Aqoursな日々 (A×K)
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1話

ラブライブ!サンシャイン!!の映画見たら 再熱しました。
曜ちゃんと梨子ちゃん可愛い(^p^)

基本的にメインは2年生ですがもちろん他のメンバーも出てきます。

駄文低クオリティですが、よろしくどうぞ。


─────4月。

 

新しい地に立つと、早速カモメからの歓迎を受けた。

大きく伸びをする。その先には大きな海が広がっていた。

 

「─────んんー…疲れた…。」

駅を背景に周辺を見渡す。

ここは、静岡県沼津市内浦。

東京から電車でおおよそ2時間くらいの所だ。

 

「よっ、と」

防波堤の上に座り、暫し波の音と風に耳を傾けた。

 

自己紹介がまだだった。

俺の名前は冴木 悠(さえき ゆう)

高校2年生の至って普通の高校生。

────彼女?なんだろうな、それ。

特に優れている物も持ってないLOVE&Peaceな一般人。

 

さて、俺がなんで内浦に居るかと言うと話は遡ること1ヶ月ほど前。

 

────────────────────────

 

「…………赴任?」

「うん…ちょっと海外にね」

それは夕食の時突然聞かされた。

因みに父親は居ない。

なんで居ないのか分からないが…まぁ、昔の事だから気にもとめてない。

 

「それじゃあ、俺も?」

「その事なんだけどね…」

 

悩むように、考えるようにじっと一点を見る母。

何かを決意したのか、突然席を外した。

 

 

 

 

 

 

 

10分……15分程すると戻ってきて一言。

 

「貴方、一人暮らししてみなさい。」

「はい…?」

その言葉の意味がわからないままでいた。

「いやいやいや…高校2年になった途端に一人暮らしって…」

「そう言うと思って、宛てはちゃんとあるし話もつけてきたわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

「…と、言われて渡されたメモがこれかい」

ポケットから1枚の紙を取り出す。

場所と名前が書いてある……【だけ】の紙が。

 

 

「普通新天地に来たらこんな紙1枚じゃわかんないでしょ…まぁ、携帯もあるからいいけど…」

そういう所はなんとも母親らしいと思いつつ、携帯と

にらめっこをし目的地に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

歩くこと1時間ほど。

着いたのは……………………………。

 

「おおお…立派な旅館…。」

ホントにここか?と少し疑ったが間違いない。

確認のため中に入ると。

 

「あ、君が悠くんかな?」

なんとも、物腰の柔らかい女性が出てきた。

「あ、はい!冴木 悠です!」

「あらあら、元気ねぇ。高海志満です。

よろしくお願いしますね」

志満さん…うん、すごく優しそうな人だ。

 

「あと、2人紹介したい人がいるんだけど…まだ帰ってきてないからちょっと待っててね~」

 

そう言うと俺は志満さんに案内され部屋へと向かった。

その道中で聞いたのだが、高海家は三姉妹でその三姉妹の母親がウチの母親のと旧友だったそうだ。

 

因みに費用だの学校だのは全て手を回してあるそう。

…どんだけ用意周到何だ、うちの母親。

 

「ここが悠くんの部屋ね。

一応お客さん…って立場でいいのかしらねぇ~?」

「あ、いえ、普通に接してもらった方がありがたいです

俺もお手伝いなり力仕事とかやりたいですし」

 

当たり前だが据え膳何かするつもりは全く無い。

 

「よく言ったぁ!」

勢いよく扉が開いた。

 

「あら…美渡、帰ってきたの?」

「んいや、ちょっと野暮用で戻ってきた」

この人が…美渡さん?

 

「悠…だっけ?よろしく」

「あ、冴木 悠です…よろしくお願いします」

「これからバンバン手伝ってもらうからな~!」

背中をばしばし叩いて笑いながら言う美渡さん。

「いてて…よ、よろしくお願いします」

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

 

夕方。

 

バタバタと隣の部屋が騒がしい音がした。

しばらくすると、志満さんの声が聞こえた。

そのすぐあと。

 

「こんにちはー!」

…とても元気な子が来た。

 

「おー、ホントに男の子だ」

物珍しそうな目で見続ける女の子。

歳は…同じくらいか。

頭のてっぺんにある毛が右に左にふらふらと揺れる。

 

「あ、自己紹介まだだったね

私、高海千歌!よろしくね!」

「あ……冴木 悠、よろしく」

 

物凄く明るいスマイルに飲み込まれそうになりつつも話を続ける。

「部屋は私の隣なんだね、良かったら部屋においでよ!」

「うえっ!?」

いきなり女の子の部屋に入るのは流石にハードルが高い…というかなんでこの子そんな積極的なんだ?

 

最近の女の子はこんな感じなのか?

流石に年齢=彼女いない歴の俺には強敵すぎる…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

そして歓迎会も兼ねた夕食を済ませ

湯船に浸かり今日1日を振り返る。

 

「ふあああああああ………」

温かさが身に染みる。

 

「明日は~……あ、学校か」

ついに転校先に学校へ明日登校する。

 

 

 

 

「確か学校名は~…………」

天井を見つめ母親からの言葉を思い出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「''浦の星''………だっけ?」



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2話

緋炉さん、お気に入り登録ありがとうございます。

今回は学校へ初登校!
ここでも賑やかな事態に巻き込まれる…?


「ねぇ~~~ほんとーにそこで合ってるの~?」

 

朝、千歌がジトーっとした目で俺を見てきた。

「嘘なんか言わないって」

因みに今は朝食を頂いてる。

 

「いや、だって…………ぶつぶつぶつ」

何やら独り言を呟いている。

俺が登校する学校を言ったらずっとこの調子だ。

 

「あ、いけない!そろそろ遅刻するよ!」

のんびりしすぎたのか時刻は8時前になろうとしてた。

 

「マジか、急ごう」

「はーいっ、いってきまーす!」

バタバタ身支度を済ませながら学校へ向かった。

 

 

 

───────────────────────

 

 

旅館十千万から学校へはバスで行く。

(因みに昨日歩いていったが、駅から十千万へもバスで行けると千歌から聞かされた…)

 

「あ、おはよう千歌ちゃん」

「おはヨーソロー!」

バスを待っていると声を掛けてきた女の子が2人。

千歌ちゃんの友達?だろうか。

 

「あ、おはようっ。曜ちゃん、梨子ちゃん」

しかし2人の視線は直ぐに俺の方を向き。

 

「「…………彼氏?」」

細い目をしながらじーっと見られた…。

 

「あは、あははは……」

これには千歌ちゃんも苦笑いを浮かべた。

「えーっと…東京から来た冴木 悠って言います。

今は十千万で住まわせてもらってる状態で」

 

「あ、千歌ちゃんが言ってた人ってこの人だったんだね」

「そうそう!」

「…?」

俺の知らないところで俺の話をされていたようだ。

 

「私も前は東京に居たのよ」

「あ、桜内さんもですか?」

「うん、何かと話が合うと思うしよろしくね」

 

 

 

 

 

 

──────────────────────

 

 

 

そしてバスの中。

今は乗ってる人は俺を含めた4人しかいない。

 

「はい質問!」

渡辺さんが勢いよく手を上げる。

「どうしたの?」

「冴木くんはどこに向かっているのでありますか?」

「どこって……学校だけど」

「学校…で、ありますか?」

渡辺さんは敬礼をしながら学校名を!と質問してきた。

 

「えっと、浦の星学院ってとこ?」

「「え?」」

2人が同時に首を傾げる。

シンクロだったら高得点貰えるくらいタイミングバッチリだった。

 

「…なんかおかしなこと言った?」

「えっと…冴木くん、落ち着いて聞いてね」

桜内さんがゆっくり事情を説明しようとする。

しかし、その善意は見事に打ち破られる。

 

 

 

 

 

 

 

【次は、浦の星女学院~浦の星女学院】

 

 

───────────────────────

 

 

 

─────バスは坂を上り次のバス停へ向かった。

その姿を見届けながら口を開いた。

 

 

「女学院ってどーーゆーーことーーーーー!?!?」

 

「「「あ、あははは……」」」

3人が苦笑いを浮かべる。

「え、俺間違えてるって可能性は…」

「ないと思うよ、内浦にある高校はここくらいだし」

「それに、浦の星って名前のつく学校もここだけだし」

「ついでに女学院だし」

梨子→千歌→曜からのジェットストリームアタックを喰らう。

 

「はぁ…なんかすごい見られてるし」

無理もない。

本来''居るはずのない男子''が通学しているこの状況では。

 

「ってことは俺は学校着いたらどこに向かえば…」

その質問にうーん、と悩む3人。

しかし、答えは意外な場所にあった。

 

 

「…ねぇ、校門に仁王立ちしてる人がいるんだけど」

「あれは…」

「鞠莉ちゃん?」

いかにも帰国子女っぽい女の子が腕を組み待っていた。

 

「ふっふっふ、登校初日に女の子3人束ねて学校に来るとはユニークでシャイニーですネー!」

 

思わず渡辺さんに耳打ち。

「いつもあんな感じなの?」

「う、うん…いつも」

 

鞠莉さんは3人は教室にと言うとそのまま教室へ向かった。

 

「おっと、悠は私と一緒にカモン、カモン?」

しかし、俺は鞠莉さんに手招きをされ別室に案内された。

 

 

 

 

 

 

───────────────────────

 

 

連れてこられたのが理事長室。

鞠莉さんはそこに座っている。

 

「あの、鞠莉さん…」

「ohっ、マリーでいいわよ?」

「………まっ、鞠莉さん」

「いけずね~」

ぶーぶーと頬をふくらませながら椅子にもたれ掛かる。

 

「あの…ここって女学院ですよね?」

「そうよ?」

「なんで俺がいるんですか?」

「教えて欲しい?」

「は、はい…」

 

 

「んーーー……''なんとなく''よ♪」

「り、理由になってないですよ…しかもどうやって俺の事を…」

「悠のママからよ」

「…え?」

 

「本当なら、沼津にある高校に行く予定だったのをこちらにしてもらったの……俗に言うヘッドハンティングってやつかしら?」

「いや、だって女学院ですよ、ここ!」

「そこは理事長特権♪」

……まさかこの人、自分が理事長とか言ったりしないよな。

 

 

 

 

 

 

「That's right♪」

当 た っ て ま し た



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3話

冬鬼さん、緋露騎さん、steelwoolさん
真面目さん、羽乃 秦御さん ウナギ丸さん
お気に入り登録ありがとうございます。

アイウィルビーバック(違う)


「──────というわけで新しいクラスメイトの冴木くんです」

 

しーーんと静まり返る教室内。うん、そりゃそうだよな。

鞠莉さんに背中を押され向かった先は2年生のクラス。

 

後はドアいきなり思い切り開けてポーイと投げられた。

そして今に至る。

 

ただ、クラス内を見渡すと顔見知りが3人居た。

 

「あ、悠くん!同じクラスだったんだね!」

「歓迎します!」

「隣が空いてるってことは席はここかな?よろしくね」

 

千歌と曜と梨子から手を振り席に座るよう促される。

しかし、他のクラスメイトからはジトーっとした目で見られてる。

でも流石に、その目線も慣れた…と言うか学校唯一の男だから珍しがられるのも無理ないな。

 

 

鞠莉さんからは「ハーレムなんか作っちゃノンノンよ~♪」とか言われるし…作る気とか全く無いし。

 

 

 

 

 

 

 

───────────────────────

 

 

授業も終わり、休み時間にもなると多くの人がこちらを見てくる。

「……なんか不思議な感じ」

「あはは…やっぱり男の子は珍しいからね」

伸びをしながら言う曜。

揺れる山…どこがとは言わないがそこは、見ないように。

 

 

 

今更ながらだが、千歌からの物申しで下の名前で呼ぶことになった。

理由は、堅苦しいから。とのこと。

まぁ、俺自身敬語は苦手だからそちらの方がありがたかったりする。

 

「でも、誰かそんなこと言ったのか?

男が来るって」

「あ、あー…それはね…」

梨子が答えにくそうに口篭る。

「?…梨子、言ってみ?」

 

「昨日の朝礼のときなんだけどね…」

 

 

 

───────────────────────

 

 

「みなサーン、Good morning~♪

早速なんだけどお知らせがありマース♪」

理事長(鞠莉ちゃん)の一言に場内がザワつく。

 

こういう時はだいたいよからぬ事を喋りそうと、みな勘づいていたからだ。

 

「明日からこの学校に~………男の子が1人!転校してきマース!♪」

パチパチパチ~と手を叩く鞠莉ちゃん。

しかし、聞いてる全校生徒+生徒会長は呆気に取られた。

 

「はぁぁああああ!?」

先陣を切って喋ったのは生徒会長だった。

「ぶっぶーですわ!ありえません、そのようなこと!」

「ノンノン、もう決定よ。私のお墨付きがあるし

それに…」

 

「それに…なんですの?」

「彼はKeyになりそうな予感がするの

もっとシャイニーにしてくれるような、ね♪

と、言うわけで明日からみんな仲良くね~」

 

 

────────────────────

 

 

「……みたいな感じで」

「…………あの振り回し理事長め…」

「あはは…それよりご飯にしよ~よ」

「そうだね、悠くんも一緒にどう?」

「ありがとう…ありがとう。今頼れるのは3人だけだよ…」

「もう、大袈裟何だから」

 

「いっただきまーす!」

「「「いただきます」」」

よほどお腹が空いていたのか口いっぱいに頬張る千歌。

 

「…ホント美味そうに食べるよねぇ」

「あはは、それが千歌ちゃんの良さでもあるからね」

「食べ過ぎて午後寝たりとかするなよ?」

「それは…ありそう」

「もう、千歌ちゃんったら」

 

談笑しつつ、話は部活の話になっていた。

 

「悠くんは何か部活するの?」

「部活…?…あー、何にしようかねぇ」

「前の学校では何をしていたの?」

「陸上だよ、種目は短距離」

「見るからに運動部って感じだもんね」

「えー、そうかな?」

 

すると突然千歌が手を合わせお辞儀をした。

「悠くん!どーーしても聞いて欲しいお願いが…」

「えっ…………な、なに?」

「スクールアイドル部に入って…欲しい!」

「…はい?」

 

前の学校にもスクールアイドル部があった。

文化祭や地元のイベントに参加してたりしたから多少知識はあるけど…。

 

「…まさか、アイドルやれって?」

「ち、違うよ!違う違う!」

「実はね、私たち3人スクールアイドル部なんだ」

「3人とも?」

まぁ、確かに3人とも可愛いしアイドルやっててもおかしくは無いだろう。

 

「でもね…''部としては5人''必要なの」

「…つまり、あと2人欲しいってこと?」

「そーなの~…生徒会長さん頑固だから絶対5人集まらなきゃぶっぶーですわ!とか言ってくるんだよ~」

「あ、あはは……まぁ、俺でよければ良いよ…裏方とかならできるだろうし」

 

「え、ほんと!?」

「随分と即決だけど…大丈夫?」

「まぁ、面白そうだし良いんじゃないかってさ」

「わーい!あと1人だ!」

喜ぶ千歌。そんなにスクールアイドルに憧れているのかな…?

 

「ところで、そのあと1人だけど心当たりとかあるの?」

「うーん、1年生に数人…いるけども」

「じゃあ、放課後会いに行こうよ!」

「悠くんも、もちろん来てくれるよね!」

「交渉人なら買ってでましょう」

「よーし、絶対部として成立させるぞー!」

 

 

「「「おーっ!」」」




鞠莉の喋り方が安定しません←

次回は1年生が登場。
突然始まる堕天(?)バトル

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4話

whitesnowさん、しろあん01さん、PeneTonさん、
ハクアхорошоさん、MNKNSさん、メルヘム@さん

お気に入り登録ありがとうございます。




「そんで、ここが1年のクラス?」

 

「そうだよ!それで心当たりがある人がね…」

千歌が口を開こうとしたその時。

 

ガラーっ。

勢いよくドアが空いた。

 

「我、堕天使の美少女なり!」

「……な、なんだ?」

突然美少女名乗る1年生が現れた。

 

「…何者?」

「堕天使ヨハネよ…リトルデーモン」

─────リトルデーモン?俺が?

反応に困り、千歌に視線を送る。

 

(こ、ここは合わせた方が良いよ…?)

…仕方ない、ここはひとつ芝居を打つか。

 

「その名を知ってるとは…貴殿、かなりの堕天使と見受ける」

「ふふ……この下界にいてもこの存在に気がつくなんて…流石ね、リトルデーモン」

(意外と悠くん…乗り気?)

 

「善子ちゃん、誰と話してるずら?」

「うにゅ?」

廊下で堕天使なるものと話していると2人の1年生が顔を覗かせていた。

 

「あ、花丸ちゃん!ルビィちゃん!」

「あっ、千歌先輩こんにちはずら」

「お、男の人……」

 

心当たりのある人物だろうか、千歌が話していた。

「どうしたの、リトルデーモン」

「…んいや、なんでもない」

 

「今日は3人に話があるの!」

……ん?3人?

チラッと堕天使を見る。

しかし謎のポーズをしたまま微動だにしない。

「3人とも…スクールアイドルしてみない!?」

 

「スクールアイドル…ずら?」

「ぴ、ぴぎぃ……」

「……………………」

 

ダッ!

ダッシュ一閃、堕天使が逃げた。

よほど嫌なのかかなりのスピードで逃げていった。

 

「悠くん!追いかけて!」

「やれやれ………」

しかし堕天使ダッシュも虚しく追いつかれてしまう。

 

「待たれよ」

「は、はやっ…!」

「ヨハヨハ系堕天使を捕まえにいくのか?」

「ヨハヨハ系ってなによ!」

 

 

 

 

────────────────────

 

 

「というわけで捕まえてきた」

「ううー…」

観念した様子で捕まったヨハネ。

 

「あ、おかえり。

花丸ちゃんとルビィちゃんはスクールアイドル部に入ってくれることを決意してくれたよ!」

 

「え、ホントに?」

「は、はい…よろしくお願いしますずら」

「よ、よよよよ、よろしくお願いしま…しゅ」

(しま………しゅ)

 

「ルビィちゃんは男性恐怖症なんだって…だから察してあげて?」

と、千歌から耳打ちされた。

「よろしくね、二人とも…さてと、あとは」

「わ、私はスクールアイドルなんて下界の遊びやらないわよ!」

「したくない理由とかあるの?」

 

「だって、そんな事したら……!」

「そんな事したら?」

「堕天使ヨハネのリトルデーモンで下界が溢れてしまうわ…!」

 

(千歌、こいつは押せば行ける)

(ホント?悠くん)

 

「堕天使ヨハネ、是非とも下界でも堕天使ヨハネの名を轟かせましょう」

忠義の様なポーズをし、堕天使ヨハネの答えを待つ。

 

「なっ、なっ──────────」

顔を赤くし口をパクパクしてる。

すると、何とか平然を装いつつ

「あ、当たり前じゃない!そうね、下界でもヨハネのパワーを思い知らせましょう」

 

(ちょろい)

(さすが悠くん!)

 

 

 

とにもかくにもスクールアイドル部の部員が7人になりました。




善子はチョロいくらいが可愛い。

次回は生徒会長、降臨


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5話

ふらんどるさん、真空さん、輝良さん
更識深雪さん、お腹壊してばっかで辛いさん
つきしらさん、Kトンさん、柊椰さん
お気に入り登録ありがとうございます。

つきしらさん、☆9評価ありがとうございます。

ルーキーランキング39位に入ってました。
これも読んでくださった皆様のおかげです。


──────次の日のお昼休み。

俺と千歌は意気揚々と生徒会長の元へ向かった。

千歌の手には入部届けがしっかりと握られていた。

 

「出すだけなのになんか緊張しちゃうね~」

「まぁ、相手が生徒会長だからな」

「もしかしてまだ部として認められなかったりして」

「あはは、無い無い」

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────この時まさかこの後そんなことになるとは思ってもみなかった。

 

 

 

 

 

 

 

────────────────────────

 

 

 

「───────確かに5名以上集まりましたね」

「じゃあ、部として…!」

 

「ですが、生徒会長である私から1つ課題を出しましょう」

「課題?」

嫌な予感は的中した。

どうやら部として認めてもらうのは容易なことではないらしい。

 

「じゃじゃーん、理事長マリー、参☆上♪」

どこからともなく鞠莉さんが現れた。

「鞠莉さん!あなたという人はいつもいつも…!」

「ノンノン、ダイヤ、スマイルスマイル~」

生徒会長を制止し、鞠莉さんが話の続きを喋り始める。

 

「ダイヤも含めて、色んな人にスクールアイドル部がやることを発信する、それが課題よ?」

「発信……つまり」

「今から……そうねぇ、1ヶ月半の猶予を与えましょう

その間に歌やダンスを覚えて披露するのよ~♪」

「い、いきなり歌とダンス…!?」

 

少し驚きを隠せない俺に生徒会長がさらに追撃。

 

「本気でやるんですわよね、スクールアイドル部」

「……くっ」

「…やります!」

千歌がまっすぐ生徒会長と鞠莉さんの方を向いて言った。

 

「私はなりたいので…スクールアイドル!」

「oh!いい返事ね~♪

因みに場所は……………講堂デース!♪」

「講堂…か、たしかに壇上は大きいけども…

ただライブやっておしまい、じゃないですよね」

 

「察しがいいわね、悠

条件はただ一つ、満員にしなさい」

いつものトーンではなく真剣に言う鞠莉さん。

…上等だ、目に物見せてやる。

 

「分かりました、絶対に成功させてみせましょう

…行こう、千歌。失礼しました。」

「あ、う、うんっ。失礼しました!」

 

 

 

 

 

 

 

 

2人が居なくなった室内はシーンと静まり返った。

 

「…鞠莉さん、本当に出来ると思ってますの?」

「それは彼……悠次第ね。

さて…どう考えて実行するか、見物だわ♪」

 

 

 

────────────────────

 

 

 

「うう…緊張したし疲れた…」

「未だに(仮)部…って感じだな」

「でも講堂で満員ライブって…本当に出来ると思うの…?」

いつになく心配そうな声で聞く千歌。

スクールアイドルを絶対にやりたいと言ってたが彼女もまた不安な気持ちがたくさんあるようだ。

 

「やれることはやろう、スクールアイドル…続けたいだろ?」

優しく頭を撫でる。

「…っ///…うんっ!そうだよね…よーし、やるぞー!」

 

 

 

 

──────────────────────

 

 

「…と言う段階まで話が行ってる。」

放課後、部室に6人が集まった。

部室は鞠莉さんが用意してくれた。

さすがに練習場所などは自分たちで探したりしなくてはいけないが。

 

「講堂でライブか…初ライブにしては充分すぎる、かな?」

「で、でも満員にしなきゃ部として認められないんだよね…」

曜はやる気満々だが、梨子は条件が気になるようだ。

 

「講堂意外と広いからなぁ…400…500人は必要か?」

「リトルデーモン、この学校は全校生徒で200人くらいよ?ましてや全員来れるとは思えないし。」

「他の部活とかやってる人も多いから難しいずら…」

「そ、それに曲とか…」

1年生トリオも各々思ってることを話す。

 

しかし、その思ってる事や不安を千歌が跳ね返した。

 

「やれるだけやってみようよ!

問題は沢山あるけど…一つ一つ解決していけば絶対に上手くいく!」

「…賛成だな、俺も」

「千歌ちゃんやる気満々だね!」

「わ、私も作曲出来るから…出来ることは精一杯やってみる…!」

「ふっ、堕天使ヨハネがこんな所で立ち止まるわけ無いでしょ?」

「オラも一生懸命やるズラ!」

「が、頑張ルビィ!」

 

 

「よーし、みんな…ライブ絶対に成功させようね!」

 

「「「おー!!!」」」

部室に7人の掛け声が響いた。

 

 

「とりあえず…詞だな、そこから振り付けとか曲をあてたりしなきゃだし」

「千歌ちゃん、詞はどうする?」

「………へ?」

「いや、だから詞だよ」

「しまった……なんにも考えて無かった」

 

 

 

 

 

 

 

「「「…えぇーーーー!?」」」

先行きは困難……だらけ?




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次回は千歌ちゃんと主人公が作詞作りに励みます。


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6話

「あのー………なんで俺は正座させられているんでしょうかかー…?」
「自分の胸に手を当ててみなさい、リトルデーモン」
「あはは…なんの事か………花丸さん?なんで身構えてるのかな?」
「更新遅れた作者さんにはお仕置きが必要ずら」
「え、ちょ……あの落ち着こう?」
「国木田奥義、マルインパクト~!」
「ぐおおおぉおあお!」
「綺麗なスリーパーね…ホントに堕天しちゃう?」
「お、落ちるの意味がちが………ぐへ…」


「それで、本当の理由は?」
「アーケード版のラブライブが楽しくて…」
「次やったらまたマルインパクトずら」

※更新遅れてすいませんでした…!
たくさんのお気に入り登録ありがとうございます…!!


 

 

「うぅーーん………」

お手上げ状態で机に突っ伏す千歌。

もうこの状態を見るのは何度目だろうか。

 

「やっぱり詞作りは難しい?」

「初めてだもん~…だから悠くん呼んだんだよ~…」

そう、俺は千歌の部屋に今いる。

もちろん女の子の部屋に入るのは初めてだったので最初は抵抗もあったが、案外入ったら慣れてきた。

 

「もっとこう…キラキラドキドキするような曲を作りたかったんだけどなぁ…」

現状、詞作りはタイトルすら決まってない状態。

行き詰まってはミカンを頬張る千歌。

 

「ありのままを書いてみたら?」

「……ありのまま?」

「そうそう、今の自分たちの気持ちとかそのまま詞にぶつけてみたりさ」

「…そっか、うん、そうだよね!」

何かヒントを見つけたのかアイデアをまとめる千歌。

 

「良かった、参考になれたかな?」

「ありがとうね、悠くん!」

「どういたしまして」

不意に千歌の頭を撫でる。

 

「ちょ……ゆ、悠くん…?」

顔が赤くなる千歌。

正直俺も何故こんな事したのか分からなかった。

 

「え、あっ…ご、ごめん!」

パッと手を離す。

部屋の中には気まずい雰囲気になった。

 

「あー…お、俺なんか飲み物持ってくるね!」

「あ、う、うん!…ありがとう…」

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

半ば逃げるように部屋を出た。

「な、何やってたんだ…俺」

さすがに引かれたか…と、自分のした事を後悔する。

「はぁ……」

少し外の空気を吸おうと窓を開けた。

 

「あれ…悠くん?」

「あ、梨子」

向かいのベランダには梨子がいた。

今日の帰り道で聞いたのだが、梨子の家は十千万の隣らしい。

 

「詞作りはどうかな?」

「うん、まぁ進んでるよ」

「そっか、私も早く曲作りたいなぁ」

「…そういえば、梨子はなんでスクールアイドルになろうと?」

「…私ね、ピアノをやってて…それは悠くんも知ってるでしょ?」

梨子はコンクールでも賞を取るくらい才能がある。

 

「でも…音がね、聞こえなくなったの」

音…?

共感覚とでも言うのか?

 

「だから、内浦に来てすぐにね、海に入ろうとしたの」

「それは…音を聞くために?」

その問いに梨子は静かに頷く。

 

「その時に千歌ちゃんと出会ったの…その時にね、この人となら私の探してる音が分かるんじゃないかって…ううん、千歌ちゃんとならきっと私の知らない世界を教えてくれるんだって」

「…なるほど、じゃあこれからは2人じゃなくて俺も協力するよ」

「悠くんも?」

「当たり前だろ、俺も部員だぞ?」

「ふふっ、そうだったね」

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

「おまたせ、千歌」

「………………………」

「千歌?」

呼んでも返事がない。

黙々とペンを走らせる千歌。

どうやらアイデアが浮かんだようだ。

 

静かに机に飲み物を置き、その真剣な顔を眺めていた。

(ホントにスクールアイドルに憧れてんだな…)

「ん……あれ、悠くん?」

「あ、ごめん作業の邪魔しちゃったかな?」

「ううん、そんな事ないよ…悠くんが居ると落ち着くっていうか…」

「え?」

「な、なんでもないっ!」

そう言い、グイッと飲み物を一気飲みする千歌。

「ぷはぁ……あ、そうそう!結構進んだよ!」

ノートを見せてくる千歌。

 

曲のタイトルは 青空Jumping Heart

 

「……………………うん、なるほど…」

詞の頭から最後まで隅々まで見る。

「ど、どうかな…?」

「OK!これで1度曲作ってもらおうか」

「ホントに!?やったー!」

喜んだまま机に突っ伏す千歌。

余程気力を使ったのか、そのまま寝そうな勢いだった。

「ほらほら、そのまま寝たら風邪ひくよ?」

「悠くん~…おぶって~…」

…おぶれ?女の子を???

さすがにハードルが高すぎる。そんなことしたこともない。

 

「はーやーくー……」

突っ伏した状態から仰向けの状態になった千歌。

もはや駄々っ子のようだった。

 

「はぁ……ほら、いくぞ?」

もうこうなってはやるしかないと千歌を持ち上げる。

俗に言うお姫様抱っこだ。

さすがにやる方も恥ずかしさMAXだったが、誰も見てないと言うのと千歌からのお願いだったのでやることに…。

 

「悠くん力持ち~…♪」

満更でも無さそうな千歌。

女の子はやっぱりこういうのはやって欲しいものなのか?

 

「ほら、ちゃんと布団かぶれって」

「えへへ…ありがとう、悠くん」

「何改まってんのさ、これくらいしてやるよ」

「悠くん…やさし~……………スゥ…スゥ…」

「はや……」

結構疲れていたのだろう。

静かに部屋を出ようとする。

 

 

 

「おやすみ、千歌」

「……スゥ…スゥ」

…気付かれないように、頭を数回撫でて部屋を後にした。




曲はオリジナル設定で今のタイミング出しました。
作中に出てくる曲は基本オリジナル仕様です。


次回は1年生と会議です。


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7話

コアラのマーチさん、蓮鬼さん、烈火の明星さん
セルスさん、南ことりの自称弟さん、ヒラタさん
白崎矢さん、絢瀬絵里さん、響也さん
お気に入り登録ありがとうございます!


 

 

放課後、花丸とルビィと善……ヨハネから呼び出された。

指定された場所は図書室。

 

「失礼しまーす」

「ウェルカム to ヘルゾーン♪」

「PUSH!」

「あいたっ!」

ヘルゾーンって言われたからついPUSHしてしまった…。

あ、もちろん頬をつついただけだよ?

 

「善子ちゃん、図書室で静かにずら」

「な、なんで私だけなのよぉ!」

「あの…2人とも、先輩が困ってるよ…?」

「ん、ルビィちゃん、大丈夫もう慣れたから」

昔から親交がある2人ならここまで話せるのも当然だろう。

 

「それで、なんの用件だい?」

「ライブの事ずら」

「ライブ?」

「うん、ルビィ達もどうやったらライブが盛り上がるか考えてたんだけど…」

「リトルデーモンにも良い案があるかと思って呼んだのよ」

「うーん、案かぁ…」

 

チラシ配りに…あ、千歌と曜が町内放送使って盛り上がってたっけ。

「あとは…SNSとか?」

「SNS?」

「まぁ、沼津とかにいる人くらいまでじゃないと来るのが困難なのがネックだけどね」

カチカチと携帯を操作する。

 

「おおお……未来ずらぁ」

「…もしかして花丸ちゃん、携帯とか苦手?」

「あんまり分かんないずら」

「ルビィもよく使い方とか教えてるよ」

「ずら丸は昔から機械苦手よねぇ」

「善子ちゃんが詳しいだけだよ、よくネットのライブとか…」

「わー!わー!!!」

「?」

ライブとかなんとか聞こえたけど…気のせいか?

 

 

 

「…よし、とりあえず宣伝はこんなもんかな」

「先輩凄いずらぁ…」

「さすが私のリトルデーモンね♪」

「結局任せっきりだったね…」

「気にすんなや、これが俺の仕事でもあるからな」

 

1年生3人との話し合いも終わり、図書室をあとにした。

 

 

───────────────────────

 

 

帰り支度をしようと教室に戻ろうとすると…。

 

「あっ…」

「あら、あなたは……」

 

怖ーい、怖い生徒会長様に出会した。

「あ、あはは……どうも…」

「スクールアイドル部のライブ準備は順調ですか?」

「あ、はい…それはもう…」

「そう…妹のルビィも居ますし、よろしくお願いしますね」

 

…珍しく丁寧に対応されるので面をくらってしまった。

「が、頑張りますね!」

「期待してますわよ」

 

 

 

そのまま生徒会長は廊下を歩いていった。

「…期待してる?」

その言葉だけが引っかかっていたが…。

 

 

 

────────────────────────

 

「はぁい、ダイヤ♪」

「…鞠莉さん」

「悠に会ってたわね?どうだったかしら?」

「…まだ分かりませんわ……ただ…」

「ただ?」

 

 

「鞠莉さんの言う…キーになりそう、と言うのは…間違ってない、そう思いますわ」

「そうね…スクールアイドルの件も…果南の事も」

 

 

「…ええ」




短めですがご了承ください…。
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次回は曜ちゃんと2人きりに…?


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8話

雪見だいふく・さん、DAIKINさん、高倉瑞姫さん
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ラブライブACがスクフェスと若干違うなぁと感じながらもプレイしてるA×Kです。


 

 

ライブまで残り3週間程となったある日。

 

時刻は15時30分。帰りのホームルームも終わり生徒達は帰る支度をし始めた。

 

「じゃあ、千歌ちゃん、梨子ちゃんまた明日ね♪」

敬礼をし、曜が教室を出た。

 

「曜、今日なんか予定でもあるのかな?」

「曜ちゃんは、部活だよ~」

もぐもぐとミカンを食べながら答える千歌。

…そのミカンはどこから出てきた…?

 

「そういえば、兼部してるんだっけ?」

「水泳部だね」

「スクールアイドルと水泳の兼部なんてすげぇな

通りで体力もあるわけだ」

体育の長距離走で負けた。女子相手に負けた。

いや、見くびってたわけじゃないけど、ほんとに早かった。

なんなら、そんなに息切れとかしてなかったからね?

 

「良かったら見てくれば~?」

「え、俺が?」

千歌からの提案に思わずキョトンとしてしまう。

 

「私達はこれから曲作りの続きだから」

「え、だったら俺もいた方が…?」

「悠くんには~…ライブ当日まで秘密にしておきたいって言うか…」

少し顔を赤くして視線を泳がす変な千歌。

 

「?…まぁ、楽しみはとっとけって言うならそうするけど…」

「千歌ちゃんも大変だね…」

「あはは…」

「?…???」

 

 

女の子同士の会話には裏がある……のか?

この時俺はどういう意味だったのかさっぱり分からなかった。

 

 

 

 

 

───────────────────────

 

屋外プールに着いた。

 

夕陽がプールサイドに差し込む中、プールにはバシャバシャと水の跳ねる音だけ響いた。

 

「さすが水泳部…はや…」

しかし、泳いでいるのかこちらには全く気がつかない曜。

…よくよく思えば、女の子と俺がここに居るって傍から見たら変な光景…なのか?と今更ながら気にしてしまった。

 

曜の水着姿に興味が無いと言えば全くの嘘になる。

もちろんマジマジと見るのは男として嫌われる…。

 

「あれ、悠くん?」

「う、うわあああ?!よ、曜?」

プールサイドからひょこっと顔出す曜。

知らぬ間に目の前に現れていた。

 

「どうしたの?」

「あ、いや…曜の部活姿見てみたかったな~…って?」

疑問形で言葉を濁すと曜は思わず吹き出した。

 

「ぷっ…あははっ!変な悠くん、いいよ見てても大したものじゃないけど」

「いやいや、そんなことないって…めちゃくちゃ早かったし」

「昔から泳ぐのは好きだったからね」

「そ、そうか………」

 

会話は成り立つものの、次の問題が出てきた。

彼女はもちろん水着姿。色々と強調されている。

(き、着痩せするタイプなのかな…?)

 

もちろん女の子にしかない2つの山も強調しまくりだった。

 

「悠くん?」

「なっ、なんでございましょう!?」

「なんで敬語?」

「あ、あはは……咄嗟の言葉だから?」

「さっきからキョロキョロしてるけど…どうしたの?」

「いや…ほら…ここにいるの曜と俺だけじゃん…?

誰かに見られたらまずいかなって…」

 

「?」

俺が気にしてることに曜はポカンとしていた。

「まずいも何も、この学校に居る男の子は悠くんだけだし…」

「あ、そうだった……」

すっかり忘れてたけどそうだった。

ここに居る男は俺だけだった。

 

「だからここに悠くんがいても驚いたりしなかったんだよ」

「あー……納得です」

それもそうか、知らない男とかだったら悲鳴のひとつもあげるか。と冷静に考えてたら肩の荷が降りた。

 

「あはは…ごめんごめん、曜の水着姿がちょっと刺激的で…」

「……え?」

 

思わず本音が出た。完全に失言だった。

「あ、ああああ!違うの!今のは変な意味じゃなくて…!」

急いで訂正するが時すでに遅し、グッバイ俺の学園生活。

 

 

 

…と、思いきや。

「…あ、ありがと…///」

「え……?」

怒ったり軽蔑の目で見てくるのかと思ったら少し恥ずかしそうにする曜。

いつも見ない表情に少しドキッとしてしまう。

 

「あ、う、うん…」

………シーーーン…。

さっきまで跳ねてた水の音もせず、プールサイドは静まってしまった。

 

「そ、そうだ!悠くんもプール入ろうよ!」

「えっ、あ、俺…?」

話を繋ごうとする曜。

今からプールに入るというのは多少無理がある…それに。

 

 

「ごめん、曜…………………俺、泳げないんだ」

「ええええっ!?そうなの…?」

こればっかりは昔から治らない。

俺は足が着くとこでもかなり危うい位のカナヅチである。

 

「あ、あはは…面目ない…」

「そっか…うーん、でももったいなぁ…すぐ近くには海もあるのに…」

確かに、内浦にある海も1度は行ってみたい。

ホントに浅瀬しか行けないと思うが…。

 

「あ、そうだ!」

曜が何か閃いた。

「知り合いにね、ダイビングやってる人がいるんだ!

その人に教えてもらおうよ!」

「だ、ダイビング…?」

 

いきなりハードルが上がった感がする。

「大丈夫大丈夫、最初から潜ろうってことじゃないから、ね?」

「………わ、分かった」

 

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

結局、曜に勧められ今週末にダイビングに行くことに。

それを千歌に話すと。

 

「あー、果南ちゃんのところかぁ…私も行こうかな?」

「知ってるの?」

「うん、幼馴染だからね」

今はダイビングのお手伝いで学校に来てないらしい。

聞くと1つ上の先輩らしい。

…つまりフリーダム理事長と堅物生徒会長と同じってことか…。

「はぁ~♪果南ちゃんに会える~♪」

千歌は上機嫌だった。

(……千歌がスクールアイドルしてること、幼馴染はどう思ってるんだろ…?)

 

 

 

 

 

色々と気になる点はあったが、今はカナヅチを少しでも直そうと考えることにした。




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次回は4人で海へ!


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9話

曜ちゃんSSさん、ライスマンさん
お気に入り登録ありがとうございます。

おさんぽラリー、進捗いかがでしょうか←


そして来たる週末。

梨子も誘ったが、作曲がもう少しで完成しそうだからとお断りされてしまった。

 

今度別の機会に誘おう、と思いつつ今は騒がしい女の子の準備が出来るまで待ってるいる最中だ。

 

「お待たせー!悠くんー!」

ガサッと大きめの袋を持って千歌が出て来た。

 

「それなーに?」

「回覧板と…あとはお裾分けの品~」

うっすら、オレンジ色の物が見えた。

多分十中八九、ミカンだろう…。

 

「多分曜ちゃんがもうすぐ来ると思うんだけど…」

腕時計を見ると待ち合わせの時間5分前だった。

 

「おーーい!」

声がする方を振り向くと自転車に乗った曜が来た。

 

「おはよう、曜」

「おっはヨーソロー!いい天気になったね!」

「曜ちゃん、自転車ウチに止めてく?」

「うん!ありがとう!」

 

そして、俺と千歌と曜の3人はバスに乗りダイビングショップに向かった。

 

 

────────────────────

 

 

バスの中では俺が泳げない話に…。

 

「まさか悠くんが泳げないなんてね~」

「千歌…意外と気にしてるんだからやめてくれ…」

「プールの授業とかどうしてたの?」

「毎回休んでた」

「そもそも、なんで泳げないの?」

 

「……お風呂で溺れかけて泳げないことに気がついた」

「「え」」

 

あの時は死にかけた、いやホントに。

死因がお風呂で溺れたとかシャレにならん。

 

「あ、そうそう!」

携帯を操作し、なにか見せてきた曜。

 

「これは…?」

「ライブの衣装!もう完成しそうだよ!」

「曜ちゃんすっごーい!」

食い入るように衣装を見る千歌。

 

「あとは振り付けと歌だな」

「これからは朝練と放課後練習しなきゃね」

「場所とかどうしようかな~」

「あ、千歌良い場所知ってる!」

「お、じゃあ今度からはそこで練習しようか」

 

スクールアイドル部の練習場所やする事を打合せしてるうちに目的地に着いた。

 

 

「ここがダイビングショップだよ!果南ちゃーん!」

千歌が着くなり大声を出すと中から1人の女の子が出て来た。

 

「ん?千歌と…曜、それに男の子?」

長身のポニーテールが印象的な女の子。

ダイビング帰りなのか、水着の格好をしていた。

…かなり目のやり場に困る。

 

「悠くーん…?」

横にいた曜から脇腹を突っつかれる。

 

「あ、あはは……すいません…」

「はい、これ!」

千歌が大きめの袋を果南さんに手渡した。

 

「回覧板と、お裾分け!」

「どうせミカンでしょ?」

「文句ならお母さんに言ってよ~」

「あははっ、ありがとね♪」

 

やっぱり幼馴染ということもあるのか、かなり仲が良さそうだ

「それで、君は?」

「あっ、はじめまして冴木 悠と言います…えっと…」

「松浦果南、学年は3年だよ。今は学校お休みしてるけどね」

「果南さん、よろしくお願いします」

「なるほどね…君が噂の男子生徒って事ね」

「………?」

「ううん、なんでもない♪

それで今日はなにか用があって来たのかな?」

 

 

 

「あ、そうなの!実は悠くんがね………」

 

 

 

────────────────────

 

「なるほどね、つまり悠は全く泳げないと」

「だから果南ちゃんにね、教えてもらおうって!」

「うん、いいよ♪今日はお店もお休みだしね♪」

「やったー!着替えてこよー!」

聞くやいなや、千歌は曜を連れて奥へと消えていった。

 

「あははっ、千歌ったら元気なんだから」

「昔からあんな感じなんですか?」

「昔はもっとはしゃいでたよ、まぁ私に似たのかもね」

「…あ、俺どこで着替えたら…?」

「あー、千歌と曜が終わるまで待つしかないかなぁ」

あと数分はかかるだろう。

ここで気になることを聞くしか…。

 

「あの、果南さ………」

「お待たせー!」

しかし、思いのほか早く千歌と曜が来てしまった。

 

「はや…」

「下に着てたからね~………って!悠くん何言わすの~!」

「え、俺…?」

「あはは、2人とも準備万端だね♪

じゃあ、悠も着替えてきなよ」

「わ、分かりました…」

 

話の腰を折られてしまったが、仕方ないまたの機会に聞こう。

そう思い荷物の入ったカバンを持ち、奥へと進んだ。

 

 

────────────────────

 

「お待たせしました」

「へえ、意外と逞しいんだね。なにか運動やってたの?」

「陸上部に入ってました」

「なるほど、通りでね」

「…な、なんか悠くんの水着姿……見てる方が恥ずかしいんだけど!」

 

キャーと言いながら曜に抱きつく千歌。

…俺なんかしたか?

 

「じゃあ、行こっか♪」

果南さんを先頭に俺達は海へと向かった。

 

 

「おー!海だー!」

「全速前進、ヨーソロー!」

 

我先にと海へ向かう2人。

泳げるとこんなにもはしゃげるのか…。

 

「あはは、2人とも元気だねぇ。

さ、じゃあ泳ぎ方教えるね」

「よ、よろしくお願いします!」

「リラックスリラックス、だよ?」

 

…果南さんから出てくるお姉さん感に困惑しつつも泳ぎを教えてもらう事に。

 

 

 

「はっ!なんか胸騒ぎが…!」

「どうしたの、千歌ちゃん?」

「な、なんでもないよ!」

 

 

────────────────────

 

「ゆっくり顔を入れて~出して~」

「ぶはっ!」

果南さん指導のもと、泳ぎを教えて貰ってたが

なかなか上達はしない。

 

「ゆっくり自分のぺースで大丈夫だからね」

「す、すいません…」

分かってはいるけど、水が怖い。

でもまさかお風呂で溺れかけて泳げないことが分かったとか果南さんに言えないしなぁ…。

 

「じゃあ、こうしよ?」

俺の手を握る果南さん。

「手、掴んでるからこれなら安心でしょ?」

「は、はい…っ」

 

安心どころか緊張してきた。

突然とはいえ、女の子に手を握られたからだ。

彼女居ない歴=年齢の俺にはさすがに免疫はない。

 

「ゆっくり…ゆっくり」

「少し進んだね!」

ぎこちないが少し進めた。

これも教える人が上手いからだろうか。

 

「少し休む?」

「そ、そうしますね…」

 

水の抵抗もあってか、どっと疲れた。

しかし、千歌と曜は何処吹く風。

まだ泳いでいた。

 

…あれ、これ聞けるチャンスじゃない?

 

「…あの、果南さん」

隣で休んでる果南さんに話しかける。

 

「ん?どうしたの?」

「果南さんと千歌は幼馴染なんですよね?」

「そうだよ?」

 

「…千歌がスクールアイドル部を作ったんです

幼馴染として…どう思いますか」

「…知ってるよ、千歌から誘われたから」

初耳だった。

しかしどこか納得出来た。幼馴染にいの一番に誘うのは当たり前だ。

 

「でも……私はスクールアイドルは''絶対にやらない''」

簡潔に、だけれどどこか意味ありげにそう答えた果南さん。

 

 

 

「…そう、ですか」

「……さっ、あの2人にも休憩するように言ってきますか」

何事も無かったかのように千歌と曜の所に行こうとする果南さん。

 

 

「あ、あの!」

咄嗟に呼び止めてしまった。

 

「…なに?」

「……こんど、月末に…ライブがあるんです

良かったら……来て、ください。きっと彼女が伝えたいことが分かるはずです」

 

 

 

「………そっか」

たった一言だけ、そう告げて2人の元へ向かってしまった。




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次回はライブの練習編です


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10話

モーニング台さん、souseiさん、dra01さん
お気に入り登録ありがとうございます。

μ’sの中では真姫ちゃんが好きどす( 'ω')


 

【─────スクールアイドルは絶対にやらない】

 

果南さんの言葉がずっと突っかかっていた。

(絶対に………か)

あの言葉には裏がある。それは多分千歌も知らない事だろう。

 

「かと言って千歌にも聞きにくいしなぁ…」

こうなったからには自分の手でどうにかするしかない。

 

「とりあえず…本人はまだ学校お休み中だし…誰か知ってる人なんているかな…」

とは言え、3年生の知り合いなどいるはずも……。

 

「……あ、生徒会長に理事長が居た」

あの2人なら何か知ってるのかもしれない。

(仕方ない、明日聞きに行くか)

 

 

 

コンコン。

「悠くん、今いいかな?」

「ん、千歌?大丈夫だよ」

扉を開けると、千歌が部屋着姿で立っていた。

お風呂に入った後だろう。髪が濡れていた。

 

「何かしてた…?」

「ううん、大丈夫だよ」

こういう時の女の子の勘は鋭い、千歌も例外ではない。

 

「えっとね、明日の朝練の件なんだけど…」

「おっ、それはちゃんと聞いておかなきゃな」

立ち話もなんだったので部屋に入れることに。

 

「とりあえずね、砂浜でダンスの練習しようかなって」

「いい場所って言ってたけど…砂浜の事だったのか」

「うん…今のところはね。

どこか室内借りれたらいいんだけど…」

…現状、部室も(仮)の状態だ。

部として認められなければ明け渡さなきゃいけない。

 

「…不安?」

その一言に千歌はピクっとした。

 

「……うん」

珍しく、元気の無い返事で答えた千歌。

 

「大丈夫かなって…もし、部として認められなかったらって…」

不安になるのも無理はない。

それは多分、千歌だけではないはず。

 

「らしくねぇぞ、千歌

俺たちに出来ることを精一杯しよう」

「悠くん………」

「…なんて、下手くそなフォローでごめんな」

 

「ううん……ありがとうっ」

その笑顔はいつもの千歌の笑顔だった。

 

「そうそう、千歌はその明るさがなきゃな」

「悠くんのおかげだよ」

そう言って手を握る千歌。

お風呂上がりでほのかに温かかった。

 

「…うん、こうしてると…何だか落ち着く」

「なんか照れるな」

気まずくなったのはスっと立ち上がる千歌。

 

「えへへっ、悠くんパワー貰ったし、もう寝るね」

「明日の朝は砂浜な?」

「うんっ、おやすみ悠くんっ」

「おやすみ、千歌」

 

 

 

 

──────────────────────

 

 

そして、次の日の朝。

 

「ふぁ~……あ…分かってはいたけど…眠いなぁ」

「悠さん、早起きはいい事ずら」

「だ、堕天使的にはこの朝日は厳しいわね…」

「千歌ちゃん、まず最初になにするの?」

「とりあえず完成した曲を聴こうっ、梨子ちゃん!」

「それじゃあ、流すよ?」

 

みんな聴き入るように耳を傾ける。

数分だったが、とても早く感じた。

 

「いい曲ずら~…」

「こ、これルビィ達が歌うの…?」

「くくっ…堕天使のボイスでリトルデーモン達を虜に…!」

「じゃあまず、振り付けだね…どうしよっか、千歌ちゃん?」

「それもまとめてあるよっ」

 

 

 

 

そして、千歌指導の元、振り付けの練習が進められた。

……しかし。

 

(…あの2人…動きが硬いな…)

目に付いたのは花丸ちゃんとルビィちゃんの動き。

どこかぎこちなさが残っていた。

 

「こ、こうずら…?」

「あ、あれ…手の動き逆かな…?」

 

「…2人とも、ちょっといいかな?

他の4人はそのままやってて」

 

 

 

 

2人を呼び、4人とは少し離れたところで話す。

 

「やっぱりダンス難しいかい?」

「…はいずら」

「…はい」

 

「まぁ、いきなりは出来ないもんなぁ…見てても分かるよ」

「…オラ、出来るか不安ずら」

「ルビィも…」

「…じゃあ、質問を変えるね。

2人とも、楽しんでやってるかい?」

 

「えっ…?」

俺の質問に2人は少し困惑していた。

 

「何事もだけど、心から楽しもうって思ったら…少しでも楽になるんじゃないかな?」

 

「心から…」

「…楽しむ」

「2人はどうしてスクールアイドル部に入ったのかな?」

 

「ル、ルビィはスクールアイドルが好きだから…」

「オラは…ルビィちゃんとなら出来るかもって…それにもっと目立ってみたいって…」

 

「ほら、ちゃんと理由があるじゃん。

2人にも楽しむ理由がさ。

不安なのは花丸ちゃんやルビィちゃんだけじゃないさ」

 

「…オラ達だけじゃないずら…?」

「俺も不安さ、でも今やれることを精一杯やろうよ

そのためには楽しまなきゃね、辛かったりいやいやなままやっててもいい事なんかないしさ」

 

「…ルビィ、頑張ってみる!」

「ルビィちゃん…」

 

その言葉と共に千歌のところに走っていくルビィちゃん。

「あ、あのっ!」

「ルビィちゃん…どうしたの?」

「だ、ダンス…教えてくださいっ!」

「うんっ、もちろんだよっ!

どこが分からないの?」

 

 

「…ほらな?楽しもうって思ったら何か変わるんだよ

それはルビィちゃんも花丸ちゃんも同じだと思うよ」

 

 

「…オラも…頑張るずら…!」

「その意気だ」

 

 

 

────────────────────

 

 

「じゃあ、朝練はここまで!

バスに乗り遅れちゃうからね」

「なんか充実した練習だったかも!」

「これもヨハネの恩恵…」

「善子って意外とダンス上手いんだな」

「善子言うな!ヨハネよーっ!」

 

「あ、バスが来たずら!」

 

 

7人でバスに乗り込み、学校へと向かった。

 

 

 

────────────────────

 

 

「…さて、と」

時刻は16時過ぎ。

他の6人には先に練習に行っててくれと伝え、俺は理事長室に向かった。

 

 

 

コンコン。

「2年の冴木です、理事長はいますか?」

「開けていいわよ」

 

重厚な扉を開けると、そこには理事長と……生徒会長もいた。

────これはちょうど良かった。

聞く手間が省けた。

 

「珍しいですわね、理事長室に来るなんて」

「ええ、少し聞きたいことが」

「…何かしら?」

 

「……今、学校を休学してる…松浦果南って人、知ってますか」

その質問に眉を少し動かす理事長と生徒会長。

 

…この2人は何か知っている。

「何か知ってるなら、教え………」

「教えることは何もないわ」

きっぱりと言い切った理事長。

 

「意地悪じゃないわ、でも察して…悠」

「…分かりました。」

これ以上聞いても多分答えないと判断した俺はそのまま理事長室を出た。

 

 

──────────────────

 

 

「悠…果南に会ったのかしら」

「さぁ…まだ分かりませんが…何かの因果関係…でしょうか…。

これも鞠莉さんの計算の内ですか?」

 

「さぁ……どうかしら」




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次回、【音楽室に2人】


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11話

「あーなーたーねぇー!」
「あ、はい…ダイヤさん怖いっす…」
「ぶっぶーですわー!」
「ほら、千歌さんだってこう言って……ってそれは私のセリフですわ!」
「すいません…ほんとすいません」
「それで、今回は?」
「いや、仕事が忙しかったんですよ…果南さん」
「マルインパクトするずら?」
「い、嫌っす…」
「じゃあ堕天?」
「それも嫌っす…」
「まぁまぁ、次回から気をつけて、ね?」
「梨子ちゃんまじ天使…!」

ということで更新遅れてすいません…!


「ごめん、皆おまたせ」

「あー、遅いよ悠くん!」

「あはは、ごめんごめん」

「どこか用事あったの?」

「うん、まあ少しね…そっちは?」

 

「うんっ、順調だよ!」

自信満々に敬礼をする曜。

 

「やっぱり踊るのって楽しいね、ルビィちゃん」

「うんっ!」

顔を合わせて笑顔で答える花丸ちゃんとルビィちゃん。

 

「ヨハネともなればこれくらい当然よね♪

もうリトルデーモンのみんなもヨハネの虜ね♪」

ギランっと独特のポーズを取る善…ヨハネ。

 

「…………」

一方、どこか不安な梨子。

 

「…梨子?」

「あ、う、うん。私も大丈夫だよ」

「…そうか?」

どこか焦るように答える。

「千歌達頑張ったんだからね!」

「よーしよし、よく頑張ったな~」

頭を撫でる。

周りからの視線が若干痛い。

 

「仲良いずら~」

「ヨハネに挑戦状かしら…」

「あ、あはは…千歌ちゃんは昔から甘えん坊だからね…」

「ルビィも昔はお姉ちゃんにやってもらってたな…」

「……………」

 

「今日はこれくらいで解散しようか」

「そうだね、私は少し砂浜走ってようかな」

「あ、私も一緒に走るー!」

 

「マルはもう少し自主練しようかな…」

「ふっ、しょうがないわね。

ヨハネも手を貸してあげましょう」

「善子ちゃん、やっぱり優しいねっ」

「だからヨハネよ!」

 

 

「あはは…みんな練習のあとなのに元気だなぁ」

「……そ、そうだね」

「梨子はどうしたんだ、元気ないぞ?」

「あはは…ちょっと……ね……」

「良かったら話聞くよ?」

「じゃあ…少し場所変えよっか」

 

 

────────────────────

 

連れてこられたのは音楽室。

ピアノの前で座ると少しピアノを弾き始めた梨子。

 

静かに近くに座り、響くピアノの音に耳を傾ける。

流石賞を取るくらいの腕前だ。

聞いてて心が落ち着く。

 

「……ふぅ」

2分……いや、それ以上長く感じた。

「私………ね」

「うん?」

「歌うのが…あんまり得意じゃなくって…」

「…だから、元気がなかったのか?」

 

静かに頷く梨子。

「足引っ張っちゃったらどうしようって…」

「何だ、そんなことか」

「そ、そんなことって…!

私にとっては……!!」

「梨子は綺麗な歌声してると思うけどな」

 

「………えっ?」

「だーかーら、綺麗な歌声してるって」

「そ、そんなこと…」

「あるよ。

梨子がないって言っても俺はあるって言い続けてやる」

 

「…ど、どうしてそこまで言えるの?」

「試せば分かるよ……なにか有名なデュエット曲とか弾ける?」

「じゃ、じゃあ…この前ドラマで話題になったあの曲とか…?」

「ん、それならOK」

 

俺の返事を聞き、弾き始めた梨子。

それに合わせて歌い始める。

最初は戸惑ってた梨子だが、Bパートに入った瞬間梨子の歌声が聞こえた。

言った通り、綺麗な歌声だ。

これをこのままにしておくなんてもったいない。

 

 

いつしか、音楽室は2人のステージとなっていた。

 

 

────────────────────

 

そしてその2人をこっそり見る人物達が…。

 

「気になって来てみたけど…あの2人仲良さそうだね」

「私的には、悠くんが歌結構上手いのが驚きだけどね」

「女装して出てもらう?」

「千歌ちゃん、さすがにそれは無理って言うと思う…」

「冗談だよ~…でも梨子ちゃん、楽しそうだね」

「そうだね、これでいい自信につながってくれればいいんだけど…」

 

 

────────────────────

 

 

「………ほらな、歌えただろ?」

「そ、そうするなら最初からそう言ってくれれば…!」

「そうしたら、緊張するだろ?」

 

梨子の両肩に優しく手を置く。

 

「もう少しリラックスしろ、そしたら緊張も無くなる」

「あっ……うん…分かった」

手を置いて数秒後、ボディタッチしたことに気がつく。

さすがに嫌な顔される…かと思いきや。

 

「歌えたのは…その…悠くんのおかげっていうか…その…」

髪の毛をいじりながら喋る梨子。

心なしか顔が赤い。

 

「だから…ね、ライブの時も…しっかり見てて欲しいなって…」

「当たり前だろ、特等席から見させてもらうよ」

「約束だからね?」

「ん、約束だ」

指切りげんまんをし、どちらからともなく笑い合う。

 

「帰ろっか」

「そうだね、すっかり遅くなっちゃった」

「でもいい歌声聞かせてもらったし耳が幸せ幸せ」

「も、もー!掘り返さなくていいからー!」

 

 

 

帰ろうと学校を出た時、梨子が小さな声でありがとうと言った気がしたが…多分気のせいだろう。

 

 

 

 

 

 

 

その帰りのバスの中では2人とも熟睡していた。




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次回、ライブへのラストスパート編


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12話

誤字脱字が多い…気をつけなきゃ…

たくさんのお気に入り登録ありがとうございます。


「あとライブまで3日か……」

 

カチカチとパソコンをいじる。

見ているのはSNSで投稿したスクールアイドル部のライブの閲覧数。

 

「2週間ちょいで……150、か。」

正直、講堂を満員にはかなり微妙。

浦の星女学院の生徒+親御さん。

さらには沼津界隈の高校生も来てくれなきゃ厳しいだろう。

 

「こまめにSNSも更新しないと…ね」

ちなみに俺は今、部室に1人。

ほかのメンバーは屋上で練習している。

…噂をすれば。

 

「たっだいまー!」

「おかえり、千歌。

なんかご機嫌だね?」

「そうかなー?

実はね~……」

「ちーかーちゃーんー!」

「んぐぐ…!……そ、そうだったごめんね曜ちゃん。」

「…?」

 

何やらこそこそと話2人。

その様子を他の人に聞いてみた。

 

「梨子、あの2人どうしたの?」

「えっ!?……あ、あー…どうしたのかな?」

「ま、マルも分からないずら!」

「る、ルビィも…!!」

「リトルデーモン…覚悟しなさい?」

「か、覚悟…?」

 

俺…何かしたか?と心に手を当ててみるが心当たりがない。

見るからに怒ってる感じはない。

 

「あ、あはは……そ、それはそうと悠くん!

そっちはどうー?」

話を強制的に逸らすように話題を変える千歌。

 

「あ、ああ…とりあえずこんな感じ」

「閲覧数…150…」

梨子がその数字を見て少し落ち込む。

 

「まだわかんないさ、やれることをやろう」

すかさずフォローする。

「そうだね、私たちなら出来るよ!」

曜もフォローしてくれる。

 

「だな…さてと、そろそろ帰ろうか?」

「え?!」

「いや、えっ?!って…もう5時だよ?」

「あ、あー…!そ、そうだったね!」

何やら落ち着かない千歌。

ホントにどうしたんだろうか…。

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

 

千歌が焦っていた理由がよくわかった。

帰ってから1時間ほど過ぎた時だった。

 

 

「なんで5人がここに居るんだよー!」

「あ、あはは…実はね…」

千歌が説明をし始めた。

ライブまでもう少し。みんなの結束をより深めようとお泊まり会をしようと提案した。

 

「…俺の是非は?」

「あはは、聞いてなかった~……」

「いや、俺も男だし…みんな女の子だし…抵抗とか…」

 

他の6人は既に部屋着。

夏も近くなってきたからか、少し薄着。

かなり目のやり場に困る。

 

しかし、みんなは否定するどころか……。

「ま、まぁ…私は良いよ?」

「私も…悠くんなら?」

「マルも…」

「る、ルビィもお姉ちゃんから気をつけるように言われたし…」

「リトルデーモンのお世話をするのもヨハネの大事な役目よ♪」

「…え、えー…?」

 

「という訳で、悠くん含めて7人でお泊まり会!」

「いやいや!志満さんが許すわけ…」

「もうOK貰ったよー」

「はや!?」

 

「それとも…悠くんは、私たちとお泊まりするの…嫌?」

「ご、ごめんね…嫌なら…良いよ?」

曜と梨子が申し訳なさそうにする。

…こういう顔をされると弱い。

 

「わ、分かった…まぁ、みんながいいって言うなら…」

「ホント!?」

「よろしくお願いしますズラ!」

「さすがね♪リトルデーモン♪」

 

 

 

そんなこんなでハチャメチャなお泊まり会が始まりましたとさ………。




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次回、ライブ前のお泊まり会編


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13話

今回はハーレムルート…?
誤字脱字が目立つ…。


急遽始まった(?)お泊まり会。

 

いつも通りのテンションではしゃぐ千歌と曜。

それを注意しつつも楽しむ梨子。

そして独特のポーズをし、参戦する善子…もとい、ヨハネ。

その光景をあわあわしながら見ているルビィちゃん。

そして、モグモグと間食をしている花丸ちゃん。

 

 

…ちなみに今は何をしているのかと言うと…。

 

「ヨーソロー!」

「うわっ!…やったわねー!

ヨハネ奥義!インフィニットエターナル!」

「あははっ!善子ちゃん、当たんないよーっ!」

「ちょ、ちょっと!危ないよ!」

「リトルデーモン・リリィよ!お前もそっちの味方か…!!」

「リリィって何よ!それに、私は逃げ回ってるだけで味方とかなってないし!」

 

…食後の運動?なのか。

枕投げ大会、絶賛開催中である。

俺は椅子に座りながらそれを観戦している。

 

(元気だなぁ、コイツら…飯食べて少し練習して。

で、今枕投げ大会やって風呂はいって寝る…だっけ?)

 

千歌から夕食の時に説明があったが、この後お風呂に入り、明日の朝はまた朝練をする予定だ。

 

枕投げ大会は、千歌曰く

 

【修学旅行、お泊まり会と言えば枕投げ大会だよ!

これは戦場!サバイバルだよ!】

 

と言う。

それに乗るかのように善子が。

 

【戦場…!

つまりはヴァルハラ!ヨハネが求めてた地!】

 

と乗っかってきた。

そして今に至る。

…というか流れ弾に当たっていつの間にかルビィちゃんと花丸ちゃんも参加してるし。

 

 

 

 

「隙あり!」

完全に丸腰だったのか千歌から枕が飛んできた。

「ぶへっ」

もちろん、避けれる時間もなく直撃。

 

「へへーん、悠くん油断してたなー!」

「……やったな~?」

男と女の子じゃさすがにハンデがあるが、やられたらやり返す。

これぞ倍返しイズム。半〇直樹もビックリだ。

 

 

 

 

バスっ。

しかし、意外にも後ろからも直撃を食らった。

振り返るとそこにいたのは梨子。

 

「あ、あはは……わ、わざとじゃないよ?」

多分千歌から目で合図でも送られてたんだろう。

それが証拠に千歌から送られるGoodポーズ。

こやつら…。

 

「悠くん、今ここは6対1の状況だよ?」

「なん…だと…?」

そんな馬鹿な~…、と周りを見ると枕を持って獲物を捉えたような目をする6人。

 

「…や、待て…話せば分かるぞ?…な、な?」

「それっ!いっけー!」

 

 

 

 

 

次の瞬間、バスバスと枕の全弾集中砲火を食らったとさ。

ちなみにその後、千歌を捕まえてくすぐりの刑に処した。

 

 

────────────────────

 

 

「ふぅ……」

6人が先に風呂に入って出た後、俺も湯船に浸かり、1日の疲れをとった。

 

時刻は10時前。

なんだかんだ言って時間が経つのは早かった。

 

他の6人は俺が出るまでライブの打ち合わせをすると言っていた。

「思えばあと数日か……」

 

ライブの件もそうだが、他に考えることは山ほどあった。

例えばライブが成功したとして、次にすること。

その他にも、果南さんのこと。

まだライブに来てくれるのか明確な答えももらってない。

そして次の曲や振り付け、衣装のこと。

 

考えれば考えるほどキリがなくなってきた。

「……まあ、まだライブがどうなるかも分からないしな…」

やれることを精一杯やろう。

そうは言ったが、不安がないとなれば嘘になる。

 

もちろん、サポートする身としてそんな姿は見せないようにしてきた。

それはもちろん、今もこれからも続けていく。

 

「…今はライブのことを考えよう。」

湯船から上がり、モヤモヤする気持ちを洗い流すようにシャワーを浴びた。

 

 

────────────────────────

 

 

【※千歌視点】

 

「それで?」

打ち合わせの最中、善子ちゃんが突然口を開いた。

 

「それでって…どうしたの、善子ちゃん?」

「だから、ヨハネって…まぁ、今はいいわ」

「善子ちゃんが呼ばれ方を気にしなくなってるズラ…!」

「ズラ丸!そこは触れなくて良いわよ!

