ハイスクールD×D超 ~兵藤一誠はサイヤ人で赤龍帝~ (kuropon)
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プロローグ
~プロローグ~ サイヤ人孫悟空の末裔
これは、孫悟空の魂を受け継いだ一人の少年の物語である。
~とある街のコンビニの前~
「久しぶりの地球…随分と変わってしまいましたね。…おや?」
「グス…!ヒグッ…!」
「(あの子、もしや…。)
失礼、どうなされたのですか?」
「ヒグッ…!おとうさんと、おかあさんが…しんじゃったんだよ…!」
「あらあら、それはお気の毒ですね。」
「おうちのひとたちもボクがよわいからって、だれもひきとってくれない…。ともだちもいないから…いくところもない…。」
「(こんな小さな子供を弱いからという理由で捨てますか…。まだそんな人間が地球にいたとは…。)
あなた、私と来ませんか?」
「えっ…?」
「もし私と来るならば、あなたを修行してあげますよ。あなたはとてつもない戦いの才能を秘めています。」
「ほ、ほんと…?」
「はい。ですが、もし私と来るならばこの星を離れなければなりませんがね。」
「ちきゅうからはなれる…?おにいさんなにものなの…?」
「あら、これは失礼いたしました。私、破壊神の付き人のウイスといいます。」
「ウイス…。もしかして、てんしのウイスさん?」
「おや、天使の存在をご存知とは。もしや破壊神の存在も知っているのですか?」
「うん。いえにあったふるいほんにかいてあったの。ウイスさんのいってたはかいしんってビルスってなまえじゃないかな。」
「…!ええ。
まさかとは思いましたが、ビルス様までご存知とは…!」
「ほんにはボクのごせんぞさまがそのひととたたかったってかいてあったの。ウイスさんにしゅぎょうしてもらったとも。」
「…!
…あなた、名前はなんというのですか?」
「兵藤一誠…六さい。ごせんぞさまは、孫悟空っていうの。」
「(…やはり悟空さんのご子孫でしたか。)
では一誠さん、話を戻しますが、私と共に地球を離れビルス様の星で修行なさいますか?」
「…うん。つれていってください。ボクをつよくしてください!」
「…わかりました。では、私に捕まってください。」
一誠はウイスの背中に捕まった。ウイスは杖を地面に数回つつくと、猛スピードで地球から離れていった。
~ビルス星~
「着きましたよ。ここがビルス様の星です。」
「ここが、ごせんぞさまがしゅぎょうした…。」
「ウイスー!どこだーー!!」
いきなり怒鳴り声が聞こえたと思ったら、右から猫のような人が歩いてきた。
「おや。どうなさいました?」
「さっきからずっと呼んでいるのに返事がないからだ!!」
「実は先ほどまで久方ぶりに地球にいってきまして。」
「地球にぃ~?今さら行っても僕たちを知ってる連中はもうおらんだろ?んで?なんかお土産ないの?」
「それが地球に着いたと同日に彼に会いましてね。」
「ん?なんだいこの子供は?」
「実は彼、あの悟空さんの子孫なんです…。」
「なに!?悟空の子孫だと!!?」
「彼にはとてつもない潜在能力を秘めています。だから私が鍛えて差し上げようと思いまして。」
「……。
小僧、名前は?」
「兵藤一誠といいます。ビルスさま。」
「(たしかにコイツは鍛えればとんでもないヤツになりそうだ…。)
ぃよし!お前をここで鍛えることを許可しよう。だが、ちょっとでも弱音を吐いたら破壊するからな。」
「は、はい!」
こうして、兵藤一誠の物語は始まった。
「ところでお前、なにか変身とかできないのか?」
「へんしん…?」
「例えば、髪が逆立って金色になったりとかは?」
「そういえば、おとうさんとおかあさんがしんだときかみのけがさかだってたような…。」
「「えっ…?」」
いかがだったでしょうか。
今回はドラゴンボールとハイスクールD×Dをクロスさせて見ました。
すみませんが、投稿は不定期です。
では、次回また!
