吃音の高校生と山茶花の花 (たけこう)
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始まりの出来事

皆様初めましてこれが初の投稿です。当初は何を書こうか悩みましたが作者自身に吃音があり少しでも吃音という病気を皆様に知って欲しくて、吃音症を絡ませた作品にしました。小説を書くのがこれが初めてなので、皆様のコメントをしっかりと読み直して行きたいと思います!

2019/01/13追記:バンドリのID2444190 宜しければフレンドになりましょう(っ´ω`c)マッ

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《主人公紹介》

田口涼太:吃音を持つ本作の主人公。16歳。黒髪で、身長は179cm。趣味は散歩と風景を写真に収めること。幼い頃、虐められた過去がある。

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僕こと田口涼太は親の仕事の都合で、都内にある花咲川女子学園に転校することになった。この学校は数年前に近くの男子校と合併して共学になったばかりだ。大学への進学率も良く、都内屈指の進学高としても都内では人気の学校である。そんな学校に転校するというのに、僕は新天地での躍動感や、期待感は無かった。

「転校生だし、流石に自己紹介はあるよなぁ〜…」

と内心思っていると、リビングに居る母から

「明日の準備は終わったのー」

と言われた。その言葉で僕は明日の準備をして、今日はもう遅いと思い、歯を磨きアラームをセットして床に就いた。

翌日の6:00にアラームがなり始めたので起床し、新しい制服を着衣し母が居るリビングに向かった。

「おはよう」

「おはよう」

母が言った挨拶を適当に返事をしつつ、テーブルについた。ベーコンエッグとサラダを食べていると母から学校についてだの、友達作るんだよだの、色々言われた。「友達は無理そうだ」と思いつつ、母の話を聞き流しながら朝食を取った。いよいよ初の登校だ!という事でいつもより早く家を出た。慣れない道を、スマホを使いながら歩いていると少し疲れる…しかし、風景を写真に収める趣味がある僕は、新天地の何気無い風景をこれから、写真に収めることができると思うと、少し嬉しくなった。20分くらい歩いていたら、それらしき校舎が見えてきた。この時、時刻をスマホで確認すると、まだ7:05分だった。流石に早すぎたか?と思いながら、校門まで行くと、エメラルド色の髪で、同じくエメラルド色の目の女の子が腕に“風紀委員“と書かれたタグを付けて、校門の横で立っていた。とても綺麗だと思いつつ、校門を通り抜けて用がある教員室に行こうとする途中で、エメラルド色の髪を持つ少女が平坦な声で僕に向かって…

「朝早いですね。おはようございます」

挨拶をされた。返さないと…と思い、声を上げようとしたが、出なかった。ただしくは最初の音が何度も出て、最後まで流暢に言えなかった。傍から僕を見れば、口をパクパクしてる人に見えるだろう。まただ…また挨拶を返せなかった…とりあえず、僕は少女に軽く会釈をして、そそくさと教務員室に向かった。

 

紗夜side

いつものように朝早く学校に行き校門の前で、登校して来た生徒に朝の挨拶をしていた。とは言っても、まだ7:00なので生徒も多くない。せいぜい、朝練がある生徒が来ているぐらいだろう。生徒が来ない間、今日の“Roselia“での練習について考えていると前から、黒髪の男子生徒が歩いてきた。こう見えて、花咲川の生徒の顔と名前はほぼ知っているつもりの紗夜は見たことが無い顔だと思った。とはいえ、花咲川の制服を着ているので、うちの生徒だろうと思いながらその男子生徒に向かって、

「朝早いですね。おはようございます」

と声をかけた。大概の生徒は挨拶をすると返してくる。しかし、この男子生徒は一向に返さない。なぜかと思い顔を見ると、口をパクパクさせていた。数秒した後、軽い会釈をされ逃げるように、校舎に入って行ってしまった。紗夜は疑問を持った。が、他の生徒が登校してきたので、その生徒に挨拶を言った…

涼太side

校門の前に居た風紀委員の女子生徒から逃げるように立ち去り、校舎に入り教務員室に向かっていた。この学校は校舎の中も美しく、是非とも写真に収めたい。そう考えていると、目的地に着いた。教務員室の扉をノックして、中に居る先生から返事を貰うと扉を開けた。そうすると、中に居た見た目30代前半の女性の先生がこちらに向かってきて口を開けた。

「初めまして、私は貴方が入る2年B組の担任を

している、川島夢桜よ♪君の事情はお母さんか

ら全て聞いているわ。慣れないことがあると思

うけど、しっかり支えて行くからよろしくね」

それを聞いて僕は、

「よ…よ…よ…よろしくお願いします」

と吃りながら言った。吃る瞬間や、吃りながら発した言葉を話した後は自然と恥ずかしくなる。ついつい先生の顔を見ると…穏やかな顔をして居た。先生は、

「吃る事は悪いことでも恥ずかしい事でもないよ!