……悠の事よ、悠の事」

 

「悠くんがどうしたの?」

「ヨハネアイが見るからに…そこの3人!」

指をさされたのは、私と曜ちゃんと梨子ちゃん。

 

「直球で聞くわ。

悠のこと、どう思う?」

「悠くんの事?

楽しい仲間だよ!いつも支えてくれるし!」

「私もそうだな~。

やっぱり頼りになるし、優しいって思う!」

「わ、私も…悠くんから、勇気を貰ったから…」

「''ゆう''だけに?」

梨子ちゃんもダジャレを言うのかー。

「も、もー!千歌ちゃん、そんなんじゃないよー!」

あれ、違った?

 

 

「…ふっ…そう、ならいいわ。

変な事聞いて悪かったわね」

「善子ちゃん、もしかして…」

「ふふっ、リトルデーモン・ルビィ。

これは面白いことになりそうよ」

 

「…あ、ルビィも…リトルデーモンなんだね…」

 

 

 

 

────────────────────

 

 

「ただいま~」

「あ、悠くんおかえり!湯加減どうだった?」

「うん、ちょうど良かったよ」

「そうだね、疲れもしっかり取れたよね!」

「明日も早いし、もう寝ましょう?」

 

「ヨハネの時間はこれから…!

キング・オブ・ダークネスワールドの時間が……ふぁ、ぁ…」

「善子ちゃん、大きいあくびズラ…」

「ヨハネよ!

しょ、しょうがないじゃない!たくさん練習したんだから!」

「おかげで善子もそうだけど、みんな振り付けも良くなってきたしね」

「ところで、千歌ちゃん?」

「ん?なーに、曜ちゃん?」

「寝る場所はどことか決まってるの?」

 

「…あ、決めてなかった。」

「俺はどこでもいいよ、端っこでもいいし」

今の状況を説明すると、布団が右側に3個。

左側に4個あるような状態。

どこじゃ寝れないとかないし、端でもいい言ったのだが千歌は…。

 

「だーめーだーよ!悠くんは上座じゃなきゃ!」

…あ、布団にも上座とかあるのね、しかも指さされたのは真ん中だし。

 

「あとの6人は…ジャンケンで決めよう…!」

千歌の一声を先頭にみんなが頷く。

…え、なんでこんなに緊迫するような状況になってる?

 

 

「いくよ………ジャーンケーン!!」

 

 

 

 

結果的に布団は

 

ル 梨 善

曜 俺 千 花

 

 

の配置になった。

ちなみに花丸ちゃんと善子は既に寝ている。

 

 

俺はと言うと…。

 

 

(…寝れねぇ!!!)

当たり前である。

よくよく冷静に考えてみたら女の子に囲まれて寝ようなんて無理難題に決まっている。

 

東京にいた頃の俺だったら考えられないだろう。

(…え、なに…モテ期?)

とか考えてみたりしたが、勘違いも甚だしい。

流石にそれは周りから見たら、無いわー。と言われるに違いない。

 

 

「…悠くん、眠れないの?」

曜の声だ。

横をむくと、布団から少しだけ顔を出してこちらを見ている。

…正直ドキッとするのが止まらない。

 

「えへへ…私も、眠れないんだ…」

「…珍しいね、いつも早起きなのに」

朝練の時も一番乗りで居る曜。

きっと、いつも規則正しい生活をしてるからだろう。

 

「うん……なんか、今日はね……あ、そうだ…悠くん?」

「…ん、なに?」

「…そっち、行っていいかな…?」

「…え、こっち?」

「…ダメ、かな?」

 

ダメじゃない!と即答したいが…それはつまり…隣でって…事、だよな?

…やけに曜が積極的に来る。何かあったのだろうか?

 

「…い、いいよ…?」

結局、了承することに。

…まぁ、断る理由もないけど…。

 

「えへへ…お邪魔しまーす♪」

遠慮なく隣に入る曜。

顔と顔の距離、わずか10数センチ。

 

「顔…近いね…///」

「お前が恥ずかしそうにすんなよ…」

「でも…暖かい。」

こっちは体が触れそうで身動きがあまり取れない。

 

「…なんか、これなら寝れそう…」

「…そ、それは良かった…」

そのまま服を掴んだまま眠りについた曜。

…しかし、俺の方は当然寝れる訳もなく。

 

(いい意味での拷問に近い…)

シャンプーの匂いだろうか、いい匂いがする。

しかし、ここで変な行為をしたら変態というレッテルを貼りかねない。

じっとし、眠りにつくのを待つ………すると。

 

 

 

 

ガシッ。

 

左側から何か来た。

何かは、分かっている。

 

「んん~……ミカンのステージに…ミカンの衣装~…」

犯人は千歌だった。

あろうことか、自分の布団を押しのけてこちらよ布団に来た。

…こんなに寝相悪かったっけ?と疑いつつも今ある状況に困惑してるのは自分だけだと気づく。

 

 

 

 

 

(な、なるほど…両手に花ってこういう状況の事ね…)

いつしか眠気が来るのを待つのではなく、理性との戦いに時間を費やしていた。

 

結果、最後に見た時間が3時を過ぎた頃で眠りについたのは覚えている…。

 

 

 

 

 

────────────────────────

 

「…朝起きてみたら…」

「悠くんの横に……」

 

「「きゃーーーーつ!」」

「…朝から賑やかだな……」

寝不足オンザミーな状態で朝からの賑やかな声に答える。

 

「最初見た時はリトルデーモンが誑かしているのかと思ったわ。」

「んなことしねぇよ…」

「でも、2人とも気持ちよさそうに寝てたよ?」

「梨子も叫んでただろうが…」

「そ、それは朝からそんなの見たらそうなるよ…!

……でも、今度私もしてもらいたい…かなって…」

「なんか言ったか?」

「う、ううん!なにも!」

 

ちなみに今は砂浜に来ている。

朝練の1番最初のメニューはストレッチ。

体を動かすのは基本中の基本である。

 

「…ふぁ、ぁ…」

それどころではないのは俺だけだが…。

すると、曜が近づいてきて耳打ちした。

 

「悠くんの横、すごく寝やすかったよ♪」

「なっ……」

 

敬礼をし、行ってまいります!と言い他の5人のところに行った曜。

「ぜ、絶対からかわれてる…」

ポカンとしつつその姿を目で追う俺。

確かに体勢的に腕枕っぽくなってたけど…。

 

(はぁ…いい想いをしたような…なんというか…)

悶々とする気持ちが行ったり来たり。

正直耐えられそうにない…。

 

 

「さてと、じゃあ走りますかー!」

千歌の掛け声と共に走り出す6人。

見てる限り6人とも、結構体力がついてきた。

ライブをするには体力も必要だ。

 

(そろそろ新しいメニューも考えなきゃな……あ、そうだ水分補給用の飲み物買ってきてあげよう)

歩いてすぐのところにあるコンビニへ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

6人分の飲み物が入った袋を片手に、さっきまでいた場所に戻ろうとすると。

1人、砂浜を眺めている人物が。

 

「…あれ、果南さん?」

「…えっ?……あぁ、悠。おはよう」

「おはようございます、朝早いですね」

「まぁ、たまたまね……悠達は、朝練?」

「はい、そうです」

 

「…そっか」

走っている千歌を見て、どこか寂しそうな目をする果南さん。

「…あの、この前の…」

「ねぇ、悠」

「えっ…あ、はい」

ライブのことを聞こうと思ったが、話の腰を折られてしまった。

 

「大切な人が目指すものを側で見るって…どんな気持ちなんだろうね…」

「…え?」

「……ううん、なんでもない。

私、今日から学校登校するから、会ったら声でも掛けてよ」

「あ、はい。分かりました…」

「じゃあね」

最後に少し走っている6人を見てその場を後にする果南さん。

 

 

 

 

「大切な人が…目指すもの…」

それって…………。

 

 

 

「千歌と……スクールアイドルのこと…?」




今回は少し長めでした。
甘えてくる曜ちゃん、めちゃ可愛い(自画自賛)

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次回、ライブ本番


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14話

「マールーインパクトーーー!!」
「ぴぎゃああああああ!!」
「作者……堕天♪」

寒いですね←


そしてライブ当日を迎えた。

 

俺は今部室の前に居る。

…中では6人が着替えている。

俺は門番係である。

…悪く言われたら省かれた。

いや、まぁ男だし当たり前だけど。

 

「あとライブまで1時間…かぁ」

俺達は部室で待たされている。

理事長の意向により、次の授業はライブ鑑賞会になった。

…参加しない人は、自習。

 

つまり、満員になるにはほぼ全生徒鑑賞会に来て

なおかつ他の人も来ないと不可能という訳だ。

 

(……ここまで来て後ろ向きになるのはやめよう)

 

「悠くん、お待たせー!」

中から千歌が出てきた。

ライブ用の衣装に身を包み、俺の名前を呼ぶ。

 

「うん、似合っているよ千歌

もちろん、他のみんなもね」

 

青をメインとした服と、白を基調とした服の2種類。

ずっとライブ衣装を見てなかったから余計に印象的に見えた。

 

「サイズピッタリずら~♪」

「ふっ…堕天使の闇のパワーが高まるわ」

「へへーん、ルビィちゃんと協力して作ったからね♪」

 

「そうなの?ルビィちゃん」

「は、はいっ!…結構手先器用なんで…」

「そっか、よく頑張ったね」

「えへへ…ありがとうございます…っ」

 

「…いよいよ、ライブ…だね」

千歌の声が少し震えてた。

 

「大丈夫、楽しいライブにしよう。

俺たちの…始まり、だからな」

 

「そうだね、千歌ちゃんも曜ちゃんも花丸ちゃんもルビィちゃんも善子ちゃんもみんながいてこその、このスクールアイドル部だもんね」

「…よしっ、みんな手を出して」

 

「?」

「…こう?」

6人の手が重なる。

「…みんな大丈夫、みんななら出来るよ

…ステージでめいっぱい輝いてこい!」

 

「…へへっ」

「悠くん…いい事言うね!」

「リトルデーモン…さすがね♪」

「いいアドバイスずら!」

「が、がんばルビィ!」

「よし…みんな行くよ!」

 

「「「おーっ!」」」

 

 

────────────────────

 

 

ステージに立つ6人。

この幕の先には…観客が。

(いる…はず)

 

袖でステージ上を見つめる。

千歌を始め、みんながひとつ、深呼吸した。

 

【では、ただいまより、スクールアイドル部のライブを開催します】

 

 

 

 

 

次の瞬間、幕が開いた…………瞬間だった。

 

ぱちぱちぱちぱち…!

そこには、満員になった観客の姿があった。

浦の星の生徒。そして大人の人もいた。

他の学校の制服も見えた。

 

理事長と生徒会長の姿も確認できた。

 

「すごい…ホントに、満員に…!」

梨子が思わず口に出した。

「…千歌ちゃん」

曜の問いに千歌が頷いた。

 

「私たち…浦の星スクールアイドル部です!

スクールアイドルに憧れて…輝きたい…そんな思いで部活を始めました!

私たちの初めてのライブ…聞いてください!」

 

 

曲が流れ始めた。

滞りなくダンスと歌が講堂に響く。

………しかし、ここで俺は気がついた。

 

(……果南さん…見に来てる…!)

理事長も生徒会長も驚いた顔をしていた。

来ることを予想してなかったのだろうか。

 

 

 

────────────────────

 

【果南視点】

 

「…やっほ、2人とも」

「か、果南!?」

「果南さん…!?」

 

ステージに目を向ける。

千歌…楽しそうに踊ってる…。

 

「…ちょっとね、しつこくライブを見に来てくれって言う男の子が居て…ね

見に来たって言うか…なんていうか…」

「…そっか、果南もやっぱり気になっていたんだね」

「…うん、やっぱり…スクールアイドルは…ね」

 

「…ルビィ」

「…そっか、ダイヤも何かあったの?」

「…ええ、妹のルビィが…」

 

────────────────────

 

【ダイヤ視点】

 

それは、突然のことだった。

夜、ルビィが部屋を尋ねてきた。

 

 

【お姉ちゃん…私、スクールアイドル部に入りたい!】

真っ直ぐこちらを見て、そう言ったルビィ。

…もちろん、ダメという理由もない…無いのだが、心がモヤモヤして落ち着かない。

 

「…貴方のしたい事を、すればいいわ」

そう、一言だけ言った。

 

 

 

 

だから、見に来た…ライブを。

もし、ダメだったら…その時はスクールアイドルを辞めさせようと。

───────でも、違った。

 

多分、このモヤモヤは…。

 

 

──────────────────────

 

【主人公視点】

 

 

たった数分だったが…ライブが終わった。

鳴り止まない拍手に応える6人。

 

いつの間にか、果南さんと理事長、生徒会長の姿がなかった。

 

そして、部室に戻った俺たちに理事長室に来るように放送が流れた。

 

 

────────────────────

 

 

理事長と生徒会長の前に並ぶ俺を含めた7人。

 

「…OK、部として認めましょう

Congratulation~!♪」

上機嫌に手を叩く理事長。

思わずその姿に面を食らう。

 

「「「…へ?」」」

 

「ああ、もう鞠莉さんったら…

約束通り、ライブを満員で成功させましたので、部として認めます。

…私も、あなた達のことを見くびってましたわ。ごめんなさい」

 

深々と謝罪する生徒会長にみんながすかさずフォローに入る。

 

「せ、生徒会長は謝んなくて大丈夫ですよ!!」

「私たちライブがやれてすごく楽しかったですし!」

「部として認められて良かったです!」

 

「あ、そうそう…もう1つ…サプライズ~♪」

パンパンと手を叩き場を静かにさせる理事長。

 

「スクールアイドル部に…新入部者がいマース♪

かもーん♪」

その掛け声に重厚な扉が開く。

その先にいたのは………………。

 

 

「…やっほ」

「「「か、果南さん(ちゃん)?!」」」

「と、私とダイヤの、3人ネー♪」

「…コホン、3人で話し合った結果、入ることに致しましたわ。」

 

「……でも、どうして?」

「ルビィ…なんでか分かる…かも」

ルビィちゃんが恐る恐る口を開いた。

 

「お姉ちゃん…昔スクールアイドル…やってた?」

「えっ!?」

その質問に生徒会長は静かに首を縦に振った。

 

「正しく言えば、私と果南とダイヤの3人で、ね」

「…でも、色々あって…解散しちゃったんだ」

「…じゃあ、絶対にスクールアイドルをやらないって言ってたのは…」

「そう、その事が…どうしても忘れられなくて…でも」

果南さんが千歌の方を見る。

 

「大切な人が…あんなに楽しそうに歌って踊ってる姿見て…やっぱり、もう一度やりたいなって…」

「果南ちゃん…」

「千歌…スクールアイドル部に…はいってもいいかな?」

 

「…もちろん!」

強く抱きしめ合う千歌と果南さん。

 

 

 

…こうして、スクールアイドル部は9人となった。




駄文だあぁぁぁ。
でもめげずに更新頑張ります←

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15話

スクフェスのフレンド募集中です!!!


ライブの翌日。

記念すべき、スクールアイドル部の活動開始…だったのだが。

 

 

「よーしっ、今日も頑張って部活するぞー!」

「ふふっ、張り切ってるね千歌ちゃん♪」

「…そう言えば」

「どうした?曜」

 

「あ、ううん。部室行ってから言うね」

「…?」

 

千歌と梨子がライブの回顧をしてる中、曜がなにか気にしていた。

 

───────────────────────

 

 

 

「「「スクールアイドル部のグループ名~?」」」

「うん、ライブの時から気になってたんだけど…」

「そう言えば、グループ名ねぇな」

「千歌ちゃん、なにかいいグループ名とかある?」

「そう言えば…ダンスや歌にばっかり気が行ってた…

うぅー…全然考えてない…」

 

「あの……」

「9人…9人だから…うーん……」

「あの…千歌さん……」

「冴木悠と愉快な女子高生たち!」

「なんで俺の名前が先頭なんだよ…」

「えへへ…リーダーっぽいから?」

「…なぁ、曜。俺ってリーダーっぽいか?」

「…うーん、、、まぁ、そうかなぁ…」

「そうかなぁ…」

 

「私の話を聞きなさーーーい!!」

「おわっ」

「ぴぎぃっ」

「ずらっ!?」

ダイヤさんの雷が落ちた。

スクールアイドルの雑誌を見ながら案を考えてたルビィちゃんと花丸ちゃんがその声に驚く。

 

「あはは…まぁ、ダイヤ。落ち着いて…」

理事長…もとい、鞠莉さんに近づき耳打ちする。

 

「ダイヤさん、すっごい部活に馴染んでません?」

「まぁ、本人はスクールアイドル好きだしね

私も、これが普通の状態だよ~♪」

「…まぁ、それは何となくそれは思ってました」

 

「それで、ダイヤどうしたの?」

「コホン…私に案がありますの…聞いてくださいますか?」

「ど、どうぞ…っ」

千歌が手を前に出し、どうぞどうぞといいながら俺の後ろに逃げた。

それを見て曜と梨子は思わず苦笑い。

 

 

キュッキュとホワイトボードに英語を書くダイヤさん。

「…このグループ名は…いかがでしょうか?」

「ダイヤ、それって…」

「oh…Amazing…」

 

どうやら、果南さんと鞠莉さんは心当たりがあるようだ。

 

「あーきゅー…ず?」

「千歌ちゃん、違うよ。

アクア、だよ。」

「アクア…か」

 

「このグループ名は…私達が活動してた時のグループ名ですわ」

「…3人で活動してた時の…ですか?」

「…まぁ、1つの案、ですわ」

「千歌ちゃん、どうかな?」

「……良い!」

「え?」

 

「すっごく良い!Aqours!」

どうやら気に入ったようだ。

「じゃあ…他のみんなもそれでいいかな…?」

「る、ルビィも大丈夫です!」

「マルも賛成ずら~♪」

 

「なんかそう思うと不思議な因果だね」

「果南も嬉しそうだね~♪」

「もう、訴えるよ?」

 

「……あれ、そう言えば善子は?」

「そう言えば見てないずら…」

「…あ、多分それなら…」

ルビィちゃんが心当たりがあるようだ。

 

「どこにいるのかな?」

「つ、着いてきてください」

ルビィちゃんを先頭に人気のない教室に連れてこられた。

ちなみに今は俺とルビィちゃんのふたり。

他のみんなは部室で今後の方針を決めているところだ。

 

「…静かだな」

「…ここです」

着いたのは教室…なのだが。

 

「…ここだけ、黒幕かかってる」

教室のドアの窓には黒い幕がかかっていた。

中の様子は見えなかった。

 

「あ、開ければ…わかると思います」

「よし、ならすぐ開けよう」

ガラッ!!と勢いよくドアを開けるとそこには…。

 

「くっくっく…私の中の堕天力が高まってる…

今宵の夜は…私の聖域よ…!」

「……何やってんだ、善子」

 

「ふっふっふ……誰かと思えば…盟友リトルデーモン」

「盟友って、しかもこの物々しいやつはなんだ?」

骸骨や魔法陣など怪しい物が所狭しと置いてあった。

 

「ここは私の聖域よ…?」

「あっ、オカルト部の部室です…」

「リトルデーモンルビィ!余計なことは言わないの!」

「…部室行くぞ?」

 

「…仕方ない、着いていきましょう」

ちなみに部室に行く時まで黒いマントは身につけたままだった。

…視線が痛い。




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16話

「マルインパクト~~!!!」
「ヨハンネ~ー!!!」
「も、もはや原型を留めてないわね…」


「あ、梨子。

ちょっといいかな?」

 

「どうしたの、悠くん?」

「今度の日曜日、空いてる?」

「空いてるけど…どうかしたの?」

「この前果南さんのダイビング一緒に行けなかったからさ…どっか出かけようぜってお誘いだ。」

「ふふっ、覚えていてくれたんだね」

「当たり前だろ?…それで、行く場所なんだけど…」

「悠くんにエスコートしてもらうかなぁ」

 

おっと…いきなりハードルが上がったな…

だかしかし!こちらにもプランはある!

 

「OK、期待していてくれや」

「自信満々だね?じゃあ、日曜日ね♪」

 

 

 

 

 

「…はっ!!梨子ちゃんと悠くんの絆Pが上がった!」

「千歌ちゃん、何言ってるの?」

「えへへ…なんとなくそんな気がして…」

「今度私も一緒にお出かけしたいなぁ」

「じゃあ、3人でお出かけだね!」

「ヨーソローっ!」

 

 

「……な、なんか視線を感じる……」

 

 

───────────────────────

 

 

そして週末。

待ち合わせ10分前。

 

朝の自主練をしてから家で準備だの着替えだのして待ち合わせ場所に着いた。

「先に来て待ってるのが出来る男って………」

「先に来て…どうしたの?」

「のわっ、梨子!?」

 

「ふふっ、私もほんの少し前に来たんだけどね」

「あっちゃ~…聞かれてたわ…」

「私とお出かけするの楽しみだった?」

「そりゃな、可愛い女の子と出掛けられるんだから楽しみに決まってる」

「……も、もう…またそうやって…///」

「?」

 

梨子の顔が赤くなる。

…まぁ、今日も暑いからなぁ。

 

「それで、どこに行くの?

内浦じゃなくて沼津で待ち合わせして…」

「…ところで、家が隣り同士なんだし…一緒に沼津まで行けば良かったんじゃない?」

「……あ」

「…ぷっ…ふふ…梨子が豆鉄砲食らったような顔してる…」

「も、もー!笑わないでよ!」

 

「ごめんごめん、まぁ俺も朝は走ってたりしたからね

次からはそうしようね」

「…次?」

「ん?今日1度でお出かけがおしまいなわけないじゃん」

「…そっ、そうだよね!

行こっか!」

「OK、はぐれるなよー?」

 

 

 

────────────────────

 

梨子と一緒に目的地まで歩いてる。

連れてきたのは、水族館。

 

「…深海の、水族館?」

不思議そうに首を傾げる梨子。

 

「ふふーん、ただの水族館だと思うなよー?」

「な、なんかあるの…?」

「中に入れば分かるよ!」

ふっふっふ…梨子、きっと驚くだろうなぁ。

 

「わぁ………!!」

中に入ると、暗めの照明に水槽の明るさだけが目立っていた。

それだけじゃない、音楽も流れていて魚達が優雅に泳いでいた。

 

「すごい…」

「…深海と、音楽のコラボだって

音楽が好きな梨子になら喜んで貰えるかなって」

 

「うん…っ

海の音とか、色々な音を聞いてきたけど…ここの音もすごく落ち着く…。」

「へへっ、喜んでもらえて良かった」

「色々見て回ろ?」

「そうだな………ほら?」

 

手を出す。

梨子の頭にはハテナが浮かんでいた。

 

「中、暗いだろ?

転ばないようにさ」

「あ、ありがと…」

 

梨子の手を握る。

女の子の手だからやっぱり小さい。

 

その後、色々見て回ったが。

行く先々で梨子の驚きと感銘の声が聞こえた。

…心做しか、梨子の方が握る力を強めてたのは…気のせいか俺の思い過ごし…なのだろうか?

 

────────────────────

 

その帰り道のバスの車内。

 

 

「今日は楽しかったなぁ」

「そう言って貰えるとこっちも誘った甲斐があったよ」

「次の曲作りに役立ちそうなのもあったし」

「あははっ、梨子らしいや」

「……ねぇ、悠くん」

 

「ん、どした?」

「……ううん、なんでもない。

少し眠くなっちゃった」

「着くまで休んでおきな…?

起こしてあげるからさ」

 

 

 

「ありがと…」

そう言うと肩に頭を寄り掛からせた梨子。

小さく寝息を立て始めたのが聞こえた。

 

 

 

その間…手を握っていたことに気がついたのは起こすときの事だった。




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次回:夏休み。そして猛アプローチ(?)


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17話

ゆっくりとですが、物語は進んでいきます。
暖かい目で見てください。


「なっつ休みー!!!」

テンション高く、千歌が叫んだ。

ちなみに部室で。

 

「千歌…元気だね」

「そりゃぁ、夏休みだもん!

はぁああ~今年の夏休みは何をしようかな~♪」

 

完全に今後のスケジュールで頭がいっぱいのようだ。

なぁ、俺もその1人でもある。

学生の特権、夏休み。満喫しない手はない。

 

「部活に海に…あ!夏祭りも行かなきゃね!」

「…あの、千歌さん?」

「悠くんにも教えてあげたいな~、ここの夏祭りは凄いんだよ!」

「ホントに?お祭りは好きだから行きたいな」

「…千歌さん?…悠さん?」

「あとね!海の家も夏限定でオープンす………」

「だまらっしゃーーーーーい!!!」

 

ダイヤさんの咆哮が部室に谺した。

 

「うわわぁ!?」「な、なんかこんなこと前にもあったような…!」

「お二人共!夏休みの計画をするのはいいですが、宿題もちゃんとするですわよ!」

「うっ……」

「わ、分かってますって…」

 

 

 

「みんな、お疲れ様…あれ?3人しかいないの?

なんか、大きな声が廊下まで響いてたよ?」

「ヨーソローっ!渡辺曜、部室に到着であります!」

「お、お姉ちゃん…なにか怒ってる?」

 

「あ、果南さんに曜、それにルビィちゃん。」

「忘れてもらっちゃ困るわね!

堕天使ヨハネ…部室に……堕天!」

「……えぇ…」

夏の暑さが増した気がした。暑苦しさって意味で。

どうでもいいことだけど善子はいじられキャラって感じがするのは俺だけ?

ってか、俺がよく善子をからかってるってか?

 

「も、もう…善子ちゃんったら先に行くんだから…」

「これもデビルの力ね♪」

「ま、マル…クタクタずらぁ…」

「あ、梨子に鞠莉さんも

…花丸ちゃん…大丈夫?」

 

「これで全員揃いましたわね」

「ダイヤさん、部室にみんなを集めて何の話しですか?」

「ズバリ、スクールアイドル部…Aqoursの今後の活動についてですわ!」

ババーンとホワイトボードを叩くダイヤさん。

 

…一番最初に部室に来てたのはこれを仕込んでたからか?

「夏休み中にラブライブに出るつもりでいますわ」

「…ラブライブ?」

「ゆ、悠先輩、ラブライブって言うのはスクールアイドルが参加するライブコンテストみたいなものだよ」

「へぇ…やっぱりルビィちゃん詳しいね」

「そりゃぁ~私のルビィですもの~よしよし~よく出来ましたわね~♪」

「えへへ…♪」

普段の厳格な生徒会長の面影はどこへやら

妹にはめちゃくちゃ甘いダイヤさんだった。

 

それを見てた善子が一言。

「…なに、この姉妹コント」

「コント、言うな!!」

「あ、あはは…それでそのラブライブは何時なんですか?」

「1ヶ月後、ですわ」

「マジか…じゃあ、曲とか衣装とかまたやることが多いですね…」

しかし、そんな課題が山積みな状況そっちのけで目を輝かせている千歌。

 

「ラブライブって……あのμ'sが出ていたライブコンテストですか!?」

「…μ's?」

「東京の秋葉原にいたスクールアイドルだよ、悠先輩。

廃校寸前だった学校をラブライブ優勝で立て直した凄いグループなんだよ!」

「お、おう…熱量がすごいな…」

「そ、それで…千歌?

なにかアイデアとかまとまってるの?」

 

 

 

「……………へ?」

さっきまでの目の輝きが消え、アホの子みたいな目をする千歌。

「あ…………あははー…まだ何も考えてないや…」

「…だと思いましたわ…そこで!

曲や詞を作る前に、PVを撮ってみるのはいかがでしょうか?」

「……P…V…?」

「まぁ、一種のグループ紹介ビデオみたいもんかな」

「果南さん達も、撮ったことが…?」

「んー、話で出てただけで…実際撮ったことは無いんだよね…」

「はいはーい!渡辺曜、カメラ持っているので撮影係を買って出るであります!」

「曜さん、ありがとうございます。

では、日取りを決めますので、今日は解散とします。

…千歌さん?宿題はちゃんとするのですよ?」

「うぇえ………はぁい…」

「…まぁ、俺も協力するから…」

 

力なく返事する千歌にぽんと手を置きフォローする。

実際、夏休みの宿題は早めにやっておいた方がいい。

 

「あ、そうだ……悠?」

「ん、なんですか、果南さん」

「この後って…暇?」

「特にやることは…ありませんが」

 

「じゃあ、ちょっとウチに寄ってかない?」

「…果南さんの…家に?」

「うん、無理にとは言わないけど…」

「俺は大丈夫ですよ」

「分かった、じゃあ行こっか?」

 

そう言われ、果南さんのあとを着いていくことに。

 

 

────────────────────

 

「さっ、入って入って」

「お、お邪魔します…」

流されるまま、家へとお邪魔する。

家の中はとても静かで人の気配はしなかった。

 

「…お父さんは?」

「今日は病院だよ、まぁ定期検診ってやつ?」

「…ああ、なるほど…」

落ち着かない。

よくよく考えれば、女の子と2人きりだ。

…しかも、果南さん…家の中だと結構のんびりさんなのかな…。

 

部屋着に着替えてるし…前とかけっこう…開いてるし。

「麦茶と紅茶、どっちがいい~?」

奥から果南さんの声が聞こえた。

恐らくキッチンにいるのだろう。

「あ、えと…じゃあ紅茶で」

「ん、分かった♪」

 

…そう言えば、なんで俺呼ばれたんだ?

なんか話したいこととか…あった…とか?

 

「はい、おまたせ…どうしたの?」

「あ、い、いえっ、なんでも!」

「…変な悠っ」

向かい合いながら座り紅茶を1口啜る。

程よい甘さが緊張をほぐしてくれてるような気がした。

 

「あの…それで、要件は…?」

「…うん、スクールアイドルのこと」

「…スクールアイドルの…事、ですか?」

「そう、悠が色々私に来てくださいって言ってたりした意味が…あのライブ見てわかったなって。

千歌が…可愛い幼馴染があんなに輝きたい、楽しんで自分のなりたい姿になりたいって…そう分かった。」

 

少し俯きながら話す果南さん。

ライブの後、色々と考えていたのだろう。

 

「…鞠莉やダイヤと、あのライブの後話したんだ

もう一度…スクールアイドル、やろうって…3人で、一緒にって」

「…そうだったんですか」

「それに気が付かせてくれた最大の人物は…悠だったのかなぁって」

果南さんはそのまま、真っ直ぐこちらを見てきた。

 

「だから…改めてお礼を言うね…ありがと、悠」

両手を広げる果南さん…何かのサインだろうか?

 

「ハグ、しよ?」

「……………え?」

「だから…ハグ、しよ?」

「は、ハグですか…?」

この人はなにを言ってるんだろうか…?

俺と果南さんは男と女であってつまり~…その~…。

─────やばい。まともな考えができない。

めっちゃ心臓バクバクいうてるし…。

 

…ええい!侭よ!

 

「お、お邪魔します…?」

恐る恐る、果南さんの両手の中に入る。

「ん…ハグ~♪」

(…あ、当たってる…)

しかし、当の本人は気にするどころかハグを辞めない。

「…あ、あの…こんなこと…ほかの男の人にも?」

「…?

他に仲のいい男の子なんていないよ?」

「そ、そうなんですか!?」

「…あ、もしかして悠…焼きもち~?

可愛いなぁ♪」

「ち、違いますし!!」

 

 

「あははっ、照れなくてもいいのに……ん、外…なんか音するね?」

「そう言えば…さっきからなんか音が…」

窓を開けるとさっきまで晴れてたはずが、雨音がしていた。

「あれ…っ、雨降ってる!!」

「そう言えば…今日は天気が崩れるかもって言ってたね…曜ちゃんが」

「マジか…どうしよ…」

降りしきる雨に困惑していると、電話の音が鳴った。

 

 

「あ、お父さんからだ…もしもし?

…え?…ああ、ほんと…?分かった、うん、こっちは大丈夫だよ…うん、うん」

「…あの、お父さん、どうしたんですか?」

「定期検診の帰りに仲のいい友人にあってお酒飲んでるってさ。

雨降ってるし、今日はその人のところに泊まるって…まぁ、昔からよくある事なんだけどね」

「…え、じゃあ…果南さん1人…?」

「…泊まってく?」

「は、はいいぃ…?」

突然の爆弾発言に口元がピクピクしてるのが自分でもわかった。

 

「それとも…嫌…かな?」

「うっ………」

そんな訴えかけるような目をされても…!

「…わ、分かりました…お世話になります…」

「よしっ、じゃあ決まり♪」

 

 

────────────────────

 

その後、果南さんの手料理をご馳走になり

お風呂にも入り、ゆっくりとさせてもらった。

 

千歌からメッセージがあり

【こっちは大丈夫だから絆PをMAXにするんだよ!ラブカストーンのために!】

と来た。…絆P?ラブカストーン?

 

「…あの、果南さん…?」

「ん、どうしたの?」

「布団が一つしか見当たらないんですけど…」

「そうだね」

「俺と果南さん…2人いますよね?」

「そうだね?」

「…ど、どうやって寝るんですかね~…?

あ、分かった!俺は床で寝ますね!」

「違うよ~、ほら、ここっ!」

1つしかない布団をめくる果南さん。

…ああ、やっぱりこれは…あれか…。

日本伝統とも言える…。

 

SO☆I☆NE

 

「いやいやいや!さすがにそれは!」

「大丈夫大丈夫、悠が相手なら」

「その自信はどこから!?」

「モーっ、大人しく観念しなさいっ!」

「わっ、ちょっと…果南さん…っ!」

手を引かれた反動で一気に果南さんとの距離が近くなる………と同時に違和感のする手のひら。

 

──────柔らかい。

…これはつまり…果南さんの………!!!

 

「ちょ、どこ触ってんのっ」

「ご、ごめんなさい!!」

「貴方って…意外と大胆、なんだね?

…ふふっ♪」

怒るどころか笑って許した果南さん。

こっちはドキドキが止まらない……。

 

「それとも…もっと触る?」

「な、何言ってるんですか…」

「ふふっ、冗談だよ♪

…さてとっ、寝よっか?」

「は、はい…布団、お邪魔します…」

 

さすがに2人用の布団じゃないので中は結構ぎゅうぎゅうに。

「このまま悠に抱きついたまま寝ちゃお~♪」

またしても果南さんのハグタイムが始まった。

「ん~…安心して寝れそう♪」

「そ、それは良かった…」

「………すぅ…zzz」

「って、はや……ホントに安心して寝ちゃったのか?」

そうと思ったのだが…多分、日頃の疲れなどもあるのだろうと考え、そのまま俺も眠りにつくことに。

 

 

 

 

 

…不思議なことに、ハグされていても緊張したりドキドキしたりしなくなってきた。

まるで、されることに慣れてきたみたいに…。




果南に抱きしめられたい!!!
どうでもいいけど、元気全開DAY!DAY!DAY!の曜が可愛すぎる

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次回:PVと作詞


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18話

今日は果南ちゃんの誕生日!


「曜ちゃん、カメラの準備はOK?」

「うんっ、大丈夫だよ!」

「じゃあ、始めよっか~」

 

夏休みのとある日。

俺と千歌と曜とルビィちゃんと花丸ちゃんはPVを撮りにきた。

ちなみに2手に別れてPV撮影をしている。

 

…俺?

今日は見張り役だ…。

 

「じゃあ自己紹介からだね~まずは…ルビィちゃん!」

「ええっ…えぇ~!?…ルビィから…?」

カメラを向けられあわあわするルビィちゃん。

無理もない、いきなり自己紹介と言われても…特にルビィちゃんなら尚更…。

 

「ふぇ……えぇ~ん…先輩…」

逃げるように俺の後ろに隠れるルビィちゃん。

小動物みたいで可愛い。

 

「あーっ!ルビィちゃん逃げちゃダメだよ~!」

「ご、ごめんなさい……」

「まあまあ…ルビィちゃんも自己紹介とか苦手なんだよな?」

その質問にルビィちゃんが首を縦に振る。

 

「むう……じゃあ、千歌がする!」

カメラの前に立つ千歌。

 

「初めまして!私、高海千歌って言います!

今、浦の星女学院ってところでスクールアイドル活動しています!」

 

つらつらと話す千歌。

出だしこそ好調だったものの…

 

「好きな物……好きな物か~…うーん……あ、ミカン!

あと、曜ちゃんと梨子ちゃん!果南ちゃんも!」

「ちょ、千歌ちゃん…それは好きな物じゃないよっ」

「あれぇ…おっかしいなぁ…?」

「じゃあ……ナマコとかカエル?」

「路線変更が急だよ…!」

 

「うーん…自己紹介って奥が深い…

…じゃあ、花丸ちゃんやってみる?」

「マ、マルずら?!」

自分に来るとは思ってなかったのだろうか

思い切り焦った表情をする花丸ちゃん。

 

 

「…こ、これに話せばいいずら?」

指さす先はカメラの…………レンズ。

 

「う、うん…普通に話せば大丈夫だよ」

「こうずら…?」

今度はレンズに超至近距離で近づく花丸ちゃん。

 

「そ、そんな近くなくて大丈夫だよ、花丸ちゃん!」

「ず、ずらあああぁ………」

恥ずかしそうに下がる花丸ちゃん。

前にも聞いたが、機械系はホントに疎いようだ。

 

「えっと…マ、マル…じゃなくて私の名前は…国木田花丸…ずら。

あ、ずらって言っちゃった…えっと、趣味は読書です…。

マル…じゃなかった、私もスクールアイドルになれるって思ってなくて…」

標準語をあまり使ってないのか、片言になってしまう。

 

「ううーん、やっぱりサクサクは出来ないね…」

「とりあえず、曜?

カメラ俺がやるから自己紹介撮ってみ?」

「ヨーソロー♪」

ノリノリな曜。これは期待値も高い。

 

「…あと、ルビィちゃん。

いつまで俺の背中に隠れてるんだ…?」

「ピギっ…ご、ごめんなさい…何だか、落ち着いて…」

「……まあ、落ち着くなら良いんだけど…」

正直悪い気はしない。

 

 

「コホン…初めまして、私の名前は渡辺曜です!

特技は運動と水泳!高飛び込みとかしてます!

スクールアイドルになってまだまだこれからだけど頑張っていくであります!

全速前進……ヨーソロー!」

 

「おお…中々の完成度…」

「へへっ、こういうのは得意なんだよね」

「さすがだな」

 

「じゃあ、ルビィちゃんのも撮るか?」

「そうだね、ルビィちゃん大丈夫?」

「あ………は、はい…」

 

おずおずとカメラの前に立つルビィちゃん。

「…あ、あの…く、黒澤ルビィって言います…っ

スクールアイドルの…μ'sに憧れて…スクールアイドル部に入りました…こ、これから活躍できるように………が、頑張ルビィっ!」

(頑張ルビィ…?)

 

曜に対抗意識でもあるのか、ルビィよ。

「よく出来ました、ルビィちゃん」

「えへへ…先輩、ありがとうございます。」

 

「とりあえず、あっちのグループの進み具合を聞いてみるか?」

「そうだね、悠くん、よろしく!」

「あいよ」

 

 

電話のコールの後、出たのは果南さん。

【悠?どうしたの?】

「そっちはどう?進んでる?」

【とりあえず、撮り終わったけど…えーと…】

「終わったけど…?」

【ま、まぁ…後で部室に行けば分かると思うよ…ははっ…】

果南さんの乾いた笑いに嫌な予感しかしないまま

俺達は部室に戻るのであった。

 

 

 

────────────────────

 

「さて………」

パソコンにカメラを接続した状態で、ダイヤさんが咳払いをする。

 

「一通り見てみることにしましょう…悠さん、再生ボタン」

「御意」

(悠くん、御意って…)

(任侠道?)

 

 

最初の映像に出てきたのは、善子と梨子と鞠莉さん。

これまた意外な組み合わせだ。

 

「くっくっく…カメラの先で見ているリトルデーモンのみんな…見てるかしら?ヨハネよ。」

「り、リトルデーモン…リリィよ」

「はぁーい♪リトルデーモン、マリーよ♪」

 

カチッ。

 

「おい」

ツッコミどころしかなく、一時停止のボタンを押す。

 

「あ、あはは…悠くん…ごめんなさい」

「いや、梨子は悪くないだろ?」

「そうよ…この人類リトルデーモン計画を企てたのは…ヨハネよ!!」

椅子の上に立ちヨハネポーズ(俺命名)を決める。

 

「危ないずら」

「善子ちゃん、落ちちゃうよ…」

「善子じゃなくて、ヨハーネー!」

 

「…しかも、鞠莉さんもノリノリだし…」

「結構楽しいわよ~?♪」

「私も止めたのですが…言う事を聞かず…」

確かに映像の最後に頭を抱えるダイヤさんが映ってた。

ということは撮影係は果南さんか。

 

「そちらの班はどうでしたか?」

「とりあえず全員撮って…こんな感じです」

一通り、4人の自己紹介映像を流す。

 

 

 

 

「…悠さん、あとでその映像だけコピーを」

「…ダイヤさん?」

「コホン…なんでもありませんわ。

まぁ…最初からPVと言うのも難しい事だったかもしれませんわ」

「まぁ、Aqoursの宣伝として使えるけど…」

「やっぱりライブが一番だよねぇ~…」

 

千歌がだらーんと果南さんにもたれ掛かる。

「そういえば、千歌ちゃん?作詞は…?」

「あれ…ダイヤさんから今回は千歌じゃなくて他の人に作詞をしてもらうって言ってたよ?」

 

「そうなの?ダイヤ」

「ええ…ラブライブの予選+宣伝用に使うライブの作詞…それを今回は悠さん、あなたを抜擢しますわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………は?」




スクフェスで果南ちゃんのURをゲットしよう!(どこ目線)

相変わらず駄文ですがお許しください!
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19話

果南ちゃんのバースデーカードを手に入れるために
雪の中出掛ける今日この頃。


「あー……うーん…ゴーンヌ…」

Aqoursのメンバーが寿司ポーズ?ないな…。

 

「さ、さっきからあんな状態ずら…」

「作詞、上手くいってないのかな…?」

「情けないわね、マイリトルデーモンなのに」

 

「…アジフライ…海老の干物…」

お腹空いたなぁ…ここのアジとかめっちゃ美味しいし…。

 

「あ、あれは…歌詞じゃなくて、夕飯…?」

「た、多分そうだろうね…歌詞にアジフライとか出てきたらびっくりだよ…。」

「そもそも、ダイヤはなんで悠に作詞を担当させたの?」

 

「そ、それは………」

「ファビラス……サンシャイン…」

…あ、サンシャインってなんかいいかも。

 

「ゆ、悠さんのおかげでスクールアイドル部が成り立ってると思いまして…」

「確かに…悠にライブ見に来てって言われてこうなったし…」

「言われてみれば…悠くんのおかげ…かもね?」

 

 

「だああああ…だーめだあー……」

何か話していたのだろうか、他のメンバーがこっちを見てくる。

「悠くん、進んだ?」

梨子がひょこっと顔を覗かせる。

「見ての通り、さっぱ梨子って感じ」

「…さ、さっぱ梨子…?」

ノートにはタイトルすら書かれてない状態。

 

「千歌のいう難しさって言うのがよく分かったよ…」

「でも、悠くんはその時私にアドバイスしてくれたよね!♪」

「……え?………あっ」

「そっ、''ありのままを書けば''良いんだよ!」

「ありのまま………か」

 

そうなるとテーマだなぁ…。

あの時はライブを成功させようって気持ちで千歌は作詞してたし…。

 

「悠くん!恋だよ、恋!」

「………コイって…魚の?」

「ちーがーうーよ!Loveの方だよ!ラブライブだもん!」

「…あー…そっち?…っていうか恋って…」

男にそのテーマはハードルが高くないだろうか?

というか他のメンバーの視線がめっちゃ刺さってるくるし。

 

 

「恋なんかしたことないし分かんないよ~…」

「「あ、あはは…そう(だよね~…・ですわね…・だね…・ずら…)」」

十人十色…いや、九人九色?みんながみんな違った反応を見せる。

ただ一つシンクロしたのは9人の重いため息だけだった。

 

 

────────────────────

 

 

「…だめだ、思い浮かばない…」

おもむろに立ち上がる。

 

「どうしたの?悠くん」

「少し気分転換に走ってくるよ、15分位で戻ってくる」

「まぁ…気分転換は大事ですわ」

「行ってらっしゃい、気をつけてね?」

「ヨハネの施しを授けるわっ」

「善子ちゃん、堕天使がするからそれは呪術ずら」

「よーしーこ、言うなー!」

 

「あはは…じゃあ、少し行ってくるよ」

 

────────────────────────

 

悠が席を外し、静かになった部室。

 

「……さて、本人が居ないうちにハッキリさせておきましょう。」

ダイヤが口を開く。

 

「単刀直入に聞きます、皆さん…悠さんのことどう思ってますか?」

其の質問に2年生達は目を泳がす。

 

「悠くんは…すごく優しいし」

「頼りになるし…」

「励ましてくれたり…元気くれたりするし…」

 

1年生組も続く。

「正直、話していて楽しいわ。

…ちょっかいはよく出されるけど…嫌な気はしない、わ」

「マルも…スクールアイドル頑張ろうって思ったのは…悠さんのおかげ、ずら」

「ルビィも…先輩がいると、心強い…かな」

 

6人の話を聞き、ダイヤがふぅ、と息を吐く。

 

「果南さん、鞠莉さんは?」

「もちろん、私も感謝してるよ。

スクールアイドルにも戻れたし、ダイヤと鞠莉ともこうやって出来るのはライブに誘ってくれた悠のおかげだし」

 

「私は~前からダイヤに言ってるわよ~?

悠はkeyになると。」

「なるほど…つまり皆さん、同じ気持ちってことですわね」

「…ゴクリ」

「千歌ちゃん、ゴクリって言う人初めて見たよ…」

「つまり…ダイヤさんも?」

 

「べ、別に…私は…っ!///

…ただ、お慕えしているだけですわ…っ」

(…意外と…ダイヤってツンデレ?)

(お姉ちゃん…ルビィも初めて見たよ…)

 

 

 

「ただいま~…あ、これ差し入れのアイス……みんなどうしたの?」

 

 

────────────────────

 

ランニングの帰りにアイスを買って部室に戻ったら一斉に見られた。

 

「…あの、顔が怖いんだけど…」

「アイスずら~!♪」

「いただきま~す!」

 

千歌と花丸ちゃんが早速食いつく。

 

「こ、怖い顔なんかしてませんわ!

…貴方のせい、ですわよ…」

「あ、あはは…おかしいな…梨子ちゃん、この部屋暑いのかな…?」

「えっ!?…あ、あぁ~…少し暑いのかもね…?」

 

「…?

まぁ、いいやアイス溶けちゃうよ?」

目を離していたら善子とルビィちゃんと果南さんも食べていた。

 

 

(これは…大分気がつくまで時間がかかりそうですわ…)

(悠って…泊まった時から思ってたけど…鈍感、というか…)

(も、もっとアプローチが必要ってこと…なのかな?)

 

 

 

 

 

「「「はぁ~…………」」」

「?」

 

 

アイスを食べてたら、2回目の息のあったため息がした。




Aqoursの中で好きな曲は、
君の瞳を巡る冒険とHAPPY PARTY TRAINです↩︎

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次回:千歌と作詞と2人きり


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20話

書きたいネタも尽きた←ので前書き無しで行きます!!
_○/|_ 土下座…


「…うーん」

悩む場所は家(と言っても十千万だけど…)に戻っても変わらなかった。

 

「今日中くらいに何とかしなきゃ…」

悠長に待ってる暇はない。ライブまでかなり時間が惜しい。

 

「…はぁ」

「悠くん…ため息ついてどうしたの?」

「あっ、千歌…」

風呂上がりの千歌が様子を見に来た。

 

「あはは…さっぱりでさ…人にアドバイスした割にはダメだなぁって…」

「そんなことないよ!」

ぐいっと、接近する千歌。

女の子が使うシャンプーはこんなにもいい匂いがするのだろうか。

 

「…ち、千歌?」

「悠くんだってやればできるよ!」

「…う、うん…頑張るよ…ありがとうな、千歌」

千歌なりの励ましなのだろう、少し気持ちが楽になった。

 

「よし……」

自分の思ってるフレーズ、ワードを次々と出していく。

歌詞としておかしくないか、よく確認し気がつけば少しではあったが、歌詞が出来ていた。

 

「…………?」

「じーーーーーーっ………」

集中して気が付かなかったが、千歌が隣で顔を覗かせている。

前のめりになってるから腕に柔らかい感触がする。

多分本人は気がついてないとは思う。

 

「…あの、千歌…?」

「悠くんって指キレイだよね~」

「えっ…そう?」

言われても自覚はあんまりない。

むしろ、初めて言われた。

 

「だから頭撫でるのも上手いのかな~…?(チラッ」

横目で見ながら体を少しくねくねさせる千歌。

…ん?

 

「…つまり?」

「ううん~…上手いのかな~って(チラッ」

「…よしよし」

「えっへへ~♪」

女の子は頭を撫でるという行為は好きなのだろうか。

今度誰かで試してみ………たいが、何されるか分かったもんじゃないのでやめておこう。

 

「悠くん、もっと~♪」

「千歌は甘えん坊だな」

「甘えん坊は………嫌い?」

俺の手を自分の頬に添わす千歌。

 

「嫌いって…そんな事はないぞ、安心しろ」

「…えへへ、そっか…♪」

少しうっとりとした顔で手をスリスリする千歌。

…何かあったのだろうか?

 

「…どうしたんだ、千歌

お前らし──────────」

 

 

 

 

チュッ。

 

 

 

 

「……………え?」

頬ではあったが柔らかい感触がした。

「…頭撫でてもらったお礼♪

あとは…歌詞作り頑張れるようにってエールだよ♪」

「…ち、千歌…」

流石の俺でも頭がこんがらがる。

しかし、呆然としてる俺をよそに千歌は立ち上がり…。

 

「じゃあ、私は寝るね?

また明日ね、悠くん♪」

手を振りながら部屋をあとにした。

 

 

 

「…………………………」

ポーっと頬を触りながら先程の出来事で頭がいっぱいになった。

 

────────────────────

 

【千歌 視点】

 

ううぅ…………。

(やってしまった……!)

 

「うわぁーん!悠くんに嫌われたらどうしよう…!!」

さすがにいきなりあんなことしたら変な風に思われちゃうかなぁ…。

 

「逃げるように部屋に戻ったけど…うう、明日からどうやって顔合わせれば…」

 

思わずダイブしたベットにあった枕を抱きしめる。

「…なんであんなことしちゃったんだろ…悠くん…」

ぎゅっと枕を抱きしめる力が強くなったことを感じた。

「…もしかして……私…」

 

 

 

……ううん、考えるのは…ここまでにしておこう。

そう自分に言い聞かせ、眠りにつく。

明日には…きっと、普通にいつも通り話せてるはず…。

 

────────────────────

 

 

 

時刻は深夜2時。

 

さすがに眠気もピークに達してきた。

「ううん…眠い…」

携帯を開くと、メッセージが1件入っていた。

 

「……善子からぁ?」

その差出人は意外にも善子からだった。

 

【私の優秀なリトルデーモンへ

 

作詞作りはどうかしら?

難しくて、なかなか作業が進まないと思うけど…

あんまり根詰めるのは体に毒よ?

 

完成、楽しみにしてるわね♪

 

ヨハネより】

 

 

「…あはは、堕天使が俺の体心配してどうするんだよ」

でも、善子もなんだかんだ言って気にしてくれてるんだな…。

 

「明日、お礼言わなきゃな」

再びペンを握り、ノートと向き合う。

 

順調に進めていく中でふと気がついた。

「これをみんなが歌って…踊るのかぁ…

それって…めっちゃ凄いことだよなぁ…

そんな事に携わったって…昔の俺じゃ想像出来ないな…」

 

1人、苦笑いをしペンを走らす。

結果、完成したが時刻は5時過ぎまでかかってしまった。




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21話

15日からの限定SR(AQUARIUM衣装)の
曜ちゃんめちゃくちゃ欲しい…!!


「ふむ……………」

 

屋上に集まり、練習の前に完成した歌詞を渡す。

ペラペラとノートの上から下まで見るダイヤさん。

しかし、みんなの話は途中途中しか耳にしか入らない。

 

「……ん………ぁっ……」

カクッ、カクッと寝落ちする回数も増えてきた。

正直、寝不足で授業もままならない。

何度梨子に起こされたことか。

 

「悠?スリーピーね?」

「…あ、鞠莉さん…大丈夫っす…大…丈…」

「ノンノン、寝不足は体に毒よ?

…少し寝なさい?」

 

そう言い、鞠莉さんは自分の膝をポンポン叩く。

女の子座りしているとはいえ、男の頭を置くのは…如何なものかと…とは思ったが、寝不足には勝てない。

 

「…ごめんなさい…」

「ノープロブレム♪大丈夫よ」

 

余程眠かったのか、それとも鞠莉さんの膝枕が心地よかったのか…直ぐに眠りについた。

 

 

────────────────────

 

 

 

「…やはり、悠さんに頼んで正解でしたわ

これならいいライブ………あら?」

 

「しーっ……お疲れのようよ?」

「鞠莉さん…っ

なんてことをしてるのですか…!」

 

さすがに寝ているからだろうか、ダイヤも小さな声で話す。

「…悠、疲れちゃったのかな?」

「昨日から寝てないって言ってたし…かなり作詞作り頑張ったんだね」

「本当は授業中も起こしたくなかったけど…やっぱり眠かったんだね…」

 

「鞠莉ちゃん、ずるーいっ

私だって悠くんに膝枕されたいのに~!」

 

(あれ…されたい方なんだ)

と心の中で突っ込む曜であった。

 

「リトルデーモン…無理しすぎよ

体に毒ってあれほど言ったのに…」

「善子ちゃん、いつの間にそんなこと言ってたずら?」

「た、たまたまよ!」

 

 

「ですが…悠さんを寝かせたまま練習は…」

「そうね…可哀想だけど、起こしましょうか」

 

ユサユサと悠を揺する鞠莉。

「……ん、鞠莉さん……?」

 

────────────────────

 

 

体を揺らされる感覚に目を覚ますと鞠莉さんが手を振った。

「グッドモーニング♪

可愛らしい寝顔だったわよ♪」

 

「…あ…鞠莉さん、すいません…」

急いで頭を離す。

 

「あら、もっとやってても良かったのに~」

「あはは…また今度に…」

 

「悠さん、大丈夫ですか?」

「あ、はい…大丈夫です」

「分かりました、では練習を始めますので、見ていてください」

 

一応、俺は練習や活動の監督役になっている。

と言うのも、千歌や曜、梨子に花丸などが推薦でそのような役職になった。

 

(ううーん…鞠莉さんの膝枕…気持ちよかったな…)

9人で歌詞に合わせて振り付けを言い合っていたが、俺の頭の中は膝枕のことでいっぱいだった。

 

正直、膝枕なんて初めての経験だった。

眠気と戦いつつも、アドバイスをしたり振り付けのサポートをしてるとあっという間に夕方になっていた。

 

 

────────────────────

 

「ううーん………眠い…」

「ちょ、悠くん…足元おぼつかないけど…」

曜が心配そうに見つめる。

 

「あはは…徹夜作業はしない方がいいね…」

「私も衣装作りが徹夜になることも…まぁ、多少はあるからなぁ…」

 

「曜~…助けてくれ~…」

助けるもなにも、することはないだろ…と思いつつそんな冗談を言うと…。

「じゃあ…私の家、くる?

少し休んでいきなよ…ちなみに、悠くん。

もう十千万のバス定期過ぎてるよ…」

「あぁ……?」

 

後ろを見ると、思いも虚しく目的地が離れていく。

「まじかぁ…曜のとこ行ってもいいのか…?」

「うん、お父さんいるけど大丈夫だよ」

「じゃあ、お言葉に甘えるわ…」

 

 

 

こうして、バスに乗ったまま、曜の家へと向かうのであった。




ちょっと短めだったかな…。
次回は曜の家にお泊まりです!何か一悶着ある(?)かもです!

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22話

お待たせしました!
曜ちゃんお泊まり回でございます!


「さっ、どうぞ♪」

「お、お邪魔します…」

 

曜に手招きされ、家の中へと案内される。

お母さんとお父さんに顔合わせしたがニヤニヤしながら口裏合わせて部屋へと消えていった。

 

 

曜も苦笑いしつつ自室に案内した。

「あんまり綺麗じゃないけど…どうぞ♪」

「いやいや…綺麗じゃん」

物がきちんと整理されている白を基調とした女の子らしい部屋。

カモメ…?のようなぬいぐるみや船に乗ってる幼い時の曜の写真などが飾ってあった。

 

「小さい頃から曜は可愛かったんだな」

「あっ、それは見ちゃだめ~!」

手をブンブン振りながら俺の目を遮る曜。

…そんなに見られたくないのだろうか?

 

「もー…あんまり女の子の部屋とかジロジロ見るものでもないよ?」

「あはは……ごめん」

「まだ、悠くんだから部屋にも入れるし許すけど…」

「何か言った?」

「なんにもない!…あ、そうだ。

ちょっとまってて?」

 

「?」

「いーから!目を隠して!」

曜に手を捕まれ、目を隠される。

 

奥の方でガサゴソと音がする。

布が擦れるような音もしたが何をしているんだろうか?

 

「えへへ…悠くん、目を開けていいよ♪」

「ん…曜、一体何を──────────」

目を開けると、ライブ衣装を身にまとった曜が居た。

 

「その服って…あの、講堂でライブした時の…」

それはAqoursになる前、スクールアイドル部として認めてもらう時にやったライブの際に使用した衣装だった。

 

「あんまり、悠くんに見てもらってなかったから…どう、かな?」

どうもなにも可愛すぎる。

これを曜を作ったと思うと改めて感心する。

 

次のライブも衣装は曜が作るのか…。

「…あ、そうだ

曜にお願いっていうか…」

「もう…悠くんにお願いされると弱いんだよね…」

 

…聞き方によると意味深に聞こえるがそこは素通りしよう。

「…この衣装、さ

3年生の3人分って…作れる?」

「…?

作れるけど…どうして?」

「あのライブでやった青空Jumping Heartを…9人で改めてやりたいなって」

「…9人で?」

 

「うん、あの曲もダンスも…9人でやったほうが絶対にいいなって…もちろん、ラブライブの予選が終わってから…だけど」

「そっか…悠くんの考えなら、私も協力するよ!

じゃあ、悠くんにも手伝ってもらおうかな♪」

 

「うん、任せてよ!」

「………ただ」

 

突然抱きつく曜。

いきなりの出来事に受け身が少し遅れた。

 

「…よ、曜…?」

「…今日は…私だけをずっと見ていて…欲しい、なって…」

「…曜?」

「…あはは、私らしくないって言うのは分かってるんだけど…」

 

「まぁ…曜がそう言うなら、いいよ…?」

「…うん、ありがとう…悠くん」

曜が抱き着いたまま時間だけがすぎていく。

心無しか、2人の鼓動が早くなっているのがわかるような気がした。

 

…曜も…ドキドキしている、のか?

でも…俺もしている…のか?

 

「…ありがとうね、悠くん

悠くんといるとね…すごく落ち着くの」

「…そ、そうなんだ」

「多分、私だけじゃなくて千歌ちゃんや梨子ちゃん…みんながそう思ってるはずだよ」

「…そ、そうなのか…」

 

自覚がなかった。

むしろ、みんなそんなことを言わないから気がつかなかった。

 

「…だから、悠くんもこれから私たちを…支えてね?」

「もちろん、当たり前じゃん」

「悠くん…ありがとう♪」

 

ぱっと離れるといつもの曜に戻った。

「さっ!ライブ衣装のアイデア出そうよ!♪」

「おいおい…もう11時だよ?」

「今日は寝かさないよー!♪」

 

ライブに向けた衣装作りが始まった…のはいいのだが。

 

「…なんで、衣装のままで居るの?」

「…悠くん、こういうのが好きなのかなーって」

「好きだけど…目のやり場に困るからやめて…」

 

「ほらほらー…こういうのがいいの~?」

子犬のように腕にすりつく曜。

しかし、自分がやった行為に恥ずかしくなったのか顔を赤くしたままライブ衣装のアイデア計画が始まった。

 

 

──────────結局、ライブ衣装を着替えたのは案がまとまった時だった。



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23話

「マルインパクトォオオオオオオ!!」
「あべし!!!」
「なんか恒例行事に見えてきたわ…」
「ハグ(スリーパー)、する?」
「果南ちゃん、遠慮なくどうぞずら」
「いや…ほんと、勘弁してください…」




更新お待たせしました…!!


「─────宿題が」

「──────終わらない…!」

 

その言葉にハッとする8人。

ちなみに今は、やば珈琲にいる。

 

「……へぇ、それは興味深いですわ…?」

「ちょ、ダイヤその震える手を抑えて抑えて…!」

「ゆ、悠くんも千歌ちゃんも決して忘れて遊んでたわけじゃ…!」

 

 

「だまらっしゃーーーーーい!!」

雷を落とされました。まぁ無理もないけど。

俺的にライフポイントに300のダメージ。

 

「それで、どの宿題が終わってなくって?」

「…いやー…そのー…」

「…まさかとは思いますが…全然終わってないと?」

「…あは、あはは…」

 

千歌と顔を合わせながら思わず苦笑い。

「ぶっぶーですわ!!」

…はい、ぶっぶーですよね…。

 

「仕方ありませんわ…突貫工事になってしまいますが…今日は勉強会に致しましょう…皆さん、いいですね?」

 

「は、はいっ!」

「よ、ヨーソローであります!」

「ヨハネにとって造作もないっ!」

「がんばルビィ♪」

 

ダイヤさんの威圧に負けたのか背筋を伸ばし返答する他メンバー。

みんな…すまねぇと合掌。

 

 

────────────────────

 

 

「という訳で、悠さんには果南さんと梨子さんと善子さんに

勉強教えてもらいましょう」

「…これはまた、意外なメンバーだな…というか、善子

お前、頭良いんだな…」

 

「私はヨハネよ?これくらい朝飯前よ」

「説得力がありすぎてなんも言い返せないわ…」

「さっ、勉強始めるよ♪

どこからやろうか?」

「じゃあ…苦手な英語と数学から…」

 

「いいよっ、じゃあ英語からだね」

「…梨子、なんかやる気になってるね?」

「…だって、宿題早く終わらせなきゃライブとか遊びに行けたりしないでしょ?

そんなの、やっぱり嫌だから…」

 

「…よ、よし!頑張るか!!」

何とも言えない気まずい雰囲気になりそうだったのですぐさま宿題に取り掛かった。

 

 

「…鈍いねぇ」

「このヨハネをもってしても…気がつかないとは」

「はぁ…まぁ、そこが悠くんのいい所というか…なんというか…」

 

 

 

「……3人とも、視線が気になるんだけど…」

「「「はぁ…………」」」

「……?」

 

 

 

────────────────────

 

「よし…とりあえず半分くらいは終わったかな…」

やはり、3人に教えてもらうと進みが早い。

毎回こんな風に勉強教えて貰えたらな……いや、ダイヤさんがお怒りになりそうだからやめておこう…。

 

「千歌は……そっちも苦戦していそうだな…」

むむむ…とノートに立ち向かう千歌。

その後ろでダイヤさんと曜が勉強を教えている状態。

 

…あ、ダイヤさん、ルビィちゃんにも教えているのか…。

やっぱりこういう所はお姉さんって感じだな。

 

花丸ちゃんと鞠莉さんは…あれ、ティータイムしてる。

もしかして、もう宿題終わってる…!?

 

 

「こらっ、悠?

手が止まってるよ?」

「す、すいません!果南さん!」

 

…先程からだが、果南さんと梨子の距離が近い。

善子も前のめりになって見てきている。

…コイツ、意外と大きいんだな…。

 

「……モヤモヤ…」

「…モヤモヤ〇まーず…?」

「人の気も知らないで…」

 

「あはは、冗談冗談♪

それで、さっきから視線が泳いでるけど…なにかあった?」

「いや…そのー……」

 

「思ってることがあれば素直に言った方がいいわよ…リトルデーモン?」

「…ですよね~…」

「もしかして、疲れちゃった?

少し休憩にする?」

 

「いや、というか…2人の距離が近くて…色々当たってるのと…善子…前が…。」

その言葉に3人とも、自分たちの位置を確認する……だけ。

 

「それが…どうしたの?」

「いや、どうしたって…女の子なんだし、そういうのはちょっと控えた方が…」

 

「悠くん…嫌、とか?」

「むしろ、悶々して仕方がない…」

「あははっ、意外と可愛い所あるんだね~♪」

 

そう言って、ハグをする果南さん。

お山によるダイレクトアタックで俺のライフポイントはもうゼロよ。

 

「リトルデーモン…ヨハネのここが気になるの?」

鎖骨の下あたりを指さす善子。

正直、夏服だからかなり目立つ。

 

「…………」

「首は横に振ってるけど…説得力ゼロよ、リトルデーモン」

「あはは…やっぱり?」

「まぁ…リトルデーモンがもっとヨハネの事信じてくれたら…考えなくもないわ?」

「いやいや…何言うてんの……あと、梨子いつの間に腕に抱き着いてるの?」

 

「えっ…!?

…あ、あはは…ホントだね、いつの間に…」

千歌と言い、曜といい擦りつくの好きだなぁ…とか思いつつ思い切り腕をホールドしてる梨子を見る。

 

……あ、そうだ。試してみたいことあったんだった。

 

「…よしよし」

「んっ…悠くん…?」

頭を撫でると不思議そうな顔で見つめる梨子。

「ん、女の子ってこういうのやっぱり好きなのかなって」

「…うん、好き、かも…」

恥ずかしそうに呟く梨子。

もちろん、梨子だけではなく果南さんと善子にも。

 

「…あははっ、いつも私がやる方だけど…される方も…悪くはない…ね…っ」

言葉とは裏腹に目をトロンとさせる果南さん。

 

「い、意外と大きい手をしてるのねリトルデーモン…っ!」

借りてきた猫のように縮こまる善子。

こいつもいつも明るく振舞ってるけどこんな顔する事あるんだな。

 

 

 

 

「……あーーーなーーーたーーーたーーーち……?」

 

──────────後ろを振り返ると

仁王立ちのダイヤさん。その姿まさに……ラスボ…。

 

 

「宿題は終わったのですか…?」

あ、まずい。これはかなりお怒りだ。

「は、はい終わりました!!」

即座に返事をし、ノートを渡す。

パラパラとめくり、確認をする。

…気がついたら千歌とか曜もこっち見てるし。

 

「…よろしい、ちゃんと終わってますね」

「はいぃ…」

お許しをもらえたようだ。さすがにハグでダイレクトアタックされた後に雷はキツい。ライフポイント的な意味で。

 

「よく頑張りましたね、悠さん」

にこやかに笑う姿に思わず見入る。

…ダイヤさんも、こんな顔するのか…。

 

 

 

 

「ですが…あまり変な行為はお避けください?」

「…あ、はい…気をつけます…」

 

 

 

 

…というか、まだ梨子腕に抱き着いてるんだけど…。




バレンタインガチャの梨子ちゃん可愛すぎません?

