ISインフィニット・ストラトス太陽の超新星姫 (ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア)
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キャラ設定

さあ、新たな世界への扉を開こう!!



ゲート・オープン!!界放!!


 

 

 

名前 園崎律華(ソノザキリッカ)

 

CV 緒乃冬華

 

性別 男(元は女)

 

年齢 13(本編開始前)

   15(本編開始時。転生前も同じ)

 

容姿 バトルスピリッツ少年激覇ダンの馬神弾(転生前はSAOの篠崎里香)

 

身長 160㎝

 

誕生日 8月30日

 

趣味 機械いじり

アニメ鑑賞

バトルスピリッツ

 

特技

読心術

 

 

好きな物・キャラ

バトルスピリッツ

馬神弾 (憧れ)

紫乃宮まゐ

他、コアの光主

バローネ

マギサ

ズングリー

プリム

カレー

パスタ

 

嫌いな物

朴念仁

馴れ馴れしい人

優柔不断な人

女尊男卑

 

二つ名 太陽の超新星姫(アポロノヴァ・プリンセス)

 

貰った特典

健康な体

衣食住が揃えられる環境

カードゲームアニメなどの数十種類のBlu-ray

 

与えられた特典

1機のIS

バトルスピリッツの全カード

 

専用機

アポロ・ノヴァ

 

所属 四組

 

 

今作の主人公で一人称は「私」

普段はですますの丁寧語で時々【馬神弾】のような威圧と口調になる。

制服は赤と蒼の前開けジャケットを羽織っている事以外は普通の制服。

 

神の事故により亡くなった少女

お詫びとして【IS(インフィニット・ストラトス)】の世界に()()()()T()S()で転生することになったが原作に関わるつもりも無く毎日、アニメ鑑賞や好きなことをしてのんびりと第二の人生を謳歌するつもりだった

……のだが、13の時にひょんな事から篠ノ之束と出会い、15の時に織斑一夏がISを動かしてしまった為にIS学園に入学することになってしまう

運動は苦手で学力はそこそこだが、頭の回転は生前のカードゲームでの対人対戦経験により一般人よりはかなり上でその回転速度を利用して分析をすることが得意で一人でプログラムを作り上げたりする

生前はバトルスピリッツの赤のハイランカーで世界大会ジュニア・マスター共に優勝経験者

キーカードとデッキはアニメ主人公【馬神弾】の使用していたサジット・アポロドラゴンやジークヴルム・ノヴァなどの赤デッキ。

キーカードに因んで太陽の超新星姫(アポロノヴァ・プリンセス)の二つ名が着けられている。

馬神弾のファンなのだが、馬神弾の事になると熱くなる少し痛い子で馬神弾を侮辱されると直ぐにブチ切れる

機械いじりも好きでお掃除用ロボットやお料理ロボット、整備ロボットなどを一人でプログラムも含めて完成させている。次の制作目標は麗しのソフィア号だとかなんとか…(おいまて)

元々女性な所為か馴れ馴れしく話しかけてきて優柔不断な朴念仁の織斑一夏の事が嫌いで同学年の奴としか思って無い。

元同じ女性として織斑一夏の所為で涙を流した鈴、専用機開発を凍結させられた(織斑一夏本人は関係ないが間接的な原因)簪には積極的に協力している。

 

 

 

 

 

名前 枢木スザク

 

CV 櫻井孝宏

 

性別 男

 

年齢 16

 

容姿 コードギアスの枢木スザク

 

専用機 ランスロット

 

今作のオリジナルキャラ(ほぼ、コードギアスと同じだが)でバトルスピリッツの百瀬勇貴の生まれ変わり

篠ノ之束がドイツの研究施設でクロエ・クロニクルと共に助け出され息子として育てられている

 

使用デッキは白メインの緑混合デッキ。

キースピリットは鉄騎皇(てっきおう)イグドラシル

翼神機(よくしんき)グラン・ウォーデン

終焉(しゅうえん)騎神(きしん)ラグナ・ロック

 

設定追加

 

クロエ・クロニクル

 

CV 佐倉綾音

 

性別女

 

専用機 黒鍵

    天帝ホウオウガ

 

スザクのヒロインで百瀬華実の生まれ変わり(なぜクロエにしたかって?アニメの雰囲気が似てる気がした。それだけ)

ドイツの研究施設で篠ノ之束に枢木スザクと共に助け出され、篠ノ之束の娘として枢木スザクと共に育てられている。

 

使用デッキ 緑主体の白混合デッキ

キースピリットは天帝(てんてい)ホウオウガ

終焉(しゅうえん)騎神(きしん)ラグナ・ロック

 

 

世界観変更点

現実世界で有名なトレーディングカードゲームの存在しない世界だが、律華が神に与えられたバトルスピリッツのカードをIS学園に持ち込んだ為に、律華の周りでバトルスピリッツが流行り始めている。

 

 

機体説明へ続く



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伝説の終わりと伝説の始まり

ダンさんが復活して長い月日がたった今日この時……私は伝説を呼び覚ます!!


さあ、新たな伝説を呼び覚まそう


ゲートオープン……界放!!


 

 

 

「……ここは、何処だろう…」

 

 少女が目を覚ますとそこは真っ暗闇の中……辺りを見渡すが真っ暗闇で何も見えない

 

「目を覚まされたのですね」

「誰です!!??」

 

 自分しかここに居ないと思っていた少女は自分の物では無い男性の声を聞いて大声を上げてしまう

 

「驚かせてすみません。私はロロ。創界神ロロと言います」

「創界神ロロ!!??バトスピの背景世界、グラン・ロロを支配している勢力:ウルの…!!?」

 

 少女は目の前に現れた美少年の事を知っており目の前に現れたことに驚いていた

 

「私のことをご存じなのですね」

 

「当たり前ですよ!!どういう人物までかは分かりませんけど…」

 

「それが普通です。逆に私の事を知っていたら私の方が驚きます……それよりも、園崎律華さん……貴方はここが何処だが分かっておりますか?」

 

「そう言えば、ここは何処なんでしょうか?……私は家に帰っていた途中だったはずですが…」

 

 少女…園崎律華は創界神ロロが目の前に出てきてから始めて冷静を取り戻し今の状況に困惑していた

 

「ここは、生と死の狭間の世界。神が誤りを起こし外界の人間を殺めてしまったときに使われている世界です」

 

「生と死の狭間の世界…?……ってことは、私は神の誰かの間違いで亡くなったって事ですか!!??」

 

 園崎律華は酷く動揺し、創界神ロロの肩を掴み何度も揺らした

 

「……はい。その通りです。そして、貴方を誤って殺めてしまったのは……この私です。本当にすみませんでした」

 

 創界神ロロは律華に深々と頭を下げ、それを見た律華は顔を俯かせる

 

「……まだまだ、バトスピ界でやりたいことがありました…。そんな中、神の誤りで殺されて…自分でもどういったらいいか分かりませんしロロさんに対しては怒りがあります。」

 

「…分かっています……」

 

「……ですが、ロロさんは誤りを自ら反省して私に精一杯、謝ってきました……なので、私は怒りませんしこの事は事故として忘れます」

 

「…え?」

 

 創界神ロロは一瞬律華が言ったことが信じられなかった

 

「それに、今更、起きたことはどうしようもありませんからね♪」

 

「……本当にすみませんでした。……お詫びとしてはなんなんですが…貴方を転生させます。もちろん、元の世界には転生できませんし私の管理している世界でしか転生は出来ない仕様になります」

 

「因みに…管理している世界は何処なんですか?」

 

「オーバーロードとインフィニット・ストラトスの二つの世界になります」

 

「!!??(選択肢が無い!!!???)」

 

 律華はロロの選択肢の無さに心の中で叫んだ

 

「インフィニット・ストラトスでお願いします」

 

「インフィニット・ストラトスで良いんですね?はい、分かりました。それでは、良く神様転生系でもあると思いますが特典を三つ差し上げます」

 

「原作に余り、関わりたくないので【健康な体】、【衣食住が揃えられる環境】、【カードゲームアニメなどの数十種類のBlu-ray】の三つでお願いします」

 

 律華はインフィニット・ストラトス…通称ISの原作をある程度は知っていたが知っていたからこそ余り関わらずに第二の人生を謳歌したいと考えていた

 

「その三つで良いのですか?はい、お受けしました。それでは、良き人生をお過ごし下さい」

 

 ロロの一言と共に律華は光に包まれてこの世界から消えてしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「彼の意志と思いを継ぐ子を第二の人生に送りました……どうして、彼女の選んだ特典の他に()()()上げたのか、ですか?……そうですね、彼女のことが気に入った…のもありますが、彼女の記憶を見て彼に対する思いに心撃たれたんですよ。だから、彼女にあの二つを贈ったんです、残り一つは私なりの罪滅ぼしです。喜んでくれると嬉しいですね~」

 

 創界神ロロは人と話しているような独り言を話すと何処かに消えてしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く



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伝説語り(プロローグⅠ)

 

 

 

 

 

 

 

 私……園崎律華が【インフィニット・ストラトス】の世界で目を覚ましたのはそこは……病院の病室で酸素マスクと点滴が繋がれていました

今でと一番覚えているのは自分の担当の看護師が私を見て発狂してお医者さんを呼びに行ったことですね

 

「僕?自分がどうなっていたか分かるかい?」

 

「(僕?)」

 

 酸素マスクを外された私にお医者さんが聞いてきた二人称に違和感を感じました

 いや、私は女の子の筈です……と、声には出ませんでしたが心の中で呟くと……近くにあった手鏡鏡で自分の顔を見ると……そこには、写真で見たことがあった私の幼い頃の顔では無く……紛れもなく男の子……それも、赤い髪で元気で明るそうな顔が映っていました

 

「ッ!!!??」

 

「ぼ、僕、大丈夫かい!?」

 

 驚きの余り暴れそうになった私はお医者さんの焦り声で落ちつきを取り戻せました

 お医者さんが説明してくれましたがどうやら、私……いや、()()()()()()()()()は両親と出かけている最中に玉突き事故に巻き込まれて、父は事故で即死、母は園崎律華を庇って死亡し、母の御陰で死は免れたがこの世界の園崎律華は重体で今の病院に運び込まれて二ヶ月もの間、昏睡状態でヤバいと思い始めたその時に私が目を覚ましたらしいが……多分、この世界の園崎律華は既に亡くなり、空いた器にロロさんが私を転生させたんだと思います

園崎家には両親と私を除いて親戚らしい親戚は存在して無く、どうするかの話が警察から持ち上がってきたが……取り敢えず、リハビリしてから考えると言っておいておきました

それから、二ヶ月で怪我は完治し四ヶ月間のリハビリでなんとか、私生活に問題ない所まで回復して退院することが出来ました

 退院した直後に警察が来て孤児院に送るとか養子縁組の話をしてきましたが全て切り捨てて独りで暮らすと言ってこの世界の園崎家に帰ってきました

ここまでが8歳~9歳中盤の話

 

 園崎家に戻った私は9歳中盤から10歳中盤にかけて()()()()()()()()()()()()()について調べました

 園崎家はかなり古い名家だったのですが、十数年前に不慮の事故と言うより事件で母の園崎美春(そのざき みはる)と父の園崎霊牙(そのざき れいが)以外が亡くなり、名家園崎家は事実上消滅していました

その後、両親はこの家を買いひっそりと暮らし今から九年ちょっと前に私が……この世界の園崎律華が産まれた。

この世界の園崎律華はやんちゃな()()()だが、両親共に愛されて育てられていたらしい…事故に遭った日…8月30日は私の誕生日で誕生日プレゼントを買いに行く所で事故に遭った……両親とこの世界の律華が乗る車に車をぶつけた奴は即死で事故の原因は分からないと警察から聞かされている(ふざけんな)

そして、調べる内に分かったのですが、園崎家は島を所有していて、今までは父の霊牙の所有物……父が亡くなった後は律華に所有権が移る仕組みになっていたので今は私の所有物になっているみたいだ…ですが……

 

「……何これ?」

 

 島の近くの海域に園崎家が所有しているクルーザーで来ていたのですが、晴れているのに荒れていたり、その島付近だけ豪雨だったりなら…まあ、わかる…だけど、ここはそんなンじゃ無かった…晴れていて海は静かなのに……雷が音も無しに静に海面に落ちてきていました…しかも、水に触れても感電しないというおまけ付きで

 

「ここは、雷海域にでもなってるの?」

 

 雷海域…私が大好きなカードゲーム、バトルスピリッツのカードの一つで現実では起こり得ないと思っていましたが…間近で見ることが出来るとは…

 

「これを持ってきて正解でした」

 

 そう言って取り出したのはこの海域の地図……この地図には雷が落ちない海路が記されていて慣れていないクルーザーを操作して海路を進み、漸く島の船着き場に着くことが出来ました(島付近の海面には雷は落ちてない事に気がつきました)

 それから、島の中に歩いていくと豪邸とまでは行きませんがかなり大きな家が建っていて中に入ってみると少しホコリっぽいですが生活して行くには十分な広さです

キッチンには最低限の料理器具と長期保存出来る調味料、別の部屋は書庫となっていて大学までの参考書にISの専門本、それから料理や機械などの専門分野の本が大量に置いてあったり、また、別の部屋にはなぜかこの世界に無いはずのバトルスピリッツの全カードを閲覧やデッキ作成できる投射型ディスプレイの機械やマスターレア以下のカードが色・コスト・系統・種類で分けられているストレージやX(エックス)レア・XX(ダブルエックス)レアが色・コスト・系統・種類・レアで分けられているファイルが置いてある部屋、バトルスピリッツや他のカードゲームアニメ、他にも数十種類のBlu-rayの置いてある部屋…1階はトイレ、風呂場に脱衣所、客間、リビングキッチン、リビングの置くの襖の先を除いて全てがこんなかんじだった

2階は三つの寝室のみになっていて、内一部屋は転生前の私の部屋とほぼ同じ作りになっていて、他の部屋はダブルベットが一つに小さめなタンスが一つと質素な作りとなっていて、他には大きめな庭と花壇があって花を植えるのも良いかもしれませんね

そして、多分一番問題なのはリビングの襖の先……ここは、嫌な予感がして最後に残していましたが…開けないと駄目みたいです

 

「ッ!!!これって!!??」

 

 襖の先には私のよく知る三頭の竜を形取った……機械的なオブジェが置いてありました

 

「右からジークヴルム・ノヴァ、ダークヴルム・ノヴァ、最後にサジットアポロ・ドラゴン……どうしてこれが…?って、なにこれ??手紙?」

 

 手紙には“これを、読んでいると言うことは律華さんがちゃんとそちら側に転生できたことになりますね。今、律華さんはどうしてバトルスピリッツのカードや超神星竜ジークヴルム・ノヴァ達の形取った物があるのか?とお思いでしょう。その家……いえ、島は私からのプレゼントです。

普段はこういうサービスはしないんですよ?どうしてこう言うことをしたかと言いますと、私は律華さんが気に入ったんです、律華さんの許す勇気に心引かれたんです。受け取って下さると嬉しいです。

それでは、第二の人生を謳歌して下さい。        創界神ロロより

追記 お金は園崎家の隠し財産として、この手紙と一緒にあるはずの銀行カードに入れてありますのでご確認ください”

 

 

「……ロロさん、ここまでしてくれてありがとう御座います…それから……やり過ぎです」

 

 銀行カードの存在を確認して……ここまでして下さったロロさんには感謝ですが……同時に少しやり過ぎと感じてもいます。

この襖の中にはISの他にも各色のバラの種と園芸道具一式、更にこの部屋自体が地下に続くエレベーターになっていて、地下にはISの整備施設+大きめなトレーニングルームとなっていたのですから……

それから10歳後半からはこの島で暮らすようになり、毎日バラの世話や本を読んだり、ISのプログラム確認や軽く拭いてあげたり、アニメバトルスピリッツブレイヴに登場したロボットポメを制作したり、ロロさんからもらったアニメを見たりと毎日、充実した日々を過ごしていました

 

 

 

ズガァン!!!!!!

 

 

充実した日々を過ごして2年とちょっと……島に何かが落下した音が聞こえました……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この後、直ぐに充実した日々の終わりを迎えた音だと気づくことになりました。

 

 

 

 

 

 

続く



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軍隊強襲(プロローグⅡ)

 

 

 

「一体なんの音だったのでしょうか?」

 何かが島に落ちた音を聞いた私は確認の為に音のした浜辺に出てきました。

 

「……あれは…人参?……」

 

 浜辺を見渡すと昨日まではそこに無かった筈の大きな人参が斜めに地面に刺さってました…更に…

 

「…人!!??」

 

 近くまで行ってみるとうつ伏せで倒れているウサ耳を付けエプロン姿の女性、仰向けで倒れている銀髪と白と青のゴスロリ系ドレスを着た女性、白と青の服を着た青年が倒れていた。

 

「…酷い」

 

 三人ともよく見れば所々に傷があってウサ耳女性に関しては他の二人よりも深い傷が多く見られ、何者かに襲われ運良くこの島に不時着したのは直ぐに気が付きました

 

「ここに置いておくのは可哀想ですし襲撃者が来るかも知れません……ポメを呼んで運んでもらいましょう」

 

 私は考えを纏めると常備しているポメを呼び出す為のスイッチを押した…その時、人参ロケットの先から複数の足音が聞こえ、人参ロケットの陰から見るとゲームでよく見るような完全性武装した十人がこちらに向かって走ってきた

 

Jenseits dieses Ziel (この先にターゲットがいる)während der Belagerung der wohldurchdachten(、包囲しつつ慎重に進め)

≪Ja≫

 

「(外国語…ニュアンスから多分、ドイツ語……統率と武装から考えるにテロリストより軍……よってドイツ軍の可能性大)」

 

 頭の中で情報を整理して情報から答えを導き出す

 

「(隠れていても包囲されて面倒なだけ……それに、ポメが来ればこの人数ならなんとかなります……今は、時間稼ぎをするのがベスト……)」

 

 私はそう考えると直ぐに行動して人参ロケット裏から表に出た。

私が顔を出すと侵入者は一斉に銃を向けてきた

 

「《そんな、武装をしてこの島に何の用です?ここは私の私有地です。例え軍でも私有地に足を踏み入れてタダで済むと思ってます?》」

 

「《我々はお前に危害を与えるはつもりはない。このロケットの持ち主…ドクター篠ノ之を明け渡せ。》」

 

 なんと言う物言い…と、心の中で思いますが倒れている人の素性を考えると仕方ないのかも知れませんね……ですが、私有地に入り込んだ罪は重いですよ?

 

「《随分な物言いですね?不法侵入して怪我人を明け渡せとは……今すぐ立ち去れ、ここはお前等のような奴らが来る場所では無い》」

 

「《仕方が無い……お前を始末する。殺れ!!》」

 

 軽く威嚇をすると話していたリーダー格の男が他の男達に射殺の指示を出すと一斉に銃…ドイツ製のアサルトライフル、G36Cを連射してきたが、私はロケットの裏に隠れて銃撃を回避した

 

「ポメ6号機から12号機はその人達を家まで運んで手当をお願い。ポメ・プロトタイプは私と一緒に彼らを追い返してください」

<<<<<<<<<ja!!>>>>>>>>>

 

 銃撃が始まって直ぐに七機のポメが森を抜け到着してくれたので内、六機には倒れている三人を運ぶように指示を出し残りの1機…私が一番最初に作ったポメ・プロトタイプには私と一緒に迎撃を指示を出すとポメ・プロトタイプの頭が開き、カードを入れることができるくらいの窪みが現れた

 

「行きますよ、プロトポメ!!セット!煌星銃ヴルムシューター」

<ja!!>

 

 私が〝煌星銃ヴルムシューター〟のカードを窪みに置き数秒すると、〝ジークヴルム・ノヴァ〟の進化前〝ジークヴルム 〟の顔を模った銃が手元に現れた。

 

「セット!デルタバリア……」

 

 私はロケットの陰から出ると同時にデルタバリアのカードを窪みに置きスキャンする。すると、私の前に三つの☆が現れそれを三角形に繋がった

 

「《くそ、どうなってる!?》」

「《あれは何だ!?》」

 

「私の大好きなカードの力です!!シュート!!」

 

 ヴルムシューターの引き金を引くと火炎弾が発射され相手の銃器を破壊していく

 

「《そんな、馬鹿な…》」

「《今すぐ出て行きなさい。そして、二度と私の前に現れない事です。もし次、現れたら命の保証は出来ませんよ?》」

「《クッ……撤退!撤退だ!!船に知らせろ!!この島にはドラゴンがいる!!危険な島だと!!》」

 

 男達はそう言うと背を向け走って逃げ出してしまいました

 

「ドラゴンってこの島に幻獣種は愚か動物なんていませんけど……あの人達、何を見たのでしょうか?」

<(君の事だよ)>

「ええ!?私の事なんですか!?」

 

 プロトポメの出したプラカードの内容に私は驚き声を上げてしまった

 

 

 

 

 

続く



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兎襲来(プロローグⅢ)

 

 

 

 

 

 

「うぅ~ん……ハッ!!ここは…」

 

 私が目を覚ますとそこは知らない天井で、直ぐにどこかの建物の中だと気がついた

 

「私はクーちゃんとスーくんと三人でドイツの特殊部隊に包囲されて…なんとか、脱出はできたけど…途中でロケットが落とされちゃって……そうだ!!クーちゃんとスーくんは!?……ッ!!」

 

 クーちゃんとスーくんを探そうと立とうとするが……体のあちこちが痛み、うまく動けなかった

 

「あまり動かないで下さい。傷口に触りますよ?」

「誰だぁ!!ッ!!」

「だから、動かない!!貴方が一番ヒドい怪我だったんですから!!」

 

 戸が空いたことに気が付き、誰かが声を掛けてきた…警戒して動こうと、部屋に入ってきた男の子に怒鳴られた

 

「貴方と一緒にいたお二人は別室で寝かせてありますから、怪我も貴方ほどでは無いのでもう少ししたら目覚めると思いますよ」

 

 そっか……クーちゃんもスーくんも無事なんだ……でも…

 

「貴方達を追っていたドイツ軍が気になりますか?」

「ッ!??」

 

 どうして此奴、その事を!?

 

「読心術は得意ですから♪

まあ、そうですね。貴方達を追っていたドイツ軍は私が追い返しておきましたよ」

 

 此奴が?武装していた特殊部隊を此奴一人で?

 

「まあ、そう思うのは仕方ありませんよね……ですが、事実ですよ」

 

 また、此奴!?私の考えを!?本当に此奴、何者なの!?

 

「此奴、此奴とは失礼ですね……手当てしたのは私なのですが……あ、そう言えば自己紹介がまだでしたね?失礼しました、私は園崎 律華。リカでもリッカでも好きに呼んでください……えっと、ドイツ軍が言っていた事が正しければ……篠ノ之 束…さんですよね?」

「そうだよ!!私が天災の束さんだよ、ブイブイ」

 

 見た目は男の子なのに女の子のようなしゃべり方の彼…園崎律華…私のことは知っては居たんだ……それよりも。園崎?

 

「ねぇ、君の母親ってミーちゃん……園崎美春かな?」

「母さんを知ってるのですか!?」

 

 やっぱり!?ミーちゃんの息子だ!!何度か写真で見てみせられたことある!!

 

「ミーちゃんは私と一緒にISを作った研究仲間だよ!!」

「そう……でしたか…束博士と母さんが……」

 

 あれ?ミーちゃんの話をしたら暗くなちゃった……どうして…

 

「ミーちゃんは何処にいるのかな?君がここにいるならミーちゃんもいるとは思うけど……」

「束さん……良く聞いてください……母さんと父さんは……()()()()()()()()()()()…」

「……は?」

 

 いや、そんなこと無い……よね?ミーちゃんが死ぬなんて…

 

「本当です…約6年前、私の誕生日8月30日に事故で母さんは私を庇って…一緒に父さんも…」

 

 あ、泣き出しちゃった……でも、6年前って、ミーちゃんと連絡が取れなくなった時期と同じだ……この子は嘘はつけないだろうから…でも、そっか……ミーちゃん

 

「……ここには、君以外誰も住んでないんだよね?」

「…はい。園崎家は今や私だけですから三年近く前から……一人では無いですけど……一人で暮らしてます」

 

 一人じゃないけど一人?この子面白い言い方するなぁ~

 

「……紹介しますね…私が作ったロボット、ポメといいます」

<(オラ、ポメ0号機!!プロトポメって呼んでね!!)>

 

 うわ!?何、このロボット!?しかも、喋らないけどAI搭載型!!……ってちょっと待って!!今、自分で作ったって……この子、AIを作ったの!?

 

「流石、ミーちゃんの子供……その年でかなりの規格外だね…」

「規格外とは失礼ですね……まあ、確かにこのプロトポメは詰め込みすぎて後悔はしましたけど……」

 

 ン?そんなにその子に詰め込んだのかな?

 

<(そうだよ~このなか、四次元ポケットになってるのかってくらいいろんな物、詰め込ん出るからね~。だから、初号機から何か一つに特化した物を作ることにしたくらいだもん~)>

 

 へぇ~、この子の内部はそんなことになってるんだぁ~。なんか、この子達に興味出て来たな~

 

「……束さん…もし、良ければ母さんの話を聞かせて貰って良いですか?私はあまり、覚えて無くて…」

「……いいよ。私もあまり話せることは無いかもだろうけどさ…」

 

 そうだよね…ミーちゃんはこの子がまだ幼い時に亡くなったんだもんね…

 

「その代わり……君のことも教えて欲しいな」

「え?私のことですか?」

「うん。君ってなんか、違和感を感じるだ~、ミーちゃんから少しだけ聞いたけど君より、もっと活発な男の子でしょっちゅう外で遊んでたって聞いてたんだけどさ~、君は物静かで冷静な男の子よりも女の子ってそう感じるんだ……両親が亡くなったっていってもそこまでは変わらない…別人がすり替わってない限りはね」

「ッ!!???」

 

 アレ?表情が変わった……もしかして図星だったのかな?

 

「……流石、束さんですね…今、教えても良いですが……そうですね、他の二人が起きてから話してもいいですか?その方が何度も説明する必要が無くなるので……でも、これだけは言っておきます……私は確かにこの世界の園崎律華ではありませんが私は園崎律華で間違い有りません」

 

 う~ん、何言ってるか良く分からないけど、この子は間違いなくミーちゃんの息子ならそれでいっか!!

 

「分かったよ、その代わり絶対話してもらうからね!!」

「もちろんです。……っと、動けますか?この家で私の一番好きな場所に案内したいのですが…」

「モーマンタイ!手当の御陰で動けるよ!!」

「そうですか?なら、良かったです

。直ぐ近くの部屋なんで案内するので着いてきて下さい」

「は~い」

 

 この子の好き場所って何だろう~

 

 

 

 

続く



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兎の連れ人(プロローグⅣ)

 

 

 

 

「ここが私のお気に入りの場所です」

「うわぁ~いろんな色のバラがこんなにも咲いてるなんて……」

 

 私が連れてこられたのは大きめの庭で赤、青、緑と言った色々な色のバラが咲いていた

 

「ここに住むようになって毎日手入れして漸くここまで成長してくれたんですよ……」

「へぇ~君ってなんでもできるんだね……でも、ここだけ何も咲いてないよ?」

 

 色々な色のバラが咲いている中、一角だけ何も咲いてない花壇があった

 

「そこには品種改良した虹のバラ……レインボーローズを植えているんですが……芽ですら出てこないんですよ」

 

 もう、驚かないよ……自分で品種改良してたとしても束さんは驚かないよ

 

「レインボーローズ……そこまで自分でやってるなんて凄いね。流石、ミーちゃんの子供だよ」

「ありがとう御座います。バラは昔から好きなんです……母さんの話を聞いてもいいですか?」

「うん!そうだね、私とミーちゃんが出会った頃から話そうかな……えっと…」

 

 

 

 

 

 

クロエside

 

 

「クロエ……クロエ」

 

 誰?私の名前を呼ぶのは……

 

「あに……さま?」

「うん。僕だよ、クロエ」

 

 目を覚ますと見たことの無い部屋に寝かされていて兄さまが私のことを見ていました。

 

「ここは……束さまは?」

「分からない。だけど、僕たちの怪我を手当てしてくれてるのを見れば僕たちを追っていた奴らに捕まった訳じゃ無い筈だよ……クロエ、立てるかい?」

「はい、大丈夫です」

 

 私は兄様の手を借り立ち上がると兄様と一緒に寝ていた部屋を出ました

部屋の外の廊下は画像や動画で見たことある一般的な家の廊下でした

部屋を一つ一つ兄さまと見ていくと見たこと無い機械やカードが置いてある部屋、本が沢山置いてある部屋など家主は大分整理整頓が得意な人だとわかるような綺麗な部屋が並んでいました。

そして、1階最後の部屋の戸を開けようとすると……

 

『……あはは』

『………ふふ』

 

「人の声が聞こえます…兄さまは?」

「僕も聞こえるよ……声は二人…束さんと……もう一人はここの家主かな?楽しそうに話してるし入っても大丈夫そうだよ。僕が先に入るからクロエは僕の後ろからついてきてくれ」

「はい。分かりました」

 

 そう言って兄さまが戸を開けて部家に入っていきました、私も兄様の後ろに隠れるように後についていきました

 

「スーくんにクーちゃん!!目が覚めたんだ!!よかった~」

「く、苦しいです、束さま……」

 

 束さまが戸を開けた兄様と後ろの私に気がつくと直ぐに私達の方に走り出して私を抱きしめてきました……離してくれましたが束さまの【アレ】は凶器です

 

「あ、ごめんねクーちゃん」

「い、いえ大丈夫……です。ところで……束さま、後ろの方は誰なんでしょうか?」

 

 私は束さまの後ろに立っている見た目は私と兄さまくらいの男性が気になってました

 

「初めまして、私は園崎律華。律華かリカと呼んで下さい。この家の主で三人を手当てした者です」

「それから私の大親友ミーちゃんの息子なんだよ~」

 

 束さまの大親友ミーちゃんと言えば何度も話して下さった美春さまの筈……その方の息子…

 

「初めまして、律華さま。私はクロエ、クロエ・クロニクルと申します」

「僕はスザク、枢木スザクです。助けてくれてありがとう」

「さま付けはしなくていいですよ。気軽に律華って呼んで下さい。お二人のことは束さんから聞いてます、大事な息子と娘って」

「「……////」」

 

 大事な息子と娘って……束さま、私と兄様のことそんな風に思って下さってたなんて…。以前から私のことを溺愛してましたけど…気づきませんでした……

 

「お二人も起きたことですし…お昼にしましょう。少し待っていて下さい」

 

 彼はそう言うとキッチンの中へと消えていきました

 

「束、彼は……」

「少し変わってるよね。喋り方は女の子ぽいし雰囲気も女の子……でも見た目は男の子なんだよね」

「そうですね……彼は何者なんでしょうか?」

「う~ん、束さんも分からないね~。ただ、二人が起きてから話をしてくれるって話だから今は待つしか無いね~」

 

 束さまはそういいながら笑っていました。

 

 

 

続く

 



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機体設定

 

 

 

機体名 アポロ・ノヴァ

 

世代 不明(第4世代相当)

 

待機状態 赤と黒のデッキケース

 

特殊能力

太陽の超新星

3つの姿から一つを選択し、その姿となる。律華に合わせて縮小されているがそれでも威圧感がある姿をしている。

 

 

 

各機体説明

 

超神星龍ジークヴルム・ノヴァ

 

属性 赤

 

武装 無し

 

特殊能力

炎を操る

 

 

アニメバトルスピリッツ少年激覇ダンに登場した主人公、馬神弾の相棒の最終形態。

続編のブレイヴではイギリスのバトスピ博物館にて紫乃宮まゐの手に渡りダークヴルム・ノヴァと共に彼女のエースとなった。

今作では神に与えられた律華の専用機の一つの姿。

律華の二つ名にもなっている程に、律華が愛用していたスピリットの一体。

ドラゴンな為なのか基本武装は無く爪や尻尾、火炎、翼からのエネルギー弾などの攻撃を主としている

展開時の口上 全て「私を転生させ!」で始まる

「龍の原点!創星伝説!超神星龍ジークヴルム・ノヴァ召喚!」

「古き龍の血よ!新たな龍の命となれ!超神星龍ジークヴルム・ノヴァ召喚!」

「紅蓮の星より生まれし龍よ!来たれ!超神星龍ジークヴルム・ノヴァ召喚!」

「紅蓮の星より龍を呼ぶ!超神星龍ジークヴルム・ノヴァ!!」

短縮展開「光の王!超神星竜ジークヴルム・ノヴァ召喚!」

 

 

単一仕様能力(ワンオフ・アビリティー)

???

 

 

 

 

 

滅神星龍ダークヴルム・ノヴァ

 

属性 紫

 

武装 無し

 

特殊能力

 

※3ブレイヴキラー

 

アニメバトルスピリッツブレイヴに登場した獄将デュックのキーカードでジークヴルム・ノヴァと同じノヴァの名を持っている。

後に魔族側に渡ったヴィオレ魔ゐこと紫乃宮まゐの手に渡り、ジークヴルム・ノヴァと共に彼女のエースとなった。

今作では神に与えられた律華の専用機の一つの姿。

ジークヴルム・ノヴァと同様に律華の二つ名にもなっている程に、律華が愛用していたスピリットの一体。

ジークヴルム・ノヴァと同様に基本装備は無く紫炎などの攻撃を主にしている

展開時の口上「光滅ぼす闇の魔王! 滅神星龍ダークヴルム・ノヴァ召喚!」

「神をも滅す、闇の帝王!滅神星竜ダークヴルム・ノヴァ召喚!」

短縮展開「闇の王! 滅神星龍ダークヴルム・ノヴァ召喚!」

 

 

単一仕様能力(ワンオフ・アビリティー)

???

 

 

光龍騎神サジット・アポロドラゴン

 

属性 赤

 

武装 弓矢

 

特殊能力

ダブルブレイヴ

※1バーニング・サン

 

アニメバトルスピリッツブレイヴの主人公、馬神弾の相棒が光導十二宮の力を得た姿

基本装備は弓矢しかない為、足蹴りや弓で殴ったりと近接はかなり狂気じみている。

本来は1機に一つしかブレイヴが出来ない誓約だがサジット・アポロドラゴンはそれを無視して二つまでブレイヴ出来る。

展開時の口上

「龍神の弓、天馬の矢、戦いの嵐を鎮めよ!光龍騎神サジット・アポロドラゴン召喚!」

「12宮Xレアより射手座の力をここに!光龍騎神サジット・アポロドラゴンを召喚!」

短縮展開「射手座より来たれ!光龍騎神サジット・アポロドラゴン召喚!」

 

単一仕様能力(ワンオフ・アビリティー)

???

 

 

 

※1バーニング・サン

ブレイヴしてないまたはダブルブレイヴしていないときに発動可能。

アポロへ直接合体(ダイレクトブレイヴ)しなおかつ、SEを完全回復する(戦闘中、二回まで)。

 

 

※2ブレイヴキラー

この能力を持つ機体が存在する間、拡張領域(バススロット)からの武装取り出しを完全封じ

 

 

共通特殊能力

合体(ブレイヴ)(ダークヴルム除く)

バトルスピリッツのカード種類の一つ、ブレイヴを呼び出すことが出来る。

 

属性共通能力

属性:赤 機体の攻撃力上昇

属性:紫 攻撃時相手のSE減少率上昇

属性:緑 機体速度・攻撃速度上昇

属性:白 機体の防御力上昇

属性:黄 常時SE回復

属性:青 相手へのデバフ(攻撃・速度・防御低下)付与

 

 

 

機竜(きりゅう)シャイン・ブレイザー

属性 赤

能力 ダメージによる相手のSE消費の倍加

ブレイヴ時 3対3の翼

ダブルブレイヴ時 巨大な剣

 

トレス・ベルーガ

属性 青

能力 

 

刃狼(じんろう)ベオ・ウルフ

属性 緑

能力 

ブレイヴ時 二刀

 

剣刃(つるぎ)

 

(かがやき)聖剣(せいけん)シャイニング・ソード

属性 赤

能力 

 

紫電の霊剣ライトニング・シオン

属性 紫

 

疾風の双刃カムイ・ハヤテ

属性 緑

能力 斬撃に鎌鼬を付与。

 

天空の光剣クラウン・ソーラー

属性 白

 

光翼の神剣エンジェリックフェザー

属性 黄

 

蒼海の大剣メイルシュトロム

属性 青

 

 

暗黒の魔剣ダーク・ブレード

属性 赤

能力 攻撃完全ヒット

 

白夜の宝剣ミッドナイト・サン

属性 白

能力 :赤/緑/白/黄/青、各色の機体からのダメージ減少

 

咎人の骨剣エグゼキューショナーズ  

属性 紫

能力 この剣を破棄すると相手の機体、武装を一つ破壊する。

 

黒蟲の妖刀ウスバカゲロウ

属性 緑

能力 相手の単一仕様能力(ワンオフ・アビリティー)を封じる

夢幻の天剣トワイライト・ファンタジア

属性 黄

能力 ダメージを与えるとSEと機体の傷の回復

 

深淵の巨剣アビス・アポカリプス

属性 青

 

神剣

 

裁きの神剣リ・ジェネシス

属性 赤

 

真・裁きの神剣トゥルース・エデン

属性 赤

 

光導(こうどう)

 

射手星鎧ブレイヴサジタリアス

属性 赤

能力 光導ブレイヴのダブルブレイヴ

ブレイヴ時 弓矢

金牛星鎧ブレイヴタウラス

属性 赤

双魚星鎧ブレイヴピスケス

属性 紫

磨羯星鎧ブレイヴカプリコーン

属性 紫

巨蟹星鎧ブレイヴキャンサー

属性 緑

牡羊星鎧アリエスブレイヴ

属性 緑

獅子星鎧レオブレイヴ

属性 白

宝瓶星鎧ブレイヴアクエリアス

属性 白

乙女星鎧ヴァルゴブレイヴ

属性 黄

双児星鎧ブレイヴジェミニ

属性  黄

天蠍星鎧ブレイヴスコーピオン

属性 青

天秤星鎧ブレイヴリブラ

属性 青

蛇帝星鎧ブレイヴピオーズ

属性  紫

 

光導星剣ゾディアックソード

属性 赤・紫・緑・白・黄・青

 

 

 

 

 

 

機体名 ランスロット

 

世代 第3世代相当

 

待機状態 戦士の証

 

武装

コードギアスのランスロットと同型

 

 

アニメ コードギアスに登場したランスロットを小型化した物

3人目の男性IS操縦者……では無く、篠ノ之束がコアに細工をしてコアがスザクを女性として認識している為スザクはこのランスロットのみ動かせる

その為、IS学園には通っておらず束の助手のとして生活している。

 

 

 

 

 

 

 律華の作った機械設定

 

ポメ(プロトタイプ~25型)

 

ポメ・プロトタイプ:亜空間ポケット

 

ポメ1型~8型:掃除・洗濯特化型

 

ポメ9型~15型:食事特化型

 

ポメ16型~20型:戦闘特化型

 

ポメ21型~25型:修理・手当特化型

 

律華がアニメバトルスピリッツブレイヴに登場した機械、ポメを再現した物

全部で25機存在していてプロトタイプ以外は掃除用、家事用などなにかしらに特化している

プロトタイプは律華が最初に作った物だが、高度な3Dプリンターを内蔵していて、そこから特殊プラスチック樹脂など何でもかんでも詰め込んだ為、某猫型ロボットのような亜空間ポケット化及び某暗殺教室の自律固定砲台化しており、他のポメより一回りデカく内部には色々な物が詰まっている。

 

特殊能力:カードをリアル化(プロトタイプポメのみ)

 

 



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姫の涙

 

 

 

「「「ごちそうさまでした」」」

「はい、お粗末様でした」

 

 お昼ご飯を食べ終えた私達4人。私は手早く束さん達の食器を集めて片付けを始めました

 

「あの、手伝いましょうか?」

「そうですね。それじゃあ、お皿拭くの手伝ってもらっていいですか?」

「はい!」

 

 キッチンに手伝いに来てくれたクロエさんにお皿を拭くのを頼むと嬉しそうに微笑んできた

 

「律華さまはどうやってお料理を上達させたんでしょうか?」

「様付けは無くても……まあ、いいです。私はもう何年も1人でここに住んでますので全て1人で熟す必要があったから自然と上達したんです……でも、そうですね。上達させるポイントは二つ、一つは自分に見合った料理を作り続けること、自分の料理スキルよりも難易度が高いのはあまり作らないで自分の料理スキルに見合った物を継続して作り続ける……継続は力なりって言葉もあるくらいですからね……そしてもう一つは……」

「もう一つは?」

「誰かに食べてもらって美味しいって言ってもらえる姿を毎回イメージすること……即ち愛!」

「愛!?」

「なぜ、そこで愛?!」

 

 愛に反応してリビングから束さんが顔を出して驚いていた

 

「料理は愛情ともいいます。食べて欲しい人に愛情を込めた料理ほど上達するんです!!だから、愛!……と、変なテンションはここまでとして…クロエさん、私で良ければお料理をお教えしましょうか?」

「え?良いんですか?」

「勿論ですよ、それにみなさんの怪我が完治するまではこの島から出しませんから時間はありますよ……なんだったら怪我が完治してもここに住んでもらっても構いません。私とポメ達しか居ませんから部屋は余ってますから隠れ家にしてもらってもいいですよ」

「ホント!?でも、束さんは……」

 

 住んでもいいと言うと束さんは顔色を暗くしてしまいました

 

「指名手配されているんでしたよね……ですがここならどの場所よりも安全に過ごせると思いますよ?今回のドイツ軍はここにはドラゴンがいるって言ってましたからそう簡単に近付かないでしょうし」

「え!?ど、ドラゴン!?何処!?何処にいるの!?」

 

 ドラゴンがいると言うと束さんは目をキラキラさせて何処にいるかを尋ねてきました

 

「それが私にも良くわからないんですよね…私が軍を撃退した軍の人達がそう言ってるのを聞いただけで……」

<(だから君の事だよ。君って本気で怒ると後ろにドラゴンが見えるときがあるんだよ?)>

「……なるほど、それで納得がいきました」

「え!?納得しちゃうの!?」

 

 プロトポメのプラカードで納得すると束さんが納得したことに驚愕してました

 

「これから私の事を話しますがそれを含めると本気で怒ったときにドラゴンが見えるのにも納得できるんですよ」

「そ、そうなんだね……」

「少し待ってください、洗い物終わったらお茶を入れますので」

「は~い」

 

 束さんは軽く返事をするとおとなしく座布団に座ったのを見て私とクロエさんは顔をニヤつかせた

 

 

 

「お待たせしました、ローズヒップティーになります。少し酸っぱいので好みで蜂蜜をどうぞ」

「「……」」

「あの、どうかしましたか?」

 

 洗い物を終えてリビングで待っている束さんとスザクくんにローズヒップティーを入れたティーポットとカップを持っていくと黙り込んでしまった

 

「ねぇ、これも作ったって言わないよね?」

「?私が育てて、実を取って乾燥させた物ですが……もしかして、アレルギーとかで飲めませんでしたか?」

「うんん!!違う違う!……けど…」

「けど?」

「束さん、もう正直に言った方が良いと思う…彼、鈍感ぽいし」

「うん、そうだね」

 

 あれ?私、馬鹿にされてませんか?

 

「君、女子力高すぎるよ!。バラが好きだからってここまでは普通やら無いよ!?」

「え?……まあ、そうですよね。私には時間が沢山ありましたから食用としての研究もやりましたけどあまりやりませんよね。あ、クッキーもどうぞ、ローズヒップティーに合わせたので少し甘めになってます」

「う、うん。ありがとう(立ち直りが早い!?)」

 

 束さん達に言われるまで気がつきませんでしたけど……私って好きなことには手抜きをしないものだから、何でもかんでも【普通】の域を超えてるんですね…気をつけないといけないかもです

 

「そう言えばクーちゃんは?」

「もう少しで出て来ると思いますよ…ほら、出て来ました」

 

 キッチンから出てこないクロエさんを束さんは心配してきましたが、クロエさんがキッチンから出て来ると少し安心した顔をしてました

 

「あ、あの、こんな感じなんですが……」

「うん。良い出来だと思いますよ」

「おお~これ、クーちゃんが作ってくれたの!?」

 

 クロエさんが持ってきたクッキーを束さんが見て嬉しそうに舞い上がり出しました

 

「はい、律華さまに教わりながら短時間で作った物です」

「それじゃあ、クッキーとティーをいただきながら私の過去を話しますよ。束さん達も気になってると思いますからね」

 

 過去を話そうとすると束さんは目をキラキラさせてきました……うん、先にアレを見せなくて良かったもです

 

「まず、そうですね……」

 

 私は包み隠さず全てを話しました。最初は束さん達も信じてないような顔をしてましたがバトスピ界の神でもある創界神の一角、ロロさんの事を話すと納得してくれたみたいです

 

「これで話は終わりますが……信じてくれますか?」

「う~ん、私が考えついた仮説が本当だったんだね……うん。私はリッくんのことを信じるよ!!それに、ミーちゃんの息子だよ?大親友の息子は信じなくちゃ!」

「私も信じます、律華様さまいい人ですから」

「僕も信じるよ」

 

 少し話して分かってましたけど……普通ならこんな簡単に信じませんよ…例え、大親友の息子でも…

 

「あ、あれ?どうして私…」

「1人でずっと溜め込んできたのを誰かに話したから溜め込んでたのが溢れてきたんじゃ無いかな?」

 

 気づかない内に私は涙を流してました……束さんの言うとおり死んでこの世界に転生して…両親が亡くなっててと色々な事がありましたから…

 

「束さん…その……」

「みなまで言わなくていいよ。好きなだけ貸してあげるよ」

「……ありがとう御座います…」

 

 束さんは私の言いたいことを先読みして抱きしめてくれました

 

 

 

 

私はこの日、この世界に転生して始めて大泣きしたと思います

 

 

 

 

 

 

 

続く



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新たな居候

 

 

 

「お見苦しいところをお見せしました」

「気にしなくていいよ~、束さんもリックンにお世話になることにしたからね~」

 

 溜まっていた物を洗い流して約30分…私は顔をほんのり赤くして束さん達の前に座っていた

 

「あの、私がいいとは言いましたけど……いいんですか?」

「もちろんだよ!リックンは強い上に優しい、それに異世界からの転生者でミーちゃんの息子なんだよ?此方の方こそお願いしたいくらいだよ!!」

 

 束さんは私のことを興味の対象にしているのが読心術を使わなくても一目で分かった

 

「それなら私は歓迎しますよ。それなら……アレを見せてもいいですかね」

「アレってなにかな?ずっと気になってる襖の先にあるのかな!?」

 

 私の【アレ】に束さんが興味を持ち目をキラキラさせていました

 

「その通りですよ。今開けますね」

「なんだろうな~ってドラゴン!?」

「しかも三体!!」

「束さま、よく見て下さい!!ドラゴン全てIS(インフィニット・ストラトス)ですよ!」

 

 ジークヴルム・ノヴァたちを見た束さん達、三人の反応はそれぞれですが束さんとクロエさんの二人はISと言うことに興味を持ち調べたい顔をしていました

 

「調査をしても構いませんが明日にして下さいね?一応、みなさんは怪我人でもありますから」

「「……ぅ」」

 

 私がそう言うと束さんとクロエさんはばつの悪い顔をして少しションボリしていました

 

「それから、地下施設も案内しまからこの部屋の中央に寄って下さい」

「は~い」

「はい」

「分かりました」

 

 地下施設を案内するために集まるように言うとクロエさんが若干近すぎることは言わない方がいいかもしれませんね

 

「おぉぉ!!??」

「広い……」

「凄い……」

 

 三人とも驚き目を丸くしていましたがこの施設だけで驚かれては困りますよ?

 

「それでは、ご注目ください。私が作った最高傑作(未完成)を!!」

 

 私の一言でエレベーターのある第一エリアの隣……第二エリアの扉が開き始め中から紫色の船が姿を現しました

 

「これぞ、ヴァイオレット号!!私の最高傑作です!!」

「何これ!?船!?いや、飛行船!?」

「束さん良くわかりましたね!!ですが、少し違います。ヴァイオレット号は陸上を走る船です。なので飛行とは少し違います。ですが……肝心な部分……陸上を走る機能が出来てないのです。ノヴァ達と同じコアシステムが作れればその目処が立つんですが……流石にコアの解析は私にもできませんでした」

「……そ、そっか…(流石にコアの解析ができちゃったら束さんも困るよ~)」

「兄様……私は律華様が時々恐ろしく見えます…」

「それは僕も同じだよ」

 

 少しディスられた気がしますが気のせいですよね?

 

「そう言えばリックン?さっき、ノヴァ達と同じコアシステムが作れればなんとかなるって言ってたよね?どんなシステムなのかな?」

「ノヴァ達のデータからの名称ですと〝トライアドシステム〟だそうです」

「トライアドシステム!!??」

 

 トライアドシステムと聞き、束さんが驚きのあまり大声を上げた

 

「束さま、知っているんですか?」

「勿論知っているよ!!リックンのお母さんで大親友のミーちゃんがISコアを三つ使って作っていたシステムだよ!!各コアには人格があるから反発し合って中々完成にはいかなかったシステムだったけど……完成していたんだ…」

 

 束さんは興奮のあまりテンションが少し可笑しくなってましたがシステムが完成していたことに泣きながら喜んでいました

 

「ねぇ、リックン?私がコアの製造方法を教えるからトライアドシステムを……「いいですよ」…まだなにも言って無いんだけど…」

「束さんの言いたいことは分かりますよ。私も母さんが作ったシステムを私が1から作ってみたいですから…」

 

 母さんが作ったシステムを私が再現する…亡くなってしまった母さんに追いつきたいのもありますが……ヴァイオレット号を完成させたいですから…

 

「ですが、それは怪我が治ってからですからね?それまでは大人しくして下さいね?」

「うん。分かってるよ!!」

 

 束さんは笑顔で頷いてくれました。

 

 

 

 

続く

 



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異界初バトル1

 

 

 

 

 

「おはようございます。朝食の準備は出来てますよ」

「おはようございます、束さま。兄さま。用意は出来てます」

 

 数日後、新しく家に住むことになった束さん達の分も含め日課の朝食を作ろうとキッチンに行くと既にクロエさんが支度を始めていたので手伝っていると束さんとスザクさんがリビングに入ってきました

 

「リックン、クーちゃんおはよう!!」

「おはよう」

 

 束さんとスザクさんは軽く挨拶をするとテーブルの前に座り朝食を今か今かと待っていました。

 

「お待たせしました。今日はクロエさんがメインに作った朝食です。メニューは白米にスクランブルエッグ、サラダ、味噌汁になります」

「す、凄い!?これ、クーちゃんがメインで作ったの!?」

 

 束さんが驚くように感激しているとクロエさんは顔をほんのり赤くして照れているみたいです

 

「律華さまの教え方が上手いんです……私自身も驚くくらいです」

「クロエさんは元々センスがあったんですよ。ここ数日で上達したのが良い証拠です。これならもう少し難しい料理もできそうですね」

 

 クロエさんには朝食と昼食を手伝ってもらってますが夕飯の手伝ってもらってませんでしたが……この調子なら手伝ってもらってもいいですかもです

 

「そう言えば束さん、ノヴァの調査はどうなりましたか?」

「凄いの一言だね。今の束さんでもアレと同等なのは無理だよ。トライアドシステムは勿論、機体の耐久性に機動力、特殊能力も現存のISを遙かに超えてるよ。もしかしてミーちゃんは神様と知り合いだったんじゃ無いかな……ミーちゃんがトライアドシステムを作っていたのは本当だからね」

「ロロさんと母さんが知り合いだった……もしかしたら、母さんか父さん…園崎家を作った人が私の世界…もしくはロロさん達の神世界の住人だったのかも知れません……」

 

 もし、私の仮説が正しければ母さんと父さんが亡くなった事件の不可解な捜査の打ち切りに納得ができますね

 

 

 

 

 

 

 

「律華さま……」

「クロエさん、どうかしましたか?」

 

 トライアドシステムを私が作ることになってから私は薔薇を愛でるのとご飯を作り食べるのと寝る時間以外を地下室に籠もるようになっていました

いつも通り束さんに教えてもらったISコアを地下室で制作しているとクロエさんから声をかけられました

 

「……コア制作中にすみません。ですが……今朝起きたときにこれが…」

「これは……バトスピのデッキ?」

 

 クロエさんがポケットから取り出してきたのはなんと驚きのバトルスピリッツのデッキでした

 

「朝起きたら置いてあったと……不思議なこともあるもんですね。クロエさん……

 

 

 

 

 

 

 

私とバトルしてみる気はありませんか?」

「わ、私がですか!?む、無理です!!デッキだって今朝起きたときに置いてあっただけで私はバトルスピリッツはやったことが無いんですよ?」

「多分…それは違います。クロエさんはバトスピのことを知っていると思います。ただ、忘れているだけで本当は知っているのかと……そのデッキが私との出会いをきっかけでクロエさんの下に現れたのならの話ですが……。それを確認するならバトルするのが一番です」

「……分かりました」

 

 クロエさんは渋々ながらもバトルを承諾してくれたました。

いや~これで対人バトルができますね……

 

「おや、おや?クーちゃんにリックン如何したの?」

「束さん良いところに来ましたね。これからクロエさんとバトルスピリッツでバトルするんですよ」

「「え!?」」

 

 ちょうど良いところで束さんとスザクさんが部屋に入ってきたのですが……バトスピでバトルすると言ったら引かれました

 

「ま、まあ百聞は一見にしかず……です。それに擬似バトルフォールドも既に完成はしてますから……クロエさん。そこの窪みにデッキを入れて下さい」

「は、はい」

 

 クロエさんは始めての挑戦の緊張と心配で少し反応が遅れましたが私の指示した窪みにデッキを入れてくれました。

 

「もう、取り外して構いませんよ。次に画面に映っているバトルフォームを選んで下さい。バトルには正装が必要ですからね。あ、次からはデッキを読み込むと自動的にバトルフォームが決定させます。選び直しはできませんから慎重に選んで下さいね」

「分かりました……ん…これにします」

 

 バトルフォームはそれぞれ個人用にするのが良いはずですからね……おっと、クロエさんがバトルフォームを決めたようですね。

 

「ダメージはクロエさんがEで私がAで良いですかね。それでは、クロエさん。そちらのポットに乗って下さい」

「分かりました」

 

 クロエさんは軽く返事をすると私の指定したポットに入り軽く深呼吸をしていました。

私はそれを確認してからクロエさんと反対側のポットに乗り込みます

 

「掛け声は教えてましたよね?それでは、行きましょう」

「はい!!」

 

 

 

「「ゲートオープン・界放!!!」」

 

 

 

 

 

 

続く



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異界初バトル2

今回からバトルになりますが……カードの効果を記載も相まって今話は序盤のみとなります。
プレミ自体少ないと思いますがアタック、ブロックや破壊などは盛り上げるためのご都合主義となりますので御了承下さい


 

 

 

 

「先行はどうしますか?」

 

 バトルフィールドに立った…(と、言っても第一エリアを改造してバトルフィールドにもなるようにしただけですが……)私とクロエさん……私のバトルフォームはオレンジ基調で胸が赤いT(バトルスピリッツブレイヴの馬神弾バトルフォーム)でクロエさんは黒のドレスに緑のラインで肩と首回りを覆う濃い緑色のカバー(バトルスピリッツ少年激覇ダンの百瀬華実バトルフォーム)を纏ってました

 

「……私からでもいいでしょうか?」

「ええ、構いませんよ」

「ありがとう御座います……スタートステップ(ターン01)

 

 クロエさんの宣言後、クロエさんのフィールドが光り出す

 

 

 

 

 

 

ドローステップ(手札4→5)……メインステップ、ネクサス≪賢者の樹の実(けんじゃのきのみ)≫を配置(リザーブ4→0)します」

 

賢者の木の実

ネクサス

4(2)/緑

<0>Lv1 <3>Lv2

Lv1・Lv2

相手のスピリットによって自分のライフが減ったとき、ボイドからコア1個を自分のリザーブに置く。

Lv2『自分のエンドステップ』

自分のスピリットすべてを回復させる。

シンボル:緑

 

 

 クロエの後ろに黄色い実を沢山付けた大きい木が現れる

 

バーストセット(手札4→3)してターンエンドです」

「(緑デッキですか…)スタートステップ(ターン02)!、コアステップ(リザーブ4→5)ドローステップ(手札4→5)……」

 

 後攻の律華のターン、後攻の為ボイドからリザーブにコアが置かれる

 

「メインステップ、バーストをセット(手札5→4)!、更に≪ブレイドラ≫、≪ソウルホース≫を召喚(リザーブ・手札4→2)!!」

 

ブレイドラ(リバイバル)

スピリット

0(0)/赤/翼竜

<1>Lv1 1000 <2>Lv2 2000 <3>Lv3 3000

Lv1・Lv2・Lv3『自分のメインステップ』

自分が創界神ネクサスを配置したとき、自分はデッキから1枚ドローする。

この効果は重複しない。

シンボル:赤

 

ソウルホース

スピリット

1(紫1赤1)/紫/魔影

<1>Lv1 1000 <2>Lv2 2000

Lv1・Lv2

このスピリットの色とシンボルは赤としても扱う。

シンボル:紫

 

 

 律華のフィールドに赤と紫のシンボルが出現すると同時に砕け、それぞれからオレンジ色の小鳥のようなドラゴンと紫の毛並みを持つ四本の足に炎を灯した馬が現れる

 

「更に……オリンの一柱をここに!≪創界神(グランウォーカー)アポローン≫を配置(リザーブ3→2)!!」

 

 律華の後ろに赤のシンボルが出現しシンボルが炎に包まれると中から弓を構えたオレンジ髪の男性が鎧を纏って現れる

 

「創界神アポローンの【神託(コアチャージ)】!!山札の上から3枚をトラッシュ(トラッシュ0→3)に落とす……その中の系統:星竜/界渡/化神でコスト3以上のスピリットカード……今回は魔界竜鬼ダークヴルム、黒皇龍ダークヴルム、雷皇龍ジークヴルム…全てが対象なのでボイドからアポローンにコアを三つ追加(アポローンコア0→3)!!」

 

創界神アポローン

ネクサス

2(1)/赤/創界神・オリン

<0>Lv1 <5>Lv2

このネクサスは創界神ネクサス対象の効果しか受けない。

このネクサスには神託と創界神ネクサス対象の効果でしかコアを置けず、そのコアは創界神ネクサス対象の効果しか受けず移動できない。

《神託》〔星竜/界渡/化神&コスト3以上〕

◆対象の自分のスピリットを召喚/煌臨したとき、ボイドからコア1個をこのネクサスに置く。

◆このネクサスを配置したとき、同じカード名の自分の創界神ネクサスがなければ、自分のデッキの上から3枚をトラッシュに置ける。

その中の対象カード1枚につき、ボイドからコア1個をこのネクサスに置く。

Lv1・Lv2

このネクサスのシンボルは赤としても扱う。

【神技:2】Lv1・Lv2:フラッシュ『お互いのアタックステップ』

〔このネクサスのコア2個をボイドに置く〕BP6000以下の相手のスピリット1体を破壊することで、自分はデッキから1枚ドローする。

【神域】Lv2『自分のアタックステップ』

系統:「星竜」を持つ自分のスピリットが、相手のスピリット/アルティメットを破壊したとき、相手のライフのコア1個を相手のリザーブに置く。

この効果は重複しない。

シンボル:神

 

「そして、創界神が出たことによりブレイドラの効果で1枚ドロー(手札1→2)!追加でアポローンのシンボルを赤として扱いアイツのカードを配置(リザーブ2→0)!」

 

アイツのカード

ネクサス

5(赤2紫1)/赤紫

<0>Lv1 <2>Lv2

Lv1・Lv2『自分のメインステップ』

カード名に「ヴルム」と入っている自分のスピリットを召喚したとき、自分はデッキから2枚ドローできる。

Lv2『自分のドローステップ』

ドローするかわりに、自分のデッキを上から3枚オープンできる。

その中のカード1枚を手札に加える。残ったカードは好きな順番でデッキの上に戻す。

シンボル:赤紫

 

「アタックステップ!!ソウルホースでアタック!!」

 

 ソウルホースが相手のクロエ目掛けて走りだした

 

ライフ(ライフ5→4)で受けます!!……グゥ!」

 

 クロエの宣言後、ソウルホースがクロエ目掛けて跳び、足蹴りをする……クロエとソウルホースの間には紫のバリアが貼られ、バリアが砕けるとクロエのライフが一つ削られると痛みで顔を歪ませる

 

「大丈夫ですか?」

「はい……賢者の木の実の効果、ライフが削られたのでボイドからコアをリザーブへ(リザーブ1→2)!更にライフ減少後、バースト発動!!鉄拳明王!!バースト効果で手札の二枚目の賢者の木の実と颶風高原(ぐふうこうげん)……そして…………」

「!!」

 

 三枚目のカードをクロエが掲げると律華は顔を強張らせた……カードバトラーの直感かあのカードは嫌な予感がしていた

 

「創界神の力をえし虫愛ずる姫君をここに!!百瀬果実(ももせかじつ)配置(手札3→0)!!そして、【神託】!!山札の上から3枚をトラッシュ(トラッシュ0→3)に置きます……その中の系統:殻虫/怪虫/爪鳥/戦騎/界渡/化神&コスト3以上のスピリット……ブラックモノケイロス、ダーク・ディオマンティス2枚の為、ボイドから百瀬華実にコアを追加(百瀬華実コア0→3)!!そして、鉄拳明王はコスト払わずに召喚(リザーブ2→1)!!」

 

鉄拳明王

スピリット

7(3)/青/家臣・闘神

<1>Lv1 6000 <3>Lv2 10000 <6>Lv3 12000

【Sバースト:自分のライフ減少後】

自分の手札/トラッシュにあるネクサスカード3枚までをコストを支払わずに配置できる。

この効果発揮後、このスピリットカードをコストを支払わずに召喚する。

Lv2・Lv3【強襲:3】『このスピリットのアタック時』

このスピリットは、ターンに3回まで、自分のネクサス1つを疲労させることで回復する。

シンボル:青

 

颶風高原

ネクサス

3(1)/緑

<0>Lv1 <4>Lv2

Lv1・Lv2『自分のメインステップ』

【暴風】を持つ自分のスピリットが召喚されたとき、その召喚されたスピリットの【暴風】の指定数1につき、ボイドからコア1個を召喚されたスピリットに置く。

Lv2

【暴風】を持つ自分のスピリットが、BPを比べ相手のスピリットだけを破壊したとき、【暴風】で疲労した相手のスピリットすべてを好きな順番でデッキの下に戻す。

シンボル:緑

 

百瀬華実

ネクサス

3(緑1白1神1)/緑/創界神・ウル

<0>Lv1 <7>Lv2

このネクサスは創界神ネクサス対象の効果しか受けない。

このネクサスには神託と創界神ネクサス対象の効果でしかコアを置けず、そのコアは創界神ネクサス対象の効果しか受けず移動できない。

《神託》〔殻虫/怪虫/爪鳥/戦騎/界渡/化神&コスト3以上〕

◆対象の自分のスピリットを召喚/煌臨したとき、ボイドからコア1個をこのネクサスに置く。

◆このネクサスを配置したとき、同じカード名の自分の創界神ネクサスがなければ、自分のデッキの上から3枚をトラッシュに置ける。

その中の対象カード1枚につき、ボイドからコア1個をこのネクサスに置く。

【神域】Lv1・Lv2

相手によって自分のライフが減ったとき、ボイドからコア1個を自分のリザーブかこのネクサスに置ける。

【神技:7】Lv2:フラッシュ

〔このネクサスのコア7個をボイドに置く〕相手のスピリットすべてを重疲労させる。

その後、自分のスピリットすべてを回復させる。

(重疲労状態のカードは逆向きにし、1回の回復で疲労状態になる)

シンボル:神

 

 バーストと共に赤髪で四本腕の青肌大男が現れ、大男が雄叫びを上げると、クロエの後ろに先程と同じ木がもう一本とクロエの周りに草が広がり、クロエと同じ服装の薄緑のロングヘアの少女がクロエの隣に現れた

 

「…(これは予想以上にヤバいかもですね)ターンエンド」

 

 内心、初めてのバトルでここまでの引きとプレイングを見せたクロエに危機感を感じていた律華は嬉しそうな顔をしていた

 

スタートステップ(ターン03)!、コアステップ(リザーブ1→2)ドローステップ(手札0→1)リフレッシュステップ(リザーブ2→6)

 

 第一ターンで賢者の木の実を配置するのに使ったコアがトラッシュからリザーブにリフレッシュステップで戻される

 

「鉄拳明王のコアをソウルコアと交換してマジック、マンドラドローを使用(リザーブ6→4)。山札から3枚引き、2枚をトラッシュに置きますが……「明王」にソウルコアが置かれている事により破棄する枚数は-1されます(手札3→2)

 

マントラドロー

マジック

3(2)/青

メイン

自分はデッキから3枚ドローする。その後、自分は手札2枚を破棄する。

カード名に「明王」/「童子」を含む自分のスピリットに[ソウルコア]が置かれているとき、この効果で破棄する自分の手札の枚数を-1枚する。

フラッシュ

このターンの間、スピリット1体をBP+3000する。

 

「クロタネホークを召喚(リザーブ4→2)!」

 

クロタネホーク

スピリット

4(3)/緑/爪鳥

<1>Lv1 3000 <2>Lv2 5000 <4>Lv3 8000

Lv1・Lv2・Lv3【暴風:2】『このスピリットのアタック時』

このスピリットがブロックされたとき、相手は、相手のスピリット2体を疲労させる。

シンボル:緑

 

 緑のシンボルが砕け青紫色の羽を広げる鳥がクロエのフィールドに降り立つ

 

「百瀬華実の【神託】でコアを追加(百瀬華実コア3→4)!更に、颶風高原(ぐふうこうげん)の効果!【暴風】を持つクロタネホークが召喚されたことにより【暴風】の指定数コアをリザーブへ追加(リザーブ2→4)!。鉄拳明王とクロタネホークをLevel2にアップ(リザーブ4→1)バーストセット(手札1→0)……アタックステップ!鉄拳明王でアタック!」

 

 青肌の大男がクロエの指示で走り出した

 

「鉄拳明王の効果、【強襲】!ネクサス1枚を疲労させて回復させます。賢者の木の実を疲労!」

 

 律華に迫る大男の体を青いオーラが覆うと大男から力が溢れる

 

「アタックはライフで受ける(ライフ5→4)!!……ッ!!!」

 

 律華に青いバリアが張られ砕けると律華のライフが砕けると律華は膝を地面に付ける

 

「だ、大丈夫ですか!?」

「……大丈夫です…クロエさんに比べてライフが砕ける時のダメージが多いだけですから……ライフ減少後…バースト発動…選ばれし探索者アレックス。アレックスを召喚(リザーブ1→0)して1枚ドロー(手札1→2)!更にこのバトルが終了したとき、アタックステップは終了させる」

 

選ばれし探索者アレックス

スピリット

6(赤1紫1緑1白1黄1青1)/赤紫緑白黄青/遊撃隊

<1>Lv1 5000 <2>Lv2 8000

セットしている/トラッシュにあるこのカードは、一切の効果を受けない。

【バースト:自分のライフ減少後】

このカードをコストを支払わずに召喚する。

その後、自分はデッキから1枚ドローするか、ボイドからコア1個を自分のリザーブに置く。

このバトルが終了したとき、アタックステップを終了する。

Lv1・Lv2

このスピリットのシンボルは赤/紫/緑/黄/青としても扱う。

シンボル:白

 

「ターンエンド」

スタートステップ(ターン04)!、コアステップ(リザーブ0→1)ドローステップ(手札2→3)リフレッシュステップ(1→4)……メインステップ、アレックスのシンボルを紫として扱い魔界竜鬼ダークヴルムをLevel2で召喚(リザーブ4→0)!!」

 

魔界竜鬼ダークヴルム

スピリット

4(紫2赤1)/紫/星竜・呪鬼

<1>Lv1 3000 <3>Lv2 4000 <4>Lv3 5000

Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの召喚時』

自分のライフのコア1個を自分のトラッシュに置くことで、自分はデッキから2枚ドローする。

この効果で自分のバーストは発動できない。

Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』

相手のスピリット/ネクサスのコア1個を相手のリザーブに置く。

シンボル:紫

 

 律華の場に紫のシンボルが出現し砕けると紫の中型ドラゴンが地面に降り立つ

 

「星竜のダークヴルムが召喚されたことによりアポローンにコアを追加(アポローンコア3→4)!!ダークヴルムの召喚時効果、自分のライフ(ライフ4→3)トラッシュ(トラッシュコア1→2)に置き山札から2枚ドロー(手札2→4)!!更にアイツのカードの効果、「ヴルム」と名のつくスピリットが召喚されたとき

2枚ドロー(手札4→6)!!」

「一気に手札を!?」

 

 ダークヴルムとアイツのカードの組み合わせで2枚だった手札を律華は6枚まで増やしたことにクロエとフィールド外で見ていた束とスザクは驚いていた

 

バーストセット(手札6→5)!アタックステップ!ダークヴルム、行け!」

 

 ダークヴルムが空を飛びクロエに迫る……クロエは一瞬、ダークヴルムに恐怖してしまう

 

「ダークヴルムの効果!鉄拳明王のコア一つをリザーブに送る!!」

「……ライフ(ライフ4→3)で受けます!!ッ!」

 

 ダークヴルムによりクロエのライフが削られライフは互角となった……が、

 

「賢者の木の実2枚と、百瀬華実の効果でボイドからコアを追加(リザーブ3→6)します。

更にライフ減少後、バースト発動!絶甲氷盾(ぜっこうひょうじゅん)!!」

 

絶甲氷盾(ぜっこうひょうじゅん)

マジック

4(1)/白

【バースト:自分のライフ減少後】

ボイドからコア1個を自分のライフに置く。

その後コストを支払うことで、このカードのフラッシュ効果を発揮する。

フラッシュ:

このバトルが終了したとき、アタックステップを終了する。

 

「ボイドからコアをライフ(3→4)へ!!フラッシュ効果発揮(リザーブ6→2 トラッシュコア3→7)!アタックステップを強制終了させます」

「……ターンエンド」

 

 

 バトルは中盤に差し掛かりここからバトルが動き出そうとしていた

 

