やはり俺と相棒がダンジョンにいるのは間違っているのだろうか (シャンメリー)
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原作14年前
プロローグと恩恵


14巻を読んで書きたくなりました。
一話です。


 ある日、それは後の剣姫が復讐に燃え、ゼウス・ヘラファミリア連合が、『隻眼の竜』に敗北し、少年達がオラリオへと出発した日の事。

 

「それじゃ行ってくるよ。親父、お袋、コマチ。」

 その言葉に対して返答はない。それは当然である。彼の身内は、彼の村は、ある竜に滅ぼされたからである。

 ただ、その少年は、父親のたった一つの願いを叶えようとしている。

 

 その願いは「復讐とかは考えるな!お前はこれからオラリオに行け!お前は強くなれ。そして...」という願いである。

 

 少年は復讐は考えなかった。だが、自分の無力さをしり強くなりたいと願った、願ってしまった。

 

 少年は、父親の言葉の通り強くなろうと思った。その想いの強さはもはや一種の自分に対する呪いのようだった。

 

 生き残ってしまった自分に対する呪い。弱い自分への呪い。

 

 それを心に秘め、少年は父親の形見である剣と母親の形見である、カタナを持ちオラリオへと足を進めた。

 

 少年が僅か8歳の時のことだった。

 

 ???side out

 

 ???side In

 

「俺、オラリオ行きたい。強くなって、英雄みたいになりたいんだ!」

 

 その少年は自分の祖父にそう言った。祖父は笑っていたがその子にこう言った。

 

「なら、行ってこい。」

 

 たった一言そう言いある剣を渡した。

 

「その剣は、何にでもなる。お前が望めば何にでもな。ただ、これだけは忘れちゃいかんぞ。諦めればその剣は折れる。物理的ではなくな。だから、なんでもいい。一つの目標を決めろ。それを諦めるなよ。リュウ。」

 

「わかった。おじいちゃん!」

 

 そういうと、少年はおじいちゃんに一つの手紙を渡された。

 

「これをロキという者に渡せ。そうするとお前の力になってくれるはずだ。」

 

 そうしてここでも一人の少年がオラリオへと足を進めた。

 

 リュウside out

 

 ???side in

「これで全て回ったか。」

 

 少年はオラリオについていた。そしてギルドに行きオススメのファミリアはないか聞いた。そこで少し噛んでしまったのはいい思い出だ。いや、やはり黒歴史だ。

 そのオススメファミリアに何かと言い訳をされて門前払いされて今に至る。

 

「あの少しいいですか。」

 

 誰かが誰かに話しかけているようだ。

「あのちょっと...」

 早く返事してやれよ

「あの そこのアホ毛がある人」

 アホ毛がある人返事してやれって...

 俺じゃね?

 

「俺ですか?」

 

「はい。同じくらい歳だと思ったので。ギルドって何処かわかりますか?」

 

「ああ、知ってますよ。案内しましょうか?」

 

「いいいんですか?是非お願いします。」

 

 そして、この物語の主人公である二人は出会ったのである。

 

「僕は、リュウ リュウクラネルだよ。リュウって呼んで。」

 

「俺は、ハチマンだ ハチマンヒキガヤだ。ハチマンでいいぞ。あと敬語はいらん。」

 

 

 

 

 

「ギルドに着いたぞ。」

「ありがとう。ハチマン。」

「礼ならいらん。」

「ハチマンさえ良ければ、少しついてきてくれない?」

 

 この後は...予定はないな。

 

「いいぞ。」

「ありがとう。」

 ハチマンside out

 

 リュウside in

 

「あの ロキファミリアってどこにありますか?」

 僕ことリュウクラネルは、今ギルドの人にロキファミリアの場所を聞いています。

 

 そしてロキファミリアの前に着きました。

 えっそこまで早くないかって?気のせいですよ。

 

「お前たち!何者だ!」

「えっと。僕はリュウクラネルって言います。ロキ様にこれを渡して欲しいんですけど...」

「ダメだ、子供は帰れ。」

「うちの名前を呼んだかぁ?」

「ロキ様ですか?えっとおじいちゃんからこれを。」

(やっべぇ、俺空気じゃん)

「...ふーん。確かにこれはうちの知り合いの字や。(神聖文字やしな)まぁ、うちのファミリアに入れてくれって言う頼みやし聞いたるわ。そっちの子もか?」

「はい。出来ればハチマンもいっしょにお願いします。」

「まあ一人も二人もあんま変わらんしな。いいで、今日からリュウとハチマンはうちの家族や!」

「早速、恩恵入れに行くからうちの部屋においで。」

 二人はついていったがひとりは神とはいえ女性の部屋に入るのは緊張していて、もう一人はなんか成り行きでファミリアが決定してポカンとしていた。

「さぁどっちからにする?」

「じゃあ僕から!」

「はいよ...!?」

「どうか、したんですか?」

「いや、なんでもない。リュウのステータスはこれや。」

 

 Lv1

 力:I 0

 耐久:I 0

 器用:I 0

 敏捷:I 0

 魔力:I 0

 

 《魔法》

【ライトニング】

 ・速攻魔法

 ・付与魔法

 ・詠唱魔法【????】

 

【スキル】

 

 

 

「神様、スキル何かあったんですか?」

「いや、すまんなぁ。手が滑ってしまってなぁ。」

「そうですか。」

「いやでも、この魔法なんなん?速攻魔法ってきいたことないで?しかも付与できて、今はできんみたいやけど詠唱可能ってやばすぎるやろ。」

「そうなんですか?」

「そうや!」

「僕は、魔法があって良かったです。」

「次はハチマンやな。うぇっ!?」

 

