないよね。

 

しばらく歩いていると前方の交番から、1人の男性がでてきた。

 

「父ちゃん!」

 

「あ!」

 

どうやら探してた父親のようだ。俺が一旦伏せてからクリスちゃんが二人を下ろすと、二人は父親のところに走っていった。

 

「お前たち、どこに行ってたんだ」

 

「お姉ちゃんと大きなワンちゃんが一緒に迷子になってくれたー」

 

「違うだろ。一緒に父ちゃんを探してくれたんだ」

 

ワンちゃん…。ワンちゃんか…。狼なんだけどなぁ…

 

「すみません。ご迷惑をおかけしました」

 

「いや、なりゆきだから。その…」

 

お礼を言われたらそう言うクリスちゃん。少し恥ずかしいだろうね。

 

「ほら、お姉ちゃん達にお礼は言ったのか?」

 

「「ありがとう」」

 

父親に言われ、お礼を言う二人。もう迷子になるじゃないぞ。

 

「仲いいんだな」

 

わかる。こういう兄妹の仲慎ましい姿は見ていて微笑ましいと俺は思う。

 

「そうだ。そんな風に仲良くするにはどうすればいいのか教えてくれよ」

 

「そんなのわからないよ。いつもケンカしちゃうし」

 

「ケンカするけど、仲直りするから仲良しー」

 

「……」

 

二人の言葉に無言のクリスちゃん。なにか思うところがあるだろうな。

 

◇◇◇

 

フィーネの屋敷についたぜ。クリスちゃんが勢いよく扉を開けると同時に言う。

 

「あたし達が用済みって何だよ!?もう要らないってことかよ!?アンタもあたしのことを物のように扱うのかよ!?」

 

「……」

 

クリスちゃんの叫びに対し、フィーネはこちらを冷ややかな目で見てくる。

 

「頭ん中グチャグチャだ!何が正しくて何が間違ってるのかわかんねーんだよ!!」

 

ガチャン

 

クリスちゃんが言い終わると同時にフィーネが誰かとの電話を切る。

 

「どうして誰も、私の思い通りに動いてくれないのかしら…」

 

そう言い、ソロモンの杖を起動させ、ノイズを呼び出す。

 

「ッ!?」

 

クリスちゃんがイチイバルのネックレスを手に取るが、フィーネに武器を向けるのに戸惑いがあるのか、歌わない。

 

「さすがに潮時かしら」

 

「ッ!?」

 

「そうね。あなたのやり方じゃ争いを無くすことなんて出来やしないわ。せいぜい一つ潰して、二つ三つ、新たな火種をばら撒くことくらいかしら」

 

誘ってきた時とは真逆のこと言うなお前。

 

「あんたが言ったんじゃないか!痛みもギアもあんたがくれたものだけが…」

 

「私が与えたシンフォギアを纏いながらも、屁ほどの役にも立たないなんて…」

 

いや確かに仕事は失敗したけどさ。それクリスちゃんじゃなくて大体が俺のせいなんじゃ…

 

「そろそろ幕を引きましょうか」

 

「ッ!?」

 

そういうとフィーネの体が光る。なんか見たことあるぞその光。

 

「私も、この鎧も不滅。未来は無限に続いていくのよ」

 

光が収まると、そこには金色に変化した。ネフシュタンを纏うフィーネが居た。あれ?なんか変色してね?

 

「カ・ディンギルは完成してるも同然。もうあなたの力に固執することはないわ」

 

「カ・ディンギル…?そいつは…?」

 

計画で一番重要なやつだっけ、確か。

 

「あなたは知りすぎてしまったわ。フフ…」

 

「っ!?」

 

とうとうノイズが攻撃してきたので、俺はクリスちゃんを咥え、背中に乗せ、フィーネの屋敷から逃げる。

 

「フハハハ!」

 

屋敷を抜け、走り続けていると後ろからフィーネの笑い声が聞こえる。

 

「畜生…。ちくしょーーーーーー!!」

 

背中から聞こえるクリスちゃんの叫びに、俺は何も言うことが出来なかった。




タッツマンですよ。

前回が長すぎたんで、今回は短いです。
クリスちゃんがすぐさま親を探すのを手伝ってくれましたが、うちのクリスちゃんはロボの影響で優しめ成分が多めです(多分)

では次回をお楽しみに

次回「黒髪少女に拾われたわ」


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黒髪少女に拾われたわ

戦闘でしか役に立たないポンコツ狼

ロボとクリスの関係はひびみくとか、つばかなに近い感じです。


雨の中俺達は逃げている。

フィーネの出したノイズが追ってきているのだ。

 

「くっ!」

 

バンッ!

 

クリスちゃんが撃つことによって追ってきていたノイズは全滅できた。だけど

 

「うっ…」

 

クリスちゃんの体力が尽きたのか、変身が解け、俺の背中でぐったりする。せめて濡れないよう尻尾を上に重ねる。正直言って俺もだいぶキツい、ずっと走りっぱなしだったからかなり疲労している。せめてクリスちゃんだけでも何処かに避難させなければ。足がフラフラだ、誰か、助けてくれ、この子だけでも逃がして欲しい。……誰も来ないよな、やっぱり…。

 

タッタッタッ

 

?誰かこっちにくる?…君は

 

◇◇◇

 

懐かしい夢を見た。ロボと始めて会ったときの夢だ。

突然扉が壊れ、何事かと見れば、そこには狼がいた。ありえないくらい大きな狼。

 

全身を青い毛で覆い、鋭い金色の瞳をしていた。

恐ろしくもあったがそれと同時に綺麗だとも思った。

 

昔ママが話してくれたおとぎ話のようにあたしも食べられると思った。けど逆にあいつはあたしを逃がしてくれた。急に背中に乗せられ困惑したが、あたしを見る目が一緒に逃げようと言っているのが何となくわかった。とても速かった、まるで風になったかと思うくらいには

 

逃げた後、地面に前足で下手だったが自分の名前を書いたりと本当に不思議なやつだった。

 

フィーネの所に来て慣れ始めた時、パパとママのことを思い出し、泣いていたあたしを頭を擦りつけて慰めてくれたりと優しくしてくれた。

 

いつでもあたしの傍に居て、ずっと味方でいてくれた。

あたしはあいつに依存しているかもしれない、いや、多分もうしているのだろう。

 

でも、悪くないと思ってしまう自分がいる。それ程までに大切で、大好きなんだ。

 

ロボはあたしにとっての数少ない、あたしにとっての暖かい場所なんだろう。

 

「ん…?」

 

そこで目が覚めた。何故か今あたしは見覚えのない布団をかぶっていた。起き上がり周りを見れば見たことない部屋だった。

 

「くすっ。良かった。目が覚めたのね」

 

そう声が聞こえたので隣を向くとあの時巻き込んでしまった子がいた。

 

「ここは…?」

 

「ふらわーていうお店よ」

 

ここがどこか聞くとそう返ってくる。改めて周りを見ればいつもあたしの隣にいたやつが居ないことに気づく。

 

「あたしと一緒にいた大きな青い狼はどこか知らないか?」

 

「あの子なら今は下にいるわ、ここだと狭かったし」

 

「そうか…」

 

とりあえずちゃんといた事に安堵する。

 

「あの子、自分もフラフラだったのにあなたのこと助けてほしそうな目で見てたの」

 

「……」

 

とてもあいつらしいと納得した。

 

「未来ちゃん」

 

その声と同時に知らない人が入っきた。

 

「どう? お友達の具合は」

 

「目が覚めたところです。ありがとう、おばちゃん。布団まで貸してもらっちゃって…」

 

「気にしないでいいんだよ。あなたと一緒にいたワンちゃんは今下で休んでるからね」

 

そう言って1階に戻るおばさん。

 

「体拭いてあげる」

 

「あ…ありがとう」

 

「うん」

 

それからその子は無言であたしの体を拭く、あたしの背中にはフィーネから受けたアザがある。

 

「なんにも、聞かないんだな」

 

「…うん。私は、そういうの苦手みたい。今までの関係を壊したくなくて…。なのに一番大切なものを壊してしまった。」

 

あたしがそう聞くと悲しそうな声で言う。

 

「それって、誰かとケンカしたってことなのか?」

 

「…うん」

 

それ以降、また無言で体を拭き続ける。拭き終わり、服を着てあたしは自分が思ったことを言う。

 

「ケンカか…。あたしにはよくわからないことだな」

 

「友達とケンカしたことないの?」

 

「友達いないんだ」

 

「え?」

 

あたしの言葉に不思議そうな声を出す。

 

「地球の裏側でパパとママを殺されたあたしは、ずっと一人で生きてきたからな…。友達どころじゃなかった…」

 

「そんな…」

 

悲しそうな声で言う。まあ普通そうだろう。

 

「たった一人理解してくれると思った人も、あたしを道具のように扱うばかりだった。あたしに本当に心から優しくしてくれたのはあいつ、今下にいる狼だけだった…。大人は、どいつもこいつもクズ揃いだ。痛いと言っても聞いてくれなかった。やめてと言っても聞いてくれなかった。あたしの話なんて。これっぽっちも聞いてくれなかった…」

 

思い出しただけでも虫唾が走る。

 

「あ…。ごめんなさい…」

 

「別にいいよ…」

 

あたしの言葉に申し訳なさそうにするが、これはあたしの問題だから気にしてはいない。

 

「だからあたしは、こんな時になんて言ったらいいのかわからねぇんだ…」

 

「でも、ありがとう…」

 

何故かお礼を言われ困惑する。

 

「あん? あたしは何もしてないぞ?」

 

「ううん。ほんとにありがとう。気遣ってくれて。あ、えっと…」

 

多分あたしの名前を聞きたいんだろう。

 

「クリス。雪音クリスだ」

 

「優しいんだね、クリスは」

 

「っ!…そうか?」

 

「私は小日向未来。もしもクリスがいいのなら…」

 

「っ!?」

 

そう言ってあたしの手を握る未来。

 

「私はクリスの友達になりたい」

 

「っ……!」

 

その言葉に前にしたことを思い出し、罪悪感を感じて手を離してしまう。

 

「あ…」

 

「あたしは…お前たちにひどいことをしたんだぞ」

 

「え?」

 

その瞬間

 

ウゥゥゥ~~~!!

 

聞き覚えのない音が響いた。

 

◇◇◇

 

やあロボですよ。今ふらわーというお店の1階におります。あの時に前クリスちゃんの鞭で巻き込んでしまった黒髪少女こと未来ちゃんに見つけられてクリスちゃんを看病して貰いました。なんと礼を言ったらいいか。

 

俺は俺で疲労が溜まっていたので休んでいたため、ほぼ全快したぜ。

 

「うまいかい?」

 

うまいです。犬科だからなのかドックフードがうまいです。悲しい。

 

ウゥゥゥ~~~!!

 

おや?なんだねこのサイレン?

 

ドタドタドタ

 

「おばちゃん!」

 

あっ、未来ちゃんと、クリスちゃんだ!良かった、目が覚めたんだね。

 

すぐに三人が外に出たので俺も出る。するとそこには逃げ惑う人達が。何事?

 

「おい、一体何の騒ぎだ?」

 

「何ってノイズが現れたのよ」

 

「ッ!?」

 

はっ!?ノイズ!?

 

「警戒警報知らないの?」

 

すみません知らないです。俺達出す側だったんで。

 

「おばちゃん、急ごう」

 

「あぁ…」

 

「くっ!」

 

おばちゃんを逃がそうとする未来ちゃんと、人々の逃げる方の逆側に走るクリスちゃん。当然俺もそっちに行く。

 

「あっ!クリス!?」

 

未来ちゃんがそう呼ぶが止まる訳には行かない。

 

(バカだ…! あたしってば、何やらかしてんだ!)

 

しばらく走れば人がいない商店街に着く。

 

「はあ、はあ、はあ…。あたしのせいで関係ない奴らまで…」

 

あの全裸見境なしかよ、クソが。

 

「うわあああああああああっ!!!」

 

叫び終わると泣き崩れるクリスちゃん。

 

「あたしのしたかったのはこんなことじゃない! けど、いつだってあたしのやることは…!いつもいつもいつも…! うっ…うぅっ…」

 

杖を起動させたことを後悔しているのだろう。あの全裸、今度あったら頭噛み砕いてやる。

 

そしてその場に数多くのノイズがやってくる。俺達を消しに。

 

「あたしはここだ。だから…。関係ない奴らのところになんて行くんじゃねえっ!」

 

俺も戦闘準備。ノイズ達が攻撃してくる。

 

「Killter…。ゴホッ、ゴホッ…」

 

病み上がりだった為か、咳き込んでしまう。その隙を見逃さないように上空から2体のノイズが襲ってくる。

 

「はっ!?」

 

俺はそのノイズ2体を殴って消滅させる。今までノイズと戦う機会がなくて説明していなかったが、俺もシンフォギアと同じようにノイズを倒すことが出来るようなのだ。フィーネが調べたところ、どうやら俺も響ちゃんと同じ融合症例だそうだ。それを聞いた瞬間、俺は今の自分の体のスペックや大きさなど、大体のことに納得した。あの薬品だらけの部屋は俺とかの動物実験に使っていたんだろう、響ちゃんと違うところはシンフォギアとかはいらないことと、聖遺物以外にも数え切れないほどの薬が投与されている為、まともに調べることが出来ないそうだ、なんの聖遺物かもわかっていない。だから響ちゃんを捕まえようとしたんだろう。ほかにもノイズが来たため、迎撃しようとすれば、俺達の前になんか上から落ちてきた。

 

「ふん!!」

 

その瞬間、地面が抉れて壁となる。

 

「はあっ!!」

 

その壁を殴り壊し、破片がノイズに降り注ぐ。そこにいたのは前に見ただけで逃げてしまったおっさんだった。いやちょっと待て。

 

「はぁぁぁぁっ!!」

 

「…え?は?」

 

叫ぶおっさんとガチ困惑中のクリスちゃん。その気持ちは本当にわかる。

 

再び攻撃してきたノイズの攻撃を地面を踏み込み壁にすることで防ぐ。もうわけわかんない。そしておっさんは片手でクリスちゃんを抱え、もう片手で俺の前足を掴む。え?

 

「むん!」

 

「はあああああああ!?」

 

(ぎゃああああああ!!)

 

そのまま近くのビルの屋上まで跳ぶおっさん。綺麗に着地して俺達を下ろす。もう人間じゃないだろお前。

 

「大丈夫か?」

 

「……」

 

そう声をかけるおっさんに無言のクリスちゃん。俺は前足が痛い。飛行型のノイズが追ってきた。

 

「Killter ichiival tron」

 

クリスちゃんがギアを纏うので俺も戦闘態勢をとる。そしてギアを纏うと同時にボウガンでノイズを一掃。

 

「ご覧の通りさ! あたしらのことはいいから他の奴らの救助に向かいな!」

 

「だが…!」

 

「こいつらはあたしらがまとめて相手してやるって言ってんだよ!」

 

その言葉に俺は頷く。

 

クリスちゃんがボウガンをガトリングに変化させ、ビルから飛び降りる。俺は壁を走って降りる。

 

「ついてこいノイズども!」

 

そこからはクリスちゃんと俺の蹂躙劇である。クリスちゃんが空中や襲ってくるノイズを撃ち抜き、俺は地上とクリスちゃんの射線の反対側のノイズを引き裂いたり噛み砕いたりした。

 

おっさんはそんなクリスちゃんを悔しそうな顔で見ていた。




タッツマンだよ。来年までにもう1話投稿出来たわ
初めてロボ以外の視点で書いたので不安しかない
今更ながらロボの軽い設定

ロボ(中身は一般人)

ロボに転生した元ただのゲーマー
学生時代にいじめ経験、甘い考えは現実に通じないと理解

転生後、クリスと出会い本当に優しい子だとわかり、守ろうと決意、ただし前世人付き合いが少ないため、距離感がわからず甘やかしまくった。

中身がただの一般人なため、戦闘以外ほぼ役に立たない。戦闘技術は前世の狼系のキャラの技などをオマージュ

フィーネの所で自分も聖遺物の融合症例だとわかったので、戦闘除外が無くてホッとしてる模様

こんなところです。では次回をお楽しみに
良いお年を。

次回「OTONAとOHANASIですか」


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OTONAとOHANASIですか

あけましておめでとうございます

今年も頑張るZOY


俺達は今、もう誰も住んでいない古いマンションにいます。雨降ってるからな、寒いためクリスちゃんは俺の尻尾で暖をとっている

 

ぐぅ~…

 

クリスちゃんのお腹の音か。食料がもう無いもんなぁ。

 

ん?足音が聞こえる?

 

ガチャ

 

「ッ!?」

 

この部屋に入ってきたか。流石にドアの音は聞こえたのか立ち上がって警戒するクリスちゃん。俺もいつでも飛びかかれるようにする。

 

ギシ…ギシ…

 

近づいて来る、殴れる準備はOK。

そのまま警戒していると。

 

「ほらよ」

 

「ッ!」

 

当然ビニール袋が出てきてそのまま誰なのかわかる。あのやべぇおっさんだわ。

 

「応援は連れてきていない。俺一人だ」

 

「ッ!!」

 

そう言われても俺達は警戒態勢は解かないよ、信用できんし。

 

「君の保護を命じられたのは、もう、俺一人になってしまったからな」

 

「どうしてここが?」

 

「元公安の御用牙でね。慣れた仕事さ」

 

え?なにそれ?

 

「差し入れだ」

 

「ッ!?」

 

そう言ってビニール袋を差し出す。怪しさしかないがお腹はなるクリスちゃん、仕方ないね。

そして袋からアンパンを取り出し一口食べるおっさん。

 

「何も盛っちゃいないさ」

 

「ッ!」

 

そしてアンパンを奪い取りそのままクリスちゃんは食べ始める。

あれ?それ間接キスじゃ、あえて言わないが、そもそも言えないが。

 

「お前にはこっちだ」

 

そう言いおっさんは俺の前に生肉をおく。

一応匂いを嗅ぐが、豚肉か。安全そうだし食べるか。

うまい、生肉でうまいとかもう完全に狼だなぁ

 

「バイオリン奏者、雪音雅律とその妻、声楽家のソネット・M・ユキネが、難民救済のNGO活動中に戦火に巻き込まれて死亡したのが8年前」

 

なんか話し始めたので食べながら聞く、それクリスちゃんの両親の名前じゃん。フィーネから聞いた。

 

「残った一人娘も行方不明になった」

 

クリスちゃんのことだな。

話してる途中にアンパンと同じ手段をふんで牛乳を渡されるクリスちゃん。だからそれ間接キs(ry

 

「その後、国連軍のバル・ベルデ介入によって事態は急転する。現地の組織に捕らわれていたことが判明した」

 

「ふん。よく調べているじゃねえか」

 

牛乳を飲んでから一言。

 

「そういう詮索、反吐が出る」

 

「当時の俺たちは適合者を探すために音楽界のサラブレッドに注目していてね。天涯孤独となった少女の身元引受先として手を上げたのさ」

 

「ふん。こっちでも女衒かよ」

 

皮肉気に言うクリスちゃん。まあいい気はしないわな。

 

「ところが少女は引き取り前に、組織から突然消息不明。俺たちも慌てたよ。その少女ともに組織で被検体にされ、巨大化したと報告されていた狼もともに消息不明になっていた」

 

俺の方を見ながら言うおっさん。

うん、俺のことだな。クリスちゃんを連れ出したあの時か。さらにその後フィーネの所に行ったから消息不明になるわけだな。

 

「二課からも相当数の捜査員が駆り出されたが、この件に関わった者の多くが死亡。あるいは行方不明という最悪な結末で幕を引くことになった」

 

フィーネの仕業だ。間違いなくフィーネの仕業だ。

 

「何がしたい? おっさん」

 

相手の意図がわからないクリスちゃんがおっさんに聞く。

 

「俺がやりたいのは君を救い出すことだ」

 

「ッ!?」

 

へ?まさかの救い出す発言に俺達驚愕。捕獲じゃなくて?

 

「引き受けた仕事をやり遂げるのは大人の務めだからな」

 

「ふん! 大人の務めと来たか!」

 

「……」

 

クリスちゃんに大人発言はやめたほうがええで、これながらく一緒にいた俺からの注意事項。

 

「余計なこと以外は、いつも何もしてくれない大人が偉そうに!!」

 

クリスちゃんが背中に飛び乗ってきたのでおっさんが立つ前に窓に向かってダッシュ。

 

「ッ!?」

 

気づいたがもう遅いぜ!

そのまま窓を割って飛び出す。壁を蹴り、別の建物にわたり、そのまま逃走する。

さらばだおっさん、豚肉美味しかったです。

 

(あたしは何を・・・?)

 

おっさんはそんな俺達を追ってこなかった。

 

◇◇◇

 

またノイズが襲ってきた。あの全裸め、しつこいにも程がある。

 

クリスちゃんが撃ち、俺が噛み付いたり引っ掻く。

倒しても倒してもなかなか減らない。多過ぎない?

 

すると残ったノイズと巨大ノイズが砲撃で攻撃してきたので、クリスちゃんを急いで背中に乗せ、そのまま回避する。

 

再びノイズが砲撃してきたので迎撃準備。

その瞬間。

 

「でりゃあ!」

 

響ちゃんがやってきて砲撃されたノイズを倒した。

そのまま響ちゃんが駆け回りノイズを殲滅していく

あら強い。

 

すると響ちゃんのすぐ後ろに巨大ノイズがおり、そのまま響ちゃんに向けて砲撃をする。

 

「っ!!」

 

しかしその砲撃はクリスちゃんのガトリングによって阻止された。

 

「貸し借りは無しだ!」

 

だそうです。この子借り作るの嫌いだから。

 

「っ…」

 

嬉しそうだな響ちゃん。

 

そのまま二人と一匹でノイズを蹴散らしていく。

巨大ノイズが再び砲撃してきたが響ちゃんはジャンプで躱す。

 

「たあああああああっ!!」

 

そのまま地面を殴てできた衝撃波で大量のノイズが倒され巨大ノイズがよろめく。

 

「うううううう…!」

 

響ちゃんが右腕のバンカーみたいなのを伸ばしている。大技かな?

クリスちゃんが巨大ノイズにガトリングを浴びせ、俺は巨大ノイズの足を引っ掻きながら走る。

響ちゃんが巨大ノイズに向かってジャンプする。

 

「うおおおおりゃああああああああぁぁ!!」

 

そして響ちゃんが巨大ノイズを殴って衝撃が貫通。

巨大ノイズはそのまま消滅していった。

 

俺達は見つかる前に逃走じゃ。

 

◇◇◇

 

裏路地

 

「クソっ!」

 

ゴミ箱を蹴飛ばすクリスちゃん。荒れてらっしゃる。

 

「あいつは敵だぞ…! なのにどうして助けちまった!?わからない、なんでなんだよ!?」

 

正直言うと俺もわからない。あういうタイプ苦手なんだけどな。不思議だ。

 

「…お前もそんな感じか」

 

うん。俺もクリスちゃんと同じ状態。

 

「畜生、フィーネ…。畜生…!」

 

そのまま膝を折るクリスちゃん。俺は頬を舐める。

俺の感情表現はこれくらいしかできないからな。

 

「…ありがとう」

 

気にすんなって。いつものことさ。

 

 

一人と一匹の疑問はしばらく晴れそうなかった。




私だ。
今年もよろしくお願いします。

もうすぐで無印終わりますね。番外編とか2作目とかも作ろうとか考えてはいます。

では次回をお楽しみに

次回「三人と一匹の協力プレイ」


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三人と一匹の協力プレイ

やっと続き入れた


ロボですよ。

 

今フィーネの屋敷に戻って来たんだけど、なんということでしょう。

そこらかしこで知らない人が死んでるではありませんか。

何があったし。

 

「何がどうなっていやがんだ…?」

 

まじでそれ、犯人はフィーネだろうが殺人ドラマじゃないんだから。ん?お前は!?

 

「っ!?」

 

後ろを見たらスーパーおっさんがいた。

あかんこのままじゃクリスちゃんが犯人扱いされる。

 

「違う! あたしじゃない! やったのは…」

 

「グルルルルルル…!!」

 

俺は唸る。クリスちゃんを連れていきたいならまずは俺を倒していきな!

おっさんの後ろから沢山の黒服部隊が、させんぞぉ!

 

「バウッ!!バウッ!!バウッ!!」

 

だが俺の考えとは裏腹に黒服部隊は俺達の横を通っていき、殺害された人達の所に。どゆこと?

 

「どうなってんだ…?」

 

わからん。

いつの間にかクリスちゃんの前におっさんがいて、クリスちゃんの頭を撫でている。

 

「誰もお前がやったなんてこと、疑ってはいない。だからお前もそう唸るな、君のご主人様を連れて行ったりはしない」

 

クリスちゃんにそう言ってから、俺の方を向いてそう言うおっさん。

 

「全ては君や俺たちの傍に居た彼女の仕業だ」

 

「えっ!?」

 

「……」

 

このおっさん、わかってやがる。クソ優秀だなおい。

 

「風鳴司令!」

 

「ん?」

 

黒服の一人が叫んだので、俺達もそっちを見ればI Love You SAYONARAと書かれた紙が死体に貼ってあった。

黒服がその紙を取った時。

 

ドカーン!!

 

爆発が起きる。咄嗟にクリスちゃんを俺の下に隠して守る。衝撃に備えるが、痛みがない、上を見ればそこには、瓦礫を片手で支えるおっさんが

えー…。

 

「どうなってんだよ、コイツは…」

 

「衝撃波は発勁でかき消した」

 

違う、そうじゃない。

 

「そうじゃねえよ!」

 

同じこと考えたよクリスちゃん。本当に人間かよお前まじで。

 

「何でギアを纏えない奴があたしらを守ってんだよ!?」

 

クリスちゃん、そこじゃないと思う。

 

「俺がお前を守るのは、ギアのあるなしじゃなくて、お前よか少しばかり大人だからだ」

 

「大人…!」

 

「……」

 

だからクリスちゃんに大人はダメだって、学べ。

 

「あたしは大人が嫌いだ!死んだパパとママも大嫌いだ!とんだ夢想家で臆病者!あたしはあいつらと違う!おセンチで難民救済? 歌で世界を救う?いい大人が夢なんて見てるんじゃねえよ!」

 

「大人が夢を、ね……」

 

特に夢が無かった俺に大ダメージががが。

 

「結局大人は誰一人あたしに手を差し伸べてくれなかった!あたしを助けてくれたのこいつだけだった!本当に戦争を無くしたいのなら戦う意志と力を持つ奴を片っ端からぶっ潰していけばいい!それが一番合理的で現実的だ!それがあたしとロボの目的だ!!」

 

クリスちゃんの夢が俺の夢だったわ。俺は頷く。

 

「そいつがお前達の流儀か。なら聞くが、そのやり方でお前達は戦いを無くせたのか?」

 

「っ!!それは…」

 

それは言わないでくれ、脳筋だからこれしか無かったのだよ俺は。

 

「いい大人は夢を見ないと言ったな。そうじゃない。大人だからこそ夢を見るんだ。大人になったら背も伸びるし、力も強くなる。財布の中の小遣いだってちっとは増える。子供の頃はただ見るだけだった夢も大人になったら叶えるチャンスが大きくなる。夢を見る意味が大きくなる」

 

大人になる前に事故死しました。

 

「お前の親は、ただ夢を見に戦場に行ったのか? 違うな。歌で世界を平和にするっていう夢を叶える為、自ら望んでこの世の地獄に踏み込んだんじゃないのか?」

 

「なんで、そんなこと…」

 

動揺するクリスちゃん。

俺は、本当はなにがしたいんだろう…?

 

「お前に見せたかったんだろう。夢は叶えられるという揺るがない現実をな」

 

「っ……!」

 

今、クリスちゃんの心が揺らいだ気がする。

 

「お前は嫌いと吐き捨てたが、お前の両親はきっとお前のことを大切に思っていたんだろうな」

 

「うっ……うぅっ……」

 

おっさんはクリスちゃんを抱きしめる。

 

「うわああああん!!」

 

今、俺では救うことができなかったクリスちゃんの心が救われた。

 

◇◇◇

 

黒服部隊が撤収し、おっさんも撤収しようとする。

クリスちゃんと俺は。

 

「やっぱり、あたしは…」

 

「一緒には来られない、か?」

 

「………」

 

「お前は、お前が思ってるほどひとりぼっちじゃない。お前が一人道を行くとしても、その道は遠からず俺たちの道と交わる」

 

俺を一瞬見るクリスちゃん。

 

「今まで戦ってきた者同士が一緒になれると言うのか? 世慣れた大人がそんな綺麗事を言えるのかよ」

 

まあ、俺も散々やってきたからな、翼さんの重症とか。

 

「ホント、ひねてるな、お前。ほれっ」

 

そう言ってなにかを投げ渡すおっさん。

なにそれ?トランシーバー?

 

「あっ…。通信機…?」

 

「そうだ。限度額以内なら公共交通機関が利用出来るし、自販機で買い物も出来る代物だ。便利だぞ」

 

確かに便利。

 

「カ・ディンギル!」

 

「ん?」

 

それってフィーネが計画に使うとか言ってたやつか。

 

「フィーネが言ってたんだ。カ・ディンギルって。そいつが何なのかわかんないけど…。もう完成している、みたいなことを…」

 

「カ・ディンギル…」

 

俺もよくわかんないんだよ。専門用語ばっかだから。

 

「後手に回るのは終いだな。こちらから打って出てやる」

 

その言葉を最後におっさんは出発していった。

 

「……」

 

◇◇◇

 

東京スカイタワーとか言うのに大量のノイズがいた。

多いなおい。

現場に着けば響ちゃんと翼さんが既に戦っていたのでクリスちゃんがギアを纏い俺から降り、俺は二人に向かって走り出す。

 

クリスちゃんが二人に襲いかかる大量の飛行ノイズをガトリングで蹴散らし、俺は二人の上を跳び前方のノイズを引っ掻いて噛み付いて蹴散らす。

 

「あっ!」

 

響ちゃんが俺とクリスちゃんに気づき嬉しそうな声を出す。

 

「ちっ! こいつがピーチクパーチクやかましいからちょっと出張ってみただけ。それに勘違いするなよ。お前たちの助っ人になったつもりはねえ!」

 

『助っ人だ。到着が遅くなったかもしれないがな』

 

「っ……!」

 

クリスちゃんが言い訳するが、右手の通信機からのおっさんの言葉に真っ赤になる。可愛い。

 

「あはは!」

 

「助っ人?」

 

せやで。助っ人と助っ狼ですよ。

 

『そうだ。第2号聖遺物イチイバルを纏うシンフォギア装者……。雪音クリスだ!そしてその相方、響君と同じく融合症例、ロボ!』

 

そうだよ私だよ。

 

「クリスちゃーん! ありがとう! 絶対に分かり合えるって信じてた!」

 

「このバカ! あたしの話を聞いてねえのかよ!」

 

クリスちゃんに抱きつく響ちゃん。

聞いてないんでしょうね…。

 

「あなたも!」

 

こらこら、雑に毛をゴシゴシするんじゃない。

 

「とにかく今は連携してノイズを!」

 

「勝手にやらせてもらう! 邪魔だけはすんなよな!」

 

「えぇーっ!?」

 

知ってた。俺にクリスちゃんが乗ったのでノイズに向かって走り出す。クリスちゃんがボウガンを撃ち空中のノイズを俺は前方のノイズをそれぞれ蹴散らす。

 

「空中のノイズはあの子達に任せて、私たちは地上のノイズを!」

 

「は、はい!」

 

それからは翼さんと響ちゃん、俺とクリスちゃんで別々に戦っていく、そしてある程度戦っている時、翼さんが俺にぶつかった。

 

「何しやがる! すっこんでな!」

 

「あなたこそいいかげんにして! 二人だけで戦ってるつもり?」

 

文句の言い合いしないでよ俺の上と横で。

 

「あたしの仲間はこいつだけだ。こちとらお前らと馴れ合ったつもりはこれっぽっちもねえよ!」

 

「っ!」

 

クリスちゃんの言葉に黙る翼さん。

 

「確かにあたしたちが争う理由なんて無いのかもな。だからって、争わない理由もあるものかよ! こないだまであたしらとお前らはやりあってたんだぞ!そんなに簡単に人と人が…!」

 

クリスちゃん急に黙る。どした?っていつの間に響ちゃんは俺の上に乗ってクリスちゃんの手を握っているのかね?

 

「出来るよ。誰とだって仲良くなれる」

 

そう言って、翼さんも俺の上に乗せ、翼さんの手も握る響ちゃん。だからなんで勝手に乗せるんですかね?

 

「どうして私にはアームドギアが無いんだろうってずっと思ってた。いつまでも半人前はイヤだなーって。でも、今は思わない。何も手に握ってないから…。

二人とこうして手を握り合える。仲良くなれるからね」

 

「立花……」

 

前世俺まともな知り合いいなかったんですが。

翼さんが剣を地面に置き、クリスちゃんに手を伸ばす。

 

「あ…」

 

照れて顔を逸らすクリスちゃん。一瞬手を掴むが直ぐに離してしまう。

 

「このバカにあてられたのか!?」

 

「そうだと思う。そして、あなたもきっと」

 

「冗談だろ!!というかお前らなに勝手にロボの背中に乗ってんだ!?」

 

「いやー。毛並みが良くて」

 

「それは私も思う」

 

いい加減重いんで降りてくれませんかねぇ…。

巨体な影が現れたことで三人が俺から降りる。

 

「親玉をやらないとキリがない」

 

「だったら、あたしに考えがある。あたしじゃなきゃ出来ないことだ」

 

翼さんの言葉にそう言うクリスちゃん。あれだね、わかるよ。

 

「イチイバルの特性は長射程広域攻撃。派手にぶっ放してやる」

 

「まさか、絶唱を?」

 

馬鹿野郎、俺がさせねぇよ。クリスちゃんがするくらいなら俺が似たようなことするから。

 

「バーカ!あたしの命は安物じゃねえ!」

 

「ならばどうやって?」

 

「ギアの出力を引き上げつつも放出を抑える。行き場の無くなったエネルギーを臨界まで貯め込み、一気に解き放ってやる!」

 

「だがチャージ中は丸裸も同然。これだけの数を相手にする状況では危険すぎる」

 

「はっ!それはあたしの頼れる相棒がどうにかしてくれるさ!」

 

その為の私だ。クリスちゃんに指一本触れさせんぞぉ!!バリバリー!!

 

「ロボ君だけじゃないよ。私たちもクリスちゃんを守るよ」

 

「っ…!」

 

……ほんと、元敵とか関係なく助けようとするねこの子。

まあ今だけは感謝するぜ。

 

「うむ」

 

「うん」

 

ノイズが大量にこちらにやってくる。

さーて、団体さんの蹂躙だ!

 

翼さんと響ちゃん、俺が別々にノイズを蹴散らしクリスちゃんに近づけないようにする。

 

(頼まれてもいないことを…! あたしも引き下がれないじゃねえか)

 

クリスちゃんの歌が、いつものと違った。

 

(誰もが繋ぎ繋がれる手を持っている。私の戦いは誰かと手を繋ぐこと!)

 

響ちゃんがノイズを蹴り。

 

(砕いて壊すも、束ねて繋ぐも…。フッ、立花らしいアームドギアだ)

 

翼さんが切る。

 

俺はだだひたすらに噛み砕いたり切り刻んだり、クリスちゃんが変わったことに少し嬉しかったりする。

 

「「(託したっ!!)」」

 

クリスちゃんのパーツが変化していき、巨大な四つのミサイルとなった。

そのまま巨大ミサイルを撃ち、拡散ミサイル、ガトリングも撃ち小型ノイズを倒していく。

最後に巨大ミサイルが空中の巨大ノイズを全て爆破した。

 

「やった…のか?」

 

「たりめーだ!」

 

「あはっ!」

 

花火みたい(小並感)

 

終わったのでクリスちゃんの元に向かうと

 

「やったやったー!あははー!」

 

「やめろバカ!何しやがるんだ!」

 

響ちゃんがクリスちゃんに抱きついてて怒られてた。

何してんだあの子。

 

「勝てたのはクリスちゃんのおかげだよー!えへへ」

 

「だからやめろと言ってるだろうが!」

 

変身が解けてからまた抱きついて突き放されてる。

懲りない…。

 

「いいか? お前たちの仲間になった覚えはない!あたしはフィーネと決着を着けて、やっと見つけた本当の夢を果たしたいだけだ!」

 

手伝わなきゃ(使命感)

クリスちゃんの横に立ちながらそう思う。

ここが俺の定位置。

 

「夢?クリスちゃんの?どんな夢?聞かせてよー!」

 

「うるさいバカ!」

 

またか。流石に抱きつきすぎなので、響ちゃんを咥えて引き離す。

 

「ちょっと離してよー!」

 

「いいぞ。そのままロボに咥えられとけ」

 

「酷い!?」

 

慈悲もないね。

 

──ピリリリリ!ピリリリリ!