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設定
キャラ設定※今後追加有り
主人公
種族 人間(サイヤ人)
好きなこと ???(後に公開)
嫌いなこと 弱いもの苛め
出身地 ?(駒王町ではない)
神器
使える技
気
かめはめ波
超かめはめ波
太陽拳
気合砲
界王拳(20倍まで可能)
元気玉
ギャリックスラスト
相手のみぞおちに拳を一発入れてさらに気功波を放つ。よっぽどキレた時にしか使わない。
超サイヤ人
神器
ドラゴンショット
拡散ドラゴンショット
ドラゴンショットを空に放ち、雨のように拡散させる。
ドラゴンキャノン
キャノンの如く放つ魔力弾。
ドラゴンクラッシュ
倍化された状態で魔力を纏った拳を敵に放つ。地面に放てば直径約10mのクレーターができる。
ドラゴンインパクト
敵に猛スピードで近づき、ゼロ距離で魔力弾を放って爆破させる。
赤龍の鉤爪
魔力で鉤爪を作り出し、敵を切りつける。
ドラゴンバスター
ドラゴンショットの進化系。広範囲で放つ巨大な魔力を放つ。
フルチャージドラゴンバスター
フルパワーで放つドラゴンバスター。
相手の衣服を全てバラバラにしてしまう。自分の意図ではなく無意識に発動してしまうため、本人もこの技には困り果てている。
混合
ドラゴンかめはめ波
ドラゴンショットとかめはめ波が融合した強力な技。
Boost&界王拳
ドライグの倍化と界王拳の同時使用した技。パワーとスピードがすごく上がるが、体力の負担が通常の界王拳よりも激しくなってしまう。
超サイヤ人Boost
超サイヤ人に赤龍帝の倍化を上乗せした技。力がリセットされると超サイヤ人まで解けてしまう。
今代の赤龍帝であり、サイヤ人孫悟空の末裔。
小さい頃に親戚などから弱いからという理由でひどい苛めにあっていた。
6歳のころ両親が他界。父親は交通事故で死亡。母親はアルバイトと子育てを両立していたが、アルバイト先がドがつくほどのブラック企業だったこともあって、体が着いていけずに過労死。二人とも同じ日、同じ時間に亡くなった。一誠の母親にもサイヤ人の血が流れてはいたが、戦闘が得意というわけではない。もちろん超サイヤ人にもなれない。親が死んだ悲しみで超サイヤ人に覚醒したが、当時の一誠は違和感がある程度にしか気づいていなかった。
町中で泣いていたところでウイスと出会い、そのまま弟子入りした。修行の途中で自分が赤龍帝と発覚し、ドライグとも徐々に話せるようになった。たった4年で自分の潜在能力を開花させ、超サイヤ人もコントロールできるようになり、
10歳の頃に地球に戻り、一人暮らしをしている。お金は両親が遺していたものと、母の仕事先を訴えたときにもらった慰謝料があるためなんとかなっている。
兵藤
種族 妖怪(猫魈)
好きなこと スイーツ巡り
嫌いなこと Hなこと・物
一誠と一緒に住んでいる猫魈の少女。
小猫というのは偽名で、本名は白音という。
姉と一緒に暮らしていたが、悪魔に襲われて逃げている途中で一誠と出会った。その後悪魔に追いつかれ、逃げられないと思っていたら、一誠が一方的に悪魔を痛め付け倒した。それからは姉妹揃って一誠と共に暮らし、一誠を兄の様に慕っている。