 

 

続く



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異界初バトル3

 

 

 

スタートステップ(ターン05)!、コアステップ(リザーブ2→3)ドローステップ(手札0→1)リフレッシュステップ(リザーブ3→10)…マジック、ハンドリバースを使用(10→7)。手札を全て捨て、相手の手札の分までドロー(手札0→5)します」

 

ハンドリバース

マジック

5(2)/緑

メイン:

自分の手札すべてを破棄する。

その後、相手の手札1枚につき、自分はデッキから1枚ドローする。

フラッシュ:

このターンの間、スピリット1体をBP+3000する。

 

「ッ!!(今引き、ハンドリバース?!)」

「(この引きなら!!)」

 

 ポーカーフェイスを保つ律華だったが内心、更に焦りを見せていた

手札一枚で場にはネクサス4枚とスピリットが二体と言う若干劣勢に見えるこの状況下で今引きハンドリバースで手札を初期枚数に戻したのだから…

 

バーストセット(手札5→4)。2体目のクロタネホークを召喚(トラッシュコア3→4)。コストは一体目のクロタネホークから使用します。よって、一体目のクロタネホークはLvl1にダウン」

 

クロタネホーク

スピリット

4(3)/緑/爪鳥

<1>Lv1 3000 <2>Lv2 5000 <4>Lv3 8000

 

 クロエの場に2体目のクロタネホークが現れる

 

「百瀬華実の【神託】発揮(百瀬華実コア4→5)!!颶風高原の効果で2コア追加(リザーブ7→9)!神機レーヴァテインを召喚(リザーブ9→6 トラッシュ4→6)します」

 

神機レーヴァテイン(リバイバル)

スピリット

2(1)/白/武装

<1>Lv1 2000 <2>Lv2 3000 <4>Lv3 5000

Lv1・Lv2・Lv3

自分の[巨神機トール]/[鎧神機ヴァルハランス]が、BPを比べ相手のスピリットだけを破壊したとき、このスピリットは回復する。

シンボル:白

 

「続いて、要塞蟲(ようさいちゅう)ラルバをLv2で召喚(リザーブ6→3 トラッシュ6→7)!」

 

要塞蟲(ようさいちゅう)ラルバ(リバイバル)

スピリット

4(緑2白1)/緑/怪虫

<1>Lv1 3000 <2>Lv2 5000

Lv1・Lv2『このスピリットの召喚時』

ボイドからコア1個ずつを、自分の白のスピリット2体に置く。

Lv2

このスピリットの色とシンボルは白としても扱う。

Lv2【重装甲:赤】

このスピリットは、相手の赤のスピリット/ブレイヴ/ネクサス/マジックの効果を受けない。

シンボル:緑

 

 クロエの場に緑のシンボルが出現し砕けると大きめな芋虫のようなスピリットが現れる

 

「百瀬華実の【神託】発揮(百瀬華実コア5→6)!!ラルバの効果!白のスピリット2体にコアを追加します。ラルバは自身で白となるためレーヴァテインとラルバに追加!……終焉(しゅうえん)騎神(きしん)ラグナ・ロックのアクセル発揮(リザーブ3→2 トラッシュ7→9)!相手のスピリットを全て疲労させます。その後、このカードを手元に置きます」

 

終焉(しゅうえん)騎神(きしん)ラグナ・ロック(リバイバル)

スピリット

9(緑3白3)/緑白/戦騎・殻人・武装

<1>Lv1 10000 <2>Lv2 12000 <5>Lv3 18000

自分の手札/手元にあるこのカードは、自分のカード名:「鉄騎皇イグドラシル」がアタックしたとき、コストを支払わずに召喚できる。

フラッシュ【アクセル】コスト5(緑2白2)(この効果は手札から使用できる)

相手のスピリットすべてを疲労させる。

この効果発揮後、このカードはオープンして手元に置く。

Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの召喚時』

ボイドからコア6個をこのスピリットに置く。

Lv2・Lv3『このスピリットのアタック/ブロック時』

ターンに1回、このスピリットは回復する。

シンボル:緑白

 

 白と金色のロボットがクロエの場に薄らと現れると律華の回復状態だった、ブレイドラは首と肩が下がり、ソウルホースは寝込んだようにアレックスは地面に片膝を付ける

 

「鉄拳明王をLevel2アップ(リザーブ2→1)……アタックステップ、鉄拳明王でアタック!鉄拳明王の効果、【強襲】!ネクサス1枚を疲労させて回復させます。賢者の木の実を疲労!」

 

 律華に迫る大男の体を青いオーラが覆うと大男から力が溢れる

 

ライフ(ライフ3→2)で受ける!!」

「もう一度、鉄拳明王でアタック!【強襲】!」

「もう一度、ライフ(ライフ2→1)!ライフ減少後バースト発動!もう一度、アレックス!!効果でコアを追加(リザーブ1→2)してアタックステップを強制終了!!」

「ターンエンドです」

 

スタートステップ(ターン06)!、コアステップ(リザーブ2→3)ドローステップ(手札5→6)リフレッシュステップ(リザーブ3→5)……メインステップ…創界神の力をえし紅きブレイヴ使いをここに!馬神弾を配置!!」

 

 律華の隣に赤のシンボルが現れると律華に良く似た赤髪の少年が同じバトルフォームを纏って現れる

 

「馬神 弾の【神託】発揮!山札から3枚をトラッシュ……その中の系統:星竜/星魂/神星/光導/界渡でコスト3以上のスピリットカード及びブレイヴ……落ちたカードはブレイドラX、輝きの聖剣シャイニングソード、月紅龍(げっこうりゅう)ストライク・ジークヴルム・サジッタ ……対象は二枚なのでコアを二つ追加(馬神 弾コア0→2)。ブレイドラの効果で一枚ドロー(手札5→6)する」

 

馬神 弾

ネクサス

2(赤1神1)/赤/創界神・ウル

<0>Lv1 <4>Lv2

このネクサスは創界神ネクサス対象の効果しか受けない。

このネクサスには神託と創界神ネクサス対象の効果でしかコアを置けず、そのコアは創界神ネクサス対象の効果しか受けず移動できない。

《神託》〔星竜/星魂/神星/光導/界渡&コスト3以上〕〔ブレイヴ〕

◆対象の自分のスピリット/ブレイヴを召喚/煌臨したとき、ボイドからコア1個をこのネクサスに置ける。

◆このネクサスを配置したとき、同じカード名の自分の創界神ネクサスがなければ、自分のデッキの上から3枚をトラッシュに置ける。

その中の対象カード1枚につき、ボイドからコア1個をこのネクサスに置く。

【神技:2】Lv1・Lv2:フラッシュ

〔このネクサスのコア2個をボイドに置く〕BP4000以下の相手のスピリット1体を破壊する。または、相手のネクサス1つを破壊する。

【神域】Lv2『自分のアタックステップ』

自分の合体スピリットのバトル終了時、相手のライフのコア1個を相手のリザーブに置く。

シンボル:神

 

「更に創界神の力をえし紅きブレイヴ使いの相棒をここに!紫乃宮まゐを配置(リザーブ5→4)!!」

 

 馬神弾の隣に並び立つように紫ロングヘアの少女が現れると馬神弾から笑みがこぼれる

 

紫乃宮 まゐ

ネクサス

3(赤1紫1)/赤/創界神・ウル

<0>Lv1 <5>Lv2

このネクサスは創界神ネクサス対象の効果しか受けない。

このネクサスには神託と創界神ネクサス対象の効果でしかコアを置けず、そのコアは創界神ネクサス対象の効果しか受けず移動できない。

《神託》〔星竜/無魔/魔影〕(召喚/煌臨での神託はターンに1回)

◆対象の自分のスピリットを召喚/煌臨したとき、ボイドからコア1個をこのネクサスに置ける。

◆このネクサスを配置したとき、同じカード名の自分の創界神ネクサスがなければ、自分のデッキの上から3枚をトラッシュに置ける。

その中の対象カード1枚につき、ボイドからコア1個をこのネクサスに置く。

【神技:1】Lv1・Lv2:フラッシュ『自分のアタックステップ』

〔このネクサスのコア1個をボイドに置く〕このターンの間、系統:「星竜」/「無魔」/「魔影」を持つ自分のスピリット1体をBP+5000する。

【神域】Lv2『自分のアタックステップ』

カード名に「ヴルム」を含む自分のスピリットがBPを比べ相手のスピリット/アルティメットだけを破壊したとき、相手のライフのコア1個を相手のリザーブに置く。

シンボル:神

 

「紫乃宮まゐの【神託】!山札から3枚をトラッシュ……その中の系統:星竜/無魔/魔影のスピリット……落ちたのはソウルホース、雷皇龍ジークヴルム、闇の聖剣……対象は二枚なのでコアを二つ追加(紫乃宮まゐ コア0→2)!ブレイドラの効果で更にドロー(手札5→6)続いて……」

「(何か来る!)」

 

 次に使うカードに手を持っていくところで律華の雰囲気が変わったのをクロエは見逃さなかった

 

「太陽よ、神炎を纏いて龍となれ!太陽龍ジーク・アポロドラゴンXをLv2で召喚(リザーブ4→0)!!」

 

 律華の後ろの壁が動くと中から赤いドラゴンが姿を現した

 

太陽龍ジーク・アポロドラゴンX

スピリット

6(赤3神2)/赤/化神・神星・星竜

<1>Lv1 6000 <3>Lv2 9000 <4>Lv3 13000

Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』

回復状態の相手のスピリット/アルティメット1体を指定してアタックできる。

そうしたとき、ブロックした相手のスピリット/アルティメット1体を破壊する。

Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』

BP9000以下の相手のスピリット/アルティメット1体を破壊する。

さらに、自分の赤の創界神ネクサスがあるとき、相手のライフのコア1個を相手のリザーブに置く。

シンボル:赤

 

アポローン(コア4→5)馬神弾(コア2→3)紫乃宮まゐ(コア2→3)の【神託】発揮!それぞれにコアを追加。バーストセット(手札5→4)。アタックステップ、ジーク・アポロドラゴンでアタック! ジーク・アポロドラゴンLv2、Lv3のアタック時効果によりクロタネホークを一体破壊し自分の赤の創界神があるときライフを一つ削る!!」

ッ!!(ライフ4→3)。賢者の木の実2枚と百瀬華実の効果により、リザーブにコアを追加(リザーブ2→5)。更にバースト、絶甲氷盾!ライフを回復(ライフ3→4)してフラッシュ効果(リザーブ5→2・トラッシュコア9→12)!このバトルが終了したときアタックステップを強制終了させる」

 

 クロエのライフがクロタネホークと共に破壊されてしまうが白マジックのバースト、絶甲氷盾にてライフを回復しジーク・アポロドラゴンのアタック後、アタックステップを強制終了させる

 

「まだだ、…フラッシュタイミング、バーニングサンを使用(トラッシュコア2→3)!!手札の星鎧龍ジーク・ ブレイヴをアポロと名のつくスピリットに直接合体(ダイレクトブレイヴ)させる!バーニングサンの不足コストはブレイドラから使用、よってブレイドラは消滅する」

 

 アタック時のフラッシュタイミングで「アポロ」専用マジック、バーニングサンを使用し手札からブレイヴの星鎧龍ジーク・ ブレイヴを直接合体させた、バーニングサンの不足コストとしてブレイドラのコアを使った為、ブレイドラは消滅した

 

星鎧龍ジーク・ ブレイヴ

ブレイヴ

4(2)/赤/星竜

<1>Lv1 3000 <0>合体+5000

合体条件:コスト4以上

【合体時】『このスピリットの合体アタック時』

BP4000以下の相手のスピリット1体を破壊する。

【合体時】

このスピリットはカード名に「ジークヴルム」が入っているものとして扱う。

シンボル:赤

 

バーニングサン

マジック

3(2)/赤

フラッシュ:

自分の手札にあるブレイヴカード1枚を、カード名に「アポロ」と入っている自分のスピリット1体に直接合体するように、コストを支払わずに召喚し、そのスピリットを回復させる。

 

「バーニングサンの効果で直接合体したスピリットは回復する!!更に馬神弾の【神託】でコアを追加(馬神弾 コア3→4)しLv2へ。そして、メインのアタック!!」

「(ダブルシンボルでライフを二つ削られる分けにはいきませんよね)。クロタネホークでブロック!」

 

クロタネホーク

Lv1 3000

VS

太陽龍ジーク・アポロドラゴンX

+星鎧龍ジーク・ ブレイヴ

Lv2 9000+合体+5000=14000

 

 クロタネホークはジークアポロ・ドラゴンに破壊されてしまう

 

「合体スピリットバトル終了時……馬神 弾の【神域】Lv2効果で相手のライフを一つリザーブへ!!」

グゥ(ライフ4→3)!!三度、賢者の木の実2枚と百瀬華実の効果によりコアを追加(リザーブ4→7)します」

「……ターンエンド。中々やりますね、クロエさん」

「いえ、カードが教えてくれるんです……良くわかりませんけど…そんな気がします」

「ふふ、言いたいことは分かりますよ。私もそんな感じがありますから……クロエさんの場合はクロエさんの内に眠る、()()が力を貸しているかもしれませんね」

「彼女ですか……?」

 

 律華はクロエに眠る【それ】に気がついていた

 

「はい。私の知る限り、終焉(しゅうえん)騎神(きしん)ラグナ・ロックを使っていたキャラの内、悲しき過去を持つ兄妹は一組だけです」

「悲しき過去……」

「はい。遙か昔……異界グラン・ロロの二つの世界……白の世界の王と緑の世界の姫君は結ばれる筈でした……ですが、異界王と名乗る人物により二つの世界は滅ぼされ二人は亡くなってしまいました…。二人はいつかまた巡り会えると信じとあるカードを二人の目印にしました……二人は転生し兄妹として巡り会えました……それが、」

終焉(しゅうえん)騎神(きしん)ラグナ・ロックに百瀬華実……そして、百瀬勇貴……律華さまは私と兄様を2人の転生者として考えいるのでしょうか?」

「私はそうだと思っていますよ。赤の戦士、馬神 弾と瓜二つの私、白の戦士、百瀬勇貴の転生者、枢木スザク…そして、百瀬勇貴の妹……百瀬華実の転生者、クロエ・クロニクル。他の光主の転生者またはそれに準ずる者が現れるかもしれないと……おっと、話はここまでです。クロエさんのターンですよ」

 

「……スタートステップ(ターン07)!、コアステップ(リザーブ7→8)ドローステップ(手札0→1)リフレッシュステップ(リザーブ8→20)。メインステップ…マジック、フォースドローを使用(リザーブ20→16)!手札が4枚になるようにドロー(手札0→4)しこのカードはフィールドに置きます」

 

 

フォースドロー(リバイバル)

マジック

4(2)/赤

相手の効果でデッキから破棄/除外されるこのカードは、トラッシュに置かれる/ゲームから除外される前に、自分のフィールドに置く。

【タイプ:フィールド】

フィールドに置かれている間、次の効果を発揮する。

■お互いのデッキは破棄されない。

メイン:

自分はデッキから、手札が4枚になるまでドローする。

その後、このカードを自分のフィールドに置く。

 

バーストセット(手札4→3)道化神(どうけしん)ポルック&カスター をLv2で召喚(リザーブ16→11)!」

 

道化神(どうけしん)ポルック&カスター

スピリット

4(2)/緑/道化神

<1>Lv1 5000 <3>Lv2 8000 <5>Lv3 10000

Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの召喚時』

自分の手札すべて(最低1枚以上)を破棄することで、自分はデッキから相手の手札と同じ枚数ドローする。

Lv2・Lv3『自分のターン』

自分の緑の効果でボイドからコアを増やしたとき、その効果発揮後、同じ効果をもう1度だけ発揮できる。

この効果は重複しない。

シンボル:緑

 

「召喚時効果は使用しません……そして…」

「(……、来る。百瀬華実の……いや、クロエ・クロニクルのキースピリットが!)」

 

 クロエが新たなカードに手をかけた時の変化を律華は見逃してなかった

 

「眠りし翠の鳳凰……今、羽ばたきの時!。天帝ホウオウガLv1召喚(リザーブ11→5)!」

 

天帝ホウオウガ

スピリット

10(6)/緑/虚神・爪鳥

<1>Lv1 6000 <4>Lv2 10000 <10>Lv3 16000

Lv1・Lv2・Lv3【暴風:3】『このスピリットのアタック時』

このスピリットがブロックされたとき、相手は、相手のスピリットを指定された体数疲労させる。

Lv3『このスピリットのアタック時』

このスピリットのアタックによって相手のライフを減らしたとき、

自分のリザーブにあるコア1個をボイドに置くことで、このスピリットは回復する。

シンボル:緑

 

 クロエの場の緑のシンボルが砕け、天帝ホウオウガがその姿を見せる

 

「百瀬華実の【神託】発揮(百瀬華実コア6→7)。颶風高原の効果で天帝ホウオウガの【暴風】の指定数……コア三つを追加(リザーブ5→8)、ポルック&カスター の効果で更に追加(リザーブ8→11)します。……そして、穢れた世界に終わりをもたらし、未来に希望をつなぐ再生の神が今、降臨の時!終焉の騎神ラグナ・ロックLv1で召喚(リザーブ11→6)!」

 

終焉の騎神ラグナ・ロック

スピリット

9(緑3白3)/緑白/戦騎・殻人・武装

<1>Lv1 10000 <2>Lv2 12000 <5>Lv3 18000

 

 クロエの場の白と緑のシンボルが砕け白と金のロボット……終焉の騎神ラグナ・ロックが姿を現した

 

「百瀬華実の【神託】発揮(百瀬華実コア7→8)。ラグナ・ロックの召喚時効果!このスピリットにコアを6個追加!更にポルック&カスターの効果で更にコアを追加!そして、増えたコアでホウオウガをLv3に、賢者の木の実一つをLv2にアップ(リザーブ6→1)!!アタックステップ!ホウオウガでアタック! フラッシュタイミング、百瀬華実の【神技】! コアを7個ボイド(百瀬華実 コア8→1)に送ることで相手のスピリットを全て重疲労させ、ホウオウガを回復させます!!そして、メインのアタック!」

 

 百瀬華実が天帝ホウオウガに指示を出すように腕を広げるとホウオウガが風を起こすと律華の場のスピリット達が地面に倒れ込んでしまう

 

「フラッシュタイミング!マジック、デルタバリアを使用(トラッシュコア3→5)!不足コストはアレックス二体から使用!!」

 

 律華がカードを掲げると前面に三角形を描き、バリアが張られた

それと同時に律華の場のアレックス二体からコアが取られ消滅する

 

「このターンの間、コスト4以上のスピリットのアタックではライフは0にはならない」

 

デルタバリア

マジック

4(2)/白

フラッシュ:

このターンの間、相手のスピリット/マジックの効果と、コスト4以上の相手のスピリットのアタックでは、自分のライフは0にならない。

 

「……ターンエンド」

 

スタートステップ(ターン06)!、コアステップ(リザーブ0→1)ドローステップ(手札2→3)リフレッシュステップ(リザーブ3→8)……メインステップ…マジック、ビックバンエナジーを使用(リザーブ8→6)!」

 

ビックバンエナジー

マジック

4(2)/赤

メイン:

このターンの間、自分の手札にある系統:「星竜」を持つ

スピリットカードすべてのコストを、自分のライフと同じ数にする。

フラッシュ:

このターンの間、スピリット1体をBP+2000する。

 

 律華がマジックを使用すると律華の手札が赤く光り出した

 

「このターンの間、自分の手札にある系統:「星竜」を持つ、スピリットカードすべてのコストを、自分のライフと同じ数にする」

「ライフと同じに!?」

 

 律華のライフは1……ライフと同じにすると言うことはこれから出て来る系統:星竜を持つスピリットのコストは1となる

 

「…合体スピリットのコアを使い、雷皇龍ジークヴルムを召喚!…アイツのカードで二枚ドロー(手札2→4)!そして、闇の王! 滅神星龍ダークヴルム・ノヴァ、Lv3で召喚(リザーブ6→1)

 

 

雷皇龍ジークヴルム

スピリット

6(3)/赤/星竜・古竜

<1>Lv1 4000 <3>Lv2 6000 <5>Lv3 9000

Lv1・Lv2・Lv3【激突】『このスピリットのアタック時』

相手は可能ならば必ずブロックする。

Lv3『自分のアタックステップ』

【覚醒】を持つ自分のスピリットすべてに【激突】を与える。

シンボル:赤

 

 

滅神星竜ダークヴルム・ノヴァ

スピリット

7(4)/紫/星竜・夜族

<1>Lv1 5000 <3>Lv2 8000 <5>Lv3 13000

Lv1・Lv2・Lv3

このスピリットは合体できない。 

Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』

相手の合体スピリット1体を指定し、その合体スピリットにアタックできる。

Lv2・Lv3『このスピリットのバトル時』

相手の合体スピリットとバトルしたとき、このスピリットをBP+10000する。

Lv3

相手は、ブレイヴをスピリット状態にできない。

 

 暗雲から黒い龍が現れ、白い2対2の翼をはやす……更に…

 

「雷皇龍ジークヴルムを転召し光の王!超神星竜ジークヴルム・ノヴァ、Lv3で召喚(リザーブ1→0)。不足コストは合体スピリット、魔界龍鬼ダークヴルムから確保!よって、二体は消滅する」

 

超神星竜ジークヴルム・ノヴァ

スピリット

8(3)/赤/勇傑・星竜

<1>Lv1 7000 <3>Lv2 10000 <5>Lv3 15000

【転召:コスト6以上/ボイド】

召喚コスト支払い後、コスト6以上の自分のスピリット1体のコアすべてをボイドに置かなければならない。

Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの召喚時』

カード名に「ジークヴルム」を含むスピリットで【転召】したとき、自分のライフが5になるように、ボイドからコアを置く。 

Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』

BP合計10000まで相手のスピリットを好きなだけ破壊する。 

Lv3【激突】『このスピリットのアタック時』

相手のスピリットは、可能ならブロックする。

シンボル:赤赤

 

 赤い龍…ジークヴルムが炎の渦に呑まれると隕石が無数に集まった赤いシンボルが砕け、ダークヴルム・ノヴァと似た赤と白のドラゴン、ジークヴルムノヴァが現れると同時に律華のバトルフォームが真っ黒に変わった

 

「ジークヴルム・ノヴァの召喚時、私のライフを5にする」

「ライフを5に!?」

 

 1まで削ったライフが初期値に戻ったことにクロエは驚きと絶望の顔を見せる

 

「ノヴァ達が出たことによりアポローン(コア5→8)馬神弾(コア4→7)紫乃宮まゐ(コア3→4)にコアを追加!!更に、アイツのカードの効果で4枚ドロー(手札2→6)!!」

 

 創界神達にもコアが追加され手札も増やされる

 

「騎士王蛇ペンドラゴンをジークヴルム・ノヴァに直接合体!!不足コストはソウルホースから確保!ソウルホースは消滅する」

 

騎士王蛇ペンドラゴン

ブレイヴ

5(紫2赤2)/紫/異魔神・星魂・妖蛇

<0>Lv1 4000 <0>合体+4000

このブレイヴは、疲労せず、スピリット状態のとき、アタックとブロックができない。

Lv1『このブレイヴの召喚時』

相手のスピリット/アルティメット1体のコア2個を相手のリザーブに置く。

左右合体条件:コスト3以上

【左合体時/右合体時】『このスピリットのアタック時』

相手のスピリット/アルティメットのコア1個を相手のリザーブに置く。

この効果でスピリット/アルティメットが消滅したとき、自分はデッキから1枚ドローする。

 

「騎士王蛇ペンドラゴンの召喚時効果、ホウオウガのコアを2個リザーブに送る。アタックステップ、合体スピリットでアタック!!ジークヴルム・ノヴァ、Lv2・Lv3、アタック時効果!!BP合計10000まで相手のスピリットを好きなだけ破壊する……天帝ホウオウガを破壊!更に騎士王蛇ペンドラゴンの合体時効果によりラグナ・ロックのコアを一つリザーブへ!!そして、合体スピリットの【激突】!!」

 

 ジークヴルム・ノヴァの翼からビームが無数に放たれホウオウガを破壊し咆哮でラグナ・ロックからコアが外された

 

「ラグナ・ロックでブロック!まだ、私の場にはラルバがいます!!」

 

 クロエの場にはまだブロックできるスピリットが残っている中、律華の場にはダブルノヴァしかいない…

 

「このターンで俺の勝ちだ! フラッシュタイミング!マジック、メテオストームを使用。不足コストはダークヴルム・ノヴァから使用!!ダークヴルム・ノヴァはLv2にダウン」

 

メテオストーム

マジック

4(2)/赤

フラッシュ:

このターンの間、カード名に「ヴルム」と入っている自分のスピリット1体に

“『このスピリットのアタック時』

BPを比べ相手のスピリットだけを破壊したとき、

このスピリットが持つシンボルと同じ数、相手のライフのコアを相手のリザーブに置く”を与える。

 

 律華は手札を切った……「ヴルム」専用マジックのメテオストーム…

 

「メテオストームの効果、このターンの間、ヴルムと名のつくスピリット一体に“『このスピリットのアタック時』

BPを比べ相手のスピリットだけを破壊したとき、

このスピリットが持つシンボルと同じ数、相手のライフのコアを相手のリザーブに置く”を与える!!馬神弾の効果も含めてこれで終わりだ!!」

 

終焉の騎神ラグナ・ロック

Lv2 12000

VS

超神星竜ジークヴルム・ノヴァ+ペンドラゴン

Lv3 15000+合体+4000=19000

 

 ラグナ・ロックは剣でジークヴルム・ノヴァは格闘と炎で戦い始め……激闘の末、ラグナ・ロックは破壊されてしまう

 

「メテオストームの効果と馬神弾の効果によりライフを三つ貰う!!」

「……ありがとう御座いました…ライフ(ライフ3→0)

 

 流星群がクロエ目掛けて飛んできてクロエのライフを全て削った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お疲れさまでした、クロエさん。束さんとスザクさんもどうでしたか?」

 

 管制室に戻った私とクロエさんは束さんとスザクさんの目の前にいましたが……束さんが何処か機嫌が悪そうだった

 

「うん……凄くわくわくしたバトルだったよ……でも、クーちゃんが痛そうだったことと容赦が無かったことが許せない!!」

「……ダメージはなるべく抑えていたと思ってましたが…クロエさん、大丈夫でしょうか?」

 

 束さんはどうやら私の容赦無さとバトルフィールドでライフの減少時のダメージがお気に召さなかったそうです

 

「私は大丈夫です。痛みと言うよりも衝撃が少しあったくらいですから……それに、律華さまは私に本気で相手をしてくれましたから…束さま。バトルで手を抜く事は相手への侮辱だと思います…」

「クーちゃん……」

「私に眠る彼女……百瀬華実さまも…そして多分、兄さまに眠る…百瀬勇貴さまも同じ事を言うも思います…」

 

 クロエさんは束さんに訴えかけていました……バトルでの手抜きは相手への侮辱だと……

 

「……うん、少し冷静になったよ…リックンごめんなさい」

「いえ、束さんはクロエさんの事が大事だからそう言ってるんですから気にしませんよ…それじゃあ、時間も良いですからお昼にしましょう!!」

 

 

 

 

 

 

 私達はお昼の為、一度地上に戻ることになりました

 

 

 

 

続く



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IS学園入学前
試験と少女達との出会い


 

 

 

 

「お前がアイツが言っていた園崎だな?」

「はい。二人目の男性IS操縦者、園崎律華です。えっと、織斑千冬さんだったか?」

 

 束さんたちと生活し始めてから2年後、私は本島の神奈川県、横浜市にある大型スタジアムが隣接している学校前に来ていました

束さんの気まぐれもあって私は何故かIS学園に入学することになってしまいました

 

「そうだ。これからお前も入学することになるだろうから言っておく…学園内では先生と呼ぶように…………それにしても、なんだ…あの人達の息子を教える日が来るとはな……」

「織斑先生は私の母さんと父さんをご存じなんですね……」

「私も束、程では無いが美春さん達には世話になったからな…」

 

 やっぱり、この人も母さん達の事を知っているのですか……

 

「すまないが、今回俺が呼ばれた理由を聞いてもいいだろうか?」

「ンン、すまないな。今回お前を呼んだのは試験を受けてもらうためだ。本来なら男性IS操縦者のお前は強制的に入学が決定するのだが、お前には学業での成績が無くてな」

「ああ、小学校途中から中学まで一度も学校に行ってないからな。それからの成績は皆無か」

 

 目を覚ましてから一度も小学校には行ってないし中学もエスカレーター式だったみたいですけど一度も行ってませんからね

 

「遅れてすみません!!」

「遅いぞ、クロニクル」

 

 早い足音が聞こえ、振り向くとクロエさんが走ってきました。

本来ですと一緒にくる筈だったのですが途中で束さんの親バカが発動してしまいクロエさんはそれをなんとか宥めていたようです

 

「す、すみません。たば……母様がずっと離してくれなかったので……」

「……それは…何かすまない」

「い、いえ織斑さんが謝ることでは……」

 

 少しだけ話してなんとなく面倒見がいい人で束さんに苦労させられた苦労人なんだなぁ……

 

「試験会場に案内する。念の為にお前達二人は後期受験者達とは別の部屋で筆記試験を受けてもらう」

「分かった」

「分かりました」

 

「ところで、園崎。お前の隣の機械はなんだ?」

「此奴はポメプロトタイプ。オレが造ったロボットだ。彼女も驚いていたな」

<(オラ、ポメ0号機!!プロトポメって呼んでね!!)>

「造った後から基本一緒だったからな……ついそのまま連れてきてしまった」

「……まあ、いいだろう。筆記試験が終わるまで私が預かることになるが構わないな?」

「あぁ、頼む」

 

 

 

 

 

 

「ふぅ、筆記は問題なかったかな?」

「そうですね、律華さま。私は少しだけ不安ですが……」

 

 筆記試験が無事に終わり中庭のベンチに二人で座っていました

 

<(クロエなら大丈夫、クロエなら大丈夫)>

「ポメプロトの言っている通り大丈夫だと思うぞ。クロエは元から頭はいいんだ。筆記試験の範囲に的を絞れば直ぐに覚えられただろ?」

「そうですけど……私は初めての試験なんですよ?こう言う緊張感や不安は初めてなんです…」

「それもそうか…オレの配慮が足らなかったな。すまない」

「あ、い、いえ律華さまが謝ることでは……」

「クスッ」

「ふふ」

 

 私とクロエは互いに笑い合いました。

それにしても…少し前から3つほど視線を感じますね…敵意と言うよりは興味ぽいですが、

 

「オレ達になにか用か?」

「律華さま?」

<何かいたのか?>

 

 私の言葉に視線に気がついていなかったクロエさんとプロトポメは不思議そうな顔とはてなマークのプラカードを出してきました

 

 

「…見てたのはごめんなさい」

「ごめんなさい」

 

 視線のした方からピンク色のセミロングの少女と眼鏡を掛けた水色セミロングの少女が謝ってきた

 

「いや、謝らなくてもいい。オレもなんか用があるのかと思ったから声をかけただけだからな……もしかしてこのベンチで昼食にしようと思っていたか?」

「?!は、はい。良くわかりましたね?」

「オレは読心術がそれなりに得意だからな」

「律華さまが()()()()なら他の読心術が使える人はごっこですよ?」

 

 私の読心術はそれなりなんですけどね……クロエさんに私はどう見えてるのでしょうか?

 

「ねぇねぇ~君ってどうしてここにいるの~?」

「本音!!……す、すみません。本音が…」

「いや、いいさ。IS学園の後期受験者しかいないはずの場所に男がいるんだ。その子が言いたい事だってわかるさ……そうだな、ここであったのも何かの縁だな」

 

 私はベンチから立ち上がる

 

「オレは園崎律華、リッカでもリカでも呼びやすい方で呼んでくれて構わない。一応これでも二人目の男性IS操縦者でもあるな」

「では私も……私はクロエ・クロニクル。律華さまのメイドです」

<(オラ、ポメ0号機!!プロトポメって呼んでね!!)>

「「え!?二人目の男性IS操縦者にメイド、それにロボット!?」」

 

 二人ともそんなに驚く物でしょうか?……あ、束さんも「男性IS操縦者は殆どいなくて珍しい」言ってましたっけ?

 

「それで、お前達は?」

「え?」

「いや、オレ達は自己紹介はしたぞ?」

「あ……ごめん。私は更識簪。出来れば名字で呼んでほしい」

「私は布仏本音で~す。よろしくね~」

 

 あ……忘れかけてましたけど、この二人、原作のヒロインとモブキャラなのに色々と関わってくる準主要キャラじゃないか……まあ、あまり気にしなくてもいいか……

 

「更識、本音でいいか?一緒にお昼でもどうだ?」

「いいの?」

「ここであったのは何かの縁だろ?それに二人で食べるなら四人で食べた方が楽しいだろ?」

「私は構いませんよ」

「私も~」

 

 私の言葉にクロエさんと本音さんが了承してくれた。

 

「私もいいけど……ベンチは一つだけだよ?」

「地面と椅子どっちがいい?」

「?椅子の方がいい……かな?」

「私も椅子の方がいいかな~」

 

 二人とも椅子の方がいいんですね…

 

「ポメ、椅子四つにテーブル」

<かしこまり!>

 

 プロトポメは敬礼すると赤い頭が半分に割れ中から背もたれ付きの椅子四つと白いテーブルが飛び出してきた

 

「これでいいな」

「これで……良いじゃ無いよ!?なに、これどうやったの!?」

「ん?ポメの中には高度な3Dプリンターと特殊プラスチック樹脂が内蔵されていてその樹脂で椅子とテーブルを生成したんだ。他にも食い物以外と成分が分からない物以外は基本作ることが出来るぞ」

 

 私の話を聞いた二人は唖然としていました…束さん達も唖然としてましたっけ?

 

「あまり唖然としているとお昼の時間が無くなるぞ?」

「あ、う、うん。そうだね」

 

 更識さんと本音さんはまだ少し驚いているみたいですが椅子に座ってくれました

 

「……それって、クロロ~が使ったの~?」

「いえ、これは律華さまがお造りになりました。律華さま、こう見えてお料理得意なんですよ……」

 

 私達の弁当を見た本音さんがクロエさんが作ったのかと聞き、クロエさんは作ったのは私だと、言うと本音さんも更識さんも驚いた顔をしていました

 

「律華はなんでも出来るんだね…」

「?なにを勘違いしているのか分からないが…オレはなんでも出来る分けじゃ無いぞ。ポメ造りも料理もそうだが最初なんてガラクタやダークマターしか出来なかったし、洗濯機を回したら爆発させて家を火事に仕掛けたさこともある。それに、今でもISは真面に乗り熟せない」

「え?!律華さまって料理出来なかったのですか!?」

 

 いや、あの……クロエさんには少し前に話したと思うんですが…更識さん達も唖然としてますし

 

「オレも何でもできるわけじゃ無いって事だ……何か悩みでもあるのか?」

「?!ど、どうして……」

「なんでも出来るらへんからどうも様子が可笑しいからな。それに、読心術を使った分けじゃ無いが何かに怯えている気がしてな。今日会った見も知らない俺で良ければ話を聞いてやるぞ?

無理して話せとは言わないが…」

 

 私の言葉を聞いて簪さんは戸惑いながら迷っている顔をしていた

 

「かんちゃん…私が言うのもアレかもだけど……ザッキーに話しても良いと思うよ。自分だけで背負い込んで解決出来るなら話さなくても良いと思う……けど、かんちゃんはずっと……「本音は黙ってて!!」ッ…ごめん」

 

 本音さんが話していると急に机を叩き、大声を簪さんが上げた

 

「あ、……本音、ごめん。律華、クロエさんもごめん」

「いえ、私は気にしてません」

「うんん、私の方こそごめん」

「オレも気にしてないからな」

 

 大声を出した事に簪さんは謝ってきました

 

「色々と聞き過ぎたな。オレ達はもう、行く。また、学園でな」

 

 私はそう言い椅子から立つと歩き出そうとする……

 

「待って…話、聞いてくれる?」

 

 

 

 

 

 

続く



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試験と少女達との出会い 回想・簪視点

今作から少しやり方を変えて、律華視点の後に別の誰かの視点……主にIS主要メンバーをもう一本書き上げることにして見ました。
回想も同じくその枠に収めるつもりです


  

 

 

~回想~

 

 

 試験日から2週間前

 

 

 

「ねぇ、リックン。これからもずっとここで毎日を過ごすのかな?」

「?私はそのつもりですよ。退屈はしてませんしバトスピが無い世界で外に出る必要は無いと思ってますから」

 

 束さんが変なことを聞いてきましたが私は外に出るつもりはありませんよ。バトスピがあるならまだしてもこの世界にはトレーディングカードゲームは存在してません……私はこうして毎日を静に過ごせればいいと思ってますから……ね

 

「そう……だよね。変なことを聞いてごめんね…」

「……何か頼みが……悩みがあるなら言ってくださいよ」

「?!どうして、わかった……そう言えばリックンは読心術を使えたんだったね……忘れてたよ」

 

 束さんは私の読心術を忘れていたらしく驚いた顔をしていた

 

「クーちゃんに普通の女の子の生活をさせてあげたいと思うんだけど……」

「普通の定義が少し分からないんですけど……学校に通わせて上げたいみたいな事ですかね?」

 

 束さんはうんうんと頷いていますが……私にどうしろと言うんですかね…私はそんな権限を持ち合わせていないのですが……

 

「その通りなんだけど……指名手配中の私の娘だとバレるとクーちゃんが危険な目に合うし…クーちゃんが一人で学校に通えるか心配になって……」

「流石の束さんもお手上げだから私に聞いてみたっと…」

「うん…」

 

 今度はしょぼくれたように頷く束さん……さて、どうしたものでしょうか?束さんの娘とバレてもある程度は安全で私も通える学校……

 

「あった……クロエさんが束さんの娘とバレてもある程度は安全が確保されていて私も通える学園が一つだけ……私はあまり乗り気しませんが…」

「え?!本当!?どこ、どこ!!」

 

 私が【あの】可能性に気がつくと束さんは凄い勢いで私に尋ねてきた

 

「あるじゃ無いですが、【その】土地はあらゆる国家機関に属さず、いかなる国家や組織であろうと【その】関係者に対して一切の干渉が許されないという国際規約が結ばれている場所が…」

「ま、まさか……でも、リックンはいいの?私のワガママの為に……」

「言ったじゃ無いですが、乗り気はしないって…でも、まあ……クロエさんは私にとって妹……いえ、娘みたいな存在ですから……私も束さんのワガママに付き合ってあげますよ」

 

 これでも私は精神年齢は30近くですからね……クロエさんと料理していると娘と料理しているみたいなことを何度か思ったことがあるんですよね

 

「リックン……ありがとう…でも、クーちゃんを娘と思っていいのは私だけだからね!!」

「はいはい、分かってますよ。それじゃあ、学園への連絡は任せておきますよ。私も外に出る当たって口調を変える特訓しておかないと行けませんから」

「束さんに任せるのだぁ~」

 

 束さんはそう言うと研究室から出て行ってしまいました……はぁ~、これで私も原作介入することになりましたか……自分で言いましたがあまり乗り気はしませんね……原作はそれなりに読みましたが…白と紅は好きになれなくて途中で読むの辞めましたからね……さてと、口調の練習しておきますか……今の口調は女子だった前世で使ってたものですから、違和感ににってしまいますからね

 

 

 

 

簪side

 

 私が彼に気がついたのは偶然だったのかもしれない

 

「ふぅ~終わったね、かんちゃん」

「まだ、実技が残ってるよ、本音」

 

 IS学園、後期受験者の私と一応メイドの本音は筆記試験を終わらせてお昼を食べようと校舎内を歩いていた

 

「かんちゃん、お昼何処で食べる~?」

「中庭にベンチ合ったと思うからそこでいい…」

「そうだね~」

 

 私と本音はそんな話をしながら歩いていき、中庭に出ようとした時だった……彼を…彼らを見つけたのは…

 

「ねぇ、本音。彼、知ってる?」

「うんん、私も知らないよ~。変だよね、噂の【彼】以外に男の子がいるなんてさ~」

 

 私達が昼食を予定していたベンチに多分、受験生であろう銀髪の女性と同い年くらいで赤髪の男性が座り話していた…あまり近付かない方がいいかな?

 

「本音、別の場所に……「オレ達になにか用か?」!!??」

 

 気付かれてた…?どうしよう……逃げるのは……ダメだよね…。うん、出てちゃんと謝ろう

 

「行くよ、本音」

「……うん」

 

 私と本音は中庭に歩き出す、女性の方は私達の視線に気が付いていなかったのか私達を見て驚いていた

 

「…見てたのはごめんなさい」

「ごめんなさい」

「いや、謝らなくてもいい。オレもなんか用があるのかと思ったから声をかけただけだからな……もしかしてこのベンチで昼食にしようと思っていたか?」

「?!は、はい。良くわかりましたね?」

「オレは読心術がそれなりに得意だからな」

「律華さまが()()()()なら他の読心術が使える人はごっこですよ?」

 

 私達が謝ると彼は気にしないと言ってくれた……

それに、ベンチで食べようと考えいたことを気が付くなんて……読心術って凄い……

 

「ねぇねぇ~君ってどうしてここにいるの~?」

「本音!!……す、すみません。本音が…」

「いや、いいさ。IS学園の後期受験者しかいないはずの場所に男がいるんだ。その子が言いたい事だってわかるさ……そうだな、ここであったのも何かの縁だな」

 

 本音の直球過ぎる言い方に私が怒り、謝ろうとすると彼は気にしていないようだった…

 

「オレは園崎律華、リッカでもリカでも呼びやすい方で呼んでくれて構わない。一応これでも二人目の男性IS操縦者でもあるな」

「では私も……私はクロエ・クロニクル。律華さまのメイドです」

<(オラ、ポメ0号機!!プロトポメって呼んでね!!)>

「「え!?二人目の男性IS操縦者にメイド、それにロボット!?」」

 

 男性IS操縦者!?、二人目なんて聞いてないよ!?それに、メイドにロボットって……彼は何者なの?

 

「それで、お前達は?」

「え?」

「いや、オレ達は自己紹介したぞ?」

「あ……ごめん。私は更識簪。出来れば名字で呼んでほしい」

「私は布仏本音で~す。よろしくね~」

 

 私が彼……律華の事を考えていると律華が名前を聞いてきた…彼らだけに自己紹介させて終わるわけにはいかないよね

 

「更識、本音でいいか?一緒にお昼でもどうだ?」

「いいの?」

「ここであったのは何かの縁だろ?それに二人で食べるなら四人で食べた方が楽しいだろ?」

「私は構いませんよ」

「私も~」

 

 律華は昼食を一緒に食べようと誘ってくれた……少し悩んでいると本音が勝手に了承してしまう…私も仕方なく了承した

 

「私もいいけど……ベンチは一つだけだよ?」

「地面と椅子どっちがいい?」

「?椅子の方がいい……かな?」

「私も椅子の方がいいかな~」

 

 地面と椅子?どういう事だろ……

 

「ポメ、椅子四つにテーブル」

<かしこまり!>

 

 ロボット……プロトポメとプラカードに書かれていたのでそう呼ぶことにしよう……プロトポメが敬礼すると赤い頭が半分に割れ中から背もたれ付きの椅子四つと白いテーブルが飛び出してきた

 

「これでいいな」

「これで……良いじゃ無いよ!?なに、これどうやったの!?」

「ん?ポメの中には高度な3Dプリンターと特殊プラスチック樹脂が内蔵されていてその樹脂で椅子とテーブルを生成したんだ。他にも食い物以外と成分が分からない物以外は基本作ることが出来るぞ」

 

 本当に律華は何者なの?そんな高度な技術…国レベルの組織に入ってないと作れないと思うんだけど……

 

「あまり唖然としているとお昼の時間が無くなるぞ?」

「あ、う、うん。そうだね」

 

 取り敢えず、落ちついて昼食を食べよう…

 

「……それって、クロロ~が使ったの~?」

「いえ、これは律華さまがお造りになりました。律華さま、こう見えてお料理得意なんですよ……」

 

 本音が律華とクロエさんの弁当を見てクロエさんが作ったのかと思っていたんですが……律華が作ったなんて……なんか、嫉ましいな…

 

「律華はなんでも出来るんだね…」

「?なにを勘違いしているのか分からないが…オレはなんでも出来る分けじゃ無いぞ。ポメ造りも料理もそうだが最初なんてガラクタやダークマターしか出来なかったし、洗濯機を回したら爆発させて家を火事に仕掛けたさこともある。それに、今でもISは真面に乗り熟せない」

「え?!律華さまって料理出来なかったのですか!?」

 

 う、嘘?こんなに美味しそうな弁当を作ってしかもロボットまで作ってるのに……最初は何も出来なかった?

 

「オレも何でもできるわけじゃ無いって事だ……何か悩みでもあるのか?」

「?!ど、どうして……」

「なんでも出来るらへんからどうも様子が可笑しいからな。それに、読心術を使った分けじゃ無いが何かに怯えている気がしてな。今日会った見も知らない俺で良ければ話を聞いてやるぞ?

無理して話せとは言わないが…」

 

 律華の言葉で私に動揺が走った……何も話してないのに…どうして、私に悩みがあることに気が付いたの?……

 

「かんちゃん…私が言うのもアレかもだけど……ザッキーに話しても良いと思うよ。自分だけで背負い込んで解決出来るなら話さなくても良いと思う……けど、かんちゃんはずっと……「本音は黙ってて!!」ッ…ごめん」

 

 本音が話してきたのを私は大声で遮ってしまう

 

「あ、……本音、ごめん。律華、クロエさんもごめん」

「いえ、私は気にしてません」

「うんん、私の方こそごめん」

「オレも気にしてないからな」

 

 大声を出したことを三人に謝ると三人とも気にしてないようだったが…特に本音は気にしてないようで少し落ち込んでいるみたいだった

 

「色々と聞き過ぎたな。オレ達はもう、行く。また、学園でな」

 

 律華はそう言って立ち上がり何処かに行こうとする…

 

「待って…話、聞いてくれる?」

 

 

 私は咄嗟にそう言ってしまった…

 

 

 

 

続く



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少女達との雑談

 

 

 

 

「待って…話、聞いてくれる?」

 

 

 

 

 

「……えっと…私には姉がいるんだ……何でもできる優秀な姉が…」

 

 更識さんが話を聞いてほしいと言って少しして更識さんは話し出しました

 

「私と姉は…ずっと仲が良かったと思う……。一緒に遊んで勉強したりして……でも、姉との関係は姉の言葉で壊れた……」

「私の家は日本の中でも名家で当主制なんだけど……その17代目当主が姉なんだ…」

「姉が当主になってから直ぐに「あなたは何にもしなくていい」って言われて……それからほとんど口を聞いてない…更識家は自由国籍で姉はロシアの国家代表で私は日本の代表候補になってから顔もほとんど合わせてない。私の話はこんな感じ…」

 

 更識さんは過去にあった姉との話を話してくれましたが……私は少しだけ違和感を感じました

 

「なぁ、更識?姉とは仲が良かったんだよな?」

「う、うん……そうだと思う…」

 

 更識さんは姉と仲が良かったのを自信を持って言えないでいました

 

「かんちゃんとたっちゃんさんは仲が良かったよ~」

 

 第三者でもある本音さんがこう言ってくれると私の考えも纏まりますね

 

「人間が他人を傷つける言葉を言うときは大きく分けて二通りある……一つ目は嫌われてるから。嫌うにも二通りある……一つ目は言われた本人が何か嫌われることをした……」

「わ、私……そんなことしてない!」

 

 私の言葉に簪さんはテーブルを強くたたいた

 

「落ち着け、一つの可能性だ。嫌われてるの二つ目はそもそも言った側が嫌っていたから……まあ、更識の話ならこの二つとも当てはまらないな」

「なら、どういうこと~?」

「大きく分けての二つ目は……好きだからさ」

「……?」

 

 私の言葉に更識さん、本音さん、クロエさんがわからない顔をしました

 

「オレはこの【好きだから】を関係が拗れた理由と考えている。まず、更識と姉の仲が良かったのは第三者でもある本音が言ってくれたから嫌われていると言う可能性は低い……だが、好きなのに簪が突き放された理由にはならない……そこで、当主になった後が肝になる」

「当主は自然と悪意から狙われやすくなる……が、当主以上に狙われやすいのが……」

「……私?」

 

 私が答えを言う前に更識さんは気がついたのか呟きました

 

「そうだ、当主よりも狙われやすいのは家族……さらに言えば妹だ。姉の最大の弱点は妹……今回で言うなら更識、君だ。だからこそ、姉は君も突き離した……それも当主としての重圧、姉として妹を護りたいという姉のプライドに押しつぶされそうになりながらな……やり方に姉は後悔しているみたいだけどな」

「え?……どうしてそう思うの?」

 

 更識さんの目にはいつしか涙がたまっていました

 

「オレはそれなりに気配を察知できる。最初に二人を見つけたのはこれな……その時、もう一つの視線を感じたんだ。最初は興味、2人と話したり昼食を一緒にしていると嫉妬、今は悲しみと後悔といった視線から感じられる感情がなんとなくわかるからな……多分、更識の姉だろう」

「ザッキーってそんなこともわかるんだ~」

 

 本音さんや……あなたはお気楽過ぎると思いますよ……まあ、良いです

 

「お姉ちゃん……私のこときらいじゃ無かったんだ……」

「……悪いが本当の所はオレにもわからないからな?本当の所は本人にでも聞いてくれ……何かあったら相談に乗ってやる」

「どうして……どうしてそこまで優しくしてくれるの?」

 

 更識さんは涙を流して顔がぐちゃぐちゃな状態で聞いてきました

 

「…オレには親も兄弟も居ないからな…姉妹で仲の悪いのは良くないと思う……それに…苦しんでいる人が居るのに、知らん顔なんかできない」

「!!///」

 

 私の言葉と微笑みで更識さんが顔を真っ赤にしていました……私、何かしましたっけ?

 

「……いつまで見ているつもりだ、織斑先生?」

「なんだ、気がついていたのか?」

 

 私は更識さんの話の途中から気づいていた視線……織斑先生に声をかける

 

「彼処まで圧を出されていたら嫌でも気がつく。時間だったか?」

「そうか……ンン、ああ。そろそろ時間だから呼びに来た。布仏に更識妹……お前達も早くしないと遅れるぞ?」

「「あ!!??」」

 

 更識さんも本音さんも時間を忘れていたみたいで大慌てで支度を始める

 

「……そうだな。お前達2人とも、自分達の実技が終わったら第三アリーナまで来い。園崎の実技試験を見せてやる」

「いいのか?」

「構わん。それに……園崎の相手は……

 

 

 

 

生徒会長の更識楯無……更識妹の姉だ」

 

 

 

「え?」

「え?」

「え?」

〈え?〉

「これはまた……偶然か運命か……」

 

 素人の実技の相手に国家代表を指名しますか…普通?まあ、丁度いいタイミングですから構いませんけど……

 

「わかった……丁度、オレも聞きたいことがあったからな」

「律華!?相手は国家代表だよ!?」

「そうだな。だが、これは勝ち負けの試合ではなく試験だ。気楽にやらせてもらう……負けるつもりも無いがな」

 

 

 私はそう言い赤と黒のデッキケースに触れていました

 

 

 

 

続く



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実技試験in生徒会長

 

 

 

 

 

「初めまして、私はIS学園二年、更識楯無よ。これでも生徒会長なのよ♪」

「……園崎律華だ…更識の姉……いや、後悔から妹をストーカーしている生徒会長様?」

 

 第三アリーナ内部、私はCピットから反対側のAピットに立つ水色髪の簪さん似の少女……シスコンストーカー生徒会長こと更識楯無と簡単な挨拶を交わしていた……まあ、私の発言でシスコン会長……おっと、生徒会長様からはすごく睨まれていますがね

 

「…貴方に何がわかるのかしら?」

「何もわからないな。バトルは相手の全てを教えてくれる……だから、この試験の中で聞かせろ。お前のこと……お前達のことを!!」

「!!……、いいわ。貴方のこと本気で見極めてあげる!!」

 

 私の安い挑発にのり水色のISを展開する生徒会長様……確か専用機の霧纒の淑女(ミステリアス・レイディ)だったかな?

私はどうしようかな……

 

「……うん、やっぱり最初はこの子かな。太陽の超新星(アポロ・ノヴァ)起動!!。私を転生させ……」

「!!??」

「龍の原点!創星伝説!超神星龍ジークヴルム・ノヴァ召喚!」

 

 私の召喚台詞と同時に私は炎の渦に包まれ、アリーナ内にあるはず無い暗雲から降る火球が無数に私に集まり、赤のコアシンボルと一緒にドラゴン……私の専用IS、アポロ・ノヴァの一つの姿……超神星龍ジークヴルム・ノヴァが姿を現す

 

≪グオォォォォォォォォ!!!!!≫

「赤い……ドラゴン…!?」

 

 そう生徒会長様から声が漏れ、驚愕されている模様です。

まあ、全身装甲で普通のISの倍はあるドラゴン型ですから仕方はないとは思います

 

 

『試合、開始!!』

 

≪グオォォォォォォォ!!!!!≫

「ッ!?」

 

 開始の合図と共に私が駆け出し接近する

 

「素手!?」

 

 武装と言う武装が無い、このノヴァの鉄拳に生徒会長様は一瞬動揺したみたいですが直ぐに対応されてしまいひらりと躱されてしまいました

 

≪(ですが!!)≫

 

 ほんの数時間程度しか運用していない私の攻撃を避けられるのは想定内のことです…代表候補生や元候補生では無く現国家代表ならなおのこと

 

「ッ!?今度は口から炎!?」

 

 ドラゴンなら火炎放射は当然……もちろん、機械のこのノヴァでも同じ芸当はできます

 

「本当にドラゴンのようね……だけど、今度はこちらから行かせてもらうわよ!!」

 

 ランスを構え接近してくる生徒会長様をなぎ払おうとするも生徒会長様はひらりと避け間合いに入り込まれてしまいました

 

≪ッ!!!!≫

「あら、装甲はあまり堅くないのね」

 

 ランスの突きを受けた私は多少のダメージだったがそれなりに痛みを感じていた

 

≪(アポロ・ノヴァの最大の弱点……機体とパイロットの生体リンク……絶対防御はもちろん、アポロ・ノヴァにもありますけど…生体リンクしているこの機体では全くの無意味でもあります)≫

 

 絶対防御は命に関わるダメージを軽減及び防ぐ力はありますが命に関わらないと反応してくれません

 

「ほら、どんどん行くわよ!!」

 

 生徒会長様はそう言うと今度はランスに内蔵されているガトリングを放ってきた

 

≪グオォォォォォォォ!!!!!≫

「風圧で弾丸を弾いた!?」

 

 ガトリングの弾を咆哮の風圧で弾き、翼で勢いよく上昇する

 

「あら、今度は空中戦?いいわ、乗ってあげる」

≪(ここです!!)グオォォォォォォォォォォ!!!!!!≫

 

 私は生徒会長様が追いかけてくるのを確認してからノヴァに炎を纏らせると生徒会長様に向かって激突する

 

「真っ向から!?そんなの……アッツ!?」

 

 やはりと言いますか簡単に激突は回避されてしまいましたが炎の熱で多少はダメージがあったようです

 

「クッ、しつこいわね!!」

 

 私の激突を避け続ける生徒会長様は悪態をついてました……が、こちらもSE(シールドエネルギー)が心許ないですからね、そろそろ決着を決めなくては……

 

≪グオォォォォォォォォォォ!!!!≫

「今度はなに!?」

 

 私が動きを止め、咆哮すると生徒会長様が驚き声を上げると赤と金色の剣が空から落ちてきた

 

「け、剣!?」

≪(私とシャイニングソードでブレイヴ!!)≫

 

 私は落ちて地面に刺さった剣を引き抜き、構える

 

≪(ここからが……私のステージ!!)グオォォォォォォォォォ!!!≫

「それが、武器ってわけね!!いいわ!!」

 

 私のシャイニング・ソードと生徒会長様のランスがぶつかり合い火花を何度も散らす

 

「クッ!!((あまり剣は得意じゃ無いのは見れば分かるのだけど……一撃が重いわね…そう、何度も受け流せないかしら?))」

 

 と、生徒会長様は考えているんじゃないかな~と心の中で考えていると生徒会長様は距離を開けてきました

 

「…ねぇ?今日はやけに蒸し暑いとは思わない?」

≪???≫

「…全身装甲だから、わからないか……」

 

 ノヴァは全身装甲だから、そう言うのは分からないので首を傾げると生徒会長様は少しガッカリしますが気を取り直したようです

ですが……少し前まで霧なんて無かった……のに…?

 

『律華逃げて!!』

 

「んん!!……まあ、いいわ……喰らいなさい!清き激情(クリア・パッション)!!」

 

 更識さんの声が聞こえると同時に清き激情(クリア・パッション)と生徒会長様が叫ぶと霧が盛大に大爆発を起こし私とノヴァを呑み込みました

 

「……真面に喰らったのかしら?…」

≪残念だがまだだ≫

「…嘘でしょ?!」

 

 私以外からは土煙が晴れるとボロボロに傷ついたノヴァが立っていたことだろう

 

≪……だが、俺の負けだな≫

「え?」

 

『試合、終了!!勝者更識楯無!!』

 

 私の言葉の後、終了の合図と勝者の宣言がされました

 

「ふぅ……やっぱり生徒会長様相手は分が悪かったか…」

「そう言う割には私の清き激情(クリア・パッション)を耐えきったじゃない?どうやったのよ?」

 

 アリーナ内でノヴァを待機状態にすると生徒会長様が機体を待機状態にして歩いてきました

 

「結局はSEが切れたから耐えきったとは言えないけどな……激突の応用で機体に炎を纏らせて防ごうとしたんだ……SEは底をついたけどな」

「そうなのね……貴方にお礼を言っておくわ……簪ちゃんのことありがとう」

「オレは特に何もしてないけどな……生徒会長様…一つ忠告しておく、本当に護りたいのなら突きはなすのでは無く繋ぎ止めろ」

「そうね…忠告ちゃんと受け取ったわ……それから楯無でいいわよ♪」

「……考えておく」

 

 生徒会長様……楯無さんと話し終えると私はCピットに戻ろうとすると……

 

「そう言えば律華君?貴方、なんでそんなにボロボロなのかしら?」

「……気のせいだ」

「あら、私の目誤魔化せると思っていたかしら?」

「ッ!!」

 

 楯無さんは私の傷に気がついて居るみたいで1番深刻な右腕を少し抓ってきました

 

「ほら!痛いんじゃない!!織斑先生、今すぐにピットに救急道具持ってきてください!!彼、怪我してるみたいです!!」

『なに?!直ぐに用意する!!』

 

 織斑先生の慌てた声が聞こえると私はCピットに連行されました

 

 

 

続く



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実技試験in生徒会長 更識視点

 

 

 

簪Side

 

 

「失礼します…」

「失礼しま~す」

「来たか」

 

 私と本音が織斑先生がいる管制室に入るとそこには織斑先生とクロエさん、緑ショートで裕福すぎる胸を持ち眼鏡を掛けた女性が一緒にまっていました

 

「えっと、織斑先生と……」

「初めまして、更識さん、布仏さん、私は山田真耶、こう見えても先生ですよ」

「…よろしくお願いします」

「よろしく~」

 

 私と本音は織斑先生と山田?先生に挨拶しアリーナを覗くと既に律華とあの人……お姉ちゃんが向かい合っていた

 

『……うん、やっぱり最初はこの子かな。太陽の超新星(アポロ・ノヴァ)起動!!。私を転生させ……』

『龍の原点!創星伝説!超神星龍ジークヴルム・ノヴァ召喚!』

「「「「!!!???」」」」

 

 律華の言葉と同時に律華は炎の渦に包まれ、アリーナ内にあるはず無い暗雲から降る火球が無数に律華に集まり、赤い宝石と一緒にドラゴンが降り立った

 

「な、なんですか!?あのISは!?赤い竜!?」

「あれが園崎のIS、太陽の超新星(アポロ・ノヴァ)か!?」

太陽の超新星(アポロ・ノヴァ)全身装甲(フルスキン)のISなんて初めて見たよ!?」

「私も!!!」

 

 太陽の超新星(アポロ・ノヴァ)に驚愕する私達と織斑先生達……、この場でクロエさんだけが自然体で立っていた

 

「山田先生!試合を始めてください!」

「は、はい!?」

 

 太陽の超新星(アポロ・ノヴァ)に驚かされこれが試験試合なのを一瞬忘れそうになったが、織斑先生の一声でそれを思い出し、山田先生は慌てて試合を開始しようとする

 

「試合、開始!!」

 

≪グオォォォォォォォ!!!!!≫

「「「「!!??」」」」

 

 開始直後に動き出したのは律華、武器を展開するわけでも無く素手で殴ろうとするも、お姉ちゃんはひらりと躱した

 

太陽の超新星(アポロ・ノヴァ)には武装と言う武装は殆ど存在していません。ですから、武装は主に拳や尻尾で物理攻撃や特殊攻撃になります」

「特殊攻撃?」

「はい、龍ならではの特殊攻撃です」

 

 クロエさんがそう言うのを聞き、視線を律華に戻すと律華の専用機…太陽の超新星(アポロ・ノヴァ)と呼ばれた全身装甲(フルスキン)のISの口から炎が放出された

 

「火炎放射だと!?クロニクル、あれが園崎の!?」

「はい!あれが律華さまの太陽の超新星(アポロ・ノヴァ)の特殊攻撃です!」

 

 ISが火を!??律華の機体はどうなってるの!?

 

「律華さまでも国家代表相手は手を焼くみたいです」

「ああ、クロニクル?園崎の活動時間は?」

「24時間程度です。」

 

 24時間!?律華は一日で彼処まで動かせるようになったの?

 

「いえ、律華さまは機体の特徴をわかっているだけです…性能は半分も出せてないと律華さま本人が言ってました」

 

 え!?こころ、読まれた!?

 

「いえ、顔に書いてありましたよ。簪さま」

 

 ……律華もだけどクロエさんもコワイ

 

 

 

 

 

 

 

 

楯無Side

 

 お姉さんの一人称は初めてよね?

私は更識楯無よ♪、楯無は本名じゃないけれどまだ、貴方達に教えることは出来ないわ

そんなことよりも…前回をみた貴方達ならわかると思うのだけど、私は今、実技試験で試験官として一人の少年と戦っているわ。

彼の名前は園崎律華……織斑先生から事前に聞いた情報と個人的に調べた……だけど、調べるにつれて謎が深まるばかりだったわ

謎が多い彼を簪ちゃんに近づけたくない!!のだけど……

 

『待って…話、聞いてくれる?』

 

 どうして簪ちゃんはあって数十分の男に悩みを話すのよ!?それに観察していたの完全にバレてたし、視線だけで感情を読み取れるって何者よ!!

……ンン、少し熱くなったわ……でも、簪ちゃんのあんな楽しそうな顔…久しぶりに見たわね……

 

『バトルは相手の全てを教えてくれる』

 

 ッ!……落ち着くのよ、まずは試験官として…姉として彼を見定めないと…

 

 

「あら、今度は空中戦?いいわ、乗ってあげる」

≪(ここです!!)グオォォォォォォォォォォ!!!!!!≫

 

 彼は私が追いかけてくるのを確認してから機体に炎を纏らせると私に向かってきた

 

「真っ向から!?そんなの……アッツ!?」

 

 避けれないわけじゃ無かったから避けたのはいいのだけど…あの機体の炎はかなりの驚異になるわね

 

「クッ、しつこいわね!!」

 

 私が避けても避けても何度でも突撃してきて正直鬱陶しさすら感じたわ

 

≪グオォォォォォォォォォォ!!!!≫

「今度はなに!?」

 

 彼が動きを止めると咆哮した……私は急だったので驚き声を上げてしまった…驚いていると赤と金色の剣が空から落ちてきた

 

「け、剣!?」

≪(私とシャイニングソードでブレイヴ!!)≫

 

 彼は落ちて地面に刺さった剣を引き抜き、構えた

 

≪(ここからが……私のステージ!!)グオォォォォォォォォォ!!!≫

「それが、武器ってわけね!!いいわ!!」

 

 彼の剣と私のの蒼流旋がぶつかり合い火花を何度も散らす

 

「クッ!!((あまり剣は得意じゃ無いのは見れば分かるのだけど……一撃が重いわね…そう、何度も受け流せないかしら?))」

 

 私は彼の一撃一撃が重たく、何度も受け流せないと判断し距離を開けた

 

「…ねぇ?今日はやけに蒸し暑いとは思わない?」

≪???≫

「…全身装甲だから、わからないか……」

 

 全身装甲だからいつも使っているネタが通じなかった……まあ、いいわ

 

『律華逃げて!!』

 

「んん!!……まあ、いいわ……喰らいなさい!清き激情(クリア・パッション)!!」

 

 簪ちゃんの声が聞こえたのと同時に清き激情(クリア・パッション)と私が叫ぶと霧が盛大に大爆発を起こし彼を呑み込んだ

 

「……真面に喰らったのかしら?…」

≪残念だがまだだ≫

「…嘘でしょ?!」

 

 清き激情(クリア・パッション)を耐えたの!?

 

≪……だが、俺の負けだな≫

「え?」

 

『試合、終了!!勝者更識楯無!!』

 

 彼の言葉の後、終了の合図と勝者の宣言がされた

 

「ふぅ……やっぱり生徒会長様相手は分が悪かったか…」

「そう言う割には私の清き激情(クリア・パッション)を耐えきったじゃない?どうやったのよ?」

 

 アリーナ内でお互いに待機状態にして私は彼のもとに歩いた

 

「結局はSEが切れたから耐えきったとは言えないけどな……激突の応用で機体に炎を纏らせて防ごうとしたんだ……SEは底をついたけどな」

「そうなのね……貴方にお礼を言っておくわ……簪ちゃんのことありがとう」

「オレは特に何もしてないけどな……生徒会長様…一つ忠告しておく、本当に護りたいのなら突きはなすのでは無く繋ぎ止めろ」

「そうね…忠告ちゃんと受け取ったわ……それから楯無でいいわよ♪」

「……考えておく」

 

 私は話し終えると彼がCピットに戻ろうとする……だけど、彼の服、戦闘前よりもボロボロじゃないかしら?

 

「そう言えば律華君?貴方、なんでそんなにボロボロなのかしら?」

「……気のせいだ」

「あら、私の目誤魔化せると思っていたかしら?」

「ッ!!」

 

 私は彼が庇っている右腕を少し抓ってみると明らかに痛そうにしていた

 

「ほら!痛いんじゃない!!織斑先生、今すぐにピットに救急道具持ってきてください!!彼、怪我してるみたいです!!」

『なに?!直ぐに用意する!!』

 

 

 私は直ぐに織斑先生に報告して無理矢理にピットに連れて行った

 

 

 

 

 

続く



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試験終了

 

 

 

「生体リンクで機体のダメージがそのまま身体のダメージになるだと!?」

 

 Cピット内で手当を受けながら私が〝太陽の超新星〟の生体リンクについて説明するとその場の皆さんがかなり驚いていました

 

「どうしてそんな、無茶をしたんですか!?」

「オレに出来ることは戦うことだけだ……それに、やらなくちゃいけないことがある」

「だからって、ISを纏ったらまた……」

「…心配してくれてありがとうな、更識。だけど、さっきも言ったがオレにはやらなくちゃならないことがある」

「律華君?貴方のやらなくちゃならないことってなに?」

 

 山田先生が怒声を更識さんが心配そうに、生徒会長さまは私の『やらなくちゃならないこと』が気になっているみたいだった

 

「オレのやらなくちゃならないことは何個かあるが……一つ目は[園崎家の復興]、二つ目は[ある人の願いを叶える]、三つ目は……[両親を殺した真犯人を突き止める]」

 

 私の『やらなくちゃならないこと』を口にするとクロエさんが何処か申し訳なさそうにしていました

 

「美春さん達を殺した真犯人?園崎、お前はあの事故のことを……」

「誰かが仕組んだことだと思っている。そうしないと辻褄が合わないからな」

「辻褄?どういうことだ?」

「それは……」

「あの、織斑先生と園崎君はなにを話しているのでしょうか?事故や仕組んだとかかなり物騒な話してません?」

 

 私と織斑先生の二人であの事故のことを話していると山田先生が話を止めてきた

 

「あぁ、すまない。園崎の両親には私は少し世話になったことがあってな……」

「織斑先生、あの事も含めて話しても構わない。この後調べられるだろうからな」

 

 更識家は確か諜報部としてかなり優秀だったはずです……ここまで話して調べられないことは無いと思います

 

「そうか……園崎がそう言うならいい……だが、更識姉妹、布仏、お前達はどうする?あまりいい話ではないぞ?」

「私は聞きますよ、織斑先生。生徒会長としても更識家の当主としても彼が気になってますから」

「私は……律華のことが知りたいです」

「私も~ザッキーのこと知りたいで~す」

「そうか…まずは園崎家の話からだな……」

 

 織斑先生は三人に確認してから園崎家の没落から話し始めました

織斑先生が一通り話し終えると更識さん達は私の方を見てきました

 

「織斑先生が言ったとおりだ…オレが生まれてから少しして両親と事故にあってオレだけ奇跡的に回復した」

「その事故のことは少し聞いたことがあるわ……」

「私もあります…」

 

 生徒会長さまと山田先生もあの事故を知ってましたか……まあ、かなりの騒動だったので山田先生は知っていておかしくは無いですね

 

「回復したオレが聞いたのは事故の原因はわからないから捜査は打ち切りになったと……当時は意味が分からず怒り狂ったが……色々と調べたら…一つわかった…いくら何でも打ち切りが早すぎた」

「ッ!?確かにそうだった!!」

 

 玉突き事故は前世でも少なからずあったが、少なからず事故の原因究明はされていたが私の事故は一ヶ月も無く「原因は全く分からないので捜査は打ち切りになった」と本当にそれで通用するのか?と言いたいくらいにお粗末でした

 

「打ち切りの原因を突き止めればオレ達、園崎家を邪魔としている奴らへの手がかりが見つかるかも知れない……園崎家を復興してもまた邪魔されるかも知れないしな」

「「「「「「……」」」」」」

 

 なんか暗くなってしまいましたね

 

「オレの話はこれくらいだ。それて、織斑先生?クロエの実技試験は……こんな雰囲気でやれないか」

「……あ、あぁ、そうだな。クロニクル…実技試験はどうする?お前と園崎は〝特殊〟なため試験は受けなくても入学は決まっているぞ」

「そうなのですか……でしたら、私は実技試験はパスします」

「そうか……分かった。お前達、今日は帰っていいぞ。園崎とクロニクルにはアイツを経由して教科書などを送る」

「わかった」

「分かりました」

 

 なんやかんやでクロエさんの実技試験はパスすることになりその日の日程は全て終わってしまった

 

「更識、本音、また学園でな。生徒会長は妹と仲良くな」

「お二人とも、また学園で会いましょう」

 

 試験を終え、そのまま織斑先生たちと別れて会場前で更識さん達ともお別れするところです

 

「うん…またね。律華、クロエさん」

「ザッキー、クロロ~またね~」

「ええ、分かっているわよ。また、学園で会いましょう」

 

 三人と別れを告げ、私とクロエさんは島へ戻りました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 更識さん達ともバトスピ出来ればいいんですけどね。それはまだ、先の話になりますかね

 

 

 

 

 

 

続く



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入学編
入学と再会


 

 

 

 

 

 

「(これはなかなかキツいです…)」

 

 IS学園登校初日、入学式は特に行われずに各教室でオリエンテーションなので私は自分のクラスの席に座っているのですが……1番後ろの席な為か…それとも男だからか……先程から他の生徒がチラチラとこちらを見てきてます

 

「(あ、更識さんも同じクラスなんですね)」

 

 窓側に顔を向けると試験会場で知り合った更識簪さんが小さく手を振ってくれてましたが…何処か前よりも暗くなってる気がするのは気のせいでしょうか?

