そんなサーヴァントで大丈夫か? (とんたん)
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そんなサーヴァントで大丈夫か?

最近モンストを始めて、メタトロンがサイカワだったので。
まぁ、モンストのメタトロン要素容姿と表情だけですけど。

ネタ小説ですので細かい事気にしないでね!


 

 守護英霊システム・フェイト

 今、その前に人類最後のマスターである藤丸立香が立つ。

 その傍には彼のサーヴァントであるマシュ・キリエライトが己の盾を設置し召喚の準備を行っている。

 

 「先輩、Dr.、召喚準備完了しました」

 

 「ああ、ありがとうマシュ。立香君、ここに聖晶石30個がある、これで10回英霊召喚ができる」

 

 「ありがとう!ロマン」

 

 そう言って人類最後のマスターである彼は、30個の聖晶石を召喚陣に設置した。

 すると、光が回転を始め、一条の光の円環が集束する。

 

 「麻婆豆腐?」

 

 「ああ、概念礼装だよ」

 

 「麻婆豆腐が?」

 

 「うん……」

 

 そう疑問を投げられやや自信を無くしかけながらも、答えるロマン。

 

 「あ、あと、9回召喚できますよ、先輩!」

 

 見かねたマシュが、召喚の続きを促す。

 

 「そうだね、気を取り直して続けていこう」

 

 そうして召喚した結果が、

 麻婆豆腐×4

 弁当×2

 シンジ君×2

 であった。

 

 「概念礼装って一体……」

 

 「ほ、ほらあと一回分あるから……」

 

 「そうだね、ロマン。ラスト1回、サーヴァント来い」

 

 半ばヤケクソ気味に、最後の聖晶石3個を召喚陣の中に放り込むと……

 

 虹色に輝く光が回転を始めた。

 

 「とてつもない魔力反応だ、これは凄いサーヴァントが来るぞ!」

 

 光が集束しそこから人影が現れた。

 

 「初めまして、ルーラーとして顕現しました、エノクと申します。今後ともよろしく」

 

 キリスト教等の宗教画でよく見る衣を纏った、金髪のサイドテールの少女が、一切表情を動かさずにされど口調は朗らかに自己紹介をする。

 

 「初めまして!藤丸立香です、未熟者ですがよろしくお願いします」

 

 そう自己紹介し、手を出し握手をした。

 

 「こっちの二人がマシュとロマ……どうしたの二人とも」

 

 マシュとロマンの二人は固まっていたが、慌てて自己紹介を行う。

 

 「マシュ・キリエライトです。未熟なサーヴァントですがよろしくお願いします」

 

 「マシュさんですね、よろしくお願いします」

 

 「私はロマニ・アーキマン、ここ人理継続保障機関フィニス・カルデアの所長代行兼医療チームのチーフを兼任しています。失礼であると思いますが、貴殿のご家族を伺ってもよろしいですか」

 

 いつものゆるふわとした感じから一転、どこか緊張したようすで挨拶と質問をした。

 

 「よろしくお願いしますソロ……ロマニ・アーキマンさん。家族ですか、ああ!他にもエノクという名はありますしね、わかりました。父は、現代ではヤレドあるいはイエレドが通りがいいでしょうか?息子にメトシェラ、孫にレメク、そして曾孫は有名なのでご存知だと思いますよ!ノアです。これ位で大丈夫でしょうか?」

 

 「十分です、ではあなたはエノク書のエノクなのですね」

 

 そう言う、ロマニの表情は未だに緊張感にあふれたものだ。

 一方マスターである藤丸立香は何が何だか良くわからず、傍にいたマシュに聞く。

 

 「ねぇ、マシュ。エノクさんってそんなに凄い英霊なの、ロマンがさっきから見たことのない顔をしてるけど」

 

 「ええっと……エノク書のエノクさんは、話が長くなりますので簡潔にいうとですね、ノアの大洪水以前の創世記の人物で神と共に歩む者と称されるかたです。そして、契約の天使、天の書記、神の代理人等多くの異名を持つ天使・メタトロンと同一視されてることもある方です」

 

 「ありがとうマシュ。メタトロン……エノク……イーノック……」

 

 ブツブツと何かを呟くと立香はエノクを見て……

 

 「あのエノクさん、一つ聞いてもいいかな?」

 

 「はい、何なりと」

 

 「スゥ……そんなレベルで大丈夫か?