グレモリー眷属
リアス・グレモリー 18歳♀(CV:日笠陽子)
種族 悪魔
駒王学園オカルト研究部部長。
駒王町の管理を任されているグレモリー家の次期当主で、四大魔王のひとり、サーゼクス・ルシファーの妹。
種族 転生悪魔
オカルト研究部副部長で、グレモリー眷属の
雷を操る姿から『雷の巫女』と呼ばれている。
種族 転生悪魔
オカルト研究部員のひとりで、グレモリー眷属の
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旧校舎のディアボロス
1話 堕天使襲来!狙われた一誠の命
セリフのカッコについて。
「」通常会話
「()」心の声
「《》」心の会話
『』二天龍
《》 電話
小猫の名字を変更しました。
サブタイトルを変更しました。
OP『空・前・絶・後 Kuu-Zen-Zetsu-Go』
俺の名前は兵藤一誠。駒王学園に通う高校二年生だ。けど俺には普通の人とは違うところがふたつほどある。俺は宇宙人の血が流れている。サイヤ人という種族で、戦闘に特化した民族らしい。そしてもうひとつは…
『誰に説明しているんだ?相棒。』
こいつだ。
「いや、なんでもない。」
こいつの名はウェルシュ・ドラゴン『ア・ドライグ・ゴッホ』。赤龍帝と呼ばれるドラゴンだ。ドライグが言うには俺は今代の赤龍帝らしい。
「イッセー兄様、おはようございます。」
「ああ。おはよう。」
この子は兵藤 小猫。俺と一緒に住んでるひとつ下の少女だ。昔助けた恩を感じ、俺によくなついてくる。この名前は偽名で本名は白音だ。こいつは実は妖怪で、猫魈というらしい。
「あいつは?まだ寝てるのか?」
「一応起こしたんですけど…。」
「しょうがねえな…。まああいつの分の飯も作り置きしておいたし、書き置き置いときゃ勝手に食べるだろ。」
「それもそうですね…。それじゃあ行きましょう…。」
「ああ。」
俺は書き置きを机に置いて玄関に向かった。
「いってきます。父さん、母さん。」
――――――――――――――――――――――
~駒王学園正門前~
「キャーー!兵藤くんよ!!」
「兵藤くーん!こっち向いてーー!!」
「……。」
俺は学校に来ると毎日こんな黄色い声を聞く。この学園には金髪のイケメン王子とか二大お姉様とかがいるけどそれと同じくらい…いやそれ以上がもしれん…。ぶっちゃけ言っちまうとかなりうるせえ。
「うるさいです…。」
「ああ…。」
「まてーー!!」
「今日こそは許さないわよ!変態コンビ!!」
「ん?」
「またあのふたりですか。懲りませんね…。」
「ったく、しょうがねえな…。おい!止まれお前ら!」
「「げっ!?一誠!!」」
坊主頭でセクハラパパラッチの異名を持つ松田と眼鏡でスリーサイズスカウターの異名を持つ元浜だ。二人は余りのエロさに「変態コンビ」と呼ばれ、女子生徒からものすごく嫌われている。
「そこをどけ一誠!」
「そうだ!逃げないとヤバいんだよ!」
「ヤバいと思うなら覗きなんかするなよ。モテたいなら尚更な。そんなことばっかやってるとマジで誰一人寄ってこねえぞ。」
「「グハァ…!!」」
松田と元浜は9999の精神的ダメージを受けた!
こうかはばつぐんだ!
松田と元浜は倒れた!