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次回、各キャラの胸の内。


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24話

「マーールインパーーー!……と、今回はまるは何もしないずら」
「はっ、やっとお許しをもらえたのか…!?」
「曜ちゃん~出番ずら~」
「…え?」

「ヨーソロー!」
「…あの、千歌さん?梨子さん?どうして腕を掴んでるのかな…?これって俗に言う無防備ってやつじゃ……」
「たぁー!」
「ぶふっ……!」
「どうかな?曜ちゃん必殺逆〇平チョップ」
「切れ味鋭く…ぐへ…」


毎度毎度更新が遅くなったり1日に2回も更新したりとバラバラで申し訳ねぇ…

今回は各キャラ視点です。
悠くんは出てきません←


「はぁ………」

 

今日の練習も無事に終わった。

悠くんはお風呂に入ってる。部屋には私一人。

 

「結局…悠くんにあんな事したの忘れてられてないよぉ…」

正直、自分でもなんであんなことしたのか今でも分からない。

 

唇を触ると、今でもその感触が残っている気がする。

「…もっと…したい…なんて」

彼のことを考えてると胸がドキドキする。

もっと頭を撫でて欲しい。甘えたい。

彼のそばにいるとそんな考えをするようになった。

 

「…でも、きっとそれは私だけじゃないんだろうなぁ…

みんな悠くんの事好きだもんね、それはそれで嬉しいな」

 

 

 

…あれ、私…今…''好き''って言った…?

「……これって………恋……?」

考えていたら恥ずかしくなった。

枕に顔を伏せ嘆く。

「うう~…どうしよう…誰かに相談した方がいいのかな…?」

 

 

キュッと枕を抱きしめる。

ただ一言、彼女は彼の名前だけを呟いた。

 

 

────────────────────

 

「ふぅ……」

自主練も終わり、ベランダに出て外の空気を吸う。

 

「悠くんは今何してるかなぁ…」

最近、自分の様子がおかしいことに気付いた。

ライブの衣装着て迫ったり、一緒に寝たり…。

 

「どうしちゃったんだろ…私」

考えるより体が先に動くのは私の性分なのは分かってはいたが、それとはまた別な感覚がした。

「…会いたいな」

 

 

闇夜に輝く月に、1人ポツリと呟く。

彼女はまだこの気持ちが''恋''とは気がついていない。

 

────────────────────

 

 

シャーと水の音が流れる。

髪に付いた泡を取り鏡を見つめる。

 

ふと、口ずさんだ歌。

彼と歌った歌。これがなかったら…もしかしたら私は歌うことに自信が持てなかったかもしれない。

 

「……悠くん」

自分の手を胸に当たる。

彼の出かけた時に…握られた手。

「あれって…デートってことで……いいの、かな?」

答えなど誰も答えない…が、自分に問いただしてみる。

 

彼といると安心する。元気も貰えるし励ましてくれる。

……………ホントにそれだけの感情、なのだろうか?

そう自分に言い聞かせていた。

 

「………あはは、でも私…地味だからなぁ……」

多分、彼がそれを聞いたらを笑い飛ばすだろうなと考えると自然と笑みがでた。

 

 

 

「湯冷めしちゃうし…上がろっ」

少しだけ暖かい気持ちになれたのはきっとお風呂だけが理由ではないだろう。

 

 

────────────────────

 

「……………………」

1人、携帯を見る。

自分で送ったメッセージを見てため息ひとつ。

 

 

「なんで私こんなメッセージ送っちゃったのかしら…そりゃぁ、心配だったし…体調不良になったら大変だとは思ってたけど…」

彼は頑張りすぎる時がある。

そして、よく私をからかう。

 

「だ、だいたいヨハネのことをバカにするなんて言語道断よ!

地獄に…堕天させてやるわ…っ」

【堕天するなら、善子と一緒にしたいな。

そうしたらずっと一緒だろ?】

 

「………………~~~~~~!!!」

1人脳内妄想をし、赤くなる。

「た、確かに!

リトルデーモンの事だからそんなこと言うと思うけど…!

そ、そんなんで乱されるヨハネじゃ…!」

 

…一体誰に向かって反論しているのだろうか。

彼といると調子が狂う。

スクールアイドル部に勧誘された時からだ。

話だけでもと言われて嫌がり逃げた時も

 

 

【ヨハヨハ系堕天使を捕まえにいくのか?】

【ヨハヨハ系ってなによ!】

 

【あはは、うそうそ。それより転んだら怪我しちゃうから1回止まろ?】

【なっ…余計な心配よ!

この程度でヨハネがっ……?!】

【あぶねっ…!………ほら、言ったろ?】

【…ふん!】

 

 

「なんてこともあったわね…」

「…ふふっ、リトルデーモンの虜にさせられちゃったのかしらね♪」

 

 

───────────────────

 

「………………………」

ベットに横になり布団を顔に近づける。

 

(……あ、悠の匂い……)

まだ少し、彼の匂いが残っていた。

前まではこんなことなんて絶対してなかった。

 

…しかし、何故だろう?彼には…なんでも許せてしまう。

だから…あんなことされても…むしろ、もっとしていいと思ってしまった。

 

「…もっと…私に触れて…欲しかったな…」

あの時も…口ではああは言っていたが内心ドキドキが止まらなかった。

でもその反面、受け入れても…いいと思っていた。

 

「鞠莉や千歌…曜がしても…ドキドキしなかったのに…」

「…悠が男の子だから…?…それとも…」

考えれば考えるほど彼の声が聞きたくなる。

 

 

 

「……果南って…呼んで欲しいなぁ」

心に閉まっておいた本音が口に漏れる。

もちろん、私の方が先輩だからさん付けは、分かる。

けど…果南って呼んで欲しい。

 

 

届かない本音と彼の微かに残る匂いを胸に眠りにつく。

 

 

────────────────────

 

私の読んでる本に出てくる主人公は私の知っている男の人に似ている。

 

真っ直ぐで、優しくて、明るくて…。

私にはそれが羨ましかった。

地味で目立たない性格だった私には…それがとても羨ましく感じた。

 

「…でも、スクールアイドル部に誘われてからは…マルも少しは…変わった、かな…?」

ダンスなんて。って最初は思っていたが彼の親身なアドバイスで出来るようになった。

ライブでも…何かが自分の中で変わったのも感じた。

 

その変わったところを…彼は気づいてくれているだろうか?

「………答えは聞かなくても…決まってるずら」

 

''花丸ちゃんは変わったよ、すごく輝いてるよ''

多分、彼はそう言うと思う。

 

「でも、先輩は鈍感だから苦労しそうずら…」

本人にも他の人にも言っていないけど…マルも先輩のこと…気になっているんだよ?

 

 

パタンと本を閉じ、本棚にしまう。

奇しくも本のタイトルは…''恋''だった。

 

 

────────────────────

 

「ルビィ?そろそろ寝る時間ですわよ?」

「あ、お姉ちゃん。うんっ、もう寝るよ」

 

「そのノートは…いったい?」

「悠先輩がまとめてくれたやつを渡してくれたの!」

 

彼がまとめたノートにはダンスの振り付けや歌のアドバイスなどがこと細かく記されていた。

 

「…さすが、悠さんですわ」

「お姉ちゃん、悠先輩のことお慕えしてるって言ってたけど…ほんと?」

「…ルビィには嘘をつきませんわ

私は信頼しております、だから部も正式に認められるように努力すると信じておりました」

 

「…じゃあ、作詞も?」

「彼なら良い詞を作ってくれるはず…それだけですわ」

「なんかお姉ちゃん…悠先輩のこと話してる時嬉しそうだね♪」

「そ、そういうルビィはどうなのです?!」

「…ルビィはその…もっと、先輩のことよく知りたいなって…」

「それはいい事ですわ、ならもっとお話しないといけませんね」

「う、うんっ…ちょっぴり緊張しちゃうけど…頑張るねっ!」

 

 

 

(…事実、ルビィが男性の方とあんな風に話せてるのは初めて見ましたわ。

ルビィが思ってる以上に彼の存在は大きいはずですわ)

 

 

────────────────────

 

 

【─────彼はKeyになる。】

確かにそう言った。

ただし、確証はなかった…そうただの直感だった。

嬉しい誤算とも言うべきだろうか。

 

1度は解散した…3人が9人になって、Aqoursとして再スタート出来た。

偶然だろうか?……いや、彼が居たからこそ成しえた事かもしれない。

 

「まったく…悠はホントにアメージングね♪」

彼といると未来がどうなるか想像がつかない。

しかし、それが楽しい。

想像もできないようなことをやってのける。

そんな印象があった。

 

だからこそ…辛くなったり困難なことがあったら頼って欲しいと言う気持ちは、まだ彼に伝えてない秘密の気持ち。

 

膝枕した時も…弟ができたような気持ちになった。

 

 

「…もっと、マリーの事を知って欲しい…」

彼が手がけるライブがどんな風になるか胸踊らせつつ、彼への気持ちは秘密にしたまま胸にしまい込む。




悠、爆ぜろ!!!←←←←←←←←←←



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25話

恋になりたいAQUARIUMの限定SR曜ちゃん可愛すぎません…?
秒で絆メーターMAXにしました←


「悠くん!」

「お出かけ行こ!」

 

「……え?」

金曜の昼下がり、千歌と曜からの提案に気の抜けた声が出た。

 

「ほら~、朝練の時ダイヤさんが言ったでしょ~?」

遡ること朝の7時前。

 

【皆さん残りラブライブ予選まで1週間ですが…思ってるより順調ですので…明日はリフレッシュも兼ねてお休みに致しましょう】

 

「あー…言ってたね」

すっかり忘れていた。

 

「だから~、お出かけしようよ~!」

「いや、いきなり明日はって言うのは…」

モゴモゴしてると千歌がヨヨヨと泣きまねをし始めた。

 

「悠くん…そんな…ひどい男の子になっちゃったの…よよよ…」

「ああっ…千歌ちゃん…!泣かないで…!

あなたに涙は似合わないわ…!」

 

──────────なんか始まった。

曜が演技に参加しつつもこちらにウインクを送る。

…いや、答えはもう決まってるけどさぁ…。

 

「いいよ、お出かけ行こう?」

「よよよ………………ほんと!?」

「さっすが悠くんであります!」

 

目を輝かせながらこちらを見つめる千歌と曜。

見られてるこちらが恥ずかしくなり目をそらす。

 

「それでねー♪行くところなんだけど~♪」

「楽しみだな~♪」

 

YESと言うや否や、腕に抱きつき擦り寄る千歌と曜。

…周りの視線が痛い。

だいたいこういう時は決まって……。

 

「あの~…3人とも、そろそろ離れた方が……」

「あ、梨子いたの?」

 

 

 

「け、結構前から居たけど…なんか空気的に入りずらかったし…」

「あはは…ごめんごめん…」

 

 

────────────────────

 

「…じゃあ、明日の8時起きね!」

「了解であります!」

「…うん、千歌?色々と質問したいんだけど~…」

 

夜、千歌の部屋で明日の予定を確認したが…。

 

「…なんで曜が居るの?」

「あれっ?言ってなかったっけ?

今日は曜ちゃん泊まっていくんだよ~」

 

「…うん、なんかもう驚かなくなってきたわ…」

「まぁ、昔からよく泊まってたりしてたからね」

「…部屋着に着替えてるあたりからそうとは思ってたけどね…」

「あと、3人でこの部屋で寝よ~♪」

 

「……はい?」

さすがにそれは聞き返す。

''3人で''…?

 

「……俺も?」

「他に誰がいるのさ~」

「いやいや、さすがに……」

ちらっと曜を見る。

1回一緒に寝ているから彼女の意見を仰ごうかと思ったが…。

 

「賛成ー!」

「はいっ、というわけで多数決で賛成多数ってことで!」

…是非を問う前に可決されてしまった。

可決、超ショック。なんつって。

 

 

────────────────────

 

「…まぁ、こうなるよねぇ…」

 

3人ではいるベット。さすがにぎゅうぎゅう詰めだった。

しかし何故俺が真ん中なのだろうか?

 

両隣を見ると可愛い寝息をたててる2人。

 

「…ったく、襲われても文句言えねーぞ…いや、そんなことはしないけど」

さすがに警戒心が薄れ過ぎではないだろうか。

それとも俺だから…OKとかなのだろうか?

 

「…いや、考えるのやめよう……静かに目を閉じれば…寝れ………」

「んんっ……ぁ…」

「んにゃ…にゅ……」

 

「……ね、寝れない…というか足乗っけてるし…」

肌の密接がどんどん強くなる。

顔の近くで寝息をたてられるとさすがにゾクゾクッと来るものがある。

 

 

「あーーーーーーむっ…………♪」

「ぎっ……………!?」

なんということだろうか、千歌が耳を甘噛みし始めた。

 

思わず変な声が口から漏れる。

曜に助けを求めようとするが………。

右手の異変に気づく。

 

──────────柔らかい。

2度3度確認するように手を動す。

 

──────────やっぱり柔らかい。

そして隣から聞こえる曜の甘い吐息。

 

「……や…あっ…///」

 

…うん、これはー…あれだな…曜のむn………。

 

 

 

(うわあああああ!忘れろ~忘れろ~!!)

とは思いつつも動かない右手と咥えられたままの耳。

正直、ご褒美と言うにはハードすぎる。

 

ダイヤさんが居たらぶっぶーのラッシュだろうな。

…いや、まずこの状態をなんとかしないと…。

 

とは言うものの身動きが取れない。

もういっそのことこのまま朝を迎えようか…そんな考えをし始めた時…。

 

「…ぁ…悠…くん…?」

顔を紅潮させた曜が目を覚ました。

どうやら状況を理解したのだろうか。

 

「…ごめん、なんというか…不可抗力っていうか…」

怒鳴られたりするんだろうか…と考えていたら。

 

「…いいよ、ハグーっ♪…なんちゃって?」

頭掴むや否や、胸元にダイブさせられる。

珍しく(?)曜が積極的になる。

 

「な、なにしてんの…!」

「悠くんに…特別に?」

「特別に?……じゃないよ、千歌が起きたらどうするの…!」

「起きてるよ~…?」

 

寝ぼけ眼で俺と曜を見る千歌。

…終わった。南無三。

 

「悠くんも男の子なんだね~…♪」

よしよしと頭を撫でられる。

なんともこそばゆい。

 

「じゃあ、後ろからぎゅーってハグしよ~♪」

力いっぱいに抱き着く千歌。

前と言い後ろと言いまったく身動きが取れない。

 

「…ちょ、二人とも…!」

「…すぅ…んにゃぁ…♪」

「へへへ~…悠く~ん…♪」

 

抱きついたまま再び眠りにつく2人。

…はぁ、まったく…。

 

 

 

結局、そのまま眠りにつくことにした。

…まぁ、ぶっちゃけ…凄い寝心地はよかった…。

他言は出来ないけど…。




…R-15だよね?←今更気にするやつ。

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次回、お出かけという名のダブルデート(下)


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26話

「よしよし……更新したかったけど色々と大変だったんだね?」
「うわーん!曜ちゃーん!」
「ぶっぶーですわー!!
あーた、曜さん推しだからってなに甘やかした文書にしてるんですか!?」
「お、お姉ちゃん…怖い…」
「すいませんでしたぁあああ!!」


「…朝起きたら……」

布団は既にもぬけの殻だった。

そして台所が騒がしい。恐らく朝ごはんでも作っているのだろうか?

 

寝不足な目を覚まし、台所に向かう。

「あっ、悠くんおはよ!」

「おはヨーソロー!…って、なんだか眠そうだね?」

「あはは…寝付けなくて…」

 

本当は2人との距離が近すぎて悶々してたわ!なんて言えるわけもなく。

 

「あははっ、悠くんって遠足の前の日に寝れないタイプでしょ~?」

慣れた手つきで料理をしながら話しかける曜。

……なんか、こんな姿も新鮮でいいかも。

 

「もう少しで朝ごはん出来るからね?」

「ありがとうな、千歌」

 

そう言うと曜の所に行く千歌。

 

「………やっぱり…悠くん、気付いてるよねぇ…?」

「…そりゃ、朝あんだけ密着して起きてたから…ねぇ?」

「その割には~…昨日の夜~とか言わないよねぇ…」

「…まぁ、悠くんも言うのが恥ずかしいとかじゃない?

……あとは、ドキドキしすぎて自分の中にしまっておきたい、とか?」

「あー、なるほど~…」

 

 

 

 

2人がこしょこしょ話で盛り上がっている。

そして俺を見ながら笑っている……なんで?

 

 

────────────────────

 

朝ごはんが済み、着替えて十千万の前で2人が来るのを待つ。

しっかり着替えを持ってきている曜。

…まぁ、泊まる気満々だったからなぁ。

 

「…しっかし今日も暑いなぁ…」

8月も少し過ぎた頃、夏でもさすがにジリジリとした暑さが体を襲う。

 

「多分、薄着なんだろーなー…2人とも」

と、待っていると突如鳴る電話。

携帯の画面を見ると、松浦果南の文字。

 

「もしもし、果南さん?」

「あっ、朝早くからごめんね?大丈夫だった?」

「大丈夫ですよ、どうかしました?」

「…うん、ちょっと声が聞きたくなって…」

 

電話ができたのが嬉しかったのか、しおらしい声になる果南さん。

 

「あはは、変な果南さんっ。

別にいつでも電話してくれて良いですよ」

「…そっか♪今度また泳ぐの教えてあげるからね」

「はい、ありがとうございますっ」

 

「……あっ、それと、ね……」

 

「…な、なんですか?」

突然の声のトーンが下がったのに少し焦る。

「…さん、付けなくて…いいからね?」

「………え?」

「ううん、それだけ。じゃね♪」

そう言い残すと通話が切れた。

 

…さんを付けなくていい?

…つまり…果南って…呼んでってこと、かな?

 

「…まぁ、本人に確認してみるか」

 

「悠くんー!お待たせー!」

「着替えで少し時間かかっちゃった…ごめんねっ」

「ううん、大丈………おぅ…っ…」

 

2人の方を見てみると…案の定薄着だった。

と言うか曜さん、こんな目の前でそのショートパンツは反則かと…。

ってか…千歌もスカート短くね?気の所為?

 

「もー…悠くん、なんか一言!」

「うぇえ?…あ、に、似合ってるよ…2人とも、めっちゃ可愛い」

「えへへ~可愛いだって、曜ちゃん~♪」

「2人で選んで決めてよかったね~♪」

 

2人でハイタッチを交わす。

やっぱり、女の子は可愛いって言われると嬉しい気持ちになるのだろうか…不思議なものだなぁ…。

 

「さっ、いざ行こうか!」

「ヨーソロー!」

ガシッと腕を組まれた…しかも、両腕。

 

 

「…あれ…デジャブ?」

なんか前にもこんなことがあったような~…考えすぎかな…?

 

 

────────────────────

 

 

結局、バスと定期船に乗る間もずっと腕を組んでいた2人。

…たぶん、これは一日ずっとこの状態だろう…。

 

すれ違う人達の視線とか結構痛かったけど…。

ダイヤさんが居たら雷どころかデス・メテオ落ちそうだな。

さらば俺のライフポイント1000。

 

「…それで、どこに行くの?」

「もうすぐ着くよ♪」

「これから行くのはね~」

 

曜が指さす先にあるのはとある施設。

 

 

「「三津シーパラダイス!!」」

「…シーパラダイスってことは…水族館とか?」

 

「そうだよっ、1度は連れて来させようって曜ちゃんと話してたの!」

「悠くんは水族館とかは、好き?」

 

「うん、結構好きだよ」

まぁ、梨子と深海水族館には行ったけど……っと、他の女の子とあれこれ行ったって話をここでするのは無粋か。

 

「じゃあ、最初はナマコのふれあいコーナーだね!」

「…ナマ、コ……?」

「いきなりのワードにぽかんとしてるよ、千歌ちゃん」

「えー、ナマコ…だめ?」

 

逆にダメじゃないのか、千歌は。

そう思ったが聞かないことにしておいた。

 

「まぁ、最初なんだしやっぱりイルカとかアザラシとか色々メジャーな所でいいんじゃないかな?」

「ちぇー…分かったよ~…」

 

そうこうしてるうちに、三津シーパラダイスに着いた。

 

「おー…大きい…」

「さぁ、中に入ろー!」

「ヨーソロー!」

 

テンション高めに入口に向かう千歌と曜。

あれか、テン上げ☆ってやつか?

 

そして入口に入るや否や

「あー!このカモメのぬいぐるみ可愛いー!」

「見てみてー!エビのぬいぐるみもあるよー!」

 

入口を入ってすぐの所にあるクレーンゲームに目を奪われる2人。

 

「「欲しい~…」」

──────────欲しいんだ。

特に千歌、エビって…マジのエビの形してる奴やん…。

 

「やるのは見たあとからにしない?

…取れても荷物になっちゃうし」

 

「取れるの!?」

「むしろ抱えて見て回りたい!」

 

目を輝かせながらこちらを見てくる2人。

……これもデジャブ?

 

「わ、分かった分かった…ちょっと両替してくるから」

1000円を両替機に突っ込み、100円玉10枚にぎりしめる。

 

やるのは久々だが、苦手ではない。

 

「よしっ……やるか」

「悠くん、ファイトー!」

 

肝心の1発目、掴めたものの直ぐに落ちる。

2発目、同じく落ちる。

 

「やっぱり、難しいのかな~…?」

「…いや、多分…分かったかも」

「…悠くん、目が本気だよ…」

 

掴むタイミングを少し早めて………ここだ!

カモメを掴んだまま進むアーム。

…そして。

 

「ゲットしたー!」

「すごーい!」

3回目にしてカモメを無事ゲット。

嬉しそうに抱きしめる曜。

 

「悠くん~!エビも~!」

「任せろっ」

 

しかし、ここから調子が崩れたのか6連続失敗。

「…やっぱり、難しいのかなぁ…」

「大丈夫だ、絶対取ってやる」

 

と言うもののコインはラスト1枚。

慎重に慎重にアームを動かしていく。

先程のミスも頭に入れつつ、ボタンを押す。

 

「掴んだ…っ!」

そのまま…そのまま…!

そんな願いが通じたのか、下の取り口に落ちるエビ。

 

「わーい!エビちゃんだー!」

「よかったね千歌ちゃん!」

「ふぅ…緊張した」

 

「ありがとうね、悠くん!」

「どういたしまして、取れてよかったよ」

「あ、そうそう!見てて思ったことがあったの!見ててね!」

エビの尾で顔を隠す千歌。

 

「じゃーん、エビ星人っ」

「「……………………」」

 

 

 

エビ星人 不採用

 

 

 

 

その後もエビとカモメを抱きしめたまま水族館を巡った。

…組んでた腕が離され、ぬいぐるみの方に行って少しヤキモチを焼いたのは…自分だけの内緒にしておいた。




曜ちゃんの私服は【たのもー!】渡辺曜
千歌ちゃんの私服は【オレンジマーメイド】高海千歌

をイメージしてください!

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27話

「お気に入り登録数99!
99ってことはネフタリ・ソトってことですね」
「なにいってるずら?」


ライブまであと2日と迫ったある日。

 

俺を含めたメンバーは部室に集合していた。

 

──────────だが。

 

「外の雨…止まないね~…」

外はあいにくの雨模様だった。

もちろん屋外での練習も出来るはずもなく、ほかの部活が使ってる体育館が空く時間まで暇も持て余していたところだ。

 

「部室でもできること…なにかあるかな?ダイヤさん」

「流石にダンスの確認は広さ的に厳しいですが…歌の練習くらいなら…」

「じゃあ、時間も有効に使わないとね、練習しようか!」

 

先陣を切って準備をしようとする、これも俺の仕事である。

「よーしっ!いっぱい歌うぞ~!♪」

「は、花丸ちゃん、歌詞間違えたらごめんね…っ」

「大丈夫だよ、ルビィちゃんはちゃんと歌えてたずら♪」

 

「梨子ちゃんも大丈夫だよっ♪」

「うええっ??…あ、あはは、緊張してたの…バレた?」

「そうそう!梨子ちゃんは綺麗な歌声してるから!

…今度弾き語りとかしてみる?その気持ちを弾き語れ…的な?」

「ピアノしながら歌う…うん、なんだか面白そうかも♪」

 

 

一人一人思うことは違えどグループとしてAqoursが団結してるのを目の前で見てて感じる。

 

「やっぱ…いいグループですね、Aqoursって」

「あら~ぁ?意外と悠はセンチメンタルなのかしら~?♪」

「ち、違いますよ!…ただ、グループとしてこうやって目標に突き進む姿って…なんかいいなって」

 

「そうだね、それに気付かせてくれて…またこの場所に呼んでくれたのは…悠と千歌のおかげかな?」

「いやいや…俺は何もしてないよ、やっぱり1番は自分の気持ちが強かったんじゃない?……''果南''」

 

 

「………~~~っ//////」

言った方も聞いた方も恥ずかしくなり耳まで赤くなっているのを感じる。

 

「…………ばか…悠って卑怯だよ…っ///」

手の甲で口を隠すように何か言う果南。

それを近くで見ててニヤニヤしながら口を開く鞠莉さん。

 

「あらあら~?

いつの間にかこんなに仲良くなったのかしら~?♪」

「べ、別にそんなことないよ!!」

急いで否定する果南。

だが、その焦ってる感じが逆に肯定してるような感じにも見受けられてしまうのは事実。

 

「…ですが、Aqoursにとっても…皆さんにとっても悠さんはいなくてはならない存在、それは確かなことですわ」

「ん…なんかそう言われるとこそばゆいな」

「事実を言ってるだけですわ?

もっと貴方は自信を持った方がいいですわっ」

 

「う、うーん…俺は特別なにもしてないと思ってるけど…」

「……だから、皆さんの気持ちにも気付けてないのですわ……」

「なんか言ったか?ダイヤ」

 

「……………こ、こほん…っ///

歌の練習致しますわよ!」

 

あ、行っちゃった……なんか不味い事言ったかな…?

 

「流石ね…ヨハネのマイリトルデーモン…」

「なんだ、居たのか」

「い、居たわよ!目どこにつけてんのよ!」

「あはは、悪い悪い」

 

正直、気付いていたがからかってみる。

「リトルデーモンにはfeelingブレイカーの称号をあげるわ」

「feelingブレイカー?…俺がいつ気持ちをぶっ壊したんだ…」

「自分の胸に手を当ててみなさい…?

ヨハネが導くのはここまでよ」

 

…気持ち…を…ブレイク?

なんのことかさっぱりだった。

 

「悠くーん!体育館空いたって~!」

「あ、分かった今行くからね」

 

 

 

 

「…………待って!」

みんなが体育館に行こうとする中、1人部室に残っていた…善(と言ったら怒られそうなのでヨハネと呼んでおこう)ヨハネ。

 

「どうした?早く練習しに行くぞ?」

「………あ、あの…その…っ」

珍しくおどおどするヨハネ。

正直初めて見た…こんな表情するのか…ヨハネ。

 

「……さ、さっきの事の…続きなんだけど…」

「気持ちをぶっ壊したってやつ?」

「そ、そう…そう……それ…っ」

俯き始めたヨハネ。

 

…もしかしてあれか?その一言で俺が傷ついたとか思ってたりする?意外とメンタルは強いよ?

ダイヤのデス・メテオとかは堪えるけど。

 

 

 

「た、単刀直入に聞くわ…ヨハネの事をどう思ってるの!?」

「………あーー………」

斜め上の質問が来た。

どうって言われても……。

 

「大切なAqoursの一員だよ。

なんだかんだ言っても善子も可愛いしな」

 

「………そ、そう…///」

70点くらいの回答だったのだろうか。

まだ腑に落ちない様な顔をしてるヨハネ。

 

「………………っ!///」

「のわっ!」

突然来る胸あたりの衝撃。

善子を受け止める。

 

「……よ、善子?」

「…わ、私だって…たまにはこういう風に…して欲しい時あるんだからね…?」

「…意外と…寂しがり屋?」

「他の人に言ったら堕天させてあげるわ…」

「はい、他言無用で…」

 

「…ありがとう、少しスッキリしたわ

…練習、行きましょう?」

「おうっ」

 

 

 

 

 

ちなみに…このことがきっかけか分からないが、ヨハネを、善子と言っても怒ることが無くなった。

 

それも俺の時だけ……何故だろうか?




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もっと甘々にしたいな…←

次回は予選ラブライブです


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28話

各キャラの恋愛小説も書きたいとか思う今日この頃(小声)


いよいよラブライブ予選当日。

 

会場となるホールへ向かうと…かなりの数のグループが居るように見えた。

 

「…結構居るんだな…」

「グループの数は星の数くらいありますわ

…もちろん、有名グループはひと握りですけど…」

 

「…な、なんだか緊張してきた…千歌ちゃんは大丈夫…?」

「…………………」

「千歌ちゃん…?」

 

梨子の応対に答えない千歌。

「………ご……い」

「語彙?」

「すっごーーーーーい!!」

目を輝かせながら辺りを見渡す千歌。

大声を発したせいか、他のグループがこちらを見てくる。

 

「…あは、あはは…千歌、舞い上がりすぎ」

「だってラブライブだよ!予選会だよぉーっ!」

 

ホントこいつはスクールアイドル好きなんだなぁ…と感心しつつも他のメンバーの緊張も和らいだようだ。

 

「はぁ…なんか緊張してたのが変みたい…」

「えへへっ、さすが千歌ちゃん!」

「ま、マルも…練習通りにやれば…!」

「う、うんっ!大丈夫だよね…っ

ガンバ……ルビィ!」

 

「はうっ!」

…ダメージ(?)を受けたのか力なく倒れるダイヤ。

(………姉バカ?)

 

 

 

────────────────────

 

 

ステージ裏。

ライフ衣装に身を包み、9人が待機していた。

 

「……よしっ」

深呼吸をし、まっすぐステージを見つめる千歌。

 

「…みんなっ!手を出して!」

「「「???」」」

「こう…かな?」

 

訳も分からず手を出す1年組。

確認しつつ手を出す果南とダイヤと鞠莉。

笑いながら手を出す曜と梨子。

 

「1!」

「2!」

「3!」

 

千歌・曜・梨子の順で番号を言ってゆく。

チラッと横目で見て番号が進んでいく

 

「4っ!」

「…5!」

「6っ!」

 

そういうことね。と納得したような顔をする3年組。

 

「7!」

「8!」

「9ーっ!」

 

「さぁっ、悠くんも!」

「お、俺も…?」

「悠くんもAqoursの一員だもん!」

「わ、わかった………10っ!」

 

 

 

「Aqours~………サ~ンシャイン~!!!」

 

「…あれ、今…サンシャインって……」

「そうだよ、ふふっ悠くんが歌詞ノートにあんな大きく丸印してあったから取り入れてみたの!」

 

これは一本取られた。

千歌からとんだサプライズをもらったものだ。

 

 

 

 

揃った掛け声ととも9人はステージへと駆け出した。

 

 

 

────────────────────

 

揺れるバス車内。

全員揃って肩の荷がおりたのか深い息を吐く。

 

 

「「「はぁ~…ぁ」」」

 

決して失敗した訳では無い。

どこか緊張から開放されたような声だった。

 

「みんな、ステージめっちゃ良かったよ

後は人事尽くして天命を待つ、だ」

 

「ライブ楽しすぎてあっという間だったよ~…

悠くんの作った歌詞凄く気持ちが伝わってきたよ!」

「あはは…無事大役を果たせたかな」

「ダイヤさん、結果はいつ出るの?」

「来週、ですわ」

「そっか…長いようであっという間にきそうな1週間だね…」

 

ここで曜に耳打ちする。

 

「''アレ''、出来てるよね?」

「もちろんっ!…でも、まだお披露目しなくていいの?」

「うん…結果が出てから、だからさ」

「うん、分かったっ

悠くんがそういうならそうするよっ」

 

 

「今度から悠くんに作詞してもらおうよ~」

「千歌さん、いつも任せっきりにするおつもりで…?」

「あ、あはは…そんなこと……あるかも?」

 

 

あははっとバスの中で笑い合う。

確信はないが…この9人なら予選も突破できそう。

そう感じた俺だった。




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29話

「前書き書けなくなってきてる…!」
「なにやってるずらぁあああ」


結果発表まであと5日。

今日ものんびりと過している中…。

 

「お祭り行こ!」

「……お祭りぃ?」

千歌が立ち上がり、そう叫んだ。

 

「あー、明日…あるんだっけ?」

「梨子ちゃんも初めて参加…かな?」

「うんっ、お祭り楽しみだな~♪」

 

「じゃあ、決定!

明日の3時に十千万に集合!」

「…前にも聴いた気がするけど…俺の是非は?」

「無いよ!!」

「デスヨネー」

 

────────────────────

 

「さて…3時に集合はいいけど…」

それまで時間あるな…どうしよ。

 

「あ、そうだ…果南?」

「ひゃぁっ!?///……あ、な、なにかな?」

 

…そんな驚くか?別に大きい声なんて出てないけど…。

 

「明日の午前中さ…空いてる?」

「うん…空いてるけど…?」

「泳ぎ、また教えてくれない?

そろそろ泳げそうな気がするし…」

 

「…う、うんうんっ!もちろん!」

嬉しそうに頷く果南。

何かいいことでもあったのだろうか?

 

 

「……あ、そうだ、みんな少しいいかな?」

立ち上がり、みんなの前に立つ。

 

「どうしたの?」

「な、なにか重大な発表な気がするずら…」

 

「いや、大したことじゃないけどさ…」

「…悠くん、いいの?」

「うん、やっぱ隠しっぱなしは嫌だからさ

…というわけで、曜…例のものを」

 

「ヨーソローっ!」

敬礼をし、とあるものを取り出す曜。

 

「あっ………!!」

「これって…!」

「ライブ…衣装…?」

 

取り出したのは3着のライブ衣装。

それは、講堂で行ったライブの時の衣装。

 

「でも…私たちのとは違うけど…悠くん、これは?」

「うん…これは、3年生3人のライブ衣装だよ」

 

「私たち…」

「3人の……」

「ライブ衣装…ですか?」

 

「…ほら、講堂でライブしたじゃん?

あの時は6人でやったけど…やっぱりAqoursになったから9人で…あの曲をライブで披露したいなって」

 

「だから悠くんにお願いされたから3人の衣装を作ったのであります!」

「る、ルビィも手伝ったんだ!」

「あれ、そうだったの?

…ありがとうね、ルビィちゃん」

「はいっ!♪」

 

「それならそうと言ってよ~」

「いやいや…やっぱりサプライズしたいじゃん?」

「それは分かるけど~………って!果南ちゃん泣いてるよ!?」

 

「えっ…!?……あっ…ほ、ホントだ…」

ポロポロと涙を流す果南。

本人も気がついてないのか慌てて目頭を抑える。

 

「ごめん…なんかすごくうれしくって…悠やみんながそんな風に考えてくれてるんだって…思ったら…涙が出ちゃって…」

「それで…これを次のライブで…披露、ですか?」

「ううん…これは…宣伝用にって…あ、もちろん考えるのが面倒とかじゃないよ?

…ただ、この曲とライブが…今のAqoursを繋げてくれたから…みんなでやろうって」

 

シーンと静まる部室内。

…もしかして…不満が…?

 

「…素晴らしいですわ。感服致しました…!」

「まるも張り切るずら!」

「ヨハネも協力するわ、リトルデーモンのお願いならなおさらね♪」

 

「みんな、ありがとう…いいライブにしようね!」

「「「おー!」」」

 

 

「あと…曜もありがとうね、ハードなスケジュールで大変な思いさせちゃって…」

「ううん、悠くんのお願いならどんなことだってやっちゃうよ!」

「心強いなぁ……」

 

感心しつつ曜の頭を撫でる。

 

「えへへ…照れちゃうね…♪」

「あ、ごめん…嫌だったか?」

「むしろもっとやって欲しいかも♪

あ~……でも…2人きりの時がいい、かな…?」

 

「…え?」

 

 

「ううん、なんでもない♪

ほらほら、みんな明日のお祭りの話してるよ!」

「お、おう………っ」

 

 

 

 

2人きりって…曜も積極的なこと言うな……。

 

 

 

…………もしかして……。

………………………………いや、勘違いだろう…。

そう自分に言い聞かせた。

まだ、その気持ちを口にしてはいけない気がした。

スクールアイドルとして頑張ろうとしてる最中にそんなこと言ったら……迷惑かけてしまう。

 

そんな気がしたら、胸が苦しくなった。

 

 

「…悠、くん…?」

心配そうに梨子が見つめる。

 

「………えっ…ああ、ごめん、なにかな?」

「凄い怖い顔してたけど…何かあった…?」

「……ううん、何も無いよ。

心配させてごめんね」

「う、うん…ならいいんだけど…何かあったなら言ってね…?」

「ありがとう、梨子」

 

 

今は変な心配させないように気をつけないと…。

…この気持ちは…胸の奥底に閉まっておこう…。




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次回:夏祭りと本音と


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30話

そう言えばお気に入り登録数100超えてました。
皆様ありがとうございます(今更感)


そして夏祭りの当日。

 

いつも通りの時間に起床。

珍しく千歌も起きていた。

 

「おはよう、千歌

…今日は珍しく早いんだな?」

「あ、おはよう悠くん♪

うん、夏休みで沢山お客さん来たからね、今日はそのお片付け!」

 

「俺もいた方がいいんじゃ…?」

午前中は果南のところで泳ぎを教わる約束をしていたが…。

 

「ううん、大丈夫だよっそんなに片付けるって言ったって多くないし

悠くんも早く泳げるようにならないね!♪」

「……そうか?…ごめんな、千歌

夏祭りは好きな物食べていいからな」

 

 

「ホント!?わーいっ!♪」

ぴょんぴょん跳ねて喜びをあらわにする千歌。

現金なヤツだなぁと思いつつも荷物をまとめて果南のところへむかうのであった。

 

 

────────────────────

 

ダイビングショップへ行くと早速目的人物に遭遇した。

 

「あ、悠っ♪

待ってたよ~♪」

見つけるや否や、ハグをする果南。

今日も大きなお山は2つとも俺を攻撃するのでしたと感じつつもハグを受け入れる。

 

正直、悪い気はしないし、むしろもっとして欲しいくらいだ。

 

「ホント!?」

「なんで見透かしてるんですか…まぁ、可愛い女の子にハグされてたら嬉しいですよ、男としても」

「嬉しいなぁ♪もっとやっちゃお~♪」

 

水着であることもお構い無しに抱き着きを強める果南。

しかし、何かに気がついたのかピクっと体が震え顔が赤くなる果南。

 

目線が下に下がっていくのを感じ、何となく予測がついた。

ハロー、俺のサンシャイン←

 

「…さ、さぁっ!泳ごうか!///」

「……う、うんっ」

 

ほんとこういう時って俺は素直なんだな…と思いつつ海へと向かった。

 

「じゃあ、このまえのおさらいねっ」

ゆっくり顔を海につけ、泳ぎを進める。

 

「ここで息継ぎして~…また潜って~そうそう!

悠、泳げてきてるよ!」

「息継ぎがままならないと少し焦るけどね…」

「でも進んでるよ!すごいすごいっ♪」

 

自分の事のように嬉がる果南。

聞いてる方も嬉し恥ずかしになる。

 

「じゃあ、ここからが本番だね…!」

「?」

 

10m…いや、15m先に向かって泳ぐ果南。

「ここまで泳げるはずだよ~悠~!」

手を振りながら呼ぶ果南。

 

「さすがに一人でそこまでは泳げませんよー!」

「大丈夫大丈夫!悠なら出来るよー!

ゴールしたらハグしてあげるっ♪」

 

どうやら果南による卒業試験のようだ。

ゆっくりながらも少しずつ泳いでいく。

 

 

息継ぎ…泳ぎ…息継ぎ…泳ぎ。

泳ぎと言えない動きだが、少しずつ果南に近づいていく。

 

(もう……少しっ……!)

手を掴まれる感覚がした。

急いで顔を上げると果南が嬉しそうに抱き着いてきた。

 

「すっごいすっごい!♪

悠、泳げてたよー!♪」

「はぁ…はぁ…あんな短距離なのにめちゃくちゃ疲れたよ…」

 

「おめでとう~!ハグ~っ♪」

「ちょ、果南……!」

 

水着のせいか、肌の密着がすごい。

しかも手は胸元の近くにあった。

 

「…っ……ゆ、悠…?」

「ご、ごめん…わざとじゃないんだ…」

「べ、別にいいけど……んっ」

 

また手に柔らかい感触がした。

頭で分かっていても手は動かすのを辞めなかった。

 

(やばい………絶対に怒られる…!!)

「……っ…!…だーめっ、これ以上は!///」

ぐいっと体を離された。

「…ご、ごめんな…果南…」

「…べ、別にいいけど…こういうのは…2人きりの時とかさ…」

「…え?」

「何でもない!…ほら、戻って着替えるよ?」

 

「あ、うん…分かった!」

 

 

最後になにか果南が言った気がするが…波の音で聞こえなかった。

 

───────────────────

 

十千万に戻り、シャワーを浴びて夏祭りに行く準備をする。

 

自室に戻ると電話があった。

発信者は………………………………。

 

「………………もしもし?」

「グッドモーニング~♪

お久しぶりね~大好きなお母さんy………」

 

プツッ。

 

────間違い電話だろう。

しかし、その考えはすぐに打ち破られて再度かかる電話。

 

 

「冗談よ、久しぶりに電話したけど…そっちはどう?」

「新しい学校も仲間もいい人ばっかだし楽しいよ」

「そう……そういえば、部活は?やっぱり陸上なの?」

 

「…………いや…それが…''スクールアイドル部''に入ってて…」

「…そう…ふふっ…そう…♪」

「あ、今俺がアイドルするとか思ってたろ?」

「そんなこと考えてないわ、ただ…やるなら最後まで支えなさい?」

 

「…どういうこと?」

「自分で考えなさい?

…まぁ、鞠莉さんに聞いても分かるかもね」

 

「…なんで鞠莉の名前を知ってるの?」

「…あっ…………これから仕事だー!じゃね!」

 

何か知ってるような返事をしたが遮るように電話を切られた。

…鞠莉とウチの母親になんの関係が…?

 

 

「悠くん~…準備出来た…?」

おずおずとドアから顔を出す千歌。

 

「出来たけど…何でそんな顔だけ出してるの?」

「だ、だって~…………」

 

視線を泳がす千歌。

「バカチカね~、悠に浴衣見せるの恥ずかしいってさ~」

「み、美渡姉~!言わないでって言ったじゃん~!」

わあああと恥ずかしがる千歌。

 

「…どれどれ」

ドアを一気に開け、千歌の浴衣姿を見る。

 

「わぁぁっ!///」

「似合ってんじゃん、可愛いよ」

「…ほ、ホント…?」

「ホントに決まってるじゃん…」

 

「えへへ…ありがとねっ!///」

「じゃあ、そろそろ十千万の前に集合しておこうか?」

「うんっ!♪」

 

─────────────────

 

十千万の前に行くと既に梨子が居た。

「あ、悠くん、千歌ちゃん」

「梨子…お前も可愛いな、目が幸せだわ」

 

「えっ……?…あ、あぁ~…ありがと…っ///」

ポカーンとしたまま顔が赤くなる梨子。

可愛いと言われることに免疫が無いのだろうか?

 

「おはヨーソロー!…って言っても、もうお昼すぎだけどね♪」

「あ、曜ちゃん!」

「おはよ、やっぱり曜の浴衣姿も可愛いな…3人揃ってるところ写真撮ってもいい?」

 

「もちろんっ♪」

「え、ええ~っ?///」

「思い出って大切だもんね!♪」

 

十千万をバックに3人並んだ写真を撮る。

撮り終わると、後ろから声をかけられた。

 

「あら、写真ですか?」

「グッドね、悠♪」

「浴衣着るのに時間かかっちゃったずら…」

「ルビィもお姉ちゃんに手伝ってもらっちゃった…」

「ヨハネにもなればこんなのおちゃのこさいさいよ♪」

「………//////」

 

…1人、顔を赤くし顔を背ける。

果南…さっきの出来事がまだ気になるのかな…。

 

─────────────────────

 

 

「最初りんご飴にしよー!」

「ヨーソローっ!」

「ああっ、二人とも待ってよ~!」

 

「ル、ルビィは綿あめがいいな…」

「そう言うと思って、もう買ってありますわよ」

「甘くて…うっ…ヨハネの漆黒のパワーにダメージが…!」

「善子ちゃん、そうは言いつつも口は綿あめ食べるのをやめてないずら」

 

「果南、昔から射的得意よね?」

「ふふっ、射的にはちょっとうるさいよ~?♪」

 

やっぱりみんな夏祭りとなるとテンションが上がるものなのだろうか。

各々食べたいものや露店に足を運んだ。

 

…さて、俺はどうしようかな?

 

「はいこれ!」

「…お、おう…ありがとうな、千歌」

渡されたのはフランクフルト。

千歌の手には早くも焼きそばやチョコバナナなどぎっしり持っていた。

 

「あつっ……うん、美味いな

あ、そうだ…曜少しラムネ貰ってもいいかな?」

「えっ………あぁ、いいよ…?」

 

曜から少しラムネを頂く。

炭酸が喉に伝わる。

 

(あれっ…今のって…もしかして…間接キス~…っ!?//////)

1人が赤くなる曜。

何かあったのだろうか…?

 

────────────────────

 

一通り歩き回り。

少し休憩がてら俺と9人で階段に座る。

 

「この後花火だって!」

「そう言えば花火見るの初めてかも」

「えっ!?…意外だね~東京とかは多いイメージだけど…」

「…夏祭り行く人とかいなかったし…」

 

「「「あっ…………」」」

 

ドーンっと夜空が明るく照らされる。

 

「ほ、ほら!花火!」

「綺麗ずら~♪」

「お、お姉ちゃん…手を握ってていいかな…?」

「ルビィは昔から花火の音苦手ですもんね、いいですわよ♪」

 

 

「…………」

無言で花火を見つめる。

今年の夏祭りは…賑やかで過ごせそうだ。

願わくば…来年も…。

 

「……悠くん、ちょっといいかな?」

千歌から耳打ちされた。

 

他のメンバーに気付かれないように抜け出す。

 

「……ありがとうね、悠くん

今日は…すっごく楽しかったよ♪」

「俺も楽しかったよ、来年も夏祭り来たいな」

 

「ねぇ………悠くん」

「ん、なにかな?」

 

 

 

 

 

次の瞬間思いがけない言葉が千歌の口から出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──────好き、だよ」




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31話

花丸ちゃん、ハッピーバースデー!(1日遅れ)


「…………………………」

 

 

【──────────好き、だよ】

 

あの言葉の後、何事も無かったようにみんなのところに戻った千歌。

 

聞き間違いなんかじゃない、彼女は確かに''好き'' と言った。

「千歌が……俺の事を……?」

 

距離が近くなったのは感じていた。

しかし、好意を向けられていたのは初めて知った。

 

「…………………千歌…」

──────────返事は……まだ返せてない。

 

「…どうしろってんだ……」

天井を見上げ、ただ1人唇を噛み締める。

 

 

────────────────────

 

 

「…そっか、悠くんに言ったんだね」

「うん…ただ、聞いたあとから悠くんの様子がおかしくて…」

 

私は曜ちゃんに電話をしている。

夏祭りにあった出来事をありのまま話した。

 

「…多分だけど…モヤモヤした気持ちだけが先走ってるのかもよ?

…ホントの事を言ったら…多分いつもの様子に戻ると思うよ」

 

「ホントの事……分かった!今言ってくる!」

「えっ!?千歌ちゃん!?」

 

電話を切り、机に置く。

悠くんに想いを伝えなきゃ…その一心で。

 

 

────────────────────

 

「悠くん!入るよ!!」

「のわっ!?……ち、千歌…?」

 

結局考えてても何も浮かばず、布団に突っ伏していたら千歌が殴り込んで来た。

 

「悠くん!」

「は、はい?」

「何か勘違いしてるよ!」

「…な、何を?」

 

「悠くんの事が好きなのは私だけじゃないよ!」

「……は、はい?」

「悠くんの事が好きなのはみんな同じなんだよ!

…曜ちゃんも、梨子ちゃんも、果南ちゃんもみんなみんな…悠くんの事好きなんだよ!」

 

「……………えっ?」

耳を疑った。

曜も梨子も果南も…ダイヤも善子も鞠莉も…花丸ちゃんもルビィちゃん…も?

 

「ど、どういうことだよ…俺、そんな好意を向けられる事してないのに…」

 

「してるよ!…いつも悠くんには元気をもらってるし、励ましてもらってるし…ここまで出来たのも、悠くんのささえがあったからだよ?

それは、みんな思ってるんだよ?」

「……………でも…」

 

それって、みんなに返事をしなきゃってことじゃ…。

 

「…いいんだよ。

みんな抜け駆けするつもりなんてないよ。

みんな悠くんの事が好き。だから悠くんも、私達のことをずっと見てて欲しいの。」

「…なんでもお見通しなんだね、千歌は」

 

「悠くんの事が好きだからね!」

「…ははっ、全然知らなかったよ」

「そうなの!?………あ~…まぁ、悠くんだからね…」

「…どういうこと?」

 

「わかんないならわかんないままで良いよ~♪」

「なんじゃそりゃ?」

「ふふっ、いつもの悠くんに戻った♪」

「あっ………ごめん、もしかして落ち込んでる元気の無い姿見せちゃったかな…?」

 

「ううん、大丈夫だよっ♪」

嬉しそうに横に座る千歌。

 

思えば頭を撫でたり頬にキスされたりと心当たりがある点が様々あった。

……しかし、好意を向けられていると知ると…なんか照れくさい。

 

明日からどうやってみんなと顔合わせた方がいいんだろうか…。

 

「バカチカ~?曜ちゃん来てるよ~?」

「も~!バカチカってよばないでよ~!……って、曜ちゃん???」

 

「ヨーソローっ!………って、なんかお取り込み中だった?」

「ううん、今話終わったとこ~♪」

 

ずいずいと俺の前に曜を出す千歌。

心無しか千歌の顔が嬉しそう。

 

「えっと…千歌ちゃんから聞いたと思うけど…そういう、事…だから…」

「…曜…」

「私も…悠くんの事、好きだよ…っ♪」

 

へへっと照れ笑いを浮かべる曜。

 

「じゃーあー…曜ちゃん!」

「ヨーソロー!突撃ー!」

 

「おわわわっ!!」

2人そろってダイブする。

慌てて受け止めるものの布団に倒れ込む。

 

「…へへっ♪」

「…どう、かな…?///」

「…ど、どうと言われても…」

 

形からすると2人を抱き締めてる形になる。

 

「…でも、良かったなぁ

千歌もみんなが悠くんの事好きになってくれて嬉しいよ♪」

「…こういう時ってみんなライバルで…って感じなんじゃ…」

 

「そんなことないそんなことない!

…Aqoursの中心人物は悠くんだからね、それは絶対変わりないよ♪」

「悠くんったら、知らず知らずに絆メーターMAXにさせてたんだよ~♪

2倍期間だから?2倍期間だから?」

 

 

「……う、うん?」

 

 

結局、抱きしめられて安心したのか静かに眠りについた2人。

志満さんからは、あらあらと笑われてしまったが…。




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次回:悠の身に危機が…?


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32話

圧倒的補欠さん評価ありがとうございます!

スクスタはいつリリースになるんですかねぇ…


「…ううーん……」

 

「38.2………''夏風邪''ね~」

志満さんが体温計を見つつ呟く

 

ラブライブ予選の結果があと数日と言う時に…ついてない。

 

「悠くん~…大丈夫…?」

心配そうにドアから顔を覗かせる千歌。

 

「ああ…大丈夫だけど移すと大変だから…今日は安静にしてるよ…」

「…そっか…分かったっ、部活いってきまーす!」

 

少し寂しそうな顔をしたがいつも通りの元気な声で家を出る千歌。

 

「じゃあ、悠くん?安静にしててね~」

「はい…ありがとうございます…」

 

マスクをし眠りにつく。

少しでも体温を下げるために………。

 

 

──────────────────

 

「…ってことで悠くんは欠席だよ…んっしょっと…」

「夏風邪かぁ~…早く良くなるといいんだけど…いっちにーさーんしー…」

 

ストレッチをしながら悠くんの欠席理由を話す。

 

「全く…体調管理がなってないのですわ…」

「とは言いつつダイヤ~?心配そうな顔してるわよ~♪」

「ま、鞠莉さん!!…へ、変なことおっしゃらないで下さいますか…?」

 

「ねぇ、千歌。この後みんなでお見舞いに行ったら…迷惑かな?」

「私もそうしたいんだけど…多分悠くんの事だから断ると思うんだけどなぁ…」

 

「ダメだよ、みんなに移しちゃうよ…って言いそうだよね」

「リトルデーモンリリィ…随分と悠の事、分かってるのね…?……ふふっ、さすがね…まぁ、ヨハネもマイリトルデーモンのことは……い、いたたた!」

 

「善子ちゃ~ん?……悠くんの事、心配なのはみんな同じだよ」

「そうだね……よしっ!部活終わったらお見舞いに行こう!」

「ヨーソロー!」

 

「ふふっ、じゃあ色々と買ってかないとね」

「退屈しないように本とか渡した方がいいかな…?」

「花丸ちゃん…まさかあの本全部…?」

「ちょっと、多かったかな?」

「1…23…4…は、8冊くらいあるよ!?」

 

「さぁ、練習始めますわよ!」

「…ところでダイヤ?今日の練習は?」

 

「予め、悠さんから連絡をもらってますわ

…あの講堂でやったライブ…青空Jumping Heartを…9人で、と」

 

「つまり、私達の2年生と1年生で3年生たちにレクチャーってことだ!」

「そういうことみたいだね、歌うとことかも考えないとね」

 

「よーしっ、早く完成させて悠くん驚かしちゃうよー!」

「「「おー!」」」

 

──────────────────

 

 

 

 

 

「へくしゅ!!……しまった…風邪が、悪化したか…?」

携帯を見ると4時前だった。

 

体温は下がってる感覚があったが、まだ万全とはいかなかった。

「明日には治ってるかな…うう、こうして安静にしてるのも退屈だな…」

もともと体を動かす方が好きな方。

じっとしてるのは性にあわない性格だった。

 

携帯には千歌から[部活終わったよ!]とメッセージが入ってた。

 

「アイツの事だから…ただいま!大丈夫悠くん!?とか言って戻ってきそうだな…」

 

 

「ただいまー!」

噂をすればなんとやらだった。

玄関の方から騒がしい声と歩く音が聞こえた。

 

「悠くん、ただいまっ♪」

「おかえり、もうそろ帰ってくるかなって思ってたよ」

 

「顔色、だいぶ良くなったね…よかった~」

胸を撫で下ろす千歌。

「心配かけちゃったね…ごめんな?」

「心配してたのは私だけじゃないよっ、みんなもだよね!」

 

……ん?だよね?

 

「悠くん、大丈夫っ?」

「色々買ってきたよ~♪」

「食欲はありますか?しっかり食べないと早く治りませんよ」

「退屈しないように本も持ってきたずら!」

 

「み、みんな!?」

ぞろぞろと部屋に入ってくるAqoursのみんな。

 

「マイリトルデーモン…あんまり心配かけちゃダメよ?」

「悠がいなくて部活もいつもと違くて違和感がしたわ~」

「あぅ、悠先輩…これ、スポーツドリンクですっ」

 

「お見舞いに来てもらったよっ」

「…あはは、まぁ千歌の事だから考えるかもなぁとは思ってたけど…まさかホントに来るとは…」

 

「迷惑…だったかな?」

「ううん、全然。

むしろみんなの顔が見れて安心したよ」

 

 

「熱はありそうかな…」

おでこをくっつける果南。

不意の出来事に目を瞑る。

 

「…うんっ、ちょっとあるくらいかな

ちゃんと薬飲まないとね」

「…あ、ありがとうございます…」

 

「では、私たちは軽食でも作ってきますね」

「あっ、ダイヤさん手伝います!」

「ル、ルビィも!」

 

「私達はどうしようか?」

「リトルデーモン…着替えが散乱してるわよ…」

「あはは…着替える体力もなくて…」

 

「それはダメだよー!ほらほら、着替えて着替えて!」

脱がそうとする千歌。

 

「ちょ、千歌さん?…周りの目ってものが…聞いちゃいないね…」

為す術もなく服を脱がされる。

汗を相当かいていたのか服の重さが無くなり少しひんやりとした感覚が体を襲う。

 

「あら~♪意外と筋肉あるのね~♪」

「鞠莉さん、マジマジと見ないでください…」

「背中、拭くよ?」

 

「果南…うんっ、ありがとっ…」

「…こ、これが…リトルデーモンの服…」

「…善子ちゃん?服持って何してるの?」

 

「へっ!?…い、いや洗濯しようと思ってただけよ!

別に匂いがとか思って無いからね!?」

 

「…う、うん…ありがと…?」

 

さっきまでの退屈だった部屋の中が一転し、賑やかになった。

 

「それでね、悠くんっ。今日の練習でね!」

「うんうん、今日の練習で…?」

 

 

 

千歌はいつも俺が元気をみんなにあげてると言ったが…それは俺も同じだったのかもしれない。

俺もみんなから…元気をもらっている、そう感じれた。

 

 

───────────────────

 

 

みんなが帰宅し、部屋には千歌と梨子が残った。

明日から復帰することを約束し、果南は最後にハグして行った。

…移るかもしれないからダメって言ったけど聞かなかったしなぁ…。

 

「私、お風呂入ってくるから梨子ちゃん、悠くんの事よろしくね!」

「分かったっ、いってらっしゃい♪」

 

 

部屋をあとにする千歌。

 

「体はもう大丈夫そうかな…?」

「明日には復帰するって言ったからな…治さないとな」

 

ぎゅっ。

 

「ん…梨子…?」

突然、何も言わずに抱き着く梨子。

「心配…してたんだからね…?」

「…ん、ごめんな…」

 

「…千歌ちゃんから…聞いた、よね」

「何を?」

「もうっ…またそうやって知らないふりするんだから…っ」

 

「あはは、ごめんごめん…梨子も、俺の事…って話だろ?」

「うん…そう、それ…」

恥ずかしいのか抱き着いたまま少し俯く梨子。

 

「私も…音楽室で悠くんから励まして貰ったときや…一緒にお出かけした時から…好きになってたの…悠くんの事が」

「…全然分かんなかったなぁ…」

 

「ふふっ、悠くんは鈍いからね」

「……そうなのかなぁ…」

「そんなところも悠くんらしいけどね♪」

 

「…悠くん…」

少し体を離し顔と顔を近づける。

鼻と鼻がくっつきそうになるくらい近い。

 

「…り、梨子…?」

「…恥ずかしいけど…これが…気持ちだから…っ///」

 

そう言うと首にキスをする梨子。

くすぐったい感覚が首に集中する。

 

「り、梨子…っ」

「恥ずかしいけど…不思議、嬉しさで胸がいっぱいになるね…♪」

「…反則だっつの…」

 

お返しと言わないばかりに首にキスをする。

「ゃ…ぁ…///」

嫌とは言いつつも腕を頭に回し離そうとしない。

 

「…梨子の味がするな」

「な、なにそれ…変なの…っ///」

 

顔が真っ赤になる梨子。

こんな表情が見られると思ってもなかった。

 

「そ、そろそろ千歌ちゃん帰ってきちゃうから…やめよっか…?」

「…うん…でも…」

最後にもう一度キスをする。

 

「また、しような?」

「………うんっ///」

 

いつの間にかクセになりそうになっていた。

 

 

───────────────────

 

 

「千歌、そろそろ寝る時間だよ?」

「今日は悠くんと一緒に寝るんだ~♪」

「こーらっ、移ったら大変だよって言ってんでしょ~?」

 

「…ダメ、かな……?」

「うっ………」

枕を抱きしめながら見つめる千歌。

その目は完全に恋をしてる女の子の目だった。

 

「…わ、分かったよ…」

「わーい!じゃあお邪魔しま~すっ♪」

意気揚々と布団に潜り込む千歌。

 

「…悠くんの匂いだ♪」

「あ、あんまり変な事言うなや…」

「だってホントなんだもん♪」

 

ぎゅっと抱き着く千歌。

そんな千歌の頭を優しく撫でる。

 

「……うん…千歌ね、こうされると…すごく安心するの…

ドキドキも止まらないの…」

そう言うと俺の手を胸に当てる千歌。

触られてるのなどお構い無しのようだ。

 

「どう、かな…?

私のドキドキ…伝わってる…?///」

「…すごく伝わってるよ…」

と言ってる俺もドキドキしているが、ここは平然を装う。

 

「へへっ…悠くん、大好き…♪」

頬にキスをする千歌。

最近、千歌のスキンシップが激しくて悶々とする。

 

「…ありがとな、千歌」

頬にキスし返す。

 

「わわっ…悠くんからされたの初めてかも…なんだか幸…せ…♪」

ぎゅっと抱きしめる力を強くしたまま千歌は眠りについた。

 

 

 

 

 

 

「なんだか…大変なことになりそうだな…」

そう思いつつも、どこか嫌な気はしない俺だった。




キスの回数が増えてきましたねぇ!(歓喜)

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33話

りょ~すけさん評価ありがとうございます!
色が付くまであと1つ…!


そしてやって来たラブライブ予選結果の発表日。

 

部室に集まる俺と9人。

「…それで、発表の仕方は?」

「見たところによるとインターネットで掲載されてるみたいだね」

「コホン…誰が見ますか?」

 

ダイヤさんの提案にシーンとする部室。

 

「ま、まるは機械系苦手だから遠慮しておくずら…」

「…ルビィも…」

 

「…こういう時は悠なんじゃな~い?」

「いや、実際ライブしたのは皆なわけだし…俺が観るのも…なぁ?」

 

「…どうする、千歌ちゃん?」

「むむむ…やっぱりみんなやりたがらないか…」

腕組をしながら難しい顔を浮かべる千歌。

誰かやりたがる人を待っていたようだ。

 

 

「私、見るよ♪」

その掛け声とともに携帯を操作し始める曜。

操作を開始したのを見るや否や、拝むように手を合わせるメンバー。

 

「いやいや…みんな精一杯やったんだから…結果は自ずと……」

「お…?…おおお?…おおおおおっ!」

 

驚きと共に目を大きく見開く曜。

 

「…曜?」

「……あった」

 

ポカンと開いた口が塞がらないのか、ただ1言答えだけをみんなに伝える曜。

 

「…あったの?」

「…あったよ…!

Aqoursの名前!」

 

携帯の画面を見ると、そこには確かに予選通過したAqoursの名前があった。

 

「……ははっ…あはは…こんな時どんな顔していいかわかんないや…」

綾〇レイ並の名セリフと共にヘナヘナと椅子に座り込む。

 

「…やったああああ!」

「凄い、凄いよ、千歌ちゃん!」

 

「oh....my....God!!!」

「…へへっ、やったね鞠莉♪」

 

「よ、ヨハネの力があれば…こ、こんなものよ!」

「善子ちゃん、手が震えてるずら」

「お、お姉ちゃん…予選通過だって…!」

 

「………ええ、ですが…まだ''一次''ですわ」

 

「「「………え?」」」

 

ダイヤからの思いもよらぬカミングアウトに一気に波が収まる部室。

画面をよーくスクロールすると…確かにそこには一次予選と書いてあった。

 

「コホン…一次予選を突破したら二次予選…そこから地区大会を通ってから本戦で優勝を争いますわ」

「つまり…まだ全然先ってこと!?」

 

「正確に言えば…スタートしたばかり、ですわ」

「とほほ…」

 

途方もないくらいの道のりに思わず肩を落とす。

 

「いいじゃん!スタートしたばかりって!

Aqoursとして道が始まったんだよ!」

 

いつもの明るさで元気に励ます千歌。

 

「…そっか、そうだよな。

次も予選通過しないとな!」

 

「そうだよっ!次に進む道が出来たって事だよ!」

「…確かに、千歌の言う通りだね。次も頑張ろうかっ」

 

「それで、二次予選はいつになるの?」

「…えーっと…1ヶ月弱先だね」

 

「次のアイデアは出来てるの、ダイヤ?」

「その事なんですが…次も悠さんにお願いしようかと」

 

「えっ…また俺…ですか?」

「もちろん無理強いはしませんわ…悠さんがよろしければ、ですわ」

「私達も協力するよ!」

 

「…分かりました、次もやります!」

 

 

 

 

この時、二次予選に向けて頑張ろうとAqours一丸となっていたが…思いもよらぬ出来事になるのは…この時、まだ知らなかった。

 

 

──────────────────

 

「まずは…予選通過おめでとう」

「俺は何もしてないよ、果南やみんなが頑張ってくれたからだよ」

 

その日の帰り道。

横で歩く果南から祝福の言葉を貰った。

 

「……でも、まさか予選通過するなんて、ね…」

「昔3人でやってた時は予選に出なかったのか?」

 

「…出たよ、でも一次敗退」

「…そっか」

「んもうっ、そんな昔の話今はいいのっ

今この時が楽しいんだから♪」

 

「へへっ、なんか果南らしいな」

「まぁ、それもこれも悠がAqoursに誘ってくれたのが始まりなんだけどね…

まさか悠の事好きになるなんてなぁ…」

 

「…最初はそうでもなかったの?」

「うん、まぁはっきり言えばね。

ファーストインスピレーション的にいえば…変な子って感じかな?」

 

「あはは…変な子、ね…」

「でも、好意を持ったってことは悠の優しさに惚れちゃったのかな…♪」

 

顔を赤くし、1歩先を歩く果南。

 

「…ほらっ、ハグしよ?」

「変な子って言ったら…果南も同じかもよ?」

「あっ…そういうこと言うと、ハグしないよ~?」

 

「あはは、ごめんごめん…でもドキドキさせられてあの時は大変だったんだよ?」

「ふふっ、年上を甘く見ないでね~?♪」

 

 

 

 

─────数秒ハグした後、唇に柔らかい感触がした。

 

「…………えっ……?」

「………///」

 

恥ずかしそうに俯く果南。

文字通り…初めてのキス、それも唇。

 

「今の…ファースト…」

「えっ…あっ…は、初めてだったんだ…てっきり千歌や曜ちゃんとしてるのかと…///」

 

「…あ…えっと…初めてです…」

「…わ、私も…///」

「そ、そっか…ありがと…?」

「ど、どういたしまして…?///」

 

 

どこかぎこちないまま隣で歩き始めた果南。

この時、2つわかった事があった。

 

 

1つは…女の子の唇が柔らかいって事。

2つ目は…果南が甘えるのが増えたって事。




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次回:招集1年生組!


