丁稚雀《マスター》リライスの繁盛記 (ゆっくりいんⅡ)
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第一話 まさかこんな姿になろうとは……

 流行(イベント)に乗っかった形を勢いと思い付きで書きます。山ナシ谷ナシオチなしのギャグです、生暖かい目でご覧ください。
 目標は一日一回投稿です(無理じゃないかなあという顔)
ちなみに、イベントは昨日から始めました。ホント異聞帯長いし強い敵多すぎ……


マスター「慰安旅行とか言ってたけど、やっぱりトラブルあるじゃん。何? 私どっかの眼鏡な小学生みたいに、トラブルを引き起こす体質なの?」(やさぐれた瞳)

※注意
・主人公のぐだ子ことリライス(♀)、若干キャラ崩壊?
・現在開催中イベントのネタバレがあるかもしれません
 


 彼岸と此岸の狭間にあるお宿、閻魔亭。カルデア一行は形成されたこの特異点に、令シフトのテストも兼ねて正月の慰安旅行に訪れている。

 時間は宿屋に到着し、各人がそれぞれの部屋に案内された頃。マシュと二人のんびりしていたところに三人娘(人外ズ)が入ってきて、のんべんだらりとしているところから始まる。

「あ~、久々に本気で慰安って感じがする~……」

 人類最後のマスターと呼ばれる少女、リライス。人理を修復したと思ったら癖の強すぎる特異点に殺されかけまくったり、救った世界が異聞帯に滅ぼされて絶賛侵蝕中という「何このハードモード、何で死なないの私?」と、最近やさぐれがちである。

 が、ここに来てようやくまともな休暇が取れるとのことで、だらけながらも死に掛けた目に活力が戻ってきている。これには出来る後輩、マシュ・キリエライトも安堵の表情。

「お疲れ様です、先輩。ここ最近は異聞帯の攻略で余裕がなかったですからね……あ、お茶を入れましょうか?」

「おねがーい。マシュが淹れるお茶は何でも美味しいから~」

「ささ、マスター。待っている間はどうぞ私の隣に」

「あーダメだって清姫、この暖かさはダメになるー……」

「ふふ、マスターが寒くないよう、私(の温度を)ちょうどよく暖めておきました」

「……そーいや蛇って変温動物ですからねえ。妙なところで芸達者ですねあなた」

 心地良さそうに体重を預けてくっつくマスターと、幸せそうに受け止めている清姫を見て、対面の玉藻の前は呆れと関心を混ぜた目で二人を見ている。イチャイチャなら他所でやってくれません? と顔に書いてあるが、たれマスターと恋愛至上の清姫に通じるはずがない。

「ぬくい……多分乙女が見せちゃいけない顔してる私ー」

「ああ、たれてるマスターの顔……好き!!(いつもの)」

「何でもありなんですね、分かります」

 そんな感じでイチャイチャぐだぐだしていると、閻魔亭の女将である見た目はロリ、しかしてここにいる女性サーヴァント三人の料理の師匠である女性、紅閻魔がちょこちょこと擬音がつきそうな足取りで入ってくる。

「失礼するでち。皆さん、寛いで……いらっしゃるようでちね」

「あ、女将さん。本当にありがとうございまーす。お陰様でのんびりさせてもらってまーす」

「見れば分かるでち。まあ、気に入っていただけたようならなによりでち。でもリライス様、そのままだと綺麗なおべべが皺になるでちよ?」

 余計なお世話かもでちが、と言いつつ、乱れた服装を直してくれる。完全に世話焼き女房状態である。

 それからマシュが戻ってきて、人理修復や異聞帯について興味津々な女将に話しつつ過ごす。こんなに穏やかなのはいつ以来だろう、と遠い目になるリライスを見て、気付いた後輩とヤンデレは思わず泣きそうになる。

「しかし、これでトラブルを警戒してしまう悲しい私の性」

「大丈夫ですよ先輩、ここはシオンさんが『修正しなくてもいい特異点』と言っていましたし。早々事件は起きないでしょう」

「んーまあそうだよ」

「大変だチュン! 大変だチュン女将! 『カルデアの者』を名乗る人たちが、裏でお供え物の食べ物を食い荒らしているチュン!」

「な、なんでちと!?」

「「「「「……」」」」」

 従業員の雀と女将が焦る中、押し黙るカルデア女子メンツ。沈黙を破ったのは、マシュの見事としか言いようがない土下座だった。

「すいません先輩、ほんっとうに申し訳ないです……! 私が、フラグを立てるようなことを言うから……!」

「頭上げて、間違いなくマシュのせいじゃないから……ああ、また面倒事の予感がバリバリする」

「お労しや……旦那様《マスター》をこんな顔にした原因、速やかに焼き滅ぼさねば」

「清姫、気持ちはありがたいけど多分ゴルドルフ所長達だからね? 普通に味方だからね?」

 気の毒そうに見ている残り二人の視線も合わせて、地味に精神ダメージが蓄積していっている人類最後のマスター。休暇ってなんだっけ(白目)

