指揮官とG3がお送りするドルフロ銃解説 (スツーカ)
しおりを挟む

設定 指揮官や基地の設定的な

なんか思いついたことつらつらと書いた設定。この設定を活かす事は無いだろうし、正直読まなくていいから飛ばして。読みたいなら止めない。
あと画像はカスタムキャストで制作した指揮官のイメージ。カスタムキャスト運営から確認は取ってあります。


指揮官

名前:アレクサンドラ・プーシキナ

性別:女性

年齢:28歳

身長:180cm

体重:80kg(義肢込み)

概要

元空軍特殊部隊の指揮官。訓練中に鉄血から攻撃され鉄血支配地域に不時着してしまったが、はぐれ戦術人形のG3に発見され共に脱出する。しかし、脱出間際にハイエンドモデルに見つかり、G3を庇って左腕と右足を失い、顔と胴体に大きな火傷を負う。その後、救難信号を発信していたため近場にいたG&Kの部隊に救出されG&Kに収容される。G3の戦闘記録と、自律人形への偏見の無さからヘリアントス上級代行官の目に留まり勧誘を受ける。ヘリアントスの推薦と義肢の調達、火傷の治療を条件に軍を辞めG&Kに入社した。士官学校を卒業していたこと、特殊部隊に居た経験から入社試験、適性検査、新人演習などをパスし、本人の希望でG3と共に新たな部隊を編制し前線基地に就く。以降は地道な後方任務から潜入工作、攻勢までこなし、現在はとある地区を任されている。

 

容姿

身長180cm、義肢込みの体重80kgでDカップ。髪は銀髪でポニーテールで長い髪をまとめている。休日と就寝時以外はG&Kの制服を着用し、義肢を隠すために黒タイツと黒の長手袋を着用している。火傷を負った顔と胴体の一部は自律人形の生体パーツを流用して修復されており、元の顔を知るのはG3、本人、脱出時の記録を見たG&Kの一部の高官しかいない。本人曰く「元よりかなり可愛くなってる」火傷で左目の視力を喪失し、射撃アシスト機能の付いた義眼にしているが、射撃時以外は眼帯を付けている。目の下に泣き黒子がある。

 

 

【挿絵表示】

 

見た目イメージ

 

性格・その他

大雑把で明るく、ジョークとダンスが好き。笑い方がラスボス「クハハハッ!」喋り方は男性寄りで、電話などでたまに男性に間違われる。一人称は私、二人称は相手の名前。

先祖は大砲職人で後の世代で砲兵士官となり軍人家系となる。第一次世界大戦に砲兵部隊の偵察機パイロットとなってから親子4代にわたってパイロットとなる。祖父と父親は爆撃機パイロットで、父親は第三次世界大戦で戦死している。父親に憧れ空軍に入隊後パイロットを目指すも、戦闘機と爆撃機の無人化により断念し特殊部隊に入る。母親は幼少期に大規模な暴動に巻き込まれ重傷を負いそのまま亡くなる。以降は父と祖父に育てられる。

 

基地・部隊

最前線からやや離れた区域の基地を拠点にしている。10個小隊50名の戦術人形と少数の人間のスタッフで構成されている。

戦車を保有しており、戦場で朽ち果てていたT-34/85を発見しレストアしたものを運用している。しかし燃料調達の関係から実戦に出す機会はなく、試運転代わりに敵役のマンティコアとして訓練に参加する程度である。

 

副官

G3

 

第1小隊

G3:小隊長

G36、G36C、MG3、USPコンパクト

第2小隊

MP40:小隊長

G43、MG34、PPK、FG42

第3小隊

モシンナガン:小隊長

M1895、DP28、SVT-38、PPSh-41

第4小隊

Ots-14:小隊長

9A-91、AS VAL、SR-3、SPP-1

第5小隊

リーエンフィールド:小隊長

ブレン、ウェルロッドMk2、L85、ステンMk2

第6小隊

トンプソン:小隊長

M1911、M2HB、M1919A4、スプリングフィールド

第7小隊

IWS2000:小隊長

Gepart M1、Cz805、PM-06、TMP

第8小隊

95式:小隊長

97式、64式、81式、92式

第9小隊

FAL:小隊長

FNC、Five-seveN、M249 SAW、FN49

第10小隊

M1014:小隊長

BM59、AR70、ARX160、M9




2019/2/12 少し書き直しました。解説に影響はありません。
2019/6/20 少し部隊変えました。解説に(ry


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

解説 銃とは

ドルフロSSをいくつか読んで書きたいなと思い、偉大なる先駆者様の某銃器紹介を参考に銃の解説をするものです。基本的に指揮官とG3の台本形式で進めます


指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3の」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

「「…………」」

 

G3

「……何番煎じですかこれ」

 

指揮官

「某銃器紹介を聞いてたらやりたくなった。後悔はしていない」

 

G3

「怒られても知りませんよ……それでこの小説(?)では何をするんですか?」

 

指揮官

「よくぞ聞いてくれた。ドルフロに登場している銃の解説は偉大な先駆者様がやっているから、ここでは銃の構造や歴史なんかを解説していく予定だ。具体的にはそもそも銃とは何ぞやというところから各銃種の解説、銃の歴史、構造をやっていくぞ。ネタが尽きたら番外編ってことでちょっとした小話なんかもやる予定だ」

 

G3

「かなり長編になりそうですね」

 

指揮官

「続かなくなって失踪する未来が見える。ちなみに参考文献は最後に掲載しておくから、気になった人はチェックしてみてくれ」

 

G3

「という訳で前書きはここまでです。それでは本編へ、どうぞ」

 

 

 

指揮官

「では改めまして、指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「という訳で始まりました作者の突発的な思い付きで始まった銃解説でございます」

 

G3

「最初からメタいですね……それで記念すべき最初は何を解説するんですか?」

 

指揮官

「今回解説することは……ジャジャン!”そもそも銃とはなんぞや”!」

 

G3

「銃とは、ですか」

 

指揮官

「そう、一番最初だからね。厳密に言えば”銃の定義とは”ってのを解説しようと思う。G3はどう答える?」

 

G3

「そうですね……一般的なイメージは弾丸を火薬で発射する武器、でしょうか」

 

指揮官

「そうだね、一般的にも定義的にもだいたい合ってるね。銃砲刀剣類所持取締法によれば、銃は”けん銃、小銃、機関銃、砲、猟銃その他金属性弾丸を発射する機能を有する装薬銃砲及び空気銃”の事を指すんだよ」

 

G3

「空気銃も入ってるんですね」

 

指揮官

「そう、空気銃は発射された弾丸が一定以上のエネルギーを持つ場合が当てはまるんだけどね。正確には0.989[J]を越えると空気銃になるんだ。これ以下は遊戯銃で規制がかからないよ」

 

G3

「私たちがいる2062年ではレーザーも主流ですけど、これは銃ではないんですか?」

 

指揮官

「レーザーは火薬も圧縮空気も使ってないからね。ただ、消費生活用製品安全法にてレーザー(正確にはレーザーポインタ)は規制されてるよ。作者がいる2019年では銃扱いじゃないけど、私たちのいる2062年では立派な銃扱いになっているだろうね。さて、銃の定義はこんなもんだろう。空気銃について触れたけれど、ここでは火薬を用いた銃だけに絞って解説するよ。空気銃は機会があればやろうと思う。といったところで今回はここまで」

 

G3

「それでは今回のまとめです。銃とは弾丸を発射する機能を持った装薬銃または空気銃を指します。2019年現在ではレーザーは残念ながら銃ではありませんが、将来的に銃に分類されるかもしれません」

 

指揮官

「と、このように終わりにG3が要点をまとめて締めとさせていただくよ。初回だから短かったけどいかがだったかな? 次回から専門的なことをバンバン出していくけどなるべくわかりやすいように解説していくつもりだ」

 

G3

「それでは皆様」

 

「「次回もお楽しみに」」

 

 

 

 

 

G3

「ところでどうして私なんですか?」

 

指揮官

「どうしてって、そりゃあ嫁だからよ」

 

G3

「も、もう、指揮官さんったら……//」

 

 




作者
「ドルフロSSを色々読んでいて思いました、G3居ないなぁって。だからゲームでも誓約したG3をだしてみました。それでは参考文献です」

参考文献
銃砲刀剣類所持等取締法 - e-Gov法令検索 2019年1月5日閲覧
http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=333AC0000000006

独立行政法人国民生活センター 危険!!レーザーを用いた違法な玩具などが売られている!! 2019年1月5日閲覧
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20080328_1.html


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

弾と銃の構造

指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「今回は弾と銃の構造について解説していくぞ」

 

G3

「前回は銃の定義について解説しました。今回解説する構造は近代以降の金属薬莢を使用する銃になります」

 

指揮官

「火縄式やフリントロック式の銃については歴史のところで解説するよ。さて、銃の構造の前に弾について解説だ」

 

G3

「弾の構造は以下の図をご覧ください」

 

 

【挿絵表示】

 

 

指揮官

「弾は主に4つの部品から構成されている。まず1つ目は弾丸だ。弾丸は銃口から飛び出て実際に目標に向かって飛んでいく物だ。弾丸は爆発した発射薬に押されて銃身に入り、ライフリングで回転されて加速しながら銃口から出てくるんだ。弾丸は英語でBullet(バレット)だ」

 

G3

「まれにアニメ等で薬莢ごと銃口から飛び出てくる描写がありますが、あれば間違いですので注意してくださいね。銃の弾丸の素材は鉛を銅でコーティングしたものが多いですが、コーティングがなかったり鉛ではなく鉄やタングステン合金のものがあったりします」

 

指揮官

「次に発射薬だ。発射薬とは装薬とも呼ばれ、文字通り弾丸を発射するための火薬なんだ。現代においてこの火薬は無煙火薬と呼ばれるニトロ化合物(ニトログリセリン、ニトロセルロース等)が主流だな」

 

G3

「ニトロ化合物が火薬として登場するまでは黒色火薬と呼ばれる火薬が使われてました。このあたりは銃の歴史で話そうと思います。現在では黒色火薬は花火などに使われてます」

 

指揮官

「次は雷管だ。雷管は衝撃を与えると爆発する敏感な起爆薬を入れた部品だ。この雷管に衝撃を与えることで起爆薬を爆発させ、発射薬を着火させるんだ。雷管は英語でPrimer(プライマー)だ」

 

G3

「要するに起爆剤ですね。強い衝撃を与えると爆発するので、落としたり金槌で叩いたりすると暴発の危険があるので注意してください」

 

指揮官

「最後に薬莢だ。薬莢は上3つの部品を1つにまとめ、湿気や熱、衝撃から発射薬や雷管を守る役割をする部品だ。撃った時に横へ金色の円柱のものが飛んでいく描写があるだろ? あれが役目を終えて廃莢された薬莢だよ。薬莢は英語でCartridge case(カートリッジケース)または単にCase(ケース)と呼ぶぞ」

 

G3

「薬莢が金色なのは材料が真鍮(銅と亜鉛の合金。金管楽器等に使われる金色の金属)なんだからです。一部の国では銅の節約のために鉄製の薬莢もあるようです」

 

指揮官

「G11のような薬莢が無いケースレス弾と言うものがあるが、これは銃の歴史で取り扱うとしよう。弾の解説はっこんなところかな」

 

G3

「最後に、弾丸、発射薬、雷管、薬莢をまとめたものを実包と呼びます。英語ではCartridge(カートリッジ)ですね。ですが実包はあまりなじみが無いので、特に断りがなければ実包の事をここでは弾や弾丸と呼びますね」

 

 

 

指揮官

「では続いて銃の構造について解説していこう。下の図を参考に話を進めるぞ。ライフルやショットガンに多いボルトアクション式やポンプアクション式、アサルトライフルやサブマシンガンが利用しているガス圧式や反動利用式でも構造は同じだ。この構造の周りがどうなってるかで種類分けされるんだ」

 

 

【挿絵表示】

 

 

G3

「では始めに撃針についてです。撃針は弾の解説で登場した、雷管に衝撃を与えるための硬く鋭い針のような部品です。この部品がなければ銃は成り立ちません。言わば銃にとっての生命線のようなものですね」

 

指揮官

「引き金を引くと撃針がバネに勢いよく押されて雷管を叩き、雷管が起爆剤となって発射薬を爆発させ弾丸が発射させる仕組みとなっているんだ。ハンドガンなんかはバネの代わりにハンマーで撃針を叩くぞ。英語でFiring pin(ファイアリングピン)と言うな」

 

G3

「そして撃針を収めているのが遊底です。英語でBolt(ボルト)と言い、こちらの方がよく聞くと思います」

 

指揮官

「ボルトは撃針を収め前後させて、さらに薬莢を銃の外に出す役割がある。このボルトに取っ手を付けて手動で動かすのをボルトアクション式、前後に動く稼働部品を付けて手動で前後に動かすのをポンプアクション式、レバーと繋げて手動で動かすのをレバーアクション式、発射時に出るガスを利用して自動でボルトを動かすのをガス圧式、発射時に発生する反動を利用して自動で動かす反動利用式があるな。各々の方式については歴史の時に解説するよ」

 

G3

「ちなみに私はガス圧式の一つ、ローラーロッキング式で動いています。同じ作動方式はMP5やMG42、MG3がいますね」

 

指揮官

「続いて薬室だ。薬室は弾を収め、発射薬を燃焼させる空間となる部品だ。英語でChamber(チャンバー)と言うぞ。ここが熱くなると暴発の危険があるから、機関銃やサブマシンガンでは引き金を引くまでここにボルトが後に居るままで開いたままのオープンボルト式が多いな。逆に引き金を引く前からボルトが前進した状態の方式をクローズドボルト式と言う」

 

G3

「オープンボルト式は引き金を引くと重たいボルトが一気に前進しますから、撃つ時の衝撃が強く銃口がブレやすいです。一方、クローズドボルト式は部品点数が多くなり、連続で撃つと薬室が過熱しやすいです」

 

指揮官

「最後に銃身と施条だ、これはまとめて解説するぞ。銃身とは爆発した発射薬に押し出された弾丸が加速する部分だ。そして施条は弾丸を回転させ軌道を安定させるために彫られた螺旋状の溝だ。英語で銃身はBarrel(バレル)、施条はRifling(ライフリング)と言うぞ。こっちのほうが聞き慣れているな」

 

G3

「余談ですが、ライフルの語源はライフリングが刻まれている銃の事です。よくライフリングが無い銃をマスケットと呼ぶことがありますが、マスケットは銃口から弾を込める前装式(マズルローダー)でライフリングが無い銃の事を指します。滑腔銃は英語ではSmoothbore(スムースボア)と呼ばれ、現在ではショットガンに使われています」

 

 

 

指揮官

「よしっと。これで今回の解説分はおわったかな」

 

G3

「前回に比べて長くなりましたが、いかがだったでしょうか? では以下にまとめておきますね」

 

・弾丸は実際に飛んでいくもの、発射薬は弾丸を飛ばす火薬、雷管は発射薬を爆発させる起爆剤、薬莢はこれらを1つにまとめる。これら4つ合わせて実包と呼ぶ

・撃針は雷管に衝撃を与える部品、遊底は撃針を収め薬莢を外に出す部品、薬室は弾を収め燃焼させる空間、銃身は弾丸を加速させる場所、施条は弾丸に回転を与える溝

 

指揮官

「次回は銃の歴史の予定だ。何回かに分けて歴史を紡ぎながらエポックメイキング的な銃を紹介していく感じだよ」

 

G3

「それでは皆様、また次回会いましょう」

 

 

 

 

 

G3

「私以外に戦術人形が出る予定ありますの?」

 

指揮官

「一応、歴史や銃の種類について解説する時に関連した子を出すつもりだよ。それとも二人きりでやりたいかい?」

 

G3

「い、いえ、そう言うつもりじゃ……」

 




参考文献
銃の科学 知られざるファイア・アームズの秘密
著者:かのよしのり 発行所:ソフトバンク クリエイティブ株式会社
 
図解マニアックス・2 小銃百科増補版
著者:安田誠 発行所:株式会社 幻冬舎コミックス


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

コラム 〜口径と口径?〜

指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「銃の定義のところで銃と砲の違いについて触れるのを忘れてたから、コラムという形で補完させていただくよ」

 

G3

「それでタイトルになっている口径とはどういうものですか?」

 

指揮官

「実は口径と言う言葉には2種類の意味があるんだ。銃で使う口径は弾丸の直径を意味し、砲で使う口径は口径長の略で砲身の長さを意味するんだ。もちろん、砲でも弾丸の直径を口径と言う場合があるし、銃でも銃身の長さを口径長で表すこともある」

 

G3

「なるほど、よく聞く.45口径や.50口径の口径は弾丸の直径だったんですね」

 

指揮官

「そう、.45口径は弾丸の直径が0.45インチ、つまり約11.4mmという意味なんだ。ST AR-15の専用装備.300BLK高速弾の.300は弾丸の直径が7.62mmと言う意味だな。一方、砲の口径は例えば45口径46cm砲といったように表され、砲身が46cmの45倍、つまり20.7mあるという意味なんだ」

 

G3

「砲の口径だととても大きくなるんですね。それで銃と砲の違いについては?」

 

指揮官

「それについて今から説明しよう。あぁ、ここからは特に断りがなければ弾丸の直径を口径と言わせてもらうよ。銃と砲の違い、それは弾丸の直径の違いだ。武器等製造法施行規則においては、口径が20ミリメートル以上のものを砲と定義しているよ。世界的にも20mmが銃と砲のボーダーラインになっているね」

 

G3

「20mmが境目になっているんですね。そう言えば前に見た資料に25mm機銃があったんですけど、20mm越えているのに銃なのはなんでですか?」

 

指揮官

「銃と砲の境界は時代や軍によって違うことがあるんだ。大日本帝国陸軍は13mmを、海軍は40mmを銃と砲の境界にしていたんだ」

 

G3

「そうだったんですね。あともう一つよろしいですか?」

 

指揮官

「おう、言ってみな」

 

G3

「グレネードランチャーも口径が40mmあるんですけど日本語では擲弾(てきだん)銃と言いますよね? あれはどうしてですか?」

 

指揮官

「興味深い質問だな。擲弾(グレネードの和訳)とは元々兵士が投げる爆弾のことだったんだ。漫画とかでよくある黒い球体に導火線が付いたものがあるだろ? あれが擲弾なんだ。銃の発達で手投げの射程外から撃たれるようになってからは廃れたんだ。だが第一次世界大戦で塹壕戦になると隣の塹壕まで手榴弾を投げる手段が欲しくなった。そこで銃にアタッチメントを付けて手榴弾を飛ばした。これがグレネードランチャーの始まりなんだ。擲弾は銃で飛ばすものという認識だったから、20mmより大きくても擲弾"銃"と呼ばれるんだ」

 

G3

「なるほど、ありがとうございます。勉強になりました」

 

指揮官

「では今回のまとめだ」

 

・銃における口径は弾丸の直径

・砲における口径は口径長の略で砲身の長さ

・銃と砲の違いは弾丸の直径の大きさ

・20mm以上なのに擲弾"銃"なのは擲弾を銃から発射していた歴史があるから

 

G3

「いかがだったでしょうか? それでは皆様」

 

「「次回もお楽しみに」」

 

 

 

指揮官

「感想2件も来てて嬉しい」

 

G3

「しかも銃器紹介の方も来てました。この場をお借りしてお礼申し上げます」

 

指揮官

「次はコラボだな!」

 

G3

「コラボできるぐらい投稿してから言ってください」

 




参考文献
武器等製造法施行規則 - e-Gov法令検索 2019年1月8日閲覧
http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=328M50000400043

YAHOO!知恵袋 銃と砲の違いって何ですか?装備展示で、96式自動てき弾銃の説明をされ ... 2019年1月8日閲覧
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14142773654

銃の科学 知られざるファイア・アームズの秘密
著者:かのよしのり 発行所:ソフトバンク クリエイティブ株式会社


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

銃の歴史その1 〜銃の誕生から火縄銃まで〜

 

指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「今回から銃の歴史を解説していく。年号や人物名が多く出てきて混乱するかもしれないが、覚えなくて結構だ。だいたいこの時期にこんな事があった程度で大丈夫だぞ。テストもしないからな」

 

G3

「要点はいつも通り最後に書いておきますから、それをなんとなく覚えればそれで充分ですよ」

 

指揮官

「さて、早速始めよう。銃には火薬が必要だ。人類が初めて手にした火薬は黒色火薬と呼ばれるものだ。硝石(硝酸カリウム)、硫黄、木炭を混ぜて作られるが、いつどこで誰が発明したか定かではない。記録によれば、今から1000年以上前の中国、唐の時代に黒色火薬のことが記述されている。唐の時代から少し経った宋の時代に、硝石と硫黄を混ぜたものを容器に入れ投石機で投げ込んでいたんだ。これらは"てつはう"と呼ばれていた。この名前は聞いたことあるだろう? そう、モンゴルが日本に襲来した時に使われた手榴弾のようなものだ。火薬は最初、焼夷弾として使われていたんだな」

 

G3

「焼夷弾とは発火性の薬剤を詰めた弾のことです。ベクターやスコーピオンが投げているものですね」

 

指揮官

「火薬が登場した頃は爆発力が低かったが、やがて銃として使える程度まで改良された。1355年、世界で初めて金属の筒から弾丸を発射する武器が中国で発明されたんだ。この武器の名前は"火竜鎗(かりゅうそう)"と呼ばれた」

 

G3

火竜鎗(かりゅうそう)は下の図をご覧ください」

 

 

【挿絵表示】

 

 

指揮官

「同時期にヨーロッパではマドファと呼ばれる同じような武器が使用されていた。記録によると1346年に英仏百年戦争のクレシーの戦いにヨーロッパで初めて火薬を使った武器が使用されたらしい」

 

G3

「英仏百年戦争とはフランス王位を巡って、約100年にわたり断続的に行われた戦争です。また、この武器がマドファなのかどうかはわかっていません」

 

指揮官

「この火竜鎗(かりゅうそう)だがある欠点があった。それは発射時に照準がズレてしまうことだった。導火線に直接火を付けなければならないから、敵に狙いをつけていた目線が導火線の方に移って外しやすくなるんだ。最も、この頃の銃は狙っても当たるものじゃなかったけどな」

 

G3

「そこで引き金の原型となるSerpentine(サーペンタイン)と呼ばれるものが登場しました。「蛇のような」という意味で、この部品の先端に火の付いた縄をつけ、反対側を引くとシーソーのように動き火が発射薬に付く、という原理なんです」

 

指揮官

「だがこれでも引き金を引く動作が大きく、照準はズレてしまった。そこでバネを組み合わせ、引き金を引いてもズレないものが完成した。さらに真っ直ぐな木の棒からカーブしたものとなり構えやすくなった。発射薬へ火を付ける導火線も火縄となり、"火縄銃"が登場した。これらの改良は1450年から1500年に行われたとされている」

 

G3

「詳しくは下の図をご覧ください。サーペンタインにある火門とは導火線を入れる穴のことです。火縄銃の火挟みとは火縄を保持し、引き金が引かれると火門に瞬間的に落ちる部品です。現代の銃で言う撃針のようなものです。火蓋は火門を雨や湿気から守る蓋です」

 

 

【挿絵表示】

 

 

指揮官

「こうして人類初の銃である火縄銃は徐々にに普及し、ヨーロッパでは16世紀になるまで、日本では江戸時代が終わるまで兵士の主力を担っていく事となる。では今回はここまでにしてまとめにしよう」

 

・火薬は唐の時代で発明された(とされる)

・黒色火薬は硝石(硝酸カリウム)、硫黄、木炭で作られる

・最初は手榴弾のような使い方だったが、1355年に火竜鎗(かりゅうそう)が作られる

・のちに改良され火縄銃の形が完成された

 

G3

「いかがだったでしょうか? それでは皆様」

 

「「次回もお楽しみに」」

 

 

 

指揮官

「ぶっちゃけ近代に入るまで自信ないから、話半分で聞いてくれ」

G3

「ここで言うことではない気が……」

 

指揮官

「詳しく知りたい人は本屋に駆け込め! 次回はフリントロック式とパーカッション式だ」

 




作者「参考文献と呼べるものが下の本ぐらいしかないから合ってるか不安です」

参考文献
銃の科学 知られざるファイア・アームズの秘密
著者:かのよしのり 発行所:ソフトバンク クリエイティブ株式会社


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

銃の歴史その2 〜フリントロックからパーカッションまで〜

指揮官の設定書いてたら割と量多かった。欲しい物好きがいれば感想なりメッセージなりどうぞ。ちなみに指揮官は女性です


 

指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「前回は火薬の登場から火縄銃の完成まで解説した。今回は雷管の登場までをやっていくぞ。さてG3、早速だが火縄銃の欠点はなんだと思う?」

 

G3

「うーん……火縄が濡れると撃てなくなることでしょうか」

 

指揮官

「そう、火縄に火を付けなければならないから、雨や湿気で濡れれば火が付かず撃てなくなる。さらに待ち伏せしようものなら火の付いた火縄を1日中管理しなければならない。火縄銃は管理がとても面倒な銃だったんだ。そこで火を付けなくていいように、火縄の代わりに火打石を用いることにしたんだ」

 

G3

「火打石なら火の管理をしなくてもいいので楽になりそうですね」

 

指揮官

「最初に火打石を用いた方式は歯輪(しりん)式という方式だ。英語でWheellock(ホイールロック)と呼ばれる。歯車のような部品である歯輪(しりん)をバネの力で回転させ火打石に擦り付け、発生した火花で点火する方式だったんだ。だが撃つごとにバネを巻く必要があり、製造も手間がかかった。そのせいであまり普及せず一部の高級猟銃にしか用いられなかった」

 

G3

「そこで改良され登場したのが火打石式なんですね。英語でFlintlock(フリントロック)と言います」

 

指揮官

「そうだ。火打石式は17世紀に登場したぞ。仕組みはいたって簡単、引き金を引くとバネが火打石を当金(あてがね)という部品にぶつけて火花を起こし、発射薬に点火する。これは構造が簡単で故障しにくかったから広く普及したんだ」

 

G3

「良い事尽くめですけど欠点はなかったんですか?」

 

指揮官

「もちろん欠点は存在した。火打石で点火させるには強く当金にぶつけなければならない。そのために強力なバネを使うから引き金は強い力で引かねばならず、火打石をぶつける衝撃で銃がブレやすかったんだ。日本ではこれを嫌って、力があまり要らず命中精度の良い火縄式を使い続けたんだ」

 

 

 

指揮官

「では次はPercussion(パーカッション)式だ。日本語では管打ち式と呼ばれている」

 

G3

「これはどういったものなんですか?」

 

指揮官

「管打ち式は雷管を使う方式だ。その前に雷汞(らいこう)という火薬について話しておこう。雷汞とは雷酸第二水銀と呼ばれる物質だ。叩いたり強く摩擦すると爆発する敏感な火薬で、18世紀半ばに発明されたんだ。そして19世紀初期にこの雷汞を点火用の火薬として使おうと考えた。だが雷汞は敏感すぎて、容器に入れて運んでいる最中に中で擦れて爆発してしまい、安全性に問題があった」

 

G3

「とても危ない物だったんですね。ではどうやって安全性を確保したんですか?」

 

指揮官

「その答えは1822年、アメリカのジョシュア・ショウという人物が雷管を発明したことで決着が着いたんだ。雷汞を小さな金属性キャップに入れるという非常に簡単で画期的な解決策は全世界に瞬く間に普及した。そして現在は水銀汚染の問題もあり、雷汞はジアゾジニトロフェノールという爆薬に代替され使用され続けている」

 

G3

「雷管の発明が1822年とは驚きです。200年も使われているんですね」

 

指揮官

「確立された技術は技術革新が起こらない限り覆されることはそうそう無い。そしてここから50年でさらに変化するが、その話は次回にしよう。話を戻そう。この雷管を火門に被せ撃針で叩く方式、管打ち式が登場した。火縄式も火打石式も数十分の1秒程度だが引き金を引いてから発射までタイムラグがあったんだ。この間に銃が動くとたちまち当たらなくなる。だが雷管はそのタイムラグが無くなった。さらに雨で火門が濡れて撃てない、なんてことも無くなったんだ。今回はここまでとする」