 Lv1

 力:I 0

 耐久:I 0

 器用:I 0

敏捷:I 0

 魔力:I 0

 

 《魔法》

【ナイトメア】

 ・速攻魔法

 ・付与魔法

 

 

「神様、どうかしましたか?」

「いやなんでもない。二人とも良かったなぁ。魔法があって。」

「はい!」

「あと、うちのことはロキでええからな。」

「わかりました。ロキ。」

「ハチマンとリュウの部屋はこの部屋からちょっと離れとるから、あとで案内するから食堂にでもいっとき。」

「はい!」

 リュウは元気よく返事してハチマンは頭を下げて出ていった。

 ロキは悩んでいた。そして

「フィン!リヴェリア!ガレスはいるかぁ?」

 幹部たちを探していた。

 

 

「どうしたんだい、ロキ?」

「何かあったのか?」

「それがなぁ、新しい子を入れたんやけど...」

「それがどうかしたのか?」

「二人とも、スキルを持ってたんよ。」

「どんなスキルなのか教えてくれんか?」

「これがそのステータスや」

 《スキル》

【強者願望】(アルゴフレーゼ)

・早熟する。

・願望のが続く限り効果持続。

・願望の強さにより効果上昇。

・諦めると効果が無くなる。

「こっちが、リュウで。」

 

《スキル》

【凶者呪縛】(ブラッドデレペアー)

・早熟する。

・念いが続く限り効果持続。

・念いの強さにより効果上昇。

 

「こっちが、ハチマン。」

「このことを、本人たちは?」

「知らない。言わんかったからな。」

「それがいい。こんなレアスキルやばすぎる。せめて、自衛ができるようになるまでは秘密にしたほうがいい。」

「それでいいだろう。」

「フィンが言うならそれでよかろう。」

「ほなきまりや。」

 

続く




もっとうまく書きたい。


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ダンジョン①

二話です。
よろしくお願いします。


 今俺たちは、5層まで来ています。

 なんで、5階層にいきなりいるかって?

 いままで、半年の間フィンやガレスと模擬戦をして、リヴェリアに座学をさせられていて、ダンジョン探索をしてはいけないと言われていて、条件は、二人でフィンかガレスに一撃入れ、リヴェリアの座学のテストで、90点以上取ることだったからなかなか達成できずに半年たちました。

 

 そのおかげで、魔力以外のステータスがALL S以上になったんで許可が出て余裕があるから来てるんです。って俺は誰にいってるんだよ...

 

「いやぁ、あの地獄の特訓のおかげで結構余裕があるな。」

「やめてくれ、思い出すことも辛い。吐きそうになる。」

「6層に行くか?」

「うーん。まぁ少しだけなら。」

 

 二人のステータスなら余裕はあるが、モンスターとの戦闘経験は少ないため慎重になっていた。

 

「ウォーシャドウが来たぞ!」

「おう!」

 ウォーシャドウが六体現れた。

「三体ずつでいいか?」

「ああ!」

 

 お互いに背中を預けて、一体は剣で倒しその切った勢いで、次のウォーシャドウを逆の手で殴りリュウは倒した。

 それに対してハチマンは、

「ナイトメア!」

 剣に闇を纏わせて、切り裂き刀で突きウォーシャドウを倒した。そして、

「ナイトメア!」

 直接ウォーシャドウに当てて、倒していた。

 もう一体は、

「ライトニング!」

 リュウの雷で倒していた。

「ふぅ。今までの敵に比べて、強くなっているなぁ。」

「でもまだ余裕があるぞ!」

「今日は帰るか!」

「そうだな。」

 その後ギルドで換金した時に一人当たり、10000ヴァリス稼いで驚ろかれるのは今の彼らは知る由もないのだった。

 

 

「大丈夫か?二人とも。怪我はないか?」

「リヴェリア。俺たちは大丈夫だから離してください。」

「そうです。く 苦しい。」

 今、俺たちはリヴェリアに抱きつかれています。

 一応美人から抱きつかれて嬉しくもあり、レベル6に抱きつかれて死にそうでもありるんですが...」

「び 美人。嬉しいこと言ってくれるじゃないか//」

「へっ?まさか声に出てましたか?何処から?」

「ああ、美人から抱きつかれてって言うところからだ。」

 うっわほぼ最初からじゃん。恥ずかし!ていうか何言ってんだ、俺馬鹿なのバーカバーカ!

「ハチマン?目がどんどん濁っていてるよ!?」

「いやっ大丈夫だ。」

「二人とも帰ったんか?それならステータス更新しよか!」

「「はい!」」

「グヘヘ、リュウたんの柔肌やわぁ。女の子とは違って筋肉もあるけど「...ロキ?」って冗談やって。」汗

(こっわ!なんちゅう声出すんや。)

「リュウのステータスはっと!?」

 Lv1

 力SS:1478→SSS:1528

 敏捷S:962→SS:1002

 器用S:907→937

 耐久SS:1206→1221

 魔力B:724→S:966

 

「なんや!?この上がり方!1日でこんな上がらんで普通!合計で357も上がって、魔力は222も上がっとるやん!?何したん?」

「いや、普通にモンスターと戦って余裕があったからいなくなった隙にハチマンと死闘してただけだよ。」

「そうかーハチマンと死闘しただけかぁ

 

 

 

 

 って死闘!?」

「?...はい」

「あとで二人とも、リヴェリアママに説教してもらうで!」

「ええっ!?」「俺も?」「当然や。」

「じゃあ次は、ハチマンっと!?」

 

 Lv1

 力S:968→S:989

 敏捷SS:1470→SSS:1529

 耐久S:999→SS:1029

 器用SS:1080→1120

 魔力A:842→S:922

 