むしろ、話してくれたから嬉しいよ♪」

と言ってくれた。僕はそれを聞いて、とてつもない安心感に襲われたのであった。そこからは先生が軽い質問をしてきた、趣味や得意科目、将来の夢などを…そんなこんなで話しているともうすぐHRが始まる時間になる所だった。

ガラン

教務員室の扉が開き、

「失礼します」

と、校門に立っていた風紀委員の女子生徒が入ってきた。そして担任の川島先生を見つけ。その方に目を向けた時、僕と視線があった……

 



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エメラルドのネジ狂い

1話目の作品に早くも感想や評価を頂きました!読者様の意見を反映しながら、これからも頑張っていきたいと思っています!

話の内容が考えつかないため、無理やりヤンデレ?モードに持っていこうとしました…あまりシーンが進んでないので直ぐに次の作品を投稿します。私はヤンデレが大好きなので、ここからドロッドロの作人に仕上げたいと思います。

 

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紗夜side

 

「貴方は……」

 

 

あの後、私はHRが始まる少し前まで風紀委員の仕事をしていた。そろそろかと思い、担任兼風紀委員の先生である川島先生に報告しようとした。

教務員室の扉の前まで来てノックをして、先生からの返事があり中へ入った。次の瞬間、目に映ったのは、今朝早くに学校に登校して、挨拶を返さなかった黒髪の少年と川島先生が話している光景だった……

 

 

 

 

 

 

 

涼太side

 

 

 

あ、、、扉の方に目を向け、そこに立っていたのはあのエメラルド色の女子生徒だった……

直ぐに視線を外し、俯いた。内心で、

(気まずい…)

そう思っていると、川島先生がその女子生徒に

「今朝もお仕事お疲れ様♪氷川さん」

と労いの言葉をかけた。

「これは仕事なので」

と氷川さんという女子生徒が返した。すると川島先生が何かを思い出したように氷川さんに

 

「今日から転入生が来るのよ!今その子とお話を

してたのよ♪丁度、貴方と同じA組に入るのよ。

分からないことだらけだから助けてあげてね♪」

 

氷川さんは納得したように頷き、僕に向かって…

 

「転入生だったのですね。私は氷川紗夜といいます。

クラス委員長なので、分からないことがあったらな

んでも聞いてください。」

 

僕は…

 

「……オ…ォォ…ォ…………」

 

こういう時に、普通に返したいと何度思ったことか。しかし、現実は残酷であった。僕には上手く自分の名前が言えない。昔もそうだ……

「 ? 」

 

氷川さんはあの時と同じように、疑問を浮かべた顔をした。そんなやりとりを横で見ていた川島先生が

 

「彼は田口涼太君っていうの。吃音症っていう病気を

持っていて言葉が上手く話せないの」

 

そう話した。氷川さんはそれを聞いたとたんに顔が少し暗くなっていった。僕は胸を誰かに強く握られているような感覚になった。吃音が出ることで、何度も円滑に話せない自分に怒りを覚えた。しかし今回はそんな怒りより、僕が吃音を持っていると全く知らない人が自分に、他人を傷付けたと意識させてしまったことに怒りを覚えた。知らなくて当たり前の人にそれを意識させた……本当に苦しかった。川島先生は

 

「氷川さん、出来れば彼のことを助けてあげてほしいの。学校生活で田口君が困ってしまう場面は出てくると思う。その都度彼を助けてあげて欲しいの」

 

川島先生は、氷川さんにそう言って頭を下げた。氷川さんは少し驚いて直ぐに頭を上げてくださいと言い、

 

「田口涼太さん、いえ、、田口君、知らなかったとは

いえ、辛い思いをさせてしまってごめんなさい…そ

して、これから困ったことがあれば絶対に助けます

ので安心してくださいね」

 