「……っと、呆けてる場合じゃなし。雀さん、その人達は今どこに?」

「へ? う、裏の奉納殿ですチュン」

 死にそうなのからキリッとしたマスターの顔になったリライス(後ろで清姫が「好き!!」と言っているが、いつも通りなので全員スルー)に、(多分)戸惑った表情で場所を指刺すと、

「よし、ちょうど窓だね。マシュ、『弾いて!』」

「了解ですマスター! マシュっと!」

 指示を受けて即座に盾を構えたマシュが、シールドバッシュでマスターを外に弾き出す!!

「「えええええええ!!?」」

 女将と雀が驚いている中、リライスはスカートを抑えつつ重力に従って落ちていき、

「――旦那様(マスター)、受け止めます!」

 蛇に変化した清姫が、とぐろを巻いて受け止める。

「ん、ありがと清姫。変身、大分早くなったね」

「この姿を恐れないマスターのために、日々研鑽を怠っておりませんので」

「? 何で恐れるの? 寧ろ凄く綺麗な白蛇でしょ?」

「好き!!!!!」(圧倒的愛情)

「はいはいありがと。さて、急ごうか清姫。マシュ、玉藻、巴さん! 先に行ってるよ!」

「すぐに追いつきます先輩!」

「……最近の人間は豪胆なのでちね。牛若丸のような身軽さを思い出させるでち」

「いやいや、マスターが例外中の例外ですからね? あんな人早々いませんよ」

「私は義仲様が平家の兵に放った牛の大群を思い出します……」

 とんだ言われようである。慣れた様子で飛び降りつつマスターを追うマシュも大概だが。

「なーんか嫌な予感がするんだよね……気のせいだといいんだけど」

 一路、奉納殿へ急げや急げ。

 

 

 結論:気のせいじゃないし、間に合いませんでした。

「ちょ、ゴルドルフ所長、それ開けちゃダメなやつです!?」

「うおう何だ!? この声はリライスか!? 驚いた拍子に開けてしまったぞ!!」

「あああ藪蛇だったああ!!」

「マスター、しっかりしてくださいまし!」

 絶望して頭を抱える中、賽銭箱から目も眩むような光が立ち上がり――

 

 

「何がありました!? 清姫さん、先輩、先輩はどこですか!?」

「う、マシュさんですか……マスターなら、私の中に……!? 安珍様、安珍様はどこですか!?」

「落ち着いてください! 後その言い方だと、先輩を食べたように聞こえるんですが!?」

「安珍様は食べてしまいたいくらい愛おしいですが、幾ら私でもそんなことはしません!!」

「微妙に信頼できないですね!?」

 光が収まり、遅れて到着したマシュに問われ、共にいたマスターがおらずパニックになる清姫。若干危ない本音が漏れてるが、(今は)食べていないです。

「いたた……リライス貴様、この私をいきなり突き飛ばすとはどういう了見だ!?」

「あー、眩しかったチュン……仕方ないじゃないですか、条件反射で助けるために突き飛ばし――あれ、所長背が伸びましたチュン?」

「貴様私が気にしていることを堂々と言うな!? 29にもなってそんなもん期待したいけど出来ないわバーカバーカ!

