仮面ライダーアポカリプス〜シンフォギアの世界で悪を叫ぶ〜 (ヨハネモドキ)
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番外編
番外編①:汚い少女を拾ったので⋯⋯


「〜〜♪」

 

 俺は鼻歌交じりに自室のある宿舎に向かっていた。

 

 今日の俺はひじょうに気分がいい、と言うのが俺は今日は偶然ではあるが日本に滞在してたんだが、偶然にも地面に倒れている薄汚れたガキ⋯⋯茶髪で中学生位の女をみつけたんだ。

 

 まぁ普段の俺ならどうでもいいと見捨ててたんだが、ここ数日だろうか⋯⋯姉の魔力を感じてた事もあってか⋯⋯ふと思ったんだ。

 

 と言うのも俺、ベルムは戦争が好きだ。何故なら戦争無くして俺は存在出来ない、戦争があるから俺が存在し俺が存在するから戦争が存在する。

 

 戦場や争いが起きてる場所にいると、あぁ俺は確かにここに存在するんだと、実感出来るし安心する。

 

 だからこそ、戦争が無い世界なんざ反吐が出る。

 

 そんな世界を作る計画があるなら、俺は持てる魔力を最大限まで使用して全力で潰す。それだけ俺にとって戦争が無い世界は死活問題な訳だ。

 

 まぁ⋯⋯そんな戦争好きだからこそ俺はふと思った訳だ。

 

 と言うのが俺が戦争に加入するには、乱入するか傭兵や用心棒として活動するかの二択だった。

 

 その為、俺は同じ目的で動く同士はいたが信頼出来る部下がいない⋯⋯まぁ⋯⋯ハッキリ言えば小隊等の隊長とかに憧れがあったと言うべきだろう。

 

 そんな訳で俺は地面に倒れている彼女を見て、調教や教育に訓練させ、俺の精鋭なる部下を作るチャンスじゃないかと考えたわけだ。

 

 まぁ⋯⋯そんな訳で俺はそのガキを肩に担ぐと、すぐ様今借りてる宿舎まで帰還したわけだ。

 

 それに今借りてる宿舎はるぅむしぇあ? とかが可能とか言ってたし問題は無いだろう。

 

 俺はベットの上に寝かせると、嫌がらせとして暑苦しい毛布を被せてやる。

 

 それからその後の新人いびりで虐待する為の準備に取り掛かる。

 

「う⋯⋯う〜ん〜⋯⋯」

 

 しばらくしてガキは早速目が覚めたようだ。

 

「⋯⋯ここは⋯⋯」

 

「お、目が覚めたようだな!」

 

 俺が声をかけるとガキは驚愕した顔で咄嗟にこっちをみる。

 

 俺は起きたそいつに満面の笑みを浮かべる。

 

「そんで起きてるそうそう悪いが⋯⋯」

 

 俺は親指でくいっと風呂場を指先す。

 

「風呂湯入れてっから入ってこい!」

 

「は? へ?」

 

「返事は!」

 

「はっはい!」

 

 ガキは戸惑いながらも恐る恐ると風呂場へ向かう、ククク⋯⋯今日は何時もより熱めにしといたからな! 微温湯なんて誰が浸からせてやるかってんだ。せいぜい苦しむがいい!

 

 それから第二撃目の仕込みをしながらしばらく待ち、ようやくガキは風呂場から上がってきた。

 

「よし上がったか⋯⋯そんじゃメシにするか!」

 

 俺はそういうと食卓に並べた料理を盛大にみせる。

 

 戦争と言う観念が俺を形成してる為の副産物、美味い飯はそれだけ指揮を上げる事が出来る。

 

 その気になればシェフクラスの奴も作れなく無くは無いが今回は手抜きで、御飯に味噌汁とオカズと目玉焼きベーコンだ。

 

「そんじゃ食うか!」

 

 俺はそういうと机に座り俺用に用意したMREと言うレーションを食べ始める。

 

 ハッキリいやぁこのレーションはマズイ、マズイんだが正直このマズさが俺としては好きなので好んで食ってたりする、輸入すると食卓の飯より高くつくしこのガキには絶対にやらんがな! テメェには俺の手作り料理で充分だ!

 

 目の前のガキは暫く唖然と見詰めていたが急に泣き始めた。ククク泣かせてやったぜ!

