Viran May Cry (真明)
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MISSION:0 赤いコートの女

どうも皆様真明です!何を血迷ったか3作品目に手をかけましたしかも投票なんて気にせずに!
それでは
『どうぞ!!』


夜道、比較的街灯のない道を一人の男が走っていた、いや逃げていると言った方が的確か、何かに怯えるように男はひた走る、息が切れたのか立ち止まり膝に手を置きながら息を整え背後を確認する男、その背後には何者の姿もなく安心したが次の瞬間安堵の表情は絶望へと変わる、笑い声がするのだ、それも到底人のそれとは思えないような笑い、男の顔から血の気が引け慌てて周囲を見渡すそして見つける、つい先程まで何者も居なかったな筈の背後にフードを被り鎌を持ち顔がある部分から赤い光が見え隠れしていた、その何者かが明るい場所に来るとその顔は骸骨そのものだった、男はその姿を見るや前を向き逃げ去ろうとするが前にもその何者かが居た。男は前後を塞がれ、困惑しているなか、その者達は少しずつ不気味は笑い声を上げながら近付いてくる、男は意を決して前方の怪物に向かって己の個性で腕を刃物に変え切りかかる、しかし恐怖に支配された攻撃は安易に避けられる、その隙をつき男は走り去ろうとするが鎌の先で襟元を捕えられ元の位置に吹き飛ばされる、男はそれなりに体格がよく体重もあった、しかしそんな男を簡単に投げ飛ばす怪物に勝ち目が無いと悟り諦めた、その姿を見て怪物は獲物を狩るべく鎌を振り上げ飛び上がり男を引き裂こうとした、何時になっても襲ってこない痛みに疑問を感じ上を向くと赤いコートを着た何者かが巨大な剣で怪物の鎌を押さえ込んでいた

???「ちっ、クズ共の反応があるからきてみれば下級かよ…萎えるが、ここでこいつ殺されるのも迷惑だ…特別だ相手してやるよ」

声からして女だろうか、その女が男の方へ一瞬目を向けると大剣を背中にしまい2丁の拳銃を取り出し交差させるように構える、すると空間が割れるようにその中から怪物が姿を現す

???「さぁ、LET'S DANCE!」

そこからは凄まじいの一言だった、男の個性は断じて弱い訳では無い、寧ろ実力で言えば強い部類の男が歯がただなかった怪物相手にまるで踊るように戦い圧倒したのだ、その戦いは男にとって永遠とも一瞬とも言える出来事だった、気が付けば周りの怪物達は居なくなり女は男の前に立っていた、座り込んでいたこともあり見誤っていたが背丈は自分よりも低く体格や背丈からして中学生ほどの少女だった

???「よォおっさん、怪我ねぇか?運がなかったな、クズ共に目ェつけられるなんてよ」

男「お、お前は何者だよ!アイツらは!?そもそもこの国には銃刀法ってのが…」

そこまで聞いて少女はやれやれと言った風に肩をすくめる

???「おいおい、犯罪犯してるってならお互い様だろ?そもそも俺のはちゃんと国から許可もらってんの、分かるか?敵さんよ」

男「な、なんの事だよ!人をいきなり敵呼ばわりなんて!」

???「個性無断使用に強盗殺人、オマケに若い女何人も強姦した挙句口封じに殺すようなサイコ野郎がなーに言ってんだか」

そうこの男は世間に知られる様になったのはつい最近だが認知される前から強盗殺人や強姦等様々な犯罪を繰り返していた敵(ヴィラン)なのだ

???「さ、大人しく往生しな、これ以上罪重ねn…」

そこまで言って男は少女を抑え込む

???「おいおい、俺の話聞いてたか?それとも俺の話が聞こえないくらい俺はいい体してっか?それなら嬉しいね」

男「うるせぇ!どうせもうサツにチクってんだろ?なら最後にいい思いしてもバチは当たんねぇだろ!?」

少し錯乱しているのか訳の分からない理屈を述べる男、少女は呆れたような声を出し忠告する

???「それも然りだな、言っとくが俺はお前より強いからここで俺をヤろうってんなら死ぬ覚悟しとけよ?」

男「へへへ、お前こそ立場理解してんのかよ、今優位なのは誰かわかってねぇのか?」

???「あぁ分かってるよ…俺が優位なのさ」

男「なっ!グハッ…」

組み抑えていたはずの少女が消え背後から声がし鈍器で殴られたような感覚とともに男は意識を失う

???「やれやれ、とりあえず警察にコイツ届けるか、あぁめんどくせぇ」

男を肩で担ぎ少女は姿を消した

 

後日朝のニュースで強盗殺人等の容疑で指名手配されていた男が何者かの手によって警察へと身柄を届けられ逮捕されたと言う話で持ちきりだった、捕まえられた男は「悪魔が殺しにくる」等とよく分からない事を呟きそれ以外は口を割ろうとしなかったとの事、その話は中学生等も話題となっていた

少年「しっかし誰だろうな捕まえたの!夜に活動するヒーローなんて数すくねぇけどよこの辺で活動してるって話聞いてねぇしよ」

少女「そもそもヒーローなら何者かだなんて言わないんじゃない?もしかしたら『アイツ』かも」

少女「アイツって最近噂のヴィジランテ?赤いフード付きのコートを来てるって言うあの?」

少女「そうそいつ!今じゃここいらのヒーローより敵の捕獲人数が多くて警察も追跡できないっていうあの!」

少年「まぁ確かにそいつって線は濃いけどよ、なんであいつは捕まらねぇんだろうな?」

少女「知らない…でもカッコイイよね!声聞いたことあるって敵が言うには女の子って話だし!私憧れちゃうな!」

少年「いやヴィジランテに憧れてどうすんだよ…なぁ『藍莉(アイリ)』もそう思うだろ?」

藍莉「知らねぇよ、俺は眠いんだ話降んな殴るぞ」

少年「相変わらずどぎついな!?」

先生「おい剣崎は居るか?」

少女「藍莉呼ばれてるよ」

藍莉「ちっ、あいよ」

先生に呼ばれ藍莉、剣崎藍莉は先生について行った

 

藍莉「んで先生、俺になんの用?」

先生「あぁ、お前そろそろ進路希望出したらどうだ?」

藍莉「進路?あぁ中卒でいいよめんどくせぇ」

先生「駄目だ、ちゃんと考えろ、お前は頭も運動神経もいいんだここはパッと雄英のヒーロー科とか言ってみろよ」

藍莉「じゃぁ雄英もうそこでいいよ」

面倒くさげにそう答えると先生は顔を引き攣らせる

先生「あのなぁ…」

藍莉「俺はヒーローなんて興味ないんだよ、自由に生きて好きなタイミングで死ぬ、それが俺の生き方なんだよ」

先生「そうは言うが今時職に就くのはかなり大変だぞ?ヒーローは免許とやる気さえあればサイドキックにだってなれるしお前の個性ならサイドキックどころかプロヒーローとしてだってやってけるぞ?」

藍莉「…はぁ今日1日時間くれ、それで答え出すから」

先生「わかった、ちゃんと考えてくれよ」

その後すぐ解散となり藍莉は進路相談室から出て頭を掻きながら廊下を進んだ

 

藍莉「おい店長、やってるか」

店長「おぉ誰かと思えばお得意様の藍莉じゃねぇか、今日はどうした?」

藍莉「進路の事で教師にあれこれ言われて腹たったから弾きに来た、何時もの使えるか?」

店長「おうよ!何ならついでに飯食ってくか?ピザ頼んであるんだが」

藍莉「おう助かる…オリーブ抜きな」

店長「わーてるよ、ほらそこに置いてるから好きに弾きな」

店長に断りを入れエレキギターに手をかけチューンを済ませ、ピックを掴み一気に奏でる、その音は店の外にも聞こえる程のボリュームだった、しかし誰も咎めない、その音はお世辞にもリズミカルとは言えるようなものでは無かったが、その音はまるで彼女の叫びのようにも聞こえ、その音に魅入られているからだ、店長もその1人であった、デタラメな弾き方に最初は眉をひそめていたがそのうちにその音が何を表しているのかに気付き耳を傾けるようになったのだ、そしてそんな音に魅入られたものがもう1人店に入ってくる、彼女が弾き終え一息つくと拍手が送られる

???「へぇなかなかロックじゃんアンタの音」

藍莉「俺のこんなのでロックとかお前耳イカれたか?」

???「ウチ耳はいい方だよ?まぁ確かにリズムも何もあったもんじゃなかったけどさ、なんかグッときたんだよね、なんて言うかこう現状に不満を抱いてますってそう叫んでるようでさ」

藍莉「へぇ、俺の音聞いてそう判断したのは店長入れて2人目だな、気に入ったあんた名前は?」

耳郎「ウチは耳郎響香、アンタは?」

藍莉「剣崎藍莉だ藍莉って呼んでくれ」

耳郎「オッケー藍莉、ウチのことも響香って呼んでくれて構わないよ?」

2人は会ってすぐなのにも関わらず仲良くなり談笑していた

店長「ホレ、ピザオリーブ抜き持ってきたぜ」

藍莉「助かる、お前も食うか?」

響香「いいの?ならお言葉に甘えて」

2人は店長の差し出したピザをつまみながら話を続ける

藍莉「となると響香は雄英のヒーロー科目指すのか、たいしたもんだな」

響香「藍莉はどうなの?やっぱ雄英?」

藍莉「それが決めかねててね、何せヒーローになんて興味無いもんでさ、でも響香が行くなら俺も行こかな?なんて」

響香「いいじゃん一緒に行こうよ、先生から行けるって太鼓判押されてるんでしょ?」

藍莉「しかしなぁ…いや待てよ?ヒーローになったらアイツに近づけるか?…よし俺も行く」

響香「なんか決める要因があったようで何より、でも倍率凄いよ今年大丈夫?」

藍莉「筆記と実技だろ?余裕だ」

響香「その自身は何処から…」

響香に呆れられるも藍莉は雄英に行く事を決めた

 

翌日

先生「要するに新しく出来た友達に背中押されたから行くと?」

藍莉「それもあるが何より目的ができたんでね」

先生「どんな目的かは聞かんが敵になるなんてオチはやめろよ?」

藍莉「わーてるよ」

後頭部を掻きながら面倒くさげにそう答える藍莉、この瞬間から彼女は大きな渦へと巻き込まれることとなる




という訳で今回はここまで!ちょっと今後どうなるかわかりませんが最優先事項は真弥くんなのでこれは箸休めか気分転換に書いていきます
それではまた次回お会いしましょう!
『待て次回!!』


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MISSION:1 悪魔の力

どうも皆様真明です!タイトルをデビルメイクライ風にするの難しいですね…
それでは
『どうぞ!!』


藍莉が雄英へ行く事を決めてから2日、藍莉はとある人と会っていた、その人とは彼女の恩師とも言える人物であり彼女がヴィジランテのような働きをしている事を知っている数少ない人物『イレイザーヘッド』事相澤消太である

相澤「それで、お前は雄英に来るつもりでいると?」

藍莉「そうだマスター、それで1つ頼みがある」

相澤「なんだ、言っておくが不正を働けなんて言うなよ」

藍莉「違ぇよ、そろそろ返してくんねぇか?俺の力、アンタが預かってんだろ?何時までも玩具じゃぁやる気もでねぇし雄英行くなら精度を上げときたいしアイツらも主人と離れ離れじゃ…な?頼むぜ」

それを聞いて頭を掻きながら藍莉を見る相澤

相澤「…今のお前ならアイツらに飲まれる不安もないだろうが、覚悟の上か?次乗っ取れたら命は無いんだぞ?」

藍莉「珍しいな合理主義なアンタが分かりきってることを聞くなんてな?それになんの為に俺があんな事やってきたと思ってんだ?遊びでやってんじゃないのさ、それにその気がなきゃ態々そんなもん持ってこねぇよな?」

ニヤリと笑いながら挑発するように相澤を見る藍莉、相澤も藍莉を見返すが諦めたのか後ろに置いてあるアタッシュケースを取り出し藍莉に見えるように開ける、そこには4つの指輪と一振の大剣が置かれていた

藍莉「おかえり、『ケルベロス』、『アグニ、ルドラ』、『ネヴァン』、『ギルガメス』そして『リベリオン』」

それぞれの名前を言いながら指にはめリベリオンを背中にマウントさせる、すると声が聞こえる

『主よ、久しぶりだな』

『私達がいなくて寂しかったかしら?』

『踏む、見ぬうちに力をつけらようだな』

『それは重畳、早速我らの力を使うか?』

藍莉「ごめんな、俺の力不足でお前らに窮屈な思いさせちまったな、もうすぐ暴れる機会があるからその時に見せてやるよ俺の成長」

相澤「再開の挨拶は済んだか?なら今度はこっちの話だ、お前に頼みたい仕事がある、これはヴィジランテとしてでは無く万事屋としての依頼だ、報酬も出るやるか?」

それを聞いて藍莉は相澤へと向き直り態度で示す

相澤「お前も知ってると思うがココ最近奇妙な殺しが多数起きている、警察はこれを敵の仕業だとしているが今の所該当する敵は存在しない、そして殺された連中は共通して何か呪いのようなことをしていたらしい、それを見て1部の警察官が悪魔の仕業だと騒ぎ出したんだ、流石に世間にそんな風には公表できねぇから専門家に頼もうって話になったんだ…ここまでの話でお前の意見を聞きたいどう思う?」

藍莉「そうだな、まずその呪いが何なのか知りたい、見れば分かるんだが写真とかあるか?後は被害者の住んでる場所とか」

それを聞いて相澤は封筒を取り出し三枚の写真を見せる

相澤「1枚目が1人目の被害者の者だ、死因は全身を滅多刺しにされた事による失血死、2枚目は絞殺、3枚目は喉を食いちぎられた様な後があった、それから…」

それぞれの死体の状況、発見場所などを事細かく聞いていく、全て聞いた後藍莉は顎に指を添えながら考えを述べる

藍莉「死体のあり方なんかから察するにアイツらが絡んでるのは間違いないが…やっぱ現場見ないとわかんねぇや、マスター、現場まで連れてってくれねぇか?」

相澤「現場を見てどうするつもりだ?」

藍莉「次襲われる奴を特定するってのとあわよくばそこで連中を潰す」

相澤「分かった、車で来ておいて正解だったな」

藍莉「報酬は今回は安くしとくよコイツら返してもらったし5万でどう?」

相澤「分かった10万な」

藍莉「話聞いてた?」

仕事に着ている赤いコートを羽織相澤の運転する車で現場へと向かった

 

相澤「ヒーローのイレイザーヘッドだ、警察からの依頼で専門家を連れてきた」

警官「あぁ、イレイザーヘッドさん…もしかして専門家ってその子?明らか子供じゃないですか」

相澤「実力は俺のお墨付きだ、何よりこいつ無しだと今回の事件は解決しない可能性だってあるんだ」

藍莉「どーも、取り敢えず現場見せてくんねぇか?後は呪いの現場」

警官は怪しみながらも案内する

警官「ここが死体発見場所だ、死体は彼処で仰向けに倒れていた喉仏を食いちぎられた様な後があったんだ」

藍莉「ふーん(微かに魔力があるな…やっぱクロかとなると怪しいのはやっぱり)次案内頼む」

警官「あ、あぁ(ホントに大丈夫か?)」

死体発見場所近くにしゃがみこみ当たりを見渡すだけして立ち上がり次へと案内を頼む藍莉に怪しむ警官、しかしそれは次の現場で改められる

 

警官「ここが呪いのされていた場所らしい…なぁここ見て何かわかるのか?」

藍莉「あぁ少なくとも死体見たりあの場を掘り返すよりは有用だ、少なくとも俺にとってはな…見つけた」

相澤「下がった方がいいか?」

藍莉「いや、悪いが今から言う場所に警官と俺を大至急向かわせてくれ、次の被害者がわかった」

警官「な!?それは本当か!?」

藍莉「あぁ、ここを見てわかったがどうやら連中悪魔払いをしたかったみたいだな」

警官「あ、悪魔払い?」

藍莉「詳しい話は後々、今は次の被害が出ないようにするぞ」

藍莉な急かされ警官は車に相澤と藍莉を乗せ藍莉の指定した住所まで車を走らせる

 

住所に着くや否や藍莉は家の扉を蹴破り土足のまま家に上がる、警官はそれを止めようとするが相澤も同様に上がってしまったため仕方なく上がり家のものに説明をしようとする、しかし家には誰もいなかった

警官「…無人か?」

藍莉「いや、それにしては飯が暖かすぎる…彼処か」

食事に手を近づけ温度を確かめた後冷蔵庫近くの扉を開ける、するとそこには地下へと続く階段があった、藍莉はそれを見つけると何も言わず降りていく、相澤、警官もそれについて行く、そして下について見たものは男が奥さんと娘であろう人物を横に並べ何やら詠唱していた

藍莉「やぁ、昼飯も食わないで神様にお祈りかい?それにしちゃァ不謹慎なものが多すぎるな…俺がお祈りの仕方教えようか?」

男「な、何なんだ君達は!人の家に土足で上がり込んで!?」

藍莉「まぁそう言うなよ…アンタのそれお祓いじゃなくて呼び込んでんぞ?早く2人退けて後ろに下がんな、そろそろ来るぜ、マスター、警官もあの二人と男連れて後ろ下がんな」

藍莉の指示に相澤は男をマフラーのようなもので拘束し身動きを封じ警官は女子供を担いで後ろに下がるそれを確認した後藍莉は部屋の真ん中へと移動する、すると藍莉が幾つ物鎌で串刺しにされ怪物が姿を現す