とフワリと微笑んで言ってくれた。どうしてそんな事を僕に言うのか…氷川さんは知らなくて当たり前で、普通に挨拶をして、自己紹介をしただけなのに…今までにない罪悪感が胸をさらに強く握る。彼女はきっと優しいのだろう、、こんな僕にそんな言葉をかけてくれるのだから…しかし、彼女にこれ以上迷惑を掛ける訳にも行かない。そう思った僕はおもむろにメモ帳とペンをもち、素早くある言葉を書いてそれを見せた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「僕が悪いんだ、だから、これ以上かかわらないでく

れ。君にも迷惑がかかる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜side

 

私と彼は目が合った。彼は私から視線を逸らして俯いてしまった。私が何かしてしまったのか…と思っていると川島先生がいつものように

 

「今朝もお仕事お疲れ様♪氷川さん」

 

「これも仕事なので」

 

もう何度も聞いた労いの言葉に、返事をした。すると川島先生が何かを思い出したように…

 

 

「今日から転入生が来るのよ!今その子とお話を

してたのよ♪丁度、貴方と同じA組に入るのよ。

分からないことだらけだから助けてあげてね♪」

 

と言った。私は納得した。彼は転入生だから私は顔を知らなくて当然だったから。そして彼の方を向いて

 

「転入生だったのですね。私は氷川紗夜といいます。

クラス委員長なので、分からないことがあったらな

んでも聞いてください」

 

と言った。そして彼は

 

「……ォ…ォォ…ォ…………」

 

私は不思議に思った。彼は何かを言いたそうな顔をしている。しかし、一向に言葉は出ない。そう思っていると、横から川島先生が…

 

「彼は田口涼太君っていうの。吃音症っていう病気を持っていて言葉が上手く話せないの」

 

私はその言葉を聞いて衝撃を受けた。知らなかったとはいえ、私が彼に聞いたことは、彼自身が辛い思いをすることに繋がったからだ。言葉が出ないという事はどのような事かは分からないが、相当辛いのだろう…

頭の中で色々なことを思っていると先生が

 

「氷川さん、出来れば彼のことを助けてあげて欲しい

の。学校生活で田口君が困ってしまう場面は出てく

ると思う。その都度彼を助けてあげて欲しいの」

 

そう言って頭を先生は頭を下げた。その光景を見て私は驚いた。ここまで真剣に誰かに頭を下げる先生なんて、いつもの調子からすると考えられなかったからだ。私は彼の事を助けようと決心した。何より、自分がRoseliaで活動をしてきた中でギターの精度だったり、妹の才能を羨んだりとうまくいかないことは沢山あった。その度に誰かに助けて貰ったり相談を聞いてもらったりした。自分のうまくいかない、という事では彼と私は同じ思いをしている。彼の場合はさらに深刻だ。なら、私が助けよう。彼を……!

 

「田口涼太さん、、いえ、田口君、知らなかったとはいえ、辛い思いをさせてしまってごめんなさい…そしてこれから困ったことがあれば絶対に助けますので安心してくださいね」

 

そう彼に言った。彼は少し驚いた顔をした。そして、何かを考えた後、カバンからペンとメモ帳を取り出して、何かを書いていた。何を書いているのだろうと思っていたら彼は私の前にそのメモ帳を差し出してきた。その内容は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「僕が悪いんだ、だから、これ以上かかわらないでく

れ。君にも迷惑がかかる。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(なんでナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデ)

 

 

彼は私を拒絶した。やっぱり怒っているのかな?私のことをうざいと思っているのかな?後悔させた相手の同情なんていらなかったのかな?

色々な考えが頭に巡った。

氷川紗夜という1人の少女は今日この日の今を持って少しづつ狂い始める……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(絶対に助けてあげるからね……ウフフフフフフ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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エメラルドとシトリン

皆さんこんばんは(っ´ω`c)2日開きましたが3話目です!日が開くとは思いますが必ず最新話は更新するのでご安心を!それと設定として、弦巻こころを2年生として扱っています。本来は花咲川の1年生です。

UA1100、お気に入り20突破ありがとうございます!モチベーションが上がります!これからもドロッドロのヤンデレを書くのでどうぞ御期待ください!

それでは!

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あの後、HRが始まる予鈴が鳴ったので氷川さんは教室に戻っていった。その時の氷川さんの目は、濁っているように見えた、、、

 

「そろそろHRが始まるから、教室の前まで着いてき

ね。私が名前を呼ぶから、その時に入ってきてね」

 

「は…はい」

 

川島先生がその時に手を頭に置いてきた

 

「ちゃんと返事して偉い♪」( * ॑꒳ ॑*)۶"ナデナデ

 

この先生は僕が話すたびに褒めてくれる…//少し恥ずかしくもある。あと、、なんで撫でてる……?