おっと、先生が来た……みたいで…す!?

 

「入学おめでとうございます。初めまして、ボクがこの4組の副担任兵堂剣蔵(ひょうどう けんぞう)です!一年間よろしくお願いします。」

 

 教卓に立っていたのは、鮮やかな緑髪で白衣を着た青年……同姓同名で全く同じ見た目なのかも知れませんが私の尊敬している人の一人、緑のコアの光主、兵堂剣蔵その人でした

 

「それでは、名字があ行順から自己紹介をお願いします」

 

 

 

 

「えっと……クロエ・クロニクルです。昔は病弱で学校には通えていませんでしたのでこういう場での挨拶や皆様とうまく話せるか、分かりませんがよろしくお願いします…」

 

 照れくさそうに自己紹介をするクロエさんにクラス全体から拍手が贈られ、クロエさんは嬉しそうな笑みを零してました……クロエさんの自己紹介が終わると同時に紫ロングの女性が教室に入ってきました

 

「剣ちゃん、ごめん。おまたせ!」

()()さん、職員会は終わったんですか?それと、生徒の前で剣ちゃんは辞めて下さい!!」

 

 端から見たら夫婦のような話をする剣蔵先生とまゐさんと呼ばれた女性……見た目が全く同じ…では無いですね。なんとなくそう感じます

 

「私がこのクラスの担任の紫乃宮まゐよ。一年間、よろしくね♪」

 

 紫乃宮まゐ……私の憧れてる一人で馬神弾さんの嫁、別名ヴィオレ魔ゐで紫のコアの光主…

 

「自己紹介の途中だったよね?続きからお願い」

 

 一瞬自分にウインクされた気もしますが気にしないでおきましょうか……

 

 

 

 

 

「オレは園崎 律華、リカでもリッカでも好きなように呼んで欲しい。趣味は機械いじりと料理、好きな食べ物はカレー、二人目の男性IS操縦者としてこの学園に入学したが操作技術はみなさんには遠く及ばないと思うしIS関連は特に分からないことがまだまだ多い。怖がらずに仲良くしてくれるとありがたい、よろしく頼む」

 

 私が多分、普通に挨拶をし終えると一瞬、地震が起きたと思うくらいの奇声と揺れを感じました

 

「「「「「「キャアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」」」」」」

「えっ!?」

 

 これはどう言うことなのでしょうか?

 

「イケメン!イケメンよ!」

「やった!入学がこの年でよかった!」

「生まれてきてよかった!」

「赤髪のイケメン……ジュルり…」

 

 あ……そう言うことですが、見た目は弾君と弾さんの間ぐらいですが弾さんはかなりのイケメンでしたからね…それよりも!さっきから紫乃宮先生からどす黒いオーラが溢れているような気がするんですが……

 

「みんな、他のクラスに迷惑だから静にしようか?」

「「「「「「は、ハイィィィィィィィィイ!!!!!」」」」」」

 

 私は紫乃宮先生の黒い覇気から逃れるように席に戻ると自己紹介は続き、一通り終えると注意事項の説明が行われるとSHMの時間が終わった

 

 

 

 

 

「久しぶりでいいか?更識」

「うん、久しぶり。律華、クロエさん」

「はい、お久しぶりです。更識様」

 

 休み時間、私は早速、更識さんに声を掛けるために更識さんの席に向かった

 

「それで、何か用?」

「いや、大した用ってわけではないんだが……どうも更識の様子が試験会場で会ったときよりも暗い気がして気になったのと姉との関係が良くなったのか気になっただけだ」

「ッ!?……律華は何でもお見通しだね。お姉ちゃんとは前よりも仲良くなれたと思う…これは律華のおかげ」

「オレはなにもしてない」

「律華はそう言うけど律華は私とお姉ちゃんの絆を繋いでくれたよ」

 

 私はそんなたいそうなことはしたつもりは無いんですが……

 

「二人が寄りを戻したがっていたからそれを後押ししただけだとは思うんだがな……でも、姉妹が仲良くなって良かった……それで、仲良くなっているのに暗くなっているのは別の理由があるからか?」

「う、うん……他の人には聞かれたくないからお昼に話したい」

「そう言うことなら構わない。お昼になったらまた、声を掛ける、クロエも良いか?」

「はい、律華さまがそう、言うのでしたら」

「うん、ありがとう。クロエさんもありがとう」

「気にするな」

「気にしないで下さい」

 

 私達がそんな話をしていると予鈴がなってしまったので私とクロエさんは席に戻った

 

 

 

「授業を始める前に一つ決めなくちゃ行けないことがあるの。それはクラス代表よ。クラス代表って言うのは、わかりやすく言えばクラス委員長よ。クラスの代表として対抗戦だけではなくて、生徒会の開く会議や委員会への出席をしてもらうわ。一回決まると、基本は一年間変更する事は出来ないからしっかり決めなくちゃ言えないわよ。誰かやらない?自他推薦構わないわよ」

 

 IS学園は初日から普通に授業をするとは聞いてましたが本当に授業を始めるのですね……紫乃宮先生は授業を始める前にクラス代表を決めると言いましたが私は如何しましょうか……

 

「はい!園崎くんがいいです!」

「私も園崎くんを推します!」

「私も!!」

 

 えっ!?わ、私ですか!?皆さん、珍しいからって男性を推薦しますか!?

 

「他にいないかしら?なら、園崎くんで決まりね。それじゃあ、園崎くん一言……「その前に一つお願いがある」…何かしら?」

「オレに補佐を付けて欲しい」

「……理由を聞いても良いかしら?」

 

 それは当たり前ですもんね

 

「勿論だ。オレはIS学園に入る為に勉強したのは入学が決まってからのほんの短時間です。他の生徒に比べて知識量が圧倒的に足りてませんし、IS関連の話になってから1から調べるには時間もかかります。だから、IS知識のある人を補佐として置いておきたい」

 

 私が理由を話すと紫乃宮先生は兵堂先生と何か話し始めました

 

「いいわよ。誰にするか決めているのかしら?」

「本人の了承はまだですが……クロエ・クロニクルさんと更識簪さんの二人にお願いしたいと思ってます」

「わ、私!?」

 

 呼ばれると思っていなかった更識さんが驚いて大声を出して私の方を見てきました

 

「……クロニクルさん、更識さん。決めるのは貴方達よ」

「私は律華さまのメイドです。お断りする理由はございません。」

「えっと、……私もか、構いません」

 

 クロエさんは当然というふうに、更識さんは顔をほんのり赤くして了承してくれました

 

「そう、なら園崎くんには二人の補佐を付けることにするわ……さて、決めることも決めたし授業を始めるわ」

 

 トントン拍子で話しが終わり紫乃宮先生は授業を始めました

 

 

 

 

続く



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少女達との昼食

全然話が進まない……


 

 

 

 

 

「もう、いきなり補佐にするなんて、ひどいよ!!」

「ご、ごめん。クラス代表に推薦されるなんて思ってもみなかったから考えてる時間が無くて……」

 

 お昼休み、私たちは食堂……では無く、とある場所に向かっている途中です

歩いている中で、更識さんが初の授業前に決まったクラス代表の補佐にしたことで怒ってきました

 

「私も補佐は引き受けたからいいけど…私で良かったの?」

「国家代表候補生でもある更識ならIS関連の知識量が他よりも多いと判断した……それに……」

「それに?」

「初めての友達だったから……」

 

 本当はISのキャラで1番好きだったのが更識さんだったなんて言えませんよ……

 

「そ、そっか…初めての友達か~なら、仕方ないね」

 

 更識さんは私の「初めての友達」を聞くと少し口元が緩んだ気がするのは気のせいでしょうか?

 

 

 

「お姉ちゃん、入るよ」

「失礼します」

「失礼します」

 

 〝生徒会室〟と名札が書かれている部屋のドアを更識さんがノックして入ると……そこには試験会場で会った楯無さんが椅子に座っていました

 

「かんざしちゃん、待ってたわよ~。律華くんもクロエさんも久しぶりね」

「ああ、久しぶりだな。生徒会長」

「お久しぶりです。更識様」

 

 素っ気なく返す私と違いクロエさんは礼儀正しく返しました

 

「時間もあまり無いしご飯を食べながら話をしましょう……虚ちゃん、全員分のお茶をお願い」

「はい、お嬢さま」

 

 虚と呼ばれた女性がお茶を用意している中、私達は椅子に座り、お弁当……重箱を広げた

 

「そのお弁当はクロエさんが作ったのかしら?」

「いえ、律華さまが作った物です」

「「えっ!?」」

 

 なんか、この反応にもなれましたね……

 

「唐揚げにサラダ、シューマイにミートボール、フライドポテトまであるわよ!?」

「一体何時から起きてるのですか!?」

「唐揚げの味付けとサラダは昨日の夜の内に、後のは朝食を作る合間にパパッとだが?」

「「…………」」

 

 あ~、またなんかやっちゃいました?

 

「食べながらでいいから、更識、何があったか話してくれないか?」

「う、うん……私の専用機が今まで【倉持技研】って企業で造られていたんだけど……入学の一週間前にイレギュラーの所為で開発凍結がされたんだ……」

 

 倉持技研……確か日本のIS企業内でもそれなりに良い業績な企業でしたか?そんな企業が、日本代表候補生でもある更識さんの専用機開発を凍結?研究者として開発者としてあるまじき行為ですよ?

それにしてもイレギュラーですか……

 

「男性IS操縦者織斑一夏の専用機を造ることになったのか……」

「!?本当に律華って凄いね、ほんの少しの説明で答えを出しちゃうんだから……」

「ねぇ、律華くん?貴方、探偵なんか向いてるんじゃない?」

 

 探偵ですか……それも…良くないですよ

 

「答えと言っても、オレのは推理とかじゃないから少し間違っていたりするぞ?」

「でも、律華は試験会場の時でも正しい正解をおしえてくれてたよ。お姉ちゃんとこうしていられるのも律華のおかげだよ」

 

 なんか、そう言われると照れますね…

 

「役に立てたならいい……か、それで、開発凍結された専用機は今、どこにあるんだ?」

「私が引き取って制作中…」

「一人で?」

「うんん、本音と一緒に時々お姉ちゃんも」

「そうか……なら、オレとクロエも手伝う」

「えっ?いいの?」

 

 ここまで話しておいてキョトンとしますか?

 

「そこまで話してオレが手伝わないと思ったのか?」

「うんん、絶対に手伝うって言うと思ってた……でも、自分から言わないと思ってもいた…」

 

 自分から言わないと思われてましたか……

 

「律華くんは良いとしてクロエさんは良いのかしら?」

「勿論構いません。私は母さまの願いもありますが律華さまのメイドとしてここにいるのです。律華さまの手伝うのは当然です……それに、私の母さまは技術者で色々と教わってますからお役に立てると思いますよ♪」

 

 それはそうですよ、クロエさんの親はあの、ISの生みの親なんですから……本人から手ほどきを受けていれば下手な技術者よりも腕はあがりますよ

 

「そ、そうなんだ…」

 

 なんか引かれましたね……

 

「ま、まあ、オレとクロエがいれば半月あればコアとコンセプトさえあれば1からでも造れる…材料もないとだがな」

「は、半月!?」

「それはいくら何でも無理じゃないかしら!?」

「クロエ、どうだ?」

「可能だと思います。律華さまの制作技術は母さま以上ですから」

「「「…………」」」

 

 如何したのでしょうか?三人とも黙り込んでしまいましたが……

 

「それで、いつから始める?今日の放課後からでもいいが……」

「でも、律華はクラス代表戦の準備もしないといけないんじゃ……」

 

 クラス代表戦……そんなのもありましたね…まあ、何とかなると思いますが…

 

「それは週末に家でも出来るからな。こっちに入れる間は更識の専用機開発を手伝える」

「え?律華、週末に家に帰るの?」

「ああ、家の花壇を手入れしないといけないからな……本当なら毎日やりたいが、知り合いが水やりの世話はしてくれると言うか週末だけは自分で手入れしたくてな」

「律華くんって以外と乙女な所あるわね。ちなみに、どんな花を育ててるのかしら?」

「薔薇だ」

「「「…………」」」

「薔薇だ」

「「「……」」」

 

 えっと、更識さん達は如何したのでしょうか?

 

「律華くん、貴方。本当に男の子?」

「料理が出来て薔薇を育ててるって……」

「女の子みたいですよね…」

 

 なんと失礼な……私はれっきとした男(肉体は)ですよ

 

「生物学上、男なんだが……よく言われるから気にしないけどな」

「そう言えば母さまもよく言ってました……〝本当に男の子?〟って」

「そうだな、って話が大幅にズレたな……専用機開発は今日からでもやるか?」

「えっ?あ、う、うん。出来ればお願いしたい…」

「わかった。何でも言ってくれ」

「うん、ありがと」

 

 私が話が大幅にズレているのを修正して話を進めると生徒会長様がニヤニヤしてきました

 

「妹が青春しているのを見ているとお姉ちゃん嬉しいわ~」

「お姉ちゃんは黙って」

「ストーカー会長は黙ってれば良いと思うぞ」

「二人とも酷い!?って、律華くん?ストーカー会長って何よ!!」

「妹をストーカーする生徒会長の生徒会長様にはぴったりだと思うが?」

「律華くんってこんなに口悪かったのかしら?」

「自業自得…」

「かんざしちゃん!?」

 

 生徒会長様を弄るのはなんか楽しいですね~おっと、そろそろ時間みたいです

 

「更識、そろそろ昼休みが終わるぞ」

「えっ?もう、そんな時間!?」

 

 更識さんは時間を忘れていたらしく、慌てて弁当箱を片付けだしました

 

「それじゃあ、オレ達はいくらからな。生徒会長」

「ええ、また、話を聞けると嬉しいわ」

「そのうちな」

 

 私はそう、生徒会長様に返してから部屋をでた

 

 

 

続く



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少女達と専用機開発

 

 

 

 

「それじゃあ、整備室行こうか」

「はい」

「うん」

 

 初日の放課後、色々と疲れは溜まっていますが更識さんの為にも頑張らないと行けません

 

「あっ、園崎くんはちょっと待てもらっていい?話しておきたいことがあるの」

 

 教室から出ようとしたら紫乃宮先生に呼び止められてしまいました

 

「わかった。ごめんな、クロエと一緒に先に行っててくれないか?あまり長話はしないだろうからな」

「分かりました」

「うん、わかった」

 

 更識さんとクロエさんを先に行かせて周りを見渡すと教室内には既に生徒は自分以外居ませんでした

 

「それで、話とは?」

「うん、剣ちゃんが来るまで待って…」

「すみません、まゐさん。園崎くんもお待たせしました」

 

 少し待つと兵堂先生が少し慌てながら教室に入ってきました

 

「一つ目の話はこれです」

「鍵?」

「本当はもう少ししてからだったんだけど、政府からの要請もあって今日から園崎くんにも寮に入ってもらうことになったの。それは部屋の鍵ね。荷物は織斑先生に頼んでクロエさんの母親に最低限の用意を貰っているはずよ。他に必要な物があったら週末に用意してね」

「ありがとうございます」

 

 寮ですか……確か、二人部屋のはずですから私はもう一人の男性IS操縦者の織斑一夏ですかね?

 

「それから、寮の部屋は急遽の為、女子生徒と一緒になっていますから風紀は考えてくださいね?」

「オレはそんな変態ではない」

 

 確かに年頃の男女が同じ部屋に居ればそんな事が起こるかも知れませんけどね?

私は男ですけど、元は女なんですよ、そう言うのは抵抗ありますよ

 

「今のは事務的な話ね。今度は私用何だけど……君は()() ()()?」

「ッ!?……いえ、オレは……私は園崎 律華。馬神 弾に憧れたカードバトラーです」

 

 私は聞かれても居ない前世でバトルスピリッツを始めたことやこの世界に転生した理由を話しました

紫乃宮先生と兵堂先生は何も言わずに真剣に話を聞いてくれました

 

「こんな所です……なんか、聞かれても居ない話をしてすみません」

「うんん、貴方のことが知れて良かったわ。まさか、私達のことを知っている人がこの世界に来ているなんて知らなかったから」

「僕もです。それに、僕たちの話がアニメになっているなんて信じられませんよ」

「私も、こうしてコアの光主本人達に会えるなんて思ってもいませんでしたよ。」

 

 信じ…ては貰えているみたいですね。流石コアの光主

 

「えっと、話はこの辺でしょうか?」

「あ、うん。聞きたいことは聞けたから話はお終いね。園崎くんはクロニクルさん達と何か約束があるのよね?もう、行って良いわよ」

「はい、わかり……わかった。また、明日」

 

 私は口調を戻してから二人に挨拶をして教室からでました……が、ここであまり会いたくない人と会ってしまいました……

 

「あ!少し良いかな?」

 

 それは、初の男性IS操縦者であり、織斑先生の弟さんで主人公補正を持った朴念仁……織斑一夏

 

「悪いが時間が推しているんだ、またにしてくれ」

「ほんの少しだけだから、頼む!!」

 

 断る私に食い下がってくる……鬱陶しいし、私に触ろうとするな

 

「うおっ!?」

 

 私はつい、触れてきた織斑一夏を背負い投げしてしまいました……

 

「……オレの邪魔はするな」

 

 私はあまり織斑一夏を見たくない気持ちでそう言うと急いで整備室に向かいました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「遅れてすまない」

「律華!!」

「律華さま!」

「ザッキー!」

 

 整備室に入るとそこには更識さん、クロエさんと本音が集まっていました

 

「紫乃宮先生と何を話したんですか?」

「今日からオレも寮に入ることになっただけだ、何でも日本政府からの要請らしい」

「そうなんだ~、荷物はどうするの~?」

「織斑先生経由でオレの家に居候しているクロエの母親に最低限は用意させているらしい。他に必要な物があれば週末に取りに行く」

「母さまが……」

 

 クロエさんは何処か心配そうに呟いてました

 

「それで、この機体が更識の専用機なのか?」

「うん、これが私の専用機。打鉄弐式」

 

 私達の目の前にはハンガーに水色を基調としたISが鎮座していました

打鉄……確か日本の第二世代ISでしたか…更識さんのは打鉄のカスタム機……いえ、後継機ですかね?

 

「本来の打鉄と違い弐式は機動性重視みたいだな」

「う、うん。防御面は普通のIS程度ぐらいまで落ちてるけど、機動性はそれなりにあると思う。スペックデータはこんな感じ」

 

 なになに?ふむふむ、なるほど。武装は三つ

背中に搭載された2門の連射型荷電粒子砲〝春雷〟

 

近接武器である対複合装甲用の超振動薙刀〝夢現〟

 

最後にこの機体の最大武装第〝山嵐〟

3世代技術のマルチロックオン・システムによって6機×8門のミサイルポッドから最大48発の独立稼動型誘導ミサイルを発射するですが……武装はそんなに難しいことは要求されていませんね

 

「完成度は?」

「大体三割ほど」

 

 三割程ですか……まだ、作り出してそんなに時間は立っていませんね……ですが、企業で作っていた割には完成度が低いような…

 

「企業が作っていた割には完成度が低くないか?」

「ッ!!え、えっとね。最初は5割ほど完成してはいたんだ……だけどね、お姉ちゃんが()()()()()()()()()を見つけて一度オーバーホールしてるんだ…」

 

 は?部品に欠陥?しかも複数ですか?その企業巫山戯ていませんか?

 

「律華さま、落ち着いて下さい。そ、その……律華さまの後にドラゴンが見えます」

「?!わるかった。少し技術者としてその企業にイラついていた」

 

 どうも本気でイラつくと私はスタンドを出してしまうようですね……気をつけないといけませんね

 

「その……律華大丈夫?」

「あぁ、すまなかった。二人は大丈夫だったか?」

「私は大丈夫だよ~」

「わ、私も大丈夫」

 

 二人とも少し怖がっているみたいですが大丈夫そうですね

 

「そうか……今日は簡単に制作手順を考えて上がろう」

「う、うん。それで、手順って如何するの?」

「まず簡単に更識の専用機をオレとクロエで作るかオレ達がアドバイスをしながら更識が作るか……だな。前者なら5日もあれば出来るが、後者は三週間くらいか?」

「そうですね、更識さんに教えながら造ろうとするならそのくらいになります」

 

 クロエさんが私の日数に頷くと更識さんは少し考え込みました

 

「その……律華やクロエさんが迷惑じゃなければ私が造りたい…」

「別に迷惑なんてないぞ。それに、オレが手伝うと言ったんだ、最後まで付き合う」

「私も戦闘よりも開発の方が得意ですから、お手伝いさせていただきます」

「もちろん、私も手伝うよ~」

「あり…がと」

 

 更識さんは嬉しそうに笑みを浮かべていました

 

「明日から本格的に作業することになるだろうから、今日はこれで上がろう」

「うん、そうだね。律華の寮の部屋は誰と一緒?クロエさん?それとも……」

「いや、相部屋の相手は女子生徒と聞いているからもう一つではないな。部屋番号は≪1055≫だ」

「え!?」

「更識、どうした?」

 

 私が部屋の番号を教えると更識さんは驚いた表情をしていました

 

「えっと……私も同じ部屋……なんだ…」

「マジ?」

 

 まさかの偶然……いや、あの人。部屋の操作でもしましたか?

 

 

 

 

 

 

 

 

「並のホテルよりも高級感あるな」

「IS学園の寮だから…ね」

 

 私と更識さんは寮の部屋にいますが……かなり豪華なんですよね……少し落ち着きません

因みに、クロエさんと本音さんの部屋は隣でした

 

「荷物を出す前に決めることは決めないとな。ベットはどっちを使いたい?」

「窓側がいい…」

 

 窓側ですね……それよりも、更識さんはお疲れの模様ですね…

 

「疲れてるなら少し横になったらどうだ?」

「でも、夕飯まだだから……」

 

 更識さんはそう言いながらも少しフラついてました

 

「おっと、フラついてるのに無理するな。何か作ってやるから少し待ってろ……の、前に何か嫌いな食べ物でもあるか?」

「鶏肉以外……」

「鶏肉以外だな。わかった、少し待ってろ」

 

 私はそう言うと備え付けのキッチンに向かい、冷蔵庫内にあった鶏肉と卵を取り出し、明日のお昼用に炊いておいた(プロトポメにやって貰ってあった)を使いオムライスをパパッと作りました

 

「待たせたな。冷めないうちに食べてくれ」

「ありが…とう」

 

 更識さんはウトウトしながらもオムライスを食べきってくださりました

 

「ご馳走…さま…」

「お粗末様。それじゃあ、もう休め」

「うん……そう、する」

 

 更識さんはそう言うと自分のベットに吸い込まれるように倒れていき、物の数秒で寝息が聞こえてきました

 

「洗い物終わらせ……る前にオレも夕飯を食べないとな」

 

 私はお皿を水に浸してから食堂に向かい、時間ギリギリの中、カツカレーを食べ、部屋に戻ってから皿を洗い、明日のお昼の下準備をしてから寝ました

明日は荷物の整理をしなくてはなりませんね

 

 




追加設定
律華は男に触れられるのを嫌い、無理に触られると投げる癖がある


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少女達の朝食・簪視点

 

 

 

 

 

「ん……はぁ~…あれ?」

 

 私は知らない天井で目を覚ました

確か昨日はIS学園初日で……そっか、ここは学園の寮の部屋だった

 

「そう言えば昨日……部屋に着いてからの記憶が曖昧……律華にオムライス作ってもらって……食べてから制服のままで寝ちゃったんだ…」

 

 昨日の記憶を辿っているとキッチンから良い匂いと揚げ物の音が聞こえてきた

 

「律華?」

「ん?あぁ、おはよう更識。よく寝れたか?」

「うん…律華はお昼のお弁当?」

「あぁ。今日は更識のと本音の分も用意してあるぞ」

「ホント?作ってくれてありがとう」

 

 律華って本当に優しいな……頼んでもないのに私達の分も用意してくれるなんて……

 

「まだ時間もあるからシャワーでも浴びてこい。その間に制服にアイロン掛けておいてやる」

「アイロンなら自分でするよ」

「いちいち私服に着替える手間があるだろ?それとも、更識は好きでもない男に下着姿を見られても平気なのか?」

「/////律華のエッチ」

「その反応するならさっさっとシャワー浴びてこい。制服は洗面台の上に置いてくれればアイロン掛けておくから」

「覗かないでね?」

「それは、振りか?」

「振りじゃないよ!!絶対に覗かないでね!!」

 

 私は少し怒り気味に着替えを持ってバスルームに入った

 

 

 

「律華、アイロンありがとう」

「気にすんな、ホレ。お前の分の弁当だ」

「うん…ありがとう」

 

 律華は私にお弁当を渡してくれた

私達は準備を済ませて部屋を出ると食堂に向かう

 

「律華さま、更識さま。おはようございます」

「かんちゃん、ザッキーおはよう~」

 

 食堂の入り口で本音とクロエさんが待っていてくれた

 

「おはよう、本音、クロエ。これ、二人の弁当だ」

「おはよう、本音、クロエさん」

 

 律華はクロエさんと本音に挨拶すると二人の分のお弁当を渡した

 

「ザッキー、ありがとう~」

「律華さま、ありがとうございます」

 

 律華が二人にお弁当を渡してから食券を買うために四人で並んだ

 

「律華は何にするの?」

「朝食はご飯に目玉焼きに味噌汁がオレの定番だからな、朝食Aセットにする」

「私も同じ奴にしようかな」

 

 何だかんだで私達四人とも朝食Aセットを頼み、トレーを持って空いていた席に座った

 

「そう言えば、4組のクラス代表は決まったの~?」

「オレに決まって更識とクロエを補佐にした。1組はなんか騒がしかったが何かあったか?」

 

 そう言えばクラス代表を決めた次の時間で1組が騒がしかったかも?

 

「う~んとね。クラス代表におりむ~が決まりかけたときにね~、セッシーが噛みついたんだよ~。何でも、男より女性の方が優れてるみたいなこと言ってたよ~、それでおりむ~も噛みついて大変だったよ~」

 

 なんか、その人…女尊男卑に染まってて可哀想…おりむ~多分アイツだと思うけど……アイツは馬鹿

 

「バカか其奴ら?いかに優れていようが見下している時点で相手よりも格下だ、優れている奴は優れているなりに回りを引っ張らないと行けないと思うが……まあ、女尊男卑に染まりきった奴じゃ無理な話か……」

「そうですね…」

 

 律華の話を聞いたクロエさんが何処か寂しそうな顔をしていましたが、それよりも律華が女尊男卑に対して言ってから視線が鬱陶しい……多分、女尊男卑の人が律華をにらみつけているんだと思う

 

「はぁ~」

 

 律華は溜息を吐くと立ち上がろうとした……その時、何処からか怒声が聞こえてきた

 

「貴様等、何時まで食べているつもりだ!!」

 

 黒スーツの女性……第1回モンド・グロッソ優勝者で〝ブリュンヒルデ〟の称号を持つ教師…織斑先生がそこにいました

 

「それと、園崎を睨んでいた奴らは放課後、私自ら特別に補習授業だからな!顔は覚えいるから逃げれると思うなよ!!覚悟しておけよ!!」

 

 織斑先生はそう言うと何故か私達の方に歩いてきた

 

「「「おはようございます」」」

「あぁ。おはよう。園崎、あまりトラブルになりそうなことは言うなよ?」

「本当のことを言ったんだがな…だが、迷惑を掛けたことには変わりないな。すまない」

「あの人達の忘れ形見を見守るのもあの人達に世話になった私達の恩返しの一つだ、気にすることはない。私はもう行く。遅刻はするなよ」

「あぁ、分かっている」

 

 律華と織斑先生の間で少ししんみりした雰囲気が流れると、織斑先生は食堂を後にした

 

 

 

 

続く




書いてて思ったこと、コイツらいつから夫婦になった?


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初めてのバトル!? 飛翔せよ! エクシア!! 1

今回は普段よりも短めです


 

 

 

 

 

「ん……少しぶりですけど、ここで寝るのは気持ちが良いですね……やっぱり落ち着きます~」

 

 IS学園に入学して初めての週末……予定通り私とクロエさんは家の島に戻ってきました

 

「さて、今日も1日頑張りますかね!!」

 

 私は着替えを済ませてリビングで朝食の準備をしようと向かうと……

 

「……さま、火は中火でじっくりと……」

「……くん、喜んでくれるかな?」

「はい、必ず喜んでくれると思います」

 

 二人の女性の声が聞こえてきました

 

「束さん、クロエさんおはようございます」

「リッくんおはよ!!」

「律華さま、おはようございます。もう少しで朝食の準備が整いますのでもう少しお待ちください」

「うん、そうしますね」

 

 昨日、帰ってきたらあら、不思議なことに束さんが料理するようになっていまして……あまり、料理は得意では無いらしいんですけど必死さが伝わってきます

 

「律華、おはよう」

「うん、スザクおはよう」

 

 リビングではスザクがコーヒーを飲み寛いでました

 

「リッくん、スーくん。お待たせ!!さ、朝ご飯にしよ!!」

 

 リビングで寛ぎだして直ぐにキッチンから束さんとクロエさんがお盆を持って出てきました

メニューは白米に味噌汁、目玉焼きに焼き鮭と言う私がよく作る朝定食でした

 

「「「「いただきます!!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「ご馳走でした」」」」

「それでは洗い物は私が済ませておきますね」

「あ、私もお手伝いします」

「ありがとうございます」

 

 私達は朝食を終えると私はそう言ってクロエさんと一緒にささっと洗い物を片付け、地下でISの特訓でもしようと思った矢先……

 

「ねぇ、リッくん。お願いがあるんだけど……」

「お願いですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いきなり、バトルをして欲しいと頼まれましたが……束さん、デッキは何時作ったんですか?」

「ん?えっとね……カードは拾った!!」

「どこの蟹ですか!?あなたは!」

「て言うのは冗談でカードはリッくんのを借りたよ~流石に私には誰の魂も持ってないからね~」

「でしょうね……それでは始めましょうか…」

「うんそうだね……」

 

 私達はそう会話をするとそれぞれのコフィンに入り準備しました

 

「「ゲートオープン・界放!!」」

 

 かけ声と共にコフィンが動き出しバトルフィールドへの扉が開かれました……バトルフィールドに降り立つ前に私愛用のプロテクターを装着しました

 

「ここに立つとなんか緊張するな~」

「慣れますよ、直ぐに」

 

 バトルフィールドに降り立つと反対側にはISに近いプロテクターを身に付け、胸元に水色の円、その中には6色に輝くコアが五つ円を描くように並んでいました

 

「それが束さんの戦闘服ですか……束さんらしいですね」

「リッくん、ありがとう!!考えたかいがあったよ!!」

 

 束さんは戦闘服を褒められて嬉しそうにしてました……束さんはどんなデッキを使ってくるのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

続く




はい、と言うことで束さんとのバトル開始です。
束さんはどんなデッキを使うのでしょうね~(すっとぼけ)


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初めてのバトル!? 飛翔せよ! エクシア!! 2

 

 

 

 

「先攻は貰います。スタートステップ(ターン01)

 

 バトルが始まり私の宣言後、私のフィールドが光り出しました

 

 

 

 

ドローステップ(手札4→5)……メインステップ、ゴッドシーカー 超星使徒ペルディータを召喚(トラッシュコア0→3)!!」

 

ゴッドシーカー 超星使徒ペルディータ

スピリット

3(赤1紫1)/赤/超星・星竜

<1>Lv1 3000 <3>Lv2 4000

Lv1・Lv2『このスピリットの召喚時』

自分のデッキを上から3枚オープンできる。

その中のカード名に「ヴィオレ魔ゐ」を含む創界神ネクサスカード1枚と、系統:「超星」を持つコスト4以上のカード1枚を手札に加える。

残ったカードは破棄する。

Lv1・Lv2『自分のメインステップ』

このスピリットに赤と紫のシンボル1つずつを追加する。

シンボル:赤

 

「ペルティーダの効果!!デッキから3枚オープンしその中の「ヴィオレ魔ゐ」を含む創界神ネクサスとコスト4以上の系統:「超星」を手札に加える!!オレは【ヴィオレ魔ゐ -魔族side-】と【超星使徒コーディリア】を手札に加える(手札4→6)! 更にバーストセット(手札6→5)……ターンエンド」

 

 

「私のターンだね!!スタートステップ(ターン02)コアステップ(リザーブ4→5)ドローステップ(手札4→5)……メインステップ。まずは、ハロとプトレマイオスを配置(トラッシュコア0→4)するよ!!」

 

 束さんがカードを宣言すると束さんの後の壁が開き青と白の戦艦と束さんの足下にオレンジ色の球体が現れました

 

ハロ

ネクサス

3(2)/青

<0>Lv1 <1>Lv2

Lv1・Lv2『このネクサスの配置時』

自分のデッキを上から2枚オープンできる。

その中の系統:「MS」/「MA」/「母艦」/「支援機」/「パイロット」/「艦長」/「クルー」を持つ青のカード1枚を手札に加える。

残ったカードは破棄する。

Lv2

[ソウルコア]が置かれているカード名に「デュナメス」/「ケルディム」/「サバーニャ」を含む自分のスピリットは、相手のスピリットの効果を受けない。

シンボル:青

 

プトレマイオス

ネクサス

2(1)/青/母艦・CB

<0>Lv1 <2>Lv2

Lv1・Lv2『自分のメインステップ』

自分のフィールドに系統:「CB」を持つ青のスピリットがいるとき、1コスト支払うことで、自分はデッキから2枚ドローする。

その後、自分は手札1枚を破棄する。

この効果はターンに1回しか使えない。

Lv2『自分のメインステップ』

ターンに1回、自分のトラッシュにある系統:「ガンダムマイスター」を持つブレイヴカード1枚を、1コスト支払って召喚できる。

シンボル:青

 

「(束さんはISの生みの親ですから武装などの白の機械デッキだと思っていたんですが……ガンダムとは失念してました……それに寄りにもよってダブルオーって間違えたら後2キルされるんじゃないですか!?)」

 

 内心焦る私を余所に束さんは動き出しました

 

「ハロの配置時効果を発動させるよ~、デッキを二枚オープン!!その中の系統:「MS」/「MA」/「母艦」/「支援機」/「パイロット」/「艦長」/「クルー」を持つ青のカード1枚を手札に加えて残ったカードは破棄するよ……私が加えたのは【ガンダムエクシア】!!」

 

 束さんのデッキからオープンされたのは【ガンダムエクシア】と【刹那・F・セイエイ】……束さんは【エクシア】を回収して【刹那】を破棄しました

 

バーストセット(手札4→3)!!ターンエンド」

スタートステップ(ターン03)コアステップ(リザーブ0→1)ドローステップ(手札5→6)リフレッシュステップ(リザーブ1→4)…メインステップ。ヴィオレ魔ゐ -魔族side-を配置(トラッシュコア0→1)!!【神託(コアチャージ)】!!【ダークヴルムノヴァX】、【ジークヴルムノヴァX】、【コーディリア】、全てが対象なのでコアを三つ追加(ヴィオレ魔ゐコア0→3)!!」

 

ヴィオレ魔ゐ -魔族side-

ネクサス

3(紫1赤1)/紫赤/創界神・超星・ウル

<0>Lv1 <3>Lv2

このネクサスは創界神ネクサス対象の効果しか受けない。

このネクサスには神託と創界神ネクサス対象の効果でしかコアを置けず、そのコアは創界神ネクサス対象の効果しか受けず移動できない。

《神託》〔星竜/化神&コスト3以上〕

◆対象の自分のスピリットを召喚/煌臨したとき、ボイドからコア1個をこのネクサスに置ける。

◆このネクサスを配置したとき、同じカード名の自分の創界神ネクサスがなければ、自分のデッキの上から3枚をトラッシュに置ける。

その中の対象カード1枚につき、ボイドからコア1個をこのネクサスに置く。

Lv1・Lv2

このネクサスのシンボルは赤としても扱う。

【神技:2】Lv1・Lv2:フラッシュ『お互いのアタックステップ』

〔ターンに1回、このネクサスのコア2個をボイドに置く〕相手のスピリット/アルティメットのコア1個を相手のトラッシュに置く。

【神域】Lv2『お互いのアタックステップ』

相手がマジックカードを使用したとき、その効果発揮前に、

自分のトラッシュにある系統:「超星」を持つカード4枚をゲームから除外することで、ただちにその効果を無効にする。

シンボル:紫

 

「続いてゴッドシーカー 超星使徒タルボスを召喚(トラッシュコア1→2)!!」

 

ゴッドシーカー 超星使徒タルボス

スピリット

3(紫1赤1)/紫/超星・星竜

<1>Lv1 2000 <3>Lv2 3000

Lv1・Lv2『このスピリットの召喚時』

自分のデッキを上から3枚オープンできる。

その中のカード名に「ヴィオレ魔ゐ」を含む創界神ネクサスカード1枚と、系統:「超星」を持つコスト4以上のカード1枚を手札に加える。

残ったカードは破棄する。

Lv1・Lv2

系統:「超星」を持つコスト3以下の自分のスピリットすべては、アタックできず、相手の効果を受けない。

シンボル:紫

 

「ヴィオレ魔ゐに【神託(コア3→4)】!!タルポスの効果!ペルティーダと同じで3枚オープンして「ヴィオレ魔ゐ」と系統:「超星」を持つコスト4以上を加える……対象はないのでそのまま破棄する」

 

 タルポスの効果でオープンされたのは【アイツのカード】、【ブレイドラ】、【創界神アポローン】どれも対象では無いためトラッシュに送られました

 

「……ターンエンド」

スタートステップ(ターン04)コアステップ(リザーブ0→1)ドローステップ(手札3→4)リフレッシュステップ(リザーブ1→5)…メインステップ。マジック、ストロングドロー(トラッシュコア0→1)。3枚引いて2枚破棄するよ!!更に、ガンダムキュリオスを召喚(トラッシュコア1→3)

 

ガンダムキュリオス

スピリット

3(1)/青/MS・CB

<1>Lv1 2000 <4>Lv2 4000

フラッシュ【武力介入:コスト4(2)】『相手のアタックステップ』

手札にあるこのカードは4(2)支払って召喚できる。

Lv1・Lv2『このスピリットの召喚/アタック時』

ターンに1回、ボイドからコア1個をこのスピリットに置く。

Lv1・Lv2【トランザム】『このスピリットのアタック時』

このスピリットを手札に戻すことで、自分のトラッシュのカード名:「ガンダムキュリオス[トランザム]」1枚をコストを支払わずに召喚する。

シンボル:青

 

 青と白の戦艦……プトレマイオスのコンテナハッチが開き中から白とオレンジの機体が出撃してきました

 

「召喚時、キュリオスにコアを乗せるよ。そして、アタックステップ!!いけ、キュリオス!!キュリオスのアタック時効果【トランザム】!!」

 

 白とオレンジの機体が迫ってくると赤く光り出した

 

「このスピリットを手札に戻してトラッシュのガンダムキュリオ[トランザム]をコストを支払わずに召喚する!!」

 

ガンダムキュリオス[トランザム]

スピリット

5(2)/青/MS・CB

<1>Lv1 3000 <2>Lv2 4000 <5>Lv3 12000

トラッシュにあるこのカードのシンボルは、自分が【武力介入】を使用するとき、フィールドにあるものとしても扱う。

Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの召喚時』

ボイドからコア1個ずつを系統:「CB」を持つ自分のスピリット1体と系統:「母艦」を持つ自分のネクサス1つに置ける。

Lv1・Lv2・Lv3『自分のエンドステップ』

このスピリットを自分のトラッシュに置く。

シンボル:青

 

「召喚時!プトレマイオスと自身にコアブースト!!そのままアタック!!」

「ライフで受ける(ライフ5→4)!!」

「エンド時、[トランザム]はトラッシュへ。ターンエンドだよ」

スタートステップ(ターン05)コアステップ(リザーブ3→4)ドローステップ(手札4→5)リフレッシュステップ(リザーブ4→6)…メインステップ。超星使徒コーディリアをLv2で召喚(トラッシュコア0→3)!!更に輝きの聖剣シャイニング・ソードをコーディリアに直接合体(ダイレクトブレイヴ)!!ペルティーダとタルポスは消滅する」

 

超星使徒コーディリア

スピリット

7(赤2紫2)/赤/超星・星竜

<1>Lv1 5000 <2>Lv2 7000 <5>Lv3 13000

Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの召喚時』

自分のトラッシュにある系統:「超星」を持つコスト6以下のカード1枚を手札に戻せる。

そうしたとき、BP10000以下の相手のスピリット/アルティメット1体を破壊する。

Lv2・Lv3『自分のアタックステップ開始時』

自分のトラッシュの[ソウルコア]以外のコアを、このスピリットに好きなだけ置く。

この効果でコアを4個以上置いたとき、自分の手札にある系統:「超星」を持つスピリットカード1枚を、[ソウルコア]をトラッシュに置いたものとして、このスピリットに【煌臨】できる。

シンボル:赤

 

輝きの聖剣シャイニング・ソード

ブレイヴ

5(赤3神1)/赤/剣刃

<1>Lv1 5000 <0>合体+5000

フラッシュ【アクセル】コスト5(赤3神1)(この効果は手札から使用できる)

BP6000以下の相手のスピリットすべてを破壊する。

この効果で破壊したスピリット1体につき、自分はデッキから1枚ドローする。

この効果発揮後、このカードはオープンして手元に置く。

合体条件:コスト5以上

【合体中】『このスピリットのアタック時』

相手は、相手のライフのコア1個を相手のリザーブに置かなければ、マジックカード/【アクセル】を使用できない。

シンボル:赤

 

「アタックステップ!コーディリアのLv2効果でトラッシュのコアをこのスピリットに置く!この効果で4つ以上乗せていたらソウルコアをトラッシュに送らずに【煌臨】できる!!」その翼に神が宿りし伝説の龍が闇を祓う!「超神星龍ジークヴルム・ノヴァX」煌臨!!」

 

 コーディリアが炎に包まれ!ジークヴルム・ノヴァXとして煌臨した

 

「ジークヴルム・ノヴァXでアタック!!アタック時【超界放】!!ヴィオレ魔ゐのコアを3つをノヴァに置くことで相手のライフを二個ボイドに!!」

グゥ(ライフ5→3)!?でも、ライフ減少後バースト、エクスティンクションウォール!!」

 

エクスティンクションウォール

マジック

5(3)/白

【バースト:自分のライフ減少後】

このバースト発動時に減ったライフのコア1個につき、ボイドからコア1個を自分のライフに置く。

その後コストを支払うことで、このカードのフラッシュ効果を発揮する。

フラッシュ:

このバトルが終了したとき、アタックステップを終了する。

 

「削られたライフを回復(ライフ3→5)するよ!そして、フラッシュ!【武力介入】!!キュリオスを召喚(トラッシュコア3→5)。召喚時効果でコアブースト!!。そんでもってそのアタックはライフで受ける(ライフ5→2)!!」

「……ターンエンドです」

 

 

 

 5ターンを終えたましたが……正直、 あまりいい展開ではありません。ライフ5対2と優勢ではありますが全くもって安心出来ませんし束さんは既に次のターンで決めれる札を揃えていますから……なんとか耐えませんと

 

 

 

スタートステップ(ターン06)コアステップ(リザーブ0→1)ドローステップ(手札4→5)リフレッシュステップ(リザーブ1→6)…メインステップ。プトレマイオスをLv2に上げてLv2効果!!一コスト支払うことでトラッシュの【ガンダムマイスター】を召喚できる!!私は刹那を召喚するよ!」

 

刹那・F・セイエイ

ブレイヴ

3(2)/青/パイロット・ガンダムマイスター

<0>Lv1 1000 <0>合体+3000

このブレイヴはスピリット状態のとき、アタック/ブロックできない。

Lv1『このブレイヴの召喚時』

自分はデッキから2枚ドローできる。

そうしたとき、自分は手札1枚を破棄する。

その後、自分の手札にある系統:「CB」を持つコスト3の青のスピリットカード1枚を1コスト支払って召喚できる。

合体条件:MS&コスト3以上

【合体中】

このスピリットがLv2以上の間、このスピリットに青のシンボル1つを追加する。

シンボル:なし

 

 束さんのフィールドのプトレマイオスから黒髪の少年が降りてきました

うん…ダブルオーデッキの必勝パターンですね。

 

「刹那の召喚時効果!2枚引いて1枚破棄……そして、一コスト支払うこと【エクシア】を召喚(トラッシュコア1→2)する!!」

 

 束さんのフィールド…プトレマイオスから青と白の機体が射出され、フィールドに降り立った

 

ガンダムエクシア

スピリット

3(2)/青/MS・CB

<1>Lv1 3000 <2>Lv2 4000 <4>Lv3 5000

フラッシュ【武力介入:コスト4(3)】『相手のアタックステップ』

手札にあるこのカードは4(3)支払って召喚できる。

Lv1・Lv2・Lv3【トランザム】『このスピリットのアタック時』

このスピリットを手札に戻すことで、自分のトラッシュのカード名:「ガンダムエクシア[トランザム]」1枚をコストを支払わずに召喚する。

この効果はアタック終了時にも発揮できる。

Lv2・Lv3【強襲:2】『このスピリットのアタック時』

このスピリットは、ターンに2回まで、自分のネクサス1つを疲労させることで回復する。

シンボル:青

 

「刹那とブレイヴ!!そして、ティエリア・アーデを召喚!」

 

ティエリア・アーデ

ブレイヴ

3(2)/青/パイロット・ガンダムマイスター

<0>Lv1 1000 <0>合体+2000

このブレイヴはスピリット状態のとき、アタック/ブロックできない。

Lv1『このブレイヴの召喚時』

自分はデッキから2枚ドローできる。

そうしたとき、自分は手札1枚を破棄する。

その後、自分の手札にある系統:「CB」を持つコスト3の青のスピリットカード1枚を1コスト支払って召喚できる。

合体条件:MS&コスト3以上

【合体中】『自分のアタックステップ』

系統:「CB」を持つ自分のスピリットがアタックしている間、相手のマジックカード/【アクセル】すべてのコストを+3する。

この効果は重複しない。

シンボル:なし

 

「刹那と同様に2枚引いて1枚破棄……そして一コスト支払うことで【ヴァーチェ】を召喚(トラッシュコア3→4)

 

ガンダムヴァーチェ

スピリット

3(2)/青/MS・CB

<1>Lv1 2000 <4>Lv2 5000

フラッシュ【武力介入:コスト4(3)】『相手のアタックステップ』

手札にあるこのカードは4(3)支払って召喚できる。

Lv1・Lv2

系統:「CB」を持つ自分のスピリットすべては、相手の効果で破壊されたとき、疲労状態でフィールドに残ることができる。

Lv1・Lv2【トランザム】『このスピリットのアタック/ブロック時』

このスピリットを手札に戻すことで、自分のトラッシュのカード名:「ガンダムヴァーチェ[トランザム]」1枚をコストを支払わずに召喚する。

シンボル:青

 

 再びプトレマイオスから白と黒のごつい機体がフィールドに射出されました

 

「ティエリアはヴァーチェとブレイヴしてエクシアにGNアームズ TYPE-Eを直接合体(ダイレクトブレイヴ)!!Lv3へ!」

 

GNアームズ TYPE-E

ブレイヴ

3(3)/青/支援機・CB

<1>Lv1 3000 <0>合体+5000

トラッシュにあるこのカードは、カード名に「エクシア」を含む自分のスピリットが召喚されたとき、手札に戻せる。この効果はターンに1回しか使えない。

このカード/ブレイヴは、系統:「パイロット」を持つブレイヴと合体している自分のスピリットに、ブレイヴ数を無視して1枚だけ追加で合体できる。

合体条件:コスト3以上

【合体中】『このスピリットのアタック時』

ターンに1回、自分の青のネクサス1つを回復させる。

シンボル:なし

 

 プトレマイオスから機械が射出されてエクシアと合体する

 

「アタックステップ!!【エクシア】行け!」

 

 束さんの宣言後、エクシアが私目掛けて飛翔してきました

 

「【エクシア】の効果!【強襲】!ネクサス1つを疲労させて【エクシア】を回復!更に、GNアームズ TYPE-Eの効果で疲労させたプトレマイオスを回復させる!!」

 

 ダブルオーの怒濤の連続アタック…更に刹那の効果でシンボルが一つ増えてのダブルシンボルでティエリアの効果で手札のマジックとアクセルのコスト+3に、ヴァーチェの効果で破壊出来ないとなっている…普通に盤面が酷い

 

「そのアタックはライフで受ける(ライフ5→3)!!」

「更にもう一度【エクシア】!!【強襲】!」

「それもライフ(ライフ3→1)!!」

「これで留め!!」

 

 エクシアの3度目のアタック……確かにこれを受ければ私の負け…ですが!!

 

「フラッシュタイミング、【ジークヴルム・ノヴァX】に【ジークヴルム・ノヴァX】を【煌臨】!!煌臨時、ライフを回復(ライフ1→5)そして、ライフ(ライフ5→3)

「バトル終了後、【エクシア】を手札に戻してトラッシュの【エクシアトランザム】を召喚!!」

 

ガンダムエクシア[トランザム]

スピリット

7(3)/青/MS・CB

<1>Lv1 6000 <3>Lv2 10000 <6>Lv3 15000

トラッシュにあるこのカードのシンボルは、自分が【武力介入】を使用するとき、フィールドにあるものとしても扱う。

Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』

ターンに1回、このスピリットは回復できる。

Lv1・Lv2・Lv3『自分のエンドステップ』

このスピリットを自分のトラッシュに置く。

Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』

相手は、スピリットカードのバースト効果を発揮できない。

さらに、ターンに1回、このスピリットは回復できる。

シンボル:青

 

 膝をついていたエクシアが起き上がると赤く光だした

 

「4度目のアタック!再び、回復!」

ライフで受ける(ライフ3→2)

「(バーストを発動させない?もしかして、アレックスかな?でも、それならトランザム前に発動させていたはず…もしかして、反撃を狙ってる?それともブラフ?う~ん、この駆け引きは難しいかも…うん、取り敢えず攻めてみよう!!)5度目のアタック!そして、回復!」

ライフ受ける(ライフ2→1)。そして、バースト!!絶甲氷盾!」

 

絶甲氷盾

マジック

4(1)/白

【バースト:自分のライフ減少後】

ボイドからコア1個を自分のライフに置く。

その後コストを支払うことで、このカードのフラッシュ効果を発揮する。

フラッシュ:

このバトルが終了したとき、アタックステップを終了する。

 

「ボイドからライフを一つ追加!そして、フラッシュ効果でアタックステップを終了させる!!」

 

 フィールドに雪が吹雪、お互いのフィールドを分断した

 

「仕方ない【エクシアトランザム】はトラッシュへ。ターンエンド。まさか、コアを貯めるためにわざと攻撃を全て受けていたなんて…読み切れなかったよ」

「相手が〝このまま行けば勝てる!〟と思っていた所を意表を突いて決めさせない、それが私のやり方ですから……それに絶甲は以外にも存在を忘れて無警戒の人もたまにいましたから意表を突けるんですよ……それではスタートステップ(ターン07)コアステップ(リザーブ4→5)ドローステップ(手札1→2)リフレッシュステップ(リザーブ5→9)…メインステップ。煌星竜スピキュールドラゴン を召喚(トラッシュコア0→1)!!」

 

 

煌星竜スピキュールドラゴン

スピリット

4(3)/赤/星竜

<1>Lv1 3000 <3>Lv2 5000

フラッシュ【アクセル】コスト4(3)(この効果は手札から使用できる)

相手のネクサス1つを破壊する。

この効果発揮後、このカードはオープンして手元に置く。

Lv1・Lv2『このスピリットの召喚/破壊時』

自分のトラッシュにある系統:「星竜」を持つスピリットカード1枚を手札に戻す。

シンボル:赤

 

「トラッシュから【コーディリア】を回収!そして、赤の世界を配置(トラッシュコア1→2)!!」

 

赤の世界

ネクサス

3(2)/赤/起幻

<0>Lv1

Lv1《転醒:自分のカウント5以下(転醒は同時に使えない)》

コスト5以上の自分の赤のスピリットがアタックしたか、このネクサスが相手の効果でフィールドを離れるとき、このネクサスに自分の[ソウルコア]を置いて裏返せる。

Lv1『このネクサスの配置時』

最もBPの低い相手のスピリット1体を破壊する。

Lv1『自分のアタックステップ』

本来のコストが5以上の自分の赤1色のスピリットのバトル終了時、相手のライフのコア1個をリザーブに置く。この効果は重複しない。

シンボル:赤

 

 フィールドが火山地帯の映像へ変わり見た目だけで汗を欠きそうです

 

「アタックステップ!!行け!ブレイヴスピリット!!先ずは【超界放】でヴァーチェとキュリオスを破壊してライフ二個をボイドへ!!」

う~ん、ダメだったか~|ライフをあげる(ライフ2→0)!」

 

 束さん残りのライフが砕かれバトルは終わった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「束さん、初めてのバトルはどうでしたか?」

「うん!凄く楽しかったよ!!でも、負けたのは悔しいからまた、バトルしてね!!」

「はい、私で良ければいつでも相手しますよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く




流石に2戦目で律華を負けさせるわけにはいきませんでしたからこういう形になりました
実際、私もデッキに絶甲をピン差しで使っていますがバースト効果発動できない系を使ってこない人は良く引っかかってくれます。


誤字脱字、プレミあればコメントお願いします


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少女達の団欒

今回は大分短め


 

 

 

 

 

「律華、クロエさん、おはよう」

「ん?ああ、更識おはよう」

「おはようございます、更識さま」

 

 束さんとのバトルをした二日後、私はまた、学園に戻ってきました

 

「みんな、おはよう!!」

【おはようございます!!】

 

 更識さんと挨拶を交わして直ぐに紫乃宮先生と兵堂先生が教室に入ってきた

 

「少し事務的な話があるんだけど……園崎くん」

「オレ関連なのか?」

「うん。みんなも知ってるかもだけど今週の水曜、1組はクラス代表決定戦をやることになってるわ。対戦カードは……」

「織斑一夏とセシリア・オルコットだったよな?そのどちらかまたは両方からオレに参戦しろと提案があった……そんな感じか?」

「園崎くん、簡単に心読むの辞めてくれない?まあ、いいわ。園崎くんの言う通りよ。如何する?」

 

 予想が当たりましたか…面倒くさいですね

 

「断る。どうして、オレがそんなことをやらなくてはならないんだ。負けるつもりは無いが放課後を無駄にしたくない」

「そう言うと思ったから既に織斑先生にはやらないと伝えてあるわ」

「手が速いな…その話は先生達に任せる」

「任されたわ。さて、他は……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「更識、ここのシステム、ここをこっちに変えた方が速く動くぞ」

「そうなの?わかった、直しておくね」

「更識さま、ここの配線、こっちにつなげた方が出力上がりますよ」

「そうなんだ、本音やっておいてくれる?」

「任せて~」

 

 放課後、私達四人はいつも通り整備室で更識さんの専用機を作っていました

 

「少し休憩にしよう。根を詰めても良いのは完成しないからな」

「うん、そうだね」

「そうですね」

「やった~」

 

 休憩にしようとすると本音さんが何処からかお菓子を取り出してきました

 

「もう、本音は……」

「まあ、仕方ないだろ。ポメ、椅子と丸テーブル」

<かしこまり!>

 

 私はいつも通りポメに頼み椅子とテーブルを用意して朝に用意したクッキーを取り出しました

 

「律華のお菓子、美味しぃ~」

「本音、食べ過ぎて夕飯食べられなくならないでよ?」

「大丈夫なのだ~」

「もう、本音は……律華、お菓子美味しいよ」

「そう言ってくれると嬉しいな。作った甲斐があった」

「ねぇ、律華。今度、カップケーキ持ってきたいんだけど……食べてくれる?

「ん?ああ、勿論食べる。楽しみにしてる」

「うん、楽しみにしてて!」

 

 私がそう言うと更識さんは嬉しそうに喜んでいました

 

「さて、もうちょっと進めてから切り上げようか」

「うん、そうだね。ほら、本音、もう少し進めるよ」

「は~い」

 

 私達はほんの少し進めて予定通り切り上げて寮に戻っていきました

 

 

続く



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少女との遭遇

どうでもいい話で1話が出来上がるとは……


 

 

「ねぇ!!そこの貴方達!」

 

 1週間後、先週行われた1組のクラス代表決定戦は興味も無く、その時間を更識さんの専用機開発に当てた。私達は今日も何時ものように専用機開発に勤しんで、寮へ帰り途中、一人の少女に呼び止められました

 

「どうかしたのか?」

「う、うん。実はあたし、この学園に転入するの、地図はもらってるんだけど……道が分からなくなってここに連れて行ってくれない?あ、あたしは凰 鈴音(ふぁん りんいん)よ」

「確かに、この地図じゃ、分からないな。オレは園崎 律華。一応、二人目の男性IS操縦者だ」

「私は、クロエ・クロニクル、クロエとお呼びください。これでも、律華さまのメイドです」

「更識簪…あまり名前で呼ばれるのは好きじゃ無いから苗字でお願い。よろしく」

「布仏本音で~す」

 

 ツインテの少女……鈴さんに見せられた地図は子供の落書きに近いほど簡素でした

 

「道案内だったな?オレは構わないから三人は先に戻っていてくれ」

「分かりました」

「うん、わかった」

「わかったよ~」

 

 私はクロエさん達にそう言うと三人と別れて鈴さんを連れて歩き出しました

 

「ねぇ、織斑一夏って知ってる?」

「確か1組のクラス代表になったって聞いてるぞ」

「へぇ~、結構頑張ってるのね、あいつ。貴方達は何組なの?」

「オレ、クロエ、更識は4組、本音は1組。織斑一夏のことは本音に聞くと良いぞ。織斑一夏とは親しいらしいからな」

「ふ~ん、そうなのね。また、今度聞いてみるわ」

「そうしてくれ。ほら、着いたぞ」

 

 話に夢中になり気がついたら受付に辿り着いていました

 

「ありがとう、リッカ。今はできないけれど必ず、お礼はするわ」

「気にするな、それじゃあな、鈴」

「ええ、リッカ」

 

 私は鈴さんを受付においていき寮への帰路につきました

 

「(そう言えば鈴さんって朴念仁のセカンド幼馴染みで朴念仁に〝告白〟を理解されなかった悲しい人じゃないですか……まあ、私には関係ないですね)」

 

 

 

 

 

 

 

 

「待っていたわよ、一夏!!」

 

 翌日のお昼、食堂でお昼にしようと更識さん達と向かっていると食堂の入口で聞き覚えのある声が聞こえました、なお、今朝は転入生の話で持ちきりでした

 

「場所、変えようか?」

「いい、彼には何も感じないから」

「かんちゃんがいいなら、私はいいよ~」

「律華さま、私も構いませんよ」

「なら、行くか。(初対面の時のこともありますからなるべく顔を合わせたくなかったんですが……)」

 

 少し憂鬱ですが、三人がこう言ってるのですから行かないわけには行きませんね

 

「あら、リッカ達もこれからお昼?」

「やあ、鈴。オレ達は弁当持参だから、席取りなんだがな」

「へぇ、クロエが作ったの?」

「いえ、律華さまがお一人で私達四人分を作ってます」

「「「「「はぁ!?」」」」」

 

 そんなに驚くことなのでしょうか?

 

「そんなに驚くことか?」

「普通のお弁当箱ならともかく、重箱四人分なんて驚くわよ!?」

「「「うん、うん」」」

 

 鈴さんの言葉に織斑一夏とその取り巻き二人は頷いていました

 

「実はそれだけじゃないよ~、ザッキーのお弁当はそれぞれの好みに合ったおかずなのだ~」

【【【はぁ!?】】】

 

 今度は、食堂が揺れたように感じる程に食堂内で怒声が聞こえました

 

「リッカ、アンタ何時寝てるのよ!?その量を四人別々に作るなんて普通、無理よ!?」

「同じ好みがあったりするから割と簡単だぞ?それよりも速く食べ始めないと時間が無くなるぞ?」

「はぁ……なんか、リッカに驚くのも疲れたわ…。ほら、一夏早く来なさい!」

「おい、待てよ鈴!!」

 

 鈴さんが疲れた表情をして無理矢理に織斑一夏を連れて席を探し始めました

 

「オレ達も早く席を探して食べようか」

「そうだね」

「だね~」

「分かりました」

 

 

 私達も席を探し始めました

 

 

 

 

続く

 

()

 

 



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クラス対抗戦への乱入者 1

 

 

 

「律華?明日、クラス代対抗だけど、専用機開発に付きっきりだったけど大丈夫?」

「?あぁ、大丈夫だ。家にいる時に徹底的に鍛えていたから問題ない」

 

 何だかんだでクラス対抗戦前日の夕暮れ、更識さんの専用機はほぼ完成にこぎ着けたところで更識さんが「明日はクラス対抗戦だから、早めに上がろう」と言い出して早めに部屋に戻ってきました

 

「い、一応聞きたいんだけど……どんな風に特訓したの?」

「特に変わったことはしてないぞ?ノヴァを纏って毎日30キロマラソン、無限ミサイル追撃、防御、回避。クロエとの模擬戦ぐらいだな」

「……無限ミサイルにもツッコんでおきたいけど、律華。それはかなり変わってるよ。特訓後も料理してるんだよね?」

「まあな、クロエの母親は技術者としてはかなり凄いんだがな、料理はからっきしなんだ。最近は料理できるようになってるみたいだがな」

 

 束さんの料理は週ごとにクオリティが上がっているんですよね。今週も楽しみですね

 

「そ、そうなんだ……デザートフリーパスはあまり興味ないけど、勝ってね」

「ああ、勿論だ。オレにできるのは戦うことだけだからな」

「でも、無茶はしないで。律華の専用機は危ないんだから」

「善処する……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「凄い人だな……」

 

 翌日、クラス対抗戦当日、私達が第三アリーナに入ると既にアリーナ内はほぼ満席状態でした

 

「ザッキー、かんちゃん、クロロー、こっちだよ~」

「席確保しててくれてありがとう、本音」

「ありがとう、本音」

「ありがとうございます、本音さま」

「モ~マンタイ!」

「何故そこで別国の言葉なんだ?」

 

 アリーナの席を探しているの本音さんの声が聞こえてきて声の方に行くと本音が三人分の席を確保してくれていました

 

「1戦目は織斑一夏と鈴か……」

「今朝、リンリンとすれ違ったんだけど~なんか、もの凄くピリピリしていたよ~」

「織斑一夏がなんか、やったんだろ。後で鈴にでも事情を聞くか……」

「律華さまはおやすみになってもいいんですよ?鈴さんとお話しするのは私達にお任せください」

「うん、律華はクラス対抗戦の後は休んで、無理しすぎ」

「いや、無理なんて…」

「「いいから休む(でください)!!」」

「は、はい」

 

 なんか、更識さんとクロエさんの圧が強いような気がします

 

「?紫乃宮先生から?はい、園崎です」

 

 1回戦開始の直前、スマホが鳴り出し着信相手は紫乃宮先生からでした

 

『クラス対抗戦直前にごめんなさいね?園崎くんはなにか感じない?』

「なにか……なにか、嫌な予感は今朝からズッとしてます。こう、明確には言えないんですが……」

『やっぱり園崎くんも……私も……うんん、私と剣ちゃんも今朝からどうしてか嫌な予感がしているの…』

「(光主のお二人と私の三人だけが嫌な予感がしている…これは、なにかありますね)紫乃宮先生、何があってもいいように準備しておいてください。たぶん、いえ、必ず今回のクラス対抗戦で何か起こります」

『分かったわ、園崎くんももしもの時はお願いね?』

「わかった。いつでも動けるように準備しておく」

 

 私はそう言うと電話を切りました

 

「紫乃宮先生はなんて?」

「更識、本音、クロエ。今回のクラス対抗戦の途中で何かが起こる。何かが起こったら冷静に動いてくれないか?」

「何かって……?」

「分からない、でもオレと紫乃宮先生、兵堂先生の三人が何かを感じているんだ、こんなのは偶然とは思えない」

「……わかった。何かあっても必ず協力する。本音もいいよね?」

「任されたのだ~」

 

 更識さんも本音さんも曖昧な情報なのに信じてくれましたか……お優しい方達ですね

 

「律華……さま、」

「クロエ?凄い汗だぞ!?」

 

 更識さんと本音さんに話している中、クロエさんの苦しそうな声が聞こえてきました

 

「……先程、から急に胸が苦しくて……」

「急にか?まさか…いや、でも、あり得るのか?」

 

 クロエさんの症状を見て私は〝ある〟可能性を導き出しましたが…そんなはずはありませんよね?ですが、このタイミングで苦しくなるなんて偶然とは思えないです

 

「律華!クロエさんどうしよう!?」

「わかってる。クロエは紫乃宮先生に預けてくる。医務室よりこれからのことを考えるとそっちの方が安全なはずだからな」

「うん、そうだね」

 

 私はそう言うとクロエさんをお姫様抱っこするとクロエさんは少し頬を赤く染めていました

 

「律華さま……」

「大人しくしてお……」

「ダメです……今、律華さまがここを離れるのはダメなんです……」

「どいうことだ?」

 

 クロエさんはここから私を離れないようにと言ってきました

 

「私を、紫乃宮先生の所に、連れて行ったら、間に合わないんです……」

「だから、どう言うこと……ッ!!そう言うことか!!」

 

 クロエさんの言葉の意味を理解できてしまいました、理解できたそれがやってきてしまいまた

 

「バリアが!?」

 

 アリーナのバリアが外部から破壊され、外から人ではない巨大が何かが降りてきました

 

「なん…なの?あんなの、見たことない……それに。怖い」

「私もだよ…」

 

 巨大な生物が降りてきて姿を現すと更識さん達が……いえ、見える範囲の人は殆ど怯えて居ますね

 

「意識をしっかり持て、更識、本音」

「「ッ!!」」

 

 私の声でちゃんと意識を保てたみたいですね

 

「律華は……平気なの?」

「あぁ、こんな程度で臆してたらバトラーなんて名乗れないからな。それよりも更識、本音。どうやら、アイツの出現と同時にこのアリーナ内の制御を乗っ取られたみたいだ」

「そんな!?」

 

 私は冷静に話してますが状況は最悪ですね

 

「オレはクロエを紫乃宮先生の所に連れて行ってからアレを止めないと行けない。二人は扉を破壊して生徒を安全なところまで避難させてくれ」

「それは…分かってるけど、私たちには扉を破壊できる武器なんて無いよ?」

「その点は問題ない、これを渡しておく」

 

 私はデッキケースを更識さんに渡しました

 

「これって……」

「アポロ・ノヴァだ」

「そんなの渡されても困るよ!?」

「更識、本音。話を聞け、アポロ・ノヴァの待機状態を手に持って少し集中してみろ」

「「う、うん、分かった」」

「集中していると何か剣が思い浮かんでくるはずだ、その剣の名を呼べ」

「カムイ・ハヤテ……」

「エンジェリックフェザー」

 

 二人はそれぞれ剣の名前を口にすると更識さんは薙刀のような緑の剣が、本音さんにはサーベルのようは剣がお二人の手に現れました

 

「アポロ・ノヴァは預けておくからその剣で避難誘導を頼む」

「わかった……だけど、律華はアポロ・ノヴァ無しでアレとどう戦うの?」

「方法はあるから心配するな。それからクロエはどうしようか……」

 

 事態は一刻を争いますから紫乃宮先生に預けに行くのは……

 

「それでしたら、わたくしにお任せくださいまし!」

 

 そう考えていると後から声が聞こえ、振り向くと金髪ドリル頭が居ました

 

「セシリア・オルコットだったか?任せてもいいか?」

「ええ、もちろんでしてよ……その代わり、一夏さんのことお願いしますわ」

「まあ、ついでぐらいでな」

 

 私はそう言うと今までずっとお姫様抱っこしていたクロエさんを受け渡しました

 

「後は頼んだ、行ってくる!!」

 

 私は皆さんの返事を聞かずに走り出しました

 

 

 

続く



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クラス対抗戦への乱入者 2

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ!!何なのよ、コイツ!!全くダメージないじゃない!!」

「鈴大丈夫か!?」

 

 クラス対抗戦1回戦……1組の織斑一夏と2組の凰 鈴音の対戦中、アリーナのシールドが破壊され、外部から巨大な生命体が現れた

2人は知るよしもないが、巨大な生命体の名は魔界七将デスペラード……魔界軍の将軍の一体だった

 

「一夏、アンタは今すぐに避難しなさい」

「何言ってんだ!!俺だって戦うぞ!!鈴1人に戦わせるわけ……」

「足手まといなのよ!!バカ一夏!!」

 

 鈴音は一夏に対し怒声を浴びせた

 

「アンタがいても何もできないわよ!!アンタを護りながらコイツとなんて戦えないわよ!?それとも、アンタは私に死んで欲しいわけ!?」

「俺はそんなつもりは……おい、鈴危ない!!」

「あ、(もう、間に合わないわね)」

 

 一夏に怒声を浴びせていた鈴はデスペラードの動きに気づいて無く、接近を許してしまっていた

 

「(一夏と最後の会話が喧嘩なんて……最悪だわ。でも、一夏に会えて良かった…)」

 

 走馬灯が走っていた鈴音に容赦なくデスペラードの剣が振り下ろされるが……

 

「フラッシュタイミング!!マジック〝鉄壁ノ盾〟〝サイレントロック〟!!」

 

 声が聞こえ、鈴音とデスペラードの間に巨大な盾が三つ現れた

 

「助かった……の?この盾は?」

 

 助かったことと目の前に広がる巨大な盾に戸惑う中、上空から急降下してくる人影を鈴音は見つけた

 

「大丈夫か?鈴、ついでに織斑一夏」

「リッカ!?」

「……」

 

 律華がでてきたことに驚きを隠せない鈴音と織斑一夏だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(サイレントロックも鉄壁ノ盾も長くは保ちませんね)。いいか、鈴、織斑一夏。時間が無いから手短めに言うぞ」

 

 私は鈴さんの危機に何とかコア・トルーパーで間に合い〝サイレントロック〟と〝鉄壁ノ盾〟で防ぐことができました

 

「オレはあの生命体を倒しにきた。お前達2人は直ぐに避難誘導の手伝いに向かってくれ」

 

 私が彼女らに避難誘導の手伝いを頼みましたが、避難誘導の人では一応足りていて本来の意味は遠回しに〝邪魔だから退いてろ〟でした

 

「お前だけ戦わせるわけ行かないだろ!?それに、ISも無しで〝()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!()()〟」

 

 はぁ?コイツ、今、なんて言いましたか?

