霊烏路空のヒーローアカデミア (シド・ブランドーMk-Ⅳ(地底の住人))
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あれ?・・・これってもしかして?

 

━━僕の名は田中 晃一。年齢は18歳。アニメオタクである。自宅は大阪のなんばの近くにあり、彼女はいない。バイトはしていない。高校は家から約30分くらいのところに通っていて、真っ直ぐ帰る時は遅くとも7時までには帰宅する。もちろんだがタバコは吸わないし、酒も飲まない。炭酸も苦手だ。早い時は夜9時には床に着いている。理由は深夜アニメを見たいからだ。

 

 

 

晃一「ジョジョの奇妙な冒険 ダイアモンドは砕けないの吉良吉影のセリフを真似た自己紹介をしてみた。・・・あれ?そう言えば誰に自己紹介したんだろうか?まあいいや。」

 

━━自己紹介でも触れたが僕はアニメオタクだ。見たい深夜アニメがある日はアラームがなるよりも前に起きてしまうくらいにはアニメが大好きだ。テスト期間でもそれは欠かせない。ていうかテス勉よりもそっち優先だ。

話は変わるが僕は今、日本橋に来ている。グッズを買うためだ。ん?なんのグッズかって?フィギュアだ。ジョジョと艦これのフィギュアだ。

 

 

━━キング・クリムゾン━━

結果だけだ この世には買い物をし終わったという結果だけが残る!

 

 

晃一「無かっよー!(´・ω・`)しゃあない。ネットで買おうかなぁ。あれ?なんの音だ?」

 

その時、何かにつまずいて転けた幼女とそこに突っ込んでいく大型トラックの光景があった。

 

晃一「最後になると思うから大声で言ってやる!僕はロリコンだ!可愛い幼女!助けずにはいられない!」

 

その日、なんばで高校生が幼い女の子を助けてひかれるという事故が起きた。

 

 

 

晃一「あれ?俺ってひかれて死んだんじゃあないのか?あれ?なんかこの感じ覚えがあるぞ?ここって神様に会ってどうのこうのっていうあの部屋じゃあないのか!でも神様居ないぞ?あ、なんか紙ある。」

 

お出かけなう。ごめーんね。(๑>؂<๑)テヘペロ♪

 

晃一「ふざけすぎだろこの神様www」

 

神様「ただいまー。あれ?お亡くなりになった人かい?ちょっと待ってて。確認してくるから。」

 

晃一「分かりました。」

 

神様「へぇ。この若さで人助けして亡くなってしまったのかい。そりゃあ立派なことしたねぇ。まあ、逆に言えば最大の親不孝ってとこかね」

 

うッ!痛いとこつかれた。

 

晃一「まあ確かにそれもありますが、その子は助かったんでせうか?」

 

神様「あぁ、助かったよ。最後にあんな台詞言わなければかっこよかったのにねぇ。まあそれは置いといて、立派なことしたみたいだし、異世界転生の権利を与えたいんだけどどうかな?」

 

晃一「異世界転生キター!是非お願いします!」

 

神様「そうこなくっちゃね。で、まず初めにだけどどこの世界に行きたい?」

 

晃一「僕のヒーローアカデミアがいいです。」

 

神様「分かった。じゃあ次になんの能力を持って行きたい?」

 

晃一「キャラでも大丈夫ですか?」

 

神様「もちろん可能だよ。だって神様だし。」

 

晃一「おぉ!じゃあ、東方Projectの霊烏路空にして欲しいです。」

 

神様「分かった。霊烏路空だね。設定もいろいろと変えれたりするけど何かある?」

 

晃一「え!そんなことも出来るんですか!じゃあ東方Projectの旧地獄と地霊殿、そこに住んでいるキャラを付け足してください!あとオールマイトが勇儀姐さんの弟子!っていうのもできますか?」

 

神様「注文多いねー。」

 

晃一「すいません。」

 

神様「まぁいいよ。分かった」

 

晃一「ありがとうございます!」

 

神様「じゃあもう良かったらそこの魔法陣に立ってね。あ、そうそう個性は

「八咫烏」にしておくから。あと、行ったらもう地霊殿の人たちとは家族になってるはずだし、地霊殿をヒーロー事務所兼監獄にしておくからね!」

 

晃一「おぉ、ありがたいです。それでは、行ってきます。」

 

神様「行ってらっしゃーい!」

 

 

━━━こうして、晃一の第2の人生が幕をあける!━━━



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この世界に慣れました。

なんだこのサブタイトル。もうちょっといいの無かったのか?と自分でも思います。小説書くのって難しい。


霊烏路空「やっほー!私は霊烏路空!皆からはお空って呼ばれてる。この世界に転生してから1週間くらい経った。神様がこっちでの世界の出来事を日記みたいにして置いといてくれた。でも何回読んでも全く覚えれない!!お空になったからかな?覚えやすいようにもっと分かりやすくして置いとこう。」

 

1つ目

10月26日、私は幼い頃さとり様に拾って貰った。そして10月15日にお燐も拾ってもらった。

 

2つ目

私には緑谷出久と爆豪勝己という幼馴染みがいる。幼稚園が一緒だった。小学校はかっちゃんが違うところに行ったが中学校になってからまた一緒になった。中学校になってからかっちゃんの出久くんへのいじめがひどくなっていた。」

 

 

3つ目

間欠地下センターがある。この街の電力と地霊殿の電力はここで作られているんだって。

 

お空「あれ?それって私の仕事責任重大ってこと?」

コンコン(ドアのノック音)

???「入るよお空。もうすぐ夕飯だってー。一緒に行こう。」

 

お空「あ、お燐。分かった。いいよ、一緒に行こう。」

 

━━キング・クリムゾン━━

食後!!

 

お空「はぁー、美味しかった。ご馳走様でした。」

 

お燐「ご馳走様でした。」

 

さとり「お粗末さまでした。」

 

お空「さとり様、明日遊びに行っても良いですか?もちろん学校が終わってからですけど。」

 

さとり「ええ、かまわないわよ。でも、外出先で問題を起こさないでね。私達は『個性』ってことになってるけど、立派な妖怪なんだから。」

 

お空「分かりました!ありがとうございます。ではお部屋に戻りますね。おやすみなさい。」

 

さとり「はい。おやすみなさい。」

 

お燐「お空おやすみー。」

 

お空「うん。おやすみー。」

 

お燐「どこに行くんでしょうかね?」

 

さとり「さあね。でも、大丈夫かしら。」

 

お燐「そんなフラグ建てないでくださいよぉ。」

この時のフラグが回収されようとは、まだこの2人には知る由もなかった。

 

━━キング・クリムゾン━━

次の日の放課後!!

 

お空「さあてと、どこに行こうかなー。あれ?なんだろ?人がいっぱい集まってる!!なんか面白そう!!行ってみよー。」

お空「ヒーローさん達もいっぱい居る。敵が居るのかな?」

 

お空「スイませェん。ここで何かあったんですか?」

 

通行人A「あぁ、敵が暴れててね。ヒーロー達も戦おうとしてるみたいだけど相性がいい人居ないみたいだし、それに人質もとられてるからね。出るに出れない状況なんだよ。」

 

お空「教えていただきありがとうございます。それにしても、人質とられているうえに相性が悪いなんて理由をこじつけに戦いにいかないなんて。これだったら私の友達の方がまだヒーローしてますよ。」

 

通行人A「あははは、まあ仕方ないよ。大人には大人の事情でやつがあるからね。」

そういうもんなんだろうか

お空「ありがとうございました。もうちょっと前に行ってみようかな。」

(ってあれは!?あの人質の髪型は!!かっちゃん!!)

お空「え!?なんで!?なんでかっちゃん捕まってるの!?」

なんと、事件の中心に幼馴染みが居たのだ!!

 

勝己(ッ!!なんであの鳥頭がこんな所にいんだよ!!)

 

ヒーロー「おい、ばかやろう、行くんじゃあない!!止まれ!」

 

ヘドロ敵「なんだあのガキ!!」

勝己(ッ!デク・・・)

 

出久「ゔぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙(なんで出たんだ、なにしてんだ!?)」

なんと、その場にたまたま出くわした出久は敵と勝己に向かって走り出した!!

出久自身はなんで出たのか分からなかった!それは!その答えは!出久のヒーローになりたいという意思が、出久の肉体を本能的に動かしたのだった!

 

出久「うおー!」

出久は、持っていた鞄をヘドロ敵の目ん玉に投げつけた!少しは時間を稼げるだろうと考えたのだ!!しかし、その考えは甘かった!!

 

ヘドロ敵「こんのクソガキがぁー!!何してくれとんじゃあー!」

出久は、蹴られた。殴られた。しかしヒーロー達は助けに来なかった。勝つ自信がない、と。

 

だがいた!動いた人が1人!なんと、それはお空だった!!

 

お空「私の大事な友達に、何してるの?」 ???「あら、お空出ちゃったか。」

1歩1歩、殺気を隠さずに近づいた。自分の身体を太陽並みに暑くしながら。

 

ヒーロー「おい!お前も止まれ!これ以上犠牲者を増やしても仕方がない!」

 

お空「え?犠牲者?私は大丈夫よ。それとも、犠牲者ってあの敵のこと?それとも囚われてる2人のこと?それとも、あなた達ヒーローのこと?」

 

お空「もういい!!私が2人を助ける!!そして、あのクズ野郎をぶっ飛ばす!!」

その瞬間、お空自身がもっと暑くなった。そして、近くの温度計を見てみると

ここの気温だけ40度を上回っていた。よく見てみるとお空の歩いた後が溶けていた。

 

お空「このヴィラン野郎!2人を離せ!今離したら命だけは助けてあげる!!」

 

ヘドロ敵「なんだその脅しぃ!そんな脅しが聞くと思ってんのかぁ?!」

 

お空「ふん!あっそ、忠告はしたからね。あ、そうだ。あんたさ、この県のエネルギーが地下で作られてる核エネルギーっていう噂、知ってる?」

 

ヘドロ敵「はぁ?知ってるけどそれとこれとは関係ねぇだろ!!」

 

お空「それがあるんだよねぇ。その核エネルギー動かしてるの、私だから。」

 

ヘドロ敵「何!!・・・いや、んなわけねぇだろ。てめぇまだ中学生だろ?」

勝己(ッ!?・・・)

ヤタガラス

お空「じゃあ、証拠見せてあげる。私の個性は『八咫烏』。太陽の化身と言われてるカラスのことよ。」

お空は翼の中から制御棒を取り出しながらそういった。

 

ヘドロ敵「なんだこの暑さは!(やばい・・・あの暑さでこっちこられるのはすげえまずい)

 

お空は1歩1歩着実に近づいて行った。

 

お空「私の個性をゆっくりと味わいな。」

 

???「ちょっと待ちな!!」

 

お空「あ、貴方は!」

???「あのお方はまさか!!」

そこに1人の女性が現れた!




【次回予告】
プチフレアを爆発させようとした時に現れた女性!一体何者なのか!
次回、《師匠と弟子の再開》

お空「さらに向こうへ!・・・・えっと、何だっけ?」
お燐「Plus ultra!!でしょ!」
プルスウルトラ

お空「あ、そうそう。それそれ。では改めましてもう1回。」

お空「さらに向こうへ!」
お燐・お空「「Plus ultra!!」」


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緑谷出久の選択

おかしな所が沢山あると思いますが、多めに見て下さい。


━━━デクSIDE━━━

僕の名前は緑谷出久。僕には幼馴染みが二人いる。1人は霊烏路空。あだ名はお空ちゃん。今もとても仲がいい。もう1人は爆豪勝己。あだ名はかっちゃん。ちょっと関係がぎくしゃくしている。今日も僕が大事にしているヒーローノートを焼かれて閉まった。いつからだろう。僕を虐めるようになったのは。それも大事だがもっと衝撃的なことが2つ起こった。1つ目はなんと、僕が憧れていて大好きなヒーロー、あのオールマイトに会ったんだ。彼は途中で捕まえた敵を引渡しに行くとこだったみたい。彼が行こうとした時、僕は気付いたら彼の足にしがみついていた。彼は僕を途中のマンションで降ろしてくれた。その時にオールマイトが痩せ細った体になったのはとてもびっくりした。

僕は彼に聞きたかったことを聞いた。「無個性でもヒーローになれますか!?」と・・・彼の言葉は現実味でいっぱいだった。プロのヒーロー、しかも伝説的なヒーローに、「なるのは難しい」と言われてショックを隠せなかった。

 

2つ目はそのあとの出来事だ。

オールマイトと別れたあと、事件に巻き込まれてしまった。見物者に聞いたところによると、男の子が敵に捕まってしまっているらしい。その光景を見に前に行った。すると、よく見ると人質に取られているのは幼馴染みの事じゃあないの?かっちゃんではないか!!そのとき、僕とかっちゃんは目が合った。彼は助けてって顔をしていた気がした。

その時僕の体は気付いたら動いていた。ヒーロー達が僕を止める声も聞こえた。

でも止まらなかった。かっちゃんを助けずにはいられなかった。敵の目に自分のカバンを投げつけて痛がってる間に助けようとしたけど甘かった。逆ギレされてしまった。僕は捕まって殴られたり蹴られたりと暴力を受けた(ヘドロ状なのにというツッコミはしないで欲しい。)。

 

しばらくすると、周りがとても熱くなっていた。心なしか降ってきているので雨も熱く感じた。

 

正体は分かった。お空ちゃんだ。とてつもなくキレていた。

 

出久はとても驚愕していた。何故ならお空ちゃんの歩いたところが溶けていたからだ。お空ちゃんもヒーロー達の警告を無視した。

 

なんと、お空がそのヴィランに触れようとした時にある1人の女性ヒーローがが現れた!!