「合計で229あがっとる!?」

「クッソ、リュウより低い!(俺は早く強くならなきゃならないのに!)」

 その後、5時間正座で説教されたのは当然の事だった。

 

「ウフフ。オッタル、あの子達。片方はすごく綺麗で透き通っている魂の色をしているわ。もう片方は、中はすごく綺麗で透き通っているけど周りに黒い鎖で縛られているの。欲しいわ!」

「では、動きましょうか?」

「まだ、ダメよ。もっと冒険してもらって魂の色をより濃くしてもらわないと。ウフフフフ。」

 その時の笑顔は、子を見守る母のようでも、獲物を見つけた獣のようにもオッタルには見えた。

 

続く




リヴェリア様がテストで高い点を目標に設定しているのは、まだ幼い子供に、戦闘をさせたくないからです。
一人称が僕なのはリュウで、俺なのはハチマンです。
そして現在、ハチマンは敏捷高め、リュウは力高めになっています。


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二人の武器

遅くなりました。
3話目です!
お気に入り30件突破ありがとうございます!


リヴェリアに説教された次の日のこと

その日からダンジョンに潜る時はフィン、リヴェリア、ガレスの誰かと一緒じゃないとダメと言われ、二人ともすることが無くなった時のことだった。

「そういや、ハチマンとリュウの武器ってどこで手に入れたん?」

 

「俺は、両親の形見です。」

「すまんなぁ。知らんかったとはいえ悪いこと思い出させてしもうて。」

そういうと場が少し暗くなり沈黙が生まれた。

その沈黙を破ったのはリュウだった。

「ぼ.僕のは祖父から貰ったものでふ。」

リュウが少し噛んだことで暗くなっていた場も笑いが生まれていた。

「フフ、だがその武器、少なくともLv1が持つ武器ではないと思うが。」

リヴェリアがそういうとガレスやフィンも同意した。

「わしもそう思うが。第一等級武装ではあるまいしよかろう。」

「うん。高く見積もっても二等級かな。だが武器に頼りすぎるのは良くない。」

「まぁ二人とも今日暇か?」

ロキがそう聞くと二人は頷いた。一人は顔をその目の色と同じくらい真っ赤にしていたが。

「ならウチとファイたんとこへ行こか!」

二人は出会って半年であるはずなのに同じことを思った。

(ファイタンって誰?)

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

場所は変わって、ヘファイストスファミリア内部。そこに三人の人と二柱の神がいた。

「ファイたん。ちょっとこの二人の武器見たってーや。」

「ロキそう呼ばないでっていつもいってるのに。まぁ構わないけど...」

そう二柱の神はロキとヘファイストス

そして三人の人とは休日を奪われ少し悲しい目をしているハチマンとヘファイストスの眼帯を見て目を輝かせているリュウ、そしてその二人を可愛い子を見ているような目で見ている椿である。

 

 

 

 

そのとき黄昏の館では

「何か私のアイデンティティを奪われてる気がする。」

「何言ってるんだいリヴェリア。」

ママが何か言っていた。

 

 

 

「!?...これはすごいわ」

「どしたん、ファイたん?」

「この、リュウって子の剣。不壊属性とスキルを持ってるわ。」

「!?...どんなスキルや?」

 

 

 

共剣(レゾナンス)

 

使用者: リュウクラネル

 

Lvが上がるたび効果が増える。

使用者以外は使用不可。

 

Lv1 共剣成長

 

「こんな感じよ。」

「ほう。すごい剣もあったものだな。手前も打てるようになりたいものだ。」

「ハチマンの武器も頼むわ。」

「!?...こっちはこっちですごいわね。」

「どしたん?」

「不壊属性と説明しにくいけど、簡単に言えばモンスターを倒せば倒すほど強くなる剣ね。」

「リュウの剣と違うんか?」

「違うわ。リュウの方は彼の成長とともに強くなる。ハチマンの方は倒せば倒すほど強くなる。

どっちにしろ強くなるけどね。」

「あとこのカタナやなぁ。」

「それはもともと第一等級武装よ。そしてやっぱりね。不壊属性と狂靭?これは少しわからないわ。」

 

「そうかぁ、ありがとなぁ、ファイたん!」

「「ありがとうございました。ヘファイストス様。」」

「また来なさい。」

 

そうしてハチマンとリュウの短くも濃い1日は終わりを告げ

そして後に最強になる二人の冒険が始まりを告げることとなった。

 

 




はい遅くなりました。
次回冒険をしなきゃ(使命感)


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ダンジョン②

そして武器鑑定から三日が過ぎた日のことリヴェリアと共に、二人はダンジョンに来ていた。

「いいか!お前たちがどれほど強くなっていようとも。まだ子供なのだ。あまり深いとこまでは行かせないからな。」

そう言われると二人は説教のことを思い出し震えながら首を縦に振った。

「まぁ10階層までなら許すがそれ以降はまだダメだ。」

「「は、はい。」」

有無を言わせぬその眼光に二人はオラリオに来て初めて生命の危機を感じた。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

10階層までは余裕であった。

無論二人にとって新しく出てくるモンスターは沢山いた。

キラーアントにニードルラビット、パープルモス、希少種と呼ばれるモンスターはいなかったものの五層よりは手ごたえのあるモンスターが出ていた。

 

そしてオークの群れを倒した時のことだった。

「やべぇやべぇよあんなのがいるなんて聞いてねぇ!」

赤い髪の少し小さめの男が逃げてきた。

その男に対してリヴェリアが質問をした。

「どうかしたのか?」

「あっ、ああ九魔姫(ナイン・ヘル)かこの奥にインファントドラゴンが出たんだ。

ただのインファントドラゴンなんかじゃねえ10Mを超えていた。Lv3にも届くかもしれねぇ。」

「ふむ、強化種か。インファントドラゴンの強化種など聞いたこともないが...」

そう赤髪の男とリヴェリアが話していた。

だがリヴェリアは忘れていた。この場に戦いを求める二人の戦闘狂(バカ)がいることを。

二人が話している隙に、戦闘狂達は駆け出していた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「「でかい」」

 

そのドラゴンを見たときに始めて出た言葉がそれだった。

それもそうだろう。体長は10M、体高は3Mはあるドラゴンをそう見る機会はない。

少なくともLv1の子が見る機会はほぼ無いだろう。

 

そしてドラゴンはちらりと二人を見て...