松田と元浜は目の前が真っ暗になった。
「村山、片瀬、あと頼むわ。」
「「ありがとう兵藤!///」」
変態コンビは村山と片瀬に連れていかれた。
「ったく、毎度毎度よくやるわ。あの二人。」
「最低です…。兄様を見習ってほしいです。」
――――――――――――――――――――――
~夜中 とある家~(えっ?早いって?気にすんな!By作者)
「みんな、この星の様子はどうだ?まずは人間…教会担当の________。」
『はーい。教会では、最近一人の聖女と呼ばれていた少女が追放されたの。なんでも悪魔を治癒したらしいわ。追放先は日本って言ってたからもしかしたらそっちに行くかもしれないわ。』
「そうか。報告ありがとな。次は悪魔だな。そっちはどうだ?」
『はい。悪魔側は特にこれといったことはないです…。』
「そうか。ところで、テロ集団に紛れ込ませたお前の姉から連絡が途絶えているんだけど、なにか知らないか?」
『…いえ。なにも知らないです…。』
「妹のお前にも連絡してきてないか。とりあえず今は置いておこう。次は堕天使だな。」
『はっ!主様。一部の堕天使が不穏な動きを見せています。』
「不穏な動き?」
『その堕天使たちは組織の命令ではなく、独断で動いていてある少女から
「なんだと!?それは明らかに人間レベルを落とす行為だ。」
『いかがなさいますか?』
「…俺に考えがある。聞いてくれないか?」
――――――――――――――――――――――
~翌日 放課後 帰り道の公園~
「さて、帰ったらなにするかな?」
「あの!兵藤一誠くんですか?」
「ん?」
振り向くとそこには黒髪のかわいい女の子がいた。
「そうだけど、君は?」
「私、天野夕麻といいます。あ、あの…す、好きです!私と、付き合ってください!!///」
「…いいよ。」
「えっ?いいんですか?」
「うん。君みたいなかわいい子、俺にはもったいない位だよ。」
「あ、あぅぅ…。///」
「これからよろしくね。夕麻ちゃん。」
「は、はい!それじゃあひとつお願い聞いてもらえるかな?」
「俺にできることならなんでもするよ。」
「じゃあ…死んでくれるかな。」
「えっ…?」
グサッ
「ガハッ…!」
突然俺は夕麻ちゃんに腹を刺された。ああ、ヤバい…。
「あなたが危険な
ボソッ
…ごめんなさい。」
夕麻ちゃんは背中から黒い羽根を生やし、どこかへと飛びさっていった。
「…ったく、やり過ぎだっての…!グッ…!
(ヤべえ…!体が動かねえ…!当たり所が悪かったか…?)」
意識が朦朧としてきたな…。このままじゃ死んじまう…。頼む…!だれでもいいから通ってくれ…!あいつにはあえて結界を張らせてなかったから悪魔も気づくはずだ…!
そう思っていると、目の前に魔方陣が現れ、紅い髪の女の子が現れた。
「たしかこの辺りに堕天使の気配を感じたのだけれど…。あら?」
現れた女の子は血まみれで倒れている俺を見つけてくれた。
「死にかけてるわね。…ふーん。なるほど…これは面白いわね。これから私の為につくしなさ…。」
「ガハッ…!た、頼む…!」
「…!まだ意識があるの!?」
「お、俺の頼みを…聞いてくれ…!」
これが、俺と悪魔たちの出会いだった。
ED『LAGRIMA』
オッス!俺、一誠!
俺はなんとかケガを治したけど、三年生のリアス・グレモリー先輩にオカルト研究部に呼ばれたんだ。どうやら俺が何者なのか気になってるみたいだ。よーし!せっかくだから俺の秘密を少し話してみっかな?
次回、ハイスクールD×D
『悪魔との出会い!オカルト研究部の秘密』
絶対読んでくれよな!
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2話 悪魔との出会い!オカルト研究部の秘密
~前回のあらすじ~
駒王学園に通う兵藤一誠。ある日の学校の帰り道の公園で天野夕麻という少女と出会った。
「あ、あの…す、好きです!私と、付き合ってください!!///」
突然の告白!一誠はその告白を受け、夕麻と付き合うことになった。だが…
「…死んでくれるかな。」
グサッ
「ガハッ…!」
なんと!突然手から出した光輝く槍で刺されてしまった!
「あなたが危険な神器(セイクリット・ギア)を持っていることが判明したから始末させてもらったわ。恨むならあなたに神器を宿した神を恨んでね。」
意識が朦朧とする中、突然目の前に魔方陣が現れ、紅髪の少女が姿を現した。
「死にかけてるわね。…ふーん。なるほど…これは面白いわね。これから私の為につくしなさ…。」
「ガハッ…!た、頼む…!」
「…!」
「お、俺の頼みを…聞いてくれ…!」
果たして、一誠はどうなってしまうのか!?