 

 

 

???「お空、ちょっと待ちな!!」

 

お空「うん?あ!勇儀姐さん!!どうしたの?」

 

勇儀「散歩のついでにパトロールしてたんだ。お空、あんたはまだ正式なヒーローじゃない。あの二人を抱えて向こうに戻っときな。」

 

お空「でも、・・・「でもじゃない。分かったね。」・・・はい。(´・ω・`)」

 

お空は2人を回収して向こうに戻った。戻ったあヒーローにめちゃくちゃ怒られた。

 

勇儀「やぁ、ヴィランさん。うちのもんが世話になったねぇ〜。お礼と言っちゃなんだが私ひとりでお相手させてもらうよ。」

 

ヴィラン「お前一人で何が出来る!?俺は偶然だがあのオールマイトから逃げ切れたんだぞ!」

 

勇儀「へぇ。(ちょっと衰えてきてるかもとはいえ俊典から逃げるなんてなぁ)・・・凄いなぁ」

 

ヴィラン「なんだその反応は!!驚きでまともに話せなかったか!?」

 

勇儀「そんなことは無いさ。なんせ私はオールマイトの師匠なんだからね。(小声)」

 

 

 

 

 

 

勇儀「さぁ、始めようか。最初から大技行くよ!」

 

ヴィラン「お前の体を吸収してやる!\( 'ウオアアアアアア!!!ぉぉぉぉ」

 

勇儀「三歩必殺!!」

勇儀が放った拳の衝撃波はとてつもなく凄かった。まず、雨が止んで雨雲が吹っ飛んだ。コンクリートが吹っ飛んで道がつかえなくなった。

 

 

・・・ここにいた全ての人が唖然とした。

 

オールマイト「・・・やりすぎですよ勇儀さん」

 

 

最後の出来事が1番衝撃が走った。それはヘドロ敵が退治されてからの帰り道、僕はお空ちゃんと一緒に帰っていた。

 

出久「お空ちゃん。今日はありがとう。助けてくれて。」

 

お空「いいのいいの。皆無事だったんだし。それに、あの中で出久くんが1番ヒーローしてたと思うよ?」

 

オールマイト「その通りだ。霊烏路少女!!緑谷少年は間違いなくあの中で1番ヒーローしてたよ。手のひら返しみたいになるけどさ。緑谷少年、君は最高のヒーローになれるよ!」

 

出久「ありがとうございます!・・・でも、僕は無個性ですよ?オールマイト言っていたじゃあないですか。無理だって。」

 

オールマイト「その事で提案なんだが、君、私の個性を受け継ぐ気はないかい? ワンフォーオール

個性名は「ONE FOR ALL」。君が継いだら9代目だ。どうだい?」

 

勇儀「あんたら何を話してるんだい?」

 

オールマイト「勇儀姐さん!お久しぶりです!!緑谷少年に個性を受け継ぐかどうか提案してたんです。」

 

勇儀「久しぶりだねオールマイト。緑谷くんに決めたんだ。二人とも頑張れよ。」

 

出久「ありがとうございます!僕は・・・僕は受け継ぎたいです!!最高の力を手に入れて、世の中の困っている人たちを片っ端から助けたい!!」

 

勇儀「その意気だ!!・・・お空、先に地霊殿の方に帰っといてくれ。あ、今日のことさとりにほうこくするんだぞ。」

 

お空「うん。分かった。出久くん頑張ってね。」

 

出久「うん。僕頑張るよ。必ず自分のものにして雄英高校に入るために。」

 




【次回予告】
なんやかんやあってオールマイトに修行を付けてもらうことになった出久。今日は出久が入りたがっていた雄英高校の試験がある日だ。入学出来るように精一杯頑張って!!


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雄英高校入学試験 その①

──今日は人生の大きなの分かれ道だ。そう、雄英高校の入学試験。この物語の主人公、霊烏路空(お空)をはじめとする受験生はいろいろなんだ気持ちで?この日を迎えていることだろう。霊烏路空(お空)は自分を拾ってくれたさとりに恩返しをするために。緑谷出久(デク)は最高のヒーローになるために。また、爆豪勝己(かっちゃん)はオールマイトを越えるヒーローになるために。この日を迎えた。──

 

 

 

━━━お空サイド━━━

 

お空「さとり様、おはようございます。おはよう、お燐。」

 

さとり「あら、おはよう、お空」

 

お燐「お空おはよう。」

 

さとり「今日は雄英高校の入学試験の日でしょ?今までの自分の努力を信じて頑張りなさい。」

 

お空「はい、頑張ります!!」

 

お燐「お空頑張ってね。ファイトだよ!!」

 

お空「ありがとうお燐!私頑張るよ!!」

 

さとり「そうだお空。1つ質問いいかしら?」

 

お空「へ?かまいませんが?」

 

さとり「あなたにとってのヒーローってどんな存在かしら?」

 

お空「私にとってのヒーローですか?・・・う〜ん、そうですねぇ。どんなに強大な敵がでてきて、たとえ自分が敵わないと分かっていても諦めずに市民を守り続ける。そんな存在ですね。」

 

さとり「なるほど。その気持ち、忘れてはダメよ?世の中にもそんな考えの人が沢山居るの。例えば、その考えをしている市民の前にとても強い敵が現れました。ヒーローが敵わなくて逃げ腰になってたらその人は。どう考えるかしら?」

 

お空「きっと幻滅してしまうとおもいます。」

 

さとり「そうよね。だから、その考えを忘れずに、ヒーローはみんなの憧れのままでいないといけないの。その考えを忘れなければ、お空。いつかあなたは立派なヒーローになれます。」

 

お空「はい!!ありがとうございます!!(絶対に受かってみせる!!)」

 

お空「それでは行ってきます!!」

 

さとり「行ってらっしゃい。」

 

お燐「行ってらっしゃーい!!」

 

 

 

 

━━━出久サイド━━━

 

オールマイト「なんとか入学試験までには間に合うことが出来たね。最後の儀式をすれば君は正式に私から「ワンフォーオール」という代々受け継がれてきた個性を受け継ぐことになる。」

 

出久「はい!!ありがとうございますその儀式って何をするんですか?」

 

オールマイト「ちょっと抵抗はあるかもしれないが君に私の細胞を食べてもらう。そうすると受け継がれる。」

 

出久「え!?なんか想像してたのと違う!!」

 

オールマイト「まぁ、そういう反応になるよね。私もそうだったんだよ。それより、私の髪の毛でいいかい?」

 

出久「時間もないので、お願いします!!」

 

───数分後───

 

オールマイト「食べたね。これでこの個性は君の物だ!!行っておいで!!」

 

出久「はい!!ありがとうございました!行ってきます!!」




【次回予告】
それぞれの想いがある中、人生を左右する入学試験がついにはじまる。


次回、「雄英高校入学試験 その②」


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雄英高校入学試験 その②

───お空サイド───

 

お空「やっと着いたよぉ。ここが雄英高校かぁ。迷ったから時間かかっちゃったなぁ。それにしてもでかいなぁ。私の試験教室はどこかなぁ?この中でも迷っちゃうよぉ。」

 

??「迷子ですか?良かったら試験票見せてくれませんか?案内しますよ。」

 

お空「本当に!?ありがとぉ。学校の中で迷って筆記試験遅刻したらどうしようかって困ってたのぉ。はいこれ。」

 

??「あはは(苦笑)。えっと、どれどれ?あれ?同じ教室ですね。一緒に行きましょうか。」

 

お空「ありがとう。お互い頑張ろうね。」

 

 

───出久サイド───

 

出久「着いた。ここが雄英高校。間に合って良かった。本当にあんなので受け継げたのかなぁ?信じるしかないけど。・・・・・うわっ!!」

 

転けた瞬間慌てて目を閉じて衝撃に備えたがいつまでもこないどころかいつの間にか立っていた。

 

??「大丈夫?勝手なことしてごめんね?でもこんなところででつまずいたら縁起悪いでしょ?私は手で触れた人間や物を浮かせることが出来るんだ」

 

出久「いや、ありがとう。お互い合格してもう一回ここで会おうね。」

 

 

??「うん!」

 

 

───勝己サイド───

 

 

勝己「どけやモブどもぉ!!」

 

とはさすがにならなかった。

 

勝己(絶対合格して、オールマイトを超えてやる!!)

 

彼も彼なりに集中していたようである。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━試験開始━━━━━━━━━━━━━━━

 

───お空サイド───

 

〈国語〉

「おおー、本をたくさん読んだ成果かな。よく理解できる。漢字は全くだけどでも韓国語とかよりはましかな。」

 

母国語くらい出来るようにしとけと言いたい。

 

〈数学〉

「やばい。最初の大問1はギリギリいけた(と思ってるだけだ)けど、それ以降全然分からない。」

不安しかうまない発言だ。

 

〈理科〉

「は?何これ?化学式と元素記号以外全く分からないんだけど。ていうかそれすらないじゃん。これ理科詰んだ」

 

もはや呆れるレベルだ

 

〈社会〉

 

「うーん?わからんなぁ。ポツダム宣言を提案してきたGHQの最高司令官??・・・誰だっけ?憲法を順番に並べろ?分からないから適当でいいや。」

 

GHQの最高司令官くらい分かっとけ!!有名だぞ!

 

〈英語〉

 

「英語?問題見る気が失せるくらい分からない!!」

 

もう何も言えない。

 

───出久サイド───

 

「国語も数学も社会も英語も出来た。理科がちょっと不安かなぁ。でも次の実技試験のことを考えないと。」

 

 

───勝己サイド───

 

「全部パーフェクトだな。そんなことより次の実技試験だ!!絶対1位になって通ってやる!!」

 

 

 

 

 

 




【次回予告】
ついに実技試験が始まろうとしていた。プレゼントマイクのテンションが高すぎて受験生の殆どはついていけなかった。というか内心、今日で人生大きく変わってくるんだから返事する余裕なんてないわ、という者が大半だった。たった1人を除いて。もう一度言おう!!たった1人の馬鹿な娘を除いて!!

次回、「雄英高校入学試験 その③」



次回も読んでってくれよな!!


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雄英高校入学試験 その③

お空「筆記試験全く分からなかったなぁ。ねぇ、出久は全部解けた?」

 

出久「まあまあかな。それより次の実技試験頑張らないと。」

 

お空「そうだね。もうそろそろ説明会はじまるからちょっと急ごうか」

 

出久「そうだね。」

 

━━━5分後━━━

 

プレゼントマイク『受験生のリスナー!アーユーレディー!?』

 

みんな静まっていた。ヒーローオタクの出久さえうずうずさせながら我慢していた。

 

お空「いぇーい!!」

 

いたよ。空気を読まないこの馬鹿な娘が。生前なら絶対にしていなかっただろう。

 

プレゼントマイク『ガールのリスナーセンキューな。では今から実技試験の概要を説明するぜぇー!!準備はいいかー!』

 

お空「いぇーい!!」

 

プレゼントマイク『またまたサンキュー!!各自配られたプリントを見てくれ。』

 

 

━━━説明後━━━

 

プレゼントマイク『これで終わりだ。なんか質問はないか?』

 

 

お空「ねぇ出久。」

 

出久「何?お空ちゃん。」

 

お空「もっかい説明して?」

 

出久「えぇ(困惑)、仕方ないから紙に書いてあげるよ。」

 

お空「ありがとう出久。」

 

出久「別に大丈夫だよ。」

 

━━━数分後━━━

 

出久「はい。お空ちゃん。」

 

お空「ありがとう。出久。」

 

出久「いえいえ、どういたしまして。」

 

出久が書いてくれた紙にはこう書いてあった。

 

①各自受験票に書かれた演習場に向かう

 

②ポイントがついた仮想敵を壊してポイントを取っていく。(ポイントは配られた紙に書いてるよ)

 

③アンチヒーローな行為は厳禁

 

④試験時間10分

 

 

お空「おぉ、分かりやすい。」

 

 

??「質問よろしいでしょうか」

 

プレゼントマイク『あぁ、いいぜ』

 

??「先程の説明では仮想敵は三体と仰っていましたがこのプリントには4体記入されています。もし、間違いだとしたら日本一の高校として、沽券に関わるかと思うのですが?それと緑色のパーマの髪の君!さっきからうるさいぞ。」

 

お空「怒られてるー。プークスクス」

 

??「君もだぞ。茶化しているのならここから立ち去りたまえ!」

 

お空「えー?なんでよー!あの人は私たちの気分を軽くしてくれようとしただけじゃない!それに答えて何がいけなかったの?ねぇ何がいけなかったの?」

 

??「うっ、そ、それは」

 

プレゼントマイク『オーケー、オーケー。ナイスなお便りサンキューな。この4体目は記入ミスとかじゃなくてゼロポイント敵だ。スーパーマリオでいうドッスン。いわゆるおじゃま虫ってやつだ。戦うんじゃなくて逃げることをおすすめするぜぇー!!他に質問はないかー!・・・ないな。じゃあ各自着替えてそれぞれの演習場に向かってくれ』

 

 

━━━━数分後━━━━

 

??「ねぇねぇ、服に付いてるその赤色の綺麗だねぇ。」

 

お空「そう?ありがとう。私霊烏路空。みんな私の事お空って読んでるの。君の名は?」

 

三奈「私は芦戸三奈。よろしくね。」

 

お空「こちらこそよろしくね。頑張って合格して雄英で頑張ろうね。三奈」

 

三奈「うん。」

 

 

『レディー、スタートー!!』

 

お空「へ?」

 

お空がぽかんとしていると

 

三奈はスケートのように足を滑らせながら

 

三奈「じゃあお先にー!健闘を祈るよ」

 

お空「何あの個性。カッコイイ。・・・( ゚∀ ゚)ハッ!」

 

お空はここで気づいた。もう試験が始まっていることに。

 

『どうしたどうした?実践ではカウントなんてないんだぜー?』

 

お空は敵へと飛んでいく。

 

そりゃあ! とおっ!