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34話

評価バーに色がついて、うおおお…!ってなってます←

推薦も書かれるかも…!と自分一人で思ってたりします←フリ


「……うー…」

 

なによ…なによなによ!

リトルデーモンリリィも千歌も曜も…最近マイリトルデーモンにアプローチ激しくして…。

 

わ、私だってその気になれば…!

 

「…うーん…」

…と、言っても目の前に居るけど何も出来てないのが事実…。

 

「い、息詰まってるようね…!リトルデーモン!」

「…うん…中々ねぇ…テーマとかセンターとか決めてるんだけど…」

 

…そうか!これよ!これ!

 

「そんなリトルデーモンにヨハネから施しをあげるわ…?♪」

 

──────────────────

 

 

「はぁ?施し?」

そう言うと向かいに座っていた善子は立ち上がり目の前に来た。

「ふふっ、どんな施しがいいかしら…?♪」

 

指先を少し動かし顎をクイッと持ち上げる善子。

……いつもと様子が変だ。

 

「あ、あのなぁ…俺は別に…」

「…こういうのが、いいかしら?」

 

机に座ると足組をし始めた善子。

…チラリと見えるのだけどこれは伝えた方がいいのだろうか……ちなみに黒。

 

「…善子、どうしたんだ急に」

「べ、別に深い意味は無いんだからね!

…リトルデーモンのお世話をするのも…ヨハネの務めよっ」

 

「…ふーん?」

善子を押し倒す。

 

「ふぇぁ…!?」

情けない声とともに机に横になる善子。

少しスカートがめくれニーソックスの強調が激しいことになにか刺さった。

 

「…お前が誘ったんだからな?」

「そ、それは…そうかもしれないけど…!」

─────意外と攻める割に攻められるのは防御力0なのかもしれない。

 

「……善子」

「ちょ…ストップストップ!」

 

「…なーにやってるずら」

「よ、善子ちゃん…?」

 

「あ、2人とも、お疲れ様」

「はぁ…はぁ…助かった…」

「…忘れたとは…言わせないよ?…続きはまた今度ね?」

「なっ………!//////」

 

さっきまでの強気な態度はどこへやら。

しおらしく椅子に座り直す善子。

─────続き?するわけないじゃん…。

 

 

「それで、悠さんを呼んだのは他でもないずら」

「実はね…次の衣装作り…ルビィ達に任せてもらえないかな…!」

「…随分と急だけど理由を聞くずら」

「ずらを真似しなくていいずら~!」

 

「え、えっとね…前のライブの時もそうだったけど…ルビィ達…なにもしてないなって…だからスクールアイドル部として…みんなの役に立ちたいって!」

「…そっか、その心意気素晴らしいと思うよ、ルビィちゃん」

「こ、今度は普通ずらっ!」

 

「よし…じゃあ、今度の衣装担当はルビィちゃん達1年生にしようっ」

「が、頑張りま…!…間違えた…ガンバ、ルビィ!」

「…それは?」

「ルビィちゃんの必殺技ずら♪」

「よ、ヨハネにも任せなさいよね…!

…それで、アイデアまだ出てないんでしょ?」

 

「おお、そうだった…まだなにも思い浮かばないんだよ…」

「テーマとか…なにか出来たずら?」

「うーん、それも…まだ…」

 

「あ、あの…」

「ん?ルビィちゃんどうした?」

「な、夏ももう終わるし…夏っぽい衣装とか…どうかな?」

「夏っぽいかぁ…水着とか?」

 

「それは…恥ずかしいずら…」

「それ、見たいのリトルデーモンだけでしょ」

「あはは、バレた?」

「ほんっと素直ね…」

 

「となると…浴衣?」

「踊りにくくないずらか?」

「そ、そこは少しスカートっぽくしたりして!」

「なるほど…浴衣のような衣装…と」

 

出てくるアイデアを書きまとめる。

1つ驚きだったのがルビィちゃんが積極的に発言してる。

 

「…センターなんだけどさ、仮だけど決まってるんだ」

「誰ずら?」

 

「…センターは────────」

 

「えっ…?」

「ぴぎっ…!」

「それ…ホント?」

 

 

──────────────────

 

 

「ありがとな、ルビィちゃん。

おかげでスムーズにアイデアが出たよ」

「えへへ…お役に立てて良かったですっ」

 

衣装の完成図を書くルビィちゃん。

 

「…あの、先輩…?」

「ルビィちゃん、もう先輩なんて付けなくていいからね?」

「えっと…じゃあ…悠、さん…」

「かしこまらなくてもいいのに…」

 

「お、お兄ちゃん…」

「飛躍しすぎだよ!?」

正直、悪い気はしないが…。

 

「えへへ…お兄ちゃん♪」

────気に入ってしまったらしい。

俺の隣に座ってたルビィちゃんが頭を寄せる。

 

「…お兄ちゃんもちゃん付けなくて…いいからね?」

「…えっと~…ルビィ…」

「うん…っ♪」

 

「よしよし…」

「ふぁ…っ…///」

頭を撫でるとくすぐったいような声を出すルビィ。

 

しがみつくように体に抱き着く。

 

「悠さん…大好きですよ…っ」

「あ、お兄ちゃんやめた」

「さ、さすがにみんなの前でそれは恥ずかしいから…」

「まぁ、それもそうか…」

 

「…だから、これで許してね?」

そう言うと頬にキスをするルビィ。

 

「…や、やっぱり恥ずかしい…」

「なら無理にしなくても…」

「ゆ、悠さんだからしたんだよ…!」

「そっか…ありがとな、ルビィ」

「はいっ♪」

 

 

─────────────────

 

 

「みーつーけーたー…」

「…えーっと…校門で何やってるの、善子」

「貴方を待ってたのよ!リトルデーモン!」

 

先程のことを根に持ってるのか少し鼻息が荒い。

 

「と、特別に私と帰る権利をあげるわ!」

「…それはそれはありがたき幸せ」

「ふんっ!」

 

素直じゃないなぁ…と思いつつ善子の後を追うのであった。

 

「最近、モテモテね」

「あはは……」

「お気楽なもんね…みんな真剣なのに」

「その好意はすっげぇ嬉しいよ…ただ、俺は何もしてないよ?」

「その優しさよ…ホント、なんで気が付かないかしら」

 

「…ん、今みんなって言ったけど…善子は?」

「…ぎくっ」

「…善子さーん?」

「し、知らないわよ!リトルデーモンがどーーしてもって言うなら教えてあげなくも…!!」

 

腕組をしながら歩く善子。

そんなことしてたら転ぶぞ…。

 

「ひゃっ…!」

「あぶねっ」

言わんこっちゃない…。

咄嗟に腕を引っ張りこちらに寄せる。

 

「そそっかしいんだな、善子って」

「…不幸体質なのよ、私」

「不幸体質ねぇ…」

 

「…ふふっ、こんなこと前にもあったわね」

「…あったなぁ、そう言えば」

 

「…その頃から…好きだったのかしら」

「…えっ…今なんて…」

 

聞こうとするが抱擁がそれを邪魔する。

 

「…だから…好きよ!貴方の事!

…貴方から…善子って言われても嫌な気がしないし…ああやって話せてるのも嬉しいし…貴方の姿見てると胸が苦しくなるの!」

「……善子」

 

 

 

「やっと…言えた…」

顔を見えないように俯かせてる善子。

善子は……少し…泣いていた。




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…とは言うけど推薦がなにかよく分かってない主←


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第35話

加点式ランキングに乗ってました…ビックリです。
お読みいただきありがとうございます!


「…うーん」

 

授業中、歌詞ノートにペンを走らす。

夏休みも終わりまた賑やかな学園生活が始まろうとしていた。

しかし、賑やかなのとは一転、テーマやセンターは決まったが歌詞がてんで浮かばない。

 

「悠くん…悠くんっ」

「ん…梨子、どうしたの?」

 

「指されてるよ…っ」

「ええっ…!?

…あっ、えっと…その…」

 

「ここのページだよっ」

横にいた曜が教科書を指さす。

 

 

 

「えっと~……」

突然の事にびっくりしたが事なきを得た。

…いや、まぁ授業中に歌詞考えてる俺がいけないんだけど…

 

─────────────────

 

「もー、悠くんったら…びっくりしたんだからね?」

「ごめんごめん…家でやってても浮かばなくて…授業中でもなにか良さそうなヒントあったら書き留めるようにしてるからさ…」

 

「それで、どんな感じなのっ?」

「衣装は…こんな感じ…テーマもそこに書いてあるよ」

 

「ふむふむ…なるほどね

ルビィちゃん、衣装は私がやりますっ!って言ってたけど…大丈夫かなぁ?」

 

「彼女がそう言うってことは珍しいからね…ここは任せてみようよ」

「そうだね、まぁ手先も器用だし…大丈夫だとおもうよっ♪」

 

「はーっ、次の予選まだかな~♪

悠くん、これっみかんどうぞ♪」

 

「おお、ありがと…うん、美味い」

「それで、この後はどうするの?」

 

「ちょっと、生徒会室に行くよ

みんなは?」

 

「水泳の練習に行くよっ!」

「私もピアノの練習しに行かなくちゃ…」

「私は十千万でお手伝い~…」

 

「そっか、じゃあ俺一人で生徒会室に行ってくるね」

3人に別れを告げ生徒会室に向かう。

 

 

─────────────────

 

「…ごめんな、ダイヤ

忙しかったか?」

「いえ、ちょうど仕事が終わったところですわ

…ふふっ、急に悠さんが来てびっくり致しました…♪」

 

紅茶を飲みつつこちらを見て微笑むダイヤ。

その姿に見蕩れつつも話を本題に移す。

 

「あの…ダイヤ、話があるんだけど…」

「あら、悠さんの方から話があるなんて珍しいですわね…何でしょう?」

 

「次のライブのセンター…ダイヤにお願いしたいなって!」

「……………………………」

 

紅茶のカップを持ったまま放心状態になるダイヤ。

 

「ダイヤ~?手が震えてるわよ~?」

「そ、そそそそ、そんなことありませんわ…っ」

どこからか来た鞠莉にも目もくれずただ目の前の話に震えるダイヤ。

 

「悠~、思い切ったことしたね~♪」

「ま、鞠莉…相変わらず神出鬼没だな…」

 

「生徒会室に悠が入っていくの見えたからね~♪」

「な、なんで私なのですか!!??」

 

我に返ったダイヤがグングンとこちらに歩み寄る。

 

「わ、理由をお聞かせ願いますわ!」

壁まで追い詰められてバンと壁を叩く音が聞こえる。

 

「(か、壁ドン…)…あ、あの落ち着いて…」

「これが落ち着いていられますかぁ!

…な、なにゆえ私が…っ!///」

 

「…嫌?」

「嫌ではありませんが…ぶ、ぶっぶーですわっ」

指で小さくバツ印を作るダイヤ。

なんだか新鮮で少し面白かった。

 

「…えっとな、ダイヤ…センターに選んだ理由が、今回のテーマにすごくダイヤがぴったりだったからだ。

お前なら…みんなをまとめてすっごいライブに出来そうだって信頼してるから頼んでいるんだ」

 

肩を掴み真っ直ぐと目を見つめる。

 

「わ、分かりました…分かりましたから見つめないでくださいますか…?…少し、恥ずかしいので…///」

「…あ、ごめん…」

 

「…コホン、抜擢されたからには大役、努めさせていただきますわ!」

「2人とも~マリーを忘れてないわよね~?」

 

足をプランプランとしながら何とも退屈そうに呟く鞠莉。

 

「わ、忘れてないよ」

「怪しいわね~…まぁ、いいわ

ただーし!悠に1つattentionね!」

 

「…あ、はい…?」

「私が2年生の教室に初めて連れて行った時なんて言ったかしら~?」

 

「…えっーと…教室に投げ捨てられた気が…」

「その前よ~!」

「…えっと…ハーレムなんか作っちゃノンノンよ♪ってやつ?」

 

「All right!…見事に約束破ったわね~?」

「いや、元より破るつもりなんか無かったんだけど…」

「…なんてね、ジョークよ

…まぁ、こんなことになることも予想してたわ、悠って、優しいし」

 

「…鞠莉もなんでもお見通しなんだなぁ…」

「これでも理事長よ?…まぁ、その好きになった人の中に私やダイヤが入っちゃったのは意外だったけどね♪」

 

鞠莉がダイヤにウインクすると恥ずかしそうに目線を外すダイヤ。

 

「それで~?…どこまで行ったのかしら~?」

「ど、どこまでもなにも…キスされたくらい…?」

「oh~!みんな大胆ね~♪」

 

「…い、いけません!そのようなこと……」

「あ、今ダイヤ少し羨ましいって思った?」

「お、思ってませんわ!…お、思って…」

 

「悠、ダイヤってわかりやすい性格になったと思わな~い?」

「…ごもっとも…」

 

「多分、悠のことを気にかけて怒ってたり面倒みたりしてたんだよ、ほら宿題の時とか」

「……あー、好きな人のこと放っておけない、的な?」

 

「そ、そこまで!ストップですわ!」

 

掘り下げられるようで恥ずかしくなったのか大きくバツ印を作るダイヤ。

完全に顔が真っ赤だ。

 

「あははっ、ダイヤ顔真っ赤♪

…さてと、邪魔者はここでドロンしましょうかね~♪」

 

そう言うとヒラヒラと手を振り生徒会室を後にした鞠莉。

 

「…な、なんだかどっと疲れましたわ…」

「ごめんな、なんか可愛くて」

「…悠さんは悠さんで意地悪ですわ…」

 

「好きな子を意地悪したくなっちゃう…的な?」

「…はぁ、でも許してしまうのは…なんででしょう…」

 

「…ダイヤもダイヤで俺の事信頼してるから…じゃない?」

「ふにゃっ!?///」

「…ふにゃ?」

「き、気のせいですわ…?///」

 

 

 

優しくダイヤの頭を撫でる。

猫のような声を出したような気がするが…気のせいだろうか?




そろそろもっと次のステージに行かせてもいいんじゃないんですかねぇ!
ほらほらほら、見とけよ見とけよ~←

というわけで次の回はR-17.9位の内容で行きやす←

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36話

ふ、ふふ…遂に来たぜ…くっくっく…←

かなりの甘さになってるゆえ(多分)
血糖値上がりまくりに注意されたし!刮目せよ!


………それは、夜の事だった。

 

千歌が布団に忍び込んできた。

それは、いつもしている事だったので、大して気にしていなかったが、その日だけは…様子が違った。

 

 

「……う、ううん……千歌…?

…はぁ…また忍び込んでるし…」

 

時刻を見たら0時過ぎ…眠りについてから1時間半くらい経っていた。

 

「……………」

「千歌…?」

 

呼びかけに応じない。

寝ていない…?

 

「…千歌…?」

「……っ…んっ…」

 

背中越しだが、なにか声が聞こえる。

細々とした声で全て聞き取れないが起きているようだ。

 

「…はぁ…ぁ…っ…」

背中を丸め、所々ピクっと反応する千歌。

…なにか様子がおかしい。

 

様子が気になり千歌の方を振り向こうとした次の瞬間、異変に直ぐに気がついた。

 

「…はぁ……ぁ…悠、くん…っ」

「………っ……」

 

千歌が手にしていたのは俺の制服。

抱きしめながら自分の体を触っていた。

 

(これってあれだよな…俗に言う──────)

「悠くん…っ…好き…っ…///」

本人に聞こえてないと思っているのか、身を捩りながら心の内の言葉を発する千歌。

 

 

…当の本人は寝たフリをするしかなかった。

 

(お、落ち着け…見なかったことにすれば明日の朝何事も無かったかのように…過ごせるはず…っ)

と言うものの、興味がないというと嘘になる。

年頃の男の子、そう言うのは特に過剰に反応してしまう。

 

「…悠くん…起きて、る…?///」

「…………………」

 

静かに首を縦に振る。

必死に頭の中を考えを巡らせていたが見事に爆散した。

 

「…え、えへへ…見られちゃった…♪」

恥ずかしそうに背中に抱きつく千歌。

こちらも恥ずかしくて顔を見れないでいた。

 

「…どこくらいから知ってたの…?///」

「忍び込んできた辺り…から?」

「…あははっ、結構見られたね…///」

 

「…ぎゃ、逆に千歌はいつからこんなことを…?」

「…なんか…今日は凄くドキドキして…気分が舞い上がったって言うか…///」

 

女の子にもあるんだ…そういう欲が…と思いつつも平然を装う。

 

 

「ねぇ…悠くん…」

「な、なにかな…?」

「………えいっ!」

突然身を寄せられ千歌が馬乗りになる。

 

「…えへへ、悠くん捕まえた…♪」

「…ち、千歌…」

いつも見る千歌の姿とは一転、どこか大人っぽく色っぽく見えた。

 

「…ここからは…本当の話、だよ…」

「ほ、本当の話…?」

 

「いつか、悠くんには…言おうって思ってたの…

…私の全部を…見て欲しいって…」

そう言うと部屋着の胸元を少しさらけ出す千歌。

顔は恥ずかしそうにしつつも目は本気のようだった。

 

「…千歌、お前…」

「…悠くんは…私の全部…受け取って…くれる、かな?///」

 

ついには部屋着の上を全て脱いでしまった千歌。

初めて見るであろう彼女の下着姿に思わず目が食い入る。

形の整った胸もさらに強調さを増していた。

 

「…本気…なのか?」

「…本気、だよ…っ///」

 

ここまで来て夢オチ…とも思ったが、千歌が乗っかってる重みやドキドキしてる鼓動を感じる事にこれが現実だと知らされる。

 

「…千歌…」

首元をなぞるように指を這う。

 

「ひゃ…っ…///

くすぐったいよ…///」

「ごめん…可愛くって、つい…」

「…いいよ、もっと触って…?///」

 

彼女の甘い言葉と吐息が俺を制御してた枷を取り外してくような気がした。

 

「千歌…っ…!」

千歌の体を寄せ、抱き締める。

そして奪うようにキスをする。

 

「んんっ……!

はぁ…はぁ……ドキドキしちゃうよぉ…///」

お互いの顔を触りながらそう呟いた千歌。

俺の方はとっくに我慢の限界だった。

 

「…確認するけど…本当に、良いんだよな?」

「…悠くんになら…良いよ///

初めからそのつもりだったし…///」

 

指を這う位置を太ももに移す。

「んっ……///」

ピクっと反応する千歌の顔がなんとも魅力的すぎて手はやめることを知らない。

 

「…千歌…お前、魅力的すぎ…」

「え、えへへ…そう、かな…?///」

 

二人の関係は1歩先に進んだような気がした。

それを確認するように問いかける。

 

 

 

「……千歌…いいな…?」

「うん…っ…おいで、悠くん♪」

 

 

 

月明かりが窓から差し込む中…千歌の気持ち…想いを全て受け止めた。

 

 

────────────────────

 

「…えへへ、すっかり寝不足になっちゃうね…♪」

 

布団の中でそう呟く千歌。

愛おしそうに抱き着く姿に思わず頭を撫でたくなった。

 

「…えへへっ、悠くん大好き…っ///」

「…体は大丈夫か?」

 

「悠くんが優しくやってくれたから…平気だよっ♪」

そう言うと嬉しそうに顔を擦り寄らせる千歌。

 

「…でも~…曜ちゃんや果南ちゃんにも相談したんだけどね~…」

「えっ、そうなの!?」

「そしたらね、2人とも悠くんなら優しく受け止めてくれるって言ってたよ♪」

 

「…買い被りすぎな気も…」

「だから、2人からもそんなふうに言われる、かもね♪」

「……え?」

「なんでもなーい!おやすみっ♪」

 

布団を思い切り被ると千歌は眠りについた。

時刻は1時を過ぎていた。

 

「トホホ…これはほんとに寝不足になるな…」

そう言いつつも俺も眠りについた。

 

 

────────────────────

 

 

「おはヨーソロー!

……って、2人とも眠そうだね…?」

 

「あはは…ちょっとな」

「大丈夫大丈夫っ♪」

 

昨日の深夜に話してた出来事が思い出される。

…曜も果南も…俺に…?

 

「…ぶっっっ」

「ちょ、悠くん!?

鼻血出てるよ!!」

「…朝から何想像してるんだろう…」

 

「あ、あはは…」

笑って誤魔化すしかない俺だった…




ふっふっふ……(後悔してない)
多分R-17.9(くらいのつもり)です。

千歌ちゃんかわゆす。
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さぁて、次回は誰かにしようか…←


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37話

曜ちゃんの誕生日までガチャ禁してるA×Kです。
ただいまストーン20個!←


「ううーん…今日も雨かぁ…最近多いなぁ…」

窓の外の天気を見てポツリと嘆く。

ここ数日雨の日が続いて練習も屋内の日々が多い。

 

「こ~ら、外の天気に呟いても晴れたりなんかしないよ?」

「…そうだけどさぁ…せっかく果南に泳ぎを教えてもらおうとしたのに…」

「プールでも何でも、教えられるでしょ?」

 

ホントはプールじゃなくて果南の水着が見たいなんて口が裂けても言えないのでここは黙っておく。

 

「あはは…まぁ、それは…ね?」

「海の方が波が急に来たりして危ない時もあるからね?

…泳げる人はいいけど、泳げない人にとっては命取りになる時だって…」

「…ありがとうね、果南」

「…でも、海なら2人きりで居れるんだけどね…」

「…果南?」

 

「…えっ…あっ…聞こえて、た?」

「…今回は…バッチリと」

「…あはは…おっかしいなぁ…///」

 

「…あ、あのさ…果南…」

「の、飲み物取ってくるね!あは、あはは…///」

 

逃げるように部屋を後にする果南。

恥ずかしくて照れるのは俺も果南も同じのようだ。

 

「…果南…のにおい…」

ベットにダイブする。

人は好きな匂いがすると安心するのは何故だろう。

 

「お待たせ、悠……って、なにしてるの…?」

「あ、いや…果南の匂いが欲しくなって…?」

「…ぷっ…あははっ!変な悠♪」

「あはは…変だよね…ごめんごめん…」

 

「本人がいるのに何でベットに行くの…?///」

「…え?」

 

四つん這いになりジリジリと詰め寄る果南。

ラフな部屋着なのか胸元に目がいく。

(果南…つけてない…!)

 

「…どこ見てるか、当てようか?♪」

「…………え……えっ…?」

動揺してる俺を他所に果南が俺の手を取り胸へと伸ばす。

 

「ここ、でしょ…?///」

「……せ、正解…」

「…素直だなぁ、悠は…

触っても…良いんだよ?」

 

…やっぱり千歌の言ってた通りだった。

果南も……その気、だ…。

 

「……だ、ダメだよ…果南…」

「そう言う割には…手は正直、だよ…?♪」

「……くっ……」

 

確かに果南のソレはすごく柔らかく気持ちがいいものではあったが…。

 

「……で、でも…」

「ほらっ、ハグしよ?♪」

膝立ちになった果南は思い切り両腕を広げる。

 

「…お、お邪魔します…」

日本語として成立してないのはさておき、果南の広げた体に収まる。

 

「…ふふっ、気がついた?///」

「…えーっと…柔らかい、です…」

「やんっ……顔をうずくめたまま喋らないで…っ♪」

 

好きな人に対してはこうなのか不明だが果南は、こう…包容力に溢れている。

 

「どうしたの…?」

「あ、いえ…落ち着くなって…」

「ふふっ…悠が良ければ私はいつでもOKだよ♪」

眩しすぎるくらいの笑顔でそう言う果南。

 

「じゃあ…もう少しだけ…」

「…ほんとにもう少しだけで…いいの?」

「ど、どういう意味ですか?」

 

「…こういう…意味だけど…///」

少し強引にキスをする果南。

紅茶を飲んでたのだろうか少し甘い味がした。

 

「…悠…///」

「…果南…」

目が少し潤んでる果南。

その瞳に吸い込まれそうになる。

 

「…ふふっ、なんてね…♪

お風呂、入ろ?」

「あ、ああ…分かった………って?入ろ?」

「…?

うん、一緒に」

 

「…なんかもう驚かなくなったよ…」

 

 

──────────────────

 

「ふふっ、2人で入ると少し狭いね♪」

「そ、そうだな……」

 

モクモクと湯けむりが経つ中…俺と果南は湯船に入っていた。

 

「…でも、温かいからいいや♪」

「ひ、人肌だからかな…?」

 

タオルで身を隠す事などはしない。

つまり、目を横に移すと…果南の裸が…。

 

見るな。というのは無理難題である。

チラ、チラと目がそちらを向いてしまう。

 

(………や、やっぱり…スタイルいいな…)

制服や水着姿の時も思ってたが、実際見るとやはり凄い。

 

「…さっ、体洗おうね♪」

「…い、いいよ俺一人で洗えるから…」

「もー、それくらい任せてよ~?」

「……お、お願いします」

「はーいっ♪」

 

そう言うと嬉しそうに俺の体を洗い始める果南。

柔らかい2つの感覚が背中を襲う。

 

「…っ…」

「あれ?なんか様子変だけど…どうしたの?」

「な、なんでもない…(わざとやっているのか…?)」

「そっか♪」

 

なんとか気にしないようにするものの洗う度に感覚がするので気が散ってしまう。

 

「…前も洗うね~♪」

「えっ、前って…!!」

「?…何かあるの…?」

「ま、前は恥ずかしいよ…」

「もー、そんなの気にしなくていいんだよ?」

 

こちらの拒否は聞き入れてもらえず前も洗われる事に。

「…やっぱり泳ぐの教える時も思ってたけど…体逞しいねぇ♪」

「…そ、そうかな…まぁ、部活は結構真面目にやってたからね…」

「…どれどれ…?」

「…んっ…!?」

 

俺の体を触る果南。

首元を舐めたりお腹を触ったりと…好き放題される。

もはや、目の前に果南の裸体が見える。

ムラムラと沸き上がる欲を抑えきれない。

 

 

「…果南…俺、もう…」

「…ん、私と同じ気持ちだ♪

… 続きは…ベットでね…///」

 

 

その日、俺と果南は朝まで起きていた…。

お互いの事を全部分かるまで…。

ずっとずっと…手を握っていた。




…さて、次は誰にしようか…?←

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38話

評価人数13人…!
…大変だあぁぁぁ!←


「……あのー…何故俺は正座させられてるのでしょうか…」

「さぁ~…?

ご自分の胸によーく手を当てて考えたらどうですか…?」

 

昼休み、校内放送で呼び出しを喰らい

生徒会室に入ったらすぐさま正座をするようダイヤから言われた。

 

腕組をし、眉をぴくぴくと動かすダイヤと

それを見て少しにやにやしている鞠莉。

 

…この2人はニコイチなのか…。

 

久々に食らうデス・メテオを凌ぎつつダイヤに目を向ける。

…ちくしょう、俺の治療の神ディアン・カナン…それにチカがいないから…。

居ればライフポイント2000も回復じゃないか…!

とまぁ、そんな話は置いておいてご立腹の訳を尋ねる。

 

「あの…良ければ訳を教えたくださいますか…?」

「ノンノン~、ダイヤはちょ~っと嫉妬メラメラビ~~~ム…って感じなのよ?」

「…は、はぁ…嫉妬メラメラ…?」

「鞠莉さん…!それは2人の秘密とあれほど…!!」

「隠していてもいつかはバレるものよ、ダイヤ?」

 

「くっ……分かりましたわ…

単刀直入にお伺い致しますわ。

千歌さんと…何かありましたか?」

 

ずいっと顔を近づけるダイヤ。

これは真面目な話っぽそうだ…

 

「…ええっと…誰から聞きました?」

「千歌さんが仰ってました。

悠さんに…''愛でられた''と」

 

そりゃなんともめでたい…とは言えないな。

「あはは…千歌のやつ…」

「それで、本当なのですか?」

 

「…はい」

「あーなーたーねぇー!」

「…ええっと…ごめんなさい」

「いくら同意の上とは言え高校生なのだからもっと秩序というものを守って頂かないと…!」

 

…言えないなぁ…果南とも、なんて……。

 

「まあまあ、ダイヤ?

悠だって、千歌っちのことが好きだからその想いを受け止めてあげたのよ?

愛こそ全て!よ♪」

 

そう言うとウインクをする鞠莉。

…ああ、今は鞠莉が女神に見えるよ…。

 

「……で、それが嫉妬メラメラになんの関係が…?」

「ダイヤが少し羨ましがってたから♪」

「そ、そんなことありませんわぁ!!///」

 

半分キレ気味にバツ印を作るダイヤ。

でも顔が真っ赤なので説得力が皆無だった…。

 

「…えっと…ダイヤ?」

「…な、なんですか」

「…実際のところ、どうなの?」

「お、教えるわけあるわけないじゃないですか!!

…も、もう教室に戻ってくださいまし!」

 

「…わ、分かりました…失礼しました…」

 

反抗しても意味が無いので素直に言うことを聞くことに。

 

────────────────────

 

「ほんとに帰してよかったの?」

「も、元はと言えば鞠莉さんが…」

「素直じゃないわね~、ダイヤも」

「よ、余計なお世話ですわ……」

 

「まぁ、ゆっくり時間をかけて、ね?

ダイヤがこうして変われてるのも悠のおかげなんだし♪」

「…………はい」

 

言えるわけない…甘えさせて…欲しいだなんて…。

 

────────────────────

 

「うう…呼び出しでどっと疲れた…」

「あ、悠さん♪

こんにちはずらっ」

 

「おお、はなま……って、なんだその数の本…」

6冊くらいある本を抱えた花丸に会った。

 

「返す本ずら♪」

「前にも聞いたけど…ほんとに本読むの好きなんだな…っと」

 

抱えていた本を全て持ってあげる。

「そ、そんな!申し訳ないずらっ!」

「重いもの持たせたままでいられるか

こんくらい平気だから頼っとけ」

 

「…あ、ありがとう…ずら…///」

「ん、どういたしまして」

 

 

────────────────────

 

 

「…よっと…ここで大丈夫か?」

「助かったずら~♪」

「…誰もいないんだな、今の時間」

 

「今日は図書室はお休みずら

まるは図書委員だから掃除しにきたずら」

「なるほどね、手伝おうか?」

「い、いや…そこまでしてもらうのは…」

 

「ん?」

花丸の話を聞かず手に清掃道具を持ち始める。

「…お、お願いします…ずら」

「おうっ」

 

 

清掃を始めること数分後………。

 

「…あの…悠、さん…」

「ん?どうした?」

「…今日は…月が、綺麗…ですね…」

 

「…月?…月なんてまだ見えないけど…」

「…やっぱり悠さんにはこれでは伝わらない…ずら…」

よよよ…と泣き真似をする花丸。

 

なにか特別な意味があったのだろうか…?

 

「…もうハッキリ言うずら!」

すくっと立ち上がった花丸。

 

「悠さん!」

「は、はいっ?」

「………好きです!///」

 

精一杯の想いが図書室に響く。

誰も聞こえてないからだろうか、聞いたこともないくらい大きな声ではっきりと伝えた花丸。

 

「…花丸…」

「…ずっと…言えなかったずら…

でも…悠さんのことは…いつも一番に考えていた…ずら///」

「……そ、そっか…ありがとう…」

 

「…その…もっと近づいても…いい、ずら?///」

「…うん、おいで、花丸」

「…えへへ…お邪魔しますずら///」

 

抱き締めるとちょうど顔のあたりに花丸の髪の毛がかかる。

シャンプーのいい匂いが鼻をくすぐる。

 

「…花丸って…意外と背が低いんだね」

「…そうかなぁ?…まるはあんまり気にした事無いずら…」

「…その割に…大きいけど…」

 

「えっ……?……あっ///」

「…悠さんって…エッチずら…///」

 

目線と言葉で何を意味してるのかバレてしまった。

しかし、恥ずかしそうに体をくねらす花丸。

嫌そうな素振りは微塵も見られなかった。

 

「…確かめて…見る、ずら?///」

両腕を寄せ、谷間を強調させる花丸。

こんなグラビアみたいなポーズどこで覚えたのだろうか…。

 

「…それとも…こっちの方が…好き、かな…?///」

脱力したかのように机の上に仰向けになる花丸。

どうやら、本気のようだ。

 

「……い、いいのか…?」

「悠さんなら……って、何度も言わせないで欲しいずら…///」

「…分かった…花丸の気持ち…受け取るよ…」

 

体を密着させようとした…次の瞬間、図書室のドアが開いた。

 

 

「…………えっ……?」

「………あっ…」

「…よ、善子ちゃん…」

 

 

「……あ、あんた達…な、なにやってんの…!?」

 

そのまま凍りついたように動けなかった俺と善子と花丸だった…。




更新ペースが捗るぅ!

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39話

そろそろ本編進めます…!←


「………えっ、ラブライブの予選が、ですか…?」

 

「えぇ…奇しくも、浦の星の学校説明会と重なってしまいまして…」

放課後、部室に集めまれたメンバー。

そこで話されたのは浦の星女学院の学校説明会とラブライブ二次予選の日程がぶつかったという事実。

 

「……………………」

昼休みにあった出来事で善子は顔すら合わせない。

 

「雨で学校説明会が延期になってね…

そもそも、生徒会長とか理事長がいない学校説明会っていうのも変でしょ?」

「…た、確かに…でもラブライブ二次予選は…?」

「…問題は…そこですわ」

 

机に地図を広げるダイヤ。

「浦の星の場所は…ここですわ」

「そして…ラブライブ二次予選の場所は、ここ」

「よりによってこんな辺地に…」

 

明らかに場所は離れていた。

「ま、鞠莉ちゃんのお父さんのヘリコプターで~!」

「OK~♪……な、訳ないでしょ?」

「…あはは…やっぱり…?」

 

「それなら~…善子ちゃんの堕天使の翼で」

「……えっ!?……あ、そ、そうね…っ

ヨハネのくらい翼で……!」

 

「…コホン…唯一、方法があります」

腕組をしながら淡々と話すダイヤ。

 

「ラブライブ二次予選の順番は、抽選で決められますわ

…そこで1番目を出せば…なんとか学校説明会には間に合いますわ

…かなり、タイトにはなりますが」

 

「……4人と、5人で分ける…とかは?」

曜が提案をする。

「…でも、それでAqoursって呼べるのかしら?」

すぐさま善子が反論する。

 

「「「………………」」」

部室に重い雰囲気が流れる。

 

「…千歌ちゃん、どうする…?」

「…ううーん………」

珍しく難しい顔をする千歌。

結局、この日に結論までは至らなかった。

 

────────────────────

 

…ダメね…アイツの顔、まともに見れない。

昼休みが終わろうとしてるのにズラ丸が帰ってこないから心配になって様子を見に行ったら…。

 

「それなら~善子ちゃんの堕天使の翼で」

「……えっ!?……あ、そ、そうね…っ

ヨハネのくらい翼で……!」

 

…ズラ丸…アンタはなんでそんなに普通で居られるの…?

…あの男の本性…見たんじゃないの?

 

──────────男なんて…所詮そんなことしか考えてない。

 

「…確かめなくちゃ…」

「えっ?善子ちゃん…何か言った?」

「何でもないわ、リトルデーモンルビィ」

 

────────────────────

 

 

「……それで、なんで俺をこんなところに呼び出したんだ?」

公園に連れてこられた。

連れてきた相手こそ……善子だった。

 

「…単刀直入に聞くわ

今日の昼休みの件…どういうこと、かしら」

「……どうもこうも…俺はただ単に…」

 

「ただ単に…何かしら?」

「花丸が俺の事好きって言ってくれて…その気持ちを受け止めようとした…だけ、だよ」

「…っ……なによ…それ…それが癪に障るのよ…!」

 

────────────────────

 

公園に私の大きな声が響いたのが感じた。

言われた方も吃驚とした顔を隠せなかった。

 

言った私も何故こんな言い方をしたのか分からなかった。

……何を…焦っているんだろう…。

…どうして、こんなに他の人と関わってることが気がかりになるんだろう…そんな思いばっかり頭を巡っていた。

 

…私も…彼のことは好き。

もちろん、襲うなんてしないと思ってた。

だけど…あんな場面見たら…。

 

「……羨ましいって…私の事も見て欲しいって…思うでしょ…!」

 

 

────────────────────

 

 

──────羨ましい、私の事も見て欲しい。

それが善子から聞いた本心だった。

 

花丸にヤキモチ妬いていたのだろう。

ただ、自分はそれが言えなかった。

言いたかったけど、勇気がなかったのだろう。

 

「…善子」

「……うぐっ…ぅ…な、なによ…っ…」

 

…善子が泣いている姿を見たのはこれが2度目、だった。

…そう言えば…1回目も…同じような内容、だったっけな…。

 

「…すまん、気がついてやれなくて」

「…ばか…ほんとにばか…っ…」

「何度でも言ってくれや、それで善子の気が済むなら」

「……ホントのバカなのに…なんで見て欲しいなんて…思うのかしら…っ…」

「……そういう気持ちは…もっと俺に伝えて良いんだからな?

…別に恥ずかしいことでも間違ってる事でもないんだからさ?」

 

「……なによ…リトルデーモンのくせに…生意気よ…っ」

泣きじゃくっていた善子が顔を拭き、舌を出した。

 

「これはこれは…堕天使様に無礼を与えてしまって…申し訳ない」

「ひゃっ…!」

 

こちらに寄せ、抱きしめる。

まだ公園にいる人が見ていたが、そんなの気にしない。

 

「…り、リトルデーモン…!?

貴方…何を…!」

「…善子、こういう時は普通名前じゃない?」

 

「…うっ……ゆ、悠…」

「あはは、一応先輩なんだけどなぁ…まぁ、その方が善子らしいかっ」

 

「…ごめんなさい、取り乱して…」

「ううん、悪いのは俺の方だから」

「…ほんっと…ばかでお人好しよね…悠って」

「そうかなぁ?」

 

「自覚なし…か…

はぁ…なんか1人でモヤモヤ考えてたのが馬鹿みたい…」

「これからは1人でなんか考えるなよ…な?」

「…分かったわ…これからは…悠に頼る…わね?」

 

「おうっ!

…それじゃ、帰ろうか?」

「……………待って!」

カバンを持ち帰路に就こうとしたが、善子に止められた。

 

 

「…ん、なに?」

「……その……大好きよ!//////」

 

 

その一言を言った後、逃げるように公園を後にする善子。

そこで見せた夕陽のように真っ赤な顔は俺の脳裏に鮮明に焼き付いていた。




…たまにはこういう展開も良いだろぉ~?
ワイルドだぜェ~←

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次回:夜with海!


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40話

スクフェスACに恋になりたいAQUARIUMの衣装が出ないかなぁと心待ちにしているA×Kです←


「……はぁ」

 

夜、1人海に向かってため息をこぼす。

気晴らしに海へ来たが静かな波音が聞こえるだけで辺りは静寂が包んでいた。

 

「…どうするべきかなぁ…」

気がかりなのはラブライブ二次予選の事。

 

9人で練習し、9人のためにある歌。

それを学校説明会と分けるのは多分間違っている。

 

しかし、どちらもどうにかしようというのは難しい問題でもある。

千歌もこの件はかなり頭を悩ませていた。

 

「…一つだけ…方法があるんだけどなぁ…」

多分、この方法を言ったらみんな驚くだろう。

これは最後まで秘密にしておくつもりだったが…。

 

「…隣、いいですか?」

「…えっ?…ああ、なんだ…梨子か…」

「ふふっ、悠くんも夜風にあたりに来たの?」

「まぁ…そんなとこ…ちょっと気晴らしにな」

 

「ふふっ、そうなんだ…んっしょ…隣、座るね」

部屋着の梨子はそのまま俺の隣に座った。

2人で特に何も話さずただ波の音を静かに聞いていた。

 

「…ラブライブ、の事?」

「……っ…」

静かに…梨子が口を開いた。

 

「…その様子は…図星、だね?」

「…うん…当たり」

「ふふっ、悠くんって顔に出やすいからすぐ分かっちゃった♪」

「…そ、そうかな…?」

 

自分の顔を触ってみる。

正直、そんな風に言われたのは初めてだった。

 

「…何か相談事があるなら、聞くよ?」

「……うん、ありがとう…でも、大丈夫だか……っ」

 

 

 

話していた口が…塞がれた。

塞いだのは…梨子の唇だった。

 

 

「……そうやって、一人で抱え込もうとするっ」

「…えっ…あっ…ごめん…」

「悠くんは優しいし…みんなを励ましてくれるけど…もうちょっと誰かに頼るって事をした方が…良いと思うよ?

貴方は…1人じゃないんだから…ね?♪」

 

俺の前に立つ梨子。

そして静かに手を差し伸べる。

 

「私…地味だけど、さ…悠くんの役に立ちたいの…悠くんのためなら…なんだってしてあげたいの」

「…梨子……」

「…なんて…ちょっとカッコつけちゃったかな?」

 

「…そんなことないよ、地味じゃなくて可愛いし…すっごい頼りになるよ…そう言ってもらえると俺も気が楽になる」

「…そっか♪なら良かった…っ」

 

差し伸ばした梨子の手を握る。

何も言わなくても…想いが伝わってきた気がした。

 

「…じゃあ、私はそろそろ戻るね?

…あんまり長居してると、体に悪いよ?」

「…そうだな、よし…戻ろっか」

「うんっ♪」

 

梨子の言葉で少し肩の荷がおりた気がした。

 

 

──────────────────────

 

 

翌日……。

 

「…つまり、悠が学校説明会に出る、と…?」

「うん、まぁ言ってしまえば俺がこの学校唯一の男なわけだし、なにかと宣伝になる、でしょ?」

「ですが、それはすなわち…ラブライブの予選会には…」

 

「…うん…出れない、ね……でも大丈夫っ

みんなならやれるって信じてるから!」

 

昨日考えていた案をみんなに打ち明けた。

 

「…どうする、千歌ちゃん…?」

「…本当に…悠くんは…それで、いいの?」

「ラブライブには出て欲しい、それが俺からのお願いだ」

 

「…分かった」

千歌も渋々ではあったが了承した。

 

「…でも、まだ気は早いよ?

順番決めで1番目を引けば…」

「…万が一、の方法だからね…そうなれば良いに越したことは無いけど…」

 

「順番決めは…3日後…ですわ

それから物事は決めましょう…」

 

なんとかかんとか話はまとまったようだ。

…少し千歌が悲しそうな顔していた。

…ごめんな…千歌…でも、こうするしかないんだ…。

 

────────────────────

 

「……悠くん…」

その日の夜、千歌が部屋を尋ねてきた。

 

「ん…どうした、千歌?」

「…その…さっきは、ごめんなさい…」

「さっきって…部室でのこと?」

 

「うん…悠くんは最善の策を取ってくれたのに…千歌、、悲しそうな顔してた…」

「…千歌は、悪くないよ…?」

「…悠くんの分まで…私達…頑張るから…!

…だから…だから!」

 

言葉よりも先に千歌の体は俺を抱きしめる方を選んだ。

 

「…少しだけ…悠くんのパワー…ちょうだい…?」

顔をうずくめながらそう言った千歌。

 

「…分かった…千歌…」

そのまま千歌をベットまで連れていった。

 

「…千歌…」

「悠くん…っ」

 

満月が照らす月明かりが差し込む部屋の中で

そっと体を寄せ合う俺と千歌だった…。




……あっ、曜ちゃんルート書いてないや…←
次は曜ちゃん主体で、いきまーす!(ア〇ロ風)

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41話

やっと来た曜ちゃん回だーーーーー!!!

作者の妄想3割・読者のこれが見たかったんよ!を7割で書いております!
甘々の甘々を目指して……!


「…むむむ……」

 

最近、千歌ちゃんや果南ちゃんが悠くんとの距離がすごく近くなってる気がする…。

私もそんな風になりたいなと思ってるけど…顔を顰めて唸ってるのが事実…。

 

…考えても仕方ない!こういう時は考えるより先に行動!

 

────────────────────

 

「…と、言うわけで…果南ちゃん!ご教授お願い!」

「それはいいけど…ふふっ、曜ちゃんもすっかり恋する乙女の顔だね♪」

「え、えへへ…そうかな…///」

「そうだな~…とりあえず、自分の気持ちとかを素直に言うのも大事、かな

どう思ってる…とか、こうしたい…こうしてほしい…とか?」

 

「なるほど…言われてみれば…自分の気持ちって伝えたことないかも…」

「……あっ…♪」

「…?

どうしたの?果南ちゃん」

 

「ううん♪なんでもないよ♪

…そう言えば今日は悠…1年生の3人と衣装作りって言ってたっけなぁ~?」

「…そっかぁ…じゃあ、気持ち落ち着かせるために水泳の練習してこようかな…」

 

「うん、いってらっしゃい♪」

 

────────────────────

 

しばらくして………。

 

「お疲れ様~…って、果南しか居ないの?」

「お疲れ様っ♪うん、今のところ私だけだね

…あっ、でも曜ちゃんが探していたよ?」

 

「…曜が?なんで?」

「さぁ…多分、プールにいると思うんだけど…

……あっ、もしかしたら泳げるのか確かめてみよう!とか?」

「…あー…ありえるかも……って、俺水着なんか今日持ってきてないんだけど…」

 

「まぁまぁ、とりあえず本人の所に行ってみなよ?」

「そうだな…分かった」

 

果南の言う通り曜を探しにプールへと向かった。

 

 

「…ふふっ、2人とも…ファイト♪」

 

 

────────────────────

 

プールに行くといつもの通り水の跳ねる音がした。

 

「お、いたいた…曜~?」

「……はぁ…はぁ……えっ?」

俺の方を向くとポカンと口を開き放心状態になる曜。

 

「…えっ…あっ…ゆ、悠くん…!?!?///」

恥ずかしそうに潜る曜。

なんだか見ていて面白かった。

 

「…そんなに驚くこと?」

プールサイドに座り込み潜った曜を見つめる。

 

「…なんで…ここにいるの?///」

浮き上がってきた曜が一言質問した。

 

「なんで…って…曜が探してるって言ったんだろ~?」

「えっ……私…そんなこと…」

「そんなことって…果南が言ってたよ?」

 

「か、果南ちゃんが……?…あっ…」

何か心当たりがあるのか、あああと困ったような顔をする曜。

 

「……どうしたの、大丈夫?」

「…だ、大丈夫…///」

 

静かにプールから出てプールサイドに腰掛ける曜。

腕や顔から落ちる雫がなんとも魅力的に見える。

 

「……あ、あの…さ…」

水面をバシャバシャと蹴りながら話し掛けてきた。

「…なに?」

「…その……えーっと…」

モゴモゴとした言葉だけが出てきて本題がなかなか出てこない。

 

「…あの、ね……その…」

「…曜?…なんか様子がおかしいけど…大丈夫?」

「だ、大丈夫!…大丈夫…だから…その顔近づけるの…やめ、て…?///」

恥ずかしいのか顔を真っ赤にしながら手で顔を塞ぐ曜。

 

「…わ、分かったから…それで…話は…?」

「…う、うん…それがね…」

「…うん」

 

 

「…わ、私の手料理、食べない!?!?」

 

 

────────────────────

 

悠くんは今私の部屋に居る。

…居るん、だけど……。

 

(なんで手料理食べないなんて言うの~!!

…はぁ、変な子とか思われてないかな…)

 

普通に悠くんはうん、食べたいなって言ってたけど…ホントに伝えたいとこは他にあったのに…。

 

「はぁ…嘆いていても仕方ない…料理作ろ…」

重いため息をしながら手を進める私だった。

 

 

────────────────────

 

「私の手料理食べない…か

そういや、曜の手料理なんて食べたこと無かったな」

 

曜に誘われてお家にお邪魔している。

親がいないから1人でご飯食べるのが寂しくって!なんて帰り道に言ってたけど…どこか重いため息をしていなぁ…。

 

「ホントにどうしたんだろ、曜」

体調不良って訳じゃなさそうだけど…

何か思いつめてるのかな?

 

「ご飯食べながら聞こっと…」

「お、お待たせ~!」

キッチンの方から声がした。

どうやら夕飯が出来たようだ。

 

────────────────────

 

「さぁ、食べて食べて!」

「おぉ…これは豪華な…ホントに良いのか?」

「1人で食べるより2人の方がいいからね♪」

 

「…だな、よしっ

いただきまーす」

「いただきますっ♪」

 

「…んっ、美味っ!」

「ホントっ!?」

「うんっ、すごい美味い!」

あまりの美味しさに箸が進む。

 

「曜って料理得意なんだな」

「へへーん、意外だった?」

「ううん、そんなことないよ

こりゃ曜はいいお嫁さんになるな」

 

「…悠くんのお嫁さんになりたいんだけどなぁ…」

「?…なんか言った?」

「な、なんでもないから!!///」

 

誤魔化すように笑いながら箸を進める曜。

…箸で掴めてないけど…。

 

────────────────────

 

「ごちそうさま、曜」

「こちらこそ、楽しい時間だったよ♪」

「……さてと…今日は泊まろうかな?」

「…えっ…泊まってく、の…?///」

 

「…あれ、ダメだった?

千歌にはもう連絡してあるんだけど…」

「わ、私は構わないよ!…悠くんと居ると…楽しいし…///」

「…曜…」

 

「あのね…さっき言いたかったこと…なんだけど…」

「うん?」

 

話す前に目の前に立つ曜。

ベットに座ってる俺からして見たら見上げるような格好だった。

 

「…悠くん…お願いが…あるの…///」

「…な、何かな…?」

「私のことを…1人の…女の子として…見て欲しいの…///」

「…え?」

 

「悠くんの前じゃ…スクールアイドルじゃなくて…1人の女の子で居たいの…っ///」

押し倒すようにキスをする曜。

呼吸が苦しくなるくらい強めにされた。

 

「…っ…よ、曜…っ…」

「…これが…私の伝えたかった…事…///」

「…ばか、前から1人の女の子として見てるっつの…」

「…えっ…そ、そうだったの!?///」

「…当たり前だろ?…2人きりで居る時とか…俺だってドキドキしてたんだし」

 

「…あ、あはは…そっか…ご、ごめんねっ

私早とちりしてて…あっ、今どくから!」

「待って」

「っ…!///」

 

どこうとする曜を、抱きしめてホールド。

どちらも話さないまま時計の針の音だけが部屋の中でしていた。

 

「…あ…ゆ、悠…くん…っ…///」

「…曜…」

「…ずっと…見ていて、ね…?///」

「…うん、約束するよ」

 

────────────────────

 

「…えへへ、すっかり遅くなっちゃったね…♪」

「…だな、あいたたた…」

「あっ、大丈夫…?

どこが痛むの…?」

 

「あはは…少し張り切りすぎたかも…」

「もう…でも、嬉しかったよ…///」

 

ベットで横になる俺と曜。

腕を枕にし、目と鼻の先まで近づく曜。

 

「…悠くんっ」

「ん?」

 

不意に呼ばれて振り向くと唇にキス。

 

「えへへ…大好きだよっ///

おやすみっ♪」

 

 

そう言うと抱き着いたまま眠りについた曜。

愛おしそうに抱き返して俺も眠りについた。

曜の暖かさがさらに俺を安眠へと誘うのであった…




ふ、ふふ……こう…曜ちゃんが居るやろ…?
こう…可愛くっての…もう、愛おしすぎての…もう、くぅ…っての…←

どうだったでしょうか、甘々な展開すぎて書いててにやけました←

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42話

海未ちゃんハッピーバースデー!


「………………(カリカリ…」

 

「…ねぇ、ルビィちゃん?さっきから善子ちゃんはノートとにらめっこしてるずら?」

「さぁ…分かんない…でもっ、きっと授業の復習なんじゃないかな?ほら、善子ちゃん頭いいし♪」

 

「気になるずら…見てくるずら!」

「あっ、花丸ちゃん…っ」

 

「よーしーこーちゃんっ」

「………(カリカリ」

「善子ちゃ~ん!」

「うわわわっ!…って、ずら丸、驚かさないでくれるっ!?」

 

「ごめんずら~

…さっきからノートに何書いてるずら?」

 

「…こ、これはなんでもないわ!

ただの勉強ノートよ!」

「そうなんだ~…やっぱり善子ちゃんは偉いずら~」

「あ、当たり前でしょ!あと、ヨハネ!」

 

「…えーっと…''彼は私の体を優しく触り…''…ぴぎっ!///」

ノートの中を見たルビィが赤面した。

 

 

「あっ、ちょ!リトルデーモンルビィ何やってのよ!」

「…ご、ごめんなさい…き、気になって…///」

口を魚のようにぱくぱくしながら話す。

花丸はジト目で善子を見る。

 

「なーにが勉強ノートずら…本当は何ずらか?」

「…べ、別に…アイツとの…妄想とかじゃないから!!」

隠すように机に突っ伏す善子。

はぁ…とため息をひとつし、花丸が善子に目線を合わせる。

 

「なんで、本人に素直に言わないずら?」

「ぎゃ、逆よ逆!なんでずら丸はそんなに簡単に言えたり行動にしたり出来るのよ!

…こ、こういうのもは順序ってものが…!」

 

「…?

……好きな人には…全部あげれるものじゃないかずら?」

不思議そうに善子を見る花丸。

 

「る、ルビィには…その勇気はまだ無い…かな…///

お姉ちゃんと一緒なら…出来る…かも…っ///」

「ほ、ほら…リトルデーモンルビィもこう言ってるわ

ずら丸が積極的過ぎるだけだわ!」

 

「え~…そうかなぁ…

まぁ、2人も悠さんと一緒になったら分かるずら」

「…うう、なんか腑に落ちない…」

 

 

 

(そういう善子ちゃんは悠さんに対して素直じゃないずら)

「何か言ったかしら?」

「なんでもないずら~♪

授業始まるし席に戻るずら♪」

 

 

 

────────────────────

 

 

「…ふぅ……」

今の授業は体育。

クラスのみんなが見る中1人50メートルを駆け抜ける。

 

「やっぱり早いね~悠くん」

「体力勝負だと勝てるけど…瞬発力はやっぱり負けるなぁ」

「…っていうか、悠くん腰が痛いって言ってた割には全然走れてるね」

「あはは…若いから…かな?」

 

「梨子、タイムは?」

「えっと…6秒12だよ」

「そっか…あんまし短くなってないな…」

「それでも凄いよ、やっぱり男の子なんだなぁ…」

 

そう言いつつ梨子がタオルを差し出す。

 

「ありがとね、梨子」

汗を拭い、ふと校舎を見ると3階の教室の窓が開いてることに気がついた。

頬ずえをついて授業聞いてる、あの人は…

 

 

「あ、果南だ」

 

 

────────────────────

 

 

(…あっ、悠だ…ふふっ、体育の授業頑張ってるみたいだね♪)

視線に気づき、手を振る。

 

(ふふっ、手を振り返してくれた…♪

やっぱりかっこいいなぁ悠は…///)

 

一生懸命授業に打ち込む悠にすっかり見蕩れていた。

(…あんな2人きりの時はガツガツ行くのに…

不意に見えるかっこよさにドキッとしちゃうんだよね…///)

 

 

「………どう思います?」

「……oh…Loveね…♪」

 

聞こえないように耳打ちするダイヤと鞠莉だった。

 

────────────────────

 

「…あっつー…」

1人職員が使う更衣室で着替えを始める。

 

当たり前のことだが女子とは別だ。

そしてこの時間は教師が使うことも、まずない。

 

「そういや順番決めって明日じゃん…ホントに大丈夫なのかな…」

1番目を引けばと言うが仮に20組いたとしたら5%

…なんだそれ、どっかのガチャか?

 

 

パタン

 

「…ん?」

「…えへへ…♪

悠くん見っけ♪」

あろう事か千歌が更衣室に入ってきた。

 

「な、何やってんの…千歌…!?」

「えへへ…悠くんの事見てたら…ドキドキ、しちゃって…///」

上半身裸なのもお構い無しに抱きつく千歌。

 

「……ダメ…かな…?///」

「で、でも次の授業が…」

「少しだけ……ね…?///」

 

 

結局押し負けた俺。

更衣室出る頃には授業の予鈴が鳴っていたとさ…。




だれが千歌ちゃんのイチャイチャ回が1回と言った…?!←
次は本編でございます!


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43話

「ちょっと遅くないずら~?」
「…すいません」
「まぁまぁ…作者さんも、頑張ってるからね?」
「果南ちゃんまじ天使…!」

みかん@ベルさん評価ありがとうございます!


いよいよ順番決めの日がやってきた。

 

意気揚々と会場入りする千歌に続く。

結局、どうするか決まってないまま当日を迎えた。

 

会場入りして千歌が一言。

 

「誰が引こうか?」

「あー…決めてなかったね…」

「ここは、やっぱり千歌ちゃんが引く?」

曜ちゃんの答えに千歌の顔が渋る。

 

「ううーん…やっぱり悠くんがいいんじゃないかなぁ…」

「…ですが、悠さんに任せっきりでは…」

ダイヤの顔が曇る。

 

「…ここに居るのは女の子ばっかだし…俺が引くのも…なぁ?」

「うーん…」

「…………………」

 

着々と順番決めが始まる中、決まらないままでいた。

 

「…ここは…公平にジャンケンに致しましょう」

ダイヤがそう提案した。

 

「…それで、大丈夫?千歌」

「…うん」

 

「…では…行きますわ…ジャン、ケン…!!」

 

 

────────────────────

 

残ったのはダイヤと善子だった。

 

「善子ちゃん…ここで勝って順番引くってなったら不幸体質が…」

花丸が肩を叩き小さく呟いた。

 

「う、うっさい!毎回毎回そんな不幸に見舞われないわよ!」

「まる達が幸せなのは善子ちゃんのおかげずら…」

「縁起でもないこと言うなぁ!」

 

「…善子さん、確かに運が良くてここまで勝ち上がってきましたが…私はジャンケン…強いですよ?」

「なっ……!!」

 

順番決めの代表者を決めるはずがジャンケンの真剣勝負になっていた。

しかもダイヤからの先制攻撃に見舞われた。

 

「よ、ヨハネだって…ここで闇のパワーを…!!」

「あと…補足ですが…私は今日の占い…1位でしたよ」

「なっ……!?」

 

「ダイヤさん、占いとか見るんだね…」

梨子が思わずそう呟いた。

善子は大ダメージをくらったのか戦う前から戦意喪失のようだ。

 

「…ふ、ふんっ!占いなんてまやかしよ!

い、いくわよ……!!!!」

 

見える…2人のあいだに…激しく身に纏うオーラが…!

 

「いきますわ…ジャーンケーン……!!!」

「「ポン……!!!!」」

 

 

2人が出した…ジャンケンは…。

善子がパーで……ダイヤがグー。

 

「…か、勝った……!」

勝った本人も驚きを隠せないようだ。

 

「…さ、さすがですわ…この占い1位の私を倒すなんて…!

…善子さん!胸を張って順番を引いてきてください!」

 

 

────────────────────

 

壇上に上がる善子。

完全にヨハネスイッチがONになっていた。

 

「…ふ、ふふっ…カマエル、ミカエル…ガブリエル…!

深遠なる闇のパワーを身に纏う堕天使ヨハネ…ここに…堕天!!」

「………………………」

 

司会の人も思わず息を呑む。

俺は完全に知らない人の振りをしていた。

ほかのメンバーは思わず苦笑い。

 

 

「……ここよ!!」

目を一気に見開いた善子が勢いよくボタンを押す。

ちなみに1番はまだ出てない。

 

 

7……15…30…2……

シャッフルされる数字に思わず見守る。

 

1…………

「「「おお……っ!!!」」」

 

 

【24】

「ジャス、ティス……!」

「「…ずこー…」」

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

「1番…引けなかったね…」

「…うう…面目ない!」

「善子ちゃんが悪いわけじゃないよ…」

 

「それで、ホントにどうするの…千歌?」

「……………………」

 

「…やっぱり俺が学校説明会に出るよ

予選には9人で出てくれ」

「でも…!」

「頼む、千歌」

 

 

「………分かった」

少し俯きながら答えた千歌。

 

 

このとき、まだ知らなかった…その学校説明会で

最大のピンチが訪れようとしてることに…。




少し短めですいません!
許してください!次回はもう少し長くしますから!

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次回:学校説明会の原稿を作るのに悩んでる悠にあの2人が励まします。


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44話

「ランキングに乗るためにぃいいい!!」
「さ、作者が覚醒したずら…!」
「そして読者にもっと喜んで貰えるようにいいい!」
「…覚醒モード…?」
「にんじん吊るされた馬みたいずら…」


「…うーん……」

 

1人部室で唸る。

多分外にいる人達は奇妙な声がすると噂するくらいに大きな声で。

浦の星女学院七不思議に追加されちまうかもな。

 

「…さっぱりだ…そもそもここの学校の説明ったって…何があるんだろうか?」

 

この部活がすごい!とかここが良い!と言うのが直ぐに思い浮かばない。

ミッションスクールと花丸から説明されたこともあったがなかなか文章にまとめるのには難しかった。

 

「…あら、なかなか手こずっているようですわね?」

「お、お疲れ様です!」

 

「…あ、ルビィにダイヤ…お疲れ」

「飲み物と差し入れ持った来ましたわ…疲れてる時や頭が回らない時は甘い物ですよ」

「…そっか、ありがとうな」

 

「…やっぱり難しいですか…原稿」

恐る恐るルビィが聞いてきた。

多分顔が強ばっていたのだろう。

 

「うん…まぁ、こればっかりはサクサクとはね…」

そう言いルビィの頭を優しく撫でた。

 

「…すいません…本来なら生徒会長である私か理事長の鞠莉さんが出なくてはいけないものを…」

「なーに、気にするな…ラブライブの予選も俺にとっては大事だからな」

 

「…なるほど…全く進んでいない、みたいですね…」

「なんとか間に合わせるさ、気にしなさんな」

 

隣に座ったダイヤが原稿を見て少し申し訳なさそうな顔をなる。

飲み物を少し飲み、再びペンを持とうとした…その時だった。

 

 

「…ゆ、悠ひゃん!」

噛みながらも俺の名前を呼ぶルビィちゃん。

振り向くと…そこには思いもよらぬ光景が

 

「……ルビィちゃん?」

「…ど、どうひょ……っ///」

 

差し入れで持ってきてたチョコを口に咥えたまま目を閉じてるルビィ。

 

「る、ルビィ…!

あなた、一体なにを…!!///」

「……ゆ、悠…ひゃん…///」

 

チョコが微かに口元に触れたのを感じた。

…これは…つまりこういうこと…だよな…?

 

俺が行き着いた答えた……それは…

 

 

「…ん、ありがとうね、ルビィ…すっごい美味しいよ」

 

口移し…だった。

 

「…え、えへへ…少しでも元気になってくれたなら…よかった♪」

恥ずかしそうに…でもどこか嬉しそうにするルビィ。

 

「…な、なな……あのルビィがここまで積極的に……っ!///」

妹の成長(?)を目の前で見た姉は絶句していた。

顔を真っ赤にし手で目を隠すが隙間からチラチラと起こった出来事を見ていた。

 

「…わ、私もやってあげますわ!///」

「ええ、ちょ…ダイヤさん!?」

 

「ふぁいっ!//////」

 

口にチョコを咥えると一気に距離を詰めるダイヤ。

…明らかに無理してるようにも見えたが…。

 

「…ん、ありがと…ダイヤ」

「…こ、これくらい…平気、ですわ…///」

「お姉ちゃん…凄く顔が赤くなってる…」

「き、気のせいですわ!///」

 

ワイワイ騒ぐ2人を見ていたら少し気持ちが和らいだ。

「あはは…2人のおかげでなんか気負いしてたのが無くなったよ」

 

「それなら良かったですわ…貴方の辛そうな顔は皆さん、見たくありませんからね…」

「また何かあったら、遠慮なく言ってくださいねっ」

 

「…ホントに…?…じゃあ……」

 

 

 

 

「…えっ…また口移し…?///」

「もちろん恥ずかしいなら無理強いはしないけど…」

「…わ、分かりました…///」

 

ルビィが1つチョコを口に咥え差し出す。

それを優しく受け取る。

 

「…あっ…悠さん…口元にチョコが…///」

「え、どこ……?」

 

「…んっ……取れました…♪///」

口元に付いていたチョコをルビィが舐め取った。

あまりの出来事に少し放心状態になってしまった。

 

「…ルビィ…やっぱり、本気…なのですね?」

「お姉ちゃんの方こそ…///」

 

2人はアイコンタクトをすると思い切り抱き着いてきた。

 

「…ちょ、2人とも…」

「もう我慢できませんわ…!

…貴方の事をこんなにもお慕えしている気持ちが…収まりません!//////」

「ルビィも…悠さんのこと…大好きです!///」

 

 

 

……確かに前…ルビィが言っていた。

''恥ずかしいけどお姉ちゃんと一緒なら''…と。

2人で気持ちを打ち明けた結果が今の状況に繋がっているのだろう。

 

 

「…2人とも…」

「…正直…千歌さんが愛でられたと言った時…少し…ほんの少しですが…心が苦しくなりましたわ…///」

「ルビィも…悠さんなら…っていつも思ってたんだよ…?///」

 

 

 

もはや、言葉は要らなかった。

加速する気持ちは誰にも止められなかった。

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

誰か来るかもしれないという背徳感と2人二人同時という独占欲が俺をゾクゾクさせていた。

 

 

「…ごめん、2人とも…大丈夫…?」

「…あ、ありえませんわ…このようなこと…っ///」

「えへへ…恥ずかしいとこ見せちゃった…///」

 

ダイヤは恥ずかしそうにしつつも満更でもないような顔をしていた。

ルビィは嬉しそうに胸に手を当てていた。

 

「…ありえないって…ダイヤあんなに乱れてたのに…?」

「そ、それは言わない約束ですわ!///

誰か来たらどうするつもりでしたの!」

「まぁ……ね?」

 

「あはは…一応ルビィが鍵はしておいたけどね…」

「で、ですが…部室でこのようなこと…///」

「…部室じゃなきゃどこでも良かったのか…?」

 

「あ、あなたはそうやって揚げ足ばかり取るのですか…!!」

「あ、やっべ…逃げろ~!」

 

 

「おっ、今日も部室は賑やかだね♪」

「遅くなってごめんなさい~♪」

 

「あっ、果南ちゃんに千歌ちゃん♪」

「ねぇねぇ、ルビィちゃん

あの2人は何かあったの?」

 

 

「えへへ…内緒♪」

「んん~…?…変なルビィちゃん」

 

 

 

 

悠さんが強くにぎりしめてくれた手と優しく包み込んでくれた背中は…自分だけの秘密にしておこうとそっと胸に閉まっておくルビィであった。




ルビィちゃん可愛ええなぁ…←
黒澤サンドイッチ回、いかがだったでしょうか。
双方から攻められるのがないな~と思いつつ書いてみました。

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45話

18日からセブンイレブンでお菓子2つとクリアファイルが貰えるキャンペーンが…!!!
果南ちゃんと曜ちゃんをGETするぞぉ!!

