交響詩篇 ISセブン (K-SYON)
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プロローグ


 初投稿です。

 書いたのは気分です。
 まぁ、暇潰しにどうぞ。


 

 

 

  ーー第2回モンドグロッソIS世界大会。

 

 モンドグロッソの決勝戦の最中。

 

姉である織斑千冬の応援に場に向かう途中、拉致された。

 

 

 突然、目の前に車が止まり中から黒づくめの人たちが現れ、何かと思ったらいきなり囲まれ、薬品らしき物を嗅がされ意識を失い廃墟へと連れ去れてしまう。

 

 優勝候補である一夏の姉、織斑千冬の妨害と考えた日本政府はその事を伏せるが千冬はそれを知り行動を起こす。

 

 ドイツ軍から情報を聞きくと、試合を放棄し、すぐさま現場にISのまま向かうが……。

 

 

 だが、そこには弟である一夏の姿はなく、己が倒した連中と瓦礫のみだった。

 

 

 

 何故?彼女にはそれすら考えられない、最愛の弟が消えてしまったのだ。

      ・・

ーーまるでこの世界から

 

 

「一夏!一夏アァァァァァァァ!!」

 

 

 そこに響くのは悲しみ嘆きだけだった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

 その頃、一夏はーー

 

「うっ……あれ?」

 

 

「おお、気がついたか!」

 

 

 どこかわからない廃墟で、黒づくめの連中に囲まれながら何語かわからない言葉で話しかけられていた最中に突然、爆発が起き気がつくとベットで横になっており、前には知らないおじいさんがいた。

 どうやら、このおじいさんが助けてくれたみたいだ。

 

「ここは……」

 

 

「ここか?ここはベルフォレストじゃよ」

 

 その瞬間、思わず思考が停止した。

 

 

「……え?俺がいたのはドイツだった筈……ドイツにそんな町は……」

 

「わしはそのどいつと言う町は聞いたことないぞ?」

 

 

 

 ドイツはだれもが知っていておかしくない国だ、しかもドイツにベルフォレストなんてまちは聞いたことがない。

 

 なにかがおかしいーー

 

「そ、そんなわけ!……え?」 

 

 聞こうとするため、起き上がると体に違和感を感じ、恐る恐る自分の体を見るとそこにはーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんと、至るところが縮み幼くなった自分の姿だった。

 

 

 

「な、なんじゃこりゃーー!?」

 

 

「ど、どうしたんじゃ?」

 

「父さん!あの子は起きた……」

 

 

 

 

 混乱した中、扉開けて入ってきたのは若い男性。

 

「え?……だ、だれ?」

 

 混乱の中、思わず呟いた。

 

「ん、僕かい?僕の名前はーーアドロック・サーストンだよ」

 

 誘拐された俺を待っていたのは見知らぬ場所にわけがわからない現象……どうなってるんだ。

 

 

 

 ーーここから始まったのは織斑一夏からイチカ・サーストンになった俺のエウレカとの出会い……そしてゲッコーステイト、コーラリアン……出会い別れ戦い愛。

 

 

 これは少年イチカ・サーストンの14歳から始まった新しい物語の終わり後の話から始まる物語である。

 

 

 






出来心でやっちゃったのでスペックは求めないで欲しいです(震え声

まぁ、今回はプロローグです。

開始はIS原作2ヵ月前です。


一夏はエウレカ連れて戻ってきます。


そんな感じで次回会いましょう。


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セカンド・オブ・ワンサマー

タイトルは察してね。




こんな未熟者の作品を期待していただき感謝です。


まぁ、エウレカのクロスオーバーないからだがな、ふふ、計算d(殴


……まぁ、今回は早い話、再会です。


どうぞー






 

 一夏がいなくなって二年がたった。

 

 私は一夏が誘拐された後、ドイツ軍に協力してもらいながら探した。

 

 だが、一夏のいの字すら見つからなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「……ただいま」

 

 誰もいなくなってしまった我が家の扉を開き、呟くように言うが悲しく家に響き渡るのみ。

 

 

 

 

 玄関を抜けるとそこに広がっているのは大小様々なゴミ。

 

 家事を一夏に任せていた、というより、千冬には家事が壊滅的にできなかった。

 

 

 役割、と言うやつであろう。

 お互いは何ができて、何ができないかわかりあっていた。

 

 

 

 しかし、それを任せられるパートナーはもういない。

 

 

 

 

 

「一夏……」

 

 

 世界最強と名高いブリュンヒルデと呼ばれる彼女も人間である。

 

 口にしたその名を愛しそうに己の体を抱き呟く。

 

 

 

 

 

 

 ーーそんな時だった。

 

 

 

 ズドンっと大きな音と共に地面が激しく揺れた。

 

 

「なっ!」

 

 叫ぶ声すら聞こえなくなるほど大きな地響きと揺れがが家の中にあるゴミの山を崩していく。

 

 

 

 

「……くぅっ!」

 

 そんな揺れを物ともせず千冬は外へと飛び出た。

 

 

 

 

 ーーそう、飛び出た時であった。

 

 

 

 外に広がっていたのは七色に輝く光であった。

 

 

 

 

「……きれいだ」

 

 

 

 思わずでた言葉はそれであった。

 その光はまるで大地の歓喜の涙か、そんな風に感じられた。

 

 しかし、千冬は次の瞬間、言葉失った。

 

 

 光の中から2つの人影が現れたのだ。

 

 

 

 

 千冬はその時感じた。

 

 あれは……っと。

 

 

 

 そして千冬は走り出した。

 ーー光の根元まで。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

「……こ、ここは……」

 

「……いち……か?」

 

 

 コーラリアンの指令クラスターになろうとしたエウレカを助けだし、ニルヴァーシュに見送られ?エウレカと俺はあの星に戻る最中、突然周りが光輝いたと思ったらエウレカと俺、イチカ・サーストンは見知らぬ土地に降り立ったようだ。

 

 でも、イチカ……いや、一夏はわかったのだ。

 

 ここは……俺の家の近所にあった裏山の……。

 

 

 昔の記憶は今となっては思い出せないでいるが確かに俺はここに来たことがある。

 

 「……戻ってきたのか?」

 

 10年前のあの時にーー

 

 

「……イチカ?」

 

「……え?」

 