 

G3

「ではまとめです」

 

・17世紀に火打石を使う火打石式(フリントロック)が登場した

・火打石式は火打石を当金にぶつけ火花を起こし、発射薬に点火する

・18世紀半ばに雷汞が発明された

・1822年に雷管が発明され管打ち式(パーカッション)が登場した

・管打ち式は火門に雷管を被せ撃針で叩き発火させる

 

指揮官

「いかがだったかな? それではみんな」

 

「「次回もお楽しみに」」

 

 

 

指揮官

「ところで今さらだが、これはラジオ放送じゃなくて教育ビデオという名目で撮影したものを動画サイトに投稿している設定だぞ」

 

G3

「説明部分は字幕や背後のホワイトボードに要点を書き口頭で説明し、図は動画内で出すという形を想像してください。要はニコ〇コ動画講座のようなものです」

 

指揮官

「……これ再生数伸びるんかねぇ……」

 

 




参考文献
銃の科学 知られざるファイア・アームズの秘密
著者:かのよしのり 発行所:ソフトバンク クリエイティブ株式会社

銃用雷管 Wikipedia 2019年1月11日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/銃用雷管


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

銃の歴史その3 〜ライフリングから薬莢まで〜

指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「前回は火縄銃から火打石、そして雷管を使った管打ち式へと進化していったことを解説した。今回は現代の銃に欠かせないライフリングと薬莢、そして連発できる銃の先駆けとなったリボルバーについて解説しよう」

 

G3

「そこで今回は特別ゲストにお越しいただいています。西部を制した銃、コルトSAA(シングルアクションアーミー)さんです」

 

SAA

「きゃっほー! コルトSAAだよ!」

 

指揮官

「製造でMk23の代わりに8連続で出てキレた原因のSAAをゲストに迎えて解説するぞ」

 

SAA

「言い方酷いっ!? それあたしのせいじゃないよ!」

 

指揮官

「だまらっしゃい! 未だにMk23来ねぇんだキレて当然だろ! ……解説に入る。19世紀に至るまで、銃身にライフリングはなかった。正確に言えばライフリングはあったが、ごく少数だった。当時の銃は銃口から発射薬と弾丸を込める前装式(マズルローダー)だったからだ」

 

SAA

「あたしは銃身の後ろから弾込めする後装式(ブリーチローダー)だよ」

 

G3

「なぜ前装式だとライフリングが無いんですか?」

 

指揮官

「弾丸に回転を与えるにはライフリングが必要だが、弾丸をライフリングに食い込ませる必要があった。だが前装式では弾丸を銃口から奥まで押し込まなければならないから、ライフリングに食い込むほど大きい弾丸は弾込めするのに非常に苦労するんだ」

 

SAA

「それでこの問題を解決したのがミニエー銃だよ。あたしが生まれる30年ぐらい前に出たよ」

 

指揮官

「フランスのミニエーという人が1849年に発明したからミニエー銃と呼ばれている」

 

G3

「このミニエー銃はどのようにして問題を解決したんですか?」

 

指揮官

「まずは下の図を見てくれ。ミニエー弾の口径はライフリングに引っかからないよう一回り小さくなっている。そして弾丸の底が窪んでいて、そこにコルクが入ってるんだ。発射するとコルクが爆発で押されて弾丸の裾を押し広げて弾丸をライフリングに密着させるんだ」

 

 

【挿絵表示】

 

 

SAA

「入れた後に大きくなれば問題ないってね。このミニエー銃のおかげで命中精度と射程はいきなり3倍にまでなったんだよ」

 

G3

「3倍ですか! それはかなり大きいですね」

 

指揮官

「このミニエー銃のおかげで、今まで隊列を組んで一斉射撃し命中精度を補っていた戦い方は大きく変化せざるを得なくなったが、この話はまた今度にしよう。次は連発を可能にしたリボルバーについて解説しよう」

 

SAA

「ついにあたしの出番だね! Revolver(リボルバー)はレンコンみたいに薬室がたくさんある回転式薬室(シリンダーブロック)のことだよ。火縄式や火打石式だと1発ごとに火皿に点火用の火薬を入れないといけなかったけど、雷管が登場してその手間が省けたから実現したんだ。リボルバーを作ったのはあたしの生まれたコルト社の創業者にして天才銃技師、Samuel Colt(サミュエル・コルト)なんだ!」

 

G3

「リボルバーってコルトが発明したんですか、初めて知りました。あっ、シリンダーブロックは以下の画像をご覧ください」

 

 

【挿絵表示】

 

 

指揮官

「コルト テキサスパターソンだな。"実用的なリボルバー式拳銃としては世界初"という注釈が付くがな。薬莢がまだ発明されてないから1発ずつ発射薬と弾丸を込め雷管をセットする手間があるが、ともかく人類は6連射できる銃を手に入れたんだ」

 

SAA

「金属薬莢を使ったリボルバーはS&W(スミス&ウェッソン)に世界初を譲っちゃったんだ」

 

指揮官

「と言う訳で次は薬莢の発明についてだ。ちなみにS&Wのは"金属式薬莢の弾薬を装填するために設計された貫通式の薬室を備えたリボルバーとしては世界初"っていう長ったらしい注釈が付くぞ。世界初も大変だな」

 

G3

「それでは薬莢についてです。薬莢のようなアイデア自体は15世紀からありました。フランキ砲というもので、薬室部分を砲身から取り外して交換できるようにした砲でしたが、発射時に隙間から高温高圧のガスが漏れて危険でした」

 

指揮官

「ガス漏れが防げず、発射薬を増やして強化できなかったから廃れてしまったんだ。それから数百年が経った1836年、フランスのカシミール・ルフォーシュによって最初の実用的な金属式薬莢が開発された。金属式薬莢は発射薬が爆発すると内側から圧力が薬莢を薬室へ押し付けて、ガスが漏れないように密閉する。こうやってガス漏れを防いでいるんだ」

 

SAA

「ちなみにー、20年後の1857年にS&Wが世界初の金属薬莢を使ったNo.1リボルバーを発売したんだ。でもコルト社は金属薬莢に出遅れちゃって、特許切れになるまで薬莢が使えなかったんだ。No.1が出てから20年も経ってからあたしが発売されたのは、こんな理由なんだよ」

 

G3

「特許ですか……いつどの国でも大変ですね」

 

指揮官

「そして薬莢の登場で後装式が容易になり、レバーアクションとボルトアクションが登場するのだが、これは次回の話だ。といったところで今回は終わりにしよう。ではまとめだ」

 

・ミニエー銃の登場でライフリングが普及した

・ミニエー銃は弾丸の底にコルクがあり、発射薬の爆発でコルクが押されて弾丸を押し広げライフリングに密着させる

・1836年にリボルバーの原型となったコルト テキサスパターソンが登場した

・1836年に実用的な金属式薬莢が発明され、1857年にS&Wが世界初の金属式薬莢を使うリボルバーを発売した

 

G3

「いかがだったでしょうか? それでは皆様」

 

「「「次回もお楽しみに」」」

 

 

 

G3

 

「ところでSAAさんは私たちの基地に居ませんけど、どこから来たんですか?」

 

指揮官

「ん? あぁ、他の基地から後方支援で来ていて、たまたま居たから声かけたんだ」

 

G3

「……後で菓子折り持たせてきますね」

 




作者
「日版開始から5ヶ月経った先日に1週間経つとMk23貰えるの知って発狂したのは俺だけでいい。なんで自動で貰えないんだ……」

参考文献
銃の科学 知られざるファイア・アームズの秘密
著者:かのよしのり 発行所:ソフトバンク クリエイティブ株式会社

図解マニアックス・1 拳銃百科増補版
著者:安田誠 発行所:株式会社 幻冬舎コミックス

図解マニアックス・2 小銃百科増補版
著者:安田誠 発行所:株式会社 幻冬舎コミックス

回転式拳銃/SW M1 - MEDIAGUN DATABASE 2019年1月13日閲覧
http://mgdb.himitsukichi.com/pukiwiki/index.php?%B2%F3%C5%BE%BC%B0%B7%FD%BD%C6/SW%20M1

薬莢 - Wikipedia 2019年1月13日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/薬莢

コルト・シングル・アクション・アーミー - Wikipedia 2019年1月13日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/コルト・シングル・アクション・アーミー


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

銃の歴史その4 〜ボルトアクションとレバーアクション〜

だんだん長くなってきて読み辛くなてきてます。なんとか読みやすい物を目指しますので、しばらくお付き合いしてください


 

指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「前回はライフリング、リボルバー、そして薬莢の完成で現代の銃に必要な要素がそろってきたところまで解説した。今回は現在でも使われるボルトアクションと、映画でお馴染みレバーアクションについてやっていこう」

 

G3

「今回も特別ゲストにお越しいただいています。ウィンチェスターM1887ショットガンさんです。どうぞ」

 

M1887

「ウィンチェスター散弾銃、お目にかかれて嬉しいわ指揮官さん」

 

指揮官

「それでは解説を始めよう。時は1836年、前回登場した実用的な金属式薬莢と同時に、銃の歴史を変えたものがドイツで産声を上げた。それが」

 

G3

「Zündnadelgewehr(ツェンドナーデルゲヴェーア)です。Kar98kさんや漢陽88式さんのご先祖様であり、全てのボルトアクション式ライフルの元祖ですね。Zünd(ツェンド)は突く、Nadel(ナーデル)は針、Gewehr(ゲヴェーア)はライフル用の弾を使う銃(※意訳です)という意味です。ヨハン・ニコラウス・フォン・ドライゼが1836年に開発し、第二次シュレースヴィヒ=ホルシュタイン戦争、普墺戦争、普仏戦争で使用されプロイセンがドイツを統一する原動力となりました。構造は、紙製薬莢の中に黒色火薬と雷管が入っており弾丸で蓋してあります。これを後から込めてハンドルの付いたボルトで薬室まで押し込みます。ボルトには細長い撃針が入っていて、引き金を引くと撃針が紙製薬莢を突き破り、中の雷管に衝撃を加えて発射薬を起爆させるんです。日本では開発者の名前を取ってドライゼ銃と呼ばれることが多いですね」

 

M1887

「……指揮官、G3は物静かな戦術人形と聞いていたけど、随分と雄弁じゃない」

 

指揮官

「ここまで喋るG3は私も初めて見たぞ。やはりドイツ人気質なのか自分の祖国となると話したくなるものかもしれん」

 

G3

「あっ……ごめんなさい指揮官さん」

 

指揮官

「いや、謝らなくていい。私もサb……楽できるからな」

 

M1887

「言い直しても変わらないじゃない」

 

指揮官

「コホン、さっ、続きといこう。G3が説明してくれた通り、ドイツのドライゼという人が世界初の実用的なボルトアクション式ライフルの原型を発明した。構造はG3の説明の通りだが、そこから幾多の改良を経て以下の図のような形として完成された」

 

 

【挿絵表示】

 

 

指揮官

槓杆(こうかん)はボルトを動かすためのハンドルのことで、英語でBolt Handle(ボルトハンドル)と言う。ロッキングラグはボルトを固定するための突起で、ロッキングリセスはロッキングラグを収める空間のことだ。ボルトを押し込むと弾が薬室に入り、ハンドルを回すとロッキングラグがロッキングリセスと噛み合ってボルトは固定される。引き金を引くとボルトの中の撃針がバネに押されて雷管を叩き、起爆するようになっているんだ」

 

M1887

「そしてドライゼ銃に対抗してフランスはシャスポー銃、グラース銃を経て1886年に銃の革命児、ルベルM1886を開発するわ。この銃は世界で初めて無煙火薬を使う銃として開発されたの」

 

指揮官

「無煙火薬は第2回の"弾と銃の構造"でちょろっと出たな。ルベルM1886が登場するまでは硝石、硫黄、木炭を混ぜて作られる黒色火薬を使用していたが、これは撃つと大量の煙が発生する迷惑極まりない火薬だったんだ。隊列を組んで一斉射撃しようものなら戦場は発射した煙で霧のように覆われ、数百メートル先の敵すら見えなくなったほどだ。この時期の兵士が派手な色の軍服を着ているのは、黒色火薬の煙で見えずらいからなんだ」

 

G3

「そこでフランスのポール・ヴィエイユという人物が、1886年にB火薬というニトロセルロースにエタノールとエーテルを加えたものを発明しました。これが黒色火薬より遥かに煙が少なく、そして強力な世界初の無煙火薬となりました」

 

指揮官

「無煙火薬は発射した後、銃に煤が出にくく整備が容易になり、発生するガスの量と反動も大幅に増えた、このことは次世代の銃開発に大きく影響するが、それは次回にしよう。次はボルトアクション式と同時期に登場したレバーアクション式について解説しよう」

 

 

 

M1887

「ということで、私ことウィンチェスター散弾銃がレバーアクションについて解説するわ。レバーアクションは最初、S&Wがヴォルカニック銃を発売したのが始まりだわ。これを改良したヘンリー銃が普及して、かの有名な天才技師ブローニングの手によって完成されて私の生まれたウィンチェスター社が大量に販売したのよ」

 

指揮官

「構造については以下の画像を見てくれ。ロッキングボルトはボルトを固定する部品だ。撃鉄は撃針を叩いて雷管を起爆させる部品で、英語ではハンマーと言う。アンダーレバーを奥に(画像では右に)動かすとレバーの先端で抑えられていた弾が出てきてキャリアの上に載る。レバーを最後まで動かすとキャリアが弾を薬室手前までもっていき、レバーを戻していくとボルトが弾を薬室に押し込み装填される。レバーが完全に元の位置に戻るまではリンクの先端が次の弾が出てこないようになっている」

 

 

【挿絵表示】

 

 

M1887

「この構造を採用したライフル、ウィンチェスターM1873はコルトSAAと共に"西部を征服した銃"と呼ばれるわ。レバーアクションは連射に向いていて、ボルトアクションより早く撃てるの」

 

指揮官

「だがレバーアクションには欠点があった。構造的に強力な弾が撃てず、伏せて撃つ兵士にとって扱いにくい方式だったんだ。人気が出たアメリカの民間市場を除くとボルトアクションが最も普及した結果となってしまった」

 

M1887

「だが西部劇やアクション映画でたびたび登場して未だに根強い人気を誇るわ。これを見ているそこのあなたも、これを機に私を使ってみてはいかがかしら?」

 

指揮官

「といった感じで今回は終わりにしよう。次回は最初の世界大戦の象徴の一つとも言うべきあの銃だ」

 

G3

「それではまとめです」

 

・1836年に世界初の実用的なボルトアクション式ライフル、ツェンドナーデルゲヴェーアが登場した

・1886年に世界初の無煙火薬を使用するルベルM1886が登場した

・レバーアクションはヴォルカニック銃に始まりヘンリー銃で普及し完成形がウィンチェスターによって大量販売された

・ボルトアクションは構造が頑丈で強力な弾が使える

・レバーアクションは早く連射できるが構造が複雑で強力な弾が使えず伏せて撃つのに向かない

 

指揮官

「いかがだったかな? それではみんな」

 

「「次回もお楽しみに」」

 

M1887

「地獄で会いましょう、ベイビー」

 

 

 

G3

「ところでM1887さんはまだ配備されてないはずでは?」

 

指揮官

「今度の大規模な作戦の時に配備されるらしくて、その前の実地テストでうちに来てたんだ」

 

G3

「そうだったんですね。ではまた会えますね」

 

指揮官

「また解説に登場はしないと思うけどね」

 




参考文献
銃の科学 知られざるファイア・アームズの秘密
著者:かのよしのり 発行所:ソフトバンク クリエイティブ株式会社

図解マニアックス・2 小銃百科増補版
著者:安田誠 発行所:株式会社 幻冬舎コミックス

ウィンチェスターライフル - Wikipedia 2019年1月13日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/ウィンチェスターライフル

小銃 - Wikipedia 2019年1月13日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/小銃

ボルトアクション方式 - Wikipedia 2019年1月13日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/ボルトアクション方式

B火薬 - Wikipedia 2019年1月13日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/B火薬


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

銃の歴史その5 〜機関銃の登場〜

指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「今回は世界大戦で大量の戦死者を出した要因となった機関銃について解説しよう」

 

G3

「機関銃が登場する前にも弾を大量に撃てる銃は存在しました。リボルバーのような構造のパックルガン、銃身を何本も束ねて斉射するミトラィユーズ、そして多数の銃身を回転させ次々と射撃するガトリングガンなど、幾多のアイデアと試作、正式採用されたものがありました」

 

指揮官

「だがどれも欠点があった。一つ目は大きく重たいこと、二つ目は多数の銃身が必要なこと、三つ目は斉射すると装填に時間がかかることだ。ガトリングガンもミトラィユーズも当時の大砲と何ら変わりない大きさで、運用には多くの人員が必要だ。さらにミトラィユーズはライフルを何丁か束ねて斉射しているだけだから、持続して撃てず装填も大変なんだ」

 

G3

「しかし、1884年にハイラム・マキシムが世界を変えた画期的な銃を開発します。連続して撃ち弾幕を張ることができる銃、世界初の機関銃"マキシム機関銃"の登場です」

 

指揮官

「構造は下の画像を見てくれ。マキシム機関銃は撃った時の反動を利用して次々と弾を装填、発射、排莢を行うんだ。発射の反動で銃身と遊底が少し後退すると、銃身と遊底の閉鎖が解除され遊底だけ後退する。そして遊底は排莢を行い、弾薬ベルトから弾を引き抜き、バネの力で戻ってくるときに次の弾を装填する。この反動を利用する方式を反動利用式、あるいはショートリコイル式と呼ぶ」

 

 

【挿絵表示】

 

 

G3

「このようにして連続した射撃を可能にした要因として、前回触れた無煙火薬があります」

 

指揮官

「無煙火薬は黒色火薬より煙や煤が出ず、発射時に出るガスが多く反動が強い特徴がある。煙や煤が少なければ連続した射撃でも敵が見えなくなることは無く、煤で銃が汚れて故障する頻度は低くなる。さらに強い反動で自動装填できる機構が動かせるようになった。だが連続射撃すると、発生した高温の燃焼ガスが銃身を熱してしまう。銃身が熱くなりすぎると銃身が摩耗し、やがて熱で柔らかくなって曲がったり折れたりしてしまう。それを防ぐため、マキシム機関銃は銃身の周りを水で満たす水冷式銃身を採用した」

 

G3

「一方、1897年にフランス軍はマキシム機関銃と対照的な機関銃を採用しました。オチキス社が開発した"Hotchkiss Mle1897機関銃"です。Hotchkissのフランス語読みはオチキスですので注意してくださいね。仕組みは以下の画像をご覧ください」

 

 

【挿絵表示】

 

 

指揮官

「このオチキス機関銃は発射時に出るガスを利用した。発射時に出た燃焼ガスの一部をガスポートに取り込む。取り込んだガスでオペレーションロッドを押すと、連動して遊底が薬莢を掴み排莢する。遊底が下り切るとバネがオペレーションロッドを押し返して元に戻り、そのときに弾薬ベルトから次の弾を装填する。このようにガスを利用する方式をガス圧作動式、またはガスオペレーション式と呼ぶ」

 

G3

「オチキス機関銃はマキシム機関銃と違い、水ではなく空気で銃身を冷やす空冷式銃身を採用しました。表面積が増えると銃身から空気中に伝わる熱の量が増えるので、銃身に突起をたくさん付けることで銃身を冷やしました」

 

指揮官

「マキシム機関銃はアメリカ、イギリス、ドイツ、ロシアで、オチキス機関銃はフランス、日本でそれぞれ使用され、各国でそれぞれの機関銃を元に発達させていった。日露戦争でロシアがマキシム機関銃を、日本がオチキス機関銃を使用し、第一次世界大戦でイギリスはヴィッカース機関銃、ドイツはMG08、ロシアはPM1910としてマキシム機関銃を改良し、フランスはオチキス機関銃を改良したオチキスMle1914を使用し、塹壕戦において幾多の死体を積み上げていった」

 

G3

「第一次世界大戦は別名"機関銃の戦争"と呼ばれるほど機関銃が猛威を振るいました。ドイツ軍の編制を例に見てみると、戦争が始まった1914年8月の編制では連隊(2000~3000人程度の部隊)にMG08機関銃が6丁だけ配備されているにすぎませんでした。ところが、戦争末期の1918年10月には同じ連隊でも機関銃は36丁にまで増やされています。このことから、機関銃はがいかに猛威を振るい、そして重宝されたがわかります」

 

指揮官

「ここでマキシム機関銃とオチキス機関銃の比較をしてみよう。マキシム機関銃は反動利用式で水冷式銃身、対してオチキス機関銃はガス圧作動式で空冷式銃身だ。反動利用式は撃った反動を利用するから内部の機構が複雑で重くなりやすいが、ガスを利用しない分汚れにくく故障しにくい。ガス圧作動式は反動利用式に比べ内部は簡単で軽く作れる。だがガスを内部に入れる分汚れやすく分解整備を多く必要とする」

 

G3

「銃身の話になりますと、水冷式銃身は水で冷やすので連続射撃しても熱で銃身がダメになるまでの時間が長くなります。ですが水がある分重くなり、消耗した銃身の交換がしにくくなります。空冷式銃身は水が無いので格段に軽くなり、また銃身の交換も容易に行えます。ですが水冷に比べ冷やす効率は劣るため、持続した射撃をするとすぐに熱で銃身がダメになってしまいます」

 

指揮官

「区切りが良いからマキシム機関銃とオチキス機関銃の比較で今回は終わりにしよう。次回は第一次世界大戦で登場したもう一つの機関銃について解説だ。それではまとめだ」

 

・1884年に世界初の機関銃、マキシム機関銃が登場した

・マキシム機関銃は反動を利用して装填、射撃、排莢を行い、銃身を水で冷やす

・1897年に世界初のガス圧作動式の機関銃、オチキス機関銃が登場した

・オチキス機関銃は発射時に出たガスを利用して装填、射撃、排莢を行い、銃身を空気で冷やす

・反動利用式は汚れにくいが重く複雑になりやすい。ガス圧作動式は軽く単純に作れるが汚れやすい

・水冷式銃身は効率よく冷やせるが水の調達が必要で重く、銃身交換がしづらい。空冷式銃身は軽く銃身交換が容易だが、冷却効率は水冷式より低い

 

G3

「いかがだったでしょうか? それでは皆様」

 

「「次回もお楽しみに」」

 

 

 

トンプソン

「戻ったぞ、人質の取引も成功した!」

 

指揮官

「お帰りー……ん? 冗談だよな?」

 

トンプソン

「街で立て籠もりがあったから解決してきたのさ!」

 

指揮官

「そうかそうか、それで後方支援の交通統制は? ……うん、その表情だと忘れてたみたいだな。始末書書いてこい」

 

トンプソン

「なっ!? 事件解決してきたんだから頼むよボス!」

 

G3

(命令違反で営倉入りじゃないだけマシだと思いますよトンプソンさん)

 

 




作者
「マキシム機関銃とオチキス機関銃の仕組みについては以下の動画が大変参考になったので、ぜひ見てみてください。この解説より遥かに理解できます」

参考文献
Maxim Transitional Machine Gun 1885 2019年1月15日閲覧
https://www.youtube.com/watch?v=D1CpLaVfnq8

Hotchkiss 1914 2019年1月15日閲覧
https://www.youtube.com/watch?v=4gJB7vE81G4&t=78s

マキシム機関銃 - Wikipedia 2019年1月15日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/マキシム機関銃

ホッチキス Mle1914重機関銃 - Wikipedia 2019年1月15日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/ホッチキス_Mle1914重機関銃

銃の科学 知られざるファイア・アームズの秘密
著者:かのよしのり 発行所:ソフトバンク クリエイティブ株式会社

図解マニアックス・2 小銃百科増補版
著者:安田誠 発行所:株式会社 幻冬舎コミックス

超ワイド&精密図解 世界の軍用銃図鑑 
発行人:鈴木昌子 発行所:株式会社 学研プラス


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

銃の歴史その6 〜軽機関銃とサブマシンガン〜

指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「今回はさらなる発達を遂げた機関銃と第一次世界大戦で新たに登場した銃について解説しよう」

 

G3

「題名の軽機関銃とサブマシンガンですね」

 

指揮官

「では早速やっていこう。19世紀末に登場した機関銃は日露戦争と第一次世界大戦で猛威を振るった。突撃する何十、何百、何千もの兵士をたった1丁の機関銃が薙ぎ倒していった。この光景を目の当たりにした将軍たちはこう考えた。「機関銃の火力を攻撃時に持っていけたら」と」

 

G3

「当時の機関銃は三脚や車輪付きの台座に載せて運用していました。ガトリングガンよりマシとは言え、大きくて重く、反動も強いので人が抱えて撃てるものではなかったのです」

 

指揮官

「マキシム機関銃単体で30kgほどあり、三脚などを含めると50kgを越えた。マキシム機関銃より軽いオチキス機関銃でも単体で5kg程度軽いだけだった。こんな重たい銃を他のライフルを持った兵士と一緒に砲弾で穴だらけになった戦場を走り回り、適切なタイミングで援護射撃するなど到底できることじゃない」

 

G3

「そしてより軽量な機関銃が20世紀に入ってから研究されました。そして第一次世界大戦が始まって少し経った頃、1人でも持ち運んで撃てる軽量な機関銃、すなわち軽機関銃が実戦に投入されました」

 

指揮官

「それがイギリスのルイス軽機関銃、そしてフランスのショーシャ軽機関銃だ。どちらとも10kgから12kgほどで1人でも運用可能だ。重たくなる水冷式ではなく空冷式で、ルイス軽機関銃はガス圧作動式、ショーシャ軽機関銃は反動利用式だった。これらの銃には三脚ではなく二脚が付けられ、弾は数珠つなぎに繋がった弾薬ベルトではなく箱に弾薬を収めた箱型弾倉から弾が給弾された」

 

G3

「一方、ドイツはMG08機関銃を軽量化したMG08/15という機関銃がありましたが、ルイスやショーシャのような軽機関銃はありませんでした」

 

指揮官

「ルイス軽機関銃やショーシャ軽機関銃が登場すると、今までのマキシム機関銃やオチキス機関銃のような機関銃は軽機関銃と対称な重機関銃と呼ばれるようになった。軽機関銃は重機関銃に比べ軽くて生産性に優れ、急速に数を増やしていった。それこそ分隊に1丁が配備されるほどにな」

 

G3

「分隊とは軍隊の中で1番小さい編制単位です。およそ10人前後で構成されており、隊長は軍曹です」

 

指揮官

「この分隊に軽機関銃が配備されたことで分隊の火力は飛躍的に向上した。これまでの分隊はライフルを持った兵士のみで構成されていたが、軽機関銃は1丁でライフルだけの分隊1つと同じ火力を出すと言われる。つまり軽機関銃が配備された分隊は今までの2倍の火力となった」

 

G3

「ですが火力が2倍になっても、飛行機で爆撃しても、戦車が弾を跳ね返しながら塹壕を乗り越えても、毒ガスを流し込んでも、大量の砲弾を撃ち込んでも塹壕を突破するのは非常に困難で大量の犠牲が出ました」

 

指揮官

「防衛線を突破するのに多大な犠牲が出るが、塹壕の中の敵を掃討するのもまた大変な犠牲が出た。人がやっとすれ違える程度の幅で掘られ、曲がりくねった塹壕の中では1m以上あるライフルは上手く立ち回れなかった。出会い頭での戦闘では1発撃つごとにボルトを動かす暇は無く、すぐ撃てる拳銃や斧、棍棒といった近接武器の方がより適していた」

 

G3

「そこでドイツ軍は来るべき大攻勢に向けて新たな銃を開発します。ライフルより小さく機関銃のように弾を撃てる銃、それが」

 

トンプソン

Maschinenpistole(マシーネンピストーレ)18、又の名を18年式機関拳銃。世界初のサブマシンガンさ」

 

指揮官

「トンプソンじゃないか。始末書は書けたのか?」

 

トンプソン

「フッ…当然さ、あんなものは書き慣れてるからな!」

 

G3

「慣れちゃいけないものですけどね。気を取り直して、ドイツ軍は世界初のサブマシンガン、MP18を開発しました。仕組みは以下の画像をご覧ください」

 