 

お空は自分の手を熱くして焼いていってどんどんポイントを稼いでいった。

 

三奈「やぁ、また会ったね。こっちは順調。そっちは?」

 

お空「順調だよ。」

 

ドン! ドン!と大きな音と振動がやってきた。

 

 

お空「うわー!かっこいい!」

 

三奈「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!!(怒)ほら、早く逃げるよ」

 

お空「嫌だ。」

 

三奈「こんな時に何言ってんの?いくら君のその焼く?みたいな個性だって君ごと踏み潰されるよ」

 

お空「私はそんな能力じゃないけど。でも、いくら敵が大きいからって、強そうだからって、それがヒーローが逃げていい理由にはならないよ。」

 

三奈「ハッ! そうだね。」

 

お空「三奈は周りに取り残された人が居ないか確認してね。それからすぐここから離れて。私もちょっと本気を出すから。」

 

そう言うとお空は羽の中から1本の棒を取り出した。そう、制御棒である。

 

三奈「エッ!?どうなってんの?じゃあ逃げるあいまに人がいななくなったこと報告するね。」

 

お空「うん。ありがとう。・・・さあおいで、仮想敵。私が相手になってあげる。」

 

その瞬間そのお空の周りがとてつもなく熱くなってきている。

 

三奈「うわっ!!あっつ!ていうか暑すぎてアスファルトが溶けてきちゃってんじゃん!?・・・あ、お空居た。おーいお空ちゃーん!みんな逃げてたよー!・・・後ろ見て!危ない!!」

 

 

お空「はーい・・・へ?」

 

後ろを向いた瞬間に巨大な仮想敵の手がすぐそこまでやって来ていた。

三奈は思わず目を瞑ってしまった。誰もがお空が吹っ飛んだと思っただろう!!しかし、次の瞬間!!お空が吹っ飛ぶことは無く、逆に、仮想敵の手が溶けて無くなっていた!!

 

三奈「はー!?どんだけ熱いの!!」 ご最もな感想である。

 

お空「消えてなくなりなさい。プチフレア!・・・それ!」

 

そう言うと同時に、半径5cm、直径10cmの炎の塊のようなものがお空の手のひらに浮かんでいた。その小さな球が仮想敵に当たった瞬間に大爆発が起きた。

 

 

三奈「どんだけ火力高いのよ!!ここから40メートルは離れてるのに!!衝撃波がここまで来る!!」

 

しばらくの間、演習場は煙に包まれた。煙が晴れた時、皆は開いた口が塞がらなかった。理由はでかい仮想敵の上半身と下半身半分以上がなくなっていたから。

 

 

『おっとっと、試験、終了!!』

プレゼントマイクもビックリしすぎて状況が追いつけなかったようだ。

 

━━━後日、雄英高校の会議にて━━━

 

校長「今年も活きのいい生徒が沢山いたね。みんなは誰が気になった?」

 

「私は救助ポイントゼロで一位通過した子と、逆に救助ポイントだけで8位通過した子が気になりました。」

 

「確かに救助ポイントだげで通過は凄いなぁ。その子確かゼロポイント敵をぶっ飛ばしたんだって?」

 

プレゼントマイク「あれは痺れてなぁ!!」

 

ミッドナイト「私は周りの子に的確に指示をして、救助していたこかしらねぇ。あの子はもっと凄かったじゃない。あの、仮想敵を一撃で、しかも八割くらいを消滅させたなんて。きっとエンデバーでも無理なんじゃないかしら?」

 

校長「あの子の名前は霊烏路空。この子の家はかなり有名なヒーロー事務所だね。」

 

「え?どこなんですか?」

 

校長「ヒーロー事務所、『地霊殿』。それと、この街のエネルギーを作っている子だよ。」

 

ミッドナイト「あ、どうりで見たことのある子だと思ったのよ。え?この街のエネルギー資源で中学生の子が作ってたの?!」

 

校長「あの子の個性が分かる人は居るかい?」

 

「烏とか鳥系じゃあないんですか?羽生えてましたし。」

 

オールマイト「でも、それだったら、あんなにでかい爆発を起こせる理由にはならない。」

 

「じゃあ、2つ個性を持っているとか?」

 

校長「残念。個性はひとつだよ。・・・彼女の個性。その答えは『八咫烏』!」

 

ミッドナイト「ヤタ・ガラス?なんか聞いたことはありますね。」

 

校長「誰でも見たことはあるんじゃないかな?サッカー日本代表のエンブレム、3つの足がある烏を。」

 

「あ、あります。その烏を八咫烏って言うんですか?」

 

校長「そうだよ。八咫烏というのは太陽の化身と言われているんだ。」

 

ミッドナイト「あぁ、なるほど。だから、あんなに火力が高かったんですね。」

 

校長「あんな火力止めれる人はそうそういない。ヒーローになればかなり優位に立てるんじゃないかな。」

 

プレゼントマイク「でも校長。あの娘、筆記試験はボロッボロでしたよ。」

 

校長「それでもだよ。入れない理由が起きた見つからないね。」

 

 

 

 

━━━数週間後━━━

 

お燐「お空ー!雄英高校から封筒が来てたって勇儀姐さんが持ってきてくれたよ?お礼言っときなよぉー!お空の部屋に置いとくからねぇ」

 

お空「わかったー!報告ありがとうお燐!」

 

━━━数分後━━━

 

 

お空「さてと、結果はどうだったかな?」

 

封筒を開けると、そこには真ん丸な機械が入っていた。

 

お空「何だこれ?・・・あ、スイッチ発見。ポチッ」

 

オールマイト『私が投影された!!』

 

お空「うわびっくりした。ていうかなんでオールマイト?」

 

オールマイト『久しぶりだね。霊烏路少女。私も今年から雄英高校で働くことになったんだ。結果の方だが実技試験は2位通過で良かったんだが筆記試験がボロボロすぎた。しかし、我々は考えた!ちょっと点数が悪かったからと言って、強い敵に立ち向かい、救助をしていた子を落とすのはいささかいただけないとおもってね。君は・・・合格だ!!こいよ、ここが君のヒーローアカデミアだ!!』

 

お空「焦ったー!不合格と思ったー!これはさとり様や他のみんなにも報告しないとね!」

 

その日の夜、見張りなども含めた地霊殿メンバーでパーティーが行われた




【次回予告】
やっとこの日がやってきた!そう、入学式!!・・・かと思いきや入学式じゃないの!?どいうこと先生!!

次回『入学式じゃない!?』 デ〇エルスタンバイ!!

次回も読んでってくれよな。

お空「あれ?じゃあ何するの?」


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入学式じゃない!?

雄英高校から合格通知が来てから数週間がたった今日、明日の入学式の準備をしていた。

 

お空「これで全部かな?準備も終わったし、寝る準備も出来た。明日寝坊しないようにもう寝ようかな。」

 

 

━━次の日━━

 

お燐「起きなよお空、遅刻しちゃうよ?」

 

お空「いやだ〜、あと五分だけでいいから寝かせて〜」

 

お燐「だーめ、朝食もできてるから早く来て」

 

お空「は〜い。」

 

━━朝食後━━

 

お空「行ってきまーす!」

 

お燐「行ってらっしゃーい!気を付けてねぇー」

 

お空「はーい!」

 

━━数十分後━━

 

お空「やっと着いたぁ〜。2回目だけど苦労したなぁ〜。」

 

??「おや、君は確か入学試験の時にプレゼントマイクに返事してたこじゃないか?」

 

お空「そういう君は、·····えっと、誰だっけ?」

 

飯田「忘れてたのか、ショックだ。・・・気を取り直して、ぼ...俺の名前は飯田天哉だ。」

 

お空「ごめんね。私ってちょっと忘れっぽくって。私の名前は霊烏路空。みんなは私の事お空って呼んでるよ。どう呼ぶかは君次第でいいけど。」

 

飯田「分かった。よろしく頼む。霊烏路さん。ところで霊烏路さん、君はなんで制服じゃあないんだい?」

 

お空「個性とかの関係上これじゃないとダメなんだ。」

 

飯田「そうなのか。すまなかった。··········おい君!机の上に足をかけるな!先輩方に失礼だとは思わないのかね!」

 

勝己「思わねぇよ!!うっせぇこの端役が!!ていうかお前どこ中だよ!?」

 

飯田「私立聡明中学校出身だ!!」

 

勝己「聡明!?くそエリートじゃねぇか!!ぶっ殺しがいがあんなぁ!!」

 

飯田「ぶっ殺す!?君酷いな。本当にヒーロー志望か?」

 

 

━━━数分後━━━

 

出久「あ、おはようお空ちゃん。」

 

お空「おはよう。あれ?出久、もう友達できたの?」

 

出久「うん。こちらは麗日お茶子さん。それでこちらは僕の昔からの幼馴染みの霊烏路空ちゃん。周りの子はお空って呼んでるよ。」

 

麗日「よろしくね。お空ちゃん。私のこともお茶子って呼んでよ。」

 

お空「分かった。よろしくお茶子ちゃん。」

 

出久「・・・ねぇ、2人とも、入口になんか居るんだけど。」

 

麗日・お空「「わぁ!!」」

 

 

??「友達ごっこがしたいのなら他所にいけ。.....ここはヒーロー科だぞ。」

 

 

相澤「皆さんが静かになるまで⑨秒かかりました。君たちは合理性にかけるね。僕は担任の相澤消太。よろしくね。早速だけど配られた体操服来てグラウンドに集合して。」

 

お空「私は許可書出したからこのままでいいですよね?」

 

相澤「ああ。」

 

━━数分後━━

 

生徒達「個性把握テストォー!!」

 

上鳴「入学式は!?ガイダンスは!?」

 

相澤「ヒーローになるためにはそんな悠長に行事出てる暇なんてないよ。話を戻すけど、みんなやったことあるだろ?個性禁止の体力テスト。今から個性アリでやってもらう。爆豪、お前中学の時ボール投げ何メートルだった?」

 

勝己「87メートル」

 

相澤「じゃあ、個性アリでやってみろ。」

 

勝己「はい。」

 

相澤「円からでなけりゃあ何をしても構わない。」

 

勝己「うっす。(爆風にボールを乗せてぶっ飛ばす!!)んじゃあ、まぁ、死ねぇ!!」

 

記録 : 845メートル

 

切島「すげえ。800メートル越えかよ!!」

 

芦戸「何これ楽しそぅ!」

 

相澤「( ´-ω- )フッ.....楽しそう、か。そんな腹積もりで3年間過ごそうと思ってたのか?じゃあ、成績最下位は見込み無しとして除籍処分としよう。」

 

芦戸「ゲッ!(やば。もしかしなくても私やっちゃった?)」

 

上鳴「はぁ!理不尽だろ!?入学初日だぜ!?」

 

峰田「入学初日じゃなくても理不尽だろ!?」

 

相澤「自然災害もだし、身勝手な敵たちもこっちのことなんて待ってくれないんだぜ?プルスウルトラだ!全力で乗り越えてこい!!」

 

━━第1種目、50メートル走━━

 

お空「飛んじゃえ!!」

 

記録 : 3.14秒

 

飯田「エンジン全開!!」

 

記録 : 3.04秒

 

出久...7秒 勝己...4.13秒 青山...5.51秒・・・etc

 

 

━━第2種目、立ち幅跳び━━

 

お空「せんせー!飛べる人もするんですかー?」

 

相澤「霊烏路、お前いつまで飛べる?」

 

お空「やろうと思えば少なくとも一日は飛んだまま居れますよ?」

 

相澤「じゃあ、∞だ。たしか、麗日も無重力で飛べるんだよな?」

 

麗日「はい。」

 

相澤「じゃあ、お前も∞だ。」

 

 

━━第3種目、ボール投げ━━

 

お空「妖怪の力舐めんなよぉ!!そーれ!!」

 

1回目の記録 : 999メートル

 

お空「せんせー!何度もスイませェん。武器って使っても大丈夫ですか?個性の制御装置なんですけど?」

 

相澤「構わないから早くやれ。」

 

お空「はーい!!」

 

切島「あれ?あいつの個性って鳥じゃねぇの?」

 

梅雨ちゃん「さあ?」

 

お空「よいしょっと。制御装置の中にボールを突っ込んで、最小火力で発射!!」

 

2回目の記録 : 1200メートル

 

切島「結局個性は分からなかったけど1000メートル越えすげぇ!!」

 

勝己「チッ。」

 

相澤「次緑谷。」

 

出久「はい!!(ここで使わなきゃ後がない!)ウォォォ!!」

 

記録 :30メートル

 

出久「あれ?今確かに使おうと。」

 

相澤「個性を消した。また入試の時みたいにするのか?1発打って終わりじゃ何も救えんぞ。こんなやつでも入学できるからあの入試は合理性に欠けてるんだ。」

 

飯田「何を話してるんだろうか」

 

勝己「処分宣告だろ」

 

出久「はい.....分かった!!ひとつ良いですか?相澤先生、あなた抹消ヒーローイレイザーヘッドですよね?」

 

「イレイザーヘッド?誰それ?」

 

「聞いたことない。」

 

「たしかメディア嫌いのアングラ系ヒーローだよね?」

 

相澤「あと1発残ってるはやくしろ。」

 

出久「あ、す、すいません。.....どうしたら。そうだ!!指先に力を貯めて、それ!!」

 

記録 : 650メートル

 

麗日「やったね。出久くん!やっとヒーローらしい記録でたよォ!!」

 

飯田「指が腫れ上がっているぞ!!入試といいこれといい、おかしな個性だ。」

 

青山「スマートじゃあないね。」

 

勝己「(なんだあのパワー)どういうことだ、出久!無個性のてめぇがなんで個性使ってんだよ、訳を言え!!」

 

飯田「無個性!!何を言っているんだ君は!!彼が入試でやったことを知らないのか?」

 

勝己「あぁ!.....うわっ!」

 

相澤「何度も個性を使わすんじゃない。俺はドライアイなんだ!!」

 

みんな(個性凄いのにもったいな!!)