 

 

 

 

 

 

 

元の方向へ向き直した。

それはふたりを敵だと思っている様子でもなく。

ただの虫以下の存在の言っているようだった。

 

「あいつ、俺たちを無視しやがった。」

「ライトニング!」

「ナイトメア」

そうすると二人の体の一方は闇が纏わりつき、もう一方には雷が纏わりついた。

纏わりつきとは言ったものの、正確には雷の方は、七つの球を集めて願いを叶えるアニメの超サイヤ人2の周りの雷みたいになっている。

そして闇の方は、大罪が7つ出てくるアニメの、主人公のアサルトモードのようになっている。

 

閑話休題(それはさておき)リュウとハチマンはドラゴンの周りで細かく動き始めた。二人とも優一勝っているステータスが、敏捷だと思ったのだ。

それは間違ってはいない単純なステータスだけでも、Lv1にしては高すぎるしLv2にも届きうるだろう。そして、魔法で強化された今二人の敏捷は優にインファントドラゴンを超えている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

通常個体なら

 

 

 

ドラゴンは二人を見て鬱陶しそうに、まるでハエを落とすかのようにその尻尾を振るった。

 

「グハッ。」

「リュウ!」

リュウに尻尾の一撃が当たった時にハチマンは、少し声を上げたものの、すぐにドラゴンに向き直した。

それは、今までフィンやガレスと特訓した成果であった。

 

だが、すでにドラゴンの二撃目は迫っていた。

そして、それは確かに標的に命中した。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして同階層のある所では

 

「なんのつもりだ?」

「・・・」

 

二人の第一級冒険者が向き合っていた。

 

いかに二人が上手くリヴェリアにバレずドラゴンの元へ行けたとしても、Lv6がその二人に追いつくのはそこまで時間がかからないはずだった。

そこにいくまでに何も邪魔が入らなければ...

 

 

「もう一度問うぞ!なんのつもりだ!

 

 

 

 

オッタル」

 

 

 



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決着 そして

リヴェリアsideからです。
ではどうぞ。
リヴェリア様の口調ムズカスィ
あとUA4000突破とお気に入り45件ありがとうございます。


「女神フレイヤの差し金か!」

 リヴェリアは、目の前のオッタルに向かってそう言い放った。

 だが目の前のオッタルは、特に反応を見せずにいた。

 この時リヴェリアが少しでも冷静でいたのなら、またここにいたのがフィンなら気づけたかもしれない。

 

 オッタルが自分の愛する主神(フレイヤ)について言われているのになにも反応を示さない、それがどれほどのことなのか。

「通らせてもらうぞ!オッタル!」

 そうリヴェリアが言うと、初めてオッタルが反応した。

「...この先へは行かせない。」

 だがリヴェリアにもわかっていた。

 自分が後衛である以上、前衛のしかも都市最強に勝てることなどないと。

 だが一方は、この先の子達助けるため、一方は、冒険している邪魔をさせないように、命令されたため。

 自分の目的のために、今戦いが始まろうとしていた。

 

 それが起こっていたのは、ハチマン達の戦いが、終わる頃だった。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 その十分前

 

 リュウは、尻尾の攻撃にあたり吹っ飛ばされ、壁に体をぶつけたせいで頭、腹部、手、足など、あらゆるところから血が少量だが出ていた。

 一方でハチマンは、一度も攻撃にあたっておらず、無傷であった。

 そして、前の場面に遡る。

 インファントドラゴンの一撃が、ハチマンにあたる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 はずだった。

 

「来たれ、雷鳴の一撃 ライトニング!」

 

 そう、あたった一撃とはリュウの魔法である、ライトニングであった。

 それは、インファントドラゴンの右目に確かにあたっていた。

「グォォァァァ」

 強化種と言えども、目を貫かれれば痛みを感じる。

 もっとも、速攻魔法であるはずの、ライトニングの詠唱ができたのは無意識のうちに、リュウがこの半年でライトニングを使いに使って、詠唱することも(・・・)可能にしていてそれを、ここで使ったのは正解であった。

 だが速攻魔法の方のライトニングとは違い、Lv1にしては、少し多い魔力の消費がそこにはあった。

 当然だろう、Lv1がLv3のモンスターの皮膚を破り右目周辺を、貫通させたのだから。

 その瞬間からインファントドラゴンにとって、二人は邪魔な虫から、危険な敵に変更された。

 そしてインファントドラゴンは火の息を吐いてきた。

 本来なら、Lv3の中位くらいなら、一撃で灰と化すくらいの一撃だった。

 それを止めたのは

 

「ナイトメア」

 