 

【挿絵表示】

 

 

トンプソン

「こいつは私と同じストレートブローバック、もしくはシンプルブローバックと呼ばれる仕組みさ。引き金を引くとバネの力でボルトが押され装填し発射。発射すると燃焼ガスの圧力で遊底を後退させ排莢し、バネの力で押し戻されまた装填を繰り返す。引き金を引き続ける限り撃ち続けるのさ」

 

指揮官

「このMP18の最大の特徴は弾に拳銃用弾を使用したことだ。拳銃用弾は機関銃やライフルが使う弾より反動は少ない。威力と射程は劣るが、塹壕という狭い場所で戦うことを想定してたから問題ないとされた。拳銃用弾を使うから拳銃を意味するPistole、機関銃のように連続して撃てるから機械、機関を意味するMaschinenを合わせてMaschinenpistoleと名付けられたんだ」

 

トンプソン

「Maschinenpistoleは直訳すると機関拳銃だが英語ではSubmachine gun(サブマシンガン)、すなわち小型機関銃さ。これは私が発売された時に名付けられたものが代名詞になったのさ。イギリスではMachine carbine(マシンカービン)と呼ばれ日本語訳は機関短銃だ。これらの日本語訳をまとめた結果、サブマシンガンは日本語で短機関銃となったのさ」

 

G3

「話を戻して、世界初のサブマシンガンとなったMP18は1918年春季攻勢にて浸透戦術と共に名を馳せました。詳しい説明は省きますが、浸透戦術とは少数の部隊が敵戦線の弱点を突いて突破し、後方にある指揮所や通信施設を破壊して前線を孤立させ、各個撃破する戦術です」

 

指揮官

「最も、ドイツの攻勢の失敗でサブマシンガンの有用性に疑問符が付いたまま終戦を迎えてしまうがな。だが第二次世界大戦で再び猛威を振るった。そして現代ではその小ささから警察や軍の対テロ作戦や特殊部隊に広く用いられることとなった。こんなところで今回は終わりにしよう」

 

G3

「次回はライフルがさらに発展するところを解説します。ではまとめです」

 

・第一次世界大戦で従来より軽量で1人で運用できる軽機関銃が登場した

・軽機関銃は生産性と火力に優れ、分隊の火力の要となった

・狭い塹壕で戦うために拳銃用弾を機関銃のように連射できる短機関銃が登場した

・ストレートブローバックは引き金を引くとバネの力で遊底が進み装填、発射し、燃焼ガスの圧力で遊底を後退させ排莢。これを繰り返す方式

 

指揮官

「いかがだったかな? それではみんな」

 

「「「次回もお楽しみに」」」

 

 

 

指揮官

「ほれトンプソン、プレゼントだ」

 

トンプソン

「こいつは上等な葉巻じゃないか!どういう風の吹きまわしだ?」

 

指揮官

「強盗を倒したステキなお嬢さん達へ、だと。街の人が送ってくれた貴重なものだ。ありがたく吸えよ。あとちゃんと報告してから動け」

 

トンプソン

「はははっ!覚えてたらボスに一言言ってから独断専行するぜ」

 




活動報告書いたので、もしよろしければご覧ください。特に良い事は書いてません。解説の前に指揮官などの設定を追加したのと、銃に関して何か解説してほしいことがあればリクエスト受け付けますってだけです。

参考文献
銃の科学 知られざるファイア・アームズの秘密
著者:かのよしのり 発行所:ソフトバンク クリエイティブ株式会社

図解マニアックス・2 小銃百科増補版
著者:安田誠 発行所:株式会社 幻冬舎コミックス

機関銃 - Wikipedia 2019年1月17日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/機関銃

短機関銃 - Wikipedia 2019年1月17日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/短機関銃

トンプソン・サブマシンガン - Wikipedia 2019年1月17日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/トンプソン・サブマシンガン

MP18 - Wikipedia 2019年1月17日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/MP18


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

銃の歴史その7 〜ライフルの自動化〜

指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「前回は1人で持てる機関銃、軽機関銃と拳銃用弾を使う短機関銃の登場について解説した。今回は兵士の相棒、ライフルのさらなる発展について解説しよう」

 

G3

「ついに現代の銃と変わりないものが登場し始めますね」

 

指揮官

「時は20世紀序盤、より連続して射撃できる銃が欲しいと各国の兵士は考えていた。従来のボルトアクション式は1発撃つごとにボルトを操作しなければならず、かと言って機関銃は1人で持ち運び撃てるものではなかった。そこで機関銃のように反動やガス圧を利用し、自動で装填、排莢してくれる銃が各国で研究された。それが自動小銃だ。英語ではAutomatic rifle(オートマチックライフル)、またはself-loading rifle(セルフローディングライフル)と言う」

 

G3

「しかし、実際に採用された自動小銃はごく僅かでした。理由は単純で、自動小銃は値段が高かったのです」

 

指揮官

「参考にしたサイトによれば、ボルトアクションのモシンナガンは約17,000円、自動小銃のSKSは約35,000円、アサルトライフルのAK-47は約73,000円だ。ちなみに機関銃になると米軍のM249SAWは46万円だ。自衛隊が同じもの作ると300万円以上になるのは内緒だ

 

G3

「このように自動小銃はボルトアクション式より値段が高く、また生産に高度な技術が必要で時間もかかりました。このような高価な銃を何万、何十万丁と調達し、それに合わせて訓練し、全軍に行き渡らせるのはかなりの時間と予算が必要でした」

 

指揮官

「他にも、軍の上層部はライフルを自動化すると兵士たちは撃ちすぎて弾を余計に消耗すると考えていた。実際に米軍で敵兵1人倒すのに使用した弾の数は、ボルトアクション式のスプリングフィールドを使用していた第一次世界大戦で8,000発、自動小銃のM1ガーランドを使用していた第二次世界大戦で50,000発、アサルトライフルのM16A1を使用していたベトナム戦争で200,000発だった。戦場が違うから一概に比較は出来ないが、兵士が撃ちすぎることは多々あったのだろう」

 

G3

「第一次世界大戦で実戦配備された自動小銃はごく僅かで、戦間期は軍縮の影響もあり第二次世界大戦が始まった頃に配備されていた自動小銃はアメリカのM1ガーランドぐらいでした。先進的なイメージの強いドイツも、主に配備されたライフルは終戦までボルトアクション式のKar98kでした」

 

指揮官

「そんなドイツは第二次世界大戦開戦以降、様々な戦場で戦いあることに気が付いた。主力のボルトアクション式ライフルでは市街地戦にて敵の軽機関銃やサブマシンガンに撃ち負け、サブマシンガンでは主戦場となったヨーロッパの広い平原で射程と威力不足が指摘されたんだ」

 

G3

「そこでライフルの威力とサブマシンガンの連射性と軽さを兼ね備えた新しい銃の開発が指示されました」

 

指揮官

「それが世界初のアサルトライフルの……と解説を続けたいが、アサルトライフルの解説を始めると時間がかかりそうだから次回にしよう。自動小銃は第二次世界大戦が始まった頃から戦後にかけて各国で開発、生産された。戦後しばらくの間は軍の主力ライフルを担ったが、アサルトライフルに取って代わられた。現在では自動小銃は狙撃用や民間向けモデルぐらいしかない。ではまとめだ」

 

・20世紀に入り自動小銃の開発がされたが、値段が高く生産に高度な精度が要求され生産性が悪かった

・そのため第二次世界大戦までに大量配備されたのはM1ガーランドぐらいだった

・自動小銃やアサルトライフルは弾の消費が激しい

・現在では自動小銃は狙撃用ライフルや民間向けライフルが大半

 

G3

「いかがだったでしょうか? それでは皆様」

 

「「次回もお楽しみに」」

 

 

 

指揮官

「次回はかなり解説事項が多くなりそうだ」

 

G3

「ついに私も登場しますね」

 

指揮官

「銃の歴史も終わりが見えてきた。よし、頑張るか」

 

 




作者
「防衛省の予算見てて銃の調達価格高すぎって思ってました。対人狙撃銃(おそらくM24狙撃銃)6丁で1千万円ですって」

参考文献
銃の価格(米国版) 2019年1月18日閲覧
https://hb-plaza.com/gun-price/

防衛 - 財務省 2019年1月18日閲覧
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia300406/03.pdf

我が国の 防衛と予算 - 防衛省 2019年1月18日閲覧
http://www.mod.go.jp/j/yosan/2018/yosan.pdf

自動小銃 - Wikipedia 2019年1月18日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/自動小銃

図解マニアックス・2 小銃百科増補版
著者:安田誠 発行所:株式会社 幻冬舎コミックス


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

銃の歴史その8 〜アサルトライフルの登場〜

指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「前回はドイツが今までの戦いを分析した結果、ライフルでは取り回しが悪くサブマシンガンや機関銃に撃ち負け、サブマシンガンは射程と威力が不足し、機関銃はその大きさ、重さ、連射時の反動の強さからライフルのように運用したい時にそれが出来ないと結論が出た。そこでライフルの威力とサブマシンガンの取り回しの良さ、機関銃の連射性を兼ね備えた銃の開発がされたところで終わった」

 

G3

「そこで1942年にハーネル社がライフル、サブマシンガン、機関銃の長所を併せ持った新しい銃を開発しました。Sturmgewehr 44(シュトゥルムゲヴェーア44)、英語でアサルトライフルと呼ばれるものが誕生しました」

 

指揮官

「Sturmgewehr 44、略してStG44は画期的な方法で問題を解決した。それは短小弾だ。今までのライフル用弾の薬莢を短くし、発射薬の量を減らして反動を減らした。弾丸はライフル用弾とほとんど同じだからサブマシンガンが使う拳銃用弾より威力があり、発射薬も多く射程もある程度なら問題ない。機関銃のように連射しても反動はライフル用弾ほどではなく制御できた。だがこの新しい銃は政治的な理由により生産が遅れ、配備された数は多くなかった」

 

G3

「しかし、ドイツからの戦利品として戦勝国各国はStG44を持ち帰り研究しました。そして各国でアサルトライフルの開発が始まったのです」

 

指揮官

「そして終戦から僅か1年後の1946年、一介の軍曹でしかなかったミハイル・カラシニコフがStG44を参考にアサルトライフルを設計し、1947年の新型銃を決める審査に合格した。シリーズ累計1億丁が生産されたと言われる東側を代表するアサルトライフル、AK-47だ。AK-47は「通りすがる傭兵」様の「ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー」で既に解説されているので、詳しくはそちらを見て欲しい」

 

G3

「AK-47は終戦直後に開発されたSKSカービン銃の弾を使用しています。これはStG44の影響を受けた短小弾です」

 

SKS

「呼んだ?」

 

指揮官

「ごめん呼んでない」

 

SKS

「(´・ω・`)そんなー」

 

指揮官

「気を取り直して、ソ連と同じくStG44を参考にアサルトライフルをベルギーのFN社が設計した。StG44と同じ弾を用いて1948年に原型が出来たそれは、イギリスやアメリカが中心となって結成された軍事機構"北大西洋条約機構"(通称NATO)の正式弾薬が強力なものに決定された影響で設計変更を余儀なくされた。こうして完成したのが西側を代表するアサルトライフル、FALだ」

 

FAL

「呼んだかしら?」

 

指揮官

「ごめん呼んでない」

 

FAL

「(´・ω・`)そんなー」

 

G3

「FALは世界中に輸出され西側だけでなく中南米やアフリカで使用され、FAL同士が戦う戦争もありました。ですが、前述の弾薬変更で連射に適さず、ライフルのように1発ずつ撃つ運用でした」

 

指揮官

「一方、NATOの盟主アメリカはM1ガーランドをNATOの弾薬規格に合わせ、連射機能を付与し近代化したアサルトライフル、M14を開発した。だがM14は設計の旧さからFALよりさらに連射に向かず、連続して撃つと手が付けられないほど銃口が跳ね上がり命中は期待出来なかった。また大きさと重量から狭い場所での取り回しも悪かった」

 

M14

「呼びましたか?!」

 

指揮官

「ごめん呼んでない」

 

M14

「(´・ω・`)そんなー」

 

G3

「この問題はベトナム戦争で顕著に現れました。見通しが効かず突発的な戦闘の起こりやすいジャングルでM14は北ベトナム兵の持つAK-47に撃ち負けてしまいました。そこで米軍はより軽量で取り回ししやすく、反動の少ない銃を求めました」

 

指揮官

「そこで採用されたのが、ユージン・ストーナーによって設計されたM16だ。特徴はアルミニウム合金とプラスチックを多用し軽量に仕上げた本体と、弾丸の口径を小さくし速度を増やした小口径高速弾だ」

 

G3

「M14やFAL、そして私が使用する弾はNATOに採用されている7.62mm×51弾で、弾丸の直径が7.62mm、薬莢の長さが51mmでした。一方、M16は5.56mm×45弾を使用しました。弾丸の直径が5.56mmで薬莢の長さが45mmです」

 

指揮官

「弾丸が小さく軽くなれば、その分発射薬は少なくて済み速度が上がる。結果として人を殺す威力を保ったまま反動を小さく出来るんだ。7.62mm×51弾は弾丸の重量が4.02[g]で速度が838[m/s]、エネルギーは3275[J]だ。一方5.56mm×45弾は弾丸の重量が9.33[g]で速度が922[m/s]、エネルギーは1709[J]だ。5.56mmの方がエネルギー量で劣るが、近距離での殺傷能力は十分だった」

 

G3

「M16の登場でアサルトライフルは短小弾と通常のライフル弾から一気に小口径高速弾に変化しました。FALはFNCへ、AK-47はAK-74へと小口径高速弾に適用しました。ですが、短小弾も小口径高速弾も使用しない方法もありました」

 

指揮官

「それは減装薬弾だ。薬莢も弾丸も変えず発射薬の量や種類を変更し反動を減らしたものだ。これは自衛隊の64式自動小銃で取り入れたものだ」

 

64式自

「呼んだ?」

 

指揮官

「ごめん呼んでない」

 

64式自

「(´・ω・`)そんなー」

 

指揮官

「現在でも使われるAK-47系を除けばほとんどが小口径高速弾を使用するアサルトライフルが主流だな。といったところで今回の解説は終わりにしよう。ではまとめだ」

 

・1942年に世界初のアサルトライフル、StG44が誕生した

・短小弾は弾丸の直径をそのままに薬莢を短くし反動をへらした弾

・小口径高速弾は弾丸の直径を減らしその分薬莢を小さくして反動を減らした弾

・減装薬弾は発射薬の量を減らし反動を減らした弾

 

G3

「いかがだったでしょうか? それでは皆様」

 

「「次回もお楽しみに」」

 

 

 

指揮官

「次でようやく銃の歴史編が終わりそうだ」

 

G3

「歴史の次はなにになさるんですか?」

 

指揮官

「銃の部品や用語の解説をしようと思う。てか先にこれをやればよかった」

 




作者
「通りすがる傭兵様のドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナーにてAK-47やFAL、64式自動小銃についての解説があるので、ぜひご覧ください(ダイマ)」

「あと活動報告書いたので、もしよろしければご覧ください。特に良い事は書いてません。解説の前に指揮官などの設定を追加したのと、銃に関して何か解説してほしいことがあればリクエスト受け付けますってだけです。AK-47の構造を解説してーて感じでリク貰えればやります」

参考文献
5.56×45mm NATO - Wikipedia 2019年1月20日閲覧
https://en.wikipedia.org/wiki/5.56×45mm_NATO

超ワイド&精密図解 世界の軍用銃図鑑 
発行人:鈴木昌子 発行所:株式会社 学研プラス

歴史群像シリーズ [完全版]図説・世界の銃パーフェクトバイブル
発行人:脇谷典利 発行所:株式会社 学研パブリッシング

オールカラー最新軍用銃辞典
著者:床井雅美 発行所:並木書房


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

銃の歴史その9 〜分隊支援火器とPDW〜

指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「銃の歴史編もいよいよ最後となった。今回は分隊支援火器とPDWについて解説しよう」

 

G3

「分隊支援火器となると文字通り分隊を支援する火器のことですね。その6で解説した軽機関銃と違うものですか?」

 

指揮官

「似てるようで実はやや異なる銃だ。どっちとも機関銃らしく撃ちまくって弾幕を張るのに変わらないがな。さて、第一次世界大戦で軽機関銃が登場し、軽機関銃が分隊につき1丁配備されるようになった」

 

G3

「分隊は10人前後の部隊で軍の最小単位でしたね」

 

指揮官

「そうだ。だが機関銃は分隊だけでなく、航空機や戦車といった新たな兵器にも搭載されるから大量に必要とされた。また今までの重機関銃も大きく重たすぎるとして、軽量化が求められた。そこでドイツは軽機関銃と重機関銃を統合する新たな機関銃を開発した。それがMG34だ」

 

G3

「MG34は二脚を付けて軽機関銃として、そして専用の三脚と組み合わせることで重機関銃として運用できました。さらに戦車にも搭載されました。このように軽機関銃としても重機関銃としても運用できる機関銃を汎用機関銃と言います」

 

指揮官

「汎用機関銃はMG34に始まり改良されたMG42、戦後型のMG3、アメリカではM1919と戦後に開発されたM60が有名だな。他にも日本の62式機関銃、ロシアのPK、フランスのAAT-52が汎用機関銃だ。実装されていないものならFN社のMAGが最も有名だろう。」

 

G3

「それで分隊支援火器はどうしたんですか?」

 

指揮官

「あぁ、軽機関銃の登場で分隊の火力の中心は軽機関銃、そして発展形の汎用機関銃となった。しかし、汎用機関銃は所詮機関銃に変わりなく、重量は10kg前後で弾もライフル用弾を使用していた。だがこれでは重すぎて、より装備が軽量化していく中で付いて行けなくなってきた。さらに前回のアサルトライフルでM16を始めとして小口径高速弾の普及で弾の違いによる補給の手間や戦闘中の融通が出来なくなった」

 

G3

「そこでより軽量で小口径高速弾を使用する機関銃として開発されたのが分隊支援火器なんですね」

 

指揮官

「そうだ。弾を5.56mm×45弾のような小口径高速弾を使用し、より軽量化して一部の分隊支援火器はアサルトライフルの弾倉を使えるように設計された。汎用機関銃と違い小口径高速弾を使用する分、威力と射程が犠牲になっている。また1人で運用することが前提なのも大きな違いだ」

 

G3

「なるほど、より軽量でアサルトライフルと同じ弾を使い、1人で運用できるのが分隊支援火器なんですね」

 

指揮官

「M249SAWやMG4、ネゲヴ、AEK-999、PKPなどが分隊支援火器だな。実装されていないものならAK-47の改良型のAKMを分隊支援火器にしたRPKが有名だ。AEK-999やPKPはライフル用弾を使うが、かなり軽量化されているため分隊支援火器に分類される。では次はPDWについて解説しよう」

 

 

 

指揮官

「時は1990年代、技術の進歩により銃弾を受け止めれる防弾チョッキが一般化してきた。もしこの防弾チョッキを着た少数部隊やゲリラが軍の大半を占める後方部隊を襲った場合、護身用に拳銃やサブマシンガンしか持っていない後方部隊は対抗するのは難しかった。拳銃用弾は防弾チョッキを貫くには威力不足で、アサルトライフルは作業の多い後方部隊には大きかった。そこでサブマシンガン並の大きさで短距離でなくとも防弾チョッキを貫通できる銃が求められた。これを受けて開発されたのが、世界初のPersonal Defense WeaponP90だ」

 

G3

「Personal Defense Weapon、日本語で個人防御火器ですね。そのP90はどのようにして防弾チョッキを貫通できるようにしたんですか?」

 

指揮官

「このP90は今までの拳銃用弾とアサルトライフルの小口径高速弾の中間のような新しい弾を採用したんだ。見た目は5.56mm×45弾をそのまま小さくした感じだ。この弾は拳銃用弾より貫通力に優れ、小口径高速弾より反動が少ない。まさにコンセプトにぴったりな弾なんだ」

 

G3

「でもPDWはあまり見かけませんね」

 

指揮官

「そう、PDWは鳴り物入りで登場したが、あまり軍に受け入れられなかった。戦闘の可能性の低い後方部隊用に新たな銃と弾を導入するのは、コストパフォーマンスが低く今までのサブマシンガンや拳銃で十分と判断された。導入と訓練に多大な金と時間がかかる現代では、到底受け入れられないんだ。だが、防弾チョッキを貫通するが人体は貫通しない弾の特性と、小柄で軽量な点に注目した特殊部隊が採用している」

 

G3

「なるほど、小柄さと弾の特性で特殊部隊に採用されているんですね。特殊部隊なら導入する数も少なくて済みますから、お金はかかりませんね」

 

指揮官

「だがやはりサブマシンガンで十分という意見が多く特殊部隊向けも市場が小さいから、ドイツのMP7とベルギーのP90ぐらいしかPDWは存在しないな。という訳で今回の解説は終わりだ」

 

G3

「それっではまとめです」

 

・汎用機関銃は軽機関銃としても重機関銃としても運用できる機関銃で、ライフル用弾を使用する

・分隊支援火器はアサルトライフルと同じ小口径高速弾を使用するより軽量な機関銃。一部はライフル用弾を使用する

・PDWはPersonal Defense Weaponの略で日本語では個人防御火器

・PDWはサブマシンガン並の大きさで拳銃用弾と小口径高速弾の中間の威力の弾を使用する

 

指揮官

「いかがだったかな? それではみんな」

 

「「次回もお楽しみに」」

 

 

 

G3

「ようやく歴史編が終わりましたね」

 

指揮官

「あぁ、次は銃の各名称と役割についてだ。また絵を描かなきゃな」

 

G3

「美味しいコーヒー淹れますから頑張ってくださいね」

 

指揮官

「ははっ、とびっきり美味しく頼むよ」

 




作者
「期末試験が近いため更新が送れます。どうかご了承ください」

参考文献
オールカラー最新軍用銃辞典
著者:床井雅美 発行所:並木書房

超ワイド&精密図解 世界の軍用銃図鑑 
発行人:鈴木昌子 発行所:株式会社 学研プラス

Wikipedia 汎用機関銃 分隊支援火器 PDW 2019年1月22日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/汎用機関銃
https://ja.wikipedia.org/wiki/分隊支援火器
https://ja.wikipedia.org/wiki/PDW


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

コラム 〜小隊って?〜

指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「銃の歴史編が終わったから番外編ということで小隊について解説していくぞ」

 

G3

「AR小隊や404小隊といった部隊名を聞いたことある方も多いのではないでしょうか」

 

指揮官

「多くの指揮官は小隊と聞いて首を傾げたと思う。どれぐらいの規模なんだろうかと。でもこれを見れば小さな部隊から大きな部隊までわかるぞ」

 

G3

「それではまず一般的な歩兵の編制を以下に示します。部隊を構成する人員は国や時代、組織によって異なりますので、あくまで目安として見てください」

 

・分隊:10人前後。隊長は軍曹

・小隊:30〜50人前後。隊長は少尉。複数の分隊から構成

・中隊:100〜250人前後。隊長は大尉。複数の小隊から構成

・大隊:600〜1,000人前後。隊長は少佐または中佐。複数の中隊から構成

・連隊:1,000〜3,000人前後。隊長は大佐。複数の中隊または大隊から構成

・旅団:3,000〜9,000人前後。隊長は大佐から少将。複数の大隊または連隊から構成

・師団:6,000〜20,000人前後。隊長は少将または中将。複数の大隊や連隊、旅団から構成

 

指揮官

「分隊は軍隊の中で最も小さな編制単位だ。指揮官は軍曹で、現代の分隊は汎用機関銃や分隊支援火器を1〜2丁と携帯式対戦車火器を1つ装備する。分隊をさらに2つの班に分け、機関銃を持つ班で射撃して相手を釘付けにする間に、もう片方の班で側面や背後に回り込んで相手の隙を突く射撃と運動が戦いの基本だ」

 

G3

「現代の分隊は機関銃を持つ機関銃手、携帯式対戦車火器を持つ対戦車特技手を除いて全員がアサルトライフルを持っています」

 

指揮官

「小隊は複数の分隊から成る部隊だ。指揮官は少尉で補佐にベテランの軍曹や曹長が就く。大抵の場合、2〜4つの分隊と小隊を指揮する小隊司令班から成るな。ドルフロだと最大で5×5=25人だが、現代の小隊は30から50人程度だ」

 

G3

「中隊は複数の小隊で構成される部隊で、指揮官は大尉です。3から5つの小隊で構成され、歩兵3個小隊と対戦車火器を装備した小隊、迫撃砲を装備した小隊で構成されている場合が多いです」

 

指揮官

「大隊は3から5個の中隊と司令部中隊で構成された部隊だ。指揮官は少佐か中佐で、現代における戦術レベルの基本なっている」

 

G3

「機関銃のところで登場した連隊は複数の大隊または中隊で構成され、指揮官は大佐です。陸上自衛隊では3つから6つの普通科中隊と重迫撃砲中隊、対戦車中隊から構成されますね。普通科とは戦後日本での歩兵のことです」

 

指揮官

「旅団は複数の大隊または連隊で構成され、指揮官は大佐から少将だ。旅団は上位部隊である師団の指揮下以外にも、独立した部隊として存在するものもある。また歩兵以外にも戦車や砲兵部隊を組み込んで様々な敵に対応出来るようになっている旅団もある」

 

G3

「師団は複数の連隊や旅団から構成されて、指揮官は少将か中将です。概ね2から4個の連隊や旅団と師団司令部直轄の部隊で構成されます。師団は戦略の最小単位と呼ばれ、師団単体で自立して動く事ができます」

 

指揮官

「師団より上は軍団、軍、軍集団とあるが、ここでは省略しよう。G&Kじゃ全部の部隊をかき集めても連隊止まりだろうしな。まぁ、簡潔にまとめるなら、小隊はいくつかの分隊で構成された数十人規模の部隊だ。最大25人は分隊だと多いから小隊と名付けたんだろうな。うちの基地も第1、第2、第3、第4小隊と名前を振っている」

 

G3

「G&Kの指揮官は最大で10個の部隊を持てるそうなので最大250人、中隊規模ですね」

 

指揮官

「小隊10個と考えたら3個小隊で1個中隊と換算すると大隊クラスだな。喜べ諸君、若手で中隊長や大隊長はかなり優秀じゃないと成れないぞ」

 

G3

「それだけ人手不足とも言いますが……まぁ指揮するのは人間ではなく戦術人形なので、多少は基準が緩いのかもしれません」

 

指揮官

「そもそも色んな地区や基地見る限り10個も部隊持ってるとこはそうそう無いがな。では今回はここまでだ」

 

G3

「いかがだったでしょうか? それでは皆様」

 

「「次回もお楽しみに」」

 

 

 

指揮官

「うーん、部隊を拡充しようか悩むな」

 

G3

「部隊を拡充できるだけの資材はあるんですか?」

 

指揮官

「ある。大いにあるが、部隊増やすのも上と色々と協議して裏から手も回さないといけないからなぁ……持てるコネ賄賂のほとんどが戦車の維持と嗜好品に消えてるから、しばらく無理だな」

 

 




作者
「期末試験が近いため更新が送れます。どうかご了承ください」

参考文献
早分かり軍隊部隊編成 - BIGLOBE 2019年1月23日閲覧
http://www5f.biglobe.ne.jp/~kanri01/rounk/shyumi/hensei_riku.html

安全保障学を学ぶ: 戦技研究 戦場で生き残るための射撃と運動の技術 2019年1月23日閲覧
http://militarywardiplomacy.blogspot.com/2015/10/blog-post_631.html

普通科 (陸上自衛隊) - Wikipedia 2019年1月23日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/普通科_(陸上自衛隊)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

銃の部位解説 〜ライフル編〜

指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「今回は銃の部位について解説するぞ。これ最初にやっとけばよかった

 

G3

「今回は特別ゲストの方にお越しいただいております。スプリングフィールドM1903さんです」

 

スプリングフィールド(以下春田)

「うふふ。私、頑張りますね」

 

指揮官

「では早速解説を始めよう。まずは下の画像を見てくれ」

 

 