 

電話かね?響ちゃんのようなので離す。

 

「はい」

 

『響!? 学校が…リディアンがノイズに襲われて…。ガチャッ。ツー…ツー…ツー…』

 

「っ!?」

 

電話が切れた。

 

あれ?今の声未来ちゃんじゃね?

 

 

フィーネの計画は、ここからが本番だった。




タッツマンだよ。
長くなりましたわ
ワニとかあたし様とか作ったせい。

ではまた次回

次回「俺が守りたいもの」


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俺が守りたいもの

今回オリジナル多いかもしれない。


リディアン学園とやらについた。

しかし既にすごいボロボロだった。

 

「未来…。未来ー!! みんなー!!」

 

しかし返事は無かった。

 

「あぁ…」

 

「リディアンが…。あっ?」

 

ボロボロの建物の上に誰かがいた。あれは…。

 

「櫻井女史!?」

 

フィーネがいた。

 

「フィーネ! お前の仕業か!」

 

「グルルルルルル…!」

 

「フフフフ……ハハハハハ!」

 

何わろてんねん。

 

「そうなのか…? その笑いが答えなのか!? 櫻井女史!」

 

「あいつこそ、あたし達が決着を着けなきゃいけないクソッタレ!フィーネだ!」

 

眼鏡を外し、髪を解き、光が包む。

光が無くなったそこには……。

 

「嘘……」

 

ネフシュタンを纏ったいつものフィーネがいた。

 

「嘘ですよね?そんなの嘘ですよね?

だって了子さん、私を守ってくれました」

 

「あれはデュランダルを守っただけのこと。希少な完全状態の聖遺物だからね」

 

残念ながらあれが現実なんだよ響ちゃん。

 

「嘘ですよ。了子さんがフィーネと言うのなら、じゃあ、本当の了子さんは?」

 

「櫻井了子の肉体は、先だって食い尽くされた。いえ、意識は12年前に死んだと言っていい。

超先史文明期の巫女フィーネは、遺伝子に己が意識を刻印し…。自身の血を引く者がアウフバッヘン波形に接触した際、その身にフィーネとしての記憶、能力が再起動する機能を施していたのだ」

 

なにそれ実質何回でも蘇れるわけじゃん。

 

「12年前、風鳴翼が偶然引き起こした天羽々斬の覚醒は。同時に、実験に立ち会った櫻井了子の、内に眠る意識を目覚めさせた。その目覚めし意識こそが、私」

 

なんというかすごくフィーネらしい、クソかよ。

 

「あなたが了子さんを塗りつぶして……」

 

「まるで過去から蘇る亡霊!」

 

「フフフ。フィーネとして覚醒したのは私一人ではない。歴史に記される偉人。英雄。世界中に散った私たちはパラダイムシフトと呼ばれる技術の大きな転換期にいつも立ち会ってきた」

 

エジソンとかかな?

 

「ッ!シンフォギアシステム…!」

 

「そのような玩具、為政者からコストを捻出するための福受品に過ぎぬ」

 

「お前の戯れに、奏は命を散らせたのか!?」

 

にしては随分と強いですよね、あれ。

 

「あたし達を拾ったり、アメリカの連中とつるんでいたのもそいつが理由かよ!?」

 

「そう…全てはカ・ディンギルのため!」

 

──ゴゴゴゴゴゴ……!

 

その時、揺れが起きた。

 

そしてフィーネの後ろからカラフルな塔が現れた。

目に悪そう。

 

「これこそが、地より屹立し天にも届く一撃を放つ…。

荷電粒子砲カ・ディンギル!」

 

「カ・ディンギル!こいつでバラバラになった世界が1つになると?」

 

確かに、最終的にそうなるって言ってたし。

 

「ああ!今宵の月を穿つことによってな!」

 

「月を?」

 

「穿つと言ったのか?」

 

「なんでさ!?」

 

いやまじでどうゆうことだよ。

 

「私はただ、あの御方と並びたかった…。

その為にあの御方へと届く塔を心あるものに建てようとした…。

だが、あの御方は人の身が同じ高みに至ることを許しはしなかった…。

あの御方の怒りを買い雷帝に塔が砕かれたばかりか…。

人類が交わす言葉まで砕かれる。果てしなき罰…。

バラルの呪詛をかけられてしまったのだ。

月が何故古来より不和の象徴と伝えられてきたか…。

それは!月こそがバラルの呪詛の源だからだ!!

人類の相互理解を妨げるこの呪いを!月を破壊することで解いてくれる!

そして再び世界を1つに束ねる!」

 

うん、つまり結局のところヤンデレ物語というわけ?

愛って怖いなぁ…。

 

「呪いを解く!?それはお前が世界を支配するってことなのか?安い!安さが爆発しすぎてる!」

 

「永遠を生きる私が余人に歩みを止められることなどあり得ない」

 

「Balwisyall nescell gungnir tron」

 

「Imyuteus amenohabakiri tron」

 

「Killter ichiival tron」

 

三人がシンフォギアを纏う。

まあ、俺が行きますが。

三人より前に出る。

 

「…ロボ?」

 

ほら、クリスちゃん達は先行ってあのカラフルタワー止めてきて、あの全裸野郎は俺がやる。

視線で訴える。

 

「…わかった。行くぞ!」

 

「え?でもロボ君が!」

 

「いいから、行くぞ立花。ここはあいつに任せて私達はカ・ディンギルを」

 

「させると思うか!」

 

逆に俺がさせねぇよ!!

フィーネが伸ばした鞭を咥えて止め、そのまま振り回し地面に叩きつける。

 

「ぐっ!貴様ッ!」

 

残念だったな。クリスちゃん達はもう居ねぇぞ。

 

「獣風情が私の邪魔をするというのか!?

クリスすら救えなかった貴様がか!?」

 

……確かにさ、俺は役に立たなかったよ。

クリスちゃんを救うことすら出来ないさ、喋れないし、

でもさ、あの子。ずっと俺を信頼してくれてたんやで、

だったら俺はその信頼に答えるさ、こんな化物みたいな俺でも

 

なにかを守りたいと思うくらいはいいだろうがッ!!!

 

その時、ロボの体に変化が起きた。

両目から青い炎のようなものが出てき、

背中から巨大な六本の鎌のように変化した毛が出来たのだ。

 

「なんだ貴様、その姿は…?」

 

さぁね?ロボの第三再臨のへシアンが出してる鎌を俺が出したような感じかな?まぁ伝わんないだろうが。

 

さて、おっぱじめようか?

 

「チッ、そのようなこけ脅しで!」

 

フィーネが鞭を振るったが、躱され、逆に鎌で切り裂かれた。

 

「がっ!今のは!?」

 

はっ!俺はクリスちゃんがそれを使っているのをずっと見てきたんだ、それの攻撃手段とかはとっくに把握してるんだよ!

 

「おのれ!犬科風情がッ!!」

 

犬科舐めんな!!

 

それからはただひたすらに打ち合った、フィーネが鞭を振るい、ロボがそれを躱して鎌で切り裂いたり、噛み付いたり。それをフィーネが鞭で弾いたり。

 

そしてついに決着が来た。

 

くらいな!

 

ロボの六つの鎌がフィーネを突き刺し、動きを止めた。

 

「くっ!この程度!」

 

しかしネフシュタンの力で再生していく、だがそこに向かいロボが走り出した。

 

「ッ!?おのれぇ!!」

 

鞭を伸ばすが躱される。そしてロボがフィーネに向かい跳んだ。

くらえ!これが俺の擬似宝具!

 

擬・遥かなる者への斬罪(フリーレン・シャルフリヒター)

 

フィーネの首に向かって食らいつくが間一髪身体を逸らされ、右手から横腹までを食いちぎるに至った。

 

「くそッ!!この犬科が!!」

 

ざまあみろ全裸野郎。しかしそれでもまだ再生するとかネフシュタンやばいな。

 

「だがもう遅い!すぐにカ・ディンギルが発射される!」

 

ふーん。じゃあ止めてきますわ。

そのままロボはカ・ディンギルに向かって走り出した。

 

「なにを?まさか貴様!?」

 

◇◇◇

 

一方カ・ディンギルの前

 

「フィーネをおしてる…」

 

「すごい…」

 

「いままでは全力ではなかったというのか…」

 

三人はロボの戦いを見て呆気としていた。

が、カ・ディンギルがもうじき発射されそうになっていた。

 

「まずいカ・ディンギルが!?」

 

「「!?」」

 

(こうなったらあたしが絶唱を使って止めるしか…)

 

その時

 

ドドドドドっ!

 

「何が来る…?あれは、ロボ?」

 

ロボがこちらに向かい走っていき、そのままカ・ディンギルの壁を走り上へ登って行った。

 

「ロボ、なにを…?まさか!?」

 

◇◇◇

 

カ・ディンギルの壁を走るロボ

 

壁走るってもう人間辞めてんな、辞めてたわ。

 

そのまま最上までつき、高く跳び上がり、発射口の前に佇む。

 

さーて、途中ですれちがったクリスちゃんが覚悟を決めたような顔してたから、きっと絶唱を使おうとしたんだろう。

だがそうはいかない、代わりに俺が似たようなことしなければな。

 

そのまま背中の六本の鎌を自身の前で合わせ、ドリルのようにする。

 

そしてエネルギーが溜まり、カ・ディンギルが発射された。

ロボは空中を蹴り、回転しながらビームに突っ込む。

なんとカ・ディンギルのビームを押し留めているではないか。

 

「カ・ディンギルを押し留めているというのか!?

あいつごときの力で!?ありえない!!」

 

「ロボ!!」

 

うおおおおおおおおおりゃあああああああああぁぁぁぁ!!!

貫けええええええええええぇぇぇぇ!!!

 

そしてついにロボはビーム呑まれた。しかし同時にカ・ディンギルが様々なところで爆発がおきる。

 

「まさか!?カ・ディンギルのビームを貫通し、そのままカ・ディンギルそのものを破壊しているというのか!?」

 

そしてカ・ディンギルは崩れ落ちた。

 

「ああああああああぁぁぁ!!!」

 

フィーネの叫びが響く。

 

ロボはカ・ディンギルの中で力無く落下していた。

 

はっ、ざまあみろ全裸野郎。お前の計画台無しにしてやったぜ。

クリスちゃんは無事かな?多分無事だろう。絶唱させなかったし、守らなきゃって誓ったしな。

あーあ、我儘言うなら、まだ一緒に居たかったなぁ。

 

上に見える一部だけが欠けた月と崩れ落ちるカ・ディンギルを最後にロボの意識は落ちた。

 

「ロボおおおおおおおおぉぉぉぉ!!!」

 

薄らと呼び声が聞こえながら…。




次回「シンフォギア、エクスドライブ」


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シンフォギア、エクスドライブ

無印最終回


ロボの捨て身により、カ・ディンギルが崩れ落ちている。

 

「ロボおおおおおおおおおぉぉぉぉ!!!」

 

クリスの叫びが響くが返ってくるのは静寂のみだった。

 

「おのれ!おのれ!おのれぇ!!

忌々しい駄犬が!月の破壊はバラルの呪詛を解くと同時に重力崩壊を引き起こす。

惑星規模の天変地異に人類は恐怖し…。

そして聖遺物の力を振るう私の元に帰順するはずであった!痛みだけが人の心を繋ぐ絆! たった一つの真実なのに!それを…あの駄犬如きがァ!!」

 

カ・ディンギルを破壊されたことによりフィーネの怒りが頂点になる。

 

「ふざけんなよ…。お前のそんな愚だらない野望なんかであいつは死んだんぞ!

カ・ディンギルは壊れた。あとはフィーネ!お前を倒せば終わりだ!」

 

クリスが言い、翼と響も構える。

 

「貴様ら如きが私を倒すだと!?笑わせるな!!

貴様らはただでは死なせはしない、嬲り殺しにしてくる!!」

 

そして、フィーネと三人の奏者がぶつかる。

 

◇◇◇

 

ここは?あぁそうか、俺はまた死んだのか…。

転生ロボは二度死ぬってか、やかましいわ。

 

にしてもほんとどこだ?真っ暗だわ。

 

ロボが後ろを振り向けば二人の男女がいた。

 

うん?なんだね君たち?

 

『私たちはあの子の親さ』

 

あの子?クリスちゃんかね?

これは完全に死んだんだな俺

娘さんにはお世話になりました。

俺は不甲斐なく死んでしまいましたが…。

 

『いいや、君はまだ死んではいない』

 

まじで?生きてるの俺?

 

『あぁ、…こんな事を君に頼むのは間違っているんだろうが、娘を、クリスを支えてやって欲しい。私たちはあの子になにも残せずに死んでしまったから…』

 

……そっか。別にいいですよ。

最初からそのつもりだったわけだし。

あと勘違いしてますけど、両親さん。

クリスちゃんにちゃんと残せてましたよ。

二人の意思。まあ教えたの俺じゃないけどね…。

 

『…そうか。なら、安心した。クリスを頼む』

 

その言葉を最後に二人は消えていった。

 

……さーて、ならさっさと起きますか。

両親公認だ。派手にやろうじゃないか!

 

◇◇◇

 

三人はフィーネに圧されていた、強烈な一撃をくらい。変身が解け、地面突っ伏していた。

 

「しぶといヤツらめ、この世に新霊長は私一人で十分だ。故にこれで終わりにしてやる!」

 

フィーネが鞭を振りかぶった瞬間。歌が聞こえた。

 

「チッ、耳障りな。なんだこれは?歌か…?

どこから聞こえてくる? この不快な歌…。

歌、だとッ!?」

 

「聞こえる…皆の声が…」

 

「まだ、倒れる訳にはいかないな…」

 

「そうだな…。倒れる訳にはいかないよな…」

 

そして夜が明けた。

 

「皆が歌ってるんだ…。だからまだ歌える。

頑張れる!戦えるッ!」

 

光に包まれ、立ち上がる三人。

 

「まだ戦えるだと? 何を支えに立ち上がる? 何を握って力と変える?鳴り渡る不快な歌の仕業か? そうだ、お前達が纏っている物は何だ?心は確かに折り砕いたはず…!

なのに、何を纏っている? それは私が作った物か?

お前達が纏うそれは一体何だッ!? 何なのだッ!?」

 

光が立ち上り、空にはギアが白くなり、光の羽を生やす響達がいた。

 

「「「シンフォギアアアアアアアアアアア!!」」」

 

そして同時に。

 

「オォーーーーーーーーン!!」

 

カ・ディンギルが崩れ落ちた跡地から、遠吠えをし、

ロボが飛び出てきた。

 

◇◇◇

 

俺生還

 

ハッハァッ!戻って来たぜ全裸野郎!

 

「貴様!生きていたのか!?」

 

生きてたよ。勝手に殺すな。死にかけだったのは否定しないが。

 

「ロボ!!」

 

その声は懐かしのクリスちゃんじゃないk

あれ?なんか白くなってない?というか飛んでない?

翼さんと響ちゃんも飛んでない?

何があったん?

 

「皆の歌声がくれたギアが私に負けない力を与えてくれる。クリスちゃんや翼さんに、もう一度戦う力を与えてくれる。歌は戦う力だけじゃない。命なんだ」

 

まあそんなことは置いておこう。まずはフィーネだ。

 

「高レベルのフォニックゲイン…。こいつは2年前の意趣返し?」

 

『んなこたどうでもいいんだよ!』

 

「念話までも…」

 

クリスちゃんの声が頭に直接聞こえる。

これはあれをやるしかないな。

 

『こいつ、直接脳内に…!』

 

『そんなことしなくt待て、今の声誰だ?』

 

『あれ?俺の声聞こえてる?』

 

『えっ?まさかロボか?』

 

『うん、ロボだよ。ちょっと驚きすぎて理解が追いついてない』

 

『いままでこんな喋り方してたのかお前…』

 

まじか。今俺クリスちゃんと初めてまともな会話した気がする。念話すごい。というか俺も使えたのか。

 

とかなんとか言ってたらフィーネがソロモン使ってノイズを大量召喚していた。多いよ。

 

『いいかげん芸が乏しいんだよ!』

 

『世界に尽きぬノイズの災禍も全てお前の仕業なのか!?』

 

『ノイズとはバラルの呪詛にて相互理解を失くした人類が、同じ人類のみを殺戮するために作り上げた自律兵器』

 

フィーネも直接脳内に…!というかノイズって兵器だったのか。知らなかった。

 

『人が人を殺すために?』

 

『バビロニアの宝物庫は扉が開け放たれたままだ。そこからまろびいづる10年一度の偶然を私は必然と変える。純粋に力と使役してるだけのこと』

 

『また訳わかんねえことを!』

 

絶対魔獣戦線?違うか。

フィーネはソロモンの杖を上に掲げた。

 

「応ぜよ!!」

 

フィーネの言葉に杖が反応し、街中から数え切れないほどのノイズが現れた。

 

「あっちこっちから…」

 

「おっしゃ! どいつもこいつもまとめてぶちのめしてくれる!」

 

『全部切り刻めばいいんだろ?背中の鎌が唸るぜ!』

 

「あたしの中のロボのイメージが少し崩れたよ」

 

『まじか』

 

「それは私も思った」

 

「うんうん」

 

『翼さん酷くない?響ちゃんは頷かないで』

 

「というかお前どこにいるんだよ?」

 

『俺だけ飛べないから地上』

 

そこから三人と一匹は飛び出し、ノイズを倒していく。

響ちゃんが殴って貫き、俺と翼さんが切り裂き、クリスちゃんが撃ち抜く。

 

『やっさいもっさい!』

 

『すごい! 乱れ撃ち!』

 

『全部狙ってるっての!』

 

『てへっ』

 

『それより俺はその迷言にツッコミをいれたい』

 

『うるさい!』

 

『無慈悲!』

 

『だったら私が!』

 

そう言って響ちゃんが構え。

 

『乱れ撃ちだああああっ!!』

 

そのまま乱れ撃ちをした。

その後も倒し続け、ノイズはかなり減った。

 

「どんだけ出ようが、今更ノイズ。」

 

「ならば、面白いものを見せてやる!」

 

うん?フィーネがなんかしてる?

フィーネが自分の腹にソロモンを突き刺した。

自害せよ!?

そしてフィーネに向かってノイズが集まっていく。

 

「ノイズに取り込まれている?」

 

「そうじゃねえ。アイツがノイズを取り込んでんだ」

 

どんどん巨大化していくフィーネ。

 

「来たれ! デュランダル!!」

 

そして、巨大な竜のようななにかになった。

竜はレーザーを放ち、街で大爆発が起きる。

威力高いな。

 

「街が!?」

 

「逆さ鱗に触れたのだ。相応の覚悟は出来ておろうな?」

 

三人は攻撃をするが、全く効いておらず、逆に反撃されてしまう。

 

「なんて硬さだよ!」

 

「いくら限定解除されたギアであっても所詮は聖遺物の欠片から作られた玩具!完全聖遺物に対抗出来るなどと思うてくれるな」

 

ふーん。じゃあ俺がやるか。

 

『ちょっと行ってくる』

 

『なっ!待てよ!』

 

ロボは竜のフィーネが居る位置に竜の身体を走ることによって入り込んだ。

 

「貴様か!よくもカ・ディンギルを破壊してくれたな!」

 

『あんなもんは壊して大正解だぜ』

 

「貴様はただでは殺さん!」

 

『殺せるもんなら殺してみなぁ!』

 

ロボは竜の中で走り回り、フィーネに向かって斬撃を飛ばしまくる。

 

「おのれ、ちょこまかと!」

 

斬撃で煙が上がり、周りが見えずらくなる。

 

「チッ!」

 

フィーネがシャッターを開けるが、その瞬間。

 

『オラッ!』

 

「がっ!?」

 

ロボがフィーネの背中にとっしんを当てる。

その衝撃によってデュランダルが飛び出した。

 

『出したぞ!』

 

「勝機を逃すな! 掴み取れ!」

 

「ちょせえ!!」

 

クリスがデュランダルを撃ち、取りやすいようにする。

そしてそれを響が掴んだ。

 

「デュランダルを!?」

 

しかし。再びデュランダルに呑まれ、暴走状態となる。

だがシェルターから希望が現れた。

 

「正念場だ! 踏ん張りどころだろうが!!」

 

「強く自分を意識してください!」

 

「昨日までの自分を!」

 

「これからなりたい自分を!」

 

「ミんナ…!」

 

「屈するな立花。お前が抱えた胸の覚悟、私に見せてくれ」

 

「お前を信じ、お前に全部賭けてんだ! お前が自分を信じなくてどうするだよ!」

 

『いつもみたいに馬鹿みたいに強い意思ってやつを今発揮するんだよ。逆に今発揮しないでいつ発揮するんだ』

 

「あなたのお節介を!」

 

「あんたの人助けを!」

 

「今日は私たちが!」

 

しかしフィーネが待ってる筈もなく。

 

「かしましい!!黙らせてやる!!」

 

『こっちのセリフだフィーネ!』

 

ロボが背中の鎌をフィーネに突き刺す。

 

「グッ!貴様どこまでもッ!!」

 

『邪魔は得意なんでね!』

 

そして響の暴走は。

 

「響ーーーーーーーーっ!!!」

 

この一言によって終わった。

 

「はっ!?そうだ…今の私は、私だけの力じゃない…。

そうだ! この衝動に塗りつぶされてない!」

 

デュランダルが金色に光る、綺麗だ…。

とか言ってる場合じゃない逃げなきゃ。

 

ロボは竜の中から脱出した。

 

「その力!何を束ねた!?」

 

「響き合う皆の歌声がくれた、シンフォギアだあああああっ!!!」

 

デュランダルを振り下ろし、竜を真っ二つに切り裂いていく。

 

「完全聖遺物同士の対消滅…!?

どうしたネフシュタン! 再生だ!!

この身、砕けてなるものかああああッ!!」

 

竜は大爆発。戦いは終わった。

 

◇◇◇

 

響ちゃんがフィーネを支えて帰ってきた。

えー。

 

「お前、何をバカなことを……」

 

「このスクリューボールが」

 

『また迷言が』

 

「だからうるさい」

 

『酷い』

 

「皆に言われます。親友からも変わった子だーって。

もう終わりにしましょう、了子さん」

 

「私はフィーネだ…」

 

響は少し笑い。

 

「でも、了子さんは了子さんですから。

きっと私たち、分かり合えます」

 

「ノイズを作り出したのは先史文明期の人間…。

統一言語を失った手を繋ぐよりも相手を殺すことを求めた。

そんな人間が分かり合えるものか」

 

そしてフィーネは響の後ろに向かって鞭を伸ばした。

 

「私の勝ちだッ!!」

 

フィーネはなにかを引っ張る動作をした。

その影響でネフシュタンは壊れる。

 

「月の欠片を落とす!」

 

全員は驚きを隠せない。

 

「私の悲願を邪魔する禍根は、ここでまとめて叩いて砕く!この身はここで果てようと、魂までは絶えはしないのだからな!聖遺物の発するアウフバッヘン波形があるかぎり私は何度だって世界に蘇る!どこかの場所、いつかの時代!今度こそ世界を束ねるために!アッハハハハ! 私は永遠の刹那に存在し続ける巫女!フィーネなのだ!!」

 

トンッ

 

響がフィーネの胸に軽く拳を当てた。

 

「うん、そうですよね。どこかの場所、いつかの時代、蘇る度に何度でも私の代わりに皆に伝えてください。世界を1つにする為に力なんて必要ないって事を、言葉を越えて、私達は繋がっていけるって事。私達は未来にきっと繋いでいけるという事を私には伝えられないから。了子さんにしか出来ないから」

 

「お前…まさか…」

 

「了子さんに未来を託すためにも、私が今を守ってみせますね」

 

「……フっ…ホントにもう…。放っておけない子なんだから…」

 

フィーネは響の胸に指をあて。

 

「胸の歌を信じなさい」

 

その言葉を最後に塵と化した。

 

「軌道計算出ました。直撃は避けられません」

 

響が前に出る。

 

「なんとかする。ちょーっと行ってくるから。生きるのを諦めないで」

 

「…ん?なあおい、ロボは?」

 

「あれ?そう言えば…」

 

「どこにもいない?」

 

「まさかあいつ…」

 

◇◇◇

 

やあ、ロボだよ。

今、月の欠片に向かってるの、え?飛べないんじゃ?

鎌と鎌の間に毛で膜っぽいの作って羽にしました。

もはや狼ってなんだっけ?

まあ、こういうのは俺の役目だからね。

さーて、カ・ディンギルにやったあれをもう一回やるか。

 

そんなことを考えていたら。

 

『たく、また一匹で無茶する気かよ』

 

『…へ?』

 

『こんな大舞台で挽歌を歌うことになるとはな。

ロボには驚かされる』

 

『ロボ君って結構無茶しちゃうんだねー』

 

あれ~?おかしいなぁ、みんないるぞぉ?

 

『もしかしてバレて追ってきた感じ?』

 

『もしかしなくてもそうだ』

 

まじか。俺一匹で神風特攻しようとしたのが馬鹿みたいじゃん。

 

『ま、一生分の歌を歌うには…。ちょうどいいんじゃねえのか?』

 

まあそうだね。俺は歌えないけどね。

響ちゃんが両手のバンカーを伸ばし

翼さんが剣を巨大化させ

クリスちゃんが大量のミサイルを出し

俺は鎌をさらに増やして合わせる。

そして一斉に攻撃した。

 

『『『『砕けろおおおぉぉ!!!』』』』

 

月の欠片は、跡形もなく砕け散った。

 

◇◇◇

 

今俺は大変な状況になっている。

簡単さ。

 

「あー、モフモフで気持ちいいー」

 

「これは、癖になる…」

 

「当然だろ、ロボなんだからな」

 

三人が同時に俺をモフっている。動けん。

月の欠片壊したあと、二課の本部にて暫く幽閉生活になった。

事故処理とかだそうで。

 

あの後、念話で喋れなくなり、

俺の姿もいつも通りに戻った。

またクリスちゃんと会話できないのが

少し寂しい気持ちもあったが。

 

「やっぱり、お前の毛並みは最高だよな…」

 

まあ、こういうのも悪くないと思う自分がいた。




無印、完

長かったですよ。わりと人気があって驚いてます。
ありがとうございます。

次は番外編挟んでからG編入ります。
お楽しみに

次回「猫耳ってことはライバルだなオメェ」


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番外編:新アヴェ(下)のG編までの出来事

IFストーリーとかも作ろうかな?


《歓迎会》

 

 少し広めの部屋の中、奥のデカデカと存在感を放つプレートにはかんげい!!!と大きく書かれた文字の横に俺の名前、そしてクリスちゃんの名前があった。

 

「とういうわけで、改めての紹介だ。第二号聖遺物・イチイバルの装者にして心強い新たな仲間、雪音クリス君。そして聖遺物との融合症例二号であり戦闘サポートをする、ロボだ」

 

「ど、どうも。よろしく」

 

「バウッ」

 

クリスちゃんは顔赤くしながら、俺はひと鳴きしと答える。

 

「よろしくクリスちゃん!」

 

「うわっ!?引っ付くな馬鹿!」

 

響ちゃんがクリスちゃんにまた抱きついている。

抱きつきすぎではないですかね?

 

「さらに、本日を以て奏者3人そしてロボの行動制限も解除されることになる」

 

ようやくこの幽閉期間が終わったようだ。

 

「師匠!それってつまり…」

 

「そうだ!君たちの日常へ帰れるのだ!」

 

「やったー!やっと未来に会えるー!!」

 

響ちゃん達は帰れるだろうが俺達には問題があった。

 

「でもおっさん。あたし達には帰る家がないんだが…」

 

せやで。俺達家が無いんだよ。

フィーネの屋敷に住むって言うのもダメだろうし。

 

「もちろん君たちの新しい住まいも手配済みだぞ。そこで暮らすといい」

 

家できたわ。

 

「あ、あたしらに!? いいのか!?」

 

「勿論だとも、クリス君は奏者としての任務遂行時、それ以外での自由やプライバシーは保証しよう!」

 

やったぜ。初めて会った頃みたいなサバイバルはしなくていいんだな。

 

「あ…ぁ…。

っ!ごしごし…ぐすっ」

 

ペロペロ

 

「あぁ、ありがとう…」

 

クリスちゃんが嬉しさで泣いていたので頬を舐めて慰める。

クリスちゃんが泣く=俺が舐めるがいつもの流れになってる気がする。

 

「はっ!?」

 

どうした翼さん?

 

「案ずるな雪音。合鍵は持っている。いつだって遊びに行けるぞ!」

 

「はあ!?」

 

つまりそれ、俺達の家の鍵じゃ…?

 

「私も持ってるばかりか、なーんと! 未来の分まで~!」

 

「自由とプライバシーなんてどっこにも無いじゃねえかーーーーー!!!」

 

これは酷い。いつでも入り放題じゃないか…。

 

「…ロボ」

 

真面目な目でこっちを見るクリスちゃん。

どうした?

 

「あたしの家の守護はお前に任せる…」

 

……任された。

俺は家の番狼に任命された。

 

 

 

 

 

《仏壇》

 

俺達の新築にて、クリスちゃんが通帳を見ていた。

 

「知らなかった…。突起物のシンフォギア装者やってると小遣いもらえるんだな」

 

クリスちゃんの言う通り、二課から給料が出る。

しかも国家側の仕事なので

下手な仕事より多く貰える。

俺の前世でのバイトの苦労とは一体…。

 

「あのバカはきっと…」

 

『あは、あはは。ご飯&ご飯!』

 

「とか言って食費に溶かしてそうだし…

こっちはこっちで…」

 

『常在戦場』

 

「とか言って乗り捨て用のバイクを何台も買い集めてそうなイメージがあるな…」

 

『常在戦場…。常在戦場…』

 

「いや、勝手な想像だけど」

 

ごめん。普通に想像できて草生えたわ。

 

「さて、あたしはどうしたものかな…」

 

好きに使えばいいと思うで、俺は食費だけで十分だし。

そう考えていたら。

 

「よし!ロボ、買い物に行くぞ!」

 

決まった様なので背中に乗せて案内してもらう。

着いた先には、仏具店があった。

あっ(察し)

 

「へへっ。一番かっこいい仏壇を買いに来たぜ!」

 

知ってた。そして運ぶのも俺だね、知ってる。

 

………

 

案の定仏壇を買い、俺が運んで家に帰ってきた。

 

「悪いな、重い荷物運ばせて」

 

いいっていいって、用途はわかるし。

 

「あたしばっかり帰る家が出来ちゃ、パパとママに申し訳ねえからな…」

 

クリスちゃんは少し泣いていた。

やはり寂しい気持ちはあるのだろう。

俺は頭を擦りつける。

 

「あはは、くすぐったいって」

 

君は笑ってるほうが似合ってるからさ、

そうやって笑ってなよ。

そしたらご両親も安心するだろうて。

 

 

 

 

 

《今の生活》

 

チーンチーンチーンチーン!

 

クリスちゃんが学校に通うことになり、朝仏壇の前で手を合わせている。

 

「おはようさん。朝から騒々しくて悪いな。でも、騒々しいのは音楽一家らしいだろ?」

 

なむなむ、手が合わせられないので頭を下げる。

 

「んじゃ、あたしは学校行ってくる。留守番は任せたぞ」

 

あいよ、クリスちゃんも気をつけてね。

俺に言ってから仏壇の方を向くクリスちゃん。

 

「正直、まだ慣れないし騒々しいところだけど…。パパとママの子供だから、あたしも騒々しいのは嫌いじゃないみたいだ」

 

そして家を出て学校に向かった。

 

安心してくださいご両親。あなた達の娘さんは今を楽しく過ごしてますよ…。だから天国で見守っててあげてください。

 

そう思いながら俺は棒を咥えて鉦を鳴らした。




番外編終了

番外編もちょくちょくやろうかな?


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番外編:新アヴェ(下)のG編までの出来事2

クリスちゃんとイチャラブ系書きたいが
書いたら俺が死ぬ(恥ずかしさで)

XDフェスで第三期XDクリスちゃん出て感涙した。


《装者とふれあい》

 

私ロボ、今二課本部に一匹でいるの。

 

現在、ルナアタックと呼ばれるフィーネとの戦いの事故処理のための幽閉期間でここにいる。

クリスちゃん?今メディカルチェックしてるよ。

という訳で暇なため二課内を歩きまわっている。

やることが無いなー。ん?あれは?

 

「あっ!ロボ君だ!」

 

おや響ちゃん偶然だね。相変わらず元気そうで。

 

「一匹なんて珍しいね?クリスちゃんは?」

 

メディカルチェック中なう。

なので暇してる。

 

「ねぇ?ちょっとロボ君の毛並み触ってもいい?」

 

それくらいならいいぞ、だからその上目遣いを辞めるんだ。身長的に必然とはいえかなり効く(心に)

とは言えないので頷いて了承する。

 

「ほんと!?じゃあ早速…あー、柔かーい…」

 

一瞬で緩い顔になったなおい。

いや、いつも緩いか…?

というかいつもクリスちゃんも柔らかいって言うけど自分じゃよくわからないんだよなぁ。

 

「立花にロボじゃないか、偶然だな」

 

翼さんではないですか。翼さんもやることないのかな?

 

「あ、翼さん。翼さんも触りませんかロボ君の毛並み?」

 

響ちゃんまさかの翼さんを誘う。

 

「え?いや…。いいのか…?」

 

少し考えてからなんかソワソワしてる。

あ、うん。翼さんも触りたいのね。

いいだろう。許可する(上から目線(物理))

頷くんだがな。

 

「そ、そうか。なら…。ッ!?や、柔らかい!

くっ!こ、これしきのもので…!…あー…」

 

即落ち二コマかな?流れが完璧にそれだったんだけど。

 

「すごい…!翼さんがだらしない顔をしている…!」

 

まじか。俺の毛並みが強い。というか響ちゃん。

だらしない顔なら君も負けてないからね。

 

「これはダメになってしまう…」

 

「すごくわかります…」

 

翼さんと響ちゃんが毛並みに顔を埋めて…。

動けないんですが。ちょっと助けてクリスちゃん…。

 

その後、メディカルチェックが終了したクリスにもモフられ、ますます動けなくなったロボであった。

 

 

 

 

 

《ロボの一日》

 

ロボの一日はクリスの部屋から始まる。

朝起きると高確率でクリスが自分の布団ではなくロボの毛並み布団で寝ているのだ。

 

「あー…。柔らかいなぁ…」

 

またかねクリスちゃん…。朝起きたら毎回俺の近くに居るよなぁ。

 

ロボはクリスを起こす。クリスが起きたら着替え始めるのでリビングに向かっておく。

クリスが軽い朝食を作り、ドックフードを皿に入れて台に置く。それを食べる。

 

「いただきます」

 

いただきます。

 

ロボは普通食べてはいるがクリスの食べ方に問題がある。

 

……………。

 

「な、なんだよ。仕方ねえだろうが、まともに食事の作法なんて教えられなかったし…」

 

うん、まあそうなんだけどね。それでも酷いや。

 

食べ終わり仏壇で挨拶をしてから

クリスは学校に出かける。

ロボは留守番である。

 

「じゃあ行ってきます」

 

行ってらっしゃい。

 

クリスが学校に行ったので、ロボは一匹になる。

そしてやることは?

 

とりあえず寝よう、やることが無いし。

 

寝るだけである。この狼自由である。

しばらく寝たので家の中を歩きまわっている。

 

ボールでも転がすか。

 

3mの狼が使うボールなのでそうとうでかい。

それを前足や口を使い転がす。

 

飽きた…。そうだ続きをやろう。

 

ロボは自分の犬小屋に入り、中でなにかをしている。

石を牙で削ってクリスの形をした人形を作っているのだ。

 

クリスちゃんの誕生日用のプレゼント、身体がロボだから作るのめっちゃ辛い…。

でもフィーネの所にいたころはそれどころじゃなかったからなぁ、家族なんだから祝いたい。まだ5ヶ月あるのだ。ゆっくり作っていくぜ。

 

ある程度進め今日の分は終了したので昼食にする、クリスが置いておいたドックフードである。

 

うめぇ、うめぇよぉ。ドックフードがうめぇよぉ。

泣きたい…。

 

心にダメージがあった。

昼食を食べ終わり再び寝る。

ある程度寝ていたら鍵を開ける音が聞こえたので玄関で待機する。

 

「ただいまー」

 

おかえりー。

 

クリスが帰ってきた。クリスは勉強をしに部屋に入り、ロボはリビングで寝転んでいる

夕食の時間である。

 

…………。

 

「わかった、わかったから。食べ方治すから、その真顔でこっちを見つめ続けるのをやめてくれ…」

 

わかればよろしい、友里さんに頼むかな?