 

━━第4種目、持久走━━

 

お空「飛ぶから疲れないもんねぇだ。」

 

お茶子「いいなぁ。疲れないって。私はやりすぎたら疲れちゃうし何より酔っちゃう。」

 

お空「あはははは(笑)。これから慣れてったらいいじゃん。」

 

お茶子「そうだね。」

 

お空「.....うわぁ!!桃の人せこーい!!バイク乗ってる!しかも速いなぁ!!」

 

お茶子「あはは。お空ちゃん。桃じゃなくて百ね。確かに速いね。」

 

 

 

その後も、握力が600の人がいたり、反復横跳びが何百回とかいう凄いちっちゃい子がいた。

 

 

━━テスト終わり━━

 

相澤「はい。これが結果ね。」

 

出久「最下位だ。僕のヒーローへの夢は絶たれたんだ。」

 

相澤「ちなみに除籍は嘘ね。君たちが本気を出すための合理的虚偽。」

 

出久「まじで!!」

 

八百万「当たり前でしょ?少し考えたら分かりますわ。」

 

上鳴(気づかなかった)

 

お空「良かったね出久くん。みんな認められて。...多分あの人なら最下位じゃなくても見込み無しと判断したら除籍処分してたと思うよ?」

 

出久「え?そうなの?ていうかなんですけど?分かるの?」

 

お空「ほら、私の家ってヒーロー事務所でしょ?いろんなヒーローと会うことが多いの。」

出久「なるほど。」

 

相澤「ようこそ。ここが雄英高校、ヒーロー科だ。」




【次回予告】

ついにオールマイトの授業が始まった。オールマイトの授業はどんたのだろうか。また、相澤先生みたく除籍処分とか、あるのか!

次回、「オールマイトの授業」
次回もみんなのハートに〜、ラブ注入♡

次回も読んでってくれよな。

勝己「気持ち悪ッ!!しかもネタ古すぎるだろ!?もっと分かりやすいのあったのになんでよりによってコレなんだよ!?絶対分かるやつ少ねぇぞ!?」


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オールマイトの授業

遅くなってスイませェん。最後まで書いて保存するの忘れてSafariを消してしまってデータが消えるということを2回くらい繰り返して萎えてました。三度目の正直です。これ。


オールマイト「わーたーしーがー普通にドアから来た!!」

 

出久「やった!!オールマイトの授業だ!」

 

お空「出久もだけど、みんな張り切ってるねぇ。」

 

出久「当たり前だよ。なんてったってあのオールマイトの授業を受けれるんだから。」

 

切島「あれ、シルバーエイジの衣装じゃん!」

 

芦戸「ほんとだ!」

 

オールマイト「みんな静かにー!!私はヒーロー基礎学の担当をするゾ!!単位が多いから気を付けてくれ。早速だが、みんなヒーローコスチュームを注文しているだろ?それがそこにあるから各自着替えてグラウンドβに集合してくれ」

 

みんな「はい!」

 

──グラウンドβにて──

 

お空「出久、それオールマイトに似せて作ったの?」

 

出久「お空ちゃん、よく分かったね?」

 

お空「バレバレだぞ?それに何年友達やってきてんの?(笑)」

 

出久「そうだね。」

 

麗日「デクくんカッコイイねぇ。私もちゃんとオーダーしとけば良かったー。パッツンパッツンだよォ〜(´・_・`)」

 

峰田「(ヒーロー科最高!!)」

 

オールマイト「さあ、みんな集まったね。今から君たちにはヒーローと敵の2対2に分かれて戦闘訓練をしてもらう。」

 

基礎もなしにですか?

 

分かれるとはどのような分かれ方をするのですか?

 

相澤先生みたいに除籍処分とかあるんですか?

 

ペアは自由がいいでーす。

 

このマントやばくない?

 

オールマイト「んん〜!聖徳太子〜!」

 

オールマイト「この訓練は基礎を作るための訓練だ。ペアはくじで決めてもらう。除籍処分とかないから安心して。そのマントかっこいいよ。」

 

飯田「適当なのですか!?」

 

お空「実際には知らないヒーローと手を組むことが多いってさとり様が言ってた気がするから多分そういうことじゃないかな?」

 

飯田「なるほど!!実践を踏まえたうえでの訓練ということですね!」

 

オールマイト「そういうこと!!じゃあここにくじを用意したから1人1枚引いていってくれ。同じ英語が書かれた人がペアだ」

 

八百万「でも、うちのクラス21人ですよ?1人余ってしまいますわ。1チームだけ3人にするのですか?」

 

オールマイト「いや、そんなことはしないよ。ぜひ、霊烏路少女に1人でやってもらいたいのだがいいかな?」

 

お空「うにゅ?私ですか?もちろん良いですよ。」

 

オールマイト「ありがとう、霊烏路少女。相手はみんなの演習が終わってから決めてくれても構わない。」

 

お空「はーい」

 

ヒーローチーム 敵チーム

1回戦 麗日&緑谷 vs 爆豪&飯田

 

2回戦 轟&障子 vs 尾白&葉隠

 

3回戦 常闇&蛙吹 vs 峰田&八百万

 

4回戦 佐藤&口田 vs 切島&瀬呂

 

5回戦 耳郎&上鳴 vs 芦戸&青山

 

6回戦 霊烏路空 vs ?&?

 

1回戦目で出久と爆豪の私情の喧嘩が始まったり、2回戦目で轟が建物ごと凍らせちゃったり、3回戦目で何を思ったかトラップ用に作ったロープを峰田が自分を巻いちゃったり、4回戦目で切島が張り切りすぎて瀬呂のテープを切っちゃったり5回戦目で上鳴とりあえず芦戸がルールを理解せずにオールマイトに怒られてたりしたが全戦ともヒーローチームが勝利した。

 

オールマイト「霊烏路少女、誰と戦いたい?」

 

お空「う〜んとね。まずは轟くんでしょ。あと一人はね。.......誰にしようかな?」

 

爆豪「おい鳥頭!!俺と戦え!!小学校の時のリベンジだ!」

 

お空「いいよ。先生決まりました。轟くんと爆豪くと戦います。」

 

オールマイト「分かった。じゃあ霊烏路少女はヒーローと敵どっちやる?」

 

お空「じゃあ敵チームで。敵チームになって、一人勝ちしたい!!」

 

オールマイト「分かった。それじゃあ準備してきてくれ」

 

お空「はーい」

 

蛙吹「お空ちゃん、大丈夫なの?」

 

お空「大丈夫!お空ちゃんに任せなさい!!行ってきます!!」

 

蛙吹「本当に大丈夫なのかしら?」

 

オールマイト「すまないが轟少年も頼んでいいかい?」

 

轟「別にいいですけど、霊烏路の方は大丈夫なんですか?」

 

オールマイト「大丈夫だ。逆に相手が1人だからって油断してはいけないぞ?大怪我をするかもしれない。ほら、あの爆豪少年ですら緊張しているんだ。」

 

お空「せんせー!良いですよー!」

 

第6回戦 始め!!

 

爆豪「おい半分野郎!あいつは俺がやっつける!俺も厳しいが氷と炎のお前じゃもっと無理だ。」

 

轟「やってみなきゃ分からない。とりあえず凍らしてみていいか?」

 

爆豪「話聞けよ!あいつが凍らされた程度で戦闘不能になるわけないからやってみるだけやってみろ!!絶対無理だから」

 

轟「分かった」

 

 

──その頃、モニタールームでは──

 

芦戸「先生!なんか見づらくなってきてる!!」

 

オールマイト「う〜む、始まったか。霊烏路少女が動く前に入ってしとめれば勝機はあったんだがな。多分これじゃあ轟少年の氷も全く効かないだろう。ていうかきっと入れないぞ。」

 

蛙吹「お空ちゃん、そんなに凄い個性なんですか?」

 

オールマイト「霊烏路少女はエンデヴァーを凌ぐほどの火力の持ち主だ。」

 

切島「マジかよ!ていうか見てみろ!!なんか溶け始めてるぞ?あの二人は何やってんだ?もう入れねぇのか?」

 

 

──訓練舞台──

 

轟「本当にダメだったな。核があろう階で氷が止まってるしもう溶け始めてる」

 

爆豪「全部氷が溶ける前にあそこに行ってあいつをぶちのめしてやる!待ってろコラー!!」

 

轟「おい、待てって。熱いな。」

 

爆豪「.......」

 

轟「どうした?.......ッ!!.....なんだあれ?」

 

2人が見つめた先には炎の塊がグオーっとなりながら浮かんでいた。

 

轟「掴まれ、氷で飛び越える」

 

爆豪「ハッ!しねぇに決まってんだろ!おい離せ!.......うわッ!!」

 

お空「やあ、かっちゃん、轟くん。」

 

轟「俺らを選んだことを後悔させてやる」

 

お空「二人とも全力で来なよ。」

 

爆豪「クソが!死ねぇ!ハウザー・インパクト!!.......小学校の時より火力も上がってんだ!調子のってんじゃねぇぞ!!」

 

轟「おい、やりすぎじゃねぇか?」

 

爆豪「黙ってろ!!あいつはこんなんじゃくたばらねぇ!!」

 

お空「よく分かってるじゃない。確かに小学校の時よりは上がってるけど私も成長してるんだよ?轟くんも全力できなよ。」

 

轟「分かった。後悔するなよ?」

 

轟は廊下いっぱいに氷を作ってお空に飛ばしたが、お空にその氷が届くことはなかった。

 

轟「何ッ!!」

 

お空「氷じゃあ私には届かないよ?だって届く前に蒸発しちゃうんだもん。それに、なんで左の炎は使わないの?使われても私にはダメージないけどさ。」

 

轟「俺は左は使わねぇ。そう決めたんだ。」

 

お空「ふーん。じゃあ次はこっちの番だね。」

 

そう言いながらお空は翼から制御棒を取り出して腕に装着した。

 

お空「これを付けないで力発揮したらまた最悪学校壊れるかもしれないからね。いくよ!プチフレア!!」

 

さっきみたいな大きな塊が2人に襲って来るのかと思いきや、さっきの半分以下の直径5cmほどの塊が2つだったから油断してしまった。

 

爆豪「ふざけんじゃねぇぞ!こんなんでくたばるか!」

 

お空「かっちゃんもなにかしら防御した方がいいよ?」

 

その直後、そのふたつの塊が爆発した。2人とも壁に激突してしまった。轟は氷でガードしたからまだ意識はあったが爆豪はもろにくらってしまったので気絶してしまった。

 

お空「まだ意識あるんだね。ちょっと待ってね。かっちゃんを縛ってくるから」

 

轟「(どうする?勝ち目はない。今なら触れる。チャンスがある!!動け。俺の体!!

.......無理だ動けない。ここまでか)」

 

爆豪勝己、確保!!戦闘不能!!

 

続いて轟焦凍、確保!!戦闘不能!!

 

よって、敵チームの勝ち!!

 

お空「やった!」

 

──モニタールーム──

 

蛙吹「お空ちゃん、あんなに強かったのね。お茶子ちゃん?全然顔が麗らかじゃないわよ?」

 

耳郎「そりゃあ仕方ないでしょ?」

 

八百万「デタラメすぎますわ。」

 

オールマイト「みんな、今回のMVPは誰か分かったかな?」

 

八百万「はい。轟さんです。理由は一回目のように、建物を凍らせて相手を戦闘不能にしようとしたこと、あとは、霊烏路さんの攻撃の時にいち早く氷でガードしていたことです。1つ欠点を言うならガードした時に一緒に爆豪さんのこともガードするべきでした。」

 

オールマイト「正解だ。.......お、3人が帰ってきたようだ。みんなは今日の授業て何かを得ることが出来たかな?できたなら次の授業からそれを活かせるように頑張ってくれ!!それじゃあ、私は爆豪少年を保健室に連れていくついでに緑谷少年の様子を確認してくるよ。じゃあな!」




【次回予告】
相澤先生が急に学級委員長を決めるように言ってきた。それを聞いたみんなは大盛り上がり!!しかし、昼休みにとんでもないことが!!
次回、「学級委員長の座は誰の手に」

次回も読んでってくれよな。

蛙吹「お空ちゃんちょっと強過ぎないかしら?勝てる気しないわ」





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学級委員の座は誰の手に

 

相澤「急だがこの時間は君たちにしてもらいたいことがある」

 

上鳴「もしかしてこの前みたいに除籍処分とかあるやつか?」

 

相澤「学級委員長を決めてもらう」

 

皆「「クソ学校っぽいのキター!!」」

 

芦戸「はいはい。私やる!!」

 

切島「俺もやりたい!!」

 

上鳴「俺も俺も!」

 

青山「学級委員長は僕がやるべきだよ」

 

爆豪「学級委員長になるのは俺だァ!!」

 

出久「みんなをまとめることなんて出来ないだろうし僕はいいかな。」

 

お空「私もいいかな。」

 

飯田「学級委員長はみんなをまとめたりする重要な役職だ!!やりたい人がやっていいものでは無い!!ここはぜひ投票で決めようじゃないか!」

 

梅雨ちゃん「そんな腕をぴんと立てて言われても全く説得力ないわよ?それにクラスになってからまだちょっとしか経ってないじゃない。信用もクソもないわ、飯田ちゃん。」

 

飯田「だからこそだよ蛙吹さん!相澤先生、投票で決めたいんですがかまいませんね!」

 

相澤「時間内に決まったら何でもいいよ」

 

━━数分後━━

 

──投票結果──

 

1位 緑谷出久 4票

 

2位 八百万百 3票

 

以下

1票とゼロ票

 

出久「え!?なんで僕そんなに入ってんの!!?」

 

爆豪「誰だよデクなんかにする入れたヤツ!!」

 

切島「まぁ、お前よりはマシだよな。」

 

飯田「くそぉ!通らなかった!!(´・ω・`)ショボ-ン」

 

耳郎「なんで投票にしたんだよ」

 