【挿絵表示】

 

 

春田

「画像はリー・エンフィールドですね。ボルトアクション式ライフルは概ねこのような形になってますが、普通のボルトアクション式ライフルは弾倉が外に出ていません。リー・エンフィールドは弾を10発装填するため、例外的に弾倉が外にあります」

 

指揮官

「では左から解説だ。銃床(じゅうしょう)は英語でStock(ストック)と言い、肩に当てて照準を安定させ、反動を抑える部位だ。画像のような斜め下に曲がってる銃床を曲銃床、真っ直ぐな銃床を直銃床と言う」

 

G3

「曲銃床はボルトアクション式ライフルやショットガンに多く、手で握り引き金を引く部分を前床、肩を当てる部分を後床と言います。曲銃床の曲がり具合をベンドと言い、この角度が大きいと」

 

春田

「曲銃床は銃身と照準を合わせる目線がほぼ同じ高さになり、狙いが正確になる一方、反動が斜め下に来るので発砲時に銃口が跳ね上がる欠点があります」

 

指揮官

「直銃床は反対に反動が真っ直ぐ来るから銃口が上がりにくく制御しやすいが、照準器を上の位置に付けねばならない。M14の反動が大きく連射すると狙えなかったのは弾が強力なだけでなく、曲銃床であったのも原因なんだ」

 

G3

「続いて引き金です。英語ではTrigger(トリガー)と言い、これを引くことで弾丸が発射されます。ほとんどの銃は引くタイプの引き金ですが、M2機関銃のように押すタイプもあります」

 

春田

「次は槓桿(こうかん)です。英語でBolthandle(ボルトハンドル)と言い、これを持ち上げ手前に引くことで弾倉に弾を入れることができます。弾を入れたらボルトハンドルを押してから下げることで弾が薬室に送られ、いつでも発射できるようになります。撃った後は再びボルトハンドルを操作し排莢、装填を繰り返します」

 

指揮官

「ボルトアクション式の中にはボルトハンドルを持ち上げずにそのまま引く直動式というものもある。オーストリア=ハンガリー帝国のシュタイヤー=マンリッヒャーM1895やドルフロ大陸版で実装されたK31が有名だな」

 

G3

「続いて弾倉(だんそう)です。英語でMagazine(マガジン)と言い、弾をあらかじめ装填しておき発射後に弾を供給する部品です。着脱式と固定式があります」

 

春田

「着脱式は多くのアサルトライフルや自動拳銃で使われてます。固定式はボルトアクション式ライフルやリボルバーですね。ただ、リー・エンフィールドはボルトアクション式ライフルの中でも珍しい着脱式弾倉です。と言っても弾倉を外す機会はあまり無いそうですが」

 

指揮官

「リボルバーもシリンダーを容易に取り外せるものもある。これも1種の弾倉と言えるかもしれないな。次は照門(しょうもん)照星(しょうせい)、英語でRearsight(リアサイト)Frontsight(フロントサイト)だ。銃にあらかじめ付けてあるアイアンサイトと後付けが多い光学機器のオプティカルサイトの2種類がある。アイアンサイトは主にオープンサイトとピープサイトがあり、オープンサイトは凹型の照門と凸型の照星で、ピープサイトは照門が穴になっている」

 

G3

「多くの銃はオープンサイトですね。M16系統やG3系統はピープサイトを採用しています。G36は初めからスコープとドットサイトが備わっています」

 

春田

「最後に着剣装置(ちゃっけんそうち)ですね。銃剣を付ける場所で、銃剣戦闘は弾が無くなった時の最後の手段です。ですがアサルトライフルは他のライフルと違い連射できるので、最近では銃剣戦闘の頻度はかなり下がっています」

 

G3

「ドイツ連邦軍では銃剣を採用していませんし、2010年にアメリカ陸軍は銃剣の使用訓練を中止しています。ですが、私やG36に着剣装置はあり、その後の新しい銃の計画にも着剣装置は盛り込まれているので、完全に無くなることはないでしょう」

 

指揮官

「着剣装置について1つ珍しいもとして、拳銃なのに銃剣を付けれるオプションがあるんだ。みんなご存知、スキルで斧を投げるCZ75だ。拳銃の中ではかなり珍しいな。と言ったところで今回は終わりだ」

 

G3

「いかがだったでしょうか? それでは皆様」

 

「「「次回もお楽しみに」」」

 

 

 

G3

「指揮官さん、コーヒー淹れました」

 

指揮官

「ん、ありがとう。……うーん、今日も美味いな」

 

春田

「仲がよろしいですね、まるで夫婦みたいです。コーヒーに合うマフィンを作ってみましたので、よかったらどうぞ」

 

 




作者
「イベントついに来ましたね。ジュピターを避けて行くと長すぎるし突破すると大損害です。やばい、資源が溶けていく。これ書いてる時点で2-4eを2回削りました。期末試験近いのに何やってんだ…」

参考文献
銃床 - Wikipedia 2019年1月25日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/銃床

トリガー (銃) - Wikipedia 2019年1月25日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/トリガー_(銃)

照準器 - Wikipedia 2019年1月25日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/照準器

銃剣 - MEDIAGUN DATABASE 2019年1月25日閲覧
http://mgdb.himitsukichi.com/pukiwiki/index.php?%BD%C6%B7%F5

図解マニアックス・2 小銃百科増補版
著者:安田誠 発行所:株式会社 幻冬舎コミックス


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

銃の部位解説 〜アサルトライフル編〜

指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

 

指揮官

「前回はライフル編という事で銃種RFが使うライフルの部位について解説した。今回は銃種ARが使うアサルトライフル編だ。早速解説を始めよう。下の画像を見てくれ」

 

 

【挿絵表示】

 

 

G3

「では前回と同じく左から解説します。画像の銃はアメリカのアサルトライフル、M4A1です。銃床は前回解説した通り、肩に当てて照準し反動を受け止める部品です。現代のアサルトライフルの多くは折り畳んだり、伸び縮みさせて長さを調節できます。これは空挺部隊が狭い機内に持ち込めるようにしたり、室内戦で取り回しを良くするためですね」

 

指揮官

「折り畳み式銃床はFNCや56-1式、G36などが当てはまる。伸縮式はM4A1系やサブマシンガンのMP5などが該当するな。あとこの2つを組み合わせた銃床をARX-160やART556が採用している」

 

G3

「次は槓桿(チャージングハンドル)です。ボルトハンドルでも通用しますが、アサルトライフルではチャージングハンドル、略してチャーハンと言われることが多いですね。弾倉を刺してチャージングハンドルを引くと初弾が薬室に装填され、以降は弾を撃ち尽くすまで自動で弾は装填されます。ちなみに、G3系は弾倉を刺す前にチャージングハンドルを引いて固定しなければなりません」

 

指揮官

「次は銃把(ピストルグリップ)だ。ライフルは銃床を握っていたが直銃床の銃はピストルグリップがあり、ここを握る。ピストルグリップの中は大抵空洞になっていて、この中に清掃用の道具をしまうこともある。SV-98やWA2000、競技用銃といった一部の銃は銃床に穴を開けピストルグリップのようにしたものもある。これはサムホールと呼ばれるぞ」

 

G3

「続いて照門(リアサイト)です。アサルトライフルはライフルより想定する交戦距離が短いため、照準器も500m程度までしか対応していないものが多いです。また最近の銃は光学照準器を付ける前提で、着脱式のものを備えた銃もいます。Hk416さんやST AR-15さんは固定式の照準器は付けず光学照準器と着脱式の照準器を付けてますね」

 

指揮官

「次は弾倉取り外しボタン(マガジンキャッチ)だ。これを押すと弾倉の固定が解除され抜けるようになる。M4A1はマガジンキャッチを押すと弾倉は自重で落下し、素早く次の弾倉を刺すことができる」

 

G3

「次はキャリングハンドルです。文字通り銃を運ぶための持ち手で、アサルトライフル以外にも機関銃やライフルにも付いてる銃があります。M1919A4さんが左手で握ってるものがそうですね。最近の銃は軽量化と光学機器を付けるスペースの確保のために、キャリングハンドルが無いものが多いです」

 

指揮官

「続いて排莢口(エジェクションポート)だ、これは発射後に薬莢を排出する場所だ。普段は外からゴミや水が入らないように蓋が付けられたり遊底自体が蓋になっている。画像では排莢口の下の明るい灰色の部分が蓋だ。遊底が見えてるから、画像は蓋が開けられている状態だ」

 

G3

「次は被筒(ハンドガード)です。ハンドガードは熱くなった銃身から手を守る部品で、同時に外からの衝撃から銃身を守る役目もあります」

 

指揮官

「現代のハンドガードはM4A1のようにピカティニーレールが付いているものが多い。ピカティニーレールは断面が20mm幅のT型のレールで、これによって容易に光学機器や各種器具を着脱できる。後から改造されてピカティニーレールが付けられる例も多いな」

 

G3

「続いて銃身です。現代のアサルトライフルでは狭い室内戦から砂漠や平原といった開けた場所まで、あらゆる戦場に対応するため、銃身を容易に交換できるものが多くなってきました」

 

指揮官

「CZ-805や未実装だがAUGが主な例だな。銃身を交換することで狙撃銃にも分隊支援火器にもなれる万能な銃だ。また給弾機構を交換することで異なる弾に対応することもできるな。これによって役割や弾に応じて派生型を作る必要がなくなったのも利点だ」

 

G3

「と言ったところで今回はおしまいです」

 

指揮官

「いかがだったかな? それではみんな」

 

「「次回もお楽しみに」」

 

 

 

G3

「作戦お疲れ様でした。AR小隊は無事撤退出来たようです」

 

指揮官

「ふう、しかしこの地区にも要請が来るとは思わなかったな」

 

G3

「戦力は整っていますから仕方ありません。では、次の作戦に備えておきますね」

 

 




作者
「低体温症の進捗いかがでしょうか? 自分は1/27に無事クリアし、1/28にG28をゲットしたので後は紅包を集めつつレベリングです。あとようやくMk23出ました! 長かった……Mk23が出る間にSAAは8体出ました。確率おかしいだろ…」

参考文献
図解マニアックス・2 小銃百科増補版
著者:安田誠 発行所:株式会社 幻冬舎コミックス


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

コラム 〜多過ぎるっ!AKシリーズ〜

指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「今回は息抜きとして世界で最も作られたAK-47の派生型を紹介しよう。AK-47の解説については「通りすがる傭兵」様の「ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー」の第24話にあるので、そちらを参考にしてくれ」

 

G3

「AK-47は私やFALと共に世界三大アサルトライフルに数えられ、鉄のカーテンを挟んで東西で睨み合っていた銃でした。ソ連だけでなくワルシャワ条約機構各国や多数の友好国に供給され、そしてそこで改良されました。今回はソ連と各国のAK-47の派生型について紹介していきます」

 

指揮官

「まずは大元のAK-47を紹介しよう。 AK-47には初期型の機関部をプレス加工で作っていたⅠ型、耐久性が十分でなかったため機関部を削り出し加工にしたⅡ型、生産性改良のためプレス加工と削り出し加工を組み合わせた決定版のⅢ型がある。AK-47と言えば基本的にⅢ型を指す」

 

G3

「次はAK-47の改良型のAKMです。AK-47は曲銃床で射撃時に銃口が跳ね上がるため、直銃床に改められています。また竹槍のように斜めに切り落とされたような銃口になりました。AK-47と見分けるポイントは銃口と銃床です」

 

指揮官

「次はAKMを小口径高速弾に対応させたAK-74だ。弾が7.62mm×39弾から5.45mm×39弾に変更し、銃口に跳ね上がりと発砲音を軽減するマズル・コンペンセーターというものが付けられた。AKMと間違えないように銃床に溝があるのが見分けるポイントだ」

 

G3

「続いてAK-100シリーズです。主に輸出用としてAK-74を元に開発されました。西側の5.56mm×45弾を使用するAK-101とそれを短くしたAK-102、7.62mm×39弾を使用するAK-103と短くしたAK104、5.45mm×39弾を使用する短いAK-105、跳ね上がり防止機構を備えた5.45mm×39弾を使用するAK-107と5.56mm×45弾使用のAK-108があります。見た目はAK-74の改良型であるAK-74Mとあまり変わらないので見分けが難しいです。弾の異なる弾倉の互換はありません」

 

指揮官

「次はAK-12だ。AK-74Mを近代化するため開発され、伸縮できる折り畳み銃床とピカティニーレールを備える。見た目はAK-74Mに似てるが、ピストルグリップと銃床が見分けるポイントだな。ちなみに日鯖未実装のAK-12は2016年型だ」

 

G3

「またメタいことを……続きまして他の銃種になったAKシリーズです。AKMを分隊支援火器として強化、発展させたRPKがあります。AK-74と同様に5.45mm×39弾に対応したRPK-74もあります。長い銃身と弾倉、変更された銃床が見分けるポイントですね。それからAKの機構を元に軽機関銃PKとその派生型のPKPが作られています」

 

指揮官

「サブマシンガンではAK-74を元にしたPP-19ビゾンがあるな。これはM950Aのような円筒形の弾倉なのが特徴だ。これを改良したPP19-1ビツヤツは見慣れたバナナ型の弾倉になっている。ショットガンではサイガ12が有名だ」

 

G3

「特殊用途の派生型では発砲音を抑えるサウンド・サプレッサーを装着したAS VALやそれを小型化したSR-3ヴィーフリがあります。同じくサウンド・サプレッサーを付けることを前提としたOts-12やOts-14もAKの派生型ですね」

 

指揮官

「さて、ソ連/ロシアにおけるAK-47の派生型はこれぐらいだろう。ここからは各国が作った派生型を紹介するぞ。まずは中国だ。中国はAK-47を国産化した56式自動歩槍が使われている。AK-47との違いは折り畳み式銃剣が付いているのと機関部左側面に56式と刻印がされてる点だ。だが輸出版ではこれらが無い場合もある」

 

G3

「同じアジアでは北朝鮮がAK-47をライセンス生産したものを58式、AKMをライセンス生産したものを68式として採用しています。見分けるポイントとしてはセミオートとフルオートの切り替え部がハングルで表示がある点でしょうか」

 

指揮官

「東ドイツはAK-47をMPi-Kとして、AKMをMPi-KMとしてライセンス生産していた。特徴としては銃床が焦げ茶色のプラスチック製になっており、滑り止めの凹凸がある点だ。また輸出向けとしてMPi-KMを参考に5.56mm×45弾を使用するヴィーガーStG-940が開発された。もっとも、ベルリンの壁崩壊とドイツ再統一で生産はあまりされなかったんだがな」

 

G3

「ポーランドではAK-47をKbkg wz.1960として、AK-74をKbk wz.1988 タンタルとしてライセンス生産してました。Kbkg wz.1960は銃口に差して発射する手榴弾のようなもの、ライフル・グレネードの発射機能を持たせるためにガス・カットオフスイッチがあり、銃口も特徴的な形をしています。ハンガリーではAKMのハンドガードの上半分を取り払い、ハンドガードに持ち手を追加したAKM-63を生産してました。しかしこの持ち手があると使いずらく、改良型で無くなりました」

 

指揮官

「ルーマニアではAKMのハンドガードと一体化させた持ち手を追加したAIMを使っている。ただ輸出版では持ち手が無いものもある。ユーゴスラビアでは国産化したM70が使用されていた。AKMと違う点はハンドガード側面にある穴が2つから3つに増えてるところだ」

 

G3

「東側以外にもAKの派生型があります。イスラエルはAK-47を元にガリルを開発し、これをR4として南アフリカがライセンス生産しています。フィンランドでもAK-47を元にRk-62やその改良型のRk-95が開発されています。見分けるポイントは銃床とハンドガードの形です。また、インドでもAK-47を参考にINSASが開発され採用されています」

 

指揮官

「ここまでAK-47の派生型を紹介してきたが、逆にAKシリーズのようでそうではない銃も紹介しよう。まず初めにSVDだ。よくAK-47を狙撃銃として改良したように言われるが、外見と操作性を似せただけで設計は違うものだ。AKを元に開発された狙撃銃はサウンド・サプレッサー装備のVSSやルーマニアのPSL狙撃銃、ユーゴスラビアのM76だ」

 

G3

「他にはチェコスロバキアのVz.58もAK-47に似ていますが、これも独自開発です。AK-47と弾は共有できますが弾倉の互換はありません。見分けるポイントは弾倉と銃床の形ですね」

 

指揮官

「さて、AKシリーズとその派生型の紹介、いかがだったかな? 下に比較画像とまとめを置いておくから参考にしてくれ。AK-47を始め56式、9A-91、Ots-14などAK系統の銃は多く実装されてるからAK小隊なんて組んでみるのも面白いかもしれないな」

 

 

【挿絵表示】

 

 

ソ連/ロシア:AK-47、AKM、AK-74、AK100シリーズ、AK-12、RPK、PK、PKP、AS VAL、Ots-12、Ots-14、9A-91、VSS

中国:56式自動歩槍

北朝鮮:58式自動歩槍、68式自動歩槍、88式自動歩槍(AK-74の国産化)

東ドイツ:MPi-K、MPi-KM、ヴィーガーStG940

ポーランド:Kbkg wz.1960、Kbk wz.1988 タンタル

ハンガリー:AKM-63、AK-63

ルーマニア:AIM、PLS

ユーゴスラビア:M70、M76

イスラエル:ガリル

南アフリカ:R4

フィンランド:Rk 62、Rk95

 

G3

「いかがだったでしょうか? それでは皆様」

 

「「「次回もお楽しみに」」」

 

 

 

G3

「次はサブマシンガンですか」

 

指揮官

「あぁ、サブマシンガンならMP5だろうと思ってな。ついでにローラーロッキング方式も解説しようと思う」

 

G3

「頑張ってくださいね。あっ、コーヒー淹れてきます」

 




作者
「世の中には見ただけでどのAKか分かるひとがいるらしいですね。怖い」

参考文献
オールカラー最新軍用銃辞典
著者:床井雅美 発行所:並木書房

コンバット・バイブル[増補改訂版]
著者:上田信 発行所:株式会社コスミック出版

Wikipedia Template:カラシニコフ系銃器 2019年1月31日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/Template:カラシニコフ系銃器


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

銃の部位解説 〜サブマシンガン編〜

指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「今回はサブマシンガンの部位について解説しよう。と言ってもアサルトライフルと被る部分が多いから省略するところが多い。では早速解説を始めよう」

 

G3

「解説の前におさらいです。サブマシンガン(以下SMG)とは拳銃用弾を使用し機関銃のように弾幕を張れる銃のことです。歴史編で解説したように、SMGは第一次世界大戦の塹壕線で産声を上げました。塹壕と言う狭い場所で取り回しでき、機関銃のように弾を浴びせれる銃としてドイツ帝国が開発しました。しかし、ドイツ帝国は戦争に負け、SMGもその存在と効果に疑問を持たれたまま戦間期を過ごします」

 

指揮官

「大々的に投入したにもかかわらず最終的に負けたことと、死者を出し過ぎた塹壕戦が厭忌され将来の戦争は戦車や航空機によって塹壕を掘る間も無く終わるだろうというある種の楽観的な見通しがあった。だから塹壕戦に特化したSMGはあまり開発されなかった」

 

G3

「この頃のSMGは概ね小型化したライフルに長い弾倉を付けたような見た目でした。トンプソンやスオミKP-31、PPSh-41が良い例です。しかし、1940年にSMGを生み出したドイツで画期的なSMGが開発されました。プレス加工を多用し生産性を高め、折り畳み式銃床によって携行性を高めたMP40です」

 

指揮官

「MP40の登場は各国に衝撃を与えた。塹壕以外で使い道が無い銃から一変して、大量生産でき塹壕よりさらに狭い車内や機内に持ち込める銃となったんだ。MP40に影響されたのがステンSMGやPPS-43、M3、M/45などだ」

 

G3

「大量生産のために簡素化された設計は自動車メーカーや下町の町工場での生産を可能にしました。また高い携行性は空挺部隊の主武装や戦車兵、指揮官の護身用武器にうってつけでした」

 

指揮官

「MP40の登場でSMGは小型軽量で大量生産でき、弾をばらまける銃としての地位を得た。戦後もUZIやVz.61スコーピオンと言った小型軽量で生産性の高いSMGが開発されいてる。小型軽量という利点は敵地に潜入する特殊部隊にも好まれたが、構造的に命中精度は悪かった。そこでドイツのH&KがG3アサルトライフルを元に高精度なSMGを開発した。それがSMG界の革命児、MP5だ」

 

G3

「MP5は私と同じローラーロッキング方式です。画像は下のものをご覧ください。ローラーロッキング方式とは、今までのSMGと同じブローバック方式にローラーを加えて反動が来るのを遅らせたものです」

 

 

【挿絵表示】

 

 

指揮官

「G3やMP5はこのローラーがあることで遊底が後退する時間と速度を遅らせ、反動を少なくしている。これにより銃口の跳ね上がりが少なくなり、精度の高いSMGとなったんだ」

 

G3

「MP5の解説は「通りすがる傭兵」様の「ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー」の第42回でされているので、そちらをご覧ください。この高精度により、人質がいて狙いを外すことが出来ないハイジャック事件や立て籠もり事件に対処する世界各国の警察や軍の特殊部隊に採用されました。MP5は高価で大量生産には向きませんが、特殊部隊ならあまり数を要求されないので好都合でした」

 

指揮官

「そしてMP5登場以降は小型軽量で高精度なSMGがトレンドとなった。では長くなったが銃の部位についてだ。下の画像を参考にしてくれ」

 

 

【挿絵表示】

 

 

G3

「初めに銃床です。SMGは他の銃種よりも早い段階で折り畳み式や伸縮式の銃床を備えるものが多かったです。携行性を高めるために銃床が無いタイプもありました」

 

指揮官

「次はピストルグリップだ。SMGによってはピストルグリップの中に弾倉を入れるものもある。UZIやイングラムM10、TMPなどがそのタイプだ」

 

G3

「続いてセレクターです。これは発砲出来ない安全状態(セーフティー)、トリガーを引くと1発だけ出る単射(セミオート)、トリガーを引くと数発だけ発射されるバースト射撃、トリガーを引き続ける限り撃ち続ける連射(フルオート)を切り替えるレバーやスイッチです。バースト射撃は概ね3発発射しますが、ロシアのAN-94などは2発発射します。バースト射撃は最近の銃に多いですね」

 

指揮官

「照準器と排莢口は省略して、次は弾倉だ。SMGの弾倉は面白いことに下面だけでなく側面や上面に刺すものがある。世界初のSMGであるMP18を始めステンSMGや100式SMGは側面に、M950AのSMG型であるキャリコM100や未実装だがオーストラリアのF1SMGは上面に弾倉を刺すぞ。上面に刺すのはF1と前任のオーウェンSMG、キャリコぐらいだろう」

 

G3

「では次にハンドガードです。SMGにはハンドガードが無いものも多くいます。MP40やM3、Z-62などはハンドガードの代わりに弾倉とその差し込み口を持って保持します。なおステンSMGは弾倉を持つと強度が足りず弾倉や差し込み口が曲がるので、持つ時はやめたほうがいいです」

 

指揮官

なお立ち絵ではガッツリ持ってる模様では最後に銃身だ。SMGは小型化のため銃身が短くなっている。拳銃用弾の発射薬の量の少なさもあって射程が短く精度が悪い。この問題を解決したのが世界初のPDWであるP90だ。機関部を銃床に収めトリガーを機関部の前に配置するブルパップ式を採用し、全長を短くしつつ銃身の長さを確保している。また拳銃用弾ではなくライフル用弾を小型化したような専用の弾を使用し貫通力と精度を確保している。このことは歴史編のPDWでやったな。さて、解説は以上で終了だ」

 

G3

「と言ったところで今回はおしまいです」

 

指揮官

「いかがだったかな? それではみんな」

 

「「次回もお楽しみに」」

 

 

 

G3

「……Denn dein ist das Reich und die Kraft und die Herrlichkeit in Ewigkeit. Amen.」

 

指揮官

「G3、ちょっと相談が……おっと、すまなかった」

 

G3

「大丈夫です。お祈りは終わりましたから。それで相談とは?」

 

指揮官

「あぁ、こんどの作戦についてなんだが……」

 

ある日の日常

 

 




参考文献
オールカラー最新軍用銃辞典
著者:床井雅美 発行所:並木書房

図解マニアックス・2 小銃百科増補版
著者:安田誠 発行所:株式会社 幻冬舎コミックス


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

銃の部位解説 〜ハンドガン編〜

指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「今回はハンドガンについて解説するぞ。早速だがハンドガン(以下HG)は回転式弾倉を備えるリボルバーと箱型弾倉のオートピストルに分かれる。まず最初はリボルバーだ。下の画像を見てくれ」

 

 

【挿絵表示】

 

 

G3

「画像は以前に登場したコルトSAAですね。今回は照星と銃身は省略し、初めにイジェクターロッドです。これは空薬莢を抜くための部品です。イジェクターロッドはシュラウドと言う部品の中にあります。シュラウドはイジェクターロッドを保護すると共に銃身の跳ね上がりを減らす効果もあります」

 

指揮官

「続いて回転式弾倉(シリンダー)だ。その見た目からレンコンとか言われてるぞ。これは銃の歴史で触れたように薬室を束ねたようなもので、弾を保持し撃発する場所だ。概ね5発か6発の弾が入るな。SAAを始め西部開拓時代のリボルバーは弾を後ろから1発ずつ装填しないといけないが、1887年にコルト社が世界で初めて実用的なシリンダーを横にスライドする振出式拳銃のコルトM1889を開発した。ちなみにS&W製のシリンダーは左回り、コルト製は右回り、シリンダーを取り出すサムピースという部品もS&W製は押し、コルト製は引っ張って振り出すんだ。シリンダーに彫られた溝はフルートと言い、シリンダーを軽量化するためのものだ」

 

G3

「続いて撃鉄(ハンマー)です。これは撃針を叩き弾を発射させる部品です。これを撃つごとに起こすものをシングルアクション、1度起こすとあとは撃つごとに自動でハンマーを起こすものをダブルアクションと言います。世界初の実用的なダブルアクション拳銃はコルトM1877です。スパーとは撃鉄を起こすために指をかける部分です」

 

指揮官

「トリガーガードとは何かの拍子で引き金が引かれないようにする覆いだ。リボルバーを含め初期の銃にはこれが無いものが多かった。現在は軍手をしてても扱いやすいよう大型のものがある」

 

G3

「それでは続いてオートピストルです。現在の拳銃の主流で、日本語では自動拳銃と呼ばれます。例によって画像があるので、そちらをご覧ください」

 

 

【挿絵表示】

 

 

指揮官

「画像はベレッタM92で、アメリカ軍が制式採用しているからM9と呼ばれることもある。オートピストルはリボルバーに比べ弾数が多く装填が速くできるが、高価で構造が複雑で整備に手間がかかる。リボルバーはこの逆だな。1893年に世界初のおーとオートピストルであるボーチャードピストルが開発され、第二次世界大戦の頃から拳銃のほとんどはオートピストルとなった」

 

G3

「それでは解説に入ります。スライドとは遊底と一緒に前後に動く部品で、弾倉を入れ弾を薬室に入れる時に引きます。この時に撃鉄も起こされ発射態勢が整います。スライドストップは弾倉内の弾を撃ち切るとスライドが後退したままになるスライドオープン状態でのストッパーの役割です。弾倉を変えスライドストップを下すとスライドが前進し、弾が装填され再び発射態勢となります」

 

指揮官

「次に安全装置だ。オートピストルの安全装置には画像のようなセイフティレバーや、撃鉄を起こした状態ロックするサムセイフティ、グリップを握り込まないとトリガーが引けないグリップセイフティ、トリガーが2つあるような形状で、一緒に引かないとトリガーが引けないトリガーセイフティ、起きている撃鉄を安全状態に戻すデコッキングレバーなどがある。セイフティレバーはM9やUSP、サムセイフティはM1911やCZ75、グリップセイフティはM1911やSMGのUZI、トリガーセイフティはグロックG17、デコッキングレバーはワルサーPPKなどに付けられている。拳銃は警察官や将校が使うことが多いから、これらの安全装置を複数付けて暴発事故が起きないように設計されているが、中にはトカレフのように安全装置が無いものいる。これは例外中の例外だな」