 

 まぁ冷めちまったら勿体ないしとっととカツ入れとくか⋯⋯。

 

「泣くのは良いが⋯⋯冷める前にとっとと食いな!」

 

「うん⋯⋯あ、ありがとう!」

 

 な、嫌味で御礼を言って来るだとぉ! ⋯⋯クククまだ反抗心は残ってたって訳だ⋯⋯いいぜだったら今後からてっていてきにやってやんよ! 覚悟するんだな⋯⋯。

 

 俺はそう思ってほくそ笑みながら今後について考えるのだった。




次回予告で無茶振りハードルガン上げしてしまった⋯⋯未だに予告回収にいたったものが出来ん⋯⋯どうしよう⋯⋯とりあえず番外編でも書いとこうそうしよう⋯⋯。

ちなみに補足だがベルムが拾ったのは精神的にかなり追い詰められて道端で倒れた主人公ちゃんです⋯⋯。
⋯⋯でも以前から思い付いてはいたんだ。と言うよりこの作品で書きたかっんだ⋯⋯でもかなり御都合主義と言うか無茶な展開だったかもしれん⋯⋯もしそうだったらなんかすまん⋯⋯。


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第1章
第1節 黙示録の始まり


 とある戦地⋯⋯そこで俺は死にかけていた。

 

 まぁ⋯⋯所詮は傭兵⋯⋯人殺して飯食ってる人種だ。

 

 元々人を殺しちゃいけないってのは、それやっちまったら自分が誰かに殺されても、文句は言えねぇ仕方が無い立場に堕ちちまう。

 

 だからこそ、そんな奴の末路には戦場で朽ち果てるのがふさわしいんじゃねぇの? 知らんけど⋯⋯。

 

 それにこちとら元々、戦争孤児で⋯⋯スラム育ちで傭兵やって⋯⋯とてもじゃねぇが、ろくな人生なんざ歩んでねぇんだ。

 

 むしろ早くおっ死んじまった方が幸福なのかも知れねぇな⋯⋯。

 

 まぁ⋯⋯そんな事は頭の中じゃあ嫌と言う程に分かっちゃいるんだよ分かっちゃ⋯⋯だけどな⋯⋯それでもよぉ⋯⋯。

 

「やっぱ死にたくねぇな」

 

「ほう⋯⋯面白い事を言う小童がいるな⋯⋯」

 

 呟く俺に突然の女性からの声⋯⋯俺は声の方を見る。

 

 そこには白髪、金眼の白銀のドレスにも見える甲冑をまとった女性が俺を見据えていた。

 

「なぁに⋯⋯貴様の目は明らかに死んでいるからな⋯⋯この世に絶望して何もかもに期待する事を諦めた人間の目だ⋯⋯にもかかわらず。それでもなお生にすがるか⋯⋯」

 

「何だよ⋯⋯悪いかよ」

 

 俺は目の前にいるソイツを睨み付けそう言う。

 

「⋯⋯いや⋯⋯逆に気に入った。故に貴様を生かしてやろう⋯⋯だが忘れるなよ小僧、これは()()()()()()故に代償を伴う⋯⋯故に汝が我インペリウムに捧げる〝対価〟は〝────〟だ〝────〟」

 

 

 

 

────────────────

────────

────

 

 ここはツヴァイウィングのライブ会場。

 

 だが現在はその突然のノイズによる襲撃により、見る影もなく、阿鼻叫喚が立ち込める地獄絵図とかしていた。

 

 その中を特異災害対策機動部二課に所属するシンフォギア装者であり、このツヴァイウィング天羽(アモウ) (カナデ)は窮地に立たされていた。

 

 何故なら彼女は訳あってシンフォギア装者となれる時間が限られており、最悪にも時間切れの状態だった。

 

 その上、後ろには自分達が守っていた民間人であり、重症で動けない少女⋯⋯他にも奏本人の個人的な理由が撤退の二文字を奏から完全に消し去っていた。

 

 奏はそれでも立ち上がりノイズを見ながら自暴自棄に自殺覚悟で切り札とも言える絶唱を使うかを考え出す。

 

 その時だった。奏の目のノイズにむっかって一筋の閃光が走った。

 