 ハチマンだった。

 半ドーム状に影を出して、リュウとハチマンを、覆っているのだ。

 この半年でリュウがライトニングを詠唱することができるようになっていた時、ハチマンもなにもしていなかったわけではない。

 むしろ、強くならなければという思い(呪い)によりハチマンの魔法の方が利便性を、増していた。

 ハチマンの魔法は、平たくいうと、影や闇という類のものだ。

 リュウのライトニングの方が一撃は重い。それは、詠唱があるから、という理由以外にも、単純な威力の差であった。

 それでは、ナイトメア()ライトニング()勝っているのはどこだろうか。

 答えは、影の変幻自在なところであろう。ライトニングもある程度変化はできるとはいえ、ナイトメアには、一歩劣る。

 つまり、ライトニングでは、こういう守り方はできないのである。

 だが、あいては、強化種のブレス。Lv1の魔法では、劣勢だった。

「ハチマン、あと数秒持たせて。僕が、ライトニングで突っ込むから、そのあとは、合わせて。」

「まったく、無茶だろ、それは。まぁいいぜ!合わせてやるよ。」

 そして、ナイトメアのドームに、亀裂が入った。

 二人は、同時に左右に分かれた。

「ライトニング!」

 そしてリュウはあるだけの魔力をほんの少しだけ残して、全て体に付与した。

 その影響で体からブチブチと血管の切れる音がしていたが、彼は、そんなことは無視していた。

「はあぁぁ」

 そしてインファントドラゴンの魔石のあるであろう周辺を自分のできる限りの力で切った。何度も何度も数分間に渡って切って切って切りまくった

 

 が届かなかった。

 そして彼に、インファントドラゴンの尻尾のフルスイングが当たり、

 彼は吹っ飛ばされた。

 その時、インファントドラゴンは満足してしまった。

 

 

 もう一人いるにもかかわらず。

「リュウ、ありがとう。おかげで倒せる。」

 そして、リュウが切りつけた部分に刀と剣を刺した。

 だが、リュウより力が劣る、彼はそれ以上刺せないことは、彼も、インファントドラゴンにもわかっていた。

 だから、「ナイト メアアァァ」

 影をドリル状に刀と剣を起点とし纏わせて

「「いっけえぇぇぇ」」

 貫いた。

 そして、二人の意識はなくなった。

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「・・・終わったか。」

 そうオッタルが言うと、去っていった。

「ハチマン!リュウ!」

 リヴェリアは、オッタルを睨みながら、部屋の中にかけ込んで行った。

 

 そこでリヴェリアが見たのは、インファントドラゴンにしては、多すぎる量の灰と、満足そうにして倒れている二人の姿だった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「・・・んっ?」

「・・・あれっ?」

 

そして二人が目覚めたのはほぼ同時だった。

 

「おぉ、起きたんか二人とも。」

ロキがそう言ってきた。

「「おはよう(ございます)」」

「リヴェリアが凄く怒っとったで(まぁそれ以上に、一瞬でも目を離した自分をせめとったけどなー)」

「えっ」

「まぁそうなりますかぁ」

ハチマンはそのことについて理解していたが、リュウはあまり理解していなかったようだ。

このあと起こることについて...

 

「まぁとりあえず、ご飯にしとき。二人とも二日は意識がなかったんやから。」

「そんなにですか!?」

「そんなにや」

「じゃあ行ってきます!」

「ちょい待ち、リヴェリアの説教が終わったら、ちょっとうちの部屋においで。ステータス更新してあげるから。」

「「はい」」

二人はこれから起こることに憂鬱になりながらも、一つ楽しみが増えて、喜んでいた。

「あっリヴェリア、おはよう」

「おはようではない!なぜあんな無茶をした!」

説教が始まってしまった。ご飯を食べる前に...

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「わかったら、今後無茶はするな。」

「「はいぃ」」

そして終わったのは、4時間後だった。

そして、朝ごはんはずが、昼ごはんになったのは言うまでもない。

「ははっ、リヴェリアにすごく、怒られたようだね。」

「まぁ、若いうちは、冒険するのもいいじゃろ。」

「フィンさん、ガレスさん。」

「おうハチマン、リュウ無事だったか?」「無事ならいいんだが」

「インファントドラゴンの、強化種倒したって聞いたぜ。」

「大丈夫だったか?」

二人は、このロキファミリアで愛されているようだった。その証拠に、ここまでの心配の声をかけてもらえたからだ。

「でも、そんなに心配されることですか?おれたちはLv1の入ったばっかりのヒヨッコですよ。」

「そうだね。ハチマン、リュウ、君たちは入ったばっかりの、子供だ。でもね、それでも、【ファミリア】の一員であるということは、僕たちは家族であるということなんだ。」

「「家族ですか?」」

「うん、そうだ、家族を心配するのは、当然のことだろう?」

「・・・そうですね。」

そこから二人の考え方が少し変わり【ファミリア】のみんなは仲間から家族という考え方になっていった。

 

 

「(ステータスどうなってるかなぁ)」

「(強くなっているかな)」

二人はそんな似たようなことを考えながらロキの部屋の前に来ていた。

 

コンコン「ロキ入るよ?」

「んっ?ハチマン達か。いいよはいり。」

「ステータス更新して欲しいんやな。どっちからいこうか?」

「じゃあ、ハチマンからでいいよ。」

「そうか?なら俺からで。」

そして流石、最強派閥の主神慣れた手つきで、ステータスを更新していく。だが途中で止まった。

 

「どうかしたのか?ロキ?」

 

 

「は、は、」

「は?」

「ハチマンLv2キタァァァァァァ」

その声は、大きいはずのロキファミリア全域に響き渡った。

「(よっし)」

ハチマンは声には出してなかったが、顔から嬉しさがにじみ出ていた。

「これがハチマンのステータスや(もううちは突っ込まんで!)」

「ランクアップはするよなー?」

「あぁしてくれ。」

 

Lv1→Lv2

 

力S:989→SS:1260→I:0

敏捷SSS:1529→EX:2370→I:0

耐久SS:1029→SS:1309→I:0

器用SS:1120→SSS1560→I:0

魔力S:922→SSS1922→I:0

 

今まで書いたのは省略

 

《魔法》

狂乱化(バーサーク)

理性を削って発動

魔力に依存して効果上昇

 

《スキル》

魔王之卵(デモニアス)

闇や影を自由自在に操れる

Lvにより効果変動

理性が高くなる

 

「今回の上がり幅が高くてもうちは突っ込まんで。EXとか見たことない数字があっても知らん。」

そしてロキがツッコミを放棄した。

 

「次、発展アビリティどうする?3つでとるで!