 というかどこに行ったんだ貴様!? 声はすれども姿は見えず……ま、まさかあの箱に閉じ込められたのか!?」

「ボケてるのか本気なのか分からないこと言わないでくださいよ、空腹でお腹の代わりに視力が減ったんですかチュン? 目の前にいるじゃないですかチュン」

「いつも通り所長に対する口の利き方がなってないな貴様!? そしてその舐めた感じの語尾はなん――」

 立ち上がり、あっちこっちキョロキョロしていたゴルドルフが気付く。声が聞こえるのは自分の足元、そこにいたのは――

「なんですかチュン所長、そんな異界の神を見たみたいな顔して」

「貴様……まさか、リライスか?」

「他の何に見えるんですかチュン」

 と言いつつ何言ってんだという感じでこちらをつぶらな瞳で見上げる――オレンジの羽根を持った雀。

「……なあ諸君、あの光のせいで私の目がおかしくなったのか? 目の前に、あの憎たらしい小娘の声で話す雀が見えるのだが」

「え……? 新所長、それはどういう……先輩!? そちらの雀さんが先輩なのですか!?」

「信じ難いですが、間違いありません。私の安珍様センサーが、目の前の雀さんから反応していますので」

「た、確かに私の後輩センサーもそう感じられますが……」

「貴様ら便利だけどおっかないなもの持ってるな!? そんなんで慕われているとはいえ四六時中追っかけられるとか胃に穴が開きそうだぞ!?」

「何事も慣れですチュン所長。というか、マシュも清姫も冗談キツイチュンよ? この麗しの十代を捕まえて雀のようにカワイイなんて――」

 そこでリライスは気付く。起き上がる自分の足が妙に細く、顔に触れようとした手が妙にふわふわしていることに。

「……あー。今度はこういうパターンかチュン。で、所長。何をとち狂ってこんな呪いを掛けてくださりやがったんですチュン?」

「あっさり受け入れるな貴様!? そして雀の癖して目が怖いぞ!?」

「気のせいですチュン。あ、そっちの護衛(笑)のケルト組ですかチュン? 口周りに食べかすがべったり付いてるチュン」

「い、いや、これはだなマスター……」

「……面目次第もない」

 何やら弁解を試みるフィン・マックールと、潔く頭を下げるディルムッド・オディナ。雀に謝罪するという、かなりシュールな姿だが。

「な、何てことをしてくれたでちか……」

 そこに、雀達を引き連れた紅閻魔が到着した。開かれた奉納殿の箱、食い散らかされた料理の山を見て呆然としている。

 そこでやらかした面子を見て険しい顔になり、それに対してゴルドルフ所長が漢気溢れる返事をするのだが、長いのでカットし(「オイふざけるな!」)、女将の話を要約すると、

・奉納殿にある箱には、一年分の『感謝の気持ち』が詰められており、八百万の神々に捧げる予定だった。

・が、箱を開けたことで『感謝の気持ち』がどこかへ行ってしまった。

・やらかしたカルデア組が奉納期限の二週間で『感謝の気持ち』を集めなければ、確実に神罰が下るだろう。

 とのこと。

「……事情は分かった、しかし二週間で一年分のものをどうにかするのか……え、ムリじゃね?」

「そ、それは後で考えましょう新所長! それより、何故先輩がこんな、こんな」

 プルプル震えているマシュが、先輩雀を両掌の上に乗せ、

「こんなカワイイ姿になってしまったんですか!?」

「オイ後輩、ちょっとは心配しろチュン」

「も、勿論心配もしてますよ!」

「清姫、ジャッジチュン」

「嘘は吐いている気配はないです」

「チュン。ならよしチュン。……それで、紅閻魔様。何で私はこんな姿になってるチュン?」

「……多分でちが、見せしめとして神罰が下ったのだと思うでち。『次はお前達だぞ』という、神様からの警告でち。それが一番近くにいたリライスに降りかかったと思うのでち」

「な、なんと可愛らしく恐ろしい……つまり、神罰の内容とは?」

「『雀となって、この旅館から二度と出られない』でちかね……でも安心するでち、そうなったらウチで雇ってあげるでち」

「全然安心できないんだがねえ!? チクショウどうしてこうなった!?」

「寧ろどうしてこうなったのかこちらが聞きたいですチュン」

「あ、いや、それはだな……」

 オッサン言い訳中……

「……はあ。事情は分かりましたチュン。誰にだって失敗はありますし、今回は許しますチュン」

「おお、心が広い……じゃない! 何でそんなに偉そうなんだ貴様!?」

「別にお手伝いしなくてもいいですチュンよ? 私はもう雀になってるから困らないですチュンし」

「いやあリライス君はまさしく救いの女神だなあ! 帰ったら追加のお年玉をあげよう!」

「……嘘ではないみたいです、マスター」

「それ褒められてる気がしないですチュン」

 知り合いのまともな神様なんて、エレちゃんくらいしかいないからね仕方ないね。

「ケルト組もやらかしたとはいえ、所長を守ってくれたのは事実チュン。ここは大目に見ておくチュン」

「おお、流石だマスター! 君の懐の深さはアガルタのようだ!」

「地底世界に突き落とすチュンよ? ああ、ディルムッド」

「は、何でしょうか」

「テメーはダメだ」

「!? な、何故ですかマスター!?」

「真っ先に何の警戒もなく他人の物食い出した奴に慈悲があると思う?」

(せ、先輩の目が怖いです! 雀なのに!)

(雀ってあんな顔できるんですねえ。いや、感心してる場合じゃねーんですけど。語尾消えるくらい怒り心頭ですし)

(そんなマスターも素敵です!)

「令呪を持って命じる」

 

 

 自害せよランサー

 

 

「!!!??」

「……なんて、言わせないでねチュン? さて、あなたはどうするのかチュンディルムッド?」

「み、身を文字通り粉にしてでもやり遂げてみせます!!」

「うんうん、働き者なサーヴァントを持って、私は幸せだチュン」

(誰がどう見ても脅迫じゃないですかヤダー)

「……玉藻や清姫を従えるとかさぞ大変だろうと思ってたでちが、前言撤回でち。ますたーも大概だったでち」

 というわけで、御宿での丁稚奉公が始まります。




後書き
「あちらが人類最悪のマスターなら! こちらは人類最鳥のマスターで対抗するチュン!」
「先輩、喧嘩を売る相手が大きすぎるかと!」
「まずはメッセージで挨拶と感謝の言葉を送り、然る後にフレンド申請だチュン!」
(凄く敬意を払っています――!?)
 