 声をかけられハッとし、意識は声の方へといった。

 

 

 そこには、あの時、後ろにコーラリアンの証のように生えていた蝶の羽が消え、おでこにあった翡翠色のような宝石的な物がなくなり、指令クラスター内部で渡した髪飾りをしたエウレカ……俺の最愛の人はそこにいた。

 

 

 

「……エウレカ」

 

「……イチカ、ここは?」

 

 

 その言葉に俺はその事実に驚愕した。

 

 

 

 ーー俺と共にエウレカがこちらの世界にきたのだ。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

「ハァ……ハァ……ハァ……クゥゥ!」

 

 

 あの光が消えたあともなお、私はあの光の根元向かい走る。

 

 

 ーーあの人影は間違いない、あれは……。

 

 

 

 根拠もなく、証拠もない。

 ただ、己の直感にしたがい走り抜ける。

 

 

 

 

 

 ーーーーそしてそこにはーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2年前に消息不明となった、最愛の弟、織斑一夏がいた。

 

 

 

「一夏!!」

 

 

「え……千冬姉?」

 

 

 

 ーーその瞬間、私は彼を抱きしめ泣き叫んだ。

 

 

 

 神に感謝するようにーー




と言うわけで再会です。




……展開がグダグダでなんというか詰め込め過ぎてわけがわからにゃいよってやつやね。






まぁ、ここからISストーリー開始です。



エウレカ側?




まぁ、それはちょこちょこっと触れていく予定です。



一夏君の成長時代のようなもんだからね。




話は変わりますが、感想の方、ありがとうございます。



このような駄文をみていただいただけでも感謝感激です。



さっそく短編ではなく長編へ変更させていただきました。




おお、早い早い(棒読み


というわけで、また次回で会いましょう。



ではではー


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トラブル・ワンサマー


さーて、今回のワンサマー君は……。





察して(おい


前書きで言うのもあれですが感想、誤字の報告ありがとうございます。


嬉しいです。

では、どうぞー


 

 

 千冬姉と再会し、エウレカのことを質問された。

 

 聞かれると思ったし、千冬姉には言わなくてはならなかったことであったので、報告もかねて俺はあちらでの出来事を千冬姉に話した。

 

 

 

 ーー長くなるので省略しつつーー

 

 

 

「異世界に行って、軍と戦って、恋人……いや、妻を連れてきた」

 

 

 

「 」

 

 

 

 

 ーー終了ーー

 

 

 

 

 

 かなり省いたが所々で千冬姉が顔が百面相して、そして口をポカーンっと開け驚愕の表情をしていた。

 

 エウレカは静かにそれをずっと見て、妻と言ったら顔を真っ赤にして下を向いてしまった。

 これで、千冬姉に子供もいると言ったら大変なことになると思い今は黙っておくことにした。

 

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 俺がこちらに戻り、エウレカがこちらに来て数日がたった。

 消息不明であったのでニュースでは騒がれ色々と大変で、五反田弾……こちらの世界の親友が妹も蘭も連れやってきた。

 

 

 弾は涙を流しながら俺を抱きしめた後、エウレカと遭遇し説明すると殴りかかってきたが全て避けた。

 

 

 

 その時に、蘭ちゃんが絶望の顔になっており、俺は彼女の気持ち理解し、謝罪をした。

 

 

 ……千冬姉と弾が「病気が直っている」と言っていた。

 

 確かに、昔の俺は鈍感過ぎたが今ではもうそんなことはない。

 

 

 エウレカに一目惚れし、恋とは何かを学んだんだ。

 鈍感とはもう言わせない。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 さて、話はかなり変わるがエウレカはあちらの世界の住人だ。

 勿論のことながら戸籍がない。

 

 

 

 どうしたか……というとーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーーー千冬姉が一晩でやってくれました。

 

 

 千冬姉が電話したとおもったら電話を切り、「戸籍は作ってやった」であった。

 

 まさかの30分足らずのことであった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 こちらでの年齢はどうやら俺は16歳であるらしい。

 

 

 あちらで、10年間過ごし精神的には20を越えているが年齢的には学生……高校生である。

 

 

 なので、エウレカと共に高校受験をする予定だ。

 

 

 エウレカは色々と履歴弄ってあるから問題はないが、は問題なのは俺だ。

 

 

 

 

 こちらで行方不明者扱いであったため、中学卒業できないはずだったが、どうやら卒業出来ていたようだ。

 

 

 

 

 ……ありがたい。

 

 

 さて、受ける所だが、近くの藍越学園の予定だ。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーそのはずだった。

 

 

 

 

 

 ーーこの世界がどうであったか忘れていた。

 

 

 

 

 女性にしか動かせない兵器『インフィニット・ストラトス』通称IS。

 

 

 

 それを思わず触ってしまい……起動させてしまった。

 

「き、君たち何をして……お.、男?」

 

「「 」」

 

 

 

 

 

 

ーー俺、イチカ・サーストンはとんでもないミスをしてしまった。

 

 

 






次からIS学園だひゃっほいー



寝落ちしつつ書いたのでとても心配です。


仕事つらい。




……では、次回。


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ファースト・コンタクト




……私もなるべくタイトルをエウレカ風にしようと考えているのですが、英語はできないのですよ。




誤字も多いし、タイトルはわけがわからないし……おうふ。



では、どうぞー


 

 

 

 ISを起動させてしまって2ヶ月……色々とあったが、結論だけ言うと俺とエウレカはISのための学園、『IS学園』に入学する事になった。

 

 我らが1組では、クラスの副担任である山田真耶先生が来 て自己紹介が終わった後で、今はホームルームでクラスの みんなの自己紹介をしている所だ。

 

 

 

 学校ではさすがに、サーストンの姓を名乗るわけにはいかないので織斑の姓となっている。

 

 エウレカはサーストンで戸籍に登録したのでエウレカ・サーストンとなっている。

 

 

 

 

 しかし、俺以外のクラスメイトは女性だけ……さすがにキツイ。

 本当に勘弁してほしいものだ。

 

 好意、敵意、好奇心など様々な感情が入り交じったクラス からの視線が俺に多数向いている。

 先に言うが好意を持っている人達はすまん、俺にはエウレカがいるんだ。

 敵視してる奴、エウレカに手を出したら許さん。

 