相澤「決まったな。学級委員長が緑谷で副委員長は八百万で決定だ、選ばれたふたりはなんか言うことない?」

 

出久「こんな性格だしみんなにも迷惑かけると思いますがよろしくお願いします!」

 

八百万「1のAの代表に選んでいただきありがとうございます。皆さんの期待に応えれるよう努力しますのでよろしくお願いします。」

 

切島「2人とも頑張れよぉ!」

 

 

──昼休み──

 

麗日「やっぱりここの昼ごはんは美味しいねぇ。」

 

出久「さすがランチラッシュだよね」

 

お空「家でもこんなに美味しくないよォ!いくらでも食べれちゃう」

 

飯田「そんなに食べて5時間目に寝てしまっても知らないぞ?」

 

麗日「みんな時間やばいよ。早く食べて教室戻ろう」

 

出久「そうだね」

 

 

──昼食後──

 

教室に戻っていると急に警報が鳴りだした。みんながパニックになっている間、出久達はどうすればいいかを考えていた。

 

出久「あれ見て、敵じゃなくて自分記者じゃない?」

 

飯田「ほんとだ。何か手はないのか」

 

お空「思いついたよ。」

 

出久「え?お空ちゃんが?不安だけど一応言ってみて。」

 

お空「む〜( ˘•ω•˘ )。失礼しゃうよね。話戻すけど、お茶子ちゃんが飯田くんを浮かせて、飯田くんがエンジンブースとして勢いよく非常口のところまで飛んでいくの。そしたらみんな隙が出来るんじゃないかな?」

 

飯田「それしかないか。麗日さんお願いしていいか。」

 

麗日「いいよ。3、2、1で浮かすからね。3、2、1」

 

飯田「レシプロバースト!うわぁー。.......皆さん落ち着いて!敵ではありません。ただの新聞記者です!雄英高校の生徒らしい行動をしましょう!」

 

その言葉でみんなは落ち着いて各自教室へと帰って行った

 

──終礼にて──

 

相澤「基本終礼は学級委員長と副委員長でやってもらう。」

 

八百万「はい。」

 

出久「はい。でも、その前にみんなに話したいことがあるんですけどいいですか?」

 

相澤「手短にな。」

 

出久「ありがとうございます。今日の昼休み、アラームがなったことは皆さんもご存知ですよね。その時の飯田くんの行動に僕は敬意を評しました。とても僕にはそんなことできません。そこで僕は学級委員長は飯田くんがなるべきなんじゃないかと思ったんです。飯田くんお願いしていい?」

 

飯田「いいのか緑谷くん!?」

 

出久「うん。みんなもいいかな?」

 

切島「いいぜ。」

 

麗日「ええんちゃう?」

 

お空「いいと思うよ。」

 

峰田「おいらはどっちでもいい」

 

出久「ありがとうみんな。」

 

飯田「では、学級委員長は私が務めさしていただく!」

 

相澤「これで決まったな。今日はこれで終わりだ。お疲れさん。」

 

 

 




【次回予告】
今日起こった騒動はなんだったのだろうか。次回、その答えが明らかに!そして、記者達が校門の前に立ちはだかり生徒達は大迷惑していた。相澤先生が厄介払いしょうとしたが仕事だからと言って1歩もひかない。その日の午後、とうとう敵が雄英高校に侵入してくる!?まじが!どうなっちまうんだ雄英高!!

次回、「敵、雄英の大地に立つ」

次回もぜってぇ読んでくれよな。


梅雨ちゃん「ちょっと今回の次回予告ネタバレし過ぎじゃない?どっかのカードゲームのアニメみたいになってるわよ。」


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敵、英雄の大地に立つ

前回の投稿いつだっけ(すっとぼけ)
本当は自粛期間中に出そうと思ったんだけどね。
もう一個の方で言ったかは忘れたけど、寝ても寝ても寝足りなかったんだよね。一日中睡魔に襲われててさ、最悪その日の夜から次の日の夜まで寝っぱなしだったこともあったくらいだし。これ書いてる途中も眠かった。
…はい。言い訳ですね。ごめんなさい。



──マスコミが登校時間に雄英高校の前で取材をしていた日───

 

記者「すいません!オールマイトの授業についてお話を伺ってもよろしいでしょうか?」

 

お空「うん!…うん?あなた誰?」

 

記者「私は新聞記者をやってます。オールマイトが雄…」

 

説明をしようとしたら遮られた。質問してきた本人に…。

 

お空「知ってる!マスゴミってやつでしょ?」

 

記者「(イラッ )」

 

本人たちに向かってゴミと言ったのはお空が初めてだろう。本人にはその自覚がないだろうが。

 

記者「マスコミですよマスコミです。ごじゃありません。こです。」

 

お空「ふぅーん。そのマスゴミの人達がどうしたんですか?」

 

記者「はぁ。…もういいです。質問いいですか?(期待は出来ないでしょうけど一応ね)」

 

お空「質問ですか?いいですよ?」

 

記者「ありがとうございます。今年からオールマイトが雄英高校の教師になりましたが、オールマイトの授業の感想をお聞きしたいんです。」

 

お空「うん!…うん?」

 

記者「で、ですから、オールマイトの授業の感想をお聞きしたいんですが?」

 

お空「うん!…うん?」

 

記者「はぁ。…オールマイトの授業はどうですか?」

 

お空「オールマイト?かっこいいし優しいよね。あ、あと授業も分かりやすかったよ!」

 

記者「あ、ありがとうございます。」

 

お空「うん?…疲れてるの?そういう時はゆっくり休んだ方がいいよ?」

 

記者「え、えぇ。ありがとうございます。それでは失礼します。」

 

お空「あの人大丈夫かな?」

 

この時、この記者は決意した!あの子にはもう絶対にインタビューしない!と。

 

 

 

━━━━━━━次の日━━━━━━━

 

 

切島「そういやお空、ヒーロー事務所、地霊殿に住んでんだよな?地霊殿にいる人たちはみんなヒーローなのにお空だけ高校に来てんだ?」

 

上鳴「そりゃあ俺たちとおなじ年齢だからだろ?」

 

お空「うにゅ?私はあなた達よりも年上だよ?」

 

「「はあァァァ!」」

 

切島「仮に年上だとしたらなんで俺たちとおなじ学年にいんだよ?」

 

お空「私ってほら、みんなよりも覚えが良くないからさ、1人だけ試験に落ちちゃったんだよね。それでさとり様が、雄英高校に行って勉強してらっしゃいって。」

 

切島「すまねぇ!こんなこと聞いちまって!俺ァ!…俺ァ!」

 

お空「いいのいいの!気にしてないし。…えっと、…えっと。てつ…、てつ…」

 

切島「うん?」

 

お空「てっちゃん!」

 

梅雨ちゃん「いいあだ名だわ。お空ちゃん。」

 

切島「…誤魔化してねぇか?」

 

お空「いやいやいや!そんなわけないじゃん!ヒュー、ヒュー(下手な口笛吹きながら)」

 

上鳴「じゃあさじゃあ、切島の下の名前言ってみろよ。」

 

お空「そんなの楽勝よ!……。」

 

「「「……。」」」

 

切島「お、お空?」

 

お空「…ハッ!鉄五郎!」

 

切島「鋭児郎!」

 

「「「「「あっははははは。」」」」」

 

 

相澤「お前ら席につけ。ホームルームの時間だ。」

 

その後何事もなく授業が進み、ヒーロー基礎学の時間となった。

 

相澤「今日のヒーロー基礎学だが、俺とオールマイト、それともう1人の3人体勢で見ることになった。」

 

緑谷「(だった?特例なのかな?)」

 

お空「はーい!何するのー?」

 

相澤「霊烏路、敬語。…災害・水難なんでもござれ!レスキュー訓練だ!」

 

お空「レスキュー訓練?」

 

上鳴「レスキュー訓練かぁ。今回も大変そうだなぁ。」

 

切島「ばぁかおめぇ、レスキューこそヒーローの本文だぜ!なるぜ腕が!」

 

梅雨「水難なら私の独壇場。ケロケロッ。」

 

お空「梅雨ちゃんが水難なら私は火災現場かなぁ?」

 

相澤「おいまだ途中!」

 

先生が睨みをきかせると全員先生に注目した。

 

相澤「今回、コスチュームの着用は各自の判断に任せる。中には活動を制限させるものもあるだろうからな。…訓練場は少し離れたところにあるからな、バスに乗って行く。10分以内にバス乗り場に来い。以上、準備開始!」

 

お空「私は着替えなくていいから楽だー。じゃあ私先に向かってるねお茶子ちゃん。」

 

芦戸「だーめ!誰かと一緒に行くの!」

 

お空「えぇ、なんでよぉ。」

 

八百万「バス乗り場の場所分かるんですの?」

 

お空「うっ!酷い言われよう。…分からない。」

 

耳郎「ほらね、誰かと一緒に行った方がいいよ。迷子になったら後で先生に怒られるし。」

 

お空「そうだね!待っとくよ!」

 

───バス乗り場にて───

 

お空「いやありがとねー、連れてきてくれて!」

 

耳郎「いいよ全然。」

 

[ピーッ]

 

突然ホイッスルがなった方向を見ると飯田が居た。

 

飯田「1ーA集合!! バスの席順でスムーズにいくよう、番号順に2列で並ぼう!」

 

お空「委員長さん頑張ってるねぇ。」

 

耳郎「そうだね。」

 

緑谷「飯田くんフルスロットルだなぁ。」

 

───バス内にて───

 

飯田「クソっ、こういうタイプだったか!(チーン)」

 

芦戸「意味なかったなぁー。」

 

お空「どんまいどんまーい!」

 

なんとバスは縦じゃなく横並びだった。どんまい、飯田。

 

梅雨「私、思ったことなんでも言っちゃうの。緑谷ちゃん。」

 

緑谷「は、はい!蛙吹さん(テレ)」

 

梅雨「梅雨ちゃんと呼んで。…あなたの個性、オールマイトに似てる。」

 

緑谷「ふぇっ!そ、そうかなぁ?(や、やばい。お、お空ちゃん。何も喋らないでくれよー)」

 

いきなり核心を突かれた投げ掛けに出久は取り乱してしまった。

 

緑谷「でも僕は…その…ほら、」

 

言い訳を考えつつお空を見てみると空を見ていてこっちの話に入ってこないみたいだった。出久は密かに安堵する。さらにここで、出久にとって思いもしない願ったり叶ったりな助け舟がきた。

 

切島「待てよ梅雨ちゃん!オールマイトは取り乱してしまった怪我しねぇぞ?似て非なるあれだぜ。」

 

緑谷「ふぅ。」

 

切島「しっかし、増強型のシンプルな個性は良いよなぁ!派手でできることがおおい!」

 

完全に話が変わったことに、出久は安心した。

 

切島「俺の個性は対人戦じゃ強いけど、地味なんだよなぁ。」

 

緑谷「僕はすごいかっこいいと思うよ!プロにも充分通用する個性だよ!」

 

切島「プロな!しかし、プロヒーローも人気商売みたいなとこあるぜ?」

 

青山「僕のネビルレーザーは派手さも強さもプロ並み。」

 

芦戸「でも、お腹壊しちゃうのは良くないよねぇ。」

 

青山は正論を言われて撃沈するのだった。

 

切島「まぁ、派手で強いって言ったら爆豪と轟とお空だよな!」

 

 

爆豪「アァ?チッ!」

 

お空「うにゅ?何の話?」

 

切島「個性が強いって話しだ!」

 

梅雨「でも爆豪ちゃんはキレてばっかだから人気でなさそう。」

 

爆豪「ンだと!出すわァ!」

 

梅雨「ほら、」

 

上鳴「この付き合いの浅さで、既に糞を下水で煮込んだような性格と認識されてるってすげぇよ!」

 

爆豪「てめぇのボキャブラリーはなんだ!殺すぞ!」

 

お空「あっはははは!」

 

爆豪「てめぇも笑うな鳥女!」

 

緑谷「(かっちゃんが弄られてるぅ。さすが雄英。)」

 

かっちゃんがいじられてる光景を見て、ビビりまくっている出久の姿があった。

 

八百万「低俗な会話ですこと。」

 

麗日「でもこういうの好きだ!わたし!」

 

相澤「もう着くぞ!いい加減にしとけ!」

 

全員「はい!」

 

───訓練場入口前───

 

バスを下りると、スペースヒーロー13号がみんなを待っていた。

 

13号「皆さん、待ってましたよ!」

 

お空「あー!宇宙服の人ー!久しぶりー!」

 

13号「お空さん。お久しぶりです。」

 

緑谷「スペースヒーロー13号だ!災害救助で目覚しい活躍をしている紳士的なヒーロー!」

 

麗日「わぁ!私好きなの13号!」

 

お空「へぇ。災害救助がメインなんだァ。」

 

耳郎「なんで知人なのに知らないの?」

 

13号「さぁ!中に入りましょう!」

 

全員「はい!」

 

───訓練場内───

 

切島・お空「すっご!USJかよ!(みたい!)」

 

13号「水難事故・土砂災害・火災・暴風etc. あらゆる災害を想定し、僕が作った演習場です。その名も!嘘の災害や事故ルーム!略して!U S J!」

 

お空以外(ほんとにUSJだった!)

 

お空「U S J だった!」

 

 

相澤「13号、オールマイトは?ここで打ち合わせるはずだが?」

 

13号「先輩、それが…、制限ギリギリまで活動してしまったようで、仮眠室で休んでます。終わりかけに顔だけなら見せられるそうです。」

 

相澤「不合理の極みだな、おい。(まぁ念の為の警戒態勢だ。最悪の場合、考えたくはないが、あの人を呼ぶしか無さそうだな。)仕方ない。始めるか。」

 

 

13号「えぇ、始める前にお小言を、1つ…2つ…3つ…4つ…5つ…6つ……。」

 

全員((((((増える!))))))