 

「おい、織斑一夏。お前、今なんて言いやがった?

「「ッ!!??」」

そんなカード如きって言ったな?お前が〝そんな〟と言ったカードの力でISでも防げない攻撃を防いだんだぞ?それに……お前は叫んだだけで()()()()()()()()()()

「……」

 

 私がキレながらもそう言うと織斑一夏は黙ってしまった

 

「……今度はストレートに言うぞ?邪魔だから退いてろ。鈴は兎も角、お前は足手まといだ」

「えっ?私はいいの?」

「例えだ。代表候補生の鈴とIS操縦時間が一ヶ月も満たない織斑一夏なら、鈴の方が使えるが……それは競技としてならの話だ。今回は()()()()()()()()()()()()()()()()()。鈴が居ても足手まといだ」

「まあ、普通に考えたらそうなるわよね……」

 

 ぬか喜びをしていたのか鈴さんはがっくしと肩を落としてました

 

「分かっただろ?もう時間が無いから早くいけ」

「分かったわ」

「鈴!?」

 

 私の話を聞いて未だに納得していなかった織斑一夏は素直に頷いた鈴さんに驚いていました

 

「……」

 

 私は何も言わずにデスペラードの動きに注視するため、動き出しました

 

 

 

 

 

 

「(さて……デスペラードはどうしましょうか…先ずは手札確保ですかね)」

 

 リアルファイトには幾つかのルール変更がありました……一応は実験のおかげで幾つか分かってることはあります

 

1:30秒事にコアがボイドから増える

 

2:ターン制では無くリアルタイムバトルとしてステップ処理を行う

 

3:ライフ回復効果は発動せず、ライフは1のみ

この3点です。

 ライフ回復効果が使えないのは一応予想できましたが、これは厄介な話なんですよね

仮説が正しければ白晶防壁などのライフは1しか削られない効果は自分の死を意味することになりますから無闇に試せないんですよね

 

「まずは、〝双翼乱舞〟を2枚発動!!デッキから4枚ドロー!!」

 

 〝双翼乱舞〟を発動させると私の左右を炎の渦がデスペラードへと向かうように渦巻いた

 

「更にブレイドラ、ソウルホースを召喚!!」

 

 私は何時もの流れでブレイドラとソウルホースを召喚して盤面の構築を計ろうとしたその時でした

 

「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

「ハァ?」

 

 私の隣を金色に光る何かが通り過ぎ、デスペラードに攻撃した

勿論、ISでは微塵もダメージを与えられていなかった

 

「くそっ!!零落白夜でもダメなのか!!」

 

 零落白夜……確か、織斑先生が現役で使っていた単一仕様能力(ワンオフ・アビリティー)だったはずですが……どうして織斑一夏が?いえ、そんなことよりも……

 

「おい、織斑一夏?オレが言ったこと分からなかったのか?」

「ッ……俺だって戦える!!頼む、戦わせてくれ!!」

 

 コイツ……何も理解してないのでは?それとも、理解する知性を持たないのですか?先程の零落白夜が最大の攻撃だったはずですよね?それを、無傷で耐えた相手にどう戦えるのか知りたい物ですね

 

「……リッカ、ごめんなさい」

 

 私の後からしょぼくれた声で鈴さんが謝ってきました

 

「このバカは一度死なないと理解できそうに無いからな。気にするな。あまり使いたくなかったが仕方ないな……」

『一夏あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!』

 

 一つの切り札を切ろうとしたとき……今度は大声を上げたバカがいました

 

「今度は誰だ!?こんな状態で大声を上げるバカは!?」

「リッカ!!アレ!!」

 

 鈴さんの指さす方を向くと管制室に大声を上げたバカな犯人がいました

 

『男なら…男なら、そのくらいの敵に勝てなくてどうする!!』

 

 いや、そう言ってるアンタは何無謀のことしてるのか分かってるのですか?

 

「これだから、赤と白は嫌いなんだよ!!」

 

 当然のごとく、デスペラードは私達に目もくれず大声を出した篠ノ之箒に向かって行ってしまいました

私はコア・トルーパーを急ぎ動かし篠ノ乃箒とデスペラードの間に陣取りました

 

「フラッシュタイミング!〝デルタバリア〟を使用!!このターンの間、オレのライフは0にはならない」

 

 これで、なんとかなってくれると嬉しいのですが……

 

グチャッ

 

「え?……」

 

 何とかなってくれると思った矢先……何かがえぐる音が聞こえ、下を向くと……デスペラードの剣が私の腹を突き刺していました

 

「……ブファ」

 

 私はその事実に気がつくと血を吐き出してし意識がもうろうとしてきました

 

 

 

続く



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クラス対抗戦への乱入者 3

遅くなって申し訳ないです


 

 

 

 謎の生物が現れてから少しして簪、本音は手分けして扉を破壊していた

 

「簪ちゃん!!」

「お姉ちゃん!!避難状況は!?」

「簪ちゃんと本音ちゃんのおかげで順調に避難できてるわ。貴方達のおかげよ」

「うんん、違う。私達がこうやって動けたのも律華のおかげ」

 

 簪はそう言いながら薙刀の形をしたカムイ・ハヤテを見つめた

 

「そう、やっぱり彼のおかげなのね……そう言えば、彼はどうしたの?」

「〝アポロ・ノヴァ〟を渡してあの生命体を倒しに……」

「嘘でしょ!?IS無しでどう戦うつもり!?」

「分からない……けど、何か策があるみたい」

「なら、いいのだけど……それでも無謀よ」

 

 IS無しで挑んだ律華に楯無は少し呆れてしまう

 

「でも、律華のおかげでこうして生きてる」

「だよね~」

「本当に彼は何者なのかしらね……」

『一夏あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!』

 

 三人が思い思いに律華のことを考えていると大声が聞こえた

 

「な、何!?」

「この声……シノノ!?」

「確か篠ノ之さん!?」

『男なら…男なら、そのくらいの敵に勝てなくてどうする

 

 篠ノ之箒の言葉に驚きつつも三人は呆れてしまっていた

 

「彼女、正気?」

「シノノそれは無いよ~」

「バカ……」

 

 彼女らが呆れていると、彼女らよ正面のバリアと防護壁を破って何かがアリーナ内から観客席に落ちた

 

「そんな……」

「あれって……」

「嘘よね……?」

 

 彼女らの前には見覚えのある少年が血の池に倒れていて身動き一つもしなかった

 

「律華!?」

「ザッキー!!」

「律華君!?」

 

 彼女達は血で汚れるのをお構いなしに律華に駆け寄る

 

「律華!!律華!!」

「目を開けてザッキー!!」

「死ぬな、律華君!!私達の仲を繋いでくれた君になにもできないまま死なれるのは困るのよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 更識姉妹、本音が律華に声を変えていた頃、律華は……

 

 

 

「ここは……そっか、また死んじゃったんですね。私」

 

 私が目を覚ますと数年ぶりの真っ暗闇……生と死の狭間の世界でした

 

「あれ?でも、確かロロさん言うにはここは神が誤って死なせたときに使って……」

「ああ、そうだ。ここは生と死の狭間の世界ではない」

 

 戸惑っていると男性の声が聞こえてきました

ですが、この声……聞き覚えありますね

 

「バ、バローネさま?」

「ふっ、そう呼ばれるのも久しいな」

 

 再び声が聞こえ振り向くとそこには黄色い髪に白い2本の角をした男性が立っていました

 

「初めましてと言っておこう。俺はバローネ」

「知ってます、月光のバローネ。白のヴルムを友にしているカードバトラー……オレは…いえ、私は園崎律華。好きなように呼んでください」

 

 やっぱり、憧れの一人に会うと緊張しますね…

 

「知っている、異世界から来た()() ()()()()()()

「ッ!!」

 

 分かってはいましたがバローネさまに直で言われるとキツいですね

 

「ここはお前の精神世界だ……そうだな、ここは暗すぎる」

 

 バローネさまはそう言うと軽く手を広げると真っ暗闇だったのが真っ白な空間に変わりました

 

「あの…私の精神世界と言うのはどういうことでしょうか?」

「言葉通りだ、ここはお前の精神世界。お前はこのままでは10分も待たずに死ぬ」

「死ぬ?私が……また?」

 

 死ぬ……二度目の人生でこんなにも早く死ぬなんて……

 

「死ぬなんて……死ぬなんて!!私にはできない!!」

 

 死ぬと言われ頭に過ったのはクロエさんやスザクさん、束さん、本音さん、生徒会長の楯無さん……虚さん、織斑先生に紫乃宮先生、兵堂先生……そして、簪さん……この世界で出会った人達とお別れなんてできません!!

 

「ならば如何する?」

「決まってます!!残り10分以内にデスペラードを撃破して生き残ります!!私なら……私とアポロ・ノヴァならそれができます!!」

「できなければ……ふっ、聞くまでも無いようだな」

「当たり前です、できなかったときのことなんて考えません。それが、弾さんに憧れたカードバトラー・園崎律華です!!勝つだけです、最速で最短で一直線に!!」

 

 この時は気がつきませんでしたがこの時、体が赤く光っていたらしいです

 

「ならば、行くがいい!!最後に一つアドバイスだ、お前は馬神弾では無いが、お前も馬神弾だ。お前の時代はお前が切り開いて見せろ」

「馬神弾では無いが私も馬神弾……お言葉、ありがとうございます。切り開いてみせます。私の手で……私達の力で!!」

 

 私がそう言うとバローネさまは微笑み、消えてしまいました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぅ……」

「律華!!」

「ザッキー!!」

「律華君!?」

 

 私が目を覚ますと観客席に寝かされていて、側には制服を赤くしている楯無さん、本音さん、簪さんが居ました

 

「どのくらいたった?」

「大体5分よ」

 

 5分……なら、早くしないと行けませんね

 

「そうか……心配かけて済まない。ッ!!」

「そんなことはいいからまだ、起き上がっちゃダメ!!」

 

 痛みを堪えながら起き上がろうとすると簪さんが止めようとしてくれました

 

「ありがとう更識……だけど、オレに残された時間はもう無いんだ。残りの時間で早くアレを倒さなくちゃ行けない」

「時間が無い?どうことなの?」

 

 説明したいのですがもう、残されてる時間が少ないのですよね

 

「すまない、話してる時間はもう無いんだ。話はアレを倒してから全て話してやる……だから、もう少し待っててくれ」

 

 私はそう言い、観客席に空いた穴からアリーナに飛び降りました

 

「オレを転生させ!!古き龍の血よ!新たな龍の命となれ!超神星龍ジークヴルム・ノヴァ召喚!」

 

 アポロ・ノヴァを起動させジークヴルム・ノヴァを纏いました

 

「今度は何よ!?」

「赤いドラゴン!?」

 

 そう言えば彼女達の存在を忘れていましたね……まあ、今は気にしてられないのですが

 

《グオォォォォォォォ!!!!!》

《─────!!!!!》

 

 私はなりふり構わずにデスペラードに食らいつくと今まで声を発しなかったデスペラードから声にもならない悲鳴が発せられました

 

《(燃えなさい!!)》

 

 かぶりついたまま火炎放射でデスペラードを焼くと左側を焼き尽くしたところでデスペラードが抜け出しそうになりましたが……

 

《(逃がさない!!)》

 

 私は逃がさないように空へデスペラードを投げ……放り投げました

 

《グオォォォォォォォ!!!!!《サジタリアスブレイヴとゾディアックランサーを私に直接合体!!!》》

 

 ジークヴルム・ノヴァが吠えると左手に弓、右手に槍が瞬時に現れました

 

《見よう見まねの(偽・螺旋剣(カラドボルグⅡ))》

 

 弓にゾディアックランサーを番え放つ、そもそもの話、ジークヴルム・ノヴァはダブルブレイヴなどできません……サジタリアスブレイヴによる能力付与ですがそれを語るのはまた今度ですね

 

《────────!!!!!》

 

 デスペラードはゾディアックランサーに突かれ悲痛な叫びと一緒に爆散しました

 

《(これで、終わりですね……)》

 

 なりふり構わずに4分、それが先程の戦闘にかかった時間でした

 

《(あ……もう、ダメです)》

 

 ここで私にも限界が来て意識を失いました

 

 

続く



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少女達と取り調べ

 

 

 

「紫乃宮先生、園崎は?」

「剣ちゃんとクロエさんが付き添って病院に向かっているわ」

「そうですか……一先ずは安心しました」

「ええ、そうね」

 

 IS学園の一室、刑事ドラマで良くある取調室のような部屋に1組の担任の織斑千冬、4組の担任の紫乃宮まゐ、更に、1組の副担任の山田真耶がおり、中央に置かれた椅子の一つにこの場に居ることが分からない表情をしている少女が一人……

 

「千冬さん!!どうして、私がこんな所に縛られてないと行けないのでしょうか!?」

「織斑先生だろ、バカタレ。それに篠ノ之、お前に発言の許可をした覚えは無いぞ?」

 

 織斑千冬は明らかに少女、篠ノ之箒に苛立っていた

 

「更識です、五人を連れてきました」

「入れ」

「「「「「失礼します!!」」」」」

 

 部屋に入ってきたのは更識姉妹に本音、それから織斑一夏と凰鈴音、セシリア・オルコットだった

 

「一夏!?」

「箒!?千冬姉!箒はなんで縛られ……」

「織斑先生だ、何度言ったら分かるんだ!?ンン、まあ、いいだろう。全員揃ったことだ。これより取り調べを行う!!まずは、確認だがクラス対抗戦、織斑と凰の試合中に謎の生命体がバリアを破って乱入しおそらくその生命体にクラッキングを受け、アリーナに閉じ込められた。ここまではいいな?」

 

 織斑先生の生命体の乱入直後の確認が行われると縛られていることに納得していない篠ノ之箒と話を遮られた織斑一夏以外が頷いた

 

「そこでだ、誰の指示を聞いたのか更識妹と布仏妹が扉を破壊し避難ができるようになった。更識妹、布仏妹、誰の指示で扉を破壊した?想像はつくが……」

「織斑先生の想像通り、律華です」

「ザッキーです」

 

 何時もにまして真面目に答える本音に同じ1組面々が少し驚いていた

 

「やはりか……アイツ、私が二人を罰せないようにしたな…」

「織斑先生、どういうことですか?」

 

 織斑千冬と園崎律華の過去を知らないセシリアと鈴が首を傾げていた

 

「私と束は園崎の両親に色々お世話になっていてな。アイツには頭が上がらん。二人が自己判断で扉を破壊したのなら軽い罰をかせるのだが……園崎が指示したとなると私には……」

「織斑先生、状況が状況だったからと言って扉を破壊したのは変わりません、私も本音もどんな罰でも受けます」

 

 私情から罰せられない織斑千冬に簪はそう言うと織斑千冬は困ったような顔をしていると……

 

「だったら、私が二人に罰をかします。園崎君が完治するまで貴方達が面倒を見なさい」

「それは……罰になるのでしょうか?」

 

 紫乃宮まいが織斑千冬に変わり罰を言い渡したがそれは罰にはならないような罰則だった

 

「勿論、罰になるわよ、貴方達の自由時間が削られるわね。移動の補助も行わないと行けないし彼が無茶しないように監視しなければならないわ」

「確かにそれは……キツい罰ですね」

 

 自分達の自由時間を潰して園崎律華の面倒を見る……それほ完治するまでの時間ではあったが最低でも二週間は二人の行動を制限するものだった

 

「二人ともこれに異存は?」

「勿論ありません」

「私もありませ~ん」

「そう、なら二人の話はこれでおしまいね。それじゃあ話を戻すわ」

 

 簪と本音の罰が決まり、話が少し長くなったこともあり紫乃宮まゐは話を戻した

 

「時間稼ぎを行っていた中、鳳は織斑を逃がそうとした一瞬、あの生命体から目をそらしてしまい防御不可能な距離に近づかれたが、謎の大盾……園崎が使ったことには間違いないが、その盾に命を救われた」

「はい、正直リッカが間に合っていなければ私は良ければ重傷、最悪死んでいたと思います。あの生命体の攻撃はISの絶対防御を容易く打ち破ってくると思いますから」

「私もそう思うが……園崎のアレは何なんだ?」

 

 謎の大盾……鉄壁ノ盾、カードの力を具現化する超常現象的なそれは園崎律華にしか現状扱える者など存在しないため、当たり前だったがこの場の全員が分からずにいた

 

「そして、園崎が鳳と織斑を退避させて生命体を倒そうと動いた時……」

 

 千冬は言葉を一度切ると、弟でもある織斑一夏と縛られてる篠ノ之箒を睨み付けた

 

「バカ二人が事態を更に悪化させ、園崎は重傷を負うことになったと……さて、篠ノ之、お前が縛られてる理由を教えてやろう。今のお前は()()()()の容疑がかかっている。何故か分かるか?」

「ッ!?意味が分かりません!!私は殺人なんてやって……」

「本当にそうか?今回の謎の生命体襲撃の件では更識妹と布仏妹の活躍によって怪我人は一人として出なかったが……バカな小娘の軽はずみの行動で意識不明の重体者が一人出てしまった……そうだ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()と言うことだ」

「「「「「「!!???」」」」」」

 

 事実を告げられたが、篠ノ之箒はそれでも納得していなかった

 

「それは、園崎が弱かったからです!!私は無実で……」

「ふざけないで!!」

 

 詫びる様子もない篠ノ之の言葉に簪がキレた

 

「責任転換して何様のつもりなの?いい加減にして!貴方が何もできないのに大声出すから律華が怪我を……死ぬかも知れない重体なの!」

「代表候補生のセッシーの方が生命体との力の差を分かっていたよね!?シノノは本当にバカだよ!!」

 

 普段から一緒にいる簪と本音には篠ノ之箒の態度は許せる物ではなかった

 

「簪ちゃんも本音ちゃんも、彼女の言い分が許せないのは分かるから落ち着きなさい」

「…冷静じゃありませんでした…ごめんなさい」

「…ごめんなさい」

「二人が落ち着いたところで、篠ノ之には1ヶ月と半月の懲罰房行きと1日20枚の反省文だ……これに関しては束にも了承をもらっているから減らされることはないからな」

「「「「!!!!?????」」」」

「束さんが了承!?」

「姉さんが!?」

 

 ISの母であり箒の姉である篠ノ之束の名前を千冬が口にするとその場の全員が驚き、何度もあっている織斑一夏と妹の箒は驚いて声を上げた

 

「そうだ、妹を溺愛しているアイツが今回の罰を了承したんだ……これでは政府も上層部も今回の罰則には従うしかない、逆に軽くしようとしたらアイツからの報復対象になるんだからな」

 

 篠ノ之束が了承したことで箒への罰に異議を唱えることができなかった

 

「それから、織斑。お前には一週間の自室謹慎と反省文1日10枚に早朝及び放課後の私自らの特別授業だ」

「俺も!?」

「当たり前だ、お前は園崎に足手まといだからと言われていてなお、園崎の邪魔をしたんだ。それは直接的に園崎の怪我には発展しないから軽い罰にするが……お前は相手との実力差を分かっていないみたいだからな、私が自らお前の心身共に鍛えてやろう。どうだ?オルコット、鳳、お前達も受けてみるか?」

「いえ!遠慮します!!」

「私も遠慮させていただきますわ!!」

 

 一夏の特訓に道連れにされそうになるが、セシリアと鈴音はもの凄い剣幕で特訓の話を断っていた

 

「そうか、なら仕方ない。二人だけでやることになるか」

「ちょっと待てって、千冬姉!?」

「織斑先生と何度言ったら分かる!?」

 

 公私を分けられずに呼んでしまう一夏は何処からか取り出した出席簿で叩かれてしまう

 

「お前に拒否権はない!!話は以上だ!!解散!!」

 

 なんで自分達だけと思っている一夏と箒を取り残し取り調べは終わった

 

 

 

 

続く



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少女達と病室

 

 

 

 

 

「うぅ……ここは?」

 

 デスペラードに殺されかかって、死ぬ一歩手前でなんとか倒してから、私は始めて眼を覚ましました

 

「あの日から何日たったのかな……」

 

 見知らぬ天井、推測するに何処かの病院なんでしょうけど、部屋には時計はあっても日付を確認できるものがありませんでした

 

「はぁ……弾さんならこんなヘマはしないんだろうな…情けないなぁ」

 

 そう言えば、デスペラードは倒しきったのは覚えていますけど、皆さんに怪我はなかったのでしょうか?

 

「律華、起きてる?」

 

 しばらくするとノックがした後、少女の声が聞こえてきて、扉が開けられました

 

「おはよう……いや、こんにちはかな?心配かけたな、三人とも」

 

 部屋に入ってきたのはクロエさんと本音さん、更識さんの三人でした

 

「律華さま!?」

「ザッキー!?」

「律華!?」

 

 私が起きているのが分かると三人とも驚きつつも嬉しそうに微笑んでいた

 

「三人とも、オレはどのくらい寝ていたんだ?」

「あの日から3日だよ」

「お医者さんからは、二週間は眼を覚まさないって言われてたんだよ~」

「そうか……」

 

 二週間は眼を覚まさないって言われていたのに3日で眼を覚ますことができたのは……多分、束さんがなにかやってくれましたね

 

「あ!?お医者さん呼ばなくちゃ!」

「それなら、私が行ってきますから、本音さまと簪さまはここで待っていて下さい」

 

 クロエさんはそう言うと部屋から出て行ってしまいました

 

「でも……目が覚めて良かった…」

「ホントだよ~。お医者さんからも最悪このままって言われてたんだよ……ザッキー、無茶しすぎたよ~」

「…ごめん、心配かけた」

 

 多少の怪我は想定してたんですけど、赤の所為で余計な大怪我をしてしまったんですよね……でも、更識さん達にはかなり心配させてしまいましたね……

 

「ホント、君は彼に似ているよ」

 

 そう、扉の方から声が聞こえると白衣を着た医者と看護師、それに青髪で褐色肌の男性が立っていました

 

「硯秀斗……さん」

「やあ、初めまして、園崎律華くん」

 

 医師の診断を軽く受け、医師と看護師が病室を出て行きましたが硯さんだけはこの場に留まりました

 

「硯さんはどうしてここに?」

「さんはいらないよ、律華くん。まいちゃんから聞いてね、偶然近くに居たから顔を見に来ただけだよ」

「「「……」」」

 

 三人を忘れていたわけではありませんが三人とも戸惑ってますね

 

「ねぇ、律華?その人とは知り合いなの?」

「何度も顔は見ているけど、こうして話すのは初めてだ。彼は硯秀斗。オレが憧れている一人だ」

「硯秀斗だよ、よろしく」

 

 私、普通に話してますが光主の一人と話しているんですよね……

 

「今日は本当に顔を見に来ただけだから、これで帰るよ。色々大変だろうけど応援しているよ」

「分かっている」

 

 硯さんはそう言って病室から出て行ってしました

 

「そうだ、クロエと本音。楯無さんと虚さんを呼んできてくれないか?クロエは知っているかも知れないが楯無さんも含めて話しておかないと行けないことがある」

「……分かりました、律華さま」

「う、うん、分かったよ」

 

 クロエさんは話す内容を分かったのか少し不安そうな顔をしていましたが、大丈夫でしょう

 

「ねぇ、律華?話ってなに?」

「オレの過去とだけ言っておく。内容は楯無さん達が来てからな……でも、お前に……いや、お前と本音には関係の無いはずだった運命を押しつけてしまった……すまない」

「それって……この剣のこと?」

 

 簪さんはカムイ・ハヤテを見せてきた

 

「それも、関係しているが……見せた方が早いな」

 

 私はそう言うと右目に力を集中させた

 

「え!?律華の右目に赤い剣の紋章が!?」

「お前の右目も緑の剣の紋章が浮かび上がってる。ほら、鏡」

「どうして……まさか?」

 

 簪さんは気がついたみたいですね

 

「ああ、カムイ・ハヤテもエンジェリックフェザーもちょっと面倒な話を持つ剣で、その剣に選ばれた使い手はソードアイとなる……」

「じゃあ、律華も?」

「まあな、オレはシャイニング・ソードに選ばれたソードアイ、全部で12人居るんだが全員を含めてソードアイズと言われている……あの時はこうするしか考えられなかった…だから、すまない」

「……うんん、謝らないで。律華のおかげであの日、誰も怪我しないで避難できたんだから……誰かを護るための力を律華は私と本音にくれたんだよ」

「オレ以外だけどな」

 

 私の言葉でお互い少し笑い合った

 

「律華くん?簪ちゃん?入るわよ?」

 

 そこで、部屋の外から楯無さんの声が聞こえ、返事を待たずにドアが開けられ楯無さんと虚さん、呼びに行ってもらったクロエさんと本音が部屋に入ってきました

 

「楯無さん、虚さん、御足労いただきありがとうございました」

「え、ええ……律華くん?何処か変わった?」

「いえ、本来の()()口調に戻しただけです。今回来てもらったのはここに居る皆さんに私の過去を全てお話しすることです」

 

 クロエさんは知っているからあまり顔色を変えていませんが他の皆さんは何処か顔色が悪いように見えますね

 

「少し昔話にお付き合い下さい、私…園崎律華と言う1人のカードバトラーの話を」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く



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少女の過去語り

 

 

 

 

 

 昔、カードゲームが大好きなだけの普通の少女がいました

その、少女は《バトルスピリッツ》と言うトレーディングカードゲームアニメの主人公、《馬神 弾》に憧れて《バトルスピリッツ》を始め、彼と同じ切り札を使ったデッキで戦い続けました

時には敗北もありましたが敗北も糧に彼女は何度も何度も戦い続けました

 

 数年が立ち、彼女は日本及び世界大会でジュニア・マスタークラスで優勝し《ハイランカー》の称号を得ていいました

世界大会優勝直後はデッキの研究が進み、成績が低迷してしまいましたが、彼女は新たなカードを手に入れると再び世界大会へと登り詰めました

 

 そして、彼女はある日、不幸にも神と名乗る美少年に誤って殺されてしまいました

神と名乗る美少年は罪滅ぼしとして少女を別の世界で少年として転生させました

 

 

 

 

 

 

 

 

「少女の名は園崎律華……つまり、私なのです」

「「「「…………」」」」

 

 みなさん、黙り込んでしまいましたが、信じていませんよね……こんな話、普通は信じませんから

 

「転生した直後は皆さんが知っているとおり両親は事故……事件で死に、私は重傷で奇跡的に眼を覚まして、退院後は両親が残した家でこの世界のこと、それから転生特典でもらったBlu-rayなどを見て幸せとは少し違うかも知れませんがのほほんと過ごしていました……あの日までは」

「あの日?」

「ええ、クロエさんの母親が凄い研究者と話したことありますよね?クロエさんの母親は私と会う前はドイツ軍の極秘研究を強いられていて、その研究所でクロエさんともう一人、クロエさんの兄……と言っても血のつながりは無いみたいなんですけどね。その二人を保護して逃走したみたいです、簡易ロケットで逃げたのは良かったみたいですが追撃でロケットは損傷して偶然私のいる島に墜落したんですよ……追撃してきたドイツ軍も連れて」

 

 ある意味ホントで、ある意味嘘も含めた話で楯無さん達を納得させます……まあ、直ぐにバレるかも知れませんけどクロエさんの母親が束さんってことは黙っておかないと行けませんから

 

「ドイツ軍は律華さまが撃退してくださったんです、私も母さまも兄様も気絶して見ていないんですが……」

「ポメにはカードの力を実体化させるシステムを組み込んでますからそれで撃退しました」

 

 と、ここまで話しましたが更識さんが何か言いたそうな……いえ、完全に怒っていますね

 

「律華は……どうして無茶ばかりするの?もし、ドイツ軍との戦闘で死んでたら私達には会えなかったんだよ?」

「どの道、クロエさん達をドイツ軍に明け渡しても殺されていた可能性の方が高いですから、無茶かもだったけど、私が助かる道はドイツ軍を追い払うしか無かったんです。助けなんて見込めませんでしたから」

「それでも!?」

 

 なんでしょうか、更識さん、先程から無茶をしたことに強く怒ってきますね…友達だからってここまで過剰に心配しますでしょうか?

 

「どうしたんですか?更識さん、先程から少しおかしいですよ?」

「友達なんだから心配はするよ!」

「それでも過剰だと思いますよ?私は学校ではあまり友達も少なかったのでこう言う話は分からないですが……」

「なら、貴方の得意な分析で簪ちゃんの気持ちと過剰に心配する理由を考えてみなさい」

 

 そう、なぜかムスッとしている楯無さんが言ってきました

 

「(過剰に心配……男女?いや、そんなわけありませんよね?先程、私が女性だったとお伝えしたはずですし……では、なんでしょうか?友達だから?いや、それでも過剰に心配する理由はありませんね……)」

「もういい!!」

 

 考えていると更識さんは大声を上げて走って部屋を出てしまいました

 

「クロエさん、本音、虚、簪ちゃんをお願い。私は彼と話をしなくちゃ行けないわ」

「……わかりました」

「…わかりました~」

「はい、お嬢さま」

 

 楯無さんは三人に更識さんを追うように頼むと三人は軽く返事をして部屋を出て行ってしまいました

 

「さて、律華くん。貴方は男としては最低ね。簪ちゃんの気持ちがわからなくて……うんん、わかったはずなのに()()()()()()()()()()()()

「ッ……私は元々女ですよ?本当に、更識さんが?」

「ここまでくると朴念仁よりも酷いわね。そうよ、簪ちゃんは貴方のことが好きなのよ。異性としてね。まあ、簪ちゃんも自分の気持ちがわからないのだろうけど…だから、簪ちゃんは飛び出していったのよ」

「そう、なんですか……」

 

 言われてみれば、私と更識さん達があったのは男としての私……前世の私は今さっきですもんね……

 

「ですが……私は…」

 

 私が言いかけたとき、扉が勢いよく開かれました

 

「はぁ……はぁ……た、大変で、す」

「クロエさん!?いったいどうしたんですか!?」

 

 扉を開けたのはクロエさんで息を切らしていることを考えるに走ってきたみたいです

 

「更識様が誘拐されました!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

続く



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少女と拉致

今回は長くもアリ超雑なバトル回でもありますがどうぞ生暖かい目でご覧ください


 

 

 

 

 

「ん!」

 

 私は廃工場らしき場所で縛られていた

律華の病室から飛び出して、病院の目の前で男達に無理矢理車に乗せられ、ここに連れて来られた

目の前には私を誘拐した男達と見覚えのある少女達が三人、三人とも私を見下した眼で見ていた

 

「案外、簡単に誘拐できたじゃない」

「へい!どうやら、誰かと喧嘩したみてぇでして、すんなりと捕まえれましたです」

「そう、まあいいわ。この女はあの忌々しい男、()()()()()()()()()()()()

「(!?)」

 

 リーダー格の少女が言い放った言葉に私は動揺を隠せなかった

確かに三人の女の子の顔は見覚えがあった…確か三組で評判のあまり良くない三人グループだった……でも、律華にここまで殺意を持つなんておかしい…

 

「そ、それで約束は守っていただけるの、でしょうか?」

「ええ、勿論よ。園崎律華を殺したらこの女はあんた達にあげるわ。好き勝手にしなさい」

「へへ、ありがたき幸せ」

「(!?)」

 

 男達は私をいやらしい目つきで見ていた……ああ、好きにしていいってそう言うことなんだ……

 

「(でも、どうしてだろう。不思議とこんな状態でも怖くないし冷静に物事を考えられてる……お姉ちゃんが助けに来るのがわかってるから?ううん、違う。きっと、律華が助けに来てくれるから……私のヒーローが来てくれるから怖くなんてない!!)」

 

 私がそう考えていると足音が聞こえてきた

 

「よお、更識。助けに来たぞ」

「!!」

 

 口は布で塞がれて閉まっていたけどなんとか声を出す

 

「へぇ、案外早かったじゃないの。場所なんてわからないはずよ?」

「あんまりオレをなめるなよ?この辺の地図は頭に入ってるからな。病院付近で廃墟となっているのはここだけだ。素人ならここを選ぶと思っていた……それに、オレと更識は(ソードアイ)で繫がってんだ、場所なんて分析しなくてもわかる」

 

 そう、律華はいった……そう言えばたまに薄く緑に光っていたのは律華が探知してくれていたからだったんだ

 

「そんなのどうでもいいわ。貴方達、殺しなさい」

「へい!!」

 

 リーダー格の少女がそう言うと三人の男が律華の前に立ちはだかった

 

「俺達も仕事なんだ、悪く……」

「喋るな、下郎」

 

 律華はそう言いつつ、いつの間にか持っていた剣で男を一人斬っていた

 

「安心しろ、殺しては居ない。まあ、少しすれば死ぬからあまり、変わらないがな」

「(あれ?律華の雰囲気が……前に打鉄弐式の話したときのような…)」

 

 律華の雰囲気や声のトーンが低く、怒っている気がした

 

「オレは基本は温厚だ……だがな、オレにも許せないこともある……一つ、オレの憧れている人達を侮辱されること、二つ……()()()()()()()()()()()()ことだ

「「「「「!!!???」」」」」

 

 私の眼には律華の後に赤いドラゴン……ジークヴルムノヴァ、ジークヴルムノヴァのような黒紫のドラゴン、そして、金ピカの馬のようなドラゴンが見えていた……怖いけど、何処か暖かいそんな三体のドラゴンが……

 

「さて、残りはお前達だけだぞ、マユリ、アンリ、ユリ」

 

 律華が怒ったため、男達は泡を吹いて倒れていて、主犯の少女達3人は律華に怯えていた

 

「ひぃ!!」

「こ、来ないで!!」

「……」

 

 これで終わったと……そう思ったときだった

 

「ターゲット!!」

「!?」

「ほう……」

 

 リーダー格の少女……マユリがカードを取り出して一言言うと、律華のデッキケースが光り出した

 

「ふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんな!!!!こんなカードを使うことに為るなんて!!ふざけんなふざけんな!!」

「お前がなぜ、それを持っているのか聞きたいが……まあ、いい。それじゃあ始めようか」

 

 

 

 

「ゲートオープン、界放!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私が見た光景は巨大なフィールドに律華とマユリが相対していた、私はよく分からない箱の中にいた

 

 

 

「先攻はもらうわ。マユリのターン(ターン01)

ドローステップ(手札4→5)……メインステップ、ネクサス≪賢者の樹の実(けんじゃのきのみ)≫を配置(リザーブ4→0)するわ」

 

 マユリがカードを宣言するとマユリの後に巨大な木が地面から伸びてきた

 

「ターンエンドよ」

園崎のターン(ターン02)

ドローステップ(手札4→5)……メインステップ、バーストセット。ギルモンを召喚!!」

 

ギルモン

スピリット

3(赤1神1)/赤/成長期・滅龍

<1>Lv1 3000 <2>Lv2 4000 <4>Lv3 6000

Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの召喚時』

自分のデッキを上から5枚オープンできる。

その中のカード名:「松田 啓人」1枚と、系統:「滅龍」を持つスピリットカード1枚と、カード名:「グラニ」1枚を手札に加える。

残ったカードは好きな順番でデッキの下に戻す。

Lv2・Lv3【進化:赤】『自分のアタックステップ開始時』

このスピリットを手札に戻すことで、手札にある系統:「成熟期」を持つ赤のスピリットカード1枚を、コストを支払わずに召喚する。

シンボル:赤

 

 今度は律華がカードを宣言すると律華の前に小さな恐竜のような生物が現れた

 

「ギルモンの効果!デッキから五枚をオープン、その中の【松田啓人】、【滅龍】、【グラニ】を手札に加える!!オレは、【松田咎人】と【メガログラウモン】、【グラニ】を手札に加え、更に【ファイナルエリシオン】の効果で回収してターンエンド」

マユリのターン(ターン03)ドローステップ(手札4→5)リフレッシュステップ(1→5)メインステップ、来なさい、森林のセッコーキジ、イグア・バギー」

 

森林のセッコーキジ

スピリット

1(緑1赤1)/緑/爪鳥

<1>Lv1 1000 <2>Lv2 2000

Lv1・Lv2

このスピリットの色とシンボルは赤としても扱う。

シンボル:緑

 

イグア・バギー

スピリット

1(白1赤1)/白/機獣・星魂

<1>Lv1 1000 <2>Lv2 3000 

Lv1・Lv2

このスピリットの色とシンボルは赤としても扱う。

シンボル:白

 

 マユリのターンが再び開始されるとマユリのフィールドに白いバギーとキジのような生き物が現れた

 

「アタックステップ、行きなさいイグア・バギー!!」

「ライフで受ける!!グッ!!」

 

 バギーが律華目掛けて走り出し、律華にタイヤを振りかざした……律華は何も気にせずにそれをバリア越しに受けると少し痛そうな表情をした

 

「律華!?」

「この程度の痛みはなれている…ライフ減少後バースト発動!!来たれ、選ばれし探索者アレックス!!」

 

選ばれし探索者アレックス

スピリット

6(赤1紫1緑1白1黄1青1)/赤紫緑白黄青/遊撃隊

<1>Lv1 5000 <2>Lv2 8000

セットしている/トラッシュにあるこのカードは、一切の効果を受けない。

【バースト:自分のライフ減少後】

このカードをコストを支払わずに召喚する。

その後、自分はデッキから1枚ドローするか、ボイドからコア1個を自分のリザーブに置く。

このバトルが終了したとき、アタックステップを終了する。

Lv1・Lv2

このスピリットのシンボルは赤/紫/緑/黄/青としても扱う。

シンボル:白

 

 セットされていたカードが開かれ少年が現れた

 

「アレックスの効果!!一コアブーストして相手のアタックステップを終了させる!!」

「チィ!!ターンエンドよ」

園崎のターン(ターン04)

ドローステップ(手札7→8)……メインステップ、バーストセット。滅龍と並び戦う赤きテイマーをここに!松田啓人を配置!!」

 

松田 啓人

ネクサス

2(1)/赤/創界神・テイマー

<0>Lv1 <5>Lv2

このネクサスは創界神ネクサス対象の効果しか受けない。

このネクサスには神託と創界神ネクサス対象の効果でしかコアを置けず、そのコアは創界神ネクサス対象の効果しか受けず移動できない。

《神託》〔赤&成長期/成熟期/完全体/究極体〕〔機竜/天霊&ブレイヴ〕

◆対象の自分のスピリット/ブレイヴを召喚/煌臨したとき、ボイドからコア1個をこのネクサスに置く。

◆このネクサスを配置したとき、同じカード名の自分の創界神ネクサスがなければ、自分のデッキの上から3枚をトラッシュに置ける。

その中の対象カード1枚につき、ボイドからコア1個をこのネクサスに置く。

【神技:2】Lv1・Lv2:フラッシュ

〔このネクサスのコア2個をボイドに置く〕このターンの間、自分のスピリット1体をBP+3000する。

その後、そのスピリットがBP10000以上のとき、自分はデッキから1枚ドローできる。

【神域】Lv2:フラッシュ『自分のアタックステップ』

ターンに1回、このネクサスのコア5個をアタックしているカード名に「デュークモン」を含むスピリットに置くことで、相手のライフのコア2個までを相手のリザーブに置く。

シンボル:神

 

「啓人の神託!!デッキから3枚をトラッシュに置き》〔赤&成長期/成熟期/完全体/究極体〕〔機竜/天霊&ブレイヴ〕があればコアを置ける」

 

 律華はそう言うとカードの山から3枚をトラッシュに落としたカードは【太一のアグモン】、【マグネティック・フレイム】、【デュークモン・クリムゾンモード】の三枚だった

 

「対象2で2コアチャージ!!更に、【マグネティック・フレイム】の効果で啓人にコアを一つ乗せる!!」

 

 ゴーグルを着けた少年にコアが三つ置かれると律華は笑みを浮かべた

 

「リザーブのコアをギルモンに乗せて、アタックステップ!!ギルモンの【進化】!!」

 

グラウモン

スピリット

4(赤2神1)/赤/成熟期・滅龍

<1>Lv1 4000 <2>Lv2 6000 <4>Lv3 7000

Lv1・Lv2・Lv3

相手は、このスピリットのコアを取り除けない。

Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』

BP7000以下の相手のスピリット1体を破壊する。

または、相手のネクサス1つを破壊する。

Lv2・Lv3【超進化:赤】『このスピリットのアタック時』

このスピリットを手札に戻すことで、手札にある系統:「完全体」を持つ赤のスピリットカード1枚を、コストを支払わずに召喚する。

シンボル:赤

 

 赤い生物が光に包まれ、中から少し大きくなりたてがみを生やした生物が現れた

 

「啓人にコアチャージ!!ギルモン……いや、グラウモンでアタック!アタック時でセッコーキジを破壊。更に【超進化】!!」

 

メガログラウモン

スピリット

7(赤3神1)/赤/完全体・滅龍・機竜

<1>Lv1 6000 <3>Lv2 9000 <5>Lv3 12000

Lv1・Lv2・Lv3

相手は、系統:「滅龍」を持つ自分のスピリットすべてのコアを取り除けない。

Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』

相手のブレイヴ1つを破壊し、自分はデッキから2枚ドローできる。

Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』

シンボル1つの相手のスピリット/アルティメット1体を破壊できる。

シンボル:赤

 

 二度目、グラウモンと呼ばれた生物が光に包まれ、巨大化し腕には金属武器が備え付けられていた

 

「啓人にコアチャージ!!そのまま、アタック!アタック時でイグア・バギーを破壊して二枚ドロー!!フラッシュタイミング!!メガログラウモンにデュークモンを【煌臨】!!」

 

 

デュークモン

スピリット

9(赤4神1)/赤/究極体・滅龍・戦騎

<1>Lv1 9000 <3>Lv2 14000 <6>Lv3 18000

フラッシュ《煌臨:赤&コスト5以上》『自分のターン』

自分の[ソウルコア]をトラッシュに置くことで、対象の自分のスピリットに手札から重ねる。

Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』

シンボル2つ以下の相手のスピリット/アルティメット1体を破壊できる。

この効果で破壊したスピリット/アルティメットの効果は発揮されない。

Lv2・Lv3:フラッシュ『このスピリットのアタック時』

ターンに1回、自分のトラッシュにある系統:「滅龍」を持つスピリットカード1枚を手札に戻すことで、このスピリットは回復する。

シンボル:赤

 

 ゴーグルを着けた少年とメガログラウモンと律華に呼ばれた生物が一つになり槍と盾を持った騎士のような姿になった

 

「啓人にコアチャージ、そして、啓人の神域!!アタックしているデュークモンにコアを五個おき相手のライフを二点リザーブへ!!」

「アグッ……賢者の樹の実の効果で一コアをリザーブへ」

「再びフラッシュタイミング、トラッシュにいる【滅龍】を持つスピリットカードを手札に加えることで回復する!」

「なら、フラッシュタイミング。ドリームリボン!消えなさい!」

「一コスト支払ってグラニをデューモンに直接合体!グラニの効果でデュークモンはこのターン手札に戻らない」

「チィ!!なら、ライフよ!グッ!!賢者の樹の実で一コアブースト」

 

 これで、マユリは後がなくなった……律華のフィールドにはもう一度攻撃できるデュークモンと攻撃していないアレックスが並んでいた

 

「再びデュークモンでアタック!」

「フラッシュタイミング!マッハジーを二体神速召喚!これで私のライフは……」

 

 残ると言いかけたマユリが見たのは瞬間的に召喚した二体が焼かれている光景だった

 

「フラッシュタイミング、デュークモンクリムゾンモードの【チェンジ】を使用。シンボル合計三つまで相手のスピリットを破壊する……そして、デュークモンと入れ替えてフィールドへ」

 

デュークモン クリムゾンモード

スピリット

11(赤5神1)/赤/究極体・滅龍・戦騎

<1>Lv1 11000 <3>Lv2 18000 <4>Lv3 21000

フラッシュ【チェンジ】コスト7(赤3神1)(この効果は手札から使用できる)

シンボル合計3つまで相手のスピリット/アルティメットを好きなだけ破壊する。

この効果発揮後、このカードを破棄するか、コスト7以上の自分の赤1色のスピリットと回復状態で入れ替える。

バトル中ならバトルを続ける。

Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』

バトル終了時、相手のトラッシュにあるスピリットカード/アルティメットカード3枚につき、相手のライフのコア1個を相手のリザーブに置く。

シンボル:赤

 

 律華の無慈悲な宣言だった

 

「……ライフ」

 

 最後にマユリは恐怖と絶望に打ちのめされたような顔をしライフで受けた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なあ、更識」

「うん」

 

 あの後、律華はマユリにカードを誰にもらったのかだけを聞き、私と律華は病院への帰路にいた……あのバトルを見た後、立てなくなった私を律華がおんぶする形で

 

「オレはまだ、男女の関係でお前を見れていない……いや、自分が女性だったからそう言う関係にはならないと思って可能性を捨ててた」

「うん」

「だけど、お前といるのは……自分でも安心しているところがあるのは確かなんだ……」

「うん」

「だから、待たせることになるけどもう少し待ってくれ、君の気持ちに応えられるようになるから」

 

 ん??なにか、私の気持ちを間違って捉えられてる?それとも、私も自分の気持ちに気づいてないだけ?

 

「わかった……なら、私のお願いひとつだけ聞いてくれる?」

「待たせるのはオレなんだ何でも言ってくれ」

「これから簪って呼んで先ずはそこから始める」

「……わかった、これからもよろしくな。簪」

 

 ドキッ、名前を呼ばれて私は心臓の高鳴りを感じた

 

「(あ、そうなんだ……律華は〝特別〟って思ってたけど…私、律華のこと好きなんだ…)うん、こちらこそよろしくお願いします」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く




今回のバトルフィールドは最強銀河究極ゼロのバトルフィールドがモデルなのでステップ宣言はゼロよりにになってます


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少女達とお泊まり会 1

 

 

 

 

 

「え?家に着いていきたい?」

「う、うん。紫乃宮先生にね、扉を破壊した罰として本音と私は律華の怪我が完治するまでは身の回りの世話をすることになってるの」

「だから、ザッキーが家に帰ってるのに私達がこっちでのんびりしているのはどうかなって~かんちゃんと相談してね~クロロ~に話は通してもらってるよ~」

「最終的には律華がOKださないとダメって言われてるけどね」

 

 更識さん……簪さんの拉致事件から二日、既に私は退院して今はIS学園に戻っている途中でした

 

「クロエの母親がOK出してるならオレも構わない。学園に戻って荷物と外出届けと外泊届けを出したら学園前と言っても同じ部屋と隣部屋だから部屋前に集合だな」

「うん、了解」

「わかったのだ~」

 

 簪さんと本音さんはそう言うと嬉しそうにしていました

 

「そう言えば、織斑先生にも一言お礼を言っておかないとな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「む?!?園崎!?」

「ご心配をおかけしました、織斑先生」

 

 学園に戻って直ぐに私は織斑先生を探してアリーナに向かうと、私のことに気がついた織斑先生がかなり驚いた声を出してきました

 

「もう、平気なのか?」

「クロエの母親のおかげで傷口は完治してますが暫くは激しい運動とかは制限されますね。学年別トーナメントには問題ないかと」

「そうか……お前のおかげで助かったとはいえ、あまり無茶をしてくれるな」

「邪魔をしてくれた二人がいなければここまでの大怪我にならなかったがな」

「私の教え子がすまない」

「織斑先生の所為だけじゃ無いと思うが…アイツらは過去の環境がそうさせているんだろう。彼女とも少し話しておく」

「すまない」

 

 私は織斑先生とそんな話をしてからアリーナから出ていきました

ボロ雑巾化していた織斑一夏が終始睨んできていたようですが気にすることもないですね

 

 

「ザッキー、お待たせなのだ~」

「律華さまお待たせしました」

 

 アリーナから戻り荷物を軽く整え部屋の前で待っていると本音さんとクロエさんが部屋から出てきた

 

「律華、その……」

 

 簪さんが部屋から出て来ると何処か申し訳なさそうにしてきました

 

「どうかしたのか?」

「えっと、お姉ちゃんがね……」

「……OK、理解した」

 

 簪さんが申し訳なさそうにして〝お姉ちゃん〟の単語が出てきたのなら間違いなく……

 

「お姉さんも着いていくのだけど構わないわよね?」

 

 と、後から声をかけられ振り向くとキャリーバッグを持った楯無さんがいました

 

 

 

「ああ、一人追加で頼む……ん?そう言えばそうだったな。なら、必要な部分はこっちで買いそろえるから港まで迎えに来てくれ……ふっ」

「律華、ごめんね。迷惑だった?」

「ん?いや、気にするな。こっちの準備が整ってなかっただけだ。みんな、申し訳ないがこっちの準備不足で少し買い出しに出ないと行けなくなった……」

 

 一応、楯無さんも追加で泊めれるようにとスザクに連絡を取ってみるとどうやら布団や食材が足りてなかったみたいでした

流石にここまで来て「ダメ」とは言えないので私一人でも買い出しに出ようと思いましたが……

 

「それなら、着いていくよ」

「うん、私も!!」

「更識家の車……いえ、トラックと車を用意するわ」

「私も着いていきますよ、律華さま」

 

 案の定、着いてくることになりましたね

 

「わかった、それじゃあ買い物にいくか」

「「「「おおー!!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

「まずはって、言っても布団が先になるな。食材を買うのは鮮度とかで後回しになるからな」

「そうね、駐車場に家の車を用意してあるから持ち運びは気にしなくていいわよ」

「助かる」

 

 リニアレールを使って私達は大型ショッピングモール〝レゾナンス〟に来ました

ここなら全て揃えられるので便利なんです

 

「律華さま。ここは二手に分かれませんか?日用品は私が買ってきますから律華さまは食材の方をお願いします」

「そうか?なら、そうするか」

「なら、私がクロエさんに着いていくわ。私が居れば一先ずは荷物係は心配しなくていいわ」

「なら、オレと簪、本音で食材を買ってくる」

「任されたのだ~」

「うん、了解」

 

 楯無さんが居れば大丈夫ですかね

さて、私達も買い物をやってしまわないと

 

 

 

「簪が鶏肉以外の肉がダメだから肉の時は鶏肉にして、朝食用のシャケと卵、確か米もそろそろ無くなったはずだよな?それから……」

「こう言うの見ていると律華って完全に主婦だよね」

「うん」

 

 食材の調達組の私達はレゾナンスの地下スーパーで買い物を始めていました

 

「ザッキー…」

「移動時のお菓子なら三つまでならいいぞ、家にもそれなりの量のお菓子があるから家ではそれで我慢してくれ」

「ザッキー、ありがとう!!」

 

 お菓子を欲しそうにしている本音さんにそう言うともの凄い速度でお菓子売り場に走って行ってしまいました

 

「もう、本音は……」

「お前も食べたいものがあるならいいぞ」

「なら、律華のオムライス。また食べたい…ダメ?」

 

 好意を持たれているって意識している女の子の上目遣いはここまで揺さぶられる物なんでしょうか……

 

「オレで良ければ、何度でも作ってやる。食べたくなったら言ってくれ」

「…うん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「律華くん、ここで良かったのかしら?」

「ああ、ここで間違いない」

 

 買い物を早めに終えられた私達はスザクが待っているはずの港に来ていました

 

「来たみたいだな」

「そうですね、律華さま」

「それって、あの海面ギリギリを飛行してきてる船のこと?」

 

 少し待つとパープル色の海面ギリギリを走る船が近づいてきました

 

「律華、お疲れ様。迎えに来たよ」

「ありがとう、スザク」

「兄様!」

 

 船が私達の前で止まると船の上からスザクが声をかけてきました

 

「それじゃあ、行こうか」

 

 

 

 

 

 

 

続く



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少女達とお泊まり会 2

 

 

 

 

 

「ただいま帰りましたよ」

「「「「お、お邪魔します」」」」

 

 

 パープル色の船、ヴァイオレット号で私の島に辿り着き、家の玄関ではなくヴァイオレット号を格納するエレベーターで地下に降りてから地上の家に直通のエレベーターで家に入りました

 

「リッくんお帰り!!大丈夫!?痛いところ無い!?クーちゃんからリッくんが大怪我したって泣きながら電話あって心配したんだよ!?」

「……すみません、()()()。ご心配をおかけしました…でも、皆さんが困惑しているので一度、離れてもらえませんか?」

 

 帰ってきたとたんに束さんが走ってきて私に抱きついてきました

その光景と私が束さんと呼んだことで皆さん困惑してますね

 

「律華くん……今、束さんって言わなかったかしら?」

「ええ、言いましたよ。束さんご挨拶して下さい」

「もちろんだよ!!知ってるかもだけど、私は篠ノ之束。ISの母と呼ばれているその人なのだ!!因みにクーちゃんの母親でもあるんだよ……義理だけど」

 

 束さんがそう言いますとみなさんはかなり驚かれている模様でした

 

「私はお花の手入れしなくては行けませんので、クロエさん。この家の案内をお願いします。その後は海で遊ぶのがいいのでは無いでしょうか?」

「わかりました、律華さま」

「え!?私、水着持ってきてないよ?」

「私も持ってきてないわ」

「私も~」

 

 あれ?事前に過去を話したときに島って言ってませんでしたっけ?

 

「ふふふ、そこは束さんにお任せなのだ~」

 

 何か秘策があるのか束さんは笑っていましたが、束さんに任せてみましょうか

 

「では、束さんも皆さんに着いていって下さい。手入れは早めに終わらせますから、皆さんは先に海で遊んでいて下さい」

 

 

 

 

 

 

 

「皆さん、楽しそうですね」

 

 薔薇の手入れが一段落して海に向かうとそこには水着姿で遊んでいる簪さん達が居ました

 

「あっ、リッくん遅いんだぞ」

「少し手入れに時間がかかってしまいました……所で、簪さん達が着ている水着は?」

「ふっふっふっ、よくぞ聞いてくれた!!あれは試験的に作った試作型水中専用IS「無限水着(インフィニット・ビキニ)」なのだ~」

 

 お、おう?リアクションしにくいですね

しかも、何処かの小説で聞いたような名前ですし

 

「ISコアを小型化し飛行機能を撤廃して生命維持機能を拡大、コアネットワークを介しての念話を採用して声に出さなくても長距離通信が可能になってるよ。水着にもそこそこの防御力を与えてあるし拡張領域には水辺で遊べる道具を一式に念のために武器としても使える水鉄砲を入れてあるよ。」

 

 なんとまあ、無茶くちゃ詰め込んでますね。ですが、水中は宇宙空間に近い場所でもありますから何れは宇宙に進出できるようになれればいいですね

 

「律華も遊ぼうよ」

「激しい運動はできませんが少しくらいなら……」

 

 私はパーカーを束さんに渡して海に入りました

そう言えばこの世界に来てから海に入るのは初めてでしたね

 

「ねぇ、律華くん?私達の水着はどうかしら?」

「楯無さんや、それは元々同性の人に聞くことじゃ無いと思いますよ?」

「でも、今の律華くんは男の子でしょ?男の子なら目の前に美少女が四人も居るのに何も言わないのはどうかと思うわよ?それに……」

 

 途中で言葉を切った楯無さんが私の耳元でささやいてきました

 

(「簪ちゃんも好きな男の子)(に言われるのを待ってるわよ?」)

 

(「なるほど、そう言うところも)(男性として気をつけないと)(行けないんですね」)

 

(「でも、時と場合を考えなさい。)(自分を好きな子を傷つける場合もあるわ」)

 

(「肝に銘じておきます」)

 

 楯無さんと小声で話していると簪さんが少し不機嫌そうにジト目で見てきました

 

「……お姉ちゃんと小声で何話してたの?」

「…その、なんだ、男なら気の利いたことくらい言えるようになれって説教された……特に好意を持っている人がわかってるならって」

 

 多分ごまかすのは余計に良く無い気がしたんで簡素に話すと簪さんはそっぽを向いてしまいました

 

「どうせ、私はみんなよりも胸小さいから水着似合ってないもん」

 

 どうかしたかと思いましたら皆さんと胸を比較していたんですね……昔は良く悩んだことがあります

 

「その、なんだ。これは、男として話すが……オレは胸の大きさで善し悪しを選ぶつもりは無い。外見は二の次、大切なのは中身だ。どんなに見た目が良くても悪女ならお断りだ。篠ノ之箒がいい例だな」

 

 まあ、あの人の場合は悪女と言うよりはマヌケ女ですがね。この場合は良い例えになります

 

「見た目が悪いのもあんまり好きになれないがな。だけど、簪。お前はスタイルも良いし優しい……それに、お前はオレのこの世界での初めての友達だ。自信を持て……似合ってるぞ、その水着」

「お世辞なら怒るよ?」

 

 簪さんがこっちを向くと顔をほんのり赤くしていました

赤くなりたいのは私なんですが……とは言うわけに行けませんね

 

「お世辞を使うなら楯無さんに使う。似合ってますよ、楯無さん?」

「ねぇ、律華くん?お世辞を使う宣言してから言われてもちっとも嬉しくないのだけど?」

「ええ、分かってますよ。わざとですから」

「律華くんってそんな、鬼畜の一面もあるのね」

「さあ?何のことでしょ?それよりも遊びませんか?」

「そうだね、律華」

「ちょっと簪ちゃん!?ああ、もう待ちなさい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く

 



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少女達とお泊まり会 3

話が進ま無いな……


 

 

 

 

「ふぁ~、昨日は1日楽しかったですね」

 

 翌日の朝、私は起きて直ぐに昨日のことを思い出しました

昨日は海で遊んだ後、砂浜でバーベキューを楽しみました。

 

「うんん、律華?」

「起こしてしまいましたか、すみません。簪さん」

 

 自然体で話してますが男女が同じベットにいるのはどうかとは思うんですが、同室だったからかたまに寝ぼけていたのか私のベットに潜り込んできていたので慣れてしまいましたね

 

「律華……ごめん」

「仕方ありませんよ、私も気づいてあげられなくてすみません。デスペラードの乱入から悪夢を見るようになっていたなんて」

 

 そう、簪さんは、6日しか経っていませんがクラス代表戦でのデスペラードの乱入後から悪夢を見てしまっていたらしいです

それを昨晩、寝ようとしたら聞かされて私が考えられる早急に対応できる方法として私が添い寝することで一晩様子を見ることにしました

 

「効果は少しはあったみたいですね」

「…うん、一人で居るよりは寝れたと思う」

「それなら良かったです。私は朝食を作りに行きますので簪さんはもう少し寝ていても構いませんけど?」

「うんん、私も手伝う」

「でしたら、お願いします。今日は人数が多いので手伝って貰えるのは嬉しいです」

 

 私でも七人の朝食を作るのは大変ですからこれは助かります

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ザッキー、かんちゃんおはよう~」

「おはよう、律華くん、簪ちゃん」

「おはようございます。本音さん、楯無さん」

「おはよう、本音。お姉ちゃん」

 

 朝食の用意をしていますと楯無さんと本音さんがリビングに入ってきました

 

「もう少しで朝食の準備が終わりますから少しお待ちください。あ、本音さん。お菓子は食べてはいけませんからね?」

「朝食前にお菓子は食べないのだ~」

 

 いえ、明らかにお菓子に手を伸ばしている時点で説得力無いですよ?

 

「リッくんおはよ~」

「律華さま、みなさまおはようございます」

「みんな、おはよう」

「おはようございます、束さん、クロエさんにスザクさん」

「「「おはようございます」」」

 

 楯無さんが起きてきてから少しして束さん達も起きてきました

 

「クロエさん、運んで貰ってもいいですか?」

「はい、分かりました」

 

 既に出来たおかずをクロエさんに運んで貰います

 

「簪さん、お味噌汁の方はどうでしょうか?」

「うん、大丈夫だよ。これに盛ればいいんだよね?」

「はい、そちらの器にお願いします」

 

 簪さんにはお味噌汁を担当してもらい、私はその他のおかずを用意。今朝の分担はこんな感じでした

 

「みなさん、お待たせしました。今朝のメニューは白米、お味噌汁、焼き鮭、目玉焼き、簡単なサラダになります。目玉焼き用の醤油、ケチャップ、塩こしょう、砂糖、メイプルシロップを用意しているのでお好きなのをおかけ下さい。ドリンクはコーヒー、ローズティー、コーヒー牛乳、牛乳、紅茶、水を用意していますのでお好きなのをお飲み下さい。ご飯とお味噌汁はおかわり自由ですのでお申し付け下さい」

「……律華くん、レストランにでもアルバイトしていたの?凄い手慣れてるわよ?」

「一応、前世の両親がレストランの経営者だったので暇なときだけシフトを入れて貰ってたんですよ。なので、一通りの料理や接客は可能です」

「本当にハイスペックね、律華くんって」

 

 あれ?何か間違いましたでしょうか?