 

 さて、肝心のエウレカの席だが……俺の右隣となった。

 

 

 エウレカはIS学園の制服をカスタムしないで着ており、清潔感があり、俺の心臓はドキドキしてしまっている。

 ここに着て良かったと、本気で思った瞬間だった。

 

 

 

 

「それでは織斑君、お願いします」

 

 

 

 

 どうやら、俺の自己紹介の番が来たようだ……。

 

 席から立ち上がった瞬間、さらに視線は集まり期待の眼差しが凄まじい。

 

 

 本当に勘弁してほしい……。

 

 

 

 

 

 

 

 

「 ……織斑一夏だ。行方不明になっていたけど最近戻ってきて、ISを起動させ てしまいここに来た。 色々と迷惑をかけると思うが……よろしくな」

 

 

 

 ーーそう、言い終わって次の瞬間。

 

 

 

「「「キャーーーーーーーーーー!!!」」」

 

 

 黄色い声が響き渡った。

 

 

「なんかすごい、大人って感じ!」

 

「顔もイケメンだし!」

 

「クールな感じがいい!!」

 

 ガヤガヤと騒ぎだし、言いたい放題言っている……誉められるのは嬉しいがこれはテンション高過ぎだろ。

 

 勘弁してくれ。

 

 

 

 

 

 「は、ハイハイ、皆さん静かに~。次の人もあるからここら辺んでねー」

 

 山田先生のその言葉の後、教室の扉が開き、なんと俺の姉、千冬姉が現れた。

 

 

 

 千冬姉が喋り終えた瞬間、またも黄色い声が響き渡たるなど色々あったがスルーしよう、それがいい。

 

 

 

 千冬姉……いや、織斑先生が担任か…………エウレカを隣にしてくれたのは織斑先生かな?

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 そんなこんなでついにエウレカの自己紹介の時間がきた。

 

 

 

「え、えっと……エウレカ・サーストンです」

 

 

 

 

 

 終了ーー

 

 

 ま、まぁ、可愛いのでOKにしよう。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

 一時限目の授業が終了し休み時間となった。

 

 授業は入学が決定したときに渡されたタウンページ並の厚みのマニュアルをちゃんと見ればできる範囲なのでまだ、大丈夫だ。

 

 

 

 

 

 

「ちょっといいか?」

 

「ん?」

 

 突然、黒髪のポニーテールの子が話かけてきた……誰だ?

 

 

 

「ちょっと、廊下で話がある」

 

 エウレカに視線を向けると 『大丈夫だよ』と言う感じの微笑みで許可が出たのでポニーテールさんの後を付いていき話をしてみることにした。

 

 

 







ポニーテールさん登場!



さて、この時点でモッピーの扱いは……(ゲス顔



さて、最近は仕事の休憩時間に感想を見ているのが凄く楽しいデス。


これからも皆さん……よろしくお願いします。


では、次回


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モッピー・ショッキング

更新止まっていてすみません。





内容濃くするぞー……と意気込むがリアルが大変でそれどころでなかったのです。

ではーどうぞ


 

 ポニーテールさんから「表出ろ」的なことを言われて付いて来たのだが、なにやらポニーテールさんは俺のことを知っている感じの模様。

 

 

 しかし、肝心の俺は約20年程の生活……と言うより、あちら側の生活の方が記憶に強く残っているのでこちらの世界の記憶などほとんど覚えている訳がない。

 

 ーー忘れた、この一言につきる。

 

 

「……久しぶりだな。一夏」

 

 そんなことを考えている間にどうやら時間が来てしまったようだ。

 ……待て、あのリボンは見覚えが…………。

 

 

 

 

「……どうしたのだ?」

 

 

 思い出せない。

 ポニーテールさんは俺の顔を覗き込み不思議そうにしているが生憎、本当にわからない。

 

 

 

 言うしかない。

 

 

 

「ーーーーすみませんが……。どちら様で?」

 

 

 

 その時、彼女の顔はまるで、この世の終わりと言わんばかりの絶望の表情であった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 私、篠ノ之 箒は目の前の事実が信じられなかった。

 

 ……一夏が私を忘れているだと?

 

 思わず思考が停止し、怒りがこみ上げてきそうだったが冷静に考えてみるとした。

 

 

 私が一夏と離れた月日は確かに長い。

 それに一夏は一時期、行方不明であった。

 

 

 ーーもしや、一夏は記憶喪失とかの類いなのではないのだろうか?

 

 仮にだ。

 記憶喪失ではないにしろ私の印象は濃い筈だ(確信)

 

 すぐに思い出すに違いない。

 

 

 そう自己解決し、私は再度、一夏との会話を続けた。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「わ、私だ。 お前の幼なじみの篠ノ之箒だ」

 

 幼なじみ……そう言われても俺の記憶ギリギリに残っているのは中学の頃にいた林……なんかこれじゃない感がするが、その子位しか覚えてない。

 

 もしかしたら幼なじみを装った政府の回し者では……。

 

 

 

 

 そうであるならエウレカに危険が及ぶかもしれない。

 ーーエウレカのためだ、ここはお引き取り願おうか。

 

 

 

 

 

 

「すまないけど。君のことは知らない……だから、もういいかな?」

 

「……え?」

 

 

 

 そう言い俺はさっさとエウレカの元へ戻ろうとするとガシッっと腕を掴まれた。

 

 

「ま、待ってくれ!こ、このリボン、リボンに見覚えはないか!?」

 

 そう言われればそうなのだ。

 

 あのリボン、どこかでーー

 

 

 

 

 ……思い出した!

 

 

「どこかで見覚えがあると思ったが……」

 

 

「!!」

 

 

 

「ーーエウレカに一回買って上げたリボンにソックリだな」

 

「……え?」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 エウレカとは誰だ。

 

 

 いや、待て。

 確か同じくクラスにいた子……一夏の隣にいた奴!!

 

 

 その女に激しく憎悪を抱くがまずは一夏だ。

 私を忘れていたどころか違う女とは……許せん。

 

 

 

 

「……その女とはどうゆう関係なのだ?」

 

 

 怒りで声が少し震えているがそんなことはどうでもいい。

 さぁ、答えろ一夏!!