 

「君には私が居るからね♪大丈夫だよ♪ずっと傍に

いてあげる♪ 」

 

「……あ、ありがとうございます……」

 

(キミニハワタシガイルカラネ♪)

 

 

 

そんなこんなでクラスの前まで来た。そして川島先生は教室に入り、いつも通りのHRを始めた。しばらくすると名前を言われた。言われた通りに教室に入り、様々な視線を浴びながら教壇の隣に立った。

川島先生がみんなに向かって

 

「今日から同じクラスになる、田口涼太君です。吃音

症っていう病気を持っているけど、みんな彼に優し

く接してあげてね。それと、彼が困っていたら、

積極的に助けてあげてね! 」

 

本来なら僕が言うはずのことを全て先生が言ってくれた。話さなくて良かったという嬉しさと、自分への不甲斐ない気持ちが頭の中で混ざりあっていた。そんな事を思っていると、川島先生は僕に小声で、窓側から2列目の前から5番目の席に座ってね、と言ったので、クラスメイトに一礼して、そこに向かった……

 

僕は驚いた

 

 

隣の先に、あの氷川さんが居たからだ。

氷川さんは周りに聞こえない声でこう言った。

 

 

 

 

「田口さん、いえ、涼太君!これから困ったことが

あったら私に、私にだけ助けを求めてくださいね!

それと、これからお昼も一緒食べましょう!もちろ

ん2人だけでですよ?それと、学校指定の教科書もま

だ届いてないですよね?私と机をくっつけて見せま

すのでご安心してください!勉強で分からないこと

があれば私が全て教えます!放課後も二人で過ごし

ましょうね!あ、なんで今朝私のことを拒絶したの

ですか?ナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナン

ナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナン

今度から私のことを頼ってくださいね!あ、私はRoseliaっていうバンドのグループに居るので、練習

も来てくださいね!貴方に見られながら練習出来る

なんて///絶対ですよ!」

 

 

 

 

 

 

 

…………彼女はヤンデレというやつなのか…

そもそも会ったばかりなのになんでそんなに関わろうするのか…こういうタイプには極力関わらない方が身のためだ。氷川さんには悪いけど、無視しよう。うん…無視できるかなぁ…

 

 

「ねぇ!貴方は音楽が…ううん!楽しいことが好き

かしら!」

 

 

そう話しかけてきたのは、氷川さんとは反対の隣の席に座っている、金色の髪をした女子生徒だった。

絶対に面倒臭いタイプだ…転入早々なんでこんなに面倒臭い人達ばかりにあうのか…これも無視で行こう。

 

「ねぇ!ねぇったら!あ、そうだ!私は弦巻こころ

っていうの!貴方は…涼太!涼太って呼ぶわね!

涼太と仲良くなりたいから今日のお昼は一緒に食べ

ましょう!」

 

…無視…

 

それから無視をし続けた。弦巻という女子生徒は無視を続けるにつれ、積極的に話しかけてくる。上げてくのはてに、スキンシップまでするようになった。

 

…無視…

 

HRが終わって先生が教室から出た途端、今度は抱きついて来た。その際、弦巻という女子生徒は机に足が引っかかり転んでしまいそうになった。咄嗟に体が動く。そして……

 

弦巻こころという少女から次の言葉が発せられる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…涼太…私と結婚しましょう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こころside

 

涼太にいくら話しても何も言ってくれない。私のことが嫌いなのかしら?でもめげずに話しかけるは!私は涼太と仲良くなりたいのだから!

HRが終わり先生が出ていく

涼太ー!、私は彼に抱きつこうとした。その際、足が引っかかってしまった。このまま行けば、床に顔から落ちる。最悪鼻の骨でも折れてしまうかもしれない。など色々考えていると…私は彼の腕の中にいた…そして彼と見つめあっていた。今の自分の顔はどのくらい赤くなっていたか。彼の腕はしっかりと私を抱きしめ、顔もとても近い場所にある。この瞬間から、私は…弦巻こころは彼に…田口涼太に惚れ始める。

 

 

 

 

紗夜side

 

「……許さい…あの金髪雌豚…私の涼太を誑かしてる

絶対に許さない。涼太を私から奪う奴は全員許さな

い…涼太も涼太よね。どうしようかしら?一生私の

部屋に監禁して、お世話して調教する?それとも

人気のない場所で涼太を襲って既成事実を作る?