 閃光はノイズの身体に突き刺さっるやいなや爆発をしノイズを破壊する。

 

 奏は無意識にも、閃光が来た方向を見る。

 

 そこには二人の人影があった。

 

 

 

〜◆◇◆〜

 

 

 

「ヒュー相変わらず凄まじいですね(アネ)さん」

 

 俺、左門 二郎はノイズが吹っ飛ばされる所を見届けた後そう呟いた。

 

「ふん! 当然だせっかくの楽しみを台無しにされたのだからな!」

 

「あ〜そう言や姉さんはツヴァイウイングのファンでしたね⋯⋯」

 

 まぁ⋯⋯この日の為にわざわざプレミアムチケットまで購入してた位だからな⋯⋯俺はそう言いながら思わず苦笑いを浮かべる。

 

 まっ同情はしないがな! 他者の命奪ってる時点でこうなっても仕方ねぇことなんだからな。

 

 そんな事を考える中、姉さんは俺の頭に拳骨を入れる。

 

「私はファン(信者)では無い! 支配者は私なのだ! ただ気に入っているから毎度新作CDとかプレミアムグッズとかサイン入りとか見逃さず購入し、毎度欠かさずチケット購入してライブを見に来ているているにすぎん!」

 

「あ~住みません姉さん確かにそりゃファンじゃねぇですね」

 

 コアなファン(熱狂者)でしたと言う言葉はあえて口にしないでおこう。

 

「はぁ⋯⋯やめた!」

 

「え? 姉さん⋯⋯気が済んだので?」

 

「ふん! 貴様は私だけに戦わせるつもりか?」

 

 姉さんはそう言って俺を睨みつける。

 

「⋯⋯はぁ〜〜⋯⋯へいへい分かりやした⋯⋯正直いやぁ余り気乗りはしねぇが⋯⋯まぁ程々にしてくれよ」

 

 俺はそう言ってニヤリと笑みを浮かべる。

 

「ククク⋯⋯では行こうか!」

 

 姉さんはそう言った瞬間、白く光り輝く球体へと姿を変えた。

 

「ハッハッ! そんじゃあひと暴れと行きますか!」

 

 俺はそう言うとその球体を掴む。

 

「変身!」

 

 そして俺はそう叫び、そのままその球体を俺の腹部にへと押し当てる。

 

 押し当てられた球体は俺の腹部から俺の中にへと入っていき、やがて全部入った所で、俺の身体から白いオーラが俺の身体を包みこんだ。

 

 そして白いボディに白のマントに王冠、仮面を付け弓を携えた姿に変身する。

 

「さあ⋯⋯支配の時間だ俺の元にひれ伏すがいい!」

 

 俺はそう言うと弓を引いて(ノイズ)に狙いを定める。

 

 弓を引くとそこには光りそのものが矢となってそこに出現する。

 

 これは俺の姉さんの力、その名も勝利の弓(ヴィクートリア・アルクス)! 姉さん(悪魔)の力である魔神器(デーモン・アーツ)と言われる規格外の神器だ。

 

 俺はやを放つと矢が矢を見ながら敵に向かって飛んでいくイメージをする。

 

 矢は俺のイメージに反応して、そのまま()()()()()()(ノイズ)の方へと向かい当たる。

 

「爆破!」

 

 俺は掛け声と共に指を鳴らす。すると矢は一緒お大きく輝くと物凄い轟音を上げて爆発する。

 

 俺は次の標的に狙いを定める。

 

 その瞬間、俺の視界に呆然とこちらを見てる人影⋯⋯。

 

 俺は内心舌打ちをしながら、矢を放ち先程と同じ容量で爆発させると、その人影の方に駆け寄る。

 

 人影の奴が見えてきた所でそいつが|姉さんのお気に入りツヴァイ・ウイングだと分かりますます俺は不機嫌になる。

 

 どうして逃げねぇ⋯⋯俺は考えるなか近くにガキが倒れていることに気付く⋯⋯俺はこいつらがガキのせいで動けないのだと当たりを付けた。

 

「⋯⋯はぁ殲滅は得意だが、護衛とかは苦手だってのによぉ⋯⋯たっく」

 

 俺は弓を構えると、俺は弓を引いて次の(ノイズ)を狙う。

 