 

 

 その時、私はこのことを知ってしまったのを後悔した。

 いや、結局は遅いか早いかの差でしかなかったのだ。

 

 

「ーー何って……。彼女というか…………妻かな」

 

 

 嘘だと言って欲しかった。

 

 

 

 しかし、願いを聞き入れてもらうのを妨げるかの如く予鈴がなった。

 

「じゃあ、俺は行くから」

 

 

 そう言って去っていく一夏が、私には遥か遠く感じられた 。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 なんやかんやで2時限目も終了し、休み時間。

 

 今は、エウレカとの授業の復習もかねて雑談タイムだ。

 

 

 

「エウレカはわからないことはあった?」

 

「大丈夫。イチカと一緒に勉強したから全然、平気」

 

 エウレカそう言うと俺の手をギュッと握り、微笑む。

 

 

「……エウレカ」

 

「……イチカ」

 

 

 思わず見つめ会い微笑み合う。

 

 

 

 

「誰か!ブラックコーヒーを!!」

 

「甘い!甘過ぎて砂糖が!!」

 

「グゾォォォォォォォ!リア充なんて大嫌いダァァァ!」

 

「私もあんな風にしてみたい……」

 

「狙ってたのに……彼女持ちなんて……」

 

「……一夏め…………コロス」

 

 

 声に思わずハッとし思わず二人して顔を真っ赤にし、離れる。

 

  

 

 

 ーーわ、忘れてた……。人前だった。

 

 二人とも同じことを考えたのは言うまでもない。

 

「し、し、しかし、イメージインターフェイスってのは、なかなか難しいな!」

 

「そ、そ、そうだね!」

 

 

 

 誤魔化すために大声になってしまい、なんだか恥ずかしい。

 

 

 

 

 

 

 ーーその時だった。

 

 

 

 

「ーーちょっと、よろしくて」

 

 

 エウレカとの間に入るように金髪縦ドリルが現れた。

 

 




……はい。



頑張ってみましたが……あれ、私のスマホが可笑しいのか文字数が止まっている。





……なんでや!!




もういいや。

さてさて、モッピーザマー回?となり、金髪縦ドリルさん登場です。



次回は縦ドリルさんとのOHANASIの時間です。




では、次回ー




PS 更新が止まってあれ?と思った方は活動報告を見ていただけると幸いです


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ゴールデンドリルアタック



タイトルでs(ry






前回はモッピーさんには悪いと思ってる。



でも反省も後悔もしてない(キリッ


さて、金髪の縦ドリルさん回でございます。



金髪縦ドリルといえばオーホッホッホッホと言うイメージが強い私です。

まぁ、どうでもいいですね。



では、どうぞー


 

 

 突然、俺とエウレカの間に入り混んできたのは、なんとリアル金髪縦ドリルの子。

 

「お返事ができないのですか?」

 

 なんなんだコイツは……初対面の癖にスゲェイラつくがここは冷静に行こう。

 エウレカもいるし。

 

 

「……なんだ?」

 

「まぁ!なんですのその返事は!!このわたくしが声を掛けているのですから相応の態度というものがあるんじゃありませんの?」

 

 アレか……こちらの世界が産み出してしまった最低な女の典型的なタイプか。

 こればっかりはしょうがない

 

 歪んでしまった世界は、人すらも歪めてしまい常識とかも変わってしまう。

 何が本当で、何が嘘か……それすら違うのだから。

 

 あの世界でデューイが民衆を誘導するためにやった演説放送のように……。

 

 

 

 ーードミニクが居たらそう言うに違いない。

 今頃、アネモネと仲良くやっているだろうか……。

 

 

 

「ちょっと!聞いていますの!」

 

 

 おっと、考え事に夢中で聞こえなかった。

 エウレカが少し嫌そうな顔をしているし……、さっさと終わらしますか。

 

 

「悪い……。少し考え事してた」

 

「人が話している最中に考え事とは……。これだから男は」

 

 よし、コイツの言ったことをまんま返しておこう。

 

「でもさ、俺は今、エウレカと話をしている最中なんだ。後にしてくれないか?」

 

 

 そう言った瞬間、金髪縦ドリルの顔が歪んだ。

 

「な……。あ、あなた、わたくしが誰かご存知で?国から選ばれた国家代表候補生であるわたくしを」

 

 何を言っているのだこの金髪縦ドリルは?

 代表候補生はわかるが……それでは代表候補生と言う名の国の恥さらしではないのだろうか?

 

 ……何も言わないでおこう。

 後で、後悔するのはコイツだ。

 

「エリートである、このわたくしのーー」

 

 彼女の言葉の途中で休み時間の終わりを告げ、次の授業の合図である予鈴が鳴った。

 

 

「くっ……。次の休み時間もまた来ます!逃げないように!!いいですわね!!」

 

 そう彼女は捨て台詞を吐き、去っていった。

 

 

 

 俺は思う。

ーー彼女は大人になったら苦労すると。

 

 

 そして、もう来んな。

 

 

 ーーーーーーーーーーーー

 

 3限目に突入し、山田先生のIS=ブラジャー理論で少し荒れたがそこは置いておこう。

 

ドジッ子だが山田先生の授業は分かり易く、俺とエウレカは余裕を持ってクリアだった。

 

 

 

 そんな中で俺の姉、千冬姉……いや、織斑先生が教壇に上がり授業は中断した。

 

 何か大事なことらしい。

 

 顔は無表情のように見えるがどこか「ヤッベ、忘れてた」と、言う感じである。

 

 

 

「授業の前に、再来週に行われるクラス対抗戦の代表者を決めねばな。」

 

 クラス代表と言う奴か……まぁ、ある程度の予想はできる。

 

「クラス代表者とはそのままの意味だ。対抗戦だけではなく、生徒会の開く会議や委員会への出席……まあ、クラス長だな。ちなみにクラス対抗戦は、入学時点での各クラスの実力推移を測るものだ。今の時点で大した差は無いが、競争は向上心を生む。一度決まると一年間変更は無いからそのつもりでいてくれ」

 

 ざわめきだすクラスメイト達。

 こういったイベントなら……。

 

「ハイ!!」

 

 そう考えた直後、クラスの女子の1人が手を上げた。

 

 

「織斑君がいいと思います!!」

 

 

「私も賛成!」

 