 

そんなこんなでクリスが風呂に入って寝る時間になる。

クリスはベットに入り、ロボは床に伏せる。

 

「おやすみロボ」

 

おやすみクリスちゃん。

 

そして一人と一匹は寝る。

尚、朝またクリスがロボの毛並みで寝ているのである。




番外編その2
本編あげなきゃ(焦り)

水着系のキャラが欲しいので石貯めます。
(どうせ引く)

ではまた次回


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戦姫絶唱シンフォギアG 猫耳ってことはライバルだなオメェ

今回からG編
水着クリスちゃん欲しい


こちらロボ。ライブ会場にて翼さんの控え室にいる。

 

ちなみにクリスちゃんは響ちゃんと任務に出てる。

俺はでかいから電車に入らないんだと。

悲しい…。というわけで翼さんの元にいる

今回なんか海外で人気のアイドル、マリアなんとかさんとコラボライブするそうで、第一印象は名前長いとなにその猫耳ぽい髪型。さてはライバルだなオメェ。

 

コンコン

 

おや?誰か入ってくる。

 

「邪魔するわよ!」

 

「っ!?」

 

マリアさんではないですか、挨拶かな?

 

「今日はよろしく。せいぜい私の足を引っ張らないように頑張ってちょうだい」

 

煽りっぽかった。いや、緊張してこういう言い方になった可能性がある。俺も経験あるし。

 

「一度幕が上がれば、そこは戦場。未熟な私を助けてくれるとありがたい」

 

翼さんすごいや、煽りをものともしてない。

気づいてない可能性があるが。そや。

 

「続きはステージで。楽しみにしているわよ」

 

そのまま出ていこうとするマリアさんに近づく。

 

「な、何かしら?」

 

少し怖いのかな?声が上がっている。まあ見た目が見た目だし、仕方ない仕方ない。

そしてマリアさんに頭を擦り付ける。

その緊張(推測)を癒してあげよう。

 

「ちょ、なにするのよ!?やめなさ、あー…」

 

「堕ちたな」

 

「堕ちましたね」

 

最初は反抗したが直ぐに緩い顔になるマリアさん。

俺の毛並みは最強なんだ!

 

その後正気に戻ったマリアさんは控え室から出ていった。

 

◇◇◇

 

そして翼さんとマリアさんのコラボライブが始まった、一言で言えば圧巻である。なんかもう凄すぎて凄い(語彙力)

 

『ありがとう、皆!』

 

歌が終わり、会場で大歓声が起きる。

俺も拍手出来たら拍手してるだろう。

 

『私はいつも皆からたくさんの勇気を分けてもらっている。だから今日は私の歌を聞いてくれる人たちに少しでも勇気を分けてあげられたらと思っている』

 

『私の歌を全部世界中にくれてあげる!

振り返らない。全力疾走だ。

ついてこれる奴だけついてこいッ!!』

 

だからよ、止まるんじゃねぇぞ…。

やりたくなったんだ。

誰も気づかないしいいじゃろ。

 

『今日のライブに参加出来たことを感謝している。そしてこの大舞台に日本のトップアーティスト風鳴翼とユニットを組み、歌えたことを』

 

『私も素晴らしいアーティストと巡り会えたことを光栄に思う』

 

二人ががっちり握手している。

 

『私たちは世界に伝えていかなきゃね。歌には力があるってことを』

 

『それは世界を変えていける力だ』

 

『そして…もう一つ』

 

あれ?マリアさんの雰囲気が変わった?

その瞬間会場の至る所からノイズが出現する。

慌てる観客たち。

 

『狼狽えるな!』

 

マリアさんの一言で会場が静まり返る。

俺は会場に向かって走り出す。

シンフォギアは秘密事項だからライブ中継されているこの場では翼さんは変身できない、つまりこの場では今ノイズを倒せるのは俺だけ、急がないとやばい。

そして会場に出た時、歌が聞こえた。

 

「Granzizel bilfen gungnir zizzl」

 

そこには黒いガングニールを纏うマリアさんがいた。

 

「私は私達はフィーネ。

そう…終わりの名を持つ者だッ!!」

 

マリアさんはフィーネを名乗った。

私達ってことは他にもいるのか。

 

「我ら武装組織フィーネは各国政府に対して要求する。そうだな…。差し当たっては国土の割譲を求めようか」

 

「バカな!?」

 

お前は何を言っているんだ。

頼むからわかりやすく言ってくれ。

 

「もしも24時間以内にこちらの要求が果たされない場合は…。各国の首都機能がノイズによって風前となるだろう」

 

あかん、今のは流石にわかった、あかんやつだこれ。

 

「どこまでが本気なのか…?」

 

「私が王道を敷き、私たちが住まう為の楽土。素晴らしいと思わないか?」

 

世界征服ってか、止めなきゃ。

俺は場に飛び出して遠吠えをする。ノイズが反応したのを確認して再び遠吠えをする。ノイズがこちらにやってきたので翼さんに視線で観客を逃がすように訴えてから走り出す。

 

「ッ!!今のうち逃げるんだ!!早く!!」

 

観客は一斉に逃げ出した。

勝った、人質はもういないぜ。

 

「…まあいいわ、どっちにしろ人質は逃がすつもりだったし」

 

あれ?まじで?

俺の行動意味なかったじゃん。

観客のいなくなった席を見つめるマリアさん。

 

「帰るところがあるというのが、羨ましいものだな」

 

「マリア。貴様は一体…?」

 

そのままマイクを翼さんに向ける。

 

「観客は皆退去した。もう被害者が出ることはない。それでも私と戦えないと言うのであれば…。それはあなたの保身のため」

 

「くっ…」

 

「あなたはその程度の覚悟しか出来てないのかしら?」

 

残念だったな俺がいるよ。

マリアさんに向けてとっしんする。

 

「ッ!?くっ!」

 

咄嗟のことで判断できなかったのかマイクで防ぐが後ろに飛ばされてしまう。ノイズ?会場裏で倒してきたよ。

 

「はあっ!」

 

マリアさんがマイクを投げてきたのでジャンプで躱して殴りにかかる。流石に避けられた。

 

「なかなかに強いわね、その狼」

 

「あぁ、私も当時は苦戦させられた」

 

苦戦させました。マリアさんがマントで攻撃してきたが、ネフシュタンの鞭みたいな感じだったので感覚で避けられた。

マリアさんの近くで回転して尻尾をぶつける。

 

「舐めるな!」

 

尻尾を掴んで放り投げられる。そのまま着地してマリアさんに向かって突っ込む。マントで防がれお互いに距離をとる。その時、中継が切れた。

 

「緒川さん…!」

 

「中継が中断された!?」

 

流石NINJA、めっちゃ優秀。

 

「聞くがいい!防人の歌を!」

 

勝った(確信)

 

「Imyuteus amenohabakiri tron」

 

翼さんがギアを纏い、俺の隣に来る。

 

「これで数では貴様のほうが不利になったぞ」

 

「……あんがい、そうでもなさそうよ」

 

マリアさん?上の方向いてなにが…。

上からカッターみたいなのが降ってきた。

え?

 

「っ!?」

 

翼さんが剣で防いで俺は避ける。

 

「行くデス!」

 

更に鎌みたいなのが飛んできたので翼さんを咥えて乗せ、避ける。

 

「すまない助かった」

 

いいって。

マリアさんの横に金髪ショートと黒髪ツインテールが立つ。

 

「危機一髪」

 

「まさに間一髪デスよ」

 

「装者が…三人!?」

 

こっちも三人いるけどね

 

「調と切歌に救われなくても、あなた達程度に遅れを取る私ではないんだけどね」

 

「貴様みたいなのはそうやって…」

 

「?」

 

あっ、あれは。

 

「見下ろしてばかりだから勝機を見逃す」

 

「上か!」

 

マリアさん達の上にはギアを纏ったクリスちゃんと響ちゃんがいた。相方来たこれで勝つる。

 

「土砂降りの、10億連発!」

 

クリスちゃんのガトリングを切歌と調と呼ばれた子は避け、マリアさんはマントで防ぐ。

響ちゃんも攻撃するが避けられる。

俺は後退して翼さんが背中から降り、響ちゃんとクリスちゃんも隣に来た。

三対三と一匹、どっちにしろ勝ってる。

 

「やめようよ、こんな戦い。今日出会った私達が争う理由なんてないよ!」

 

「そんな綺麗事を!」

 

「えっ?」

 

響ちゃんが説得するがそう返される。

すまん、初めて会った時同じこと思った。

 

「綺麗事で戦う奴の言うことなんか信じられるものかデス!」

 

「そんな…。話せば分かり合えるよ。戦う必要なんか…」

 

「偽善者」

 

「あっ!?」

 

「この世界にはあなたのような偽善者が多すぎる」

 

この世にはな、やらない善よりやる偽善って言葉があってだな。まあ伝わんないだろうが。

調ちゃんと呼ばれた子が頭の物体から回転カッターを打ってくる。

 

「何をしている立花!」

 

それを翼さんが防ぎ、クリスちゃんが攻撃、敵三人は散開し、切歌ちゃんと呼ばれた子が攻撃を防ぎながらクリスちゃんに攻撃しにくる。

 

「近すぎんだよ!」

 

クリスちゃんが離れてボウガンを撃つが防がれる。

という訳で横から体当たり失礼。

切歌ちゃんは飛ばされる。

 

「ナイス!」

 

「あーもう!鬱陶しいデス!」

 

邪魔は得意なのよ、俺。

翼さんはマリアさんと戦っており

響ちゃんは調ちゃんの攻撃を躱しながら説得している。

 

「私は困ってる皆を助けたいだけで…!だから!」

 

「それこそが偽善!」

 

「っ!?」

 

「痛みを知らないあなたに、誰かの為になんて言って欲しくない!!」

 

説得は失敗したようで、調ちゃんは巨大な回転カッターを二つ飛ばしてくる。響ちゃんは反応が遅れたが。

俺が片方を踏み砕いて、もう片方を噛み砕くことで守る。

 

「ッ!?」

 

「ロボ君…」

 

「アームドギアを砕くなんて、どんな力してるんデスか!?」

 

俺も融合症例だからね、普通にできた。

逆に生身でも出来そうなおっさんがいるんだよなぁ。

 

「鈍くさいことしてんじゃねえ!」

 

「気持ちを乱すな!」

 

「は、はい!」

 

クリスちゃんと翼さんが響ちゃんに喝を入れてらっしゃる。するとステージが光り、そこから巨大なイボイボしたノイズが出てきた。

 

「うわぁ…何?あのでっかいイボイボ…」

 

ドン引き響ちゃん。

俺もドン引き。

 

「増殖分裂タイプ…」

 

「こんなの使うなんて聞いてないデスよ!」

 

「マム?」

 

なにか話しているマリアさん。

そして両腕を合わせそれが変形し槍となった。

 

「アームドギアを温存していただとッ!?」

 

槍からビームを放ちノイズは爆発する。

 

「おいおい、自分らで出したノイズだろ!?」

 

するとマリアさん達は撤退して行った。

 

「ここで撤退だと!?」

 

「せっかく温まってきたところで尻尾を巻くのかよ」

 

「あっ!?ノイズが!」

 

なんということでしょう。ノイズが巨大化してるではありませんか。翼さんが剣で切ったらノイズはバラバラになって増えた。

 

「こいつの特性は増殖分裂」

 

「ほうっておいたら際限ないってわけか。

このままじゃここから溢れ出すぞ!」

 

『皆さん聞こえますか?』

 

その声はNINJA。

 

『会場のすぐ外には避難したばかりの観客たちが居ます。そのノイズをここから出すわけには…』

 

「観客!?」

 

それやばいじゃんか。

 

「迂闊な攻撃では増殖と分裂を促進するだけ…」

 

「どうすりゃいいんだよ!?」

 

「絶唱…。絶唱です」

 

絶唱ってことはあれか、しかしな。

 

「あのコンビネーションは未完成なんだぞ?」

 

そうだよ。あと俺役に立たないやつやでそれ。

 

「増殖力を上回る破壊力にて一気殲滅。

立花らしいが理には適っている」

 

「おいおい、本気かよ?」

 

とか行ってる間にもノイズが増えている。

三人は覚悟を決めて手を繋いだ。

 

「ロボは離れてろ」

 

こればっかりは俺は何も出来ないので退避。

俺のシンフォギアじゃないし。

 

「行きます! S2CAトライバースト!」

 

「「「Gatrandis babel ziggurat edenal

Emustolronzen fine el baral zizzl

Gatrandis babel ziggurat edenal

Emustolronzen fine el zizzl」」」

 

三人分の絶唱が響く。

 

「スパープソング!」

 

「コンビネーションアーツ!」

 

「セット!ハーモニクス!」

 

響ちゃん達を中心に虹色の光が起こり、ノイズを消し去っていく。

 

「耐えろ、立花ッ!」

 

「もう少しだッ!」

 

この技、響ちゃんが絶唱の負荷を調和するから、響ちゃんの負担がすごいのだ。

 

「あああーーーーーっ!!!」

 

ノイズが骨だけになった。

 

「今だ!」

 

「レディ!」

 

響ちゃんが両腕を合わせ、腕のパーツが右手に集中しる。

虹色の光が響ちゃんの右手に吸収され、構える。

 

「ぶちかませ!」

 

「これが、私たちの…!

絶唱だあああああああっ!!!」

 

そしてノイズを殴り、エネルギーが爆発し巨大な虹色の竜巻となった。竜巻は天に昇り、ノイズは完全に消滅した。

三人がギアを解除したが響ちゃんが座り込む。

 

「無事か!?立花!」

 

俺達は響ちゃんの元に駆け寄る。

 

「へいき…へっちゃらです!」

 

「へっちゃらもんか! 傷むのか? まさか、絶唱の負荷を中和しきれなくて…?」

 

あれは凄かったしな、負荷もやばいかも。

しかし響ちゃんは首を横に振る。

 

「私のしてることって偽善なのかな…?」

 

どうやら調ちゃんの言葉がだいぶ心にきたみたいだ。

 

「胸が痛くなることだって知ってるのに…。うっ…うぅっ……うっ…」

 

「お前…」

 

響ちゃんが泣き始めた。俺達は何も言えなかった。




初っ端から長い。

次回も長い(白目)
ではまた次回

次回「さてはフィーネじゃねぇなオメェ」


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さてはフィーネじゃねぇなオメェ

会話できない系主人公


ロボだよー。

ライブ事件から数日、平和である。

家でクリスちゃんが愚痴ってたんだけど、クラスメイトに学園祭に参加させられそうになっているらしい、本人は参加する気はないようだが、うん、これそのうち押し負けて参加するやつだ、俺は詳しいんだ。

 

そんなこんなありまして、今はNINJAが入手した情報でマリアさん達がいると思われる廃病院に来ています。

NINJAが優秀すぎて辛い。

 

『いいか! 今夜中に終わらせるつもりで行くぞ!』

 

『明日も学校があるのに夜半の出動を強いてしまい、すみません』

 

「気にしないでください。これが私たち防人の務めです」

 

「街のすぐはずれにあの子達が潜んでいただなんて…」

 

ホラゲによくありそうな廃病院、バイハザ感覚で行きますかね。

 

『ここはずっと昔に閉鎖された病院なのですが、

二ヶ月くらい前から少しずつ物資が搬入されているみたいなんです。ただ、現段階ではこれ以上の情報が得られず、痛し痒しではあるのですが…』

 

「尻尾が出てないのならこちから引きずり出してやるまでだ」

 

そして三人と一匹で病院の中に突入して行った。

 

◇◇◇

 

中は赤い霧が漂っていていかにもな雰囲気出てるなう。

 

「やっぱり元病院っていうのが雰囲気出してますよね…」

 

「なんだ? ビビってるのか?」

 

「そうじゃないけど、何だか空気が重いような気がして…」

 

「意外に早い出迎えだぞ」

 

響ちゃんとクリスちゃんが話してたらかなりの数のノイズが出てきた。

三人がギアを纏い、クリスちゃんがガトリングでノイズを倒すが、次々と出てくる。

 

「やっぱりこのノイズは!」

 

「ああ。間違いなく制御されている」

 

ということはやっぱソロモンがどっかにあるのかな?まあいつも通りにサポートにまわりますか。

ノイズに向かって走り出し攻撃を開始する。

 

「立花、ロボに続いて雪音のカバーだ! 懐に潜り込ませないように立ち回れ!」

 

「はい!」

 

翼さんと響ちゃんも続いて来た。

これは楽勝だなと思っていたら

 

「っ!?」

 

なんということでしょう。クリスちゃんが撃ち抜いたノイズが再生してるではありませんか。更に響ちゃんが殴ったノイズと翼さんが斬ったノイズ、俺が引き裂いたノイズも同じように再生してるじゃないですか。

 

「はあ、はあ、はあ…」

 

「なんで、こんなに手間取るんだ…?」

 

「ギアの出力が落ちている?」

 

三人がだいぶ疲れている。そこまで動いたわけでは無いのにだ。

俺は特に何も起きていない、なぜ?

 

「はあ、はあ…」

 

「はあ、はあ…」

 

「はあ、はあ、はあ…。はっ!?」

 

通路の向こうから柴犬サイズのモンスターが走ってきた。

 

「3人とも!気をつけて!」

 

残念だったな。

走っている謎生物の胴体を咥え、壁に向かって投げた。

その壁を蹴って再び襲ってきた所を翼さんが横から剣で切り裂いた。しかし謎生物は吹き飛ばされるだけで、着地された。

 

「アームドギアで迎撃したんだぞ!?」

 

「なのに何故炭素と砕けない!?」

 

「まさか…ノイズじゃ、ない?」

 

まじの謎生物だわ。俺もだわ。

 

「グジュ…グルル……」

 

「あのバケモノは何だって言うんだ?」

 

──パチ、パチ、パチ、パチ…。

 

突如拍手が鳴り響いた。

拍手が聞こえた先にいたのは、銀髪の白衣で眼鏡をかけた男。どなた?

 

「ウェル博士!?」

 

お知り合いかいクリスちゃん?

謎生物は白衣が持ってきた檻に入っていった。

 

「意外に聡いじゃないですか」

 

「そんな!? 博士は岩国基地が襲われたときに…」

 

「つまり、ノイズの襲撃は全部…!」

 

「明かしてしまえば単純な仕掛けです。あの時既にアタッシュケースにソロモンの杖は無く。コートの内側にて隠し持っていたんですよ。」

 

マジックの種明かし聞いてるみたいだ。

 

「ソロモンの杖を奪うため、自分で制御し自分を襲わせる芝居をうったのか?」

 

「バビロニアの宝物庫よりノイズを呼び出し制御することを可能にするなど、この杖を置いて他にありません。そしてこの杖の所有者は、今やこの自分こそがふさわしい。そう思いませんか?」

 

「思うかよ!!」

 

ウェルってやつの言葉に反論したクリスちゃんはミサイルを撃つが。

 

「うああああっ!!」

 

クリスちゃんも何故かダメージを受けて膝をついてしまう。いったい何が起こってるんだ!?

ウェルはノイズを盾にしてミサイルを防いでいた。ミサイルの影響で壁が壊れ、ウェルはそこから外に出たため、翼さんと響ちゃんも出て、クリスちゃんは俺が背中に乗せて出ていく。

 

「クソッ…なんでこっちがズタボロなんだよ?」

 

背中でクリスちゃんがそう言うが理由はみんなわかってないんだ。

 

「あれは!?ノイズがさっきのケージを持って…!?」

 

響ちゃんが気づいた先には飛行型ノイズがさっきの謎生物の入った檻を持って飛んでいた。

ありゃ追いかけないとまずいな。翼さんや、ちょっとクリスちゃんを頼みますわ。

翼さんに視線でクリスちゃんを降ろすように頼む。

 

「雪音を降ろせばいいのか?わかった」

 

翼さんがクリスちゃんを降ろしてくれたのでノイズに向かって走り出す。

この中で一番速いのは俺だからな、俺があのノイズを追いかけるのに適任ってわけだ。

 

「ノイズが海の上に!」

 

海の上か、問題ない。この身体のサーヴァントスペックを今発揮する。海面を勢いよく蹴り、海の上を走る。

あの音速ハリネズミもできたんだ。俺にもできる(暴論)

そのままノイズのすぐ下まで来たので、いっきにジャンプし、まずノイズを引き裂き撃破、そして檻を咥えようとしたところで

 

はっ!?殺気!

 

空中を蹴ってその場を離脱、陸地まで飛んで着地する。

そして俺がさっきまでいた場所に槍があり、その槍は海面の上を立っていた。

そして槍の上に誰かが着地し、檻を掴んだ。

そこに立っていたのは。

 

「あいつは…!」

 

マリアさんだった。

 

「時間通りですよ、フィーネ。」

 

「「「っ!?」」」

 

は?フィーネ?あれが?

 

「フィーネだと?」

 

「なにを言っているんだ?」

 

「終わりを意味する名は我々組織の象徴であり、彼女の二つ名でもある」

 

「まさか…じゃあ、あの人が?」

 

「新たに目覚めし…。再誕したフィーネです」

 

嘘だろおい。また復活したのかあの全裸。

ん?待てよ。マリアさんがフィーネならおかしな点がいくつかあるぞ。

 

「嘘、ですよ…。だってあの時了子さんは…」

 

「リインカーネーション」

 

「遺伝子にフィーネの刻印を持つ者を魂の器とし、永遠の刹那に存在し続ける輪廻転生システム!」

 

「そんな…。じゃあ、アーティストだったマリアさんは?」

 

「さて?それは自分も知りたいところですね」

 

なんか向こうでフィーネの蘇生術解説してるが無視だ。

マリアさんがフィーネなら、俺に対して恨み言の一つや二つ言ってくるはずだ。計画台無しにしたの俺だし、

そして俺の毛並みに全く興味を示さなかったフィーネがあのライブの控え室のように簡単に堕ちるとは思えない。

更に雰囲気が違う、フィーネから感じる独特のやべぇ奴オーラが無い。つまりマリアさんはフィーネでない、フィーネを名乗る別人ってわけか。

まあこんな考察しても伝える手段が無いんですけどね。

 

「っ!」

 

「はああああっ!!」

 

いつの間にか翼さんがマリアさんに斬りかかっていた。

 

「甘く見ないでもらおうか!」

 

マントで翼さんの攻撃を防ぐマリアさん。

 

「甘くなど見ていない!」

 

「っ!」

 

いつの間にか海面に出ていた二課潜水艦本部に弾かれた翼さんが着地した。

 

「フッ」

 

マリアさんが謎生物の入ったケージを真上に投げた。

投げられたケージは空中で初めから無かったように消えてしまった。槍を蹴って空を飛び、潜水艦の上に乗り移ってくるマリアさん。

マリアさんが右手を掲げると海の上に浮かんでいた槍がマリアさんの元に飛んでくる。

 

「だから私はこうして全力で戦っている!」

 

マリアさんが翼さんに飛びかかる。

 

「はああああっ!!」

 

「たあああああっ!!」

 

刀と槍がぶつかり合い、打ち合い続ける。

マントでも攻撃できるため、翼さんが押されている。

 

「このままだとまずいぞ!」

 

やばいな!という訳で横から失礼してくるぜ!

マリアさんに向けてとっしんしようとしたら上から見たことある回転カッターが降ってきた。ファ!?

 

「はっ!?」

 

響ちゃんがウェルを突き飛ばして回避、クリスちゃんと俺も回避する。

 

「なんと、イガリマアアアァァァ!!」

 

「っ!?」

 

今度は切歌ちゃんが鎌振りかぶりながらクリスちゃんに襲いかかってくるではありませんか。

前と同じように横から失礼。綺麗に直撃して、吹き飛ばされて着地した切歌ちゃん。

 

「またお前デスか!?前も邪魔してきて、ぜってぇ許さねぇデスよ!!」

 

「すまねぇロボ、助かった…」

 

うん、だからクリスちゃんはちょっと休んでて、俺はシンフォギアじゃないから適合率とか関係ないし。

向こうでは響ちゃんが調ちゃんと戦っていた。

調ちゃんがホイールみたいなのを出してとっしんしたのを響ちゃんが躱してこちらにくる。

 

「大丈夫?クリスちゃん!」

 

「あぁ、だが、ソロモンの杖を取られた…!」

 

まじ?マジだ。調ちゃんが持ってる。いつの間に。

 

「時間ピッタリの帰還です。おかげで助かりました。

むしろ、こちらが少し遊び足りないくらいです」

 

「助けたのはあなたの為じゃない。」

 

「いやあ、これは手厳しい」

(まあ、懐かしいものが見れたのでよしとしましょう)

 

何故かウェルがこちらを見ている。

何見てんだおら。

 

「クソッタレ…。適合係数の低下で体がまともに動きゃしねえ。」

 

「でも、一体どこから…?」

 

マリアさん達の唐突の出現か、確かにどっから現れたんだ?MGSじゃあるまいし。

 

「チッ!時限式ではここまでなの!?」

 

マリアさんの声が急に聞こえた。時限式?

また新ワードで困惑するわ。

 

「まさか、奏と同じLiNKERを?」

 

次の瞬間、マリアがロープを掴んで浮かんでいく、すると空中のなにもない所から巨大ヘリが現れた。

 

「あなたたちは一体何を!?」

 

「正義では守れないものを守るために」

 

「えっ!?」

 

響ちゃんの質問に調ちゃんが答え、そこに巨大ヘリが近づいてくる。ヘリからロープが二本下がってき、切歌ちゃんがウェル博士を抱えロープを掴む、敵は皆巨大ヘリで逃げて行った。

そしてそのまま逃がすわけがないと、クリスちゃんのギアの形が変形し、スコープをつけ、スナイパーライフルを構えた。

 

「ソロモンの杖を返しやがれッ!」

 

するとなんということでしょう。ヘリが透明になって消えてしまった。だから唐突に現れたりしたのか。

 

「なんだとッ!?」

 

「クリスちゃん!」

 

結果、今回の作戦は何も得られず、ソロモンの杖も奪われたまま、完全敗北の形で作戦は終了した。




完全なシリアスに入りにくい主人公。
次回はギャグ多いかもしれないです。

オリジナルもどんどん入れたい(ある程度決まってる)
では次回をお楽しみに

次回「クリスちゃんの成長に全俺が泣いた」


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クリスちゃんの成長に全俺が泣いた

内容が思いつかんて


ロボだぞ。

潜入任務から数日、今は特に平和、クリスちゃんは学校に行っている。

そしてクリスちゃんが通うリディアンは今日、学園祭だそうで、そう、クリスちゃんが無理矢理(仕方なく)参加する可能性があるやつだ。

行かなきゃ(使命感)

という訳でリディアンに行きます。鍵?予備の鍵があるのじゃ(紐付き)

玄関の鍵かけて、さーてリディアンに行きますかー。

 

◇◇◇

 

リディアンについた、クリスちゃんの匂いを辿ればよろしい、狼だしね。

でも見つかったら大騒ぎになると思うので、隠れながら進むじゃ。

大きめの布を被りながらとりあえずリディアン内を散策する。リディアンとか初めて来たわけだし、ちょっと楽しみ。

 

「なにあれ?」

 

「さぁ?」

 

俺は知らない、生徒がこっちを指さしながら疑問に思ってるとか知らない。

逃げなきゃ

 

◇◇◇

 

木の影に隠れてます。クリスちゃんが見つからんぜ。

まあ広いしねここ、初めて来た俺じゃ道に迷うわ。

おや?なんだあれ?

 

「私たちの任務は学祭を全力で満喫することじゃないよ、切ちゃん」

 

「わ、わかってるデス!これもまた捜査の一貫なのデス!」

 

「捜査?」

 

向こうの木の傍で切歌ちゃんと調ちゃんがなんか話してた、捜査って、なんかすんのかな?

 

「人間誰しも、おいしいものに引き寄せられるものデス。学院内のうまいもんマップを完成させることが捜査対象の絞り込みに有効なのデス」

 

そんなんでいいのか…。

 

「………。んん~~?」

 

「心配しなくても大丈夫デス。この身に課せられた使命は1秒だって忘れてないデス」

 

うーん、普通なら報告とかしなきゃダメだけど、今俺は休暇だし、俺もバレたらやばいし、無視しようそうしよう。

そうと決まったら撤退撤退。

 

◇◇◇

 

今俺はね、ドームみたいなの所に入ったんだけどなにここ?映画館?いや違うか、ステージあるし。

にしても広いなー、リディアンの財力すごいわ。

 

「さぁーて!次なる挑戦者の登場です!」

 

ん?なんか始まんのか?

そう思ってステージの方を見れば、見慣れた、いつも見ている銀髪の女の子がいた。

クリスちゃんじゃんか!?

 

◇◇◇

 

少女の胸に色々な想いが込み上げる。

 

いつも一緒だった。

サバイバル生活をした時も

フィーネの所にいた時も

そして今も

 

あたしにとってここは暖かすぎる、でも悪い気分じゃない。あいつも、同じ気持ちなんだろうか。

多分これからも不安になる時はあるのだろう、でも一人じゃない、いつも傍にいたあの狼以外にも、あたしには仲間ができた。

こんなこと、恥ずかしくて正面からは言えないだろう。

だから歌で伝える、伝えることができる。

あぁ、楽しいな。やっぱりあたしは歌が大好きなんだ。

 

ここはあたしとあいつにとって、暖かい場所なんだ。

 

歌い終わると拍手が巻き起こった。

それと同時に、聞き覚えのある鳴き声がした。

 

◇◇◇

 

「バヴ…バヴ…バヴ…」

 

ガチ泣きです。だってクリスちゃんがすごい楽しそうに歌ってるもん。あぁ成長したんだなって思ったんだもん。

 

フィーネの屋敷にいた頃に

『お、お前だけ特別な…』

って歌ってくれた時と同じくらい綺麗な笑顔してるもん。

クリスちゃんそんな楽しそうな笑顔で歌えるんだなって思ってるもん。

うえぇ…(語彙力)

 

というかなんでみんなこっちを見てるです?

ん?あっ(今気づく)

 

「おま、ロボ!?なんでいるんだよ!?」

 

クリスちゃんの声が聞こえた。やべ、バレた。

逃げなきゃ(マヌケ)

スタコラサッサー!

 

逃げ帰りながら思った。

帰ったら怒られるんだろうな…。

 

その後やっぱり怒られた。




短い。
今回ここだけやりたかったもんで、すいません。
次回戦闘回。

次回「狼VS完全聖遺物」


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狼VS完全聖遺物

オリジナルぶっ込まなきゃ


リディアン学園祭に忍び込んでバレまして、クリスちゃんに説教はあとですると言われやって来た場所はカ・ディンギル跡地、なんでもあの後調ちゃんと切歌ちゃんに決闘を申し込まれたらしい、俺が帰った後にそんなことがあったのか。

 

「決着を求めるには、おあつらえ向きの舞台というわけか」

 

だがそこにいたのは切歌ちゃんでも調ちゃんでもない、ウェル博士という銀髪メガネだった。

 

「野郎!」

 

そして召喚されるノイズ達。戦闘のお時間です。

 

「Balwisyall Nescell gungnir tron」

 

「Imyuteus amenohabakiri tron」

 

「Killter Ichaival tron」

 

三人がギアを纏って戦闘が開始される。

響ちゃんがノイズを殴って貫き、翼さんが切り裂き、クリスちゃんが撃ち抜いて、俺が噛んだり引っ掻いたりする。

 

「調ちゃんと切歌ちゃんは!?」

 

「あの子たちは謹慎中です。だからこうして私が出張って来ているのですよ。お友達感覚で計画遂行に支障をきたされては困りますので」

 

「何を企てる、F.I.S.!?」

 

そうだそうだ。何を企んでるんだお前らは?

 

「企てる?人聞きの悪い。我々が望むのは…人類の救済!月の落下にて損なわれる無垢の命を可能な限り救いだす事だ!」

 

なん…だと…?

 

「月の!?」

 

「月の公転軌道は各国機関が三カ前から計測中!落下などの結果が出たら黙って…!」

 

「黙ってるに決まってるじゃないですか。」

 

「っ!!」

 

政府事情か?ならよくわかんねぇや。

 

「対処方法の見つからない極大災厄など、さらなる混乱を招くだけです。不都合な真実を隠蔽する理由などいくらでもあるのですよ!」

 

「まさか!この事実を知る連中ってのは!自分たちだけが助かるような算段を始めているわけじゃ…!?」

 

まじかよ、政府最低だな。

 

「だとしたらどうします? あなたたちなら?

対する私たちの答えが…。ネフィリム!」

 

すると地ならしを起こしながら、クリスちゃんの足元からあの時の謎生物が飛び出してきた。その影響でクリスちゃんが吹き飛ばされた。

 

「うわっ!」

 

クリスちゃあああああああん!?

おのれ許さんぞ謎生物!

この野郎なんかでかくなりやがって!

俺とほぼ同じ大きさじゃないか!

 

「クリスちゃん!」

 

「雪音!」

 

「大丈夫だ…!」

 

翼さんがクリスちゃんを支えるが背の高いノイズが粘着液を出し、二人の動きを止めてしまった。

 

「なんだこれ…!?」

 

「くっ!このようなもので…!」

 

「人を束ね、組織を編み、国を建てて命を守護する! ネフィリムはそのための力!」

 

『ぐるぁあああ!』

 

謎生物ことネフィリムがクリスちゃんと翼さんに襲いかかるが俺が横から体当たりする。

 

「ロボ君!」

 

大丈夫さ響ちゃん。こんな奴に負ける俺ではないのだ。

さあ覚悟しろネフィリムこの野郎、クリスちゃんをぶっ飛ばした罪は重いぞ?

俺はネフィリムに向かって走る、ネフィリムが拳を振り上げるが躱し、横腹に噛みつき投げ飛ばした。

 

「君を見た時は本当に驚きましたよ」

 

ネフィリムにパンチやら体当たりやらしてたらウェルがなんか話してきた。なんだね?

 

「なんたってあの時の実験動物が、生きた聖遺物となって再び目の前に現れたんですから!」

 

……は?どゆこと?

 

「どうゆうことなの?」

 

「あの狼はですね、昔、僕が聖遺物を生体の中に取り込む実験をしていた時の、実験体なんですよ」

 

「実験、体…」

 

…嘘だろおい。

 

「聖遺物を埋め込んで経過を観察しようと檻に入れてたんですが、その檻を見事に壊されて脱走、その後は行方不明だったんです」

 

「ロボが、お前の実験の実験体だったっていうのかよ…?」

 

この体に俺が入る前の日々が明かされた、し聖遺物関連の実験体。いやフィーネの所で融合症例って聞いた時になんか察したが、いざ明かされるとなるとな…。

 

「その、埋め込んだ聖遺物って、一体…?」

 

「実験体が狼というのもあって、いいのがあったんですよ。フェンリル(・・・・・)、それが彼に埋め込んだ聖遺物ですよ」

 

フェンリル…北欧神話の狼の怪物…。

俺でも知ってるやつだ。

 

「あの時は欠片だけだったんですが、まさか生きた聖遺物となって僕の前に再び現れるとは、これも運命なんですかね?」

 

「そんなことが…」

 

なんということでしょう、いままでノイズに触れられたのは融合症例だったからで納得してたけど、俺自体が聖遺物になっていたのだ。まじか。

 

「だからこそ君は、ネフィリムにとって最高の餌になる!」

 

「ッ!?ロボ!後ろだ!」

 

クリスちゃんの叫びに気づき後ろを向けば、そこには口を開けたネフィリムがいた。あっ、忘れてた。

 

「ロボ君!」

 

瞬間、響ちゃんが俺に体当たりしてきた。

ギアを纏っていた体当たりだったために俺は吹き飛ばされた。

元いた場所を見れば、そこには左腕を食いちぎられた響ちゃんがいた。

 

「立花ぁぁぁぁッ!」

 

翼さんの叫びが響く、俺は放心していた。

 

「ふ…ふふ…!」

 

「…う…うぅ…うわぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

ネフィリムは響ちゃんの左腕を食べ飲み込んでいた。

 

「いったぁぁぁーー!!パクついたぁ!予定とは違ったが、シンフォギアを!これでぇぇぇーー!!」

 

「ああっ……」

 

「立花!立花ぁ!!」

 

「クソッタレがッ!」

 

俺が、俺があいつを忘れてたから…こんなことに…。

 

「完全聖遺物ネフィリムは、いわば自律稼働する増殖炉!他のエネルギー体を捕食し、取りこむことでさらなる出力を可能とする!さぁ始まるぞ!聞こえるか?覚醒の鼓動!この力がフロンティアを浮上させるのだ!フハハハ!ハハハハ!フヒヒヒヒ!」

 

ネフィリムが赤い光を放ちながら大きくなっていく。

俺が…やらなきゃ…俺が!

 

「バウォオオオオオオオオオン!!!」

 

「ッ!?」

 

ネフィリムに飛びかかり噛みつく、殴る、投げ飛ばす。

俺が!俺が!俺が!

とっしん、顎を蹴り、腕に噛みつき地面に叩きつける。

 

「やめろぉ!それは僕が英雄になるために必要なんだ!」

 

ウェルがノイズを呼び出す。

鬱陶しい!

ノイズを噛みつき、引っ掻き、踏み潰す。

 

「ぅぅぅぅぅゥゥウウウウ!ウガァァァッ!アアアアアアッ!!」

 

なんだ!?