ちなみに皆さんは誰推しですかねぇ?


「………はい、学校生活は順調そのものです」

 

1人、理事長室で電話を取る鞠莉。

窓から外を見ながら誰かと話していた。

 

「…ええ、少々問題が発生しましたが…こちらで処理します」

【よろしく頼むわね…''鞠莉ちゃん''】

「こちらこそ…ありがとうございます」

 

視線の先には…奇しくも悠と千歌と曜が歩いてる姿が見えた。

 

 

「…ふぅ…やっぱり私の見立ては間違ってなかったのね」

 

机に置かれた一枚の紙…そこには名前と印が書かれていた。

 

 

 

千歌 〇

曜 〇

梨子 ×

果南 〇

ダイヤ 〇

鞠莉 ×

善子 ×

花丸 ×

ルビィ 〇

 

…………………と。

 

 

────────────────────

 

「…え、善子が風邪?」

「そうずら、今日はお休みずら」

 

のっぽパンを食べながら答える花丸。

 

「善子ちゃん…大丈夫かな…」

ルビィも心配そうに携帯を見つめていた。

 

なんとかは風邪ひかないとか言うけど…後で痛い目に見そうだから辞めておこう。

 

「悠さん、お見舞いに行ってくれないずら?」

「え、花丸とルビィは?」

 

「……まるは、お寺のお手伝いずら」

「ルビィは衣装作りしなくちゃ…」

 

「あっ、じゃあ、私ルビィちゃんの衣装作り見るよ!」

 

「果南ちゃ~ん…自主練付き合って~…」

「あははっ、じゃあ砂浜走ろっか♪」

 

こうして、ルビィと曜が一緒部室を出て。

千歌と果南が自主練へと向かった。

 

ダイヤと鞠莉…梨子は席を外していた。

 

「さ、行こうずら♪」

「お、おう……」

 

────────────────────

 

学校を出て歩く事15分。

一軒の家に着いた。

 

「ここずら~♪」

着くやいなやインターホンを押す花丸。

 

「…あっ、善子ちゃんのお友達の花丸です♪」

俺も挨拶しようと思ったが花丸に止められた。

 

「は~い……あれ、花丸ちゃんと……彼は?」

「冴木 悠くんです♪」

「…あっ、冴木です…」

 

「あ~!君が悠くんかぁ!

善子がよく名前言ってから誰かなぁってずっと思ってたのよ~」

 

善子によく似た母親は俺の顔を見るやニンマリと笑顔になった。

 

「じゃ、悠さん後はよろしくずら♪」

そう言うと本当に花丸は帰った。

 

 

────────────────────

 

「…善子?お友達よ?」

 

ノックした数秒後…ゆっくりと扉が開いた。

 

「…うう…誰、よ……?」

厚着した善子が俺を見ると一気に目を見開いた。

 

「……な、なななな、なんでここにアンタがいるのよ!!」

「…お見舞い…だけど…」

「ふふっ、あとは2人で…ね?♪

善子?あんまり無理してぶり返すんじゃないわよ?」

 

「わ、分かってるわよ!……とりあえず、悠は部屋ん中入りなさい」

「おう、お邪魔するな」

 

中に入るといつか見た部室のような黒い物が部屋を覆っていた。

「…相変わらずだなぁ…」

棚の上に…ペンタグラム。

壁に謎の悪魔の面。

 

「…あ、あんまりジロジロ見ないでよ」

「おう、ごめんごめん……体は大丈夫か?」

「…大したことは無いわ…過労だと思うわ」

 

ベットに腰かける善子。

俺は床に胡座をかいている。

 

「…ん、でも心配だからお見舞いに来たよ」

「…ホントとことんお人好しね」

「そりゃ、善子も大事な人の1人だからな」

 

「…ん、その…ありがと///」

「まだ少し横になってなよ?」

「…そうするわ…」

 

横になる善子を介抱しようとすると一枚の紙を見つけた。

 

「…なぁ、善子…これって…」

「…あっ…見るな!」

目にも止まらぬ速さで紙を奪い取る善子。

 

「…え、見られちゃいけないもの?」

「…そうよ、女の子の物を軽々しく見るものじゃないわよ?」

「…ん、悪い…」

 

「…はぁ、なんて…冗談よ」

すっと紙を渡す善子。

 

「…別に、隠しておく必要は無かったんだけどね…

本当は直接渡したかったんだけど…」

 

そこには学校の歴史や近くにあるおすすめスポットなどまとめた紙だった。

 

「…これって……」

「どっかの誰かさんから聞いたのよ…原稿で悩んでる人がいる、ってね」

「善子…」

 

「私はこれくらいしか協力できない…けど」

「ううん…すっげぇ嬉しいよ…もしかして…それで無理して…?」

「…らしくないわね、悠?

好きな人のために頑張るのは当然でしょ?」

 

「…ありがとうな…善子」

立ち上がり優しく頭を撫でる。

 

「…じゃあ…一つだけ見返りが欲しいわ」

「……ん…何かな?」

 

「……んっ…」

おもむろに服を脱ぎ始める善子。

部屋着だから何もつけてないのか脱ぐと素肌が顔を見せた。

 

「よ、善子…っ!?」

「…汗…拭いてよ…///」

「…いいの…?」

 

「良いから頼んでるんでしょ…///」

タオルも渡されそのまま善子の体を拭くことに。

 

「…こんな感じでいい?」

「…う、うん…っ…ぁ…前も…良い…?///」

今までの強気な感じとは一変しおらしくどこか弱々しい感じになる善子。

 

前を向くと善子の体がさらに強調を増していた。

何事もなく…何事もなくと思いつつ体を拭くが…。

 

「…ん…っ…そこ…だめ…っ…///」

「ご、ごめん…」

 

山の頂上に意図的ではないが指が当たってしまった。

ピクっと反応する善子を見ていると…何か湧き上がるものがあった。

 

「……善子…」

「…ちょっと…何反応してんのよ…///」

 

いつの間にか押し当てていたようだ。

完全に俺も物は雄と化していた。

 

 

「…痛く…しないでよ…///」

「…分かった…」

 

体を重ねる俺と善子。

自然と唇を合わせていた…。

3秒…10秒…1分…長く感じるくらい唇を合わせていた。

離すとお互いの唾液が垂れる。

 

「ん……クセになりそう…っ…///」

「…善子が良ければ…いつでも…」

「…今日は私だけ見ていなさい…?///」

腕をくるめ完全に抱きつく善子。

よはや裸体に近い善子の息を吸って吐く体の揺れを感じた。

 

 

「…善子…」

「悠…好き…///」

 

 

この日はそのまま善子の家にお世話になった。

夜は善子の考えたシチュエーションに付き合わされてお互い気持ちが舞い上がって…3、4回はしたのを記憶している…。




善子はクーデレ←

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46話

梨子ちゃん推しの皆の衆!お待たせ申した!!
待望の梨子ちゃん回だぞぉ!!

…あ、クリアファイルは無事に曜ちゃんと果南ちゃんと花丸ちゃんをGETしました。


夏の暑さも引いてきたある日。

授業中にそれは起こった。

 

 

「…?」

手になにか触れた感覚があった。

 

もちろん前にいる曜や千歌では無い…。

って、千歌は寝てるし…。

 

「…ふふっ♪」

犯人は梨子だった。

 

手を触れるように絡めあわせた。

 

「…梨子…?」

「…少しだけ…ね?♪」

嬉しそうに指を唇に当て静かにするように言われた。

 

「…う、うん…」

正直、授業中にこんなことするのは少し背徳感に駆られる。

結局、授業が終わるまでずっと手を握ったままだった。

ノートは書けなかったが…。

 

────────────────────

 

昼休み、俺と梨子は屋上に来た。

 

「いやはや…ビックリしたよ、急に」

「えへへ…悠くん見てたら手を握りたくなっちゃって…」

 

「可愛いなぁ、梨子は」

「…も、もう…またそうやって…///」

「ホントのことを言っただけだよ…」

 

 

梨子は遡る事3日前……とある人に相談していた。

 

【ねえ、曜ちゃん…悠くんって…正直肉食系だよね?】

【んん?…梨子ちゃん、急にどうしたの?】

【……こ、ここの話だけどね…もし、悠くんにガツガツ攻められたら…って最近思うようになっちゃって…///】

 

【へへっ、もう梨子ちゃんも悠くんの虜だね!

…んー…確かに悠くんはどっちかと言うと攻めかなぁ?】

【…激しくされても…いい、かも…///】

【悠くんが聞いたらどう思うだろうねぇ…♪】

 

それ以来、梨子の頭は悠に攻められる妄想でいっぱいだった。

 

 

「…ねぇ、悠くん?

…お願いがあるんだけど…」

「お願い?梨子がお願いなんて珍しいね?」

 

「…か、壁ドン…して欲しいの…///」

「……え?」

 

壁ドンって…前にダイヤからされた…あれ?

 

「…俺に?」

「…うん…悠くんに…壁ドンとか…股ドンとか…顎クイして欲しいなって…///」

「…り、梨子ってそういうのにキュンとくるタイプ…?」

 

「…ダメ…かな…?」

「…わ、分かった…俺でよければ…」

 

屋上の扉の近くの壁に梨子を追いやる。

梨子は抵抗するつもりは全くない。

 

「…こう、か…?」

「…んっ…///」

壁に手を当て、梨子の耳元で囁く。

その距離は鼻先5cm。

 

「…も、もっと…///」

梨子は縋るようにねだった。

 

「…ん…分かった」

顎を少し上げる。

もはやキスしておかしくないくらいの距離だった。

 

「…悠くん…っ…///」

「…下ががら空きだよ?」

梨子の足元に自分の足を入れる。

 

 

「あ…っ…スカート…めくれ、ちゃ…///」

「俺しか見てないんだし…良いよね?」

「…やぁ…///」

 

気がつくと俺と梨子の息が荒くなっているのを感じた。

まだ昼休みが終わるまで時間がある。

…多分、俺も梨子もその事はとっくに分かっていたからか…どんどんと大胆になる。

 

「梨子…っ」

「ひゃ…っ…///

耳舐めちゃ…や…ぁ…//////」

 

気がつくと壁に当ててた手は梨子の体を触っていた。

ピクピクっと梨子の体が反応する。

 

「…っ…悠く…んっ…!!///」

声にならない声を出す梨子。

そしてヘナヘナと脱力する梨子。

 

「…もしかして……」

「…バカ…ぁ…///」

「…ん…どうしたら…許してくれる…?」

 

「…じゃあ…貰ってよ…私の…初めて…///」

「…いいのか?」

「ここまで来て言わせないでよ…///」

「…分かった…梨子…おいで?」

 

手招きした先は…屋上の柵。

下に目をやるとグラウンドが見えた。

何人か生徒がいたが屋上に俺と梨子がいるのは気が付かない。

 

「やだ…っ…見られちゃう…///」

「気が付かれやしないさ…それとも、やめる?」

「…バカ…意地悪…///」

 

ゆっくりと体を合わせる俺と梨子…。

やだと言っていたが…最後は大きい声を出していた梨子だった…。

 

─────────────────────

 

一方のその頃、部室にいた2人が雑談をしていた。

 

「…そっか、ルビィちゃんも悠くんに」

「でも…凄く嬉しかったです♪」

 

「ルビィちゃんも悠くんの虜だね♪」

「えへへ…悠さんのためなら…なんでも…♪」

「そうだね、悠くんの支えになろうね♪」

 

千歌とルビィは2人で顔を合わせて笑っていた。

 

────────────────────

 

そして、グラウンドにいる2人も雑談をしていた。

 

「…そうなんだよね、悠の声を聞くと安心するって言うか…」

「あはは、果南ちゃんと同じ気持ちだ♪」

 

「そう言う曜ちゃんも悠の前だと恋する乙女じゃん♪」

「えへへ…悠くんには…色んなことを教えて貰っちゃった♪」

 

「これからも悠と仲良くしないとねっ」

「うん!♪」

 

梨子と悠が屋上にいることを露知らず…。

話しながら笑う2人であった。




ところでAqoursって9人いますよね?
野球で打順組むならこうだと思うんですよ(作者は野球好き)

1 梨子(遊)
2 ルビィ(二)
3 果南(三)
4 曜(中)
5 鞠莉(一)
6 善子(捕)
7 花丸 (左)
8 ダイヤ(右)
9 千歌(投)

…的な?(伝われ)


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47話

「そう言えばsaint snowの2人は出る予定あるずら?」
「うーん、出した方がいいよなぁ…って悩んでる」

「ちなみに、どっちが好き?」
「聖良!←」
「そういえば一番くじこの前引いた時に聖良ちゃんのポスター当たってテンション上がってたずらね…」


「第1回!衣装コンテスト~!!」

「わ~♪ぱちぱち~♪」

「急に呼び出されたから来てみたけど…これの事だったの?」

 

「さぁ…?」

「俺も何も知らないんだけど…」

 

俺とルビィ…果南と千歌が曜に呼び出された。

場所は何故か曜の部屋。

 

若干テンション高めに何かを取り出す曜。

出てきたのは数着の…衣装。

 

「メイド服に…船の制服……これは猫…?」

「いっぱいある~♪」

目を輝かせながら衣装を見ている千歌。

 

「…めっちゃ作ってるんだね」

「昔から衣装作りにハマっててね…まぁ、自分の趣味で着たりしてるんだけど」

「つまり…コスプレってこと?」

 

「えへへ、意外と着るとそんな気分になるっていうか♪」

「えへ~……って、果南?なにメイド服を持ってるの?」

 

「…えっ!?…あ、いや…着てみてもいい、かな?って…」

「…え、着るの?今?」

「もっちろん♪…あっ、悠くんは外に出てなよ?…まぁ、見てもいいけど♪」

 

「…う、後ろ向いてるよ…」

「はーい♪」

 

服を脱ごうとする果南から視線を外し後ろを向いた。

他の3人が「いいスタイルー!」「おっきい~…♪」とか言ってて悶々するのは内緒。

 

…ってか、こんな状況で平然となんかしてられない。

「…ん、悠

もう大丈夫だよ」

 

「…お、おう……っ!」

壊れかけのロボットのようにギギギと首を動かすと恥ずかしそうにメイド服をフリフリとさせる果南が居た。

 

「…どう…かな?///」

「…めっちゃ可愛い」

「えへへ…ありがと///」

 

ライブの時の衣装とか見るとやっぱりスクールアイドルって言うだけあるなぁと思っていたが…正直、こういう衣装は新鮮すぎて直視出来なかった。

 

「じゃじゃーん!チャイナ服~♪」

いつの間にか太ももがガッツリ見えるチャイナ服を着ている千歌。

「…エロい…」

「?…悠くん、何か言った?」

「な、なんでもない!」

 

「…悠さん、ルビィも着てみた…よ?」

「…お、おおおう……」

ルビィが来ていたのはゴスロリなお姫様衣装。

まだ幼いルビィに着せると…なんだか犯罪の匂いがしてきそうだった。

 

「私は船乗りの衣装!これお気に入りなんだよね♪」

 

…普通、船乗りの衣装って言ったらポ○モンみたいな船乗りを思い浮かぶだろう。

しかし、曜のは違った。ショートパンツスタイルで些か胸元の露出も激しかった。

 

「…よ、4人とも…」

 

「…悠くん♪」

「悠…///」

「どの衣装が好きなの…?」

「…教え、て…?///」

 

千歌・果南・曜・ルビィがズイっと迫る。

嘘偽り無しに4人とも可愛い。1番なんか決められなかった。

 

「み、みんな可愛すぎるから…っ」

「…えへへ…じゃあ…んっ…///」

 

千歌がキスをした。

それを見ていた3人が羨望する。

 

「あっ、千歌だけずるい…っ

私もしちゃうんだから…///」

果南も千歌に続いてキスをした………が、それはいつものキスとは違った。

 

「…んっ…!?」

舌が入ってくるのが分かった。

「…ぁ…ゆぅ…///」

 

それを見ていた3人はさすがに顔が赤くなっていた。

「ひゃあぁ…果南ちゃん大人だよぉ…///」

「…す、すごい…///」

「ぴぎっ…///」

 

「…ん…///

ご馳走、さま…♪」

「…ぁ…どういたしまして…?」

 

「…わ、私もやってみようかな…///」

「よ、曜…?」

「…大好きな悠くんのためなら…っ…んっ…///」

 

果南と同じようにキスをし、舌を絡めさせる曜。

恥ずかしいのか、それとも不安なのか手を握る曜。

 

「…っ…///」

目をぐっと閉じているのが分かった。

そんな姿を見ていると愛おしくなり、何度でもしたくなった。

 

「…ぁ…悠…く、ん…くるし…っ…///」

「あっ…ご、ごめん…」

「…はぁ…はぁ…ぁ…///」

目がトロンとする曜。

おもむろに唇に手を当てていた。

 

「悠さん…ルビィは…ここにキスしてください…っ///」

ゴスロリ服を少しめくり、お腹を出すルビィ。

 

「…お腹…?」

「…は、はい…っ///」

「…分かった…くすぐったかったりしたら言ってね?」

「……ん…ひゃあ…っ///」

お腹を触れるくらいのキスをする。

やはりくすぐったいのかピクっと反応するルビィ。

キスしているこっちもゾクゾクとするものを感じた。

 

「…ぁ…お兄…ちゃ、ん…っ///」

いつの日か言った呼び方をルビィはしていた。

そんな囁きが俺をさらに刺激した。

 

「ルビィ…ここ弱いね?」

「…だ、だめ…っ…///」

辞めさせようとするルビィだが、男の力に勝てる訳もなく為す術もなかった。

 

「…ぁ…///」

「…ルビィ…?」

「…や…やっぱり…そういう気分に…なっちゃうよぉ…///」

 

「そ、そうだよ…私達も…ドキドキしてるんだよ…?///」

「悠くん…っ///」

「…沢山…愛して…?///」

 

 

 

…両手に花どころか花畑に1人寝転がっているようだった。

4人が果てるまで…何度も何度も相手をした。

終わる頃には…衣装は汚れていてが、曜は洗濯すれば大丈夫だよと息を乱しながら言った。




次回は本編です。
いよいよラブライブ予選と学校説明会の日です。

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48話

評価が増えるように…!
もっとたくさんの人に見て貰えるように頑張ります…!


そして、いよいよ迎えた当日。

 

俺は予選会に向かおうとする9人を見送りに来ていた。

「…ほんとうに…大丈夫?」

「ん、学校説明会は任せな…みんなも、予選会頑張るんだぞ!」

 

「…うん」

「すいませんが…悠さん、よろしくお願い致しますわ…」

不安からか寂しそうな顔をする千歌と申し訳なさそうにするダイヤ。

しかし、これは俺が選択した方法。

9人には…予選会に出て予選突破して欲しい。

 

言えなかったが…それが俺の本心だった。

…もちろん、不安がないといえば嘘になる。

しかし、9人の前ではそれは見せないようにしようと決めた。

 

「千歌ちゃん、ダイヤさん!バス来たよ!」

 

「わ、分かった!…じゃあ…悠くん、いってきますっ」

「おうっ!頑張れよ!」

「終わったら…すぐ向かいますから…!」

 

そう言うと9人を乗せたバスは坂道を登り見えなくなった。

 

 

「…さてと、原稿の確認でもしようかね」

 

この時…まだ知らなかった…この後、学校説明会で自分が窮地に立たされる事を…。

 

 

 

────────────────────

 

1人静かに部室で原稿に目を通す。

いつもは賑やかなメンバーは今日は誰一人として居ない。

 

「……千歌…みんな…」

ポツリと弱気な言葉を零しそうになった。

振り払うかのように頭を振り原稿とにらめっこを続けた。

 

ちょうど学校説明会が始まるくらいにラブライブの予選が終わる。

バスも1時間に1、2本しか来ないし…。

「…なんの因果関係かねぇ…」

 

1人、誰もいない部室でポツリポツリと呟き続ける俺であった。

 

 

────────────────────

 

 

一方、バスの中では。

 

「…悠くん、ああは言ってたけど…やっぱり無理させちゃったかなぁ…」

座席にもたれながら千歌がそう呟く。

 

「終わったら、直ぐに向かってってあげないとね…とにかく、今は悠がラブライブの予選に集中してって言われたからしないとね…っ」

「…ヨハネが作った原稿…役に立つといいんだけど…」

「…善子ちゃん?」

 

「…いえ、ちょっと嫌な予感がするのよ……こういうの当たるからね…私」

「…大丈夫ずら、悠さんならきっと!」

 

「…そう、だね……よーしっ、元気よく予選会に臨まないとね!」

「千歌ちゃん!その意気だよ!」

「あははっ、いつも通りの千歌になったね♪」

「ですが、張り切りすぎるのはいけませんわよ?」

 

「はーいっ♪」

いつも通りの9人が笑い合った。

彼が頼んだことを成し遂げるために頑張ろうと一致団結したようにも見えた。

…気がつくと、予選会場に到着していたのであった。

 

 

────────────────────

 

腕時計を確認する。

恐らく、予選会は終わったと思う。

…しかし、あえて連絡はしないようにと伝えておいた。

みんなの口からどうだったのか聞きたかったからだ。

 

 

「…よしっ…」

気合を入れ直し壇上に上がる。

この幕の先には…春から入るであろう学生とは父兄がいる…はず。

 

しかし…幕が上がった瞬間、俺は言葉を失った。

 

(……なんだ…これ…)

そこには確かに人がいた。

だが、その人たちが一斉に視線をこちらに向けるその姿に思わず言葉を失った。

 

(千歌達は…いつもこんな中ライブを…っ)

自分には到底無理なことだった。

人前で…しかもこんな大勢いる中で話すなんてことが。

…いや、出来ると思って自分がとんと見当違いだったのかもしれない。

 

 

「…ぁ…こ、こんにちは…っ…」

────続きが出てこない。

あんだけ練習した原稿も頭から消えた。

口を開こうにも上手く言葉が出ない。

 

さすがに異変を感じたのか幕の袖にいた生徒も声をかける。

 

(……だめだ…やっぱり、俺は…)

もう逃げだしたい…そんな考えすらするようになった…その時だった。

 

 

 

 

 

 

「──────全く…情けありませんわね」

「…………えっ………?」

 

いつも聞いてる声、振り返ると、そこにはいつもの9人が居た。

 

「お待たせ♪」

「もうまる達が来たから大丈夫ずら♪」

「悠くんは1人で抱え込みすぎだよ!」

「…言ったよね?頼ってねって…ふふっ、悠くんは素直じゃないからなぁ♪」

「予選会はバッチリであります!」

「ヨハネの施しを貴方は…!…と、言いたいけど…悠も頑張ったから免じて許しましょう」

「ゆ、悠さん…後で…衣装の感想…聞かせてください、ね…?」

 

「みんな…なんで…?」

「マリー達も気持ちは同じよ、みんな頼って欲しかったし…助けてあげたいって」

「…鞠莉…」

 

「さぁ、ここは理事長と生徒会長とAqoursのみんなに任せなさい?」

 

「…………………ごめん、みんな…ありがとう……」

幕の袖に下がる。

 

理事長と生徒会長が話を続ける。

内容も予め考えていたのだろうか、テキパキと話す。

 

…そして…そこでAqours9人の…ライブを見た。

俺が作詞をし、センターを決め1年生組が衣装を担当した……''MY舞☆TONIGHT''を

そのライブは息を呑むほど綺麗で凄いライブだった。

 

────────────────────

 

部室に帰り、静かに口を開く。

 

「…なんで…みんなが学校説明会に…?」

「えへへ…それがねっ」

 

…………………………………………

 

「…と、トロッコ~?」

「そう!みかんを運ぶやつなんだけどね♪

それを使っていいって!」

 

「たまたまですが、浦女の近くに止まるルートがありまして…」

「それを使って来たってこと♪」

「果南ちゃん、途中でレバー壊してさ~♪」

「だ、だってあれは取れちゃって…!」

「でも、楽しかったずら♪」

「ジェットコースターみたいでberry fanだったわ~♪」

 

「何とかだけど…学校説明会に……って!悠くん!?」

「…ごめん…っ……みんな…!」

泣いていた。

悔しいとかそういう感情が入り交じり気がつくと涙を流していた。

 

 

「もう…これからはちゃんと頼ってよ?」

「ありがとう…梨子…」

 

「…もう、悠くんは1人じゃないんだよ」

「そうですわ…貴方も私達Aqoursを支えてくれているのと一緒で…悠さんのことを…支えたいのは皆さんも同じですわ」

 

「……………ダイヤ…」

「ゆ、悠さん…!」

ルビィが抱きついてきた。

 

「…どう、ですか…?」

「うん…みんなすごく可愛いよ…めちゃくちゃ似合ってる」

「えへへ…♪」

「ルビィちゃん達すごく頑張ってたんだよ!こういう衣装も好きだなぁ~♪」

 

「じゃあ、打ち上げでもしようか♪」

千歌の一言にいつも通りの部室に戻った。

さっきまで聞こえなかった賑やかな声が聞こえて…どこかホッとした俺だった。

 

 

 

 

そして、1週間後…Aqoursがラブライブの予選突破した合格通知が来た。




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もっともっと頑張らんとなぁ…。
そういえばスクフェス6周年ですね…!
アケフェスのフラワー衣装めちゃくちゃ可愛いし…曜ちゃん欲しい…(っ´ω`c)


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49話

評価ありがとうございます!

また、感想を書いてくれる皆さんと話したりできてほんと嬉しく思ってます!
これからも頑張って………

「なんか恩着せがましいずらあああああ!」

そんな事ない!!

…今回は少し趣向をずらしてます。
イチャイチャ回には変わりありませんが←


「…え?」

 

「花丸ちゃん…それほんと?」

「ずら……お願いするずら…!」

 

部室にいる9人。

花丸からのお願いに思わず耳を疑った。

 

「…その気持ちは分かるけど…やり方が斬新だよぉ~…」

「みんなは…悠さんから愛してもらって…羨ましいなって…まるも…そうして欲しいなって…」

 

「(あれ?あれれ?私はまだ×なんだけどなぁ~?)…んー…理事長としてOKするわ♪…ただ、自分で何とかするのよ?」

「ありがとうずら~♪」

「…じゃあ、作戦決行だね!」

 

人知れず、花丸の作戦が決行されたのだった。

…もちろん、あの男は何も知らない。

 

 

────────────────────

 

 

「お疲れ様~…あれ、花丸は?」

「あ、お疲れ様ですっ♪

花丸ちゃんは図書室に居ますよ♪」

ルビィが嬉しそうに抱きつきながら答えた。

 

「よしよし…また、図書委員の整理かな?」

「そうよ…多分、まだ帰ってこないと思うわ」

「じゃあ、様子見に行くか…」

 

「いってらっしゃ~い♪」

「ごゆっくり~…あ、違った…気をつけてね~♪」

 

「?…変な千歌」

謎の答えに首をかしげながらも図書室に向かうのであった。

 

 

「よし…っ、作戦決行だね!」

「本当にやるの~?」

「花丸ちゃんの想いを無駄にしちゃダメだよ…!」

「がんば…ルビィっ!♪」

 

悠が出て数分後、部室に居た数人は後を追ったのだった。

 

────────────────────

 

「花丸~?居るか~?」

「あ、悠さん♪こんにちは♪」

 

案の定、花丸は1人で図書委員の仕事をしていた。

 

「どうしたんですか???」

「ん、花丸が図書室にいるって聞いたからな…まだ時間はあるけど気になって様子を見に来たよ」

 

「ありがとうずら~♪

…もう、仕事は終わったところずら♪」

 

「ん、じゃあ部室戻ろうか」

「は~い…♪」

 

花丸がドアに手をかけたその時…。

 

「…あれ???」

「ん?…どうした?」

「…あ、開かないずら…」

「え?」

 

花丸が手にかけていたドアを引こうとするも…確かに開かない。

 

「カギ?」

「いや、鍵は…今持ってるずら」

確かに手に図書室のカギを持っていた。

 

「じゃあ…どうして?」

「わ、わかんないずら…!」

 

────────────────────

 

【図書室の外】

 

「へっへっへ…鍵閉めました…!」

「曜ちゃん…ノリノリだね…」

「さてさて…私達は退散しよっ♪」

 

「カギはどうするの?」

「花丸ちゃんから連絡来たら開けるよ♪」

 

 

────────────────────

 

 

「…ここは蹴り破るしかないのか…?」

「だ、だめずら!…そんなことしたら怒られちゃうずら!」

「…まぁ、確かにそうか…」

 

さすがに理事長や生徒会長も怒りそうだから手荒なことは辞めておこう。

 

「…とりあえず、千歌達に連絡して…待つしかないか…」

携帯に図書室に来てくれと連絡をし、図書室の椅子に座る事に。

 

 

「…あっつ…」

「はいずら」

手渡されたのはペットボトルのお茶。

 

「…ん、ありがとうな…」

「あ、まるも少し飲んでたから…間接キスになっちゃうね…///」

「…間接キスどころかキスも沢山してるだろ…」

 

「…こう、ずら?」

お茶を飲み終えた俺の唇を花丸が奪った。

 

「…えへへ…お茶の味がするずら…///」

「花丸…」

 

「…悠さんとは…前にもこんなことしていたずらね…」

「あの時は善子が入ってきたけどね…」

「…こんな感じ…ずら…?」

 

あの時のように机の上に寝そべる花丸。

スカートの中から黒いタイツと下着が見えていた。

窮屈なのか、少し胸元を緩めていた。

 

 

「…あの時の…続き?」

「…解釈は…悠さんにお任せするずら…///」

「…いいんだな?」

「…邪魔する人は…居ないずらよ…?///」

 

こんな状況だが、花丸が思ってることは伝わった。

…不自然にも、千歌達からの連絡も来なかった。

 

気がつくと、俺は花丸の体を貪るように舐めていた。

 

「んん…っ…悠さん…くすぐったい…よ…///」

「ごめん…花丸が可愛すぎて…」

「…もっと…しても…いい、よ…?///」

 

両手を広げる花丸。

まるで、果南のようにハグを求めているようだった。

 

「…花丸…っ!」

「…ぁ……///」

タイツの中に手を入れる。

ほんの少しだったが、湿り気を感じた。

 

「……大きいな…」

「あ、あんまり言っちゃだめずら…///」

 

片手はタイツの中に、片手は花丸の胸に。

胸の頂点もプクッと強調をし始めていた。

 

 

「…ここ、弱い?」

「………//////」

恥ずかしそうに首を縦に振る花丸。

弱い所をもっと刺激したくなるのは男の性…なのだろうか?

 

 

 

 

気がつくと、やめてと懇願している花丸を他所にどんどんと刺激する。

花丸の下着は湿り気でたくさんだった。

 

 

────────────────────

────────────────────

 

 

ヘナヘナと机の上で放心状態になる花丸。

制服が汚れないように脱がしたが…体に付いた汚れを取りつつ、謝る。

 

「…ごめん、痛かった?」

「…い、痛くはないけど…激しすぎ…ずら…///」

「…悪い…」

 

「…でも…気持ちよかったずら…///」

嬉しかったのか、最後にキスをした花丸。

 

 

 

 

…不思議だったのが、行為が終わってすぐに千歌達がドアを開けに来た。

……まるで、こうなることを知っていたかのように…。

 




残るは鞠莉だけとなりました…
果たしてどうなることか…!?
次回は本編です!

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50話

そろそろ推薦欲しいなぁ…

「もっと頑張らないとね♪」
物語はまだまだ続きますよ!!


「大変大変…!!」

 

息を切らしながら部室のドアを勢いよく開けたルビィ。

初めて見た光景に驚きを隠せないほかのメンバー。

 

「…ど、どうしたの…ルビィ?」

「…はぁ…はぁ……さっき、ラブライブの予選会の公式サイト見てたんだけど…」

 

ルビィは言葉よりも先に携帯を見せてきた。

 

「先に行われたラブライブ予選会の北海道大会で…2位に倍近く票差を付けて地区大会を突破したグループが居るの…!」

「…それって…凄いことなの?」

「すごいよ…だって、倍近くだよ!?」

 

鼻息荒く、ルビィが力説する。

 

「…と、とにかく1回見てみて!」

ルビィが携帯を渡してきた。

 

「……これは…姉妹?」

「そう…姉妹でスクールアイドルをしてるみたい」

「名前は…saint snow…か」

 

聖なる雪…いかにも北海道らしいグループ名だった。

 

「…確かに…凄いな…」

「うん…思わず見入っちゃうね…」

「これが…トップスクールアイドルの実力…?」

「正直…差を感じますわ…」

 

思わず、言葉を失った。

…確かに、Aqoursとの違いは多かった…だが、違いがあるから…何か問題があるのだろうか?

 

「…このグループはこのグループのいい所がある…けど、俺はAqoursのいい所…たくさん知ってるよ

…千歌達9人なら…絶対に上を目指せるよ…俺は知ってるさ」

 

「悠くん…」

「…そう、だね…やる前から弱音吐いてたらダメだよね!」

「私達も…地区大会突破しようね!」

「よっしゃ!……それで、つぎの地区大会の歌とかって…どうしようか?」

 

「…うーん…今回は、私が作詞するよ!」

「え、ホント?」

「うんっ、悠くんばっかに頼っててもね!

…あ、もちろん…行き詰まったりしたら…いっぱい…好きを受け止めて…ね?」

 

「…あ…う、うん…っ」

思わずカウンターを食らってしまった。

他のメンバーはそれを見て微笑んだ。

…一人を除いて…。

 

「…………」

「鞠莉?顔が暗いよ?」

「えっ……あ、そ、そう~???

気のせいよ♪ふふっ♪」

「…ん?…なら、いいけど…」

「(…やっぱりちまちまやるのはマリーの性に合わないわね~…んー…でも、強引に行くのは…さすがにダメ…かな?)…ふふっ、楽しみね…♪」

 

「…なんか、寒気が…」

「大丈夫…?なんか体調が悪かったら言ってね?」

梨子が心配そうに見つめる。

 

「…そうだっ!またお泊まり会しようよ!」

「はぁ?…なんでまた?」

「うーん…懇親会?」

「懇親会…かぁ」

 

「いいね♪しようよっ♪」

「賛成であります!」

「いつにしようか…?」

「(…これよ、これっ!)…ふふっ、じゃあ明日にしない?」

「あ、明日って…急過ぎない?」

 

「はーい!じゃあ、志満姉に言っておくねー!♪」

 

 

相も変わらず、人の是非も聞かずに話が進んで行った。

…先程まで、暗い顔をしていた鞠莉もいつの間にかにこやかな顔になっていた。




短くてすいません!!
次は鞠莉回です!
ついに9人目…どうなることか!!?←

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51話

次回作はやっぱり主人公と曜ちゃんの恋愛小説かなぁ…書きてぇなぁ、俺もなぁ…←


何度目か分からないお泊まり会。

…いや、3年生を加えてのお泊まり会は初めてかもしれない。

 

前回やった時は千歌達6人から枕投げの総攻撃食らったっけなぁ…。

 

「よーし!…''いつものやるよー!''」

そんなことを考えていた矢先だった。

千歌の手には既に枕があった。

 

「じゃあ、行くよ?…せーのっ…お''らぁ~!」

ばしっ

 

「ずゅらぁあああ…!!」

ああ、哀れなり。

無情にも枕は花丸を直撃。

 

「うう…まるが…こんなにもまるまるされてしまったずら…」

ちょめちょめの類義語みたく、まるまるという謎のワードを出す花丸。

 

…そっからというものの、枕が飛び交う戦場と化した。

ありがたい事に、総攻撃は食らってない。

 

…だが…。

 

「わ、わわっ…!」

「あっ、鞠莉ちゃん!」

避けるのに夢中だった鞠莉が俺にぶつかり2人まとめて倒れた。

受け止めるような形で倒れたためか、手は鞠莉の胸にあった。

 

「…やんっ…///」

「ご、ごめん鞠莉っ…ていうか…大丈夫?」

「悠が受け止めてくれたから………今のは…シークレット…よ?♪」

何事も無かったように立ち上がる鞠莉。

掴んだ胸は……すごく大きかった。

 

山で言うならエベレストだよ、エベレスト。

果南や花丸、曜とかもかなり大きかったけど…。

って、こんな言い方だと変態みたいだな…って言っても皆の裸見てるしなぁ…。

 

(…あれ…?

…もしかして俺…)

 

ここで衝撃の事実を思い知る。

俺…鞠莉以外の全員を…抱いて…。

 

「悠?」

「えっ、あっ…な、なにかな?」

「さっきっから黙り込んで…どうしたの?」

「な、なんでもないよっ!!」

 

「もしかして……胸触ったこと…意識してる?♪」

枕投げに夢中なメンバーを他所に鞠莉が耳打ちされる。

どうやら見透かされているようだ。

 

「…そ、そうだと言ったら…?」

「ふふっ…がっつかないの♪

…また、後で……ね?///」

 

そう言い残すと鞠莉も再び枕投げに参加した。

(また後でって…マジかよ…)

正直、頭の中はさっきの鞠莉の大きな胸で悶々とした気持ちでいっぱいだった。

 

 

────────────────────

 

……………しかし…………………

 

 

(なんもないんかい!!!!)

 

特にこれと言ったことも無く、みんなが眠りについていた。

鞠莉もああは言っていたが、既に布団の中だ。

 

(いや…期待してたわけじゃないけど…生殺しは殺生だよ…鞠莉)

と、言い出したらキリがないので俺も眠ることに。

 

…事件は、このあと起こった。

 

 

────────────────────

 

「…………………んっ…?」

眠り始めて1時間くらい経過した時だった。

 

体に異変を感じる。

 

─────寒い。

主に下が。

 

「…なんだ…?」

布団をめくると…そこには。

 

「…あら、起きちゃった?♪」

鞠莉が布団に侵入していた。

……何故か、俺のサンシャインを口に頬張っていた。

 

寝ぼけてるわけでもなく、鞠莉は小さく口に指を当てた。

「声を出したら…みんなにバレちゃうわ?♪」

「…な、なにしてんの…」

 

「…これ…何か分かるかしら?」

渡されたのは、一枚の紙。

 

そこには、千歌○ 果南○ 曜○…と言った具合に○が付けられていた。

…鞠莉だけが×だけだったが。

 

「…あはは…なんとなーく見当はつくよ…」

「ふふっ…ハーレム作っちゃノンノンって言ったけど…手が早いのね?悠」

「…そ、それは…」

「冗談よ…♪

…でも…そんな悠なら、今の状況…分かるかしら?」

「鞠莉…も………って、事だよね?」

 

「オフコース♪…でも…みんなにバレないように…ね?」

「…分かった…」

「…いい子ね♪…んっ…」

 

「…くっ…」

正直、こんな状況初めて見る。

…鞠莉が一生懸命に口を使って刺激している。

周りに気が付かれないように精一杯だった。

 

「ふふっ…悠、好きよ?」

「…こ、こういう時って鞠莉は引っ張るほうだったんだね…」

「…えっ……?……あっ、そ、そうに決まってるじゃない…♪」

びっくりしたように目を丸くする鞠莉。

 

…ん?なんか怪しいぞ…?

 

「鞠莉…こっちおいで…?」

「ひゃ…!」

 

鞠莉を引っ張り、こちらに手繰り寄せる。

鞠莉も下着だったのか肌を合わせると少しひんやりした。

 

「…ここ、反応してるけど…?」

「んっ…ゆ、悠…っ…!?///」

大きな胸の先端はさらに強調を増していた。

 

これ以上声を出すと他の人に聞こえそうなので鞠莉の口をキスして塞ぐことにした。

 

「んっ…悠…っ…///」

「鞠莉…セクシーすぎるから…」

 

塞いだが、口から漏れる喘いだ声に俺の感覚はビンビンと反応をしていた。

「…いい、よね?」

 

「…えっ…大きい…っ…///」

鞠莉の是非を聞く前にしそうな勢いだった。

というか、鞠莉は大きさに驚いているようだった。

 

「…ごめん、鞠莉…っ!」

「…いっ…!!///」

 

下着を、ずらして鞠莉と1つになる。

痛さゆえか、目をぎゅっと瞑り俺の服を掴む鞠莉。

 

「~~~~~~~~っ!!!!//////」

「…鞠莉…?」

「はぁ…んっ…だ、大丈夫よ…///」

 

…とても大丈夫そうではないけど…。

 

「…ゆ、悠はじっとしてて…?///」

ぎこちない動きでリードする鞠莉。

 

正直、胸も丸見えだし…。

繋がってるところも見えるし…。

 

「…鞠莉…俺もう…っ…///」

「…えっ…?//////」

 

なんのことか、分からない鞠莉はただ首を傾げるだけだった。

その刹那、俺の背筋に電流が走るような感覚がした。

 

「…あっ…~~~っ//////」

「…くっ…鞠、莉…!」

 

手を握り、同じ感覚を共有する。

仰け反った後、鞠莉は脱力するように抱きついた。

 

 

────────────────────

 

(な、なななな、なんですの…!?

音がするから目を覚ましたら…!)

 

ダイヤは目の前で起こってる出来事に言葉を失った。

 

(ま、鞠莉さんって…意外と激しいのがお好きなんでしょうか…?)

寝たフリをしつつも、やはり見入ってしまう。

 

(…わ、私も…またして欲しい…って!何思ってるのですか私は!///)

考えを忘れるように再び眠りにつくダイヤであった。

 

 

────────────────────

 

 

「…ごめん、鞠莉…俺中で…」

「…ん、大丈夫よ…///

それより…これで全員に手を出したわね?♪」

 

「…あはは……ごめんなさい」

「まぁ、悠ならみんないいって思ってるってことよ

私も言ったでしょ?…悠はAqoursにとってのキーって」

 

「鞠莉…」

「…さっ、寝ましょ?

…大好きよ、悠♪」

 

 

おやすみのキス、と言った方がいいのだろうか

髪を掻き分けてキスをする鞠莉。

その大人っぽく、艶やかな笑顔に見とれている俺が居た。




またしても来ましたR-17.9回です!(それっぽい単語があった気がするけど気にしない←)

次はどうなるのか、お楽しみに!

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52話

活動報告更新致しました。
閲覧・コメントよろしくお願いします

今回はイチャイチャ回です!


「そっか…ついに鞠莉も…」

「これで全員、悠くんのこと大好きって事だよね♪」

 

果南が嬉しそうにしみじみと呟き

千歌が幸せそうな笑顔を浮かべる。

 

「(まさか中で…とか言えないし…まぁ、あれは流れでって事にしておけば…いいかな?)…ところで~…千歌っちはそれをどこから知ったの?」

 

「ダイヤさんからだよ♪」

「…ダイヤ~?盗み見は良くないわよ~?」

「た、たまたまですわ…!…その…うっかり見てしまって…」

 

「鞠莉ちゃんも大胆だよね~

まさか寝てる時になんて…」

「ふふっ、そういう所は男の子って弱いのよ~♪」

「べ、勉強になるずら…!」

 

「…ところで張本人は…どこ?」

「曜ちゃんとグラウンドに行ったずら」

「グラウンド?…どうしてまた?」

 

「体動かしに行ったんじゃない?」

 

────────────────────

 

「おーい、曜?いくぞ~?」

「いつでもバッチリであります!」

 

俺と曜は久々にグラウンドで一緒に汗を流していた。

因みに今日は曜からのリクエストでキャッチボール。

 

「ほっ」

「ナイスボール!」

「…なぁ、曜?」

「…んっ?どうしたの?」

「いや、なんでもないよ…名前呼んだだけ!」

 

ふわふわとボールが浮かぶ。

それを受け取る曜。

 

「…あ、今何考えてたのか分かっちゃったかも♪」

「え、ほんとに?」

「なんで、俺に全部捧げてくれたの~…とか?」

「…ん、ほぼ正解だよ」

 

曜から返ってきたボールを思わず見つめる。

 

「…いや、最後は恋人になれるかわかんないような男にさ…初めてとかあげていいのかなーって」

「もー、何言ってんのさ~

…私は、悠くんだからあげたんだよ?」

 

「…あはは、なんか恥ずかしくなっちゃうな」

「…私は…悠くんが良ければ…いつでもいいのに…」

「なんか言ったかー?」

「なんでもないよ~!…あっ、果南ちゃん!」

 

「2人ともここにいたの~?千歌が探していたよ?」

「はーい♪…じゃあ、悠くん戻ろっか♪」

「そうだな、いい感じに汗もかけたし…」

 

「あっ、そうだ…曜ちゃん?」

「ん?何かな果南ちゃん?」

「実はね……ひそひそ……」

 

「えっ……ホントにっ?」

「しーっ、悠にはまだ内緒だよ?」

「ヨーソロ!♪了解であります!」

 

 

────────────────────

 

「………」

「えへへ…///」

 

何故か俺はルビィをお姫様抱っこしている。

と言うのも、遡ること部室に戻った時。

 

「せっかくなんだから、悠くんにして欲しいこととかみんな言っていこうよ!」

と、千歌が提案した。

 

すると、食い気味にルビィが。

「あ、あの…!」

「…えーと…ルビィ?

目がマジなんだけども…」

 

「…お姫様抱っこ!」

「……………………え?」

 

 

というわけである。

正直、ルビィはかなり軽い。

小柄だから当たり前だが、ここまで軽いとは思わなかった。

 

「…どんな気分なの?」

「幸せです…っ///」

「…さいですか」

 

「いいなぁ~…私も今度してもらお♪」

「まるは一緒に本が読めればいいかな…ほら、背中くっつけて本読んだりするの憧れたりしない?」

「いいね、それ♪

まぁ、私は悠をハグできればいいんだけどね♪」

 

「…ところで悠くん?

素朴な質問をしていいかな?」

 

「…ん、どうしたの?」

「もし、この中の1人と付き合うなら…誰がいい、かな?」

偉い鋭い質問が飛んできた。

…誰って言われても…選べないのが正直な意見なんだけど…。

 

「…み、みんな可愛いから…選べないよ」

「はぁ~…………………まぁ、悠くんらしい答えっちゃ悠くんらしい答えか…」

「さすが鈍感ずら」

「鈍いわね、悠?」

「る、ルビィは恋人になれなくてもお兄ちゃんになってくれればいいからね!?」

 

「ルビィ!?…あ、あなたそんなこと思ってたのですか…///」

満更でもないような顔をするダイヤ。

…もしかして、ダイヤもお兄様!…とか言いたいとか?

 

「…ダイヤって…M?」

「…なっ、なんでそうなるんですかぁ!?///」

「…いや、なんとなく…?」

「ぶっぶーですわ!!ありえません!///」

 

(これはMだね…)

(そう言ってる悠くんはだいぶSだよ…)

(まだ、ルビィちゃんお姫様抱っこしてるし…)

 

「あはは♪モテモテだね、悠」

「人生に3回は来るって言うモテ期が一気に来たような感じがするよ…」

 

「…あれ???

そう言えば鞠莉ちゃん、居なくない?」

「ホントだ、今度は鞠莉が居ないよ?」

 

 

「理事長の仕事があると言って、理事長に向かいましたわ」

「そっか…やっば理事長の仕事もあるから大変なんだな」

 

 

────────────────────

 

「…そろそろ、本当のことを伝えても…よろしいでしょうか?」

【そうねぇ…まぁ、あの子の事だから…特に驚いたりはしないと思うけど…ホントに鞠莉ちゃんの口から言ってもらっていいのかしら?】

 

「そちらも忙しいのは分かってますから…大丈夫ですよ」

【分かったわ…あ、悠によろしく言っておいてくれるかしら?】

 

「はい、分かりました」

【くれぐれもハメを外し過ぎないように…もね?】

「あはは…大丈夫ですよ…はい、では失礼します」

 

 

静かに電話を切る鞠莉。

そして手で顔を塞ぐ。

 

(言えない!むしろハメを外し過ぎてるのは私の方だったなんて!)

自分がやった事とはいえ…あの夜のことを思い出す。

 

(…正直…してからというもの…結構疼くっていうか…///)

 

女の子とは言え、欲はある。

もちろん、気分が高揚することも。

彼にそれを打ち明けたら…多分、優しく包み込んでくれるだろう。

 

「優しすぎよ…悠は…」

彼の優しさは…時に武器にもなるし、毒にもなる。

そんな優しさに惹かれた私は、多分もう彼の虜なのだろう。

 

「…それは、みんなも同じ…ね」

ポケットから出した紙。

 

いつの日か、Aqoursのメンバーと○×を書いた紙だった。

 

「…ふふっ、ハーレムなんか作っちゃノンノンよ?なんて…ホントにそうなるなんて…♪」

クスリと笑い、その紙を破る鞠莉。

 

「誰がどうとか…関係ないわね、Aqoursにとって悠は居なくてはならない存在…そして私たちにとっても…」

 

 

「…鞠莉?居るか?」

噂をすれば張本人がドアをノックしてきた。

 

「居るわよ?」

「失礼します…っと、なんか手伝えることあるか?」

「今終わったところよ♪」

 

 

今日も彼の周りでは賑やかなことが起こりそうだった。




次のお話はどうしようかなぁ…なんかいいアイデアないかなぁ…←
今のところとりあえず本編を進めようかなと思います!

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53話

こっちの作品もしっかりと進めるゾ☆

「今回はちょっとシリアス&短めずら!」


地区大会に向け、メンバーでアイデアを出し合っていた。

 

千歌が考えたテーマ…それは、''想い''だった。

スクールアイドルに対する想い。

そして…俺に対する想いも含まれているようだ。

 

「えへへ…悠くんのことを考えていたら、すっごくいい歌詞になった気がするよ♪」

「なんか照れるな…」

「あとはこれに曲をつけないとね!梨子ちゃん!♪」

「えっ!?……………あぁ、うん、そうだね…」

 

話を上の空で聞いていた梨子。

千歌からの問いに驚いた様子で反応した。

 

「…なんか考え事か、梨子?」

「…うん…少し、ね…」

消えてしまいそうな声で話す梨子にほかのメンバーも気にかけている。

 

「体調が優れませんか…?」

「それとも、なんか悩んでるとか…?

良かったら、話聞くよ?」

「私たちは仲間でーす♪

遠慮なく話していいのよ、リリー?」

 

こういう時の3年生はやはり心強い。

梨子も呼吸を整えてゆっくりと話し始めた。

 

 

「…今回の…地区大会…私は…参加出来ない」

 

 

 

 

──────────衝撃の内容だった。

梨子が…参加出来ない?

 

 

「…それって…どういう意味?」

「ごめんなさい…隠しているつもりはなかったんだけど…その日は…大事なピアノの演奏会があって…」

「…でも、ライブはどうするのさ…!」

 

考えよりも言葉が先に出てきた。

正直、冷静な考えなんか出来てなかった。

 

「ま、まって悠くん!

…もともと、梨子ちゃんはピアノとスクールアイドルの両立をするって約束で部活に入ってくれたから…」

「…でも、じゃあ…8人でライブをってことかよ…!?

そんなんじゃ……………!」

 

「Aqoursと呼べない…かしら?」

善子が代弁してくれた。

当たり前だ、9人揃ってAqoursなのだから。

 

 

「…本当に…ごめんなさい」

どんよりとした空気が部室に立ちこめる。

結局、是非は出ないままこの話は流されてしまった。

 

 

────────────────────

 

「悠くん…怒ってたよね…」

「…事情は知らなかったんだし…仕方がないよ」

 

「でも、悠さんにとっては…大変ショックが大きかったのでは無いでしょうか…」

「そうずら…いつも悠さんはまる達のことを一番に考えていてくれたずら…」

 

「…大丈夫、きっと梨子ちゃんと話をつけてくるはずだよ」

「…うん、私も千歌と同感、かな

なんだかんだ言っても最後は悠がしっかりリードしてくれるからね」

 

────────────────────

 

 

部室を出た梨子は音楽室にいた。

1人でポツリポツリとピアノを弾いていた。

 

 

「…ここにいたのか」

「…っ…!…悠くん…」

俺の顔を見るやいなや、顔を背ける梨子。

話しづらい…のだろうか。

 

「…怒ってる…よね…」

「…いや、俺も悪かった…頭に血が上ってた」

「ううん…言わなかった私が悪いの…

…ホント、ごめんなさい…でも…私…」

 

「…うん、梨子の言いたいことは…分かるよ

正直…9人揃ってライブをしてる姿が見たかったけど…

大丈夫、例え…梨子が演奏会に出てたとしても…心の中ではいつも一緒だよ」

「…悠くん…」

 

「…なんて…柄でも無いこと言っちゃったかな」

「…ううん、その言葉で…少し救われたような気がするよ…」

 

「…そっか………………良ければ、ピアノ、聞かせてくれないかな?」

「…うんっ、もちろん♪」

 

 

 

 

【…Aqoursのライブには、お前が必要なんだ。】

そう心の中では思っていた。

けど、梨子の決めたこと、そして部に入る時に決めた意思を…尊重しないと…。

そう頭の中で言い聞かせ続けた。

──────結局、地区大会は、8人で望むこととなった。




悠とAqoursのメンバーの喧嘩ってあんまり書きたくないけど…軽めに喧嘩っぽくなりましたね…笑

次回は梨子ちゃんともう1人…(?)のイチャイチャ回です!


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54話

梨子ちゃん回だああああ!
…おや、誰か来たようだ。


「…あれ、梨子は?」

「部室にはいないよ?…音楽室にも居なかったよ?」

 

部室に入っていの一番に梨子の居場所を聞いたが居なかったようだ。

果南の頭を撫でながら素朴な質問をしてみる。

 

「…果南は、今回の件…どう思う?」

「んっ……そうだなぁ…私も、家の事とかあったら…ライブを取るか…自分の方を取るかって…かなり悩むと思うよ

…もともと、梨子ちゃんがそういう約束でスクールアイドル部に入ったのなら…梨子ちゃんの意見を優先させてあげたいな」

「……やっぱ、そうだよなぁ…」

 

頭では分かっている。

しかし、そんな簡単には物事は進まない。

特に千歌は未だに難しい顔をしている。

無理もないだろう、歌詞も衣装も''9人''を想定して作っているのだから。

 

「…とりあえず、梨子を探してくるわ」

「うんっ、行ってらっしゃい♪」

 

部室をあとにし、宛もなく梨子探しに向かった。

 

────────────────────

 

「…ううーん…居ないな…」

当然、見つかる訳もなく1人廊下でモヤモヤしながら歩いてた。

 

「…連絡してみるのが早いかなぁ」

携帯を取り出した……その時だった。

 

 

【さぁ、祈りなさい!リトルデーモンリリーよ!】

…聞きなれた声が後ろの方からした。

この声絶対善子だろ…。

 

声のする教室のドアを思い切り開けた。

 

「ひぃっ!…な、何奴!…って、悠じゃない?」

「あっ…悠くん…ど、どうしたの?」

「もしかして~…今の聞いてた?」

 

驚いた顔をした善子だったが、直ぐにいつもの善子に戻った。

梨子はなんか見られてしまったみたいな顔をし、口元をピクピクさせている。

…と言うか、鞠莉もいたんだね。

 

 

「…なにしてんの?」

「これは堕天使ヨハネ式の儀式よ…」

「儀式?」

レベルは1くらいだろうサ〇リファイス的な。

 

「よ、善子ちゃんがどうしてもって言うから…」

「私は~楽しそうだから着いてきた♪」

「…儀式ねぇ…ホントは善子、梨子のことが心配で元気付けようとか考えていたんじゃないの?」

 

「…え、エスパーなの!?貴方!」

図星かい。

…まぁ、善子って不器用だから、こういうやり方しか出来ないのは分かってたけどさぁ…。

 

「…な、なによ!心配しちゃダメなの!」

「善子ちゃん…っ」

「んな事は言ってないよ…ただ、不器用なやり方してるなって」

「な、なんですって~…!?」

 

「…ぷっ…あはは…っ!

二人とも漫才みたいね~♪」

「「どこが!」」

 

「…ふふっ…2人とも、ありがとうね…」

「…べ、別にヨハネは……」

「…り、梨子のためだし…」

 

「…でも、大丈夫だよ

千歌ちゃんとは、しっかり話をつけるし…ピアノの演奏会をしてても…遠く離れてても…ずっと一緒だよ」

 

こちらを見てウインクする梨子。

…あの時の言葉…覚えていたんだ…。

 

「…ふふっ、そうね♪

今回は随分と悠が活躍したみたいじゃな~い?」

「…鞠莉…顔をわしゃわしゃしないでくれ…」

「鞠莉ちゃん、今回は、じゃなくて…今回も、だよ♪」

「それもそうね♪

…じゃあ、いつも頑張ってくれてる悠に…ご褒美、あげないとね?」

 

「…えっ…え…?」

「…さぁ、誰から…するの…?♪」

妖艶な笑みを浮かべながら顔を近づける鞠莉。

オカルト部(仮)の部室…つまり、入ってくる人もいない。

…これは…そういうこと、だよな…?

 

「…だ、誰からって…」

「…私、よね…?…リトルデーモン…?」

「わ、私からが…いい、な…」

「もちろん、マリーからよね~?」

 

逃げ場は無い…まぁ、もちろん逃げるつもりもないが…。

 

「…でも、オレ…あれ持ってないよ…?」

「ああ…大丈夫よ、私は最後までしてるし♪」

「最後まで…って!悠と鞠莉は何をしたの!?」

 

「あれ~…?

…何って……………もにょもにょもにょ…」

「なっ──────!///」

「え、ええっ……!?///」

 

事情を知った善子と梨子。

顔を真っ赤にしながらロボットのようにカクカクと首を動かす2人。

 

(…あ、まずいな…)

「……ず、ずるい!…わ、私だって…その…!」

「あう……あうあう…鞠莉ちゃんと…悠くんが…///」

 

結局、捕まった俺は為す術なく3人にされるがままだった…。

…しかし?

部室出る頃にはなぜか俺以外の3人がフラフラで顔も真っ赤だった。

 

「うう…こんなことって…///」

「な、生意気よ…リトルデーモン…っ///」

「ふふっ、2人とも未知との遭遇みたいな顔してるわね♪」

「鞠莉は顔色ひとつ変えてないね…」

「手の内は晒さないわよ…?♪

(…とか言っておいて…まだすごく疼くんだけど…ね…///)」




Guilty Kiss回でしたね。
予告で梨子ともう1人って言ってたけど許してちょ!

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55話

ついに来ました!友情ヨーソロー回!!

もう作者の誠心誠意、超絶怒涛の不朽の名作にするくらいのクオリティで頑張っちゃいますよー!!!


俺とAqoursのメンバーは駅にいた。

今日は梨子が東京に行く日だ。

みんなで見送りに来た。

 

「…悠くん…っ」

「ん、梨子なら大丈夫だ…

帰ってきたら…胸いっぱい抱きしめてやるから、自信もって行ってこい!

…たくさん、話も聞いてやるから、な」

「…うんっ!!」

 

「…あと、これ」

「…?

これって…リストバンド…?」

渡したのはピンクのリストバンド

「お守り…って、わけじゃないけど…持っててくれる…かな?」

「悠くん…ありがとうっ、付けて演奏会に望むね…!」

 

俺の挨拶も程々に千歌が梨子と挨拶をする。

 

「梨子ちゃん…次のライブは絶対に9人で出ようね!」

「千歌ちゃん…うんっ、約束だよ!」

「頑張ってね!」

「ありがとう…いってきます!」

 

決意を固めたような顔でホームへと向かった梨子。

全員でその姿が見えなくなるまで見送った。

 

「…さっ、俺らは戻ろうか?」

「そうだね、千歌ちゃん?」

 

「……………………………」

 

「…千歌ちゃん?」

「おーい、千歌?行くぞ?」

「…えっ…あ、うん!行こっ!」

 

 

少し考え事をしていたのか間を置いて返事をした千歌。

その様子を見た曜はすこし暗い顔をした。

 

 

 

────────────────────

 

学校に戻った俺たち。

ここからは8人でライブの練習に望む。

 

「…さて、梨子さんのポジションはどうしましょうか?」

練習前にダイヤが問いただした。

 

「やっぱり、ここは曜ちゃんじゃないかな?幼馴染なんだし」

「そうずら、千歌ちゃんとの呼吸もばっちり合うはずずら」

「ルビィも2人の意見に賛成です…っ」

 

「…って、言ってるけど…曜は大丈夫か?」

「…………………………」

「曜?」

 

完全に上の空である。

先程から暗い顔が消えない。

 

「曜!」

「…えっ!?…あ、うん、私が梨子ちゃんのポジションをやるよっ」

「…大丈夫なんだね?」

「う、うんっ!ごめんね、心配かけちゃって!」

 

気を取り直してライブの練習が開始された。

……………しかし、問題は直ぐに直面した。

 

「ここで…サイドにステップを…!」

「わ、わわっ…!」

「千歌…っ…曜ちゃんも大丈夫…!?」

 

千歌と曜のステップが合わずにぶつかった。

これで5回目である。

 

「ごめん、曜ちゃん~……」

「ご、ごめんね…千歌ちゃん…私が歩幅が合わなくて…」

 

「…みんな~?少し休憩しましょ?」

鞠莉で手を叩いて休憩を促した。

 

「さ、賛成ずら~…」

「喉乾いちゃった…」

 

「2人とも、飲み物はそこにあるからちゃんと飲めよ?」

「「は~い(ずら)」」

 

小休憩の間、鞠莉が小突いてきた。

「…悠、あの二人…どう思う?」

「どうもこうも…いつもの感じじゃないことは確かだな」

「…喧嘩したと思う?」

「…いや、なんか悩んでる感じが見受けられるけど…」

 

暗い顔をしながら先程のミスを悔やんでる曜の姿がすごく目に映った。

 

「…ここ、は…リーダーの出番、よね?♪」

「…えっ、リーダー?」

「今や悠はAqoursの押しも押されぬリーダーよ?

これは満場一致よ♪」

「…そんな大それた事してないんだけどなぁて…」

「あら、みんなのバージンを奪っちゃったのに?」

「…あのなぁ………………」

「ふふっ、冗談よ♪

…とりあえず、千歌っちから話を聞いてみたら?」

「ああ、分かった…そうするよ」

 

 

 

「…千歌、少しいいか?」

「…ん?…悠くん、どうしたの?」

「…ここじゃちょっと…向こうで話していいかな?」

「うん、分かった…?」

 

みんなから少し離れた場所で千歌と話をした。

 

「…やっぱり、梨子のポジションが曜になって難しいか?」

「…うーん…どうしても梨子ちゃんとの歩幅で踊っちゃって…」

 

やはり、千歌自身もそこは気にしていたようだ。

…したくはなかったが、曜に一言言ってみるか…。

 

 

 

「…曜ちゃん?大丈夫?」

「えっ…あっ…果南ちゃん…」

「体調優れないの?…今日は練習お休みする?」

「ううんっ…大丈夫、ありがとうね…」

 

そう言った曜だったが、目線は完全に悠と千歌の方を向いていた。

 

────────────────────

 

みんなが休んでる間、俺は千歌と曜にこう告げた。

 

曜は梨子と同じような動きを1回してみて、と。

 

すると、先程まで合わなかった歩幅が嘘のように合う。

(……………やっぱりそうか…)

 

自分の中で、1つ気がかりだったことが解消された。

 

────────────────────

 

「…それで…どうだった?」

帰り道、鞠莉に一日の出来事をフィードバックした。

 

「…多分だけど…曜が悩んでるのは…千歌と梨子の事、かなって…」

「…まぁ、薄々は感じてたけど…やっぱりね…」

 

「…曜は…あの二人に…なにか思うことがあるのかな…?」

「…正直なことを言わせてもらうと…千歌っちと梨子は私達から見ても大の仲良しって見えるわ

…もちろん、千歌っちになんの悪意も無いんだろうけど…」

「それが千歌の性格でもあり…良いところだからな」

 

「…つまりは…''嫉妬''…かしら?」

「…嫉妬…かぁ…」

「こう…嫉妬メラメラビ~~~厶……みたいな?」

「その表現が合ってるのかは微妙だけど…これは聞いてみる必要があるかもな…」

「あら、早速行動?」

「善は急げって言うしな

…俺自身、この問題は早く解決させてあげたいからな」

「その意気よ、リーダー♪」

「だーかーら、リーダーはやめろって!」

 

────────────────────

 

「…あれ、悠くん…お出かけ?」

「うん、少し出かけてくるよ…あ、自転車借りるからね?」

「分かったっ♪行ってらっしゃい♪」

 

自転車に跨り、スピードを上げる。

目指すべき場所は1つだった。

 

 

────────────────────

 

「…はぁ…」

1人ベランダでため息を漏らす。

 

「…私…どうしたら…」

…ずっと…考えていた…千歌ちゃんと梨子ちゃんの仲に…私は要らないのかなって…。

でも…そんなこと…言えるはずがなかった…。

言ったら…困らせちゃうから…。

 

「…なんっか…訳わかんなくなってきた…」

「…星でも見てるのかい?今日は曇ってるから見えないよ」

「…えっ…?」

 

────────────────────

 

自転車で曜の家に着くと、ベランダで1人悩みを抱えた人を発見した。

 

「…悠、くん…」

「…そっち、行ってもいいかな?」

「…うん」

 

曜が玄関まで来てくれてベランダまで誘導された。

やはり暗い顔はそのままだった。

 

「…どうして…急に…?」

「…悩み、聞くぞ?」

「…別に…悩みなんか…」

「嘘だね、こういう時って曜は嘘つくの下手だもん」

「…あはは…お見通しなんだね…」

 

静かに外を眺めながらぽつりぽつりと曜が言葉を呟いた。

 

「…私ね…ずっと昔から…千歌ちゃんと一緒に…なにかしたいなって…思ってたの」

「…うん」

「…だから、千歌ちゃんがスクールアイドル部に誘ってくれた時は…すっごく嬉しかったんだ…」

「……………」

「…だけど…気がついたら…梨子ちゃんがいて…皆がいて…そして…悠くんも居て…」

「……………曜……」

 

「…その時にね、思ったの…

千歌ちゃんは…私と2人でいるのが…嫌なのかなって」

「…っ」

「…ほら、私って…あんまり要領良くないじゃん…?

梨子ちゃんみたいに…できない…から…」

 

「……………話は…それだけか?」

「…えっ……………?」

 

頭では抑えてようと思ったが…プツンといったのがわかった。

 

「…………それ、本気で思ってるなら…俺は怒るよ、曜」

「……………悠くん…」

「…なにが…要領が良くないだよ…何が2人でいるのが嫌だよ…

ちゃんと本音で…心で話し合ったのかよ!!」

 

「…っ…………だ、だって…本音でって言ったって…

何を話していいか…分かんないだもん…!」

 

心の重りが取れたように素直な自分の気持ちを吐いた曜はポロポロと涙を流していた。

 

「…あのな、曜…

多分お前は今…千歌は梨子といた方が嬉しそう…とか

梨子の方がいいに決まってるって思ってるだろ?」

「……思ってたら…?」

「それは大きな間違いだ、俺が断言してやる。」

「何を…そんな簡単に…っ」

「…今回のライブの衣装…曜と千歌で考えてたよな?」

 

「…そう、だけど…」

「そのアイデアをな、千歌が嬉しそうに俺に見せてきたんだよ

曜ちゃんの考える服っていつも可愛くて素敵だよね!って」

「…嘘……」

「嘘じゃねぇよ、そんときの千歌の顔はすっごい明るかったよ」

「…千歌ちゃん…」

「…不安なのは…曜お前だけじゃ…無いはず、だろ?」

 

「えっ…?」

曜が家の前の道を見ると…そこには…。

 

「曜ちゃん!」

「…千歌…ちゃん…?」

「練習しようよ!」

「…練習…?」

「やっぱり…私は曜ちゃんと綺麗にステップを合わせたい!