 

「冷めない内にお食べ下さい」

「うん、そうだね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「「ごちそうさまでした」」」」」」

「お粗末様でした」

 

 朝食を食べ終え、私は皆さんの食器をかき集め流しで洗い始めました

 

「律華さま、洗い物でしたら私がやりますよ?」

「いえ、こうやって無いと落ち着かないので気にしないで下さい……そうだ、簪さん。後で打鉄弐式の装甲と出力を2割ほど上げるので地下デッキにだしておいて下さい」

「いいけど……なんで?」

 

 そう言えばちゃんと話したことありませんでしたね

 

「今の状態でカムイ・ハヤテを持つと負荷に耐えられなくなってISの装甲が壊れるんですよ。ね、束さん」

「うん!何度かリッくんのブレイヴを他のISで試したんだけど、ものの見事に負荷に耐えられずに装甲が砕けたんだよ……コアは無事だったんだけどね」

「だから、カムイ・ハヤテをISに使う場合は装甲の強度と出力を上げないと行けないんですよ」

「ちょっと待ってくれないかしら?」

 

 ここで待ったをかけたのは楯無さんでした

 

「言いたいことは分かったわ、でも、その前にその、12本の聖剣の運命について話してくれないかしら?」

「……そうですね、本来ならもっと早くに話すべきでした。これはバトルスピリッツの背景世界であり、アニメとして描かれた光と闇の戦争のお話です」

 

 ースピリット達は、長きに渡り戦争を繰り返してきました

光と闇、相容れぬ者達は争い続けた結果、神様の怒りにふれ罰を下され、スピリットは皆カードにされてしまいました

 

 ー神は世界を新たに創造しました。しかし、神が創造した世界もまた光と闇が永久に戦い続ける運命を義務づけられました

 

 ー光と闇、六本ずつ齎された剣……【剣刃】、ソードブレイヴに選ばれし6人…ソードアイズ、12人の選ばれし者が先頭に立ち、争いが続きました

 

 ーそんな運命を変えようとした者がいました、その世界の一国の王、闇の白の使い手ヤイバ。そして、その弟光の赤の使い手ツルギ。彼らは道を違えたこともありましたが世界を変えるため光と闇の12人のソードアイズを皆揃えました

 

 ー12人のソードアイズに立ちはだかったのはガルドスと言う男でした

兄のヤイバが敗北をきっしてしまいましたが、弟のツルギがガルドスを倒し世界を変えることができました

 

「簡潔に話をしましたが、こんな感じですね」

「律華くん、今の君の話が本当なら貴方は、簪ちゃんと本音ちゃんに争いの運命を押しつけたわけね?」

「お姉ちゃん!」

 

 ソードアイズの話を聞いた楯無さんの声のトーンは普段と違って私に怒りを向けていました

 

「簪ちゃんは黙ってなさい、これはお姉ちゃんとしてやらなくちゃ行けないの」

「…だったら、お姉ちゃんのこと嫌いになるよ?」

「……え?ど、どういうことかしら?」

 

 私に怒りを向けていた楯無さんは簪さんの一言で一気に青ざめていきました

 

「お姉ちゃんの気持ちは嬉しいよ?でもね、律華は私達が背負うことがなかった運命を背負わせて後悔してるんだよ?それに、この戦う運命も戦わない運命になってるかもしれない……この世界は律華の言っていた世界とは違うんだからそう言う可能性だってある……でも、もしお姉ちゃんが律華のことを嫌うなら私もお姉ちゃんのこと嫌いになるからね?お姉ちゃんは【お姉ちゃんとしてやらなくちゃ行けない】ことのために【私に嫌われる】ことをとらないよね?」

「も、もちろんよ!!、簪ちゃんに嫌われたなら私、生きてられないわよ!!」

「なら、この話はお終いね?」

「え、ええ。律華くん、ごめんなさい。熱くなってたわ」

 

 なんか、話が治まったんですが、簪さん……楯無さんの扱い方よく分かってるみたいですね

 

「簪さん、地下デッキに案内しますので着いてきてください」

「うん、分かった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで、装甲強度は何とかなるだろうけど、出力の強化はどうするの?打鉄弐式の出力は限界まで上げてあるよ?」

「はい、それは私が指示したので覚えていますよ。だから、これを使います」

「それって……コア!?」

「「え!?」」

 

 今日何度目か簪さん達三人は驚いていました

当然ではあるんですが私にとっては貴重でも何でも無いんですよね

 

「束さんがいるからってコアなんて貰えないよ!?」

「確かに世界には467のコアしか無いけど~リッくんが作れるようになってるから問題ないのだぁ~」

「それの方が問題じゃないかしら!?」

 

 世界各国にしたらコアを作れる人材は喉から手が出るほどに欲しいでしょうね

 

「なにかあればノヴァで火の海にしてやりますよ。……では、改めて、簪さん。このコアを受け取ってくれますか?」

「……うん、律華がいいならこのコアは大切にするね」 

 

 簪さんは少し悩みましたがコアは受けとってくれました

 

「では、デュオシステムを構築してしまいましょうか」

「デュオシステム?」

「はい、私のノヴァに搭載されている、三つのコアを使ったコアシステム、トライアドシステムを私の手でもう一度再現しようとした時に出来上がった副産物のシステムになります。」

 

 最初は三つもできるのなら二つもできるでは?と言う好奇心で作ったんですがね

 

「コア二つからのエネルギーを出力と装甲強度に利用します。それに気づかれないためにもSEにはエネルギーを回さないように調整もします」

 

 私はそう言うと打鉄弐式の前に私の手元にある全てのコア(6つ)を並べてキーボードを打ち始めました

 

「律華?使うコアは一つだよね?」

「はい、使用するコアは一つですがコアにも相性がありますから私の手元にあるコアと打鉄弐式のコアの同調率を確かめているのです。同調率が高いコアを利用してデュオシステムを構築します。なるほど、このコアですか」

 

 説明しつつ同調率が高いコアを見つけるとそれは……

 

「ナンバー001……私が初めて完成させたコアですか…」

 

 そのコアはどのコアとも同調率が低い上に単体だと何故か、出力が出ないある意味不良コアでした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く



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少女達とお泊まり会 4

 

 

 

 

 

「大丈夫かい?まだ、本調子じゃないだろ?」

「気遣いは無しだ。デモンストレーションだが、全力でこい!」

 

 

 私とスザクさんはバトルフィールドで相対していました

事の発端は数分前に遡ります

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~数分前~

 

 

 

「バトルが見たいですか?」

「ええ、簪ちゃんから聞いたわ。誘拐事件の時、バトルスピリッツのバトルを見たって」

「だから、本音さんと一緒に気になったからちょうどいい機会だからバトルをみたいと……」

 

 打鉄弐式の調整を終えた私達はお昼を食べていると楯無さんがバトルスピリッツのバトルをみたいといいだしてきました

興味を持ってくれるのは嬉しいですね…この世界では殆ど相手が居ませんでしたからずっと、禁断症状がでないかとヒヤヒヤしてましたから

 

「分かりました。でしたら、相手は……」

「僕が勤めさせて貰うよ」

 

 私の相手を名乗り上げたのはスザクさんでした。

確かにスザクさんとは一度もバトったことはなかったですね

 

「そうですね、それではお願いします」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~バトルフィールド~

 

 

「わかった、全力で行く。スタートステップ(ターン01)

 

 スザクさんの宣言後、スザクさんの盤面が光り出しました

 

 

 

 

 

 

ドローステップ(手札4→5)……メインステップ、ネクサス≪賢者の樹の実(けんじゃのきのみ)≫を配置(リザーブ4→0)

 

賢者の木の実

ネクサス

4(2)/緑

<0>Lv1 <3>Lv2

Lv1・Lv2

相手のスピリットによって自分のライフが減ったとき、ボイドからコア1個を自分のリザーブに置く。

Lv2『自分のエンドステップ』

自分のスピリットすべてを回復させる。

シンボル:緑

 

 

 スザクの後ろに黄色い実を沢山付けた大きい木が現れた

 

バーストセット(手札4→3)してターンエンドです」

「(緑と白の混合だと思いますが…)スタートステップ(ターン02)!、コアステップ(リザーブ4→5)ドローステップ(手札4→5)、メインステップ。ナイト・ブレイドラを召喚し龍の聖剣を配置(トラッシュコア0→2)

 

ナイト・ブレイドラ

スピリット

0(0)/紫/起幻・翼竜

<1>Lv1 1000 <2>Lv2 2000 <4>Lv3 4000

Lv1・Lv2・Lv3『相手によるこのスピリットの破壊時』

自分のカウント3以上のとき、自分はデッキから2枚ドローする。

シンボル:紫

 

龍の聖剣

ネクサス

4(2)/紫

<0>Lv1 <2>Lv2

Lv1・Lv2『自分のアタックステップ』

系統:「起幻」と「魔影」を持つコスト3以上の自分のスピリットがアタックしたとき、自分はデッキから1枚ドローする。

Lv2

自分の赤/紫のスピリットが相手の効果で破壊されたとき、自分の手札1枚を破棄することで、そのスピリット1体を疲労状態でフィールドに残す。

シンボル:紫

 

 律華の盤面に紫色の小鳥のようなスピリットが現れ、後には剣がさされた

 

「さらに、キャメロット・ナイトXを召喚(トラッシュコア2→3)する。召喚時、手札から召喚されていたとき1枚ドローする」

 

キャメロット・ナイトX

スピリット

3(2)/紫/起幻・魔影

<1>Lv1 1000 <2>Lv2 2000

【不死:コスト6/8】『お互いのアタックステップ』

トラッシュにあるこのカードは、コスト6/8の自分のスピリットが破壊されたとき召喚できる。

Lv1・Lv2『このスピリットの召喚時』

手札から召喚していたとき、自分はデッキから1枚ドローできる。

シンボル:紫

 

 更に律華の盤面に紫色の騎士のようなスピリットが現れる

 

「バーストセット(手札3→2)しアタックステップ!キャメロット・ナイトXでアタック!龍の聖剣の効果、系統:起幻と魔影を持つスピリットがアタックしたとき1枚ドローする(手札2→3)

「そのアタックはライフで受ける(ライフ5→4)……賢者の樹の実の効果でリザーブにコアを追加(リザーブ1→2)

「(バーストは無し、鉄拳明王とも思いましたが違いましたか)ターンエンド」

 

 

 

 

 

 

 

~観戦中~

 

「律華くんのデッキがあの時と違う?」

「うん、あの時は赤色のカードをメインに使っていたはず、確か松田啓人とデュークモンとかを使ってた」

「なら、リッくん。その時使っていたのは【滅龍】だね」

「滅龍ですか?」

 

 観戦中の四人は律華のデッキについて話していた

 

「うん、赤のデッキは主に幻獣をモチーフにされてるんだ。龍が中心だけど、その中でもスピリットの数が少ないのが滅龍。その分、1枚1枚の性能は高いんだよ」

「それで、今回使っているのは多分紫メインの竜騎士デッキ。リッくんは赤と紫がかなり好きみたいだね。スーくんのターンだよ」

 

 

 

 

 

 

 

~バトル中~

 

スタートステップ(ターン03)コアステップ(リザーブ2→3)ドローステップ(手札3→4)リフレッシュステップ(リザーブ3→7)、メインステップ。千年雪の裂け目を配置(トラッシュコア→4)

 

 

千年雪の裂け目

ネクサス

4(3)/白/起幻

<0>Lv1

Lv1《転醒:自分のカウント3以下(転醒は同時に使えない)》

系統:「起幻」を持つ自分の白のスピリットがブロック/効果で回復したとき、このネクサスを裏返せる。

このとき、自分のフィールド/リザーブのコア1個を、この転醒後スピリットに置ける。

Lv1『自分のアタックステップ開始時』

相手のスピリット1体を手札に戻す。

または、ボイドからコア1個を系統:「起幻」を持つ自分の白のスピリット/ネクサスに置く。

これらの効果は重複しない。

シンボル:白

 

「そして、ノーザンベアードを召喚」

 

ノーザンベアードRV

スピリット

3(2)/白/十冠・星魂・巨獣

<1>Lv1 4000 <2>Lv2 8000

Lv1・Lv2『このスピリットのブロック時』

ボイドからコア1個をこのスピリットに置くことができる。

そうしたとき、ターンに1回、このスピリットは回復する。

Lv2【超装甲:紫】

このスピリットは、相手の紫のスピリット/アルティメット/ネクサス/マジックの効果を受けない。

シンボル:白

 

「アタックステップ、千年雪の裂け目の効果でこのネクサスにコアを一つ置き、ターンエンド」

スタートステップ(ターン04)コアステップ(リザーブ0→1)ドローステップ(手札3→4)リフレッシュステップ(リザーブ1→4)、メインステップ。魔石の竜騎士ザクソンを召喚(トラッシュコア0→1)

 

 

 

魔石の竜騎士ザクソン

スピリット

3(2)/紫/起幻・魔影

<1>Lv1 2000 <2>Lv2 3000 <5>Lv3 5000

Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの召喚時』

自分のデッキを上から3枚オープンできる。

その中の紫の創界石ネクサスカード1枚か、カード名:「魔石の竜騎士ザクソン」以外のカード名に「竜騎士」を含むスピリットカード1枚を手札に加える。

残ったカードは破棄する。

Lv2・Lv3

自分の紫の創界石ネクサスがある間、このスピリットはアタック/ブロックできず、相手の効果を受けない。

シンボル:紫

 

「召喚時、デッキから3枚オープンしその中の紫の創界石か【竜騎士】を手札に加える。オレが加えるのは【竜騎士ソーディアス・ドラグーン】!……ターンエンド」

 

 

 

 

 

 

~観戦中~

 

 

「今のターン、律華くんはどうして攻撃しなかったのかしら?」

「スーくんの盤面のノーザンベアードの所為だね。」

 

 束はそう言うとノーザンベアードのテキストを映像に映した

 

「ノーザンベアードのブロック時、このスピリットにコアを置いて回復する。ノーザンベアードのレベル2維持コアは二つ、ブロック時効果でコアが乗るとレベル2の……」

「BP8000……」

「リッくんの盤面にはレベル3にしてもザクソンのBP5000が最大値。リッくんはコアを増やさせないと言う基本的なプレイングをしたんだよ……正確にはするしかなかったんだけどね」

 

 観戦組が話している中、スザクの5ターン目が始まろうとしていた

 

 

 

 

続く



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少女達とお泊まり会 5

 

 

 

 

 

スタートステップ(ターン05)コアステップ(リザーブ0→1)ドローステップ(手札2→3)リフレッシュステップ(リザーブ1→7)、メインステップ。そびえよ!美しき鋼の城!鉄騎皇イグドラシル、降臨(トラッシュコア0→4)!」

 

鉄騎皇イグドラシル

スピリット

6(3)/白/動器・戦騎・武装

<1>Lv1 5000 <2>Lv2 10000

Lv1・Lv2『このスピリットの召喚時』

次の自分のスタートステップまで、系統:「武装」を持つ自分のスピリットすべては相手の効果を受けない。

Lv1・Lv2『このスピリットの破壊時』

ターンに1回、相手のスピリット/アルティメット1体を手札に戻すことで、このスピリットは同じ状態でフィールドに残る。

Lv2『このスピリットのアタック時』

BP3000以下の相手のスピリットすべてを手札に戻す。

シンボル:白

 

 スザクの盤面に金の鎧に純白のマントをした騎士が現れた

 

「来たか!鉄騎皇イグドラシル!」

「ノーザンベアードをレベル2アップ。アタックステップ!千年雪の裂け目の効果でこのネクサスにコアを置き(千年雪コア1→2)、鉄騎皇イグドラシルでアタック!レベル2アタック時効果でBP3000以下の相手のスピリットを手札に戻す!」

「ッ!そのアタックはライフで受ける(ライフ5→4)!グッ」

「ダメージAは早かったんじゃないかい?」

「大丈夫だ……バースト!《選ばれし探索者アレックス》!」

 

選ばれし探索者アレックス(リバイバル)

スピリット

4(赤1紫1緑1白1黄1青1)/赤紫緑白黄青/起幻・遊撃隊

<1>Lv1 3000 <2>Lv2 6000

セットしている/トラッシュにあるこのカードは、一切の効果を受けない。

【バースト:自分のライフ減少後】

このカードをコストを支払わずに召喚する。

その後、このバトルが終了したとき、アタックステップを終了する。

Lv1・Lv2

このスピリットのシンボルは赤/紫/緑/黄/青としても扱う。

Lv1・Lv2『自分のメインステップ』

このスピリットを疲労させることで、自分はデッキから1枚ドローするか、ボイドからコア1個をこのスピリットに置く。

この効果はターンに1回しか使えない。

シンボル:白

 

「ターンエンド」

 

 

 

 

 

 

~観戦組~

 

「律華、苦しそう……もしかして?」

「束さんの医療用ナノマシンでも完治には時間がかかるよ、本来なら今でさえ動くのは無理な程の大怪我だったんだから……そんな状態でダメージAでダメージを受けるのは激痛のはず…」

「そんな状態でバトルを見せて欲しいって……私、なんてこと…」

 

 バトル中の律華を見て空気がすこし重たくなっていた

 

「うんん、リッくんは頼まれなくてもバトルをしたと思うよ。リッくんは本当にバトルスピリッツが大好きだから……周りが止めてもバトルすることは辞めないから」

「……」

 

 

 

 

 

 

~バトル中~

 

スタートステップ(ターン06)コアステップ(リザーブ3→4)ドローステップ(手札7→8)リフレッシュステップ(リザーブ4→5)、メインステップ。アレックスの効果で自身を疲労させてコアブースト(リザーブ5→6)。ナイトブレイドラを再び召喚!そして……〝竜騎士の皇よ!その力を持って敵を穿て!竜騎士ソーディアス・ドラグーン〟召喚(トラッシュコア0→3)!」

 

竜騎士ソーディアス・ドラグーン

スピリット

6(3)/紫/起幻・魔影・竜人

<1>Lv1 5000 <3>Lv2 7000 <5>Lv3 12000

Lv1・Lv2・Lv3《転醒:自分のカウント5以下(転醒は同時に使えない)》

このスピリットがコア2個以上の相手のスピリットにブロックされたとき、このスピリットを裏返せる。

Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』

コア2個以上の相手のスピリット1体を指定してアタックできる。

Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』

自分のカウント2以上のとき、相手のスピリットのコア2個をトラッシュに置き、消滅したら、相手のライフのコア1個をトラッシュに置く。

シンボル:紫

 

 律華の盤面に剣と盾を持ち龍の翼を持った騎士が現れた

 

「アタックステップ!ソーディアス・ドラグーンでノーザンベアードを指定アタック!」

「ノーザンベアードでブロック!ブロック時コアを一つ追加し回復!」

「なら、コア二個以上のスピリットにブロックされたとき、ソーディアス・ドラグーンよ、【転醒】!」

 

 ソーディアス・ドラグーンがノーザンベアードに突進しているとソーディアス・ドラグーンが光り出し鎧が外れ龍が現れた

 

「カウントを一つ追加。ドラゴニック・アーサー転醒効果、相手15000以下のスピリットをすべて破壊」

 

龍騎皇ドラゴニック・アーサー

スピリット

8()/赤/起幻・翼竜・魔影

<1>Lv1 8000 <3>Lv2 11000 <4>Lv3 16000 <6>Lv4 20000

この面に裏返ったとき、フィールドに残り、カウント+1する(ボイドからコア1個を自分のカウントエリアに置く)

Lv1・Lv2・Lv3・Lv4『このスピリットの転醒時』

BP15000以下の相手のスピリット/BP30000以下の相手のアルティメットすべてを破壊する。

Lv1・Lv2・Lv3・Lv4『このスピリットのアタック時』

相手のスピリット1体を指定してアタックできる。さらに、バトル終了時、ターンに1回、このスピリットは回復できる。

Lv4『このスピリットのアタック時』

相手のライフのコア2個をボイドに置く。

シンボル:赤

 

「イグドラシルはこのターン、相手の効果を受けない!」

「分かっている。メインのアタック!」

「そのアタックはライフ(ライフ4→3)。賢者の樹の実の効果で1コア追加(リザーブ5→6)!!」

「ドラゴニック・アーサーは効果で回復しターンエンド」

 

 6ターンを終え、ライフは4対3。ほぼ互角ではあったが、次のターン、スザクはコアを貯め込んでいた

 

スタートステップ(ターン07)コアステップ(リザーブ6→7)ドローステップ(手札2→3)リフレッシュステップ(リザーブ7→11)、メインステップ。行くよ、律華!〝穢れた世界に終わりをもたらし、未来に希望をつなぐ再生の神が今、降臨する!!終焉の騎神ラグナ・ロック、召喚(トラッシュコア0→6)!〟」

 

終焉の騎神ラグナ・ロックRV

スピリット

9(緑3白3)/緑白/戦騎・殻人・武装

<1>Lv1 10000 <2>Lv2 12000 <5>Lv3 18000

自分の手札/手元にあるこのカードは、自分のカード名:「鉄騎皇イグドラシル」がアタックしたとき、コストを支払わずに召喚できる。

フラッシュ【アクセル】コスト5(緑2白2)(この効果は手札から使用できる)

相手のスピリットすべてを疲労させる。

この効果発揮後、このカードはオープンして手元に置く。

Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの召喚時』

ボイドからコア6個をこのスピリットに置く。

Lv2・Lv3『このスピリットのアタック/ブロック時』

ターンに1回、このスピリットは回復する。

シンボル:緑白

 

「ここでラグナロック!」

「ラグナ・ロックの召喚時効果、自身にコアを六個追加する(ラグナ・ロックコア5→11)する。そして、〝天空より我らを導け!光の白のソードブレイヴ、天空の光剣クラウン・ソーラー〟!!」

 

天空の光剣クラウン・ソーラー

ブレイヴ

5(白2神1)/白/剣刃・天渡

<1>Lv1 5000 <0>合体+7000

フラッシュ【アクセル】コスト5(3)(この効果は手札から使用できる)

このバトルの間、自分のスピリット1体はブロックされない。

この効果発揮後、このカードはオープンして手元に置く。

合体条件:コスト5以上

【合体中】『このスピリットのアタック/ブロック時』

ボイドからコア1個をこのスピリットに置く。

さらに、ステップに1回、このスピリットは回復する。

シンボル:白

 

 (天井)から剣が降りてきて地面に突き刺さる前にラグナ・ロックが掴み、構える

 

「アタックステップ、千年雪の裂け目の効果でナイトブレイドラをバウンス。そして、合体スピリットでアタック!!アタック時、合体スピリットの効果で回復しボイドからコアを追加!メインのアタック!」

「フラッシュタイミング!マジック、白晶防壁!!」

 

白晶防壁RV

マジック

4(2)/白

このカードは系統:「起幻」を持つ。

手札にあるこのカードは、相手の効果で自分のライフが減るとき、破棄することで、減るコアの数を-1個する。

フラッシュ:

自分のスピリット1体を回復させる。

または、自分のカウント1以上のとき、このターンの間、自分のライフは1しか減らない。

 

「カウント1以上の時、自分のライフは1しか減らない。不足コストはアレックスとドラゴニック・アーサーから確保しドラゴニック・アーサーはレベル1にダウン」

「そう来ると思っていたよ!白晶防壁の効果適応前に〝煌臨の渦より来たれ、白銀の翼。その牙を剥き、力をふるえ!翼神機グラン・ウォーデン〟を合体スピリットに煌臨させる!」

 

翼神機グラン・ウォーデン

スピリット

8(5)/白/武装・戦騎

<1>Lv1 8000 <2>Lv2 10000 <4>Lv3 14000

フラッシュ《煌臨:白&コスト5以上》『お互いのアタックステップ』

自分の[ソウルコア]をトラッシュに置くことで、対象の自分のスピリットに手札から重ねる。

手札にあるこのカードは、相手がマジックカードを使用したとき、その効果発揮前に[ソウルコア]をトラッシュに置かずに、自分のスピリットに《煌臨》できる。

そうしたとき、ただちにその効果を無効にする。

Lv2・Lv3

このスピリット以外の、系統:「武装」を持つ自分のスピリットが疲労したとき、このスピリットは回復する。

シンボル:白白

 

 ラグナ・ロックが光に包まれグラン・ウォーデンとして光から飛び出してきた

 

「グラン・ウォーデンの効果!相手がマジックを使用したときにソウルコアを使わずに煌臨でき、煌臨した時、マジックの効果を無効化する!!」

 

 展開寸前の防壁が砕かれグラン・ウォーデンが律華に迫る

 

「クッ、受ける(ライフ4→1)!グッ」

 

 律華のライフが一気に三つ減りその分のダメージが律華の体に押し寄せ、顔を歪ませた

 

「合体スピリットでアタック!合体スピリットの効果でボイドからコアを追加し回復!」

「ドラゴニック・アーサーでブロック!」

 

 21000VS8000

 

 ドラゴニック・アーサーは抵抗もできずグラン・ウォーデンの一振りで破壊されてしまった

 

「合体スピリットで3度目のアタック!」

 

 律華の盤面には疲労状態のアレックスとネクサスの龍の聖剣、手札は一枚しか無いのだった

 

「……ライフで受ける」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く




補足
今回のバトルで少しおかしな点があることに気がついたと思います

ノーザンベアードレベル2は重装甲紫を持っているから指定アタックはできないのではないかと疑問が出て来ると思います
実際の通りでソーディアス・ドラグーンは紫のスピリットなのでノーザンベアードに指定アタックはできません……が、そのままライフで受けて次のターンにラグナ・ロックでキメるのはやっぱり、面白みが欠けるので今回は指定アタックを通してあります
まあ、アニメでたまに見る効果を無視しした行動と言うわけになります
そんな演出いらねーと思った方は即座にこの作品を読み終えることをオススメします。




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少女達と四龍

 

 

 

 

 

 

「それでは、一年合同授業を始める、最初に実際にIS同士の模擬戦闘を見てもらう。オルコット、凰」

「「はい!!!」」

 

 かれこれ数週間がたったこの日、二組と三組の担任、副担任が同時に風邪で動けなくなってしまい、急遽本日の授業大半を一年合同で行うことになりました

 

「専用機持ちならば直ぐに始められるな? 前に出ろ!」

「はぁー、面倒くさいなぁ〜」

「こういうのは、見せ物みたいであんまり気が進みませんわね…」

 

 選ばれたセシリアさんと鈴さんは乗り気ではなさげに前に出て行きましたが、織斑先生の一言でやる気を見せたようですね

 

「それで? お相手は誰ですの? 鈴さんとですの?」

「ふん、上等じゃない。誰であろうと相手になるわよ」

 

 お互い織斑先生の一言でやる気を出し、お互いに牽制し合いますが……

 

「慌てるな馬鹿者。相手なら……」

 

 それを軽く止める織斑先生は空を見上げました、特になんのことない澄み切った青空が広がっているだけだったのですが…

 

「わあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! 退いて下さぁぁぁい!!!」

 

 その青空から落ちてくる緑色の機影

 緑色のラファール・リヴァイヴに乗った山田先生が制御出来てないのか大声を上げながらこちらに落ちてきました

 

「プロトポメ!マット、数を用意!!」

≪かしこまり!!≫

 

 私は織斑先生の隣に居るプロトポメに指示を出して何段にもマットを用意して山田先生が落ちても怪我をしないようにしました……が、みなさんの特に今日、初めて見た金髪と銀髪の二人からの視線が凄かった

 

「あいたた、園崎君ありがとうございました」

「山田先生に怪我がなくて良かった。プロトポメ、戻してよし」

 

 プロトポメにそう言うとマットをプロトポメが吸い込むように戻した

 

「園崎、今のは?」

「プロトポメには色々詰め込んで居るので内部で今みたいにいろんな物を作れる。内部構造は企業秘密だ」

「そ、そうか……ンンッ、それでは模擬戦を始める」

 

 若干引き気味の織斑先生は話を授業に無理矢理引き戻して模擬戦を始めようとしました

 

「織斑先生……まさか、あたし達の相手って…」

「ああ、そうだ。なに、お前達二人がかりでも勝てないだろう」

 

 織斑先生の言葉で火がついたセシリアさんと鈴さんは山田先生と一緒に上空へと上がっていきました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結果だけここで言いますが鈴さん、セシリアさん二人がかりで山田先生には勝てず二人は完敗しました

 

 

 

「山田先生は元とは言え代表候補生だった、経験は豊富だ」

「辞めて下さいよぉ~、結局代表候補生止まりでしたし」

 

 山田先生って代表候補生だったんですね、申し訳ありませんがそんな風には見えませんでした

 

「これからは敬うように!それでは各自、出席番号順に並び、歩行の訓練を始める!!」

 

 と、織斑先生が言い終わった瞬間、アリーナのバリアを突き抜け何かが地面に落ちてきた

 

「一体何だ!?また、あの生命体みたいのが!?」

「織斑先生落ち着いてくれ、多分あれは……」

 

 慌てる織斑先生に私は落ち着くように言いました

落ちてくる瞬間、ギリギリ落下物を目で捉えることができました……それは、私とクロエさんがよく知る物だったんです

 

「あれは……にんじん?」

「あれは…律華さま」

「ああ、言いたいことは分かってる。織斑先生、アレは人参ロケット。たば……クロエの母親が所有しているロケットだ」

「たば!……クロニクルの母親が所有しているロケットだと!?じゃあ…」

 

 私と織斑先生が話しているとロケットが開いて中から青年が降りてきました

 

「律華、クロエ、更識さん、布仏さん、数日ぶり」

「兄様!!」

「やっぱり…スザクだったか」

 

 青年……スザクさんが声をかけてくるとクロエさんがスザクさんに抱きつきました

クロエさんは凄く嬉しそうで、そんな表情は一年の中で私と簪さんと本音さんしかみたこと無いと思います

 

「ク、クロニクル?園崎、彼はいったい……」

「彼は枢木スザク。クロエの兄だ。少し込み入った理由があって名字は違う」

「「「「「え、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!???????」」」」」

 

 アリーナ内に地響きと思うくらいに驚愕の声が響いた

 

 

 

 

 

 

「改めて、枢木スザクです。今日はたば……母からのお使いで来ました」

 

 みなさんな落ち着いてスザクさんが自己紹介をすると、スザクさんは何重にもロックがかけられたアタッシュケースを私の前に持ってきました

 

「この中にあるのは律華の好きにしていいって母から言われてる。鍵の開け方は君の()()()を読み込めばいいって」

「分かった」

 

 私はスザクさんの言うとおりにデッキケースから「ジークヴルム・ノヴァ」、「ダークヴルム・ノヴァ」、「サジット・アポロドラゴン」を取り出して差し込むとロックが解除され、アタッシュケースが開くと中には四つのデッキケースが入っていました

 

「これは、ISだな?彼女は何を作ったんだ?」

「太陽と月、魂竜と輝竜って母から伝えられてるよ」

 

 周りの皆さんを置いてけぼりにしてスザクさんと話していますが……まさか、その四体とは…

 

「園崎、それは…お前の《アポロ・ノヴァ》と似ているな?……まさか、」

「そのまさかだ、この四つともISだ。第三世代のな」

 

「「「「「え、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!???????」」」」」

 

 またもアリーナ内に地響きと思うくらいに驚愕の声が響いた

 

 

 

「アイツは何をやってくれたんだ!?」

「そんなに驚くことなのか?」

 

 頭を抱える織斑先生に私は首を傾げました

 

「律華、気がついてないから言っておくね。世界には467しかISコアが無いのは知っていると思うけど、その四つは世界には無いコアで作られてる上に、世界中で躍起になって作ってる第三世代ISを4機も同時に持ってきてるんだから驚くのも当然」

「更識さんの言うとおりですよ、園崎君」

 

 あ……そう言えばそうでしたね。私のノヴァも含めてこの4機のコアは世界には無いはずのコアの上、躍起になって作ってる第三世代のISを4機も用意できるのは驚きますね

 

「園崎、その4機はどうするつもりだ?枢木の言い方ならアイツからそれらをお前の好きにしていいと言われていたが……」

「そうだな……」

「おい!その機体を全て寄越せ!!」

 

 どうしようかと考えていると命令口調で銀髪の少女が声を上げてきた

 

「断る。誰とも知らない相手にこの4機は渡すつもりはない」

「一般人の貴様に拒否権はない!!」

 

 なんなの、コイツ?何処かの軍属の代表候補生ですか?

 

「織斑先生、このちびジャイアンはどこの誰で何様のつもりですか?」

「ラウラがすまない…彼女はラウラ・ボーデヴィッヒ。ドイツ軍所属の代表候補生だ。前に少しの間、ドイツ軍で教官として教えていた教え子の一人だ」

「ドイツ軍か……尚のこと、お前には渡せないな。オレが一番信用できないのはドイツだ。軍属なら余計に渡せないな」

「いいから……」

「そこまでにしろ、ボーデヴィッヒ」

 

 実力行使にでそうになっていたラウラ・ボーデヴィッヒを止めたのは元教官でもある織斑先生でした

 

「教官!?」

「今は織斑先生だ、馬鹿者。園崎、お前とクロニクルのバックを教えてもいいな?」

「ああ、面倒が増えるが別の意味で面倒が減らせるからな」

 

 それにいずれはバレる話ですからそれが早くなったくらいの話です

 

「園崎のバック、この4機のISを作った奴は篠ノ之束。ISの生みの親だ」

 

「「「「「え、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!???????」」」」」

 

 今日三度目のアリーナ内に地響きと思うくらいに驚愕の声が響いた

 

 

「仕方ない、授業は一旦中止。園崎、その4機は束からお前が好きにしろと言われているが、もし使用者をお前以外にするときは一言私か紫乃宮先生に言ってくれ。問題が起きる」

「分かっている。と言う前に既に2機を送る相手は考えてある。簪、本音。出てきてくれ」

「え、わ、私!?」

「わ、私も!?」

 

 簪さんと本音さんは呼ばれると思っていなかったのか少し、驚いた声をあげ、前にでてきました

 

「本音には〝太陽〟、簪には〝月〟を渡す。お前達二人なら安心して任せられると思ってる」

「そうだな、更識妹と布仏妹は園崎とは最も親しい。それに、二人とも束と面識があるだろ?」

「あぁ、二人とも家に付いてきたときに会っている。名前も覚えられてる、二人に手を出したら束さんから報復されるだろうな」

「それは、間違いない。残りの2機はどうする?」

「今のところはオレが保管しておく。渡せる相手はクロエ、楯無さんか虚さんくらいしか思い当たらないからな」

「そうか、なら2機の内、1機を装着してくれ。機体データを取るのと、間近で機体の確認をしておきたい」

「わかった」

 

 簪さんと本音さん、スザクさんを置いてけぼりにしていましたが4機の内、3機をこの場で身に纏うことになりました

それにしてもチビジャイアンが終始簪さんと本音さんも含めて私達を睨んできているのは……いずれ何かを起こしますね

 

「スザク、この4機は口上は必要なのか?」

「ああ、4機共、口上まで再現してある」

「そうか……」

 

 〝太陽〟と〝月〟の口上はしっかりと覚えていますが…簪さんはこう言うの大丈夫でしょうか?

 

「律華、口上って?」

「オレがアポロ・ノヴァを展開するときに言っているやつだ。機体事に違うからそれぞれ教えてやる」

 

 私は本音さんと簪さんにそれぞれの口上を教えました。

本音さんは何処か楽しそうにしてますが、簪さんは恥ずかしそうですね

 

「順番はオレ、簪、本音で行く。最後よりも恥ずかしくないだろ?」

「う、うん……ありがとう」

 

 本音さんはワクワクしていますから最後でも大丈夫でしょう

 

「それじゃあ、行かせてもらう〝闇を照らせ光の翼!輝龍シャイニング・ドラゴン召喚!〟」

 

 召喚口上と一緒に私を炎が包み、炎の中から白い鎧を身に纏った赤い竜が姿を現したことでしょう

 

「「「ッ!!」」」

「全身装甲だと!?」

「嘘、どら、ドラゴン!?」

 

 咆哮すると、この場のほとんどの生徒が耳を押さえ、転入生の二人は竜だったことと全身装甲と言うことに驚いていた

さて、次は簪さんですね。ファイトです!

 

「……うん、行こう。〝我が友よ、時は来た。蒼白なる月よ、闇を照らす牙となれ!我が友、月光龍ストライク・ジークヴルムの声を聞け!〟」

 

 空から雷が何度も落ちてきて、簪さんの姿が見えなくなる……次に簪さんの姿が見えたとき、白い竜の姿になっていました

 

「こっちも全身装甲でドラゴン!?」

 

 金髪の転入生ざまたもや驚いてくれましたが、正直五月蝿いですね

 

「いきます!太陽よ、炎をまといて龍となれ!太陽龍ジーク・アポロドラゴン召喚!」

 

 本音さんの場合、私と同じく炎が包み、金の装飾が施された赤いドラゴンに姿を変えました

 

「これで、3機……こう見ると圧巻だな」

「そ、そうですね。先輩」

 

 織斑先生と山田先生が何か話していますが……ドラゴン三体はかなり驚かせましたか?

 

「園崎、更識妹、布仏妹。このまま、模擬戦をして貰う構わないな?」

 

 織斑先生にそう言われ断る理由も無く頷きましたが……簪さんはまだしも本音さんは大丈夫でしょうか?

 

 

 

 

 

続く



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少女達と模擬戦

 

 

 

 

 

「律華、本当に大丈夫?体、まだ痛むよね?」

「ええ、まだ、痛みはありますが大丈夫ですよ。ノヴァ達と違って輝龍は自分へのダメージはありませんから……それよりも、お二人の方が大丈夫でしょうか?簪さんは代表候補生としての経験がありますが本音さんは一般レベルですよね?それに、今回の機体は普段とは違う武器の使用法をします、私よりもお二人の方が心配です」

 

 模擬戦をすることになって数分後、模擬戦前に三人で用意していると簪さんが心配そうに声をかけてきました

 

「私は大丈夫。専用機は無くても訓練は怠ってないから、本音も私の訓練に付き合ってくれてたからそれなりに扱えるはずだよ」

「任せろなのだぁ~」

 

 少し緊張しているみたいですが落ち着いている簪さんといつも通りの本音さん……二人は大丈夫そうですね

 

「……私が言えたことではありませんが無理だけはしないで下さいね」

「それ、分かってるみたいだけどブーメランだよ?」

「かっちゃんの言うとおりなのだぁ~」

 

 私がそう言うと簪さんと本音さんは苦笑いしていました

 

「それでは、行きましょうか!」

「「うん!!」」

 

 私が一言言うと二人は頷いてデッキケースを右手に持ちました

 

「〝闇を照らせ光の翼!輝龍シャイニング・ドラゴン召喚!〟」

「〝我が友よ、時は来た。蒼白なる月よ、闇を照らす牙となれ!我が友、月光龍ストライク・ジークヴルムの声を聞け!〟」

「〝太陽よ、炎をまといて龍となれ!太陽龍ジーク・アポロドラゴン召喚!〟」

 

 炎と雷が私達を包み、それぞれのドラゴンが姿を現しました

 

 

 

 

 

『双方、用意はいいな?それでは、始め!』

《ブレイヴ!!砲凰竜フェニック・キャノン》

《ブレイヴ!砲竜バル・ガンナー 》

 

 織斑先生の合図と共に簪さんと本音さんが砲台を背負った猪のような生物と砲門が足になっている赤い鳥が量子変換で呼び出されました

その光景に相手の鈴さん、セシリアさん、山田先生は警戒して織斑一夏は呆気にとられていた

 

《(予定通り、前衛は私が務めますので遠距離からの援護お願いします)》

《(うん、任せて!)フェニック・キャノンをブレイヴ!》

《(了解なのだぁ~)バル・ガンナーをブレイヴ!》

 

 本音さんのアポロドラゴンの翼が無くなりバル・ガンナーの砲台が合体、簪さんのストライクは翼にフェニック・キャノンの砲門が、背中にも大型の砲台が装備されました

 

《私も、来たれ!輝剣!輝きの聖剣シャイニング・ソード!》

 

 試験時のようにシャイニング・ソードを呼び出しシャイニング・ドラゴンに合体させます……簪さんと本音さんのブレイヴは束さん作成のブレイヴを使用していますが私のシャイニング・ソードは《アポロノヴァ》の特殊能力で呼びましたが…破損などの現象は起きていませんでした

 

《行きます!》

 

 私が先陣を切り、四人へと飛翔。四人は迎撃態勢をとり私を待ち構えていました

 

《ハアァァァァァァァァ!!!》

「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

 剣を振るうと織斑一夏が雄叫びを上げながら突進してきました

私の振るった剣を避け、私目掛けて直進、金色に光っていることから〝零落白夜〟で私を倒そうとしているのでしょうが……

 

《これは一対一では無いのですよ》

「どあぁ!?」

 

 〝零落白夜〟が決まる前に織斑一夏に砲撃が当たり吹き飛ばされました

後ろを確認すると簪さんの〝ストライク〟の砲門の一つから若干煙が見えました

 

《律華をやらせるわけないよ?》

 

 〝オープンチャンネル〟から聞こえた簪さんの声は少し低かったです

 

《(気にしてないと言ってましたが……やはり、少し怒っているのでしょう…)》

 

 本音さんから聞きましたが、織斑一夏の登場で簪さんの専用機制作が凍結されて、彼女は一時期部屋に閉じこもってしまったらしい……姉の楯無さんと距離を開けていたら壊れていたかもしれませんね……

 

《ここから仕切り直しだな》

 

 

 

 

「一夏のバカ!?私達の話をちゃんと聞いていたの!?」

 

 更識簪に一撃を貰った一夏の周りに鈴、セシリア、山田真耶の三人が集まるが、鈴が一夏に怒声を浴びせた

 

「だけど、アイツの所為で箒が!」

「それは、アイツの自業自得でしょ!?リッカが大怪我してでも助けなければアイツ含めて何人亡くなってると思ってるの!?いい加減に理解しなさい、バカ一夏!」

 

 鈴はそれだけ言うと振り返った

 

「セシリア、山田先生。やっぱり、三人でやることにする……します……足手まといは見ての通り使えないので」

「あ、はい。分かりました」

「一夏さんには申し訳ありませんが、そうするのがベストでしょう……」

 

 お互い同じ人を好きになったセシリアには鈴の気持ちが痛いほどわかっていた、だからそこ、鈴の言葉に反対はしなかった

 

 

 

 

続く



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少女と盗み聞き

遅くなって申し訳ありませんでした。


 

 

「はぁ……」

 

 

 模擬戦の結果は私達の引き分けでした……が、鈴さん達の作戦は、前衛1人と後衛2人の私達と同じスタイルでしたが、鈴さんが私を足止めして山田先生とセシリアさんの2人で簪さんと本音さんの2人を強襲、私が彼女達を助けに動くまでを計算され三人が1カ所に集まったところで三人の最大火力でのゴリ押し……多分、織斑一夏が居れば私の足止めとして使ったのでしょう…

三人のゴリ押し直前に、簪さんは〝ホーク・ブレイカー〟、本音さんは〝メガ・バイソン〟、私は〝ブレイヴアクエリアス〟に合体切替(ブレイヴ・スイッチ)でなんとか耐えましたが時間切れの引き分けに終わりました……私達の負けに等しい引き分けでした……

 

「律華、大丈夫?」

「大丈夫ではありますが……鈴さん達にああも簡単に追い詰められて、私の考えも動きも完全に読まれていて……かなり悔しかったです…」

 

 部屋のソファーに腰掛けて空を見上げているとお風呂上がりで、髪が少し濡れている簪さんが声をかけてきました

 

「それは、私と本音も一緒だよ。律華に期待されて…大丈夫って言ったのに向こうの作戦に簡単に嵌まって…本音は兎も角、私は調子に乗って浮かれていた自分自身が許せない…」

 

 簪さんはそう言いながら拳を強く握っていました

 

「(悔しかったのは私だけでは無かったのですね…)簪、オレにIS操縦を教えて欲しい。今のままじゃあ、一般生徒には勝てるかもしれないが代表候補生には勝つことができないと思う。もっと、もっと強くならなくちゃ行けない。束さんからは技術者だから操作技術は簪達に聞いた方が言われた……だから、頼む」

「…私だけじゃ頼りないからお姉ちゃんにも聞いてみる。私ももっと強くなりたいから!」

 

 私と簪さんはそう言いあいました、強くなると……こんな惨めに負けないようにと

 

「そうだ、律華。〝ストライク〟についてもっと話して欲しいな。バトルスピリッツの効果とかでいいから」

「わかりました。〝ストライク〟は……」

 

 私の〝ストライク〟の説明は小一時間続いたのは余談です

 

 

 

 

 

『お願いします教官! 我がドイツで、再びご指導を!』

「ん?」

 

 数日後、私は寮に戻ろうと学園内を歩いていると聞き覚えのある声が聞こえてきました

 

「アレは……織斑先生と、チビジャイアン?」

 

 声がする方の物陰に隠れて確認すると織斑先生と数日前の授業で突っかかってきたチビジャイアンことラウラ・ボーデヴィッヒが話していました

 

「大体、この学園の者たちは教官が教えるには足りません!、 危機感に疎く、ISをファッションか何かと勘違いしている!」

「……」

 

「(言いたいことはわかりますが……私からしたら兵器と勘違いしている、貴方も同じだと思いますが…)」

 

 確かにISは一種の兵器で彼女の言い分はわからなくも無いですが……ISの本当の在り方……それは束さんの夢、『ISで宇宙進出』。束さんの過ちでそれは遠のいて()()としてしか見られなくなってますが、束さんの夢を知っている自分からしたら兵器と勘違いしている貴方も変わりません

 

「はぁ……いい加減にしろよ小娘」

「っ!」

「十五歳で、選ばれた人間気取りか?恐れ入る 」

「で、ですが!!」

「寮に戻れ、私も色々と忙しいんだ」

「クッ‼︎ 」

 

 ラウラ・ボーデヴィッヒは織斑先生にそう言われると走っていってしまいました

私もここから離れようとすると……

 

「そこの男性。盗み聞きとは異常性癖を教えた覚えは無いぞ?」

「(バレた!?)」

 

 バレたとそう思いましたが……

 

「どうして、そうなるんだよ。千冬姉!」

「(あ、彼のことでしたか……)」

 

 バレたと思っていましたが織斑先生が気がついたのは織斑一夏の方だったみたいです

 

 

 

 

 

 

 

続く



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少女と黒兎

 

 

 

 

「そうだ、簪。ウォーデンブラスターの調子はどうだ?」

 

 織斑先生とラウラ・ボーデヴィッヒの会話を聞いた数日後、整備室で簪の打鉄弐式の最終調整を行っていました

と、言うのも機体はもう先月には完成していましたがコアの追加や新武器の追加など完成後に色々と改修してこの時期まで延び延びになってしまっていました

 

「うん、調整に時間がかかったけどバッチリ。学年別トーナメントに間に合うかは少し怪しかったけどね」

「それでも、間に合ったんだ。楯無さんとの特訓、オレの特訓にも付き合っていたんだ。間に合ったことは凄いことだ、おめでとう。邪魔してしまっていたが頑張ったな」

「……うん、ありがとう。でも、律華は邪魔なんてしてないよ。律華が夕食や夜食を用意してくれていたから間に合ったんだよ」

 

 私がそう言うと簪さんは顔をほんのり赤くしてそう言ってくれました

 

「た、大変!ラウラがセッシーとリンリンとアリーナで争ってる!セッシーとリンリンが一方的にやられててヤバいかも!」

 

 そんな時、整備室に本音さんが入ってきて叫んできました

 

「……わかった、いい加減迷惑していたから助けるついでに少しお灸を据えるか」

「律華、悪い顔してる」

 

 転入してきてからずっと、私を見つけるなり睨み付けたりと散々、やってきたのですから少しくらいボコっても問題ないですよね?

 

「簪と本音は楯無さんに連絡しておいてくれ。それから、何があっても良いように〝カムイ・ハヤテ〟と〝エンジェリック・フェザー〟を貸してくれ。もしかしたら必要になるかもしれないから」

「…わかった」

「……無茶しないでね?」

「…善処するさ」

 

 私はそう言い、〝カムイ・ハヤテ〟と〝エンジェリック・フェザー〟を受けとるとピットに急ぎました

 

「本当にお灸を据えるしか無さそうだな。」

 

 アリーナでは黒いISに乗る、ラウラ・ボーデヴィッヒが赤紫色のISに乗る、鈴さんと青色のISに乗る、セシリアさんを見せしめのつもりか痛めつけていました

 

「プロトポメ、コアトルーパー」

〈(かしこまり!)〉

 

 プロトポメに頼むといつも通りのコアトルーパーがポメから排出されました

 

「アビス・アポカリプスセット!GO!」

 

 私はアビス・アポカリプスを手にコアトルーパーを上昇させました

 

「この台詞、言ってみたかったんですよね……アビス・アポカリプス、巨大化!」

 

 アビス・アポカリプスをラウラ・ボーデヴィッヒといつの間にかアリーナに入っていて捕まっている織斑一夏の間に突き刺さる用に投げ、元の大きさに戻しました

 

「な、なんだ!?」

「盾?」

「剣だ!」

 

 動揺している2人の間にコアトルーパーで上空から着地してそう言った

 

「キサマ!!」

「織斑、ここはオレに任せてもらう。すれ違うたんびに睨まれていい加減にして欲しかった頃だったからな」

「……あ、ああ」

 

 織斑一夏にそう言いましたが、どうもまた、納得していない返事をしてきました

 

「アポロ・ノヴァ起動!【「光滅ぼす闇の魔王! 滅神星龍ダークヴルム・ノヴァ!】」

「(言葉などいらない、私は〝アレ〟をちょっとぶっ飛ばせばいい)」

 

 私は思いつつ、紫炎に呑み込まれていきました

回りから見たら紫炎から出てきたのは私では無く黒いノヴァだとおもいます

 

 

 

続く



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少女達と第二の刺客 1

遅くなって申し訳ない


 

 

 

 

簪Side

 

 

「お姉ちゃん!」

 

 私と本音はお姉ちゃんが居るはずの生徒会室まで行こうとアリーナから走って出るとお姉ちゃんと虚さんが居ました

 

「話は既に聞いてるわ。ドイツの代表候補生がイギリスと中国の代表候補生を痛めつけてるって。でも、そんなことなら教職員で対応できるわ」

「その程度なら、私達も走らないよ!それを止める為に律華が動いたの!」

「なんですって!?」

 

 お姉ちゃんが大声を上げた、止められないのは前の戦いでわかってるから私達は止めなかったけど、律華の怪我はまだ完治していない……そんな状態で生体リンクのアポロ・ノヴァを纏ったら…最悪、死んでしまうかもしれない

 

「お嬢さま、簪さま、ここに居ても仕方ありません、急ぎこの事件を止めなくては!」

「虚ちゃんの言う通りね!織斑先生と紫乃宮先生は既に動いていると思うわ、急ぐわよ!」

「「うん!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なに、この惨劇?」

「黒い…ノヴァ?」

「ザッキーなのかな?」

 

 私達がアリーナの管制室に行くと、アリーナ内では律華だと思われる黒いノヴァがドイツの代表候補生を一方的に殴っていた

ドイツの代表候補生も回避はするも、裏拳や尻尾、火炎ブレスで動きを制限されているみたいだった

 

「まあ、及第点と言ったところか」

「織斑先生!?」

 

 しばらく見ていると織斑先生が管制室に入ってきてそう言いました

 

「あの、止めなくても良いのですか?」

「私も止めようと思って来てみたのだがな。園崎が先に動いてしまってな。止めようにも園崎のISは並のISよりも性能が上だ、私でもアレの一撃は致命傷になりかねない」

 

 織斑先生、並のISからの一撃も生身で受ければ致命傷になると思います

 

「それよりも、園崎はあのISを何時から持っていたのだ?」

「最初からです、織斑先生」

 

 そう言って入ってきたのはクロエさんと紫乃宮先生でした

 

「律華さまのIS、アポロ・ノヴァはジークヴルム・ノヴァだけではなく、今の姿、ダークヴルム・ノヴァ。それから、アポロの名を持つもう一つの姿を持った1機で3つの姿を持っています」

「3つの姿だと!?園崎は3機のISを持っているということなのか!?」

「「「!?」」」

 

 クロエさんの言葉に私達は驚きました。律華はアポロ・ノヴァ以外にも2機を保管している……実質5機の専用機を持っていると同じだった

 

「そ、そう言えば律華くん。私と戦ったときの剣は出さないのかしら?」

「出さないんじゃ無いわ。出せないのよ。ダークヴルム・ノヴァだと」

「紫乃宮先生は知っていたのですか?律華さまからは誰にも話してないと聞いてますが……」

「園崎くんが使うのは初めて見たし何も聞いてないわ。でも、…ダークヴルム・ノヴァの特性ならよく知っているわ。私が愛用していた頃もあるから」

 

 紫乃宮先生はそう言った瞳は何処か哀しそうでした

 

「あ、決まったわね」

 

 お姉ちゃんがそう言って視線をそらしていた私がアリーナ内を見ると、律華の鉄拳がドイツの代表候補生を殴り飛ばしていました

 

「これで一件落着ね」

「うんん、まだだよ、お姉ちゃん。律華は警戒を緩めてない。それに、嫌な予感がする」

「かっちゃん、ザッキーと会ってから感が良く当たるよね~」

 

 確かに、本音の言う通りかもしれないけど、今、そう言う話をしている暇は……

 

『ああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!』

「「「「「!!!???」」」」」

 

 殴り飛ばされたドイツの代表候補生が発狂しISがドロドロに溶けた

ドロドロになったISが彼女を包み込み、謎の生命体が姿を現した

 

 

 

続く



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少女達と第二の刺客 2

明けましておめでとうございます!

遅くなって本当に申し訳ないです!
何とか1月中に更新できました
言い訳はりりなのでやったので省きます。

今年もよろしくお願いします!


 

 

 

 

≪(今度はベルドゴール!!??)≫

 

 ドイツのチビ……ラウラ・ボーデヴィッヒの機体がドロドロに溶けてボーデヴィッヒを飲み込み、記憶通りならVTシステム(ヴォルキリー・トレース・システム)で全盛期の織斑先生……織斑千冬と暮桜がトレースされるはずですが…私という()()()()()()の存在が別の物(魔界七将)を喚びだしたようです

 

≪(ダノヴァでは人間サイズの相手は分が悪いですかね?彼女も救わないと行けませんし……)≫

 

 ただひたすらぶん殴るだけなら問題ないとは思うのですが、先程までのダメージとVTでの負荷で彼女の体は限界が来てるでしょうし、彼女を助けるにはノヴァ達を使うのは不味いですね

 

「(アレを使うのを視野に入れて戦うしかありませんかね)」

 

 私はダノヴァを戻し、シャニソとダークブレードを構えました

 

 

 

 

「ソードバレル、フルオープン!!」

 

 シャニソとダークブレード以外の10本の聖剣を空に展開してベルドゴール目掛けて飛ばしました

 

「ッ!」

≪……!!≫

 

 突然、視界からベルドゴールが消え、次に視界に捉えた時には私の目の前まで迫っていました

 

「(次、右!)」

 

 シャニソとダークブレードを十字に構えてベルドゴールの攻撃を防ぐ、防がれて直ぐにベルドゴールは再び消えましたが、ベルドゴールが出てくる位置を予測しました

 

「ここ!!」

≪……!!≫

 

 ベルドゴールは私の予測通りに現れると表情は分かりませんが剣を振るう私に驚愕している感じでした

 

『園崎聞こえるか!?』

「織斑先生!?こんな時に何ですか!?」

 

 ベルドゴールの瞬間移動のような攻撃を何度か防いでいるとイヤホンから織斑先生の慌てたような声が聞こえました

 

『今、教員達が捕縛の為に動いているもう少しだけでいい、其奴の相手を頼む!』

「ダメです!()()()()()()の一撃は容易に絶対防御を貫きます!その上、影移動で短時間の瞬間移動を行います!今は()だけですから問題ありませんが的と逃げ道を作るだけです!」

『だが!!』

「うるさい!苦情なんて聞いてる暇はない!!」

 

 私は織斑先生に強い口調でそう言うとイヤホンを投げ捨てました

 

「(変というか……違和感と言いますか、私がこんなに防げているのが、不思議なくらい何ですが……)」

 

 人間を触媒にしていても、相手はスピリット……影移動で不意打ちも可能なはずなのですが……

 

「そうか!機械的で単調なんです!」

 

 ベルドゴールの動きは何処か機械的で単調、私が防げていたのは予測しやすいからでした

 

「(そうと分かればやりようはあります!)」

 

 私が次なる手を考え動こうとしたその時でした

 

「ウオォォォォォォォォォ!!!」

「は?」

 

 アリーナ内に響き渡る男の雄叫び、金色に輝き向かってくる()()に私は呆れるしかありませんでした

 

「……プロトポメ、ヒノコナックル」

≪か、かしこまり!≫

 

 折角、ここまで私とポメしかいないフィールドを用意してベルドゴールを押さえ込んでいたにも関わらず、()()の所為で台無しです

 

「あたらねぇ!」

おい

「な、なん……」

邪魔してんじゃネェゾ!!

 

 ベルドゴールを何度も斬りつけようとしていた()()が私の近くまで下がってきたところをヒノコナックルで思い切りぶん殴った

殴られた()()はアリーナの壁にぶつかって沈黙しました

 

「仕方ありませんね……これ以上、時間をかけると教師部隊が出てくるかもしれませんし、〝()()()()()()()()〟は〝()()()()()()()()〟か……プロトポメ、カシオペアシールでベルドゴールを疲労!その後、バインディング系で時間稼ぎを!」

≪かしこまり!≫

 

 私はプロトポメにそう言うと深く深呼吸すると、

 

「今、12の聖剣が揃った!」

 

 儀式のための詠唱を始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

『今、12の聖剣が揃った!』

「ダメです!律華さま!!」

 

 この後起こることを察知したのはこの学園内でコアの光主であったまゐと剣蔵……そして、クロエ・クロニクルだけだった

 

「更識さん!今すぐ、彼を止めなさい!どんな方法でも構わないわ、急いで!」

「は、はい!」

 

 簪はまゐの強い口調に少し動揺しつつも1番近いピットまで走り出した

 

「紫乃宮先生、クロニクルも何か知っているのか?」

「ええ、12の聖剣が揃いし時、裁きの神剣現れん……私が知る伝承の一文よ」

「ボクとまゐさんはこの伝承を調べて1つの結論に辿り着きました……裁きの神剣を喚びだして振るった人は確実に()()()()。一応回避する方法も見つけましたが、今の状況だと園崎くんは回避する方法を使っていません」

「「「『!!!??』」」」

 

 アリーナに向かい、通信越しに聞いていた簪を含め、この事を知らない4人は酷く驚いていた

 

「園崎くんは彼女を助ける最善の手だと思っているわね。だから、更識さん。彼に伝言をお願い、バトラーならバトラーとして戦いなさいって」

『分かりました!』

 

 簪は力強くそう言うと完成したばかりの専用機≪打鉄弐式≫でアリーナに飛び出していった

 

「更識さん。お願い」

 

 まゐの呟きは誰にも、聞こえていなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

続く



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少女達と第二の刺客 3

 

 

 

 

 

「光翼の神剣エンジェリックフェザー……」

 

 私の左側にサーベルが落ちてきて地面に突き刺さる…残り3本

 

「夢幻の天剣トワイライト・ファンタジア」

 

 後2本

 

「蒼海の大剣メイルシュトロム」

 

 残り1本

 

「ラスト……深淵の巨剣アビス・アポ「ダメ!!!!!!!!!!」」

 

 残り1本を喚ぼうとしたとき、簪さんの大声が聞こえてきました

振り向くと、簪さんの専用機、≪打鉄弐式≫を纏った簪さんがもの凄い速度でこっちに向かってきました……と言うよりアレ、止まること……

 

「あだぁ!?」

 

 私の思考は柔らかい何かによって急停止しました

簪さんは私の近くでISを解除してそのままの勢いで私を押し?倒しました

 

「あ、あの?簪さん?」

「……さない」

「え?」

 

 顔面に胸を押し当てられて気が付いていませんでしたが……簪さんは涙を流していました

 

「死ぬなんて許さない!」

「!?」

 

 気が付かれた?いえ、きっとまゐ様達が気が付いたのでしょう…

 

「……ごめん、心配かけた」

「本当だよ…律華直ぐに無茶しようとする」

「ごめん」

「律華は忘れてるみたいだから紫乃宮先生から伝言」

 

 まゐ様から?

 

「バトラーならバトラーとして戦いなさいって。私にはどういうことかは分からないけど、律華なら分かるよね?」

 

 バトラーならバトラーとして戦いなさい……私もまだまだ、ですね。この考えに到達してなかったなんて……

 

「伝言確かに受け取りました。ありがとうございます。簪さん」

「うん……」

「後、出来れば上から退いてもらってもいいでしょうか?その、体制が不味いので」

「え///う、うん」

 

 自分の状況を思い出した簪さんは顔を赤くしながら退いてくれました

ま、まあ、ISスーツはレオタードに膝上サポーター……もっと簡単に言えばスク水ことスクール水着に近い形をしている……こんな状態で無ければ変な勘違いをされてしまうと思います

 

「プロトポメ!バインディング系解除!そして、ターゲット!!」

 

 プロトポメに指示を出して使わせていたバインディング系を解除させて、デッキを構える

 

「(よし!ベルドゴールも引き込められる!)ゲートオープン!界放!」

 

 私は簪さん、ベルドゴールを巻き込んでバトルフィールドへのゲートを開きました

 

 

 

 

 

 

 

 

「園崎達と怪物が消えましたよ!?」

「どうなっているんだ!?」

 

 バトルフィールドを知らない山田真耶と織斑千冬は彼らが消えたことに驚いていた

 

「園崎くん。私の伝言、理解できたようね」

「確か……プロトポメ、フィールドの様子は移せますか?」

 

 この事態に物怖じしていないまゐと通信でプロトポメに何かしらを頼むクロエ

 

「折角です、先生達にも見てもらいましょう。律華さまの戦いを……」

 

 クロエがそう言うとアリーナの中央に居座るプロトポメが映像を映し出した

それは、オレンジのバトルフォームを身に纏う律華と律華にしがみついている簪、2人と相対しているのはシュヴァルツェア・レーゲンのような物にバイザー、胸元にはレーゲンには無い青の光が5つ灯った円形の機械が備え付けられたラウラ・ボーデヴィッヒ

 

園崎のターン(ターン1、手札4→5)。メイン、賢者の樹の実(トラッシュコア0→4)を配置。バーストセット(手札4→3)してターンエンド」

 

賢者の樹の実(効果詳細は11話、異界初バトル2をご覧下さい)

 

ベルドのターン(ターン2、手札4→5、リザーブ4→5)。魔界七将ベルドゴールを召喚(トラッシュコア0→3)

 

魔界七将ベルドゴール

スピリット

3(1)/紫/冥主・魔影

<1>Lv1 3000 <3>Lv2 5000 

【不死:コスト4/5】『お互いのアタックステップ』

トラッシュにあるこのスピリットカードは、コスト4/5の自分のスピリットが破壊されたとき召喚できる。

Lv1・Lv2『このスピリットの召喚時』

疲労状態のコスト4以下の相手のスピリット1体を破壊する。

シンボル:紫

 

 フィールドに降り立ったのは先程まで律華と接近戦を繰り広げていたベルドゴール

 

「早速来たか!」

「バーストセット。アタックステップ。ベルドゴールでアタック」

 

 律華と簪にベルドゴールが迫る

 

「簪、少し…いや、大分痛いが耐えてくれ。ライフで受ける(ライフ5→4)!!」

「ウゥ!!」

 

 ライフが砕かれた時、律華は平然としていたが簪は顔を歪めていた

 

「賢者の樹の実の効果でボイドからリザーブにコアを追加(リザーブ1→2)!そして、バースト鉄拳明王!」

 

 フィールドにセットされていたカードが開かれ四腕で青肌の人?が現れた

 

「バースト効果!手札の颶風高原、命の果実ー原種ー、ヘファイストスの鍛冶神殿を配置する!」

 

鉄拳明王(異界初バトル2参照)

颶風高原(以下略)

 

命の果実ー原種ー

ネクサス

4(2)/緑/起幻・界渡・天渡

<0>Lv1

Lv1《転醒:自分のカウント3以下(転醒は同時に使えない)》

相手のスピリットが疲労したか、このネクサスが相手の効果でフィールドを離れるとき、このネクサスを裏返せる。

このとき、ボイドからコア1個を、この転醒後スピリットに置く。

Lv1『相手のアタックステップ』

自分のライフは相手の効果では減らず、

相手によって自分のライフが減ったとき、自分はデッキから1枚ドローする。

シンボル:緑

 

ヘファイストスの鍛冶神殿

ネクサス

4(2)/青

<0>Lv1 <1>Lv2

このカードは系統:「天渡」/「造兵」を持つ。

Lv1・Lv2

自分の手札は相手の効果を受けない。

Lv2『相手のアタックステップ』

コスト3以下の相手のスピリット/アルティメットがアタックするとき、

相手は、相手のリザーブのコア1個を相手のトラッシュに置かなければアタックできない。

シンボル:青青

 

 律華の後に草原、大木、何処かの鍛冶屋が現れた

 

「その後、このカードを召喚する」

「ターンエンド」

園崎のターン(ターン3、手札0→1、リザーブ5→6)。メイン、マジック、ストロングドローを使用(トラッシュ0→1)

 

ストロングドロー

マジック

3(2)/青

メイン:

自分はデッキから3枚ドローした後、手札2枚を破棄する。

フラッシュ:

このターンの間、スピリット1体をBP+3000する。

 

「デッキから3枚引き、2枚破棄。続けて2枚目の命の果実ー原種ーを配置(トラッシュ1→3)。ターンエンド」

ベルドのターン(ターン4、手札3→4、リザーブ3→4)。闇の聖剣を配置(トラッシュ0→3)

 

闇の聖剣

ネクサス

4(2)/紫

<0>Lv1 <1>Lv2

Lv1・Lv2

自分のスピリットが破壊されたとき、そのスピリットをコスト3/4のスピリットとしても扱う。

Lv2

相手のスピリットが合体したとき、その合体スピリットは疲労する。

シンボル:紫

 

 ラウラ…ベルドゴールの後に紫の剣が刺さった祭壇のような物が現れる

 

「アタックステップ。ベルドゴールでアタック」

「ヘファイストスの鍛冶神殿Lv2効果。コスト3以下がアタックするとき、相手はリザーブのコアを一つトラッシュに送らなければアタックできない!」

「リザーブのコアを一つトラッシュに置いてアタック」

ライフで受ける(ライフ4→3)!」

「ッ!」

 

 ベルドゴールのアタックをライフで受けた律華。律華の後では簪がライフが削られた痛みに耐えていた

 

「原種二枚と樹の実の効果で二枚ドローの一コアブースト」

「ターンエンド」

園崎のターン(ターン5、手札2→3、リザーブ6→7)。メインステップ。2枚目の颶風高原を配置し〝鳥獣烈神よ来たれ!鳥獣烈神ガルード〟を召喚(トラッシュコア2→5)!」

 

鳥獣烈神ガルード

スピリット

7(青2緑2)/青/獣頭・爪鳥

<1>Lv1 7000 <5>Lv2 12000

Lv1・Lv2【暴風:5】『このスピリットのアタック時』

このスピリットがブロックされたとき、相手は、相手のスピリット5体を疲労させる。

Lv1・Lv2『このスピリットのアタック時』

このスピリットのアタックによって相手のライフを減らしたとき、相手のデッキを上から12枚破棄する。

Lv2『自分のアタックステップ』

相手のスピリットが疲労したとき、そのスピリット1体につき、相手のデッキを上から3枚破棄する。

シンボル:青

 

 青のシンボルが砕け巨大な鳥獣が姿を現した

 

「颶風高原の効果!【暴風】を持つスピリットが召喚された時、【暴風】で指定された数分、コアブースト!よって5コアブースト、さらにもう一枚の効果で5コアブースト(リザーブ2→12)!更にハンドリバース(トラッシュコア5→8)!」

 

ハンドリバース(効果は異界初バトル3を参照)

 

「手札を全て破棄し相手の手札の枚数分ドロー(手札0→3)!そして、二体目のガルードを召喚(トラッシュコア8→11)!そして、コアブースト(リザーブ6→16)。そして、〝来たれ、聖騎士達の始祖よ!〟チェンジ、インペリアルドラモンパラディンモード!!」

 

インペリアルドラモンパラディンモード

スピリット

10(青3緑3)/青緑/究極体・竜人

<1>Lv1 12000 <3>Lv2 15000 <5>Lv3 23000

フラッシュ【チェンジ】コスト6(青2緑2)(この効果は手札から使用できる)

最もコストの高い相手のスピリット1体を破壊する。

この効果発揮後、相手のトラッシュにあるカードすべてをゲームから除外する。

さらに、このカードを破棄するか、コスト7以上の自分のスピリットと回復状態で入れ替える。

バトル中ならバトルを続ける。

Lv2・Lv3『このスピリットのアタック/ブロック時』

自分のトラッシュのコアすべてをこのスピリットに置ける。

そうしたとき、相手のスピリットすべてを疲労させる。

この効果はターンに1回しか使えない。

シンボル:青緑

 

「最もコストが高い相手のスピリットを破壊し相手のトラッシュのカードを全て除外する!」

「ベルドゴールの破壊時、バースト。双光気弾」

 

双光気弾

3(1)/赤

【バースト:相手による自分のスピリット破壊後】

自分はデッキから2枚ドローする。

その後コストを支払うことで、このカードのフラッシュ効果を発揮する。

フラッシュ:

相手の合体スピリットのブレイヴ1つを破壊する。

または、相手のネクサス1つを破壊する。

 

「デッキから二枚ドロー。フラッシュ効果は使用しない」

「パラディンモードはガルードと入れ替え、再びガルードを召喚し、颶風高原の効果でコアブースト!そして、全てのスピリット、ネクサスを最大レベルにアップ!アタックステップ。ガルードでアタック!」

ライフで受ける(ライフ5→4)

「ガルードのアタックでライフが減ったとき、相手のデッキを12枚破棄!」

(デッキ32→20)

 

 ガルードがベルドゴールのライフを削るとベルドゴールのデッキが吹き飛ばされる

 

「二体目のガルードでアタック!」

ライフで受ける(ライフ4→3、デッキ20→8)

 

 二体目のガルードがライフを削り、ベルドゴールのデッキを更に削っていく

 

「インペリアルドラモンパラディンモードでアタック!アタック時、トラッシュのコアを全てこのスピリットへ!フラッシュタイミング!チェンジ!2枚目のパラディンモード!パラディンモードと入れ替える!」

 

 アタックしているインペリアルドラモン パラディンモードが光、光の中からパラディンモードが現れた

 

「パラディンモードはダブルシンボル、ライフを二つ削る!」

ライフで受ける(ライフ3→1)

「インペリアルドラモン!」

「ライフ……」

 

 ベルドゴールの最後のライフがインペリアルドラモンパラディンモードによって打ち砕かれた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く




律華のデッキがぶんまわってるように見えますが、ガルード二枚、パラディン二枚なんて颶風高原ないとただの事故です


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少女達と第二の刺客 4(事後処理)

2月は申し訳ありませんでした!!

忙しいのと説明回がなかなか纏まらなく時間がかかってしまいました





 

 

 

 

 

「赤や紫以外は好きになれませんね……簪さん、大丈夫でしょうか?」

「うん…今はもう大丈夫」

 

 バトルフィールドからアリーナに戻った私と簪さん、慣れてない人にはライフを削られる痛みは耐えきれませんが…大丈夫みたいですね

 

「後は……」

「ベルドゴールだね?」

 

 ベルドゴールのことを確認しようとすると簪さんが先にそう言ってくれました

 

「名前、知っていたのですか?」

「うん、あのバトルの時に覚えた」

 

 確かにあのバトルは使用されたカードは数が少なかったですから覚えられると思いますが……それでも、凄いですね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「園崎、すまないが……」

「何が言いたいかは分かってる。ここで話せばいいか?」

 

 バトルフィールドから出て直ぐに教師部隊がアリーナに出てきて解放されたラウラ・ボーデヴィッヒは教師に医務室に連れて行かれ、私達は管制室に連れてこれました

 

「いや、今回は理事長室で話してもらう」

「そうか、なら、簪、本音。クロエ、楯無さん。紫乃宮先生、兵堂先生にも同席を願いたい」

「……わかった。お前達、いいな?」

 

 どうせ話すなら証人がいたほうがいいと思い、私は紫乃宮先生達も含めていつも一緒にいる人達の同席を願うとすんなりと通りました

 

 

 

 

 

 

 

 

「理事長…連れてきました。」 

「ご苦労様です。皆さん初めまして。私は轡木十蔵。この学園の理事長をさせて貰っています。」

 

 理事長室に入ると理事長の轡木さんが挨拶をし、私達に目の前のソファーに座るように促してくれました

 

 学生組がソファーに座ると、紫乃宮先生、兵堂先生は私達の後ろに立ち、向かいのソファーに轡木さんが座り、後ろに織斑先生と山田先生が立った

 

「それでは単刀直入に聞きます。園崎君、君は何者ですか?そして『アレ』はなんですか?」

「ベルドゴールの話をする前に()の話をしましょう……私は……」

 

 私は轡木さん、織斑先生、山田先生に簪さん達に話したのをそのまま、話しました

 

「なんと…そのようなことが……」

「「……」」

 

 話し終えると轡木さんや織斑先生達は信じられていないようでした

 

「次に、前の事件と今回の事件の化け物について、前回のは魔界七将デスペラード、今回のは魔界七将ベルドゴール。その2体はバトスピ界では紫の世界、その深淵にある魔界、魔界で力を付けた軍の将達です」

「魔界七将?まて、園崎。お前の言い方だと他にも5体の将がいるということか?」

「織斑先生、鋭いですね。その通り、魔界七将は全部で7人、最低でも5人は残っています」

「「「「「「「!!!!????」」」」」」」

 

 ベルドゴールやデスペラードのような相手がまだ、5人も居れば驚くでしょうね

 

「残っている魔界七将は魔界七将デストロード

魔界七将パンデミウム

魔界七将ベルゼビート

魔界七将アスモディオス

 

魔界七将ベリオットこの5体。次回からも私が戦います。」

「ですが、園崎君は一度大怪我してるのですよ!?それに、今回だって……」

 

 残り5体も私がと言ったら、山田先生が待ったを掛けてきました…いえ、皆さんの気持ちを代弁したのでしょう

 

「そうだ、園崎。更識妹が止めなければ()()()()()()()()()

「少し誤解されてるようですが……私は死ぬつもりはもうとうありません。裁きの神剣召喚も裏技でノーリスクで使えるはずでしたから」

「裏技?」

「はい、裁きの神剣召喚の本来の儀式は12の聖剣を持ったソードアイズがバトルし、エネルギーを貯めるのですが、私は一つの仮説で裏技を見つけました。このバトルするは()()()()()()()()()()()()()()()()のです」

「「そっか(そうでした)!!」」

 

 私の言いたいことに紫乃宮先生と兵堂先生が気が付いたみたいです

 

「太古の時代にバトルスピリッツは存在していません!バトルすると言ってもリアルファイトになります。園崎君は……」

「はい、そのことに気が付きましたから、今回、エネルギーチャージまで何とか持たせようとしたのですが……チャージできる前に邪魔の所為で8割ほどのエネルギーと私の()()()を使って裁きの神剣を呼び出そうとしました。簪さんが止めてくださったので生命力を使わないですみましたが……」

「……邪魔というのは教員部隊のことか?それとも……」

「勿論、後者の織斑一夏です」

 

 織斑先生がいいずらそうにしていたので私は迷わずそう言うと、織斑先生はゲンナリしていた

 

「私の弟がすまない!」

「過ぎたことはどうこう言うつもりはありません、それに」

 

 私は一度簪さんの方を見ると簪さんと目と目が合った

 

「簪さんのおかげで生命力を使わなくても何とかなりましたから、それで十分です」

「……そうですか、分かりました。理事長権限で今後の魔界七将戦は園崎君に一任します。ただし、」

「ただし?」

「園崎君は戦闘のみに集中して欲しいのでその他のことは織斑先生にお任せします。構いませんね?」

 

 そう、轡木さんが言ってきました

 

「はい」

「勿論です」

 

 私と織斑先生が返事をしました

 

「よろしい、これで解散にしたいのですがなにか、ありますか?」

「あの……一つ、話しておきたいことが…」

 

 轡木さんが解散させようとすると簪さんが手を上げました

 

「更識さん、なにか?」

「は、はい…今後のことにも関係していると思うので、律華やお姉ちゃんには前回のデスペラード事件から悪夢を見るって話したと思う…その内容を話します」

 

 簪さんはそう言うと軽く深呼吸をして気持ちを整えたのでしょうか?

 

「燃え崩れたIS学園、瓦礫の中を歩く私は瓦礫に変わった第三アリーナの前で、瓦礫の中に倒れている鈴さん、オルコットさん、ボーデヴィッヒさん、シャルル君に似た女性、織斑一夏、篠ノ之さん、クロエさん、本音、お姉ちゃん……傷だらけになりながらも立ち上がる律華の前に10の巨大な影に1の人影……10の影が律華に……」

「もう、話さなくていい」

 

 辛そうに話す簪さんの手を握り、無理矢理に話を止めました

 

「……り、律華…」

「今は、無理をするな」

「……うん」

 

 簪さんはそう言うと私に寄りかかり気を失ってしまう

 

「簪の話から見えてきたのは敵は魔界七将とその裏に冥府三巨頭が関わっているということだ」

「冥府三巨頭……でも、どうして?魔界七将と冥府三巨頭はそれぞれ別の組織みたいなものよ。それが手を組むなんておかしいわ」

「紫乃宮先生の言うとおりですが、人影が魔界七将と冥府三巨頭を従えているのでしょう。それなら、簪さんの悪夢の内容に辻褄があいます。最悪、紫の世界全体を相手にしなくてはいけないかもしれませんね」

 

 冥府三巨頭も居ることが分かったのはありがたいですが…今の私では勝てなさそうですね

 

「あの、紫乃宮先生、園崎君。私たちにも分かるように説明してくださらないでしょうか?」

「あ、そうでした。申し訳ありません。」

 

 ここには他の人もいるのを忘れしまいました

 

「えっと、この世界とは違う世界……異界グラン・ロロと呼ばれている世界があります。異界グラン・ロロには6色のコアと同じくそれぞれの色の世界が存在します

赤の世界

緑の世界

白の世界

黄の世界

青の世界

そして、紫の世界。この六つです。更に、この地球も元々、グラン・ロロの一部だったとも言われています」

「紫の世界には魔界軍と呼ばれる軍隊が存在し、魔界軍の七将のことを魔界七将と呼びます」

「更に紫の世界の深層、そこに冥府と呼ばれる場所があり、冥府を統べるのが冥府三巨頭で、本来であるなら冥府三巨頭を従えている神の一柱、創界神ディオニュソスが存在していますが……今回は彼は関わってないでしょう……?みなさん、どうかしましたか?」

 

 私がグラン・ロロと魔界七将、冥府三巨頭の説明していると皆さんがポカーンとしていました

 

「どうかしましたか、じゃないわよ、律華くん。貴方、平然と言ってるけど神なのよ?」

「私はこの世界に来るのに神に会っていますし私にとっては創界神は身近な存在です」

「そ、そう……」

 

 楯無さんに何故か呆れられたみたいです……どうしてでしょうか?