突如獣ような唸り声が聞こえた。聞こえた方向にはいつぞやのように真っ黒になった響ちゃんがいた。

 

「そんな…まさか!?」

 

「あれは!?」

 

暴走…!

 

「グゥゥゥ…ガァァァ!

アアアアアアアアアアアッ!!!」

 

響ちゃんは唸り声を上げながら左腕を再生した。

 

「ギアのエネルギーを腕の形に固定!? まるでアームドギアを形成するかのように!」

 

そして響ちゃんは俺が弱らせたネフィリムの前に一瞬で移動し腹を殴った。

 

「成長したネフィリムは、これからの新世界に必要不可欠なものだ!それを!それをぉぉ!!」

 

ウェルが悲痛な叫びをあげるが響ちゃんは完全無視してネフィリムに攻撃を続ける。

ネフィリムの反撃によって吹き飛ばされるがすぐさま体当たりし、顎にサマーソルトを入れた。

 

「いやぁぁぁぁぁぁー!!」

 

ウェルが再びノイズを出す。ノイズ達は集まり巨大なノイズとなった。しかし響ちゃんは自らノイズの口の中に飛び込み中からノイズを破壊した。

 

「ガァァァァァァァァァッ!!」

 

響ちゃんが叫ぶ、ネフィリムは逃げようとするが響ちゃんはすぐさまターゲットをネフィリムに戻す。

逃げるネフェリムに飛びかかり、上から踏みつける。

 

『ギシャラアアアアア!!』

 

「ゥゥゥァアアアアアアッ!!」

 

ネフィリムが悲鳴をあげる。

そのままネフェリムの背中から腕を刺し、心臓を抉り出した。

 

「ひぃぃぃ!あああああーーー!!」

 

ウェルも悲鳴をあげる、心臓がなくなったことによって、倒れるネフィリム。

心臓を投げ捨て、真上に飛び上がる響ちゃん。その右腕が槍のように変形する。

そしてネフィリムの背中に槍を突き刺し、赤い光が立ち上り、爆発が起きた。

その影響でクリスちゃんと翼さんを捕らえていた背の高いノイズも消滅した。

 

「立花…」

 

「なんて威力だよ…」

 

「ハァハァハァ……」

 

「ひッひぃぃッ! い、いやぁッ!」

 

「グァァ!」

 

ウェルの声に反応して、襲いかかろうとする響ちゃん。

 

「よせ!立花!もういいんだ!!」

 

「お前、黒いの似合わないんだよ!」

 

しかし翼さんとクリスちゃんがそれを止めた。

 

「い、いやぁぁぁ~~!あぐっ!ひぃぃぃぃっ」

 

ウェルが逃げる、正直追う気になれない、

後悔している、ネフィリムを放置したのを。

 

「アアアアアア!アアアアアアアーーー!」

 

響ちゃんが強烈な光を放つ。

 

「くっ!」

 

「このバカ」

 

光が収まるとギアが解除され、気絶した響ちゃんがいた。

 

「っと!」

 

「立花!立花!しっかりしろ!立花!っ!?」

 

翼さんが呼びかけるが何に気づいた、視線の先には響ちゃんの左腕が、響ちゃんの左腕は無傷だった。

 

その後響ちゃんは二課の医務室に運ばれた、その間俺は、ずっと罪悪感を感じていた。




シリアス?ロボの埋め込まれた聖遺物公開です。
神話に詳しくないから思いつかなかった。
知識不足ですいません。
ではまた次回をお楽しみに

次回「どう足掻いても俺は化け物」


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どう足掻いても俺は化け物

俺「俺はイチャラブを書くことができない」

友「書くとどうなる?」

俺「知らんのか?
  死ぬ(恥ずかしさで)」


ネフィリム戦から響ちゃんが医務室に運ばれて現在我が家、庭でふて寝してます。

いや、結果的には治ったけど俺のせいで響ちゃんの左腕が食われた訳だし、罪悪感がある。正直言って顔を合わせずらい。

 

「お前、こんな所にいたのか」

 

クリスちゃんがやってきた。

何かね?俺は無能化け物狼ですよ。

 

「落ち込んでんのか?

大方、あのバカの左腕のことだろ」

 

バカで伝わる響ちゃん。

そうです、あれは俺せいです。

結局、俺は無能なんです…。

 

「……たく、しょうがねぇな」

 

そう言うとクリスちゃんは俺に抱きついてきた。

 

「誰もお前のせいだって思ってないって、二課の奴らだって、おっさんだって、あたしも、先輩とバカもだ」

 

……確かに気にしないだろうな、みんなお人好しだし。

でも俺は気にするんだよな、響ちゃんみたいな性格じゃないし。

 

「…いつもはあたしが慰められてるからな、今度はあたしの番だ。泣きたければ泣けよ、ここにはあたししかいないからさ」

 

…そう…かな…泣いていいかな…?

 

「バウ……」

 

そう思うと涙が止まらなかった。

俺が…ちゃんと注意しなかったら、響ちゃんの左腕が…食われて…。

 

「泣き終わるまでこうしててやるからさ、今はただ、枯れるまで泣いちまえ、こいつはサービスだ、あたしの歌なんてそうそう聞けないからな」

 

俺が泣き続けてる間、クリスちゃんはただ抱き締めて歌っていた。

 

◇◇◇

 

「バウ…!」

 

泣いたらスッキリしたぜ。

 

「やっと元気だしたか、その方がロボらしいや。お前はそれでこそだからな」

 

ありがとねクリスちゃん。元気でたよ。

頭を擦り付けて意思表示。

 

「あはは、くすぐったいって。じゃあ、あのバカに謝りに行くか」

 

せやね、土下座しなきゃ。

というか土下座しかできないや。

するとクリスちゃんの通信機から通信が入る。

 

『クリス君!ロボもそこにいるか!?』

 

「いるけど、どうした?」

 

『街にノイズが出現した!今響君が交戦してる!

君達も向かってくれ!』

 

「ッ!わかった、すぐ行く。行くぞロボ!」

 

あいよ!お仕事だね?わかるとも!

 

◇◇◇

 

現場に着く途中、調ちゃんと切歌ちゃんのギアの反応も出たらしい。

そのまま走っているとなんか虹の竜巻っていうか合体絶唱技じゃん。

これはやばい、着いた頃には敵は既におらず、響ちゃんが突っ立っており、未来ちゃんが近づこうとしていた。

 

「よせ!火傷じゃ済まないぞ!」

 

クリスちゃんが背中から降りて未来ちゃんを止める。

クリスちゃんの言う通り、響ちゃんなんか熱い、炎そのものみたいに熱い。

 

「でも、響が!」

 

「っ!」

 

「Imyuteus amenohabakiri tron」

 

翼さんがバイクに乗って聖詠歌いながらやってきた。

足のパーツを変化させて刃と化し、響ちゃんの真上のビルにあった給水塔を切って、水を響ちゃんにかけた。

 

「響!響っ!!」

 

「私は、立花を守れなかったのか…」

 

どうゆうことだってばよ?

 

「私は?守れなかった?なんだよそれ!」

 

クリスちゃんが翼さんに食って掛かる。

クリスちゃんどうどう。

 

「お前、あのバカがこうなるとでも知ってたのか!?

おい!なんとか言えよ!」

 

「……」

 

「響!響!響ーっ!!」

 

無言の翼さん、未来ちゃんの叫び声が響く、

二課のヘリが迎えに来た。

 

 

二課の司令室、未来ちゃんがおっさんに呼び出されて入ってきた。

 

「君には、知っておいてもらいたいことがある」

 

「はっ!?」

 

そこにあるのは響ちゃんのレントゲン写真。

 

「くそったれが!」

 

クリスちゃんが機材を蹴る。

その気持ちはよくわかる。

 

「胸に埋まった聖遺物の欠片が、響くんの体を蝕んでいる。これ以上の進行は、彼女を彼女でなくしてしまうだろう」

 

これ以上戦うと響ちゃんがガングニールの侵食で死んでしまう、俺はそう認識した。

 

「つまり、今後響が戦わなければ、これ以上の進行はないのですね?」

 

「響くんにとって、親友の君こそが最も大切な日常。君の傍で、穏やかな時間を過ごす事だけが、ガングニールの浸食を抑制できると考えている」

 

「わたしが、響を…」

 

「うむ。響くんを守って欲しい」

 

それでおっさんの話は終わった。

 

◇◇◇

 

未来ちゃんが帰り、しばらくした後響ちゃんが目覚めたので状況説明をすることになった。

 

「これは響君の体のスキャン画像だ。体内にあるガングニールが更なる浸食と増殖を果たした結果…。新たな臓器を形成している。これが響君の爆発力の源であり、命を蝕んでいる原因だ」

 

「くっ…」

 

クリスちゃんが悔しそうにする。

 

「あはは」

 

響ちゃんが笑った。

 

「あはーはー。つまり、胸のガングニールを活性化させるたびに融合してしまうから…。今後はなるべくギアを纏わないようにしろと。あはあは、あはは…」

 

「いい加減にしろっ!」

 

響ちゃんの言い分に翼さんが怒る。

 

「なるべくだと? 寝言を口にするな!

今後一切の戦闘行為を禁止すると言っているのだ!」

 

「翼さん…」

 

「このままでは死ぬんだぞ! 立花!」

 

「っ!?」

 

翼さんは、泣いていた。

 

「そんくらいにしときな!このバカだってわかってやってるんだ」

 

クリスちゃんが翼さんを止める。

 

「っ!」

 

翼さんは退出していった。

 

「医療班だって無能ではない。目下、了子君が残したデータをもとに対策を進めている最中だ」

 

「師匠…」

 

おっさんが響ちゃんの頭を撫でながら言う。

 

「治療法なんてすぐに見つかる。そのほんのわずかな時間、ゆっくりしてもバチなどあたるものか。だから今は休め」

 

「わかり、ました…」

 

「なあ…」

 

クリスちゃんがなにか言い始めようとする。

 

「ロボはどうなんだ…?こいつも融合症例なんだろ…」

 

そうだった、俺もだった。

 

「……ロボに関しては問題ない」

 

問題なかった。

 

「ただ、響君と違い、彼には何の異常も見られない。

体内に埋まった聖遺物など、欠片もなかった。」

 

「つまりどうゆうことだよ…?」

 

どうゆうことです?

 

「……つまり、彼は、聖遺物そのものになっていた」

 

マジか、そういやあの博士が言ってたな、生きた聖遺物とか。

 

「長い年月融合症例だった影響か、聖遺物の相性だろう、聖遺物、ウェル博士が言っていたフェンリルと完全に一体化していたのだ…」

 

「そうか…」

 

なんとも言えない顔になるクリスちゃん。

それでこの話は終わった。

 

 

帰宅後

 

「……なぁロボ」

 

なんだねクリスちゃん?

 

「あたしが目覚めさせたソロモンの杖のせいで沢山の人が死んでいく、あのバカもガングニールの影響で死にかけてる、あたしは、どうしたらいいんだ…?」

 

……クリスちゃんが出来ることすればいいんじゃないかな?俺はそううまいこと言えないけどさ。自分が何をすればいいか、わかることすればいいと俺は思うよ。

まあ伝わんないから目で訴える。

 

「……やっぱりなにを言いたいのかよくわかんないな」

 

伝わんなかった。

 

「でも、なんとなくはわかった。あたしに出来ることをしろってことか?」

 

伝わってた。クリスちゃん凄いや。

 

「あたしに出来ること、か。考えてみるよ。おやすみロボ」

 

おやすみクリスちゃん。

クリスちゃんばっかりに責任をとらせないで、俺も責任をとらないとな。家族な訳だし。あの子自分一人で抱える癖あるし、俺もか。

クリスちゃんの罪=俺の罪だしな。

そう思いながら俺は眠りについた




気づいたらお気に入りが1000とか行ってビビった。
期待に応えられるよう頑張んなきゃ(下手くそ並感)
ではまた次回をお楽しみに。

次回「未来ちゃんが行方不明とかマジか」


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未来ちゃんが行方不明とかマジか

おまたせ


ロボだよ。

次の日に即任務、俺達が初めて連携したあのタワーに出たらしい、しかもそこには響ちゃんと未来ちゃんがいるそうで、ガングニールで死にそうな響ちゃんと戦えない未来ちゃんだから、二人がかなりヤバい。

現場につけば地面に膝をついた響ちゃんとそれに襲いかかるノイズ。

当然の如く翼さんに斬られ、クリスちゃんに撃ち抜かれた。

 

「立花!!」

 

「そいつは任せた!」

 

響ちゃんは翼さんに任せて俺達はノイズの殲滅よ。

 

「目障りだぁぁあああ!!」

 

クリスちゃんはミサイルを撃ち空中にいるノイズを殲滅していく。

俺は地上に降りてきたやつをひたすらに潰している。

ガトリングに持ち変えたクリスちゃんによってノイズはどんどん減っていく。

 

「もう逃げなぁぁぁーーい!!」

 

巨大ミサイルによりノイズを発生させていた上空にいる二体の巨大ノイズを倒し、ノイズの殲滅は完了した。

 

「はぁ!はぁ!はぁ!はぁ…」

 

◇◇◇

 

あの事件の後発覚したんだけど未来ちゃんが爆発に巻き込まれて行方不明らしい。

痕跡の欠片もなし、今二課が頑張って探している。

響ちゃんは凄く落ち込んでいた、まあそうだよね。一番の親友だもんね。俺もクリスちゃんが同じ立場になったらそうなる。

ちなみに今クリスちゃんは翼さんとファミレスに行ってる。

俺?俺は狼だぞ行けるわけないだろうがよ。

一人飯は寂しいZOY…。

 

帰ってきたクリスちゃんの話では、翼さんはいい加減名前で呼んで欲しいそうで、恥ずかしがってんだよ察してあげて。

痛っ、何故叩くクリスちゃん?えっ?失礼なこと考えてる気がした?だから何故わかる。

 

◇◇◇

 

二課本部に呼びだされました。大事な話ってなによ?

すると響ちゃんに何時ぞやのクリスちゃんが持ってるものと同じ通信機が渡される。

 

「これは…?」

 

「スカイタワーから少し離れた地点より回収された、未来くんの通信機だ」

 

「っ!」

 

未来ちゃんにも渡してたのねこれ、まあ関係者だし当然か。

 

「発信記録を追跡した結果……。

破損されるまでの数分間、ほぼ一定の速度で移動していたことが判明した」

 

「え…?」

 

つまりそうゆうことですか。

 

「未来くんは死んじゃいない。何者かによって連れ出だされ、拉致されたと見るのが妥当なとこだが…」

 

「師匠! それってつまり…!」

 

「こんなところで呆けてる場合じゃないってことだろうよ!さて、気分転換に身体でも動かすか!?」

 

「はい!!」

 

あれ?嬉しい知らせから一気に悪い知らせになった気がする。

 

 

 

そして夜明け。

 

なんか全員で訓練することになった。クソだるい。

最初は走り込みだそうだ。

 

「行くぞ!」

 

「はい!」

 

「承知!」

 

「あいよ」

 

クリスちゃん迷いなく俺の背に乗る。知ってた。

 

「クリス君、ロボに乗るのは禁止だ」

 

「なん…だと…?」

 

絶望するクリスちゃん、まあ君、戦闘方法的に体力無い方だからね。まあ頑張ってくれたまえ、俺は家で寝てくる。

 

「ロボは帰ろうとするな。お前もやるんだぞ」

 

なん…だと…?

 

俺も参加して走ることに、だるい。

走りながらおっさんはなんか歌ってる。

 

「何でおっさんが歌ってんだよ!ってか、そもそもこれ何の歌だ?大丈夫か?」

 

なんかわかんない言葉で歌ってる。何語?

 

「ったく、慣れたもんだな…」

 

この無茶苦茶さよ、見てる側は楽しいのにやってる側は辛い。

 

訓練は続き、縄跳びしたり、肉殴ったり、生卵丸飲みしたり、山登ったり、クリスちゃんは体力切れで死にかけである。俺の背中ばかりに乗っていたのがここで悪く出るとは、悲しいなぁ。

俺は体がロボなお陰で体力切れはなかった。前世運動音痴の俺がここまで出来るとは思わなかった。体力関係ないのあったけど。

 

そんなこんなで訓練は終了した。

 

◇◇◇

 

それから数日、二課本部の潜水艦でF.I.S.捜索中に起こった。

 

「ノイズのパターンを検知!米国所属艦艇より応援の要請!」

 

モニターに映る米国の空母。

うわぁ、ノイズが沢山だぁ…。

 

「この海域から遠くない! 急行するぞ!」

 

「応援の準備に当たります!」

 

「翼さん!わ、私も…」

 

ついて行こうとする響ちゃんの肩を掴んで止めるクリスちゃん。

 

「死ぬ気かお前!」

 

「ぅ……」

 

そうだぞ、君は今死にかけなんだ。

響ちゃんが死んだら捕まった未来ちゃんだって悲しむからさ。

 

「ここにいろって!な?お前はここから居なくなっちゃいけないんだからよ」

 

「ぅん……」

 

「頼んだからな、行くぞ!」

 

あいよ!

そのまま俺達は走り出す。

 

「………」

 

響ちゃんはそんな俺達をずっと見ていた。

 

 

 

海中から地上に出るためのカプセルの前に来たのだが、でかくない?

かなりでかいよこれ。

 

「ロボも入るからこの大きさなんだろ…」

 

納得した。

そしてカプセルに乗り込み地上へ、出た先では何故かギア纏ってなくて座り込んだ調ちゃんとギアを纏った切歌ちゃんがいた。

クリスちゃんは調ちゃんを捕まえに翼さんは切歌ちゃんに向かって行く。

 

「邪魔するなデス!」

 

「切ちゃん!」

 

「おい!ウェルの野郎はここにはいないのか!?

ソロモンの杖を使うあいつはどこにいやがる!」

 

「うっ…」

 

捕まえた調ちゃんに質問攻めのクリスちゃん。

 

「うぐっ!」

 

切歌ちゃんは翼さんに刀を突きつけて追い詰めた。

制圧完了早ない?

そんなことを思っていたら空からなにか紫の光を放ちながら落ちてきた。

 

「Rei shen shou jing rei zizzl」

 

そして聞いた事のない聖詠が聞こえ落ちてきたものは空母に着地し煙が上がる。

そして煙が晴れた先にいたものを見て、皆が固まった。

だってそれは俺達の仲間で、数日前に行方不明なってしまった。

紫のギアを纏い、光のない目でこちらを見る少女は。

 

「………」

 

未来ちゃんだった。




こっちのG編最終回も近いぞ。
少しずつオリジナルを入れていきたい。
ではまた次回

次回「俺はクリスちゃんを信じる」


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俺はクリスちゃんを信じる

カラオケで神獣鏡歌って89点でした。


突如俺達の目の前に現れた新たなギアを纏った存在、

それは行方不明になってしまった未来ちゃんだった。

 

未来ちゃんのギアの足パーツが展開し、鈍器のような武器を握って吠えた。

 

「うおおおああああーーーーーーーーっ!!!」

 

「小日向が!?」

 

「何でそんな格好してんだよッ!?」

 

「あの装者はLiNKERで無理やりに仕立てあげられた消耗品。私たち以上に急ごしらえな分、壊れやすい…」

 

なんということでしょう、未来ちゃん攫われて魔改造をされてしまった。おのれ許さんぞF.I.S.…!

 

「ふざけやがって!」

 

「…行方不明となっていた小日向未来の無事を確認。ですが……」

 

「無事だとッ!?アレを見て無事だと言うのかッ!?だったらあたしらは、あのバカになんて説明すればいいんだよッ!」

 

クリスちゃんが叫ぶ。

そうやで、こんな未来ちゃん見たら響ちゃんがどう思うか、少なくとも心に傷は負ってしまう…。

すると未来ちゃんのバイザーらしきものが閉じ、未来ちゃんが動き始めた。

 

「こういうのはあたしの仕事だ!

ロボ!こいつは任せる!」

 

クリスちゃんは調ちゃんを俺に任せ、ボウガンを出して未来ちゃんに向かって走り出した。

任された以上は調ちゃんは守らなきゃね。

そう思いながら尻尾で包んで背中に乗せた。

 

「モフモフ……」

 

なんか聞こえたが気にしないでおこう、

気にしたら負けな気がする。

 

未来ちゃんは手にした武器でビームを放ち、それを避けるクリスちゃん。反撃と言わんばかりにボウガンを連射する。未来ちゃんはそれを避けながら海に落ちていった。

しかし未来ちゃんは海の上を走る。クリスちゃんの攻撃を避けながら未来ちゃんは移動している。

クリスはボウガンをガトリング銃に変える。

 

「イ・イ・子・は・ネンネしていなッ!!」

 

放たれたガトリングの弾を未来ちゃんは避けながら反撃していく。ある程度を撃ち合った所で二人は元の船に戻ってきた。

クリスちゃんがミサイルを放ち、未来ちゃんは避けようとするがガトリングで阻止されて見事に命中。

 

クリスちゃんは倒れてる未来ちゃんの傍まで歩いていき、ギアを外そうと手を伸ばすと声が聞こえた。

 

『女の子は優しく扱ってくださいね。乱暴にギアを引き剥がせば、接続された端末が脳を傷つけかねませんよ』

 

「っ!?」

 

あの時の博士の声が聞こえたのだ。

まさか、未来ちゃんのギアはあいつの仕業だったのか、

許さんぞ変顔メガネッ!!

 

あの変顔に怒っていると未来ちゃんが起き上がる。

未来ちゃんが武器を構えると扇のように広がる鏡となった。

 

「避けろッ!雪音!」

 

鏡から光が放たれたが、かろうじて避けたクリスちゃんは距離を取った。

 

「何だ、そのちょせえのッ!!」

 

すると未来ちゃんは武器をしまい両手両足を少し開いたポーズを取る。足のパーツが変形し輪のような鏡を形成となる。

そしてエネルギーが溜められ紫色のビームが撃ち出された。

 

「ッ!リフレクターでっ!!」

 

クリスちゃんのリフレクターでビームは弾かれる。

そして弾かれたビームは空母を破壊していき、クリスちゃんはビームに必死に耐える。

 

「くっ…ううう…!」

 

「調!今のうちに逃げるデス!

 消し去られる前にッ!!」

 

「っ!?どういうことだ!?」

 

待ってくれ、凄く嫌な予感がする。

本能的な何かがあのビームに危険信号を発している。

 

「って、何で押されてんだよッ!?」

 

「無垢にして苛烈。魔を退ける輝く力の奔流…。

 これが…神獣鏡のシンフォギア」

 

クリスちゃんが押されていき、背中の調ちゃんがそう言った。

 

「リフレクターが分解されていく!?くっ…!」

 

ついにビームに飲まれそうになる。なので…。

瞬間、翼さんの巨大剣が上から降ってきてビームを防いで盾となる。

その隙を見て俺はクリスちゃん急いで背中に乗せ、ビームの反対側に走り出す。

 

「ッ!ロボ!?」

 

「呆けてる暇はない!」

 

翼さんも背中に乗せて走る。

未来ちゃんのビームは巨大剣を容易に貫通して迫ってきた。

それを翼さんが何回も巨大剣を落として時間を稼いでいる。

 

「このままだと追いつかれるぞ!」

 

ビームが結構近づいてきた。このまま走っていてもジリ貧である。なので後ろ足に力を込め、斜め前に跳ぶ。跳んだことにより、迫ってきていたビームをギリギリで避けることに成功した。

 

「やめるデスッ!調は仲間!あたしたちの大切な…!」

 

『仲間と言い切れますか?僕たちを裏切り、敵に利する彼女を…。月読調を仲間と言い切れるのですか?』

 

切歌ちゃんの言葉が変顔に論破されてしまう。

 

「っ…!

 違う…。あたしが調にちゃんと打ち明けられなかったんデス…。あたしが調を裏切ってしまったんデス…!」

 

「切ちゃん!」

 

「あ…」

 

背中の調ちゃんが切歌ちゃんを呼ぶ。

 

「ドクターのやり方では弱い人たちを救えない!」

 

『そうかもしれません。なにせ我々はかかる災厄に対してあまりに無力ですからね。

シンフォギアと聖遺物に関する研究データはこちらだけの占有物ではありませんから…。

アドバンテージがあるとすれば…せいぜいこのソロモンの杖!』

 

そしてソロモンの杖を起動させたようでノイズが出現する。

召喚されたノイズは海兵隊に襲いかかっていった。

 

「ノイズを放ったか!」

 

「くそったれが!」

 

翼さんがそう言い、クリスちゃんは悪態をつく。

するとクリスちゃんがこちらを向いた。

 

「ロボ、お前はそいつを本部まで連れていけ」

 

え?それはいいけどクリスちゃんは?

 

「あたしはあのノイズ達を倒す。頼んだぞ…」

 

そう言ってクリスちゃんは空中にいるノイズ達に向かって飛び上がって行った。

こちらを見たその目はなにか覚悟を決めたような目をしていた。

俺はその目を信じて調ちゃんを本部まで連れていくために海の上を走り出した。

 

 

本部まで調ちゃんを連れていき、戻ってきてしばらく、おっさんから伝えられたのは未来ちゃんと響ちゃんの保護、そしてクリスちゃんの裏切りだった。

 

◇◇◇

 

二課本部、メディカルルーム

 

未来ちゃんが目覚めたようなので皆で来た。

 

「未来っ!!」

 

「あっ…」

 

部屋に入った途端響ちゃんが未来ちゃんに抱きつく、かなり心配してたからね。

 

「小日向の容態は?」

 

「LiNKERも洗浄。ギア強制装着の後遺症も見られないわ」

 

「良かった……。

 ホントに良かった~!」

 

「ぁ…」

 

「ふっ」

 

いやぁ、よかったよかった。なんの異常も無いならこれ以上の心配もする必要はないね。

 

「響、その怪我…」

 

未来ちゃんが響ちゃんの怪我に気づく、未来ちゃんと交戦した時にできた怪我だそうだ。

 

「私の…私のせいだよね…」

 

「うん。未来のおかげだよ」

 

「え?」

 

自分を責める未来ちゃんに響ちゃんがお礼を言ったことで、未来ちゃんは驚く。

 

「ありがとう、未来」

 

「響…?」

 

画面に映るのは響ちゃんのレントゲン写真。

 

「私が未来を助けたんじゃない。未来が私を助けてくれたんだよ」

 

「これ…響?」

 

そう、その写真には響ちゃんの体を侵食していたガングニールがきれいさっぱり無くなっていたのだ。

 

「あのギアが放つ輝きには聖遺物由来の力を分解し、無力化する効果があったの。

その結果、二人のギアのみならず…。響ちゃんの体を蝕んでいたガングニールの欠片も除去されたのよ」

 

「えっ?」

 

そうなんだよ、未来ちゃんのあのギア、聖遺物を分解する力があったみたいなんですよ。あの時の危険信号はそうゆう事みたい、生きた聖遺物になった俺があれを浴びたら全身が消えちゃってたからね。

 

「小日向の強い想いが、死に向かって疾走する立花を救ってくれたのだ」

 

「私が本当に困った時、やっぱり未来は私を助けてくれた。ありがとう」

 

「私が…響を?」

 

「うん」

 

嬉しいそうな顔した未来ちゃんだったが、直ぐに顔を俯かせた。そうなんだよ、ガングニールが無くなったってことは響ちゃんはもう戦えないのだ。

 

「えへへへ」

 

「だけど、F.I.S.はついにフロンティアを浮上させたわ。本当の戦いはこれからよ」

 

「F.I.S.の企みなど私一人で払ってみせる。心配など無用だ」

 

「一人?そういえば…クリスは?」

 

未来ちゃんからの質問に顔を曇らせる響ちゃん、そして顔を逸らす翼さん。

俺は、正直信じがたかった。

 

 

 

未来ちゃんがどうしてもと言うので司令室にやってきた。

 

「まだ安静にしてなきゃいけないじゃないか!」

 

安定のごとくおっさんに怒られた。

 

「ごめんなさい。でも、居ても立ってもいられなくて…」

 

「クリスちゃんが居なくなったと聞いたら、どうしてもって…」

 

「確かに、響君とクリス君が抜けたことは作戦遂行大きく影を落としているのだが…」

 

「でも、翼さんに大事が無かったのが本当に良かった。致命傷を全て躱すなんてさすがです」

 

3人が話している間、俺はずっとクリスちゃんの裏切りについて考えていた。

正直に言うとクリスちゃんが裏切ったとはどうしても思えないのだ。

ならどうして翼さんを撃った?向こう側になにかどうしても手に入れなきゃいけないものがある。ソロモンの杖だ。クリスちゃんはあれを起動させたことを後悔していた、あの覚悟を決めたような目はそういうことかもしれない。

なら俺はあの子を信じよう、今の俺のたった一人の家族な訳だしね。俺が信じなくて誰が信じるというのだね?

 

そう思考していると突如本部が揺れる。

画面を見ればF.I.S.側が言っていたフロンティアとやらが空中に向かって浮上しく。

 

「わぁっ!?」

 

「な、何が!?」

 

「広範囲に渡って海底が隆起! 我々の直下でも押し迫ってきます!」

 

本部は空中に浮上したフロンティアの上で停止した。

 

「下からいいのをもらったみたいだな」

 

「計測結果が出ました!」

 

「直下からの地殻上昇は奴らが月にアンカーを打ち込むことで…」

 

「フロンティアを引き上げた!?」

 

「はい! それだけでなく、その影響で月の落下が早まりました!!」

 

「なんだと!?」

 

なんてこったい。

 

◇◇◇

 

翼さんが一人で出撃することになった。

そして出撃準備を整えた翼さん。

 

「翼、行けるか?」

 

「無論です」

 

「翼さん!」

 

「案ずるな。一人でステージに立つことには慣れた身だ」

 

「………」

 

翼さんは出撃する前に俺のそばに来た。

 

「雪音は必ず連れて帰る。だからそう心配するな」

 

そう俺の首あたりを撫でながら言ってきた。

なら翼さんにクリスちゃんは任せます。必ず連れて帰ってきてください。

それが伝わったのか翼さんは頷いて出撃していった。

 

「Imyuteus amenohabakiri tron」

 

バイクに乗ったままギア纏い、そのままノイズを切り裂きながら翼さんは進んで行った。

 

「さすが翼さん!」

 

「こちらの装者はただ一人。この先、どう立ち回れば…」

 

一応俺も戦えるちゃ戦えるけど奏者ってわけじゃないからな。

 

「いえ、こちらの奏者は一人じゃありません」

 

「ギアのない響君を戦わせるつもりはないからな」

 

響ちゃんがなんか言い出したけどおっさんが直ぐに却下した。知ってた。

 

「戦うのは私じゃありません」

 

「響?」

 

そして連れてきたのは調ちゃん、NINJAが調ちゃんの手錠を外した。

 

「捕虜に出撃要請って、どこまで本気なの?」

 

「もちろん全部」

 

調ちゃんに同意しちゃう。俺中身は一般人だから仕方ないね。

 

「あなたのそういうところ、好きじゃない。正しさを振りかざす偽善者のあなたは」

 

「私、自分のやってることが正しいなんて思ってないよ。

以前大きな怪我をした時、家族が喜んでくれると思ってリハビリを頑張ったんだけどね…。私が家に帰ってから、お母さんもお祖母ちゃんもずっと暗い顔ばかりしてた…。

それでも私は自分の気持ちだけは偽りたくない。

偽ってしまったら、誰とも手を繋げなくなる。」

 

今なんか響ちゃんのメンタルの強さの秘密を知った気がする。

 

「手を繋ぐ?そんなこと本気で…?」

 

「だから調ちゃんにもやりたいことをやり遂げて欲しい。

もしもそれが私たちと同じ目的なら…少しだけ力を貸して欲しいんだ。」

 

響ちゃんは調ちゃんの手を優しく握りながらそう言う。

 

「私の、やりたいこと…?」

 

「やりたいことは、暴走する仲間たちを止めること。でしたよね?」

 

「っ…!」

 

NINJAの言葉が正解のようで涙を浮かべる調ちゃん。

響ちゃんの手を振り払う。

 

「皆を助けるためなら、手伝ってもいい」

 

「「あは…!」」

 

「だけど信じるの?敵だったのよ?」

 

その辺は多分大丈夫だろう、なんたって…。

 

「敵とか味方とか言う前に、子供のやりたいことを支えてやれない大人なんて、かっこ悪くてかなわないんだよ」

 

「師匠!」

 

おっさんは調ちゃんにギアを手渡す。

 

「こいつは可能性だ」

 

ここの組織の司令が激甘だからね、うん。

クリスちゃんにも同じようなこと言ってたよねこのおっさん。

涙を拭う調ちゃん。

 

「相変わらずなのね…」

 

「甘いのはわかっている。性分だ。…ん?」

 

「ハッチまで案内してあげる!急ごう!」

 

「ぁ…」

 

響ちゃんが調ちゃんの手を取り引っ張っていく。

なんか察したのでついて行く。

 

ハッチから調ちゃんと俺出撃、ちなみに調ちゃんの後ろに響ちゃんが乗ってます。予想通りだったね。

 

『何をやっている!?響くんを戦わせるつもりはないと言ったはずだ!』

 

「戦いじゃありません!人助けです!」

 

通信越しのおっさんにもそう答える。

この方がなんか響ちゃんらしいと思える。

 

「あなたも来たのね…」

 

調ちゃんが俺を見ながらそうゆう。

来たよ、流石に本部で待機は俺の性に合わなかった。

 

「たまにマリアがあの毛並みがどうとか言ってたけどあなたのことだったのね」

 

「ロボ君の毛並みは凄いからねー…」

 

まじか、マリアさんまだ毛並み忘れてないのね。

……毛並み、か。

さっさとクリスちゃん見つけてこの毛並みを堪能させてあげないとな。

 

そう俺も覚悟を決め、フロンティアの遺跡に向けて3人で走るのであった。




あと2話くらいでG編終了かな?

シリアス&ギャグを入れてやりたい(黒笑)
ではまた次回をお楽しみに

次回「なんか見えるんですがそれは」


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なんか見えるんですがそれは

奏者達のバレンタインボイス聞かなきゃ(使命感)


今俺達は遺跡に向かって走っている。

結構遠いのである。

 

「あそこに皆が?」

 

「わからない」

 

わからんのかい。

 

「だけど…そんな気がする」

 

「気がするって…?」

 

いきなりターンする調ちゃん。その影響で響ちゃんが落ちる。

一輪状態を解除して警戒し始める

 

「うわわわわっ!どうしたの!?」

 

もう一つ気配を感じたので調ちゃんが見るほうを向けばそこには切歌ちゃんがいた。

 

「切歌ちゃん!」

 

「Zeios igalima raizen zizzl」

 

切歌ちゃんがギアを纏いこちらに鎌を向ける。

 

「切ちゃん!」

 

「調、どうしてもデスか!?」

 

「ドクターのやり方では何も残らない!」

 

「ドクターのやり方でないと何も残せないデス!

 間に合わないデス!」

 

2人が口論し始める。説得は無理っぽい。

 

「二人とも、落ち着いて話し合おうよ!」

 

「「戦場で何をバカなことをっ!!」」

 

響ちゃんがいつもの事を言うがやっぱりダメだった。

知ってた。

 

「あなたは先に行って。あなたならきっとマリアを止められる。手を繋いでくれる」

 

「調ちゃん…」

 

調ちゃんが先に行くように言う。

 

「私とギアを繋ぐLiNKERにも限りがある。だから行って。胸の歌を信じなさい」

 

そう言って調ちゃんはこちらを向いた。

あれ?今一瞬調ちゃんの目が黄色くなったような?

気のせいか。

 

「っ!…うん

 ロボ君乗せて!」

 

響ちゃんが乗せるように言ったのでしゃがむ。

そして響ちゃんが乗ったので立ち上がって走り出す。

 

「させるもんかデス!」

 

切歌ちゃんが阻止しようとするが、逆に調ちゃんに阻止されている。

さあこのまま遺跡まで突っ走るぞ!