男「ひ、ヒィ!?」

警官「な!?なんだ!?」

相澤「落ち着いて、アイツなら無事です、ほら」

相澤が指さすと藍莉の指が動き怪物の頭を吹き飛ばす

藍莉「たく…レディに対する扱いがなってねぇな…鬱陶しいそろそろ離れろ」

藍莉がそう言うと藍莉を中心に爆発が置き怪物が吹き飛ぶ、相澤達の方へと飛ぶことがなかったのは彼女なりの配慮だろう

藍莉「ここから先はR指定だ…と言ってもここに居るのは全員成人してるか、さぁLET'S DANCE!!」

そう言うと背中からリベリオンが浮き出してくる、それをつかみ怪物へと突撃する、自身と同サイズの大剣を振り回し戦う、その姿はまるで剣舞を踊っているようであったが藍莉のその顔は命の駆け引きをしているとは思えないほど…笑っていたそれも楽しそうに初めて見る警官と男は恐怖で身動きひとつ出来なかった、2人が固まっている間に戦いは終わり藍莉が近づいてくる

藍莉「これでこの事件は解決だ、さて、俺なりの推理…聞くか?」

先程とは別の笑顔を向け3人に語りかける藍莉、相澤は2人を正気に戻し上へと戻った

 

藍莉「まず、今回の事件の犯人はさっきの悪魔共だ」

警官「あ、悪魔?そんな非科学的な…」

相澤「個性なんて言う非科学的なものが有るんだおかしくないだろ」

それを言われ口を慎む警官、藍莉はそれを見て続ける

藍莉「ここに来る前に一応調べたがどうも最近肝試し感覚で悪魔呼びをしでかす馬鹿どもがいたらしいな、んでそいつ等は異常なかったためにそれをネットで言いふらした、その結果伝言ゲームのように形が変わりマジモンの悪魔呼びの儀式になっちまったってこった」

警官「あ、悪魔呼びってなんなんだ?」

藍莉「まぁ降霊術みたいなもんだ、よくあるだろ?ひとりかくれんぼとかさ、ああいうものの事だ、で今回のはマジでやばいヤツを間違ったやり方でやってたのがいつの間にか正しいやり方になっちまったってこと、今回の被害者の3人は全員それやって悪魔に食われちまったんだ、ここもその1つになりかねなかったがね」

そこまで話て藍莉は男へと向く

藍莉「アンタは多分娘がやってたのを見て取り返しのつかないことになる前に止めようとしてたってところか、んで間違った除霊をずっとやってたわけだ」

男「そうだ…娘が最近様子がおかしかったから様子を確かめたらこんな事をやっていて最初は遊びだと思ってたらそれが悪化して妻まで変になって、このままだと1家諸共悪魔に呪われる!そう思って何とかしようとしてたんだ…まさかかえって逆効果だったとは…」

それを否定するように首を振り男の肩に手を置く藍莉

藍莉「アンタのやった事は無駄なんかじゃなかった、あんたが必死に祈ってくれたから俺はここを見つけられたし、連中の到着も遅れたんだ…アンタの祈り神に代わって俺が聞いてやったって事さ」

男「君は一体…」

藍莉は男から離れてウインクをしながら話す

藍莉「ただのお節介なお調子者さ♪」

 

事件は結局凶悪な個性を持った敵による猟奇殺人という事で幕を閉じた、時間は流れ夕方警察署

相澤「今回は大手柄だ、ほら報酬の10万」

藍莉「マジか…ホントに10万入ってやがる」

相澤「俺は約束は守る」

藍莉は(いや、5万って言わなかったか?)と思いながらも言うとややこしかった為に大人しく封筒を懐にしまう

相澤「今回の事件…なんでお前を連れ出したか分かるか?」

藍莉「俺を試す為だろ?力に飲まれてないか、マスターから見てどう見えた?」

相澤「妥協点だ、あの時の攻撃も避けようと思えば避けれた筈だ、以下にお前が簡単に死なないとはいえお前も女だ自分の体は大切にしろ」

藍莉「お?俺の事そんな目で…見てないですね分かってた」

相澤が真顔になった為にジョークを言うのをやめ肩を落としながら話を進める藍莉

藍莉「んで?俺いつ帰れるの?そろそろ帰って寝たいんだけど」

相澤「あぁ、送ってやる、だがその前にお前の今までの活動を反省して貰わないとな」

そう言って相澤はカバンから原稿用紙を取り出す、藍莉は嫌な汗をかきながら聞く

藍莉「えっと…これは?」

相澤「反省文を書け、今までの活動を悪く言うつもりはないがその都度身体を安売りするような発言をしたらしいな?敵共が揃って死ぬ前にあのヴィジランテを抱きたいなんぞとほざいてたぞ」

藍莉「アイツら…」

相澤「俺は言ったはずだ、二度とそんなマネすんなって、さ、全部書き終えるまで帰れると思うなよ」

それを聞いて藍莉は軽く絶望しながら鉛筆を紙に走らせるのだった




という訳で今回はここまで!藍莉にとって相澤先生や雄英の教師陣の1部は恩師のような存在と言えます、その辺の話はいつかしたいなぁ…次回はプロフィールかな
それではまた次回お会いしましょう!
『待て次回!!』


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MISSION:1.5 profile※ネタバレあり要注意

どうも皆様真明です!今回は藍莉ちゃんのプロフィールとなっています!それとコメントにてキャバリエーレ(新作のバイクなアレ)を出して欲しいという意見がありました、ぶっちゃけちゃいますとそういったお便りはどんどん送ってください!勿論全てを反映させることは出来ませんが、これなら出来るだろうと言う物は参加させていこうと思います!
それでは
『どうぞ!!』


name…剣崎藍莉(ケンザキ アイリ)

身長…170cm

体重…63kg

個性…表立って『魔具生成』

実際『ネフィリム』

容姿…白髪ロングの黒目、血の力を使うと色が変わる(悪魔なら赤、天使は青)目付きは悪い方だが好かれやすい特に女性から好かれラブレターなどを貰う羽目に、男からも好かれる本人はラブレターには困惑するが悪くないと思っている

趣味…ロックを聞くこと、オリーブ抜きピザを食べる事、魔具の皆と話すこと、友達と何気ない日常を謳歌する事、悪魔狩り

 

嫌いなこと…趣味を邪魔されること、友達を傷付けられること、勉強

 

好物…ストロベリーサンデー、オリーブ抜きピザ、友達と食べる食事

 

概要…個性は表立っては沢山の魔具を自在に操る為に魔具生成となっているが実際は自身の血であるネフィリム、これは悪魔と天使2つの力を自在に操ることが出来る、魔具を従えることが出来るのはこの血のお陰、伝説の魔剣士を実の父親に持つものの本人はその事を嫌がっている(その為に悪魔に狙われる羽目となっているから)、母親の事は天使であること以外詳しくなく、嘗てその関係か、とある魔女に命を狙われるも消耗仕切っており抵抗の意思を見せなかったため命拾いをし彼女に拾われアメリカのデビルハンターであり自身とおなじ魔剣士の血を受け継いだ男『ダンテ』に数年間育てられこの間に魔具達と出会う、とある理由でダンテの元を離れ日本に戻るがその日以降休むこと無く悪魔と戦い続けた為疲労が溜まった状態で力を解放したために魔具に体を乗っ取られる(魔具達は悪気はなく主を守ろうとした)、それを救ったのが相澤率いる雄英教師陣だった、以降彼らの事をマスターと呼び慕っている。学業とは別に万事屋を開いている、この事は両親のいないことから政府公認の元行っている(店名は『Devil May Cry日本支部』)

 

戦闘スタイル

SM(ソードマスター)…近接武器の性能を100%以上に引き出す近接戦において無類の強さを発揮するスタイル

GS(ガンスリンガー)…射撃武器の性能を100%以上に引き出す遠距離主体のスタイル

TS(トリックスター)…移動と回避に特化したスタイル、空間に魔法陣を発生させるエアハイクと言った移動などの機動力を重視している

RG(ロイヤルガード)…防御1点のスタイル、受けた攻撃を全て魔力に変換し全て打ち返すという離れ業、許容上限は有るもののオールマイトのDetroitSMASHすら防ぐ(1発のみ)

CS(クイックシルバー)…自分以外の時間を極限まで遅く又は停止させることの出来るスタイル、これを使って瞬獄殺のような事も

DG(ドッペルゲンガー)…自身の分身を作り出し波状攻撃を仕掛けるスタイル、しかし分身は一体しか作れない

DB(デビルブリンガー)…自身の体の一部を悪魔へと変化させ途方もないパワーで戦うスタイル、藍莉は利き腕の右腕をよくこの状態にしてものを投げたり振り回したりする

DT(デビルトリガー)…全身の悪魔の力を解放して戦う藍莉の本気スタイル、攻め一点のスタイルとなるが超のつくほどの回復能力を持っており例え心臓だろうが脳だろうが消し飛んでも再生するこの時は悪魔へと変身するタイムリミットは30分

ET(エンジェルタイム)…全身の天使の力を解放して戦うスタイル、身体が何かに変身する訳では無いが、背中から天使の羽根が生え護りに偏った戦闘スタイルとなる、癒しの加護を持っているため死んでさえいなければどんな傷も治すことができる、天使の血が覚醒する為魔具はリベリオンを除き扱うことが出来ない、一人称も「俺」から「私」になるタイムリミットは40分

 

魔具

ケルベロス…氷を発生させる事の出来る三又のヌンチャク、元は地獄の番犬ケルベロスそのもの、1度使えると決めたものには何処までも友好的

アグニ&ルドラ…風と炎を発生させる事の出来る双剣、コイツらも元は悪魔だった、かなりうるさい

ネヴァン…雷を発生させる事の出来るギター、振り回すことで鎌にもなる、元は悪魔だった、かなりの美人

ギルガメス…身体と融合する金属で出来た悪魔、衝撃波を発生させることが可能、その一撃はダンテが使えばオールマイトを凌ぐ程

キャバリエーレ…元々は普通のバイクだったが藍莉がお巫山戯で自身の血をガソリンに混ぜ動かすと魔具へと変わったバイク、分離することが可能で双剣となるがアグニ達ほど軽快なステップが踏めないのが難点、しかしパワーはダンテのお墨付き(彼いわく「このバイクも相当だが血を混ぜた藍莉も中々のcrazyだ」との事)ちなみに公道は走れる為特別に免許を取得している

リベリオン…ダンテの使うリベリオンとは別物、あちらがスパーダから託されたものなら彼女のはそれを模倣したものに過ぎない魔具としての性能は互角だがこちらは藍莉の血の力に呼応して形を変える




という訳で今回はここまで!皆さんに藍莉ちゃんのことをもっと知ってもらえたらなと思います!ちなみにキャバリエーレは細かな設定が載ってなかった為にオリジナル満点となっています…すいません!藍莉ちゃんのスタイルお前ほんとに高校生?と疑われる程のナイスバディだと思っておいてください、彼女を殺そうとした魔女…一体何ネッタなんだ…ちなみにスパーダ浮気とかじゃないからね
それではまた次回お会いしましょう!
『待て次回!!』


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MISSION:3 入試

どうも皆様真明です!今回は入試となります!プロフィールの身長と体重がこれでいいのかよく分かってません、何分自分は男ですので女性のそういったものは分からないのですよ…
それでは
『どうぞ!!』


藍莉が雄英のヒーロー科を受験する事となってから幸か不幸か仕事はなく勉学に没頭(主に実技)し、途中何を血迷ったかバイクに己の血を混ぜ魔具にしてしまうと言う暴挙に出るも(何とか公道は走れる様に許可を貰った)時間は流れ等々試験当日の朝、目覚ましで藍莉は目を覚ます

藍莉(そういや今日試験なんだっけ…めんどくせぇ)

『主よシャキッとしろ、雄英の恩師達に成長した姿を見せるのであろう?』

藍莉(そうは言ってもなケルベロス、俺は朝が苦手なんだ…あと5分)

『…誰か実体化して彼奴に連絡をしろ』

藍莉「やめろ!分かった!起きる!起きるから!!」

早朝から騒がしい事となった

 

藍莉(よし、忘れ物はないな、鍵も全部持ってる…なんかあったっけ?)

『問題ないな、後はケアレスミスがないことを祈るぞ試験中我らは口を慎むからな』

藍莉(そうしてくれ、さてあいつの試運転も兼ねて思い切り飛ばしますか!)

『朝から報道などされるなよ?』

藍莉「お前はオカンか!?」

やたら心配性なケルベロスにツッコミを入れながら新たな魔具キャバリエーレに跨りフルスロットルで雄英へと向かった…まだ中学生という事は言ってはいけない

 

雄英高校前キャバリエーレを待機状態(指輪)にして歩いていくと見慣れた顔が辺りを見渡していた

藍莉「お、響香じゃんどうした?」

耳郎「あぁ藍莉、いやさ会場が何処かわかんなくて」

藍莉「ココだだっ広いからなぁ…案内してやるよこう見えてここにはそれなりに慣れてんだ」

耳郎「そう?なら頼むよ」

 

プレゼントマイク「今日は俺のライヴにようこそー!!エヴィバディセイヘイ!!!」

しかし誰も答えない、あたりを見渡すと中には堪えてる人もいた

プレゼントマイク「こいつぁシヴィー!!!受験生のリスナー!実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ!!アーユーレディ!?」

やはり誰も答えない、藍莉は少し反応しようかとも思ったが敢えてしなかった

プレゼントマイクから説明された内容は以下の通りだ

1、試験は10分

2、持ち込みは可

3、各試験会場には仮想敵が配置されておりそれらの撃破、そのポイントがそのまま点数となる

4、アンチヒーローな行為は御法度

そこまで説明すると眼鏡を掛けた少年が質問する

???「質問よろしいでしょうか!?プリントには四種の敵が記載されています!誤載であれば日本最高峰たる雄英において恥ずべき痴態!!我々受験者は規範となるヒーローのご指導を求めてこの場に座しているのです!!ついでにそこの縮毛の君先程からボソボソと…気が散る!!物見遊山のつもりなら即刻雄英からさりたまえ!」

???「すみません…」

そして矛先は藍莉にも向く

???「そしてそこの白髪ロングの君!なんだその装飾品は!?真面目にやる気のないのなら帰りたまえ!!」

藍莉「あーこれ?俺の個性なんだ悪いね外すことは出来るが外すと個性使えねぇんだ申し訳ないが許してくんね?」

???「む、個性だったのかこれは失礼した!!」

藍莉「構わねぇさお互い頑張ろうぜ」

プレゼントマイク「オーケーオーケー受験番号7111くんナイスなお便りサンキューな!4種目の敵は0P!そいつは言わばお邪魔虫!各会場に一体!逃げる事をオススメするぜ!」

そうは言いながらもサングラス越しに藍莉を見て笑う、その意図を理解し笑い返す

プレゼントマイク「最後に俺からリスナーにこんな言葉を送らせてもらうぜ!かの英雄ナポレオン=バナポルトは言った!『真の英雄は苦難を乗り越えていくもの』と!!『plusULTRA』!それでは皆良い受難を!!」

 

試験会場前

藍莉(やっぱでけぇな…さてそろそろか)

余裕な態度を崩さずいる藍莉を見て周りが余裕ぶってる等と考えている中

プレゼントマイク「はいスタート」

周りが固まってる中藍莉はノーモーションで走り目の前にでてきた仮想敵をリベリオンで正面から切る

藍莉「実践にカウントダウンはねぇ…だろ?マスター?」

プレゼントマイク「おらおらどうした!実践にカウントダウンなんざねぇんだよ走れ走れ!もう1人走り出してんぞ!」

それを皮切りに遅れて全員走り出す藍莉はそれを見て更にスピードを上げる

 

『主よ今ので75ポイントだ、そしてタイムリミットももうすぐだ…そろそろ来るぞ』

ケルベロスが藍莉に現在のポイントと時間を教える

藍莉(お前もしかしてずっと数えてた?助かるけどよ…っとおいでなすった)

地震がしたかと思うと地面から特大サイズの仮想敵が姿を現す

『どうする主よ倒すか?』

藍莉(当然、その前に人助けだケルベロス、トリガー発動するぞ)

『了解だ主よ』

藍莉が走り出すと藍莉の身体を青色の電気が走る、DT(デビルトリガー)を軽度で発動しているのだ、全速力で走り瓦礫に潰されそうになっていた受験生を助けていく、3人ほど助けて3人の前に立つ、その中には響香も入っていた

藍莉「お前ら無事か?無事だな?ならそこにいろ」

響香「ちょ藍莉はどうするのさ!?」

藍莉「俺か?ちょっとアイツ倒すなーに楽勝さ!」

それだけ言って走る手元には三又のヌンチャク『ケルベロス』を持っていた

藍莉「さーてケルベロス!久々にでかいのぶちかますぞ!準備は?」

『いつでも行けるぞ!』

藍莉「OK!こいつを喰らえ!!」

仮想敵の前で急停止しケルベロスを仮想敵に叩きつける、するとぶつかった所から凍り始め巨大な氷像へと姿を変えた

響香「す、凄い…」

「あんな奴がいんのかよ…」

そして次第に氷にヒビが入り最後には砕け散った、その粒が光で反射し光藍莉を映し出すその光景を見たものは驚きと美しさで言葉が出なかった

プレゼントマイク「しゅーりょー!!」

 

試験から1週間、藍莉の元に結果が来ていた

藍莉「で?なんで君ら実体化してんの?」

ケルベロス「主の結果を見たいからだ…悪いか?」

藍莉「体力は消耗しねぇから別にいいけどよ」

半ば投げやりになりながら封筒の封をきる、すると中から円状の物体が出てくる、それに着いていたボタンを押すと相澤が姿を現す

相澤「あー結果だけを言うぞお前は合格だ、内容は同封してあるからそれを見るように、それと俺達の意図を組んでか知らんが派手にやってくれたな…それを含め合格としてやる以上…よくやったな」

それを最後に映像は途切れる

藍莉「なぁ…今マスター俺の事褒めた?」

ネヴァン「あらあら、ちゃんと認めて貰えてるじゃない」

ルドラ「主よ、嬉しいのは分かるが内容を見なくていいのか?」

アグニ「必要ないなら燃やすぞ」

藍莉「少しは余韻に浸らせろよ…まぁ見るか」

藍莉がルドラから内容の綴られた紙を受け取り内容を見るそこには

剣崎藍莉

撃破ポイント75

レスキューポイント80

総合155

筆記…首席クラス

とだけ書かれていた

藍莉「…もっと詳しく書けよ!?」

藍莉は手に持った紙を床へと叩きつけながらそう叫んだ(なおその日の晩は全員でレストランへ行った)