「せっかくの男の子だもん、使わないとね!」

 

 

 

 

 

 ……だと思いました。

 他クラスにはない特権がこのクラスにはある。

 

 そう、唯一の男子で……世界に一人しかいない男性IS操縦者の俺だ。

 

 

 他にはいないもの……それだけで人は注目するものだ。

 

 

 面倒だが、ここで駄々を捏ねてもただクラスの反感を買う だけだ。

 

 まぁ、駄々を捏ねなくてもーー

 

「納得できませんわ!!」

 

 こうなるから。

 

 

 

 一夏の予想通り、セシリアは机を叩き、勢いよく席から立ち上がった。

 

「そのような選出は認められません! 大体、男がクラス代表だなんていい恥晒しですわ! わたくし……、このセシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか!?」

 

 彼女の言葉は止まらない。

 

「実力からすればこのわたくしがなるのが必然。それを物珍しいからという理由で極東の猿にされては困ります! わたくしはこのような島国までIS技術の修練に来ているのであって、サーカスをする気は毛頭ございませんわ!大体! 文化として後進的な国で暮らさなければ行けないこと自体、わたくしにとっては耐え難い苦痛でーー」

 

 

 マシンガンの如く放たれる言葉で自分の首を絞めているのに彼女は気がつかないのだろうか?

 国家代表候補生が日本……我らが担任二人の国を罵倒しているということすら。

 

 

 

 ーーイギリスオワタ。

 

「……あなたは、あれだけ言われたのに何もございませんの?」

 

 そう言いこちらを向く彼女の目はゴミを見るような目で、男というものそのものを下として見ているようであった。

 

 まぁ、どうでもいい。

 相手にしているだけ無駄である。

 

 このまま彼女がクラス代表になれば俺は自由の身、エウレカと一緒に学園生活を有意義に過ごすことがさらにできるのでむしろお願いしたいくらいだ。

 

 クラスの人達には悪いがこうなればしかたない。

 クラスより、俺はエウレカの方が大事なのだ。

 

「……まだ黙りですか?これだから男という者は……低俗で品のない……獣以下ですわね」

 

 

 

 ーーそう彼女が言った時であった。

 

 

 

「イチカの事を何も知らないクセに……。悪く言うのは止めて!」

 

 エウレカが勢いよく席から立ち上がり怒鳴った。

 エ、エウレカ……、俺のために。

 

 

「あら、こんな男を庇うのかしら?あなたの見る目を疑いますわ。よくこんな腰抜けな男とお付き合いができますわね」

 

 フッっと鼻で笑い、憐れむようにエウレカを馬鹿にするように見てさらに言葉を発する。

 

 

 

「まぁ、あなたのような名も知らない下級な者には良いん ではなくて?緑色の気色の悪い髪色のあなたをもらって kーー」

 

 

「ーーーーおい。……今、何て言った」

 

 

 

 セシリアの言葉を遮るように放たれた言葉は低く、クラス全体に響き渡った。

 

 

 

 この女は今、何て言った?

 エウレカの髪色が気色悪いだ?

 

 

 一夏は激しく怒りに満ちていた。

 その姿は決して高校1年生とは誰も信じてはくれない程であり、歴戦の戦士のようであった。

 

 

 ーー殺気。

 

 

 クラスメイトだけではない、教師すらも冷たい汗が止まらない程であった。

 常識を遥かに超えた殺気が一般人の人間にすら知覚させ、恐怖が彼女達を支配する。

 

 

 

「あ、あ、あ……」

 

 彼女、セシリア・オルコットもその一人であった。

 体は震え、冷や汗が滝のように流れ、明確な自分の死のイメージが浮かび上がる。

 

 

 ーーや、やってしまったのですわ。

 

 

 男と言い、見下していた人から発する殺気に恐怖し何も言葉がでない。

 

 

 

 

 

 ーーそんな中だった。

 

 

 

「ーーイチカ」

 

 優しく、暖かい言葉が殺気が舞う空間に響き渡る。

 

 

「エウレカ……」

そんな言葉のお陰か殺気が少しばかり、和らいだ。

 

 

 

「私は気にしてないから……。ね?」

そう言い、彼女が微笑むと殺気は消えた。

 

「……わかったよ。……。悪いなオルコット。怖がらせちまって」

 

 エウレカに微笑みを返し、彼女の方に向き、頭を下げる。

 

 

 

 大人気なかったな……。

 エウレカの事になると頭に血が登ってしまう。

 

 そんな事を考え、反省しながら彼女に謝罪をするが、ここで、まさかの展開が起きた。

 

 

 

 

「……決闘ですわ」

 

「え?」

 

 

「決闘と言ったのですわ!男の癖にコケにして……もう容赦しませんわ!!」

 

 ーーあまりの展開についていけない 。

 

 そんな思考は置いていかれ、千冬姉が決闘の日時を言い決定してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーどうしてこうなった。 

 

 

 

 






2000字いった結果はグダグダでした。




すみません。




もっと精進し、頑張りますので……よろしくお願いいたします。




PS 次回戦闘やで。


ん?部屋割り?




知らんわ(おい


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ホワイトメモリー

セシリアの戦闘といきたかったが……



大事の事を忘れていた。


 

 金髪縦ドリルの決闘宣言後、激動の1日はようやく終わりを迎え、放課後。

 

 

 エウレカと一緒に家に帰ろうとしたら山田先生が呼び止めてきたので話を聞くと、俺達を話を聞くと、どうやら家には帰れないようだ。

 

 当然と言えばそれは当然である。

 

 世界に一人しか存在しない、世界最強の兵器ISを扱える男である俺を世界が……この歪んだ世界が狙わない訳がない。

 家、エウレカと二人っきりでいる俺を狙うには絶好の機会だ。

 

 かといって殺られる俺ではないが……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなこんなで、この学園の寮に住むことになり、千冬姉が荷物を入れてくれたおかげで何も問題はなかった。

 

 ……なんと、あのだらしない千冬姉がエウレカの荷物を買い揃えてくれたのだ。

 

 

 久しぶりの感動を……ありがとう。

 

 

 さて、部屋だがエウレカのこともあり、エウレカとの相部屋となった。

 俺の事情やエウレカの事情……それを千冬姉が考慮してのことだった。

 