「はあ…はあ…!た、頼む…!」
「……。」
「お、俺の鞄の中にある…小さな袋を…取ってくれ…!…早く!!」
「…ハッ!わ、わかったわ!」
紅髪の少女は一誠の鞄の中身を探り、小さな袋を見つけた。中には緑色の豆がいくつか入っていた。
「これね?これをどうするの?」
「そ、そいつを俺の……口の中に…!」
「え、ええ。」
少女は言われた通りにその豆を一誠の口の中に入れた。
「……。」ポリポリ ゴクンッ
すると、貫かれた傷がみるみる治っていった。
「ふう…。ありがとうございます。助かりました。」
「え、ええ…。(傷が消えてる…!?)
…ねえ、あなたは何者?それにさっきの豆は一体なんなの?」
「その話はまた明日にしませんか?もうこんな時間だし。」
「…それもそうね。明日使いを出すわ。」
少女がそう言うと足元に魔方陣が現れ、少女は消えてしまった。
「ふう…。なんとか仙豆を食えてよかった。あの人がこなかったら俺おっ死んでたぞ。んでドライグ。あの人は…。」
『ああ。お前が思っている通り、さっきの女は悪魔だ。』
「やはりそうか。明らかに人間とは気の質がちがうからな。」
『どうするんだ?このままお前の素性をバラすのは俺はオススメせんぞ。』
「…さーて、どう説明しますかねぇ~。」
――――――――――――――――――――――
~翌日 放課後の学校~
「(さて、誰がくるのやら…。)」
「き、木場キュン!?///」
「どうしてここに!?///」
「(あれはたしか…学園のイケメン王子こと木場祐斗。なるほどヤツか…。たしかに人間とは別の気を感じるな…。)」
「えっと、兵藤一誠くんはいるかな?」
「俺が兵藤一誠だよ。なにか用か?」
「僕が所属している部活の部長が君に用があるらしくてね。部室に来てもらいたいんだ。」
「その部活ってぇのはリアス・グレモリー先輩のとこのか。そして場所はここから少し離れた旧校舎…合ってるか?」
「うん。そうだよ。」
「……わかった。着いていこう。」
――――――――――――――――――――――
~駒王学園 旧校舎内~
「(随分古いな。まあ、そういう雰囲気俺は好きだけどな…。)」
「着いたよ。」
旧校舎の中を歩いていると、ひとつのドアの前に差し掛かった。そのドア『オカルト研究部』のプレートが貼ってあった。
「(…三人いるな。悪魔が二人、もう一人はアイツか。)」
コン コン
「部長。兵藤くんを連れてきました。」
『…入ってちょうだい。』
中から声が聞こえてきて、そのあと木場が目の前のドアを開け、一誠を中へと案内した。中に入るとそこには二人の少女がいた。二大お姉様の一人、姫島朱乃と小猫こと白音だった。しかし呼び出した本人の姿が見当たらない。
「あらあら、いらっしゃい。」
「どうも兄様。」
「うっす。…リアス先輩は?」
一誠がそう言うと、白音が奥のカーテンを指差した。その方向を見てみると、シャワーの音が聞こえてきた。どうやらシャワーを浴びていたようだ。
「(人呼び出しといてシャワーかよ…。)」
「すみませんイッセー兄様…。」
「…顔に出てたか?」
「ええ…。」
「部長、タオルとお召し物です。」
「ありがとう朱乃。」
シャワーを浴びていたリアスが朱乃からタオルと服を受け取り、着替えが終わるとカーテンの奥から出てきた。
「ごめんなさいね。昨日は忙しくてシャワーを浴びれなかったの。」
「そうですか。でもシャワーを浴びるなら客人が来る前に済ませた方がいいですよ。人によっては怒りを買いますから。」