という訳で今回はここまで!少し内容が雑かも知れませんが御容赦を…何せ内容が思いつかないんですもの
ちなみに魔具の皆(ギルガメスとキャバリエーレを除く)は擬人化出来ます、姿はご想像にお任せします
それではまた次回お会いしましょう!
『待て次回!!』


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MISSION:4 能力テスト

どうも皆様真明です!!今回は個性把握テストとなっております!
それでは
『どうぞ!!』


入試を終え春、殆どの学生がそれぞれの新学期や新生活に期待に胸を膨らませる中藍莉はと言うと

藍莉「なんで入学式前にクソどもと戯れなきゃならんのだ!」

『相変わらずモテモテだな主よ』

藍莉「嬉しかねぇよ!くっそ!飛ばすぞキュバリエーレ!」

エンジンを吹かし最高速で雄英へと向かうのであった

 

 

何とか時間前に到着しキュバリエーレを収納し教室を探していると携帯に着信が入る、内容を見ると相澤先生からで職員室に来るようにとの事だったので向かう事に

藍莉「失礼します!今年度からお世話になります剣崎藍莉です!マス…相澤先生に呼ばれてきたのですが…何やってんですかマスター?」

何故か寝袋に潜り込んだ状態で床に転がっている相澤先生を見て呆れ返る藍莉、相澤先生は寝袋から出てきて話し出す

相澤「今朝、お前の住所近くでバイクで爆走している生徒がいると連絡があった、入学早々何やってるんだお前は、まぁ大方想像はつくが」

藍莉「そう言うなら今回…というかこれからも目つぶって下さいよマスター、流石に朝からアイツらの相手させられて疲れてんですから…」

疲れた顔で相澤に訴える藍莉、早朝から流石に悪魔の相手は疲れるものがあるのだろう

相澤「今回は大目に見る、だがこれからは更にゆとりを持って行動するように…後生徒の前ではその呼び方はなしな」

藍莉「了解マスター、っとこれからは相澤先生って言わないとだめか」

相澤「分かればよろしい、そろそろ時間だ着いてこい」

相澤(寝袋)について行く長身の生徒と言う奇妙な絵面だが教室付近へと到着する、するとかなり賑やかな声が聞こえる

藍莉「ずいぶん活きが良さそうですね先生、やっぱ今年もアレやるんで?」

相澤「あぁ…全く。お友達ごっこがしたいならよそに行け、ここはヒーロー科だぞ」

寝袋からゼリー飲料を取り出し一瞬で飲み干す相澤、藍莉は後ろで生徒達を見ていた

藍莉(今年の生徒はかなりの豊作っぽいな何奴も此奴も活きがいい)

『主よ、考えが完全に教師側だぞ』

相澤「はい、静かになるまで8秒かかりました、時間は有限君達は合理性に欠けるね…担任の相澤だよろしくね。早速だが体操服来てグラウンドに出ろ」

藍莉(さーて今年は何人生き残るかな?)

藍莉は少し楽しみにしていた

 

『個性把握…テストォ!?』

???「入学式は!?ガイダンスは!?」

相澤「ヒーローになるならそんな悠長な行事出る時間ないよ、雄英は自由な校風が売り文句、そしてそれは先生側もまた然り」

そこからテストの内容と何故か文部科学省への愚痴が飛び出し爆豪と呼ばれた爆発頭の少年が指名される

相澤「爆豪、中学の時ソフトボール投げ何mだった」

爆豪「67m」

相澤「じゃあ個性使ってやってみろ円から出なきゃ何してもいい早よ、思いっきりな」

爆豪は軽くストレッチをした後ボールを投げる

爆豪「死ねえ!!!」

藍莉(死ねはねぇだろ死ねは)

その後1部生徒の発言に相澤が反応し最下位は除籍処分となった

藍莉(楽しくなってきたねぇ!)

藍莉はこの展開を楽しんでいた

 

第1種目 50m

『3秒04!』

「あいつ速いな!!」

藍莉(ケルベロス、トリガー行くぞ)

『良いのか?』

藍莉(やるなら全力!マスターもそれ望んでるし)

『了解した』

『START!』

合図とともにトリガーとスタイルのトリックスターを発動し全速力で走る

『1秒07!』

「速すぎだろ!?」

藍莉「まぁこんなもんか(他、皆の力も借りるからな)」

『『『了解』』』

第2種目 握力

瀬呂「すげぇ!!540キロってあんたゴリラ!?タコか!!」

峰田「タコってエロいよね…」

藍莉「あいつ何言ってんだ?…あ、壊れた」

障子「得意分野で負けた!?」

相澤「測定不能だ…」

 

第3種目 立ち幅跳び

相澤「おい剣崎、お前それ何時まで維持出来る?」

藍莉「羽だけなら丸一日以上!全身となるとまだ30〜40分が限界」

相澤「測定不能だ…」

 

第4種目 反復横跳び

藍莉(あのチビ助面白いことするな)

そう考えながらひたすらやり続ける、周りはその速さに少し引いていた

 

第5種目 ボール投げ

麗日「セイ!!」

ゆっくり投げたボールはゆっくり飛んでいき見えなくなった

「おい∞って出たぞ!?」

藍莉「なるほど…(ネヴァン、トリガー使うぞついでに魔具、アグニ達はまた今度な)」

『私はいいけど何するの?』

『『我らも構わん』』

藍莉(こうするのさ)

渡されたボールを地面に置き魔具状態でネヴァンを取り出し奏で始める、周りは何をしたいのか分からず疑問符を浮かべていると藍莉を中心に電撃が発生し始めコウモリの形をした電撃がボールを持って飛んでいく

相澤「あれは何処まで行く?」

藍莉「俺の意識が続くか誰かに個性を消されない限りずっと」

相澤「測定不能だ…」

「あいつどんだけ測定不能出すんだよ!才能マン過ぎるだろ!」

ネヴァンをしまい伸びをする円から出る

その後余りいい結果の出てない緑谷が投げるが普通な結果となる

藍莉(あれは…ダメか?マスターもそう考えてるみたいだけど)

耳郎「ねぇ藍莉はどう思う?」

藍莉「ん?あぁ、あいつ?そうだな…見込みは今のところないかなけど」

耳郎「けど?」

藍莉「アイツやるよ」

緑谷「SMASH!」

叫ぶのと同時にボールは天高く飛び結果は700m代を叩き出す、それを見て相澤、藍莉は笑う

藍莉(これは、見込みなし…じゃないですねマスター…ん?)

見ると爆豪と呼ばれた少年が緑谷に突撃していた、それを一気に接近し組み倒しアグニとルドラで首を固定し拘束する

藍莉「おいおい、そいつ怪我人だし今はテスト中だぜ?もう少し行儀良く出来ねぇか?」

爆豪「んだてめぇ!どきやがれ!!」

藍莉「あのなぁ今にも殴りますって人をはいそうですかって解放するか?お前こそ除籍されたいか?」

相澤「剣崎の言う通りだ爆豪、それ以上やるようなら除籍処分とするぞ」

それを言われ大人しくなったのを確認して武器をしまい元の位置に戻る藍莉、今の1連の動きをマトモに見えたのは相澤だけだった

(今あいつ何した?組み伏せたのは分かるけどその動作が見えなかったぞ!?)

(あの剣顔ついてなかったか!?)

(何もんだよアイツ…)

その後順々に進んでいき持久走ではキュバリエーレで藍莉が爆走したもののお咎め無しとなった(後程電話で要注意を受けた)

 

相澤「んじゃパパっと結果発表、ちなみに除籍はウソな」

『…は?』

相澤「君らの最大限を引き出す合理的虚偽」

『はー!?』

八百万「あんなの嘘に決まってるじゃない…ちょっと考えれば分かりますわ」

藍莉「それがそうでも無いんだよなマス…先生過去に何回もクラス全員除籍処分とかやってるし」

八百万「それ本当ですの?」

藍莉「あぁ、俺ここの教師とは前から知り合いとか多くてさ、その人らから聞いた」

それを聞いて全員が血の気が引ける

相澤「…緑谷、リカバリーガールのとこ行って治してもらえ、明日からもっと過酷な試練の目白押しだ」

 

放課後

切島「なぁなぁ!お前のあらなんなんだ!?」

藍莉「あ?あぁ、魔具の事か?あれは俺の個性みたいなもんだが…どうかしたか?」

切島「マグ?なんだそりゃ」

藍莉「読んで字が如く悪魔の道具、俺はそいつらと契約する事で力を借りてるんだ」

耳郎「じゃああのギターとか顔の着いた剣も魔具って言うやつなの?」

藍莉「そ、ギターがネヴァンで、双剣がアグニとルドラ」

それぞれを取り出し見せる、すると上鳴がギターに触ろうとするが電気が発生し弾かれる

上鳴「いって!」

藍莉「あぁ気をつけなコイツら俺以外に触られるの嫌うから」

上鳴「先に言えよ…」

『ふむ、今年は全員が除籍処分とはならなかったな、兄者よ』

『うむ、主の友が増えることは良いことだ』

『『主もそう思うであろう?』』

『喋ったぁ!?』

突如喋りだしたアグニとルドラに驚き素っ頓狂な声を上げる一同

藍莉「お前ら…喋るなとは言わんがもう少しタイミング考えろよ…」

耳郎「あ、そうだ、あの時のヌンチャクもそうなの?」

藍莉「おう、あれはケルベロスって言ってな?」

そこから自分の魔具達の紹介をした後キュバリエーレに跨り家へと帰る藍莉であった、その時の藍莉の顔はとても楽しそうに笑っていた




という訳で今回はここまで!朝から悪魔に襲われる藍莉ちゃん、今後もこんな事があると思うと気が気でないね
それではまた次回お会いしましょう!
『待て次回!!』


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MISSION:5 戦闘訓練

どうも皆様真明です!今回は戦闘訓練となります!それとコスチュームも登場です!
それでは
『どうぞ!!』


個性把握テストを終えた次の日の午前英語の授業

プレゼントマイク「んじゃ次の英文のうち間違っているのは?」

(((普通だ…)))

プレゼントマイク「おらエヴィバディヘンズアップ盛り上がれ!!!」

爆豪(クソつまんね)

緑谷(関係詞の場所が違うから4番!)

そして昼飯食堂にて

藍莉「お、緑谷達じゃん、そこいいか?」

緑谷「剣崎さん、いいかな?」

飯田「構わないぞ」

麗日「いいよ」

藍莉「サンキュ、お前ら割と和食派なんだな」

麗日「剣崎さんはピザ?」

藍莉「おう、ホントなんでもあるよな」

話しながらもピザを頬張る藍莉、その時麗日が剣崎に話しかける

麗日「そう言えば剣崎さんってなんで男勝りな口調なん?」

藍莉「あ?あぁ周りに男しかいなかったから…かな?あ、いや女はいたが歳上だったしそいつらもやべぇ人らだったし…何より仕事柄…かな?」

麗日「仕事柄?…え?剣崎さん仕事してるん!?」

藍莉「あぁ、俺ひとりだからな、何でも屋を営んでんだ、まぁ、学業優先だから滅多にやってねぇけど、緊急の時はマスター達も許可くれるし」

『マスター?』

藍莉「あ、やべ…」

麗日「なぁなぁマスターって誰の事なん!?」

飯田「許可をくれるという事はやはり雄英の教師か?」

緑谷「前から繋がりがあるって言ってたし…」

そこまで言われて観念する藍莉

藍莉「そうだよ、ここの教師は俺のマスター…つまり俺にとって恩師みたいなもんだよ…この事は周りには言うなって言われてたんだけどなぁ…」

緑谷「雄英の教師、つまりプロヒーロー達とそんな関係だなんて!羨ましすぎる!」

藍莉「別にいい事はねぇよ、出会いも最悪だったし…さ、話はこの辺でそろそろ教室行くぞ遅刻は不味いぞしかも次のはお前らにとって嬉しすぎる授業だろ?」

それを思い出し急いで食べて藍莉の背中を追いかける

 

そして午後ヒーロー科の人間なら誰もが期待する時間、そうヒーロー基礎学の時間である

オールマイト「わーたーしーがー!!普通にドアから来た!!!」

「オールマイトだ…!!すげぇや本当に先生やってるんだな…!!!」

「銀時代のコスチュームだ…!」

「画風違いすぎて鳥肌が…」

藍莉「楽しそうだなオールマイト」

それぞれがそれぞれの反応を示す中オールマイトは体制を低くし謎のポーズを取りながら話す

オールマイト「ヒーロー基礎学!ヒーローの素地を作る為様々な訓練を行う課目だ!!単位数も最も多いぞ!早速だが今日はコレ!!戦闘訓練!!!」

爆豪「戦闘…」

緑谷「訓練…!」

オールマイト「そしてそいつに伴って…こちら!!!」

オールマイトが手元のボタンを押すと壁がせり上がってくる、その中にナンバーの入ったカバンが出てくる

オールマイト「入学前に送ってもらった個性届と要望に沿ってあつらえた…戦闘服!!!」

『おおお!!!!』

オールマイト「着替えたら順次グラウンド・βに集まるんだ!!」

『はーい!!!』

それぞれがコスチュームに着替える

葉隠「剣崎さんのコスチュームカッコイイね!」

藍莉「そうか、これ師匠のを俺風にアレンジしただけなんだがな」

芦戸「剣崎のお師匠さん?どんな人?」

藍莉「俺よか何倍も強い下手すりゃオールマイトよりタチ悪い強さ持ってる」

芦戸「それどんな人!?」

藍莉「詳しい話は悪いがしない、ほら行くぞ」

芦戸や葉隠からの質問を無視しグラウンド・βに向かう藍莉、そこには既に男子生徒達も来ていた

切島「剣崎お前のコスチュームカッコイイね!」

藍莉「おうサンキュ、お前のも漢らしいじゃねぇか最高にcoolだぜ?」

切島「お!分かるかこの漢らしさ!」

藍莉「あぁ、筋肉もいい具合で着いてるし中々だぜ?」

藍莉に褒められ照れながらも誇らしげにする切島

オールマイト「始めようか有精卵共!!!戦闘訓練のお時間だ!!!」

そしてそれぞれが話していると魔具達も話だす

『主よ、戦闘訓練と言っていたがどうする?誰を使う?』

藍莉(まだ未定、だがアグニ達は使ってやりたい)

『我らに気を使うことはないぞ主よ、お主のやりたいようにやればいい』

藍莉(サンキュ、けど使える場面なら使うからな?)

『『御意』』

魔具達と話しているとオールマイトが話だす

オールマイト「良いじゃないか皆カッコイイぜ!!」

飯田「先生!ここは入試の演習場ですがまた市街地演習を行うのですか!?」

オールマイト「いいや!もう二歩先に踏み込む!屋内での対人戦闘訓練さ!!…敵退治は主に屋外で見られるが統計で言えば屋内の方が凶悪敵出現率は高いんだ、監禁・軟禁・裏商売…このヒーロー飽和社会、真に賢しい敵は屋内(やみ)に潜む!!君らにはこれから敵組とヒーロー組に別れて2対2の屋内戦を行ってもらう!!」

蛙吹「基礎訓練もなしに?」

オールマイト「その基礎わや知るための実践さ!!ただし今度はぶっ壊せばオッケーなロボじゃないのがミソだ!」

そこからそれぞれが質問する

八百万「勝敗のシステムはどうなります?」

爆豪「ブッ飛ばしてイイんスか?」

麗日「また相澤先生みたいな除籍とかあるんですか…?」

飯田「分かれるとはどのような分かれ方をすればよろしいですか?」

青山「このマントヤバくない?」

オールマイト「んんんー聖徳太子ィィ!!!」

藍莉「オールマイト落ち着け」

オールマイト「んん!いいかい!?状況設定は敵がアジトに核兵器を隠していてヒーローはそれを処理しようとしている!ヒーローは制限時間内に敵を捕まえるか核兵器を回収する事、敵はその逆ね!ちなみにチームはクジね!」

飯田「適当なのですか!?」

藍莉「ヒーローってのは何時も相性のいいサイドキックと何時までもペアを組めるわけじゃない、相性最悪の相手だっている、そういう奴とのチームにも慣れとく必要があるってことだ」

飯田「なるほど!失礼しました!」

オールマイト「いいよ!!早くやろ!!」

そしてチームの振り分けを行う、その中で藍莉だけが残る

藍莉「オールマイト、俺一人でやっていいか?てかやらせろ人数的に」

オールマイト「むぅ、本当は何処かに入れようとも思ったんだけどいいよ!相手はどうするんだい?」

藍莉「全員の動きを観察してから俺がチームを決める、問題は?」

オールマイト「ないとも!さぁ始めようか!」

そして第一戦、爆豪チーム対緑谷チームはヒーローチームが勝つも勝った方が重症という結果になった

オールマイト「と言っても今回のMVPは飯田少年だ!わかる人!」

藍莉、八百万「はい」

藍莉「お先にどうぞ?レディーファーストだ」

八百万「よ、よろしいので?(貴方も女性では?)」

藍莉「構わねぇさ、是非推薦組の意見を聞きたくてね」

八百万「そ、それでは…」

そこから八百万の辛辣とも言える説明が入る

八百万「…とこんなところです」

オールマイト「け、剣崎少女はどうかな?」

藍莉「そうだな、飯田以外にフォローするとすれば…緑谷は体張って1番の壁とも言える爆豪を単身抑えていた、やり方はあれだが中々のガッツだ、爆豪は考え無しに突撃し過ぎだがその裏攻撃や行動は理にかなった所が幾つか見受けられる、もう少し自制心ってのを尊重できりゃァスマートに勝ててたろうにな、麗日は、八百万に言われた通り気の緩みがなけりゃもう少しマシな選択もあったろうに、飯田は爆豪を抑えて手綱握れればもっといい評価貰えたかもな?まぁ、ルールを馬鹿正直に守って負けたんだ、何も間違ってねぇさ」

八百万「な、なるほどそういう意見もありますね…」

藍莉「お前さんは少し厳しすぎるな、飴と鞭は使い分けないとな?今回はお前が鞭打ったから俺は飴役だ」

八百万「あ、ありがとうございます」

オールマイト「ま、まぁ二人の言うとうりで概ね間違いないよ…くぅ!」

その後は轟が圧倒するという話を抜いて殆どが順調に進んで藍莉の番となった

オールマイト「さて、剣崎少女!誰の組と戦うかね?」

藍莉「そうだな、轟、それから八百万の2人…なんてどうだ?」

それを聞いて

全員が反対する

切島「お前やめとけって!相手は推薦組だぞ!?」

藍莉「だからなんだ?寧ろなおのことだ」

耳郎「あんた強いのは昨日ので理解してるけど流石に…」

藍莉「は、ぬるま湯育ちのボンボンと中途半端にしか個性使わねぇやつに負けるかよ」

それを聞き、推薦組の2人に火がつく

八百万「それはどういう意味で?」

藍莉「まんまだ、見てて呆れたぜ?あんなので推薦組とはな、峰田が馬鹿やらかしたとはいえそこからのリカバリーの低さ、あれはなんだ?よくあんなんで他人非難できたな?それと轟、個性半分しか使わねぇのが何でか知らねぇけど俺にそんなことしてたら…死ぬぜ?」

藍莉の出す殺気とも言える気迫に2人はたじろぐが直ぐに建て直し戦意を見せる

オールマイト「ふむ、いいだろう!2人はペアを組んで剣崎少女に挑みなさい!さてどっちがヒーローをやるのかな!?」

藍莉「俺が敵でいい、来いよ推薦組、本気で潰しに来い」

煽るように指で挑発し一触即発の体制となる

 

そして試合が始まる前

藍莉(ケルベロス、スタンバイ、アグニ達もな)

『御意』

『何故我もだ?』

藍莉(少し驚かせようと思ってな…来たぜ?)