 幸い俺の知識がただしけりゃこいつらは時間経過で消滅する。

 

 だったらその時までこいつらを守護するのが今の場合最善だろう。

 

 この場でガキにトドメを刺してやるのも手だが、それをやって揉め事になれば、それはそれで面倒にもなる。

 

 本当はこいつらを見捨てるのが一番手っ取り早いが、ツヴァイウイングを見捨てたとなりゃ後々で姉さんに何言われるか分かったもんじゃねぇ⋯⋯。

 

「うおぉおぉぉ────くそがァあぁぁ────っ!!」

 

 俺は叫び声を上げ出来るだけノイズの注意を引き付けながら次々と、矢で射抜いて行く。

 

「────ッ危ない!」

 

 そして俺は気付くとツヴァイウイングの一人(風鳴翼)が俺の背後を取ったノイズを切り裂いた。

 

「ヒュー⋯⋯おっかねぇ⋯⋯まぁ感謝はしとくぜ⋯⋯とっとと早く片付けっぞ!」

 

 俺はそう言って再び弓を引くのだった。

 

 やがて気が付いたら辺りは静まり返りノイズ共も見かけなくなった。

 

「⋯⋯フゥ⋯⋯どうやら終わった見てぇだな⋯⋯」

 

 俺はそう言うと俺の身体は白く発行しやがて俺の身体から発行する球体が飛び出す。

 

 球体は徐々に人型へと姿を変え、やがて白い甲冑を来た姉さん(インペリウム)にへと姿を変える。

 

 姉さんは当たりを見回すと相変わらず上から目線で俺を見る。

 

「いでぇ!」

 

 そして俺に本日二度目の拳骨を叩き込んだ。

 

「軟弱者が! 私の力を使って置いて敵に背後を取られそうになるなどまだまだ力不足だわ!」

 

「いやぁそうは言いますけどね⋯⋯」

 

「言い訳は無用!」

 

「あっはい⋯⋯」

 

 姉さんはそう言って俺に背を向ける。

 

 はぁ悪人である俺にとっては⋯⋯人助けなんて善人の真似事やらされるわ、姉さんの鉄拳を何度も受ける羽目になるわ踏んだり蹴ったりだ。

 

「だが⋯⋯それでも苦手分野ながらも諦めず取り組み奮闘した事⋯⋯護衛対象の協力もあったが、結果としてそれを成功させた事は賞賛に値する良くやった」

 

 俺は姉さんのその言葉を聞いてまぁたまには悪くは無いかと思った。

 

 まぁ出来る事ならそんなに頻繁には勘弁願いたい訳だが⋯⋯。

 

「帰るぞ!」

 

 俺は姉さんの掛け声に無言で頷くとそのまま立ち上がる。

 

 そして俺と姉さんはそのまま夕日を背に立ちさ⋯⋯。

 

「まて!」

 

 れなかった⋯⋯俺は面倒くさげに俺達を呼び止めた人物達の方を見るのだった。

 

『To be Continued』➡




「断る」

 とある地下施設にて姉さんはそうハッキリと答える。

「世界の為に貴様には死んでもらう」

「はっ! あいにく俺は世界の害悪だとか言われて《そうなのか? 自分は死ぬべきなのか?》 な〜んて考えるほど人が出来てねぇんで」

 突然の襲撃、新たに出現した仮面ライダー。

「それについて話すならまず悪魔に着いて話す必要がありやす」

 明かされる悪魔と言う存在。

 次回:仮面ライダーアポカリプス

 『黙示録の悪魔』

──────────

 こんにちはヨハネモドキです。


 20代にも関わらず中二全開で書いてます。

 そんな作者の作品ですが読んで貰えるなら幸いです。

 なおヒロインは〝調〟か〝切歌〟または〝キャロル〟の誰かで悩んでいます⋯⋯。


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第2節 黙示録の悪魔

前回のあらすじ⋯⋯

戦場で死にかけていた主人公はそれでもなお死にたくないと願いを口にする。

それを聞き付けたインペリウムは彼を支配下に起き名を左門二郎に改め第二の人生を歩ませる。

それからは幾年の月日が流れ、ツヴァイウイングの会場で仮面ライダーアポカリプス・インペリウムモードとなりノイズを撃退!