 

G3

「続いてマガジンキャッチです。これはアサルトライフル編で解説したように弾倉を取り外すためのボタンやレバーです。最近の銃ではどちらの手でも操作できるよう対応されてるものが多いです」

 

指揮官

「次に弾倉だ。拳銃はグリップの中に弾倉を入れる都合から、グリップが太くならないよう弾倉内の弾は縦一列に並べられていた。だがこれでは多く撃てない。という訳であの天才銃技師ブローニングが弾を2列にし、かつ握りやすいようデザインされたのが、世界初の複列弾倉の拳銃であるブローニングFNハイパワーだ。縦一列配置の弾倉をシングルカラム、二列配列のものをダブルカラムと言う。だがブローニング氏はこれの設計途中で亡くなってしまい、これが最期の作品となってしまった。1926年のことだ」

 

G3

「最後に撃鉄です。オートピストルは軍用として素早く銃を収めるホルスターから引き抜くため、撃鉄が引っ掛からないようデザインされたり、あるいは撃鉄を内蔵したり廃したものもあります。グロックG17やP7などが代表的ですね。といったところで、今回の解説を終わります」

 

指揮官

「いかがだったかな? それではみんな」

 

「「次回もお楽しみに」」

 

 

 

指揮官

「鬼は外ォ!(ダンッダンッ」

 

64式自

「福は内ィ!(ダダダダダダッ」

 

G3

「豆まきってこんな行事でしたっけ?」

 




作者
「恵方巻おいしいなぁ(0-2レベリングしながら」

参考文献
図解マニアックス・2 小銃百科増補版
著者:安田誠 発行所:株式会社 幻冬舎コミックス


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

銃の部位解説 〜マシンガン編〜

指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「今回はマシンガン(以下MG)の解説をするぞ。広義の機関銃にはアサルトライフルやSMGなども含まれるが、狭義の機関銃は持続射撃を前提としフルオート射撃が可能なものを言うぞ。では解説に移ろう。下の画像を見ながら聞いてくれ」

 

 

【挿絵表示】

 

 

G3

「画像はイギリスのブレン軽機関銃ですね。最初に銃床です。機関銃はアサルトライフルよりも強力な弾を長時間発射するため、より頑丈で射手に負担がかからないような形状になっていることが多いです。また、銃によっては射撃時に肩から外れないよう肩当てがあるものもあります」

 

指揮官

「一方、M2やM1919のような三脚や車両に搭載することを前提とした機関銃は銃床が無いものもある。次は照準器だ。機関銃は数百から最大で3000mもの長距離射撃を行う場合が多いから、照準器もこれに対応している。中にはスコープを搭載して狙撃銃のような精密射撃を有してる機関銃もあるぞ。日本の九二式重機関銃やアメリカのM2などは狙撃銃に迫る精度を有してるな。肉厚の銃身と銃自体の重さが射撃時の反動や跳ね上がりを抑えるから精密な射撃が可能なんだ」

 

G3

「次にピストルグリップです。多くの機関銃はピストルグリップがありますが、銃床が無いものと同様にピストルグリップが無いものがあります。M2やマキシム機関銃とその派生型などはピストルグリップが無く、トリガーが引くタイプではなく押すタイプのものとなっています」

 

指揮官

「コッキングレバーは省略して次は弾倉だ。画像のような箱型弾倉を使う機関銃は第二次世界大戦ごろの軽機関銃に多い。バナナ型の弾倉が一般的だが、中には円盤形状のパンマガジンというものある。DP28軽機関銃や日鯖未実装だがルイス軽機関銃がパンマガジンだ。パンマガジンは平べったい形状だから伏せて撃つ時に目立ちにくいが携行しにくい欠点があり、弾倉の携行を考えない航空機用の機関銃を除くとあまり採用されてないな」

 

G3

「軽機関銃は主に箱型弾倉でしたが、多くの機関銃は弾帯(ベルトリンク)による給弾がほとんどです。弾帯とは弾をリンクで繋げてベルトのようにしたもので、おおよそ100から200発の弾を繋げています。この弾帯を箱の中に入れて携行します」

 

指揮官

「次はキャリングハンドルだ。キャリングハンドルは文字通り銃を運ぶ時に使うハンドルだ。銃によってはキャリングハンドルが銃身に固定されていて、銃身交換する際の持ち手となる」

 

G3

「続いて銃身です。機関銃は連続して射撃するため、発射時の熱によって軟らかくなったり、ライフリングが摩耗したりします。この状態で撃ち続ければ熱がこもって発射薬が自然発火するコックオフが発生したり、銃身が曲がったり溶け落ちます。これらの事態を避けるため、ほとんどの機関銃では銃身を交換できる機能があります」

 

指揮官

「銃身は金属を軟らかくするほど高熱になるから、銃身交換に耐熱手袋が必要なものが多い。だが最近の機関銃は耐熱手袋が要らないような設計をしているのが多いな」

 

G3

「次にガスポートとガスチューブです。ガス圧利用式の中でもピストン式やリュングマン式の機関銃やアサルトライフルでは発射時に出た燃焼ガスを利用して排莢、装填をします。この燃焼ガスを取り込み遊底へ送る部品がガスポートとガスチューブです」

 

指揮官

「歴史編で登場したオチキス機関銃を始めM1918、M60、M249、MG4、MG5、ネゲヴ、PKなど多くの機関銃がピストン式のガス圧利用式だ。M2やM1919、MG34やMG42などの反動利用式はガスポートとガスチューブが存在しないぞ」

 

G3

「最後に二脚(バイポッド)です。機関銃は軽とは言え10kgほどあるので、ライフルのように手で持つよりも二脚を使って地面に立てて撃つ方が射撃精度が良いです。重機関銃以外の機関銃や一部のアサルトライフルでは二脚が標準装備されています。重機関銃や重機関銃運用をする時の汎用機関銃は三脚に載せて使います」

 

指揮官

「と言ったところで機関銃の解説は終了だ」

 

G3

「いかがだったでしょうか? それでは皆様」

 

「「「次回もお楽しみに」」」

 

 

 

指揮官

「人数増えてきたし編成変えて部隊を増やそうと思う」

 

G3

「確かに4個小隊では任務を効率よく出来なくなってきましたし、いい判断だと思います」

 

指揮官

「編成が決まったら設定を一部変更するぞ」

 





作者
「特に解説に関係ないけど設定を今度変えようと思います。あと新しく「はい!こちらG&K市民相談窓口です!」ってのを書き始めました。ネタが思いついたら書くので不定期更新ですがよろしくお願いします」
はい!こちらG&K市民相談窓口です!はこちら→https://syosetu.org/novel/182024/

参考文献
図解マニアックス・2 小銃百科増補版
著者:安田誠 発行所:株式会社 幻冬舎コミックス


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

コラム 〜意外に多い?G3シリーズ〜

指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「今回は息抜きとして意外に多いG3の派生型について紹介しよう」

 

G3

「私の紹介ってなんだか気恥ずかしいですね。ええっと、例によってG3自体の解説は「通りすがる傭兵」様の「ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー」の第36回でされているので、詳しくはそちらをご覧ください」

 

指揮官

「さて、簡単にG3を解説するとG3自体もスペインのセトメ モデロAをドイツのH&K社が製造・開発権を得て試作したDM-3を改良し、ドイツ連邦軍に採用されたのがG3だ。そしてH&K社はG3をベースに様々な銃を開発した」

 

G3

「まず日本サーバー未実装を含むドルフロで登場する派生型を紹介します。最初は私の妹であるHK21です。HK21はG3をベースにベルト給弾式にした機関銃です。そしてこれを5.56×45mmNATO弾に対応させたのがHK23です」

 

指揮官

「続いてG3をベースに9×19mmパラベラム弾にしてSMG仕様にしたのがMP5だ。SMGの解説でも取り上げたが、かなりの高精度を誇り今日に至るまでSMGの代表格となっている」

 

G3

「次にPSG-1です。ミュンヘンオリンピックでの人質事件の失敗を元に高精度で速射できる狙撃銃として開発されました。ただ警察向けに作られたので高価で重く、より安くて軽いMSG-90が開発されました」

 

指揮官

「次はG41だ。これはイタリア軍の次期主力アサルトライフルの選定のために開発されたもので、G3をベースにM16の要素を取り入れたものとなっている。ただ、イタリア軍にもドイツ連邦軍にも採用されなかった不遇な銃となってしまった」

 

G3

「ドルフロで実装されている私の派生型は以上の5種類です。ここからは登場していない派生型を紹介します。初めにG3SG-1です。これは製造されたG3の中から特に精度の良い物を選んで狙撃仕様に仕立てたものです。日本のトイガンメーカーが出しているので、触ったことがある人もいるのではないでしょうか」

 

指揮官

「次にHK11だ。これは先ほど登場したHK21のベルト給弾機構を無くして弾倉による給弾のみにしたもので、ドイツ連邦国境警備隊ではG8として採用された。5.56×45mmNATO弾に対応したHK13もある」

 

G3

「次にG3を5.56×45mmNATO弾に対応させたHK33です。G3に比べやや小ぶりとなりましたが、ドイツ連邦軍には採用されず諸外国の警察や特殊部隊に少数が採用されました。またこれをSMGサイズまで短くしたHK53もあります。HK33の派生型として照準器を固定式のスコープにしたGRシリーズがあります」

 

指揮官

「続いてHKの中で異色のG3であるHK32だ。これはAK-47と同じ7.62×39mm弾に対応させたものだ。また同じ弾を使用するものとしてパキスタンがライセンス生産していたG3を7.62×39mm弾に変更したPK7があるぞ」

 

G3

「G3は他の世界三大アサルトライフルと同様に海外にも多く輸出され、ライセンス生産もされました。スウェーデンでは小改良を施したAk4を採用し、ミャンマーではBA-63としてライセンス生産されました。またタイではHK33をブルパップ式にした11式というものがあります。ブルパップ式とは銃床の部分に機関部を入れて銃身の長さをそのままに全長を短くしたものです。L85さんやFAMASさんがブルパップ式ですね。同じブルパップ式ではアメリカの会社がG3BPというG3をブルパップ式にしたものを開発してます」

 

指揮官

「社外開発ではイギリスがG3をSMG並みの大きさにしたMC51がある。また民間向けのG3も多く開発された。民間向けにセミオートのみとしたHK41やその改良型のHK91、HK33も民間向けのHK43と改良型のHK93がある」

 

G3

「他にも私の派生型はありますが、多くて紹介しきれないのでこの辺りで終わります。以下にまとめておきますので、そちらをご覧ください」

 

・試作

DM-3:G3の試作

 

・H&K社軍・警察用

G3:基本

G3 SG-1:G3の狙撃仕様

PSG-1:G3ベースの狙撃銃

MSG-90:PSG-1の廉価版

HK11:G3の機関銃版(弾倉のみ)

G8:ドイツ警察国境警備隊採用仕様

HK13:HK11の5.56×45mmNATO弾仕様

HK21:G3の機関銃版(ベルト給弾と弾倉)

HK23:HK21の5.56×45mmNATO弾仕様

HK32:G3の7.62×39mm弾仕様

HK33:G3の5.56×45mmNATO弾仕様

HK53:HK33をSMG並に短縮したもの

GRシリーズ:HK33の照準器を固定式スコープにしたもの

G41:G3の5.56×45mmNATO弾仕様。イタリア軍トライアル向け

MP5:G3の9×19mmパラベラム弾仕様

 

・H&K社民間用

HK41:G3を民間向けに改造

HK91:HK41の改良型

HK43:HK33を民間向けに改造

HK93:HK43の改良型

 

・ドイツ国外

Ak4:スウェーデン生産モデル

PK7:パキスタン生産モデル。7.62×39mm弾仕様

BP-63:ミャンマー生産モデル

MC51:イギリス開発。SMG並の大きさにしたもの

G3BP:アメリカ開発。G3をブルパップ式にしたもの

 

指揮官

「いかがだったかな? それではみんな」

 

「「次回もお楽しみに」」

 

 

 

指揮官

「息抜きのコラムの方が筆が進むのはなぜだ」

 

G3

「次はショットガンの予定でしたっけ?」

 

指揮官

「あぁ、絵は完成してるからあとは解説だけだ。頑張って書くよ」

 




M16A1
「派生型シリーズならまだ私が残ってるぞ!」
作者
「どっから出てきたお前」

参考文献
オールカラー最新軍用銃辞典
著者:床井雅美 発行所:並木書房

Wikipedia H&K G3 2019年2月8日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/H%26K_G3

Wikipedia H&K HK21 2019年2月8日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/H%26K_HK21

Wikipedia H&K HK33 2019年2月8日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/H%26K_HK33

世界鉄砲図鑑 ドイツ H&K G3系統 2019年2月8日閲覧
http://www2.odn.ne.jp/~cdh17500/WorldGunRef/S_Germany_H&K_G3.htm


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

銃の部位解説 〜ショットガン編〜

指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「今回はショットガンについて解説しよう」

 

G3

「そういえばショットガンは歴史編で1度も触れられませんでしたね」

 

指揮官

「あぁ、実はショットガンは銃の中で唯一、軍用目的で発明されていない銃なんだ。鷹狩りの代わりとして狩猟用にマスケット銃を使い始めたのが始まりとされている。軍用として生まれてないから歴史編ではあえて触れてなかった。決して忘れてたわけじゃないぞ」

 

G3

「そういうことにしておきます。では始めにショットガン(以下SG)について解説しますが、最初にSGの弾である散弾について解説します。以下の画像をご覧ください」

 

 

【挿絵表示】

 

 

指揮官

「散弾は他の銃の弾と大きく違う形状をしている。なお散弾はショットシェルと呼ぶぞ。薬莢は多くの場合でプラスチック製となっている点が他の弾との大きな違いだ。昔のSGの中には紙製や真鍮製薬莢もあるぞ。続いて紙ふただ。これは中の散弾が外に出ないようにする蓋で、現代の散弾は薬莢がふたの代わりになっている」

 

G3

「続いて散弾です。これは他の弾における弾丸で、発射するとこれが飛んでいきます。鳥や動物を撃つために作られたので、パチンコ弾のような小さな弾を大量に発射します。鳥や小動物の狩猟に使うものをバードショットと言い、大きさや材質によって散弾は8から200発以上が入っています。鹿などの中型動物の狩猟用はバックショットと言い、6から9発入っています。SGが装備できるバックショットはこれですね。熊やイノシシなどの大型動物狩猟用はスラッグショットと言い、大きな弾が1発入っています。SGの口径はライフルより大きいためかなりの威力が出ますが、空気抵抗が大きいため射程は短いです」

 

指揮官

「次にワッドだ。散弾は小さな弾丸がたくさん入ってるから効率よく十分なエネルギーを弾丸に送れない。そのため発射薬の爆発を受け止めて散弾を押し出すのがワッドだ」

 

G3

「発射薬と雷管は省略し、続いてロンデルです。これは薬莢の底を包んで補強する部品です」

 

指揮官

「散弾の口径は番径(ゲージ)と言って1ポンド(約454g)の鉛球の直径(約42.2mm)を1番径とし、1/2ポンドを2番径、1/10ポンドを10番径と言う。多く出回っているのは12番径(約19.7mm)、20番径(約15.6mm)、410番径(0.410インチ=約10.4mm)だ。410番径だけは例外的にインチ表記だ。ではこれで散弾の解説は以上とする。次はSG自体の解説をしよう。SGの装填は主にポンプアクション式、レバーアクション式、自動式に分かれるが、レバーアクション式と自動式は歴史編にて解説したので省略する。では下の画像を見ながら聞いてくれ」

 

 

【挿絵表示】

 

 

G3

「ポンプアクション式は先台(フォア・エンド)と呼ばれる部品を前後に動かすことで散弾を弾倉から装填・排莢を行う方式です。先台(フォア・エンド)を引くと弾送り(エレベーター)が下に下がってアクション・スライドが後に下がります。そして散弾が弾送り(エレベーター)に乗り、そのまま先台(フォア・エンド)を前に戻すと弾送り(エレベーター)が散弾を薬室に送りアクション・スライドが閉鎖して発射準備が整います」

 

指揮官

「ポンプアクション式の弾倉はマガジン・チューブと呼ばれ、筒状の弾倉となっている。普通の弾は弾丸が尖っていて何かの拍子に雷管に当たって撃発させかねないが、散弾は平らだからその心配は無いんだ。レバーアクション式も弾倉はマガジン・チューブだ。では銃本体の解説にいこう」

 

 

【挿絵表示】

 

 

G3

「上の画像は世界初の実用的なポンプアクション式SGのウィンチェスターM1897です。初めに銃床です。通常のSGは銃床がありますが、中には銃床と銃身を切り詰めたものもあります。これはソードオフ・ショットガンと言い、ウィンチェスターM1887さんやRMB-93さん、未実装ですがスーパーショーティーさんがこれにあたります。主に室内戦での至近距離戦闘やドアの鍵を破壊するために使用されます」

 

指揮官

「引き金と排莢口は省略して次は撃鉄だ。画像では外に付いているが、民間向けが多いSGでは暴発事故を予防するために撃鉄は中にあるものがほとんどだ」

 

G3

先台(フォア・エンド)弾倉(マガジン・チューブ)は先ほど解説したので省略しまして、次は銃身です。ほとんどのSGは銃にあるべきライフリングを持っていません。散弾はライフリングで回転を与えてしまうと遠心力で弾丸が極端に拡散しすぎてしまい、前に飛ばなくなってしまうからです。ですがスラッグシェルは1発ですので、これを使用するSGはライフリングを施すこともあります。ちなみに日本の法律では銃身に半分以上のライフリングがあると散弾銃ではなくライフルと認定されるので注意してください」

 

指揮官

「銃身の話はまだ続くぞ。SGの銃身にはチョークと言う散弾の上下左右の拡散を決めるものがある。これは銃身から銃口に向かって口径を絞るもので、これを絞るほど拡散するタイミングを遅らせることができる。もっともきつく絞るフルチョークでは37m先の的を狙った場合、76cmの円内に約70%の散弾が収まる。10mの至近距離なら1人に全弾命中させることも夢じゃないな。撃たれた側は人間だろうと人形だろうと悲惨なことになるが」

 

G3

「最後にフロント・サイトです。多くのSGはリア・サイトが無く、銃身を少し上から見下ろすようにして狙います。これは他の銃と違い空を飛ぶ鳥やクレー射撃で射出されたクレーという皿のようなものを撃つため、銃身を目標の少し上に向ける必要があるからです。民間向けSGはリア・サイトがありませんが、軍用や警察用で人に向けて撃つSGにはリア・サイトが付いています」

 

指揮官

「以上でSGの解説は終了だ。いかがだったかな? それではみんな」

 

「「次回もお楽しみに」」

 

 

 

指揮官

「次の解説は何にしようか……」

 

G3

「決まっていないのですか?」

 

指揮官

「うーん……よし、徹甲弾と榴弾について解説しよう。ちょうど資料もあるしな」

 

 




参考文献
Wikipedia 散弾銃 2019年2月12日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/散弾銃

オールカラー最新軍用銃辞典
著者:床井雅美 発行所:並木書房

図解マニアックス・2 小銃百科増補版
著者:安田誠 発行所:株式会社 幻冬舎コミックス

銃の科学 知られざるファイア・アームズの秘密
著者:かのよしのり 発行所:ソフトバンク クリエイティブ株式会社


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

装備解説 ~各種弾薬と榴弾~

指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「今回から装備について解説していこうと思う。今回は装備できる各種弾薬と榴弾だ」

 

G3

「MGやRFの方が装備できる徹甲弾、ARが装備できる高速弾、SMGやHGが装備できるホローポイント弾、私を始め416さんやFALさんなどが有するスキルで発射する榴弾についてですね」

 

指揮官

「では始めに徹甲弾についてだ。通常の弾丸は鉛の塊に表面を銅でコーティングしたものを使用している。芯になる部分をコア、芯を包む部分をジャケットと呼ぶぞ。先端まで全てジャケットで覆っているものをフルメタルジャケット、先端部分が覆われてないものをソフトポイントと呼ぶぞ」

 

G3

「フルメタルジャケットは映画の名前にもなりましたね。鉛は金属の中でも軟らかいため、より硬い銅でコーティングされました。軍用弾のほとんどはフルメタルジャケットで、ソフトポイントは警察向けが多いです。またソフトポイント弾の中でも先端を凹ませたものをホローポイント弾と言います。これは人体に命中するとマッシュルームのように潰れて運動エネルギーを効率よく人体に伝えることができます」

 

指揮官

「鉛を銅でコーティングした通常の弾丸は人体に対しては容易に貫通し大きなダメージを与えるが、相手がより堅牢な装甲板を装備すると貫通できなくなってしまう。鋼の方が銅と鉛より硬いからな。そこでより硬くて重い鋼を弾丸にした。これが徹甲弾だ。徹甲弾は英語でArmor Piercingと言い、APと略される」

 

G3

「弾丸の運動エネルギーは(弾丸の重さ)×(弾丸の速度^2)×(1/2)で算出します。つまり弾は重ければ重いほど、速ければ速いほど貫通できる厚さが大きくなります。ですが弾丸を重く速くするには、より大口径で発射薬を多くする必要がありますが、容易に行えることではありません。そこで弾丸の材質を変えました」

 

指揮官

「銃弾では鋼より重く硬い金属としてタングステンが使用されることが多い。余談だが戦車砲の砲弾にはタングステンの他に劣化ウランを使用する国もある。話を戻して、タングステンを芯に利用する場合は、ジャケットをより軽い軽合金で覆う。これによって通常の徹甲弾より軽くなり、同じ発射薬量でもより速くなる。こういった弾を高速徹甲弾と言う。英語ではHigh Velocity Armor Piercing、略してHVAP。もしくは硬芯徹甲弾、英語でArmor Piercing Composite Rigid、略してAPCRと呼ぶぞ。アサルトライフルが装備できる星5のAPCR高速弾のAPCRは硬芯徹甲弾の意味だと作者は推測している」

 

G3

「この高速徹甲弾は通常の徹甲弾に比べ軽いので、遠距離なると速度が急激に低下し貫通力が落ちてしまいます。高速弾に破甲が無いのは威力が減衰するからだと思われます」

 

指揮官

「では次に徹甲弾と対をなす榴弾について解説だ。榴弾とは砲弾の中に爆薬が詰め込まれた弾だ。榴弾は着弾すると爆発し、周囲に大量の弾の殻の破片を撒き散らして殺傷や破壊をする。要するに全周囲に散弾を撃つようなものだな。よく勘違いされやすいが、榴弾は爆発で発生した炎と爆風ではなく、撒き散らされる弾の殻の破片で被害を与えているんだ。無論、爆発も凄まじいがな」

 

G3

「この榴弾を手で投げれる程度の大きさにしたものを擲弾(グレネード)と言います。投擲(とうてき)の擲からきており、手榴弾のことを指します。ライフルやアサルトライフルから発射する方式としてライフルグレネードとグレネードランチャーがあります。ライフルグレネードは銃口に発射用のアタッチメントを付けて空砲等で発射し、グレネードランチャーは高低圧理論を用いた専用のグレネードを使用します。以下にグレネードランチャーのグレネードの模式図を示します」

 

 

【挿絵表示】

 

 

指揮官

「高低圧理論とは、高圧室で発射薬を起爆させてからノズルを通して燃焼ガスを低圧室に送り、低圧室から圧力をグレネードに加えて発射する理論だ。この理論なら圧力が一気に上がらないから反動が少なく、また弾の殻や砲身の強度を低く抑えれる。代償として弾の速度が低くなってしまうが、グレネードの威力は速度に依存してないからあまり問題にならないんだ」

 

G3

「ではグレネードの構造の解説です。信管(しんかん)とはグレネードの中の爆薬を起爆させる撃針のような部品です。ですが撃針に比べて大変複雑で精密な部品となっています。この信管には着弾した瞬間に爆発させる瞬発信管や当たってからほんの百分の数秒後に爆発させる着発信管があります。信管自体は時限式やレーダー式などがありますが、グレネードに使われていないためここでは割愛します」

 

指揮官

「次に爆薬だ。軍用に使われる現代の爆薬は高性能爆薬と呼ばれ、英語ではHigh Explosive、略してHEと呼ぶ。爆薬は発射薬よりも更に速く燃焼する火薬で、発射薬が燃焼してガスに代わるのは百から千分の一秒単位だが、爆薬は百万分の一秒単位でガスに変化する。爆薬にはTNT(トリニトロトルエン)やトリメチレントリニトロアミン、シクロテトラメチレンテトラニトラミン、PBX(Polymer bonded explosive)などがある。正直爆薬は良くわからないから気になる人は各自で調べてくれ」

 

G3

「続いて起爆装置です。これは雷管とほぼ同じ用途で、爆薬を起爆させます。低圧室、高圧室、ノズルは高低圧理論で解説したので省略します。雷管も同様なので省略します」

 

指揮官

「これで今回の解説は以上だ。いかがだったかな? それではみんな」

 

「「次回もお楽しみに」」

 

 

 

指揮官

「思ったんだがMGやRFと同じ弾ならARにも徹甲弾使える気がするんだが……」

 

G3

「ゲームバランスのためです、諦めてください」

 




作者
「ARが徹甲弾使えるならG36やAS VALとほぼ同じG36CやSR-3が高速弾や徹甲弾を使えないとおかしいですもんね。なお6P62とかいう異端児」

参考文献
Wikipedia 火薬 2019年2月13日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/火薬

Wikipedia 弾丸 2019年2月13日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/弾丸

銃の科学 知られざるファイア・アームズの秘密
著者:かのよしのり 発行所:ソフトバンク クリエイティブ株式会社

図解マニアックス・2 小銃百科増補版
著者:安田誠 発行所:株式会社 幻冬舎コミックス

武器と爆薬[悪夢のメカニズム図解]
著者:小林源文 発行所:株式会社大日本絵画

基礎から始める大砲のおはなし
著者:FHSWman, Jagd Chiha 発行:火砲本編纂委員会


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

番外編 ~バレンタイン特別編~

作者
「バレンタイン特別短編書こうとしたらこのありさまだよ!」


指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「今日はバレンタインデー特別編という事でその名に因んだものを解説しよう。その名もズバリ!」

 

G3

「まさかヴァレンタイン歩兵戦車の解説、て言うんじゃないですよね?」

 

指揮官

「その通りでーす解説入りまーす。ヴァレンタイン歩兵戦車は1940年から1944年までイギリスやカナダで生産され、英連邦各国を始めレンドリースされたソ連で運用された歩兵戦車だ。歩兵戦車とはイギリスの戦車の区分のひとつで、歩兵を支援し陣地を突破するための厚い装甲を備えた比較的速度の遅い戦車のことだ。これと対をなすのが巡航戦車で、薄い装甲で比較的速度の速い戦車だ」

 

G3

「1938年の初めにイギリスのヴィッカース社が生産していたMk.Ⅱ巡航戦車の改良型である歩兵戦車として戦争省に設計プランを提出したのが始まりです。この設計プランを提出したのが2月14日だったため、ヴァレンタイン歩兵戦車と名付けられたと言われます」

 

指揮官

「だが設計プラン提出は2月10日だとする資料もあり、ヴィッカースの技師ジョン・ヴァレンタイン卿からともヴィッカース社の社名からとする説もある。さて、ヴィッカース社はこの歩兵戦車はMk.Ⅱ巡航戦車の部品や生産設備を流用できる利点が大きいとしていたが、陸軍は陣地を突破する以上は装甲厚65mm以上が必要としていた。エンジンやサスペンションの性能から重量を16トンに抑えるため、砲塔を2人乗りの小型のものとなってしまった。車長、つまり戦車を指揮する人が弾込めする装填手を兼ねてしまい効率が下がることを陸軍は難色を示していた。しかし、最終的に妥協して1939年6月には設計段階だったにもかかわらず275輌も発注している」

 

G3

「砲塔とは戦車砲や機関銃を搭載し360度旋回できる部分です。1939年10月に設計が完了し、1940年4月に生産が開始され1940年5月に試験を受けました。性能は良好で射撃時の安定性と機械的信頼性が高く、Mk.Ⅲ歩兵戦車として制式採用されました。1940年末に実戦配備され、1941年に激戦の北アフリカ戦線へ送られました」