そう言いケルベロスを握ると藍莉の足元が凍り始める

 

轟「ここか、なんだこれは?」

八百万「轟さん、これは…」

轟「頭に来てたがここまではやってねぇよ…どうなってる」

2人が目にしたものは完全に氷像と化した藍莉の姿だったその手には三又のヌンチャクが握られていた

轟「まぁ、あそこまで大それた事言っておいてこの程度って事だろ」

そのまま近づく轟だが八百万が違和感に気付く、藍莉が笑っているのだ、そして僅かに指先が動くのを確認した

八百万「轟さん!離れて!罠です!」

八百万がそう促すと共に氷が砕け中から藍莉が獰猛な笑みを浮かべ姿を現し轟をケルベロスで拘束し八百万にぶつける

藍莉「おいおいおいおい、なんだ今の油断しきったムーブは?まさか自分の個性の限度も把握してねぇのか?よくそんなんです推薦組とか名乗れたな?」

轟「てめぇ…」

藍莉「ほら来いよ、睨んでるだけなら誰にでも出来るぜ?…come on!」

犬を呼ぶ様に腰を低くし手を叩きながら2人を挑発する、轟がそれにキレて氷を藍莉に向けて発生させる、それをケルベロスを床に叩きつけ氷を発生させ相殺するどころか押し返し2人に迫る、2人は直ぐに避けるが轟の腹部にケルベロスが巻き付き引っ張られる

藍莉「Chew on this!」

引っ張られた所に蹴りを加え吹き飛ばす、かなりいいのが入ったようで轟は蹲る

八百万「轟さん!」

藍莉「相方の心配か?余裕だな」

前を向くとアグニとルドラを構えた藍莉が迫っていた、直ぐに盾を作り防ぐがそれを紙切れの如く切り裂き刃と反対側の部位で殴りつけよろめいた所に足祓いでこかし、黒色の拳銃『ノワール』を突きつける

その時轟が立ち上がる

藍莉「轟、此奴の命が欲しけりゃ動くな、欲しくなけりゃ動いていいが代わりにこいつ死ぬぞ?」

轟「そんな脅し…」

その直後轟、八百万の真横を弾丸が通過する

藍莉「おっと、手が滑った、だが…次は当てるぞ」

その目は嘘言っておらず少しでも妙な動きをすれば殺すそう物語っていた

轟「汚ぇぞ…!」

藍莉「汚い?何がだ?手はちゃんと洗ってから飯は食うし風呂にだって毎日入ってるぞ?」

轟「てめぇ…!!」

藍莉「あぁ、今の事か?別に変な所ないだろ?俺は敵だぜ?なんで一々お前らの身の安全なんざ考えないといけない?そんな義理はねぇぞ?」

飄々とした態度ではあるがその目は2人をきちんと捉えており身動きができなかった、そして時は流れ

『ヴィランウィーン!!』

 

3人が戻ってくると切島が藍莉に問いつめる

切島「お前どういうつもりだよ!」

藍莉「あ?何が?」

切島「さっきのだよ!2人を殺す気か!?」

藍莉「…?そうだが?」

さも当然と言うふうに答える藍莉に切島がキレ胸倉を掴む

切島「それがクラスメイトに対する行為かよ!」

藍莉「何言ってんだ?俺は敵、あっちはヒーローなら何があってもおかしくねぇだろ?それにコイツらがクラスメイト?だからなんだ?俺は全力でやれって言われたから全力で敵を演じたに過ぎないぞ?後俺はあいつら殺すつもりはねぇよ…価値もねぇ」

切島「ンだとてめぇ…!」

藍莉「まぁ落ち着けよ、人を殺さねぇのは俺のルールなんでな、これは天に誓える、それにあの時撃ったのは空砲だよ」

切島「誰がそんなこと…」

藍莉「嘘だと思うなら俺の拳銃からマガジン取ってみな空だから」

切島は手を離し藍莉からやたら重たい拳銃を取りマガジンを慣れない手つきで取り出す、その中は空だった

藍莉「これで分かったろ?最初っから殺る気なんざなかった、殺るきあるなら俺は初手で殺れてたしな」

切島「ならなんであんな真似…」

藍莉「だーかーらー敵を演じただけだっつーの、全く、ま、もしあそこで轟の奴が八百万見捨ててたら轟の腕1本は消えてたな」

サラッと恐ろしいことを言う藍莉に一同は顔を青くする中オールマイトが話しかける

オールマイト「君は敵とは何かをみんなに教えたかったんだろ?だがそれはまだ早すぎる、今回の件は私の注意不足として処理するけど今後は…」

藍莉「次はねぇよ、敵も次の機会なんて与えてくれない…そうさ待ってなんてくれない…勿論こんな事は次はしねぇから安心しな、マスターの説教なんざ聞きたくねぇし」

前半の言葉はかなりの重みがあった、まるで過去に経験したかのような重圧がその言葉には含まれていた、全員が何も言えない中授業終了のチャイムがなる

藍莉「さ、授業終わりだ、俺は帰らせてもらうぜ…お前らも早く帰れよ」

それだけ言い残し藍莉はその場を後にする

 

オールマイト「皆済まない、彼女の事は嫌いにならないでやってくれ、あれでも今を楽しんでるんだ、高校生活初っ端から孤立なんて流石に寂しいからね」

麗日「あの…剣崎さんのあの言葉あれって…」

オールマイト「…それは私からは言えない彼女のプライベート、いや、闇に触れる事だからね、何時か彼女の口から直接聞くといい、さ、授業終わり!私は緑谷少年に今回の授業について話さなくてはならないから!それじゃ!!」

それだけ言ってオールマイトは走り去った

 

相澤『で?お前はそんな事をやらかしたから罰はなんでも受けると?』

藍莉「あぁ、アイツらには怖い思いさせちまったし、何より少しやり過ぎたからな」

相澤『確かにお前のやった事はギリギリアウトな話だ、反省文をまた書いてもらう、それでいいな』

藍莉「あぁ、喜んで受けるよ…」

相澤『…辛いならそう言えよ、ここには俺以外にもミッドナイトだっている、リカバリーガールだって相談に乗ってくれるだろうよ』

藍莉「流石マスターだ、お見通しか…実際辛いな、やっとアイツに対する怨みとか忘れて学生生活を送ろうと思ってのにさ、俺がアイツらみたいな事やっちまったよ…あぁ畜生、なんでやりきれない気持ちになってんだろうなぁ…」

相澤『…お前は過去のあれこれで一般的な学生よりはしっかりしてるし世界の暗い所とかを知ってるがそれでも中身は普通の子供だ、誰かに甘えたい時だって有るだろう、たまには誰かに悩みでも打ち明けてみろ楽になるぞ』

藍莉「はは、マスターらしくねぇな!あぁだがやっぱマスター達と話してると落ち着くわ!サンキュ少し楽になったよ…今度飯でも食いに行こうぜ、奢っからよ」

相澤『生徒に奢らせる先生があるか、まぁ、その事はまた今度だ、長話は良くないからな』

藍莉「あぁ、それじゃぁなマスター、風呂入れよ?」

相澤『分かってる、じゃぁな』

それだけ言って電話を切る相澤、藍莉は扉の方に目を向ける

藍莉「盗み聞きは感心しねぇぞお前ら」

その後数秒すると扉が開きA組生徒が姿を現す

耳郎「あ、いや盗み聞きするつもりじゃなかったんだけど…なんか入りにくかったから…」

藍莉「それで聞き耳か?それはそれでどうなんだ?」

呆れながらカバンを担ぎ外に出ようとするが全員が道を塞ぐ

藍莉「なんだ…さっきの仕返しか?」

切島「違ぇよ、確かにお前のした事は腹立つけどお前にも事情があるのは何となく分かった、だから…」

藍莉「気にすんな、これは俺の問題だ、という訳だ通してくれ」

人をかき分け進んでいくと後ろから声が掛けられる

切島「なんかあってら言えよ!俺ら…もう友達だろ!?」

八百万「次は負けませんわ!」

その言葉に一瞬固まるが振り向かず手を振りながら歩いていく、その顔は心做しか先ほどより綻んでいた

 




という訳で今回はここまで!藍莉ちゃんのコスチュームはDmCデビルメイクライのダークダンテを女の子仕様にした感じです、無論ズボンですが
それではまた次回お会いしましょう!
『待て次回!!』


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MISSION:6 委員長

どうも皆様真明です!お久しぶりです!!時間が出来ず投稿出来ませんでした!今後も投稿ペースはゆっくりですがよろしくお願いします!!
それでは
『どうぞ!!』
DMC5楽しい( ^ω^ )


戦闘訓練の翌朝

藍莉「やっぱ朝からこいつらの相手かよ…たくよォ、しょうがねぇ来いよ!遊んでやる!!」

朝から悪魔の相手をしていた

 

学校前

 

藍莉(結局この時間か…遅刻じゃねぇが早起きしただけ無駄か…)

『主よそうは言うが早く起きたからこの時間で済んだと考えるべきだ』

『そうね、もしかしたら遅刻してたかも』

藍莉(それはやだな、マスターに叱られる)

『ところで主よ、どうやら校門前に人混みが出来ておるがなんだ?』

藍莉(どうせマスコミだほっとけ)

魔具達と話マスコミを無視しようとするがマスコミに囲まれる

マスコミ「オールマイトについて一言」

藍莉「知らん」

マスコミ「そう言わず教壇に立った様子など…」

藍莉「急いでんだどけ」

マスコミ「教師としてはどうですか!?」

そこまで言って藍莉は大きく息を吐くと指を上に掲げ一言

「quick」

とだけ呟き指を弾く、すると辺り一面が灰色になる、スタイルの一つであるQuickSilverを発動しマスコミの間を歩き去る、この力は時間が止まる訳ではなく、極限まで時が遅くなるのだ、銃弾は止まるのではなくゆっくり進むが並の人間がそれに気づくことは無く藍莉は相澤の横まで来るともう一度指を鳴らす

藍莉「あと頼んます」

相澤「公衆の場で個性を使うな、まぁいい行け」

 

HR

相澤「昨日の戦闘訓練お疲れVと成績見させて貰った、爆豪、お前もうガキみてえなマネするな能力あるんだから」

爆豪「…分かってる」

相澤「で?緑谷はまた腕ぶっ壊して一件落着か、個性の制御何時までも「出来ないから仕方ない」じゃ通させねぇぞ、俺は同じこと言うのが嫌いだ、それさえクリアすればやれること多い焦れよ緑谷」

緑谷「っはい!」

藍莉(なんだかんだ甘いんだからマスターは)

相澤「それから剣崎、お前後で職員室来い」

藍莉「理由は?」

相澤「ミッドナイト先生が話があるそうだ」

藍莉「了解」

相澤「さて、本題だ急で悪いが今日は君らに…」

(((なんだ…!?また臨時テスト!?)))

相澤「学級委員長を決めてもらう」

『学校っぽいの来たー!!!』

その後一同が口々に発案したのを飯田が制し投票となった結果委員長に緑谷、副委員長に八百万となった

 

昼休み、職員室

ミッドナイト「来たわね、待ってたわよ藍莉ちゃん」

藍莉「先生、ここでは剣崎と呼んでください、それで?要件は?」

ミッドナイト「そうねひとつ確認したい事がって呼んだの、貴女、まだ傷は痛むの?」

ミッドナイトは心配する目で藍莉の身体、胸のあたりを注視する、藍莉は胸を撫でながら話す

藍莉「別に痛まねぇな…もしかしてそれ気にして?」

そう言われて頷くミッドナイト

ミッドナイト「『その傷』は実質私達が付けたものだもの、気にもなるわ、でも安心した、もし痛むのならどうしようと思ってたの」

藍莉「仮に痛むとしても言わねぇよ…あの時の戦いで多くの命を奪った俺を救ってくれたのはアンタらと師匠たちだ、感謝してもしきれねぇよ」

そう言って笑う藍莉、ミッドナイトは他にも何か言おうとするがその時サイレンがなる

『セキュリティ3が突破されました、生徒の皆さんはすみやかに屋外へ避難してください』

ミッドナイト「嘘!?どういこと!」

藍莉「…敵の気配はねぇな、だがなんか臭うな、様子見しに行くか」

ミッドナイト「貴女は避難を、確認は私達でするから!」

藍莉「…分かった」

ミッドナイトに促され職員室を出る藍莉、外を見るとマスコミの対応をする相澤とプレゼントマイクの姿があった

藍莉(マスコミ…がセキュリティを突破出来るわけねぇな、それにこの気配…様子見るか)

 

 

マスコミ「オールマイト出して下さいよ!!いるんでしょう!?」

プレゼントマイク「非番だっての!!」

マスコミ「一言コメント頂いたら帰りますよ!!」

相澤「一言録ったら2言欲しがるのがアンタらだ」

2人が対応してるか背後に目をやったマスコミが声を上げる

マスコミ「おい!なんだあれ!?」

後ろを向くと地面に血溜まりのようなものが出来そこから虫のような化け物が姿を現す、それを見た瞬間マスコミは悲鳴を上げる、それに気付き生徒達も更に混乱する相澤とプレゼントマイクは臨戦態勢を取るがすぐにそれは無駄となった

藍莉「ハッハー!やっぱりおいでなすった!ほら来いよ!朝の続きと洒落こもうや!」

武器を構えた藍莉が先頭にいた悪魔を上から叩き潰すように降り立つ

相澤「何しに来た!」

藍莉「Hey!イレイザー!ここからは俺の仕事だ!忘れてねぇよな!」

マスコミ「あなた生徒でしょ!?教師の後ろに…」

マスコミのすぐ横を銃弾が飛びカメラに直撃する

藍莉「あー悪い、部外者は黙っててくれ、それからカメラ止めな、ここからはRしていだ」

それだけ言い残し藍莉は悪魔、エンプサーへと突貫する

 

リベリオンを前に牙突の体制のまま突撃し相手を貫くスティンガーのまま突撃し貫いた瞬間に連続で突きを見舞うミリオンスタブを決め一体を仕留める、2体目の攻撃を身体を逸らすことで回避する

藍莉「You scared?」

その際に手を大きく広げ相手を挑発し相手を空中に浮かべるハイローラーで切り上げ空中で連撃を決め兜割りで地面に叩きつけ再び跳躍し束になっていたエンプサー2体に銃弾の雨レインストームを浴びせ悲鳴をあげる間のなく仕留める

藍莉「Hey! Do your job!」

呆れてように消滅して行く死体に問いかける、その直後一際大きな血溜まりが出現しその中からクイーンエンプサーが姿を現す

藍莉「少しはガッツありそうなやつが出てきたな!C'mon, wimp!」

腰を屈め犬を呼ぶように手を叩きクイーンを呼ぶ、クイーンはそれを見て鎌で藍莉を串刺しにしようとするがそれを後ろに飛ぶことで回避し2丁の拳銃『ノワール&ブラン』で胴体に乱射する、エンプサー共と違い硬い甲殻で覆われたクイーンには多少のダメージはあれど大して効いていないように見えた、その後も鎌を縦横無尽に振り回すクイーンの攻撃を既のところで回避し時折挑発しては距離を取る、手にはアグニとルドラが持たれていた、クイーンが両方の鎌でバツを描くように切り裂くのを見るのと同時に潜り込み下から上に双剣をまるでプロペラのように振り回す

『Ash to ash!』

クイーンの体がアグニ達の出す炎と風の竜巻により浮かび上がった所をそれより高く飛び上がり今度は下へと回転させる

『Dust to dust!』

上と下からの炎の竜巻によりクイーンは切り刻まれ、弱ったところに追い打ちをかけるように藍莉は腕を悪魔の腕に変換し魔力で出来た腕で頭をつかみ持ち上げる

藍莉「Is that all you've got?Then down to hell you go!」

そのまま地面に叩きつけ頭を砕きクイーンは息絶え消滅した

藍莉「And the rest…is silence」

その戦闘を見て愕然としている生徒やマスコミに大袈裟に手を広げ一礼をする、少しした後背を向け上空へと発砲する、こうして悪魔との戦闘は終わった

 

藍莉「な、なぁマスター?なんで俺は正座をさせられてるんだ?俺悪いことしたか?」

あの後マスコミは警察が来たことにより退散し、生徒達も安全を配慮し帰ることとなったのだが藍莉は職員室へと呼び出され正座させられていた

相澤「今回の1件、マスコミや生徒には口外しないように言っておいたし上にも報告してるから報道されることはないが…やりすぎだ、お前もわかってるだろあの事件以来日本は怪物騒動にかなりうるさい、それに酷似した連中がうちに現れたこと、そしてそれを圧倒したお前の事、マスコミはあることないこと書くのが得意だ妙なこと書かれたらどうする」

藍莉「あー、マスターの言いたいことは何となくわかった、けどよあの時は流石に俺の出番だろ?ほら俺デビルハンターなわけだし、いや、後先考えてなかったのは謝るけどさ…」

珍しくしょぼくれる藍莉を見て溜息をつく相澤

相澤「今回はお咎め無しとするが今後は控えろ、俺達も奴らと戦う術くらい持ってる、俺達教師は生徒を守るのが役目だ、今のお前は俺たちの生徒だ、俺は同じことは言わん、俺達を信じろ、話はここまでだ、帰っていいぞ」

そう言われて藍莉は立ち上がり職員室を出た

 

プレゼントマイク「おいおいイレイザー、ホントの事言ってやれよ、心配だったって!」

相澤「言ったところでアイツは変わらんさ、なら生徒としての自覚を持たせるのが優先だ」

プレゼントマイク「たっく素直じゃねぇなぁ!」

 

帰り道藍莉はキャバリエーレを走らせながら1人憂鬱な気分でいた

『主よ、イレイザーヘッドに言われたことがそんなに気がかりか?』

藍莉(俺はあの時やった事が間違いだったのかって思ってよ…俺は悪魔を狩るのが役目だ、それなのに…)

『あら、あれは彼なりの優しさよ?』

藍莉(優しさ?)