一つ目は耐異常、これはリヴェリアから聞いとると思うけど、次以降のランクアップで獲得できるで!でも持っといて損はない。

二つ目は狩人や。これはLv2の時しか獲得できんと思う。やから人気があるし貴重や。

三つ目は、共鳴やこれは、どんなんかうちにも分からん。ただ希少アビリティだとは思う。どうするんや?」

ハチマンは少し考えて、

「共鳴にしてくれ」

「ええんか?まぁハチマンが決めたならそれでええけど。」

 

「次は、リュウや!やっぱり

リュウもランクアップ来たァァァァァ」

やはりといってもいいほどロキファミリア全域に、その声は届いた。

 

Lv1→Lv2

 

力SSS:1528→EX:2528→I:0

敏捷SS:1002→SSS:1502→I:0

耐久SS:1221→SSS:1602→I:0

器用S:937→SS:1200→I:0

魔力S:966→EX:2060→I:0

 

《魔法》

限界突破(リミットオーバー)

魔力を限界以上に暴走させて発動

ステータスが限界を超える。

魔力が足りない場合生命力を使う

 

《スキル》

 

英雄之卵(ヒロイック)

逆境が訪れる

逆境の難易度によりステータス超高補正

逆境を超えると器が大きくなる

 

「次は発展アビリティやけど、ハチマンと全く一緒やどうする?」

「僕も、共鳴で。」

「わかった。」

今日ここに新たなLv2が二人現れた。

 

続く




これでまだ9歳とは、これいかに。
あとすごいミスが見つかり一話二話一部変更しました。
すみません


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二つ名

遅くなりました


二人のランクアップから1ヶ月たったときのこと

バベルで神会(デナトゥス)が行われていた。

 

神会とは、元々は退屈しのぎに作られた集会であった。ある程度ファミリアの実力と地盤を固めた神は、時間を持て余すようになり、些細なことを喋って暇をつぶすようになったのだ。

その集会に、参加する神が多くなり、規模を広め、いつしかただの駄弁(おしゃべり)から、最新の情報の共有の場となった。それ以外にも、新たなランクアップした、冒険者に二つ名をつけたり、改名したりする場でもある。

ただいつもと違うところがいくつかあった。

そのひとつが、

 

 

「フレイヤ様がいるぞ!」「やったぜ俺たちの運は最高だ!」

 

フレイヤの参加だ。

普段、自分の眷属がランクアップしなければ滅多に出てこない神である。

男神たちはそれで大きく盛り上がりを見せた。

 

滅多にでてこないフレイヤの目的をその場にいた中で考えようとしたのは、ロキだけであった。

「それじゃあ神会始めさせてもらうで!進行は、ウチことロキや!よろしくなー!」

他の神たちが「イエー!」と沸き立った。

 

ロキが進行しつつ、神達と自分たちに入ってきていた、情報をいろいろ話していた。

 

そんなことが起こっている中フレイヤは、

(あの子達は、オッタルがドラゴンを連れて行き、戦わせた時にロキのところの子供が付いていたと言っていたわね。

恐らく、ロキの所のLv1ね。でも聞いた話によると、まだオラリオに来てから半年って言っていたわね。流石に、半年ではランクアップはしない か。なら、もうここには用はないわね。)

そう、いろんな神に、話しかけその話を聞いていたのだ。

他の神達がハチマン達の情報を知っていたのは、その神の眷属達が話しているのを聞いたりしたからだ。

曰く、上層で殺し合いしていた、雷兎と闇烏がいた。

曰く、最低レベル3のインファントドラゴンに対して二人で挑んだ。

曰く、ロキファミリアの幹部と一緒にいるのを見た。などだ。

 

その時声が響いた。

「次は、お楽しみの命名式や!」

その言葉を皮切りに、緊張が走る。

一部の神達の、顔つきが変わった。

だが他の多数の神は、ニタァと。

神会常連の神々が、ゲスい笑みを浮かべた。

「資料はみんなの手元にあるな?いくでー?まずは、アテンのとこの、アワニって子や。」

「頼むから、お手柔らかに...」

「「「「「「「「だが断る。」」」」」」」」

「ノーーーーーー」

そして少しして

「決まった。冷徹剣士(クールブリザードファイター)や!」

「ノーーーーーー」

「次や次。...」

(私はもう用はないし帰ろうかしら)

 

「あと二人や。ウチのとこの、ハチマン・ヒキガヤや。わかっとると思うけど、変なのつけたら

 

 

 

 

殺すで。」

(ハチマン?二人のうちの一人じゃない!?)