 

指揮官

「北アフリカ戦線では高い信頼性から高評価を得た。中には4,000kmを無故障で走り切ったのもいるほどだ。今でも戦車は走れば必ずどこかが壊れると言われるから、これはすごい事だぞ。ヴァレンタイン歩兵戦車は2名用砲塔から3名用砲塔に変更されたが、搭載する戦車砲の大型化で再び2名に戻されてる」

 

G3

「搭載砲を2ポンド(口径40mm)から6ポンド(口径57mm)、75mmへと大型化させましたが、より高性能な戦車の登場で徐々に置き換えられていき、1944年4月に生産が終了しました。ヴァレンタイン歩兵戦車はMk.ⅠからⅪまで計11もの型式が開発され、合計で8,275輌、うちカナダで1,420輌が生産されました。一時期はイギリスで生産される戦車の25%がヴァレンタインだったそうです。カナダで生産された1,390輌とイギリスで生産された2,394輌がソ連にレンドリースとして送られ、軽さと信頼性の高さから「連合国から供与された戦車の中で最も優秀である」と、より高性能な戦車が登場してもヴァレンタインを要求するほど大変好評でした」

 

指揮官

「設計の流用という誕生ながらイギリスの苦しい時期を支えた名戦車として、戦争後半に後継の高性能な戦車にその役割を譲った……で終われば良い話だったが、残念ながらそうはいかないのがイギリス兵器である。いや、ヴァレンタイン自体は良い戦車だが、こいつの派生型が曲者揃いだった」

 

G3

「まず始めに、砲塔を取り去り車体に25ポンド(口径87.6㎜)野砲を載せたビショップ自走砲が開発されました。遠距離で撃ち合う大砲は今まで馬やトラックで牽引してましたが、これで牽引状態から準備して発砲、撤収までに時間がかかって撃ち返される危険がありました。また戦車の速さについて行けない問題もありました。そのため戦車の車体により大きな大砲を載せた自走砲が開発されました」

 

指揮官

「これだけ聞けば大砲の威力と射程に戦車の速さと頑丈さを兼ね備えた名兵器に聞こえるが、25ポンド野砲を砲架ごと載せてしまい、更に周りを装甲板で覆って密閉してしまった。砲架とは大砲を載せる部品で、自走砲用ではなくそのまま載せてしまったため上下左右の角度が従来より制限されてしまった。更に密閉されたため大砲の操作がしにくくなった。搭載できる弾薬も32発と大量に撃つ必要がある自走砲としては全く足りず、角度が制限されたおかげで射程が半分になり、速度も時速19kmと非常に遅かった。極めつけは開発された同じ時期にアメリカから高性能な自走砲が供給されてしまい、当初の予定から生産数を半分に減らされてしまった」

 

G3

「それでもアメリカ製自走砲が配備されるまではイギリス軍唯一の自走砲として活躍しました。必要なのはそこに無い高性能な兵器より、微妙でも今そこにある兵器です」

 

指揮官

「では次にアーチャー対戦車自走砲だ。ヴァレンタインの砲塔とエンジン区画以外の車内を取り去って17ポンド(口径76.2mm)対戦車砲を"後ろ向き"に搭載した対戦車砲自走砲だ。もう一度言う、"後ろ向き"にだ。17ポンド対戦車砲はあの伝説のドイツ戦車ティーガーを破壊できる強力なものだが、かなり重く待ち伏せするにも一苦労する代物だった。そこで旧式化しつつあったヴァレンタインを改修して対戦車自走砲にする案が登場した」

 

G3

「ですが、完成を急ぐため車体に大掛かりな改修をせず、砲塔取り去り従来の乗員区画を利用して17ポンド砲を後ろ向きに搭載する変則的な方法が採られました。これがアーチャー対戦車自走砲です。待ち伏せが基本なので撃ってすぐ後退できるこの配置は一見、合理的にみえました。ですが射撃の反動で砲が操縦士の頭のところまで下がるため、射撃時は操縦士は外に出ないといけませんでした」

 

指揮官

「アーチャー対戦車自走砲は1944年3月から量産され終戦までに665輌が完成した。これもまたアメリカ製のM10対戦車自走砲やそれに17ポンド砲を搭載したアキリーズ対戦車自走砲、某戦車アニメに登場したシャーマン・ファイアフライの登場があったものの、信頼性の高さから50年代まで使われた」

 

G3

「次はヴァレンタインの派生型だけでなく、「今まで作られた戦車の中で最悪な戦車の1つ」、「その恐るべき教訓を学生に教えるために保管する」、「あまりに欠点が多過ぎて朝から間違い探ししないと日が暮れて終わらない」などと酷評された戦車です」

 

指揮官

「それがヴァリアント歩兵戦車だ。ヴァリアントとは勇敢な、価値があるという意味だが、結果は真逆となってしまった。イギリス軍はヴァレンタイン歩兵戦車の部品を流用し、さらなる重装甲と重武装を施しつつ重量を極力減らした戦車を要求した。かなり無茶な要求に出来る限り応えたヴィッカース社だったが、重量は10トンも増加してしまった。もちろんエンジンやサスペンションをより強力なものに変更したが、最高速度は1944年以降に登場させる戦車としてはあまりに遅い時速19kmとなった。また操縦レバーが非常に重く、ブレーキを踏めば操縦士が負傷し、ギアの操作も危なっかしいという完全に操縦士を殺しにかかってるものだった」

 

G3

「これらの欠点から試作車以外は作られることは無く、より高性能な試作戦車(後のセンチュリオン戦車)もあって計画は破棄されました。1両だけ作られた試作車がイギリスのボンヴィートン戦車博物館で余生を過ごしてます」

 

指揮官

「とまぁこんな所で番外編であるヴァレンタイン歩兵戦車の解説は以上だ。これからも特別編という事で何か銃以外のものを解説するかもしれないが、その時はよろしく頼むぞ」

 

G3

「いかがだったでしょうか? それでは皆様」

 

「「「次回もお楽しみに」」」

 

 

 

G3

「その……今日は聖バレンタインの日ですので、これを指揮官さんに」

 

指揮官

「信仰深いG3がイベントに乗っかるなんて思ってもいなかったよ、ありがとう。お返しみたいになっちゃうけど、これを」

 

G3

「ふふっ、ありがとうございます。指揮官さん」

 




作者
「バレンタインだし特別に短編上げるかと多少書いてたら今日中に終わりそうになかったんで戦車になりました。最後のやり取りはその名残です。皆さんチョコ貰いました?自分は母からしか貰ってません」

参考文献
戦車研究室 第2次世界大戦編 2019年2月14日閲覧
http://combat1.sakura.ne.jp/TAISEN.htm

Wikipedia バレンタイン歩兵戦車 2019年2月14日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/バレンタイン歩兵戦車

戦車名鑑 1939~45
発行所:株式会社光栄


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

装備解説 ~各種手榴弾~

指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「今回は主にSMGが有する手榴弾系スキルで登場する各種手榴弾について解説しよう」

 

G3

「通常の手榴弾、焼夷手榴弾、閃光手榴弾。発煙手榴弾の4つですね」

 

指揮官

「そうだ。では始めに通常の手榴弾について解説しよう。手榴弾の原型は13世紀ごろのモンゴル軍が日本の博多湾に上陸した、いわゆる元寇でモンゴル軍が使用した"てつはう"が原型だ。その後15世紀ごろに本格的な手榴弾が登場し、17世紀ごろには手榴弾を扱う専門の兵士、擲弾兵が登場した」

 

G3

「漫画でよく見る黒い球体に導火線がついた爆弾のようなもの。あれが昔の手榴弾です。当時の手榴弾は大きく重いため、これを投げる擲弾兵は体が大きいエリートしかなれませんでした。軍隊が擲弾兵を特別視するのはこの名残なんですね」

 

指揮官

「だがライフルや大砲の登場で悠長に手榴弾を投げれる位置まで接近できなくなると、次第に手榴弾は消えてしまった。だが敵味方共に石を投げ合える距離まで接近する塹壕戦が始まった。第一次世界大戦の始まりだ」

 

G3

「塹壕という狭い空間では、爆発し辺りに破片を撒き散らす武器は非常に強力でした。そこで各国の兵士は空き缶に爆薬を詰めて導火線を付けた即席の手榴弾を自作しました。空き缶の他にも爆薬の周りにワイヤーや釘を巻き付け、投げやすいようにヘアブラシに括り付けました」

 

指揮官

「この即席手榴弾の効果が認められると各国で試作開発と戦術の研究が盛んに行われ、現在の手榴弾となんら遜色ない手榴弾が完成した。完成形のアメリカ軍Mk.2手榴弾の外観と断面図の画像を下に示す」

 

 

【挿絵表示】

 

 

G3

「手榴弾は二重の安全装置が組み込まれています。引張りリングを引っ張ると安全ピンが抜け、投げると安全レバーが外れて内蔵されたハンマーが信管を叩いて起爆させます。安全レバーを離さなければ起爆しません。また誤って安全ピンを抜いてしまっても、刺して元に戻せば最初の安全な状態になります」

 

指揮官

「手榴弾を投げて安全レバーが外れると内蔵のハンマーが信管を叩く。そして遅延信管が4から5秒後に雷管を刺激し起爆する。現在の手榴弾は安全レバーが外れてから概ね4から5秒後に爆発するようになっている。短い距離で投げる時は安全レバーが外れてから1、2秒待ってから投げると投げ返されずに済むぞ」

 

G3

「外側の凹凸は爆発した時に効率よく破片が成形されるように付けられたものですが、実際はそのような効果は無く、滑り止め程度にしかならないそうです。その見た目からパイナップルと呼ばれてますね。他にも内側に小さな金属球体や切れ目を入れコイル状に巻かれた金属を入れたものもあります。前者はアメリカ軍のM67手榴弾、後者はM26手榴弾ですね。それぞれアップル、レモンや野球ボールと呼ばれることがあるそうです」

 

指揮官

「お腹空いてきたな……手榴弾は他の榴弾と同じく全方位に破片を撒き散らす。もし投げられた場合は隠れる、処理用の穴に入れる、投げ返す、覆いかぶさるの対処法がある。遮蔽物や手榴弾の位置より低い場所に隠れるのが一番安全で確実だ。もし塹壕で投げられた時は事前に掘った処理用の穴に入れて距離を取ろう。投げ返すのはあまり得策ではないな。起爆までの時間が短いから、手に取って投げ返すまでに爆発する可能性が高い。そして覆いかぶさるのは最後の手段だ。手榴弾に覆いかぶされば少なくとも味方は助かるが、覆いかぶさった自身が生き残るのは非常に珍しい程度には死ぬ確率が低い。ヘルメットや防弾チョッキを粉砕する程度には威力があるからな」

 

G3

「続いて焼夷手榴弾です。焼夷手榴弾はアルミニウム等の金属をテルミット反応で激しく燃焼させるものです。テルミット反応とは、金属酸化物、つまり錆びた金属とアルミニウムの粉末を混ぜたものに火を付けると大量の熱と光を出す反応の事です。初めから酸素を持っているため、水中や低酸素な場所でも燃える利点があります」

 

指揮官

「次に閃光手榴弾だ。80年代に入り人質を盾にするテロ事件が多くなった。そこでイギリス軍の特殊部隊SASが光と音だけ出す特殊な手榴弾を開発させた。それが閃光手榴弾だ。中に爆薬とマグネシウムが入っており、外殻は紙やプラスチック製で破片による被害を最小限にしている。爆薬で音を、マグネシウムで強烈な光を出し、一時的な失明や難聴を起こして相手を行動できなくする」

 

G3

「最後に発煙手榴弾です。これは爆薬の代わりに発煙剤が入っており、手榴弾と同様に安全レバーが外れると白色や着色された煙が噴き出します。煙幕で敵の視界を遮るほか、着色された煙で着陸地点や目標の指示も出来ます。なお、室内などの閉所で使用すると煙が酸素濃度を低下させてしまうことがあるので注意してください。これで解説を終わります」

 

指揮官

「いかがだったかな? それではみんな」

 

「「次回もお楽しみに」」

 

 

 

 

G3

「どうされましたか?」

 

指揮官

「銃と装備の点検の記録を見たんだが、通常の整備じゃ対処できないものが数丁あってな。破棄するしかないかと考えてたんだ」

 

G3

「まだ使えるものもあるのでもったいないですね。どこかでオーバーホールできればいいんですけど……」

 




作者
「最後コラボな雰囲気ありますが、そんな話はまだありません。勝手に書きました()」

参考文献
Wikipedia 手榴弾 2019年2月16日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/手榴弾

Hand Grenades 2019年2月16日閲覧
http://www.inetres.com/gp/military/infantry/grenade/hand.html

武器と爆薬[悪夢のメカニズム図解]
著者:小林源文 発行所:株式会社大日本絵画


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

番外編 ~短編・低体温症~

バンドオブブラザーズ見てたら書きたくなったんです。なお本編も他の作品も行き詰って1文字も進んでません。


 カーキー色の翼が独特の重低音を響かせ、厚い雲に覆われた灰色の世界を突き進む。開け放たれたドアから高度3000ft(約914m)の冷たい風が容赦なく機内に吹き込み、彼女たちの体感温度を極寒のシベリアと錯覚させるほど冷たくする。ダグラスC-53は西暦2062年の空を飛ぶには余りにも古すぎる機体であるが、1世紀以上も前の機体に頼らざるを得ないG&Kの懐事情を物語っている。

 機内には25人あまりの少女がそれぞれの得物を持ち、窓際の固定ベンチに座っていた。ある者は十字架のペンダントを持って祈りを捧げ、ある者は丸い窓から闇夜の世界を見つめていた。

 

「なあ本体、火をくれよ」

 

 気流とエンジンの振動でガタガタと揺れる機内で葉巻を咥える三つ編みの少女、MG3のダミーが向かいの本体にライターを求める。ポケットからジッポを取り出し、葉巻の先端に火を灯す。立ち昇る紫煙の匂いに隣のG36Cは若干嫌な顔をするが、両方のMG3は気にも留めない様子だ。その様子を見た私は思わず苦笑いしてしまう。

 

 ドン…ドドン…

 

 エンジン音に交じり炸裂音が木霊する。私と副官のG3は窓の外に広がる雲海が怒り狂う積乱雲の如く、所々に閃光を放つ様子に顔を合わせた。そして航法が合っていれば間も無く目標地点の上空だ。副操縦士はスイッチを操作すると、ドアの横に付けられた赤色のランプが点灯した。

 

「降下用意! 立て!」

 

 ワタシは開け放たれたドアの傍に立ち上がり、エンジン音で満たされた機内で叫ぶ。対面式の固定ベンチに座る少女達はフックを持って一斉に立ち上がった。

 

「フックをかけろ!」

 

 機内天井に張られた太いワイヤーに少女達はフックをかける。

 

「装備を確認!」

 

 続いて大声で叫びながら身振り手振りで指示を出し、各々が自身の降下器具や装備を直接触って確認する。フック、ハーネス、ベルト、銃、弾、ヘルメットに不備が無いか確認し、前にいる者の背中の装備を確認した。

 

「声を出して確認!」

 

「USPコンパクト、大丈夫です!」

 

「G36、問題ありません!」

 

「G36C、装備に不備はありませんわ!」

 

「MG3装備確認!」

 

「G3、いつでも行けます!」

 

「全員装備確認完了!」

 

 コックピット側からUSPコンパクト、G36、G36C、MG3、G3の順に並び、最後に私がドアの傍で自身の装備確認の完了を叫んだ。機体が雲の切れ間から飛び出し姿を見せると、左手からの眩い閃光と共に大きく機体が揺れた。窓から記者会見のフラッシュの如く点滅する光が差し込み、衝撃に押されUSPコンパクトが座っていたベンチに倒れ込む。大きく揺さぶられる機内でむき出しになっている構造材を掴み、なんとか態勢を立て直す維持する。そしてドアから見えたのは、地上から激しく撃ち上がる色とりどりの対空砲火と高射砲砲弾の炸裂であった。

 

 ズドンッ

 

『あぁクソッ! 他の部隊がやられたぞ!』

 

 機長の悲痛な叫びが無線機越しに木霊する。先行していた他の基地の部隊を乗せた大型ヘリが対空砲の直撃を受けて真っ二つになり、脱出の機会を与えないまま地面へと急降下していく。

 

「なんてこった! 早く降下しようぜ指揮官!」

 

「まだだ! 降下ランプが青色じゃない!」

 

 ズガガンッ!

 

 至近距離で高射砲の砲弾が炸裂し、砲弾の破片がアルミニウム合金の機体を貫いて金属とガラス片のシャワーがG36Cのダミーを吹き飛ばす。

 

「きゃあ!」

 

「3番ダミーがやられました!」

 

 生体部品と疑似血液が飛び散り機内を赤く染めていく。右へ左へと揺さぶられ、徐々に被害が増加していく部隊。そして隣を飛行する輸送機に砲弾が当たり、エンジンから出火する。出火に気付いた機長が慌てて部隊を降下させようとするが、それより早く魔の手が迫った。熱と衝撃に耐えれなくなったエンジンが遂に爆発し、火焔が生き物のように躍動し機内を飲み込む。片方の推力を失った輸送機は急速に左へ旋回しながら墜落していく。火だるまになった戦術人形が1、2人飛び降りたが、それ以外は機体と運命を共にした。

 

「2時方向から2番機接近!」

 

「避けろ!」

 

 2人の操縦士は操縦桿を目一杯引いて燃え盛る2番機を回避する。

 

『第2小隊の通信途絶!』

 

「鉄血の抵抗が大きすぎる。早く降下させろ!」

 

『まだ目標地点まで3分かかる!』

 

「これ以上高度を下げたらパラシュートが開く前に地面にキスするぞ!」

 

 損害に耐えかねた指揮官が操縦士に降下させろと抗議するが、高度の回復と降下地点に到達していない事を理由に機長は降下を拒否する。その時、近距離で炸裂した砲弾の破片がコックピットを貫き、先ほどまで指揮官と言い争いをしていた機長は物言わぬ屍となり果てた。

 

『あぁ、クソ! 降下開始だ!』

 

 若い副操縦士がスイッチを切り替え、ドアの傍に付けられた降下ランプが赤から青へと切り替わった。

 

「行くぞ! 降下降下降下!」

 

 私が号令すると小隊長のG3を先頭に次々とドアから外の世界へと飛び立っていく。最後に私は途中でやられたG36Cのダミーを除いて全員が降下したことを確認すると、曳光弾で彩られた夜空の世界へダイブした。フックに繋がれたパラシュートが開き、衝撃と共に降下速度が遅くなる。エンジン音が遠くなり、代わりに聞こえるのは地上から撃ちあげられる対空砲の音であった。降下中に敵の攻撃が当たらないよう祈りながら左右にある紐で風に流されないように降下地点へと近づく。ドスンと強い衝撃が足に伝わり、雪に埋もれた草原に着地する。風で流されるパラシュートを素早くまとめると、先に降下した小隊員を集合させた。

 

「全員無事か?」

 

「全員無事降下できました。それから第2小隊のMP40が1人だけ生き残っているようです。救難信号が検出されました」

 

 小隊長のG3が報告する。MP40は数百メートル離れた地点にいるようだ。MP40を回収して作戦を開始しよう。

 

「前途多難だな。だが

 

Operation Hypothermia(低体温症)

 

は始まったばかりだ」

 




移動手段がヘリばっかなので輸送機で空挺降下もいいなって思って。指揮官は元特殊部隊員だった設定が生きた瞬間です。作戦後はジャンピング・コマンダーとか呼ばれたり呼ばれなかったりするかも


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

番外編 ~コラボ回・ポンコツ指揮官と特別講義~

『焔薙』様の『それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!』とのコラボ回となります! あちらの指揮官とのやり取りは第199話をご覧ください。

ユノちゃんとスチェッキンの口調合ってるかすごい不安。そしてコラボ回なのに解説してなんか申し訳ない

※スチェッキンの移動屋台から戦車の部品や燃料買ってますが、戦場で放棄された戦車を修理して置いてある感じです。動かす燃料無いので訓練のマトになってます


 ある平日の昼下がり。いつもの警備や護衛以外は特に任務も無く、書類仕事もひと段落ついた頃。あることを思い立ち、業務用携帯電話を取り出してある所へ電話をかけた。

 

『はいはいこちらスチェッキンの移動屋台だよ』

 

「〇〇地区指揮官のアレクサンドラだ。ちょっと頼みたい品があって連絡したが、今は大丈夫か?」

 

『いつでも大歓迎さ。それで頼みたいものってなんだい?」

 

「あぁ、1946年生産型のT-34/85の部品と燃料だ。頼めるか?」

 

『うへぇ、こりゃまた難しいもの注文するね。でも任せてよ』

 

「できる限りで構わないからな。後でリストを送るからそれを参照してくれ」

 

『了解だよ。それとこっちの指揮官を連れてきていいかい? 少し確かめたいことがあるんだ』

 

「構わんよ。それじゃ準備しておく」

 

 電話を切ってリストをメールで送る。そして数日後、指揮官を拉致連れて移動屋台のトラックがやって来た。スチェッキンとあちらの指揮官と少しやり取りをしてから受け取りとなった。一言だけ言えることは、値段が想定より2桁少なかったことだ。

 どうやら安くする代わりに向こうの指揮官"ユノ"の結婚式に来て欲しいと言うのだ。二つ返事で快諾したが、ユノは聞いてなかったようだ。なかなか面白い基地じゃないか。3人の笑い越えとユノの絶叫が木霊した後、せっかくだからと私の基地を案内した。案内中に先の大規模作戦(低体温症)の話になり、そこでユノがどのような指揮を執っているか聞いた。特別な目を利用した指揮は悪くないが、しっかり戦術と指揮の教育を施せばもっと良くなると確信し、特別講義を決定した。

 

 

 

アレクサンドラ(※ユノと区別するため変えていますが、指揮官です)

「よし、では特別講義だ。今回は戦いの原則について講義しよう」

 

ユノ

「よ、よろしくお願いします」

 

G3

「そんなに緊張しなくてもいいですよ。リラックスして聞いてください」

 

アレクサンドラ

「後でまとめたものを送るから安心してくれ。戦いの原則は9つある。①目標の原則、②統一の原則、③主導の原則、④集中の原則、⑤奇襲の原則、⑥機動の原則、⑦経済の原則、⑧簡明の原則、⑨警戒の原則、この9つだ」

 

ユノ

「うわぁ、いっぱいある……」

 

アレクサンドラ

「そうだな。だが、9つと聞くと多いように見えるが、一つ一つは非常に簡明で合理的だ。では目標の原則から。これは作戦において達成すべき目的を明確に方向付けることだ。目的が曖昧では部隊は何を目指していいかわからなくなる」

 

G3

「次に統一の原則です。これは1つの作戦にて最高責任者は1人だけ、指揮権限を1人に統一させよ。という原則です。普段の任務では問題ありませんが、他の基地と共同で作戦を行うときは注意したいですね」

 

スチェッキン

「なんかビジネスでも役に立ちそうな話だねぇ」

 

アレクサンドラ

「実際、一部のビジネス書でも取り上げられてるからな。では主導の原則だ。これは戦いの主導権を自分の手に収め、相手に取られないようにすることだ。スポーツで言えばサッカーやラグビーのボールを奪い、常に自分のチームが転がすように努めることだ」

 

G3

「次に集中の原則です。相手が優勢でも弱点は必ずあります。この弱点に対して自分の戦力が相手に勝るように集中させ攻撃する原則です。この原則には後で話す奇襲や機動の原則が必要不可欠です」

 

ユノ

「ええっと、主導の原則がこうで集中の原則がこうで……あれ? 違う?」

 

アレクサンドラ

「慌てて書かなくても大丈夫だぞ。そう、そこはこう言う風に……よし、上出来だ。では次、奇襲の原則だ。古来より敵に対して優位に立つには奇襲を仕掛けることが重要だ。相手の意表を突いて自分に有利な状況を作り出す。これが奇襲の原則だ」

 

G3

「続いて機動の原則です。数で劣っていても速度と策略で敵を窮地に陥れることが出来ます。これは主導、集中、奇襲の原則に通じることですね。完璧な計画を来週実行するより、次点の計画を今すぐ断行する方が遥かに良い。という事ですね」

 

スチェッキン

「そう、だから結婚式の計画をすぐ立てて実行したのさ」

 

ユノ

「いや結婚式ぐらいはじっくり考えようよ!」

 

アレクサンドラ

「私もそう思う。さて、次は経済の原則だ。人員も資源も限られている中で戦力を遊ばせておく余裕は無い。戦闘中に何もしていない部隊は敵に制圧されているのと同じだ。だが水で満たしたコップに一滴加えると溢れ出すように、予備戦力を決定的な場面に投入することで勝利を得ることが出来る。適切な戦力の運用と予備の準備によって無駄を減らしつつ目標を達成することが出来る、という原則だ」

 

G3

「次に簡明の原則です。これは目的や指示を出来る限り簡潔にまとめる、という原則です。特に時間が差し迫った場合に、いかに短時間で目的を共有するかは非常に重要です。複雑で理解しにくい命令や、1つの作戦で目的がいくつもあるようでは、組織の行動に害を及ぼします」

 

アレクサンドラ

「そして最後に警戒の原則だ。奇襲を受ければどんな強大な部隊でも、呆気なく崩壊してしまう。だから常に情報収集をして警戒することが大切だ」

 

ユノ

「うぅ、覚えることが多いよ……」

 

G3

「焦らず、ゆっくり覚えていけばいいんです。まだまだ時間はありますから」

 

アレクサンドラ

「それに今回の内容をまとめたプリントを後で代金と一緒に納付しておくから、そのノートと一緒に復習するといい。また何かわからないことがあれば、遠慮なく聞いてくれ」

 

ユノ

「あの、今日はあ、ありがとうございました!」

 

 

 

 特別講義が終わり、驚きの安さの代金と今回、そして今までの解説の資料をお土産として渡してお別れとなった。

 姿が見えなくなるまで見送ってから急いで式の準備に取り掛かった。基地を空けている間の業務や警備の割り当てとローテーションを考え、各小隊長を呼び工程を詰めていく。粗方終わったら式に着ていく礼装の準備をしていく。そう言えば空軍時代の礼服があったなと思い立ち、私室のクローゼットを漁るとビニールカバーのかけられた青色の軍の礼服を掘り出した。義肢の部分もすんなりと入ったので問題なく着れることを確認してアイロンがけし、装飾を付けていく。もう軍属じゃないから着てもいいのかとか言ってはいけない。

 G3は結構悩んでいたが、ベージュの落ち着いたアフタヌーンドレスにした。後はその日になったら会場に向かうだけだ。

 そして式当日、半ば自家用車となりつつあるフェネック偵察車のキーを回してエンジンをかける。

 

「さて、出発だ」

 

 ……会場に着いてハイエンドモデルがいたことに心底驚いたのは内緒である。

 




スチェッキン
「講演会とか解説DVDやれば売れると思うんだ」

アレクサンドラ
「人を商売道具にするのやめなさい」

アレクサンドラこと指揮官の礼服はロシア空軍の制服をイメージしてください。

参考文献
戦術と指揮 著者:松村劭 発行所:PHP文庫

【仕事に役立つ軍事学】時代が変わっても通用する「戦いの9原則」 2019年3月8日閲覧
http://harukaze.tokyo/2018/01/24/sigotogunji9gensoku/


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

番外編 ~コラボ回・結婚式編~

だいぶ遅れましたが「焔薙」様の「それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!」と「通りすがる傭兵」様の「ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー」の結婚式コラボ回です!


 自分の基地から車を走らせること数時間、途中で向こうの護衛部隊と合流しつつ案内状に書かれた式場の基地にたどり着いた。既に他の招待客もいるらしく、入り口は賑わっていた。車を止めて服装を正し受付へと向かう。

 

「初めましてアレクサンドラ・プーシキナだ、本日は招待いただき誠に感謝する」

 

「副官のG3です、本日はおめでとうございます」

 

 入り口で個々の副官のナガンM1895と挨拶した。自己紹介で長くなるのもあれだと受付へと案内される。だがそこで驚愕の口径を目の当たりにしてしまった。男装のG36がいるのはまだいいが、鉄血人形のダイナゲートとハイエンドモデルのアーキテクトが居るじゃないか!