 

響ちゃんを乗せた俺はマリアさんがいるであろう遺跡に向け全力疾走するのだった。

 

◇◇◇

 

一方こちらでは、翼がクリスと戦っていた。

 

翼の剣を銃で受け止めるクリス。

反撃にクリスが銃撃、それを剣で弾く翼。

クリスは翼の剣をバク転して避け、二丁の銃を撃つ。

翼はまた剣で弾く。

 

再び斬りかかった翼の剣を銃で受け止めるクリス。

その後バク転しながらマシンガンを外して着地する。

腰のパーツから新しいマガジンが出てきて装着。

クリスの銃撃を左右に躱しながら翼は接近する。

振りかぶって斬りつけるが、

クリスは飛んで避けながら銃を翼に撃つ。

その銃撃を避けた翼は水たまりに着地する。

 

翼はクリスに向けて走り出すがクリスは銃撃で阻止しようとする。その銃撃を翼は剣で弾く。

 

「はあっ!」

 

翼の剣撃。

 

「てぇぇいっ!」

 

それを躱しクリスは空中で銃を撃つが弾丸を弾かれる。

 

「何故弓を引く?雪音!」

 

クリスは何も答えない、謎の首輪が怪しく光る。

 

「その沈黙を私は答えと受け取らねばならないのか!?」

 

「っ!」

 

突如翼に向かって突進するクリス。

翼を飛び越えるようにして飛び、銃撃をする。

銃撃を左右に避けながら近づく翼。

翼の剣をクリスは銃で受け止めそのまま鍔迫り合いをする二人。

 

「何を求めて手を伸ばしている!?」

 

「あたしの十字架を他の奴に背負わすわけにはいかねえだろッ!!」

 

「…それはロボにもか…?」

 

翼の質問にクリスは顔を俯けて無言になる。

そして答え始めた。

 

「……あいつは、あたしに付き添ってただけだ。

でもロボは優しいからな、言ったら必ずあたしについてくるんだろう。

だけどな、それじゃダメなんだ。これはあたしがやらなくちゃならないんだよッ!!」

 

「なっ!ッ!」

 

突然の銃撃に反応出来ず、弾丸が剣に当たり、翼は吹き飛ばされた。

 

「くっ!」

 

着地し、更に撃たれる銃撃を剣で弾く。

 

「ハッ!」

 

「チッ!」

 

鬱陶しそうにクリスは舌打ちをする。

 

『ちゃっちゃと仕留めないと、約束のオモチャはおあずけですよ』

 

首輪から突如ウェルの声が響いた。

 

(ソロモンの杖…。人の手で殺せる力なんて、人が持ってちゃいけないんだ…)

 

(アレが雪音を従わせているのか…?)

 

通信が聞こえた為に翼は首輪の存在に気づく。

 

「犬の首輪を嵌められてまで、何を為そうとしているのか?」

 

「汚れ仕事は、居場所の無い奴がこなすっていうのが相場だ。違うか?」

 

翼の質問にクリスは自傷気味に答えた。

 

「ふっ。首根っこ引きずってでも連れ帰ってやる。お前の居場所。帰る場所に」

 

「っ!!………」

 

その言葉にクリスは驚き顔を逸らした。

 

「お前がどんなに拒絶しようと、私はお前のやりたいことに手を貸してやる。それにロボに必ず連れて帰ると約束もしたしな」

 

「っ…!」

 

クリスの目元が光る。

 

「それが片翼では飛べぬことを知る私の、先輩と風を吹かせる者の果たすべき使命だ」

 

翼が目を閉じればいつでも思い出すことが出来る、奏の姿。

 

(そうだったよね…奏)

 

(そうさ。だから翼のやりたいことは、あたしが、周りの皆が助けてやる)

 

私が今やりたいことを、それは雪音を連れて帰ること。

翼はその胸に決意を抱く。

 

「その仕上がりで偉そうなことをッ!!」

 

『何をしているのですか?素っ首のギアスが爆ぜるまで、もう間もなくですよ?』

 

「っ!」

 

ウェルの声が聞こえ険しい顔をするクリス。

そして剣を構える翼。

 

「風鳴……先輩」

 

「っ!」

 

クリスは翼の名を、呼んだ。

 

「次で決める!昨日まで組み立てて来た、あたしのコンビネーションだ」

 

「っ!…ならばこちらも真打ちをくれてやる。」

 

「フッ…」

 

銃を構えるクリス。同じく剣を巨大化し構える翼。

銃を撃つクリス。翼はジャンプして躱し剣を振りかぶるそしてクリスは弓を構える。

 

「はあっ!」

 

放たれた剣撃をクリスは避け、弓を射る。

放たれた巨大な矢が無数に分解、翼はそれを剣を盾にして防ぐ。

クリスは腰のパーツから小型ミサイルを用意し、翼は小刀を大量に用意。

放たれた二つの技がぶつかり合い

 

「うわぁっ!?」

 

「うわぁっ!?」

 

そしてクリス達を巻き込む程の大爆発が起きた。

2人の姿は見えなくなった。

 

◇◇◇

 

大爆発が起きた後、その現場にやってきた者がいた。

 

「シンフォギア奏者は僕がこれから統治する未来には不要」

 

クリスに首輪を付けた張本人のウェル博士である。

 

「ヒッ!ヒィイイ!!」

 

途中で足を滑らせるウェル博士

 

「その為にぶつけ合わせたのですが…。こうも相好するとは。

 チョロすぎる~。あ?」

 

ウェルの視線の先には立っているクリス。

そして倒れている翼。

 

「はあぁぁぁぁっ!?」

 

予想外の出来事にウェルは叫ぶ。

 

「約束通り、二課所属の奏者は片付けた。

 だから、ソロモンの杖をあたしに…」

 

「こんなままごとみたいな取引にどこまで応じる必要があるんですかねえ?」

 

ウェルはクリスを始末しようとスイッチを取り出し押す。

 

──カチッ。

 

「あ?」

 

───カチッ、カチッ!

しかし何度押しても反応はしない。

 

「何で爆発しないっ!?」

 

「壊れてんだよ」

 

首輪を取り、投げ捨てながらクリスは言う。

 

「約束の反故とは悪党のやりそうなことだ」

 

「あっ、いやっ!ひっ、ひい!」

 

ウェルはソロモンの杖を構えてノイズを召喚。

 

「いまさらノイズ!うっ!?」

 

しかし唐突にクリスの全身に痛みが走った。

 

「Anti LiNKERは…。

 忘れた頃にやってくる!ウヘヘヘヘヘ…」

 

「なら…ぶっ飛べ!

 アーマーパージだ!!」

 

ギアをパージするクリス。

はじけ飛ぶギアがノイズを倒していく。

ちなみにこの技、使うと全裸になってしまうのだが、

ここにロボ(過保護)がいた場合、間違いなくウェルの目を潰しているだろう。

 

パージした後クリスの姿は見えなくなる。

ウェルはあたりを見渡す。

 

「ちぇいっ!」

 

「うわっ!?」

 

突如飛び出したクリスにソロモンの杖が弾かれた。

 

「杖を!」

 

「ヒッ!? ヒィィィッ!!」

 

制御が無くなったノイズ達が2人に向かって襲おうとしてくる。

 

「チッ!」

 

ガショ、ガショ、ガショ。

ゆっくりと近ずいてくるノイズ達。

 

「先輩っ!!」

 

突如蒼い小刀がノイズを殲滅していった。

 

「っ…!」

 

煙が晴れた先にはギアを纏った翼の姿があった。

 

「そのギアは!? バカな! Anti LiNKERの負荷を抑えるため、敢えてフォニックゲインを高めず出力の低いギアを纏うだとッ!?

 そんなことが出来るのか!?」

 

「出来んだよ、そういう先輩だ」

 

ウェルの言葉にたった一言、それは信頼がないと言えない一言であった。

 

翼ノイズの群れの中に着地し、逆立ちして回転しながらノイズを切り裂いていく。

 

「付き合えるか!」

 

ウェル博士は逃げて行き、翼はクリスの周りにいたノイズを燃やし尽くした。

クリスのギアが復活し服も戻った。

 

「回収完了。これで一安心だな。」

 

翼はソロモンの杖をクリスに渡す。

 

「…一人で飛び出して、ごめんなさい」

 

「気に病むな。私も一人では何も出来ないことを思い出せた。何より…こんな殊勝な雪音を知ることが出来たのは僥倖だ」

 

翼の言葉に真っ赤になるクリス。

 

「それにしたってよ……。

 何であたしの言葉を信じてくれたんだ?」

 

「雪音が先輩と呼んでくれたのだ。続く言葉を斜めに聞き流すわけにはいかんだろう」

 

「それだけか?」

 

「それだけだ。さあ、立花と合流するぞ」

 

翼の後に続くクリスの顔は満足気だった。

 

「……あたしさ、今この場にロボがいなくて良かったって思ってるんだよ」

 

「それはどうしてだ?」

 

クリスが言ったことに疑問を抱いた翼は聞き返す。

 

「……多分ここに居たら、あたしがアーマーパージした時点で間違いなくあいつ噛み殺されてたからな……」

 

「…………」

 

容易に想像できた光景に翼は何も言えなかった。

 

◇◇◇

 

遺跡の中心部ぽい所についたぜ。

いやー、広いなぁ。

ん?あれはマリアさんと変顔博士。

 

「よくもマムを!!」

 

「手にかけるのか!? この僕を殺すことは全人類を殺すことだぞ!」

 

「殺す!!」

 

いきなり殺伐してるんですが。

変顔に斬りかかるマリアさん。

 

「えええええっ!?」

 

「ダメっ!」

 

そこに、いつの間にか降りていた響ちゃんが割って入った。ついでに俺も隣に立っておく。

 

「そこをどけ!融合症例第1号!

それと、えーと…、モフモフ!」

 

待って、F.I.S.内で俺モフモフって呼ばれてんの?

泣きたい。

 

「違う!!私は立花響16歳!融合症例なんかじゃない!ただの立花響がマリアさんとお話したくてここに来てる!」

 

「お前と話す必要はない! マムがこの男に殺されたのだ! ならば私もこいつを殺す!

 世界を守れないのなら、私も生きる意味はないッ!!」

 

マリアさんが槍を突き刺そうとするが、

響ちゃんがマリアさんの槍を掴んで止めた。

 

「お前…!」

 

「意味なんて、後から探せばいいじゃないですか。」

 

響ちゃんの手から血が流れる。

 

「だから…生きるのを諦めないでッ!!」

 

「えっ!?」

 

「Balwisyall nescell gungnir…

 トロォォォォォォォォォォン!!!」

 

「聖詠!なんのつもりだ!?」

 

すると槍が輝いて消え、マリアさんが纏うギアも輝き、消えた。

 

「きゃっ!?」

 

そして中止部内が光り始める。

 

「何が起きているの?こんなことってありえない!

 融合者は適合者ではないはず!

 

 これはあなたの歌!?

 

 胸の歌がしてみせたこと!?

 

 あなたの歌って何!?

 

 何なの!?」

 

マリアさんが怒涛の質問責めをする。

というか2人共全裸なんでどうにかしてください。目のやり場が無いです。

ん?

 

『マリア姉さん…。今裸になってるのに気づいてないんだね…』

 

………あれー?おかしいなぁ?

なんかマリアさんの後ろに茶髪で苦笑してる半透明の女の子が見えるぞぉ?

 

『ん?あれ?もしかしてあなた、私が見えてるんですか?』

 

……はい、一応見えてます。

幽霊って、いたんだな…。

いや俺クリスちゃんの両親の幽霊とも会ったことあったわ。

…いや待って、俺の声聞こえてる?

 

『はい、頭に響く感じで』

 

まじか、念話じゃん…。

所であなたはどなたですか?

 

『あぁ、私は…』

 

「撃槍・ガングニールだあああああああああッ!!!!」

 

その時ギアを纏った響ちゃんの叫び声が響くのと、

 

『そこにいるマリア姉さんの妹の、

 セレナ・カデンツァヴナ・イヴって言います』

 

その幽霊から自己紹介されるのは同時だった。




幽霊セレナ参戦。

聖遺物化してる見えるんじゃね?
って謎発想からこうなりました。
次回が最終回、お楽しみに。

次回「世界を救うのは歌」


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世界を救うのは歌

何故かドラゴンボールのセルを使った小説を思いついた。


フロンティア中心部

 

今ここにはマリア、マリアのギアを纏った響、ウェル博士、ロボがいた。

 

「ガングニールに適合、だと?」

 

マリアは自分のギアを纏った響に驚いている。

一方ロボは…。

 

そっかー、6年前に亡くなっちゃったんだね。

 

『そうなんですよ。姉さん達を守るために絶唱を使った後、降ってきた瓦礫に埋もれてポックリと』

 

運悪すぎないかね君?

 

呑気に幽霊と話していた。

この狼緊張感が無さ過ぎである。

 

ところでなんで俺は急にセレナちゃんが見えて話せるようになったんだ?

 

『うーん…、詳しいことはわかりませんが多分融合症例さんの聖詠の影響なんじゃないですかね?』

 

そうなん?

 

『ロボさんは聖遺物化してるそうですし有り得なくはないんですよね…』

 

そうなのか。

 

こんなことを話していたら、急にウェルが叫びだす。

 

「うわああああっ!!」

 

変顔が叫びながら階段をかけ下りる。

 

「こんなところで!ッ!うわああああああ!」

 

勢いつけすぎたのか階段から転げ落ちた。

 

「こんなところで…!

 終われるものかあああああ!」

 

変顔が左手を床につけると、穴が開いた。

 

「ぁ…」

 

「あっ!」

 

『姉さん!?』

 

ふらつくマリアさんを支える響ちゃん。

セレナちゃんは急にふらついたマリアさんに驚く。

 

「ウェル博士!」

 

「ニヒッ!」

 

おっさんとNINJAが来たが間に合わず、変顔が穴に姿を消すと、穴は閉じていった。

 

「ぬぅ!」

 

「響さん、そのシンフォギアは!?」

 

「マリアさんのガングニールが私の歌に答えてくれたんです」

 

──ゴゴゴゴゴ!

なんか揺れ始めたんですがそれは。

 

「ぬっ!?」

 

「これは!?」

 

とりあえずヤバイ予感がする。

 

「今のウェルは、左腕をフロンティアと繋げることで意のままに制御できる。

フロンティアの動力はネフィリムの心臓。それを停止させればウェルの暴挙も止められる。

お願い…。戦う資格のない私の代わりに…お願い」

 

マリアさんが自分を責め始めた。

しかしここにはメンタルケアの専門家がいる。

 

「調ちゃんにも頼まれてるんだ」

 

「っ!?」

 

「マリアさんを助けてって。だから、心配しないで」

 

「っ……」

 

やっぱり響ちゃんはメンタルケアの専門家だった。

会話すら不可な俺とは違うね。

 

そして気づいたらなんかおっさんが地面を割っていた。

 えっ?

 

「師匠!」

 

「ウェル博士の追跡は俺たちに任せろ。だから響君達は…」

 

「ネフィリムの心臓を止めます!」

 

「行くぞ!」

 

「はい!」

 

言い終わったおっさんとNINJAは割れた地面に飛び降りていく。

 

「待ってて。ちょーっと行ってくるから。

 行こうロボ君」

 

あいよ。セレナちゃんはどうするん?

 

『私はちょっと姉さんを励ましてきます』

 

そうか…。いや待って話せるの?

 

「ロボ君?なにしてるのー?」

 

待って響ちゃん、今聞きたいことが。

あぁ!もういいや!気にしたら負け!

 

そのまま俺は響ちゃんと共にフロンティア中心部を後にした。

 

◇◇◇

 

石を跳んで着いた先には翼さんとクリスちゃんがいた。

 

「翼さん!クリスちゃん!」

 

「立花」

 

「もう遅れはとりません。だから…!」

 

「ああ。一緒に戦うぞ」

 

「はい!」

 

2人がなんか話してる間に俺はクリスちゃんの元に。

 

「ロボ…。すまん、先走って…」

 

ちょっと俯いてるクリスちゃん。

うん、俺は許そう。初めから信じてたし。

というわけで舐める。

 

「ちょ! 全く…。また舐めやがって…」

 

とか言ってクリスちゃん満更でもなさそうじゃん。

 

「はっ!」

 

響ちゃんがクリスちゃんに気づいた。

 

「やったね、クリスちゃん!きっと取り戻して帰ってくると信じてた!」

 

「お、おう、ったりめーだ!」

 

「ふふ」

 

うむ、いつもの3人が揃ったね。

良きかな良きかな。

 

──ピピッ!

 

「「「っ!」」」

 

とか思ってたら通信来た。

 

『本部の解析にて高質量のエネルギー反応地点を特定した!

おそらくはそこがフロンティアの炉心、心臓部に違いない!

奏者たちは本部からの支援情報に従って急行せよ!』

 

おっさんからの報告、急いで行かないとやばそうだね。

 

「行くぞ!この場に槍と弓、そして剣を携えているのは私達だけだ!」

 

あれ俺は?

 

「お前は牙じゃないかな?」

 

なるほど。

 

そして俺達はフロンティアの心臓部に向かう。

すると向かう先の地面が蠢い始めた。

 

「な、何!?」

 

「今更何が来たって!」

 

地面が盛り上がり人形の様な形になっていく。

そして土人形が、更に巨大化したネフィリムになった。

んー?何これゼッ○ン?

 

『ガアアアアアアアッ!!』

 

ネフィリムがミサイルを放ち全員で避ける。

 

「あの時の自立型完全聖遺物なのか!?」

 

ネフィリムは火球を吐く、クリスちゃんはギリギリで避けた。

 

「うっ!に、しては張り切りすぎだ!」

 

あの時は弱かったのに今は強いし、やっぱり完全聖遺物なんだなって。

 

『ガアアアアアッ!!』

 

ネフィリムが俺に向かってパンチを繰り出してくる。

それを俺は避けたが、何故かネフィリムは俺を追ってきた。なんで!?

 

「なんでロボ君を!?」

 

「まさか…!」

 

「あいつ、ロボを餌だと思ってるのか!?」

 

まじかよ。そういやあの変顔がネフィリムは聖遺物が餌だって言ってたな。

なるほどなるほど、だから生きた聖遺物になった俺を追ってくるのか。はっはっはっ。

ふざけんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇ!?

 

ネフィリムは俺に向かってパンチやら火球やら踏みつけやらを繰り返す、俺は避けることしか出来ない。

 

「はああああああっ!!」

 

「たああああっ!!」

 

「ロボから離れろおおおおおおっ!!」

 

響ちゃんが殴って、翼さんが切り裂き、クリスちゃんがミサイルを撃つが全く効いてる様子は無く、完全に無視して俺を追ってくる。

 

そしてネフィリムがまた腕を伸ばしてきた。

再び回避しようとするが、突如、緑に色に光る紐がネフィリムの腕に巻き付きギロチン台が伸びる。

 

「デェス!!」

 

やって来た切歌ちゃんがネフィリムの左腕を切り落とした。

 

「っ!!」

 

同じく来た調ちゃんがネフィリムのお腹を切り裂く。

 

「あっ!」

 

「「っ!?」」

 

響ちゃんが喜んで翼さんとクリスちゃんが驚く。

 

「シュルシャガナと」

 

「イガリマ。到着デス」

 

「来てくれたんだ!」

 

ありがてぇ、本当にありがてぇ。

君達が来なかったら俺は今も捕食されるレースをしていたよ。

お礼を言いたくて2人に近づく。

 

「あっ、モフモフ」

 

「モフモフさんデス」

 

…………しょぼん。

 

「ロボが目に見えて落ち込んでる……」

 

本当にF.I.S.組からモフモフって呼ばれてたよ…。

oh………。

 

「…とは言え。コイツを相手にするのは結構骨が折れそうデスよ」

 

そう言う切歌ちゃんの視線の先のネフィリムは、左腕がもう再生していた。

 

『ギャオオオオオオオン!!』

 

ネフィリムが叫び声を上げて皆を、主に俺を見る。

さてはまだ俺を食う気だなお前。

 

「だけど歌がある!」

 

「「っ!?」」

 

唐突に声が聞こえた。

聞こえた先を見れば、そこにはマリアさんの姿があった。

 

「「マリア!」」

 

全員でマリアさんの元に集まる。

 

「マリアさん!」

 

「もう迷わない…。だって、マムが命がけで月の落下を阻止してくれている」

 

「出来損ないどもが集まったところでこちらの優位は揺るがない!」

 

変顔ことウェルの声が響く。

 

「焼き尽くせ!!

 ネフィリィィィィィィィィィィィィィィィィィム!!!」

 

ネフィリムは響達に向け強烈な火球を吐いた。

 

『っ!?』

 

そして大爆発が起こった。

 

「ウヒヒヒヒヒ!

 ウヒャハハハハ!ハハハハハハ!!」

 

ウェルの笑い声が響き渡る。

 

「Seilien coffin airget-lamh tron」

 

「ハ?」

 

しかし爆発の煙の中から聖詠が響き渡った。

 

「ぬっ!?」

 

聖詠を唱えたマリアさん。

 

「調がいる。

 

 切歌がいる。

 

 マムもいる。セレナもついてる。

 

 皆が居るなら、これくらいの奇跡…、

 

 安いもの!!」

 

そして6人が歌い始め、その周りには光の球体ができる。

 

「装着時のエネルギーをバリアフィールドに!?

 だが、そんな芸当!いつまでも続くものではない!!」

 

ネフィリムが再び6人に向け火球を放とうとするが、突如足を切られバランスを崩し、そのまま倒れてしまう。

 

「なっ!?」

 

そしてそのネフィリムの足元にはロボがいた。

それも普通の姿ではなく、目から青い炎が出ており、背中から無数の鎌が生えていた。

 

やあ、また第三再臨擬きになった俺です。

多分皆の歌のおかげなんだろうね、俺も聖遺物だし。

 

『なんか見た目怖くなってませんか?』

 

あっ居たのねセレナちゃん。

 

「覚醒、だと!?まさか奏者共の歌でフェンリルが…!」

 

困惑中の博士、ざまあみろ。

 

「惹かれあう音色に理由なんていらない」

 

「っ…」

 

上空で調ちゃんが躊躇いがちに翼さんと手を繋いでいる。

 

「あたしも、つける薬がないな…」

 

「それはお互い様デスよ」

 

切歌ちゃんはクリスちゃんと手を繋いで。

 

「調ちゃん、切歌ちゃん」

 

響ちゃんは調ちゃんと、切歌ちゃんと、手を繋いだ。

 

「あなたのやってること、偽善でないと信じたい。だから近くで私に見せて。あなたの言う人助け。私たちに」

 

「うん」

 

そして眩しい光を放つ6人。俺から見ても眩しいです。

 

「絶唱6人分……。

 たった6人ぽっちで!

 すっかりその気かぁぁぁっ!?」

 

立ち上がったネフィリムが6人に向けて光線を放とうとしたので、また足を切ってこけさせた。

 

「またしてもぉ!!」

 

邪魔は得意なんですよ、俺。

 

「6人じゃない……」

 

ウェルの言ったことに答えるように響ちゃんが言う。

 

「私が束ねたこの歌は………」

 

皆のギアが解けて変化してく。

 

「70億の絶唱ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」

 

皆が光を纏い飛んでいく、光が晴れた先には白く翼が生えたギアを纏う6人、シンフォギアの最終形態、エクスドライブになった6人がいた。

 

「響き合う皆の歌声がくれた…!

シンフォギアだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

皆がネフィリムに向かって飛んでくる。

一言で言うなら圧巻である。

 

『あのー…』

 

なんだねセレナちゃん?

 

『ネフィリムに向かって飛んでるなら、そのネフィリムの隣にいるロボさんはかなり危ないのでは…?』

 

………そう言えばそうだったぁ!?

 

急いでネフィリムの隣から走って逃走した。

 

そして一つの矢となった6人の一撃はネフィリムを貫き、七色に輝くエネルギーが竜巻となって天に登った。

その後にはネフィリムの姿などどこにも存在しなかった。

 

ネフィリムと一緒に死ぬかと思った…。

 

「ロボお前、またその姿になったのか」

 

クリスちゃんが俺を見てそう言ってきた。

とりあえず前と同じ様に鎌と鎌の間に膜を作り、羽みたいな何かにして皆の横に飛んで移動する。

 

「ほんとどんな原理で飛んでんだお前…」

 

呆れ顔のクリスちゃん。それは俺が知りたい。

 

「あれ?ロボ君またそれになったの?」

 

「ロボの中の聖遺物が私達の歌に反応したようだな」

 

響ちゃんと翼さんもこちらに来た。

 

「モフモフがびっくり変化してるデス…」

 

「ちょっと不気味…」

 

「さっきの方が可愛げがあったわ…」

 

F.I.S.組は酷いや、というか…。

 

『俺の名前はモフモフじゃなくてロボな』

 

「「「ファ!?」」」

 

F.I.S.組が凄い顔して驚く。

 

「あー、そういやそれだと念話出来るんだっけ?」

 

『出来るみたいです』

 

またクリスちゃん達と会話出来るぜ。

 

『皆、聞こえるか?』

 

するとおっさんから通信が入った。

 

…………

 

「わかりました。臨界に達する前に対処します」

 

話を簡単に纏めると、ヤケを起こした変顔博士がネフィリムを暴走させ、フロンティアを食らっているらしい。

そして暴走したネフィリムのエネルギーの最大温度は一兆度だそうだ。

うーん…。益々ゼ○トン。

 

そしてフロンティアが妙な輝きを放ち始める。

怪しい光はどんどん強くなり、ついに遺跡が崩壊した。

 

「あれを見ろ!あれが司令の言っていた…!」

 

フロンティアを食らったネフィリムの心臓が巨大化していく。

 

「再生するネフィリムの心臓…!」

 

そこには赤く、先程よりも巨大になったネフィリムが誕生した。

調ちゃんと切歌ちゃんが先行して攻撃をしたが、逆に2人のエネルギーを吸収するネフィリム。

 

「聖遺物どころか、そのエネルギーまで喰らっているのか!?」

 

「臨界に達したら、地上は…!」

 

「蒸発しちゃう!」

 

『これはやばいね!』

 

「まだだ!」

 

するとクリスちゃんがソロモンの杖を構える。

 

「バビロニア…フルオープンだぁぁぁっ!!」

 

そしてバビロニアの宝物庫へのゲートが開かれる。

 

「バビロニアの宝物庫!?」

 

「エクスドライブの出力でソロモンの杖を機能拡張したのか!?」

 

ゲートがネフィリムも入る位の大きさまで広がっていく。

 

「くうううううっ!!」

 

「ゲートの向こう…。

バビロニアの宝物庫にネフィリムを格納できれば…!」

 

つまりそれが勝利条件である。

 

「人を殺すだけじゃないって!やってみせろよ!

 ソロモンッ!!」

 

どんどんゲートが開き始める。

 

「これなら!」

 

だがネフィリムが動き出す。

 

「避けろ!雪音!」

 

「がっ!!」

 

『クリスちゃん!!』

 

殴られた影響で弾き飛ばされるソロモンの杖。

それをマリアさんがキャッチ。

 

「明日をぉぉぉぉぉぉぉっ!!」

 

ゲートが大きく開き、マリアさんを捕まえようとネフィリムが手を伸ばしてくるが、それをマリアさんは避ける。

しかし、ネフィリムの指先から触手が伸びてき、それに捕まってしまうマリアさん。

 

「「マリア!!」」

 

「くっ…!」

 

ネフィリムはマリアさんを捕まえたままゲートへ落ちていく。

 

「格納後、私が内部からゲートを閉じる! ネフィリムは私が!」

 

それってつまり…。

 

「自分を犠牲にする気デスか!?」

 

「マリア!!」

 

「こんなことで私の罪が償えるはずがない…。

 だけど、全ての命は私が守ってみせる」

 

「それじゃ」

 

「っ!?」

 

「マリアさんの命は私たちが守ってみせますね」

 

マリアさんの周りには皆がいる。

まあ見捨てるわけないよね。

 

「あなたたち……」

 

『そんな結果は妹さんも望んでないと思いますよ?』

 

「なんで妹のことを…?」

 

『さあ?なんででしょうね?』

 

すぐ横にいるとか言えないよなぁ…。

 

『ですよね』

 

いや君のことだからね。

そんなやりとりをしてる間にも話は進んでく。

 

「英雄でない私に世界なんて守れやしない。

 でも、私たち…。

 私たちは、一人じゃないんだ…」

 

そして俺達はゲートを通り、宝物庫の中に入った。

 

◇◇◇

 

「うおおおおおおおっ!!」

 

響ちゃんの右腕のギアが槍状に変形し加速。

 

「いっけえええええええええっ!!」

 

そのままノイズ達を貫く。

 

「っ!」

 

翼さんは足のブレードが巨大化し切り裂き、

クリスちゃんは武装を展開し、大量のミサイルを一斉掃射している。

 

「うおおおおおおおっ!!」

 

「うりゃあああああああああっ!!」

 

ちなみに俺は鎌を伸ばしてノイズをただひたすらに切り刻んでいる。

切歌ちゃんと調ちゃんはマリアさんを捕まえている触手を切ろうとしている。

 

「調!まだデスか!?」

 

「もう少しでぇぇぇぇ!」

 

「くっ!」

 

そして触手が切れマリアさんが解放された。

 

「マリア!」

 

「一振りの杖では…これだけの数の制御が追いつかない!」

 

「マリアさんはその杖でもう一度宝物庫を開くことに集中してください!」

 

「なに…?」

 

困惑するマリアさん。

 

「外から開くなら、中から開けることだって出来るはずだ!」

 

「鍵なんだよ!そいつは!」

 

「セレナァァァァァァァッ!!」

 

『はい!』

 

いやセレナちゃん、君を呼んだ訳じゃないと思うぞ?

そんなこんなで再びゲートが開く。

 

「脱出デス!」

 

「ネフィリムが飛び出す前に!」

 

マリアさん達がゲートへ向かって行く。

 

「行くぞ、雪音!」

 

「おう!ロボも早く来い!」

 

『あいよ!』

 

クリスちゃんは最後にギアを分解して攻撃していき離脱した。

響ちゃんも離脱しようとする。

 

「っ!?」

 

しかし逃がさんとばかりにネフィリムがゲートの前に立ちふさがる。

 

「迂回路はなさそうだ」

 

「ならば、行く道は一つ」

 

「手を繋ごう!」

 

皆が手を繋ぐ。

 

「マリア」

 

「マリアさん」

 

マリアさんの胸から剣が出てき、マリアさんも手を繋ぐ。

 

「この手…簡単には離さない」

 

ガッチリと手を組む、響ちゃんとマリアさん。

 

「どうしたロボ?お前も繋げよ」

 

『どうやって…?』

 

俺は手じゃないんですが。

 

「………普通に前足でいいだろ」

 

『そっかー…』

 

クリスちゃんに前足を出し、クリスちゃんはそれを握る。

 

「なんかお手みたいだね?」

 

『あー…』

 

なんで皆納得するのかなぁ?そしてなんでセレナちゃんも混じってるのかなぁ?

話を戻し、響ちゃんとマリアさんが叫ぶ。

 

「「最速で最短でまっすぐに!!」」

 

マリアさんが作った剣が光り、

光の粒子となって降り注ぐ。

そして全員を包む光の布になる。

更に2人のギアが外れ巨大な手の形になる。

 

「「一直線にぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!」」

 

巨大な手が全員を包む。

止めようとネフィリムが触手を伸ばしてくるが、回転する両腕が触手を弾きながら突き進んで行く。

 

『おおおおおおおおおっ!!!』

 

そしてネフィリムの体を貫き、ゲートをくぐって地球へ戻ってきた。

近くにソロモンの杖も落ちてきた。

しかし全員先程の負荷で動くことが出来ない。

 

「杖が……。すぐにゲートを閉じなければ…。

 間もなくネフィリムの爆発が…」

 

それはやばいが心配する必要はない。

 

「まだだ…」

 

「心強い仲間は、他にも…」

 

「仲間…?」

 

「私の…親友だよ」

 

こちらに走ってくるのは未来ちゃんである。

未来ちゃんはそのままソロモンの杖を掴んで振りかぶり、

 

「お願い!閉じてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」

 

ゲートに向かってソロモンの杖を投げた。

 

「もう響が…、誰もが戦わなくていいような…世界にぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!」

 

そしてソロモンの杖はゲートの中に入り、ゲートは閉じた。

これで長い戦いは、終わった。

 

◇◇◇

 

戦いは終わり、事故処理でございます。

おっさん達を除いた皆は海岸に集まって夕日を見ている。

 

「ありがとう、お母さん」

 

「マリアさん」

 

「っ?」

 

響ちゃんがマリアさんを呼び、ギア差し出す。

そう言えばそれマリアさんのだったね。

 

「ガングニールは君にこそふさわしい」

 

おめでとう、響ちゃんはガングニールを手に入れた。

 

「だが、月の遺跡を再起動させてしまった。」

 

「バラルの呪詛か…」

 

「人類の相互理解は、また遠のいたってわけか…」

 

そういやそうだった。まあ俺は相互理解どころか会話すら不可だけど(白目)

 

「へいき、へっちゃらです」

 

「っ!?」

 

「「っ……」」

 

急に響ちゃんがそう言ったのでF.I.S.組は驚いてそちらを向く。

 

「だってこの世界には歌があるんですよ」

 

「響」

 

「「ふふ」」

 

「ふふ」

 

皆が笑う。私は悲しい。

 

「歌…デスか」

 

「いつか人は繋がれる。

 だけどそれはどこかの場所でも、いつかの未来でもない。確かに、伝えたから」

 

「うん」

 

調ちゃんが響ちゃんと話しているが俺はちょっと悲しいね。

 

「ロボ。急に落ち込みはじめてどうした?」

 

あっ、クリスちゃん。いやー、歌で繋がれるって言われたけど俺は歌えないんだよねぇ。狼だから。

まあ、伝わんないんだろうけど。

 

「あー、お前は遠吠えでいいんじゃないか?」

 

だからなんで伝わる。嬉しいけど。

 

「立花響。君に出会えて良かった」

 

その言葉を最後にしてマリアさん達はF.I.S.として連行されていった。

 

◇◇◇

 

あれから数日、クリスちゃんは学校に行って俺は家で留守番といういつも通りの生活に戻った。

しかし一つだけ変わったことがある、それは…。

 

『お邪魔しますロボさん。今日も遊びに来ました』

 

セレナちゃんが遊びに来るようになって寂しくなくなったのだ。会話が出来る相手がいるのはいいね。

 

あぁ、今日も平和だな。




戦姫絶唱シンフォギアG編~完~

長かったですね。ここまで読んでくださりありがとうございます。
次からはGX編、番外編やIF挟んでから開始です。
それではまた次回をお楽しみに。

次回「新たな敵は錬金術師」


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番外編:新アヴェ(下)のGX編までの出来事

オリキャラの設定考えるのって、かなり頭使うね(疲労感)


《映画》

 

おっさんとの特訓後、俺達は家に帰宅した。

 

「たっだいま~っと」

 

同じくただいまー。

 

「ったく、なんであたしまでバカのフルコースみたいな特訓に付き合わなきゃいけないんだよ」

 

そう愚痴るクリスちゃん。何故か俺まで巻き込まれたんだけどね。

 

「あと、なんだこれ? そういや帰り際におっさんが……」

 

クリスちゃんが袋を出す。

 

『頑張ったクリス君達にご褒美だ! 家に帰ったら開けてみるといい!』

 

あー、確かにそんなこと言ってたなーって。

 

「ご褒美ってなんだー?お菓子かな?」

 

肉をくれ、オラに肉をくれぇぇぇぇ!!

そして入っていたのはDVD。

 

「期待させやがって! こんなので喜ぶ奴なんて居るのかよ!?」

 

そうだよな、こんなので喜ぶ奴とか……響ちゃんじゃん……。

 

で、結局見ことになってる。

 

「まあ? せ、せっかくの差し入れだ。放っておくわけにもいかねぇじゃねーか……」

 

やっぱりクリスちゃんってツンデレだよn痛いっ!

急に蹴らないで。そのまま映画を見始める。

 

「っ!」

 

おっ。

 

「あっ!」

 

へー。

 

「うひょぉぉぉー!!」

 

ほーん。

 

ピピピッピーピーピー、ピピピ! ピピピッピーピーピー、ピピピ!

映画を見終わると同時にクリスちゃんがおっさんに通信する。

 

『おう!そろそろ来る頃だと思っていたぞ!』

 

「飛び道具で接近戦って、アリなんだよな!?」

 

見た映画名はリベ○オン

結果、クリスちゃんの戦術が広がりました。

 

「おーい、こっちにロボ用もあったぞ」

 

まじ?なになに…。○なるオオカミって、なに?

 

 

 

 

 

《心霊現象》

 

「聞いてくれよロボ……」

 

うん。

 

「さっき歯を磨いてたんだ……」

 

うん。

 

「そしたら鏡に茶髪の女の子が写ってたんだよ…。

 この家には今あたしとお前しかいないっていうのに……」

 

うん。

 

「あれって、ゆ、幽霊じゃないよな?

 なぁ、ロボは何か知らないか…?」

 

知ってるって言うか、覚えしかないって言うか……。

 

『あ、それ私ですね』

 

今隣にいるっていうか……。

 

唐突にクリスちゃんの絶叫が響き渡り、何事かと思えばクリスちゃんが泣きながら走り込んできた。

とりあえず落ち着かせて話を聞いたのが今の会話。

というか何してんのセレナちゃん……。

 

『来てみたら雪音さんが歯を磨いていたので、ホラー映画みたいな事がしたくなりまして、それでつい…』

 

やめたげてよ。この子ただでさえお化け嫌いなんだからさ。

 

『てへ♪』

 

クソッ!見た目が可愛いから普通に様になってやがる…!

 

「な、なあ、今日はお前の毛並みで寝かせてくれ…!