 

お空「増えてく!」

 

13号「皆さんご存知だと思いますが、私の個性ブラックホール。どんなものでも吸い込んでチリにしてしまいます。」

 

緑谷「その個性でどんな災害からも人々を救い出すんですよね!」

 

お空「へぇー。そうなんだぁ。」

 

耳郎「だからなんで知らないのよ。」

13号「えぇ。しかし、簡単に人を殺せる力です。…皆さんにもそういう個性がいるでしょう。超人社会は、個性の使用を資格制にし、厳しく規制することで、一見なりっているように見えます。しかし、1歩間違えば、人を容易に殺せる、行き過ぎた個性を個々が持っていることを忘れないでください。相澤さんの体力テストで自分の中に秘められた可能性を知り、オールマイトの対人戦闘訓練で、それを人に向ける危うさを体感したかと思います。…この授業では心機一転!人命のためにどのように個性を使用するか学びましょう!君たちの力は人々を傷つけるためにあるんじゃない。助けるためにあるのだと心得て帰ってください。ご清聴、ありがとうございました」

 

その場にいた全員、13号の言葉に感銘を受け、盛大な拍手を送った。

 

お空「うにゅ?(つまり、どういこと?)」

 

ただ1人、お空を除いて…。

 

相澤「よし、そんじゃあまずは…。」

 

USJ内に異変が起こった。電気は消え、噴水は途絶え、中心に黒い渦が現れる。

いち早く気づいたのは相澤だった。

 

相澤「ッ!ひとかたまりになって動くなっ!…13号、生徒を守れ!」

 

お空「ねぇー、なにあれー?」

 

全員(((ッ!?)))

 

お空の一言で全員がその方向を振り向いた。

 

切島「なんだあれ?また入試の時みたいにもう始まってるパターン?」

 

相澤「動くな!…あれは、敵だ!」

 

その一言でお空を含むみんなに緊張が走る。

 

くしくもそれは命を救える訓練の時間に、お空たちの前に現れた!

 

 

 




【次回予告】
さて次回の「霊烏路空のヒーローアカデミア」は?
おはようございます。こんにちは。こんばんは。緑谷出久です。人命を救うための訓練の時間に、敵が現れた!先日のマスコミ事件もアイツらが原因だった!相澤先生は1人で倒しに行っちゃうし、みんなバラバラにされちゃうし!
早く来てオールマイト!!

[次回]

『USJ襲撃 』


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USJ襲撃

…名前間違えてましたね(笑)
ごめんね切島くん。
半分寝ながら書いてたからねぇ。なんか分からんけど鉄哲君と混じっちゃたのかな?
まぁ、書いてる本人もお空化が進んでるってことで勘弁して貰えませんかね?

あ、ご指摘くださった方ありがとうございます。


あと、すごい字数になっちゃった。


相澤「動くな!…あれは、敵だ!」

 

前回お空を含んだ全員に緊張が走ったって言ったな。

すまん。ありゃあ嘘だった。その理由は単純。お空には圧倒的な火力があると自負しているし、何せあの人を呼べるボタンを渡されていたからだ。当の本人は忘れてるかもしれないが…。

 

黒霧「13号にイレイザーヘッドですか。先日いただいた教師側のカリキュラムにはオールマイトがここにいるはずなのですが…。」

 

相澤「やはり先日のはクソどもの仕業だったのか。」

 

死柄木「どこだよ…せっかくこんなに大勢引き連れて来たのにさぁ。…オールマイト、平和の象徴が居ないなんて…」

 

死柄木「子供を殺せば来るのかなぁ?(ニタァ)」

 

底が知れぬ悪意。1-Aはこの日、プロヒーロー達が何と戦っているのかを理解した!

 

お空「なんであの人身体中に手をつけてるんだろう?ファッションセンスが独特なのかなぁ?」ただ1人、お空を除いて。

 

((((((((((違うそこじゃない!))))))))))

 

お空に対するツッコミは全員同じだったが誰も発する余裕が…

 

爆豪「そこじゃねぇわ!鳥女!!」

 

いや、いたわ1人。さすがかっちゃん。

誰も言えないことを平然と言ってのける!そこに痺れる憧れるぅ!

 

…だが、余裕がないのはかっちゃんも他の人と同じだった。

 

1-Aと敵連合の戦いが今、始まる!

 

 

───────────────────────────────────

 

切島「はァっ!敵!?馬鹿だろ。ヒーローの学校に乗り込んでくるなんてアホすぎだろ!」

 

冷静に今の状況を判断・分析してる人が居た。推薦組の轟と八百万だ。

 

八百万「先生!侵入者用センサーは?」

 

13号「もちろんありますが…。」

 

轟「侵入してきているのは、ここだけか…あるいは学校全体か…なんにせよセンサーが反応しねぇなら向こうにそういうことが出来るやつがいるってことだ。…校舎と離れた隔離空間…そこにクラスが入る時間割…馬鹿だがアホじゃねぇ。これは何らかの目的があって用意周到に画策された奇襲だ。」

 

この轟の発言により、さらに緊張感が高まった。

 

お空「馬鹿なのにアホじゃない?…どいうこと?」

 

…いや、訂正しよう。未だに理解出来てないやつが1人居たようだ。

 

((((((((((…はぁ))))))))))

 

全員が半ば呆れており、今度はかっちゃんも怒鳴らなかった。

 

相澤「13号、避難開始!学校に電話試せ。センサーの対策も頭に入ってる敵だ。電波系の個性持ちが妨害してる可能性がある…上鳴!お前も個性で連絡試せ!」

 

上鳴「っす!」

 

相澤「あと霊烏路、お前もボタン押してあの人呼べるか試せ。」

 

お空「ボタン?」

 

相澤「古明地さんからボタン預かってるだろ。」

 

お空「あぁ!そうだそうだボタン預かってたんだ!」

 

相澤「全く呑気なやつだ。…誰に似たんだか。」

 

ご最もである。

 

緑谷「先生は!?1人で戦うんですか!あの数じゃ個性を消すと言っても、イレイザーヘッドの戦闘スタイルは敵の個性を消してからの捕縛だ!正面戦闘は…。」

 

相澤「緑谷、一芸だけじゃヒーローは務まらん。…任せた13号!」

 

そういうと相澤はゴーグルをしてマフラーを手に取り戦闘状態に移行して、敵の中に突っ込んで行った。

 

 

 

敵1「射撃隊!行くぞ!」

 

敵2「情報じゃあ、オールマイトと13号だけじゃなかった? 誰よ!?」

 

敵3「知らねぇ。が!1人で正面突っ込んでくるとは…」

 

敵1.2.3「大間抜け!」

 

相澤「ツ!」

 

敵1「こ、個性がでねえ!」

 

これを合図にイレイザーヘッドは3人の個性を消し、3人まとめて再起不能にしたのだ。それを見た敵達はたじろいでいる。

 

敵4「バカヤロウ!あいつは見ただけで個性を消すっつうイレイザーヘッドだっ!」

 

敵5「消すぅ?俺らみたいな異形型の個性も消してくれるのかぁ?」

 

相澤「いや、無理だ!…だがお前らみたいな異形型の奴らは、統計的に近接戦闘で発揮されることが多い!…だからその辺の対策もしてる。」

 

イレイザーヘッドは1人でも敵達をバッタバッタとなぎ倒していく。寄せ集めと分かっていても、やられてるヤツらをみて気に食わないやつが1人居た。主犯格の男、死柄木弔だ。

 

死柄木弔「肉弾戦も強く、この上ゴーグルで目を隠されては、誰が個性を消されたのか分からない。集団戦ではそのせいで連携が取りにくく、後れを取る。…なるほど、嫌だなプロヒーローは。有象無象じゃ歯が立たない。」

 

お空「かっこいいねぇ。」

 

緑谷「す、凄い!…多対1こそ先生の得意分野だったんだ。」

 

飯田「2人とも!分析してる場合じゃない!早く避難を!」

 

お空・緑谷「はぁい。(うん!)」

 

出口までもう少しのところで敵に追いつかれた。

 

黒霧「させませんよ。」

 

相澤「しまった!一瞬の瞬きで1番厄介そうなやつを!」

 

みんなを助けに行こうとするが敵達にはばかれるのだった。

 

相澤「チッ!」

 

黒霧「はじめまして。我々は敵連合。」

 

周囲に絶望感が漂ってくるのをみんな感じた。

 

お空「…あっれぇ?ボタンどこやったかなぁ。…おかしいなぁ。」

 

やっぱり読めてなかった。空気読んでお空ちゃん!

 

黒霧「…(コホン)せ、せん越ながら、ヒーローの巣窟である雄英高校に入らせて頂いたのは、平和の象徴、オールマイトに息絶えて頂こうと思ったのと、この街の重要な原子力である霊烏路空を誘拐しようと思いまして」

 

お空「うにゅ?」

 

当の本人は聞いていなかったようだ。

 

緑谷「は?」

 

「本来なら、ここにオールマイトがいらっしゃるはずなのですが。…何か変更があったのでしょうか」

 

みんながその敵の言葉に息を呑む。

 

お空「あ!あったあった!ポチッ!」

 

見つかったんだね良かったね!

 

黒霧「まぁ、それとは関係なく、私の役目はこれ…」

 

爆豪・切島「オラァっ!」

 

敵が行動する前に畳み掛けた2人。

 

切島「その前に俺たちにやられるとは考えなかったか!」

 

お空「ポチッ!…あれぇ?来ないなぁ。ポチッ!ポチポチポチポチ…!」

 

すごい爆風が来ても動じないお空。ここまで来ると褒めるしかない。その頃地霊殿ではさとり様が困っていると同時に、何故勇儀が行かないのかと不思議がっていた。

 

───────その頃勇儀は───────

 

勇儀「おばあちゃん振動とか大丈夫かい?」

 

おばあちゃん「えぇ。大丈夫よ。ありがとうねぇ。最近のヒーローは目立つことがしたい人ばっかでこういうことしてくれてる人あんまり見ないからねぇ。勇儀ちゃんみたいなヒーローが居てくれて安心なんだよ。」

 

勇儀「照れくさいねぇ。でも、ヒーローの本分て敵をたおすことだけじゃないからね。」

 

おばあちゃんをおぶって坂を上がっていた。

 

─────────────────────

 

黒霧「危ない危ない。生徒とはいえ、優秀な金の卵。」

 

13号「ダメだ!どきなさい2人とも!」

 

黒霧「私の役は、あなたたちを散らしてなぶり殺すこと!」

 

突如として黒いもやもやに包まれたみんなは各ゾーンに飛ばされた。

 

───水難ゾーン───

 

緑谷「うわぁぁぁぁぁ!」

 

水難ゾーンに落とされた出久は浮上しながら敵のことについて考えていた。

 

緑谷「(ここは水難ゾーン!ワープの個性か!)」

 

敵「おめぇに恨みはねぇが、さよなら!」

 

緑谷「(ま、まずい!)」

 

襲いかかってきたサメ型の敵は梅雨ちゃんによって再起不能にされた。

 

梅雨「緑谷ちゃん!」

 

下に巻かれた出久は梅雨ちゃんによって船の上に引き上げられた。

 

緑谷「ありがとう梅雨ちゃん!」

 

梅雨「ケロケロッ(にっこり)!どういたしまして。」

 

峰田「カエルなのに、なかなか、どうして…、」

 

梅雨ちゃんに助けられてる途中でもブレないようだ。そんな峰田に対して怒ったのか照れたのか、乱暴に船の上に放り投げられた。

 

峰田「ブヘッ!」

 

お空「あれぇ?おかしいなぁ?出口の前に居たはずなのにいつの間に落ちたんだけど。なんでだろう?…あ!出久に梅雨ちゃん!あなた達もここに来たの?」

 

勇儀が反応しないことに不思議がっていたお空は何が起こったのか全く理解してなかった。なぜこんなんで雄英に合格出来たのだろう…。全くもって不思議である。

 

緑谷「あ、お空ちゃん!お空ちゃんもこっちに飛ばされたんだね。」

 

梅雨「お空ちゃんも無事なのね。良かったわ。」

 

峰田「なぁ、俺は!?」

 

お空「あ、葡萄くんもいたんだ。」

 

峰田「誰が葡萄だ!?俺の名前は峰田実だ!クラスメイトくらい名前で覚えろよ!」

 

梅雨「こんな人覚えなくていいわよ。お空ちゃん。そんなことよりも大変なことになったわね。」

 

緑谷「うん。さっきの敵が[ここにオールマイトがいらっしゃるはず。ですが、なにか変更があったのでしょう。]って。…雄英のカリキュラムを知ってた!簡単な推測だけど、この前のマスコミの件は情報を得るために仕組んだってことだ。…轟くんが言ったように、敵は虎視眈々と計画を進めてたんだ!」

 

お空「ふぅ〜ん。」

 

そんなことよりも勇儀が反応しないことの方が気がかりなお空であった。

 

峰田「でもよでもよ!オールマイトを殺すなんて出きっこねぇさ!オールマイトならあんな奴らけちょんけちょんだぜ!」

 

ポジティブに考える峰田だったが、梅雨ちゃんと出久はそうでもないようだった。

 

梅雨「峰田ちゃん。殺せるさんだんがあるから連中こんな無茶してるんじゃないの?…そこまでできる連中に、私たちはなぶり殺すって言われたのよ?」

 

峰田「へ?」

 

梅雨「オールマイトが来るまで持ちこたえられるのかしら?…オールマイトが来たとして、無事で済むのかしら。」

 

この言葉で状況を理解したのか、だんだんと焦りが見えてくる峰田。

 

峰田「み、み、緑谷ぁ、なんだよあいつぅ!」

 

お空「大丈夫だよ!勇儀姐さんが来てくれるから!」

 

梅雨「勇儀さんは雄英高校の教師じゃないわよ。お空ちゃん。」

 