千歌と曜ちゃんなら…出来るよ!」

「…ぁ………………」

 

「…お前は1人じゃねえんだよ…曜

大事な親友が目の前にいるじゃんか…ほら、行ってこい!」

「…私…バカ曜だ…」

「バカなんかじゃねぇよ…友達想いで…真っ直ぐな証拠だよ」

「…うっ…ああぁ…!」

 

涙を流しながら千歌の元に寄り抱きしめ合う2人。

 

「…ふぅ…一件落着、かな?」

 

 

「…千歌ちゃん…汗がすごいけど…」

「バスも無いし…自転車乗ってかれちゃったから…

でも、曜ちゃんと練習したいって思ったら…いてもたっても居られなくて…」

「千歌ちゃん…ごめん…私…!」

 

 

厚くかかってた雲がいつの間にか晴れ間が顔を出していた。

「…今日は満月か……あっ、流れ星」

 

1人見上げた空には…流れ星が流れていた。

これはきっと…曜の流した涙…かもしれない。

 

「」




そういえばプチぐるが終わっちゃいますね…( ´:ω:` )
今回の友情ヨーソロー回いかがだったでしょうかぁ!
素晴らしい!!←←←

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56話

家にある寝そべりぬいぐるみが多くなってきて愕然としてるA×Kです。


迎えた地区大会当日……。

 

控え室に居たAqoursのメンバー8人はいつも通りの賑わいを見えていた。

「梨子ちゃんも、同じくらいの時間に演奏会をするずら?」

「そうだね…無事に終わるといいけど…」

「なーに、梨子なら心配いらねぇよ

…あ、それとみんな…これ…」

 

と、あるものを差し出そうとしたその時…。

 

「みんなー!こっち向いてー!」

曜の掛け声で振り向くとシャッター音が聞こえた。

「えっへへ♪」

「びっくりした~…もー、曜ちゃん!撮るなら言ってよ~!」

「ごめんごめん♪…ただ、ありのままを撮った方がいいかな~って…その方が梨子ちゃんも、安心するでしょ?」

 

写真を梨子に送信する画面を見ていて気がついた。

「…あれ…背景の写真…」

「あ、気がついた?

…この写真、お気に入りだからさ♪」

 

前までは…千歌とツーショットの写真だったが

夏祭りに行く前に十千万で撮った浴衣姿の千歌と梨子と曜の写真になっていた。

 

「…へへっ…♪」

「曜…」

あの一件が嘘のように照れくさそうに笑う曜。

 

「…ん、んんっ…!」

「あぁ、ダイヤ…ごめんごめん…」

「いえ…っ…それで、悠さんは何を渡そうと?」

 

「あ、今ダイヤ少し羨ましく思ったでしょ~?♪」

鞠莉がひそひそ耳打ちするとダイヤの顔が赤くなった。

 

「そ、そそそそ、そんなことないですわ!?

ありえませんわ!!??」

「お姉ちゃん…バレバレだよ…」

 

「えーっと…これ…なんだけど…」

出したのはキチンと包装されたリストバンド8個。

 

「…リストバンド?」

「うん、みんなの色をイメージして名前も入れて貰ったんだ」

「なるほど…通りで最近部室に顔出すのが少なかったのですね」

「あはは…びっくりさせようと思って…」

「う~んっ!中々のサプライズね、悠♪」

「ありがとね、悠♪

早速付けてみていいかな?」

 

「もちろん!」

各々リストバンドを受け取り手首に付ける。

「善子のは…無しで」

「なんでよ!」

「あはは、冗談冗談…はい、これ!」

「…う…っ…ま、まぁ受け取ってあげるわっ」

 

「おーっ…なんか、1つになった!って感じだね♪」

「梨子も付けてくれてるかな?」

「…おっ、早速返事が来たよ!

ちゃんと付けてるって♪」

 

携帯の画面を見ると、そこには確かに梨子が手首にリストバンドを付けてる写真が添付されていた。

 

「…よし…じゃあ、そろそろ準備するか!」

「うんっ…!

…じゃあ…みんな…手を合わして…」

 

8人が手を重ねる。

 

「…大丈夫…心で繋がってるよ…

だってAqoursは9人で1つ…だから」

「梨子ちゃんも…ちゃんと繋がってる!」

「いい報告、させないとね♪」

「私達なら大丈夫ですわ」

「ここを突破して…」

「目指すは本戦ずら!」

「ガンバ…ルビィ!」

「や、やや…やってやるわ!」

 

「あはは、善子…緊張も程々にな…

大丈夫、間近で練習見てたから断言出来るよ。

お前達は出来る…もっと輝ける!」

 

「…うんっ!

いくよ……Aqours~…」

「「「サーンシャイーン!」」」

 

────────────────────

 

「みんな…今頃は…ライブかな…」

舞台の袖で1人、演奏会に向かう梨子。

その手首にはしっかりとリストバンドがあった。

 

「…大丈夫…1人じゃない…皆が…居るよ…」

そっとリストバンドを胸に寄せる。

「心には…Aqoursのみんなが!」

 

しっかりとした目で演奏会に向かった梨子。

離れていても…遠くにいても、心は決して離れない。

それが…この曲にも、繋がっていたのかもしれない…。

 

そう…【想いよひとつになれ】と……。

 

 

────────────────────

 

ライブの次の日…。

 

「あ、梨子ちゃーん!」

あの日と同じように迎えに来たAqoursの8人と俺。

千歌が梨子の名前を呼び駆け足で戻ってくる梨子。

 

「……あれ…?」

向かってきたのは千歌の方ではなく俺の方だった。

 

「悠くん…っ!」

「のわっ…!」

梨子が思い切り抱きついてきた。

 

「…ただいま♪」

「…ん、おかえり」

 

「あー!梨子ちゃんずるーい!」

「そ、そうですわ!ずるいですわ!」

「…お姉ちゃん?」

「ダイヤさん…本音が出たずら?」

 

「まぁ…俺も梨子と約束してたし…な?」

「うんっ♪」

 

「それで、演奏会はどうだったの?♪」

曜が質問した。あの時とは違い顔も晴れ晴れしていた。

 

「…皆と繋がっていたから…かな

すっごく、上手くいったよ!」

「あはは、それは良かった」

「…ライブは…どうだった?」

 

「そりゃあもちろん…!」

思い切りピースサインをする千歌。

 

「良かった~…」

「と、言っても結果はまだこれからだけどな」

「それもこれも、悠がくれたリストバンドのおかげかもね♪」

9人がリストバンドをかざす。

…なんだか、見てる方が恥ずかしくなってきた。

 

「さて、思い出話でもしながら帰ろうか?」

「今日は志満姉に言ってあるから十千万でパーーっと打ち上げするよ!

料金は悠くん持ちね!」

「なんでだよ!」

「ふふっ♪」

 

ライブの事、そして演奏会の事…話したいことは山ほどあったのか十千万に着いてからも話は尽きなかった。

 

「…ねぇ、悠くんっ」

「…ん、曜?」

「…ありがとね…悠くんに、また助けられちゃった」

「…俺は当然のことをした迄だよ」

「ふふっ、頼りになるね…♪」

 

そう言うと頬にキスをした曜。

 

「これからも…頼っちゃうかもしれないけど…

よろしくねっ悠くん!♪」

笑った曜の顔は太陽のように明るかった。




次回は…招かれざる客が来ます…!

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57話

お気に入りユーザー登録も増えてきて
めちゃくちゃ嬉しいっす!

今回は遂にあの二人が出てきます…!


「えへへ~悠くん~♪」

「すりすり~♪」

 

「………………」

休日の昼下がり、千歌と曜は俺の部屋で寛いでいた。

……と言っても、相変わらずイチャイチャしてる。

 

「悠くん、マッサージしようか?♪」

「それとも、お菓子食べる?♪」

 

(平和だなぁ…)

こんな日が毎日続くなんて幸せだなぁ…と思ってた…。

 

その時だった。

 

「千歌~…?いる~?……………あらあら?」

志満さんに見られた。

しかし、驚くことも無く話を続ける。

 

(志満さん…完全にこの雰囲気に慣れてきてるよ…!)

(美渡姉だったら、怒られてたよ…)

 

「リビングに来てくれるかな~?」

「リビング?」

「いいから、いいから~♪」

 

そう言うと志満さんはリビングへ向かった。

「…行こうか?」

「そうだね」

「私もついて行くであります!」

 

 

────────────────────

 

リビングに向かうと…知ってる顔が1人居た。

 

 

「あーん、愛しの息子~!」

「………………」

突撃してくる母を迷うことなく避けた。

これが悪質タックルってやつか、恐ろしいな。

 

「くっ…成長したな…息子!」

「帰ってるなら一言言えよ…」

「それじゃぁサプライズにならないでしょ!」

「…さいですか」

 

「…そういえば…こちらの方は…志満さんの娘さん?」

ちょこんと座ってる……女の子?がこちらを見て笑った。

もしかして千歌の妹?…でも三姉妹って言ってたしなぁ?

 

「あはは、やっぱり娘とかに見られるんだね、志満ちゃん♪」

「あらあら、悠くん…私たちのお母さんよ?」

「…は?」

 

疑うようにその人物を見てみる。

千歌よりも背が小さいし、明らかに幼く見える。

……………いやいやいや…これはさすがに…。

 

「嘘…ですよね?」

「ホントだよ♪

私が志満と美渡と千歌のお母さんです♪」

「たまたまそこで会ったから2人でここに来た!」

 

にこやかに笑う千歌ママとうちの母親。

明らかにうちの母親だけテンションが高い。

 

「お母さん~っ♪」

「あらあら、よしよし…ところで、千歌?このお方は?」

「あ!紹介するね!冴木 悠くん!

私たちスクールアイドル部のリーダーで………あ……」

 

「ん?」

 

「…う、ううん!なんでもない!すごく頼れるんだよっ!♪

(危ない危ない…恋人って言えないし…どういう関係っていえば良いんだろう…?)」

(友達以上…恋人…未満?)

 

うーーんと2人して難しい顔をする。

多分、考えていることは一緒なのだろう。

 

「悠くん、ね…はじめまして♪」

「あ、ど、どうも…」

「千歌いい子でしょ~?」

「はいっ、それはすごく」

 

「…で、息子よ?…スクールアイドル部のリーダーとはどういうことだい?」

「…あーー…えーっと…」

 

自分の母親に順を追って説明をした。

すると………………。

 

 

「…はっはっは!」

聞いた母は高らかに笑った。

 

「…え、やっぱりおかしい?」

「違う違う…いやいや、私の目には狂いは無かった、とね」

「……………え?」

 

「…千歌ちゃん、曜ちゃん」

「「は、はいっ!」」

「…どうして…息子が浦の星に行ったか…分かる?」

 

「そういえば…」

「聞かされて…ないね…」

 

2人して顔を合わせて首を傾げる。

 

「浦の星に行くように提案したのは私。

そして、それを受諾してくれたのは……そうね、理事長って言えば…いいかしら?」

「…えっ…それって…鞠莉?」

「ビンゴ♪

…それで、晴れて息子は浦の星に…ってこと」

 

そういえば前に電話で鞠莉の事を少し話していた。

…まさか裏でそんな繋がりが…。

でも待てよ?

 

「…でも、それとスクールアイドル部のことがなんの関係が…?」

「…まぁ、元々鞠莉ちゃんがスクールアイドルをしてたって聞いたのと……あ、そうか」

「…?」

 

「そういや、言ってなかったか…私の仕事はね、

スクールアイドルの活動を広める仕事をしてるのよ」

「えっ!?」

 

「そ、そうなんですか!?」

千歌も驚いた顔をしていた。

 

「前まではスクールアイドルの大会の審査員とかもしてたけど…今は海外にその活動を広める仕事をしてるわ。

…今のスクールアイドルは日本に留まらず…世界にも発信したいってね…」

「だから海外に赴任してたのか…でも、なんで急に?」

 

「Aqours…だよね?

地区大会に出たって聞いたから…調べてたら息子に繋がったってわけ

その話を聞きに来ただけよ」

「…そう、だったのか…」

「ま、元気な顔見れて良かった良かった

そんじゃ、長居は失礼だからそろそろ出るね」

「また海外に?」

 

「ん、今度はイタリアだよ…今回は少し長くなるかもなぁ…

…千歌ちゃん、曜ちゃん…悠の事、よろしくね?」

「は、はいっ!」

「こちらこそ!」

 

 

「…それで~?誰が好みなの~?」

「…やっぱり食えないね…母さんは…」

「ふふっ、まぁ青春を謳歌しなさい?…程々に、ね?」

 

そう言うと、母は十千万を後にした。

初めて聞いた…ここに来た理由と…母の仕事。

でもこうして…この場所にいること…そしてスクールアイドル部に入ったこと…。

どれもこれも…''運命''だったのかもしれない。




次回はダイヤ回です!

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コメント下さる皆様いつもありがとうございます


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58話

今回はダイヤ回!
…R-17.9くらいになるかもなぁ…←


「えっへへ~…どこにお出かけ行こうかな~♪」

「ここはどうかな、千歌ちゃん?」

「うーん…ここも捨て難いなぁ…」

 

「何してるの?」

部室で千歌と果南と曜が賑わっていた。

「今度の祝日にね!みんなでお出かけ行こうって!」

「あー、そっか今度の月曜日は祝日か」

 

文化の日、お出かけ日和だろう。

まだ、地区大会の結果は来てないし、みんなで出かけるのはいい事だ。

 

「それで、どこにするか決めた?」

「まだだよ~♪」

 

あの日のことは後日鞠莉から聞いた。

鞠莉の口からも言うつもりだったが、母に先を越されちゃった、てへっ♪と言ってたので軽くチョップしておいた。

 

「…まぁ、俺にとってはいい事だらけだし…むしろ感謝しないとなぁ…」

「…あ、あのっ…悠さんっ」

ダイヤが耳打ちしてきた。

 

「ん?どうしたの、ダイヤ?」

「…あ、あの…これを…渡しておきます…///」

渡してきたのはリモコンのようなもの。

弱 中 強の三段が書いてあった。

 

「…なにこれ?」

「…そ、それは……あ、あれですわ!…エアコンのリモコン…ですわ…///」

「…なんでまた俺に?」

「よ、予備ですので…無くさないように…///」

「んー…まあ、分かったよ」

 

「(ふふっ…ダイヤったら…冗談半分で渡して顔真っ赤にしてたのに…ほんとに使うなんて…♪

…まぁ、ダイヤも構って欲しいもんね…でも…どうなるかな~♪)…ふふ~ん…♪」

 

「(うう…下に違和感を感じますわ…)…そ、それで場所はお決まりで?」

「静岡じゃないところがいいから…やっぱり東京かな~って♪」

「な、なるほど…それはいいですね…っ」

 

ふと渡されたリモコンを見ると少し違和感を感じた。

「(これ…温度の上げ下げとか…タイマーとか…普通のリモコンじゃないよな…?)…ふーん…」

 

中を押す。

しかし何も起こらない。

 

「…あ、今エアコン付いてたわ…。」

「…っ…くっ…///」

「…ダイヤさん?」

「ダイヤ?」

 

「えっ…あ…く、くしゃみが出そうなだけですわ…!///」

「風邪~?…ダイヤが風邪なんて珍しいね?」

「だ、大丈夫ですわ!///」

 

「……………?」

ダイヤがピクっと動く。

心無しか顔が赤い。

 

「…なぁ、鞠莉…ダイヤなんかあったのか?」

「ふふっ…さぁね~?♪」

「……んー…?」

何か隠してそうだが、それ以上は聞き出せなかった。

 

「…まぁ、いいや…」

机の上にリモコンを置いておいた。

そしてそのまま千歌達の会話に参加することに。

 

「…や、やっぱり…これはいけませんわ…///」

誰にも気が付かれないようにダイヤはリモコンを回収した。

 

「(あ、やっぱりダイヤには少し刺激が強すぎたかな~?)…ふふっ、悠はモテモテね~…♪」

 

会話してる姿を見て嬉しそうに笑う鞠莉。

…どこまでが、計画通りなのかは…鞠莉のみぞ知る、だけだった。

 

 

────────────────────

 

 

「あ、いたいた…ダイヤ~!」

「な、なんですのっ?!大声出して!」

「いやいや…リモコン無くしちゃって…見てない?」

「…あ、ああ…あれは私が回収致しましたわ…///」

 

「回収?なんで?」

「…ぁー…えっと…で、電池入れわすれていたので…!///」

「あ、そういうことか」

 

モジモジしながら答えるダイヤ。

…何か様子がおかしい。

 

「…なんかあったなら…聞くよ?」

「…に、ニブすぎですわ…あんなに激しく乱したのに…///」

「…え?」

 

「…わ、私は…っ!」

ぎゅっと抱きつくダイヤ。

 

「…もっと…貴方に…構って欲しい…ですわ…///」

「…あ…ダイヤ…」

「…嫌とは…言わせませんわよ…?///」

 

「…でも…部室に戻らないと…」

さすがに長い時間居なくなると、千歌達も気にし始めるだろう。

しかし、ダイヤは抱きついたまま離れようとしない。

 

「…もっと…こうしていたい…ですわ…///」

「…分かった…ただ、人目につかないところの方が…」

 

そう言うとダイヤは俺の手を引いた。

着いたのは保健室だった。

 

「…今は先生方は会議をしてるので…保健室は誰もいませんわ…///」

「…ダイヤ…」

「…私の寂しさを…埋めてくださいまし…///」

「…分かった…ダイヤ…気が付かなくて…ごめんな…」

「んっ…貴方は時にニブくて…時に鋭くて…変な人ですわ…///」

「あはは…精進するよ…」

 

ベットに腰掛けたダイヤを優しく押し倒す。

…保健室に出る時、ダイヤは先程と同じようにモジモジしながら歩いていた。

 

…小声で…

「垂れそう…っ…///」

と呟いていたのは…気のせいだろうか?




さあさあ…伝われ…!←ナニを

次回はお出かけデート!(アイデアありがとうございます!)
色々考えてありますのでお楽しみ!

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59話

はっ…!?
お気に入り登録数の霊圧が…消えた…っ!?

「作者のクオリティ不足ずら」

もっといろんな人に見て欲しいのに…どうすれば…!!
ううっ……!
「投稿し続けるしかないずら」
(…果南ちゃん、作者さんがや〇夫に見えたのは私だけ?)
(千歌…奇遇だね…私もだよ…)


「…頼みます!」

【珍しくそっちから電話が来ると思ったら…お金のこと~?

一体どうしたのよ?】

 

「…えーっと…」

 

週末に出かけることになったAqoursのメンバーと俺。

場所は……………。

 

 

「東京だよ!!」

「あ、やっぱり東京なんだね」

「そうだよ!…あ、まぁ…悠くんとか梨子ちゃんは元々東京に居たから馴染み深いだろうけど…」

「う、うんっ…でも、私も久々に東京行きたかったところだし…いいよ♪」

「リリーの場合はアソコでしょ?ア・キ・バ♪」

 

「…よ~し~こ…ちゃ~ん~…?」

ぐぐぐと変則のスリーパーを決める梨子。

 

「サイレントチェリーブロッサム…!」

「いたた!痛いから~!」

 

「梨子は何を必死になってるんだ?」

「さぁ?分かんないずら」

「よ、善子ちゃん……………大丈夫……?」

「だ、堕天するところだったわ…」

堕ちるの意味が違う…って、なんかこのセリフデジャヴ感がする…。

 

「じゃあ、悠くん!週末楽しみにしてるね!」

(…これは~…デートってこと…だよな?

…やばい、さすがに金に余裕持たせとかないと…まずい、か?)

 

ぶっちゃけ、無いわけではない。

ただ、女の子(しかも9人)とデートするとなるといくら必要かとんと見当もつかない。

 

 

 

「…えっと…デート……です…」

【デート?誰と?………………あっ、やっぱりあの可愛い千歌ちゃんと?】

「…えーーーーーーーーーーっと…………はい」

うん。間違っちゃいないよ?…間違ってはいない…けど…。

 

(言えない…っ…男1人と女の子9人でデートなんて…!)

多分言った瞬間に白々しい目で見られて俺のLPは一気にぜろになるだろう。終焉のカウントダウンかよ。

 

【しょーがないわね~…7で大丈夫?】

「すんません…ホント助かります…」

7万もあればどうにかなるだろう…。

 

【別に良いけど…早く孫の顔でも見せなさいよ?】

「ぶっ…!!!…ま、孫って…」

【あら、まだそこまで行ってないの?】

「えっと…はい…」

 

これも言えるわけない…まさかみんなに…と。

そんなこと言ったらお前はいつから一夫多妻制になったんだと言われてLPがゼロどころかマイナスになるだろう。

エクゾ〇ィアかよ。

 

【冗談よ…ただ、仲良くしなさいよ~?

…っと、じゃあ仕事に戻るから…明日にも確認しておきなさい。】

「ありがとう、母さん」

 

これで心配なくデートに出かけられる。

こういう時、人間は楽しみなことがあると日が過ぎるのが早く感じる。

平日の学校もあっという間に過ぎ…約束の週末になった。

 

 

 

「よーし!Aqours集合~!番号!」

「1!」

「2!」

「3!」

「4っ」

「5♪」

「6~っ」

「7!」

「8っ」

「9~!」

 

「…元気だなぁ…」

十千万の前で点呼を取る千歌。

 

「はい、悠くんも!」

「え、あ…10」

「はいっ、というわけで…全員集合したので…いざ、東京に!」

「…あ、ちょいまち?」

「ふぇ…?

悠くん、どうしたの?」

 

「行く前に確認したいんだけど…本当にその格好でいくの?」

「…ダメ?」

千歌の服装は明らかに私服ではなく…ライブのいしょうだった。

 

「…いやぁ~…目立つかな~って…」

「うーん…せっかくの東京だし…目立った方がいいかな~って思ったけど…悠くんがそう言うなら着替えてくる!」

そう言うと急いで部屋に戻る千歌。

 

「あはは…私達も止めたんだけどね…」

「千歌ちゃん、東京に行くってなったら張り切っちゃって…」

 

「ルビィも…東京初めてだな……どこに行くか、沢山決めたんだよ♪」

「せっかくの休みだし、いい思い出出来るといいな」

「うんっ♪」

 

「あぁ…ルビィの笑顔が眩しすぎですわ…っ」

「私も東京は初めてだな~、悠のリード期待してるからね?♪」

「任せておいてよ、果南」

 

「お待たせ!」

お色直しをしてきた千歌。

今度は普通に可愛らしい服装だった。

 

「よし、じゃあ行こうか?」

「あ、待って悠くんっ」

千歌がトコトコ歩いて耳打ちした。

 

「…この服はね…いつか、悠くんとデートする時に着ていこうって…決めてたん、だよ?///」

恥ずかしそうに笑う千歌。

こんな風に考えてくれてる姿に胸を打たれる。

 

「…千歌…」

「お二人共~?バスが来てますわよ~?」

「は~いっ♪…行こっ、悠くん!」

「お、おうっ!」

 

そこからバスに揺られること10数分。

さらに沼津の駅から電車に乗ること1時間半…。

 

遂に東京に着いた。

…とはいえ…俺が来るのは半年ぶり、と言ったところか?

梨子は先週来ていたけど…。

 

「こ、ここが東京……………っ!」

「未来ずら~♪」

 

東京の壮大な駅の内部を見た2人は目を輝かせた。

「東京に初めて来た人ってあんな感じの感想言うよね」

「あ、あはは…」

これには思わず梨子も苦笑いだった。

 

「やっぱり、都会だね東京って♪」

「人が多いわね…悠、はぐれないように手を握ってなさい?」

「…普通それは俺が言うセリフなんだけどなぁ…」

 

「………さて、皆さん行きたいところはそれぞれ違うようですが…これからの回る順番はどうしますか?」

「さすがに、みんなの意見を聞いて回ってたら一日じゃ無理だもんね……二手に別れる?」

 

 

 

 

話し合いの結果、二手に別れることとなった。

 

 

「…さて、俺は誰と行こうかな…?」




次回は3パターンに分岐いたします!!
(ん?3パターンってことは…??)

どのような内容になるかお楽しみに!

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60話

間隔あいてすいません!

悠くんは千歌ちゃんに声をかけることにしました!

デート編Part1です!
ナンパとか暴力系のシーンは作りません、悪しからず!


「千歌はどこに行くんだ?」

 

「私は曜ちゃんとルビィちゃんの3人で…じゃじゃーん!

秋葉原と神田明神だよ!」

「おぉ…やっぱり?」

 

何となく、秋葉原は予測がついていたが…。

神田明神?どうしてまた?

 

「ここはね、μ'sの聖地なんだよっ♪」

「スクールアイドルとしては一回は行っておかないとダメだよね!♪」

鼻息荒く2人が力説する。ホント2人ともμ's好きだなぁ…。

 

「…曜は、秋葉原と神田明神で大丈夫なの?」

「うんっ、それに…私もしたかったことがあるし…♪」

「…したいこと?」

「えへへっ、内緒♪

それじゃあ~…秋葉原に向けて、ヨーソロー!」

「「ヨーソローっ♪」」

 

「…よ、ヨーソロー…」

こうして俺と千歌と曜、ルビィの4人で秋葉原に行くことに。

もちろん、案内役は俺だった…。

 

 

「すっごーい…建物が沢山…!」

「電車早ーい…!」

子供のように食い入る様に窓から外を見るルビィ。

電車の駅の多さと早さに驚く千歌。

 

曜は東京のガイドブックに目を通していた。

…その真ん中に座る俺。

 

「そういえば、お兄ちゃんは東京のどこに居たの?」

「「お兄ちゃん!?」」

 

…あー…そういえば一時期ルビィがお兄ちゃん発言していたな…ダイヤも居ないし、致し方ないっちゃ致し方ないか。

 

「東京ったって…田舎だしなぁ…区外だし」

「へぇ~…凄いなぁ~♪」

それでも凄いと感心するルビィ。

 

「ゆ、悠くんも普通に答えてるし…!」

「い、意外とそういう風に呼ばれたい願望が…?」

 

「「…?」」

あわあわしてる2人を不思議そうに見る俺とルビィだった。

 

 

────────────────────

 

「着いた~っ♪」

「こ、ここが…秋葉原…!」

 

曜が一番乗りで駅を出てルビィが嬉しそうに辺りを見回す。

千歌は……特に何も発してない。

 

「…と、東京ってことは…あちらこちらに…こう、ですわ~とかおほほ~♪みたいな人が居るってこと!?」

…大丈夫、千歌。身近に1人そういう人いるじゃん。

というか、偏見が凄い。

そんな言葉ばっか使ってるとかどこの王国貴族だよ…。

 

 

────────────────────

 

 

「っくしゅっ!」

「あれ~?ダイヤ…風邪?」

「もしかして~…悠が噂してたり♪」

「…ありえますわ……くしゅっ!」

 

────────────────────

 

 

「それで、どこに行くの?」

「秋葉原にあるスクールアイドル専門店!」

「そんな所あるのか…」

 

「いざっ、レッツゴー!」

「おーっ♪」

 

意気揚々と歩き始める千歌とルビィ。

そして後を追う俺と曜。

曜の目線は俺の方ばかり向いていたが…。

 

(やっぱり悠くんの私服姿カッコイイなぁ…見れば見るほど…知れば知るほど…惚れちゃうよ、ホント…///)

「曜、どうした?

人混みで酔っちゃったか?」

「ううん!大丈夫だよ!(その上優しいし…ほんと、悠くんにぞっこんだよ…っ)」

 

「悠くん、曜ちゃん~!早く早く~!」

「よし、行こうか曜っ」

「うんっ♪」

 

 

 

────────────────────

 

 

スクールアイドル専門店にやってきた俺と千歌とルビィと曜。

目の色輝かせながら物色する千歌とルビィ。

その様子を見つめる俺と曜。

 

「…ほんと、μ's好きなんだなぁ」

「その憧れと…悠くんが居たからここまで来れたんだよっ♪」

「…あはは、なんか照れるな…」

「千歌ちゃんもルビィちゃんもみんな思ってるよ!」

「…じゃあ、最後まで支えないとな!」

 

「いっぱい良いもの見つけた~♪

…あれ、2人ともどうしたの?」

「ううん、これからのことについて話してたんだよ

…それより、たくさん買ったね…」

 

「えへへ…だってこんな時じゃなきゃ買えないもん!」

「ルビィも…ついつい…」

 

「…ほら、半分持ってやるから…神田明神に行くよ?」

「「はーいっ♪」」

「あ、悠くんっ、私も持つよ♪」

 

4人で仲良く荷物を分担し、神田明神に向かうのであった。

 

 

────────────────────

 

「おおおお……っ!♪」

「ここが…神田明神…!♪」

 

「なんか壮大なところだな~…って、千歌とルビィは早速写真撮影だし…」

「だって前回大会の優勝チームμ'sがここでお参りしたり集まったりしてたんだよ!?」

「しかもその後は突然の解散…これは来なきゃ行けないんです…!」

 

「…ははっ…」

2人のスクールアイドル愛…というかμ's愛には脱帽される。

「…というか…やっぱり人が結構いるんだな…」

 

参拝客だろうか、平日にも関わらず人はかなり居た。

「はぐれないようにしないとな?」

「そうだね!♪」

 

 

「…君ら、スクールアイドルなん?

…ウチらの事、憧れてくれてありがとな…♪

…頑張るんよ?」

 

「えっ!?」

すれ違った人だろうか、何か言われた。

急いで振り返るがそこには誰もいなかった。

 

「…悠くん?」

「…いや…聞き間違い…かな…?」

 

「早速お参りしてくるねー!」

「あ、千歌ちゃん!ルビィも行く~!」

 

「はぐれないようにって言ったのに…やれやれ…

…曜はなにしてるの?」

「えっ、あ、いや!なにも!」

 

さっと何かを隠す曜。

苦笑いを浮かべてるが…なにか見つけたのだろうか?

 

(…恋愛運 道は遠し…か…

…でも、それくらいじゃなきゃ…燃えないもんね!)

千歌とルビィの後を追う曜。

その目はどこか決意に満ち溢れていた。




そういえば今ガチャの曜ちゃんと鞠莉ちゃん単発で当てました。
ガチャの完全制覇ですね、本当にありがとうございます。

励ましてくれた人は…誰でしょうかね?

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61話

立て続け投稿!

悠くんは果南ちゃんに声をかけることに…!


「果南は、どこに行くの?」

「ん、私?

私はダイヤと花丸ちゃんと一緒に浅草と…花丸ちゃんのリクエストでスカイツリーに行くよ♪」

 

「…スカイツリーって…どんなところだか知ってる?」

「…え?…わ、わかんないけど…」

「…そ、そうか…」

静岡にあんな高いタワーないし…驚くよね、絶対…。

 

「そうですわっ、悠さん案内してくださいますか?」

「え、俺?」

「浅草は人が多いと聞きまして…ここは土地勘のある方がいるので心強いと…」

「まるからもお願いするずら…」

 

「俺は全然構わないけど…それなら梨子でも…」

「もう梨子ちゃん達も千歌達も別のところ行ったよ?」

「えっ、はや!」

「それだけ皆さん、東京巡りを楽しみにしてたのですわ

…さぁ、悠さんエスコートよろしくお願い致しますわ♪」

「…OK、3人ともはぐれないでね?」

 

「ありがとうございます♪」

「よしっ、じゃあ行こっか♪」

「出発ずらー♪」

 

────────────────────

 

「…ここが、浅草の入口…雷門!」

電車を乗り継ぐこと、30分。

無事に雷門前に到着。

 

「おっきいずら~…!」

「雷門は…天慶5年に設立されて…重さは…700Kgあると言われてますわ」

「さすがダイヤ、博識だね♪」

「…って、東京のガイドブックに…///」

 

恥ずかしそうにガイドブックで顔を隠すダイヤ。

なんだかんだ言っても生徒会長さんも東京に来てみたかったのだろう。

 

「それで、ここにいる2体の像が…風神と雷神だよ」

「お疲れ様ずら!!」

最敬礼をする花丸。

…うん、確かに年は上だろうけど最敬礼なんかされたら2体の像もびっくりすると思うよ…。

 

「仲見世通りおっきいね~♪」

「どら焼き美味しそうずら~♪」

早速、食べ歩く花丸。

 

「…こ、これが…名物の雷おこし…っ!」

「あはは…みんな気になったのがあったら言ってね

ご馳走するからさ」

「えっ!?」

「よ、よろしいのですかっ!?」

 

「…え、いいけど…?」

「さっすが悠、太っ腹♪」

…ありがとう、母様のおかげでいい所が見せれそうだよ。

…さすがに3人の女の子とデートとは言えないけど…。

 

────────────────────

 

 

「お腹いっぱいずら~♪」

「大変おいしゅうございました…♪」

「じゃあ、次はスカイツリーだね♪

…それで、どこにあるのかな?」

 

「…えーっと…着くまでのお楽しみ…かな?」

既にてっぺんは見えているけど…あえて内緒で。

 

 

浅草・浅草寺から移動すること10分。

3人は天高く上を見上げた。

 

「…え…あ…っ…」

特に果南は空いた口が塞がらない状態。

「未来ずら~っ♪」

「634m…実際見ると…やはり圧巻ですわね…」

「…わ、わわわわ、私やっぱりやめておく…っ!」

逃げようとする果南を抱きしめて捕まえる。

 

「なんで?」

「…だ、だだだだって…!」

…ピンと来た。

 

「果南…もしかして…''高いところ苦手?''」

「べっ…!………べ、べべ別に大丈夫だよ!?

ほ、ほらっ!みんな行こ…っ!」

足と手が一緒に出ながらも歩き始める果南。

 

「…大丈夫か、果南のやつ」

「あれは絶対に苦手なタイプずら…」

「長いこと一緒にいますが…初耳でしたわ…」

 

引きつった笑いを浮かべながら歩く果南を追う俺たちだった。

 

 

────────────────────

 

エレベーターが高速で進み、画面に現れたのは地上350mの文字。

 

「地上350mって言ってもあんまり実感無いずら…」

「悠さんは、来たことがあるのですか?」

「うん、1回だけね…母親と

…果南はいつまで隅っこに…」

 

「えっ、べっ別に大丈夫だからね!?」

「…まぁ、この景色見たら高いところもへっちゃらだよ」

 

目の前に広がるのは一面ガラス張りの窓。

そこからは豆粒みたいに小さい建物や車の姿が見えた。

 

「凄いずら~!!」

「高いですわ…!」

食い入るように外の景色を見つめる2人。

…しかし、果南は。

 

「…こ、ここ…ガラス壊れないよね…!?」

「壊れないよ…」

「ちょっと少し傾いてない!?」

「傾いてないよ!」

 

「あ、果南の下の床透けてるずら」

「ええっ!?」

よくある透けてるガラスの床。

東京タワーとかでもあるが、流石に果南にとっては初めての体験…悲鳴をあげるのかと思われたが…。

 

「…こ、こんなのへっちゃらだよ…っ」

しかし、じーっと下に目線をずらした果南。

その高さと恐怖からへなへなとこちらに抱きついてきた。

 

「はぐぅ~…」

「か、果南…よく頑張った…」

「ちょ、ちょっと~!」

ダイヤが周りの目もあるからだろうが注意する。

しかし、果南は離れないようとしない。

結局、回る時は俺の腕をしっかりと掴んでいた。

…まぁ、俺的には柔らかい胸の感触が腕に来て役得だったんだけど…。

 

そんな姿を見てジト目をしながらジュースをすする花丸。

 

 

「…あ、そういえばさらに上の450mってあるけど…」

「…も、もう無理~!」

「行ってみるずら!」

「私も賛成ですわ!」

「…え、ええええ~っー?!」

 

果南の拒否も虚しく、450mの展望台にも登ることに。

着いた瞬間から果南の足はすくみ、まるで怯えた猫のように腕にぎゅっとしがみついていた。

…あ、でも少し涙目で悠ぅ…って言われた時は正直刺さった…めっちゃ可愛かった…。




次回はGuilty Kiss回!
善子があるものを召喚(?)します。

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62話

評価人数20人!皆様本当にありがとうございます!
感想件数ももうすぐ100!


今回はGuilty Kiss回!


「梨子はどこに行くんだ?」

「私は、善子ちゃんと鞠莉ちゃんでお台場に」

 

「…おー、お台場か…」

確かに有名なところだが、行ったことは俺もない。

 

「俺も一緒に行こうかな?」

「oh♪もちろんウエルカムよ~♪」

「リトルデーモンのお願いなら断れないわね♪」

「ふふっ、じゃあ悠くんも一緒に行こうね♪」

 

こうして俺と梨子と善子と鞠莉の4人でお台場に行くことになった。

 

 

────────────────────

 

「…さてと、着いたよ?」

電車を乗ること30分程でお台場に着いた。

 

「あれが…フジテレビの球体ね…なかなか強い魔力を感じるわ…♪」

「…え、えーっと……善子ちゃん、魔力って言うよりも迫力を感じるんじゃなくて…?」

「似たようなもんよ!」

 

「それで、最初はどこに行くのかしら?」

「とりあえず~…ダイバーシティかな、色々揃ってるし……………」

「決まりね♪

じゃあ、悠のESCORTで東京を満喫しましょ♪」

 

ダイバーシティの広場に着くと善子の目が輝いた。

「感じる…魔力2000万のリトルデーモンが…!!」

 

善子の視線の先にあったのは…ガ〇ダムだった。

…いや、というかガン〇ムが魔力2000万って…。

あれか?白い悪魔だからか?デーモン的な?

 

「あれって、動くのかしら?」

「いや、アニメで出てくるロボットを忠実に再現したんだよ

だから1時間に何回か動いたりするよ」

「よく出来てるね~…って、善子ちゃん?」

 

「このリトルデーモンを背景に写真撮って!」

完全にガン〇ムの虜になっていた善子。

様々な堕天ポーズと共に写真がふえていく。

 

いつの間にか鞠莉がベンチに座りクレープを食べていた。

 

「…悠も食べる?♪」

クレープを差し出す鞠莉。

お言葉に甘えて1口貰うことに。

 

「…ふふっ、なんか可愛い弟ができたみたい♪」

そういうと優しく頭を撫でる鞠莉。

普段目にしない鞠莉のお姉さん感にかなりドキドキしてる自分がいる。

 

そんな様子を横目でチラチラと見る梨子。

「…私は…悠くんって、お兄さん感ある、かな…?♪」

「…ど、どうしたのよー!二人ともそんな………うぅ…私も…悠はお兄ちゃんって………呼んでみたいけど…」

 

鞠莉が放った一言が更なる引き金を呼び、悶々と頭の中で何かを考える梨子と善子。

 

「ふふっ…悠はホントにモテモテね♪」

「まだそうやってからかう……」

「あら、事実を言ったまでよ?

…私たち3人に…たくさん中でしちゃって…♪」

 

「あ、あれは…!」

「…でも…すっごく嬉しかったのよ…?♪

…もし…身篭っても…私は…構わないって思ってるわ♪」

その一言に梨子も善子も静かに頷いた。

 

「…3人とも…」

「ホント、罪な男ね…悠は」

「でも、そんな悠くんの事が大好きな私達も…ある意味罪ってこと…かな?」

「ノンノン♪…愛こそ全て、よ♪」

 

その後は、3人はお台場海浜公園に行ったり、フジテレビに行ったり満喫した。

なぜか、海浜公園で俺は鞠莉からのリクエストで歌わされることとなった…。

あとから聞いたが、梨子が千歌や果南、鞠莉に悠くんは歌が上手いと言っていたそう。




……………うーん!
こんな感じでデート編を区切りつけたいと思います!
次は本編でございます!

相変わらずの駄文の中読んでいただきありがとうございます
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63話

曜ちゃんの寝そべりぬいぐるみを枕元に置いているA×Kです。
残念ながら夢までは見れません←


「……………」

 

「…………………………」

 

「………………………………………」

 

部室で椅子に座る全員。

目の前にあるパソコンを見つめながらみんな沈黙を貫いていた。

 

今日は地区大会の合否発表。

…もし、ここに名前があれば…代表という事になる。

…無ければ……そういうことになる。

 

「…だ、誰が見ますか…?」

以前もやったようなやり取りをするダイヤ。

もちろん、進んで手を上げる人は居ない。

 

「…よし、俺が見るよ…」

「さすがリーダーずら!」

「…悠くん…お願い…っ!」

 

パソコンが目の前に置かれる。

画面にはラブライブ 東海地区大会 結果発表のリンクがあった。

既に地区大会を突破してるのは…北海道のSaint snowただ一組。

 

…大丈夫、みんなやれることはやってきた…。

困難もあったし、衝突することもあったけど…Aqoursの結束はどのチームよりも…強いと信じてた。

 

…マウスを操作する手も少し震えていた。

「…大丈夫だよ、悠もきっと考えてる事は…一緒だよ♪」

「…果南………………うん、ありがとう」

 

俺の考えてること……それは…………

─────もっとAqoursのみんなと…輝きたい。

もっともっと…上を目指したい。

1番大きな舞台で輝く彼女たちを…この目で見たい。

 

 

カチッ。

 

 

 

─────────────────

 

 

ラブライブ 東海地区大会

 

優勝 Aqours

 

 

─────────────────

 

 

「……………」

静寂が部室を包む。

 

しかし、俺の目には確かに見えていた。

優勝……………Aqours、と。

 

「……………っ…!!!」

握りこぶしを作る千歌。

押し寄せる感情を一気に爆発させた。

 

「やっ……たああああああ!!」

「す、凄いよ…地区代表だよ…っ、お姉ちゃん!!」

「…えっ…あっ…ほ、ホントですわ……!!!」

あのダイヤですら状況が飲み込めないほど放心状態になっていた。

 

「…やったね♪」

「ノンノン、まだまだゴールじゃないわよ?♪」

タッチを交わす果南と鞠莉。

 

「その通り!堕天使ヨハネの名をまだまだ広めさせてやるんだから!!」

「善子ちゃん、前にも言ったけど椅子の上に立つのは危ないずら」

 

「えへへ、やったね千歌ちゃん♪」

「これで、約束通り9人でライブが出来るね♪」

「うんっ!…それで…本戦は…一体…?」

 

「来年の…2月、ですわ」

「これはまた随分と期間が空くね」

「…まぁ、1年の総決算と言うことでしょう

前にも説明しましたが…」

 

キュッキュとペンを走らすダイヤ。

 

「本戦は2回ライブを致します

…とは言え、1回目のライブで上位2位までに入らないと意味はありませんが…」

「つまり、それも考慮してライブの曲と衣装を作らなきゃってことか…」

 

「…ええ、ましてや本戦…一筋縄ではいきませんわ」

「今までとは違った切り口のライブをするって言うのも…手って事か」

他のチームを出し抜くにはそれくらい必要、ということか。

 

 

「…燃えてきたな、千歌?」

「うん…ここまで来たら…狙おうよ、優勝!」

「ヨーソローっ!♪」

「ふふっ、千歌気合十分だね♪」

 

「もちろんだよ!

…だって…作れないって思ってたスクールアイドル部が…ライブが出来て…ここまで走ってこれた。

その一歩一歩が…奇跡だよ!」

「ははっ、奇跡…か…千歌らしい例えだな

…でも、そうだな…見せてやろうぜ、俺たち…Aqoursの奇跡を」

 

 

ここまで来たら…狙うはただ一つ。

いつか少女達が見た…夢。

輝きたいと願った…あの舞台へ。

優勝に向かって……………突き進むだけ!




次回はアイデアを貰ったので小説にしたいと思います!
1日2話投稿!!


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64話

と言う訳でただの通りすがりさんからアイデアを頂いた

果南×ホラー系

小説です!!


夜の8時。

千歌が先に風呂に入ってるので風呂待ちをしている時だった。

 

ガラガラガラ…

 

「…ん、こんな時間に来客か?」

玄関口から話声が聞こえるが…志満さんと…女性?

 

「…あっ、悠くん?千歌は、まだお風呂かしら?」

「ええ、まだ入ってますよ」

「あらあら…果南ちゃんが来たんだけど…」

「えっ、果南が?」

 

千歌の代わりに玄関まで行くとそこには確かに果南が居た。

 

「…こんな時間にどうしたの?」

「…えっと……じつは…」

 

──────────────────

 

「携帯を学校に置き忘れた~?」

「しっー…!!」

 

話によると、学校のカバンの中に入れたつもりの携帯を教室の机の中に置き忘れてしまったよう。

 

明日の朝でも取りに行けば…と思ったが、ないとやはり不便。

取りに行こうとしていた所…なのだが…。

 

「…取りに行くのに…なんでここに来たの?」

「…えっと…その……うぅ…」

「…あ、もしかして…怖い…とか?」

「……………うっ……………」

 

図星なのか目線を泳がす果南。

なるほど、これは意外な弱点だ。

 

「悠…お願いっ、一緒に付いてきて~…」

「それは構わないけど…大丈夫なのか?」

「鞠莉には報告してあるよ…大丈夫大丈夫♪って返事が来たけど…」

「そう言えば鞠莉って理事長なんだよな…すっかり忘れてたわ…」

 

靴を履き、十千万の外に出るが…時刻は夜の8時。

残念ながらバスはもう走ってない。

 

「…どうやって学校まで行く?」

「…うーん…歩きしかないのかな…」

「それじゃあ労力使うだろ……ほら?」

 

自転車を持ってきて跨る。

「…え?」

「だから、後ろっ」

「…え、ええ…大丈夫だよ…っ」

「いいから、いいから…ほら?」

「…う、うん……………ありがとう…」

 

十千万から学校まで二人乗りで行くこととなった。

ホントはいけない事だが、夜で人通りも少なく見られることは無かった。

 

─────────────────

 

「…えへへ、なんか恋人っぽいね♪」

「ん、そうか?」

「こういうの…憧れてたんだ…♪」

「それはよござんした…っと!」

「きゃっ!」

 

坂道を下ると一気にスピードが加速した。

落ちないようにしがみつく果南。

背中越しに柔らかい感触が伝わってきた。

 

 

──────────────────

 

そうこうしてるうちに夜の浦の星女学院に着いた。

 

「…それで、どこから入るんだ?」

「鞠莉からは…1階の西棟の一番左端の窓がいつも鍵がかかってなくて空いてるよ♪って…」

「なんで鞠莉はそんなこと知ってい…」

 

とりあえず言われた通り西棟に向かうことになった。

 

 

 

「…ここか?」

「…う、うん…そうだね…」

さっきから果南の口数が少ない。

やはり怖いのだろう。

 

「…ほんとだ…空いてる…」

「やっぱり…入らないと…ダメ、だよね…?」

「…俺だけ行こうか?」

「ひ、1人は嫌~っ!」

「…はぁ、やれやれ…ほら、肩に乗っかって中入りなよ?」

「…う、うん…よいっしょっと…」

 

果南が学校内に入ったことを確認し俺も中に入った。

…入った瞬間に思った。

 

「……………めっちゃ…静か、だな…」

シーンとしてる校内。

廊下の先は真っ暗で何も見えなかった。

 

「…う、ううっ…」

「これは出るかもな…」

「え、ええっ!?」

「冗談だよ」

「も、もぅ!訴えるよ!

…あっ…もしかして…霊感とか…あるの?」

 

「……じつは…」

「…え、えええっ……………?」

「無いよ、ほら行くよ?」

「…も、もー!待ってよ~!」

 

携帯のライトを手にし、3年生の教室へと向かう。

 

「…な、なんで3年生の教室3階なの…」

「こういう時って長ーく感じるよね…」

「ひっ!な、なにか動いた!?」

 

「…窓が動いたね、多分外風が強くなってきたのかな?」

「…うう、早く出ようよ~…」

「大丈夫だよ、なんかあったら守ってやるから」

「…何も無いことを祈る…」

 

 

キーーーーっ………………

 

「な、なんの音っ…!?」

「…この教室からだな…」

 

思い切り教室の扉を開けるがもちろんそこには何も無く。

 

「…なんかが擦れた音か?」

「…ううう……………」

縮こまるように腕にしがみつく果南。

なんか見てて可愛く見えてきた。

 

「…ほら、3年生の教室」

「な、中まで一緒に来て…」

「はいはい…」

 

中に入るとすぐさま自分の机を確認する果南。

「あっ……………!…あった!」

「良かった良かった…じゃあ、戻るよ?」

「う、うんっ…!」

 

その時だった。

 

バンッ!

 

 

「ひっ!!!!」

「…なんだ?」

 

何かが落ちるような音がした。

 

「ゆ、悠~…」

涙目になりながら声を震わせて名前を呼ぶ果南。

そろそろ限界のようだ。

 

「大丈夫、何もいないからね」

…ちらっと横目で見たが…花瓶が落ちていた。

そして窓に''何かが''横切った…ような気がした。

多分、それを言ったら果南が怖がるだろうからあえて言わないことにした。

 

─────────────────

 

「ふふっ、果南ったら昔から怖いのと高いところ苦手もんね~♪

…花瓶が割れたのは…計算外だけど…ま、いっか♪」

 

一部始終を見た鞠莉は颯爽と帰って行った。

 

 

─────────────────

 

 

果南の家まで自転車で送っていくことになった。

夜の学校に行った後だと1人で帰るのはさすが怖いだろう。

 

時刻は10時を過ぎていた。

「…じゃあ、俺は帰るね?」

「あっ、ま、待って…!」

「ん?」

 

自転車で十千万まで戻ろうとすると果南に止められた。

「…遅いし…泊まって…いきなよ?」

「…えっ…でも…」

「ちょっと今日は怖くて…悠が隣にいないと…寝れない…かも…」

 

「…ん…分かった…果南がそう言うなら…そうしてあげるね」

 

 

千歌に連絡を入れて果南の家に泊まることに。

いつもより力を込めてハグをしながら眠りについた果南。

相当怖かったのか、離そうとしなかった。

 

顰め面をしながら寝てる果南の頭を優しく撫でると…

少し落ち着いて幸せそうな顔をしてるようにも見えた。




果南ちゃんを怖がらせてググッと距離を近づかせたい。
そのまま押し倒したい←危険

次回は…またまたまたあの人が登場します。


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65話

無料ステップアップガチャで爆死してるA×Kです。
確変は終わりましたな…(*^◯^*)


 

prrrrrrrrrrr…。

 

「……………」

嫌な予感しかしなかったが、一応電話に出ることに。

 

「あ、しもしも~?

三〇大輔?ばんてふいっちょ、よろしくね~♪」

 

「…おかけになった電話番号はおでになりません

ピーという発信音の後にすぐに電話をお切りに…」

「相変わらず可愛げ無いわね~…そんなんだから彼女出来ないのよ?…この前の千歌ちゃんとのデートはどうだったのよ~?」

 

「…うっ…まぁ、楽しめました…」

色々と突っ込みたかったが、あえてスルーしておくことにした。

 

「…まぁ、早う孫の顔で見せてちょ」

「孫って…」

…気が付かれてる?

でもね、お母様もしかしかたら孫は9人できるかもよ………。

 

「…それで、電話の要件は?」

「あ、そうそう…地区大会、勝ち進んだんだってね?」

「…お陰様で、な」

「こっちでも情報は入ってるよ~…やっぱり、Saint snowが優勝大本命だね」

「…そんなに凄いのか?」

 

「一度会ってみれば分かるわよ♪」

「って言っても北海道だしなぁ…」

「まぁ、出るからには全力でやりなさい?」

「そっちはどうなの?…まだイタリア?」

「楽しくやってるわよ~、日本人の渡辺って人とも仲良くなっちゃってさ~」

 

「…まぁ、楽しそうならよかったよ」

「アンタもそろそろ千歌ちゃんにアタックしてみ?」

「…余計なお世話…切るよ?」

 

電話を切ると鞠莉から連絡が入っていた。

 

「…ん、鞠莉か?」

「珍しく電話中だったけど、なんかあったの?」

「ううん、母親からだよ」

「あぁ、そうだったの?

…それで、大したようって訳でもないんだけど…」

 

 

────────────────────

 

 

「…学園祭?」

「ええ、そろそろ近くってね…それで、悠には唯一の男の子としてアイデアを貰おうかな~って♪」

 

「…やっぱり、鉄板のライブじゃないの?」

「ふふっ、やっぱりそう来るよね~♪」

 

何か意味ありげに笑う鞠莉。

考えでもあるのだろうか。

 

「…今回は、悠も参加するライブにしましょ?♪」

「…は?」

「だってAqoursのリーダーなのにライブに参加しないのも変でしょ?」

「嫌だって、俺は裏方だし…!」

 

「賛成!」

話を聞いていた千歌がずいっと電話に乱入してきた。

 

「悠くんもライブに参加しよ!」

「ちょっ、千歌…聞いてたの?!」

「はいっ、2対1で決定ね~♪

まぁ、他のメンバーに聞いてもOKすると思うけど♪」

 

「…はぁ、分かったよ…ただ、センターとかやめろよ…目立つから…」

「ふふっ、分かってるわよ♪(それってフリよね?♪)」

(鞠莉ちゃん、期待してるよっ!♪)

 

 

こうして、学園祭の特別ライブに参加することとなった。

…嫌な予感しかしない…。

というか、ダンスとか自信ないんだけど…。

 

 

────────────────────

 

一方その頃、北の大地…北海道では…

 

「姉さま、何を見ているのですか?」

「あ、理亞……いえ、他の地区大会の結果を少し…」

 

「…これは…東海地区?…Aqours…」

「えぇ、少し気になって…9人という多いメンバーですが…上手くまとまっていて1つの大きな力となっているように見て取れます」

「…で、ですが…私たちの方が上です!姉さま!」

「気負いしてる訳ではありませんよ…ただ、少し気になっていまして…」

 

このチームを引っ張る…リーダーは誰なのか、と…。




次回は…学園祭の練習編!
そろそろ花丸とかと絡ませたいな…。

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66話

「……………」

「作者さんが死んだ魚の目をしてるずら…」
「千歌にはFXで有り金全部溶かした顔に見てるよ?」

「いったいどうしたというのですか!?」

「…あ、いや……………仕事が立て続いてて…(ガクッ)」
「あ、死んだ…」

更新遅れてすいませんでした……!
仕事って…楽しいですよね←


「………いくずら………」

「…こいっ!」

 

文化祭の練習兼打ち合わけで体育館に来たが…何やら千歌と花丸が舞台の上で構えあっていた。

 

花丸の手にはどこからが持ってきたのか分からないが…指示棒があった。

 

「貴様の陰我…私が断ち切るずら…っ!」

いや、断ち切るんじゃねぇ。

 

「私1人の力じゃない…この歌は、9人の…絶唱だあぁ!」

絶唱すな。

 

「…あれは…シンフ〇ギア…?」

「ルビィ…よく知ってるね…」

「しかもなんで〇狼なのよ!」

「…善子はなんでそれを知っている…?」

 

「え?カッコイイじゃない、牙〇」

「…まぁ、確かにそうだけど…」

 

「はいはい、そこまでだよ二人とも」

「いっ…!」

「ずらっ!?」

 

果南のチョップで動きを止めた千歌と花丸。

魔戒剣士も奏者も果南のチョップには敵わなかった。

 

「ん、んんっ!

…学園祭ライブの打ち合わせをしますわよ」

「はーい」

「よろしくね、ダイヤ」

 

「…こ、今回のライブは…鞠莉さんの提案と意見で手筈を進めますわ…///」

顔を赤くし、俺と目を合わせないようにしゃべり続けるダイヤ。

……………ん?…鞠莉の提案と意見…?

 

「…どういう事?鞠莉?」

「…ふふーん…♪」

 

鞠莉が舞台に上がる。

……………物凄く嫌な予感しかしない。

 

「今回の~ライブのcenterは…悠で~す!♪」

「「「おぉ~!♪」」」

 

千歌や曜…果南、花丸が喜びの声をあげる。

「…大抜擢ね、リトルデーモン?」

「却下!!…って言うか、鞠莉…俺はあれほど…!」

 

「ノンノン、そんな消極的じゃダメよ悠?

…それに、満場一致で賛成多数ってことで♪」

「…おまえらなぁ~…」

「「「えっへへ~♪」」」

 

嬉しそうに笑う他のメンバーを見て、ガックリと肩を落とす俺だった。

 

 

────────────────────

 

 

「それで、どんなライブにするの?」

「…それは、果南から言ってもらうわ♪」

 

「…え?」

果南から?

少し驚きつつも果南の顔を見る。

 

「…悠には…ライブのサビの前で決める…''バク転''をして欲しいの」

「……………は?」

 

…バク転?…難点?

「…えーーーーっと…言ってることがよく分からないというか…」

「…まぁ、そうだよね…」

「本当はね、果南ちゃんも昔やってたんだよ…ライブでバク転」

「…なんとなく、想像できるかも」

 

「でもそこで怪我しちゃって…それが昔、私たち3年生がスクールアイドルを辞めるきっかけだったの」

「……………あの時の話の内容はそうだったのか…

でも、なんでそんな役目を…俺に?」

 

「…悠なら、出来るって…信じてるから

悠とAqoursのみんなと…こうやって1つのライブで参加できるから…何か、達成したい!…そう思って…」

 

…確かに、ライブの舞台に立って歌ったり踊ったりするのは初めてで最後かもしれない。

そんな場をくれたのは鞠莉でもあり…果南でもある。

 

──────やる前から逃げ出すのは…良くないよな…。

 

「…よっしゃ、なら早速練習だな!」

「本当…!?」

「さっすが悠くん!♪」

「しっかりサポートするであります!」

「本番まであまり時間がありませんが…悠さんなら出来ると信じてますわ♪」

 

こうして、ライブの練習と俺の見せ場でもあるバク転の練習が始まった。

 

 

…までは良かったのだが…。

 

 

「のわあああ!!?」

バターーーン。

 

「だ、大丈夫ずら?!」

「…いてて…やっぱり難しい…」

体勢を崩し転倒。

怪我とまでは行かないが打撲っぽい跡が残った。

 

「…どうする、悠…やめる?」

「やめねぇよ…何かをAqoursのみんなと成し遂げたいって言うのは俺も同じだから…」

 

「悠…」

「安心しろ、果南…絶対に成功させるから」

「…うんっ!♪」

 

「悠くん~差し入れだよ~♪」

「あ、千歌!

サンキューな…飲み物と…それは?」

「シャイ煮と♪」

「堕天使の涙よ♪」

 

…明らかに山盛りの海鮮具材が入った…シャイ煮?と真っ黒な…たこ焼き?が乗った堕天使の涙となる料理がでてきた。

 

「これも差し入れだって♪」

「…あ、有難くいただくよ…」

 

明らかに味の保証は出来ないけど…こんな満面の笑みで食べて♪みたいな顔されてたら拒む訳にもいかないだろ…。

 

(ええいままよ!)

ガブッと1口シャイ煮を食べてみる。

 

「…ん、美味い…!」

「でしょ~♪」

見た目とは裏腹にシャイ煮の味は絶品だった。

 

「じゃあ、続いて堕天使の涙も…」

「まるもいただくずら~♪」

俺よりも先に堕天使の涙を頬張る花丸。

しかし、食べて数秒後にフリーズする。

 

…激アツ演出!…という訳では無いようだ。

「だぎゃあああああああ!!!??」

顔を真っ赤にして走り回る花丸。

 

「…おう、善子…お前何入れた…?」

「堕天使に相応しい…大量のタバ☆スコ」

「…お前なぁ…」

しかも平然とした顔で食べる善子。

…大の辛党…というわけか…。

 

「ほら、花丸…飲み物」

「…あ、あひぃがとぅ…じゅら…」

舌を出しながら顰めっ面をする花丸。

 

 

そんなこんなで練習はあまり出来ずに

その日はお開きとなった。

 

学園祭まで…あと5日




バク転で分かりましたよね?
その通り、MIRACLE WAVEです。
完全に原作無視ですね、お許しください!

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67話

曜ちゃんの誕生日まで1週間を切った!
スクフェスにアケフェス…やることはたくさん…!


「…うーーん…」

 

夜、1人で砂浜でバク転の練習。

しかし一向に上手くならない。

 

「………うーーーん……」

なんなら、完全に手詰まり状態だった。

 

「こんばんは、張り切ってるみたいだね♪」

「んっ…あぁ、梨子…」

「隣、またいいかな?」

「もちろん」

 

バク転の練習をやめ、座り込む俺の隣に座る梨子。

そよ風が吹く中、手を重ねる梨子。

 

「…どう、した…?」

「ふふっ…成功する…おまじない♪」

「…そっか…ありがと、な…」

 

絡ませた手はしっかりと握られていた。

 

「…こうやってね…手を握り合ったりしてたら…悠くんとの距離が近くなったって思うのは…私だけ…かな?」

「…梨子…ううん、それは俺も同じだよ」

「…両思い…かな?♪」

「…かもなっ」

 

髪をかきあげ、キスをする梨子。

「…悠くんは…学園祭のライブのことを…どう思ってる?」

「…どうって…Aqoursのみんなと…絶対成功させたいって…」

「それは間違っていないけど……………悠くん自身が…''楽しみたい''って…思ってる?」

「楽しみ…たい…」

 

言われてみれば…Aqoursのためにもライブを絶対成功させたいという思いにばかり囚われていたかもしれない。

自分自身の事など全く考えてなかったかもしれない。

考えていたとしても…俺はバク転を決める、という使命感だけだと思う。

 

「何よりも、悠くんがライブを楽しまなきゃ♪」

「…梨子……そう、だな…みんなと出来るライブだから楽しまなきゃ損だよな」

「ふふっ、なんか目が変わったね♪」

「梨子のおかげで気がついたよ…ありがとうな」

 

「…お礼は、ライブで見せて、ね?」

「おうっ!」

 

梨子の助言のおかげで学園祭ライブに対する考え方が変わった気がした。

 

────────────────────

 

「~♪」

「悠さんが鼻歌交じりで練習してるずら…!?」

「な、何かあったのかな…??」

 

「でも、楽しそうに練習してるね♪」

「これならライブもExciteしそうね~♪」

 

「多分、みんなが期待してくれてるからかな?」

「悠くんは出来る子って千歌は信じてるからね♪」

「千歌ちゃんだけじゃないよ~!

私も信じてるであります!」

 

こうして見るとほんと俺ってこの9人から好意を持たれてるんだなぁ…。

「…日本、一夫多妻制にならないかな…」

「叶わない願いは言わないことずら…」

 

「…あれ、そう言えばダイヤさんと花丸ちゃんは?」

「そう言えば来てないね…遅れて来るのかな?」

 

────────────────

 

「…えっ、悠さんの…ですか?」

「え、ええ…衣装なんですが…悠さんだけには内緒で皆さんから聞いています…」

「うーん…悠さんならなんでも似合うと思うずら」

「…やはり、皆さんと同じ衣装の方がいいでしょうか…

私的には黒服とかいいかなと…」

 

「…それはダイヤさんの好みも含まれてる気がするずら…」

 

 

────────────────────

 

「…いてて…」

「ここ…ですか…?」

「あーーー…そこそこ…ルビィやっぱり上手いな…めちゃくちゃ気持ちいいわ…」

「なら、もっと気持ちよくするね…っ♪」

 

「おおおおっ…腰の痛みが全部取れそう…」

練習終わりにルビィからマッサージを受けている。

もちろんいやらしいことなど何もしていない。

そう聞こえてしまうのは幻聴だ←

 

「お兄ちゃん、今日も一日頑張ったもんね…偉い偉い♪」

「えっ…お兄ちゃん!?」

「ワォ…!」

「リトルデーモンルビィも悠の手によって堕ちた…!」

「悠くん…そんな趣味が…?!」

 

お兄ちゃん発言を聞いて驚いた顔をする果南と鞠莉と善子と梨子。

 

「あ、あはは…私達は2回目だから驚くこともないよね…」

「やっぱり妹属性は強いのかな…?

私も三姉妹の1番下だから…妹のような物なんだけど…」

 

「…果南お姉ちゃんって呼んでもらうのも…あり、かな…?」

「……あり、ね…!♪」

何やらモクモクと頭で考えて閃く2人。

 

「…リリィはどう思うかしら?」

「…よ、呼んでみたいとか考えてないよ!?」

「バレバレね…まぁ、分からなくはないわ…」

「あっ…やっぱり善子ちゃんも…?」

「そんな風に呼んでも受け入れてくれるのが悠よ?

…その優しさにとことん甘えたいじゃない」

 

 

 

「……なんか、みんながこっちを見てくるんだけど…」

「みんなお兄ちゃんのことが大好きってことだよ♪」

「あはは……浦の星に来るまでこんな風景全く想像できなかったよ」

 

 

────────────────────

 

 

「あっ、悠くん~!」

「…あれ、曜今帰り?」

「うんっ、ちょっとダイヤさんと花丸ちゃんと話し込んでてね!一緒に帰ろ!」

「うん…いいよ?」

 

何やら上機嫌で先を歩く曜。

 

「ねぇ、悠くんっ明日って用事あるかな?」

「…えっ…まぁ…特にないけど…」

「2人でお出かけしよっ♪」

「…2人、で?」

「あ、これって俗にデートって言うのかな…///」

発言した後に恥ずかしそうに頬をかく曜。

 

「あははっ、変な曜~。

もちろん、断る理由もないし一緒に出かけよ?」

「ほんとっ!?