そして帰ろうとした所をツヴァイウイングに呼び止められるのだった!

さぁインペリウム達の命運や如何に!


「フン! 其方が我々を呼び出したのなら、我々に要件や問いかけがしたいなら、誠意としてまずそちらから話すべきだろ?」

 

 今、俺は何処かの地下施設にいる。

 

 と、言うのもあの後、こいつら(ツヴァイウイング)に呼び止められ、()()()()()()()()()()とお願いされたからだ。

 

 本来なら無視しても良かったのだが⋯⋯。

 

『ふむ⋯⋯まぁ良いだろうせっかくの娯楽も潰されて不完全燃焼だったからな。こんな余興もまたよしだろう』

 

 とまあ⋯⋯姉さん(インペリウム)が楽しげに了承してくれたものだから、彼女達(ツヴァイウイング)に同行するはめになった⋯⋯本音をいやあ俺は面倒臭い事この上ないし、住居に遅くに帰ったら帰ったで⋯⋯同僚の奴らがハイライトオフで暴走してきそうで怖ぇんだよ! アイツらを宥める役は結局俺なんだぞマジで⋯⋯。

 

 だけど俺は姉さんに対して、命を助けられた恩義以外でも訳あって逆らえねぇ⋯⋯

 

 はぁ⋯⋯やっぱ借りなんてもんは作るもんじゃねぇな⋯⋯。

 

 とまあ、そんな訳で俺達は同行⋯⋯ちなみに同行中は目隠しさせられてたが、揺れの感覚や何やら物凄い落下した感覚があったから多分、今いる場所は地下施設と判断した。

 

 そんで今、特異災害対策機動部二課とかいう奴らに俺達は何者なのか問われて、インペリウムの姉さんが言い返したって訳だ⋯⋯。

 

「ぬ⋯⋯そうだな済まない多少焦っていたようだな⋯⋯それでは改めて自己紹介だが、私の名前は風鳴(カザナリ) 弦十郎(ゲンジュウロウ)と言う⋯⋯我々は特殊災害対策機動部二課と言って君達が今回撃退した認定特異災害ノイズに対しての対策お行っている」

 

「ほう⋯⋯なるほどな⋯⋯つまり貴様達は私達にそのノイズの対策の為に協力して欲しと言う事か⋯⋯」

 

「察しがよくて助かる⋯⋯事実我々にとって今までノイズに対抗出来るのは、シンフォギア装者のみ⋯⋯そしてそのシンフォギア装者は現時点では翼君と奏君による二人だけ⋯⋯だが君達が協力してくれればより対策がしやすくなる⋯⋯出来ることならこちらとしては受けてもらいたい」

 

 弦十郎のオッサンは俺達にそう言って頭を下げた。

 

 俺は姉さんの方を見る。

 

 姉さんはオッサンの様子を伺いながら少し考える素振りを見せた後口を開く。

 

 姉さんは加虐的な笑みを浮かべオッサンを見ていた。

 

 俺はすぐ様、何か企んでる事を察し今度、アイツに胃薬を頼んでみるかを真剣に考える。 

 

「フッ⋯⋯断る!」

 

「────ッ!?」

 

「だが⋯⋯条件次第では考えてやらなくもない」

 

 姉さんは楽しげにそう言っうと、俺は姉さんの言葉にゲンナリとなる。

 

「条件?」

 

「そうだ。条件だ! ククッ⋯⋯なぁに難しい話ではない。私が出す情報は四つ! まずその内の三つだが私達と協力するにあたって、私達についての情報は世間に漏らさ無いこと、次に協力の関係に置いて私達の力を借りる場合は私の了承を得てからとする事、そして最後にノイズの退治などの指揮や行動に至ってはこちらの自由にさせてもらう事だ」

 

「なっ!」

 

 俺は姉さん(インペリウム)の無茶振りに思わずため息を漏らす。

 

 まぁ姉さん(インペリウム)は自身は支配する側の存在だから、相手を支配する事はあっても自身が支配される事は物凄く嫌れぇだからなぁ⋯⋯。

 

「ククク⋯⋯まぁ流石に三つ全部飲めとは言わん⋯⋯肝心なのは()()()()()()だからな⋯⋯」

 

 そして姉さんのその言葉によりその場には緊張が走る。

 