ウチのマスターがすいませんでしたorz
 感想、評価お待ちしてます。モチベに繋がるので!(嘘は吐かないスタイル)
 
おまけ:ここのマシュは小動物が好き。




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第二羽 お仕事開始!

「とりあえず、片っ端から問題を片付けて、いるだろう元凶をぶっ飛ばすチュン」
「先輩、考え方がお宿の手伝いに相応しくないかと! いつも通りなら大体合ってる気はしますが!」
※まだオチを知りません


「先輩、私も従業員の皆様と同じ服装にしたのですが……どうですか?」
「ますたぁ、私もどうでしょうか?」
「GJ、素晴らしいチュン……」
※清姫の服装はマスター(作者)の妄想で補っています




 というわけで、『感謝の気持ち』を集めるために旅館で働くことになったカルデア一行。ケルト(脳筋)組は山へ食材狩りに、玉藻は紅女将の下で調理の手伝いに、残りの面々は掃除などの雑務を引き受ける形となった。

「先輩、せんぱーい? おかしいですね、先程こちらの雑巾掛けをお願いしたのですが……」

「こっちのお酒を猿長者様まで持っていってチュン!」

「了解ですチュン!」

「先輩!? 何で雀さんに混じって接客してるんですか!?」

「チュン、忙しいので手伝ってくれと言われたからついやってたチュン」

「チュン? ……あ、リライス様だチュン!」

「気付いていなかったのですか!?」

 と、雀になったマスターが従業員に混じって働くアクシデントもあったが(ちなみに紅女将曰く、「中々の接客すきるでち、感心するでち、チュチュン」とのこと)、一日働いて問題が出てきた。

「圧倒的客不足チュン……!」

「ですねえ。昔から居候状態の方が数人いるくらいですし、貰える『感謝の気持ち』も文字通り雀の涙ですよ」

「あんまりな事実に涙も出ないチュン」

「しかしこうなると、期日までに集めきるのが……」

「現状では不可能だろうな。あと宿を見て回ったのだが、規模の割に閉まっている施設や部屋が多すぎる。女将以外の従業員が雀九羽だけとはいえ、これは妙だ」

「ほっつき歩いているだけかと思ったら、ちゃんと仕事してたんでチュンね所長」

「貴様いちいち私を無能扱いしないと気が済まないのか!?」

「これでも敬意は持ってますチュン」

「普通に示せ! これでもとか言っている時点で自覚あるんだろうが!」

 いい加減所長がキレそうだが、リライスは気にせず話を進める。余談だが、隣に清姫がいるので嘘は言っていない、そして割といつもの光景である。

「とりあえず、お客が増えないことにはどうしようもないですね……とはいえ、他のお客様はしばらく来ていないとのことですし……」

「ふむ、ならこういうのはどうだろうか?」

 そこでフィオナが提案したのは、神や迷い人でなく縁を結んだサーヴァントを呼び寄せようとのことだった。これなら自発的に誘致が出来るし、自分達もいるのだから女将の許可さえ貰えれば招いても大丈夫だろうとの事。

平行して、閉鎖している客間・施設を修理・改装することにした。客が増えることを考えたら、今の数では足りなくなるだろうからだ。

 この提案を受けたリライスは、(多分)驚いた顔で、

「……フィン・マックール、顔自慢と部下弄りだけのキャラじゃなかったチュンね」

「ははは、手厳しいなマスター! 何、こういう時くらい知恵者としての力を見せなくてはね。

 それに、窮地に陥った女性に手を差し伸べるのは、騎士として当然の行いだろう?」

「うん、いつものフィンだチュン」

 とはいえ、方針は決まった。明日からは通常の雑務も交えつつ、改装のための資材集めと作業も行う必要がある。忙しくなりそうだ。

「あ、玉藻。女将に修繕の許可を貰うついでに、閻魔亭の図面がないか聞いて欲しいチュン」

「図面ですか? それは構いませんが……何にお使いするんですか?」

「そりゃ勿論、建築にだチュン」

「素人が見てどうにかなるんですかねえ……」

 

 