「え、ええ。ごめんなさいね。
じ、じゃあ改めて自己紹介するわね。私は…「リアス・グレモリー。」えっ…?」
「魔王サーゼクス・ルシファーの妹にしてグレモリー家の次期当主。
「「「!!?」」」
一誠がリアスのことを言い切ると、白音以外は驚いた顔をしていた。
「ひ、兵藤くん…あなた、悪魔のことをご存知でしたの!?」
「ええ。知ってますよ。もちろん、三勢力の戦争のことも。」
「………単刀直入に聞くわ。あなたは何者なの?」
「俺は、とある人物の末裔…子孫です。」
「とある人物?」
「孫悟空という名をご存知ですか?」
「孫悟空?あの斉天大聖の孫悟空でしょうか?」
「いえ、そっちじゃないです。」
「…!あなたまさか!サイヤ人!?」
「ええ。俺は、伝説の戦闘民族サイヤ人…孫悟空の子孫です。」
「「「!!」」」
「……。」
一誠は自分が孫悟空の子孫ということを明かすと、白音以外は驚愕していた。
「まさか、あの地球の英雄様の子孫にあえるとは…!」
「…兵藤一誠くん、私の眷属にならないかしら?」
「お断りします。」
「えっ!?ちょっ、即答!?も、もうちょっと考えてくれたっていいんじゃないかしら!?」
「というか、もしOKしたとしてもリアス先輩では俺を転生させるのは不可能です。」
「…どういう意味かしら?」
「理由はふたつあります。ひとつはリアス先輩と俺では実力が違います。」
「っ……!」
「もうひとつはなんだい?」
「もうひとつは、これだ。」
一誠はここにいるメンバー全員に左手を差し出し、神器を発動した。
「これは、神器!?」
「
『俺をそんなありきたりな神器と一緒にするな。』
「「「!!?」」」
「い、今の声は!?」
『こっちだ。神器の方だ。』
三人が神器の方に向いた。
『俺はウェルシュ・ドラゴン、ドライグだ。そして、この兵藤一誠は歴代最強の赤龍帝だ。』
ドライグの話を聞いたリアス先輩たちは唖然とした顔のまま固まった。白音は普通にクッキーをポリポリ食べていた。
「という訳なんで、俺を眷属にするのは諦めてください。」
「「「……。」」」
「…もしもーし?応答願えますかー?」
「「「…ハッ!?」」」
三人が意識が戻ってきた。
「俺のこと、諦めてくれますか?」
「…そうね。赤龍帝の眷属はほしかったけど、とてもあなたには敵いそうにないしね…。」
「でも、オカルト研究部には入部しますよ。俺にできることなら極力協力します。」
「ほ、本当!?」
「ええ。」
「《いいんですか?イッセー兄様…。》」
今まで一度と喋らなかった白音が心に話しかけてきた。
「《こいつらなら問題ねえと思うぜ…。》」
「《…兄様がそう言うなら。私は止めません…。》」
「《ありがとな白音…。》」
「それじゃあ、新入部員が入ったことだし自己紹介しましょうか。じゃあ朱乃から。」
「はい部長。私は
「僕は
「一応私も…。兵藤小猫。悪魔ではありませんが、ここの部員です…。」
「俺は兵藤一誠。サイヤ人で赤龍帝だ。よろしくお願いします!」
こうして一誠はオカルト研究部に入部した。これが、一誠のこれからの苦難の始まりだった。
ED『LAGRIMA』
オッス!俺、一誠!
リアス部長に言われて子猫と一緒に悪魔の仕事を体験していたときに、なんとそこにいたのは金髪のシスターだった。どうやらこの街の教会に就任したらしい。あれ?でもこの街の教会って随分前に潰れてなかったか?
次回、ハイスクールD×D超
『追放されたシスター アーシア・アルジェント』
絶対読んでくれよな!