「「「「「「ヒッ はい」」」」」」

「まてよ。そいつ恩恵貰ってから半年って聞いたぞ。神の力(アルカナム)使ったのか?」

「使うわけないやろ。使うならみんなに使うし、この子らはそんなの使ったら逆に怒るわ。」

「まじか、やばいなそれ。超がつく天才じゃないか。」

「あっ、そいつうちに来たことある。クッソ、ミスったか。恩恵刻んどけばよかった。」

 

「ロキ、もっとその子について教えてくれない?私気になるの」

「フレイヤ様が動いた!」

「やっべ、最強派閥同士のぶつかり合いだ!」

 

「はっ?うちの子に手ェ出す気なんかぁ?」

「そんなわけないじゃない。ただ最速でレベルアップしたその子に興味があるの。」

「ふーん。でも答えはノーや。お前に教えることなんてあらへん。」

「そう...それなら仕方ないわね。(当たり前か。流石に子供を売る真似はしないか。)」

 

言葉だけ聞くなら、あまり盛り上がってなかったが、今までどちらかというと熱気で暑く感じていたはずの部屋が、二人の言い合い一秒ごとに一度部屋の温度が下がっているかのように、どんどん周りが震えていき、寒く感じるようになった。

 

「まぁこの話は終わりや。なんかいい名前をつけてなぁー。」

今までのことがなかったかのように名付けが再開した。

「なんかこいつの情報は?」「五階層で同じくらいの歳のやつと殺し合いしてたらしいぞ。」「あと戦ってる途中影みたいなのを纏ってたぞ。」「剣とカタナを使ってるのを見たらしい。」

「影の魔法。二つの武器持ち。そして、殺し合いしてた子か。」

闇剣士(ダークウォーリア)とか?」

「しっくりこないなー」

「簡単に二刀流(デュアルウェポン)とかは?」

「そんなんじゃないんだよなぁ。」

闇狂者(デミバーサーク)は?」

「「「「「「「「いいね!」」」」」」」」

「いいわけないやろ!」

「「「「「「「「ですよねー」」」」」」」」

 

「いや待てよ、ロキ。この二つ名で行くことにより、その子が暴れなくなるかもしれないだろ?」

「だとしてもや。」

「「「「「「「「えー」」」」」」」

闇鴉(ダーククロウ)でよくね」

「「「「「「「「それで行こうか」」」」」」」

「まぁーそれなら許してやらんでもない」

「最後に、リュウ・クラネルや。これもうちの子で、ハチマンと同じく

半年でランクアップしとる。」

(もう一人の方もレベルアップしてたのね!オッタルにインファントドラゴンのことを頼んだとはいえ、半年は流石にないと思ってたんだけど。

私が思っているより才能があるのかしら)

「こっちの方の情報は何かないのか?」「兎みたいらしいぞ!」

「雷が纏われてたらしい」「殺し合いしてたらしい」

「なるほど...」

白兎(うさぴょん)てのは?」

「俺たちの命が危ない」

剣兎(ソードラビット)は?」

「いいけどいま一つ足りない気がする」

雷兎(エレキラビット)で!」

「まぁそれでいいかぁ」

「ずいぶん適当やなぁ。ウチは別に悪ぅない思うけど」

(あんたが怖くて変なのつけれないんだよ)

ここにいる神の意見が一致した瞬間である。

そうして今回の神会は終わりを告げた

 

 

 

 

 

二つ名をきいたときの二人は複雑な顔をしていた

 




二人はまだ9歳なのでカッコいい二つ名が良かったのかもしれないですね


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ダンジョン③

ハチマンが八幡らしくないと思いますがあれは小学生、中学生でいじめに近いことがあり、また両親が小町の方に愛を注いだからああなったと作者は思ってます。
ハチマンはもう少し大人になったら八幡らしくなるはずです(予定)
ゆうてまだ9歳なので二人とも幼い?ので大人に近くなればハチマンは上記の通り八幡らしくなりリュウはベルとは違い、少しだけお兄さん風になるかもしれないです(未定)


ハチマンside

 

俺達のランクアップから三日がたった

怪我も治りリヴェリアも10階層より手前ならという条件付きでダンジョンに潜るのを許してもらった。

ダンジョンという一言を発した時リヴェリアの顔が一瞬鬼のようになったのは見なかったことにしよう。

 

そんなことを考えているとリュウが話しかけてきてたようだ

「リヴェリアにダンジョン行くの許してもらえてよかったね!ハチマン」

いやあれはどう考えても許す気がなかっただろう

そんなことを考えつつもその言葉に対して返答をした

「いやあれは俺達がどうあがいても諦めないし、ダメと言ったら逃げ出して内緒で行くことがわかってたから条件付きでokしたんだろ」

そうしてるとあることに気が付いた

 

ナニカに見られていると

その方向にあったのは

「...バベルの塔?」

「どうしたのハチマン?」

リュウは気が付いていない?...気のせいか

「嫌なんでもない」

そして思い出した

俺達の防具インファントドラゴンに壊されていまないことに...

ダンジョンにいけることに浮かれていたのか全然考えてなかった

「...防具ないじゃん」

「ほんとだ防具ないや」

恥ずかしくなった俺たちは急いで黄昏の館に帰り自由に使っていい防具を借りてダンジョンに入っていった

 

 

 

 

 

 

リュウside

「15匹目!」

ハチマンはそういうとキラーアントの首を剣で切り落とした

ハチマンはカタナって呼ばれる武器も持っているけど今は使ってない

理由は三つあるらしい

一つ目は長すぎて今の体じゃ十分に使えないから

二つ目は武器に自分が追いついてないから武器に振り回される?らしいから

三つ目は二つ目と似てて強いから今使うと自分自身のためにならないかららしい

その理由はフィンはじめリヴェリア、ガレス、ロキが賛成していたから多分正しいんだろう

「負けてられない」

気付いたらそう言っていた

同時期に入ってきて、同い年で、大切な相棒で、そして絶対に負けたくない相手それが僕にとってのハチマンなんだろう

そしてキラーアントに向かって剣を振り下ろした

 