 

「いらっしゃいませ、受付はこちらとなります」

 

「はーい、招待状を確認しますので出して下さーい」

 

「いや待てぇぇぇ!!??」

 

「ふおおお!?なんだよ驚かすなよ、私意外と小心者なんだぞ!」

 

 思わず叫んだよ! なんで鉄血人形が居るんだよ! よく考えなくとも一大事だぞ!

 

「これ、どういうことだ?」

 

「見ての通りじゃ、話は聞いたことあるじゃろうて離反する鉄血が居るとな」

 

 ナガンに話を聞けば、先の大規模作戦(低体温症)で鉄血から離反し、ここの基地所属となったそうだ。ハイエンドモデルとは言え上からの命令に反して独自行動できる高度なAIを有しているのか、それとも巧妙な罠なのか。この協力度合いからして罠であってほしくはないが、もしもの時に備える必要があるな。

 

「なるほどな」

 

 頭の中で結論を出し受付を済ませる。ドヤ顔のアーキテクトが言うにはダイナゲートと遊べるようになるとか。いくら制御下とは言え流石にすぐ遊ぶ奴なんて

 

「おすわり! お手! ちんちん!バーン!」

「後輩ちゃん順応力高すぎない?!」

「か、かわいい......」

「先輩も一緒に遊びましょうよ!」

「..................あそぶ」

 

 ……いたわ。いや適応力高すぎるだろ。それか警戒心足りなさすぎじゃないか? 大丈夫かG&K、もう少し採用や訓練を厳しくした方がいいんじゃないか。そう思っていると、その隣で一人の男性を見つけた。あの人は……間違いない、私が解説をやるきっかけとなった人だ。嬉しさと緊張で変な笑顔になってないか心配になる。よし、多分戻った。挨拶に行こう。

 

「はじめましてというべきかな? 」

 

 ぎこちなく手を差し出し握手を求める。

 

「は、はじめまして」

 

「いやぁ、こんなところで貴殿と会えるとはな。なにせ私はあなたのラジオのファンでな、時たま動画サイトで真似事のようなことを」

 

「もしかして......動画サイトで解説してる人ですか?」

 

「お恥ずかしながら」

 

「あ、ああああああ!」

 

 ガンスミスが思い出しように叫ぶ。どうやら認知されてるようでよかった。内心お叱りを受けるんじゃないかと心配してたが、そんなことは無く一安心した。

 

「すみません、すっかり忘れていました。申し訳ない」

 

「いえ、それよりラジオのようなもう少しフランクな口調で構いませんよ。むしろそちらの方が慣れてるので」

 

「じゃあお言葉に甘えて......この基地の指揮官とはどんな知り合いで?」

 

「数日前にな。個人的に扱う資材を発注するついでに縁ができたんだ」

 

「指揮官は戦前の戦車を持ってるんですよ」

 

「ただ部品や燃料が無くて訓練の的になってたんだ。これでやっと戦力として運用できるようになった」

 

「へぇ、そいつは興味あるな」

 

「そっちはどんな縁で?」

 

「他所との繋がりが欲しくてなとうちの元指揮官が俺を派遣してからだ。ここの基地って色々と訳ありでな、武器整備が行き届いていないのもあって俺に白羽の矢が立ったわけだ。最も、個人的な繋がりに終わってたんだがな」

 

 なるほど、銃の修理で知り合ったのか。今度うちの銃を見てもらおうか。そうして話しているうちに、やはりと言うか今回の主人公、ユノの話になった。

 

 「あの嬢ちゃんが結婚か、こうして招待された今でも中々現実味湧かないのは不思議なもんだな」

 

 「いつだったか、私と会った時もガチガチで逆に心配になるほどだったからな」

 

 「そうですね、でも一生懸命な感じでいい娘だとは思いましたけどね」

 

 確かに一生懸命で可愛らしい。見ていてこっちも癒される。ただあまりに一生懸命に取り組んで自分の状態を把握できないのはダメだな。この前教えてて倒れそうなぐらい勉強にのめり込んでいたから、少しは自身の管理を覚えて欲しいものだ。長話が過ぎたようで式場に入るよう案内され、今日かいに改装された大きな倉庫に通された。

 着席してしばらくすると牧師役なのかシスター姿のG3とウエディングドレス姿のPPKが入場した。こっちのG3とあっちのG3は若干雰囲気が違う気がする。やはり同じ人形でも環境が違えば中身も変わるのだろうか。そしてしばらくすると扉が開かれウエディングドレス姿のユノが入場した。全員が拍手でもって祝福する。両者が婚姻の契約を誓い、指輪をはめて誓いのキスを交わす。そして式が終わり会場を移して披露宴となった。全員で食べきれるか不安なぐらい巨大なウエディングケーキが登場し、UMP姉妹がヴァイオリンを演奏し416姉妹それに合わせてダンスを披露。そしてP38が歌とダンスを披露しVectorが歌って最後にIDWが馴れ初め話を大いに語って新郎新婦を真っ赤にして自由時間となった。

 頭文字にFが付くこれまた性格が大きく違う404小隊と元鉄血のハイエンドモデルが酒を飲んで大騒ぎし、ユノとあちらのG3と話してやはりこっちのG3と違うと確信し、他の招待された指揮官と交流を兼ねた雑談に花を咲かせた。そして早いもので閉演まで残り10分となってしまった。ここでユノの副官のナガンがマイクを取る。

 

「盛り上がっている所すまぬ!そろそろ閉宴の時間が近づいているのでな、最後に指揮官から言葉を貰おう」

 

 マイクをユノに渡す。緊張してるのがよく伝わってくる。

 

「えっと、今日はこんなに沢山の人達に集まってもらってとても嬉しかったです!今までこうやって祝われるとか無くて、今回初めて『おめでとう』っていう言葉を掛けられて、その、えっと、あれ?」

 

 ユノの目から涙が溢れ出てくる。よほど嬉しかったんだろう。

 

「ご、ごめんなさい、ひっぐ、だからその、えぐ、今日はありが……ありがとうございます!!」

 

「あたくしからも深い感謝を、皆様のお蔭でユノに、新しい幸せな思い出を残せましたわってこれは開宴のときに副官が言ってましたわね」

 

「呵々、では非常に名残惜しいがお主らも基地を長々と開けるわけにも行かぬじゃろう、これにて披露宴をお開きとする。改めて本日は急な招待でありながらこれだけ集まってくれて感謝じゃ、ありがとう」

 

「あ、でも引き出物はちゃんとあるからこっちのカタログから選んでね~、それとダイナゲートの人は言ってくれれば一基地25体まで送れるからこっちも宜しくね~」

 

 せっかく良い雰囲気だったのに最後のスチェッキンの言葉で会場が騒然となった。折角なのでダイナゲートを1体貰うことにし、新たな夫婦に挨拶して会場を後にした。

 

「幸せそうでしたね」

 

「2人が、あの基地がいつまでも幸せであることを願うよ。そのためにも、私たちが頑張らねばな」

 

「そうですね、他の基地と連携して戦力を増強していきましょう」

 

 こうして私たちの結婚式の話は幕を閉じた。

 

 

 

「ところで向こうのG3はなぜか底知れぬ恐怖を感じた気がするんだが」

 

「奇遇ですね、私もです」

 

「一体なんだろうな……」

 




コラボ回と言ってもこっち側視点で語ってるだけなので、他の方の話とそう変わらないです。はい

関係各位様には申し訳ありませんが、この場をお借りして今回の大規模コラボ回に参加させていただき感謝いたします。今後ともよろしくお願いいたします!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

装備解説 ~妖精編・地雷~

大型装備製造を早速回して空襲、空挺、装甲、防御、挑発、砲撃妖精を入手し、配給が尽きました。お腹空いた…


指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「妖精実装記念ということで妖精が持つ効果にまつわる装備を解説しよう。今回は地雷だ」

 

G3

「地雷とは地上または地中に設置して人や車両が触れたり接近すると爆発する武器のことです。大きく分けて対人地雷と対戦車地雷の2つがあります」

 

指揮官

「対人地雷は散布式、埋設式、跳躍式、指向性の4つがある。散布式は航空機やロケットで空中からばら撒くものだ。効率よく散布されるよう蝶のような見た目になっているものがある。これをおもちゃだと思って子どもが拾い、殺傷されるケースが後を絶たないな。火薬は数十g程度で5~25kgの圧力で起爆する」

 

G3

「埋設式は文字通り地中に埋める地雷です。地雷と聞いて思い浮かべるものですね。大きさは10cm程度で火薬は数十から250g程度入っており、踏むと爆発で足を粉砕して行動不能にします。おおよそくるぶしから膝あたりまでが無くなるよう設計されています」

 

指揮官

「跳躍式は地面に埋めて使用する。ワナ線などで安全ピンが外れ数秒経つと起爆して1~2m跳躍する。そして人の高さにまで飛んだ本体が起爆し数百個の鉄球と爆風を周囲にばら撒き殺傷する。半径20mが殺傷範囲だが、危険な破片は最大で200m飛ぶ」

 

G3

「指向性地雷は、いわゆるクレイモアと呼ばれる湾曲した板状の地雷です。この中に700個の散弾とC4爆薬が入っており、敵が来そうな場所に向けて設置しワナ線や点火装置で起爆させます。クレイモアから45mの地点で高さ2m、幅48mに1平方メートルあたり5個の散弾が分布されるよう設計されています。1個小隊を殺傷する能力を持っているようです」

 

指揮官

「対人地雷は通常、金属で作られるが、プラスチック製やコンクリート製、木製のものもある。これらは金属製に比べて殺傷能力は劣るが地雷探知機に探知されない、生産が容易という利点がある。プラスチック製は探知されにくいため近年の地雷に多く使われ、木製は偽装を施しやすく塗装や加工でレンガに似せて街中に設置する戦術があり、コンクリート製は生産のしやすさから第二次世界大戦やベトナム戦争で大量に使用された」

 

G3

「次に対戦車地雷です。ほとんどが地面に埋める埋設式です。大きさは20~30cmで10kg近く重量があり、火薬が5~8kgほど入っています。100kgほどの圧力で起爆するので、通常の人が乗っても基本的に問題ありません。対戦車地雷は高威力ですが戦車の分厚い装甲を貫通するほどの威力はありません。大半はキャタピラを切る程度です」

 

指揮官

「さて、ここまで地雷の基本的なものを紹介した。次は応用編だ。地雷を上手く使いこなせば鉄血人形も恐るるに足らずだ。こんな風にな」

 

地雷妖精

「ヒャッハー! マンティコアは消毒だー!」

 

ズドォン!

 

指揮官

「対戦車地雷に圧力式ではなく手榴弾の時限信管を取り付け、手榴弾のように安全ピンを抜いて投げれば装甲を纏ったマンティコアも敵ではない。5kgの爆薬が確実に鉄くずに変えてくれるだろう」

 

G3

「妖精が豹変ってレベルじゃないほど性格変わってませんか?」

 

指揮官

「地雷の積極的な使い方を教えて実践してみたらこうなった。反省はしていない」

 

G3

「……良い子はマネしてはいけません。G3との約束です」

 

指揮官

「さて、より実践的な地雷の活用法を教えよう。地雷は撤退の時間稼ぎや防衛戦で真価を発揮する。まずは撤退作戦で敵の予想追撃針路に道路に電柱や木を倒しておき、それにワナ線で地雷や爆薬につないでおく。これを排除しようとすれば、あっという間に吹き飛ぶだろう。次は地雷の他に空き缶を埋めておく。地雷探知機は空き缶と地雷の区別がつかないから地雷除去は多大な時間と労力を必要とするだろう。他にも地雷を3重にして埋めることで除去されても下の地雷が爆発するようになっている。街中では建物や部屋の入口のマットやドア、机、椅子、引き出し、暖炉やストーブ、道を塞ぐ瓦礫に廃車など、トラップを隠せる場所は大量にある。だが鉄血人形がこのような人間臭いトラップに引っかかるかどうかは疑問だが」

 

G3

「日用品と爆薬で簡単に指向性地雷を作ることもできます。洗面器やボウルの内側にC4爆薬を凹状に詰めて凹状の中心部に信管を付けます。そして敵に向けて起爆すれば、爆薬量によっては100m先のドラム缶を吹き飛ばす威力を発揮します」

 

指揮官

「爆発を手懐ければより多くの敵を倒し、味方の損害を少なくすることが出来る。皆もぜひやってみてくれ。なお当方は一切責任を負わないぞ」

 

G3

「爆発物を扱う時はくれぐれも注意してくださいね。いかがだったでしょうか? それでは皆様」

 

「「次回もお楽しみに」」

 

 

 

G3

「……指揮官さん? この資源の少なさはどういうことですか?」

 

指揮官

「せ、戦力拡大の一環でだな」

 

G3

「1週間は嗜好品禁止です」

 

指揮官

「まて! 話せばわかる!」

 




開放された8面のボスまでいったけどドリーマー強すぎる

参考文献
武器と爆薬[悪夢のメカニズム図解]
著者:小林源文 発行所:株式会社大日本絵画

特定非営利活動法人 難民を助ける会 地雷とは? 2019年3月22日閲覧
https://www.aarjapan.gr.jp/activity/landmine/landmine_info1.html


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

装備解説 ~妖精編・砲撃~

エイプリルフールですが特にネタはありません。いつもの解説回です。
5面限定ドロップでM99出たのでイベント限定除けばあとはSVDとM37とKSGだけだ…


指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「妖精編part2ということで今回は砲撃妖精が持つ迫撃砲について解説していくぞ」

 

G3

「迫撃砲とは多くが簡易的な構造をしており、山なりの弾道特性を持つ大砲のことです。歩兵が持てる最大級の火力を発揮します。口径60mmから81mm前後の中迫撃砲と呼ばれるものを中隊に数門、口径100mmから120mm前後の重迫撃砲と呼ばれるものを大隊や連隊に数門編制して使用されます。大砲ですが運用は砲兵ではなく歩兵です」

 

指揮官

「迫撃砲の起源は中世末期ごろの火薬を使って石を飛ばす射石砲だ。これはすり鉢のような形をしており、この形状が迫撃砲の英語訳のmortarの語源となるフランス語のmortier、臼状の意味から来ている。上向きに角度をとったすり鉢状のものを地面に据え置き、火薬と弾を詰めて発射する大砲、"臼砲"が迫撃砲の起源だ」

 

G3

「中世から何百年と時代が下っても臼砲の基本的な形状は変わりませんでした。臼砲は口径が大きく大威力ですが射程は短く、主に城や要塞攻めの時に使われました。通常の大砲に比べ影は薄く戦場の主役とは程遠い存在でしたが、第一次世界大戦で日の目を見ることになります」

 

指揮官

「今までの解説で何度も触れているが、第一次世界大戦は塹壕を掘って撃ちあう戦争だった。通常の大砲は弾道が真っ直ぐなため丘の向こう側の塹壕に隠れる敵を狙い撃ちすることは至難の業だった。そこで極端な山なり弾道の臼砲が急遽として持ち出された」

 

G3

「古物商から中世の臼砲を買い取って使用したり、ライフルの銃口に器具を付け手榴弾を飛ばしたり、大きなパチンコやスリングショットで手榴弾や爆薬を飛ばしたりしました。試行錯誤を繰り返すうちにイギリスの技術者ウィルフレッド・ストークス氏がストークス型迫撃砲を開発します」

 

指揮官

「ストークス型迫撃砲は近代迫撃砲の完成形だ。ライフリングの無い砲身に角度調節の二脚と反動を地面に吸収させるための底盤を組み合わせたものだ。この形は現在でも変わらない。砲口から弾を入れると重力で落ち、底にある撃針が砲弾の雷管を叩いて発射薬を爆発させ発射する。構造は下の画像を見てくれ」

 

 

【挿絵表示】

 

 

G3

「砲弾の構造は以下の画像をご覧ください。基本的にグレネードや手榴弾とあまり変わりませんが、迫撃砲はライフリングが無いものが多いので砲弾を安定させるために翼がついています。また砲弾の中にある発射薬だけでは数百mほどしか飛ばないため、強装薬と呼ばれる追加の発射薬を付けます」

 

 

【挿絵表示】

 

 

指揮官

「迫撃砲の利点は何と言っても軽くて簡素な構造な点だろう。反動を地面に吸収させるから複雑な機構が要らず、強度も低くできるから同じ口径の大砲に比べ遥かに高い生産性と小型軽量化を実現している。分解すれば軽迫撃砲なら5人程度で運搬でき、重迫撃砲はジープのような小型車両で運搬できる。また砲口から砲弾を落とすだけだから単位時間当たりの発射量が多い」

 

G3

「大砲と迫撃砲を比較してみますと、ソ連のD-30榴弾砲は口径122mmで重量3.2トン、射程15km、持続射撃では1分間に1発発射できます。一方、同じソ連のPM-43迫撃砲は口径120mmで重量280kg、射程5700m、持続射撃では1分間に15発発射できます」

 

指揮官

「重量と単位時間当たりの発射量では勝っているが、当然欠点もある。構造上射程距離が遥かに短く、ライフリングが無いから精度も低い。精度が低く発射量が多いということは砲弾の消費量も多いということだ。そのため迫撃砲は短距離で短時間の火力支援に向いているんだ」

 

G3

「近年では車両に搭載した自走迫撃砲や通常の大砲のように後装式にした迫撃砲、レーザーやGPSで誘導する砲弾などがあります。また、ドローンで砲弾を落とし効果的に破片と爆風が飛散する高さで爆発させるといったことも研究が進められているようです」

 

指揮官

「最初はドローンで砲弾を落としてると思ったが、これだと空襲妖精と変わりない。おそらく車両型ドローンに迫撃砲を載せて発射しているのだろう」

 

G3

「これで解説は以上です。いかがだったでしょうか? それでは皆様」

 

「「次回もお楽しみに」」

 

 

 

指揮官

「なんかフェレットの着ぐるみとか乗馬してる奴とかいるんだけど」

 

G3

「指揮官さん社内報の号外見てください、社長が水着姿で戦うそうですよ」

 

指揮官

「なにやってんのあの社長」

 




エイプリルフールネタは色々盛り沢山でしたね…まさか今ここで社長を出してくるとは思ってませんでしたが

参考文献
武器と爆薬[悪夢のメカニズム図解]
著者:小林源文 発行所:株式会社大日本絵画

迫撃砲 - Wikipedia 2019年4月1日
https://ja.wikipedia.org/wiki/迫撃砲


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

リュングマン式・ストーナー式

指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「なんかリュングマン式について解説して欲しいって聞こえた気がしたから今回はM16系の動作方式について解説しよう」

 

G3

「十中八九ラジオですよねそれ。M16についてはいつも通り『通りすがる傭兵』様の『ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー』のM16A1の項をご覧ください」

 

指揮官

「では早速やっていこう。M16系はストーナー式を採用しているんだが、先に元になったリュングマン式についてだ。リュングマン式の正式名称はダイレクト(Direct) インピンジメント(impingement)、直訳すれば"直接衝撃が加わる"という意味だ。実銃として初めてこの方式を採用したスウェーデンの自動小銃であるAutomatgevär m/42の開発会社からリュングマン式と呼ばれる」

 

G3

「リュングマン式は簡単に言えば発射ガスを直接遊底に吹き付けて後退させる方式です。通常、ガス圧利用式は発射ガスでピストンを押し、繋がっているボルトを後退させるガスピストン式です。ガスピストン式に比べてリュングマン式は部品点数が少なく単純で、可動する部品が軽くなっているのでブレが少ないという利点があります。しかし、ガスが直接吹き付けるため汚れやすく、こまめに清掃しないと動作不良を起こす、発射ガスが少ないと確実な動作が保証されない、発射ガスが使用者に吹き付けられるなどの欠点があります」

 

指揮官

「そこでアーマーライト社の技術者ユージン・ストーナー氏が発明したのがM16系に採用されてるストーナー式だ。発射ガスを直接吹き付けるのは変わりないが、構造が異なっている。下の画像を見てくれ」

 

 

【挿絵表示】

 

 

G3

「画像上のボルト・キャリア―は遊底を動かすピストンのようなもので、エキストラクターは薬莢を掴み排莢させる部品です。今まで書いてありませんでしたが、どの銃にもあります」

 

指揮官

「リュングマン式とストーナー式の最大の違いはガスを遊底の中まで取り込むところだ。ストーナー式ではボルト・キャリア―がガスチューブの先端を覆っており、ボルト・キャリア―から撃針がある部分まで空洞になっている。弾が発射されるとガスがガスチューブを通ってボルト・キャリア―に到達する。そしてボルト・キャリア―から遊底内部までガスが通ってガスで満たされる」

 

G3

「そして内部で圧力が一定以上高くなると遊底が後退されます。ストーナー式の利点は遊底が後退するまで密閉されており、ガスを逃がさず圧力を一定に保てるところです。これによりリュングマン式の欠点だった発射ガスが少ないと確実な動作が保証されない点が解消されました」

 

指揮官

「しかし、ガスが直接吹き付ける部分が増えたため、よりこまめに清掃しないと動作不良を起こす。だが誤った宣伝と先進的な見た目から「メンテナンス要らずの銃」と呼ばれ、M16の初実戦となるベトナム戦争では動作不良が多発した」

 

G3

「漫画風の整備マニュアルや整備キットの配布などの懸命な努力の結果、動作不良は減り、AK-47と比べて軽く命中精度が高い点が評価され後継のM16A4や短縮モデルのM4、民間モデルなどが世界中で使用されています」

 

指揮官

「まぁM16の弾と弾倉がいつものアメリカのゴリ押しでNATOの標準規格になったからという理由もあるが……後半がM16の説明になってしまったな。とにかく、リュングマン式とその改良のストーナー式は遊底に直接吹き付けるという、一風変わった方式だということがわかってもらえたかな?」

 

G3

「いかがだったでしょうか? それでは皆様」

 

「「「次回もお楽しみに」」」

 

 

 

指揮官

「いろいろ社内報やデータベース見てるんだが人形との結婚が多いな。D08地区の指揮官も結婚式挙げるようだ」

 

G3

「ご祝儀を用意しておきますね」

 

指揮官

「それから……他の指揮官はほとんどドローンで後方から見て指揮するんだな。最前線で戦いながら指揮するのは少数派なのか……」

 




作者「いよいよG3のスキンが来ますね。テンション上がってきた」

参考文献

ガス圧作動方式 - Wikipedia 2019年4月19日
https://ja.wikipedia.org/wiki/ガス圧作動方式


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

装備解説 ~サイレンサー~

令和になりましたがいつも通りの解説です


指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「今回は回避と会心率を上げてくれるサイレンサーと銃口に付いているフラッシュハイダー、マズルブレーキについて解説する」

 

G3

Silencer(サイレンサー)、日本語で消音器とは銃口に取り付けて発射音を抑える銃の後付け部品の一つです。ですが完全に音を消せる訳ではないのでSuppressor(サプレッサー)、日本語で制音器または抑制器と呼ばれています。ここではサイレンサーで統一しますね」

 

指揮官

「構造は下の画像を見てくれ。弾を発射すると高圧のガスが出る。この高圧なガスは外の空気に触れると通常の大気圧との圧力差で大きな破裂音が発生する。これを軽減させるためにいくつもの部屋に区切り、ガスをサイレンサー内に拡散させて圧力を徐々に下げることで音を小さくするんだ」

 

 

【挿絵表示】

 

 

G3

「ですが完全に音を消すことは出来ずあくまで抑える程度で、銃の作動音はどうしても発生してしまいます。また、特殊な構造と弾のナガンM1895等を除き構造上リボルバー式拳銃はサイレンサーを取り付けても減音できません」

 

指揮官

「初めからサイレンサーが取り付けてある、または取り付けることを前提とする銃については大きな減音効果を期待できる。また多くの場合は取り付けるために改造が必要だが、近年の銃は最初から取り付けられるようネジ山が切ってある」

 

G3

「初めからサイレンサーがある銃としてはウェルロッドやMP5の派生型であるMP5SD、64式SMG、AS VALなどがあります。MK.23やM9、Hk416など近年の銃には銃口にネジ山が切ってあります」

 

指揮官

「サイレンサーは銃声を抑え発砲位置を分かりにくくする利点がある一方、サイレンサー内で拡散されたガスが銃身を通って逆流することもある。逆流したガスで銃内部に負担がかかったり汚れやすくなるんだ」

 

G3

「また、サブマシンガンに多く利用されるシンプルブローバック方式では逆流したガスによってボルトが早く後退させられ、発射速度が多くなってしまう例もあります。実際にイングラムM11では11%も早くなるようです」

 

指揮官

「次にFlash Hider(フラッシュハイダー)、またはFlash Suppressor(フラッシュサプレッサー)だ。日本語で消炎器と呼ばれるもので、銃口から炎が出るのを防ぐ役割を持っている」

 

G3

「火薬自体に酸素が含まれているため、燃焼すれば本来は水蒸気と二酸化炭素になります。ですが酸素が足りず燃焼しきれなかった火薬が銃口から出て再び燃焼し眩しく光ることがあります。この光を銃口炎といい、明るさで自身の位置が露見したり、光で眼が悪くなることがあります」

 

指揮官

「これを防ぐために銃口から出たガスを拡散させ、温度を下げて燃焼させないようにする部品をフラッシュハイダーと言う。また、これに似た形のものでガスを上下左右に逃がして反動を抑えるものをMuzzle Brake(マズルブレーキ)、日本語で制退器と言う」

 

G3

「消炎機能と制退機能が一体になったものが主流ですね。マズルブレーキは主に第二次世界大戦後の銃に多く見られます。連射できるようになり反動による問題が顕著になったからですね。また、M16A1のように三又形状のマズルブレーキがジャングルで引っかかるので鳥籠形状のものに変更した例もあります。各国の各メーカーでいかに反動と銃口炎を減らせるものを開発できるか切磋琢磨しており、同じ銃でも形状が違うものがあります。よく観察してみると面白いかもしれません」

 

指揮官

「以上でサイレンサーと銃口周り解説は以上だ。いかがだったかな? それではみんな」

 

「「次回もお楽しみに」」

 

 

 

 

指揮官

「S09地区で指揮官が襲撃されたようだ。警戒と情報収集の通達が来ている」

 

G3

「S09地区……ユノさんが襲われたんですか」

 

指揮官

「幸いにも傷は浅くもう回復している。だがこの事で人間不信が加速しなければいいが……取り敢えずお見舞いの品とメッセージを送っておこう」

 




5/09 追加と修正

参考文献
銃の科学 知られざるファイア・アームズの秘密
著者:かのよしのり 発行所:ソフトバンク クリエイティブ株式会社

Wikipedia 2019年5月4日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/サプレッサー
https://ja.wikipedia.org/wiki/フラッシュサプレッサー
https://ja.wikipedia.org/wiki/マズルブレーキ

Heckler & Koch :: Home 2019年5月4日閲覧
https://www.heckler-koch.com/en.html

Beretta 2019年5月4日閲覧
http://www.beretta.com/en-us/


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

番外編 ~戦車運用~

ディープダイブいかがですか?ステージ全てクリアしましたが未だにUMP40は出てきません。UMP装備もずっと回ってますが1つしかゲットしてません。ツライ


指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「D08地区の所に戦車が配備されると聞いたから、今日は戦車運用について解説しよう」

 

G3

「その前に軽く戦車について解説します。厳密な定義は様々ありますが、兵士の盾となれることと搭載する火砲や銃などで火力を提供できれば概ね戦車と言って差し支えありません。最初の戦車は機関銃の弾を跳ね返し、大砲で機関銃を倒して歩兵を支援することが目的でしたから」

 

指揮官

「さて、戦車と聞いてその強力な火砲と堅牢な装甲、良好な足回りによって敵の戦線を突破する。第二次世界大戦でのドイツやソ連の戦車が平原で機動戦を行う姿を思い浮かべる人も多いだろう。だが戦車の仕事は何も機動戦でもって敵戦線を突破し浸透することだけでない」