『そ、あの場では言ってなかったけど要は心配だったってことよ、ああ見えて貴女や生徒の事を大切に思ってるって事よ』

藍莉(そう、なのかな…)

『そうよ、全く戦いのセンスはダンテ達譲りなのに恋愛沙汰はほんとにウブね』

藍莉(うるせぇよ…なぁエヴァン、ほんとに俺は誰かに必要にされてるのかな?)

『…少なくとも私達やダンテ達、それに雄英の教師は貴女の事を大切に思ってるわよ?』

藍莉(そっか…)

その日藍莉は1人悩みながら眠りについた

 

余談だが委員長は緑谷の提案で飯田となった

 




という訳で今回はここまで!!あの事件というのは何時かお話出来たらなと思ってます!
それではまた次回お会いしましょう!
『待て次回!!』


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MISSION:7 敵来襲

どうも皆様真明です!今回からUSJとなります!と言っても割とサックり終わります
それでは
『どうぞ!!』


委員長を決め、悪魔狩りをする羽目となった翌日のヒーロー基礎学

相澤「今日のヒーロー基礎学だが…俺とオールマイトそしてもう1人の3人体制で見ることになった」

藍莉(昨日のあれを考慮した上での行動か…俺にくらい言ってくれよ)

『主は生徒だ仕方あるまい』

藍莉(ちぇ…)

その後話は進みそれぞれがコスチュームを着てバスへと向かった

 

飯田「こういうタイプだったかくそう!!」

藍莉「どんまい飯田」

『しっかし主よここの生徒は肝が据わっているな、あの後だと言うのに何事も無かったかのように過ごしている』

『兄者それは違うぞ、奴等は触れまいとしているのだ、それが恐怖からなのか興味が無いのかはさておきな』

『恐らく前者ね、見て分かるのは数名に藍莉に対して恐怖の感情を抱いている子がいるってこと』

『仕方あるまいあのような事があった後だ』

藍莉(テメェらうるせぇ)

切島「派手で強えっつったらやっぱ轟と爆豪、それに剣崎だよな!」

そこで急に話を振られ切島達へと顔を向ける藍莉

上鳴「そういや気になってたんだけどよ、剣崎は後どれくらいの魔具?を持ってるんだ?」

藍莉「魔具は全部で6つそのうち意志を持つのが4つ…いや、5人か」

切島「意志?道具なのに意識があるのか?」

藍莉「あぁ、説明してなかったな、俺の魔具は自分で作り上げたものと力を借りてるものの2パターンでアグニ達は力を貸してくれてるんだよ」

切島「アグニってあれか顔のついてる剣…ん?借りてるってそれは個性なのか?」

藍莉「一応な」

相澤「そろそろ着くぞ、いい加減にしとけよ」

相澤の一言でその場を収まった

 

「すっげーUSJかよ!!?」

 

13号「あらゆる事故や災害を想定し僕が作った演習場その名も…USJ!!」

(((USJだった!!)))

相澤と藍莉があたりを見渡す、オールマイトの姿がなかったのだ

相澤「13号、オールマイトは?ここで待ち合わせるはずだが」

13号「先輩それが…通勤時に制限ギリギリまで活動してしまったみたいで、仮眠室で休んでます」

「「不合理の極みだなオイ」」

つい藍莉まで相澤と同じ事を言ってしまった

相澤「仕方ない始めるか」

始める前な13号から個性の危険性について説かれる生徒、藍莉はその言葉を重く感じていた

藍莉(マスター、アンタの言いたいことはよく分かる、俺は何度も奪って奪われてきたからな…)

指にかける魔具達と自身の手を見つめる藍莉、綺麗に見えるその手は藍莉見れば血に濡れていた

相澤「そんじゃまずは…」

藍莉「マスター!!なんか来るぞ!お前ら!一塊になって動くな!!」

相澤「分かってる!13号!!生徒を守れ!」

2人が反応すると共に黒い渦から複数人の人が飛び出す

切島「何だありゃ!?また入試の時みたいなもう始まってるパターン?」

相澤「違う!あれは」

藍莉「馬鹿か!動くなって言ったろ!あれは」

『敵だ!!!!』

奇しくも2人の声は重なり戦闘態勢を整える

切島「敵ンン!?バカだろ!?ヒーローの学校に入り込んでくるなんてアホすぎるぞ!」

藍莉「センサーが働かないって事はそういった類の個性持ちがいるってことだ、こっちの動き把握した上での行動、用意周到に練られてる奇襲だ」

相澤「13号避難開始!学校に連絡試せ!剣崎の言ったように電波系の個性がいる可能性もある、上鳴お前も個性で連絡試せ」

上鳴「っス!」

緑谷「先生は!?1人で戦うんですか!?あの数じゃいくら個性を消すっていっても!!」

相澤「いいから避難始めろ!それに…一芸だけじゃヒーローは務まらん!13号!任せたぞ」

それだけいい階段を飛び下り敵へと突っ込む相澤、そこから次々と敵を倒していく

緑谷「すごい…!多対一こそ先生の得意分野だったんだ」

藍莉(んなわけあるか、マスターは複数人の相手は苦手だ、俺らに心配かけないように強がってんだよ)

飯田「分析してる場合じゃない!早く避難を!」

???「させませんよ」

藍莉(っち!1番厄介なのが来やがったか!)

???「初めまして我々は敵連合、僭越ながら…この度ヒーローの巣窟雄英高校に入らせて頂いたのは…平和の象徴オールマイトに息絶えて頂きたいと思ってのことでして」

藍莉(今なんつった…?)

緑谷(は!?)

???「本来ならばここにオールマイトがいらっしゃる筈…ですが何か変更があったのでしょうか?まぁ…それとは関係なく…私の役目はこれ…」

そこまで言って切島と爆豪が飛び出し攻撃を仕掛ける

切島「その前に俺たちにやられる事は考えてなかったか!?」

藍莉「バカ!どけお前ら!」

藍莉に言われ後ろを向く2人13号の射線に入っていたのだ

???「危ない危ない…そう…生徒と言えど優秀な金の卵…散らして嬲り殺す」

全員が黒いモヤへと飲み込まれバラバラの所へと飛ばされる、飛ばされた場所は火に覆われていた

藍莉「火災エリアか…どうやら俺とお前だけみたいだな尾白、とりあえずここを突破するぞ」

尾白「あ、ああ!」

藍莉「とは言ったがお前は何もしなくていいすぐ終わる」

そう言われて敵のうちの一人が叫ぶ

敵「んだとこのガキ!この数相手にどうすぐ終わらせるって!?」

藍莉「こうする」

言うのと同時に藍莉は敵にツッコミ蹴りをくらわせ他の敵とぶつける事で制圧していく、数こそ多いがそれは一方的な蹂躙とも取れる戦いだった

藍莉「はぁ…張り合いのない、オイ尾白、ここ離れるぞ、ここからなら山岳ゾーンがすぐ横だ、手伝いに行ってやってくれ、俺は中央に行く」

尾白「何言ってんだ!2人でまとまってた方が!」

藍莉「嫌な予感がするんだ、俺に任せて行ってくれ」

藍莉の言葉に何か言いたげな尾白立ったがすぐに山岳ゾーンへと向かった、それを見届けて藍莉も中央へと向かった、その先で目にしたのは脳がむき出しの怪物にやられた相澤と敵に襲われそうな緑谷達だった、それを見て藍莉の中で何かが切れケルベロスを握りトリガーを発動し全速力で中央へと走り手が全身に着いた敵を殴り飛ばし脳の剥き出しの敵の腕を凍らせ砕き相澤を引っ張り出し緑谷達を救出した

藍莉「お前ら無事か!?。すまねぇマスター…テメェら覚悟出来てんだろうな…!!」

その時の藍莉の顔はこれまで以上に歪んでいた

 

???「っでぇ、いきなり殴りやがった」

???「死柄木弔」

弔「黒霧、13号はやったのか?」

黒霧「戦闘不能にはしましたが1人逃げられました、応援を呼ばれるでしょう…」

弔「…はー、お前がワープゲートじゃなかったら粉々にしてたよ…」

藍莉「…クク、クハハハハハ!!」

弔「あぁ?何笑ってんだお前」

藍莉「いやぁ、まさかマスター2人もやられるとは天晴れだよお前ら、相当crazyだぜ…こっちも我慢の限界だ」

顔を抑えて笑っていた藍莉がその顔を前に向けるとその顔は笑ってこそいたがかなり狂気に満ちていると言っていい笑だった、リベリオンを呼び出し構える藍莉

藍莉「おら来いよ、少しは楽しませろよ!!」

弔「脳無殺れ」

藍莉のスティンガーと脳無の拳がぶつかり衝撃波が周囲に響く、そこから剣と拳によるラッシュが繰り広げられた、それを見て死柄木弔と呼ばれた男は喉を掻き毟る

弔「なんだあいつは…なんであんなやつがいる!」

黒霧「あの少女は昨日の悪魔を狩っていた少女です、警戒しておくべきでした」

弔「っち!だがそんなんじゃ脳無はやれないぞ?」

脳無と呼ばれた怪物との打ち合いを切り上げ下がる藍莉

藍莉「なるほど、ショック吸収に再生系の個性か…確かにこれじゃ分が悪い」

弔「ご明察、対オールマイトように作られた改造人間だ、オールマイトの100%にも耐えられるんだぜ?」

藍莉「なるほど、オールマイトと打ち合うだけのパワーにタフネスか…ならこういうのはどうだ」

藍莉はリベリオンを仕舞い無防備を晒す

緑谷「剣崎さん!?何やってるんだ!」

弔「何か策があるかと思えば降参か?まあいい脳無…殺れ」

死柄木の命令により脳無は藍莉を殺そうと拳を振るう…しかしその拳が藍莉に届く事は無かった、緑谷達が恐る恐る目を開けると藍莉は不思議な構えを取り脳無の一撃を防いでいた

藍莉「ハン、この程度かよ、これなら後数十発は耐えれるぜ?」

その後脳無は藍莉を殺そうと何度も拳を振るうが全てその構えで弾かれていた

藍莉「そら返すぜ!!」

脳無がさらに殴ろうとするのに合わせて掌を突き出し掌底の様な体勢を取り脳無に触れると脳無が中を舞う、そして何度も空中で弾むと地面に落ちてくる

藍莉「確かに俺はオールマイトみたいなパワーはないぜ?だがよ『自分の拳の何倍もの一撃』を何度も喰らえば流石に耐えられないだろ?」

土煙が晴れるとそこには白目を剥いた脳無がいた

弔「なんでだよ…!なんでこんな事になる!?脳無はオールマイトを殺すために作られたんだぞ!?なんでお前みたいな奴に!!」

藍莉「ご愁傷様、俺はそのオールマイトよりヤバい連中に鍛えられてんだ、相手が悪かったな」

喉を掻き毟り苛立ちを隠そうとしない死柄木

黒霧「死柄木弔、ここは引きましょう、奴は想定外の強さです、それにどうやら時間切れのようです」

黒霧がそう言うとUSJの扉が吹き飛びそこにはオールマイトと雄英の教師陣がいた、それを見て黒霧と呼ばれた敵は死柄木を包み込み退散しようとする

弔「今回は失敗だったけど…今度は殺すぞオールマイト…そしてガキ!!」

 

瀬呂「た、助かったんだ!!」

全員が集まり警察の到着を待つ中教師陣による点呼と怪我人の確認が行われていた

ミッドナイト「しかしこんな事になってしまうなんて…藍莉ちゃんどうしたの?」

全員が安堵し同時に重症の3人を心配する中藍莉だけが虚空を見つめていた、それに気づき次々と上を見つめ出す生徒達

藍莉「来やがったか…」

その声とともにこの世のものとは思えない笑い声が響き渡り空間が割れるように砕け散り中から死神のような姿をした悪魔ヘル=プライドが姿を現す

切島「こ、今度はなんだ!?昨日のあいつらみたいなのが出てきたぞ!?」

それぞれが怯え又臨戦態勢を整える中藍莉だけが静かに前に出る

藍莉「マスターズ、ここから先は俺の仕事だ…言いたいことは分かるな?」

根津「剣崎くん…いいとも!剣崎藍莉君!いや、デビルハンターアリス!君に雄英高校校長根津が依頼するよ、悪魔を掃討し生徒を守ってくれ!」

藍莉「OK…Let'sRock!!」

そう叫び藍莉はリベリオンを構え中央にいる悪魔へと突貫した




という訳で今回はここまで!!連合との戦闘がすぐ終わっちゃった…次回は悪魔狩りとなります
それでは次回お会いしましょう!
『待て次回!!』


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MISSION:8 悪魔狩りの女

どうも皆様真明です!!今回はUSJの蛇足回、悪魔との戦闘となります!
それでは
『どうぞ!!』


藍莉がリベリオンを構え中央へと躍り出るとヘル=プライド達は獲物を狩るために一斉に飛び掛るが藍莉はリベリオンを槍投げのように投げ数体を串刺しに空中で魔法陣を出現させその上で再び跳躍するエアハイクでプライド達の頭上を取りレインストームを浴びせリベリオンを手元に呼び戻し兜割りで地面に叩きつける

藍莉「せっかちな奴等だ、女と遊ぼってのに早いのは損だぜ?それとも堪え性がないのか?」

飛びかからず待機していたプライド達は怯えたのか、警戒したのか距離を取る、その様子を見てオーバーリアクションで首を左右に振り呆れる藍莉

藍莉「早漏の次はチキンか?やれやれ萎えるメンバーしかいないのか?」

そういう顔には笑みが張り付きまるで殺す事、いや殺し合いを楽しむように見えた

 

緑谷含む生徒達はただただ驚愕させられていた、突如現れた悪魔に驚かされ、さらにそれを嬉々として狩る藍莉、その彼女の顔は普段見せる笑顔とは全く異なる笑顔だった

峰田「な、なんだよこれ…敵が来たかと思えば化け物が出てきてそれを剣崎が楽しそうに倒してやがる…」

峰田のその言葉は生徒全員が考えていた事だった、その中から感じられる感情は、怒り、妬み、そして恐怖だった、あるものは今まで全く本気を出してなかったことに怒り、あるものは実力の差に妬み、またあるもの…過半数が今の剣崎の姿に恐怖していた、普段見せる優しくも何処か意地悪気な笑顔とは異なり今見せている顔は正しく狂気そのものだった、狩りを楽しみ死闘を舞うように演じるその姿は美しくもとても恐ろしいものでもあった

根津「今君たちの見ているものは…」

その空気の中根津が語り出す

根津「言わばこの世の闇そのものだよ、敵がこの世に出来た影だとすれば今君たちの目の前に存在するあれはそれよりも更に深く、暗い…僕達が想像しているより遥か昔から存在するこの世の闇そのものだ、そして剣崎君…いや、デビルハンターはそんな闇に立ち向かうヒーローの言わばオリジナル、個性ではなく、己の技術と知恵のみで強大な悪へと立ち向かう真のヒーローさ」

緑谷「デビル、ハンター」

その言葉を噛み締めるように緑谷はポツリと呟く、そして根津は更に続ける

根津「そして、剣崎藍莉はそんなデビルハンターの中でも…いや、悪魔の中でも最強と呼ばれる存在の血を引く存在さ」

『!!?』

全員が根津の顔を見る、その顔には嘘などなかった

ミッドナイト「校長、それは…」

ミッドナイトが何か言おうとするが根津は首を振り遮る

根津「彼女から言われてたんだ、もし生徒の前で悪魔と戦うことがあれば真実を話して欲しいって…だから話すよ」

耳郎「あの…悪魔の血を引くって…」

根津「そのままの意味さ、剣崎藍莉は人ではない、悪魔と天使との間に産まれた禁忌、ネフィリムさ」

麗日「人じゃ…ない?」

根津「そう、人じゃない、彼女は正真正銘、バケモノさ」

バケモノ、その単語に生徒達は重たいものを感じた、それはなんなのか誰にもわからなかった

根津「けれど同時に彼女は誰よりも人間さ、人をこよなく愛し、人の為に戦い傷つき、誰よりも友の平穏を望む、さて問うよ?今までの話を聞いて君達は彼女を何と見る?今彼処で蹂躙されているバケモノと同等かそれ以上の怪物と見るか、それとも1人の友として見るか、選択は君達次第さ」

根津の話を聞き悩む生徒達、その時雷が落ちたような音が中央から響く、音の中心へと目を向ける、その先では藍莉と黒い騎士のような存在が対峙していた

 

悪魔を掃討していた藍莉は遠くで聞こえる根津の話を聞いていた

藍莉(話したのかマスター、まぁそう願ったのは俺だけど)

『いいの、最悪皆から距離取られるわよ?』

藍莉(構わないさ、例えそうなろうと俺の目的は変わらない)

『主よ、己を茨の道へ誘うのは鍛えるためと偽るな、苦しいのなら助けを求めても良いのではないか?』

藍莉(戯言をもとより茨の道、今更誰に助けを乞う?)