 

 

 

 

 

ハチマンside

結局物足りなくなって10階層まで来てしまった

「ねえねえハチマン!僕やりたいことがあるんだけどいい?」

「...内容による あまりめんどくさくないもので頼む」

そう俺が言うとリュウから自分が思ってた言葉が出た

「新しい魔法使ってみたくない?」

「そうだな、じゃああそこにいるオークの群れと戦うときにつかうか。」

そしてオークの群れ約15匹ほどを指差した

「どっちから使う?僕?」

そう聞いては来ているがお前絶対先に使いたいだろ

ハチマンはそう思った

なぜならリュウは目をキラキラさせシッポがあるならブンブン触れていると確信できる顔をしていたからだ。

「はぁ 先に使っていいぞ」

そう言うとリュウは一層と目の輝きを強めた

「いいの?じゃあ先につかわせてもらうね!」

そう言うとリュウの体から周りへ薄いが白い光が放出され始めた

限界突破(リミットオーバー)

その時の俺は確実にリュウを見ていた

見ていたはずなのに一瞬で見失いそれと同時にオークが三匹灰になった

「凄すぎだろ」

ここに神がいたならばチートと言っていたかもしれない

そして振り向きざまに剣で二匹の首を刈り速攻魔法のライトニングで残りを殲滅した

リュウのライトニングは威力高めとはいえそれでも速攻魔法の方は十匹を同時にやれるほどではなかったはずだ。

つまり新しい魔法はそれほどやばい代物ということだ

「ハチマン見てた?すごいよこの魔法!」

リュウは興奮冷めやらぬ様子でハチマンに話しかけていた

「...そうだな。すごいと思うぞ」

ハチマンがそう褒めるのは珍しくリュウは驚いた表情でこう言った

「ハチマンがぼくを素直に褒めた!?」

「そんなに珍しいことか?」

「当たり前でしょ!滅多に褒めないんだから」

反論しようかと思ったが辞めた

 

 

 

 

あんなに嬉しそうにされると何もいえないからな

「次ハチマンの番だよ!」

そう言うとリュウは俺を急かすかのように背中を押してきた

「わかったからくっつくな暑苦しい」

リュウは背中を押すのは辞めたがそれ以上に急かすかのように目を輝かせ見てきた。

「ハァ じゃああそこにいるインプでいいか」

そう言うと俺は少し集中を始めた

 

リュウside

ハチマンがインプを狙いに定めた後ハチマンから出てた雰囲気が変わった。

いつもはわかりづらいけど優しさであったかい感じなのに今は少しそれが薄れてる

そしてハチマンはこう言った

狂乱化(バーサーク)

その瞬間今まで人からは感じたことのない殺意と冷たすぎる雰囲気を肌で感じた。

そしてハチマンを見ていたらいつのまにかインプを倒していたらしくその雰囲気は消えた

「ハチマンそれあまり僕は使って欲しくない。」

たしかにあの魔法はとてつもなく強くなれるし元のステータスが高いこともありハチマンが使うと少し遠目から見ても見失うくらい早いが理性が音を立てて削れるのが側から見ても分かるくらい危ないと僕は思った

するとハチマンは

「そうだなあれは少し危ないし切り札にするわ。死にたくねぇしな」

そうして後の時間は狩りに狩りまくってダンジョン探索は終わった。

 

 

 

 

 

それから5年と少し経った頃

リュウ、ハチマン共にLv4になっていた。

Lv1→2の時はインファントドラゴンの亜種を討伐

Lv2→3の時は怪物の宴(モンスターパーティ)からの怪物進呈(パスパレード)そして討伐後階層主(ゴライアス)を二人で討伐

Lv3→4の時は二人で猛者(オッタル)と戦い1時間持たせ二人で戦い敗れたものの手こずらせたらしい

このことは嘘だったり噂の一人歩きと言われているが実は事実でありそのことを知ってるのはごく一部である

side???

「...ここがオラリオ?」

ある少女がオラリオにたどり着いた

ここから物語がすすんでいく




ちなみに年齢は
ハチマン、リュウ14歳
アイズ7歳
ベル5歳です
Lv4のハチマン、リュウのステータス
Lv2 → 3 → 4
ハチマン
力: 1250 SS →1320 SS→ 1600 SSS
敏捷: 2100 EX→2030 EX→ 2300 EX
耐久: 1200 SS→980 S → 1600 SSS
器用: 1620 SSS→1598 SSS→2260 EX
魔力: 1540 SSS→1620 SSS→2015 EX
スキル
魔王之卵→魔王の子
Lvがあがり器が変化したため効果変動
闇、影を操れる範囲拡大(魔法の)
理性大幅補正
器が大きくなれば効果変動

魔法変化なしのため省略
共鳴 G→F→E
精癒G→E→D
対異常G→F

リュウ
力: 2150 EX→2360 EX →2040 EX
敏捷: 1340 SS→1600 SSS→1420 SS
耐久: 1720 SSS→1450 SS→1680 SSS
器用: 1300 SS→ 980 S →1240 SS
魔力: 2050 EX→ 1980 SSS→2160 EX
スキル
英雄之卵→仮之英雄
逆境が訪れる
逆境の難易度によりステータス超超高補正
逆境を乗り越えると器が昇華する
魔法
ライトニング
速攻魔法
付与魔法
詠唱魔法(来たれ、雷鳴の一撃)(???)

共鳴G→F→E
対異常G→E
剣聖G→F



???
Lv1共剣成長
Lv2魔力吸収
Lv3魔力強化
Lv4擬人化

活動報告にオリジナルスキル、魔法の説明を追加しました


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