 

「魔界七将に関しては今後は学園の方でも調査してみましょう。また、話を聞かないといけないかもしれませんが、今日はお疲れ様でした」

 

 轡木さんが話を無理矢理に切ってきたので私達は理事長室を後にすることになった

 

 

続く



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少女達と悪夢

 

 

 

 燃える大地、瓦礫と化したIS学園……

 

「また、この夢……」

 

 1人ポツンと立っている()

毎回同じ景色、その中を()はゆっくりと歩く

 

「……みんな!」

 

 第三アリーナがあるはずの場所まで辿り着くと、前回までと同じでみんなが瓦礫の中に仰向けや俯せで倒れていた

 

「お姉ちゃん…本音…鈴さん…オルコットさん…ボーデヴィッヒさん…()()()()()()

 

 ()は崩れ落ち今にも泣きそうな声で皆の名前を呼んだ……誰からも返事はない…それは、当たり前だった、既にみんな、息をしていなかったのだから

 

「な、泣くな……簪」

「律華……」

 

 正面から右足を引きずりながら歩いてくる律華

その姿を見て、()は涙を流した

律華は左肩を右腕で押さえ、頭から出血、右目は潰れ、制服は真っ赤に染まっていて所々破れていた

 

「簪、お前だけでも逃げてくれ」

「そんなの嫌だよ!律華も一緒に……」

 

 ()がそこまで言うと、律華は首を横に振った

 

「彼奴らはオレを追いかけてくるからオレが逃げたら全世界がここと同じことになる……それだけは止めなくては……それに、この体じゃあ、長くは逃げ切れない…簪の足手まといになるだけだ」

「それでも!私は律華と入れるだけでいい!律華と一緒なら……ん!」

 

 ()が「律華と一緒なら死んでもいい」と言おうとしたとき、私の口は律華に塞がれた

一瞬、なにで塞がれたのか分からなかったが、口の中に広がる鉄の味と目の前に律華の顔があることでキスされていたことに気が付いた

 

「こんな形でファーストキスを奪うことになったが、人生最初で最後のキスがお前で良かった」

 

 律華はそう言うと背中を向けて歩き出した

 

「さよなら、簪……お前はオレ達の分まで生きてくれ」

「律華……ダメ、お願い。戻ってきて…」

 

 律華は私の静止を聞かずに走り出した

律華の走り出した先には十の巨大な影と一の人影……

 

「龍神の弓、天馬の矢、戦いの嵐を静めよ!」

 

 律華の声が響き、光が溢れる……それと同時に十の巨大な影が律華目掛けてレーザーを一斉に放った

 

「律華アアァァァァァァァァァァァァァァ!!」 

 

 

 前回と同様に夢はここでとぎれてしまった

 

 

 

 

「律華アアァァァァァァァァァァァァァァ!!」

「簪、落ち着け!」

 

 私が眼を覚ますと自室のベットから飛び起きていた

ベットの隣には律華が椅子に腰を掛けながら私の手を握っていた

 

「大丈夫、ここにはオレがいる。夢のことは忘れてゆっくり休め」

「……うん」

 

 私は律華に言われるがまま、横になりゆっくりと目を閉じだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えー、本日、園崎君と更識さんはおやすみになります」

 

 その頃、四組ではSHRが行われていて、副担任の兵藤剣蔵から2人の休みが告げられていた

 

「剣道先生!昨日のバケモノはなんなんですか!」

「兵堂です!前回と今回のバケモノに関しては1限目に全体で説明会が行われますので、終わり次第、体育館に集まってください!」

「近藤先生、そのことは更識さん達は知ってるのでしょうか?」

「兵堂です!お二人には既に話が言ってますからリモートで参加予定です!」

「新導先生!あのバケモノ達が異世界からの侵略者と言う説もありますがどうなのですか!?」

「兵堂です!あのバケモノ達の話は説明会で行われます!」

 

 生徒の一部から名前を間違われながらも質問された兵堂剣蔵が青筋を立てながらも質問に答えていった

そんな風景を担任の紫乃宮まゐが苦笑いしながら見守っていた

 

「さあ、みんな。剣ちゃんで遊んでないで体育館に行きなさい」

「「「「はぁ~い!!」」」」

 

 紫乃宮まゐの一声生徒達は教室を出て行ってしまった……一人を除いて

 

「あの、簪さまは大丈夫なのでしょうか?」

「園崎君の話だけでは分からないわね。すずりんからはPTSD(心的外傷後ストレス障害)の可能性があるって、原因は恐らく……」

「デスペラード戦での律華さまの大怪我」

「悪夢を見始めた時期と合致しているから間違いないわね」

 

 一人残ったのは律華のメイドで天災科学者の篠ノ之束の娘、クロエ・クロニクル

クロエの一声は律華の心配では無く、律華の同室で同様に休んだ、更識簪の心配だった

 

「更識さんは律華くんに任せることにしましょう。僕達には僕達の出来ることを」

「剣ちゃんの言う通りね。まずは、生徒達に説明!そして、今後についての協議ね!」

「はい!」

 

 三人はそう確認すると教室を出て行った

 

 

続く



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少女達と説明会

 

 

 

 

 

「諸君に集まって貰ったのは他でもない、今年度に立て続けに起こっている異常事態についてだ」

 

 体育館に集められた全生徒がざわめく、話している織斑千冬が何かを掴んだのだ

 

「だが、話をするのは私では無い。こう言う話に1番の適役を呼んだ。こい」

「はいは~い!!」

 

 織斑千冬に呼ばれ壇上に現れたのはウサ耳カチューシャをした女性だった

 

「知ってる人もいるだろう!知らない人もいるだろう!そう、私が私こそが!ISの生みの親にして天災の篠ノ乃束さまだぁあああああ!!!!」

 

 この場に流れていた重々しい空気をぶち壊すような挨拶をする篠ノ乃束、そんな篠ノ乃束に織斑千冬千冬は呆れていた

 

「束、真面な挨拶は出来ないのか?」

「こう言う重い空気をぶち壊すならってリッくんに聞いたんだよ~。さて、皆もこれまで起きた異常事態を聞きたいんだよね?いいよ、私が知っていることを全て話そう!」

 

 束がそう言うと生徒達は息を呑む

 

「まず、あの化け物達が何処から来たか……勿論、アレは地球上に存在しない化け物達だ、あの化け物達はこの地球とは違う世界……〝異界グラン・ロロ〟に存在する紫の世界の住人なんだよ!」

【異界!?】

 

 束の一言でこの場にいる全員が静に聞かなくてはならなかったが声を上げてしまう

 

「そう!異界グラン・ロロには赤、緑、白、黄、青、そして、紫!この6つの世界が存在している。皆も不思議に思ったでしょ?紫の世界の住人が何しに来たのかを……一言で言えば…それは、侵略だよ!」

 

 【侵略】と言う二文字にこの場の全員がざわめいた

 

「束さんにも如何して侵略してくるのかは分からないけど、侵略が前回と今回で終わると思わないことだよ?」

「そんな!?」

「如何してそんなことが分かるんですか!?」

 

 束の言葉に数人の生徒が声を荒げた

 

「私が知った情報だと、侵略してきているのは紫の世界の一勢力、その名は魔界軍!そして、その軍の七体の将……魔界七将がここに攻めてきたバケモノ達の正体だよ!」

【魔界七将!!!????】

 

 束の話にこの事を知っていた数名以外が声を出してしまった

 

「名前の通り、魔界七将は七体の将軍の集まり。今回と前回の2回を差し引いても残り五体の将軍がここに攻め込んでくることになるんだよ!」

【ッ!!!!!!???????】

 

 生徒、職員共に顔色を青くして絶望し俯く者も居た

 

「ここまで言っておいてなんだけど、ここに攻め込んでくるのは可能性が高いであって絶対じゃ無いよ。目的も何も分かってないんだから。この学園に何かあるのかそれとも誰かを狙っているのか、憑依しているのか、実体化して来るのかすら私にも分からない。私達は後手を踏んでいくしかない……だけど!絶望するにはまだ早い!!この学園には希望がある!二体の魔界七将を倒したキセキが!」

【!!!!????】

 

 束の言う〝キセキ〟、それはIS学園の中では知らない人はいなかった

 前回と今回の戦闘を間近で見ていたのは1年全生徒と極少数の教師だけだったが、戦闘ログと生徒の口から学園全体に広まったのだった

更にはその〝キセキ〟は目の前のISの生みの親である篠ノ乃束のバックアップがあり、少し前には4機のISを渡されたという話もあった

その他にも孤島で住んでいるや過去に両親を事故で亡くしているなど、噂が絶えないのだ、知られていない方がおかしかった

 

「キセキの名前は園崎 律華!そして、彼が操るアポロ・ノヴァ!彼と彼の機体は〝異界グラン・ロロ〟の神が使わせた神の使徒!私は……ううん、私とIS学園は彼に協力を惜しまないことにした!そして、私とIS学園は魔界七将に対抗すべく新たな組織を作ることにする!」

 

 〝ダン!!〟と束は力一杯、床を踏んだ、すると、段幕が開かれ3人の教師と4人の少年少女の姿が現れた

 

「組織名は〝センチュリオン〟!後ろにいる7人とちーちゃんと私、それから2人加えた11人がメンバーだよ!センチュリオンのリーダー、園崎 律華から一言貰おう!」

 

 束がそう言うと律華がマイクを握る

 

「センチュリオンのリーダーに任命された、園崎律華だ。昨日の話でここまで決まって無い上、新たな組織を作るなんて今さっき聞いて自分も状況を呑み込めていないのだが……言いたいことだけ言おうと思う」

「まず、センチュリオンの始動にあたって追加メンバーを募集したいと思う、戦闘員は俺が魔界七将と戦うための梅雨払いを頼むことになるし事務仕事は人手が欲しいからな……だが!これだけは理解して欲しい!これは訓練や競技じゃない!ISの絶対防御を容易く突破してくる敵が相手だ!死ぬ覚悟もして貰わないと行けない!!専用機持ちだからできるや俺なら絶対死なないなどとふざけた考えをしている奴らは迷惑になる!」

「「「「!!!!????」」」」

 

 律華の言葉に何人かが声を出さなかったが反応していた

 

「事務仕事もそうだ、戦闘しないから大丈夫だと思うな、最前線で敵の分析や避難誘導をすることになる、相手は軍だ、部隊を投入してくるかもしれない……更には同じ人間も敵と思わないと行けかもしれない、センチュリオンに所属すると言うことはそう言うことだ!」

「センチュリオン所属になる場合、戦闘員には束さん特製の専用機を用意する、事務員にも専用端末と束さん特製の量産機を用意する。試験内容はこれから話し合い後日知らせることになる。以上だ」

「これにて、解散!クラスに戻れ!」

 

 

 律華と千冬の一言で説明会は終わりを迎えた

 

 

続く

 



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少女達と始まりの1歩

 

 

 

 

 

「それで、私をリーダーにセンチュリオンを作るのは構いませんが……如何して皆さんまでも参加することになっているのですか?」

「えっと……そ、その……」

 

 私の目の前では少し怯えて正座している束さんがいました。

理由はもちろん、少し前のIS学園全体への説明会で新たな組織、センチュリオンの設立……では無く、そのセンチュリオンに楯無さん達や織斑先生が所属することになっていたことにです

 私はこの世界にきてから初めてここまでの怒りを覚えました

 

「確かに昨日の話では戦闘以外のことはみなさんに任せることになりましたが、それは皆さんにはなるべく安全な所にいて欲しいという願いもあったからこそ承諾しました。ですが、台本通りに読んでしまいましたが、戦闘員も募集するのはどういうことですか?」

「それは、私から説明する」

 

 私の問に答えたのは正座している束さんでは無く、織斑先生でした

 

「先ずは、お前に相談も無しにこんなことになってすまないと思ってる。戦闘員に関してだが、これは避難誘導とパニックになり暴徒になった奴らへの対応、シェルターの防衛、それから、お前が現場に到着する前に被害を最小限にするために、魔界七将を引きつける役目、そして、実力行使にでた各国への防衛を担うことになる」

「実力行使にでた各国への防衛……」

「そうだ、現在、この学園には束と束がバックについているお前とクロニクルがいる。その上、更識妹と布仏妹は束の作った専用機を持ち、魔界七将に唯一対抗できるお前がいる。各国からIS委員会を通してお前や更識妹達の専用機及び本人達の引き渡し要求が何度も来ている。もちろん、拒否しているが何時、実力行使に出てきてもおかしくない状態だ。園崎なら分かるな?」

 

 確かに、織斑先生が言いたいことはわかりました

魔界七将を引きつけると言ってもその場に釘付けにして他に被害が出ないようにして、私が到着したら交代する……言うだけなら簡単だと思う、魔界七将の一撃は通常のISの絶対防御を容易く引き裂いてくる…死と隣り合わせだ

それに、です。実力行使にでた各国への防衛……そこまで考えが行きついてませんでしたが人と人が争う…少し考えれば分かったことでした

追われる身の束さんと束さんをバックに付けている私と束さんの娘のクロエさん、それに束さんが作った専用機を持つ簪さんと本音さん……各国が狙わないわけが無かった

 

「……束さん、もう立って構いません」

「え?あ、うん」

 

 束さんは呆気にとられながらも立ち上がりました

 

「束さん、すみません。織斑先生もありがとうございました。頭が冷えました。私は甘すぎました。少し考えれば分かることでした……なのに、私は私が表舞台に出ることを何も分かっていませんでした」

「貴方が背負い込むことなんて無いわよ。だって園崎君はまだ、子供なのよ。それに、そんな先のことを見据えている人なんていないわ。それこそ、異界王ぐらいじゃないかしら?」

「まゐ様……」

 

 まゐ様の言葉はまゐ様の過去の体験談も含まれていて重く感じました

 

「私もね。彼の考えが少しだけ分かるようになってきたわ。この世界に来て漸くだけど…」

「まゐさんの言うとおりですよ、園崎君。僕達、コアの光主は何度も間違いを起こしています。それは、人間だからなんです。人間だから、失敗して成長することが出来るんです。園崎君もそれは同じです」

「ありがとうございます、権堂先生…」

「兵堂です!!」

 

 兵堂先生のいつものネタでこの場の空気が変わった

 

「あはは、すみません。つい、マギサ様達の真似をしてしまいました…クスッ」

「もう、人として名前を間違えるのは本当は失礼ですからね!」

 

 兵堂先生は注意をしてきましたが、少し楽しそうですね

 

「これからの話なのだけど、剣ちゃん」

「分かっています、まゐさん」

 

 まゐ様に言われると兵堂先生はプロジェクターを用意し出しました

 

「僕達の仲間があちこちで調査をしてくれていますがまだ、確かな情報は得られていませんが、アメリカ・ドイツの2カ国が不審な動きをしているのを掴みました…ですが、なかなか尻尾が掴めずにいます」

 

 兵堂先生の説明に織斑先生は「ドイツが……」と呟いていました

 

「2カ国に関してはこれからも情報を集めていきたいと思いますが、魔界七将と冥府三巨頭……これは園崎君に強くなってもらうしかありません」

「IS戦ではまだまだ経験不足ですからね。もっと精進しなくてはいけません。それに……簪さんの夢の人型の影……もっと強くならなくてはいけません」

 

 簪さんの為にも、この世界のためにも……そして、自分のためにも!

 

「ところで、まゐ様。お二人の仲間って……」

「園崎君の思っている通りの人達よ♪」

 

 私が言い終わる前にまゐ様がウインクしながらそう言いました

 

「あ、あの~……」

 

 ここまで黙っていた楯無さんが余所余所しく手を上げていた

 

「そう言えば、園崎君以外に私達の事情を知るのはクロエさんだけだったね。私や剣ちゃんの過去を簡単に説明するわ」

 

 そう言ってまゐ様はここにいる全員に過去を話し出しました

グラン・ロロで旅した日々、異界王との激闘、フィクサーによる隠蔽と周りからの手のひら替えしに苦悩した日々、未来の世界で地球リセットを回避の旅、未来で培った経験を待って過去での生活の日々のこと……私はアニメでの出来事しか見ることも出来なかったけど、改めて聞くと、コアの光主は濃い経験と言う言葉では表しきれない程の経験をしていました

 

「まあ、こんなものね。私と剣ちゃん……仲間達……そして、弾との旅の数々は今でも忘れられない」

「辛いことも楽しいことも、みなさんと培ってきたんですから忘れるわけありませんよ」

 

 まゐ様と兵堂先生の過去語りにこの話を知らなかった皆さんは唖然としていました

仕方が無いことではありますね、異世界で旅して強敵との戦い、元の世界に帰ってからも世界の矛盾と戦い……そして、敗北から光主はバラバラ、その後は未来での戦いに身を投じて、仲間が……まゐ様にとってはかけがえのない大切な弾さんが地球リセットの阻止のために世界から消えて、過去に戻って再び動き出した……私も知らなければ唖然としてると思います

 

「園崎は……知っていたのか?」

「はい、細部までとは行きませんが概ねの話は知ってます。まゐ様や兵堂先生、コアの光主……そして、弾さん。私がカードバトラーたらしめるのは皆さんの話を見たからです……コアの光主のみなさんの苦労などは私には全ては理解できませんが、弾さんやまゐ様のバトルは胸が……体が熱くなっていくんです。だからこそ、私は戦えるのです」

 

 少しの恐怖は胸に押し込め、弾さんに憧れて昇り続けた道です。前の世界ではクラスメイトからも教師からも親からも見放されていましたがこの道で進んで良かったと思っています

 

「まゐ様、兵堂先生、束さん、三人にお願いしたいことがあります」

 

 私がそう言い出すと三人は首を傾げた

 

「まゐ様と兵堂先生のお仲間に南極の調査とある12のカードを探して欲しいんです、束さんはその足になる「アレ」の整備をお願いしたいのです」

「南極……12のカード!?」

「園崎君、貴方まさか!?」

「アレだね、わかったよ~」

 

 まゐ様と兵堂先生は南極と12のカードというキーワードで私の考えを即座に理解して驚愕し、束さんは私の考えを読み取ってくださいました

 

「私の持っているのはコピーカードのようなもの、本物を見付けて置いて切り札の1つに出来ればいいと思っています。ISでもバトラーとしても負けるわけには行きませんから……」

 

 私がそう言うとまゐ様は「分かったわ」と言うだけでした

 

 

続く



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少女達と金の銀

 

 

 

「今、いいだろうか?」

「ん?」

 

 いろいろとあった翌日、大分顔色が良くなった簪さんと本音さんとクロエさんの三人と昼食を食べていると、ラウラ・ボーデヴィッヒから声を掛けられた

 

「その……今まで、敵視していてすまなかった!」

 

 ラウラ・ボーデヴィッヒはそう言いながら土下座した

 

「織斑先生から事情は聞いた……あまり、気にするな」

「ですが!」

 

 相変わらず、頑固ですね。この子……さて、如何しましょうか?

 

「なら、センチュリオン戦闘部隊の部隊長を任せるのはどうかな?」

 

 そんな提案をしてきたのは簪さんだった

 

「確かにそれがいいな、確か、軍では隊長をやっていたな?」

「はい!部隊長なら任せてくれ!」

 

 と、言ってもドイツ軍はなにか、企んでるみたいだから要注意なんですが……

 

「織斑先生と束さんに提案してみる。結果はその後になるがいいな?」

「はい、問題ありません」

 

 まあ、織斑先生と束さん達に人選は任せてありますから、私は話を通すだけになるんですがね

 

「ねぇ、律華。確認したいことがあるんだけど……」

「もしかして、デュノアの事か?」

「うん…」

 

 夢を見たのは簪さん、余り良い夢では無くても気になるのは当然かもしれません

 

「楯無さんと束さんの双方から調べてもらってる。今日には報告書があげられるから一緒に見るか?」

「いいの?」

「夢の中でのデュノアが気になっているだろ?情報源が他人なら許されないだろうが簪なら楯無さんと束さんも文句は言わない」

 

 簪さんを溺愛している楯無さんなら見せてくれるでしょうね、間違いなく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「来てもらって悪いな、シャルル」

「うんん、大丈夫だよ。園崎君」

 

 私は放課後、簪さんと届いた報告書を読んだ後、シャルル・デュノアをセンチュリオンにあてがわれた会議室に呼んだ……織斑一夏も一緒に着いてきたが

 

「俺にも連れが居るから連れを連れてくるのは別に構わない……それに、織斑にも関係していることだろうからな」

 

 同室なんですから、既に気が付いて居るはずですからね……気が付いてなかったらアホです

 

「そう言えば、こうして話すのは初めてだったよな?改めて、俺の名は園崎律華。律華でも、リカでも好きに呼んでくれ……()()()()()()()()()()()

 

 私がそう言うと、シャルルさんの顔色が悪くなっていき、織斑一夏は驚いた顔をしていた

 

「な、何を言っているのかな?僕はシャルル・デュノアだよ?」

「オレのバックは知っているだろ?調はついてる。それに、そんなお粗末な演技で隠せと押せると思っていたのか?」

 

 私は女から本当に男にTSしてますから、簪さんの話が無くてもバレバレでしたよ?

まあ、それを抜きにしても〝知っていた〟のですけど……

 

「デュノアが変装してまでIS学園に来たのはデュノア社が倒産の危機にあるから、男性でなら織斑一夏に近づきやすいと思ったから……勿論、気がついていたんだろ?」

「ああ……」

「なら、なぜ教師を頼らない?」

「ッ!そ、それは……」

 

 教師に……姉である織斑先生に話さなかったことを指摘すると織斑一夏は口籠もってしまいましたか……

 

「自分なら何とか出来ると思ったのか?それとも、()()()()()()()()()()()とでも思ったか?()()()()()()()()()()()()()()()思ったのか?」

「……」

 

 彼は黙ってしまいましたが……図星ですかね?

 

「オレ達はまだ、子供で。成長途中なんだ。天狗になって出来ないことも出来ると思うのは仕方ないことだろうしオレにも経験がある……だが、お前らはどうだ?〝特記事項第二一、本学園における生徒は、その在学中はありとあらゆる国家、組織、団体に帰属しない。〟これを利用するだけで、3年間何もしないつもりでいたか?ただ、生活するだけで何もしないでまた、3年後に慌てるだけか?」

「「……」」

「この特記事項も絶対3年間安全に生活できる保障なんて無いぞ?」

「「え!?」」

 

 原作通りなら勿論知りませんよね。分かっていたら、こんなのんびりしてるはずありませんからね

 

「代表候補生なら長期休みに国に報告をあげなければならないし、デュノア社長から長期休みに一度帰ってこいと言われるかも知れない。これらは基本的に拒否は出来ないし出来たとしてもこっちに残っていないといけない程の理由が無ければ話にならない……年何度かのイベントで来賓が来るときにも気をつけないといけない……3年間何もしなければその後は幽閉されるだけだな」

「だったら、如何すれば良いんだよ!?」

 

 キレては冷静に考えられませんよね?それに、私は如何すればいいのかの答えは言ったつもりなんですがね

 

「だから、最初に言っただろ?()()()()()()()()()と」

「「あ!?」」

 

 気が付いたみたいですね……多分

 

「少し前なら織斑先生に頼っても直ぐには問題解決にはならなかっただろうが……今は束さんがいる。お前達が頼んでもどうにもならないかも知れないが、俺から頼んでやらないことも無い」

「……ほんとに良いの?」

「ただし、お前にはセンチュリオンに所属してもらう」

 

 こういう感じなのは嫌いなのですが……使える手は使っていきましょう

 

「だったら、俺も!」

「織斑一夏、お前は正規の手段でセンチュリオンに入れ。デュノアには役割を用意している。役割を用意している場合は俺がスカウトすることになっている。シャルロット・デュノア。答えは如何する?」

「……わかった、センチュリオンに入るよ」

「シャルル!?」

 

 織斑一夏が食らいついてきたときに考えたのでしょうか?思ったよりも早く答えを貰えましたね

 

「ごめんね、一夏。でも、3年間このままだと僕は牢獄に囚われる。そんなのは嫌だよ…自分が出来ることならなんでもやりたい…折角のチャンスを無駄にしたくないんだ」

 

 あれ?タッグトーナメント前、強いては内明かした夜に織斑一夏に惚れていたと記憶しているのですが……違いましたかね?

 

「良い返事が聞けて良かった…なら、早速、お前に用意してある役割など諸々について話したい……が、これ以上は部外者には退室してもらう」

「……わかった」

 

 絶対に納得していない顔をしている織斑一夏は一言だけそう言うと部屋を出ようとする

 

「織斑一夏。一つだけ言っておく、タッグトーナメントの優勝者は両方または片方をセンチュリオンにスカウトするつもりだ。この意味分かるな?」

 

 原作どおり、オルコットさん・鈴さんペアは出場できませんしラウラ・ボーデヴィッヒも機体のオーバーホール中で出れませんし私も織斑先生に出場禁止とされていますので優勝のチャンスは少しありますから、物に出来れば何とかなります

 

「……」

 

 織斑一夏は何も言わずに部屋を出ていきました

 

 

 

続く



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異色のバトル!? 吠えろ!ストライク・ジークヴルム! 1

 

 

 

 

 

「これより、変則バトルを行う」

 

 バトルフィールドに立つ私の前にはそれぞれのISを纏った1年の専用機持ち6人が立っていた

ことの発端は1週間前

 

 

 

 

 

「タッグトーナメント、優勝は更識簪・布仏本音ペア!」

 

 タッグトーナメントの優勝は簪さんと本音さんのペアで、驚きも驚きで準優勝は織斑一夏と篠ノ之箒ペアでした

 

「諸君、急に決まったことだが、今回のタッグトーナメントには普段の学校行事だけではなく、もう一つの目的があった」

 

 そう話すのは織斑先生……確かに前年度まではただの学校行事として解決していただろうが……今年度はそうはいかない

 

「それは、生徒諸君のレベルアップのためであり、センチュリオンに所属する資格があるかの試験でもある!

しかし、こちらで資格があると認めたとしても所属するかは諸君らの自由意志だ!」

 

 強制的に所属されても足手まといであり邪魔になるだけですから当然ですね

 

「これより、センチュリオン総隊長の園崎より資格保持者を発表する」

 

 アリーナに設置された壇上に織斑先生に呼ばれ、最近よくあるなと思いつつ壇上に上がる

 

「みなさん、お疲れ様でした。オレは機体の調整などが諸々被り、一生徒として参加できなかったのが後悔ではあるが、その分、全員の試合を確認していた。その中でも良かった4人を一次候補とする!だが、先程も織斑先生がおっしゃった通り、所属するかはみなさんの意志であり、所属するからと言って戦闘員になる必要は無い!」

 

 事務などの非戦闘員でも人数は圧倒的に不足していますし、これから〝アレ〟の運用を考えるならもう少し欲しかったのですが、ISの戦闘だけでは計れないのもありますから二次候補に期待ですかね

 

「オレが選んだ4人は1人目!鷹月 静寐!2人目!相川 清香!3人目!篠ノ之箒!4人目!織斑一夏!」

 

 私が発表するとアリーナに響めきがはしり、本人の顔は確認できなかったが多分驚いているでしょう

 

「選ばれた4人はこの後、センチュリオンの本部に出頭するように頼む」

 

 

 私はこの場でやることを終えたので壇上から降りた

 

 

 

 

 

「集まってくれてありがとう」

 

 一時間後、センチュリオンの本部になっている会議室には織斑先生に山田先生、まゐ様に兵堂先生と束さんにクロエ、1年の専用気持ちと本音、それから鷹月 静寐さんと相川 清香さんの大人数が集まりました

 

「さて、一次候補を含めた専用機持ちの皆にも聞くことになるが、所属するかしないか、所属するなら戦闘員か雑務係かだな。まずはセシリア・オルコットからだ」

「分かりました」

 

 金髪ドリルこと、セシリア・オルコットから話を聞くことに

 

「正直、あのバケモノと戦えるかは今でも分かりませんわ……あのバケモノを思い出すだけで震えるほどに……ですが、貴族たるもの民を護る使命がありますわ!それに……最初にあのバケモノが現れたときに、わたくしは何もできませんでしたわ…もう、あんな惨めはごめんですわ!戦闘員でお願いしますわ!」

 

 そう答えたセシリア・オルコットは目の奥には怯えが見えましたが、それを超える覚悟を感じられました

 

「あたしはあの日、死を覚悟したわ。リッカが助けてくれなければアタシはここに入れなかった……相対したからよく分かるの。あのバケモノの前ではあたし達が築いた経験も能力も全てが無力。今のままじゃ、リッカの足手まといになるし、何も護れない…だから、あたしは戦闘員として経験を積んで強くなりたい!強くならなきゃいけないの!」

 

 次に鈴さん。確かにこの中では唯一、デスペラードと闘い(防戦一方でしたが)口喧嘩でデスペラードに隙を与えてしまって殺られそうになりました。自分と魔界七将の差を一番感じているでしょう

 

「私は事務仕事がいいかな……あんなのと戦うのは絶対に無理!」

「私も、事務仕事でお願い!」

 

 鷹月 静寐さんと相川 清香さんは事務員として所属すると……まあ、当然ですよね。魔界七将との闘いは間違えれば死闘、元々一般人のお二人にはキツいでしょう

 

「俺はやるぜ!戦闘員として皆を護る!」

「私は戦闘員として一夏を護る!」

 

 はい、失格ですね、最終試験にも進めません

 

「そうか、では織斑一夏と篠ノ之箒は退室してくれ。不合格だ」

「「なぁ!?」」

 

 驚かれていますが、当然だとおもいますよ?篠ノ之さんは論外として織斑一夏は〝どうやって、皆を護る〟のかビジョンが全く無いのですから

 

「話を進めるが、今回の一種の面接も試験の一部だ。自分がこれから何を目指してセンチュリオンに所属するかの意志確認で合否を決めていた。セシリア・オルコットは貴族のプライドとしてデスペラード戦での惨めな思いをしたくないから強くなりたい、鈴音はあの戦いで思い知った無力感と恐怖の克服と誰かを護れる強さが欲しい、鷹月 静寐さんと相川 清香さんは自分の弱さを知っているからこそ、戦闘員としてでは無く事務員として所属することにした。だが、織斑一夏・篠ノ之箒。お前達は戦闘員として何が出来る?鈴音が言った、魔界七将には経験も能力も無意味だってな。織斑一夏、お前は何をどうやったら皆を護れると思っている?篠ノ之箒、お前もだ。力なきお前は何が出来るんだ?二次災害を引き起こすだけじゃないのか?」

 

 元々〝知っていた〟二人のことは余り良く思ってはいませんでしたが、デスペラード戦で二人のことは自分の中ではただの〝お邪魔虫〟までランクダウンしました。

皆を護れるように何かをするなど明確な理由があれば別ですが、ノービジョンの二人は迷惑になるだけです

 

「だったら、お前は如何なんだよ!」

 

 納得できなかったのか、織斑一夏が怒鳴ってきました

 

「オレは……オレの使命は勝つことだけだ。そのためにISの訓練は怠らない。」

「だったら、俺も……」

 

「いい加減にして!!」

 

 会議室に簪さんの怒声が響き渡った

 

 

 

 

続く




何も分かっていない赤と白ならこうなりますね
一応ですが、作者は赤と白が嫌いですが、今作では赤と白はアンチにするつもりはございません(精々微アンチぐらいで止めます)



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異色のバトル!? 吠えろ!ストライク・ジークヴルム! 2

 

 

 

 

 

「オレは……オレの使命は勝つことだけだ。そのためにISの訓練は怠らない。」

「だったら、俺も……」

 

「いい加減にして!!」

 

 俺に噛みついてくる織斑一夏に簪さんの怒声が響く

 

「貴方達はどれだけ周りに迷惑かけているのか分かっていないの!?何もできないのに勝手なことばかりして、律華や先生達にどれだけ迷惑をかければ気がすむの!?」

「お、俺はそんなつもり……」

「散々、律華に噛みついて、そんなつもりが無い?いい加減にして!!貴方達が戦闘に介入しなければ律華が大怪我することなんて無かったんだよ!?みんなを護るために強くなる?貴方が護りたいのは、みんなじゃ無くて、自分自身のプライドだよ!!何でもかんでも、出来ると思っている自分自身でしょ!?」

 

 これ以上はダメです

 

「落ち着け、簪。本音、簪を連れて隣の部屋にいてくれ」

「分かったよ~」

 

 頭に血が上っている簪さんは正確な判断が出来なくなるも知れませんから、隣の部屋に本音さんと一緒に行かせました

 

「織斑、篠ノ之、力なき願いは虚しいだけだが、願いなき力はただの暴力だ。それを忘れるな。ポメ、連れて行け」

≪かしこまり!≫

 

 私はそれだけ言うと、IS学園に連れてきて貰ったポメ19号.20号に指示をだすと、織斑と篠ノ之の2人が強制的に部屋から追い出される、何やら喚いていたが聞く耳持たない

 

「余計な時間を喰ったが、最終試験の内容を説明する。クロエ、兵堂先生、山田先生、アレを持ってきてください」

「はい、律華さま」

「分かりました、園崎くん」

「はい」

 

 私はクロエさん達、三人に頼むと三人はアタッシュケースを何個も乗せたカートを引っ張ってきました

 

「これは……カードですか?」

 

 アタッシュケースを開け、鈴達に中身を見せるとセシリア・オルコットが呟いた

 

「そうだ、ISでの能力は何度も観させてもらったからな。戦闘員の最終試験はこのカード達……バトルスピリッツのバトルでオレとバトルすることだ」

「戦闘員ってことは私達は別の試験があるの?」

 

 事務員を志望してくれた鷹月 静寐さんが聞いてきました

 

「そうだ、事務員はバトスピのルールに加え、カードの能力を把握してもらう。クロエやスザク、紫乃宮先生や兵堂先生にも協力してもらってな」

「バトルは一週間後、静寐さん達はルールを覚えたら戦闘員のデッキ作りをサポートするように。紫乃宮先生。後はお願いします。オレがデッキ作りを教えたら試験の不公平が出るので」

「分かったわ」

 

 私はその場をまゐ様にお任せして隣で休んでいる簪さんと本音さんに試験内容を伝えてから部屋に戻りました

 

 

 

 

 

 

 

そして、一週間後

 

「これより、変則バトルを行う!」

 

 それぞれのデッキが完成し、バトルフィールドに降り立った、セシリア・オルコット、凰 鈴音、ラウラ・ボーデヴッィヒ、シャルル・デュノアことシャルロット・デュノア、更識簪、布仏本音の6人。

それぞれのIS(本音はジークアポロ・ドラゴンをキグルミにしたような)を纏い、私の向かい側に立っています

 

「今回は6対1でおこない、其方のライフは8、リザーブは4で初め、オレはライフ12、リザーブ6から始めさせてもらう。其方のライフとリザーブ、トラッシュのコアは共有され、自分に対する効果は仲間に使うことができる。先行はオレで後攻はセシリア・オルコットから始め、並んでる順にターンを進めてもらう。そして、お前達のターンが全て終わってからオレのターンに回る」

 

 ターンの流れは私→セシリア・オルコット→凰 鈴音→ラウラ・ボーデヴッィヒ→シャルロット・デュノア、更識簪→布仏本音→私etc.となります

 

「アタックステップはオレの第二ターンからになる。他にも少し変わったルールがあるが、その都度説明させてもらう。それでは始めるぞ!」

「「「はい!!」」」

「「ええ!!」」

「うん!」

 

 準備は整ってるみたいですね、気迫が違います

 

「先行のオレから始めさせてもらう!スタートステップ!(ターン01)ドローステップ(手札4→5)……メインステップ。ノーザンベアードを召喚!(トラッシュコア0→3)

 

 白のコアが砕け、2本の青いラインが入ったシロクマが私のフィールドに現れる

 

「バーストセットしてターンエンド」

 

 静かな立ち上がりで私はターンを返しました。後攻の最初はセシリア・オルコットさん、さて、どんなプレイングを見せてくれるのでしょうか……

 

続く



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異色のバトル!? 吠えろ!ストライク・ジークヴルム! 3

 

 

 

 

 

「わたくしから行かせていただきますわ!スタートステップ!(ターン02)コアステップ(リザーブコア4→5)ドローステップ(手札4→5)メインステップ、海底国の秘宝を配置(トラッシュコア0→4)しますわ!」

 

海底国の秘宝

ネクサス

4(2)/青

<0>Lv1 <1>Lv2

Lv1・Lv2

自分の手札は相手の効果を受けない。

Lv2『自分のアタックステップ』

自分の青のスピリット/アルティメットの効果で破棄する自分の手札の枚数を-1枚する。

シンボル:青青

 

「更に巨人王子ラクシュマナの【アクセル】を使用(トラッシュコア4→5)します!」

 

巨人王子ラクシュマナ

スピリット

1(1)/青/闘神

<1>Lv1 2000 <4>Lv2 4000

自分の手元にあるこのカードのシンボルは、フィールドにあるものとしても扱う。

メイン【アクセル】コスト3(2)(この効果は手札から使用できる)

自分はデッキから2枚ドローした後、手札2枚を破棄する。

この効果発揮後、このカードはオープンして手元に置く。

シンボル:青

 

「デッキから2枚ドローし、手札から2枚を破棄しますわ。破棄するのは二枚目の海底国の秘宝のヘファイストスの鍛冶神殿!さらにバーストセットして、ターンエンドですわ」

 

 なかなかの滑り出しですね。さて、次は鈴さんですか

 

「次はあたしね!!スタートステップ!(ターン03)コアステップ(リザーブコア0→1)ドローステップ(手札4→5)……ってコア1つじゃ何も出来ないじゃない!!」

 

 まあ、普通ならそう言いたくなりますよね

 

「安心しろ、今回の変則バトルの追加ルールとしてお前達のターン毎にリフレッシュステップを行ってもらう」

「そうなの?なら、遠慮無く、リフレッシュステップ(リザーブコア1→6)!メインステップ!黄昏の暗黒銀河を配置(トラッシュコア0→5)!」

 

黄昏の暗黒銀河

ネクサス

5(赤2緑1)/赤緑

<0>Lv1 <2>Lv2

Lv1・Lv2『自分のアタックステップ』

系統:「地竜」を持つ自分のスピリットすべてをBP+3000する。

Lv2『自分のエンドステップ』

系統:「地竜」を持つ自分のスピリット3体を回復させる。

シンボル:赤緑

 

「これで、ターンエンドよ!」

 

 鈴さんのデッキは【赤緑連鎖】ですかね?たしか、アニメ、ソードブレイヴで主人公のツルギが闇のソードブレイヴと一緒に手に入れた【地竜】をベースにしたデッキだったはずです

 

「私の番だな!スタートステップ!(ターン04)コアステップ(リザーブコア1→2)ドローステップ(手札4→5)リフレッシュステップ(リザーブコア2→7)、メインステップ。休音獣ピッグレストを召喚(トラッシュコア0→2)!」

 

休音獣ピッグレスト

スピリット

3(1)/緑/天渡・遊精

<1>Lv1 2000 <3>Lv2 3000

Lv1・Lv2『このスピリットの召喚時』

ボイドからコア1個をこのスピリットに置く。

Lv1・Lv2『自分のメインステップ』

このスピリットを疲労させることで、自分のデッキを上から3枚オープンする。

その中の系統:「インディーダ」を持つ赤/緑の創界神ネクサスカード1枚を手札に加える。

残ったカードは好きな順番でデッキの下に戻す。

この効果はターンに1回しか使えない。

シンボル:緑

 

 あの豚は!?黒うさぎ隊の隊長とは聞いて動物系統のデッキで来るかもとは予測してましたが、まさか、かの有名な【遊精】じゃないですか!?それに、鈴さんの黄昏の暗黒銀河のシンボルで軽減取られてますし!

 

「ピッグレストの召喚時で一コアブースト!さらに、ピッグレストの効果でピッグレストを疲労させて三枚オープンする!」

 

 オープンされたのは創界神サラスヴァティー、ゴッドシーカー休音獣チンチラスト、神楽器サヴィトリー・ヴィーナ ……普通に引けてますねぇ~

 

「インディーダを持つ、サラスヴァティーを回収して、そのまま配置(トラッシュコア2→3)!」

 

創界神サラスヴァティー

ネクサス

2(1)/緑/創界神・インディーダ

<0>Lv1 <3>Lv2

このネクサス/スピリットは創界神ネクサス対象の効果しか受けない。

このネクサス/スピリットには神託と創界神ネクサス対象の効果でしかコアを置けず、そのコアは創界神ネクサス対象の効果しか受けず移動できない。

《神託》〔遊精/天渡/化神&コスト3以上〕〔緑&剣刃/神装&ブレイヴ〕

◆対象の自分のスピリット/ブレイヴを召喚/煌臨したとき、ボイドからコア1個をこのネクサスに置ける。

◆このネクサスを配置したとき、同じカード名の自分の創界神ネクサスがなければ、自分のデッキの上から3枚をトラッシュに置ける。

その中の対象カード1枚につき、ボイドからコア1個をこのネクサスに置く。

Lv1・Lv2

このネクサスの色は赤としても扱い、シンボルは緑としても扱う。

【転神:2】Lv1・Lv2『自分のアタックステップ開始時』

〔このネクサスのコア2個をボイドに置く〕このターンの間、このネクサスは、Lv1/Lv2BPが3000のスピリットとしても扱い、創界神ネクサス以外では破壊されない。

【神域】Lv2『自分のアタックステップ』

バトル終了時、このネクサスのコア3個をボイドに置くことで、このネクサスか、系統:「遊精」を持つ自分のスピリット1体を回復させる。

シンボル:神

 

「神託!対象は2つで2つコアが乗る!」

 

 神託で落ちたのは神楽器サヴィトリー・ヴィーナ 、創界神アレス、音獣エイトーンラビットの三枚……ヴィーナとラビットが対象でサラスヴァティーにコアが乗る……いや、そんなのは些細なこと……問題はあの創界神アレス…【遊精】なんて生ぬるいレベルでオニの【遊精殻人】でしたか……これはヤバイかもですね

 

「ターンエンド」

「今度は僕だよ!スタートステップ!(ターン05)コアステップ(リザーブコア3→4)ドローステップ(手札4→5)リフレッシュステップ(リザーブコア4→7)、メインステップ。トパーズの流星を配置(トラッシュコア0→3)!」

 

トパーズの流星

ネクサス

3(3)/黄

<0>Lv1 <5>Lv2

Lv1・Lv2

自分の手札にあるネクサスカードすべてに、軽減シンボル[黄][黄]を与える。

Lv2

自分のネクサスすべてをLv2として扱うことができる。

シンボル:黄

 

 シャルロットさんは黄色ですかね?かなり嫌な予感もしますが……

 

「更に、鈴とラウラの緑シンボルを使い、フルアッドを

使用(トラッシュコア3→5)!」

 

フルアッド

マジック

5(3)/緑

メイン:

自分のネクサス1つがLv2になるように、ボイドからコアを置く。

フラッシュ:

このターンの間、スピリット1体をBP+2000する。

 

「トパーズの流星を指定して、5コアブースト(リザーブコア2→7)!」

 

 やっぱりですか!?【トパーズフルアッド】ループの動きとしても使える面倒くさい組み合わせなんですよね…

 

「これでターンエンド!」

スタートステップ!(ターン06)コアステップ(リザーブコア7→8)ドローステップ(手札4→5)リフレッシュステップ(リザーブコア8→13)、メインステップ。ノーザンベアードを二体をLv2で召喚(トラッシュコア0→5)。ターンエンド」

 

 簪さんは静かな立ち上がりですね

 

スタートステップ!(ターン07)コアステップ(リザーブコア3→4)ドローステップ(手札4→5)リフレッシュステップ(リザーブコア4→9)、メインステップ。ブレイドラ、イグア・バギーを召喚!」

 

イグア・バギー

スピリット

1(白1赤1)/白/機獣・星魂

<1>Lv1 1000 <2>Lv2 3000 

Lv1・Lv2

このスピリットの色とシンボルは赤としても扱う。

シンボル:白

 

「これでターンエンド!」

 

 本音さんの宣言で皆さんの初ターンが終わりましたね。それぞれ、デッキ事のプレイングで、良い動きでしたね

 

「初ターンとしては及第点だな。ここからのプレイングを観させてもらうぞ!スタートステップ!(ターン08)コアステップ(リザーブコア2→3)ドローステップ(手札3→4)リフレッシュステップ(リザーブコア3→6)、メインステップ。ガドファント、機巧犬キシュードッグをそれぞれLv2で召喚(トラッシュコア0→1)!」

 

ガドファント

スピリット

2(2)/白/機獣

<1>Lv1 2000 <3>Lv2 3000

Lv1・Lv2『このスピリットのブロック時』

このスピリットをBP+3000する。

Lv2【装甲:青】

このスピリットは、相手の青のスピリット/ネクサス/マジックの効果を受けない。

シンボル:白

 

機巧犬キシュードッグ

スピリット

2(2)/白/家臣・機巧・機獣

<1>Lv1 1000 <2>Lv2 2000 <4>Lv3 4000

Lv1・Lv2・Lv3【超装甲:赤/紫/青】

このスピリットは、相手の赤/紫/青のスピリット/アルティメット/ネクサス/マジックの効果を受けない。

Lv1・Lv2・Lv3

お互い、効果で1度に2枚以上ドローしたとき、その効果を発揮した持ち主のスピリット/アルティメット/ネクサス/手札すべてをデッキの下に戻す。

シンボル:白

 

「アタックステップ!」

「「「「「「「ッ!!」」」」」」」

 

 私がアタックステップを宣言した瞬間、皆さんの顔が強ばりましたね

 

「ガドファントでアタック!」

 

 私のフィールドの機械のゾウ……ガドファントが6人に走り出します

 

「え、えっと……」

 

 コアはありますからみなさん悩んでいますね、ライフで受けるかマジックで除去するか……ノーザンベアードでブロックするのが最適解ですがどうでしょうか?

 

「ライフで受ける(ライフ8→7)!ッ!!」

「「「「「うぐぅ!!」」」」」

 

 簪さんがライフで受け、身構えていなかった他の5人はバランスを崩して地面に落ちそうになりました

 

「かんちゃん!受けるなら受けるで言ってよ!」

 

 みなさんの中で簪さんと1番親しい本音さんが皆さんの気持ちを代弁しましたが……

 

「小型スピリットで、ライフを砕かれる感覚を覚えた方がいいと思った。Xレアの反動はこんなもんじゃ無かったよ」

 

 そう、相手のみなさんの中で簪さんだけが、バトルでライフを砕かれる感覚を知っていました、それもXレアがライフを砕く感覚を……だから、簪さんはライフを砕かれる痛みを覚えて欲しかったのでしょう

 

「これで、ターンエンド」

 

 さあ、どんどん行きますよ!!

 

 

 

 

 

続く




今作でライフが砕かれる感覚はコモン、レア、マスターレア、Xレアなどで少し違いを入れております。
詳しい内容は決めてませんので言いませんがご理解ください


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異色のバトル!? 吠えろ!ストライク・ジークヴルム! 4

えっと、遅くなって申し訳ありませんでした
コアの移動や数の変化の計算をしていて、更新直前でワクチンの2回目で40度を叩き出して更新が遅れてしまいました。申し訳ありませんでした


 

 

 

 

スタートステップ!(ターン09)コアステップ(リザーブコア8→9)ドローステップ(手札3→4)リフレッシュステップ(リザーブコア9)、メインステップ。(手札が良くありませんわね。ここは手札交換を)手札から……」

『それはだめだよ、オルコットさん』

「その声は静寐さん?」

 

 セシリアのターン開始直後、セシリアが行動に移そうとしたとき、外部からの通信で動きを止めた

 

『今、オルコットさんがストロングドローを使用しようとしたけど、律華くんのフィールドの機巧犬キシュードッグの効果で二枚以上ドローしたら、その効果を使用したプレイヤー……この場合はオルコットさんの手札、フィールドが全てデッキに戻されるの。手札は海底国で護れるけどフィールドは更地になるわ。それに、今回の変則ルールでは仲間のフィールドも全てデッキに戻されるからオルコットさんのドローソースは全てメタられてるよ』

「そう言うことですか……分かりました、ありがとうございます。……わたくしはターン終了ですわ」

 

スタートステップ!(ターン10)コアステップ(リザーブコア9→10)ドローステップ(手札4→5)リフレッシュステップ(リザーブコア10)、メインステップ。ピナコチャザウルスとブロンソードザウルス召喚(トラッシュコア0→1)!」

 

ピナコチャザウルス

スピリット

1(1)/赤/地竜

<1>Lv1 1000 <3>Lv2 3000 <5>Lv3 4000

Lv1・Lv2・Lv3

このスピリットの色とシンボルは緑としても扱う。

シンボル:赤

 

ブロンソードザウルス

スピリット(闇)

3(2)/赤/地竜

<1>Lv1 2000 <3>Lv2 4000

Lv1・Lv2『このスピリットの召喚時』

相手のネクサス1つを破壊する。

【連鎖:条件《緑シンボル》】

(自分の緑シンボルがあるとき、下の効果を続けて発揮する)

[緑]:ボイドからコア1個をこのスピリットに置く。

シンボル:赤

 

「ブロンソードの召喚時の【連鎖】発揮!このスピリットにコアを1つ置くわ。これでターンエンドよ」

スタートステップ!(ターン11)コアステップ(リザーブコア7→8)ドローステップ(手札4→5)リフレッシュステップ(リザーブコア8→9)、メインステップ。二枚目の創界神サラスヴァティーを配置(トラッシュコア0→1)!更に……神聖天獣ガーヤトリー・フォックスを召喚(トラッシュコア1→4)する!」

 

神聖天獣ガーヤトリー・フォックス

スピリット

6(緑2神1)/緑/化神・遊精

<1>Lv1 5000 <3>Lv2 10000 <5>Lv3 13000

【界放:1】Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの召喚時』

ボイドからコア2個ずつを系統:「インディーダ」を持つ自分の創界神ネクサス3つに置く。

その後、自分の緑の創界神ネクサスのコア1個をこのスピリットに置くことで、このターンの間、相手は、バースト効果を発揮できない。

Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』

ボイドからコア1個ずつを、系統:「遊精」を持つ自分のスピリット1体と系統:「インディーダ」を持つ自分の創界神ネクサス1つに置く。

 

 ラウラの場に緑の狐が現れると律華の表情が強ばる

 

「(これはかなりヤバイ状況ですかね。)」

「サラスヴァティーの神託!そして、ガーヤトリー・フォックスの召喚時!系統:「インディーダ」3つにコアを2つずつ乗せる。更に界放の効果でサラスヴァティーのコアを1つガーヤトリー・フォックスに乗せて、このターン相手はバースト効果を発動できない!」

 

 これでサラスヴァティーに5:3でコアがのり、6人全てのアタックステップが終わるまで律華はバーストを発動できなくなった

 

「私はこれでターンエンド」

スタートステップ!(ターン12)コアステップ(リザーブコア4→5)ドローステップ(手札3→4)リフレッシュステップ(リザーブコア5→9)、メインステップ。二枚目のトパーズの流星を配置(トラッシュコア0→2)!更に命の果実を二枚配置。トパーズの流星の効果で0コスト!」

 

命の果実(リバイバル)

ネクサス

4(3)/緑

<0>Lv1 <3>Lv2

Lv1・Lv2

相手によって自分のライフが減ったとき、自分はデッキから1枚ドローする。

Lv2

相手によって自分のライフが減ったとき、ボイドからコア1個を自分のリザーブに置き、相手のスピリット1体を疲労させる。

シンボル:緑

 

「(よく研究されてますね。タッグ戦を意識した構築で全体のサポートをしつつ、まだ見ぬシャルロットさんのキースピリットの布石として自分の場を構築していく……素晴らしいプレイングと構築です)」

 

 盤面を展開していくシャルロットに律華は心の中で絶賛していた

 

「トパーズの流星1つをLv2してターンエンド!」

スタートステップ(ターン13)コアステップ(リザーブコア2→3)ドローステップ(手札3→4)リフレッシュステップ(リザーブコア3→5)。メインステップ、月を友に持つ創界神をここに!月光のバローネを配置!」

 

月光のバローネ

ネクサス

2(白1神1)/白/創界神・ウル

<0>Lv1 <3>Lv2

このネクサスは創界神ネクサス対象の効果しか受けない。

このネクサスには神託と創界神ネクサス対象の効果でしかコアを置けず、そのコアは創界神ネクサス対象の効果しか受けず移動できない。

《神託》〔武装/星魂/神星/光導/界渡&コスト3以上〕〔ブレイヴ〕

◆対象の自分のスピリット/ブレイヴを召喚/煌臨したとき、ボイドからコア1個をこのネクサスに置ける。

◆このネクサスを配置したとき、同じカード名の自分の創界神ネクサスがなければ、自分のデッキの上から3枚をトラッシュに置ける。

その中の対象カード1枚につき、ボイドからコア1個をこのネクサスに置く。

【神技:2】Lv1・Lv2:フラッシュ『お互いのアタックステップ』

〔ターンに1回、このネクサスのコア2個をボイドに置く〕系統:「武装」/「星魂」/「神星」/「光導」を持つ自分のスピリット1体を回復させる。

【神域】Lv2『自分のアタックステップ』

系統:「武装」/「星魂」/「神星」/「光導」を持つ自分のスピリットがブロックされたとき、そのスピリットを回復させる。

シンボル:神

 

 光と共に角を生やした青年が簪の後にサラスヴァティーと同じように現れる

 

「バローネの神託!対象3つでコアが3つ乗る!」

 

 トラッシュに落ちたのは月光神龍ルナティック・ストライクヴルム、騎士王蛇ペンドラゴン、ダンデラビットの三枚。ルナティックは神星、ダンデラビットは星魂、ペンドラゴンはブレイヴのため、バローネにコアが3つのった

 

「そして……」

「来る!!」

 

 簪が一枚のカードに手をかけたとき、ほんの一瞬の変化を律華は見逃さなかった

 

「蒼白なる月よ、闇を照らす牙となれ!私の友、月光龍ストライク・ジークヴルムの声を聞け(トラッシュコア0→3)!」

 

 

月光龍ストライク・ジーク・ヴルム

スピリット

6(3)/白/神星・武装

<1>Lv1 5000 <3>Lv2 8000 <4>Lv3 10000

Lv1・Lv2・Lv3『相手のアタックステップ』

相手のスピリットがアタックしたとき、このスピリットは回復する。

Lv2・Lv3『このスピリットのブロック時』

BPを比べ相手のスピリットだけを破壊したとき、そのスピリットよりBPの低い相手のスピリットすべてを手札に戻す。

【合体時】Lv3『相手のアタックステップ』

ステップ開始時、合体していない相手のスピリット1体を指定する。

そのスピリットは可能ならば必ずアタックする。

シンボル:白

 

「更に!伝説の12聖剣が1つ!光の緑のソードブレイヴ、疾風の双刃カムイ・ハヤテをストライクに直接合体(ダイレクトブレイヴ)!不足コストは二体のノーザンベアードから確保。よって、Lv1にダウン」

 

疾風の双刃カムイ・ハヤテ

ブレイヴ(光)

6(3)/緑/剣刃

<1>Lv1 5000 <0>合体+5000

Lv1【強化】

アルティメット以外の自分の「相手への疲労効果」の体数を+1体する。

合体条件:コスト6以上

【合体時】【強化】

アルティメット以外の自分の「相手への疲労効果」の体数を+1体する。

【合体時】『このスピリットのアタック時』

相手のスピリット1体を疲労させる。

この効果で相手のスピリットが3体以上疲労したとき、このスピリットは回復する。

シンボル:緑

 

「バローネの神託(バローネコア3→5)!ノーザンベアード2体のコアを使い、ストライクジークヴルムをLv2へ!」

「あたしのブロンソードを使ってラウラのガーヤトリーを上げなさい」

「……わかった。鈴さんのブロンソードのコアをボーデヴィッヒさんのガーヤトリー・フォックスに移動させLv2へ!ブロンソードは消滅。これでターンエンド」

「私のスタートステップ~(ターン14)コアステップ(リザーブコア0→1)ドローステップ(手札3→4)リフレッシュステップ(リザーブコア1→7)、メインステップ。私も行くよ~。太陽よ、炎を纏いて龍となれ!太陽龍ジーク・アポロドラゴンをLv2で召喚(トラッシュコア0→2)!」

 

太陽龍ジーク・アポロドラゴン

スピリット

6(赤2青2)/赤/神星・星竜

<1>Lv1 4000 <3>Lv2 6000 <5>Lv3 9000

Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』

回復状態の相手のスピリット1体を指定し、そのスピリットにアタックできる。

【合体時】Lv3『このスピリットの合体アタック時』

BP9000以下の相手のスピリット1体を破壊する。

シンボル:赤

 

「更に!伝説の12聖剣が1つ!光の黄のソードブレイヴ、光翼の神剣エンジェリックフェザーをジーク・アポロドラゴンに直接合体(ダイレクトブレイヴ)!不足コストはブレイドラから確保!」

 

光翼の神剣エンジェリックフェザー

ブレイヴ(光)

5(2)/黄/剣刃

<1>Lv1 5000 <0>合体+5000

Lv1【強化】

アルティメット以外の自分の「BP-効果」を-1000する。

合体条件:コスト5以上

【合体中】【強化】

アルティメット以外の自分の「BP-効果」を-1000する。

【合体中】『このスピリットのアタック時』

このターンの間、相手のスピリット1体をBP-3000する。

その相手のスピリットがターンで初めてBP0になったとき、このスピリットは回復する。

シンボル:黄

 

「メインステップはこれで終了………そして、」

「「「「「「アタックステップ!!」」」」」」

「ふっ……来い!」

 

 アタックステップに入る6人、その6人を見て律華は笑みを浮かべていた

 

 

 

 

続く



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異色のバトル!? 吠えろ!ストライク・ジークヴルム! 5

遅くなり申し訳ありませんでした。


 

 

 

 

「「「「「「アタックステップ!!」」」」」」

「ふっ……来い!」

 

 6人のアタックステップの宣言に律華は笑みをこぼしていた

 

「私とセシリアはアタックしない!ラウラ!」

「あぁ、ガーヤトリー・フォックスでアタック!アタック時、自身とサラスヴァティーに一つずつ乗せる!」

 

神聖天獣ガーヤトリー・フォックス:コア3→4

創界神サラスヴァティー:コア5→6

創界神サラスヴァティー:コア3

 

ライフで受ける(ライ12→11)!!」

「「「「「!!??」」」」」

 

 何のためらいもなく、そして、ライフが砕かれる痛みに律華が動じないことに5人が驚愕していた

 

「どうした?」

「い、いや。何でも無い!バトル終了時、創界神サラスヴァティーの神域(グランフィールド)発揮!サラスヴァティーのコアを3個ボイドに送り、自身または遊精を回復させる!ガーヤトリー・フォックスを回復!再びアタック!」

 

神聖天獣ガーヤトリー・フォックス:コア4→5

創界神サラスヴァティー:コア6→3→4

創界神サラスヴァティー:コア3

 

「ノーザンベアードでブロック、ブロック時コア1個を自身に置き回復する」

「だが、BPはガーヤトリー・フォックスの方が高い!」

 

ノーザンベアードLv2BP:800VSガーヤトリー・フォックスLv3BP:13000

 

 狐対熊は狐…ガーヤトリー・フォックスが勝ち、ノーザンベアードは破壊された

 

「再び、サラスヴァティーの神域でガーヤトリー・フォックスを回復させてアタック!」

 

神聖天獣ガーヤトリー・フォックス:コア5→6

創界神サラスヴァティー:コア4→1→2

創界神サラスヴァティー:コア3

 

 

「それもライフで受ける(ライフ11→10)!!」

「サラスヴァティーの効果!4度立ち上がれ、ガーヤトリー・フォックス!アタック!」

 

神聖天獣ガーヤトリー・フォックス:コア6→7

創界神サラスヴァティー:コア2→3

創界神サラスヴァティー:コア3→0

 

 

「5度目!サラスヴァティーの効果でガーヤトリー・フォックスを回復!そして、アタック!」

 

神聖天獣ガーヤトリー・フォックス:コア7→8

創界神サラスヴァティー:コア3→0→1

創界神サラスヴァティー:コア0

 

「キシュードックでブロック!」

 

機巧犬キシュードッグLv2BP:2000VSガーヤトリー・フォックスLv3BP:13000

 

 キシュードッグはガーヤトリー・フォックスの前で何もできずに破壊された

 

「私のアタックは終了…」

「僕もアタックはしないよ」

「次は私!行って、ストライクジーク・ヴルムの合体アタック!」

 

 簪のストライクジーク・ヴルムが律華のライフを狙い動き出した

 

ライフで受ける(ライフ10→8)!!」

「本音!」

「うん!合体スピリットの合体アタック!エンジェリックフェザーのブレイヴアタック時、ガドファントのBPをマイナス3000!0になったとき合体スピリットを回復!」

ライフで受ける(ライフ8→6)!!」

 

 律華のライフは2、そして本音のフィールドにはダブルシンボルの合体スピリットが回復状態で残っていた

 

「行け!合体スピリットの合体アタック!」

「ふっ、フラッシュタイミング!ブリザードウォール!」

 

 律華がカードを使用すると、律華のフィールドに吹雪が吹き荒れる

 

「このターンの間、ブロックしていないスピリットから一しか減らされない!そして、そのアタックはライフで受ける(ライフ4→3)!」

「「「「「!!!???」」」」」

「ターンエンド」

 

 6人はこのターンで決めるつもりだったんだろう。だが、律華は半分近くのライフを失いながらも防御札を残していた

 

スタートステップ!(ターン15)コアステップ(リザーブコア14→15)ドローステップ(手札1→2)リフレッシュステップ(リザーブコア15→16)、メインステップ。ブレイドラXを召喚」

 

ブレイドラX

スピリット

0(0)/赤/翼竜

<1>Lv1 1000 <2>Lv2 2000 <3>Lv3 3000

Lv3『このスピリットのアタック/ブロック時』

ボイドからコア1個を自分の赤1色の創界神ネクサスに置く。

シンボル:赤

 

「マジック、フォースプライドドロー(トラッシュコア0→3)

 

フォースプライドドロー

マジック

4(2)/赤

メイン

自分はデッキから、手札が4枚になるまでドローする。

自分のカウント2以上のとき、かわりに、自分はデッキから3枚ドローする。

フラッシュ

このターンの間、スピリット1体をBP+3000する。

 

「四枚ドロー!」

「一気に手札を!?」

 

 ほぼ手札が0枚の状態から律華の手札を4枚まで増やしてみせた

 

「光導創神アポローンを配置(トラッシュコア3→5)

 

光導創神アポローン

ネクサス

2(神1)/赤紫緑白黄青/創界神・光導

<0>Lv1 <6>Lv2

このネクサスは創界神ネクサス対象の効果しか受けない。

このネクサスには神託と創界神ネクサス対象の効果でしかコアを置けず、そのコアは創界神ネクサス対象の効果しか受けず移動できない。

《神託》〔界渡/化神/光導&コスト3以上〕

◆対象の自分のスピリットを召喚/煌臨したとき、ボイドからコア1個をこのネクサスに置ける。

◆このネクサスを配置したとき、同じカード名の自分の創界神ネクサスがなければ、自分のデッキの上から3枚をトラッシュに置ける。

その中の対象カード1枚につき、ボイドからコア1個をこのネクサスに置く。

このカードの軽減シンボルは赤/紫/緑/白/黄/青としても扱う。

【神技:3】Lv1・Lv2:フラッシュ『お互いのアタックステップ』

〔このネクサスのコア3個をボイドに置く〕BP8000以下の相手のスピリット/アルティメット1体を破壊することで、自分はデッキから1枚ドローする。

【神域】Lv2『自分のアタックステップ』

系統:「界渡」/「化神」/「光導」を持つ本来のコストが6以上の自分のスピリットがブロックされたとき、そのスピリットを回復させる。

 

「光導創神アポローンの信託!対象三つでコアが三つ乗る!」

 

 トラッシュに落ちたのは、月紅龍ストライク・ジークヴルム・サジッタ、龍星の射手リュキオース、龍星皇メテオヴルムXの3枚、サジッタは【化身】、リュキースは【界渡】、メテオヴルムは【光導】のため光導創神アポローンにコアが三つのった

 

「そして……」

「来る!」

 

 1度、いや、2度、律華のバトルを側で感じているからこそ、簪は律華が纏う空気が変わったのを感じ取った

 

「蒼白なる月は、赤き希望に染まる!友の魂、月紅龍ストライク・ジークヴルム・サジッタの声を聞け!(トラッシュコア5→8)

 

月紅龍ストライク・ジークヴルム・サジッタ

スピリット

6(赤2白2神1)/赤/化神・光導・神星

<1>Lv1 5000 <3>Lv2 7000 <4>Lv3 10000

Lv1・Lv2・Lv3『お互いのアタックステップ』

自分か相手のライフが減ったとき、自分はデッキから1枚ドローする。

【界放:1】Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』

このスピリットは、相手のスピリット/ネクサスの効果を受けない。

さらに、自分の創界神ネクサスのコア1個をこのスピリットに置くことで、BP12000以下の相手のスピリット/アルティメット1体を破壊する。

Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』

このスピリットが相手のスピリット/アルティメットを破壊したとき、相手のライフのコア1個をリザーブに置く。

シンボル:赤

 

「紅い…ストライク?」

 

 白のストライクを使用する簪が自分とは違う紅いストライクを見て戸惑いの声をだした

 

「呪いのブレイヴは今、希望に変わる!騎龍魔弓サジットボウをストライク・ジークヴルム・サジッタに直接合体(ダイレクトブレイヴ)!」

 

騎龍魔弓サジットボウ

ブレイヴ

4(赤2神1)/赤/神話・霊装

<1>Lv1 4000 <0>合体+5000

合体条件:コスト6以上

【スピリット合体中】『このスピリットのアタック時』

BP7000以下の相手のスピリット/アルティメット1体を破壊できる。

この効果で破壊したとき、ターンに1回、相手のライフのコア1個を相手のリザーブに置く。

合体条件:カード名に「アポローン」を含む創界神ネクサス

【ネクサス合体中】【神域】『自分のアタックステップ』

自分の創界神ネクサス/赤1色のスピリットの「BP破壊効果」の上限を+3000する。

シンボル:赤

 

「マジック、ボルカニックフレイムを使用(トラッシュコア9→11)

 

ボルカニックブレイク

マジック

5(2)/赤

メイン:

相手のネクサスすべてを破壊する。

この効果で破壊したネクサス1つにつき、自分はデッキから1枚ドローする。

フラッシュ:

このターンの間、スピリット1体をBP+3000する。

 

「相手のネクサス全てを破壊して破壊した数だけドロー」

「一気に6枚!?」

 

 先ほどのフォースプライドドローよりも多く6枚を手札を加えた、律華は動き出した

 

「アタックステップ!ゆけ!合体アタック!【界放】発揮!」

 

光導創神アポローン:コア4→3

ストライク・ジークヴルム・サジッタコア:4→5

 

「BP12000以下のスピリットを破壊する!ピナコチャザウルスを破壊!」

 

 ピナコチャザウルスはサジッタの炎に飲み込まれて破壊されてしまう

 

「サジッタのLv2、3の効果。このスピリットが相手のスピリットを破壊したとき相手のライフを一つリザーブへ」

 

「「「グゥ!?(ライフ7→6)」」」」」

「サジッタの効果で1枚ドロー、更にサジットボウの効果!BP7000以下の相手のスピリットを破壊!イグアバギーを破壊しサジッタとサジットボウの効果を合わせてライフを二つ削る」

「「「グゥ!?(ライフ6→4)」」」」」

「そして、2枚ドロー」

 

 1度のアタックで、しかもスピリットの効果でライフを三つ削られた6人は痛みのあまりによろける者やフィールドに落ちてしまうが、その中でも簪だけは痛みをこらえていた

 

「合体スピリットの効果!相手がアタックしたとき、このスピリットは回復する!そして、合体スピリットでブロック!」

 

ストライク・ジークヴルム・サジッタLv3+サジットボウ:BP15000VSストライク・ジークヴルムLv2+カムイハヤテ:BP13000

 

 紅いストライクと白のストライクが何度もぶつかり合う

 

「BPはサジッタの方が高いな」

「そうだね。でも、まだだよ!フラッシュタイミング!マジック、リゲイン!」

 

リゲイン

マジック

4(2)/白

フラッシュ:

自分のスピリット1体を回復させる。

または、このターンの間、自分のスピリットすべてをBP+3000する。

 

「合体スピリットのBP+3000!よって、16000!」

 

ストライク・ジークヴルム:BP13000→16000

 

「律華のスピリットのBPを超えたわ!」

「フラッシュタイミング!」

「「「「「「!?」」」」」」

「オーバードーズ!」

 

オーバードーズ 

マジック

3(2)/白

このカードは系統:「起幻」を持つ。

フラッシュ:

このターンの間、自分のスピリットすべてをBP+3000する。

さらに、相手のアタックステップなら、自分のスピリットすべてを回復させる。

 

「不足コストはガドファントから使用して自分のスピリットをBP+3000!」

 

ストライク・ジークヴルム・サジッタ:BP15000→18000

 

「BPが超えられた!?」

「そんな!?」

「うんん、まだだよ!フラッシュタイミング!ストロングドローのフラッシュを発揮!合体スピリットのBPを+3000するよ!」

 

ストライク・ジークヴルム:BP16000→19000

 

 簪のストライクのBPが超えられたとき、シャルロットの機転により更にストライクのBPがあがった

 

「BPが超えたわ!」

「これならいけます!」

 

 律華の使用できるコアは実質二個、このターンは耐えられると6人はそう思っていた

 

「フラッシュタイミング!ストライク・ジークヴルム・サジッタに天星12宮 炎星竜サジタリアス・ドラゴンを【煌臨】!不足コアはブレイドラから確保! 」

 

天星12宮 炎星竜サジタリアス・ドラゴン

スピリット

6(神3)/赤/光導・古竜

<1>Lv1 5000 <3>Lv2 8000 <4>Lv3 12000

フラッシュ《煌臨:光導&コスト4以上》『お互いのアタックステップ』

自分の[ソウルコア]をトラッシュに置くことで、対象の自分のスピリットに手札から重ねる。

このカードの軽減シンボルは赤/紫/緑/白/黄/青としても扱う。

Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの煌臨時』

自分のトラッシュのコアすべてをこのスピリットに置く。

Lv2・Lv3:フラッシュ『お互いのアタックステップ』

系統:「光導」を持つ自分のスピリットのコア2個を自分のトラッシュに置くことで、BP10000以下の相手のスピリット/アルティメット1体を破壊する。

シンボル:赤

 

 空から光がストライク・ジークヴルム・サジッタに降り注ぎ、その姿を変えた

 

「煌臨時、トラッシュのコアを全てこのスピリットへ!」

 

サジタリアス・ドラゴンコア:5→17

 

「「「「「「!!!????」」」」」」

 

 6人は驚きを隠せなかった、律華はコアをほぼ使い切り、盤面にはシンボルもほとんど残されていなかったが、一枚のカードで盤面はひっくり返っていた

 

「更に、フラッシュタイミング!天駆ける闇祓う光!超神光龍サジットヴルム・ノヴァ、サジタリアス・ドラゴンに【煌臨】!」

 

超神光龍サジットヴルム・ノヴァ

スピリット

9(赤1紫1緑1白1黄1青1)/赤/化神・光導

<1>Lv1 12000 <3>Lv2 15000 <6>Lv3 30000

フラッシュ《煌臨:光導&コスト6以上》『お互いのアタックステップ』

自分の[ソウルコア]をトラッシュに置くことで、対象の自分のスピリットに手札から重ねる。

Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの煌臨/アタック時』

BP20000以下の相手のスピリット/アルティメット1体を破壊できる。

【煌臨中】【界放:3】Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』

自分の創界神ネクサスのコア3個をこのスピリットに置くことで、系統:「光導」を持つ自分のスピリットの数まで、相手のライフのコアをボイドに置く(最大3個)。

シンボル:赤赤

 

「二回連続の煌臨!?」

「な、なによあれ!?」

 

 先ほどと同じくサジタリアス・ドラゴンが光に包まれ、黄金に輝くドラゴンがそこに立っていた

 

「そして、サジットヴルム・ノヴァの煌臨時、BP20000以下の相手のスピリットを破壊する。ジーク・アポロドラゴンを破壊!更に、リゲイン!サジットヴルム・ノヴァを回復させる!」

 

 二枚のカードにより、形勢は逆転し6人のフィールドは荒らされる

 

「BP38000……」

 

 圧倒的なBPを見て、簪を除く5人は戦意を削られていった

 

「今回は私達の負け……でも、いつか必ず私は律華に勝ってみせるよ!」

 

「その意気だ!サジットヴルム・ノヴァの合体アタック!界放発揮してライフを一つボイドへ!そして、メインのアタック!」

 

「「「「「「ライフで受ける!(ライフ4→0)」」」」」」

 

 

 ライフが0になった6人はバトルフィールドから強制排除されて、フィールドから追い出された

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まゐ様、6人はどうでしたか?」

「初めてのバトルにしてはいい線行っていたと思う」

 

 バトルが終わったその日の夕方、私とまゐ様はセンチュリオンの会議室にいた

 

「特に、簪さんと本音ちゃんは突出していたわね。簪さんは何度も園崎君のバトルを見てきたからだと思うけどら本音ちゃんはどうしてかしら?」

「多分、簪さんと何度もバトルしていたんでしょう。本音さんは簪さんの専属メイドでもあるみたいですからその辺は優遇が聞くんだと思います」

「そういうことね。はい、紅茶ね」

「ありがとうございます」

 

 教師に紅茶を入れてもらうのは本来ダメだとは思うのですが、入れてもらったのは飲まないと悪いですね

 

「……美味しいですね」

「向こうではよくダンに入れていたからかしらね」

 

 そう言う、まゐ様はどこか懐かしそうでした

 

「まゐ様、ダンさんのこともっと話してくれませんか?アニメやマンガに載っていた話は大体わかっていますが、それ以外の話を知りたいです」

「……わかったわ。そうね、どこから話そうかしら?」

 

 

 その後、まゐ様の話が長くなり気づいたら夜明けを迎えていたのはまた、別のお話です

 

 

 

 

続く

 

 




今回の園崎律華のデッキになります↓

https://club.battlespirits.com/bsclub/mydeck/decksrc/202111/11636532064138_20211110.html


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再試験!?激昂!華VS夏 1

 

 

 

 

「園崎!!俺と勝負しろ!!」

 

 みなさんの試験の翌日。普段通りに授業を受けて、放課後、訓練のためにアリーナに3人で向かおうと教室をでると、織斑一夏が大声で叫んできました

 

「センチュリオンに入れなかったことがそんなに気に食わないのか?」

「当たり前だろ!?あんなのは不当だ!」

 

 不当と言われましても、センチュリオンへの入団試験は全部、私に一任されていて、その上で試験の合否の基準はまゐ様や織斑先生にも確認してもらって決めたのですが……

 

「なら、再試験をしてやる。1時間後、第3アリーナに来い。再試験の内容はその時に伝える。それでいいな?」

「再試験だと?!……ああ、か、かまわない」

 

 織斑一夏は「再試験」と聞くと激情しそうになりましたが、周りの目を気にしてか、納得すると1組に戻っていきました

 

「律華、再試験するの?」

「するしかない、再試験で合格基準に気づいたなら、それはそれでかまわない。気づかなければその時はまた、不合格にすればいい。それよりもクロエ、簪。すまないが…」

「はい、織斑先生に連絡しておきます」

「私もお姉ちゃんに連絡しておくね」

 

 お二人とも心が読めるようになりましたか?