その言葉にケルベロスは何か言いたそうにするが口を慎む、藍莉自身分かっているのだ、助けを求めれば助けてくれる人がすぐ側にもアメリカにも居ることをしかしそれをすれば今の自分が崩れる、そう感じ耐え続けているのだ、藍莉は生みの親の顔を知らない、育ての親は居たがその人達も悪魔に殺され、その時のショックや悪魔への憎しみから力を解放、暴走し多くの人を殺したのだ、そんな状態の彼女を救ったのが雄英の教師陣とオールマイト、そしてダンテ達デビルハンターだった、そして藍莉は意識を取りもだした後直ぐにダンテ達に弟子入りをし己を鍛えた、弱い自分を殺し力を求め続けた、しかしそれでも藍莉は年相応の乙女である、いや、普通の少女以上に傷つきやすく脆い、時にはやっと出来た友に恐れられ距離を置かれるのではと恐怖しその夢を見て魘される程だった…それでも藍莉は剣を構え続ける、例え人から化け物と揶揄され貶されようと己の信念を曲げない為に、守ると決めたものを守り抜く為に、孤独となり誰からも理解されなくとも…

藍莉(そうさ、戦ってやるよ、誰よりも強く、誰よりも狂ったように…!)

藍莉の目の前に紫色の雷が落ちその中から黒い騎士が姿を現す

???「貴様か、我等が王に反旗を翻し、あろう事か傷を負わせた裏切り者の血を引く娘と言うのは」

藍莉「おいおい、会って早々にナンパか?照れるな、そんな風に言われると…」

藍莉が巫山戯た口調でハブらかそうとすると騎士は剣を横凪に払い藍莉を切ろうとする、藍莉はバク転でそれを避け更に続ける

藍莉「ホンットにせっかちだな!いいぜ!来いよ!退屈してたんだ!少しはガッツありそうだしな!!」

???「我らが王は貴様の血を欲している、裏切り者と天使の血の混じった禁断の娘よその命、我らが王へと捧げよ!!」

藍莉「殺れるもんならやってみな!!来いよナイトさんよ!悪魔なりの騎士道ってのを見せてみろよ!」

???「我が名はフール!雷鳴轟かす騎士なり!!」

フールと名乗った騎士は剣に雷を帯切りつけてくる、藍莉はリベリオンでそれを迎え撃つ

 

藍莉はリベリオンで迎え撃ち弾いたとともに後ろに下がりノワール&ブランを乱射する、しかしフールはそれを雷を放つ事で防ぎきる

藍莉(あの雷厄介だな…ネヴァンあいつよ雷とお前の電撃どっちの方が強い?)

『そうね、互角かしら、私はテメンニグルにいたけどあいつのことはよく知ってるわ』

藍莉(元彼か?)

『違うわよ、雷騎士フール、嘗て魔剣士スパーダの元で戦っていた戦士の1人よ、その強さは折り紙付きよ、スパーダと戦って死んだと思ってたけど生きてたのね…気をつけなさい、あいつの雷自体は私が中和してあげるけど真に厄介なのはあいつの剣よ、騎士を名乗るだけあって剣の腕はかなりのものよ』

藍莉(ご忠告どうも!)

スティンガーで近づきミリオンスタブを打ち込む藍莉だがフールはそれに対応し打ち合いとなる

藍莉「は!流石ナイト様だ!これに着いてくるかよ!」

フール「ふん、この程度であの御方の子供だと?笑わせるな!」

打ち合いを制したのはフールだった、藍莉はすぐ様ロイヤルガードの体制をとり防ぐも吹き飛ぶ

藍莉「危ねぇ危ねぇ、危うく串刺しだぜ」

フール「詰まらんな、この程度とはあの御方の名を汚す冒涜!やはり貴様では釣り合わん!」

藍莉「あの御方ってそんなにうちの親父を崇拝してんのかよ?こりゃたまげたな」

フール「あの御方は素晴らしかった、力も技術もそして魂もどれをとっても素晴らしく、次期魔帝とまで謳われた御方だった…だと言うのに!人間如きの声なんぞに耳を傾けだ為に裏切り者と非難され!汚名を着させられた!!そしてその娘もこのザマ!!!スパーダ様の名にドロを塗る汚らわしい小娘が!!!貴様はタダでは殺さん!ジワジワと痛ぶり産まれたことを後悔させてやる!」

静かに語りながらも剣を降るっていたフールは徐々に熱を帯び剣戟も激しくなる、藍莉はそれを黙って聞いていたが藍莉の中で何かがキレフールの剣を片手で受け止める

藍莉『黙って聞いてれば随分な言い分だな屑が、いいだろう、少し本気を出してやる』

声が反響するように響き渡る、それを聞いたフール、いや、その場にいた全員が感じた、藍莉は今相当キレていると、握った剣を押し返し睨みつける藍莉

藍莉『俺はなんと言われたって構わねぇ…だがな、親父やお袋を馬鹿にされて黙ってられるほど俺は大人しくねぇぞ…!魔剣士スパーダは誇りや地位なんぞよりもっと大切なもの…愛の為に戦った、それの何が悪い!!それこそ人間の!魔剣士スパーダの選んだ道だ!!』

そこまで叫び藍莉の体に黒い雷が走り始める

フール「それこそがくだらないというのだ!愛?それが何になる!力こそ全てだ!強きものが生き残り弱きものが淘汰される!!それがこの世の摂理だ!!」

藍莉『違うな!力だけでは何も生まれない!誰かを想う心!それがあって始めて力は真価を発揮する!!貴様が、言うくだらないもの!その力の元に産まれたこの力!!見せてやる!!!』

そこまで叫ぶと藍莉の姿が変わる、法被の様に垂れ下がった翼、後ろに靡く白い髪側頭部から前に突き出すように伸びた二本の角、さして全身は黒い鱗に覆われ肩にプロテクターの様なものが着き、腕はデビルブリンガーの時のものとなり胸には大きな傷が着いていた、『デビルトリガー』藍莉の中に眠る悪魔の血を覚醒させるスタイル、その目は紅く光威圧感も先ほどより膨れ上がる

藍莉『さぁ来い、力の差を教えてやる!』

フール「悪魔の力を解放したとて貴様では我には勝てん!!」

フールは雷を見に纏い突撃するも藍莉はそれを片手で受け止める

フール「馬鹿な!?」

藍莉『この程度か?下らねぇ』

掴んだ剣を砕きそのまま殴り飛ばす藍莉、フールはそのまま後方へと吹き飛ぶも受身をとり体制を整える、2本目の剣を取り出し2度突撃する、今度は藍莉もリベリオンで迎撃し打ち合いとなる

フール「ありえない!我は魔界屈指の剣士だぞ!?貴様如き小娘なんぞに!!」

藍莉『お前が自分で言ったろ俺が何者か、俺は魔剣士スパーダの娘だぞ?あれが本気なわけねぇだろ』

片腕で受け止め吹き飛ばしノワール&ブランに魔力を込め撃ち出す、フールは雷で防ごうとするがそれを貫通し魔力で出来た弾がフールの身体を貫通する、フールはその痛みに耐えなんとか踏みとどまるも今度は藍莉が突撃しミリオンスタブを決める、先程とは比べ物にならない速度で打ち込まれるその連撃にフールは対応出来ず直撃し吹き飛ぶ、フールは先程まで優勢だったと言うのにいつの間にか追い詰められている事に恐怖し怒りを抱いていた

フール「我は…俺は魔界最強なんだ…!あの御方に鍛えられ、何度も敗北を味わいながらも強くなる為に戦い続けたんだ…こんな、こんな小娘ごときにィ!!」

我を忘れたように突撃してくるフールにデビルブリンガーで掴みあげ地面に叩きつける

藍莉『てめぇは確かに強いんだろうさ、けどよ、その程度なんだよ、強いだけ、それより先に行けねぇんだよ』

持ち上げ吹き飛ばす、フールはなんとか立ち上がろうとするが膝を着く

フール「ありえない!ありえない!!なんで貴様なんぞにこの俺が負ける!出来損ないの癖に!!」

魔人化を解きフールへと近づく藍莉

藍莉「俺は確かに出来損ないだ、人にもなれないし、悪魔にも、ましてや天使にもなれない、けどな俺は人にしかない力を知ってるしその力のおかげで戦い続けられた」

フール「人にしかない力だと!?そんなものあるはずが無い!」

藍莉「それがあるんだよ、それは時として悪魔すら凌駕する」

フール「なんだそれは…なんなんだ!!」

藍莉「それはあの世で考えな…俺からの宿題だ」

飛びかかってきたフールの顔にノワールを押し付けトリガーを引く、フールの顔は吹き飛び、その場に倒れ込み消滅する、ここにUSJ襲撃事件は幕を閉じた

 

暫くして警察が来て事情聴取と安否確認が取られたがその中には藍莉が居なかった、藍莉はフールを倒した後教師陣に一礼した後翼を生やし何処かに飛んで行ったのだ

 

藍莉はフールとの戦闘後家へと帰りとある所へと電話をかけていた

???『ハハハ!親父の部下が挨拶に来たか!どうだったよ!』

藍莉「大して強くもなかった、まぁ力を解放したのは確かだがあの時はイラついてたからな」

電話の相手、師匠の1人で藍莉と同じくスパーダの血を引く男最強のデビルハンター『ダンテ』は大笑いをする、ある程度笑うと声のトーンを普通に戻し話し出す

ダンテ『若気の至りだな、それで?普段は電話どころか手紙も寄越さないお前が電話してくるってのはどういう案件だ、まさかそんな事報告するためじゃないだろ?』

藍莉「あぁ…ダンテ、俺は確かにスパーダの子で言わばあんたやバージルとは腹違いで大分年の離れた兄妹みたいなもんだよ、けどさ、それってそんなに大事な事なのかな…?」

ダンテは黙って話を聞く

藍莉「親父の部下…フールが言ってたよ『お前は出来損ないでスパーダの面汚しだって』…確かにその通りかもな、俺は2人みたいに完全に魔人化をものにしてるわけじゃないし、かと言って天使の力も存分に使えるわけじゃない、どっちかの力が偏るとそれに呑まれそうになる…そんな俺があの人の子供名乗っていいのかな…」

ダンテ『…それで?』

藍莉「怖いんだ、今回の事でクラスメイトは俺の正体知ったわけだし、俺が何者かも知った、そうなるとアイツらが俺とどう接するようになるのか…もし普通に接してくれたとしてアイツらを守り抜けるのか…またあの時みたいに力に呑まれて悲劇を繰り返さないか…」

その時藍莉の頬には涙が伝って体は小刻みに震えていた、自室のベットの上で携帯を握るのがやっとなくらい震えて膝を抱えながら今にも叫びたくなるくらいの恐怖に押しつぶされまいと必死に歯を食いしばっていた

藍莉「ねぇダンテ、教えてよ、私どうすればいいの?これから皆とどうやって接して、どうやって生きてけばいいの?怖いよ…」

ダンテ『…悪い俺そういうのわかんねぇや』

藍莉「だよね…そうだよね…ごめ『けどな』」

ダンテ『お前は出来損ないでも、バケモノでも無い、お前はお前だ、俺達の仲間でガキの癖に強がって威張ろうとする、生意気な剣崎藍莉だ』

藍莉「何それ、わかんないよ…」

ダンテ『俺はいつもなんて言ってる?Devil's?』

藍莉「nevercry?分かってるよ悪魔は泣かないんでしょ?でも私は…」

ダンテ『お前はネフィリムだ、だがなそれ以上に人間なんだよ、強がって、誰にも弱音はこうとしねぇけど実は誰よりも弱くて心細いのを必死に隠してる、悪魔や天使がそんな感情見せるか?見せねぇさ、お前の今感じてるその感情は他でもないお前自身のものだ』

藍莉「ダンテ…」

ダンテ『もし自分に自信が持てないなら持てなくてもいい、けどなこれだけは覚えとけ、俺達は何時だってお前の味方だ』

それを聞いて頬を緩ませる藍莉

藍莉「何それ…ダンテらしくない発言だね、ありがとう、おかげで少しふっ切れたよ、今度会うことあったらストロベリーサンデーご馳走するよ」

ダンテ『そいつは楽しみだ、それじゃ着るぞそろそろレディ当たりが面倒な仕事を持ってくる頃合いだ』

藍莉「あぁ、ありがとうな、もしいいネタなら俺にも紹介してくれよ」

ダンテ『考えといてやるよ…じゃぁな』

そう言い終わるとダンテは電話を切る、藍莉はベッドの上で寝転がる、すると携帯にメールが来る、ミッドナイトからで大事を取って明日は休校となったこと、あまり気負わないように苦しければいつでも相談に乗ると言った内容だった、それに短く返事をして藍莉は眠りについた、その時の顔はとても穏やかだった




という訳で今回はここまで!!少し雑だったかな…まぁちょっと藍莉ちゃんの過去を掘り下げました
フールという名前は雷を扱う悪魔フールフール(又はフルフル)から取っています、某狩人ゲーでもフルフルって名前は出てくるので知ってる人はいるかもしれませんね
それではまた次回お会いしましょう!
『待て次回!!』


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MISSION:9 休暇

どうも皆様真明です!今回はオリジナルUSJの後の臨時休校での一日を書こうと思います
それでは
『どうぞ!!』


USJでの1件で臨時休校となって暇を持て余し事務所の机に足をのせ本を読んでいる藍莉の元に1本の電話が鳴る、藍莉は足をクロスさせその時の衝撃で受話器を浮かせ手元に飛ばし掴み取り耳元に寄せる

藍莉「Devil May Cry」

???『よお、元気してたか?』

藍莉「その声は…ネロか?」

電話の相手は同じデビルハンターで藍莉にとってある意味の家族とも言える存在ネロだった

ネロ『いくら電話しても出ねぇから事務所に電話したがどうしたんだ?』

そう言われ携帯を確認すると確かにネロやネロの恋人であるキリエから何度も電話が来ていた

藍莉「あー悪い通知切ってたの忘れてた」

ネロ『だと思った、ダンテから聞いた、スパーダの部下が来たんだってな、大丈夫か?』

藍莉「は、そんな事か問題ない、大して強くもなかったしな、まさかそんな事聞く為に電話したのか?」

ネロ『いや、本題はここからだ、お前雄英にいるんだろ?』

藍莉「あ?あぁそうだがそれがどうかしたか?」

ネロ『もう時期雄英体育祭だろ、レディがその話をダンテ達の前でしてな』

そこまで聞いて嫌な予感が藍莉の脳裏を過ぎる

藍莉「おいまさか…」

ネロ『あぁ、全員で応援しに行く事になった』

藍莉「なんでだ!?」

ネロ『最初はレディとトリッシュの2人が行く予定になってたんだが、キリエがお前に会いたいって言ってな、それで俺達も行く事になって、ダンテが面倒くさがったのを賭けでトリッシュが負かして連れてくことになった』

藍莉「いやいや、キリエとお前は分かるぞ!?なんでそこでダンテが来るんだよ!てかバージルは!?」

ネロ『親父はお前の成長を見るって言ってたな…まぁ何だ頑張れよ』

藍莉「はっは、俺死ぬんじゃね?」

ネロ『下手な事しなけりゃ大丈夫だろ、まぁそういう事だ、あぁ、今変わる、キリエがお前と話したいんだと変わるぞ』

そう言ってネロから受け取ったのかキリエの声が受話器から聞こえる

キリエ『藍莉ちゃん久しぶり、元気してた?』

藍莉「たった今絶望のどん底へ落とされたよ、久しぶり」

キリエ『うん、えっとね、みんなあれこれ理由付けてるけどきっと藍莉ちゃんに会いたいんだと思うよ、ほら私たち最後に会ったのクリフォトの事件以来だから』

藍莉にとって、いや、あの場にいたデビルハンターにとっては苦しくもある意味では良い思い出となったクリフォトでの戦い、その時の記憶を僅かに思い出しながら藍莉は話し出す

藍莉「あぁ、あの時はマジでヤバかった、だがあの戦いがあったからこそ今の俺がある」

キリエ『うん、藍莉ちゃんあの時からすっごく強くなったもんね、魔具の皆とは再会出来たの?』

藍莉「あぁ、相変わらず騒がしい奴らだよ、そういやキリエ、こっちに来るって話だが宿はどうするんだ?結構な人数だろ?」

キリエ『うん、そこは問題ないってバージルさんとモリソンさんが色々準備してくれるらしくて、私やレディさん達もその話し合いに参加して宿とかの事は考えてるから心配しないで』