 千冬姉はその時、「……その部屋ならコーヒーに砂糖はいらなそうだな」とか言っていたとかなんとか。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 金髪縦ドリルことセシリア・オルコットとの代表戦に向け、俺はエウレカと共にISの勉強をしていた。

 

「イメージで空を飛ぶ………か」

 

「LFOと違ってリフボード必要としないってことだね」

 

 そう、俺達の問題は操作だ。

 ISとLFOでは操作法は大きく異なり、例としてあげると、ISはイメージよる操作がメインであり、意思が直接操作に左右するのに対し、LFOはコクピット内でレバーやアクセルといった物を操作するだけではなく、リフ……リフボードを使いトラパーの波を操り高速移動する。

 

 ーー故に、LFOの操縦者をパイロットと呼ばず、ライダーと呼ぶのだ。

 

 まぁ、例外として軍のLFO……通称、KLFの場合は 操縦支援用であるコンパク・フィードバック・システム……通称CFSが備わっている。

 これは蓄積された操縦データがコンパク・ドライヴ経由 でライダーの意識にフィードバックされることによって、本来は高度な技能を要するLFOの操縦が簡単にできるようにすることができるシステムである。

 

 

 

「……チャールズさん達が使っていたスピアヘッドのような感じかな?」

 

「うーん、それよりイチカが最後に乗ったニルヴァーシュの感じだと私は思う」

 

 

「成る程……」

 

 

 そんな感じで、勉強している間に時は眈々と過ぎていった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 そして迎えた代表戦当日ーーなんと重大な問題が発生した。

 

 

 

「機体がまだ来ていない?」

 

「は、はいぃ。どうやら問題が発生したらしく、遅れると先方から連絡がありました」

千冬姉にそう言うと山田先生は格納庫から出ていった。

 

 

 

ーーそう、俺の専用機がまだ来ていないのだ。

 

 

 世界で唯一ISが使える俺に対し、国から専用機が与えられる事になったのだが……。

 肝心の、専用機は来ないので……さぁ、大変。

 

 

「どうしたもんか……」

これでは対戦も糞もないし、何もできないので困ったもんだ。

 

 そう考えながらボーっとしていようと思った時だった。

 エウレカが俺の手を握り締め、微笑みながらこう言った。

 

 

「大丈夫だよ。ーー来る」

 

 

 

 

 ーーそう、来たのだ。

 

 

「織斑君!織斑君!織斑kーー」

 

「落ち着いてください」

 

 エウレカがそういった時、山田先生が叫びながら来たので静止させる。

 なんとなく、山田先生の言いたいことがわかる。

 

 ……ようやくか。

 

 

 「ーー織斑君の専用機が来ました!」

 

 

「織斑、すぐ準備しろ。アリーナを使用できる時間は限られているからな。ぶっつけ本番でものにしろ」

千冬姉の言葉は前であったら「……無茶言うな」と言っていたが今では、ホランドさんの言う言葉の方がインパクトが強かったので気にならない。

「この程度のーー『無茶しないでね。イチカ』な!私がはn『あぁ、信じて待っていてくれ』…………」

 

 

 エウレカに近付き、ぎゅっと抱きしめ合い、鼻と鼻をコツンっと軽く触れさせる。

 ポニーさんが何か言っていたが気にしないし、千冬姉が遠い目をしながら「……コーヒー。ブラックコーヒーをくれ」と呟き、山田先生は「……いいな。彼氏欲しい……」と指を 咥えて見ていたのも聞いてないし見ていない。

 

 

 ともかく、俺はエウレカと手を繋ぎながらピットへと近付くとそこにはーー

 

 

 

ーー『白』がいた。

 

 

 飾り気のない白で、眩しいほど真っ白な装甲を纏ったその機体はただ、俺のことを今か今かと待ち続けていた。

 

 

 

 

 これが俺の……。

 エウレカと共に装甲フレームを撫でるように触れる。

 

 

 

 「専用機か……」

その言葉と共に思い出すのはかつてのエウレカとの出会いと思い出を作ってくれたあの白い機体。

 

 

 

 ーーニルヴァーシュ。

 

 

 

 

 

 

 

 





……次回は戦闘やで!

今回は専用機が届くまで




戦闘はガッツリやりたいので今回はお預けです。



では次回ー


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エターナルブルー


戦闘じゃー!


さて、セシリアさんがバカな人みたいになってしまったがまぁいいや。





では、どうぞー










あ、私は戦闘描写は苦手でなので


あと、BGMはニルヴァーシュ type ZEROですね。


どこで流すかは……見てからのお楽しみで。


 

 

 アリーナの空はシールドで覆われているが、それでもそこから見える青い空は清みきっていて綺麗だ。

 

 

 そんな中、空の青よりも濃い蒼……セシリア・オルコットの専用機『ブルー・ティアーズ』はそこにいた。

 

 

 

「あら、逃げずに来ましたのね」

 

 

「……」

セシリア・オルコットは何故、あれだけの殺気を受けたにも関わらず決闘を申し込んだのか?

 

 

 彼女には確信があった。

 ーー男である彼がISを上手く使える訳がない。

 

 いくら、殺気が凄まじいものであってもISでhでは、こちらの方が経験差があるのでどうとでもなる。

 

 

 

 そう彼女は考えた。

 

「最後のチャンスをーー『ご託は言い』……はい?」

 

 セシリアの言葉をかき消すように言った彼の顔は落ち着いており、とても初心者にはみえない。

 

 ーーしかし、彼女も貴族というプライドがある。

 

自身の装備、『スターライトmkⅢ』のセーフティを解除し、左目を射撃モードへ移行させる。

 

「チャンスをあげようと思ったのですが……残念ですわ。それならーー」

 

 射撃体勢に入り、狙いを瞬時に定める。

 

「ーーーーお別れですわね!!」

……1撃で決めますわ!