 明けて翌日、資材集めも一通り終わり。

「おはようございまチュ。皆ちゃん、揃っていまチュか?」

「「「「「「「「「「チュ~~~ン!」」」」」」」」」」

「フォ~~~ウ!」

「元気な挨拶、たいへん結構でち。……一人多くないでちか?」

「先輩、そちらは従業員の雀さん側ですよ!?」

 と、段々閻魔亭側に馴染んできているリライスだが、それはさておき。

「女将さんから許可も貰ったし、始めるチュン。全員、用意はいいチュンか?」

「「「「チューン!!」」」」

「好き!!(返事)」

「何でうつってるチュン。それと清姫、今はそれじゃないチュン。それと、サーヴァントだからといって安全確認は怠らないことチュン」

 てな感じで、改築作業が始まった。

「マスター、追加の材木持ってきました!」

「ありがとチュン、じゃあ邪魔にならない適当な……いや、指示するとこに置くチュン」

「先輩、ディルムッドさんが金槌で自分の指を叩きました!」

「唾つけとけば治るチュン」

「マスター!?」

 そんな感じで作業しつつ、約一時間後。

「あの客間を使えるようにしたでちか!?」

「はい、設計上は大丈夫なはずですチュン。古くなった部分の取替えと、清掃しかしてないですチュンが」

「いや、それで充分でち。まさかこんな短時間で仕上げるとは……リライス、お前様宮仕えの大工だったでちか?」

「そんな大袈裟なものじゃないですチュン。以前工事の監督経験がちょっとあっただけですチュン。

 それに私は指示を出しただけで、サーヴァントの皆の規格外な力による作業効率と、読めない部分を清姫が助けてくれたからですチュン」

 というより、古語でほとんど読めなかったのだが。清姫(補助役)がいなければマジで積んでいたかもしれない。本人は「ますたあのお役に立てるのが、私の何よりの喜びですから(ハート)」と、リライスを頭に乗せつつ大変嬉しそうである。

「……これは、あちきも考えを改めないといけまちぇんね。これならお客様が増えても」

「御免、宿泊をよろしいだろうか?」

 話している途中に、着流しを雅に着込んだ青年剣士――自称NOUMINの佐々木小次郎が入ってきた。

「いらっしゃいませでちお客様、歓迎するでち。……何だか血生臭い感じがしまチュね」

「大丈夫ですチュン、基本的に胡散臭くて暇があれば刀振ってる男でチュンが、聖女(物理)もいないし率先して面倒事は起こさないはずですチュン」

「ははは、その知っているような辛辣な物言い、そちらの雀殿はリライスを思い起こさせるでござるな」

「残念ながら本人でチュンよ、小次郎。その言い分だとカルデアの方でチュンね」

「――なんと。いやはや、つくづくそなたは奇々怪々な事象に巻き込まれるのだな。見ていて飽きないとはこのことか」

「面白がらせるためにこうなってる訳じゃないチュン。とはいえ、お客様なら歓迎するチュン」

「小次郎さん、いらっしゃいませ! 来てくれたのですね!」

「ほう、マシュもか。なるほど、怪異ではなく人の縁、か。女将、部屋を見繕ってくれるか?」

「……リライスが言っていたさぁヴぁんとでちゅね。そういうことなら構わないでち」

「お客様チュン! お荷物お持ちするチュン! そっちはお部屋の用意をするチュン!」

「合点だチュン!」

「先輩!? だからそっちは雀さん達の仕事ですよ!?」

「ますたぁ、私から離れないでくださいましね?」

「……は、つい条件反射で仕事に返事してたチュン」

「ははは、社畜は辛いでござるなあ」

「否定出来なくて悲しみに暮れそうだチュン」

「だ、大丈夫ですよ先輩! 皆で一緒に頑張りましょう!」

「ますたぁにはいつ如何なる時も私が憑いていますから、大丈夫ですよ(ハート)」

「……ありがとうだチュン、二人とも。そして清姫、字がおかしいチュン」

「何か悲しい空気を感じまチュが……とりあえず、お客様が来たのはいいことでち。では、追加の食材を用意するでちか」

「じゃあ私達も手伝いに行きますチュン。あと、ケルト(脳筋)組も連れていくチュン」

 

 

 という訳で、マシュ達に湧いて出てきた魔猿を頼みつつ、紅女将とケルト組、そしてリライスは一路御山に食材狩りに。

「ゴアアアァァァ!!」

「む!? 後ろから!?」

「チューン!」ゴズッ

「ゴギャアアアァァァ!?」

「ま、マスター!? 今のはマスターが!?」

「ボケッとするなチュン輝く貌! 怯んでいる内に倒すチュン!」

「! 了解!」

 

 

「驚きました、マスター。雑魚とはいえ、いつの間にそんな力を手に入れたのですか?」

「別に身に着けたんじゃなくて、この姿のお陰チュン。他の雀達に聞いたら魔獣くらい、連係プレイで倒せる力はあるらしいから、いけると思っただけチュン」

「な!? まさかぶっつけ本番だったのですか!?」

「んな訳ないチュン、事前に確かめたチュン」

「ははは、戦術面だけでなく戦略面でも頼りになってきたなマスター! さしずめ美しき女傑と言ったところか!」

「後で覚えてろチュンフィン」

「……確かに呪いとはいえ、神気が宿っているから理屈では成立しまチュが……思い切りが良すぎでち」

夕飯は豪華になりました。

 