あの雌豚の悪い噂でも流すか?どうしようかな?

私も彼の腕に包まれたい。ずるいずるいずるいずるいずるいずるいするとずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるい」

 

 

 

 

 

 

 

???「私の涼太♡待っててね♪」

 



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緑と太陽

皆様こんばんは(っ´ω`c)本作がUA2100、お気に入りが26と本当にありがとうございます!本当にモチベーションが上がります!それではヤンデレ化した女の子達をご覧下さい!では

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結婚しましょう!と言ってきた弦巻さん、ヤンデレ気質の氷川さん、どうすれば関わずに居られるのか…いや、無理だ(諦め)……なんて事を思いながら先生の授業を聞いている。今は日本史の授業なのだが、驚いことに川島先生が教壇に上がっていた。とても分かりやすい説明なので、教科書が無くても理解できるほどだ。ちなみに教科書が届いてないという事で、川島先生がコピーして渡してくれた。氷川さんに見せてもらわずに済んだ。プリントを渡す際の川島先生は僕に

 

「はいこれ、今日習う教科書のコピーだよ。これで

隣の人に見せてもらわなくても大丈夫ですよ♪分か

らない箇所があっても、授業が終わり次第ゆっくり

教えるから大丈夫よ♪だから他の人に、教科書を見

せてもらったり、分からない場所を聞かないでね♪

全部私がやってあげる!貴方は私の大切な生徒だ

から当然だよね♪♪」

 

 

 

後半から早口になりあまり聞こえなかったが、これで授業の方は安心だ……。川島先生ってヤンデレ…?

そして隣の席の氷川さんが

 

「川島先生。教科書は私が見せますし、分からない

箇所も私が教えます。転入生の面倒を見るのもクラ

ス委員長の役目なので」

 

と川島先生にはっきりと告げた。何故かその時の氷川さんの目からハイライトが消えていた。やっぱりヤンデレなのか……。氷川さんの返答に川島先生は

 

「氷川さんありがとう。でも氷川さんはクラス委員長

や風紀委員で忙しいでしょ。それにバンドの事もあ

るんだから。無理しちゃダメよ♪(調子に乗るなよ私

の涼太に気安く近づくな…貴方は大人しく他の生徒

の為に働いていなさい。金輪際涼太に近づこうとす

るようなら絶対に許さい…)」

 

氷川さんも…

 

「お気遣いありがとうございます。ですが、やはり

クラス委員長として涼太君を助けない訳には行きま

せん。バンドも委員会活動も負担にはなって無いの

で大丈夫です。(何故貴方は私を涼太から遠ざけよう

とするの?年増のおばさんはさっさと引っ込んでく

れないかしら?貴方みたいなおばさんが涼太に近づ

こうなんて絶対に許さい…涼太は私のもの…涼太♡

涼太♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡)」

 

 

……二人の後ろからドス黒いオーラが…。

こんな感じで、とりあえずは先生が刷ってきたプリントを使うことにした。そんなこんなであっという間にお昼休みになった。僕はいつも母が持たせてくれているお弁当を食べている。本当に感謝してもしきれない…何から何までやってもらっているのだから。将来絶対に恩返しをしよう!と思っていると両隣の机から同じタイミングで……

 

「涼太君。一緒にお弁当を食べましょう」

「涼太!一緒にお弁当を食べるわよ!」

 

お昼のお誘いを受けたのだが、絶対に言い合いになると思い廊下に出た。氷川さん曰く、風紀委員室で僕と食べたいらしい。弦巻さん曰く、天文部という部室で僕と食べたいらしい。3人で食べればいいのでは?と紙に書いて提案したが却下された。ならジャンケンで決めれば良い伝えると渋々納得してくれた。そして2人はジャンケンをした……

結果からすると弦巻さんが勝った。しかしジャンケンで負けはずの氷川さんも着いてきた。もし弦巻さんが負ても私達について行くでしょ?と氷川さんが言うと弦巻は渋々納得した。最初から3人で食べれば良いのになぁ……。そして天文部と書かれた札が貼ってある扉の前まで来た。弦巻さんが中に入って!と僕に言ったのでお邪魔しますと思いながら入った。

 

「いただきます」

「いただきます!」

「…」

 