じゃないと絶対寝れないんだよ…!」

 

お、おう。そういうことなら別にいいけど。

 

『前から思ってたんですが、雪音さんあざと可愛くないですか?』

 

それには全力で同意する。

 

その日から数日間、クリスちゃんは俺の毛並みでしか寝なくなった。

 

 

 

 

 

《モフれ》

 

二課本部収容施設。今日はそこに俺一匹でやってきた。

扉を開けながら一言。

 

モフらせに来たぜオラァ!

 

「バヴッ!」

 

「「「うおっ!?」」」

 

3人同時に驚く。まあいきなり入って鳴いたら誰だって驚く。

今日来たのは簡単、あんまり関われなかった3人と親交を深めようと俺の毛並みをモフらせにきたのだ。アニマルセラピーってやつ、違うか。

F.I.S.組でまともに会話してるのセレナちゃんだけだし、ちなみにおっさんから許可は貰った。

 

「なんだ、ロボじゃないの。びっくりさせないでよ」

 

「心臓がびっくりストップするかと思ったデスよ…」

 

「心臓に悪い」

 

それは素直にごめんね。という訳でモフれ、思う存分モフれ。

という意思表示の為3人の前で伏せる。

 

「え?なに?どうしたの?」

 

伝わらない。そりゃそっか、喋れないし。

逆に伝わるクリスちゃんがおかしいのかな?

 

『気づいてあげてマリア姉さん!これじゃロボさんがただのちょっと急に伏せる悲しい子になっちゃう!』

 

言うなよ!ちょっと思ってたんだから!

というか割とグイグイ言うねセレナちゃん!?

 

『てへ♪』

 

見た目が可愛いから(ry

すると調ちゃんが無言で近づいてくる。

 

「…………」

 

「調…?」

 

「どうしたんデスか?」

 

そして近づいてきた調ちゃんは俺に抱きついた。

 

「モフモフ……」

 

そのまま顔を埋め、擦りつけながら言う調ちゃん。

調ちゃんが実行したから俺の意図がわかったみたいだ。さあ思う存分モフれ。

 

「そ、それじゃあ私達も……」

 

「やりますか……」

 

そして2人もやって来て抱きつき始めた。

 

「柔らかいわね……」

 

「モフモフでしょ?」

 

「はいデス……」

 

それから3人はしばらく俺をモフっているのであった。

わしは満足ZOY。

 

『ほんとに柔らかいですねー』

 

しれっと混ざってるセレナちゃんには何も言うまい…。




心霊現象とモフれはやりたかった。
どんどんオチ担当になっていくセレナちゃんである。

それではまた次回。


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番外編:新アヴェ(下)のGX編までの出来事2

声優繋がりで欲しい紫式部が出ない。


《風呂》

 

現在自宅

あー、暇。かなり暇。なんにもやることがなくて暇である。うむ、寝ようかなぁ?

 

「ロボー、一緒に風呂入ろうぜー」

 

その言葉聞こえた瞬間、俺は固まった。

風呂自体は問題ない。だがその言葉が問題なのだ。

一緒に入る。つまりクリスちゃんも入るのだ。

要するに俺の理性がヤバい。

という訳で逃げる。

しかし行動するのが遅く、見事に捕まり風呂に連行されそうになった。

 

「逃げんなって!お前風呂嫌いだったのか?」

 

風呂は嫌いじゃないです!一緒に入るのが問題なんです離して!頼むから離して!!

 

下手に暴れたらクリスちゃんを傷つけてしまうので俺はほぼ抵抗出来ないみたいなもんなのだ。

なので離してください、割りと真面目に。

 

「ロボは…あたしと入るの、嫌か…?」

 

……………………。

 

数分後

 

「あー、あったけぇ…」

 

現在一緒に入っております。涙目クリスちゃんには勝てなかったよ。

涙目で上目遣い、更に悲しそうに言うのは反則だと思うんだ。

そしてこの風呂、俺とクリスちゃんが一緒に入っても大丈夫な程広い。おのれおっさん、妙な配慮しやがって。

 

「お前風呂入ると一気に細くなるんだなぁ…」

 

そう俺にもたれながら言うクリスちゃん。ちなみに俺はクリスちゃんの方を向けない、向いたら死ぬ。俺が(恥)

気づいてクリスちゃん、君は多分俺が狼だから大丈夫って思ってるんだろうけど、中身はただの一般人の男だからっ!

顔だけ見るようにチラ見。

 

「なあロボ、お前はさっき嫌がったけどさ。あたしはたまにはこうやって一緒に入りたいんだ。いいかな?」

 

………はい……。

そんな綺麗な笑顔で言われたら断れるわけないじゃないですか。

 

今日のこの日によって、クリスには楽しみが増え、ロボは理性を保つのに必死になった。

 

 

 

 

 

《デート》

 

「よし…、今度みんなでデートしようよ!」

 

「「「え?」」」

 

………

 

「んなことがあって今度出かけることになったんだ」

 

なんか響ちゃんの提案で出かけることになったんみたいなんだが、俺はあんまり関係ないやつだねそれ。

 

「ロボも連れて来いってさ」

 

まじか。狼の俺にどうしろと。

 

「一応対策は考えてあるぞ」

 

あ、嫌な予感がする。

 

◇◇◇

 

デート当日

 

「わりぃ、遅くなった」

 

「遅いよクリスちゃん!」

 

待ち合わせ場所に集合した。既に響ちゃん、翼さん、未来ちゃんは着いていたようである。

 

「ロボ君は?あっ」

 

「ん?」

 

「あら」

 

やぁ、首輪とリードを付けた俺だよ。泣きたい……。

 

「最後まで嫌がってな…」

 

「狼はプライドが高いというからな、そのせいだろう」

 

「プライド?」

 

「言っちゃダメだよ響」

 

おいこら聞こえてんぞ、プライド無いのは認めるけど…。

そんなこんなでデートの開始である。

 

「あぁー!取れない!」

 

「落ち着いて響!」

 

「凄い顔してるぞ立花…」

 

「顔芸人かよお前…」

 

ゲームセンターにて響ちゃんがクレーンゲームで大苦戦してた。

え?なんで俺が入れてるのかって?クリスちゃんがおっさんから貰った通信機見せたら入れた。国家権力ぅ……。

 

 

 

「これはどうかな?」

 

「いいんじゃないかな響?」

 

「あ、あたしには似合わねぇって!」

 

「いや雪音には似合ってると私は思うぞ」

 

デパート内で響ちゃんがクリスちゃん用のアクセサリーを選んでいる。とても百合百合している。

そして俺は。

 

「でっかいワンちゃんだ!」

 

「柔らかいー!」

 

「私もー!」

 

「僕も僕も!」

 

絶賛子供のおもちゃ状態、迂闊に動けないし、助けて。

その後みんなが戻って来るまで遊ばれ続けた俺だった。

 

◇◇◇

 

その後も服屋行ったり昼食食べたり、ペットショップ行ったりして帰宅になった。

 

「あー楽しかった!」

 

そう言う響ちゃん、まあ見てて楽しかったのは認める。

 

「ま、まあ悪くはなかっな」

 

「クリスは相変わらずだね」

 

「うるせぇ」

 

ツンデレクリスちゃん、俺の前でいつも素直なのにねー。

 

「……なんか失礼なこと考えなかったか?」

 

ソンナコトハナイヨ。

だからナチュラルに心を読むでない。

 

「では私はこっち故ここで」

 

「翼さん今日はありがとうございました!」

 

「じゃあ、あたしらはこっちだから」

 

「クリスもロボもまたね」

 

またね未来ちゃん。

そうして俺達は帰宅した。

 

結果的には色々あったが、今日のことは思い出に残りそうな楽しい日だったな。また行けたらいいな。

そう思いながら俺は帰り道を歩くのだった。

 

ただし首輪は勘弁してくれ。




防人口調が苦手すぎる。
お気に入りが1500行っててびっくり、どうもありがとうございます。
これからもこんな駄文ですがよろしくお願いします。


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戦姫絶唱シンフォギアGX 新たな敵は錬金術師

パヴァリア三人衆揃えました。


あの事件、通称フロンティア事変から何ヶ月かたった。

二課がS.O.N.G.に改名したり、

ナスターシャ教授の遺体を月から帰還させる途中にトラブルがあってクリスちゃん達が手助けに行ったり、え?俺?俺は行ってないよ。ミサイルに乗れなかったの。山ぶっ壊したり、森を大量伐採したり(環境破壊は気持ちいいZOY)、シャトルをぶん投げたりした時は笑ったわ。

後はマリアさんがアイドル続けたり、切歌ちゃんと調ちゃんがリディアンに入学したりと、まあ色々あったよ。

それで現在なんだが……。

 

「んで?どうしてあたしんちなんだ?」

 

机の上に並んだお菓子、翼さん達のライブを見るために響ちゃん御一行がうちに来たわけだ。

まあクリスちゃんち、俺の影響でだいぶ広いからね仕方ないね。

 

「すみません。こんな時間に大人数で押しかけてしまいました…」

 

「ロンドンとの時差は約8時間!」

 

「チャリティーロックフェスの中継を皆で楽しむにはこうするしかないわけでして…」

 

「ま、頼れる先輩ってことで。それに、やっと自分の夢を追いかけられるようになった翼さんのステージだよ」

 

「皆で応援しないわけにはいかないよな」

 

「そしてもう一人…」

 

「マリア」

 

「歌姫のコラボユニット、復活デス!」

 

うむ、それはいい。あの2人の歌は凄いからね。それはいいんだが、なんでみんな俺にもたれているのかね?

ソファーじゃないよ俺は。

 

『よく布団にはされてますよね』

 

それには慣れちゃったからね。是非もないよネ。

というかやっぱりいたねセレナちゃん。

 

『当然ですよ!何たってマリア姉さんのライブですから!』

 

まあそうだろうよ。たった一人の肉親なわけだし。

そんなこんなで2人のライブが始まる。

感想を言うなら、凄かった。

歌も凄いが会場のギミックも凄かった。天井開いたり、水柱できたり、2人がスケートみたいなことしたり翔んだり、あれ?歌よりギミックに感想持ってかれてない俺?

 

「あーはははは!!こんな二人と一緒に友達が世界を救ったなんて、まるでアニメだね!」

 

「あ、うん、ホントだよ……」

 

俺がロボに転生したのもアニメみたい(小並感)

 

「月の落下とフロンティアに関する事件を収束させるため。マリアは生贄とされてしまったデス」

 

「大人たちの体裁を守るためにアイドルを…。文字通り偶像を強いられるなんて…」

 

「はぁ…」

 

2人が暗そうな顔をする。実質これってピエロみたいな感じなんだよね、初めて聞いた時はキレた。

 

「そうじゃないよ」

 

「っ!」

 

しかし未来ちゃんが否定する。

 

「マリアさんが守っているのはきっと、誰もが笑っていられる日常なんだと思う」

 

「未来…」

 

「そうデスよね」

 

「だからこそ、私たちがマリアを応援しないと」

 

「うん」

 

2人はそう言って笑う。うむ、笑顔なのはいいことよ。

するとおっさんから通信が入った。

 

『第7区域に大規模な火災が発生。消防活動が困難な為、応援要請だ』

 

「はい!すぐに向かいます!」

 

「響……」

 

「大丈夫、人助けだから」

 

仕事が入ったぞ。出勤する準備だァ!

 

「私たちも!」

 

「手伝うデス!」

 

あ、それは無理です。

 

「二人は留守番だ。LiNKERも無しに出動なんてさせないからな!」

 

『こればっかりは仕方ありませんよね』

 

クリスちゃんの言葉に響ちゃんと俺は頷く、ついでにセレナちゃんも同意した。

さーて早速行ってきますわ。そのまま俺達は走り出した。

 

「「むー……」」

 

チラッと見えたむくれ顔の2人は可愛かったです。

 

◇◇◇

 

出勤してヘリ内。おっさんから現状報告を聞いている。

 

『付近一帯の避難はほぼ完了。だが、このマンションに多数の生体反応を確認している』

 

「まさか人が!?」

 

『防火壁の向こうに閉じ込められているようだ。

さらに気になるのは、被害状況が依然4時の方向に拡大していることだ』

 

「バカ猫が暴れていやがるのか?」

 

被害は分かったけどバカ猫ってなんや?

 

『響君は救助活動。クリス君達には被害状況の確認にあたってもらう』

 

「了解です!」

 

響ちゃんはヘリのドアを開ける。

 

「任せたぞ」

 

「任せされた!」

 

そのまま聖詠を歌いながら響ちゃんは降りていった。

そして俺達は草原に降ろされる。

 

『火災マンションの救助活動は響ちゃんのおかげで順調よ』

 

「へっ! あいつばっかにいい格好させるかよ」

 

俺も頑張るZOY。そう思うと。

──ピン…

聞こえたのはコインを弾くような音、そして後方の今乗ってきたヘリが爆発した。

ヘリィィィィィィィィィ!!?

そのヘリの向かい側の鉄骨の上に犯人と思われる。なんか変わった格好をした女性がいた。

 

「この仕業はお前か!?」

 

クリスちゃんがそう聞く。しかし無言である。いやせめてなんか言えよ。

──キン! キン!

──パシュ! パシュ!

代わりにコインが放たれ、俺達の横を掠めた。

 

「こちらの準備は出来ている」

 

コインを構えながらそう言う女性。やったな。

 

「抜いたな。だったら貸し借り無しでやらせてもらう。

後で吠え面かくんじゃねえぞ!

Killter ichiival tron」

 

そしてクリスちゃんがギアを纏う。ちょっとイラッときたんで叩き潰しますわ。

クリスちゃんが矢を放つが簡単にかわされ、逆に矢を掴むほど余裕がある感じ。

ふむ、ならこちらもやりますか。

そう決めるやいなや、背中から鎌を出す。

実はね、フロンティア事変以降いつでも鎌が出せるようになったの、違いがあるとすれば目からの青い炎は無くて念話が出来ないところだ。なんでできるようになったかって?俺にもわからん。

 

とりあえずこの話は置いておいて、女性に向かって跳び、鎌を伸ばして切り裂こうとする。

しかし簡単に躱されるわけだ。そこにクリスちゃんが矢を放つがコインで相殺される。その隙をつこうとしてもコインで邪魔される。器用すぎるねこの人。

走りながら移動してビルに着地した女性にクリスちゃんがガトリングを撃つ。だが躱される。そこに俺が斬撃を放ち動きを止めた所にミサイルを放った。見事にミサイルは当たり大爆発が起きた。

 

「もったいぶらねえでさっさと出てきやがれ!」

 

クリスちゃんがそう言う。煙から出てきた女性はシールドを張っていて無傷だった。

あのシールドはコインを使って作ったみたいである。どんな技術ですかそのコイン。

そのままコインをこちらに向かって撃ってきたので回避する。

 

『何があったの!?クリスちゃん!』

 

「敵だ!敵の襲撃だ!今ロボと一緒に交戦してるがそっちはどうなってる!?」

 

クリスちゃんをいつも通り背に乗せて走る。ジャンプしたところで矢を放ち、着地した瞬間声が聞こえた。

 

「危ない!!」

 

「えっ!?っ!?」

 

そう言われて上を見る。なんということでしょう、小型の船が4隻程上から降ってくるではありませんか。

フネガフッテキタダァ!?

 

「何の冗談だー!?」

 

かろうじて船を回避し、落ちてきた船は爆発を起こしたのだった。

 

「ハチャメチャしやがる…!」

 

また死ぬところだったぜ…。

 

「大丈夫ですか?」

 

そして聞こえたのは先程の声。

 

「ああ…って!!」

 

振り向いた先にいたのは小さな少女、しかし問題はその格好である。パンツにコートのみという、どう見ても痴女みたいな格好であった。

やめた方がいい、その年で痴女はやめた方がいい。俺の知り合いに靴下とハイヒール以外全裸の痴女がいたけどまともじゃなかったから(色々)本当にやめた方がいい。

 

「おま……その格好……!」

 

「あなたは……」

 

「えっ!?あ、あたしは怪傑うたずきん。国連とも日本政府とも全然関係なく、日夜無償で世直しを…」

 

誰か聞かれてそう答えるクリスちゃん。

クリスちゃん…。それ君がハマったアニメじゃん。

確か赤ずきんが元だっけ?それだと狼の俺は悪役じゃないですかやだー。

 

「イチイバルのシンフォギア装者、雪音クリスさんとロボさんですよね」

 

バレとる。

 

「っ!その声…さっきあたしらを助けた…」

 

あっ、今気づいたのね。そして少女はフードを脱ぐ。

 

「ボクの名前はエルフナイン。キャロルの錬金術から世界を守るため、皆さんを探していました」

 

「っ!? 錬金術…だと?」

 

えっ、なにそれハ○レン?

 

◇◇◇

 

「なんだって!?あのバカがやられた!? 襲撃者に!?」

 

エルフナインちゃんを連れてる途中に入った通信から響ちゃんがやられたときた。まじか。

 

『翼さんたちも撤退しつつ、態勢を立て直してるみたいなんだけど…』

 

「くっ! 錬金術ってのはシンフォギアよりもつええのか!?こっちにも252が居るんだ。ランデブーの指定を……」

 

錬金術師って色々できそうだからね。

というか最近クリスちゃん言動がおかしいよね。おっさんの影響か?それはやばいな。

すると光る何かが飛んできた。それをなんとか回避したが着弾地から腐食し始めているではないか。

 

「何だ? こいつは……」

 

そこから出てきたのは、なんとノイズだった。

 

『クリスちゃん!』

 

「わかってるって。こっちも旧友と鉢合わせ中だ」

 

クリスちゃんがガトリングを取り出しノイズ達を撃ち抜く。俺はノイズの群れに飛び込み、鎌や爪で切り裂いていく。

 

「どんだけ出ようが今更ノイズ!負けるかよ!!」

 

そして反撃してきたノイズの一撃を受け止めたクリスちゃん。しかしなんとそこからギアが削れていくではないか。

 

「なん…だと?」

 

そしてそのままクリスちゃんのギアが完全に砕けてしまった。

 

「あぁっ!」

 

「クリスさん!クリスさん!!」

 

周りのノイズを一掃してから俺もクリスちゃんの元まで行く、なんとギアを壊された影響か、クリスちゃんは全裸になって気絶していた。

そしてあの女性が街灯から飛び降りてくる。

 

「世界の解剖を目的に作られたアルカノイズを兵器と使えば…」

 

「シンフォギアに備わる各種防御フィールドを突破することなど容易い」

 

あのノイズはアルカノイズというのか、まあそんなことはどうでもいい。

クリスちゃん達と女性の間に立って女性の方を向く。

 

「ん?なんだ?」

 

よくも…よくも……。

 

クリスちゃんをやりやがったな!!

 

その場から飛び出し女性に体当たりをする。

距離が近かったのといきなりの事なので女性は反応できずに吹き飛ばされる。

 

「ぐっ!チッ!」

 

女性が反撃とばかりにコインを飛ばしてくる。

 

「バオォォォォォン!!」

 

「なに!?」

 

しかしコインは俺の咆哮で全て落とされた。

鎌を振りかぶりながら女性を切り裂こうとする。女性はコインで迎撃しようとするが更に鎌を増やして弾く、振り下ろした鎌は回避される。

今俺はキレた。クリスちゃんを全裸にしたことも許せんが、それ以上に傷つけられたことが許せんのだ。というわけで半殺しである。慈悲はない。

女性が放ってくるコインを躱しながら近づき複数の鎌で四肢を貫こうとする。しかしそれは後ろに回転されて回避された。

 

「やはりお前は派手に厄介…!」

 

「あれが……生きた完全聖遺物、フェンリルの力……」

 

周りがなんか言ってるがまあいい。

すると女性が俺の周りに石のような物を投げつける。投げつけられた石から魔法陣の様なものが現れそこからアルカノイズが出現した。

まあ、回転斬りで一掃ですがね。鎌は伸ばせるから1回転で一掃だぜ。

 

「心配して来てみたら、ちょっとロボさんがめちゃくちゃしてたデス…」

 

「とりあえずクリス先輩とこの子を連れていこうよ切ちゃん」

 

あら、切歌ちゃんに調ちゃんじゃない。ちょうどいいや。ちょっとクリスちゃんとエルフナインちゃん連れて離れてて、今から蹂躙タイムに入るんで。

 

「後は任せたデス」

 

「どうか無事で」

 

そのまま2人はクリスちゃんとエルフナインちゃんを抱えて撤退して行った。

さてと、後はお前の半殺しだ。

 

「……帰還命令だ。今日は撤退する」

 

なんだって?

すると女性は地面に結晶のような何かを叩きつける。割れた結晶からは魔法陣の様なものが現れ、女性はそれに吸い込まれるように沈んでいく。

 

「派手に覚えてろ」

 

そう言い残し、女性は完全に消えていった。

逃げられたため、なんともやるせない感を感じながら、俺は切歌ちゃん達の後を追うことにしたのだった。




怒りで強くなる狼。
GXはオリジナルが強くなるかもしれない(恐らく)
気づいたらこの作品凄い人気出てる。予想外すぎてびっくり、これからも頑張ってきます。
それではまた次回。

次回「あっちこっち走り回る狼」


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あっちこっち走り回る狼

クリスちゃん交換必要素材数合計35万で戦慄した俺(白目)


あの謎の女性とアルカノイズとの戦闘から数日。S.O.N.G.本部に集合しています。

 

「シンフォギア奏者勢揃い…。とは、言い難いのかもしれないな…」

 

俺は奏者じゃありません。そして画面に映るのはギアペンダント。

 

「これは…!」

 

「新型ノイズに破壊された天羽々斬とイチイバルです。コアとなる聖遺物の欠片は無事なのですが……」

 

「エネルギーをプロテクターとして固着させる機能が損なわれている状態です」

 

「セレナのギアと同じ…」

 

そう言うマリアさんの手の中には半分に欠けてしまったギアペンダント。セレナちゃんのアガトラだね。

 

「もちろん直るんだよな?」

 

「櫻井理論が開示されたことで各国の異端技術研究は飛躍的に振興しているわ」

 

「それでも…了子さんでなければ、シンフォギアシステムの修復は望めない……」

 

空気が一気に重くなる。まじかよ、あの全裸じゃなきゃ直せないってことかよ。下手に倒さなくて生け捕りあたりにすれば良かった。

 

「現状、動ける奏者は響君ただ1人。それと……」

 

全員が俺の方を見る。

なるほど俺だね。えぇ俺ですとも。プレッシャー……。

実際アルカノイズに分解されることなく倒せてたわけだし、フェンリルの性能がアルカノイズの分解力をも上回っているってことなんだろう。多分…。

 

「そんなことないデスよ!」

 

「私達だって…!」

 

「ダメだ」

 

「「っ!」」

 

切歌ちゃんと調ちゃんが自分もと申し出るが即却下された。まあ仕方ないね。

 

「どうしてデスか!?」

 

「LiNKERで適合係数の不足値を補わないシンフォギアの運用がどれほど体の負荷になっているのか……」

 

画面に映るは調ちゃんの身体データ。いくつか体に不調が見られますな。

 

「君達に合わせて調整したLiNKERが無い以上、無理を強いることは出来ないよ……」

 

「どこまでも私達は役に立たないお子様なのね…」

 

「メディカルチェックの結果が思った以上に良くないのは知っているデスよ。それでも…!」

 

「こんなことで仲間を失うのは二度とごめんだからな」

 

「その気持ちだけで十分だ」

 

この2人は親しい人を失ってるから説得力がある。まあ俺もそう思うのだ。こればかりは本当にね……。

 

◇◇◇

 

場所は変わって本部内の一室、エルフナインちゃんから話を聞くことになった。

 

「ボクはキャロルに命じられるまま、巨大装置の一部の建造に携わっていました。ある時アクセスしたデータベースより、この装置が世界をバラバラにするものだと知ってしまい。目論見を阻止するために逃げ出してきたのです」

 

「世界をバラバラにたあ、穏やかじゃないな」

 

(世界を)解体するよ☆ってことだね?わかるとも。

 

「それを可能とするのが錬金術です。

ノイズのレシピを元に作られたアルカノイズを見ればわかるように……、シンフォギアを始めとする万物を分解する力は既にあり、その力を世界規模に拡大するのが、建造途中の巨大装置チフォージュ・シャトーになります」

 

つまり対人兵器のノイズの世界版ってことだね。要するにやばい。

 

「装置の建造に携わっていたということは、君もまた錬金術師なのか?」

 

「はい。ですがキャロルのように全ての知識や能力を統括しているのではなく限定した目的のために作られたにすぎません」

 

「作られた?」

 

作られたとはいったい…?

 

「装置の建造に必要な最低限の錬金知識をインストールされただけなのです」

 

「インストールと言ったわね?」

 

「必要な情報を知識として脳に転送複写することです」

 

つまりエルフナインちゃんはキャロルとやらのホムンクルスだった…?寿命短いやつだこれ。

 

「残念ながらボクにインストールされた知識に計画の詳細はありません。ですが、世界解剖の装置チフォージュ・シャトーが完成間近だということはわかります。お願いです! 力を貸してください! その為にボクはドヴェルグ・ダインの遺産を持ってここまで来たのです」

 

「ドヴェルグ・ダインの遺産……?」

 

なんだねそれは?

 

「アルカノイズに…。錬金術師キャロルの力に対抗し得る聖遺物……魔剣ダインスレイフの欠片です」

 

魔剣とは…穏やかじゃないですね。

俺もか。

 

 

 

話が終わった後、皆で司令室に戻る。

 

「エルフナインちゃんの検査結果です」

 

そう言って画面に映るはエルフナインちゃんのデータ。

 

「念のために彼女の……ええ、彼女のメディカルチェックを行ったところ……」

 

「身体機能や健康面に異常はなく、またインプラントや高催眠といった怪しいところは見られなかったのですが……」

 

「ですが?」

 

「彼女…エルフナインちゃんに性別はなく。本人曰く、自分はただのホムンクルスであり決して怪しくはない、と」

 

『あ、怪しすぎる(デース)……』

 

怪しさの塊じゃねぇか。

 

◇◇◇

 

あれからちょっと経った。翼さんがアルカノイズの絵を描いたんだけど、翼さんの絵の酷さが披露された。

ノイズの絵なのに何故武士の絵なんだ。わからん。

 

──ビィー!ビィー!ビィー!

これは、ノイズ出現警報!

 

「アルカノイズの反応検知! 座標を絞り込みます!」

 

「エルフナインちゃんの情報で補足精度が格段に上がっている」

 

いつでも出撃できるよう本部に残っててよかった。

そしてモニターに映ったのは、なんと響ちゃん達。

ファ!?

 

「ぬっ!?」

 

「急ぎ奏者達に対応を……。あっ!」

 

「調ちゃんと切歌ちゃんのコンディションで戦闘行為は無謀です!使用可能なギアが無い以上、翼さん、クリスちゃん、マリアさんだって出せません!」

 

「ということは…」

 

俺だね?わかるとも!

響ちゃん達のもとに出撃する為に俺は発射場所まで走り出した。

 

…………

 

やっべ、出撃したけど場所確認してなかったからめちゃくちゃ迷った。街は匂いが混ざりすぎてわからん。

えーと確かここら辺だったはず……ッ!

見えた場所には目と口から血を流したマリアさんと青い服を着た謎の少女と響ちゃん達がいた。

急いでその場から跳びマリアさんと青い少女の間に降り立つ。

 

「ロボ……」

 

「あーあ、来ちゃったかー…」

 

なんでマリアさんがいるかわからないけどまあ今はこいつを倒す方が先だよね。

そう思い青い少女の方を見るが、少女は面倒くさそうな顔をしている。

 

「ガリィちゃんあんたの相手は面倒だから撤収しまーす」

 

えっ?

そう言った青い少女は結晶を取り出し、それを地面で割る。割れた結晶から魔法陣が現れそこに少女は沈んで行った。

 

「じゃーねー☆」

 

そのまま少女は消えてしまった。えー…。

俺のなんのために来たの。いや迷った俺が悪いんだけどさ。

するとマリアさんがフラフラしながら立ち上がる。

 

「怪我はない?」

 

「はい。だけど、マリアさんが傷だらけで……」

 

「歌って戦ってボロボロになって、大丈夫なんですか!?」

 

俺はマリアさんの隣に行き、支える。

無理しないでくださいよ。今にも倒れそうなんですから。

 

「フッ…君のガングニール……」

 

「私のガングニールです!!」

 

マリアさんは響ちゃんに向けてペンダントを差し出す。響ちゃん奪い取るようにペンダントを取った。

 

「響!」

 

「これは誰かを助けるために使う力! 私が貰った、私のガングニールなんです!!」

 

叫ぶ響ちゃん、何があったか知らなけどその言い方はダメだと思う。

 

「……ごめんなさい」

 

「そうだ」

 

マリアさんは俺の支えから立ち上がって響ちゃんに近づき両腕を持つ。

 

「ガングニールはお前の力だ。だから目を背けるな!」

 

「目を、背けるな…?」

 

真面目なところ悪いがマリアさん、一旦顔拭こうよ。

血塗れの顔で言われたら誰だって怖いよ。

 

安定の狼であった。

 

◇◇◇

 

S.O.N.G.本部

 

「先日、響さんを強襲したガリィとクリスさんと対決したレイア。これに、翼さんがロンドンでまみえたファラと、未だ姿を見せないミカが、キャロルが率いるオートスコアラーになります」

 

エルフナインちゃんから敵戦力を教えて貰ってるんだが、どうやら前の女性と青い少女、オートスコアラーっていう人形らしいのよ。

にしては普通に喋ったり個性あったりして……錬金術って凄い(理解力)

 

「人形遊びに付き合わされてこの体たらくかよ」

 

「その機械人形はお姫様を取り巻く護衛の騎士、と言ったところでしょうか?」

 

「スペックを始めとする詳細な情報は僕に記録されていません。ですが…」

 

「シンフォギアを凌駕する戦闘力から見て、間違いないだろう」

 

実際戦ったことがあるのはあのレイアとやらだけだけど強かったからね。

 

「超常脅威への対抗こそ、俺たちの使命。

この状況を打開するため、エルフナイン君から計画の立案があった」

 

『っ!?』

 

エルフナインちゃんに全員の視線が集まる。

その背後のモニターに書かれているのは……。

 

「プロジェクト・イグナイトだ」

 

それからエルフナインちゃんからイグナイトの説明を受けた。

 

「イグナイト・モジュール。こんなことが本当に可能なのですか?」

 

「錬金術を応用することで理論上不可能ではありません。リスクを背負うことで対価を勝ち取る。その為の魔剣ダインスレイフです」

 

──ビィー!ビィー!ビィー!

瞬間、警報がなった。

 

「アルカノイズの反応を検知!」

 

「位置特定。モニターに出します」

 

そこに映るのは走る響ちゃんと未来ちゃん。そして赤いツインテールの少女。

 

「あっ!」

 

「ついに、ミカまでも…」

 

どうやらあれが最後のオートスコアラー。ミカらしい。

 

◇◇◇

 

やはり俺が出撃になった。しかし今回は場所がわかるとはいえかなり遠い。

 

しかも雨が降っている為、また鼻が無能と化している。おのれ…。

 

───ドゴォン!

 

すると爆音が聞こえた。聞こえた先を見れば響ちゃんが上空にぶっ飛んでいた。そのまま廃ビルに落ちる響ちゃん。

理解するのに数秒かかった。

アイエエエェェェェ!?

急いで響ちゃんが落ちた廃ビルに入れば…。

 

「響ぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!」

 

倒れる響ちゃんと泣き叫ぶ未来ちゃんがいた。




原作寄りにするため仕方ないとはいえロボの無能感が凄かった(無責任)
というか本当に交換素材数多すぎて泣きたんですけど。せめて半分にしてくれよ(切実)
それではまた次回

次回「主役は遅れてやって来る」


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主役は遅れてやって来る

キャロルちゃん初登場。


響ちゃんが倒されて、あれから1週間。

響ちゃんは今だ眠り続けていて目が覚めていない。

正直申し訳なさでいっぱいである。

そして今はS.O.N.G.本部に集まっている。

 

「プロジェクト・イグナイト。現在の進捗は89%。

旧二課が保有していた第1号、及び第2号のデータと…。エルフナインちゃんの頑張りのおかげで予定よりずっと早い進行です」

 

「各動力部のメンテナンスと重なって、一時はどうなることかと思いましたが…。作業や本部機能の維持に必要なエネルギーが外部から供給出来たのが幸いでした」

 

「それにしても、シンフォギアの改修ということになれば機密の中枢に触れるということになのでは?」

 

「状況が状況だからな。それに八紘兄貴の口利きもあった」

 

「八紘兄貴って誰だ?」

 

おっさんが口にした名前にクリスちゃんが誰か聞く。

どこのどなたですか?

おっさんの代わりに翼さんが答える。

 

「限りなく非合法に近い実行力を持って安全保障を影から支える政府要人の一人…。超法規的措置による対応のねじ込みなど、彼にとっては茶飯事であり……」

 

「とどのつまりが何なんだ?」

 

つまりどうゆうことだってばよ?

翼さん遠回しに言わないでくれ、俺がわからん。

 

「内閣情報官、風鳴八紘。司令の兄上であり、翼さんのお父上です」

 

NINJAがわかりやすく説明してくれた。

なるほど理解した。

 

「だったら始めからそう言えよな。こんにゃく問答が過ぎるんだよ」

 

「私のS.O.N.G.編入を後押ししてくれたのも確かその人物なのだけど……。なるほど、やはり親族だったのね」

 

「……」

 

「どうした?」

 

「ふん……」

 

無言の翼さんに鼻を鳴らすおっさん、どうやらワケありみたいだ。

すると未来ちゃんが司令室に入ってきた。

 

「お?」

 

「響の様子を見てきました」

 

「生命維持装置に繋がれたままですが、大きな外傷もないし心配いりませんよ」

 

「ありがとうございます」

 

俺も後で響ちゃんの様子見に行くか。

 

◇◇◇

 

唐突に警報がなった。

 

「アルカノイズの反応を検知!」

 

「座標、絞り込みます。っ!?」

 

すると潜水艦が揺れ、モニターにはすぐ近くのソーラー発電システムが映し出された。あっ(察し)

 

「まさか、敵の狙いは……。我々が補給を受けいてるこの基地の発電施設!」

 

アルカノイズの攻撃でソーラー発電システムが破壊されている。

 

「何が起きてるデスか!?」

 

慌てた様子で切歌ちゃん達が司令室に来た。

 

「アルカノイズに、このドックの発電所が襲われているの」

 

「ここだけではありません! 都内複数箇所にて同様の被害を確認!各地の電力供給率大幅に低下しています!」

 

「今、本部への電力供給を断たれるとギアの改修への影響は免れない!」

 

「内蔵電源も、そう長くは持ちませんからね…」

 

「それじゃ、メディカルルームも…!」

 

やばいじゃんそれ。

というかあれ?調ちゃんと切歌ちゃんどこ行ったん?

その答えを示すように、モニターに映るのはギアを纏った調ちゃんと切歌ちゃん

アイエエエェェェェ!?

 

「シュルシャガナとイガリマ、交戦を開始しました!」

 

「お前たち! 何をやっているのかわかっているのか!?」

 

『もちろんデス!』

 

『今のうちに強化型シンフォギアの完成をお願いします!』

 

「ぬっ!?」

 

2人は攻撃を避けながらノイズを切り裂いていく。

なんか動きが軽いね。

 

「シュルシャガナとイガリマ、装者二人のバイタル安定!?」

 

「ギアからのバックファイアが低く抑えられています!」

 

「一体どういうことなんだ!?」

 

「さっきの警報、そういうことでしたか……」

 

「ああ。あいつらメディカルルームからLiNKERを持ち出しやがった!」

 

「まさかモデルKを!? 奏の遺したLiNKERを……」

 

なんということでしょう。確かそれって副作用がやばいんだっけ?………やばい(語彙力)

すると赤いツインテール、ミカが現れ2人と交戦を始めた。

本格的にやばいので行ってきます。

 

◇◇◇

 

余裕の表情で変なポーズを取るミカ。

そしてボロボロの調と切歌。

 

「このままじゃ何も変わらない…変えられない」

 

「こんなに頑張っているのにどうしてデスか!?こんなの嫌デスよ!変わりたいデス!」

 

「まあまあだったゾ。

でも、そろそろ遊びは終わりだゾ!」

 

髪の毛のバーニアに点火し突撃するミカ。

 

「っ!?」

 

「バイナラ~!」

 

ミカの一撃が切歌のペンダントに命中し、

切歌のペンダントが砕けてしまった。

 

「あぁっ!!」

 

そのまま吹き飛ばされ、切歌のギアが粉々に砕け散る。

 

「切ちゃん!!」

 

調は切歌の元へ走る。

 

「うっ!」

 

しかしそれは、ミカの攻撃で邪魔される。

 

「くっ!」

 

「よそ見してると後ろから狙い撃ちだゾ!」

 

「邪魔しないで!」

 

調が頭部のパーツから鋸を出して構える。

 

「仲良しこよしでお前のギアも壊してやるゾ!」

 

『ミカ。適合係数の低いそいつの歌に用はない。

 好きに始末するといい』

 

「わかったゾ!それっ!」

 

そう指示されたミカは結晶を投げる。

投げられたそれからは大量のアルカノイズが出現した。

─ガショ、ガショ、ガショ。

 

「ほぉら!」

 

「に、逃げるデス、調……」

 

「切ちゃんを置いて逃げるなんて出来ない!