おまけ

「生サーモンうまうまチュン。女将さんの料理は絶品だチュン」

「見かけは雀さんですが、食べ物は人間準拠なんですね先輩」

「チュン。だからマシュがミミズ取ってこようとしたら全力で止めたじゃないかチュン」

「すいません、水差しも用意するつもりでした!」

「完全にペット扱いじゃねえかチュン」

「私は飼うより飼われる派ですわ安珍様」

「聞いてねえチュン」

 

 

 




後書き
 リライスの口が悪いのはデフォ。例外はマシュと清姫くらい。
追記
 ゴルドルフ所長は不憫枠(ツッコミ役)


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第三羽 恥を知れい

 パタパタ
「うーん、やっぱり上手く飛べないチュン。グラインドが限界チュンね」
「先輩は普段が人間なので、羽根の身体に慣れてないのかもしれませんね。代わりに落下しても大丈夫になりましたが」
「マシュがいきなり窓から放り投げた時は、鳥類なことも忘れて死ぬかと思ったチュン」
「すいません、先輩ならぶっつけ本番でも大体いける過去があったのでつい!」
「何でも出来るわけじゃないチュンよ。……この後輩、悪気ないのが性質悪いチュンね。
 まあ結局……走った方が速いチュン」ピューン
「先輩、見た目はポッ○みたいなのに速度はドー○ーみたいですよ!?」
「もうちょいマシな例えなかったのかチュン。私の首は一つだチュンよ」


「先輩、行きますよー。それ!」

「チューン――チュ!? あぶな、ギリギリだったチュン!?」

「すいません先輩、ちょっと高く投げすぎました!」

「安珍様の危機と聞いて!」

「いや天井掠っただけだチュン、気持ちはありがたいけど持ち場のやってくれチュン清姫」

「( ´・ω・`)ハーイ……」

 落ち込んで帰る清姫も可愛い、じゃなくて。二人が何をしているかというと、窓拭きである。梯子がないと届かない高い場所をリライス、それ以外をマシュがやっているのだが、

「それにしても、私が投げて先輩が滑空しながら窓拭きをするやり方は正解ですね。効率が違います」

「最初は雀虐待と思われたり、力加減を間違えて天井からバウンドする羽目になったりしたチュンけどね」

「先輩に怪我がなくて何よりです!」

「いやちょっとは反省しろチュン後輩」

 余談だが天井に激突しても、ゴム鞠のように跳ね返って互いにノーダメージという謎現象が起きている。呪いでなった雀の身体だが、色々謎過ぎて考えるのはやめた。

「しかし、上手く飛べないものチュンねえ。あとで他の雀達に教わるのがいいかもチュン」

「私はお手玉みたいで楽しいから構いませんが」

「先輩を玩具にするなチュン、BBかチュンお前は」

「そんな意地悪な事はしないので大丈夫ですよ!」

(あれクラスはシャレにならんチュン)

「でもそうですね、折角雀さんになったのですし、空を飛んでみた――」

 とか話していると、衝撃と一緒に雀達が空を舞っていた。

「何事ですか!?」

「衝撃で空へ……なるほど、そこからアルトリアの魔力放出と同じ要領で上がれば……いけるかチュン?」

「先輩、そこで閃いた! って顔してる場合じゃないと思いますが!?」

 この後、暴れる客の一人、虎名主を止めるために二人は現場に向かうのだが、

「人間、人間喰わせろオオォォォ……!」

「なりまチェン! 今まで何のために我慢してきたでちか!?」

「女将さん、助けに来たチュン!」

「オオオォォ……? ニン、ゲン? ニンゲンノ、ニオイガスル、スズメ……?」

「先輩、辛うじて人間カウントされているようですよ!」

「れっきとした人間だチュン」

「……そこの雀、喰わせろぉ! 左利きの人間の、右足の小指ヲォ!!」

「久々に左利きなのを後悔したチュン」

 この後、マシュと女将の二人で滅茶苦茶ボコボコにした。

 

 