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3話 追放されたシスター アーシア・アルジェント
~前回のあらすじ~
魔方陣からやってきた紅髪の少女の助けでなんとか仙豆を食べて一命をとりとめた一誠。
「…ねえ、あなたは何者?」
「その話はまた明日にしませんか?」
「明日使いを出すわ。」
翌日、昨日の少女の使いでやってきたのは、学園でもダントツで人気の高い『木場 祐人』だった。
「僕が所属している部活の部長が君に用があるらしくてね。部室に来てもらいたいんだ。」
「……わかった。着いていこう。」
木場に付いていった一誠が着いた場所は、学園内にある旧校舎だった。
「改めて自己紹介するわね。私は…「リアス・グレモリー。」えっ…?」
「魔王サーゼクス・ルシファーの妹にしてグレモリー家の次期当主。紅髪の滅殺姫の異名を持つ上級悪魔の貴族…。」
「………単刀直入に聞くわ。あなたは何者なの?」
「俺は、伝説の戦闘民族サイヤ人…孫悟空の子孫です。」
「「「!!」」」
そして一誠は、自分がサイヤ人であると同時に赤龍帝であることも話した。リアス・グレモリーは一誠を眷属にしたかったが、実力の違いを感じ、諦めたのだった。だが…
「でも、オカルト研究部には入部しますよ。俺にできることなら極力協力します。」
こうして一誠はオカルト研究部に入部した。
一誠がオカルト研究部に入部して数日がたった。一誠はリアスから悪魔の仕事を体験してみないかと誘われ、一誠はそれをうけいれた。
そしてとある日の朝、一誠と白音は学校へ向かっていた。
「なあし…小猫。」
「なんですか兄様…?あと他に誰もいないので白音でいいですよ。」
「そっか。じゃあ白音、お前から見てリアス先輩ってどんな感じなんだ?」
「…部長は我が儘なところもありますけど基本は優しい悪魔です。」
「そうか。」
「はわうっ!」
「「ん…?」」
突然声が聞こえてきたので二人は声の方へ振り向くと、シスター服を着た女の子が盛大に転んでいた。
「あぅぅ…。どうしてなにもないところで転んでしまうのでしょうか…。」
「(外国からきたのか…。)おーい。大丈夫か?」
一誠は転んだシスターに近づき、安否を確かめた。
「は、はい…。大丈夫です…。」
シスターの顔を見てみると、金髪に青い瞳で少し幼さを感じる少女だった。
「この荷物は…旅行かなにかか?」
「あ、いえ。実はこの街の教会に就任することになったんですけど…道に迷ってしまって…。道を聞こうにも言葉も通じないし…。」
「この街の教会に?それは変だな…。」
「え?」
「いや、この街の教会はひとつしかないんだけどさ、随分前に潰れたはずなんだ。そうだよな小猫。」
「はい…。確かにこの街の教会は、随分前に潰れてますね…。」
「そ、そんな…!はぅぅ…。」
シスターの少女は、教会が潰れているということを知り、その場でへこたれてしまった。
「君、名前は?」
「あ、私はアーシア・アルジェントと申します。」
「「…!!」」
「《どうします…?》」
「《どうするったってな…。この子を今の教会に連れていくのは正直マズい。あの教会から妙な気を感じるしな。しかも保護対象と来たもんだ…。》」
「《それは私も仙術で感知してます…。なんなら今すぐ保護しますか…?》」
「《それもそうだな…。》…なあ。行くところがないなら、ウチに来るか?」
「…え?」
――――――――――――――――――――――
~オカルト研究部 部室~
「「…っというわけで連れてきました。」」
「“連れてきました”じゃないわよ!!」
あのまま放っておくのもマズいというわけで、アーシアを部室に連れてきた一誠と白音であった。
「あなたたち、三勢力のことは知ってるって言ってたわよね!?なら今のこの状況がとてもマズいこともわかるわよね!?」
「「イエス、マム。」」(-_-)b
「だれがマムよ!!……はあ…はあ……!」
「それで、兵藤くんたちはなぜその子を連れてきたのですか?」
「イッセーでいいですよ姫島先輩。彼女の勤める教会は、随分前に潰れた教会なんです。」
「その潰れた教会に就任なんて妙ですし、その教会からは人間とは別の気配も感じました…。」
「なんですって?…シスターさん。」
「は、はい。なんでしょうか…?」
「あなたを雇った人の名を教えてもらえないかしら?」
「あ、はい!ドーナシークという方です。」
「ドーナシーク?」
pppppp!!