 

「頼んだ」

 

 今回の再試験はある意味、自分がどこまで強くなっているかの確認になってくれますかね?

 

 

 

 

 

 

 

第第3アリーナ

 

「これより、センチュリオン入団再試験を行う!!」

 

 私は一応の形式のためにそう言いました

第3アリーナは織斑先生と生徒会長の楯無さんの権限で貸し切りにしてもらい、この場にいるのは私と織斑先生に山田先生、まゐ様に兵堂先生、簪さんにクロエさん、楯無さんに本音さん、虚さんにオルコットさん達一次候補達、それからなんか居た、篠ノ之箒と再試験をすることになった原因の織斑一夏

 

「再試験の内容はオレとの実戦。勝敗も合否に関係するため、全力で来い」

「当たり前だろ!」

 

 私が簡単な説明をすると、織斑一夏は全力と言ったためか、白式を展開しました

 

「お前もISを……「バカかお前は!?」ゲフゥ!!」

 

 「お前もISを展開しろ」と言おうとしたとき、織斑一夏に鉄拳が飛ぶ

鉄拳を繰り出したのは織斑先生…織斑一夏のお姉さんでした

 

「ち、千冬姉!!」

「織斑先生だ、馬鹿者!!織斑、お前は何を勘違いしているんだ!!園崎は一言もISでの実戦とは言っていないぞ!!」

「え……」

 

 織斑先生に言われ気がついた、織斑一夏。そのことに鈴さん含め、1年の専用機持ちは呆れていました

 

「さっき話したのは再試験の内容でルール説明はこれから行う。

 

一 再試験は一対一の実戦形式で行う。誰の介入も許さず、介入してきた者も含めて不合格とする

 

二 武器はISのを使用し、それ以外の展開は認めない。ただし、アームの展開は認める

 

三 勝敗は審判が決め、審判の判断は絶対である。以上この三つだ。そして、今回の審判は織斑先生達4人の教師に任せることになった」

「そういうことだ、そして、お前が弟だろうと贔屓はしない。それから介入した者も含めて私が実力行使で止めることになっている」 

 

 ほんの少しだけ立会人の簪さん達の方を向くと、篠ノ之箒が顔を背けた、介入するきだったのでしょう

 

「文句は無いな?では、双方、武器を出せ!」

「…」

「ああ!」

 

 私は無言で短剣を構え、織斑一夏は四苦八苦するも雪片弐型と腕の装甲を部分展開してきました

 

「園崎!!俺をなめてるのか!?あの青い剣を出せよ!?」

「(青い剣……アビス・アポカリプスのことでしょうか?本来の担い手では無い私が持つのはあまりしたくないのですが……、そうですね)なら、出させてみろ(う~ん、こっちの世界に来てからなんか、私、煽る言動が増えましたか?)」

 

 私は言動が前世から変わり始めているのに気づきつつ、目の前の男に注意をはらいます

 

「なら、最初から出さないことを後悔させてやる!!」

 

 煽りに乗った織斑一夏は若干の興奮気味で剣を構えました

 

「それでは、始め!」

「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

 開幕ダッシュをする織斑一夏、いつみても考え無しの猪突猛進ですね、バカみたいです

 

「(切り下げ、切り上げ、突き)」

 

 織斑一夏は先制攻撃をしてきましたが、私はそれを難なく避けきりました

 

「(右はらい、左はらい、右下あげからまた横はらい)」

 

 観察眼と織斑一夏が単調すぎるのもあり、私は織斑一夏の動きを先読みしてその全てを躱しました

 

「ぜぇ……ぜぇ……」

「フェイントも無く、単調すぎる」

「う、うるせぇ……」

 

 私がそう指摘すると織斑一夏は息を荒くしながらもそう言ってきました

 

「織斑、篠ノ之。お前達はオレが言ったことを考えたのか?」

「そんなこと必要ない!」

「考える必要なんて無い!!俺はみんなを守る!!」

 

 また、()()()ですか、本当に何も考えていませんね

 

「お前の守る対象はこの地球に住む人間全員か?」

「そうだ!」

「そうか……なら、プロトポメ!フレイムフィールド!」

<かしこまり!フレイムフィールド!>

 

 私がプロトポメに指示を出すと、プロトポメは指示通りにフレイムフィールドを簪さん達、立会人を包むように発動させた

 

「ソノザキィ!!オマエ!何やってんだ!今すぐやめろ!!」

「やめてほしければオレを倒せばいい、簡単だろ?」

 

 私の行為に声を荒げる織斑一夏、このくらい芝居すれば気づくと思いますがどうでしょうか?

 

「お前は友達を殺すつもりかぁ!!」

「だったらどうする?中の人達が生きていられるのは大体10分くらいだな」

「お前は人間じゃねぇ!!」

 

 おっと、もしかして本気で私が簪さん達を殺すと思っているのですか?そんなつもりは微塵もないのですが、激昂するとは思っても居ませんでしたね

まあ、いいです。試験を続けましょうか

 

 

 

 

続く



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再試験!?激昂!華VS夏 2

あけましておめでとう御座います
今年もよろしくお願いします


 

 

 

 

 

「園崎は私達を殺す気か!?」

 

 律華によって、炎に閉じ込められた12人、その中で律華のことをあまりよく思っていない、篠ノ之が吼えた

 

「うるさい、黙ってて」

 

 簪が篠ノ之に冷たく言い放った

 

「そうだな、篠ノ之少し落ち着け」

「千冬さん!?」

「織斑先生だ!!お前と織斑はいつになったら公私を分けられるんだ!?」

「す、すみません!」

 

 教師と生徒、昔からの知り合いである千冬と篠ノ之、公私混合するのは少なからずあるだろうが、直ぐに直せないため、既にIS学園ではよく見られる光景になっていた

 

「かんざしちゃん、律華くんの意図がわかっているのかしら?」

「うん。お姉ちゃんは律華が閉じ込める前にアイツが律華の質問に答えたのを覚えてる?」

 

 楯無はなぜ、そんなことを聞くのかと少し戸惑いもした、アイツとは織斑一夏のことで間違いないだろう

 

「…ええ、確か律華くんが『お前の守る対象はこの地球に住む人間全員か?』って聞いたら彼は……」

「そうだと答えていましたね」

 

 セシリアが織斑一夏の言ったことを繰り返すと3人ほどため息を吐いた

 

「鈴さん?」

「一夏らしいっちゃあらしいのよね……この矛盾」

「「矛盾?」」

 

 どういうことなのかと、ラウラとシャルロットが首をかしげた

 

「そうね、一つ例を出すわ。あたしを見知らぬテロリストと思いなさい。あたしがIS学園を潰すために攻めてきたわ。一夏含めてどうするかしら?」

「鈴!?そんなこと言っている場合か!?脱出しなければ私達は死ぬんだぞ!?」

 

 この炎に包まれている状態で落ち着いている鈴に吼える篠ノ之に鈴はため息を吐いた

 

「あんたバカぁ?リッカにその気は無いわよ。その気があるなら、紫乃宮先生達と一緒に閉じ込めるわけ無いわ」

「そうね。律華くんならかんざしちゃんや紫乃宮先生達を巻き込むことは無いわね。彼にとって、紫乃宮先生と兵堂先生は憧れの人達で、かんざしちゃんはプリンセスなのだから」

 

 自分の姉である楯無に「律華のプリンセス」と言われ顔を真っ赤にする簪とそれを見て微笑む楯無とまゐ、そんなことをお構いなしに篠ノ之が吼える

 

「ふん!そう思わせているだけだろ!()()()()()()()()()()()()()()()奴だからな!女遊びしているだけだ!」

 

 篠ノ之の言葉を聞いてこの場の全員の顔色が変わり、篠ノ之を見る目が冷たい……絶対零度に近しいレベルで冷たい眼だった

 

「ね?、篠ノ之さん。言いたいことはそれだけ?」

 

 そう、冷たく言い放ったのは先程まで顔を真っ赤にしていた簪だった

 

「貴方が律華のこと嫌いなのはわかった。試験に不当に落とされたからって()()以下の腹いせをしていることも……でも」

「紫乃宮先生や兵堂先生、クロニクルさん、そして、律華の前でよくたかだかカードにうつつを抜かすなんて言えたね?」

「ッ……ほ、本当の……「誰が喋っていいっていったの?」…」

 

 篠ノ之は今の簪に反論しようとしたが、簪の一言によってできなかった

 

「更識妹、少し落ち着け。プロトポメ、篠ノ之を眠らせられないか?」

「…………はい」

<かしこまり!眠りの花の妖精フィリー。>

「待ってくだ……さ、い」

 

 千冬は簪を落ち着かせるとポメに篠ノ之を眠らせるようにと頼むとポメは小さな妖精を呼び出して篠ノ之を眠らせた

 

「これで少しは静かになるだろう。先程の鳳の話だが、簡単に言ってしまえば織斑の言っていることは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()いる」

「「「あ!?」」」

 

 千冬の言葉で先程の鈴が出そうとしていた問の答えがわかり、セシリア達は意味がわかったように声を上げた

 

「つまりそう言うことだ。園崎はこの矛盾を教えるために敢えて自分から悪役に徹することにしたのだろう。プロトポメ、外の様子を見ることはできないか?」

<映せるよ~>

 

 千冬がプロトポメに外を映せるかと聞くと、プラカードで答え、映像を映し出した

 

「なぁ!?」

 

 そこに映されたのは、零落白夜を展開する織斑一夏と零落白夜に相対している金と赤の剣を構えた園崎律華の姿だった

 

 

 

 

 

「そろそろ5分経つ。この調子だと誰も助けられないぞ?」

「ぜぇ…ぜぇ……う、うる、さい」

 

 少し遡り、頭に血が上りがむしゃらに雪片弐型を振るう織斑一夏だったが、その全てを律華に避けるか受け流しされ、体力の限界から肩で息をし膝を地面に付けていた

 

「そろそろ自分の矛盾に気がつけ」

「俺に……矛盾?」

 

 自分に存在している矛盾を指摘されるが本人はわからないようだった

 

「俺に矛盾があるわけ……」

「ある。この矛盾に気がついていないのは篠ノ之とお前自身だけだ」

「う、嘘だ!時間稼ぎか!?」

 

 未だに律華が姉や友達を殺そうとしていると思い込んでいる織斑一夏は律華の話に耳を貸さなかった

 

「そうか……なら、お前の矛盾を言ってやる。お前は地球上全ての人間を守る対象だと言っていたが…織斑。お前は仲間を殺そうとしている奴も守るのか?」

「…………え?」

 

  律華にそう言われ、織斑一夏は一瞬何も考えられなくなった

 

「お前の性格上、仲間を優先するだろうが、敵側に仲間がいたときを考えれば不確定要素が大きすぎるお前をセンチュリオンに入れるわけには行かなかった。篠ノ之も同様だ、彼奴は織斑、お前に依存している節がある。敵側にお前が行けば彼奴が後ろから刺してきそうだからな」

「なあ!?鈴や箒がそんなことするわけ無いだろ!」

「お前は本当に何も知らないな。鈴達、国家代表候補生は国家を代表するIS乗りを育成する制度であり、国属でもあるんだ。その国にIS学園を攻めろと言われれば命令を無視することはできない、無視すれば国家代表候補生としての地位を失い、その上、命令違反として投獄される。違反の内容次第では死罪にも為るだろう。さらにはソイツの家族にも何かしらの制裁が下される。これを知ってなお、国家代表候補生の奴らが裏切らないと言えるのか?」

「ッ……そ、それは……」

 

 律華の言葉に織斑一夏は反論できなかった

 

「ならなぜ、最初に言わなかった!」

「逆に聞くが、なぜそれを言わないと行けない?」

「なに!?」

「オレたちは高校生だ、考えられない子供じゃ無い。自分で考え行動できる。全てが他人に貰えると思っていたのか?」

「……」

 

 律華の話を聞いた織斑はそれでも納得できていなかった

 

「お前は言っても理解できていないみたいだな……零落白夜を展開しろ」

「どうしてだ?」

「本気で打ちのめせばわかるだろ?オレも全力で相手をしてやる」

 

 律華はそう言うと手持ちの剣を投げると、剣が大きくなり≪シャイニング・ソード≫に変わる

 

「これが、輝きの聖剣シャイニング・ソードの本来の姿だった。お前も早く展開しろ」

「ああ…」

 

 織斑は納得はできていなかったが、先程までの怒りは無くなっていた

 

「いくぞ!」

「……ああ!」

 

 織斑は零落白夜を展開し律華はシャイニング・ソードを構え、同時に走り出した

普段からトレーニングを欠かさない律華の方が走るのが速く、2人は剣を振るい交差した

 

「くっ…」

「お前の剣は読みやすい。フェイントも駆け引きも無いからな。これにて、再試験は終了。不合格だ」

 

 律華がそう言うとフレイムフィールドは解除されると同時に織斑は意識を失った

 

 

 

 

 

なお、フレイムフィールドからでられた千冬達に律華は怒られ、織斑は千冬による追加の特別講座を開かれることになった

 

 

 

 

 

 

 

続く



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少女達と買い物

最後、知っている人は知っている場所がでますがそれとはほぼ関係ありません


 

 

 

 

 

 

「買い物?」

「うん。臨海学校用の水着を買わないと行けないから、明日、本音と一緒に行くんだけど……その、」

 

 織斑の再試験をしてから数日後、学校行事恒例の臨海学校が近づいてきて、大半の女子生徒達が賑やかになり始めた頃、簪さんからその話を聞いていると、簪さんはほんのり顔を赤くしてモジモジしていました

 

「律華も……一緒に行かない?」

「ッ!」

 

 なんでしょうね、胸に突き刺さるこの感覚。萌えなんでしょうか?

 

「だ、ダメなら無理しなくても……」

「必ず行く!」

 

 つい、気合いが入ってしまいました。意識してからこう言うことが多い気がしますね

あ、束さんに連絡入れておかないと行けませんね

 

 

 

 

 

『かーちゃん達と買い物かぁ~、うん。なら、今日は帰ってこないで学園にいなよ』

「そうしたいのですが……バラの手入れもありますし……」

『それなら、私達でやっておくよ。りっくんに教えてもらって基礎部分は出来るからさ』

 

 放課後、束さんに連絡を取ると家に帰らず、学園にいることを提案されましたが、バラの手入れもしなくては行けません…ですが、束さんの折角の提案を断ることも出来ませんし……

 

『それに、ミーちゃんの親友からのお願い、りっくんは学友達とゆっくりしなさい。折角、学友が誘ってくれたのだからバラの世話は束さん達に任せて行ってきなさい』

「……、母さんを出されたら言い返せないじゃ無いですか。わかりました、バラの手入れはお任せします」

『うん!束さんにお任せなのだ~。そうだ、クーちゃんも連れて行ってあげて、クーちゃんにも普通の生活を楽しんで欲しいからさ』

「はい、わかっておりますよ。それでは、また連絡いたします」

 

 私は両親を出されると弱い、この世界の両親とは会ったことも無いですが、それでも、園崎律華を産んでくれた方々です。無下には出来ません

 

 

 

 

 

 

翌日

 

 

「おはよう、2人とも」

「おはよう、クロエさん、本音」

 

 翌朝、この学園寮でなんだかんだで初めての土曜の朝、簪さんを起こして、校門前で、クロエさんと本音さんと合流しました

 

「おはようございます。律華さま、簪さま」

「おはよう~」

 

 お二人と合流して、リニアレールを使い、大型ショッピングモールのレゾナンスの水着売り場に来ました

 

「私とクロロ~は二人で選ぶから、かんちゃんはザッキーに選んでもらってね!」

「「え!?」」

 

 本音さんは水着売り場に付くとそうそうにクロエさんを連れて水着を選びに行ってしまいました、簪さんの水着を私が選ぶようにと言い残して

 

「「…………」」

 

 ど、どうしましょう…簪さんは顔を赤くしして何も言ってくれませんし……今からでも本音さん達を連れ戻しましょうか……

 

「簪、嫌だったら……」

 

 私がそう言いかけたとき、簪さんが私の手を取り、水着売り場の中に歩き出しました

 

「私の選んで」

「……わかった」

 

 恥ずかしそうにしている簪さんを視て、断る理由も無く、選ぶために水着に視線をかえました

 

「(家の海で何回か簪さんの水着姿を見せて貰いましたから、何が似合いかはなんとなくわかりますが……あまり子供ぽいのは簪さんに失礼だと思いますし……)」

 

 そう言えば私は人の水着を選んだことなんてありませんでしたね。それに、この体になってからも服を選ぶことなんてありませんでした

 

「こんなのはどうだ?」

 

 私は簪さんの髪の色と同じ水色どフリル付きの水着を選びました

 

「試着してみる」

 

 簪さんはそう言うと試着室に入っていきました、大丈夫でしょうか?私が選んだ水着ですが、似合ってるとは思っていますが、気に入ってくださりますでしょうか?

 

「どう……かな?」

 

 試着室のカーテンが開かれて水着姿の簪さんが出てきましたが、予想以上に似合いますね

 

「予想以上に似合っていて驚いてる」

「律華に言われると嬉しいけど、恥ずかしいな……」

 

 素直な感想を述べると簪さんは恥ずかしそうに顔をほんのり赤くして俯いてしまいました

 

「それにするか?他にも何着か考えてはいるが……」

「他のも良いかな?」

「わかった、少し待っててくれ」

 

 簪さんに頼まれ、他に似合いそうなのを幾つか用意して、簪さんに着ていただきました……ものすごく似合っていたと追記しておきます

 

 

 

 

「ごめんね、律華。私と本音の分も買わせちゃって……」

「オレが言い出したことだ、気にしないでくれ」

 

  買い物を終えた私達一同はのんびり歩いていると先の買い物で全額、私が支払ったことに簪さんが申し訳なさそうに言ってきました

 

「お昼はどうする?」

「行きたいところがあるのだ~」

 

 お昼の話になると本音さんが即答で行きたいところがあると言ってきたので、特に他の行くところも無かったので本音さんの行きたいお店に行くことになりました

 

「ここがそうなのか?」

「うん!老舗でこの辺の人には人気なんだって!」

 

 レゾナンスから二駅離れた本音さんが行きたがっていたお店、お好み焼き屋の『ふらわー』、少し古びた外観から伝わる老舗感

 

「あら、いらっしゃいませ」

「4名ですが、大丈夫でしょうか?」

「はい、四人席にどうぞ」

 

 店に入るとソースとマヨネーズの良い匂いがしてきて、店主だと思われるお婆さんが対応してくださりました

 

「静かで落ち着くな」

「確かに」

「うん」

「はい」

 

 私が一言こぼすと、みなさんが返答してくださりました、でも良いところですね

 

「そう言ってくれたのはお客さんが初めてよ。ご注文は?」

「お好み焼きを4つで」

「少し待っててね」

 

 お婆さんはそう言うとキッチンに入って行きました

 

『ん~!おばあちゃんのお好み焼きはやっぱ、美味しぃ~』

『もう、響。少し落ち着きなよ』

 

 待っているとカウンター席から声が聞こえ、ふり向くと元気にお好み焼きを頬張る女の子とそれに少し呆れている女の子がいた

 

『(あ…なんか聞き覚えがあると思ったらこのお店、あのアニメのお店ですね……それに「響」って、間違いなくあの人ですね)』

 

 女の子達を見てようやく思い出しましたが、このお店は私が好きなアニメに出てきたお店とよく似ていました……もしかしたら、少し大変な世界になっているかもしれませんね

 

 

 

 

 

 

続く



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臨海学習編
少女達と海の始まり


 

 

 

 

 

【海だあぁぁぁぁぁぁ!!!!!】

 

 IS学園の臨海学習当日、私達1年は学園からリニアレールで本土に渡り、そこから各クラスに分かれてバスで移動しました

 

「はい、みなさーん!もう少しで旅館に着きますので忘れ物無いように片付けて下さい」

 

 兵堂先生がそう言うとみなさん、お菓子やらトランプやら片付け始めました

私ですか?投写型ディスプレイでずっとアニメ見ていたので何も出してません、定期的に隣の簪さんから菓子をもらってましたがね

 

「さて、諸君!此方が今日から3日間お世話になる花月荘だ!挨拶をしろ!」

 

【よろしくお願いしまーす!】

 

 旅館に到着した私達はクラス毎に整列する、旅館の前には1人の女性が立っていました

 私達は織斑先生の指示に従い、みんな一斉に挨拶をする

 

「フフフ、皆さんお元気ですね。私は当旅館の女将を務めております。皆さん、どうぞお楽しみください」

 

 そう言って、その女将さんは頭を下げてきました

すると、女将さんが私と織斑の事を見て、目を見開く

 

「おや、あなたたちが噂の...」

 

 女将さんが私と織斑に視線を向けてきたのを確認すると、私は、女将さんの前に出て、挨拶をしました

 

「はい、男性IS操縦者の園崎律華と申します。この度は、私ともう1人の男性IS操縦者、織斑一夏のために男湯までお借りすることになり誠に申し訳ないのと共に感謝いたします」

 

 私は前世で培った言葉遣いと礼儀作法をフル活用して精一杯の感謝を女将さんに示しました、後ろがざわついてるのは気のせいでしょう

 

「あらあら、ご丁寧にどうもありがとうございます」

 

 そう言うと女将さんは旅館の中に入っていってしまいました

 

「みんな、どうかしたのか?」

 

 後ろを向くと織斑先生含め、ほぼ全員が固まっていました

 

「園崎、お前がそんなに丁寧な挨拶が出来るとは思ってもいなかったぞ?」

「織斑先生酷いですね。これでも、十年近く1人で暮らしてたから何かあったときようにって練習はしていたんだ。それに、ここ最近は丁寧な言葉遣いのメイドが近くに居るから仕草も含めて勉強になってる」

 

 ある意味ほんとである意味嘘なのですが、織斑先生は私の本来を知っているので納得してくれたみたいですね

 

「そうか、ンン!それでは、クラス毎に旅館に入り部屋割りを確認するように!」

 

 そう言えばしおりには私と織斑一夏の部屋割りが載っていなかったと思いますがどうなのでしょうか?

 

「織斑、園崎。お前達はこっちだ」

「「はい」」

 

 部屋割りを聞こうとすると織斑先生が先導して私達の部屋に案内してくれるそうです

 

「園崎はここだ」

「はい」

 

 私達は他の生徒達と違い、奥……職員部屋と張り紙がされた部屋に通されましたが、なんか、部屋から聞いたことある3人の声が聞こえるのですよね

 

「り、律華!?」

「ザッキー!?」

「律華さま!?」

 

 襖を開けると部屋に先に居た、簪さん、本音さん、クロエさんの3人が驚きの声を上げてきました

 

「教師でいろいろと話し合った結果、更識妹と園崎は一緒の方が何かあった場合、園崎が対処しやすいとの話になってな。それならとお前達四人を一緒の部屋にすることになった。私の部屋が隣だからナニかやれば直ぐにわかるからな?」

 

 織斑先生の仰ったことは正しいですね、簪さんはPTSDの可能性があります……それに、簪さんは私との添い寝が悪夢を視ずに一番寝やすいとの検証結果ですから私が居るのが良いかもしれません……と言うより、織斑先生。確かに男女が同じ部屋に泊まればそう言う考えが思いつくとは思いますけど!

 

「そう言うことらしい……勿論、いやならなんとかしてもらうつもりだが…」

「私はかまいません、元々一つ屋根の下に住んでいる身で律華さまのメイドでもありますから」

「私も~モ~マンタイ~」

「……私も律華が側に居るのは安心できるから…私の方が……い、一緒にいてほしい」

 

 いや、簪さんさんや、顔を真っ赤にして言われるとこっちが恥ずかしいのですよ

 

「私は織斑を連れていくから、お前達は荷物を置いたら海にでも行ってこい」

「「「「はい!」」」」

 

 私は部屋に入り、織斑先生と織斑一夏は襖を閉めて行ってしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、園崎君だ!」

「う、うそっ!わ、私の水着変じゃないよね!?大丈夫よね!?」

「わ、わ~。体かっこい~。鍛えてるね~」

「すっごく引き締まった筋肉だよ………」

 

 更衣室で着替えて砂浜に出るとそんな声が聞こえてきましたが、少し恥ずかしいんですよね

 

「あっ……」

 

 後ろから声が聞こえふり向くと、簪さん、クロエさん、本音さんの3人が居ました

 

「3人ともよく……似合ってる」

 

 一瞬間が開いたのは、買い物の時に買った簪さんの水着がお店よりも砂浜で視たときの方が綺麗に見えたからのと、本音さんの水着がどう見てもキグルミだったからだ

 

「ありがとうございます、律華さま」

「ありがとうなのだ~」

「ありがとう、律華。律華の水着って……」

「ウサギに作ってもらった」

 

 私の水着はあの買い物のときになんだかんだで買い忘れていたのを思い出して、束さん特製の試作型水中専用IS「無限水着(インフィニット・ビキニ)」の男性用になります

 

「ポメも連れてきたんだね」

「ああ、プロトポメはなんだかんだでずっと一緒に居るからな、癖で連れてきた」

 

 いざってときにプロトポメがいれば便利ですから、実際は8割プロトポメがいないと安心出来なくなってるのですが、

 

「少し運動して……その前に簪とクロエは日焼け止め塗らなくていいのか?」

「「あ……」」

「ザッキー、私には聞かないの~?」

「本音はそのキグルミで大丈夫だろ?」

 

 女の子は日焼けするとかなり痛い、これは男でも同じだとは思いますが、男性よりも女性の方が日焼けを気にしますからね

 

「その律華に……」

「オレはやらない……ちょっと恥ずかしいですから」

「……わかりました、簪さま、いきましょう」

「…うん」

 

 簪さんが悲しげでしたが、最近は簪さんのことを考えるだけで恥ずかしくなるので勘弁してもらいたいです

 

「かんちゃん悲しそうだったよ~?」

「これだけは譲れないですね、好きな人に塗ってもらいたい気持ちはよくわかりますが……最近は簪さんのことを考えるだけで、思考がうまくいかなくなるんです…簪さんには内緒ですよ?」

「そうするね~」

 

 なんか、本音さんが悪い顔をしている気がしますが気のせいでしょうか?

 

 

 

続く



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少女達と旅館でのバトル!? 唸れ!ストライク・ジークヴルムサジッタ!! 1

 

 

【いただきまーす!!!!!!!】

 

 臨海学習1日目の夕食、クラス毎に仕切られた大広間で全員が浴衣姿で食べていました

 

「こう言う旅館で食べる和食は風情があっていいは」

「そうだね」

「そ、そうですね…」

 

 私の両隣で正座で食べる簪さんとクロエさん、簪さんは慣れている感じですが、クロエさんは正座に慣れていないみたいで、少し辛そうに食べていました

 

「クロエ、無理にオレに合わせなくて良かったんだぞ?」

「い、いえ!日本の文化に触れるのも、母様の願いですから!」

 

 固いと言うか頑固と言いますか……束さんが絡むとクロエさんはどうしてもこんな考え方になるのですよね~

 

「はぁ、後で束さんには言わないと行けないことがあるな」

「ほどほどにね?」

「善処はするさ」

 

 束さんはなんだかんだで常識が欠けていますから、その辺はクロエさん含めて教えてあげなければなりませんね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まさか、こうなるなんてな」

「うん、私もびっくりしてる」

 

 夕食を終えた私達は温泉に浸かったり、各々自由に過ごしている最中に私と簪さんはまゐ様に大広間に呼ばれ、大広間に付いてみると一年生ほぼ全員と1年の担任、副担任が集まっていた

まゐ様に話を聞いてみると、試験の日から知らないうちに専用機持ちと本音さんの間で何度もバトスピのバトルが行われていて、断トツで簪さんが勝率が良いらしい、ここでよく観戦している1組の間で私と簪さんが何方が強いかの話になったらしく、一部の生徒達で「私の方が強い」と「簪さんの方が強い」の2つに割れ、啀み合いに発展した所をまゐ様と織斑先生に止められたが、織斑先生が「なんならこの場で結果を見れば良い」とのお話で私達2人が連れてこられたとのお話でした

 

「やるからには全力で行くぞ?」

「勿論、手を抜かれて勝っても嬉しくないよ」

 

 簪さんとのバトル勝率は7割…簪さんはかなり筋が良く間違えるとあっという間にライフを削りきられてしまいます、気を引き締めなければ行けませんね

 

「プロトポメ、映像の準備をしてくれ」

≪かしこまり!!≫

 

 私が指示を出すとプロトポメの頭が開き投射型ディスプレイが出てきて、映像を映す準備が整いました

 

「「ターゲット!!」」

 

 私と簪さんは同時に宣言、最近は息が合うだけで嬉しくなりますね

 

「ゲート・オープン!界放!!!」

 

 私と簪さんは光に包まれ旅館から消え、バトルフィールドにバトルフォームを着て降り立った

プロトポメな映像を映してるはずなのでみなさんも観戦しているはずですね

 

 

 

 

更識のターン(ターン01)

ドローステップ(手札4→5)……メインステップ、ブレイドラを召喚!」

 

ブレイドラ(リバイバル)

スピリット

0(0)/赤/翼竜

<1>Lv1 1000 <2>Lv2 2000 <3>Lv3 3000

Lv1・Lv2・Lv3『自分のメインステップ』

自分が創界神ネクサスを配置したとき、自分はデッキから1枚ドローする。

この効果は重複しない。

シンボル:赤

 

「オリンの一柱をここに!創界神(グランウォーカー)アポローンを配置(トラッシュコア0→1)!!神託は使用しないで、ブレイドラの効果で創界神が配置されたとき1枚ドロー!」

 

 簪さんのフィールドに黄色い過労鳥ことブレイドラに創界神アポローンが並び立ちました

この組み合わせは簪さんも赤デッキでしょうか?

 

「更に、オリンの一柱は光導く力をえて再び立ち上がる!光導創神アポローンを配置(トラッシュコア1→2)!」

 

光導創神アポローン

ネクサス

2(神1)/赤紫緑白黄青/創界神・光導

<0>Lv1 <6>Lv2

このネクサスは創界神ネクサス対象の効果しか受けない。

このネクサスには神託と創界神ネクサス対象の効果でしかコアを置けず、そのコアは創界神ネクサス対象の効果しか受けず移動できない。

《神託》〔界渡/化神/光導&コスト3以上〕

◆対象の自分のスピリットを召喚/煌臨したとき、ボイドからコア1個をこのネクサスに置ける。

◆このネクサスを配置したとき、同じカード名の自分の創界神ネクサスがなければ、自分のデッキの上から3枚をトラッシュに置ける。

その中の対象カード1枚につき、ボイドからコア1個をこのネクサスに置く。

このカードの軽減シンボルは赤/紫/緑/白/黄/青としても扱う。

【神技:3】Lv1・Lv2:フラッシュ『お互いのアタックステップ』

〔このネクサスのコア3個をボイドに置く〕BP8000以下の相手のスピリット/アルティメット1体を破壊することで、自分はデッキから1枚ドローする。

【神域】Lv2『自分のアタックステップ』

系統:「界渡」/「化神」/「光導」を持つ本来のコストが6以上の自分のスピリットがブロックされたとき、そのスピリットを回復させる。

シンボル:神

 

「ブレイドラの効果で1枚ドロー!光導創神アポローンの神託!対象3つでコアを3つ乗せる!」

 

 簪さんのデッキから落ちたのは龍星皇メテオヴルムX、巨蟹戦車キャンサー・チャリオット 、皇帝羊エンペラー・アリエスの3枚。

全てが光導を持つため光導創神アポローンの神託に反応しました

 

「これでターンエンド!」

 

 力強く宣言する簪さん。私と部屋で何度も対戦したデッキとは違うデッキは楽しみですね

 

 

 

 

 

続く



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少女達と旅館でのバトル!? 唸れ!ストライク・ジークヴルムサジッタ!! 2

 

 

 

 

 

園崎のターン(ターン02 手札4→5 リザーブ4→5)!」

 

 簪さんが本気でくるなら私もその全力に応えます!

 

「ブレイドラを召喚!!」

「オリンの一柱をここに!創界神(グランウォーカー)アポローンを配置(トラッシュコア0→1)!!神託はしない!ブレイドラの効果で創界神が配置されたとき1枚ドロー!」

 

 ここまでは簪さんと同じ動きになりますが、ここからは違います!

 

「創界神の力をえし紅きブレイヴ使いをここに!馬神弾を配置!」

 

馬神 弾

ネクサス

2(赤1神1)/赤/創界神・ウル

<0>Lv1 <4>Lv2

このネクサスは創界神ネクサス対象の効果しか受けない。

このネクサスには神託と創界神ネクサス対象の効果でしかコアを置けず、そのコアは創界神ネクサス対象の効果しか受けず移動できない。

《神託》〔星竜/星魂/神星/光導/界渡&コスト3以上〕〔ブレイヴ〕

◆対象の自分のスピリット/ブレイヴを召喚/煌臨したとき、ボイドからコア1個をこのネクサスに置ける。

◆このネクサスを配置したとき、同じカード名の自分の創界神ネクサスがなければ、自分のデッキの上から3枚をトラッシュに置ける。

その中の対象カード1枚につき、ボイドからコア1個をこのネクサスに置く。

【神技:2】Lv1・Lv2:フラッシュ

〔このネクサスのコア2個をボイドに置く〕BP4000以下の相手のスピリット1体を破壊する。または、相手のネクサス1つを破壊する。

【神域】Lv2『自分のアタックステップ』

自分の合体スピリットのバトル終了時、相手のライフのコア1個を相手のリザーブに置く。

シンボル:神

 

「神託はせず、ブレイドラの効果で1枚ドロー!。茂上駿太を配置!」

 

茂上駿太

ネクサス

2(赤1神1)/赤/創界神・ウル

<0>Lv1 <1>Lv2

このネクサスは創界神ネクサス対象の効果しか受けない。

このネクサスには神託と創界神ネクサス対象の効果でしかコアを置けず、そのコアは創界神ネクサス対象の効果しか受けず移動できない。

《神託》〔皇獣/十冠/神皇/界渡/化神&コスト3以上〕〔異魔神ブレイヴ〕

◆対象の自分のスピリット/ブレイヴを召喚/煌臨したとき、ボイドからコア1個をこのネクサスに置く。

◆このネクサスを配置したとき、同じカード名の自分の創界神ネクサスがなければ、自分のデッキの上から3枚をトラッシュに置ける。

その中の対象カード1枚につき、ボイドからコア1個をこのネクサスに置く。

このカードが効果名に「砲撃」を含む効果でオープンされたとき、相手のライフのコア1個を相手のリザーブに置く。

【神技:2】Lv1・Lv2『自分のメインステップ』

〔ターンに1回、このネクサスのコア2個をボイドに置く〕自分はデッキから1枚ドローする。

《封印中》【神技:1】Lv2:フラッシュ『お互いのアタックステップ』

〔ターンに1回、このネクサスのコア1個をボイドに置く〕BP15000以下の相手のスピリット/アルティメット1体を破壊する。

シンボル:神

 

「ブレイドラの効果で1枚ドロー!神託はしない!バーストセットしてターンエンド!(手札4→3)

 

 

 

 

 

「ブレイドラリバイバルは相変わらずインチキにカードね」

 

 バトルフィールドの外では鈴音がブレイドラの効果に愚痴を零していた

 

「凰さん?あの可愛いブレイドラの効果ってそんなにヤバいの?」

「ええ、かなりヤバいわよ。創界神(グランウォーカー)についても簡単に説明してあげる」

 

 そう言った鈴音はセンチュリオンに入ったときから腰に掛けてある赤と黒のデッキケースから《創界神アヌビス》のカードを取り出した

 

「バトルスピリッツの世界には幾つもの勢力が居てそれぞれに多数の神が存在しているわ。その神々が創界神(グランウォーカー)なの。その神々はそれぞれが強力な力を持っているわ」

「強力な創界神を配置しつつ、手札を補充できる…手札のカードが減って選択しが減っていくはずの状態でブレイドラは自身のアドバンテージを稼いでくれるの」

「それにブレイドラは0コストのレベル1で効果を発揮するから使用するコアはかなり少なくて済むんだよ」

 

 常にバトスピに触れてる専用機持ち達が簡易的に説明をしていた

 

 

 

 

 

 

更識のターン(ターン03 手札4→5 リザーブ1→4)!」

「皇帝羊エンペラー・アリエスを召喚(トラッシュコア0→3)!」

 

皇帝羊エンペラー・アリエス

スピリット

5(2)/緑/占征・光導

<1>Lv1 5000 <3>Lv2 8000 <6>Lv3 13000

このカードの軽減シンボルは赤/紫/白/黄/青としても扱う。

Lv1・Lv2・Lv3【星札:1】『このスピリットの召喚時』

自分のデッキの上から1枚を手元に置ける。

この効果で系統:「来是」/「占征」と「光導」を持つカードを置いたとき、ボイドからコア2個をこのスピリットに置く。

Lv1・Lv2・Lv3

お互い、系統:「遊精」/「光導」を持たないコスト5以下のスピリットカード/アルティメットカードを召喚するとき、疲労状態で召喚する。

シンボル:緑

 

「光導創神アポローンの神託(コア0→1)!アリエスの召喚時!【星札】!」

 

 星札によりデッキからスティールムーンミラージュが手元に加わり、エンペラーアリエスの【星札】が成功する

 

「星札の効果により、アリエスに2コアブースト!更に、手元に置かれたスティールムーンミラージュをセット(トラッシュコア3→5)!」

 

スティールムーンミラージュ

ネクサス

3(2)/白/来是・光導

<0>Lv1

このカードの軽減シンボルは赤/紫/緑/黄/青としても扱う。

手元にあるこのカードはセットできる。

【ミラージュ:コスト2(0)(このカードは手札からセットできる)】

【セット中】《幻転醒:自分のカウント5以下(転醒は同時に使えない)》

自分か相手のライフが減ったとき、自分のデッキの上から1枚を手元に置ける。

その後、自分の手元に系統:「光導」を持つカードが4枚以上あるとき、このミラージュに自分のリザーブのコアを好きなだけ置いてフィールドで裏返せる。

Lv1

自分の手元は相手の効果を受けず、相手の効果で数えられない。

シンボル:白

 

 簪さんのフィールドに白い二重のひし形と三日月の模様が浮かび上がりました

 

「アタックステップ!アリエスでアタック!」

ライフで受ける(ライフ5→4 リザーブ3→4)!」

 

 エンペラー・アリエスによりライフが削られ、削られた衝撃でほんの少したじろいでしまいました

 

「スティールムーンミラージュの効果!互いのライフが減ったときに、デッキから1枚手元へ!ターンエンド!」

園崎のターン(ターン04 手札3→4 リザーブ4→5)!」

「モルゲザウルスXを召喚(トラッシュコア0→1)!」

 

モルゲザウルスX

スピリット

3(赤1神1)/赤/界渡・地竜

<1>Lv1 3000 <2>Lv2 4000 <4>Lv3 6000

Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』

このスピリットをBP+5000する。

Lv2・Lv3

自分のカード名:「創界神ダン」がある間、このスピリットは、相手のスピリット/アルティメット/ネクサスの効果を受けない。

シンボル:赤

 

アポローン(コア0→1)茂上駿太(コア0→1)馬神弾(コア0→1)の神託!アタックステップ!モルゲザウルスでアタック!アタック時、BP+5000!」

ライフで受ける(ライフ5→4)!スティールムーンミラージュの効果で手元を追加!」

「ターンエンド」

 

更識のターン(ターン05 手札4→5 リザーブ1→6)!」

 

 ターンとしては5ターン目、簪さんのターンだけでみれば3ターン目、様子見はそろそろ終わりでしょうか?

 

「行くよ、律華!蒼白なる月は、赤き希望に染まる!私の友、月紅龍ストライク・ジークヴルム・サジッタの声を聞け!」

 

月紅龍ストライク・ジークヴルム・サジッタ

スピリット

6(赤2白2神1)/赤/化神・光導・神星

<1>Lv1 5000 <3>Lv2 7000 <4>Lv3 10000

Lv1・Lv2・Lv3『お互いのアタックステップ』

自分か相手のライフが減ったとき、自分はデッキから1枚ドローする。

【界放:1】Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』

このスピリットは、相手のスピリット/ネクサスの効果を受けない。

さらに、自分の創界神ネクサスのコア1個をこのスピリットに置くことで、BP12000以下の相手のスピリット/アルティメット1体を破壊する。

Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』

このスピリットが相手のスピリット/アルティメットを破壊したとき、相手のライフのコア1個をリザーブに置く。

シンボル:赤

 

 召喚口上と共に簪さんの後ろから〝ブラッドムーン(紅い月)〟と言われたこともある簪さんのキースピリットの月光龍ストライク・ジークヴルムが射手座の力を得て紅く染まった姿、月紅龍ストライク・ジークヴルム・サジッタが姿を現しました

 

創界神アポローン(コア0→1)光導創神アポローン(コア1→2)の神託!そして、アタックステップ!月紅龍ストライク・ジークヴルム・サジッタでアタック!アタック時【界放】の効果で創界神アポローン(コア1→0)のコアをストライクに乗せてブレイドラを破壊!Lv2になったことで効果発揮!このスピリットが相手のスピリットを破壊したとき、相手のライフを一つ削る(ライフ4→3)!ライフを削ったことにより、スティールムーンミラージュの効果で手元を追加しサジッタの効果で互いのライフが減るたびに1枚ドロー!メインのアタック!」

ライフで受ける(ライフ3→2)!ッ!」

 

 ライフが二つ削られた、削られた衝撃は慣れないところもありますが自分がバトルフィールドに立っていると自覚できますね

 

「スティールムーンミラージュとサジッタの効果で手元(2→3)手札(5→6)を増やす!ターンエンド!」

 

 状況はかなり悪い、ライフ差は2で私のフィールドは創界神が3にスピリットはモルゲザウルスX、バーストはまだ開けない、さてどうしましょうか?

 

 

 

続く

 



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少女達と旅館でのバトル!? 唸れ!ストライク・ジークヴルムサジッタ!! 3

 

 

 

 

園崎のターン(ターン06 手札3→4 リザーブ4→7)!」

 

 自分フィールドにはモルゲザウルスXと創界神が3、バーストがセットしてありますが、どうにかなるバーストでは無いのですよね

 

「ソウルホースを召喚!更にアイツのカードを配置(トラッシュコア0→2)!」

「…アイツのカードッ」

 

 アイツのカードを配置すると簪さんの表情が険しくなりました、何回も使いましたから警戒されてるのでしょう

 

 

 

 

その頃の旅館では~

 

「アイツのカード?!」

「あのカード、嫌いだね」

 

 センチュリオン戦闘部隊に所属する1年の専用機持ちはアイツのカードを見て顔色が青ざめていた

 

「そんなになの?」

「この後の動きを見れば分かりますわ……」

 

 アイツのカードの恐ろしさを知らない生徒に簪を除き、律華に一番勝負を挑んでいたセシリアが青ざめながら言っていた

 

その頃の旅館では~完

 

 

 

 

「魔界竜鬼ダークヴルムを召喚(トラッシュコア2→3)!!」

 

魔界竜鬼ダークヴルム

スピリット

4(紫2赤1)/紫/星竜・呪鬼

<1>Lv1 3000 <3>Lv2 4000 <4>Lv3 5000

Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの召喚時』

自分のライフのコア1個を自分のトラッシュに置くことで、自分はデッキから2枚ドローする。

この効果で自分のバーストは発動できない。

Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』

相手のスピリット/ネクサスのコア1個を相手のリザーブに置く。

シンボル:紫

 

 私のフィールドに紫のシンボルが出現し砕けると紫の中型ドラゴンが地面に降り立ちました

 

「星竜のダークヴルムが召喚されたことによりアポローン(コア1→2)馬神弾(コア1→2)の神託!ダークヴルムの召喚時効果、自分のライフ(ライフ2→1)トラッシュ(トラッシュコア2→3)に置きデッキから2枚ドロー(手札1→3)!!更にアイツのカードの効果、「ヴルム」と名のつくスピリットが召喚されたとき2枚ドロー(手札3→5)!!」

「やっぱり四枚ドロー…」

 

 紫ダークヴルムとアイツのカードのセットでの四枚加速、その上何をとち狂ったのか「この効果はターンに一回」や「重複しない」のテキストが書かれていません、前世で制限されていたのは納得です

 

(いかずち)よ、天を裂け!雷皇龍ジークヴルム召喚!」

 

雷皇龍ジークヴルム(RV)

スピリット

6(3)/赤/星竜・古竜

<1>Lv1 5000 <3>Lv2 7000 <4>Lv3 10000

このカードのコストを、自分のライフと同じ数にする。

Lv1・Lv2・Lv3【煌激突】『このスピリットのアタック時』

相手のスピリット/アルティメットは、可能ならブロックする。

ブロックされたとき、自分の手札にあるカード1枚を、[ソウルコア]をトラッシュに置かずに、このスピリットに【煌臨】できる。

Lv2・Lv3『自分のアタックステップ』

このスピリットに系統:「星竜」を持つスピリットカードを【煌臨】するとき、相手のライフのコア1個を相手のリザーブに置く。

シンボル:赤

 

「雷皇龍…ジークヴルム」

 

 簪さんのストライクと同じ登場をした紅きヴルム。馬神弾の最初の相棒として描かれ、物語終盤で進化しラスボスの異界王とも戦った原初のヴルム

続編の終盤ではヒロインのまゐ様が使用した一枚

 

「雷皇龍ジークヴルム(RV)は手札にあるとき、自分のライフと同じにコストになる」

「だからノーコストで召喚できたんだ…」

「そう言うことだ。更にアイツのカードの効果で2枚ドロー(手札4→6)更に一月幼神(いちがつようしん)ディアヌス・キッズ を召喚!(トラッシュコア4→5)

 

一月幼神(いちがつようしん)ディアヌス・キッズ

スピリット

3(2)/赤/誕晶神

<1>Lv1 3000 <2>Lv2 4000 <4>Lv3 6000

Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの召喚時』

自分のデッキを上から4枚オープンできる。

その中の《煌臨》を持つ赤のスピリットカード1枚を手札に加える。

残ったカードはデッキの下に戻す。

Lv1・Lv2・Lv3『自分のメインステップ』

自分の手札にある赤のスピリットカード1枚を、自分の赤のスピリットに【煌臨】できる。

この効果はターンに1回しか使えない。

シンボル:赤

 

「不足コストはモルゲザウルスXから確保しモルゲザウルスは消滅」

 

 これで準備は整いました!

 

「ディアヌス・キッズのメイン効果!手札にある赤のスピリットカード1枚を自分の赤のスピリットに【煌臨】できる!」

 

「ここで煌臨……まさか!?」

 

 簪さんは私がここで煌臨させる1枚に気がついたみたいですね

 

「行くぞ、簪!!龍の原点!創星伝説!雷皇龍ジークヴルムに超神星龍ジークヴルム・ノヴァを煌臨!!」

 

超神星龍(ちょうしんせいりゅう)ジークヴルム・ノヴァ

スピリット

9(5)/赤/星竜・勇傑

<1>Lv1 12000 <3>Lv2 15000 <5>Lv3 25000

フラッシュ《煌臨:星竜&コスト6以上》『お互いのアタックステップ』

自分の[ソウルコア]をトラッシュに置くことで、対象の自分のスピリットに手札から重ねる。

Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの煌臨時』

自分のトラッシュのコアすべてをこのスピリットに置く。

さらに、カード名に「ヴルム」を含むスピリットに煌臨していたとき、自分のライフが5になるように、ボイドからコアを置く。 

【煌臨中】Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』

BP合計20000まで相手のスピリットを好きなだけ破壊する。

または、ゲーム中に1回、お互い、手札/手元のカードすべてを破棄する。

シンボル:赤赤

 

 雷皇龍ジークヴルムが炎に包まれ、その炎に隕石が降り注ぐ、炎の中から赤のコアが現れ、砕けると白い服を身につけたジークヴルム……ジークヴルム・ノヴァが咆哮する

 

「煌臨時効果!トラッシュのコアを全てノヴァ(ノヴァコア1→7)へ!更に「ヴルム」を含むスピリットに煌臨していた時、ライフを5まで回復(ライフ1→5)!」

「ライフが元に…ッ」

「更に、来たれ!光の赤!輝きの聖剣シャイニング・ソードをノヴァに直接合体(ダイレクトブレイヴ)

「ソードブレイヴまで…」

「アタックステップ!」

「ッ……」

 

 簪さんの表情が強張る、気を引き締め直したのでしょう

 

「ゆけ、合体スピリット!!アタック時にお互いの手札/手元を破棄する!」

「そんな!?」

 

 ジークヴルム・ノヴァが咆哮すると私と簪さんの手札と手元が吹き飛び、トラッシュに送られました

 

「フラッシュタイミング!アポローンの【神技】!コアを二つボイドに送り

、エンペラーアリエスを破壊し1枚ドロー!」

 

 創界神アポローンから矢が放たれエンペラーアリエスを破壊した

 

ライフで受ける!(ライフ4→1)グゥ!!」

 

 簪さんのスティールムーン・ミラージュとストライクサジッタの効果で手元と手札が一枚ずつ増えましたが、手元に増えたのはストライクサジッタ、手札には何が来たのでしょうか?

 

「ダークヴルムでアタック!」

「………ライフで受ける!(ライフ1→0)きゃあ!」

 

 簪さんはストライクサジッタの効果で引いたカードを使わず、ライフを削られ、バトルフィールドからはじき出されました。

はじき出される簪さんの瞳は次こそは勝つと強い意志を感じられました

 

 

「今回はオレの勝ちだが、なかなか危なかった」

「今回は負けたけど、次は勝つから!」

 

 握手する私と簪さん、見ていた生徒達からも拍手がされました

 

続く



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少女達と兎姉妹

 

 

 

 

 

 

 

 臨海学校二日目、この日は各種装備の実習訓練と専用機持ち達は本国より送られてきたパッケージのテストが行われる事になっています

私の《アポロ・ノヴァ》は後付装備(イコライザ)はあるにはありますが、母さんが作った機体のため、追加パッケージは無いので鈴さん達の手伝いをする事になっていますが、

 

「ようやく全員集まったか

おい、そこの遅刻者」

「は、はいっ」

 

 浜辺で全員整列をしていると、遅れてやってきた人が織斑先生に呼ばれて身を竦ませました、遅れてきたのは凄く意外な人物でボーデヴィッヒさんでした

 

「そうだな、ISのコア・ネットワークについて説明してみろ」

「は、はい。ISのコアはそれぞれが――」

 

 ボーデヴィッヒさんは織斑先生に言われたとおり説明を始めました。しかも一切噛むことなくスラスラと、かなり努力をしたのでしょう

 

「さすがに優秀だな。では遅刻の件はこれで許してやろう」

 

 そう言われると、ボーデヴィッヒさんはふうと息を吐いて安堵してました。あの様子を見る限り、恐らくドイツ教官時代の織斑先生にかなりしごかれたみたいですね

 

「さて、それでは各班ごとに振り分けられたISの装備試験を行うように。専用機持ちは専用パーツのテストだ。全員、迅速に行え」

 

 生徒一同が一斉に返事をする。一学年全員が一斉に並んでいるから、かなりの大人数で

言うまでも無くISの稼動を行うから、全員がISスーツ着用姿。ISスーツとは言え、此処が海だから水着に見えてしまいますが、

 

「律華はパッケージあるの?」

「いや、無いな。事前に言われたが、オレとクロエはオルコット達の補助として動くことになってる」

「そうなんだ、私と本音もそんな感じになるかな?」

 

 一般生徒から少し離れた、専用機持ちのテスト場に移動中に簪さんが聞いてきました

テスト場には本音さんも含め1組と2組の専用機持ちが既に集まっていました

そして、その後すぐに織斑先生が来られました

 

「……よし、専用機持ちは揃ってるな」

「織斑先生、少し疲れてないか?」

 

 遅れてきた織斑先生は少し疲れているのかゲンナリしてました

 

「…ああ、バカが今日に専用機が届くと聞かなくてな。それの対応……で少しな」

 

 あっ、そう言えば臨海学習の二日目に篠ノ之箒が専用機《紅椿》をもらう話がありましたっけ

 

「…それでは、専用機持ちにはそれぞれの国から送られてきたパッケージのインストール及びテストを行ってもらう。ただし、園崎・クロニクル・布仏妹・更識妹はパッケージが無いため5人の補助を行ってもらう!それでは始めろ!」

【はい!】

 

 返事をし、それぞれ送られてきたコンテナで作業を始める5人。さて、どんな感じで分かれましょうか?

 

「本音は織斑に付いてくれ、クロエはオルコット、簪はボーデヴィッヒ。鈴とシャルはオレが見る」

「了解なのだ~」

「わかりました」

「分かった」

 

 こちらは4組に分かれてそれぞれの作業の補助を行います、クロエさんにも2人を担当してもらうのも考えましたが、オルコットさんの作業を終えてからでも問題ないですね

 

「シャルのは他に比べて少ないな?」

「新型機の制作が始まったから会社はそっちにかかりっきりなんだよ。今回のは試作武器のデータを欲しいんだって」

 

 新型機の制作?そんなお話ありましたっけ?

 

「そうか。早速始めようか。機体を展開してくれ」

「ええ」

「うん」

 

 私がそう言いますと2人は専用機を展開して下さりました

 

「(パッケージと言っても殆どはシステムのアップグレード用のウェアですね。シャルさんのはそこに試作武器が幾つかで、鈴さんは龍砲から切り替えて使えるブースターユニットですか…)」

 

 確か、ブースターユニットはもう少し先だった記憶があるのですが早くに導入されましたね

そして、作業を開始して約1時間した頃、それは来たのでした

 

「織斑先生~」

 

 まゐ様と兵堂先生に山田先生が走って来ました

また何か事件が起こったのでしょうか?束さんが私側に居るので「アレ」は起こらないと思ってるのですが…

 

「なに?所属不明の船が真っ直ぐこちらに向かってるだと?」

「はい、映像はジャミングで確認できませんがもうじき目視できると思います」

 

 なにやらトラブルみたいですね、マンガの記憶は当てにしてませんがことごとく違う厄介毎が起こりますね

 

「船が見え……!?」

「どうしたのけんちゃん?」

「視た方が早いです、まゐさん」

 

 視認できた船を双眼鏡で確認していた兵堂先生が非常に驚かれていました、兵堂先生があそこまで驚かれているとするなら多分あの船が来たのでしょう

 

「え……嘘……」

 

 まゐ様も近づいてくる船を確認して信じられないとそんな顔をして私の方を視てきました

 

「織斑先生、山田先生。近づいてくる船は敵じゃない。味方……オレが作った船だ」

「園崎が?なら、あの船に乗っているのは!?」

「あぁ、天災兎だ」

 

 私の答えを聞くと織斑先生は頭を抱え出しました、天災兎……束さんは「やらないと行けないことがあるからばいなら~」と言って学園から帰って行きました

織斑先生は暫くは何も起こさないだろうと思っていたみたいですが束さんが何もしないなんてありえませんよね

 

「ふっははははは 私が、束様が来てやったぞ!!」

 

 謎のテンションでヴァイオレット号から降りてきた束さん、簪さんと本音さん以外はついて来れていないのか唖然としていました

 

「束、何しに来たんだ?」

「やあやあ、ちーちゃん。箒ちゃんが迷惑かけてごめんね☆今日はセンチュリオン専用量産機が出来上がったから持ってきたのだ~…………妹へのプレゼントもついでに待ってきたよ」

 

 妹へのプレゼント……そう言った束さんの顔は少し暗かったです、最後まで持ってくるのか考えていたのでしょう

 

「束……」

「……気にしなくてもいいよ、ちーちゃん。まずはセンチュリオン専用量産機をお見せするよ!スーくん!」

 

 束さんが船内にいると思われるスザクさんに指示を出すとヴァイオレット号の背部のハッチが開いて、3機の全身装甲(フルスキン)ISが運ばれてきました

 

「右から光導騎士(こうどうきし)ゾディアック・アポロドラゴン、北斗七星龍ジーク・アポロドラゴン、月龍ストライク・ジークヴルムだよ!」

 

 ゾディアック・アポロドラゴンは北斗七星龍ジーク・アポロドラゴンが光導の力を授かりパワーアップした姿、月龍ストライク・ジークヴルムは月光龍ストライク・ジークヴルムの色違いの設定だったと思いますが、それぞれで違う1文字が入るので「月龍」と纏められたのでしょうか?、ゾディアック・アポロドラゴンも色の光導騎士って名称ですから同じ理由ですね

 

「それから、かんちゃんにこれを!」

 

 3機の名前紹介すると束さんは簪さんに赤と白のデッキケースを差し出しました

 

「これは?」

「月龍ストライクを作ったときに一緒に完成させた機体。この機体は量産機にするんじゃ無くてかんちゃん用にって専用機として作ったんだよ~」

 

 月龍ストライクと一緒に、簪さんの専用機って事は、きっと〝ブラッドムーン(紅い月)〟ですよね

そう言えば簪さん、打鉄弐式・月光龍ストライク・ジークヴルムに加えて〝ブラッドムーン(紅い月)〟を持つことになって3機のISを所持することになりますが大丈夫でしょうか?

 

「……良いんですか?」

「勿論!リッくんのお母さんの親友として、リッくんの初めての友達になってくれた君には感謝してるんだよ。これからもリッくんをお願いね?」

「………任せて下さい!」

 

 束さんにお礼を言う簪さんの瞳には何が映ってるのでしょうか?

 

「そう言えばゾディアック達の説明がまだだったね。まず……「姉さん!!

 

 簪さんとの話を終えた束さんがゾディアック・アポロドラゴンの説明をしようとしたとき、ここには居なく、一般生徒と一緒に居るはずの大声が聞こえました

 

 

 

続く



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少女達と専用機と非常事態

 

 

 

「そう言えばゾディアック達の説明がまだだったね。まず「姉さん!!」……」

 

 簪さんとの話を終えた束さんがゾディアック・アポロドラゴンの説明をしようとしたとき、ここには居なく、一般生徒と一緒に居るはずの大声が聞こえました

 

「やあ、箒ちゃん。こうやって会って話すのは数年ぶりだね。所で何しに来たのかな?学生の箒ちゃんが実習をサボってここに来たって事は実習よりも『大切な』ことがあるんだよね?」

 

 自分の妹でもある篠ノ之箒に無表情で話しかける束さん、無理をなさっているのは分かりました

 

「姉さんがここに来たって事は私の専用機を持ってきてくれたのですよね!」

 

 何言ってるのでしょうか?と思いましたが、鈴さん達も呆れている様子ですね

織斑一夏だけは普段と同じなので無茶苦茶言ってることに気がついてないのでしょう

 

「……うん、一応持ってきたよ。……スーくん、お願い」

 

 束さんはヴァイオレット号内にいるスザクさんに合図を送ると後ろのハッチがもう一度開いて内部から赤いISが姿を現しました

 

「試作第4世代型IS『赤椿』。箒ちゃん用にカスタマイズした機体だよ」

 

 あれ?この時点で紅椿は完成していたはずなのですが、どうしてでしょうか?

 

「試作でも第4世代……」

「各国では第3世代の試作機が形になったばかりなのに……」

「ISの生みの親でも凄いな」

 

 他のみなさんは第4世代と聞き、驚かれている様子でした

 

「第4世代の特徴として拡張領域が無い分、万能兵器の展開装甲が搭載されているよ。展開装甲とは防御やスラスターにもなる万能兵器なんだよ」

 

 バトスピのスピリット再現したISは出力面は第4世代よりも上だとは思いますが、ブレイヴこみとなると第3世代になりますからね

 

「束。このISは完成していないのか?」

「ほぼ完成はしてるよ。この段階でも乗り手が良ければモンド・グロッソ出場者数人同時に相手にしても勝てるだろうね」

「この段階?」

 

 この段階とはどういうことなのでしょうか?多分、みなさんも同じ疑問を持ってると思いますね

 

「赤椿は確かに第4世代として現在のISを凌駕するだろうね。でもね、束さんも分かってるんだよ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ってことは」

 

 そう言いながら束さんは篠ノ之箒の方を向きました

 

「だから、この赤椿は()2()()()()()4()()()()()()()()()()2().()5()()()I()S()()()()()()

 

 束さんは少しだけ悲しそうに言ってました、もしかしたら妹にはちゃんとしたISをプレゼントしたかったのかもしれませんね

 

「どうしてですか姉さん!?」

「さっき言ったよね。()()()()()()4()()()()()()()()()()()()()()なんだよ。それは、箒ちゃん本人が1番分かってるよね?それともちーちゃんに聞かないと分からないかな?」

「ッ!!」

 

 専用機を貰えると喜んでいた篠ノ之箒ですが、今は束さんに怒り心頭みたいですね

束さんの言うことの方が正しいのでし日頃しっかりやっていればこんなこと言われずに済んだかもしれませんのに

 

「篠ノ之。私から言わせて貰うが、お前のISでの成績は下から数えた方が早い。それは分かるな?」

「……」

「分かっているのかと聞いてる!!」

「!……は、はい」

「そんな奴が最新鋭機をもらっても真面に扱えるとは到底思えん!それでもと束はお前のためにも用意したんだ!怒るのなら今までの自分にしろ!いいな!?」

「………はい」

 

 生徒と教師の立場でもあるためか織斑先生は篠ノ之箒を怒鳴りつけ、篠ノ之箒は言われたことを理解したのか落ち込んでいる様子でした

 

「それじゃあ《初期化》(フィッティング)」と《最適化》(パーソナライズ)するから箒ちゃん、赤椿に乗ってね」

「………はい」

 

 未だ渋々といった感じですが篠ノ之箒は赤椿に乗る、乗ったのを確認すると束さんがキーボードをたたき、ものの数分で作業を終えてしまいました

 

「はい、これで赤椿は箒ちゃんの物だよ。箒ちゃんが赤椿を十分に扱えると束さんとちーちゃんが思ったらその時には必ず第4世代ISを箒ちゃんにプレゼントするから頑張ってね?」

「…はい、分かりました」

 

 これで篠ノ之箒に関しては終わりですかね?ゾディアック達の説明も聞きたいですしお願いしましょうか

 

「ゾディアック達の説明を頼む」

「そうだったね!ゾディアック達の説明してなかったね。まず、ゾディアック・アポロは……」

 

 束さんが説明しようとしたとき、山田先生が持つタブレットから大きな音が流れる

 

「先輩!」

 

 山田先生がタブレットを確認すると織斑先生にタブレットをみせました、タブレットの内容を確認すると織斑先生は頭に右手を置き軽くため息を吐きました

 

「現時刻よりI教員は特殊任務行動へと移る!今日のテスト稼動は中止!各班、ISを片付けて旅館に戻れ!連絡があるまで各自室内待機する事以上だ!」 

 

 特殊任務?そう言えば今日でしたね、福音との戦闘になるのは……

 

『え……?』

『ちゅ、中止? なんで、特殊任務行動って……』

『状況が全然分かんないんだけど……』

 

 訳の分からない生徒達が戸惑う、そんな生徒達の行動に、織斑先生は一喝しました

 

「とっとと戻れ!以後、許可無く室外に出たものは我々で身柄を拘束する! いいな!!」

『『『はっ、はいっ!』』』

 

 織斑先生の一喝に女子達全員は慌てて動き始め、接続していたテスト装備を解除し、ISを起動終了させてカートに乗っけた後に移動を始めました。同時に今までに見たことの無い織斑先生の怒号に女子一同は怯えてもいました

 織斑先生があそこまで言うって事は相当な一大事が起きているみたいですね。やはり、福音でしょうか?