 私の命は切ちゃんに救われた命だもの。

 切ちゃんを救うために全部使うんだ!」

 

「始まるゾ! バラバラ解体ショ~!」

 

調はアルカノイズと必死に戦う。

ノコギリ同士ぶつかり合う。

数に押され始めるが戦い続ける調。

 

「どけーっ!!」

 

「誰か、助けて欲しいデス……。

 あたしの友達、大好きな調を……」

 

長く伸びたアルカノイズの手が調のペンダントに当たった。

 

「アハハ~!」

 

「あぁっ!」

 

ギアが粉々に砕け散り、そのまま倒れる調。

更に壁を壊して現れるアルカノイズ達。

─ガショ、ガショ、ガショ。

調を始末しようと足音を立てながら迫っていく。

 

「ああ……。誰か調を……」

 

アルカノイズが手を振り上げる。

 

「誰かぁーーーーーっ!!」

 

アルカノイズの手が調に迫った。

 

「バウッ!」

 

悲鳴の代わりに聞こえたのはその鳴き声と切り裂くような音。

 

「あら~?」

 

「ロボ……さん……」

 

そこには青い狼がいた。

 

◇◇◇

 

危ない危ない、また間に合わなくて取り返しがつかないことになる所だった。

 

「お前確かマスターが厄介って言ってた奴かゾ?」

 

多分それやで。

ミカは更にアルカノイズを出す。

 

「じゃあお前もバラバラだゾ!」

 

しかしそのノイズ達は銃で撃ち抜かれ剣で切り裂かれた。

 

「まったく、ロボに先越されちまったよ」

 

「やはりギアを纏ってもそちらの方が早いな」

 

そこにいたのはギアを纏ったクリスちゃんと翼さん。

どうやら直ったようだ。

足は速くても道とか迷って意味なかったですけどね……。

 

「さて、どうしてくれる? 先輩」

 

「反撃、程度では生ぬるいな……。逆襲するぞ!」

 

逆襲だフルボッコだ。慈悲はない。

そしてミカはアルカノイズを追加させた。

 

「ロボはそいつらを本部まで連れってくれ」

 

あいよ。とりあえず尻尾で切歌ちゃんと調ちゃんを背中に乗せて本部に向けて走ります。

 

「………私たちが足手まといだから……」

 

走る中、微かにその声が聞こえた。

 

◇◇◇

 

2人を本部に預けて戻ってみると、紫のちょっと露出の多い変わった服を着た金髪の女性がいた。誰?

 

「戻ったか、あれが今回の黒幕。キャロルだ」

 

キャロルってあれか。エルフナインちゃんのコピー元で黒幕の。想像よりでかかった。

 

「貴様か…ちょうどいい。貴様もここで消えてもらおうか!」

 

キャロルは背中の琴を鳴らし、魔法陣から火と水のビーム的なのを放った。

それを躱すが、手から糸を出しそれで切ろうとしたりエネルギー弾を放ったり、まったく隙がなかった。

 

「その程度の歌でオレを満たせるなどとッ!!」

 

糸でドリルを作り、そこから竜巻が起こされる。

俺も含め全員が吹き飛ばされてしまった。

全身が痛いです…。

 

「くそったれが!」

 

「大丈夫か? 雪音」

 

「アレを試すくらいにはギリギリ大丈夫ってとこかな……」

 

アレってアレか。そして余裕を見せるキャロル。

 

「フッ。弾を隠しているのなら見せてみろ。オレはお前らの希望を全てぶち砕いてやる」

 

「付き合ってくれるよな?」

 

「無論。一人で行かせるものか!」

 

「「イグナイトモジュール、抜剣!」 」

 

2人はカチャっと胸のペンダントの羽根を閉じると、胸から外す。ペンダントが変形し3枚の羽根を持つ剣になる。剣が迫り二人の胸を貫いた。

 

「が…。あ……あぁ……っ!!」

 

「ぐああっ! ……あ……ぁ……!」

 

2人は黒いオーラに包まれ苦しそうにする。

ものすごくやばいんだが、大丈夫かこれ?

 

「腹わたを掻き回すような…これが…この力が…!」

 

そして2人は絶叫をあげはじめた。

 

「ああああああああああーーーーーっ!!」

 

「ああああああああああーーーーーっ!!」

 

クリスちゃん……翼さん……大丈夫かnうっ…!

なんだ……?今一瞬頭痛が……。

気づいたら翼さんがクリスちゃんの手を握っていた。

 

「……すまないな。雪音の手でも握ってないと底なしの淵に飲み込まれてしまいそうなのだ」

 

「フッ、おかげでこっちもいい気付けになったみたいだ。危うくあの夢に溶けてしまいそうで……」

 

そのまま2人は黒いオーラが消えて倒れてしまった。

 

「不発?」

 

「はあっ、はあっ、はあっ……」

 

「はあっ、はあっ、はあっ……」

 

2人は動けそうにない。

 

「尽きたのか? それとも折れたのか…ん?」

 

2人が立ち上がるまでの時間は俺が稼ごう。

どっちにしろ俺はイグナイトできないし。

なのでキャロルの前に立ちはだかる。

 

「なるほど。貴様はまだ楽しめそうだな!」

 

キャロルがエネルギー弾を無数に放ってくる。

俺はそれを鎌で弾きながら近づき別の鎌を振り下ろす。しかし鎌は糸で防がれた。

 

「はあっ!」

 

ぐはっ!

 

「ロボ!」

 

横からエネルギー弾が放ったれもろにくらって吹き飛ばされた。

 

「厄介だったがオレ自身が直接手を下せばこの程度よ」

 

実際その通りだから何も言えない……。

するとミサイルに乗って響ちゃんがやってきた。

響ちゃんは途中で着地しミサイルはキャロルの元に、即糸で切り裂かれた。

 

「ようやく揃うか」

 

「すまない。おかげで助かった」

 

「とんだ醜態を見せちまったけどよ…」

 

「イグナイトモジュール、もう一度やってみましょう」

 

まじかよ、大丈夫かあれ。またさっきみたいに不発するんじゃ?

だが響ちゃんは言った。

 

「だが、今の私達では……」

 

「未来が教えてくれたんです。自分はシンフォギアの力に救われたって。

 この力が本当に誰かを救う力なら。身に纏った私達だってきっと救ってくれるはず!

 だから強く信じるんです! ダインスレイフの呪いを破るのは!」

 

「いつも一緒だった天羽々斬」

 

「あたしを変えてくれたイチイバル」

 

「そしてガングニール!」

 

特に何もないフェンリル……。

ごめんね。ほんとに何もないのよ。

 

「信じよう! 胸の歌を。シンフォギアを!」

 

「へっ。このバカに乗せられたみたいでかっこつかないが……」

 

「もう一度行くぞ!」

 

どうやら覚悟を決めたみたいだ。

 

「イグナイトモジュール」

 

「「「抜剣!!」」」

 

ペンダントの羽根を閉じ、胸から外す。

ペンダントが剣になり、胸に刺さった。

 

「がああああああああっ!!」

 

「ああっ! あああああああっ!!」

 

「ああああああっ!!」

 

3人は絶叫をあげる。みんな…どうか成功させてくれ。

あれ?なんだか…意識が……遠く……。

 

◇◇◇

 

目を開けば教室の中にいた。

ここは……?

そして真ん中には複数の男子が1人の男の子を蹴っていた。

あぁ、そうか。これは……俺の、記憶(前世)だ。

 

『この菌野郎!なんでお前なんかが学校に来てるんだよ?』

 

『そうだそうだ!お前の菌が移るんだよ!とっと帰れ!』

 

『やめて!やめてよ!』

 

『見ろよこいつ泣いてるぜ?』

 

『だっせー!』

 

『『『『ギャハハハハハハハ!!』』』』

 

そうだ。確か菌扱いされて虐められたんだっけ。

こっちに来て忘れてたんだった。いや、忘れたかったんだろうな……。

すると場所が変わり家になった。

 

プルルルル、プルルルル。

 

『はい』

 

『すみません。その家の方か、お子さんでしょうか?』

 

『そうですが、なにかあったんですか?』

 

『実は、ご両親が交通事故で亡くなりました』

 

『……え?』

 

優しかった両親。唯一の味方だった両親。大型トラックに轢かれて即死だった。頭が真っ白になった。到底信じたくなかったんだ。

あぁ、だから俺はクリスちゃんの両親の話を聞いて、親近感を覚えたんだった。

それから学校に行って虐められなくなったんだ。いや、この場合は誰も近づかなくなったの方が正しいか…。

 

『なあ知ってるか?あいつの両親…』ヒソヒソ

 

『亡くなったんだってよ』ヒソヒソ

 

『もうあいつに近づくのやめよーぜ?俺達までなんか起きるぞ』ヒソヒソ

 

『それもそうだな』ヒソヒソ

 

ずっと1人だった。助けなんてなかった。だから甘い考えなんか世の中には通じないって学んだんだった。

それでもせめて両親の意思は継ごうと、残してくれたお金で高校に行ったんだ。でも噂って結構広く拡がるから……。

 

『お前だろ、親殺しって』

 

『え?』

 

『最低だよな。自分の親を交通事故にあわせて』

 

『俺はそんなこと……』

 

『親殺し!』

 

『親殺し!』

 

『親殺し!』

 

親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し親殺し。

 

───親殺し

 

もう何かもが嫌になって来て、屋上に行こうとした所で足を滑らせて俺は死んだんだった……。

でもなんで急にこんな………。

 

『思い出させるためさ』

 

ッ!

声が聞こえ、後ろを振り向くとそこには俺と同じ大きさの黒い狼がいた。

 

お前は……?

 

『俺はお前だ。お前の怒り、悲しみ、恨みなどの感情の集合体だ』

 

そいつがなんでまた……。

 

『お前は恨んでいる筈だ。自分を虐めた他人を、両親を奪った世界を、なにもかもを恨んでいる筈だ』

 

俺は……そんなこと……思ってなんか…。

 

『いいや思ってる。俺はお前だ。だからわかる。

故に、俺が思い出させてやる』

 

すると黒い狼の背中から無数の鎖が出てくる。

 

何を、するつもりだ……?

 

『呑まれてもらうのさ。お前自身の憎悪に』

 

鎖がゆっくりとこちらに向かって伸びてくる。

 

やめろ、来るな。来るな。俺の傍に来るなッ!!

 

ロボは逃げ出した。しかし急にスピードを上げた鎖に前足、後ろ足、胴体、首を巻き付かれた。

鎖に巻き付かれた位置から黒いモノが侵食していく。

 

『さあ解放するがいい、その溜まりに溜まった。お前自身の憎悪(前世)を!』

 

やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!

 

そしてロボの全身は、黒に覆い尽くされた。

 

◇◇◇

 

響、翼、クリスの3人は見事イグナイトを成功させていた。

 

「これなら!」

 

「ッ!なんだ!?」

 

「ギアが…?」

 

急に3人のギアが出力を落とす、よく見ると3人から黒いオーラが出ており、それが一箇所に吸収されていた。

 

「あれは…ロボ?」

 

「ほぉ…」

 

黒いオーラを吸収しているロボは立ち上がるが、明らかに様子がおかしい。

するとロボは唸り出す。

 

「ガルルルルルルルルルルルルルルル!!」

 

そしてロボの体に変化が起こった。

ただでさえ大きい体は更に大きく、青い毛並みは真っ黒に、黄金の瞳は血のように赤く、全身に赤い模様が浮かび上がり、背中から刃が赤く染った鎌が複数出てきた。

 

「ロボ君……?」

 

「いったい何が……?」

 

響と翼が突如の自体に困惑する。

 

「ロボ………」

 

クリスはただそう言って立ち尽くしており、

 

「これは想定外だ……」

 

キャロルは不敵に笑う。

そしてロボは全身から赤黒いオーラを放った。

 

『グルガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!』

 

憎悪に呑まれた狼は、全てを壊さんと、

咆哮した。




次回「憎悪の巨狼、フェンリル」


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憎悪の巨狼、フェンリル

黒き巨狼は、全てを殺戮しつくす。


発電所にてロボは全長約3mが約6mまで巨大化しており、全身が黒くなり全身に赤い模様が浮かび、目は真っ赤になっている。そのロボに起きた異変はS.O.N.G.側も確認できていた。

 

「なんなんだあれはッ!?」

 

「まるで響さんの暴走のような……」

 

「ま、まさか…!」

 

その中でエルフナインが一つの可能性が思い浮かび顔を青くさせる。

そしてオペレーターの方である反応が確認できた。

 

「未知のフォニックゲインを確認!」

 

「アウフヴァッヘン波形、表示します!」

 

モニターに表示される波形とその名がS.O.N.G.に衝撃をもたらした。

 

「フェンリル、だとぉ!?」

 

「フェンリルってあのキテレツが植え付けた聖遺物デスよね!?」

 

「あぁ、今まで起動してるかどうかすら不明だった聖遺物が何故今になって…?」

 

「イグナイトのせいだと思います…」

 

皆の視線がエルフナインに集まった。

 

「イグナイトを行なった際に発せられたエネルギーをロボさんの中のフェンリルが吸収してしまい、完全な起動と共に暴走を引き起こしてしまったのかと…」

 

「それじゃ、今のロボは……」

 

調がおそるおそる聞いた。

 

「おそらく、暴走した時の響さんよりも凶悪なものになっています……」

 

その言葉を聞いた全員がただ、モニターの先にいる皆の無事を祈るしか無かった。

 

◇◇◇

 

赤い黒いオーラを発しているロボはただ唸っており、動く気配はない。

 

「なかなか面白いことになったじゃないか。貴様が動かないならオレから行かせてもらうぞ!」

 

そう言ってキャロルは左手から錬成陣を出し、ロボに向かって光線を放った。

放たれた光線は真っ直ぐにロボに向かって行き、当たる直前に、ロボの姿が消えた。

 

「なっ!?ごはっ!?」

 

驚いたキャロルの背中に衝撃が走った。吹き飛ばされたキャロルは先程自分がいた位置を見ればそこにはロボが立っていた。

 

「ふ、ふふふ。やっと手応えが出てきたじゃないか。そう来なくてはな!」

 

糸を振るい、ロボを切り裂こうとする。

しかし…。

 

『グルアァ!』

 

ロボは鎌を振るい逆に糸を切り裂き、キャロルに迫って行った。

 

「その程度!なっ!?」

 

キャロルは上空に跳び鎌を回避するがロボはすぐさま自分に向かって跳びかかって来ていた。

 

「図に乗るな!!」

 

キャロルは空中で身動きが取れないロボに何十発の光線を同時に放つ。光線はロボに向かって飛んでいき、光線が当たった瞬間、ロボの体が霧散した。

 

「なんだと!?ッ!?」

 

そして自分のすぐ後ろには数十本の鎌を振り上げたロボがいた。

 

『ガアアアアアアッ!!』

 

「ぐわああああああ!!」

 

振り下ろされた鎌はキャロルの体に突き刺さり、ロボはそのままキャロルを突き落とした。落ちた瞬間に爆発が起こり煙が発生する。

 

「くっ!おのれ…!」

 

煙が晴れた先にはファウストローブが解けてしまったキャロルがいた。

地面に着地したロボは全ての鎌を振り上げる。そして鎌に火がついた。

 

『ガアアアアアアッ!!』

 

鎌を振るえば炎の斬撃が飛び、キャロルに当たり爆発が起こる。次々と炎の斬撃を飛ばし爆発が起こる。

そしてロボは斬撃をしながら口を開ける。そして黒い閃光を溜め始めた。

 

『ゴガアアアアアアアアア!!!』

 

キャロルに向かって黒い閃光がビームの様に放たれた。そして黒い閃光はキャロルを包み込み、大爆発を起こした。

大量の煙が舞い上がる。煙が晴れればそこにはキャロルの姿など一欠片もなく、ただ所々黒焦げたキャロルの帽子が宙を舞っただけだった。

 

『ガルゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!』

 

ロボが勝利の遠吠えをする。何回も吠えたロボは鳴き止むと、次はお前達だとばかりに装者達の方を向いた。

 

「くっ!」

 

それを見た翼は剣を構える。しかしクリスが声を荒らげた。

 

「先輩!何してんだよ!?」

 

「そうですよ!あれはロボ君なんですよ!?」

 

「そんな事を言っている場合では無い!このままだと私達が殺られるぞ!」

 

ロボは翼達に跳びかかり噛み砕こうと牙をむく、翼はその牙を剣で受け止める。ギリギリと音を鳴らしながら鍔迫り合いをしているが翼が押され始める。まもなくといったところで。

 

「どおりゃああああああああああぁぁぁ!!」

 

響が飛び上がって殴り掛かる。しかしロボはその場から一瞬で移動し少し離れた場所で止まった。

 

「大丈夫ですか!?」

 

「あぁすまない、助かった」

 

「こうなったらやるしか…」

 

翼と響が構えるがクリスが静止した。

 

「お前まで何言ってんだよ!あいつは…、あいつは……、あいつはロボなんだぞ!?」

 

「クリスちゃん……」

 

「覚悟を決めろ雪音。今のロボはロボに非ず、まさに狂犬だ…」

 

『グルガアアアアアアアアアアア!!』

 

ロボは吠え、鎌に火をつけ構える。そして炎の斬撃を飛ばしてきた。

 

「行くぞ立花!」

 

「はい!」

 

翼と響はロボに向かって走り出す。

 

「ロボ……」

 

クリスはそう呟き、ただ戦いを見ているだけだった。

2人は炎の斬撃を躱しながら進み、それぞれ左右から攻撃する。

 

「はああああああああああああぁぁぁ!!」

 

「やああああああああああああぁぁぁ!!」

 

しかしその攻撃をロボはそれぞれ一つの鎌で受け止めた。そしてその場で回転し、2人は尻尾の一撃を食らった。

 

「ぐっ!」

 

「うっ!」

 

2人は地面に転がる。そしてロボは一切の容赦なく2人に炎の斬撃を飛ばした。

2人に迫る炎の斬撃は、当たることなく、途中で何かに撃ち抜かれ爆発し、ロボの周りガトリングの弾が飛び交った。

 

「クリスちゃん!」

 

「わかってる、こうでもしなきゃあいつは戻らないんだ。だったらやってやる、あたしはロボを元に戻したい!」

 

「その意気だ。さあ、次が来るぞ!」

 

『ガアッ!』

 

ロボは何本もの鎌を振るい全身を切り裂こうとする。

翼は剣で弾き、響は殴り、クリスは撃ち抜いて防いでいく。

 

「とっとと目ぇ覚まして戻ってこい!くらいやがれ、こいつが起床のベルだ!」

 

クリスは腰部パーツを展開して大量のミサイルを放つ。

 

『ガアアアアアアアアアアアアアアアッ!!』

 

しかしロボは咆哮を起こし、ミサイルを全て途中で爆発させた。

そして発生した煙から響が飛び出してきバンカーを伸ばした腕で殴り掛かった。

 

「どおりゃああああああああああぁぁぁ!!」

 

「はあっ!」

 

それを鎌で防いだロボの横から翼が蒼ノ一閃を放つ。ロボはそれを炎の斬撃で相殺した。

 

『グルガァ!』

 

「なっ!?ごふっ!」

 

「ぐっ!」

 

「がっ!」

 

一瞬で移動したロボについていけず、響は腹に、翼は横腹に、クリスは背中に蹴りを受け吹き飛ばされた。

そしてS.O.N.G.でもこの光景は確認されている。

 

「そんな!イグナイトを成功させた3人が押されてるんなんて!」

 

「いったい何故…?」

 

「出力の差です」

 

エルフナインが調べた結果を言い始める。

 

「フェンリルはクリスさんと翼さんが失敗した一回目、そして3人が成功させた二回目にイグナイトのエネルギーを吸収していました。つまり結果的に言えば5人分のエネルギーです」

 

「まさか…!」

 

「つまりどうゆうことなの…?」

 

弦十郎がその報告から一つの答えに行き着き、まだわかっていない様子の皆にエルフナインが正解を言った。

 

「つまり、今のロボさんはイグナイト5人分の力があるということです」

 

『!?』

 

全員が絶句するしか無かった。ただでさえ強いイグナイトの5人分の力を、今のロボが持っているのだ。

そしてモニターでは3人がピンチになっていた。

 

「うぅ…」

 

「まさかこれ程とは…!」

 

「クソッ…!」

 

倒れ伏す3人にロボがゆっくりと近づく、そして吠えた。

 

『ガアアアアアア!!』

 

ロボが吠えた瞬間、背中から鎌ではなく、無数の鎖が飛び出し、3人を縛り付けた。

 

「なんだこれは!?」

 

「鎖か!」

 

「なに…?力が、入らない…」

 

縛り上げた3人を持ち上げて一箇所に集めた。

そしてS.O.N.G.でもこの窮地は確認できた。

 

「響君!クリス君!翼!」

 

「司令!ロボ君からフェンリルとはまた別のフォニックゲインが確認されました!」

 

「なんだと!?」

 

「今表示します!これは…」

 

モニターに表示された名を見て、全員が驚くしか無かった。

 

「『グレイプニル』……だと……?」

 

「グレイプニル、神話にてフェンリルを捕縛した鎖。でもそれがなぜ!?」

 

全員が困惑するしかない。そしてそこでエルフナインが一つの推測に行き着いた。

 

「まさか…!ロボさん埋め込まれたフェンリルの欠片に、更に小さな、確認できない程の大きさのグレイプニルの欠片が付着していて、それもイグナイトのエネルギーで起動したのでは…!」

 

「なんということだ…!」

 

そして縛り上げた3人に向かってロボが口を開き、黒い閃光を溜め始めた。

 

「あれはあの時の!」

 

「まずい!」

 

そして無慈悲にも、黒い閃光は放たれ、装者3人を飲み込み、大爆発を起こした。

声が聞こえなくなった発電所で、ただ一匹。

 

『ガルゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!』

 

憎悪の巨狼の遠吠えだけが響き渡った。




次回「家族」


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家族

失ったものは戻らない、だけど今を失わせないことはできる。


『ガルゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!』

 

様々な所が壊れ、焼け焦げた発電所にて暴走したロボが遠吠えをする。

しかし途中で止め、忌々しげに煙に包まれた鎖の先を睨む。

煙が晴れれば小さな結晶が3人を守るように空中に散らばって浮いていた。クリスがリフレクターで黒い閃光から身を守ったのだ。

 

「ありがとうクリスちゃん…」

 

「すまない雪音、助かった…」

 

「あぁ、ギリギリセーフって所だな…」

 

それを見たロボは再びクリス達に向け黒い閃光を放つ。黒い閃光はリフレクターで弾かれる。ロボは何度も何度も黒い閃光は放ち3人を消し去ろうとする。

 

『ガアアアアアア!!』

 

「クソ!めちゃくちゃ撃ちやがって!ッ!?」

 

ロボは閃光が効かないことがわかると閃光を放つのを止め、3人を縛り付けている鎖を振り回し始める。

そしてその勢いのまま、3人を地面に叩きつけた。

3人に縛り付けた鎖を解いて引っ込める。

 

「うぅ……」

 

「くっ……」

 

「クソ…!」

 

地面に叩きつけられた3人はボロボロになっている。そんな3人に向かってロボは鎌を振りかざしながら近づく。

そして鎌を振り下ろそうとして、止まった。響達がゆっくりとだが立ち上がってきたのだ。

 

「まだだ……!」

 

「まだ終わってねぇ…!」

 

「我々はこの程度で折れたりしない…!」

 

『グルガアアアアアアアアアアアア!!』

 

立ち上がった3人に鎌を振り下ろす。そして3人はそれを回避し再び攻防が始まった。

 

「やあぁ!」

 

「はあっ!」

 

響が拳を、翼が剣を振るいロボは鎌で対抗して打ち合う。

 

「どぉりゃああああああ!!」

 

そこにクリスがガトリングを撃つ。

 

『ガルルアアアア!!』

 

しかしロボは鎌を盾にしてそれを防ぐ、響と翼を弾き飛ばし、再び鎖を出して3人を捕らえようとした。

 

「まずい!また鎖が来るぞ!」

 

「あたしに任せろ!」

 

クリスはそう言うと腰部パーツを展開する。

 

「これでどうだ!」

 

そこからミサイルが発射され、一つ一つが鎖を撃ち落としていく。更に二つの巨大なミサイルがロボに向かって発射された。

 

『グルガアアアアアアアアアアアア!!』

 

しかしロボは咆哮をし、音の衝撃波により二つの巨大ミサイルは空中で爆発した。

 

「やっぱりダメか…!」

 

クリスは悔しそうにする。

 

『ガルルルルルルル…!』

 

ロボは殺意を含んだ目でクリス達を見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──エサダ

 

 

 

──アレハエサダ

 

 

 

──クラエ

 

 

 

──ツブセ

 

 

 

──コワセ

 

 

 

──コロセ

 

 

 

エサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダエサダクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエクラエツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブツセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセツブセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコロセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコワセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセ

 

 

───コロセェ!!!

 

 

 

『グルガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!』

 

ロボは咆哮して3人に飛びかかる。3人はそれを回避するが炎の斬撃や黒い閃光を放って追撃をする。

放たれた斬撃と閃光が飛び交い、建物を壊し、辺り一面、更に街中が崩れていく。

 

「街が!」

 

「そんな!街にはまだ人が!」

 

「あの野郎、見境なしかよ!」

 

『ガアアアアアア!!』

 

ロボが鎌を伸ばしながら響達に向けて走り出す。

鎌は3人の周りに、まるで逃げ道を塞ぐように突き刺さっていく。

 

「これは!?」

 

そしてロボはその場から跳び上がった。

 

『擬・遥かなる者への斬罪』(フリーレン・シャルフリヒター)

 

ロボが3人の首を噛みちぎろうとするが、上空から巨大な剣が降ってき、それを防いだ。

 

「今のうちに!」

 

3人がその場から離れれば剣が噛み砕かれてロボの姿が確認できる。ロボは響達を見たまま動かない。

するとロボの姿がその場から霧散した。

 

「なっ!?」

 

「いったいどこに!?」

 

周りを警戒しながらロボを探す3人。

そして全員が吹き飛ばされた。

 

「がっ!」

 

「ぐっ!」

 

「うあっ!」

 

響達の真上に姿を現したロボが、3人を殴り飛ばしたのだ。

そして倒れ伏す3人、ロボは一番近くにいたクリスからトドメをさそうと歩き始めた。

 

「逃げて、クリスちゃん…!」

 

「雪音…!」

 

2人はなんとか止めようとするが体が動かない。そしてクリスの前で止まったロボは鎌を振り上げた。

 

「ロボ……」

 

そのまま鎌に火がつき、振り下ろされ……

 

「ロボッ!!」

 

寸前で止まった。

 

「………ロボ?」

 

ロボは苦しそうにしながら後ろに下がる。突如の自体に装者達は何が起こっているのかわからなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──ナンダ?

 

 

 

──ナンナンダコイツハ?

 

 

 

──コイツヲミテイルトアタマガイタイ

 

 

 

──アタマニナニカガウカンデクル

 

『そうか、ロボっていうのかお前。機械みたい名前だな』

 

──アタマガイタイ

 

『そんなに悪いと思ってるならさ、久しぶりにお前の毛並み布団で寝たいんだが…』

 

──アタマガイタイ

 

『泣き終わるまでこうしててやるからさ、今はただ、枯れるまで泣いちまえ、こいつはサービスだ。あたしの歌なんてそうそう聞けないからな』

 

───アタマガ、ワレル

 

シラナイ、シラナイ。オレハコンナヤツシラナイ

ナノニ、ナンデ……。コンナニモナツカシインダ…?

ワカラナイ、ワカラナイ……。

ワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイ

 

ケサナキャ、ケサナキャ。

 

コイツハケサナキャ!!

 

 

 

『ガアアアアアア!!』

 

苦しそうにするロボが突如吠える。するとロボの全身から赤黒いオーラが出くる。

溢れ出たオーラは近くにいたクリスもろとも、ロボの姿を完全に覆った。

 

「クリスちゃん!!」

 

「雪音!!」

 

その叫び声は虚しく響いた。

 

◇◇◇

 

目が覚めたら教室にいた。ギアは解除されていた。

教室の中を見渡してみるが見覚えがない。リディアンの教室ではないみたいだ。

教室の真ん中で、何人かの男子生徒が集まっていた。1人の男の子を全員で蹴っている。

 

『この菌野郎!なんでお前なんかが学校に来てるんだよ?』

 

『そうだそうだ!お前の菌が移るんだよ!とっと帰れ!』

 

『やめて!やめてよ!』

 

『見ろよこいつ泣いてるぜ?』

 

『だっせー!』

 

『『『『ギャハハハハハハハ!!』』』』

 

「お、おい!何してんだよ!?」

 

男子生徒達を止めようと手を伸ばすが、伸ばした手は男子生徒をすり抜けた。

その事に驚いていると男子生徒達が消え、周りも変わり、教室内からどこかの家の中に変わった。

すると電話が鳴り、あの蹴られていた男の子が歩いてきた。

 

プルルルル、プルルルル。

 

『はい』

 

『すみません。その家の方か、お子さんでしょうか?』

 

『そうですが、なにかあったんですか?』

 

『実は、ご両親が交通事故で亡くなりました』

 

『……え?』

 

男の子は膝から崩れ落ち、静かに涙を流し始める。

そこで再び周りが教室に戻った。

 

『なあ知ってるか?あいつの両親…』ヒソヒソ

 

『亡くなったんだってよ』ヒソヒソ

 

『もうあいつに近づくのやめよーぜ?俺達までなんか起きるぞ』ヒソヒソ

 

『それもそうだな』ヒソヒソ

 

その男の子は周りから遠ざけられ、1人にされていた。

更に場所が変わり、成長したあの男の子とみられる男子に1人の男子生徒が近づく。

 

『お前だろ、親殺しって』

 

『え?』

 

『最低だよな。自分の親を交通事故にあわせて』

 

『俺はそんなこと……』

 

『親殺し!』

 

『親殺し!』

 

『親殺し!』

 

それを最後に周りは何も無い、真っ暗な空間となった。

 

「なんなんだ、いったい……?」

 

「僕の過去(前世)だよ」

 

「ッ!?」

 

突然声が聞こえた。声が聞こえた方を向けば、あの男の子が膝を抱え、頭を俯かせて座っていた。

 

「みんな僕を虐めてくる。

 

 みんな僕から何かを奪う。

 

 みんな僕を1人にする。

 

 世界ってのは理不尽なんだ」

 

悲しそうに、辛そうに、恨めしそうにそう言った。

そして男の子は立ち上がりこちらを見た。

 

「君もそうなんだろう?

 

 僕を虐めるんだろう?

 

 僕から何かを奪うんだろう?

 

 僕を1人にするんだろう?

 

 だから、みんな消えちゃえ。

 

 僕を虐めるみんなも、

 

 僕から両親を奪った世界も、

 

 僕自身も、

 

 全部全部全部、全部消えちゃえ!!」

 

男の子の周りから無数の黒い閃光が放たれる。

あたしは静かに歩き、男の子に近づく。

閃光が足元を横切る。手と腹の間を通る。頬を掠める。

避けずにただひたすらに歩き続け、男の子の前まで来た。

そしてあたしは……その子を抱きしめた。

 

「なんで…?」

 

「確かにさ、世界は理不尽だ。あたしだって両親を奪われた。

でも世界は大切なものを奪うけど、大切なものをくれる。あたしは今1人じゃない、あのバカや先輩、おっさんに後輩達、S.O.N.G.の仲間達、それに…」

 

クリスはそこで一旦言葉を止める。

 

「それに……?」

 

「お前もだ、ロボ。お前だってあたしの仲間で家族だ。一人ぼっちになんかさせるかよ」

 

「いいの……?」

 

「ん?」

 

「こんな、こんな化け物なんだよ、僕は……。

1回死んでるし、みんなを傷つけたし、役に立たないし、ろくに話せもしないし、そんな、そんな僕でも、いいの……?」

 

顔を俯かせてそう言う男の子。

そんなこいつに、あたしは当たり前のように言った。

 

「まったく、お前もバカだよな。いいんだよ。前にも言ったが、ロボはロボ。

お前が化け物でも1回死んでても役立たずでも関係ない。お前はあたしを助けてくれた変な狼、そしてあたしの大切な家族なんだ」

 

それを聞いた男の子は、一瞬驚いた様な顔をして、泣き始めた。

 

「そ、うか……いいんだ、こんな僕でも、俺でもいいんだな……」

 

ロボは泣きながら抱き締め返してきた。それをあたしは背中を擦ってやりながら歌った。こいつにはよく歌ってやった歌だ。

 

「ありがとう……」

 

「いいってことよ……」

 

そして辺りは光に包まれた。

 

◇◇◇

 

クリス達を包み込んだ赤黒いオーラはいまだに動く気配がない。すると変化が起こった。

 

「ッ!あれ!」

 

「ヒビが…!」

 

赤黒いオーラにヒビが入る。ヒビから光が漏れ始め、そしてオーラが音を立て、割れて消えた。

そしてそこにはギアを纏ったクリスと、いつもの青い毛に戻ったロボがいた。

 

「やっと戻りやがったか、このバカ」

 

うん、本当にありがとう。クリスちゃん。

 

クリスの言葉にロボはひと鳴きする。

それを聞いてクリスは笑う。

 

「おかえり、ロボ」

 

ただいま、クリスちゃん。

 

響が嬉しそうに走り出し、翼はまったくと言った様子で歩く。

急に抱きしめられ響を殴るクリス、その響を咥えて離すロボ。

こうして前世一人ぼっちだった男の子は、この世界での新しい家族の元に帰ってこられたのだった。




未完
まだまだ続くんじゃ。

次回「みんなで海水浴に行くぜ☆」


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みんなで海水浴に行くぜ☆

花粉症つらいん。


青い空。

 

白い雲。

 

同じく白い砂浜。

 

そして水着姿のみんな。

 

さーて、ここはどこだと思う?海だよねわかりやすいね。

何故海に来ることになったのか、それは二時間前に遡る。

 

◇◇◇

 

S.O.N.G.本部

 

「壊されたイガリマと」

 

「シュルシャガナも改修完了デス!」

 

切歌ちゃんと調ちゃんのギアも修復し終わったようである。

 

「機能向上に加え、イグナイトモジュールも組み込んでいます。そしてもちろん……」

 

「復活のアガートラーム」

 

元セレナちゃんのギアこと、マリアさんのギアも直ったのである。

というか復活のアガートラームって、復活のAですか?

 

「改修ではなく、コンバーター部分も新造しました。一度神経パスを通わせているので身に纏えるはずです」

 

「セレナのギアをもう一度……。この輝きで私は強くなりたい」

 

するとおっさんが言い始めた。

 

「うむ。新たな力の投入に伴い、ここらで一つ特訓だな!」

 

『特訓!?』

 

めんどくさいやつだー。とか思ってました。

 

◇◇◇

 

まあ実際は海なんだけどね!

なんかおっさんが特訓理由言ってた気がするけど、海が楽しいから忘れた☆

そして今俺は何をしてるかって?それはだね……。

 

「アハハハハハハ!速い速い!」

 

「あー!ロボ君がクリスちゃん乗せて海の上走ってる!?」

 

「どういう状況よそれ!?」

 

わたくしめロボ、海の上を走れるようになりました。いやまあ前に調ちゃん乗せて海の上走ったことあるからね。

なんか勢いでやったら出来た。フェンリルって凄い。

ちなみにNINJAもできるそうで、やはりNINJAか。

 

『ジェットコースターみたいで楽しいですね!』

 

ホッ!いつの間に!?

 

『最初からですよ。まったく、前に暴走した時は本当に心配したんですからね?』

 

それについてはまじでごめんなさい。許して。

 

『許します。じゃあ今は難しいことは忘れて楽しみましょうか!』

 

せやね。というかテンション高いねセレナちゃん。初の海だからかな?

そのまましばらく走っていたら声が聞こえた。

 

「クリス先輩ばっかずるいデスよ!」

 

「私達にも乗る権利はあると思う」

 

切歌ちゃんと調ちゃんが頬を膨らませながらそう言ってきた。あ、君達も乗りたいんだねって。

 

「たくしょうがねぇな、ほら一旦戻るぞロボ」

 

はいはーい。

 

そんなわけで砂浜に戻り、クリスちゃんが降りて2人が乗ってきた。

 

「出発行進デス!」

 

「それを言うなら出発進行だよ切ちゃん」

 

2人を乗せて海の上を走り回る。結果は物凄い好評でした。

 

『私も乗ってます』

 

なんでや、順番やろ降りんしゃい。

 

『私は幽霊なので問題ないのです』ドヤァ

 

くそ…!ドヤ顔が可愛いのが腹が立つ…!