「一大事チュン、一大事チュン!」

「この声は……雀の従業員さんですね! 先輩は私の頭に乗ってます!」

「語尾で判断してるのかチュン後輩。明らかに声質が違うチュン」

 なお、ぐだ子の声優は決まっていない。リヨ? あれはいいから。

「リライス、マシュ、丁度いいところに! 一緒に来て欲しいチュン、奉納殿にあの野鳥(ヤロウ)が現われたチュン! このままだと閻魔亭が全壊するチュン!」

「雀さんがそう言うだけの一大事ですか……どうしますか、先輩?」

「……ネタの予感はするチュンけど、お世話になってるし、とりあえず行ってみるチュン。私達で対処し切れそうになかったら、令呪を使って誰か呼ぶチュン」

「あ、雀さんの姿でも令呪は使えるんですね」

「出来なきゃディルムッドに自害(脅迫)なんてしないチュン」

「先輩、ディルムッドさんは色々トラウマのある方ですし、その、穏便に……」

「だからやったんだチュン」

「先輩!?」

 この先輩、雀だけど目がマジである。

「早くしてくれチュン! このままじゃ時間の問題だチュン!」

「わ、分かりました! 先輩行きま、痛い、痛いです!?」

「あ、ごめんチュンマシュ。まだ爪の力加減が難しいチュン」

「夫婦漫才してる場合じゃないチュン!」

「私女チュンよ? 一回ダヴィンチちゃんに生や(両性具有に)されそうになったチュンが」

「それ初耳なんですが先輩!?」

 ちなみに、割と本気で提案されたとのこと。無論、全力で断った。

 

 

『クエエエエエエエェェェェェ……!!』コケー!!

「来たチュン、先生お願いしますチュン!」

「……確かに、これは雀さん達にとって天敵? なのかもしれませんが……マスター、どうしま」

「何故か殺意の波動に包まれそうだチュン」

「先輩!? 変なとこだけ雀さんと似てきてませんか!?

 ああ、ダメです! マスターが前線に出るのは危険ですから!?」

「大丈夫チュン、この間の食材狩りで戦闘力は証明されてるチュン」

「それでも危ないですから!? というか(シールダー)の存在意義が危ないので守らせてください!!」

 すったもんだの末、マシュが天敵()を上手くしばいた。その日の夕食はから揚げが追加されたそうな。

 

 

「もてなすチュン、盛大にもてなすチュン!」

「よくやってくれたチュンマシュ!」

「だから先輩、何で雀さん(そっち)側にいるんですか!?」

「雀の本能かもしれないチュン」

「本格的に戻れなくなりそうなので来てください!」

「ははは、マシュも苦労しているでござるなあ」

「大変だチュンね」

「いや、お主のせいだからなマスター? あと、いつの間に某の頭上に乗っていたのか、ちと尋ねてみたいのだが」

「細かいこと気にすると禿げるチュン、小次郎。あ、逃げても斬らないで欲しいチュン」

「小次郎さん、燕返しならぬ雀返しはダメですよ!?」

「飛べない鳥に振るう刀はござらんよ」

「豚みたいに言うなチュン。というか飛べたらやるのかチュン」

 無論冗談でござるよ、とお茶で濁されてしまった。あと、マスターはマシュの頭上(定位置)に戻されました。

「そういえば二人とも、『雀の幸』は貯めているかチュン?」

「薪割りや掃除をしている時に、いつの間にか溜まっているあれですか?」

「それチュン。雀の幸は謂わばウチらからの『感謝の気持ち』を形にしたものだチュン。さっきのも合わせてもりもり溜まってるチュン」

「もりもり」

「もりチュン」

「フォウフォウ」

「チュン。だから日頃の感謝も兼ねて、盛大にもてなしてるチュン。あ、リライスお饅頭いるかチュン」

「いただくチュン」

「先輩、改めて見ると羽でお饅頭を千切るって、器用なことしますね……」

「ちょっと食べにくいチュン」

「あ、じゃあ私が食べさせてあげますね! はい、アーンしてください」

「だからそれペットの扱いだチュン」

 とか言いつつ、マシュに食べさせてもらってもっきゅもっきゅしているリライスである。

「それにしても、皆さん博識ですね? 難しい話もご存知というか……

 あ、すいません! 別に変な意味があるわけでは!」

「チュン、大丈夫ですチュン。ウチが博識なのは雀十傑の中で最も頭の回転が速い雀、金庫番の『五官』だからチュン。

 他の雀達も『秦広』、『初江』、『宋帝』、、『変成』、『泰山』、『平等』、『都市』、『五動転輪』。

 と、それぞれ親元からお名前をお預かりしているチュン」

「その名前は、地獄の裁判官である十王のお名前ですね。皆さんはそのご子息なのですか?」

「違うチュン、ただの従者だチュン。でも紅女将は閻魔大王の娘だチュン」

「閻魔大王の娘……え、マジかチュン。だから舌を斬るとか言われてたのかチュン」

「心配するとこそこですか先輩!?」

 そこから、このお宿の成り立ちや紅女将に関連する御伽話などを聞いた。その中に気になるワードもあったが、

「そ、そういえば獄卒の偉い方が一人、従者を欲しがってたチュン! リライス、もしここにずっといることになったら、その人にお仕えするといいチュン!」

(露骨に誤魔化したチュンね。まあ、無理に聞き出そうとしても無理だチュン)「考えとくチュン。ちなみに、なんて名前の方だチュン?」

「鬼神の『鬼○』様だチュン!」

「その名前はまずいんじゃ……!?」

「地獄に行ってもワーカーホリックになりそうチュン……というか、閻魔大王が孫だけじゃなく娘にも甘い可能性が出てきたチュン」

 後日、風の噂から耳にした件の鬼神が、「地獄に来たときは歓迎しますよ」と口にし、偶然それを知った某冥界の女王が焦りだしたとかなんとか。

 