お空「それくらいは分かってるよ。…このボタン押したらいつもは来てくれるんだけどなぁ。」

 

梅雨「なるほど、さっきから押してたそのボタンはそういうことなのね。…ケロっ!」

 

いち早く気付いたのは梅雨ちゃんだ。その声に反応して峰田もビビりまくった。

 

峰田「アアァァァァ!大量だぁー!」

 

緑谷「奴らに、オールマイトを倒すさんだんがあるのなら、僕らが今すべきことは!その企みを阻止すること!戦って、勝つこと!」

 

峰田「はぁ!何が戦うだよ!オールマイトぶっ倒せるかもしれねぇ奴らなんだろ!?矛盾が生じてんぞ緑谷!雄英ヒーローや勇儀が助けに来てくれるのを待とうぜ!」

 

緑谷「峰田くん。下にいるヤツら、明らかに水中戦を想定してるよね。」

 

峰田「無視かよ!」

 

梅雨「この施設を把握しきったわけで人員を集めたってわけね。」

 

緑谷「そこまで入念に情報を仕入れておいて、準備してくる連中にしちゃ、おかしな点がある。この水難ゾーンに、お空ちゃんはともかく、梅雨ちゃんが移動させられてるってこと。」

 

峰田「だからなんなんだよ!」

 

緑谷「つまり、向こうは僕達の個性をわかってないんじゃない?」

 

梅雨「ケロっ!確かに。…カエルの私を知っていたらあっちの火災ゾーンに放り込むわよね。」

 

緑谷「僕らの個性が分からないからこそ、僕達をバラバラにして数で攻め落とすって作戦にしたんだよ。数も経験も劣る。僕らの有利な点は向こうに個性がバレてない。その証拠に、敵達は船の上に上がってこようとしない。でもそれは、こちらを舐めていないってことにもなる。」

 

梅雨「私の個性説明するわね。壁に張り付いたり、跳躍したり、体調が良ければ20メートルくらい舌を伸ばせるわ。あとは口から胃袋を取り出して洗ったり、毒性の粘液を分泌できるわ。と言っても、多少ピリッとする程度だけど。後半2つは役に立たないし、忘れていいかも。」

 

分泌というワードに興奮する峰田は無視しよう。

 

緑谷「薄々思ってたけど強いね。僕のは超パワーだけど使った先からボロボロになっていく、諸刃の剣みたいなあれだよ。」

 

お空「何何!?個性の説明してるの?私はねぇ。八咫烏だよ!原子を融合させて核エネルギーを使うことができるんだよ!火力が大きすぎて制御棒が必須だけどね。」

 

梅雨「なんで原子を融合させたりできるのにそんな頭なの?それはともかく八咫烏ってあれよね?日本の神話に出てくる太陽の化身。」

 

お空「そうそう!」

 

緑谷「ほんと強いよね。」

 

峰田「オイラの個性は超くっつく、体調によっちゃあ1日以上くっついたまま。とったそばから生えてくるけど、ちぎりすぎると血が出る。オイラにはくっつかずに、ぶにぶにはねる。」

 

梅雨・出久・お空「…」

 

峰田「…」

 

しばらくの間、静寂な時間が続いた。

 

峰田「うわぁぁぁぁぁ!だから言ったんだよ!大人しく待っとこうって言ったんだよ!オイラの個性ばりばり戦闘に不向きだァ!」

 

緑谷「ち、違うよ!すごい個性だから活用法を考えていたんだ、。」

 

いじける峰田と慰める緑谷。

 

緑谷「(ここを突破するには)…あ、そうだ!お空ちゃん、水中に向かって小さいエネルギー放ってもらっていい?」

 

お空「いいよ!」

 

お空は羽から制御棒を取り出して空を飛ぶ。

 

敵4「くっそ!飛行能力持ってんのかよ!」

 

敵5「俺の個性で落としゃあ関係ねぇ!行くぜ!」

 

お空「私にそんなのは通用しないわよ!」

 

大きな手の形をした水はお空の手前で蒸発した。

 

敵5「なんだよあいつの個性!鳥かなんかじゃないのかよ!」

 

敵6「あ!もしかしてあいつが死柄木さんが誘拐するっていってたやつか?」

 

そんな中、お空は遠慮無しに個性を発動させた。

 

お空「プチフレア!」

 

敵6「やっぱガキだな!そんなんで倒せると思ってんのかよ!」

 

お空「何言ってんの?小さくても核エネルギーだよ?」

 

敵達「「「「「「「「へ?」」」」」」」」

 

次の瞬間、

 

〚ドガーン!〛

 

と大きな音を立ててその場の水を熱湯に変えた。

 

敵「あちぃ!あちぃよ!」

 

敵「た、助けてくれぇ!」

 

水は広がったら元に戻るという習性を生かし、峰田に指示を出す。

 

緑谷「峰田くん!水辺に君の個性をばら撒くんだ!」

 

峰田「わ、分かった!」

 

峰田のもぎもぎにくっついて行った敵たちは沈んで行ったのだった。

 

峰田「すげぇ!すげぇよ緑谷!ほんとに撃退出来たよ!」

 

梅雨「すごいわ!3人とも!」




【次回予告】
こんにちはみなさん。僕は雄英高校ヒーロー科、1年A組の緑谷出久です。敵連合と名乗る敵達に襲撃を受けています。お空ちゃんの火力凄かったなぁ。エンデヴァーよりあるんじゃないのかな?
相澤先生の所に向かったらまさかの大ピンチ!?
あ、あの人は!ま、まさか!

[次回]
『USJ襲撃 その②』


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USJ襲撃 その②

お気に入りが100件越えててびっくりしました。お気に入り登録してくださった方ありがとうございます。それにしてもやっぱ眠い‼なんなんでしょうかね?この眠気は。眠気が収まる気配が全くない。徹夜した時や夜遅くバイトから帰った次の日は当たり前に眠いとして、8~9時間寝ても眠い。最近とうとう夢の中でも眠いって連呼し始めたり寝始めた。
当然これ書いてる時も本編書いてる時も眠かった。


◈出久side◈

 

僕達は水難ゾーンを突破した後、遠くから広場の真ん中がどうなっているのか偵察していた。

 

出久「危険と感じたらすぐ逃げよう。」

 

その瞬間だった。相澤先生が手をいっぱい付けた敵に肘の皮を剥がされていた。

 

「「「「…ッ!!」」」」

 

僕達は声も出なかった。負傷した手を庇いながら相澤先生は戦っていたが、脳がむき出しの敵に圧倒されてしまった。敵、プロの世界、僕達は何も見えちゃいなかったんだ。ただ僕らは押さえつけられている相澤先生を見ていることしか出来なかった。

 

峰田「な、なぁ。なんかさっきより熱くなってねぇか?」

 

梅雨「ケロッ。確かにさっきより熱いわね。」

 

出久「ま、まさか…お空ちゃん…怒ってる?」

 

お空の方を見てみるととてつもなく怒っているのが目に見えた。

 

峰田「お、おい!まさかあそこに行くなんて言わねぇだろうな!いくらなんでも無謀すぎるって!」

 

梅雨「そうよお空ちゃん。いくら強くてもあそこに行くのは危険だわ」

 

お空は答えなかった。ブツブツと何かを呟いていた。

 

お空「…融合、分解、融合、分解、融合、分解」

 

手には小さな火の玉のようなものが浮かんでいて僕らの声を聞かずに飛んでいってしまった。

 

 

◈死柄木side◈

 

死柄木「脳無、肘を折れ」

 

お空「光熱『ハイテンションブレード』!」

 

脳無が肘を折ろうとした途端、死柄木は何が起こったのか分からなかった。イレイザーヘッドの上に乗っていた脳無は腕だけになっていて、そこには小さな太陽のような物を手に浮かせた羽を持った生徒が空を飛んでいた。

 

死柄木「は?」

 

黒霧「死柄木弔。」

 

死柄木「なんだ黒霧、あの飛んでるガキに脳無ぶっ飛ばされてイライラしてんだ。ところで黒霧、13号はやったのか?」

 

黒霧「それが、行動不能にはできたんですが、飛ばし損ねた生徒に逃げられました…」

 

死柄木「はぁ?…はぁ」

 

死柄木は今最高にイライラしていた。

 

死柄木「あのな黒霧…お前がワープゲートじゃなかったら粉々にしてたよ…」

 

お空「貴方、駄々を捏ねてる子供みたいね。」

 

死柄木「アァッ!調子乗ってんじゃねぇぞクソガキ!…こい!脳無!」

 

死柄木のところに戻ってきた脳無は片腕が斬られたままだった。

 

死柄木「ア?なんで斬られたままなんだよ!再生しろよ!…どうなってんだよ黒霧!再生付きなんじゃねぇのかよ!」

 

脳無の腕が再生しないことにまたもやイライラして首を掻きむしっていた。

 

お空「私の能力は核融合。つまり核エネルギーで斬られたってことだよ?そんななかで再生できる生物なんて居るのかな?」

 

黒霧「彼女がこの街のエネルギー源である霊烏路空ですね。」

 

死柄木「チートがッ!」

 

黒霧「こんな話を聞いたことがあります…」

 

◈出久side◈

 

出久「だいぶ前だからうる覚えだけどニュースかなんかで見たことがある。なんでも溶かして突き進む溶岩が千度ちょっと。たいする核エネルギーの場合が水素爆弾の中心部が4億度。核融合炉の中が5億度もあるんだって」

 

峰田「ご、5億!!どんだけ桁違いなんだよ!ていうか俺らよく生きてたな!!」

 

出久「太陽の中心部でも1500万度。どっちの核の温度でも生物が生きれるような温度じゃない。それこそそんな温度の中再生できるとしたら…」

 

梅雨「オールマイトでも勝てない…という事ね。緑谷ちゃん。」

 

出久「…うん。」

 

◈死柄木side◈

 

死柄木も黒霧から同じような説明を受けていた。

 

死柄木「はぁ?マジでクソチートじゃねぇか。…はぁあ。今回はゲームオーバーだ。帰ろっか。…まぁその前に、平和の象徴としての威厳を少しでも、へし折って帰ろう!」

 

梅雨ちゃんのかおに触れようとした瞬間、僕らに絶望・恐怖が走った。

 

お空「させると思う?鴉符『八咫烏ダイブ!』」

 

お空のダイブが死柄木を吹っ飛ばして僕たちは少し安堵した。

 

死柄木「ぐはッ!」

 

死柄木はそのまま水難ゾーンに着水した。

 

死柄木「クソっ!あぢぃ!痛てぇ!…脳無!そのクソガキを殺っちまえ!」

 

死柄木が脳無に命令を出したと同時にお空も行動を起こしていた。

 

お空「遮光『核熱バイザー』!」

 

青い光のたてのようなものが出てきて脳無のパンチを受け止めただけでなく、脳無にダメージが入っていた。

 

死柄木「チッ!…おい、黒霧!」

 

黒霧と呼ばれたワープの個性の敵が何をするのか警戒した。しかし僕達は予想外の行動に唖然としてしまった。

 

黒霧「脳無!」

 

なんとワープの個性でお空の攻撃を受けたところを切断し、再生できるようにしたのだ!!

 

出久「なっ!」

 

峰田「はァァァ!」

 

梅雨「ケロッ!?」

 

お空「うにゅッ!?…ハッ!」

 

びっくりしすぎて周りが見えなくなったお空は脳無によって飛ばされてしまった。

 

今の一撃でくたばったとは思っていない死柄木だったが、吹っ飛んで多少スッキリしたのか冷静に脳無に指示を出す。

 

死柄木「おい脳無、イレイザーヘッドを押さえておけ。おれはこいつらを片付ける」

 

お空「そんなことさせるわけない!…爆符『プチフレア』!」

 

弾幕が大量に発射され器用にイレイザーヘッドを避け死柄木たちに当たりに行く。

 

死柄木「脳無!!俺らを守れ!」

 

威力はまだ小さいが、少しずつダメージが入ってきている。

 

死柄木「クソっ!このままじゃジリ貧だ!」

 

死柄木が策を考えていると

 

ドン!