 

G3

「最初に述べたように、戦車は兵士の盾となれることに意味があります。D08地区で導入する10式戦車やM1エイブラムス戦車などの第3世代戦車は、正面装甲が運動エネルギー弾、つまり徹甲弾に対してRHA(均質圧延鋼装甲)換算で600mmから800mm程度、化学エネルギー弾、つまり対戦車ミサイルやRPG-7などに対して1500mm程度の装甲があると言われています。RHAとは装甲板に使われる鋼の板です。つまり現代の戦車は1m近い鋼の板を身に纏っていることになります」

 

指揮官

「このような装甲ではまともに正面からやりあっても勝てる訳が無い。手軽に入手できる対戦車火器のほとんどは戦車の正面に撃っても弾かれてしまうからな。そこで相手側は戦車の側面や背面を狙うんだ」

 

G3

「戦車は中から小さい窓やカメラ映像でしか外の様子を見れないので、視界がとても悪く簡単に懐に入り込まれます。正面は堅牢ですが側面、背面、上面は装甲が薄いので旧式の対戦車火器や即席の爆弾、火炎瓶でも容易に撃破可能です」

 

指揮官

「そのため戦車の周りを兵士で固めて視界を補い、接近する敵を排除する必要がある。特に狭い市街地や森林では随伴する歩兵が戦車を守る目となり矛となる。そのため敵は砲撃や銃撃などで全力で随伴する兵士を排除しにかかるだろう。これを阻止するのが戦車の役目だ」

 

G3

「戦車は強力な火砲と堅牢な装甲で随伴歩兵を守り敵を排除。随伴歩兵は接近する対戦車火器を持った敵兵を排除して戦車の目となる。これが戦車の運用となります」

 

指揮官

「ここまでは視界が悪く狭く入り組んだ市街地での基本的な運用だが、開けた場所でも戦車と歩兵は常に一緒に行動することが求められる。戦車だけでは第四次中東戦争のイスラエル軍のように巧妙に隠蔽された対戦車火器の前に次々と撃破されることになる。また戦車が無いと2000年代前半のカナダ軍アフガニスタン派遣部隊のように装甲車が歩兵の盾となる。装甲車の機関砲では威力不足で不整地の走行性能も足りず、RPG-7や即席爆弾のような旧式の対戦車兵器でも容易に撃破されてしまう。戦車と歩兵、それらを支援する部隊の連携が重要だ」

 

G3

「続いて戦車同士の戦闘についてです。このような状況はあまり発生するとは思えませんが、後方の補給基地襲撃の件で戦車を持ち出してきたと報告書にあったので解説しますね。先述した通り戦車の正面装甲は非常に分厚く同世代の戦車では貫くのが難しいです」

 

指揮官

「ここで言う正面の範囲は戦車の中心軸に対して左右30度程度だ。ちょうど車体と砲塔にいる乗員が正面から攻撃を受けても被害が及ばないようになっている。逆に言えば中心軸に対して30度以上の角度、つまり側面に攻撃すれば十分撃破できるということだ」

 

G3

「側面への攻撃は機動力で回り込むのが1番ですが、こちら側も側面を晒す危険性がありますし、待ち伏せには使えません。そこで交差射撃を行います」

 

指揮官

「戦車を横一列に展開した時に対角線上の敵を狙い、撃破したら敵部隊の中央へと目標を変えていく方法だ。左端にいる時は自身から見て右端の敵を狙う。この時、戦車部隊の部隊長車両は中央左に位置し、中央の敵を射撃し撃破したら外側の敵に目標を変えていく。この方法なら自身の戦車は敵に側面を晒すことなく敵戦車の側面を突ける」

 

G3

「他にも戦車の運用について色々ありますが、以上の基本を抑えればいいと思います。ではまとめです」

 

・戦車を運用する時は戦車単体にしてはいけない。必ず歩兵を随伴させる

・歩兵と戦車、その他部隊と連携を密にする

・正面は装甲が硬いので側面を攻撃できるよう機動、あるいは射撃する

 

指揮官

「いかがだったかな? それではみんな」

 

「「次回もお楽しみに」」

 

 

 

G3

「改めまして、タカマチ指揮官、417、ヴィオラ始めD08地区部隊の皆さま、ご結婚とご懐妊おめでとうございます。人と人形の間に授かったこともあり、これから幾多の苦難が訪れるでしょう。ですが子供は神の祝福であり、神は子供についての御計画を持っておられます。その道がたとえ前途多難でも、子供も妊娠した方も尊く神に愛されているのです。D08地区と皆さまに神の祝福あらんことを。アーメン」

 

指揮官

「画面下あたりに『※G3はクリスチャンです』って注釈つけておくぞ。そして遅ればせながらご結婚とご懐妊おめでとうございます。他の所のように送れるものはありませんが、戦車運用に関する資料と作戦報告書を送ります」

 

G3

「もし不安なことがあればいつでも相談にいらしてくださいね」

 




流れに乗って戦友募集してみます。枠60人分ぐらい余ってるので遠慮せず申請していってください。名前はここと同じで支援部隊戦力は4万5000、宿は10です
ID:54568

G3は過去に教会でシスターか女性牧師をしていた設定です。過去編を書いてるでそのうち上げます。

参考文献
ドイツ連邦軍戦車開発小史
著者:名城犬郎 発行所:イカロス出版 2013年7月31日初版発行

戦車の防御とレイアウト 第三世代戦車概論
著者:名城犬郎 発行所:PK510 2015年8月14日初版第2刷

レオパルト1vsT-62 独ソ第二世代戦車比較
著者:名城犬郎 発行所:PK510 2016年1月13日初版第2刷

Headquarters, Department of the Army, December 2012, 『ATP 3-20.15 (FM 3-20.15)Tank Platoon』 2019年5月21日閲覧
https://fas.org/irp/doddir/army/atp3-20-15.pdf


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

コラム 〜cだけじゃない!G36シリーズ〜

UMP装備が3つ揃いUMP40も出たので装備箱を回収する日々を送っています。
ではコラムですがどうぞ


指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「今回は息抜きとしてG36の派生型について紹介しよう」

 

G3

「例によってG36自体の解説は「通りすがる傭兵」様の「ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー」の第51回でされているので、そちらをご覧ください」

 

指揮官

「では早速始めよう。まずG36には大きく分けて5つのシリーズがある。1つ目は大きさが変わらないフルサイズのG36。2つ目は銃身を短縮した特殊部隊向けのG36K。3つ目は更に銃身と銃床を短縮した法執行機関向けのG36C。4つ目と5つ目は民間向けのSL8とHK243だ」

 

G3

「では1つ目のフルサイズのG36です。ドイツ連邦軍では一番初めのモデルをG36A0としています。G36さんが持っているものですね。これをベースに紹介していきます」

 

指揮官

「G36A0の次はG36A1だ。これはハンドガード下部にAG36グレネードランチャーを装着するためのピンを通す穴が開けられたモデルだ。A0との見分け方はハンドガードのピン穴が増やされた点だな。次にG36A2だ。これはキャリングハンドル上部にあったドットサイトが削除され、新たにピカティニーレールが追加されたモデルだ。さらにA2にはIdZ計画(Infanterist der Zukunft、未来歩兵計画)に対応し、4面にピカティニーレールが付いた放熱しやすいアルミ製ハンドガードと後述するG36C用の短い銃床を備えたG36A2 mit ErgS IdZ-BSがある」

 

G3

「続いてG36A3です。これはIdZ計画に基づいたもので、スコープ内蔵のキャリングハンドルが撤廃され新たに4面ピカティニーレールに変更され、銃床を新型の伸縮式に変更されたものです。更にG36 SSG KRというものもあります。SSG KRとはScharfschützengewehr Kurze Reichweite、短距離狙撃スナイパーライフルの意味で、特殊部隊がスナイパーライフル仕様に改修したものです。スコープを載せるためにキャリングハンドルは長いピカティニーレールのものに換装しています」

 

指揮官

「他には輸出向けのG36EG36Vがある。これはキャリングハンドル上部のドットサイトを無くしたG36で、Vは銃床を伸縮式にしたモデルだ。後は機関銃型のMG36がある。銃身を肉厚にし、ドラム型弾倉を備えるが、放熱や精度の問題で採用には至ってない。次は短縮型のG36Kシリーズだ。主に特殊部隊や空挺部隊、憲兵、海軍臨検隊が使用するため、銃身を短縮したモデルで、M16に対するM4みたいなものだ」

 

G3

「まず初めにG36KA0です。これはG36A0の短縮版と言えるモデルです。次にG36KA1です。これはKA0のスコープ内蔵キャリングハンドルからピカティニーレールだけのキャリングハンドルにしたものです。G36A3に似ていますが、ピカティニーレールの高さが若干高いのが特徴です」

 

指揮官

「次にG36KA2だ。これはG36A2の短縮版だな。特に言う事は無い。続いてG36KA3。これもKA2と同じくG36A3の短縮版だ。次はG36KA4だ。これは特殊部隊向けで4面にレールを備えた新型のスリムなハンドガードを装着している」

 

G3

「続いて最も小さいG36Cです。これはドイツ連邦軍には採用されず主に法執行機関の部隊に採用されています。G36Kよりさらに短縮した銃身とハンドガードに、分厚いアーマーを着ることを前提にした短い銃床を備えています。また最初からドットサイトとスコープ内蔵のキャリングハンドルではなく、ピカティニーレールを付けたキャリングハンドルとなっています。詳しい外観はG36cさんを見てください」

 

指揮官

「次は1998年から2011年まで生産していた民間仕様のSL8だ。これは民間向けに設計されたもので、グリップが無くサムホールストックとなっている。サムホールストックとはピストルグリップのように握れる穴が開いた銃床だ。またドットサイトとスコープは無く長いレールの付いたキャリングハンドルとなっている。ハンドガードに通気用の穴が無く色も黒からグレーになっているのも特徴だな。ヨーロッパ・カナダ向けのSL8とアメリカ向けのSL8-1があるぞ」

 

G3

「続いてドイツ連邦軍向けにマークスマンライフルにしたSL8-2があります。マークスマンライフルとは中近距離で正確な射撃を行うアサルトライフルと狙撃銃の中間のような銃です。SL8-2は二脚とG36用のスコープ内蔵キャリングハンドルを備えましたが、採用には至ってません。他にもSL8を黒色に変更しハンドガードをG36と同じような通気口のあるものに変更したSL8-4、イギリスやオーストラリアなどの銃規制が厳しい国向けにボルトアクション式にしたHK R8があります。またSL8を元に7.62×37mm亜音速弾を使用する消音狙撃銃のSL9SD、.223レミントン弾を使用するSL8の狙撃仕様のPSG8があります」

 

指揮官

「最後に2014年から生産されたHK243だ。これは大幅に設計変更されたSL8と違って軍用G36とあまり変わらない外観となっている。セミオート限定で弾倉は短い10発弾倉となっており、フルオート射撃に改造出来ないよう設計されている。キャリングハンドルはG36Cのようなレールだけのもので、ハンドガードにレールが無いS SARと4面にレールがあり伸縮式銃床になったS TARがある」

 

G3

「今まで派生型を紹介しましたが、軍民問わずかなり改造されているものが多いので、写真を探す時は注意してくださいね」

 

指揮官

「いかがだったかな? それではみんな」

 

「「次回もお楽しみに」」

 

 

 

G36A0:初期の基本モデル

G36A1:AG36グレネードランチャーを取り付けれるようにしたモデル

G36A2:ドットサイトが削除され代わりにレールが付いたモデル

G36A3:スコープ内蔵キャリングハンドルが削除されレールだけのキャリングハンドルと4面レール付きハンドガードになったモデル

G36 SSG KR:短距離狙撃用に改造したもの

G36E/V:輸出用にドットサイトを削除したもの

MG36:機関銃として設計されたモデル

G36KA0:G36A0の短縮モデル

G36KA1:スコープ内蔵キャリングハンドルからレールのみキャリングハンドルに換装したG36KA0

G36KA2:G36A2の短縮モデル

G36KA3:G36A3の短縮モデル

G36KA4:特殊部隊向けに新型ハンドガードを装着

G36C:法執行機関向けにG36Kより更に銃身と銃床を短縮したモデル

SL8:民間向けに大幅に設計変更されサムホールストックを装備するモデル。ヨーロッパ・カナダ向け

SL8-1:SL8のアメリカ向けモデル

SL8-2:ドイツ連邦軍向けマークスマンライフルとして設計変更されたモデル

Sl8-4:SL8を黒色にしG36と同じ通気口有りのハンドガードとなったモデル

HK R8:銃規制が厳しい国向けにボルトアクション式にしたモデル

SL9SD:7.62×37mm亜音速弾を使用する消音狙撃銃モデル

PSG8:.223レミントン弾を使用するSL8の狙撃仕様モデル

HK243 S SAR:2014年から生産された民間向けモデル。セミオート限定でG36とほぼ変わらない外観でハンドガードにレール無し

HK243 S TAR:4面レール付きハンドガードと新型銃床を備えたモデル

 

 

 

G3

「指揮官さん、何を書いているんですか?」

 

指揮官

「これか? 日記だよ、報告書に書く必要がない日々の日常をつらつらとな」

 

G3

「恥ずかしいこと書いていませんよね?」

 

指揮官

(目逸らし)

 

G3

「指・揮・官・さ・ん?」

 




作者
「どうせ続かないのに新しい作品の匂いを漂わせておくスタイル。よくある日記形式で時系列は解説を始める前からスタートします。投稿するかはまだ決めかねてます」

参考文献
アントン重工業:選べるG36 2019年6月4日閲覧
https://anton.militaryblog.jp/e778404.html

ポン酢:G36とその家族 2019年6月4日閲覧
https://rookiepon.militaryblog.jp/e773381.html

Wikipedia G36 2019年6月4日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/H%26K_G36

Heckler & Koch :: Home 2019年6月4日閲覧
https://www.heckler-koch.com/en.html


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

装備解説 ~妖精編・勇士~

今回はタイトル詐欺です


指揮官

「指揮官と」

 

TMP

「T、TMPがお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「今回は勇士妖精……が持っているRPG-7などに使われる対戦車榴弾(HEAT)について解説するぞ」

 

TPM

「し、指揮官、G3はどうしたんですか? どうして私を?」

 

指揮官

「G3は自律作戦中だ。TMPにしたのは機械に詳しいからな。あと弄ると面白い

 

TMP

「最後何か聞こえたような……」

 

指揮官

「気のせいだろう。では解説を始めよう」

 

TMP

「は、はい。えっと、対戦車榴弾、通称HEATはHigh Explosive Anti Tankの略です。成形炸薬弾とも呼ばれます。ノイマン効果を使って火薬の力だけで貫通できることから化学エネルギー弾とも呼ばれます」

 

指揮官

「ノイマン効果とは円錐状に窪みを付けた爆薬の内側に金属内張り(ライナー)を付け爆発させると、軸方向に向かってメタルジェットというものが形成される。メタルジェットとは金属が超高圧になると分子レベルまで蒸発し、液体のような挙動をして秒速8000mから12000mの速さで蒸発した金属分子がジェット噴流のように向かっていく現象だ」

 

TMP

「このメタルジェットはとても高温高圧で、装甲板を瞬時に溶かす威力があります。メタルジェットで穴を開けて、燃焼ガスで中を焼く……とっても怖い兵器です。詳細は下の図を見てください」

 

 

【挿絵表示】

 

 

指揮官

「貫通力はT=L(ρ1/ρ2)^0.5の式に表される。T:貫通長さ[m]、L:メタルジェット長さ[m]、ρ1:ライナーの材質の比重[kg/m^2]、ρ2:装甲板の材質の比重[kg/m^2]だ。式も文字の意味も覚えなくていいが、重要なのは貫通力は弾の速さに関係ないという点だ」

 

TMP

「速くなくともちゃんと爆発してくれれば穴を開けてくれるから、弾を撃ち出す力が弱くてもいいんです。撃ち出す力が弱いイコール反動が少ないなので、人が持てる大きさと反動でも大砲と同じ貫通力が得られるんです」

 

指揮官

「HEATはRPG-7に代表される携帯式の対戦車火器や対戦車ミサイル、対戦車用クラスター爆弾などに利用される。数kgから数十kg程度の重さで戦車砲と同じ貫通力の弾を得ることができる利点があるが、当然欠点もある」

 

TMP

「えっと、メタルジェットは密度が途中で変わると妨げられちゃうんです。空間があったり途中でセラミックスやチタンに変わったりするとメタルジェットが阻害されちゃいます」

 

指揮官

「前者は空間装甲、後者は複合装甲として現代の戦車の装甲に採用されているものだな。少し距離を開けて薄い装甲板を張るだけで大きな効果を得られるから市街地戦向けの改修として空間装甲が施されていることが多い」

 

TMP

「他のHEAT対策として爆発反応装甲もあります。これは大きなお弁当箱のような金属の箱に火薬を詰めたもので、これにHEATが当たると誘爆して金属の箱がいろんな形に変形して浮き上がるんです。この変形した金属がメタルジェットを分散させて装甲に穴が開かないようにします。よく爆発を爆発で相殺してるって説明があるんですけど、それは間違いです」

 

指揮官

「ついでにRPG-7についても軽く触れておこう。RPG-7は旧ソ連で開発された携帯式対戦車火器だ。発射するとロケットブースターで加速し、命中しなければ5秒後に自爆するようになっている。全体重量は7kgで弾頭重量は2.25kgだ。貫通力は280mmで静止目標への命中率は100mで91%とかなり高いが、200mになると52%、500mも離れれば5%にまで下がる。命中が期待できるのは100m以内だな」

 

TMP

「構造的に横風に弱くてロケットブースターも100mまでしか点火しないから命中率が下がっちゃうんです。でも近距離ではとても強いので懐に入られないように注意してください。あっ、装甲板への貫通力は280mmだけど土盛りや丸太だと1500mm、コンクリートだと450mmだから、撃たれたら建物の影に隠れるのは得策じゃない……かも」

 

指揮官

「といったところで今回はここまでだ」

 

TMP

「いかがでしたか? それでは皆さん」

 

「「次回もお楽しみに」」

 

 

 

TMP

「うぅ……緊張したぁ……」

 

指揮官

「その割によく出来たじゃないか。お疲れ様」

 

TMP

「それは……その、特異な分野だからというか……」

 

指揮官

「オタク特有の早口みたいな」

 

TMP

「ち、違います!」

 




日版wiki見てたらTMPは機械工作が得意とあったので急遽出演させてみました。ここの基地ではTMPが整備をやっている設定にします。

参考文献
兵器庫~古今東西の兵器たち~ 対戦車榴弾(成形炸薬弾) 2019年6月20日閲覧
https://libra-benificium-ut-ne.jimdofree.com/大砲と装甲の研究-勝手に-出張所/対戦車榴弾-成形炸薬弾/
Weapons School - So-net HEAT 2019年6月20日閲覧
http://www004.upp.so-net.ne.jp/weapon/heat.htm

武器と爆薬[悪夢のメカニズム図解]
著者:小林源文 発行所:株式会社大日本絵画


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

装備解説 ~マグナム弾~

七夕ですが特に関係なく解説


指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

G3

「自律作戦から帰還しました。TMPさんが代わりにやってくれたみたいですね。ありがとうございました」

 

TMP

「い、いえ、こちらこそ勉強になりました」

 

指揮官

「これを機に人見知りな性格も改善されるといいな。さて、今回はマグナム弾について解説だ」

 

G3

Magnum(マグナム)弾のマグナムとは、元はワインの増量ビンの事を指す言葉でした。そこから同じ口径の通常の弾より薬莢が長く火薬量の多い弾をマグナム弾と呼ばれるようになりました」

 

指揮官

「マグナム弾とは今G3が言った通り、同口径の通常弾に比べ火薬量が多い弾を指す。主に民間向けとして猟銃や狩猟での護身用拳銃で、同じ大きさの銃でより大きな威力が求められ開発されたものが多い。拳銃用でマグナム弾の代名詞である.44 Magnumや世界最強の.500 Smith&Wesson Magnumがある」

 

G3

「拳銃弾のマグナム弾が開発された理由に狩猟でのサイドアームの威力増大が求められました。ライフルやショットガンで仕留めきれずに大型のシカやクマ、イノシシに近づかれた際に、近距離で確実に仕留めれる威力が求められたんです。ですが反動があまりに大きいので、マグナム弾を利用できるのは構造が頑丈なリボルバーが多いです。自動拳銃ではデザートイーグルやグリズリーがありますが、逆に言えばそれぐらいしかありません」

 

指揮官

「軍用拳銃では反動の強さや補給・更新の費用からマグナム弾を採用している拳銃は殆ど無い。一方ライフル弾のマグナム弾は少数ながら採用されている。.30-06Springfield弾の薬莢を延長した.300 Winchester Magnumや、LWMMGが使用する.338 Norma Magnum等がある。例として.30-06Springfieldと.300 Winchester Magnumの比較した画像が下だ」

 

 

【挿絵表示】

 

 

G3

「薬莢自体の長さはほぼ変わりありませんが、くびれる部分までの長さが長くなっており、その分火薬量が多くなっています」

 

指揮官

「ライフル弾のマグナムは民間ではゾウやクマなど大型の動物を1発で仕留めれる威力が求められ、軍ではより長距離での狙撃のため威力と良好な弾道特性、12.7mmNATO弾より低反動な弾が求められ開発されたんだ」

 

G3

「WA2000やSV-98、T-5000さんなどはマグナム弾に対応しています。また戦術人形として実装されていませんがイギリスの狙撃銃L96の派生型のAWM、アメリカのM24などがマグナム弾を使用します。いずれも狙撃銃ですね」

 

指揮官

「火薬量が多いこと即ち反動が強いことだからマグナム弾は通常の兵士に持たせるアサルトライフルや機関銃には使いたくない弾だ。補給や更新する費用のこともあるしな。だが狙撃用なら連射しないから反動は気にしなくていいし、数も多く必要としない」

 

G3

「LWMMGさんが.338 Norma Magnを使用するのはM240機関銃とM2重機関銃の間を埋める中機関銃として開発されたからです。.338口径は8.6mm口径となり、7.62mmNATO弾より大威力長射程で12.7mmNATO弾より小型軽量になります」

 

指揮官

「今回はここまでだ。では最後にまとめだ」

 

・マグナム弾とは同じ口径の通常弾より火薬量が多い弾

・拳銃弾のマグナムは主に民間のサイドアームとして利用される

・ライフル弾のマグナムは主に大型獣の狩猟や狙撃銃に利用される

 

G3

「いかがだったでしょうか? それでは皆様」

 

「「次回もお楽しみに」」

 

 

 

指揮官

「IWS2000が1発で出ました」(コロンビア)

 

G3

「その割には資源が減ってますよね?」

 

指揮官

「それは…Mk48がなかなか出なくてだな…」

 

G3

「…指揮官さんには少々説教が必要ですね」

 




この後滅茶苦茶怒られた

参考文献
マグナム (実包) - Wikipedia 閲覧日2019年7月7日
https://ja.wikipedia.org/wiki/マグナム_(実包)

銃の科学 知られざるファイア・アームズの秘密
著者:かのよしのり 発行所:ソフトバンク クリエイティブ株式会社


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

装備解説 ~防弾ベスト~

指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「今回は防弾ベストについて解説しよう。防弾ベスト、または防弾チョッキ、ボディアーマーと呼ばれるものは弾や砲弾、手榴弾の破片を防ぐために着るものだ」

 

G3

「防弾ベストは古くはマスケット銃の時代からありましたが、現代のようなものは1900年代に登場しました。絹を4層に織ったものは黒色火薬を使った速度の遅い拳銃弾を防ぐことができました」

 

指揮官

「その後始まった第一次世界大戦、第二次世界大戦では一部の部隊で鋼鉄製の防弾ベストが使用されたが、重く防弾性能も低いことから普及はしなかった。防弾ベストとして理想的なものが登場したのは1950年から始まった朝鮮戦争のころだ」

 

G3

「絹ではなくナイロンを何層にも織り衝撃を分散させることで防弾性能を確保しました。アメリカ軍が朝鮮戦争で配備し死者数が他より少なくなったことから軍での配備が進みました」

 

指揮官

「1970年代になるとセラミックスを使った防弾ベストが登場した。これは今まで難しかったライフル弾を防ぐことが出来るようになり、低空飛行するヘリコプターのパイロットなどに配備されたが重いため不評だったようだ」

 

G3

「1980年代になると新しい繊維であるケブラー繊維によって作られました。ケブラー繊維は鋼鉄の数倍の引張強さを持ち、熱に強くて加工しやすく安価でしたが、拳銃弾程度しか防げず水を吸うと防弾性能が落ちるなど欠点がありました」

 

指揮官

「次にケブラー繊維の弱点を克服する超高分子量ポリエチレン繊維で防弾ベストが作られた。ケブラー繊維より軽くて水に強く、ケブラー繊維以上の防弾性能を持つ。さらに防刃効果があり防カビ、耐化学性に優れている。欠点は熱に弱いことだが、炎の中に突っ込まない限り欠点ではないだろう」

 

G3

「1990年代以降からは炭化ケイ素や炭化ホウ素でできたセラミックスと超高分子量ポリエチレン繊維を組み合わせたライフル弾を防ぐことができる防弾ベストが登場しました。貫通力の高い.30-06スプリングフィールド弾を防ぐことが出来ますが、現場の兵士からはやはり重いと不評だったようです」

 

指揮官

「そして現在ではプレートキャリアと呼ばれる体の重要な部分だけを守る防弾ベストが多く使われている。用途に応じて防弾プレートの追加や覆う部分を追加できるなど利便性は高い」

 

G3

「では次にアメリカの国立司法研究所の防弾ベストの規格であるNIJ-0101.04を紹介します。これは弾の威力に応じて7種類あり、貫通しないこと、被弾した時のへこみが44[mm]以下であることと定められています。規格は以下の画像の通りです」

 

 

【挿絵表示】

 

 

指揮官

「防弾レベルⅠの.22LRとは世界で最も生産されている.22口径の弾だ。軍では訓練用として、民間では初心者向けの入門銃や小動物の狩猟用として使用されている。流通している弾の中では最も低威力だろう」

 

G3

「防弾レベルⅡ-AからⅢ-Aの9mmパラベラムは多くの拳銃やサブマシンガンで使用されている弾です。同じ弾でもレベルが違うのは弾の速さに起因します。レベルⅡ-Aは弾速が320[m/s]で、これはワルサーPPKやPP-90など小型拳銃やサブマシンガンなどが該当しますね」

 

指揮官

「レベルⅡは弾速が358[m/s]、これはP38やCz75、M9と言った軍用大型拳銃が該当するな。レベルⅢ-Aは426[m/s]、これはMP5やm/45などのサブマシンガンが該当する。民間仕様のサブマシンガンの弾を防ぐならレベルⅢ-Aでないと貫通する可能性が大きいってことだ」

 

G3

「レベルⅢは私G3やM14などのライフルから発射された弾を防ぐ性能です。レベルⅣはスプリングフィールドM1903から撃たれても貫通しない性能ですね。ただ貫通しないだけで着弾時の衝撃はかなり大きいです」

 

指揮官

「防弾ベストの着用は死亡率を確実に下げてくれる。出撃時だけでなく基地内での銃の暴発や休暇中に襲われる事例がある以上、最低でもレベルⅡ-Aは常に着用することが望ましいな。レベルⅡ-A程度なら軽量で通気性もそれなりにあるからおすすめだ」

 

G3

「以上で防弾ベストの解説を終わります。いかがだったでしょうか? それでは皆様」

 

「「次回もお楽しみに」」

 

 

 

指揮官

「新しく追加された戦術人形を全部製造したところで仕事だ」

 

G3

「また無駄遣いしたんですか」

 

指揮官

「他の仕事で挽回するから勘弁してくれ。今回の仕事はオークションへの強襲だ。第1小隊を連れてく。準備に取り掛かってくれ」

 




という事でNTK様の「人形達を守るモノ」でコラボさせていただきました!この場をお借りして感謝申し上げます。

参考文献
銃器使用マニュアル
著者:カヅキ・オオツカ 発行所:株式会社データハウス
 
Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ボディアーマー


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。