僕達は手を合わせて昼食にありついた。食べ始めてすぐに氷川さんが僕に、

 

「今日の卵焼きは自信作なんです。良かったら食べて

みませんか?」

 

「コクリ」

 

「では…はいアーン///」

 

正直、美味かった。何よりヤンデレでマイナスのイメージだった氷川さんの頬が赤くなっていたので、一瞬可愛いなと思ってしまった。弦巻さんも負けじと

 

「涼太!こっちを向いて!」

 

顔を弦巻さんの方に向けると弦巻さんが近づき、、

 

「…チュ…ンッ……チュ…ンハァ……ハム…ジュル」

 

何が起きたか分からなかった。気づけば僕の口の中に、甘い卵焼きの味をした何が入っていた。

 

「えへへ///♡涼太に私の噛んだ食べ物と唾液が♡♡

私の中の一部が涼太の中に♡最高だわ!ねぇ涼太!

もっとしましょう?まだお腹すいてるだろうから

沢山食べさせてあげる!」

 

何も考えられなかった。ただぼーっとしてると氷川さんは弦巻さんに向かって…

 

「弦巻さん?今の行為はどういうことでしょうか??

????何故私の涼太に口付けしたのですか?それ

に貴方の汚らしい噛み途中の食べ物を彼にあげたの

ですか?下品ですよね?それが弦巻家の躾の成果で

すか?私の涼太に貴方のように汚物となる物をあげ

ないでください。不快です」

 

「あら?私と涼太の愛の行為に嫉妬して怒っているの

かしら?でも残念ね。涼太は貴方には振り向かない

わ!私と結婚するんだもの!それと風紀委員なのに

風紀委員室に誘うような事をした貴方に下品なんて

言われたくないわ!」

 

氷川さんは冷淡に、弦巻さんはニコニコしながら答えた。2人が言い合っている間にお弁当を食べてしまうと思い、速食いした。僕が食べ終わる頃には言い合いが終わったのか、右腕に氷川さんが左腕には弦巻さんが抱きついて来た。豊満な胸が押し付けられて…目のやり場にこまる…

 

「?弦巻家はむやみやたらに男性に胸を押し付けると

教わるのですね」

「風紀委員さんは男性に貧相な胸を押し付けるのが仕

事なのね!」

 

また言い合いが始まった…

 

その時、天文部の扉が開いて…

 

 

 

「あ!涼太君見つけた♪あ、こころちゃんも居る。」

 

 

 

 



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5話

お久しぶりです。本格的な受験シーズンに入ったので小説投稿を取り止めて勉強してました。ようやく全科目が安定してきたので久しぶりの投稿です。
追記の設定:本作に登場する場所は私の地元の横須賀をイメージしてます。良いところなので是非いらしてください(っ´ω`c)マッ氷川さんの涼太君に対する呼び方は、涼太さん。弦巻さんは涼太。松原さんは涼太君です。それで短いですがお楽しみください


「あ!涼太君見つけた♪あ、こころちゃんも居る。」

 

 

 

振り向くとそこには髪が水色の女の子がニッコリしながら立っていた。

彼女は確かに僕の名前を呼んだ、そもそも何故彼女は僕の名前を知っているのだろうか、記憶の限りだと彼女との接点はなかったと思うが…

 

「涼太君探したよ?一緒にお昼を食べたかったのに…折角お弁当作ったんだよ???私の愛情をたっぷり込めたの!私の“愛情“をたっぷりね///えへへ///私の体の中の1部が涼太君の体の中の1部に///涼太君の声も髪の毛も爪も唾も血もおしっこも精液も細胞も貞操も全部私のだもんね!なのになんで涼太君はこころちゃんと氷川さんと一緒に居るのかな???私の事嫌いになっちゃった???私可愛くないかな?涼太君好みじゃないのかな?なんで?なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで???????????涼太君は私の旦那様だよね?私は涼太君の奥さんだよね??ね?あ!分かった!涼太君脅されたんだよね!こころちゃんはお金持ってるだけの金髪雌豚だし、氷川さんは口煩いだけのクソ女だもん!涼太君が悪いはずないよね!もう大丈夫だよ?私が来たから涼太君も安心だよね?ってことでこころちゃんも氷川さんも早く涼太君から離れてくれないかな?なんで私の旦那様に付きまとうのかな?」

 