「あっ、すいません部長。ちょっと失礼します。」
そういうと一誠は部室の外に出た。
ピッ
「…もしもし?」
《よぉ!俺だ!》
「オレオレ詐欺なら間に合ってます。」
《ちげーよ!!》
「んで、なんの用だ?」
《いやな、アンタのいる駒王町に俺の部下がいるっつう情報をつかんだんだが、アンタに改めて聞きたくてな。》
「お前の部下かどうかは知らんが確かに妙な気は感じる。」
「そうか。一応こっちでも探すが、そっちが見つけたなら処分はそっちに任せるぜ。」
「へいへい。それと、ひとつ聞いていいか?」
《なんだ?》
「ドーナシークっつうやつを知ってるか?」
「ドーナシーク…。あ~、俺の部下にそんなやついたな。そいつがどうしたんだ?」
「そいつがアーシアというシスターを連れ込んで、神器を抜き取ろうと企んでる。」
《なんだと!?俺はそんなこと指示してないぞ!》
「もちろんお前の指示じゃないのはわかってる。やつが勝手にやったことだ。こっちは見つけ次第破壊するつもりだ。」
《そうか…。その辺は任せるわ。》
「事が終わったらまた連絡するぞ。」
《ああ。じゃあな。》
ピッ
一誠は電話を切ると、部室内へと戻っていった。
「おかえり。誰からだったの?」
「ちょっとした知り合いだ。《白音…。》」
「《なんでしょうか…?》」
「《明日の夜、教会にいくぞ…。あのおっさんから許可が出た。》」
「《…わかりました。》」
「…部長。アーシアは俺たちが保護してもいいですか。」
「悪魔と教会が相容れないのは知っているでしょ?悪魔と関わりがあるあなたたちも危険だわ。」
「…確かに俺は協力するとはいいましたが、なにも悪魔の勢力に入るなんて一言も言ってませんよ。」
「なっ…!」
「んじゃアーシア、ウチに案内するぜ。いくぞ小猫。」
「は、はい!」
「…では、失礼します。」
そういうと一誠と白音は、アーシアを連れて部室を出ていった。
――――――――――――――――――――――
~夜 一誠の家~
一誠はある人物に連絡を取っていた。
《もしもし?》
「ああ、俺だ。一誠だ。」
《あっ、一誠様!どうされました?》
「お前がこの前言っていた神器所持者を保護した。」
《そうですか!…あの、お身体の方は大丈夫でしょうか?力加減を間違えてしまったので…。》
「それはリアス・グレモリーの助けもあってなんとか仙豆を食えたよ。あのときはマジで焦ったぞ。」
《も、申し訳ありません…。》
「まあいい。気にすんな。それより、作戦決行は明日の夜だ。いいな?」
《ようやく終わるのですね。私いい加減あなたに会えなくて泣いてしまうところだったんですよ~!うわ~ん!
「落ち着け!素が出てるぞ!わ、わかった!わかったから泣くな!これが終わったら二人でショッピングにでも行こう!な!?」
《グスッ…。ホント…?》
「ああ。約束する。だから明日の夜まで我慢だ。」
《うん!ありがとう!
「そんじゃ寝るわ。おやすみ。」
《…はい。おやすみなさい一誠様。》
プツッ
「…さ~て、明日は忙しくなるぞ~。」
ED『LAGRIMA』
オッス!俺、一誠!
いよいよ堕天使たちの根城の教会に突入だ!ってあれ!?アーシアがいねえ!…なにぃ!?アーシアが拐われた!?しかも事件の張本人のドーナシークがだと!?許せねえ…!絶対に許さねえぞ!ドーナシーク!!
次回、ハイスクールD×D超
『アーシアを救い出せ!VSドーナシーク』
絶対読んでくれよな!
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