 

という大きな音が聞こえてきた。

 

オールマイト「もう大丈夫!…私がきた!」

 

死柄木「クソっ!こんな時に限って…!」

 

◈出久side◈

 

とうとうオールマイトが来てくれた。一瞬のうちに僕達と相澤先生を助け出し主犯格の死柄木を殴った。

 

オールマイト「お待たせみんな!ここからは私の出番だ。相澤君の意識が危ない。早くここから避難するんだ!お空少女もはやく!」

 

お空「嫌だ!私はみんなにこんなことをしたあいつらが許せない!」

 

オールマイト「もう充分だお空少女。あとは私に任せなさい!」

 

お空「分かった。貴方がそういうならここは引く。でも負けたりしたら許さないよ?」

 

オールマイト「あぁ!」

 

◈オールマイトside◈

 

それからしばらくオールマイトと脳無の攻防が続いた。お空によってダメージが蓄積されているはずの脳無がオールマイトとやりあえてる事にお空も含めて驚愕していた。

 

オールマイト「クソっ!全くダメージが通らない!お空少女はどうやってダメージを与えたんだ?」

 

死柄木「こいつはショック吸収の個性を持ってるんだぜ。オールマイト。」

 

オールマイト「なるほど、それならやりやすい!」

 

土煙と騒音と共にA組のみんなは喜んだ。誰もがオールマイトの勝利を確信したからだ。煙が晴れると黒霧と脳無によって押さえつけられたオールマイトの姿があった。現実はそんなに甘くはなかったようだ。

 

オールマイト「そ、そういう感じかぁ。」

 

死柄木「コンクリートに深く突き立てて動きを封じ込めようとしたのか?それじゃあ封じれないぜ?…脳無はオールマイト並のパワーになってるんだから。良いねぇ、黒霧。チャンス到来だ。」

 

オールマイト「(そ、そこは弱いんだ。やめてくれ。)」

 

脳無が指を突き立てたところは5年前、敵によって負傷したオールマイトの弱点だった。

 

オールマイト「君ら、初犯でこれとは…覚悟しとけよ…ハァ…ハァ…」

 

死柄木「やれ、黒霧。」

 

黒霧「私の中に血や臓物が溢れるので嫌なのですが…貴方ほどのものなら喜んで受け入れる。…あなたのスピードを拘束するのが脳無の役目…そしてあなたの体が半端になった状態でゲートを閉じ、引きちぎるのが私の役目。」

 

その瞬間、出久がこちらに走ってくるのが見えた。

 

出久「オールマイトォ!」

 

オールマイト「君ってやつは…」

 

黒霧「浅はか」

 

勝己「どけぇ!くそデク!」

 

黒霧が出久を飛ばそうとした時、横からかっちゃんが黒霧を爆破して押さえつけ、轟が脳無を凍らしてオールマイトを助け出した。

 

轟「お前らに平和の象徴はやれねぇぞ。」

 

 

 

死柄木「黒霧は…ハァ…出入口が押さえつけられた。こりゃあピンチだなぁ。」

 

勝己「ヘッ!このうっかり野郎め。…やっぱり思った通りだ。モヤ状のワープゲートになれる箇所は限られてんだ。そのモヤで実態化してる部分を覆ってたんだ。そうだろ?俺らが最初に攻撃した時、完全物理無効のやつなら危ないなんて発想は出てこねぇよな!動くな、怪しい動きと俺が判断したら即爆破する。」

 

切島「…ヒーローらしからぬ言動だな」

 

死柄木「攻略されたうえに全員ほぼ無傷。最近の子供は凄いなぁ。…恥ずかしくなってくるぜ。敵連合。……脳無」

 

死柄木の言葉に反応し、半分氷漬けにされてるのにも関わらず、ゲートから氷の部分を壊しながら出てきた。

 

出久「体が割れてるのに、動いてる!」

 

出久はもちろん、凍らせた轟自身も驚いていた。

 

オールマイト「みんな下がるんだ!…超再生もあるのか!」

 

脳無は体を再生しながら命令を待ったが、そこで邪魔が入った。そう、お空である。

 

お空「みんながやってるんだから私もいいよね!!核熱『核反応制御不能ダイブ』!」 DON!

 

脳無に超高温の蹴りを叩きつけた瞬間、お空はそれと同時にミニフレアを脳無にぶつけて吹っ飛ばした。

 

死柄木「クソっ!…脳無!!」

 

死柄木の言葉に答えるかのように復活した脳無は黒霧を回収せんとばかりに勝己に殴りかかった!

 

お空「うにゅっ!まだ動けるの!?」

 

出久「かっちゃん!!」

 

爆風が起きた瞬間、何故かかっちゃんが隣にいた。

 

出久「かっちゃん!?なんで隣に居るの!あれ避けれたの!?」

 

勝己「違ぇよ、クソが(何も見えなかった。)」

 

切島「じゃあどうやって!」

 

轟「ならあれは…」

 

脳無に殴り飛ばされたのはオールマイトだった。…あの一瞬でかっちゃんの身代わりになったのか

 

死柄木「子供を庇ったな…」

 

オールマイト「全く…加減を知らんのか…」

 

死柄木「仲間を助けるためさ。仕方ないだろ。」

 

 

 

 

轟「3対6だ」

 

出久「モヤの弱点はかっちゃんが暴いた!」

 

切島「とんでもねぇ奴らだが俺らがサポートに入ったら勝てる!!」

 

お空「私の火力で薙ぎ払ってあげる」

 

オールマイト「ダメだ。逃げなさい。」

 

みんなはやる気だったがオールマイトはそれを拒んだ。

 

オールマイト「大丈夫!プロの本気を見ておきなさい。」

 

 

そこからは脳無とオールマイトの壮絶な殴り合いだけだった。木々は揺れ、コンクリートは剥がれ、ラッシュの速さで風が生まれ、ドームの中はすごいことになっていた。この戦闘に誰もが呆気に取られ動くことが出来なかった。

 

オールマイト「君の個性がショック無効ではなく吸収ならば限度があるんじゃないか?私対策…私の100%を耐えるなら!さらに上からねじ伏せよう!」

 

出久「(やたらに打ち込んでるんじゃない。1発1発が全部…100%以上の力で放っている!)」

 

オールマイト「ヒーローとは常にピンチを切り開いていくもの!敵よ!こんな言葉を知ってるか!」

 

少しずつ脳無がオールマイトに押されている中オールマイトは最後の一撃を放とうとしていた。

 

オールマイト「さらに向こうへ!プルスウルトラ!」

 

その言葉と同時に放たれた一撃は脳無のど真ん中に直撃し、ドームの天井を突き破り、脳無は空の彼方へ消えていった。

 

切島「コミックかよ。ショック吸収を無効にしちまった。」

 

勝己「でたらめな力だ。…再生も間に合わねぇほどのラッシュってことか…これが、プロの世界か!」

 

轟「これがNO1の実力…」

 

お空「やっぱり凄いなぁ。」

 

オールマイト「やはり衰えたか。全盛期なら5発も打てば充分だったのに…300発も打ってしまった。……さて、どうする敵連合。お互いはやめに決着をつけた方が良いよな。」

 

死柄木「…驚いた。…嘘だろ。…よくも俺の脳無を!!…チートがっ!全く弱ってないじゃないか。…あいつ、俺に嘘を教えたのか?」

 

オールマイト「どうした?来ないのか?クリアとかなんとか言ってたな!できるものならしてみろよ!」

 

勝己「オールマイト。」

 

轟「さすがだな俺たちの出番はもうねぇみてぇだな。」

 

お空「もう終わりなの?」

 

切島「かえって俺らが人質にされてもダメだろ?…ほら、緑谷も下がろうぜ。」

 

出久「(違う。あれは虚勢だ。で土ぼこりに紛れてるけど変身する時の蒸気みたいなものが出てる。)」

 

出久だけが知っていた。オールマイトの活動時間を…オールマイトの限界を…。

 

オールマイト「(脳無とやらは強かったがお空少女のおかげでまだ少し動けるが歩くのが精一杯だ。…あと少し)さぁ!どうした!」

 

死柄木「ッ!」

 

オールマイト「(迷え。迷うんだ。少しでも時間が稼ぐことが出来れば…)」

 

死柄木「う〜っ!脳無さえ、脳無さえいれば!奴ならなんの迷いもなく立ち向かえるのに!」

 

黒霧「死柄木弔。落ち着いてください。よく見たら脳無に受けたダメージが確実に現れている。…それに、子供らは棒立ちの様子ですし、まだ使える手下も残っています。あと数分で増援が来てしまうでしょう。私たちが協力すればまだチャンスはあるかと…。」

 

死柄木「はぁ…そうだな。そうだよ。やるっきゃないぜ。…目の前にラスボスが居るんだもの。」

 

切島「モヤの奴らはオールマイトが何とかしてくれる!俺たちは他の奴らを助けに行こうぜ!」

 

◈出久side◈

 

轟「おい、緑谷?」

 

出久「(僕だけが知っている。危険度で考えればモヤの方だ。恐らくオールマイトは限界を超えてしまっている。モヤに翻弄されたらきっと…)」

 

そう思った矢先に死柄木弔と呼ばれていた男がオールマイトに向かって走り出した。

 

オールマイト「(来るんかい。)」

 

死柄木「何より脳無の仇だー!死ねぇ!」

 

オールマイト「(ったく!Holy shitだ!…はやく!みんなはやく!)」

 

オールマイトが覚悟を決めようとした瞬間、出久が敵の前に飛び出した。

 

死柄木「は、速い!」

 

オールマイト「(緑谷少年!)」

 

切島「緑谷!!」

 

出久「(僕だけが知ってるピンチ!…くっ!足が折れた!さっきは上手くいったのに!…でも届いた!隠してる体の部分、そこを狙えば飛ばせる!!)ウォォォオ…

オールマイトから離れろぉ!」

 

殴りかかろうとした瞬間モヤの中から死柄木弔の手が現れた。

 

出久「この手はあの時の!」

 

黒霧「2度目はありませんよ!」

 

出久「(や、やばい!)」

 

死柄木「いってぇ!」

 

出久「何が起こったんだ!」

 

出久が掴まれそうになった時、死柄木弔の手が何者かに撃たれたのだった。

 

オールマイト「来たか!」

 

校長「みんな待たせてごめんね!すぐ動ける人をかき集めてたんだ」

 

麗日「飯田君!」

 

飯田「1-A クラス委員長 飯田天哉!ただいま戻りました!!」

 

そこからはヒーロー達による一方的な制圧が行われた。

 

死柄木「あーあ、来ちゃった…帰ろっか。…グハッ!」

 

黒霧「死柄木弔!」

 

スナイプの狙撃により撃ち抜かれた死柄木を庇う黒霧。

 

スナイプ「この距離で捕まえられるやつは…」

 

13号「僕です!」

 

黒霧「13号!」

 

死柄木「オールマイト…今回は失敗だったけど次は殺すからな。」

 

そう言った死柄木達は吸い込まれる直前にワープをし、上手く逃げていった。

 

 

プロが相手にしているもの・プロが戦っているもの・悪の世界、それは僕たちには早すぎる経験だった。

 

出久「何も出来なかった…」

 

オールマイト「そんなことは無いさ。あの数秒がなければわたしは死んでいたんだ。…また助けられちゃったな。」

 

出久「無事で…良かったです。(T-T)」

 

 

◈お空side◈

 

勇儀「お待たせお空!いやぁ〜おばあさんにつかまっててねぇー。あとからコールが来てることに気付いてさぁ〜。何があったんだい?」

 

お空「敵連合って人達に襲われてたんだよ。もう終わったけど。」

 

勇儀「オールマイトはどこにいるんだい?ちょっくら挨拶してくるよ。あとついでに根津にもね。」

 

お空「オールマイトなら広場の真ん中に居るはずだよ。」

 

勇儀「ありがとう。また後でね。」

 

お空「うん、ばいばーい。」

 

 

◈出久side◈

 

勇儀「やぁやぁ、オールマイトに出久じゃないか。…うわ、2人ともボロッボロだねぇ。」

 

オールマイト「今来たんですか?」

 

勇儀「いやぁ、おばあさんにつかまっててねぇ。なかなか解放してくれなかったんだよ。お空からの連絡も開放された後に気付いたし。」

 

勇儀「2人でやれてたらもうちょっと楽に終わったかもね。…まぁ、終わったことを嘆いても仕方ないけどさ。」

 

切島「おーい!緑谷ー!大丈夫かぁ?…うわぁ!」

 

ドン!

 

いきなり切島の前に壁が出来た。

 

 

セメントス「けが人はこちらで対処する。みんなの安否を確認したいから入口前に集合してくれ。」

 

切島「っす!分かりました!…おーい!とどろきー!バクゴー!入口前に集合だってさー!」

 

オールマイト「ありがとう。セメントス。」

 

セメントス「いえいえ、私はあなたのファンなので。」

 

 

─────────▎

 

それからしばらくだったあと、警察による安否確認が行われた。

 

刑事「16.17.18 両足が重症のあの子以外全員無事みたいだね。生徒のみんなには教室に戻ってもらおう。すぐ事情聴取って訳にもいかんだろう。」

 

梅雨「刑事さん。相澤先生は?」

 

医者『両腕粉砕骨折・顔面骨折、幸い脳系の損傷は見受けられません。ただ…眼窩底骨が粉々になってまして、目に何かしらの後遺症が残る可能性もあります。』

 

刑事「だそうだ。」

 

芦戸「13号先生は?」

 

刑事「治療は終わってる。オールマイトと少年は保健室でリカバリーガールの治癒で間に合うそうだ。」

 

「「「「「良かったぁ」」」」」

 

刑事「さあ、教室へ戻って。」

 

 

◈とあるバーにて◈

 

死柄木「クソっ!両手両足撃たれた!完敗だ!脳無もやられた!手下共は瞬殺だ!…子供も強かった!…平和の象徴は健在だった!…話が違うぞ先生!!」

 

先生『違わないよ。ただ見通しが甘かったね。』

 

??『うむ、舐めすぎたな。』

 

サウンドオンリーと書かれたテレビから2人の声がする。

 

??『敵連合なんていうチープな団体名で良かったわい。…ところで先生とわしの合作はどうした?』

 

先生『回収しなかったのかい?』

 

黒霧『吹き飛ばされました。』

 

??『なに!?』

 

黒霧「正確な位置でもわからなければいくらワープでも探せないのです。…そのような時間は取れなかった」

 

??『せっかくオールマイト並みのパワーにしたのに!!』

 

先生『まぁ、仕方ないか。ところで…霊烏路空の誘拐も出来なかったみたいだね。』

 

黒霧「えぇ。彼女の熱さは脳無でも再生できないほどの火力でして。下手に近づけませんでした。」

 

先生『まぁ、それも今度でいいよ。またいくらでも機会はあるからね。』

 

死柄木「パワーと言えば、オールマイト並みのパワーとスピードを持った子供がいたな」

 

先生『へぇ。』

 

死柄木「あの邪魔が入らなければオールマイトを殺せたかもしれないのに。…ガキが…ガキィ」

 

先生『悔やんでも仕方ないさ。今回だってけして無駄ではなかったはずだ。…精鋭を集めよう。ゆっくり時間をかけて…我々は動けないから、君らのようなシンボルが必要なんだ。死柄木弔、次こそは君という恐怖を世に知ら締めろ。』

 

 

 




やぁみんな!星熊勇儀だ!いやぁ反応できなくてごめんね。まぁでもお空たちなら本気を出せばそんな奴らに負けることなんて無いだろうさ。

[次回]
「雄英体育祭 その①」


すいません。今回でUSJ編終わらせようと思ったら7000字こえてしまった。ほんと申し訳ない。


やっぱり眠い。


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