藍莉「マジであんたやバージルの爪の垢を煎じてダンテに飲ませてやりたいよ…」

そう言うと受話器の向こうでキリエが笑い笑い終わった後に2度話し出す

キリエ『学校はどう?楽しい?』

藍莉「あぁ、中々に面白い奴らが揃ってるよ」

キリエ『そっか、安心した』

それを聞いて藍莉は少し首を傾げる

キリエ『だって藍莉ちゃんこっちにいる時何時も強くなりたいって事ばかり考えて人との繋がりを作ろうとしなかったもん、きっと雄英の先生達の教えがよかったのね』

そう言われ頬を掻きながら話す藍莉

藍莉「あー、俺ってそんな風に見えてたのか?」

キリエ『うん、フォルトゥナで初めてあった時からずっとそんな顔してたよ?焦ってるって言うかなんて言うのかな…よく分かんないけどそんな感じがしたんだ』

藍莉「そう、なのか」

キリエ『うん、だけど声を聞いて安心したかな、少なくとも私の知ってる藍莉ちゃんの声とは全然違うもん』

藍莉「…ありがとう」

キリエ『ううん、あ、そうだ今度そっち行ってら一緒に服とか買おうよ、可愛いの選んであげる』

藍莉「それは結構」

キリエ『なんでよ…まぁそろそろ切るね、夜更かしとかしちゃダメだよ?』

藍莉「分かってるよ、それじゃぁな」

そう言って受話器を置く、すると直ぐにまた電話がなる

藍莉「…Devil May Cry」

耳郎『あ、やっと出た、うち、響香』

藍莉「なんでうちの事務所の電話番号知ってんだよ」

耳郎『ミッドナイト先生が教えてくれたの』

藍莉「プライバシーもあったもんじゃないな」

呆れ溜息を零すと耳郎が話し出す

耳郎『えっとさ、今暇だったりする?』

藍莉「暇だがどうした?」

耳郎『えっとね、クラスのみんな集まってご飯食べよって話になったんだ、あ、皆って言っても爆豪と轟は来ないって言ってたけど』

そこまで言われて携帯を見ると今度はクラスのメンバーから1回ずつ電話されていたことに気づく

藍莉「…今度から電話の通知付けとく」

耳郎『うん、そうして、来るの?』

藍莉「どうせ暇してるんだ、行かせてもらうよ、場所は?」

耳郎『木椰区のショッピングモールもレストラン、ヤオモモが予約してくれるみたい、集合場所はショッピングモール前ね』

藍莉「分かった、今から行く」

耳郎『うん、待ってるから』

そこで電話が切れ藍莉も受話器を投げ置き立ち上がりコートを羽織り外に出てキャバリエーレを呼び出しエンジンを吹かし木椰区へと向かった

 

切島「剣崎なんて?」

耳郎「来るって、どうも親戚と電話してたみたいだよ」

飯田「そうだったのか、元気そうなら何よりだ」

そこには既に全員が揃っており藍莉を待つだけとなっていた

切島「しっかし驚いたな、確か俺らのこれから行くレストランってかなり高いところなんだろ?ホントにいいのか八百万、奢ってもらって」

八百万「構いませんわ、皆さんと親睦を深めるいい機会ですものこれくらいお安い御用ですわ」

胸を張り大きな胸を無意識に自己主張する八百万、それに男子の1部は目をそむせていた、峰田はガン見である

切島「それにもう1つ驚いたのが剣崎の奴先生達と昔から関係があったんだな、しかも仕事までしてるって」

緑谷「うん、僕も最初聞いた時驚いたよ、時折剣崎さん相澤先生の事マスターって呼んでてそれについて聞いたらバツが悪そうにしてたけど教えてくれたし、仕事も一人暮らしだから許可もらってるみたいだし」

芦戸「そう言えばさ、前に藍莉ちゃん言ってたんだけど藍莉ちゃんの師匠って下手したらオールマイトより強いんだって」

それを聞いてクラスのメンバーはざわつきながらもある程度納得していた

上鳴「まぁアイツあんなに強えんだしなんか納得出来るけど想像つかねぇな、どんな人なんだろな」

峰田「オールマイトみたいにゴリッゴリだったりしてな」

そこまで話しているとバイクのエンジン音が響く、その方を見ると藍莉が体力テストの時に乗っていたバイクで爆走しながら突っ込んできていた、全員の目の前で急ブレーキを踏みスレスレのところで止まる

藍莉「悪い渋滞してて遅れた」

切島「お前のそれ公道走れたんだな、超かっけえぇじゃん」

藍莉「俺や師匠じゃないと扱えないじゃじゃ馬だがな」

キャバリエーレを仕舞い全員の前に立つ藍莉

蛙吹「藍莉ちゃん、それ私服かしら?すごくカッコイイわね」

藍莉「仕事着も兼任してるからな、こういう仕事は舐められたら終わりだからな、さ、行こうぜ?」

藍莉に促され全員がレストランへと向かった

 

レストラン

切島「なぁなぁ!剣崎!お前の師匠ってどんな人だ!?」

藍莉「あ?あぁ、なんて言うかな、ヤバいやつ」

峰田「オールマイトみたいにゴリッゴリなのか?それともボッキュッボンなのか?」

藍莉「お前が何考えてるかすぐ分かった、そうだな写真見せた方が早いな」

藍莉が携帯を取り出しフォルダを漁っていると全員が集まり1つの机を囲う形となった、写真を見つけそれを全員が見えるように置く

藍莉「俺を囲うように並んでるのが師匠達だよ」

飯田「達、という事は君は複数人に師事していたのか?」

藍莉「この人、キリエって言うだけどなこの人は師匠って言うより姉貴みたいな感じだなよく世話になったよ、んでこの人がレディ、純粋な人間なのに下手しなくても俺より強い、んでこの人はトリッシュ、俺に勉強教える片手間魔力コントロールなんかを教えてくれて、この赤いコート着てるのがダンテ、俺に戦い方を教えてくれた人だな、俺の戦闘スタイルは基本的にこの人の真似だ、んでそのダンテに似てる青いコート着てるのがバージルって言ってダンテの兄貴だ、この人には何度か殺されかけたけどこの人のおかげで悪魔の血をコントロール出来るようになったんだよな、で最後になったけどこの片腕悪魔なのがネロ、俺に取っては兄弟子みたいな人だ」

その後この人には何を習ったのか、この中で誰が1番強いのか…等様々な質問を受けながらも楽しい時間は過ぎ去って行った




という訳で今回はここまで!ちょっとした蛇足回でした!次回から雄英体育祭、どうしようかな
それではまた次回お会いしましょう!
『待て次回!!』


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MISSION:10 来日

どうも皆様真明です!今回は雄英体育祭の前日譚となっております
あの男達も来てしまいます
それでは
『どうぞ!!』


A組のメンバーと食事を楽しみ、ダンテ達が来るという絶望の板挟みになった状態だった次の日

飯田「皆!!朝のHRが始まる席につけ!!」

瀬呂「ついてるよ、ついてねーのおめーだぞ」

そう言われ早足で席に着く飯田、その直後扉が開きミイラ姿の相澤が姿を現す

相澤「お早う」

『相澤先生復帰早えええ!!!』

飯田「先生無事だったのですね!!」

麗日「無事言うんかなぁアレ……」

瀬呂「先生、剣崎が見当たらないんですけど知りませんか?」

相澤「俺の安否はどうでもいい、それと剣崎は家庭の事情で休み、そんな事よりまだ戦いは終わってねぇ」

『!?』

それを聞き驚き緊迫した空気が流れる

爆豪「戦い?」

緑谷「まさか…」

峰田「まだ敵が!!?」

相澤「雄英体育祭が迫ってる!」

『クソ学校っぽいの来たあああ!!』

相澤の一言に安心し騒ぎ立てる

 

クラスがそうなってる頃藍莉はと言うと

藍莉「集合場所…なんでこんな所にしたのかねぇ…」

『主よ分かりきったことを考えるものでは無いぞ』

藍莉(あー、やっぱりそう思う?)

『十中八九、そういうことでしょうね、ほら来たわよ』

ネヴァンが言った通り背後からRPGが飛んでくる、それに飛び乗りサーフィンの様に乗り回し天井に叩きつける、すると今度は空が見えていないにも関わらず落雷が落ちる、それをネヴァンで相殺し瞬時にケルベロスに持ち替え振り回し氷の壁を形成する、すると全方位から剣戟が飛んでくる、それを耐え今度はアグニとルドラに持ち替えテンペストで周囲の瓦礫を吹き飛ばし影に隠れている人物達を炙り出す、すると紅いコートを来た男が殴りかかってくるのをギルガメスで応戦する、その背後ではもう一人の自分がリベリオンで日本刀を持った蒼いコートの男の剣を防ぎ続ける、2人が引くと巨大な拳が飛んでくるのをデビルブリンガーで作り出した魔力の腕で打ち付け相打ちに持ち込む

藍莉「…どうよ?少しは成長したろ?」

後ろを向きもう一人の自分『ドッペルゲンガー』を消し後ろにいた人物達、師匠達を見る

ダンテ「あぁ、中々だったぜ?お前にしちゃだがな」

バージル「魔具の切り替えが遅い、もっと素早くしろ」

レディ「カリーナの弾頭を乗り物みたいに扱ったのはどこかのバカ以来ね」

トリッシュ「私の電撃を打ち消せるまでになったなら一応合格ね」

ネロ「強くなったな藍莉」

褒めているのかそう出ないのかよく分からない事を言われ肩を落とす藍莉、するとダンテ達の後ろからキリエが出て来る

キリエ「久しぶり、電話で話はしたけどこうして合うのはホントに久しぶりだね」

藍莉「あんたとネロくらいだよ、素直に褒めてくれるの…久しぶり」

キリエと挨拶のハグをするとニコが姿を現す

ニコ「よ!私の芸術作品ちゃん、ちゃんと使ってるか?」

ニコにノワールとブランを見せる、すると頷きアタッシュケースを取り出し開ける、その中にはブレスレットが入っていた

藍莉「ニコ、これは?」

ニコ「此奴はお前専用に作った魔具…ほらパンドラってあったろ?あれを元に作ったんだ、名前は、その、ヴァイオラだ」

藍莉「ヴァイオラって言うとシェイクスピアのあれか?」

ニコ「そ!お前にピッタリだろ?」

藍莉「誰が男装女子だ、たく…」

そういうもののブレスレットを腕にはめるするとブレスレットが光り手を見るとブレスレットと同じ装飾の短刀が握られていた、それを見て笑うと短刀を振り回す、するとまた光り今度は槍へと変わる、3度光ると篭手に銃口の着いたものへと変わる、それを空めがけて構えるとレーザーが射出される、それは空中で分裂すると雨となって降り注ぐ、その中で藍莉は手で銃を作るようにして撃つ仕草をする、レーザーの雨が止むとニコが笑いながら拍手をする

ニコ「どうよ!結構自信作だぜ!?」

藍莉「あぁ、最高のプレゼントだよ、ありがとうな、一応聞くがいくらだ?」

ニコ「そうだな…5万なんてどうだ?」

藍莉「分かった後で渡すよ」

冗談だよと笑いながら肩を叩くニコ、それを見てからレディが近づいてくる

レディ「まったく新しいおもちゃを見つけるすぐ試したがるのはスパーダ家の家訓なのかしら?」

藍莉「悪いな、俺は親父を知らねぇんだ」

レディ「やれやれ、ごめんなさいね今日学校だってのに呼び出して」

藍莉「分かってるなら呼び出さんでくれ…マスターに呆れられたっての」

トリッシュ「そんな事より早く行きましょ?腕試しも出来たんだし」

藍莉「俺も同行する流れ?そろそろ学校行きたいんだが?」

トリッシュ「その事なら問題ないわ、イレイザーには借りるって言ってあるから」

藍莉「おい、こら」

トリッシュ「あ、そうそう、宿だけど貴女の家に泊まることにしたから」

藍莉「家主ガン無視で決めんなよ!?」

 

車内部

藍莉「じゃぁ何か?その、オールフォーワン?とかってやつがフォルトゥナでの戦いみたいな事しようとしてるってか?」

レディ「そ、あの時と違うのは神を作り出すとかって訳じゃなくて自身を悪魔にしようとしてるみたいね」

藍莉「…あんたの親父みたいに?」

レディ「そうね、ざっくり言えばそうなるかしら…正直アイツよりもタチ悪いわ」

藍莉「なんでだ?まさかテメンニグルみたいなのを呼び出そうとしてるってのか?」

レディ「どちらかと言えばクリフォトね、あれを使って日本を魔界にしようとしてるみたいね、今のところは準備期間ってやつよ」

レディの話を聞きながら珈琲を飲む藍莉、その横でトリッシュが話を繋げる

トリッシュ「奴は私たちの元にも来たわ丁重にお帰り頂いたけど」

藍莉「目的はあんたらの魔力か…話を聞く限りおおよそあんたらの力を個性か何かだと考えたんだろうな」

トリッシュ「でしょうね、ダンテと握手した時舌打ちしてたから間違いないわ」

藍莉「トリッシュ、あんたオールフォーワンについて何も知らないのか?」

トリッシュ「流石に知らないわ、けどやつに協力してる奴なら嫌ってほど知ってるわ、特にアンタ達にとっては宿敵ね」

藍莉「おいそれって」

トリッシュ「そ、ムンドゥスよ」

それを聞いて藍莉は顔を強ばらせる、ムンドゥスは藍莉、いやダンテやバージルにとっても宿敵と言える、ダンテとバージルは母親を殺されているのだ

ダンテ「昔息子によろしくって言ったがまさかこうも早く再開する羽目になるとはな」

バージル「奴は俺が殺る、あの時の雪辱を必ず晴らす」

ダンテは呑気そうにするがその目はマジなものだった、バージルは閻魔刀を持つ手に力が入る

トリッシュ「2人はやる気ね、あんたはどう?」

藍莉「愚問だな、親父のケツ拭くのは子供の務めだ、それに俺にとっても標的だしな」

そう言いながら窓の外を見る藍莉

藍莉(奴を倒せば母さんの居場所も分かるかな…)

藍莉「ま、いいや、あ、ニコそこ右行ってくれ、上手いアイス屋があるんだ」

ダンテ「ストロベリーサンデー置いてるか?」

藍莉「勿論、この前奢るって言ったろ」

ダンテ「やりぃ」

そこのアイスはダンテ達から好評だった




という訳で今回はここまで!懐かしい名前を出してみました、正直今のダンテとバージルなら秒殺だと思うあの御方、藍莉ちゃんはどう戦うのか
『待て次回!!』


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MISSION:11 雄英体育祭

どうも皆様真明です!今回からいよいよ体育祭スタートです!
それでは
『どうぞ!!』


ダンテ達が来てから2週間、地獄のトレーニングを積みつつ仕事と学業をする八方塞がりな環境を過ごしついにこの日が来るとは

藍莉「んで?お前らマスターと交渉して教師席で見んの?」

ダンテ「俺達が交渉したってよりあっちから誘ってきたんだよ話したいこともあるって話だしな」

ネロ「絶対勝てよ、勝たなきゃ意味ねぇからな」

藍莉「分かってる、取るならてっぺんだ」

ニコ「そろそろ行くぞ!」

ニコに急かされ車に乗り込み会場へと向かった

 

控え室

『ふむ、体育祭は猛者が揃うのであろう?楽しみだな』

『兄者よ、誰もが強い訳では無い、主に勝る者がいるとは思えんが』

藍莉(買いかぶりすぎだ、だがやる気のねぇ奴は予選で落ちるのは間違いないな、決勝に行けば強い奴も出てくるだろうよ)

『足元をすくわれるような真似はするでないぞ、ダンテ達が何しでかすか分からんからな』

藍莉(想像したくねぇ…)

『まぁ私達は全力でバックアップするから安心して』

藍莉(頼りにしてるぞお前ら)

『『『『任せろ』』』』

轟「剣崎」

藍莉「あ?なんだ轟」

轟「お前が何者かそこを詮索するつもりはねぇし興味ねぇが…てめぇにも勝つぞ」

藍莉「緑谷にも言ってたなそれ、まぁいいさ、けどな轟ひとつ言わせてもらうぞ…今のお前じゃ俺に触れることも出来ねぇよ」

轟「なんだと…?」

藍莉を睨みつける轟

藍莉「お前が何見て、何考えてるのかなんざこっちは興味ねぇが俺に幻影を重ねてる時点でお前は負けてんだよ…ま、決勝までお前が残ってたら相手してやるよ」

轟の肩を叩き外に出る藍莉、轟の手は強く握られていた

 

プレゼントマイク「雄英体育祭!!ヒーローの卵達が我こそはとシノギを削る年に一度の大バトル!!どうせテメーらアレだろコイツらだろ!!?敵の襲撃を受けたにも拘らず鋼の精神で乗り越えた奇跡の新星!!!ヒーロー科!!1年!!!A組だろぉぉぉ!!?」

プレゼントマイクの呼び掛けにA組が入場し大きな声援が送られるその後も続々と選手達が入場し選手宣誓へと移る

ミッドナイト「選手宣誓!!」

藍莉(マスター元気だなぁ…)

『あの娘こういうの好きだものね』

藍莉(青臭いの好きなんだっけ、青春だとか言ってたなぁ)

昔ミッドナイトの家で青春系の映画やドラマを見させられたことを思い出しながら話す藍莉とネヴァン

ミッドナイト「選手宣誓!1-A剣崎藍莉!!」

藍莉「…は?」

『呼ばれているぞ』

ミッドナイトを見るとウィンクをしていた、どうやら敢えて伝えてなかったらしい

藍莉「上等だよ…」

それだけ言ってマイクの前に立つ藍莉

藍莉「好きにやらせてもらうぞ」

ミッドナイトにだけ聞こえる声でそう言うと大きな声で選手宣誓を始める

藍莉「…我々選手一同全力を持ってこの大会に挑みベストを託すことを誓います!」

それを聞き拍手が送られるが一息ついて続ける

藍莉「ここからは俺の言葉だ…嘗て俺は過ちを犯した、それも取り返しのつかないものを…そんな俺を救い今のこの場に立たせてくれるのは他でもない雄英の教師達であり親愛なる師匠達だ、俺はそんな彼らに応えるためあらゆる努力をし血反吐を吐くような特訓を重ねヒーローになることを誓った…だから」

1度俯きもう一度顔を上げるその時僅かにトリガーを発動する、その気迫は生徒だけでなく観客まで伝わる、その気迫にやる気のない生徒達は震え動けなくなる

藍莉『俺はここにいる誰よりも強い…闘志無きものはここを去れ!ここから先は身をも焦がす熱き闘志と強固な意志を持つものが歩みを進める場だ!!』

やる気のない生徒達からすれば喉元に刃物を押し付けられた気分だろう、藍莉はこの瞬間に振るいにかけたのだ、やる気のないものを蹴落とし、闘志あるものだけ残すために、トリガーを解除し後ろを向き堂々と歩き元の位置に戻る

「悪い気はしないね…面白い!」

「アイツ漢らしい事するじゃねぇか!女だけど!」

今の一瞬でさらに火のついたもの、震え上がり動けなくなったもの、それが完全に別れた、ミッドナイトは一瞬言葉を失うが直ぐに我に返り競技の発表をする

ミッドナイト「さ、さて!それじゃぁ第1種目始めるよ!運命の第1種目!それは…コレ!障害物競走!!」

モニターに競技が示される

ミッドナイト「計11クラスの総当りレース!コースはこのスタジアム外周約4キロ!!コースさえ守れば何をしたって構わないわ!!さぁさぁ位置につきまくりなさい!!」

全員がゲート前に並ぶ、そして3つのランプが次第に消えていく、そして遂に

ミッドナイト「スタート!!」

一斉に走り出す、しかしゲートは見た通りかなり狭くすし詰め状態となる、そして1番に抜け出た轟が足元を凍らせ生徒達を足止めする、その頃藍莉はと言うと

「おい!空飛ぶとかありが!?」

藍莉「なんでもありだ、文句あるか?」

羽根を生やし轟の上空を飛んでいた、轟のすぐ隣に着地すると轟と並走する

藍莉「よォ、轟、今のはいい考えだがもっと早くするべきだったな」

轟「…」

藍莉「黙りか、まぁいい、お先失礼するぜ!」

それだけ言い残しさらに速度を上げ轟を置いていく、藍莉が通ろうとすると第1関門『ロボ・インフェルノ』が立ち塞がる

藍莉「へぇ、まぁこの位は用意してないとつまらねぇよな」

轟「折角ならもっとすげぇの用意してもらいてぇもんだな…クソ親父が見てんだから」

そう言うと氷を発生させ0P敵を凍らせ、その隙を通る轟が通る、するとすぐ横を衝撃波が通り抜ける、後ろを見ると藍莉がリベリオンを逆手で振り上げていた『ドライヴ』と呼ばれる剣に魔力を込め飛ばす技で0P敵を吹き飛ばしたのだ、そしてノーモーションで轟の隣に並ぶ

藍莉「へぇ親父が見てるの?ならカメラに向かって手でも降ってやりな、喜ぶぜ?」

轟「うるせぇぞ…!」

怒りを抱いたのか藍莉の足場を凍らせようとするがそれを躱される

プレゼントマイク「A組轟&剣崎0P敵を難なく突破!剣崎は僅かな時間だったが他の選手にも道を作ってたぜ!それに気づけたヤツらもどんどん進め進めェ!!」

藍莉と轟が走り抜けると今度はワイヤーで繋がれたエリアに到着する

プレゼントマイク「さぁさぁ次の障害はコレ!落ちたらアウト!それが嫌なら這いずれ!ザ・フォール!!」

藍莉(ほんっとこういう事は全力だよなマスター達って!)