 

「専用機持ちは全員集合しろ! 織斑、オルコット、デュノア、ボーデヴィッヒ、凰、園崎、更識妹、布仏妹、クロニクル それと、篠ノ之も来い」

 

 いろいろと考えていると織斑先生からの集合の声がかけられました

 

 

「今から2時間前、ハワイ沖にて試験稼働中だったアメリカ・イスラエル共同開発の第3世代型軍用IS、銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)…通称〝福音〟が突如暴走を始め、試験場を爆破して逃亡、その後は米軍の追撃を振り切って領海から離脱した

そして、約1時間後にここから2kmの海域を通過することがわかった」

 

 実習が中止になって直ぐ、私達専用機持ちは旅館に用意された一室に連れてこらました。部屋内には既に機材が運び込まれており、私達は大型ディスプレイを囲むように座り、織斑先生が今回の事について状況説明をしてくれました

 

「自衛隊にも要請はしているがIS部隊が到着するまで3時間は掛かるとのことだ。教員は学園の訓練機を使用して空域及び海域の封鎖を行わなければならない。よって、本作戦の要は専用機持ちに担当してもらう」

 

 相手は第3世代の軍用機、織斑先生が訓練機を纏えばなんとかなりそうですが、指揮も行わないと行けない織斑先生が出るわけにはいきませんよね

 

「それでは作戦会議をはじめる。意見があるものは挙手するように」

「目標ISの詳細なスペックデータを要求します」

「わかった。ただし、これらは二ヵ国の最重要軍事機密だ。けして口外はするな。情報が漏洩した場合……」

 

 オルコットさんの要求に織斑先生が此処にいる私達に強く釘を差してきました。口外したら、査問委員会での裁判と最低でも二年の監視。正直言って関わりたくないのですが、今の状況でそんな事を言えわけもなく、私は黙って見守ることにします

 そして簪さんを始め代表候補生の面々と教師陣は開示されたデータを元に相談を始めました

 広域殲滅を目的とした特殊射撃型、攻撃と機動の両方を特化した機体、特殊武装が曲者、データだけでは格闘性能が未知数、等々の意見をオルコットさん、鈴さん、シャル、ボーデヴィッヒさん、簪さんが真剣に交わしていて、私とクロエさん、本音さんの3人はいつでも動けるようにして織斑一夏と篠ノ之箒は頭に?マークを何個も浮かべていました

 

「無理だな。この機体は現在も超音速飛行を続けている。最高速度は時速四五〇キロを超える。アプローチは一回が限界だな」

「一回きりのチャンス……ということはやはり、一撃必殺の攻撃力を持った機体で当たるしかないようですね」

 

 山田先生の考えは確かに理に叶っていますが、流石にそれは無茶難題です、それにそんなバ火力を持った機体なんてそんな多くないですよ

 

「一定の空域に福音を留める方法はある」

「むぅ、本当か園崎?」

「ああ、うまくいくかは分からないが……束さん、居るんだろ?」

「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン」

 

 懐かしのフレーズで飛び出てきた天災兎こと束さんとその後ろに普通に入ってきたスザクさん

 

「ゾディアック達を無人または遠隔操作はできるようになっているか?」

「一応できるようにはしてあるよ?」

 

 できるようになっているのならある程度は可能ですね

 

「それならなんとかなりそうだな」

「それで、園崎?どういうことだ?」

「簡単に言えば福音の周囲に結界を貼りその中で福音を仕留める」

 

 結界と聞き、皆さん驚かれていますね、それは当たり前ですかね?結界なんて非現実的なお話になりますから

 

「そんな事が可能なのか?」

「可能だ。オレとプロトポメが揃っていて、束さんのゾディアック達が居るならな」

 

 私はそう言うと私の考えている作戦の詳細をお話しました、お話の中で織斑先生や簪さん達、代表候補生の皆さんから変更点があげられましたが大まかな作戦内容は決まりました

 

「よし、これで良かろう。お前達、準備を始めろ!準備が終わり次第、束の乗ってきた船で海域に移動する!」

 

【はい!】

 

 福音との戦闘、原作通りに終わるとは到底思いません、何が出てきても良いように準備は怠りません!

 

 

続く

 

 



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少女達と福音 1

遅くなってすみません


 

 

 

 

 

 

「戦闘予定海域に到着したよ」

「ありがとう、スザク」

 

 作戦を詰めた私達、1年専用機持ちはヴァイオレット号で福音との戦闘予定に定めた海域に到着しました

 

「先に伝えたとおり、今回の戦闘にオレとクロエは参加できない。結界の維持で精一杯になるからな。簪とボーデヴィッヒの2人でメインの指揮を頼む」

「ああ!」

「任せて!」

 

 本当なら私とクロエさんも参加したいのですがこの結界は私達二人とまゐ様と兵堂先生、スザクさんの3人、計五人しか使用できないんですよね

 

「それから福音との戦闘が始まらなければ結界は貼れない上、貼るにも数分を要する。時間稼ぎも頼む」

「任せて!」

「任せるのだ~」

 

 頷く、簪さんと本音さん。他の皆さんは緊張しているのかそれとも今作戦に納得がいってないのか

 

「各員準備を始めてくれ。十分もすれば戦闘開始だ」

 

 皆さんはISを展開していつでも動けるように、私とクロエさんはプロトポメの両脇に立ち、結界をいつでも出来るように備えます

 

「銀の福音、視認!」

「来たぞ!束さん!」

『束さんに任せるのだぁ!!』

 

 銀の福音を視認した私は旅館で待機している束さんに連絡を入れるとヴィオレット号に積んできた【ゾディアックアポロ】達、4機が遠隔操作で動き出し、福音の足止めに動きました

 

「行くぞ、クロエ!」

「はい!律華さま!」

 

 簪さん含め、専用機持ちの皆さんも福音の足止めに動き出し、目の前では戦闘が行われ始めました

 

「牡羊座より来たれ、白羊樹神セフィロ・アリエス」

 

 クロエさんがプロトポメにカードをセットすると、空に牡羊座が浮かび上がる

 

「牡牛座より来たれ!金牛龍神ドラゴニック・タウラス!」

「双子座より来たれ、魔導双神ジェミナイズ」

「蟹座より来たれ!巨蟹武神キャンサード!」

「獅子座より来たれ、獅機龍神ストライクヴルム・レオ」

「乙女座より来たれ!戦神乙女ヴィエルジェ!」

「天秤座より来たれ、天秤造神リブラ・ゴレム」

「蠍座より来たれ!天蠍神騎スコル・スピア!」

「山羊座より来たれ、魔羯邪神シュタイン・ボルグ」

「水瓶座より来たれ!宝瓶神機アクア・エリシオン!」

「魚座より来たれ、双魚賊神ピスケガレオン」

「射手座より来たれ!光龍騎神サジット・アポロドラゴン!」

 

 12の星座が輝き、全ての準備が整いました、後は!

 

『律華!!』

 

 通信機から簪さんの焦った声が聞こえ上を見上げると、銀の鐘(シルバー・ベル)をヴィオレット号目掛けて発射していた

 

「残念ですが、遅かったですね!防げ、アクア・エリシオン!」

 

 水瓶座の星座が銀の鐘(シルバー・ベル)とヴィオレット号の間に割り込み、銀の鐘(シルバー・ベル)を全て防いだ

 

「今から結界で隔離する!クロエ!」

「はい!」

「「12の輝き!星々の奇跡!来たれ!十二宮の輝き!【ゾディアック】!」」

 

 私とクロエさんの口上と共に12星座が球体を作り簪さん達と福音を隔離しました

 

「頼みましたよ、簪さん、皆さん」

 

 ここからは見守ることしか出来ません、結界を解けば福音の機動力が復活するのですから…

でも、不安感は一向に消えませんね…まだなにかあるというのでしょうか?



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少女達と福音 2

遅くなりました


 

 

 

 

「春雷!!」

 

 〝ストライク〟じゃなく私本来の専用機、〝打鉄弐式〟を纏って福音……銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)戦に近中距離陽動兼全体の指揮を任された私は荷電粒子砲の〝春雷〟で陽動を掛けつつ全体を見渡せる位置取りを意識していた

 

「オルコットさんはビットで多方面攻撃!」

「分かりましたわ!」

「デュノアさんは手数で押しつつボーデヴィッヒさんへの攻撃を防御して!ボーデヴィッヒさんはレールカノンを主砲として!」

「うん、分かったよ!」

「了解した!」

「鈴さん、織斑君、篠ノ之さんはなるべく福音に張り付いて、後衛に攻撃がむかないようにして!」

「分かったわよ!一夏、やるわよ!」

「あぁ!!」

「こんな奴、私と一夏だけで十分だ!!」

 

 一通り指示を飛ばす中、篠ノ之さんが少し調子に乗っている気がした

注意しておこうと思っていると〝ジーク・アポロ〟を纏っている本音が隣まできた

 

≪かっちゃん、私はどうするの~?≫

「本音は基本私と一緒にいて、鈴さん達3人が抜かれた時に私と一緒に福音を抑えてほしい」

≪うん、わかったのだ~≫

 

 これで私の出来ることは出来たと思う……最悪は律華に…ううん、私達だけで福音を止めるんだ!

 

「穿てウォーデンブラスター!!」

 

 律華と作ったバトスピのカードを再現した武装〝ウォーデンブラスター〟、そこそこのSEを消費するけど、〝弐式〟の〝デュオシステム〟を使えばSEは事足りる

 

≪La…≫

「ッ……ベルの予備動作!鈴さん!本音!」

「分かってるわ!」

≪了解なのだぁ~≫

 

 福音が近距離の3人から距離を稼ぎ、銀の鐘(シルバーベル)の予備動作に入る

ベルを止めるために鈴さんは接近して本音は〝バル・ガンナー〟を合体させての砲撃の雨で福音の動きを止める

 

「(ここ!)デュノアさん!一気に接近して!」

「分かったよ!」

≪La……≫

 

 私がそう言うとデュノアさんは瞬時加速(イグニッション・ブースト)で福音に一気に接近、手には〝シールドピアーズ〟と呼ばれているパイルバンカ-

 

「これでぇ!!」

≪La……La…≫

 

 シールドピアーズが福音に直撃し福音は力無く海に落下していった

あっけなさ過ぎて、逆に不安になる

 

≪かっちゃん終わった……よね?≫

「……そう思いたいかな」

 

 私達の前ではデュノアさん含めて喜んでいるが、やっぱりまだ何かある気がした

 

 

 

 

 

 

 

~その頃の旅館~

 

銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)の撃破を確認しました!」

 

 作戦本部でモニターをしていた副担任の山田麻耶が全体に聞こえるように声を出した

 

「そうか……束、これで終わると思うか?」

「思わないね。福音の暴走理由も分かってないし…まだ何かあると思った方がいいよ」

「篠ノ之博士の言うとおりです、織斑先生。僕もまゐさんも嫌な感じがしてます」

 

 千冬は束、剣蔵の言葉を聞くと少しだけ考え込んだ

 

「麻耶、直ぐに更識と園崎に繋げ!」

「は、まってください!福音の落下地点から高エネルギー反応です!このエネルギー反応はISではありません!!」

 

 千冬はやはりと思いつつ遅かったとも思っていた

 

「束…」

「残念だけど、ここからできることはないよ。【ゾディアック】達もあるけど殆ど役に立たないだろうね」

「そうか……」

 

~その頃の旅館~終

 

 

「高エネルギー反応!?みんな、何か来るよ!」

 

 福音が落下した海域から高エネルギー反応を確認すると水飛沫と共にそれは現れた

 

「………」

 

 紫主体の巨体、4本の腕にそれぞれ剣を持つその姿は禍々しく恐怖を感じさせた

 

≪かっちゃん……あれって…≫

「うん、律華に見せてもらった残りの魔界七将の一柱……アスモディオス!」

 

 律華から聞かされていた魔界七将の一柱……魔界七将最強とも言われている魔界七将アスモディオスが福音を依り代に現れたのだった

 

 

続く

 

 



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VS魔界七将 1

 

 

 

 

「あれは、アスモディオス!!」

 

 福音が海に落ちて海から現れたのは福音では無く……異形の化け物…魔界七将アスモディオスでした

 

「クロエさん、直ぐに結界を解除…」

「は、は…い、り、律華…さま」

 

 先程まで何の異常も無かったはずのクロエにも異常がおきていて凄い量の汗をかいていました

 

「スザクさん!クロエさんを直ぐに横にさせて下さい!」

「律華はどうするんだい?」

「結界を解除してアスモディオスを倒してきます!」

 

 まずは結界内にいる皆さんに連絡を取らないとですね

 

 

 

 

「全員、距離をとって!絶対に攻撃しないで!」

 

 上空の結界内では指揮を任されてる簪が声を荒げていた

 

『でも、倒さないと!』

『一夏の言うとおりだ!』

「死にたいなら好きにしたらいいよ!!」

 

 簪の言葉に篠ノ之と織斑の二人が噛み付いてきたが簪は怒鳴りつけ黙らせた

 

『全員聞こえるな?今から結界を解除する。結界を解除したら即座にヴァイオレット号に帰還してくれ』

『お前一人にやらせるわけにはいかない!俺だって戦うぞ!』

『一夏がやるなら私も戦う!!』

 

 大馬鹿二人にその場の全員が呆れてしまう

デスペラードにすら最大の一撃を無傷で耐えられた織斑はそのことを忘れていた

 

『本音、簪』

「なに、律華?」

≪どうしたの~?≫

 

 大馬鹿二人を無視する律華は簪と本音の名前を呼ぶ

二人は気がついていたが結界が半分解かれていた

 

『篠ノ之と織斑を()()()()()()()()()()()()()()()

『『なぁ!?』』

『『『『ええぇぇぇぇぇぇ!!!???』』』』

 

 簪と本音以外が律華の言葉に驚き、大声を上げる

 

「うん、わかった」

≪…了解なのだ~≫

 

 律華の意図に気づいた簪と簪の従者でもある本音が返事をし大馬鹿二人に武器を構える

 

『お、お二人とも辞めてくださいまし!』

『そうよ!一夏達を攻撃するなんておかしいわよ!?』

「なら、今まで織斑くん達が魔界七将戦で何してきたか覚えてる?」

 

 セシリアと鈴音が二人を止めようとするが、簪の一言で黙り込んでしまう

 

「ここで、ヴァイオレット号に戻しても後で必ず出撃する。アスモディオスは魔界七将最強、一撃で死ぬと思う。なら、ここで撃墜させた方がいい」

≪だから、ごめんね~≫

 

 簪と本音はそう言うと本音は砲撃の雨を、簪は〝山嵐〟を放ち、織斑・篠ノ之に直撃させた

本当に撃ってくるとは思っていなかったのか二人とも攻撃を避けずに直撃する

 

「デュノアさんとボーデヴィッヒさんは二人を回収後、ヴァイオレット号に帰投して、鈴さんとオルコットさんもそのまま帰投して」

『お二人は?』

 

 簪は四人に指示を出すと、セシリアが聞き返すとアスモディオスの方を向く

そこにはアスモディオスだけでは無く二つの異形の姿があった

 

「律華がアスモディオスと戦えるように!」

≪他の二柱は私達が抑える!!≫

 

 異形の二つ……魔界七将ベルゼビートと魔界七将パンデミウム

律華が万全の状態でアスモディオスと戦えるようにしようとしていた

 

「≪ターゲット!ゲートオープン・界放!!≫」

 

 簪と本音は光に包まれベルゼビートとパンデミウムをバトルフィールドに引き込んだ

 

 

 

 

 

 

タッグバトルルールを使用(Wiki引用)

 

デッキ・カードのトラッシュは自分・味方・相手A・相手Bの4セット。

ライフ・リザーブ・コアのトラッシュ・フィールドはチーム内で共用。

チームライフは8個、チームリザーブは4個で開始。

ネクサスは自分だけでなく味方のスピリットにも効果を与える。

マジックは自分か味方のどちらかのフィールドを選んで効果を使用できる。

手札・デッキの内容がわかるような相談をパートナーとしてもよい。

お互いを対象にした効果は全てのプレイヤーが受ける。

追加

バーストはプレイヤー1枚ずつセットできる

ソウルコアはプレイヤー1つ

味方と同色のカードも使用可能

 

簪&本音

 

ライフ:8

リザーブ:4(Sコア2つ)

バースト:無し

 

パンデミウム&ベルゼビート

ライフ:8

リザーブ:4(Sコア2つ)

バースト:無し

 

 

 

 

 律華以外では初の魔界七将戦が始まるのであった

 

続く



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VS魔界七将 2

長らくお待たせしました
リアルが死ぬほど忙しいのとデッキがなかなか決まらなかったので大分遅れてしまいました
極めつきは今週の大寒波で仕事は滞るは職場の数人がて出てこれないはでてんてこ舞いでした




 

 

 

 

 

更識のターン(ターン01)

ドローステップ(手札4→5)メインステップ、ブレイドラを召喚!」

 

ブレイドラ(リバイバル)

スピリット

0(0)/赤/翼竜

<1>Lv1 1000 <2>Lv2 2000 <3>Lv3 3000

Lv1・Lv2・Lv3『自分のメインステップ』

自分が創界神ネクサスを配置したとき、自分はデッキから1枚ドローする。

この効果は重複しない。

シンボル:赤

 

「バーストセットしてターンエンド!!」

ベルゼのターン(ターン02)ドローステップ(手札4→5)コアステップ(リザーブ4→5)

 

 蜘蛛のようなISを纏う茶髪のロングの女性に取り付いているベルゼビートが簪の次ターンを進め始める

 

「旅団の摩天楼を配置(トラッシュ0→3)

 

旅団の摩天楼

ネクサス

3(2)/紫

<0>Lv1 <2>Lv2

Lv1・Lv2『このネクサスの配置時』

自分はデッキから1枚ドローする。

Lv2『自分のアタックステップ』

系統:「無魔」を持つ自分のスピリットがアタックしたとき、相手のスピリットのコア1個をリザーブに置く。

シンボル:紫

 

「配置効果でデッキから1枚ドローする。バーストセット(手札5→4)してターンエンド」

 

 手札を増やすだけでターンを終えたベルゼビート、紫のデッキでは定番の動きと律華に教わっていた2人は警戒を強めた

 

本音のターン(ターン03)ドローステップ(手札4→5)コアステップ(リザーブ3→4)メインステップ!森林のセッコーキジを召喚!さらに星と獣の創界石を配置(トラッシュ0→1)!」

 

森林のセッコーキジ(リバイバル)

スピリット

1(緑1赤1)/緑/起幻・爪鳥

<1>Lv1 1000 <2>Lv2 2000

Lv1・Lv2

このスピリットの色とシンボルは赤としても扱う。

Lv1・Lv2

自分の緑の創界石ネクサスがある間、このスピリットの色とシンボルは白としても扱い、

このスピリットが相手によってフィールドを離れるとき、ボイドからコア1個を自分のリザーブに置く。

シンボル:緑

 

星と獣の創界石

ネクサス

3(赤1緑1)/赤緑/創界石・星竜・剣獣

<0>Lv1

このネクサスは創界石ネクサス対象の効果しか受けない。

このネクサスには解封と創界石ネクサス対象の効果でしかコアを置けず、そのコアは創界石ネクサス対象の効果しか受けず移動できない。

《解封》〔系統:「星竜」/「剣獣」を持つコスト3以上の自分のスピリットの召喚/転醒〕

◆解封条件を満たしたとき、ボイドからコア1個をこのネクサスに置ける。

Lv1《転醒:自分のカウント3以下(転醒は同時に使えない)》

このネクサスのコアが3個以上になったとき、このネクサスを裏返せる(置かれているコアすべてはボイドに置かれる)。

このとき、この転醒後ブレイヴは自分のスピリットに合体するか、スピリット状態にする。

【神秘】Lv1『自分のターン』

自分の赤/緑の効果でドローしたとき、ボイドからコア1個を系統:「占征」と「星竜」/「剣獣」を持つ自分のスピリットに置ける。

この効果は重複しない。

シンボル:なし

 

「更に創界神アポローンを!配置(トラッシュ1→2)!」

 

創界神アポローン

ネクサス

2(1)/赤/創界神・オリン

<0>Lv1 <5>Lv2

このネクサスは創界神ネクサス対象の効果しか受けない。

このネクサスには神託と創界神ネクサス対象の効果でしかコアを置けず、そのコアは創界神ネクサス対象の効果しか受けず移動できない。

《神託》〔星竜/界渡/化神&コスト3以上〕

◆対象の自分のスピリットを召喚/煌臨したとき、ボイドからコア1個をこのネクサスに置く。

◆このネクサスを配置したとき、同じカード名の自分の創界神ネクサスがなければ、自分のデッキの上から3枚をトラッシュに置ける。

その中の対象カード1枚につき、ボイドからコア1個をこのネクサスに置く。

Lv1・Lv2

このネクサスのシンボルは赤としても扱う。

【神技:2】Lv1・Lv2:フラッシュ『お互いのアタックステップ』

〔このネクサスのコア2個をボイドに置く〕BP6000以下の相手のスピリット1体を破壊することで、自分はデッキから1枚ドローする。

【神域】Lv2『自分のアタックステップ』

系統:「星竜」を持つ自分のスピリットが、相手のスピリット/アルティメットを破壊したとき、相手のライフのコア1個を相手のリザーブに置く。

この効果は重複しない。

 

シンボル:神

 

「ブレイドラの効果で1枚ドロー!【神託】はしない、バーストセット(手札3→2)してターンエンド!」

パンデミウムのターン(ターン04)ドローステップ(手札4→5)コアステップ(リザーブ2→3)リフレッシュステップ(リザーブ3→6)メインステップ、千本槍の古戦場を配置(トラッシュ0→5)

 

千本槍の古戦場(リバイバル)

ネクサス

6(3)/紫

<0>Lv1 <3>Lv2

Lv1・Lv2

相手のスピリット/アルティメットが疲労するたび、自分はデッキから1枚ドローする。

Lv2:フラッシュ『自分のアタックステップ』

このネクサスの[ソウルコア]を自分のトラッシュに置くことで、ブロックしている相手のスピリット/アルティメット1体を破壊する。

シンボル:紫紫

 

 蝶に似た薄紫のISを纏い、バイザーで顔を隠している少女に取り付いているパンデミウムはネクサスを配置しバーストを伏せた

 

バーストをセット(手札4→3)してターンエンド」

更識のターン(ターン05)ドローステップ(手札3→4)コアステップ(リザーブ1→2)リフレッシュステップ(リザーブ2→4)メインステップ!月光のバローネを配置!」

 

月光のバローネ

ネクサス

2(白1神1)/白/創界神・ウル

<0>Lv1 <3>Lv2

このネクサスは創界神ネクサス対象の効果しか受けない。

このネクサスには神託と創界神ネクサス対象の効果でしかコアを置けず、そのコアは創界神ネクサス対象の効果しか受けず移動できない。

《神託》〔武装/星魂/神星/光導/界渡&コスト3以上〕〔ブレイヴ〕

◆対象の自分のスピリット/ブレイヴを召喚/煌臨したとき、ボイドからコア1個をこのネクサスに置ける。

◆このネクサスを配置したとき、同じカード名の自分の創界神ネクサスがなければ、自分のデッキの上から3枚をトラッシュに置ける。

その中の対象カード1枚につき、ボイドからコア1個をこのネクサスに置く。

【神技:2】Lv1・Lv2:フラッシュ『お互いのアタックステップ』

〔ターンに1回、このネクサスのコア2個をボイドに置く〕系統:「武装」/「星魂」/「神星」/「光導」を持つ自分のスピリット1体を回復させる。

【神域】Lv2『自分のアタックステップ』

系統:「武装」/「星魂」/「神星」/「光導」を持つ自分のスピリットがブロックされたとき、そのスピリットを回復させる。

シンボル:神

 

「ブレイドラの効果で1枚ドロー!そして【神託】!」

 

 簪はブレイドラの効果でデッキから1枚手札に加え、バローネの効果でデッキから3枚をトラッシュに送る

トラッシュに送られたのは巨蟹戦車キャンサー・チャリオット 、皇帝羊エンペラー・アリエス、天星12宮 樹星獣セフィロ・シープの3枚。3枚ともに系統:「光導」を持っているためバローネにコアが三つ乗った

 

「スティールムーンミラージュをミラージュとしてセット(トラッシュ0→2)!」

 

スティールムーンミラージュ

ネクサス

3(2)/白/来是・光導

<0>Lv1

このカードの軽減シンボルは赤/紫/緑/黄/青としても扱う。

手元にあるこのカードはセットできる。

【ミラージュ:コスト2(0)(このカードは手札からセットできる)】

【セット中】《幻転醒:自分のカウント5以下(転醒は同時に使えない)》

自分か相手のライフが減ったとき、自分のデッキの上から1枚を手元に置ける。

その後、自分の手元に系統:「光導」を持つカードが4枚以上あるとき、このミラージュに自分のリザーブのコアを好きなだけ置いてフィールドで裏返せる。

Lv1

自分の手元は相手の効果を受けず、相手の効果で数えられない。

シンボル:白

 

「ブレイドラをLv3に上げてターンエンド」

 

ベルゼのターン(ターン06)ドローステップ(手札4→5)コアステップ(リザーブ1→2)リフレッシュステップ(リザーブ2→7)メインステップ、ソウルホース、デモボーンを召喚」

 

ソウルホース

スピリット

1(紫1赤1)/紫/魔影

<1>Lv1 1000 <2>Lv2 2000

Lv1・Lv2

このスピリットの色とシンボルは赤としても扱う。

シンボル:紫

 

デモボーン

スピリット

1(0)/紫/無魔

<1>Lv1 1000 <2>Lv2 2000 

Lv2【呪撃】『このスピリットのアタック時』

このスピリットは、ブロックした相手のスピリット1体をバトル終了時に破壊する。

シンボル:紫

 

 紫色の馬と動く骸骨がベルゼの場に現れ、動く骸骨は『カタカタ』と笑っているようだった

 

「冥闘士バラムを召喚(トラッシュ0→2)

 

冥闘士(めいとうし)バラム

スピリット

3(1)/紫/冥主

<1>Lv1 2000 <3>Lv2 4000 <4>Lv3 5000

Lv1・Lv2・Lv3【呪撃】『このスピリットのアタック時』

このスピリットは、ブロックした相手のスピリット1体をバトル終了時に破壊する。

シンボル:紫

 

 赤い体に両手には炎を灯す人型のスピリットがベルゼの場に現れ、雄叫びをあげる

 

「アタックステップ、冥闘士バラムでアタック」

 

 冥闘士バラムが走り出し、簪と本音に近づいてきた

 

「「ライフで受ける(ライフ8→7)!」」

 

 簪と本音のライフが削られるが、削られた瞬間、本音のバーストが光り出した

 

「かっちゃんのスティールムーンの効果でかっちゃんの手元(手元0→1)を増やす!

バースト発動!紅炎竜(こうえんりゅう)ジェノバーグ・ドラゴン !!BP15000以下を2体破壊する!ソウルホースとデモボーンを破壊!そして、破壊したスピリット1体につき、1枚ドローする!よって私は2枚ドロー!その後、召喚するよ!」

 

紅炎竜(こうえんりゅう)ジェノバーグ・ドラゴン

スピリット

6(赤3白1)/赤/占征・機竜

<1>Lv1 5000 <3>Lv2 7000 <5>Lv3 11000

セットしているこのカードは、相手によって破棄されたとき、自分のミラージュをセットしていれば、バースト条件を無視して発動できる。

【バースト:自分のライフ減少後】

BP15000以下の相手のスピリット2体と、BP25000以下の相手のアルティメット2体を破壊し、破壊したスピリット/アルティメット1体につき、自分はデッキから1枚ドローする。

この効果発揮後、このカードをコストを支払わずに召喚する。

Lv2・Lv3『このスピリットのアタック/ブロック時』

自分はデッキから1枚ドローする。

シンボル:赤

 

 バーストから炎の渦が立ち上り、ベルゼのデモボーンとソウルホースを焼き尽くす

2体を焼き尽くすと人に近いフォルムをした竜が姿を現した

 

「ターンエンド」

本音のターン(ターン07)ドローステップ(手札4→5)コアステップ(リザーブ0→1)リフレッシュステップ(リザーブ1→3)メインステップ、森林のセッコーキジをもう1体召喚して馬神弾を配置!ブレイドラの効果でドロー!【神託】はせずに六分儀剣のルリ・オーサを召喚(トラッシュ0→1)!」

 

馬神 弾

ネクサス

2(赤1神1)/赤/創界神・ウル

<0>Lv1 <4>Lv2

このネクサスは創界神ネクサス対象の効果しか受けない。

このネクサスには神託と創界神ネクサス対象の効果でしかコアを置けず、そのコアは創界神ネクサス対象の効果しか受けず移動できない。

《神託》〔星竜/星魂/神星/光導/界渡&コスト3以上〕〔ブレイヴ〕

◆対象の自分のスピリット/ブレイヴを召喚/煌臨したとき、ボイドからコア1個をこのネクサスに置ける。

◆このネクサスを配置したとき、同じカード名の自分の創界神ネクサスがなければ、自分のデッキの上から3枚をトラッシュに置ける。

その中の対象カード1枚につき、ボイドからコア1個をこのネクサスに置く。

【神技:2】Lv1・Lv2:フラッシュ

〔このネクサスのコア2個をボイドに置く〕BP4000以下の相手のスピリット1体を破壊する。または、相手のネクサス1つを破壊する。

【神域】Lv2『自分のアタックステップ』

自分の合体スピリットのバトル終了時、相手のライフのコア1個を相手のリザーブに置く。

シンボル:神

 

六分儀剣(セクスタント)のルリ・オーサ

スピリット

4(緑2赤1)/緑/殻人・星魂

<1>Lv1 3000 <2>Lv2 5000

Lv1・Lv2『このスピリットの召喚時』

ボイドからコア1個ずつを、自分の赤のスピリット2体に置く。

Lv2

このスピリットの色とシンボルは赤としても扱う。

Lv2

自分の手札は相手の効果を受けない。

シンボル:緑

 

「馬神弾【神託】(0→1)!ルリ・オーサの召喚時で赤のスピリット2体にコアを置くよ、2体のセッコーギジを選択!更にバスタースピアを使用(トラッシュ1→2)!」

 

バスタースピア

マジック

3(2)/赤

フラッシュ:

自分か相手のネクサス1つを破壊する。

この効果で相手のネクサスを破壊したとき、自分はデッキから2枚ドローする。

 

「千本槍の古戦場を破壊して2枚ドロー(手札2→4)宙征竜(ちゅうせいりゅう)エスパシオンをLv2で召喚(トラッシュ2→4)!不足コストはセッコーキジ1体から確保して消滅」

 

宙征竜(ちゅうせいりゅう)エスパシオン

スピリット

5(3)/赤/占征・機竜

<1>Lv1 5000 <2>Lv2 7000 <6>Lv3 12000

Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの召喚/アタック時』

BP7000以下の相手のスピリット/アルティメット1体を破壊できる。

自分のミラージュをセットしているとき、この効果で破壊したスピリット/アルティメットの効果を発揮させない。

Lv2・Lv3『自分のアタックステップ開始時』

自分のトラッシュの[ソウルコア]以外のコア5個までを、自分のネクサス/系統:「機竜」を持つ自分のスピリットに置く。

この効果でコアを置いたとき、自分の手札が4枚以下なら、自分はデッキから2枚ドローできる。

この効果は重複しない。

シンボル:赤

 

「バーストセットして、アタックステップ!エスパシオンLv2の効果でトラッシュのコアを5つまでをエスパシオンに!この効果でコアを置いたとき手札が四枚以下の時、2枚ドローできる(手札2→4)!そして、エスパシオンでアタック!」

「ライフで受ける(ライフ8→7)

 

 パンデミウムが宣言しライフが削られる、簪のスティールムーン・ミラージュの効果で簪の手元が増やされると紫の光を放ちパンデミウムのバーストが開かれた

 

「選ばれし探索者アレックス、効果で召喚しアタックステップを終了させる」

 

選ばれし探索者アレックス(リバイバル)

スピリット

4(赤1紫1緑1白1黄1青1)/赤紫緑白黄青/起幻・遊撃隊

<1>Lv1 3000 <2>Lv2 6000

セットしている/トラッシュにあるこのカードは、一切の効果を受けない。

【バースト:自分のライフ減少後】

このカードをコストを支払わずに召喚する。

その後、このバトルが終了したとき、アタックステップを終了する。

Lv1・Lv2

このスピリットのシンボルは赤/紫/緑/黄/青としても扱う。

Lv1・Lv2『自分のメインステップ』

このスピリットを疲労させることで、自分はデッキから1枚ドローするか、ボイドからコア1個をこのスピリットに置く。

この効果はターンに1回しか使えない。

シンボル:白

 

「……ターンエンド」

 

 本音はここでもう一つライフを削り、簪に繋げるつもりだったが、パンデミウムのバーストに阻まれ形となってしまった

 

 

 

続く



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VS魔界七将 3

 

 

 

 

パンデミウムのターン(ターン08)ドローステップ(手札3→4)コアステップ(リザーブ5→6)リフレッシュステップ(リザーブ6→8)メインステップ、アレックスの効果で自身を疲労さて、1枚ドローする。ダーク・ソードールを召喚(トラッシュ0→2)

 

ダーク・ソードール

スピリット

3(1)/紫/無魔

<1>Lv1 1000 <2>Lv2 2000 <5>Lv3 5000

Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの召喚時』

自分はデッキから1枚ドローする。

【連鎖:条件《黄シンボル》】

(自分の黄シンボルがあるとき、下の効果を続けて発揮する)

[黄]:このターンの間、このスピリットはLv1の相手のスピリットからブロックされない。

Lv3

このスピリットの色とシンボルは黄としても扱う。

シンボル:紫

 

「召喚時効果で1枚ドロー、そして【連鎖】発揮。黄シンボルのアレックスがいるためダーク・ソードールはLv1からブロックされない。千本槍の古戦場を再度配置(トラッシュ2→5)バーストセット(手札3→2)してダーク・ソードールアタック」

「「ライフで受ける!!(ライフ7→6)」」

 

 パンデミウムのダーク・ソードールが二人のライフを一つ削る、簪も本音もライフを削られた痛みで顔を歪ませるが直ぐに簪が動き出した

 

「スティールムーン・ミラージュの効果で手元を追加(手元2→3)!」

「ターンエンド」

更識のターン(ターン09)ドローステップ(手札3→4)コアステップ(リザーブ1→2)リフレッシュステップ(リザーブ2→2)メインステップ、ここで行く!」

「行っちゃって!かんちゃん!」

 

 簪は1枚のカードを天高く掲げ、本音はそれに気がついたのか声を出した

 

「蒼白なる月は、赤き希望に染まる!私の友、月紅龍ストライク・ジークヴルム・サジッタの声を聞け!」

 

月紅龍ストライク・ジークヴルム・サジッタ

スピリット

6(赤2白2神1)/赤/化神・光導・神星

<1>Lv1 5000 <3>Lv2 7000 <4>Lv3 10000

Lv1・Lv2・Lv3『お互いのアタックステップ』

自分か相手のライフが減ったとき、自分はデッキから1枚ドローする。

【界放:1】Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』

このスピリットは、相手のスピリット/ネクサスの効果を受けない。

さらに、自分の創界神ネクサスのコア1個をこのスピリットに置くことで、BP12000以下の相手のスピリット/アルティメット1体を破壊する。

Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』

このスピリットが相手のスピリット/アルティメットを破壊したとき、相手のライフのコア1個をリザーブに置く。

シンボル:赤

 

「呪われし力は希望の力と変わる!騎龍魔弓サジットボウをストライク・ジークヴルム・サジッタに直接合体(ダイレクトブレイヴ)!」

 

騎龍魔弓サジットボウ

ブレイヴ

4(赤2神1)/赤/神話・霊装

<1>Lv1 4000 <0>合体+5000

合体条件:コスト6以上

【スピリット合体中】『このスピリットのアタック時』

BP7000以下の相手のスピリット/アルティメット1体を破壊できる。

この効果で破壊したとき、ターンに1回、相手のライフのコア1個を相手のリザーブに置く。

合体条件:カード名に「アポローン」を含む創界神ネクサス

【ネクサス合体中】【神域】『自分のアタックステップ』

自分の創界神ネクサス/赤1色のスピリットの「BP破壊効果」の上限を+3000する。

シンボル:赤

 

「不足コストはエスパシオンとブレイドラから確保!

バローネ(3→5)馬神弾(1→3)アポローン(0→1)にそれぞれ【神託】!アタックステップ!、エスパシオンの効果でコアを戻してドロー!合体スピリットでアタック!」

 

 その場で弓を構えるストライク・ジークヴルム・サジッタ、界放の効果でバローネからコアが移動し直ぐに矢が放たれアレックスを貫き破壊する

 

「界放の効果でバローネからコアを使い、アレックスを破壊!Lv2の効果で相手のライフを一つ削る!」

(ライフ7→6)

「スティールムーン・ミラージュの効果で手元を追加、サジッタの効果でドロー!更にサジットボウの効果でダーク・ソードールを破壊してライフを削り、スティールムーンとサジッタの効果で手元と手札(手元3→4 手札4→5)を増やす!そして、サジッタのLv2の効果で更にライフを一つ削り手元と手札(手元4→5 手札5→6)を追加!」

(ライフ6→4)千本槍の古戦場の効果で1枚ドロー、バースト発動。絶甲氷盾」

 

絶甲氷盾

マジック

4(1)/白

【バースト:自分のライフ減少後】

ボイドからコア1個を自分のライフに置く。

その後コストを支払うことで、このカードのフラッシュ効果を発揮する。

フラッシュ:

このバトルが終了したとき、アタックステップを終了する。

 

ライフを1つ回復(ライフ4→5)回復させて、フラッシュ効果を使用しこのバトルが終了したときアタックステップを終了させる」

「構わない!合体スピリットのメインのアタック!」

ライフで受ける(ライフ5→3)

 

 簪は追撃したかったがサジッタがライフを削ると相手のフィールドを白い盾が覆い、これ以上の攻撃を阻んだ

 

「ターンエンド」

ベルゼのターン(ターン10)ドローステップ(手札2→3)コアステップ(リザーブ10→11)リフレッシュステップ(リザーブ11→16)、メインステップ、ソウルホースを再召喚。暗黒より来たれ、魔界七将(まかいしちしょう)ベルゼビート召喚(トラッシュ0→4)

 

魔界七将(まかいしちしょう)ベルゼビート

スピリット

7(3)/紫/冥主・呪鬼

<1>Lv1 6000 <3>Lv2 8000 <6>Lv3 10000

Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの召喚時』

自分のトラッシュにある【呪撃】を持つスピリットカードをコスト合計13まで、コストを支払わずに召喚できる。

Lv2・Lv3『自分のアタックステップ』

【呪撃】を持つ自分のスピリットのアタックによって相手のライフを減らしたとき、相手のスピリット1体を破壊する。

シンボル:紫

 

「召喚時効果、トラッシュのデモ・ボーンと冥闘士バラムをノーコスト召喚。手札から双翼乱舞を使用(トラッシュ4→7)

 

双翼乱舞

マジック

4(2)/赤

【バースト:相手の『このスピリット/ブレイヴの召喚時』発揮後】

自分はデッキから2枚ドローする。

その後コストを支払うことで、このカードのメイン効果を発揮する。

メイン:

自分はデッキから2枚ドローする。

 

「デッキから2枚ドロー(手札0→2)。そして、ベルゼビートを転召

闇に沈め、魔界七将(まかいしちしょう)アスモディオスを召喚(トラッシュ7→11)

 

魔界七将(まかいしちしょう)アスモディオス

スピリット

9(5)/紫/冥主・夜族

<1>Lv1 7000 <2>Lv2 9000 <5>Lv3 13000

【転召:コスト6以上/ボイド】

召喚コスト支払い後、自分のコスト6以上のスピリット1体の上のコアすべてをボイドに置かなければならない。

Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの召喚時』

相手のスピリットすべての上のコア2個ずつを相手のリザーブに置く。

[魔界七将デストロード]/[魔界七将ベルゼビート]で【転召】したとき、さらに相手は手札4枚を破棄する。 

Lv3『このスピリットのアタック時』

相手のスピリット上のコア2個をボイドに置く。

シンボル:紫紫

 

「アスモ…ディオス!?」

「召喚時効果で相手全てのスピリットのコア二個をリザーブに、ベルゼビートから転召したとき相手の手札を4枚ハンデス」

「ッ!!」

 

 ベルゼの場にアスモディオスが現れ動揺する簪と本音、二人の動揺を気にも止めずベルゼはアスモディオスの効果でエスパシオンとサジッタ以外のスピリットが消滅し、簪の手札が4枚吹き飛ばされてしまう

 

「アタックステップ、アスモディオスでアタック」

「本音!しっかり踏ん張って!」

「わかった!!」

 

 アスモディオスが迫る中、簪は隣の本音にそう言うと二人とも足に力を込める

 

「「ライフで受ける(ライフ7→5)!ッ!!!」」

 

 二人のライフが二つ砕かれ、砕かれた衝撃が二人を襲い顔を歪ませた

 

「ライフが減ったことにより、スティールムーン・ミラージュとサジッタの効果で手元と手札(手元6→7 手札3→4)を追加!そして!手元の系統:光導を持つカードが4枚以上の時、【幻転醒】発揮!」

 

 簪の場の月の模様が回転しながら空高く上がり、バトルフィールドに月が昇る

その月から簪の場に降りてくる影は機械の獅子だった

 

「誇り高き白銀(しろがね)の獅子!力をえて新たなる姿へ!力の獅機龍神(ちからのしきりゅうじん)ストライクヴルム・レオ・ストレングス 【幻転醒】!」

 

力の獅機龍神(ちからのしきりゅうじん)ストライクヴルム・レオ・ストレングス

スピリット

6()/白/占征・光導

<1>Lv1 8000 <2>Lv2 10000 <4>Lv3 14000

この面に裏返ったとき、フィールドに残り、カウント+1する(ボイドからコア1個を自分のカウントエリアに置く)

Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの転醒/アタック時』

相手のスピリット1体をデッキの下に戻す。

自分の手元にあるカード2枚を破棄することで、この効果は相手の効果では防げない。

Lv1・Lv2・Lv3【重装甲:赤/紫/白/黄】

このスピリットは、相手の赤/紫/白/黄のスピリット/ブレイヴ/ネクサス/マジックの効果を受けない。

Lv2・Lv3『お互いのアタックステップ』

このスピリット以外の系統:「来是」/「占征」を持つ自分のスピリットが疲労したとき、このスピリットは回復する。

シンボル:白

 

 降りてきたストライクヴルム・レオは力強く雄叫びをあげる、余りに大きい雄叫びで仲間の本音も耳を塞いでいた

 

「ストライクヴルム・レオ・ストレングスの転醒時!アスモディオスをデッキ下に!」

「ターンエンド」

 

 ベルゼは残り2体でアタックせずにこのターンを終えた

簪と本音の場にはベルゼの場の2体よりもBPが高いスピリットが2体、その上月光のバローネの【神技】での回復にストライクヴルム・レオ自身のLv2の効果で系統:占征を持つエスパシオンが疲労すれば回復する上、ライフは5も残っており2体でアタックしても返り討ちにあうだけだった

 

 

 

続く



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VS魔界七将 4

今回は短めです



 

 

本音のターン(ターン11)ドローステップ(手札4→5)コアステップ(リザーブ9→10)リフレッシュステップ(リザーブ10→10)メインステップ、サジッタとレオをレベル2へ!そして、オラクル二十一柱の力をここに!オラクル二十一柱 V(にじゅういっちゅう ファイブ) ザ・ハイエロファントを召喚(トラッシュ0→7)!不足コストはエスパシオンから確保!」

 

 

オラクル二十一柱 V(にじゅういっちゅう ファイブ) ザ・ハイエロファント

スピリット

9(緑3赤2)/緑/来是・占征

<1>Lv1 10000 <3>Lv2 12000 <6>Lv3 20000

Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの召喚時』

ボイドからコア5個をこのスピリットに置ける。

Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』

このターンの間、相手は、バースト効果を発揮できない。

【連鎖:条件《赤シンボル》】

(自分の赤シンボルがあるとき、下の効果を続けて発揮する)

[赤]:自分はデッキから、手札が5枚になるまでドローできる。

[赤][赤][赤]:このバトルの間、このスピリットのシンボルを赤シンボル2つと緑シンボル2つに固定する。

シンボル:緑緑

 

「召喚時でハイエロファントにボイドからコアを5個おく!アタックステップ!エスパシオンの効果でコアを戻して2枚ドローはかんちゃんへ!」

「いいの?」

「うん!ハイエロファントは【連鎖(ラッシュ)】で5枚になるようにドロー出来るから!使って!」

「ありがとう本音!2枚ドロー(手札4→6)!」

「ハイエロファントでアタック!アタック時でこのターン、相手はバースト効果を発揮できない!そして、【連鎖(ラッシュ)】発揮!」

 

 本音の【連鎖(ラッシュ)】宣言でエスパシオン、合体スピリットから赤のシンボルが合計三つハイエロファントの周囲に集まった

 

「【連鎖(ラッシュ)】赤シンボル一つ!デッキから5枚になるようにドロー!更に【連鎖(ラッシュ)】赤シンボル三つ!このバトルの間、ハイエロファントのシンボルを赤二つと緑二つに固定する!」

 

「千本槍の古戦場の効果で1枚ドロー」

「フラッシュタイミング、馬神弾の神技!コアを2個ボイドに送って冥闘士バラムを破壊!」

「更にフラッシュタイミング!ライジングキャンサー!」

 

ライジングキャンサー

マジック

4(緑2神1)/緑

このカードは系統:「光導」を持つ。

フラッシュ:

相手のスピリット/アルティメット1体を重疲労させる。

さらに、自分のカード名:「創界神ダン」があるとき、相手のスピリット/アルティメット1体を重疲労させる。

(重疲労状態のカードは逆向きにし、1回の回復で疲労状態になる)

 

「相手のスピリットを一体重疲労させる!デモ・ボーンを重疲労!」

 

 本音の馬神弾で冥闘士バラムを破壊し簪のライジングキャンサーでデモ・ボーンを重疲労させ、ブロックできるスピリットがいなくなった

 

ライフで受ける(ライフ3→0)

 

 パンデミウムに取りつかれている少女が手札やバーストを使うこと無く宣言し、ハイエロファントがベルゼビートとパンデミウムの三つのライフを削りきった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「≪間に合え!≫」

 

 バトルフィールドから戻ってきた二人は勝利を喜ぶ前に魔界七将の二柱に取りつかれていた二人が気絶しているのか自然落下しているのを助けようと機体を即座に動かしていた

 

「ふぅ……本音、そっちは?」

≪問題ないよ~、でもその子…≫

「うん、織斑先生に似ている」

 

 二人を助けた簪達だったが、簪が抱えている少女が織斑千冬に似ていたのだった

 

「気になることはあるけど、律華がまだ戦っているはず……律華!」

 

 簪が律華を捜すと、離れたところでボロボロなジークヴルム・ノヴァとほぼ無傷なアスモディオスを見つけ、心配そうに叫んだ

 

続く



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VS魔界七将 5

遅くなってすみません


 

 

 

 時は簪と本音がバトルフィールドにベルゼビートとパンデミウムを引きずり込んだころに戻る

 

「簪さんに本音さん……どうかお気を付けて」

 

 2人と2体がバトルフィールドに消えたのをみた私は二人に願いを込めて消えた場所を見つめました

ですが、ずっとそうしているわけにも行かず数秒後、私はアスモディオスに意識を向けました

 

「……お二人のためにも勝たなくてはいけませんね……ターッ!」

 

 〝ターゲット〟と言おうとした瞬間、簪さん達とのバトルやベルドゴールの時とは違う違和感と苦痛を感じ、私は一度後退しました

 

「バトルフィールドに引き込めない?チィ!!」

 

 後退して考えようとするとアスモディオスが遂に動き出し4本の腕の剣を振るってきました

私は躱しますが少し面倒なことになりましたね、バトルフィールドに引き込めなければリアルファイトでなんとかするしか無いのですから

 

「魔界七将相手にどれだけ戦えるか……オレを転生させ!!古き龍の血よ!新たな龍の命となれ!超神星龍ジークヴルム・ノヴァ召喚!」

 

≪剣には剣です!輝きの聖剣シャイニングソード!≫

 

 ノヴァを装着しシャイニングソードを呼び出し両手で構えました

アスモディオスは元々4本の腕にそれぞれ、紫の剣を持っているため同じ土俵…では無いんですけどね

 

≪行きます!!≫

 

 私は空をかけアスモディオスに一気に接近しシャイニングソードを振るう、ですが直線的なためアスモディオスに2本の腕の剣で簡単に止められてしまいました

 

≪押し切れない!?≫

 

 パワーは互角…いえ、アスモディオスは4本中2本の腕で止めている分、アスモディオスの方がパワーはありますね

 

≪クゥ!!≫

 

 つばぜり合いで力任せに無理矢理押し切ろうとすると残りの2本の腕から伸びる剣に対応が少し遅れ突攻撃が掠ってしまい、生体リンクの為、私にノヴァが受けた傷と同じカ所に傷が付き、その傷が痛む

 

≪こんの!!≫

 

 ノヴァの内部で苦痛に耐える私にお返しと言わんばかりに4本の腕からなる連続斬撃を私は防ぐのに精一杯で次々に切り傷が増えていきました

力任せに振るったシャイニングソードも軽く躱されてしまいました

 

≪ここ!≫

 

 左右にシャイニングソードを振るい、火炎放射線、フェイントの裏拳やムーンサルトを打ち込むもことごとくアスモディオスに躱されるか防がれてしまい、ダメージは与えられない

 

≪(ベルドゴールは何処か機械的な動きだったのでなんとかなりましたが、アスモディオスは機械的な動きよりも人の行動に近い…何か打開策を考えないと…)≫

 

 私は何か無いかと考えるもアスモディオスは待ってくれるわけも無く、接近されエネルギー弾やシャイニングソードでアスモディオスの攻撃を防ぎつつ頭の隅で攻略の糸口を探る

 

≪ノヴァの性能を私自身が扱い切れてない!!≫

 

 ジークヴルム・ノヴァ…私が最も愛用しているカードがISとして纏えるのは舞い上がるほどにうれしいですが…ISとしてノヴァの性能を発揮できないのは悔しすぎます

 

≪激突!そして、メテオストーム!≫

 

 ノヴァに炎を纏わせるのと同時に咆哮する

ノヴァの咆哮に反応するように空から隕石が何個もアスモディオス目掛けて落ちてきました

 

≪ここです!はああぁぁぁ!!!!≫

 

 メテオストームを切り払っていくアスモディオスの後ろに激突で回り込み、そのままの勢いで激突します

アスモディオスもメテオストームに意識を持って行かれていて死角からの激突を無防備で受けてくれました

 

≪ダメ押しです!!≫

 

 シャイニングソードに炎を纏わせ切り払うが、避けられてしまい剣先を掠めるだけでした

 

≪今ので多少はダメージを与えられたとは思いますが……SEも心許ないのですよね≫

 

 ノヴァの激突はかなりのSEを消費してしまい連戦や長期戦には不向きですが、激突を使わないと使用できる手数がかなり少なくなってしまうのですよね

 

「律華!」

≪ッ!……簪さん?≫

 

 簪さんの声が聞こえ下を見ると簪さんと本音さんが戻ってきていて女性と少女を抱きかかえていました

 

≪よかったです……勝てたのですね…残るは私ですね!≫

 

 私は魔界七将と初めて戦った二人に賞賛を送りたいのを我慢しノヴァを待機状態に戻した

 ノヴァのSEが少ないなら切り替えればいいのです!!

 

「龍神の弓、天馬の矢、戦いの嵐を静めよ!光龍騎神サジット・アポロドラゴン!」

 

 金の鎧を纏った赤き人馬……この世界に初めて降り立ちました

 

続く

 



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VS魔界七将 6

遅くなり申し訳ありません
そして、例のごとく低クオリティです



 

 

 

 

「龍神の弓、天馬の矢、戦いの嵐を静めよ!光龍騎神サジット・アポロドラゴン!」

 

 口上と共に姿を現したのは弾さんのキースピリットで太陽名を冠し十二宮の射手座の力を持つ黄金の鎧を纏った赤い人馬……いえ、龍馬がこの世界に降臨しました

 

≪本当ならノヴァでもそうですが、弾さんのキースピリットで負けるわけには行かないのです!!≫

 

 そう言い、私は弓を番える

サジット・アポロドラゴンはノヴァ達と違い弓矢が初期装備、射手座なのですから当然かもしれませんがね

 

≪行きます!≫

 

 私はアスモディオスが動き出す前に矢をいった

正面からの矢のためアスモディオスは剣で矢を弾き、そのまま突進してきました

 

≪はあぁ!!≫

 

 アスモディオスが剣を振り下ろし、それを弓で弾き炎でできた矢を突き刺す

アスモディオスは声にもならない悲鳴をあげました

 

≪おまけです!!≫

 

 追撃として矢を二つ同時に放ち、1本目は距離を取ろうとしているアスモディオスに避けられてしまいましたが2本目は右足を捉えました

 

≪ッ!!≫

 

 〝行ける〟と思った矢先、アスモディオスが手に持つ2本の剣を投擲してきました

私は避けることはできましたが一瞬アスモディオスから視線を外してしまいアスモディオスの接近を許すことに…

 

≪ウグッ!ですが!!≫

 

 殴られてしまいましたがお返しにと足蹴りからの炎を纏わせた拳で殴り返しました

 

≪逃がしませんよ!!≫

 

 アスモディオスが距離を空けようとして後退、私はそれを許すわけ無く、接近して踏みつけゼロ距離射撃で大ダメージを与えました

更に、アスモディオスに私とは別方向から青白い砲撃が直撃し苦しんでいました

 

≪サジッタ!?と言うことは簪さん!?≫

 

 砲撃の射線を追うとそこには紅いストライク・ジークヴルム…ストライク・ジークヴルム・サジッタが緑眼の顔を持つ白い銃の銃口をアスモディオスがに向けていました

 

≪全く無茶しますね≫

太陽の超新星(アポロ・ノヴァ)を使ってる律華にだけは言われたくないよ。体痛むよね?≫

≪ハハ…正直限界ですね。なので、次の一撃で決めます。簪さん、お力をお借りしても?≫

≪うん!何をすればいい?≫

≪カムイ・ハヤテをお貸し下さい。サジットの全力を出します≫

≪まさか裁きの神剣?それなら貸さないよ?≫

 

 簪さんはベルドゴールのこともあり〝カムイ・ハヤテ〟を借りようとすると〝裁きの神剣〟なのかと少し低めのトーンで聞いてきました

 

≪いえ、裁きの神剣ではなくサジットの全力にはブレイヴが二つ必要なのです。今回は〝私の剣〟と〝簪さんの剣〟を使いたいのです≫

≪…わかった、律華の力になるのなら!〝風を切り裂け!カムイ・ハヤテ〟!≫

 

 簪さんは先程とは違い、嬉しそうに〝カムイ・ハヤテ〟を呼び出しました

〝私の剣と簪さんの剣〟で喜んでくれたのでしょうか?

 

≪私も!〝光輝け、赤き希望!シャイニング・ソード〟!≫

≪律華使って!≫

 

 空から赤と金の剣、〝シャイニング・ソード〟が、簪さんから〝カムイ・ハヤテ〟が投げ渡されました

 

≪シャイニング・ソードとカムイ・ハヤテを私にダブル合体(ブレイヴ)!!≫

 

 二つの剣を持つと剣が合わさり二回りほど大きくなる

赤いカ所が緑となり、赤いオーラのような物を纏う

 

≪これがサジットの全力ダブル合体(ブレイヴ)!二人の絆!〝シャイニング・ハヤテ〟です!簪さん!しっかり掴まってて下さい!この一撃で決めます!≫

≪律華……うん!!≫

 

 簪さんはサジッタをサジットに跨がる形で動きを止め、後ろからサジットの両手を支えてくれました

アスモディオスは会話の間何もしてこなかったのですが、その分エネルギーを溜めていたみたいでした

 

≪ウオォォォォォォォォ!!!!!!≫

 

 私はサジットを駆ける

アスモディオスは四腕の剣先を正面に合わせて突進してきます

アスモディオスの剣には溜められたエネルギーが上乗せされて紫電が走り、私の剣は炎風を纏う

 

≪ッ!!!!≫

 

 アスモディオスの剣と私達の剣がぶつかり合い、紫電と炎が周囲を襲う

私にと紫電が襲っているので後ろの簪さんも紫電と炎の熱で苦しんでいました

 

≪アスモディオス、あなたは強かったですよ。一人では勝てなかったと思います。ですが!私は一人ではないので!!≫

 

 アスモディオスの剣が砕け、私達の剣がアスモディオスの胸を貫きました

胸を貫いてから気がついたのですが、アスモディオスの素体になった銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)は有人機…大丈夫ですよね?

 

≪大丈夫ですね、よっか……≫

≪律華!≫

 

 銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)の操縦者である女性の無事を確認した瞬間、〝ガクッ〟とサジットの体勢が崩れる

 

≪限界…ですね。簪さん、後はお願いしてもよろしいですか?≫

≪うん、ゆっくり休んでね≫

≪……ありがとうございます≫

 

 私は簪さんに後を頼むとサジットを解除してそのまま意識を手放しました

この後起こることを知らずに

 

 

 

 

 

 

続く



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VS魔界七将 6(簪side+事故処理)

三ヶ月も更新も無く申し訳ありません。
8割方は8月更新時に出来上がっていたのですが残りの2割、特に最後あたりを書くのに時間がかかってしまいました




それではどうぞ~


 

 

 

 

「龍神の弓、天馬の矢、戦いの嵐を静めよ!光龍騎神サジット・アポロドラゴン!」

 

 律華がノヴァを戻して新たな口上と共に姿を現したのは黄金の鎧を纏った赤い人馬でした

 

「あれは……夢の…」

≪かんちゃんどうしたの~?≫

 

 私の呟きを聞いたからか本音が私に聞いてきた

 

「口上が、あの時と同じなんだ…悪夢の最後と」

≪……そっか。でも、悪夢の日とは違うと思うよ~≫

「わかってる…それでも…心配なの」

≪そうだよね~、うん。だからさ、かんちゃん行って来なよ≫

「え?」

 

 私は本音の言葉に驚いてしまう

 

≪アポロノヴァは生体リンクで機体ダメージを操縦者……ザッキーに蓄積される。〝ヴルムノヴァ〟で大分ダメージを負ってるはず、ここでザッキーを支えられるのはかんちゃんしかいないよ~≫

「本音……ありがとう、行ってくる!!」

 

 本音に背中を押された私は〝打鉄弐式〟を律華の方へと向かわせる

 

「〝弐式〟だとあの戦いに近づけない…なら!」

 

 普通のISである〝弐式〟ではスピリットの戦いに割り込めば間違いなく命は無い、だから私は…〝弐式〟を戻した

 

「〝蒼白なる月よ〟……違う!〝蒼白なる月は、赤き希望に染まる!私の友、月紅龍ストライク・ジークヴルム・サジッタの声を聞け!〟」

 

 今、必要なのは()()()()じゃない、()()()()

手に持つ白いケースをしまい、赤と白のデッキケースを構え、口上を高らかに発した

私は赤と白の全身装甲(フルスキン)のIS……〝ストライク・ジークヴルム・サジッタ〟を展開した

 

≪来て、ウォーデンブラスター!!≫

 

 ブレイヴを呼び出すと緑眼の顔を持つ白い銃の銃…〝ウォーデン・ブラスター〟が〝サジッタ〟の手に収まる

 

≪穿て、ウォーデンブラスター!!≫

 

 青白い砲撃が発射され、アスモディオスに直撃する

よろめくアスモディオスを横目に律華と合流した

 

≪全く無茶しますね≫

太陽の超新星(アポロ・ノヴァ)を使ってる律華にだけは言われたくないよ。体痛むよね?≫

≪ハハ…正直限界ですね。なので、次の一撃で決めます。簪さん、お力をお借りしても?≫

≪うん!何をすればいい?≫

≪カムイ・ハヤテをお貸し下さい。サジットの全力を出します≫

≪まさか裁きの神剣?それなら貸さないよ?≫

 

 合流した律華に体のことを聞くと本音の予想通り限界だった

〝力を借りたい〟と言われて、前のこともあって素直に〝カムイ・ハヤテ〟を渡せなかった

 

≪いえ、裁きの神剣ではなくサジットの全力にはブレイヴが二つ必要なのです。今回は〝私の剣〟と〝簪さんの剣〟を使いたいのです≫

≪…わかった、律華の力になるのなら!〝風を切り裂け!カムイ・ハヤテ〟!≫

 

 〝裁きの神剣〟じゃないのと〝二人の剣〟を使いたいと言われた私は気持ちが高ぶって〝カムイ・ハヤテ〟を呼び出した

 

≪私も!〝光輝け、赤き希望!シャイニング・ソード〟!≫

≪律華使って!≫

 

 空から赤と金の剣、〝シャイニング・ソード〟が、それを見た私は〝カムイ・ハヤテ〟を投げ渡した

 

≪シャイニング・ソードとカムイ・ハヤテを私にダブル合体(ブレイヴ)!!≫

 

 二つの剣を持つと剣が合わさり二回りほど大きくなる

赤いカ所が緑となり、赤いオーラのような物を纏う

 

≪これがサジットの全力ダブル合体(ブレイヴ)!二人の絆!〝シャイニング・ハヤテ〟です!簪さん!しっかり掴まってて下さい!この一撃で決めます!≫

≪律華……うん!!≫

 

 律華に言われた私はサジッタをサジットに跨がる形で動きを止め、後ろからサジットの両手を支えた

アスモディオスは会話の間何もしてこなかったけど、その分エネルギー溜めていたみたい

 

≪ウオォォォォォォォォ!!!!!!≫

 

 律華は〝サジット〟を駆け、アスモディオスは四腕の剣先を正面に合わせて突進してきた

アスモディオスの剣には溜められたエネルギーが上乗せされて紫電が走り、律華の剣は炎風を纏う

 

≪ッ!!!!≫

 

 アスモディオスの剣と私達の剣がぶつかり合い、紫電と炎が周囲を襲う

私に紫電と炎の熱が襲い、痛いし苦しい〝弐式〟では耐えれなかったかもしれないし壊していたかもしれない…けど!律華に心配をかけたくない!

 

≪アスモディオス、あなたは強かったですよ。一人では勝てなかったと思います。ですが!私は一人ではないので!!≫

 

 アスモディオスの剣が砕け、私達の剣がアスモディオスの胸を貫きました

胸を貫いてから律華は、アスモディオスの素体になった銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)は有人機だと思い出したみたい

 

≪大丈夫ですね、よっか……≫

≪律華!≫

 

 銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)の操縦者である女性の無事を確認した瞬間、〝ガクッ〟と律華のサジットの体勢が崩れる

 

≪限界…ですね。簪さん、後はお願いしてもよろしいですか?≫

≪うん、ゆっくり休んでね≫

≪……ありがとうございます≫

 

 律華はそう言うと〝サジット〟を待機状態にして〝サジッタ〟の手のひらで倒れ寝てしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前達、良く戻った」

「流石の束さんも魔界七将三体も出てきたときは駄目かもと思ったよ~」

 

 旅館に戻った私達を迎えてくれたのは織斑先生と山田先生、紫乃宮先生に兵堂先生、そして篠ノ之博士でした

 

「園崎は?」

「船に用意されていた救命カプセルで安静にしてます」

「保護した3人は?」

銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)のパイロットは安静にさせてます。他二人は敵の可能性も視野にして隔離拘束してます」

「そうか…織斑と篠ノ之は?」

「船の隅で寝かせてます」

「はぁ…」

 

 織斑先生は私の返答を聞くと深い溜息と頭に手を突いていました

 

「貴女達、織斑くん達のこと雑に扱いすぎよ。織斑先生が困ってるじゃないの」

「律華に迷惑かけまくってるから」

「ザッキーに迷惑かけまくってるから」

 

 私と本音の言葉に紫乃宮先生も困ったのか苦笑いしていました

すると、山田先生の持つ端末から通知音が聞こえてきた

 

「先輩!」

「今度は何だ!?」

「こ、これを!」

 

 山田先生はそう言うと端末を私達に見えるように見せてくる

そこには一人の男性が映し出されていた

 

『私はレオス・ギデオン、この世を統べる王である!!』

「ギデオンですって!?」

 

 映像の男性がギデオンと名乗ると紫乃宮先生が声を荒げました

 

「紫乃宮先生、この男を?」

「忘れられないわ、裏でフィクサーと手を組み私達光主を陥れて魔族根絶を目的とした〝カーディナル・サイン〟のリーダー…」

「ダンくんに敗れて12宮Xレアと一緒に第3の世界に逃れたと聞いてましたが、彼もこの世界に来ているなんて…」

 

 どうやらギデオンと名乗る男性は紫乃宮先生達、〝光主〟と因縁を持っているみたいでした

 

『私は女尊男卑の世界情勢を憂う者なり!』

『私は問う、女性だから偉いのか?女性だから何でもしていいのか?否だ、否である!』

『IS操縦者が技術者が特別であるだけで全女性が偉いわけでは無い!』

『故に私は決起した!私はこの秩序を破壊し統一することを!』 

『手始めに女尊男卑の原因の一つである国際IS委員会を堕とし我が手中に収めた!次は女尊男卑を作り出した諸悪の根源!絶対悪!ブリュンヒルデ織斑千冬、ISの生みの親篠ノ之束!そしてIS学園!!覚悟しろ!織斑千冬、篠ノ之束!貴様らに逃げ場など無い!』

 

 画面の男、ギデオンの言っていることは確かに問題になっていることだった

女尊男卑……ISは女性しか使えない、だから全ての女性は偉い、男は下級の豚…そんなことを言っている人も数多く居るのが現状でIS学園にも少ないながらもそう言う思想持ちはいる

でも、だからってこんなこと!

 

「皆さん大変です!!」

 

 映像が途切れて直ぐに兵堂先生が大慌てで大声を上げました

 

「たった今、アメリカ、ドイツの2ヶ国が日本に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IS学園に宣戦布告しました!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界の歯車が狂いだした

 

 

 

 

続く



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世界の行方 1

また、お待たせして申し訳ありません。
大分前には書き終えていたのですが、そのまま続きを合わせて書くか数話に分けるかで悩みこんなに時間が掛かってしまいました
どのみちバトルシーンで長くなるので一度切りのいいところで区切り、次に回したいと思います


 

 

 

「ギデオン……彼もこの世界に…私が寝てしまっている間に大変なことが起きましたね」

 

 臨海学習から1週間、ISの暴走から始まった事件の後に起きたレオス・ギデオンによる宣戦布告はIS学園を世界を大きく変えることになりました

世界はギデオン賛成派、ギデオン反対派、中立の3つに分割され世界のあちこちでテロや紛争が起きていた

 

「ええ。ギデオン賛成派はアメリカとドイツを筆頭にロシア、中国、北朝鮮、イスラエルなど表明しているだけでも6ヶ国。反対派や中立は戦争になったら不利になるわね」

「ロシアの国家代表のお姉ちゃんはこんな所に居て大丈夫なの?」

 

 センチュリオンの会議室には私とクロエさん、織斑先生にまゐ様、兵堂先生の他に簪さんと本音さん、そしてギデオン賛成派のロシアの国家代表を務めている簪さんの姉の楯無さんが居ました

 

「そのこと?再三ロシアに来るように言われたから鬱陶しくなって国家代表の座を降りたわよ?今はただのIS学園の生徒会長で更識家の当主よ♪」

「それじゃあ、専用機も?」

「いいえ?コアは帰さないと国際問題になるから博士が用意したダミーコアを帰したけど、〝ミステリアスレディ〟は私の専用機だもの帰してないわよ♪」

 

 平然と言っているが普通に国際問題になりかねないのだが、そこは更識家の権限でロシアを脅しておいたみたいだった

 

「園崎君にはIS委員会日本支部に出頭命令が来ているわ。間違いなく、ギデオンの罠ね」

「そうでしょうね。今の彼はバトスピ以外では倒せない体になっているのでしょう。そして、彼を倒せる可能性が現状あるのは私だけですから私を先に潰せば後が簡単になると思っているのでしょう」

「紫乃宮先生も律華も普通に話してるけど、律華が負けたら誰も勝てないってことだよね?律華は勝てるの?」

 

 少し不安そうにしている簪さんが私に聞いてきました

 

「正直勝てないかもしれませんね。私の本気のデッキも彼の切り札〝ゾディアック・デスペリア〟とは相性がよくありませんし彼は他にも何か隠していると思います。勿論負けるつもりはありませんけど」

 

 カーディナル・サインの盟主〝ギデオン〟、あのダンさんとバトルして負けはしましたが僅差での負けでもありますから唯の素人ではないです、正直勝てるかは分かりませんね

 

「それでも一度戦うしかないですね、今回の出頭命令を利用しましょう。罠で拘束されそうになったのなら相手を根こそぎ倒して脱出、ギデオンがいるのならバトルで倒す。これで行きましょう」

「それしかないわよね、でも、園崎君。貴方が一番危険よ、私は教職に就いた身としては止めないといけないのだけど……」

「止まるつもりはありませんよ」

「分かっているわ。その顔を、目を見たら止められないってことはあっちで散々見てきたから……だから、委員会には私も行くわ。メンバーは園崎君、私、織斑先生に篠ノ之博士の四人。ヴァイオレット号を近くに待機させて操縦にスザク君、ヴァイオレット号の護衛に山田先生の最低限のメンバーにして他は学園の防衛にするわ。園崎君も良いわね?」

「はい、まゐ様」

「紫乃宮先生も律華も待って下さい!」

 

 まゐ様の話に待ったをかけたのは簪さんでした

 

「律華が行くなら私も行かせて下さい!」

「ダメです」

「ダメよ」

 

 簪さんが〝自分も連れて行って欲しいと〟言ってくるのは〝待った〟をかけてきた時に予想できた私とまゐ様は即断りました

 

「今回は私ですら勝てるか分からない相手です、彼はそれほどまでに強い相手なんです。私も本当なら簪さんに一緒に居て欲しいとは思います……ですが、この学園を守れるのは簪さん達だけです。彼はなにをしてくるか分かりません。私が戦っている間に学園に攻撃を仕掛けてくるかもしれません、それを防げるのは簪さん達だけです。

勝ったときに帰る場所が無くなっていたらたまりません、だから簪さんには勝った時に暖かく迎えて欲しいんです。〝ただいま〟と言える〝場所〟になって欲しいんですよ」

「律華……」

 

 私の本音を口にすると簪さんが頬を赤くして目をそらしてきました、まゐ様も呆れているみたいに私と簪さんを見てきました

 

「……まあ、いいわ。剣ちゃんは学園で待機組の指揮をお願い」

「分かりました。念のため専用機持ちは全員、センチュリオンの会議室に集まってもらいます」

「兵堂先生、彼奴らをお願いする」

「任せて下さい、織斑先生。皆さんも気を付けて下さい」

 

 兵堂先生の〝念のため〟とは私達が委員会に行ったことで無断出撃して乗り込んでくる可能性がある〝誰か〟のためなのか、直ぐに動けるための〝念のため〟なのかは気づいても何も言わない方が良いですかね

 

 

 

 

 

 

 

続く



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