えへへっ、ありがとね♪」

 

次の日の10時に十千万の前で待ち合わせと約束をし

十千万のバス停で降りた。

 

「…そう言えば、曜と2人で出掛けるのって初めてだな…

なんか緊張する…なっ、しいたけ?」

「わんぅ?」

 

十千万に着いてしいたけに問いただしてみるが首をかしげるだけだった。




次回、曜ちゃんとのデート会!
場所は……どこでしょうか!?←

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68話

スクールユニティのルビィちゃんと梨子ちゃんって…
なんかすごい大人っぽくていやらしい顔してません?←


「あ、悠くーん!お待たせ~!♪」

 

約束の日。

十千万の前で曜を待っていると自転車に乗った曜がこちらに向かってきた。

因みに千歌は梨子ちゃんの家にお邪魔しているそう。

理由を聞いたがふっふっふ~♪と笑い声を出して内緒にしていた。

 

「ごめんね、待った?」

「ううん、俺も曜も時間通りだよ」

「良かった~♪(楽しみすぎて3時間前から起きてたなんて言えない…///)」

 

「それで、どこに行くの?沼津?」

「ふっふっふ~♪…それはね~♪」

「……………?」

 

 

────────────────────

 

 

「って…なんで東京なんだよぉぉお?!」

「えっへへ…驚いた?」

「途中から乗り継ぎで来たからまさかとは思ってたけど…びっくりだよ、でもどうして東京?」

「…悠くんと…2人で東京に来たいな…って…///」

「…あっ…曜…」

なるほど。この前の東京観光の時にそう感じて今回誘ったってわけか。

 

「…だめ…だったかな?」

「んなわけないだろ…むしろ光栄すぎる」

「えっへへ!じゃあ早速悠くんのコーディネートしに行くぞ~♪全速前進、ヨーソロー!♪」

思い切り腕に抱き着き歩き始める曜。

周りが曜を見て振り返る…確かに曜可愛いからなぁ。

でもそんな美少女と一緒にデート出来てる優越感に少し顔がほころぶ。

 

「あ、クレープだって!食べてみよ!♪」

「わかったわかった、そんなに急ぐと人にぶつかっちゃうよ」

 

後を追うようにクレープ屋さんに向かう時だった。

 

「きゃっ!」

「あっ…すいません!大丈夫ですか?!」

「え、えぇ…ごめんなさい、私もよそ見してたわ…」

 

うわっ、この人めちゃくちゃ可愛いし髪の毛金髪だ…。

ハーフかな……………?

 

「絵里~?何してるのよ~遅れるわよ~?」

「ごめんなさい、それじゃあ」

 

そう言うと女の子は2人組のところに戻った。

 

「?

悠くん、どうしたの?」

「…いや、なんでもない…」

 

 

この時、まさか伝説のスクールアイドルに出会っていたとは…悠は知らなかった。

 

──────────────────

 

「どうしたのよ、絵里。

さっきから後ろばっかり気にして」

「…いえ、さっきの男の子…少しかっこよかったなって」

「うっわ、絵里が男の容姿を褒めてる…珍しい~…希もそう思うわよね?」

「ふふっ、にこっちは相変わらず厳しいなぁ

…まぁ、ウチは会うのは2回目なんやけど…ふふっ♪」

 

─────────────────

 

 

「うーーーん…こっちの方がいいかなぁ」

「あの…曜…?」

これで試着して6着目。

もはや着せ替え人形状態だった。

 

「…あ、こっちはダイヤさん好みかな…悠くん、着てみて!」

「…へいへい」

 

ダイヤ好みってなんだ、裏でなにか話してたってか…?

 

「おー…これもなかなか…」

そう言うと1枚写真を撮る曜。

送信先はダイヤだろう、十中八九。

 

「あ、既読ついた」

「はやっ!」

 

「……ん、こほん…」

わざとらしく咳払いをして携帯をしまう曜。

 

「…なんだって?」

「あ、あはは…秘密…(悠くん、かっこよすぎて直視できない。と…)」

 

「…それで、曜のお眼鏡にかなう服装はあった?」

「最初のやつかなぁ…」

 

最初のって…白のジャケット…。

「…ほんとに言ってる?」

「そして下は黒いズボン!完璧だね!」

 

服とズボンを持って満面の笑みを浮かべる曜。

Aqoursの衣装担当がそう言うなら間違いないな。

 

「…って、これってライブ用の衣装の提案だったんじゃ…」

「……………あ''っ……………」

カー〇ィのストーンのように固まる曜。

…完全に忘れてたな…。

 

「…まぁ、いいや…これも買うよ

せっかく曜が選んでくれたんだしね」

「えっ…いいの?」

「当たり前じゃん?」

 

母様の仕送りの金額も少し増えてたし…。

多分デート代って名目なんだろうけど。

 

「…あ、ありがと…///」

「せっかくなら、このままで過ごそうかな」

 

俗に言う試着で着てそのままお支払いってやつ?

なんか大人になった気分だわ…。

 

「…あとは、どうする?」

「…あ、えっと…ね…」

歯切れ悪く言葉を濁す曜。

 

「…その…悠くんが良ければなんだけど…」

「…うん?」

「…お、お揃いのストラップが欲しい…な…って…!///」

「……………へ?」

 

顔を真っ赤にし、恥ずかしそうに告白する曜。

「…いや、俺は全然構わないけど…」

「…ほ、ほんとに!?///」

「断るわけないじゃん…」

 

「よ、良かった~…(ほんとはアクセサリーや服が良かったけど…それはまだ早いよね…///)」

「じゃあ、何がいい?」

「色々あるね~…んー…」

 

真剣に選ぶ曜。

こういう時って女の子は真剣に慎重に選ぶよね。

 

「…あっ!これなんかいいんじゃないかな!」

手にしたのは銀の船のストラップ。

 

「…うん、値段も高くないし…船って曜らしいね」

「えっへへ…大好きですから♪

…あっ、もちろん悠くんのことも大好きだよっ」

「…そういう恥ずかしいことは言わないの…」

 

危うく抱きしめて襲っちゃう所だった…。

 

「…んじゃ、これは俺から曜にプレゼント」

「んっ…帽子?」

「デート誘ってくれたお礼…帽子は嫌だったか?」

「ううん!すっごく嬉しい!♪」

 

 

 

店を出て、ストラップは携帯に付けることにした。

帽子は嬉しそう曜はずっと被っていた。

…因みに曜の選んだ服着て帰ったら千歌が顔を真っ赤にして絶叫していたとさ…。




曜ちゃん可愛い!……………ふぅ←
次は学園祭本番です。


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69話

Let's 学園祭!!


…涙腺崩壊注意されたし!!!!!!


「…よしっ」

 

深呼吸を1つし、部室の扉を開ける。

そこには、学園祭用のライブ以上に身を包んだAqoursのメンバーが揃っていた。

 

「えへへっ、悠くんどうどう?♪」

「似合ってるよ、千歌も…みんなもね!」

「こうして、悠さんと一緒にライブが出来る日が来るなんて…」

「ダイヤ、感極まるのは早いよ…ライブを成功させてからね!」

 

「はいっ、これ悠くんの衣装!」

渡されたのは1枚のTシャツと上着。

他のメンバーはへそを出したり、スパッツを履いたりとかなり動きやすさ重視のようだった。

 

「これは…Yと…星?」

「Yはもちろん、悠くんのイニシャルだよ!

星マークは…Aqoursのリーダーって意味!♪」

なるほど、梨子のスカートにもRの文字があった。

 

「AqoursのペアTシャツか…ライブが終わっても大事にするよ」

「もっちろん!♪」

「…さっ、そろそろライブの時間だよ!♪」

果南の一言でAqoursのメンバー全員で手を重ねた。

もちろん、そこには俺の手も重なっていた。

 

「…悠くん、なにか一言♪」

「えっ…それはいつも千歌が……………」

「今回は悠くんも参加するんだよ?…だったら悠くんが言わないと♪」

その言葉に他のみんなも頷いた。

 

「こりゃあ…責任重大だな…

…よし、じゃあみんな……今日もたくさんの輝きと…笑顔と…勇気を届けよう…!

学園祭…盛り上げていくよ!Aqours!」

「「「サンシャイン~!!!」」」

 

──────────────────

 

体育館に並べられた椅子には生徒を始め、保護者の方もたくさん見えた。

 

「…なんかあの時と似てるな」

「あの時…?」

「初めて講堂でライブした時…やっぱり満員の観客の前でライブするのは…いいな」

「…その時から…悠くんがAqoursのみんなや…千歌を引っ張ってくれてたんだよ」

「…そうですわ、それがあったからこそ」

「地区大会も勝ち進めたし」

「Aqoursのpowerも高まったわね♪」

「悩んだ時も…」

「落ち込んでいた時も…」

「悠さんが励ましてくれたずらっ♪」

「だから悠さんも一緒に…ガンバルビィっ!♪」

「今回は…リトルデーモンのお膳立てをしてあげるわ♪」

 

「…みんな……………うんっ!行こう!」

 

こうして、俺とAqoursのみんなでの最初で最後のライブが始まった。

 

各パートそれぞれの個性を発揮し、歌声を響かせる。

もちろん、俺のパートもある。

歌には自信があった、それは梨子の折り紙付きだし。

 

(やっぱり悠くんがいることで…ライブが自然と盛り上がってく…!)

(この歌声を…もっと聞いていたい…!)

 

千歌と梨子が背中を優しく押してくれた。

こんな振り付け…予定にはなかったんだけど…。

 

そして、いよいよサビに入る前に…最大の見せ場…。

バク転にさしかかろうとしていた。

 

…正直いえば…怖い。

出来るかも半信半疑だ。

…だけど、やると決めたからには…腹括ってやるしかない…!

 

Aqoursのみんながうつ伏せになる。

覚悟を決めて目線を一点に絞る。

 

助走をつけて…体を横に回転させるっ!

…たしか…果南がロンダートって言ってたっけな…?

そのままの勢いで…!!!

 

 

 

 

(あれ…っ…俺今…宙に浮いてる…?)

 

回転してる感覚とともに目線が床を向いていたのがわかった。

──────回ってるはずなのに…時間がゆっくりと感じる…。

あっ…これって…''ゾーン''入ってる…。

 

 

次の瞬間、足はしっかりと地面に着地していた。

 

 

「…っ……!!」

嬉しさを爆発しそうになった千歌がなんとか思い留まって歌うのを続けた。

他のみんなも、やった!という喜びの顔を浮かべていた。

 

(あっ…やった…成功した…)

当の本人は驚きを隠せない様子だが……………。

 

 

 

 

 

学園祭のオリジナルライブ

MIRACLE WAVEは

大きな盛り上がりのまま大成功を収めた。

 

ライブ後はみんなからハイタッチやハグ攻めにあったりと大変だったが、こうやって成功できたのも…Aqoursのみんなのおかげかもしれない。

 

 

 

──────────────────

 

 

 

ライブが終わり、着替えて部室に戻った。

打ち上げすると千歌が言ってたので、その準備をするためだった。

 

…しかし。

 

 

「…ん、あれ…誰もいない?」

部室は誰もおらず静まり返っていた。

「…おっかしいな…俺が最後に着替えたからみんな先に戻ってるはずなんだけど…」

 

すると、携帯にメッセージ通知の音がした。

差出人は千歌だった。

 

【大変大変!体育館に今すぐ来て!】

「…ん?」

体育館?もう片付けしたし誰もいないはずなんだけど…。

部室を後にし、体育館に向かうことに。

 

 

──────────────────

 

体育館の扉を開けると…中は暗かった。

「…千歌居ないじゃん…」

「ここにいるよ」

 

声は舞台の方からしてきた。

「…悠くん、そこに座って?」

 

舞台の前には椅子がひとつ、置いてあった。

…ここに…座れってことかな?

というか、千歌の姿が舞台の幕があって見えないだけど…。

 

「…座ったけど…一体どうしたの?」

「……悠くん、これから…悠くんにだけに…届ける…スペシャルライブを…開催するよ!」

 

「…えっ?」

…スペシャルライブ…?

……俺だけに…?

 

言ってる意味がちんぷんかんぷんだった。

すると、舞台の幕が徐々に開いていき…そこには、先程とは違う衣装に身を包んだAqoursのみんなが立っていた。

 

「みんな…!」

「…いつもは…たくさんの人に、私たちのライブを届けてきたけど…」

「…今日は、悠くんだけに…私たちの気持ちを」

「日頃の…感謝と、お礼を込めて…」

「ライブを…披露しようと…思ってますっ」

 

「マリーたち、AqoursのShinyでpowerfulなライブを」

「ぜひ…悠さんの目に…焼き付けて欲しいですわ」

 

「みんな…どうして…」

「…発案者は、千歌ちゃんだよっ」

 

 

遡ること…1か月前…。(52話参照)

 

──────────

 

「あっ、そうだ…曜ちゃん?」

「ん?何かな果南ちゃん?」

「実はね……ひそひそ……」

「えっ、悠くんに送るライブ?」

「しーっ、悠にはまだ内緒だよ?

千歌がね、悠にだけオリジナルのライブを…見せたいって」

「…千歌ちゃんが、考えそうなこと、だね♪」

「もちろん、私も大賛成なんだけど…曜ちゃんは?」

「ヨーソロ!♪了解であります!」

「うんっ、じゃあ悠に気付かれないように内緒で計画進めようね♪」

 

 

─────────────────

 

 

「……だから、今日…学園祭が終わったら…悠くんにだけ…見て欲しかったの…」

「…千歌…………」

 

「これが…私たちAqoursの気持ち…

聞いてください……''No.10''…」

 

「…っ……!」

10番…それは、俺の番号だった。

昔…千歌が言ってたな…。

俺もAqoursのメンバーなんだから…掛け声は10番だよ、と……。

 

「あいつ…あの時の言葉…覚えてたのか…」

彼女達の歌声とダンスが体育館に響く中…静かに聞いてた俺の目には…自然と涙が流れていた。

 

「…ここまで来れたもの…全部、悠くんが居てくれたおかげです」

「支えてくれて…ありがとう」

「そして…これからも…Aqoursのそばにいてください」

「私たちが1番輝いてる姿を見せたいのは…」

「リーダーである…悠さん、ですわ」

「マリーたちの気持ちは…」

「これからも、ずっとずっと…変わりませんっ」

「まる達は…悠さんの…事が…」

「ずっとずっと…大好き、なんだからねっ」

 

 

 

 

 

 

千歌…梨子…曜…果南…ダイヤ

…鞠莉…ルビィ…花丸…善子…みんなの想いと、歌と、ダンスは…俺の心を確かに奪った。

一生忘れることは無い…Aqoursのみんなが…歌ってくれた…このライブは…絶対に忘れたりしない。

俺はこれからも…Aqoursのリーダーで居たい。

そう強く願った…スペシャルライブだった。




たまには感動系もいいよねぇ…!
(この話は52話目位からずっと温めていた←)

悠くんも涙流しちゃうの、男の子だもん←


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70話

というわけで梨子ちゃんと犬の回です。

しいたけの子供も出てきます←あれぇ…?


「悠くん、おはよ♪」

「おはよ、梨子…なんか毎回朝来てくれてありがとうな」

「ふふっ、お隣だもん当然だよ♪」

 

「…でもさぁ…

…なんで、しいたけとめちゃくちゃ距離置くの?」

「え''っ…あーいや…その…」

「梨子ちゃんはね~…犬が苦手なんだよ~…ふぁああ~…」

「千歌…相変わらず大きなあくびして…」

「えへへ~…μ'sのライブ動画見てたら寝不足で…」

 

「…それで、梨子は犬が苦手なのか?」

「う、うん…昔から…ちょっとね」

意外と言えば意外かもしれない。

俺の中では梨子は動物から好かれやすく、動物好きそうなイメージがあったからだ。

 

「…ということはしいたけもダメか?」

「お、大型犬はなおさら…」

「じゃあ、その子供のマイタケとえのき茸は?」

「もー!悠くんその名前は却下って言ったじゃん!」

「あはは、しいたけだから…つい」

「…い、犬は…噛みそうで…怖いな…って」

 

「じゃあ、悠くんが梨子ちゃんの犬になれば良いんだよ!」

「千~歌~…?…そういうこと言うのはこの口かな~?」

「い、いひゃいいひゃいー!!」

「反省してるならワンって言ってみ?」

「ワンっ♪」

 

(あれ…千歌ちゃん、簡単に悠くんに手懐けられてるよ…!?

気がついてないし…!)

(というか千歌って犬っぽいよね…あと善子も)

 

 

────────────────────

 

「へっ…へっ…へっくシューティングスター!」

「わん?」

「あら、ライラプス…貴方にはヨハネも高度なくしゃみの理解はまだ早かったかしら…?」

 

「へっ」

「なっ…今鼻で笑ったわよね!?むっきー!」

 

────────────────────

 

 

「…んー、動物は俺も猫はダメなんだよなぁ…」

バスの中で先程の話の続きで盛り上がっていた。

途中乗車の曜も参加している。

 

「意外だねぇ…アレルギーとか?」

「うん…触るとくしゃみと涙が…」

「じゃあ、千歌は猫みたいにごろニャンできないじゃん…!」

(これはツッコミ待ちなのか…?)

(私はあえて突っ込まないよ…悠くん…!)

(そもそも、千歌ちゃんもオブラートに包んで行ったりしないんだね…)

 

「曜はどうなの?」

「私は動物全般的に好きかなぁ

馬とかウサギとか、ハムスターも!」

 

「…………………………………」

【ぴょんぴょん♪曜ちゃんウサギだぴょん♪】

 

「うん、アリだな」

「…?」

 

「千歌も好きだよ動物!ナマコとか!」

「な、ナマコ…」

「ナマコって動物かな…?」

「さぁ…?」

 

────────────────────

 

「えっ、まるのお家では…鳥を飼ってるずら」

「鳥かぁ…なんか花丸のイメージに似合ってるかもね」

「名前は悠ずら」

「…は?」

「?…変ずらか?」

「…あ、いや…別に…」

 

というかルビィはいつの間にか俺の膝に寝っ転がってるし…。

膝枕って普通女の子がやるんだよ?ルビィさん?

 

「ふへへっ…///」

嬉しそうな顔してるから…良しとするか…。

 

「これはあれだね…1回しいたけの散歩に行かせたら直るかもよ、悠くんっ」

「…夕方の散歩は任せたと?」

「お願い~っ」

「しょうがないなぁ…梨子、一緒に行ってくれるか?」

「わ、私は構わないけど…危なくなったら…守って…ね?///」

 

 

「…あー、眩しいわぁ…ヨハネ完全に乗り遅れた感がするわ…

こうなったらあれね…ヘル・アンド・ヘヴンを…」

「何言ってるずら?魔戒剣士の後は勇者王ずら?」

「カッコイイならなんでもありよ!」

 

────────────────────

 

「よし…じゃあ、行こっか?」

「う、うんっ」

 

学校が終わり、帰宅後そのまましいたけとマイタケとえのき茸(仮称)の散歩に行くことに。

 

リードを持つのは俺だから反対の手は梨子の手を握っていた。

 

「うぅ…やっぱり怖いかも…」

「…まぁ、噛むかもって想像するのは…分からなくもないよ」

「…触れないこともないとは思うんだけど…勇気がなくて…」

 

「…こういう考え方はどうかな?」

「えっ…?」

「犬だけに限った話じゃないけどさ…こう、噛み付いて来る!って自分の先入観だけで判断してる…とか?

もっと時間をかけて…相手と接したりすれば、自然と相手も心許す可能性もあるかもよ?

ほら、人間でも気難しかったり、物静かな人に話しかけたり相手のことをよく知ったりすれば…自然と心通じあったりするじゃん?…って、何真面目に語ってんだろ」

 

「…悠くん…ふふっ、相変わらずだね♪」

「俺の悪い癖、かもな」

「…マイタケちゃんとえのき茸ちゃんのリード、貸して?」

「えっ……………い、いいけど…」

というか、梨子の気に入ったのかな、マイタケとえのき茸ってネーミング。

 

「…よしよし…♪」

話を聞いて、少し安心したのかゆっくりとした歩幅で散歩を始めた梨子。

 

「わんっ!」

しいたけも嬉しそうに返事をした。

「ふふっ…しいたけちゃん。しっ、よ♪」

「…っ……」

 

静かに人差し指を口に当てた梨子を直視出来なかった。

可愛すぎだろ……………。

 

「このまま、砂浜とか行っちゃう?♪」

「それもいいかもねっ」

 

こうして散歩のゴールは砂浜に決定した。

 

──────────────────

 

散歩を始めて10数分が経過し、砂浜に着いた。

 

しいたけを追いかけるようにマイタケとえのき茸が走り回っていた。

 

「ふぅー、なんか楽しかったな♪」

「気がついたら犬に触れるようになってるし」

「ふふっ、悠くんが教えてくれたから、かな♪」

「お役に立てて何よりだよ」

 

「…悠くんっ♪」

「んっ…?」

 

呼ばれて振り向くと唇を塞いだ梨子。

……気がついたらしいたけ達も静かに見守っていた。

 

「…でも、悠くんは一つだけ…私に悪いこと、したんだよ?」

「…えっ…なんだろう、わかんない…」

「悠くんとこんなに…キスばっかりしてたから…私、悠くんのキス魔になっちゃったん…だからね…///」

 

「…梨子…それって…」

「だって…悠くんとキスするの…嬉しくて…それだけで心が通じ合うっていうか…お互いが何考えてるのかがわかるって言うか…///」

「…梨ー子っ」

「えっ……ぁ…っ」

 

今度は俺の方から唇を塞ぐ。

 

「…じゃあ、今俺が何考えていたか…分かる?」

「…う、ん…っ…///」

 

 

俺がキスする前に考えていたこと…。

それは''そんな梨子のことが好きだよ''と。




わんわん?(犬の回にしては私たちの出番少なくありませんでした?)

「いや…やっぱり梨子ちゃん可愛いじゃん…?
特に、しっ、よ♪の所とかまじ辛抱たまらんって感じで…」

うううううっ…!(マイタケとえのき茸ってなんやねん…!)
「割と気に入ってる←」

わんっ(千歌も悠くんの犬になりたい!)
「君は少し自重しなさい」


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71話

テーマパーク編の果南ちゃん当たりました。
果南ちゃん…ママ…(^p^)


「…じーーーーっ…」

「あの…果南?」

「なーに?」

「…どうして…そんなに見てくるの?」

 

「ふんだっ、しーらないっ」

今日の昼ごはんは果南と一緒に食べているのだが…どうも様子がおかしい。

明らかに…拗ねてる…よな?

 

「…えーっと…なんか怒ってる?」

「怒ってない」

「じゃ、じゃあ…お腹空いてるとか?」

「今食べてるから空いてない」

「…あっ、もしかして女の子の…」

「悠~……………?」

 

「…はい、すいません…」

理由が分からないまま縮こまる俺。

うぅ…女心って分からない…。

 

────────────────────

 

(…はぁ…悠ったら…最近全然構ってくれないし…

前はもっとハグ~とかしてくれたのに…私のアプローチ不足なのかなぁ…)

 

ちらっと彼を見る。

目線が完全に泳いで合わせようとしてない。

 

(…とは言え…これは気がつくまで時間かかりそうだし…うーん…どうしたものかな…。

 

……………あっ、そうだ!)

 

「ねぇ、悠?」

 

──────────────────

 

「は、はいっ!?…なんでございまするか?」

「何、その言葉……まぁ、いいや…今日の夜って…空いてる?」

 

「…えっ……………?」

今日の夜という魅惑の言葉についドキッとしてしまう。

 

「…あ、空いてるよ…?」

「…そっか…じゃあ…十千万の前の砂浜に来てよ

今日は、そっちに泊まるからさ」

「えっ、急だね…大丈夫なの?」

「大丈夫だからお誘いしてるんでしょ~?」

 

「…あ、ああ…分かった…」

今日の夜…何かするんだろうか?

 

──────────────────

 

「…うーん…」

授業中も果南の様子がおかしい理由を模索してたが…全然分からなかった。

 

怒らせるようなこともしてない…と思うし…。

誕生日…は、まだ先だし…。

 

「悠くん?どうしたの?」

隣の席の曜が小声で話しかけてきた。

 

「…いや…実はな…」

「………なるほどね…女の子同士だから、何となく理由は分かったかも」

「えっ、ホントに…?!

教えて欲しいんだけど…」

「それは、悠くんがちゃんと果南ちゃんの気持ちを分かってあげないと…ね?♪」

「…う、うぅ…それもそうか…」

 

至極もっともなことを言われてぐうの音も出なかった。

 

(…果南ちゃんも構ってもらえなくて寂しいんだよね…私も…悠くんに抱きしめてもらいながら…頭、撫でて欲しいな…///)

船のストラップを大事そうに擦りながら1人考える曜だった。

 

────────────────────

 

夜…十千万の前には果南が居た。

約束通り、カバンに泊まるセットを入れて持ってきたようだ。

 

「…じゃあ、行こっか?」

「わ、分かった…」

千歌は誘わないのか?と聞こうとしたが…多分、果南は2人で話がしたいのだろうと俺の直感が告げていた。

 

 

 

砂浜に着くと静かにさざ波が揺れてる音だけが聞こる。

果南は砂浜に座り込むと真っ直ぐ揺れる波を見つめていた。

 

「…それで…話って…」

「こうやって…二人きりになるのは…学校に潜り込んだ時以来…かな?」

「…そう、だな…」

 

「…ねぇ…悠」

「…ん?…どうしたの?」

 

「あの星…見える?」

「…あれ、かな…?」

 

上を指さす果南。

内浦は東京と違い、空に光る星座がきちんと見える。

……………そう言えば…ここに来てから星を見ることはあんまりなかったな…。

 

「あれはね、おおかみ座って言うんだよ…♪

星にも、ちゃんと星言葉って言うのがあるんだよ、知ってた?」

「…花言葉…みたいなものかな?」

「まぁ、そうだね…♪

おおかみ座の星言葉は…''さみしがり屋の好奇心''」

「…さみしがり屋の……好奇心?」

 

「…昼にね、話してた…事…決して、悠に対して怒ってんたんじゃないの…」

「…う、うん…」

「ただ…悠が構ってくれなくて…少し……ううん、結構寂しかったんだ…」

「…果南……………」

 

初めて聞いた果南の寂しいという本音。

「…だから…今日1日…その寂しさを…埋めて欲しい…なって…///」

「…好奇心って言うのは…?」

 

「…悠が、教えてくれたんだよ…?

…誰かを好きになって…その気持ちが、私の知らないドキドキして…でも、心があったかくなる…未知の感覚…でも、それがいつしか…悠に対する好奇心に変わってたんだよ」

 

「…果南………」

「…ねぇ…ハグ……して?」

少し泣きそうな顔をして両手を広げる果南。

「…ん…分かった」

優しく体を抱き寄せる。

果南がその胸の中で…小さく呟いた。

「…ずっと……そばにいたい…///」

その言葉は…波の音に消されるくらい小さく呟いた。

 

 

 

 

この時、寂しがり屋な彼女の一面を俺は初めて見たのかもしれない。

そんな姿は…年上だけど…どこか、甘える姿は…幼く見えた。




次回は果南&千歌と悠くんのお泊まり回です。
もちろん何事もないわけもなく…?

17日はスペシャル編曜ちゃん誕生日回です
(先に告知しておくよ!!)お楽しみに!

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72話

曜ちゃんの限定URは無事にGETしたぜ!
残り枚数4で出たぜ!なんでや!!!!


「えへへ…悠くん♪」

「あっ、悠~私の相手もしてよ~♪」

 

「………………」

千歌と果南が俺の部屋にやってくるなり甘えん坊タイムが始まった。

特に果南は砂浜での1件があったからか、物凄く甘えてくる。

 

「とり、あえず…っ、俺はお風呂行ってくるから、さ?」

「はーいっ、帰ってきたらまた甘えさせてねっ♪」

「悠…待ってるよ♡」

 

半ば逃げるように風呂へと向かった。

 

──────────────────

 

「悠くん、お風呂行っちゃったね~…えへへ…♡」

千歌が悠がいつも使っている枕を本人代わりに抱きしめる。

 

「千歌も悠のこと、すごく好きなんだね♪」

「私にとっても…果南ちゃんにとっても…悠くんは初恋の相手、だもんね♡」

「あっはは、確かに初恋の相手だね…♪

じゃあさ?悠から突然…付き合ってくれ、とか…結婚してくれって言われたら…どうする?」

 

「えっ…ええええっ!!?…つ、付き合ってくれ…かぁ…///」

千歌の脳内ではそのシチュエーションが妄想展開された。

 

 

【千歌…話がある…】

【なっ、なに…かな…悠くん…?】

【俺はお前のことが…大好きだ

俺と…付き合ってくれ…ずっと離さないからな!】

 

「ぷしゅ~………あわ、あわわ…恥ずかしいよ…///」

「どんな妄想してたの…千歌…」

「そ、そう言う果南ちゃんは言われたらどう思うの!///」

「えっ、わ、私…!?…そう、だなぁ…」

 

【果南…っ】

【ゆ、悠…っ?!】

【…好きだ】

【…へっ…えっ…!?】

【俺と…付き合ってくれ…ないか?】

【そ、そんな…私で…いい、の…?】

【果南じゃなきゃ嫌なんだ!…俺は…お前のことを…】

 

「わ、わああああ!///

や、やめっ、この話はやめようよ~っ!///」

「果南ちゃんも同じようなもんなんじゃん…」

 

「…でも…嫌な気は…しない、かも…///」

「悠くんは優しいからね…♪

千歌…悠くんに出逢えて…ほんとによかった♡」

「それは私も千歌と同じだよ♪

悠と出逢えて…私の景色はガラリと変わったから、ね…♡」

 

「ふぅー…いい湯だった……あれ、お取り込み中?」

「あっ、悠くん!♪」

「あははっ、ちょっと女子会してたとこだよ♪」

 

────────────────────

 

「女子会…ねぇ…?」

2人で顔を合わせてにこやかに笑い合う。

どうやら教えてはくれなさそうだ。

 

「そういや、2人とも着替えないのか?」

果南は先程砂浜で話した時と同じ格好だし…。

千歌は薄いキャミソールのままだし…。

 

「あっ、そうだ!果南ちゃん、あれ着よ!」

「えっ…あれって?」

「それはね~…こしょこしょ…♪」

「あっ、いいね、それ♪」

そう言うと2人揃っていそいそと部屋を出た。

 

「…また変なもの着てくるんじゃないよな…?」

少し期待しつつも2人が着替えてくるのを待った。

 

2~3分もすると、2人は着替えてきた。

その格好は…。

 

「…な、なにそれ?」

 

千歌が犬で…果南が猫のロングパーカーだった。

「えへへ…どう、どう?♪」

「…似合ってる…かにゃ?♪」

 

「…可愛すぎる…」

「わーいっ!やったね、果南ちゃん!♪」

「嬉しい…にゃ…///」

 

…何だこの可愛すぎる果南猫は…。

恥じらいながらも猫のような口調は直さない。

釣られるように千歌も犬のような口調をする。

 

「悠くんが喜ぶと思って着てみたわん♪」

「でも…ズボンとか履いてないから…少し動いたら…見えちゃいそうにゃ…///」

果南から思いもよらぬことをぶっ込まれた。

パーカーを脱いだら下着かい。

 

「…そんなこと言ったら…どうなるか…分かるかな~…?」

「にゃっ…///」

「くぅん…///」

 

 

 

察しがついたのか急にしおらしくなる2人。

もちろん、今日は寝かさないつもり。

とことん…相手をしてもらおうかな…?

 

 

──────────────────

 

 

「……………ううん……はっ!」

気がついたら寝ていたようだ。

外は明るく、目覚まし時計は6時30分前だった。

 

「ほっ…とりあえず遅刻はしなくて済む…」

最後に記憶してるのは…2人を抱きしめて寝てた…事、かな?

 

「…あれ、2人ともいない?」

既にベットはもぬけの殻だった。

とりあえず探しに眠い目を擦りながらリビングに行くと

賑やかに料理をしてる2人を発見した。

 

「おはょ、2人とも」

「あっ、悠くんおはよ♪」

「おはよ、よく眠れたかな?♪」

「おかげさまでね…何してるの?」

 

「ふふーん、悠が卵焼きが好きって聞いたから果南ちゃんお手製の卵焼き作ろうかなって♪」

「果南ちゃんの料理すごく美味しいんだよ~っ♪」

「もう少しで出来るから、座って待ってて♪」

 

鼻歌交じりでテキパキと料理をする果南を見て一言。

「果南………ママ…」

と呟いてしまった。

 

本人に聞こえてたのか…

「ま、まだ気が早いよっ!?///」

と突っ込まれてしまった。




早く曜ちゃん誕生日編を書きたい…!!
お楽しみに!

…果南ちゃんはママだよ。母性の塊だよ…。
仕事で疲れて帰ってきたりしたらあの胸で慰めてほ…(殴

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特別編(渡辺曜 誕生日編!)

曜ちゃんHappy Birthday!!
これからも変わらぬ推しと愛をこめます!
曜ちゃんマジ天使!!

※本編 Aqoursな日々とは違う時系列で進行します。
悪しからず閲覧してください。


「…えっ、頼み事?」

「その~…一日だけで、いいから…さ

私の…彼氏になってくれない…?!」

 

唐突に曜が頼み事をしたと思えば…彼氏になって欲しいと言う内容だった。

 

「…あはは…いや、もちろんAqoursのみんな悠くんの事好きなのは分かってるよ?

…だけど…1日だけでいいの…私のわがまま…聞いてくれると…嬉しいな…って…」

「俺はいいけど……どうしてまた?」

「え、えへへ…っ、それは内緒!

じゃあ、約束ってことで…今週末…1日だけ、彼氏になってね♪」

 

そう言うと足早に曜は去っていった。

 

「……………なんだったんだ?」

「悠く~ん…??

千歌聞いちゃったよ!」

「げっ…千歌…」

嫌なタイミングを聞かれたかもしれない…。

これは拗ねるのかなぁ…と思いきや…?

 

「今週末って、曜ちゃんの誕生日だよ!」

「えっ……そうなの…!?」

千歌から聞いて初めて知った。

…しかし、なんで誕生日にそんなお願いを?

 

「決まってるでしょ~!誕生日って日は自分にとって大切な記念日なんだよ!?

…忘れられない…思い出とか…作りたいって…女の子は思うよ…?」

「…そう、なのか……」

「今週末はちゃんと曜ちゃんの事をリードするんだよ!

あと、プレゼントも考えておかなきゃ!」

「本人にバレないかな…」

「そこは上手くやるの!私も協力するから!」

 

こうして、曜ちゃんの誕生日までにプレゼントを考えることに。

千歌からのアイデアでサプライズプレゼントにする事となった。

千歌や梨子…果南達は前日にプレゼントを渡すそう。

早いものでもう決めてあるらしい。

 

 

──────────────────

 

「…とはいえ…沼津の商店街に来たものの…」

途方に暮れていた。

女の子の誕生日プレゼントなんてあげたことすらなかったからだ。

 

「…やっぱり、アクセサリー系かな?

船のストラップは一緒に買ったしなぁ…」

携帯に付けていたストラップがそれに呼応するように揺れた。

アクセサリー系だとしても、曜が喜びそうなものってなんだろう?

ショーウィンドウとにらめっこしながら必死に考えた。

 

因みに、千歌からも念押しで、今回は何のプレゼントが良いかなどのアドバイスや手助けは一切無しとなった。

あくまでも、自分で考えて贈るように!と言われた。

 

 

「……あっ…これ…」

ふと、目に入ったのは…誕生石のPOPだった。

 

「…4月は…ダイヤモンド…か」

ふと、目線を下げると、そこにはブレスレットなどが並んでいた。

「…これ…曜なら喜んでつけてくれるかな…

あー…でも…ブレスレットだと踊る時とか…運動する時に不便かな…」

うーんと難しい顔をしながら考えていたが…ブレスレットは却下となった。

しかし、誕生石は良いかもしれない。

ダイヤモンドだから…多少値は張るが…大丈夫だろう。

 

「…あっ…ネックレス…」

そこにあったのはダイヤモンドが光り輝くネックレスだった。

値段を見ると…。

 

「23800円…」

アクセサリーの平均相場など全く知らなかったが…。

そのネックレスだけは妙に目に付いた。

一目惚れ…ではないが、これがいいと自分の直感が告げていた。

 

 

 

 

「……よし………すいませーん」

 

 

 

 

───────────────────

 

 

 

「はいっ、曜ちゃんこれ♪」

「わぁ、千歌ちゃんありがとう~!♪」

「私からはダイバーウオッチだよ♪」

「果南ちゃんもありがとう~♪」

 

曜はAqoursのみんなから色々と誕生日プレゼントを貰っていた。

これもグループならではだろう。

もちろん、他のメンバーが誕生日の時は、お返し兼お祝いも兼ねてちゃんとプレゼントを贈る。

 

…まだ、俺はここでは渡さなかった。

 

 

 

 

 

「……ねぇ、千歌ちゃん…」

「ん、どうしたの?」

「悠くんって…私の誕生日…知らない、のかな…」

「…そんなこと、ないと思うよ♪(まだ前日だもんね…曜ちゃん、1日の辛抱だよ)」

 

たくさんのプレゼントを受け取り嬉しそうにする曜だったがどこか顔は寂しそうだった。

…奇しくも、その顔は悠には見えてなくて…。

 

──────────────────

 

誕生日当日、そして曜との約束の日。

 

「おまたせ、曜…待った?」

「悠くんっ♪今来たとこだよっ♪」

嬉しそうに腕に抱きつく曜。

今日は俺の彼女…そして、曜にとっては俺は彼氏。

そう思うと…どこか気持ちはドキドキとしていた。

 

「…それで、どこに行くの?♪」

「テーマパークだよ、人気なところでチケットなかなか取れなかったけど…2枚、取れたからさ」

「ホントにっ!?

あのテーマパーク1度は行ってみたかったんだよねー!♪」

 

テーマパークを選んだのは間違いではなかったようだ。

とりあえず幸先の良い滑り出し、と言ったところか。

 

「よーしっ、せっかくテーマパークに行くんだから未練が残らないくらい遊びまくるぞー!」

「はしゃぎすぎるなよ~?」

「えへへっ、分かってるって♪」

 

──────────────────

 

 

「はぁ…はぁ…どこが分かってるんだ…」

「んーーーーっ、楽しい~っ♪」

絶叫、絶叫、のんびりコーヒーカップ、からの絶叫。

視界がぐるぐる回る。

 

「悠くんと一緒だから楽しくって♪」

「…喜んでもらえてよかったよ」

ニコッと笑う曜の頭を優しく撫でる。

この風景も…曜にとっては違う景色に見えるのだろうか?

…俺も………今日は、曜との恋人関係を楽しもう。

そう心に決めたのだった。

 

 

──────────────────

 

「服まで買ってもらって…ごめんね?」

テーマパークで遊んだあとは買い物に付き合った。

服や靴など色々見て回りたいとリクエストがあったからだ。

 

「…あとはね~…あっ、今日のごちそうはハンバーグが良いなぁ♪」

「……じゃあ、ハンバーグの美味し……」

店に…と言おうとしたが、口が止めた。

……せっかくなら…。

 

 

「…よしっ、俺が作るよ!」

「えっ!悠くんが作ってくれるの!?」

「これでも…料理は結構できるんだからな~?」

「えへへっ、じゃあ悠くんのお手製ハンバーグ楽しみにしてるよ♡」

 

服や靴を買った袋を片手に材料の買い出しに向かう。

俺の内ポケットには…ネックレスの入った箱と共に…。

 

─────────────────

 

曜の家に着き、とりあえず洋服や靴を玄関先に置く。

 

「じゃあ、私この服や靴を部屋に持っていくね♪

悠くんのハンバーグ、リビングで待ってるよ♡」

 

ご機嫌そうに袋を持ち、部屋に向かう曜。

1人キッチンに向かい、料理を始めようとする俺。

ふと、始める前に内ポケットに入れたネックレスを手に取る。

 

「…アイツ…喜んでくれるかな…」

「悠くん~?食器や調理道具の場所って分かるかな~?」

意図しないタイミングで曜がキッチンに向かってきた。

急いで内ポケットにネックレスをしまう。

 

「あ、あぁ…大丈夫だよ…すぐ作るからね!」

「はーいっ♪」

 

 

キッチンのすぐ目の前のイスに座り携帯をいじる曜。

カチカチと操作をし、少し笑ったり困った顔をしたりしていた。

 

──────────────────

 

千歌ちゃん宛にメッセージを送った。

 

【やっぱり…悠くんは誕生日のこと知らないと思う…】

【そんなことないって!大丈夫だよ!】

【今ね、私が食べたいって言ったから…ハンバーグ作ってもらってるんだけど…プレゼントとかって話が出てこないし…服や靴を買ってもらったけど…それも私が見て回りたいって言ったから、かなって…】

【……悠くんなら、大丈夫だよ。

根拠はないけど…私はそう言いきれる!】

 

「…ふふっ…千歌ちゃんの言う事…結構当たるからなぁ…」

 

 

───────────────────

 

さて、料理は順調に作ってきてるが…ここで問題が発生した。

……プレゼント、いつ渡せばいいんだ?

 

今更ながら…渡すタイミングを見失った。

今か?…いやいや、いきなりすぎる…。

帰り際?…それは遅すぎるし…。

 

困り果てたとき、盛り付けしてたハンバーグの皿を見てふと思った

「…これを……こうすれば…良いのかな?」

思いついた作戦は…吉と出るのか、凶と出るのか。

 

 

 

 

 

 

 

「お待たせ~、悠くんお手製のハンバーグだよ~っ♪」

「待ってました~!♪」

順調に作ってたつもりだったが…いつの間にか時刻は6時を過ぎていた。

因みに曜ちゃんの両親は今日は夜遅くなるらしい。

朝のうちに誕生日プレゼントは貰ったみたいだ。

 

 

「ご飯と…スープ、サラダ…そしてメインの…ハンバーグ!」

「おお…っ…やっぱり豪語するだけはあるねぇ~♪

…んん?…これは…メッセージカード?」

 

そこには…目を瞑ってと書いてあった。

 

「…えっ、どういうこと???」

「ん、何が?」

「…いや、これ……」

「…目を瞑って…って書いてあるってことは…そうした方がいいんじゃない?」

「いいんじゃないって…悠くんが書いたんだよね???」

「まぁまぁ、いいから…ほら、目を瞑って?」

 

「んっ…分かった……こう、かな…?」

ぎゅーーっと目を瞑る曜。

薄目で見てたりはしないようだ。

 

…内ポケットに入れた手が少し震えていた。

女の子に贈るプレゼント…渡すのにこんなに緊張するのだろうか。

 

「ね、ねぇ…悠くん…?…もういいかな…?」

「まだかな…」

 

曜の目の前に箱を置く。

そして、一言。

 

「目…開いていいよ…」

「んっ…………あっ……!…えっ、これ…!?」

目を開け、周囲を見渡し、すぐさま箱の存在に気がついた曜。

動揺を隠せない様子だった。

 

「…えっ…な、何これ…何これ!?!」

「…開けてみ?」

「…う、うん…っ」

リボンを解いて…箱を開けると…。

 

「わぁ……!!」

ネックレスを見た瞬間、驚きと共に口をぐっと閉じて嗚咽を我慢する曜。

気がつけば目頭が熱くなっていた。

 

「…誕生日、おめでとう…曜」

「んっ……悠…くん…っ…!」

「ごめんな、色々考えて…曜が喜ぶものを選んだんだけど…どうかな?」

「嬉しい…っ…私、最高に…幸せだよぉ…!」

 

大事そうにネックレスを胸に抱き、涙をポロポロと流す曜。

立ち上がり、そっと曜を後ろから抱きしめる。

 

「もう泣くのはやめようぜ、せっかくの誕生日なんだからさ…

ほら、ネックレス…付けるか?」

「…うんっ…」

曜からネックレスを受け取り、首につける。

長さなど、大体の予測で買ったがほぼ間違いがなくキツすぎなく、長くすぎもなく、ちょうど良かった。

 

「…ほら、こんな感じ、だよ?」

携帯のカメラをインカメにし、付けた様子を見せる。

 

「わぁ…っ…すごい…っ!」

「…4月の誕生石は…ダイヤモンド…その輝きと…曜の明るさと似てるなって…一目見て…思ったんだ。」

「悠くん…っ」

抱き着く曜。

 

「ごめん…私…悠くんが誕生日忘れてるんじゃないかって…不安で…」

「んなわけないだろ……喜ばせようと…必死に黙ってたんだよ…」

「えへへ…恋人関係になってほしいって言ったのは…気がついて欲しかったから…なんだけど…私の思い違いだったのかぁ…やっぱり悠くんは優しいね…♪」

「…恥ずかしいからやめろっ、ほら早く食べよ!」

 

「…うんっ!♪」

 

 

涙を流したあとの曜の顔は幸せそうで晴れやかで…

ダイヤモンドに負けないくらい…輝いていた。

もう一度…ただ一言…俺はおめでとうと呟いた。

曜は、忘れられない…絶対に忘れたくない…誕生日になったよと満面の笑顔で答えた。




ラブライブサンシャインを好きになった最大の理由は曜ちゃんを見ての一目惚れでした。
そこからぬいぐるみ集めたりストラップ付けたり
クリアファイルをゲットしたりと。

Aqoursを好きになってから1年半位経ちますが、曜の推しは今までもこれからも変わりません。

曜ちゃん…お誕生日おめでとう!!



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74話

曜ちゃんの誕生日は終わりましたが俺の中では
まだまだ誕生祭ですよー!(じつはそこそこ酔ってる←)


今回は悠くんに対する気持ち パート2(2とは2年生編!)です。
もうひとつのAqoursな日々のアイデアが浮かばねぇ!!!
誰か助けて!!!←←←←←


「…うーん…………」

 

授業のノートを取るフリをして、一生懸命にノートに色々なワードや文章、アイデアを書いていく。

 

…えっ?何をしてるかって?

それは~…秘密ってことで。

 

 

────────────────────

 

「…あっ…」

 

悠くん…なんか真剣にノート書いてる…。

真剣な悠くんの顔も…優しい悠くんの顔も…全部全部…かっこいい…///

 

思えば…あの時、私は悠くんにスクールアイドル部に入ってと懇願していた。

気のせいかもしれないけど…千歌の勘違いかもしれないけど…悠くんなら、きっと…なにか大きなことにしてくれふ…そう思っていたからだ。

 

…その予感通り、悠くんはAqoursを支えてくれて…Aqoursの進む道を照らしてくれた。

だから、リーダーは悠くんにした。

理由なんてなかった。

 

みんな悠くんのことが大好きだし…。

困難があっても…辛い道だったとしても…悠くんが必ず居てくれた。

それだけで…すっごく心強かった。

 

「…悠くん…大好きだよ///」

聞こえない声で…小さく私はつぶやいた。

初恋の……愛おしい彼に。

 

 

──────────────────

 

「…悠くん…っ」

ノートの片隅に真剣な表情をしている悠くんをスケッチする。

私にとって…彼は不思議な存在だった。

 

明るくて…優して…真っ直ぐで…けれど、どこか鈍感で…憎めない。

そんな悠くんに私は完全に恋におちてきた。

 

もっと…彼のことを知りたい。

もっと…彼と一緒に歌ってみたい。

私がピアノを弾いて…悠くんが力強くも…やさしい歌声を披露するセッションを…奏でてみたい。

 

「…私も…浦の星に来て…ううん、悠くんに会ってから…変われた、のかな…♪」

ふふっと笑う、もちろん悠くんには…気が付かれてなかった。

 

────────────────────

 

「…♪」

船のストラップをじっと見つめる。

私と悠くんの…お揃いのストラップ。

 

これを大事につけて…悠くんの事をを想う。

それだけで…大好きって気持ちが抑えられなかった。

 

「まさか私が…初恋、するなんてね…///

でも、その相手が…悠くんで良かった…♪」

ちらっと横目で悠くんを見る。

 

視線に気づいたのか、にこやかに笑う悠くん。

…曜は、その笑顔に吸い込まれそう…だよ…///

 

────────────────────

 

「…3人とも、授業中なんか視線感じたんだど…なんかあった?」

「ふふっ、なんでもないよ♪」

「さ、さあっ…私にはわかんないかな~…♪」

「えへへっ…こうすれば…分かるかな?」

 

「…?」

その問いに首を傾げたままにしてると

3人が目の前に横並びで立った。

 

「悠くんっ」

「大好きだよっ♪」

「これからも…たくさん、愛して…ね?」

 

恥ずかしそうに微笑む3人に…俺は、もちろんだと答えた。




次回は3年生編!

酔いながら作ったから誤字脱字が目立つかも…
ほんとすいません…

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75話

前回は短くてすいませんでした…!
今回は1年生編と3年生編+‪α‬の2本をひとつのお話に盛り込みます!!


「…よしっ」

 

私だけの秘密のノートをパタッと閉じ、ひとつ深呼吸をする。

その物語は…ある男の子と…女の子が恋に落ち…体を交わし…愛を育む物語だった。

 

作ったのは…私、だが…ホントにそんな風に恋に落ち

好きな男の子に…全てを捧げる日が来るなんて…思ってもみなかった。

 

「…俺のリトルデーモンになれ…か…」

体を交わした時にその男の子が言ったセリフだ。

…このノートには……''なり、ます…っ'''と言う続きがあった。

 

「…ふふっ、悠のくせに…生意気ね…♪

…でも…ホントになっても…いい、かも…///」

彼の前では…ヨハネ…ではなく、善子で居たい。

曜も前に言ってたけど…1人の女の子として…見て欲しい。

 

「…ふっ…なんて…見てるからこそ…本気で想いを受け止めてくれた…のよね…///

…ホント…罪なくらい…優しいのね…」

 

「善子ちゃん、誰が優しいずら?」

「っ…!…ず、ずら丸…びっくりさせないで…って、ああ…聞いてたのね…

優しいのは…悠の事よ」

「まるもそれはすっごく分かるずら…♪

悠さんが優しいのも…善子ちゃんがその優しさに完全に身を委ねてることも…♪」

「ちょ、なんでそうなるのよ!?」

 

「…善子ちゃん、なにか気が付かないずら?」

「…えっ…なにかって…なによ?」

「悠さんと初めまして位の時はて…善子言うなっ!って言ってたのに、まるが善子ちゃんって言ってもそうやって反論しなくなってるずらよ?」

 

「…………あっ…」

言われてみればそうだった。

最近、善子言うなって誰かに言った記憶が無い。

「つまり、それだけ善子ちゃんを変えたのは悠さんの影響が大きいってことずら♪」

「そ、そういうズラ丸はどうなのよ…っ!」

 

「…まるは…多分、最初で最後の…心から好きになった人になるかもしれない…ずら…」

「…どういう事?」

「…悠さん以上に素敵な男性は…居ないと思ってるずら

だから…身も心も…まるの全部を…あげたずら…///」

 

恥ずかしそうにポツリポツリと呟く花丸。

恋する乙女の顔をした幼馴染を見て、つい顔がほころぶ。

 

「…そう、ね…確かに…それは言えてるわね」

「だから…まるはこれからも悠さんのそばにいれれば…それで十分ずらっ♪

本では教えてくれないことは…全部、悠さんから教えてもらったずら…///」

「だからって…図書室で営むのはやめなさい?

…見た時びっくりしたんだから」

「はーいっ♪」

「ホントに分かってるのかしら………」

 

 

────────────────────

 

 

「…うん、しょっと…」

「鞠莉?なにしてるの?」

「えっ…?ああ、悠

実はね、この箱を理事長室に持っていくところ、よ…っ」

「おいおい、フラついてるぞ…俺が持つから、貸してみ?」

「そんな、わるいわよ…っ」

「いーから、いーから…力仕事は男の役目…だろ?」

「…サンキューね…悠…///」

 

彼がこの浦の星に来る前に…ダイヤを始め、みんなにKeyになると言った。

──────正直、根拠なんてどこにも無かった。

 

ただ…悠のお母さんから貰った…沼津の学校に送るはずの書類と…顔写真を見て…私の直感が告げた。

 

''この子は…いつかビックなことを成し遂げる''…と。

 

今となっては…Aqoursと言うスクールアイドルグループに対する尽力もそうだけど…。

Aqoursというメンバーにも…大きな影響を与えてる…なんてね…♪

 

「…ねぇ、悠?」

「んっ…どした?」

「…ふふっ、なんでもないわ…♪

ただ…私の大事な大事な初めてをあげたんだから…責任はとって欲しいな~って♪」

「お前…そんな恥ずかしいことをよく言えるな…」

「べーーっだ♪」

 

彼の前を歩く私の足取りは…心做しか軽いようにも感じた。

 

────────────────────

 

「……………」

携帯の写真フォルダを見る。

そこにあったのは上半身裸で寝る男の子の寝顔だった。

 

「あははっ…寝てる時は…可愛い子どのような顔なのにな~…♪」

それは、不意だった。

電話で…果南と呼んで欲しい、募る想いをありのまま悠にぶつけた。

すると、彼はすぐに私のことを果南と呼んでくれた。

突然の事でドキドキが止まらなくて…でも、心が温かくなって。

あ…私この人の事…好きなのかな…。

そんな風に考え始めていた。

 

2人で…夜の学校に行った時も…彼の背中は大きくて…頼りになって…。

ベットの上で…抱きしめられた時も…その握ってくれた手は大きくて…。

私の中で悠は居なくてはならない存在になっていた。

だから…甘えたい。

ダメになってもいい…でも、この想いだけは止められない。

「…曜ちゃんのこと言えなくなっちゃったな~…」

 

私も…すっかり恋する乙女になっちゃった…と照れくさそうにはにかむ私だった。

 

────────────────────

 

「うゆ…っ」

「ルビィ?ここにいたのですか?」

「あっ、お姉ちゃん!」

 

1人でミシンと戦うルビィを発見した。

そこには男の人のような小さなぬいぐるみと赤い髪の女の子のぬいぐるみがあった。

 

「…それは?」

「えへへっ…悠さんをイメージして作ったんだぁ♪」

嬉しそうに手に取り笑う妹。

あの方が来るまでは…弱気で…すぐに泣いてしまうような子だったのに…今ではライブで歌い、踊る…そんな妹の成長を見れて…姉冥利に尽きますわ。

 

「ルビィは…悠さんのこと…どう思いますか?」

「すっごく優しい…お兄ちゃん、かな…///

いつも頭撫でてくれるし…抱き着いても何も言わずに抱き返してくれるし…あとね、あとね!♪」

嬉しそうに話すルビィ。

それくらい悠さんのことが大好きなのだろう。

 

「…お姉ちゃんは…どうなの?」

「…正直、男の方に甘えたい、だなんて思う日が来るなんて想像もつきませんでしたわ…」

ですが…気がついたら…彼のことを目で追って…。

部室で悠さんを励ます時も…妹ながら…負けたくないと…思いましたわ。

 

「でも、ルビィはお姉ちゃんと一緒の人を好きになれて…すっごく良かったって思ってるよ♪」

「…ルビィ…ええ、悠さんが聞いたらさぞかし嬉しがると思いますわ」

 

あれほど硬く、厳しい生徒会長が幸せそうに笑った。

つられるように…笑う妹。

私達は…今ものすごく幸せなのかもしれない。

 

 

────────────────────

 

 

「…えっ、本戦2曲目の歌詞を作って欲しい?」

「…もし、行けたたしたら…やっぱりここまで来れたのは…悠くんのおかげ…だから…」

「悠くんの書いてくれた…歌詞で…みんなで大勢の観客がいるなかでライブをしたいの!」

「たとえ…悠くんがステージに立ってなくても…」

 

「思いは…ひとつずら」

「…心強い、からね…!」

「リトルデーモンなら…最高の歌詞が作れるって信じてるわ」

 

「…最初から最後まで…任せっきりになってしまいますが…今回はわがままを言わせてもらいます…っ」

「悠の書いてくれた歌詞を見て歌うとね…すごく元気が出てくるんだよ?

だから…1度諦めた道…それをまた進ませてくれた…悠の気持ちを…私は受け取りたい」

「FantasticでAmazingなライブにしましょ♪

Aqoursのみんなと…悠ならそれが絶対できるわ」

 

「みんな………よしっ!分かった!」

作る歌詞が…''2つ''になっちゃったけど…みんなのためだ。

最高のライブにしてあげたい…。

その為にも最高の歌詞を作ってあげたい。

Aqoursとしての…集大成を。

 

本戦まで…着実に時は過ぎていった。




…あれれ~?本戦1曲目は千歌が作る…。
なのに悠くんが作詞を2つやるって変だな~?おかしいな~?(わざとらしい振り)

次回は冬休み突入編です!

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76話

冬休み編突入!!


「ふっゆや~すみ~!♪」

「楽しみずら~♪」

 

12月も半月が過ぎようとしてた頃…千歌と花丸が鼻歌交じりで冬休みが来るのを今か今かと待ちわびていた。

 

「…冬休みまでには…作っておかないとな…」

「ねぇねぇ、花丸ちゃん、曜ちゃん!

冬休みはどこに行こっか!?♪」

「うーん、そうだなぁ…」

「まるはどこでも大丈夫ずらよ~♪」

 

「…あの、3人とも…?」

「やっぱり、東京~?」

「でも、それはAqoursのみんなで行ったずらよ~?」

「…あの、ですから…」

 

「じゃあ、どこか違う場所?

同じ静岡の富士山とか?」

「んもー、せっかくならもっと遠いところとか~…」

「だまらっしゃーーーーーーい!!!」

 

「ずらっ!?」

「よぅっ!?」

「ちかぁっ!?」

 

ダイヤの雷で少し驚いた俺は3人の方を見た。

というか、千歌と曜の驚き方はなんだ…名前が出る習性でもあるのだろうか?

…おい、いまユーはショックって言ったやつ、誰だ。

 

「貴方達、前にも言いましたが冬休みの宿題を…!」

「あっ、それは大丈夫だよダイヤさんっ!」

「…はい?」

「ちゃんと終わらせるずら♪」

「やっぱり、早く終わらせて…みんなと遊びに行きたいもんね!♪」

 

「…それには俺も同意だな

終わってなくてみんなの手を煩わせるのは夏休みの時だけで十分だ」

「…ゆ、悠さんがそういうなら…分かりましたわ…っ」

 

(うっわ…悠にだけ甘々だよ…梨子ちゃん)

(あはは…分からなくもないでしょ?果南ちゃんも)

 

「…それで、千歌はどこに行くのか決まったのか?」

「うーん…まだ全然…どこがいいのかなぁ…」

 

結局、千歌は唸るままで冬休みの予定は白紙のままだった。

 

─────────────────

 

その日の夜。

 

「…こっちの歌詞は…8割方完成してて…あとはこのライブ用の歌詞も今日7~8割くらい進めとかないとな…」

 

1人部屋でペンを走らす。

ライブ用の…それも本線の優勝を争うために作る曲。

何度も何度も…書いては消してを繰り返す。

自分の気持ち…伝えたいこと…Aqoursの皆の…個性や特徴…発揮できるものは全て発揮させたい。

 

 

その時だった。

 

 

prrrrrrrr!!

 

電話がなった。

嫌な予感はするが、とりあえず出てみることに。

 

「…もしもし?」

【good afternoon~!♪

フランスパリからシャンゼリゼ~♪】

 

ピッ。

 

「…ここはやっぱりこのフレーズの方が~…」

 

Prrrrrrr!!

 

「…もしもし…」

「はぁ…はぁ…敗北者……?

取り消せよ…今の言葉…!」

「凄い世界観が潰れるからやめておけ…そんで、要件は何かな…母さん」

 

フランス色に染まった母親が声のトーン高く話し始める。

 

「Youはあと1週間弱で冬休みよね~?

なんかスケジュールあるのー?」

「貴方はいつからジャニー喜〇川になったんだよ…

無いよ、Aqoursのみんなと出かけるって言うのは決まってるんだけどね」

 

「お、なら好都合

今度さ、週末に日本戻るからさ…せっかくならお出かけ先、用意してあげようかなって」

「…えっ、用意?」

 

「帰るって言っても、仕事はするけどね

北海道なんだけど…ホテルの副支配人が知り合いでね

頼めばAqoursのみんなとYouを入れて10人くらいなら予約も入れられるし…どうかなーって」

「…北海道…か…」

 

「ん、まあ千歌ちゃんとかと話してみなよ

予約して欲しかったらメールなり電話なりで連絡してちょ」

「…やけに至れり尽くせりしてくれるけど…なんか目的があるの?」

 

「んー…まぁ、Aqoursのみんなとどうなってるのかなーって

高校生活中は良いけど…そろそろ決めなさいよ、本命さんを」

「…あぁ…気づいてたのね」

さすがに怒るのかなと思ったけど、母親は大きく息を吐き、言葉を続けた。

 

「まぁ、千歌ちゃんだけじゃなくて曜ちゃんや鞠莉ちゃんを見てて思ったわよ…こういう時って女の勘は鋭いのよ?

…ま、アンタはお人好しで優しくて…モテるとは思ってたけどね」

「あはは、誰に似たんだろうね」

「一言余計なのは治らないみたいね?」

「あはは…ごめんごめん」

 

「…ま、今度ほかのメンバーさんも紹介してよ

とりあえず要件はそんだけだよ…渡辺さん待たせてるし、そろそろ切るよ?」

「ん、分かった…ありがとうね、おやすみ」

 

 

電話を切り、画面の消えた携帯を見つめる。

「…本命さん、か…

…思えば…春になれば3年生の3人は…卒業、なんだよな…」

そう思えば思うほど…歌詞を早く作りたいという気持ちになった。

 

「…喜んでくれかな…みんな」

その歌詞のタイトルは…''待ってて愛のうた''

俺からAqoursに送る…世界でひとつの…オリジナル曲。

歌詞も、演奏も、歌も…1人で手がける。

 

梨子ちゃんにバレないように、音楽室でピアノの練習も密かにしている。

 

「…よしっ、頑張るか!」

グッとペンを持っての力を込め、再びノートにペンを走らせるのであった。

 

 

────────────────────

 

 

「…えっ、北海道?」

「うん、母親がな…みんなの分の宿泊先とか手配してあげるからどうかって」

 

「そ、そんな!そこまでしてもらうなんて申し訳ないですわ!」

「北海道かぁ~…雪とか降ってるのかな~?」

「今は結構降ってるみたいだよ、積もってるみたいだし」

 

「ルビィ…雪見てみたい、な…♪」

内浦は滅多に雪が降らないらしい。

 

「私も、賛成かな

悠のお母さんがそこまで言ってくれるなら…好意に甘えてもいいのかなって♪

挨拶もしておきたいしねっ」

 

「千歌も賛成~!」

「北海道かぁ…初めての場所だしワクワクするね!♪」

「でも、行くとしたら…どれくらい行くのかな…?」

「…一応、母親的には5泊6日の予定だとさ」

 

 

「……はぁ、皆さんにダメと言っても無駄のようですわね…

大変申し訳ないのですが、悠さんのお母さんがそこまで言ってくださるのなら…皆さんで北海道に行きましょう」

「…ん、じゃあ頼んでおくね」

 

「よーしっ、早く冬休みにならないかなー!♪」

「えへへっ、行く時は飛行機なのかな?」

「ひ、ひっ、飛行機…!?」

「果南~?今更行かないは無しよ~?♪」

 

 

 

こうして、12月の冬休みは北海道に行くことになった。

…ん?…もしかして…クリスマスも…北海道で過ごす…のか?




次回は出発編から到着編までです!

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77話

いよいよ北海道へ!
しかし、一難去ってまた一難…?


「おー!飛行機だー!♪」

「おっきいずら~!♪」

「飛行機の操縦士の制服もかっこいいであります!」

 

「る、ルビィ達は今からあれに乗るんだよね…?」

「うぅ…て、鉄の…塊が…空を…っ…!」

「おーい、果南。乗る前から酔ってどうする…ほら、飲み物」

 

静岡空港に着いた俺とAqoursのメンバー。

千歌と花丸、曜は目を丸くしながら飛行機を眺めている。

特に曜は制服が気になる模様。

 

ルビィと果南は少々緊張していた。

特に果南は足を震わせていた。

 

梨子とダイヤと鞠莉は搭乗時間の確認をしていた。

こういう時の3人は頼りになる。

 

…あれ、善子は?

 

「…あっ……………」

「くっくっく……これがヨハネを運ぶ…ノアの…方舟!」

色々とひっちゃかめっちゃかだが、あえてつっこまない。

 

「善子……」

「それで、飛行機には主砲とか付いてないのかしら?」

「あのなぁ…」

ヤ〇トじゃあるまい、北海道ではなくイスカンダルにでも行くつもりか。

 

「皆さん!そろそろ飛行機に乗る時間ですわよ!」

「はーいっ(ずら~)♪」

「北海道へ~シャイニ~♪」

「ヨーソローっ!」

 

「いーーーやーーーーぁ!」

「ぴ、ぴぎぃっ!」

「…ほんとにぎやかね…」

 

嫌がる果南を半ば引きずるように飛行機に向かわせた。

その光景も見て善子が思わず本音を口にした。

 

──────────────────

 

 

「おー…飛行機だ…♪」

「ふかふかずら~…♪」

「キャビンアテンダントさんだ!写真撮っておこ!」

 

「…あのー、果南?」

「な、ななななななっ、なに、か、なん???」

「…えっと…飲み物飲むか?」

「あ、あーーーーー…も、もらっておくよ…!!」

 

飲み物を貰ったてはカタカタと震えていた。

危うく飲み物も零しそうなくらい…。

 

「お、お姉ちゃん…っ…」

「大丈夫ですわ、1時間半もすれば北海道に着いてますわ」

 

「怖いなら、私の手でも握ってなさい?リトルデーモンルビィ?」

「うぅ…善子ちゃん…ありがとぉ~…」

「善子さん!それは私の役目ですわ…っ!」

 

「高いわね~…まぁ、私はヘリコプターとか乗り慣れてるけど…?」

「羨ましいずら~…♪」

 

因みに座席は

 

花丸 千歌

曜 鞠莉 -

ルビィ 善子 窓

ダイヤ 梨子 -

果南 俺

 

だった。

果南はさすがに窓側は嫌らしい…。

千歌と花丸はわーっ、とかおーっと感嘆の声をあげる。

善子も頬杖をつきながら窓の先を見つめる。

もちろん、ルビィの手を握りながら。

 

────────────────────

 

「…ねぇ、ダイヤさん?」

「はい、どうしました?梨子さん」

「…今回の…北海道旅行ってさ…悠くんのお母さんが進めてくれたんだよね…?」

「えぇ…そうですね…?」

 

「…も、もしかしたら…北海道に着いた瞬間に…」

【Aqoursの人たちには私の可愛い悠を渡しません!!】

 

「…とか言われたり…して…?」

「…ぶっぶーーーーーーですわ!」

 

「おわっ…ダイヤどうした、急に大きな声出して…

果南がめちゃくちゃ驚いてるぞ…」

 

「ご、ごめんね悠くん!

…だ、ダイヤさん、冗談だよっ」

「…こ、こほん…まぁ、悠さんのお母様ともお話してみたかったので…大丈夫ですわ」

(ダイヤさん…目が本気だよ…っ)

 

────────────────────

 

「…離陸したけど…果南、大丈夫か?」

「うぅ…やっぱり…怖いよぅ…」

泣きそうな目をしてこちらを見つめる果南。

…やべぇ…超可愛い…。

 

「…ほら、手を握ったら…少しは違うだろ?」

「…うん……///」

思い切りぎゅぅと手を握る果南。

 

「…不思議…落ち着いてきた…///」

「…そっか、よかった…」

 

何故か目を合わせることが恥ずかしくなり、手を握ったまま窓の先を見つめる俺。

……いつの間にか、果南が俺の肩に頭を寄せていた。

 

────────────────────

 

「…ねぇ、曜」

「ん?どうしたの?」

 

キャビンアテンダントに敬礼をする曜に話しかけた。

 

「…ふふっ、なんでもないわ」

「何か嬉しそうだね、善子ちゃん♪」

「そうね…少なくとも…今年の春から…私の人生、変わったかも…しれないわね」

「それは…スクールアイドルってこと?」

 

「…それもあるわ……けど…」

「あっ、悠くんの事だね?♪」

「察しはやっ!