 

 

 キュイン!!とつんざくような音を奏でたエネルギーの弾丸は彼へと向かう。

 

 

 

 

 

ーーその瞬間、彼が動いた。

 

 

 機体を急上昇させ、初弾を避ける。

 

 

「な!?……本当に初心者!?」

 

 

 自分の考えが間違っていたのではないかと思い始めたが、まだ戦いは始まってもいない。

 

 「いいでしょう……。」

自分自身を鼓舞しスターライトmkⅢ握る力が思わず力み、同時に機体のメインとも言える自立機動兵器『ブルー・ティアーズ』を起動させる。

 

 フィン状のビット……通称BT4機を自身の周囲に配置させる。

 

「さぁ、踊りなさい。わたくし、セシリア・オルコットとブルー・ティアーズが奏でる円舞曲で!!」

 

 

「踊るのはお前だ!」

その、言葉と共に白と蒼の戦いの円舞曲が始まった。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

 

 さて、ああは言ったが実際は、じり貧だ。

 機体の装備を探した結果、あったのは名称未設定の近接ブレードのみ。

 

 さらに、追い討ちかけるかのように機体が俺について来ていない。

 自分の思うように機体が動かないが、セシリアの射撃は真っ直ぐで避けるのは簡単だ。

 

 ーーあっちだとレーザーはホーミングレーザーとかあったしな

 

 それに、LFOの戦闘はバランスが命だしね……。

 ただ、問題はあのビットだ。

 

 ギンガに搭載されていたビットと違いあそこまで多機能な訳ではないが、それでも今は機体の状態からすれば十分に脅威だ。

 

 

 再度、急上昇させたこちらに対し狙いの定まったレーザーが放たれる。

 

 「クゥ……ッ」

足を開き、PICを一旦OFFにし、ゆっくりと縦回転をしながら落ち、足と足の間をレーザーが抜ける。

 

「なッ!?」

驚愕するセシリアだがそうもしていられない。

 

 落ちながら唯一の武装であるブレードを展開し落下の力を加えつつ切りかかる。

 

「ッ……!」

それを機体を横に移動させ回避。

 

 

 

「チィッ!外した!」

そんな言葉を吐き捨て、PICを戻し地面ギリギリをで止め、ホバーのように高速で移動を開始する。

 

 ……もう、さっきのような攻撃は無理だな。

 敵とてバカではない。

 同じような攻撃が通る相手などそうそうにいないのだ。

 

「クソ……」

機体性能が自分に追い付かない……せめて、リフボードなら!

 

 そんな心の呟きなど聞こえている訳がなく、試合は進む。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

「ーー27分。初心者とはおもえませんわね」

 

「……そうか」

 

こうは言ったが外装には問題はなく全て避けきったが中は誤魔化せない。

 

 度重なる無茶な機動でエネルギーはカツカツであり、機体が俺についてこれず悲鳴上げている。

 

 

 ーーこのままでは……。

 

 

 

「閉幕と参りましょう」

 

 彼女はそう言うと手を右にかざしビットに指示を下す。

 ビットは俺を包囲するように瞬時に展開され、銃口からレーザーが同時に放たれる。

 

「決めにきたか!」

機体を急速に降下させ回避すると直ぐ様に1番近くにあったビットに向かいブレードを振りかざす。

 

 

「まずは1機!」

その叫びとともにビットを粉砕し、セシリアに向かいブースターを加速させる。

 

 

「な!……よくも!」

セシリアも負けまいと、BTを自身の周囲に戻し、ライフルを構え、放つが機体を上に向け、転させながら、回避していく。

 

 

 ビットと同時に扱えれば直ぐに決められたものを……。

 しかし、セシリア・オルコットにはそれができない。

 

 ーー明確な弱点。

 

 一夏は気がついたがそれは罠のような予感がしていた。

 そう、それはあの機体には致命的な弱点な筈だ。

 何かしら対策をしているのでないのだろうか?

 

 

 

 しかし、現状ではそこを突かなければ負けてしまうのも事実。

 

 ーーやるしかない。

 

 そう決意すると機体を太陽に向けて上昇させる。

 

「逃がしませんわよ!」

彼女の言葉と共にビットが追いかけ始める。

 

 しかし、セシリアは見てしまったのだ。

 

 

ーー太陽を。

 

「くっ!!」

太陽と視線を合わせてしまい、ビットへの集中が乱れ、スピードが落ちる。

 

 

 

 

 

 それを逃す一夏ではない。

 

「うぉぉぉぉぉぉぉ!!」

機体を急降下させ狙い定める。

 

「しまっーー」

そう彼女は言うが……口がにんまりと笑った。

 

 

 

 

「と、言うとでも?」

 

 その瞬間、発射音が響いた。

 

 

「ミサイル!?」

 

 そう、彼女の腰の当たりから放たれたのは弾道型と言われるミサイルであった。

 

 避けようにも急降下によるスピードと機体の性能で避けきれない。

 

「クソ!!」

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーそして、俺は直撃と同時に懐かしいあの虹を見た。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 管制室では、その試合の様子を、織斑 千冬、山田摩耶、 篠ノ之箒、エウレカ・サーストンはモニターで眺めていた。

 

 そこには一夏がミサイルに直撃する姿だ。

 

 

 

「一夏!!」

篠ノ之 箒は叫ぶが織斑千冬はふんっと笑い。

 

 

「機体に救われたなーー」

馬鹿者が、と言おうとした時だった。

 

 体が震え、地面、空間が震えた。

 まだ記憶に新しい一夏との再開の時に見たアレをーー

 

 

「え、あれ!?サーストンさん!どうしたのサーストンさん!」

突然、山田先生が叫び、義理の妹であるエウレカを呼んでいるのが聞こえる。

 

 

 ーー私は思った。

 

 彼女ならこの現象を知ってーー

 

「おい、エウrーー」

間違えて名前を呼んでしまい、ミスったと思ったがそれで私が呼ぶのを止めたのはではなかった。

 

 それ以上に強烈だったのは彼女……エウレカが涙を流していた。

 

 

「……嘘。本当に……本当にお前なの?ーーーーーー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「ニルヴァーシュ」」

 

 

 

ーー空が7色に輝いた。

 

 






戦闘はまだ続きますよー




7色に輝くとか……なんでしょうね(呆け顔




機体が最適化が終了した白式がどうなるのか?



つづく!


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リバイバル・セブンスウェル

おーい、早くこーい!



ニルヴァーシュ!



「もきゅ?」









はい、あっちじゃないお。




さて、ようやくやりたかったシーンの一つに行きます。



ニルヴァーシュ様のお通りだー!