 

 そう彼は問いかける、現代では多少古くなったが有名なネタを少しばかり改変したものを元ネタの当人に投げかけた。

 

 「ちょ!立香君なんてことを……」

 

 「先輩あまり不敬な事をするのは……」

 

 ロマンはそれがネット上で有名なネタだと気づき、マシュは立香がふざけている事を察した。

 そして、当のエノク自体はというと。

 

 「一番いい種火を頼む!

 

 若干だが、その固い表情はドヤッとしていた。

 「ええっと……」

 

 「ファッ!?」 

 

 元ネタを知らないマシュは困惑し、元ネタを知るロマンは驚愕した。

 そして当人達はというと。

 

 サッ

 サッ

 ガシ

 

 再び握手していた、先ほどよりしっかりとしていた気がするのは気のせいだと思いたいマシュとロマンだった。

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 




評判が良ければ続けます。
まぁ、いわゆるお試し回みたいなものです。


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そんなサーヴァントで大丈夫か?2

続けますよーという気持ちを込めて、雑で短いけどとりあえず投稿です。

メインシナリオやると多分すぐに失踪すると思うのでやりません。
基本イベントシナリオだとか、幕間的なお話ばかりです。
あと、絡みがあるのは私が持ってるサーヴァントだけです。


 

 「いやぁ、ネタを振っといてなんだけど。知っていたんだね、シャダイネタ」

 

 「大変な時だからこそユーモアは大切です。それに、天界でも未だにネタを振られていますし、もういささか旬を過ぎてると個人的には思うんですけどね。あ、でもゲームのイーノックみたいにちょっとアレな人みたいには思わないで下さいね」

 

 出会って早々仲良く会話を弾ませる二人、そんな二人から少し離れた場所でマシュとロマンが会話していた。

 

 「流石先輩です、良くわからない会話で創世記の偉人とすぐに仲良くなっています」

 

 「いやいや、何でエルシャダイ知っているんだよ……しかも妙にノリノリだし。それに、天界って聞こえたけどもしかして英霊の座じゃなくて高次元の領域から来てるんじゃ……まさかね」

 

 「高次元の領域というと、神々が隠遁したというあのですか」

 

 「あはは、自分で言っておいてあれだけど流石に無いと思うよ」

 

 そんな会話をしていると、どこからか鳩の鳴き声が聞こえてきた。

 

 「わぁ、動物と会話ができるんだ」

 

 「ええ、動物と会話に近い事ができます。鳩とはキチンと会話ができます」

 

 いつのまにかエノクの頭上には、妙に神聖なオーラを発している白い鳩が鎮座していた。

 

 「へぇー、初めまして藤丸立香です」

 

 「クックー、クックー」

 

 「私は神だ、藤丸立香君、人理修復頑張りなさい。とおっしゃっています」

 

 「はい、頑張ります。鳩の神様!」

 

 どこかズレた立香の応えに厳かに白い鳩は頷き、そのまま眩い輝きを放ち消えていった。

 

 「……」

 

 「……」

 

 マシュとロマンはその光景を見て言葉を無くす、その白い鳩の正体を察してしまったのだ。

 そして、二人の心情を解っていない立香が、二人を手招きした。

 

 「ここで立ち話もなんだから、これから食堂にいくことになったんだけど、二人はどうする?」

 

 「私は自室で休憩しますね、先輩」

 

 「僕もちょっと疲れちゃったから、少し休憩を貰うよ」

 

 そう言って召喚ルームを後にする二人の背中は、本当に疲れを感じさせるものであった。

 

 「どうしたんだろ二人共・・・・・・そんなに疲れるようなことあったかなぁ」

 

 「いえ、どうやら私が少々常識に欠ける行動をしてしまったようですね。次回あたりに謝罪しておきます」

 

 表情こそ動かさないが、申し訳なさそうにエノクは言う。

 

 「そうなの?」

 

 「そうなんです!私も他の同僚の事をどうこう言えなくなってしまいました……」

 

 そう深いため息をつき、彼らは食堂に向かう。

 今、エノクと彼、藤丸立香の長い長い旅が始まった。 

 