プレゼントマイク「さァ先頭の2人は…おっとあれはどういう原理だァ!?A組剣崎空中を全力疾走!」

上を見ると藍莉が空中を走っていた、これは空中に魔力の足場を形成する『エアハイク』の応用で連続でエアハイクを発動しその上を走り抜けているのだ、エアハイクは空中に足場を形成するが持続力がない為ダンテ達でもジャンプする為だけに使うのが殆どだが藍莉はひとつを消すのと同時にもう1つを形成しその上を蹴って進んでいるのだ、『エアランナー』これは2週間ダンテ達との地獄のトレーニングで身につけた技術でダンテ達の猛攻を避ける為に身に付けたものだ

藍莉(案外役に立ったなあの特訓)

『何度か死にかけたけどね』

藍莉(言うな思い出したくもない)

そう話しているとゴールに辿り着き着地して走り出す、その先には地雷原のような場所があった

プレゼントマイク「最後の関門!辺り一面地雷原!怒りのアフガン!!」

藍莉(ほんっとやる事大袈裟だな!俺には関係ないけど!)

藍莉は再び跳躍しエアランナーで走り出す、すると轟、爆豪が後方でお互いを邪魔し合っていた、さらに後方で大きな爆発が起きると緑谷が爆風と共に突っ込んでくる

藍莉「ハッハー!やるじゃねぇか緑谷!だが悪いな1位は俺のもんだぜ!!」

そうしてさらに速度を上げ遂にゴールする

プレゼントマイク「さぁ!1位が帰ってくるぜ!1位は常に独走し続けたこいつ!剣崎藍莉だ!!」

その後2位に緑谷、轟、爆豪と入ってくる、そして上位42名が第2種目へと進んだ




という訳で今回はここまで!!青山君ここで脱落、ゴメンねシワ寄せさせちゃって、次回は騎馬戦!藍莉ちゃんと魔具大暴走回となります!!
それではまた次回お会いしましょう!
『待て次回!!』


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MISSION:12 3つ首の猛犬

どうも皆様真明です!お久しぶりです!今回は雄英体育祭第2科目騎馬戦の様子です!
それでは
『どうぞ!!』


第1種目が終わり上位42名が第2種目へと進出した、種目は騎馬戦、この時通常のルールならば制圧力のある愛莉や轟、戦闘能力のたける爆豪に声が掛かるはずが愛莉には1人として声をかけようとしない、理由はこの騎馬戦、上位である程ポイントが高くなり1位の愛莉には1000万ポイントという破格のポイントがつく、組めば第3種目進出間違いなしだが同時に狙われる確率も跳ね上げる、そんな相手に誰が好き好んで声をかけるのか、愛莉も愛莉で誰にも声をかけようとせず棒立ち状態である

『主よ、何時までそうしてるそろそろ騎馬を決めるなりしないと失格だぞ?』

(問題ねぇさ、そろそろ来る)

愛莉「そっちからアプローチしてくれるとは有難いね、俺と組む気になったか?普通科」

後ろからの気配に反応し振り向くと目元にクマを作った目つきの悪い男子がいた

???「俺が声かけるの待ってたろ…なんで待ってた?」

愛莉「お前はあの中で唯一闘志を燃やした、だからってのもあるがお前を勝たせたいからだな」

???「俺を?」

愛莉「あぁ、個性の使い方、周りを見る観察眼どれをとっても優れてる、何よりお前ほどヒーロー向けの奴が普通科なんて勿体ねぇからな」

???「…なんだと?」

愛莉「ま、話はあとだ俺が騎手やるけどいいな?」

???「何か策があるのか?」

愛莉「残り1分」

???「は?」

愛莉「その時点でハチマキあれば俺らの勝ちなければ負けだ…どうだ?」

???「…フッ、いいよ、面白そうだ」

愛莉「オーライ、剣崎愛莉だ、よろしくな」

心操「心操人使(しんそうひとし)だ、頼むぞ」

2人は握手を交わす、その後ろで尾白が心ここに在らずな状態ではあるが

 

愛莉「さーて、楽しいゲームにしようや、な心操?後尾白いい加減起きろ」

尾白「あれ?もう始まりそう?」

愛莉「悪い起こし忘れてた、作戦は単純残り1分まで死んでも俺を守れ、Bのお前もいいな?」

???「え?あ、う、うん分かった」

『主何故俺を腰につけてる』

(個性ならなんでもありなんだろ?)

『おいまさか』

ケルベロスは嫌な予感がし止めようとするがそこで思いとどまる、彼女は師匠であるダンテ含む雄英教師に恩返しの為にこの大会に挑むと前日に魔具達に話していた、それを見せるにはある意味最適だとも言える事を愛莉は成そうとしていた

『…良かろう、確かにこれなら勝てるし今の主なら使いこなせるだろう…無理はするなよ』

(当然)

プレゼントマイク「START!!」

話している内に開始の合図がなる、そして当然の様にほぼ全員が愛莉達目がけ突っ込んでくる

愛莉「ハッハー!やっぱそう来るよな!けど残念!」

愛莉はヴァイオラを射撃モードへと変換し空目がけ撃ち込む全員がそれに立ち止まる、するとそれが空中で分裂し雨のように降り注ぎ始める『アシッドレイン』ダンテが使う魔具であるアルテミスの技を模倣したものだ、各自がそれぞれの方法で防ぐなり避けるなりする中愛莉は全員に指示を出す

愛莉「心操はそのまま前方警戒俺の合図は気にしないで使いたい時個性使え、尾白は後方警戒、Bのお前は…あーとりあえず守れ」

尾白「わ、分かった!…あれ死人出ないよな?」

愛莉「加減ぐらいしてる、当たっても痛い程度だ」

 

プレゼントマイク「おっとA組剣崎!全員の特攻を個性で難なくしのぎきる!イレイザーありゃなんだ!」

相澤「先日データを貰ったがあれはどうやら新しく作った魔具『ヴァイオラ』だそうだ、いくつかの姿に変形が可能だそうだ」

相澤(実際はアイツらからの贈り物らしい)

プレゼントマイク「個性でこの日のために備えたってのかよ!クレバー!!」

プレゼントマイク(マジで?)

サラッと嘘の情報を流しながらもマイクに真実を告げる相澤

相澤(あいつの腰にはケルベロスがついている…何をする気だ)

少し嫌な予感がする中試合が進みそれぞれが愛莉からのポイント奪取を諦め奪い合いが始まって数分それでも迫ってくるA組メンバーに1部生徒達、それを捌き続け残り1分となった時場は急展開を迎えることとなる

 

ピタッと全員が動きを止めた、それは単に疲れや睨み合いのためではなく、妙な気配を感じたからである、それはまるで殺意にも似た何かだった、観客にもこれに気付いたものがおりその発信源に目を向ける、それは1000万ポイントの愛莉達…いや、愛莉から出ていた、その周囲はまるでその部分だけ冬であるかのように冷え、凍り、息すらも白くなっていた、そしてその主犯たる愛莉は腰からケルベロスを外し静かに…笑う

愛莉「…さぁ?準備はいいか?ここからは地獄の一丁目だ!」

ケルベロスを天高く掲げるとケルベロスが光だし愛莉達を包み込む、全員がその眩さに目を瞑り目を開くとそこには悪魔がいた

そこには犬がいた、しかしその全身は氷に覆われ、何より首が3つあった、それを見た観客、選手達は恐怖に駆られていた、圧倒的強さ、その3つ首の猛獣はその存在だけで他者を圧倒していた

『この姿で外に出るのは久々だな…』

愛莉「さぁ、ケルベロス、分かってるな?やり過ぎるなよ?」

『無論だ…さぁ勇気あるものは挑んでくるがいい!我を超え点を稼いで見せよ!!』

爆豪「上等だクソ犬が!!」

第1に反応を示したのは爆豪だった、ケルベロスに突っ込み爆発を見舞う、しかし

『舐めるな小童!』

ケルベロスの放つ咆哮によりそれすら掻き消され吹き飛ばされる、直ぐに瀬呂がテープでキャッチするも今の一連の動きで誰もが諦め、そしてそのまましあいの終わりを告げるプレゼントマイクの声だけが静かなに響いた…結果として愛莉、轟、緑谷、爆豪の4名のチームが進出する事となったが全員が複雑な顔をしていた

 

余談だがこの後教師陣から愛莉は説教をされるハメとなった

 

 




という訳で今回はここまで!
リハビリも兼ねてるので短いand大雑把です、すいません
次回は決勝戦、どう戦って貰おうかな?
それではまた次回お会いしましょう!
『待て次回!!』


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MISSION:13 封印 悪魔の力

どうも皆様真明です!今回は第3種目第1試合からとなります!
実は色々悩みながら書いてます、さてさてどうしたものか…
それでは
『どうぞ!!』


第2種目が終わり休憩時間、藍莉はダンテ達と昼食を食べていた。

 

「しっかしあそこでケルベロスを出すとはな、力を見せ付けたかったのか?」

 

笑いながらピザを頬張り藍莉に聞くダンテ、藍莉は少しげんなりしながら答える

「別にそうじゃないさ、強いて言うなら俺自身の成長具合を試したかった、って感じかな」

「成長具合?あぁ、昔は確かに魔具1つの解放で精一杯だったからな」

 

ネロが言葉の意味を理解したのか頷きながらパスタを食べる、バージルは本に目を通しながら厳しい言葉をかける

 

「成長具合を見せたいと言うのならあんな馬鹿げた方法ではなく実力で示せ」

「あいっ変わらず厳しいなバージル、年が離れてるとは言え俺達の兄妹なんだぜ?」

「なら尚のことだ」

 

苦笑いをしながらダンテはバージルに言うがバージルは聞く耳を持たなかった

 

「分かってるさ、あんなのじゃ証明にはならないって、だから俺は次の試合、悪魔の力は使わない」

 

その言葉を聞きバージルは本から藍莉へと目線を向ける

 

「それが証明になるとでも?」

「少なくとも悪魔の力にばかり頼ってるわけじゃないってことにはなるだろ?」

 

バージルは少しため息をつくと好きにしろ、そう言ってまた読書に戻る

 

「そういう事なら私の芸術作品が光るな!」

「芸術作品?ヴァイオラか?だがあれは魔具だろ?あっちじゃ使えねぇよ」

「純粋な魔具なら確かに使えないさ、けどあれには科学の力も入ってる、魔力を込めた武器は使えないがそれ以外なら使えるぜ」

 

藍莉が腕輪にしてあるヴァイオラを見ながら話すとニコもそれについて説明を始める、そうしてるうちに時間は過ぎ第3種目発表の時間となる、何故か藍莉以外の女子がチアの格好をしていたが…

 

「それじゃぁ組み合わせ決めのくじ引きしちゃうわよ、組が決まればレクリエーションを挟んで開始になります!レクに関しては進出者16人は参加するもしないも個人の判断に任せるわ息抜きしたい人も温存したい人もいるしね。んじゃ1位チームから順に…」

 

そこまで説明をしていると尾白が手を上げる

 

「あの…!すみません、俺辞退します」

 

その発言にA組のメンバーは驚く、説得を試みるものも居たが尾白は譲らずそこにB組の生徒も賛同しミッドナイトがそれを許可した為、尾白及びB組庄田の2名が棄権となった、そしてその後決まったクジで藍莉は芦戸と戦うこととなった

 

第1試合 緑谷VS心操 緑谷が心操の個性によりリングアウト仕掛けるも後一歩のところで踏みとどまり心操を投げ飛ばす事で勝利した

 

轟VS瀬呂 轟が瀬呂諸共リングの半分以上を凍らせる荒業で勝利するもミッドナイトも少し凍っていた

 

塩崎VS上鳴 上鳴が秒殺される

 

飯田VS発明 散々商品紹介をした後満足して発明が自らリングアウト

 

そして芦戸VS藍莉

 

「全力で行くよ!」

「いいぜ?その方がやりがいがあるってもんだ、少しは楽しませろよ?」

「勿論!タダじゃ負けないから!」

「試合開始!」

 

2人の軽い会話の後ミッドナイトが試合開始の宣言をする、すると芦戸が先手必勝と言わんばかりに酸を藍莉目掛けて打ち出す、藍莉はそれを身を屈めて避けそのまま走り近接戦闘を仕掛ける、しかし流石と言うべきは運動神経の良い芦戸はそれをなんとか避けて至近距離で酸をかけようとする、藍莉はそれを弾き服を掴んで投げ飛ばす、空中に投げ飛ばされた芦戸は酸の噴出で勢いを殺し体制を整える、前を向くが藍莉の姿がなく辺りを見渡す芦戸、不意に影ができ上をむくと藍莉が片足を振り上げた状態で落下してきていた、それを防ぐでは無く避ける事で難を逃れる芦戸、藍莉がかかと落としを決めた場所には亀裂が生じており、芦戸はあれを受けていたらとゾッとしていた

 

「今の避けるってのは流石だな、あそこで防御してたら決まったんだがな?」

「本能的に避けてよかったよ…てかなんで魔具だっけ?あれ使わないのさ!」

「あー、すまん、師匠達から使うなって言われたんだ」

「それなら仕方ないか…な?」

 

よくわからない空気が一瞬流れるも気を取り直し構え直す2人、しかし直ぐに藍莉が構えを時目を瞑る

 

「おっと?ここで剣崎構えを解く、何を考えてるんだ!?」

「雰囲気が変わりだしたな、何をする気だ」

 

プレゼントマイクの後相澤の言うように藍莉の雰囲気が変わる、ゆっくりと目を開けると藍莉の目が青く光る

 

「芦戸さん、この力は正直次の試合で使おうと思っていたものです、ですがそれでは貴女に失礼だと思いこの力を解放します、ですので、頑張って避けてくださいね?」

 

口調が変わった事に驚くも何をするか分からない藍莉に警戒すると藍莉が目の前に突如現れ、急ぎ避けようとするも拳が腹部を捉える、まるで鉄球を叩き付けられたかのような衝撃に肺の中の空気を全て吐き出しながら吹き飛ぶ、ラインギリギリのところで止まりなんとか立ち上がるも目の前が霞、藍莉の姿を視認できずにいると軽く肩を押される感じがした後転んだ芦戸

 

「そこまで!芦戸場外!勝者剣崎!!」

 

試合終了の合図を聞いたあと意識が回復しだした芦戸は目の前にいる藍莉に声をかける

 

「やっぱり勝てないかぁ…」

「そうでもないよ、この力はさっきも言ったけで次まで温存しておくつもりつったからさ、まだまだ格闘は苦手だなぁ…立てる?」

「あ、うんありがとう、なんか口調変わってない?」

 

伸ばされた手を掴み立ち上がる芦戸は藍莉に口調の変化について問う

 

「力の変化って奴です、あとはずっとこのままかもしれませんね」

 

等と言いながらまだふらつく芦戸に肩を貸しながら観戦席へと向かう藍莉、その後の試合内容は以下の通りである

 

常闇VS八百万 ダークシャドウの猛攻に防戦一方のままリングアウト

 

鉄哲VS切島 個性の被り具合により相打ち、後程別の形で勝敗を決める事に

 

爆豪VS麗日 麗日の1発逆手の一手を正面突破し、爆豪が勝利、この試合でヒーローの質の悪さが露見したとも言えるかもしれない

 

そして試合は第2回戦へと




というわけで今回はここまで!!書き方を少し変えてみましたがどうでしょうか?
次回は第2回戦から!
それではまた次回お会いしましょう!
『待て次回!!』


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