では、どうぞー



推奨BGMはDAYSです。



どこでかはあなたの気分で。


 アリーナの観客席では試合を見ていた生徒の一人がこう言った

 

 

「まるで……星が喜びの歌を歌っているみたい」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 7色の光は天高く輝き、その中心は7色球体に覆われていた。

 

「なんですの……これは」

セシリアは目の前の状況が信じられなかった。

 

 

 大地が揺れ、空が輝き、目の前には7色の柱が輝く、そんな状況が。

 

 それでもセシリアは思ったのだ。

 ーー美しいと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 人々を魅了した7色の輝きが徐々に消えていき、一つの姿が現れ始める。

 

 

 

ーーーーそれは白地に赤のラインが入ったカラーリングで、頭部は彼の頭ではなくアンテナのようなものが付いた装甲で覆われ、彼の体はほんの一部のみしか見られない。

 

 

 しかし、それよりも違和感を発するのは赤と白のようなボードを持っているのだ。

 

 

 

 

「……お前には感謝している」

 

「……え?」

セシリアにはわからなかった。

 

 何ーーを言ってますの?

 

「コイツに……またコイツに出会えたから」

そう言う彼の顔を見るとーー

 

 

 

 泣いていた。

 頭部の装甲にある目から涙が出ていたのだ。

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

 管制室は混乱していた。

 謎の現象ーー

 

 余りにも非現実過ぎて、理解できなかった。

 

 

 

「……なんですかこれ?」

山田真耶は驚きを隠せなかった。

 

 あの機体ーー織斑一夏の専用機の姿の変貌に。

 

「……あの機体…………なんなのだ?」

篠ノ之箒がそう言った時だった。

 

 

「ニルヴァーシュ……」

 

「「「……え?」」」

そう呼んだのはエウレカであった。

 

「本当に……本当にニルヴァーシュだ」

そうエウレカが泣きながらそう言うとモニターに近付く。

 

 涙を抑えながら彼女は喜び声をあげる。

 その言葉はモニターの向こうの彼の声と重なりながらーー

 

「「ーー踊ろう!ニルヴァーシュ!私達(俺達)と」

 

 そのして機体は瞳を輝かせ、ボードにまたがった。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 セブンスウェルのように輝きを放つが、そうではなく、ただ最適化が終わっただけだ。

 

 

 そう、俺にはわかる。

 この機体の装備、操作、性能が。

 

 ボードにまたがり宙に浮かび上がり、セシリアが操る、ブルー・ティアーズを見る。

 

 右腕の腕部装甲にはコンパク ・ドライブが緑色に光輝き、中からEUREKAの文字が浮かび上がる。

 

 

 ボードにまたがり、あの世界でのリフをイメージする。

 

 このボードはPICの機能を大幅に上げる装置であり、これにより空中でリフのように高速移動を可能にする。 

 

 

 波が作るーー

 

 

「行くよ。ニルヴァーシュ!」

その言葉と共に、リフを始めた。

 

 

 

「訳がわかりませんわ!?なんですの!それは!」

叫びながらもBTを動かし、攻撃をセシリアは放つが……遅い。

 

 

 リフとは空中でトラパーの波に乗って行うサーフィンだ。

 実際は違うが、今までとは違う、ここからは自分の土俵であり、ニルヴァーシュの敵ではない。

 

 

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

放たれたBTの光線を左右ボードで避けながら空中に先程ととはk比べ物にならないスピードでかけ上がる。

 

 決める!

 

 名称不明であったブレードはブーメランナイフへと名前を変えしかも、2本となったので1つをBTに向かい投げる。

 

 

 ブウンっと、音と共に放たれたブーメランはBTに当たり、BTは爆発した。

 

 

 そして、ブーメランのように戻ってきたブーメランナイフをキャッチする。

 

「な!?ブルー・tーー」 

 

「遅い!」

驚愕したセシリアはBTを引き戻そうとしたが、そうはさせない。

 

 戻そうとしたBTに対し、ニルヴァーシュのブースターを起動させ、教科書に載っていた、イグニッション・ブーストのスピードを越えたスピードで迫り、切り裂く。

 

 

 2機をほぼ同時にーー

 

 

 

 

「ブルー・ティアーズ!?」

悲鳴にも聞こえなくもないセシリアの声がアリーナに響き渡るがそれどころではない。

 

 高速で一夏……いや、イチカ・サーストンがまたも空中をかけ上がったのだ。

 

 

 

「お前の敗因はただ1つーー」

カットバックドロップターンを決め、ブーメランナイフを構え迫るニルヴァーシュにセシリアは反応できない。

 

 

 ーー私は……。

 考えるがそれよりも早くーー

 

 

 

 

 

 

「ーーエウレカを侮辱したことだ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 イチカが彼女の意識を刈り取り、試合終了のブザーが鳴り響いた。

 

 

 

『試合終了。勝者、織斑一夏』

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 試合が終わりピットへと戻った一夏を待っていたのはーー

 

 

 白目を向き、乙女とは思えない顔をしたポニーテールに、目を開けたまま魂が口から飛び出た千冬姉、千冬姉に「正気に戻ってください!!先輩ぃぃ!!」とひたすら叫ぶ山田先生の姿だった。

 

 

 

 

 混沌とはまさにこの事。

 

 

 

「一体、何がーー」

 

「イチカ!」

 

 混沌な状況で訳がわからないので説明して貰おうと声を掛けよとしたとき、エウレカがこちらに向かい叫びながら、こちらに駆け寄ってきた。

 

 

 その顔は必死で何か重大の事があったのを知らせていた。

 

 

「エウレカ、どうしたーーーーー」

んだ!?と声を続けようとした時だった。

 

 

 

 

「「「パパァ!!」」」

その姿に驚愕隠せなかった。

 

 あちら世界にいるはずの俺達の子供がそこにはいたのだから。

 

 

「モーリスにメーテル、リンク!?」

 

 

 

 その時、俺は察した。

 

 

ーー千冬姉……すまん。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 その後、さらに重大な事実が判明。

 

 

 

「イチカ……これ… 」

 

 彼女の髪飾りが俺と同じISへと変わっていたのだ。

 

 

 





はい!


専用機はニルヴァーシュだよ



次はキャラ紹介をしたいと思います。



では、次回ーー




つづく!


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