動物会話(鳩)B+
動物会話と啓示の複合スキル
NP獲得&クリティカルスター毎ターン獲得。

白鳩「直接伝えにいったら、スキル枠節約できると思うのだが」

エノク「神がかった発想です、主よ」


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早速ですが、スキル変化です。1

美遊ちゃんカワイイヤッター
イリヤ来ないヤダー
KH3面白いヤッター

という理由で切りのいいところ?いいのか?わかりませんが、投稿です。
コラボイベとKH3発売がダブってるからね。これからも投稿遅くなると思います。

感想が思ったより多くて嬉しいです、時間がある時に返信できればします。


 

 英霊ジャンヌ・ダルク。彼女は言わずとしれたフランスの英雄であり、聖人である。

 カルデアのマスターである藤丸立香の召喚に応え、彼のサーヴァントとしてここカルデアに居る。

 そしてそれは、彼女が割り振られた自室で日課である礼拝を行っている最中に起こった。スキル『啓示』が発動した事を彼女は感じ取った。

 だが、いつもの啓示ではない、天から降りて来るのでは無くまるで近くから語り掛けてくるような感覚だ。

 

 『クックー、クックー、クー』

 

 「へ?」

 

 その声は、鳩の鳴き声だった。

 

 

 

 

 

 「啓示スキルが発動すると、鳩の鳴き声がする。それも近くからですか……鳩と我らが主は密接な関係にあると言い伝えられています。何か重要なお告げなのかもしれません」

 

 「ええ、でもそう悪い事ではないと思うわ。あの人の洗礼の際にも白い鳩が降臨したって話だし、前向きに考えましょう」

 

 ジャンヌは己の先達である、ゲオルギウスとマルタに相談した。

 

 「はい、私もそう思います……思うのですが……鳩の言語だと何をお伝えになりたいのか意味不明なんです!」

 

 「確かに、鳩の鳴き声ですと困りますね」

 

 「あー、そりゃ確かにそうね」

 

 彼等は聖人である、その信仰心は人並み以上に深い。そんな彼等が主の声を無視することなどありえない。故に、彼等は悩み考え抜き……

 

 「閃いたわ!」

 

 そうマルタが言うと、ジャンヌはどこか嫌な予感を感じつつ話を聞いた。

 

 

 

 

 ここ食堂は、マスターを始め職員は勿論サーヴァントと料理の腕を振るうのを好む者にとって憩いの場である。

 そんな憩いの場で、異彩を放つ集団が居た。

 

 「も、もう一度お願いします」

 

 頬を朱に染めた、聖女ジャンヌ・ダルクは大男に迫る。

 

 「い、いや。だから何度も言ってるけどよ……」

 

 「気張りなさい、ジャンヌ」

 

 「私には見守る事と、上手く行くことを願う事しか出来ません。なんと不甲斐無い」

 

 鉄の城塞の如き精神力を持つジャンヌでも、流石に今回ばかりは心が折れかけるが自分の尊敬する聖女マルタと聖騎士ゲオルギウスが見守ってくれているからこそ、その精神と心は折れずにいる…………はず。

 

 「くっくー、くっくー、くー」

 

 「無理があるからな!仮に出来たとしても、お前らが思っているような会話が出来るわけじゃねえからな」

 

 彼等3人は、動物会話のスキルを持つライダー・坂田金時に力を借りることにしたのだ。根っからの好漢である金時は、困っている3人に頼られ快く力を貸す事にした、ただ内容を聞かなかったのがいけなかった。

 彼もまさか、お告げで下された鳩の鳴き声がなんと言っているのか、ジャンヌが再現するから教えてほしいなどと言い出すとは夢にも思わなかった。

 彼の持つスキル動物会話は、彼等の思っているものとは違っていた。坂田金時が持つ動物会話ランクCは、人と人が会話をするかのように話が出来るわけでは無いのだ。しかもその相手は鳩の鳴き真似をするジャンヌである……当然ながら金時が彼女が何と言っているのか理解できるわけが無かった。

 

 そんな混沌とした場に、声をかける者が居た。

 

 「随分と変わった組み合わせですね、何かあったのですか?」

 

 マシュ・キリエライトだ、聖人3人に坂田金時という珍しい組み合わせを見てつい話しかけてしまったのだ。

 

 「お、おう、マシュの嬢ちゃんか!助かったぜ。頼られたのに情けねえがオレじゃあ、こいつらの助けになれそうにねえ、知恵を貸してやってくれ」

 

 「そ、そうですね。このままでは進展がなさそうですし、マシュさん知恵をお貸しください。金時さんもありがとうございました」

 

 「おう、次は力仕事で呼んでくれや。そん時は、ゴールデンな活躍してやるからよ」

 