 姉さんを除く殆どの奴らは姉さんの次の言葉を待って思わず息を飲んだ。

 

 そして、ついに姉さんは口を開き⋯⋯。

 

「今回ツヴァイウイングのライブ終了と共に、貰えるはずだった限定特典付きのCDをタダで寄越せ。なお二人のサイン入りのサービスがあるなら()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()以外の2つは破棄しても構わん」

 

 俺は思わず机に頭を強くぶつける。

 

 多分姉さんは難しい注文を最初に吹っかけて後に本命の条件を飲ませようとしたのだろうが⋯⋯ハッキリ言って誘導する必要がない⋯⋯普通に従うから限定CDくれって言えば住むことだと思う。

 

 そんな中、肩透かしをくらって目が点になってる機動部二課のメンバー⋯⋯オッサンに唖然としてるし⋯⋯いやなんて言うか住みません⋯⋯。

 

「ククク⋯⋯ブァッハッハッハッ!? そうかそうか⋯⋯だったらサイン入りのをこちらで用意するとしよう」

 

「フッそうかでは『契約』は成立だな」

 

 なんというか今後が大変そうだと俺はやっと話が終わったとばかりにため息を吐いた。

「ふむ⋯⋯ならば私も君達の誠意に評して我々が何なのか話すとしよう」

 

 姉さんはそう言うと俺の方に目配せする。

 

 俺は分かりましたとばかりにため息を吐く。

 

「まぁ⋯⋯それについて話すならまず悪魔に着いて話す必要がありやす」

 

 俺は悪魔についてを話し始める。

 

「悪魔と言うのは⋯⋯まぁ悪魔を悪魔たらしめる観念そのものでありやして、またその観念を媒体に存在する生命体と言うより現象に近い存在の事でありやす」

 

「現象?」

 

「えぇ⋯⋯例えばインペリウムの姉さんの場合⋯⋯〝支配〟と言う観念がインペリウムの姉さんの正体になる訳でやす⋯⋯ですが地上に現界するにあたって多少問題が有りやして⋯⋯」

 

 俺は少しばかり言い淀む何せこれはかなりやばい話だからだ。

 

「二郎⋯⋯問題ない言うがいい」

 

「姉さん⋯⋯」

 

 それに気づいたのか姉さんは構わないと俺の後押しをする⋯⋯これだから姉さんには頭が上がらねぇ。

 

 まぁ⋯⋯これ言って交渉が決裂してもそれまでの話だしな⋯⋯。

 

「⋯⋯分かりやした⋯⋯ではまずそれについて話すまえに⋯⋯聞きたいのですが⋯⋯今回ノイズと戦った時の姉さんの実力はどれくらいだと思いやす?」

 

 俺の問いかけに俺と姉さんを除くこの場にいるもの達は皆首を傾げる。

 

「⋯⋯実は姉さんの本来の実力の1%にも見た無いんでさぁ」

 

「「な!?」」

 

「「はぁ!?」」

 

 俺と姉さん以外のこの場にいる者達は皆、それぞれ驚いた顔になる。

 

 まぁ当然だろうあのノイズを撃退できる実力が本来の力の1%にも満たないなんてんだから。

 

 ちなみに言うと憑依時は、1.5倍に増幅されるらしい⋯⋯ただし俺の場合は姉さんによる裏ワザもあるし⋯⋯その肉体や魂が耐えられる容量と言うものは存在するらしいし⋯⋯器としての才能と言える体質みたいなものも必要らしいから誰でも憑依すれば強くなれる訳でもない⋯⋯。

 

「姉さんは本来悪魔を悪魔たらしめる観念そのもの⋯⋯つまり姉さん本来の実力は地上に〝支配〟と言う観念そのものが出現すると同義なのでありやす」

 

 この場にいたもの達は俺のその言葉に息を飲む。

 

 そりゃあノイズ以上にやばい奴が目の前に居るようなものでやすからねぇ⋯⋯。

 

「ふっ⋯⋯だが安心しろここにいるのは本来の力すら使えぬ端末⋯⋯つまりヨハネ黙示録の第一の白騎士をベースに現界している言わば劣化した存在だからな」

 