「あら花音!何を言ってるのかしら!涼太は私のものよ!クラゲの見過ぎで頭までクラゲみたいにふにゃけてるのかしら!」

 

「ハロハピの雌豚風情が私と涼太さんとの仲に入らないでください。貴方達みたいなゴミが居るからこの学校の風紀は乱れたままなのね」

 

なんでこんな仲が悪いのだろうか…?てゆうか髪が水色の子名前なんていうんだろ、吃音だから自分から名乗ろうなんて思わないけど。

でも一応聞いた方が良いか…とりあえずメモ帳に“貴方の名前はなんですか?“と書いて水色の髪の子に渡してみた。そうしたら

 

「ふぇぇ…涼太君なんでそんなこと聞くの?涼太君の妻の松原花音ダヨォ…なんで?忘れたのかな?やっぱり涼太君の周りの女が悪いんだよね!えへへ///早く殺して結婚したいなぁ///」

 

「名前も知られてない時点で貴方に興味なんてないのよ!花音!貴方は大好きなクラゲとでも結婚すればいいわ!」

 

「涼太さん///放課後お時間ありますか?よろしければ私が所属しているRoseliaというバンドの練習があるので是非見に来て欲しくて。」

 

バンドか…興味が無いと言えば嘘になる。実際にYouTuberでRoseliaのライブ映像を見た時は確かに興奮したし、時間を忘れて関連動画もたくさん見ていた。どうしようか迷ったものだ、、

 

「少しの時間でも大丈夫です。気楽に練習を見て飽きたら帰ってもらっても構いませんので。行きましょう」

 

いつでも帰っていいなら行ってみるのも良いか。僕は紙に行きますと書いて氷川さんに渡そうとし…

 

「涼太!今日の放課後はデートに行くわよ!私と最高に笑顔になれるデートをしましょう!あ、そうだ!そのまま私の家でお泊まり会をしましょう!その後は子作りもして一緒にずっといましょう!」

 

弦巻さんは何を言っているんだ…

 

「涼太君!今日は私と出かけようよ!あ、ショッピングモールにjellyfish CafeっていうクラゲをイメージにしたCafeがあるからそこでゆっくりしようよ!行こうよぉ///」

 

なんでか松原さんも誘ってきてくれた。でも誰の提案を呑むかだよな…1人を選んだら残りの2人が何をしでかすか分からない。下手すれば危害を加えるなんてことも…だからといって誰も選ばなかったらしつこく付きまとわれる気がする。これは困った…いやほんとに…

とりあえず紙に…“今日は風景を撮るので無理です“と書いて3人に見せた。もちろんこんな予定はもとよりない。でも風景を撮ることは好きだからこの後撮ろうと思えばそれはもう予定となって“嘘“ではなくなる。これが逃げ道だと選択肢を絞って捻り出した答えだ。氷川さんが

 

「どこで写真を撮るのですか?」

紙に “馬〇海岸“の東〇湾を望む夕日を“

「あそこですか。以前日菜…私の妹と散歩したことがあります。その時は海から帰ってきた後でしたが。」

 

氷川さんは行ったことあったようだ。なら少なくとも氷川から納得して諦めてくれるだ…

 

「一緒に行きましょう」

いや氷川さん?貴方今日バンドの練習なんじゃ…とゆうかさっきから弦巻さんがずっと抱きついてくる…いやいがいと大きいな…うん。

とりあえず僕は氷川さんに反論しようと紙に

“氷川さんバンドの練習があるから無理しなくても良いですよ“

と書いて見せたところ氷川さんはいよいよ目からハイライトが消えて

 

「なんで涼太さんは私を拒否するのですか?私はこんなにも涼太さんのことを思っているのに。それとも私と行くのがやっぱり嫌なのですか?どうなんですか?私みたいな固そうな女は嫌ですか?どうすれば涼太さん好みの女になれますか?教えてください。教えてください教えてください教えてください教えてください教えてください教えてください教えてください教えてください教えてください教えてください教えてください教えてください教えてください教えてください。あ、分かりました!脅されているのですよね?だから仕方なく私に素っ気ない態度で当たるのですよね?犯人は誰ですか?殺します。先程から私の涼太に抱きついている薄汚い金髪雌豚ですか?それとも頭までクラゲで埋め尽くされた汚いクラゲ女ですか?教員のくせに生徒に、オマケに私の涼太に色仕掛けばかり仕掛けるダメ教師ですか??」

 

 

なんでそんな発想できるのだろうか…?



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