 そう彼は快活に言い放ち、しかしどこか妙に疲労を感じさせながらも去っていった。

 そして、マシュは事のあらましを聞いた。

 

 「啓示……鳩の鳴き声……あっ!」

 

 マシュは、脳裏にごく最近召喚されたサーヴァントを思い浮かべた。

 

 「何か、知っているのですか!」

 

 その時のジャンヌはマシュが救世主に見えたという。

 

 「いやその……最近先輩が召喚したサーヴァントの中にジャンヌさんの啓示スキルに影響を与えていそうな方がいらっしゃるのでもしかしたら……」

 

 「……今、そのサーヴァントはどこに?」

 

 「先輩の自室で、先輩と交流を交わしているかと」

 

 そのマルタの問いが、あまりにも気迫が籠っていて、つい答えてしまう。

 それを聞くや否や、3人は駆け出して行った。

 どんなサーヴァントが喚ばれたかも、聞きもせずに……




その2に続く。


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早速ですが、スキル変化です。2

お久しぶりです。
メタトロンも水着メタトロンも出なかった……



 

 聖人トリオがゴールデンサーヴァントとコントをしている頃、件のサーヴァントは我らがマスターのマイルームにいた。

 

 「いいですか!甲羅を極めた者こそが!マ●カーを制するのです!」

 「うわーん、もう少しで沖田さんが1着でゴールインでしたのにー」

 「こやつ、アーチャーである儂もビックリなスナイプ技術、相当やりこんでおるな」

 「う〜ん、何故エノクさんは親の仇の如くバナナの皮を処理しているんだろう?」

 

 織田信長と新選組一番隊組長沖田総司という、日本人サーヴァントと仲良くゲームをしている少女こそ、件のサーヴァントであるエノクであった。

 

 時は僅かに遡る。

 我らがマスターが、APを使い切り日課を終了した後の事だ。

 マスターは新たに召喚した少女を自室に呼んだ、それはマスターの責務として彼女が何をできるかを把握し、そして信頼関係を築き上げるためだ。

 だが、間が悪かった。

 彼女を呼び出したと同時に来客があった。

 

 「マスター、沖田さんが遊びに来ましたよー」

 「マスター、暇じゃ相手せい」

 

 そこからは、なんかぐだぐだだった。

 

 「おや、新顔ですか?」と沖田総司が言い。

 「新人か、ならばカルデア歴の長い儂等がカルデアの何たるかを教えてやらねばな!」とノッブが言うと、エノクはマイペースに……

 「エノクと申します、コンゴトモヨロシク!」

 と相変わらず表情筋が仕事をしていない顔で挨拶と同時にネタをぶっこむ。

 

 「なんとヌシ、メガテンプレイヤーか!あのゲームもうちょっと日本の英霊にもスポット当ててくれてもイイよね!っと儂こそが魔人アーチャーこと織田信長じゃ」

 

 「新選組一番隊隊長、沖田総司です。ところで、メガテンって何ですか?」

 

 そう二人が自己紹介すると、エノクの瞳が輝いた。

 

 「おお!戦国大名で最も著名と言っても過言では無い織田信長と幕末の天才剣士・沖田総司ですか!すごいです、あの……不躾なお願いで恐縮なのですが、良かったら……記念写真とサインをお願いしてもよろしいでしょうか?」

 

そうどこからか、スマホと色紙を取り出したエノクを見て、ぐだぐだ鯖の2騎は顔を見合せて目をパチパチとさせていた。

 

 「私達、自分で言うのも何ですけど、史実と性別が逆というのもあるのですが、なんというかキャラもぐだっとしているわけですし、いえノッブと関わらなければ私は真面目ですけど……よく本人だって信じますね」

 

 そう 沖田が問いかける。

 

 「そうですね、クラス特性というので分かるというのもありますが。私自身が史実では男性として語られていますので、シンパシーを感じるんです」

 

 「そうかそうか、サインと写メじゃったか?存分にとるがよい」

 

 「沖田さんも、いいですよー」

 

 そうして、仲良く3人で写メを取った。

 

 後に()()()()()のT〇itte〇に身内に向けて投稿された写真があった。

 

 『沖田総司と織田信長と写メ撮った』

 

 と投稿されたが、反応は散々だった。

 

 『祖母ちゃんがボケた』とは孫の反応。

 