「まぁ⋯⋯そう言う事でさぁ⋯⋯姉さんは本来の力を使うと世界規模でやべぇ為⋯⋯あえてヨハネ黙示録の悪魔の形を模写する事で力を制限して現界してる訳です⋯⋯まぁ⋯⋯その際の副産物として規格外の力⋯⋯魔神器《デーモン・アーツ》を使用出来たりする訳でやすが⋯⋯」

 

「⋯⋯それに私達悪魔は人間の集合無意識によって産まれた人類悪⋯⋯即ち世界のバグのようなものだ。故に人間がいなければ私達は存在出来ない。さらにこれは悪魔全体に言えることだが悪魔にとって契約は絶対だ⋯⋯故に対価をそちらが払う代わりに協力する『契約』は絶対に守ると誓おう」

 

「⋯⋯そうかそれだけでも有難い、あらためて協力に感謝する」

 

 こうして俺達と特異災害対策機動部二課との契約は成立した⋯⋯はぁ疲れたぜ⋯⋯。

 

〜◆◇◆〜

 

 

 その後は俺は二課を離れると姉さんはまだ帰る気は無いらしく、俺の胃にダメージを与えながら街中を歩いている。

 

「どうしたんです? 姉さん⋯⋯」

 

「ふむ⋯⋯次女の気配をこの街で感じてな」

 

「次女ですかい?」

 

「あぁ私がヨハネ黙示録の四騎士がモデルなように、アイツも同じヨハネ黙示録の四騎士をモデルに限界している悪魔だからな⋯⋯だがあの戦闘狂にして戦争狂の馬鹿がこんな平和じ見た国に潜伏してるのかは分からないが⋯⋯」

 

 なるほど⋯⋯つまり姉妹の気配を感じたから顔合わせしたいって事ですか⋯⋯まぁ⋯⋯出来れば俺も姉さんの為に保護したいともおもいやす⋯⋯何故なら。

 

「⋯⋯はぁ⋯⋯そこに隠れてる奴そろそろ出てきたらどうですか?」

 

 俺と姉さんはあえて人気の少なくて戦いやすい場所で立ち止まるとそう言った。

 

 すると、物陰から黒ずくめのローブを着た二メートルくらい有りそうな長身の大男、その胸には瑠璃色にして蝶をかたどった忌々しい紋章⋯⋯俺の因縁の相手であるクソ女の信者を示すエンブレムを付けたそいつを睨み付ける⋯⋯。

 

「左門二郎⋯⋯悪魔は世界のバグ⋯⋯いずれ世界を終焉へ誘う危険きまわりない存在だ。故に貴様の存在は世界にとって害悪。悪いが貴様には世界の為に死んでもらう」

 

「はっ! あいにく俺は世界の害悪だとか言われて《そうなのか? 自分は死ぬべきなのか?》 な〜んて考えるほど人が出来てねぇんで」

 

「⋯⋯そうだな⋯⋯貴様は私の所有物を消すと言う言葉は聞き捨てならないな」

 

 俺と姉さんはそう言うとそいつに向き合う。

 

「変身!」

 

 俺は姉さんを憑依させ変身する。

 

「さあ⋯⋯支配の時間だ俺の元にひれ伏すがいい!」

 

 そしてやつに向けて弓を構える。

 

 すると、奴は袖から魔法陣の書かれたカードを取り出しそれを腰のベルトに差し込む

 

「変身」

 

 そして奴の姿は赤色のボディーに金色の鎧の姿をした仮面の戦士の姿になる。

 

「勝利するまで何度でも甦ろう」

 

 そして奴は拳を構えこちらと睨み合うのだった。

 

 

 

『To be Continued』➡




「チィッ厄介な能力を持ってやがる」

「ふん! これぞ我が信仰心と日々の鍛錬により磨き上げられた神の御業よ!」

 始まる戦い、現れた敵の脅威の力

「ウォオォォーー大丈夫かぁっ!?」

 まさかのOTONAの参戦!

「全く遅いから来てみれば⋯⋯」

 謎の修道女⋯⋯彼女の目的とは!

次回:仮面ライダーアポカリプス

『瑠璃蝶々の花』

ーーーーーーーーーーーーーーーー

やっと二話目が書けた⋯⋯行き当たりばったりで書いてるから、まさかの予告でこんなに書き直すハメになるとは⋯⋯。



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