 

「客間は全て解放、お客様も増えてきて中々の繁盛ぶりだチュン」

「たった一日で客間が全て解放されるのは驚きでちた……リライス、お前様本当に宮大工でも何でもないのでちか?」

「私も正直見くびっていましたねえ。サーヴァントの力添えがあったとはいえ、この速度は異常ですよ」

「チュン、物事を限界まで詰めて効率化しただけだチュン、難しいことじゃないチュン。とりあえず次は……」

「大浴場、だな。そもそも我々は温泉を求めての慰安旅行が目的だったしな」

「所長はお肌つるっつるにして、金の卵に間違えられるのを目指してましたチュンね」

「そんな意味の分からんことせんわ! というか貴様、遠まわしに私のこと太っていると言っているよな!?」

「寧ろ痩せてると思ってるんですかチュン。まあ所長は旅館の宣伝にも一役買ってくださったですし、解放されたら一番風呂は譲りますチュン」

「何、それは本当……いやいや違う、女将ならともかく何故お前に許可を貰わなければならんのだ!?」

「じゃあ所長が前線に立って温泉の問題を解決しますかチュン?」

「戦闘経験もろくにない私に戦えというのか!? 温泉からは嫌な気配がするし、普通に死ぬわ!」

「いっそ清々しいくらい戦力外宣言してますねえ」

「嘘を吐かないのはいいことです」

 開き直りで所長の評価が上がった。

「嬉しくないわ!」

「ええと、五官さん。その、温泉にはどんな問題があるんですか?」

「チュン、あっちこっちぶっ壊れてるチュン。それもあの羅刹が暴れたせいだチュン」

 以下雀と途中で加わった猿長者曰く、

・件の『羅刹』が酒と美少年と美少女に酔い、悪逆の限りを尽くした。

・紅女将と雀達が追い払ったが、温泉に残留思念が残っており、居座っているとのこと。

・残留思念は同じクラス・武器の『強い相手』に倒されないと納得しないらしく、

『相性の問題で負けただけだから、ぜーんぜん悔しくないですー!』

『私は私が納得するまで温泉で美男美女を求め続けるのです! さもしい現実なんていーやーだー!!』

 などと喚いているとのこと。

「……あの、それって……」

「………………はあ」

 リライス、心当たりがありすぎて思わず溜息。

「……とりあえず、ディルムッドに戦闘準備させるチュン」

 

 

 というわけで、荒れ果てた温泉浴場へとやってきたのだが。

『美少年はどこだあ~~~~……美少女は』

「オイそこの腐れ剣豪、こっち向けチュン」

『!? こ、この私好みの美少女ボイスは!? まさかリラ』

「雀流奥義の三、『しんそく』!」

『ごぼはぁ!? よ、容赦なさ過ぎじゃないリライ』

「おう黙れチュンサル女、今のお前に名前を呼ばせる気はないチュン」

『サル!? 流石に酷くないですかマジで!? というか前より荒んでない色々と!?』

「うるせえチュン、こちとら救った筈の世界が滅ぼされてやってらんねえだチュン、精神崩壊してないだけマシだチュン」

「マスター、おいたわしや……!」

 ディルムッドが何か涙してるが、それはともかく。

「それより、女将さん達に迷惑だけじゃなく温泉まで潰すとかどういう了見だチュン。下総での感動を返せチュンマジで。

 ……つーわけでディルムッド、正体とかどうでもいいから遠慮なくぶっ殺すチュン」

「……マスター、もしやあれは」

「名前を言うか負けでもしたら、カルデアにありもしないお前の女性遍歴をばら撒いてやるチュン」

「同じ二刀流の剣士なれど手加減はしないぞ! さあ来い地獄を作った羅刹よ!」

『ちょっと怖すぎじゃないリラ「あ”?」あと地獄じゃないです、ここは天国ですー!!』

「自分から地獄にしといて何言ってるんだチュン」

 この後、ディルムッド決死の覚悟によって易々と煩悩塗れの剣豪は斬られた。そして大浴場は、翌日には使えるようになったとさ。 




後書き
 毎日投稿、無理でしたorz
「サブタイトル、サル女だけじゃなく自分にも刺さってるチュンね」
 やめてえ!


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