 元の場所に帰ったら、孫と話し合おうと心に決めたエノクだ。

 

 更に、ただいま下界で友人とルームシェアして暮らしているとある救世主さんは……

 

 『エノクさん、サイン貰ってきて』

 

 女体化は、ジャパンカルチャーでは珍しくもないと、順応していた。

 

 もう貰った旨を伝えると……

 

 『主の代行者よ感謝します』

 

 と返信をされていた。

 

 閑話休題

 

 ぐだぐだっと交流を深め良い時間になる。

 

 ぐだぐだ鯖の二人が部屋を去ると、それと入れ違いで聖人トリオがやって来た。

 

 「マスター、よろしいですか?」

 

 扉の外から、ジャンヌ・ダルクの声が聞こえる。

 マスターである藤丸が『いい?』と目線で確認した。

 因みに、カルデアには似た声のサーヴァントというのは多くいるが、マスターには違いがわかる。

 

 「大丈夫です、問題有りません」

 

 するとどういう訳か、エノクの頭上にはエンジェル・ハイロゥ、肩には白い鳩の姿があった。因みにハイロゥは演出の為のものでありガチなものでは無い。更に言うと36対の翼は邪魔なのでオミットした。

 

 「え?突然どうしたの」

 

 マスターは、突然の霊基再臨のような現象に驚愕した。

 

 「いえ、彼等の為に可能な限りイメージを保とうと思いまして。男でない以上、難しいかもしれませんが」

 

 「なんだかわからないけど、頑張って!ジャンヌさん、いいよ入って!」

 

 「はい、失礼……」

 

 「ちょっと!ジャンヌ、入り口で止まらないでよ!」

 

 「どうされた」

 

 ジャンヌが硬直し、そのジャンヌを押して部屋に入るマルタ、そしてその後にゲオルギウスが続き、スタンが3つ入った。

 

 「あれ?!3人共どうしたの!?」

 

 スタンが3つも入れば、実戦なら大混乱間違いなしな事態に、肝が無駄に図太いマスターも慌てるのも致し方無い。

 

 それから暫くたって、スタン状態から一早く回復したゲオルギウスがマスターに聞いた。

 

 「マスター……そちらの御仁は一体……」

 

 「ああ、この人はエノクさん。なんでも創世記っていうすごく古い時代の人で、神と共に歩む人とか沢山の異名があるらしいです。あと肩の白い鳩はその神様だそうです、よく一緒にお喋りしていて、とても仲が良いんだ!」

 

 「なんと!……」

 

 その言葉を聞き、膝を折り一心に祈りを捧げるゲオルギウスと、途中からスタン状態から復帰したジャンヌ、マルタもそれに倣う。

 

 「「「ああ!主よ!」」」

 

 その祈りが届いたのか、鳩は光り輝きその場から消えた。

 

 その後は、聖人トリオは涙を流しながら、主への感謝を各々が言葉に告げる事態となった。

 

 「え?それで要件は?」

 

 「(ああ……これは暫く掛かるな)マスター、彼等から要件を聞いておいて下さい。恐らく私に関わる事だとは思うのですが……この様子だと私は席を外していた方が良さそうなので……」

 

 「うん、そうさせてもらうよ」

 

 後日

 

 「ええ?ああ、私と主との会話が、ジャンヌの啓示に混線してしまうのですか……どうしましょうか?」

 

 「クックー」

 

 「え?よろしいのですか?あれは、主が滅ッ!した物……」

 

 「クー」

 

 「『言わば、母国語のようなものだから良い』ですか。主が良いのなら私に否は無いのですが……啓示スキルの要素無くなってしまいましたね」

 

 

 そのスキルの変化に、ロマンやダヴィンチ、魔術の造詣が深いスタッフは白目をむく事になる。

 

 




スキル変化
動物会話(鳩)B+→統〇言〇B
元々日常会話で使っていたのでAランクはあったが、最近使ってなかったからランクダウンした。啓示スキル要素が無くなってスター獲得が無くなった。
NP獲得&クリティカルスター集中UP(3ターン)&クリティカル威力UP(3ターン)

おまけ某ゲームシリーズについて
主「私は禿ていない!」
ガブリエル以外の4大天使「なんか扱いが……」
ガブリエル「なんで自分だけ微妙に扱いが良いんだろ?」
エノク「量産型はやめて欲しい、あとアニメのデビルチルドレンL&Dの続きが気になる」


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