 

「あー!2人もずるい!私も私もー!」

 

その後、響ちゃんと未来ちゃん、翼さんにマリアさんにエルフナインちゃんの順に乗せて走り回りました。

その後はみんなでバレーボールをすることになった。

 

「あの野郎ボール打ち上げた瞬間に叩き落としやがって!反則だ反則!」

 

「えーと、ルールブックによると何も問題ありません!」

 

「なんでだよ!?」

 

「なんとか打ち返しても、直ぐに弾き返される」

 

「なるほどバレーボールにてロボに勝つことが特訓…。これはなかなかにタフなメニューだ…!」

 

「翼さんまだ特訓かと思ってる…」

 

「でも本当に特訓みたいになってるんだよね…」

 

「というか7対1で1点も入れられてないってどうゆう事デスか!?」

 

「あまりにも強い…」

 

フハハハハハハハハ!さあどっからでも打ってこい、俺に勝てると思うなぁ!!

 

『これは酷い…』

 

結果、俺が一人勝ちしました。複数出せる鎌を使って打ち上げたボールを叩き落としたり、打たれたボールはどこに行っても鎌で打ち返せるから圧勝である。

そして今は休憩に入っている。

 

「気がついたら特訓になっていた…」

 

「この野郎、鎌使いやがって、反則だろあれ……」

 

「晴れて良かったですね」

 

「昨日台風が通り過ぎたおかげだよ」

 

「日頃の行いデース!」

 

やっぱり海は晴れが一番である。

そして響ちゃんの言った一言で戦争が始まった。

 

「ところで皆、お腹が空きません?」

 

「だが、ここは政府保有のビーチゆえ……」

 

「一般の海水浴客がいないと、必然売店の類も見当たらない……」

 

全員の目が光る。

 

「「「「「「「「コンビニ買い出しじゃんけんぽん!!」」」」」」」」

 

結果、翼さん切歌ちゃん調ちゃんがチョキ、後はみんなグーである。

俺?俺は参加しなくていいんだよ。狼がどうやって買い出しに行けと?というか翼さんなにその変なチョキ、それチョキというか銃じゃない?

 

「あははははは! 翼さん、変なチョキ出して負けてるし!」

 

「変ではない!かっこいいチョキだ!」

 

「斬撃武器が……」

 

「軒並み負けたデス!」

 

チョキはグーには勝てない、哀れなものよ…。

 

「好きなものだけじゃなくて、塩分とミネラルも補給出来る物もね」

 

ママリアさん……。ほんと偶に出るマリアさんの母性はなんなんだ?

 

『あれがマリア姉さんです』

 

なるほど。

 

「人気者なんだから、これかけて行きなさい。」

 

「母親のような顔になってるぞ、マリア……」

 

そして3人は買い出しに行った。

それからちょっと時間が経った。

 

「皆と一緒に海に来るなんて、思ってもみなかった……」

 

「皆さん、特訓しなくて平気なんですか?」

 

「真面目だなあ、エルフナインちゃんは。」

 

「暴走のメカニズムを応用したイグナイトモジュールは3段階のセーフティによって制御される危険な機能でもあります。下手をするとこの前のロボさんの様になってしまうんです。だから、自我を保つ特訓を……!」

 

すると突然海から水柱が上がり、そこからガリィが現れた。

 

「ガリィ!?」

 

「夏の想い出作りは十分かしら?」

 

「んなわけねーだろ!」

 

2人がギアを纏い、俺は鎌を出す。

ガリィはクリスちゃんの矢を物ともせず突っ込んでくる。

そして矢を受けたガリィの体が水に変わった。

 

「ナン…っ!?」

 

消えたガリィは2人の後ろから現れた。

 

「フフッ」

 

「がぁっ!」

 

「あぁっ!」

 

吹き飛ばされる2人。

 

「マリアさん! 二人をお願いします!」

 

「っ!」

 

マリアさんは未来ちゃんとエルフナインちゃんを連れて撤退。俺達はガリィと対峙する。

 

「キャロルちゃんからの命令もなく動いてるの!?」

 

「さぁね?」

 

そして召喚される大量のアルカノイズ。

響ちゃんか殴り撃退、クリスちゃんはボウガンで地上、ミサイルで空中のノイズを殲滅する。

ガリィが逃げようとするのが見えたので攻撃にしに行く。

 

「ガアァ!」

 

飛び上がり鎌を振りかぶって突っ込む。もうすぐで届くという所で、突如目の前に氷の壁が出てきて頭から突っ込んでしまった。

 

「ロボ!?」

 

「純粋な強さならあたしの負けだけど、ただ強いだけで攻撃が単調なのよあんた」

 

な、なるほど……。

最後にその言葉を聞きながら、俺は意識を落とした。




ここのロボ、戦闘経験が薄いからこういうのに引っかかりそうなの。
それではまた次回。

次回「ケンカはやめてくれ」


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ケンカはやめてくれ

トレジャークリスちゃん全員交換し終わった(戦慄)


やあロボだよ。

なんか眠ってる間に全部終わってた。

マリアさんがイグナイトを成功させてガリィを倒したようだ。

あと響ちゃんの様子がおかしくなった。

理由は不明、まあ理由考える暇なくまたオートスコアラーが出現。切歌ちゃん調ちゃん響ちゃんの3人が先に向かった。

俺達が着いた頃には既にオートスコアラーはおらず、何もかもが終わった後だった。

後ね……。

 

「切ちゃんが無茶するからでしょ」

 

「調が後先考えずに飛び出すからデス!」

 

「切ちゃんが私を足手まといと思ってるからでしょ!」

 

見ろよ、この2人がケンカしてるんやで、この2人が。

なんかさっきの件で調ちゃんが2人を庇ったのが原因みたいで、正直見てて辛いからやめて欲しい。

 

「傷に障るからやめてください。そんな精神状態ではイグナイトモジュールを制御出来ませんよ」

 

「「フン!」」

 

ダメだこりゃ。

 

「ごめん、二人とも」

 

すると響ちゃんが2人の手を重ねて両手で包んだ。

 

「最初にペースを乱したのは私だ……」

 

「さっきはどうしたデスか?」

 

それは俺も気になる。

 

「あれからまたお父さんに会ったんだ……。

ずっと昔の記憶だと、優しくてかっこよかったのにね……すごく嫌な姿を見ちゃったんだ……」

 

「嫌な姿?」

 

たんたんと理由を話す響ちゃん。その姿はとても辛そうである。

 

「自分のしたことがわかってないお父さん…無責任でかっこ悪かった……。

見たくなかった……。こんな思いをするなら……。

 

二度と会いたくなかった……」

 

そして未来ちゃんも俯きながら言い始める。

 

「私が悪いの。私が……」

 

「違うよ。未来は悪くない。悪いのはお父さんだ」

 

「でも……」

 

「へいきへっちゃら。だから泣かないで、未来」

 

「うん……」

 

こっちもこっちで見てて辛い、でも俺にはどうしようも出来ない。

気づいたら切歌ちゃんと調ちゃんがメディカルルームにいない事に気づいたので、またオートスコアラーが来ることを考慮してこっそり着いてくことにした。

 

◇◇◇

 

案の定、というか予想通り過ぎた。

ミカが2人を襲っていた。ミカの攻撃を調ちゃんが防いで爆発で後方に飛ばされる2人。

というわけで横から失礼アタック!

 

「うおっ!危ないんだゾ!」

 

鎌ドリルアタックを不意打ちでやったんだが避けられました。やっぱ戦闘型だから強いわ。

 

「ロボさん…!?」

 

「着いてきてたんデスか!?」

 

着いてきてたんです。

というわけで後は任せんしゃい。

 

「お前が相手かゾ?」

 

いくぞおらー!

斬撃を飛ばしながら走る。

 

「くらうゾ!」

 

斬撃を結晶で相殺しながらこちらにも飛ばしてくる。

結晶を全部弾き、鎌を振るう。

振るった鎌は結晶で受け止められ鍔迫り合いをし、お互いに弾いた。

 

「まだまだだゾ」

 

だよね。そう簡単にはいかないよね。

再び鎌を構えるが、切歌ちゃんと調ちゃんが前に出てきた。

 

「助けてもらっておいてすみません」

 

「でもここはあたし達にやらさせて欲しいデス」

 

そう言う二人の目は真剣だった。

まあ、そう言うなら任せるけど…。

鎌をしまって座る。

でもなんかあったら乱入するからね。

 

「アタシはなんとなくで勝てる相手じゃないゾ!」

 

「マムが遺してくれたこの世界でかっこ悪いまま終わりたくない!」

 

「だったら、かっこよくなるしかないデス!」

 

「自分のしたことに向き合う強さを!

 イグナイトモジュール!」

 

「抜剣!(デス!)」

 

ペンダントの羽根をたたみ、胸から外す。

ペンダントが3枚の羽根を持つ剣となり、二人の胸に刺さった。

 

「くっ……あああっ!!」

 

「うっ……ううう……っ!!」

 

「「ああああーーーーーーーーっ!!」」

 

2人が黒いオーラを纏い絶叫する。

俺自身にも頭痛と眠気が襲ってくるがこれくらいならまだ耐えられる。

 

「底知れず……天井知らずに高まる力!!」

 

そう言い、ミカが全身から炎を吹き出した。

ついでに服も消し飛んだ。

 

「ごめんね、切ちゃん」

 

「いいデスよ。それよりも皆に……」

 

「そうだ……皆に謝らないと……。

 その為に強くなるんだ!!」

 

2人のギアが変化していく、全体的に黒くなる。

イグナイトが成功した。

2人は攻撃を開始する。

ミカは切歌ちゃんの攻撃を受け止め弾き返す。

更に調ちゃんのヨーヨーを受け止め投げ返す。

 

「アハハーー!」

 

投げられたヨーヨーに引っ張られ吹き飛ばされる調ちゃん。

 

「調!」

 

「最強のアタシには響かないぞ!もっと強く激しく歌うんだゾ!」

 

ミカへ結晶を飛ばす。その攻撃を弾く切歌ちゃんだったが、そこにミカの直接攻撃がはいった。

 

「ああっ!!」

 

結晶が大量に飛んでいき、切歌ちゃんの周りに突き刺さった。

 

「エヘヘヘ~」

 

「向き合うんだ!でないと乗り越えられない!」

 

追撃しようとするミカに調ちゃんが鋸を飛ばして阻止する。それをミカは髪をはためかせて防いだ。

するとミカは飛び上がり、巨大な錬成陣を生み出す。

そこから巨大な結晶が落ちてきた。

結晶の雨の中を走る切歌ちゃん。

 

「闇雲に逃げてたらジリ貧だゾ!」

 

「知ってるデス!だからっ!!」

 

ミカが直接攻撃を仕掛けてくる。それを切歌ちゃんは鎌を大きく振りかぶり、ミカの結晶に引っ掛けて攻撃を避けた。

 

「ぞなもし!?」

 

驚くミカ。

切歌ちゃんはそのままくるっと一回転して肩からアンカー付きの鎖を射出。

当然ミカは鎖を避ける。

しかし、鎖はミカの後ろにいた調ちゃんのギアに刺さり、頭の左右に2つのノコギリを噛み合わせて、更に両手のヨーヨーで切歌ちゃんの鎖を引っ張る。

一瞬、後ろに気を取られたミカを切歌ちゃんの鎖が捉え、地面に固定した。

バーニアを吹かせながら、ギロチンの刃に乗って突撃する切歌ちゃん。

切歌ちゃんを引っ張りながら、自分も回転ノコギリで突撃する調ちゃん。

 

「足りない出力をかけ合わせて!?」

 

動きを封じられ、どう足掻いてもミカは避けることは出来ない。

 

「ウッキーーー!!」

 

最後にそう言ってミカはバラバラになり、大爆発を起こした。

こうしてオートスコアラー、ミカは倒されたのだった。

 

その後、嬉しそうにハイタッチをする2人を見て、俺は満足するのだった。




未だに2部3章をクリアしてない私です。
だって難易度高いもん。早くクリアしないとな(白目)
ではまた次回。

次回「闇を乗り越える」


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闇を乗り越える

待たせたな(ビックボス)
こいつがお望みの本編だぁ…!(からのフリーザ様)

※4/22 今更ながら前話との盛大な矛盾に気づいたんで大幅修正しました。


みんな、俺だよ。ロボだよ。

 

調ちゃんと切歌ちゃんがミカを倒した後おっさん達がやってきた。2人は無茶した事でおっさんに怒られた。まあそこまではいい、ただその時のクリスちゃんの様子がおかしかったことが気になった。でも今気にしてもどうにも出来そうにない為、一旦保留にする。

それで今は本部に集まっているわけだ。

 

「検査結果、出します」

 

ミカが奪ったデータを元に色々調べたそうで、モニターには発電所による電力供給の流れが映っている。多いね。

 

「電力の優先供給地点になります」

 

「こんなにあるデスか!?」

 

「その中でも一際目立っているのが……」

 

全員の視線が1つに集まる。

モニターでは電力の流れの複数が1つの場所に集中していた。その場所は海、つまりは海底である。

 

「深淵の竜宮…。異端技術に関連した危険物や未解析品を封印した絶対禁区。秘匿レベルの高さから我々にも詳細な情報が伏せられている、拠点中の拠点」

 

つまり簡易版宝物庫って認識でいい?いいのね、わかった。

 

「オートスコアラーがその位置を割り出していたとなると……」

 

「狙いはそこにある危険物」

 

「だったら話は簡単だ! 先回りして迎え撃つだけのこと!」

 

皆はやる気満々である。そう言う俺もやる気満々である。

しかしおっさんの話はまだ終わっていなかった。

 

「だが、襲撃予測地点はもう一つある」

 

モニターに映し出される場所は先程とは違う場所。

 

「ここって!?」

 

翼さんはここがどこか知っている様子。俺は知らない。

 

「気になる出来事があったので調査部で独自に動いてみましたが、報告によると事故や事件による神社や祠の損壊が頻発していまして。

いずれも明治政府の帝都構想で霊的防衛機能を支えていた龍脈、レイラインのコントロールを担っていた要所になります」

 

「錬金術とレイライン。敵の計画の一環と見て間違いないだろう」

 

「風鳴の屋敷には要石もある。狙われる道理はあるというわけか……」

 

風鳴……。どうやら翼さんの実家のようだ。

絶対大きいんだろうなって。

 

「検査入院で響くんが欠けているが、打って出る好機かもしれないな」

 

「キャロルの怨念を止めてください」

 

『うん』

 

エルフナインちゃんのその言葉に全員が頷く。

俺も頑張るよ。キャロルを殺った当事者だし、その責任もとらないと。

 

「よし、チームを編成するぞ」

 

それで振り分けた結果、翼さんとマリアさんが風鳴家。俺、クリスちゃん、切歌ちゃん、調ちゃんが深淵の竜宮となった。偏ってる?気にするな。

 

『ただいま帰りましたー。あれ?結構真面目な雰囲気ですね?』

 

おやセレナちゃんじゃないか。実はこれから重要な任務があるんで、これはその作戦会議をしてたんだ。

そういや最近見なかったけどどこにいたんだい?

 

『なるほどそういうことですか。私ですか?実は昨日まで全国の幽霊合同の宴会に出てたんですよ。楽しかったなー』

 

そうかそうか。幽霊合同の宴会に出てたのか。それは楽しかったn待って宴会?幽霊合同の宴会?えっなにそれ聞いてない。ほんと待ってなにそれ?

 

『なら私は先に家に戻ってますね。それでは』

 

待ってセレナちゃん!?その幽霊合同の宴会って何!?ねぇ待って!ねぇ!?

 

とまぁ、なんか色々あったけどひとまず今はセレナちゃんのことは忘れよう。うん…。

そして現在俺達は本部潜水艦で深淵の竜宮に向かっているところである。

 

『要石の防衛に失敗しました…。申し訳ありません……』

 

NINJAからの通信。どうやら風鳴家にあった要石はファラによって壊されてしまった様だ。

 

「2点を同時に攻められるとはな……」

 

『2点?まさか!?』

 

「ああ。深淵の竜宮にも侵入者だ。セキュリティが奴らを補足している」

 

そう、風鳴家に来たようにこちらにも来ている。モニターに映るレイア、更にそこには死んだはずのキャロルの姿も映っていた。

 

「キャロル……」

 

「っ!閻魔様に土下座して蘇ったのか!?」

 

俺の暴走時の映像は見たけど、あれは確実にあの光線で消し飛んでいた。なんで生きてるかはわからない。

 

「奴らの策に乗るのはシャクだが、見過ごすわけにもいくまい。

クリス君はロボと調君と切歌君と一緒に行ってくれ」

 

「おうよ!」

 

ではいつも通りに頑張ってきますよ。

そして小型の潜水艦で無事に深淵の竜宮に潜入できました。

 

「ここが深淵の竜宮?」

 

「だだっ広いデス」

 

なんか敵の秘密基地って感じがする(小並感)

 

「ピクニックじゃねえんだ、行くぞ」

 

「はいデス!」

 

クリスちゃんに急かされたので行くことにした。

で、途中でおっさんからの通信が入って敵の目的がわかった。どうやらここで保管されているヤントラ・サルヴァスパというどんな機械も動かすことが出来る聖遺物を狙っているようだ。

おっさんにその保管場所の位置を教えて貰い、俺達はそこに向けて走り出した。正確にはみんな俺の背中に乗ってたから俺だけだけど。

そしてしばらく走っていればキャロルとレイアを発見した。キャロルの手にはヤントラ・サルヴァスパらしき板の集まりがある。クリスちゃん達はギアを纏ってそれぞれ応戦し始めた。

 

「でやああああっ!!」

 

クリスちゃんが放つミサイルはキャロルがシールドで防ぐ。

切歌ちゃんは鎌を振りかぶって切りかかるがレイアがそれを避けながらコインを投げてくる。特に俺には多く投げてくるから鎌で弾きながら近づくけど簡単に避けられる。

調ちゃんは回転する鋸に乗ってアルカ・ノイズを切り刻む、そしてキャロルの方に鋸を飛ばした。飛ばした鋸は当然の如く防がれる。すると……。

 

「うっ!?」

 

唐突にキャロルの動きが止まってシールドが解除された。

そして調ちゃんが放った鋸がキャロルの持つヤントラ・サルヴァスパに当たり手から弾き、そのまま切り裂いてしまった。

 

「ヤントラ・サルヴァスパが!」

 

「その隙は見逃さねえ!!」

 

クリスちゃんが今だと言わんばかりにミサイルを放つ。

 

「地味に窮地!」

 

レイアは必死にコインを飛ばし、小型ミサイルを撃ち落としていく。

そして爆発の中から大型のミサイルが抜けて出てき、さらに必死にコインを飛ばすレイア。

コインはミサイルを次々と撃ち落としていくが、大型のミサイルには当たらなかった。

 

「マスター!!」

 

「ッ!?」

 

大型ミサイルはキャロルに向かって飛んでいく。そして当たるというところで何故か大型ミサイルが停止してしまった。

 

「何がどうなってやがる!?」

 

クリスちゃんが何が起きたか驚いているが俺もわからない。

 

「フヘヘヘヘヘ……。久方ぶりの聖遺物」

 

そしてその声が聞こえた。俺達は、その声の人物を知っていた。

その男の左腕が大型ミサイルを吸収したことにより、その姿が確認できた。

 

「この味は甘くとろけて癖になるぅ~~!!」

 

「嘘!?」

 

「なっ!?」

 

「嘘デスよ!」

 

「嘘なものか。僕こそが真実の人…!

 

ドクター・ウェルゥゥゥゥゥ!!」

 

そいつは、かつてF.I.S.側にいて、ネフィリムを暴走させたりした、通称変顔。ウェル博士だった。

というかお前ここにいたんか……。

 

「ヘヘ~。旧世代のLiNKERぶっこんで騙し騙しのギア運用というわけね!」

 

「くっ!」

 

「「うぇ~……」」

 

悔しそうな顔をするクリスちゃんと嫌な顔をする切歌ちゃんと調ちゃん。その気持ちは凄いわかる。

 

「優しさで出来たLiNKERは僕が作ったものだけ!

そんなので戦わされてるなんて…不憫すぎて笑いが止まらんッ!」

 

確かにこいつのLiNKERは凄かったらしいけどさ、こんなテンションのせいで凄い奴に見えない…。

 

「不憫一等賞が何を言うデス!」

 

「あたしの一発を止めてくれたな…!」

 

切歌ちゃんに全力で同意していたが、さっきからクリスちゃんが不機嫌だ。何かあったのだろうか?

 

「ふん!」

 

「待つデスよ!」

 

「ドクターを傷つけるのは……」

 

「何言ってやがる!?」

 

攻撃しようとするクリスちゃんを切歌ちゃんと調ちゃんが止めようとするが逆に怒鳴られる。ほんとに何があったクリスちゃん…?

 

「だって、LiNKERを作れるのは……」

 

「そうとも!

 僕に何かあったらLiNKERは永遠に失われてしまうぞ!」

 

「ポッと出が、話を勝手に進めるな」

 

ウェル博士の話をキャロルが遮り、アルカ・ノイズの結晶を投げてくる。そしてアルカ・ノイズが出現した。

 

「2人が戦えなくとも、あたしは!」

 

クリスちゃんの銃弾がアルカノイズを貫く。

 

「うぇっ!?」

 

「その男の識別不能。マスター、指示をお願いします」

 

「敵でも味方でもない!英雄だ!」

 

「だったら英雄様に、さっきよりもでかいのまとめてくれてやる!!」

 

『っ!?』

 

そう言ってクリスちゃんがガトリングと巨大ミサイルを構えた。

いや流石にそれはまずいってクリスちゃん!?

 

「このおっちょこちょい!!何のつもりか知らないが、そんなの使えば施設も!僕も!海の藻屑だぞ!なんてね」

 

なんかまともなこと言ってると思った俺が情けない。

 

「レイア。この埒を開けてみせろ」

 

「即時、遂行」

 

クリスちゃんはガトリング銃で攻撃し、アルカ・ノイズを殲滅する。

 

「後輩なんかに任せてられるか!

 ここは先輩のあたしが!」

 

レイアがそれを軽く躱し続ける。俺もサポートに行きたいけど、さっきからクリスちゃんの撃ち方が疎らで逆にこっちが当たりそうで下手に近づけない。

 

「バラマキでは捉えられない!」

 

「落ち着くデスよ!」

 

2人の言葉も聞かず、攻撃を続けるクリスちゃん。そしてなんとその銃口が調ちゃんの方に向いてしまった。

──カキーン!

それを切歌ちゃんが鎌でクリスちゃんの銃をかちあげる事で防いだ。

 

「もろともに巻き込むつもりデスか?」

 

「っ!!あいつらは!?どこに消えた!?」

 

「きっと、ここから……」

 

調ちゃんの目線の先では床に大きな穴が空いている。

明らかにここから逃げましたって穴だねこれ。

 

「逃しちまったのか……」

 

「ごめんなさい。ドクターに何かあるとLiNKERが作れなくなると思って……」

 

「でも、もう惑わされないデス! あたしたち3人が力を合わせれば今度こそ……」

 

ま、仕方ないよね。2人はLiNKERが無いと戦えなくなるし。とか思っていたら何故かクリスちゃんが切歌ちゃんを押し離した。

 

「あっ!?」

 

「後輩の力なんて当てにしない。お手て繋いで仲良しごっこじゃねえんだ。あたし1人でやってみせる」

 

「「…………」」

 

ちょっとクリスちゃん、流石にその言い方は酷いと思うぞ。

そう目で訴えながらクリスちゃんに近づく。

 

「ロボ、今回はお前の力も必要ない。あたし1人の力で十分だ」

 

俺に向かってそう言ったクリスちゃんは、そのまま1人で先に歩いていってしまった。

 

クリスちゃん……。

 

◇◇◇

 

モニタールーム。

 

今俺は内心オロオロしてます。だって…。

 

『力を使うなと言ってるんじゃない!その使い方を考えろと言ってるんだ!!』

 

「新しくなったシンフォギアはキャロルの錬金術に対抗する力だ!使い所は今を置いて他にねえ!」

 

見ろよこれ。クリスちゃんとおっさんが言い争ってる。凄い怖い(ガクブル)

 

「眠てーぞ、おっさん!」

 

『ここが深海の施設だと忘れるなと言っている!!』

 

「ッ…!」

 

──ガン!

 

「正論で超常と渡り合えるか!!」

 

「「…………」」

 

クリスちゃんが壁を蹴る。そして切歌ちゃんと調ちゃんは黙ったまま。まぁこんな空気なだから仕方ない。

 

『念のため、各区域の隔壁やパージスイッチの確認をお願い』

 

モニターに映るのはこの施設内にある全てのシャタースイッチの位置。多いです……。

 

「こ、こんなにいっぱい覚えられないデスよ……」

 

「じゃあ、切ちゃん。覚えるのは二人で半分こにしよう」

 

「あ…」

 

『セキュリティシステムに侵入者の痕跡を発見!』

 

どうやらキャロル達が見つかったみたいだ。

 

「そういう報せを待っていた!」

 

◇◇◇

 

移動手段は俺。まぁ速いし楽だし仕方ないね。

 

「どこまで行けばいいデスか!?」

 

「いいかげん追いついてもいいのに…!」

 

「この道で間違いないんだろうな?」

 

うむ、さっきからずっと走っているが一向に追いつく気配がない。なんでやろ?

 

『ああ。だが向こうも匠に追撃を躱して進行している』

 

『まるで、こちらの位置や選択ルートを把握してるみたいに…』

 

あっ…。

 

『まさか、本部へのハッキング!?』

 

『知らず、毒を仕込まれていたのか!?』

 

成程理解した。

 

◇◇◇

 

その後判明したことがある。エルフナインちゃんはキャロルと感覚器官を共有されてたらしい。錬金術って凄い(小並感)エルフナインちゃんのことはおっさんに任せる。あの人のことだから悪いようにはしないだろう。

それで今やっとキャロル達に追いついたところだ。

 

「ここまでよ! キャロル。ドクター」

 

「さっきみたいには行くもんかデス!」

 

そうだそうだ!今回は捕まえるぞ!バリバリー!

 

「だが既に、シャトー完成に必要な最後のパーツの代わりは入手している」

 

「子供に好かれる英雄ってのも悪くないが。あいにく僕はケツカッティンでね!」

 

「誰がお前なんか!」

 

そして召喚されるアルカ・ノイズ、クリスちゃん達はギアを纏って戦闘を開始する。

 

「デデデデース!」

 

切歌ちゃんが切り裂き、調ちゃんが鋸を飛ばし、俺が鎌を振り回してアルカ・ノイズを殲滅していく。

クリスちゃんはレイアと1人で戦い始める。

そのレイアは両手を合わせて、大量のコインを繋げて2本のトンファーにし、クリスちゃんに接近戦をしかけてきた。

クリスちゃんは後ろにさがりながら銃で攻撃する。

 

「くっ!」

 

至近距離の弾丸を避けるレイアは、左手にコインを用意。

そのコインを地面に投げつけると黄色の結晶が地面から飛び出した。

 

「うわっ!?」

 

「後はワタシと、間もなく到着する妹が対処します。」

 

「オートスコアラーの務め……」

 

「派手に果たしてみせましょう」

 

キャロルとウェル博士がいつものテレポートで逃げようとする。

 

「バッハハ~イ♪」

 

「待ちやがれ!」

 

待ってクリスちゃん!1人で先走ったらダメだ!

 

クリスちゃんは1人でキャロル達を逃がさないと追い、トンファーを持ち立ちはだかったレイアに頬の左右に一撃を決められた。

 

「ぐあっ!」

 

クリスちゃん!

 

吹き飛ばされるクリスちゃん。俺はクリスちゃんが吹き飛ばされた方向に走り受け止める。

 

「まずいデス! 大火力が使えないからって飛び出すのは!」

 

「ダメ! 流れが淀む!」

 

切歌ちゃんと調ちゃん大量のコインを飛ばしてくるレイア。

 

「くっ!」

 

「ああっ!!」

 

更にレイアは超巨大なコインを作り出し、それで2人を挟み潰してしまった。

そしてコインが開くと、2人は倒れてしまった。

 

調ちゃん……切歌ちゃん……。

 

「う……っ!?」

 

目を覚ましたクリスちゃんの目に映るのは倒れる調ちゃんと切歌ちゃん。

 

「っ……!」

 

クリスちゃん…?ッ!?

 

クリスちゃんの様子がおかしくなる。 気になり顔を覗くとクリスちゃんは涙を流していた。

 

「やっぱり…あたしが関わったらみんな不幸になっちまう……。また誰かを亡くす…また1人になる……また、また…全部、失ってしまう……。

あたしは……あたしには……いちゃダメなんだ……。仲間とか後輩とか、求めたら、いけないんだ……」

 

クリスちゃん……ずっとそれを考えてて……。

 

「滂沱と暇があれば、歌え!」

 

「っ!?」

 

レイアが動く様子の無いクリスちゃんに攻撃を仕掛けてくる。

だがそれは調ちゃんと切歌ちゃんが立ち上がり、レイアの攻撃を防いだ。

 

「なっ!?」

 

「1人じゃないデスよ!」

 

「未熟者で半人前の私達だけど、傍にいれば誰かを一人ぼっちにさせないくらいは!」

 

オラァ!

 

「っ!」

 

レイアに向かって飛びかかり牙をむく。レイアはそれを後方に飛んで躱した。

 

「二人共…!」

 

「後輩を求めちゃいけないとか言われたら、ちょっとショックデスよ」

 

「私達は先輩が先輩でいてくれること、頼りにしてるのに…!」

 

そうだよクリスちゃん。

 

俺はクリスちゃんの元まで歩いていく。

 

「ロボ…?」

 

君の隣にはこの頼れる相棒(自称)がいるじゃないか。

それにほら、俺を見てみろ。

 

その意思表示の為に鎌を出して俺自身を指す。

 

「お前を見ろって…?」

 

そうそう。俺は喋れない。プライドも威厳もない。戦闘センスもない。ただデカくて馬鹿力なヘンテコ狼さ。

そんな俺でも家族だって言ってくれたのは誰だ?君じゃないか。だから俺だって言うさ。俺の家族はほかの誰でも無い、雪音クリスっていう1人の少女だけさ。

 

「………ははっ、またそういう自虐してんのかお前」

 

うんまぁ否定はしない。

 

しかしそう言うクリスちゃんの顔は笑っていた。

 

「……そうだよな。家族って言ったあたしがそれを否定しちゃ意味ないよな」

 

そう言ってクリスちゃんは立ち上がる。

どうやらいつものクリスちゃんにちゃんと戻ったようだ。

 

「そうか…。こんなあたしみたいなのでも先輩やれるとすんのなら……。お前達みたいな後輩がいてくれるからなんだな!」

 

「っ…」

 

「だったら、もう怖くない!

イグナイトモジュール、抜剣!」

 

ペンダントの羽根を閉じ、胸から外す。

ペンダントが3枚の羽根を持つ剣になり胸に突き刺さった。

 

「うあああああああっ!!」

 

クリスちゃんがイグナイトを使用したことにより、俺にもイグナイトのエネルギーが流れ込んでくる。

この前の切歌ちゃんと調ちゃんの分も合わさってどうやら意識が落ちるみたいだ。

クリスちゃんの顔が少しこちらを向いたが目線で大丈夫だと伝え、俺は意識を闇に落とした。

 

◇◇◇

 

再びやってきたあの空間。うむ、やはり何も無いな。

 

『また来たのか』

 

あの時の声が聞こえた。そして後ろを振り向くとやはりあの時の黒い狼が、そこに佇んでいた。

 

『また憎悪に呑まれに来たのか?』

 

いいや違う。

 

『ならなんだ?』

 

大切なものを守りに来た。

 

『なに?』

 

黒い狼は訝しげに俺を見てくる。

 

お前を否定したりする訳じゃない。お前は俺の恨みの感情で、俺がそれを抱いていたことは事実だ。

だけど、俺はもうあの時とは違う。仲間が、友達が、そして家族ができた。そのできた大切なものを守るために俺は力が欲しい。だから、お前の力を貸してくれ…!

 

俺は頭を下げる。黒い狼は黙ったまま俺を見つめている。

 

『フッ…』

 

黒い狼が笑う。

 

『まさか、恨みの感情の俺を認めた上で力を貸せなどと言うとはあまりにも予想外だった……』

 

俺は顔を上げて黒い狼を見る。黒い狼は愉快そうに笑っていた。

 

『……いいだろう、力を貸してやる。せいぜい俺の力を上手く使って、その大切なものを守るがいい』

 

……ありがとう。昔の俺。

 

『あぁ、成長したな…。俺』

 

黒い狼は最後にそう言って消えていき、俺の意識は覚醒していった。

 

◇◇◇

 

そのころクリスがイグナイトを成功させたところで、ロボの姿が変化し始めた。

ただでさえ大きい体は更に大きく、青い毛並みは真っ黒に、全身に赤い模様が浮かび上がり、背中から刃が赤く染った鎌が複数出てきた。その姿は嘗て暴走した時と同じ姿、しかしただ1箇所だけは違った。血の様に赤くなる筈だった瞳は、本来のロボと同じ、月のような黄金の瞳のままだった。

 

「ロボ…」

 

ロボはクリスに元まで歩きその横に立つ。

ロボはクリスの方に瞳を向け、クリスはその瞳を見て頷いた。

 

「やるぞッ!」

 

クリスがボウガンを構え、ロボは鎌を構え、唸りながら姿勢を低くする。

 

「……派手に上等」

 

レイアは2人に向けてコインを飛ばす。ロボとクリスは一斉に走り出し、コインを躱しながら突き進む。

クリスは矢を飛ばす。それをレイアはトンファーで弾く。レイアが弾いている所をロボが飛びかかり鎌を振るう、それをレイアはトンファーで防ぐ。

ロボとレイアが打ち合っている所でクリスは一瞬目線を調と切歌に向けた後にロボにも向ける。

ロボがレイアの後方に跳んだ所で、クリスは跳び上がり、銃をライフルへ変える。

 

「ライフルで!?」

 

「殴るんだよ!!」

 

「ッ!?」

 

レイアが後方に飛ばされる。飛ばされたところで再びに背中に衝撃が走る。飛ばされたレイアをロボが再び前方に飛ばしていたのだ。

 

「くっ!ッ!?」

 

レイアは空中で体制を立て直そうするが、前方から巨大なミサイルに乗ったクリスが迫ってきているのが見えた。そしてレイアが後方を見れば複数の鎌を自身の前で合わせ、ドリルの様にし、その鎌に炎を灯した状態のロボがこちらに向かって走ってきていた。

 

ミサイルに乗ったクリスが目前まで迫り、その場から跳んだロボが回転しながら背後から迫る。レイアにはもう回避する手段は無かった。

 

「……派手に、見事」

 

その言葉を最後に、ドリルと化したロボがレイアの下半身を抉りとり、クリスのミサイルがレイアの上半身を吹き飛ばした。

ミサイルが爆発を起こす直前に切歌のアンカー付きの鎖がクリスの腕に巻き付き、引っ張り上げる。

 

「スイッチの位置は覚えてる!」

 

調が小型ノコギリを発射。爆風が迫る中、調が飛ばしたノコギリは隔壁を閉じるスイッチに命中。

スイッチが入り、隔壁が閉じ始めた。

ロボは隔壁を飛び越え、切歌に引っ張られたクリスも無事に脱出できた。

 

「やったデス!」

 

「即興のコンビネーションで、全くもってムチャクチャ……」

 

「その無茶は、頼もしい後輩と相棒がいてくれてこそだ」

 

2人の手を取るクリス。

 

「ありがとな」

 

「「ぁ…!」」

 

ロボもこちらにやって来る。

 

「それにロボも」

 

クリスはロボの首あたりを撫でる。ロボの顔はとても優しそうに微笑んでいた。

 

しかしまだ。

 

──ゴゴゴゴゴゴ……。

 

「「「「ッ!」」」」

 

戦いは終わっていなかった。




やっと本編ZOY。久しぶりの本編がくそ長くてごめんね。
せめてGXは終わらせたいな(遠い目)
そして書いてから思った。この作品、ファラの出番がまったく無いんだ。
ガリィは登場はしている。ミカは原作通りに倒されて、レイアは今回クリスちゃんとロボの同時攻撃で撃破。ファラ、登場すらしてない。うわっ。これは酷い(遠い目)

バンドリコラボなんですが、ビッキーは無事に全員交換完了。そして何故か未来さんが完凸しました。ほんとなんでや。
結果的に120連回して未来さん6人、切歌ちゃん2人、調ちゃん3人、クリスちゃん0人やぞお前。メダルで一応クリスちゃん2人交換したけど。メダル無かったらこれクリスちゃんゲット出来なかったよ俺。物欲センサーって怖いなぁ……(白目)

それではまた次回。

次回「決戦、錬金術師キャロル」


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