…まぁ、隠すつもりもないわ」

 

「…私も…かな…悠くんの…こと…大好きだし」

「…そうね…ふふっ」

 

2人で笑い合う。

3つ先の席にいる男の子は大きなくしゃみをした。

 

────────────────────

 

「~…♪」

「あれっ、千歌ちゃん、その曲って…」

「そうだよっ、No.10!

…この曲が…私たちの絆を…深めた…から…♪」

「…いい曲ずら…♪」

「あはは、あの時の悠くん号泣してたもんね~♪」

「そういう千歌ちゃんも少し泣いてたずらよ?」

 

「そ、それは内緒~!」

 

あの時の曲は…しっかり、音源として…残してある。

いつでも…悠くんといなくても…聴けるように。

この曲を聴くと…悠くんや…みんながそばにいる気持ちになれるから…。

 

────────────────────

 

 

案外乗ってみると早いもので北海道に着いた。

飛行機の中で困ったことといえば果南がトイレと言って飛び間の前まで俺を連れてきたことくらいだろうか。

 

ほんとに高いところダメなんだな…。

 

「あれ?悠くんのお母さんは?」

「…居ないな、先に着いてるって言ってたんだけど…」

「どこかすれ違いになったのでしょうか?」

 

空港を出て、キョロキョロ見回して見るが…母親の姿が見えない。

予定では俺らの1時間前に着いてると言っていたのだが…。

遅れるとしても連絡の1本があるはずなんだけど…。

 

「…しゃあない、連絡してみるか」

電話をすると数コールで出た母親。

 

「もしもし……」

「あ、母さん?今どこなの?」

「…あーーー…パリ…っす…」

「…は?」

 

「いや…パリ風邪?になってさ…

今渡辺さんに…介抱してもらってるとこ…」

「はいいい???

…北海道は?」

 

「…パスで」

「おおぃ!」

「私は…フランス大海賊時代の敗北者になったじゃきぃ…」

「そのネタまだ引っ張るのかよ!」

 

「なんで引っ張ってるか…明日までに考えといてください……あ、ホテルの場所はメールで教えるから…話は通してあるから…ほなまた…」

 

ぴっ。

 

 

「…あ、あのやろう…」

「ど、どうしたのですか…?」

「…………………いや実は…」

 

 

 

 

 

「「「「「えええええぇ~!?」」」」」

着いて早々、空港にAqoursの悲鳴が響いたとさ…。

この先どうなることやら…………………。




所々のネタは気にしないてください←

次回はホテル到着&散策編です。
Saint Snowはその次くらいから出させる予定です


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78話

曜ちゃん可愛いよ曜ちゃん←末期


「…いざホテルに着いたけど…ほんとに副支配人さんに話通してあるなんて…」

 

「すんなり入れて驚きだったね…」

「悠さんのお母様に重ねてお礼を申さねばなりませんわ…」

 

「わー!見てみてー!雪が積もってるよ~!」

「1面真っ白ずら~!♪」

「…あなた達!もう少し節度というものを…!」

 

「まぁまぁ…雪が積もること、内浦では無いんでしょ?

…そういうダイヤも気になるんじゃないの?雪」

「そ、そんなこと…!……あ、ありませんわ…っ」

と言いつつも目線は窓の方を向いていた。

 

「あ、みんなお菓子食べるずら?マカロン…ってお菓子ずら♪」

「あっ、いただきまーす♪…うーん、美味しい~♪」

「は、初めて食べたけど…美味しいね、花丸ちゃん♪」

 

「…た、食べたい…っ…けど、こんな甘いものに惑わされては堕天使ヨハネも面目が…!!」

「はい、善子ちゃん♪」

 

花丸からアーンと渡されたマカロンを善子がパクッと食べた。

 

「…うまっ!」

と言い、ベットにばたりと横たわる善子。

スカートの中が普通に見えたが気にしない振りをしておこう、因みにピンクだった。

 

「…とりあえず~、チェックインはしたし、色んなところ行ってみない?」

「賛成~!みんな行こ~!」

「あ、千歌ちゃん!待ってよー!」

「全速前進~…ヨーソロー!」

 

「あはは、みんなはしゃいじゃって♪

ほら、ダイヤも行くよ?」

「ま、待ってくださいまし!」

 

「…善子はいつまでそうしてるの?」

「…い、行くわよ!置いていかないでよー!」

 

 

────────────────────

 

外に出るやいなや、劇が始まった。

 

「…曜…ちゃん…梨子…ちゃん…私、もう…眠くなって…きた、よ…………」

「千歌ちゃん!寝ちゃダメだよ…!!」

「私も…もう…だめ…」

「よ、曜ちゃんまで…!」

 

「この雪のベットで…私たち…寝るの…かな…」

「果南さん!しっかりしてください!」

「…ぁ…fairyが見える~…♪」

「ま、鞠莉さんまで!」

 

「…なにしてんの?」

「…あれ、悠くんも参加しないの?遭難劇」

そんなんやるか…。あ、別にうまいこと言ったは無いよ?

 

 

「堕天使ヨハネ…北海道に…刻印を!!!」

ギランとポーズを取ったまま雪にダイブする善子。

見事に善子の型が取れた。

 

「…ふっ、ふふっ…さすが…ヨハネのパワーの前に雪さえもひれ伏すのね…」

「鼻水出しながら言っても説得力ないずらよ…はい、ハンカチ」

「…あっ、ありがたく受け取るわ!!」

 

「…みんなはしゃいでるなぁ…」

そんなふうに眺めてる時だった。

 

バスっ。

背中になにか衝撃がきた。

 

「ふっふっふ…悠くん…背中ががら空きだよ…?」

「…千歌…これは…?」

千歌の手には雪の玉があった。

それだけではない、曜や梨子も手にもあった。

 

「…なんか…お泊まり会の時も…こんな光景あったなー

あの時は…枕だったけど…」

 

「それいけーーーー!!!」

次の瞬間、雪の玉はこちらに向かってきた。

全力で避けるが、投げる人数が多くなっていた気がした。

 

「私も参戦するよ♪」

「雪と言えばこれよね~♪」

 

「鞠莉…果南まで…!?」

「うにゅ…悠さんを守る方に付くね…」

「これぞヴァルハラ…!聖戦の時!」

 

意気込んでる善子に流れ玉が飛んできて呆気なくヒットし2回目の雪ダイブをする。

 

「どぉりゃあああ~!」

千歌が投げた渾身の一球が明後日の方向に飛んでいく。

…あ、そこには花丸が…。

 

バスっ!

「ずゅらぁああああ~!」

…なんか前にもこんなことあったな~…。

 

「えっへへ、楽しいね、悠くん!♪」

「ん…まあな…!」

 

 

 

つかの間の休息と思い出作りに勤しむ俺とAqoursのメンバーだった。

 

────────────────────

 

「あ~…もしもし…?」

 

「…珍しいですね、貴女から電話をするなんて」

「あはは、まぁちょっくらね…」

「それで、要件はなんですか?

…もうすぐラブライブの本戦が近いので、なるべく手短に」

 

「相変わらずね~…聖良ちゃん?

…まぁ、顔見に行こうって思ってたけど…まーさか、風邪でダウンするなんてね~…いやー、参った参った…」

「…要件、他にあるんですよね?」

 

「…ん、今そっちに、本戦の東海地区代表のAqoursがいるんだ

…良ければ、顔合わせしてよ」

「Aqours…ですか…私は構いませんが…理亞がなんと言うか…」

 

「見ればきっと…新しい発見もできる…かもよ?♪」

「…どういう意味ですか?」

「ふふっ、それは会ってみてからのお楽しみね♪」

「…はぁ…分かりました」

 

電話を切る。

飲み物を持った女性が悠の母親に近寄る。

 

「…また、なにか企んでるのかい?」

「企んでるなんて人聞き悪いわよ~…ただ、悠がAqoursじゃないスクールアイドル…しかもライバルになるSaint Snowと接触したら…どうなるのかなって興味本意よ、月ちゃん♪」

「…悪い方に進まなきゃいいけどね…」

「大丈夫よ、なんせ私の子だからね」

「それより、もう少し安静にしてるんだよ」

「あはは…面目なーい…」

 

 

遠く離れた雪国の地でキーとなる息子が大きなくしゃみをしてるのはこの時母親は知らなかった。




なんか色々出しました←
次回はSaint Snowが出ます。
聖良ちゃん可愛い←

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79話

「なーに数日も更新してないずら」
「すまん…ほんとすまん…」

「GWだよ!張り切ろうよぅ!」
「そんなもん無かったんや…はは…あはは…」

更新遅れてすいませんお待たせ致しました…!!


「…もう夕方だね…」

北海道散策をしていたAqoursのメンバーと俺。

 

楽しい出来事とは時間が経つのが早いもので日が暮れてきた。

 

「楽しみは明日以降に取っておきましょ♪」

「そうだな…じゃ、ホテル戻るか?」

 

「はーいっ!」

「ヨハネについて来なさいっ…きゃっ!」

先陣を切って歩き始める善子だったが、誰かにぶつかってしまった。

 

「い、つつ…ご、ごめんなさい!」

「いえ、私の方こそごめんなさい…大丈夫ですか?」

 

「………………あっ!!!」

ルビィがぶつかった人の顔を見るや大きな声を上げた。

 

「…どうした、ルビィ?」

「…こ、この人たち…!」

 

2人組の…年齢は同じくらいか?

……………………ん?

 

「もしかして…」

「Saint……Snow……!」

 

「…貴方達が…Aqours、ですか?(まさか本当に出会えるとは…)」

「……ふんっ」

 

「は、はいっ!スクールアイドルのAqoursです!」

千歌が自己紹介をする。

 

「遠路はるばるようこそ、私達はSaintSnow

私が鹿角聖良。こっちが妹の鹿角理亞」

 

…なるほど、やっぱり姉妹でスクールアイドルを…。

 

 

────────────────────

 

遡ること…出会う1時間前。

 

「…えっ、東海地区のスクールアイドルが今来てるんですか、姉さま?」

「ええ、もし理亞が良ければ…顔でも合わせておこうかと」

 

「(珍しい…姉さまがこんなことを言い出すなんて…)…大丈夫ですっ、それでその人たちはどこに…?」

 

「……今、時計台の方に向かってるとの情報が入ってます、向かいましょう」

「(情報……?)わ、分かりました!」

 

携帯には…悠の母親のメッセージ画面が表示されていた。

そこには…【今、時計台に向かわせるように手配したよ】とメッセージが入っていた。

 

──────────────────

 

「ふっふっふ…楽しみ楽しみ♪」

「また何か企んでる?」

「違うもーん…まぁ、本戦で戦う2組のスクールアイドルが相対するときに何か化学反応があるかなーって」

 

「それも、ご自慢の息子さん…えーっと…悠くん?だっけ?」

「そ!可愛い可愛い息子だよ~♪」

 

「(…まぁ、曜ちゃんから…私も聞いているんだけどね…まだこの人私と曜ちゃんがいとこ同士って気がついてないみたいだし…黙っておこう)…親バカ、だね」

「むっ!聞き捨てならない!こうしてやる~!わしわし~!!」

「あっ、ちょ!!///」

 

人から人に…そしてそこから繋がる線。

これも…悠の人徳、なのだろうか…?

 

 

────────────────────

 

「…それで、一つ質問なのですが、こちらの男性の方は?」

「…あっ、えっと…」

 

「冴木 悠…Aqoursのリーダーだけど?」

「…っ…そう、ですか…」

鹿角姉がなにか言いたそうに口を塞いだ。

 

「…悪いけど…アンタ達に負ける気なんか…ないから

そっちは遊び半分でやってるのかもしれないけど…私達は…本気だから」

「なっ………!!!」

反論しようとするダイヤを制する。

 

「遊び…ねぇ…

名も知られてないスクールアイドルが…地区の代表張ってるんだけど…それでも、そうと言いきれる?」

「…っ………」

反論されると思ってなかったのだろう、鹿角妹が睨んでくる。

 

「だいたい…っ…男がリーダーって何よ…!

スクールアイドルは…''遊び''じゃない…!!!!!」

 

そう言うと走り去る鹿角妹。

「あっ、理亞…!!」

急いで追いかけようとする鹿角姉。

しかし、1度立ち止まり…。

 

「…すいません、悪い子ではないんです…

ただ………その…………」

何か言いかけた鹿角姉だったが、そのまま走り去ってしまった。

 

 

「…あれが…SaintSnow」

「随分と言われたわね~リーダー?」

「……………………ああ(それ以上に…言いかけた内容が気になるけどな…)」

 

「………………………」

「どうしましたか、ルビィ?」

「あ、う、ううん!なんでもないよお姉ちゃん!」

 

こうして、初の遭遇と少しモヤモヤした気持ちを胸にホテルに帰る俺たちだった。

 

────────────────────

 

 

ホテルに帰ってからと言うものの…先程の少し暗いムードを何とか明るくさせようと千歌と鞠莉が先導し、場を盛り上げる。

 

「ほらほら~!一発芸でもやれ~!♪」

「最初は悠からね~っ?♪」

 

「新歓迎会のノリかよ…っ!!!」

「じゃあ、じゃんけんで負けた人にニックネーム付けて!♪」

なんだその有〇弘行みたいなノリ。

 

「いっくよ~じゃーんけーん!!」

 

 

「うう…まさか最初に負けるなんて…」

梨子……ご愁傷さま…。

とはいえ…梨子のあだ名…?

ずっと前にさっぱ梨子なんて言ったけど…不評だったしなぁ…。

 

「…リコピン?」

「あっ…い、良いか……………………え?」

「えっ、あっ…すいません…」

「ふふっ、なんてね…二人きりの時はそんな風に呼んでもいいよ♪」

 

 

「どんどん行くよ~♪」

「Are you ready~…………!」

 

 

 

 

 

「…何故か…善子さんに負けてから…ジャンケンが弱く…」

「ダイヤ……ダイヤ…ダイヤッホー?」

「…ぶっぶーですわ…」

と言うわりには、顔が赤いダイヤ。

今度呼ぶ時にでも使ってみるか。

 

 

 

 

「ん…?」

携帯が震えてるのに気がつく。

 

電話の発信者は母親。

 

「悪い、1回席外すわ」

 

渡り廊下に出て電話に出る。

「やっほ、北海道はどうかな~?」

「…どうもこうもないよ…SaintSnowって奴らに啖呵切られたし…」

「あははっ、変わらないな~聖良ちゃんと理亞ちゃんは…」

「知り合いなのか?」

「むかしちょっとね…で、その2人に関する情報だよ

 

茶房 菊泉」

「茶房…菊…なんだって?」

「そこに明日1人で行ってみ?」

「…俺だけで?」

「そっ…多分面白いことになるから♪」

 

「(嫌な予感しかしねぇ…)…でもなんでまた?」

「それはね~…あっ、ちょ!」

「もしもし、悠くん?」

 

「えっ…どちら様?」

「君の母親と一緒に行動してる渡辺 月って言います♪」

「あ、ああ…渡辺さん…母がお世話になってます…」

「ふふっ…曜ちゃんによろしく伝えといてね!」

 

「あ、はい…それはもちろ……えっ?」

「じゃね!♪」

そう言うと電話は切れてしまった。

 

「…曜に……んんん????」

俺は1人頭の上にハテナが浮かぶだけだった…。




次回は悠くんと鹿角姉妹が相対する!!

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80話

立て続けに更新!
R-18の方は少し待ってくれるとありがたいんじゃ…。


「…………………」

 

朝7時半過ぎ。

まだ他のメンバーは寝ている。

 

静かにホテルを後にし、携帯を開く。

 

「茶房……茶房…ここか?」

ホテルから歩いて15分程のところ。

 

「…合ってる…よなぁ?」

しかし、調べても他に出てこなかったので、とりあえず向かうことに。

 

 

──────────────────

 

「…ここか?」

着いたのは喫茶店だった。

 

「…って言っても…まだ営業時間外だし……」

「…あれ…っ…」

 

「…あ…か、鹿角さん!?」

ガラガラと扉を開けたのは鹿角姉だった。

 

「…聖良でいいですよ、どうしたんですかこんな朝早くから」

「えーっと…実は…」

「立ち話もアレですし…中にどうぞ?」

「えっと…お邪魔します…」

 

 

「それで、何故ここが分かったのですか?」

「…いや、母親から…ここに鹿角姉妹が居るって…」

「…なる、ほど………」

「それで、あの妹さんは…?」

「今、走り込みに行ってます…あの子、本戦にかなり気合が入っているので…」

 

…そっか…。

確かに本戦は一発勝負だからな…。

 

「…あの…昨日はすいませんでした…」

「えっ?」

「いや…あの後考えてみたんです

…確かに、お二人が言うように…スクールアイドルのリーダーが男って…おかしいのかなって…

俺の中では…それが自然になっていたって言うか…

2人に言われて気がついたって言うか…」

「………………いえ、私達の方こそ…」

「…あの…えっと……聖良さん…」

「はい?」

「…あ、いえ……その…理亞ちゃんにもそう伝えておいてください…」

 

「…あっ………待ってください!」

「…はい…?」

「その件については…ごめんなさい。

理亞の代わりに…謝ります。

もし…良かったら…私達の…ライブを…見て、ください…

貴方に見て欲しいです…私達の本気を…そうすれば…貴方の見方も変わる、と……」

「分かり、ました…」

 

「…今日の夜7時に…噴水公園で…待ってます」

「……はい」

 

その一言を最後に店を出た。

…聖良さんの…謝る姿が…どこか…頭から離れなかった。

 

────────────────────

 

「不思議…なんでこんなに…私は必死になって…」

本戦では…ライバルになるはずなのに…。

あの人は…不思議な人だ。

 

「…Aqours…か…」

たしかに…あの人がここまでのスクールアイドルにさせたのは…事実なのかもしれない。

 

「もし私たちのリーダーだったら…どうなっていたのかしら…ね…」

クスリと笑う聖良。

 

帰ってきた理亞はその姿を見て驚いた顔をしていた…。

この話と今日の夜のライブのことは…内緒にしておくことにした聖良だった…。




次回は北海道散策とライブ編です!

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81話

更新遅れて本っっっっっっっ当に申し訳ございません…!
バンバン更新できるまでもう少しお待ちください…!


「さてっ、今日はどこに行こうか?♪」

「その前に…悠はどこに行ったの?」

 

朝起きると、悠が居なかった。

不思議に思った果南が連絡したが、繋がらない。

 

「うーん…どこだろうね?」

「走りに行ったとか?」

「まぁ…悠ならありえると思うけど…」

 

「…あれ、みんなおはよ?」

噂をすれば何とやら、だった。

ドアを開けた悠が驚いた顔をしながらこちらを見ていた。

 

「あ、悠くん!どこに行ってたの?」

「えっ…あー…少し走り込みしてたんだけど…迷っちゃって…あはは…」

「繋がらないから心配してたんだよ~!」

「ごめんごめん…!」

 

 

「………………………」

謝る悠だったが、ただ1人…どこか腑に落ちない果南だった。

 

────────────────────

 

「ここが札幌ドーム…!」

Aqoursのメンバーと俺は回りきれなかった北海道巡りの続きをしていた。

 

「うゆ……」

「ルビィ?どうした?」

「あ、人が多くて…」

「…ほら、手を握って?」

「…はいっ…///」

 

ぎゅっと握る手はどこか安心する気持ちだった。

「次は…やっぱり、札幌タワーかな?」

「正確には、さっぽろテレビ塔、ですわ」

「さすがダイヤさん…物知りずら~…」

 

「…あ、悠…っ」

「ん?どうした?果南」

「…いや…ごめん、なんでもないよ(…悠……何か隠してる?)」

 

ぐっと自分の首元に巻いたマフラーを掴みながらどこか寂しそうな顔をする果南だった。

 

────────────────────

 

「ヨハネ…札幌の名所に…堕天!」

「…お前はいつでも元気だなぁ…」

「ヨハネの業火で札幌の雪を溶かすわ♪」

「顰蹙買うからやめておけ」

 

「ここで!千歌から発表がありまーーーす!」

札幌タワーを背景に千歌がこほんと咳払いしてみんなの前に立つ。

 

「発表?」

俺の頭にはハテナが浮かんだまま発表の内容を模索していた。

 

「では…曜ちゃん!」

「ヨーソロー!明日ここでライブをしようと思っているであります!」

「もう曲と衣装は出来てるんだよ♪」

 

「そ、そうなの!?」

明日って…クリスマスじゃん。

 

「Aqoursの…クリスマスライブだよっ♪」

「悠さんには内緒にしておこうとみんなで考えていたのですわ」

「これもサプライズ~♪ねっ」

 

「せっかくのクリスマスだもん、思い出作りたいもんね!」

「聖なる夜…特別に堕天使ヨハネも参戦しましょう」

「そのまま大天使にでもなっちゃうずら?」

「ならないわよ!!」

 

「そっか…クリスマスライブ楽しみにしてるね!」

「へへっ、まっかせて!♪」

嬉しそうに笑う千歌だった。

 

 

 

 

「…あ、そう言えば…曜?」

「ん?どうしたの?」

「…月さんって…知ってる?」

 

「えっ!?…な、なんで悠くんが月ちゃんを知ってるの…?」

「実はな………」

 

母親と月さんが一緒に居ることを曜に話した。

話を聞き終わると曜は納得したように手を叩いた。

 

「あー、月ちゃんまだイタリアに居るんだね~…

そうだよっ、従姉妹なんだっ♪」

「まさか、ウチの母親と居るなんてな…」

「(…まぁ、私はよく月ちゃんに悠くんのこと話してるから…ね…。

でも悠くんのお母さんも同じような反応なのかな?)よろしく伝えておくね♪」

「今度顔でも合わせられればいいな」

 

 

────────────────────

 

「あっ…悠、まって」

ホテルに戻ろうとした時、果南に止められた。

 

 

「…果南?」

「…ごめん、呼び止めて…

ただ…どうしても聞きたいことがあって……悠、何か…隠してる?」

「…隠してる、とは…?」

「…だって…朝、走りに行ったはずなのに…汗もかいてなかったし…」

 

…バレバレか、さすが果南だな。

「…そっか…隠すつもりはなかったんだけど…」

 

俺は果南に今日の夜のライブのことを話した。

「…それで…悠はどうするの?」

「見に行くよ、もちろん

アソコまで俺たちAqoursに言い切ったからには…それ相応のものを見せて欲しいしな…」

「…ふふっ、やっぱり悠はAqoursのリーダーに相応しいね♪

…しっかり、偵察してきてね?」

「ああ、心配かけて悪かったな」

 

果南には口裏を合わせてもらうことにした。

夜に1人でホテルを出るのはさすがに怪しまれるからだ。

 

 

────────────────────

 

そして、約束の時間の30分前。

「ほ、本気なのですか、姉さま!!」

「えぇ、本気です」

 

「あの男だけに…私達SaintSnowのライブを見せるなんて…!」

「遊びではないことを知らしめる為です…協力してくれますよね、理亞?」

「…っ………わかり、ました…」

(貴方に…伝われば…私はそれで構わない…遊びじゃないってことを…)

 

 

────────────────────

 

「ここが…噴水公園…か?」

約束の10分前に来たが…人気がなく、静かに噴水の音だけがしていた。

 

「……さむっ……」

北海道の夜は東京以上に冷え込む。

噴水の縁に座ると目の前にはライトアップされた札幌タワーが見えた。

 

「なんだ…意外と近いんじゃん…」

「…あっ…悠さん、お待たせしました…」

「…来たか、待ってたよ…聖良さん」

 

「…ふんっ」

「理亞ちゃんもありがとうね」

「姉さまの為だから」

 

「……約束通り…1人で来て下さり…ありがとうございます」

「…ああ」

「この…私達SaintSnowと悠さんだけの空間…そこで行うライブで…私達の思いや伝えたい事が…伝わればいいなと思っています」

「見縊るつもりなんてないさ、あくまで君たちは俺たちの好敵手だからな」

 

「………では…見てください…私達…SaintSnowの本気を」

そう言うと噴水の周りがライトアップされる。

どうやら、1時間ごとにライトアップされるようだ。

 

 

ただ1人の観客である俺の目の前で行われたライブは…ネットで見るPVとは違い、心の奥底に響き伝わる歌詞と歌声とダンスだった。

その歌詞1節1節事に気持ちを乗せて表情豊かに歌い上げる。

 

これが…SaintSnowの本気。

決して負けたと思った訳では無い。

ただ…Aqoursとは違う良さが如実に表れていた。

 

歌い終わると同時に…噴水のライトアップが消えた。

何も言わずに拍手をする。

 

「…流石だな…正直、見蕩れた」

「はぁ…はぁ…Aqoursには…Aqoursの良さがあるのは…私達は知っています…ですが…私達…SaintSnowには…私達なりの良さがあると信じてます…っ…理亞と2人で…必ず…優勝します…っ」

「…ふぅ……見たわよね、これが…ラブライブ本戦の実力よ……本番は…これ以上の力とパフォーマンスを…見せるんだから…!」

 

「…どっちが上かとか…そんなことは言わないさ

ただ…見て思ったよ…せっかくなら…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「SaintSnowとAqoursの2組で決勝に進んで…最高のパフォーマンス対決をしようぜ」

「……!」

「っ…!」

「約束だからな、俺達も本気で…本戦に臨むつもりだ」

 

「……はいっ…!」

「…あ、それと…2人が良かったら…だけど…」

 

 

 

 

「「……ええっ!?」」




意味有りげな2人の驚いた声で終わりすいません…!
果たしてこの意味とは…!?

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なるべく更新スピードは早くしていきます…R-18の方も…


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82話

更新ペースが不安定な中待ってくださってる皆さん本当にありがとうございます…!

中々投稿出来ませんが一つ一つクオリティ高めで投稿していきます…!


「おかえり、悠♪」

 

ホテルに戻ると果南が笑顔で出迎えてくれた。

「悪いな、遅くなって」

「大丈夫だよっ、まだみんなも起きてるし♪」

 

そういうと、部屋の中は確かに賑やかな声がしていた。

「あははっ、北海道に来てまで…枕投げ大会?」

「まぁこれがAqoursらしさ…かな?♪」

 

「あ、悠くん!枕投げ大会しよ!」

俺が席を外してた事などどこ吹く風

いつも通りに接する千歌。

 

「…それもいいけど…みんな、少しいいかな?」

「………………?」

 

枕を投げる手を止め、視線をこちらに集めるメンバー。

ふぅと息を吐き皆の方を見る。

 

「明日の…クリスマスライブ、なんだけど…

''SaintSnow''の2人も…一緒にライブ、参加させても…いいかな?」

 

「「「えっ!?!」」」

「…Omg…」

「ふふっ、偵察に行って…何を言い出すかと思えば…さすがリーダーだね♪」

「い、いきなりどうしたのですか、悠さん!」

 

驚く1年生組と2年生組…そして呆然の鞠莉と動揺のダイヤ。

話は噴水公園のSaintSnowのライブ終わりだった。

 

───────────────────

 

 

「「ええっ!?」」

「あ、いや…あくまでも提案なんだけど…Aqoursとライブしたら…お互いの良さが…分かるんじゃないかって」

 

「…お互いの…良さ…」

「お、お断りよ!姉さま、こんな人の言うことなんて…!」

「…いつ、ですか?」

「姉さま…!」

 

「…明日…クリスマスライブをしようって…札幌タワーの前で」

「…振り付けは…そちらに合わせる形でいいのですか?」

「合わせると言うよりも…あくまでSaintSnowの振り付けで大丈夫だよ

…もし、OKしてくれるなら…歌詞も渡すし」

 

「………………………分かりました、貴方がそこまで言うのなら、やってみましょう」

「ね、姉さま……………?」

しっかりとした目付きでそう答えた聖良。

そんな姉の姿を見て驚きの表情を隠せない理亞。

 

 

「…明日の本番までに…大丈夫か?」

「見くびらないで下さい…北海道代表、ですよ?」

ふふっと微笑む聖良の姿を見てこちらも笑みが零れた。

 

「…そっか、悪かった…これ、俺の連絡先

後で……歌詞を渡すから」

「ええ、待ってます」

 

そう言って明日のクリスマスライブを一緒にやろうと約束し、俺は噴水公園を後にした。

 

 

「…理亞」

「は、はいっ…?」

「…ごめんなさい」

「………えっ…?」

 

「私1人の判断で…ライブを一緒にやることになってしまって…」

「そ、そんな!姉さまが謝ることは…!」

「…でも、これだけは…言わせてください」

「……えっ…?」

 

「…私たちが思ってる以上に…あの人は…大きな存在、なのかも…しれません…」

「…姉さま…それって…」

「……ライブに誘ってくれたのも…すごく…嬉しかった…なんて…///」

 

「…あの男が…そんな人だなんて…」

 

既に居ない人影を目で追っていた聖良。

その顔は赤く、胸の鼓動が早くなっていたのは自分だけが知っていた。

 

 

────────────────────

 

 

 

「……どう、かな?」

「うーーーーーーーん……敵に塩を送るって事でもないし…千歌は良いとは思うけど…」

提案はしてみたが即決快諾…という訳では無いようだ。

そんな中、思わぬ人が声を上げた。

 

「やろうよ…!!」

「…ルビィ?」

「一緒にライブ…しようよ!」

「…ルビィちゃん…」

 

「理亞ちゃん、まだ話したことないけど…同じ姉妹の妹として…もっと仲良くなれるはずって…思ってた!

それに…本戦では、ライバルになるけど…今はお互いのことをもっと良く知るべきだと思うの!」

 

「ルビィちゃん…」

「確かに…遠ざかってばかりじゃ…何も始まらないもんね

互いを知るっていうのは…大事、だよね…」

「あの二人も悪い奴らじゃないよ

それに、約束したからな…」

「約束…?」

 

「…いや、これはまだ先のお楽しみだな」

 

「…じゃあ、しよう!ライブ!

Aqoursのみんなと…SaintSnowの2人でクリスマスライブを!」

「ヨーソロー!いいライブにしようね!」

「2組の代表グループがやるライブなんて…すごい事だよね…!?」

千歌が嬉しそうに言った。

梨子は後々凄いことをするんだと思い知らされていた。

 

「名前は…Saint Aqours Snowいかがでしょうか?」

「ダイヤさん、ナイスネーミング!」

「Saint Aqours Snow…とってもシャイニーな響きね~♪」

 

S・A・S……

誰かがサタンオオカブトって言った気がするけど…気のせいか?

 

「(…良かった、これでお互いにとって、いい思い出になればいいな…)よしっ、じゃあ今日は寝ようか!」

「「はーいっ」」

 

────────────────────

 

 

みんなが眠りについたころ、俺は携帯を開いた。

 

【聖良さん、もう寝ちゃいましたかた?】

 

 

既読

 

 

(あれっ、まだ起きてたのか…?)

 

【まだ起きてますよ、どうしましたか?】

とりあえず、ライブの件について言わなきゃな。

 

【明日のクリスマスライブ…みんな大賛成でしたよ

お互いのことをよく知ろうって…仲良くなりたいって】

 

 

既読

 

 

【それは私たちも同じ気持ちです

…ああは言ってしまいましたが…やはり、仲良くしたいです

Aqoursの皆さんとも…悠さんとも】

【…えっ、俺?】

【…なんて、冗談ですよ】

 

あはは…なんか聖良さん、雰囲気変わったな。

 

【明日のクリスマスライブ…グループ名はSaint Aqours Snowって名前になったんですよ…!】

 

既読

 

【良い名前ですね…何だか、素晴らしいライブになりそうです】

【明日は…楽しみにしてます

夜遅くにすいませんでした】

【あっ、悠さん、待ってください】

【はい?】

【北海道には…いつまで居るのですか?】

【明後日の夕方には…空港に行きますが…】

【分かりました…明後日、少しだけ時間を貰えますか?】

【…?…分かりました】

【明日はよろしくお願いします…おやすみなさい】

 

明後日…少し時間…なんだろう、気になるな…。

 

「あ、いけね…千歌からライブの曲の名前聞くの忘れてた…」

 

ノートを見ようにも千歌達の部屋だし…。

「えーーっと…Awaken…なんだっけ?」

 

1人ライブの曲名と思い出すのに時間を費やす俺だった。

 

 

──────────────────

 

「…悠さん…」

横になった布団のなかで小さく彼の名前を呼ぶ。

 

「…変な、人…なのに…」

天井に向かって手を伸ばす。

どこか彼のことが…頭から離れない。

 

「……いえ、これは明後日まで……取っておきましょう」

ぐっと握りこぶしを作り、そのまま天井を見つめる聖良。

その顔はどこか微笑んでいて、柔らかい表情だった。




次回はクリスマスライブです!
聖良さんの気持ちとは…!?

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83話

いよいよクリスマスライブ!


ライブ当日。

空は雲ひとつない快晴だった。

 

「あ、でも夜少し雪が降るみたいだよ?」

「ホワイトクリスマスずら~♪」

「ライブが終わったらクリスマスパーティするんだよね?

SaintSnowの2人も誘うの、悠?」

 

「そのつもりだよ…せっかくなら、大人数でやった方が楽しいもんな?」

もちろん、あの二人にもその話は通してある。

茶房 菊泉をパーティ会場にしていいと許可ももらっている。

 

「じゃあ、SaintSnowの2人と打ち合わせと練習しに行こっか!♪」

「ヨーソロ!衣装も準備万端であります!」

「曜、俺が荷物持つよ?」

 

 

 

「……流れで、とはいえ…悠さんがここまで影響力があるなんて…鞠莉さんはここまで見え透いてたのですか?」

「…ノン……私はAqoursの結成までは予測していたけど…ここまでするなんて…正直、驚きの連続よ、ダイヤ」

「優しくて…でもどこかまっすぐで…見てて飽きないもんね、悠は♪」

 

 

 

「おーい?3人とも行くよ~?」

クスリと笑い合い悠の元に向かう3年生組。

きっと3人の思ってることは同じだろう。

Aqoursの為…そして、悠のためにも…優勝したい、と。

 

 

────────────────────

 

「お待ちしておりました、Aqoursの皆さん」

「えっと…聖良…さん、でいいのかな…?」

「はい、そのように呼んでくれれば大丈夫ですよ」

 

…そっか、俺以外は2回目の対面だからまだ少しぎこちないもの無理はないか。

 

「あ…の、理亞ちゃん?」

「…ほら、さっさと練習しましょ」

「…あっ………うん!!」

 

やっぱり妹同士…通づる物があるのだろうか?

不器用ながらも意気投合する理亞とルビィだった。

 

こうして理亞と1年組が本番に向けて練習をすることに。

 

「…あんまり時間無いけど…大丈夫か、聖良?」

「侮らないでください、しっかり仕上げます。

せっかくの…クリスマスライブ、ですから」

「…頼もしいな、期待してるよ」

 

こうして、ライブの練習は急ピッチで進められた。

そして…俺の裏計画も着々と進められて行った。

実行は…クリスマスパーティの時。

 

 

 

────────────────────

 

 

夕方になり、そろそろライブの時間が迫ってきた。

 

練習を終えたAqoursのみんなとSaintSnowの2人は充実した顔を浮かべていた。

 

「…いよいよ、だね」

「くぅ~…!…なんだか緊張してきたであります!」

「楽しいライブにしようね…♪」

 

「…あのっ」

聖良が口を開く。

 

「…今日は、ライブに誘ってくれて…ありがとうございます。

その…こんな風かもしれませんが…私たちとAqours皆さん、11人で奏でられる…最高のパフォーマンスでライブを盛り上げたいと思っています…

だから……精一杯、頑張りますね!!」

 

「聖良さんっ♪」

ニコっと千歌が笑う。

 

「11人じゃないよっ♪」

「えっ……?

…あっ…………」

「おいおい…今忘れてたよな…??」

「…ふふっ、そうでしたね…

Aqoursには居なくてはならない10人目が居ましたね」

俺の方を見て笑う聖良。

 

「そして…2組のスクールアイドルを繋いだ…架け橋になった張本人でもありますね」

 

「その通りですわ、悠さんが居なければクリスマスライブもこんなスケールの大きいことになりませんでしたわ」

「その感謝の気持ちと輝きを悠にたくさん見せないとね♪」

「シャイニーでファンタスティックなクリスマスにするわ~♪」

 

 

「理亞ちゃん…ルビィも…がんば……ルビィ!」

「えっ……なにそれ?」

「ルビィちゃんの必殺技ずら♪」

「えへへ……」

 

「必殺技だったの!?」

 

 

「…さぁ、そろそろライブ準備だっ!」

その掛け声に息ピッタリに返事をする11人だった。

 

 

────────────────────

 

 

ライブ会場となる、噴水公園と札幌タワーに近くにある並木道。

ライトアップされた道に11人が立つ。

 

空を見上げると少し雪が降ってきた。

 

「…空気読みすぎだっつの…」

千歌の方を見る。

視線に気がついた千歌が静かに頷く。

 

「大丈夫…9人じゃない…11人でやる…ライブはもっともっと輝けるよ…!」

 

 

立ち止まる通行人もチラホラと見えた。

今から何が起こるのか見ているようにも見えた。

 

「Saint Aqours Snow…今夜限りのクリスマスライブ…

曲名は…」

 

 

「「「「「Awaken the power!!」」」」」

 

曲が流れると共に…俺は全身が震えた。

聖良や千歌…理亞やルビィの歌声…そして、息のあった振り付け。

鳥肌が立った。

こんなにも…違うのか、と。

 

9人が…11人になると…2倍にも3倍にもなるのか。

そんな風に痛感した瞬間、俺はカメラを回さずには居られなかった。

 

二度と見れないこの今の瞬間を収めておきたかった。

輝く2組のスクールアイドル…Saint Aqours Snowをもっと見たい…そんなふうに思いながらライブを見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

 

「かんぱーーーい!!」

「「「かんぱーい!」」」

 

ライブ終了後、茶房 菊泉でクリスマスパーティを開催した。

千歌の乾杯の音頭でみんなが一斉にグラスを上げる。

 

もちろん、ライブは大成功に終わった。

通行人からも拍手や歓声が止まなかった。

 

「いやぁ、それにしても…聖良さんも理亞ちゃんもここでお手伝いしてたんだねっ」

「ええ、普段は着物を着て」

「見てみたいなぁ、着物!♪」

曜はさっそく、衣装担として腕がなるようだ。

 

「…ルビィ、今日の振り付けと歌…すごく良かった」

「あっ…理亞ちゃん…ありがとう…!」

「次は…本戦で競い合いましょ?」

「うんっ!」

 

「いいライバルずら~♪」

「ヨハネを差し置いてリトルデーモンリリィに行くとは…笑止!」

「やめるずら♪」

「あぅ……はい…」

 

 

「ライブ、楽しかったね♪」

「ええ…忘れられないクリスマスライブになりましたわ」

「3年生の最後のクリスマスに…ナイスな思い出貰ったわね…」

 

「って、鞠莉!?

泣いてるの!?」

「の、ノット!目にゴミが入っただけよっ、ノープロブレム!」

 

 

 

 

「あはは、みんなライブの時とは表情が大違いだ…」

「あ、あの…悠さんっ」

「ん、聖良?」

「少し…いいですか?」

「…?」

 

 

────────────────────

 

 

 

聖良に連れて来れられたのは…自室だった。

「今日はお疲れ様でした…とても楽しくて…忘れられないライブになりました」

「こちらこそ…無理言ってライブしてくれてありがとうな」

「いえ…こちらの方こそ……あの、それで、ですね…」

 

「…ん?」

「明日の午前中…一緒に出掛けて…くれません、か?」

「…俺でいいのか?千歌とか果南じゃなくて…」

「その…悠さんが、いいんです…///」

 

「聖良……?」

「あの……もし…もしですよ?…私が…貴方のこと…

''好き''…って言ったら…迷惑、ですか…?///」

「…えっ?」

 

「…その…好き、です…///」

「…ほ、ホントに?」

「…はい、最初は…この人は何を考えているのだろうかって思っていたのが正直な感想でしたが…

話したりするにつれて…貴方の真っ直ぐな思いに…惹かれました…///」

 

そう言うと近寄ってくる聖良。

 

「…っ…///」

そのまま、唇を奪われた。

 

「…続きは…また、明日…いい、ですか…?///」

「あ、ああ……」

「ふふっ…皆さんのところに戻りましょう」

 

何事も無かったかのように自室を出る聖良。

俺はその感触が離れないでいた。

 

────────────────────

 

「あ、悠くん!どこ行ってたのさー!」

「あはは…ごめん、ごめん…ちょっと準備しててね…」

 

「準備…?」

「ん?」

 

咳払いをするとみんながこっちを見てきた。

 

「えっと…隠していたけど…今日のために俺1人で曲作ってきました…

良ければ…聞いてくれますか?」

 

「えっ…!?」

「ホントに!?」

「聞きたい聞きたい!」

 

「私達もぜひ聞いてみたいです」

「姉さまが…そう言うなら」

 

 

「えっと…じゃあ…聞いてください

''待ってて愛のうた''」

 

 

 

 

 

沼津に来て…浦の星女学院に転校して…

自分が感じたこと…思ったことをありのまま書いた詞と

録音しておいた必死に練習したピアノの伴奏を流し、自分の歌声と共にAqours……そして、突如ではあったがSaintSnowの2人にも伝えた。

 

 

 

そこで目にしたのは…自然の涙を流す千歌の姿だった…。




次回は北海道最終日聖良とデート編!


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84話

お待たせしました!
デート編です!


「よし…じゃあ、出掛けてくるね」

 

「悠くん、いってらっしゃ~い♪」

北海道旅行最終日、俺は鹿角姉妹のところに向かうことにした。

もちろん、聖良との約束のためだ。

 

────────────────────

 

「…さて、悠さんが居ない間に話をしておきましょう」

 

Aqoursのメンバーを集めてダイヤが咳払いをし、口を開き始めた。

 

「わかってるとは思いますが…ラブライブ本戦と同時に…私達3年生は来年の春で卒業致しますわ」

 

「…そう、だね…ダイヤさん達にとっても…最初で最後のラブライブ…だね」

 

「ノンノン、ダイヤが言いたいことはそうじゃないでしょ~?」

「ま、鞠莉さん…っ!

…コホン、本題に移りますわ…」

 

少し恥ずかしそうにごにょごにょと話すダイヤ。

 

「…そろそろ、悠さんも意中の人物を決めるはず、ですわ

なので…誰が選ばれても恨みっこなし、と言いたかったのですわ」

「つまり、ここからは駆け引きってことね~♪

あ、でもあくまでも公平に、よ?

明らかに度が過ぎるアプローチはNot!よ?」

 

その言葉に九者九様、頭の思考を巡らす。

 

(悠の誕生日って…いつだっけ?何かプレゼント選ばないと…)

(そもそも、悠さんが誰か一人に決めるってしないと思うよ…お姉ちゃん…)

 

(…と言うか、聖良さんとかライバルになる気がするって思ってるのは千歌だけかな…?)

 

人知れず9人のバトルの火蓋が切って落とされた…。

もちろん、その中心人物は気がつくことなく

茶房 菊泉に向かうのであった。

 

 

 

────────────────────

 

 

 

所変わって茶房 菊泉では……。

 

「姉さま…それは本当ですか!?」

「ええ、彼と少し出掛けてきます」

この後の予定を妹の理亞に話していた。

 

「…確かに、Aqoursの実力は分かりました…

ですが…私はあの人のことは…絶対に認め……っ…」

言いかけて口を噛み締める。

認めたくないが…姉さまが惚れた理由が何となくだが…わかった気がした。

 

「…私は…本戦が終わるまでは…答えは出しません

姉さまのその気持ちは…全力で応援します!」

「ありがとう、理亞(と、言うけど…理亞が自分から男の人の話するなんて…私は初めて聞きましたよ…多分、自分でも分かってるのでしょう…気になっている、と…)」

 

 

──────────────────────

 

 

「おーい、聖良いる~?」

ドアを開けると、そこにはちょうど聖良が居た。

 

「待っていましたよ、悠さん」

「私服姿も可愛いな」

「……い、いきなりなんですか…っ///」

北海道だから寒さ対策をしつつもオシャレに気を使っているのか、可愛らしい服装で待っていた聖良。

ライブ衣装も可愛かったが私服姿もまた新鮮だった。

 

 

「事実を言ったんだけど…まぁ、いいや…行こ?」

「はい、今日はよろしくお願いしますね」

 

菊泉を出る時にふと、違和感を覚える。

「…なんで、少し離れて歩いてるの?」

「…えっ…あ、こ、こういう時は男の人の2歩下がって付いて行くものだと…っ」

「時代錯誤だよ……ほら、手を貸して?」

 

すらっと長い聖良の手を掴む。

「手を握って歩けば暖かいだろ?」

「…………はい…///」

恥ずかしそうに少し俯きながら答える聖良。

 

「それで、どこに行きたい?」

「…実は…行先は決めてなかったんです」

「え?」

「…私は…悠さんと一緒に居れれば…いいな、って…///」

「聖良…」

 

「…変、ですよね…まだ会って間もないのに…」

「そんな事ないよ、ありがとうね聖良」

「………………///」

 

また俯く聖良。

その後、ずっと手を握りしめたまま、ウインドショッピングを楽しんだ。

途中買い食いしてたりした時もライブで見せた時の顔とは全く違い女の子らしい表情を浮かべた時は俺の心もドキッと感じていた。

 

 

────────────────────

 

 

「…もしもし、理亞…ちゃん?」

予想外な人から連絡が来た。

ライブ後に連絡先を交換した理亞ちゃんから電話が来た。

 

「…ルビィ、今いいかな」

「…う、うん…」

「単刀直入に聞くけど…悠って人…どう思ってるの?」

「えっ…?…どうって…」

 

「…好き、なの?」

その言葉に私は顔が赤くなった。

「…うん…私は…悠さんが好き、だよ…」

「…そう」

 

「…でも、どうして急に…?」

「…なんでもない、それじゃあ」

携帯の画面には通話終了の文字。

わずか45秒ほどの通話だった。

 

「理亞ちゃん…どうしたんだろう…」

ルビィは考えたが…思い当たる節も無く

ただ自分が悠に対する想いを話しただけだと思うとまた顔が赤くなった。

 

 

────────────────────

 

「……帰りの飛行機まで…あとどれ位ですか?」

「1時間半だね」

「…そう、ですか…ではここまで…ですね」

 

名残惜しそうに手を離そうとする聖良。

「…次会えるのは…ラブライブ本戦の時…かな?」

「…ええ…そう、ですね…」

 

「…よしっ、聖良!こっち向いて!」

「えっ、ど、どうしたんですかっ急に…っ」

びっくりしたような顔をする聖良と一緒にツーショット写真を撮る。

 

「…これを…聖良に送って…っと」

「あ、あのっ…これは一体…?」

「…1つでも思い出、欲しいなって…迷惑だったか?」

「…いえ…すごく…嬉しいです///」

送られた写真を見つめそう呟いた聖良。

 

「…大事にしますね…次、会う時まで…」

「ん、すぐ会えるさ」

「……悠さん…っ!」

「…っ……!」

 

突然、両手で顔を掴まれ唇を塞がれた。

携帯が落ちる音がした。

しかし、そんな事が気にならなくなるくらい俺は聖良に視線を奪われていた。

 

「…っ……これが…私が今できる…精一杯の気持ち…です…///」

「…聖良……」

「…たとえ…ラブライブ本戦が終わっても…たまに…会いに行っても…いい、ですか…?///」

「…うん、いつでもおいで?」

 

「…はいっ!」

夕陽が出てきた空の下、俺と聖良は指切りげんまんをした。

また会う約束と…本戦で最高のライブをしようと…約束をして。




聖良ああああああああ!!←
これはエピローグ聖良編も作ってもいいかもなぁ…←

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次回は大晦日編!


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85話

時期はついに大晦日…
Aqoursのメンバーと悠くんが1年を振り返ります。


「ついに今年も終わりだね~…」

 

モゾモゾとコタツに潜りながらミカンを頬張る千歌。

さっきからずっとこんな調子だ。

 

「だなぁ~…なんかあっという間の1年だったわ…」

その横でゴロゴロする俺。

千歌が足でちょっかい出してくるが気にせずテレビを見る。

 

「あ、そうだ…この後曜ちゃんと梨子ちゃん来るんだった」

「え、そうなの??」

 

「うんっ、一緒に年越し迎えよって誘ったの!」

 

それをするなら他のメンバーも…とも思ったが

次の日の初詣の兼ね合いもあるそうだ。

…初詣行くって俺初耳なんだけど…。

 

「あっ二人とも、もう家の前だって!行こ!」

そう言うと勢いよくコタツから出た千歌。

その後をコタツから出たくなかったがゆっくり追う俺だった。

 

────────────────────

 

「ヨーソローっ!♪

今年も1年お世話になりましたっ♪」

「悠くん…なんか寒そうだね…」

「しばれるよぉ…ホント…」

 

(しばれる…?)

(悠くん、北海道に馴染みすぎてるよ…!!)

 

ちなみに寒いという意味らしい、聖良から聞いた。

 

「それに比べたらしいたけは寒くなさそうだなぁ…

マイタケとえのき茸は元気よく走り回ってるし」

「もー!悠くんその名前はぶっぶーだよー!」

 

(千歌ちゃんが…ダイヤさん化?)

(ちょっと…可愛いかも…)

「だめ?」

「ダメだよー!」

 

俺と千歌のやり取りを首をかしげて見る3匹の犬だった。

 

────────────────────

 

「そう言えば、悠くんのお母さんはまだイタリアなのかな?」

「みたいだなぁ…正月くらい帰ってくればいいのに」

 

携帯を見てみるが帰るという連絡は来なかった。

…いや、もしかしたらびっくりさせようと突然来るかもしれない。

 

「今年は色々あったもんね~…」

ガキの○いを見ながら呟く千歌。

 

「そうだな~…スクールアイドル部が出来て…ライブしたり…みんなと出かけたりしたもんな~…」

 

「曜ちゃんと梨子ちゃんの一番の思い出はなーに?」

千歌からの突然の質問に、えっ…としばし考える2人だった。

 

「…私は、やっぱり地区大会…かな…私の中ではアソコがAqoursとして結束が強くなった瞬間かなって…思うし…」

「あはは…そう言えば、あの時に曜に怒鳴ったっけ…あの時はごめんな」

「ううん、悠くんのおかげで今の私があるわけだし…♪」

 

「私は~…ライブで歌えなかったときに悠くんにアドバイス…まぁ、音楽室で一緒に歌った時かな、あの時に勇気を貰えたから…今もライブで自信もって歌えるわけだし…」

「まさか後々俺もライブで歌うこととなるとはね…」

 

「ちっちっち……2人とも、いい思い出だけど…肝心なこと、忘れてるよ!」

ふっふっふ…と悪役っぽい笑みを浮かべる千歌。

 

「肝心な……」

「こと……?」

2人の頭には?が浮かぶ。

ちなみに俺にも分からない。

 

「それはもちろん…悠くんに会えたことだよ!

もし、悠くんが東京にそのまま居たら…もしかしたら、他のスクールアイドルのサポートをしてたのかもしれないし…内浦に来なかったらこうはならなかったし…これはもう、運命だよ!」

「あはは…千歌は大袈裟だなぁ…」

「ホントだよっ!

…千歌が一目惚れしたのは…悠くんに出会った瞬間…なのかなぁ…///」

 

「そ、それを言ったら私も!///」

「わ、私だって!///」

 

「…3人とも?」

「あっ……こ、こほん…他のみんなにも聞いてみようよ!」

先程の話し合いをなかったことのように携帯にメッセージを打ち込む千歌。

 

 

────────────────────

 

 

一番最初に返事が来たのは果南だった。

【私はこうやってスクールアイドルをしてる理由をくれた悠の言葉かな……ああやって、真っ直ぐに気持ち伝えて…気づかせてくれて…すっごく嬉しかったから、ね…♪】

 

「くぅ…果南ちゃん…バブみが凄い…!」

「いつも思うけど、千歌ちゃんのその言葉はどこから覚えるの…」

「尊い…!」

「梨子?」

 

次に黒澤姉妹から来た。

【私は…10人でライブをした事、ですかね

最初提案が出た時は…悠さんがセンター…大丈夫でしょうかと心配でしたが…きっと私の高校生活で忘れられない思い出になりましたわ

 

ルビィも同じだけど…9人で、悠さんに向けて送ったライブ…かな

あの時の曲ね!すっごく好きだから今でも口ずさんだりするんだっ♪】

 

「…あったなぁ…まさかAqoursのみんながそんなことをせ考えてくれてると全然分かんなかったよ…」

「悠くんはバク転の練習と振り付けで忙しかったからね」

「衣装も頑張ったんだから!♪」

「…幸せ者だなぁ…」

 

「あ、善子ちゃんからも来てるよ?」

【ヨハネよ!】

「テレパシーかよ…」

【…まぁ、東京巡りかしらね

悠…いえ、マイリトルデーモンのおかげで楽しめたわ

こう…頼りになるって言うか…男らしいところも見れたって言うか…】

 

「そう言えば、東京巡りしてる時に誰かにあったんだよな…」

「え、誰々?」

「うーん…それがさ、京都?っぽい方言の人だったんだけど…どっかで顔を見た気がするんだよねぇ…」

「悠くん、それだけじゃ抽象的すぎるよ~」

「あはは、やっぱり…?」

 

そんな談笑をしていると花丸からもメッセージが来ていた。

 

【まるは…初めての講堂でのライブずら

それまで…スクールアイドルとか、歌うってこと…絶対に出来ないって思っていたずら

でも、ルビィちゃんや…千歌ちゃん…みんなのおかげで出来るって気持ちに変わったずら!

正直…スクールアイドル部に誘われた時も…かなり、迷ってたずら…今だから言えることだけど…】

「講堂でのライブ…確かに満員の時は驚いたな」

「地道な努力が実った瞬間だったよね♪」

 

あのライブの少しあとにダイヤから聞いたのだが

講堂でのライブの満員人数を400人と位置付けていたそう。

…果南が来て、ちょうど400人目だったそうだ。

 

 

【思い出?

…うーん…色々あるけど…やっぱり私はみんなでお泊まり会した時かしら~?

悠のことを夜b………】

「わ、わー!わー!!!!!!」

いきなり携帯の上に身を覆いかぶせる千歌。

…見せたくないような内容だったのだろうか?

 

──────────────────────

 

「うーん…やっぱり書く内容がアグレッシブだったかしら?」

(まさか見て高揚したとか…今更言えないよ…///)

(やっぱり千歌ちゃんも気がついてたんだね…///)

(と言うか、あの状況を気が付かない方が無理だよ…///)

 

────────────────────

 

「さてと…そろそろ年越しだけど…みんな寝る気は無いみたいだね」

「どうせなら初日の出も見ようかなって!」

「今夜は寝かせないであります!♪」

「でも、寝不足や夜更かしは体に毒だから無理はしないようにね?」

 

「あはは、他のメンバーも寝る気は無いみたいだな」

先程からダイヤ等から1年のお礼のメッセージなどが来ていた。

 

「あ!カウントダウン始まるよ!」

テレビには新年まで10秒と表示がされていた。

食い入るように秒数を数える3人。

 

3………2………1…………

 

「「「ゼロ~!♪」」」

「ん、3人とも今年もよろしくな」

「こちらこそっ!」

「今年もよろしくねっ」

「悠くんっ!♪」

 

3人の初笑いはなんとも眩しいものだった。




次回は初日の出と初詣編!

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86話

「…なんか言うことあるずら?」
「更新遅れてほんっとにすいません!!!!!」
「素直でよろしいずら!
だかコイツ(トミーガン)が許すかな!!」

「あべしぃいいい!!」

毎度毎度遅れてすいません…。


新年を迎えた最初の朝。

寝る気は無い無いと言ってたが俺は最初に寝ていた。

…いや、アレだよ。

修学旅行で寝ないわー!とか言って寝るやつだよ、俺は…。

 

そんな中、千歌に叩き起された。

「悠くん!!」

「………あい」

 

「初日の出だよ!!」

「…まさか、今から見に行こうと…?」

「そうだよ!新年だよ!ご来光だよ~!!」

寝てないからかテンションがハイな千歌に引っ張られ十千万を出ることに。

 

既に外で曜と梨子が待っていた。

「おっはヨーソローっ♪

悠くんは新年になっても変わらないね~♪」

「寝癖とか、そのままだよ?ふふっ♪」

 

「2人は元気そうだな…ありがたやありがたや…」

「「???」」

「ほらー!3人とも早く行くよー!」

 

我先にと前を歩く千歌に催促されてしまった。

「はいはい、そんなに急ぐと転ぶから前見て歩こうね…っと…」

(悠くん…お父さんみたいだね)

(むしろ千歌ちゃんが無邪気すぎるって言うのもあるけどね…)

 

鼻歌交じり歩く千歌を3人で追いかけた。

 

 

 

────────────────────

 

 

「おおおーっ!♪」

「綺麗~…♪」

「新年早々晴れてよかったね♪」

 

いつもの砂浜に立ち、眩しく照らす太陽をじっと見る俺と千歌と曜と梨子。

 

「いやぁ、なんかこう…見てると、したくなるね…こう…」

すーーーっと息を吸うと太陽に向かって千歌が叫んだ。

 

「今年もーー!!あの太陽みたいにー!!

輝きたーーーい!!」

「おっ、私も参戦するであります!♪」

千歌の横に立つと同じように息を吸う曜。

 

「今年も変わらずー!全速前進ーーー!ヨーーソロー!

…へへっ、なんだか清々しい気分になるね♪」

「ほーらっ、梨子ちゃんもやって!♪」

急に千歌から振られた梨子が困惑したような顔で返事を濁らす。

 

「え、えっと……じゃあ、その…えーーっと…」

何を言うか考えた末、息をふうっ…と吐いた梨子。

 

「…好きーーーーーーっ!!///」

「あっ、梨子ちゃんずるい!」

「反則であります!」

「え、えへへ…つい…♪」

 

「(…いや、主語がないから何が好きか分かんないんだけど…)」

というか、この流れだと…100%…。

 

「さぁ!最後は悠くんだよ!」

「期待してるであります!♪」

「悠くんは…何を言うのかな…???」

 

普通に考えれば…今年の抱負?

…うーん…なんだろう…そんなすぐには…。

 

「…あっ」

「思いついたみたいだねっ!」

「さぁさぁ、あの太陽に向かってっ」

「……じーっ…」

 

3人からの視線が気になるが…ここはやるしかない。

 

「…今年のラブライブの主役はー!!

俺たちAqoursだあー!!!!!」

 

「……あっ」

「悠くん…」

「…ふふっ、そうだね…肝心なことすっかり忘れてたね♪」

 

「目指すは……優勝!!」

ぐっと太陽を掴むように手を重ねる。

 

 

「へへっ…なんか美味しいところ持っていかれちゃった感じだよ…♪」

「さすがリーダーは言うことが違うね!」

「有言実行出来るように…頑張らないとね♪」

 

「…だな…さて、と…この後は初詣…だっけ?」

「あ、いけない!もうそろそろ時間じゃん!」

「急ぐであります!」

「あ、待ってよー!」

 

バタバタと砂浜を後にすることに。

確かに新年早々ダイヤさんとかの雷は喰らいたくない…。

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

「遅いですわ!」

「す、すいません…」

が、しかし…無念の5分遅刻。

 

というのも、着付の際に…。

 

【あれっ!?どうやってやるの!?】

【ゆ、悠くん!帯締めて!】

【え、こ、こう?】

【なっ、なんで緩めるのー!///】

 

 

…というようなやり取りがあり、残念ながら遅れてしまった。

 

「…コホン、まぁ、新年早々怒るのはやめておきましょう

改めて皆さん、あけましておめでとうございます」

 

「「「おめでとうございます~!」」」

「一年の計は元旦にあり、と言うように初詣はその年の抱負を神様に………」

「あれ、この話…長くなる感じ?」

「あははっ、ダイヤは毎年こうだからね~…」

 

果南は聞きなれたように困った顔を浮かべていた。

 

「ともかく!皆さん、祈願することはしっかり祈願してください!」

「ふっ……堕天使にそのような行為は…」

「そう言うわりには、一番乗りで集合してたずら」

「うっさいわね!…こ、今年こそはこの不幸体質を…っ」

 

多分それは無理だろう、善子…

そう心で呟いた俺だった。

 

向拝の前に並ぶ俺とAqoursのメンバー。

息ぴったりに二礼二拍手一礼をする。

 

(…どうか…今年もAqoursのみんなと仲良くなれますように…)

北海道旅行の時から思っていたが…3年生と一緒にいれるのはあと僅か。

願わくば、卒業してからも仲良くしていきたい、そう思っていた。

…いや、そう思ってるのは…3年生の3人も同じ、かもな。

 

 

「…むむむ…!」

「むむむむ……っ!!」

 

必死にお祈りする千歌と曜。

…そんなに必死になるお願い事があるのか…?

 

(悠くんと結ばれますように…っ!!)

(悠くんと幸せな家庭が築けますように…!)

 

「…何を祈ってるのか、大体勘づいてきますね」

「ずら…」

 

 

 

────────────────────

 

参拝が終わったところで絵馬を書いたり

御籤を引くAqoursのメンバー。

 

早速善子が大凶を引いて頭を抱えていた。

 

 

「…あ、そうだ…ダイヤ?」

「はい、なんでしょうか?」

「…えっと……これ」

 

「…これは…なんの箱、ですか?」

「…い、いいから…開けてみて…」

「は、はぁ…」

そう言うとダイヤが俺の渡した箱を開ける。

 

「…あっ…こ、これは…っ」

「…えっと…その、誕生日…おめでとう」

「嬉しい……でも、なんで…っ?」

「ルビィから…聞いた」

ダイヤの誕生日が…1月1日だって…。

 

「ささやかだけど…誕生日、プレゼント…」

箱の中には櫛と簪が入っていた。

 

「ダイヤに合うかなって思っていた選んだんだけど…どう、かな…?」

「……ずっと…大事に致しますわ…///」

 

箱を愛おしそうにぎゅっと抱き寄せるダイヤ。

目元に涙を浮かべていたのは…俺の見間違い、だろう…




今日の夜!もう1話投稿します!
良かったら見てってください!

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87話

「…死ね」
「ちょ、花丸さん!いきなりどストレートにその言葉は厳しくないすか!?」
「1ヶ月以上更新無いとか何してたんずら?
冬眠でもしてたずらー?」

「…いや、まぁ…創作意欲が無くなってたというか…燃え尽き症候群っていうか…」
「そんな事言う口はこの口かな~ん…?」
「いたたたた!痛い、果南さん!」

ほんっっっとにすいません!おまたせしました!
無理くりにはなりますが正月明けで悠の誕生日回にします!



「…そういえば、悠くんの誕生日ってもうすぐなんだよね~」

【えっ、そうなの?全然知らなかった…】

 

冬休みも残りわずかの、ある日

千歌と果南が電話でやり取りをしていた。

 

「悠くんのね、お母さんに聞いたの!

そしたら''1月11日''だって!」

【ちょ、もう三日後じゃん!!】

「だからね、Aqoursのみんなで誕生日プレゼント考えようって思ってるの!…どうかな?」

【そ、そうだね…でもこれは急がないと…!】

 

こうして、Aqoursのメンバーで秘密裏に悠への誕生日プレゼントを考えることとなった。

 

──────────────────────

 

その頃、悠本人はと言うと…。

 

「へっくしゅ!!!」

【あら、風邪~?】

「…誰かが噂してるのかも…」

 

時同じく、悠も母親に新年の挨拶をしていた。

 

【ははーん、さては千歌ちゃんだな!?】

「な、なんでその名前が出てくるの!」

【ジョーダンジョーダン……で、悠のお好みの子はどの子なのかな~?】

「…まだ…と言うか、そんなすぐには決められないし…」

【青春してんなコノヤロー!】

 

…言えないよなぁ…9人も手篭めにしてるとか…。

でもそんなことしててもみんな何も無いって…

俺は種無し巨峰か。

 

【あ、そうそう…今度…と言ってもまだ先か

全国大会…見に行くからね】

「…そっか、うん…俺の口から言うのも変だけど…

そのライブは…見に来て欲しいかな」

【Aqoursは貴方が作り上げたと言っても…過言ではないわ】

「それはさすがに言い過ぎだよ」

【(本当は千歌ちゃんが言ってた事の受け売りだけどね…)…あ、そうそう、スペシャルゲストも呼ぶからね!】

「…スペシャルゲスト?」

【当日のお楽しみに!じゃね!】

 

ポカンとする俺をよそに母は電話を切った。

「…スペシャルゲストねぇ…」

嫌な予感5割、少し気になるのが5割…と言ったところか。

 

 

─────────────────────

 

「というわけで!第1回!悠くんへの誕生日プレゼント会議~!!」

「「いえ~い!!」」

 

ぱちぱちと拍手とどこからが持ってきたか分からないパフパフ鳴る楽器を持ってきた1年生組。

 

「…2回目ってあるのかしら?」

「あるの?じゃなくて、2回目もするんだよ!

3回目も…5回目もずっと!」

「ふふっ、千歌っちいい事言うわね~♪」

 

「悠さんのプレゼント…ルビィちゃん、何がいいと思う?」

「え、えええっ…男の人にプレゼントなんか送ったことないから分からないよぅ…」

 

「あ、こんなのはどうかな!」

ガタッと勢いよく椅子から立ち上がる曜。

 

「リボンを体に巻いて~…プレゼントは私だよって!」

その発言の後、皆がみな、頭の中で想像する。

 

【えへへ…今年のプレゼントは…私、だよ…?

悠くんの、好きにして…いいだ…よぅ?///】

 

「…ベタすぎますわ…」

「まぁ、悠のことだから喜びそうだけど…」

「うーん…とりあえずその案は保留ってことで…」

 

「じゃ、じゃあケーキを作るなんてどうかな!?」

梨子が手を叩いてアイデアを出す。

 

「ケーキかぁ…食べるものもいいけど…やっぱり形に残るものがいいよねぇ…」

「形に残るもの…かぁ…」

 

アクセサリー…リストバンド…帽子…服。

ホワイトボードに案を書き込むが決定とまでは至らない。

 

「…あっ…」

ここで何か千歌が思い出した。

 

「良いもの見つけた!」

「「「えぇ?」」」

 

「あのね!…こしょこしょ…」

「「「おー!」」」

 

 

…果たして、千歌が言ったプレゼントとはなんだったのだろうか?




後半に続きます!
更新遅れて本当に申し訳ない!!

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